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確かに乗っ取りの件はハングアップが原因だったの?!?!ちがうか?Essential advice for securing your small startup

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実は食の選択肢が少ない日本はオリンピック需要に応えられるのか?

 先日来日した主にフランス人で構成された海外テキスタイルメーカーのチームとの会食で、チームにビーガン(肉や魚、卵や乳製品など動物性食材を一切とらない)の人がいたが、会場になった名門ホテルのレストランにはビーガンやベジタリアン(肉や魚を食べない)用のメニューがなく、人々はサラダのツナをよける形で対応していた。外資系スポーツブランドやラグジュアリーブランドに勤める友人からも「本国スタッフが来日したときの食事が大変。ビーガン対応のレストラン知らない?」と聞かれることが増えたし、実際困っている人は多い。

 1月5日に行われたゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)の授賞式の食事は初めての試みとしてビーガンのメニューが提供されて話題になった。気候変動への問題意識からだと複数のメディアが報じていた。

 ビ―ガンはもともと動物愛護や宗教上の理由から、あるいは健康のため(編集部注:ビ―ガン食では摂取できない必要栄養素があるため、ビーガン=健康食ではない)に選ぶ人が多かった。しかし、最近では環境負荷が低いからという観点でビーガンやベジタリアン(肉や魚を食べない)食を選ぶ人が増えている。

「週に1度肉を食べない」選択は
環境負荷を抑える大きな一歩

 私自身もビーガンやベジタリアン食を選ぶことが増えた。理由は、肉食に比べて環境負荷が低いから。先に言っておくと私はCO2を大量に排出する飛行機にも乗るし、お肉も会食などでいただくことはある。ストイックに環境への負荷を抑えるための生活に取り組めている訳ではないが、できる範囲で個人レベルでの環境負荷を減らせないかと考えながら日々選択するようにしている。

 例えば、東京・羽田と英ロンドンをエコノミークラスで往復すると、1人あたり約1.2トンのCO2を排出するといわれている。相当な量だ。一方、畜産におけるCO2排出量は全世界の温室効果ガス排出の18%ともいわれており、中でも牛は、呼吸や排泄物でメタンガスを多く排出する。

 地球で起きていることを知るたびに胸が痛むし、問題が大きすぎて途方に暮れる――そう感じている人は多いのではないだろうか。私が出した個人レベルでできることの一つの答えが「なるべくお肉を選ばないこと」だった。サステナブルファッションの先駆者であるデザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)にインタビューしたときに彼女が、「週に1度お肉を食べるのを控えるだけでものすごいインパクトよ!1週間移動するのをやめるのと同じくらいの影響がある」と話していて、「そんなにか!」と畜産による環境負荷の大きさを知った。ステラは「完璧じゃなくていいの。私もビーガンと言えればいいのだけど、週に1度チーズを食べるからベジタリアンなの」と話していたのが印象的で「完璧じゃなくていい」という言葉にも日々、救われている。できる範囲で“選ぶ”ことが大切なんだと思う。

食の自由度が低い日本、
オリ・パラへの不安

 そうした中で、東京オリンピック・パラリンピックを前に東京でビーガンやベジタリアン食を選べる機会が少ないことに危機感を抱くようになった。ほとんどのレストランでビーガンやベジタリアン用のチョイスがない。「アレルギーはありますか?」と聞かれることは増えたが、メニューにアレルギー表記があるレストランはまだ少ない。ましてやビーガンやベジタリアンの表記はほとんどない。

 もちろん、ビーガンやベジタリアン専門のレストランは増えたが、友人と食事をする際に、「ビーガン(orベジタリアン)レストラン行こうよ」とはなかなか言い出せず、一般的なレストランでもビーガンやベジタリアンのチョイスがあればみんなが楽しめるのに、と感じることは多い。

 7~9月にはオリンピック・パラリンピックのために世界中から、それこそ多様な人たちが東京にやってくるが、今の日本に彼らの食を満たすことができるのだろうか。宗教や動物愛護、健康や環境、アレルギーなど理由はさまざまだが、そうした食の需要に応えられるレストランはどれだけあるのだろうか。ちなみに出張などでヨーロッパに行く機会が多いが、ビーガンやベジタリアン用のメニューを用意しているレストランは多い。そしてビーガンレストランがかなりのスピードで増えていると感じる。

 もし、レストランやホテルを運営している人が読んでいたら、ぜひ選択肢を増やすことを検討してほしいと思う。はるばる日本にやってくる多くの人たちに、食事も楽しんでほしいから。

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「ネスプレッソ」の新コーヒーシステムが日本初上陸 体験イベントも開催

 カプセル式コーヒー市場のパイオニアである「ネスプレッソ」が、新コーヒーシステム“バーチュオ(VERTUO)”のコーヒーメーカーと専用のカプセルコーヒー25種類を1月30日に新たに発売する。

 新製品“バーチュオ”には、独自に開発した新抽出テクノロジー 「セントリフュージョン(遠心力抽出法)」を用いており、それによって各ブレンドの個性豊かなアロマと味わいをより引き出すことに成功した。また、専用カプセルの縁に印刷されたバーコードには、カップサイズ、回転数、注入湯量、湯温、蒸らし時間などブレンドごとの最適な抽出設定が記録されており、そのバーコードを“バーチュオ”が自動で読み取り、ボタン一つでプロがいれたような本格的なコーヒーを味わうことができる。

 発売を記念して1月30日から2月2日までの4日間、東京・六本木ヒルズ カフェ / スペースでイベントを開催する。実際に“バーチュオ”を試用して、今回「ネスプレッソ」が定義したコーヒーとクレマを一緒に楽しむ“新作法”を体験できる内容となっている。

■“VERTUO”コーヒーの“新作法”体験イベント
日程:1月30日〜2月2日
時間:1月30日 9:00〜14:00 / 1月31日 9:00〜20:00 / 2月1日、2日 11:00〜20:00
場所:ヒルズカフェ / スペース
住所:東京都港区六本木6丁目10−1 ヒルサイド2階
参加費:無料

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【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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最重要キーマンが語る「世界のジーンズ産業の現在と未来」 トルコのイスコCEOに直撃

 年間3億mのデニム生地を生産するトルコ企業のイスコ(ISKO)は、約20億本生産される世界のジーンズ産業で最も大きな影響力を持つ企業の一つだ。同社は単に生産能力が高く、有力なジーンズブランドやメガSPAなどに生地を供給するだけの企業ではない。垂直統合型のビジネスモデル、世界のジーンズ市場の潮流を変えた革新的なストレッチデニムの開発、先進的なサステナビリティの世界規模での推進など、世界のジーンズ産業をさまざまな面でリードし、実際に大きなインパクトを与えてきた。日本のメディアにほとんど顔を出すことのなかった、来日中のファティ・コヌコグル(Fatih Konukoglu)=イスコCEOを直撃した。

WWDジャパン(以下、WWD):来日は何回目になりますか?

ファティ・コヌコグルCEO(以下、コヌコグル):もう数え切れないほどだ。日本はジーンズ産業にとって最も重要な地域の一つだ。ファッションの先進性に加え、技術的な面でも重要な貢献をしてきた。ジーンズ産業に関わるものとして、そうした地域を自分の目と耳で確かめるのは当然であり必要なことだ。

WWD:イスコが開発したストレッチデニムは、ファストファッションブランドやグローバルSPAを通じて若い女性という新しく強力な市場を獲得し、ジーンズ市場の潮流も塗り替えた。自社をどう位置づけているのか?

コヌコグル:ストレッチデニムは、われわれの開発したアイテムの一部に過ぎない。われわれの本質は、特定のデニム生地を開発するファブリックサプライヤーではなく、顧客のニーズを満たすサービスサプライヤーであること。ジーンズを作る全てのブランドや小売店に、あらゆる商品を供給することを目指しており、セルビッジや14オンスの伝統的なリジッドデニムからストレッチ、さらにはスポーティーな製品まで、当社のポートフォリオは2万5000種類以上に達している。

WWD:研究開発体制は?

コヌコグル:本社の研究開発センターには、テキスタイルのエンジニアはもちろん物理学者や化学者、生物学者、数学者といった研究者も在籍しており、チームとなってあらゆる面から消費者のニーズに対するソリューションを探っている。デザイナーやブランドを支援するため、われわれはデニムと衣服に関して「イスコテカ(ISKOTECA)」と「クリエイティブ・ルーム(CREATIVE ROOM)」という2つの “シンクタンク”を持っている。「イスコテカ」は当社のデニム生地の洗い加工などのフィニッシュに関するライブラリーで、2万5000点以上のデニム生地とそれを再現するレシピを持つ。「クリエイティブ・ルーム」はスタイルとデザインに関するリサーチに特化しており、消費者のトレンドや洗い加工、世界中の衣服のサンプルなどを保有している。

WWD:イスコをはじめ、米国の名門コーンデニム(CONE DENIM、旧コーンミルズ)、インドの新興企業アルヴィンド(ARVIND)など、世界のメガ大手企業はいずれも年産1億mを超え、紡績から織り、染め、仕上げまでの一貫生産体制を持ち、各工程の自動化もかなり進んでいる。今後ジーンズ生地のメガ大手サプライヤーはどういった方向性に進むのか。

コヌコグル:われわれがいま最も注力しているのは、生産性の向上ではない。使用する原料から生産工程の省エネ・省力化など、サプライチェーン全体のあらゆる点で不要なものを極限まで減らすこと、つまりサステナビリティだ。最新の製品の一つで、リサイクルコットンとリサイクルポリエステルを使った“アールツー(R-TWO)”では、綿糸を紡績する際に発生する“落ちわた”を回収し、再利用している。イスコは創業以来、“レスポンシブル・イノベーション(RESPONSIBLE INNOVATION)”を事業の根底に掲げてきたが、時代の変化に合わせてその方法は常にアップデートする必要がある。現在のサステナビリティで最も重要な点の一つは“透明性”で、どんな原料や工程も、文書化され、監査され、完全にトレーサブルであることが求められる。“アールツー”でも、もちろんそうしたことが徹底されており、リサイクルコットンは繊維製品の国際的なNGO「テキスタイル・エクスチェンジ(TEXTILE EXCHANGE)」のトレーサビリティ認証基準「CCS(Content Claim Standard)」を、再生ポリエステルもグローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)、あるいはリサイクル・クレーム・スタンダード(RCS)のいずれかを取得している。

WWD:英国の調査会社ジャストスタイル(JUST-STYLE)によると、世界のデニム市場は年率1〜2%と緩やかながらも継続的に成長を続けるとされている。設備投資には、今後どの程度の資金を投下していくのか?

コヌコグル:申し訳ないが、財務的な質問には答えられない。ただ、設備投資は常に行っている。織機は常に最新のものに入れ替えたり、追加したりしており、現在は2000台の最新の自動織機を持っている。ここ最近で最大の設備投資は、19年前半に新設した12万8000平方メートルの最先端機器を備えた物流センターだ。最大500mの織物ロールを扱うことができ、7台の自動運転ロボットが稼働。完全無人化を達成していて、酸化しやすいデニム生地の劣化と火災を防ぐため酸素濃度は16.4%に保たれている(通常の空気中の酸素レベルは21%)。

WWD:イスコの考える未来のデニムとは?

コヌコグル:新たなターゲットという意味で答えるならば“ヘルスケア”だ。2019年1月の世界的なスポーツの総合見本市イスポ(ISPO)で発表した“イスコ・バイタル(ISKO VITAL)”は、織物による世界初のコンプレッションウエアだ。これまでコンプレッションウエアのほとんどはニットだったが、織物の方がニットよりも最大で4倍長く形状を維持でき、テキスタイルの位置もズレにくいなど、さまざまなメリットがある。圧力を掛けることで血流を改善し、多くのメリットを着用者に提供できる。もう一つの革新的な製品が昨年11月のミュンヘンのファブリック見本市パフォーマンス・デイズ(PERFORMANCE DAYS)で発表した“イスコ アクアス(ISKO ARQUAS 6.0)”だ。さまざまな高機能の特許技術を集積したもので、防風性、撥水性と防汚性、UVカット、防臭、抗菌などの機能を持ち、肌面にあたる生地の水分は常に最低限に保たれる。フィットネスやアウトドア、アスレチックがターゲットになる。

最後にこれは未発表だが、来年2月12〜14日に東京ビッグサイトで開催される「ウエアラブルEXPO」で、最先端のウェアラブル技術を、イスコとして発となるキッズコレクションで発表する。モーションキャプチャーやLEDの組み込みによる衣服の点灯まで、さまざまな可能性を見せたいと考えている。

WWD:最後に今後デニム市場で勝ち抜くカギになるのは?

コヌコグル:絶え間なき革新と責任ある選択、そして情熱だ。われわれイスコの社員の体には青い血が流れている。

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パリジェンヌのエレガントな着こなしに学ぶ 2020年春夏オートクチュール・コレクション

 1月20~23日、2020年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークがパリで開催された。クロコ、パイソンなどのエキゾチックレザーや毛皮(人工を含む)のコート、レオパード柄などアニマル系のアイテムをチョイスした来場者たちが多く、ファーを手袋やバッグ、袖などのワンポイントに取り入れたスタイルも多く見られた。柔らかなパステルピンクなど春色のアイテムやホワイトコーデの人気も高く、明るい色合いが寒さの厳しいパリの街に温かみを添えていた。

 またオートクチュール・ファッション・ウイークは、モデルや女優、インフルエンサーなど多くのセレブリティーたちが世界中から集まることでも知られている。「ディオール(DIOR)」の会場には、ビアンカ・ジャガー(Bianca Jagger)、女優のユマ・サーマン(Uma Thurman)、インフルエンサーのペルニーレ・タイスベック(Pernille Teisbaek)、モデルのナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)、ジャンヌ・ダマス(Jeanne Damas)のほか、日本からは秋元梢の姿もあった。
そのほかの来場者たちもレース素材や異なる色のシューズ、手袋などアクセサリーをワンポイントで取り入れて、クチュールらしい華やかさを演出していた。

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アトモスが春節に向けた“エア マックス”の発売を記念して店内で中華料理を振る舞った夜

 スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」と「ナイキ(NIKE)」は1月23日、中国の春節(旧正月)を記念したモデル“ナイキ エア マックス1 プレミアム CNY(NIKE AIR MAX1 PREMIUM CNY以下、CNY)”の発売イベントをアトモス千駄ヶ谷で開催した。千駄ヶ谷店の1階に中華料理店をイメージした円卓を並べ、アトモスがフレンドやファミリーと呼ぶ限られた関係者を招待して本格的な中華料理を振る舞った。

 “CNY”とは“Chinese New Year”の略。色鮮やかなデザインは、中国の伝統的な食器から着想した。中国では陶器の椀は神様の恩恵をもたらすものと考えられており、シューズのアッパーには複数の素材による龍や花、刻印、幾何学模様などをあしらっている。シューレースは箸を、アイレットは中国貨幣をイメージしており、アウトソールには“ナイキ オフィシャル”を意味する“耐克官窑”という文字も入っている。“一家団欒”“子孫繁栄”“千福万来”という願いが込められた縁起のよいモデルだ。

 イベントでは、石川涼せーの社長や「マジックスティック(MAGIC STICK)」の今野直隆デザイナー、お笑い芸人のアントニー、過去に“エア マックス”の投票型イベントで選ばれた宅万勇太、E-girlsのYURINOと須田アンナ、モデルのあわつまい、女優の吉倉あおいらアトモスのファミリー&フレンズが“CNY”を履いて食事を楽しんだ。

 “CNY”(1万4500円)はイベント翌日の24日に一般発売され、千駄ヶ谷店にはこのとき設置された円卓などを特別ディスプレーした。なお、アトモスではすでに完売している。

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「ユニクロ ユー」2020年春夏コレクションを公開

 「ユニクロ(UNIQLO)」は2月21日、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)による「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」2020年春夏コレクションを国内66店舗と公式ECサイトで発売する。アパレルアイテムのほか、シューズ(3990円)やバッグ(1990〜3990円)、スイムウエア(990〜2990円)もそろえる。

 ウィメンズコレクションは、世界中を旅するようなアクティブで自立した女性たちに着想を得た。コットン素材のパラシュートパンツ(3990円)は、裾に取り付けたボタンを外すとリラックスしたワイドパンツに、留めるとすっきりとしたトラックパンツに変わる2WAY仕様。トラベルスーツとしてのジャケット(7990円)とパンツ(3990円)は、ジャージー素材を用いた柔らかな着心地に加えて、エレガントなシルエットにこだわった。

 メンズコレクションは、ビンテージワークウエアやミリタリーウエアに着想を得た機能的な定番アイテムを、現代的なシルエットとカラーリングで再解釈した。キューバシャツ(3990円)は、薄手のコットン地とオープンカラーを生かしつつ、ピンタックを施してミニマルな印象に仕上げた。ミリタリージャケットをモチーフにしたフーデッドコート(1万4900円)は、内側にコントラストカラーを施した。

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10代のためのクリエイティブ教育の場が渋谷パルコにオープン 「リトゥン」山縣良和や編集者の菅付雅信をはじめ豪華講師陣がラインアップ

 渋谷パルコの9階に、10代に向けたクリエイティブ教育のためのスペース「GAKU」が4月にオープンする。「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」デザイナーで、ファッションスクール「ここのがっこう」を主宰する山縣良和がディレクターになり、音楽、建築、映像、料理、デザイン、アートなど、多様なジャンルのクリエイターがクラスを開講。「GAKU」と隣接する区画に入る宇川直宏主宰の音楽&カルチャー配信スタジオ「SUPER DOMMUNE」などとも連動し、「(既存の教育手法では)創造性が育ちづらい」「単純労働がAI(人工知能)に置き換わった時に何ができるか」といった問題意識のもと、日本の教育に切り込む。運営主体は、東京・横山町の老舗現金問屋、丸太屋の子会社であるログズ。

 山縣自身が、「ここのがっこう」のより若い世代に向けたファンデーションクラスを月に3回開講する他、編集者の菅付雅信が週1回「東京芸術中学」を開く。「東京芸術中学」はゲスト講師にアーティストの会田誠、ダンサーの菅原小春、スタイリスト北村道子、音楽家の渋谷慶一郎、建築家の田根剛、「アンリアレイジ」デザイナーの森永邦彦などを予定している。また、カルチャーメディアなどを運営するCINRAによるオンラインラーニングコミュニティ「インスパイア・ハイ」のクラスや、音楽レーベル運営者などからなるディレクションチーム、CANTEENによるヒップホップ音楽のクラスなども開講する。

 開催期間や参加授業料はクラスによって異なる。「東京芸術中学」は1年間(全42回)で30万円、一方で「通期ではなく1回ごとの参加費で受講できるクラスもある」(運営事務局担当者)といい、10代を幅広く巻き込むことを意識。また、クラス自体は18~19時前後までとし、それ以降の時間は受講者以外にも場を開放して、クリエイティブに興味を持つ層を若者、大人世代共に取り込んでいく。4月の開講に向けて順次受講者の募集を行っていくが、2月3日~3月31日には「GAKU」を無料自習室として10代に開放し、SNSなどを通して認知アップを目指す。

 運営のスキームとしては、ログズが同区画をパルコから借り、クラスの開講者から開講時間・期間に応じて収入を得る形。ログズは、山縣がもともと行ってきた「ここのがっこう」に場所を提供したり、東京の若手デザイナーを親会社の丸太屋が運営するホテルの制服デザインに起用したりするなど、クリエイティブ支援に力を入れている。「『GAKU』は面白いプロジェクトだが、正直なところマネタイズは難しい。しかし、(利益度外視の慈善事業ではなく)ビジネスとしてやっていきたい。ラグジュアリーブランドなどとも協業を模索し、一緒に何かできないか話し合いを進めている」と武田悠太ログズ社長。

 渋谷パルコは、渋谷区の都市再生特別地区の認可を受けて再開発を行ったため、「施設を通した公共貢献が求められる。長谷部健・渋谷区長とも話す中で、“SDGs”の4番目の項目でもある教育という切り口で公共貢献していくことに決めた」と、渋谷パルコのリニューアルを指揮した泉水隆パルコ常務執行役。9階には「GAKU」「SUPER DOMMUNE」以外に、渋谷区主体で運営する「渋谷未来デザイン」も入っており「それぞれと連携して教育にアプローチしていく」と続ける。3月7日に、3区画連動でのイベントを予定している。

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「サカイ」が名古屋三越栄店に新店舗をオープン 限定アイテムも

 「サカイ(SACAI)」は2月8日、名古屋三越栄店に新店舗をオープンする。内装はこれまでのショップと同様、コラージュ/DIYアーティスト集団のGELCHOPが手掛けており、ビンテージの木製のチェストやカーペットなどに、無機質なスチール、ミラー、コンクリートなどを組み合わせて「サカイ」の世界観を表現している。

 また新店舗オープンを記念し、メンズ1型、ウィメンズ1型の限定アイテムを発売する。メンズはステンカラーコートをベースに、MA-1のディテールを組み合わせて前襟と袖に異なるボタンを交互に並べて配した。価格は12万4000円。ウィメンズはオーバーサイズのMA-1をベースに、サイドにミリタリージャケットのパーツを組み合わせた。付属しているドローコードを絞り別のシルエットに変形することもできる。価格は8万8000円。両アイテムともブラックとカーキの2色展開となる。

 名古屋に出店した経緯について佐藤静佳「サカイ」広報は「店舗拡大の一環として、東海地区や関西地区のお客さまからの声も多く、出店の運びとなった」とコメント。

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帽子のフリンジが開閉! 2020年「グラミー賞」のレッドカーペットで見逃してはいけないディテール5選

 1月26日(現地時間)に開催された第62回「グラミー賞(Grammy Awards)」では、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)が着用したシンデレラのような「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のボールガウンドレスや、カーディ・B(Cardi B)のクリスタルスタッズが散りばめられた「ミュグレー(MUGLER)」のショッキングピンクのドレスなど、セレブリティーたちの豪華な衣装が見物だった。しかし、彼らのコーディネートのディテールにまで気が付いた人はどれくらいいただろうか。ここでは今回のレッドカーペットで見逃してはいけない5つのディテールを紹介する。

1.ビリー・ポーターの
自動開閉フリンジ付きハット

 いつも豪華な衣装でレッドカーペッドに登場することで知られるポーターだが、2020年「グラミー賞」でも観客の期待を裏切ることはなかった。「バハ イースト(BAJA EAST)」のターコイズのカスタム仕様のジャンプスーツはメタリック調のデザインで注目度は抜群だったが、そこにサラ・ソコル(Sarah Sokol)がデザインした自動開閉するフリンジをあしらったハットをプラスしてコーディネートを完成させた。自身のインスタグラムには、ポーターがレッドカーペッドでフリンジを動かしている様子が投稿されている。

2.ビリー・アイリッシュの
「グッチ」のモノグラムのネイル

 アイリッシュは18歳にしてすでに、“ラグジュアリーとリラックスウエアの融合”という彼女のシグネチャー的スタイルを確立している。2020年の「グラミー賞」でもブレることはなく、ネオングリーンとブラックでまとめたカスタム仕様の「グッチ(GUCCI)」のモノグラムのセットアップ姿で登場した。

 主要4部門のすべてを含む5つの賞を受賞するという快挙を成し遂げたアイリッシュだが、彼女のモノグラムをテーマにしたコーディネートにアクセントを加えていたのが「グッチ」のロゴをあしらったグリーンのネイルアートだ。このネイルは日本人ネイリストのエミ・クドウとネイルブランドの「OPI」がタッグを組み、ネイビーブルー、ターコイズ、イエロー、ライムグリーンの4色のネイルカラーを用いて施された。

3.ショーン・メンデスの
「ブルガリ」のネックレス

 ショーン・メンデス(Shawn Mendes)はベリー色の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のスーツに、ファンシーカットのマラカイトとパヴェ・セッティングのダイヤモンドをあしらった繊細ながらも印象的な「ブルガリ(BVLGARI)」の“セルペンティ(Serpenti)”のネックレスを着けて登場した。

4.マギー・ロジャースの
「シャネル」のウオーターボトル

 最優秀新人賞(Best New Artist)にノミネートされたマギー・ロジャース(Maggie Rogers)は、この日の衣装に「シャネル(CHANEL)」の2014年プレ・フォール・コレクションから星があしらわれたドレスをチョイスし、同ブランドのウオーターボトルというレッドカーペッド・ファッションとしてはすこし意外なアクセサリーを用いてコーディネートを完成させた。

5.タイラー・ザ・クリエイターの
スーツケース

 タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)は、「ゴルフ ル フルール(GOLF LE FLEUR)」のピンクと赤のベルボーイ風スーツを着用し、レッドカーペット上で多くの注目を集めていた。衣装に合わせたピンクのスーツケースの中身はピンクと赤のストライプシャツとブラウンのパンツで、授賞式ではこの服を着用して最優秀ラップ・アルバム賞(Best Rap Album)を受け取った。

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MKタクシーの制服デザインが15年ぶりに刷新 小篠ゆまが担当

 MKタクシーを運営するエムケイは1月28日、ドライバーが着用する新制服を発表した。今年の東京オリンピックの開催と、同社の創業60周年を記念して15年ぶりにデザインを刷新。デザインはコシノヒロコの次女で、現在着用されている制服も手掛けた、「コシノヒロコ(HIROKO KOSHINO)」クリエイティブ・ディレクターの小篠ゆまが担当し、青山商事が製作した。着用は3月21日から。

 デザインは同社の「お客さまの満足」「従業員の満足」「社会への貢献」の“三方よし”の精神がコンセプト。男性用にはハンティングスタイルから着想を得て襟の形が変形するジャケットをはじめとする9型、女性用には着物の見頃を取り入れたオープンカラーのジャケットなど6型を用意した。

 ネクタイの柄には、オレンジとピンクの同社のコーポレートカラーを用いながら道路をイメージしたストライプ柄と、MKタクシーのハートのサインをさりげなく取り入れたドット柄の2種類をそろえる。

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築97年、日本最初の銀行を再開発 日本橋兜町に飲食・ホテルの複合施設が誕生

 ファーメントは、東京・日本橋兜町にホテルとレストラン、ビアホール、カフェ、バーを集積した複合施設「ケーファイブ(K5)」を2月1日にオープンする。築97年の歴史を持つ旧第一銀行別館をリノベーションし、地下1階〜地上1階に飲食施設、地上2〜4階に宿泊施設を入れる。施設全体の設計・空間デザインはスウェーデン・ストックホルムを拠点とする建築家ユニット「クラーソン・コイヴィスト・ルーネ(CLAESSON KOIVISTO RUNE)」が監修。外観と構造基礎はそのままに、北欧と和のテイストを組み合わせた。

 地上2〜4階の宿泊施設「ホテル ケーファイブ(HOTEL K5)」は全20部屋、4タイプを用意。すべての客室にレコードプレーヤーと書籍、植栽を備え、宿泊者にインスピレーションと安らぎを与える。宿泊料金は約2万〜15万円。ウェブサイトで宿泊予約を受け付けている。

 宿泊者以外も利用できる飲食店は、地下1階のビアホール「ビー(B)」、1階のレストラン「ケイブマン(CAVEMAN)」、コーヒーショップ「スイッチ コーヒー(SWITCH COFFE)」、バー「アオ(青淵)」の4店。「ビー」は米ニューヨークのクラフトビールメーカー、ブルックリン ブルワリー(BROOKLYN BREWERY)の世界初となる旗艦店で、同メーカーの多様なビールとメキシカンを中心としたフードを提供する。「アオ」は新宿・歌舞伎町のレモンサワー専門バー「ザ オープン ブック(THE OPEN BOOK)」を営む田中開とイベント提案やドリンク開発を行う野村空人(のむら・そらん)がプロデュースするライブラリーバー。赤いベロアを基調とし、本棚に囲まれた落ち着いた内装と、漢方やお茶をベースにしたオリジナルドリンクが特徴だ。

 ファーメントは、東京・蔵前の「ヌイ(NUI)」をはじめ複数のホステルを運営するバックパッカーズ ジャパン、青山でファーマーズマーケットを運営するメディアサーフコミュニケーションズ、ホテルの企画・開発・運営を行うInSituの3社が合同で設立した施設運営会社。兜町は東京証券取引所があり、古くから証券の町として親しまれてきたが、株券の電子化やインターネット取引などによりかつての活気が失われていた。そこで、感度の高い人が集まり、彼・彼女たちの活動が町全体に浸透すれば新たなにぎわいを生み出だせると考えて同施設を構想した。

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ワークマンが都心出店を検討 ECの店舗受け取り拠点を広げる

 作業服のワークマンは、顧客がECで注文した商品を最寄りの店舗で受け取る「クリック&コレクト」の強化に乗り出す。3月16日に専用サイトを開設。フランチャイズ(FC)を中心に全国に857ある店舗網とその店舗在庫を生かし、配送コストをかけない仕組みで大手EC専業などに対抗する。受け取り拠点の拡大の一貫として、これまで店舗がなかった都心のターミナル駅周辺の商業施設への出店も検討する。

 同社は新業態「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」の人気を受けて出店拡大を表明。「今後10年でさらに400店の新規出店が可能」としている。すでに国内では「ユニクロ(UNIQLO)」を超える店舗網を築いているが、出店立地は郊外の幹線道路沿いにほぼ集中しており、都市部に住む人や自動車を持たない人にとってはアクセスしにくかった。クリック&コレクトを機に、首都圏では新宿、池袋、渋谷、横浜などのターミナル駅立地での出店を検討する。年間の新規出店数は来期(21年3月期)から40店に引き上げる。

 ワークマンの売上高に占めるEC化率は1〜2%と低い。現時点でも店舗受け取りで来店した客は高い確率で固定客化しており、顧客拡大のメリットが大きいと判断した。ECで注文を受けた商品の約7割は店舗に在庫があり、在庫がない場合も本部から毎日行われる配送に載せればコストがかからない。また店舗在庫を客に公開するため、急ぎの場合は直接店舗で購入することもできる。

 クリック&コレクトの専用サイトで初年度売上高30億円を計画する。そのうち8割以上が店舗受け取りになる見通しで、FC加盟店の売り上げとして計上される。

 ECの新体制に伴い、EC売上高の約2割を占めていた楽天からは2月末に撤退する。

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新型コロナウイルス、化粧品各社にも懸念広がる

 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの被害拡大は、インバウンド需要が大きい化粧品企業にも影を落としている。日本企業の武漢への出張禁止や武漢からの一時帰国などが進む中、中国政府は27日から団体旅行を一時禁止した。昨年4月からの中国の「電子商取引法」改定以降、免税売上高が落ち着いてきていたところに、この新型コロナウイルスの発生はインバウンドビジネスへの影響が懸念される。化粧品各社は、現時点ではその影響を図りかねているようだ。

 インバウンド需要が大きいファンケルは、「直近の週末は例年の春節と同じ状況にある」とし、1月10日に東京・原宿に旗艦店「アットコスメトーキョー」をオープンしたアイスタイルは、「(27日の)今日も多くの個人観光客が来店しているので、急に減ることはないと考えている」と語る。

 一方で1日たった28日に資生堂に聞いたところ、「感染者数の拡大や政府の対応を鑑みると、売り上げに影響が出ると考えている」と懸念を示しており、今後の被害状況により対応も変わりそうだ。ただ各社で、店頭でのマスク着用やリモートワークを推奨するなどして、被害拡大を未然に防ごうという動きは大きい。

 百貨店各社は、「現時点では対策のしようもない」(高島屋広報)とする企業がある一方で、「大きな影響は避けられない。店内では消毒液の常備などを徹底する」(大丸松坂屋百貨店)、「中国のお客さまだけでなく、国内のお客さまの足が遠のく可能性もある」(三越伊勢丹)と懸念を示す会社も。「店内で体調を崩された方への対処など、店舗でのオペレーションを強化し不安を取り除く」(三越伊勢丹)と対策を講じて個人客へのアプローチを強化する方針だ。

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。 詳しくはこちら→

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「テレビCMの審査に落ち続けた」 フェムテック第一人者「ルナルナ」事業部長と東大准教授が生理認識の変化を語る

 女性が抱える健康問題をテクノロジー(技術)で解決するサービス“フェムテック”が注目されている。生理用ショーツや月経カップ、女性用セルフプレジャーアイテムなどが関連アイテムとして話題だが、日本人女性になじみのある生理日管理サービス「ルナルナ」はその先駆けだ。提供開始から20年がたち、1400万のインストール数(19年7月時点)を超えるほど多くの人に利用されているが、開発当初は携帯の公式サービスとして認められないほど風向きが強かったという。生理に対する社会の認識はどう変化し、これからはどんなサービスが求められるのか?日根麻綾「ルナルナ」事業部事業部長と東京大学医学部附属病院産婦人科の甲賀かをり准教授にそれらについて話を聞いた。

WWD:「ルナルナ」の誕生から20年が経ちましたが、サービスに対する社会の認識や生理に対する意識はどう変わりましたか?

日根:サービスをポジティブに受け入れてもらえるようになりました。2000年に「ルナルナ」を始めたときは携帯キャリアの公式サービスとして認められず、大手4社から承認されるまで7年かかりました。それぐらい女性の健康や生理を管理することが大切だという認識が浸透していなかったんです。しかし、サービスを提供し始めると登録者数はどんどん増え、「女性が生理周期を管理するシステムを求めていたんだ」という意識が広がった結果、今では全国ネットのテレビCMを放映できるまでになりました。実はテレビCMも審査に落ち続け、地方局で流しても「生理に関するCMなんて流すな!」と批判されることがあったのですが、ようやくお茶の間でも受け入れてもらえるようになりました。

甲賀:病院でも生理に関する相談は増えていますよ。「ルナルナ」さんが世論を変化させてきたのもありますが、ここ20年というタームで考えると、女性が社会進出して子どもを生み始める年齢が遅くなっていることが大きな要因だと思います。かつては短大を卒業し、20台前半で2〜3人の子供を授かり、30代はずっと子育て。そんな時代でした。でも今は30代に入って初めて子作りに向かう人がたくさんいるから、いざお子さんをつくろうと決めても不妊症が発覚したり、子宮の病気が見つかったりと妊娠・出産のリスクが高まったんです。

日根:それで、女性の性に関する情報や生理周期のスケジュール管理、避妊のコントロールなどができるツールのニーズがかつてより大きくなっていたんですね。

甲賀:はい。「ルナルナ」はそのニーズの受け皿になり、急速に支持を得たんだと思います。

“母親世代”が生理の正しい理解を妨げる

WWD:「ルナルナ」などのサービスによって生理に対する正しい知識は広がっているのでしょうか?

甲賀:実際のところはまだまだです。日本人は「ピルが怖い」「ワクチンは大変」など、一部のネガティブな情報に流される傾向にあります。本当はピルもワクチンも正しく利用すれば多様なベネフィットがあるのに、科学的知識が身についていないから、よくわからない恐怖心に翻弄されるんでしょうね。これは女性だけではなく男性の偏った認識にもつながっています。「ルナルナ」やピルの知識が浅いから、「ルナルナは不妊のためのアプリ」「ピルは避妊のための薬」といった偏見が生まれてしまうんです。

日根:お母さん世代でも偏った理解で判断してしまう人は多いですよね。「ルナルナ」利用者に実施したアンケートでは「母親にピルの服用を止められた」という意見が多数見受けられました。

甲賀:本人はピルの事前説明を聞いて納得したのに、お母さんに「やめなさい」と言われて服用しないケースですね。これは、自分と子どもの生理の状況が異なることを理解していないことから起こります。同じ20代でも、お母さんは3人子どもを生み、娘さんは子どもを作らなかった場合を想像してください。妊娠中と授乳期は生理が止まりますから、20代のうちに生理を経験する回数はお母さんの方がずっと少ないですよね。一方、娘さんは生理・排卵のサイクルをずっと重ねているから、不妊症や子宮異常に陥るリスクが大きい。医者はそれらのリスクを鑑みてピルの服用をすすめるのですが、お母さんがそのリスクを理解できていないんです。

日根:男性だけでなく、親世代の考えをアップデートできたらいいですよね。

WWD:福利厚生として女性の健康に予算を割く企業も増えているのでしょうか?

甲賀:メンタルヘルスをエンカレッジする企業は多いですが、女性の健康にはなかなか踏み込めない企業が多い印象です。これは、メンタルヘルスは社員の自殺などにつながる可能性がある一方、女性の生理はそういった問題に直結しづらいため、ないがしろにされてしまうんです。さらに不妊治療を支援すると出産・育休を取得されやすくなるため、企業としてデメリットが大きいと感じてしまうんです。

日根:でも、生理の日に無理に出勤してもパフォーマンスは上がらないことはデータで証明されているし、福利厚生で女性の働きやすい環境を整えたほうが女性社員のロイヤルティーも上がりますから、長期的にみたら絶対に導入したほうがいいですよね。われわれも福利厚生で従業員向けの生理セミナーを開いたり、女性がオンライン診療を受ける環境を整えたりという動きを始めていますが、これも経済的合理性があると判断しているからに他なりません。

WWD:「ルナルナ」が新たに考えているサービスは?

日根:大きく考えているのは3つ。まず、妊娠を希望しない若い子にむけた「ピルモード」です。去年スタートしたサービスですが、今後は医療機関とのアクセスをスムーズにして、より実践的なサービスに進化させていきます。次に妊活・不妊治療のサービス。不妊治療は通院頻度が高く、仕事との両立がとても大変な治療です。そこで、体温や生理周期のデータを病院に送り、先生と対面しなくても診療システムなどにつながるプラットフォームを作れたらと思っています。最後は出産期です。先ほども言った通り、出産期に利用できる医療施設の減少がどんどん深刻になっていて、地方には車で1~2時間かけないとお産施設にアクセスできないのも当たり前になっています。それらの施設とユーザーデータをつなぎ、スムーズで安心なお産環境の手助けをしたいです。

甲賀:やるべきことはたくさんありますね。BtoCで完結させず、医療機関にもメリットやインセンティブがあるシステムをいかに構築するかが鍵ですね。

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マッシュビューティーラボが使用済み空容器の回収を開始

 マッシュビューティーラボは、リサイクル事業のパイオニア企業であるテラサイクルジャパンと協働し、使用済み化粧品容器の回収プログラム“リサイクル キッチン”を4月から開始する。

 同プログラムでは、同社が運営する全国の「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」「ビープル バイ コスメキッチン(BIOPLE BY COSME KITCHEN)」「メイクアップキッチン(MAKEUP KITCHEN)」「セルヴォーク(CELVOKE)」「エコストア(ECOSTORE)」の店舗(一部店舗を除く)で、同店で購入した商品と全取り扱いブランドの使用済み空容器を無料で回収する。回収した容器はプラスチック資源として再生ペレットを製造し原料化、新たな商品への使用を目指す。協賛企業としてアリエルトレーディング、石澤研究所、ヴェレダ・ジャパン、おもちゃ箱、たかくら新産業、ネイチャーズウェイ、パーフェクトポーションジャパン、ヤーマンほかが参加する。

 同社の小木充副社長は、「オーガニック・ナチュラル化粧品を扱う企業の中には、サステナブルな容器への切り替えを目指しながら途上にあるところも多い。そうした企業と手を組み、環境保護のメッセージを伝えるための取り組みでもある。まずは使用済み容器の回収によるリサイクルを推進し、将来的には生分解性ボトルや、容器以外では制服など、全てのものを環境負荷が少ない素材へ置き換えることを目指す」と述べた。

 同社はオーガニック・ナチュラルの化粧品を中心に取り扱う、ビューティアイテムのセレクトショップの「コスメキッチン」、食を取り入れたトータルビューティを提案する「ビープル バイ コスメキッチン」などを手掛け、創業以来、地球環境保全に対する取り組みを推進してきた。昨年2月にはショッピングバッグの無料提供を終了し、1枚20円での販売に踏み切った。また海洋プラスチックごみから生まれた100%リサイクルポリエステルフィラメント糸を使用して作った “サステナバッグ”や、焼却の際に排出される二酸化炭素を大幅に削減するフィルムを使った“サステナポーチ”を販売するなど、プラスチック素材の包装資材をサステナブルな素材に置き換える活動を一層強化している。昨年9月には社内および店頭でのOPP袋の使用も廃止している。

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渋谷・宮下公園に次世代型ホテル チェックアウトは14時

 三井不動産は28日、東京・渋谷の宮下公園に建設中のホテルを新ブランド「シークエンス(SEQUENCE)」の名称で運営すると発表した。6月11日に開業する。数々の飲食店などで実績のあるウェルカムの横川正紀氏を運営パートナーに迎え、宿泊だけにとどまらない新しい滞在価値を提供する。

 5月30日に開業する公園や商業の一体型複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」内にオープンする。地上18階のビルに240室の客室、レストラン、ルーフトップバーなどで構成。シンプルでスタイリッシュな客室の大きな窓からは渋谷の街並みを眺望できる。

 ホテルのコンセプト“スマート”“オープン”“カルチャー”に基づき、既存のホテルとは異なるサービスを提供する。宿泊者が自由に過ごせる時間を増やすため、チェックインは17時、チェックアウトは翌日14時に設定し、朝食も12時まで食べられるようにした。顔認証によるセルフチェックイン&ルームチェックアウト、キャッシュレス対応など、デジタル技術を用いて利便性を高める。宿泊者以外も自由に利用できる公園に面したロビーラウンジカフェや、18階のルーフトップバーなどをオープンな交流の場にする。アートやフードのコミュニティイベントも定期的に実施する。

 28日に都内で会見した三井不動産の川村豊執行役員は「単なる宿泊の場でなく、交流、仕事、クリエイティブなど人の活動に暖かく寄り添う施設にしたい」と話した。

 三井不動産は「シークエンス」の名称のホテルを、ミヤシタパークを皮切りに他の地域でも展開する。7月22日に京都・五条、秋に東京・水道橋に開業する。五条と水道橋はグリフォンの齊藤貴史氏を運営パートナーとして招へいした。

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「第62回グラミー賞」はビリー・アイリッシュが39年ぶりの快挙達成 タイラー・ザ・クリエイターのコメントも話題に

 世界最高峰の音楽賞「グラミー賞(Grammy Awards)」の第62回授賞式が1月26日(現地時間)、米ロサンゼルスのステープルズ・センターで開催された。

 毎年「グラミー賞」授賞式が行われるステープルズ・センターは、同日朝にヘリコプターの墜落事故で亡くなった元NBAのスーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)が現役時代に所属していたロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の本拠地であることから、会場外の大型モニターには笑顔のコービーが映し出され、設置された献花台に多くファンが花をたむけ、幾度となくコービーコールが巻き起こるなど、追悼ムードが漂う中での開催となった。

 オープニングパフォーマンスを務めたリゾ(Lizzo)は、「今夜のパフォーマンスはコービーに捧げる」と口にしてから「Cuz I Love You」と「Truth Hurts」を披露。司会のアリシア・キーズ(Alicia Keys)も、「本日は、音楽界最大の祭典を祝うために集まりましたが、我々は今深い悲しみに包まれています。なぜなら、世界が偉大なるヒーローをロサンゼルスで失ったからです。今回の悲劇的な事故で命を亡くしたコービーと娘のジアーナ、そして同乗された方々に心を寄せたいと思います。このセレモニーをこのような形で始めるなんて…(一部抜粋)」と悲しみをあらわにした。続けて、「音楽にはこの世で最も癒やしの力があります。いまこそ、その癒やしの力を借りるべき時です」とボーイズ・II・メン(Boyz II Men)の「It's So Hard to Say Goodbye to Yesterday」を彼らとともにアカペラで熱唱し、追悼の意を表明。その後もパフォーマンスを披露したラン・ディーエムシー(Run-D.M.C.)やリル・ナズ・X(Lil Nas X)らが、コービーのユニホームを掲げるなどしてスーパースターの不慮の死を悼んだ。

 リゾとともに主要4部門含む最多8部門にノミネートされたビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)は、「年間最優秀楽曲賞」「最優秀新人賞」「年間最優秀アルバム賞」「年間最優秀レコード賞」の主要4部門を史上最年少の18歳で総なめにする快挙を達成した。これは、1981年の第23回でクリストファー・クロス(Christopher Cross)が達成して以来39年ぶり2度目となる偉業で、女性アーティストとしては初。さらに、「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞」も獲得したことから、本年度の「グラミー賞」における最多受賞アーティストにもなった。受賞スピーチでは「これまで『グラミー賞』についてたくさん冗談を言ってきたけど、今は心から感謝を述べたい」とコメントし、ビリーの兄で「年間最優秀プロデューサー賞」を獲得したプロデューサーのフィニアス・アイリッシュ(Finneas Eilish)も登壇した。「僕たちは今でもベッドルームで曲を作っている。今日もベッドルームで曲を作っている世界中の子どもたちに伝えたい。君たちも『グラミー賞』が獲れるよ」。

 また、「最優秀ラップアルバム賞」はタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)が受賞し、そのコメントが話題となった。実母と登壇した受賞スピーチでは、「また受賞できるかわからないから、少し話させてくれ。まず1つめ。ママ、俺を育ててくれてありがとう。2つめ、俺のマネージャー。君たちは、俺という種に水を与えてくれた。俺のアイデアを信じてくれてありがとう。3つめは、友だちや家族に感謝を。俺のアイデアを信じてくれて、イラつくぐらいハイパーアクティブ(極端に元気で活動的)な俺に子どもの頃からつきあってくれて、いつもサポートしてくれてありがとう。俺はクレイジーなことばかりするし、ラップ界に完全に受け入れられていると感じたことがないけど、君たちはいつも俺をサポートしてくれた。おかげでここに立つことができたし、心からありがたく思っている。そして、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)に心から感謝している。子どもの頃、俺はテレビで見るものの多くから疎外されていると感じていた。でも彼のおかげでありのままの自分でいていいんだと思えるようになったし、彼は想像もできないほど俺の心の扉をたくさん開けてくれた。ファレルに会う前も、そして実際に会ったときもね。ありがとう、P。そしてみんな、愛しているよ」と感動的なコメントを述べた。

 しかし、その後のインタビューで「選出(投票)に関するニュースが出ていますが、このニュースによって本日受賞したことに対する見方は何か変わりましたか?」と問われ、「半分半分といったところだな。俺の作ったものがこうした業界で認められたことをありがたく思う一方で、俺たちみたいな見た目をした男が何かジャンルを超えた音楽を作ると、それが何であれ、ラップもしくはアーバンというカテゴリーに押し込められてしまうのは最悪だと思う」。続けて「俺はこの“アーバン”という言葉は、Nワードを政治的に正しく言っているだけだと感じるから嫌いなんだ。“アーバン”という言葉を聞くと、『なんで俺たちは、ただ“ポップ”というジャンルじゃダメなんだ?(=なんでそこに入れてもらえないんだ?)』と思うよ。だから、ラップカテゴリーでのノミネートも、半分は皮肉なお世辞のように感じたね。『ああ、幼いいとこたちもゲームで遊びたいんだね。じゃあ、このコンセントが入っていないコントローラーを渡しておこう。そうしたら実際にはゲームに参加できていないけど、その気になって満足して、黙るだろうから』と言われているように感じる部分が少しあった。だが、その半面で俺の作ったものが『グラミー賞』のようなレベルで認めてもらえてありがたく思っているよ。俺はラジオに出ないし、俺の曲はターゲット(米国のスーパー)でかかったりしない。俺はこの会場にいる多くの人たちが聴いているものとは、全く違う音楽を作っている。だから感謝していると同時に、『あー、うーん……』みたいな気持ちになったよ」と、心境を吐露した。

 というのも、「グラミー賞」と主にヒップホップを代表するシーンの間では深い溝がある。昨年、チャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)がラップ楽曲として史上初めて「最優秀レコード賞」と「最優秀楽曲賞」を受賞したものの、それ以前にラップ楽曲が主要4部門で受賞したのは、15年前に「最優秀アルバム賞」を獲得したアウトキャスト(OutKast)のみ。このようなこともあってか、チャイルディッシュ・ガンビーノは授賞式を欠席し、ドレイク(Drake)もパフォーマンスを辞退。さらに、ドレイクは「God's Plan」で「最優秀ラップ・ソング賞」を受賞するも、スピーチで「グラミー賞」の在り方自体に疑問を呈す発言をしたことでTV放送が途中でカットされるという事件も起きた。なお今回のタイラーの受賞スピーチの際にも、早く終わらせるような指示があった。

NENEは「No Geography」収録曲の「Eve Of Destruction」に参加している

 日本人ではジャズ作曲家の挾間美帆が「最優秀大規模ジャズ・アンサンブル・アルバム賞」での受賞を惜しくも逃したが、グラフィックデザイナーの小池正樹が「Woodstock: Back to the Garden」で「最優秀ボックス・スペシャル限定盤パッケージ賞」を受賞。また、ヒップホップユニットのゆるふわギャングで活動する女性ラッパーのNENEが参加している、ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)の「No Geography」が「最優秀エレクトロニック・ダンス・アルバム賞」を受賞し、NENEは自身のツイッターで「このアルバムに私を選び参加させてくれたThe Chemical Brothers 、神様、ありがとう」とよろこびを報告している。

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南仏プロヴァンス発「パルファム ドゥ ラ バスティード」 有名香水ブランドを育てたキーマンが作るライフスタイル・フレグランスとは

 香水の輸入販売大手のブルーベル・ジャパンにより昨秋日本に初上陸した仏ライフスタイル・フレグランス「パルファム ドゥ ラ バスティード(PARFUMS DE LA BASTIDE)」。同社が新しいチャネル開拓を模索する中で、日本人のライフスタイル空間に香りを提案する場として郊外型モールに出店が進むコスメティックチェーンに注目し、そこにマッチするライフスタイル・フレグランスをという戦略のもと導入に至った。同ブランドは「アニック・グタール(ANNICK GOUTAL)」をはじめ多くの有名香水ブランドにマーケティングトップとして携わり、ラグジュアリービジネスと国際ビジネスでキャリアを築いた2人によって2014年に南仏プロヴァンスで誕生した。ナチュラルな素材を使ったオードパルファムのほか、キャンドルやホームスプレーを展開。2月19日にはランドリーソープのほか小さいサイズのオードパルファムやキャンドルなどの新商品を発売する。共同設立者2人が多忙な生活を経て行き着いた、“スローライフ・フレグランス”の真髄を聞いた。

WWD:グローバルなフレグランスブランドを数多く手掛け、特にアジアでのビジネスに深く関わってこられましたが 、ライフスタイル・フレグランス「パルファム ドゥ ラ バスティード」を立ち上げた理由は?

ウィリアム・ブエレ共同設立者兼社長(以下、ブエレ): 30年以上にわたって香水ブランドに携わってきましたが、香水ビジネスがグローバルになりすぎていると感じていました。本来の意味で香りをクリエイトするというより、イメージやマーケティングに偏っているのではないかと。そんな中で、創造性を持って香りを作りたいという思いからブランドを立ち上げました。マーケティングを重視していないのでターゲットも定めていませんし、売り上げ目標も予算も持っていません。ノウハウを持った職人の手を借りながらトレーサビリティーを確立した製品を作っています。

WWD:“スローライフ・フレグランス”のコンセプトはどこから生まれたのでしょう。

ブエレ:一番のインスピレーション源はフランスのワイナリーです。特に、高級なワイナリーの哲学から影響を受けました。偉大なワインを意味する“グラン・ヴァン”を生み出すワイナリーでは、“テロワール”といわれる要素、それはブドウが育つ場所や気候、土壌を意味しますが、それらを非常に重視してワインを造ります。それと同じことを香水でもやってみようと。われわれにとっての“テロワール”は南仏プロヴァンスであり、その土地の気候や風土から最高のものを引き出して香りで表現したいという思いから生まれました。

アン=セシル・ヴィダル共同設立者兼最高業務責任者(以下、ヴィダル):何世紀も前から香水産業が盛んで、香水の故郷ともいわれる都市グラースも南仏プロヴァンス地方にあります。プロヴァンスは太陽の光や自然が豊かで山もあれば海もあって風土や植物、花々も豊富です。ですから香水に携わってきた私たちにとってプロヴァンスのコンセプトはある意味で原点だと言えます。

「プロヴァンス発のブランドは
香水ビジネスの原点回帰」

WWD:今日では香水の都はパリというイメージが強くなっています。

ブエレ:1950年代までは全ての香水はプロヴァンスから発信されていましたが、今ではほとんどがパリ近郊に移っています。なぜかというと、パリから発信されるオートクチュールを発表しているようなラグジュアリーブランドは、洋服が高価すぎて誰もが買えるわけではないため、もう少し手を伸ばしやすいものとして、そうしたブランドがいろいろなアクセサリーを作るようになったからです。その一つが香水で、香りはブランドのシグネチャーになりうるものなので、パリの印象が強くなったのでしょう。

WWD:「パルファム ドゥ ラ バスティード」の特徴は何でしょうか。

ブエレ:先ほど述べたようにプロヴァンスの豊かな自然や文化を香りの核としていることとが一つです。もう一つは、香水は人が生きていくためにどうしても必要ではなく、喜びを与えてくれるもの。だから楽しいと思えるものを作ろうというのがブランドとしてのポリシーでもあります。

WWD:香りそのものや製造方法にこだわりは?

ブエレ:全製品がプロヴァンス地方のいろいろな土地をテーマにしているのでプロヴァンスを旅しているように感じられると思います。天然素材を使いながら伝統的な職人の技と今日的な科学技術とうまく組み合わせることで、自然な素材を使っていても最低限の保存料で済ませることを可能にしています。シンプルでナチュラルなものを目指したので着色料も使っていません。ナチュラルをうたうブランドは今多く出てきていますが、香りのシグネチャーという意味では少し物足りません。われわれはそうしたシグネチャーとなる香りを持ちながら、ラグジュアリーという位置づけの中でホームフレグランスを展開しています。

WWD:プロヴァンスを拠点にフランス国内外でどのようにブランドを展開していくのか、今後の構想を教えてください。

ブエレ:われわれはリテールブランドであると考えているので、やるべきことは自分たちの販売網を確立するということです。

ヴィダル:もしフランス国内で次に店舗を開くとしたらカンヌやニースのような南仏の都市になるでしょう。2号店を開くのであれば日本や韓国、ドバイなどになると思います。未来のことは分かりませんが、パリに行くということは考えていません。プロヴァンスには外国からたくさんの人の来訪がありますし、パリに行く理由はあまりありません。まずはアジアで展開し、ヨーロッパではドイツやオーストリアなどゲルマン系のエリアでの展開を考えていくと思います。

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Mattやイガリシノブ、ゆうこすらが登場 「WWDビューティ」主催「ビューティテイスト・トーキョー」に約1000人が来場

 「WWDビューティ」は1月24日に、イベント「ビューティテイスト・トーキョー(BEAUTY TASTE TOKYO)」を東京・新宿のルミネゼロ(LUMINE 0)で開催した。セルフコスメ市場の盛り上がりを背景に、年に2回セルフコスメの特集を組む「WWDビューティ」が、実際に製品を試して魅力を体感できる場を提供したいとの思いからイベントを実施。ビューティ業界関係者を招待した午前の部と、マイクロインフルエンサー・一般向けの午後の部を実施し、延べ約1000人が来場した。


 午前の部は「WWD JAPAN.com」編集長の村上要によるパネルディスカッションからスタート。アイスタイルの吉松徹郎代表取締役兼CEOとモテクリエイターのゆうこす(菅本裕子)を迎え、「セルフコスメの未来を考える」をテーマにトークを繰り広げた。

 今年1月にプレステージブランドからセルフコスメまで約200ブランドを扱う「アットコスメ トーキョー」をオープンした吉松社長は「お客さまのポーチの中にはセルフコスメもデパコス(百貨店で取り扱われるコスメ)も関係なく入っている。これまでは売り場が分かれていたが、流通に関係なくいいブランドに出合える場をつくりたかった」とオープンの秘話を語った。自身も消費者として多くのセルフコスメを愛用するゆうこすは「最近のセルフコスメは低価格なだけでなくおしゃれ。トレンドが多様化する今、セルフコスメでトレンドを楽しむことは賢い選択だと思う」と話し、村上編集長は「ファッションブランドが化粧品を作る時代になり、今後はますます垣根がなくなっていく。メディアもフラットに情報を発信していく必要がある」とさらなる市場の盛り上がりを予測した。

 製品発表会では、セルフコスメブランドの発信の場を広げるべく「WWDビューティ」がブランドプレゼンテーションタイムを用意。担当者が新商品や一押しアイテムを紹介した。

 午後の部のステージではヘア&メイクアップアーティストのイガリシノブ、長井かおりらによるメイクアップショーやヘアアレンジショーを実施。続くトークショーにはアーティストのMattが出演し、“アイシャドウ男子”の村上編集長も驚く知識量でコスメへのこだわりを語り、会場を沸かせた。

 ステージ以外では、ブランドブースとヘア&メイクアップアーティストによるタッチアップコーナーを設置。カウンセリングを受ける機会の少ないセルフコスメの使い方やメイクのコツについて、直接レクチャーを受けられる場となった。豪華商品が当たるスタンプラリーもあり、多くの来場者が全てのブースを回って製品を試し、セルフコスメの魅力を楽しんだ。

CREDIT
PHOTO:IIZUKA KOHEI STYLING:MASUMI YAKUZAWA(AYUMI TURNBULL, AYANA SHIBATA), AKIRA ITO(ITO MIYASE), RINA KATO(YUKO SUGAMOTO) HAIR & MAKEUP:JHUN TAKAYAMA/NUDE.(YUKO SUGAMOTO)

AYUMI TURNBULL : ジャケット6万3000円/ピンコ(ピンコ ジャパン03-5778-9861)、トップス2万9000円、チョーカー4万2000円/以上ソマルタ、スカート2万6000円/スリウム(以上エスティーム プレス03-5428-0928)、シューズ2万5800円/イエロ(www.yelloshoes.com) YUKO SUGAMOTO : ワンピース5万8000円/エイチスリーオー ファッションビュロー(クローゼット03-6712-6180)、ピアス各2万4000円、人差し指リング(7種セット)5万2000円、中指リング1万8000円/以上イーエム(イーエム表参道店03-5785-0760) ITO MIYASE : トップス、ネックレス/以上スタイリスト私物 AYANA SHIBATA : シャツ・スカート参考商品/以上アデリー(オフィス サプライズ03-6228-6477)

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。 詳しくはこちら→

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育児・仕事・家事に追われるママと子どもにも嬉しい、冬のスキンケアはどれ? スキンケアのざっくばらん“本音”トークVOL.2 ビューティー編

 一年の中でもっとも乾燥が目立つこの時期、時間に追われるママの悩みは尽きない。例えば、塗っても塗ってもハンドケアはエンドレス。子どもと一緒に入るお風呂上がりの全身保湿はもちろん子ども優先。抱っこをせがまれたり、子どもとすりすり顔をくっつけることもしばしば。そんな日常の中で、ママにも子どもにも安心して使えるスキンケアについて、3年前、7年ぶりに第3子を出産したママと、働きながら5歳の息子を育てるママが語ります。

時短の味方は泡タイプ洗顔
忙しくてもワーママは
香りも忘れない

髙田翔子(以下、しょうこ):暖冬とはいえ肌がかさつく時期到来。授乳後の肌の調子はどう?

野島一美(以下、ひとみ):妊娠中はお肌ツルツル。生理も止まって、エストロゲンが大量に分泌された影響かな?それが今は手と唇の乾燥速度が恐ろしいほど速い。

しょうこ:私も妊娠中はお化粧のノリが良かったけど、抜け毛とシミの悩みはあったな。

ひとみ:抜け毛や白髪は妊婦の勲章!って思うようにしてたよ。

しょうこ:前向きでいると、メラニンが増えなさそう(笑)

ひとみ:見て、このシミ。明らかに若いときの日焼けの形跡。

しょうこ:シミってなかなか消えないよね。新婚時代家庭菜園にはまって、近所の農園を借りて炎天下に野菜づくりをしたせいか、気が付けばシミが増えてた! 最近顔に加えて、手や首の乾燥とシワも気になってる。

ひとみ:首のシワ?今聞くまで意識したことないかも。

しょうこ:30代後半っていう年齢もあるのかな。とにかく毎日、「ウーマンメソッドトリプルAトリートメントリキッド」や「イプサ(IPSA)」の化粧水をたっぷり塗ってから、「シロ(SHIRO)」のオイル美容液「タマヌオイルインセラム」を使ってる。そうそう、一昨日から使い始めた花王の「ソフィーナIP」の炭酸泡は、化粧水なしでも泡の美容液とその後に塗るクリームで肌がもっちり潤うの。

ひとみ:もっちり、は嬉しいね。うちはサッカー少年2人に2歳児がいる生活だから、朝夕に自分をケアする時間は作れないけど、朝の洗顔は「リサージ(LISSAGE)」のクレンジングソープ、夜は同じく「リサージ」のクリーミーソープとで使い分けてる。クレンジングソープはワンプッシュで泡が出るから忙しい朝には最適。ワンプッシュ式でいうと、「ロクシタン(L'OCCITANE) 」の「イモーテルクレンジングフォーム」も使っててよかったよ。洗顔後は「うるおい(URUOI)」の「ディープモイスチャージェル」をたっぷりつける。いやなべたつきがないし、朝起きても潤いが残ってるからお気に入り。今晩から首にもつけてみようかな。

しょうこ:首って自分からは見えにくいから気になっちゃう。ま、20代のころ母にシワを指摘されたからなんだけどね。

ひとみ:子どもがいながら国内出張もこなす忙しさなのに、見えにくい部分を気にするって美意識が高いね。何か使ってるの?

しょうこ:お風呂上りは子どものスキンケアもあって慌ただしいから「とにかく保湿だけは!」という感じ。特別なケアはできていなくて。プチプラで気になってるのは、「ケイト(KATE)」の「フェイス&ネックホワイター」。首筋まで使えて色白肌に見せる化粧下地なの。

ひとみ:そうなるよね。ケアが必要な個所の優先順位を決めて、なるべく最短で終わらせる。

しょうこ:本当は年齢的に時間もお金も掛けいないといけなくなってるんだろうけど。

ひとみ:おぉ、40代の私には痛いセリフ。

しょうこ:手にはハンドクリームが欠かせない時期だね。

ひとみ:家にいると水仕事が多いから、ハンドクリームを塗った途端おむつ替え、塗り直せばご飯の支度ですぐに水で流す、を繰り返すから嫌になる。

しょうこ:分かる。私は家中の水回りにハンドクリームを置いてる。

ひとみ:いいアイデア!各所違う製品なの?

しょうこ:買う時の気分にもよるけど、あえて色んな香りを楽しみたいから違うもの。

ひとみ:育児中は香水をつけにくいから、手の潤いだけじゃなくて、香りのリラックス効果もハンドクリームには期待できるよね。

しょうこ:前に取材で出会ったママからいい匂いがしたから何を使っているかを聞いたら、「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)」のモリンガのハンドクリームだったの。これなら子どもがいてもつけられるってその日の帰り道に買っちゃった。

ひとみ:「ザ・ボディショップ」!高校時代大好きでよくデューベリーやホワイトムスクをつけてたな、なんだかまたつけたくなってきた!

しょうこ:私にとっても「ザ・ボディショップ」は高校時代に通った思い出の店のひとつ。懐かしいよね。

ひとみ:年齢が違うのに、共有できて嬉しいな。今時たいていの物をぽちっと入手できるけど、幸い隣駅に「ザ・ボディショップ」があるし、欲しいアイテムをお店で買って、家で開けるのが私にとってはコスメ買いの醍醐味!

試したい、話題の発酵スキンケア

しょうこ:スキンケア製品を選ぶ上で、子どもができて気になり出したのは肌への刺激が小さいかどうかかな。子どもとのスキンシップを意識して、赤ちゃんの肌に触れても刺激が薄いモノを選ぶようになったけど、そういった商品は大人の肌にも優しいよね。スーパーフードも注目されてるけど、発酵スキンケア、知ってる?ちょっと前までよく店頭販売していたり、最近CMでも見かけるから気になってて。

ひとみ:最近私の周りでも話題になってるよ、「エヌ オーガニック(N ORGANIC)」とか。発酵だったら食品でもあるし、子どもの肌にもそんなに影響ないのかな。使用中のモノを使い終えてから、と思うと買うタイミングを逃すよね。娘が納豆好きで、よく口の周りをべたべたにする発想から試しに水で薄めた日本酒を顔に塗ってみようかと思ったけど、万が一子どもが舐めたらまずいなとやってない(笑)。

しょうこ:面白い発想!菊正宗の吟醸純米酒が配合された化粧水は価格も1000円以内、ドラッグストアで手に入るし、いいって聞いたことがある。少し日本酒の匂いもするみたいよ。

ひとみ:授乳中は禁酒期間だから、のんべいママには試す価値ありかもね。

しょうこ:私が気になってるのは福光屋の日本酒の発酵化粧品。

ひとみ:なんかリッチな感じがする。

しょうこ:化粧品って単価1万円以上するものにはなかなか手が出せない。必要経費だけど、ほかのモノとの兼ね合いでどう削るのかも大事な問題。だからなかなかネック用クリームを買えないでいるし。

ひとみ:時間との勝負の生活でぜいたく品を使うのは忍びないよね。そしたらまずはトライアルキットの出番じゃない。

しょうこ:HACCIからでたはちみつ発酵液も気になるの。はちみつと発酵って結びつかない。

ひとみ:ほら、スターターキット購入、決まりね!

しょうこ:そ、そうだね。

ひとみ:この前実家で母が使ってる「SK-Ⅱ」の「フェイシャルトリートメントエッセンス」を借りたの。さすがにたっぷりは使ってないけど。

しょうこ:「SK-Ⅱ」こそ発酵だよね。なんとなく大人の女性が使うイメージだったけど、気づけば自分もすっかり大人の年齢。実際、肌のきれいなママに使ってるスキンケア聞いてみると「『SK-Ⅱ』を愛用しています」という声はけっこう多くて。

ひとみ:そうだよ、シミと共存するお年頃だもん。私より年下のママ友たちも「SK-Ⅱ」を使ってるし、これからは一品ちょっと高価なもので自分の肌を労わってもいいのかなって。

2歳児女子も「キレイ」には敏感

しょうこ:つい子どもがいるからって言い訳しちゃうけど、老化は待ってくれないしね。私なんて子ども1人でも大変なのに、3人って想像つかないよ。

ひとみ:息子たちは普通肌なのに娘が超乾燥肌で、高齢出産が原因かもって責任を感じたりもするけど、とにかく保湿が大事だと皮膚科医に言われたのが自分の保湿意識も高まらせたの。

しょうこ:年齢が原因じゃないとは思うけど、そう思う気持ちはわかるな。うちの息子も肌が弱くて、お風呂上りに脱衣所から脱走する息子にクリームを塗るのが大変。

ひとみ:スプレータイプもあるから試して、男児は喜ぶかもよ?娘が逃げて遊びだすと「塗り塗りしたら明日はもっときれいになるよ」って暗示すると、2歳児でもキレイという言葉に弱いみたいで黙る!

しょうこ:女子だね、すでに美意識が芽生えてる!

ひとみ:もうこれは、春に向けて「SK-Ⅱ」のファーストキットを買うしかないのかな。でも気になるのはパッケージ効果もあるのか「エヌ オーガニック」のほう。キッチンに置いても映えるよね。

しょうこ:両社お値段に差があるから、まずは手軽に試せる「エヌ オーガニック」から始めてみる?

ひとみ:あれ、いつの間にか私が勧められちゃってる?

しょうこ:そうかも?(笑)

ひとみ:ま、できちゃったしみとは長く、うまく付き合っていくしかないし、まずはトライアルキットを購入してみようかな。

髙田翔子(たかだしょうこ):1982年東京都東村山市生まれ。大学卒業後、ビジネス・実用書出版社勤務を経てフリーライターに。主に女性誌、書籍、WEBでインタビュー、読み物記事などを執筆。肌年齢だけは20代の診断。旅と読書とお酒が好き。電車好き1男の母

野島一美(のじまひとみ):1976年東京都杉並区生まれ。幼少期を香港、NYで過ごす。大学卒業後はテレビ制作会社で報道映像資料編集等に携わった後、東京大学生産技術研究所で教授秘書に。結婚後はフリーのライターとして雑誌VERY(光文社)で育児・早期教育について等執筆。和太鼓にはまる2男1女の母

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中国・武漢で営業見合わせ 「ユニクロ」17店、「無印良品」10店

 新型コロナウィルスの感染拡大を受けて「ユニクロ(UNIQLO)」と「無印良品」は、発生地である中国・武漢の店舗の営業を見合わせている。イオンも武漢で営業する商業施設イオンモールの専門店街を当面休業することを決めた。

 「ユニクロ」は武漢市内で運営する17店舗の営業を休止している。従業員の安全や公共交通機関が止まっている現状を鑑みて判断した。武漢市内には日本人駐在員はいないという。27日時点での休業は武漢市内を含めて中国全土で約50店舗に及ぶ。営業中の店舗でも従業員のマスク着用や手洗い・うがいの徹底、体調管理の指導、店舗の消毒などの対応を行う。今後の営業再開については「未定」だという。

 「無印良品」も武漢市内の10店舗の営業を見合わせた。武漢市および湖北省には日本人駐在員はいない。それ以外の中国の店舗でも「国・地域および出店している館(商業施設)の指示に従って対応する」と話す。

 イオンは武漢市内のイオンモール3施設の専門店街の営業を休止した。一方、総合スーパーの「イオン」はイオンモール内を含む5店舗の営業を継続する。総合スーパーは生活必需品である食品や衛生関連用品を扱っており、行政から安定供給の要請を受けているため。従業員の安全に考慮したうえ、営業時間を短縮しながらも販売は続ける。

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「日高屋」が挑むちゃんぽん店。「リンガー」と比べると・・・

 ハイデイ日高が2019年12月にオープンした新業態「ちゃんぽん菜ノ宮(さいのみや)」を訪ねた。商品はちゃんぽん主力で、ラーメン店「日高屋」同様に〝ちょい飲み″の要素も備えている。首都圏にドミナント展開する「日高屋」の出店余地が少なくなったため、新立地を作り出すための戦略的な実験店だ。
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「ディオール」が“星が輝く”新リップ発売 シアーなきらめきと滑らかさが特徴

 「ディオール(DIOR)」は3月6日、リップスティック「ディオール アディクト ステラー ハロ シャイン」(4000円)を、3月6日から全国販売する。口紅の中央にブランドのシグネチャーである“スター”を描いた。公式サイトでは2月1日から3日まで先行販売し、数量限定の3色を含む全13色のほか、オンライン限定カラー2色も販売する。

 オイルを70%含んだ同リップは滑らかな塗り心地と発色のよさ、長時間持続する艶感などが特徴。創業者のクリスチャン・ディオール(Christian Dior)がラッキーチャームとして好んだもので、輝きのあるピグメントで描いた星型は、シアー感を与えるパール・マイクロ・ピグメントで作られており、塗るたびに唇に輝きを与える。また、「優しい気持ちにさせてくれるナチュラル ベージュ」「決断する力をさずけてくれるピュア レッド」など、各シェードの名前には幸運を運ぶ願いを込めるなど、遊び心も添えている。

 そのほか、発売に際し1月にCDデビューをしたジャニーズ事務所のアイドルグループ、Snow Manのラウールと、女性誌でコラボレーションを実施。“きらめくスター”をキーワードに、新製品の世界観を表現している。

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【外食市場19年12月】消費増税から2ヶ月連続プラス。忘年会嫌われ、飲酒振るわず。

一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2019年12月度は、ファーストフード業態が変わらず好調で、全体の売上高は、101.0%となった。消費増税で10月は落としたものの、11月から2ヶ月連続でプラスとなった。
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花王の“第二の皮膚”を発売してからの反響は? 「購入客の8割以上が新客」

 花王は2018年11月に発表した“第二の皮膚”技術「ファインファイバー 」を製品化し、花王の「エスト(EST)」とカネボウ化粧品の「センサイ(SENSAI)」に導入。デバイスに化粧液をセットして噴射することで、極細の繊維が肌の上にベールを形成するという新発想のスキンケア「バイオメシスヴェール」は発表時に大きな話題を呼んだが、昨年12月4日に発売後、その売れ行きや反響はどうなのか?今回、中屋英昭・花王コンシューマープロダクツ部門ソフィーナ事業部 エストグループ シニアマーケターと、小島正也・カネボウ化粧品 マーケティング部門 センサイ ブランドグループ マーケティング部長に聞いた。

 両ブランドともに売り上げは計画通りだというが、新客獲得に一役を買っている。中屋シニアマーケター(エスト)は「新たなナイトケア提案であることに加え、ベールを剥がすという見た目のインパクトから、多くのお客さまからの問い合わせがあった。また、日本のみならず海外(アジア圏)でも話題になっている」とコメントし、小島・マーケティング部長(センサイ)は「お手元でデモンストレーションをするとみなさま一様に驚かれ、『効果に期待できる!』とのお声をいただいている」と話す。

 また、「センサイ」はカネボウのプレステージグローバルブランドとしてこれまで日本を除く40カ国で展開してきたが、19年9月に日本にも投入し、伊勢丹新宿本店や阪急うめだ本店に出店した。「バイオメシスヴェール」は、日本に逆輸入した「センサイ」の日本での認知度向上にもつながったという。「購入客の6割以上が『センサイ』製品を初めて購入した方で、昨年9月に日本に投入した新規ブランドとしては、お客さまにブランドを知っていただくよい機会になった。年齢層は大人世代から20代まで幅広く、訪日外国人のお客さまにもお買い上げいただいている」。一方の「エスト」でも新客誘導のきっかけとなり、「ご購入いただいたお客さまのうち8割以上が新客であり、この商品に対する関心や期待の高さがうかがえる。年齢や性別に関係なく、また海外からの指名のお客さまも増えている。購入者からは、『新しいスキンケアにワクワクした』『まだ一日目だけど肌がもちもちする』など驚きの肌実感の声を頂戴している」と中屋シニアマーケター。

 「エスト」の「バイオメシスヴェール」は12月にリニューアルした花王の情報発信基地ショップ「ビューティ ベース バイ 花王(BEAUTY BASE BY KAO)」で発売し、体験イベントなどを行ってきた。同ショップの入店客増加にも貢献し、12月の来店者数は前年同月比80%増と好調な滑り出しだという。花王の広報担当者は「花王では現在、ESG(環境・社会・ガバナンス)を根幹に据えた経営戦略のもと、『ファインファイバーテクノロジー』を社会課題解決のためのソーシャルイノベーションのひとつとして位置づけている。同技術は化粧品のみならず、医療領域への展開も視野に入れて研究を進め、将来的にさまざまな商品や顧客サービスなどに応用できればと考えている」と、「ファインファイバーテクノロジー」の今後の可能性に期待を寄せた。

 なお、「センサイ」の「バイオメシスヴェール」は1月20日に英ハロッズ(HARROD’S)でも発売し、2月には仏ボンマルシェ(LE BON MARCHE)でも取り扱いを開始する。日本の免税店での販売も今後スタートする。「エスト」は現在直営店と百貨店6店舗で展開しており、3月6日には販売拠点を大幅に拡大して全国約100店舗に導入する。海外でも順次、アジア圏での販売拠点を増やす予定だ。

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「サブスクの罠」—「牛角」は何がまずかったのか?

 1月7日、「焼肉食べ放題PASS」(1万1000円)の販売を終了しました。これは通常3480円の牛角コース(90分食べ放題)が1カ月間、何回でも利用できるサービスで、東京の赤阪店、三軒茶屋店、千葉の花見川店の3店のみの実施でした。1月初旬ごろにTwitterで「安すぎる」と急激に拡散され、炎上状態。3店への利用客も増えたことで「連日お席が埋まりご来店できない状態」が続いたことで、終了となりました。
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セイコーウオッチが欧州初のブティックをパリのヴァンドーム広場にオープン

 セイコーウオッチは3月、ヨーロッパ初となる「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」専門店グランドセイコーブティックをフランス・パリのヴァンドーム広場にオープンする。売り場面積は193平方メートルで、世界最大の品ぞろえを誇る。

 グランドセイコーブティックは、ラグジュアリーブランドや老舗ホテルが集まるショッピングエリアとして知られるヴァンドーム広場の西側に位置する。店内は日本文化を意識しながら、ブランドのテーマである“THE NATURE OF TIME”を表現する。

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「世の中に服が溢れすぎている。ブランドイメージを保つために廃棄するのは、あまりにも無責任だ」 by ジャンポール・ゴルチエ

Jean Paul Gaultier

 世の中に服が溢れすぎていること。ファッションブランドの中には、大量にアイテムを作っておいて、売れなかったものを焼却してしまうところさえある。それなら、最初から売れる分だけを生産すべきだし、残った服はリサイクルするなどの手段を講じるべき。ブランドイメージを保つために廃棄するのは、あまりにも無責任だ。(「WWDジャパン.com」2019年9月25日掲載、「僕が求めるのは、自由なクリエイションができる環境だ」 ジャンポール・ゴルチエが語る現代ファッションの明暗)ファッション業界の悪いところを聞かれていわく

The WORDS
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

これはええわ。地下のタワマン。ちょい景色悪そうやけど。絶対安全?!?!?!

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帰ってきたアリアナ・グランデから主要4部門制覇のビリー・アイリッシュまで 2020年「グラミー賞」のレッドカーペット・フォト99選

 1月26日(現地時間)に、第62回「グラミー賞(Grammy Awards)」授賞式が米ロサンゼルスのステープルズ・センターで開催された。

 主要4部門にノミネートされたビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)は、「年間最優秀レコード賞(RECORD OF THE YEAR)」をはじめとする主要4部門のすべてを含む5つの賞を受賞した。日ごろからオーバーサイズの服を好んで着ることで知られているアイリッシュは、今回の授賞式でも「グッチ(GUCCI)」のゆったりしたグリーンの衣装で登場。洋服に合わせて染めた緑色のヘアスタイルとともに素敵なバギースタイルを披露し、快挙の達成に喜んだ。

 昨年の「グラミー賞」を欠席したアリアナ・グランデ(Ariana Grande)も今年はレッドカーペットに帰ってきた。2019年の授賞式で着用する予定だった「ザック・ポーゼン(ZAC POSEN)」のカスタムドレスを自身のSNSで披露していたグランデだが、今年も昨年によく似たシンデレラのような衣装をチョイス。「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のボールガウンのチュールドレスに、ドレスと同じダブグレーのオペラ・グロープをはめてトレードマークのポニーテール姿で登場したグランデは、会場の多くの人びとの目を引きつけていた。

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「月経周期は年齢で変化」国立成育医療研究センターと「ルナルナ」が調査 フェムテックの進化で解明進む

 国立成育医療研究センターと生理日予測アプリ「ルナルナ」を展開するエムティーアイが日本女性約30万人の月経周期を調査したところ、年齢によって周期に違いがあることが分かった。月経周期の平均値は25歳ごろに最も長くなり、その後45歳にかけて約3日間平均値が短くなったという。

 現在世界で作られている医師向けの教育書に記載されている月経や妊娠についての基礎情報は1950年代の米国のもので、現代のライフスタイルや人種を考慮したものではなかった。そこで両社は、19年5月から共同研究で調査を実施。「ルナルナ」が蓄積している女性の生理周期に関するビッグデータを活用し、月経管理や妊活に役立つよう、現代の日本女性のための分析を行ったという。

 調査では、2016〜17年に「ルナルナ」に登録した約30万人の月経周期(約600万周期)の情報をさまざまな角度から分析した。日本産科婦人科学会は“正常月経周期”を25〜38日としているが、今回の調査では年代による差が見られ、“生理が不安定”といわれる10代だと40日周期も珍しくはないが、30代後半女性になると滅多にいなかったという。エムティーアイは「年齢を考慮して月経周期を捉えることを通じて、きめ細かいヘルスケア・医療の提供に役立てられる可能性がある」と述べている。

 近年女性のヘルスケアをサポートする“フェムテック”が世界に広がっており、さまざまな製品、サービスを打ち出す企業が増えている。20年の歴史を持つ「ルナルナ」を運営するエムティーアイは今後、自社が蓄積した膨大なデータをもとに、国立成育医療研究センターと「月経と妊娠しやすい体の関係性」を研究する予定だ。

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要注目メンズブランド「ボーディ」 手仕事と古布で奏でるノスタルジックな物語がパリコレで異彩を放つ

 ニューヨークを拠点に活動するデザイナー、エミリー・アダムス・ボーディ(Emily Adams Bode)の「ボーディ(BODE)」が、2020-21年秋冬コレクションを1月18日パリで発表した。パリ・メンズ・ファッション・ウイークに参加するのは前シーズンに続いて2回目。アトランタ出身のボーディは、パーソンズ美術大学(Parsons School of Design)でメンズファッションデザインと哲学を専攻し、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS」と「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」で経験を積んだ後、16年に同ブランドを始動した。翌年には、メンズウエアの女性デザイナーとしては初めてニューヨーク・ファッション・ウィークに参加。昨年、アメリカファッション協議会(CFDA)による「CFDAアワード」のエマージング・デザイナー賞を受賞するなど、業界が注目するアップカミングなデザイナーである。

 今回のパリコレ参加のためにニューヨークから引き連れてきたスタッフは10人程度だ。現在30歳のボーディが率いるチームは、20代中盤とかなり若い。バックステージでは年齢層の低い「ボーディ」チームとフランス現地のプレスチームが準備を進めていた。腕全体にタトゥーが入った男性、鼻ピアスに刈り上げたヘアスタイルの女性も「ボーディ」のクラフト感溢れる衣服に身を包み、各々の着こなしを楽しんでいる。リハーサルを待っている間、彼らは私語を全くせずにバックステージはずっと静かだった。それはボーディの緊張が空気で伝わってきていたからかもしれない。彼女はスタイリストや演出家、音楽担当らと話しをしながら、1階の会場と2階のバックステージを何度も往来する。マフラーの巻き方やバッグのストラップの位置、ウオーキング時の手の位置など細かい部分までボーディが確認と指示出しを重ね、結果的にパリでのショーはミスなく終えられた。

絶妙なバランスの色彩やシルエット
親近感も織り交ぜた高い完成度

 今季のテーマは“The Education of Benjamin Bloomstein”と銘打った。彼女の友人であり、コラボレーション相手であるベンジャミン・ブルームステインの学生時代が着想源となっている。プレスリリースには、ブルームステインが小学校から高校までに何度も転校を重ねる度に、それぞれの土地で熱中した趣味などが綴られていた。結局、彼は高校を中退して樹木管理士の下で修行を積み、現在は樹木の家具やオブジェを作るデザインスタジオを主宰している。彼女は、過去のコレクションで幼少期の休暇や祖父母の家の屋根裏部屋での思い出を着想源にするなど、個人的な経験や感情から生まれる服作りを大切するデザイナーである。

 ファーストルックは、学生服のようなブレザーのセットアップ。いくつかのルックに書かれた文字は、ブルームステインが学生時代に書いた詩だという。デザインコンテスト「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(International Woolmark Prize)」の2020年度ファイナリストに選出されている、100%トレーサビリティー(追跡可能性)のメリノウールを使ったプルオーバーやクロシェットも登場した。19世紀に掛け布団として使用されていた布やインド北部で長年技術が継承されている貴重な絹織物やビンテージのシルクリボンのキルト、20世紀のデッドストックの生地やワッペンがコレクションを形成する。人間味感じるハンドワークは、背景にノスタルジックな物語を想像させた。スイスで何世代にも渡り変わらぬ手法で生産する「アッペンツェラー・ガート(Appenzeller Gurt)」のアップリケもルックに華を添える。カントリームード漂う衣服だが、野暮ったさとは無縁。色彩やシルエット、スタイリングといった全ての要素が絶妙なバランスで構成された完成度の高さは見事である。

 コンセプチュアルで突飛なデザインでない限り、リアルクローズとして提案される衣服に目新しさを感じることは少ない昨今だが「ボーディ」は例外だった。手仕事による温かみや懐かしさといった親近感と、初めて味わう新鮮さも共存しているからだ。懐古主義的に過去を肯定して現在を否定するのではなく、重ねた時間にリスペクトを示し、現代に合った新しいスタイルを提示する——そんな彼女の心意気が感じられた。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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しまむら次期社長に鈴木取締役 新体制で業績回復めざす

 しまむらは27日、次期社長に鈴木誠・取締役執行役員企画室長(54)が2月21日付で就任するトップ人事を発表した。北島常好社長は代表権のない会長に退く。同社は近年、主力業態「ファッションセンターしまむら」での苦戦が続いており、新しい経営体制のもとで業績の立て直しを急ぐ。

 鈴木次期社長は1989年に日本大学を卒業後、しまむらに入社。物流やシステム開発の要職を歴任し、2015年に執行役員、19年から現職に就いていた。

 18年2月に社長に就任した北島氏は「安さ一辺倒」から脱却するためにさまざまな手を打ってきたが、業績回復には至らなかった。昨年12月には今期(20年2月期)業績予想を下方修正し、最終利益は3期連続の減益になる見通し。

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名古屋で話題の「バーミキュラ ビレッジ」 おしゃれ鍋ブランドが手掛ける最旬施設をマーケティング目線でパトロール!

 年末年始に地元の愛知に帰省した際、家族から「今名古屋で話題になっているよ」と教えてもらった場所があります。2019年12月に開業した、「バーミキュラ ビレッジ(VERMICULAR VILLAGE)」です。「バーミキュラ」とは愛知ドビーが作っている鍋のブランド。「……なんだ、鍋か」とおっしゃることなかれ。この鍋、「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」などのおしゃれインテリア店でも扱っており、“丁寧に暮らす系”ライフスタイルの方々から強く支持されています。それゆえ一時期は入荷待ち状態が続いていました。そんなおしゃれ鍋ブランドが、「最高のバーミキュラ体験」や「バーミキュラの聖地」を打ち出しているのがこのビレッジ。早速パトロールしてきたんですが、「マーケティング的になんて今っぽい施設なんだ!」と唸らずにはいられなかったので、ご紹介します。

 「バーミキュラ ビレッジ」があるのは、ジェイアール名古屋タカシマヤなどが林立する名駅(めいえき)エリアから少し南に下ったあたり。名古屋市が再開発を進める中川運河沿いです。だだっ広い物流倉庫や古い町工場が立ち並ぶ中に、突然シャレた感じの建物が現れます。それが「バーミキュラ ビレッジ」です。なぜここに!?と思いますが、もともと同エリアが愛知ドビーの創業の地なんだとか。

 ちなみに愛知ドビー、今でこそフランス発の「ル・クルーゼ(LE CREUSET)」や「ストウブ(STAUB)」に並ぶおしゃれ鍋のメーカーですが、実はわれわれファッション業界とも縁が深いのです。同社の祖業はその名の通り、ドビー織機のメーカーだそう(愛知は繊維産業で栄えた街。一宮市は今も世界的ウール産地として有名です)。しかし、繊維産業の衰退と共に愛知ドビーも工業機械用の鋳物部品生産に業容を転換。更にそれも下降線となり、これまで培ってきた鋳物技術を注ぎ込み、起死回生として開発したのが「バーミキュラ」だったんだとか。このあたりのストーリー、経済番組などでもよく取り上げられています。「バーミキュラ」はフタと本体がビチっと閉まる気密性の高さが売り(それゆえ、食材そのものの水分だけでの調理=無水調理が可能)なのですが、その気密性こそ、まさに同社が鋳物製造で培ってきた技術の粋の部分だそうです。

「ライフスタイルを売る」ってまさにこういうこと

 で、肝心の「バーミキュラ ビレッジ」ですが、「バーミキュラ」で調理した料理を味わえるレストラン&ベーカリーと、物販&料理教室などのスタジオの2つのエリアで構成されています。私が同所を訪れたのは1月4日。朝11時過ぎにレストラン前に到着したところ、既にレストランの前には大行列が!ランチは予約を取っていないのですが、その時点で既にランチ時間中(14時まで)の入店は不可能だという話だったので、悔しいですがベーカリーの行列に加わりました。

 暖冬とはいえそれなりに寒いお正月、しかも運河沿いです。何度かくじけそうになりながらも、「ここまで来たからには何かしら食べずには帰れない!」とひたすら待ちました。周りはオシャレ系ファミリーや女性グループが多いですが、普通のおじさま、おばさまも多数です。あとは若い男性4人組とかもいました。いやー、幅広い層を集めていますね。そんなふうに待っている間に、人気のカレーパンやビーフシチューが売り切れたという案内が次々と出て焦りましたが、1時間超ほど待ったところでようやく私のターン!1階のベーカリーでパンとポトフのセットを購入し、2階のカフェスペースでいただきました。

 「バーミキュラ」で煮込まれたポトフは、大きめサイズのニンジンやジャガイモ、豚バラ肉が超やわらか!そして具材のうまみが溶け込んだスープは滋味あふれるおいしさ!パンも1個1個を小さな「バーミキュラ」鍋に入れて焼いているそうで、ポトフと相性ばっちりです。普段、時短のために煮込み料理は圧力鍋一択な私ですが、「こんなふうにじっくりコトコト煮込むライフスタイルっていいわね~」「こんなゆとりのある暮らしって憧れるわ~」と思うことしきり。きっとみんな、こういう気持ちで「バーミキュラ」の鍋買うんですね。業界でよく使われる用語「ライフスタイルを売る」って、まさにこういうことを指すんですね。

ライブラリーやラボまで併設 旬な要素がテンコ盛り

 さて、お腹もいっぱいになったところで、今回は入れなかったレストランの詳細をチェック。1階は普通のレストランのようでしたが、2階はオープンキッチンをカウンター席が囲むスペシャルな空間になっていて、イベント時のみ開放するそう。どうやら話題のシェフを招いて、お客さまに「バーミキュラ」で調理した特別メニューを楽しんでもらうといった食のイベントを想定しているようです。こういった、ゲストシェフが特別メニューをふるまうタイプの食イベントって、最近増えていますよね(クレジットカード会社がVIP客向けに、海外の3ツ星シェフを呼んで行う食イベントなどをチラホラ耳にします)。特定のレストランに属さず、そのようなイベントの場を主戦場にしているシェフの方も最近増えている印象があります。

 この時点で既に、「行列のできるパン屋」「ゲストシェフが特別料理を振る舞うイベント空間」という、旬な要素を2つも備えている「バーミキュラ ビレッジ」ですが、物販&料理教室エリアにも旬な要素がテンコ盛りでした。そもそも、物販エリアに料理教室スペースを備えているという点で既に旬だと思うのですが、それに加えて鍋のプライベートオーダーに対応したり、ワークショップを行ったりするための“ラボ”も併設。そこには鋳物加工やホーロー加工に使うであろう古くて重厚な機械類が置いてあって、「『バーミキュラ』はポッと出のブランドじゃありません!」というストーリーをビシバシ感じさせます。さらには、物販エリアにはライブラリーまでありました。世界中の食文化に関する本やレシピ本、地元名古屋や中川運河などについての本がズラリと並んでいて、そのラインアップを見るだけで楽しい。

“餅は餅屋”の協業によってブランドの魅力が最大に

 ここまでパトロールしてきて、「なんて今っぽい施設なんだ……!」と感嘆することしきりだったんですが、こちらの施設のクリエイティブディレクションを担当しているのがトランジットジェネラルオフィスだと知って、非常に納得しました。同社はパンケーキの「ビルズ(BILLS)」を始め、イケてる飲食店のプロデュースやラグジュアリーブランドが手掛けるカフェの運営などを請け負っている会社です。それ以外にも、オフィスやシェアハウスのプロデュースなどもされていて、ファッション業界ではおなじみな企業。ちなみに、同社の中村貞裕社長が元伊勢丹のバイヤーということも有名です。

 トランジットがプロデュースをしていると知ってあらためて感じたのは、「何かのプロジェクトを行う際に、その道のプロに協力を仰ぐことってやはり大事だな」ということ。なんでもかんでも自前でやろうとすると、マイナーな匂いが漂ってきてしまって突き抜けられないですよね。昔から“餅は餅屋”と言いますが、その世界の王道のプロ(この場合はトランジット)と組むことで、「バーミキュラ」が元々持っていた魅力が何倍にも拡大されて、非常に旬な感じの施設に仕上がっているな~と感心しました。地方でモノ作りをしているメーカーなどにとって、とても参考になる事例ではないでしょうか(今治タオル×佐藤可士和さんなど、これまでにも同様の事例は多いですが)。ちなみに、同ビレッジのロゴ&グラフィックデザインは長嶋りかこさん、物販部分のプロデュースはクラスカ ギャラリー&ショップ“DO”が担当しているそう。トランジット以外も、間違いないメンバーが脇を固めています。

 長々と書いてきましたが、「バーミキュラ ビレッジ」は、そんじょそこらのファッションの店よりもよほどファッションを感じる施設でした。というわけで、皆さんも名古屋を訪れる際はチェックをお忘れなく!ベーカリーは、そのうち百貨店がやっている全国の人気パン屋の催事などに出店するんじゃないだろうかと勝手に予想しています。

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山形県唯一の百貨店「大沼」が破産申請

 山形県の老舗百貨店である大沼(山形市、長澤光洋社長)は27日、山形地裁に破産を申請した。東京商工リサーチによると負債総額は約25億円。約200人の従業員は同日付で解雇された。同社は山形県では日本百貨店協会に加盟する唯一の百貨店だった。

 大沼は1700年に創業した全国屈指の老舗百貨店。酒田、米沢などにも店舗を構え、地元に根ざした百貨店として支持を集めてピーク時の1993年2月期には売上高196億円を誇っていた。だが、近年は大型のショッピングセンターに客が流出して19年2月期は約74億円にまで縮小してきた。赤字が続いたことから2018年に投資ファンドであるマイルストーンターンアラウンドマネジメントが再建に乗り出したものの、内紛によって地元実業家に経営権が移るなど迷走していた。19年10月の消費増税による買い控えが打撃になり、資金繰りに行き詰まって今回の事態になった。

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PR会社のステディ スタディがサニーサイドアップグループの傘下に

 PR会社のステディ スタディ(吉田瑞代・代表取締役)は1月27日、PR代理店大手のサニーサイドアップの親会社のサニーサイドアップグループ (次原悦子・代表取締役社長、以下SSUG)へ全株式を譲渡し、傘下に入ることを発表した。

 吉田代表取締役はそのまま代表に留まる。またSSUGの渡邊徳人・代表取締役副社長をステディ スタディの代表取締役副社長として迎えるほか、ステディ スタディの岡本慶美、石川亜耶、大竹貴也の3人が執行役員に就任する予定だ。同社は今年創業20周年を迎え、さらなる成長を追い求め、多種多様なマーケティング・コンテンツ開発事業を手掛けるSSUGの傘下に入ることを決定。さらなる社内体制の強化を図り、より一層の事業発展を目指していく意向を示している。

 ステディ スタディは、2000年にファッション・ライフスタイルブランドのPRを代行するアタッシェ・ドゥ・プレスの先駆け的存在としてスタート。これまで「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ディオール オム(DIOR HOMME)」「クロエ(CHLOE)」「モンクレール(MONCLER)」などを手掛け、国内外でのPR・マーケティング事業を幅広く展開し、グローバルにおけるネットワークやブランディング分野での提案力を強みに成長してきた。

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美容液を選ぶようにシャンプーやトリートメントを選ぶ 3000円の高価格帯ブランド「イネス」誕生

 花王は “スカルプ美容エキスパートケア”を提唱する新ブランド「イネス(INES)」を3月28日に発売する。顔と頭皮は一枚の皮膚であることから、顔と同じように特別なケアを提案。日々の外的要因によって変化する頭皮コンディションに合わせて選べる2種類のシャンプーと2種類のトリートメントをそろえる。これまで800円未満の低価格帯の製品をドラッグストアを中心に展開してきたが、ニーズの変化に対応した商品を開発。3000円の高価格帯で一部の販売店やオンラインショップで販売する。

 仲田実沙希・花王 ヘアケア事業部 ブランドマネジャーは、「ヘアケア市場では1400円以上のハイプレミアム価格商品が台頭し、気に入ったものや好きなものには対価を払うという自己投資を惜しまない人が増えている。また、ヘアケアのオンラインチャネルの構成比は拡大傾向にあり、オンラインでは平均単価が高く、メイク落としやボディーケアと同じ規模になっている。さらに2015年頃から男性用より女性用の頭皮ケア市場が拡大している」と、オンラインを中心に高価格帯のスカルプケア製品を打ち出した背景を語った。

 シャンプーは海塩スクラブが古い角質や皮脂などの毛穴まわりの老廃物まで取り除く「ジェントル スクラブ クレンズ」(400g、3000円※編集部調べ)と、頭皮のニオイのもととなる汗や皮脂を取り去る直接塗布タイプの「ハーバルジェル クレンズ」[医薬部外品](250mL、3000円※編集部調べ)をそろえる。

 トリートメントは乾燥してこわばった頭皮をゆっくりと解きほぐし柔らかにするクレイ美容成分配合の「タラソ スパ クリーム」(230g、3000円※編集部調べ)と、日中の汗や湿気を感じるたびにふわりと香る5種類の香りをアソートにした機能性アロマを配合の「ボタニカル アロマ」(40g×5種、3000円※編集部調べ)をラインアップする。

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