オウンドメディアのデザイン事例9選|BtoB企業

こんにちは。テクノポートの卜部です。オウンドメディアを立ち上げるにあたって、「どんなデザインにしたらよいかわからない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、デザインが参考になるBtoB企業の事例をご紹介します。それぞれのメディアに共通するポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアにおけるデザインの重要性

オウンドメディアにおいて、最も大事なのはコンテンツの質です。しかし、いくら質の高いコンテンツを作ったとしても、見てもらえなければ意味がありません。

ユーザー目線のわかりやすいデザインを用いることで、やっとそのコンテンツが読んでほしい人に届くようになります。つまり、オウンドメディアにおいてデザインは届けるための手段として重要な役割を果たすのです。

BtoB企業のオウンドメディアのデザイン事例9選

では、BtoB企業が運用するオウンドメディアの参考になるデザイン事例を紹介します。

1. Bridgestone Blog(株式会社ブリヂストン)

URL:https://www.bridgestone.co.jp/blog/

「Bridgestone Blog」では、ピックアップ記事がトップ表示されており、ターゲットの目に入りやすい設計になっています。カテゴリは「未来」「暮らし」「文化」「多様性」とあり、アイキャッチデザインにおいて、それぞれの世界観が表現されています。

2. WORK SIGHT(コクヨ株式会社)

URL:https://www.worksight.jp/

「WORK SIGHT」は、企業の働き方を変えるためのオフィス空間についてコンテンツを発信しているオウンドメディアです。アイキャッチは写真のみで、使う色の数も抑えられているので、情報がごちゃつかず、シンプルでスタイリッシュな印象を受けるデザインになっています。

3. サイボウズ式(サイボウズ)

URL:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

「サイボウズ式」は、働き方や生き方、組織作りをテーマにコンテンツを発信しています。それぞれのコンテンツのブロックが角丸になっていたり、アイキャッチにイラストが使われていたりすることで、柔らかく親しみやすい印象を与えるデザインになっています。

4. テクノロジーイノベーションセンター特設サイト(ダイキン工業株式会社)

URL:https://www.daikin.co.jp/tic

「テクノロジーイノベーションセンター特設サイト」は、製品の開発ストーリーや人の思いに焦点をあてています。そのため、アイキャッチは開発風景や開発者など、人の映った写真を用いており、色はDAIKINのコーポレートカラーを使用したデザインになっています。

5. MIND SWITCH(株式会社シマノ)

URL:https://bike.shimano.com/ja-jp/mindswitch/

株式会社シマノは、自転車部品を開発・製造・販売を行っている企業です。MIND SWITCHでは、「通勤サイクリング」がテーマになっていることがトップのメインビジュアルからすぐ伝わります。色使いはポップ、元気、エネルギッシュといった印象を受けるデザインになっています。

6. 制御機器知恵袋(パナソニック株式会社)

URL:https://ac-blog.panasonic.co.jp/top

「制御機器知恵袋」は、エンジニア向けの課題解決を目的にしているため、課題別にどこを見ればよいかすぐわかる設計になっています。新着記事やアイキャッチは、導線をシンプルにするために表示されていません。

7. ARATTE(荒川化学工業株式会社)

URL:https://pinealpha.jp/

フラックス洗浄について学ぶというテーマのメディアで、「洗う」というキーワードが想起されるメインビジュアルになっています。製品情報のページとリンクさせながら、初心者にもわかりやすいよう図解を用いて解説されています。

8. ROHM TechWeb(ローム株式会社)

URL:https://techweb.rohm.co.jp/

メディアのトップに、漫画でモーターについて学べるコンテンツがあるのが大きな特徴です。これにより、ビギナーエンジニアでも入りやすい設計になっています。

9. The Art of Manufacturing―ものづくり(三菱電機)

URL:https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/the-art-of-manufacturing/index.html

「The Art of Manufacturing―ものづくり」は、FAに関するコンテンツを発信しているオウンドメディアです。最新記事は6つ表示されており、5つのカテゴリに分けて設計されています。右側にランキングと編集部のおすすめコンテンツがアイキャッチ付きで表示されているのが特徴です。

デザイン性の高いオウンドメディアに共通する特徴

紹介した10個のオウンドメディアのデザインに共通する特徴を解説します。

企業の世界観に合ったデザイン

企業の世界観をオウンドメディアでも表現しましょう。例えば、ロゴのカラーをオウンドメディアにも使用したり、イラストのテイストをそろえたりしながら、全体の統一感をはかります。
サイトを見たときに、「このサイト、あの会社らしいな」とユーザーが思えるようなデザインが理想的です。

目的に合ったデザイン

オウンドメディアの運用目的はさまざまです。採用目的であれば、実際に働いている人をアイキャッチにしたり、親しみやすい印象のデザインにするのがよいでしょう。また、製品の認知度向上が目的であれば、製品や開発者をアイキャッチにし、信頼感や安心感を感じられるデザインにするといったことが考えられます。

このように、目的から論理的にデザインしていくことが重要です。

まとめ

今回はBtoB企業のオウンドメディアのデザイン事例を紹介しました。「自社のオウンドメディアはどんなデザインにしようかな」といった視点で参考にしていただければ幸いです。

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オウンドメディアの作り方を5ステップで解説。費用や失敗事例も紹介

こんにちは、テクノポートの卜部です。Webで集客するためにオウンドメディアを作りたいけど、何から始めればいいのかわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

立ち上げたあとにうまく構築していけるのか、不安を感じている方もいるかもしれません。

そこで本記事では、オウンドメディアの作り方を1からわかりやすく解説します。本記事を参考に、成果が期待できるオウンドメディアを立ち上げましょう。

オウンドメディアの基本を解説

成果につながるオウンドメディアを作るには、基本的な特徴や目的を把握しておく必要があります。簡単に解説していくので、ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、オンライン・オフラインにかかわらず自社が保有するメディア全般を指しています。

Webマーケティングにおいては、インターネット上に公開する公式サイト以外のメディアをオウンドメディアと呼ぶことが多いです。ブログのように記事形式のコンテンツを載せているのが特徴で、今回の記事でもこの意味のオウンドメディアをテーマにします。

オウンドメディアの必要性

インターネットが普及する前後で顧客の購買行動は大きく変化しています。

簡単に情報が手に入るようになったことで、課題解決のためにまずは情報収集から始める消費者が増えています。自分たちが抱える悩みに対する解決策を探して、比較・検討まで進めてしまうわけです。

そのため、オウンドメディアで発信しなければ、情報発信している競合他社に顧客を取られてしまいます。

オウンドメディア構築の目的

オウンドメディアを構築することで、集客とブランディングが可能です。

オウンドメディアには、特定の悩みを持った人がキーワードを検索して訪れます。自社の商品やサービスを知らない層も含まれているので、お悩み解決の情報発信が新規顧客の開拓につながるわけです。さらに、専門企業としてユーザーに認識してもらえる効果もあります。

オウンドメディアの作り方の前に準備すべきこと5つ

オウンドメディアの立ち上げや運営をスムーズに進めるには、事前の準備が重要です。具体的な内容を5つ解説します。

目的を明確にする

いきなりオウンドメディア制作に取り組んではいけません。「何のために運営するのか」を決めておかないと、制作を進めているうちに方向性がズレてしまう恐れがあるからです。

代表的な運営目的は以下のとおりです。

  • 集客
  • ブランディング
  • 販売数アップ
  • リクルート活動

自社の取り組みを明確にしましょう。

目標を数値化する

数値目標は、オウンドメディア運用の効果を測るのに重要です。

オウンドメディアの立ち上げや維持には、多くのお金や労力がかかります。投資に見合う成果が得られているのかどうかを判断しなければなりません。

あらかじめ数値目標を設定し、適切な効果が得られているのか定期的に振り返ることで、進め方に問題がないかチェックしましょう。

自社で運用するか外注するかを決める

自社でオウンドメディアを内製化するには、社内に専任者を用意する必要があります。

メディアの記事を検索上位に表示させるには、SEO(検索エンジン最適化)対策の知識やライティングのスキルが求められるからです。

とはいえ、メディア運用の知識がある社員をそろえるのが難しいこともあるでしょう。そういうときは、運営方針まで適正化してくれる記事制作会社に外注するのがおすすめです。

自社のリソースで対応していくのか、アウトソーシングをして外部の専門知識や人的資本を利用するのかを決めましょう。

ターゲット市場とペルソナを決定する

オウンドメディアに統一感を持たせるには一貫した方向性が重要です。そこで、ターゲット市場を明確にしましょう。市場だと意味が広くてイメージがわきにくいため、まずは自社の顧客になる層のペルソナを設定してください。年齢・性別・職業・家族構成・価値観を明らかにして、統一感のあるメディアを構築しましょう。

キーワードを選定する

オウンドメディアに投稿した記事がGoogle検索で上位を取れれば、人がどんどん集まってきます。そのためには、検索窓にどんなキーワードが打ち込まれているかを知ることが重要です。

ユーザーは悩みや疑問を解消したいという目的で検索をしています。ライバルサイトやターゲットを参考に、関連度の高いキーワードを選定しましょう。

そうすれば、メディアと親和性の高い人が集まるサイトになるでしょう。

オウンドメディア作り方の5ステップ

ここからは、オウンドメディアの作り方を5ステップで解説していきます。

1:サーバーを契約する

オウンドメディアを保有するには、サーバーの契約が必要です。

サーバーは土地のようなもので、インターネット上にサイトを作るためにレンタルサーバー会社から借りるのが一般的です。

2:ドメイン名を取得する

ドメイン名は、サイトがどこにあるのかを判別するための情報です。サーバーを契約したときには初期ドメインが割り当てられます。

ドメイン名は変更可能であり、利用料を支払うことで自分の好きな名前をつけられます。このことを独自ドメインと呼びます。

独自ドメインには、名前以外にも以下のようなメリットがあります。

  • 信頼性が上がる
  • SEO対策になる
  • URLが変わらない

オウンドメディアを成功させるために欠かせない要素なので、必ず取得しておきましょう。

3:CMSを決める

CMSとは、Webサイトの構築や管理を効率化してくれるツールであり、オウンドメディアを運営するなら必須です。

おすすめのCMSは「WordPress」です。世界中のWebサイトで一番使われているCMSです。無料で利用できるうえに、プログラミングの知識がなくてもサイトを制作できます。

デザインテンプレートも豊富で、無料で使えるものから有料のものまであるのが特徴です。

とくに理由がなければ、WordPressをインストールしておきましょう。

4:運用方法を構築する

オウンドメディアのメインコンテンツである記事を制作するには、内部・外部問わず複数人で役割分担をして進める必要があります。

定期的にクオリティの高いコンテンツを投下していくには、ひとりでは対応しきれないくらい膨大なタスクがあるからです。

そこでおすすめなのが、運用ルールを作って仕組み化することです。各担当の役割や記事を制作するマニュアルを作成すれば、必要に応じてライターをアサインするだけでプロジェクトを進められます。

チームの運営を円滑にするため、プロジェクトには必ず責任者を置くのがポイントです。

5:記事を制作する

Googleやユーザーに評価されるには、定期的に新規記事を公開したり、修正したりする必要があります。

サイト分析ツールでユーザーの行動を解析して、キーワードの選定や修正すべき記事のピックアップをしましょう。

ほかにも、競合サイトの分析をして、自社メディアに不足している部分の差を埋めていく必要もあります。

なお、オウンドメディアの運用方法は、関連記事「オウンドメディア運用を成功に導く5つのコツ。課題、運用代行に任せるべき理由も解説」で解説しています。ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアを作る費用の目安

オウンドメディアを作る際にかかる費用を項目別に解説します。投資効果の検討にお使いください。

メディア制作費と維持費

オウンドメディアの立ち上げ費用と維持費の目安は以下のとおりです。

  • WordPressの有料テーマ:約2万円
  • サーバー利用料:年間1.5万円ほど
  • ドメイン利用料:年間2,000円ほど

最初の1年分をまとめて契約すると、メディアを作る初期費用は約4万円になる計算です。ホームページのサーバーと同じ場所に作る場合は、WordPressのテーマ代だけで始められます。

外注先への委託費

メディアの立ち上げを委託する場合の費用は、以下のとおりです。

  • コスト重視:0~30万円ほど
  • オリジナルデザイン:20~100万円
  • 戦略策定も含めた本格的なメディア運用:100万円~300万円

検索上位を狙うにはSEO対策が必須になるため、戦略策定の時点から専門の会社にお任せするのがおすすめです。

さらに記事制作も外注する場合、毎月の委託費は少なくとも20万円は必要になります。

  • 記事制作(一般):2~3万円/本×10本
  • 記事制作(専門):5~10万円/本×10本

図解を制作したり、素材のためにカメラマンを用意したりすると、さらに追加で費用がかかります。

ツール利用料

オウンドメディアのSEO対策を効率的に進めるには、分析ツールの利用が必須といえるでしょう。

キーワードやライバルサイトの研究によく使われているahrefs(エイチレフス)であれば、毎月1万円~10万円程度かかります。

オウンドメディア作りでよくある失敗例

オウンドメディアをスムーズに軌道に乗せるには、過去のよくある失敗例を知り、失敗を繰り返さないことが大切です。

よくある失敗のケースは以下のとおりです。

  • 記事投稿が止まってしまう
  • 検索上位を取れない
  • 問い合わせにつながらない

失敗のほとんどは、リソースや専門知識が足りていないことが原因です。やみくもに進めるよりも、最初から専門の制作会社に依頼するのがおすすめです。

製造業におけるオウンドメディアの作り方はテクノポートへご相談ください

弊社テクノポートでは製造業専門のオウンドメディア制作を請け負っています。製造業のサイト運営には、製造業独自の商習慣や専門用語など、専門的な知識が求められる傾向があります。弊社であれば、長年の知識と経験を武器に、戦略立案からコンテンツ制作まで対応可能です。Webサイトでの集客にお困りの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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BtoBオウンドメディアマーケティングの全て: 実践戦略、効果、事例からの学び

こんにちは、テクノポートの卜部です。今回は、オウンドメディアをテーマに取り上げます。オウンドメディアは、自社HPやカタログなど広く「自社が自ら運営しているメディア」を指しますが、この記事では狭義の意味として「記事コンテンツを主体とした情報発信のためのメディア」をテーマにします。

BtoB製造業にとって、オウンドメディアをマーケティングに活用することは非常に意味があることですが、リソース・費用がかかるものでもあり、初めての企業にとってはハードルが高いかもしれません。今回は、BtoBマーケティングにおけるオウンドメディアの位置づけや、メリット・デメリットなども含め総合的に解説していきます。

BtoBマーケティングとオウンドメディア

BtoBビジネスの世界では、購買決定に至るまでのプロセスは複雑です。複数の意思決定者、それぞれのニーズや課題、そしてそれに伴う長い購買サイクル。このような状況下で、どのようにして企業は自らのブランドや商品を効果的に伝え、信頼を築き上げていけるのでしょうか?答えの一つが「オウンドメディア」です。

はじめに: BtoBマーケティングとオウンドメディアの関係

BtoBマーケティングは、BtoCと比べて特有の課題を持っています。BtoCが個人の消費者を対象とするのに対し、BtoBは企業や組織を対象とします。このため、購買サイクルは一般的に長く、複数の意思決定者が関わることが多いのです。例えば、技術担当者、購買担当者、経営層と、それぞれが持つ情報ニーズや課題は異なります。

このような複雑な購買プロセスの中で、オウンドメディアは非常に重要な役割を果たします。オウンドメディアは、企業が自らコントロールできるメディアを指し、公式ウェブサイトやブログ、SNSなどを活用して情報を発信する手法です。専門的な情報提供や、顧客の抱える問題の解決支援を行うことで、オウンドメディアはBtoBの購買プロセスにおいて信頼の構築や関係性の強化に貢献します。

特に、意思決定者が購入前に情報収集を行うフェーズでは、オウンドメディアの存在がブランドの信頼性を高めるキーとなります。深い専門知識や解決策を提供することで、企業は意思決定者に対して自らの価値をしっかりと伝えることができるのです。そして、これが購買への道筋をつける大きな役割を果たします。

オウンドメディアのメリット: BtoB企業での具体的な効果

オウンドメディアは、BtoB企業にとって数々のメリットがあります。その最大の特長は、継続的な専門的コンテンツの提供能力です。これにより、業界内でのブランドの認知度を向上させることが可能となります。企業が持つ専門知識を活かして提供する質の高いコンテンツは、他の競合企業との差別化要因となり、企業の信頼性や権威を構築します。

BtoBの特性上、ターゲットとなる顧客はより専門的な深い情報を求めています。そのため、オウンドメディアを活用して深掘りした専門的な情報を提供することで、強力な訴求力を持つことができます。これがリードの獲得や育成を促進する原動力となります。また、BtoBの業界では、専門性が高い内容の深掘りがしやすいのも大きなメリットです。

オウンドメディアのデメリットと向き・不向きな企業・目的

しかし、オウンドメディアにはデメリットも存在します。その一つは、継続的な高品質コンテンツの提供にかかる時間とリソースの確保です。オウンドメディアの品質を保つためには一貫した努力と専門的な知識が求められます。また、すぐに成果を期待することは難しく、短期での費用対効果を計ることは難しい面があります。

これらの点を考慮すると、短期的な成果を求める企業や、必要なリソースを確保できない企業にはオウンドメディアの導入や継続的な運営が難しいといえます。また、BtoBのオウンドメディアでは、内容の専門性が非常に高いため、単に外注業者にすべてを任せるという方法もリスクを伴います。企業が関与せず、外部に完全に依存すると、その専門性や独自性が失われ、オウンドメディアの効果が薄れてしまう恐れがあります。

オウンドメディアと他のマーケティング手法の比較

マーケティング活動には多様な手法が存在します。近年では「オウンドメディア」、「ペイドメディア」、「アーンドメディア」という3種類のメディアが頻繁に取り上げられるようになりました。それぞれの特性を理解し、目的やゴールに合わせて選択することが、効果的なマーケティング活動の鍵となります。

オウンドメディアは企業自身がコントロールできるメディアであり、中・長期的なブランド構築やリレーションシップの形成に向いています。継続的な関係構築を目指す場合、この手法が最も適しています。

一方、ペイドメディアは有料での広告配信を指します。短期的なキャンペーンや、直接的な成果を求める際に効果的で、広告出稿による露出を迅速に得ることができます。

これらに対して、アーンドメディアは、企業が直接コントロールするのが難しいメディアです。アーンドメディアは、ユーザーからの口コミや報道機関での記事として生まれるものです。企業側の働きかけにより、よい口コミを促すことは可能ですが、強制することはできません。しかしだからこそ、信頼性が高く、コンテンツの拡散やビジネスの信頼構築に役立ちます。

どの手法を優先するかは、目的や期待する結果によって変わります。例えば、新しく立ち上げたブランドの認知度を早期に高めたい場合、ペイドメディアを利用したキャンペーンが効果的です。一方、継続的な顧客エンゲージメントを求める場合は、オウンドメディアの構築が重要となります。

最も効果的なのは、これらのメディアを組み合わせて活用することです。オウンドメディアとペイドメディア、アーンドメディアの長所を使い分け、組み合わせた施策を展開することで、ユーザーとの接触機会が増え、結果的にマーケティングの成果を上げることが可能となります。

例えば、異業種の潜在層を掘り起こしたい場合、オウンドメディアで業界向けに絞ったコンテンツを配信し、長期的情報提供基盤を構築。並行して、新製品のローンチ時にペイドメディアで露出機会を強化する戦略が考えられます。異業種でも、抱える悩みに共通点があれば、既存顧客からの良好なフィードバックや成功事例の活用も有効です。これにはアーンドメディアを組み合わせる策も考えられます。

効果的なオウンドメディアの作り方

ここでは、効果的なオウンドメディアの構築方法について解説します。制作の基本的な流れから、高品質なコンテンツの作成方法、そして効果測定と改善のためのPDCAサイクルの回し方まで、オウンドメディアを成功に導くためのステップを紹介します。

オウンドメディア制作の基本的な流れ

オウンドメディアを効果的に運営するためには、その制作・運営の基本的な流れを理解しておくことが重要です。以下に、オウンドメディア制作の流れを示します。

1:ターゲットオーディエンスの特定

最初のステップとして、どのようなユーザー層を対象とするのかを明確にします。これが後のコンテンツ制作の方向性や戦略を決める基盤となります。

2:ペルソナの作成

ターゲットオーディエンスを基にペルソナを作成します。ペルソナを具体的にイメージすることで、そのペルソナに合わせたコンテンツテーマやカテゴリを策定しやすくなります。

3:発信媒体/プラットフォームの選択

オーディエンスの消費媒体や嗜好に合わせて、最適な発信媒体やプラットフォームを選択します。ブログ、YouTube、Podcastなど、さまざまな媒体が存在しますので、ターゲットとのマッチングを重視します。

4:コンテンツ制作のスケジュールを計画

継続的なコンテンツ提供のために、制作・公開のスケジュールを計画します。計画的なコンテンツの更新により、フォロワーや読者の期待を裏切らず、高いエンゲージメントを得ることが可能となります。

導入時に必要なシステム環境・ツール

オウンドメディアを運営する際には、さまざまなツールやシステムが必要となります。以下に、導入時に考慮すべき主なシステム環境やツールをリストアップします。

CMSの選定

CMSは運営目的や必要機能に合わせて選ぶべきです。しかし、経験が浅くどれを選んでよいかわからない場合は、WordPressを選ぶのが無難です。もちろん、DrupalやJimdoなどの他のCMSも存在しますので、より詳しい情報やニーズに合わせて選定することも大切です。

SEO最適化ツール・デザインツール

検索エンジンでの可視性を高めるためのSEOツールや、魅力的なコンテンツデザインを行うためのデザインツールを導入します。

アナリティクスツール

来訪者の行動やサイトのパフォーマンスを把握するためのアナリティクスツールを利用します。これにより、サイトの効果測定や改善の方向性を定めることができます。

メール管理ツール

獲得したユーザーとの関係構築を行うためのメール管理ツールも必要です。これにより、定期的なコミュニケーションやフォローアップが可能となり、エンゲージメントを向上させることができます。

質の高いコンテンツの作り方

質の高いコンテンツは、読者を引き付け、ブランドの信頼性を高めるための鍵となります。以下に、その作成方法のポイントを書いておきます。

1. ターゲットの理解

コンテンツを作成する前に、ターゲットとなるオーディエンスのニーズや課題をしっかりと理解することが重要です。これにより、彼らの関心を引き付ける内容を提供できます。

2. 独自性の追求

専門性が高く、他の情報源とは異なる独自の視点や情報を提供することで、読者の関心を高められます。

3. SEO対策

質の高いコンテンツを作成したら、SEO対策を施すことで、検索エンジンからの流入を増やすことができます。

4. ビジュアルの活用

写真や図表、動画などのビジュアル要素を効果的に使用することで、コンテンツの魅力をさらに高められます。

5. フィードバックの収集

読み手からのフィードバックを収集する手段を設けることで、コンテンツの改善点を知ることができます。このプロセスを可視化すれば、双方向性のあるコンテンツを実現できます。

質の高いコンテンツを作る上で最も重要となるのは、ターゲットの理解です。しかしBtoBの場合、企業としての属性があり、その中で、各々の組織・役割をもった人が存在します。そのコンテンツが、どういう企業のどの組織・役割に向けたものなのかを考慮しましょう。それによって、オーディエンスの抱える課題やニーズが異なってきます。フィードバックやアンケートを通じて、できるだけ生の声を収集しましょう。

効果測定とPDCAの回し方

オウンドメディアの成功は、効果測定と継続的な改善が不可欠です。以下に、その手順を解説します。

  1. 効果測定:オウンドメディアの成果を定期的に確認するため、設定したKPIに基づいたデータ分析が重要です。
  2. アクション策定:分析結果を基に、次のアクションを計画します。これには、コンテンツのリライトやテーマ、カテゴリ、キーワードの見直しが含まれることが多いです。
  3. PDCAサイクルの継続:効果測定とアクション策定を繰り返し行うことで、オウンドメディアの品質を継続的に向上させることができます。

オウンドメディアの効果測定で注意が必要なのは、ページビューや資料ダウンロード、問い合わせなど、アクセス解析上の一般的な指標をそのままなんとなく計測してしまうことです。重要なのは、最終的な目的・目標達成のため中間指標としてのKPIであり、KPIそのものを追いかけることが目的ではありません。十分に注意しましょう。

BtoB企業が実践したオウンドメディアの事例紹介

オウンドメディアは、BtoB企業にとっても有効なコンテンツマーケティングの一手段です。ここでは、実際にオウンドメディアを運営し、その効果を実感しているBtoB企業の事例を紹介します。

事例1: 測り隊.com(株式会社キーエンス)

URL:https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure/library/

キーエンスは、FAの総合メーカーとして知られています。そのオウンドメディアの運営実績は圧倒的で、数十に上るメディアを持っています。その中でも「測り隊.com」は、測定誤差や測定器の選び方に関する深い内容を解説しています。「測定誤差 許容範囲」や「測定精度 求め方」などのキーワードでの上位表示も実現しており、業界内での認知度と信頼度を高めています。

事例2: KICHINAN 物流ジャーナル(キチナングループ株式会社)

URL:https://www.kichinan.co.jp/journal/

関西を中心に物流事業を展開しているキチナングループは、「KICHINAN 物流ジャーナル」を運営しています。このメディアでは、物流のプロフェッショナルたちが、倉庫や輸送に関する豆知識を積極的に発信しています。記事を執筆する社員がプロフィールを公開している点も、信頼感を生む要素となっています。物流関連のキーワード、例えば「保税倉庫」や「倉庫 建築費」でしっかりと上位表示されています。

事例3: ばね探訪(東海バネ工業株式会社)

URL:https://tokaibane.com/bane-tanbo/

東海バネ工業は、金属ばねの設計・製造・販売を専門に行う企業です。「ばね探訪」は、お客様の事例を中心にした現場インタビュー記事が多く、実務担当者が必要とする情報が豊富にそろっています。2023年の大型ロケットH3の開発において、JAXAが同社のばねを採用した事例では、中小企業のものづくりの力がJAXAを通して魅力的に伝えられています。このような専門性の高い貴重な情報の開示は、独自の情報を求める訪問者を引きつけ、信頼の構築に寄与しています。

オウンドメディアはBtoB領域でも多大な効果を上げることができます。上記の事例を通じて、専門性を活かした情報発信や、ターゲットに合わせたコンテンツ戦略が成功の鍵であることがわかります。これらの事例には、多くのBtoB企業が学び取るべきヒントやノウハウが詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。

BtoB企業のオウンドメディア成功へのポイント

オウンドメディアの運営は、単にコンテンツを作成し公開するだけではありません。更新頻度の意識、SEO対策の継続的な実施、そしてユーザーエンゲージメントの向上が、成功への鍵となります。ここでは、BtoB企業がオウンドメディアを効果的に運営するためのポイントを簡単にご紹介します。

コンテンツ更新の頻度とその重要性

コンテンツの更新頻度は、SEOの表示頻度や読み手のサイト訪問の習慣作りに密接に関係します。ただし、頻繁に更新をしたとしても、意味がないと感じられるコンテンツの作成は避けるべきです。そのようなコンテンツはユーザーに価値を提供することが難しく、逆にサイトの価値を下げる恐れがあります。その代わりに、短い記事やQ&A形式などのコンテンツを利用して、質の高い情報を提供しながらも更新の頻度を維持する方法が効果的です。

また、過去のコンテンツの再利用や、まとめ記事の作成、FAQコンテンツの整理などで、質の高いコンテンツ制作を効率的に進めることが可能です。

SEO対策: BtoB企業でのポイント

SEO対策は、オウンドメディア運営の基本です。多くの高機能な有料ツールも存在しますが、初めの段階や予算に制約がある場合でも、googleのキーワードプランナーやaramakijake.jpなど、無料でも十分に活用できるキーワードリサーチツールがあります。これらを使用して適切なキーワードを選定し、それをタイトルや見出しに効果的に配置することで、検索エンジンの評価を高められます。

このほか、画像のアルトタグの記述や圧縮、記事内の内部リンクの工夫なども、SEO対策の効果を向上させる手段として取り入れるとよいでしょう。

ユーザーエンゲージメントの向上策

ユーザーエンゲージメントの向上は、サイトの成果を最大化する上で欠かせない要素です。CTAの導入や、アンケートツールの活用、SNSシェアボタンの設置など、ライトな施策でも一定の効果を期待できます。

重要なのは、これらの施策を「設置」するだけではなく、ユーザーが自然と魅かれる配置やタイミングを考慮することです。設置場所がコンテンツによってバラバラになるのは、サイトの統一感を損なうためおすすめできません。コンテンツのシナリオ構成の方を工夫して、ユーザーが自然に行動しやすい導線を用意するのが有効です。

BtoB企業のオウンドメディア成功のためのポイントは、更新頻度、SEO対策、ユーザーエンゲージメントの3つに絞られます。それぞれの要素を適切に実施し、ユーザーのニーズに応じたコンテンツ提供を続けることで、オウンドメディアの価値を最大限に引き出せます。

まとめ

BtoBオウンドメディアの運用は、今やマーケティング戦略の中核をなす存在です。本記事では、BtoBマーケティングの中でのオウンドメディアの位置付けや、そのメリット・デメリット、他のマーケティング手法との比較を詳しく解説しました。どれかひとつの方法をとるのではなく、目的に合わせて組み合わせて活用することがポイントとなります。

また、成功するためのオウンドメディアの構築方法や、実際に効果を上げているBtoB企業の事例を紹介しました。ターゲットに合わせてどのようなテーマを考え、専門性を具体的にどうコンテンツに取り入れていくかは、初めての方にはイメージしにくいかもしれません。その際は、BtoB企業のオウンドメディアの事例を参考に検討してみるとよいでしょう。

実際にオウンドメディアを制作するにあたって、注意すべき点はいくつもあります。本記事では、始めるにあたっての基本的な項目である、コンテンツ作成の頻度と質の関係、SEO対策、そしてユーザーエンゲージメントを高める方法について述べました。これらの情報をもとに、効果的なオウンドメディア運用を進めていただければ幸いです。

テクノポートは効果的な導入事例の制作を支援するサービスをご用意しています。導入事例に関して、ご相談やお手伝いが必要な場合は、お気軽にご連絡ください。

The post BtoBオウンドメディアマーケティングの全て: 実践戦略、効果、事例からの学び first appeared on モノカク.

オウンドメディアの具体的な制作方法

こんにちは。テクノポートの卜部です。今回の記事ではオウンドメディアの制作の流れや、発注者側と制作会社側が行う業務内容の違い、SEO対策の基本的な考え方や成功するオウンドメディアの特徴について解説しています。

コーポレートサイトのみだと十分な閲覧数が確保できない事が多く、オウンドメディアの価値が更に見直されてきています。

オウンドメディア制作とは

オウンドメディアとは、広義には企業や個人が自ら所有・運営するメディア全般を指しますが、狭義の意味では、主にテキストベースのブログ形式で情報を発信するメディアを指します。この形式のオウンドメディアは、情報提供や知識の共有、ブランドの価値を伝える手段として非常に効果的です。

狭義のオウンドメディア制作とは、このようなテキスト中心の情報発信メディアをゼロから構築することを指します。制作の目的は、ターゲットとなる読者に対して、専門的な知識や情報、価値観を伝え、信頼関係を築くことです。

ブログ形式のオウンドメディアは、更新の頻度や記事の質、そしてSEO対策などが重要となります。外注する前や内製での制作を検討する際には、これらの要素をしっかりと理解し、計画的に進める必要があります。

オウンドメディア制作のステップ

オウンドメディアを制作する際には、計画的なアプローチが求められます。以下に、テキストベースのブログ形式のオウンドメディア制作の主要なステップを詳しく解説します。

ターゲットの特定

オウンドメディアを制作する際の最初のステップは、ターゲットとなる読者やユーザーを明確に特定することです。これにより、どのようなコンテンツを提供すれば良いのか、方向性を定めることができます。例えば、業界の専門家をターゲットとするのか、一般の消費者をターゲットとするのかによって、内容やトーンが大きく変わります。

コンテンツプランの策定

ターゲットを特定したら、彼らの興味・関心に合わせたコンテンツプランを策定します。これには、記事のテーマやカテゴリー、投稿頻度などを決める作業が含まれます。また、SEO対策を考慮して、キーワードの選定や競合記事の調査も行います。

デザインとブランディング

読者が訪れた際に、サイトのデザインやブランディングが印象に残ることは非常に重要です。ブログのデザインは、読者の興味を引きつけ、長く滞在してもらうための要素となります。また、ブランディングを通じて、企業や個人の価値観やメッセージを伝えることができます。

メディアの制作

デザインとブランディングが決まったら、実際にブログを制作します。これには、CMSの選定、ドメインの取得、ホスティングの設定などの技術的な作業が含まれます。

記事コンテンツの定期的な制作とUP

オウンドメディアの魅力は、定期的に新しい情報を提供することにあります。記事の制作は、事前に策定したコンテンツプランに基づき、定期的に行われるべきです。また、記事をUPする際には、SEO対策を念頭に置き、適切なキーワードの配置や内部リンクの設定などを行うことが重要です。

オウンドメディア制作の外注の際に発注者が行う業務

オウンドメディアの制作の全体のフローを見ましたが、制作を外注する際に発注者が行うべき業務についても以下に整理いたします。

目的と目標の明確化

オウンドメディアを制作する背景や目的、達成したい目標を明確にする。

予算の設定

制作にかかる予算を設定し、外注先に伝える。

外注先の選定

制作を依頼する業者やフリーランサーを選定する。実績や専門性、料金などを基に選ぶことが多い。

要件定義

オウンドメディアの具体的な要件や仕様を定義する。デザイン、機能、コンテンツの方向性などを詳細に伝える。

素材や資料の提供

必要に応じて、元となるコンテンツやデータ、独自の写真素材を提供する。

制作の具体的な内容

オウンドメディアを実際に制作する際の、制作サイドの業務とは具体的にどのようなものなのでしょうか?以下では、制作の過程で特に重要となる各ステップについて詳しく解説します。

デザインはイラストレーターなど専用ツールの使用が望ましいですが、「サイトマップの作成」と「ワイヤーフレームの作成」エクセルで作ることができます。この部分を自社で行う事ができれば企画面は自社で網羅することができます。

サイトマップの作成

サイトマップは、ウェブサイトの全ページの構造や階層を示す図またはリストです。これにより、サイトの全体像を把握しやすくなり、ユーザーが情報を探しやすい構造を計画することができます。

ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームは、ウェブページの基本的なレイアウトや配置を示す設計図のようなものです。具体的なデザインや色は考慮されず、コンテンツの配置やボタン、ナビゲーションの位置など、ページの機能や構造を明確にするためのものです。ワイヤーフレームを作成することで、デザイン前にページの流れやユーザビリティを確認・調整することができます。

デザイン

デザインフェーズでは、ワイヤーフレームを基に、具体的な色やフォント、画像などのビジュアル要素を決定します。このステップでは、ブランドのイメージやターゲットとなるユーザーの好みを考慮しながら、魅力的で使いやすいデザインを目指します。また、レスポンシブデザインの導入など、デバイスごとの表示最適化も重要なポイントとなります。

サーバーやドメインの契約、CMSの準備

オウンドメディアを公開するためには、サーバーとドメインの契約が必要です。サーバーは、ウェブサイトのデータを保存・公開する場所、ドメインはウェブサイトのアドレスとなるものです。また、コンテンツを効率的に管理・公開するためのCMS(コンテンツ管理システム)の選定と設定も行います。

コーディング

デザインが完成したら、それを実際のウェブページとして動作する形に変換する作業、すなわちコーディングを行います。HTML, CSS, JavaScriptなどの言語を使用して、デザインをウェブ上で再現します。このステップで、レスポンシブデザインの導入やブラウザごとの表示最適化など、実際の動作を確認しながら調整を行います。

オウンドメディアにおけるSEO対策の重要性

オウンドメディアの制作ができたら次は記事コンテンツの執筆が中心になります。オウンドメディア成功には、高品質なコンテンツの提供だけでなく、それを適切なターゲットに届けることも重要です。ここで、SEO(検索エンジン最適化)対策の役割が大きくなります。SEO対策を適切に行うことで、検索エンジンからの流入を増やし、持続的なトラフィックを確保することができます。

SEOについて

SEOとは、ウェブサイトやコンテンツを検索エンジンに最適化することで、検索結果の上位に表示させるための取り組みのことを指します。これには、テクニカルSEO、オンページSEO、オフページSEOなど、多岐にわたる要素が含まれます。

キーワードの選定

オウンドメディアの記事を書く際には、ターゲットとなるキーワードを選定することが重要です。このキーワードは、ユーザーが検索エンジンで入力する検索クエリと一致することで、記事が検索結果に表示される可能性が高まります。キーワードの選定には、検索ボリュームや競合度などを考慮する必要があります。

競合記事の調査

選定したキーワードに関連する既存の記事や情報を調査することで、自らのコンテンツがどのような付加価値を提供すべきかのヒントを得ることができます。また、競合記事の内容や構造、使用しているキーワードなどを分析することで、より効果的なSEO対策を練ることができます。

記事コンテンツの執筆

キーワードの選定や競合記事の調査を基に、ユーザーに価値を提供する記事を執筆します。

成功するオウンドメディアの特徴

ここまでオウンドメディアの制作の一連の情報を見てきました。しかし、すべてのオウンドメディアが成功するわけではありません。成功するオウンドメディアには、以下のような共通の特徴があります。

ユーザー中心のコンテンツ

成功するオウンドメディアは、ユーザーのニーズや問題点をしっかりと捉え、それに応えるコンテンツを提供します。単に自社の宣伝をするのではなく、ユーザーにとっての価値を常に考えることが重要です。

継続的な更新

情報は日々更新され、ユーザーの関心も変わります。成功するオウンドメディアは、定期的に新しいコンテンツを提供し、常に最新の情報をユーザーに届けることを心がけます。

高品質なコンテンツ

情報の信頼性や正確性、そして独自性は、オウンドメディアの価値を高める要素です。成功するメディアは、他とは一線を画す高品質なコンテンツを提供します。

SEO対策の実施

検索エンジンからの流入は、オウンドメディアのトラフィックを増やすための重要な要素です。成功するメディアは、適切なSEO対策を行い、検索エンジンでの可視性を高めます。

ユーザビリティの考慮

サイトのデザインや構造、ナビゲーションなど、ユーザーが情報を探しやすく、快適に閲覧できることも成功の鍵です。

分析と改善の繰り返し

成功するオウンドメディアは、アクセス解析ツールを使用して、ユーザーの行動や反応を定期的に分析し、それに基づいて改善を繰り返します。

まとめ

オウンドメディアは、現代の情報社会において、企業や個人が自らのメッセージや価値を伝えるための強力なツールとなっています。しかし、その制作や運営は単純ではありません。成功を収めるためには、ユーザー中心のコンテンツ作成、継続的な更新、SEO対策、そしてユーザビリティの向上など、多岐にわたる要素を考慮する必要があります。

本記事では、オウンドメディア制作の基本的なステップから、成功するメディアの特徴、そしてSEO対策の重要性について詳しく解説しました。これらの知識を基に、読者の皆様が効果的なオウンドメディアを制作・運営する手助けとなれば幸いです。

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オウンドメディアの成功事例15選|BtoB企業

こんにちは、テクノポートの卜部です。オウンドメディアを運用することでどのような効果があるのか、いまいちよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、BtoB企業のオウンドメディア成功事例をまとめました。これからオウンドメディアを始めるべきか迷っているという方は、ぜひ「自社ならどう活用できるか」という視点で本記事をご覧いただければと思います。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、企業が自社で保有しているメディアのことです。企業のブランディング、採用強化、製品への認知拡大、リード獲得といったさまざまな目的で運用されます。

広義ではオウンドメディアはコーポレートサイトからカタログまで自社が保有するメディアの全てを指しますが、狭義においてはコーポレートサイトとは別に作成する記事系コンテンツを集めたメディアを指すことが多いです。この「モノカク」が狭義におけるオウンドメディアです。今回の記事ではその狭義のオウンドメディアの事例について紹介します。

オウンドメディアの成功事例15選

BtoB企業が運用するオウンドメディアの成功事例を紹介します。

1. トヨタイムズ(トヨタ自動車)

URL:https://toyotatimes.jp/

「トヨタイムズ」は、トヨタ自動車が2019年から運営しているオウンドメディアです。企業イメージやブランディングの向上を目的として、トヨタ自動車の考えや思いを発信していくことで、共感を得てファンを増やすことに成功しています。

2. Discovery Sony(ソニー株式会社)

URL:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/Jobs/DiscoverSony/

「Discovery Sony」は、主に採用マーケティングとして活用されています。ソニーに関わる人について紹介しており、新卒採用、キャリア、働き方などのタグがあることから、ソニーという会社について深く知ってもらうのが目的だと考えられます。

3. Linking Society(株式会社日立製作所)

URL:https://linkingsociety.hitachi.co.jp/

「Linking Society」は、AIやWeb3といった社会に影響をもたらす技術について、専門知識を持つ方との対談等を発信しています。日立グループの社会イノベーション事業を推進することが目的であり、社会への問いから始まるさまざまな技術コンテンツがあります。

4. C-magazine(キヤノンマーケティングジャパン株式会社)

URL:https://cweb.canon.jp/cmag/

「C-magazine」では、最新のキヤノンのテクノロジーや製品・サービスについて、開発ストーリーなどを交えながらコンテンツを発信しています。 また、イメージングソリューション企業として写真や映像関連の情報も提供しています。

5. DSPACE(三菱電機株式会社)

URL:https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/

「DSPACE」では、宇宙関連の最新ニュースや宇宙の知識についてわかりやすく発信しています。人工衛星や大型望遠鏡の開発・運用も行う企業として、多くの人に宇宙開発を知ってもらうという目的だと考えられます。

6. 制御機器知恵袋(パナソニック株式会社)

URL:https://ac-blog.panasonic.co.jp/top

「制御機器知恵袋」では、総合電機メーカーとしてパナソニックの製品情報やサービスを発信しています。5つのカテゴリに分かれており、基礎から応用までの知識がつまったコンテンツです。

7. wisdom(日本電気株式会社)

URL:https://wisdom.nec.com/

「wisdom」では、ビジネスパーソンに向けて技術やビジネス情報を発信しています。セミナーやワークショップイベントを紹介するメルマガも発行中で、リード獲得にも活用していると考えられます。

8.テクノロジーイノベーションセンター特設サイト(ダイキン工業株式会社)

URL:https://www.daikin.co.jp/tic

「テクノロジーイノベーションセンター特設サイト」は、ダイキン工業株式会社の技術開発のコア拠点として、開発ストーリーや製品の魅力をコンテンツ化しているオウンドメディアです。

9. EDGE&LINK(オムロン株式会社)

URL:https://www.omron.com/jp/ja/edge-link/#

オムロン株式会社はヘルスケア事業のイメージが強いですが、制御機器事業や社会システム事業なども展開しています。 テクノロジー関連のコンテンツが多いため、自社の高い技術力を周知するために「 EDGE&LINK」を運営していると考えられます。

10. 産業別センサIoT活用事例サイト(キーエンス株式会社)

URL:https://www.keyence.co.jp/ss/general/iot-casestudy/

キーエンスは安全機器に関するメディア「安全知識.com」や、「測定器ナビ」「センサとは.com」など、さまざまなオウンドメディアを運営しています。 ホワイトペーパー型のメディアでユーザーの課題解決ができるように構成されており、リード獲得にもつながっていると考えられます。

11. ARATTE(荒川化学工業株式会社)

URL:https://pinealpha.jp/

「ARATTE」は、フラックス洗浄について学べるオウンドメディアです。ユーザーの課題解決につながるコンテンツを発信し、問い合わせにつなげることを目的にしています。

12. WORK SIGHT(コクヨ株式会社)

URL:https://www.worksight.jp/

「WORK SIGHT」では、企業の働き方を変えるためのオフィス空間についてコンテンツを発信しています。SNSやイベントを活用した「働く環境を考える企業キーパーソン」のコミュニティ作りも行っています。

13. Bridgestone Blog(株式会社ブリヂストン)

URL:https://www.bridgestone.co.jp/blog/

「Bridgestone Blog」では、タイヤに関するお役立ち情報やブリヂストンの技術について発信しています。 また、ブリヂストンの社員や工場の匠たちを紹介するコンテンツもあり、採用強化にも活用していると考えられます。

14. ROHM TechWeb(ローム株式会社)

URL:https://techweb.rohm.co.jp/

「ROHM TechWeb」は、電子回路に関する情報を発信するオウンドメディアです。 サイト内にはウェビナーへの誘導や、資料ダウンロードの項目があり、新規リードの獲得が目的になっています。

15. CEMEDINE-Style(セメダイン株式会社)

URL:https://www.cemedine.co.jp/cemedine_reports/

「CEMEDINE-Style」では、ものづくりの知識についてコンテンツを発信しています。 工業用、建築用の接着剤やその他の事業の周知としての目的が考えられます。

オウンドメディア成功のための共通項

成功しているオウンドメディアには、以下のような共通項があります。

継続して発信している

オウンドメディアは、その特性上、すぐに成果が出るものではありません。短くても半年以上はかかると考えるべきでしょう。そのため、社内でコンテンツを制作し、長期的に継続発信できる体制作りが重要となります。

ブランド力を高めるコンテンツを発信している

2つめの共通項は、特定の分野のスペシャリストとして強みを活かしたコンテンツを発信がされているということです。ユーザーに信頼感を与えることができ、結果的に他社と比較されたときに優位にビジネスを進める状態につながります。

目的に沿った発信をしている

ただやみくもにコンテンツを作って掲載するだけでは、オウンドメディアで成果を出すことはできません。例えば、リード獲得が目的ならば「ターゲットの悩み」を解決できるようなコンテンツ作りと、その後の問い合わせまでの導線設計が重要です。

まとめ

今回はオウンドメディアの事例を紹介しました。どのような使い方が最も活用できそうか、自社に当てはめてぜひ考えてみてくださいね!

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オウンドメディア運用を成功に導く5つのコツ。課題、運用代行に任せるべき理由も解説

こんにちは、テクノポートの卜部です。オウンドメディア運用を始めたいけど、何からすればいいのかわからない方は多いのではないでしょうか。そもそも、運用する意味があるのか疑っている人もいるかもしれません。

そこで今回は、オウンドメディア運用の効果や成功に導くためのコツ、よくある課題を解説します。これから始めたい方も、現在運用していて課題を抱えている方も必見の内容です。

ぜひ本記事を参考に、Webマーケティングで成果をあげましょう。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは自社で保有、運営するメディアのことです。インターネット上に作Webサイトをおもに指しています。

認知度向上だけではなく、

  • 顧客教育
  • ブランディング
  • 採用

にも活用されています。

なお、オウンドメディアは、Webマーケティングにおける手法のひとつです。

ほかには、

  • ペイドメディア:掲載料を支払うことでプレスリリースやインタビュー記事等を載せてくれる
  • アーンドメディア:金銭のやり取りをしていない第三者の口コミや意見が掲載されている

もあり、3つあわせて「トリプルメディア」とよばれるほど、企業マーケティングには不可欠なものと認識されています。

上記が正確な言葉の定義ですが、Webマーケティングにおいてオウンドメディアという語を使用するときには、コーポレートサイト以外に作る記事形式のコンテンツを沢山載せるブログのようなメディアを指すことが多いです。今回の記事ではこの狭義でのオウンドメディアについて解説します。

オウンドメディア運用が注目されている3つの理由

オウンドメディアは企業にさまざまな恩恵をもたらしてくれます。なぜオウンドメディアが注目されているのか、理由を3つ紹介します。

順番に見ていきましょう。

1.ブランディングができる

オウンドメディアを運用することで、「◯◯ならこの会社だ」というブランディングが可能です。

自社が管理しているサイトなので、正確な情報を自分たちの言葉で伝えられます。そのため自社の得意分野において、悩みや課題を抱える人に役立つ情報を届けられるわけです。その結果、信頼を寄せてもらえるようになり、専門家としての地位を確立できます。

2.自社のサービスや商品を知らない顧客を集客できる

オウンドメディアは、将来サービスを購入する可能性があり、まだ自社のことを知らない人からも認知を獲得できます。つまり、潜在顧客の獲得にも貢献してくれるわけです。

オウンドメディアの本質は、顧客課題の解決です。悩みを解消したくて検索してくるユーザーに対して最適解を提供します。そして自社サービスであれば、解決策をより手軽に実行できたり、最短ルートで問題解決できたりすることを伝えて、認知してもらうわけです。

3.売上増加が期待できる

オウンドメディア運用に取り組むことで、自社商品やサービスの成約率アップが期待できます。ユーザーの役に立つコンテンツを投稿し続けることで、将来成約の見込みがある人を集客し、顧客教育もしていけるからです。

本気度の高い人が問い合わせや商談に進んでくれるため、成約の確度が高まります。なかには、自社のファンになってくれる人も出てくるでしょう。他社に乗り換える理由がなくなるため、リピート率向上も見込めます。

オウンドメディア運用における5つのコツ

ただ運用しているだけでは、オウンドメディアの効果は得られません。これから紹介する5つのコツを参考に取り組んでみてください。

それぞれ詳しく解説していきます。

1.目的を明確にして社内で共有する

オウンドメディアは、集客やブランディング、認知度向上などを目的に構築していくものです。

そこで、成果目標を数字で明確にして社内で共有し、定期的な振り返りをしましょう。

オウンドメディア運用には、労力がかかります。そのため、コンテンツを制作すること自体が目的になってしまうケースが多く見受けられます。

あらかじめ目的をみんなで共有し、定期的にチェックすれば、手段の目的化を防げるでしょう。すでに運用している企業も、改めて考えてみてください。

2.ターゲット市場を選定する

オウンドメディアを成功させるにはターゲット市場を絞ることが重要です。

自社のポジションや優位性を活かせる場所を選定できれば、効率よく集客していけます。

まずは市場を細分化することから始めましょう。最初は以下の代表的な変数を使って絞り込んでみてください。

  • 地理的変数:住んでいる場所や文化など
  • 人口動態変数:年齢や家族構成、職業など
  • 心理的変数:ライフスタイルや価値観など
  • 行動変数:求めるベネフィットや購買パターンなど

ライバルが発信している内容や、SNSの口コミなども参考になります。誰に、何を伝えれば価値提供できるのかを考えてみてください。

3.SEOとキーワード戦略の策定

オウンドメディアで集客するメインの方法は、検索エンジンで上位を獲得することです。

そこで、以下のようなSEO対策をする必要があります。

  • CMSの導入
  • サイト構造の設計
  • 内部リンクの設計
  • Webサイトの初期設定

内製で初期設定を進めていきたいのであれば、CMSにはWordPressを使いましょう。優良なテーマもあわせて導入することをおすすめします。

検索上位を獲得できる記事にするには、キーワード戦略がとても重要です。ターゲットユーザーが検索するキーワードで、かつ後発でも競合に勝てるものを戦略的に選ぶ必要があります。

4.質の高いコンテンツを制作する

オウンドメディアに投稿する記事は、内容を充実させる必要があります。ターゲットに役立つ情報を提供できなければ、ユーザーにも検索エンジンにも評価されないでしょう。

つまり、検索上位に表示されて、たくさんの人に喜ばれるメディアにするには、欠かせない要素です。

充実度の目安は、記事の文字数が3,000文字以上になっていることです。社内の技術者や顧客と直接やり取りする営業マンにも詳細をヒアリングして、専門性の高いコンテンツにしていきましょう。

5.定期的な分析と評価をする

目標達成には定量的な評価が不可欠です。オウンドメディアであれば、正しい運用ができているかどうかのチェックが必要です。

定期的に、以下の指標が伸びているかを確認しましょう。

  • 検索順位
  • 表示回数
  • クリック率
  • コンテンツのセッション数
  • ページ/セッション

なお、最初の3か月はコンテンツが少ないため、データが蓄積していきません。はじめのうちは制作に注力して、3か月過ぎてから分析を始めましょう。

オウンドメディア運用時のよくある課題

オウンドメディア運用で失敗を避けるには、あらかじめ起こりそうな問題点を把握し、適切に対処していく必要があります。これから解説するよくある課題を参考に、準備を進めましょう。

リソース不足

オウンドメディア運用にはリソースが必要です。

キーワード選定から記事の制作、公開前のチェックや改善までを安定してこなすのは、一人では不可能でしょう。もし一人だけで取り組んだ場合、担当者に負荷がかかり、更新が止まってしまうこともあります。

ページビューが伸びない

ほとんどのオウンドメディアが、記事を投下してもページビューが伸びないという課題に直面します。

なかにはSEO対策やキーワード戦略をイチから見直す必要があることも十分にありえるでしょう。

変更した施策の成果が出るまで3か月ほどかかるため、やみくもに取り組んでいると結果が出るまでかなり遠回りしてしまいます。

売り上げにつながらない

「サイトの訪問者は増えてきたのに、問い合わせや商品の成約につながらない」という悩みを抱える企業も多いです。

キーワードや記事の内容と自社サービスの親和性が低いケースや、記事のなかでの訴求が不十分な場合もあります。

アクションへの誘導やボタン・バナーの内容ひとつで成果が大きく変わることもあるため、慎重に見直す必要があります。

記事の品質が安定しない

ユーザーの役に立つ企画や記事の内容がわからず、そもそも質が高いかどうかも見分けがつかない場合もあるでしょう。このような状態では、記事の品質は安定しません。

キーワードを検索するユーザーに適切な内容を届けるには、記事制作の知識とスキルが必要です。そのため、社内に専任者を育てる必要があります。

オウンドメディアを運用代行に任せるべき理由

オウンドメディア運用は、基本的に代行業者に任せるのがおすすめです。

社内にSEOや記事制作の知識をもつ人がいるのであれば内製化でも運用できますが、毎月安定してコンテンツを投下するには、リソースが足りないでしょう。

なお、記事制作会社には、メディアの戦略策定も任せられます。リソース不足の解消だけでなく、根本的な部分から見直しを行えます。思うような結果を得られていないのであれば、ぜひ検討してみてください。

まとめ

オウンドメディア運用はWebマーケティングに欠かせないものです。

内製化も不可能ではありませんが、成果を出すには専門的な知識とリソース・時間が必要です。したがって、最短で結果を出したいのであれば、運用代行に任せるのがおすすめです。

テクノポートでは製造業に特化したオウンドメディア運用のお手伝いをしています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

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導入事例作成で期待できる効果とは?制作フローや掲載方法も紹介

こんにちは、テクノポートの卜部です。今回は、導入事例をテーマに取り上げます。BtoB製造業にとって導入事例はどのくらい有効性の高いものなのか、そしてその効果を最大化するためにどのような準備が必要なのかを解説していきます。

導入事例の効果

BtoB製造業で、導入事例はどのような効果が期待できるのでしょうか?本記事では、BtoB製造業における導入事例とはどのようなものか、そしてその有効性についてお話しします。

導入事例とは

導入事例とは、企業が提供する製品やサービスが、実際の顧客にどのような効果をもたらしたかを、具体的な事例として示すものです。これは、成功事例や顧客の声を通じて、製品やサービスの価値を証明し、信頼性を高めるための重要なツールです。導入事例は、顧客の課題やニーズ、その解決策、具体的な成果などを明確に説明し、製品やサービスの利点を説明する手段として活用されます。

導入事例は、新規顧客に製品やサービスの魅力を伝えるだけでなく、既存顧客の満足度向上にも貢献します。他社の成功事例から学び、自社の価値を最適化する手助けとなるばかりでなく、事例を通じて具体的なビジネスシナリオや利益を示すことで、新たなビジネスチャンスを創出する道も開けます。導入事例は、信頼構築、受注獲得、既存顧客の維持など、多岐にわたるビジネスニーズに応える貴重なツールであり、BtoB製造業において欠かせない存在です。

BtoBにおけるコンテンツマーケティングと導入事例

マーケティング担当者にとって、コンテンツマーケティングは自社の専門知識や価値を共有する有効な手段です。なかでも重要なのが、集客のためのコンテンツになります。

その集客用コンテンツの代表格がSEO(検索エンジン最適化)コンテンツです。関連するキーワードで検索するターゲット顧客をWebサイトに誘導します。SEOコンテンツには、興味を持ったユーザーを顧客に変えるために、彼らのニーズに応える魅力的なコンテンツも必要です。

こうした中で、導入事例は特に強力です。実際の事例を通じて、顧客の課題がどのように解決され、どのような成果が出たのかを示すことで、読み手に共感を呼び起こし、信頼を構築します。

例えば、誰もが知る業界大手への提供実績を紹介する導入事例は、品質と信頼性を印象づけます。これにより、新規顧客はそのソリューションが実際に成果をもたらすのではないかと期待し、問い合わせや購買につながりやすくなります。

BtoB企業における導入事例の効果/メリット

BtoB企業にとって、導入事例は受注獲得や成果の証明に非常に効果的なツールとなります。以下でそのメリットについて簡単に説明します。

信頼性と説得力の向上:導入事例は、製品やサービスの実際の効果を示す手段として、他のマーケティングコンテンツよりも強力です。顧客はこの事例を通じて、企業が提供するソリューションに対する価値を理解し、購買意欲を向上させます。この具体例によって、信頼性と説得力を高めることが可能です。

効果の実証と興味喚起:導入事例は、製品やサービスの効果を、実際の結果をもって具体的に示すことができるので、潜在顧客の興味関心を引き付けられます。事例を通じて、顧客が抱える課題やニーズに対するソリューションを提供できるため、顧客は自社の製品やサービスに関心を持つようになります。

ターゲットへの適切な提案:導入事例は、特定の課題やニーズを持つ顧客に対して、適切な提案を行う際の重要な材料となります。事例を通じて、顧客が抱える問題がどのように解決されたのかを具体的に示すことで、顧客にとって魅力的なソリューションを提供できます。これにより、受注獲得の可能性が高まると同時に、顧客の満足度の向上が期待できます。

なぜ導入事例が受注獲得や成果出しにつながるのか?

導入事例は、具体的な成果や効果を示すための優れた手段です。顧客は、自身の問題や目標が事例を通じてどのように解決されたり達成されたりしたのかを見て、提供される価値を理解しやすくなります。この具体的な示唆によって、顧客は自社のニーズに合ったソリューションを見つけやすくなります。

また、導入事例を分析することは、他社の成功や失敗から学ぶ絶好の機会です。類似する業界やニーズを持つ企業の事例を見ることで、自社の製品やサービスの改善点を見つけられます。これにより、競争力を高めつつ、顧客に対する価値提供を向上させることができます。

導入事例は、営業担当者や社内関係者が顧客へのアプローチや説得を行う際の貴重なツールとしても有効です。具体的な実例を通じて、顧客の課題や問題がどのように解決されたのかを示すことで、社内外のステークホルダーを説得しやすくなります。また、事例は実績としての誇示にもなるため、企業の信頼性を高める効果もあります。

導入事例の構成

導入事例は、BtoB製造業において顧客との信頼関係を築き、製品やサービスの効果を示す重要な手段です。以下に、導入事例の構成要素を紹介します。

導入事例の構成要素

導入事例の主な構成要素は以下の3つです。

顧客の背景・課題

成功した導入事例を構築するには、顧客の背景と抱えていた課題を正確に伝えることが不可欠です。企業名、業界、規模などの基本情報を明示的に紹介することで、読み手は背景を理解しやすくなります。さらに、顧客が直面した具体的な課題や問題点を詳細に示し、どのような課題に取り組んだのかを明確にすることが重要です。

提供された製品/サービス

導入事例の中では、提供された製品やサービスの特徴と機能を明確に説明することが必要です。読み手に対して、どのような価値を提供する製品やサービスなのかを理解させることが目的です。さらに、なぜその製品やサービスが顧客の課題の解決策として選ばれたのかを詳細に説明することで、読み手は提供されるソリューションの有効性を理解できます。

製品導入プロセスと導入結果

導入事例の中で、製品導入のプロセスとその結果を示すことが重要です。導入プロセスのステップや具体的な取り組みを順に紹介することで、読み手は実際の導入過程を把握しやすくなります。さらに、製品導入後の成果や改善点を数値や具体的なデータとともに示すことで、製品やサービスの効果を具体的に証明できます。

導入事例は、顧客に対する価値提供と信頼構築において非常に効果的なツールです。これらの構成要素を適切に組み合わせることで、読み手は成功した導入事例を通じて、企業の実力と製品の効果を理解しやすくなるでしょう。

導入事例の掲載パターン

BtoB製造業における導入事例の掲載方法には、いくつかのパターンがあります。

記事コンテンツ

BtoB業界で最も一般的な掲載パターンです。ストーリー性を持たせた読み物として展開する方法や、顧客企業担当者との実際のやり取りをもとにした会話調の記事にする方法があります。読み手はストーリーや会話を通じて、実際のシナリオを想像しやすくなり、製品やサービスの具体的な価値を理解しやすくなります。

動画コンテンツ

顧客インタビューや製品デモの動画を通じて、導入事例を視覚的に表現する方法です。実際の顧客の声や体験を動画として提供することで、リアルな感覚を伝えられます。また、製品の実際の動作や効果を視聴者に示すことができるため、興味を引きやすくなります。

テンプレート型コンテンツ

課題、提供製品、解決方法、成果などを項目ごとに体系化した導入事例です。画像やグラフなどで補強することで、より効果的になります。テンプレート化されているため、制作がしやすく、項目ごとに整理された情報が読み手にわかりやすく伝わります。多くの事例をデータベースとして分類・整理する際にも有効な手法です。

複数事例のまとめコンテンツ

複数の類似事例を一つのページにまとめて掲載する方法もあります。例えば、1つのコンテンツの中で、異なるケースを比較検討していくようなもので、読み手は幅広い視点から理解できます。複数の業界やケースを取り上げることで、多様な読み手に対して興味を喚起し、より幅広い顧客層に対してアピールできます。

これらの導入事例の掲載パターンを組み合わせて活用すれば、BtoB製造業における製品やサービスの価値を多角的に伝えることが可能です。

必ず入れておいた方がよいもの

導入事例を効果的に活用するために、絶対に外せない要素をご紹介します。

具体的な成果指標

導入事例の中で、数値データや統計情報に裏付けられた具体的な成果を示すことは重要です。例えば、売上や生産性がどの程度向上したかの数値を提示することで、製品やサービスの実際の効果を読み手に明確に伝えることができます。これにより、顧客は導入事例の信憑性を高く評価し、自社にも同様の成果が期待できると考えやすくなります。

顧客の声やフィードバック

導入事例の中で、実際の顧客の声やフィードバックを引用することで、その信頼性を高められます。顧客が実際にどのように製品やサービスを評価し、どのような変化を感じたのかを明示することで、読み手は実際の使用者の満足度や評価を確認できます。これにより、導入事例の説得力が向上し、顧客の関心を引きやすくなります。

成功要因や課題解決についての洞察

顧客は、具体的にどのような戦略やアプローチが成功につながったのかを知りたいものです。導入事例の中で、成功への道のりや課題の克服に関する具体的な洞察を提供すれば、読み手はその企業や製品の実力を深く理解し、自社の課題にどのようにアプローチすべきかを考える材料とすることができます。

これらの要素を導入事例に組み込むことで、読み手は製品やサービスの実際の効果と価値をより具体的に把握し、導入事例が提供する洞察を活かして自社の課題に向き合えるでしょう。

導入事例の作成手順

ここでは、導入事例の一般的な制作の流れと、制作する上で肝となる顧客インタビューの方法やストーリーの組み立て方について説明します。

制作の流れ

導入事例を制作する大まかな流れは以下のようなステップとなります。

1.コンテンツの企画

最初に、導入事例の目的とターゲット読み手を明確に定義します。何を伝えたいのか、どのような価値やメッセージを提供するのかを検討します。これにより、読み手のニーズに合わせた事例を構築する基盤が整います。

2.情報収集

顧客に対してインタビューを行い、課題、解決方法、目標などを詳細にヒアリングします。具体的な数値指標やデータも収集し、製品やサービスの効果を具体的に裏付けます。

3.ストーリー構築

収集した情報をもとに、課題の発生から解決への流れをストーリーとして構築します。読み手が共感しやすいエピソードやハイライトを選んでストーリーに組み込むことで、事例がより魅力的になります。

4.コンテンツ制作

収集した情報やストーリーをもとに、事例の原稿を制作します。読み手にわかりやすいように説明を工夫し、図表や画像を準備して内容を補強します。

5.校閲・確認

関係者による査読を行い、内容や表現に問題がないかを確認します。また、フォーマットやデザインの整合性も確認し、読み手にわかりやすい形式に仕上げます。

6.公開・共有

完成したコンテンツをWEBサイトに設置するか、印刷して配布物として利用します。さらに、ソーシャルメディアやメール、案内状などを通じて、導入事例を共有し、読み手の関心を引きます。

これらのステップを追うことで、効果的な導入事例を制作し、BtoB製造業の製品やサービスの価値を効果的に伝えることができます。

顧客インタビューの方法

顧客インタビューは、事例の成否を決める肝となるポイントのひとつです。ここでは具体的にどのようなことを準備していくのかを説明します。

質問リストの用意

事前に質問リストを用意することが重要です。具体的な課題やニーズを引き出すための質問を準備し、効果的なインタビューを行う準備を整えましょう。

顧客に詳しい人との連携

あらかじめ営業など顧客に詳しい人と連携し、顧客の具体的な課題やニーズをより深く理解しておくとよいでしょう。これにより、インタビュー時に必要な情報を的確に引き出すことができます。

数値指標の検討と収集

事例に役立つ数値指標を事前に検討し、必要なデータを収集しておきましょう。収益増加率やコスト削減額など、具体的な成果を数値で示すことで、事例の説得力を高めることができます。

ストーリーの組み立て方

効果的な導入事例にはストーリーの組み立て方も重要なポイントとなります。以下の流れで組み立てるのが王道的なやり方です。

課題の背景としてのエピソード

導入部において、読み手の興味を引くエピソードで課題の背景を説明します。このエピソードを通じて、読み手が事例に興味を持つきっかけを提供します。

解決策への道

製品やサービスを検討し始めたきっかけにつながるエピソードを盛り込み、課題の深刻さを強調します。読み手になぜその製品やサービスを選んだのかを理解させ、選択の背後にある理由を明確にします。

プロセスと成果のハイライト

製品やサービスの採用から解決へ至るまでのプロセスをハイライトし、解決への希望を示します。具体的な数値やデータを用いて、製品やサービスの実際の成果や効果を証明します。

感情的な要素の強化

顧客の声や感謝のコメントを引用することで、ストーリーに感情的な要素を加えます。顧客の満足度や喜びを読み手に伝えることで、事例の説得力が高まります。

これらを通じて、読み手に魅力的な導入事例を提供し、製造業の製品やサービスの実際の価値を効果的に伝えることができます。

導入事例の掲載・共有方法

ここでは、制作した導入事例をどのように掲載し、シェア拡散を図っていくのかについて解説します。

導入事例の主な掲載媒体

導入事例を効果的に共有し、広く顧客にアピールするための掲載媒体について、デジタル・アナログの両方の手段をご紹介します。

デジタル媒体

自社サイト/ブログ
企業の公式Webサイトやブログに導入事例を掲載することで、訪問者に直接価値を伝えられます。

外部サイト
パートナー企業や業界専門のWebメディアなど、外部サイトに導入事例を提供することで、より多くの読み手に届けることができます。

SNS
Webサイトへの誘導だけでなく、SNS上で導入事例を掲載することも効果的です。コンテンツをシェアすることで、多くのユーザーにアプローチできます。

PDF
ダウンロード可能なPDFコンテンツとして導入事例を提供することで、リードの獲得に活用できます。

動画
動画コンテンツを活用することで、情報を視覚的に伝えられます。顧客の声や感想を生のまま伝えることで信頼性を高められます。

アナログ媒体

パンフレットやチラシ
イベントや展示会などで物理的な資料として配布することで、直接顧客にアプローチできます。

カンファレンスやセミナー
プレゼンテーションの際に導入事例を紹介し、受講者と共有できます。

プリント広告
新聞や業界誌に導入事例を広告として掲載することで、広く読み手に届けられます。

これらの媒体に掲載するコンテンツは、各々の媒体にあった伝え方がよいですが、同じ題材で、複数のコンテンツ展開を図るとよいでしょう。それにより、顧客の接点を増やし効果を高めることができます。

導入事例の共有方法

導入事例を効果的に共有する方法について、お伝えします。

WebサイトとSNS
企業のWebサイトのトップページやお知らせ欄で告知し、SNS上にも投稿して誘導や拡散を図りましょう。複数の告知用投稿文や画像を用意し、パターンを変えて投稿することで、多様なユーザーにリーチできます。

メールでの送信
顧客やリードに対してメールを送信して導入事例を共有しましょう。一斉配信やターゲティングメールの両方を活用して、効果的に読み手に届けます。

オンラインコンテンツプラットフォーム
YouTubeやSlideShareなどのプラットフォームに導入事例をアップロードし、広い対象に向けて共有することができます。

印刷物としての配布
パンフレットやチラシ、カタログなどの印刷物として導入事例を用意し、イベントなどで配布してアピールしましょう。

これらの方法を組み合わせて、効果的な導入事例の共有と広報活動を展開することで、BtoB製造業の価値を効果的に伝えられます。

導入事例で失敗しないためのコツ

最後に、導入事例を成功させるために注意しておきたいポイントを5つほど紹介します。

事例のネタ探しのコツ

日頃から顧客とのコミュニケーションを通じて、課題やニーズをヒアリングし、関係者と情報共有することが大切です。課題やニーズをテーマ別に分類し、成果がわかりやすいものを事例候補として選ぶことで、読み手に対する説得力を高めることができます。実名の事例が難しい場合は、架空の事例を検討するのもよいでしょう。また、競合他社の類似事例や業界トレンドからインスピレーションを得ることも有益です。

協力企業の探し方

過去の成功事例を持つ既存顧客に連絡し、協力を依頼することで信頼性を高められます。パートナー企業との共同プロモーションや業界で影響力をもつ関係者に協力を依頼し、相互メリットを共有できる関係を築くやり方もあります。関係構築がなかなか難しい際は、協力企業にインセンティブを提供するのもよいでしょう。協力意欲を高めることができます。

読み手が注目する情報の入れ方

読み手が注目する情報や要素を理解し、それに合わせて情報を提供することが重要です。選定理由を明確にし、なぜその製品やサービスを選んだのかを説明しましょう。具体的な数値や統計データを強調し、製品やサービスの効果を証明することで、事例の説得力が高まります。顧客の声やフィードバックはそのまま引用することで、信頼性や満足度をアピールできます。また、提供した製品やサービスの特徴がどのように課題を解決したかを詳細に説明することで、読み手に対する説得力を高めます。

顧客の声を的確にとらえるコツ

オープンクエスチョンを使って、客観的な声を引き出すことが大切です。顧客の体験の詳細を探ることで、真のニーズを理解できます。こちらから誘導質問をしないように心掛け、顧客の本音を引き出すよう努めましょう。顧客の感想やフィードバックは編集せずにそのまま引用することで、信頼性を高めることができます。

掲載媒体の選び方と効果的な共有方法

ターゲットのカスタマージャーニーに合わせて、接触媒体や手段を選ぶことが重要です。SNSはターゲットユーザーの属性や興味関心に合わせて、複数のプラットフォームを組み合わせて活用しましょう。展示会やセミナー、製品に関連するイベントのタイミングで事例を共有することで、関心を引きやすくなります。オンラインとオフラインの両方の媒体を組み合わせて広範な層にアプローチすることで、より多くの読み手にアピールできます。

まとめ

導入事例は、製品やサービスの実際の価値を示し、信頼性を高めるための重要なツールです。顧客の課題やニーズ、解決策、具体的な成果を明確に示すことで、新規顧客の獲得だけでなく既存顧客の満足度向上にも貢献します。導入事例は、コンテンツマーケティング戦略において特に強力であり、SEOコンテンツや興味を引くコンテンツとして効果的です。

BtoB企業にとって、導入事例は信頼性と説得力を高め、効果の実証と興味喚起を促進します。顧客のニーズに適切に対応し、適切な提案を行うための材料としても有効です。導入事例は、具体的な成果や効果を示す手段として顧客に訴求し、受注獲得や成果出しにつながります。顧客の声やフィードバック、成功要因や課題解決についての洞察を盛り込むことで、説得力を増すことができるでしょう。

導入事例は具体的な成果指標や顧客の声を示すことが不可欠ですが、それには、顧客インタビューの準備が重要です。そしてターゲットを行動喚起させるストーリーの組み立て方がポイントとなります。そうすることで、顧客に提供する価値を明確に示し、成功事例から学びながら持続的な成長を遂げることができるでしょう。

テクノポートは効果的な導入事例の制作を支援するサービスをご用意しています。導入事例に関して、ご相談やお手伝いが必要な場合は、お気軽にご連絡ください。

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ホームページライティングのすべて。重要性や具体的なやり方・外注料金の相場を解説

こんにちは、テクノポートの卜部です。ホームページにおけるライティングが重要視されるのは、問い合わせや商品の販売数に影響があるからです。しかし、具体的にどのような技術が必要かわからず悩んでいる方は多いでしょう。

そこで今回は、ホームページ制作に必要なライティングスキルや書き方のコツを徹底解説します。ぜひこの記事を参考に、ホームページライティングの重要性を理解し、制作の参考にしてください。

ホームページライティングとは?

ホームページは、ユーザーに自社の情報や魅力を伝えるために作成します。ユーザーが目にするコンテンツのほとんどは、テキストと図です。そのため、効果的なホームページにするにはライティング技術が必要になるわけです。

おもなスキルと特徴は以下の3つです。

ホームページに必要なライティング技術 特徴
Webライティング 明快で読者の悩みをいち早く解決する文章を書くための技術。新聞のように網羅的に情報を伝える文章とは違う技術が求められる。
コピーライティング 文章だけで読者をひきつけ、熱意や魅力を伝えることで印象を残すことを目的とした技術。キャッチコピーのような短文だけでなく、長い文章にも使われている。
セールスライティング 商品やサービスの購入を決意してもらうための技術。興味のある人の背中を押すために使用する。ほかにも、問い合わせや無料サンプル・資料請求の訴求にも活用されている。

ホームページを読み進めるきっかけを作り、思惑通りの行動を促すために3つの技術を組み合わせて文章を書いていきます。

ホームページにおいてライティングが重要な理由

ホームページにおけるライティング技術が重要なのは、自社の利益に直結するからです。具体的な効果を見ていきましょう。

問い合わせ増加が期待できる

ライティングのしっかりしているホームページでは、商品やサービスへの問い合わせ増加が期待できます。

サイトが以下のような構造になっているからです。

  • ユーザーにとっての利益が一目でわかる
  • ストレスなく会社概要や特徴が理解できる
  • 商品の購入や問い合わせがスムーズにできる

ホームページには目的をもったユーザーが訪問してきます。自社が目的達成の助けになることを簡潔に伝えられれば、好印象を抱いてもらえるでしょう。商品やサービスだけでなく、人材募集にも応用できます。

ユーザー体験(UX)が向上する

テキストによる情報がわかりやすいホームページでは、ユーザー体験の向上が期待できます。読みやすくて親切なサイトだと認識してもらえれば、読者の満足度が向上し、信頼性が高まるでしょう。

ライティングスキルには、文字装飾や別のコンテンツへの誘導といった技術も含まれています。ユーザーが知りたい情報にアクセスしやすくなるため、心地よさを感じてもらえるわけです。

SEOの評価向上が期待できる

オウンドメディアを運営し、ユーザーの役に立つ情報をわかりやすくまとめて発信することでSEO評価の向上が期待できます。

特定のキーワードでGoogle検索の上位に表示できれば、自社に関連した悩みを抱えている人をホームページへ誘導できます。このように、まだ自社の商品やサービスを知らない「潜在顧客」と呼ばれる人たちを集客し、知ってもらえるきっかけを生み出だすことが期待できます。

ホームページライティングのやり方を5ステップで解説

ここからは具体的なライティングのやり方を解説します。ぜひ以下の内容を参考に実践してみてください。

ステップ1:キーワードの選定

商品やサービスに価値を感じてもらえる人が検索しそうなキーワードを選定しましょう。キーワードを含めながらユーザーの知りたい情報を入れていきます。本質は読者の悩みを解決していく点であることは忘れないでください。

ツールは無料のGoogleキーワードプランナーで十分です。やみくもに選定するのではなく、ホームページとの関連度の高さやライバルに勝てるかどうかを調査しながら進めましょう。

ステップ2:見出しの作成

本に見出しがあるように、Webサイトでも見出しを設定して概要を伝える必要があります。

Webサイトでは見出しタグ(hタグ)を設定し、検索エンジンに正しく認識してもらいます。大見出し(h1タグ)から始まり、中見出し(h2タグ)でテーマごとに内容をまとめましょう。

中見出しをさらに細かく分類する場合は小見出し(h3タグ)を使って、1見出し1テーマで解説してください。

大見出し(h1)と中見出し(h2)にはできる限りキーワードを含めて、SEO評価の向上を狙っていくことが重要です。

ステップ3:本文の作成

忙しいユーザーのために結論から書いていきましょう。Webサイトは無料で読める上に、無数に存在するため、知りたい情報がないと判断されればすぐに離脱されます。

以下の文章の型を参考にすると、体系的な文章が書けますよ。

文章の型 特徴
PERP法 結論、理由、具体例、再結論で伝えたいことをまとめる
SDS法 要点、詳細、要点の順で端的に情報を伝える
BEAFの法則 ベネフィット、証拠、競合優位性、特徴の順で魅力を伝える

ユーザーのことを考えて、専門用語はできるだけ使わないことも大切です。もし使う場合はなら補足説明を入れましょう。

ステップ4:図解の挿入

文章で説明しにくいものは、積極的に図解を入れてください。スペースをある程度自由に使えるというWebサイトのメリットを活用しましょう。

ちなみに画像は、テキストの約7倍の情報量があるといわれています。

端的で情報密度の高い文章を入れることによって、わかりやすい図解にしましょう。

ステップ5:シンプルかつ見やすい装飾

Webサイトでは適宜装飾を入れるのがおすすめです。新聞のように文字で埋め尽くされたページは、わかりにくいうえにユーザーを疲れさせてしまうからです。

見出しの文字を大きくしたり、装飾したりすることで区切りがわかりやすくなります。行間にある程度の余白を持たせるのも効果的です。

「読みやすくて親切」と思ってもらえるホームページにしましょう。

成果につながるホームページライティングのコツ3選

ユーザーに読んでもらえるホームページにするコツを3つ紹介します。すぐにできる内容なので、ぜひ取り入れてみてください。

1.ユーザーの検索意図を把握する

ビジネス目的でWebサイトを回遊しているユーザーは、問題解決の手段を探しています。そこで、自社のターゲットが「どういう悩みを抱えているのか」を理解することに力を入れましょう。

そうすれば、どんな情報を伝えれば魅力的に感じてもらえるかが把握できます。

2.ユーザーの悩みを解決できる構成にする

構成とは、見出しのみを抜き出したものです。「何をどのような順番で伝えればユーザーの問題を解決できるか」を考えましょう。

ポイントは以下の2つです。

  • 顕在ニーズ:ユーザーが解決したい悩み
  • 潜在ニーズ:悩みが解消したあとに役立つ情報

まずは顕在ニーズに回答し、その上で潜在ニーズを解説する構成を組み立てましょう。

3.明確な訴求をする

ホームページで会社案内や情報提供をするだけでは、本来の目的を達成できません。成約や問い合わせを獲得するには、適切な場所でしっかり売り込みをする必要があります。

「問い合わせをしたい」と思ってくれそうなタイミングで、無料相談や見積もり依頼などを訴求してください。

ホームページライティングはプロに任せるのがおすすめ

ホームページのライティングにはスキルやコツが必要なので、ハードルの高さを感じている人も多いでしょう。自社のやり方が効果的なのか疑問に思う人もいるかもしれません。

そういうときはプロに任せるのも選択肢のひとつです。ホームページライティングの勘所を知っている専門家にお願いすれば、効率よく制作してもらえます。社内リソースを使うよりもコスト削減が期待できますよ。

ホームページライティングを依頼する料金の目安

ホームページライティングを依頼する料金の目安は以下のとおりです。

  • 制作会社:3万円〜15万円/1P
  • クラウドソーシング:5,000円〜5万円/1P

コストを最も重要視するなら、クラウドソーシングがおすすめです。安心して取引を進めたいのであれば、一定の人材を抱えている制作会社に依頼したほうが無難でしょう。

ホームページライティングを依頼するときの注意点

外部に依頼することによるデメリットも存在します。

とくに以下の3点には注意が必要です。

  • 高すぎる専門性が求められると対応できない
  • 必ず結果が出るものではない
  • 商品やサービスが市場のニーズに合致しているかが前提になる

技術者へのインタビューや記事制作時のすり合わせで、外注先をサポートすることも必要でしょう。一緒にコンテンツを作り上げていく姿勢が重要になります。

またホームページへの問い合わせは、ライティングさえよければ増えるわけではありません。会社全体のマーケティング戦略のひとつとして設計していきましょう。

まとめ:製造業のホームページライティングならテクノポートへご依頼ください

ホームページライティングを効果的にするには専門のスキルが必要です。ライティングスキルがあれば、さらに魅力的な内容に仕上がるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、自社のホームページを見直してみてください。

なお、テクノポートでは製造業に特化したホームページ制作の実績が多数あります。製造業に精通した人材や専門ライターを抱えている点が他社とは違う強みです。

製造業のホームページ集客でお悩みの方も、社内でしか対応できないとあきらめていた方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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導入事例とは?制作方法からインタビューのコツ、テンプレートやデザインまで全体解説

こんにちは、テクノポートの卜部です。この記事では、これまでに書いた導入事例についてのコンテンツを一覧にし、各ページへのリンクを提供しています。導入事例の制作を検討している方々にとって、このページを知りたい情報へのアクセスの基盤としていただけますと幸いです。

導入事例とは

導入事例とは、BtoB企業のWebサイトに掲載されるもので、その企業の製品やサービスがクライアントのビジネスにどのように利用され、どのような結果をもたらしたかを具体的に示したものです。

導入事例は、企業が自社の製品やサービスの価値を具体的に示し、潜在的な顧客にその効果を理解してもらうための重要なコンテンツです。また、顧客が自分たちの課題や目標に対して同様の解決策を見つけるための参考情報としても利用されます。

導入事例のメリット

導入事例は、商品やサービスの実際の効果や感想をまとめたコンテンツで、自社の信頼を高める重要な要素です。掲載には労力と時間がかかりますが、その価値は非常に大きいと言えます。

導入事例は商品やサービスの価値を顧客に感じてもらうための重要なツールです。顧客が抱える課題の解決方法を具体的に示すことで、商品やサービスの価値を強調できます。また、商談時には顧客の不安を和らげ、自社をまだ知らないユーザーにも認知してもらうきっかけとなります。

さらに、導入事例の制作過程では、顧客から直接詳細なフィードバックを得ることができます。これは商品改善のヒントとなり、新たなマーケティング戦略を練る上で貴重な情報源となります。

制作方法の全体

次はBtoB製造業における導入事例の効果的な制作方法について解説します。

導入事例の制作方法には、インタビューによる制作とテンプレートを活用した制作の2つの方法があります。インタビューによる制作は、リアリティを伝え、ユーザーの共感を引き出しやすいですが、ライターの能力によってコンテンツの品質に差が生じることがあるため、ライターの選定が重要です。テンプレートを活用した制作では、情報の整理と見た目の統一が可能で、ユーザーにとって読みやすいページを作成できます。

次に、導入事例の制作パターンとして、企業の課題解決パターン、他社との差別化パターン、具体的な活用方法紹介パターン、活用イメージを変えるパターンの4つを紹介しています。これらのパターンを適切に選び、自社の商品やサービスの魅力を最大限に伝えることが、新規顧客獲得につながる効果的な導入事例を制作するための秘訣となります。

インタビューのコツ

次に、導入事例のインタビューを成功させるためのポイントについて説明します。

導入事例のインタビューでは、事前の準備が全体の80%を占めると言われています。成功させるためには、競合の導入事例のリサーチ、質問内容の事前設定、インタビュー対象企業の調査、インタビューの目的の共有、脱線した話にも注意を払う、効果を具体的な事例や数値で語ってもらう、2台以上のレコーダーで記録するなどのステップが重要です。

導入事例のインタビューでは、次の質問内容が効果的です。導入前に抱えていた課題、選定の決め手となったポイント、導入後の変化、現在の不満点、そして今後の取り組み。

これらの質問を通じて、顧客の真実の声を引き出し、導入事例を魅力的に仕上げることが可能となります。インタビューは導入事例の品質を左右する重要なステップです。十分な準備があれば、初めての方でも自信を持って取り組むことができます。

記事の書き方

成功の鍵となる導入事例作成には、製品やサービスの選定、ターゲットとインタビュイーの選択、物語の構築、そして具体的な成果の提示が重要です。これらを適切に組み合わせることで、導入事例を効果的に編み立てることが可能となります。

また、導入事例の提示方法は、形式により異なります。Web記事では、読者が共感を覚える裏話の織り交ぜが推奨されています。一方、ホワイトペーパーでは、情報の視覚化や強調表現のデザインが効果を発揮します。

導入事例記事の構築においては、その型が大きな役割を果たします。具体的には、問題解決型、レビュー型、他社比較型、成功物語型、インタビュー型が存在します。これらの型を適切に活用し、自社の商品やサービスの魅力を最大限に伝達することが求められます。

記事の魅力を高めるためのテクニックも重要な要素です。タイトルに数字を含める、物語に展開と変化を持たせる、見出しで要点を簡潔に伝える、エピソードを具体的に描く、ネガティブな情報も公開するなどがその一例です。

テンプレート

導入事例のテンプレートについて、4つの主要な種類をご紹介します。

それぞれ、企業の課題解決を強調するもの、自社の独自性を際立たせるもの、具体的な使用方法を示すもの、そして製品やサービスのイメージを刷新するものです。これらのテンプレートを上手に用いることで、企業は自らの製品やサービスの魅力を効果的に伝えることが可能となります。

デザインのコツ

次に、導入事例のページデザインについて説明します。基本的な構成としては、導入事例の概要、背景、選定基準、導入後の効果、そして今後の展望や課題が考慮されます。自社と共通の特性を持つ企業の事例が読まれやすいため、業界や規模で分けていくつかの顧客を取り上げることをお勧めします。

デザイン面では、いくつかの工夫をすると良いでしょう。カテゴリで分けて検索性を向上させたり、冒頭に結論を配置すること、ビフォーアフターで比較を示すこと、さらには写真や動画を用いることが挙げられます。これらの工夫により、ユーザーは導入事例を理解しやすくなり、興味を引きやすくなります。

製造業における導入事例制作支援

テクノポートは、製造業を主体とする技術系企業のWebマーケティングを1000以上の企業に支援してきたという実績を持つデジタルマーケティング企業です。創業以来、製造メーカーやサプライヤーを対象に、Web戦略策定、サイト制作、オウンドメディア構築を行ってきました。

また、テクノポートでは導入事例の制作とインタビュー代行もサービスとして提供しています。豊富な取材経験を活かし、インタビュー、そしてコンテンツ制作までを一貫して対応します。技術分野に精通したライターやカメラマンが制作を担当し、売上増加に寄与するような導入事例コンテンツの企画から実施します。

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パワポを活用した効果的な導入事例の紹介

こんにちは。テクノポートの卜部です。「自社製品・サービスの導入事例のコンテンツを作りたいけど、Webサイトを編集するのはハードルが高そう…」という方におすすめなのが、パワーポイントで制作する方法です。

そこで、今回はパワーポイントを使った導入事例コンテンツの作り方をご紹介します。日頃からパワーポイントを使う機会が多い方は、本記事を参考にしながら、実際に作ってみていただけたら幸いです。

パワーポイントで導入事例を作るメリット

さまざまな媒体で活用できる

パワーポイントで導入事例集を作ることで、以下のようにさまざまな媒体で活用することが可能です。

  • Webサイトからダウンロードできる資料(ホワイトペーパー)として掲載する
  • メルマガに資料を添付して配信する
  • 一部を抜き出して、営業資料に組み込み商談の際に使用する
  • 企業のSNSに掲載する

導入事例集を紹介し、具体的なメリットを見込み顧客に提示できれば、スムーズに話を進めることもできるでしょう。

手軽に作成できる

Webサイトを編集する場合だと、外部に依頼したり、コーディングが必要となったりすることがありますが、パワーポイントであれば、普段から使用している方も多いのではないでしょうか。パワーポイントという使い慣れているツールで手軽に作れるのは大きなメリットです。

縦型にすべきか、横型にすべきか

パワーポイントで導入事例を作成するメリットを見てきましたが、パワーポイントは通常横長のフォーマットです。縦型で作成された導入事例もありますが、それぞれの特徴を解説します。

縦型の特徴

  • 文字量が多く、書籍や冊子のような読み物として制作する場合は縦型が適しています。
  • PCのディスプレイでは少し視認性が悪くなるため、印刷で使用するシーンがメインになります。

横型の特徴

  • 図やイラストをメインで説明し視覚的に訴える場合は横型が適しています。
  • PCのディスプレイに最適化されているので、ダウンロード用のホワイトペーパーの用途で使われることが多いです。

パワーポイントテンプレートの選定とカスタマイズ

では実際にパワーポイントを使って、どのように導入事例集の作成を進めれば良いのかを解説します。

導入事例に適したテンプレートの選び方とポイント

もちろんゼロからパワーポイントのスライドを作っても良いのですが、既にあるテンプレートを活用することで効率的に制作できます。

テンプレートは、以下のサイト等で無料で入手することが可能です。

・プレゼンデザイン
https://ppt.design4u.jp/template/
ビジネスシーンで使いやすいシンプルなテンプレートがある。

・Canva
https://www.canva.com/
登録が必要だが、Canva上でプロクオリティのデザインが可能。

・Slides Carnival
https://www.slidescarnival.com/
テンプレートとマッチするアイコン素材まで用意されている。

テンプレートは、業界や製品・サービスに関連するデザインやカラースキームを選ぶことで、一貫性のある資料になるでしょう。

テンプレートのカスタマイズ

選択したパワーポイントのテンプレートはそのまま使うのではなく、自社のブランドに合ったデザインにカスタマイズする必要があります。具体的には、以下の3点をまずカスタマイズしましょう。

  • メインカラーは企業のブランドカラーに変更する
  • フォントも社内で統一する
  • 自社のロゴを挿入する

パワーポイントを使った視覚的な表現のコツ

パワーポイントを使って導入事例をどのように魅力的にみせればよいのか、表現のコツを紹介します。

グラフや図表を活用する

導入時の効果は、見込み顧客がすぐに理解できるようわかりやすく表現する必要があります。導入企業へのアンケート結果などは視覚的にわかるよう、グラフや図表を使ってまとめましょう。

テキストや数字のみだとわかりにくい内容も、インフォグラフィックを活用すると情報がすっきり整理されます。

イメージや写真を掲載する

実際の商品の写真や、サービスを利用しているシーンなどを掲載しましょう。そうすることで、見込み顧客が具体的に導入後の状態を想像できます。

もし、写真がないという場合は、イメージに近い素材を探して挿入します。

ビフォーアフターを色で表現する

商品・サービスの導入前と導入後の変化について、一目見て内容が入ってくるデザインにするのが良いでしょう。Beforeはグレーなどの抑え目なカラーを使用し、Afterではコントラストをつけて違いを強調しましょう。

まとめ

Webサイトで導入事例コンテンツを作るのはコストも時間もかかるしハードルが高そう…という場合は、まずパワーポイントで作ってみましょう。

アンケート、取材や写真などの素材集め、デザイン作業と手間はかかりますが、一度作れば他媒体にも展開できる上、改めて自社製品の強みに気づくこともできます。

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成果を生む導入事例記事を書くコツを徹底解説(型・テクニック・書き方・活用方法)

こんにちは。テクノポートの卜部です。導入事例記事はマーケティングや営業活動に効果的です。しかし、魅力的なものに仕上げるにはどうすればいいかわからず、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、成果を生むための導入事例記事を作るポイントを徹底解説します。リード獲得や成約率向上につなげたい方は、ぜひ最後までお読みください。

導入事例記事とは?重要性や効果を解説

導入事例記事とは、商品やサービスを導入したきっかけや得られた効果を、実際に利用した顧客にヒアリングしてまとめたものです。同じような課題を抱える顧客の興味づけや商談時の説明資料にも活用できます。顧客起点で語られた言葉を使うので現実味があり、共感を呼びやすいのが特徴です。

導入事例記事を正しく活用できれば、商品やサービスは知らないけれど、悩みを解決したくて困っている潜在顧客に広くリーチできます。そのため、リードの獲得や問い合わせ増加が見込める施策として多くの企業が取り組んでいます。

効果的な導入事例記事を書くための5つの型

導入事例記事が相手に与える印象は、書く内容や順番によって大きく変わります。代表的な5つの型を紹介するので、内容や目的に合わせて使い分けていきましょう。

問題解決型

問題解決型の導入事例はオーソドックスな構成です。商品やサービスの利用者と導入効果の概要から始まり、問題(目的)、解決策、実際に得られた効果の順番で記事を制作します。内容の信頼性を高めるため、導入前後の変化をデータや指標で具体的に示す必要があります。

レビュー型

実際に使っている姿を想像してもらいたいときに使う導入事例記事の型です。ユーザーが実際に使っている方法や普段の取り組みを詳細に説明します。いろいろなニーズに対して柔軟に対応できる商品やサービスの紹介に向いています。

他社比較型

他社よりも優れている点や独自性をアピールできるような事例を記事にする方法です。自社を利用してくれている顧客に、他社からの変更を決意したポイントをヒアリングして記事にします。他社の商品やサービスで問題解決できない理由と、自社なら解決できる根拠を示すことで優位性を訴求します。

成功物語型

フルオーダーで顧客の要望に徹底的に応える商品やサービス向けの型です。「一筋縄ではいかない課題に顧客以上にコミットして取り組み、最後は目的を達成する」といったストーリーで話を展開していきます。一緒に難題に取り組んでくれるパートナーを探している顧客に刺さるでしょう。

インタビュー型

取材の内容をもとに、話の順序や文体を整えて記事を制作する方法です。以下3パターンのうち、いずれかで記事を書いていきます。

  • ひとり語り
  • 会話形式
  • 第三者視点

写真を組み合わせることで、担当者の人柄や明るい雰囲気を訴求できます。親しみをもって読み進められる記事に仕上がります。

導入事例記事を魅力的に見せる5つのテクニック

ただ情報をまとめただけの導入事例記事は読まれません。おもにネット上に掲載する導入事例記事は、悩みを抱えている人の目に止まり、読み進めてもらうための工夫が必要です。これから紹介する5つのテクニックを使って、読者を記事に引き込んでいきましょう。

タイトルには数字を含める

タイトルはその記事を読むかどうかを判断するとても重要な要素です。どんなに記事の内容がよくても、読み進めてもらえなければ意味がありません。

読者の興味を引くには、数字を入れるのが効果的です。導入前後の変化を数字で示してインパクトのあるタイトルにしましょう。「改善した」「利益がアップした」のような抽象的な内容よりも「前年比+30%の増収増益を達成」「生産性が3倍に向上」のように数字を入れたほうが効果の大きさを実感してもらえます。「本当にこんな効果が出るの?」と思ってもらえたら勝ちです。具体的な成果で相手の目を引き、記事に読者を誘導しましょう。

ストーリーは「起承転結」と変化をつける

導入事例記事には共感を呼ぶストーリーが必要です。そこで「起承転結」で話を展開しましょう。日本人であれば一度は聞いたことがあるくらいベタな展開ですが、読者を引き込める話の展開方法です。

さらに面白いストーリーにするため、話の中に感情の波を作ることを意識してみてください。型にあてはめるだけでなく変化もつけることで、最後まで読んでもらいやすい内容に仕上がります。

見出しで簡潔に内容を伝える

導入事例記事は、ぱっとみて読者に読むべきかどうかを判断してもらう必要があります。そのためには見出しの内容が重要です。全体を流し読みした程度でも内容が伝わるように、簡潔で情報密度の高いワードにしましょう。

最初から最後まで読んでもらえなかったとしても、自社の商品やサービスの良さが伝わればOKです。むしろ内容がよくわからないまま読み進めた結果「思っていたのと違った」となると、お互いに損です。見出しを読んだだけで内容がわかるようにしておけば、ユーザビリティが高まり、多くの人に導入事例を届けられます。

エピソードは具体的に書く

受注の決め手になったポイントや解決したときのシーンがリアルに伝われば、読み手の頭の中にも自社が抱えている問題を解決する姿が映り、購買意欲を高められます。

リアリティのある内容は、担当者本人からしか聞き出せません。商談時に交わした営業担当者との会話や発注を決意したときに感じたことなど、重要な局面での話はインタビュー時に細かく聞いておきましょう。このようなやり取りは世の中に一つしかないストーリーになるので、深く掘り下げてみてください。

ネガティブな情報もオープンにする

導入時のトラブルや顧客が不満に感じていることも正直に記載しましょう。トラブルにも真摯に対応したことや、今はまだ実現できていないことを示すことで信頼性が高まります。できること・できないことが明確になり、今後導入する顧客の期待値も調整できるでしょう。

導入事例記事の書き方

導入事例記事は、大きく分けて5つの要素で構成します。

  • タイトル
  • 導入後の効果
  • 導入前の状況
  • 製品(技術の使用感)
  • まとめ

伝えたい内容や型によって内容や順番をアレンジしましょう。考える際のポイントは、読み手が魅力的に感じるかどうかです。自分たちの伝えたいことを優先しないように気をつけましょう。

導入事例を今すぐ作りたい方は、関連記事「最も効果的な導入事例の書き方の具体例とテンプレートを紹介」をぜひ参考にしてください。

導入事例記事の活用方法3選

導入事例記事は、Webサイト上に掲載するだけでなくさまざまな活用方法があります。そこで代表的な3つの方法を紹介します。

SNSで発信する

SNSは拡散性が高いため、共感を生みやすい導入事例記事と相性のよいツールです。自社アカウントだけでなく、広告と組み合わせることでたくさんの人に露出できます。ビジネスでも使える代表的なSNSは以下の3つです。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter

取り扱っている商品やサービスに応じて適切な媒体を選択しましょう。

ホワイトペーパーにしてリード獲得に使う

導入事例記事はホワイトペーパーとしても活用できます。導入事例の概要をサイト上で公開し、詳細をダウンロードしてもらう際に顧客情報を入力してもらいます。

問い合わせにつながらなくても、継続してコミュニケーションを取れる接点は残るため、リード育成に活用できます。オウンドメディアにおけるSEO記事内での訴求やセミナーの特典など、活用できる場面は無数にあります。制作したものはどんどん活用していきましょう。

営業活動に使う

顧客が抱える課題と解決策を起点に話を展開する導入事例記事は、営業活動でも活躍します。とくに「自社の悩みには気づいているけど、解決策がわからない」といった潜在顧客へのアプローチに効果を発揮するでしょう。顧客から悩みを聞き出し、導入事例を根拠に提案すると、提案内容に信ぴょう性が出ます。相手も自社の悩みが解決して利益につながるのであれば、自然に商品にも興味を寄せてくれますよ。

まとめ

導入事例記事は、マーケティングや営業における重要な役割を果たします。関連記事「最も効果的な導入事例の書き方の具体例とテンプレートを紹介」と組み合わせて、魅力的な内容に仕上げていきましょう。

ぜひこの記事を参考に、導入事例記事の重要性を理解し、新規顧客の開拓や商談に活用していきましょう。

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受注に繋がる導入事例の構成テンプレートを紹介

こんにちは。テクノポートの卜部です。製造業において、導入事例のページは問い合わせ数アップにつながる重要なコンテンツです。

しかし、「作ったことがないため、作り方がわからない…」「本当に問い合わせや受注が増えるのか、よくわからない…」という方もいらっしゃるかと思います。

そこで、企業の特徴や強みに合わせて活用できる導入事例ページのテンプレートをご紹介します。これらのテンプレートを使うことで、さくっと導入事例が作れるようになるので、ぜひ読んでいただけたら幸いです。

なぜ導入事例は効果的なのか

まず、導入事例ページを作ることによるメリットを3つ解説します。

信頼性が上がる

何かを購入するとき、口コミを事前に確認するという方は多いのではないでしょうか。

同じように、導入すべきか迷っている見込み顧客にとって、実際に導入した企業の声は重要な検討材料です。製品やサービスの価値が企業の声により実証されるため、見込み顧客側からの信頼度が高まります。

実際に導入する一押しになる

見込み顧客が、導入事例に載っている企業や組織と同じ状況に置かれた際に、製品やサービスがどのように役立つのかを知ることができます。

「こんなふうに課題を解決できるんだ!」と理解できる、詳細な活用イメージは、実際に導入するための一押しになります。

販売プロセスをスムーズに進めることができる

「導入企業がどのように活用しているのか」を理解した状態での問い合わせが増加し、販売プロセスをスムーズに進めることができます。つまり、受注確度の高い見込み顧客に集中して営業ができるようになります。

企業の課題解決をアピールできる導入事例テンプレート

多くの製造業は、生産性や品質、コスト、新規開拓などの課題を抱えています。こういった課題を、自社の商品やサービスによって解決できることをアピールするストーリーは、導入事例における一般的な構成です。

目的と期待できる効果

通常のコーポレートサイトでは、製品やサービスを軸にした情報が掲載されていますが、業界や企業の具体的な課題とそれに対するソリューションにまで言及されているケースは多くありません。顧客目線の情報を導入事例として公開すれば、個々の企業により具体的な検討を誘発させることができるでしょう。

導入企業への質問項目の例

  • 導入企業が持っていた課題は何か
  • 当社を知ったきっかけ
  • 商品・サービスの導入によりどのように課題を解決できたか
  • 商品・サービスに対する社内のフィードバック内容

ページ構成のテンプレート

  1. 会社概要の説明:導入企業の事業内容を簡単に説明します。
  2. 直面していた課題:導入企業が抱えていた課題や、なぜその課題を解消するための投資を行うに至ったかを説明します。
  3. 課題解消のための情報収集:対象製品やサービスの情報収集をどのように行ったか、また、情報収集を通じて得た選定基準やポイントも説明します。
  4. どうやって当社を知ったか:当社を知った方法やきっかけ、また、そのときの第一印象を説明します。
  5. 当社を選んだ理由:当社への発注の決め手となったことは何かを説明します。
  6. 導入よる課題解消と効果:導入によって抱えていた課題がどのような形になったか、またその効果を具体的な数値を交えて説明します。
  7. 導入への社内外からの評価:導入後の社内外からの評価や、導入前に抱いていた印象に対するギャップや発見などを説明します。
  8. 他企業へのアドバイス:当製品やサービスを導入しようとしている他の企業へのアドバイスがあれば説明します。

他社との差別化をアピールできる導入事例テンプレート

どの企業の商品・サービスにするか悩んでいるが、どれも選ぶに足るだけの要素がない、という状況の見込み顧客に対して有効なテンプレートです。

目的と期待できる効果

競合が多い商品・サービスを取り扱っている場合、他社との違いをしっかり伝えることで、見込み顧客に選んでもらえる確率が上がります。また、情報を整理することで自社の強みを再確認するきっかけにもなります。

導入企業への質問項目の例

  • 選定時に重要視したポイント
  • 導入の決め手となったのは何か
  • 他に比較した商品はあるか(事例には掲載しませんが、参考までに聞いてもよいでしょう)

ページ構成のテンプレート

  1. 会社概要の説明:導入企業の事業内容を簡単に説明します。
  2. 選定時の基準・ポイント:導入企業が持っている、商品・サービスを選ぶ際の基準を説明します。
  3. 当社を選んだ決め手:当社への発注の決め手となったこと、意思決定までのプロセスを説明します。
  4. 活用方法:業務上どのように活用しているのか、具体的に説明します。
  5. 活用した所感:活用してみてどうだったのか、社内のフィードバックを説明します。
  6. 他企業へのアドバイス:当製品やサービスを導入しようとしている他の企業へのアドバイスがあれば説明します。

具体的な活用方法を紹介する導入事例テンプレート

導入企業が、商品・サービスを実際にどのように活用しているのかを伝えられるテンプレートです。写真や動画を掲載すると、わかりやすいコンテンツになるでしょう。

目的と期待できる効果

製品・サービスを導入することで、従来の業務フローがガラッと変わる場合、見込み顧客は「本当にうまく活用できるのか」という不安を抱くでしょう。具体的な活用方法を導入事例に掲載することで、その不安を払拭できます。

導入企業への質問項目の例

  • どのように活用しているのか
  • 使いやすさはどうか
  • 使用するにあたり、つまずいたポイントはあるか
  • 独自に工夫している点はあるか

ページ構成のテンプレート

  1. 会社概要の説明:導入企業の事業内容を簡単に説明します。
  2. 活用シーンと活用方法:業務上どのようなシーンでどのように活用しているのか、具体的に説明します。
  3. 活用した所感:活用してみてどうだったのか、社内のフィードバックを説明します。
  4. 導入の効果:数字を使って定量的に、導入効果を説明します。
  5. 独自に工夫している点:導入企業が得たノウハウや、うまく活用している方法があれば、説明します。

活用イメージを一新できる導入事例テンプレート

新規顧客を開拓していきたい場合、商品・サービスとあまりイメージが結びつかない業界の企業にインタビューをしてみましょう。これまでにはない、新たなアイデアを持った見込み顧客からの問い合わせがくる可能性が高まります。

目的と期待できる効果

商品・サービスがまだ普及していない業界に、導入イメージを持ってもらえるというメリットがあります。固定化されたイメージを変えることができます。

導入企業への質問項目

  • 導入企業が持っていた課題は何か(業界特有の課題を聞く)
  • この​​商品・サービスを導入した目的
  • この​​商品・サービスを導入した経緯

ページ構成のテンプレート

  1. 会社概要の説明:導入企業の事業内容を簡単に説明します。
  2. 導入前に抱えていた課題:導入企業が抱えていた課題やなぜその課題を解消するための投資を行うに至ったかを説明します。
  3. 解決方法を模索したプロセス:対象製品やサービスの情報収集をどのように行ったか、また、情報収集を通じて得た選定基準やポイントも説明します。
  4. 導入の決め手:当社への発注の決め手となったことを説明します。
  5. 導入後の効果:数字を使って定量的に、導入効果を説明します。
  6. 今後の展望:商品・サービスを活用し、今後どのようなことをやりたいかを説明します。

まとめ

導入事例のコンテンツは、テンプレートを用意しておくことで、効率的に制作できます。また、一度制作した導入事例はホームページに掲載することはもちろん、展示会でのチラシや営業資料、セールスレターや広告などに使用できます。

今回ご紹介した4つのテンプレートの中から、自社の状況・目指す状態にマッチするものを選び、ぜひ参考にしながら制作してみてください。

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導入事例インタビューを成功に導く7つのコツと具体的な質問内容を解説

テクノポートの卜部です。導入事例を魅力的な内容に仕上げるには、インタビューでいかに情報を引き出すかが重要です。しかし、うまく進行できるのか不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、インタビューを成功させるコツや当日質問する内容について解説します。「インタビューを成功させたい」と考えている方には、必見の内容になっています。ぜひ最後までお読みください。

導入事例インタビューは難しくない

「インタビュー」という言葉だけで苦手意識を感じている方は多いでしょう。しかし、事前の準備さえしっかりしていれば、トークの才能がなくても話を引き出せます。

導入事例におけるインタビューは、おおよそ聞くべき内容が決まっています。準備した質問に沿って話を進めていけば問題ありません。あとは自社商品のメリットやデメリット・導入による効果について深く情報を掘り下げていけば、必要な材料がそろうでしょう。

なお、質問内容は後ほど詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

導入事例インタビューを成功させる7つのコツ

「インタビューは準備が8割」といわれています。これから解説する7つのコツを参考に、万全の状態で当日を迎えてください。それぞれ詳しく解説していきます。

競合の導入事例をリサーチする

まずは、ライバル企業の導入事例をチェックしましょう。他の人が書いた記事であれば、読者目線で読めます。印象に残るポイントをピックアップしていけば、記載すべき内容や顧客が重要視しているポイントが見えてきます。

他にも優位性をアピールできる点がないかも探してみましょう。スペックやサービスの内容・アフターフォローなど、比較できる部分がないか調査してみてください。

質問内容をあらかじめ決めておく

限られた時間で必要な情報を引き出すには、何を聞くかが重要です。こちらが知りたい情報は質問からしか引き出せないと考えてください。

質問内容を考えるコツは、導入事例の構成を作ってしまうことです。事例を見る人が魅力的に感じる内容を想像しながら骨組みを作りましょう。事前に調べておいたライバルサイトの構成を参考にすれば、聞くべき情報を整理できます。

インタビュー対象企業のことを調べておく

インタビューは相手のことを理解したうえでのぞむべきです。よく調べていれば、質問内容の解像度が高まるでしょう。

顧客と接する機会が少ないのであれば、担当の営業マンにあらかじめヒアリングしておきましょう。とくに、自社の商品やサービスがどのように使われているのか、どういった声をもらっているのかを聞いておくことをおすすめします。

「普段のやり取りまでよく知っているな」と思ってもらえれば、より深い情報まで話をしてもらいやすくなります。相手を尊重していることも伝わるので、質問に対して前向きに答えてもらえますよ。

インタビューの目的を共有する

インタビューの目的は、依頼したタイミングで伝えておきましょう。事前に共有しておくことで、話す内容を調べてきてもらえます。質問する内容もあわせて連絡しておくのがおすすめです。

また、インタビューの冒頭でも改めて目的を伝えてください。あらかじめ何について話をするのかを認識してもらうことで、話が分散しにくくなります。

脱線した話でも油断しない

話が脱線したとしても、聞き漏らさないようにしましょう。休憩時間やインタビュー終了後の雑談中に顧客の本音が出ることもあります。

気になる点があれば、時間の許す限り深掘りしてください。一度きりのインタビューなので、より多くの情報を集めましょう。

効果を具体的な出来事や数字で語ってもらう

「商品やサービスを導入する前の状態」や「改善による効果」は客観的なデータで示してもらいましょう。導入前後の変化を数字で語ることで、納得感を与えられるからです。

「利益率が大幅に改善した」よりも「前期比で+30%の増収増益につながった」のほうが、効果の大きさを実感できます。定性的な効果であれば具体的なエピソードがよいでしょう。実際に効果を実感した人に同席してもらうか、事前にヒアリングしてもらうこともお願いしてみましょう。

2台以上のレコーダーで記録する

インタビュー内容は必ず録音しておきましょう。メモを取る必要がなくなり、話を聞き出すことに集中できます。

レコーダーは2つ以上使って録音することをおすすめします。2台以上で録音していれば、1つが電池切れになったり、故障したり、容量がいっぱいになったりしてもリカバリーできます。ほとんどメモを取らないことを前提にのぞむので、念入りに準備しましょう。

導入事例インタビューで的確に話を引き出せる質問内容

導入事例のインタビューでは、記者のように機転を利かせる必要はありません。決まった型に沿って質問していき、相手の回答を掘り下げていきます。

最低限聞いておくべき5つの質問と、詳しい話を引き出すコツをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

商品やサービスを導入する前に抱えていた課題

自社の商品を利用する以前に顧客が解決したいと思っていた課題を聞き出しましょう。

1社が抱えている悩みは、多くの潜在顧客に共通した悩みでもあります。導入事例の冒頭に記載することで、商品やサービス名を知らない見込み客にも情報を届けられるでしょう。

また、どのような企業に求められているかを知ることによって、需要のある顧客に営業活動を集中させることができるといったメリットもあります。成約率を高めるために重要な情報なので、詳細まで聞いておきましょう。

選定の決め手になったポイント

導入時に抱えていた課題が明確になったら、なぜ自社が選ばれたのかを質問してみましょう。顧客が価値を感じている独自の強みが明確になります。

導入事例の強みは、「第三者が語ること」にあります。自分たちでアピールするよりも、口コミのほうが信用される傾向があり、成約につながりやすくなります。Amazonで商品を購入する際に、高評価のレビューがたくさんついているほうを選びたくなるのと同じ原理です。

また、自分たちが考えている強みが現実とずれていないかも確認できます。新しい発見があれば、商談時の訴求にも使えますよ。強く印象に残っている場面や決め手になったポイントを具体的に聞いておきましょう。

商品やサービスを導入した後の姿

顧客は導入したことによる変化に価値を感じ、購入を決意します。費用対効果の良し悪しを決めるポイントにもなるので、効果は数値で教えてもらいましょう。

従業員の声も重要です。「作業に時間がかかるのは仕方がないとあきらめていたけど、このサービスを導入したおかげで定時に帰れるようになった」のように、実際に使っている人の言葉を記載することでリアリティが増します。

導入事例を読んだ人が、具体的に場面を思い浮かべられるくらいの具体性をもたせましょう。

不満に感じているポイント

どんな商品やサービスにも、満たせないポイントや不具合のリスクがあります。インタビューではあえて不満に感じている部分も質問しましょう。悪い部分をあえて見せることで、顧客の不信感を取り除けます。

たとえば、想定していない初期トラブルが発生したときに迅速にカバーしたエピソードがあれば、逆に安心感を与えられるでしょう。

また、インタビューは顧客の本音を聞けるチャンスでもあります。サービスの改善に活かせるだけでなく、新商品開発のヒントにもなるのでしっかり耳を傾けましょう。

今後の取り組み

インタビューでは、現状の姿だけでなく今後の展望も聞いておきましょう。事例に記載することで、まだ導入していない企業の危機感を高められます。

今後の取り組みを記載することは、顧客にも恩恵があります。先進的な取り組みをしていることをアピールできるからです。今後の関係強化にも役立つでしょう。

快諾してもらえる導入事例インタビューの依頼方法

導入事例のインタビューを申し込むときは、担当者に電話や対面で話をしましょう。インタビューを受ける側の時間を奪うことになるため「あなただからお願いしたい」という思いを伝えてください。

合意をもらった後でも、改めて取材内容を書面にまとめて送付しましょう。インタビュー相手の負担を減らすことを心がけてください。同時にメリットを示すことが重要です。導入事例の掲載が、認知度向上や実績のアピールにつながることを伝えましょう。

取材日は相手の都合に合わせて負担をかけないようにしてください。また、公開する前に原稿を見せることを約束して、情報漏えいや誤解を招く情報が出る心配を取り除きましょう。

まとめ

インタビューは導入事例の質を決める重要なイベントです。準備がしっかりできてさえいれば、はじめての方でも自信をもってのぞめます。ぜひ本記事を参考に、成功のコツを実践して、万全の体勢で当日を迎えましょう。

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SEOコンテンツの制作方法。基本から分析、事例紹介、AIの活用までを徹底解説

こんにちは、テクノポートの卜部です。SEOの肝はコンテンツの品質ですが、そのコンテンツの作り方には少し専門的なノウハウが必要になってきます。今回の記事では、SEOコンテンツの制作方法の基本から分析、事例紹介、AIの活用までを徹底解説します。

SEOとは何か、その重要性

まずはSEOの基本的な定義とビジネスに与える影響や重要性についておさらいします。

SEOの基本的な定義

SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンがWebサイトを検索結果に順位付けする仕組みを理解し、Webサイトを最適化し上位表示させることを指します。

Webサイトが特定のキーワードで上位表示されるとWebサイトへの訪問者が増え、サービスやプロダクトを人々に認知させることが可能になります。

SEOがビジネスに与える影響

SEOは、サービスやプロダクトを「認知」させるための手段の一つです。広告や展示会やセミナーなど、プロモーションにはさまざまな手法がありますが、SEOはその方法論さえ押さえれば自身で無料で行えることから、コストパフォーマンスが非常に優れています。

また、一度上位表示されると、その効果は長期間にわたり継続されます。いくら良いサービスやプロダクトを生み出しても、人々に認知されないとそれはないものと同じで、その認知の強力な施策がSEOになります。

SEOとリード獲得・営業成果

SEOは認知獲得のための方法ですが、Webサイトへアクセスしてきた人を問い合わせや購入につなげるためには、Webサイト内のコンテンツの質が重要になってきます。多くの人に知ってもらうことと、その中から問い合わせや購入(コンバージョン)の確率を高めることの両方が叶って初めて効果的な方法と言えるでしょう。

また、BtoBのマーケティングにおいては、SEOで集客したユーザーが問い合わせに至るとリード情報となり、そこから営業や商談が初めて可能になります。まずはSEOによる集客、その次にあなたの会社のサービスやプロダクトの魅力を伝えるコンテンツによる問い合わせ、その2つのハードルを特に意識してコンテンツを設計することが重要です。

SEOに適したコンテンツ作成のための戦略

ビジネスに大きな影響を与えるSEOコンテンツですが、次にその作成のための戦略や方向性について解説します。

キーワードリサーチの重要性

SEO対策の出発点となるのは、対策キーワードです。対策キーワードとは、そのキーワードが検索エンジンで検索されたときにあなたのページを上位表示させるキーワードです。例えばあなたの会社が「IoTデバイス」の製造販売を行っているとすると、「IoT 導入」「IoT 工場」「IoT コスト」などが対策キーワードとなってくるでしょう。

あなたの事業に関連し、あなたの事業のターゲットが検索しそうなキーワードを調査することがキーワードリサーチの第一歩です。

検索意図の種類と特徴

あなたの事業に合致するキーワードを洗い出したあとには、そのキーワードを種類に分け、同時に月間検索ボリュームも調査していきます。キーワードの種類は大まかに①購買検討キーワード、②比較検討キーワード、③情報収集キーワードの3つに分けることができます。「IoTデバイス」の関連キーワードを例にいくつか分類してみます。

①購買検討キーワード

一番問い合わせ率が高いのがこのキーワードです。具体的な型名や商標名が購買検討キーワードになります。

②比較検討キーワード

このキーワードは①の次に問い合わせ率が高いキーワードです。「IoT デバイス 納期」「IoT デバイス 費用」「IoT デバイス 生産管理」など、製品+αで検索されることが多い点に特徴があります。

③情報収集キーワード

実際のサービスやプロダクトを含まず、例えば「スマートファクトリー」や「工場 見える化」など課題系や勉強系のキーワードです。これは問い合わせ率としては一番低いですが、検索ボリュームが多いのでブランディングには効果的です。

検索意図と競合記事の調査

対策キーワードが決まったら、その対策キーワードの関連キーワードや再検索キーワードを調査します。それが対策キーワードについての検索意図です。

さらに対策キーワードを実際に検索してみて、競合記事に何が書かれているかを調べます。1ページ目(1位~10位)の記事は全て目を通すようにして、それらの記事よりユーザーにとって有益なコンテンツを作成する必要があります。

このときの「有益」をGoogleが品質評価ガイドラインで定義しているところによると、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素になり、E-E-A-Tという略で表現されます。

つまり、競合記事に対してより経験的に書かれており、より専門的に書かれており、より権威性をもって書かれており、より信頼性をもって書かれていることが重要になります。

SEOコンテンツ制作の分析と改善

SEOコンテンツは制作して終わりではありません。制作後のトラフィックやユーザー行動を分析して初めてPDCAサイクルを回していくことができます。

トラフィックの監視と解析

SEOコンテンツの分析は、トラフィック分析がメインとなります。SEOでは、どのページが、どのキーワードで、何位に表示され、何回流入してきたかの4つの要素が重要になってきます。この要素は流入面(トラフィック面)を見る指標です。

流入面の分析は、主にGoogleサーチコンソールのツールを使います。あなたの事業のターゲットキーワードの内、現在どのキーワードでどのくらいの流入があるかが分ければ、更に対策すべきキーワードがわかってきます。それがトラフィックの監視と解析になります。

ユーザー行動の追跡と分析

ユーザー行動はユーザーがサイトに入ってきたあとの分析です。トラフィックの解析は、Googleサーチコンソールを使用するのに対して、ユーザー行動はGoogleアナリティクスを用いて分析することが多いです。

ユーザー行動を見るときの重要な指標は、回遊率、滞在時間、コンバージョン経路、コンバージョン率などになります。SEOコンテンツで生まれたトラフィックに対して、サービスやプロダクトをサイト内でどのように訴求していくか、またそのようなページ移動をさせてコンバージョンにまで至らせるか、という戦略を立てるためには、ユーザー行動の追跡と分析が必要不可欠になってきます。

SEOコンテンツ制作のベストプラクティスと事例紹介

SEOコンテンツ制作の事例として、弊社で制作した事例をいくつか紹介させていただきます。

水野鉄工株式会社様

水野鉄工様へはさまざまなヒアリングを通じて、「大物ワーク」「ガントリーローダー」「頑丈」など、他社と差別化できるキーワードを特定しました。市場調査の結果、これらのキーワードに対する需要が一定存在し、競合も少ないことが判明したため、「大物」「ガントリーローダー」をWeb戦略の中心に据えることを決定しました。

その結果検索順位が「大物 自動搬送」で1位、「ガントリーローダー」で2位となり、従来サイトと比較してアクセス数が大幅に増えました。

株式会社アコースティック・アドバンス様

検索ボリュームが少なくても、選定したターゲットが使いそうなキーワード(例:保育園 騒音、幼稚園 騒音問題 など)と、幅広いターゲットが使いそうだが、音に関する悩みを抱えているユーザーが使いそうなキーワード(例:反響音、吸音 など)の両面でSEO対策を実施しました。売り込みとなる情報ではなく、課題解決につながる情報を多く提供することで検索上位表示を実現しました。

株式会社富士産業様

富士産業様のキーワード対策については、リニューアル前は「シャーリング加工」などの加工キーワードがメインで対策を打っていましたが、競合の加工業者と差別化ができないため、製作金物系のキーワードを調査し、競合と需要から最適なものをピックアップし対策を行いました。

人工知能(AI)とSEOコンテンツ制作

最後にChatGPTの出現によってさまざまな業界に変革が起きると言われていますが、SEOコンテンツの制作においても例外ではありません。

AIがSEO業界にもたらす変化

ChatGPTはOpenAIが開発したAIチャットボットです。さまざまな質問に的確に答えることで昨今注目を集めています。ChatGPTは文章作成も得意としているので、SEOコンテンツをChatGPTに書いてもらうことも可能になってきます。

Googleが次のページでAIによるコンテンツに対するガイドラインを公開しています。

「コンテンツの作成方法を問わず、Google 検索で成功を収めるには、E-E-A-Tの品質を満たす、オリジナルで高品質な、ユーザー第一のコンテンツの制作を意識する必要があります。」

参照:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja

人の手で書くのでもAIが書くのでもその方法は問わず、ユーザーに有益な情報であれば等しく評価されます。その視点を忘れずにコンテンツ制作をすれば、AIは十分に強力なサポーターとして活用できるでしょう。

AIによるコンテンツ生成の可能性と限界

弊社では特にSEOコンテンツの記事構成の作成でChatGPTを活用しています。例えば関連キーワードを元に記事構成を作成してもらい、さらに競合記事を元に記事構成を作成してもらい、それを一つにまとめればユーザーニーズと競合記事を踏まえた記事構成をすぐに作ってくれます。

しかし、実際の記事執筆にChatGPTを用いると、記事の内容が当たり障りのない文章になり面白みにかけることが多いため、記事執筆は人の手で書くケースが多いです。

AIの得手不得手を十分に理解することで、SEOコンテンツの制作にもAIは活用できます。

まとめ

SEOコンテンツの制作方法。基本から分析、事例紹介、AIの活用までを解説してきました。SEOでは、小手先のテクニックよりも、ユーザーにとってそのコンテンツが有益かどうかが非常に重要になってきます。

品質の高いコンテンツを作ることがすなわちSEOコンテンツの制作方法の王道であり、その基本を忘れずに取り組んでいきたいものです。

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導入事例の制作方法。新規顧客獲得につながる作り方を解説

テクノポートの卜部です。BtoBの製造業における導入事例ページは、商品やサービスの良さを具体的に伝えるために非常に重要なページです。しかし、「導入事例を制作しても、読んでもらえるか不安」「本当に新たな顧客獲得につながるのかな…」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

そこで本記事では、導入事例の効果的な制作方法をお伝えします。

導入事例とは

導入事例とは、商品やサービスを導入した顧客の体験談をまとめたものです。検討中のユーザーにとっては、非常に参考になる「口コミ」の役割を果たすため、本記事で解説する方法を参考に、導入事例ページを充実させていきましょう。

効果的な導入事例の制作方法

効果的な導入事例の制作方法は2つあります。それぞれ解説します。

インタビューして導入事例を制作する

ライターが実際に商品やサービスを導入した顧客にインタビューし、コンテンツを制作する方法です。実際の声を口語表現で載せることで、リアリティを伝えられ、検討中のユーザーの共感を得やすくなります。

ただし、ライターの力量によってコンテンツの品質に差が出るため、ライター選びは慎重に行う必要があります。

テンプレートを活用して導入事例を制作する

決まった構成のテンプレートに従って導入事例を制作し、体裁を整えるのも有効な方法です。この場合、導入の背景、課題、導入後の成果といったユーザーが気になる内容を盛り込んだ構成にしましょう。

テンプレートを活用することで、情報の整理ができ、見た目も整うので、ユーザーにとっても読みやすいページとなります。

初めて導入事例ページを制作するといった初心者の方におすすめの方法です。

導入事例の制作パターン

自社の商品やサービスの強みを整理し、以下のどのパターンで制作するのが適しているか考えてみましょう。

企業の課題解決パターン

顧客がもともと抱えていた課題を解決した、具体的な事例を紹介するパターンです。ユーザーが同様の課題を抱えていた場合、自社ならどのように解決できそうかといった想像を膨らませる「ヒント」の役割を果たします。

ビフォーアフターの形式で示すのが、ユーザーにとってわかりやすくなります。

他社と差別化パターン

競合が多い業界の場合、他社と比較して自社がどのように優れているかを伝えるパターンが有効です。この場合、顧客に「なぜ、この商品・サービスを選んだのか」を具体的にヒアリングできると良いコンテンツになるでしょう。

顧客が選んだ決め手をしっかり整理し記載することで、自社の強みを明確化することができます。

具体的な活用方法紹介パターン

顧客が、実際にその商品やサービスをどのように活用しているかを伝えるパターンです。検討中のユーザーの「本当にうまく活用できるかな」といった悩みを払拭することが可能です。

写真や動画を入れることで、より興味を持ってもらえるコンテンツになります。

活用イメージを変えるパターン

新規顧客開拓を行いたい場合、自社の商品、サービスとは結びつきにくい業界の事例を紹介するのが有効です。「そんな活用方法があるのか」と新たな発見をしてもらうことで、固定化されてしまうイメージを一新でき、新たな顧客の獲得にもつながります。

まとめ

導入事例を制作する方法としては、インタビューもしくはテンプレートの活用があります。実際に制作に取りかかる前に、商品やサービスの魅力が一番伝わるパターンを考えましょう。これらの工程を正しく行うことで、顧客獲得につながる効果的な導入事例を制作できます。

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技術の魅力を伝える!効果的なWebコンテンツの作り方

テクノポートの永井です。今回は、自社技術を相手に伝える方法を紹介します。

技術を伝えるとは?

「技術を伝える」という言葉にはさまざまな意味があります。例えば、技術継承などの教育的な意味や自社技術の魅力を伝えるというマーケティング的な意味がありますが、ここではマーケティングの意味で技術を伝えるという言葉を使っていきます。

技術は相手が理解して初めて伝わったことになります。相手が技術の背後にある原理や概念を理解し、その意味や応用方法を把握することで、初めて技術が伝わったと言えます。しかし、技術を伝えることは想像以上に難しく、特にWebサイトだけで技術を伝えるには相当の努力が必要になります。

技術を伝える際の難しさは、主に技術の複雑性と不確定要素に起因します。

技術の複雑性

多くの技術は高度な知識や専門用語を必要とし、複雑な仕組みや手順を含んでいます。技術の複雑性は、非専門家や初心者にとって特に理解しにくくなります。

技術の概念や原理を明確に伝えるためには、それをよりシンプルで具体的な形で説明する必要があります。また、技術の異なる側面や関連する要素を統合的に理解することも重要です。

技術の不確定要素

技術を受け入れる人々や組織は、それぞれ異なる目的や要件、制約を持っています。そのため、技術を適切に活用するには、相手のニーズや状況を理解し、それに合わせた使い方やカスタマイズを行う必要があり、相手によって技術の意味が変わってきます。

技術を伝える際には、以下の点に留意することが重要です。

  • 相手の背景や知識レベルに合わせた説明を行う
  • 専門用語や複雑な概念をできるだけシンプルに解説する
  • 具体的な例やイメージを挙げて理解を助ける

技術を伝えるときに想定すべきこと

ターゲットを明確にする

Webサイトの目的として、「どのような人々に向けて技術情報を提供するのか」を明確にしましょう。ターゲットが決まれば、ターゲットの一般的な背景や知識レベルについて予測し、それに基づいて技術の説明や表現方法を工夫できます。

シンプルな言葉と明快な表現を使用する

Webサイトのコンテンツは短く簡潔にまとめ、シンプルな言葉を使って説明しましょう。専門用語や複雑な概念はできるだけ避け、一般の人々でも理解しやすいように工夫します。また、技術の効果や利点を明快に伝えるために、短い文や箇条書きを活用することも効果的です。

視覚的な要素を活用する

技術の説明には、視覚的な要素を取り入れることで相手にわかりやすく伝えることができます。図やグラフ、イラスト、スクリーンショットなどを使用して、技術の概念や手順を視覚的に補完しましょう。また、動画やデモンストレーションを提供することで、技術の使い方や応用の具体例を示すことができます。

初心者向けと上級者向けの情報を提供する

技術の理解度には個人差がありますので、初心者向けと上級者向けの情報を両方提供すると有効です。基本的な概念や用語を解説する初心者向けのセクションと、より詳細な情報や実践的な応用例を提供する上級者向けのセクションを設けることで、幅広い層のユーザーに対応できます。

技術を伝えるための手順

1.誰に何を伝えたいのかを決める

はじめにターゲットは誰で、ターゲットがこのコンテンツを読んだときにどう思ってほしいのかを決めます。技術の良さを伝えるためには、自社の技術的価値と相手にとっての価値を一致させる必要があります。そのため、コンテンツを作る前に誰に何を伝えるのかしっかりと決める必要があります。

2.コンテンツの目次を考える

コンテンツの概要を把握し、主要なセクションやトピックをリストアップします。目次を作成することで、コンテンツの全体像を整理し、論理的な流れを確保できます。このときコンテンツの流れや論理的な順序を考慮し、見出しやサブ見出しを作成します。出だしで矛盾が生じると相手は読むのをやめてしまいます。矛盾が生じないような目次を検討してください。

3.見出しの情報を伝えやすくするための視覚的情報を準備する

目次が決まったら、伝えづらそうな部分をピックアップし、それを補足するための視覚的情報を用意します。例えば、実験データ、比較データ、原理のイラスト、画像、動画などになります。文章だけでは技術は伝わりづらいので、視覚的情報は必ず入れましょう。

4.コンテンツのワイヤーフレームを作る

ワイヤーフレームは、コンテンツのレイアウトや要素の配置を示す簡単なスケッチやデザインのことです。ワイヤーフレームを作成することで、コンテンツの配置や視覚的なバランスを確認し、相手目線で情報を整理できます。ワイヤーフレームを何度も確認し、矛盾点、補足資料の不足などがないか確認してください。

5.第三者にチェックしてもらい修正する

他の人にワイヤーフレームを見てもらい、フィードバックや修正の提案を受けてください。第三者の目からの意見や新たな視点を得ることで、コンテンツの質や理解しやすさを向上させることができます。特に、ターゲットと同じ立場の人や技術をあまり知らない人に見てもらうと、自身では気づけなかったポイントに気づくことがあります。資料作成者は技術について深く理解しているため、単純なことを見落としがちです。第三者にチェックしてもらうことで、不足部分を補えます。

6.コンテンツを完成させる

フィードバックや修正を反映させ、コンテンツを最終的な形に仕上げます。文章を校正し、視覚要素や画像、グラフィックスなどを適切に配置します。また、リンクや参照先などの正確性も確認しましょう。

変化を数値で確認する

技術情報を公開したら、相手に伝わったかどうかを確認する必要があります。

Webサイトの場合、一方通行の情報であるため、実際の相手の反応を見ることはできません。しかし、問い合わせ数や問い合わせの質の変化またアクセスデータの滞在時間などを見れば、技術が伝わったかどうか確認できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Webサイトで技術を伝えることは非常に難しいのですが、工夫次第で伝えることは可能です。
テクノポートでは自社技術を伝えるためのサポートなども行っておりますので、技術の伝え方でお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。事例とともに参考情報をお送りいたします。

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成功する導入事例ページのデザインのコツ

こんにちはテクノポートの卜部です。Webサイトにおける導入事例のページは、自社の商品やサービスをより身近に感じてもらい、興味を持ってもらうために非常に重要なコンテンツです。

特にBtoBの製造業には欠かせないものですが、「作ったけど成果につながらない」「そもそもどう作ればいいのか…」といったお悩みもあるかと思います。

そこで本記事では、成果につなげるための導入事例ページのデザインについて解説します。

導入事例デザインのフロー

導入事例ページをデザインするまでの基本的なフローは以下になります。

  1. 導入事例を掲載する顧客(企業)を選定
  2. 導入事例ページの構成の検討
  3. コンテンツの制作
  4. 導入事例ページのデザインに落とし込み

ユーザーは自社と共通点のある企業の事例を読むことが多いため、業界や規模別でいくつか顧客をピックアップしてみるとよいでしょう。

多くの顧客を掲載できれば、それだけ実績があるという安心につながります。また、知名度のある顧客を掲載できれば、信頼につながります。

導入事例ページの基本構成

導入事例ページのおおまかな基本構成は以下のようになります。

導入事例の概要と背景

その顧客が持っていた課題を詳細に書きましょう。どんな思いがあり、自社の商品・サービスを導入するに至ったのかを説明することで、共感を得られます。

導入に至るまでの選定基準

機能やコスト、アフターフォローなど、さまざまな要素がある中で導入の決め手となったものは何かを記載します。これにより、競合との違い・自社の強みが明らかになります。

導入後の効果

自社の商品・サービスを導入したことでどのような良い変化があったのか、インタビューした内容を詳細に記載します。

今後の展望や課題

顧客が、自社の商品・サービスを導入したことで見えてきた今後の展望や新たな課題があれば記載しましょう。

導入事例ページのデザインのコツ

よりわかりやすい導入事例ページにするための、デザインのコツを解説します。

カテゴリ分けして検索性を高める

検討中のユーザーが興味のある導入事例をすぐに絞りこめるように、カテゴリ分けのボタンを設置するのがよいでしょう。カテゴリの内容は、業種や規模、地域や課題別など、自社にあったものを選定しましょう。

冒頭に結論を載せる

ページの冒頭、つまりタイトルに導入した結果や効果を載せることで、検討中のユーザーが興味を持ちやすくなります。

ビフォーアフターで示す

ビフォーアフター画像を設置し、導入事例の効果を具体的に示すことで、検討中のユーザーが具体的なイメージを抱くことができるようになります。

写真や動画を入れる

顧客との写真やインタビュー動画も掲載できると、ページにより臨場感が出て、読んでもらえるコンテンツになります。

参考になる導入事例のデザイン5選

テクノポート株式会社

出典:テクノポート株式会社

サムネイルを設定し、企業が一覧化されています。

クリックすると詳細が見られ、写真とともにインタビュー形式で導入した効果などがわかるようになっています。

株式会社アコースティック・アドバンス

出典:株式会社アコースティック・アドバンス

音環境を改善するためのパネルを販売している企業です。実際に設置した際の写真が掲載されており、導入したらどのようになるのかが具体的にイメージできます。

株式会社ユニフォームネット

出典:株式会社ユニフォームネット

インタビュー形式で、顧客の歴史や特徴なども聞きながら、製品・サービス導入までのストーリーが自然に描かれています。顧客と良い関係が築けていることがコンテンツ内容からもわかり、安心感につながります。

株式会社村田製作所

出典:株式会社村田製作所

顧客の課題と導入効果がビフォーアフターで掲載されており、わかりやすい構成となっています。カテゴリは課題別で分けられています。

京セラ株式会社

出典:京セラ株式会社

「種別・用途・業界・製品タイプ」とさまざまなカテゴリが用意されており、検索性に優れています。導入事例の数も多く、検討中のユーザーにとって安心につながります。

まとめ

導入事例ページのデザインは、カテゴリ分けやビフォーアフター画像、写真や動画の設置などを考慮し、ユーザーの興味を引きやすくすることが重要です。また、ページ冒頭に結論を載せることで、ユーザーが導入事例を理解しやすくなります。

これらに気をつけながら、成果につながる導入事例のページを制作してみましょう。

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最も効果的な導入事例の書き方の具体例とテンプレートを紹介

こんにちは。テクノポートの卜部です。BtoB企業のマーケティングにおいて、導入事例コンテンツの掲載は効果的な手法です。しかし、導入事例の記事をどのような流れで書けばよいか、またはどのように表現すればよいか、多くの方が悩んでいます。

今回の記事では、導入事例のストーリーの立て方や書き方を中心に、導入事例の効果や事前に整理すべき情報、表現のコツまでをご紹介します。

導入事例の重要性と制作前の準備

導入事例の具体的な書き方に入る前に、まずはそのメリットと事前に整理するべき内容を解説します。

メリットと目的

自社HPに導入事例のコンテンツを載せることの主なメリットは、「信頼性(製品品質)の証明」と「具体的なソリューションの提示」の2つです。この2つを達成することが同時に目的にもなります。

例えば、製造業の会社の場合は、大手企業に製品導入事例があれば、それだけで製品の品質が一定の水準を超えているという証明になります。日系の大手製造業企業は求める品質レベルが高く、納入実績があれば一種の信頼性の保証になります。

具体的なソリューションの提示は、一般的な製品紹介ページは誰にでも当てはまるように作る必要があり、具体性が欠けてしまうケースがあります。導入事例の場合は、個社のニーズに対する具体的なソリューションを説明できるため、潜在顧客が導入事例を見ることで、よりリアルなケースを想起させられます。

製品・サービスの選定

導入事例を制作する前に押さえるべきことは何でしょうか。当然のことのように思えますが、まずはどの製品(サービス)の導入事例を作るかを決める必要があります。製品の選定基準は各社いろいろあると思いますが、特に重点的に販売したい製品、カスタマイズ可能なもので具体的な使用方法が他ページで説明しきれていない製品などが挙げられます。

ターゲットとインタビュイーの選定

導入事例を作る製品(サービス)が決まったら、インタビュイーを選びます。過去の導入先企業の中でインタビューや記事掲載を許諾してくれそうな企業をリストアップし、営業マン経由で打診していきます。

このとき覚えておきたいことは「インタビューや記事掲載の許諾をしてくれそうな関係構築が既にできている企業」だけの選定基準で選ぶべきではない、ということです。もう一つ重要な選定基準としては、インタビュイーの企業がその製品(サービス)を今後売り出していくターゲットの業界、または近い業界に属しているということです。

今後ターゲットとする潜在顧客に近い業界の導入事例でないと、具体的な導入イメージが想像されにくく、導入事例閲覧後の問い合わせ率が上がりづらいためです。

導入事例のストーリーと書き方

次に、導入事例制作の大事なポイントとストーリーの具体的な組み方を紹介していきます。

「ストーリー」と「具体的な効果」が大事

導入事例制作の際には「ストーリー」と「具体的な効果」が最も重要です。「ストーリー」は導入事例記事の起承転結の流れを指し、「具体的な効果」は数字を含む製品導入後の効果を指します。

今回「ストーリー」は以下の流れを一例にして、それぞれの項目について詳しく説明していきます。

  1. 導入後の効果
  2. 導入前の状況
  3. 製品(サービス)の使用感
  4. まとめ

「具体的な効果」は取材の際のインタビューの際に注意すべきことで、例えば「御社サービスを導入することで作業時間の短縮ができた」ではなく、「〇〇時間(もしくは●●%)の作業時間短縮に成功した」とインタビューにおいて具体的な数値を聞き出し、それを記事に必ず含めましょう。

それでは「ストーリー」ごとの書き方を紹介していきます。例については、弊社テクノポートはSEOコンテンツの制作をしていますので、弊社サービスの導入事例を作るつもりで一例として記載しています。

1.導入後の効果

【書き方】

  • 冒頭に効果を説明。読者が一番知りたい情報は「効果」であるため、一番頭に記載することで興味を生み出し、読み進めてもらうようにする
  • 導入効果は可能な限り定量的に表現し、読者に「先を越されて悔しい」と思わせることができることがベスト
  • 具体的にどのような提案を受け、どのような施策を実施したかも説明

【例】
HPのセッション数が2,000から6,000の3倍になり、問い合わせ数も10件から20件の2倍になりました。テクノポートからSEOコンテンツの制作を含めたHPリニューアル案の提案を受け発注し、半年に渡りSEO対策を実施しました。

2.導入前の状況

【書き方】

  • 導入前の課題は、読者が共感できる情報を記載
  • 候補サービスは、自社サービス以外に課題解決のためにどのようなサービスを検討したかを記載
  • 信頼性や客観性を高めるために「採用理由」だけではなく「比較基準」も書くことが大事

【例】
弊社は営業マンによるルートセールスや紹介ベースで案件を獲得してきましたが、新規顧客の獲得数に課題がありました。そこでWebを中心とした集客に力を入れることになり、さまざまな施策を検討しました。

広告やSEOやウェビナーなど、いろいろな方法があることはわかりましたが、優先順位の付け方がわかりませんでした。テクノポートからは一つ一つの施策の特徴と、費用に対する想定問い合わせ数を教えてもらい、優先順位をつけて取り組むことができました。また、製造業に対する豊富な実績も採用利用の一つです。

3.製品(サービス)の使用感

【書き方】

  • 実際に現場で導入された後の使用感についてを伺う。期待値とのズレや想定外のメリットなど、導入前に想定していたこと、想定していなかったことの両方を書く

【例】
テクノポートに依頼する前の一番の懸念は「効果が出ない場合、どのような軌道修正をするか」ということでした。毎月レポート報告と改善提案をもらうのですが、開始から2~3ヶ月はなかなか効果が出ませんでした。その際にSEOコンテンツを投下するページを大幅に変える提案を再度受け、それを実施することで効果が出始めました。

初期の提案通りにならない事態になっても、実施内容を柔軟に変えていただいたことが成功につながったと思います。

4.まとめ

【書き方】

  • 課題解決のためのサービス選びを行う際のコツや注意点を伺う。サービス選定中の読者へ役立つ情報提供を心がける

【例】
Webマーケティングの施策にはいろいろな種類があります。それぞれの費用対効果を想定でもいいので理解することが重要で、そうすると着手の順番が自ずと決まっていきます。自社サービスだけを盲目的におすすめしてくる会社には要注意で、常に客観的な視点をもった会社に依頼することをおすすめします。

テンプレートを公開

上記のストーリーと書き方をまとめたテンプレートを公開しています。以下より閲覧・DLできますので、参考にしてみてください。

テンプレートダウンロード

表現のコツ

最後に表現のコツについて説明します。導入事例のコンテンツは主にHP上の記事形式で公開する場合と、ホワイトペーパーにする場合の2パターンがあります。それぞれの表現のコツを見ていきましょう。

Web記事の場合

HP上に公開する場合はテキストベースの表現が多くなるので、読み物として人を離さない工夫が必要になります。そのためには感情的な裏話なども入れる必要があるでしょう。主に以下のような内容を織り込んでみてください。

  • 対象となる課題に対して今までどのような対策をしてきたか、またはその苦労話
  • 依頼先企業を選定する際や社内説得する際の苦労話
  • 効果があったときの安堵の気持ちや上司からの評価などに対する喜び

ホワイトペーパーの場合

ホワイトペーパーではインフォグラフィックや強調の表現をデザインで行いやすくなります。以下のような手法を使って、記憶に残りやすいホワイトペーパーを作成してみてください。

  • 導入前と導入後の比較をわかりやすくイラスト化したり、数字を強調したデザインにする
  • 図やグラフを用い、効果を視覚的にわかりやすくする
  • 概念や技術説明のためにインフォグラフィックを用いる

まとめ

導入事例の効果や事前に整理すべき情報、ストーリーの立て方や書き方、表現のコツをご紹介しました。導入事例は自社製品(サービス)を訴求するためには効果的なコンテンツですが、その書き方を誤ると効果が出ない場合があります。

本記事のストーリー立てや書き方を参考に自社の製品やサービスに合わせた内容にアレンジしてみてください。

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導入事例を掲載する4つのメリットを紹介(必要性・掲載手順・掲載許可のコツ)

こんにちは。テクノポートの卜部です。導入事例とは、商品やサービスを利用して得られた効果や感想をユーザー目線でまとめたコンテンツのことで、自社の信頼を高めるために導入事例は必須です。

しかし、顧客への掲載許可や取材・記事の制作が必要になるため、「労力に見合う価値があるのか」と疑問を感じる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、導入事例の掲載が必要な理由や得られるメリットを具体的に解説します。ホームページからの問い合わせや成約数を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。

導入事例の掲載が必要な理由

サービスの導入を検討している顧客は不安を抱えています。営業担当者の言っていることやカタログに書いてあることに対し、「本当に期待している効果が得られるのか」を疑っているからです。つまり、買い手に不都合なことは黙っていると消費者は思っています。そこで、実際にサービスを導入した第三者の声が必要です。

いわば、Amazonにおけるレビューのようなものです。サービスに満足している人がいることと、成約した理由が見える化することで顧客の不安が和らぎます。

このように、成約に対する心理的なハードルを下げるために、導入事例の掲載が必要なのです。

導入事例を掲載する4つのメリット

導入事例を掲載して得られる効果を4つ紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

商品やサービスに価値を感じてもらえる

顧客は、商品やサービスの特徴・メリットにはあまり魅力を感じていません。気にしているのは「サービスを導入した未来の姿」です。

具体的には、購入を決意した企業が商品を購入する前にどのような課題を抱えていて、導入して得られた効果は何なのかを気にしています。

そこで、ビフォー・アフターが語られている導入事例を見せれば、より良い未来を思い描いてもらえるのです。そうすれば、商品やサービスに価値を感じてくれるので、成約率の向上が期待できます。

商談時のアピールポイントになる

商談時、顧客の心は振り子のように揺れ動いています。サービスに魅力を感じていたとしても、いざ契約となると不安になるからです。

そんなときに導入事例を見せれば、第三者の声で安心してもらえます。契約の決め手になったポイントだけでなく、改善を希望する点も正直に記載されていれば、購入しても許容できる問題かどうかを判断してもらえるでしょう。

また、企業によっては社内稟議を通す必要があるため、裏付けになる情報を探している担当者もいます。こういうときも、導入事例をまとめた資料が役に立ちます。決裁者にそのまま紹介するだけで得られる効果を示せるからです。

このように、導入事例をあらかじめまとめておくことで、商談や客先の決裁における判断材料として活用してもらえます。

自社をまだ知らないユーザーにも認知してもらえる

商品の特徴やメリットはプロダクトを起点にしたセールスなので、ニーズを感じているユーザーにしか届きません。

しかし、導入事例であれば、商品を知らない人にも届きやすくなります。なぜなら、顧客起点で書かれているからです。どういう悩みを抱えていて、どのように解決したかが示されているので、似たような悩みを持つユーザーの興味を引けます。

つまり、商品を知らない状態でも、Webページや冊子を読んでもらえます。課題の解決方法とセットで商品やサービスを紹介したり、会社概要を読んだりしてもらうことで見込み顧客との接点を作り出していきましょう。

顧客から詳細なフィードバックがもらえる

導入事例のコンテンツを制作するには、顧客へのインタビューが欠かせません。検討段階から導入した後の状態まで詳細に語ってもらうので、普段は聞けない話をしてもらえます。

例えば、サービスのどういうところに魅力を感じて成約したのか、使ってみて良かったこと・悪かったことが聞けます。ユーザー視点でないと気がつけない強みやウィークポイントが明確になるのです。

導入事例の制作を通じて、商品の改善ポイントや訴求方法の見直し、新商品を開発するヒントが手に入るでしょう。

導入事例の掲載に必要な手順5ステップ

導入事例の制作には、顧客の協力が不可欠です。円滑に進めていくには事前の準備が重要になるので、ここでしっかり手順を確認しておきましょう。

1.商品を購入してくれた顧客から承諾を得る

まずは自社のクライアントから取材と掲載の許可をもらう必要があります。候補を選ぶ際は、何を伝えたいのかを基準に選択しましょう。

紹介できるような事例が豊富にない場合は、商品やサービスの活用に積極的な企業を選択してください。導入後の取り組みや目指している姿、すでに達成できたポイントなどをまとめることによって、読みごたえのある記事になります。

2.事前準備をする

許可が取れたらインタビューに向けて準備を進めていきます。

あらかじめ取材の構成を組んでおき、インタビューで目的の材料が集まるようにしてください。導入により誰が・何を・どうやって解決していったのかが分かる内容にしておきましょう。その際に同業他社の導入事例を参考にするのもおすすめです。

また、ホームページ担当者が記事を作成するのであれば、顧客と直接やり取りしているスタッフにあらかじめヒアリングしておき、案件の理解を深めておく必要があります。

万全の準備をして取材にのぞみましょう。

3.インタビューをする

インタビュー当日はボイスレコーダーを持参して会話を録音します。電池切れや故障も想定して、予備を持って行くのがおすすめです。できるのであれば、顧客の現場になれている営業担当者に同行してもらいましょう。写真撮影や見学などの交渉がやりやすくなるからです。

また、魅力的な導入事例を作成するには写真も重要です。カメラを持参するか、プロのカメラマンに同行を依頼し、実際に商品が使われている姿や改善後の様子など、記事の材料になりそうなものを画像に残しておいてください。

改善前後の差や得られた成果は、具体的な数字でヒアリングしましょう。できる限り素材をたくさん集めることを心がけてください。

4.記事にまとめる

ヒアリングした内容のまとめ方は大きく分けて3パターンあります。

  • 質疑応答形式
  • 対談形式
  • 一人語り

ただの文字起こしにならないように注意が必要です。情報を取捨選択し、分かりやすくなるように並べ替えてください。記事を読んだ後、読者にどういう姿になっていてほしいのかを考えるのがポイントです。

初稿が完成したら編集でブラッシュアップします。社内でOKが出たら、インタビュー相手の企業にも必ずチェックしてもらいましょう。

5.ホームページ・メディアに掲載する

公開前に再チェックしてレイアウトに乱れがないか、最新版が反映されているかをチェックしましょう。また、自社のホームページに公開するだけでは見てもらえる人に限りがあります。プレスリリースサイトやインタビュー先の企業にも掲載を依頼しましょう。

さらに、ホワイトペーパーとして活用するのもおすすめです。業界や用途別など、顧客の属性に合わせた事例集を作成し、見込み顧客の創出に活用しましょう。

導入事例掲載の許可を取る3つのコツ

顧客に掲載許可をもらうといっても、何をすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで、クライアントに許可をもらうのに必要な3つのコツを解説します。

クライアントが取材を受けるメリットを明確に示す

取材を申し込むときには、相手側が得られるメリットもしっかり伝えましょう。

例えば、以下の3つがあげられます。

  • 企業の知名度が上がる
  • 導入したサービスの保守や改善を受けやすくなる
  • 担当者の社内アピールになる

会社だけでなく、インタビューを受ける担当者にも利益があることを伝えましょう。

クライアントの都合の良い日に合わせる

日程はクライアントの都合に合わせましょう。インタビューのために、わざわざ時間を作ってくれていることを忘れないでください。また、取材日は遅くても2週間前には決めておくべきです。相手先で社内調整が必要になることも考慮しましょう。

日程が近づいてきたら、念のためリマインドメールを送ってください。無事に取材当日を迎えるため、こちらからアクションを起こしていきましょう。

取材内容を書面にまとめる

取材を受けてくれる人と密に連絡が取れていても、上司に許可がもらえなければ取材はできません。そこで、取材内容を文書にまとめて、相手先の担当者が社内に回すだけにしておきましょう。6W1Hを明確にするのが文書作成のポイントです。

こちらから依頼しているので、「相手の手間をいかに減らすか」を意識してください。

まとめ

導入事例は購入を検討しているユーザーの背中を押す役割がある重要なコンテンツです。ユーザー目線の意見なので、同じ悩みを持つ見込み顧客に自社商品を認知してもらうきっかけになります。制作するのには労力と時間が必要ですが、作成した後は優秀な営業マンとしてWeb上で活躍してくれます。

ぜひこの記事を参考に、まずは掲載許可をもらうところから始めてみてください。

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ホワイトペーパーのマーケティング方法まとめ

こんにちは、テクノポートの卜部です。これまでモノカクでは、ホワイトペーパーに関する多くの記事を書いてきました。そこで、これらをまとめて各記事へのリンクを貼り、それぞれの概要を説明します。

BtoB企業のホワイトペーパーマーケティングに関するまとめ記事として、お気に入りに登録いただければ、いつでも読み返すことができる参考資料として活用していただけます。

ホワイトペーパーとは

マーケティング分野で使用されるホワイトペーパーという語は、ターゲットが求める情報に基づいて作成され、顧客獲得や育成を目的とした資料を指します。マーケティングから受注までのプロセスである「認知→リード獲得→リード育成→営業→受注」においては、特にリード獲得と育成の段階で効果的です。

ホワイトペーパーには、目的に応じて多様な形態があります。たとえば、課題解決型やチェックリストなどのノウハウ提供型、調査レポート型、事例紹介型などがあります。

また、ホワイトペーパーを活用して新たなリードを獲得するためには、まずはホワイトペーパーの存在を知ってもらう必要があり、その施策にはWeb広告、SEO、メールマガジン、FAXや郵送DMなどがあります。

以下の記事ではホワイトペーパーの定義や概要、種類と成功の秘訣を説明しています。

BtoBマーケティングにおけるホワイトペーパー

BtoBマーケティングで使われるホワイトペーパーは、ターゲットのプロジェクトマネージャーや担当者に向けて作成され、自社の認知拡大と信頼構築を目的にWebサイトで配布されます。

ホワイトペーパーは、サービス紹介資料とは異なり、顧客ニーズに基づいて作られ、情報提供を通じて課題解決のパートナーとして認識してもらい、リードの獲得と育成、顧客との接点の営業、商品やサービスの認知、商談時の資料として活用され、顧客生涯価値の向上に貢献します。

BtoBマーケティングにおけるホワイトペーパーの活用方法は、自社メディアにダウンロードフォームを設置する、メールにダウンロードリンクを設置する、SNSで潜在顧客に情報を提供することが挙げられます。

ホワイトペーパーの作り方

ホワイトペーパー作成には6ステップがあります。

  1. 目的の明確化:受注確度の高いユーザー獲得と、リード顧客の育成。
  2. 解決課題の洗い出し:自社製品が解決できる課題を特定。
  3. ターゲット設定:課題を抱える企業担当者のプロファイルを作成。
  4. ストーリー設計:魅力的な構成で読者の関心を維持。
  5. ライティング:簡潔でわかりやすい文章を心掛ける。
  6. デザイン:テーマカラー、イラスト・写真のテイスト、フォントを統一。

これらのステップに従い、ターゲットにマッチしたホワイトペーパーを作成することで、問い合わせ数増加につながります。

ホワイトペーパーの構成

ホワイトペーパーにおける構成とは、どの情報をどの順序で提示するかということです。

ホワイトペーパーを読んだ後に、顧客がどのように変化することを望むか。お問い合わせをしたいのか、企業のサービスに詳しくなってファンになってほしいのかなど、さまざまな目的に基づいてホワイトペーパーが作成されますが、その目的を達成するためには、どの情報をどの順序で配置するかが重要です。

ホワイトペーパーにはいくつかのパターンがあり、それぞれに適した構成方法が存在します。ホワイトペーパーのタイプには、チェックリスト型、課題解決のノウハウ提供型、調査レポート型、事例紹介型などがあります。それぞれの構成については、以下の記事で説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトペーパーのデザイン

ホワイトペーパーのデザインプロセスは、主に次の3つの段階に分けられます。

  1. ホワイトペーパー全体の構成を考慮
  2. 各ページの構成を考慮し、文章を作成
  3. デザインを実施

重要なのは、デザインから始めないことです。ホワイトペーパーを作成すると決めたら、PC上のソフトウェアを開く前に、メモに全体の構成を書き出してから作業に取り掛かることが望ましいです。

それでは、これらの3つのプロセスを順番に詳しく見ていきましょう。

まず、ホワイトペーパーの全体構成を考えます。「ストーリーライン」を意識することが非常に重要です。ストーリーが整っていることで、読者が興味を持ち続け、感情移入しやすくなり、さらに記憶に残りやすくなります。

全体構成が決まったら、各ページの構成に移ります。因果関係の説明や特徴の説明(箇条書き)、フローの説明など、基本的なページレイアウトを検討しましょう。

最後に、ホワイトペーパーデザインについては、共通のデザイン指針を定め、フォントサイズやカラーリングに注意してください。また、ホワイトペーパー作成に役立つ商用利用可能なフリー素材サイトも活用しましょう。

ホワイトペーパーの事例

製造業を中心に各社のホワイトペーパーの事例を20個集め紹介しております。ほぼすべての種類を網羅しており、実際にホワイトペーパーがどう作られているかはこの記事を参考にすれば問題ございません。

ホワイトペーパーの広告手法

ホワイトペーパーのダウンロードには2つの主要な導線があります。一つ目はWebサイトにホワイトペーパーを設置する方法と、広告から直接リードを獲得する方法です。後者は見落とされがちですが、有益な手法です。

広告から直接ホワイトペーパーをダウンロードさせることができる媒体としては、Meta広告やGoogle検索広告(Googleリスティング広告)があります。これをリード獲得型広告と呼びます。

リード獲得型広告の他にもホワイトペーパーをダウンロードさせるために有益な広告手法を、以下の参考記事で説明しています。どうぞご覧ください。

まとめ

ホワイトペーパーの制作や活用に必要な情報を、今回の記事ではまとめました。ホワイトペーパーを使ったマーケティング施策にお困りの際には、ぜひ当記事をまとめ情報として参考にして下さい。

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BtoBマーケティングにおけるホワイトペーパーを徹底解説

こんにちは。テクノポートの卜部です。ホワイトペーパーとは、特定の分野における最新情報や問題解決に興味のある見込み客に情報を提供するための文書です。多くの企業がリードの獲得や商談につながる施策として取り入れているので、具体的な効果や活用方法が気になっている方は多いでしょう。

そこで本記事では、BtoBマーケティングでホワイトペーパーが必要とされる理由や具体的な活用方法を解説します。ぜひこの記事を参考に、ホワイトペーパーの有効性を知り、マーケティング活動に活かしていきましょう。

BtoBマーケティングにおけるホワイトペーパーとは

BtoBマーケティングでは、企業のプロジェクトマネージャーや担当者をターゲットにホワイトペーパーを作成します。Webサイトにフォームを設置し、顧客の会社名や連絡先などの情報と引き換えに資料をダウンロードしてもらいます。

ホワイトペーパーの主な目的は、自社の認知拡大と信頼の構築です。まだ商品やサービスに興味を持っていなくても、将来的に成約につながる顧客との接点を作り出すために活用します。

BtoBビジネスは情報収集から成約までの期間が長く、導入の1〜2年前から検討を始めることも珍しくありません。「とりあえず情報収集」というステージの顧客が多いため、ホワイトペーパーによる潜在顧客の獲得が重要視されているのです。

ホワイトペーパーとサービス紹介資料の違い

BtoBの営業活動でよく使われているサービス紹介資料は、自社の商品やサービスを起点に作られています。資料請求をきっかけに商談になるケースもありますが、強い購買意欲は持っていない傾向です。

一方でホワイトペーパーは、顧客起点で作成する資料です。役に立つ情報やノウハウを提供することで、課題解決のパートナーとして認識してもらえます。そのため顧客からの信頼を得やすいのです。商談に進んだ顧客とは深い話ができるため、購買につながりやすいというメリットがあります。

BtoBにおけるホワイトペーパーの役割

BtoBマーケティングにおいてホワイトペーパーには非常に重要な役割があります。そこで、具体的な理由を詳しく解説していきます。

リードの獲得

ホワイトペーパーは、特定のジャンルで悩みを抱えている潜在顧客と自社の接点を作るきっかけになります。

今はネットで何でも調べられるので、0から問い合わせをするよりも自ら判断材料を集める顧客が多くなっています。つまり、自社の課題を解決する方法を理解した上で、商品やサービスを比較して候補を絞り込み、商談を申し込んできます。

そのため、情報収集の段階で有益な情報を提供できるホワイトペーパーが必要とされているのです。

リードの育成

ホワイトペーパーからダイレクトに商品購入やサービスへの申し込みが成約することはほとんどありません。その代わり、手に入れた顧客情報をマーケティングに活用します。メルマガやお役立ち情報を定期的に送ることで、長期の関係を築いていくのです。

そうすることで潜在顧客のニーズを醸成し、将来的な顧客を育成していきます。その過程でもホワイトペーパーを紹介して必要な情報を提供し続けていきます。

接点のある顧客への営業

保有している顧客リストにホワイトペーパーを紹介して、ユーザーニーズや検討状況を探ることも可能です。

BtoBビジネスでは検討が長期化するケースが多く、コミュニケーションが途切れてしまうことで、顧客情報が眠ってしまっているケースが多く見受けられます。

そこで、ホワイトペーパーとメールマーケティングを活用して、顧客ニーズの掘り起こしをするのです。相手の状況が分かれば、最適な情報を届けられます。結果として顧客満足度が向上し、商談や成約につながるのです。

商品やサービスの認知

顧客が最初から商品やサービスを探すケースはまれです。なぜなら、自社が抱える問題や解決すべき課題に対して何が必要なのかが分からず困っているからです。

ホワイトペーパーは顧客が求めている情報を提供するために作るものなので、課題を切り口にして、会社概要や商品・サービスを自然に認知してもらえます。

自社のことを知らない顧客にリーチできる分、宣伝できる範囲が広がります。

商談時の資料としての活用

顧客が悩むポイントをまとめているホワイトペーパーは、商談時の資料にも活用できます。どの顧客も共通の悩みを抱えているからです。

また、サービスの説明をしたときの疑問や不安にもすぐに回答できるので、商談をスムーズに進めていけます。

LTV(顧客生涯価値)の向上

ホワイトペーパーは、顧客との最初の接点になることが多く、第一印象を決定づける要因にもなります。クオリティーが高ければ第一印象が良くなり、その後に提供する情報への信頼度が増すのです。

ビジネスは継続性やリピート率が重要です。ホワイトペーパーを作り込むには時間を要しますが、その分の費用対効果は高いでしょう。

BtoBマーケティングにおけるホワイトペーパーの活用方法

ホワイトペーパーは情報やノウハウをまとめた資料に過ぎません。そこで、有効に活用するための方法を詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

自社メディアにダウンロードフォームを設置する

自社メディアへのダウンロードフォームの設置は、ホワイトペーパーの活用において最もポピュラーなやり方です。自社のホームページやオウンドメディアにダウンロード専用ページを作り、会社名やメールアドレスなどをフォームに記入し送信してもらうことで、ダウンロードを許可します。

自社サイトであれば、常に上に表示されているグローバルメニューから1〜2クリックで表示できるようにダウンロードページを設置しましょう。一方、オウンドメディアの場合はSEO対策が必要です。記事をサーチエンジンで上位表示させることによってユーザーを集客し、自然な形でダウンロードページに誘導する必要があります。

このように、悩みを抱えるユーザーにホワイトペーパーのダウンロードを訴求して顧客リストを集めていきます。

メールにダウンロードリンクを設置する

ホワイトペーパーのダウンロードリンクをメールで直接届ける方法もあります。個人のメールフォルダに届くため、Webサイトの訪問客よりもクリックされやすいのが特長です。

メールの開封状況やホワイトペーパーをダウンロードしたかどうかで相手の興味・関心の強さを把握できます。メールであれば相手のステージに合った情報を届けられるので、顧客育成にも活用できます。

事前に顧客リストを収集しておく必要はありますが、リード獲得から商談までの過程で高い効果が見込めるでしょう。

ただし、メールの件名と内容にギャップがあると、相手を失望させてしまう原因になります。メールの内容に合った形で情報を届けていきましょう。

SNSで潜在顧客に情報を提供する

Webサイトに訪問してもらう方法と比較して、より多くの潜在顧客にリーチできる可能性を秘めているのがSNSです。有益な情報だと認識してもらえれば情報が拡散され、多くの人に自社のホワイトペーパーを認知してもらえます。

無料で利用できる点も大きなポイントです。広告やWebサイト制作と比較すると大幅にコストを抑えられるので、チャレンジするハードルが低い施策です。

ただし、投稿がタイムライン形式であり、常に発信し続ける必要がある点には注意が必要です。社内で運用チームを組み、定期的に投稿していきましょう。

まとめ

BtoBマーケティングにおいて、ホワイトペーパーは重要な存在です。潜在顧客の獲得につながるだけでなく、既存顧客の育成や眠っている顧客リストのニーズの掘り起こしなど、多方面で活用できるからです。

ただし、ホワイトペーパー単体だけでは有効なマーケティング施策にならない点には注意が必要です。オウンドメディアやSNS・メールと組み合わせて、顧客に情報を届けていきましょう。

なお、他社の成功事例を参考にしたい方には以下の記事がおすすめです。ぜひ参考にしてください。
ホワイトペーパーの事例20選まとめ 種類や作成のコツも紹介

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ホワイトペーパーの作り方6ステップとコツを解説

こんにちは。テクノポートの卜部です。BtoB企業のWebマーケティング戦略として、ホワイトペーパーを活用する企業が増えています。

しかし、初めてホワイトペーパーを作る際には、「何から手をつけたらいいかわからない…」「ホワイトペーパーの作り方のイメージがわかない」と悩まれる方も多いかと思います。

そこで本記事では、ホワイトペーパーの作り方を6つのステップに分けてお伝えします。

BtoB企業におけるホワイトペーパーとは

BtoB企業におけるホワイトペーパーは、解決すべき課題を示して、自社製品を使ったソリューションを提案する報告書のことです。

自社のWebサイトに掲載されており、PDFでダウンロードできる形が一般的です。

ホワイトペーパーの作り方 6ステップ

ホワイトペーパーの作り方として、大きく分けて6ステップあります。

1.目的を明確にする

ホワイトペーパーを作る最終的な目的は、「受注確度の高いユーザーの獲得」になるかと思います。

そのきっかけとして、まずは自社のサービスや商品を知らない潜在層にホワイトペーパーをダウンロードしてもらい、新規リード顧客を獲得します。

次に、リード顧客の育成を行います。定期的なメール配信などの手法で段階的に商品・サービスの情報を提供します。これを、マーケティング用語でナーチャリングと言います。

よって、ホワイトペーパーを作って終わりではなく、その後のフォローについても合わせて考えておくようにしましょう。

2.解決できる課題を洗い出す

自社の商品やサービスが解決できる課題を洗い出しましょう。商品やサービスの強み・機能を抽出し、それらがどのようなシーンで活用されるかを考えると、課題の洗い出しがスムーズになります。

3.ターゲットを設定する

洗い出した課題を抱えている人はどんな人かを考えましょう。

企業担当者の中でも、どの部署に所属していてその分野の知識量はどれくらいかなど、具体的に設定しておくことで、よりターゲットにマッチした内容にすることができ、問い合わせ数増加につながります。

4.ストーリーを設計する

次に、ストーリーを設計していきます。ストーリーとは、ホワイトペーパー全体の構成のことです。全体のストーリーが魅力的だと、最後まで興味を持って読んでもらいやすくなり、記憶にも残りやすくなります。

ホワイトペーパーの一般的なストーリーは以下です。

  1. 要約
  2. 問題提起
  3. 解決策の提示
  4. 製品情報
  5. クロージング

ホワイトペーパ-を作るのが初めてという方は、このストーリーを参考にして、事例やQ&Aなども適宜追加していくとよいでしょう。

5.ライティング

ストーリー設計まで済んだら、文章のライティングに入っていきましょう。わかりやすいホワイトペーパーを作るためのライティングのコツは以下の3つです。

  • 冗長な表現は避けて、簡潔にまとめる
  • 基本的に1ページにつき1メッセージにする
  • 箇条書きを使用し、視覚的にもわかりやすくする

6.デザイン

最後に、ホワイトペーパーのデザインをしていきます。デザインする際、以下の3つはルールとして決めておくとよいでしょう。

  • テーマカラー
  • 使用するイラストや写真のテイスト
  • フォント

これらを決めておくことで、2つ目以降のホワイトペーパーを作成する際にスムーズになります。

BtoB企業におけるホワイトペーパー作り方のコツ

実際にホワイトペーパーの中身を考える際は、以下の内容に注意しましょう。

語り口はプロとして

ユーザーはその分野のプロが作成した資料だと思ってホワイトペーパーを読みます。「〜だと思う」「〜かもしれない」といった曖昧で断定しない口調や、カジュアルすぎる表現は避けるようにしましょう。

図解を効果的に使用する

ホワイトペーパーをダウンロードしてもらっても、読んでもらえなければ意味がありません。読んでもらうためには、ユーザーが直感的に理解できることが重要です。

よって、図解とテキストのバランスを意識して作成しましょう。よく使う図解として、フロー図、マップ図、ベン図があります。適切な箇所で使ってみてください。

ダウンロードしてもらえるタイトルにする

ユーザーがホワイトペーパーをダウンロードするかどうかは、タイトルによって決まるといっても過言ではありません。ターゲットと課題、解決法が明確なタイトルだとユーザーに興味を持たせることができます。

例)「品質管理担当者の工数削減を可能にするAI画像検査装置」

数値データを入れる

ホワイトペーパーには、企業コラムやWebサイトに載っている情報よりも深い情報が求められます。

解決策の根拠となる数値データがあれば、記載するようにしましょう。

実際の写真を活用する

自社の設備や商品を紹介する際は、実際の写真を活用すると効果的です。加工技術の紹介であれば、サンプルの写真を載せましょう。具体的なイメージがわき、問い合わせにつながりやすくなります。

まとめ

今回は、ホワイトペーパーの作り方を6ステップでお伝えしました。「受注確度の高いユーザーの獲得を達成できるホワイトペーパー」を作るためには、事前の情報整理が非常に重要です。

自社の商品・サービスについてどのような切り口でホワイトペーパーを作るべきか、ぜひ社内で案を出し合ってみてください。

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製造業における導入事例コンテンツの作り方

製造業における導入事例の意義

製造業においては、製品の「品質」が導入の重要な決定要因になるのは周知の通りです。導入事例のコンテンツは、製品の品質を一番手っ取り早く証明することができると言えるでしょう。例えば、国内大手の電機メーカーへの導入実績があれば、一般的に大手の電機メーカーは品質の要求レベルが非常に高いため、その要求品質をクリアしているということを実証できます。

導入事例のコンテンツで見るべきところは「その製品導入によりどのような効果が生まれるか」ですが、製造業においては導入されていること自体にも大きな価値が認められることに特徴があります。

製造業のマーケティングにおける導入事例の位置付け

製造業を中心としたBtoB企業のマーケティングにおいて、導入事例のコンテンツはどのような位置付けにあるのでしょうか。

導入事例コンテンツの目的は大きく分けて「認知目的」と「問い合わせ率増加」の2つに分けることができます。それぞれ見ていきましょう。

認知目的の導入事例コンテンツ

認知目的の導入事例コンテンツは、主にSEOの手法を使って閲覧数の増加を果たします。自社の顧客が検索しそうなキーワードをタイトルやテーマに設定し、導入事例のコンテンツの流れに沿って製品やサービスの紹介を行います。

問い合わせ率増加目的の導入事例コンテンツ

問い合わせ率増加を目的とする導入事例コンテンツは、TOPページやその他の製品紹介ページから流入してきた顧客が問い合わせや見積もり依頼をするきっかけとなります。こちらが皆様がよく見る導入事例ページです。

製造業の導入事例の構成要素

導入事例ページの構成(流れ)には以下などがあります。この流れに沿ってインタビューやコンテンツを作ると説得力のあるものが作れるでしょう。

①導入事例の概要と背景
あなたの会社の製品を導入するに至った背景や動機をまずは記載します。

②導入に至るまでのプロセスと選定基準
導入する背景にあった課題を解決するために、どのような製品を比較したか、製品を導入するために行った検証プロセスや選定基準を記載します。

③導入後の効果や成果の評価
製品導入後の効果や社内の評価を記載します。

④今後の展望や課題
今後に予定しているさらなる改善施策や新しく生じた課題などを記載します。

業種別の導入事例の例

製造業と一口に言っても様々な業種があります。

ここではサプライヤー系、メーカー系、システム系の3つに分けて導入事例コンテンツの例を紹介します。

サプライヤー系

樹脂加工や金属加工など、製造加工業と呼ばれる業種がサプライヤー系です。サプライヤー系の会社は、顧客の名前を出し導入事例のコンテンツを作ることは難しいことが多いです。顧客の名前を出せない理由としては、例えば実際に消費者に製品を届けるスマホメーカーでは、スマホの部品を作る会社は何十~何百に及びますが、ブランディングやレピュテーションリスクを踏まえて、掲載許可を出す企業が少ないのが現状です。

サプライヤー系の実績コンテンツの出し方としては「制作実績」があります。これは、導入事例のように実際の顧客名を出さずに作り出した製品ベースで紹介する形です。

京都府の合成樹脂の成形会社である岡本化成株式会社様は、製造実績として様々な製品を紹介しています。

岡本化成株式会社 – 製造実績
https://www.okamotokasei.co.jp/works/category/

メーカー系

機器や製品を作るメーカー系の企業ですと、豊富な導入事例のコンテンツを作ることが可能になります。これは顧客がエンドユーザーであることが多く、サプライヤー系で見られるようなレピュテーションリスクなどが特になく、顧客から掲載許諾を取ることが可能になるためです。

例えば京セラ株式会社では、豊富な導入事例のページを公開しています。

京セラ株式会社 – 導入事例
https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/office/phone/user_case/?navi

システム系

システム系の導入事例でも、お客様の許諾を得て公開するコンテンツは多いです。

例えばCAEツールを提供しているサイバネットシステム株式会社では、以下のような導入事例を公開しています。

サイバネットシステム株式会社 – CAEクラウド導入事例
https://www.cybernet.co.jp/caecloud/case_study/aws/

製造業の導入事例の魅力的な見せ方

今回の記事では、導入事例コンテンツを作る際の3つのポイントを紹介します。

グラフやチャートを活用した可視化

グラフやチャートなどを挿入し、視覚的にもわかりやすいコンテンツにすることが重要です。文字だけのコンテンツもありますが、例えばその製品の導入によって「作業時間が10時間から5時間に減少した」ということを伝えるためには、文字だけではなくグラフにし「作業効率50%改善!」と大きく表記したほうがわかりやすく、印象に残りやすいコンテンツになります。

写真や動画を取り入れたリアルな表現

インタビュイーの写真や動画を挿入することで、より情報がリアルに感じられます。写真や動画のコンテンツも適宜追加していきましょう。

インタビュー記事による裏話や人間ドラマの紹介

製品を導入するに至った合理的な軌跡だけではなく、裏話や人間ドラマなどの情報も入れることにより、読む人の感情に訴えかけ、より心に残るコンテンツが仕上がります。半ば本題とはそれるような個人的なエピソードもヒアリングし、コンテンツに載せてみましょう。

製造業の導入事例の効果的な活用法とは?

導入事例のコンテンツはWebサイトに載せるだけではなく、様々な活用方法があります。

主に次の5つの活用方法が挙げられます。

  1. Webサイトに掲載
  2. メールマガジンにて配布
  3. パンフレットなど販促物に掲載
  4. セミナーなどで紹介
  5. 構成を変えて二次利用も積極的に

詳細は次の記事に載せていますので、参考にしてみてください。

まとめ

製造業における導入事例の意義から構成要素、業種別の例や活用方法までを紹介しました。目的を定めてそれに沿った導入事例を作成し、顧客に説得力を持って製品をアピールしてみましょう。

テクノポートでは取材インタビュー・執筆・ホワイトペーパーデザインまでを承っております。些細なことでもどうぞご相談ください。

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ホワイトペーパーの構成の7つの型(種類ごとの構成の作り方と各要素の考え方)

こんにちは。テクノポートの卜部です。「ホワイトペーパーの方向性は決まったけど、中身はどのように作っていけばいいのだろうか」と悩んでいませんか?

ダウンロードしてくれたユーザーを満足させるには、情報を伝える順番が重要です。中身が同じでも、資料の構成が成果を左右するといっても過言ではありません。しかし、ホワイトペーパーを制作した経験がなく、どのような構成を作ればよいのか分からない方は多いでしょう。

そこで本記事では、ホワイトペーパーの基本構成や作り方を詳しく解説します。作成をスムーズに進めるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトペーパーにおける構成の目的と重要性

ここでいう構成とは、ホワイトペーパーにおいてどのような情報をどのような順番で伝えるか、ということです。

ホワイトペーパーを読んだあと、顧客にどう変化してもらいたいか。問合せをしてほしいのか、自社のサービスを良く知ってファンになって欲しいのか、など様々な目的に沿ってホワイトペーパーは作られますが、その目的を達成するためにはどのような情報をどのような順序で載せていくかが重要になります。

ホワイトペーパーの種類に応じた構成

ホワイトペーパーの構成例を種類に応じて紹介していきます。ホワイトペーパーには型が何パターンかあり、それぞれに適した構成の組み方があります。

ノウハウ提供型

ノウハウ提供型における構成作成方法を紹介していきます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

チェックリストタイプ

自己診断シートなどのチェックリストをホワイトペーパーにして提供します。チェックリストを通じて、最終的には自社のサービス紹介に自然につなげる構成が理想形です。

【構成】

  • 表紙
  • 導入:サービスに関連するテーマについて、社会情勢や経営改善の視点で必要性や重要性が増している旨などについて言及します。チェックリストを実施することでサービスの必要性が分かることを明記しましょう。
  • チェックリスト:10個前後のチェック項目を用意します。マルバツ形式や点数方式で回答できるようにします。
  • 結果診断:マルの合計が何個以上であれば十分、バツの合計が何個以上であれば不十分などの結果診断ページを用意します。
  • 自社サービスの紹介:サービス内容を紹介します。特に、不十分判定になった企業には、サービスを導入することで経営改善ができる旨などを明記します。
  • 問い合わせ先:担当者の名前や所属部署も明記しましょう。

診断結果からサービスを検討する理由づけをして、サービスの検討を促しましょう。

セミナー資料タイプ

セミナーで使用した資料をホワイトペーパーとして二次利用する形で制作します。

【構成】

  • 表紙
  • 導入:テーマに関する課題やセミナーの目的を記載します。
  • 目次:資料の内容を目次にします。全体が一目で分かるように、章ごとに項目を記載しましょう。
  • セミナーのスライド:内容が分かるように説明を加えます。
  • 会社概要:どういうコンセプトで商品やサービスを提供しているのかを伝えます
  • 問い合わせ先

気になるところを読みたいユーザーもいるので、飛ばし読みができるように細かく目次を記載しておきましょう。

課題解決タイプ

課題解決型の資料では、商品やサービスに興味があり、悩みを抱えているターゲットに解決策を提供します。

【構成】
  • 表紙
  • 目次
  • 導入:資料を読むことで得られるベネフィットを明確化し、最後まで読み進めてもらえるようにします。
  • 業界全体の近況:過去から現在への変化やトレンドを紹介し、課題に取り組むべき理由を明確にします。
  • 課題:業界全体が抱える課題を明確化します。アンケート結果などを示すことで、資料の信頼性を向上させましょう。
  • 基礎知識や課題の分析:解決するために必要な知識や課題の原因を示します。
  • ノウハウ:解決策を詳しく解説します。ステップに分けたり、図や写真を入れたりすることで読むハードルを下げましょう。
  • 自社商品の紹介:解決策を手軽に実施できる手段として自社商品を紹介します。
  • 実績:お客様の声や改善効果を紹介することで不安を取り除きます。
  • 問い合わせ先:すぐに連絡できるように必ず設置しましょう。

課題を100%解決できるくらいの密度で情報を伝えて、ダウンロードしてくれた読者から信用を得ましょう。そして、解決を手助けする手段として自社商品を紹介し、ユーザーが問い合わせしたくなるような導線にしてください。

比較表タイプ

既知の情報を整理してまとめたり、自社と似ているサービスの違いを分かりやすくまとめたりして付加価値を提供します。

【構成】

  • 表紙
  • 導入:何に関する情報をまとめて比較したのかを伝えます。
  • 比較表:テーマに関する重要項目を並べ、〇や△・数字などを用いて一目で分かる形で一覧を作ります。
  • 自社商品の紹介:競合他社との違いや強みを中心に解説します。
  • 会社概要:信頼できる会社であることを伝えましょう。
  • 問い合わせ

類似のサービスとの違いを見える化することで、価値のある情報を提供します。自社のコンセプトや強みに共感してもらうことで、ユーザーが相談したくなるような流れにしましょう。

入門ガイド・用語集タイプ

自社がサービスを提供しているジャンルに詳しくない方に向けて作成します。

【構成】

  • 表紙
  • 導入:全く知識のない方でも分かりやすくまとめていることを伝えます。自社の権威性を伝えることで活用してもらいやすくなります。
  • 入門知識や業界用語集:プロが初心者になったと想定して、効率良く学べるように情報をまとめましょう。
  • 会社概要:悩みや課題の相談にも親身になって対応していることを伝え、問い合わせのハードルを低くします。実績を紹介するなどして強い印象を残しましょう。
  • 問い合わせ先

幅広いユーザーに自社を認知してもらい、常に比較検討の候補になるようにインパクトを残しましょう。

調査レポート型

業界に詳しい会社だからこそ得られる情報や顧客アンケートの結果をレポートにまとめていきます。

【構成】

  • 表紙
  • 導入:調査対象の属性情報や独自性・情報の鮮度などを伝え、読者の興味を引きます。
  • 調査結果のグラフや図:一目で分かるように工夫します。前提条件も明記しておきましょう。
  • 考察:自社なりの見解をまとめます。
  • 会社概要:調査に関連するジャンルでの取り組み内容やサービスを紹介します。
  • 問い合わせ先

最新のトレンドや自社の顧客に対する調査結果を提供し、業界に詳しい企業の一つとして認知してもらいましょう。

事例紹介型

自社のサービスを利用している顧客に取材をして資料にまとめましょう。

【構成】

  • 表紙
  • 導入
  • 目次
  • サービス導入前の状況:顧客が抱えていた悩みや状況をリアルな言葉で表現します。
  • サービスの決め手:他社と迷っていたポイントや依頼を決めたきっかけを記載します。
  • 導入後の変化:導入後に得られた効果を記載します。従業員の声や写真を載せて、明るい未来が得られることを伝えましょう。今後の取り組みを見せることで、「業界内で置いていかれる」という危機感をあおります。
  • 商品の紹介
  • 問い合わせ先

サービスの比較・検討をしている読者の期待感を高め、今すぐ行動を起こしたくなるような内容を意識しましょう。

ホワイトペーパーにおける構成の要素の考え方・作り方

構成は、ホワイトペーパーの目的に合わせて組み立てる必要があります。各要素における考え方や作り方を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

問題提起

ホワイトペーパーから問い合わせにつなげていくには、読者の良き理解者であることを示し、話に耳を傾けてもらう必要があります。読者が抱えている課題を言語化したり、関心事を投げかけたりすることで、読者が先に読み進めるための準備を整えてあげましょう。

問題点に関する統計データを示すのも有効です。課題に現実味が出ることで、解決に向けて行動を起こしてもらいやすくなります。

要因分析

問題点の要因を深掘りし、失敗する原因を理解してもらいましょう。そうすることで、失敗を回避したいという欲求が生まれ、読み進めてもらいやすくなります。

逆に成功要因を解説することで読者の興味を引き、解決策の有用性を示すための布石にもできます。

解決策

読者の課題解決や関心事を実現するための具体的な方法を示していきましょう。実践できるノウハウを伝え、問題解消に向けた道筋を明確にしてあげることで、行動しない理由を取り除いていきます。

行動喚起

解決する方法は理解できても、ハードルの高さやリソース不足により一歩が踏み出せない読者が大多数でしょう。そこで必要なのが、後押しするための行動喚起です。

導入前後の変化や顧客事例を、数字や写真付きで紹介するなどして、取り組むことで得られる未来像を示しましょう。手軽に取り組めることやサポートが充実していることを伝えるのも効果的です。

最後には必ず問い合わせ先を明記してください。気になる点や詳しい情報をすぐに届けることで、顧客の満足度を高められます。

ホワイトペーパーの構成作成をスムーズに進めるポイント

ホワイトペーパーの構成を効率よく作成するポイントを紹介します。ぜひ活用してみてください。

既存のコンテンツを利用する

社内にすでにあるコンテンツを活用しましょう。ゼロから作るよりも早く作成できます。なお、この手法は課題を解決するようなホワイトペーパー作成に向いています。

インタビューする

課題を解決するノウハウを持っていないのであれば、社内の有識者にインタビューしましょう。知見や経験をホワイトペーパーに落とし込みます。

読者に有益なノウハウを提供する系統のホワイトペーパーに向いている手法です。

顧客アンケートを実施する

業界で話題のテーマや最新動向に関する情報を提供するのであれば、顧客アンケートを実施しましょう。

ターゲットと関わりの深い顧客属性に絞ることで、より興味を引けるコンテンツになります。

まずは見出しを作る

構成を作る際には、見出しを先に完成させましょう。先に全体の流れを作ることで、情報を整理しやすくなります。

マインドマップを活用し、中身の階層構造を意識しながら作成するのがおすすめです。

まとめ

無料で手軽に情報を収集できる時代において、ホワイトペーパーには相応の付加価値が求められます。分かりやすく、なおかつ面白く、詳細な情報を伝えるには構成が重要です。

ぜひこの記事を参考に、ホワイトペーパーにおける構成の本質を理解し、読者満足度の高いコンテンツを制作していきましょう。

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ホワイトペーパーの事例20選まとめ 種類や作成のコツも紹介

テクノポートの卜部です。「参考になるホワイトペーパーがなかなか見つからない」「どんなホワイトペーパーが成功するのかわからない」といったお悩みはありませんか。ホワイトペーパーは、BtoBマーケティングにおいて有効な手段ですが、コツを知らずに作ってしまうと工数の無駄になりかねません。

そこで本記事では、製造業を中心に参考になるホワイトペーパーの事例を20個紹介します。企業の担当者の方は、自社のホワイトペーパーの企画や制作のヒントとしてご活用ください。

ホワイトペーパーとは

ホワイトペーパーとは、自社製品やサービスに関する技術情報や、読者の課題解決につながるであろう自社ソリューションを紹介するための資料です。

これは、BtoBマーケティングにおいて非常に効果的な方法で、製造業にもおすすめのコンテンツマーケティングです。

ホワイトペーパーの事例20選

では、ホワイトペーパーの事例を20個紹介します。

事例1:株式会社キーエンス

出典:株式会社キーエンス

株式会社キーエンスは、FA機器の開発や製造を中心としている企業です。

幅広い製品を扱っているため、ホワイトペーパーの種類・数が他企業と比較して非常に豊富です。読者目線での要望を日々吸い上げてコンテンツ化しており、ホワイトペーパーは現在もコンスタントに更新されています。幅広い製品の取り扱いがある企業は、ぜひキーエンスの事例を参考にしてみてください。

事例2:株式会社バーテック

出典:株式会社バーテック

株式会社バーテックは、ブラシの開発・製造・販売を行っているメーカーです。「新しく製造担当者になった人のための」とタイトルにある通り、どの工業用ブラシを選ぶべきかがよくわかる内容になっています。

バリ取り用パワーブラシというニッチな分野ですが、非常にわかりやすくまとめられているため、同じくニッチな製品を扱っている製造業は参考になるのではないでしょうか。

事例3:ローム株式会社

出典:ローム株式会社

ローム株式会社は、半導体を扱うメーカーです。

英語のホワイトペーパーもあり、海外のお客様もターゲットにしていきたい企業にとっては非常に参考になる内容になっています。また、更新日も書かれているので、情報の鮮度も確認することができます。

事例4:東洋紡株式会社

出典:東洋紡株式会社

東洋紡株式会社は、繊維を主力として、化学、バイオテクノロジー、医薬品などの高機能製品を開発・製造している企業です。

動画を用いたホワイトペーパーも提供しており、他のホワイトペーパーとは差別化されています。新商品を企画する際のヒントとして、自社の基礎技術の活用方法を解説しており、読者の興味を惹きつける内容となっています。

事例5:ブラザー工業株式会社

出典:ブラザー工業株式会社

ブラザー工業株式会社は、ミシンやプリンターなどの製品を販売している企業です。

記事やホワイトペーパーなどのコンテンツマーケティングによって、リード獲得をしており、ホワイトペーパーは社内の資産として商談にも利活用しているとのことです。

事例6:オムロン株式会社

出典:オムロン株式会社

オムロン株式会社は、電気機器メーカーです。

毎月、課題解決のためのホワイトペーパーが発行されており、時代の変化に応じた鮮度の高い内容になっています。2001年から発行されており、豊富なノウハウを読者目線で届け続けているという点で非常に参考になる事例だと思います。

事例7:株式会社村田製作所

出典:株式会社村田製作所

株式会社村田製作所は、電子部品メーカーです。

Webサイトにスマートシティに関する記事ページがあり、興味を持った人は詳細な情報をホワイトペーパーとしてダウンロードできるようになっていますブログやコラム記事と合わせながら、コンテンツマーケティングを行いたい企業は、参考になる事例だと思います。

事例8:株式会社神戸製鋼所

出典:株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所は、日本の大手鉄鋼メーカーです。

今回紹介するのは、「PVDコーティング」についてのホワイトペーパーです。自社でやるべきか外注すべきか迷っている企業への提案として、流れが綺麗にまとまっています。

事例9:積水マテリアルソリューションズ株式会社

出典:積水マテリアルソリューションズ株式会社

セキスイグループの一つである積水マテリアルソリューションズは、包装資材や梱包機械までを取り扱っている企業です。

業種別に導入事例が掲載されており、読者が自分ごととして読めるような工夫がされています。

事例10:トッパン・フォームズ株式会社

出典:トッパン・フォームズ株式会社

トッパン・フォームズ株式会社は、帳票類を主力製品とする日本のメーカーです。

導入事例のホワイトペーパーが多く掲載されており、その他セミナーや展示会のレポート、コラムなど種類が豊富です。

事例11:東レACS株式会社

出典:東レACS株式会社

東レACS株式会社は、アパレル向けの3DCADの販売等を行っている企業です。

さまざまな顧客の課題を抽出し、3Dがどのように活用できるかをケース別に図解も用いながら解説しています。

事例12:アドビ株式会社

出典:アドビ株式会社

読者がAdobe Acrobatの社内導入をしたい場合に、稟議資料とコスト削減試算ツールをダウンロードすることができます。

導入した場合、どれくらいのコスト削減が可能か試算できるため、顧客にとってのメリットが数字で具体的に感じられます。

事例13:株式会社SmartHR

出典:株式会社SmartHR

クラウド人事労務ソフトを開発・販売している株式会社SmartHRは、テクノロジーによる日本の労働のアップデートを目標に掲げています。

同社のホワイトペーパーは、SmartHRを導入すると業務がどのように変化するのかを漫画形式で伝える内容です。ストーリー仕立てでメリットがわかりやすくなっています。気軽に読めそうな表紙を採用している点も、リード獲得につながるポイントです。

事例14:日本製紙株式会社

出典:日本製紙株式会社

日本製紙株式会社は、紙・パルプ・紙加工品の製造販売を行っているメーカーです。

日本製紙のホワイトペーパーは、紙の基本データ総括表をPDFで配布しています。これにより、商談の際にすぐに品番が検索でき対応できるといったメリットがあります。また、「紙」にまつわる情報を環境やSDGsの観点からまとめた読み物として面白いホワイトペーパーもあり、材料を扱う企業は事例として参考になります。

事例15:株式会社ミライロ

出典:株式会社ミライロ

株式会社ミライロは、ユニバーサルデザインに関する企画や設計を行っている企業です。

ユニバーサルデザインを取り入れるためのポイントや、「手話用語8選」といったお役立ち資料も配布しています。自社サービスの宣伝だけでなく、企業の理念が伝わるような内容になっています。

事例16:オーム電機株式会社

出典:オーム電機株式会社

オーム電機株式会社は、家電・AV機器等の開発・製造・販売を行っているメーカーです。

種類が豊富にある機器について、選定方法を技術的に記載したPDFを掲載しています。品番がいくつかある機器を取り扱っている企業は参考になる事例です。

事例17:Sky株式会社

出典:Sky株式会社

Sky株式会社は、ソフトウェアの設計や開発を行っている企業です。

同社のホワイトペーパーは、ダウンロードまでの導線が非常に明確なのが特徴です。導入前・導入中・導入後のお客様としてタブを分けて、お悩み別に最適なホワイトペーパーに素早くたどり着ける仕様になっています。

事例18:株式会社サイトウ製作所

出典:株式会社サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所は、超硬精密切削工具の製造販売を行っているメーカーです。

自社製品・技術を使って、顧客にどんな価値を届けられるかを、実際の加工事例を用いて資料にしています。写真と加工の詳細が載っており、信頼性獲得にもつながるうえ、比較検討中の顧客にとっても非常に役立つ内容です。

事例19:株式会社アライドマテリアル

出典:株式会社アライドマテリアル

株式会社アライドマテリアルは、タングステン・モリブデン製品・電子部品・工具などのメーカーです。

登録不要で概要確認でき、気になったものは会員登録してダウンロードするようになっています。製品カテゴリ・産業別・被削材料別・加工方法といったアプローチから検索できるようになっており、欲しい情報がすぐに見つけられる導線設計が非常に参考になります。

事例20:東洋精密工業株式会社

出典:東洋精密工業株式会社

東洋精密工業株式会社は、金属エッチングという金属加工をメインとする加工メーカーです。

同社はそれぞれのホワイトペーパーについて、「この資料でわかること」として箇条書きで概要を記載しています。さらに表紙や中身の画像があることで、内容が把握できるのが魅力的です。図解もわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトペーパーの種類

ホワイトペーパーには様々な種類がありますが、大別すると以下に分けることができます。ターゲットに応じて種類を変えてみましょう。

ノウハウ提供型

顧客が抱えているであろう課題に対して、解決するための手法としてノウハウを解説するホワイトペーパーです。最終的に、自社の製品やサービスの必要性を訴求できます。

調査レポート型

自社で行ったアンケート調査や業界で発行されている資料を元に、分析結果をまとめたレポート形式のホワイトペーパーです。トレンド情報や今後の動向を提供するため、読者の興味を惹きつけることができます。

事例紹介型

自社の商品やサービスの導入事例をまとめて掲載する形式のホワイトペーパーです。情報収集をしており、製品の比較検討をしたい場合に最適で、社内の稟議を通すための資料としても活用してもらえます。

ホワイトペーパーを作る際の注意点

ホワイトペーパーを作る際に注意しておきたいポイントを3つ紹介します。

ターゲットは明確に

むやみにホワイトペーパーを作っても、思うようにリード獲得できず、効果を発揮しません。どんな人にダウンロードしてほしいのかを明確にすることで、前述したどの種類のホワイトペーパーにすべきか方向性が定まります。

専門用語を多用しない

製造業は専門用語が多く、意識しないとホワイトペーパーにも多用しがちです。同業以外の方、導入検討段階の初心者の方が読むことを考慮して、予備知識が不要なわかりやすい内容を心がけましょう。

押し売りをしない

自社製品・サービスの特徴やメリットを伝えたい想いから、情報が偏ってしまうことがあります。あくまでも顧客の課題解決を前提に、ホワイトペーパーの構成を作っていきましょう。

まとめ

ホワイトペーパーは、読者が求めているものは何かを深掘りし、内容を考えることが重要です。そうすることで、確度の高いリード獲得につながります。

今回紹介した20個のホワイトペーパーの事例を参考にしながら、自社に置き換えて検討してみてはいかがでしょうか。

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ホワイトペーパーの広告手法

テクノポートの卜部です。今回の記事では、ホワイトペーパーによるリード獲得を効果的に行うWeb広告手法をご紹介します。

ホワイトペーパーの役割

ホワイトペーパーはマーケティングにおいてどのような役割を果たすでしょうか。獲得リード数を上げることと、獲得したリードを育成すること、この2つが主な役割です。特に獲得リード数を上げることに関して、ホワイトペーパーは強力な武器になります。

ほとんどのBtoB会社がWebサイト上でユーザーのリード情報を取得するポイント(コンバージョンポイント)として「資料請求」と「問い合わせ」のフォームを設置しています。「資料請求」と「問い合わせ」は、その会社に興味があり内容を深く知りたいユーザーしかアクションを起こしません。

「資料請求」と「問い合わせ」の前段階でその会社のサービスに関わるテーマに興味を持つユーザー層、つまり潜在層のリードを広く獲得する手法がホワイトペーパーになります。

ホワイトペーパーダウンロードの導線

ホワイトペーパーをダウンロードしてもらい、顧客のリード情報を得るための動線には次の2つがあります。広告から直接リードを取る手法は見逃されやすいですが、有用な手段です。

WebサイトもしくはLPに誘導

コーポレートサイトやオウンドメディアなどのWebサイト上にホワイトペーパーを設置する方法です。また、広告用のLPを個別に作り、そこにホワイトペーパーを置く方法もあります。

この方法は、Web広告から一度Webサイトや広告用LPなどのランディングページにユーザーを飛ばし、そこからフォーム入力をしてもらう導線です。そのため、広告クリックからホワイトペーパーダウンロードまでにサイト遷移というワンクッションの動作が置かれることになります。

検索広告(リスティング広告)では直帰率が50%前後、バナータイプのディスプレイ広告では直帰率が80%前後まで上ることもあるため、その分広告費用は無駄になってしまいます。その解決策として今回おすすめしたいのが、次のリード獲得型広告です。

広告から直接DL(リード獲得型広告)

広告表示の段階で顧客のリード情報を入力してもらい、ホワイトペーパーなどをダウンロードしてもらう手法があります。つまりランディングページがなくとも広告配信のみでリードが獲得できます。

リード獲得型広告を提供している媒体は次になります。

Meta広告 = Facebook(Instagram)広告

FacebookとInstagramに配信可能な広告です。広告をクリックするとその画面上で入力フォームが表示され、入力→送信→完了の表示遷移もすべて広告画面上で完結できます。

参考情報:Meta広告マネージャでリード獲得広告を作成する | Metaビジネスヘルプセンター
https://www.facebook.com/business/help/375478503258484?id=735435806665862

Google検索広告(Googleリスティング広告)

Googleの検索広告の広告表示オプションには、リードフォームという機能があります。こちらはGoogleの検索エンジンの検索結果の上部に表示された広告をクリックすると、そのまま入力フォームが立ち上がる仕様になっています。

参考情報:リードフォーム アセットについて – Google 広告 ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/9423234?hl=ja

LinkedIn広告

LinkedInは世界最大級のビジネス特化型SNSです。LinkedIn上で配信できるLinkedIn広告でも、広告をクリックすると広告上でフォームが立ち上がり、フォーム送信をクリックすることで登録が完了するフォーマットがあります。

参考情報:LinkedInリード獲得フォーム – 概要 | Marketing Solutions Help
https://www.linkedin.com/help/lms/answer/a426365/linkedin-?lang=ja

Eight広告

Eightは日本製の名刺管理アプリですが、この媒体の広告にも入力フォームを追加することができます(Lead Generation Option)。またログインユーザーの情報が自動的にフォームに入力されるため、ユーザーは入力の手間が省かれます。

参考情報:広告メニュー – Eight Marketing Solutions
https://materials.8card.net/eight-marketing-solutions/plans/

ホワイトペーパーDLのための広告手法

ホワイトペーパーをダウンロードしてもらうためのWeb広告媒体はリード獲得型広告だけではありません。Webサイトや広告用LPへ遷移させ、そこからホワイトペーパーをダウンロードさせる動線でも様々な広告媒体があります。

次に各広告媒体の特徴を整理してご紹介します。世の中には様々なWeb広告媒体がありますが、特にBtoBのホワイトペーパーと相性のよい媒体のみ紹介します。

Facebook・Instagram広告

  • 特徴:職業や役職などビジネスセグメントに関するターゲティングが可能。Facebookは細かなキャリア情報などを登録ユーザーが直接入力しているため、その情報を元にしたターゲティングの精度が高いのが特徴です。
  • 利用者世代:Facebook 40〜60代/Instagram 10~40代
  • クリエイティブ:バナー広告、動画広告
  • 目的:認知、リード獲得
  • 奨励予算:5万円程度/月~

検索広告

  • 特徴:検索エンジンで検索されたキーワードがフックとなり広告が表示されます。これはバナー広告などのプッシュ型の広告と比較し、プル型の広告と呼ばれます。ピンポイントで検索ユーザーに広告を表示できるため、コンバージョン率が媒体で一番高い傾向にあります。
  • 利用者世代:Yahoo! 30代以上/Google 全年代
  • クリエイティブ:テキスト広告
  • 目的:リード獲得
  • 奨励予算:10万円程度/月~

Googleファインド広告

  • 特徴:Gmail、YouTube、Googleアプリ(ディスカバー)に配信されるバナー広告です。配信面が良質かつ多くの人が目にする箇所ですので、ディスプレイ広告よりもクリック率やコンバージョン率が高い傾向にあります。また、ターゲティングもキーワードでのターゲティングが精度が高いです。
  • 利用者世代:20~30代
  • クリエイティブ:バナー広告
  • 目的:認知、リード獲得
  • 奨励予算:5万円程度/月~

Twitter広告

  • 特徴:ビジネス面の情報収集ツールとしてもよく活用されるTwitter。特定のアカウントをフォローしているユーザーや、特定のキーワードを最近つぶやいたユーザーなど、Twitter特有のターゲティングが可能です。
  • 利用者世代:20~40代
  • クリエイティブ:テキスト広告、バナー広告、動画広告
  • 目的:認知
  • 奨励予算:5万円程度/月~

LinkedIn広告

  • 特徴:Linkedinは特にビジネスに興味を持つユーザーが活用し(特に外資系が強い)所属している企業名や業種など、経歴などでターゲティングをすることが可能です。しかし、他のSNSに比べ全体のユーザー数が少ないため、リーチの面では劣る場合があります。
  • 利用者世代:20~40代
  • クリエイティブ:バナー広告
  • 目的:認知
  • 奨励予算:5万円程度/月~

Eight広告

  • 特徴:Eightは名刺管理ツールの役割も持っているため、その情報を元に部署・職位・地域・従業員規模・売上規模などでターゲティングができることに特徴があります。
  • 利用者世代:30~40代
  • クリエイティブ:バナー広告
  • 目的:認知
  • 奨励予算:40万円程度/月~

DSP広告

  • 特徴:DSP広告は、各社独自のデータ収集や配信面の設定でターゲットに合わせた広告媒体が多いです。例えばIPアドレスをベースに企業単位でバナーを配信できる媒体や、クレジットカード情報をベースに高年収層へのターゲティングができる場合があります。
  • 主な媒体:Logicad、ADMATRIX DSP、ExLead-DSP など
  • クリエイティブ:バナー広告
  • 目的:認知
  • 奨励予算:各社

媒体の優先順位

ここまで、様々な広告媒体を紹介しました。この中からどの広告を出稿すべきか、その優先順位を紹介します。主にリード獲得が目的となる場合は、次の順番で媒体を試すことをおすすめします。

  1. Google検索広告
  2. Yahoo!検索広告
  3. Facebook・Instagram広告

まずはこの3つが最優先媒体です。検索広告はコンバージョン率が高く、Facebook・Instagram広告はユーザー数も十分におりターゲティングも正確です。この3つの媒体を試して効果が出ない場合は、他の媒体をランダムで試してみましょう。

まとめ

ホワイトペーパーを用意しただけでは、うまくダウンロード数が伸びない場合があります。その場合はWeb広告の出稿も視野に入れ、今回の記事で紹介した媒体を試してみてください。

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ホワイトペーパーのデザインフロー(構成レイアウト・デザイン方針・素材)

効果のあるホワイトペーパーを作るには、デザインが非常に重要です。しかし、「どうデザインすべきかわからない…」「何から手をつけるべきかわからない…」といったお悩みのある方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ユーザーにとってわかりやすい、見てもらえるホワイトペーパーのデザインについて解説します。実際弊社で使用している構成イメージや、各社ホワイトペーパー事例も載せておりますので、ご参考になれば幸いです。

ホワイトペーパーデザインのフロー

ホワイトペーパーのデザインフローは、大きく以下の3つに分けられます。

  1. ホワイトペーパー全体構成の検討
  2. ページ内構成を検討し、ライティング
  3. デザインを行う

ポイントは、デザインから始めないことです。「ホワイトペーパーを作ろう」と思ってPCでソフトを開いて作業を始める前に、メモに全体構成を書き出してから、作業に入るようにしましょう。

この3つのフローに沿って一つ一つ詳細を見ていきましょう。

ホワイトペーパーの全体構成

では、ホワイトペーパーの全体構成を考えていきます。ホワイトペーパーの構成を考えるにあたって、「ストーリーライン」を意識することは非常に重要です。ストーリーがしっかりしていることで、ユーザーの読まない壁を突破することができ、感情移入してもらえて、さらに記憶にも定着しやすいというメリットがあります。

このストーリーラインを組むための基本的な流れは以下になります。この大枠の流れに沿って、実際に作成するホワイトペーパーの製品やターゲットに応じて具体的な内容を考えていきます。

要約

ホワイトペーパーを読むことで、どのような情報が手に入るのかを簡潔に表現します。ユーザーを惹きつけるために重要な部分ですので、情報の取捨選択をしてわかりやすくまとめましょう。

問題提起

ユーザーが抱えている悩みの根本原因を教えることで、新たな気づきを与えられる内容にしましょう。ここでは商品・サービスの内容はまだ記載せず、続きが気になる形で締めくくります。

解決策

問題提起した内容に対する解決策を提示します。ここでは、あなたの商品・サービスを利用することが最も適した選択である理由を説明する必要があります。データを用いながら、論理的に価値をしっかりと伝えましょう。

製品情報

具体的な製品の仕様、特徴、競合との比較やお客様の声を提供します。解決策の部分では伝えきれなかったベネフィットがあれば、ここで伝えましょう。

クロージング

最後にユーザーの行動を促す内容を伝えます。価格やアフターサポート、保証など、ユーザーが不安を感じる箇所は払拭するようにしましょう。また、問い合わせまでの導線がわかりづらいと、離脱の原因になります。どこに問い合わせるべきなのか、わかりやすく伝えましょう。

ホワイトペーパーのページ内構成

全体構成ができたら、ページ内の構成に入っていきます。因果関係の説明、特徴の説明(箇条書き)、フローの説明など、基本的なページ内レイアウトを検討しましょう。これは実際に弊社で使用しているページ構成の一例になります。

因果関係の説明

因果関係を説明する際は、ビフォーアフターがわかりやすい以下のようなページ構成がおすすめです。

特徴の説明(箇条書き)

箇条書きにしたものを、以下のようにまとめるとわかりやすくなります。最後にフリー素材サイトも紹介しているので、そちらも参考にしてください。

フロー

商品やサービスを使用する手順などを説明したい時には、矢印を活用しながら以下のようにフロー図で表現するのがおすすめです。

ホワイトペーパーのデザインを行う

ページ内構成を元にテキスト情報のライティングが終わったら、ホワイトペーパーの本デザインに入っていきます。配色やイラストはコーポレートカラーやブランディングと統一するようにしましょう。デザインツールは、PowerPointなど、普段使用しているもので問題ありません。また、可能なものは図解やインフォグラフィックを用いてデザインすると、グンとわかりやすくなります。

参考にしたい製造業のホワイトペーパーデザイン

特に弊社がサービス提供している製造業界のホワイトペーパー例を以下に紹介します。

・株式会社キーエンス
URL:https://www.keyence.co.jp/downloads/?mode=tg&q=&o=12

キーエンスはFA機器の総合メーカーです。

Webマーケティングに力を入れており、ホワイトペーパーの種類が非常に豊富です。課題解決のための商品紹介だけでなく、最新トレンドや導入事例なども掲載しています。

・株式会社神戸製鋼所
URL:https://kobelco-coating.com/jp/document/index.html

株式会社神戸製鋼所は、日本の大手鉄鋼メーカーです。自社ホームページにホワイトペーパーのページがあり、表面処理の一つである「PVDコーティング」について、基礎知識から装置の導入メリットまで詳しく掲載されています。

課題解決の提案から商品紹介までの流れが綺麗で、ユーザーが行動しやすい内容となっています。

・株式会社村田製作所
URL:https://article.murata.com/ja-jp/article/vision-and-technology-for-the-future-of-smart-cities

株式会社村田製作所は、電子部品メーカーです。自社ホームページ内に技術記事のコンテンツが読めるページがあり、中にはホワイトペーパーが最後に掲載されている記事があります。

概要は記事ページで読むことができ、さらに詳細を知りたい方はダウンロードが必要な構成になっています。

ホワイトペーパーデザインのコツ

では、ホワイトペーパーデザインのコツをお伝えしていきます。

共通のデザイン方針を策定しておく

社内で、共通のデザイン方針を策定しておくことで、統一感のあるホワイトペーパーが作成できます。

デザイン方針を決めるということはつまり、トンマナを決める必要があります。トンマナとは、トーン&マナーの略で、具体的には

  • 使用する色
  • 使用するフォント
  • イラストのテイスト

を統一すると良いでしょう。

フォントサイズに注意

ホワイトペーパーをスマホからダウンロードして見る人も多いです。フォントは可読性の高いゴシック体を選択し、フォントサイズにも注意が必要です。

タイトルは14px、リード文は12px、本文は11px以上にすると良いでしょう。強調したい部分はフォントサイズを大きくしたり、太字にしたり、強調デザインを活用して表現するとメリハリのあるホワイトペーパーになります。

カラーリングの注意点

ホワイトペーパーのカラーリングは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3つを押えておくと見やすくなります。

  • ベースカラー:主に文字に使う基本の色
  • メインカラー:見出しやボックスの背景などに使う色
  • アクセントカラー:特別強調させたい箇所に使う色

ホワイトペーパーに使えるフリー素材サイト

ここからは、ホワイトペーパーに活用できる商用利用可なフリー素材サイトを5つ紹介していきます。

Icooon mono

リンク先:https://icooon-mono.com/

シンプルなモノクロアイコンが豊富に配布されています。色やサイズを自由に変えることができるため、資料にも使いやすくおすすめです。

ヒューマンピクトグラム2.0

リンク先:https://pictogram2.com/

人型のピクトグラムを使用したい時に、非常に役立つサイトです。非常口のあの人が活躍しています。

Tech pic

リンク先:http://tech-pic.com/

テック系のイラスト素材を無料でダウンロードできるサイトです。IT企業や製造業の方が使いやすいイラストが豊富にあります。

manypixels

リンク先:https://www.manypixels.co/gallery

さまざまなテイストのイラストが掲載されています。カラーツールから色を変更することも可能で、使い勝手の良さやイラストの幅広さが特徴です。

unDraw

リンク先:https://undraw.co/illustrations

シンプルでこなれ感のあるデザインのイラストが利用できます。こちらも色の変更が可能で、トンマナに合わせた素材を簡単にダウンロードできます。

DrawKit

リンク先:https://www.drawkit.com/

おしゃれで、ホワイトペーパーのレベルを上げてくれる素材が無料で利用できるサイトです。PSD形式で配布されているので、カスタマイズすることも可能です。

まとめ

今回は、ホワイトペーパーのデザインフローについて解説しました。ホワイトペーパーを作成する際は、いきなりデザインから入るのではなく、構成やレイアウト、カラーリングなどのデザインレギュレーションを策定してから、本デザインに入ることがポイントです。

ユーザー目線で見やすくわかりやすいホワイトペーパーを作成しましょう。

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ホワイトペーパーとは?(役割と効果・種類・成功の秘訣)

ホワイトペーパーは、自社製品やサービスの宣伝をするだけのものではありません。ユーザーの課題解決を目的として、情報を提供するために作成することが重要です。そんなホワイトペーパーの制作を検討している方に向けて、制作に着手する前にその役割や効果など、前提知識として押さえておくべき情報を紹介していきます。

ぜひ、この記事を参考にコツをつかみ、成果につながるホワイトペーパーを作成しましょう。

ホワイトペーパーとは

ホワイトペーパーは直訳すると「白書」という意味になり、元は政府が発行する社会経済や施策の内容について国民に広く周知させる資料を意味していました。マーケティングの文脈で使用される場合には、ターゲットが求める情報をベースに構成した顧客獲得や顧客育成を目的とした資料を指します。

ホワイトペーパーはWebサイトやメールマガジンに設置され、ダウンロードを求める形で提供されるのが一般的です。すでにあるリストの顧客に対して有益な情報を届け、資料請求や商談につなげるためにも活用されています。

マーケティングにおけるホワイトペーパーの役割と効果

マーケティングから受注に至るまでのフローを「認知→リード獲得→リード育成→営業→受注」とした場合、ホワイトペーパーは「リード獲得」と「育成」に特に効果を発揮します。つまり、問い合わせや商談などの営業担当者が接触する前段階として重要な資料になります。

ホワイトペーパーの役割と効果を「リード獲得」と「リード育成」のステージごとに解説します。資料作成の本質的な部分になるので、ここで理解を深めていきましょう。

リード獲得

一般的なWebサイトにおけるリード獲得は「お問い合わせ」か「資料請求」で達成されます。しかし、この2つのコンバージョンポイントはハードルが高く、製品やサービスに興味を持っていたり、購入を深く検討していたりする顧客しか集められません。

そこでホワイトペーパーを活用し、コンバージョンのハードルを下げることで獲得できるリード数を増やします。つまり、自社の製品やサービスの購入を検討していない層にも興味を持ってもらえる範囲で情報提供をする必要があります。

例えば「ペーパーレス」のためのソフトウェアを販売する会社が「DX」に関するホワイトペーパーを作る、というイメージです。ペーパーレスというピンポイントの分野よりも、DXという広い層の顧客が興味を持ちそうな分野でホワイトペーパーを作ります。そうすることで、より広い層で多くのリード情報を入手できます。

リード育成

獲得したリードにホワイトペーパーを定期的に届けることで、商談化率を上げることも可能です。これをリードナーチャリングと呼びます。

例えば、展示会で名刺交換をして獲得した膨大なリードに対して、メルマガなどでステップを踏みながらホワイトペーパーを届ける手法があります。上記と同じようにペーパーレス化のソフトウェアを販売する会社を例にすると、以下のような流れが考えられます。

  • 1通目:DXの重要性やDXに取り組んでいる会社の調査資料
  • 2通目:DXの第一歩としてペーパーレスが最適な理由と効果説明
  • 3通目:自社ソフトを使った具体的なペーパーレス化の手順

重要なことは、ホワイトペーパーを読んでもらったリードに自社製品の必要性を認識してもらうことです。その情報を効果的にまとめられるのがホワイトペーパーであり、リードナーチャリングへの活用に適しているのです。

その他の活用方法

ホワイトペーパーは、他にも商談前や商談時のツールとしても活用できます。

例えば顧客から問い合わせがあったときに、ホワイトペーパーを持参して直接説明することを口実に商談を取り付けるきっかけにできます。

商談時には、顧客から質問があった際に、対応するホワイトペーパーを渡すことで満足度を高められます。さらに、商談の終盤に差しかかったときに、「次回も興味のありそうな資料やお役立ち情報を持参します」というように次回訪問のきっかけに使うこともできます。

ホワイトペーパーの種類

ホワイトペーパーといっても、その中身はいくつかの種類に分類されます。目的によって必要になるものが変わってくるため、理解しておきましょう。

ノウハウ提供型

ノウハウを提供し、顧客からの信頼を得るためのホワイトペーパーです。さらに細分化されるので、具体的なものを6つ紹介します。

チェックリスト

チェックリストは、提供している製品やサービスのジャンルにおいて、何かを始める際のポイントや状況整理のための項目をまとめたものです。簡単に制作できることからも、おすすめのホワイトペーパーです。

セミナー資料

セミナーで使用したスライドを編集してホワイトペーパーにすることも可能です。要点をまとめたレポート形式もあります。セミナーのコンテンツを再利用して作成できるメリットがあります。

課題解決型

見込み客が抱えている課題に対応したノウハウを提供する形でまとめたホワイトペーパーです。自社の製品やサービスが課題解決に必要であったり、効率化に役立つことを訴求できます。

マンガ

課題解決型のホワイトペーパーをマンガで書き換えたものです。イラストやストーリーが加わることで、難しい内容を分かりやすく伝えられるメリットがあります。BtoBの商材と相性が良いとされています。

比較表

他社と比較されやすいジャンルでは必須とも言えるホワイトペーパーです。比較表をダウンロードするユーザーはそのジャンルへの関心が高く、資料請求や無料お試しといった先のステップに進みやすい特徴があります。

入門ガイド・用語集

自社のジャンルにそこまで詳しくない人の入り口として提供できる、教科書的なコンテンツです。広い範囲の人にダウンロードされやすいコンテンツと言えるでしょう。

調査レポート型

企業独自のアンケート調査やデータ分析の結果をまとめたレポート形式のホワイトペーパーです。業界の動向における生きた情報を提供できるため、読者の興味関心を引けます。

事例紹介型

実際に自社の製品やサービスを活用し、問題解決に至った事例をまとめたものです。リアリティが高く、同ジャンルにおける他社の動向が気になる人に強い興味を持ってもらえます。また、すでに実現している事例として稟議を通すための材料としても利用されています。

ホワイトペーパー成功のための秘訣

ホワイトペーパーで成果を上げるための秘訣を段階に分けて解説します。これから制作に取りかかる方は、ぜひ参考にしてみてください。

企画段階

ホワイトペーパーの種類で紹介した型の中から、商談化率の高いコンテンツを選びましょう。比較表や導入事例が該当します。

「顧客の困りごと・悩み」「顧客の理想像」「顧客のいる市場で話題になっていることやトレンド」を熟知した上でコンテンツの内容を決めていきます。これらを把握するには、顧客へのインタビューが最も効果的です。企画が最も重要な工程なので、妥協せず検討していきましょう。

制作段階

制作段階でいきなりコンテンツを作り始めてはいけません。まずは情報収集を実施したうえで構成を作りましょう。

一般的な全体構成は以下のとおりです。

  1. 表紙
  2. 導入
  3. 問題提起
  4. 解決策の掲示
  5. 自社サービスの紹介
  6. 問い合わせ先

表紙ではタイトルや図・写真を工夫して、見込み客の目を引けるような内容にすることが重要です。導入と問題提起で最後までコンテンツを読む動機づけをします。そして解決策を掲示し、自社の製品やサービスの紹介へとつなげていきましょう。最後には必ず問い合わせ先を明示し、興味や質問のある顧客がすぐに連絡できるようにしておきます。

ただし、常にこの構成が正しいわけではなく、顧客のニーズに合わせて柔軟に組み立てていく必要がある点には注意してください。

設置段階

ホワイトペーパーはWebサイトにおける関連ページに設置しましょう。導入事例のホワイトペーパーは、事例集をまとめたページに設置するのが適切です。

サイトのトップページに表示されるグローバルナビゲーションからホワイトペーパー群に直接アクセスできる導線を作ることも効果的です。例えば、有名なマーケティングツール会社では「参考資料と導入事例」というグローバルメニューの下に「無料のお役立ち資料&ノウハウ」としてホワイトペーパー群にアクセスできるように設計されています。

集客段階

ホワイトペーパーを活用してリードを集めるための代表的な施策を紹介していきます。

Web広告

Web広告にはたくさんの種類があります。リスティング広告やFBのリード獲得広告など、ターゲットや目的に合わせて広告媒体を選択しましょう。

SEO

特定のキーワードで検索エンジンの上位表示を狙うSEO対策も、集客に有効な手段の1つです。訪問者の悩みを解決できる記事を提供し、興味関心の強い人にホワイトペーパーのダウンロードを促す形でリードを獲得します。

メルマガ

すでにリスト化されている顧客に対してはメルマガが有効です。新規の顧客よりもホワイトペーパーをダウンロードしてもらえる確率が高いため、次のステップに進んでもらえるようなコンテンツを配信していきます。

FAXや郵送DM

BtoBにおいては、FAXや郵送DMは今でも有効な手段です。宛名入りの資料や郵便物として届けられるため、メールよりも実際に手に取ってもらえる確率が高くなります。ホワイトペーパー自体は、QRコードからダウンロードを促します。

まとめ

ホワイトペーパーは「問い合わせ」や「資料請求」のコンバージョンのハードルを下げ、リード獲得の数を増やし、さらに獲得したリードの育成に役立つ資料です。顧客が興味関心を持ちそうな内容にしつつ、製品やサービスの紹介へとつなげていきましょう。

ぜひこの記事を参考に、ホワイトペーパーを制作し、自社のリード獲得に活用してみてください。

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印刷業界のSEOコンテンツの作り方(実際の制作手順を解説)

こんにちは。テクノポートの卜部です。今回の記事では、印刷会社のSEOコンテンツの作り方を実際の手順に沿って具体的なキーワード選定から見出し構成の作り方まで解説します。

実際の調査に使ったスプレッドシートを公開しておりますので、それを見ながらこの記事を読み進めてみてください。

SEOコンテンツの作り方の手順は以下の通りです。

  1. キーワードの洗い出し
  2. キーワードの分類
  3. 対策キーワードを決める
  4. 一つのキーワードを選びコンテンツを作っていく
  5. ニーズの調査
  6. 競合ページの調査
  7. 見出し構成を作成する
  8. 構成に基づきライティングを行う
  9. 公開作業を行う

それでは実際に印刷会社を仮想的に定義し、SEOコンテンツを作っていきましょう。

印刷業界のSEOコンテンツの作り方(実際の制作手順を解説)

印刷会社の仮想設定

今回SEO対策を行う仮想会社の概要を以下の通とおりとします。この会社のコーポレートサイトにSEOコンテンツを追加していきます。

<会社概要>

会社名:株式会社プリント
住所:千葉県四街道市
社員数:42名
業務内容:印刷・デザイン・制作・出版
印刷対象:パンフレット・カタログ・DM・チラシ・パッケージ・雑誌・ポスター・シール・看板・名刺
出版商品:フリーペーパー「街歩き」・「らーめんガイド」。両方とも四街道市内の店舗などに設置されている。
強み:低価格が強み

キーワード調査

キーワードの洗い出し

次に、会社の事業内容に関連するキーワードを調べます。これにはキーワード調査ツールを使います。今回はラッコキーワードとGoogle広告キーワードプランナーを使用しました。

次の3つの軸で関連キーワードの洗い出しを行います。

  • 印刷会社
  • 提供しているサービス名
  • フリーペーパー

<説明>

  • 「印刷会社」はターゲットとする顧客が印刷会社を探す際に用いるキーワード群です。
  • 「提供しているサービス名」は「印刷対象物」と「印刷」「デザイン」のかけ合わせで調査します。今回「印刷対象物」が10品目ありますので、10×2で合計20個のキーワードを調査しました。
  • 「フリーペーパー」は今回自社でフリーペーパーを出版しているので、その広告主に検索ヒットさせることを目的としています。

3軸で調査したキーワード一覧は次の通りです。スプレッドシートで作成しておりますので以下URLをご覧ください。

「印刷会社」
調査ツール:ラッコキーワード
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit?usp=sharing

「サービス名」※ABC列
調査ツール:Google広告キーワードプランナー
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit#gid=1562474816

「フリーペーパー」※ABC列
調査ツール:ラッコキーワード
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit#gid=641341900

キーワードの分類

ツールにより関連キーワードを調べました。

次に、洗い出した関連キーワードの一つ一つを見て、誰が何を知りたく検索しそうかを考えます。複数のターゲットセグメントが検索しそうなキーワードもあります。自社のターゲットとなる人、もしくは会社担当者が検索しそうなキーワードを大まかにピックアップします。

今回弊方では次のように分析しました。

<考察>

印刷会社

  • 「求人」「仕事内容」「志望動機」など求人情報検索のキーワードが多いため、これらは除外する。
  • 印刷会社+「エリア名」は求人情報検索のキーワードでもあるが、見込み顧客が依頼先を見つけるキーワードでもあるので対策する。
  • 「印刷会社 安い(検索Vol:140)」などは安価な依頼先を探す見込み顧客の検索キーワードのため対策する。
  • 「印刷会社 個人向け(検索Vol:140)」は個人が依頼先を探すキーワードであるため、個人がターゲットの場合は対策する。
  • 以下のような印刷会社+印刷物のキーワードは、対象製品の印刷を依頼しようとしている見込み顧客が検索するキーワードでもあるため、対策する。

「印刷会社 漫画(検索Vol:70)」「印刷会社 名刺(検索Vol:70)」「印刷会社 パンフレット(検索Vol:50)」「ペットボトル ラベル 印刷会社(検索Vol:50)」「名刺 印刷会社 おしゃれ(検索Vol:40)」

サービス名

  • 「チラシ」「名刺」とのかけ合わせキーワードの検索ボリュームが特に多いが、これは比較的規模の小さい個人事業をされる方が検索している量も含まれている。小ロット生産に強みがある場合は、こちらのキーワードも対策する。
  • すべてのかけ合わせキーワードが一定量検索ボリュームがある。検索ボリュームがあるゆえに競合ページが強く、上位表示が叶いそうにない場合は「エリア」の語を入れ、3語キーワードでの対策を集中的に行うことも効果的だと考える。

フリーペーパー

  • 広告主が検索するであろうキーワードは「フリーペーパー広告(検索Vol:260)」「フリーペーパー 粋(検索Vol:140)」「フリーペーパー 掲載 無料(検索Vol:90)」「フリーペーパー 広告料金(検索Vol:90)」などがある。

対策キーワードを決める

キーワードの調査と対策が必要だと考えられるキーワードのピックアップを行いました。これらを踏まえ、次の方向性で対策をしていこうと思います。

<方向性>

  • 「千葉」「四街道」×「印刷会社」のキーワードをおさえたい。TOPページのメタタイトルを次にする。「千葉県四街道市の印刷会社 – 株式会社プリント」
  • サービス名は検索ボリュームが多く魅力的なキーワードが多いが、実際に検索してみると競合ページが大手ばかりでドメインパワーも強いため、エリアや価格に関するキーワードも追加し3語のかけ合わせキーワードで対策することにする。キーワード再調査。
  • フリーペーパーも2語だとエリア範囲が広すぎるため、「千葉」「四街道」のキーワードのかけ合わせが有効化。キーワード再調査。

キーワード再調査

上記箇条書きの下の2つの部分について、サービス名関連のキーワードに「エリア」と「安い」を追加したものと、フリーペーパーに「エリア」を追加して再調査を行いました。

「サービス名」※EFG,IJK列
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit#gid=1562474816

「フリーペーパー」※FGH列
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit#gid=641341900

再調査した結果を受け、以下考察を行いました。

<考察>

  • 「エリア」×サービス名は「千葉」とのかけ合わせで数個検索ボリューム10のものがあり、四街道はすべて10以下であったため、「千葉」をターゲットキーワードとする。
  • フリーペーパーとのかけ合わせは「千葉」「四街道」どちらも10以下であったため、エリアは含ませない。

<対策キーワード>

  • 対策キーワードは以下の通りとします。

印刷会社関連

千葉四街道 印刷会社

サービス関連関連

千葉 パンフレット 印刷
千葉 カタログ 印刷
千葉 DM 印刷
千葉 チラシ 印刷(10)
千葉 パッケージ 印刷
千葉 雑誌 印刷(10)
千葉 ポスター 印刷
千葉 シール 印刷(10)
千葉 看板 印刷
千葉 名刺 印刷(10)
パンフレット 印刷 安い(260)
カタログ 印刷 安い(30)
DM 印刷 安い(90)
チラシ 印刷 安い(720)
パッケージ 印刷 安い(20)
雑誌 印刷 安い
ポスター 印刷 安い(1,000)
シール 印刷 安い(720)
看板 印刷 安い
名刺 印刷 安い(1,300)

フリーペーパー関連

フリーペーパー広告(260)

一つのキーワードを選びコンテンツを作っていく

それでは、決めた対策キーワードの中から一つを選んで実際にコンテンツを作成してみましょう。今回コンテンツを作るキーワードは次のものとします。

千葉 チラシ 印刷(検索Vol 10)

ニーズの調査

「千葉 チラシ 印刷」を検索するユーザーは、何の情報を知りたいと思っているでしょうか。ここでも関連キーワードの調査を行います。「チラシ 印刷」の関連キーワードを洗い出してみましょう。

「チラシ 印刷」
調査ツール:ラッコキーワード
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit#gid=589181698

<考察>

  • 「安い」「料金」「激安」などのキーワードから、料金体系の説明はマストで入れる必要がある。
  • 「即日」「最短」「最速」などのキーワードから納期に関する説明を入れる。
  • 「ポスティング」のキーワードから、ポスティングを代行できる場合は説明を入れる。また代行していない場合でもその旨を記載する。
  • 「用紙」「紙質」のキーワードから、用紙の種類や特長を説明する。
  • 「小ロット」「1000枚」「少量」のキーワードから、生産ロットに関する説明を入れる。「店舗」のキーワードから店舗とオンライン注文など注文方法を説明。
  • 「a4」「b4」のキーワードから、用紙サイズに言及。
  • 「カラー」のキーワードからカラー色やモノクロの価格体系も説明する。
  • 「持ち込み」から持ち込み対応の説明も加える。

競合ページの調査

次に上位5位のページを調べてみましょう。※時期や検索者により表示順位は異なります。

1位 千葉県のおすすめ印刷会社7選【2022年最新版】|アイミツ
https://imitsu.jp/list/printing/chiba/

2位 アクセア 千葉駅前店 | ポスター印刷、ラミネート、パネル、製本、オンデマンド印刷のアクセア
https://www.accea.co.jp/map/chibaekimae.html

3位 千葉市のおすすめ印刷会社11社を徹底比較【2022年度版】 | 千葉市で印刷会社を探すなら「比較ビズ」
https://www.biz.ne.jp/list/printing/12_chiba/chibashi/

4位 チラシ | 千葉で印刷なら株式会社みつわ|オンデマンド印刷|企画制作
https://mitsuwa-printing.jp/bill

5位 キンコーズ・千葉中央店 – コピー・プリント・ポスター・名刺・製本などオンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン
https://www.kinkos.co.jp/store/chiba/cb001/

<考察>

  • おすすめ◯選の記事が2ページ入っている。
  • 大手のアクセアとキンコーズが入っている。
  • 地元の印刷会社である株式会社みつわが表示4位に入っているため、コーポレートサイトのサービスページでも上位表示が可能であることを確認できる。
  • 株式会社みつわのページの内容を確認すると「スタイル・形状」と「制作の注意点」のみで、これよりも充実したページコンテンツの作り込みが必要。

見出し構成を作成する

ニーズと競合ページの調査を行ったあと、その内容を踏まえて構成を作っていきます。弊方が考えた構成は次になります。

構成
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1EjBntrudXq1vX28s49G1mFlLXLVbjbsyE-FhmfgEaZE/edit#gid=2050288430

構成に基づきライティングを行う

構成に基づいて実際の執筆を行います。ここでは詳細を省きますが、構成を作成することによって書く内容は決まったので、後は内容をできるだけわかりやすく執筆していきます。

公開作業を行う

ライティングしたテキスト情報と集めた素材などをレイアウトし、コーポレートサイト上に公開します。

まとめ

今回は、印刷会社のSEOコンテンツの作り方を手順に沿って実際に行ってみました。キーワードの内容は違えど、どの業界でもフローや考え方は同じです。ぜひ参考にしていただき、自社サイトのSEO対策を強化していきましょう。

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技術記事の書き方(製造業・工学向け)

こんにちはテクノポートの卜部です。

今回は技術記事の書き方をご紹介します。書き方の流れから、型、事例も記載していますので、技術記事を書かれる方の参考になれば幸いです。

技術記事とは

技術記事とは、製品やシステムに関する情報を記載した記事で、「記事」ということから特定のメディアに公開されることが前提となっています。主にITと工学の2種類があり、その他にも業界ごとに細分化され存在します。

今回説明する技術記事は、製造業や工学系のWebサイト(コーポレートサイトや情報メディア)に掲載される記事に限定します。

具体的には、製造業系のコーポレートサイトのサービス紹介やコラム系のコンテンツ、製造業系の会社が運営するオウンドメディアとしての情報メディアを想定しています。

なぜ技術記事は書くのが難しいのか

「技術記事を書こうとしたとき、どうしてもその手が止まってしまう……その理由は主に次の5つに大別されます。その理由に対する解決策も併記します。

1.そもそも何を書くべきかがわからない

解決策

  • キーワード検索数調査ツールなどを用い、第三者が興味のある分野を把握し、それに関連付けた記事を執筆する。

2.ネタがすぐつきてしまう(技術コラムなどを量産していく場合)

解決策

  • キーワード検索数調査ツールなどを用い、関連キーワードを洗い順々に執筆する。
  • 質問サイトなどで課題を調査する。

3.専門的(ニッチ)すぎて第三者に伝わるか不安

解決策

  • 専門用語は随時解説、もしくは説明ページのリンクを貼る
  • その分野にあまり詳しくない第三者にテスト的に読んでもらい理解の難易度を確認する

4.一般的にその技術は付属的に使用されているが、自分の専門分野の上位概念や周辺概念は専門外で説明できない

解決策

  • 分業を行い、1記事を複数人で仕上げる

5.ファクトチェックが厳しく、曖昧な領域に対して言及しづらい状況がある

解決策

  • 検証済みの情報はソースを貼り付ける
  • 検証済みではない情報はその旨を明記し、断言を避ける。

技術記事の書き方

順を追って技術記事の書き方を説明します。

テーマやタイトル、構成をSEOの観点から組むことにより、書いて終わりではなく、書いてしっかり読まれる記事を目指すことが重要です。

ターゲット(読み手)の設定

この技術記事を読む人は誰か、もしくはあなたの会社のターゲットは誰か、どんな業界かを考えます。開発、設計、製造、購買、経営者層、どの部署担当に情報を届けたいかを決めましょう。ターゲットにより知りたい情報は異なり、例えば担当部署に分けると以下になります。

  • 開発:量産可能性、構造強度検証、素材選定、試作など
  • 設計:寸法、安全・性能確保、仕様書作成、デザインレビューなど
  • 製造:組立手順、使用工具、検査など
  • 購買:価格、納期など
  • 経営者層:投資対効果など

それぞれに合った情報を重点的に記載することが望ましいです。

<参考記事>
製造業でWebマーケティングを成功させる秘訣|ターゲットはここを見ている
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/26346

 

キーワード調査とテーマの選定

執筆のテーマを決めるためには、キーワード調査を行いましょう。自分もしくは自社が書きたい領域を書いても、そもそもニーズがあるかがわかりません。ニーズがなければ読まれません。

キーワード調査の手順は、大まかには以下の手順になります。

  1. 自社技術に関連するキーワードを選定する
  2. そのキーワードの検索ボリュームを調べる
  3. 検索ボリュームの多いものをテーマにする

使用できるツールや詳細は以下の記事に記載がありますので、ご覧ください。

<参考記事>
【概要から応用】SEOのキーワード選定方法(リスト例、コツ、ツールの解説)
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/28637

 

構成の作成

テーマが決まったら構成の作成です。構成とは、例えばこの記事を書くときに作成した構成は以下です。

記事 構成例

見出しと内容を記した簡易的なものですが、これを決めるためにはキーワード調査からどのようなキーワードがよく検索されているかということと、競合記事の内容を調査して決めることになります。つまり、ユーザーニーズと現在Googleが評価している競合の上位記事の2方向から構成を考えていきます。

競合調査と構成作成の詳細は以下をご覧ください。

<参考記事>
【まるわかり】SEOに役立つ競合調査の方法 (テンプレ、ツール)
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/29501

 

執筆と技術記事の型

構成が決まったら執筆に入ります。執筆の際には、特に以下に注意して進めていきます。

  • 正確な情報伝達が必要なので、書籍や論文などを自身で確認し自己校閲する
  • データはソースを明示する
  • 第三者に内容をチェックしてもらう(内容が正しいか&ロジックが正しいか)

執筆の型は主に次の6つがありますので、参考にしていただき内容を詰めていきます。

①図鑑型

図鑑のように類似技術を並べた上で、自社技術のPRを行う手法です。

②問題解決型

課題解決型は、ピンポイントの課題に対して、自社技術を提案するときに使います。

③論文型

論文型は、既存技術の技術力を伝えたいときに有効です。

④歴史型

歴史的観点から技術を理解してもらうための記事です。

⑤比較型

徹底的に比較し、技術の特徴を伝えます。

⑥上位互換型

上位互換型は、自社の旧製品と新製品との比較や競合と比較することで、どちらかを選択させるときに使います。

詳細は以下に記載がありますので、参考にしてみてください。

<参考記事>
技術コンテンツを作るための「型」を紹介
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/25360
技術コンテンツを作るための「型」を紹介 パート2
https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/25634

 

技術記事の事例

コーポレートサイトで多くの技術記事を執筆し、公開している企業を5社紹介します。どのような構成やタイトルで執筆しているか参考にしてみてください。

1.ASTINA
https://www.astina.co/media/
産業用IoT製品の設計開発を行う会社です。IoT・ロボット・AI技術を中心に役に立つ知識や業界の話を綴っています。

2.ファブエース
https://www.fabace.co.jp/category/column-2/
板金加工機の商社・メーカーです。金属加工の情報発信をしています。

3.NISSHA
https://connect.nissha.com/filmdevice/filmdevice_column/
印刷会社です。フィルムデバイスの基礎から応用までの情報を発信しています。

4.松定プレシジョン株式会社
https://www.matsusada.co.jp/column/
電源装置メーカーです。コーポレートサイトの技術コラムでは、多くの技術記事を公開しています。

5.構造計画研究所
https://www.sbd.jp/column/
構造設計コンサルティング会社です。シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウを公開しています。

まとめ

今回は技術記事の書き方をご紹介しました。技術記事は専門性の高さゆえに、いざ執筆をしようとすると多くの課題があります。その課題も上記の手順や事例を参考にし、うまく乗り越えていきましょう。

ライター募集

現在テクノポートでは製造業や工学系のコンテンツ執筆をご協力いただけるライターを募集しています。ご興味のある方は以下より応募ください。

ライター登録

簡単なご経歴や実績を入力いただき、適した案件がございましたら弊社よりお声掛けさせて頂きます。
https://writing.techport.co.jp/recruitment/

技術ライティングサロン

Facebookのグループ機能を使ったオンラインサロンです。単発の案件応募などを投稿しております。
https://writing.techport.co.jp/recruitment/salon/

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SEO記事のリライト方法(記事の選び方、行うべき準備、注意点、事例を紹介)

テクノポートの徳山です。今回は、効率良くリライトして検索順位を上げるための、リライトするSEO記事の選び方からリライトの準備や注意点、モノカクでリライトして検索順位が上がった事例について紹介します。

SEO記事のリライトとは

リライトとは、SEOを改善するために一度公開した記事を編集することです。SEOを改善することで検索順位の向上が期待できます。検索順位はGoogleのアルゴリズムにしたがって決められますが、日々アップデートしているためリライトも継続的に見直す必要があります。

記事をリライトするとは

リライトとは英語の「rewrite」すなわち「書きなおす」ことを意味します。ただし、Web記事で扱う「リライト」とは単に読みやすくするだけではなく、記事を読む人の悩みを解決するようなユーザーファーストなコンテンツに更新することを意味します。

記事をリライトするメリット

ユーザーの検索意図は社会情勢や経済状況など、さまざまな要因を元に変化し続けているため、Googleのアルゴリズムも常に変化しています。リライトではこのような変化に合わせて記事のコンテンツを改修することで検索順位を上がるのがメリットです。また、頻繁に更新しているWebページにはGoogleがクロール頻度を上げるため、記事の改修に早く気づいてもらえます。

リライトするSEO記事の選び方

記事によってはリライトせずに様子を見たほうがいい場合や、新しいページから作り直したほうがいい場合があります。では、どのような記事をリライトの対象にしたらいいのでしょうか?

各記事の検索順位と表示回数をチェック

リライトを考えている記事について、Googleが提供する「Google Search Console」というツールで、「検索パフォーマンス」から以下をチェックします。

  • 検索ヒットしているキーワード
  • そのキーワードの検索順位
  • そのキーワードの表示回数

リライトする記事の選定基準

リライトする記事は以下の基準で優先順位をつけます。

  • 上位表示させたいキーワードかどうか
    コンテンツの内容は充実しているものの、上位表示されていない場合や、上位表示されてもCTRが低い場合があります。上位表示しているサイトにあるキーワードが織り込まれているかどうかを確認し、タイトルや見出しに上位表示させたいキーワードを入れることでリライトの効果が見込めます。
  • 表示回数が多い
    検索順位が同じ、または順位が近い記事は表示回数が多いほうを優先します。表示回数は当リンクが掲載された検索結果が表示された時点でカウントされます。表示回数が多いとそれだけ検索される母数が多いため、リライトによる流入数を多く見込めます。
  • 公開(更新)が古い記事
    記事の情報は時間とともに古くなるので、都度正しい情報にリライトします。最新の情報と内容が異なるとユーザーは信頼性のないWebサイトだと思ってしまう可能性があります。更新したら「20**年最新版」のようにタイトルや記事内容が新しいことを記載すればユーザーも安心します。

新規で執筆するかリライトするかの見極め方

記事をリライトするかどうかは、検索順位を参考にします。30位以内であればリライトの対象にしますが、30位以降の記事は新規で執筆したほうがSEO対策にかける工数を抑えられる可能性があります。

検索順位を確認するタイミングは記事のジャンルやターゲットにもよりますが、公開後、検索エンジンの評価が安定するといわれる3か月後から半年後が目安です。公開後すぐリライトするのではなく、3か月を経過したあたりから検索順位を確認します。

リライトを行う前の準備

リライトする記事を選定したら、次にリライトを行う前の準備をします。

対策するキーワードの再調査

ターゲットとするキーワードのサジェストワードや関連キーワードを調べ、ユーザーの検索ニーズを今一度整理します。サジェストワードはGoogleの検索窓に入力して確認します。関連キーワードはラッコキーワードやUbersuggestなどの関連キーワード取得ツールを使います。

対策キーワードに対する記事の方向性の確認

続いて、記事の方向性を決めます。方向性を決めるというのは、製造業の場合、製品紹介や技術的な概要記事、導入事例などの項目からどれをメインとするかを決めることです。対策するキーワードから表示された上位10サイトのなかから、どのような方向性の記事が多いか確認して決めていきます。

3Cの視点で記事の構成を再検討

対策キーワードに対する記事の方向性の確認したあとは、3Cの視点で記事の構成を検討しなおします。3C分析の手順は以下の通りです。

STEP1 顧客・市場を分析
STEP2 競合を分析
STEP3 自社を分析

まずターゲットとなるキーワードの検索意図を明確にします(STEP1)。そして検索上位のサイトを調査して検索意図を満足させる記事がどのように書いているかチェックします(STEP2)。競合にあって自社にないキーワードがあれば、リライトで追加します(STEP3)。最後に、競合サイトと差別化できる自社のオリジナル情報を入れます(STEP3)。

特に、自社のオリジナル情報を入れることが大切です。上位サイトと同じ情報しか記載していなければ、Googleに評価されず上位を狙うのは難しくなります。必ず自社のオリジナル情報を入れましょう。

自社のオリジナル情報とは、例えば製品を実際に使った顧客の生の声や、導入事例など自社で積み上げた経験や実績が該当します。

リライトする際の注意点

リライトは必ず効果が出るわけではなく、記事の再評価が悪く検索順位が下がってしまう場合や、リライト前と同じ評価を受け、検索順位が停滞し変動が見られない場合もあります。そのような結果にならないためにリライトする際の注意点を紹介します。

注意点① E-A-Tを意識しているか

Googleに良い記事として評価されるためにはE-A-Tを意識した記事であることが前提です。E-A-Tとは、それぞれ以下の頭文字をとった呼び方です。

  • Expertise:専門性
  • Authoritativeness:権威性
  • TrustWorthiness:信頼性

E-A-Tのいずれかの要素が入っているか、確認しながらリライトします。

注意点② 独自性や網羅性のある記事になっているか

検索順位で上位表示を狙うためには、他社サイトとの差別化(独自性)が必要になります。また、ユーザーが持っているすべての疑問を解決できるような記事が評価されます(網羅性)。製造業を例にすると自社で開催しているセミナーの情報や顧客事例、導入効果、独自調査の結果などの記事を充実させることが望ましいです。

注意点③ 重複ページにならないか

テーマが同じ複数の記事が存在すると、ユーザーからは結局どの記事を見ればよいかわからなくなり、検索エンジンから評価がされにくくなります。

注意点④ ユーザー目線の記事かどうか

ユーザー目線で良い記事であることが前提です。ユーザーが求めている情報を記載しているか、読みやすい文章構成になっているか、一文一義など頭に入りやすい文章になっているか、ユーザーインターフェースが見やすいか、わかりやすい導線設計になっているか、を意識しながら記事をリライトします。

注意点⑤ SEO対策ができているか

SEO対策として、主に次の項目を意識してリライトします。

  • 対策キーワードをタイトルやディスクリプションに含める
  • 対策キーワードと共起語を文章中に含める
  • 上位サイトを参考に見出し構造が最適化する
  • こそあど言葉は極力使わずに具体的な用語で記述する

キーワードを意識し過ぎて不自然な文章にならないようにしましょう。

注意点⑥ リライト後の検証

リライトが完了し記事を更新したら、一定期間後に必ず効果の検証をおこないます。効果が出ていない場合は、ライティング的に気を付けることをもう一度確認して対策をします。

プラスアルファでできる工夫

リライトの注意点の他に、リライトの効果を上げる工夫について紹介します。

記事の見やすさを追求することの重要性

検索順位はキーワードなどのテキストの内容の他に、UXが重視されています。理由は、SEO評価の中にUXの視点が含まれているからです。UXとは(ユーザーエクスペリエンス:User eXperiende)の略称で、「ユーザーが、ひとつの製品・サービスを通じて得られる体験」を意味します。ユーザーの体験を改善し、製品・サービスを向上させることが目的です。すなわち、ユーザーに対する「読みやすさ(理解しやすさ)」の提供が重要です。

具体的に実施できる工夫として、以下のようなものが挙げられます。

テキストを加飾する

特に伝えたいところには太線や赤線、またマーカーなどの加飾をしましょう。短時間で記事を読みたいユーザーの利便性を考慮して、加飾部分だけを見れば要点がわかるようにまとめます。

イラストの作成を行う

画像を使うときは無料素材を使用するより、オリジナルの画像を記事に使用したほうがよりユーザーに情報が伝わりやすくなります。そのため、できるだけ自分で撮った写真やオリジナルのイラストを使用した記事の作成をおすすめします。

内部リンクを設置する

内部リンクを設置することでユーザーの利便性が向上します。ユーザーにとって、1つの記事にびっしり書かれるより、補足事項や関連事項を内部リンクで補間したほうが読みやすくなります。また、カテゴリやパンくずリスト、ページネーションとして内部リンクを設置することでサイトの全体把握ができてWEBサイト内を移動しやすくなります。内部リンクを設置することでGoogleクローラーが巡回しやすくなり、ページの内容をより早く検索エンジンに伝えられます。

ヒートマップによるコンテンツの再配置

ヒートマップを活用して、ユーザーが良く見ている記事をサイトの上部に配置する方法があります。ヒートマップとはサーモグラフィのような温度が高いところが赤く表示されるように、サイト内でよく読まれる箇所が赤く表示されるツールです。赤く示された部分=重要コンテンツとしてサイト上部に配置します。

3つのリライト事例

当メディア「モノカク」において、記事をリライトをしたことによって検索順位を上げた事例を3つご紹介します。

事例① EATを考慮しリライトした事例

【製造業】海外進出する5つの方法・進出方法の選び方
Googleのアルゴリズムで少しずつEATの要素が重要視されていたのを考慮して、リード文に海外進出の実績がある専門家が監修した記事であることを記載しました。専門家が監修することで、専門性と権威性、信頼性を満たした記事にリライトした事例です。リライト前は「海外進出 方法」というキーワードで20位前後だった順位がリライト後に最高2位まで上がりました。

事例② 最新情報を反映し記事の鮮度を高めた事例

【2022年版】中国の製造業(中国製造2025・主要産業・進出している日本企業も調査) 
検索上位のページを分析したところ、上位のページは更新日付が最近のものが多く、情報鮮度が重要であることがわかりました。当記事では中国の製造業の付加価値や人件費の高騰に関する推移などを最新の情報に更新し中国製造業界で旬なネタである「中国製造2025」の内容を記載、タイトルに2022年を追加し、最新情報を掲載している記事あることをアピールました。逆に「中国の基本情報」についてはユーザーの求めている情報かどうか精査した結果、削除しました。「中国 製造業」のキーワードで30位前後でしたが、リライトによって最高順位1位を獲得しました。

事例③ ユーザーの検索意図に合わせたコンテンツを追加した事例

中小製造業が海外進出で失敗する理由・事例【2022年版】
リライト前は失敗理由を羅列しただけの内容でしたが、上位サイトでは失敗事例が多く紹介されていましたことからユーザーの検索意図として「事例を知りたい」というニーズが強いという仮説を立てました。コンテンツとして失敗事例を4選紹介した記事にリライトした結果、「海外進出 失敗」のキーワードで20位前後から最高順位4位を獲得しました。

まとめ

SEO記事のリライトは検索順位を上げることが目的ですが、根本にあるのはユーザーへの有益な情報の提供と利便性の向上です。検索順位30位以内の記事を目安に、3Cを考慮した対策キーワードの見直しや最新情報へのアップデート、E-A-Tを意識したリライトを行い。SEO対策をしていきましょう。

記事のリライトでお困りの際は、テクノポートへご相談ください。

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Webコンテンツ制作ガイド(種類、制作手順、事例を紹介)

テクノポートの徳山です。Webサイトの充実化を狙いWebコンテンツを作ろうと考え始めたものの、まだ具体的にどういったコンテンツを作るかまでは検討できていないケースがあると思います。

充実したWebコンテンツを作成する方法を知りたい方のために、Webコンテンツの種類や制作手順、そして活用方法について具体的な事例を含めて紹介していきます。

Webコンテンツの種類(目的別)

Webコンテンツとは、Webサイトに掲載されるテキスト、画像、動画などで構成され、ユーザーへ情報を分かりやすく伝えるために作成される情報のことです。

新規顧客獲得の観点から、Webコンテンツにはそれぞれ担うことができる役割(達成できる目的)があります。その役割とは次の3つです。

  1. 集客
  2. 訴求
  3. 新規リード獲得

新規顧客を獲得するためには、いずれかの役割を担うコンテンツだけでは足りません。それぞれの役割を把握して、それに合ったコンテンツを揃えたほうがWebコンテンツの効果は高くなります。それでは、役割別にコンテンツの種類を見ていきます。

「集客」コンテンツ

集客の段階では、お客様が探している商品やサービスの有益な情報を提供できるコンテンツを作成することで、まだ自社のことを知らないお客様を自社のWebサイトに誘導します。集客のために作成するコンテンツの種類は、テキストで作成する記事コンテンツと、データをイラストで表現したインフォグラフィック、製品の使い方などを動画にした動画コンテンツがあります。

ターゲットとなる潜在顧客は「とりあえず〇〇について知りたい」というような、今すぐに製品の購入を考えていない場合があります。このような顧客にリーチするためには、いきなり自社の製品についてコンテンツ化するのではなく、自社の存在を知ってもらうための会社概要や事業内容、製品やサービスに関する一般的な知識を記事化します。

例えば鋳物メーカーの場合、砂型やダイキャスト、ロストワックスなどの種類やメリットデメリット、鋳物不良の種類など、鋳物に関する知識を満足させるようなコンテンツにします。

それぞれの集客コンテンツの事例を紹介します。

記事コンテンツの事例:(ASTINAのコラム記事)

IoTのコンサルティング事業を運営するASTINAでは多数の技術コラムを掲載しています。IoTの知識に関する内容や導入事例を多数コラムに掲載することで、ユーザーがIoTを導入するメリットをイメージしやすいようなコンテンツになっています。

こちらのコンテンツはテクノポートがサポートし、SEO対策をして検索エンジンからのキーワード検索によるユーザーからのアクセス数を増やし集客につなげています。
ASTINAのSEO記事

インフォグラフィック

インフォグラフィックとはイラストや図表などを用いて情報やデータをわかりやすく伝える手法です。視覚は文字よりも6万倍速く処理されるといわれていますが、インフォグラフィックはその効果を活用したものです。直感的に情報が伝わり、文章だと理解が難しい内容も視覚的だと理解されやすくなります。

SNSの拡散や他Webページでの引用など、シェアされやすく、情報が広まり集客しやすいのが特徴です。テキストだけでは読むのが難しい内容は、イラスト化してユーザーの印象に残るコンテンツにしましょう。

インフォグラフィックの事例を2点紹介します。

京セラ

会社の事業内容を動画で紹介しているコンテンツです。動画は全てインフォグラフィックを使用しています。

経済産業省
経産省のインフォグラフィック

鉄鋼業や流通業など、さまざまな業界の統計データをインフォグラフィックでまとめています。

動画コンテンツ

データ通信の高速化で負担なく動画が閲覧できるようになったことや、スパートフォンの普及で動画を閲覧する機会が増えてきました。

そのため、動画コンテンツをサイトに挿入することで、動画検索を行うユーザーからの集客を狙う企業が増えてきました。Youtubeに投稿することによって、検索されるプラットフォームが増えるため、サイトへのアクセス数増加が期待できます。

ただし、全て動画コンテンツに変えるのではなく、記事コンテンツを充実させた上で、製品の使い方、製品の外観など、文章での説明が難しい場合に動画を活用するようにしましょう。

動画コンテンツの事例を紹介します。

アルビテクノロジー

アルビテクノロジーの動画工作機械、CAMを取り扱う商社のアルビテクノロジーは、サイトの背景動画やCAMの使用例を動画として掲載することで、魅力のあるサイトを構成しています。

「訴求」コンテンツ

訴求とは消費者に買う気を起こすよう訴えることです。自社Webサイトの存在を知ってもらったお客様に商品やサービスをアピールするコンテンツを準備します。ここでは製品を導入する事例や他社との差別化など、集客コンテンツと比較してより信頼性のある情報を提供する必要があります。

導入事例(事例:i Smart Technologies)

i Smart TechnologiesはIoTによる業務改善のコンサルティングを行っています。検査工程や製造工程の工数低減に関する事例が多数紹介されており、同じ課題を持ったユーザーに対して、IoTを活用した後の効果をイメージしてもらえるコンテンツになっています。
i Smart Technologiesの導入事例

製品や技術の強みを伝えるコンテンツ(事例:長野サンコー)

深絞りプレス加工を得意とする長野サンコーでは、既存のプレス加工機だけでは製造できない製品も製作できるように専用機を開発するなど、自社の強みをアピールしています。また、加工事例では加工形状が3Dモデルで確認でき、製品の完成イメージがわかりやすくなっています。
長野サンコーの強み

会社の信用力を上げるためのコンテンツ(事例:岸本工業)

岸本工業はプラスチックの精密加工を扱うメーカーです。会社の沿革や、得意とする精密板加工をストーリーにして文章化することで他の企業にはない、信用力が上がるコンテンツに仕上げています。
岸本工業のあゆみ

「新規リード獲得」コンテンツ

リードとは連絡先がわかる見込み顧客のことです。訴求コンテンツでユーザーに興味を持ってもらっても、ユーザーの連絡先が分からなければ、購買を決めるまでの継続的なアプローチが難しくなります。連絡先を入手し、こちらから定期的にアプローチできるようにするのが、新規リード獲得コンテンツの役割です。

カタログやパンフレット(事例:キーエンス)

キーエンスはFAに使用するセンサーを主に、さまざまな自社製品の機器を取り扱っているメーカーです。カタログやパンフレットの数が豊富で、Webサイトからダウンロードできます。ダウンロードの際にメールアドレスを入力することで新規リード獲得につなげています。

ユーザーがダウンロードした資料が特定できるので、ユーザーが何に困っていてどんな情報がほしいのか把握でき、効果的にアプローチできます。新規リードを獲得した後は定期的なメールマガジンの送信やパンフレットの郵送などで顧客とのつながりを意識させています。
キーエンスのホワイトペーパー

ホワイトペーパー(事例:ローム(TechWeb)

半導体メーカーのロームは、自社サイトの中に技術情報サイト「TechWeb」を運営しています。こちらのサイトではEMCの基礎やノイズ対策の基礎、インバータ部品の設計手法など、電子機器に関する技術情報についてまとめたPDFファイルのダウンロードが可能です。

同製品の導入を考えているが、まだその分野で勉強中のユーザーにとって、ダウンロードしたくなるようなコンテンツを制作しています。
ロームのホワイトペーパー

リサーチレポート

リサーチレポートは市場調査の結果をまとめたものです。リサーチ会社に依頼するので調査費は高くなりますが、信頼性が高く、ユーザーが個人情報を入力してまで欲しくなる有益なコンテンツです。

こちらもホワイトペーパー同様、PDFをサイトに掲載することで、リード獲得につなげることができるでしょう。リサーチレポートを使用している製造業の事例があまりないため、今後活用していくことで競合他社に対する新規リードへのリーチに差をつけることができます。

Webコンテンツ制作の手順

Webコンテンツの役割と種類について説明してきましたが、ここからWebコンテンツ制作の手順について説明します。

キーワードリサーチを行う

まず、自社の強みを分析し、顧客の検索意図をできるだけ絞って、キーワードを決めます。例えば「金型」だけではいろんな検索意図が想定され、競合サイト数が多くなります。検索上位を狙うのが厳しくなるだけではなく、検索上位に上がったとしても自社のターゲットに結びつかない可能性があります。「金型 射出成型 高精度」などもう少し具体的なキーワードを使用して自社の強みを求めているユーザーのアクセスを狙います。

一方、キーワードを限定しすぎると、検索需要が少なくなりサイトのアクセス数を稼ぐことができず、新規リード獲得が難しくなります。そこでGoogleが提供しているキーワードプランナーで検索需要を調べ、ある程度の検索需要が見込めるキーワードを選定していきます。検索需要の目安ですが、中小企業であれば100件以上あれば十分だと考えています。

キーワードの選定についてはこちらの記事を参考にしてください。

ターゲットリサーチを行う

狙いのキーワードで検索上位に掲載されているサイトから、どのようなターゲットに向けてコンテンツを制作しているか調べましょう。そのターゲットが自社の強みから導き出したターゲットと合致していれば、競合サイトのコンテンツがどのように作成されているか確認します。

金型の加工メーカーを探しているユーザーを想定した場合を例に紹介します。まだ金型のことをあまり知らないが金型の導入を検討しなければいけないユーザーをターゲットとする場合は、「金型とは」から始まる記事が記載されているのが理想です。

原価低減を検討しているユーザーをターゲットとする場合は、金型の導入による原価低減の効果を紹介した記事が記載されているなど、ターゲットの検索意図を満足する記事がどのように作成されているかチェックします。

コンテンツの構成を作成する

こちらも、検索上位に掲載されているサイトを参考にしながら、自社の強みがわかるようなサイトの構成にします。トップページは背景を動画にするなど、自社の強みが一目でわかるようなページにすると新規訪問者の認知度が広がりソーシャルメディアでの拡散につながりやすくなります。

次に、ターゲットが求めるコンテンツにたどり着きやすい導線の構成にします。例えば、これから製品開発を担当するが、部品の知識があまりない若手設計者については、技術コラム記事、○○加工方法のメリットデメリットなどの比較記事、ホワイトペーパーまでの導線を最適にします。

また、ある程度製品・加工技術の知識があり、購入したい製品が大体決めている生産技術担当者については、導入事例、製品仕様、カタログまでの導線を最適にします。このようにターゲットによって優先となるコンテンツの導線を考えていきます。

コンテンツを作成する

ここからいよいよコンテンツの作成に取り掛かるのですが、記事コンテンツについては1ページで1つの課題が解決するように書きます。読み手を引き付けるために課題と結論を先に書いて詳細を説明する記事にしましょう。

コンテンツを作成した後はユーザー目線で読み返します。ユーザーがどんな悩みを抱えているのか、悩みを解決するような記事になっているか、読みにくくページを離脱されてしまわないか、という視点でチェックしていきます。画像や動画で説明したほうがわかりやすい箇所は適宜挿入します。

Webコンテンツ制作後の活用方法

作成したコンテンツの活用方法について説明します。

集客コンテンツの活用方法

記事コンテンツ

記事コンテンツを作成して公開した後は、ターゲットキーワードで検索して表示されるかどうかチェックします。良いコンテンツを作っても検索して表示されない場合は、検索エンジンに認識(インデックス)されていない可能性があります。

Googleクローラーが、巡回して取得したコンテンツからキーワードを自動抽出し、検索インデックスに登録すると検索ができるようになります。Titleタグ、metaタグや見出し(hタグ)などのHTMLタグにターゲットキーワードが入っているかどうか、もう一度見直します。

また、検索して表示されるようになっても、検索上位に上がらない場合は、定期的に記事のリライトを行いコンテンツの内容を見直します。

リライトの方法は下記の記事を参考にしてください。

インフォグラフィック

インフォグラフィックは画像検索からの流入も見込めますが、基本的にはそれほど画像検索の頻度が多くないと思われるため、ニュースリリースやソーシャルメディアの活用などと併用します。情報がわかりやすくまとめられている画像は、ユーザーがスクロールを止めてじっくり見てくれるため、ページを離脱するまでの時間が長くなります。ユーザーに魅力をもたせるコンテンツとして有効活用しましょう。

動画コンテンツ

動画コンテンツは関連性の高いWebページに埋め込むことにより、テキスト、動画検索ともに検索エンジンの評価を高めることができます。Youtebeからの流入を図るために、動画のアップはYoutubeで行い、Webページで読み込みする形式がおすすめです。

動画コンテンツの活用方法については、こちらの記事を参考にしてください。

訴求コンテンツの活用方法

訴求コンテンツの役割はWebサイトに訪れたユーザーの購買意欲を高め、問い合わせ率を高めることです。集客コンテンツでサイトにランディングしたユーザーに対し、次に見てもらうコンテンツとして、訴求コンテンツとなる導入事例などへの導線を多く設置しましょう。

新規リード獲得コンテンツの活用方法

情報収集段階にいるユーザーは、購入が決まるまでのリードタイムが長く問い合わせにつながる可能性が低い傾向にあります。そこで、新規リード獲得コンテンツを活用して情報収集段階のユーザーの問い合わせ率を少しでも高め、ユーザーとの接点を高めていきます。

商品やサービスを検索するユーザーの検索意図は購買フロー(図1)によって異なります。情報収集段階ではノウハウ系のホワイトペーパーの提供が有効で、購入検討段階では製品の用途や種類といった製品の詳しい情報を必要としています。購入比較段階では他社と差別化できる情報を提供することで、購入決定段階につなげることができます。購買フローにおける各段階のユーザーを想定して、それにあったコンテンツを準備できるとよいでしょう。

購買フロー図1.購買フロー

まとめ

Webコンテンツの種類と制作手順、活用方法について事例を含めて紹介しました。集客から新規リードの獲得まで顧客の求める情報を分析し、各Webコンテンツを拡充させていくことがコンテンツマーケティングの成功につながります。テクノポートではWebコンテンツの作成をサポートしています。Webコンテンツの作成にお困りの場合はテクノポートにご相談ください。

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技術ライティング/企業コンテンツにおける用字用語の重要性~記者ハンドブックを活用しよう

テクノポート、技術ライティング事業部の佐々木です。2022年3月、『記者ハンドブック 新聞用字用語集 第14版』(共同通信社、以下記者ハンドブック)が発売されました。共同通信社は、NHKや全国の新聞社が共同で設立した通信社で、放送局や新聞社に記事を配信しています。この記者ハンドブックは、その通信社の記者向けに、記事の書き方や、表記上のルールなどをまとめたものです。初版は1956年の発行と長い歴史があり、報道機関だけでなく、広く一般の人に読まれる文章を書く人々の参考書の定番といえる存在です。自社のWebサイトやオウンドメディアのライティングに関わる方は、6年ぶりに改訂されたこの記者ハンドブックを入手して、1度は通読してほしいと思います。特に、用字用語の表記をまとめた用字用語集のパートは、「こんなときはどう書いたらいいんだろう」と迷ったときの頼れるツールとしてとても役立ちます。

今回は記者ハンドブックを題材に、コンテンツの表記統一の重要性について説明します。

コンテンツの表記や用字用語に気をつけることの意味

インターネットの普及は、私たちが目にする文章の量を圧倒的に増やしました。最近は動画も増えてきていますが、SNSの書き込みやつぶやき、ブログ、メールマガジン、Webメディアなど、コンテンツの中心は文章ベースです。個人が発信するものはさておき、企業のWebサイトに掲載されている文章や、オウンドメディアのコンテンツを読んでいて、誤字や言葉の間違った使い方、表記の揺れを不快だと思った経験はありませんか? 「雰囲気」を「ふいんき」と書いていたり「~ざるを得ない」が「~ざる負えない」と書いていたりするのを目にすると、単なる表記の間違いだけでなく、なんだかそのコンテンツが全部間違っているんじゃないかと思われてしまうかもしれません。

私がWebニュースメディアの編集部にいたとき、読者からの声の中に「誤字や間違った表現が多い。これだからWebは信用できない」というものがありました。そのWebニュースメディアの場合、記者が書いたものをデスクと呼ばれるまとめ役がチェックする程度で、書籍や新聞記事のように、文字や文章のチェックを専門に行う校正を通すことはありませんでした。きっとその読者の方は、校正が入ってきちんと整理、統一された新聞などの文章に慣れていて、そのように感じられたのでしょう。

文章自体が間違っていたら、読み手に正しく内容を伝えることはできないのはもちろんですが、用字用語がぶれていたり一部の表現が間違っていたりしただけでも、読み手の信頼感を失わせるには十分です。例えば、1つのコンテンツの中に「センサ」と「センサー」が混在しているだけでも、そのコンテンツの内容やそれを掲載しているWebサイト全体に不信感を持つ人はいるのです。

記者ハンドブックの使い方(用字用語事例)

先ほどの「センサ」と「センサー」のような用語表記の揺れは、文章チェックツールなどですぐ見つけることができますが、表現の揺れや使い分けの間違いとなるとそう簡単にはいきません。以下の表現の使い分けに注意していますか? こうした表記の使い分けについて記者ハンドブックの用字用語集の項目に辞典風にまとめられています。

「荒い」と「粗い」

「荒い」は、勢いが激しい状態、乱暴、乱れを表現する場合に使います。「荒療治」「荒技(あらわざ)」「金遣いが荒い」など。
「粗い」は、精や密の対語で、大ざっぱ、粗雑であること。「網の目が粗い」「粗削り」「粗見積もり」など。

「お勧め」と「お奨め」

「お勧め」はある行為を促す意味で使う。「読書を勧める」
「お奨め」は人や事物を推薦する意味で使う。「良書を薦める」

このような例は他にも、「押さえる」と「抑える」、「変える」と「代える」と「換える」と「替える」、「掛ける」と「架ける」と「懸ける」、「止める」と「留める」、「収束」と「終息」と「集束」などたくさんあります。同じ字でも場合によって送り仮名の有無を変える「並」と「並み」といったものもあります。

また、いわゆる「カタカナ語」(外国の地名含む)の標準的表記や、注意すべき社名、登録商標の言い換えについても載っています。「インターフェース」「チューンアップ」、「富士フイルム」(×富士フィルム)、「キヤノン」(×キャノン)、「ロボットスーツ」→「パワードスーツ」、「テフロン」→「フッ素樹脂」などこれもかなりたくさんあります。とはいえ、技術ライティングという視点で見ると、記者ハンドブックのカタカナ語の表記は、一般的ではあっても、ものづくり業界の標準やエンジニアが使う言葉とは違うことも少なくありません。そのようなときは自社コンテンツ用に独自の用字用語集を作るとよいでしょう。

記者ハンドブックの使い方(書き方)

記者ハンドブックには、表記や表現使い分けについてだけでなく、分かりやすい記事の書き方にも多くの項目が割かれています。「」や()が入った文章での句読点の打ち方や、・(中点)ほか符号や記号の使い方も、一度は目を通しておくとよいでしょう。しかし、企業コンテンツのライティングをする上で、記者ハンドブックの項目の中で私が最も重要だと思っているのが、差別語や不快語の項目です。ここには、使用に注意すべき不適切表現について書かれています。今回の版(記者ハンドブック 第14版)から加わった、「ジェンダー平等への配慮」という項目と併せて、コンテンツを作る上で欠かせない考え方や表記の例が書かれています。女性や男性をことさらに強調したり特別扱いしたりする表現は、かつて多く使われていたこともあり、無自覚に書いてしまうこともあるかもしれません。しかし、そのような表現、文章のあるコンテンツは、いまや、企業イメージを傷つけるだけでなく、場合によってはいわゆる炎上につながる可能性もあるということに、常に留意する必要があります。

まとめ

記者ハンドブックはさまざまなコンテンツを作る上で、広い分野で参考にされている理由の一端がお分かりいただけたかと思います。テキストコンテンツ作成に関わっていて、もしこれまで記者ハンドブックに目を通したことがなかったら、今回の新版発売を機に、ぜひ手に取って読むことをお勧めします。気になるところを拾い読みするだけでも、きっと役に立つことがたくさん得られると思います。言葉の使われ方(表記)は徐々に変わっていくものなので、旧版なら持っているという方も買い換えをお勧めします。

技術ライティング事業紹介

テクノポートでは、製造業の現場経験や工業に関しての知見を持つライターによる技術系企業のためのコンテンツ制作サービスを展開しています。

専門的な内容も含めて技術を正しく理解し、製造業のターゲットにきちんと伝わるコンテンツを制作できることが、他のコンテンツ作成サービスにはないテクノポートの技術ライティング事業の強みです。デジタルマーケティングのノウハウと合わせ、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングを支援します。

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製造業がホワイトペーパーをマーケティングに活用する方法

こんにちは、製造業系ライターのよどはらです。ホワイトペーパーとは、自社製品の技術情報などが記載されている資料で、マーケティングに活用できます。

今回は、製造業向けのホワイトペーパーの活用方法について解説します。ホワイトペーパーをうまく使用し、是非、顧客獲得に繋げて下さい。

ホワイトペーパーとは

まず「ホワイトペーパーとは何か」「どのような目的で活用されるのか」を解説します。

ホワイトペーパーとは何か?

ホワイトペーパーとは、自社の製品やサービスに関する技術情報など、読者に有益な情報を提供する資料のことです。元は白書(white paper)という、政府や公的機関が発行する調査報告書を意味していましたが、そこから派生してマーケティング業界で使われるようになりました。

現在は主にBtoBマーケティングにおいて、企業がリード※獲得のために提供するダウンロード資料を指すことが多いようです。

※リードとは、名前、所属、連絡先が明らかになっている、将来的に自社の顧客になり得る「見込み客」の情報のことです。

ホワイトペーパーの目的

ホワイトペーパーの目的としては、以下のようなものがあります。

  • リードを獲得すること
  • リードに対してナーチャリングをすること

リードを獲得すること

ホワイトペーパーの代表的な目的はリードの獲得です。一般にホワイトペーパーをダウンロードするには、ユーザーの個人情報(名前や住所、メールアドレス)を入力する必要があります。

自社のホームページで製品やサービスを調べているユーザーは、元々何らかの興味を持っています。そのため、興味を引くようなホワイトペーパーがあれば、個人情報を入力する手間があってもダウンロードしてくれる人は多いでしょう。

つまりホワイトペーパーを活用することで、自社商材に興味を持つ人の情報を効率よく集められるわけです。

リードに対してナーチャリングをすること

ホワイトペーパーには、リードに対してナーチャリング(育成)をして、その人たちの購買意欲を高める目的もあります。

ホワイトペーパーによってリードを得られたら、メルマガやSNSなどを利用して、各種マーケティング施策を行えるようになります。メルマガの送付時にホワイトペーパーも配布することで、顧客との関係が深まり受注率が高まるでしょう。

また近年は、ユーザーがWebサイトやSNSを通じて能動的に情報を集める傾向にあるので、従来のプッシュ型の営業は効果が薄くなっているようです。そのためホワイトペーパーをはじめとする、潜在的なニーズを持ったリードをナーチャリングしていく手法が重要になっています。

ホワイトペーパーの種類

では、リードの獲得や育成の目的を達成するには、どのようなホワイトペーパーを用意すればいいのでしょうか? ここでは、その種類について解説します。

業界解説、用語集

近年は多くの企業が変革を迫られているので、最新のトレンドについてまとめられた、業界解説用の資料は有効です。業界のトレンドに自社製品をうまく絡めれば、製品やサービス導入の訴求もできます。

用語集は、業界でよく使われる用語の意味をまとめた資料で、製造業の情報を集めているユーザーにアプローチしたい場合などに役立ちます。ターゲットとなるユーザーは、これから業界知識を学んでいく状態だと予想されるため、初心者向けの易しい解説が望ましいです。

導入事例集

導入事例集には「製品やサービスを導入した同業他社が、どのような結果を得られたか」といった内容が記載されています。たとえば「NC工作機械を導入した加工業者では、生産効率がどのくらい改善したか」といったことです。

実際に導入してみてどう変わったかは、導入を検討する上で知っておきたい情報なのでダウンロードされやすいでしょう。しかし、導入企業への取材や実社名入りの掲載許可など、手間がかかるのがデメリットです。

カタログ情報

カタログは自社の製品やサービスをまとめた資料です。全体の概要や各製品の写真、特徴、型式、金額などが記載されています。

本来は営業資料として使われていましたが、最近はホワイトペーパーとしての公開もされています。導入を検討しているユーザーのために、常に最新の情報を反映しておくのがポイントです。

その他

他の種類としては、自社が開催するセミナーや展示会のレポートなどがあります。これは、セミナーや展示会で利用した資料をホワイトペーパーにしたもので、参加するかどうか迷っている人に参加を促せます。セミナーで使った資料よりも内容を充実させておくといいでしょう。

なお、製造業が活用しているホワイトペーパーの実例を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ホワイトペーパーをうまく掲載している製造業5選

ホワイトペーパーを配置する箇所

ホワイトペーパーを配置する箇所は、自社のWebサイトやランディングページなどが挙げられます。ここに資料請求のフォームを配置して、自由にダウンロードできるようにすれば、リード獲得につながります。

また、リードナーチャリングが目的の場合は、メルマガなどを送付する際にホワイトペーパーを添付するのも有効です。ユーザーが求めていそうなホワイトペーパーを一緒に送ることで、自社製品・サービスへの購買意欲を高められます。

ホワイトペーパーの作り方

ホワイトペーパーの作成は、自社で内製、または外注といった2通りのやり方があります。自社で作る場合、コストを抑えられたり細かい調整もできたりするので、基本的には内製化がおすすめです(※ホワイトペーパーの作り方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください)。

しかし以下のような状況に当てはまるなら、外注化を検討するといいでしょう。

  • 社内にホワイトペーパーを作成するノウハウがない
  • ノウハウはあるが、作成に割ける費用やリソースがない
  • 多少のノウハウはあるが、完成度に不安を感じる

なお、ホワイトペーパーの外注化を検討している方は、テクノポートの技術ライティングサービスがおすすめです。製造業を中心とする企業において1,000以上のメディアを構築してきた実績があり、最適なホワイトペーパーの企画・提案を行います。まずはお気軽にお問い合わせください。

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技術ライティングを外注するときに気をつけること~5W1Hをはっきり伝えよう

テクノポート、技術ライティング事業部の佐々木です。前回は自分でライティングをする人に向けて、技術を伝えるために気をつけることやポイントを書きました。しかし、さまざまな理由から、自分ではなく社内の他の人やクラウドソーシングサービス、コンテンツ作成サービスなどに、ライティングを依頼する人も多いでしょう。今回は、ライティングを依頼する際に気をつけるといいことについてお伝えします。

ちゃんと伝わらなければちゃんとしたものは仕上がってこない

「自社サイトにオリジナルコンテンツを載せたいが、自分では文章を書くことになれていないから外注したい」「自分で書いていたが、思ったより大変なので次は外注したい」と考える担当者さんがまず調べるのは、クラウドソーシングサービスでしょうか。あるいはコンテンツ制作サービスを提供している会社にお願いすることもあるでしょう。

しかしながら、そうしてアウトソーシングによって上がってきたコンテンツを見てみたら思っていたものと全然違う、という経験がある担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。コンテンツをアウトソーシングする際には、書いてほしいことが書き手にきちんと伝わることが大事です。自分でライティングをするなら書きながら集めていけばいい資料やデータでも、アウトソーシングなら依頼するときにそろえておかなくてはなりません。自分でライティングをするよりもちゃんとした準備が必要です。またそうして準備する資料は、その内容が外部の書き手に間違いなく伝わるものでなくてはなりません。

これがうまくできないと、書き手の理解度や解釈によってはできあがったコンテンツに満足できず、何度も修正を繰り返すことになったり、別の書き手にお願いしなくてはならなくなったりします。

どうすれば書き手にうまく伝わるか

小学校の国語の時間に「5W1H」について教わったことはありませんか。5W1Hとは、文章(特に誰かに説明する文章)を書く際のポイントです。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれが)
  • What(なにを)
  • Why(なぜ、どうして)
  • How(どのように)

これはそのまま、コンテンツ作成のポイントにもなります。例えば新製品についての紹介や、事例などのコンテンツを作る場合を想像してみるとお分かりいただけると思います。

技術に関するコンテンツの場合は、そうした資料が、社外の人にも通じる言葉になっているかも大事です。どんな業種にも言えることではありますが、製造業の中でだけ通じる専門用語や、その会社内でだけ通じる単語では、いくら丁寧に書かれていても、書き手が理解できない可能性があります。結果として間違った表記になったり、その部分のコンテンツを書いてもらえなかったりします。書き手は通常、自分が理解できないことは書けない(書かない)のです。

そうはいっても、専門用語を使わずに説明するのは難しい場合もあるでしょう。そんなときは、専門用語に注釈をつけたり、文章だけでなく図版を入れたりすることを考えましょう。そうしてつけた注釈は、他のコンテンツを依頼するときにも使えますし、分かりやすい図版は、書き手に説明するためだけでなく、書いてもらうコンテンツのなかでも使えるので、無駄にはなりません。適切な説明に適切な図版が加わると、読み手の理解度はぐっと高まります。

まとめ

自分でライティングをする場合でもアウトソーシングする場合でも、準備すべきものはほとんど変わりません。「コンテンツを書く」部分を自分がやるか他の人がやるかということなので当然と言えば当然ですね。きちんと内容が伝わる資料やデータを用意すれば、アウトソーシングでできあがったコンテンツが思ったものと違う、という事態は避けられるでしょうし、書き手が内容をよく理解できることでコンテンツの仕上がりはよりよいものになるでしょう。

うちの製品や技術の説明を分かりやすく説明すること自体が難しい、そのための時間がない場合は、業界や技術に詳しい書き手にライティングを依頼することで、手間をいくらか省略できます。

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技術系ライターによる製造業のためのコンテンツ制作支援

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技術を伝えるためのライティング~構成を考え論理的に伝えることを意識しよう

初めまして。テクノポート、技術ライティング事業部の佐々木です。テクノポートに加わる前は主にIT/技術系のフリーランスライター、さらにそれ以前はIT系のWebメディアで編集者をしていました。この記事では、事例記事やホワイトペーパーの執筆・編集に携わってきた経験から、技術を伝えるためのライティングについてお伝えします。

Keyboard Image

1.構成(記事の組み立て)はしっかりと

技術を伝えるための文章に限ったことではありませんが、誰かに事柄を伝えるための文章で大事なことは、伝えたい方に最後まで読んでもらうことです。技術系の文章の場合は、技術や製品、サービスなどを探している方が読むことが多いと考えられます。そうした人に最後まで離脱せずに読んでもらうためには、納得しながら読み進めてもらうことが基本だと思います。そこで重要なのが読者の理解を意識した文章構成です。

2.記事構成の考え方

自社の技術を伝える記事(ホワイトペーパー)の構成の一例を考えてみます。本来の順序としては、その記事を誰に伝えたいのか、どういう読者か、というところから考えるべきですが、ここでは”自社に課題を抱えていて、それを解決する技術を探している(技術が分かる)方”と想定します。

【タイトル】

読者に最もアピールしたいことを簡潔に書きます。伝えたいことがいくつもあったとしても詰め込みすぎないほうが印象に残ります。誰に何を伝えたいかを吟味しましょう。

【リード(本文に含める場合もあります)】

導入として市場の背景や、課題に触れるなど、想定する読者の共感を得られるような内容を書きましょう。

【本文】

市場背景や想定読者が抱えているだろう困りごと/課題から書きましょう。リードで取り上げている場合は、リードよりも詳しく丁寧に伝えます。ここで書く困りごと/課題は記事で紹介する技術で解決できるものという前提です。

冒頭に書いた困りごと/課題を解決する方法/手段(技術、製品、サービス)について書きます。いきなり「弊社のこの技術で解決できます」とするのではなく、自社以外の一般的なものも含めていくつかの選択肢があることを示し、それぞれの内容やメリットデメリットを説明した上で、弊社の技術なら解決できますという形のほうが納得されやすいでしょう。ただし、自社技術の優位性を説明するために、他社技術をあからさまにおとしめるような記述は避けましょう。

解決する方法や手段についての文章は、読者に「そのとおりだな」と納得してもらわなければなりません。そのためには強引な我田引水は避け、論理的な説明を心がけてください。ある前提条件の下で優位性があるという場合もあると思いますが、それはきちんと説明しましょう。その上で、その技術の採用事例を付け加えるのも効果的です。

3.まとめ

ご紹介した構成はあくまでも一例です。

市場背景や課題の説明→解決の選択肢→自社技術紹介→優位性や事例の紹介という流れはオーソドックスなものですが、文章のうまい下手ではなく、論理の破綻なく書けていれば納得しながら最後まで読み進めてもらえるでしょう。その上で、文章による説明を補強する資料(表、図版など)を加えれば、読者により伝わる記事になります。

4.技術ライティング事業紹介

テクノポートでは、製造業の現場経験や工業に関しての知見を持つライターによる技術系企業のためのコンテンツ制作サービスを展開しています。

専門的な内容も含めて技術を正しく理解し、製造業のターゲットにきちんと伝わるコンテンツを制作できることが、他のコンテンツ作成サービスにはないテクノポートの技術ライティング事業の強みです。デジタルマーケティングのノウハウと合わせ、新規顧客獲得や技術の用途開発を目的としたWebマーケティングを支援します。

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製造業のエンジニアがライターを副業にする3つのメリット

元メカエンジニアの工業製造業系ライターの馬場です。製造業に関連する気になるニュース、製品、技術などの他、技術ライティングについて取り上げていきます。

今回は「製造業のエンジニアがライターを副業にする3つのメリット」です。

製造業のエンジニアはライターを副業にするといい

在宅勤務が推奨され、製造業においても対応が求められています。実際、加工を行う現場では、機械を動かさなければ製造はできないので、在宅勤務はほぼ不可能と言わざるを得ない状況です。しかし、設計などのデジタル化が進んだ部署では、在宅、リモートワークは徐々に進みつつあります。

それに伴い、技術部門の副業解禁もニュースを賑わせています。日本の企業は、明確には禁止としていませんでしたが、長年副業を認めていませんでした。近年、働き方の多様化や、様々な事情により、それが大きく変わりました。製造業においても、事務系の仕事から、最近では技術系の仕事を行う人まで、副業として別の仕事を持つことが珍しいことではなくなりました。

製造業系のエンジニアにオススメできる副業として、ライター業があります。ライターとして自分の持てる知識や、技術、経験を文書化するということには、様々なメリットがあります。

製造業のエンジニアがライターを副業にする3つのメリット

製造業のエンジニアがライターを副業とする3つのメリットを挙げます。

副業として収入が得られる

当たり前ですが、副業としてのライターなので、個人ブログで情報発信するのとは異なり、原稿料が発生して収入が得られます。自らの知識や技術、経験は、製品として世に出す以外にも、文書として目に見えるものにすることで価値が生まれます。ブログでは価値を利益に換えることは難しいですが、ライターとして依頼を受けて書くものには対価が発生します。もちろん、依頼されて書く文書なので、掲載されるメディアの求める内容や、その文章を利用する会社の希望に合った文書でなければいけません。クオリティも相応のものを求められます。そもそも、ライティングを依頼してくれる顧客を探す必要があります。簡単に即収入になるというわけにはいきません。

しかし、ライター業は場所を選びません。外に出ての取材を行うようなライターは別ですが、書くこと自体は在宅でもできます。ライティングを行う時間もある程度融通が利きます。最近はインタビュー取材でもリモートで行うものが増えました。

昨今の状況もあり、製造業もデジタルマーケティングの活用が急速に進んでいます。そのため、製造業からのライティングの依頼は増加傾向にあります。増加はしていますが、対応できる製造業の知見のあるライターはあまり多くありません。また、製造業の経験者でライターという人はまだ非常に少なく、その知識、技術、経験を文書化する技術は大変貴重です。非常に有望な市場といえます。

自分の技術に対する理解が深まる、知識の幅が広がる

人に勉強を教えたら、自分の頭の中にある内容がより明確になり理解が深まった。誰かに勉強を教えたことがある人は、こんなことを経験したことがないでしょうか? 読んで理解しやすい文書を書くことは、自分の頭の中で綺麗に整理できていなければできません。理解していると思っていたが、いざ書き始めると何が言いたいのかわからない文章になる。それは、整理が出来ていない状態で外に出しているので、繋がり、流れがなくバラバラになっているからです。それを文字としてもう一度頭にとりこみ、繋げていくことで整理されていきます。書くことを重ねることで、感覚的に身についていたものが整理され、自分の技術に対する理解が深まっていきます。

また、自分の技術範囲以外の分野のことを書いていけば、色々調べながら書くことになるので、その技術に対しての知識が増えます。全く部門外でも、製造業のエンジニアであれば、物理、化学、力学などの基本的な知識は持っているものです。ベースがあるので、新しい技術的知識に関しても比較的早く理解できます。

文書化の技術を身に着けることで顧客からの信頼が高まる

自分の知識や技術を文書化することは通常の業務でも行う機会はあります。仕様書や説明書を書く。製品説明用の資料を作成する。論文や学会発表資料を作成するというのもあるかもしれません。エンジニアでも文書を書く機会はそれなりにあります。

それらの業務で書く文書は、顧客や社外に向けてのものがかなりあります。それが読みづらく、難解で理解できないような文書だったら、あなたはその会社と取引したいと思うでしょうか?エンジニアは図面だけ書いていればいいなんてことはありません。文書作成も重要な業務です。そのスキルアップの為にも、文書を書く技術を持ち、ライターを副業としていくことは多くのメリットがあります。

技術系ライティングサービスをはじめました

モノカクを運営するテクノポート株式会社では、デジタルマーケティングを推進する技術系企業に特化した「技術系ライティングサービス」を開始しました。デジタルマーケティングの成果はコンテンツのクオリティによって大きく変わります。

テクノポートでは製造業を中心とした技術系企業専門のコンテンツ制作により、技術の可能性を無限に広げます。

技術系ライターのためのオンラインサロンを開設しました

テクノポートの徳山です。2020年の4月から技術系企業のためのコンテンツ制作サービス「技術ライティング事業」を開始し、様々な企業からお引き合いをいただいております。当事業では次なる展開として、更なるサービスのレベルアップを図るため、技術系ライターの育成・交流を目的としたオンラインサロン「技術ライティングサロン」を開設いたしました。今回は、当サロン開設の背景や目的についてご紹介させていただきます。

※「オンラインサロン」についてよく知らないという方は下記の記事をご参照下さい。

「技術ライティングサロン」とは

技術ライティングサロンは、技術系ライターの育成と交流を目的としたオンラインサロンです。技術系ライターとは、製造業での従事経験を持ち、ライターとしても数多くの執筆実績を持っているライターのことを言い、技術ライティング事業では、弊社が認定した技術系ライターがコンテンツ執筆を担当しております。

当サロンは、技術ライティングスキルを磨く場を提供することで、技術系ライターとして活躍できる人材を育成し、増やしていくことを目的に活動を行っていきます。下記はオンラインサロンの全体的なイメージです。

技術ライターのためのオンラインサロン

技術ライティングサロンを開設した背景

技術ライティング事業を立ち上げた背景とも重なりますが、昨今デジタルマーケティングに取り組む技術系企業(特にBtoB製造業)が急増し、それに伴い、技術コンテンツの制作需要が一気に高まっています。技術コンテンツとは具体的に、Webサイト用コンテンツ(技術解説記事や技術者インタビュー記事)、メールマガジンの原稿、Webダウンロード用のホワイトペーパーなどがあります。

それに対し、技術系ライターが不足していて、このままでは需要を賄いきれなくなると考えており、次世代の技術系ライターを発掘し育成する必要に迫られています。ライティング業務は簡単に始められることもあり、ライター人口は急増していますが、技術を理解する理系的能力と、クオリティの高い文章を書き上げる文系的能力を兼ね揃える人材は稀です。

また、技術系企業の場合、専門分野が多岐にわたるため、その分野で従事したことのある経験が最重要視されます。そのため、様々な分野に対応できるようにしていきたいと考え、当サロンを立ち上げることを決意いたしました。

会員種別

会員種別として、既にプロライターとして活躍されている方向けの「プロライター会員」と、これから技術系ライターを目指す「スタートアップライター会員」があります。ご自身の目的に合わせてご参加いただくことができますが、プロライター会員への加入は審査制となっておりますので、ご了承ください。審査基準はこちらをご覧下さい。

各会員の参加メリットは下記のとおりです。

プロライター会員のメリット

コミュニティを通じ、プロライター会員同士のネットワークを築くことで、仕事の幅を広がります。他ライターから紹介された仕事を請負ったり、編集や取材など、新たなスキルを身に付けることで仕事の領域を広げることができます。

また、弊社が運営する技術ライティング事業を通じて仕事の獲得が期待できます。

スタートアップライター会員のメリット

当サロン主催の有料セミナーや、コミュニティ限定の勉強会に参加することができ、ライターとして独り立ちするために必要な様々な能力を身に付けることができます。また、コミュニティ内でプロライター会員から様々な知見を得ることができます。

さらには、弊社Webマーケティング事業のコンテンツ制作を定期的に受注することができので、実践を通じて技術ライティングスキルの向上が期待できます。

提供するサービス

当サロンでは、会員に向けた様々なサービスを提供していきます。

セミナー(勉強会)

毎月定期的にセミナー(勉強会)を開催します。セミナー(勉強会)には、一般向けの有料セミナー(会員は無料で参加できます)と、会員にならないと参加できないコミュニティ限定の勉強会があります。

企業から請負った仕事(執筆実績)は、多くの場合守秘義務により口外できないケースがほとんどなので、具体的な案件の話を聞けるチャンスがありません。コミュニティ限定の勉強会では具体的な案件の話が聞けるのが大きなメリットだと考えています。

コミュニティ

コミュニティはFacebookの非公開グループにより運営され、当サロンの会員にならないと参加することができません。

コミュニティでは、定期的にプロライターからノウハウや情報の提供が行われる他、困りごとや相談事が発生した際に相互でアドバイスし合うことができます。

仕事の受注

弊社の技術ライティング事業での受注案件をプロライター会員へ、Webマーケティング事業での受注案件はスタートアップライター会員へ発注する形になりますので、サロンへ加入していただければ、定期的に仕事の受注することができます。スタートアップライター向けの仕事は、執筆後にプロライターから校正チェックを受けることもでき、諸先輩方からフィードバックの機会を得ることができます。

技術系ライターが希少であることはクライアント自身がご存知であることが多いので、クラウドソーシングなどで受注する仕事よりも、高単価の仕事を受注できる可能性が高いことが大きな魅力です。

当サロンは年度内に100名規模のコミュニティを目指して運営していきます。まだライティング経験がない、という方もお気軽にご参加下さい(ただし、技術系企業に従事した経験は必須です)。

興味のある方はお気軽にサービス紹介ページよりお問い合わせいただけますよう、よろしくお願いいたします。技術ライティングサロン紹介ページはこちら

メーカーから共同開発・受託開発を受注するためのWebマーケティング

こんにちは、テクノポートの永井です。

メーカーは新製品や新技術を開発する際に、共同開発や受託開発という形で外部企業の協力を得ることがあります。共同開発は開発期間の短縮や開発のリスクを抑えることができるため、導入するケースは増えてきています。一方、共同開発をすることは自社技術の流出や開発内容の漏洩問題などのリスクを抱えるため、外部企業の選定は非常に慎重に行われます。

今回はメーカーが共同開発・受託開発を検討している際に、外部企業に求める条件と、それを踏まえたWebマーケティングの方法をお伝えします。

共同開発のときにメーカーが外部企業に期待すること

自社にない技術の取り入れ

共同開発する最大のメリットは、自社にない技術を取り入れて、製品のレベルを上げられることです。

最近の製品は複雑化しているため、一つの製品を作るためには様々な技術が必要となります。そのため、1社ですべての技術を網羅することは現実的ではありません。そこで、製品を作るためのコア技術は自社で保有し、その他に必要となる技術については外部企業に委託するケースが多くなってきました。また、特殊な加工技術については、設備の導入コストや技術者の育成期間などを考慮し、外部委託を前提に開発を進めることもあります。自動車のエンジンの制御を例に挙げると、エンジンはメーカーで用意し、燃料噴射のタイミングや空燃比の調整などは、デンソーやボッシュなどのエンジン制御を専門としている企業のシステムを採用しています。

その他にも、ヤマハ発動機はトヨタ車にエンジン自体を供給していたり、ソニーのイメージセンサーを多くの企業が導入したり、スマホのアンドロイドOSを様々な企業が導入していることなども共同開発に当たります。外部企業の協力を得ることで、メーカーはレベルの高い技術を低リスクで使用でき、外部企業も自社のリソースを専門技術開発に集中できるため、共同開発はお互いメリットがあります。

開発リスクの分散

技術開発は、設備投資や人件費など多額の資金と時間が必要な上、最悪の場合、開発がうまくいかないリスクを抱えています。そのため、外部企業と協力することで、開発リスクを分散させる狙いがあります。

自動車や航空機、船舶など、1製品の開発コストが大きくなればなるほど、その傾向にあります。例えば、飛行機のA380場合、日本のメーカーだけでも21社が開発に参加しています。この規模の開発をエアバス1社で賄うことは難しいため、複数の企業の協力を得ることが一般的になっています。

※出典:日本航空機開発協会「平成27年度版 民間航空機関連データ集」

開発プロセスの学習と外部企業への期待

開発プロセスや新技術の知見を共有することで、相互学習となり、企業の開発力が向上します。また、新規参入したい分野については、すでに参入している企業の指導を得ることで開発がスムーズに進められるなど、共同開発のメリットは多岐に渡ります。第二次世界大戦後、多くの日本企業は欧米企業から技術のライセンスを導入したり、共同開発を行ったりすることで技術力を磨き、今では世界中の企業にライセンスを提供できるほど技術力は向上しました。外部企業へはその他にも「この企業と開発したら何かやってくれそう」という漠然とした期待もあります。

トヨタとスバル、トヨタとBMWの共同開発で例えると、86/BRZの開発はトヨタ流のスタイルで、スープラ/Z4の開発はBMW流の開発で行ったと言われています。トヨタの開発はやり直しを嫌うスタイルのため、デザインが決まってからでないと部品の詳細は決めないのですが、BMWの開発スタイルは開発初期の段階で部品の詳細も決めていくそうです。BMWの方法はデザイン変更による手戻りが発生するため、一見無駄に思えますが、試作車と量産車の性能差異が少なく、量産開発期間の短縮に繋がります。逆にトヨタ流では試作車では可能であった性能が、量産の工場で作ることができずに量産開発期間が想定よりも延びるというケースが良くあるそうです。

どちらが良い方法なのかは開発の条件次第だと思いますが、自社の開発方法がベストではない可能性を学習できたことは、企業にとってプラスとなります。また、スバルなら、BMWなら、一緒に開発をやってくれるという期待があったからこそ成り立った開発だと思います。

参考:https://business.nikkei.com/atcl/report/15/226265/032600242/

外部企業を選ぶ条件

開発能力があるか

外部企業を選ぶときに、最も重要なことは開発能力があることです。開発能力は簡単にいうと仮説→検証→フィードバックができる人材と環境がどれだけ揃っているかになります。開発は思った以上にスムーズに進まず、必ずと言っていいほど想定外のことが起こります。そのときに、

  • 想定外のことが起こった際に原因を追求する体制があるか(仮説)
  • 原因を改善する策を立てられるか(検討)
  • 改善策を実現できるか(設計、製造)
  • 改善が妥当であったことを振り返る検証力があるか(評価)

などが求められます。技術を任せるのであれば、検討、設計、製造、評価を外部企業の中で一貫してできること、また、共同で開発する場合はコミュニケーションの柔軟性も求められます。

製造技術があるか

メーカーは新しいものを製造するために「自社にない技術」を求めて、協力できる外部企業を探しています。そのため、製造技術を保有していることは絶対条件になります。(製品と直接結びつきにくい研究段階は別の話です)

製造技術は単に作る技術というだけではなく、

  • メーカーが作れないものを作れる技術(必須)
  • 量産技術(量産する場合は)
  • 低コストでの製造技術(製品の最終コストが販売に影響を与えるため)
  • 品質管理(不具合品を世に出さないため)
  • トレーサビリティ(不具合発生時に速やかに原因を調査するため)
  • 複数の製造拠点(天災などでもサプライチェーンが分断されないように)

という内容も求められます。

実績があるか

実績はその企業を信頼する証になります。特に、共同開発は委託側にも情報漏洩などのデメリットがあるため、中小企業を選定する際はコンプライアンスなども含めて、実績を確認したいと思っています。

具体的には

  • 自社と同等レベルの企業、もしくはそれ以上の企業と取引があるか
  • ティア1レベルと取引があるか
  • ISOなどの認証を取得しているか
  • 今回依頼する内容と同等の実績があるか

になります。とはいえ、どの企業と共同開発をしているかは公にできないことも多いため、実際は直接会って、企業見学などの後に契約に至ります。ただ、実績を公に出せるのであれば、メーカーとしては事前に知りたい情報です。また、実績とは少し異なりますが、途中で外部企業の倒産などが起こると製品供給に支障がでるため、財務状況の確認や将来性などを検討する場合もあります。

共同開発・受託開発を受けるためにWebに掲載する情報

得意分野の開発力、開発体制を示す

メーカーは外部企業に開発能力を期待しているため、開発における得意分野をわかりやすくまとめることが大切です。また、何でもできるではなく「この技術をコアとして、幅広い応用が可能」など他社に負けないコア技術は何で、それを使ってどのようなことができるかを相手に想像してもらえるような工夫をしましょう。

住友理工を例に上げると、コア技術に「高分子材料技術」を置き、それが派生する分野や製品について画像を使ってわかりやすく表現しています。また、「私たちの研究開発」というページの中で、これまでの開発事例を技術的な目線で紹介し、検討、設計、製造、評価が社内で一貫してできることを説明しています。

引用元:住友理工ホームページ

また、中小企業の例として、吸音などの開発を行っている愛知県のセキソーをご紹介します。同社は自社のコア技術(音質改善技術)、解析技術、評価技術をカテゴリーに分けて、わかりやすく紹介しています。

株式会社セキソー:http://www.sekiso.co.jp/technology/

製造技術(精度技術、量産、試作、低コスト、品質管理、トレーサビリティー)を示す

製造技術では、具体的に何をどのレベルで、どれくらい作れるかを掲載することが大切です。

富士フイルムを例に上げると「ミクロンからサブミクロンクラスの微細パターンを形成」、「MLAやマイクロ流路など3D形状の製作」、「量産に用いる複製型(Ni電鋳型)を製作」、「300µm厚の複製型を用いて様々な射出成形品」、「クリーンルーム内で高品質低コストな量産品」など、製造技術以外にもクリーンルームなどの製造体制についても書かれています。

さらに、「提供サービス」の項目ではより具体的な内容の掲載や言葉だけではなく画像を用いるなど技術をわかりやすく伝えるための工夫があります。

引用元:富士フイルム

可能な範囲で取引先の社名や実績を示す

これまでの実績は企業の信頼の証になります。可能な範囲で、取引先の社名や製品実績を掲載しましょう。社名が出せない場合は、イニシャルや大手メーカー、ティア1などと掲載するだけでも効果はありますし、製品が出せるのであれば製品の実績を紹介しましょう。

例えば、旭化成は自動車から医療まで様々な製品の共同開発を行った実績を「イノベーション事例」として、ホームページに掲載しています。具体的な社名が出ている場合もありますし、社名が掲載されていない場合もありますが、メーカーの信頼を得るには十分といえる情報量を掲載しています。また、分野を幅広く掲載することで、共同開発したときの期待感を高める効果もあります。

引用元:旭化成ホームページ

共同開発を積極的に行っていることを示す

基本的なことですが、共同開発や受託開発を積極的に行っていることを伝えましょう。開発内容の掲載だけでは、自社開発した技術のPRなのか、共同開発のための開発能力のPRなのか分かりづらくなってしまいます。

例えば、株式会社由紀精密(https://www.yukiseimitsu.co.jp/business/rd/)は「◯◯向け開発」、「メーカーと密に連携し」など、分野別に開発内容を分けた共同開発について過去の事例を幅広く掲載しています。
さらに、「開発事例」ページでは

  • 共同開発
  • 受託設計
  • 自社開発

とカテゴリーを明確に分けることで、「株式会社由紀精密は共同開発、受託設計をする企業です」とPRできています。

まとめ

共同開発や受託開発は依頼するメーカーにも、受託する外部企業側にもメリットがあります。メーカーは少ないリスクで新しい技術を得られ、外部企業は自社のコア技術をあらゆる企業の製品開発に役立てることができます。しかし、自社のコア技術やノウハウの流出、特許権など、契約を結ぶときにはそれなりの注意が必要です。特に、中小企業の場合、大手に技術を真似される場合も少なくありません。

それでも、自社の技術を多くの企業に使ってもらえる共同開発・受託開発をするメリットは大きいので、そのきっかけとしてWebを活用してみてください。

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