「ウィゴー」子会社のモデル事務所レキシントンが「高校生ファッショングランプリ」を開催 

 ウィゴー(WEGO)子会社のモデル事務所レキシントンは、新世代のファッションアイコンを発掘する大会「高校生ファッショングランプリ」を開催する。11月25日から全国の高校生を対象に募集を開始する。公式LINEアカウントを友達追加した後に送られてくるエントリーフォームから応募が可能。

 同大会は“リアルで身近なファッションアイコンの発掘”を目標に掲げ、ファッションを通じて自身を発信していきたいという思いを持つ学生やファッション団体に活動の場を提供することを目的とする。大会開催にあたっては、「ウィゴー」とパートナーシップを結ぶモデル事務所のケテルをはじめ、グローブ(GROVE)、SGメディア(SG MEDIA)、チュロス(CHURROS)といった新世代ユーチューバーやインフルエンサーをそろえるデジタル系芸能事務所と連携した。約半年間の選考期間を経て決定した優勝者には「ウィゴーマガジン」への出演や芸能事務所との契約機会などを提供する。

 プロモーションビデオにはレキシントン所属モデルの佐藤ノアやグローブ所属の竹内唯人らが出演して、竹内のデビューシングル曲「Only Me」をBGMに応募者の背中を押すメッセージを送っている。

The post 「ウィゴー」子会社のモデル事務所レキシントンが「高校生ファッショングランプリ」を開催  appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

「リーボック クラシック」と「ナナミカ」がコラボ シューズやセットアップなど全4型

 「リーボック クラシック(REEBOK CLASSIC)」は12月6日、アウトドアブランド「ナナミカ(NANAMIKA)」とコラボしたカプセルコレクションを発売する。

 キーアイテムは、リーボックの1980年代の名作“エイリアン スタンパー(ALIEN STOMPER)”をベースに、アッパーにシボレザーを採用して「ナナミカ」のブランドカラーのネイビーを施したローカットモデル“クラブ シー スタンパー(CLUB C STOMPER)”だ。価格は1万2000円で、サイズは22.0〜31.0、32.0cmとなる。カラーはブラックとホワイトの2色展開。

 またシューズ以外にも、リーボックの“ベクターロゴ”と「ナナミカ」をカタカナで表記したボックスロゴを組み合わせたTシャツ(2色、各4690円)、90年代のトラックスーツをベースにコーデュロイ素材を採用し、ビッグシルエットで着丈を短くして現代風に仕上げたトラックジャケット(9490円、XS〜2XO)と、トラックジャケットと同素材を採用したトラックパンツ(8990円、XS〜2XO)を用意する。「リーボック」公式オンラインストアや「リーボックストア 渋谷」などで取り扱う。

The post 「リーボック クラシック」と「ナナミカ」がコラボ シューズやセットアップなど全4型 appeared first on WWD JAPAN.com.

キリンが「イミューズ」を強化 第2の乳酸菌素材を投入

 キリンホールディングスは、独自素材“プラズマ乳酸菌”を配合したグループ横断ブランド「イミューズ(IMUSE)」に、2つ目の素材となる “KW乳酸菌”を加えた。第1弾製品として目の疲労感を軽減する効果を持つ機能性表示食品のサプリメント「イミューズ アイ KW乳酸菌」の販売を通販限定で開始。今後は、3つ目の素材となる新規乳酸菌の投入も検討している。

 “KW乳酸菌”は2003年にキリングループが開発した独自素材。キリンとヤクルトによる合同会社(09年に解消)を経てヤクルトヘルスフーズが販売し、今年3月にキリンが事業を買収したサプリメント「ノアレ(NOALE)」にも配合されている。臨床実験により、同乳酸菌にプルーライトによる網膜細胞への負担を和らげる効果を確認したことから、“内側から行うアイケア”をテーマに、強化ブランドである「イミューズ」から発売した。

 キリングループはヘルスサイエンス事業に力を入れており、4月には約20億円を投資して独自乳酸菌素材を製造する工場を小岩井乳業東京工場内に新設した。「イミューズ」シリーズはヨーグルトやドリンクなどの食品分野から、医療機関で取り扱うサプリメントまで幅広く展開しているが、9月にはベトナムでドリンクを発売し、海外市場にも進出している。

 「今回、“KW乳酸菌”は目の疲労軽減で機能性表示を取得しているが、腸活をはじめ美容にも良い素材だ」と藤原大介ヘルスサイエンス事業部主幹。“KW乳酸菌”を腸活や免疫強化、美肌作り、ダイエットなど、さまざまな切り口でアプローチを行っている“プラズマ乳酸菌”と並ぶ乳酸菌事業の柱にしつつ、ヘルスサイエンス事業で21年に150億円、27年には18年比の4倍となる230億円の売り上げを目指す。

The post キリンが「イミューズ」を強化 第2の乳酸菌素材を投入 appeared first on WWD JAPAN.com.

@s4hia —

killed another career, it's a mild day Besides, 'Ye, they can't stand besides me I think me, you, and Am should ménage Friday Pink wig, thick ass, give 'em whiplash I think big, get cash, make 'em blink fast Now look at what you just saw, this is what you live for

Posted in 未分類

@Bot_Gravy Yung Gravy Bot

Ash (GRAVY TRAIN) I see them, they've been tryna touch me like a class 5 whiplash, ay b*tch, smash Gravy all over my dash, ay Young Johnny Cash (WOAH) Gotta catch 'em all like Ash (GRAVY TRAIN) Gravy, 'no$, steady makin' gasolina Out in Amish with King Dave, it's nice to meet ya'

Posted in 未分類

創業25年目で3店舗目の出店 美容室「ダブ」が銀座に進出した狙いとは?

 1995年に東京・代官山に1店舗目を出店し、99年に表参道に2店舗目を出店。その後拡張を続けながら、両エリアを代表する美容室となった「ダブ(DaB)」は創業25年目を迎え、今年10月に3店舗目となる「ダブ ギンザ(DaB GINZA)」をオープンした。なぜこのタイミングで銀座に進出したのか――八木岡聡「ダブ」代表にその真意を聞いた。

WWD:これまで表参道と代官山の2エリアでやってきて、どうしてこのタイミングで銀座に出店したのか?

八木岡聡代表(以下、八木岡):以前から3店舗目の出店は計画していて、銀座も候補の一つとして考えていた。ただいい物件になかなか出合えずに、出店にまで至っていなかった。今回、縁があって銀座4丁目の交差点近くに位置するこの店舗に出合えたのと、現在銀座店のディレクターを務める山口大仁からも銀座でやりたいという意見があり出店を決めた。物件を決めてから出店までは半年もかかっておらず、「ダブ」としてもスピード出店だった。

WWD:この10年ほどで多くの美容室が銀座に進出している。その中で「ダブ」ならではの強みとは?

八木岡:やはりデザイン力と技術の高さだと考えている。「ダブ」は今年で25年目となるが、その長い歴史の中で多くのお客さまに支持され、常にトップサロンであり続けることができた。その中で培ってきたデザイン力と技術力は他のサロンに負けないと考えている。

WWD:ヘアサロン業界では、長らくトレンドの発信は原宿、青山、渋谷とされてきたが、銀座もトレンド発信地となり得るか?

八木岡:銀座は流行よりも文化的な側面の方が大きく、ここからヘアのデザイン的なトレンドがたくさん生まれていくかというと、そこは懐疑的で、デザイン性の高いヘアよりもコンサバティブなヘアが好まれるのではないかと感じている。だからといって、「ダブ」は銀座に合わせてコンサバティブにするのではなく、表参道や代官山と変わらず“クール・クチュール”というテーマでデザイン性の高いヘアを打ち出していく。ある意味で挑戦でもある。大げさかもしれないが、「ヘアデザインを通して、銀座の街をオシャレに変えていきたい」と考えている。

WWD:銀座店のオープニングスタッフは何人か?

八木岡:約115平方メートルとコンパクトな店なので、オープニングは10人。そのうちスタイリストは4人で、キャリアのあるベテランスタイリスト2人と若手スタイリスト2人という構成だ。銀座といえば“大人”のイメージもあるが、最近は若い人も増えており、ベテランと若手が協調することで、幅広いお客さまに対応できるようにしている。銀座店は、これまで「ダブ」に通ってくださっていたお客さまはもとより、これまでアプローチしにくかった東東京や千葉といったエリアの新規客も獲得できればと考えている。

WWD:25年目で3店舗というと出店数が少ない印象もあるが?

八木岡:3店舗というと少なく聞こえるが、常に拡張やリニューアルを行ってきていて、表参道店は約495平方メートル、代官山店は約330平方メートルとそれぞれのエリアでは最大級の広さ。消費者のテイストが多様化する中で、多ブランド化を進める美容室もあるが、「ダブ」は店舗数を増やすのではなく、1店舗の濃度が高い状態でありたいと考えている。それが「ダブ」の強みとなっており、多店舗化することでそれが薄れるのはブランディングにも大きく影響してしまう。イメージとしては“大学病院”のような存在で、それぞれのエキスパートが集まったサロンでありたい。今後も多店舗化を進めるというよりは、まずは銀座店を拡大していくことに注力していくつもりだ。

長く活躍し続けるには、フレッシュであるべき

WWD:八木岡さんは長く美容師をやってきて、今の美容師に何が必要だと感じている?

八木岡:集客方法や自己プロデュース方法などは時代やツールの誕生とともに変わってきた。今の瞬間だけをとらえるなら、SNSでフォロワーを増やして新規客をたくさん呼ぶということが重要だ。ただ、“ヘアデザインを通して顧客を増やす”といった、美容師という職業の根本的な部分は変わっていない。今の時代だからこそ、その本質を忘れてはならない。長く美容師を続けるなら、“美容師としての魅力”も必要で、センスや技術、コミュニケーション力なども求められる。仕事は生ものと一緒で鮮度が落ちたらダメ。常にフレッシュであり続けなければ飽きられてしまい、お客さまも離れていってしまう。

WWD:美容師は30~40代が売り上げのピークといった意見もあるが、八木岡さんは月800万円近く売り上げがある。その秘訣は?

八木岡:美容師の場合、「お客さまと共に年を重ねていく」といった意見もあるが、それだけだと顧客の数は減っていってしまう。先ほども言ったように、自分自身が常にフレッシュであれば、それが刺激となって、新規のお客さまもの獲得にもつながる。私の場合も、「会うと元気がもらえる」と言ってもらうことが多く、そうやって人にパワーを与えられる人は支持もされる。現状維持でいいと思っていると、それ以上成長しなくなってしまう。現在、サロンワークは水~土曜日の週4日で1日35~40人を担当している。予約も常に3カ月先まで埋まっている。どこまで現役美容師として活躍できるか、スタッフたちに見せていきたい。

■DaB GINZA
時間:月~金曜日 11:00〜21:00 / 土曜日 10:00~20:00/日・祝日 10:00〜19:00
定休日:火曜日
住所:東京都中央区銀座5-7-6 大黒屋ビルジング5F

The post 創業25年目で3店舗目の出店 美容室「ダブ」が銀座に進出した狙いとは? appeared first on WWD JAPAN.com.

渋谷109が若者の「トレンド大賞」を発表 セットアップコーデ、よしあき&ミチ、髭男、あな番がランクイン

 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「シブヤイチマルキューラボ(SHIBUYA109 lab.)」は、2019年のトレンド調査の結果を発表した。2019年10月に渋谷109を訪れた15〜24歳の女性を対象にアンケートを実施し、全6部門の「トレンド大賞2019」を選定した。

 ファッション部門では第1位に「セットアップコーデ」、第2位に「パールピン」、第3位に「厚底シューズ・サンダル」がランクイン。「セットアップコーデ」は“とりあえず着ておけばオシャレに見られる”という点が人気の理由となった。コスメ・スキンケア部門では「スキンアクア トーンアップUVエッセンス」が首位を獲得。同商品は“ラベンダー日焼け止め”と呼ばれるなど、商品の魅力を端的に表現する異名を持つアイテムが多数ランクインした。

 ヒト部門第1位にはインフルエンサーとして活躍する姉弟「よしあき&ミチ」。2人はユーチューブチャンネルを開設し、姉のミチは AbemaTV「オオカミちゃんには騙されない」に出演、弟のよしあきは本を出版するなど活躍の場を広げている。第2位と第3位には「ヴァンゆんチャンネル」「なこなこちゃんねる」と男女2人組みのユーチューバーが続いた。恋愛リアリティーショーの流行や芸能人カップルのSNSアカウントが発端となり、カップルインフルエンサーがトレンドとなった。

 そのほかアーティスト部門では4人組みピアノPOPバンド「Official髭男dism」、ドラマ・番組部門では「あなたの番です」、カフェ・グルメ部門では「UFOチキン」がそれぞれ第1位となり、「タピオカ」は殿堂入りした。

 長田麻衣「シブヤイチマルキューラボ」所長は今年の結果について、「ヒトやコンテンツは昨年と同様に“親近感があること”と“応援したくなること”が若者の心を掴むポイントとなった。加えて今年はコスメ・スキンケアのように異名がついたり、『消えそうな色コーデ』『コンテンツの考察(例:あな番考察)』などSNS上で語られる共通言語を持つものが話題となった。また商品に関しては口コミを重視する傾向が強く、“自分が信頼している人が熱量を持って薦めているか”が重視されている」と話す。

The post 渋谷109が若者の「トレンド大賞」を発表 セットアップコーデ、よしあき&ミチ、髭男、あな番がランクイン appeared first on WWD JAPAN.com.

“ランシュー界のアップル”と呼ばれる「オン」にロジャー・フェデラーが加入

 “ランシュー界のアップル”と呼ばれる2010年スイス創業のランニングシューズメーカー「オン(ON)」は11月23日、創業の地を地元とする男子プロテニス選手ロジャー・フェデラー(Roger Federer)がシニアチームメンバーに加入したことを発表した。「オン」はフェデラーのトップアスリートとしての知見を活かし、フェデラーはシニアチームメンバーとしてアドバイザーのほか投資家として「オン」にかかわり、来年中に新商品を発売する予定だという。

 トライアスロンの元トップアスリートで「オン」共同創業者のオリヴィエ・ベルンハルド(Olivier Bernhard)は、フェデラー参画のきっかけに「長年『オン』を愛用していた」を挙げ、続けて「友好が深まるにつれ、テニスコート外でも優れたリーダーであり、新たなことに挑戦する起業家精神をもっていることを知った。デザインとイノベーションに情熱を注ぐ私たちと同じ価値観を共有しているフェデラーがチームメンバーとなることで、とてつもない化学反応が起こると確信している」とコメントした。

 「私はファンとして長年「オン」を愛用してきた。そして創業者たちと話し知れば知るほど、単にスイス出身ということ以外にも多くの共通点があると気づいた。チームメンバーに加わりアスリートとしての経験を生かすことで、この若いパフォーマンスブランドの成功にどれだけ貢献できるかを考えるととてもワクワクする」(フェデラー)。

 なおフェデラーは、昨年ユニクロ(UNIQLO)とグローバルブランドアンバサダー契約を2028年まで結んだことを発表したほか、ナイキ(NIKE)とはキャリア初期の2002年からスポンサー契約を結んでおり、今後の動向に注目が集まる。

The post “ランシュー界のアップル”と呼ばれる「オン」にロジャー・フェデラーが加入 appeared first on WWD JAPAN.com.

“ランシュー界のアップル”と呼ばれる「オン」にロジャー・フェデラーが加入

 “ランシュー界のアップル”と呼ばれる2010年スイス創業のランニングシューズメーカー「オン(ON)」は11月23日、創業の地を地元とする男子プロテニス選手ロジャー・フェデラー(Roger Federer)がシニアチームメンバーに加入したことを発表した。「オン」はフェデラーのトップアスリートとしての知見を活かし、フェデラーはシニアチームメンバーとしてアドバイザーのほか投資家として「オン」にかかわり、来年中に新商品を発売する予定だという。

 トライアスロンの元トップアスリートで「オン」共同創業者のオリヴィエ・ベルンハルド(Olivier Bernhard)は、フェデラー参画のきっかけに「長年『オン』を愛用していた」を挙げ、続けて「友好が深まるにつれ、テニスコート外でも優れたリーダーであり、新たなことに挑戦する起業家精神をもっていることを知った。デザインとイノベーションに情熱を注ぐ私たちと同じ価値観を共有しているフェデラーがチームメンバーとなることで、とてつもない化学反応が起こると確信している」とコメントした。

 「私はファンとして長年「オン」を愛用してきた。そして創業者たちと話し知れば知るほど、単にスイス出身ということ以外にも多くの共通点があると気づいた。チームメンバーに加わりアスリートとしての経験を生かすことで、この若いパフォーマンスブランドの成功にどれだけ貢献できるかを考えるととてもワクワクする」(フェデラー)。

 なおフェデラーは、昨年ユニクロ(UNIQLO)とグローバルブランドアンバサダー契約を2028年まで結んだことを発表したほか、ナイキ(NIKE)とはキャリア初期の2002年からスポンサー契約を結んでおり、今後の動向に注目が集まる。

The post “ランシュー界のアップル”と呼ばれる「オン」にロジャー・フェデラーが加入 appeared first on WWD JAPAN.com.

カニエ・ウェストが語る、大統領選出馬と長者番付と宗教観 「人間は神が創ったiPhoneだ」

 カニエ・ウェスト(Kanye West)は11月7日、米ビジネス誌「ファスト・カンパニー(Fast Company)」主催のイベント「ファスト・カンパニーズ・イノベーション・フェスティバル(Fast Company’s Innovation Festival)」にサプライズゲストとして登壇した。会場の最前列には、イベントが始まる直前に席に着いた妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)の姿も見られた。

 アディダス(ADIDAS)と手掛ける「イージー(YEEZY)」のスティーブン・スミス(Steven Smith)=フットウエアデザイナーと共に登場したカニエは、2024年の米大統領選挙に立候補する意向であることをあらためて表明した。カニエは以前からドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を支持していることを力説し、15年には20年の、18年には24年の米大統領選に出馬すると発言するなど、政界への関心をたびたび示してきた。このイベントでは、ほかにもヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)との友情やアディダスとの協業について、雇用や人種差別問題についてなど幅広く語っている。その中からいくつか興味深い発言を紹介する。

・ 「イージー」と雇用について

「『イージー』はアパレル業界のアップル(APPLE)社だ。今まで、アパレル業界にアップルのような会社はなかった。『イージー』は人生を“イージー(容易)”にしてくれる。俺は米国の雇用を拡大したい。手始めに『イージー』の本社をワイオミング州に移す。生産も米国内で行い、雇用を生み出す」

 なお、カニエは9月にワイオミング州にある広さ1600ヘクタールの牧場を1400万ドル(約15億円)で購入している。また、「俺は『イージー』を100%所有している」という発言もあったが、これについてアディダスのコメントは得られなかった。

・ 子ども時代について

「母親は座り込みのデモをして、俺が6歳のときに逮捕された。父親はブラックパンサー党(1960~70年代に米国で黒人解放闘争を展開していた政治組織)の一員で、俺たちは教会で育った。16歳になって『ギャップ(GAP)』で販売員のアルバイトをしたが、万引きでクビになった。『アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)』は高くて買えなかったが、『ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)』なら買えた。TJマックス(TJ MAXX)などのオフプライスストアで売っていて安かったんだ」

・ 小売り環境の変化について

「『オールバーズ(ALLBIRDS)』の創業者らが買い物体験について語ったことに感銘を受けた。前回ニューヨークを訪れた際、妻と共にドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)に行ったし、ジュエラーの『ジェイコブ(JACOB & CO.)』にも行ったんだが、本当に素晴らしい体験だった。世の中はすっかりD2Cやオンラインショッピングに席巻されているが、実際の店舗に行き、誰かが美しく並べてくれた商品を見ると心が癒される。だから、ファッション業界にいる全員が重要なんだ。バイヤーも、買い物客も、そして販売員もね」

・ ヴァージル・アブローについて

「俺とヴァージルは、服に関する意見を述べる機会がほしいと思っていた。アメリカの黒人デザイナーは意見に耳を傾けてもらえない。黒人は消費者にしかなれないというわけだ。会社の取締役会に顔を出すようになって知ったが、偉いやつらは俺たちを“黒人層”という枠に押し込めてしまう。ヴァージルはアフリカにルーツを持っている。俺とヴァージルは肌の色に左右されずに行動する」

・ ほかのデザイナーについて

「『バレンシアガ(BALENCIAGA)』を率いるデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)と俺は、同じスピリットを持っている。だから、どっちが早くこのアイデアを具体化して世の中に出せるか、という感じなんだ」

・ 「フォーブス(FORBES)」誌が毎年発表している「世界長者番付」にランクインしなかったことについて

「発表後に『フォーブス』の連中と会ったときに8億9000万ドル(約961億円)の領収書を見せたが、それでも俺が億万長者だと認めなかった。自分を億万長者だと称するのは品がないとみんな言うが、構うものか。俺が実際にそうなんだと伝わるまで、1年ぐらい名前を“クリスチャン・ジーニアス(天才)・ビリオネア(億万長者)・カニエ・ウェスト”に変えてやろうかと思う」

 なお、「フォーブス」誌はこの発言を受けて、「当誌の調べでは、『世界長者番付』の準備をしていた19年初めの段階でカニエ・ウェストの資産は2億4000万ドル(約259億円)程度だったためランクインしていない。やや低めに見積もっているが、それはどの候補者に対しても同様だ。その後、8月号の巻頭特集のためにカニエにインタビューをしているが、そのような領収書は見ていないし、その領収書だけでは億万長者と認めることはできない」とする記事を掲載している。

・ 人種差別とアディダスについて

「黒人に対して言いたいのは、『黒人という枠に押し込められるな』ということだ。個人のパワーを自覚してほしい。(一般に多くの黒人が支持するとされる)民主党に投票するだけではパワーを行使したことにならない。それは言われたことをやっているだけだ。俺はアディダスが理不尽なことを言ってきた際に、弁護士に相談した。そして大人らしくトレンチコートを着て、『工場をアメリカに移す。これは決定事項だ』とアディダスに言ってやったんだ。これがパワーだ。ちなみに、その後は良好な関係が続いているよ」

・ 宗教について

「人間は神が創ったiPhoneだ。神が創った機械だ」

・ 将来について

「俺は何かを願ったりしない。行動あるのみ」

The post カニエ・ウェストが語る、大統領選出馬と長者番付と宗教観 「人間は神が創ったiPhoneだ」 appeared first on WWD JAPAN.com.

@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

CF-31の重さは中途半端じゃないけどね。でもその堅牢さはそこら辺のものと比較して圧倒的な存在感。

Posted in 未分類

@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

こういうのがどんどん登場してくると一般管理職は全部いらなくなるな。コスト管理以外にも営業管理や取引先管理や納品管理や歩留まり管理なんかもAI活用が出てくるだろうかね。

Posted in 未分類

トルコ屈指の紡績グループいわく 「自然災害大国の日本よ、もっとサステナビリティに関心を持て」

 トルコ西部の都市イズミルにある紡績グループのウチャク(UCAK)は取扱量の約7割をオーガニックコットンが占める、トルコ最大のサプライヤーだ。1975年にフセイン・ウチャク(Huseyin Ucak)が創業し、95年には紡績をスタートさせた。紡績工場は往々にして縫製やニッティングなど川下に進出するが、ウチャクは川上に向かった。棉(めん)農場を自社運営し、トレーサビリティーを突き詰めるためだ。これに目を付けた繊維商社の豊島は、2019年3月にオーガニックコットン糸の独占契約を締結。これによりウチャクは日本市場に本格的に乗り出す。パートナーシップの詳細については、「WWDジャパン」11月25日号にまとめた。ここではフセインの孫であるオヌール・ウチャク(Onur Ucak)=ウチャク マネージングディレクターに、日本のサステナビリティについて聞いた。

※繊維業界では、農作物として取引を行う状態を“棉”、棉を加工して工業製品となったものを“綿”と呼ぶ

WWD:“トレーサビリティー”はウチャクのアイデンティティーだと聞いた。

オヌール・ウチャク=ウチャク マネージングディレクター(以下、オヌール):2002年頃、世界中が温暖化など地球環境を問題視し始めた。しかしファッション業界は反応できておらず、それはサステナビリティ先進エリアであるヨーロッパも同じだった。加えて、その頃のオーガニックコットンのメインプレーヤーはインドであり、今もそれは変わらない。われわれが棉農場の運営を始めたのは12年のことだ。そこが起点と言える。

WWD:19年3月には日本の繊維商社、豊島とオーガニックコットン糸の独占契約を結んだ。

オヌール:豊島とは15年に綿、17年に糸の取引をそれぞれスタートさせた。担当者が、0泊3日の強行軍も含めて年に3~4度イズミルに来てくれた。彼らとの会話を通じて豊島の歴史を学び、オーガニックコットン普及プロジェクト「オーガビッツ(ORGABITS)」の存在も知った。豊島は日本でオーガニックレストランを経営し、ウチャクはトルコでオーガニックホテルを運営している。共通点も多く、サステナビリティについての考え方も一致していることから独占契約締結に至った。豊島は、ウチャク製のオーガニックコットン糸を“トレーサブル・オーガニックコットン糸”として売り出す。

WWD:豊島としても天然繊維の独占契約は初とのこと。中長期的なプランは?

オヌール:まずはウチャクのオーガニックコットン生産量を3年以内に1.5倍にする。そのうえで豊島との糸の取引量も3年で2倍、6年で4倍にしたい。

WWD:日本のモノ作りも遅まきながらサステナビリティを意識するようになった。何を期待する?

オヌール:日本は最も成熟した国の一つだ。同時に地震や津波、台風などの自然災害も多い。これらにも地球温暖化の影響があると思うが、それにもかかわらず日本にはオーガニックなものを選択する積極性は感じられない。本来であれば、日本人ほどその理解が深い国民はいないはずだ。もっと関心を持ってほしい。

WWD:確かに自然災害はわれわれにとって“当たり前のこと”になってしまっているのかもしれない。それではサステナビリティとデザインの融合はありえるか?

オヌール:各企業、各ブランドがいっそうサステナビリティのプロモーションを行うべきだ。企業としては利益を上げることも重要だが、あくまで環境ファーストであるべきで、サステナビリティは金もうけの手段ではない。10~20代の若い世代は50~60代に比べて環境負荷への責任を感じている。だから彼らに人気のファストファッションや大手SPAは、率先してサステナビリティに取り組んでほしい。

WWD:ウチャクが行うサステイナブルな取り組みについて教えてほしい。

オヌール:13年に第1工場にソーラーパネルを取り入れ、電力の10~15%をまかなっている。20年には第2工場にも導入する。言わずもがなだが、目標は100%の達成だ。豊島との独占契約はもちろん、ヨーロッパのビッグブランドからもオーガニックコットンの問い合わせは増えている。これに応えるために第3工場を建設予定だ。

The post トルコ屈指の紡績グループいわく 「自然災害大国の日本よ、もっとサステナビリティに関心を持て」 appeared first on WWD JAPAN.com.

サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.12 循環型社会へのシフト、カギは「正しいを楽しく」 日本環境設計・岩元会長

 サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――と言われる一方で具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回は、ケミカルリサイクル技術をコアとしながら、伊藤忠や三菱商事、豊島などの商社からも資金を集め、循環する仕組み作りに邁進する日本環境設計の岩元美智彦取締役会長に聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):アパレル産業が循環型社会にシフトするカギとは?

岩元美智彦取締役会長(以下、岩元):日本では年100万トンとも言われる大量の衣類ゴミが出ている。これはアパレル製品なんかよりずっと重い工業製品である冷蔵庫や洗濯機などの家電ゴミの合計した数量よりも多い。でも服なんて、ポリエステルなんかは技術的にはケミカルリサイクル(編集部注:廃棄物から原料段階まで溶かして再生すること。石油から作るものとほぼ同等のポリエステルが再生できる)技術がほぼ確立されているから、本当はもう石油を使う必要なんてないんですよ。だけど難しいのは、回収する仕組みづくり。

WWD:技術があっても、回収ができないと?

岩元:集める仕組みって難しいんですよ。売るのだって難しいけど、回収するのはそれ以上です。環境のために協力してくれる人ももちろんいます。でもそういった人たちって色んな所にばらばらと薄く広がっていて、回収を呼びかけても非常に効率が悪い。例えば「環境のためにみんな協力してよ」って言ってもまとまった量を集めるのがとても難しいんですよ。だからポイントは「正しいを楽しく」。例えば「デロリアン動かすのに要らない服を持ってきてください、持ってくると乗れて写真が撮れますよ」なんて呼びかけると、1時間とか2時間待ちになるくらい人が集まる。

WWD:1時間、2時間待ってもらうときに環境問題について説明すれば、問題への理解も深まりますね。

岩元:その通りです。参加すると、リサイクルへの意識が高くなるし、参加者は自分たちの持ってきた廃棄物の一部が原材料になって素敵な商品になったら、それを買いたくなるし、楽しい気持ちにもなる。そうなると好循環ですよね。

WWD:仕組みづくりが大事だと。

岩元:それもありますが、ハブになる存在が必要なんです。循環するための設計をまず作って、立ち上げて、回す。小さくてもいい。ケミカルリサイクルの技術もそうですが、一個一個はできるんだけども、結局回らない。糸から服、そして物流まで、アパレルのサプライチェーンって非常に長いので、どこか一つでも欠けるとうまく回らない。だから誰かがハブになって業界とかいろんな所を調整をして、条件を整えて、一回ぐるっと回す。でも一回ぐるっと回せば、次には速く大きく高く回る。うまく回りだすと経済、つまりお金にもなってくる。

WWD:日本環境設計には、出資者には伊藤忠商事と三菱商事、豊島などの本来はライバルであるはずの企業が並んでいる。

岩元:僕たちがハブになるためには、いろんな接点が必要になる。そのため商社の持つサプライチェーンは非常に重要です。商社が参加することで、取り組みの幅は確実に広がっています。

WWD:岩元会長から見て、サステナビリティの実現のカギになる技術は?

岩元:ケミカルリサイクル技術だと思います。作った製品を回収して、それを原材料にしてまた、製品にするのが、僕は本流だと思います。ペットボトルはペットメーカーが売って回収して、ペットボトルにしていかないとバランスが崩れるじゃないですか。アパレルに関して言えば、理想はポリエステルをベースに循環するのが一番理想に近い。ある意味でアパレル素材の中で完全循環のできる原材料はポリエステルが一番効率がいいし、実際にポリエステルのケミカルリサイクルはCO2の排出量も低い。ポリエステルは加工しやすく、いろんな機能を付加もできる。

WWD:循環型社会が実現すると、何が変わるのでしょう?

岩元:最終的には戦争やテロをなくすことができる。戦争の本質的な原因って、石油などの地下資源の争いですからね。僕らは廃棄物を地上資源と呼んでいる。廃棄物を資源として循環する仕組みを作れば、子どもたちが笑顔取り戻せるんですよ。

The post サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.12 循環型社会へのシフト、カギは「正しいを楽しく」 日本環境設計・岩元会長 appeared first on WWD JAPAN.com.

福士リナや江原美希も登場 計良宏文がヘアスタイリストのための実用書を刊行

 計良宏文・資生堂トップヘアメイクアップアーティストは11月25日に、美容の専門出版社の女性モード社から「ケラリエイション(KERAREATION)」を刊行する。タイトルは“計良”と“ヘアクリエイション”を組み合わせた造語で、クリエイションの基礎から応用までを凝縮した一冊となっている。

 同書は、感覚やセンスだけで語られがちなクリエイションを“言葉”と“理論”と“方法論”で解き明かし、ヘアデザインに取り組むヘアスタイリストのスキルアップに役立つ実用書を目指したもの。

 計良トップヘアメイクアップアーティストが、資生堂の広告宣伝やパリコレクションなどのファッションショーなどを通じて培ってきたヘアメイクアップのプロセスや、デザインの考え方を公開。クリエイションの下地となるセット・アップ・ウイッグなどの各種テクニックに加え、サロンワークの延長線上にあるクリエイティブな作品の作り方まで分かりやすく解説する。また、5つのテーマに沿った20の新作を収録し、クリエイションの楽しさや奥深さを伝える。

 内容は6つのチャプターで構成し、古典造形の再解釈、バランスの正解と不正解、崩しテクニック、ウイッグのクリエイション、オリジナリティーの発現法など、トップクリエイターの発想の源を惜しみなく紹介する。また同書には、これまで数多くのバックステージを手掛けてきた人脈から、福士リナや江原美希などのランウエイモデルが登場していることも特徴だ。

 計良トップヘアメイクアップアーティストは、資生堂ビューティークリエイションセンター所属で、宣伝広告や雑誌のヘアメイクを数多く手掛け、パリ・コレクションをはじめとするファッションショーのヘアチーフを務めている。また計良は、日本を代表する美術家の一人である森村泰昌や、写真家兼華道家の勅使河原城一などとの協働を通じて既成概念を打破する革新的な作品に挑戦。2019年夏には埼玉県立近代美術館で展覧会を開催して話題になった。

The post 福士リナや江原美希も登場 計良宏文がヘアスタイリストのための実用書を刊行 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ルナソル」から“水艶肌”に導くUV登場 新ファンデーションも

 カネボウ化粧品のメイクブランド「ルナソル(LUNASOL)」は、2020年春の新商品を発表した。2月14日に新作ファンデーション「グロウイングトリートメントリクイド」( 全3色、 3,200円)を、3月6日に日焼け止め美容液「グロウイングデイクリームUV 」(40g 、4,500円) を発売する。

 日焼け止め美容液は、独自開発のラメラ乳化技術によって作り出された美容液。紫外線を防御しつつ、高い保湿力で潤いを長時間キープし、乾燥ダメージから肌を守る。

 肌は紫外線の影響で乾燥し、乾燥した肌は紫外線のダメージをさらに受けやすくなるため、美肌にはUV防御と保湿効果の両立が重要と言われてきた。そこで、同社は肌の水分を保つバリア機能を高める「ラメラ構造」に着目。日焼け止め製剤にラメラ技術を導入することで、高いUV防御とスキンケア効果を両立したラメラUV製剤の開発に成功した。

 新作ファンデーションは、ヒアルロン酸やオリーブオイル、ホホバオイルなど全8種の保湿成分を配合。毛穴や色ムラ、くすみをカモフラージュするだけではなく、美容液のような潤いを与え、艶とハリのあるみずみずしい肌を作り出す。

The post 「ルナソル」から“水艶肌”に導くUV登場 新ファンデーションも appeared first on WWD JAPAN.com.

香港で胎動する“文化産業” 【高橋瑞木の香港アート&テキスタイル 連載vol.1 】

 水戸芸術館現代美術センターのキュレーター時代に「拡張するファッション」(2013)などの展覧会を手掛け、現在は香港のCHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile)で共同ディレクターを務める高橋瑞木氏が、“アジアのアートハブ”香港発のアートやテキスタイルの新潮流をリポートする。第1回目は香港とテキスタイル、そしてアートについて。

 日本ではもっぱらデモのニュースばかりになってしまった香港だが、世界でもっとも権威のある現代アートフェア「アートバーゼル香港(Art Bsel HongKong)」が開催され、ガゴシアン(GAGOSIAN)やハウザー&ワース(HAUSER & WIRTH)といった国際的なギャラリーが軒を連ねるアートハブでもある。2018 年には香港島の中環(セントラル)にある、19世紀に建てられたコロニアル様式の警察本部をリノベーションした敷地内に、ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)設計の現代アートセンター、大館コンテンポラリーがオープンし、村上隆の大型個展が開催されて話題になった。

 私が16年から関わっているCHATも、そんな香港で近年にわかに盛んになってきたカルチュラルインダストリー(文化産業)の産物だ。CHATは、南豊集団という香港の大手デベロッパーの前身である南豊テキスタイルが、九龍半島の荃湾(チュンワン)に所有していた3つの工場をリノベーションした建物、The Millsの中に開館した非営利のアートセンターだ。元テキスタイル工場という歴史に敬意を払いながらも、従来のテキスタイル美術館とは異なる、全く新しいコンセプトのアートセンターとして19年3月にオープンした。

 現在では国際的な金融都市のイメージが強い香港だが、ほんのすこし前までは世界中にMade in Hong Kongが溢れるくらい製造業が盛んだった。とりわけテキスタイルと衣料産業は、1950年代から80年代にかけて香港の経済発展に大いに貢献した重要な産業だった。第二次世界大戦後、中国本土で共産党と国民党が覇権を争い、共産党が中華人民共和国の成立を宣言(1949年)する頃、 当時イギリスの植民地であった香港に大陸から多くの人々が移住した。その中には、テキスタイル産業が盛んだった上海からの資産家や、 テキスタイル産業に従事していた職人たちも含まれていた。彼らが中心となって 香港でテキスタイル産業がおこされたのだった。香港のテキスタイル産業は、こうした中国からの移民たちの労働力をエンジンに発展してゆく。70年代に世界を席巻した若者たちのデニムブームが、香港のテキスタイル・衣料産業の興隆に拍車をかけた。例えば、80年代に製造された「リーバイス(LEVI’S)」や「ギャップ(GAP)」のジーンズのタグを見てみると、Made in Hong Kongと書かれているものがけっこう見つかる。

 ちなみに日本との関連でいえば、かつて香港には大丸や伊勢丹、松坂屋、三越、東急、西武といった日系のデパートが多く進出しており(今はそごうのみ残っているが、経営は香港の資本)、その丁寧なサービスと豪華なインテリアで香港人に大人気だった。こうした日系のデパートで販売されていたワコールの下着は、香港で生産されていた。ピーク時には香港の労働人口の3分の1が従事していたというテキスタイル・衣料産業だが、中国共産党が経済と産業の「改革開放」路線を打ち出して以降、労働者賃金と工場用地が安価な中国本土へと移転していく。香港の製造業は1990年代には斜陽を迎え、唯一稼働していた紡績工場も16年に閉じられた。

 CHATの常設展示室では、短い期間ながらも香港の経済・社会発展に大いに寄与した香港のテキスタイル産業について紹介している。展示デザインは、イギリスの権威ある現代美術アーティストの登竜門「ターナー賞(TURNER PRIZE)」を15年に受賞した建築・デザインのコレクティブ、アセンブル(Assemble)によるものだ。紡績産業が華やかなりし時代の写真や糸のラベル、機械、香港製のビンテージアイテムが並ぶ展示室の中央には、来館者が糸の手つむぎやラベルのデザインを楽しむことができるワークショップテーブルが設置されている。展示されているMade in Hong Kongのビンテージアイテムの中には、赤や青の原色に色鮮やかな花模様の「これぞ香港!」といった趣のプリントのテキスタイルもあれば、ブルース・リー愛用として知られる良質な綿を使った香港製のシャツなどがある。

 CHATの入り口のすぐ横にはオランダのデジタルクリエイティブ集団によるVRステーションが設けられている。「未来の紡績機」をテーマにデザインされたブースに座り、ゴーグルとヘッドフォンを着けると、70年前の香港にタイムスリップできる。海を渡って香港に到着したテキスタイル産業が、どのように発展し、CHATのフロアはかつてどのような工場だったのか、立体映像と音で体験できる仕掛けだ。

 企画展示室では、年に3本の展覧会が開催される。春は「アートバーゼル香港」の開催に合わせて、時代の先端をゆく現代美術アーティストたちによるグループ展、夏は世界的に著名な実力派現代美術アーティストによる個展が、そして冬はテキスタイルやファッションデザイン、イノベーションやテクノロジーに焦点を当てた展覧会が企画されている。

 現在CHATは、11月23日にオープンする「須藤玲子の仕事-NUNOのテキスタイルができるまで」展(20年2月23日まで)の準備の真っ最中だ。日本屈指のテキスタイルデザイナー集団であるNUNO、その集団をディレクターとして率いる須藤は、日本全国にちらばる中小規模の織りや染め、加工工場と共同で独創的かつ美しい布をデザインしてきた。今回は創造のインスピレーションから完成までをつまびらかにする最大級の展覧会となる。展覧会の実現にあたって、須藤がタッグを組んだのは、これまでもテキスタイルができる過程を詩的な映像で表現してきたライゾマティクス・アーキテクチャー代表の齋藤精一と、パリや日本で須藤と共にこいのぼりのインスタレーションデザインを手がけてきたアドリアン・ガルデールの2人。

 「折り紙織」「アマテ」「クリスクロス」といった、テキスタイル製造の新技術、異素材との組み合わせ、廃棄素材のリサイクルといった、須藤のクリエイションの工夫を示す代表的なテキスタイルデザインのオリジナルスケッチの展示から、ミニマルなかたちで表現されたテキスタイル製造・加工のマシンによる音と光、映像のパフォーマンス的なインスタレーション、NUNOのテキスタイルで飾られた空間デザインと、見どころが盛りだくさんだ。また、ガラスに囲まれたメインホールには、NUNOのテキスタイルで作られた100匹のこいのぼりが空中に浮かぶドラマチックなインスタレーションが展示される。

 今回の展覧会を企画するにあたって、須藤のテキスタイルの製作を請け負う工場をいくつか見学させてもらった。どの工場も素晴らしい技術を備えているが、経営者、技術者の高齢化と後継者不足に悩んでいる。美大のテキスタイル学科との連携などは考えられないのか?と尋ねてみたが、意外なことにテキスタイル学科の教授たちはこうした工場での手仕事にはあまり関心がないとのことだった。しかし、もの作りに関心のある若い人がテキスタイル作りのプロセスが版画やドローイング、ペインティングの製作に近いことを知れば、テキスタイル作りにも興味を持つのではないかと思う。

 香港市内では、デモやプロテストの殺伐としたニュースが連日続くが、NUNOの色とりどりの美しいテキスタイルの展示が、少しでも人々の心に安らぎや喜びをもたらしてくれたらと思う。良いデザインとは、日常に生き生きとした輝きを与えてくれるだけでなく、それを慈しむ感情を回復させてくれるものだと信じている。

高橋瑞木(たかはし・みずき)/CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)共同ディレクター:ロンドン大学東洋アフリカ学学院MAを修了後、森美術館開設準備室、水戸芸術館現代美術センターで学芸員を務め、2016年4月CHAT開設のため香港に移住。17年3月末から現職。主な国内外の企画として「Beuys in Japan:ボイスがいた8日間」(2009)「新次元:マンガ表現の現在」(2010)「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(2011)「高嶺格のクールジャパン」(2012)、「拡張するファッション」(2013、以上は水戸芸術館)「Ariadne`s Thread」(2016)「(In)tangible Reminiscence」(2017、以上はCHAT)など

The post 香港で胎動する“文化産業” 【高橋瑞木の香港アート&テキスタイル 連載vol.1 】 appeared first on WWD JAPAN.com.

肌のトラブルに悩む人々に向けた情報ページ「1000の真実」を資生堂が開設

 資生堂は、アトピーやアレルギーなどの肌トラブルに悩む人々に向けた情報ページ「1000の真実」をオープンした。

 同社広報担当者は「アトピーやアレルギーに関してはさまざまな情報があるため、信頼できる情報を探すのに苦労している人が多いという現状がある。アトピーやアレルギーに悩む人やその家族が希望を持ち、勇気づけられ、前向きな気持ちになることを目指して本サイトを開設した」と話す。

 同ページでは肌のバリア機能のメカニズムを中心に研究する同社研究員のインタビューや、アトピー性疾患やアレルギー性疾患に悩む・悩んでいた著名人が同じ疾患で悩む人たちに対して共感・応援するメッセージを発信する。さらに20~60代のアトピー・アレルギー患者男女1000人に行った「1000の真実調査」に基づくアンケート結果を紹介。「経験豊富な皮膚科医や研究者からの最新情報を提供する。アトピーやアレルギーに関する情報や肌のケア方法、食事、生活スタイルにまで踏み込んだコンテンツを届けていく」という。

The post 肌のトラブルに悩む人々に向けた情報ページ「1000の真実」を資生堂が開設 appeared first on WWD JAPAN.com.

「レッド・ウィング」 × 「フラグメント」 90年代に藤原ヒロシがカスタムメークしたブーツを再現

 「レッド・ウィング(RED WING)」は、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボブーツを発売した。

 ブーツは全2型。藤原が1990年代中頃にカスタムメークした“#8176”に近いモデルを再現し、アッパーにブラッククロームレザーを、ソールにはホワイトのトラクション・トレッド・ソールを採用したほか、エッジのストームウェルト部分はブラックに変更して製作したモックトウブーツ(4万5000円)とラウンドトウブーツ(4万1000円)をそろえる。さらに、アッパーのサイドに“RED WING”と“FRAGMENT”のダブルネームを刻印し、右足のタン裏部分には“#8176”に付属するアイリッシュセッタータグとフラグメントのタグを施した。「レッド・ウィング」がアッパーのサイド部分にブランドネームを併記するのは今回が初めて。

 藤原は当時、ブラックの「ビブラム(VIBRAM)」ソールのみで発売していたモックトウブーツをホワイトのソールにカスタムメークして雑誌で紹介した。その影響を受けて「レッド・ウィング」に問い合わせが殺到し、日本別注企画として“#8179”が誕生した。誕生後、「レッド・ウィング」のベストセラー製品として今なお人気を保っている。

The post 「レッド・ウィング」 × 「フラグメント」 90年代に藤原ヒロシがカスタムメークしたブーツを再現 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ヴァレンティノ」メンズと「レッド ヴァレンティノ」がポップアップストア開催

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は11月20日~12月3日、メンズの2020年プレ・スプリングの“VLTN STAR”コレクションを紹介するポップアップストアを阪急メンズ東京1階で行う。また、「レッド ヴァレンティノ(RED VALENTINO)」は阪急うめだ本店(11月20~26日)、ジェイアール名古屋タカシマヤ(12月11~25日)でスニーカーにフォーカスしたポップアップストアを開く。

 メンズのポップアップストアで打ち出すのは、18年春夏以来打ち出している“VLTN”ロゴに、新たに星のモチーフを加えたコレクション。後ろ身頃にロゴを配したキルティングブルゾン(30万円)やベースボールキャップ(4万7000円)、バックパック(19万4000円)、スニーカー(9万6000円)などをそろえる。

■「ヴァレンティノ 阪急メンズ東京」
開催期間:11月20日~12月3日
場所:阪急メンズ東京1階メインスペース
住所:東京都千代田区有楽町2-5-1

■「レッド ヴァレンティノ 阪急うめだ本店」
開催期間:11月20~26日
場所:阪急うめだ本店4階シューズギャラリー
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

■「レッド ヴァレンティノ ジェイアール名古屋タカシマヤ」
開催期間:12月11~25日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ4階
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4

The post 「ヴァレンティノ」メンズと「レッド ヴァレンティノ」がポップアップストア開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

“スノーボードの父” 「バートン」創業者が死去

 米スノーボードブランド「バートン(BURTON)」を擁するバートンスノーボード(BURTON SNOWBOARDS)の創業者であり、“スノーボードの父”とも呼ばれるジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)氏が、11月20日にがんの再発による合併症のため死去した。65歳だった。

 ジョン・レイシー(John Lacy)=バートンスノーボード共同最高経営責任者は、「当社の創業者であるジェイクは、われわれが心から愛するスノーボードというスポーツを創り出した人物であり、スノーボーディングの魂のような存在だった」とその死を悼んだ。

 カーペンター氏は以前にもがんにかかっており、11月9日にはそれが再発したことを従業員にメールで伝えていた。「信じられないことに、またリンパ腺に腫瘍が見つかった。助かる確率が高いとはいえ、大変な闘いになるだろう。恐ろしい事態ではあるが、家族がいることが大きな支えとなっている。私にはこの会社や友人たち、そしてスノーボードがある。復帰するつもりでいるが、未知のゾーンに分け入るに当たり、後の心配がないのは心強いことだ」と同氏はつづっていた。

 学生時代からスキーに親しんでいたカーペンター氏は、雪上でサーフィンをしたら楽しいのではないかと考え、スノーボードを発明。手作りのスノーボードを販売していたことから、1977年にバートンスノーボードを創業した。同氏はスノーボードやそのカルチャーを現在の形に発展させた立役者で、同社は1億5000万ドル(約162億円)を売り上げるまでに成長した。同氏の働きかけもあって、スノーボードは98年の長野オリンピックから冬季五輪の正式種目として採用されている。また、同社は東日本大震災に見舞われた日本のため、2011年から東北支援プロジェクト「ライド東北スタンプラリー(RIDE TOHOKU STAMP RALLY)」を数年にわたって実施した。

The post “スノーボードの父” 「バートン」創業者が死去 appeared first on WWD JAPAN.com.

店舗の服を無料レンタル&SNS投稿で稼げるサービス 「セシルマクビー」が導入

 スプリング・オブ・ファッションが提供する、店舗の服を無料でレンタルできるサービス「キテク(KITEKU)」が、「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」渋谷109店に導入された。本格的な導入は同店が初。現在、シューズとアクセサリーを除く全アイテムの無料レンタルが可能だ。借りたアイテムは60分間着用して外出することができるほか、指定された販売用URLと共にインスタグラムやツイッターなどのSNSに投稿すると、その商品が売れた際に販売価格の10%の報酬が得られる。また、インスタグラムでの投稿においては1いいね当たり1円が支払われる。

 「キテク」は2018年11月の発表当初は店頭に並んでいるアイテムをレンタルできるサービスのみの提供だった。19年6月に資金を調達し、報酬制度などの新サービスを導入。具体的な店舗名は未発表だが、12月から順次新しい店舗にも導入予定だという。

 スプリング・オブ・ファッションの保坂忠伸・社長は「『キテク』によって販売員は来店客に買ってもらう以外にも、レンタルという選択を促すこともできる。われわれはサービスを通じて、リアル店舗でしかできない新しい体験価値を創造し、世界で起こっている小売店の閉店という問題の解決に挑戦していきたい」とコメント。「セシルマクビー」を統括するジャパンイマジネーションの手塚邦洋・営業統括リーダーは「『セシルマクビー』はこの冬、“今の時代にちょうどいい”をコンセプトにリブランディングを行った。SNSを通じて新しいブランドの魅力が伝わればと思い一緒に取り組みをすることにした。『キテク』には情報拡散はもちろん、お客さまとの新しいコミュニケーションとしての効果も期待してる」と語っている。

The post 店舗の服を無料レンタル&SNS投稿で稼げるサービス 「セシルマクビー」が導入 appeared first on WWD JAPAN.com.

服作りのイノベーションはレガシーにあり クリエイティブの祭典で語られた「着るの未来」

 未来を語ろうとするとき、未来志向になりきれない自分たちを責めたり後ろめたく感じたりしてしまうのは、日本のファッション業界の悪い癖かもしれません。クリエイティブの祭典「Any Tokyo2019」のプログラムの一環として開催されたトークセッション「着るの未来」では、バイオアーティストの福原志保、ファッションデザイン/デザインリサーチコレクティブSynflux(シンフラックス)主宰の川崎和也スペキュラティヴ・ファッションデザイナーが登壇。司会進行を村上要「WWD JAPAN.com」編集長が務め、ファッション業界が持つポジティブなレガシー(遺産)の可能性について語り合いました。

プロトタイプとバージョンという発想

 先端テクノロジー領域に詳しい2人の視点を、「ファッション業界が抱える閉塞感や停滞感を打破するヒントにしたい」という村上。ファッション業界はどうすれば変われるのかと聞くと、川崎氏は、ダイバーシティーやサステナビリティなどのビジョンは浸透・確立されつつ、ファッション業界はそれを実現・実践するフェーズへの過渡期であり、今まさに変わっている途中ではないかと言います。

 川崎氏はビジョンを実現するために、ファッションにプロトタイプとバージョンの概念を導入すべきだと話します。「環境問題をはじめとする社会問題やテクノロジーの応用は短期的なサイクルでは解決できません。そのためにプロトタイプをアップデートしていく技術開発のような考え方で、長期的に取り組む必要があると思います。毎回同じテーマに取り組み続けるため、ユーザーにとっても作り手にとっても、『変わらない』ことや『一貫すること』を受け入れる文化的な土壌が重要になると思います」(川崎)。

 これに対して村上は、各ブランドが持つ「ステイプル(ブランドを象徴する定番商品)」を評価するようになったコレクション動向を例に、ファッション&ビューティ業界も、少しずつブラッシュアップする姿勢に価値を見出せるようになっていると応じました。製品やサービスの成長過程を楽しむ仕組みやマインドは、クラウドファンディングなどの共感投資型の消費動向に見られる通り、一定の市場を形成し始めています。他分野の事例を考えると、これまで完成された結果のみを見せてきたランウエイさえ、ブラッシュアップの道程を示すものと捉える考え方が必要なのかもしれません。

「イノベーションなくして、レガシーなし」

 「イノベーションとは積み重なってきたもののこと、つまりレガシーです。イノベーションなくしてレガシーはありえません。伝統と呼ばれるものは、革新的に変化してきたから生き残っています」――プロトタイプやステイプルの話を受けて福原氏は、環境負荷や効率性に課題があったサンドブラッシュやストーンウオッシュを控えてレーザー加工を導入した「リーバイス(LEVI’S)」を挙げながら、素材や加工のイノベーションがデニムというレガシーを生んできた道のりを説明します。

 続けて、人の情緒的な側面に寄り添ったクリエイションを生み出してきた伝統工芸やクラフトの歴史はテクノロジー領域にとっても学びが多いと話し、川崎氏もこれに同調。身体知として蓄積されてきた職人の技術の履歴をデータとして残す重要性を説きます。その上で、その履歴を応用してクラフトの現場で行われてきたような試行錯誤やチャレンジングな遊びを実践することが、ファッションの可能性を広げるのではないかと提言しました。

 「人のエモーショナルな部分を美しくドライブすることは、ファッション業界が一番得意としてきたことだと自負しています。話を聞いて、ファッション業界がなしてきた歴史を再確認しました。個人的にもその面を押し出して異業種とタッグを組んでいきたい」(村上)。

過去に対する正しい評価を

 イベントが始まるまでは、「死んだ」「殺す」「サバイバル」などの物騒な言葉が並ぶ近年のファッション関連書籍よろしく、未来に向けて負のレガシーをいかに改善するかという議論が進むと予想していたのですが、意外にもレガシーをポジティブに評価する論調のまま閉幕したのは正直驚きでした。

 あまりにネガティブな面が顕在化し過ぎているためついつい見落としてしまいますが、ファッション業界には積み上げてきた技術とクリエイションの歴史と伝統があります。今回のトークセッションではこれからのクリエイションの可能性が焦点となりましたが、ファッション業界は変化の要因を外部に求めるだけでなく、積み上げてきたものの価値を今一度評価する必要がありそうです。

 今回語られたようなレガシーは、国内繊維産業の衰退につれて現在消失の危機に晒されています。残すべきレガシーの再評価とともに、負のレガシーを見極めて改善することにも取り組まなくてはいけません。革新的なアイデアを外部に求めて焦ってしまう気持ちを抑え、まずはレガシーと向き合うことでファッションの未来は描かれるのかもしれません。

 同トークセッションを企画したクリエイティブの祭典「Any Tokyo2019」の会期は11月24日まで。会場には川崎氏主宰のSynfluxによる作品や、福原氏が参加するHUMAN AWESOME ERROR(ヒューマン オーサム エラー)による作品など、幅広い領域からの作品が展示されています。未来を考えるために、足を運んでみてはいかがでしょうか。

■Any Tokyo2019
日程:11月16~24日
時間:11:00~20:00 (最終日のみ11:00~19:00)
場所:kudan house
住所:東京都千代田区九段北1-15-9
入場料:一般 1000円 / 学生 500円
出展者:脇田玲 / 鈴木啓太[PRODUCT DESIGN CENTER] / HUMAN AWESOME ERROR / ゴールデンピン デザイン アワード / 八木夕菜 / Synflux [川崎和也+佐野虎太郎+清水快+藤平祐輔] / 田中義久 + 大原大次郎 / YOY / mmm + Kenta Tanaka / サクマカイト バティック / ni-wa / 平川紀道 / 大城健作 / 井上嗣也 x 新良太 x 西村裕介 x 吉田多麻希 / echo project / TAKT PROJECT / 岩本幸一郎 / 松山祥樹 / alamak! project 2019 / 立石従寛 / 高島マキコ

秋吉成紀(あきよしなるき):1994年生まれ。2018年1月から「WWDジャパン」でアルバイト中。

The post 服作りのイノベーションはレガシーにあり クリエイティブの祭典で語られた「着るの未来」 appeared first on WWD JAPAN.com.

ゴールドウインが初の海外直営店をサンフランシスコにオープン

 ゴールドウインは11月22日、同社のオリジナルブランド「ゴールドウイン」の初となる海外直営店を米・サンフランシスコにオープンした。

 店舗は、金融街やオフィス街、チャイナタウンと隣接するジャクソンスクエアに位置する。店舗面積は約69平方メートル。店舗は、“周辺の文化や土地に調和させ、ブランドのオリジナリティーをプラスする”という同ブランドのコンセプトをもとに、1800年代に倉庫として使用されていた建物の面影を残しながら、ブランドカラーである白と黒を基調にデザインした。シェルジャケットの“アリスジャケット”や“アセンドジャケット”などのメンズとウィメンズのアパレルアイテムをはじめ、雑貨やアウトドアアイテムなどを取り扱う。

 同社は「都市生活と自然、スポーツを結ぶ場になることを目指し、アウトドア分野で培った技術を駆使した合理性・快適性・利便性を併せ持つ商品やスポーツのある暮らしを楽しむためのコンテンツを同店を起点に提案したい」としている。

 同社は2020年にドイツのミュンヘンや中国の北京にも出店を計画しており、今後さらに海外事業展開を強化していく。

◼️ゴールドウイン サンフランシスコ
オープン日:11月22日
時間:月〜土曜日 11:00〜19:00 / 日曜日12:00〜18:00
住所:444 ジャクソン ストリート サンフランシスコ カルフォルニア 94111 アメリカ

The post ゴールドウインが初の海外直営店をサンフランシスコにオープン appeared first on WWD JAPAN.com.

私のサステナビリティ ストライプの二宮朋子SDGs推進室室長は「収入の5%を寄付にまわす」がポリシー

 ストライプインターナショナルは、2019年の経営戦略にエシカル、ウェルネスを掲げ、2月にSDGs推進室を設けました。私はその室長として、社内に「SDGsとは何か」の種をまき、木になるように育てています。

 私生活では社会人になって以来、収入の5%を寄付にまわすことを続けています。新卒では地元の九州の会社に就職したので、実家暮らしで物価も安かった。余裕があるなら自分ができる範囲の社会貢献をすべきだなと思ったんです。幼いころから「窓際のトットちゃん」が好きで、(社会貢献に積極的な)黒柳徹子さんの生き方に感銘を受けた部分もあります。寄付する団体は、寄付金がどう使われるのかを精査して決めています。私自身、女性だからという理由で以前の職場で非正規雇用だった経験があるので、女児の強制労働や児童労働の削減に取り組む団体に寄付することは多いです。

 日々の暮らしの中では、母親や祖母の着物をよく着ます。着物って“究極のサステナブル”。他にも、義母のお下がりのイヤリングに、マイボトルやマイバッグ、ペーパータオルの使用を減らすハンカチ、購入金額の一部が寄付される“ドネーション巾着”などを日々愛用しています。

私のサステナビリティ
 ファッション業界にとって加速して取り組まなければいけない課題の“サステナビリティ”。企業として大きく舵を切ることはもちろん、個々の意識も重要です。そこで個人的に行なっているサステナビリティについて聞きました。

The post 私のサステナビリティ ストライプの二宮朋子SDGs推進室室長は「収入の5%を寄付にまわす」がポリシー appeared first on WWD JAPAN.com.

週末お出かけスポット デザインの過程をたどる展覧会「マル秘展」などアート5選

 週末にオシャレして出掛けたいスポットをお届け。今週は、デザインの過程をたどる展覧会「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」や中国出身アーティスト、へ・シャンユ(He Xiangyu)の個展など5つをラインアップ。また、「WWD JAPAN.com」の過去記事の中から今週末(11月23、24日)に開催されるイベント情報やポップアップもまとめて紹介する。

【イベント】

吉田ユニの大型個展、ラフォーレミュージアムでスタート

ガブリエル・シャネルの伝説に触れる巡回展「マドモアゼル プリヴェ」が東京に

「カルティエ、時の結晶」展がスタート 意表を突く会場構成と逸品の数々の競演

ガチャガチャカプセルからコーヒー豆!? 遊び心も味わいも満点なセルフカフェを体験

写真家の立木義浩がライカギャラリーで作品展を開催

伝説的デザイナーによる“元祖ストリートコラボ” パリのアライア展が語ること

「スター・ウォーズ」の世界を体感 200点以上の衣装や小道具を集めた展覧会を開催

島根県が足湯付きのタピオカ店を表参道に限定オープン 「美肌NO.1」を活用して観光促進狙う

「ポーター」が「ミナ ペルホネン」とコラボしたイベントを開催

「ブルガリ」と「ドン ペリニヨン」のマリアージュ ブルガリ銀座タワーの最上階に

「MCM」がサステナをテーマに展示会開催 未使用バッグをドレスにアップサイクル

「リモワ」がストリート誌と企画展 過去のアーカイブからアーティストの作品まで

生に挑み続ける現代美術家クリスチャン・ボルタンスキーの死者と魂の物語

「シャネル」の香水の世界観を堪能できるアフタヌーンティーが登場

【ポップアップ】

キム・ジョーンズに直撃! 渋谷パルコで発売の「ディオール」 × 「リモワ」

「エムエム6 メゾン マルジェラ」が全国でポップアップ パディングされたファブリックで包む幻想的な空間

仏老舗ニット「メゾン モンタギュ」が表参道ヒルズで初のポップアップショップをオープン

The post 週末お出かけスポット デザインの過程をたどる展覧会「マル秘展」などアート5選 appeared first on WWD JAPAN.com.

動画追加:22日オープン「渋谷パルコ」の全193テナントの見どころ ラグジュアリーからポケモンセンターまで、限定商品も一挙公開

 11月22日、新生「渋谷パルコ」がオープンした。地下1階から地上10階の一部までの商業面積4万2000平方メートルに193店舗が出店する。雑多で多彩な店舗を集め、まるで路地裏のような雰囲気の飲食店フロアやラグジュアリーからストリート、コスメなどを集積した1階、モードからリアルクローズ、東京ブランドを集積した2〜4階のファッションフロア、ARやショールーミングストアなどのテクノロジーを駆使した5階、「ポケモンセンターシブヤ」や国内初出店となる「ニンテンドートウキョウ(NINTENDO TOKYO)」などが出店するゲーム・カルチャーフロアなど多彩なテナントをミックスした。注目テナントと限定・先行販売品を紹介する。

【地下1階】
「カオスキッチン」

 193のテナント中、飲食店は全37店舗。「そこに集まり、コミュニティーを形成し、空間と時をともに楽しめるような場所」をコンセプトに編集されている。レストランフロアとしては、まるで路地裏のような雰囲気の地下1階「カオスキッチン(CHAOS KITCHEN)」と7階の「レストラン セブン(RESTAURANT SEVEN)」に加え、各フロアコンセプトに合った飲食店をラインアップ。ジャンルをミックスすることで、互いの魅力を引き出すのが狙いだ。「カオスキッチン」は、“食・音楽・カルチャー”をコンセプトにした飲食店と物販店が混在したレストランフロア。同フロアの環境デザインは建築家の藤本壮介氏が担当。天井・床に鏡面素材を使い、そこにショップのファサードが映り込むことで、非現実的な空間を演出している。オープン前からSNSでも話題の「米とサーカス」では、栄養価の高さと環境負荷の低さから“世界を救う食材”として注目されている昆虫料理や野生鳥獣を、ちょっと怪しげなムードが漂う非現実的な空間で楽しむことができる。


【1階】
「グッチ」

 1階のメインエントランス奥には「グッチ(GUCCI)」が出店。伝統的な日本の文化と渋谷のポップカルチャーにインスパイアされたという店内は、壁から吊り下げられたチューブ状のライトが渋谷の無数のネオンに溶け込むように夕方にかけてホワイトからピンクへと変化し、常に新しい表情を見せる。

「コム デ ギャルソン ガール」

 単独での店舗は今回が初となる1階の「コム デ ギャルソン ガール(COMME DES GARCONS GIRL)」は「面白いことが好きな女の子をふり向かせる」のコンセプト通り、乙女心をくすぐるアイテムが多数そろう。

「ポップ バイ ジュン」

 ジュンはポップアップスペース「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」をオープンした。コミュニケーションデザインにスタイリストの山本康一郎を招へいし、毎回異なる実験的なコンテンツを期間限定で展開。第1弾は、藤原ヒロシがディレクションする。12月8日まで。「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」とさまざまなブランドとのコラボレーションアイテムを発売する。

 「ポップ バイ ジュン」の“POP”とは、Place(場所)+Occasion(機会)+Person(人)に由来する。汎用性に優れた“クリアファイル”をテーマに、コンテンツに合わせて商品から内装まで、店舗を丸ごとディレクションしていく。内装は建築家の荒木信雄が手掛けた。今回ウィンドーには、渋谷パルコの建て替えの際に出たゴミや残骸をディスプレーする。

ポップアップスペース「GATE」

 群馬県桐生市を拠点にするエスティーカンパニー(ST COMPANY)は、ポップアップスペース「GATE」に第1弾として出店した。期間は12月3日まで。同社は1978年桐生市に創業。セレクトショップの「ペニーレイン」を展開し、地元で高い人気を誇る。2018年に屋号を「ペニーレイン」から「エスティーカンパニー」に変更し、現在は桐生と高崎にショップを構える。東京への進出は今回が初めてとなる。ポップアップでは全6ブランドとコラボレーションした別注アイテムを発売する。

<1階の限定・先行販売品>

 ラグジュアリーブランドがそろう1階に出店している、「グッチ」「ロエベ(LOEWE)」「コム デ ギャルソン ガール(COMME DES GARCONS GIRL)」「ディオール ビューティ シブヤ(DIOR BEAUTY SHIBUYA)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT BEAUTE)」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「イプサ(IPSA)」の限定品や先行販売品を紹介。


【2階】
「2G」

 ギャラリー併設のセレクトショップ「2G(ツージー)」はギャラリーのナンヅカ(NANZUKA)、「ベアブリック(BE@BRICK)」などで有名なメディコム・トイ(MEDICOM TOY)、フリークス ストア(FREAK'S STORE)などを運営するデイトナ・インターナショナル(以下、デイトナ)と小木“POGGY”基史が協業。「2G」というショップ名は、パルコ創業時から携わっていた故・増田通二(ますだ・つうじ)から着想した。ロゴはナンヅカに所属するアーティスト、空山基が描き下ろし、内装デザインはアーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)率いるNYのデザインチーム、スナーキテクチャー(SNARKITECTURE)が手掛けた。アーティストを主体としたコラボレーションを軸に、それと連動したファッションやトイを発売する。第1弾のコラボレーション展は、アーティストの空山とアーシャムをピックアップする。会期は2020年1月8日まで。

「アレキサンダー ワン」

 ロゴがリニューアルされて以来、初の新店舗となる2階の「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」は、黒を基調とした従来のクールな印象からガラリと雰囲気を変え、エレガントでクリーンな店内。

<2階の限定・先行販売品>

 2階に出店している「トーガ(TOGA)」「イッセイ ミヤケ シブヤ(ISSEY MIYAKE SHIBUYA)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「グラウンド ワイ(GROUND Y)」「アレキサンダー ワン」の限定品や先行販売品を紹介。


【3階】
「アンリアレイジ」

 森永邦彦がデザインする「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は“インサイド アンド アウトサイド”をテーマとしたショップを出店。店舗は19-20年秋冬のパリ・コレクションで打ち出した巨大マネキンが主張し、什器がコンパスのように動く楽しい作りになっている。オープン前の11月20日には、渋谷パルコ館内でメンズウエアの無観客ショーを行った。ショーの映像は21日22時に渋谷パルコ10階ガーデンステージの大型ビジョンなどで配信した。発表したルックの一部は、渋谷パルコ店舗で復刻販売する。

「オニツカ」

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は新たなラグジュアリーライン“ジ・オニツカ(THE ONITSUKA)”を発表した。また、渋谷パルコの3階に初のコンセプトストア、オニツカ渋谷パルコストアをオープンする。同ラインは同22日からオニツカ渋谷パルコストアと公式ECサイトで取り扱う。オニツカ渋谷パルコストアでは、同ラインのキーカラーであるホワイト、チャコールブラック、レッドの3色を基調に、モダンで洗練された世界観を表現した。

<3階の限定・先行販売品>

 3階に出店している「チノ(CINOH)」「ファン(FAN)」「ベルベルジン(BERBERJIN)」「ベストパッキングストア(BEST PACKING STORE)」の限定品や先行販売品を紹介。


【4階】
「パルコ ミュージアム
トウキョウ」

 渋谷パルコの建て替え工事の仮囲いを演出した、大友克洋・原作のSF漫画「AKIRA」とコラージュアーティストの河村康輔との共同作品アートウォールを再構築して展示する「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION」を4階の「パルコ ミュージアム トウキョウ」と地下1階の「ギャラリー エックス(GALLERY X)」で開催中。

「パルコ ミュージアム トウキョウ」では、アートウォールを再度巨大コラージュ作品として展示。当時の貴重な原画やポスター、「AKIRA」の作中に登場するオブジェをリアルに再現する。

 地下1階の「ギャラリー エックス」では巨大立体物を展示するインスタレーションを実施。展覧会記念商品や、「ナナナナ(NANA-NANA)」「レディメイド(READYMADE)」などのコラボ商品を販売する。

<4階の限定・先行販売品>

 4階に出店している「U バイ スピック&スパン(U BY SPIC&SPAN)」「ファーファー(FURFUR)」「クラランス(CLARINS)」「ラブルケット(L:A BRUKET)」の限定品や先行販売品を紹介。


【5階】
<5階の限定・先行販売品>

 5階に出店している「チックタック アップデート(TICTAC UPDATE)」「エチュードハウス(ETUDE HOUSE)」、パルコキューブ内の「にゃーSHOP」「シャルル シャトン(CHARLES CHATON)」の限定品や先行販売品を紹介。


【6階】
「ニンテンドートウキョウ」

 インバウンド効果も狙った「ニンテンドートウキョウ」「ポケモンセンターシブヤ」が出店。国内初出店となる「ニンテンドートウキョウ」で注目は、“スーパーマリオ”、“ゼルダの伝説”、“どうぶつの森”、“スプラトゥーン(SPLATOON)”など、任天堂のキャラクターが一堂に会したシリーズだ。ロゴTシャツやトートバッグ、ポーチ、クッキー缶、文具品などバラエティーも豊富。商品数は約1000点、大スクリーンでゲームを体験できるスペースも設ける。

「ポケモンセンターシブヤ」

 通路を挟んで向かいに位置する「ポケモンセンターシブヤ」のコンセプトは「新しいことへのチャレンジ」。入口にはポケモンの人気キャラクターの“ミュウツー”が、アニマトロニクスという技法によるリアルな動きや質感でお目見えし、ゲストを出迎える。オープン記念のグッズは、日本を代表するグラフィックアーティストであるナンバーD(Number-D)によるグラフィティーを総柄にしたぬいぐるみやマスコット、Tシャツ、キャップをはじめ、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」とコラボレーションした、ゴージャスなiPhoneケースやバッグチャームなど。

<6階の限定・先行販売品>

 6階に出店している「ニンテンドートウキョウ」「ポケモンセンターシブヤ」の限定品や先行販売品を紹介。


【7階】
「レストランセブン」

 「レストランセブン」では、回転寿司店「金沢まいもん寿司」や、焼肉店「渋谷焼肉 KINTAN」、ラーメン店「中華そば専門 田中そば店」などの日本食や、ヴィーガン料理専門店「ファラフェルブラザーズ(FALAFEL BROTHERS)」など7店のレストランがオープン。今後もますます増える海外観光客も楽しめるラインアップとなり、メニューの外国語対応も進めている。

<7階の限定・先行販売品>

 7階に出店している「エムアイユー(M.I.U.)」の限定品や先行販売品を紹介。

The post 動画追加:22日オープン「渋谷パルコ」の全193テナントの見どころ ラグジュアリーからポケモンセンターまで、限定商品も一挙公開 appeared first on WWD JAPAN.com.

「タイメックス」が日本代理店との契約を終了

 DKSHジャパン(東京、マイケル・ロフラード社長)は12月31日をもって、アメリカの時計ブランド「タイメックス(TIMEX)」の代理店業務を終了する。同社によると、「最終出荷は12月26日で、同日までに出荷できない注文については、代理店権消失に伴いキャンセルとなる」という。

 同社によると、「2018年から契約更新の交渉を続けてきたが、合意に至らなかった」という。DKSHジャパンは、スイスの高級時計ブランド「ボヴェ(BOVET)」や「ローラン・フェリエ(LAURENT FERRIER)」などの代理店も務めるが、「タイメックス」は同社の主力ブランドだった。

 DKSHジャパンは02年から「タイメックス」の輸入代理店を務め、「ビジネスを約2倍に成長させた」。同社に代わる日本の代理店については、「タイメックス社が調整中で、未定」だという。製品保証およびアフターサービスについては、次期代理店決定までDKSHジャパンが対応する。

The post 「タイメックス」が日本代理店との契約を終了 appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

サステナビリティって何? 専門家が答えます。 連載Vol.11 丸井が考えるESG経営の本質

 サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのかわからないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回は丸井グループの関崎陽子サステナビリティ部長にESG経営(環境、社会、ガバナンスを重視した会社運営)やビジョン策定のプロセスを聞く。

CSRからサステナビリティへ。「本業を通じて社会貢献したい」

―時代と共に求められる経営や社会とのつながり方が変わる中で、丸井グループがESG経営に取り組もうとしたきっかけは?

関崎陽子サステナビリティ部長(以下、関崎):今所属しているサステナビリティ部は、もともとCSR推進部としてスタートしました。CSRは「企業が社会に対して責任を持っている」ことにフォーカスできるよいキーワードでしたが、経営陣を含めて、「本業とは別の」とか、「本業プラスアルファ」という位置付けである印象が否めませんでした。丸井グループは「本業を通じて社会貢献したい」という考えがあったので、違和感もありました。

ちょうどそのころ、ESGが潮流として出てくる中で、その考え方が自分たちがやりたい「本業を通じて社会に役立つ」ことととてもリンクするものでした。ESGの本質は「サステナビリティの実現を目指す」ことであり、自分たちの目指しているものとしっくりきました。そこで部の名前もサステナビリティ部に変え、「CSRリポート」も「共創サステナビリティリポート」へと改称しました。単に名称を変えたのではなく、「本質を考えた」ということ。

―SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に国連で採択されてから、流れが大きく変わった。

関崎:SDGsはよいきっかけで、「SDGsの軸でわれわれのビジネスを見たときに、課題が整理できるのではないか」と、SDGsの開発目標やターゲットを活用しました。でも、「SDGsのこれをこうやっています」というだけでは足りません。SDGsの目指すところは「誰ひとり取り残さない」こと。私たちも「ダイバーシティ&インクルージョン」「包摂」を掲げていたので、ここが一番合致しました。そこで、4つの重点テーマ「お客さまのダイバーシティ&インクルージョン」「ワーキング・インクルージョン」「エコロジカル・インクルージョン」「共創経営のガバナンス」を16年11月に策定しました。

―とくにESG経営に舵を切る中で、どのようなステップで体系づくりを進めたのか?

関崎:17年ごろ、投資家の皆さんから「『インクルージョン』という共創理念の浸透や事業戦略の実施は素晴らしいが、もう少し長い展望で長期ビジョンや実現に向けた長期目標を示してほしい」「長期目標の達成に向けてどういうKPI(重要業績評価指標)でどのように取り組んでいくのか、進捗状況を定量的に示してほしい」という要望がありました。それをきっかけに「ビジョン2050」の策定に乗り出しました。

自ら手を挙げて集まった社員たちを起点に、17年に「サステナビリティプロジェクト」が発足。約1年かけて、社員、執行役員、外部有識者が対話を重ねながら策定しました。「2050年の未来」をゴールとしたバックキャスト手法で、目指す未来を共に考えました。そうありたい姿を考える「未来創造ワークショップ」を通じて、グローバルなメガトレンドからミクロなトレンドまで外部環境を分析し、未来を予測。「ありたい姿としての2050年ビジョン」を描き、実現に向けた長期目標やKPIも立てました。

関わった社員は約700人で、とくに実際にその時代を生きることになる若手世代の声を最も重視しました。そして、ビジョンの実現のために、「世代間をつなぐビジネス」と「共創ビジネス」「ファイナンシャルインクルージョン」という大きな3つのビジネスを行っていくことを決め、それぞれにKPIを立て、全てにESGやサステナビリティの視点を保ちながら実行していこうと定めました。「ビジョン2050」ができたことで、本格的にESG経営に踏み出しました。

手を挙げる文化が根付き、ビジョン策定でも花が咲いた

―「サステナビリティプロジェクト」に参加したのは、主に自ら手を挙げた社員であり、ボトムアップの力が際立っていたと思う。また、「人材育成」をサステナビリティと一緒に語っているのが独創的だ。

関崎:この文化をつくるのに10年ぐらいかかっていると思う。「手挙げ」と呼んでいるが、いわゆるダイバーシティで、いろいろな人が交ざり合わないと成長していかないし、イノベーションも起きないという課題認識の中から生まれました。たとえば会議に出ます、とか、社内のプロジェクトメンバーを募集するとか、こういう研修があるといった際に、指名制でやるのが一般的ですが、それをガラっと変えて、やりたい人がやるようにしています。

まさにそれ自体が人材教育というか、指名されて出させられる研修よりも、自分からモチベーションがあって行ったほうが、臨む姿勢も違うし、得るものも違うし、その後の波及力も違う。周りに「こんないいことを学んできた」「こんなことがわかった」など、まさに、持続可能な「人」創りという面で、すごく寄与していると思います。

最初はみんなおっかなビックリだったし、一気に手が挙がったわけではないのですが、手を挙げて行った人間が職場に戻ってきて、喜々として話をする。周りも「えっ、あいつ、楽しそうに帰ってきたけど、自分も次は行ってみようかな」と好循環が生まれるなど、いろいろな意味の波及効果があり今日に至っています。突然みんながどんどん手を挙げるようになったわけではありません。

トップのコミットメントはサステナビリティ、ESG経営推進に重要

―かなりボトムアップ型、全員参加型のプロジェクトだと感じるが、ESGやサステナビリティは、トップのリーダーシップや相当なコミットメントがないと進まないとも聞く。

関崎:私も他社のCSRやサステナビリティ関連の仕事をされている方と話す中で、トップの理解や経営陣の理解にとても苦労をされている企業が多いと感じました。弊社の場合、社長の青井浩がサステナビリティやESGに対してどんどん考え方が進化し、自ら前に進んで考え、示唆を与えてもらえました。トップのコミットメントは携わる社員にもとても励みになります。また、当社では「2項対立」と呼んでいるのですが、「ROE(自己資本利益率)とESG」「リスクとチャンス」など、相反することを乗り越えるために考えたり意思決定する際にも役立っていると思います。

「取り組み」と「開示」はニワトリとタマゴ。ステークホルダーに丸井の取り組みをしっかりと伝えたい

―ブルームバーグの「ESG開示ランキング」では世界の小売業でも、国内企業でも1位を獲得。「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インディシーズ」では世界の小売業で4位、日本企業で7位など、ESG経営について、海外機関などからも高い評価を受けている理由は何だと考えるか?

関崎:弊社の共創サステナビリティリポート「VISION BOOK 2050」(英語版)が、世界最大のアニュアルリポートコンペティションである「インターナショナルARC アワード2019」の スペシャライズ・アニュアルリポート部門におけるサステナビリティ・リポートアジア太平洋カテゴリーで銀賞を受賞しました。確かに海外の評価機関から高い評価をいただいて驚きもありますが、「開示しないと評価もしていただけないので、しっかり伝える」スタンスをとってきました。日本企業は奥ゆかしいのかなかなか開示されないのですが、アピールするという意味ではなく、「ステークホルダーの皆さんにグループがやっていることをしっかりとお伝えしよう」という姿勢が、評価機関の方々からすると、丸井の取り組みがすごく進んでいるように見えての評価だという気がしています。

一方で、伝えるためには、伝えるものがないといけないので、今まで出していなかった指標を出したり、今まであまり関心を持っていなかったことも数値化しています。「伝えることがあるからリポーティングする。リポーティングしたいから取り組みをする」というニワトリとタマゴのようなところもありますね。ちなみに、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)で、気候変動に対する影響を財務的に開示しようという動きがあり、弊社はそれを有価証券報告書に載せたところ、「ある意味、不確実性があるかもしれないことを載せたのはすごい」と驚かれました。会社としてお伝えできることを率直にお伝えしたことがよかったようです。

環境対策は「グリーンビジネス」。まずは再生エネルギー100%に

―とくにE(環境)についてフォーカスしている取り組みは?

関崎:環境については「グリーンビジネス」と呼び、「環境負荷の低減」と「サーキュラー」をキーワードにしています。環境負荷低減ではエネルギーと廃棄物の2つの要素があり、まずはエネルギーから着手しました。というのは、丸井グループのGHG(温室効果ガス)排出量の84%は電力です。店舗の照明、空調、保冷ケースなど、小売りは電力をすごく食う業種。省エネでは足りません。そこで30年までに再生可能エネルギー化を100%にする目標を掲げています。今年度で23%ぐらいなので野心的な目標だといわれますが、グループで連携しながら取り組んでいるところです。廃棄物に関しては、来年7月にレジ袋を有料化するなど、外圧によってやらざるを得ないこともたくさんありますが、店舗の視点では、店内で出るゴミと、お客さまにお渡しした後にゴミになるであろう部分を両方解決していかなければなりません。当然、出店していただいているテナントの皆さまにも協力していただかないといけないし、お客さまにゴミを渡さない方法を考えなければならなりません。ショッパーも、持って歩いてもらうことで販促的な位置づけもありますが、根底から考え直していきたいですね。

「モノを売らない」ことで、「無駄なものを買わせない」「ゴミにしない」提案も

―「モノを売らない」売り場も増えているが、サーキュラーエコノミーやシェアリングなどの施策もユニークだ。

関崎:D2Cやシェアリングの部分は「お客さまに無駄なものを売らない、買わせない」ということが本質で、それがサーキュラーであり、リデュース(削減)に近いものだと考えています。例えば、細かくサイズ対応している“ラクチンきれいパンプス”は結果的に「履けない靴をお客さまに買わせない」ことで、捨てない、履かない靴を持たない、が実現できます。自前でできないところはファブリックトウキョウのようなスタートアップ企業に投資するなどして、外部企業と一緒に手掛けていきます。「売らないお店」は「無駄なものを買わせないお店」であり、これから私たちが一番力を入れてやっていく部分だと考えています。

―「共創サステナビリティリポート」のタイトル「この指とまれ」というのは?

関崎:いろいろな可能性や課題がある中で、丸井グループに対してお客さまがどういうことを求めていらっしゃるかを、お客さまの声を聞きながらお客さまと「共創」していきたいと考えています。私たちの考え方に共感していただけるお取引先さまやお客さま、学生さんなどと一緒に価値をつくっていくことが、サステナビリティに寄与することにつながると考えています。なので、「本当にお客さまが望んでいることをやろう!」という言葉が、チームの中でも飛び交っていますし、経営陣からも言われています。

―再生可能エネルギーはまだ日本では料金が高く、コストアップになるが?

関崎:いわゆる電力代自体は上がっています。当然、そこを理解したうえで経営としても進めていますが、このままではずっと調達コスト増で、ある意味、リスクになります。一方、それを機会ととらえれば、再生可能エネルギーをお客さまにおすすめし、エポスカードでお支払いいたけるようになれば収益にもつながります。リスクと機会を両方見たら、機会のほうが規模的には大きい――だからグリーンビジネスが成り立つ、というような発想をしています。
ESGでは、その機会にフォーカスして、そこになにか新しいビジネスチャンスがあるかもしれない、そこから何か新しいものを生み出していくことができれば、それは企業価値の向上につながっていくよねと――それが丸井グループがやりたいサステナビリティ経営なんです。

未来の価値を創る「将来世代」とつながり、社会に役に立てるビジネスを一緒に共創する

―未来の価値を創る「将来世代」とどうつながっていくかも課題だ。

関崎:持続可能性は、若い世代のほうが切実ですよね。それに、先日の台風19号の際には、他の小売店と同様、関東近辺のお店を休業にしました。まさか営業ができない気候変動にさらされるなんて思いもしませんでしたが、「何十年かに1度の台風」がこれから毎年来るとしたら、まだ間に合うんだったら対策をしないと私たちはそもそも商売ができなくなるのではないかということを本当に感じました。そして、将来世代とのつながりとして、11月15日には、中学生・高校生が参加する IT 教育プログラム「Life is Tech ! 」を運営するライフイズテックと資本業務提携を発表しました。サステナビリティの根底には「持続可能な地球を残す」ことが含まれているので、私たちにとっては将来世代もステークホルダーです。どうやってビジネスを創っていくかを一緒に考えていきたいと思っています。私たち世代より今の小・中・高生のほうが環境やSDGsのことをよく知っています。彼らが持つアイデアや彼らが求めることを、丸井グループの経営資源と共に生かして、ビジネスにして社会のお役に立てるようになればいいなと思っています。

松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)

The post サステナビリティって何? 専門家が答えます。 連載Vol.11 丸井が考えるESG経営の本質 appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

水曜日の東京会場に引き続き、本日は大阪でプロ向けフランスワインのティスティングイベントを開催✨たくさんのご来場ありがとうございました‼️ 解禁🍷🇫🇷 となったことですしご家庭でも是非フランスワインをお試しください😊今年の出来栄えはいかに⁉️

Posted in 未分類

「ヴィクトリアズ・シークレット」、名物のド派手なファッションショーを中止

 米ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」は、名物イベントである豪華なファッションショーを今年は開催しないことを発表した。

 同ブランドを擁するLブランズ(L BRANDS)のスチュアート・ビー・バーグドーファー(Stuart B. Burgdoerfer)最高財務責任者(CFO)兼エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、「ファッションショーはブランドを構築する上で非常に大きな役割を果たしてきたし、『ヴィクトリアズ・シークレット』にとって重要なものだ。しかし、ブランドのマーケティングを進化させる時を迎えたと思う。現在はブランドの位置付けや、それを消費者にどう伝えていくかを再検討しているところだ」とアナリスト向けの発表会で語った。

 「ヴィクトリアズ・シークレット」といえば、“エンジェル”と呼ばれる痩身でセクシーなトップモデルばかりが登場する広告やショーが有名だ。しかし、世界中で「#MeToo」運動が盛り上がり、多様性やインクルージョン(包括性)が推進されている現代においてそうした姿勢を時代遅れだと感じる消費者が増加したこともあり、2017年以降は売り上げが低下していた。19年5月には、レスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)Lブランズ会長兼最高経営責任者が、「ファッションは変化するビジネスだ。成長するためには変化し、進化する必要がある。これを踏まえて、長らく続けてきたファッションショーの開催やテレビでの放映を見直すことにした」と社内に通達し、開催を取りやめる可能性を示唆していた。

 1000万~2000万ドル(約10億~21億円)と見られる莫大な費用がかかるショーを取りやめることについて、アナリストや投資家らは一定の評価をしており、発表後に同社の株価は前日比10.13%高の17.17ドル(約1854円)をつけた。一方で、ホリデー商戦を前に、同ブランドの代名詞であるショーの代わりにどのようなマーケティングを行うのかは不透明だ。バーグドーファーCFOは、「ソーシャルメディアを含むさまざまなチャネルで顧客とコミュニケーションを取っていくが、ファッションショーを超える規模のものは今のところ計画されていない」と述べた。

The post 「ヴィクトリアズ・シークレット」、名物のド派手なファッションショーを中止 appeared first on WWD JAPAN.com.

ファッションユーチューバーのリョウマツモトがSNS投稿禁止のイベント開催

 セレクトショップ「ハウデイ(HOWDAY)」を運営するユーチューバーのリョウマツモトは11月23、24日の2日限定で、イベント「THERE IS A DIFFERENCE BETWEEN KNOWING THE PATH AND WALKING THE PATH」を東京・中目黒のギャラリー、コンプレックス ブースト(COMPLEX BOOST)で開催する。

 マツモトの今のムードを表現したインスタレーション形式で、実際に訪れた人たちとコミュニケーションできる場になるという。展示と物販を行い、収益の一部を台風19号の災害義援金に充てる。展示内容は非公開で、会期中はマツモト本人からSNSで発信を行わず、来場者の撮影も禁止するという。

 マツモトは「ググれば何かしらの検索結果が簡単に手に入る現代。知るということと分かるということの違いが限りなく曖昧になってきているのではないか。誰にでもアクセスできる情報に毒されていないか。それらを自らで検証することもなく翻弄されていないか。 そんな自戒の念も込めて、改めて自らの目で見て耳で聴いて手で触るリアルな体験の価値を見つめ直す機会を 作ることができればという思いのもと今回の企画を発想しました」とコメントしている。

 マツモトは1993年、長野県生まれ。2016年に上智大学を卒業後、ユニクロに新卒入社して翌年に退職。現在は長野セレクトショップ「ハウデイ」を営み、ユーチューブ上で取り扱い商品を紹介する動画を投稿している。チャンネル登録数は5万8000を超え、月商1000万円を達成する。20年には年商1億円を目指している。

■THERE IS A DIFFERENCE BETWEEN KNOWING THE PATH AND WALKING THE PATH
会期:11月23 日、24日
時間:12:00~19:00
場所:コンプレックス ブースト
住所:東京都目黒区青葉台1-15-10 1階

The post ファッションユーチューバーのリョウマツモトがSNS投稿禁止のイベント開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ナイキ」から厚底でも安全の新作ランシュー“リアクト インフィニティ ラン”誕生 ケガを減らすことを目的に開発

 「ナイキ(NIKE)」は1月30日、新作ランニングシューズ“リアクト インフィニティ ラン(REACT INFINITY RUN)”を発売する。価格は1万6000円で、「ナイキ」公式サイトやアプリおよび一部店舗で取り扱う。

 「ナイキ」はランニングを「STRONG(鍛える)」「FAST(スピード)」「LONG(長距離)」「EASY(快適)」の4カテゴリーに分類しており、今回の“リアクト インフィニティ ラン”は「LONG」に該当し、昨年発売された“エピック リアクト(EPIC REACT)”の後継モデルにあたる一足だ。同シューズでは、エリートからビギナーまでどんなランナーでも抱える問題の一つ、“ケガ”に着目。これまでもオーバープロネーション(かかとから着地した際に過度に内側に倒れ込み、膝に大きく負担がかかること)を防ぐ“ダイナミックサポートシステム”を搭載したシューズは発表していたが、「クッション性と反発力のあるシューズがほしい」というランナーからの声に応えてスピードよりもケガを減らす安全性を目的に開発された。

 ヒールを“ナイキ史上最速シューズ”と話題の“ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%(ZOOMX VAPORFLY NEXT%)”から着想したせり上がった形状にし、ソールをロッキングチェアのようなエンジニアードロッカー(Engineered Rocker)構造にすることで、着地から蹴り出しまでスムーズな足運びを実現する。フォームには反発力に優れたリアクトフォームを使用し、“エピック リアクト”と比べ24%増量したことで厚みが増して幅広になり、クッション性と安定性が向上した。また、従来まで中敷とリアクトフォームの間にあったストローベルと呼ばれる中板を取り除くことで、よりクッション性を感じられる工夫も。アッパーは、通気性とフィット感、耐久性を保持しながらも汗や雨などの水分吸収を抑えるために、フライニットを3層構造にしている。

 カテゴリーはあくまで「LONG」だが、ロングランだけでなくベースランやインターバル、リカバリーランまでさまざまなランニングに対応する一足として、エリートからビギナーまで全てのランナーをターゲットとしている。

 発売に先駆け、11月中旬に国内のメディアやインフルエンサーを招いた試走会が都内で行われた。履き心地はリアクトフォームのおかげてソフトな弾力感があり、3層構造のアッパーが程良い締めつけ感を生み、土踏まず部分のアーチも高いことで足全体のフィット感が高い印象を受けた。また、ケガの防止を謳うだけあり、ヒール部分をTPU素材がぐるっと囲っていることで、オーバープロネーションも防いでいる。着用前はエンジニアードロッカー構造から直立時に前のめりになる感覚があるのではないかと危惧したが、その心配もない。試走会には20人ほどが参加したのだが、当然誰もケガすることなく約5kmを快適に走り切った。

The post 「ナイキ」から厚底でも安全の新作ランシュー“リアクト インフィニティ ラン”誕生 ケガを減らすことを目的に開発 appeared first on WWD JAPAN.com.

サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.10 サステナブルファッション研究の第一人者が指南 「業績拡大の論理から脱却すべし」

 サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探る。今回はサステナブルファッション研究の第一人者であるケイト・フレッチャー(Kate Fletcher)=ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション サステナブルファッションセンター教授に聞く。

WWD:サステナブルファッションを定義すると?

ケイト・フレッチャー(以下、フレッチャー):生態学的な環境保護を基本にしたファッションのこと。地球なしではファッション業界も存在しないことを認識し、生物物理学上の限界や地球の可能性を念頭に置きながらファッションのあるべき姿や表現を考えること。

WWD:ファッション産業の問題点と解決策は?

フレッチャー:第一の問題は、業界が“業績拡大の論理”に基づいていること。現在のシステムは、コミュニティーや土壌、労働者の健康ではなく、業績を伸ばすことに最適化されている。この単一の論理に基づいたシステムを、ほかに優先すべきことや注目すべき点などを加えたものに置き換える必要がある。それでも産業や資本主義は残るけれど、そればかりが優先されることはなくなるだろう。

WWD:サステナビリティに関してどのような企業を評価するか。

フレッチャー:地球を元に戻すための手段として事業を考えている企業を評価する。自然を身近なものにし、人々のつながりを深くして、私たちをより人間的にしてくれるから。

WWD:学生たちは何に関心を持っているか。

フレッチャー:英国の学生たちは、エクスティンクション・レベリオン活動(Extinction Rebellion:気候変動に抗議する非暴力行動)にとても関心を持っている。彼らは気候変動や生物多様性が失われることについて情熱を持って学んでいる。自分たちの未来を危惧しているから。

WWD:デザイナーの役割がプロダクトをデザインするだけではなくなっているが、今、デザイナーに求められることは?

フレッチャー:産業として新製品を作るだけでは不十分。デザイナーはもっと新しいことができるはず。例えば、人間以外の生き物を含めた他者との共生を目指して行動するとか。そうした方法を学ぶことは、デザイナーにとってもはや不可欠になっている。

WWD:今後、ファッション業界はどうなると思うか?

フレッチャー:より少ないモノで、より多くの喜びを得られるようになるといい。

The post サステナビリティって何? 専門家が答えます。連載Vol.10 サステナブルファッション研究の第一人者が指南 「業績拡大の論理から脱却すべし」 appeared first on WWD JAPAN.com.