ホームページは公開後の更新作業が最も重要な理由とその方法

こんにちは、テクノポートの上級ウェブ解析士の渡部です。ホームページは制作して公開して終わりではありません。むしろ、公開後の運営状況によってその効果は大きく変わります。公開後のホームページの更新をどのように行うか、その解析をするために私のようなウェブ解析士といった資格を持ったプロが存在します。

本日は、ホームページを更新する意味(メリット)とその方法についてご紹介します。

ホームページを更新する方法

まずは、ホームページを更新する方法についてご紹介します。

HTMLで書かれたホームページの場合

HTMLで書かれたホームページを更新する場合、以下の手順で行います。

FTP情報を入手する

サーバーを契約したときにもらえる、サーバー名・アカウント・パスワードの3つの情報を契約した会社に連絡するなどして入手します。

サーバーからデータをダウンロードする

FFFTPやFilezillaなどの専用ソフトにより、データをダウンロードします。

修正する

ここでは一例として、ホームページのテキストの修正方法を紹介します。ダウンロードしたファイルをそのまま開くとホームページが表示されてしまうので、メモ帳などのテキストエディタで開き、テキストを修正すれば完成です。

修正内容を確認する

修正後のファイルをダブルクリックで開いて内容を確認します。

本番アップロードする

FFFTPやFilezillaなどの専用ソフトにより、データをアップロードします。

CMSを使って作られたホームページの場合

最近ではホームページを制作する上でCMS「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」を使用するケースが増えてきています。

弊社でも制作する場合は、基本的に「WordPress(ワードプレス)」という世界的に最も使われているCMSを利用しています。普段使っているブラウザで更新作業ができるので、更新のしやすさもありCMSでの制作が広がっています。

更新が簡単にできるワードプレス以外のCMS3選

次に、CMSの代表例を3つご紹介します。

Jimdo

Jimdo(ジンドゥー)はドイツのハンブルグに拠点を持つスタートアップ企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • ソフトのインストールやサーバーの準備をしなくても利用できる
  • デザイン性の高いテンプレートが豊富にある
  • 機能は限られるが無料版もある

デメリット

  • 無料版では広告が出る(有料版では非表示)
  • SEOに弱く、上位表示が難しい
  • 無料版は独自ドメインが使用できない

ペライチ

ペライチは日本のベンチャー企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 名刺代わりのホームページとして最適
  • 初心者でも簡単に作成できる
  • ランディングページに特化

デメリット

  • 無料版では1ページしか作成できない
  • 編集画面が重い
  • 柔軟性が低い

WIX

WIX(ウィックス)はイスラエルの企業が運営しています。主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • マウスの操作だけで簡単にホームページを作ることができる
  • おしゃれなテンプレートが豊富にある
  • プログラミングの知識が要らない

デメリット

  • 電話サポートがない
  • 無料版ではホームページ上にWIXの広告が表示される
  • 日本語対応が不十分

詳細はこちら

ワードプレスでの更新方法

ここでは、世界的に最も使われているCMSの1つである、ワードプレスでの更新方法をご紹介します。

管理画面にログインする

ワードプレスのログイン画面にアクセスし、「ユーザー名」と「パスワード」を入力し、ログインボタンをクリックします。

新着情報、固定ページなど該当箇所の情報を書き換える(追加する)

ダッシュボードから左側にあるナビゲーションの「投稿」にカーソルを合わせ、「投稿一覧」をクリックした後、編集したい投稿記事のタイトルをクリックします。表示された内容に対し編集を行い、「更新」ボタンをクリックすれば完了です。

内容を確認する

更新後は、公開前に管理画面の右上にある「プレビュー」から「新しいタブでプレビュー」を選択します。内容に問題がなければ「公開」ボタンを押します。

注意点

ワードプレスで更新作業を行う際、以下のようなことに注意してください。

  • 更新内容が即時公開されるので、内容の確認は厳重にしましょう。
  • チームで更新する場合は、二重更新にならないよう、事前に更新する内容について確認し、共通認識を持つようにしましょう。
  • 後でどの部分をどう更新したか分かるように、更新内容を記録に残しておきましょう。

ホームページを更新するメリット

ホームページを更新するメリットの代表的なものとして、以下の2つが挙げられます。

ユーザーからの信頼を得ることができる

明らかに数年前から情報が更新されていないホームページの場合、「この会社は本当にちゃんと経営しているのか?」といったユーザーからの不信感につながります。更新頻度を高め、最新情報をこまめにアップすることで、「このホームページは最新情報をいつもあげていて、参考になる」といったユーザーからの信頼度アップにつながります。

クロール頻度がアップし、いち早く評価をしてもらえるようになる

高品質なコンテンツを更新し続けることで、クロール(クローラがウェブページを収集する)頻度が増し、ホームページ内で更新された内容が、Googleに評価されやすくなります。なお、ホームページを立ち上げて間もない場合はクロール頻度も少ないため、Googleサーチコンソールの機能であるURL検査ツールを利用し、該当ページへのクロールをリクエストするのも一つの方法でしょう。

制作会社に依頼する場合

ホームページを更新したい場合、基本的にはまず制作会社に相談することをおすすめします。     運営、コンサルティングプランの契約をしている場合は、制作会社が対応してくれるはずです。

なお、運営にかかる費用は以下に示す通りとなります。

運営サポート費

大きく、保守費(5,000円~10,000円/月)、更新費用(5,000円~10,000円/月)、コンサル費用(30,000円~/月)があります。なお、依頼した制作会社ごとに契約プランがあると思いますが、会社によってその内容はさまざまです。更新費用が含まれているところもあれば、保守費だけの場合もあります。契約の前に内容を確認しておきましょう。

詳細はこちら

単に更新をすればいいというものではない

新着情報を追加しただけの内容が伴わない変更では、本質的に「更新した」とは言えず、むしろ逆効果です。SEO対策を考慮したコンテンツの追加や、アクセス解析の情報を元にした新たなユーザー獲得のためのコンテンツの追加が、検索順位アップにつながる本質的な更新です。つまり、常にユーザー側の検索意図を深く追求し、価値ある情報を提供することが意味のある更新と言えるでしょう。

真の更新とは?

効果的な更新とするためには、その目的を明確にしておく必要があります。ここでは、以下の3つの目的に対しての更新方法をご紹介します。

アクセス数を増やしたい

ホームページのアクセス数が少ない状態から脱するためには、適切なSEO対策を行い、狙っているキーワードの検索順位を上げる必要があります。ただし、闇雲に更新を行っても非効率なため、ホームページのアクセス分析を行った上で効果的な更新を行いましょう。

問い合わせ数を増やしたい

「ホームページのアクセス数が多い割に問い合わせが少ない」という状態から脱するためには、検索されているキーワードと関連性の高いコンテンツをページ内に盛り込む必要があります。そうすることで、ユーザーが求める情報をより多く提供できるようになり、ユーザーの満足度が高まれば、直帰率を減少させることができます。

受注数を増やしたい

受注数を増やすためには、問い合わせ後の営業活動が重要となってきますので、ここまでくるとホームページでできる対策は限られてきます。これまでに獲得した問い合わせの内容を分析し、自社と相性の良いユーザーがどのような属性のユーザーなのかを考えてみましょう。

以上、ホームページを更新するメリットやその方法をご紹介しました。今後、ホームページを更新しようと思っている方はここで紹介したポイントを抑え、効果的な更新を進めていきましょう。

詳細はこちら

The post ホームページは公開後の更新作業が最も重要な理由とその方法 first appeared on モノカク.

BtoB製造業のWebサイト運営手法まとめ

多くの企業がWebサイトを新規制作(リニューアル)する際の投資は積極的に行いますが、運営に関する投資には消極的となります。弊社では新規制作(リニューアル)以上に運営に投資するほうが投資対効果が高いと考え、様々な分野の企業のご支援を行ってまいりました。

その中で培ったWebサイトのアクセスアップ手法について、どの企業でも実践できる最低限やっておきたい分析と改善手法についてご紹介します。

アクセス数を増やすための分析と改善手法

アクセス数を増やすためにはSEO対策を行い、狙っているキーワードの検索順位を上げることが最も効果的です。ただし、やみくもに更新を行っても非効率なので、下記手順に従い、Webサイトのアクセス分析を行った上で効果的な更新を行っていきます。

ターゲットキーワードの検索順位を確認

Search Consoleを使い、狙っているキーワードの検索順位を確認します。Search ConsoleをWebサイトに導入していない方は、下記記事を参照の上導入を進めてください(弊社運営メディア「モノカク」の記事へリンクします)。

Search Consoleの検索パフォーマンスを見ると、Webサイトにどのようなキーワードでアクセスがあるのかを見ることができます。まずは、狙っているキーワードの検索順位をチェックしていきましょう。検索順位の確認方法

検索順位が順調に上がっている場合

キーワードの検索順位が順調に上がっている場合は、これ以上SEO対策を頑張ってもアクセス数がアップする効果が期待できないので、次ステップの「アクセスキーワードから新しい市場を発見する」を行ってみてください。

検索順位が順調に上がっていない場合

次に検索順位が上がっていない場合ですが、まずはどのページをSEO対策するのかが効果的かを調べるために、該当キーワードでランディングしているページ(該当キーワードで検索した際に検索結果に表示されているページ)をチェックします。

チェック方法は、キーワードをクリックし「クエリ」の表示を「ページ」に切り替えます。そうすると、URLが表示されますので、どのページがランディングページとなっているのかが分かります。

ページ別データの確認方法

ランディングページが分かったら、そのページに集中してコンテンツを追加していきます。この際に「ユーザが求めているコンテンツ」を多く増やしていったほうがSEO効果があります。ユーザが求めている情報とは何かを下記方法を使い調べていきましょう。

キーワードプランナーの関連キーワードを調べる

Googleが提供する「キーワードプランナー」には、キーワードの検索需要に加え、該当キーワードと関連性の高いキーワード(キーフレーズ)を紹介してくれます。これらのキーワード(キーフレーズ)に関わるコンテンツをWebページに掲載することで、該当キーワードの検索順位も上がりやすくなります。関連キーワードの確認方法

検索結果に表示されるサジェストキーワードを調べる

Googleでキーワード検索すると最下部に「〇〇に関連する検索キーワード」というものが表示されます。これはいわゆる「サジェストキーワード」というもので、検索キーワード+どのようなキーワードで他のユーザは検索する傾向がある、ということを検索エンジンが教えてくれるものです。サジェストキーワードにはユーザの検索意図(何を知りたいのか)が表れるので、どのようなコンテンツを掲載すべきかの良い材料となります。

対策キーワードで上位表示している他社サイトを調べる

該当キーワードで検索した際に上位表示されているWebサイトがどのようなコンテンツを掲載しているか参考にしてください。この際に留意するポイントは下記となります。

  • 情報をコピペするなど、他社サイトのコンテンツを盗むようなことは絶対にしない
  • 上位表示しているWebページの特性(タイプ)を掴む(※1)
  • どのぐらいのコンテンツ量(テキストの文字数)を掲載しているのかを把握する

注意点として、広告スペースに表示されているWebサイトはSEOとは無関係なので、自然検索スペースに表示されているWebサイトの内容を参考にしてください。1ページ目に表示されているWebサイトには一通り目を通すと良いでしょう。

※1)Webページの特性(タイプ)には、キーワードを解説する情報が多く載っている「知識系ページ」、キーワードに関する専門家が解説している「権威系ページ」、キーワードに関わりの深い業者などを紹介する「まとめ系ページ」など、キーワードによりどのタイプのWebページが上位表示されやすいかが異なります。

その他、やるべき基本的な改修について

質の高いコンテンツが掲載されていても下記が出来ていないと検索エンジンに評価されづらくなりますので、基本的な改修事項として抑えておきましょう。

  • METAタグ(タイトルと説明文)は正しく入っているか
  • Hタグの正しい利用ができているか
  • 画像にALTが入っているか。

アクセスキーワードから新しい市場を発見する

Search Consoleの検索クエリを確認していると、様々な発見があります。その発見を通じて新しい市場を見出すことで、さらなるアクセスアップの可能性が出てきます。具体的には下記のような発見が期待できます。

異分野ターゲットの使用キーワードを発見

狙っていたキーワードと同じ意味だが、業界や分野が変わることによってその呼ばれ方が違う場合があります。このような関連性が高いが呼び方が異なるキーワードをGoogleがうまく解釈して検索表示してくれることがあります。このようなキーワードを発見することで隣接する市場の開拓につながったりします。

想定外のキーワードによるアクセスを発見

全く想定していなかったキーワードによるアクセスを発見することで、想定していなかった分野への市場開拓の可能性が出てきます。特に利用用途の幅広い技術などでは想定外のキーワードから市場が広がるケースが多々あります。

上述した2つの発見について、なかなかイメージが沸かないという方もいらっしゃると思いますので、弊社が支援しているお客様のWebサイトで実際に行った3つの改善事例をご紹介します。

例①:超音波はんだ技術のアルミ接合への活用

超音波はんだ技術をPRするためのWebサイトを立ち上げたR社は、同技術の異素材を接合することができる点を一番の強みだと考え、硝子と金属の接合ができることを全面に押し出してPRしていましたが、この分野は利用用途が少なくアクセスの増加もいまいちでした。
そんな中、Search Consoleのデータを分析していると、アルミと関連性の高いキーワードによるアクセスが多いことが分かりました。さらに調べてみると、アルミ同士の接合は難易度が高く困っている技術者が多いことが分かり、この分野にターゲットを絞ったページを追加することでアクセスアップに繋げることができました。

例②:発泡スチロール加工技術の工業分野への応用

発泡スチロール加工技術をPRするためのWebサイトを立ち上げたD社は、イベントで使用する企業の文字やロゴオブジェといった、発泡スチロールの加工性と軽さを活かした分野へのPRを中心に行っていました。
そんな中、たまたま問合せのあった工業系のお客様からのオーダーを受注することをきっかけに、Search Consoleのデータを見返したところ、僅かながら工業系のユーザが探しているであろうキーワードを発見することができました。
発泡スチロールの工業用途を調べてみると、治具での活用が行われていたり、EMC測定現場で干渉しない材料として利用されているなど、様々な用途が見つかりました。そこで、工業系のユーザからアクセスを獲得するためのページを作成しアクセスアップを図りました。

例③:時代によって成長する市場を開拓

吸音材を扱っているA社では、オフィス、教育現場、飲食店を中心に吸音対策をソリューションとして提供していました。もともと需要の多かったオフィス分野ですが、Search Consoleを念入りに調べてみると、会議室での反響音対策に対する需要が強まっているように感じました。
調べてみると、TV会議システムの普及により会議室内での反響音を気にする会社が増えていることが分かりました。そこで、会議室内でのTV会議システムの音声がクリアになることを訴えることでアクセスアップに繋げることができました。

以上、どこの会社でも行えるアクセスアップの手法を中心にご紹介させていただきました。個人的には技術系の企業であれば、やはり自社の技術を違った用途に広げていくといったところがWebマーケティングの醍醐味であると考えています。そのような展開をお考えの企業様がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

このキーワードは?リスティング広告の1クリックあたりの単価の調べ方

こんにちは。テクノポートの渡部です。自社のホームページを作ったものの、アクセスをなかなか集められず、広告を出してみようと検討したことがある人もいるのではないでしょうか?

本日はWeb上において、最も簡単で気軽に始められるリスティング広告について、その1クリックあたりの単価の調べ方についてご紹介します。

リスティング広告とは

よく聞く言葉だけど、仕組みがよくわかっていないという方もいるかもしれませんので簡単に説明します。リスティング広告とは検索エンジンに対して広告料を払い、広告枠として検索結果よりも上に自社のサイトを表示させる方法です。具体的には下記の枠の部分です。

※googleで「精密切削加工」と検索した結果

SEO対策との比較

SEO対策はコンテンツが検索エンジンに評価されれば、長期的に集客を見込めるのは確かですが、コンテンツ評価されて上位表示されるとは限りませんし、キーワードによっては上位表示のサイトが強すぎて上位表示が難しいキーワードもあります。それに対して、リスティング広告は広告料を支払えば、自社のサイトの評価に関わらず検索結果1位の上に表示されるので、即効性が高く、しかもクリックされて初めて料金が発生するので、無駄がなく確実な成果を感じることができます。

料金の発生の仕方

リスティング広告は、いくら表示されても広告料は発生せず、クリックされたときにはじめて広告料が発生します。1クリックあたりの単価はキーワードによって変わり、おおよそ100円前後のキーワードが多いですが、中には1クリックあたり1,000円以上もするキーワードもあります。

1クリックあたりの金額はどうやって決まる?

基本的にはオークション方式でクリック単価は決まるので、人気があるキーワード程1クリックあたりの単価は高くなります。先ほどの例で出した「精密切削加工」だと、131円~398円の間で決まります。

どういうキーワードの単価が高いのか?

“これはあくまでも傾向ですが、下記の3つの条件が揃うと高額になっていく傾向があります。

  1. コンバージョン率が高く、オンライン上で完結するもの。
  2. コンバージョンに繋がったときの単価が高いもの。
  3. 緊急性が高いもの。

1つ目の例で言うと、「英会話 オンライン」といったキーワードで、1クリックあたりの単価は339円~924円の間です。コロナ禍のステイホームで需要が固まったということもありますが、中々の人気キーワードです。

2つ目と3つ目に当てはまるキーワードとして例を出すと「交通事故 弁護士」といったキーワードで1,157円~3,014円の間と1クリックあたりの単価はかなりの高額になります。ただ、2と3の条件を両方とも満たしているので、1クリックあたりの単価が高くても広告代が十分元が取れると思われます。

キーワード単価の調べ方

上記の様な情報は、googleの場合、キーワードプランナーというサイトで調べることができます。(要googleアカウント)yahooの場合はキーワードアドバイスツールというツールで調べることができます。(要yahooビジネスアカウント)

これらのサイトでは、予算と一緒に月間の検索需要も知ることが出来ます。キーワードプランナーの場合、調べ方は簡単で、「新しいキーワードを見つける」という枠に希望のキーワードを入れて結果を表示させるだけです。(広告を出していないアカウントの場合、月間検索需要は100~1,000といった範囲で結果が表示されます。)

予算について

1クリックあたりの単価が分かって広告を出す場合、1日当たりの予算を決めて広告を出します。広告がクリックされて、1日の予算を使い切った場合、その日はそれ以降広告が表示されなくなります。なので、予想外にクリックされて思っていたよりも広告料がかかってしまうということはありませんし、1日当たりの金額も数百円から始めることができ、いつでも変更が可能なので、少額からでも始められます。

まとめ

今回はリスティング広告を検討するにあたって、大枠の仕組みと1クリックあたりの単価の調べ方、予算について解説しました。少額からでも始めることができ、すぐに効果を実感できる方法ですので是非一度取り組んでみてください。

Googleアナリティクスよりも簡単、簡易的なアクセス解析ができるWordPressのプラグイン3選

こんにちは、テクノポートの渡部です。ホームページの運営をしていく中で、アクセス解析を行おうと思っても、Googleアナリティクスのタグを全ページに埋め込んだり、また、そこからとれるアクセスデータを解析したりと、中々ハードルの高いものです。しかし、Wordpressで制作をしたホームページであれば、プラグインを導入するだけで簡易的なアクセス解析ができるものがあります。本日はそんなプラグインを3つ紹介したいと思います。

WP SlimStat Analytics

ホームページを運営していく上で、アクセス解析をWordpressの管理画面上で見たいという方にお勧めです。

見られるデータ

PV(ページビュー)、UU(ユニークユーザー)、ブラウザ、直帰率など、おおよそ必要と思われるデータは見ることができます。

  • PV(ページビュー):どのページでもかまわないので、「表示された」回数。
  • UU(ユニークユーザー):ホームページに訪問してきた人数。
  • 直帰率:ホームページに1ページだけアクセスしてきて離脱したアクセスの割合。

メリット

アクセス解析に必要と思われるデータが、管理画面でほぼ見ることができ、アクセス解析という点だけでいえば非常に高機能なプラグインになっています。

デメリット

以前は日本語化されていないため、使いづらいという難点がありましたが、現状では日本語化もされていて特にありません。

WP Statistics

ややこしいデータ等は別として、とにかく自社のホームページにどれくらいのアクセスがあるのか把握したいと考えている人向けのプラグインです。

見られるデータ

PV、UU、ブラウザなど、WP SlimStat Analyticsに比べて、見られるデータは少ないですが、最低限必要と思われるデータは見ることができます。

メリット

視覚的にわかりやすく、管理画面上の解析画面だけでなく、投稿や固定ページ一覧にも「ヒット数」というものが追加され、普段からアクセス状況を把握できるようになります。

デメリット

詳細な直帰率などのデータは見ることができないので、あくまでどれくらいのアクセスがあるのかという情報ぐらいしか見られません。

Jet Pack

アクセス解析以外の設定もできる優れものですが、導入までのハードルが高く、「WordPress.com」経由でWordpressのホームページを作った方向けのプラグインだと考えた方が良いかもしれません。Wordpress.com経由でホームページを作ってないよという人はここはスルーしても良いかもしれません。

見られるデータ

PV(ぺージビュー)、リファラなど。キーワードは見れますが、SSL対応のためほとんど見れません。

  • リファラ:ホームページにアクセスしてきたリンク元。

メリット

アクセス解析以外にも、画像サイズの最適化によるサイトの表示高速化、SNSとの連携、投稿における関連記事の表示機能など、アクセス解析以外の機能が充実しています。

デメリット

WordPress.comのアカウントが必要なので、Wordpress.com経由でホームページを作成していない方は導入までの道のりが少し長く感じるかもしれません。

【番外編】All in One SEO

WordPressの管理画面からアクセス解析ができるプラグインではありませんが、このプラグインを入れることで、googleアナリティクスでアクセス解析をするためのタグを簡単に埋め込むことができます。またSEO対策に重要な設定であるMETAタグの内容の書き換えができるなど、様々な設定をすることができます。

見られるデータ

PV、セッション、UU(ユニークユーザー)、ランディングページ、地域、リファラ、ブラウザなど、アクセスに関するほぼすべてのデータを見ることができます。(Googleアナリティクス経由)

メリット

何と言っても取得できる情報量の多さにあります。検索結果のSSL通信の影響でキーワードは取得できなくなってしまいましたが、それでもホームページを運営していく上で必要なアクセスデータは網羅できると言っていいと思います。

デメリット

googleのアカウントが必要になります。データを見るには管理画面ではなく、googleアナリティクス側で見ることになります。見られる情報がありすぎて、どれを見ていいかわからないということにもなりかねません。

アナリティクスの見方についてはこちら

まとめ

アクセス解析でさえ、プラグインを入れるだけで簡単に情報が取れるようになるのがWordpressでのホームページの運用の良いところです。弊社ではホームページの自社運営ができるテーマの開発も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

在宅・テレワークでもできるWebを使った新規営業方法

こんにちは、テクノポートの永井です。5月も下旬になり、新型コロナウイルスの影響による外出自粛制限もかなり落ち着いてきました。ただ、多くの人が集まる大規模なイベントなどについては継続して自粛する傾向にあります。

今回の緊急事態宣言により「人と会うこと」を避けなければならず、働き方にも大きな影響をもたらしました。在宅やテレワーク勤務が推奨されたことで、出勤する人が減りました。また、人との接触を避けるため、お客様先への訪問禁止、展示会の中止など、営業活動にも多大な影響を与えています。

既存の取引先に対しては、メールや電話、テレビ電話などを使うことでお客様との商談は可能ですが、それでも直接会うことと比較すると得られる情報は少なくなります。
参考記事:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200526/k10012444851000.html

既存の取引先でもそうなのですから、新規の取引先を開拓することは更に難しくなります。特に、展示会への出展を営業活動のメインとしてきた製造業にとって、多くの展示会が中止になったことで営業の機会も減ってしまいました。

今回は人と会えないことで営業方法がどう変化したのか、このような状況下でも活動が可能なWebを使った新規営業方法をご紹介します。

人と会えないことよる営業方法の変化

展示会の出展や訪問営業が難しくなった

新型コロナウイルスの影響で、人との接触を減らそうという風潮が出てきました。製造業の場合、展示会は自社の技術を伝えるための絶好の機会でしたが、今年に入ってからほとんどの展示会が中止、もしくは開催日未定の延期になってしまい客先への訪問も難しくなってしまいました。

今後イベントの開催ができるようになったとしても、展示会への来場者は減少傾向と予想されます。

【中止となった展示会(一部)】

  • 2月19日 江戸TOKYO 技とテクノの融合展2020
  • 4月8日  INDUSTRY‐FRONTIER
  • 4月15日 INTERMOLD2020/金型展2020/金属プレス加工技術展2020
  • 7月21日 光・レーザー関西2020/使えるセンサ技術展2020
  • 6月17日 西日本製造技術イノベーション 2020

そのため、展示会以外での営業方法も視野に入れて活動をしてくことが必須になります。

また、お客様先への訪問を控える必要があることから、これまで当たり前のように行っていた納品時のちょっとした会話も減りました。お客様と対面して会話することでお客様の課題を見つけて、提案していた企業にとっては営業手法の再検討が必要なってきます。

お客様が在宅やテレワーク業務に変わった

緊急事態宣言をきっかけに在宅勤務などのテレワークを拡充する企業が増えました。「お客様が会社にいない」ことが多くなったことで、会社の固定電話に連絡してもお客様と連絡が取れない状況が続くと予想されます。

そのため、これまで行っていた

  • 企業の固定電話への営業活動
  • FAXや郵送物での営業活動
  • 飛び込みでの営業活動

の効果が減ることになります。そのため、新規顧客を開拓するためにはお客様から問い合わせをいただけるような仕組みづくりと非対面での商談方法の導入が必要になります。

お客様が在宅、テレワークでも問題なく新規営業をする方法

お客様が会社にいないため電話や郵送物などでの営業は難しい、お客様に直接会えないため展示会や飛び込みも難しい。つまり、こちらからお客様に接点をもつ事が難しくなったため、お客様がこちらと接点を持ちたくなるような方法が必要となります。そして、それにもっとも向いているのがWeb(インターネット)を使った方法です。

ここではWebを使った有効性と利用方法についてご紹介します。

新規営業にはWebの活用が必須

すでにホームページを使って新規開拓をしている企業も多くありますが、今後さらに増えてくると予想されます。Webからのお問い合わせの大まかな流れは

  1. お客様に見てもらう(検索や広告)
  2. お客様に技術を理解してもらう
  3. お問い合わせしてもらう

になります。

お客様に見てもらうためにホームページを制作することはもちろんですが、検索したときに出てこなければ意味がありません。GoogleやYahooなどは「検索キーワードと関連性の高いページ」を上位に出すため、お客様の検索キーワードを想定して、ホームページを作ることが大切です。基本的には1キーワードに対して1ページ必要となるため、様々なキーワードで上位表示したい場合は、ページ数を増やしていくことになります。ページを増やすことで自社のホームページだけでは一貫性が保てなくなってきた場合は、オウンドメディアと呼ばれる独自のメディアを作ることもおすすめです。

※今見ていただいているモノカクは弊社テクノポートのオウンドメディアです。

次に、お客様に自社の技術を理解してもらうためには、言葉だけではなく、画像、イラスト、グラフ、表、動画などが必要になります。

例えば、イワタツール様は高速穴あけを他社ドリルを動画で比較することで、自社の技術をわかりやすく伝えています。

このように、ただ技術を伝えるのではなく、相手にわかる(できれば驚いてくれる)ような演出も大切です。

最後に、お問い合わせについてです。お問い合わせは電話とお問い合わせフォームを作れば問題ありませんが、お問い合わせフォームはできるだけシンプルにしたほうが良いと思います。会社名、氏名、電話番号、メール、お問い合わせ内容、添付ファイルを送れる機能があれば問題はないと思います。部署や住所、FAXなどコンタクトした後でも取れる情報は必須ではありません。逆に入力項目を多くすればするほど、お問い合わせが減ることもありますので、ご注意ください。

お客様の電話番号やメールアドレスを獲得できる仕組みを作る

製品の採用基準がスペックだけであれば、Webに詳細を掲載すればよいですが、こちらから「提案営業」をしたい場合は、お客様の声を聞く必要があります。

しかし、非対面での商談が主流になってくるため、商談する場合は電話かzoomなどのオンライン会議になります。

Webからお客様の電話番号やメールアドレスを獲得する仕組みとして

  1. お問い合わせフォーム
  2. 資料のダウンロードフォーム
  3. メルマガ登録

などがあります。製造業の場合はお問い合わせフォームだけでなく、資料ダウンロードフォームも活用して頂けたらと思います。例えば、こちらは弊社がWebに掲載している資料ダウンロードフォームです。

資料は会社のパンフレットではなく、お客様が求めている情報に合わせていくつか用意することをおすすめしています。製品をお持ちであれば各製品の仕様書、提案型であれば提案実績、加工技術がメインであれば図面など、お客様が知りたい情報であれば大丈夫です。メルマガは発信する内容によりますが、次回も楽しみになるようなものを配信し続けることが大切です。例えば、イワタツール様のような実験系の動画などを配信する試みは面白いと思います。

獲得したお客様情報(メールアドレスや電話番号)を使って、積極的に営業する

最後にWebから獲得したリード情報に対し、どのように営業活動を展開していけばよいかをご紹介します。リードとは、名前、所属、連絡先が明らかになっている、将来的に自社の顧客になり得る「人」の情報のことです。

リードを更に

  • ホットリード:一般に数カ月以内に商談に結びつきそうな潜在顧客
  • ウォームリード:一般に1年前後のうちに商談に結びつきそうな潜在顧客
  • コールドリード:時期は未定だが、将来商談に結びつきそうな潜在顧客

と分けることで、お客様へのアプローチ方法を変えることができます。

重要なことは「ホットリード」の数を増やしてくことです。リードの段階をあげることをリード育成(リードナーチャリング)といいます。こちらについて弊社の徳山が記事を書いていますので、詳細はそちらの記事で確認してください。

リード育成(リードナーチャリング)の進め方:https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/20446

営業経費をWeb広告やコンテンツの品質向上に使ってみては?

Web広告による認知度の向上

ホームページやオウンドメディアを作っても見られなければ意味がありません。検索結果の上位表示されるまで待つことも大切ですが、Googleやyahooなどは広告が出せます。広告を出すことで、自社ホームページを閲覧してもらえる回数は増えるため、営業活動として広告を使うことも検討してみてはいかがでしょうか?

Googleやyahooで検索したときに表示されるリスティング広告

ニッチな検索キーワードを使う傾向のある技術系企業向けです。リスティング広告は検索結果のページの上下左右に表示される広告で、1クリックごとに料金がかかります。キーワードにもよりますが、だいたい50円〜300円くらいですが、中には1,000円を越えるキーワードもあります。

様々なサイトに画像広告が出るディスプレイ広告

インパクトの高い画像を掲載できる企業向けです。ディスプレイ広告は個人ブログからニュースサイトまで様々なところに掲載されます。掲載箇所はGoogleやyahooが持っているネットワークになり、こちらで選ぶことはできません。画像などを使うことでインパクトを出せることや、リターゲティングと言われる一度閲覧した人に向けて再度表示させることなどができることがメリットです。

動画を使ったyoutube広告

個人向けの製品を販売している企業向けです。自宅にいる時間が増えたたため、、youtubeの視聴時間が増えたと言われています。安いテレビCMのような感覚で利用してみていただければと思います。

Webサイト上の記事として書かれるネイティブ広告

営業っぽい雰囲気を出したくない企業向けです。ネイティブ広告はニュース記事のように自社の製品や技術を掲載するため、営業っぽさがなくなります。ただ、「実は○○」のようにインパクトのある記事や会社の雰囲気とは少し違った方向性で広告が出せます。

facebookなどを使ったSNS広告

自社でSNSを運用している企業向けです。SNSの広告は「クリックで営業専用ページに飛ばす」ことと「フォロワーを増やす」目的で使います。SNSを使って定期的に情報を発信しながら、途中で広告を使ってフォロワーを増やすというような長期的な運用を視野に入れた使い方が理想です。

などを使って認知度を上げてみましょう。どの広告も低額(月1万円程度)で始められるため、手軽に始められます。もちろん費用はかかりますが、展示会への出展と考えれば比較的安くできます。

プロに依頼してコンテンツの質を上げる

やはりプロに依頼することで、質は上がります。特に、見た目については一目瞭然です。写真撮影、提案資料、動画撮影などのクオリティは本当に上がります。

また、技術の伝え方についても、デザイナーやライターを入れることで相手に伝わりやすくなります。提案資料の見た目が良くなるだけで、成果につながる確率も上がっていくため、プロに依頼することも検討してみてください。弊社では製造業のコンテンツ制作支援として、技術ライティングサービスを提供しています。何かありましたらお気軽にご相談ください。

まとめ

新型コロナウイルスの影響は少し落ち着いてきましたが、第2波、第3波など今後も在宅やテレワーク勤務が中心の状況になることはあるかと思います。今回ご紹介したWebを使った営業方法はお客様が会社にいる場合でも有効になりますので、ぜひWebをご活用ください。もちろん弊社もWebマーケティングは得意としていますので、お気軽にご相談ください。

ワードプレスも使えて月額270円(税込)~。おすすめレンタルサーバー会社5選

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。明けましておめでとうございます。以前に「御社は大丈夫?Webサーバーとメールサーバーについて」という記事を書きましたが、ホームページを新規に制作する、またはリニューアルするという時に、どのサーバー会社を選べばいいのか。これまでにもお話している様に最近のホームページは、ワードプレスというプログラムを使って作成される事も多いため、ワードプレスが使えるレンタルサーバーの会社を5社紹介したいと思います。

前提条件

ワードプレスが使えるということも条件ですが、それだけだと大量にレンタルサーバーの会社が出てきてしまいますので、今回下記の様な条件を設けました。

  • データベースが利用でき、ワードプレスのインストールが「簡単に」できる
    手動インストールという荒業もありますが、基本的には管理画面から数クリックで出来るサーバーにしました。ワードプレスのインストールに必要なデータベースに関しては、最低1つ。今後を考え複数使える事も視野に入れています。
  • ドメイン管理・取得が一緒にできる
    ドメインについても「co.jp」のドメインが取得できる事を条件にしました。
  • メールアドレスの管理ができる
    管理画面で独自ドメインのメールアドレスの管理ができ、ほぼ無制限でアカウントが作成できることを条件にしました。
  • 価格が1,000円以下
    この条件はかなり厳しく、この条件を緩くして3,000円までにすると選択肢がぐっと広がります。ただ、機能を見る限りオーバースペックなサーバーばかりでしたので、1,000円以下のサーバーでも十分に機能を果たせます。
  • サポート体制が整っている
    ネット上で申し来むレンタルサーバーというと不安なのが、サポート体制です。出張サポートはさすがにないですが、電話サポートで対応してくれる会社はあります。
  • 無料共有SSLが使える
    最近よく言われるようになったホームページの暗号化通信ですが、その料金はサーバー会社によって様々です。今回は無料でSSL通信が使えるサーバー会社を選びました。

厳選レンタルサーバー5社

上記6つの条件を満たす会社を5つピックアップしました。価格はすべて税込みです。

ロリポップ スターサーバー お名前.com さくらのレンタルサーバー カゴヤジャパン
ワードプレス
ドメイン
メールアドレス 無制限 500個 無制限 無制限 ×
価格 270円/月~ 270円/月~ 972円/月~ 428.5円/月~ 432円/月
サポート体制 メールのみ メールのみ 電話OK 電話OK 電話OK
無料共有SSL

ロリポップ(ライトプラン:270円/月~)

上記の条件をほぼすべて網羅していて、この値段です。惜しいことで言えば、電話サポートは無いことと、データベースが1つしか使えないことぐらいです。ただし540円~のプランにすればデータベースが30個まで使えて、電話サポートがつきます。270円~としているのは、長期(6か月以上)の契約で割引でこの金額になるということです。

スターサーバー(ライトプラン:270円/月~)

上記のロリポップとほぼ同じサーバーの仕様で価格も同じです。データベースは1つ。電話サポートはありません。前述の通り、こちらも長期(6か月以上)の契約でこの金額になります。違う点と言えば、契約を上位に挙げたときの仕様が多少違います。こちらは540円~プランにすればデータベースを20個まで使えるものの、電話サポートはありません。

お名前.comのレンタルサーバー(SD-11:972円/月~)

上記2つに比べるとデータベースを最初から50個使えて、容量は倍の200GB。電話サポートがあり、ドメイン代が安いのと、月初に申し込めば、最大2ヶ月サーバー無料の特典がついています。こちらの長期契約割引は24か月以上の契約になります。ドメインだけお名前.comで取っているという方は、少々値段がかかりますが、そのままその会社のサーバーが使えます。

さくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン:428.5円/月~)

この値段でデータベースは20個が使えるので、複数のサイトを運営することが前提であればここが最も安いです。電話サポートもあり、ワードプレスのインストールがマニュアルはあるものの、他の会社と違いクリックだけとはいかず少し煩雑なのが難点です。金額が半端なのは年一括払い5,142円/年だからです。

カゴヤジャパン(WordPress専用サーバー:432円/月)

このサーバーはなんと、ワードプレスが最初からインストールされているサーバーなのでインストール作業そのものがありません。契約してすぐにワードプレスが使えるようになります。ただし注意点としてドメインは別で契約をしないといけないことと、メールサーバーは別途契約をしないといけません。メールは別のものを使っているような方向けです。

一番のオススメは?

上記5つの中でどれかをと言われれば、ロリポップかスターサーバーをオススメします。270円/月~とはいえ十分な機能がありますので、ワードプレスを使ってのホームページ制作に問題はありません。どうしても不安な方はロリポップの540円/月~のプランにすれば電話サポートもつきます。スターサーバーの方は電話サポートはありませんが、メール等の問合せは比較的すぐに対応してくれますし、弊社でよく使っているサーバーですので、気軽にご相談ください。

ユーザーの心理を捉えた継続的な更新でBtoCの問い合わせ獲得へ

抱えていた課題
皮革クリーニングの業界では知らない者はいないと言えるほど有名な小羽皮革さん。皮革製品だけでなく日用衣類や着物など全国のクリーニング店からの仕事を一手に引き受けています。しかし、クリーニング市場が年々減少の一途を辿り価格競争に巻き込まれるなど、厳しい市場環境となっています。
そんな中、クリーニング店からの仕事ではなくエンドユーザからの仕事を獲得することで、仕事量の確保と利益率の向上を目指すためにWebマーケティングを開始することになりました。弊社では珍しいBtoCのWebマーケティング支援となりましたが、大きな成果を挙げることができていますので、今回はその秘訣をご紹介いたします。
Webマーケティングを成功させるために行った施策
①ターゲット市場の選定
クリーニング市場の分析を行った結果、多くのユーザが低価格な業者を探している傾向があることが分かりました。しかし、そのような市場をターゲットとしても同社が抱えている課題解決にならないので、高い利益率が確保できる分野がないか、慎重に分析を進めました。
その結果、ブランド皮革製品の分野が価格よりも品質やサービスの高さを求めている傾向が分かり、同社の強みとも整合性が高いため、この市場をターゲットとすることを決めました。
②ブランド名キーワードでアクセス対策
ターゲット市場のキーワード調査を行った結果、「皮革クリーニング」といった抽象度の高いキーワードから、「財布 クリーニング」「バッグ クリーニング」といった少し具体的なキーワードでの検索需要が多いことが判明したが、それ以上に一般的にはロングテールキーワードとなりそうな「ブランド名 クリーニング」といった具体度の高いキーワードの検索需要が極めて多いことが特徴的な市場であることが分かりました。
これらの検索需要を捕まえるために、検索需要の高い人気ブランド順にブランド別ページを作成すると共に、ブランド名キーワードを意識したクリーニング事例を増産することにしました。その結果、右図のようなキーワードアクセスを獲得できるようになりました。
アクセスキーワード(検索件数が多い順)
③信用度を高めるために
②の対策により多数のアクセスを獲得するに至りましたが、問合せがなかなか増えませんでした。当市場は競合サイトが多い上に、エンドユーザの選別基準に「価格が安いこと」という要素が弱いこともあり、複数の業者から相見積もり取らない傾向があることから、Web上で選ばれなければ一向に問合せには至らない市場なのではないか、という仮説を立てました。
そこで、エンドユーザからの信用力を高め、競合サイトよりも安心して任せられる業者であることをアピールすることにしました。具体的には、当社の最大の強みである「完全自社施工であること」を伝えるために、工場内の様子が分かる写真を多く掲載すると共に、「施工実績がどこよりも多く経験豊かであること」をメッセージとして訴求しました。
↑信用力を高めるための事例コンテンツも豊富に掲載
④更なるブランディングを目指して
③の対策を行うことで問合せが多く入ってくるようになりました。ブランド名キーワードを中心にアクセス対策していることもあり、問合せのほとんどがブランド品のクリーニング依頼でした。
そこで、ポピュラーブランドはメニューから外し、ラグジュアリーブランドに特化することで、大切な高級ブランド品を任せられる業者であることをエンドユーザへ訴求することにしました。現在では、高所得者層のユーザが閲覧しても引けをとらないような高級感のあるデザインを目指し更なる改良を行っています。
↑高級感を前面に押し出したTopページ
 
成功するための要因を慎重に見極めることが大事
製造業のBtoBサイトだとニッチな技術のPRとなるため、エンドユーザにいかに見つけてもらうかがWebマーケティング上の最大課題となりますが、成熟したBtoC市場ではアクセスを獲得することは大前提で、競合サイトと比較検討された際にいかにして選んでもらえるか、という課題がとても大事なのだと感じました。
その際に自社の強みを正確に見極め、どのような顧客ターゲットに照準を絞るべきかを慎重に検討していく必要があります。
皆さんのビジネスでもいま一度冷静に成功要因を考えてみてはいかがでしょうか。

ワードプレスで制作されたホームページのバックアップを取るプラグイン2選

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。皆様がお持ちのホームページはどのような手法で制作されているでしょうか?こちらの記事でも紹介していますが、汎用性が高く、更新などのメンテナンスも比較的簡単に行えるWordPressを使ってホームページを制作されている方も多いのではないでしょうか?最近では有料、無料のテンプレートを使って自分でも簡単にホームページを作れるようになってきています。

本日はWordpressで制作されたホームページのバックアップの取り方についてご紹介します。

通常とは違うバックアップの取り方

WordPressを使って制作されたホームページには便利な「プラグイン」を入れることで、簡単にバックアップを取ることができます。

以前に紹介した様なFTPにつないで丸ごとダウンロードしてくるという様な手法もあります。この方法では、デザインや画像ファイル、Wordpressの設定ファイルなどはバックアップが取れますが、肝心の中身のテキストがぽっかり空いてしまうことになります。WordPressを使って制作されたホームページというのは、デザインなどについて書かれたHTMLやCSSのファイルと、実際の中身が書かれたデータベースのファイルが別々の場所にある為です。

おすすめのプラグイン

数あるバックアップのプラグインの中でオススメなのは下記2つです。どちらも一長一短なので、比べてみて自分にあった方を利用してください。どちらも無料で利用できます。(より機能が充実した有料版も有り)

UpdraftPlus

UpdraftPlusはバックアップのプラグインで最も利用されているプラグインです。大きな理由はバックアップだけでなく、復旧もできる優れ物だということです。バックアップの先には他のFTPサーバーや、プラグイン専用のサーバー(有料)、E-mail、DropBoxなどが選べますが、別のアドオンを入れたり、そのアカウントを作ったりと少しコツが必要です。

とはいえ、設置しているサーバーがダウンした時の為のバックアップなので別のサーバーに取ることが推奨されるのは当然のことです。設定さえできれば非常に有力なプラグインなので是非挑戦してみてください。

詳しい使い方はこちらを参照ください。

ただ、バックアップのスケジュールを月に一回等の設定はできるものの、何日の何時というように細かい設定ができないという難点があります。(時間指定をするには有料版へのアップグレード(7,500円/年)が必要)

BackWPup

backWPupは簡単にバックアップを取れるプラグインの一つで、もちろん無料で利用できます。初心者の方は個人的にこちらがおススメです。

バックアップ先は先ほどと同じ場所の他、同じサーバー内フォルダが選べます。サーバー内のフォルダに残しておいても、サーバー自体がダウンした際には復旧できませんが、「カスタマイズをしていてホームページを壊してしまった」「外部からの改ざんをうけて壊れてしまった」という様な時にはここにバックアップがあるだけでも復旧することができます。取得したバックアップのファイルはプラグインの中からダウンロードできるので、それを定期的にローカルに残しておくという多少の手動を挟めば、サーバー上以外にもバックアップを取れるので問題ありません。

また、こちらのバックアップのスケジュールは月に1回、週に1回などといった頻度や、実行する時間帯まで細かく設定できるので、アクセスがほとんどなくなる深夜の時間帯に設定することで、サーバーに負荷がかかることなくバックアップを取ることができます。

詳しい使い方はこちらを参照ください。

欠点としてはUpdraftPlusとは違い復旧機能がついていないので、復旧させるためにはWebに関する相応の知識が必要です。

一度入れてしまえばあとは自動で

手動で定期的にとなると面倒なバックアップですが、Wordpressのプラグインは基本的には一度設定してしまえば、後は自動でバックアップを取り続けてくれます。もし、Wordpressのホームページでバックアップのプラグインが入っていない方は挑戦してみてください。

ホームページの制作を外注していて心配な方は、一度ホームページの制作会社に聞いてみてください。

2018年8月 googleのコアアルゴリズムアップデート

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。もう先月の話になりますが、2018年8月1日にgoogleのコアアルゴリズムが大幅にアップデートされました。検索の順位変動に敏感な方は「順位が急に上がった」「順位が急に下がった」と思った方もいらっしゃるかもしれません。常日頃アップデートを繰り返しているgoogleの検索アルゴリズムですが、今回のアップデートで大きく変わったことと、今後の対策について考えてみたいと思います。

どのようなアップデートがあったのか?

まずどのようなアップデートがあったのかについてですが、googleの公式はtwitterで下記の様にツイートしています。

ーざっくり日本語訳ー

今週年に数回行うコアアルゴリズムのアップデートをしました。3月にも伝えた様に今後もまだ続くよ。

具体的にどんな風に変わったのかは言及されていませんが、3月にもあったような大幅なアップデートがあったとのことです。3月にあったGoogleのアルゴリズムのアップデートの方向性として「YMYL」というキーワードがあり、どうやらそれに関するアップデートの様です。

「YMYL」とは

「your money or your life」の略です。

どこかのCDショップのキャッチコピーみたいですが、お金や健康など「人生を大きく左右するような」コンテンツに関しては、「専門性」や「権威性」などを考慮して、信頼性があるかどうか品質をしっかりチェックして評価しますというガイドラインです。

少し前のことになりますがDeNAが運営していたキュレーションサイトが、すべて閉鎖になった事件がありました。専門的な知識が薄いとされる人でも内容がちゃんとしていれば、(リライトがほとんどだったのが問題でしたが)上位表示されていたのですが、google側でも対策をし、信頼できる情報源と思われるものを上位表示するようにガイドラインが変更になっています。

今後の対策は?

googleのアナウンスからすると年内にあと1回はコアアルゴリズムのアップデートを残している様に思います。現状公式からアナウンスされている内容や今回順位変動で、上位に上がったサイトをいくつか調べて、今後の対策を考えました。

1、専門的な知見をもってオリジナルのコンテンツを作る

キュレーションサイトで問題になったのが、リライトといって他の記事の順番を書き換えるなどしてコンテンツを作成する手法です。御社のサイトもどこか他のサイトからコピペした内容を一部書き換えたりして、コンテンツを作っていませんか?もしそのようなコンテンツがあるとすれば要注意です。ペナルティとまではいきませんが、今後順位が下がってしまう危険性がありますので、自社の言葉で再度書き直すようにしてください。

2、情報の拡散に努める

SNSなどを使って自社の情報の拡散に努めてください。先ほど「信頼できる情報源」とお伝えしましたが、その指標となるものの一つが「被リンク」です。ただ、対策としてSEO業者などから「被リンクを購入する」という様な手法はやめましょう。有益な情報であれば、自社の情報は自然とSNSやブログからリンクが張られるはずです。そのような有益な被リンクを集めるためにも1でお伝えした様な自社オリジナルのコンテンツを作ることに力を入れて頂ければと思います。

3、定期的に対策キーワードの順位を調べる

大幅なアップデートは年に数回とはいえ、日常的にgoogleの検索アルゴリズムは変更されていますので、小さなアップデートでいきなり大きく変動することもあります。以前に紹介したGRCを利用するなど、対策キーワードの順位を定期的に調べておきましょう。

今後もgoogleの検索アルゴリズムの動向には目を光らせておきますので、情報が入りましたらご連絡します。

「保護されていません?」「http://」と「https://」の違いについて

こんにちは、ものづくり経革広場の渡部です。

先日2018年7月24日にchromeがバージョン68にアップデートされ、SSL化していないサイトに関して、入力する箇所があろうがなかろうが、問答無用で「保護されていません」のテキストがURLバーに表示されるようになりました。以前のバージョンでは検索バーなど「何か入力するものがあり、入力しようとした場合」に限られていました。

※弊社コーポレートサイトはSSL対応していないため、アクセスした段階でこの表示がされますが危険なわけではないのでご安心ください。

このものづくり経革広場はSSL対応しているので「保護された通信」と表示され、URLがhttps://になっています。

「http://」と「https://」の違い

まず2つのホームページのアドレスバーを見て頂くと、ものづくり経革広場のホームページには「https://」とURLのhttpの後に「s」がついています。(「http://は表示上省略」)これまであまり気にしていなかったかもしれませんが、「http://」と「https://」には明確な違いがあります。「https://」のホームページでは、SSL通信という暗証鍵を使ってテキスト等を暗号化通信します。こちらから入力するものがなければ、暗号化されるのはホームページのデータだけなので、個人情報を吸い取られたりはありません。

ログインを必要とするサイトや、ECサイトなどのクレジットカードなどの情報を入力するサイトでは「https://」が必須となっています。

自社サイトへの対応策

必須ではありませんが、自社サイトの常時SSL化の手続きをして「http://」→「https://」へ変更することをおススメします。googleは常時SSL化を推奨していて、googleの検索画面でも常時SSL化がされ、2016年末にyahooでの検索画面でも常時SSL化がされました。これによってgoogleアナリティクスでキーワードが取れなくなったわけですが・・・。

常時SSL化の利点

セキュリティ面で強化されるのはもちろんですが、具体的には3つの利点があります。

  1. ホームページが本物であることが証明され、信頼性が上昇
  2. 「保護されていません」のテキストを見て離脱されるのを防止
  3. SEOの観点から、検索順位アップに寄与

1について、常時SSL化した成りすましサイトを作成することは事実上不可能な為、本物のサイトであることの証明になります。また2については、現在chromeのみでの現象なので、大きく影響するものではありませんが、3については現在検索エンジンの大きなシェアを握るgoogleからSSLが推奨されていることから検索順位に多少の影響があります。ただ、競合サイトと比べてがほぼ同じレベルなら「https://」の方を優先するぐらいの感覚です。

常時SSL化の手続きについて

常時SSLの対応についてはホームページ制作会社ではなく、サーバー会社との契約になります。googleからのガイドラインで常時SSLにしましょうというアナウンスが出ているので、準備しているサーバー会社も多いです。

料金について

SSLの認証方法は大きく3つ「ドメイン認証」「企業認証」「EV認証」があります。

  • ドメイン認証(認証レベル1):ドメインに登録されている登録者を確認により、発行される証明書で個人でも取得可能。
  • 企業認証(認証レベル2):ドメインに登録されている登録者プラス運営している企業の実在性に確認により発行される証明書で法人のみ取得可能。ECサイトの運営には認証レベル2以上が必要になります。
  • EV認証(認証レベル3):企業認証に比べて運営している企業の実在性を厳格な認証方法で確認するため、最高度の信頼性を持ちます。法人のみ取得可能で、アドレスバーに企業名が表示されるようになります。

料金はサーバー会社によって変わりますが、「https://」のURLでSSL通信をするだけならドメイン認証でOKです。ドメイン認証であればサーバー会社によっては無料で対応しているところもありますが、年間数千円の費用がかかる事もあります。

現在、セキュリティの観点から世界的にSSL通信へ変更する過渡期にある状態です。いつかは対応したほうが良いことなので、もしホームページのリニューアルをお考えでしたら、一緒に対応しておくことをおススメします。

新しくなったサーチコンソールを使ってみる

こんにちはものづくり経革広場の渡部です。

1月末から2月の始めにかけて私宛てに大量のメールが届きました。それはもう何十通も。

「http://〇〇〇〇.co.jp向けの新しい Search Console のご紹介」

※ホームページの運営に携わる会社の数が多いので、その数だけ届きました。

ホームページのgoogleアナリティクスでのキーワードがほとんど取れなくなった今、ホームページへのアクセスキーワードを知る重要なツールであるサーチコンソールのUI(ユーザーインターフェース)が変わったのでお試し下さい。というgoogleからのメールです。

何がどう変わったのか?少しですが使ってみましたので、ご参照ください。

※サーチコンソールって何?という方はこちらをご確認ください。

Googleサーチコンソールって何?何に使うの?

使ってみた感想

グラフがこれまでよりも見やすい

※例として弊社(http://www.techport.co.jp/)の画面です。

これが新しいサーチコンソールのグラフ画面。色が寒色系にまとめられ、グラフと凡例の位置が近く、非常に見やすくなっています。これまではデフォルトが過去1週間のデータになっていましたが、新しい方は過去3ヵ月がデフォルトになっています。

過去のデータが3ヵ月から無期限に

これまでサーチコンソールでデータが取れる期間は、データを取得する日から過去90日がMAXでしたが、新しいサーチコンソールではその期限が無期限になりました。これまでデータとして保管しておくには定期的にデータを出力しておくしかありませんでしたが、今回から好きな期間でのレポートを見ることが出来るようになりました。個人的には今回の変更でも最も大きな点だと思います。

フィルタが使いやすい。検索順位でもフィルタがかけられるように

これまで、掲載順位がかなり下の方でもキーワードが表示され、クリック数は0でも表示回数があればレポートに表示されるというのがありました。そのおかげで「ほんとにこのキーワードで検索されて表示されたの?」というデータもあったかと思います。新しいサーチコンソールでは、掲載順位○○位以上というフィルタがかけられるようになり、より精度の高いキーワードの抽出が可能になりました。

フィルタをかけるにはキーワードの一番上の赤い矢印で印をしたところからできます。

改善の期待

全体的に使いやすくはなっていますが、少し改善して欲しい点も。キーワード一覧をCSVで出力しようとしたら

見事に文字化け。これは現在のサーチコンソールでも起こっている現象なので、データで出力するとしたらgoogleのスプレッドシートに出力するしかありません。今後の改善を期待したいところです。

これからについて

機能が多くてとっつきにくいイメージのあったサーチコンソールですが、新しいサーチコンソールではよく使う機能が目につくように配置され、アクセスしやすく、データ等も非常に見やすくなっています。

現在は変換期なので、新しいサーチコンソールへの機能追加などはこれからだと思います。先述しましたが、何よりも期間が無期限になったのが一番の変更点だと思います。

皆様もこれを機に導入してはいかがでしょうか?

市場性の高いキーワードを狙ったホームページ戦略で成功(大東電気さま)

ものづくり経革広場の徳山です。以前のブログで特定の業界をターゲティングしたホームページ戦略について執筆しましたが、今回は狙いたい業界は特になく、市場性の高い分野(キーワード)があればその市場をターゲットにしていきたい、と考える場合のホームページ戦略について、当戦略で成功した事例とともにご紹介いたします。

市場性の高いキーワードを狙う戦略とは

まずは当戦略がどのようなものか、概要や実行するための手順などを説明します。

具体的な戦略の概要

「市場性の高いキーワードを狙う戦略」とは、自社が取組んでいる事業分野で使うことの多い言葉(加工名、部品名、材料名など)の中から検索需要がありそうなキーワードをピックアップし、その中から市場性の高いもの(需要が多く供給が少ないのが狙い目)を優先的に狙っていく戦略のことです。

戦略を実行する手順

下記の手順で実行していきます。

①市場性の高いキーワードを探す

キーワードプランナーなどのツールを使用し、ピックアップしたキーワードの検索需要(月間の検索回数)と競合サイト数(検索した際のHIT件数)をチェックします。その中で需要が多く供給が少ないものを市場性の高いキーワードとして選出します。中小企業のホームページであれば検索需要が100件以上あれば市場性は十分にあると判断して良いでしょう。ただ、競合サイトが多すぎると検索上位表示させるのが難しくなるため、競合サイト数に関しては100万件以下のキーワードが望ましいです。

②対策するキーワードで上位表示するためのコンテンツを検討し制作

対策するキーワードと関連性の高いキーワードをチェック(これもキーワードプランナーを使います)したり、上位表示されている競合サイトをベンチマークしたりことで、どのようなコンテンツを掲載すれば上位表示されそうか、仮説を立てます。そして、その仮説に従ったコンテンツを作成しホームページに掲載します。

③問合せに繋がっているかどうか効果検証を行い更に対策

最後に狙った市場から問合せが入ってきているか、を検証します。どれだけアクセスが稼げても問合せに繋がらなければ意味がないので、メールや電話での問合せ内容を必ず記録してください。対策するキーワードと相関性が高い問合せが入ってきているかどうか検証し、うまくいっていれば更にコンテンツの充実化を図り、うまくいかなければキーワードの選定からやり直します。

どのような会社に向いているか

ホームページを作成する上で下記のような内容でお困りの会社に当戦略をオススメすることが多いです。

  • ホームページ上でPRするような明確な強みがない
  • ターゲットにしたい特定の業界や分野がない
  • ライバルとなる競合サイトが思い当たらない?

上記のような悩みを抱え、市場性の高い分野から効率よく新規顧客を獲得したいと考える会社に向いています。ただし、選定したキーワードによっては自社の得意分野ではない問合せが入ってくる可能性が高いため、親切丁寧に営業対応ができる会社でないと受注を獲得するのが難しいかも知れません。ある程度の営業力が必要となるため、商社などにも向いている戦略とも言えるでしょう。

成功事例のご紹介:大東電気株式会社さま

弊社が支援したお客様の中で、当戦略の実行により多くの新規顧客を獲得した事例があります。上述した戦略の実行手順に従って、どのような施策を行ったのかを説明します。

①対策するキーワードの選定

大東電気株式会社さまは、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、断熱材など、幅広い材料を加工できることが強みです。また、市場のニーズに合わせ積極的に様々な仕事を獲得していく意欲もあったため、当戦略を実行しました。

当戦略の定石に従って検索需要と競合サイト数を調べ、市場性の高いものから優先的にキーワード対策することにしました。調査してみると、断熱材関連のキーワード(ヘミサル、ロスナボード、ミオレックスなど)の市場性が高いことが分かりました。

②対策するキーワードで上位表示するためのコンテンツを検討し制作

同社で扱うことができる断熱材の素材は5種類程度ありましたが、材料の種類ごとにページを制作するほどコンテンツを準備することは難しそうでした。そこで、ひとまず断熱材加工の紹介ページを制作し、材料ごとの特徴や加工事例をまとめて紹介するページを制作しました。

③問合せに繋がっているかどうか効果検証を行い更に対策

キーワード調査の予想通り「素材名+加工(ヘミサル加工、ロスナボード加工、ミオレックス加工など)」というキーワードで検索上位表示を短期間で獲得することができました。同社へどのような問合せがきているか(メールと電話)の記録を見せていただきましたが、対策キーワードと関連する仕事の問合せを多く獲得できていることが分かり、当戦略の成功を実感することができました。

ホームページ企画に悩まれている方はご相談を

今回ご紹介した事例のように、市場性の高い分野にターゲットを定めることで新規顧客を獲得できているケースは他にもたくさんございます。自社の強みやターゲットとする業界や分野がないとホームページ企画がなかなか進まないことが多いかと思いますが、そのような時は弊社がお力になれるかも知れません。ぜひ気軽にご相談いただければ幸いです。