「ア ベイシング エイプ(R)」が「コム デ ギャルソン」大阪店内にオープン 内装は川久保玲

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R))」は4月3日、大阪・心斎橋に移転リニューアルする「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の大阪店にショップインショップ「ベイプ ストア(BAPE STORE)コム デ ギャルソン大阪」をオープンする。住所は大阪市中央区南船場4-4-21で、多くのラグジュアリーブランドが店を構える御堂筋沿い。

 「ベイプ ストア」が「コム デ ギャルソン」の店内に登場するのは初めて。内装は「コム デ ギャルソン」の川久保玲デザイナーが手掛け、既存の「ベイプ ストア」とは異なる新しいコンセプトショップとなる。

 オープンを記念したコラボレーションアイテムの詳細などは、追って公式サイトなどで発表する。

The post 「ア ベイシング エイプ(R)」が「コム デ ギャルソン」大阪店内にオープン 内装は川久保玲 appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

資生堂が在宅勤務時の美容テクニックをレクチャー 「動画会議を行う時に、きちんとした印象を与えるテクニック」

 資生堂は、新型コロナウイルスの影響からテレワークを行う人が増え、動画会議の需要も高まっていることから、在宅での美容テクニックを紹介した。在宅勤務時のメイクとして「カジュアルだけど、動画会議を行う時に、きちんとした印象を与えるテクニックが知りたい」という声が多くあるなか、リラックスしながらきちんとした印象を与えるキーワードは“血色感”と“生命感”。明るい印象を与える“血色感”は頬と口元を、“生命感”はフレームを意識した目元のメイクで作る。この2つを整えると、相手に信頼感を与えるだけでなく、自分の気持ちにも自信を与えて前向きになることができるという。

 “血色感”はカジュアルに仕上げたベースに、クリームタイプのチークを指でつけて、肌の中からにじみ出るような印象を与える。頬は笑った時に高くなる部分を中心に、外側に向かってぼかしていく。口元には、グロスやリップバームなど透明感のある口紅を使用し、ツヤ感をプラスする。

 “生命感”を与えるベースは、トーンアップ効果のある下地やBBファンデーションなどを用いて軽めに仕上げ、目の下など気になる部分のみリキッドタイプのコンシーラーを使用する。その後目元のメイクに移り、眉山と眉の中央部分を描き、元気でハツラツとした印象に仕上げる(パウダータイプのアイブロウを用いると簡単に仕上げることができる)。アイラッシュカーラーでまつ毛を上向きにすることで、光が瞳に集まり、目もとが明るく生き生きとした印象になり、マスカラをまつ毛の根元からつけることでアイライン効果が得られ、目元のフレームを際立たせることができる。

 また気分転換としてハンドマッサージを行うのも効果的だ。手荒れを防ぐだけでなく、手の甲をさすったり、指や指の間をもんだり、手のひらを押したりすることで血行がよくなり、気分もリフレッシュすることができる。そのほか、メイクの上からでも使えるミスト状コスメは、肌のモイスチャーバランス(角層の水分・脂質・NMFの3種による肌のうるおいバランス)を整え、汗や皮脂によるベタつきを抑えたり、メイクを定着させて崩れを軽減したりするなど、さまざまな効果が期待できる。

 化粧崩れや汗などが少しずつ気になり始める今の季節に、家での生活を快適にするクールコスメは「シート」「デオドラントウオーター」「室内用シャンプー」だ。「シート」は汗やニオイを拭き取り、シャワー後のような心地よさを実感でき、体にも顔にも使えるものや大判サイズ、フェイス用などさまざまなタイプがある。また「デオドラントウオーター」は、制汗効果に加え、集中したいときやスッキリしたいときなど気持ちの切り替えにも使えるほか、「室内用シャンプー」はシャワーで濡れた頭を乾かす手間が不要で、髪と頭皮になじませることでベタつきやニオイを取り除くことができ、24時間どこでもリフレッシュが可能だ。

The post 資生堂が在宅勤務時の美容テクニックをレクチャー 「動画会議を行う時に、きちんとした印象を与えるテクニック」 appeared first on WWD JAPAN.com.

新型コロナの影響が深刻なイタリアンブランドのジャパン社にアンケート 「今、できること」は3つ

 「WWDジャパン」は3月25日(小池百合子・東京都知事が週末や夜間の外出自粛要請の記者会見を開いた日)を締め切りに、イタリアンブランドのジャパン社やディストリビューターを対象に、新型コロナウイルスに関するアンケートを実施した。(この記事はWWDジャパン2020年3月30日号からの抜粋です)

 まず現状においては、ほとんど全てのイタリアンオフィスと工場が23日に閉鎖されたが、本国とのリレーションに問題はなく、日本の組織および店舗運営もテレワークや営業時間の短縮などは強いられているものの大きな混乱はないようだ。日本の店舗においては、自粛ムードに伴うトラフィックの減少などで売り上げは落ちているが、「営業できている日本と、ショップが開き始めた中国が大きな支え」。特に20日からの3連休は「顧客の来店が増えた」などの声が多く、トラフィックは日を追うごとに回復傾向が鮮明だった。ただ25日の不要不急の外出自粛を要請した会見で、28、29日は多くの商業施設が営業を自粛したため、回復基調が持続するかは不透明だ。

 2020年春夏の商品、商談に欠かせない20-21年秋冬のサンプルについては、イタリアの生産ラインが直前まで機能していたため、大きな混乱はない。ただ一部コラボラインは、航空便から船便での輸送に切り替えたため、発売が1カ月延期されるなど、若干の影響を与えている。問題は、20-21年秋冬の商品だ。一部ブランドはすでに「秋冬の納品は、若干遅れる見込み」と回答。ウィメンズに比して売り上げ規模の小さく、発表・受注・生産のタイミングが早いメンズにおいては、5月にお披露目予定だった21年プレスプリングを見送るブランドもある。イタリアでの生産再開が遅れると、問題は深刻化しそうだ。

 それでも各社は、「今、できることは何か?」を模索し、試行錯誤をスタートした。大きな流れは3つ。1つ目は、こんなときでもロイヤリティーの高い既存顧客に対するCRM(顧客関係管理)の強化だ。当面はデジタル施策、秋以降はリアルなプロモーションで「トラフィックに頼らず、顧客とのコミュニケーション強化を図る」ブランドが多い。商品を購入してくれた顧客へのスペシャルケアなども始まった。

 2つ目は、特に苦戦を強いられている店頭での販売員のモチベーション向上。いつも以上のキメ細かな提案を目指して個別に商品を提案するカスタマイズレターを送るなど、地道な努力を重ねている。気分転換や新たな発見を狙い、スタッフの店舗間異動や研修を実施するブランドもある。フランス系のメガブランドでは、スタッフのシフトを完全交代制(複数のグループに分け、時間・曜日ごとに総入れ替え)にすることで感染拡大を予防しながら、空き時間にeラーニングなどを導入する。

 3つ目はEC。日本で自社ECを持たないブランドは、オープンやリニューアルの前倒しに向けて始動。改めてECサイトやSNSをプロモートするなどのアクションがスタートした。


 「WWD JAPAN.com」はファッション&ビューティ業界を応援すべく、週刊紙の「WWDジャパン」と「WWDビューティ」に掲載した新型コロナウイルス関連ニュースを無料開放します。記事やコラムから未曾有のピンチを克服するヒントや勇気を感じ取ってくだされば幸いです。

 なお、他のニュースはこれまで通り、有料会員限定記事とさせていただきます。購読は、こちらからお申し込みください。


The post 新型コロナの影響が深刻なイタリアンブランドのジャパン社にアンケート 「今、できること」は3つ appeared first on WWD JAPAN.com.

国内669店舗 中古衣料「セカンドストリート」のゲオが世界戦略を加速

 ゲオホールディングス(愛知県、遠藤結蔵社長)傘下のゲオは、中古衣料売買の「セカンドストリート」「ジャンブルストア」を運営し、衣料品の2次流通マーケットをけん引する。同社が“リユース系リユース”と呼ぶ衣料、服飾雑貨、家具、家電などの売上高は、2019年3月期で前期比16.5%増の524億円となり、本業のCDなどのレンタルが右肩下がりとなる中で、同社の利益に大きく貢献している。

 国内に669店舗を抱える同社だが、海外戦略にも積極的だ。15年にはセカンドストリートUSA(2ND STREET USA)を設立してカリフォルニアに5店舗、ニューヨークに1店舗をオープンした。さらに17年にはマレーシアにセカンドストリートトレーディングマレーシア(2ND STREET TRADING MALAYSIA)を設立して、3店舗を運営する。海外事業を統括する久保幸司ゲオ常務取締役に話を聞いた。

WWD:2019年2月にアメリカ6店舗目となるセカンドストリート ノーホー店をニューヨークに出店した。アメリカ事業は順調?

久保幸司ゲオ常務取締役(以下、久保):順調だ。アメリカには日本型の編集を行う2次流通店が、つまり競合がない。さらに日本ブランドなどを中心に高価格帯のアイテムをそろえる古着店もなく、これが受けている。ただしアメリカに進出する日本の2次流通企業は増えており、われわれが今後郊外に出店していった場合、状況は変わるかもしれない。

WWD:アメリカでの客単価は?

久保:約60ドル(約6480円)だ。日本は郊外型店舗が中心であり、それらをならすと約3000円になるので倍以上だ。アメリカの同業他社の客単価は35~45ドル(約3780~4860円)でこれに比べても高く、また彼らの中には仕入れ値を定価の3割と決めている店も多い。しかしセカンドストリートUSAでは、日本で培った目利きのノウハウを生かして買い取り品にプレミアム価格を付けることもあるし、その逆もある。結果として、ファッション好きに支持される高感度なブランドを集められている。

WWD:アメリカ1号店であるセカンドストリートUSAメルローズ店がオープンして1年ほどは日本から古着を輸出しており、現地での“クローズドサークル”を目指していたが買い取りはできている?

久保:当初セカンドストリートの認知がなく苦戦したが、アメリカにはそもそもリユース文化が根付いており助けられた。初動こそ遅れたが、順次オープンしたカリフォルニアの1~3号店では現地買い取り品で商品をまかなえている。

WWD:アメリカでは、どういったアイテムが売れている?

久保:日本と変わらない。なぜならユーザーは、店舗で売られているものを買い取りに持参する傾向にあるからだ。

WWD:アメリカ戦略の今後は?カリフォルニアのドミナントは完了という認識でよいか?

久保:いや、まだだ。カリフォルニアのドミナントは続ける。では、なぜニューヨークに出店したのかと思うだろうが、理由は2つある。1つ目は、東海岸で重衣料に挑戦してみたかったから。2つ目に、西海岸のライバル企業が東海岸で成功しているからだ。あくまで検討段階だが、中央部のシカゴやテキサスもリサーチ中だ。

WWD:18年に1号店がオープンしたマレーシアのその後についても聞きたい。

久保:19年9月に3号店であるセカンドストリートBU店がオープンした。セカンドストリートトレーディングマレーシア設立時の目標通り、20店舗オープンを目指す。

WWD:マレーシアでの売れ筋は?

久保:やはり“メード・イン・ジャパン”は人気だ。ただし高価格という難点もある。そこで現地の消費者が新たな価値として認めたのが、「ユニクロ(UNIQLO)」など“日本企業による服”だ。厳しい日本人の基準をクリアした服であれば、中国やベトナム製であっても優れていると判断される。

WWD:それを販売するゲオも日本企業であり、それらが一体となってブランド化されている?

久保:ありがたいことに。また、マレーシアでは小売り以上にディーラーへの卸がビジネスの主であり、7割を占める。古着はベール(小分けして袋詰めされた状態)で売買するが、現地ディーラーに「セカンドストリートのベールは質が良い」と好評だ。

WWD:次なる世界戦略のステージは?

久保:台湾だ。19年8月に現地法人、セカンドストリート台湾(2ND STREET TAIWAN)を設立した。台北にドミナント出店を予定している。20年3月期中のオープンを目指していたが、新型コロナウイルス拡大の影響もあり、夏ごろにスライドしそうだ。代わりに4月24日から7月31日まで、ポップアップショップを台北市内の商業施設「微風南山(BREEZE NAN SHAN)」内にオープンして、テストマーケティングを行う。台北には21年3月までに2、3店舗を作りたい。アジアにはまだまだ伸びしろを感じており、タイやカンボジアも視野に入れている。“現地法人を作ってドミナント出店”という流れで拡大していきたが、実はそれをまとめる組織や人材がなかった。そこで4月1日から私が海外3法人を統括することになった。ますます海外戦略を加速させたい。

The post 国内669店舗 中古衣料「セカンドストリート」のゲオが世界戦略を加速 appeared first on WWD JAPAN.com.

百貨店3月度は4割減収 基幹店の短縮営業・臨時休業が大打撃

 百貨店主要5社の3月度の売上速報が出そろった。各社の業績は、おしなべて約4割の減収。3月上旬から新型コロナウイルスの蔓延が都内でも本格化し、各社の基幹店も時短営業や臨時休業などを強いられたことが大きなダメージになった。また3月9日より、行政が中国・韓国からの入国者を2週間待機とする水際対策強化をとったことで、免税売り上げはさらに減少した。

 各社の3月度の既存店売上高は、三越伊勢丹が前年同月比39.8%減、高島屋が同36.2%減、大丸松坂屋百貨店が同40.9%減、そごう・西武が同31.9%減、阪急阪神百貨店が同38.1%減だった。

 三越伊勢丹は3月2日から首都圏6店舗(日本橋、銀座、新宿、恵比寿、立川、浦和)の平日の営業時間を午前11時~午後7時とし、平時より1時間短くした。基幹店は、伊勢丹新宿本店が同37.9%減、三越日本橋本店が同40%減、三越銀座店が同55.1%減。3店合計の免税売上高は同約9割減と壊滅的で、「にぎわっていた銀座店も、今は(免税客が)ほとんどいない」(同社広報)。

高島屋は大阪店が同47.4%減、新宿店が同41.2%減。3月末には東京都の外出自粛要請を受け、他社に先駆けて首都圏3店の週末(28、29日)臨時休業を決めた。「今は状況を打開することよりも、お客さまと従業員の安全が最優先」(同社広報)。大丸松坂屋百貨店は3月の毎週火曜日を全店臨時休業とした。心斎橋本店の売上高は同63%減だった。

 消費者が外出を必要最小限とする中、百貨店に出向く客は減り、またファッションを求めるマインド自体もしぼんでいる。そごう・西武は3月の入店客数が同3割減。阪急うめだ本店は同約4割減。高島屋は婦人服カテゴリーの売り上げが同53%減、紳士服が同45%減だった。

一方、食品や化粧品などの消耗品・必需品はECで売れている。これらがけん引する三越伊勢丹の定期宅配サービス「イセタン ドア」、化粧品のEC「ミーコ」の売り上げは前年同月比2倍。高島屋も「オンラインストアでの食料品、化粧品の購買が伸びている」といい、「お客さまの要望に答えられるよう、品ぞろえを強化する」方針。

The post 百貨店3月度は4割減収 基幹店の短縮営業・臨時休業が大打撃 appeared first on WWD JAPAN.com.

百貨店3月度は4割減収 基幹店の短縮営業・臨時休業が大打撃

 百貨店主要5社の3月度の売上速報が出そろった。各社の業績は、おしなべて約4割の減収。3月上旬から新型コロナウイルスの蔓延が都内でも本格化し、各社の基幹店も時短営業や臨時休業などを強いられたことが大きなダメージになった。また3月9日より、行政が中国・韓国からの入国者を2週間待機とする水際対策強化をとったことで、免税売り上げはさらに減少した。

 各社の3月度の既存店売上高は、三越伊勢丹が前年同月比39.8%減、高島屋が同36.2%減、大丸松坂屋百貨店が同40.9%減、そごう・西武が同31.9%減、阪急阪神百貨店が同38.1%減だった。

 三越伊勢丹は3月2日から首都圏6店舗(日本橋、銀座、新宿、恵比寿、立川、浦和)の平日の営業時間を午前11時~午後7時とし、平時より1時間短くした。基幹店は、伊勢丹新宿本店が同37.9%減、三越日本橋本店が同40%減、三越銀座店が同55.1%減。3店合計の免税売上高は同約9割減と壊滅的で、「にぎわっていた銀座店も、今は(免税客が)ほとんどいない」(同社広報)。

高島屋は大阪店が同47.4%減、新宿店が同41.2%減。3月末には東京都の外出自粛要請を受け、他社に先駆けて首都圏3店の週末(28、29日)臨時休業を決めた。「今は状況を打開することよりも、お客さまと従業員の安全が最優先」(同社広報)。大丸松坂屋百貨店は3月の毎週火曜日を全店臨時休業とした。心斎橋本店の売上高は同63%減だった。

 消費者が外出を必要最小限とする中、百貨店に出向く客は減り、またファッションを求めるマインド自体もしぼんでいる。そごう・西武は3月の入店客数が同3割減。阪急うめだ本店は同約4割減。高島屋は婦人服カテゴリーの売り上げが同53%減、紳士服が同45%減だった。

一方、食品や化粧品などの消耗品・必需品はECで売れている。これらがけん引する三越伊勢丹の定期宅配サービス「イセタン ドア」、化粧品のEC「ミーコ」の売り上げは前年同月比2倍。高島屋も「オンラインストアでの食料品、化粧品の購買が伸びている」といい、「お客さまの要望に答えられるよう、品ぞろえを強化する」方針。

The post 百貨店3月度は4割減収 基幹店の短縮営業・臨時休業が大打撃 appeared first on WWD JAPAN.com.

サマンサタバサがオンラインで入社式を実施 109人の新入社員とテレビ電話でつながる

 サマンサタバサジャパンリミテッド(以下、サマンサタバサ)は4月1日午後、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から入社式をオンラインで実施した。本社には門田剛社長や社員たちが少人数で集まり、式典をテレビ会議アプリの「ズーム(Zoom)」を使ってライブ配信。新入社員たちはパソコンやスマートフォン上で視聴し、デバイスに内蔵されたカメラを使って顔を映し出してコミュニケーションをとった。同社の今年の新入社員は女性106人、男性3人の計109人。

 サマンサタバサの入社式と言えば毎年豪華なサプライズゲストが登場することが有名で、今年は俳優の杉野遥亮がテレビ電話で入社式に参加した。テレビドラマ「ハケンの品格」の撮影中だという杉野はスクリーン越しで新入社員へ祝福のメッセージを送った。また式中には杉野への質問タイムを設け、新入社員たちが杉野と会話することができる機会も設けて、盛り上がりを見せたという。

 さらに同社は入社式の前に新入社員の自宅へ配属先の先輩からの手紙を添えた箱を発送。式中でそれぞれが同時に箱を開けるという仕掛けも用意していた。

 沖縄の自宅からオンライン入社式に参加した新入社員は「素敵な入社式をありがとうございます。感動してつい涙が出てしまいました。新型コロナウイルスで、暗いムードになっている中、明るく前向きな気持ちでスタートを切ることが出来ました」とコメントした。

The post サマンサタバサがオンラインで入社式を実施 109人の新入社員とテレビ電話でつながる appeared first on WWD JAPAN.com.

サマンサタバサがオンラインで入社式を実施 109人の新入社員とテレビ電話でつながる

 サマンサタバサジャパンリミテッド(以下、サマンサタバサ)は4月1日午後、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から入社式をオンラインで実施した。本社には門田剛社長や社員たちが少人数で集まり、式典をテレビ会議アプリの「ズーム(Zoom)」を使ってライブ配信。新入社員たちはパソコンやスマートフォン上で視聴し、デバイスに内蔵されたカメラを使って顔を映し出してコミュニケーションをとった。同社の今年の新入社員は女性106人、男性3人の計109人。

 サマンサタバサの入社式と言えば毎年豪華なサプライズゲストが登場することが有名で、今年は俳優の杉野遥亮がテレビ電話で入社式に参加した。テレビドラマ「ハケンの品格」の撮影中だという杉野はスクリーン越しで新入社員へ祝福のメッセージを送った。また式中には杉野への質問タイムを設け、新入社員たちが杉野と会話することができる機会も設けて、盛り上がりを見せたという。

 さらに同社は入社式の前に新入社員の自宅へ配属先の先輩からの手紙を添えた箱を発送。式中でそれぞれが同時に箱を開けるという仕掛けも用意していた。

 沖縄の自宅からオンライン入社式に参加した新入社員は「素敵な入社式をありがとうございます。感動してつい涙が出てしまいました。新型コロナウイルスで、暗いムードになっている中、明るく前向きな気持ちでスタートを切ることが出来ました」とコメントした。

The post サマンサタバサがオンラインで入社式を実施 109人の新入社員とテレビ電話でつながる appeared first on WWD JAPAN.com.

“生きることとは?”を問いかける 「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の上出遼平氏が書籍に込めた思い

 2017年にテレビ東京で始まった深夜番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」は、「廃墟に暮らす元人食い少年兵」「マフィアの晩餐会」「カルト教団の村」など、“ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯”をテーマにした“自称グルメ番組”。メディアが通常立ち入らないような世界中の“ヤバい”エリアを取材し、食を通じて各地に生きる人々のリアルを伝えるその番組は、当初は深夜の単発放送ながら大きな衝撃を与え、熱狂的なファンを獲得した。

 構想から3年半――3月19日にこの番組の書籍「ハイパーハードボイルドグルメリポート」(朝日新聞出版、税抜1800円)が出版された。番組企画から取材、編集まですべてを手掛けたテレビ東京ディレクターの上出遼平氏が執筆し、危険地帯取材の裏側や、番組本編に収まりきらなかったエピソードを多数収録。「書籍化にあたり番組の劣化版にだけはならないように心がけたら、番組よりもおもしろくなった」と語る上出氏に話を聞いた。

WWD:番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」を初めて見たときに僕もかなり衝撃を受けました。なぜ今回、書籍にしようと思ったんですか?

上出遼平(以下、上出):映像は伝わる情報量が多いので、あくまで視聴者は受動的に見ます。僕としては、本当は誰かをこの旅に連れて行きたいという思いがあって、でもそれは物理的にはできないので、疑似的に体験してもらうしかない。それには受け手側が能動的に感情を動かしたり、想像力を働かせたりする必要があります。そのためには書籍が最適な伝達手段だと思って、今回の出版に至りました。この本には、テレビでは伝えられないエピソードや現地での僕の心情や葛藤を率直につづっています。一見露悪的なだけの番組に見えるかもしれませんが、「そんなヤバい薄汚い世界の先に僕はこんな美しいものを見てきた」ということを伝えられればと思っています。

WWD:これまで番組では多くの場所にロケに行っていますが、この本では4カ所に絞って書かれています。それはどう選んだのですか?

上出:基本的には僕がロケに行くんですが、どうしても難しいときは、別のディレクターにお願いしています。なので、この本では僕が実際に行った4カ所(リベリア、台湾、ロシア、ケニア)に絞って話を書いています。現在僕を含めて、4人のディレクターがこの番組に関わっているのですが、番組に台本があるわけでなく、撮影するものが決まっていないので、現場に行ってみないと何が起こるか分からない。自分で考えなければならず、かなり過酷なロケで、自分の好奇心で撮影を進められるモチベーションの高い人にしか任せられません。

WWD:番組では世界のヤバい(危険な)ところに行って、そこで現地の人が何を食べているかを取材しています。似た番組はほかにもあったと思うのですが、「ハイパーハードボイルドグルメリポート」ならではの特徴は?

上出:現地の人を主役にしたところですかね。他の番組では現地に行く日本人の旅人が主役ですから、主人公である旅人を、ディレクターやカメラマンが撮影するという作りです。その中で現地の文化や現地の人々は主役ではなく“舞台”になります。一方、この番組は僕が一人でその国へ行き、現地のコーディネーターと二人でロケを進めます。カメラを回すのもディレクションするのも僕、被写体は現地の人々です。だから主役は現地に暮らす人々。そして大勢で行くよりも、マンツーマンで話した方が、彼らは本音で話してくれやすい。それがこの番組では重要なんです。

WWD:取材に行くときに恐怖心はありますか?

上出:ゼロではないですが、一番大きいのは日本を出国するときで、現地だとアドレナリンが出ているのでそこまで恐怖心はなく、それよりも撮ってこなきゃという思いの方が強い。もともとこんな番組の企画書が通るとは思ってもいなかったので、やり始めた使命感はあります。企画書には「僕が一人でテレビクルーが入れなかったところに行って、生きて帰ってきます。自信があります」と書いていたんですが、普通だとそんなの通らないですよね(笑)。

 ただ「撮ってこなきゃ」とアドレナリンが出て、どんどん進んでいったときには、逆に意識的に恐怖心を持たないといけないなと思っています。危なくなりそうな場面では「ここは怖がらないといけない場面だな」とスイッチを入れるんですが、そのバランスは難しくて、怖がりすぎてもダメなんです。世界共通で「びびっているやつが襲われる」のは常識なので。内心はびびっていても、ポーズとして堂々としていることが重要なんです。ただ本の最後に「この旅は絶対に真似しないでください」という一文を入れたんですが、これはぜひ守ってほしいです。

WWD:書籍の中でも、特にリベリア編では危険なところに入っていく場面があります。正直、そこまで危険を冒さなくても番組は成立するのではと思う部分もあるのですが。

上出:それしか僕にはできないっていう思いがあります。そこで一歩踏み出せるかどうかが“僕”か“僕じゃないか”っていう。圧倒的な映像センスがあるわけではないので、人が行っていない場所に行くしかないし、それは僕の存在意義に関わるもの。みんなが絶対に行くなという場所に何があるのか、もしかしたら誰も撮れなかったものが撮影できるかもしれないというテレビディレクターとしての欲みたいなものもやはりある。ほんの少しですが、「それで死んでも仕方ない」という気持ちもあります。ただ、そんなときは頭をフル回転させていています。防弾チョッキも着ているし、最低限取られていいものしか持っていかない。いつでも逃げられるようにといろいろと考えてもいます。もちろんそこまでやってもまったくもって完璧な対策ではありませんが。

WWD:上出さんはヒゲが特徴的ですが、やはり海外でなめられないためですか?

上出:そうですね。日本人って幼く見られがちなので、ヒゲがないとなめられるんです。ヒゲって世界共通で、大人の象徴として見られるんです。スキンヘッドにしているのは、その方が合理的だからで、湯の出ない場所だと髪の毛が邪魔なんですよね。僕は潔癖なので、毎晩きれいに洗えないとストレスがたまる。あと服は厳選して1セットだけ持って行っています。行き先によって変わりますが、基本は襟付きの長袖シャツ、長ズボン、色はグレーで素材は破れにくい乾きやすいナイロンと決めています。靴は走りやすいもの。ロストバゲージが怖いので飛行機で荷物は預けず、機内持ち込みできる範囲でしか持っていかないので、機材優先で自分の洋服は最低限です。

WWD:基本的に現地ではずっと撮影していると本に書かれていましたが、躊躇することもありますか?

上出:カメラはずっと回していて、1回のロケで数百時間分の素材になります。さまざまな葛藤はありますが、躊躇することはないです。躊躇しないように努めていると言ったほうがいいかもしれません。まずは撮ることが重要で、僕が見ただけだと意味がない。撮ってから使うかどうかを考えます。人って最初に接触するときのリアクションが一番リアルなんですよね。

WWD:今後は国内での撮影も予定していますか?

上出:やりたい気持ちはあるんですが、まずは海外からだと思っています。できるだけ日本の日常から遠い所に行こうと思っていて、それが遠ければ遠いほど、自分たちと共通点があったときのインパクトが大きい。例えば、ロシアのカルト教団の少年が言っていることに自分の思っていることと共通点があれば、その衝撃は大きくなります。

WWD:これまで、ロケには行ったけど放送しなかったこともありますか?

上出:何本かありますね。この本の帯にあるQRコードから番組完全未公開エピソード「“海上の楽園”モルディブ・ゴミ島飯」編が見られるんですが、これはうまくいかなかった典型的な作品です。本当は世に出さないつもりだったんですが、書籍のおまけとしてはいいかなと思って出すことにしました。なぜ未公開だったのか、そこも興味深く見てもらえるいいですね。

WWD:書籍には飯と登場人物の写真が掲載されていませんが、その意図は?

上出:読んでくれた人がせっかく文章から想像してくれたものに対して、余計なことをしたくなかったからです。

WWD:この本を読むと「生きることとは何か」を考えさせられます。上出さんは生きることについてどう感じていますか?

上出:いろいろな世界を見てきて、飯を食うのに大きな意味はないというか……。食うことは生きることで、生きることは食うことで、さらに生きることは死ぬことでもあって、どれも当たり前にそこにあるものだと感じるようになりました。生きることも、死ぬことも、肩肘張って問いかけるものではなく、ただただ当たり前のことだと思います。日本だと命は尊いとだけ教えられますが、死ぬことについての話をあまり聞かない。死は見えないものになってしまっているんです。生も死も全てをフラットに見つめないと、真っ当に生きることもできません。

 少し話はそれてしまいますが、この本の最後にパンク・ロックバンドのヴォーカルのイノマーさんの死に立ち会った話を書かせてもらいました。イノマーさんは18年から口腔底癌を患って闘病していたんですが、昨年12月19日に亡くなりました。そのときに僕は初めて人が息をひきとる瞬間に立ち会ったんですが、死んでいく瞬間が分かったというか、その死が当たり前のように受け入れられたんです。そこで死ぬことってこういうことかというのが多少実感できました。でもまだよく分かっていない部分の方が多いですが。

WWD:この本はどんな人に読んでもらいたい?

上出:僕が子どものころに読んだ「十五少年漂流記」や「エルマーの冒険」のような冒険譚でワクワクした気持ちを、この本を通して若い人に感じてほしいと思っています。だけどそれだけではなく、それこそ老若男女を問わずいろいろな人に読んでほしいですね。文章は全て僕が書いているんですが、分量的には放送していない部分のことの方が多く、番組を見たことがない人でも楽しめますし、この本を読むことが間違いなく旅そのものになるはず。内容も量もかなり濃く、製本も細部までこだわったので、自信を持っておすすめできる一冊になりました。

WWD:上出さんがテレビディレクターとして意識していることは?

上出:個人の強い思いで作った番組じゃないと視聴者に深くささらないなということです。それこそマーケティング発進で作った番組だとそこが弱い。やはりお金を払ってでも見たいと思ってもらえる、強烈に支持されるコンテンツ作りが必要だと思います。

WWD:最後に新型コロナウイルスの問題が深刻になっていますが、テレビディレクターとして感じることは?

上出:海外でのロケが困難な状況ですから、番組作りには大きな支障があります。僕たち制作スタッフの移動が誰かを害するかもしれない以上、不用意な行動はできません。けれど、報道活動が自粛されるのはとても危険な状況です。国民が政府の発表に依存することに慣れてしまっては、たくさんのことが手遅れになってしまいます。もしかしたら、大きなリスクを背負って(それは自分の安全だけでなく、他者の安全を害する可能性も含めて)、行動しなければならないこともあるかもしれません。経済はもちろんですが、一度でも報道が死んでしまえばさらなる悲劇を招くかもしれません。

 以上は僕が少なからず抱く報道人としての心持ちですが、一方“テレビディレクターとして”ということで言えば、茶の間に笑いを届けるのは大きな使命だと思います。家にいても退屈しない、その助けになるものを一日中無料で流せるなんて、僕たちにしかできません。テレビ局にはこれまでに作ってきた膨大なアーカイブがありますので、恐れず再放送すればいいと思います。3年前の放送をそんなに細かく覚えている人も少ないでしょう。ここで力を蓄えて、事態が収束したらまた思い切り動き出せばいいと思います。

The post “生きることとは?”を問いかける 「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の上出遼平氏が書籍に込めた思い appeared first on WWD JAPAN.com.

「リチャードソン」にまつわる5つのこと

 アンドリュー・リチャードソン(Andrew Richardson)が1998年に創刊したニューヨーク発インディペンデントマガジン「リチャードソン(Richardson)」が、旗艦店「リチャードソン トウキョウ(Richardson Tokyo)」を東京・原宿にオープンした。当初は3月28日のオープンを予定していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響から店内の一部什器が間に合わず、25日夜には東京都が週末(28・29日)の外出自粛要請を発表したことで急きょオープン日を30日に変更するなど、想定外の対応に追われる中での船出となった。

 「リチャードソン」は不定期刊行で、一時期休刊もあったため、創刊からこれまでに発行したのはわずか9号と極めて少ない。しかし、セックスというレンズを通してアートやカルチャーを表現し社会を切り取るその独自の世界観から、多くのカルト的ファンを生み出してきた。そして、雑誌名を冠したオリジナルアパレルも感度の高い人々を中心に支持を集め、もはやいちマガジンとして以上の地位を築いている。だが、日本では過激な描写ゆえに「リチャードソン」を単なるポルノ雑誌やストリートブランドの1つとして認識している人も少なくない。今回は、そんな「リチャードソン」の知見を深める5つのことをご紹介したい。

1.創刊のきっかけはマドンナと1人の日本人

 “Queen of Pop”ことマドンナ(Madonna)が1992年に発表し、その挑発的なビジュアルから論争を呼んだ写真集「SEX」。この写真集をフォトグラファーのスティーブン・マイゼル(Steven Meisel)と共にスタイリストとして手掛けたのがアンドリューだ。当時はグランジの誕生期だったこともあり、2人は「SEX」にグランジのマインドとセックスの要素を足すことを思いつきプロジェクトをスタート。しかし、その頃のスティーブンは「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の広告で多忙を極めていたため、4〜6カ月近いプロジェクトの大半の作業をアンドリューが担ったという。その後アンドリューは、「SEX」には収録されなかった写真をはじめセックスに関する写真や文章、グラフィックを集めたスクラップブックを密かに制作していた。それを見たファッション誌「デューン(DUNE)」の林文浩編集長が雑誌の創刊を提案。それから紆余曲折を経て、カルチャー誌「デイズド&コンフューズド(Dazed & Confused)」のサポートを受けて1998年に「リチャードソン」が誕生した。

2.「シュプリーム」の創業者、ジェームス・ジェビアは大親友

 「シュプリーム(SUPREME)」の創業者、ジェームス・ジェビア(James Jebbia)とは30年来の大親友だ。ジェームスが1994年に「シュプリーム」を設立する前に、セレクトショップ「ユニオンNYC(Union NYC)」でオーナーを務めていた頃からの仲で、スタイリストだったアンドリューが頻繁に洋服を借りていたことから親しくなったそうだ。その後、「シュプリーム」は「リチャードソン」創刊号に広告を出し、アンドリューが「シュプリーム」のカレンダーをディレクションするなど緊密な関係は続き、2003年には「シュプリーム」から「リチャードソン」の第3号「A3」の表紙をプリントしたTシャツが発売された。このコラボを機に、誌面の写真を洋服にプリントしたブランド化を思いつくも、このときから「リチャードソン」は7年間の休止期間に入ってしまい、アイデアはお蔵入りに。なお、日本で初めて「リチャードソン」を取り扱ったのは「シュプリーム」だ。

3.日本はブランドスタートの決定因子

 2010年に7年ぶりとなる「A4」をリリースするにあたり、東京・代官山の「ボンジュール レコード(BONJOUR RECORDS)」にポップアップをオープンし、先述のアイデアを具体化。このポップアップでアンドリューは、日本のフォトグラファーやアーティスト、美容師らが大勢訪れて「リチャードソン」のカルチャーを深く理解し購入する姿を目の当たりにし、「これはブランド化を真剣に考えるべきだ」と気付いたそうだ。それから「リチャードソン」に注力するべく、すでに軌道に乗っていたスタイリストとしての仕事を全てやめたという。また、ブランドを立ち上げるにあたり参考にしたのは、1990年代の「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」や「ダブルタップス(WTAPS)」に代表される“裏原スタイル”で、同じように高品質なアイテムを生産するべく“Made in America”にこだわっている。

4.ジュンとの関係について

 今回の「リチャードソン トウキョウ」のオープンは、ジュンとのパートナーシップによって実現した。何を隠そうジュンは「ボンジュール レコード」の運営元であり、日本で古くから「リチャードソン」の成長を支えてきた存在だ。2018年に「リチャードソン」が「ボンジュール レコード」にポップアップをオープンしたタイミングでアンドリューとジュンの佐々木進社長がミーティングを行ったところ、「リチャードソン」のオンラインストアでの売り上げがアメリカに次いで日本が高かったことから東京に店舗をオープンしたかったアンドリューと、ブランドのさらなる飛躍を信じていた佐々木社長との間でトントン拍子に話が進み、東京に店を構えることが決まった。ちなみに「リチャードソン トウキョウ」は世界3店舗目となる旗艦店で、1店舗目はニューヨークに、2店舗目はロサンゼルスにある。

5.紙を通して表現する意味

 世界的に雑誌不況といわれる中、「リチャードソン」は紙を通しての表現にこだわっている。その理由について「『リチャードソン』は定期発行誌でも、情報誌でも、カタログ誌でもない。カルチャーを表現するための、アートプロジェクトのようなもの。社会のその瞬間や時代を反映して意見を表現するためには、雑誌という形態がどうしても必要で、オンラインではできないんだ。その価値を理解してくれる人たちに向けて作っているから、『リチャードソン』はなくならない。他の雑誌は商業として情報を伝えるものだから、役割が全く違うんだ」と話す。近く最新号「A10」の発行を控えているとのことなので、新型コロナウイルスが終息したら「リチャードソン トウキョウ」に足を運ぶことをおすすめしたい。

■Richardson Tokyo
住所:東京都渋谷区神宮前4-27-6
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休

The post 「リチャードソン」にまつわる5つのこと appeared first on WWD JAPAN.com.

新型コロナで入社式をウエブ配信に切り替え 国内ビューティ企業が相次ぎ実施

 新年度が始まり新入社員を迎えるべく各企業が入社式を開催する。しかし、今年は例年と異なり新型コロナウイルスの影響を受け入社式を延期にする企業も少なくない。ビューティ業界では4月1日に資生堂やコーセー、ポーラ・オルビスホールディングスなどが動画配信での入社式を行った。

 資生堂は、4月1日に都内の会場で予定していた入社式を中止し、ウエブ配信に切り替えた。対象は資生堂グループ会社の新入社員854人。ウエブ配信は、会社貸与のPC端末やiPad・iPhoneから専用ウエブサイトでの視聴となった。

 その中で魚谷雅彦・資生堂社長兼CEOは「今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、新入社員のみなさんやご家族の安全と健康が最重要であることから、入社式の WEB開催を決断した。このような2020 年に入社をされたということを、 1つの記憶としてしっかり覚えていていただきたい。これから社会人としてのスタートを切る上で、さまざまな変化の中でも常に自分に何ができるのかを考え、行動し、これから入社する資生堂という会社だけでなく、会社を通じて社会の役に立つ人材になってほしい。そして、一刻も早くこの事態が収束し、元気なみなさんと会社で直接会える日が来ることを待ち望んでいる。当社は積極的にキャリアを開発・発展する機会を提供している。みなさんの将来の夢や人生の自己成長を実現するための場所として、資生堂を最大限に活用してほしい。私たちの強みは、人の力と“One Shiseido”という共通の使命感と価値観をもとにした団結力だ。世界中の仲間とともに、今日から一緒に考え、チャレンジをしよう!」と述べた。

 今後、総合職および美容職は、首都圏での例年の1カ月間の合同研修は見送り、オンラインでの基礎研修を5日間実施。その後、各領域に着任となる。関係会社などは領域によって異なるが、首都圏配属の社員ついては、基本自宅での研修を継続予定で、5月以降の研修に関しては状況を注視しながら検討する。

 コーセーも総合職で採用の53人を対象に入社式を動画配信した。小林一俊コーセー社長は「新型コロナウイルスの感染拡大は、すでに世界的規模で広がり、あらゆる分野で多大な影響をもたらしている。経済的側面においても、株価の下落など、リーマンショックや東日本大震災を超える大きな影響が出てきている。当社では、これまでもグローバルかつボーダレスでの事業拡大に取り組んできたが、一方で、このフィールドで事業を展開していく上でのリスクの大きさを見せつけられた。まさに“転換の局面”を迎え、いろいろな意味で変化への対応が必要である」と述べ、新入社員に期待することとして、「消費行動やコミュニケーションの変化にどう対応し、お客さまに提供する付加価値をどう高めるか、お客さまへの新たなサービスをどう創造するかだ。コーセーというブランドに頼るのではなく、自身を磨くことを通じて、新たなコーセー像は自分自身が創っていくのだという気概を持ち、業務に取り組んで欲しい」とエールを送った。

 また、後日開催されるビューティコンサルタント職452人の入社式においてもウエブで動画配信する。

 ポーラ・オルビスホールディングスも現在の状況を鑑みてグループ会社を含めて85人の新入社員を対象にした入社式をウエブ配信で行った。配属もグループ会社で異なるものの在宅での業務を予定している。

The post 新型コロナで入社式をウエブ配信に切り替え 国内ビューティ企業が相次ぎ実施 appeared first on WWD JAPAN.com.

日本発のサニタリーショーツを開発 ナプキン不要でサステナブルに貢献

 女性が1回の生理期間中に使用する生理用ナプキンの枚数は20~25枚といわれている。日本女性のほとんどは、生理期間中はナプキンやタンポンを使用しているが、最近は“第3の生理用品”ともいわれている月経カップも話題。近年は、台湾発の「ムーンパンツ(MOON PANTS)」やアメリカ発の「シンクス(THINX)」など海外を中心に選択肢の一つとして、ショーツ本体が吸収するナプキン不要のサニタリーショーツも使用されている。そして今夏、日本人のヒップサイズに合わせたメード・イン・ジャパンのサニタリーショーツが「ガールズリープ」から登場予定だ。開発したマーキット代表の宮口真由美氏に誕生の経緯から、性への問題点についてまで聞いた。

WWD:なぜナプキン不要のサニタリーショーツを開発するに至ったのか教えてください。

宮口真由美(以下、宮口):小学生の娘のために生理用品の準備を始めようとしていたところ、アメリカ人のママ友が「アメリカには便利なショーツがある」とサニタリーショーツを教えてくれました。取り寄せてみたところ、一番小さいXSサイズでも日本では大人のMサイズ相当。日本の子どもにはサイズが大きすぎて、使用をあきらめたことがありました。その後、娘が通っているバレエ教室の友達が「レッスン中に(生理の血で)タイツを汚してしまったから」という理由で大好きなレッスンを長期間休んでしまったことがあったんです。生理で女の子がつらい思いをするのは心が痛く、「前に取り寄せたあのショーツが日本にあれば、娘も娘の友達もこんな思いをせずに済むのに」と考え、もともとレディースアパレルの企画・生産会社を経営していたのでレディースインナーのバイヤー経験を生かして商品開発をスタートしました。現在は、クラウドファンディングサービス「マクアケ」で4月27日までクラウドファンディングを行っており、一般販売は2020年8月ごろの予定です。

WWD:日本には海外製のサニタリーショーツも展開されていますが、「ガールズリープ」のサニタリーショーツの特徴は?

宮口:最大の特徴は日本人のヒップサイズに合っていること。日本人は欧米の人と比べるとやはりヒップの形が異なります。サニタリーショーツは機能上、通常のショーツよりフィット感が重要なポイントになります。また、素材の選定にもこだわりました。肌に当たる面、吸水布、防水布、外面の4層構造になっていますが、特に肌の当たる面の素材は当初オーガニックコットンにこだわっていましたが乾きが遅く、着用していて不快感が残りました。そこから何度も試作を重ね、現在のコットンタッチで吸水速乾のポリエステル素材を採用することになりました。出血量が多い日や心配なときはナプキンやタンポンとの併用をおすすめしますが、「ガールズリープ」の吸水量は20cc程度なので、少ない日はこれ1枚でOKです。

WWD:サニタリーショーツをどんな人に使ってほしいですか。

宮口:これから生理用品が必要になる小学校高学年とそのママを対象に考えていました。しかし展示会などに出展してみると、会社勤めの20~30代女性も社内で生理用品を持ち歩くときにコソコソするなど苦労があると聞き、日本中に悩める女性はたくさんいるんだと気付きましたね。

WWD:海外ではサニタリーショーツの使用が少しずつ習慣となってきていますが、日本ではまだまだ普及していません。

宮口:日本のナプキンはとても高品質で便利です。たまに不便だと思うことがあってもそれより便利な商品もなく、またナプキンに戻ってしまっているのが現状かと推測します。しかし、サニタリーショーツはズレを気にしなくてよい、ゴミを削減できる、生理用品の持ち歩きが不要というメリットもあります。洗濯時はつけ置きが必要なのでひと手間はありますが、今はサステナブルが注目されています。この点においては、明らかに使い捨て商品より優れているので、サステナブルライフの広がりが「ガールズリープ」の普及を後押ししてくれるのではないかと思います。

WWD:日本において、性への問題点はなんだと思いますか?

宮口:“性差はあるけれども、その差に優劣はない”という考え方が定着していないことが1番の問題だと思います。日本では女性が性について語ることをタブー視する傾向が強い。もっとフラットに語ることができ、問題を男性とも共有できれば解決できることも多いのではと考えています。大丸梅田店に“女性の性と健康に関する売り場”の「ミチカケ」ができましたが、こういったことが増えてフェムテックがもっともっと盛り上がってほしいと思います。多くの企業が参入し、共に市場を切り開いていければ最高だと思います。ライバル大歓迎です!今は、“注目を浴びる存在=珍しいもの”の段階だと思います。消費する女性も起業する人も増え、フェムテックという特別な呼称がなくなるのが理想ですね。

The post 日本発のサニタリーショーツを開発 ナプキン不要でサステナブルに貢献 appeared first on WWD JAPAN.com.

アメリカで一時解雇が急増 メイシーズやセフォラなど百貨店や小売りで

 アメリカで従業員を一時解雇する百貨店や小売店が増加している。同国では新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることから、3月13日に国家非常事態宣言が発動され、それに伴って店舗を休業している小売店も多い。

 しかし4月1日の時点で感染者が14万人を超えるなど事態が収束する兆しはまだ見えておらず、当初は3月末か4月初旬程度までと見込んでいた休業期間を延長せざるを得なくなっており、従業員に対する給与の支払いなどが重くのしかかっている。多くの企業では配当金の支払いを中止したり、経費や設備投資額を削減したりして手元資金の確保に努めているが、それでも先行きは暗く、人件費を削るという苦渋の決断を迫られている。

 4月1日現在での、アメリカでの状況は以下の通り。

【百貨店】

・コールズ(KOHL'S):約12万9000人の従業員を抱えており、店舗と物流センターの従業員には休業中も2週間分の給与が支払われたが、今後はその多くが一時解雇される。本社でも一部の社員を一時解雇する。いずれの場合も、健康保険など福利厚生は継続する。ミシェル・ガス(Michelle Gass)最高経営責任者(CEO)は報酬を返上する。

・J.C.ペニー(J.C. PENNEY):時間給で働く店舗の従業員の多くを一時解雇し、本社でも人員削減を行う。健康保険など福利厚生は継続する。

・ニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP以下、NMG):ニーマン・マーカスやバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営。およそ1万4000人の従業員のほとんどを一時解雇しており、ほかの従業員は一時的な給与カットとなっている。いずれの場合も、健康保険や年金など福利厚生は継続する。またターゲットやコストコ(COSTCO)などの小売店と提携して、一時解雇中の従業員が提携先の店舗で働けるようにした。NMGのジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)CEOは報酬を全額返上し、経営陣も報酬を一部返上する。なお、同社は破産法適用の申請を検討していると米ブルームバーグ(BLOOMBERG)が関係者の情報として報じている。

・ノードストローム(NORDSTROM):4月6日から6週間にわたって一部の社員を一時解雇するが、健康保険など福利厚生は継続する。エリック・ノードストローム(Erik Nordstrom)CEOとピート・ノードストローム(Pete Nordstrom)社長兼チーフ・ブランド・オフィサーは、4〜9月分の報酬を返上する。その他の経営陣も報酬の一部を返上するほか、取締役会のメンバーも今後6カ月間は現金報酬を受け取らない。

・メイシーズ(MACY'S):メイシーズやブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)などを運営。およそ12万5000人の従業員を抱えているが、そのほとんどを一時解雇する。健康保険など福利厚生は継続する。同社は全米で775店を展開しているが、今後3年間で125店を閉鎖し、およそ2000人の人員削減を行うことを2月4日に発表している。

【商業施設】

・サイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP):ショッピングセンターの開発や運営を手掛ける大手不動産会社。北米にあるショッピングセンターを全て休業しており、およそ4500人の従業員のうち3分の1程度を一時解雇する。同社のデイビッド・サイモン(David Simon)CEOは報酬を返上する。

【アパレルブランドや小売店】

・アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS):「アーバンアウトフィッターズ」「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」「フリーピープル(FREE PEOPLE)」などを展開。4月1日から60日間にわたって店舗や卸部門の従業員、本社の社員の一部を一時解雇する。その間も福利厚生は継続する。

・Lブランズ(L BRANDS):「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」などを運営。従業員の多くを一時解雇する。レスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)創業者は報酬を全額返上し、経営陣の一部は報酬を20%減とする。

・ギャップ(GAP):主力ブランド「ギャップ」のほか、「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」などのブランドを展開。米国およびカナダの店舗に勤務する従業員のほとんどを一時解雇する。その間、給与の支払いは停止するが福利厚生は継続する。本社でも人員削減を行うほか、経営陣の報酬を一時的に減額する。ほかにも従業員へのサポートとして、ターゲット(TARGET)やアマゾン(AMAZON)などを含む他社での臨時就業を支援する情報センターを設立する。

・セフォラ(SEPHORA):パートタイムおよび短期雇用の従業員の一部を一時解雇するが、離職手当を支給するほか、他社への再就職を支援する。米国内の店舗に勤めるそれ以外の約9000人の従業員には休業中も引き続き給与を支払い、福利厚生も継続する。また本社の社員も含め、従業員全員に6日間の有給休暇を取得することを義務付けた。一方、ECは営業を続けているため、倉庫や物流センターの従業員には時給を2ドル(約216円)上乗せした。なおカナダの店舗では従業員の給与が20%減となっている。

 アメリカ以外では、H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)が数万人の従業員を一時解雇する予定だ。一方、グッチ(GUCCI)は世界に487店を構えているが、休業している店舗での一時解雇などは考えていないとしている。シャネル(CHANEL)はフランス国内の従業員約8500人に対して8週間分の給与を保障すると発表した。

 ジェフリーズ・エクイティ・リサーチ(JEFFERIES EQUITY RESEARCH)が発表したリポートでは、「新型コロナウイルスの影響による店舗の休業は、“ショッピングモール離れ”などもともと変化しつつあった消費者行動を加速させており、こうした動きは事態の収束後も後戻りしないと考えられる。多額の負債を持ち、多数の店舗を抱えている上にショッピングモールへの出店数が多く、オンラインへのシフトが遅れているブランドや小売店は、今回の危機で受けたダメージから回復できないのではないか」としている。

 また同リポートは、「春夏物が倉庫に積まれたままだというブランドや小売店が多く、下期の発注や売り上げは大幅減となるだろう。2020年の第3四半期までは、各社とも利益が大きく圧縮されることが予想される。そうした中、4月分の賃料をショッピングモールの家主から支払うよう求められて困っている小売店も多い。ECの台頭によってオンラインの売り上げが増加したとはいえ、店頭分を埋めるには至っていないケースがほとんどであることを考えると、今後も一時解雇やリストラ、店舗閉鎖が続くと思われる」と述べている。

The post アメリカで一時解雇が急増 メイシーズやセフォラなど百貨店や小売りで appeared first on WWD JAPAN.com.

「アンダーカバー」がメンズのショーを休止 9月のウィメンズのパリコレに復活の意向

高橋盾による「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は3月31日にブランドの公式インスタグラムで、1月に発表した2020-21年秋冬メンズ・コレクションで一旦メンズのショーを終了とし、9月に開催予定の21年春夏のパリ・ファッション・ウイークからウィメンズのショーを再開する意向を示した。

 インスタグラムでは「9月のウィメンズ・ファッション・ウイークが開催されればの話だが」としているが、もし開催されれば「アンダーカバー」がウィメンズをショー形式で発表するのは18-19年秋冬シーズン以来の2年ぶりとなる。6月23〜28日に開催予定だった2021年春夏シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークは3月28日に中止が発表されたが、今回の決定はそれ以前に決まっていたという。

 「アンダーカバー」の“Fallen Man”と題した2020-21年秋冬メンズ・コレクションでは、劇場型のショーを披露したが、21年春夏ウィメンズ・コレクションはランウエイ形式でショーを行う予定だ。

The post 「アンダーカバー」がメンズのショーを休止 9月のウィメンズのパリコレに復活の意向 appeared first on WWD JAPAN.com.

新型コロナパニックの中で新ブランドをローンチした米企業 医療関係者に製品を配布するプロモーションに切り替え

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、米インキュベーター企業のアルファ(ARFA)は新ブランド「ヒキ(HIKI)」をローンチした。アルファはベンチャー企業が投資する若手企業で、「ヒキ」は初めて手掛けるブランドだ。コロナウイルスの状況が日々変化する中で、創業者で元グロシエ(GLOSSIER)役員のヘンリー・デイビス(Henry Davis)とアリ・ウェングロフ(Ari Wengroff)はブランドをローンチするべきか悩んだという。しかし、今回製品を医療関係者に無償で提供することとし、ローンチを決断した。

 「ヒキ」は汗にまつわる悩みに特化したパーソナルケアブランドで、デオドラントや汗拭きシート、肌の擦れによる痛みを防ぐパウダーをそろえる。医療関係者は公式サイトで好きな製品を2種類選び、送料の2.50ドル(約270円)を払えば無料で受け取ることができる。また、一般消費者もSNSで(新型コロナウイルスによるダメージが拡大する中)“思いやりのある”メッセージを発信していることを報告すると、送料の5ドル(約540円)を払って無料で製品を入手できる。現在はプレローンチ期間で、正式にローンチすると製品の価格帯はフルサイズで14〜16.50ドル(約1500〜1780円)になるという。

 アルファはインキュベーター企業として、一般消費者からアイデアを募って開発した製品を手掛けるブランドを作っている。16〜65歳の一般消費者を数百人、全国から集めた“アルファコレクティブ”を抱え、彼らが発案からフィードバックまで、製品開発に密に関わる。その代わり、“アルファコレクティブ”は会社の利益の5%を得る仕組みになっている。

 近年はこういったパーソナルケアブランドを立ち上げるインキュベーター企業が増えており、フェミニンケアブランド「クイーン V(QUEEN V)」や「ラブ エニバディー(LOVE ANYBODY)」を擁するブランダブル(BRANDABLE)、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)プロデュースのオーラルケアブランド「ムーン(MOON)」を擁するビーチハウス(BEACH HOUSE)などがその代表例だ。

The post 新型コロナパニックの中で新ブランドをローンチした米企業 医療関係者に製品を配布するプロモーションに切り替え appeared first on WWD JAPAN.com.

@AlibabaJapanPR アリババグループ Alibaba Group – Japan

ライブコマース最前線の裏舞台を覗いてみましょう! 天猫(Tmall)と合同開催された上海ファッションウィークでは、初日になんと251万人の方にライブ配信を観ていただきました。「ARランウェイ」や「See Now Buy Now」など新技術が取り入れられた裏舞台を覗いてみましょう!

Posted in 未分類

渋谷109が4〜12日まで臨時休館 平日も含め9日間

 SHIBUYA109 エンタテイメントは4月4〜12日の9日間、渋谷109と「マグネット・バイ・シブヤ109(MAGNET by SHIBUYA109)」を臨時休館する。13日以降は営業時間を11〜18時と短縮する予定だ。新型コロナウイルスの感染拡大の防止を目的としたもので、多くの若者が訪れる両施設を休館とすることで感染拡大防止や外出自粛の重要性を発信する。

 ルミネや三越伊勢丹ホールディングスが、4日からの主要店舗における週末の臨時休業を発表しているが、SHIBUYA109 エンタテイメントは平日も含めて休館する。

The post 渋谷109が4〜12日まで臨時休館 平日も含め9日間 appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

フランスの医療機器メーカーNG Biotech社 ( ) 指先を針で刺し血液一滴で新型コロナウイルス感染テストをする手軽な抗体検査の開発に成功🇫🇷💉🏥 コロナ:簡易血液検査器具をブルターニュの会社が開発 |OVNI by

Posted in 未分類

社外の学びを業務に生かす 2027年の創業100周年を見据えてマンダムが自己投資支援や副業制度を取り入れ

 マンダムは、新たな人事制度である自己投資支援制度と副業制度を4月1日から導入し、人材活用・人材開発の強化に取り組む。同社は、2027年に創業100周年を迎えることを見据えて「VISION2027」を掲げ、企業が成長し続けていくためには、社員の強みや個性を生かして多様性を引き出すことで、新たな価値を創造することが必要だとしている。そのためには会社が個人の多様性を生かし能力を発揮することができる場を提供することと、社員の一人一人が自身の成長に向き合い自律的なキャリア開発に取り組むことの両輪が不可欠とし、今回の新人事制度を導入した。

 自己投資支援制度は、自身のキャリア形成に必要な知識や経験、資格を考え学ぶことでキャリア自立を促進するとともに、社外での学びを業務に生かすことで会社事業への貢献を図るというもので、講座やセミナーを対象に費用の一部を支給する。

 副業制度は、副業によって経験や知識やスキルを得ることで社員のキャリア自立を促進するとともに、それらを業務に生かすことで会社事業への貢献を図るというもの。会社の成長に貢献できる内容であり、かつ個人事業主であることを前提に、勤続年数など同社が定める一定の要件を満たす人が対象となる。

 同社は研究分野においても、大阪大学と3月1日付でクロスアポイントメント制度に関する協定を締結し、新しい働き方を模索している。クロスアポイントメント制度とは、研究者などが大学や公的研究機関、企業の中で2つ以上の機関に雇用されながら、一定のエフォート管理のもとで、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発および教育に従事することを可能にする制度だ。

 両者は18年8月1日付で同大学薬学研究科におけるクロスアポイントメント制度に関する協定を初めて締結しており、今回で2例目となる。この協定によって、同社製品保証部評価分析室に所属する社員1人が、大阪大学大学院薬学研究科にも所属し、「動物実験によらない安全性試験方法の構築」の研究に従事する。同研究社員にとってはアカデミックな立場で研究に取り組むことでモチベーション向上と視野拡大につながり、同社にとっては動物実験代替法開発の加速が期待できる。

The post 社外の学びを業務に生かす 2027年の創業100周年を見据えてマンダムが自己投資支援や副業制度を取り入れ appeared first on WWD JAPAN.com.

仏ラグジュアリー香水「フレデリック マル」が創業者による初のインスタライブ開催 新型コロナ受け

 仏ラグジュアリーフレグランスメゾン「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」は、メゾン初の試みとしてインスタグラムでのライブ配信を行う。メゾンの公式アカウントで創設者のフレデリック・マル自身が香水に関する情報を発信し、事前に受け付けたファンからの質問にも答える。配信は3回予定で、第1回は1日23時(日本時間)から。「パルファムの創造」をテーマに業界の成り立ちや調香師の役割などについて話す。なお、英語での配信となる。

 世界中で人々の生活スタイルに変化が起きている中、少しでも楽しみを届けたいとの思いから開催。メゾンを支えるコミュニティーに向けて、“Stay close at a distance”のメッセージと共に商品やメゾンの背景への理解を深めるコンテンツを発信する。

The post 仏ラグジュアリー香水「フレデリック マル」が創業者による初のインスタライブ開催 新型コロナ受け appeared first on WWD JAPAN.com.

フェイスブック 新型コロナで窮地のメディア業界に100億円超の追加援助

 米IT大手フェイスブック(FACEBOOK)がニュースメディア業界を支援するため、1億ドル(約108億円)の追加投資を行うと公表した。このうち2500万ドル(約27億円)はフェイスブック・ジャーナリズム・プロジェクト(Facebook Journalism Project)を通じ、広告の落ち込みに苦しむ地元メディアに緊急支援金として支払われる。残りの7500万ドル(約81億円)は追加マーケティング費に割り当てられ、世界中のニュースメディアへの資金の流れを促す。

 キャンベル・ブラウン(Campbell Brown)=グローバル・ニュー・パートナーシップ統括バイス・プレジデントは自身のブログで「新型コロナウィルスの感染が拡大する中、人々に情報を届け続けるためメディア業界は非常に困難な状況下で働いている。今、ジャーナリズムが最も必要とされている一方、新型コロナ拡大の影響で広告収入は減少している」と述べた。

 同氏は「地元ジャーナリストへの影響は特に大きい。それでも地元の人々からは、友人や家族、コミュニティーが安全であるために必要な情報を求められている」と付け加えた。

 実際、全米の娯楽週刊誌の多くは人員の一時解雇や一時発行停止を余儀なくされているが、これは地元の飲食店や商店、イベントなどが休業し、広告収入が激減したためである。

 苦境に立たされているのは地元メディアだけではない。新型コロナ拡大の記事に関連した業務の増加に見合うほど広告収入は伸びず、3月下旬には「バズフィード(BUZZFEED)」と「アメリカン・メディア・インク(AMERICAN MEDIA INC.)」が給与カットを行っている。「Wマガジン(W MAGAZINE)」は従業員の多くを一時解雇し、「プレイボーイ(PLAYBOY)」は印刷版の発行を停止している。

 フェイスブックは昨年、リポート・フォー・アメリカ(Report for America)やピュリツァー危機報道センター(Pulitzer Center on Crisis Reporting)、コミュニティー・ニュース・プロジェクト(Community News Project)やフェイスブック・ジャーナリズム・プロジェクト(Facebook Journalism Project)の教育プログラムなどを通じ、ジャーナリストに向けた3億ドル(約324億円)の援助を表明していた。

 同社は3月下旬にも支援金の新しいプログラムに1億ドルを準備しており、新型コロナ拡大の影響で深刻な財政難に直面している中小事業者に対し、個別に現金支援を行う。

 ローカルメディア協会(Local Media Association)のナンシー・レーン(Nancy Lane)最高責任者は地元メディアへの2500万ドルの支援について、「フェイスブックによるこの資金支援は、現在危機の真っただ中で報道を続けるジャーナリストたちを助け、また地元メディアが、より持続可能なデジタル基盤構築に向けたビジネス改革を促進するよい機会になるだろう」と語った。

The post フェイスブック 新型コロナで窮地のメディア業界に100億円超の追加援助 appeared first on WWD JAPAN.com.

柴咲コウが動画メディアを始動 サステナビリティを訴える

 柴咲コウが代表を務めるレトロワグラース社は3月31日、“美しく生きる”をテーマにした動画メディア「柴咲コウ 公式 ‘Les Trois Graces’ Channel(通称:レトロワチャンネル)」をユーチューブでスタートさせた。

 柴咲は1998年のデビュー以来、女優、歌手として“想いや言葉を大切にすること”を、2016年からはレトロワグラース社の代表として“人と地球と共に生きること”をモットーにして活動しており、環境意識が高いことでも知られる。「レトロワチャンネル」では、それを“自らつむいだ言葉”で発信する。

 コンセプトは“アース・コンシャス”“ライフスタイル”“エンターテインメント”。柴咲が環境、衣食住、心が動くことなどについて、柴咲がインタビューやライフスタイル映像などをプロデュースして配信する。

The post 柴咲コウが動画メディアを始動 サステナビリティを訴える appeared first on WWD JAPAN.com.

イケアの親会社が30カ国に約33億円相当の家具などの現物寄付 新型コロナウイルスに対する緊急対応支援策を発表

 イケア・ジャパンの親会社であるインカ(INGKA)グループはこのほど、新型コロナウイルスの世界的流行の影響下にある人々に向けた緊急対応支援策を発表した。

 緊急支援のひとつとして、30カ国の病院や医療センター、避難所などの緊急性の高いコミュニティーに対して、ベッドや寝具、食品、おもちゃなどの必需品を含む約33億円(2600万ユーロ)相当の現物寄付を行う。同社はこれまでにも、中国、スペイン、スウェーデンの病院に家具やフェイスマスク、手袋を寄付。インドのハイデラバードイケアは、200台のベッドと寝具、家具を備えた検疫センターの設置を支援した。さらに慈善事業を運営するイケア財団は、同財団とパートナーシップを結ぶ団体に対し最大約1億1956万円(1000万ユーロ)を支援する。なお、日本の支援先については未定。

 また公式ECサイトで購入した商品を店舗で受け取ることができる「クリックアンドコレクト」サービスは継続。そのほか、ドライブスルーで商品を受け取ることができるサービスなど接触を避けた新たな配送サービスを導入する。

 ジェスパー・ブローディン(Jesper Brodin)=インカグループ社長兼最高経営責任者は、「私たちは『より快適な毎日を、より多くの方々に』というシンプルかつ強固なビジョンに導かれている。イケアのビジネスにとって不変のこのビジョンは、良い時も困難な時も私たちを導いてくれる。まだこの新しい現実に随時対応している最中だが、今は影響を受けているコミュニティーへの支援活動の加速と世界中の多くの人々およびパートナーの支援に注力し、人々の家での暮らしをより快適にするために最善を尽くしていく。この挑戦がいつ終わるのか分からないが、ともに協力することでこれまで以上に強くなれると信じている」とコメントした。

 現在同グループが運営する380店舗のうち、282のイケアストアが臨時休業中となっている。中国ては武漢地区以外の全てのイケアストアが営業を再開した。

The post イケアの親会社が30カ国に約33億円相当の家具などの現物寄付 新型コロナウイルスに対する緊急対応支援策を発表 appeared first on WWD JAPAN.com.

新型コロナに負けるな! 業界人が緊急メッセージPart1

 新型コロナウイルスの猛威によって、東京五輪・パラリンピックをはじめとした各種イベントが延期・中止となっている。外出控えの要請、海外渡航の自粛なども広がり、生活や仕事が制限されて、世の中に暗いムードが漂っている。消費市場も過去にないほどの落ち込み方を見せており、アパレル業界からも苦しい声が聞こえてくるが、こんなときこそ人々の気持ちを明るくするファッションの力が必要だ。弊紙では業界を代表するクリエイターやビジネスパーソンから緊急メッセージを募った。(この記事はWWDジャパン2020年3月30日号からの抜粋です)

逆境に強い私たち日本人は、
必ず耐え抜けると信じています

冨永愛/モデル

 イベントの延期や中止、特に3月に本の出版をしたので写真展やファンの方々とのイベントを中止にせざるを得なかったり、海外での仕事の予定も変更したりと、私にとっても大きな影響がありました。不安の中、少しでも明るく過ごせる時間を作りたいと思い、まず楽しみにしていてくれたファンの方々のために、インスタライブ配信の企画をしました。こんなときだからこそ、新たな取り組みのための準備期間にしようと思っています。この状況は必ず終わりがあります。そして逆境に強い私たち日本人は必ず耐え抜けると信じています。

さらに飛躍するための
契機にしたい

田中修治/オンデーズ社長

 4月の入社式や社内イベントの中止を決定しました。この厳しい状況をオンデーズがもう一段高いクオリティーのブランドに成長する「入口」にできるかどうかが問われています。今までなかなか手をつけられずにいた大きな課題から小さなものまで順に改善していくことで、コロナ不況が続く世界で生き残る確率は高くなります。終息後に業績を急回復させ、さらにその勢いを新たな成長へと繋げることができるよう今を大事に邁進します。

時化には時化の仕事がある

御手洗瑞子/気仙沼ニッティング社長

 漁師町の気仙沼には、「時化には時化の仕事がある」という考え方があります。悪天候の際に漁に出たら命を落としかねない、そんな時は網を繕って好天に備えよというものです。東日本大震災を経験し、自然はコントロールできないという認識もこの町にはある。新型ウイルスもコントロールできません。編み手さんたちには「この1年は時化かもしれないから、網の目を補強するような年にしよう」と話しました。技術を高め、どんな状況でも受注にバランスよく対応できるようにしていきたい。

こんなときこそ「利他的精神」で
社会にお返ししたい

軍地彩弓/gumi-gumiCEO 兼「ヌメロ トウキョウ」エディトリアル・アドバイザー

 文化服装学院の卒業制作発表ができなくなったとツイッターで知り、私のアカウントでリツイート。メンションしてくれた作品を #twitter_fashion_show のハッシュタグでアップしていきました。その後、学生の方からは「テレビCM制作会社の方など、いろんな人に届いた」とのご連絡がありました。リアル「FOLLOWERS」な出来事でした。(軍地氏はネットフリックスオリジナルシリーズの蜷川実花監督作品「FOLLOWERS」でファッションスーパーバイザーとしてスタイリングを統括)


 「WWD JAPAN.com」はファッション&ビューティ業界を応援すべく、週刊紙の「WWDジャパン」と「WWDビューティ」に掲載した新型コロナウイルス関連ニュースを無料開放します。記事やコラムから未曾有のピンチを克服するヒントや勇気を感じ取ってくだされば幸いです。

 なお、他のニュースはこれまで通り、有料会員限定記事とさせていただきます。購読は、こちらからお申し込みください。


The post 新型コロナに負けるな! 業界人が緊急メッセージPart1 appeared first on WWD JAPAN.com.

素材見本市「ミラノ・ウニカ」が延期 9月開催へ

 毎年7月にイタリア・ミラノで開催される秋冬向けファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」は3月31日、会期を9月に延期すると発表した。2021-22年秋冬向けの新しい会期は9月7~9日で、会場はこれまで同様ローフィエラ・ミラノ。

 次回から「ミラノ・ウニカ」会長を務めることになったアレッサンドロ・バルベリス・カノニコ(Alessandro Barberis Canonico)=ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VITALE BARBERIS CANONICO)社長兼イデア・ビエッラ(Idea Biella)会長は、引き継いだ直後から難しい決断を迫られた。

 カノニコ会長は延期の理由を「イタリアは新型コロナウイルスの感染拡大で非常に複雑な状況だ。そもそもこの状況で新しいコレクションを作ることは難しい。また、多くの企業が今、政府の要請を受けて医療用防護服の生産を行っている」と説明し「われわれの決断がこの状況に対して効果的であると考えた」ともいう。

 また、同見本市のマッシモ・モシエッロ(Massimo Mosiello)=ゼネラルマネジャーは「最優先しているのは、出展社に新しい会期と参加要項を伝えることだ。この重要な局面において、私たちの経済活動は一時停止するように求められているが、もとの状態に回復するために、皆が迅速かつ生産的になることが重要だ」と加えた。

The post 素材見本市「ミラノ・ウニカ」が延期 9月開催へ appeared first on WWD JAPAN.com.

「塚田農場」など185店舗、「まねきねこ」200店舗が臨時休業。時短から休業に流れ変わる。

「塚田農場」「四十八漁場」などを展開する株式会社APカンパニー(本社:東京都港区、代表取締役:米山 久)が、4月2日(木)から基本的に全185店舗を一斉休業することを決めた。首都圏の店舗は、4月21日(火)から、関西は4月15日(水)から、その他は4月10日(金)から再開する。
Posted in 未分類

“採用”“離職”“出店”ヘアサロンが抱える悩みは皆無!? 未来を担うスタイリスト2人と代表が話すヘアサロン「コクーン」の在り方

 取材に行くとなんだか居心地のいい東京・表参道のヘアサロン「コクーン(Cocoon)」。10年続くサロンはおよそ5%といわれるほど厳しいヘアサロン業界で、「コクーン」は2009年のオープン以来顧客からの支持を集め今年12年目を迎えた。代表のVANさんをはじめ初期メンバー4人を中心に、現在は21人の美容師が働いている。さらに4月には新卒のスタッフが4人入社し、2店舗目となる銀座店を4月24日にオープンする。採用や離職、出店と多くのヘアサロンが抱える問題を感じさせない「コクーン」はどのようにしてつくられてきたのか。この居心地のよさはどこから来ているのか。代表のVANさん、ディレクターのSAKURAさん、店長の泰斗さんに話を聞いた。

WWD:SAKURAさんはディレクター、泰斗さんは店長を務めていますが、それぞれの役職はどのように決まったのですか。

SAKURA:役職があったから就いたのではないんです。年月が経つにつれ、例えばVANがいないときにVANの代わりを自分がやらなきゃという気持ちがすごく湧いて。これだけ長い時間一緒にいて経験を積んできたのだから、自分が一番VANの気持ちや思っていることを代弁できなくてはいけないと思ったんです。でも、最初はVANが話しているときと自分が話しているときの空気感は全然違って……、なかなかうまく伝わらなかったんです。でも繰り返し伝えていると、だんだんとみんなが聞いてくれるようになってきた感覚が自分の中でありました。そうやって自分のこと以外にお店のことを考えることが増えて、さらに自分が責任を持てるようになったとき、VANさんから役職を付けてやってみたらと言ってもらったんです。

泰斗:そうですね。毎年新卒の子が入ってきてスタッフが多くなっていく中で、長くいる分VANの思いを伝えたり、みんなをまとめる役割の必要性を感じて、責任感を持つようになりました。そして自分ができなくてはいけないと思うようになりました。そうやって意識して行動しているうちに、SAKURAと同様、結果的に店長という役割が付いたという感じです。

VAN:役職って一つの権力でもあると思っていて。売り上げが高いからとディレクターや店長にすると、自分本位に物事を進めたり、不必要に忖度した関係が生まれたりすることもあります。でも僕ら美容師という仕事は、役職でお客さまに慕われてはだめなんです。でも「店長にお願いします」とか、「オーナー(代表)にお願いします」っていう風潮が世の中にはどうしてもあります。音で判断してほしくないから先に役職を与えるのではなく、その仕事の中身、空気感を持って統率している人たちに必然的に役職が付いていくほうが、実質的に好ましいと思っています。

みんなが後輩の岐路に立ち会い、
請け負う採用

WWD:離職率が問題のサロン業界で、「コクーン」に入った人はほとんど辞めていないと聞きます。採用する際に気を付けていることはありますか?

SAKURA:「コクーン」は、全員で面接するのが習わしなんです。その理由はVANさんや上が決めたからということでは、メンターになった直属の先輩に責任感が湧かないから。直属の先輩が新入社員の岐路に立ち会うことで、その子が立ち止まったときに向き合ってあげられるはずです。だから素材がどうこうというよりは、請け負う側が美容師としていかにスタートを切らせてあげられるかが大事だと考えています。

VAN:僕が「この子」というと、それに引っ張られてしまうので、最後まで僕は誰がいいとは言いません。入社して初年度から僕のメインアシスタントになることは難しいわけだし、一番関わることの多い人の意見が大事なんです。あまり意見が割れることはないけれど、もし割れた場合はSAKURAや泰斗、ましてや僕ではなく、1~2年目の若手スタッフの意見を優先しますね。そうやって選んだ新人が今年は4月に4人入ってきます。

SAKURA:最近では「コクーン」というサロンのブランドイメージがついてきたことはうれしいですが、入ることがゴールではありません。自分がなぜ美容学校に行って、美容師になりたくて就活をしているのか、「コクーン」で働きたいというよりは美容師になりたいという思いが強いほうがよかったりします。だからスタートが「コクーン」じゃなきゃと思う必要はないんです。

WWD:中途採用はしないんですか?

VAN:「コクーン」を立ち上げて最初はスタイリストは僕1人で、SAKURAや泰斗が中途でアシスタントとして入ってきてくれました。3年目から新卒採用を始めて、それ以来中途採用のスタッフは数人です。経営効率的に中途採用はよいと思われるかもしれませんが、同じ美容師でも“ラベル”を「コクーン」に貼りかえただけでは絶対に中身は「コクーン」ではないし、サロンのチームワークも変わってしまう。今の「コクーン」のような関係は絶対につくれないです。

WWD:VANさんの前でこんなことを聞くのはなんなんですが(笑)、美容師の多くはある程度の年齢やキャリアになると独立する人も多いと思うんです。SAKURAさん、泰斗さんはどのように考えていますか。

VAN:どうぞどうぞ、なんでも聞いてください(笑)。

SAKURA:年齢を重ねたときに独立について考えたことはあったけれど、未来のイメージとしてそれしか知らなかったということもあります。これまで何を教わってきたんだろう、自分にとって何が大事なことなのだろうと考えたとき、今はぶれない軸が見えてきたタイミングだと感じています。自分の可能性を信じたいし夢もまだまだあって、すべてが軸の部分である美容師としての自分と、「コクーン」につながると思っています。これまでVANの撮影やセミナーなど、本当にたくさんの現場を見せてもらい、自分を推薦してくれることもたくさんありました。ここでは伝えきれないくらい、たくさんの愛情をもらって今の自分があると思っています。だから、自分だけの未来ではなく「コクーン」に対して影響力を持てたらうれしいんです。

泰斗:美容師を目指した時点では、独立して店を持ちたいと思っている人は多いはずです。僕もそうでした。けれど、「なぜ店を持ちたいのか」「何がしたいのか」を考えていくと中身が伴っていなくて。ただ漠然とそういうものだと思っていました。「コクーン」で働きだして美容師の在り方や仕組みを教わっていく中で、店を持つというのがどういうことなのか、自分のことだけを考えていては成り立たない、1人では難しいことだと知りました。今は店長として、これまでVANから教わってきたことや培ってきたことをみんなに伝え、それが受け継がれてだんだんと大きくなっていくチーム感に幸せを感じています。独立というよりは、「コクーン」のつながりやチームを大きくすることが目標です。

VAN:決して2人の考え方は2番手の考え方ということではないんですよ。組織図はピラミッドではなく、台形にしていくものだと僕は考えていて、タテにもヨコにも“つながっていく”ということが大事なんです。「コクーン=VAN」ではなく、みんなの「コクーン」でありたい。自分が死んでも続いていってほしいんですよ(笑)。

それぞれのステージを作るための銀座出店

WWD:過去には拡張移転はありましたが、今回初めて2店舗目の出店になりますね。このタイミングでなぜ?

VAN:新型コロナウイルスですよね……。実は、拡張するなど節目のときにはいつも世の中で何か起こるんです(笑)。立ち上げはリーマンショック、拡張移転は東日本大震災があった直後でした。でもそういうことではなく、2年も前から探していたので、偶然にもこのタイミングになりました。

WWD:あ、このタイミングというのは、そういう意味ではなく、11年目でということです(笑)。

VAN:そういうことですか(笑)。それは、役職の話と一緒で、これまでやってきたことがつながったことで、そういうところにたどり着いたということです。10年目や11年目という年数ではなく今だったんです。“店を出すから、人を入れる”という考え方は僕にはありません。多店舗展開が目的であればもっと早いタイミングで出店するはずです。新卒を採用するのも人が足りないからではなく、1年生が2年生、3年生になるためです。年数を重ねても下が入ってこなければ、いつまでも下級生のままなんですよね。人が辞めずにいてくれるのはとってもいいことですけど、卒業していく場所も必要なので、新たなステージを作るためにも銀座店の出店だったんです。

WWD:銀座という場所に決めた理由は?

VAN:もともとは表参道で探していました。銀座なんて全然思ってもいなかったんですが、SAKURAや泰斗が「銀座はどうですか?」と言ってきたんです。

泰斗:銀座は東京の東側の人が特に多く集まる場所だと思います。僕自身が浅草出身ということもあって、表参道以外を考えたときに銀座というのは自然な流れでした。東京の西側の表参道店があって、東に銀座店があるのはバランスがいいと思いました。また同じ土地に2店舗あるよりも、「コクーン」としての、つまりスタッフが生きる幅も広がると思いました。「コクーン」はワンジャンルではありませんし、どこでスタッフそれぞれの色が生きるかは分かりませんから。

VAN:銀座はあまり詳しくない土地だし、テイストが合うのか、客層も違うのではと思ったんですけど、同じタイミングでSAKURAも銀座を挙げてきて、みんなもあまり抵抗感がなかったみたいで。要はみんなの意見に僕自身が「なるほど!」と納得できたんです。それで1年ほどは銀座に絞って探していました。

WWD:銀座店はどのような雰囲気ですか。

VAN:銀座5丁目のちょっとレトロなビルの4階です。自分の唯一の趣味が内装だったりするんですけど、今回泰斗がトップとして立つことになったので、数年後の彼を自分なりに想像して作っています。みんなは「これが泰斗のイメージ?」って思うかもしれないけど、他の誰よりも泰斗を見てきて、自分の未来よりも描けています。今の泰斗だと意外に思うかもしれないけど、2年後、3年後にそれがなじんでくると思っていて、また一つ泰斗も周りのスタッフも大きくなるはずです。

WWD:4月で12年目に突入しますが、さらに10年後はどのような未来を想像しますか。

SAKURA:10年後も同じようなことが起こっていてほしいです。自分が経験してきたことは絶対違う出来事だけど、みんなも同じように壁にぶつかって、同じように経験を積み重ねていくはずです。今回のようなインタビューで伝えたい部分と同じことを、また10年後に考えている子が絶対いるはずだから、伝えつなげていくサロンであってほしいです。

泰斗:どれだけ大きなチームになっても、全員が同じように「コクーン」の考えを言えるようなつながりを持ちたい。“伝えつなげる”ということですけど、やりたいという人がいれば、全国にあってもいいんじゃないかなと思います。どこにあってもどれも「コクーン」で、結果的にみんなが同じように考えて同じ方向を向いていられるようにしていきたいです。

VAN:夢があっていいよね。そういう時はもう「VANさんがやっている『コクーン』」ではないです。すでにそれは始まっていて、ここからが「コクーン」の第2章です。銀座店は単なる店舗展開ではありません。今回の銀座店は1年目からいる泰斗らに任せています。ビジネスファーストであれば、自分でやったほうが簡単だと思うんです。もちろん年功序列っていうほど甘くはないけれど、一緒にやってきた彼らだからできる。イメージでは表参道はSAKURAが、銀座には泰斗がいてくれて、自分がメインではない。みんなのステージが一つ上にあがることになったと。10年前は僕の足元にも及ばないぐらいの差があったSAKURAと泰斗ですけど、僕は手を抜いているわけではないのに今では並び抜かれることがあるぐらいなんです。これから2人に続く人たちもいます。一方で、こういった感覚が僕の美容師としての寿命を伸ばしてくれているとも思っています。だからこそ、僕自身もサロンワーカーとしてみんなと切磋琢磨できる。「コクーン」とは、“美容師の、美容師による、美容師としての集団”であり続けていきたいですね。

The post “採用”“離職”“出店”ヘアサロンが抱える悩みは皆無!? 未来を担うスタイリスト2人と代表が話すヘアサロン「コクーン」の在り方 appeared first on WWD JAPAN.com.

ストライプ新社長の立花氏、「石川前社長への再調査の予定はない」

 ストライプインターナショナルの石川康晴社長のセクハラ報道による辞任に伴い、3月6日付で就任した立花隆央新社長は、「WWDジャパン」の取材依頼に対して書面で回答し、信頼回復に向けた取り組みなどについて述べた。ハラスメントの防止策を講じるものの、石川氏によるセクハラの有無の再調査については、2018年12月にすでに査問会で結論が出ているため「再調査を行う予定はない」という。

 同社は3月31日付で防止策を発表した。コンプライアンス違反事項についてのアンケートを5月から毎月行い、それを踏まえて弁護士による研修を毎月実施する。従来から設けていた外部弁護士事務所への通報窓口の存在を従業員に周知させる。また第三者を含めた監督機関を設置し、社外の有識者や社内の女性スタッフを集める。

 立花社長は「ハラスメント防止のための対応強化、コンプライアンスの徹底を行い、従業員が安心して働ける環境作りを推進していく」と述べる。

 一方で、「セクハラ報道による混乱」を辞任理由とし、セクハラ自体への事実関係の発表や謝罪を行っていない石川氏への再調査は行わない。査問会では石川氏への処分は厳重注意にとどまったが「査問会自体に問題があったとは考えておらず、査問会で審議した結論を尊重したい」。

 石川氏は自身の関連会社を含めればストライプの株式の過半を持つオーナー。立花社長は石川氏の今後の経営に対する影響力については否定する。「石川が経営に関わることはない。最終的な経営の決定権は新社長の私 (立花)のもと新体制で行う。弊社は所有と経営を分離した体制になる」と説明する。

 従業員の退職増加や新卒の内定辞退など雇用に関するダメージについては「現時点では人材採用への影響は出ていない」という。

The post ストライプ新社長の立花氏、「石川前社長への再調査の予定はない」 appeared first on WWD JAPAN.com.

【三光マーケ】大箱居酒屋の不振から脱出できますか? 長澤社長に聞く(前編)

 「東方見聞録」「月の雫」などのアッパー居酒屋で一世を風靡し、焼き牛丼「東京チカラめし」などの話題店を作り出した三光マーケティングフーズが苦しんでいる。前期は営業赤字、今期の通期見通しも同様だ。なぜ不振になったのか? 抜け出せるのか? 2018年に創業家以外から初めてトップに立った長澤成博社長に聞いた。
Posted in 未分類

「アメリ」の黒石デザイナーが、「ボビイ ブラウン」のアンバサダーになった理由

 「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」は、ベストセラーのファンデーション「インテンシブ スキン セラム ファンデーション SPF 40(PA++++)」の発売5周年を記念し、全ての女性が自身の魅力に気づいて自信に満ちてほしいとの願いを込めた「#これが私の美しさ」キャンペーンを始動した。「アメリ(AMERI)」の黒石奈央子クリエイティブディレクターは、このメッセージを体現する4人のアンバサダーの1人に選ばれ、自身のブランド以外の活動に取り組んでいる。アンバサダーを引き受けた理由を聞いた。

WWD:他ブランドのアンバサダーを務めるのは初めてと聞いたが、なぜ、「ボビイ ブラウン」だったのか?

黒石奈央子クリエイティブディレクター(以下、黒石):「アメリ」の世界観の原点は、「ボビイ ブラウン」発祥の地、ニューヨークなんです。ファッション業界を志して世界を旅したとき、ニューヨークの自由なムードに刺激を受けました。「みんな、素直にファッションを楽しんでいるな」と思って。そこで「日本のファッションの魅力をニューヨーク、そして世界に」と志してブランドを立ち上げ、最初の目標を「ニューヨークにショップを構える」にしたんです。「ボビイ ブラウン」には、「自分を持った女性」という自分に近いイメージがありました。だから「どうしよう?」より、「面白そう!!やってみたい!!」が先行したんです。コスメブランドとのコラボレーションは初めてでしたが、ノベルティーまで作って楽しみました。

WWD:「インテンシブ スキン セラム ファンデーション」の感想は?

黒石:個人の肌を否定して覆い隠すのではなく、肌に寄り添いつつ、より良くしてくれるファンデーションですね。

WWD:悩みを、その人らしく解決するサポートをするブランドとして、「ボビイ ブラウン」と「アメリ」は近い気がする。

黒石:「アメリ」は、シルエットを最重要視しています。私自身が「背が低い」というコンプレックスを抱えていて、全ての商品は自分が着るし、さまざまな体型の女性に試していただきます。自分が着てみないと、その良さはわからない。着てみて「あ、カワイイ」と思えることが大事。思えないときは、「どこが可愛くないのか?」と考えます。それが、お客さまに支持されている一番の理由だと思います。

WWD:そのほかコレクションには、どんな「自分らしさ」を込めている?

黒石:お話しした通り、ファッションをカテゴライズせずに楽しむニューヨークのムードに刺激を受けていますから、ドレスからミリタリー、デニムまで、いろいろ提案します。細分化が進む、日本のファッション業界の流れには反しているかもしれませんね。お客さまに楽しんで欲しいので、1年前に売れた商品は敢えて作らず、違うものを提案することもあります。MDは「売れ筋を作って!!」と思っているかもしれませんが、私は「また、同じの出すの!?」って思っちゃう。実は1年前、初めて売り上げを思った以上に伸ばせなかった時があったんです。前年は超えましたが、私はもっと上を目指していた。理由を考え、「自分を超えられなかったから」と結論づけました。そこで今は、アイコニックな“バックコンシャスシリーズ”さえ大プッシュしなくなりました。お客様がいるので作り続けていますが、私は現状に満足せず、面白いものを探し続けたい。新しいアイテムが“バックコンシャスシリーズ”以上のヒット商品になれば、と思っています。2019-20年秋冬は、フレアのウールコートがよく売れました。自分を超えること。「#これが私の美しさ」ですね。

The post 「アメリ」の黒石デザイナーが、「ボビイ ブラウン」のアンバサダーになった理由 appeared first on WWD JAPAN.com.

新型コロナで悲観はやめよう、自信を持とう

 悲観するのはやめよう。こんな状況でも、ファッションとビューティは終わっていない。あるイタリアンブランドは3月20日からの3連休「トラフィックはまだまだ少ないが、顧客の来店は多かった」という。伊勢丹新宿本店は、世の中が自粛ムードまっただ中の3月上旬にビューティの催事を開催。感染拡大予防への配慮も欠かさなかったイベントは、予算比6%増で終了した。担当バイヤーは数字に安堵しつつ、「お客さまのビューティへの熱意を感じた」と消えていなかった購買意欲に喜んでいる。私たちが提供する商品やサービスは、こんなときでも幸せを提供できる宝物なのだ。(この記事はWWDジャパン2020年3月30日号からの抜粋です)

 知らないからと言って、恐れるのはやめよう。新型コロナウイルスについては、知らなくて当たり前。だから世界は苦しみ、戦っているのだ。未知だから、正解はウェブの世界にだって存在しない。ウェブだけに依存せず、情報源を選びながら、話し、考えよう。デジタルの編集長ではあるが、今回ばかりはSNSから離れたくなっている。私には、ウイルスの感染以上にネガティブムードのまん延が恐ろしい。私事だが3月上旬、感染者と同じ日に同じジムに通ったがために、メディアが「濃厚接触者1406人」と報じた1人に属してしまった。幸い健康観察期間は無事に終了したが、期間中に時々ジムと、そのジムが入店する商業施設の名前でSNSを検索すると、全くの誤報とネガティブツイートがあふれ出る。「横浜オワタ……」「(営業を続けた商業施設と、2週間後に再開したジムに対して)これ以上コロナをバラ巻かないで」。感染症とSNSは、相性が良すぎるからこそタチが悪い。

 気を強く持とう。多くの死者はもちろん、工場閉鎖や外出禁止など最も過酷な犠牲を強いられているイタリアの「ヴァレクストラ」や「セルジオ ロッシ」のCEOから、御年83歳のコシノヒロコ先生まで、この1週間で話を聞いた人々は、状況が好転する“いつか”を信じ、今できることを着実にこなすことで歩みを止めない意味を説く。私たちが後ろ向きでどうするのだ?今週号で特集した東京のデザイナー、春にイベントやポップアップを計画していたビューティブランドは、メガプランの中止や延期に落胆せず「じゃあ、今できることはなんだろう?」と考えている。取材して知る限りでは、4月中旬は、リアルの代替手段であるデジタルイベントがラッシュの予感だ。秋には早くも例年以上のイベントが計画され、すでに会場の争奪戦が始まっている。ちなみに「WWDジャパン」も4月17日には、秋に延期したトレンドセミナーの代替手段であり、発表の機会を失ったデザイナーやビューティブランドが新作を見せる場であり、せっかくならエンドユーザーさえファッションやビューティの楽しさを感じ取ってくれるかもしれないデジタル番組の配信を検討している。

 将来を妄想しよう。未知の病が既知の存在となってコントロールできるようになったとき、私たちの社会、そして産業は、きっと大きく変わっているハズだ。今を見つめ、未来を予想し、私たちの将来をワクワク妄想・空想しよう。当たろうが、外れようが構わない。妄想した人間こそ、新たな未来を好意的に迎え、スタートダッシュできるハズだ。私は、鎖国さながらに国境を封鎖する一国主義的抑え込みの反動からインクルージョン(包摂・包括性)とダイバーシティー(多様性)の流れはますます加速すると思っている。危機を乗り越えた暁のイタリアは、復活するだろう。“同情票”じゃない。こんなときだからこそ世界の人々が価値を再認識した家族愛、地縁、互助、そして自然への感謝。それらの全ては、イタリアの礎だ。一方でランウエイショーを頂点としてきたリアルイベントは、過渡期を迎える。テレワークで加速するデジタル・トランスフォーメーションが新たなテクノロジーを生み出した暁には、存在意義すら問われるようになるかもしれない。情報を選別できずに右往左往する人と、取捨選択しながら自分らしく生きる人の違いは、この一件で一層明らかになった。残念ではあるが、あらゆるディバイドは拡大する。そのどちらを、どう狙うか?そんな思考回路は、ビジネスの成否を分ける。間違いないのは、いよいよ「生活を豊かにするブランド」だけが生き残ることだ。世界の76億人が、程度の差こそあれ、一斉にストレスを感じた出来事は前代未聞、もしくは第2次世界大戦以来だろう。戦後「ディオール」は、到来する豊かな生活の片鱗をニュールックで示したからこそ、今なお君臨している。同様に新たな時代の新しい豊かな生活を夢見せられるブランド・産業だけが勝ち残る。

 最後に、ちゃんと言おう。感染拡大を防ぐことは大事だが、ビジネスを続けることも同じように大事だ。だから私たちは、自信を持って言うべきだ。「ファッションとビューティを売っています。不要不急の商材かもしれません。それでも、待っている人が大勢います。価値があるのです」と。


 「WWD JAPAN.com」はファッション&ビューティ業界を応援すべく、週刊紙の「WWDジャパン」と「WWDビューティ」に掲載した新型コロナウイルス関連ニュースを無料開放します。記事やコラムから未曾有のピンチを克服するヒントや勇気を感じ取ってくだされば幸いです。

 なお、他のニュースはこれまで通り、有料会員限定記事とさせていただきます。購読は、こちらからお申し込みください。


The post 新型コロナで悲観はやめよう、自信を持とう appeared first on WWD JAPAN.com.

「クリニーク」がアジアのアンバサダーにK-POP・RED VELVETのアイリーンを起用

 「クリニーク(CLINIQUE)」はアジア太平洋地域におけるブランドアンバサダーとしてK-POPグループ「レッド・ベルベット(RED VELVET)」のアイリーン(Irene)を起用した。今後、アイリーンは広告ビジュアルなどに登場する予定だ。

 アイリーンはポジティブでハッピーなオーラを持ち、ブランドが理想とするスマートな現代女性を体現する人として選ばれた。敏感肌だというアイリーンは「デリケートな肌なので、スキンケアは慎重に選ぶようにしています。『クリニーク』の製品は全てアレルギーテスト済み、パラベンやフタル酸エステル、香料不使用なので使いやすく、信頼しています。そんなブランドのアンバサダーになれたことを光栄に思います」とコメント。

 なお、「クリニーク」は1月にブランド初のグローバルアンバサダーに人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」に出演する女優のエミリア・クラーク(Emilia Clarke)を起用した。マーケティング会社ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によると、エミリアの起用は670万ドル(約7億2360万円)のメディアインパクトバリュー(ローンチメトリックス独自のアルゴリズムにより導き出されたメディア露出の影響を数値化したもの。以下、MIV)をもたらし、本人のインスタグラムで投稿した「クリニーク」のコンテンツは3投稿で235万ドル(約2億5380万円)のMIVを生み出したという。なお、「ランコム(LANCOME)」がゼンデイヤ(Zendaya)を起用した時は1カ月で160万ドル(約1億7280万円)のMIVをもたらした。

 アイリーンは「レッド・ベルベット」のリーダーとして活躍。同グループはSMエンターテインメント(SM ENTERTAINMENT)所属の5人組ガールズグループで、K-POPガールズグループとして初の快挙となる米ビルボードワールドアルバムチャート1位を4度獲得している。

The post 「クリニーク」がアジアのアンバサダーにK-POP・RED VELVETのアイリーンを起用 appeared first on WWD JAPAN.com.

「アディダス」とイセタンメンズが共同開発した“ICON SUIT”から新作登場 ビジュアルには羽根田卓也選手

 アディダス ジャパンはイセタンメンズと共同開発したスーツコレクション“ICON SUIT”2020年春夏コレクションを4月22日に発売する。8シーズン目を迎えた今回がファイナルコレクションとなる。4月1日午前11時からは、「アディダス(ADIDAS)」公式オンラインショップ、三越伊勢丹オンラインショップでの先行予約受け付けを開始する。ビジュアルには、「アディダス」契約アスリートでカヌー・スラローム男子カナディアンシングル代表の羽根田卓也選手を起用した。

 同コレクションは、“あらゆるシーンでも快適な移動をサポートするスーツ”をコンセプトに16年に誕生。ビジネスシーンに活躍する細身のシルエットながら、汗を素早く吸収して発散する独自機能で移動の多い出張時やタウンユースにも対応する。ストレッチシアサッカー素材を用いることで畳んでもシワが気にならず、付属のバッグに入れて持ち運びができる仕様になっている。ジャケット(2万9000円)にはロゴを、パンツ(1万6000円)にはアイコニックな3ストライプを施した。

 公式オンラインショップに加え、アディダス ブランド コア ストアや伊勢丹各店、イセタン メンズスタイル ジェイアール京都伊勢丹などで取り扱う。

The post 「アディダス」とイセタンメンズが共同開発した“ICON SUIT”から新作登場 ビジュアルには羽根田卓也選手 appeared first on WWD JAPAN.com.