休業中の春夏在庫はどうする? セレクト大手3社の対応を聞く

 新型コロナウイルスとの闘いが長期化するなか、有力セレクトショップの2020-21年秋冬展示会の在り方が大きく変わろうとしている。例年5月下旬~6月に開催されるメディア向け?のセレクトショップの展示会だが、各社が中止を検討中。メディア向けには資料を配布しての対応となりそうだが、サンプルや納期の遅れなどが予想されるなか、8月以降に販売する秋冬物のMDの再編成や商品の打ち出し方など、今後大きく変わるであろう消費者心理に合わせて臨機応変の対応が求められる(一部のプレコレクションは5月から打ち出しが始まる)。

 春夏の在庫問題や、秋冬展示会の方向性について、「エストネーション(ESTNATION)」「インターナショナルギャラリー ビームス(INTERNATIONAL GALLERY BEAMS)」は電話インタビューで、「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」はアンケートで答えてくれた。

春夏の中軽衣料を、秋冬MDに組み込むアイデアも

 「エストネーション」は、20-21年秋冬展示会に代わって資料の配布を検討。“クラシック グラムール”をキーワードに、クチュールテイストのフェミニンなテイストや素材感に、1970年代のムードをミックスしたコーディネートやアイテムを出す予定だ。

 買い付けブランドはほぼ予定通りオーダー済みだというが、「メゾンやデザイナーズ系ブランドからは、1カ月以上の納期後ろ倒しも出てきている」と藤井かんなウィメンズ・ディレクターは話す。オリジナル商品は、すでに作り始めているモノは進行し、型数と在庫数を調整するという。

 課題は“20年春夏の在庫”だというが、同社では数シーズン前から、気候や気温にされないMDプランを組み、薄手のアウターやニットなどの中軽衣料を強化している。「20-21年秋冬でキャンセルが出た商品と差し替えたり、イベントを開催して在庫調整したりするなどまだアイデア段階だが、何らかの対応策を取りたい」という。

 店舗が臨時休業しているなか、EC展開を許可するメゾン系ブランドも増えており、「一時的な措置が、これを機に継続につながってほしい」と期待する。また「SNSやホームページの在り方も課題だった。時間がある今、オンラインから店舗までの誘導を考えて、お客さまがもっと実店舗に来店していただける環境をつくりたい」と、“エストネーションらしい”アプローチを模索している。一方で得意とする「密でパーソナルな対応ももっとできると感じている」と続ける。

 今後の買い付けについては、「サンプルを見て、触れるのがベストだが、実物を見なくても可能なことと、見なければ不可能なことがより選別されていくはず。もっとシンプルにすてきな提案ができるよう、ファッション業界特有のサイクルを見直す機会にしたい」と見据える。

「スニーカー脱却の好機、そのムードがなくなるのが不安」

 「インターナショナルギャラリー ビームス」は、20-21年秋冬展示会は中止するが、打ち出し方法は検討中だ。もともとサンプル数が少なく、丁寧なモノ作りにこだわるインディペンデントなブランドの買い付けが多いため、「サンプルは予定通り届く予定」と片桐恵利佳ディレクターは見込んでいる。

 ただ、商品の納期が遅れることが大前提のシーズン。「20年春夏のプレはスキップして、20-21年秋冬アイテムを12月に納品してほしい」などの交渉をしているブランドはあるという。しかし環境変化によるシーズンレスアイテムの需要が高まるなか、コートやダウンなどのアウターの売り上げが減り、「もともと1枚で羽織れるようなニットの買い付けを増やしていた」と片桐ディレクターは語る。中軽衣料を強化していたため、「多少のスケジュールのズレには対応できる」と捉えている。

 20-21年秋冬は“デイウエアだけれど人とは違うブランド”をテーマに、華やかさのあるアントワープの新鋭ブランドや、モード感のあるニットアイテムを買い付けた。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のメインアシスタントだった女性が手掛ける「メリル ロッゲ(MERYLL ROGGE)」や、ロロピアーナ(LORO PIANA)のカシミアを90%使用した「レタンヌ パリ(LETANNE PARIS)」などに注目している。一方、アクセサリーでは、「スニーカートレンドから脱却して、実績が取れなかったシューズをニットとともに強化したいシーズンだった。19-20年秋冬ごろから高単価のアイテムも動いてきており“いい物を買う”というムードがあったが、そのムードがなくなるのが不安」と続ける。

 また、在庫の少ないデザイナーズブランドの取り扱いが多く、自社ECへの展開が少ない同業態だが、臨時休業後は「EC売り上げが徐々に増えている」という。ただ「顧客性が高い店舗なので、SNSで打ち出すモノ、シーズンテーマとともに背景を持ってきちんと伝えるモノのバランスを見定めていきたい」と、オンラインでの施策を探っている。

 新型コロナウイルスの影響で「住まいや食に関わる時間が絶対的に充実するが、衣料はどこに行くのだろう?と漠然と考えている。今後は、シーズンが最適化されてモノの動きがスローになっていくだろう。循環する流れや仕組みをつくっていきたい」。

展示会中止を継続し、別アプローチを検討

 「バーニーズ ニューヨーク」は、20-21年秋冬展示会は中止するが、リリースのみの送付や、動画メディアを作成して共有するなどを検討中。年2回の展示会は見送り、異なるアプローチのプレゼンテーションを継続したい考えだ。

 シーズンのキーワードは未定だが、オーダーしたブランドの納品や売り上げ、在庫状況を考慮しながら、短サイクルでの発注を行い品ぞろえを確保していく。

 「環境問題に対して大きな課題があるアパレル業界にコロナ禍の影響が加わったことで、さまざまなことを見直さざるを得ない状況になってきた。過剰な在庫を持たないよう、MD構成も見直していく」と同社。

 今後、オールシーズンで着られるカットソーやシャツ、パンツなどの中軽衣料を強化し、短サイクル発注のシステムを確立したいという。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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TSIが医療用防護服を生産 9月までに100万着

 TSIホールディングスは、政府の要請を受け、新型コロナの感染拡大で不足する医療用ガウン(防護服)の生産を5月中にも開始する。子会社TSIソーイングの米沢工場(山形県)と宮崎工場で、9月までに約100万着を生産し、政府を通じて全国の医療現場に届ける。医療機関への個別販売の予定はないという。

 生産するのは、感染症防護目的で手術、面会や患者用に使用する使い捨てガウンで、ポリエステル撥水織物と不織布フィルム素材の2種類。TSIの両工場では4月からすでにマスクの生産も開始しており、同社の従業員ほか地方公共団体に無償提供している。

 新型コロナの収束の見通しが立たない中、政府からのアパレルや繊維素材企業への防護服の生産依頼は、今後も増加する可能性がある。すでに日本国内では帝人フロンティアが6月末までに約900万着の供給を発表している。大手以外でも、縫製工場を営むアパレルベンチャーのヴァレイ(奈良県、谷英希社長)が、全国の縫製職人を巻き込みながら2カ月で約10万着の生産を目指す。

 海外でも、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」、ゼニア グループ(ZEGNA GROUP)、ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)などが生産に乗り出している。

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モリリンが約40年ぶりの売上高1000億円割れも 付加価値と利益にこだわる

 繊維商社のモリリンの2020年2月期(単体)は、売上高が前期比10.6%減の990億円となって目標額の1150億円に届かず、約40年ぶりの1000億円割れとなった。しかし、営業利益は同41.9%増の25億円、経常利益は同31.2%増の32億円となり30億円の目標額を上回った。

 ワーキングウエアなどの好調なアイテムはあったものの、天候不順等でアパレル消費が低迷し、百貨店をはじめ専門店、通販・eコマース向けの取引が軒並み減少して大幅な減収となった。しかし、売り上げにこだわらず採算重視の営業活動や生産管理を徹底し、利益は大幅に伸ばした。部門別では、売り上げ構成比率53%のアパレル製品が採算性の高い受注案件に絞り込んで粗利を高めたことで増益に貢献した。

 今後の課題として、中国に依存したサプライチェーンマネジメントの見直し、付加価値のある商品提案や利益率にこだわった経営、デジタル技術の活用を含めた業務プロセスの改善などを上げている。

 21年2月期の売上高は単体で1000億円、経常利益25億円、グループで1345億円、経常利益34億円を計画している。

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逆境の中で美容室「クク」をオープン 美容師・内田聡一郎と浦さやかが生み出すシナジー

 人気美容師の浦さやか氏が「フラワーズ(FLOWERS)」を退社(それに伴い浦氏が代表を務めていた「オトペ(otope)」は閉店)し、4月1日に内田聡一郎「レコ(LECO)」代表と共にヘアサロン「クク(QUQU)」をオープンした。2人は昨年から「テンサイズ」というユニットを組んで活動していた。当時の取材では「一緒にサロンをするつもりはない」と語っていた二人がなぜ一緒にやることになったのか。また新型コロナウイルスの影響があるこのタイミングでの新店オープンについてどう考えているのか、率直な思いを聞いた。

WWDビューティ(以下、WWD):今回、一緒にやることになった経緯を教えてください。

内田聡一郎(以下、内田):もともと昨年から「テンサイズ」というユニットを組んだり、一緒に活動することも多かったんです。ただ当時は一緒にビジネスをやろうとは思っていなかったんですが、浦さんから新しいことに挑戦したいという話を聞いて、「それなら一緒にやってみないか」と誘いました。それが昨年の秋ごろの話で、それからはとんとん拍子で進んで今回の「クク」オープンに至ったという感じです。物件も「レコ」の近くで探していたんですが、運よくすぐ見つかりました。

WWD:浦さんが新しいことに挑戦してみたいと思ったきっかけは?

浦さやか(以下、浦):美容師として20年やってきて、それなりにやりたいことはできていました。でもいつまでも挑戦したいという気持ちは持っていました。それで「フラワーズ」に15年務めたこともあって、一区切りつけて新しいことに挑戦しようと思ったんです。

WWD:「クク」のオープニングスタッフには浦さんが以前代表を務めていた「オトペ」のスタッフだった人もいますね。

浦:「オトペ」のスタッフには経緯を話して、どうするかスタッフに選んでもらい、そこで2人がついて来てくれました。基本的には美容室ってスタッフを連れて独立するのは許されないことなのですが、それを許してくれた「フラワーズ」の高柳(司)社長には本当に感謝しています。

WWD:「クク」に関しては基本的に浦さんが運営していく?

内田:そうですね。内装などのアウトラインは僕がディレクションさせてもらい、僕は「レコ」の方にしか出勤はしないので、実際の運営は浦さんに任せています。ただ、浦さん自身の個性が濃いため、そこに特化するとお客さまの層も限定されてしまうので、いい感じに薄めていってより多くの人に来てもらえるようにしようとは思っています。

浦:「オトペ」のころは世界観を強く打ち出さないといけないという思いが強かったのですが、「クク」では個性的なヘアだけではなく、スタイルの幅は広げていくつもりです。

WWD:サロン名「クク」の由来は?

内田:いろいろ2人で考えました。「レコ」のセカンドブランドなので、その並びも考えて、2文字がいいなと、それで他の美容室とかぶらないのがいいなと思っていろいろと調べて、クエスチョン×クエスチョンで略して「クク」なんです。

浦:“常に疑問を持って新しいことに挑戦し続けること”をコンセプトに、自分たちなりの最適解を出し、常に斬新であることをこの「クク」に込めています。

WWD:内装は白を基調としてシンプルな感じです。

浦:前の「オトペ」とは違ってスタイリッシュな雰囲気になりました(笑)。

内田:内装のテーマが実験室だったので、真っ白な世界を意識しました。ロゴはアルファベットのQを記号化したもので、電源スイッチをモチーフにしたデザインになっています。あと、ポイントはネオン管で作った“キミノメカラウロコ”という文字。これは外から見えるのですが、夜もずっとつけていて、「クク」のアイコン的な感じになっています。

WWD:“キミノメカラウロコ”はどういったメッセージを込めている?

内田:英語は僕らの雰囲気ではないなと思っていて、かつ外を歩いている人が見たときにすぐ分かりやすいのがいいと思って、カタカナでいろいろな言葉を考えました。その中で、最初は“メカラウロコ”っていうのが見た目的にも響き的にもいいなと思って、そこからお店に来た人に何か新しい気づきがあるようにしたいといいう思いを込めて“キミノメカラウロコ”になりました。

WWD:内田さんとしては2店舗目になりますが、当初の事業計画からしたら予想よりも早かったということはありますか?

内田:「レコ」をオープンしたのが2018年3月1日。もともと3年目で2店舗目は出したいと思っていたので、計画通りではあります。

WWD:「レコ」と「クク」のスタッフの交流は?

内田:幸い距離が近いので、レッスンなどは一緒にやります。場合によってはスタッフもシャッフルする可能性もありますし、来年の新卒は「レコ」と「クク」とで一括採用になります。もともとバラバラにやっていたので、交流がないとまったく別々のサロンが2つできるだけになってしまうので。どちらかのサロンが好きとかではなく、スタッフには2つのサロンを好きになってもらいたし、お互いのサロンにとっていい相乗効果が生まれるようになればと思っています。現に「レコ」のスタッフは、「クク」ができたことでモチベーションは高まっています。

WWD:浦さんとしては「クク」をどうしていきたいですか?

浦:私は頑固なところがあって、自分がいいと思うもの以外はあまり知ろうとしないところがあったんですが、内田さんと一緒にやることで、今いろいろなことに挑戦できています。すごくもめる部分もあるのですが、結果的にそれが私の幅を広げてくれているので、この「クク」では今までと違う部分を見せていけたらなと思います。

WWD:一方でこの新型コロナウイルスの影響がある中でのオープンは厳しいのでは?

内田:状況としてはかなり厳しいですね。ただ前々からオープン日が決まっていたので、4月1日にオープンしました。オープンして1週間ほどで政府から緊急事態宣言が出たのを受け、4月8日から休業していましたが、4月27日から営業を再開しました。ただ、今は予約も制限して、無理せずにできる範囲でやっていこうという感じです。

WWD:逆にこういった状況だからできることは?

内田:社内のことに時間をかけられるようになりました。スタッフ教育にも力を入れられるようになったので、今のアシスタントのスタイリストデビューは少し早められればいいなと思います。この状況が一段落したらスタートダッシュできるように、そのために何ができるかを考えていくしかないなと思います。

WWD:今後の美容室のあり方は変わっていくと思いますか? また今後の美容室には何が大切だと思いますか?

内田:間違いなく変わると思います。美容室に限らず全ての仕事の在り方や存在意義がチェンジする時代に入ると思います。これから大事なことは髪を切るというテクニカル的なことよりも人をデザインするというコンサルティング的な側面が強くなる気がします。

浦:今以上にお客さまにとって特別な存在になっていかなければ選ばれなくなると思います。個人技(技術も想像力も)が必要。個々にそれぞれを伸ばせる柔軟なサロンにしていきたいです。

WWD:最後に、全国の美容師に向けてメッセージを。

内田:未曾有の危機にさらされて誰もが不安になる今だからこそ、ポジティブに柔軟に変化していけたらいいですね。みんなで乗り越えましょう。

浦:今は1カ月先が想像できない状況なので、想像力を膨らませて柔軟に前向きにがんばりましょう。

■QUQU(クク)
オープン日:4月1日
住所:東京都渋谷区渋谷1-5-10 小笠原ビル1階

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自宅からLINEで眼鏡選びが相談できる オーマイグラスが無料チャットサービス開始

 眼鏡の通販サイトを手掛けるオーマイグラス(OH MY GLASSES)は、コミュニケーションアプリ LINEを利用して眼鏡選びを相談できるチャットサービスを開始した。

 LINEのトーク画面でスタッフとリアルタイムにメッセージをやり取りし、用途や顔立ちなどに応じた眼鏡選びをサポートするサービスで、商品に関する質問はもちろん、「今掛けている眼鏡がずれやすい」「トレンドの眼鏡を教えて」など眼鏡に関する一般的な悩みや、メンテナンスの相談などにも対応。また自身の顔写真や手持ちの服の写真を送ると、スタッフがマッチする眼鏡を提案する。

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中で、眼鏡店に行けなくても店頭と近い感覚で客とコミュニケーションを図り、スムーズに買い物できるようにと始めた。

 オーマイグラスは眼鏡の通販サイトに加えて、東京の東急プラザ銀座や新宿駅東口、大阪・梅田蔦屋書店などに8つの実店舗を構える。

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スイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー(旧S.I.H.H.)」が初のデジタル開催 識者2人の評価は?

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リアルイベントの中止を余儀なくされたスイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)が、中央ヨーロッパ時間の25日12時(日本時間同19時)にデジタルプラットフォームを一般公開した。サイトでは、「カルティエ(CARTIER)」や「エルメス(HERMES)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」など17ブランドの新作時計や最高経営責任者の動画プレゼンテーションなどが閲覧できる。参加ブランドは今後数週間から数カ月の間に増え、さらに夏以降にECの創設も視野に入れるという。

 デジタル化による大きな変更点は、見本市の対象がバイヤーやメディアに加えて“全ての消費者”に広がった点だ。これにより高級時計の分野もD2C(Direct to Consumer)が一気に加速すると考えられ、それは旧態依然とした見本市の形を脅かす存在になるかもしれない。

 「WWDジャパン」委嘱ジャーナリストで同見本市を25年間取材してきた渋谷ヤスヒトは、「注目したのは、時計部門の責任者によるライブプレゼンテーション。動画内でしっかりと語られるブランドと、そういった試み自体がなく情報が非常にあっさりしているブランドに二極化し、“温度差”を感じた。ライブが定刻通りに始まらなかったり、サーバーがダウンしかけたりもしたが、初めてのことなので仕方がない」と言う。

 米国発の時計デジタルメディア「ホディンキー(HODINKEE)」の日本版「ホディンキー・ジャパン」の関口優編集長は、「“中止”としていたにもかかわらず、『ウオッチ&ワンダー ジュネーブ』がデジタルプラットフォームを急ピッチで構築した点は評価したい。しかし、中身はまだまだ。各ブランドのオフィシャルページから脱し切れておらず、オリジナリティーがない。デジタルにおいても『ウオッチ&ワンダー ジュネーブ』らしさを期待したい」と話す。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

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断捨離マインドの広がりでコメ兵の宅配買取の新規件数が69%増

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先行き不透明な中での“巣ごもり”が続いている。「せめて家のなかでは気分よく過ごせるように、この機会に“断捨離”をしよう」といったニーズが広がっており、「無印良品」や「ニトリ」などでは収納用品、掃除用品が売れているという。ブランド品のリユース大手、コメ兵でも“断捨離”マインドの盛り上がりを示すデータが出ている。

 コメ兵では、不要なブランド品を箱に詰めて自宅から発送する「宅配買取」の3月の新規利用件数が、前年同月比42%増だったという。既存客と合わせた全体買取金額は、同13%増だった。「衣料品の買い取りが特に伸びている。家にいながら不要なアイテムが売れてクローゼットを整理できると共に、臨時収入にもなる点が注目されている」と広報担当者はコメントしている。4月以降はこうした傾向がさらに加速し、「宅配買取」の新規利用件数は4月1~16日で前年同期比69%増、全体買取金額は同24%増だった。

 同社では、企業向けに滞留在庫を買い取る「法人買取」も行っている。コロナショックによる営業時間短縮や休業、消費自粛を受け、「キャッシュフローを意識するお客さまが増えている」ことから、同サービスでは通常は契約成立から入金まで3営業日ほどかかるところを、翌営業日に入金するキャンペーンを3月中旬から実施している。「法人買取」の成約件数は、「4月1~20日で、金額、件数ともに前年同期比1.6倍」で推移している。中小のセレクトショップからの依頼が中心だという。

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エルメス、20年1〜3月期は売上高6%減 日本は増収

 エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)の2020年1〜3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比6.4%減の15億550万ユーロ(約1761億円)だった。

 ライバルであるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が同15.4%減、ケリング(KERING)が同15.3%減だったことを考えると、新型コロナウイルスの影響による危機的な状況の中でもエルメスの強さは際立っているといえるだろう。

 同社のカテゴリー別での売上高は、レザーグッズが同4.5%減の7億7110万ユーロ(約902億円)、衣料・アクセサリーが同9.5%減の3億2580万ユーロ(約381億円)、シルク・テキスタイルは同18.0%減の1億1500万ユーロ(約134億円)、香水は同2.9%減の8210万ユーロ(約96億円)、ウオッチは同5.5%減の4100万ユーロ(約47億円)だった。その他事業は同5.3%増の1億2290万ユーロ(約143億円)と業績を伸ばしたが、これはジュエリーの売り上げが好調だったことによる。

 地域別での売上高は、フランスが同8.6%減の1億6890万ユーロ(約197億円)、フランス以外のヨーロッパは同10.2%減の2億3470万ユーロ(約274億円)、南北アメリカは同4.1%減の2億5850万ユーロ(約302億円)、日本は同4.6%増の2億1360万ユーロ(約249億円)、日本以外のアジア太平洋地域は同8.3%減の6億90万ユーロ(約703億円)と、日本のみ増収だった。ただし為替の影響も大きく、現地通貨ベースで見ると日本は同0.6%増だった。

 アクセル・デュマ(Axel Dumas)最高経営責任者は、「当社には優れたクラフツマンシップに基づいた強固なビジネスモデルと、魅力的な製品がある。全ての従業員が尽力してくれており、この難局を乗り越えられると確信している」と語った。

 ヨーロッパとアメリカでは店舗の休業措置が続いているが、中国と韓国では営業を再開している。中国広州市の旗艦店が4月11日に移転オープンした際にはレザーグッズや家具などが飛ぶように売れ、当日の売り上げは少なくとも1900万元(約2億8500万円)に上り、中国国内の店舗における1日の売上高としては過去最高となったという。

 フランス国内の生産工場や物流拠点の一部も4月14日から操業を再開している。エルメスは世界でおよそ1万5500人の従業員を抱えているが、政府の支援策に頼ることなく全員に基本給の支払いを続けている。またアパレル業界ではサプライヤーへの支払い遅延が広く問題になっているが、同社は予定通りに支払うことを発表した。同社はもともと法律で定められている支払い期日より早く支払っているほか、プロジェクトの開始時点で前払いをすることも多いという。

 経営陣の報酬については、基本報酬と変動報酬(業績に連動した報酬)のいずれも値上げを見送ったため、昨年度と同水準の額となる。また配当金は、当初の5ユーロ(約585円)から4.55ユーロ(約532円)へとやや引き下げる。

 同社は今後の展望について、「事態がいつ収束するのかが分からないため、第2四半期の売上高が大きな影響を受けることは避けられないだろう。しかし長期的な開発戦略に変更はなく、中期的には事業のさらなる成長を見込んでいる」とコメントした。

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Vol.6「独立してみたい景色を目指して」 Vol.6あなたは遊ぶのか?行動を変えるのか?

 突然の長期休暇じゃありません!!

 さて、しばらくコラムをアップするにあたり様子をうかがっていましたが、大変な状況になりましたね。緊急事態宣言の範囲が全国に拡大されてからしばらく経ちましたが、収束の気配は未だなく、国民の生命維持に全くの猶予無しの状況下で、政府と各都道府県知事の間の「調整」などが報道されたことは記憶に新しいですね。全く、何やっているんだとね。

 そこでね、今回はこれまでとはテンションを変えて、真剣に話したく。

 通称“アベノマスク”を始め、給付金のショボさとスピードの無さなど、国の対応には呆れるばかりか怒りを覚える人も少なくないですよね。私も、当然ながらその1人です。

 日本はさ、ほんと災害に弱い。東日本大震災などの教訓から何を学び、国民の税金をどこに効果的に投下して、来たる国難に対策を講じているのかがよく分かったよね。他国の外出禁止令のようなペナルティある「命令」ではなく、「要請」という言葉までの強制力しか持っていない法律下では、日本人は他国に類を見ない特有の「協調性」を発揮して、全国民が大きな危機感のもと自律行動をしなくてはと考えてしまいます。

 突然訪れた長期休暇じゃないんだよ。こんな難局の時に、ビーチに行ってみたりサーフィンなんてしたりしているやつは誰なんだよと。自分には感染症状が無くてもさ、もし自分がウイルスを持っていたら、どこかの誰かの生命を危機に陥れること、いい加減わかりなよ。それが近親者かもしれないし、友人や同僚かもしれないよ。アメリカやイタリアのように、更なる感染拡大を助長していることに気付きなよと。

 私は仕事柄、海外へ行く機会があるから、日ごろ思うことがあります。

 日本は先進国で、医療や公共施設は整備されて治安もよく、舗装された道路や街にはゴミが少なく住みやすい。少し行けばコンビニやスーパー、ドラッグストアが当たり前のように存在する。他人を思いやる精神を有していて、地震などの災害が起きてもパニックを起こさず、冷静かつ前向きに「これからをどうするのか?」を考えて行動できる。戦争という大きな過ちを反省して復興し、経済成長を遂げて、今がある。苦しい時代を一生懸命に生きて創ってくれた、先人たちのおかげで今があるんだと。

 私たちは今、その上に立っていて、これまでの努力や人の願い・想いを断ち切って良いわけがないと。大変な時くらいは、いつもと行動変えて我慢しましょうよ。平穏な日常が戻ってから遊びましょう。「行動しない」ということは、「意志もなく、何も考えずに、ポカンとしていること」と同じなんだということ。

 それともう一つ。政府やリーダーの対応への不満が噴出していますが、選んだのは私たちですよね。選挙権を有していながら、真剣に考えずに投票した方も少なくはないはずです。そもそも投票にすら行かない人は、真剣に反省する時だと思います。義務を果たしてから権利を主張することが大切だと思うのです。

 こんなことを考えていたら、19歳の女性がインスタグラムで代弁してくれていたのを見つけたので、画像を一部転載&ご紹介します。同感ですし、こういう若い世代のエネルギーが未来の日本に良い影響を及ぼすことを期待したいのです。

 では、我々ファッション業界はどうなのか?指くわえて眺めている人たちなんて、実際そんなにいませんよ。行政がスピードを持ってやれないことを、こんな時だからと行動に移しているので紹介します。少しでも多くの方々の助けになればと!早くコロナショックが収束してくれないと、ファッション業界も当然ながら大打撃ですから。

 ブランドサイドは展示会もできなければ、そもそも素晴らしいクリエイションの数々を世の中にお見せすることもできない。そもそも、ショッピングを楽しむ日はいつになるのかと。マスクもサニタイザーも手に入りにくいし、みんな困っている。「よし!じゃあ私たちでやっちゃおう!!」ということで、多くのブランドが自社で使用している上質な生地を使ってマスクを生産し、お世話になっているお客様に配ったり、オフィシャルECで販売したりしています。例えば「ヨシオクボ(YOSHIO KUBO)」「ファクトタム(FACTOTUM)」などは、〝らしさ″もあり、お客様への愛もありでステキです。ぜひオンラインを覗いてみてください。

 他には、「スタンプド(STAMPD)」などを扱うショールームI AMは、社員の提案で独自のルートで使い捨て用の3層構造サージカルマスクを輸入。利益を取らず、わずか2週間で数多くの人に届けています。私自身もこれで助かり、近親者や周りの困った人の一助となるべく、かなりの数をオーダーして配ることができました!!できる限り、多くの要望に応えて、不足を少しでも補いたいと、胸アツで話してくれました。今後もまだまだ続けてくれるはずです!!

 そして、今や世界の有名ショップ御用達の「ヴァイタルマテリアル(VITAL MATERIAL)」。マスクと同様に困っている消毒用のハンドジェルを使って、プロジェクト開始です。その名も「#CONNECT TO THE FUTURE」。以前から販売する消毒用ハンドジェルと口腔ケア用歯ブラシで、かねてより縁のある人気ブランドやメディア、著名人とコラボ。不足しているアルコール類を多くの方にお届けします。更に販売収益で増産し、保育施設など各施設に寄付するそう。この苦境を共に乗り越えるべく、少しでも社会の役に立ちたいと支援活動を続けるそう。私も、少し参加させていただきました。商品は、各コラボブランドのオンラインと「ヴァイタルマテリアル」のオフィシャルECで、4月28日の正午から5月17日まで受注販売予定です。

 ご紹介できたのは、ほんの一部。他にもたくさんのブランドが取り組みを行っています。

 ファッション業界には、やっぱり前向きでスピード感ある素晴らしい行動を起こせる方々がたくさんいるんだと実感しました。ここで一度、自分の足元をしっかり見る良い機会ですよね。

 遊びではなくて、真剣に、「これからをどうするのか」を考えて、一人一人の確固たる意志と自律ある行動によって、明日の生活を皆で取り戻しましょう!!

井上智和:1981年生まれ。東京生まれ東京育ちのCITY BOY。中央大学商学部を卒業後、三陽商会に入社し、店頭研修後に「バーバリー・ブラックレーベル」で販売トレーナー及びVMDを担当。3年目の終わりに「ラブレス」に異動しバイヤーに。国内外ブランドの開拓・買い付けをしながらセレクトショップの運営を学び、直近はバイヤーの他にプレス・販促・販売の長を兼務しながらリテール事業を経験。15年在籍の後に退社し、現在は「1H basix(ワンエイチ ベイシックス)」の名を冠して独立。ファッション・ライフスタイル領域のセレクトにて、アドバイジングやディレクション、買い付けを行なう傍ら、大人の本気遊びを体現し記事執筆を行う

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BARNEYS at HOME #24【BARNEYS NEW YORK】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>マルチストライププリーツスカート

 

バーニーズ ニューヨークのスタッフが毎日おすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズのBARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>のマルチストライププリーツスカートです。

六本木店セリングスーパーバイザー鈴木とウィメンズPR木村よりご紹介をいたします!

グリーンやピンクが程よいアクセントになり、気分が上がるスカートです。

トップス次第で、様々なテイストをお楽しみいただけます。

※ライダースジャケットは参考商品です。

IMG 0092 BARNEYS at HOME #24【BARNEYS NEW YORK】  バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>マルチストライププリーツスカート

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>マルチストライププリーツスカート

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AMBUSH ®<アンブッシュ®>ウエストポケットTシャツ

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PLEATS MAMA<プリーツ ママ>プリーツトートバッグM

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BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>アンクルストラップフラットサンダル

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、バーニーズ ニューヨーク各店は4月9日(木)より当面の間、臨時休業させていただいております。

バーニーズ ニューヨークでのショッピングはオンラインストアにてお楽しみください。

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

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本日17:00の更新もお楽しみに!

大手アパレル 新型コロナ禍で待ったなしのデジタル改革

 国内の大手アパレル各社は、新型コロナウイルスによって深刻なダメージを受けている。主戦場である百貨店やショッピングセンターの休業は致命的で、オンワードホールディングス(HD)、TSIホールディングス、三陽商会の3月の店舗売上高は、前年同月に比べて約3~4割も落ち込んだ。収束が見通せない中、各社は不採算店舗・事業にメスを入れると同時に、デジタルを軸とした起死回生への改革を急ぐ。(この記事はWWDジャパン2020年4月27日&5月4日号からの抜粋です)

 「これまで経験したことのない事態」(保元道宣オンワードHD社長)。「生き残るために、猛スピードで会社の仕組みを入れ替えなければならない」(上田谷真一TSIホールディングス社長)。
 4月上旬に開かれた2020年2月期の通期決算説明会で、大手アパレルのトップは“コロナショック”への危機感をあらわにした。オンワードHDは主販路の百貨店を中心とした商業施設の休業で、3月の店舗売上高は前年同月比約3割減。TSIも、3月の店舗売上高は同約33%減で、4月18日の緊急事態宣言の拡大以降は9割の店舗が休業している。三陽商会は3月の売上高が同45%減だった。

 これまで大手アパレルが生命線としてきたのは、全国の百貨店に張り巡らせた店舗網だ。近年は地方百貨店の衰退とともに、各社はEC販売の強化施策などデジタル化へと布石は打ってきたものの、収益構造は大きくは変わっていない。オンワードHDの20年2月期末時点でのEC化率は13.4%で、中核会社オンワード樫山の売上高に占める百貨店販路の割合は62%と大半を占めている。だがコロナショックにより、そのリアル店舗を前提とした収益構造が完全に機能不全に陥ってしまった。

不採算店舗・事業を整理 デジタルに集中投資

 この状況下で各社のトップは、デジタル改革の大幅なスピードアップの必要性を痛感する。「デジタルトランスフォーメーションをあらゆる事業領域で3倍速で推進する」(保元社長)「営業活動ができないからこそ、今期はやりたいと思ってきた事業構造の抜本的な改革に取り組む」(上田谷社長)。いずれも、不採算な店舗や事業を整理し、将来性のある店舗・事業に資本を集中。アフターコロナも見据えて、EC強化やリアル店舗との連動など、デジタル施策を推進する。

 オンワードHDは21年2月期に国内外で約700店舗を閉める。同社はすでに20年2月期の下期(9月~2月)で同数の店舗を閉鎖しており、通期では521億円の純損失を計上。前期・今期合わせて、国内外約3000あった店舗がほぼ半分になる計算だ。

 一方でEC売上高は21年2月期で前期比約1.5倍増の500億円、中長期で1000億円を掲げる。保元社長は「ゆくゆくはECの売り上げを(売上高全体の)半分以上にする。目指すのは優れた企画・生産能力を有するEC事業者」とまで言い切る。20年春夏にスタートしたEC専業ブランド「アンクレイヴ」 をはじめ新ブランドや、EC専用の商品開発などにも注力する。

 その上で重要となるのは「デジタルとリアルのベストミックス」(保元社長)。これまで同社は会員システム「オンワードメンバーズ」の強化に取り組んできた。20年2月期の会員数は前期比18%増の313万人。この会員システムを前提に、「リアルとEC に相互送客できるオムニチャネル機能を備えた、複数ブランドの集約型店舗」を展開する。

 TSIは、全社的な仕入れ抑制とともに、「デジタル」「少店舗」「プロパー(正価)販売」を前提とした収益性の高いビジネスモデルに投資を絞る方針。「ムダに作った服をムダに買ってもらう世界は(新型コロナが収束しても)戻ってこない」(上田谷社長)と考え、売上高よりも粗利益率の改善に重点を置く。20年2月期はわずか7000万円の営業黒字(前期比96. 9 %減)だったが、中期で売上高営業利益率5%を目指す。

 デジタルを軸とした事業開発・運営を全社横断で推進するため、SCM(サプライチェーン・マネジメント)や情報システム、マーケティングなどの機能を集約した専門部署を3月に新設した。また、海外の先進的企業との提携やノウハウを吸収する目的で、ファッション・テック企業に特化したシンガポールのファンド運営会社ライラベンチャーズにも、リミテッドパートナーとして2月出資を決めた。

 「店頭在庫と販売員をデジタル上でいかに活用するかを考える」(上田谷社長)。今後は英ヒーロー社が提供するウェブ上でのライブ動画接客システムを導入し、遠隔で販売員がスタイリング提案などを行う。店頭へのEC在庫の引き当てなどの仕組みも整備する方針。

黒字化計画もデジタル戦略に課題

 一方、4期連続の赤字(20年2月期は営業損益が28億円の赤字)に沈んだ三陽商会は5月から、新社長のもとで黒字化への2カ年計画を進める。新社長は三井物産OBで、かつてゴールドウインの再建を手掛けた大江伸治氏だ。

 再生プランの中身は、大胆な不採算事業の廃止、仕入れ抑制という「ムダの削減」と、ブランドバリューの底上げなどによる「収益力の向上」の2本柱。仕入れ額は期中に110億円の削減を計画。これまで各ブランドの事業部に任せてきた仕入れを本部で一元管理することで抑制する。21年2月期には全店の約15%にあたる約150店舗を閉める予定で、「すでに撤退交渉に入っている」。これらの施策で、減収を前提に粗利益率を改善する。

 20年2月期の売上高は688億円。計画では、21年2月期の売上高は新型コロナの影響などでいったん355億~440億円に減るが、22年2月期は550億円まで引き上げ、15億円の営業黒字を確保する。ただ同社は百貨店での売り上げが全体の62%と過半を占める。そのリアル店舗を大幅に減らす上、営業再開のめども立たない中での黒字化には、デジタル強化も急務だ。

 同社はEC運営代行のルビー・グループを18年4月に買収し、自社EC「サンヨー・アイストア」を改良するとともに、ブランド別ECを立ち上げるなど強化を進めるが、EC化率は20年2月期末時点で12.6%にとどまる。また、ニューラルポケット、アベジャと組み、AIによるMD、店舗運営改善などを主導してきたデジタル戦略本部(現在は事業本部、経営統括本部に移管)の慎正宗副本部長は2月末で任を退くなど、改革は足踏みしている。

【エディターズ・チェック】
“コロナショック”は、消費者の生活や価値観を根本から変える可能性がある。例えば、巣ごもり消費が浸透し、百貨店に客足が戻らないかもしれない。リモートワークが当たり前になり、「店で服を売る」というビジネス自体が縮小するかもしれない――。現時点では想像にすぎないが、オーバーストアやデジタル化の遅れなど課題が山積する大手アパレルの現状は、アフターコロナを生き抜く上で多くのリスクをはらむ。痛みに耐え、未来を見据えた改革を進める必要がある。


 「WWD JAPAN.com」はファッション&ビューティ業界を応援すべく、週刊紙の「WWDジャパン」と「WWDビューティ」に掲載した新型コロナウイルス関連ニュースを無料開放します。記事やコラムから未曾有のピンチを克服するヒントや勇気を感じ取ってくだされば幸いです。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

フランスのゲームパブリッシャー が世界的人気漫画「タンタンの冒険」原作の新作ゲーム開発中だそう。 果たしてどのような冒険が待ち受けているのでしょうか。 楽しみですね。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

コンサル会社や研修会社のビジネスモデルの変化をどう加速するかが、今後の大きなテーマ。

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「ナイキ」の“ペガサス”から新作発売 新谷仁美選手も愛用

 「ナイキ(NIKE)」は4月28日に、ランニングシューズの“ナイキ ペガサス”の新作“ナイキ エア ズーム ペガサス 37”を公式ECサイトなどで発売する。価格は1万4300円。

 今作では、前モデルの2倍の厚みを持つズームバッグを地面からの衝撃が最も大きい前足部のみに配置。ミッドソール全体にはリアクトフォームを用いて、軽量ながら反発性と耐久性を向上させた。アッパーは透明感のある素材を用いて、軽やかな印象に仕上げた。

 キャンペーン動画にはオリンピック女子マラソン初代金メダリストのジョン・ベノイト・サミュエルソン(Joan Benoit Samuelson)が登場し、30年以上愛用する“ペガサス”への信頼感を語った。

 またサミュエルソン選手とともに日本女子陸上競技選手の新谷仁美選手も撮影に参加した。新井選手は「“ペガサス”は履いていて率直に気持ちいいと思えるシューズだ。ロングランニングなどの練習の際に愛用している。ソールがしっかりしているので安定したフォームで走ることができる。反発性と安定感とが相まって、スピード練習にも適していると思う。またロングランニングだけでなく、クロスカントリーなどの不安定な場所でもおすすめの一足。私は足底筋膜炎でかかとが痛くなってしまうが、“ペガサス”なら硬いアスファルトの上でもストレスなく走ることができる」とコメントした。

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都内の商店街で遭遇。これって「コロナ自警団」?

 週末の4月25日(土)の昼どき、自宅近くの商店街を歩いていたら、商店街のロゴが入った共通のジャンパーを着た数人が、店頭の張り紙を確認しながら、何かチェックをしている。「はい、ここは休業」「ここは時短営業」と言いながら、リストに書き込んでいる。これって「コロナ自警団」?
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20代独身男女、夕食人気トップは「サラダ」。自粛時のテイクアウトはコレ。

農林中央金庫が行っている、20代の独身男女400人を対象に"食"に関する意識調査結果を2008年、2014年、2020年と比較したところ、飲食店の利用が、平均して前々回「週2.0 回」→前回「週1.8 回」→今回「週1.5 回」と減少傾向にあった。2020年は調査を、3月17日~29日に実施。
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短期集中連載“STAY HOME PLAYLIST vol. 4” 的場良平と須田恒平が選曲

 ウイルスという、目に見えぬ敵と人類が戦い早数カ月。感染拡大を防ぐために不要不急の外出が制限され、1日のほとんどを自宅で過ごすようになり退屈な時間も増えたはずだ。そこで「WWDジャパン」では、ファッションを中心とした業界関係者にご協力いただき、ゆっくり過ごす際や仕事中、自宅で踊るときにおすすめしたい“STAY HOME PLAYLIST(おうち時間用プレイリスト)”の短期集中連載をスタート。いつもの音楽に飽きてしまった耳に絶えず新鮮な音楽を与えるべく、6日連続でお届けする。4日目は、セレクトショップ「オフショア(OFFSHORE)」のマネージングディレクターで、ビンテージショップ「ラボラトリー/ベルベルジン アール(LABORATORY/BERBERJIN R)」のゼネラルマネージャーも務める的場良平と、DJでPRの須田恒平のプレイリストをご紹介。

的場良平

――好きなジャンルと、最近よく聴いているアーティストおよび楽曲は?

オールジャンルですが、サンダーキャット(Thundercat)の新作「It Is What It Is」をよく聴いています。

――今回の“STAY HOME PLAYLIST”について。

好きなサンダーキャットの新曲「Dragonball Durag」からまず決めて組んでみました。サンダーキャット自身も好きだという坂本慎太郎やフランク・ザッパ(Frank Zappa)、ジョージ・デューク(George Duke)などをセレクトしてます。その流れで、ギターがかっこいいザ・レモン・ツイッグス(THE LEMON TWIGS)や、イヴ・トゥモア(Yves Tumor)の新曲、バトルス(BATTLES)、そしてギターの神様ってことでジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)も選んでみました。最後に、続けて聴きたいと思ったエルトン・ジョン(Elton John)とトム・ヨーク(Thom Yorke)を加えていて、どちらも好きな映画から知った曲です。

――音楽を聴くこと以外に自宅ではどう過ごしている?

息子と遊んでます。

須田恒平

――好きなジャンルと、最近よく聴いているアーティストおよび楽曲は?

ヒップホップ、R&B、ソウル、ハウス。ジェイ・エレクトロニカ(Jay Electronica)、ジェネイ・アイコ(Jhene Aiko)、ジェイデン・カマストラ(Jaeden Camstra)、ブラストラックス(Brasstracks)、ブラッド・オレンジ(Blood Orange)、ヴィンス・ステイプルズ(Vince Staples)、FKJが好きです。

――今回の“STAY HOME PLAYLIST”について。

1970〜80年代のディスコソウルでまとめてみました。2000年代にヒットした名曲にサンプリングされた曲や、どこかで必ず一度は聴いたことのある名曲ばかりで、家にいても心地よいグルーヴ感から我慢できずに、ついつい踊り出しちゃうかも?また、年代は変わりますがニューヨークのプロデューサー・デュオ、ブラストラックスは本当いいです。最後は彼らの楽曲で締めました。

――音楽を聴くこと以外に自宅ではどう過ごしている?

料理をしたり、絵を描いたり、ビートを作ったりしてます。

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NPO団体ファッションレボリューションの衝撃レポート後編

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、アパレルのサプライチェーンでは何が起こっているのだろうか。サプライチェーンの労働者の支援やファッション産業の透明化を目指す英国のNPOファッションレボリューション(FASHION REVOLUTION)は、新型コロナウイルスによる、目を背け難いファッション産業のサプライチェーンの現実の姿を指摘している。前編では新型コロナウイルス対策のページから、過酷な状況に置かれているサプライチェーンの現状を紹介した。後編では、 アパレル企業の対応についての各国機関からの調査報告の一例と、ファッションレボリューションが企業に送った質問に対する回答を掲載する。

 ―プライマーク(PRIMARK)は、サプライチェーンの労働者に支払うための基金を設立すると発表しているが、工場側にすでに発注された製品、もしくはすでに製造に入っているアイテムを受け入れるかどうか、その支払いを行うかどうか、またはその発注に際して工場が事前に支払った原材料のコストを補償するかどうかに関しては言及しておらず、疑問が残る。

 ―H&M、ターゲット(TARGET)、マークス&スペンサー(MARKS & SPENCER)、「ザラ(ZARA)」を擁するインディテックス(INDITEX)、キアビ(KIABI)、「カルバン クライン(KALVIN KLEIN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPVHは、すでに完成した製品とすでに発注された製品の受け取りと支払いを行う予定であることを公式に表明しているものの、支払いの時期については明言していない。労働者への補償が急速に必要であることを考えると引き続き注視が必要。

 ―テスコ(TESCO)やウォルマート(WALMART)などを含むいくつかのブランドはまだ回答しておらず、支払いに関する対応を行ったかどうかは確認できていない。

 ―「ニュールック(NEW LOOK)」は製造中の注文をキャンセルし、支払いが「無期限」に延期されることを示唆する手紙をサプライヤーに送り、「死活問題のため」と説明したが、そのほかの多くのブランド同様に、ブランドが直接雇用していない末端の工場関係者や労働者が直面している危機には補償が及んでいない。

 ―バングラデシュ政府は4月末に500億バングラデシュタカ(約6255万円)を補助金として提供する予定。しかしこの金額は労働者の賃金を1カ月だけ支払える額であり、しかも雇用主が2%の利息で返済しなければならないローンである。

 ―インド全土でのロックダウン開始後の問題は、 出稼ぎが多いため中心部で職を失ってホームレスとなり、公共交通機関で町や村に戻ることもできない労働者が多く、飢餓が新型コロナウイルスの脅威を上回る可能性があることが分かっている。また、病院に必要な緊急物資を作り続けなければならないとして操業を続けている工場もあるが、そこでは労働者の健康が脅かされている。

 ―約4万の工場が稼働するインドのタミルナードゥ州では、 寮のような場所での生活環境により、ソーシャルディスタンスをとること自体がほぼ不可能。しかも、作業がないということはすべての労働者が同時に部屋にいることを意味し、専門家は、工場閉鎖が密集した環境をつくり出していると警告をしている。

「ザラ」はサプライヤーへの支払いを明言、各企業・団体の回答は?

・ナヅマ・アクターAWAJ財団代表(AWAJ財団:アパレルのサプライヤーの労働を守るために2003年にバングラデシュで創立された財団)

 「労働者たちは、家族でこの先どのように暮らして行くのか、まったく予想できない状況にいる。万が一新型コロナウイルスに感染して治療を必要とする場合、どうしたらよいのかさえ想像もできないだろう。労働者たちのわずかな収入は普段でさえ生活をしておくのがやっとという金額である。このような危機に対処するための貯蓄などほとんどない」

・インディテックス

 「サプライヤーと協力することを約束しており、連携しながら公式ガイダンスに従って労働者を保護している。私たちは、製造された、または現在製造中のすべての注文がもとの支払い条件に従って完全に支払われることを保証し、サプライヤーに対するすべての責任を果たす」

・LPP(「リザーブド(RESERVED)」など5つのアパレルブランドを擁するポーランドの企業)

 「このような困難な時代においては、できるだけ多くの雇用を維持することが私たちの最優先事項であり、そこには当社の従業員だけではなく、サプライヤーの従業員も含まれる。バングラデシュでは影響が特に深刻であるという情報を得ているので、困難に直面しているサプライヤーをサポートするために全力を尽くしている。 私たちが義務を果たすべき案件は最優先事項として継続的に対応しており、生産中の注文品、すでに生産された製品に関しても代金を支払う予定だ。ただし、一部の支いは遅延する可能性がある」

・英国ブランドと取引しているベトナムの縫製工場幹部からのメール回答

 「私は英国ブランドのサプライヤーのマネジングディレクターだ。私たちの会社では8つの英国の小売業者に供給をしている。その8社すべてが一夜にして支払いを停止し、私はと言えば、自社のスタッフとベトナムの工場の従業員に最後の支払いを行うためにあちこち奔走をしている。アパレル企業とサプライヤーや工場の労働者の関係は完全に崩れていると分かってはいたが、このような緊急事態においてもここまでひどい扱いを受けるとは想像だにしていなかった。私たちが交わした契約は、彼らにとっては存在していないも同然のようだ」

 ファッションレボリューションはロックダウン後のサプライヤーとサプライチェーンの労働者への対応について、世界で活動を続ける各機関の調査報告をホームページ上で掲載するとともに、彼らが大手ブランドに送った質問状の回答も掲載しており、ロックダウンの間はこれらの情報のアップデートを随時続けていくという。

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デニム世界最大手イスコの世界初のコンプレッションジーンズ

 デニム生地世界最大手のトルコ企業であるイスコ(ISKO)が、2019年1月に発表したコンプレッション機能を持つ世界初の織物“イスコ・バイタル(ISKO VITAL)”を初めて製品化する。日本のジーンズメーカー、ビッグジョン(岡山県、清水剛社長)のウィメンズブランド「ブラッパーズ(BRAPPERS)」とタッグを組み、“ブラッパーズ・パワード・バイ・イスコ・バイタル(BRAPPERS POWERED BY ISKO VITAL)”を5月からビックジョン各店および公式EC、ジーンズ専門店や百貨店で順次発売する。価格は1万2000円。

 “イスコ・バイタル”最大の特徴は、織物であることだ。ファティ・コヌコグル(Fatih Konukoglu)=イスコ最高経営責任者は、「これまでコンプレッションウエアのほとんどはニットだったが、織物の方がニットよりも最大で4倍長く形状を維持でき、またズレにくい。圧力を掛けることで血流を促し、多くのメリットを着用者に提供できる。耐久性も高く、繰り返し着用しても劣化しにくい」と話す。

 “イスコ・バイタル”に用いられる技術は、体内のポンプ機能をサポートするコンプレッション分野における実践的研究機関であるドイツのホーヘンシュタイン研究所で検証され、品質規格“RAL”の基準をクリア。さらにアメリカ食品医薬品局においてウエルネス製品として認可されている。

 イスコのプレス担当者は、「リモートワークなど“おうち時間”を過ごす人が増えている中で、“ブラッパーズ・パワード・バイ・イスコ・バイタル”をポジティブな選択肢の一つとしてしてほしい」と話し、同商品を継続的に着用することで体に穏やかな圧力が加わり「下半身のシェープ」「疲労感や足のむくみの軽減」「動きやすさや快適さのサポート」などの効果が期待できるという。

 イスコは年間3億メートルの生産能力を持つ世界最大のデニム生地メーカーで、35カ国にオフィスを構える。建設、金融、エネルギー開発などを手掛けるトルコのコングロマリット、サンコ グループ(SANKO GROUP)のテキスタイル部門サンコ テキスタイル(SANKO TEKSTIL)に属する。一方の「ブラッパーズ」は1987年にビッグジョンがスタートさせた日本のウィメンズジーンズブランド。2003年に発売した“新美脚ジーンズ”が60万本を超えるヒットを記録した。

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「アディダス スケートボーディング」がマーク・ゴンザレスとのコラボスニーカーを発売 “スーパースター”誕生50周年記念

 「アディダス スケートボーディング(ADIDAS SKATEBOARDING)」は、人気モデル“スーパースター(SUPERSTAR)”の誕生50周年を記念して、“ゴンズ”の愛称で知られるスケート界のレジェンド、マーク・ゴンザレス(Mark Gonzales)とのコラボスニーカー“スーパースター バイ マーク・ゴンザレス(SUPERSTAR BY MARK GONZALES)”を5月から順次発売する。価格は1万2000円で、「アディダス スケートボーディング」正規取扱店、公式オンラインストアで取り扱う。

 同スニーカーは、フルグレインレザーのアッパーに、“スタンスミス”を代表するスリーストライプスを組み合わせ、マークが「アディダス オリジナルス」のロゴをエンジェル風に描いたキャラクターの“シュムーフォイル”のパッチを無造作に施して製作した。

 ブランドのアイコニックなモデルを手掛けたことについてマークは、「スゴイどころじゃないよ。“シュムーフォイル”が施された“スーパースター”なんて…発売が本当に楽しみだ」とコメントした。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

自分もピンクフロイドの中ではリチャードライトが大きな役割を果たしていると思う。正直テクニカルではない、だからこそこのピンクフロイドの曲風が生まれたのだと思ってる。

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「スック」の代名詞的“顔筋マッサージ”がシンプルに進化 名品クリームもリニューアル

 「スック(SUQQU)」は、ブランドの代名詞ともいえる“顔筋マッサージ”のメソッドをよりシンプルに生まれ変わらせる。それに伴い、7月3日にはスキンケア効果と新メソッドに有効なテクスチャーへと進化した顔筋マッサージ専用クリーム「デザイニング マッサージ クリーム」を発売する。

 2003年のブランド誕生時からある“顔筋マッサージ”は、顔や筋肉、骨格、リンパ、血流などに直接働きかけて、ハリのある健康的な肌をサポートするブランド独自のマッサージメソッド。朝晩2回、3分間マッサージをすることで肌の質や艶を上向きに整え、その後に行うスキンケアやメイクアップ効果をさらに高めることができる。13年にリニューアルし、全11ステップあった工程を9ステップにしていた。今回の新メソッドでは、全9ステップから、全7ステップに集約し、よりシンプルな動きでいっそう効果が出るようにバージョンアップした。

 ブランド担当者は、「旧メソッドから、さらに顔の構造を意識し、表情筋や骨格のポイントを押さえた手法に改良。顔全体を余すところなく細かい部分(眉間や口輪筋など)にもしっかりアプローチするほか、リンパ&血流を流す工程も増やした。工程を減らしつつも、新メソッドは旧メソッドの動きを網羅できるような動きになっている」と述べる。また、旧メソッドは筋肉にしっかりアプローチをするため強い圧をかける手技が多かったが、新メソッドは顔の構造に合わせて適度に圧をかけて行う部分、やさしく流す部分を設け、メリハリがありマッサージが心地よくできるように改善した。

 「デザイニング マッサージ クリーム」はテクスチャーが進化。マッサージを進めるほどに滑らかなクリーム状となり、マッサージを終えるころにはライトなオイル状へと変化する。そのため、洗い流しやふき取りが以前より簡単になり、マッサージ後のべたつきが気にならなくなる。同クリームの発売と同日には、マッサージ後の拭き取り用はもちろん、皮脂や不要な角質などを優しくすっきり落とす拭き取り化粧水「クラリファイング トナー」も登場する。

 今回のリニューアルについて、「マッサージで一番大切でかつ最も難しいのは『毎日続けること』。動きをさらにシンプルにしたことで継続や挑戦がしやすく、多くの女性により長く続けていただきたい。また、“顔筋マッサージ”は“小顔マッサージ”の異名をとるほど小顔効果を実感できる手技。マッサージ=エイジングケアのイメージが強いが、小顔願望が強い若い世代、そして『手で行うマッサージはめんどくさい』というイメージから美容機器を選んでいた人にぜひ試してほしい」とコメントした。

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ケータリングを制するものはバックステージを制する!? ロンドンコレでつまみ食い調査

 ファッション・ウイークの私の密かな楽しみといえば、バックステージでのつまみ食い調査です。2020-21年秋冬シーズンのロンドン・ファッション・ウイーク(以下、LFW)では、3ブランドのケータリングを勝手に取材してきました。前回は、調査を行なった4ブランド全てがイギリスのチェーン店「プレタ マンジェ(PRET A MANGER)」のケータリングという結果に拍子抜けし、「今季も同じ結果だったら記事化はできない……」なんて不安もありましたが、こうして記事を書いているということは……そうです、ケータリングに変化がありました(パチパチ)。前シーズンと同じブランドもありましたが、クオリティーが格段に上がっているブランドを評価しました。

3位(最下位):JW ANDERSON
前回は最高位も、変化が見られず……

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン」は前シーズンと同じ「プレタ マンジェ」でした。サンドイッチやクロワッサン、マフィン、ヨーグルト、フルーツの幅広いバリエーションで、見応え・食べ応えたっぷりな内容です。ケータリングのメニューが定番化していて、おそらく今後も変わることはなさそう。前シーズンはベストケータリング賞を進呈しましたが、今シーズンは悩むところです……。

2位:CHRISTOPHER KANE
ソーシャルグッドな“ピュア飯”

 「クリストファー ケイン」が選んだのは、ロンドン市内に22店舗を構えるチェーン店「ピュア(Pure)」のケータリングです。ベーコンとアボカドのベーグルサンド、スモークサーモンのベーグルサンド、トルティーヤのラップサンドが4種ほどと、サラダをそろえていました。同じチェーン店といっても「プレタ マンジェ」と大きく違うのは、09年の創業以来「ピュア」はソーシャルグッドな企業であることのよう。包装紙やプラスチック製容器は90%再生可能、ケータリング用の段ボールは100%生分解性、店頭で余った残り物は全てチャリティー団体を通して寄付される仕組みを取り入れています。卵はゲージフリー(平飼い飼育)、コーヒー豆はフェアトレード認証、肉製品は飼養から販売まで一連の過程を高度な管理基準で保証されたレッドトラクター認証という徹底ぶり。バックステージに置かれたいたストローはプラスチックではなく紙製ストローでした。ちなみに、LFWを取材していた「WWDジャパン」の大杉記者も「ロンドンはどこに行っても紙ストローが出てきますね。プラスチックストローはほぼ見かけない」と口にしていました。自然や環境をコレクションのテーマにする「クリストファー ケイン」だけに、ブランドの考え方はケータリングにも表れていたようです。

1位:TOGA
雰囲気のよさが物語る、質のよさ

 前シーズンは「普通で無難に平均点」と評した「トーガ」こそ、最もクオリティーが上がったブランドでした。ロンドンにあるケータリング会社「ハムディンガーズ(Humdingers)」の、ヘルシーで女性ウケしそうな抜群のチョイス!といっても、ショー開始1時間前に到着したころにはすでにメインのフードは残っていませんでした。それだけバックステージで動くスタッフに好評だったということなのでしょう。メニュー表によると、スモークサーモンのベーグルサンドやトマトとバジルとモッツァレラチーズのベーグルサンド、クロワッサンやデニッシュなどのペイストリー、フレッシュフルーツを用意したようです。スモークサーモン以外は全てベジタリアン向けで、そのあたりの配慮もさすがです。ポテチを食べながら踊り出すモデルの姿からも、バックステージの雰囲気の良さが伝わってきます。「ハムディンガーズ」は見た目の美しさにもこだわるケータリング会社なので、ぜひとも写真に収めたかったし、つまみ食いもしたかったので残念ですが、来シーズンは早めに行って、ありがたくいただきたいと今から企んでおります。

 クオリティーが上がったという点と、モデルがダンスをしてしまうぐらいリラックスしたムードを考慮して20-21年秋冬のLFWの“ベストケータリング賞”は「トーガ」に贈りたいと思います。前述したようにバックステージの和やかな雰囲気がとても印象的だったので、そちらについてはコレクションリポートでご覧ください。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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NAOTOの「スタジオ セブン」が「ニューバランス」「ミタスニーカーズ」とコラボ マカロンをイメージした“ML850”

 EXILEや三代目J Soul Brothersでパフォーマーを務めるNAOTOが手掛ける「スタジオ セブン(STUDIO SEVEN)」は4月29日に、「ニューバランス(NEW BALANCE)」と「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」とのコラボスニーカーをそれぞれの公式ECサイトと「ミタスニーカーズ」店舗で発売する。

 「ニューバランス」のランニングシューズ“850”をアップデートした“ML850”をベースに、マカロンに着想を得たデザインを施した。カラーはマカロンをイメージさせるパステルカラーを随所に散りばめ、かかと部分にはマカロンをポップに描いたグラフィックを施した。アッパーにはナイロンメッシュやスエードなどを配し、インソール部分にはコラボを象徴する3ブランドそれぞれのロゴをあしらった。価格は1万4800円。

 さらに「スタジオ セブン」公式ECサイト限定で、マカロンのグラフィックを施したTシャツ(1万円)やミサンガ(1800円)、シューレース(1500円)も販売する。

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全国の「在宅縫製職人」が作る医療用ガウン 仕掛け人に聞く

 医療用ガウンの不足を解消しようとする政府の要請に、奈良県で縫製工場を営むアパレルベンチャーのヴァレイ(上牧町)が名乗りを上げた。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」などの婦人服を手掛ける同社は、全国に組織する縫製職人のネットワークを活用し、2カ月で約10万枚の医療用ガウンを生産する。谷英希社長に今回の取り組みと事業にかける思いを聞いた。

――緊急事態宣言が全国に広がった4月16日、医療用ガウンの生産に乗り出すことを発表した。その経緯は?

谷英希ヴァレイ社長(以下、谷):2月末、経済産業省からアプローチがあり、繊維関係の有識者を集めたピッチを5月末に開催するので登壇してほしいという依頼があったのがきっかけ。7都府県に緊急事態宣言が出された4月7日には経産省の担当者から電話があり、医療用ガウンの生産を打診された。現場では、いま数百万枚のガウンが不足していて、本来使い捨てのガウンを数日間着続けている。物資が足りなくて医療崩壊してしまう状態だと聞き、二つ返事で引き受けた。

――6月末までに最低10万枚。普段は小ロット生産中心ようだが、大丈夫?

谷:職人1人で1日最低20枚、仮に月20日働けば約400枚は作れる。当社が全国に組織する「マイホームアトリエ」に登録する200人の在宅職人のうち、現在稼働可能なのが50人。そこに契約工場を加えれば、月産5万枚は可能だ。医療用なので通常だと衛生管理面の制約があるが、雨ガッパで代用するほどの緊急事態のため、参入のハードルは下がっている。ビジネスとしてはチャンスであり、少なくてもうちができない理由はないと思った。

――原材料の供給も逼迫している。

谷:弊社はユニチカから不織布を仕入れる予定だが、国内の在庫は現在、医療マスク用に供給されていて在庫がない状態だ。5月半ば過ぎには調達し、5月末に1回目の納品を目指している。国からの要請とは別に、弊社独自の医療用ガウンも製造販売する。撥水性のあるナイロン素材を使ったもので、4月末までに1万mを確保し、5000枚を供給したい。地方のクリニックにも届くよう、いま販売代理店を募集している。

――日本の縫製業を次世代につなぐことを経営ビジョンに掲げている。

谷:この取り組みでできる社会貢献は2つある。一つは医療現場に対して。実際にいくつかの医療機関にヒアリングしてその惨状を知り、医療崩壊の実態を実感した。本来助かるはずの病気が助からない事態になってはいけない。二つ目は全国の縫製職人さんに対して。アパレルからの発注は4月納品分で終わっていて、現状、5月以降の仕事の見通しが立っていない状態だ。職人さんの中には、子育てや介護などの事情で外に働きに行けない人や家計を支えている人が多い。しかも、フリーランスなので基本的な休業補償がなく、収入源の確保が大きな課題だった。

――新型コロナ感染が収束した後、業界はどう変化すると思うか?

谷:まず、僕たち経営者にできるコロナ対策は経済を回していくこと。経済活動が止まり、その結果、人が死ぬようなことは絶対避けないといけない。当社の場合は、職人さんに依頼する縫製の仕事をいかに作っていくかに尽きる。コロナ禍でアパレルは、特需を得られた企業とそうでない企業に二分されているが、現状に甘んじることなく、これまで通り常に先のことを見据えて動いている。コロナの感染拡大が収束すれば、アパレル生産はもとの中国やバングラディシュ、ベトナムに戻るだろう。アフターコロナ、ヴィズコロナ時代は、コロナと向き合い、自社の事業をどう運営していくかを考えた経営者だけが新たなイノベーションを起こせる。国ができることは何かを決断することであって、考えて実行に移すのは民間企業がすべきことだと思う。

――コロナ禍によってアパレルメーカーや縫製工場の廃業や倒産が増えることが予想されるが、どう乗り越えればいいのか。

谷:一般消費者が普通に買い物に行けて、アパレル業界が復興できるまでに2、3年はかかると思う。だから、弊社も猶予を少し与えられただけでピンチであることは間違いない。雇用調整助成金など国の支援制度や銀行の融資などを活用すれば、大きな蓄えがなくても半年は存続できるはず。ただ、その先は何も手を打たなければ淘汰されるだけ。誤解を恐れずに言えば、廃業したほうがいい場合もある。新たな価値を見出して事業展開していける企業でなければ、アフターコロナは生き残れないだろう。

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。 詳しくはこちら→

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「ウィゴー」がDJ DARUMAの「フルビーケー」限定ラインを発売

 「ウィゴー(WEGO)」は4月29日に公式オンラインストアで「フルビーケー(FULL-BK)」の限定ラインを発売する。

 “MUTATION OF YOUTH (若者の突然変異)”と題したラインで、Tシャツ4型、シャツ2型、ボトムス3型、バッグ、帽子、靴下の計12アイテムを発売。デザインは全て「フルビーケー」が行ったが、プリントTシャツ2999円やソックス699円など、「ウィゴー」の価格帯での販売だ。

 「フルビーケー」はDJ DARUMAがディレクターを務めるストリートブランドで、過去には「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」とのコラボコレクションも発表している。

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BARNEYS at HOME #23【1017 ALYX 9SM】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<1017 アリックス9SM>チェストバッグ

バーニーズ ニューヨークのスタッフが毎日おすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはメンズの1017 ALYX 9SM<1017 アリックス 9SM>のチェストバッグです。

六本木店メンズフロアスタッフ星野よりご紹介をいたします!

ベストのように身に着けていただくタイプのバッグです。

ナイロン素材で軽く、コンパクトながら収納力もございます。

いつものスタイリングにプラスすることで、他にはないスタイルをお楽しみいただけます

 BARNEYS at HOME #23【1017 ALYX 9SM】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<1017 アリックス9SM>チェストバッグ

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

1017 ALYX 9SM<1017 アリックス 9SM>チェストバッグ

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_bag/men_bag_bodybag/2115954.html?2020_bjyoutube

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、バーニーズ ニューヨーク各店は4月9日(木)より当面の間、臨時休業させていただいております。

バーニーズ ニューヨークでのショッピングはオンラインストアにてお楽しみください。

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2004_bjyoutube

 

明日の更新もお楽しみに!

おこもりストレスケアに、目に見えない「香り」で気分も一新

 緊急事態宣言が各都道府県に拡大されて以降、全国各地で「家で過ごす時間」が増えた人も多いと思う。当たり前の行動が制限される今、誰もが何らかの形で、大なり小なりストレスを感じているのではないだろうか?

 私の周囲では比較的早い段階からリモートワークが進み、すでに自粛生活が2カ月近くなる。この生活が始まった頃は「もともと一人でこもって書く期間も多いし、あまり変わらないのでは?」と考えていた。実際はというと、打ち合わせも取材もオンライン経由、直接人に会う機会がほぼ皆無となり「わー、今日1日誰とも喋らなかった……!」という日もあったりして。フリーランスなこともあり、世界と隔絶された気がして「大丈夫、わたし!?」という気分に陥ることも。

 子育てをしながら在宅勤務中の友人や仕事相手は、口をそろえて「家族と四六時中一緒にいながら、仕事をこなすのはヘトヘトだ」と言っていた。三食の準備や家事に加え、お子さんと対話の時間が必要で、結局深夜にまとめて仕事をしているという。かと思うと、相変わらず出勤が続く接客業の友人は「通勤や職場での感染リスクはどうしようもないし、世の中の空気がピリピリしていて、1日終わるとぐったりしてしまう」と言っていた。

 週末も外出自粛が推奨され、家で過ごす時間が増えたこと。そして外出時は常にマスクを着用することもあり、職種に関係なく「ファッションも美容もズボラ化した」という話は、本当によく耳にする。正直、今はそれでいいと思う。イレギュラーな状態の中で、まずは日々の生活を営んでいくこと。そして仕事を進めていくにはエネルギーが必要で、メイクや美容は二の次で全然いい。

 その一方で、ストレスと向き合う時期に「美容の分野だからこそ、出来ることもあるのでは……?」と感じる場面もあった。具体的には「香り」による心理的な効果だ。
目には見えない分、感情に働きかける「香り」

 香りは嗅覚からダイレクトに脳に届き、感情に働きかける存在だ。特に植物から抽出された精油は近年、香気成分の研究が進み、心と体への働きが科学的に検証されている。不安を和らげたり、痛みを緩和にしたりするために精油は力を発揮し、何より家に居ながらにして、自然の息吹を感じられる点が魅力だ。
 
 精油でなくとも、好みの香りなら何でもいいと思う。「いい香りだな」と感じることは、シンプルに「快」の感情につながるからだ。しかも「頭で考えるより先に、感情が動く」のがポイントでもある。あれこれ考えた上で、前向きな結論をひねり出すのではなく「あ、いい香り」「なんかこれ好き」「癒やされる」、そんな単純な「快」の感情の積み重ねは、意外に大切だと思う(この時期はもちろん平時においても)。

 今回は香りにこだわりがあり、そして「おうち時間」が増えた現在のライフスタイルに寄り添うアイテムを、いくつかご紹介したい。定番の人気アイテムから、今後発売予定の新製品まで、実際に使って本当に良かったと思うものを選んでみた。

おこもり美容に最適な
「香り」のスキンケア&ホームケア
ポジティブな気持ちへと
導くルームフレグランス 
「ザ パブリックオーガニック」

 カラーズのライフスタイルブランド「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」の「ホリスティック精油ディフューザー」は、精油の働きを科学的に検証したシリーズだ。「スーパーポジティブ」は、イランイランやゼラニウムの優美な甘さと、フランキンセンスのウッディーな香りがバランス良く調和した一品。この香りを嗅ぐと、幸福感をもたらすオキシトシンとβエンドルフィンの分泌量が増加するという。室内を満たす樹木のような深みと、華やかな甘みを両立した香りは、名前の通り前向きな気分へと誘ってくれるはず。

植物の恵みで透明感を高める
高機能化粧水 「インフィオレ」

 「インフィオレ(IN FIORE)」から4月18日に登場した、「ルミエル コンプレクス ボタニカルウォーター コンセントレ」。ノバラエキス、ホワイトティエキス、カミツレなど、厳選された植物を凝縮した、みずみずしい感触の化粧水だ。柑橘のような爽やかな香りと、活力を呼び覚ますスパイシーさ、そして青々とした植物が調和する複雑な香りで、初夏のハーブ園にいるような気分へと誘ってくれるはず。化粧水は毎日使うアイテムなので、好みの香りの製品を取り入れるのも1つの方法だと思う。メラニンのコントロール効果に優れ、透明感を呼び覚ます高機能化粧水は、これからの季節に活躍してくれそうだ。

不安定にゆらぐ肌と心の再生を 「ネロリラボタニカ」

 肌、心、土壌と地域の再生をコンセプトにした、ビーバイ・イーの「ネロリラ ボタニカ(NEROLILA BOTANICA)」。3月24日に登場した最新のアイテムは、敏感肌に向けた二層式の美容液だ。上のディープブルーのオイル層には、傷の治療に使われるブルーヤロウなどのオイル成分を。下のライトブルーの水層には、肌の再生を促すブルーグリーン・アルジーなどを配合。二層を振ってからなじませると、ハーブのビターな香りが顔回りを包み込む。爽やかさと深みを両立した薬効感のある香りを楽しみながら、肌に押し込むようにハンドマスクをすると、安心感を抱ける効果も。マスクの着用やストレスで荒れがちな肌に、心からおすすめしたい。

深みのある植物の香りで、
全身を包み込む 「ウカ」

 2019年に登場し、今回改めてその素晴らしさを再確認したのが「ウカ(UKA)」のオーガニックボディーケアシリーズである。特にボディーオイルの「ハグ」は、名前の通り、心地良い香りと深い潤いに抱きしめられているような感覚を抱ける名アイテム。不安を取り除くイランイラン、温かみのあるブラックペッパー、元気な気分へと誘うマンダリンオレンジの精油ブレンドは、大自然の力強いエナジーを感じられるはず。ベースオイルとして、化粧品原料としては貴重なシナラオイル(西洋アザミの種子から抽出したオイル)など良質な素材を厳選。全身しっとり滑らかに整え、穏やかな気分で眠りにつけそう。

アロマティックハーブが
香り立つヘアケア 「アユーラ」

 せっかくなので新製品も1つご紹介したい。6月1日発売の「アユーラ(AYURA)」の新しいヘアケアシリーズは、スキンケア発想で頭皮から美しい髪を育むのがコンセプト。「バランシングシャンプー」は濃密な泡立ちで頭皮の潤いバランスを整え、「バランシングコンディショナー(2種)」は、頭皮にも使用可能。凝り固まった頭皮をマッサージでほぐしながら、髪1本1本を滑らかに整える。印象的なのは、「アユーラ」のベストセラー入浴剤「瞑想風呂」にも通じる、アロマティックハーブの香り。ラベンダーやローズマリーが織りなすリラックス感のある香りで、洗髪後にふんわり漂う残り香を楽しみたい。

生活の中に「快」の感情を
呼び覚ますために

 前述の通り、香りは鼻から直接脳へと伝わり、記憶や感情に働きかける存在。私個人は樹木のような深い香りを嗅ぐと気分が落ち着くけれど、これは人によって違うはず。フローラル系の甘い香りが好みの方もいれば、柑橘系の爽やかな香りでリフレッシュしたい方もいるだろう。

 在宅勤務の人も、子育て中の人も、変わらず出勤している人も、それぞれの立場でストレスと向き合わなくてはいけないこの時期。少なくとも「香り」を生活の中に、何らかの形で取り入れると「フッと気持ちが和らぐ」「肩の力を抜く」手助けになると思う。重ねて「快」の感情を、無意識に呼び覚ましてくれるのがポイントだ。女性にとって、スキンケアやヘアケアは、毎日の習慣でもある。好みの香りを上手に取り入れて、ぜひひそのひとときが、癒やしやリフレッシュの一助になったらと思う。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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短期集中連載“STAY HOME PLAYLIST vol. 3” きなりとシャラ ラジマが選曲

 ウイルスという、目に見えぬ敵と人類が戦い早数カ月。感染拡大を防ぐために不要不急の外出が制限され、1日のほとんどを自宅で過ごすようになり退屈な時間も増えたはずだ。そこで「WWDジャパン」では、ファッションを中心とした業界関係者にご協力いただき、ゆっくり過ごす際や仕事中、自宅で踊るときにおすすめしたい“STAY HOME PLAYLIST(おうち時間用プレイリスト)”の短期集中連載をスタート。いつもの音楽に飽きてしまった耳に絶えず新鮮な音楽を与えるべく、6日連続でお届けする。3日目は、東京を拠点に活動するモデルのきなりとシャラ ラジマの2人のプレイリストをご紹介。

きなり

――好きなジャンルと、最近よく聴いているアーティストおよび楽曲は?

ヒップホップとR&Bで、最近のお気に入りはルーファス・デュ・ソル(Rufus Du Sol)の「BLOOM」です。

――今回の“STAY HOME PLAYLIST”について。

家でリラックスした状態で仕事がはかどるプレイリストを考えていましたが、最終的に家にいても楽しくなる曲が多くなってしまったかもしれません……。リラックスできるけど耳の中に入ったらそのまま流れていくのではなく、心地よく印象に残るような曲をセレクトしました。私にとって、鬱屈した日々に光を届けてくれる曲ばかりで、仕事だけでなくおうち時間もはかどったらうれしいです。

――音楽を聴くこと以外に自宅ではどう過ごしている?

最近は昔から好きだった詩集を引っ張り出して、ベランダで日光浴しながら読んでいます。言葉から受け取るパワーはすごいです!写真に載っているものが特にお気に入りです。

シャラ ラジマ

――好きなジャンルと、最近よく聴いているアーティストおよび楽曲は?

テクノ、ガバ、オルタナティブロック、エレクトロニック、ポストクラシック、ノイズ、民族音楽などが好きです。プライマル・スクリーム(Primal Scream)、ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)、スチャッケ(Schacke)、芸能山城組をよく聴きます。

――今回の“STAY HOME PLAYLIST”について。

普段テクノDJのミックステープや1曲を延々とループするような聴き方をしているので、今回も大好きなテクノからスタートするプレイリストにしています。ただテクノ続きになってしまうと、普段テクノを聴かない人には退屈に感じてしまうかもしれないので、もう少し歌モノっぽい曲をやってる好きなバンドにつなげました。私が好きなバンドは1990年代初頭のものが多く、「ヒップホップという巨大なカルチャーの反対側で、同時期にこんな音楽があったの!?」と感動した3つのバンドからセレクトしています。今の私が好きなテクノに通ずるものを感じるので、テクノから90年代UK、USのバンドの曲の流れを聴いてもらえればと思います。

――音楽を聴くこと以外に自宅ではどう過ごしている?

主に料理をしたり、大好きな漫画をたくさん読んだりしています。あとはインプットを大事にしていて、経済から哲学までジャンルを横断した知識を得るための勉強もしています。また、今後執筆の仕事ができるように文章をたくさん書きためています。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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「リーボック」× 映画「エイリアン 2」 海兵隊U.S.C.M.に着想を得た“U.S.C.M. バグ スタンパー”発売

 「リーボック(REEBOK)」は4月26日に、映画「エイリアン 2」とのコラボモデル“U.S.C.M. バグ スタンパー”を発売する。「エイリアン」とのコラボモデルは今作で最後となる。

 映画に登場する海兵隊(U.S.C.M.)の降下艇“バグ スタンパー”に着想を得た同モデルは、主人公のエレン・リプリー(Ellen Ripley)が着用した“エイリアン スタンパー”をベースに、イエローとブラックのコントラストで映画の世界観を表現した。価格は2万5300円(税込)。シューズボックスも“バグ スタンパー”をイメージした特別デザインで、ブラックのホログラムを施した3D仕様となっている。

 クリス・ヒル(Chris Hill)=シニアデザインマネージャーは「過去のコラボレーションモデル同様、映画を忠実に再現するため、LAに赴き、実際に使われた小道具を検証した。スニーカーの細部はすべて本物をベースにデザインしているため、『エイリアン』のファンにとって究極のシューズとなっている」とコメントした。

 取り扱いはリーボックストア 渋谷をはじめ、リーボック クラシックストア、ABCマート各店、公式ECサイトを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、公式ECサイトを除く全てのリーボック直営店が現在臨時休業中だ。営業再開および同商品の販売は2020年5月7日以降を予定している。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

毎日ZOOMミーティングを数本やっていると、だんだん取引先やコンサル仲間に会わないで物事が進んでいくので、これが本当にいいのかどうか????

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アフターコロナ注目のウエルネストレンドは“アダプトゲン”と“ソロサウナ” ロンドンで体験取材

 新型コロナウイルス収束後、ますますウエルネス市場が成長しそうです。単に免疫力の高い健康体を手に入れるという目的だけでなく、精神面も康やかで心を満たす時間を持てることや、QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)の向上を目指すという人間心理が働くのはでないかと思っています。2015年パリ同時多発テロ事件後、フランスではウェルネスやビューティ市場が急成長を遂げました。当時、知人のビューティジャーナリストは「手で肌に触れて感じて、丁寧に“自分をケアする”という時間が、不安を抱えるフランス女性に求められている。結果ではなく、心を落ち着けリラックスできる、その過程にこそ重きを置くようになった」と話していました。

 私自身、パリのロックダウンを経験してウエルネスの重要性に気付きました。自宅隔離中、常に外に向いていた意識は内に向くようになり、“自分をケア”する時間と心の余裕を持てたことがきっかけです。ウエルネス系で先進的なのは、私が住むフランスよりもイギリス。リサーチを進めていると、ウエルネス系ブランドで今話題になっているのが“アダプトゲン”という天然ハーブでした。2月に訪れたロンドンでは、アダプトゲン配合の粉末ハーブを手に入れ、サ活(サウナ活動)に夢中な女子の間で人気が高まっているという“ソロサウナ”を体験してきました。今回は、ロックダウン中に実践したアダプトゲンの摂取やソロサウナの体験記を紹介します(こういった製品は個人差があるので、あくまで個人的な体験記として参考にしてください)。

① アダプトゲン

 心身の健康を目的とした栄養補助食品を展開するウエルネスブランド「ワンダー ワークショップ(WUNDER WORKSHOP)」によると、アダプトゲンとは「ホルモンバランスを促進し、ストレスへの抵抗力や免疫力を高め、身体の機能を正常化させる働きが期待できる植物(ハーブ)」のこと。トラウマ、不安、肉体的疲労などのストレスを和らげるなど、人々の健康に関わる効果に導くとされることがたくさんあります。スキンケアにおいては肌荒れを抑え、くすみ肌、敏感肌などのトラブルを和らげるとされているようです。同ブランドはアダプトゲンとその他のハーブを配合した粉末状サプリメントを扱っており、初体験の私に勧めてしてくれたのが「ゴールデン・グロウ(Golden Glow)」という商品でした。アダプトゲンの他にマカ、ターメリック、シベリア高麗人参、ブラフミー(ツボクサ)、ブラックペッパーが入っており、見た目は黄色い粉末で漢方のような独特の香りがします。白湯に溶かして飲む方法だと結構味と香りが強いと感じたので、温めたアーモンドミルクやオートミール、スムージーに混ぜて取り入れました。ブランドのおすすめは、1日1回テーブルスプーン1杯分を4~6週間摂取し、その後2週間のブレイクを置いて効果を見るということだったので実践してみました。

 私は3月上旬パリコレ取材の終了頃から摂取をスタート。コレクション期間中なので睡眠時間は短く、食事時間もバラバラ、アルコール摂取量も多くなり、最初は何も感じられませんでした。ライフスタイルが徐々に通常通りに戻り始めたアダプトゲン摂取2週目からは、感覚値ですが朝の目覚めが良くなったのと、肌のハリを感じるようになりました。この頃、新型コロナウイルスがヨーロッパで一気に猛威をふるい始め、多くの旅程をキャンセルせざるを得ず、日々悲しいニュースに触れる中で、不安に襲われかなり落ち込み、精神面でアダプトゲンが助けになったかどうかは不明です。もしも摂取していなかったらもっと落ち込んでいた可能性はありますが……。

3週間目から違いを実感
PMSのイライラが軽減

 摂取3週目以降、最も違いを感じられたのは月経前症候群(PMS)によるイライラが軽減されたことです。もともと感情の起伏が激しい上に、月経前はホルモンバランスの影響で怒りっぽくなり気分が沈み、身近な人に迷惑をかけがちなのですが、今回の月経時期は激しい変化があまりなかったように思います。新型コロナウイルスの一件でそもそも気分は沈んでおり、PMSが重なると情緒不安定になり自分をコンロールできなくなるかもと不安になっていましたが、極端な落ち込みやイライラはなかったのです。私はメンヘラではありませんが、月経前は感情のコントロールを失うこともあります。女性は共感できるかもしれませんが……。どうか男性には大目に見ていただきたい。

 現在、摂取4週目を迎え、一旦2週間のブレイクを入れるためストップしようとしているところです。前途したように効果には個人差がありますが、私としては同じようにPMSで悩む女性に勧めたいです。イギリスではアダプトゲン配合の商品が増えており、アダプトゲンに特化した新ブランド「グロウン(Grown)」はオイル状の栄養補助食品やスキンケアとして取り入れるフェイシャルオイルなどを展開しています。ロンドン・ファッション・ウィーク中に多くの業界人が通っていたカフェ「グロウ バー(Glow Bar)」でも、粉末状のアダプトゲン配合のサプリメントが販売されていました。

② ソロサウナ

 ソロサウナを体験したのは栄養補助食品を展開する「グロウ バー」が18年にオープンしたロンドンのカフェ。淡いパステルカラーが基調のかわいい雰囲気と健康的なドリンクが楽しめるだけでなく、地下にはサウナを備えており、これがロンドナーの間でジワジワ人気が高まっているよう。設置されているサウナは1人用が2つ、2人用が2つと、独立型なのが特徴です。オンラインで事前予約制。カフェの入り口で予約した名前を伝えると地下へと案内され、脱衣場で備え付けのバスローブに着替えて準備を整えます。サウナ内は完全個室なので、全裸でも水着着用でもOK。色彩療法を取り入れており、サウナ内のライトを6色の中から選択できます。青は安眠、赤は循環促進、ピンクはデトックス、黄色は活気づけ、緑はリラックス、紫は落ち着きとされます。1人・2人用どちらもサウナ自体の広さは同じで、サウナを含む個室の部屋の大きさが少々異なるだけでした。個室に入るとバスローブを脱いで、サウナの中へ入ります。1回45分、室温55度が初期設定で自由に温度調整が可能です。個室内には水筒(飲料水を自由に補充可能)、アロマディフューザー、ミニスピーカーが備え付けられていました。

 ソロサウナは想像以上にとっても気持ちよく、最高の癒し時間でした。私はサウナやお風呂に入るとすぐにのぼせてしまう体質なので、個室内でサウナの出入りを繰り返しながら、たっぷり汗をかきました。サウナだけでも気持ち良いですが、完全に外の世界と遮断された一人の空間というのが今までに味わったことのない感覚だったのです。座る所に仰向けで寝そべって、脚を壁にもたれかけて上に上げ、深呼吸をすると体の力が一気に抜けて心からリラックスできました。一人用宇宙船に乗って、地球を離れた銀河彼方でプカプカ浮いているような、それくらいの解放感と良い意味での孤立感を感じられました。

創業者は元ファッション業界人
ホルモンバランスを崩しことを機にハーブを勉強

 「グロウ バー」創始者のサーシャ・サバパシー(Sasha Sabapathy)は、かつてファッション業界で働いていたイギリス人女性。22歳でニューヨークに移り、バリバリ仕事をしながら、ソーシャルライフを楽しむために毎晩のように街へと繰り出していたそうです。「当時はそれが自分のやりたいことだと思っていたけれど、どこか心が満たされない感覚も味わっていたのです。肉体的に体を限界まで押し込み、精神的にもストレスを受けていたことに気付いたのは数年経ってから。不安障害やうつ病を引き起こすコルチゾール(一般的にストレスホルモンの一つと呼ばれている)の分泌が多く、ホルモンバランスを崩していたにもかかわらず、当時は理由が分かりませんでした。友人に悩み相談するとアダプトゲンを勧められ、幼い頃に受けたことのある自然療法を思い出し、試してみる価値があると思ったのです。1カ月で確かな実感を得られた私はハーブについての勉強を始め、現代社会に生きる多くの人々と共有したいという新たな夢が生まれ『グロウ バー』の立ち上げた」とサバパシーさん。ちなみに前述した、アダプトゲンに特化した新ブランド「グロウン」の創始者もかつてはファッション業界人です。

 サバパシーさんの経験談のように、願望や行動とはうらはらに、自らが心身に疲れやストレスを与えてしまうことってありますよね。耐えられるストレスレベルは人それぞれですが、彼女が表現する“心が満たされない感覚”を味わうことがあれば、一度足を止めて休憩を挟んでみると、心身の変化を感じ取れるかも。自力では操作できない社会変化(新型コロナウイルスやそれに伴う経済状況など)が大きい現状においては特に、いつも以上に自分の内に目を向ける時間が必要だ感じます。大きな可能性を秘めたアダプトゲンとソロサウナが日本のウエルネス市場でも広がることに注目しています。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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