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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。 詳しくはこちら→

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池袋パルコの「ユナイテッドアローズ」販売員が新型コロナ感染 6日は臨時休館

 パルコとユナイテッドアローズは5日、池袋パルコ3階で店頭に立つ「ユナイテッドアローズ」の男性販売スタッフが新型コロナウイルスに感染したと発表した。該当する販売スタッフは海外渡航歴はなく、マスクを着用していたという。4月1日の帰宅後に発熱を確認、4月2日に医療機関で診療を受け、検査を実施し、5日に感染が確認された。2日以降は店頭で勤務していない。濃厚接触の可能性のあるユナイテッドアローズの社員は自宅待機しているという。池袋パルコは東京都の外出自粛発表を受け、4・5日に臨時休業していたが、6日も臨時休業とし、館内の消毒にあたる。

 百貨店やファッションビルなどでは、不特定多数との接触の多い店頭スタッフの新型コロナウイルスへの感染が相次いでいる。3月27日には高島屋大阪店で、4月3日には恵比寿三越で、同じ5日には伊勢丹浦和店で感染者が判明していた。

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サザビーリーグ現会長も80億円の申告漏れの報道

 ロンハーマン(RON HERMAN)やアフタヌーンティー(AFTERNOON TEA)を手掛けるサザビーリーグの森正督会長が代表を務める資産管理会社が、昨年東京国税局の税務調査で株の売却益を巡って約80億円の申告漏れ指摘されていたことがわかったと複数のメディアが報じている。

 サザビーリーグは4日、公式サイトで「一部報道機関において、当社取締役会長に対する課税処分の記事が掲載されておりますが、当社は当該課税処分の対象ではなく、当社の経営に影響を与えるものではありません。なお、当該情報は、当社または当社取締役会長が発表したものではなく、当社取締役会長においては、課税当局の見解には承服できるものではないとし、現在、課税処分の適法性を争うための手続きを進めていると聞いております」とコメントを発表している。

 なお、創業者の鈴木陸三・元会長についても約130億円の申告漏れがあったと3日に報道されている。

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「バレンシアガ」に矛盾を感じ、「ロエベ」は「まばたきが惜しい」ほど感動 辛口な海外メディアのパリコレ評

 2020-21秋冬パリ・コレクションは特殊なシーズンだった。新型コロナウイルスの影響で中国をはじめアジアからの来場者の欠席に加え、展示会やイベント行事のキャンセルなどが相次いだ。それでもショー会場は混雑していたが、ショールームや街中は明らかに活気がなかった。目に見えぬ得体の知れない魔物のようなウイルスによって漠然とした不安が募り、人々の心とパリの街に暗い影が落ちる幕引きとなった。この世界に再び虹は架かるのだろうか?悲しみの裏にどんな喜びがあるのだろうか?自分の中に湧き上がるネガティブな感情と折り合いをつけることができない9日間であった。でもこんなときこそファッションは、どんな物事にも明るい側面があることを、苦しみの果てに希望があることを提示してくれる。多くのデザイナーが衣服を通じて明るい未来を示そうと試みたコレクションに対し、各国ジャーナリストは前向きに、時に辛らつに講評した。

DIOR
「服には不満」
「時代の精神を反映している」

 現代にはびこる問題は新型コロナウイルスだけではない。性差別と闘うフェミニストを象徴する、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)による「ディオール(DIOR)」のショーは、チュイルリー公園に設営したテント内で開催された。ショー前日の2月24日(アメリカ現地時間)、女性に対する性的暴行などで起訴されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)に性暴力の有罪判決が下されるタイミングが重なって、キウリと#MeToo支持者は沸き立っていたようだ。多くの現代女性の気持ちを代弁する彼女に対し、仏ウェブメディア「ファッション・ネットワーク(FASHION NETWORK)」のゴドフリー・ディーニー(Godfrey Deeny)は「商業的で過去一番の出来とは言えないものの、時代の精神を反映した良いショー」だと評価した。対して、米新聞「ニューヨーク・タイムズ(THE NEW YORK TIMENS)」のヴァネッサ・フリードマン(Vanessa Friedman)は、「訴求は確信をついていたが、服には不満が残る。(衣服にプリントされるフェミニズムを訴える)言葉を書き換えただけで、ファッションにおいて女性エンパワーメントとは何かという問題意識を拡大してはいない。このタイミングにおいて、非常に大きな大きな一歩を逃した」とつづった。物足りなさを訴える女性のフリードマンと、出来を評価した男性のディーニーの間にある見解のズレは、社会の性差の問題がいまだ根深いことを示しているようである。

 「ヴォーグ(VOGUE)」のスージー・メンケス(Suzy Menkes)はキウリの声明を称えつつ「頭の良い若い女性を喜ばせる明確なコレクションではあったが、キウリ自身が何を感じ、何を伝えたいのかが曖昧だった」とコメント。同じく、米新聞「ワシントン ポスト(THE WASHINGTON POST)」の辛口批評家ロビン・ジバン(Robin Givhan)もこうつづる。「フェミニストの声を増幅しているが、キウリ自身の声は雲がかったままだ。社会が拒絶する、若者とは呼べない結婚適齢期を超えた女性たちの声には耳を貸さない。彼女たちこそ、高い目利きを持つ社会の征服者であるにもかかわらずだ」。今季の「ディオール」は性別や年代によって評価が分かれるコレクションであったが、フェミニズムの訴えかけには十分な影響力を持っている印象を受けた。

BALENCIAGA
「悲痛な光景」
「希望に満ちていた」

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は気候変動という深刻な問題を提起した。水を張った黒い湖がランウエイとなり、天井のスクリーンには雷や嵐の空模様が映し出された。強迫的で強烈な印象を与えたショーを、多くのジャーナリストは「アポカリプス(黙示録)」と表現した。これはキリスト教において、文明が退廃した後の終末的な世界観を表す言葉である。いくつかのメディアの取材に対してデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)は、「創設者クリストバル・バレンシアガ(Christobal Balenciaga)が教会に行くときに着用していた宗教服から着想を得た」と説明している。メール取材を行ったティム・ブランクス(Tim Blanks)は「ビジネス・オブ・ファッション(BUSINESS OF FASHION)」の記事でデムナの興味深い回答を記している。「ファッションはある種の宗教だと思う。宗教のように、なぜそうするのかという疑問は持たない。ただ気持ちが落ち着くからそうするのだ。(中略)世界は自らが招いた“脱工業化”による冠水で苦しんでいる。私は、人々がこの問題を一蹴した世界を隠喩的につくりたかった。水の上を歩くイエスを見た弟子たちが自身の目を疑ったように、いったい何が現実で何が幻想なのか、何を信じるべきで何を信じてはいけないのか、という問題を投げかけることを試みた。それらを美しく魅力的で、特殊なドラマのように仕上げたかった。だから会場を水で満たし、モデルをあちこちに歩かせた。魔法と危険が一緒になって、ワルツを奏でるといったアイデアだ」。

 各メディアは今季のショーを高く評価した。仏新聞「ル・モンド(LE MONDE)」紙のエルヴィール・フォン・バルドレーベン(Elvire von Bardeleben)は「終末的ではあったが、地球の美しさを映し出した映像とフィナーレのBGMが不安感を取り除き、希望に満ちていた」とコメント。辛口のジバンも「不安定な世界の真実と人間の内側の闇を見せてくれた。デムナは美しい死をもたらす代わりに、呼吸し続ける理由を与えてくれた」とつづった。一方で、厳しい見解を示すジャーナリストや世間の声もあったようだ。「ロブ(L’OBS)」のソフィー・フォンタネル(Sophie Fontanel)は感傷的になっていた。「(ショーは)悲痛な光景だった。なぜなら水没した光景は、ファッションがもたらした現実だから。ファッションは地位や虚栄への大きな関心によって世界を揺るがすもの。私がインスタグラムに投稿した動画に対して何人かは『(ショーで使用した水や物資の)無駄づかい』と言い、何人かは『素敵』と即座に反応した」。メンケスも、ショーの強いメッセージを受け取ったうえで、冷静な意見を述べた。「ショーは想像力と創造力の両方を感じさせる素晴らしいものだった。しかし、母なる地球に対するデムナの真の関心が、ランウエイに登場した100以上の衣服とどのように和解できるのかという疑問が残った(床の水を無駄なく排水する方法については言うまでもなく)。おそらく、環境問題に敏感なケリング(KERING)は、このショーの演出について塾考したのだろう。ともあれ、クリエティブに携わる人々はたとえ現代の環境問題を意識しても、高品質で高価な衣服を製造する義務があるという事実も存在する」。ファッションは消費を促す業界であるため、環境問題について語れば語るほど、矛盾と偽善的な行為が浮き彫りになるような気がした。「バレンシアガ」は、2030年までに飢餓を撲滅する国連世界食糧計画(THE WORLD FOOD PROGRAMME)の取り組みを支援するため、パートナーシップを18年から結んでいる。約15分のショーのために大量の水を使い、同コレクションの売り上げが上がり、命をつなぐために水を必要とする人々へ食糧が十分に届くことを願うばかりだ。

ALEXANDER McQUEEN
「魔法のように美しい詩」
「夢の消耗品にはならない服」

 政治や宗教、格差といったさまざまな問題が複雑に絡み合う欧州連合離脱(通称ブレグジット)がついに実現し、移行期間へと入った。ハリー王子とメーガン妃の王室離脱騒動もあり、“分断”という言葉がイギリスの新聞で頻繁に見られるようになった。こんなときだからこそ「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のサラ・バートン(Sarah Burton)=クリエイティブ・ディレクターはラブレターを届けようと試みたようだ。インスピレーション源は、幼少期に訪れたというウェールズ地方。現地を実際に訪れて、民族的な衣装や伝統技術によるキルトや刺しゅう、ウェールズの神話に登場する動物などをコレクションに取り入れた。特に、長く継承されてきたウェールズ特有の織物や編み物、刺しゅうに感銘を受け、無私無欲で貢献する技術者への敬意も込められている。「ル・モンド」紙のテオドラ・アスパルト(Theodora Aspart)は「魔法のように美しい詩は、彼女の申し分ない才能を証明した」と絶賛。ブランクスも同じく「魔法のよう」と表現してバートンの能力を評価した。「歴史主義者であろうとなかろうと、過去の沼地からこのような輝かしく奇妙な要素をコレクションの随所に散りばめた彼女の才能は、同ブランドの服が決して夢の消耗品にはならないことを示している」。創始者アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の死から10年——彼の夢はバートンと彼女のチームによって確かに今も息づいていることを証明する素晴らしいコレクションだった。

LANVIN
「まるで道化師のよう」
「これまでで一番の出来」

 アルベール・エルバス(Alber Elbaz)退任後、メゾン内の分断や投資会社とのトラブルが続いていた「ランバン(LANVIN)」。クリエイティブ・ディレクターに就任してから3シーズン目となるブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)は「女性像が軽薄」だと酷評を受けてきた前シーズンから一転し、今季は多くのジャーナリスが「洗練されている」と称賛した。仏新聞「マダム・フィガロ(MADAME FIGARO)」紙のエミリー・フォール( Emilie Faure)は「素晴らしい!」の言葉でレビューを始める。「シアレッシは自身の主張を研ぎ澄まし、衣服に柔軟な知性を注ぎ込み、洗練したコレクションに仕上げた。金銭的問題を抱えることのない、裕福で趣味の良い顧客を獲得することができるはず」。「ファッション・ネットワーク」のフリードマンと「ロブ」のフォンタネルは「『ランバン』が新しいページを開いた」と表現した。続いてフォンタネルは「コレクションから浮かんでくるエレガンスへの渇望は、衣装から装飾までレトロでありシックだった。幼少期に憧れたヘアスタイルやメイクも含め、どこか懐かしさを含んでいるが、変化しているのは、極めて優雅であるということ」と称えた。「ヴォーグ」のルーク・リーチ(Luke Leitch)は「厚塗りの肌や派手な赤い口紅、偽のまつ毛といったメイクはまるで道化師のよう」と揶揄したが、「創始者ジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)の遺産の美しい価値に目覚め、これまでで一番の出来だった」と褒めた。デザイナーがブランドのトップに就任した際、3シーズン目が最も重要なコレクションだと言うジャーナリストは多い。最初の2シーズンは意外性や新鮮さによって上々の評価を得られても、3シーズン目はごまかしが利かずに真の力が問われるからだ。逆に、シアレッリのように最初はブランドの指針や歴史を理解し切れずに方向性が不明確であっても、時間とともにに良くなっていくこともある。「ランバン」と投資会社が寛大な心でシアレッシと彼のチームを見守れば、今後ますます成長していくはずだ。分断とトラブルを乗り越え、雨降って地固まる、まさに道半ばである。

LOEWE
「まばたきが惜しい」
「ファッションの最高の形」

 シアレッリの古巣である「ロエベ(LOEWE)」は安定の高評価だ。ドレープやギャザーを多用して誇張したり圧縮させたりした、着用可能な柔らかい彫刻のような衣服で、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が探求するファッションとクラフトの融合を見事に具現化した。重厚なドレスもあれば、フワフワと揺れるフェザー、キラキラとまばゆいビーズなど量感と質感のコントラストが美しく、瞬きを惜しいと思うほど魅力的であった。さらに、「ロエベ ファウンデーション クラフト プライズ2018(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2018)」の特別賞に選ばれた陶芸家の桑田卓郎とのコラボレーションによって、コレクション全体をアートピースへと押し上げた。ショー翌日の「ル・フィガロ(LE FIGARO)」の表紙には「芸術的」との題で掲載されていた。フォールによるレビューでは「ココ・シャネル(Coco Chanel)のような繊細さとクリストバル・バレンシアガのような彫刻的美しさを持つ、オートクチュールに匹敵する作品。もちろん、現代的でエレガンスを兼ね備えていた」と評価された。メンケスは「ハンドメードの力を借りて、ファッションの想像上の最高の形をつくり上げた。アンダーソンはシェイピングとドレーピングの達人となり、芸術的想像力に限りがない」と褒めちぎった。アンダーソンの優れた点は、ショーの世界観をコマーシャルに落とし込むバランス感覚にもある(デザインチームが優秀だとも言える)。「自身のブランド『ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)』も先日ロンドンでショーを披露したばかりだが、2つのメゾンを掛け持ちするとデザインが似通ってしまうことも珍しくない。巨大なラペルのAラインコートなどにはその傾向も見られたものの、アンダーソンはそうした類似を極力回避することに成功している。特に、ビジネスの核ともなるアクセサリーに関しては、ブランドの違いをうまく演出してみせた」とディーニーは分析した。

 コレクションの序盤はスペインの古典芸術の作品をほうふつとさせたが、中盤からは帯締めのような結ぶディテール、着物の生地を使った青海波やうず模様といった和の要素も多かった。ショーを見ながら、筆者の頭には「千と千尋の神隠し」の世界がオーバーラップした。ショーの後に映画を再度観ると、自分の中で納得のいく点を多々見つけた。筆者の意見に賛同できるかどうか、ぜひルック画像を見て画像と映画を比べてみてほしい。

MAME KUROGOUCHI
ANREALAGE
BEAUTIFUL PEOPLE
「クラフトに敏感な女性のための鎧」

 「ル・モンド」には「日本の新たな才能」との題で、ヴァレンタン・ペレーズ(Valantin Perez)による「マメ(MAME KUROGOUCHI)」「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」のレビューがまとめて掲載されていた。まず、「マメ」については緻密な芸術性を称賛したうえで、「クラフトに敏感な女性のための鎧。『トッズ(TOD’S)』とのコラボレーションによるシューズも含め、繊細さと官能性が詰まっていた」と評価した。「アンリアレイジ」は「遊び心のある森永デザイナーのコレクションには発見があり面白い」と興味をそそられているようだ。「ビューティフル ピープル」の脱構築の手法も高く評価した。「異なる方法で着用できる衣服を見て、笑顔になった。(中略)熊切デザイナーは『人々に最大限の可能性を提供するのが、私が関心を寄せていること。マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)や山本耀司、川久保玲のような脱構築主義のクリエーターにその思想を教わってきた。それらを次のレベルへと昇華させるために、私は脱構築主義後の時代を考えている』と語るように、確実に継承されていくだろう」。各ブランドの魅力が少しずつ、着実にパリにも伝わっているようだ。

LOUIS VUITTON
「力強いビジョン」
「未来は明るい」

 今季のパリコレは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」無しで語ることはできない。最終日、最後のショーにして、この上ない最高の形で締めくくったのだ。200人の合唱団を背景に、服飾史350年の世界中の民族衣装をミックスさせて、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)らしい未来的なコレクションに仕上げた。各ルックは、はたして現代女性が求める服なのかという点では疑問だが、時代も国境も超越した未来的な内容と演出に、多くの人が心を打たれたようだ。ディーニーは「大胆なミックスは必ずしも安定していたわけではないが、それでもパワフルな締めくくりとして、ユニークかつ力強いファッションのビジョンに加え、時間とわれわれとの結びつきを示してくれた」とコメント。フォンタネルはジェスキエールのメッセージをこう受け取った——「ジェスキエールは『服を軽視してはならない。私たちの第二の皮膚であると同時に時代を象徴するものであり、文明でもあるのだから』と私たちに伝えようとしているのではないか」。ジバンのレビューでも、同じようなメッセージがつづられた。「ジェスキエールは、ファッションは一瞬の断片的な瞬間を映し出すのではなく、その過程で私たちがどういう存在であるかを見る者に思い出させた。私たちは連続体の一部であるということだ。(中略)過去は常に存在し、未来は明るい。そしてこの瞬間は過ぎ去っていく」。時空を旅するデザイナー、ジェスキエールが伝えようとしたメッセージは、過去を振り返りながら未来を想像し、“今”に身を置くことの貴重さを訴えていた気がした。

 筆者は、自分が書いた記事を通してつながる不特定多数の読者とは、可能な限りポジティブな感情を共有したいという信念を掲げているが、今はそれができないかもしれない。パリコレ後、フランスを含むヨーロッパで新型コロナウイルスが猛威を振るい、国境封鎖や全店休業が命じられる事態となった。筆者が今この原稿に向かっている3月17日は、外出禁止令が発令されて自宅隔離1日目である。朝、スマートフォンに流れてきた東日本大震災から9年経った被災地と復興の現状や、やまゆり園事件の被告に対する死刑判決のニュースを見て、人間の愚かさや漠然とした不安が曇天のように心を圧迫する。“前を向かなければ”と思えば思うほどしんどくなる。だから今は、自分と向き合い、とことん不安の沼に浸ることにした。ジバンが言う通り、嘆いても喜んでもこの瞬間は去っていく。日はまた昇り、夜は明けるのだ。パリコレ期間中に多くの業界人が口にしていた言葉が思い起こされる。「人の心を豊かにするファッションが持つ力を、今こそ発揮すべき」。たとえこの記事でそれができなくても、今が過去になったときに「こんなシーズンもあったけど、私たちは乗り超えた」と笑顔で語り合えたらいいなと思う。そしてデザイナーたちはこの暗闇の中で何を感じ、何を創造し、次は何を見せてくれるのだろうかと、未来のコレクションを楽しみにしている自分がいる。ファッションは、明るい未来を照らしてくれる存在なのだ。どんなに不安定な時代であっても、それだけは揺るがぬ事実だと信じている。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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伊勢丹浦和店からも新型コロナ感染者

 三越伊勢丹は5日、伊勢丹浦和店(さいたま市)に勤務するスタッフの1人について、新型コロナウイルスの感染が判明したと発表した。これを受け同社は、5日に館内の消毒作業を実施した。

 感染したのは取引先店舗の販売員。3月28日まで勤務していたが、同日夜に発熱の症状を訴えて以降欠勤し、4月4日に感染が判明した。海外渡航歴については調査中。 同社は「個人の特定につながる恐れがあるため」店舗のあるフロアは非公表としている。

 同社は東京都の外出自粛要請に伴い、4日、5日は伊勢丹浦和店を含む首都圏6店舗を臨時休業していた。同店は6日以降は、予定通り11〜18時の短縮営業を続ける。

 3日には、三越恵比寿店に勤務するスタッフ1人の新型コロナウイルスの感染を発表していた。

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パリコレ取材班が選ぶ私的ベストインビテーション 「ロエベ」「ケンゾー」、ジュンコ先生の気遣いに涙

 「WWDジャパン」3月16日号は、2020-21年秋冬のパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)特集。特集内ではパリコレで見られた2大メッセージやムードを打ち出したブランドのコレクションを紹介しているほか、日本から現地に出向いた編集長やバイヤー、スタイリスト10人に聞く気になるトレンドなど、1冊で今季のパリコレが分かる内容となっています。

 紙面ではファッションについてとことん触れましたが、ここでは読者から要望の多いショーのインビテーション(招待状)を紹介。パリコレ取材班が、それぞれよかったと思うインビテーションを鼎談形式で紹介します。

鼎談参加者
向千鶴 編集長:2004年からミラノとパリを中心にコレクションを取材しているベテラン。ポジフィルムでの撮影も経験している49歳
ヨーロッパ通信員 藪野淳:コレクション取材7年目の33歳。普段はベルリンに住みながら、ヨーロッパのファッションネタ全般を取材している
ソーシャルエディター 丸山瑠璃:パリコレ取材2回目の24歳。SNS運用を普段から担当しており、SNSを駆使した情報収集力は編集部内でもピカイチ

丸山瑠璃(以下、丸山):インビテーションをコレクションのティーザーとして使うブランドも少なくないですが、今季のインビテーションは皆さんどこがよかったですか?

藪野淳(以下、藪野):前回のパリコレでサステナビリティへの意識が高まったことを受けてか、今季のインビテーションはデジタルや紙1枚などシンプルなものが増えていましたね。「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「サカイ(SACAI)」など、毎シーズン同じフォーマットを使うブランドは変わらず。100近く届くインビテーションは全てを家まで持ち帰るわけではないので、個人的にはシンプル化に賛成です。

向千鶴(以下、向):そう、過去にはおもちゃを送ってきたこともあった「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」も今季はシンプル。当日会場では、来場するまでに発生したCO2を相殺するために、来場者に苗木が配られたよ。飛行機に乗る人もいるからみんなが持って帰れたわけではないけど、あの苗木はいつもお世話になっているドライバーのお家ですくすく育っています。一方で、無駄にならない有用なインビテーションもあったよね。

丸山:はい、コレクションのアップサイクリング率50%というサステナビリティ推進派の「マリーン セル(MARINE SERRE)」は、フランスの老舗お香ブランド「パピエダルメニイ(PAPIER D'ARMENIE)」とコラボしたインビテーションでした。ショー会場でもこの紙のお香をたいていました。紙には「マリーン セル」のアイコンである月ロゴもプリントされていて、ファンとしてはうれしい。ちなみに今季の月のパターンが変形しているのは、炎で燃えてはためいているところを表現したそう。「マリーン セル」は前回も折り畳み傘でちゃんと使えるアイテムでしたね。

向:今季の会場でもその折り畳み傘をファッションとして持ってきている人を見かけたよ。ちゃんと使えるアイテムといえば、「ケンゾー(KENZO)」の会場でお土産としてもらった水筒。ちょっとしたときに喉を潤すのに超便利で、期間中も今も本当に愛用してます。新型コロナウイルス感染対策にもよかったです。

藪野:「ハイドロフラスク(HYDRO FLASK)」という登山やアウトドアでも人気の魔法瓶ブランドとのコラボで、何時間経ってもずっと中身が温かいままなのは嬉しい。ファッション・ウイーク中は温かい飲み物を買うタイミングもなかなかないので、重宝しました。僕も、今でも散歩のお供として愛用しています。「ケンゾー」のインビテーションは虎のポスターと大きな紙クラッチバッグでしたね。ポスターについていた生まれ変わった虎のワッペンを剥がして服につけている人もインスタグラムで見かけました。

向:ワッペンといえば、「ラコステ(LACOSTE)」のショー会場の各席にくっついていたワニのワッペンも剥がせて、コートにつけて使ってます(笑)。

藪野:「ケンゾー(KENZO)」の新クリエイティブ・ディレクターのフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)は、「ラコステ」の前クリエイティブ・ディレクターだから、ワッペンのアイデアは古巣から得たのかもしれないですね(笑)。「ラコステ」のインビテーションはアーガイル柄のポロシャツで、人によって配色が違っていてかわいかったです。

丸山:ショー会場にいたスタッフもみんなおそろいのスエットにキャップでキュートでしたね。デジタルのインビテーションだと、「コペルニ(COPERNI)」が印象に残っています。まずインビテーションがHTMLで書かれていたのですが、会場はグーグル(GOOGLE)やアップル(APPLE)など名だたるIT企業からスタートアップ企業まで一堂に会するインキュベーション施設。コレクションも未来のオフィスウエアのようで、特徴的な形のバッグもチェーンやストラップがついて使いやすく進化していました。これまでも“Wi-Fi”や“スワイプ”という名前のバッグを発表していましたが、今回登場したスクエア型のバッグはアプリのアイコンの形を着想源にしたので“アプリ”バッグというそうです。

藪野:「コペルニ」は前シーズンも「アップル」の店舗でプレゼンテーションを行なっていましたし、デザイナーの2人はデジタル好きなんでしょうね。若手デザイナーにとってインビテーションは自分たちのブランドに関心を持ってもらえるか、そして、ショーやプレゼンテーションに足を運んでもらえるかを左右するので重要。その点、「コペルニ」のコーディングが流れてショーの日時や会場が出てくるデザインは、アイデア次第でデジタルインビテーションでも興味を引くものが作れるという好例でしたね。

向:ほかに印象に残っているのは「ロエベ(LOEWE)」。米女子サッカー代表のミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)選手が叫んでいる写真のカバーが印象的な大きなレコードだったけど、レコード盤がないから中身は聴けぬままです(笑)。

丸山:なかなかレコードプレーヤーを持っている人はいないですよね……。同じく聴けぬままですが、中身はラピノー選手が「ロエベ」のキャンペーン動画で語った内容をリズミカルに編集したものだそうです。インビテーションではないですが、「ジュンコシマダ(JUNKO SHIMADA)」は新型コロナウイルスの感染が拡大してパリでも薬局から手指除菌ジェルが消えていく中、「Take care!」のメッセージ付きで「バイレード(BYREDO)」の“リンスフリー ハンドウォッシュ”が送られてきたときは感動しました。

藪野:しかも、インビテーションはそれよりも前に届く前に届いていたから、インビテーションを送った後なのに感染拡大を受けて送ってくれたのでしょう。本当にお気遣いが素晴らしい!

向:「ジュンコシマダ」は過去にはバスソルトを送ってきてくれたこともあったよ。しかも滞在中毎日使えるくらい大きなサイズで、ファッション・ウイーク中でもきちんと疲れをとってという思いがあったのだったと思う。すごく気配りが利いていらっしゃるよね。

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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「フミエ タナカ」のルック撮影に密着 中止になったショーで表現したかった「ザ・ダラス」からの進化

 田中文江によるファッションブランド「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」の中止を受けて、2020-21年秋冬コレクションの発表形式をルックブック撮影に切り替えた。東京都内の洋館ハウススタジオを舞台に、シーズンの世界観を強く表現するイメージと、着こなしを見せるコーディネートのルックを撮影した。


 今季は「東京ファッションアワード」受賞による支援を受けて、ブランド名を「ザ・ダラス(THE DALLAS)」から改名して初のファッションショーになる予定だった。田中デザイナーは「ブランドの変化を動きがある形で見せたかった」と切り出し、「ただ人が服を着て歩くだけではなく、新しい見せ方をぎりぎりまで考えていた。『ザ・ダラス』のときよりも日常的でリアルに着られるものをコーディネートで見せて、メンズアイテムを新たに加えてより深みを増した表現ができると思っていた」と明かした。

未来につなぐビンテージの要素

 20-21年秋冬のテーマは「チェーン オブ ルック」。昔と今をつなげたいという思いから1960~80年代の古着が着想源になっている。「自分の作った服を将来に残していくためには、自分らしいデザインと、昔からあるものを継承することだと考えた。もともとビンテージが好きということもあるが、父が着ていたようなジャケットや母が着けていたようなパールアクセサリー、昔着ていた制服のプリーツスカートなど、レトロで懐かしい感覚をもう一度振り返って取り入れている」と語る。単品で見ると本物の古着のようなアイテムも多いが、絶妙なシルエットや色の変化で斬新さを見せている。またアクセサリーも充実させ、レザーの飾りが付いたヘアゴムやパールのネックレス、骨董市で出合ったパーツから形をとったピアスなどさまざまだ。付け襟としても使用できるリボンのヘアピンは、イタリアで見かけたリボンで髪を結っていた、女性からインスパイアされたという。


 撮影ではスタイリストを起用せずに、田中デザイナーが自らスタイリングしている。より“リアルに着られる”提案のためにブラックとホワイトを多く取り入れた。「オールブラックやオールホワイト、ヌードのようなベージュを入れて正統派できれいに着るのがポイント。昔の人が着ていたようにシャツを上までちゃんと閉じて、ジャケットもかっちりきっちり着る。そこに色や柄合わせにポイントを置いた」と田中デザイナー。

初のメンズはシャツ中心の15型のコレクション

 モデルを起用しての撮影は行っていないが、ブランド初のメンズのカプセルコレクションも今季初披露している。今年1月にはイタリアのメンズファッション見本市の「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」や、パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に現地での合同展でも発表していた。和紙を使ったものや、特殊なプリント加工でマーブルを描いたデザインなど、日本の加工技術を生かしたシャツを中心に15型で構成した。「メード・イン・ジャパンを深掘りして、日本に眠っている細かい作業や手法を使っている。狙い通り、海外では服を触られることが多く『どう作っているの?』とよく聞かれた」という。メンズのアイテムは黒いタグが目印で、今後少しずつ育てていく考えだ。「私がオシャレだと思う男性像は、シーズンによってスタイルを変えずに自分のスタイルを持っていて、信頼のあるブランドを買い続けている人。ウィメンズのようにシーズンテーマを設けて、毎シーズンガラリと変えていくのは違うかなと感じている。私がメンズウエアを着ることもあるので、ユニセックスで着られることも前提として考えている」と語った。

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イタリアンラグジュアリーのトップに聞く新型コロナの影響と未来 「セルジオ ロッシ」編

 新型コロナウイルスで一番苦しんでいるのが、イタリアだ。1カ月前に「ジョルジオ アルマーニ」が無観客ショーを行ったときとは比べものにならない。全土には移動制限や外出禁止、非必需品の製造中止などの強硬策が続々発動され、企業活動や市民活動は一変している。リカルド・シュット(Riccardo Sciutto)/「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」最高経営責任者に現状と、展望を聞いた。(この記事はWWDジャパン2020年3月30日号からの抜粋です)

 イタリアのサンマウロパスコリに構える自社工場での生産は、イタリア政府の指示と制限に準じ全面的に閉鎖した。まず優先すべきは、私たちの従業員と職人の安全だ。さらには自宅でのテレワークを実施している。ビジネスにおいては大変な時期だが、立ちはだかる危機を前に新たな機会を考えたい。

 中国では、嵐の後のポジティブな兆候の一端が見えてきた。例えばECは、顧客の要望をかなえる重要なツールであることが証明された。ウェブサイトを筆頭に、ビジネスをサポートするいくつかのプロジェクトに取り組んでおり、ポジティブなチャレンジやチャンスに集中している。再始動以降の日本の店舗は今なお順調で、商品も発送できている。日本のように比較的安全な状況下の国では、オフィススタッフは場所や時間に縛られないスマートワーク、具体的にはテレワークと時差出勤を実施している。ストアは、短縮営業を続けている。ローカルマーケットの急変に迅速に対応できる柔軟な戦略が重要だ。

 日本を含む世界中の従業員の安全を守るため、一部イベントは延期・中止した。ビジネスに影響を与える可能性は否定できない。しかし私たちは、いつか日常に戻り、再びショッピングが始まると確信している。困難な時、人々は確実性を求めるだろう。だからこそリブランディングによりアイコンとして確立したベストセラーの“sr1”は、これまで以上に強くなると信じている。

 私たちは、戦後最悪の状況の一つに直面している。全員でそれぞれの習慣を再考し、敬意と責任、勇気をもって行動しなければならない。「発明、偉大な発見、戦略は、困難の中から生まれる」。アインシュタイン(Einstein)の視点を、常に自分に取り入れてきた。私たちは機会を創出し、自分を強く持ち、明日を革新とともに見つめ、成功戦略を生み出すことができると確信している。ブランドとして私たちは、美しい国イタリアの再生の一部でありたい。ブランドが属する街ミラノから始め、常に未来を前向きに見据えて行動したい。

 終息の兆しが見えたら、私たちが愛する日常生活に出合い、受け入れ、そこに戻ることがどれほど素晴らしいかを一緒にイメージしてほしい。私は、これが私たち全員にとって最初の願望になると思う。そして、旅をすること。もちろん日本へも!その願望のためにも、私たちは、「靴は世界を変えられる」と確信している。

 強制的な街の閉鎖が終わる時、愛する人たちや友人と外出できる最初の日に足を入れる靴は、より軽やかに、より夢のような次元に私たちを導くだろう。


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「チュッパチャプス」がリップクリームに!? 人気の5種の香りを発売

 本物の香りをリアルに再現したリップクリームブランド「デリシャスリップクリーム(DELICIOUS LIPCREAM)」が、人気キャンディー「チュッパチャプス(Chupa Chups)」の香り(5種)を4月28日に数量限定で発売する。価格は各500円。

 「デリシャスリップクリーム」は本物のスイーツのようなリアルな香りとポップなデザインが特徴で、2015年のブランド誕生から現在までに「カントリーマアム」や「アップルパイ」など16種類、累計38万本以上を販売している。今回の「チュッパチャプス」シリーズでは、人気の高い「コーラ」「パイナップル」「チェリー」「アップル」「ストロベリークリーム」の香りを再現した。キャンディーのように滑らかにとろけて唇を乾燥から守るテクスチャー、ポップで楽しい容器やパッケージのデザインにもこだわった。保湿成分として、オリーブ油、ミツロウ、シア脂、ホホバ種子油、マカデミアナッツ油、馬油などの各種オイルを配合している。

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ヘアケアメーカーの中野製薬が美容師向けオンラインセミナーを開始 リアルな場でのセミナー延期を受けて

 ヘアケアメーカーの中野製薬は4月6日から、新たに美容師様向けにオンライン(ウェブ)セミナーを開講する。同社はもともと社会全体で働き方改革が進む中、美容師向けのセミナーについても、時と場所を選ばず都合に合わせて、いつでもどこでも学べる機会を提供したいと考えていて、今年からオンラインセミナーは始める予定だった。ただ新型コロナウイルスによるリアルな場でのセミナー延期などを受け、一部内容などを変更し、この4月からスタートする。

 オンラインセミナーでは、中野製薬のヘアカラー剤やスタイリング剤などの商品の特長や、使いこなしのポイントなど、日々のサロンワークですぐに役に立つ内容を学べるようにしていく。基本的には無料で受講できる。セミナーはライブセミナーとオンデマンドセミナーの2種を用意。ライブセミナーは1回約10~15分ほどを予定し、追っかけ再生も可能。動画を見ながら効率よく学べ、チャットにてその場で質問ができる。オンデマンドセミナーは、動画の配信期間中(2週間程度)、いつでもどこでも好きな時間に視聴することができる。詳しいプログラムの内容や受講方法は中野製薬の公式サイトに掲載されている。

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