88ライジング主催の音楽フェス「Head in the Clouds 2019」スナップ 感度の高いアジアンのリアルなフェススタイルとは?

 88ライジング(88RISING)によるアジアのポップカルチャーを発信する音楽の祭典、「Head in the Clouds Festival 2019」 が8月17日にカリフォルニアのロサンゼルス州立歴史公園(Los Angeles State Historic Park)で開催された。アジア発のアーティストを中心とした同音楽フェスは、昨年の9月に引き続き2度目の開催となる。

 リッチ・ブライアン(Rich Brian)、ニキ(Niki)、ジョージ(Joji)、ハイヤー・ブラザーズ(Higher Brothers)など、アジアにルーツを持つアーティストらが所属する88ライジング(88RISING)は、ヒップホップとR&Bを中心にアジア文化を世界に発信するマスメディア集団で、音楽レーベル、マネジメント、マーケティング会社というさまざまな顔を持つ。アジアと西洋のポップカルチャーを音楽とアートを通じて融合させることで、これまであまり注目されてこなかったアジアンカルチャーの周知に貢献している。今夏、多数の来場者を集め大成功を収めた「Head in the Clouds Festival 2019」から、来場者たちのフェススナップをお届けする。

 来場者のファッションは動きやすいストリートファッションが主流。特にバケットハットやハイウエストのトラッキングパンツ、クリアバッグなどが人気だった。また、同フェスで先行発売された「ゲス(GUESS)」や日本人アーティストの空山基とのコラボアイテムを早速着用している来場者の姿も見られた。ヘアメイクではカラフルなヘアやヘアピンなどのアクセサリーが目立った。メイクもビビッドなカラーやラメを使ったフェスらしいものが多く、中にはジョージの楽曲で同フェスの名前にもなっている「Head in the clouds」になぞらえて雲の形をラメでかたどったメイクを施した来場者もいた。

The post 88ライジング主催の音楽フェス「Head in the Clouds 2019」スナップ 感度の高いアジアンのリアルなフェススタイルとは? appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジバンシイ」の新リップイベントのパーティーに鈴木えみや西内まりや

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は8月30日に発売する新リップ「ルージュ・ジバンシイ」のポップアップイベントを8月23日〜9月1日に表参道で開催中だ。そのお披露目パーティーに、モデルの鈴木えみや女優の西内まりや、タレントのGENKINGらが登場した。

The post 「ジバンシイ」の新リップイベントのパーティーに鈴木えみや西内まりや appeared first on WWD JAPAN.com.

「ピーチ・ジョン」が通販カタログを休刊

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は、通販カタログ「ピーチ・ジョン」および「サロン バイ ピーチ・ジョン(SALON BY PEACH JOHN)」を2019年秋冬号をもって休刊すると発表した。

 1988年創刊のカタログ「ピーチ・ジョン」は、“元気・ハッピー・セクシー”をテーマにランジェリーやファッションなどの商品情報を掲載して年4回発行されていた。同社は「今後は時代に合わせた多様な方法で、ECサイト・アプリ・直営ストア・SNSをメインにお客さまとのより良いコミュニケーションを提供していきたい」とコメントした。

The post 「ピーチ・ジョン」が通販カタログを休刊 appeared first on WWD JAPAN.com.

岡本大陸、林陸也、Kotsu 同世代の東京ユースが作る音楽イベント「HUE」というコミュニティー

 夏も終わる8月30日、東京を拠点とする「ダイリク(DAIRIKU)」の岡本大陸デザイナーと「シュガーヒル(SUGARHILL)」の林陸也デザイナーによるオールナイト音楽イベント「HUE」が東京・渋谷のコンタクト トーキョー(Contact Tokyo)を会場に開催される。

 「HUE」は昨年10月に初開催され、今回が2回目と産声を上げたばかりのイベントだ。しかし、出演するのはサイケデリック・ロックバンドの踊ってばかりの国や、奈良発の気鋭ロックバンドAge Factory、シンガーソングライターでプロデューサーのNTsKi、森敦彦「ワコマリア(WACKO MARIA)」デザイナーがプロデュースするサウンドクルーKILLER TUNES BROADCAST、4人組のDJコレクティブCYKのKotsuなど、多様なジャンルから強力なラインアップ。聞けば、ブランドと密接な関係にあるアーティストとDJを中心に集めたという。

 今回、開催にあたり主催する岡本デザイナーと林デザイナーに加え、出演するKotsuの3人に話を聞いた。ごく感覚的な話ではあるが、94年から96年生まれにはセンスのある人たちが多い。何を隠そう岡本デザイナーは94年生まれ、林デザイナーとKotsuは95年生まれだ。彼ら同世代の東京ユースが見るリアルの先にあるという「HUE」の開催の意義とは?

WWD:まずは2人の出会いから教えてください。

岡本大陸:僕は奈良出身で3〜4年前に上京したんですけど、その頃から「僕の1つ下で『シュガーヒル』ってブランドをやっている子がいる」というのは友達から聞いていたんです。いつか会えるだろうと思っていて、知り合ったのは約2年半前ですね。

林陸也:プレス会社が同じということもあって僕も噂ではずっと聞いていました。でもいざ会おうとすると、展示会に来てくれたのに前日なくした携帯を買い直しに出ていたり、半年くらいすれ違いが続いて(笑)。18年3月頃に、受注会をやる場所と日程が近かったのでようやく大阪で初めて会いました。それから昨年9月に合同展示会を行うことになったタイミングでせっかくだから何かやろうと話が膨らみ、「HUE」の開催が決まったんです。

WWD:ひと昔前と比べてブランドが音楽イベントをオーガナイズすることが少なくなってきたいま、なぜ「HUE」の開催を決めたんでしょうか?

林:親父の趣味で昔から家にバンドセットがあったり、一瞬だけですがバンドを組んだり、音楽がずっと好きで生活の一部としてあったからですね。「シュガーヒル」もアイテムに暗喩的に歌詞が載っていたり、ミュージシャンのスタイルにデザイン面で影響を受けたり、音楽からインスピレーションを受けることが多いので。

岡本:僕は陸也ほどストレートに音楽に影響を受けてはいないんですけど、アメリカ古着やアメリカ映画から影響を受ける中で映画にはBGMとして音楽が使われていて、「空気感として、あの映画ではこういう音楽が流れていたから展示会でもこういう音楽を流したい」というのがあったんです。それで2人で、2つのブランドで何かをやるってなったとき、それぞれのコミュニティーが混ざっていくのが面白いかもしれないという発想から、音楽をきっかけにプラスアルファで何か違う広がり方をしたいと開催に至りました。

WWD:あくまでも2つのコミュニティーを混ぜたいからやる、という趣旨ではないですよね?

林:混ざればいいなくらいの願望で、演奏やDJを通してブランドと僕らの思いが伝わって結果的に面白いことが「HUE」をきっかけに起きればいいなと考えています。

WWD:イベント名の由来は?

林:僕らはバックボーンが本当に全然違うので、まとめようと思ってもまとまらない。だから会場で化学反応みたいに混じり合えればいいという思いから、英語で「色相」や「型」を意味する「HUE」と名付けました。

2ndアルバムのタイトルにもなっているAge Factoryの代表曲「GOLD」

WWD:初回はヒップホップ色が濃かったようですが、今回のバンドからDJまで多様なラインアップにした意図は?

岡本:今回は“自分たちとなんらかのつながりがある”という点が大きいですね。Age Factoryはボーカルの清水エイスケが高校の同級生で友人だし、めちゃくちゃかっこいいから絶対に出演してほしくて声をかけました。エイスケは繊細なセンサーを持っていて、バンドマンなんですけどヒップホップもK-POPも幅広く聴くしファッションにも興味があって、「こういうイベントがあるんだけど」って話をしたら「いつでも誘って!」って言ってくれたんです。エイスケだけじゃなく、ちょうどいまバンドシーンの人たちがファッション系の人と関わりたいっていうのがあるみたいですね。Kotsuは高校生の頃からツイッターで知っていたし、彼が所属しているCYKも聴いていた。(この関係について)掘って深い話があるかって聞かれると難しいんですけど、「この人は絶対に出てほしい」「ジャンルは違うけどこの先一緒に戦っていきたい」って気持ちがあるんです。

林:踊ってばかりの国は、ギターの丸山康太さんを「シュガーヒル」2019-20秋冬コレクションのモデルに起用させていただいたことがきっかけです。もともと僕が学生時代に毛皮のマリーズとドレスコーズの大ファンで、いつか一緒に仕事がしたいと思っている中でラブコールしたんです。そしたら撮影のときに「僕のことを好いてくれるのはうれしい、だけど僕がやってるバンドも素晴らしいからぜひ見てほしい」ってライブに呼んでもらって、ライブ終わりに「HUE」への出演を打診したんです。そのあと丸山さんから、バンドの皆さんがライングループで「ファッション系のイベントに出たことないからこのオファーはうれしいね!出よう!」みたいに「HUE」についてやり取りしてるのを見て、うるっときました(笑)。ほかにも「シュガーヒル」と「ダイリク」でそれぞれ出演してほしいアーティストやDJがいて、調整してくれる人として普段イベントをオーガナイズしているKotsuに声をかけたんです。

Kotsu:もともと初回も、大陸と知り合いたっだし世代も近いしってことで出演者として声をかけてもらっていたんですが、今回は出演と併せてDJのブッキングを手伝っています。クラブに通うようになってから、僕自身がナイトタイムで遊ぶクラブやパーティーをブランドが打ち出すみたいなのがずっといいと思っていて、事あるごとに全部行ってたんです。今回の「HUE」も昔の僕みたいにファッションという文脈があるからこそ行きやすいって人もいるだろうし、初めてクラブに来るって人がいると思う。そういう人たちに対して、今リアルなラインアップを体感してほしいという思いはあります。そういう意味では、僕と同い年のMayu Kakihataさんは同世代の中でもレコードディガーとして尊敬していますし、Little Dead GirlはVERDYさん主宰のWasted Youthとコラボでパーティーを敢行したばかりの注目コレクティブtokyovitaminのメンバー。なかなか共演はないラインアップではありつつも、何か似ているものを抱えた人たちかなと。

WWD:ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)もジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)もマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)も、いま一時代を築いているデザイナーは夜遊びがうまかったりDJをやっていたり、ナイトライフは大事ですよね。

Kotsu:僕にとっても大事だったタイミングが多々あるように、音楽やファッション以外の業種でもナイトライフでの出会いから仕事になったり、違う界隈の友達ができたりっていう経験は多くの人があると思います。2人から話をもらったときも、普段の活動だけを続けていたら築けない関係性が新しく生まれるイベントになるだろうなって。僕自身も初めて共演する人ばかりですし。実際に「HUE」で夜遊びすることで、そういうきっかけが生まれてほしい。そういうカルチャーをこの世代でつくるっていうのを僕はやりたいんで、いろんな人に来てほしいです。

WWD:出演陣の中に森「ワコマリア」デザイナーのKILLER TUNES BROADCASTの名前があったことが意外でした。

林:「ワコマリア」のブランドとしてのクルー感みたいなのにすごく憧れていて、世代としては完全に僕らの父親世代。“父親”にすがる思いで「一緒に遊んでくれませんか?」ってお願いしたところ快諾してくれました。僕らみたいな若手デザイナーのイベントに出演してくださるのがうれしいです。KILLER TUNES BROADCASTさんの出演が決まる前からですが、すでにジャンルレスでボーダーレスな感じだったんですけど、よりそれが濃くなりましたね。

Kotsu:全世界的に僕らの世代は、音楽とかファッションだけでなく何でも区切ることなくフラットに見ているんですよ。だからこそいろいろな壁を超えた「HUE」ってイベントが成り立っている。本末転倒になってしまうんですけど、今回のイベントについては探っても掘っても深い話は出てこないと思うんです。でもそれこそが僕らの世代のリアル。僕もDJとして本気で活動していますけど、ファッションやアートが気になるから情報を追うし、洋服も買う。本当に音楽だけが好きだったらボロッボロの洋服を着て、レコードだけ買ってればいい(笑)。でもいろいろな世界に興味があるんですよね。

WWD:みなさんの世代は、片手間で済ませるのとは違い興味があればとりあえずチャレンジするという意味合いで、物事にトライするハードルが低いですよね。

林:すごい自然な流れで「HUE」が出来上がっているんですよ。

Kotsu:この自然さが超リアルだなって。でも僕らからしたらここ(2人)を誘えないんですよね、実は。デザイナーに対するリスペクトもあるし、ブランディングもあるだろうから言えなくて。だから誘ってくれた時はうれしくて即答しました。

WWD:「HUE」ではみなさんのコミュニティー以外の人も巻き込みたいんでしょうか?

岡本:客層は僕らの周りの人、いわゆるファッション系の人たちが多いと思うんですけど、「このバンドめっちゃかっこいいじゃん」とか「あのDJいいね」みたいに広がっていったら、やった甲斐があるなって思います。「HUE」と「ダイリク」と「シュガーヒル」のそれぞれの違う入り口から知ってもらうのはいいことだと思うし、その逆も起きてほしいです。

林:僕らが本当にいいと思った人を集めたので、より広い層に届いてほしいし巻き込みたいですね。ボーダーレスに混じり合って、化学反応的に何かが起きるのを俯瞰で見ることを楽しみにしています。

岡本:とにかくファッションでも音楽でも、何かのきっかけになれればいいんです。僕が服を作るようになったきっかけは、大阪のアメ村のいろんなイベントに行って先輩と遊んでいたから。そこできっかけになる人と出会ったから今の俺がいる、みたいな。

WWD:2ブランドが主催するということは、出演者はブランドのアイテムを身につけて出演するんでしょうか?

岡本:それはないですね。僕とエイスケは同級生という関係性があるからこそ出演してもらっているので、コマーシャル目的で着てもらうという考えはありません。

林:僕は丸山さんに影響を受けてきたからこそ無理に着させたくないし、彼らのスタイルは触ったらいけないんです。偶像崇拝みたいなもので仏様と一緒です。丸山さんたちバンドメンバーの皆さんが自分の意思で着たいって言ってくれたらめちゃくちゃうれしいですけど(笑)。

WWD:今後、「HUE」は定期的に開催していくつもりですか?

岡本:陸也とは、同世代で頑張っている人たちと一緒にやれるのはすごい恵まれていると話していて、年に1回この世代でこういうことができればいいなと思っています。今回は夏の終わりに楽しいことがしたくて、8月30日の開催になりました。「HUE」で稼ぐつもりはないですけど、自分たちが打ち出したいものをちゃんと出せた上で利益が出たら素晴らしいとは思いますね。それこそ前回は赤字でしたけど、それでも今回またやる。だからこそ生まれるものがあると思っています。

林:今は“僕らのイベントにイケてる人たちを呼んでいる”って感覚なんですけど、将来的には“僕らのイベントに出ているからイケてる”みたいになってほしいんです。「HUE」に行けばイケてる音楽と出会える、みたいな。アーティストたちのプロップスになるようなイベントにもしていきたいですね。

■SUGARHILL & DAIRIKU presents HUE
日程:8月30日
時間:22:00〜
場所:Contact Tokyo
住所:東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル4号館地下2階
入場料:3000円 / 前売り券 2500円 / 23歳以下 2000円
出演アーティスト:踊ってばかりの国、Age Factory、NTsKi feat. Yosuke Shimonaka、American Dream Express × MES、Kotsu、bungo、KILLER TUNES BROADCAST、Mayu Kakihata、LITTLE DEAD GIRL、Kohei Nishihara、Soichiro

The post 岡本大陸、林陸也、Kotsu 同世代の東京ユースが作る音楽イベント「HUE」というコミュニティー appeared first on WWD JAPAN.com.

岡本大陸、林陸也、Kotsu 同世代の東京ユースが作る音楽イベント「HUE」というコミュニティー

 夏も終わる8月30日、東京を拠点とする「ダイリク(DAIRIKU)」の岡本大陸デザイナーと「シュガーヒル(SUGARHILL)」の林陸也デザイナーによるオールナイト音楽イベント「HUE」が東京・渋谷のコンタクト トーキョー(Contact Tokyo)を会場に開催される。

 「HUE」は昨年10月に初開催され、今回が2回目と産声を上げたばかりのイベントだ。しかし、出演するのはサイケデリック・ロックバンドの踊ってばかりの国や、奈良発の気鋭ロックバンドAge Factory、シンガーソングライターでプロデューサーのNTsKi、森敦彦「ワコマリア(WACKO MARIA)」デザイナーがプロデュースするサウンドクルーKILLER TUNES BROADCAST、4人組のDJコレクティブCYKのKotsuなど、多様なジャンルから強力なラインアップ。聞けば、ブランドと密接な関係にあるアーティストとDJを中心に集めたという。

 今回、開催にあたり主催する岡本デザイナーと林デザイナーに加え、出演するKotsuの3人に話を聞いた。ごく感覚的な話ではあるが、94年から96年生まれにはセンスのある人たちが多い。何を隠そう岡本デザイナーは94年生まれ、林デザイナーとKotsuは95年生まれだ。彼ら同世代の東京ユースが見るリアルの先にあるという「HUE」の開催の意義とは?

WWD:まずは2人の出会いから教えてください。

岡本大陸:僕は奈良出身で3〜4年前に上京したんですけど、その頃から「僕の1つ下で『シュガーヒル』ってブランドをやっている子がいる」というのは友達から聞いていたんです。いつか会えるだろうと思っていて、知り合ったのは約2年半前ですね。

林陸也:プレス会社が同じということもあって僕も噂ではずっと聞いていました。でもいざ会おうとすると、展示会に来てくれたのに前日なくした携帯を買い直しに出ていたり、半年くらいすれ違いが続いて(笑)。18年3月頃に、受注会をやる場所と日程が近かったのでようやく大阪で初めて会いました。それから昨年9月に合同展示会を行うことになったタイミングでせっかくだから何かやろうと話が膨らみ、「HUE」の開催が決まったんです。

WWD:ひと昔前と比べてブランドが音楽イベントをオーガナイズすることが少なくなってきたいま、なぜ「HUE」の開催を決めたんでしょうか?

林:親父の趣味で昔から家にバンドセットがあったり、一瞬だけですがバンドを組んだり、音楽がずっと好きで生活の一部としてあったからですね。「シュガーヒル」もアイテムに暗喩的に歌詞が載っていたり、ミュージシャンのスタイルにデザイン面で影響を受けたり、音楽からインスピレーションを受けることが多いので。

岡本:僕は陸也ほどストレートに音楽に影響を受けてはいないんですけど、アメリカ古着やアメリカ映画から影響を受ける中で映画にはBGMとして音楽が使われていて、「空気感として、あの映画ではこういう音楽が流れていたから展示会でもこういう音楽を流したい」というのがあったんです。それで2人で、2つのブランドで何かをやるってなったとき、それぞれのコミュニティーが混ざっていくのが面白いかもしれないという発想から、音楽をきっかけにプラスアルファで何か違う広がり方をしたいと開催に至りました。

WWD:あくまでも2つのコミュニティーを混ぜたいからやる、という趣旨ではないですよね?

林:混ざればいいなくらいの願望で、演奏やDJを通してブランドと僕らの思いが伝わって結果的に面白いことが「HUE」をきっかけに起きればいいなと考えています。

WWD:イベント名の由来は?

林:僕らはバックボーンが本当に全然違うので、まとめようと思ってもまとまらない。だから会場で化学反応みたいに混じり合えればいいという思いから、英語で「色相」や「型」を意味する「HUE」と名付けました。

2ndアルバムのタイトルにもなっているAge Factoryの代表曲「GOLD」

WWD:初回はヒップホップ色が濃かったようですが、今回のバンドからDJまで多様なラインアップにした意図は?

岡本:今回は“自分たちとなんらかのつながりがある”という点が大きいですね。Age Factoryはボーカルの清水エイスケが高校の同級生で友人だし、めちゃくちゃかっこいいから絶対に出演してほしくて声をかけました。エイスケは繊細なセンサーを持っていて、バンドマンなんですけどヒップホップもK-POPも幅広く聴くしファッションにも興味があって、「こういうイベントがあるんだけど」って話をしたら「いつでも誘って!」って言ってくれたんです。エイスケだけじゃなく、ちょうどいまバンドシーンの人たちがファッション系の人と関わりたいっていうのがあるみたいですね。Kotsuは高校生の頃からツイッターで知っていたし、彼が所属しているCYKも聴いていた。(この関係について)掘って深い話があるかって聞かれると難しいんですけど、「この人は絶対に出てほしい」「ジャンルは違うけどこの先一緒に戦っていきたい」って気持ちがあるんです。

林:踊ってばかりの国は、ギターの丸山康太さんを「シュガーヒル」2019-20秋冬コレクションのモデルに起用させていただいたことがきっかけです。もともと僕が学生時代に毛皮のマリーズとドレスコーズの大ファンで、いつか一緒に仕事がしたいと思っている中でラブコールしたんです。そしたら撮影のときに「僕のことを好いてくれるのはうれしい、だけど僕がやってるバンドも素晴らしいからぜひ見てほしい」ってライブに呼んでもらって、ライブ終わりに「HUE」への出演を打診したんです。そのあと丸山さんから、バンドの皆さんがライングループで「ファッション系のイベントに出たことないからこのオファーはうれしいね!出よう!」みたいに「HUE」についてやり取りしてるのを見て、うるっときました(笑)。ほかにも「シュガーヒル」と「ダイリク」でそれぞれ出演してほしいアーティストやDJがいて、調整してくれる人として普段イベントをオーガナイズしているKotsuに声をかけたんです。

Kotsu:もともと初回も、大陸と知り合いたっだし世代も近いしってことで出演者として声をかけてもらっていたんですが、今回は出演と併せてDJのブッキングを手伝っています。クラブに通うようになってから、僕自身がナイトタイムで遊ぶクラブやパーティーをブランドが打ち出すみたいなのがずっといいと思っていて、事あるごとに全部行ってたんです。今回の「HUE」も昔の僕みたいにファッションという文脈があるからこそ行きやすいって人もいるだろうし、初めてクラブに来るって人がいると思う。そういう人たちに対して、今リアルなラインアップを体感してほしいという思いはあります。そういう意味では、僕と同い年のMayu Kakihataさんは同世代の中でもレコードディガーとして尊敬していますし、Little Dead GirlはVERDYさん主宰のWasted Youthとコラボでパーティーを敢行したばかりの注目コレクティブtokyovitaminのメンバー。なかなか共演はないラインアップではありつつも、何か似ているものを抱えた人たちかなと。

WWD:ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)もジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)もマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)も、いま一時代を築いているデザイナーは夜遊びがうまかったりDJをやっていたり、ナイトライフは大事ですよね。

Kotsu:僕にとっても大事だったタイミングが多々あるように、音楽やファッション以外の業種でもナイトライフでの出会いから仕事になったり、違う界隈の友達ができたりっていう経験は多くの人があると思います。2人から話をもらったときも、普段の活動だけを続けていたら築けない関係性が新しく生まれるイベントになるだろうなって。僕自身も初めて共演する人ばかりですし。実際に「HUE」で夜遊びすることで、そういうきっかけが生まれてほしい。そういうカルチャーをこの世代でつくるっていうのを僕はやりたいんで、いろんな人に来てほしいです。

WWD:出演陣の中に森「ワコマリア」デザイナーのKILLER TUNES BROADCASTの名前があったことが意外でした。

林:「ワコマリア」のブランドとしてのクルー感みたいなのにすごく憧れていて、世代としては完全に僕らの父親世代。“父親”にすがる思いで「一緒に遊んでくれませんか?」ってお願いしたところ快諾してくれました。僕らみたいな若手デザイナーのイベントに出演してくださるのがうれしいです。KILLER TUNES BROADCASTさんの出演が決まる前からですが、すでにジャンルレスでボーダーレスな感じだったんですけど、よりそれが濃くなりましたね。

Kotsu:全世界的に僕らの世代は、音楽とかファッションだけでなく何でも区切ることなくフラットに見ているんですよ。だからこそいろいろな壁を超えた「HUE」ってイベントが成り立っている。本末転倒になってしまうんですけど、今回のイベントについては探っても掘っても深い話は出てこないと思うんです。でもそれこそが僕らの世代のリアル。僕もDJとして本気で活動していますけど、ファッションやアートが気になるから情報を追うし、洋服も買う。本当に音楽だけが好きだったらボロッボロの洋服を着て、レコードだけ買ってればいい(笑)。でもいろいろな世界に興味があるんですよね。

WWD:みなさんの世代は、片手間で済ませるのとは違い興味があればとりあえずチャレンジするという意味合いで、物事にトライするハードルが低いですよね。

林:すごい自然な流れで「HUE」が出来上がっているんですよ。

Kotsu:この自然さが超リアルだなって。でも僕らからしたらここ(2人)を誘えないんですよね、実は。デザイナーに対するリスペクトもあるし、ブランディングもあるだろうから言えなくて。だから誘ってくれた時はうれしくて即答しました。

WWD:「HUE」ではみなさんのコミュニティー以外の人も巻き込みたいんでしょうか?

岡本:客層は僕らの周りの人、いわゆるファッション系の人たちが多いと思うんですけど、「このバンドめっちゃかっこいいじゃん」とか「あのDJいいね」みたいに広がっていったら、やった甲斐があるなって思います。「HUE」と「ダイリク」と「シュガーヒル」のそれぞれの違う入り口から知ってもらうのはいいことだと思うし、その逆も起きてほしいです。

林:僕らが本当にいいと思った人を集めたので、より広い層に届いてほしいし巻き込みたいですね。ボーダーレスに混じり合って、化学反応的に何かが起きるのを俯瞰で見ることを楽しみにしています。

岡本:とにかくファッションでも音楽でも、何かのきっかけになれればいいんです。僕が服を作るようになったきっかけは、大阪のアメ村のいろんなイベントに行って先輩と遊んでいたから。そこできっかけになる人と出会ったから今の俺がいる、みたいな。

WWD:2ブランドが主催するということは、出演者はブランドのアイテムを身につけて出演するんでしょうか?

岡本:それはないですね。僕とエイスケは同級生という関係性があるからこそ出演してもらっているので、コマーシャル目的で着てもらうという考えはありません。

林:僕は丸山さんに影響を受けてきたからこそ無理に着させたくないし、彼らのスタイルは触ったらいけないんです。偶像崇拝みたいなもので仏様と一緒です。丸山さんたちバンドメンバーの皆さんが自分の意思で着たいって言ってくれたらめちゃくちゃうれしいですけど(笑)。

WWD:今後、「HUE」は定期的に開催していくつもりですか?

岡本:陸也とは、同世代で頑張っている人たちと一緒にやれるのはすごい恵まれていると話していて、年に1回この世代でこういうことができればいいなと思っています。今回は夏の終わりに楽しいことがしたくて、8月30日の開催になりました。「HUE」で稼ぐつもりはないですけど、自分たちが打ち出したいものをちゃんと出せた上で利益が出たら素晴らしいとは思いますね。それこそ前回は赤字でしたけど、それでも今回またやる。だからこそ生まれるものがあると思っています。

林:今は“僕らのイベントにイケてる人たちを呼んでいる”って感覚なんですけど、将来的には“僕らのイベントに出ているからイケてる”みたいになってほしいんです。「HUE」に行けばイケてる音楽と出会える、みたいな。アーティストたちのプロップスになるようなイベントにもしていきたいですね。

■SUGARHILL & DAIRIKU presents HUE
日程:8月30日
時間:22:00〜
場所:Contact Tokyo
住所:東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル4号館地下2階
入場料:3000円 / 前売り券 2500円 / 23歳以下 2000円
出演アーティスト:踊ってばかりの国、Age Factory、NTsKi feat. Yosuke Shimonaka、American Dream Express × MES、Kotsu、bungo、KILLER TUNES BROADCAST、Mayu Kakihata、LITTLE DEAD GIRL、Kohei Nishihara、Soichiro

The post 岡本大陸、林陸也、Kotsu 同世代の東京ユースが作る音楽イベント「HUE」というコミュニティー appeared first on WWD JAPAN.com.

「レディアゼル」ルミネエスト新宿店の1日売り上げが1700万円超え 館の売り上げ歴代最高を更新

 サマンサタバサジャパンリミテッド傘下のアパレル企業、バーンデストローズジャパンリミテッドが手掛ける「レディアゼル(REDYAZEL)」は23日、新宿ルミネエスト店をリニューアルオープンした。初日の売り上げは1746万円で、館の単独店舗での売り上げ記録を更新した。

 ブランドは2014年秋にスタート。20代前半~30代前半をメインターゲットに、“new 色っぽ girly”をコンセプトとする。都会的でシンプルなデザインをベースに、異素材ミックスで遊び心を表現する。立ち上げから右肩上がりの成長を続け、現在は全国に14店舗を展開。8月の既存店売上高も20%以上増と好調に推移する。

 新宿ルミネエスト店の売り場面積は約50平方メートルと、同フロアのショップとしては小さめ。今回のリニューアルでは、坪効率をさらに上げるため、入り口付近の平台をなくして商品ラックを増やした。床を大理石調、什器を木目調に変えるなど異なるテイストを織り交ぜ、“異素材ミックス”を店装でも表現した。

 リニューアルオープン初日は、主力のオリジナル柄ワンピースがけん引し、コート類も柄や素材の切り替えなど手の込んだ仕様ながら1万円台という値ごろな価格でよく売れた。客単価は5~6万円。2万円以上購入者限定特典のパーカ、シャツドレスの反応もよく、まとめ買いにつながった。

 顧客への地道なアプローチも、売り上げの底上げに貢献した。「デジタルに頼らず、顧客名簿を充実させたり、DMを丁寧に作ったりと、スタッフ一人一人が地道に信頼関係を築いてきた」と安藤慎一郎レディアゼル事業部ブランド長。同店のスタッフ13人には一人あたり50人ほどファンがついているといい、この日の来店も顧客が中心だった。「うちには、何万人ものインスタグラムのフォロワーがいるようなカリスマ販売員が在籍しているわけではない。だが、広く発信することよりも、狭いコミュニティーの中でいかにお客さまとの“共感”を作れるかが大事と考え実行してきた。今までの努力が実を結んだ」と話した。

The post 「レディアゼル」ルミネエスト新宿店の1日売り上げが1700万円超え 館の売り上げ歴代最高を更新 appeared first on WWD JAPAN.com.

宝島社がポップアップストアをオープン 商品を企画する編集部員などが接客販売

 宝島社は8月24日〜9月23日、付録をメインとした出版物のポップアップストアを銀座ロフト6階にオープンする。店頭では、商品を企画する編集部員やミリオンセラーを連発するヒットメーカー部員、日本一バッグを作っているバッグの目利き部員らが接客販売を行う。また、全商品の付録サンプルをディスプレーし、実際に手にとって試すことができる。

 アイテムは、シリーズ累計46万部を突破した「天使の深睡眠マクラBOOK」をはじめ、「モズ(MOZ)」やデニムブランド「リー(LEE)」などブランドのバッグ付きブック、キャラクターのグッズ付きブックなど人気商品約100種類をそろえる。また、イベントや購入者特典ノベルティーなどさまざまなコンテンツを用意する。

■THE POPUP SHOP by TAKARAJIMASHA
日程:8月24〜9月23日
時間:11:00〜21:00
場所:銀座ロフト6階バラエティー雑貨特設会場
住所:東京都中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館

The post 宝島社がポップアップストアをオープン 商品を企画する編集部員などが接客販売 appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

ブルゴーニュ地方 ボーヌ Beaune シャブリ マコン Mâcon でワイン博物館 (シテ・デ・ヴァン)建設計画が進行中🇫🇷🍷再来年の一般公開が楽しみですね😊 2021年 3都市でオープン予定のブルゴーニュワイン博物館 by

Posted in 未分類

「アディダス」のテクノロジーを体感 「止まれない階段」が出現

 「アディダス(ADIDAS)」は8月23〜29日まで、ミッドソールテクノロジー“ブースト(BOOST)”を体感できる“止まれない階段”を東急プラザ表参道原宿にオープンしている。

 会期中は、スニーカーなどに使用されているミッドソール“ブースト”を東急プラザ表参道原宿1階から2階までの階段に敷き詰めた。反発性と衝撃吸収性を備え、少ない力で前に進むことが可能で、繰り返される圧力に耐える空気が抜けにくい製法で劣化しにくくなっている。また、気温変化による硬度の変化が少なく、耐寒と耐熱における均一性を保つことで、さまざまな環境にも適応が可能。

The post 「アディダス」のテクノロジーを体感 「止まれない階段」が出現 appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

「フェンディ」が「ポーター」とコラボ LINEで先行予約を受付

 「フェンディ(FENDI)」は2019-20年秋冬メンズ・コレクションで発表した吉田カバンの「ポーター(PORTER)」とのコラボレーションバッグを、9月2日から「フェンディ」店舗、公式オンラインストア、「ポーター」表参道店、吉田カバン公式オンラインストアで販売する。また一部のアイテムに限り、8月27日10時から「フェンディ」公式LINEアカウントで先行予約を開始する。予約した商品は希望の店舗で受け取ることができる。

 同アイテムは、「フェンディ」のアイコンバッグの“ピーカブー”と“バゲット”にポーターの技術を駆使して、軽量で耐久性に優れたボンデッドナイロンツイルを使用し、ラグジュアリーなスタイルにスポーティーの要素を加えた。サイズは“ピーカブー”がレギュラー(40万6000円)、“バゲット”はマキシとレギュラー(23万9000円)を用意する。カラーはシックなブラックとシルバーグレーのほか、ポップなブルーやレッドをそろえ、ゴールドのメタルパーツを合わせた。さらに、同コラボレーションを示す、「フェンディ」と「ポーター」のロゴを並置したタグをあしらった。

The post 「フェンディ」が「ポーター」とコラボ LINEで先行予約を受付 appeared first on WWD JAPAN.com.

「リーバイス」 × 「ナイキ」 “エア フォース 1”をベースにした新作2型

 「リーバイス(LEVI’S)」と「ナイキ(NIKE)」のコラボレーションシリーズ“ナイキ バイ リーバイス”から“エア フォース 1”をベースにした新作2型が登場する。今回のコラボアイテムは「ナイキ」のカスタマイズサービス“ナイキ バイ ユー”を通したデジタルカスタマイズが可能。8月26日からクラブ リーバイスの会員を対象に購入権が当たる抽選を開始した。

 “ナイキ エア フォース 1 HI”(1万7000円)にはオーバーダイのピンクデニムを使用し、“ナイキ エア フォース 1 LO”(1万5000円)にはインディゴデニムを使用した。「リーバイス」のレーザー技術を駆使し、両ブランドのロゴをデザインしたほか、右足には「リーバイス」のレッドタブ、インソールにも両ブランドのロゴ、シュータンには“ナイキ エア”のラベルを施した。

 ジョナサン・チャン(Jonathan Cheung)=リーバイス・グローバル・ヘッド・デザイナーは「2018年のナイキ ジョーダンとのコラボレーションは、購入後にオーセンティックなデニム生地の特徴を生かして、人々が自ら色を染めたり、ブリーチしたり、加工を施すなどカスタマイズを楽しんだ。今回再度『ナイキ』とコラボレーションするにあたり、最初に頭に浮かんだのがカスタマイズだった。その点で、“ナイキ バイ ユー”でのコラボレーションはパーフェクトなクリエイティブプロジェクトだと思う」とコメントした。

The post 「リーバイス」 × 「ナイキ」 “エア フォース 1”をベースにした新作2型 appeared first on WWD JAPAN.com.

レベッカ・ミンコフがビューティ事業を開始

 ニューヨークブランド「レベッカ ミンコフ(REBECCA MINKOFF)」共同創設者兼クリエイティブ・ディレクターのレベッカ・ミンコフは、プレミアム グループ(THE PREMIERE GROUP)とビューティにおける長期ライセンス契約に向けて協議を進めている。

 プレミアグループによると、ミンコフの初めてのフレグランスは2020年秋に発売する予定だ。「レベッカ ミンコフ」は、ハンドバッグ、アクセサリー、フットウェア、アパレル、アイウエア、トラベルバッグ、テックアクセサリー、スイムウエアを展開している。

 ミンコフは、始めにフレグランス事業を立ち上げるが、プレミアグループとの契約は、複数年にわたる長期ビューティライセンス契約だ。パフューム センターオブ アメリカ(Perfume Center of America)の子会社の同社は、ブライダルウエアのモニーク・ルイリエ(MONIQUE LHUILLER)を展開するアメリカ人デザイナーのモニーク・ルイリエとライセンス契約を結んだばかりだ。モニーク・ルイリエも20年にフレグランスを発売する予定。

The post レベッカ・ミンコフがビューティ事業を開始 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ワイズ」×「ドクターマーチン」がイエローの10ホールブーツを発売

 ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)社の「ワイズ(Y’S)」は8月30日、「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」とのコラボブーツを発売する。イエローカラーのニューモデルは、「ワイズ」2018-19秋冬コレクションのルックでも使用されており、さまざまなスタイルで提案している。価格は4万8000円で、サイズは23.0〜28.0cmのユニセックス展開。日本では、全国の「ワイズ」直営店で取り扱う。

 コラボレーションブーツは、「ドクターマーチン」の定番モデルで警察官のユニホームに採用されていたという10ホールブーツをベースに、両者のコラボモデルを象徴するバッジップがスムーズに着脱を可能にする。また、「ドクターマーチン」の“Air Wair”のプルタブとイエローのウェルトステッチを施し、インソールには両者のブランドロゴを刻印する。

The post 「ワイズ」×「ドクターマーチン」がイエローの10ホールブーツを発売 appeared first on WWD JAPAN.com.

お金持ちは百貨店でこんな商品を買っている! 2019年春夏、百貨店で売れたもの Vol.1

 「WWDジャパン」8月26日号は、毎シーズン恒例の“百貨店で売れたもの”特集です。2019年春夏シーズンは、全国で計50の百貨店にアンケートに協力いただき、特集を製作しました。さらに、これまで定期購読者特典だった「ビジネスリポート」(アンケート回答の詳細をまとめたデータ集)が、今回から単独購入できるようになりました!同特集では、百貨店の各カテゴリーの商況を報道していますが、ウェブでは特集担当記者による取材こぼれ話を座談会形式でお送りします!

座談会参加者
三浦彰:「WWDジャパン」編集顧問
益成恭子:ジュエリーやインテリア、インナーウエアの担当記者
三澤和也:時計やデニムの担当記者
五十君花実:百貨店ビジネスリポート特集の担当デスク

五十君:さて、座談会記事1本目は、時計、ジュエリーという高額品担当の記者に集まってもらいました。百貨店の近年の稼ぎ頭は、高額品、化粧品、食品なので、まずはこのカテゴリーがいいかなと思いまして。では三浦さん、19年春夏の市場の振り返りをお願いします。訪日外国人による免税売り上げが減速して、一方で国内富裕層による高額品消費は好調というシーズンでしたが。

三浦:富裕層の売り上げが好調なのは百貨店側の営業努力がすごいんだと思うよ。通常の外商営業と、あとはラグジュアリーブランドが行っている催事(注:近年、歴史的建造物などを借り切ってラグジュアリーブランドが大掛かりな顧客向けイベントを行うケースが激増している)に百貨店顧客を連れていくといった取り組みをすごくしている。もっとしゃかりきに努力すれば、まだまだ売れるとも思うけど。

三澤:毎年前年比をクリアしていくために、あえてしゃかりきにはなっていない、まだまだやれるってことですか?(笑)

三浦:今百貨店で売れているのは高額品と化粧品で、1月の中国の電子商務法施行の影響で、化粧品は打撃を受けたっていうじゃない(注:転売に制限をかける同法によって、それ以前のような大量買いが減った)。化粧品はこの5~6年絶好調だったわけだけど、天井が見えてきたのかな、という感じはする。だからやはり百貨店は時計やジュエリーみたいな高額品を売らなきゃいけないんですよ。

五十君:では具体的に、それぞれの分野ではどんな傾向があって、何が売れたんでしょう。まず時計からお願いします。

三澤:時計も絶好調を脱して、踊り場に達した印象です。販売価格、伸長率共にケタ外れだった「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」(注:平均単価2000万円強の超高級時計ブランド)や、高級時計ブームをけん引した「フランク ミュラー(FRANCK MULLER)」のような分りやすくてエッジの効いたトレンドは鳴りを潜めて、「ロレックス(ROLEX)」や「オメガ(OMEGA)」など憧れの定番ブランドが売れたシーズンでした。一方で、それ以外は売れないというメリハリが際立った。そして、それらの勝てるブランドを維持もしくは獲得するために、各百貨店は“売り場の増床リニューアル”や“直営店(ブティック)化”という甘い汁を差し出す構図。つまりはブランドの超売り手市場なんです。今回は地方の百貨店も取材したけど、都市部を離れれば離れただけその傾向が強まる印象。

五十君:確か「オメガ」はアニバーサリーイヤーでしたよね?

三澤:うん、今年がアポロ11号の月面着陸50周年(注:「オメガ」の“スピードマスター プロフェッショナル”は、NASAに採用されて史上初めて月面で時を刻んだ“ムーンウォッチ”として有名)で、来年が東京五輪(注:「オメガ」は東京オリンピック・パラリンピックの公式タイムキーパーを務める)と大きな山を続けて迎えるんだけど、こういう売らなきゃいけないタイミングでしっかり結果を残しているって当然といえば当然なんだろうけど、あらためてすごいな!って思いました。

五十君:確かに「ロレックス」は今若い男の子も買うようになっていますよね。一般男性に高級時計が売れるのって、キムタク効果で「ロレックス」“エクスプローラーⅠ”が売れた1990年代以来?

三澤:時間はスマホで見ればいいという時期が長かったけど、時計を身に着けるという当たり前がもう一度戻ってきていると思う。トレンドもストリートからクラシックに回帰しているから、その流れもあるんだろうね。様式美としての服装というか。今まで時計を買っていた人たちとは違う層が市場に入ってきているのは確かだと思う。その分、伸長ブランドには低〜中価格帯のものが目立ちました。

五十君:ジュエリーは19年春夏を振り返るとどんなシーズンでしたか?

益成:10月の消費増税前の駆け込み購入があったのと、本物志向が強まっているというのがトピックでした。好調なブランドは、30万~100万円の商品と、1000万円以上のハイジュエリーの二軸が売れています。10万円台とかのエントリー商品よりも、30万円以上の商品の方が動きがいい。

三浦:増税前の駆け込みって、あるかねぇ?あんまり感じないけど。ブライダルリングとかはあるだろうけど。

益成:ブライダルは間違いなく駆け込み需要があります。あと、“令和婚”効果でブライダルリングの売り上げがよかったという声もありました。それ以外にも、「ミキモト(MIKIMOTO)」のパールとか、“いつか買おうと思っていた定番アイテム”は増税前に売れるみたいですよ。

三澤:高級時計については、増税前の駆け込み需要って聞かないんだよね。14年の5%から8%への増税の時は“何でも売れる”ってバブル状態だったけど、その時に背伸びしていい時計を買った層は、5年後にまた高級時計を買おうとはならないのかも。

益成:外商顧客みたいなお金持ちには、2%の増税とかあんまり関係ないですしね。あと、ジュエリーの今シーズンの注目トピックは、竹内結子さんをはじめとした女優陣がドラマなど着用したアイテムが売れたという点ですね。竹内結子さんが出演したドラマ「スキャンダル専門弁護士QUEEN」で「ブシュロン(BOUCHERON)」の“キャトル”や“セルパンボエム”が売れたという声が多かった。

五十君:ドラマを見て女優が着ている服を買うっていう流れ、最近よくありますけど、30万円台のジュエリーがドラマ効果や女優効果で売れるってスゴイですね。

益成:「メルカリ(MERCARI)」が広がったことで、リセールの市場があるってことを消費者が認識しているから、どうせ買うなら本物志向になっているというのはあると思う。本当に「メルカリ」で売るかどうかは別にしても。

三澤:時計の世界に30代を中心とした国内新客が参入したように、高額ジュエリーも今まで買っていた人以外にも広がっているんじゃない?

五十君:ジュエリーのアンケートでは、令和改元記念小判とか、東京五輪記念小判とか、そういう金製品も売れ筋にあがっていましたよね。

三浦:金製品を買おうっていう富裕層の気持ちは分かるよね。今は株が上がるか下がるか分からない状況で買えない、為替相場も変化があり過ぎて怖くて手が出せない。となると投資の対象は金でしょう。私も買おうかなと思いますよ。高級時計やハイジュエリー買うのも、そういう投資モチベーションでしょう。

益成:希少性の高いカラーダイヤモンドが売れているのも、それに通じるモチベーションだと思います。アーガイル鉱山が閉山する(注:オーストラリアのダイヤモンド鉱山で、希少なピンク色のダイヤモンドの産出で有名。閉山するという話がある)ということで、百貨店が頑張ってピンクダイヤモンドをはじめとするカラーダイヤモンドを売っているんだと思いますよ。

五十君:希少なものを求めるお金持ちの欲望は尽きるところがないのですね…。百貨店はまだまだアプローチ次第で富裕層の消費をいくらでも深耕できそうですね。

益成:まさにそういった狙いで、伊勢丹新宿本店は4階ジュエリー売り場に、“トレジャーハント”というカスタマーデスクを設けるそうですよ。富裕層が求めるものを、スタッフが世界中を飛び回って探してくるんだとか。突拍子もない、ネットで検索しても絶対出てこないようなものを求める富裕層に対応するんだそうです。たとえばマンモスの牙とか。

三澤:要望がスゴ過ぎる……。求婚者に「世にも珍しい宝物を探してきて」って言った「かぐや姫」みたい(笑)

The post お金持ちは百貨店でこんな商品を買っている! 2019年春夏、百貨店で売れたもの Vol.1 appeared first on WWD JAPAN.com.

【井戸実氏インタビュー】「けん」「ふらんす亭」を事業譲渡した後に考えている業態は?

 「ロードサイドのハイエナ」の異名を持つ井戸実氏が代表を務めるエムグラントフードサービスが、主力事業であった「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」と、かつて買収した「ステーキと焙煎カレー ふらんす亭」を事業譲渡した。これから何をするのか、井戸氏に迫った(聞き手は、フードリンクニュース編集局長兼編集長・遠山敏之)
Posted in 未分類

「金の蔵」三光マーケ、エスフーズから5億円出資受け建直しへ。

居酒屋「金の蔵」などを展開する株式会社三光マーケティングフーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長澤 成博 )が、食肉卸のエスフーズ株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長:村上 真之助)と資本提携を行うと発表した。エスフーズは5億15百万円の第三者割当増資を引き受ける。払込期日は9月12日。
Posted in 未分類

東京・丸の内に大人の男のセレクトショップがオープン コロネットが運営の“コト訴求”

 インポーターのコロネットは9月5日に、東京・丸の内仲通りにセレクトショップ、エディット ウェアハウス(EDIT WAREHOUSE)をオープンする。店舗面積は72平方メートル。

 イタリアのテーラードブランド「ラトーレ(LATORRE)」、機能性に優れた素材使いで名高いイギリスの「グレンフェル(GRENFELL)」、オーストリア・ウイーンで誕生した「ブリューワー(BREUER)」、ニットアイテムが有名なイタリアの「アンドレア フェンツィ(ANDREA FENZI)」などコロネットが手掛けるドレススタイルブランドを中心に、「グッチ(GUCCI)」「エルメス(HERMES)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「リーバイス(LEVI’S)」など世界で買い付けた有名ブランドのビンテージアイテムも販売する。店名の通り、さまざまなブランドを編集した倉庫がコンセプトだ。またブランドや着こなしについて、約1カ月ごとにテーマを変えてポップアップストアなどイベントを行う。

 同社は「面白みのあるコンセプチュアルなアプローチで、“コト訴求”を意識した新セレクトショップだ。いつ来店しても新鮮で楽しんでいただける」と話した。

 初年度売り上げ目標は非公表。

The post 東京・丸の内に大人の男のセレクトショップがオープン コロネットが運営の“コト訴求” appeared first on WWD JAPAN.com.

スタイリストの大草直子が初のコスメ監修「ナチュラグラッセ」とコラボ

 「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」はスタイリスト大草直子が初めてコスメの監修をしたリップを11月20日に発売する。セミマットな仕上がりに加えて、潤いを感じるトリートメント効果が期待できる「ルージュ モイスト」からファッション感覚を取り入れた限定2種をそろえる。

 「ナチュラグラッセ」はエフォートレスに自分らしさを表現し、ファッションのみならずライフスタイル全般をスタイリングする大草の姿勢に共感。幅広い年齢層から支持を受ける大草は、「ルージュは、ニットやデニムと同じファッションアイテムのひとつ」と賛同する。

 大草監修のリップは、“デニムのようにレッドを着よう”と題した深みのあるシックな赤色の「デニムレッド」と、“カシミヤのやさしさを唇に”と題した「カシミヤベージュ」。価格は共に3200円。

 大草は、「ヴァンテーヌ(Vingtaine)」(ハースト婦人画報社、現在は休刊)編集部を経て、「グラツィア(Grazia)」(講談社、現在は休刊)、「ヴェリィ(VERY)」(光文社)「オッジ(Oggi)」(小学館)などに編集者・スタイリストとして携わってきた。2015年1月に講談社が運営するウェブメディア「ミモレ(mi-mollet)」の外部編集長に就任。18年7月に編集長を辞し、コンセプトディレクターとして活動している。

The post スタイリストの大草直子が初のコスメ監修「ナチュラグラッセ」とコラボ appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

豊田通商は仏企業とともに現地ベンチャーへの投資企業を設立、アフリカ全土の自動車事業のネットワークを生かしモビリティ事業展開を加速 🇫🇷🌍 🇯🇵🚙 アフリカに起業熱 IoT農業やトラック版ウーバー: 日本経済新聞

Posted in 未分類

三陽商会「エポカ ウォモ」が初の直営店を表参道ヒルズに9月オープン

 三陽商会は、オリジナルメンズブランド「エポカ ウォモ(EPOCA UOMO)」初の直営店「エポカ ウォモ プリマ(EPOCA UOMO PRIMA)」を表参道ヒルズに9月13日にオープンする。店舗面積は約70平方メートル。イタリア語で“最高級”を意味するプリマの名称のとおり、最上級コレクションを中心に扱う。また同店のオープンを機にスポーツラインを立ち上げ、同店およびEC限定で販売する。

 スポーツラインは、ゴルフをはじめとするアクティブなシーンはもちろん、日常着としても使えるアイテムをそろえる。動きやすさと適度なフィット感を求めたパターンと、ひねりのあるデザインが特徴だ。

 「エポカ ウォモ」は婦人服「エポカ(EPOCA)」のメンズ版として2005年にスタート。“仕事も遊びも抜かりない大人の男性”をターゲットに、上質な素材を用いたたしかな品質と着心地のよさ、現代的なデザインを備えたアイテムを提案する。

 同社は18年、会社の目指す姿として“ジャパン・プレミアム・ファッションカンパニー”を掲げた。オリジナルブランドのプレミアム化を実現するため、販売チャネルの強化を進める。今回の新規出店もその戦略の一環だ。「エポカ ウォモ」の18年度の売上高は前年比6%増と好調に推移している。

■EPOCA UOMO PRIMA
オープン日:9月13日
時間:月〜金曜日 11:00〜21:00/ 日曜日 11:00〜20:00
場所:表参道ヒルズ本館2階
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10

The post 三陽商会「エポカ ウォモ」が初の直営店を表参道ヒルズに9月オープン appeared first on WWD JAPAN.com.

編集長は先週何した? ビームス&UAの本部長を取材、哲学者鷲田清一氏に突撃、ラグビー界のスターとランチ!

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向(むこう)です。弊紙は言うなればファッション業界バラエティー紙。この世界にはおもしろい人がたくさんいるのでこの仕事が止められません。先週はセレクトショップ周りの方々を中心に会いましたよ!

8月9日(金)
ビームスの次世代リーダーを取材

 日本のファッションカルチャーを育ててきたのはセレクトショップであり、それを支えてきたのはオモシロイ人たちの目利きの力だと思います。ビームスの設楽洋社長はその代表ですが、こちらの会社にはオモシロイ人たちがほかにも大勢いて企画屋集団(はたまた動物園!?)みたいな感じです。ハイ。

 そんなビームスの次世代を担う、2人のキーパーソンを取材しました。短パンの山﨑さん(軽井沢在住)は元三井物産、ジャケットの池内さんは元電通(東京オリンピック招致にも関わり)というキャリアで、いずれも昨年入社しました。肩書きの「プロデューサー」から分かるように、お2人の仕事は仕入れや店頭というより、全国に散らばるユニークなビームス・ピープルの力を引き出してプロデュースし、そしてビジョンを策定&リードすることのようです。

 何といってもこだわり集団ですから、外から入って仕事をするのは大変かと思いきや、2人ともそれを楽しんでいるポジティブリーダーでした。そろってメディアの前に登場するのは、本邦初!?「WWDジャパン」9月2日号のセレクトショップ特集でインタビューをがっちり掲載します!

 ビームス本社のエレベーター周りがカワイイので取材ついでに写真を撮らせてもらいました。眺望もばっちり。ガラスがきれいで映り込みもばっちりです(笑)。

8月17日(土)
哲学者の鷲田清一氏へ会いに仙台へ

 ファッションを書くことを仕事にしている人なら一度は哲学者の鷲田清一さんの著書「モードの迷宮」や「ひとはなぜ服を着るのか」に触れてきたかと思います。最近はファッションに関して書かれることは少ないですが、新刊「生きながらえる術(すべ)」を読んで、改めて取材をさせていただきたいと思いました。そんな折、鷲田さんが館長を務めるせんだいメディアテークでトークイベントがあると知り夏休みの遊びを兼ねていざ、仙台へ。

 「正直」をテーマにしたトークの相手は、注目の若手建築家ユニットo+hのお二人です。いや~建築家って大変な仕事ですよね。クライアントや街の人、施工会社などリクエストも利害関係も異なる多くの人との対話の中でニーズを引き出しつつ、発注者が予想を超える提案をする仕事は対話の連続!!その中で「正直」であることの大切さと難しさを話してくれました。そして、鷲田さんの話の引き出し方、対話の中での思考の深め方がさすが。偉大な書き手は優秀な聞き手でありました。

 トークショーの終了後、鷲田さんに取材依頼のお手紙を手渡ししてきました。そこでいただいた言葉を公にすることは控えますが、心の栄養になりました。取材、すぐでなくてもいいからいつか叶うといいな。ちなみに、伊東豊雄さんが設計したせんだいメディアテークは杜の都の緑の存在感を空間に取り入れた素敵な建物です。

8月19日(月)
ラグビー界のスター、
ダン・カーターとランチ!

 自慢させてください!ラグビー界の大スター、ダン・カーター(Dan Carter)とランチをいただきました。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のとあるプロジェクトでインタビューをする機会が得たのです。元ニュージーランド代表の背番号10番のダン・カーターです!とか言いながら正直、ラグビーは全然分かりませんが最強チーム、通称オールブラックスの存在はさすがに知っています。試合前に踊るマオリ族の伝統舞踊ハカは有名ですよね。取材前にダン・カーターの名プレーまとめを動画で見て鳥肌が立ちました。

 ソフトで実直でクレバーな受け答えとこの笑顔。かっこよかったです!!彼はきっとこの先、経営者などラグビー以外でも活躍するに違いありません。スポーツ担当とともに行ったインタビューの内容は近日公開予定でございます。

8月19日(月)
UAの次世代リーダーに取材

 「セレクトショップ特集」の取材のため、今日はユナイテッドアローズへ。竹田光広社長とともに同社をリードしている2人の若き常務に会いました。お一人が写真の松崎さん。主にトレンドマーケット向けの事業を統括する第一事業本部を束ねています。もう一人が、木村竜哉さん(写真を撮らせていただきそこねた……古着も好きなおしゃれ男子)で、「グリーンレーベル リラクシング」などが入る第二事業本部の本部長です。

 UAの年間売り上げは1500億円超え。2人の肩の上の重荷もどんだけ~、ですよね。そのあたりを読み解くためにも戦略を聞きました。セレクトショップにルーツを持ちつつ、今や大手SPA企業でもある同社のモノづくりの仕組みの戦略も、聞きました。そして分かったのはお2人の肩の上に載っているのは重荷ではなく、エンジンであるということでした。プレッシャーを重荷と思うようじゃあ、リーダーは務まりませんものね。

 ユナイテッドアローズ本社の待合スペースにはアート作品がいくつも。名和晃平さんの作品を10センチの距離で上から横からじっくり拝見しました。

8月20日(火)
GR8久保さんがおもしろすぎた


 今、日本で一番尖っているセレクトショップと言えば、原宿のGR8(グレイト)でしょう。品ぞろえも集客も売り上げもピカイチ。で、GR8と言えば久保光博オーナー・バイヤーです。

 弊紙は9月に「モードって何?(仮)」特集を予定しておりまして、このシンプルな問いに答えてくれそうな方を訪ね歩いている最中です。久保さんに申し込むと「ちょうどそんなことを考えていた」とのことで快諾いただき、ラフォーレ原宿2.5階にあるお店に向かいました。アツい!アツすぎる!!期待以上!!!の答えをもらったので特集でお伝えしますね。

 GR8を知ったのは10数年前。当時私が編集長を務めていたコレクションマガジン「ファッションニュース」で、全国のセレクトショップのバイヤー170人を紹介するという気合の入った特集を組んだのですが、着道楽の街である愛媛・松山のセレクトショップ、インセクトの柴田哲志社長を取材した際に、紹介してもらったのが同社出身の久保さんでした。当時インタビューで聞いた“俺がやるしかない”というフレーズ、今も記憶に刻まれています。

 なお、「モードって何?」に一家言ある方、ぜひ編集部まで一報くださいませ。

8月20日(火)
ECセミナーでお悩み相談会開催

 7月9日号「EC特集」は発行済みですが、プロジェクトはまだ終わってなかった。この日開催したセミナーが本当のゴールでした。ヤプリさんのおしゃれなオフィスをお借りして、紙面にも登場いただいた4人のプロを迎えて“お悩み相談会”的なトークイベントを開催しました。質問例は、「モールがありすぎてどれに出店していいか分からない」とか、「リアル店舗とEC、共通のKPIを設定するには?」とか。ぐぬぬ。リアル。

 アマゾン ペイやヤプリ、AMS、イーベイ・ジャパンなどEC関連企業が最新ビジネスを短い時間で紹介するコーナーも設けました。

 消費ビジネスに携わる人なら誰しもECに関する知識や活用する力が求められている時代。どんどん進化するからアップデートが大変ですよね。トークイベントの司会の勉強も大変だったので分かります……。だからこうやって実際に会って悩みを持つ人同士がつながり、相談できる場をもっと増やしたいね、と社内で話しております。

8月21日(水)
元伊勢丹社長、
小柴和正さんのお別れの会へ

 小柴和正・元伊勢丹社長のお別れの会にうかがいました。

 メーカーに勤務していた20代の頃、週末や繁忙期は百貨店や専門店で応援販売をしていました。一番緊張する売り場は伊勢丹新宿本店でした。とにかく忙しいし、指導係の方は厳しかったし、各メーカーが精鋭を派遣してくるから売り場の緊張感も高い。その分、皆誇り高く仕事をしているし、売り上げも大きいからやりがいがある。今思えば、あの頃の伊勢丹の社長が小柴さんでした。当時は小柴さんが打ち出された「ファッションの伊勢丹」という経営理念をまったく理解はできていませんでしたが、それを売り場を通じて体感できたことは今の仕事の財産となっています。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます

8月21日(水)
「マルベリー」ナイトの熱気が
すごいことに

 8月一番の盛り上がりだったかもしれないイベントが、「マルベリー(MULBERRY)」が表参道で開催した体感型イベントのオープニングでした。ドラァグクイーンたちと遊べるゲームコーナーが特に人気で、ライブも大盛り上がり。床が抜けるんじゃない!?と心配になるほど、大勢の人が揺れておりました。

 パブ風の演出だからお酒もビールかシングルモルト。ボウモアを前にバーテンさんに「15年と18年、どちらがいいですか?」と聞かれたものの、こちらが答える前に一瞬にして「18年ですよな~」と振舞っていただけたのは、年の功かしら??おいしかったです。

 大好きなクリエイティブ・ディレクターのジョニー・コカ(Johnny Coca)とハグはできたけど、後で写真を撮らせてもらおうと探したものの人が多くてたどり着けず。そんなところもパーティーっぽくていいかな。DJで盛り上げていたのはマドモアゼル・ユリアちゃん。ブラボーです。

8月22日(木)
9/2号「19年春夏売れた物特集」
校了と本日のおやつ

 本日発売の8月26日号は百貨店の春夏売れ筋をまとめた特集です。そして定期購読の方には、記者ほぼ総出で作った渾身の別冊「ビジネスリポート」がつきます!全国50の百貨店、9つの分野(化粧品、特選、婦人服、紳士服、バッグ、シューズ、時計、ジュエリー、ファッションジュエリー)の売れ筋をまとめたデーターブックです。単品購入もできるようになりましたのでぜひ。そして本日のおやつは、集英社でお土産にいただいた「満月チップス」です。

The post 編集長は先週何した? ビームス&UAの本部長を取材、哲学者鷲田清一氏に突撃、ラグビー界のスターとランチ! appeared first on WWD JAPAN.com.

編集長は先週何した? ビームス&UAの本部長を取材、哲学者鷲田清一氏に突撃、ラグビー界のスターとランチ!

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向(むこう)です。弊紙は言うなればファッション業界バラエティー紙。この世界にはおもしろい人がたくさんいるのでこの仕事が止められません。先週はセレクトショップ周りの方々を中心に会いましたよ!

8月9日(金)
ビームスの次世代リーダーを取材

 日本のファッションカルチャーを育ててきたのはセレクトショップであり、それを支えてきたのはオモシロイ人たちの目利きの力だと思います。ビームスの設楽洋社長はその代表ですが、こちらの会社にはオモシロイ人たちがほかにも大勢いて企画屋集団(はたまた動物園!?)みたいな感じです。ハイ。

 そんなビームスの次世代を担う、2人のキーパーソンを取材しました。短パンの山﨑さん(軽井沢在住)は元三井物産、ジャケットの池内さんは元電通(東京オリンピック招致にも関わり)というキャリアで、いずれも昨年入社しました。肩書きの「プロデューサー」から分かるように、お2人の仕事は仕入れや店頭というより、全国に散らばるユニークなビームス・ピープルの力を引き出してプロデュースし、そしてビジョンを策定&リードすることのようです。

 何といってもこだわり集団ですから、外から入って仕事をするのは大変かと思いきや、2人ともそれを楽しんでいるポジティブリーダーでした。そろってメディアの前に登場するのは、本邦初!?「WWDジャパン」9月2日号のセレクトショップ特集でインタビューをがっちり掲載します!

 ビームス本社のエレベーター周りがカワイイので取材ついでに写真を撮らせてもらいました。眺望もばっちり。ガラスがきれいで映り込みもばっちりです(笑)。

8月17日(土)
哲学者の鷲田清一氏へ会いに仙台へ

 ファッションを書くことを仕事にしている人なら一度は哲学者の鷲田清一さんの著書「モードの迷宮」や「ひとはなぜ服を着るのか」に触れてきたかと思います。最近はファッションに関して書かれることは少ないですが、新刊「生きながらえる術(すべ)」を読んで、改めて取材をさせていただきたいと思いました。そんな折、鷲田さんが館長を務めるせんだいメディアテークでトークイベントがあると知り夏休みの遊びを兼ねていざ、仙台へ。

 「正直」をテーマにしたトークの相手は、注目の若手建築家ユニットo+hのお二人です。いや~建築家って大変な仕事ですよね。クライアントや街の人、施工会社などリクエストも利害関係も異なる多くの人との対話の中でニーズを引き出しつつ、発注者が予想を超える提案をする仕事は対話の連続!!その中で「正直」であることの大切さと難しさを話してくれました。そして、鷲田さんの話の引き出し方、対話の中での思考の深め方がさすが。偉大な書き手は優秀な聞き手でありました。

 トークショーの終了後、鷲田さんに取材依頼のお手紙を手渡ししてきました。そこでいただいた言葉を公にすることは控えますが、心の栄養になりました。取材、すぐでなくてもいいからいつか叶うといいな。ちなみに、伊東豊雄さんが設計したせんだいメディアテークは杜の都の緑の存在感を空間に取り入れた素敵な建物です。

8月19日(月)
ラグビー界のスター、
ダン・カーターとランチ!

 自慢させてください!ラグビー界の大スター、ダン・カーター(Dan Carter)とランチをいただきました。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のとあるプロジェクトでインタビューをする機会が得たのです。元ニュージーランド代表の背番号10番のダン・カーターです!とか言いながら正直、ラグビーは全然分かりませんが最強チーム、通称オールブラックスの存在はさすがに知っています。試合前に踊るマオリ族の伝統舞踊ハカは有名ですよね。取材前にダン・カーターの名プレーまとめを動画で見て鳥肌が立ちました。

 ソフトで実直でクレバーな受け答えとこの笑顔。かっこよかったです!!彼はきっとこの先、経営者などラグビー以外でも活躍するに違いありません。スポーツ担当とともに行ったインタビューの内容は近日公開予定でございます。

8月19日(月)
UAの次世代リーダーに取材

 「セレクトショップ特集」の取材のため、今日はユナイテッドアローズへ。竹田光広社長とともに同社をリードしている2人の若き常務に会いました。お一人が写真の松崎さん。主にトレンドマーケット向けの事業を統括する第一事業本部を束ねています。もう一人が、木村竜哉さん(写真を撮らせていただきそこねた……古着も好きなおしゃれ男子)で、「グリーンレーベル リラクシング」などが入る第二事業本部の本部長です。

 UAの年間売り上げは1500億円超え。2人の肩の上の重荷もどんだけ~、ですよね。そのあたりを読み解くためにも戦略を聞きました。セレクトショップにルーツを持ちつつ、今や大手SPA企業でもある同社のモノづくりの仕組みの戦略も、聞きました。そして分かったのはお2人の肩の上に載っているのは重荷ではなく、エンジンであるということでした。プレッシャーを重荷と思うようじゃあ、リーダーは務まりませんものね。

 ユナイテッドアローズ本社の待合スペースにはアート作品がいくつも。名和晃平さんの作品を10センチの距離で上から横からじっくり拝見しました。

8月20日(火)
GR8久保さんがおもしろすぎた


 今、日本で一番尖っているセレクトショップと言えば、原宿のGR8(グレイト)でしょう。品ぞろえも集客も売り上げもピカイチ。で、GR8と言えば久保光博オーナー・バイヤーです。

 弊紙は9月に「モードって何?(仮)」特集を予定しておりまして、このシンプルな問いに答えてくれそうな方を訪ね歩いている最中です。久保さんに申し込むと「ちょうどそんなことを考えていた」とのことで快諾いただき、ラフォーレ原宿2.5階にあるお店に向かいました。アツい!アツすぎる!!期待以上!!!の答えをもらったので特集でお伝えしますね。

 GR8を知ったのは10数年前。当時私が編集長を務めていたコレクションマガジン「ファッションニュース」で、全国のセレクトショップのバイヤー170人を紹介するという気合の入った特集を組んだのですが、着道楽の街である愛媛・松山のセレクトショップ、インセクトの柴田哲志社長を取材した際に、紹介してもらったのが同社出身の久保さんでした。当時インタビューで聞いた“俺がやるしかない”というフレーズ、今も記憶に刻まれています。

 なお、「モードって何?」に一家言ある方、ぜひ編集部まで一報くださいませ。

8月20日(火)
ECセミナーでお悩み相談会開催

 7月9日号「EC特集」は発行済みですが、プロジェクトはまだ終わってなかった。この日開催したセミナーが本当のゴールでした。ヤプリさんのおしゃれなオフィスをお借りして、紙面にも登場いただいた4人のプロを迎えて“お悩み相談会”的なトークイベントを開催しました。質問例は、「モールがありすぎてどれに出店していいか分からない」とか、「リアル店舗とEC、共通のKPIを設定するには?」とか。ぐぬぬ。リアル。

 アマゾン ペイやヤプリ、AMS、イーベイ・ジャパンなどEC関連企業が最新ビジネスを短い時間で紹介するコーナーも設けました。

 消費ビジネスに携わる人なら誰しもECに関する知識や活用する力が求められている時代。どんどん進化するからアップデートが大変ですよね。トークイベントの司会の勉強も大変だったので分かります……。だからこうやって実際に会って悩みを持つ人同士がつながり、相談できる場をもっと増やしたいね、と社内で話しております。

8月21日(水)
元伊勢丹社長、
小柴和正さんのお別れの会へ

 小柴和正・元伊勢丹社長のお別れの会にうかがいました。

 メーカーに勤務していた20代の頃、週末や繁忙期は百貨店や専門店で応援販売をしていました。一番緊張する売り場は伊勢丹新宿本店でした。とにかく忙しいし、指導係の方は厳しかったし、各メーカーが精鋭を派遣してくるから売り場の緊張感も高い。その分、皆誇り高く仕事をしているし、売り上げも大きいからやりがいがある。今思えば、あの頃の伊勢丹の社長が小柴さんでした。当時は小柴さんが打ち出された「ファッションの伊勢丹」という経営理念をまったく理解はできていませんでしたが、それを売り場を通じて体感できたことは今の仕事の財産となっています。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます

8月21日(水)
「マルベリー」ナイトの熱気が
すごいことに

 8月一番の盛り上がりだったかもしれないイベントが、「マルベリー(MULBERRY)」が表参道で開催した体感型イベントのオープニングでした。ドラァグクイーンたちと遊べるゲームコーナーが特に人気で、ライブも大盛り上がり。床が抜けるんじゃない!?と心配になるほど、大勢の人が揺れておりました。

 パブ風の演出だからお酒もビールかシングルモルト。ボウモアを前にバーテンさんに「15年と18年、どちらがいいですか?」と聞かれたものの、こちらが答える前に一瞬にして「18年ですよな~」と振舞っていただけたのは、年の功かしら??おいしかったです。

 大好きなクリエイティブ・ディレクターのジョニー・コカ(Johnny Coca)とハグはできたけど、後で写真を撮らせてもらおうと探したものの人が多くてたどり着けず。そんなところもパーティーっぽくていいかな。DJで盛り上げていたのはマドモアゼル・ユリアちゃん。ブラボーです。

8月22日(木)
9/2号「19年春夏売れた物特集」
校了と本日のおやつ

 本日発売の8月26日号は百貨店の春夏売れ筋をまとめた特集です。そして定期購読の方には、記者ほぼ総出で作った渾身の別冊「ビジネスリポート」がつきます!全国50の百貨店、9つの分野(化粧品、特選、婦人服、紳士服、バッグ、シューズ、時計、ジュエリー、ファッションジュエリー)の売れ筋をまとめたデーターブックです。単品購入もできるようになりましたのでぜひ。そして本日のおやつは、集英社でお土産にいただいた「満月チップス」です。

The post 編集長は先週何した? ビームス&UAの本部長を取材、哲学者鷲田清一氏に突撃、ラグビー界のスターとランチ! appeared first on WWD JAPAN.com.