「セリーヌ」のショーに来た“エディ系男子”に突撃 「君たち一体何者なの?」

 エディ・スリマン(Hedi Slimane)による「セリーヌ(CELINE)」は2月末、2020-21年秋冬コレクションを男女合同のショー形式で見せました。ショーが男女合同になるということは……そう、“エディ系男子”がやって来ることを意味します。超スリムで容姿端麗だけど、ちょっと猫背で気だるそうな彼らを勝手に“エディ系男子”と私たちは呼んでいますが、一体彼らは何者なのか、そしてなぜエディはいつの時代でも彼らを夢中にしてしまうのか、疑問に思っている人は多いのではないでしょうか。ということで今回、「セリーヌ」の会場に来た“エディ系男子”にインタビューしてみました。

 ここで、エディと“エディ系男子”の関係についてちょっと振り返ってみましょう。エディが「サンローラン(SAINT LAURENT)」を手掛けていたときは、フロントローの前という超特等席に座り、あぐらをかいたり膝を立てたりしながら鑑賞する彼らを“ゼロ列目男子”なんて呼んでいたこともありました。エディは「サンローラン」を16年に去り、ロサンゼルスに移ってフォトグラファーとしての活動に専念したのち、18年に「セリーヌ」のアーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターに就任して、パリ、そしてファッション業界にカムバックしました。

 2年の“ギャップイヤー”を経て当時業界人が疑問に思っていたのは「エディはヒップホップ最盛期の今でも、若者を夢中にすることができるのか?」ということ。18年はストリートファッションシーンを率いるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ アーティスティック・デイレクターに就任した年でもありました。ロックを軸に不変のスタイルを貫くエディに、昨今の若者が夢中になるのかが気になるところでしたが、エディの「セリーヌ」デビューショーに来たゲストは“ゼロ列目”こそなかったものの、やっぱり細身&ピタピタで期待を裏切りませんでした。そして20-21年秋冬の会場にもやっぱり同じスタイルの来場者がいました。しかしこちらはインディーズロックバンドやフランスのスター事情に無知なので、彼らの正体は謎のまま。ドキドキしながら彼らに声をかけ、後日必死でググりました。

 会場に入ってまず話しかけたのは、フロントローに座っていたフランス出身の俳優のアクセル・オリアン(Axel Auriant)。彼はフランスのドラマ「スカム フランス(SKAM FRANCE)」のスターです。このドラマの登場人物は実際にインスタグラムのアカウントがあり、ストーリーと連動して更新されるのをフォローして楽しめる人気ドラマです。エディの魅力を聞くと「もちろんエディのスタイルは大好きだ。パリに戻ってきてからフレンチロックスタイルを『セリーヌ』に持ち込んで、今やそれが『セリーヌ』のスタイルになっている。『サンローラン』のころからも進化していると思う」と話します。現在22歳という彼にさらに詳しく聞くと「『サンローラン(SAINT LAURENT)』時代に『イヴ(YVES)』をとってロゴも変えたことが印象に残っている。その後ザ・ストロークス(The Strokes)や、僕が子どものころから聴いているロックバンドと一緒に仕事をしていることを知ったんだ。だから僕はエディのカルチャーと一緒に育ったみたいなもので、ここに来られてとてもうれしいよ」とのこと。なるほど確かにファッション大国フランスではブランド名が変わるとなったら国民的ニュースになりそうですし、好きなロックスターと仕事をしていたなら夢中になるのも納得です。ちなみにオリアンは俳優でありながらプロのドラマーとしも活動しており、マヌ・ディバンゴ(Manu Dibango)ら著名ミュージシャンのコンサートにも参加するほどの実力派です。

 次に話しかけたのは、スコットランドのインディーズバンド、メディシン キャビネット(Medicine Cabinet)のメンバー5人の中で一番“エディ男子”っぽかったジョシュア(Joshua)。彼がエディに初めて会ったのはロンドンのアーセナル スタジアムで、ショーに来ないかと誘われたそうです。後で調べればエディはジョシュアと、メディシン キャビネットのメンバーの一人であるアナ(Anna)をロンドンで自ら撮影しているではないですか!バンドのインスタグラムのフォロワーは2000程度でまだ曲もリリースしていないのに、一体どこから発掘してくるのかと思ったら、バンドのライブに自ら出かけているのですね。さらに感心したのは、彼らの前に座っていたフランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)のフロントマンのアレックス・カプラノス(Alex Kapranos)が5人に「バンドの名前は?」とフレンドリーに話しかけ、同じスコットランド出身ということで盛り上がって記念写真まで撮っていたこと。この写真はアレックスのインスタグラムにちゃんと投稿されていました。しかもメディシン キャビネットのアカウントもタグづけしています。アレックスはエディの長年の友人でもありますが、若手を積極的にサポートする姿勢に心温まりました。こうしてエディのコミュニティーは広がっていくのですね。

 赤いボーダーのトップスがフロントローでも際立っていたのは、イギリス発のロックバンド、レッグス(Legss)のフロントマン、ネッド・グリーン(Ned Green)。エディの魅力を聞くと、「とにかくタイムレスなこと。長いことやっているのにカムバックし続けるのは尊敬する」と話します。さらに「エディのチームの一人がバンドの演奏を見たらしく、エディが俺たちを撮りたがっているって連絡が来たんだ。それまでは誰なのか全く知らなかったよ。その後シューティングしたんだけど、それが10時間くらいかかって、あまりにも長かったから俺もバンドのメンバーもウイスキーでめちゃくちゃ酔っ払った。それから(エディと)仲良くなってショーに呼んでくれたんだ」と続けます。前述のメディシン キャビネットと同様、エディは目星をつけたバンドマンたちを自ら撮影するのですね。それにしても多忙極まりないのに撮影に10時間もかけるとは……相当な情熱です。最後にネッドに写真を撮らせてと頼むと「俺のバンドのメンバーだよ」と、隣に座っていた2人と一緒にポーズを決めてくれました。しかし実はこの2人は全然バンドメンバーではないことが後になって判明しました。

 そうこうしているうちにショーが始まると、「このルックは最高」「これはやばい」などと盛り上がる声が聞こえてきます。その方向に目を向けるとやっぱり“エディ系男子”2人がいました!ショー終わりに感想を求めると、「最高だった。感動したよ」と興奮気味。2人は若干酔っ払っているようでしたが、時刻は21時過ぎ。ショーの前に飲みたくなる気持ちも分かります。早速エディについて聞いてみると「正直、彼のチームの一人が俺たちのバンドのライブに来るまではエディについて知らなかった」とのこと。なお、彼らのバンド名はレッグス……って、こっちが本物のメンバーじゃないですか。このジェイク・マーティン(Jake Martin)とルイス・グレース(Louis Grace)がフロントマンのネッドと別々の場所にいたのは、もしかして一杯引っ掛けていたから?などと想像してしまいました。ちなみにレッグスは初のアルバムを昨年リリースしたばかりで、4月末時点のインスタグラムのフォロワーは1000ほど。エディの才能の発掘力、さすがとしか言いようがありません。

 今回はとにかく見た目が“エディ系男子であることを基準になりふり構わずゲストに話しかけましたが、共通していたのはやはり音楽でした。そして他ブランドのショーのゲストと大きく違うのは、エディ本人や「セリーヌ」チームのメンバーやが実際にライブに足を運んでいること。さらに、エディ自身がきちんと時間をかけて彼らを撮影していたことです。今回のショーBGMを手掛けたソフィア・ボルト(Sofia Bolt)も、家のガレージで無料で行ったライブにエディのチームのメンバーがなぜか来ていたところから楽曲提供まで話が進んだそうです。

 一般的にショーに来る著名人やインフルエンサーの人選は、フォロワー数や知名度が基準の一つになります。ゲストのフォロワー数が多いと、年に数回の貴重なプロモーションであるショーをより多くの人に見てもらうことが期待できるからです。ブランドのキャンペーンに起用されたことがあるような関係の深い人物から、意外な人選のインフルエンサーまでさまざまですが、ブランドにとって意外とも思えるゲストをたびたび見かけるのは、SNSを通じてそのフォロワー、つまり新たな層にリーチしたいから。もちろんこれもマーケティングとして一つの正解でしょう。

 一方で「セリーヌ」はフォロワー数に関係なく、世界観の合う人物を招待します。ショー後、会場の前には猫背で煙草を吸うミュージシャンのような“エディ系男子”たちの姿がありました。数字だけではなく、隅から隅まで自分の世界観に徹するこだわりこそ、エディの現在の肩書きが「アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクター」である所以なのでしょう。若手ミュージシャンはエディによる恩恵を受ける一方、彼らがショーの場にいることは会場のブランドの世界観を形づくる一助にもなっているのです。

 エディは若手にスポットライトを当てる姿勢について、英「ヴォーグ(VOGUE)」にこうコメントしています。「今のメインストリームカルチャーは数重視のSNSのアルゴリズムによってプロモーションされたものだ。オルタナティブな声には耳も貸さない。悲しいことにマスコミは無名のものを認める努力をしない。私がファッションや写真を通してできることがあるなら、喜んで力を貸そう」。

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「グッチ」の新作アイウエアコレクション 公式オンラインショップ限定発売

 「グッチ(GUCCI)」は4月30日、新作アイウエアコレクションを公式オンラインショップ限定で発売した。

 今回登場する3つのモデルは、取り外し可能なチェーンとインターロッキングGのチャームがオーバーサイズのテンプルからイヤリングのように垂れ下がる遊び心溢れるデザインが特徴。オーバーサイズのバタフライフレームにピンクのチャームを組み合わせたフェミニンな印象のものから、太いスクエアフレームにブラックとアイボリーのゼブラパターンをデザインしたものなど個性豊かなアイテムがそろった。ピンクベルベットとレッドの専用サングラスケースには、チェーンとチャーム用のポーチが付属している。価格は9万5700円(税込)。それぞれ100ピース限定で販売する。

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「グッチ」の新作アイウエアコレクション 公式オンラインショップ限定発売

 「グッチ(GUCCI)」は4月30日、新作アイウエアコレクションを公式オンラインショップ限定で発売した。

 今回登場する3つのモデルは、取り外し可能なチェーンとインターロッキングGのチャームがオーバーサイズのテンプルからイヤリングのように垂れ下がる遊び心溢れるデザインが特徴。オーバーサイズのバタフライフレームにピンクのチャームを組み合わせたフェミニンな印象のものから、太いスクエアフレームにブラックとアイボリーのゼブラパターンをデザインしたものなど個性豊かなアイテムがそろった。ピンクベルベットとレッドの専用サングラスケースには、チェーンとチャーム用のポーチが付属している。価格は9万5700円(税込)。それぞれ100ピース限定で販売する。

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「ヴァレンティノ」が2020-21年秋冬広告をチャリティープロジェクトに 約1億円をローマの病院に寄付

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は2020-21年秋冬ウィメンズ、メンズコレクションの広告キャンペーンをチャリティープロジェクトとすることを発表した。プロジェクトを通して100万ユーロ(約1億1700万円)を、イタリアの新型コロナウイルス感染症指定病院であるローマのラッツァロ・スパランツァーニ病院に寄付する。

 今回の広告キャンペーン「#ValentinoEmpathy」は、ソーシャル・ディスタンスが叫ばれる中で「ヴァレンティノ」の価値を保ち続けるため、クリエイティブ・ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)が“共感”をテーマに発案した。ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)をはじめ、南スーダン出身の若手モデル、アドゥ・アケチ(Adut Akech)やハディッド姉妹の弟、アンワル・ハディッド(Anwar Hadid)、米女優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)ら20人以上のアーティストやモデルが無償で参加する。大勢のスタッフが集まって撮影するのが困難な状況のため、それぞれが暮らしている場所で20-21年秋冬コレクションのルックを着用し、困難な時期を共有する相手が“フォトグラファー”となってポートレートを撮影するという。撮影は今後実施される予定だ。

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「ユニクロ」がインド風のアイテム発売 リナ・シンとのコラボ第2弾

 「ユニクロ(UNIQLO)」はインド・デリーを拠点とするデザイナー、リナ・シン(Rina Singh)とのコラボレーションアイテムを5月15日に発売する。

 インドの伝統的な日常着である“クルタ”にインスパイアされたデザインを中心に、インド産スラブヤーンレーヨンやリネンコットンなどの混紡素材を使用した。クルタチュニック(2990円〜)とドレス(3990円〜)、パンツ(2990円)、ストール(990円)の4カテゴリーのアイテムを発売する。

 リナ・シンはインドのサランプールに生まれ、2011年に自身のブランド「エーカ(EKA)」を設立した。インドの伝統的な手織りの生地や染色、プリント、刺しゅうなど、手仕事にこだわったアイテムで知られている。「ユニクロ」とのコラボレーションは、昨年の10月のインド1号店オープン記念のコレクションに続く2回目だ。

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巣ごもりで下着とルームウエアが記録的売り上げ 各社ECが好調

 新型コロナウイルス流行の影響で多くの店舗がクローズし、ECが伸びているのは周知の通りだが、下着やルームウエアにもその動きが顕著に表れている。自宅で過ごすのに楽なノンワイヤーブラやハーフトップを選ぶ女性が多い。

 リラックス感のあるブラジャーの代表格ともいえる「ワコール(WACOAL)」の“ゴゴチ”は、ワコールウェブストアでの4月1〜21日の売り上げが前年同期比2.4倍と好調。東京都知事が週末の外出自粛を要請した3月25日の翌日は、ワコールウェブストアで“ゴゴチ”シリーズの売り上げが前年同日比4倍以上、27日は6倍以上を記録した。緊急事態宣言が発令された4月7日の翌日は7倍以上と記録的な数字になった。このように、消費者のマインドの変化が日々の売り上げの推移に如実に表れている。ワコールウェブストアでは、「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」の売り上げも絶好調。

 快適な下着のイメージが定着しているトリンプ・インターナショナル・ジャパンが展開する「スロギー(SLOGGI)」も、公式オンラインストアの3月の売り上げが前月比の約2倍だ。

 以前から好調だった就寝時用のブラジャーも人気で、ワコールウェブストアでは“ナイトアップブラ”の売り上げが急伸長している。「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」の“ナイトブラ”も好調だ。「ワコール」の“ナイトビージェル”や「ピーチ・ジョン」の“ボムバストクリーム リッチ”などバストケアアイテムの売り上げがともに伸長している。自宅で過ごす時間が長くなり、巣ごもりボディーケアの需要によるものだろう。

オンライン飲み会で
“見せるルームウエア”が人気

 ルームウエアは巣ごもり消費の代表的な商材で、各ブランド好調だ。ルームウエアはもちろんのこと、ベッドリネンやトラベルグッズなども展開するライフスタイルブランドの「プライベートスプーンズクラブ(PRIVATE SPOONS CLUB)」は、4月1〜15日の売り上げが前年同期比の約3倍だった。同ブランドの実店舗は都内2店舗で休業中だが、蜷川実花やディズニーとのコラボ商品の後押しもあり、売り上げをECで補っている。

 オンライン飲み会などによる“見せるルームウエア”の需要が高まっており、「ピーチ・ジョン」は4月1〜15日のルームウエアの売り上げは前年同期比2倍、「キッドブルー(KID BLUE)」の4月6〜12日は前年同期比2.5倍といずれも好調で、目的買いも多いという。

 「ジーユー(GU)」では、4月6〜12日のキッズ用ルームウエアの売り上げが前年同期比4倍になった。価格の見直しを行ったことも好調の要因だが、休校などで子どもが家で過ごす時間が増えたためと思われる。

 巣ごもり生活が長引き、各社SNSなどを使った販促に力を入れている。ナイトブラとバストケアコスメのセット販売や“見せるルームウエア”など新たな消費の傾向に着目しつつ、新型コロナ終息後における需要の掘り起こしが必要となるだろう。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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サマンサタバサ創業者の寺田氏が新会社設立 海外事業に本腰

 サマンサタバサジャパンリミテッド(以下サマンサタバサ)の創業者の寺田和正氏は、新会社サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート(以下、サマンサグローバル)を設立し、サマンサタバサから海外事業とスイーツ事業、ゴルフ事業を譲受する協議を開始したことを明らかにした。

 新会社サマンサグローバルは寺田氏個人が全額出資で3月に設立した。サマンサブランドを「日本発世界ブランド」として成長させていく考えだ。現在のサマンサタバサの海外事業は現在、アメリカ、中国、韓国、シンガポール、香港、台湾の6の国と地域で運営する37店舗で、売上高は35億円規模。2025年には海外に200店舗体制にし、売上高は200億円を目指す。新型コロナウイルス 収束後には中国を強化し、将来的にはフランス・パリへの出店なども視野に入れているという。

 寺田氏はオーナー社長の指示待ちになりがちな組織風土に危機感を覚え、「“寺田一強体制”を崩したい」という考えから、19年4月にサマンサタバサの社長を退き、取締役からも外れた。だが、ファウンダーとして同社に残り、現在も商品企画やプロモーションなどのクリエイティブ面や海外展開を手掛けてきた。

 寺田氏にとって海外事業の拡大は長年の目標だった。「この1年間、ずっと描いてきた『日本発世界ブランド』という夢を本気で実現したいと考えてきた。サマンサは海外でもポテンシャルが高い。これまでも海外からの出店オファーもあったが、積極的な投資ができず抑えてきた。今後はサマンサの国内事業をコナカに盤石にし、僕はグローバル展開にお金とエネルギーを割いていく。またサマンタバサと契約して引き続きPR、クリエイティブ、開発などにも携わっていく予定だ」と語る。

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オンデーズと「機動戦士ガンダム」コラボ眼鏡の第2弾  “シャア”モデルがパワーアップして登場

 アイウエア企業のオンデーズは、昨年発表したテレビアニメーション「機動戦士ガンダム」とのコラボレーションの第2弾として、ワンタッチで眼鏡からサングラスへ簡単に交換できる2ウエイの“オンデーズ スナップ(OWNDAYS SNAP)”シリーズから、キャラクターの一つ“シャア・アズナブル”(以下、シャア)モデルを5月1日に「オンデーズ」のオンラインショップで先行発売し、6月12日から国内全店舗で販売する。また7月に香港、台湾、シンガポール、タイで、8月にフィリピンでも販売予定だ。

 国内外で販売して2カ月で1万本が完売する人気となった第1弾の“シャア”モデルをグレードアップしたもので、軽量なステンレスシート素材を使用したフレームのカラーは、“シャア”の異名“赤い彗星”をイメージした真紅。新しく開発したテンプルの折り曲げた構造は現在特許出願中で、頭の形状に沿って包み込むようにフィットし、長時間かけてもずれにくいラバーモダンを使用した。テンプルの内側に“シャア”の名前を、右のレンズに“シャア”のパーソナルエンブレムを刻印している。

 価格は度付きレンズ代込みで1万8000円。

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中小の縫製業者が医療用ガウン4万5000着を4月末までに納入 コロナ禍があぶり出したアパレル産業のひずみ

 医療現場でのガウンやマスクなどの資材不足が連日報道されている。政府は大手繊維メーカーや資材メーカーなどを通して調達を進めているが、中小の縫製業者による業界団体、日本アパレルソーイング工業組合連合会(以下、アパ工連)も経産省からの要請を受け、医療用ガウンの生産を開始した。4月末までに4万5000着を経産省を通じて納入した。

 ガウン生産にはアパ工連に加盟する全国約150の縫製工場が携わっており、9月末までに計140万着を納入する予定だ。アパ工連のもとに、経産省から「ガウンが縫えないか」と打診があったのは3月半ば。そこから素材やパターン、生産工程のリサーチを始め、コストや数量、納期を記した書類を経産省に提出したのが4月上旬だという。4月1日には通例として省庁の人事異動があり、担当者が変わってややゴタゴタした部分もあっただろう。書類が経産省を経て厚労省を通過したのは4月20日だ。「ハンコが下りるのを待って、そこから作り始めたのでは4月末の納期に間に合わない」(アパ工連副会長で東京・杉並の縫製工場ファッションしらいしの白石正裕社長)ため、フライングで素材手当てに動き出し、承認が下り次第すぐ生産に入れるようにした。

 政府への納入であるがゆえの難しさは、「走り出してみないとどれくらいの枚数のガウンが生産できるか読めないが、生産数量は書類に書いた枚数から多くても少なくてもダメ」という点だ。万一、当初の想定より多くの枚数が生産できて、医療現場でもまだまだガウンが必要であったとしても、余剰分も納入するためには再度書類を作成する必要がある。しかし、その時にどれくらいの素材を大手素材メーカーから調達できるかが読めないため、書類を再び作成するのはリスクが大きい。官が絡むゆえ、そんなまどろっこしい事態になっている。結局、アパ工連としては、余剰生産分やB品が出た場合は医療機関に寄贈する方向で話が進んでいる。

 コロナショックで春夏のアパレル各社の売り上げは大きく落ち込んでおり、秋冬の状況も全く読めない。それに伴い、国内縫製工場のほとんどがアパレルメーカーからの発注キャンセルや発注の大幅減に苦しんでいる。ガウンやマスクの生産は工場を下支えするものにはなるが、もちろん完全に補えるほどではない。それもあって、白石副会長はガウン生産で社会に貢献できることの意義を強く感じつつも、「普段は僕ら(国内の縫製工場)のことをあてにせず海外生産ばかりなのに、こういう時だけあてにする」と、アパレル産業のあり方そのものへの複雑な心情も口にする。

 確かに、日本で販売されている衣料品のうち今や国産の割合はたったの2.3%(2018年時点)だ。バブル崩壊以降の生産の海外移転や、長く続くアパレル不況を背景に、「(アパレルメーカーから突然のキャンセルなどを食らって)負債を被り、自殺した同業者は過去少なくない。僕らは使い捨てだ」と、白石副会長は語気を強める。

 コロナショックであらゆる業種、分野のサプライチェーンが分断されたことで、今後はリスクヘッジとして生産地を分散化する動きが強まりそうだ。そうなれば、国内縫製業にも海外から仕事が戻ってくるかもしれない。それは国内工場には追い風ともいえそうだが、事態はそう単純な話でもない。前述したように国内にはもはや衣料品全体の2.3%分を生産するキャパシティーしか残されていない。今後しばらくは国産回帰の風が吹いたとしても、いつまた海外に戻るかも分からない。今さら「大きく国産に回帰しようと言ったって無理」と工場側が恨み節を口にしたくなるのも理解できる。

 ガウンの生産においても、「民間企業(アパレルメーカーや商社など)が政府や省庁からこの仕事を請け負っていたら、自社の利益を優先して、また縫製工場を使い捨てにしていたと思う」と白石副会長は話す。実際に、“アベノマスク”の生産では国内工場が非常に安い工賃で仕事を請けたといった話も一部メディアに出ている。「もちろん、ビジネスなんだから、それ(自社利益優先)で当然だとも思う。だからこそ、僕らのような営利目的ではない組合が経産省との間に入って同業者に仕事を回すのと、民間企業が間に入って僕らを使うのとでは意味合いは大きく異なる」と続ける。コロナショックは、国内縫製業が置かれたこうした産業構造の問題をあらためてあぶり出している。

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コナカがサマンサタバサを連結子会社化 服飾雑貨販売のフィットハウスと合併

 紳士服専門店のコナカは1日、服飾雑貨を販売する連結子会社のフィットハウス(岐阜県可児市、吉田直人社長)と、持分法適用関連会社であるサマンサタバサジャパンリミテッド(以下、サマンサタバサ)を7月1日付で合併することを発表した。この合併に伴い、コナカによるサマンサタバサの持ち株比率は59.09%となり、サマンサタバサを連結子会社化する。

 サマンサタバサを存続会社とした吸収合併で、フィットハウスは解散する。コナカは、サマンサタバサを連結子会社化することで連携を強化し、サマンサタバサの財務基盤を安定させて業績向上を図っていく。 また、フィットハウスは東海地区を中心に海外ブランドのバッグやシューズなどの販売事業を営んでいるが、今後はサマンサタバサの一事業部として連携し、SPA(製造小売り)として自社商品の開発・販売へのビジネスモデル転換をしていく考えだ。両社の売上高はサマンサタバサが235億円(2020年2月期)、フィットハウスが148億円で、単純合算すると383億円規模になる。

 コナカの湖中謙介社長は2019年4月に、サマンサタバサの創業者である寺田和正氏が保有する62.6%の株式の半分である31.3%を取得した。その後9月に湖中社長個人が所有する株式をコナカとして取得し、サマンサタバサを持分法適用関連会社化。同年12月には、湖中社長の右腕でコナカ専務取締役COO(最高執行責任者)兼経営企画室長の門田剛(もんでん・つよし)氏を社長として送り込み、門田氏と湖中社長を含めた4人がコナカから取締役に就いていた。

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「リーボック」×ヴィクトリア・ベッカムから新作シューズが登場 バスケシューズに着想

「リーボック(REEBOK)」は5月1日、ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)とのコラボレーションラインから、新作シューズ“デュアルコート ミッド II(DUAL COURT MID II)”を発売した。「リーボック」のヘリテージである1980〜90年代のバスケットボールシューズに着想を得ており、ヴィクトリアのシグネチャーでもあるベージュをはじめ、アシッドブルー、ブラック、ホワイト、メタリックシルバーの5色で展開する。価格は3万3000円で、サイズは23.0〜27.5cm。

 レトロなバスケットボールシューズに着想したミッドカットのシルエットが特徴的なアッパーには、プレミアムタンブルレザーを使用した。また滑りにくく耐久性のあるラバーアウトソールを採用し機能性にもこだわった。2月に発売したトレーニングウエアと同様に、ヴィクトリア自身のライフスタイルとシンクロするような日常的に使いやすいアイテムを目指した。

 リーボックオンラインショップ、リーボックストア 渋谷、バーニーズ ニューヨーク銀座店、バーニーズ ニューヨークオンラインストア、伊勢丹新宿本店で取り扱う。「リーボック」直営店は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため現在休業しており、詳細は公式ブログで随時発表する。

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コシノジュンコがアイコンに Z世代向け新ブランド「スーパージュンコ」スタート

 ジュンコ コシノはこのほど、Z世代向けのストリートブランド「スーパージュンコ(SUPERJUNKO)」をスタートさせた。「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」および全国の専門店で販売している。

 ファッションデザイナー、コシノジュンコのアイコニックなヘアスタイルをモチーフにしたキャラクターをプリントしたバックパック(7800円)やショルダーバッグ(4500円)、ウエストバッグ(3900円)など全10種類のアイテムをブラックとシルバーの2ラインでそろえた。今後は、アパレルやアクセサリーなども展開する予定だ。

 公式コミュニケーターには元・乃木坂46の川後陽菜を起用。現在21歳の川後が同世代に向けてブランドの魅力を発信していく。

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@AlibabaJapanPR アリババグループ Alibaba Group – Japan

リサイクル品を海外に販売する会社『 株式会社エコ・アースドットコム 』を設立してからネット上で世界各国の顧客と出会えることにポテンシャルを感じ、 へ出展してからわずか2週間で、40フィートコンテナの注文を受けました。 詳しくは:

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ワークマン、4月の既存店売上高5.7%増 不織布のつなぎやビニールの手袋など売れる

 作業服のワークマンの4月の既存店売上高は、前年同月比5.7%増だった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、多くの小売店が休業を余儀なくされる中、同社もショッピングセンター内の店舗は休業しているが、ロードサイドの店舗は時短営業や臨時休業を実施しながらも営業を継続している。外出自粛でレジャー向けのカジュアルウエアの販売は鈍化したものの、手袋や不織布製品などが活発に動いた。

 同社は建設や土木などで働く人たちの社会インフラとして、主力である郊外のロードサイド店舗は営業を続ける。それでも店舗スタッフの安全を考慮して休業日や時短営業を実施したため、コロナ以前の20〜30%の伸び率に比べると売り上げは鈍化した。大手ゼネコンが工事を中断する事例が増えたことも影響し、比較的単価の高い春物作業服は低調に終わった。客数は8.1%増、客単価は2.2%減だった。

 一方で新型コロナの感染抑止に向けた商品がよく売れた。ゴム製やビニール製の手袋の売れ行きが伸びた。ふだん精密機械工場のクリーンルームで働く人や、塗装業の従事者が使う不織布のつなぎを求める客も多かった。

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有力セレクトが異例の春夏物セール 最大70%オフも

 新型コロナウイルスの影響で大手セレクトショップも臨時休業を余儀なくされるなか、各社のゴールデンウイーク商戦では自社のネット通販で異例の大型割引きセールを行っている。全国を対象にした緊急事態宣言の期間延長も予想される中、セールだけでなくSNSを駆使した新たな取り組みもスタートしている。

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は4月28日から、2020年春&初夏の自社オリジナルアイテムを中心に20~70%オフで販売。5月10日までの期間中、自社ハウスカード会員限定で対象商品を15%オフで購入できるキャンペーンも行っている。

 ユナイテッドアローズのインスタグラム公式アカウントでは、新たにIGTVでおすすめの商品を紹介する施策を開始した。スタッフの着用動画とともに、商品のポイントも出演者自らが解説するという方法で、新たな顧客との接点をつくっている。さらに“#WEARATHOME”のタグを付けて、店舗スタッフによる自宅投稿も実施しているという。

 ベイクルーズ グループ(BAYCREW'S GROUP)は5月7日まで“タイムセール”と題して、春物商品を含むアイテムを最大50%オフで販売。併せて、60%オフのセール品を含む対象商品が、さらに10%オフになる施策も並行して11日まで実施し、サイトへの集客や売り上げアップを図っている。

 同社では以前から、バイヤーや人気ショップスタッフのSNS個人アカウントでの情報発信を強化。スタッフのライフスタイルとともに商品を紹介することで、新たなファンや購買のきっかけを増やしている。

 ビームス(BEAMS)はゴールデンウイーク後も継続して、オンシーズンの一部アイテムを20~30%オフで販売予定だ。さらに10日まで、自社クラブカード会員限定でセール品を含む全品15%オフと、トリプルポイントキャンペーンのダブル施策も行っている。

 オンラインショップでは以前から、スタッフのスタイリング写真やブログ、動画などを積極的に紹介。4月27日にはゴールデンウイークに合わせて、「エッフェ ビームス(EFFE BEAMS)」や「デミルクス ビームス(DEMI-LUXE BEAMS)」などの大人向けレーベルを中心に扱うウェブマガジンを配信するなど、オンラインでもリアルな着用感やストーリーとともに商品を紹介している。

 トゥモローランド(TOMORROWLAND)では10日まで、自社メンバーズカード会員限定で15%オフになるキャンペーンを開催中。エストネーション(ESTNATION)では春物を含む商品を30%オフで販売している。

 ユナイテッドアローズやビームス、ジュン(JUN)、バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)では、メインのECサイトと併せてアウトレット専用のECサイトも運営しており、同様の施策を行っている。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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「ファンドを作りデザイナーを直接支援」 英国ファッション協議会の辣腕トップが語るコロナ渦中の産業支援のあり方

 ロンドン・ファッション・ウイークを運営する英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)が、新型コロナウイルス対策に乗り出している。公式サイト上で新型コロナウイルスに関する英国政府からの最新情報や、ファッション事業者に向けたアドバイスを掲示。デザイナービジネスやファッション産業、学生をサポートするための基金を設立し、早い段階で政府首脳に直接アプローチし、アパレル産業が直面する課題を伝えてもいる。こうした施策をリードしているのが、BFCのキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)CEOだ。「BFCは生命線として、デザイナービジネスが危機を乗り越えるための支援をする」と力強く意志を表明するラッシュCEOに、ポストパンデミックのファッション産業のあり方を聞いた。

「パンデミックは業界の未来を形作る機会。私たち皆に役割がある」

WWD:新型コロナウイルスの影響は?

キャロライン・ラッシュCEO(以下ラッシュ):全ての困難には、好機というものが伴う。その意味で、未曾有の危機の中でいま考えるべきなのはファッションサイクルのこと。一度立ち止まって、私たちの業界がよい方向に変われる方法について考えてみたいと思っている人は多いはずだ。メンズウエアとウィメンズウエア、両方のデザイナーたちがよりフレキシブルに動くことができるよう、ロンドンで開催される向こう4回のファッション・ウイークはジェンダー・ニュートラルにする。買い付けのスケジュールにも影響が出るだろうが、現実的にも、多くのデザイナーが6月までにコレクションを完成できないと考えている。

このパンデミックは間違いなく人々の価値観や考え方を変え、サステナビリティや気候変動にどう向き合うかについて大きな衝撃を与えた。私たちの業界の未来を形作る機会として捉えるべきで、私たち皆に役割がある。私たちが生きる世界がいかに壊れやすいものかということや、環境を保全するために行動しなければならないということを示してくれた。

こうした中で私たちのような団体は、情報や知識をシェアするだけではなく、ポジティブな変化やよいニュースを発信する重要な役割もある。「アースデー(Earth Day)」の4月22日、私たちはインスティチュート・オブ・ポジティブファッション(Institute of Positive Fashion)の新しいウェブサイトを立ち上げた。狙いは、内側からポジティブな変化を起こすためのツールや解決方法を企業に身につけてもらうこと。環境、コミュニティー、クラフツマンシップという3つの分野にまたがるビジネスのツールとリソースとして、すべての人に無料で開放している。

WWD:BFCが現在直面している最大の課題は?

ラッシュ:物ごとに見通しがつかないということ。だからこそ、新型コロナウイルスの大きな打撃に苦しむイギリスのビジネスやクリエイティブ業界に対し、BFCがコラボレーションやプロフェッショナルな援助を提供し続けることが今まで以上に重要だ。先行きが見えない中、私たちBFCはアパレル産業の生命線であるデザイナービジネスが危機を乗り越えるための支援を行っている。

ファッションに携わる人々のほとんどが今は仕事をすることができず、危機に直面している。店は閉まり、オーダーはキャンセルされ、隔離により消費者からの需要はほぼないに等しく、クリエイティブ業界のフリーランサーたちも仕事がない状態だ。このようなときには、連帯感がより大切になる。またボランティア、物品の寄付、特別なサービスの提供なといった善意の行いもより重要になる。危機の今、大きなブランドは、小規模なブランドが生き抜くのを助ける役割がある。

私たちが3月に立ち上げたデザイナービジネス支援のための基金「BFCファンデーション・ファッション・ファンド(BFC Foundation Fashion Fund)」のような行動はこの問題に対する一つの答えだ。しかしより大きなスケールで、より多くのことがなされなければならない。よって、私たちはクリエイティブ・インダストリーズ・フェデレーション(Creative Industries Federation)を支援し、デーズド・メディア(Dazed Media)のCEDであり共同創立者であるジェファーソン・ハック(Jefferson Hack)と一緒にイギリスのクリエイティブ業界に働きかけ、政府の追加的な施策を求めることでフリーランサーを支援するという活動も行っている。

「新型コロナ後はデザイナーやクリエイターたちがサポートし合い、より強いコミュニティー意識が芽生えるだろう」

WWD:ロンドンは新しい価値観を提案する新進デザイナーを生み出す都市だが、今後ファッションはどのように変化していくと思うか?

ラッシュ:私たちが現在対峙している危機は、間違いなく長期間にわたる文化的なインパクトをロンドンやその他の都市のファッション業界に与えるだろう。しかし、私たちの業界は立ち直る強さを持っているし、この困難に立ち向かうためにイギリスのファッション業界は一丸になろうとしている。新型コロナウイルス後は、デザイナーやクリエーターたちがお互いをサポートし合い、より強いコミュニティー意識が芽生えると思う。そしてそれは世界を変えるきっかけとなる。

経済のレベルでは、もうすでに消費者の要求や行動に変化が出ている。この後数カ月は、ブランドは規模の小さいコレクションを発表するだろう。回復までに長い道のりが待っていることは間違いない。そして、ファッション業界は消費者の欲求が平常に戻るまで待たなければならない。しかしながら、業界関係や消費者の行動の変化に伴い、ブランドが方向性を変えるという動きも見られる。私たちの仕事は、未来を見据え、消費者の需要が戻るまでデザイナーたちがコレクションを作り続けられるようにデザイナービジネスとファッション業界を支えることだ。

WWD:BFCは公式サイトで新型コロナウイルス情報をいち早く紹介したり、基金を創設したりするなど行動が早かった。

ラッシュ:危機が始まったとき、英国はイタリアやフランスやなど他のヨーロッパ諸国より1~2週間ほど状況が遅れていたため、より早い対応や、他のマーケットで起こったことから学んだことを実行する機会があった。早い時期からデザイナーやファッション業界全体にアンケートを送り、フィードバックを照合して英国政府からの最新情報やアドバイスを共有した。また状況の変化に素早く対応し、政府との意思伝達経路を確立して、双方向の対話の調整を実現した。これはとても大切なことで、このおかげで諸々の措置を講ずることができたと同時に、業界がどのような問題に面しているかを政府に正確に伝えることができた。

WWD:「BFCファンデーション・ファッション・ファンド」について最新情報は?

ラッシュ:若手支援のNEWGEN、BFC ファッション・トラスト(BFC Fashion Trust)、BFC /ヴォーグ デザイナー・ファッション・ファンド(BFC/Vogue Designer Fashion Fund)、JD.COM協賛によるBFC /GQ デザイナー・メンズウエア・ファンド(BFC/GQ Designer Menswear Fund Supported by JD.COM)など、私たちが手掛ける主導的行動は、人材発掘やその育成という本来の目的を変更し、BFCエデュケーション基金(BFC Education Foundation)の準備金と共に、大半はデザイナービジネスの支援に、そして一部を学生に割り当てる助成金という形で100万ポンド(約1億3400万円)以上の緊急資金を捻出した。クリエイティブに携わる次世代の人材のための基盤をつくり、この難しい局面においてファッションビジネスを救済することを可能にするためだ。

100万ポンドという額はいいスタートを切れたと思うが、必要な支援の規模はこれよりもずっと大きいもの。そこで私たちは業界や個人、政府に助けを求めている。私たちのパートナーである、セレクトショップ大手のブラウンズ(BROWNS)、コーチ(COACH)、デポップ(DEPOP)、クリアペイ(CREARPAY)などの企業はすでに基金に追加の寄付をしている。ここ数週間でより多くの寄付を確保することになるだろう。

資金を素早くビジネスに投入することを重視しており、助成金はすぐに利用可能になる。第1回目の申請の受け付けは終了しているが、寄付金が50万ポンドに達するごとに申請の受け付けを再開して、この危機で打撃を受けた多くのビジネスを支援する。資金は従業員の雇用、諸経費や事業存続に使うことができる。

「最優先事項は私たちの業界の人々の安全と生活の保障」

WWD:6月のメンズはキャンセルしたが9月のウィメンズについてはどのように進めていくのか。

ラッシュ:6月のロンドン・ファッション・ウイークについては、デザイナーたちに作品発表のプラットフォームを提供し、コンセプト説明や積極的な活動の場を与えるため、デジタルというオプションを検討している。9月に世の中がどのような状況になっているかまだ想像できないが、状況に応じて変更するということは余儀なくされることはあり得るだろう。目下、物理的なファッション・ウイークの開催は不可能。現在の最優先事項は私たちの業界の人々の安全と生活を保障すること。そしてそれが商品やコレクションを新しい方法で見せることを含むのであれば、真剣に取り組まなければならない。

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百貨店4月度は7~9割の減収 「緊急事態宣言」延長で営業再開の見通し立たず

 主要百貨店5社の4月度売上速報が出そろった。各社の業績はおしなべて7~9割程度の減収だった。新型コロナ感染拡大に伴う7都府県での「緊急事態宣言」の発効(8日)、全国への拡大(16日)に伴い、各社はほぼ全ての店舗を当面の間休業し、収益の大部分を絶たれている。

 大型連休明けが期限の「緊急事態宣言」について政府は、対象地域を維持したまま、5月4日にも延長を正式決定する見通し。各社の反応は、「政府の決定を注視するが、原則として休業を継続する方針」(そごう・西武)「政府の決定に準じて決める」(三越伊勢丹広報)と、現時点では営業再開に関して慎重な姿勢を崩していない。

 各社の4月度の既存店売上高は、三越伊勢丹が前年同月比90.2%減、高島屋が同75.8%減、大丸松坂屋百貨店が同76.3%減、そごう・西武が同71.4%減、阪急阪神百貨店が同80.5%減だった。

 一部の店舗では食品フロアを営業しているほか、巣ごもり需要によりECが伸長傾向にあるものの、全体の業績に与えるインパクトは大きくない。三越伊勢丹は化粧品ECの「ミーコ(MEECO)」の売上高が前年同月比4倍で、スキンケア、ヘアケアが伸びている。「外出を控える状況でも季節限定のメイク用品などは需要がある」(三越伊勢丹広報)。高島屋は子会社セレクトスクエアが運営するファッションEC「タカシマヤ ファッションスクエア」単体で同30%増と伸びた。阪急阪神百貨店も化粧品や婦人バッグがけん引し、EC全体で同約3倍だった。

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「ホカ オネオネ」が米の医療従事者にシューズ5000足を寄付

 デッカーズ アウトドア コーポレーション(DECKERS OUTDOOR CORP.)が手掛けるシューズブランド「ホカ オネオネ(HOKA ONEONE)」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて米国の医療従事者にシューズ5000足を寄付すると発表した。米国内の小売パートナーと協力して医療従事者に配布する。

 提供するのは、衝撃吸収性に優れたボリューミーなミッドソールを採用した超軽量シューズ。4月中旬から配布を進めており、すでに400足以上を届けている。ウェンディ・ヤン(Wendy Yang)デッカーズ アウトドア コーポレーション パフォーマンス ライフスタイルグループ社長は、「現在、最前線で激務に直面している医療従事者の方々に可能な限りの支援を約束する。彼らの仕事は人命を救うこと。私たちは『ホカ オネオネ』のシューズを寄付することで、困難な状況を乗り越えるための安心が提供できることを願う」とコメントする。

 また同社は本拠地のあるカリフォルニア州サンタバーバラで支援活動を行う基金も設立。中小企業に向けて財政支援・物的支援を実施するほか、新型コロナウイルス感染症の救済活動に100万ドル(約1億800万円)の寄付を予定している。

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EC強化でコロナ渦中でも利益が前年同月超えの「クラネ」 プロデューサー松本恵奈のユーチューブも開設

 松本恵奈がデザインする「クラネ(CLANE)」が、ユーチューブやインスタライブなどと連動したEC施策で売り上げを伸ばしている。コロナショックに伴う商業施設の臨時休業に伴い、直営5店は現在全て休業している。卸先セレクトショップもほぼ営業ができていない中で、4月のEC月間売り上げは前年同月の5倍となった。店舗休業が響き、もちろん売上高は前年同月に達していないが、利幅の大きい自社ECがメインとなったことで、「利益ベースでは前年同月比8~10%増」(営業担当者)となり、手応えを感じている。

 自社ECではスペシャル企画として、4月22日から5月5日まで、新規登録会員に30%オフクーポンをプレゼントし、既存会員もポイントが10倍になるキャンペーンを実施している。それにより、これまでよりも年齢層の若い新規客の獲得につながっているとう。また、キャンペーン期間中に2万円以上購入した客に、過去の人気商品であるブランドロゴ入りTシャツをプレゼントする企画もEC売り上げアップに貢献した。キャンペーン初日である22日の自社EC売り上げは3000万円だった。

 休業中の店頭に代わって商品やブランドを伝えていく場として、ユーチューブやSNSを強化。松本のユーチューブチャンネルを開設し、4月15日から週2回、「クラネ」商品や1週間コーディネート、メイク方法などを配信している。また、各店舗のスタッフが登場するインスタグラムアカウントも新たに開設し、身長別の着こなしなどを紹介するインスタライブを定期的に実施。そこからECでの販売につなげている。

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BARNEYS at HOME #32【1017 ALYX 9SM】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<1017 アリクス 9SM>ロゴTシャツ

 

バーニーズ ニューヨークのスタッフが毎日おすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはメンズの<1017 アリクス 9SM>のロゴTシャツです。

六本木店セリングスーパーバイザー伊瀬よりご紹介をいたします!

フロントに配された絶妙な大きさのロゴとバックのグラフィックプリントがポイントです。

1枚で着ても、インナーとしてもコーディネートのアクセントになります。

11747663502710 BARNEYS at HOME #32【1017 ALYX 9SM】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<1017 アリクス 9SM>ロゴTシャツ

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

1017 ALYX 9SM<1017 アリクス 9SM>ロゴTシャツ

https://onlinestore.barneys.co.jp/men/men_wear/men_wear_cutsew/2116024.html?2020_bjyoutube

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、バーニーズ ニューヨーク各店は4月9日(木)より当面の間、臨時休業させていただいております。

バーニーズ ニューヨークでのショッピングはオンラインストアにてお楽しみください。

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2004_bjyoutube

 

 

明日の更新もお楽しみに!

人気美容師も参加する“部屋でヘアを楽しむ”新プロジェクト「#部屋WeGo」がスタート おうち時間をポジティブに!

 ヘアケアブランド「パンテーン(PANTENE)」は、外出自粛が続く中で少しでも髪を通して前向きになれるように、新プロジェクト「#部屋WeGo」をスタートさせた。同ブランドは、これまで“あなたらしい髪の美しさを通して、すべての人の前向きな一歩をサポートする”を理念に掲げ、一人一人の個性の尊重について考えるきっかけづくりを「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」キャンペーンを通して展開。同キャンペーンは過去に“画一的な就活ヘア”や“地毛証明書をはじめとした髪型校則”など、髪にまつわる問題に着目し、メディアやSNSを通して社会を前向きに変えるきっかけをつくってきた。

 そうした問題提起に対して、一般の人だけではなく美容師の間でも議論が生まれ、社社会全体で大きな話題となった。特に美容師は、髪にまつわる悩みや葛藤で、前向きな一歩を踏み出すことができない顧客の声を直に聞く機会が多いからこそ、このキャンペーンに強く共感し、多くの想いを発信していた。そうした経緯から、今回、「パンテーン」は美容師と共にプロジェクトを行う。

 今、新型コロナウイルスの流行により、多くの人が一日を自宅で過ごすことが当たり前になる中、一人一人が髪を通して前向きになり、おうち時間を少しでも明るく過ごせるようにという願いから、“髪のチカラ”を信じるという共通の想いを持つ全国の美容師とタッグを組んだ。ブランドメッセージ「#HairWeGo」を、今だけは「#部屋WeGo」と#(ハッシュタグ)を変更して「#部屋WeGo」プロジェクトをスタート。今だからできる「お部屋で楽しむヘア」、「お部屋でできるヘアケア」や「ちょっと前向きになれるヘア」を全国から幅広く募集し、日本中のおうち時間を髪から前向きに、かつ楽しめるプロジェクトを美容師と共に展開していく。

“こんなときだからこそ、
ヘアで前向きになろう”

人気サロンが打ち出す
「#部屋WeGo」は?

 今回のプロジェクトに賛同してくれた人気ヘアサロン「シャチュー(SHACHU)」、「ゴールド(GOALD)」、「ラフ フロム ガーデン(Laf from GARDEN)」「アース(EARTH)」、「レコ(LECO)」の5サロンにはプロジェクトスタートを前に、「#部屋WeGo」プロジェクトへの想いを語ってもらうとともに、それぞれのサロンの個性を生かした「#部屋WeGo」なヘアを提案してもらった。身近なものを使用してすぐにできるヘアアレンジ&スタイリングなのでぜひ参考にして、プロジェクトに参加してほしい。

あなたもぜひ「#部屋WeGo」
プロジェクトへ参加してみよう!

 「#部屋WeGo」プロジェクトは美容師だけではなく誰でも参加可能。「お部屋で楽しむヘア」や「お部屋でできるヘアケア」「ちょっと前向きになれるヘア」など、自分のお気に入りのヘアをプロジェクトハッシュタグ「#部屋WeGo」をつけてSNSに投稿して、日本中のみんなと共におうち時間を楽しもう。他の人が投稿した「#部屋WeGo」も参考にして、こんなときだからこそいろいろなヘアに挑戦してみよう!

問い合わせ先
パンテーンカスタマーサービス室
0120-021-327

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人気モデルジジ・ハディッドが第1子を妊娠

 モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が第1子の妊娠を公表した。

 ネット上ではかねてからジジが元ワン・ダイレクション(One Direction)のメンバーのゼイン・マリク(Zayn Malik)との子を妊娠しているとうわさされていたが、これを認めた形だ。ジミー・ファロン(Jimmy Fallon)が司会を務めるアメリカの人気トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)」にジジが出演し、番組内で認めた。

 「私たちのタイミングで発表できたらよかったのだけど、みなさんからのお祝いの言葉はとてもうれしく、そしてありがたく思います」とジジはリモート出演した番組内で語った。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「無印良品」がアマゾンでの販売を開始

 「無印良品」(良品計画)は5月1日から、アマゾン(AMAZON)での販売を開始した。これまでは実店舗と自社ECでの販売を主としてきたが、コロナショックにより国内437店中293店が休業中という事態を受け、アマゾンへの出店で利便性を高める。まずは「暮らしの必需品」と位置付ける化粧水や歯ブラシなどの日用品や、“巣ごもり”でニーズが高まっている収納用品、掃除用品などを軸に約250商品でスタートし、今後は衣料品含め、品ぞろえを拡大していく。

 ECの巨人アマゾンへの出店で、「『無印良品』にこれまで親しみのなかったお客さまも取り込んでいく」(広報担当者)ことが狙い。コロナショックで店舗が休業している期間に限った措置ではなく、休業明けも継続していく考え。「取り付けが必要な大型家具などを除き、アマゾンでの取り扱いアイテムも拡大していく」。

 商品やブランドイメージのコントロールが利かなくなることや、模造品問題、アマゾンがオリジナルとして類似商品を発売することなどを恐れ、ファッション業界では近年、「ナイキ(NIKE)」をはじめアマゾンからの撤退も広がっていた。休業が長引いて背に腹はかえられぬ状況となり、そういった流れが変わっていくこともありえそうだ。

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LVMH傘下のジャパンコスメブランド「エトヴォス」 副社長にジョンマスター社長など歴任した神田宏氏が就任

 国産ミネラルコスメ「エトヴォス(ETVOS)」を展開するエトヴォス(大阪・尾川ひふみ社長)は、5月1日付で元ジョンマスターオーガニックグループ ジャパンカンパニー プレジデントなどを務めた神田宏氏が副社長COO(最高執行責任者)に就任する人事を発表した。同社は4月にLVMH系ファンドの傘下に入ることを発表しており、今回の神田氏の人事を含めて新経営体制のもと、国内外での出店拡大による成長加速と、O2O(Online to Offline)マーケティングの強化を図る。

 神田氏はこれまでイギリス発自然派化粧品ブランド「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)」の日本における運営会社イオンフォレストの執行役員マーケティング本部長や、ロクシタンジャポンの営業本部長、ニューヨーク生まれのナチュラルスキンケア&ヘアケアブランド「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」の輸入販売代理店スタイラ(現:ジョンマスターオーガニックグループ)の代表取締役社長、ジョンマスターオーガニックグループ ジャパンカンパニー プレジデントなどを歴任。直近では、アイスタイルグループで「アットコスメストア(@COSME SOTRE)」を運営するコスメネクストの取締役事業本部長として事業規模拡大を推進した実績を持つ。

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ビジョナリーHDがエムスリーに資金提供 医療用マスクの無償供与をサポート

 眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスは、新型コロナウイルスの影響下で不足している医療機関向けマスクの無償供与を4月下旬に開始したエムスリーに資金提供する。提供額は非公表。

 無償供与するのは使い捨ての3層構造マスクで、まず約30万枚を国内医療機関に提供し、その後調達の状況に応じて追加する。

 日本の医師の9割にあたる28万人以上が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を運営するエムスリーはビジョナリーホールディングスの筆頭株主で、昨年12月に両社は資本業務提携契約を締結し、今年2月に最先端アイケアをはじめとした高付加価値サービスの提供を目的とする新会社センスエイドを設立した。

 星﨑尚彦ビジョナリーホールディングス社長は「眼鏡は生活必需品と考え、新型コロナ禍においても生活インフラとして、さまざまな感染拡大防止措置を講じながら店舗活動を継続しています。エムスリーのマスク提供活動の支援により、微力ながら日々奮闘される医療従事者の一助になれば幸いです」とコメントした。

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@Clonie101 Clonie

I’m getting whiplash from watching how Republicans defend Trump’s sexual allegations while Democrats slam him and how Democrats defend Biden’s sexual allegations while Republicans slam him. These politicians don’t care about you. They’ll make your sons die for oil. Fuck ‘em.

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サステナから成分まで 新トレンド“クリーンビューティ”の5つの課題

 欧米の美容市場ではジェネレーションZやミレニアル世代など若年層を中心に、“クリーンビューティ”のトレンドが起こっている。クリーンビューティとは肌や環境に優しい成分を使用し、動物実験をせず(クリエルティーフリー)、社会や環境に配慮した美容製品を指す言葉だ。このトレンドとともに、さまざまな製品が見直され始めている。

 例えば環境配慮といえば、サステナビリティが重視されるようになった。ファッション業界では早くから環境への影響が指摘されてきたが、化粧品はまだまだマイクロビーズやプラスチック、使い捨ての化粧落としシートのような使用後のリサイクルや環境への影響が懸念される製品が数多くある。また、使用される成分が環境や人体に悪影響を与えないか、児童搾取など労働問題を伴うものでないのかなど、消費者の目は厳しくなっている。

 そんなクリーンビューティのトレンドの中でも、特に注目される課題がある。これまで当たり前のように使用していたアイテムを見直すきっかけとしても、以下の5つのトピックスを紹介したい。

(1)デオドラント

 デオドラントには成分や容器の課題がある。セフォラ(SEPHORA)では独自のクリーンビューティ基準で選んだ「クリーン アット セフォラ(Clean at Sephora)」のカテゴリーがあるが、その中でもデオドラントは目立った存在として分類されている。

 成分にはいくつかの懸念がある。デオドラントには塩化アルミニウム(塩化AI)が含まれることが多いが、これは肌への刺激性や乳がん発症のリスクを懸念する声が上がっている。科学的に危険性が裏付けられている訳ではないが、乳房に近い脇の汗腺に塗布することに少なからず懸念を抱く消費者が増えているようだ。また肌への刺激性が懸念される合成香料なども広く用いられている。

 日本でもそういった懸念に対応する企業が出てきた。「サボリーノ」などを扱うスタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニーはフランス発「ゼットエマ(Z&MA)」を展開。パラベン、鉱物油、合成香料など12の成分を使用せず、原材料の栽培から流通までを明確にし、エシカルな発信でジェネレーションZ世代にアプローチするブランドだ。

 またアプリケーターの多くがプラスチックで出来ており、そのリサイクルも課題のひとつだ。デオドラントのD2C(Direct to Consumer)ブランド「マイロ(MYRO)」は詰め替え式で販売している。従来よりもプラスチックを約50%削減し、100%天然香料。またビーガン処方でグルテンや鉱物油を含まず、臭いの原因となるバクテリアをプロバイオティクスで中和するという。

 それでいて価格は約10ドル(約1100円)と手頃で、詰め替えはサブスクリプション(定期購入)でも提供している。そんな画期的な「マイロ」は昨年8月にシードエクステンションラウンドでテニス選手のセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)らから資金調達を行った。現在はアメリカ国内のみで販売している。

(2)日焼け止め

 米ハワイ州はサンゴ礁保護の観点から、2021年から紫外線吸収剤オキシベンゾンとオクチノキサート配合製品の販売を禁止する。日焼け止めに配合されるこういった環境に悪影響を与える成分を規制する流れは世界で広まっている。パラオ政府は1月からサンゴ礁に有害な10成分を含む日焼け止めの輸入や販売、持ち込みも禁止した。またカリブ海のオランダ領ボネール島やメキシコ(自然保護区域のみ)でも規制が行われる。

 このような流れから、サンゴ礁に優しい“リーフフレンドリー”を押し出すブランドや製品が登場している。オーストラリアの「エブリデー フォー エブリバディ(EVERYDAY FOR EVERYBODY)」は、海に囲まれた国で生まれた背景からも、サンゴ礁保護に積極的だ。日焼け止めにはオキシベンゾン、オクチノキサート、PABAを使用せず、そのほかパラベンや香料などの成分も不使用だ。国外ではアメリカや香港、シンガポールに配送しており、日本での販売にも期待したい。

 なお、既存ブランドでは「コパトーン(COPPERTONE)」や「ニールズヤード レメディーズ(NEAL'S YARD REMEDIES)」、「メルヴィータ(MELVITA)」などがリーフフレンドリーな日焼け止め製品を発売している。

 しかし、日焼け止めが悪なのではない。日焼けは皮膚がんのリスクを高めるため、紫外線防御は欠かせない。アメリカの「スーパーグープ(SUPERGOOP)」は創始者のホリー・サガード(Holly Thaggard)が紫外線による皮膚がんの蔓延を食い止めると言う目標を掲げており、子どもたちのため5つの州の学校に日焼け止めを提供している。製品は厳格なEUの基準に基づいた成分を使用しているほか、動物実験された成分は使用せず、オキシベンゾンなども不使用だ。日本からもリボルブ(REVOLVE)の国際発送で購入可能だ。

(3)ネイルポリッシュ

 ネイルポリッシュは有害な成分を含みがちな製品といわれている。アレルギー症状を引き起こす懸念のあるトルエン、フタル酸ジブチル(DBP)、ホルムアルデヒド等は広くポリッシュに用いられる成分だ。またこれらは環境への影響も指摘されている。

 そんなネイルポリッシュにも、変化が訪れている。コティ(COTY)のネイルブランド「サリー ハンセン(Sally Hansen)」は昨年11月にクリーンラインを発売した。ビーガンであり、パラベンや硫酸塩、ホルムアルデヒドなど消費者が有害と感じる16の成分を使用しない。マーケティング担当を兼任するセリア・トンバラキアン(Celia Tombalakian)副社長は米「WWD」の取材に対し「(クリーンラインに)信じられないほどの反響がある」と、その注目度の高さを語っている。

 またカリフォルニア発のネイルポリッシュブランド「ハビット コスメティクス(HABIT COSMETICS)」は有害な10成分を使用せず、ビーガンかつクルエルティーフリー(動物実験をしない)処方を採用。サステナブルな竹のキャップに、ブラシや内部キャップは再生プラスチックを使用するなど環境配慮がなされ、日本からも購入が可能だ。。ポリッシュのボトルは洗いにくさや成分の付着により環境汚染が懸念されるといい、アメリカ国内のみ展開する「コート(COTE)」の場合はガラスボトルをリサイクルのために回収し、協力した人には次回購入時に10%オフとなるクーポンを付与している。

(4)生分解性

 環境に悪影響を与えるとなりうるものの中で目立つのはパッケージだが、実は多くのグリッターも問題だ。グリッターの多くはプラスチックだが、このマイクロプラスチックは下水処理場でも処理しきれず、海に流れ出ることが指摘されている。歯磨き粉などに含まれる研磨剤がその代表だが、アイシャドウのグリッターも、そのまま流れ出たら海洋の生態系に影響を及ぼしてしまう。

 そんな中、韓国の「アンリシア(UNLEASHIA)」は“国内最大の大きさ”とうたう大粒のグリッタージェルを販売している。このブランドで用いられるグリッターはすべて、微生物によって分解され自然に返る生分解性プラスチックを使用している。またビーガン処方であり、動物愛護団体PETAが認証するクルエルティーフリー製品だ。包装材などにも環境配慮が行われているという。

 「アンリシア」は日本向けにECモール「キューテン(QOO 10)」で販売しており、日本セールス担当のパク・ユミン氏は「自分をありのままに自由に表現し、製品を購入する際にも倫理的な消費を重視するZ世代がターゲットだ」と語っている。韓国では一般消費者からアイドルのメイクアップアーティストにまで用いられているそうだ。

 また韓国といえばシートマスクが人気だが、このシートも使い捨てで環境によいとはいえない。アモーレパシフィックが韓国内で発売する「ステディー(STEADY:D)」は“クリーンマスク”と称し、成分への配慮だけでなく生分解性のシートを使用している。

(5)詰め替えパッケージ

 生分解性のように自然に返す配慮も重要だが、パッケージはそもそもゴミを増やさない配慮も大事になってくる。そこで最近注目を集めているのが詰め替え式のリップスティックだ。「エルメス(HERMES)」のメイクアップ「ルージュ・エルメス」も詰め替えパッケージで注目を集めた。

 アメリカ発「ケアーワイス(KJAER WEIS)」はサステナビリティを念頭に作られたアイテムだ。パッケージは何度も使用できるシルバーのコンパクトで、リップやチーク、またベースメイクからマスカラに至るまで詰め替えが可能。もちろん成分は合成香料やパラベン、シリコーンなどは使わず、使用する成分をリストで提示している。ブランドは「レフィルのパルプ素材のパッケージも外箱もリサイクルが可能。今年はさらにレフィルシステムに機能を追加しようとしている」と、まだまだ改良を行う予定を明かした。日本では「リボルブ」のECサイトで購入でけいる。

 またカナダ発「イレート コスメティクス(ELATE COSMETICS)」はパッケージに竹を使用する。竹は成長が速く、しなやかで丈夫なことから持続可能な素材といわれる。ブランドが使用する竹はフェアトレードメーカーと協力する中国産だ。また公式サイトの全ての製品ページにパッケージとリサイクルに関する記載がされ、再利用も促している。国際発送も行なっており、日本からも購入できる。

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気鋭デザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペンが見据えるファッションのデジタル化と未来

 オランダ人クチュールデザイナーのイリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)は、3Dプリントや3Dデザインテクノロジーを活用したウエアで知られる。毎シーズン、オートクチュール・ファッション・ウイークでショーを行なっているが、2年前からはサイバースペース(コンピューターやネットワーク上の仮想空間)活用の準備を開始。7月に向けて2020-21年秋冬コレクションの制作と同時に、より多くの人がその異世界的なクリエイションに浸れる“没入型バーチャルリアリティー(VR)体験”を手掛けているという。ファッションの感動をデジタルの世界にもたらすことはできるだろうか?彼女が考えるファッションの未来とは?

米「WWD」(以下、WWD):「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」はハイテクなインスピレーションと最先端のテクニックで知られているが、物理的なショーが主なコミュニケーションツールであり続けている。それはなぜか?

 イリス・ヴァン・ヘルペン「イリス ヴァン ヘルペン」デザイナー(以下、ヴァン・ヘルペン):私はダンス経験者なのですが、その物理的な緊張感や立体的な側面は私の作品を象徴するものであり、作品のおける原動力でもあります。そして、物理的なランウエイショーでは非常に美しく表現することができるのです。今のところ、そういったプレゼンテーションを続けていくけれど、未来にとってサステナブルではないから、ファッション業界はショーを減らす必要があると考えています。その点、デジタル・プラットフォームは異なる可能性を秘めています。

WWD:ほかに物理的なショーで好きなところは?

ヴァン・ヘルペン:本当に好きなのは、人間的な側面や物理的に皆が一緒にいることが生み出すインパクト。それは、ライブコンサートのようなものです。どのように音楽を感じるかということは、ファッションショーを見たときに実際どのように服を感じるかということに似ています。それは化学反応のような相互作用であり、もちろんバーチャルリアリティーとは異なるでしょう。一方、デジタルの世界には、現実を一変させるための大きな可能性とある種の創造性や自由があるので、私はそこを探求していきたい。フィジカルとデジタルは、互いを高め合い、補完し合うことができると思います。

WWD:7月のオートクチュール・ファッション・ウイークは中止になった。デジタルでの実験には絶好の機会だが?

ヴァン・ヘルペン:今は、さらにデジタルの世界に踏み込む興味深いとき。私の作品は、現実世界ではすでにそこに取り組んでいて、極限まで物質性に挑んでいます。一方、バーチャルの世界では、動きや透明感、複雑な動きをディテールまでとらえるのは本当に難しい。でも、それは実現しつつあります。技術は進化を続けているので、そのための一歩を踏み出すには本当に良い瞬間だと感じています。

WWD:現在開発中の没入型VR体験とはどのようなものか?

ヴァン・ヘルペン:新しいコレクションと並行して同じアイテムのVR体験を制作しています。ただ正直なところ、このような方法に取り組むのは初めてなので、本当に実験のようなもの。物質性、感情、そして私の作品にとって重要な3次元性を再現する実験です。

WWD:クリエイションにおけるテクノロジーの活用についても教えてほしい。

ヴァン・ヘルペン:クリエイションは、さまざまな要素のミックスで成り立っています。例えば、ディテールは手でスケッチするものもありますが、その他は「マヤ(MAYA)」や「ライノ(RHINO)」というソフトを使って3Dでデザインします。技術的なファイルは「イラストレーター(ILLUSTRATOR)」で作ることが多いですし、「グラスホッパー(GRASSHOPPER)」も活用しています。特にこれらのソフトはデザインの初期段階で用いることが多いですね。そして、よく「ハンドメードなのか?3Dプリントなのか?」と聞かれるのですが、現在のところ、その答えもミックスと言えます。異なるプログラムを用いた過程ではあるのですが、最終的には手仕事でもあるので。

WWD:デジタルショーは、ある意味ファッションを民主化するものと考える?

ヴァン・ヘルペン:観客の多くは、ウェブサイトやインスタグラムでしか私の作品を見ていません。だから、誰もが作品の立体感や真のエモーショナルな部分を体験しているわけではないのです。(デジタルによって)それらをより多くの人々に届けることができるという可能性には、とてもワクワクしています。

WWD:新型コロナウイルスの大流行による影響を受けて、デジタルフォーマットは広く普及すると思うか?

ヴァン・ヘルペン:今は皆にとって本当に重要な瞬間で、生産方法や旅の仕方、ショーや撮影への取り組み方など私たちの選択に変化をもたらすでしょう。そして、サステナビリティへの注力は、今後ますます強まっていくと思います。

感情や職人技はデジタルで伝えられるか?

WWD:物理的なファッションショーのエモーショナルな部分をデジタルの世界にもたらすことはできる?

ヴァン・ヘルペン:突き詰めるとイエスですが、時間は必要。例えるなら、新しい楽器を習うようなものでしょう。新しいツールには常に探求が必要であり、自分の言語を表現できるようになるまでには時間がかかります。ただ、いずれはバーチャルリアリティーの中でも服の持つエモーショナルな面を伝えられるようになると感じています。

WWD:では、クラフツマンシップはどうか?

ヴァン・ヘルペン:デジタルは、クチュールアトリエの美しいプロセスを表現するための本当に素晴らしいプラットフォームになると思います。今私たちがやっていることは、アトリエでの過程を撮影してビデオで共有しているだけなので、ある意味限られています。しかし、そのプロセスには多くの愛と感情が込められていて、それを観客の皆と共有できるなら最高ですよね。特にオートクチュールの場合は、一つの作品の完成までに長い時間や幅広い職人技と専門知識が必要。そして、「イリス ヴァン ヘルペン」のコレクションは建築と科学と生物学のコラボレーションなのですが、その部分を表現したり共有したりということは、まだあまりできていません。その一部を、目の前で出来上がっていく服を見ることができるようなVR体験に持ち込むことができればいいなと思っています。それに、まだまだ多くの人はクチュールがどのように作られているかを知りません。これらの新しいツールを取り入れることで近い将来、もっとたくさんのことを共有できるようになると信じています。

WWD:インスピレーションや新たな可能性を得るために、他にどんな業界に注目している?

ヴァン・ヘルペン:インスピレーションもコラボレーションも、さまざまな分野から来ています。建築は私たちがよく一緒に取り組む業界ですが、そのほかにも大学やハイテク企業、生物学者、科学者ともコンタクトを取っていますよ。これらのミックスがコレクションに生かされるのですが、このような継続的な対話はモノ作りの過程の中で本当に重要な部分です。

WWD:未来に向けて、ファッションはどこに進んでいると考えるか?

ヴァン・ヘルペン:個人的には、ファッションはもっと周りの世界と絡み合うことができるし、広い範囲での協業を実現できると信じています。私たちは、サステナビリティへの大きな一歩を踏み出すために、科学やテクノロジーとのコラボレーションを視野に入れるべきです。私自身が示したいのは、オートクチュールはファッションにおいて本当に重要な要素だということ。オートクチュールはサステナビリティの実験室として、未来の新たな変化の可能性を見つけるための開発と実験の源となり得るのです。また素材開発や生産においても、今以上の多くの可能性を秘めていると思っています。業界のスピードがその進歩の妨げになっているのではないでしょうか。だからこそ、この“立ち止まる”瞬間は、より持続可能な未来のための新たな素材や製造技術を見つけるために、実際私たちが協力し合うことができるということを示す上で大切。私は、皆がこの瞬間を受け入れ、企業間やブランド間のコラボレーションの機会や代替案を探し始めることを願っています。ファッションは、もっとコミュニティーのようになるべき。そうすることが、サステナビリティの中で前進していくことにつながると思います。そして、自分たち自身が変わるだけではなく、みんなで一緒に対話をしていくべきだと考えています。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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それぞれの思いの詰まったマスクで登場 業界に力強いエールPart4

 「WWDジャパン」4月20日号、「WWDビューティ」4月23日、30日合併号では、新型コロナウイルスによる感染拡大で一人、一社では立ち向かえない未曾有の状況下にある今、互いに励まし合い、知恵を共有し合おうという特集を企画した。表紙では、ファッション&ビューティ業界の皆さんにオリジナルデザインのマスクを着用した写真で参加いただいた。さまざまなデザインマスクとともに力強いメッセージをぜひ読んでほしい(URLはマスクの詳細や予約・購入先へ遷移します。完売または販売中止になっている場合もあります)。


 「WWD JAPAN.com」はファッション&ビューティ業界を応援すべく、週刊紙の「WWDジャパン」と「WWDビューティ」に掲載した新型コロナウイルス関連ニュースを無料開放します。記事やコラムから未曾有のピンチを克服するヒントや勇気を感じ取ってくだされば幸いです。

 なお、他のニュースはこれまで通り、有料会員限定記事とさせていただきます。購読は、こちらからお申し込みください。


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ドン・キホーテ、休業中の飲食店バイトを短期採用。生鮮・惣菜コーナーで起用。

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、代表取締役社長 CEO:吉田 直樹)が、新型コロナウイルスの影響により営業を自粛している飲食店アルバイトを、全国のグループ店舗の生鮮・惣菜コーナーでのアルバイトとして5月1日(金)から募集する。
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BARNEYS at HOME #31【NINA KASTENS】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<二ナ カステンズ>ネックレス

バーニーズ ニューヨークのスタッフが毎日おすすめのファッションアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズの<二ナ カステンズ>のネックレスです。

六本木店セリングスーパーバイザー鈴木とウィメンズPR木村よりご紹介をいたします!

今年はネックレスのレイヤードがトレンドです。

<ニナ カステンズ>のネックレスは、アジャスター付きで長さを変えられるため、チョーカーとしてもご着用いただけます。

雰囲気の違うパールを組み合わせることで、シンプルなお洋服にも華やかさを演出します。

IMG 0084 BARNEYS at HOME #31【NINA KASTENS】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<二ナ カステンズ>ネックレス

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

NINA KASTENS<二ナ カステンズ>ネックレス

https://onlinestore.barneys.co.jp/supplier/supplier_05065/2124191.html?2020_bjyoutube

 

VIOLA .Y JEWELLERY<ヴィオラ ヨー ジュエリー>ロングネックレス

https://onlinestore.barneys.co.jp/supplier/supplier_04777/2125782.html?2020_bjyoutube

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、バーニーズ ニューヨーク各店は4月9日(木)より当面の間、臨時休業させていただいております。

バーニーズ ニューヨークでのショッピングはオンラインストアにてお楽しみください。

 

バーニーズ ニューヨーク オンラインストア

https://onlinestore.barneys.co.jp/top?2004_bjyoutube

 

 

本日17:00の更新もお楽しみに!

「SHIRO」が感染拡大から1カ月でアルコール配合の新製品 一部生産を止めて増産中

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、コスメティックブランドの「シロ(SHIRO)」は、手指を清潔に保ち、潤いを与えて保護する“ハンドリフレッシングシリーズ”を拡充した。4月20、23日にはそれぞれ、アルコール配合量を80vol%(体積あたりの濃度)に増やし、消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使用できる(医薬品・医薬部外品ではありません)ミストとジェルを相次いで発売。香りは、オリジナルブレンドの精油が織りなす「チャクラーサナ」と、清潔感のある石けんをイメージさせるブランド人気ナンバーワンの「サボン」の2種だ。“ハンドリフレッシングシリーズ”は、SNSでも注目が集まり瞬く間に完売したが、現在は予約受付中。製造準備が整い次第、順次発送予定だ。4月以降は、自社工場での既存品の生産を一部ストップして、“ハンドリフレッシングシリーズ”の拡充・増産に取り組んでいるシロの今井浩恵社長に聞いた。

WWD:新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、いち早く“ハンドリフレッシングシリーズ”を拡充・増産する理由は?

今井浩恵社長(以下、今井社長):感謝の気持ち、です。このような状況になってすぐに思い浮かんだのは、医療機関や老人ホームなどで働いている友人や、日頃お世話になっている運送会社の従業員の皆様のことでした。「何か、自分たちにできることをしたい」と思いました。自社の従業員も含め、「大切な人たちを失うなんて、絶対イヤ」と強く思いました。単純にこれ以上、誰にも悲しい思いをして欲しくなかったのです。

WWD:感染拡大から約1カ月が経とうとした時、まずはアルコールを65vol%配合した「チャクラーサナ ハンドリフレッシュナー」を発売した。このように素早くアクションできたのは、自社工場で製造しているおかげ?

今井社長:自社工場があることでスピーディに製造できたのはもちろんですが、実現したのは、原料の生産者や運送会社など、取引先の皆様のご協力があってのこと。心から感謝しています。皆様に尽力していただいたおかげで、アルコール65vol%配合の「チャクラーサナ ハンドリフレッシュナー」は、企画から1カ月以内という短期間で発売できました。その後「もっとアルコール濃度が高い製品が欲しい」というお客さまの声を受け、アルコール濃度を80vol%まで高めたミストとジェルも発売しました。香りの処方は、化粧品の開発を続けて20年以上のベテラン従業員が、たった一回の処方でベストなものを提案してくれました。容器は、新型コロナウイルスの影響で調達が難しくなっています。他の既存品に使う予定だったボトルを使用し、一刻も早くお客様のもとへお届けできる体制を整えました。

WWD:化粧品ブランドにとって、ブランドイメージを表現する手段でもあるパッケージは妥協できないところだが、今回は例外だった?

今井社長:本来なら、このようなことは「絶対にやらないこと」のひとつですが、今回は特別でした。化粧品の製造において、一番時間を要するのは容器です。もしそれを待っていたら、今回のように一番必要な時に発売することはできませんでした。一刻も早くお客様のもとにお届けしたいという思いから、すでにある容器を活用する決断を下しました。今年3月、ルミネエスト新宿店に新業態のデジタルストア「シロ セルフ(SHIRO SELF)」を併設オープンし、この店舗では紙箱なしの製品をご購入いただくと、価格の3%をお値引きする“エシカル割”という取り組みを始めました。大切な資源を無駄にしないためのこの取り組みは、SHIRO オンラインストアでも導入しています。たくさんの方に認知していただけるよう、発信を続ける予定です。無駄を出さないことは、大事な価値観だと考えています。このような背景からも、今回は、別の製品のボトルを使うことも自分の中で納得できました。

WWD:製品に対する反響は?

今井社長:4月10日にアルコール配合量80vol%のミストとジェルの予約受付を開始してからは、オンラインストアへのアクセスが集中。常にサーバーがダウンしてしまい、お客様にはご迷惑をおかけしました。予想以上に多くの方に注目していただいていることを実感し、現在はサーバーを強化し、より快適にお買い物をお楽しみいただける体制を整えています。オンラインストアでは、発売から20日の時点で、およそ20万本ものご注文をいただいております。現在は欠品でご迷惑をおかけしておりますが、自社工場では現在も、主要製品の製造を一部ストップしてミストとジェルの生産を急いでいます。予約は継続して承り、お客様にお届けできるタイミングを順次お伝えする予定です。業界では今、多くのブランドが製品の寄付など素晴らしい取り組みをしていますが、私たちはメーカーとして、自分たちにできることに尽力し、必要とされる限り永続的に製品をお届けすることで、お客様や社会に貢献したい。今必要な製品を作り、すぐにお届けすること。これが、お客様の「安心」の助けになればと思っています。

問い合わせ先
シロ
0120-275-606

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ヴィクトリアズ・シークレットと投資会社が訴訟合戦に 投資会社は「ナンセンス」と主張

 投資会社シカモア・パートナーズ(SYCAMORE PARTNERS)が4月22日にヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)の株式譲渡契約の破棄の正当性の判断を求めてデラウェア州裁判所に申し立てを行ったのを受けて、ヴィクトリアズ・シークレットの親会社であるLブランズ(L BRANDS)は4月23日に、シカモア・パートナーズを相手取り株式譲渡契約の履行などを求めて訴訟を提起した。

 両社は2月20日に、シカモア・パートナーズがヴィクトリアズ・シークレットの株式55%を5億2500万ドル(約567億円)で買い取ることで基本合意に達していたところ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いヴィクトリアズ・シークレットが“自主的”に店舗やECサイトを閉鎖したことや従業員の一時解雇を決めたことが「同社のビジネスに深刻な損害を与える」として、シカモア・パートナーズは契約破棄の正当性の判断を求めてデラウェア州裁判所に申し立てを行った。これに対してLブランズは、「シカモア・パートナーズの契約破棄は無効だ。当社は断固として争い、取引を完了させるために尽力していく」とコメントし、争う姿勢を見せていた。

 シカモア・パートナーズは、契約の中には対象会社の事業などに重大な悪影響を及ぼす事由が発生した場合において買い手が取引を中止できる権利を規定する、いわゆるMAE条項が盛り込まれており、パンデミックが例として挙げられていることからも契約破棄は可能だと主張する。これに対してLブランズは「基本合意に達したのは、すでに新型コロナウイルスの脅威が世界中で認識されていた時期だ」と主張する。Lブランズが提出した訴状によると、「このパンデミックにかかるあらゆる要因をリスクとしてシカモア・パートナーズが受け入れることで両社は合意していた。当然、今回のパンデミックは“重大な悪影響を及ぼす自由”から除外される」という。

 さらに、Lブランズがシカモア・パートナーズの同意を得ずに店舗閉鎖や従業員の一時解雇といった企業価値を著しく毀損する行為を行ったというシカモア・パートナーズの主張について、株式売却後もLブランズはヴィクトリアズ・シークレットの株式45%を保有する少数株主となることに言及し、「当社はビジネスの価値を維持するための経済的インセンティブを有しているのだから、シカモア・パートナーズの主張はナンセンスだ」と反論する。

 Lブランズが訴訟を提起した4月23日の同社の株価は終値が前日比4.2%増の10.62ドル(約1146円)と上昇した。米国の大手金融機関ウェルズ・ファーゴ(WELLS FARGO)のアナリストは、「シカモア・パートナーズは訴訟を交渉カードにして、買収価格の減額や買収完了時期の先延ばしなど、より好条件での取引を目指しているのだろう」と分析し、シカモア・パートナーズがヴィクトリアズ・シークレットの買収を断念したわけではないと見ている。

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小島健輔リポート エシカル&DX急進で過剰供給も終焉 コロナ後のアパレル業界

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。新型コロナウイルスの感染拡大は予断を許さず、ゴールデンウイークとともに緊急事態宣言が解かれるか不透明だ。ファッション業界は「コロナ後」を見据えた変革を迫られている。

 コロナパニックによる店舗の休業が長引くにつれ、アパレル業界は売り上げが激減しても固定費や仕入代金の支払いに迫られ、多くの事業者が資金繰りに窮して存亡の危機に瀕している。コロナパニックがいつ収束するのか読めない中、業界も消費者もカタルシス後の世界へ突入しようとしている。

秋冬は新旧継ぎ接ぎの品ぞろえに

 壊滅した春夏商戦に続く秋冬商戦は、春物の残品に秋冬の新作を継ぎ足す新旧継ぎ接ぎの品ぞろえで戦う籠城戦になりそうだ。その理由は以下の4つだ。

(1)仕込みが大幅に圧縮される

 アパレル業界は販売機会がECや一部の店舗に限られたまま春夏物の在庫を大量に抱え、売り上げが激減して春夏物の仕入れ代金支払いにも窮しているから、秋冬物の仕込みどころではない。仕入れ資金も限られコロナパニック収束の時期も読めないから、秋冬物の仕込みは大幅に圧縮するしかない。

(2)新しいトレンドが期待できない

 国内・欧米ともコレクションや展示会がことごとく中止になったから、一部のオンラインコレクションを除いて秋冬の新しいトレンド提案はほぼ皆無で、新しいトレンドが生まれる状況にない。他人との接触を控えておしゃれを忘れ、収入も蓄えも目減りした消費者に新たなトレンドに飛びつく意欲があるとは思えない。

(3)春物残品が秋冬になじむ

 今春物はナチュラルカラーのゆる抜けシルエットがトレンドだったから、新たなトレンドも出てこない今秋冬ではアウターやボトムなど大半の春物商品が無理なく品ぞろえになじむ。晩夏・初秋では新作に春物残品を合わせて販売するのは珍しいことではなく、春物在庫を抱えて多くの店がそれを行う今年の秋口では違和感もないはずだ。

(4)持ち越し継ぎ足しは異例ではない

 アパレル業界ではシーズン中の消化が必定と思われているが、現実はそうでもない。紳士服など前シーズンの売れ残りに新作を継ぎ足す“鰻のタレ”型品ぞろえが定着しているし(既製スーツの持ち越し率は3割を超える)、商社やOEM(相手先ブランドの生産)業者が生産地に抱えた未引き取り在庫に多少の手を加え、翌シーズンに“新作”として投入するのも珍しいことではない。そんな実態がコロナパニックで表に出るだけだ。

新旧・新古の垣根がなくなり過剰供給も終わる

 新作を売るはずの通常のアパレル店が持ち越し品と新作品の継ぎはぎになれば、オフプライスストアやリユース店との垣根も低くなる。

 巣ごもり生活やリモートワークで傍目を気にせず一段とカジュアル化し、お財布も少なからず傷ついた消費者もおしゃれの意欲は盛り上がらないから、今年の春物や去年の秋冬物でも気にならないし、よほどのファッショニスタかガチなギョーカイ人でもない限り見分けもつかないだろう。新旧を問わず、気に入る商品が手頃に買えればよしとするに違いない。

 現代文明の先が見えなくなったのだから、おしゃれな人はビンテージ品に走り、むしろ積極的にオフプライスストアやリユース店をあさるだろうし、感度の高いブランドショップやセレクトショップもデッドストックやユーズドをミックスして通な顧客に応えようとするだろう。まさに新旧・新古の垣根がなくなるのだ。

 新旧ミックスの品ぞろえが広がり新旧・新古の垣根もなくなれば、新規の生産・調達も激減し、慢性化していたアパレルの過剰供給もようやく解消に向かう。新作の企画・開発よりデッドストックやユーズドとの編集MDやリミックス・スタイリングが競われ、散々うたわれてきたエシカルなリサイクル消費が現実になり、過剰供給が支えてきた新品市場は急速に萎縮していく。

DXとC2Mが急進しサプライが一変する

 コロナパニック下で大半の店舗が休業してECが救世主となり、濃厚接触が敬遠されてリモートワークとリモート接客が必定となったのを契機に、販売のECシフトとOMO※1はもちろん、企画・生産から物流までデジタルシフトが一気に進む。

 これまでのように販売の半年前後も前から生産して在庫を積めば、トレンドや天候だけでなく類似商品の供給にも左右されるから、AI(人工知能)でどう予測しても需給ギャップを埋めきれるものではない。リードタイムが長くロットが大きいほどリスクも大きくなるのは必定だ。

その結果が供給量の過半が売れ残る惨状となっていたが、それもコロナパニック後には終わる。小売りチェーンやSPA(製造小売り)からメーカーや商社、OEM業者まで、春夏物の大量残品やキャンセル品を抱えて秋冬の仕込み資金も枯渇し、リスクの大きな先物仕込みができなくなるからだ。

 秋冬物の仕込みが停滞しても小売り段階では春物残品との継ぎ接ぎで品ぞろえし、新旧・新古の垣根のないエシカル消費に移行すると前述したが、このカタルシスを契機に企画・生産のデジタル化も加速し、リードタイムの革命的短縮と受注先行C2M※2による無在庫化が一気に進む。仕込み在庫も流通在庫も加速度的に圧縮され、アパレル業界は長年のギャンブル体質からようやく解放されるが、その過程で膨大な無駄とロスが支えて来た多くの企業と雇用が消えていくのは避けられないだろう。

 カタルシス後の大変革を主導するのは恐らく、店舗に過剰投資して余力のない小売りチェーンやSPAではないだろう。2000年の定期借家契約導入を契機に、普通借家出店の差し入れ保証金で首が回らないナショナルチェーンがことごとく置き去りにされ、新手のチェーンがSPA化して世代交代が急進したことが想起される。企画・生産段階や物流のデジタルトランスフォーメーション(DX)に集中投資してオン・デマンドなサプライ態勢を提供するのは、デジタル・プラットフォーマーに変貌する専門商社やVMI※3コントラクター/ベンダーになるに違いない。

※1.OMO(Online Merges with Offline):ネットと店舗の垣根を超えた融合を意味し、モバイルフォンをキーツールとしてウェブルーミングとショールーミングを駆使するニューリテール戦略

※2.C2M(Customer to Manufactory):ネットやショールームで受注してからデジタル生産や3Dプリンタで素早く生産して“個客”に届けるパーソナル対応の無在庫販売手法。F2C(Factory to Consumer)ともいうが、個客から生産へという方向に意味があるゆえC2Mと捉えたい

※3.VMI(Vendor Managed Inventory):あらかじめ定めた棚割りに基づいてベンダーに補給と在庫管理を委任する取引形態

店舗販売の無人化とリモート接客が急進する

 コロナパニックが収束しても、店舗販売はもう元には戻らないだろう。接客にせよ精算にせよ、これまでのような濃厚接触が容認されるとは思えないからだ。

 レジで対面するだけで緊張感が走り、汚染されたキャッシュなど触りたくもないし、カードの手渡しもパスワード入力もはばかられるから、一切の人的接触と入力操作が不要なタッチレス決済に移行するしかない。コード決済もタッチレスだがスマホの操作が必要で、格段にスピーディーな近接通信(NFC/FeliCa/Bluetooth)か生体認証と画像解析AIによる自動精算※4が普及するのは時間の問題だ。「アマゾンゴー(AMAZON GO)」が懐かしいスチームパンクとなるのに2年もかからないだろう。

 精算さえ接触が忌避されるのだから、ソーシャルディスタンスどころか個体空間さえ踏み越えて濃厚接触する対面販売が生き残るとは到底思えない。リアル店舗でも、近接通信ログインでAIがエントリーを受け付けてレコメンドし、マスクを装着した販売員がソーシャルディスタンスを保ってようやく接客することになるのだろう。濃厚接触が不可避で互いに労力を要するフィッティングは、ECのようなバーチャルフィッティングでは代用できず、基準ボディーによる擬似フィッティングや局所カメラを使った近接リモートフィッティングに移行すると思われる。

 チャットやビデオを駆使してリモート接客するECが当たり前になれば、実店舗でもITを介した近接リモート接客に移行するのは難しくないから、店内接客のリモート化も進むのではないか。人とパーソナルに濃厚接触するのが店舗販売の魅力という認識は、コロナパニックを契機に捨て去るしかなくなった。

※4.自動精算:決済と精算は別のプロセス。引き落とし口座(ID)を認証すれば「決済」は可能だが、何をいくつ購入したのか検証して金額を確定しないと無人「精算」はできない

「人」「店」「在庫」 三大コストの圧縮が急進する

 これまでの過剰供給と過剰消費が支えてきた過剰な人、過剰な店、過剰な在庫という三大コストがコロナパニック下のリモートワークやエシカル消費で露呈し、行動と接触の規制がもたらす消費と経済の萎縮で綱渡りの資金繰りを強いられたのだから、コロナパニックが収束しても三大コストの圧縮は加速こそすれ止まることはないだろう。

 店舗からECへのシフトが加速し、店舗運営も物流倉庫運営も自動化・省人化が進み、企画・生産のDXとリサイクルMDで新規商品の供給も流通在庫も減少していく。少子高齢化が進み所得も消費も萎縮していく中、無理にあおって水ぶくれした経済がエシカルな適正規模に縮小していくのは自然の摂理と悟るべきだ。

 人も店も在庫も腹八分目で手元資金にゆとりがある企業は、この危機を乗り越え次のチャンスに乗ることができるが、目一杯手を広げてキャッシュフローがタイトな企業はこの危機を乗り越えられない。人材、顧客、取引先は事業の三大リソースでありコロナ危機下でも最大限の維持に努めるべきだが、本当に必要なコストと不要なコストの仕分けはいずれ避けられないと腹をくくるべきだ。

文明破たん後のサバイバル消費にどう向き合うか

 大友克洋の「AKIRA」の予言通り、2020年の東京オリンピックが延期(中止もあり得る)に追い込まれ、映画「アウトブレイク」や「コンテイジョン」を地で行くパンデミックSFを実体験させられている人々にとって現代文明の破たんは現実であり、マスクや消毒品、トイレットペーパーや食材を求めて列に並び、果てはマスクや消毒剤を自製までしている。これがサバイバル社会やディストピア社会でなくてなんだと言うのだろうか。

 古くは「ブレードランナー」や「未来世紀ブラジル」、「時計じかけのオレンジ」「マッドマックス」から「風の谷のナウシカ」「少女終末旅行」まで幾度も描かれた、戦争や内乱、飢饉や疫病などで文明が破綻した後のサバイバル社会やディストピア社会を今、誰もが容易に想像できるに違いない。コロナパニックが収束しても、この実体験はウイルスのように人々のDNAに染み付き、ライフスタイルと消費を根底から変えてしまうだろう。

 いつ社会のインフラが止まり生活の基盤が崩れても生き残れるよう、エコミニマル&エシカルなサバイバルを誰もが心の底で決意したかもしれない。不要不急の贅沢をあおる百貨店や中途半端な割高ブランドなど存在場所がなくなる一方、ライフラインを支える公共サービスや医療はもちろん、食品や医薬衛生品など生活必需品を提供する小売業者やサプライヤーは供給維持のサステナビリティ責務を痛感したのではないか。

 ならば、美しきエシカル消費をうたう一方で不要不急のトレンドと付加価値をあおって膨大な需給ロスを廃棄してきたアパレル業界は、どう悔い改め、サバイバル消費時代の存在価値を見出せばよいのだろうか。夢を作り夢を貪ってきたアパレル業界も、この機会にシリアスな現実を直視するしかないだろう。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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柳井社長の知られざる一面とは? ユニクロを22年間追い続けた記者に聞く(後編)

 「WWDジャパン」4月27日&5月4日号はユニクロ特集です。今回の特集は、ユニクロをブレイク前夜から22年にわたって追い続け、「ユニクロ取材はもはやライフワーク」と語るジャーナリスト、松下久美さんに監修いただきました。松下さんは2010年に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)という本も出版しています。松下さんに今回の特集の読みどころを聞くインタビューの後編(前編はこちら)では、松下さんだからこそ知る柳井正ファーストリテイリング会長兼社長の人となりや、ユニクロの課題に迫ります。

WWD:今回の特集で、柳井社長やキーマン7人の取材に同行し一番驚いたことは、誰もが同じ内容を各自の言葉で話されることでした。それが、企業理念がはっきりしているということなんだと思います。

松下久美クミコム代表(以下、松下):今回あらためて思いましたが、皆さん謙虚ですよね。例えば、必ず「お客さま」という。「客」や「お客」とは絶対言いません。店舗スタッフのことも「お店のみなさん」と呼んでいましたし。それも一つの柳井イズムなんだと思います。誠実さ、謙虚さが根付いている。柳井さんは怒るときも敬語ですしね(笑)。それと、もともと経営理念や原理原則を大切にしてきた企業ですが、特に今は、柳井さんから後継チームへの事業承継のタイミングなので、みなさんそれを強く意識して実践されているんだなと感じました。柳井さんは「(後継者は)リーダーシップがあり、チームを作れるかどうか。スターはいらない」とおっしゃっていましたが、自分のようなカリスマはいないから、力を合わせてチームで経営してね、そして、誰が経営していくにせよ、組織・人材作りをしっかりしてね、ということを社内で徹底して伝えているのだと思いました。

WWD:柳井社長のクリエイティブに対するリスペクトの深さも強く印象に残りました。経営者や商売人という見られ方が強いですが、数字だけを見るビジネスマンでは決してないんだと実感しました。

松下:なかなかそれが世に理解されないんですよね。そういう思いから、前回「WWDジャパン」でユニクロを特集した2018年5月7日号では、「柳井正の真善美」という企画を組みました。ファーストリテイリングはカジュアルチェーンとして成長した企業ですが、祖業は仕立て服など高級品も扱う紳士服専門店。服の素材、仕立て、メンズ服のルール、時代性などについて、柳井さんにはその時代に培われたものがあるはず。雑誌も好きだったようですし。あと、学生時代に世界一周をして各地の街や美術館を見て、世界の文化に触れている。それが柳井さんの血となり肉となっているんだと思います。そして、自分にないものを持っている人をリスペクトして、その才能をユニクロで最大限に発揮してもらいたいという強い思い入れや情熱があると思ってきました。

WWD:ユニクロの世界戦略におけるクリエイティブディレクター、佐藤可士和さんや、元「ポパイ(POPEYE)」編集長でユニクロのグローバルクリエイティブラボ東京 クリエイティブディレクターの木下孝浩さんのインタビュー中に出た柳井社長とのエピソードを聞くと、まさにそういった印象を受けました。

松下:他方、外部からきた人材がフィットしないケースも過去にはいくつかありましたし、去っていった人もたくさんいます。でも、ユニクロを辞めた玉塚(元一デジタルハーツホールディングス社長。元ファーストリテイリング社長)さんや、澤田(貴司ファミリーマート社長。元ファーストリテイリング副社長)さんも、今も柳井さんとは親交があります。他にも、辞めた元社員と外部で会った際に、「頑張っているそうだね」って柳井さんが声を掛け、握手をしてくれて感激したという話も聞きました。今は大きな会社になったのでやや違ってきているとは思いますが、かつては一般社員とも近しい付き合いをしていたようです。私も「ユニクロ進化論」を上梓した際に、内容はともかく、「これはあなたの仕事の一つの集大成だ」と労い、「帯も書いたのに」と言っていただきました。出版前に原稿を見せるのははばかられたので、「ユニクロ本を書きます」とだけ伝えてあったのですが、帯を書いてもらっていたら、売れ行きが10倍違いましたよね、きっと。惜しいことをしちゃいましたかね(笑)。柳井さんは厳しい方ですが、その厳しさの裏に思いやりや人間味がすごくあるんですよね。あとは、ユニクロに対する強い愛情を感じますね。

WWD:コロナショックを受け、「店舗を閉鎖していない国や地域の方が少ない」と柳井社長は話していました。コロナショックをユニクロはどう切り抜けていくと松下さんは考えていますか?

松下:「今は商売を始めてから一番厳しい状況ではないか?」と尋ねたら、柳井さんは「どこが厳しいの?」とおっしゃっていましたよね。あれをやせ我慢と捉える人もいるでしょうが、本当にビジネスチャンスだと考えているんだと私は思います。1990年代後半や、リーマンショック後もそうでしたが、低価格業態は生活防衛意識が高まる不況の時に大きく伸びます。ただ、不況に伸びるとか売り上げを拡大すると表現すると拝金主義みたいに聞こえますが、1枚1900円とか3900円の服をお客さま一人一人に買っていただき、その「ありがとう」が積み重なって売り上げは伸びていくもの。お客さまのお役に立てることを次なるビジネスの原動力へと変えていこうとしている会社だからこそ、こういう厳しい状況下で伸びると思うし、これからどんどん成長していくアジアの中間層も、ユニクロの成長ポテンシャルだと思います。

WWD:一方で、松下さんは「昔に比べると今のユニクロはやんちゃさが少し足りない」「最近は『一勝九敗(注:柳井社長の自著のタイトル)』していない」と感じている部分もあると、特集の最初の構成会議では話していました。

松下:組織が大きくなり、やらなければならないことが増えて、その課題解決に専心しているからだと思います。売上高は国内他社に比べてもともと大きな会社でしたが、以前は驚くような仕掛けが定期的にありました。私がもう一度やった方がいいと思っているのは、05年に行った「セレクロ」。三田真一さんなどのスタイリストを起用し、彼らが選んだ「ユニクロ」商品を、期間限定で青山のイベントスペースで販売するという雑誌「リラックス(RELAX)」との共同企画でした。あと、かつては新商品を発売する度に、記者会見も行っていたんですよね。デニムのプレゼンテーションに藤原紀香さんが登場したり、ブラトップに吹石一恵さんが登場したり。今の「ユニクロ」なら会見を開かずともメディア側は取り上げるし、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の時代なので、プレス向けに新商品発表をするというのは違うと感じているのかもしれませんが、記者としてはもっと打ち出してほしいと思います。雑誌、新聞、テレビなどのメディアとインスタグラマーとでは注目ポイントも異なりますしね。

WWD:確かに、「UT」などでは話題性のある仕掛けの発表も多いですが、「ユニクロ」はそういうものよりも、本質追求、質実剛健といった印象が強いです。

松下:炎上が起こりがちな時代なので、ヤンチャなことが仕掛けづらいということも分かります。でも、たとえばサステナビリティに関してだったら、「ユニクロが手掛けたらサステナビリティでこんなことができた!」とか、バイオテクノロジーの力によってこんな素材からもサステナブルな服が作れるんだ」みたいな驚くようなことも見せてほしい。もちろん、今のように商品や売り方を実直にサステナブルにしていくことが商売の本筋だと思いますし、カプセルコレクションを出しても売り上げ・収益への貢献は少ないと思います。でもファッションって、そういう“ノリ”みたいな部分も大事じゃないですか。ユニクロだからできることって、たくさんあると思うんですよね。“LifeWear”を掲げ、本質の追求をしているので、そういった方向にはなりづらいのかもしれませんが。

WWD:お客さまを全ての中心に据え、そこから出る要望や不満をもとに商品や販売手法をアップデートしていくという考え方が、ユニクロの強さなんだと今回実感しました。

松下:昔のユニクロは、各品種の商品を決め打ちして半年~1年かけて大量生産し、少品種・大量販売するという形でした。トレンド重視で短サイクル型の「ザラ(ZARA)」とは異なるSPAのあり方を築いてきました。ただ、ユニクロ型だと急ブレーキはかけられないので外れることも多いんですよね。だから、お客さまの声をもとに商品やサービスを作っていく手法を本格的に取り入れて、D2C型をリアルとECとのハイブリッドで実現しようとしているんでしょうね。桑原(尚郎グループ上席執行役員)さんの取材中に、日に何百件も何千件もカスタマーセンターに届く声や、従業員の声の全てに目を通しているという話が出ましたね。お客さまのところで起こっていることが現実であり、一番の答え合わせの場、自分たちの通信簿なんだ、という考え方です。お客さまが第一というのがユニクロの軸。ただし、1998年の原宿店出店以降に売り上げが急拡大したのをきっかけに、システムや部門を継ぎ足し継ぎ足ししてきた過去がある。それに加えてもう一つ、現実に即してしょっちゅう組織改編する風土もあります。それゆえ、どこか対処療法的だったり属人的だったりするんですが、それでもみんな優秀だから乗り越えられてきてしまったところがあるんでしょうね。それが今、物流やサプライチェーン改革などで大きな課題になっている。それらを変革し、ビジネスの全体設計をもっとシンプルにして、基幹部分と、柔軟にクルクル変えられる可変部分とをうまくデザインし、物流量や業務をなるべく平準化するようにしないと、無理・無駄が出てしまい、欲しい時に欲しいものが買えるという、お客さま満足の基本が実現できなくなってしまいます。お客さまの声やニーズを起点に、商品やサービスを最高の形で届けるといった意味で、柳井さんは「エンド・トゥ・エンド」という言葉をよく使いますが、まさにそこがキモなんじゃないかなと思っています。

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この時期に経済の再開を望んでいないというのがようわからん。再開は別にZOOMなどを使っても可能なんで、別にどんどん会社に行って経済活動をやりましょうというようなこととはちがう手法で経済活動の開始はいくらでもできるのにな。

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30周年「エレガンス」の人気フェイスパウダーからスワロフスキーの限定パッケージ登場

 アルビオンは6月1日、「エレガンス(ELEGANCE)」を代表するフェイスパウダー「ラ プードル オートニュアンス」の誕生30周年を記念した限定パッケージ(全1色、1万円)を百貨店や化粧品専門店で数量限定発売する(状況に応じて変更あり)。

 「ラ プードル オートニュアンス」は1990年に誕生。5色のペールカラーを組み合わせたパウダーが、透明感や毛穴カバー、キメの細かさを演出できるとして高い人気を得る。訪日外国人も含め国内外の女性から支持され、累計販売個数(本体、レフィル合算)は約500万個と、ベストセラー製品としてブランドを代表するアイテムに成長している。

 今回の限定パッケージはブランドロゴにスワロフスキークリスタルをぜいたくにあしらったもの。通常は全6色をそろえるが、限定パッケージは人気色の明るくさえた肌色をかなえる“エレガント”のみとなる。

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