「アディダス」が初の公式ショッピングアプリをローンチ 商品画像から検索する機能を搭載

 アディダス ジャパンは、国内初となる公式ショッピングアプリ「ADIDAS アプリ」をリリースした。自宅や移動中でも気軽にオンラインショッピングを活用でき、スムーズな商品検索や注文・購入、顧客のお気に入りカテゴリー・商品設定機能のほか、「アディダス」のシューズやウエアの画像から商品を検索する機能を搭載。また最新ウエアやシューズの情報、アプリ限定コンテンツも展開する。

 公式アプリ会員用の「ADICLUB」に登録し、アプリ内のポイントをためることで、商品の発売情報や会員限定商品の案内、スペシャルイベントへの招待など、さまざまな特典を受け取ることができる。ポイントは、プロフィール入力や商品の購入、商品レビュー投稿などで獲得することができる。5月初旬には同会員限定のスニーカーの販売を予定している。

 「アディダス」はこれまでオムニチャンネル戦略を推進し、オンラインショップの機能拡充、デジタルとリアルの連係強化(オンラインで購入し、店舗で受け取る“CLICK&COLLECT”など)に取り組んできた。今後も顧客に「アディダス」の世界観を発信していくとともに、より良いショッピング環境づくりを目指すという。

The post 「アディダス」が初の公式ショッピングアプリをローンチ 商品画像から検索する機能を搭載 appeared first on WWD JAPAN.com.

カスタマイズできる“ポケモンシャツ”に柄を100種類追加

 ワールド傘下でD2Cカスタムシャツを販売するオリジナル社は“ポケモンシャツ”に100種類の柄を追加する。新しい柄は「ポケットモンスター 金・銀」に登場するポケモンをモチーフにしており、発売は4月17日だ。

 “ポケモンシャツ”はポケモンの柄とサイズや襟、袖、ポケットなどの仕様を選んで注文するオンラインサービス。今回の追加で全251種類の柄が利用可能となり、値段は大人向け1万円〜、キッズ向け8500円〜。

 キャンペーンとして17日以降の注文からシャツの端材を使用した簡易マスクを同梱してプレゼントする。そのほかにも、ビデオ会議の背景に使用できる250種類のポケモンの壁紙をウェブサイトで提供する。

The post カスタマイズできる“ポケモンシャツ”に柄を100種類追加 appeared first on WWD JAPAN.com.

百貨店の臨時休業が全国へ拡大

 日本政府は17日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象を「全国」に拡大した。百貨店各社は、これまで宣言が発効されていた7都府県中心に店舗を臨時休業していたが、この決定を受けて休業対象を日本各地へ広げる。

 主要百貨店では、18日からそごう・西武、大丸松坂屋百貨店は全店で臨時休業となる(食品フロア除く)。そのほか、山形屋やトキハ本店など、地方の有力店も店を閉める。

 休業する主な百貨店は以下の通り(カッコ内は休業期間。記載のないものは18日から当面の間。★は全館休館、それ以外は食品フロアは営業)。

静岡伊勢丹
新潟伊勢丹(20日から)
広島三越
高松三越★
松山三越
高島屋高崎店
高島屋岐阜店
ジェイアール名古屋タカシマヤ
タカシマヤゲートタワーモール★
大丸札幌店(19日以降)
松坂屋静岡店
高知大丸★
そごう広島店
西武秋田店
西武岡崎店
西武福井店
そごう徳島店
西武大津店
藤崎
大和
天満屋
山形屋(19日から)
トキハ本店(4月29日、5月2~6日の大型連休期間)

The post 百貨店の臨時休業が全国へ拡大 appeared first on WWD JAPAN.com.

鎌倉シャツが“シャツ屋がつくるマスク”を発売 25万枚分のガーゼを手配

 メーカーズシャツ鎌倉は4月17日、シャツ生地を用いて製作した“シャツ屋がつくるマスク”の予約販売をオンラインサイトで開始した。シャツを製作している日本の工場が縫製したマスクで、繰り返し洗って使用できる。色柄は水色やボーダーなどを用意し、1柄3枚セットで2500円。商品は5月末以降の到着となる。グローバルオンラインサイトを通じて、84カ国でも展開する。

 表には綿100パーセントのシャツ生地を、内側には2重ガーゼを使用し、飛沫の飛散を防止する。表面にはプリーツを施し、ノーズワイヤーで隙間なく顔にフィットする仕様だ。また繰り返し洗うことでさらに柔らかくなじむ。プリーツはアイロンがけで復元され、滅菌効果も期待できる。今回25万枚分のガーゼ素材が手配できたことから大量生産が可能となった。

 そのほか手洗いの際に必要なハンカチを増産し、2枚600円で販売する。また1993年の創業時に残り生地で製作していたエプロンを復活させ、“シャツ屋がつくるエプロン”(2500円)として販売する。エプロンの予約受け付けは4月24日を予定している。

The post 鎌倉シャツが“シャツ屋がつくるマスク”を発売 25万枚分のガーゼを手配 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジョン スメドレー」が「ポーター」とコラボ ニット専用のトラベルケース

 「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」は、「ポーター(PORTER)」と共同制作したニット専用のトラベルケース“ニット ホルダー イン トラベルケース”を4月28日に発売する。価格は1万6000円。コラボケースは「ジョン スメドレー」のハイゲージニットをパッキングするために作られたもので、2層のスペースに最大4枚のニットウエアが収納できる。移動によるシワやヨレを防ぐことができるほか、ラックにハンギングも可能で、ファスナーを締めると簡易ポケットになる。

 素材は「ポーター」らしいナイロン素材で、カラーはネイビーとカーキの2色。4月17日から「ジョン スメドレー」のオンラインショップで予約を開始し、28日に同サイトで先行発売する。5月初旬からは直営店舗でも販売する予定だ。

The post 「ジョン スメドレー」が「ポーター」とコラボ ニット専用のトラベルケース appeared first on WWD JAPAN.com.

蜷川実花、箕輪厚介らが医療現場支援へチャリティーオークション

 NPO法人ジャパンハートは、新型コロナ感染拡大を受け、国内の医療従事者の支援を目的としたチャリティーオークションを、4月17日夜から19日にかけてネットオークションサイト「ヤフオク!」で実施する。オークションには米大リーグの大谷翔平選手やサッカー日本代表の長友佑都選手、俳優の伊勢谷友介ら16人が参加。ファッション業界と関わりの深い著名人として、フォトグラファーの蜷川実花、編集者の箕輪厚介らも名を連ねる。

 同団体は15~16日にかけ、クラウドファウンディングサイト「レディーフォー(READY FOR)で「#マスクを医療従事者に」と題してマスクの製造・供給資金を募り、目標金額の3倍となる約1億5000万円を調達した。今回のチャリティーオークションは支援の第二弾。開催時間は4月17日19時から19日19時までで、集まった資金はサージカルガウンやフェイススガードなど医療器具の供給に充当する予定だ。

 ジャパンハート設立者で最高顧問の医師・吉岡秀人氏は、「海外の医療従事者はフェイスガード代わりにごみ袋を使ったり、薄いマスクを何度も使いまわしたりしている状況で、医療崩壊の危険は火を見るより明らか」と窮状を説明。「国内の医療現場もひっ迫している。マスクの支援では予想以上の反響を頂けたが、現場ではまだまだ問題が山積する。(支援の)次のステップに進むため協力してほしい」と訴えた。以外かすり傷」(マガジンハウス刊)のサイン入り本をオークションに出す。スポーツ選手らも自身が世界選手権やオリンピックなどの大舞台で使用・着用した用具やユニフォームなどを出品する。

The post 蜷川実花、箕輪厚介らが医療現場支援へチャリティーオークション appeared first on WWD JAPAN.com.

バーバリー4月の「B シリーズ」はAmaaraeによる楽曲を無料配信

 バーバリー(BURBERRY)が毎月17日に限定アイテムを発売する“B シリーズ”だが、この4月17日はR&BシンガーのAmaaraeの楽曲をバーバリーの公式IGTVで配信する。20時から翌18日の20時までの24時間限定で公開する。

 リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーによってセレクトされたAmaaraeは、過去の未発表作品のパフォーマンスに加え、音楽への思いやインスピレーションについて語る予定だ。

The post バーバリー4月の「B シリーズ」はAmaaraeによる楽曲を無料配信 appeared first on WWD JAPAN.com.

@AlibabaJapanPR アリババグループ Alibaba Group – Japan

日本の中古ピアノがタオバオライブを通して、中国で10,000台も売られている話 ライブコマースが中国で急成長を続け、あらゆる商材がライブコマースに出品されている中、「日本の中古ピアノ」という一風変わった商材で成功したエピソードが紹介されていいます! 詳しくは👇

Posted in 未分類

ジュエリーブランド「アルティーダ ウード」が国境なき医師団への寄付を募るプロジェクトを始動

 サザビーリーグが展開するECジュエリーブランド「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」は4月16日、“アイアム(IAM)”という寄付プロジェクトをスタートさせた。同プロジェクトは新作ブレスレットの売り上げの一部を国境なき医師団の「新型コロナウイルス感染危機対応募金」に寄付するというものだ。

 新作ブレスレットはインドの女性を支援するNGOのスタッフが一点一点て作業で仕上げるチャーム付きコードブレスレットで、チャームのモチーフはミニサークル、バー、月、イーブル・アイの5種類。同じくNGOが製作するカラフルな刺しゅうポーチ付きだ。価格は4000円で、ブレスレットの購入で1000円が寄付され、ブレスレットが映った写真をインスタグラムにハッシュタグ“#iamdonation”を付けて投稿すると追加でさらに100円が寄付される。

 「アルティーダ ウード」では2019年から、売り上げの一部を途上国の女子の支援やインドに学校を建てるために寄付している。このたびは新型コロナウイルス感染拡大を受け、家にいながらジュエリーのきらめきで心を照らすとともに、厳しい現場で闘う医療関係者への思いやりを形にしたいという思いから寄付を募っている。同ブランドによると、3000円で医療用防護マスク12枚、5000円で医療用フェイスシールド3点、1万円で医療用防護ゴーグル6点を提供できるということだ。

The post ジュエリーブランド「アルティーダ ウード」が国境なき医師団への寄付を募るプロジェクトを始動 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ルイ・ヴィトン」、営業を再開した中国で売り上げ50%増

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2020年1〜3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比15.4%減の105億9600万ユーロ(約1兆2503億円)だった。同社は売上高が同10〜20%減となる見通しを3月下旬に発表しており、ほぼ予想通りの結果となった。

 部門別の売上高では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのブランドを抱える主要事業のファッション・レザーグッズ部門が同9.1%減の46億4300万ユーロ(約5478億円)、香水&コスメティクス部門は同18.0%減の13億8200万ユーロ(約1630億円)、ワイン&スピリッツ部門は同12.9%減の11億7500万ユーロ(約1386億円)、ウオッチ&ジュエリー部門は同24.2%減の7億9200万ユーロ(約934億円)だった。

 地域別では、既存事業での売上高は日本を除くアジア地域が同32%減、日本は同10%減、欧州も同10%減、米国は同8%減と、新型コロナウイルスが世界中に広まっていることを反映して軒並み減収となった。

 しかし、明るい兆しも見えている。ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)は、「中国本土では3月後半から店舗の営業を徐々に再開しており、『ルイ・ヴィトン』『ディオール』『セフォラ』などで売り上げが大幅に回復してきている。特に『ルイ・ヴィトン』は同50%増と力強い伸びを見せており、2カ月に及んだ都市封鎖の間は思うように買い物ができなかった中国人顧客の旺盛な消費意欲が感じられる」と語った。なお関係者によれば、「ルイ・ヴィトン」はLVMHの売り上げ全体のおよそ4分の1を占めているという。

 一方でギヨニーCFOは、「台湾や韓国市場でも回復の兆しが見られるが、欧州や米国では危機的な状況が続いているため先行きが読めない。5月か6月ごろから事態が少しずつ沈静化することを願っているものの、第2四半期の売り上げに大きな影響が出ることは避けられないだろう」とした。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者は、「世界が危機的な状況にある中、一丸となって尽力している従業員の皆さんや傘下ブランドの確固たる強さのおかげで、LVMHはしっかりと持ちこたえられている。事態が収束した際には、さらに強力な存在として前進できるだろう」と述べた。なお同氏をはじめとする経営陣は、4月と5月の基本報酬のほか、20年の変動報酬(業績に連動した報酬)を返上する。

 売り上げが激減する中で財務状態の健全化を図るため、同社は20年の設備投資を40%削減するほか、事業費の引き締めも行う。ギヨニーCFOは、「店舗の賃料についても交渉している。中国本土の家主は休業した店舗の賃料の一部負担に同意してくれるなど非常に協力的だが、欧米では交渉が難航しているケースもあり、やや失望している。こうしたことが将来的な予算配分に影響することは言うまでもない」と話した。同社はホスピタリティー関連事業にも力を入れており、4月に改装オープンを予定していたホテルもあったが、間接費の削減のためこれを来年に延期した。

 店舗の休業により、春夏物の在庫を抱えているアパレル企業も多い。生産工場の操業が停止している国も多く、秋冬物の生産にも遅れが出ている。同氏は、「春夏物を通常よりも長く店頭に置き、その分秋冬物の入荷を遅くする予定だ。『ルイ・ヴィトン』はマスクや防護服を生産するためにフランス国内の生産拠点を一部再開しているが、皮革製品などの製造も徐々に再開して、いずれは通常のスケジュールに戻れるようにしたい」と述べた。なお外出制限措置が長引いていることから、オンラインでの売り上げが増加しているという。同氏は、「中国ばかりでなく、日本や欧米でもかなり伸びている。店舗が休業している分を完全に補うほどではないが、ある程度カバーできている」と説明した。

 LVMHは19年11月に162億ドル(約1兆7496億円)超相当でティファニー(TIFFANY & CO.)を買収している。ラグジュアリー分野で過去最高額の買収劇として話題になったが、ギヨニーCFOは「契約を変更するつもりは全くない」と述べ、経営環境が悪化する中でも計画に変更はないことを明らかにした。

 新型コロナウイルスの影響で世界中の経済活動が停滞しており、ラグジュアリー市場も今期は25〜30%の縮小が見込まれるとする業界アナリストもいるが、「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などのスターブランドを擁するLVMHは比較的傷が浅いだろうという。米投資銀行バーンスタイン(BERNSTEIN)のルカ・ソルカ(Luca Solca)=アナリストは、「現在は深刻な事態だが、いずれは収束する。長期的に見ればラグジュアリー市場の展望は明るく、特に“マストハブ(必携)”だと消費者から評されている人気ブランドは生き残ることができるだろう」と解説した。

 LVMHのライバルであるケリング(KERING)は4月21日に、エルメス(HERMES)は同23日に20年1~3月期(第1四半期)決算を、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)は5月15日に20年3月通期決算を発表する。

The post 「ルイ・ヴィトン」、営業を再開した中国で売り上げ50%増 appeared first on WWD JAPAN.com.

BARNEYS at HOME #09【LETTERESE】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<レッテリーゼ>レザースリップオンスニーカー

バーニーズ ニューヨークのスタッフが毎日おすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはメンズのLETTERESE  <レッテリーゼ>のレザースリップオンスニーカーです。

六本木店メンズフロアスタッフ星野よりご紹介をいたします!

アッパーにタンポナートレザーを用いたデザインとイントレチャートデザインの2種類をご用意しています。

驚くほどの軽さとエレガントな表情が魅力です。

日本ではバーニーズ ニューヨークのみの取り扱いです。

 BARNEYS at HOME #09【LETTERESE】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<レッテリーゼ>レザースリップオンスニーカー

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

LETTERESE<レッテリーゼ>レザースリップオンスニーカー

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_shoes/men_shoes_sneakers/2116057.html?2020_bjyoutube

 

LETTERESE<レッテリーゼ>レザーイントレチャートスリップオンスニーカー

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_shoes/men_shoes_sneakers/2116056.html?2020_bjyoutube

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、バーニーズ ニューヨーク各店は4月9日(木)より当面の間、臨時休業させていただいております。

 

バーニーズ ニューヨークでのショッピングはオンラインストアにてお楽しみください。

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2004_bjyoutube

 

 

明日の更新もお楽しみに!

米マッキンゼーがアパレル業界に7つの提言 新型コロナ危機を乗り越えるためのヒント

 新型コロナウイルスの影響で多くのアパレル企業が店舗を休業せざるを得ず、苦境に陥っている。大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)が発表したリポート「危機的な状況下における北米アパレル業界の見通し(Perspectives for North America's Fashion Industry in a Time of Crisis)」によれば、この危機を乗り切るためには従業員を守り、手元資金を確保し、在庫を確認してサプライチェーンを見直し、デジタル化を推進し、消費者とのつながりを維持することが重要だという。以下にその詳細と、中長期的な展望を紹介する。

・従業員を守る

 事業を長期的に継続するには従業員を守ることが大切だが、今回の危機に当たっては、職場の安全対策や雇用条件について頻繁かつ明確に伝達してコミュニケーションをしっかり取ることが特に重要だという。それと同時に、店舗で厳密な衛生管理を行い、ECでの商品配送の際にも対人接触を避けている宅配業者を使うなど、顧客を守る姿勢を明確に打ち出すことも重要だ。

・手元資金の確保

 事業を継続するには、手元資金を確保する必要がある。その第一歩として調達部門と営業部門とからなるチームを編成し、支出を精査して、削減できる分野を細かくリストアップしていくという方法がある。また政府や自治体による支援策を利用して財務状態の健全化を図ることも検討したい。

・在庫管理

 棚卸しを行い、粗利の最大化や運転資金の確保のために何をするべきかを知り、サプライチェーンを見直すためのヒントを得ることが重要だ。まず春夏物の在庫を確認して、晩夏や初秋まで店頭に置けるものや、アウトレットに出せる商品を選り分けるとよい。保管スペースがあるなら、年末商戦の特価セール用に取っておくという選択肢もある。

 商品を補充する際には、サプライチェーンのことも念頭に置かねばならない。調達や製造などの上流部門は、発注量の減少のため苦難に直面している可能性が高いからだ。まとめて発注する、支払いに関して明確に連絡するといった方法によって取引先をサポートすることも考えたい。

・デジタル化の推進

 今後はデジタル化がいっそう加速することが予想されるが、ブランディングだけではなく、顧客との関係強化に活用することを勧める。デジタルマーケティングでのコンバージョン率を上げ、ECでの購入額の増加や再購入を促すと同時に、実店舗に誘導する効果も期待できる。

・顧客とのつながりを強化

 顧客とのコミュニケーションをただ維持するのではなく、そのブランドらしさや誠実さが伝わるようにすることが大切だ。倉庫で働く従業員に対する安全対策や、「こうした危機的な状況の中でも、一足の新しい靴が喜びをもたらしてくれる」というストーリーなど、相手の心に響くエピソードを共有してコミュニティーをつくることを意識するとよい。

 また、顧客の10%程度が売り上げ全体の60%を占めていることも珍しくない。個別にカスタマイズしたプロモーションや、新商品および限定品をいち早く入手できるといった特典など、得意客をつなぎとめるための施策にも力を入れることを勧める。

・中期的な戦略

 テレワーク、旅行の自粛、イベントなどのキャンセルや延期がしばらく続くことが予想されるため、調達や製造部門に大きな影響が出ることは想像に難くない。アパレル企業は春夏物の売れ行きを注視しつつ、秋冬物や年末商戦向けのマーチャンダイジングについてサプライヤーなどの取引先とも協議するべきだ。

 店舗の営業を再開する際には、本当に再開するべきかどうかを一店ずつ慎重に検討する。景気や経営環境によっては再開しないか、業態を変更してより価格重視の店として在庫整理に活用するといった選択もあり得るからだ。また、休業中に消費動向が変化している可能性があることも考慮しなければならない。ECで注文した商品の受け取りカウンターを拡充するなど、売り場を改装したほうがいいケースもある。

・長期的な展望

 アパレル企業は、従来のように価格重視のサプライチェーンから、危機に対してより柔軟に対応できるサプライチェーンへとシフトしていくことが予想される。新型コロナウイルスが“世界の工場”と呼ばれる中国で発生したことから製造工場が軒並み休業し、国外での生産に依存することのリスクが浮き彫りになったためだ。将来的には、多少のコスト高であっても国内もしくは近隣国での生産へと少しずつ切り替わっていくだろう。

 在宅勤務の経験者が増えたことで、事態が沈静化して出社が可能になった後もリラックスした服で通勤したいという意識が高まり、オフィススタイルのカジュアル化がさらに進むと思われる。

 自社商品のカテゴリーや品ぞろえを冷静に見直し、事態が収束した後の市場ニーズを的確に捉えられるかどうかを考えれば、今後どのように事業を運営していくべきかが自ずと見えてくる。資金に余裕がある場合は、(株価が落ちていることを利用して)アパレルブランドなどの買収を検討してもいいだろう。

The post 米マッキンゼーがアパレル業界に7つの提言 新型コロナ危機を乗り越えるためのヒント appeared first on WWD JAPAN.com.

ジンズが「ボーズ」のオーディオサングラスと異例の代理店契約締結 眼鏡型ウエアラブル市場を狙う

 ジンズ(JINS)は、アメリカの音響機器企業ボーズ(BOSE)が手掛けるオーディオサングラス「ボーズ フレーム(BOSE FRAMES)」を「ジンズ」のオンラインショップで4月16日に発売し、23日から25店舗でも販売する。ボーズ合同会社と「ボーズ・オーソライズ・ディーラー」(正規代理店)の契約を結んだもので、ジンズが他社製品を販売するのは異例だ。

 「ボーズ フレーム」は超小型化したスピーカーやマイクをテンプルに内蔵し、音楽の再生はもちろん通話もでき、レンズは紫外線を最大99%カットする。デザインはクラシックなスクエア型の“アルト(ALTO)”とラウンド型の“ロンド(RONDO)”の2種類があり、価格は2万5000円。「ボーズ フレーム」の販売対象店では、度付きレンズやカラーレンズへの交換も料金5000円から対応する独自のサービスもある。

 ジンズは「ボーズ フレーム」販売の目的について、「眼鏡型ウエアラブルデバイス“ジンズミーム(JINS MEME)”を展開してきた当社が今後の同市場におけるポジションを確立すること、同商品における度付きレンズなどの交換のニーズに応えることでレンズ交換インフラの需要拡大を図れるため」としている。

The post ジンズが「ボーズ」のオーディオサングラスと異例の代理店契約締結 眼鏡型ウエアラブル市場を狙う appeared first on WWD JAPAN.com.

新型コロナで留学中止・延期になった学生へ 家でファッションを学べるコンテンツまとめ

 店舗休業や発注キャンセルなど、新型コロナウイルスはファッション業界に甚大なダメージを与えているが、業界で働く人々だけでなく、業界を志す学生にも大きな影を落としている。オンライン入学式やオンライン授業への順応もそうだが、SNS上には留学が中止または延期になったり、留学していたが一時帰国を余儀なくされた学生の不安と悲しみの声が広がっている。「学生生活は短いのに、なんで今?」と思うのは当然で、中には人生計画を練り直さなければいけない学生もいるだろう。とはいえ収束のめどが立たない今、家にいるしか自分たちにできることはない。しかしこんな状況でもファッションへの興味や関心はどうか絶やさないでほしい。そんな願いを込めて、家でファッションを学べる無料のオンラインコースやポッドキャスト、各種サービスなどを紹介する。もちろん留学先のカリキュラムや修了証、異文化で学んだ体験に代わるものではないが、モチベーションを保つきっかけになれば幸いだ。

Online Course

 オンラインコースプラットフォーム「フューチャー ラーン(Future Learn)」には、この記事でも紹介されたフランスの服飾学校、IFM(Institut Francais de la Mode)による、サイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)やシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼CEOらも登壇するコース「Understanding Fashion: From Business to Culture」のほか、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)とケリング(KERING)が共同で制作したサステナブルファッションに特化したコース「Fashion and Sustainability: Understanding Luxury Fashion in a Changing World」が公開されている。この2つのコースは受講開始から数日間(コースによって異なる)は無料で動画を見ることができる。

 世界中の大学や機関と協力してオンラインコースを提供している「コーセラ(Coursera)」では、ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art, New York、MoMA)が「Fashion as Design」というコースを提供している。世界中から収集した70以上の生地やアクセサリーを通して、人々が何をなぜ着て、どう作られているのか、服は何を意味するのかなどをデザイナーや歴史学者から学ぶことができる。また、イタリアのボッコーニ大学(Universita Bocconi)は、「Management of Fashion and Luxury Companies」というコースを提供している。このコースはファッションは何か?という基礎をはじめ、ラグジュアリーファッション企業からファストファッション企業のビジネスモデルやマネジメントなどをケーススタディ形式で学べる。「コーセラ」は最初の1カ月間が無料で、購読解除はいつでも可能だ。

SHOWstudio

 フォトグラファーのニック・ナイト(Nick Knight)が主宰するサイト「ショースタジオ(SHOWstudio)」では、ニック・ナイトのディレクションのもと、キム・ジョーンズ(Kim Jones)やピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh)、ケイト・モス(Kate Moss)らエキスパートたちの動画インタビューやパネルディスカッションなどを掲載。そのほかカニエ・ウェスト(Kanye West)やリック・オウエンス(Rick Owens)による音楽のプレイリストを紹介するプロジェクト「Fashion MIX」や、スタイリストやアーティストがショーのベストルックを解説する動画シリーズ「Best in Show」などさまざまなプロジェクトが動いているが、中でも2002年にスタートしたプロジェクト「Design Download」は、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」や「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」「マルタン マルジェラ(MARTIN MARGIELA)」「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」など名だたるブランドのデザインパターンを無料でダウンロードでき、家で制作に励みたい服飾学生にぴったりだ。

Podcasts

 「ビジネス・オブ・ファッション(Business Of Fashion、BoF)」のポッドキャストでは業界をリードするプロの話を聞くことができるのが最大の特徴だ。ファッション業界人にインタビューするシリーズ「Inside Fashion」や、名物ジャーナリスト、ティム・ブランクス(Tim Branks)=エディター・アット・ラージによるコレクションの振り返り、「BoF」主催のセミナーイベント「BoF VOICES」からのアーカイブを主録している。新型コロナ禍の現在は「BoF」のインスタグラムアカウントで「#BoFLIVE」と題してデザイナーのチャールズ・ジェフリー(Charles Jeffrey)やヘアスタイリストのサム・マックナイト(Sam McKnight)、エマニュエレ・ファルネティ(Emanuele Farneti)伊「ヴォーグ」編集長らと共にインスタライブを行なっているが、このアーカイブもポッドキャストに収録されている。

 「ハイスノバイエティ(Highsnobiety)」のポッドキャストシリーズ「ドロップキャスト(dropcast)」では、「ハイスノバイエティ」のエディターたちが毎週ストリートファッションのニュースや発売アイテムの振り返り、今週何を買ったかといったトピックスについてカジュアルに話すのだが、出演者の本音を聞くことができるのが面白い点だ。「このスニーカーは俺だったら“drop(買わない)”するね」などと正直に話してくれるので、ストリートファッション界で何が今アツいのかが非常に分かりやすい。またマシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)といったビッグネームも時々参加するので、フレンドリーな雰囲気の中で彼らの話を聞くことができるのも特徴だ。

Google

 グーグルが提供する「Google Arts & Culture」は、家にいながら世界有数の美術館や博物館を巡り、収蔵されているアート作品を鑑賞することができるサービスだ。インスピレーション探しに美術館のバーチャルツアーに参加するのもありだが、ファッションに特化して学びたいならプロジェクト「We Wear Culture」がおすすめだ。このプロジェクトのページから美術館や博物館が収蔵する服飾のアーカイブやオンライン展示にアクセスできるだけでなく、ファッションのあり方を変えたスターやデザイナーについてのストーリーをまとめたトピックスページや、ベルサイユ宮殿から東京のストリートまでのトレンドをまとめたトピックスページを見ることができる。

YouTube

 ユーチューブを知らない人はいないだろうが、「youtube.com」のあとに「/fashion」を入れて検索すると、ユーチューブ上のファッションにまつわる動画がまとめられたチャンネルページにアクセスできることを知っている人は少ないかもしれない。19年に立ち上がったユーチューブの公式チャンネルで、ファッションショー、デザイナーやモデルへのインタビュー、クローゼットツアー、メイクのハウツーなどありとあらゆる動画がまとめられており、ファッション好きなら何時間も過ごしてしまいそうになるページだ。アカデミックな内容よりも動画として面白いものが多いので、勉強に疲れたらちょっと息抜きによさそうだ。

 今回は留学を志す学生、または留学していた学生を対象とし、かつ無料で体験できるものを紹介したため英語のコンテンツがほどんどになってしまったが、「WWD JAPAN.com」では4月17日17時からファッションとビューティを学べるプログラムをライブ配信する予定だ。もちろん日本語で、マーケット分析やトレンド提案、ヘア&メイクアレンジなどプロフェッショナルからファッション&ビューティラバーまで楽しめるセッションを用意しているので、ぜひのぞいてみてほしい。

The post 新型コロナで留学中止・延期になった学生へ 家でファッションを学べるコンテンツまとめ appeared first on WWD JAPAN.com.

敏腕ディレクターに聞く!不透明なアパレル市場に立ち向かう秋冬戦略

 新型コロナの拡大の中で、国内アパレル市場は先行き不透明感を増している。「どんな服をどれくらい作ったらいいんだろう?」。これは特に2020-21年秋冬に向けて、各社の商品企画や仕入れに関わるMD担当者の共通の悩みだろう。

 このような状況下だからこそ、市場を知り尽くしたスペシャリストからヒントを得たい。「(2020-21年)秋冬コレクションの型数を大きく減らすつもりはありません。お客さまをワクワクさせられるよう、今できる準備をする」。そう語るのは、マッシュスタイルラボ企画部副部長で、「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」を統括する井木秀香ディレクター。コロナショック直前(19年8月~12月)まで、同ブランドの既存店売上高は前年同期比22.4%増と好調を続けた。

 丹念な市場リサーチと企画力で女性のリアルトレンドをとらえ、30~40代を中心に支持を受けてきた。見通しの立たない状況下で、井木ディレクターが描く今後の商品戦略を聞いた。

WWD:現在、リアル店舗の状況は?

井木秀香「ミラ オーウェン」ディレクター(以下、井木):4月に入り、外出自粛や館の閉鎖により、店舗の営業自体が大きく制限されています。代わりに、お客さまにはご自宅でゆっくり買い物をしていただこうと、3~4月にかけて自社の全ブランド商品が11%オフになるECのキャンペーンを実施し、非常に好評を得ています(3月12日~4月13日で自社ECの売上高は前年同期比で約2.6倍)。しばらくはECでの接客・販売に力を入れて踏ん張りたい。コロナが落ち着き、店舗の営業が再開したら、館も巻き込んだ集客の施策を仕込みたいと考えています。

WWD:20-21年秋冬のMDスケジュールはどうなる?

井木:現状では「普段通り」です。新型コロナが夏に収束に向かっていくと仮定すれば、店頭の春・夏物の動きを見て、晩夏物以降の投入を後ろ倒しにすることはありえます。

WWD:秋冬シーズンに向け、現在の事業部の動きは?

井木:20-21年秋冬のコレクションのサンプル作成を進めています。当社は平時、シーズンごと4回に分けて展示会を実施していますが、今回はデジタル配信など違う形で披露しようと方法を模索しています。ただ商品企画では難しいと感じる面もありますね。普段のように取引先と膝を突き合わせて商談を行うことができないからです。そのため、よほど努力しなければ、モノ作りの“幅”が狭くなってしまうと感じます。

WWD:商品企画では具体的にどんな変化がある?

井木:人が集まる場所へ行くのは控える人が多いと思うので、たとえばオケージョンを意識した服などは、秋冬でもボリュームを多少抑えるかもしれません。コレクション全体に関しては、慎重を期して生産を絞り、「期初で様子を見て、期中に追加生産を掛ける」という選択肢もありました。ですが、いつもどおりの型数を仕込むつもりです。「ミラ」の根っこにあるのは、徹底した市場リサーチとペルソナ像の深堀りによる、毎シーズンのコンセプトの作り込み。必要以上に(型数を)減らせば、それが十分に表現できない。これは私たちにとって、とても怖いことです。

WWD:なるほど。

井木:この状況下では「何かを変えなければ」とばかり考えがちですが、自分たちの“変わらない強み”を見つめなおすことも大事だなと。そう気付かされた出来事が3月にありました。すでにコロナの影響も色濃くなり始めたころでしたが、新商品のオーガニックコットンを使用したニットと、ロング丈でビンテージサテン風のスカートが飛ぶように売れたのです。ニットは定番としてデビューシーズン(2014年)から作り続け、シーズンごとにアップデートしてきた、個人的にも思い入れのあるアイテム。適正価格で、然るべきタイミングにいいものを届ければ、必ず喜んでいただける。ですからこのような状況下でも、モノづくりの丁寧なプロセスは絶対軸ですね。

WWD:アフターコロナの市場トレンドをどう想像する?

井木:これまでの流れでいえば、エレガントなものが求められるはず。ロング&リーン(細長い)なシルエットが気分になりそうです。それをデイリーに着られるよう、「ミラ」らしくリアルクローズに落とし込みたい。ほかにも明るめなカラーを増やすなど、ワクワクしていただける準備をして、お客さまをお迎えしたいですね。

The post 敏腕ディレクターに聞く!不透明なアパレル市場に立ち向かう秋冬戦略 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ルイ・ヴィトン」から卓球セットや縄跳び、ダンベルまで おうち時間を楽しむグッズを提案

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、室内で過ごす時間が増える中自宅で楽しめるホームグッズを提案した。店舗と公式オンラインストアで展開するアイテムをゲーム、スポーツ、デコレーション、リラクセーション、ホビーの5つのカテゴリーに分けて紹介している。

 ゲームカテゴリーでは、「ルイ・ヴィトン」のマスコット“ヴィヴィエンヌ”やモノグラムのレザーケースに入ったトランプカード(5万3000円〜)をはじめ、ブロックゲームができる“モノグラム・タワー”やサイコロなど家庭で遊べるグッズをラインアップ。スポーツカテゴリーでは重さ3kgのダンベル、ロゴがプリントされた公認球付きの卓球セット、縄跳びなどをそろえ、トレーニングルームをスタイリッシュに彩る。

 デコレーションカテゴリーでは、“ヴィヴィエンヌ”の写真ホルダーやオルゴールなど、ギフトアイテムとしても最適なアイテムを用意。コップやプレートなどの食器はメゾンのテキスタイルコレクションから着想を得た模様だ。3つのミニチュアサイズのキャンドルセットは海辺の楽園や山小屋をイメージした香りで、自宅で旅行気分を味わえる。

 そのほかリラクセーションカテゴリーではモノグラムのルームシューズやアイマスクを、ホビーカテゴリーではヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の音楽への情熱から着想を得たレコードケース“ヴィニル ホルダー”(11万5000円)などをそろえる。

The post 「ルイ・ヴィトン」から卓球セットや縄跳び、ダンベルまで おうち時間を楽しむグッズを提案 appeared first on WWD JAPAN.com.

アパレル販売員から独学で人気フラワーアーティストに リョウ・リレイに聞く仕事や美の向き合い方

 「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」はベストセラーファンデーション「インテンシブ スキン セラム ファンデーション SPF 40(PA++++)」の発売5周年を記念し、あらゆる女性が自身の魅力に自信を持てるようにという願いを込めたキャンペーン「#これが私の美しさ」をスタートした。キャンペーンの一環として、さまざまな分野で活躍し、このメッセージを体現した女性をアンバサダーに起用した。その一人に選ばれたフラワーアーティストのリョウ・リレイはファッション業界でキャリアをスタートし、独学でフラワーアレンジメントを学んだ後、独立。「洋服のコーディネートを組むように花をアレンジする」といったファッションの経験を生かした作品は幅広い層から高く評価され、現在はウエディングから、ファッションやビューティブランドのイベントのデコレーション、さらにはレッスンまで多岐に渡って活動する。そんなリョウ氏に、フラワーアレンジメントや美について聞いた。

WWD:フラワーアーティストを目指したきっかけは?

リョウ・リレイ=フラワーアーティスト(以下、リョウ):自分が結婚式を挙げるときに満足いくフラワーデコレーションが見つからず、自分でプロデュースしたのがきっかけです。

WWD:元々はファッション業界で働いていた。

リョウ:そうですね。元々ファッションが好きで、アパレルの販売職をしていました。お客さまに寄り添った商品提案を考えることがとても好きなんです。お花も一緒ですね。その人にとって一番似合う花の色や空間の色合わせを心がけています。洋服にしろ、お花にしろ、女性をより美しくする仕事がしたくて、この道を選びました。

WWD:全く別の業界に転職することにためらいはなかった?

リョウ:全くなかったですね。ただ、今までは値段が付いた“モノ”を売っていて、今度はデザインを売るということだったので、色々思考を変える必要はありました。でも、「何事もやってみないとわからないよね」という感じで、どうにかなるかと考えていました。

WWD:ファッションの仕事を辞めて、フラワーアレンジメントが仕事になるまではどのくらいかかった?

リョウ:全くのゼロからのスタートで独学だったんですが、幸い3カ月で仕事になりました。ウエディングから始めて、今は結婚式以外のディスプレーやイベントのデコレーションなどの仕事も増えています。

WWD:フラワーアレンジメントは華やかに見えて、大変なこともあるはず。ここまでモチベーションを保てたのは?

リョウ:お客さまの喜ぶ顔が見たいという一心だけでした。正直大変な仕事で体力的にもきつく、「好き」だけではやっていけない。自分がデザインしたブーケを渡したときに、新婦さんが泣いて喜ぶ顔を見るのがうれしくて、その感動があって18年も続けられたのだと思います。人の幸せに携われることこそ、幸せだと思います。

WWD:花の美しさとは?

リョウ:正面が美しいものもあれば、横から見て美しいものもある。それぞれ個性があり、美しい。あとは生命力。その力強さがお花そのものの美しさなのかなと感じています。また、お花を見たら癒されますし、お花を貰って不幸になる人はいないですよね?存在そのもので人を幸せにできる。それも魅力です。

WWD:今回「ボビイ ブラウン」のアンバサダーに選ばれた。

リョウ:今の年齢で選ばれたのはとてもうれしかったです。また、メイクの力に改めて気付かされました。自分でも毎日メイクしていますが、メイクを少し変えるだけで女性は別人になれる。外見だけでなく、中からも変わるパワーを与えます。そのパワーはきっと、周りの人もハッピーにできるのではと思います。

WWD:自分の中のモットーは?

リョウ:自分が楽しんで仕事をしないと、人には絶対に伝わらない。何事に対しても「これでいい」ではなく、「これがいい」というように考えています。昔からそういう性格でした。またスタッフには「100%自分が努力したものしか出さないで」と言い続けています。中途半端なものをスタッフが見せに来たときに「この商品に(店頭と)同じ金額を払える?」と聞くと、大抵みんな戸惑います(笑)。プロはお金をいただいているので、全力を注ぐのは当たり前です。

WWD:「ボビイ ブラウン」は今回、全ての女性に自身の魅力に自信を持ってもらうようなキャンペーンを打ち出している。なかなか自信が持てない女性に対してアドバイスするとしたら?

リョウ:自分の可能性は自分でしか決められないと思います。誰かが引き上げてくれるわけでもない。自分の可能性を自分で制限してしまうのは非常にもったいないですね。また何事もやらずに後悔するよりは、やってみて後悔の方が良いと思います。私も仕事を始めたときに未来のビジョンは決まっておらず、とにかくやるべきことをコツコツ続けてきました。大きな目標がなくとも、自分が今やりたいことに対して素直に進めば良いと思います。

The post アパレル販売員から独学で人気フラワーアーティストに リョウ・リレイに聞く仕事や美の向き合い方 appeared first on WWD JAPAN.com.

BARNEYS at HOME #08【PLEATS MAMA】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<プリーツ ママ>トートバッグ

バーニーズ ニューヨークのスタッフが毎日おすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズのPLEATS MAMA <プリーツ ママ>のトートバッグです。
六本木店ウィメンズフロアスタッフ林よりご紹介をいたします!

100%ペットボトルをリサイクルした素材で作られたバッグ。
プリーツデザインで折り畳みができ、持ち歩きにも便利です。
また、ご自宅でお洗濯も可能です。
全3サイズ、豊富なカラーでご用意しております。

IMG 0019 BARNEYS at HOME #08【PLEATS MAMA】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<プリーツ ママ>トートバッグ

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

PLEATS MAMA<プリーツ ママ>プリーツトートバッグS
https://onlinestore.barneys.co.jp/women/women_bag/women_bag_totebag/2122183.html?2020_bjyoutube

 

PLEATS MAMA<プリーツ ママ>プリーツトートバッグM
https://onlinestore.barneys.co.jp/women/women_bag/women_bag_totebag/2122185.html?2020_bjyoutube

 

PLEATS MAMA<プリーツ ママ>プリーツトートバッグL
https://onlinestore.barneys.co.jp/women/women_bag/women_bag_totebag/2122184.html?2020_bjyoutube

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、バーニーズ ニューヨーク各店は4月9日(木)より当面の間、臨時休業させていただいております。

バーニーズ ニューヨークでのショッピングはオンラインストアにてお楽しみください。
バーニーズ ニューヨーク オンラインストア
https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2004_bjyoutube

 
本日17:00の更新もお楽しみに!

佐久間裕美子のNYリポート 新型コロナ禍を機にサプライチェーンを再考する

 アメリカ・ニューヨークは、3月中旬からロックダウンが始まり、食料品、医薬品を扱う小売以外の店舗は基本閉業。外食業界はテイクアウトのみ。経済再開は早くても5月以降の見通しだ。

 新型コロナウイルス感染がニューヨークでも広がり、もともとマスクを着用する習慣のなかったアメリカ人がマスクを求めて殺到すると、あっという間に医療従事者たちに行き渡るマスクすらもなくなった。が、それとほぼ同時に、国内で生産するブランドが「マスクを作ります」と宣言し始めた。今、「ギャップ(GAP)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「L.L.ビーン(L.L. BEAN)」といったアパレル企業が、新型コロナの前線に商品を提供している。

 3月19日には、世界的なサプライチェーンから無駄をなくすために、サプライチェーンのプレーヤーたちの連合として2018年に設立された「ザ・ワールドワイド・サプライ・チェーン(THE WORLDWIDE SUPPLY CHAIN)」が、COVID-19イニシアチブをローンチした。PPE(PERSONAL PRPTECTIVE EQUIPMENT)と総称される医療従事者の防護服の需要に追い付くために、生産のインフラを持つファッション業界、またその他のグッズのメーカーと、病院や、病院で必要な資材を確保する支援団体をマッチングして、医療現場で働く人たちが物資の不足によってリスクを負わない状況を確保することが目的だ。ファッション業界の発注プラットフォーム「ジョア(JOOR)」が実際の売買を担当し、サプライチェーンの動きを可視化するためのデータベースは、オーガニゼーションツールのアプリ「エアテーブル(AIR TABLE)」が提供した。

 アメリカで日に日に深刻になる医療関係者が必要とする物資の不足は、今も緊張状態にはあるが、これまで医療機器の業界とは無縁だったファッション業界が、新型コロナの危機に迅速に対応し、対策に参加している姿は頼もしいというほかないが、一方で、業界の未来は明るくない。2月のことを思い出してみると、ウイルス自体がアメリカに上陸する前に、中国からの物流が遮断されたことで、じわじわとファッション業界のサプライチェーンに影響が出始めた。商品が届かない、パーツが届かないといったことによって店に出す商品がない、カタログやエディトリアルを撮影することができないという影響が出たのだ。その後、売る商品がなくなるのではという懸念は、病人が増える、病院の対応が追い付かないという状況と、「不要不急」に相当しない世の中のビジネスを全て止めるという決断に押し流された。

 人との接触を極力減らすオンラインでの商業は維持されてはいるが、業界全体の規模が縮小するのは必至である。こうした状況に最初に影響を受けるのは、特にファストファッションに代表される、複雑なサプライチェーンの末端に存在する途上国のワーカーたちである。すでに、欧米の企業からの注文を受けて生産を行う途上国の工場の多くが生産を縮小したり、一時停止したりしたため、バングラデシュのような生産国ではすでに大量の失業者が出ている。リーバイスのように、サプライチェーンに属する全プレーヤーに援助金を手当する企業も出てきているが、新型コロナ禍が去ったとき、現存するサプライチェーンのどれだけが生き残っているのか、またその後、どれだけの商材が必要とされるのかを想像するのは難しい。

 新型コロナ禍は、これまで肥大し、近年になって少しずつ持続性を取り入れてきたファストファッション業界の生産のサイクルを強制的にストップすることになった。環境メディアや言論の世界からは、新型コロナという歴史上の大事件をきっかけに、消費者も企業も、新型コロナ渦前の世界に存在していたファストファッションの商習慣と別れを告げるべきだという声が聞こえてきている。

 新型コロナ禍以前から、複雑になりすぎたサプライチェーンを一度壊し、消費者が求めるだけの商材を必要なだけ作り、それを売り切るというシンプルな仕組みを構築することの必要性が叫ばれてきた。「ザ・ワールドワイド・サプライ・チェーン」のような団体による生産のキャパシティーを持つ作り手と、買い手を結び、必要なものを必要な場所に届けるという試みが、今、新型コロナのおかげで人の生死を左右する現場で実践され始めている。新型コロナによって、世の中の価値観が書き換えられている。新型コロナが終息したあと、社会が持続性の低いファストファッション的習慣に戻らないことを祈るばかりである。

佐久間裕美子/文筆家:ニューヨークに22年在住。ファッション、カルチャーから、社会、政治にまたがる幅広いトピックについて書く。著書に「ヒップな生活革命」(朝日出版社)、「ピンヒールははかない」(幻冬舎)、「真面目にマリファナの話をしよう」(文藝春秋)

The post 佐久間裕美子のNYリポート 新型コロナ禍を機にサプライチェーンを再考する appeared first on WWD JAPAN.com.

エリザベス女王も選んだグリーンの装い TV会議で相手にも爽やかな空気を運んで

 イギリスのエリザベス女王は国民に呼びかけるメッセージ動画の中で、明るいグリーンの服を選びました。グリーンは植物の色であり、気持ちを落ち着かせる働きがあるといわれています。家ごもりの時間が長くなっても、自然ムードを象徴する緑をまとえば、気持ちが伸びやかになれそう。グリーンのトップスでテレビ会議に臨めば、相手にも爽やかな空気を運んでくれます。これまでグリーンに苦手意識の強かった人も、若々しさやサステナビリティ感を印象づけやすい色なので、この春夏は試し甲斐があります。

 「ルプコ(RPKO)」は異素材や色の濃淡を生かして、深みを帯びたグリーンルックに仕上げました。緑はドレープやタックから生まれる陰影と好相性を発揮するので、ディテールに凝った服を、いっそう趣深く見せてくれます。今回は国内ブランドの最新ルックから、おすすめのグリーンコーデをピックアップしてみました。

シャツワンピースで縦長シルエット

 自然体の気分をまとうなら、体を締め付けないシャツワンピースを候補に加えましょう。グリーン特有の伸びやかな雰囲気と、シャツワンピースの気負わないムードがしっくり調和。リラクシングな着映えに導いてくれます。

 「アンスリード(UN3D.)」は深いグリーンのシャツワンピースを、白いワイドパンツの上に重ねました。両サイドが切れ上がっているので、落ち感が強まる仕掛け。緑と白のコントラストがさわやかなムードを生んでいます。ウエストに太ベルトを巻いて、めりはりを印象づけました。

 写真2枚目の「ライフ ウィズ フラワーズ(LIFE WITH FLOWERS.)」は、スリーブレスワンピースとボトムスのセットアップでのコーデです。白地と組み合わせたチェック柄で涼やかなテイストに。盛り上がる英国調を思わせるグリーンのチェックはクラシックなムードも呼び込んでくれます。

ボトムスなら手持ち服になじみやすい

 グリーンは割と目立つ色なので、着慣れないうちは、ボトムスへの1点投入から始めるのがおすすめ。透けるタイプやくすんだトーンなら、手持ちのワードローブにも合わせやすいでしょう。

 「コンバース トウキョウ × ミュベール(CONVERSE TOKYO x MUVEIL)」のスカートは、レース仕立てでエアリーなたたずまい。透け感のおかげで、グリーンの爽やかさがさらにアップ。ジャケットとパーカでプレッピー風にアレンジしました。カーキの「コンバース」で軽快な足元に整えています。フェミニンなスカートと、ストリート寄りのパーカがずれ感を引き出しています。

 写真2枚目の「ユウミアリア(YUUMIARIA)」はグリーンのロングスカートですが、渋めの色味だから、ジェンダーレスな雰囲気。後ろ姿の裾に、スウェットTシャツを上下逆に縫い付けたようなリメイク風のトリッキーなデザインです。緑と白が互いに引き立て合うコントラストが効いています。

元気系グリーンで自然な脚長ルックに

 高発色のグリーンを、パンツに迎えると、チアフルな装いを組み立てられます。レッグラインを健康的に見せる効果も期待できそうです。

 「77 サーカ(77 CIRCA)」はグリーンパンツを主役に据えて、カラーブロッキングを組み立てました。ブルゾンはブルー、トップスの襟回りはイエロー、そしてサンダルはピンク。全体にポジティブな色合わせで、装いにエナジーを注ぎ込みました。緑と青は大自然を象徴するカラーだから、天然色コーデに仕上がります。

 グリーンの穏やかな雰囲気を逆手に取って、スリリングな着こなしを仕掛ける選択肢もあります。写真2枚目の「パメオポーズ(PAMEO POSE)」はグリーンのセットアップを軸に据えつつ、ストライプ柄生地で大胆な切り替えを施しました。インナーのビスチェとパールモチーフの巾着バッグでゴシックロマンティック気分を投入。チャレンジングなコーデを、グリーンのベースカラーがまとめ上げています。

 グリーンの効果はまるで「着るマインドフルネス(瞑想)」。コーディネートに組み入れれば、さわやかで涼しげな雰囲気がアップします。周りの人の気持ちもなごませるパワーがあるグリーンを生かして、大変な時期の装いに安らぎを寄り添わせてみてはいかが。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

The post エリザベス女王も選んだグリーンの装い TV会議で相手にも爽やかな空気を運んで appeared first on WWD JAPAN.com.

助成金トラブルにご注意! 休校で働けなくなったパートからクレームを受けたサイゼリヤ

 新型コロナ対策で、国や自治体から様々な特別融資や助成金、協力金が提供されている。事業が苦しい中ではありがたいことだが、存在が明らかになることで会社と働き手の間でトラブルになるケースが出てきた。サイゼリヤのケースがそうだ。
Posted in 未分類

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

動画コマースの新潮流“触れる動画”、ファッション通販に新たな可能性

 ファッション業界でも拡大しつつある動画コマース。中でも「ティグ(TIG)」は、“触れる動画”テクノロジーとして注目を集める技術の1つだ。同技術は、動画内の対象物に情報を“ティグ付け”することで、視聴中に気になったモノ・コトの検索や購入を動画内で完結させる。2018年3月のローンチ以降、アパレル企業をはじめ導入企業数を増やしているほか、NTTドコモとライブ配信用の「ティグ ライブ」を共同開発したり、女性向け動画メディア「Cチャンネル(C CHANNEL)」とサービスを連携したりと、事業の拡大も行っている。“触れる動画”はファッションのネット通販に、どのような可能性をもたらすのか。「TIG」を開発・提供するパロニムの小林道生代表に話を聞いた。

WWD:パロニムを創業するまでは何をしていた?

小林道生パロニム代表(以下、小林):もともとは、ソフトバンクで映像伝送路の運用を8年ほど担当していました。その後、12年に会社を設立し、アドテクノロジーやデジタルマーケティング、ECなど、ウェブ周りのことを一通り経験していたのですが、その会社の新規事業として“触れる動画”の技術である「ティグ」を立ち上げました。16年にTIGの事業をスピンアウトさせる形で、パロニムを設立しました。

WWD:「ティグ」のアイデアは、いつ頃思いついたのか?

小林:ソフトバンクが08年に、iPhoneの独占販売を発表したころから何となくは考えていました。発表後に、社内で「コレ(iPhone)が世の中をどう変えていくインフラになるのか考えろ」と言われ、新規事業3000本ノックのような企画が実施されました。そこで僕は今の「ティグ」のベースとなる、動画に直感的にタッチするだけで情報を引き出せる、というアイデアを提案しました。でも、結局「アイデアはいいが、どう商圏を作るのかが分かりづらい」と言われ、2次面接で落とされてしまって。ビジネスとしての“出口”の部分を学ばないとなと考え、ウェブ上のビジネスの指標などを学ぶという目的も込めて12年に会社を立ち上げたんです。

WWD:“触れる動画”は通常の動画と比べ、どの程度の効果が出る?

小林:2~3分の動画の中に10カ所ほど“ティグ付け”はした方がいいといったノウハウなどもありますが、平均的に視聴完了率は大きく上昇しています。90%を超えるケースもある。また、“ティグ付け”先のサイトへ飛ぶ確率も約50%と、高い数値になっています。サイトへのコンバージョンと視聴完了率はよほどの失敗がない限り、かなり高い数字を出せるはずです。また、現状はサンプル数が少ないのですが、購買のコンバージョンも高いです。とある広告用の動画では、同じ内容で“ティグ付け”した動画とそうでない動画とで2倍以上の購買コンバージョンの違いが出ています。

「ノース・フェイス」の導入で
アパレル企業の利用が加速

WWD:現在、どのような企業が「ティグ」を導入している?

小林:アパレルや自治体、エンタメ、メディアなどさまざまな企業が導入しています。特にアパレルは、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の導入以降、一気に加速し、現在は60~70社ほどの導入企業数のうち4割以上を占めています。

WWD:「ティグ」はアパレル企業にどのような使われ方をしている?

小林:動画の“ティグ付け”のほか、「ティグ」が持つ複数の機能のうち、動画内で「どちらの道に進む?」といったストーリー分岐が起きる「ティグ ブランチビデオ」やカタログなどの静止画に“ティグ付け”を行う「ティグ マガジン」をメインに使っていただくことが多いです。また、今後はライブ機能がけん引役となって、アパレルや化粧品の企業、さらにはインフルエンサーの方にまで加速していくと考えています。

WWD:ライブ配信中もリアルタイムで“ティグ付け”を行えるのか?

小林:現状は動画に専用のCMSで“ティグ付け”をする形ですが、今後はスマホやタブレットにRFIDリーダーを接続することで、商品のRFIDタグを読み取り、既存の在庫情報などからデータを引き継いで即時“ティグ付け”をする形できるよう、開発を進めています。もしRFIDを導入していない企業であれば、バーコードやQRコードのリーダーで代替できるようにするつもりです。

WWD:ローンチしてから2年が経ったが、手応えは?

小林:悪い点と良い点があります。悪い点としては、SaaS型のサービスとしての成長の見込みが圧倒的に甘かったということです。当初の考えでは、YoutubeやAdobeのように、営業をかけなくてもユーザーが能動的にサービスを探し、契約してくれるようになるのでは、と考えていましたが、現実は厳しかった。“触れる動画”への反応は好評なのですが、使い方の模範例が分かりづらいことが大きな要因だと考えています。一方で良かったのは、想定以上に大手や有名企業・ブランドの利用数が多かったこと。NTTドコモさんの5Gコンテンツを通じてジャニーズの方に使っていただいたり、海外でロッテさんやヒュンダイさんに利用していただいたり。今年度の上期にも、超大手のコンテンツプラットフォームへの実装も決まっているので、さらに加速できればと思っています。

WWD:今後、導入を進めていきたい企業や領域などはあるか?

小林:小売り領域は、引き続き伸ばしたい分野の1つです。まだ詳細は公表できないのですが、近々発表予定であるLINEとの連携が起爆剤になると考えています。また、「ティグ」の良さは、調べようのないものを直感的、かつすぐに知ることができる点にあるので、ハウツー系や企業内での教材など、広義の意味での教育領域にも注力していきたいですね。既に東京理科大学と共同研究で、研修などのティグ動画化を行っていますが、習熟度がとても高い。動画のどの部分に、いつ触ったのかをヒートマップで分析することも可能なので、より効果的な教育ができると考えています。

The post 動画コマースの新潮流“触れる動画”、ファッション通販に新たな可能性 appeared first on WWD JAPAN.com.

テイクアウトは商品を売るだけじゃない! ダンダダン酒場にお客の心を掴む、ひと工夫を見た

 街への人出が減り、テイクアウトやデリバリーに活路を求めている外食企業。特に郊外の住宅街に立地する店舗には期待が大きい。実際、どれくらい稼いでいるのか? いち早くテイクアウトの弁当販売を開始した、「ダンダダン酒場」のテイクアウトについて取材した。
Posted in 未分類

お手本は「ルルレモン」 新型コロナ後に生き残れるブランドの特徴をアナリストが解説

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、小売店の多くが休業を余儀なくされている。経済環境の悪化が懸念されるが、この危機的な状況をうまく切り抜けられる企業にはいくつかの特徴があるという。

 米証券ウェルズ ファーゴ(WELLS FARGO)のアイク・ボルーチョウ(Ike Boruchow)=マネジング・ディレクター兼シニア・リテール・アナリストは、「今回の危機を乗り越えられるのは手元資金が潤沢にあり、利益率が高く、返品率は低く、ECに強く、熱心な固定客がいる企業だ。これらの特徴を兼ね備えている一社として、ルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA以下、ルルレモン)が挙げられる」と語った。

 小売業界では売上高に占めるECの割合が20%程度であることが多いが、ルルレモンは30%強とそれをかなり上回っている。同社が以前からD2Cに投資しており、洗練されたウェブサイトやアプリを提供していることがその要因だ。新型コロナウイルスの影響で店舗を休業していることを踏まえると、現在はそれが40%近くにまで達している可能性もある。

 またデジタル化を推進したことで、フルフィルメント業務(ECでの受注から配送までの一連の業務)が効率化されただけではなく、個別にカスタマイズされたサービスを提供して熱心なファンを育てることができたと同氏は分析する。「ルルレモンには忠実で熱心な固定客が多い。競合他社では返品率が40~50%にも上るのに、ルルレモンでは10%程度と非常に低いのはそのおかげだ。リピーターが多いので、フィット感を確かめるために同じ商品のサイズ違いを何枚も買う必要がないことも大きい」と話した。

 こうした効率的なビジネスモデルであるため、利益率が高いことも同社の強みだ。同氏は、「利益率が5%程度の小売店もある中で、ルルレモンは20~25%を確保している。フーディーが148ドル(約1万6000円)と決して安くはない商品を取り扱っているが、熱心なファンが多く、1人当たりの購入額が平均的に高いことも利益率の高さに寄与している。同社の財務状態も非常に健全だ」と説明した。

 実際、同社の2020年1月通期決算は売上高が前期比21.0%増の39億7929万ドル(約4297億円)、営業利益は同26.0%増の8億8911万ドル(約960億円)、純利益は同33.4%増の6億4559万ドル(約697億円)と増収増益だった。また10億ドル(約1080億円)以上の手元資金を保有している上に、債務を抱えていない。同社は北米と欧州の全店舗を3月中旬から休業しているが、6月1日まで従業員の給与を支払うと発表している。それが可能なのも、このようにしっかりとした財務基盤があるからだ。

 カルバン・マクドナルド(Calvin McDonald)=ルルレモン最高経営責任者は、アナリスト向けの決算発表会で、「店舗を休業していることからECが伸びているものの、店舗の売り上げ分を完全に補うほどではない」としながらも、「自宅でワークアウトをするための製品が売れ行き好調で、手応えを感じている」と述べている。ルルレモンはオンラインでのヨガクラスなどを提供しているが、これは顧客とのつながりを維持すると同時に、そうした製品の売り上げを促進するという効果がある。中国の主要な都市が封鎖されていた2月には、オンラインでの売り上げが前年同期比70%増となったという。

 新型コロナウイルスが蔓延したことにより、世界中で健康への意識が高まっていることもルルレモンにとって追い風となっている。カナダの投資銀行BMOキャピタル・マーケッツ(BMO CAPITAL MARKETS)のシメオン・シーゲル(Simeon Siegel)=マネジング・ディレクター兼シニア・リテール・アナリストは、「体力がないことは命の危険につながると感じた人が多いため、事態の収束後も健康を重視する流れは続くだろう。スポーツウエアやアスレチック用品のメーカーにとっては好機となるのではないか」と述べた。

 ボルーチョウ=マネジング・ディレクター兼シニア・リテール・アナリストは、「先行きの不透明感から株式市場が乱高下する中、投資家は少しでもましな銘柄を探している。ルルレモンの株価も2月に比べればまだ低いものの、3月中旬に底を打ち、現在はかなり回復してきている。同社のビジネスモデルの強みが評価された結果だろう」と解説した。

The post お手本は「ルルレモン」 新型コロナ後に生き残れるブランドの特徴をアナリストが解説 appeared first on WWD JAPAN.com.