20年目でもブレない「サカイ」 2020年春夏メンズは「世界に暮らす全ての人のために」

 「サカイ(SACAI)」は今年で設立20年目を迎えた。2009年にメンズラインをスタートし、11-12年秋冬コレクションから発表の場をパリに移し、今ではパリメンズの目玉ブランドの一つとして定着した。グラン・パレのギャラリー内を会場にショー形式で発表した2020年春夏メンズ・コレクションのショーにも、多くのセレブリティーやバイヤー、ジャーナリストらが駆け付けた。

「サカイ」2020年春夏メンズコレ来場者は「ナイキ」コラボばかり ベストスニーカーを華麗に履きこなす18人

 メンズとウィメンズに加え、母親としての顔も持つデザイナーの阿部千登勢は、どこからそんな力が生まれるのかと不思議に思うほど小柄で華奢な女性だ。最終リハーサルを終えるとハットのかぶり方やシューズの乱れなど、スタッフに的確に指示を出していた。「サカイ」の洋服に身を包むスタッフらは互いにルックの最終チェックをしたり、洋服にスチーマーをかけたりと手慣れた様子で本番までの時間を過ごす。ファーストルック(本番直前にバックステージで行われる撮影)では、阿部デザイナーが一人ひとりのモデルに笑顔で言葉をかけながら、ルックの最終チェックを行い、本番を迎えた。

「ナイキ」コラボの新色も登場

 今季の着想源となったのは、米映画「ビッグ・リボウスキ(原題:THE BIG LIBOWSKI)」だという。同映画は、 同姓同名の大金持ちと間違われて誘拐事件に巻き込まれる男の騒動を描いたコーエン兄弟製作によるコメディーだ。主人公の見解を引用しながら、阿部デザイナーは“結ぶ(Tie Together)”ことに着目した。大小の異なるシルエットのタキシードシャツは片方をステッチで結び、二重になったテーラードジャケットは内側に付属するベルトで前身頃を結んで絶妙なシルエットを生み出す。タキシードやグレースーツ、トレンチコードなどフォーマルなアイテムを「サカイ」流ハイブリッドの手法で進化させた今季は、ボウタイのディテールが多用された。「The rug really tied the room together(あのラグは部屋にすごく合っていた)」という劇中のセリフは、アートディレクターのファビアン・バロン(Fabien Baron)によるグラフィックでTシャツにプリントされた。アメリカのパンツブランド「グラミチ(GRAMICCI)」とのコラボレーションによるクライミングパンツは、“結ぶ”アイデアによって可動域を最大限にするよう設計されている。ショー終盤は、アロハシャツブランド「サン サーフ(SUN SURF)」とのコラボレーションによるトロピカルな柄のニットウエアやドレスが登場した。来場者らはルックの足元に多く集まり、「ナイキ(NIKE)」とのコラボスニーカーの新色に目を光らせていた。

 ショーを終えると、少し涙目になりながらスタッフらと抱き合い感謝を伝える阿部デザイナー。しかし、ほっと一息つく暇もなく、バックステージへとやって来た著名なジャーナリストらに囲まれて取材の対応に追われていた。「男女だとか国籍だとか何も分類せず、世界に暮らす全ての人に向けたコレクション。フォーマルやカジュアルとも意識しておらず、とにかく私が個人的に好きなアイテムを集めました」とコレクションについて語る。「ヴォーグ ランウェイ(VOGUE RUNWAY)」ジャーナリストのエイミー・ヴェルナー(Amy Verner)は「毎シーズン、彼女がどのように“サカイ化”させるのか、期待せずにはいられない。今季は、異なるアイテムを衝突させたハイブリッドではなく、MA-1やテイラードジャケット、ストライプシャツなどワードローブで見慣れたアイテムを結び付けており、彼女が口にした『全ての人に向けたコレクション』という言葉がとても理にかなっている」とコメントした。

 20年前にわずか5型のニットウエアでデビューした「サカイ」は今、さまざまなブランドからラブコールが絶えず、商品のバリエーションも幅広くなっている。拡大する会社の規模に伴い彼女を取り巻く環境が変わっても、「サカイ」のDNAがブレることはない。デザインの複雑さは増し、価格レンジも広がったが、全ての商品に“サカイらしさ”は宿っているのだ。チームや顧客との結び付きを強め、これからも「サカイ」の歴史は紡がれていく。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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コンセプトショップ、ライラ トウキョウがECサイト開設を記念して「メゾン マルタン マルジェラ」のアーカイブピース200点を販売

 コンセプトショップのライラ トウキョウ(LAILA TOKIO)はこの度、オンラインサイト「ライラ トウキョウ オンライン」を開設する。サイトオープンを記念して7月20日から8月4日、同社アーカイブ・ルームに保管していた「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」時代(現「メゾン マルジェラ」)のアーカイブビース200点を東京・渋谷の店舗で販売するほか、同サイトでも順次取りあつかう。

 同社は15年間にわたり「メゾン マルタン マルジェラ」の作品の収集・保管を続けてきた。昨年にはフランス・パリのガリエラ美術館(Palais Galliera)で行われたマルタン・マルジェラの大規模回顧展に作品提供を行っている。これまでは、保管されているアーカイブピースの一部のみを不定期に店舗で展示するのみで大半が非公開であった。

 今回公開されるアーカイブ200点の中には、同展で展示された作品をはじめ、1989年のファーストコレクションで発表されたタトゥトップ、2000年のオーバーサイズコレクションのコート、50点を超えるメンズのアーティザナルラインを含む。

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ステラ・マッカートニーが本音で語る 究極のサステナ世界と今日からできること

 “アディダス バイ ステラ マッカートニー(ADIDAS BY STELLA McCARTNEY)”は7月5日、2019-20年秋冬の新作を英国ロンドンのウィンブルドン近郊で発表した。そこには新作だけではなく、アパレル廃棄問題への解決策を示す試作品が展示されていた。ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)とアディダス(ADIDAS)はサステイナビリティー追求に積極的でその技術開発に力を入れていることでも知られるが、今回展示されたのは、人工クモの糸で知られる日本のスパイバーのライバルである、米国ボルトスレッズ(Bolt Threads)社の合成タンパク質“マイクロシルク(MICRO SILK)”を用いたテニスドレス、再生セルロースとオーガニックコットンで構成した100%リサイクル可能な“循環するフーディー”だ。いずれもサステイナビリティー追求においては最先端の技術を用いたもので、新たなサプライチェーンの構築が必要な挑戦的なアイテムでもある。

 サステイナビリティーとファッション性の追求において現在、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)の右に出る者はいない。01年のブランド設立当初から毛皮やレザーを用いず、例えばラグジュアリーブランドの肝であるハンドバッグは人工皮革で提案した。アイコンバッグの“ファラベラ”は大ヒットし、新たなラグジュアリーバッグとして浸透した。また、毛皮の代替品として人工ファーの“ファー・フリー・ファー”、接着剤を用いずに作った100%リサイクル可能なスニーカー“ループ”など、これまでになかった新たなオプションを提示している。そんな彼女が今注目する技術とは?ステラにとっての究極のサステイナブルな世界とは?発表会会場で独占インタビューを行った。

「従来の古いやり方を新しく変えていくことが必要よ」

WWD:今回の新作や試作品で用いた技術のどこを重視している?

ステラ・マッカートニー(以下、ステラ):全ての技術を同じように重視しているわ。それぞれが異なる技術で、進んでいるものがあればそうでもないのもあるけれど。例えば、今回発表したフーディーは世界で初めての循環する服。(コラボした米企業の)エヴァニュー(EVRNU)とは13年から取り組んでいて、とてもエキサイティングな会社。もしファッション業界の無駄をなくせるのならば、地球を救えるだけじゃなくて、年間5000億ポンド(約67兆5000億円)規模の新しいビジネスが生まれる機会があるといわれている。それってすごいことよね。従来の古いやり方を新しく変えていくことが必要よ。

(人工クモの糸と呼ばれる合成タンパク質繊維の)ボルトスレッズもお気に入りの企業で、アメリカの研究所を何度も訪ねている。動物を殺さずにDNAを設計してラボで服を育てるような技術で、本当に素晴らしいと思う。ジェームズ・ボンドの映画に出てきそうよね。ファッションというよりは化学という点も好き。

ほかには(6月24日に発売されたテニスコレクションでも使用した)“ドープダイ・テクノロジー”。糸にする前のペレットの段階で染色することで節水できるの。(海洋環境保護団体の)パーレー・フォー・ジ・オーシャンズ(Parlay For The Oceans)と組んで、海に流入する前のプラスチック廃棄物を海岸や海沿いの地域で回収し、それをアップサイクルして生まれた糸を使った商品も気に入っているわ。50年には海洋生物よりもプラスチックが多くなるといわれているから、今重視しなければいけないのは海。実は、海は熱帯雨林より酸素を放出しているといわれていて、地球上の酸素の多くは海藻や海洋生物から生み出されているのよ。だからこそ何とかしなければいけない。

WWD:あなたが考える究極のサステイナブルな世界とは?

ステラ:第一に動物を殺さず、飼育せずにすみ、彼らを尊重できる世界。必要なら食べるけど、実はそんな必要はないのよ。食用の肉もラボで作られる時代も来るしね。感情的にもモラル的にもサステイナブルな視点でも、それが理想的。私たちの周りにいるすべての生き物、植物、もちろん人間も含めて調和して生きていけることに気付ければ素晴らしいと思う。なんだか私、ヒッピーみたいね。

というか、日本が再開した捕鯨をやめさせなきゃ!日本人はどう思っているの?まだそんなことをやっていると聞いて悲しい。その文化や慣習が古いことだと気付けたら、新しい方向に進めると気付けたら、動物に害を与えなくてすむと気付けたら、よりよいところにたどり着けるわ。環境はもちろん、心にもいい影響を及ぼしていいハーモニーが生まれる。クジラを殺すなんて本当に心が痛むし、気が滅入るわ。

私たちは歴史からまだ学んでいないのかもしれない。私たちは今、ヘンリー8世が何人もの妻の首を切って死刑にしたような、人間を残酷な方法で殺すことは間違いだと認識している。300~500年前の話よ。それが間違っていたと気付き、考え方が進歩するには時間がかかる。動物を殺す必要がないと気付ければ、動物だけでなく私たちにも有益だと思う。

食肉処理場を見る機会がないままに、どこかで何億頭もの動物を殺している事実を私たちは理解していないのよ。ファッション、ハンドバッグ、食のためにどれだけの動物が殺されているのか――私はこれが戦闘機や兵器なんかと同じ、とてつもなく大きな力を持つ闇産業だと思っているわ。ヒッピーの言葉のように聞こえるかもしれないけど、これは科学の話。(家畜の多くは抗菌物質や添加物、農薬、ホルモン剤などを与えられているため、生殖機能を乱すといわれているので、肉を食べるのをやめれば)私たちのホルモンやフェロモンはさらに機能を発揮するはずだから、私たちにとってもいいことだと思うわ。

「パーフェクトを目指さなくてもいい。みんなで少しずつ力を合わせたら大きな変化をもたらすことができる」

WWD:サステイナブルな世界を実現するために今日から私たちができるアクションは?

ステラ:10年前に父や姉と始めた(月曜は肉を食べるのをよそうという活動)“ミート・フリー・マンデー(Meat-free Mondays)”はとてもよいと思うわ。あと、服は全て「ステラ」か“アディダス バイ ステラ”を買って、それから靴はビーガン“スタンスミス”。(接着剤も)“ヴィ―ガンノリ”を使っているからこの“スタンスミス”は完全にビーガンよ。ていうか、靴に使用されている接着剤は動物や魚の骨を煮詰めて作られているのよ、知ってた?気持ち悪い!みんなの靴に用いられているのよ。

普通のスーパーマーケットに行くと、まずグルテンフリー、ビーガン、オーガニックのエリアを見つけなきゃいけない。これって結構努力が必要よ。プラネット・オーガニック(Planet Organic)やホールフーズ(Wholefoods)に行けば安心して買い物ができるように、「ステラ マッカートニー」に行けば全てが動物虐待フリーでサステイナブルないい商品が買える。友達が言ってくれたことがあるの。「ステラのいいところは信頼できるところで、リサーチの大半をしてくれるところ」だってね。

みんなが1週間のうち1日だけ肉を食べないだけで、大きなインパクトよ。パーフェクトを目指さなくてもいい。環境への効果は1週間の移動をやめるのと同じくらい大きな影響を与えられる。みんなで少しずつ力を合わせたら大きな変化をもたらすことができる。

私は自分がビーガンであるべきと思うけれど、実際にはビーガンじゃないから罪悪感がある。インタビューで認めたくないことだけどね。ビーガンだったらきっともっといい環境保護主義者になれるのに――今は週6日ビーガンで、1日だけチーズを食べるの。

「革を使わないこと、トレーサビリティーを確立すること」

WWD:ファッション企業が今日からできるアクションは?

ステラ:サステイナビリティー追求において最もインパクトが大きい革、そして(前述した)接着剤を使用しないこと。熱帯雨林の伐採を防ぐこと。革なめしなど化学物質を使用しないなどね。すぐにできて簡単なことは、革を使わないこと。もう一つは素材の調達方法を見直し、トレーサビリティーを確立すること。これもインパクトが大きいわよ。私たちの仕事の60%はトレーサビリティーの確立で、これは本当に難しい。スタートポイントとしては革や毛皮を使用しないことかしら。

それから一緒に働いている人と話をすること、パッケージのリサイクル、お店のプラスチック使用を減らす、よりよい素材を使用する、従業員に正しい賃金を支払う、風力で発電されたエネルギーを使用するなどね。

「人を怖がらせるのではなくて解決策を提供すること」

WWD:サステイナビリティーは消費者も巻き込んで成立するものでもあるけれど、どうコミュニケーションしている?

ステラ:デリケートな作業ね。私たちのコミュニケーションはかなり微妙なところがあって、例えば顧客の90%は、買っている服がビーガンだと気付かないことが好ましいの。それが、モダンでアクティビスト的な方法だと思う。みんなが欲しいと思える物をデザインして、それがオーガニックコットンだと気付かなかったという声はよく聞く。どうセクシーに見せるかがポイントね。

(ロンドンの)ボンドストリートや東京の店は、とてもサステイナブルな方法で作られているけれど、それを売り物にはしない。「もっと知りたい」という声も聞くけど、そのバランスをまだ探しているところね。ユーモアを交えて話すことも大切ね。人を怖がらせるのではなくて解決策を提供すること。

ある人はコミュニケーション不足だと言うけれど、私は人にお説教するつもりはないの。パーフェクトな人なんていないしね。パーフェクトぶっている人はいるけど、そういう人は嫌いだし、私はそうはなりたくない。

「なぜファッション業界は、変らなければいけない事実にそこまで驚くのか」

WWD:今、注目している技術は?

ステラ:どれも非常に興味があるけれどバイオテクノロジーね。早く見たいのは、ラボで作った肉や革。時間がかかっているみたいね。動物を傷つけないハンバーガーは世界を変えると思うわ。

私は農家と共に土壌の保護にも努めている。重視するのは、土壌の深さとその二酸化炭素ガス濃度など。農業は、私たちがどういう風に農家と関わるかが重要。

海洋プラスチック問題と、循環型の考え方は非常に重要ね。ゴミになったものをどうやってプロダクトに再導入するか――全てにおいて新しいアプローチが必要。面白いことに、私たちの世界自体がスピードはともかく変わってきていて、例えば自動車産業は電気を重視しているけど、それって産業を一から変えなければならないことでしょう?バッテリーが重要になっていて、世界の億万長者は今バッテリーに投資をしている。新しい技術だけど彼らは恐れていない。長い目で見れば利益になると知っているから。建設業界でも、例えば空気の循環システムなどがそう。

なぜファッション業界は、変らなければいけない事実にそこまで驚くのか――私たちがこれまでの200年間で使用した生地はたった10種類。世界で一番オールドファッションな産業よ。ファッションは未来を見ているはずなのに。私は今、1年半先の「アディダス」の仕事をしているけど、今変えないでどうするの?一晩で変われるものなんてないのだから、今行動を起こさなきゃ。もちろん難しいしお金もかかる。私は小さな会社で、一人で業界全体の荷物を背負っている気分だけど、力のある人についてきてもらわないといけないわ。だから、変わらなければいけないことを気付かせ、利益につながる生産性のあるビジネスだということを伝えなければいけないわ。

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極上のビーチ音楽フェス「コロナフェス 2019」 セクシー&リゾートスタイルのスナップをお届け

 沖縄を舞台とするリゾートビーチ音楽フェス「コロナ サンセット フェスティバル(CORONA SUNSETS FESTIVAL)」が7月13〜14日、豊見城市内の美らSUNビーチで開催された。5回目を迎えた今回は会場の規模を大幅に拡大し、「G-SHOCK」のブースやシルクスクリーンでTシャツをカスタマイズできるワークショップ、サウナブランド「TTNE」とコラボしたフィンランド式サウナなどのコンテンツが用意され、砂でできたソファやウッドベッド、ハンモックなどビーチらしいファシリティーも多数設置。2つのステージには、2日間でエレクトロポップデュオのキャピタル・シティーズ(Capital Cities)やシンガーソングライターのSIRUP、現在「テラスハウス(TERRACE HOUSE)」に出演中のKENNY、コンプトン出身のプロデューサーでラッパーのチャンネル・トレス(Channel Tres)、DJのLicaxxxら20組が出演した。

 2日目の夕方に雨がぱらつく時間帯が30分ほどあったものの、両日とも天候に恵まれた中での開催となった。会場が沖縄屈指のビーチかつ海に入ることもできるため、足元は大多数がサンダル。女性の来場者の間ではスイムウエアをはじめとしたセクシーな出で立ちか、マキシ丈ワンピースやカバーアップにストローハットを合わせるリゾートスタイル風の装いが支持され、男性はアロハシャツなど1枚でキマる柄物を取り入れた存在感ある装いが目立つ。強い日差しと照り返しから必須アイテムのサングラスは、定番のスクエアやサーモントからミニサイズやフォックスまで、例年にも増して豊富なスタイルを見ることができた。

 会場には沖縄出身タレントの山田親太朗やモデルのマギー、鈴木友菜、ロキシーガールズ(ROXY Girls)ら著名人も多く訪れ、美しいサンセットと極上の音楽を楽しんでいた。

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「ランコム」がミレニアル女性向けの香水を発売 着せ替えケースやレフィル仕様に

 「ランコム(LANCOME)」は8月22日、ミレニアル世代の女性に向けて打ち出した香水「アイドル(IDOLE)」を発売する。社会で活躍しながらもフェミニニティーを損なわない現代女性をイメージした香りで、女性ならではの力強さと柔らかさのコントラストを表現している。

 香りは3人の女性調香師が手掛け、フレッシュな香りに仕上げた。トップノートにベルガモットやペア、ミドルノートにローズエッセンス、ベースノートにパチュリやバニラ、マスクをブレンド。

 フランソワーズ・レーマン(Francoise Lehmann)=インターナショナル ジェネラル マネジャーは「ミレニアル世代は世界中を旅するノマド。『アイドル』のボトルは、さまざまなところに持ち運びやすく、どこでも立てられるようなデザインにこだわった」と話す。ボトルには大きく「アイドル」とは記載せず、あえて空白のあるデザインにしたのは、現代の女性が自分たちの人生をキャンバスのように捉え、独自のルールを作っていることからだという。スマホの形にも似たボトルを採用し、スマホ同様に着せ替えできるケースをさまざまなデザインで用意する。また、キャンペーンにはミレニアル世代を代表する女優兼歌手のゼンデイヤ(Zendaya)が登場する。

 「アイドル」は女性のコミュニティーによって環境に配慮され育てられたトルコ産のローズを使用しており、ボトルは詰め替えできるようになっているなど、サステイナブルな取り組みを進めている。レーマン=マネジャーは「今日において、ラグジュアリーとはタイムレスで時間が経っても使い続けらるものを指す」とコメント。

 「ランコム」は「アイドル」を新たな香水シリーズに成長させていく狙いで、業界筋によると初年度の売り上げは 3億ドル(約324億円)に上ると分析する。
なお、日本での発売は未定だ。

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大阪発「ザ モンゴリアンチョップス」のイベント「頭中展」が東京で初開催 古着・雑貨を展示販売

 大阪を拠点にするブランド「ザ モンゴリアンチョップス(THE MONGOLIAN CHOPPSSS)」は7月16〜17日、展示・販売イベント「頭中展東京」を東京・原宿のデザインフェスタギャラリーで開催する。「頭中展」は古着や雑貨などをインスタレーションで見せると同時に購入も可能だ。これまで大阪で5回開催してきたが、大阪以外での開催は初となる。

 初めて東京での開催について同ブランドの安藤仁彦代表は、「定例の展示会もやめてしまい、ずっと大阪の新世界に引きこもっていたので、東京でなにか表現活動をしたいと思った」とコメントする。

 なお、18日は「ザ モンゴリアンチョップス」の直営店であるティーエムシーフレンドリーショップ(TMC FRIENDLY SHOP)店長のイーグル野村が単独で行うイベント「イーグル東京」を開催する。古着や雑貨などの販売は行わない予定で、詳細はイーグル野村のインスタグラムで近日中に発表される。

 「ザ モンゴリアンチョップス」は、安藤代表と山本健太ディレクターが2013年に設立。ユニークな発想と独自の世界観で、アイコニックなプリントや刺しゅうのアイテムを数多く展開している。これまで「リーボック クラシック(REEBOK CLASSIC)」をはじめ、ティッシュの王子ネピアや“パインアメ”など、インパクトのあるコラボレーションを実施。また、「ザ モンゴリアンチョップス」の派生ブランド「ボクハタノシイ(BOKU HA TANOSII)」では、「トーガ(TOGA)」や「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」とコラボするなどして話題を集めている。昨年9月には、カナダで開催されたバンクーバー・ファッション・ウイークに初参加し、2019年春夏コレクションを発表した。

■頭中展東京
日程:7月16〜18日
時間:16日 12:00〜20:00 / 17・18日 11:00〜19:00(18日は「イーグル東京」開催)
場所:デザインフェスタギャラリー 原宿 EAST101
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-2

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「ジースター ロゥ」が廃棄植物由来の染料で染色したコレクションを発表

 オランダ・アムステルダム発のデニムブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」はスイスに本社を構える染料メーカーのアークロマ(ARCHROMA)社とコラボレーションし、廃棄植物を再利用して作られたサステイナブルな染料を使用した“DYED BY NATURAL COLLECTION”を7月から順次発売する。

 廃棄されたノコギリヤシの葉やビーツといった植物を再利用してアークロマ社が作った染料“アースカラーズ”で染色したデニムジャケット(2万〜2万6000円)、シャツ(1万3000〜1万6000円)、スエット(1万1000円)、Tシャツ(7000円)、ジーンズ(2万2000〜2万5000円)などを展開する。

 「ジースター ロゥ」は過去にジェイデン・スミス(Jaden Smith)と共にサステイナブルデニムのカプセルコレクションを製作するなど、オーガニックコットンの使用や有害化学物質の削減など環境に配慮したモノ作りに積極的に取り組んでいる。

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「ジョルジオ アルマーニ ビューティ」2019年秋冬メイクアップコレクション

 「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」は7月5日、2019年秋冬メイクアップコレクションを発売した。

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ベイクルーズがLA発卵料理専門店「エッグスラット」日本1号店をオープン

 ベイクルーズグループのフレーバーワークスは9月13日に、LA発の卵料理専門店「エッグスラット(EGGSLUT)」の日本1号店を東京・新宿サザンテラスにオープンする。

 2011年に1台のキッチンカーからスタートし、“エッグサンドの革命児”として人気を博し、現在アメリカを中心にクウェートとロンドンで展開。今回が日本初出店となる。

 「エッグスラット」は、厳選した素材と繊細なフレンチの調理法で作られ“究極のエッグサンド”と絶賛されたフェアファックスサンドや、“LAセレブに愛される朝食”として世界的に話題を集めた、マッシュポテトと半熟卵をガラス瓶に詰めたスラットなどを提供する。本国のレシピと技術をもとに、日本全国から厳選した契約農家の平飼い卵をはじめとするこだわりの素材を使用。より日本人の味覚に合うエッグサンドをはじめ、現地と同様のメニューをラインアップする。

■「エッグスラット」新宿サザンテラス店

オープン日:9月13日
時間:7:30~22:00(仮)
定休日:不定休
場所:新宿サザンテラス
住所:東京都渋谷区代々木2-2-1

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アディダスとステラが取り組むサステナ最前線 人工クモの糸の服と循環する服

 “アディダス バイ ステラ マッカートニー(ADIDAS BY STELLA McCARTNEY以下、AbySM)”は7月5日、2019-20年秋冬の新作を英国ロンドンのウィンブルドン近郊で披露した。そこには、新作だけでなくサステイナビリティー追求においての次のフェーズを示す試作品が展示され、アパレル廃棄問題への解決策を提示するとともに、サステイナビリティー追求をさらに推進することを示した。いずれもこれまでとは異なる全く新しいサプライチェーンの構築が必要なアイテムだ。

 テニスのウィンブルドン選手権大会開催中に発表したのは理由がある。ジェームズ・カーンズ(James Carnes)=アディダス戦略構築担当兼副社長は「142年の伝統があるウィンブルドン選手権大会の地で変化を起こしたいと考えた。今までにない技術を開発してスポーツウエアにおけるサステイナビリティーのゴールを提示した」と語る。

 ソリューションは、人工クモの糸と呼ばれる合成タンパク質主体の新素材を用いたテニスドレスと、古いコットンから再生したセルロースとオーガニックコットンで作った100%リサイクル可能な“循環するフーディー”の2つのアイテムで表現された。

 協業の相手は、米国カリフォルニア州エメリービル発のスタートアップ企業ボルトスレッズ(Bolt Threads)と、同じく米国シアトルに拠点を置き、半永久的なリサイクル繊維作りに取り組むエヴァニュー(EVRNU)だ。

新素材の量産化にはまだ課題も

 人工クモの糸の合成タンパク質素材といえば、日本では慶應義塾大学発のベンチャー企業スパイバー(SPIBER)が知られているが、ボルトスレッズはその米国版。酵母を用いて合成したタンパク質のシルク繊維“マイクロシルク(MICROSILK)”を開発して話題になった。17年にはステラ マッカートニー社と長期的なパートナーシップを発表しており、すでに“マイクロシルク”を用いたドレスのプロトタイプを製作するなどしていた。今回のテニスドレスはそのアップデート版で、“マイクロシルク”を30%、セルロースを70%用いた。テニスドレスは商品化の予定はないが、今最もサステイナブルであるとして注目を集める新しい素材、合成タンパク質の可能性を示した。この新素材は水、砂糖、イースト菌から合成しており生分解性である点もポイント。「“マイクロシルク”の量産に向けてパートナー企業と取り組んでいる」とジェイミー・バインブリッジ(Jamie Bainbridge)=ボルトスレッズ・バイスプレジデント・オブ・プロダクトディベロップメント)は言うが、まだ産業化には至っていない。

「困難と感じるのは、アパレル業界が保守的であること」

 エヴァニューと協業した循環するフーディー“インフィニート・フーディー(INFINITE HOODIE)”は、この4月に発表した循環するスニーカー“フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)”に次ぐ100%リサイクル可能な製品で、20年に商品化を目指す。今回は50枚の試作品を作り、関係者やセレブリティーに配った。

 “インフィニート・フーディー”は、エヴァニューが開発した技術によって、コットン製の古い衣料品を分子レベルにまで分解して作る高品質の再生セルロース繊維“ニューサイクル(NUCYCL)”を用いたもの。ステイシー・フリン(Stacey Flinn)=エヴァニュー最高経営責任者(CEO)は、「私が知る限り、服を100%リサイクルできるのは当社だけだ」と胸を張る。今回の“インフィニート・フーディー”は“ニューサイクル”60%とオーガニックコットン40%で作られており、3~4回リサイクルしても高い品質と機能性を維持できる。「これは例えば一人のユーザーが使うとしても十分な回数。長持ちする高品質の商品を提供することも重要だ」とカーンズ=アディダス戦略構築担当兼副社長は付け加える。

 繊維を再生する場合にはその品質が低下することがネックの一つになっていた。今回のフーディーの場合は「リサイクルのたびにポリマーの約10%の鎖が減っていく」とフリンCEOは言うが、それでも十分な品質が維持できる点が画期的である。フリンCEOは「廃棄物の取り扱い業者や繊維メーカーとのライセンス化に時間がかかっている。最も大きな困難と感じるのは、アパレル業界が保守的であること。新しい技術やアイデアを持ち込んでも変化に対応してもらえないことが多い。でもアディダスとステラ・マッカートニーという強力なパートナーを得て前進している」と言う。

「次の挑戦は廃棄の概念をなくすこと」

 カーンズ=アディダス戦略構築担当兼副社長は「廃棄物削減に向け、当社はまずアップサイクルされたプラスチック廃棄物を用いた製品開発に取り組み、すでに海洋プラスチックゴミを利用して新しい商品を作るサプライチェーンを構築した。24年までにバージンポリエステルの使用は廃止することをすでに発表しており、これは“made with repurposed plastic(再利用プラスチック原料による生産)”というコンセプトに基づくもの。次の挑戦は廃棄の概念をなくすことだ。今回の発表は新たなコンセプト、“Made to be Made(再生を前提とした生産)”、“Made to Biodegrade(生分解性を踏まえた生産)”を示すものだ」。

 現在、ウィンブルドンの試合で選手が着用する“AbySM”はすべて海洋プラスチックゴミから作られたリサイクルポリエステルのウエアだ。一般消費者向けの“AbySM”のテニスアイテムも、95%に同じくリサイクルポリエステルが使われている。

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「ルルルン」のエイジングケアシリーズがリニューアル

 フェイスマスクカテゴリーで2018年度売り上げナンバーワン(インテージ調べ)のグライド・エンタープライズが発売する「ルルルン」は、エイジングケアシリーズ“プレシャス”をリニューアルする。保湿成分である植物由来の特許成分L22を配合し、年齢により低下傾向にある肌の皮脂成分をサポートすることで油分と水分のバランスを整えバリア機能を理想的な状態に保つ。10月1日から全国のバラエティストア、ドラッグストアなどで販売する。

 同シリーズは、「肌に美容成分を“一番効率的かつ効果的に浸透させる方法”はフェイスマスクである」という考えのもと、肌の環境対応力を整える“グリーン”、濃密保湿の“レッド”、透明感を上げる“ホワイト”の3種を展開する。今回のリニューアルでは、“グリーン”にのみ配合していた、L22を全アイテムに導入。「シリーズの中でもL22 を配合した“グリーン”の使用感が好評だったことから、全製品に導入した。ルルルンは常にお客さまにベストなものを届けたいという思いで、リニューアルを重ねている」と佐藤すみれ取締役はコメントした。また“グリーン”には、「細胞老化」「光老化」「炎症老化」の3つの老化現象に着目し、コケ細胞培養エキスを新配合肌することで肌の適応力を向上させる。

 また、11月に“ルルルンレギュラーシリーズ”のリニューアルを予定しており、より使いやすいパッケージに改良するという。「ルルルン」のフェイスマスクは、2019年3月に累計売り上げが10億枚を突破している。

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