全身デニムがアツい! ミラノ・ファッション・ウイークのストリートからデニムスタイルを厳選

 ミラノ・ファッション・ウイークの来場者たちのデニムスタイルは一味違った。ファッション・ウイーク期間中のニューヨークやロンドンでは、ストリートのデニムスタイルはノスタルジックなデザインと正統派の着こなしに傾いていたが、ミラノではデニムのよりワイルドな側面が見られた。

 ミラノでの来場者たちはブリーチ加工やオーバーサイズ、体にぴったりフィットしたものや大胆にカットされた肌見せデニムなどにチャレンジしていた。

 女性たちの間では上下デニムの着こなしが人気で、古くから存在するカナディアンタキシード(デニム・オン・デニムのスタイル)もトレンドのスティレットヒールやスクエアトウのホワイトブーツを合わせれば新鮮に映る。

 ブリーチ加工のジーンズには80年代風の主張があるアイテムをストラップサンダルと合わせたり、ベストや片袖のセーター、おばあちゃんぽいブーツなどを取り入れてデニムを活用していた。

 ストレートジーンズやマムジーンズも、80年代風のパワーショルダーブレザーとタートルネックのトップス、そしてインスタ映え必至の明るいピンクのニットとサテンシューズで着こなすなど、デニムの可能性は無限大だ。

 長めのデニムジャケットにTシャツ、絞り染めのジーンズに厚底ハイカーブーツを合わせたり、シワ感のあるナイロンのダウンコートの上にボクシーなデニムベストを羽織るなど、ストリートウエアとしても根強い人気がある。

The post 全身デニムがアツい! ミラノ・ファッション・ウイークのストリートからデニムスタイルを厳選 appeared first on WWD JAPAN.com.

日本人が眠れるのは“ふとん”より“うどん” 衝撃の新製品が発売1カ月で2億円のヒット

 約10分で眠らせる頭ほぐしで、その快感から現在約49万人が予約待ちに並ぶ無水ヘッドスパ専門店「悟空のきもち」を運営するゴールデンフィールドが、“布団の全てを否定する”「睡眠用うどん」(価格は1万6800円)を発売した。発売初月に2億円の売り上げを叩き出し、さまざまなメディアでも取り上げられている。そのヒットにはち密に計算されたモノ作りがあった。

 製品の見た目は、巨大なうどんを数本並べて作ったような布団だ。同社によると“布団”と呼ぶのはNGとのこと、あくまで“うどん”なのだ。開発のきっかけは、ざるうどんを食べながら「この中で寝たい」と言った同社スタッフの声。そこから「悟空のきもち」が企画し、伊勢丹新宿本店の意見協力のもと、深部体温と睡眠の深さを追求。約1年の研究開発期間を経て、世界初の睡眠に特化した「睡眠用うどん」の完成に至った。

 「睡眠用うどん」を使用するメリットは3つありそうだ。1つは、寝姿がいつでも自由でいられるという点。掛け布団のように使う“掛けうどんモード”を基本とし、“抱き枕モード”“足枕モード”“包まれモード”など麺を動かすことで自在な寝姿を作ることができる。麺を動かすという発想、それを可能にするモノ作りがキモだ。2つ目は、温度調整機能に優れているという点だ。うどんの麺の開閉を寝ながら自在に行えることで、夏はタオルケットより涼しく、冬は内部空気量が高いことから毛布1枚掛けただけで防寒布団より暖かくなるという。

 3つ目は、入眠・睡眠に適切な深部体温の切り替えを促すという点。すぐ眠るために必要な温かさと、深部体温を下げて深い眠りを作る施術メソットを応用。眠る前・寝た後の最適な温度変化をもたらすという。単なる見た目の面白さだけではない科学が、この“うどん”には秘められている。外部試験機関で「睡眠用うどん」で寝たときと普通の掛け布団で寝たときの脳波を比較する科学的検証を実施。その結果、日本人の被験者6人の平均値で、掛け布団に比べて「睡眠用うどん」は、リラックスを表すα波が4.3%増加、緊張感を表すβ波が6.2%減少したことが分かった。6人が多いか少ないかは分からないが、リラックスできることは確かなようだ。

ゴールデンフィールドのヒットを生み出す力

 そうしたメリットを踏まえ、同社は「入眠や睡眠中、起床後の爽快感など、どの側面で見ても“ふとん”より“うどん”が優れている」と考え、“布団の全てを否定するうどん”として展開した。発売開始直後から寝心地の良さで話題となり、発売1カ月の時点で約1万4000個を受注し、売り上げは2億3000万円に到達した。

 12月からは、生産を当初の20倍規模の月1万個体制まで増強。今後エビデンスを重ねていき、来年からは中国やアメリカへの輸出も計画しているというから“うどん”は世界に羽ばたくことになる。

 そもそも同社が展開する「悟空のきもち」は、4店舗全て3カ月満席、それに加え48万6098人(8月集計数)がキャンセル待ちに並ぶ人気のヘッドスパ。そして今回発売した「睡眠用うどん」も、早くも大ヒットしていることからも、同社は“気持ちいい”“癒し”の請負人か。

 それらのヒットの要因は、キャッチコピーのセンスもある。「悟空のきもち」は“眠くない大人でも約10分で寝落ちさせる”、「睡眠用うどん」は“眠れるうどん”というキャッチコピーで展開していて、どちらも耳にした人に「え!?」と思わせる力を持っている。これが“睡眠導入効果のあるヘッドスパ”“新発想の布団”といったインパクト薄めのキャッチコピーであったら、ここまでのヒットにつながったか疑問に思える。

 さらに前者は世界中のマッサージメソッドを調査・研究することで、後者は科学的検証も含めた睡眠メカニズムの研究で、キャッチコピーの通りの効果を実現した。柔軟で豊かな発想力とブレイクスルーをもたらす研究開発力を併せ持った同社の、次の新作はどんなキャッチコピーで“癒し”を請け負ってくれるのか期待したい。

The post 日本人が眠れるのは“ふとん”より“うどん” 衝撃の新製品が発売1カ月で2億円のヒット appeared first on WWD JAPAN.com.

ファッションラバーもハマる女の「サ道」 Vol.3 “ととのう”ためのファッションブランドとは?全国オススメサウナも紹介

 空前のサウナブームに沸く日本列島。いまや、おじさんだけでなく若者にもサウナ文化が定着し、女性サウナーの存在もチラホラ。その背景には、タナカカツキ氏による伝説の漫画『サ道』のドラマ化や、『湯遊ワンダーランド』、『極上! サウナめし』などが大きく影響しているのだとか。ビジネスマンからファッションラバーまで、慌ただしい日常に癒しを求めサウナに集まる人たち。人はいったいどんなきっかけでサウナにハマり、何を得るのだろうか。

 サウナーの間ではすでに定番のファッションブランド「ティーティーエヌイー(TTNE)」をご存知ですか?このアルファベット、よーく見ると……。“ととのえ”と読むことができるような、できないような。

 同ブランドは、フィットネスクラブを経営するTTNEの松尾大と、イベントプロデュースを手掛ける秋山大輔の二人による、「サウナーによる、サウナーのためのブランド」だそうです。タウンユースとして使用できる「saunner」ボックスロゴTやパーカをはじめ、専用ハットなどスタイリッシュなラインナップ展開です。サウナ&ファッションを愛する人には、ぜひともチェックしてほしいもの。経験の浅いビギナーは、スタイルから入るのもオススメです。

 お気に入りのサウナーファッションに身を包んだら、次はどの施設に行こうか頭をフル回転させます。前回の連載で「サウナは男性社会」と申しましたが、女性陣も負けてはいられません。近年オシャレな施設が増えたことで、女性同士でサウナを楽しむ姿をよく見かけるようになりました。女性人気ナンバーワンの施設といえば、やはり歌舞伎町の「テルマー湯」でしょうか。伊勢丹新宿本店から徒歩5分程度という立地が影響しているのか、エントランス付近にはファッショナブルな20~30代が多い印象。女性はファッション誌でたとえると「ジゼル(GISELe)」系、男性はスーツ姿がサマになる「ウオモ(UOMO)」系といったところ。ここはフリーWi-Fiが強力なので、汗をかいたあと爽快な気分で仕事するのも可能です。女性浴室には、ドライサウナ以外にミストサウナもあり、ミネラル入りの泥パックは付け放題。サウナとの相乗効果で肌がツルピカになること間違いなしです!

 ホテルのようなラウンジでゆっくりくつろぐなら、池袋の「タイムズスパ レスタ」もおさえておくべき。白を基調とした浴室には、クリアミストサウナ。ドライサウナより湿度が低いので、蒸気が肌に柔らかくまとわりつきます。

 新感覚のサウナで最高の癒やしを体験したい人は昨年、名古屋にオープンした「サウナラボ」へ足を運んでみては?この施設はなんと、女性のみ利用可能なエリアがあり、とにかくオシャレすぎる!ドラマ「サ道」でも紹介されていましたよね。オーガニックコスメやアロマも充実しており、北欧をイメージしたサウナハットやグッズも販売しています。本場、フィンランドをイメージした山小屋風の店内は、数種類のサウナとリビングで構成されており、メディテーション(瞑想)にも向いています。体を芯まで温めたあとは摂氏0度のアイスサウナで心ゆくまでクールダウンすれば、肌が引き締まって美容効果も期待できそう。まだまだ紹介したい施設はたくさんありますが、キリがないのでこのへんで。

【今日のサウナ用語集】

おかわり
アウフグースやロウリュの虜になった人は、熱風の一撃を何度も受けることが可能。これを“おかわり”と言います。物足りないな、と思ったら「おかわりください!」と速やかに手をあげること。スウィングの力は担当によって異なるので、プロサウナーともなるとお目当てのスタッフのスケジュールにあわせて通うこともしばしば。

ヴィヒタ
白樺の葉を束ねたもので、パンパンと体に叩きつけながらマッサージすることで血行を促進します。香りも心地よく、森林浴をしているようなリラックス効果もあるのだとか。

熱波師
タオルやウチワで熱風を送る人のこと。彼らにはエンターテインメント力が試されます。タオル一枚で上質な熱風を送ることができるほか、見事なタオルさばきと巧みな話術でサウナーたちの心を一瞬でワシ掴みに。たとえ5分であっても息苦しいのに、彼らの技と特徴的なパフォーマンスによって、あっという間に10~15分が経過します。

尾竹めぐみ:ファッション・エディター、ライター。大学卒業後、ボストンへ留学。帰国後はファッション誌「オーリーガールズ」編集部で、ストリートスナップを担当。2005年からリットーミュージックが発行するファッション&クラブカルチャー誌「ルイール」で、海外アーティストの取材やセレブゴシップ特集に力を入れる。12年、INFASパブリケーションズに入社し、季刊誌「WWD マガジン」、ファッション週刊紙「WWD ジャパン」で経験を積む。現在、フリーランスとしてファッションウェブ媒体を中心にエディトリアルからライティングまでを手掛ける。趣味はネットフリックスと日本全国のスーパー銭湯めぐり

The post ファッションラバーもハマる女の「サ道」 Vol.3 “ととのう”ためのファッションブランドとは?全国オススメサウナも紹介 appeared first on WWD JAPAN.com.

東コレ映像ダイジェストDAY6 「RFWT」初参加のこじはるのポップアップやプロレスラーの武藤敬司が歩いた「ガッツダイナマイトキャバレーズ」など

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が運営する2020年春夏「楽天 ファッション ウィーク東京(RFWT)」が10月19日まで開催された。今季から、冠スポンサーがアマゾン ファッションから楽天になり、どのような変化が起きるのか注目される中、バイヤーやプレス、招待客しか入れない「RFWT」を映像で追いかける。見所をダイジェスト形式でお届け。

 最終日の10月19日は、「ハーリップトゥ(HER LIP TO)」のポップアップストアで「RFWT」に初参加した小嶋陽菜の前振りでスタート。武藤敬司らのプロレスラーがランウエイを歩いた「ガッツダイナマイトキャバレーズ(GUT’S DYNAMITE CABARETS)」「ミツル オカザキ(MITSURU OKAZAKI)」のショーの様子をとらえた。これまでに「マメ(MAME KUROGOUCHI)」や「オーラリー(AURALEE)」が受賞した「ファッション プライズ オブ トウキョウ」などのアワードもお届けする。

The post 東コレ映像ダイジェストDAY6 「RFWT」初参加のこじはるのポップアップやプロレスラーの武藤敬司が歩いた「ガッツダイナマイトキャバレーズ」など appeared first on WWD JAPAN.com.

がんばれラグビー日本代表! それと同じぐらい気になる時計「チューダー」の売れ行き

 ラグビーワールドカップ(以下、RWC)の日本対南アフリカ戦がまもなくキックオフとなる。2015年にイングランドで開催された、前回大会の“奇跡”の再現を望むファンが多いだろう。高校ラグビーにとっての甲子園である“花園”に14大会連続49度目の出場を目指す山梨県立日川高等学校出身の僕も気が気でないが、「WWDジャパン」の時計担当としてはもう一つ気になることがある。それがオフィシャル・タイムキーパーを務める「チューダー(TUDOR)」への好影響だ。

 「チューダー」は18年に日本ロレックスによる展開がスタートし、19年9月には銀座・並木通り沿いに日本初の路面旗艦店をオープンしている。

 テレビの前で日本代表に声援を送っている人なら、得点表示の下に“TUDOR”の盾のロゴを見ているはずで、熱戦をさばくレフェリーが試合中に身に着けているのも「チューダー」の“ブラックベイ クロノ(BLACK BAY CHRONO)”だ。特別にラバーストラップ仕様にしたもので、裏蓋にはRWCのロゴをエングレービングしている。非売品で、23人のレフェリーのみに提供された。

 露出も注目度も抜群。では実際、売り上げに変化はあるのだろうか。渡辺尚有「チューダー」ブランドマネージャーは、「RWCの開幕と『チューダー』銀座店のオープンのニュースが時を同じくしており、どちらの効果が大きいかは測りかねるが好影響は出ている。このタイミングで“初めての機械式時計”を購入するお客さまが増えている。今の市場は“Substantially Valuable(実質的に価値のあるもの)”に優位性を認めており、その中で『チューダー』が選ばれていることは光栄だ」と話す。

 「チューダー」は1926年にスイス・ジュネーブで創業。“時計の王様”である「ロレックス(ROLEX)」の弟ブランドにあたる。2017年に、ラグビーワールドカップを主催する国際競技連盟・ワールドラグビーと7年間の契約を締結した。19年および23年のRWC、21年の女子RWC、18年と22年のRWCセブンズ大会、毎年開催されるワールドラグビーU20チャンピオンシップでオフィシャル・タイムキーパーを務める。“オールブラックス(ALL BLACKS )”の愛称で知られる、ニュージーランド代表とも17年からパートナーシップを結んでいる。

 “一生、高級時計とは縁がない”――そんな人が大勢を占めるはずだ。僕も時計担当にならなければ、その一人だったかもしれない。僕を含む、にわかラグビーファンによる熱狂の中で「チューダー」を知り、少しでも興味を持つ人がいれば、それはブランドマーケティングとして大成功だ。高額商品の購入には背中を押す“何か”が必要で、アジア初開催となった今回のRWCは打ってつけと言える。シンプルだけどエモーショナルな戦略にまんまと乗り、僕も“ブラックベイ クロノ”に次のボーナスを捧げてもいいかもしれない……と思案中だ。

The post がんばれラグビー日本代表! それと同じぐらい気になる時計「チューダー」の売れ行き appeared first on WWD JAPAN.com.

「ここに行く理由がある空間を」  佐藤可士和が手掛けた“美”のスタジオが完成

 ヘアサロン専売品などを取り扱うヘアケアメーカーのビューティーエクスペリエンスは10月7日、美容師の作品撮りなどのために提供する4拠点目のスタジオとして、大阪市中央区に「ビューティーエクスペリエンス 大阪スタジオ」をリニューアルオープンした。これにより東京、名古屋、福岡スタジオに続いて、最後の大阪スタジオのリニューアルが完了したことになる。全スタジオのスペースデザインをはじめ、同社の新ミッションの策定や社名およびロゴの刷新など全てを手掛けたのは、クリエイティブスタジオSAMURAIの佐藤可士和クリエイティブディレクターだ。ここでは、佐藤クリエイティブディレクターと福井敏浩ビューティーエクスペリエンス社長が、大阪スタジオの魅力と、美の体験を発信する全スタジオの総括に関して熱いトークを交わした。

WWD:今回のスタジオのデザインコンセプトを教えてください。

佐藤クリエイティブディレクター(以下、佐藤):“美”という漢字をもとにデザインしたビューティーエクスペリエンスのロゴを軸に考えて、空間に配置しました。細長いスペースを最大限に生かしつつ、あると便利な収納やシンクをそのままアートにできたらいいなと思ったんです。ここはショップではありませんが、最近は何でもネットで買えるのでお店に行く理由がなくなりつつあります。そこで“ここに行く理由がある空間”を作ることが大事だと考えました。

福井社長(以下、福井):なるほど。ビューティーエクスペリエンスの世界観が、東京、名古屋、福岡、大阪と全て異なるデザインで表現されているのですが、決してバラバラではないというのがすごいですね。毎回驚きです。

佐藤:同じものを作るのではなく、毎回違うエクスペリエンスを作ることが重要なんです。

福井:シャンプー台の前には撮影用のホリゾント(舞台やスタジオで使われる背景用の幕または壁)もあるんですね。

佐藤:美容師の方が撮影をされる場所であることを踏まえ、奥のシャンプースペースとの仕切りを普通の壁にするより、ホリゾントの方が使いやすいのではないかと。また入口から見たときに、普通の壁で仕切ると空間がそこで終わりに見えてしまうので、空間の広がりを見せるのにもいいと思いました。

WWD:活用法はいろいろありそうですね。

福井:美容業界以外のことにも使えそうだなと考えています。さまざまな企業とコラボして、ここを発信の場にするのも面白いかなと思います。

佐藤:それはすごく重要なことですね。せっかくこういうスペースを作ったのでどんどん活用して、美容業界だけでなくいろいろな方が訪れる場にすることが大事だと思います。

福井:そうですね。大きな収納棚はオープンキッチンのようにも見えます(笑)。

佐藤:ここには冷蔵庫も備え付けられていますし、かなりの収納力があります。セミナーにも使えますし、新製品をディスプレーするなどさまざまに活用していただくために、オブジェでありつつ使い勝手のいいものにしています。

福井:一般の方向けにも何かできたらいいなと思っています。福岡スタジオはヨガを行うなどしているようです。

佐藤:そうなんですね。週末限定で社員食堂を一般開放している会社もありますね。

福井:面白い取り組みですね。大阪はアジアの玄関口でもあるので、そういう視点でも何か考えたいです。

WWD:4カ所のリニューアルが終了しました。今、どのような思いですか。

福井:私は当初から、他社のスタジオと同じようなものは作りたくないなと考えていました。可士和さんのおかげでそれが実現できました。これで一通りのリニューアルが完了し、4拠点全てにおいて世界観を統一できたと思います。

佐藤:最初は東京からでしたね。社名やロゴなど全部を一貫してやらせていただいたので、うまくできたのだと思います。これがもしスタジオだけ手掛けるということだったら、

こういう風にはできなかったかもしれません。プロジェクトの最初から関わらせていただいているので、ロゴをベースに、それをどこまで崩してデザインしてもいいか、などの加減が僕には分かっていますから。

福井:確かに。スタジオのデザインだけ別の方に頼んだら、大事な部分が崩れてしまったかもしれません。

佐藤:グラデーションの色の選び方ひとつにしても、考えに考えてデザインしています。一色ではないけれどイメージに合うもの、全スタジオのトータルイメージで考えました。

福井:なるほど。おかげさまで、スタジオに来てくださったたくさんの美容師さまが喜んでくださっています。スタジオで撮影をした画像をインスタに上げている美容師さまも多いのですが、うちのどこのスタジオかすぐに分かります。

佐藤:まさにそういうことも狙いのひとつです。このスタジオも見てすぐに分かると思います。SNSには莫大な情報量があるので、そこにちょっと写っているだけでも、たくさん拡散したときに大きな効果を生むんです。

WWD:お二人は出会ってからどれくらいになりますか?

福井:社名を変更した2015年よりも前ですから、初めてお会いしたのは5~6年前でしょうか。

佐藤:そうですね。モルトベーネからビューティーエクスペリエンスに社名を変えたのは、イメージ通りでしたか?このようなスタジオができることは想像されていましたか?

福井:いえ、全然。ここまで変わるとは思っていなかったです。当初は社名を変えようとも、オフィスを移転しようとも思っていませんでしたから。まず私自身がやりたいことをミッションにし、それが空間(オフィスやスタジオ)になりました。可士和さんから学んだところが多く、製品ブランドなども取捨選択してスリム化しました。1つの山を登り切った感じです。するとまた次の山が見えてくるので、今後もいろいろなことが変わっていく可能性があるかもしれません。

佐藤:オフィスを移転したときがターニングポイントだったのかなと思いますが、いかがですか?

福井:そうですね。会社全体の一体感が出ました。

佐藤:空間のインパクトは大きいですよね。働く場所が変わると、社員の方の気持ちも変わるのだと思います。

福井:それら全てを同じタイミングでできたのはよかったですね。

The post 「ここに行く理由がある空間を」  佐藤可士和が手掛けた“美”のスタジオが完成 appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

NIGO(R)とファレルが日本酒をプロデュース 伊勢丹新宿本店で先行販売

 NIGO(R)とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)がプロデュースする日本酒ブランド「サケ ストーム カウボーイ(SAKE STORM COWBOY)」は、同ブランドの日本酒2種の関東地区先行販売会を伊勢丹新宿本店で開催している。期間は11月15日まで。

 販売商品は“サケストームカウボーイ純米大吟醸”(6980円)と“サケストームカウボーイ純米酒”(2980円)。ボトルにはブランド名入りのイラストを施し、カジュアルなデザインに仕上げた。

 同ブランドは、NIGO(R)が知人の酒蔵で出合った大嶺酒造の日本酒をファレルにすすめたことがきっかけとなり、2年の歳月をかけて誕生した。

 販売開始前日に行われたイベントには、NIGO(R)とファレルが来場し鏡開きを披露した。

The post NIGO(R)とファレルが日本酒をプロデュース 伊勢丹新宿本店で先行販売 appeared first on WWD JAPAN.com.

「リサージ」からキュートなミッフィーコラボデザインボトル登場

 カネボウ化粧品の“スマートシンプル”をコンセプトにしたスキンケアブランド「リサージ(LISSAGE)」は、18年に発売した美容液「ミルクオイル」(5000円)のミッフィーコラボデザインを11月16日に限定発売する。

 「ミルクオイル」は、ミルクのような優しい肌あたりでありながら、オイルのコクと潤いを実感できる多機能エイジングケア美容液。コラーゲンケア成分を配合し、もっちりとしたハリのある肌に導くアイテムで、人気製品に成長している。

 今回、オレンジ、青、黄、緑の4色のミッフィーボトルとなって登場。ミッフィーを生み出した絵本作家兼グラフィックデザイナーのディック・ブルーナが、究極にシンプルなアートワークでユーモアや情感を表現しており、この“シンプル”というフィロソフィーが、佐藤可士和デザイナーが監修した「リサージ」のパッケージデザインにも通じることから、コラボレーションに至った。

 発売を記念し、11月9日にはポップアップイベントをカフェ アクイーユ恵比寿店で開催する。

The post 「リサージ」からキュートなミッフィーコラボデザインボトル登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

「オニツカタイガー」70周年コラボ第5弾は韓国ブランドの「カイ」 ウエアとシューズを用意

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は誕生70周年を記念して、国内外のデザイナー7人とスペシャルコラボレーションを発表し、韓国ブランド「カイ(KYE)」のクリエイティブディレクター、キャサリン・ハンヒ・カイ(Kathleen Hanhee Kye)との第5弾コラボレーションアイテムを10月21日に発売する。現在、特別に撮り下ろした写真や動画を特設サイトやSNSで公開している。

 アイテムは全3型。ビンテージ風のテニスシューズの“GSM”をベースに、ホワイトとブラックのカラーリングで、ファスナーを足の甲に施してホワイトのステッチが特徴のシューズ(1万3000円)、ブラックベースにホワイトの星を施してサイドにレッドとホワイトのラインを採用するジャケット(1万6000円)とパンツ(1万6000円)を用意する。

 カイは「ウエアに採用した星のように、同コラボアイテムの購入者が星のように輝くことを願っている」と語る。

 カイは、2011年ロンドンのセントラル・セント・マーチンズで修士号を取得し、同年に「カイ」を設立。ロンドンファッションウイークでデビュー以降、ソウルやニューヨークのファッションウイークでもコレクションを発表している。14年に「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のセミファイナリストに選出され、その後も数多くの賞を受賞している。

 続く第6弾以降は、「サルバム(SULVAM)」の藤田哲平、そしてフィナーレはシークレットゲストがデザインを担当する。

■発売スケジュール
7月4日 「チノ」茅野誉之
7月29日 「KKTP」キム・キロイック
8月26日 「クリスチャン ダダ」森川マサノリ
9月23日 「スタッフ オンリー」ゾウ・シーモゥ、ウェン・ヤ
10月21日 「カイ」キャサリン・カイ
11月18日 「サルバム」藤田哲平
12月16日 シークレットゲスト

The post 「オニツカタイガー」70周年コラボ第5弾は韓国ブランドの「カイ」 ウエアとシューズを用意 appeared first on WWD JAPAN.com.

ニッチフレグランスの急先鋒「バイレード」 日本初のショップをオープン

 スウェーデン・ストックホルム発のラグジュアリーフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」が、10月23日に日本初となるショップを伊勢丹新宿本店1階にオープンする。ショップでは香水のほか、キャンドル、ボディーケア、ハンドクリーム、ヘアパフューム、せっけんなどを取り扱う。

 同ブランドは2006年に、ベン・ゴーラム(Ben Gorham)創設者兼クリエイティブ・ディレクターにより創設された。ゴーラム=クリエイティブ・ディレクターはインド人の母とカナダ人の父のもとスウェーデンに生まれ、ストックホルム、トロント、ニューヨークなどで育った。ストックホルム美術大学でファインアートの修士号取得後に、著名な調香師、ピエール・ウルフ(Pierre Wolf)やジェローム・エピネット(Jerome Epinette)と出会い、香りと記憶の密接な関係に魅せられて「バイレード」を立ち上げた。

 これまで「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「オフ-ホワイトc/oヴァージル アブロー(OFF WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などとのコラボコレクションを発表し、昨年にはロンドンとニューヨークに旗艦店をオープン。日本には11年に上陸。スカンジナビア半島とインドという対照的な背景から生まれる独創性と豊かなストーリー性が魅力となり、セレクトショップなどでファッション業界人を中心にファンを集めていた。

 なお、オープンを記念して、オードパルファン(100mL)の購入者にミニサイズ(12mL)のオードパルファンをプレゼントする。ミニサイズの提供は数量限定。また、レザートラベルケースを購入するとオリジナルフォントを用いて名前などをその場で刻印するサービスも実施する。

The post ニッチフレグランスの急先鋒「バイレード」 日本初のショップをオープン appeared first on WWD JAPAN.com.