時代を象徴するデザイナーたちの貴重なアーカイブ写真35選 1960年代から現代まで

 米「WWD」のアーカイブから、時代を象徴するデザイナーたちの貴重な過去の写真35枚を厳選。1960年代のオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)や、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)から、70年代の高田賢三やイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)、80年代のヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やユーベル・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)、90年代のアナ・スイ(Anna Sui)やマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、そして2000年代のアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)まで、デザイナーの懐かしの写真を時系列順にお届けする。

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GUのさらなる値下げの必要性こそ知りたい ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、先週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース:P.6『ジーユーが重点商品を値下げ』

読み解きポイント「消費者が求めるのは低価格?」

ニュースのポイント

 ジーユーは2020年春夏発表会で今後の成長戦略重点ポイントについて会見を行い、生活者・生産者・地球(環境)への意識をいかにビジネスに生かしていくかといった「3つのコネクト宣言」を発表した。「生活者のコネクト」としては、トレンド分析は生活者が最前線になっているとし、自社アプリ会員やインフルエンサー、ECサイト上の口コミ、店頭から吸収する声をどのように製品開発に生かしているかを紹介。客からの要望を受け2020年春にはエッジの効いたトレンドラインとローティーン向けのラインを新設する。

 「生産者へのコネクト」としては品質と価格のバランス追求のために行っている取り組みを紹介。工場と徹底的に話し合い生産スケジュールを組むことで、重点商品の価格値下げを実現した。

Azuはこう読む!

 このニュース、皆さんはどう思いますか?「値下げして嬉しい!」「企業努力がすごい!」という感想ももちろんあるかと思いますが、私はまず「そんなに値下げする必要ある?」と思ってしまいました。

 春夏に値下げするのはスエット素材のイージーパンツ。従来の1990円から990円に、なんとほぼ半額の値下げです。他にも、Aラインのカットソーワンピース、ブロードシャツ、クロップドレギンスなどを重点商品と位置付け、価格を990円にするそう。

 記事中には工場の集約や閑散期を使った生産計画、一部の素材生産の東南アジア移転など、さまざまな努力によって品質と価格のバランスを追求したと書かれていますが、なぜ価格を下げる必要があるのかも知りたいなと思いました。価格競争力を強化するためというのは当たり前にあると思いますが、さらなる低価格が消費者に求められていたのか?とも気になります。

 先日の「自社都合でなぜまた不要なブランドを増やす?」の記事にも書きましたが、その施策は消費者が求めているものなのか?と疑問になるときがたまにあります。インターネットの世界だけでしかウケないようなド派手な広告施策など、それはアパレルに限らずですが……。

 いつでも・どこでも・誰でも買えて楽しめるブランドを提供していることは本当に素晴らしいと思いますが、「3つのコネクト宣言」の中にある「地球(環境)への配慮」という部分が、生産過程や素材面のアプローチだけでなく、大企業だからこそできる廃棄の出ない生産計画にまで及んでいたら良いなと思っています。

 そう考えた時に、環境への配慮と「いつでも・どこでも・誰でも買える世界」との両立ってかなり難しくなると思っていて、「エキゾチックレザー製品はエシカルに反するか」という議論や「サブスクリプションはサステナブルか」という議論もあったり。あまりのややこしさに考えるのを放棄したくなりますが、消費者に誠実であるためには、いま避けては通れない「エシカル/サステナブル」というワードにどういうスタンスで向き合っていくのかを明確にすることが欠かせません。

 話は逸れましたが、1000円の値下げがどこかの新たな消耗戦にならなければ良いなぁ、と思います。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

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@EnzoJezebel Enzo Jezebel

Uma vez vi o Geddy Lee, com a filha pequena, numa loja de brinquedos em Toronto. Pensei em aborda-lo mas fiquei com medo dele ser cuzão, principalmente por estar com a filha, e deixei quieto. Era 2003, não haviam selfies, seria só pra bater papo mesmo.

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エディ対ケリング訴訟は再びエディが勝訴 ケリングに約500万円の支払いを命じる

 「セリーヌ(CELINE)」のアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターを務めるエディ・スリマン(Hedi Slimane)が古巣の「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブ・ディレクター時代にケリング(KERING)とかわした契約を巡る訴訟について、仏商事裁判所は12月3日、ケリングに4万ユーロ(約484万円)の支払いを命じた。

 ケリングからも、エディの代理人を務めるレオン・デル・フォルノ(Leon del Forno)弁護士からもコメントは得られなかった。

 エディは2012年から16年4月までの約4年間、「サン ローラン」のクリエイティブ・ディレクターを務めた。退任時にケリングと交わした契約書の中には、一定期間競合ブランドに移らない代わりに1300万ドル(約14億1700万円)を支払うといった競業避止に関する条項が含まれていたが、ケリングがこれを破棄。エディはこれを不服として裁判所に訴えを提起し、裁判所はエディの主張を認めケリングに支払いを命じた。ケリングはこれを不服として控訴したが18年4月、裁判所は再びエディの主張を認めケリングに930万ユーロ(約11億2530万円)の支払いを命じた。ケリングは上告したが、裁判所はこの度、改めてケリング側にエディ本人とエディのマネジメント会社アナリティック プロジェクト(ANALYTIC PROJECT)に対して2万ユーロずつ、計4万ユーロの支払いを命じた。

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ファッションがAirPods Proに学ぶこととは? ITのプロ「WWDジャパン」最新号につぶやく

 大手通信会社に入社後、国内外でITソリューションを提供するビジネスマンが、先週のファッション週刊紙「WWDファッション」で気になったニュースを要約してお届け。最先端のテクノロジーから企業と、その利用者が必要とするものについて考え続けたITのプロ、CKRが未来的視点からニュースにつぶやきを添えます。

今日のニュース:P.3「クローゼットから考える」

読み解きポイント:最適化するだけでなく、プラスアルファの新体験こそ、Spark joy!

ニュースのポイント

 消費者のクローゼットは服で溢れている。店頭に新作を並べて、「買ってください」では対応できない状況だ。例えば、ザラ(ZARA)は、誰もが持つベーシックな服に、追加で流行を取り入れる提案に長けている。ワールド傘下のラクサスは、一般家庭に眠るバッグ(総額3兆円)を仕入れ、流通させることを狙っている。クローゼット起点のビジネスは、まだ緒についたばかりである。

CKRはこう読む!

 「溢れかえったクローゼットを最適化する」。たしかに大切な視点です。ザラが「ベーシック+α(アルファ)」で提案する上手さも納得です。ただ考えるべきは、「最適化の先にある、もう一手」なのではないでしょうか。そこに顧客が体験したことのない感動、“Spark joy”があると思うのです。

 今、入荷1カ月待ちで、フリマ価格が新品価格を上回る商品があります。「AirPods Pro」、10月30日に発売されたばかりのワイヤレスイヤホンです。100万台/月の生産では、需要に追いつかない状況です。

「ケースを開けたら、自動で接続する」

「耳から落ちず、装着の違和感もない」

「音質にクセがなく、満足できる」

「ノイズキャンセリングで、騒音が消える」

「外音も自然に取り込める」

 一つひとつの特徴を見ると、他にも優れいているイヤホンはあります。しかし、トータルバランスが良いのです。そのため同種の商品が溢れる中、「迷ったらAirPods Pro」というポジションを作ってしまいました。

 バランス良く最適化された先にある、「もう一手」が「一日中、着けていたい」と思える点です。音楽を聴いてリラックス。そのまま仕事に集中したくなれば、本体の軸をつまむだけ。すると一瞬にして静寂の世界が広がります。イヤホンをつけるだけで、気分の高揚、意識の集中、周囲の状況確認、さまざまな世界を行き来できることに、人は感動するのです。

 近い将来、Appleは「人の耳」という場所を押さえてしまう可能性があります。また音は、さりげなく重畳して人の時間を奪う特長があります。音楽を「聴きながら」料理をするようにです。

 可処分時間が限られる中、Appleにとって顧客接点を深める一手でもあるのです。

 今、ファッション業界に求められているのは、AirPods Pro的な視点なのかもしれません。

CKR Kondo : 大手通信会社に入社後、暗号技術/ICカードを活用した認証決済システムの開発に従事。その後、欧州/中東外資系企業向けITソリューションの提供、シンガポール外資系企業での事業開発を経験。企業とその先の利用者が必要とするもの、快適になるものを見極める経験を積み、ウェアラブルデバイスやFree WiFiを活用したサービスインキュベーションを推進。現在は、米国、欧州、アジア太平洋地域にまたがる、新たなサイバーセキュリティサービスの開発を推進中

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「ジーユー」が日常着にも使えるスポーツウエア“GU アクティブ”を発売

 「ジーユー(GU)」は12月23日、ファッションとスポーツをミックスした新ライン“ジーユー アクティブ”を発売した。従来のスポーツライン“GU スポーツ”が、スポーツウエアに特化していたのに対し、“ジーユー アクティブ”では、デザイン性やカラーバリエーションを強化してスポーツシーンのみならず日常着でも着られるアイテムを提案する。

 アイテムは、吸水速乾性やストレッチ性に優れたTシャツやスエット、パーカ(790円〜)などのアパレルアイテムから、スニーカー2型(1990円〜)、ソックス(390円〜)、バッグ(990円〜)3型までをそろえる。ベーシックアイテムを中心に、スポーツをこれから始めようという人にも手に取りやすいような低価格を実現した。

 現在は「ジーユー」一部店舗と公式ECストアで取り扱っており、1月中旬からは「ジーユー」全店で取り扱う。

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横浜ビー・コルセアーズのボランティアウエアを横浜fカレッジ学生がデザイン

 岩崎学園が運営するファッション専門学校の横浜fカレッジは、Bリーグに所属するプロバスケットボールチームの横浜ビー・コルセアーズ(B-CORSAIRS)のホームゲームで活動しているボランティア“ビーコル ボランティアクルー”が着用するボランティアウエアをデザインした。岩崎学園は、2019-20シーズンから同チームのオフィシャルスポンサーとなっている。

 ボランティアウエアの特徴は、チームカラーのネイビーブルーを基調としたベースボールシャツタイプで、背中に大きなエンブレムを配した。

 デザインに携わった同校ファッションビジネス科2年の山崎美和さんは、「ボランティアクルーのみなさんに楽しく快適に作業していただけるように、またコーディネートを楽しんでもらえるようなデザインを6人で考えた。シンプルなデザインだが、背中のエンブレムの大きさや文字の配置にこだわった」とコンセプトを説明した。

 また、横浜ビー・コルセアーズの小原翼選手は「横浜fカレッジの学生にデザインしていただいたことで、ボランティアのみなさんも喜んでいると思う。僕も横浜市に住んでいるので、より多くの方がボランティア活動を通じてビーコルを好きになって、一緒に地域を盛り上げていただきたいと思う」とコメントした。

 “ビーコル ボランティアクルー”は、同チームのホームゲーム(2019−20シーズンは全30試合)での会場設営・撤去、運営のほか、同チームが主催するイベント(出港式・帰港式・パブリックビューイング・選手イベントなど)の運営サポートなどを行っており、横浜fカレッジの学生がデザインしたボランティアウエアをすでに着用して活動している。

 同チームは、神奈川県内初のプロバスケットボールチームとして2010年に創設され、約8割のホームゲームを横浜国際プールで行っている。チーム名の「ビー・コルセアーズ」の「B」は“ベイ”“ブルー”“バスケットボール”などの頭文字、「コルセアーズ」は英語で“海賊たち”“海賊船団”を意味する。

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隈研吾が監修する「CLT パーク カフェ」が東京・晴海にオープン

 ケータリング事業などを手掛けるノンピは12月14日、三菱地所グループが開発したイベント施設「CLT パーク 晴海(CLT PARK HARUMI)」内に、新たに「CLT パーク カフェ(CLT PARK CAFE)」をオープンした(東京都中央区晴海3-2-15)。デザインは建築家の隈研吾が監修した。

 「CLT パーク 晴海」は今年9月に、三菱地所と隈研吾建築都市設計事務所、岡山県真庭市が合同で、国産材の利用促進と地方創生を目的として建設したもの。同プロジェクトの一環として新設した今回の「CLT パーク カフェ」は、岡山県真庭市から提供された“CLT”と呼ばれる木材パネルを使用し、木材の香りを感じる暖かみのある空間を作り上げた。ノンピの焙煎工場で焙煎したオリジナルコーヒーや粒あんを包んだむらすずめなどの岡山県名物にこだわったメニューを提供する。

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隈研吾が監修する「CLT パーク カフェ」が東京・晴海にオープン

 ケータリング事業などを手掛けるノンピは12月14日、三菱地所グループが開発したイベント施設「CLT パーク 晴海(CLT PARK HARUMI)」内に、新たに「CLT パーク カフェ(CLT PARK CAFE)」をオープンした(東京都中央区晴海3-2-15)。デザインは建築家の隈研吾が監修した。

 「CLT パーク 晴海」は今年9月に、三菱地所と隈研吾建築都市設計事務所、岡山県真庭市が合同で、国産材の利用促進と地方創生を目的として建設したもの。同プロジェクトの一環として新設した今回の「CLT パーク カフェ」は、岡山県真庭市から提供された“CLT”と呼ばれる木材パネルを使用し、木材の香りを感じる暖かみのある空間を作り上げた。ノンピの焙煎工場で焙煎したオリジナルコーヒーや粒あんを包んだむらすずめなどの岡山県名物にこだわったメニューを提供する。

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三越伊勢丹が特別損失67億円 新潟三越の閉店などで人員整理

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は23日、2020年4~12月期連結決算で特別損失67億円を計上すると発表した。グループ内の人員整理に伴う退職金の積み増しによるもの。中核子会社三越伊勢丹のほか、新潟三越伊勢丹が運営する新潟三越の閉店(20年3月)に伴い、退職金を積み増して人員削減を行った。

 三越伊勢丹HDは構造改革の一環として、三越伊勢丹で2017~19年の間、退職金の積み増しと対象年齢の拡大によるリストラを進めてきた。

 子会社の新潟三越伊勢丹が運営する新潟三越は、1907年創業の地場の呉服店が前身。36年に百貨店に業態転換し、80年からは新潟三越百貨店として営業してきた。ピークの96年には売上高250億円まで拡大したが、17年度は129億円とほぼ半減。同店の閉店により、新潟県の百貨店は新潟伊勢丹の1店舗になる。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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ナノ・ユニバースが「思いきり洗えるニット」人気シリーズの新作をいち早くウエブ受注会

 ナノ・ユニバース(NANO・UNIVERSE)は12月27日、「思いきり洗えるニット」シリーズの新作受注会をウェブで行い、2020年1月中旬に店頭販売をスタートする。冬から春にかけて着られるニットウエアは、編み目を詰めて強度を上げることで、繰り返し洗濯しても型崩れや縮みを気にせずに着用することができる。ふっくらと編み上げて、全工程をメイド・イン・ジャパンにすることにもこだわった。

 ラインアップは、カーディガンとプルオーバー、タイトスカートの全3型。取り扱い店舗は、ナノ・ユニバース渋谷神南、梅田ルクアイーレ、名古屋ラシック、新宿ルミネ、横浜ルミネ、有楽町ルミネ、札幌ステラプレイス、公式オンラインストアを予定している。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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「リトゥンアフターワーズ」山縣良和が自身の半生を重ねた絵本「ぼくは0てん」を刊行

 「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナーは12月5日、絵本「ぼくは0てん」(朝日出版社)を刊行した。価格は1600円。

 “0てん”ばかりをとりいじめられていた主人公の“ぼく”が、“点数”“クズ”“ゆうめい”といったレッテル貼りや他人の評価から自由になり、自分の得意なことを見つけ出していくストーリー。“12てん”“78てん”“100てん”など愛らしい“てんすう”のキャラクターが登場する。物語は山縣が故郷の鳥取へ帰る深夜バスの中で思いついたもので、勉強が不得意で自信を持てなかった子ども時代を過ごし、イギリスへと渡った自身の半生を重ねた。

 刊行に合わせて特設サイトをオープンした。無料公開しているワークシートには、読者が“ぼくは○てん”と書き込んで、オリジナルのストーリーを作ることができる。ワークショップや授業などで学校教材としても使用でき、完成したものは投稿フォームからアップロードが可能。作品の一部は新しい作例として、サイトで紹介する予定だ。

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「グリーンレーベル リラクシング」が台北に海外1号店をオープン 「微風南山アトレ」4階

 ユナイテッドアローズの子会社の台湾聯合艾諾股份有限公司(以下、UA台湾社)は、「グリーンレーベル リラクシング(GREEN LABEL RELAXING以下、GLR)」の海外1号店を、「微風(ブリーズ)南山アトレ」4階に12月20日オープンした。アイテムは、オリジナルラインのカジュアルウエアを中心にメンズとウィメンズを取り扱う。UA台湾社は昨年に、「GLR」の期間限定店舗とオンラインストアのテストマーケティングを行い、商品のテイストや価格帯などに好感触を得て、今回の出店に至った。

 GLRの店舗は、台湾・台北のトレンド発信エリアの信義地区に位置する。同店舗は、UA台湾社として「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」「コーエン(COEN)」に続く同施設への3店舗目の出店となる。UA台湾社では現在、「GLR微風南山アトレ店」を含めた全7店舗と公式オンラインストアを運営している。

 ユナイテッドアローズは今後、2018〜20年3月期に向けた中期ビジョンに掲げる4つの戦略の中の一つ“お客さまとの接点の拡大”に向け、グローバル展開をさらに強化していく。特に、ミッドトレンド、ニュートレンドに焦点を当て、「GLR」「コーエン」を中心に出店拡大を目指す。海外戦略の今後の見通しについては、20年5月の次期中期経営計画で発表する予定だ。

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「キャデラック」が新型SUV“XT6”発表 ラグジュアリーモビリティーの頂点を目指す

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは、3列シート6人乗りの新型クロスオーバーSUV“キャデラックXT6プラチナム(CADILLAC XT6 PLATINUM)”を2020年1月1日に発売する。今年1月、アメリカ・デトロイトモーターショーでワールドプレミアを飾り、優れた走行機能や存在感のあるデザイン、最新の安全装備が注目を集め、新時代に向けた「キャデラック」の進化を印象づけた。価格は870万円(税込/車両価格)。

次世代の「キャデラック」を
象徴する最新デザイン

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは12月3日、日本初公開となる発表会を東京・日の出埠頭にある水辺と人を結ぶ新施設「ハイノード(HI-NODE)」で行った。新型“キャデラックXT6プラチナム“の最大の特徴は、次世代の「キャデラック」を象徴する最新のデザインと、ラグジュアリーな車内スペースだ。空力特性に優れたプロポーションに加えて、インパクトのあるフロントルック、縦型基調のランニングランプ、高輝度のクリスタルメッシュグリルの組み合わせが、力強くエレガントなスタイリングを実現している。車内空間はクラフツマンシップから生まれたウッド装飾や本革シートなど、厳選された素材使いで空間を作り出す。

 1902年に誕生した「キャデラック」はアメリカ大統領の専用車として使用され、世界の王侯貴族や富裕層が愛用するアメリカの高級車ブランドというイメージが強いが、近年ブランドイメージの刷新やラインアップの充実を図り、幅広い顧客層を獲得している。

 芝生広場に展示された“キャデラックXT6プラチナム”をはじめSUVの2020年モデルを前に、若松格ゼネラルモーターズ・ジャパン社長は「15年から進めている10カ年計画が効果を発揮し、ビジネスは順調に推移している。『キャデラック』は多様なお客さまのニーズに対応できるラグジュアリーモビリティーの頂点を目指している。その点で、“キャデラックXT6プラチナム“の役割は重要だ。家族や仲間とのライフスタイルを快適にする身近な存在でありたい」と話した。

クリスマスナイトに
インフルエンサーら集結

 発表会の夜は、インフルエンサーやディーラー、顧客らを招待したナイトパーティー「ニューキャデラックXT6 クリスマスナイト」を「ハイノード」1階にあるカフェ&レストラン「ビサイドシーサイド」で行った。200人以上のゲストが“キャデラックXT6プラチナム”の魅力を体感。LISA(m-flo)のライブ、テラスでのバーベキュー、ライトアップされたレインボーブリッジを回るナイトクルーズなどラグジュアリーなひとときを楽しんだ。

PHOTOS:SHO UEDA & TSUKASA NAKAGAWA


PHOTOS : KAZUSHI TOYOTA
問い合わせ先
GMジャパン・カスタマー・センター
0120-711-276

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ダウンアウターはフェミニンに着る “アンチカジュアル”が新しい

 真冬に欠かせないのが、軽くて暖かいダウンや中綿入りのアウターです。近頃はボリュームたっぷりのパフィタイプや、カラフルな色・柄など、デザインも豊富に。従来の防寒・カジュアルイメージを裏切る新顔が登場。コーディネートの選択肢も広がってきました。

 こちらの写真の2人は、2月にミラノで開催された、「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」のプレゼンテーション会場に現れた、オリヴィア・パレルモ(Olivia Palermo)とヨハネス・ヒューブル(Johannes Huebl)夫妻。オリヴィアのように、たおやかなスカートで合わせるのが、トレンドを映すアレンジ。今回は、ダウンアウターをフェミニンにまとうコーデ技をお伝えします。

派手めのスカートで“カオス系”のミックスコーデに

 ダウンジャケットはカジュアルな表情を帯びている分、派手めのボトムスで合わせても、全体のバランスを整えやすいのがうれしいところ。重たく見えがちな冬コーデでも、差の付く着方に仕上げられます。ミリタリー系のメンズライクなダウンアウターに合わせたのは、パープルのチェック柄スカート。赤白バイカラーのインパクト強めソックスと、ヒールが面白い白シューズで、華やかな足元に。寒い冬をカラフルに乗り切るコーデです。

 写真2枚目は、真っ赤なダウンジャケットが主役。パフがしっかり効いていて、ファニーな着映え。ボトムスに迎えたパッチワークスカートは、この上なくプレイフル。レオパード柄×フラワー柄のモチーフミックスがハッピー感を呼び込んでいます。さらに、スウエットパーカでスポーティ感も上乗せ。「フェンディ(FENDI)」のロングブーツで合わせて、おしゃれ度をアップ。“カオス(混沌)系”ミックスコーデのお手本です。

きれいめセットアップに重ねて、“足し算”のコーデに

 人気の続くセットアップは、オン・オフ兼用で使えるだけに、着回しパターンの開拓が欠かせません。上下がそろっているから、ムードをずらす“プラス1”の単品投入がバリエーションを広げます。冬はパフィアウターで合わせれば、着こなしの鮮度がアップ。ブラウスとスカートの共通柄セットアップに、メタリックな量感アウターをオン。パープルメタリックのグリッターが、セットアップの統一感を適度に揺さぶりました。襟、バッグ、ロングブーツのグリーン系合わせも、着姿をナチュラルに彩っています。

 上下をニットで構成するニットアップはやわらかい見え具合と着心地が支持を広げています。お仕事コーデに生かすなら、テーラードジャケットを羽織って、きちんと感をプラス。デイリーに着こなしたければ、写真2枚目のように、パフィジャケットを重ねて。ニット特有のほっこりムードを宿しているので、アウターを使って、主張を強めたり、モード感を出したりといった“足し算”のスタイリングが楽しめそうです。

ワンピース感覚のくるまれコーデで、着やせ効果を発揮

 ふんわりしたシルエットのダウンアウターを主役に据えれば、ワンピースライクに着こなせます。ボリュームを逆手に取って、冬にうれしい着やせ効果も期待できそう。着方のポイントは、内側に着込んだ服を、完全にアウターで覆い隠してしまうこと。アウターの印象が引き立ちます。黒一色のつやめいたダウンコートは、前を閉じてもこもこフォルムを強調。コートの裾下から素足がのぞいて、伸びやかな見え具合に。ミニバッグがボリュームコントラストを際立たせています。

 防寒重視の冬ルックは見た目がかさばりがちですが、直線的な柄入りを選べば、ふんわりしたダウンアウターにも細感を寄り添わせてくれます。たとえばチェック柄。コンパクトな着映えを印象づけられます。写真2枚目のように、前を開けて、ミニボトムスとの“丈違いレイヤード”を見せ付けるのがコーデのポイント。シンプルな黒のミニボトムスが量感の格差を強調しています。ハイソックスと白スニーカーが若々しいレッグラインを描き出しました。

 ダウンやパフィウエアは進化がめざましいアイテムです。これまでは防寒ツールのイメージが強かったのですが、デザイン性の高いアウターが増えて、冬ルックでの存在感もアップ。ファーに代わるポジションを獲得しつつあるようです。一方で、薄く軽いタイプは、インナー使いもしやすくなってきて、ロングシーズン着られる通年アイテムに発展。出番が増えたから、スタイリング技も磨きがいがあります。従来のカジュアルイメージを覆すフェミニン服や華やかアイテム、きれいめウエアなどと組み合わせて、“アンチカジュアル”コーデでアレンジの幅を広げてみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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女性ブランドプロデューサー育成プロジェクトの優勝者が決定 シー、シタテルなど4社が総合サポート

 ミレニアル世代の女性に向けたライフコーチングスクール「シーライクス(SHELIKES)」を運営するシー(SHE)は12月15日、女性のブランド立ち上げを支援するプロジェクト「ニュー エラ ブランド チャレンジ(NEW ERA BRAND CHALLENGE)」の最終審査会を開催した。審査員は、山賀琴子「エネルシア(ENELSIA)」クリエイティブ・ディレクター、ハヤカワ五味・ウツワ代表取締役、阿部成美・タミー(TUMMY)代表取締役CEO、YOPPY「6カリー(6CURRY)」デザイナー、岸裕一郎・ポーラ・オルビス・ホールディングス・コーポレートベンチャーキャピタル担当、菅原健一・マンショット(MOONSHOT)代表取締役CEOの6人が務めた。

 シー、ストアーズ・ドット・ジェーピー、シタテル、キャンプファイヤーの4社協業で始まった同プロジェクトはブランドプロデューサー育成を目的としたもので、審査で選ばれた優勝者の衣服の生産から販売までを総合的にプロデュースする。

 最終審査会では200人を超える応募の中からファイナリストに選ばれた4人がそれぞれプレゼンテーションを行なった。今回グランプリを受賞したのは、“女性の意思を鼓舞する相棒服”を提案した上平田蓉子氏だ。広告代理店でデータサイエンティストとしてキャリアを積んできた上平田氏は、さまざまな場面で女性として働くことの大変さを実感してきた。そこで、ブランド事業を通して「軸を持ち、“自分が主役”の人生を歩む女性」を応援することを決めた。

 デザイン案では、希望の象徴である“虹”をモチーフにしたアイテムを提案した。アイテムの細部には“NO RAIN NO RAINBOW I’m always with you”というメッセージを忍ばせる。

 特筆すべきは、販売にとどまらず購入者同士のコミュニティ形成を試みる点だ。上平田氏は自身のインスタグラムアカウントを通して、同プロジェクト参加中に感じた気持ちを赤裸々に発信してきた。そこでの言葉が共感を呼び、人々とのつながりが生まれたことにヒントを得て、今後もブランド主催のイベントなどを企画していく。

 審査員の菅原は「現在成功しているD2Cブランドの特徴は、共感できる強いストーリーを持っていることだ。上平田さんのブランドもそのストーリーの強さに惹かれた。SNSを通して自ら周りとつながろうとする姿勢も評価できた」とコメントした。ハヤカワは「裏地だけでなく着るときに上を向かなければいけないアイテムなど、前向きになれるアクション自体をデザインしても面白いと思う」とアドバイスした。

 上平田氏は「やっとスタート地点に立てた。私のブランド事業を通して、みんながもっと素直に好きなことに挑戦できる世界を作りたい。私も一人の挑戦者として、等身大でメッセージを送っていきたい」と展望を語った。

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【ランダムトーク】2020年はクラフトジン。ハーブ人気が後押し

 タップマルシェでも人気の常陸野ネストビールを製造する木内酒造が、秋葉原にジン蒸留所を併設したレストラン「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」を12月にオープンさせました。製造スペースはわずか4坪。ビール醸造所に比べて場所を取らない。ランダムトークです。
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デザイナーのエマニュエル・ウンガロ氏が86歳で死去

 ファッションデザイナーのエマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)が12月21日夜、パリで逝去した。86歳だった。葬儀は12月23日にパリで行われる予定だ。

 ウンガロは1933年、ファシズム時代にフランスに移住したイタリア人の両親のもと、南部のエクサン・プロバンスで生まれた。22歳でパリへ移り、スペイン人クチュリエのクリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)に師事。1965年に自身の名を冠したクチュールメゾンを設立し、その後、プレタポルテをスタート。そのクリエイションは、水玉模様をはじめとするプリントやドレープ、フリルなどを駆使したフェミニンかつセンシュアルなデザインと鮮やかな色使い、とりわけフューシャピンクへのこだわりで知られた。2004年にファッション界から引退。仏AFP通信によると、ここ2年間は体調を崩し衰弱していたという。

 「エマニュエル ウンガロ(EMANUEL UNGARO)」のブランド公式インスタグラムには、「彼はセンシュアリティー、色、そして華やかなデザインの達人として、私たちの記憶の中に生き続けます」というコメントとともに、在りし日の姿が投稿されている。

 なお、同ブランドは現在、インターネット起業家アシム・アブドゥラ(Asim Abudullah)率いるアブドゥラ傘下にあり、デザインはインハウスで行っている。ウィメンズウエアとメンズウエア、アクセサリー、フレグランス、ホームコレクションなどを展開している。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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ドゥーズィエム クラス2020年春夏 “1周回っておしゃれ”なネオコンサバスタイル

 ベイクルーズグループが手掛けるドゥーズィエム クラス(DEUXEME CLASSE)の2020年春夏は、フィット感のあるボトムスやウエストマークの着こなしで、女性らしいシルエットに落とし込んだスタイリングが新鮮だ。

 今季は“フェミニン”“サファリ”“セブンティーズ”をテーマに、シャツジャケットのセットアップやオールインワン、さらに型数豊富にスカートやシャツをそろえた。ボディーラインを程よく強調したスタイリングについて、「コンサバが“1周回っておしゃれ”なのでは?というアイデアからイメージを広げている」と刈部麻理奈プレス。 “ネオコンサバ”をキーワードに「脚を見せるアイテムやスタイリングを提案したい」とする。特にスカートは、膝丈のタイトなものからプリーツなどの定番スカートの丈感をアレンジしたものまで、さまざまに打ち出す。足元はフラットサンダルに加えて、ヒールのあるシューズも多くそろえた。

 キーカラーは、オフホワイトやエクリュ、ベージュなどのニュアンスカラー。素材はリネンやシルクなどを用いて、全体でエフォートレスでリラックス感のある印象に仕上げている。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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電撃退社の前取締役、ティファニーとブルガリの売却を語る

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がティファニー(TIFFANY & CO.)を162億ドル(約1兆7658億円)超相当で買収すると11月25日に発表し、ラグジュアリー業界に激震が走ったことは記憶に新しい。その数日後にティファニーを離れたことで話題となったフランチェスコ・トラーパニ(Francesco Trapani)前取締役が、伊紙「コリエーレ・デラ・セラ(CORRIERE DELLA SERA)」が12月12日にミラノで開催したイベントに登壇した。

 トラーパニ=ティファニー前取締役は発言の冒頭で、「一般論として、最高経営責任者(CEO)は65歳までだと思う。もちろん個人差はあるが、CEO職はプロのアスリートのようなもので、長年にわたって続けられるものではない。それほど厳しくてストレスの多い仕事だ」と語った。

 同氏は1957年生まれで、現在62歳。ブルガリ(BVLGARI)の創業者であるソティリオ・ブルガリ(Sotirio Bulgari)のひ孫にあたる。84年からブルガリのCEOを務め、2011年にLVMHがおよそ52億ドル(約5668億円)で同社を傘下に収めた際にLVMHウォッチ&ジュエリー部門の会長兼CEOに就任。16年までLVMHの取締役を務めた後、17年3月にティファニーの取締役に就任した。これは“もの言う投資家”のジェナ パートナーズ(JANA PARTNERS)と合わせてティファニーの株式を5.1%保有していたことによる。なお、アレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)=ティファニーCEOもブルガリの最高執行責任者とジュエリーやウオッチ、アクセサリー部門の上級副社長などを含む要職を1996年から2012年まで務めている。

 トラーパニ=ティファニー前取締役はティファニーを離れた理由について、「ティファニーの経営に関して意見の相違があるわけではなく、米上場企業のルール上、買収後は個人的なプロジェクトなどができなくなるため退任した。LVMHには私の一族が130年にわたって経営してきたブルガリを売却しているし、友人も多くいる。私はLVMHの株主でもあるし、悪感情は全くない」と説明した。また、LVMHを率いるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOについても高く評価しているという。「私はLVMHを比類のない素晴らしいパートナーだと考えているが、それはベルナールがいるからだ。同社は長期的な戦略を立て、ゆっくりと時間をかけてブランド価値を築いていくことに長けている。ティファニーのCEOを務めているアレッサンドロは、クリエイティブ面で新風を吹き込んで同社の事業をさらに発展させるべく2年前に同職に任命されたが、LVMHは彼が進めている改革の後押しをしてくれるだろう」。ちなみに、アルノーLVMH会長兼CEOは1949年生まれの70歳だ。

 ブルガリとティファニーという、欧米を代表するラグジュアリーブランドの売却を経験したトラーパニ=ティファニー前取締役だが、それぞれの機会で異なった感慨を抱いたようだ。「ブルガリを売却した際、最後は朝の4時半まで悩み、もはや何も考えられない状態だった。結果として取引は大成功を収めた。私は深い満足感とともに言いようのない寂しさも感じたが、ティファニーに関してそうした寂しさはない。LVMHという信頼できる会社に買収されたことを、株主としてうれしく思う」と述べた。

 同氏によれば、LVMHに売却する何年も前にブルガリはほかのイタリアのラグジュアリーブランドとの合併を検討していたが、話がうまくまとまらなかったという。これはフランスとイタリアの企業文化の違いも一因ではないかと同氏は分析する。「フランスにはラグジュアリーブランドのコングロマリットが存在するが、これはブランドが創業家の手を離れているケースが多いからだと思う。一方、イタリアでは家族経営を続けている場合が多いので、コングロマリットになりにくいのではないか。もっとも、偶発的な要素があることも否めない。買収を繰り返すアグレッシブな起業家がたまたまフランスに存在していたためにそうなった、という見方もできるだろう」。

 ラグジュアリー市場そのものも、以前とはかなり異なっていると同氏は語る。「私が若かった頃、ラグジュアリーブランドは今よりも小規模で数も少なく、ごく一部の富裕層に向けて非常に高価な品を作っていた。市場は基本的にヨーロッパと米国しかなく、やや遅れてそこに日本が加わった程度だった。現在はグローバルな産業に成長しており、上場企業も珍しくない。世界中に顧客がいるし、特にアジアでの増加が著しい」。

 今やラグジュアリーブランドにとって中国は最も重要な市場の一つだが、今後は逆に中国発のラグジュアリーブランドが出てくると思うかという質問に対しては、「ラグジュアリーブランドの顧客は、“ラグジュアリー”とは何か、またそれを提供してきた歴史がある国はどこかについてはっきりとした意見を持っていることが多い」と答えるにとどめた。

 では、ラグジュアリーとは何なのだろうか。同氏は、「財力があれば、高価な物を買うのは簡単だ。問題はハイエンドなサービスを受けられるかどうかだろう。ラグジュアリーブランドにとって、サービスは非常に重要なものだ。製品の質を管理することはさほど難しくないが、ブランドにふさわしいレベルのサービスを提供することは難しい。だからこそ、ラグジュアリーブランドは販売員のトレーニングに多大な投資をする」と語った。

 近年はラグジュアリーブランドの事業形態もより複雑になっており、CEOに求められる資質も変化している。トラーパニ=ティファニー前取締役は、「まず、戦略を立てる能力に優れていること。企業は膨大な数の製品を取り扱っており、複数のチャネルや市場で事業を展開している。その中で自社の強みを見つけ、そこに注力できるのが優れたCEOだ。多くの経営陣は、全てを満遍なくやろうとして平凡な結果となってしまう。2番目に重要なのは、強いリーダーシップがあること。優秀な社員は野心的で転職をためらわない。CEOは、そうした社員にインスピレーションを与える存在でなくてはならない。そして最後に、国際的な知識や経験があること。さまざまな文化や考え方を持つ社員をまとめ、率いていかなくてはならないからだ」とその要件を上げた。

 最も好きなジュエリーは何かという質問には、「『ブルガリ』の“ビー・ゼロワン(B.ZERO1)”だ。大ヒット商品となり、当時CEOだった私は大いに助けられたからね」と笑顔で答えた。ほかにも、往年の大女優である故エリザベス・テーラー(Elizabeth Taylor)が愛用したことで知られる、ヘビをモチーフとした同“セルペンティ(SERPENTI)”シリーズも気に入っていると話した。

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ビューティ業界の次なるトレンド、“クリーンビューティ”って何?ポジティブなイメージの裏に潜む懸念も

 ビューティ業界では最近、国内外で“クリーンビューティ”という言葉を耳にすることが増えています。特に海外では次なるトレンドとして大きな話題になっており、メディアがクリーンビューティ特集を組んだり、クリーンビューティとうたうブランドが次々と登場しています。直近では資生堂傘下の「ベアミネラル(BAREMINERALS)」が今年“クリーンビューティ” ブランドとしてリブランディングしたほか、同じく資生堂が10月にクリーンビューティスキンケアブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」を買収しました。大手化粧品専門店の「セフォラ(SEPHORA)」も昨年からクリーンビューティブランドを積極的に取り扱うようになりました。

 では、いったい“クリーンビューティ”とはいったいどのようなものなのでしょうか?決まった概念がないのでここからは、あくまでも私個人の見解として読んで頂けると幸いです。クリーンビューティはいくつかの要素があるとされますが、ざっくり言うと(1)体に害となるような成分を含んでいない、(2)自然・天然の原料を用いている、(3)環境に配慮している。これらを満たしている化粧品のことを指します。

 「クリーン」は直訳すると「清潔」を意味するので、元々は汚れたもの、つまりは「体に害となるもの」を含まないという(1)の概念を指すことが多い印象です。体に害を及ぼす可能性があるもの(賛否両論ありますが)で主流なのは、パラベンやシリコーン、フタル酸エステル、人工香料、防腐剤などですね。こういった成分が着目されたのは、ジムに通ったり、食事にこだわったり、健康に気を使う人が増える中で、肌に直接塗布する化粧品の成分にもこだわる人が増えたことが背景にあります。その影響もありケミカル=体に悪いと言うイメージが広まってしまい、その結果(2)植物性や天然の原料を用いることが増えていきました。だからクリーンビューティブランドとうたうブランドは、自然の恵みを生かした製品を作っている印象がありますね。(もちろん、最初から植物に着目したブランドも多くあります)

 そこからさらに進み、体に“優しい”処方であっても、環境に“優しくない”処方は、今の消費者はネガティブに捉えます。だから最近は(1)と(2)に加え、サステナビリティに配慮することもクリーンビューティの一部と捉えることが増えています。それはパッケージにプラスチックを使わない、もしくはリサイクル可能な素材を使うということだけでなく、製品を世に送り出すまでのプロセスだったり、使い終わった後のことも考えることです。例えば製品を作る工程で水の量をなるべく少なくしたり、使い終わった製品はレフィルする・空容器を回収するなど、その関わり方は多岐に渡ります。また、クルエルティーフリー(動物実験を行わない)だったり、ビーガン処方にもこだわるブランドもあります。

ナチュラルビューティとの違いは?

 ちなみに、ナチュラルビューティとクリーンビューティは何が違うのでしょうか?繰り返しになりますがどちらも決まった概念がないので、解釈は人それぞれです。私が個人的に思うのは、ナチュラルな化粧品は自然・天然由来成分を用いている化粧品のことで、その中でも厳しい基準を満たし認証を得たものがオーガニック化粧品です。でもそうすると天然由来成分を少量使い、そこに大量にケミカルを混ぜてもナチュラルと言えてしまいます。それに消費者が気づき始めたこと、また中身(つまり、成分)だけでなくパッケージや製造工程などにおいてサステナビリティを求めるようになり、クリーンビューティという概念が生まれたのでは、と思うのです。

 もちろん、(ナチュラルと一緒で)クリーンビューティの決まった定義はないので、(1)(2)(3)全てをクリアしなくともクリーンビューティと訴求するブランドもありますし、(1)→(2)→(3)の順で取り入れているとは限りません。レギュレーションや認証などがない分、ちょっとでも(1)(2)(3)を取り入れていたら、クリーンビューティと言ってしまえるのです。

 でもそれって、ちょっと危険な気がしてなりません。なぜなら、ブームに乗っかり、マーケティングのためだけに“クリーンビューティ”を乱用するブランドも多くあるからです。いわゆるグリーンウオッシングです。そこまで一般消費者は見分けられない、という意見もありますが、化粧品に興味がない人はそうかもしれません。でも、少しでも美容に関心があり、コスメが好きな人はこれからどんどん敏感になっていくと思うのです。今は手持ちの化粧品の全成分について解説してくれるアプリやサイトがあり、例えば韓国で有名なアプリ「ファへ」は成分の危険性などをランクづけており、それが一覧ですぐに見ることができます。そんな「ファへ」は圧倒的な支持を得ていて、アプリ上で危険な成分が多く含まれているとされてしまった化粧品は、びっくりするほど売れないらしいのです。だから企業も「ファへ」の評価にとても敏感になっていて、製品開発に生かしていると聞いたことがあります。もちろんこういったアプリも個々の責任で信用する必要があると思いますが、成分アプリを当たり前のように一般消費者が参考するようになったら、見分けもできてしまうのではないでしょうか。だからこそ真剣にクリーンビューティに取り組んでいる企業はその姿勢を積極的にアピールしています。

クリーンビューティ以外は悪なの?

 また、もう一つ懸念するのは、“クリーン”という言葉がポジティブな意味合いが強いこと。そうすると、クリーンビューティとは捉えないブランドは全て悪なのか?という疑問が浮かびます。もちろん、そうではありませんよね。天然素材=安全、ケミカル=危険といったイメージをさらに定着させてしまう気がするのです。ノンシリコーンシャンプーがはやったのも、シリコーンに対するネガティブなイメージが広まったからですよね。サステナビリティなどは今の時代どこのブランドも取り組むべきことだと思います。ただ、ケミカルでも安全な成分はたくさんありますし、強い刺激で働きかける植物成分だってあります。肌がそれを刺激として捉えるかは、人それぞれ。結局は自分の肌に合うかが一番なのだと思います。

 クリーンビューティという言葉や製品が出始めたばかりですので、これから定義が固まってきたり、レギュレーションもできたりするのかもしれません。それまでは、消費者が個人の責任としてブランドや製品について知った上で選ぶことが必要なのではないでしょうか。また、ブランド側も積極的に「どのようにクリーンなのか」をアピールするのもいいのかもしれません。先日「ベアミネラル」の発表会に伺ったのですが、彼らのクリーンビューティに対するスタンスはとても分かりやすく、素晴らしかったです。そのメッセージは店頭でも分かりやすく提示しているようで、お客からも質問されることが多いとのこと。また、セフォラは独自に設定した“クリーンビューティ”基準を設けており、それをクリアするブランドのみがセフォラの“クリーン”認証を得られるそう。メーカー、消費者、どちらにも責任がありそうです。

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今週のスケジュール(2019年12月23日〜2020年1月5日)

FASHION

23日(月)

伊藤忠商事
12月度IP会懇談会
12:00〜13:00 伊藤忠商事 東京本社
(東京都港区北青山2-5-1)

24日(火)

一般社団法人日本ショッピングセンター協会
定例記者懇談会
11:00〜12:00 ホテルメトロポリタンエドモント 本館
(東京都千代田区飯田橋3-10-8)

26日(木)

J.フロントリテイリンググループ、大丸松坂屋百貨店
大丸創業300周年記念企画 大丸「300年クローゼット」プロジェクトお披露目イベント
9:00〜9:45 大丸心斎橋店 本館
(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1)

27日(金)
ニトリホールディングス
決算説明会
16:00〜17:30 ニトリ東京本部
(東京都北区神谷3-6-20)

BEAUTY

23日(月)

日本ショッピングセンター協会
定期懇談会
11:00~12:00 ホテルメトロポリタン エドモント 
(東京都千代田区飯田橋3-10-8)

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