「ホテルシェルター」が寄付専用プラットフォームを開設 シンガー・SIRUPとコラボ、限定プレイリストも制作

 L&Gグローバルビジネス関連会社のチルン(CHILLNN)は、新型コロナウイルスの影響により、自宅にいることに不安や課題がある人々に向けたプロジェクト「ホテルシェルター(HOTEL SHE/LTER)」をスタートし、5月7日に事業拡大のための寄付専用プラットフォームを開設し、運用を開始した。寄付金は、さらなる医療機関との提携費用や、全国展開に向けた準備などのために使用する予定だ。

 「ホテルシェルター」は稼働率が低くなっているホテルと、自宅以外に安全な仮住まいが必要な人をマッチングさせるプロジェクト。スーパーなどで働くエッセンシャルワーカーや、電車通勤を余儀なくされているサラリーマン、高齢者と同居しており買い物に行くことすら不安な家族、家庭内環境に問題があって自宅にいること自体が精神的苦痛となる人々などに向けてホテルをシェルターとして貸し出すというもの。

 また、シンガー・ソングライターSIRUP(シラップ)は、メンズブランド「シュウ オム フェム(SYU.HOMME/FEMM)」とコラボして販売したデニムジャケットの売り上げの10%の寄付先として、「ホテルシェルター」を選定。プロデューサー・DJのstarRoや、音楽エージェントの竹田ダニエルらとともに立ち上げられたインディペンデント音楽コミュニティー支援団体「SUSTAIM」に携わっており、そのつながりをきっかけに同社へ寄付した。これを記念し、SIRUPが「ホテルシェルター」のためのプレイリストを制作。プレイリストには、ホテルで少しでもくつろいでいただきたいという思いが込められており、「Your Love」「LOOP」「Do Your Thing」などが挿入されている。

 「ホテルシェルター」は今後、「SUSTAIM」との連携を継続的に行なっていく予定で、さまざまなアーティストが選曲したプレイリストによる室内コンテンツの充実や、アーティストとのコラボグッズ販売による寄付金の募集など、“音楽とホテルにできる活動”の展開を予定している。

 SIRUPは、「“家に帰ること、心配じゃないですか?ホテルがシェルターとなってあなたの安全を守ります”というメッセージを初めて読んだ際に、私が最近感じていた問題意識と重なり、さらに活動の理念にも非常に共感したため、寄付先に選びました。また音楽は、社会が正常に機能し、救われるべき人が救われるような世の中でこそ力を発揮する、そのような相互関係で成り立っていると思っています。そのため、こういった活動へのサポートも、私らミュージシャンが出来る一つの事だと思いました。新型コロナウイルスによる被害は、決して他人事ではありません。一人でも、不安な日々を過ごす人々が減りますように。そんな未来を願っています」とコメントした。

The post 「ホテルシェルター」が寄付専用プラットフォームを開設 シンガー・SIRUPとコラボ、限定プレイリストも制作 appeared first on WWD JAPAN.com.

ユナイテッドアローズが新中期経営計画を発表 大型SPA事業を立ち上げ

 ユナイテッドアローズ(UA)は2022年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画を発表した。10年後にありたい姿を“ライフスタイルにかかわる商品・サービス全般を提供する企業へ進化”と定め、これを実現するために「国内アパレル事業のシェア拡大成長」「グローバルへの事業展開」「ライフスタイル全般における新たなドメインの拡大」の3つの柱を策定した。新中期経営計画では“Change and Challenge”の基本方針のもと、事業戦略と機能戦略の2軸を推進していく。

 事業戦略は、“持続的な成長基盤の強化と顧客創造”をキーコンセプトに“既存事業の安定成長継続”と“新規事業創出の挑戦”を掲げる。“既存事業の安定成長継続”においては、ユナイテッドアローズが展開する3つのマーケット(トレンドマーケット、ミッドトレンドマーケット、ニュートレンドマーケット)に沿った成長を目指す。トレンドマーケットは引き続きネット通販の成長拡大、「スティーブンアラン(STEVEN ALAN)」や「ロク(ROKU)」「ロエフ(LOEFF)」「イウエン マトフ(AEWEN MATOPH)」などのSBU(小型事業)とウィメンズストアの出店拡大を図る。ミッドトレンドマーケットも引き続きネット通販の成長拡大を目指すほか、オンオフ兼用商材やカジュアル分野、「ザ ステーション ストア(THE STATION STORE)」などのウィメンズ小型事業を強化する。ニュートレンドマーケットは「コーエン(COEN)」の店舗数を純増させる見通し。定価販売比率の改善や坪効率の向上などで、業容拡大と収益性の改善の両立を図る。

 “新規事業創出の挑戦”においては、海外展開を視野に入れたSPA型の新規大型事業開発に着手。来期中のブランドデビューを目指す。また、既存のアパレル事業を主体に中国市場への本格進出も狙う。まずは来期中に、「コーエン」と「グリーンレーベル リラクシング(GREEN LABEL RELAXING)」の実店舗を出店予定。全事業の越境ECを開設し、出店を開始するタイミングで順次ローカルECに切り替えていく。さらにライフスタイル事業での非衣料品分野進出に再挑戦する。この分野におけるM&Aや資本業務提携についても検討中だ。

 機能戦略は、“時代対応した仕組み化と生産性向上”をキーコンセプトに、“OMO推進”“業務改革”“人事改革”“経営基盤改革”の4つの戦略を推進する。“OMO推進”では、商品取り寄せや購入決済などでのオンラインとオフラインを融合したさまざまな購買パターンの実現、スマホアプリ刷新によるモバイル購買体験の活性化、店舗・EC造語のデータを活用した店舗接客アプリの導入などを新しい仕組みの展開を予定する。“業務改革”では、最適なサプライチェーン実現に向けた業務プロセス、オペレーション、システムの再構築に向けて、本部を中心とした業務改革を進める。“人事改革”ではエンゲージ向上策の推進による人材の維持・確保と安定的な採用の実現を目指す。また、タレントマネジメントシステムを導入し、社員の個を尊重した適材適所な人材配置や適切な人材育成などに生かしていく。“経営基盤改革”においては、グループ経営基盤の適正化、不採算取り組みの見極め、オフィス環境の整備などを進めていく。

 事業の成長拡大、不採算取り組みの見極め、機能戦略推進などにより、中期最終年度の連結営業利益90億~100億円を目指す。

 なお、新型コロナウイルスの感染拡大に対する短期的な対応については中期戦略に含まれておらず、今期は新型コロナによるマイナスインパクトをできる限り抑制し、企業を存続させることを大前提に経営を推進しながら、中長期的な成長拡大に向けた取り組みも持続的に行っていくとした。数値目標についても新型コロナのマイナス影響が21年3月期中に終息することを前提に策定している。

The post ユナイテッドアローズが新中期経営計画を発表 大型SPA事業を立ち上げ appeared first on WWD JAPAN.com.

DJコレクティブCYKが手掛ける「エクステンション」から3rdコレクションが登場

 東京を拠点に活動するDJコレクティブCYKによるブランド「エクステンション(EXTENSION)」は、3rdコレクションとなる“201コレクション”を5月9日に発売する。

 CYKはNari、Kotsu、Naoki Takebayashi、DJ No Guaranteeの4人からなる東京を拠点としたパーティーコレクティブだ。ハウスミュージックを軸にこれまで、ババ・スティルツ(Baba Stiltz)やロス・フロム・フレンズ(Ross From Friends)ら海外の気鋭アーティストを招へいしたパーティーを開催するなど、東京クラブシーンの次世代の旗手として注目を集めている。

 「エクステンション」は、そんな彼らが“ダンスフロアのさらなる拡大”を目指して立ち上げたブランドで、“201コレクション”は夢や善悪、平和など普遍的な題材をモチーフに「En-Trans」「EXT Dream」「Lorem Ipsum」「Peace」の4つのグラフィックから構成されている。「En-Trans」は今回のメーンとなるグラフィックで、「何かを越えてみること(Trans)への意識的な態度(En-)。それはトランスという絶頂へ至る重要な手段である。クラブミュージックの提供プロセスは、そうした態度と反応しあう。そしてある種の理想郷(SAVE SPOT)へとエントランスする」という意味を込めた全6型を展開。夢の拡張を表現した「EXT Dream」、ダミーテキストを意味する「Lorem Ipsum」、平和を願ったオーセンティックな「Peace」は、それぞれ2型ずつ用意した。

 価格は1300〜7500円で、東京・原宿のドミサイル東京(DOMICILE TOKYO)、中目黒のソウ ナカメグロ ショップ&ホステル(SO NAKAMEGURO SHOP&HOSTEL)、福岡のアップルバターストア(APPLE BUTTER STORE)、熊本のアンドチル(&Chill)、香川のフィーバー(FEVER)で取り扱う。

The post DJコレクティブCYKが手掛ける「エクステンション」から3rdコレクションが登場 appeared first on WWD JAPAN.com.

アニエス・ベー初監督作品がアップリンクで無料配信 家出少女とトラック運転手のロードムービー

 アップリンクはファッションデザイナーのアニエス・ベー(agnes b.)の初監督作品「わたしの名前は...」を10日間限定で世界無料配信する。ビデオオンデマンド(VOD)サービス「アップリンク・クラウド」上で、配信期間は5月17日23:59まで。

 同作品は家を飛び出した少女とトラック運転手の2人のロードムービーで、2013年にフランスで公開された。父親から虐待を受けていた12歳の少女がある日、遠足で出かけた海辺で偶然停まっていたトラックに乗り込んだことをきっかけに、スコットランド人の運転手との逃避行に出る。フランス語と英語で言葉が通じない2人が次第に心を通わせていく様を描く。

 アニエス・ベーは10年以上前に新聞で読んだという事件記事をもとに脚本を書き、監督のほか撮影や美術も手掛けた。監督で現代美術家のダグラス・ゴードン(Douglas Gordon)が主役のトラック運転手を演じたほか、音楽にはフランスのエレクトロポップ・デュオ、エール(Air)のジャン・ブノワ・ダンケル(Jean-Benoit Dunckel)が参加、米オルタナティブ・ロックバンド、ソニック・ユース(Sonic Youth)も未発表音源を提供している。また、昨年死去したアメリカン・アンダーグラウンドを代表する映画監督のジョナス・メカス(Jonas Mekas)が撮影したシーンには、イタリアの政治哲学者アントニオ・ネグリ(Antonio Negri)が出演するなど、アニエス・ベーならではの文化人やアーティストらが集結した。

 配信サイトの「アップリンク・クラウド」ではそのほか、過去に上映した作品を3カ月間視聴できるキャンペーン(2980円)や、全国の映画館を支援する寄付を含んだ「ホドロフスキーのサイコマジック」オンライン先行上映などを実施している。

The post アニエス・ベー初監督作品がアップリンクで無料配信 家出少女とトラック運転手のロードムービー appeared first on WWD JAPAN.com.

「ディオール」から2020年サマーコレクションが登場 人気リップの日本限定色も

 「ディオール(DIOR)」は6月5日に、2020年サマーコレクション“カラーゲームス”を発売する。公式オンラインサイトでは5月8日から、一部百貨店ウェブサイトでは5月15日から先行発売する。アイシャドウやチーク、リップ、ネイルの限定色をラインアップする。価格は3700~7800円。

 同コレクションは、初夏の青い空や真夏の日差しを浴びて際立つ、色鮮やかなシェードとエネルギッシュな輝きが織り成す遊び心溢れるフェミニニティーを提案する。注目は同ブランドの人気リップアイテム「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」の日本限定色の「019 トーキョー ピンク」。日本人女性の唇の色に合わせて特別に作った繊細なラメが輝く、東京をイメージしたクリアーピンクだ。そのほか、パールが輝くヌード ベージュ「016 シマー ヌード」、透け感のある上品なチョコレートブラウン「020 ブラウン」もそろえる。

The post 「ディオール」から2020年サマーコレクションが登場 人気リップの日本限定色も appeared first on WWD JAPAN.com.

「バーゼル・ワールド2021」の中止を運営会社MCHグループが正式発表

 世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」の運営会社であるMCHグループは、2021年1月28日〜2月2日の日程で開催予定だった「バーゼル・ワールド2021」の中止を発表した。「バーゼル・ワールド2021」は、4月30~5月5日の開催予定だったが新型コロナウイルス感染拡大の影響で“延期”された「バーゼル・ワールド2020」の代替イベントだった。

 同見本市をめぐっては4月14日、「ロレックス(ROLEX)」「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」「シャネル(CHANEL)」「ショパール(CHOPARD)」「チューダー(TUDOR)」の5ブランドが脱退を表明。これを受けて、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」「ウブロ(HUBLOT)」「ゼニス(ZENITH)」も「バーゼル・ワールド2021」への不参加を発表。同じくLVMH傘下の「ブルガリ(BVLGARI)」は、すでに2月に同見本市からの離脱を宣言していた。

 「バーゼル・ワールド」は1917年に産業見本市としてスタート。スイスの基幹産業である時計を代表する「ロレックス」など主要ブランドの脱退により実施的に破綻していたが、運営会社であるMCHグループが正式に中止を発表したことで明確にピリオドが打たれた。

 「バーゼル・ワールド」の今後については、ミシェル・ロリス・メリコフ(Michel Loris Melikoff)=マネジングディレクターが「夏までに新たな枠組みとスケジュールについて情報を提供したい」と述べ、ベルント・スタッドルウィーザー(Bernd Stadlwieser)=MCHグループ最高経営責任者が「われわれは、これを機に『バーゼル・ワールド』の未来に完全にフォーカスできる」と話すが、主要ブランドなき「バーゼル・ワールド」に誰が注目するのかは、はなはだ疑問だ。

The post 「バーゼル・ワールド2021」の中止を運営会社MCHグループが正式発表 appeared first on WWD JAPAN.com.

ワールドがマスクと医療用ガウンの生産開始 政府と自治体、個人に販売

 ワールドは新型コロナウイルス対策支援として、マスク3種類と医療用ガウンの販売を発表した。マスクは個人を中心に販売し、医療用ガウンは日本政府と自治体に販売する予定だ。

 マスクは、不織布のサージカルマスク(50枚、2500円)、国内自社工場で生産の布マスク(大人用1500円、キッズ用1300円、幼児用1200円)、銀イオン加工の布マスク(大人用900円、キッズ用800円)の3種類。サージカルマスクは中国で1500万枚、国内自社工場製の布マスクは30万枚、銀イオン加工の布マスクはタイで10万枚を7月までに生産する予定。販売は5月中旬に受け付けを開始する予定で、「ワールドプレミアムクラブ」会員に優先的に販売する。

 医療用ガウンは、日本政府の要請に応じて生産を決定した。国内6カ所の自社工場を中心に9月末までに150万着を生産し、日本政府に優先的に販売する。その後、自治体にも販売する予定で、兵庫県と神戸市がすでに発注している。

The post ワールドがマスクと医療用ガウンの生産開始 政府と自治体、個人に販売 appeared first on WWD JAPAN.com.

「コーチ」親会社が赤字700億円超 新型コロナによる店舗休業で

 「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」などを傘下に持つタペストリー(TAPESTRY)の2020年1〜3月期(第3四半期)決算は、前期比19.5%減の10億7000万ドル(約1134億円)、純損益は前期の1億1700万ドル(約124億円)の利益から、6億7700万ドル(約717億円)の赤字となった。

 ジデ・ザイトリン(Jide Zeitlin)=タペストリー会長兼最高経営責任者(CEO)は、「今年は非常に厳しい状況での出だしとなった。新型コロナウイルスのパンデミックで大きな打撃を被った。前代未聞の危機の中で、企業としての価値を見失わずに今後も従業員とその家族、そして私たちの顧客を最優先にし続ける。流動性資金の保持と資金調達に注力することで企業としての力を付け、早急に適応していく。当社では新型コロナの危機に陥る以前から新しいスタイルの働き方を推進してきた。とりわけデジタル面での成長は著しく、より能率化したデータ駆動型の組織を作っていきたい」との声明を発表した。

 ブランド別では、「コーチ」の売上高が同20%減の7億7200万ドル(約818億円)。「ケイト・スペード ニューヨーク」が同11.2%減の2億4950万ドル(約264億円)、「スチュアート・ワイツマン」が同40.5%減の5070億ドル(約53億円)だった。「ケイト・スペード」と「スチュアート・ワイツマン」はそれぞれ9130万ドル(約96億円)と5億3070万ドル(約562億円)の営業損失を計上した。

 米国の多くの小売業者と同様に、タペストリーの傘下ブランドも新型コロナの感染拡大に歯止めをかけるべく北米の全店舗で営業を一時的に停止している。同社は当初、米国の店舗の休業期間を2週間または3月27日ごろまでとしていたが、結果的に休業期間は延長された。また、新型コロナの感染拡大が発覚して間もない1月の時点で該当地域の9割の店舗の営業を停止しており、世界全体の店舗を総合的に見ると休業期間は数カ月に及ぶ。

 ザイトリンCEOは、「今回の危機はこの100年間で類を見ないものだ。影響を受けない企業はない。状況がもとに戻ったときにタペストリーが強い企業であるためにも、積極的にアクションを起こしていく。傘下の有力ブランドには消費者との深いつながりや国際的に成功しているブランドとしての長い歴史があり、マクロ的な経済ショックも経験済みだ。しかも、当社のバランスシート(貸借対照表)は強い。卸売関連企業との関わりは限定的に抑えており、サプライチェーンも多様化されていてさまざまなチャネルの国際的な供給モデルから利益を得ている」とコメントした。

 4月の半ばからは中国と韓国のほとんどの店舗で営業を再開し、現在はドイツとオーストリアの5店舗やオーストラリアの12店舗でも営業を再開している。

 なお北米では、5月1日から約40店舗で営業を段階的に再開する。各店舗の通常営業の再開日時は、従業員に配慮した上で消費者のニーズに合わせて店舗ごとに決定され、当面の間は店舗の消毒や従業員の体温測定、ソーシャル・ディスタンスの徹底などウイルスの感染拡大に配慮した形で営業を行う。

 通常営業の停止期間中はオンライン上で販売員による商品購入サポートを提供し、米国の10州の店舗ではドライブスルー形式の店頭受け取りサービスも行っていた。オンラインビジネスによって多少の収益は得られたが、店舗休業による損失をカバーするには十分でない。こうした中で実店舗とデジタル販売のバランスには変化が見られ、今後はデジタルの比重が大きくなる見込みだ。しかし、実店舗は同社にとっても消費者にとっても大きな存在であることに変わりはないという。

 また、新型コロナの感染拡大とともに同社の株価も下落している。こうした動きを抑制するため、新店舗オープンの中止や延期、在庫の縮小、外部サービスの利用限定や賃料の値下げ交渉などを実施して経費や設備投資を削減し、株式配当金の保留なども行う。

 さらに同社は4月初旬に、全3ブランドでおよそ2100人の販売員を一時解雇することも明らかにした。一時解雇の対象となった従業員には1000ドル(約10万6000円)の小切手が支給された。これにより、次の四半期には5500万ドル(約58億円)から7500万ドル(約79億円)の経費が計上される。

The post 「コーチ」親会社が赤字700億円超 新型コロナによる店舗休業で appeared first on WWD JAPAN.com.

ロコンドがユーチューブで描く成長戦略、株価は年初来の最高値更新

 ロコンドの株価が上昇している。きっかけは人気ユーチューバーのヒカルとのコラボレーションだ。4月2日の夕方にヒカルのブランド「リザード(REZARD)」とコラボレーションしたシューズを販売すると、夜中にサーバーダウンになるなど祭り状態に。翌日の株価は一時期ストップ高となる17.02%も上昇。その後もシューズの追加や雨上がり決死隊の宮迫博之も巻き込んだテレビCM放映などのイベントを連発したことで、株価は上昇を続け、7日には一時、年初来で最高値となる1275円を付けた。ユーチューブは、ロコンドの成長を後押しする起爆剤になるのか。

 ロコンドが4月14日に発表した20年2月期業績は、商品取扱高(GMV、*返品後)が前期比29.5%増の182億円、売上高は同27.8%増の85億円と増加したものの、営業損益は8300万円の赤字(前期は9億8000万円の赤字)、経常損益は7700万円の赤字(前期は8億6200万円の赤字)、純損益は2億5600万円の赤字(前期は4億6400万円の赤字)だった。年初に掲げていたGMV225億円、営業利益トントンという目標は、暖冬に伴う消費不振と暖冬に伴う消費不振と昨年3月に買収したモバコレの減損などで、大幅な下振れを余儀なくされた。新年度である21年2月期も新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛は、主力アイテムのシューズ販売に大きな影響を与えており、田中社長も「4月は全般的に厳しかった」と語っている。

 にもかかわらず株価が上昇しているのは、田中社長が新事業の柱として位置づけるユーチューバーのヒカルを筆頭に、インフルエンサーとコラボレーションして立ち上げるD2C事業が、当初の想定以上に好調に推移しているためだ。

 ヒカルとのコラボアイテムは1万2800円と1万3500円のスニーカーと9800円のサンダルというわずか3型だったにもかかわらず、チャンネル登録者数380万人を要するヒカルが自身のユーチューブやツイッターなどで積極的にPR活動を行うと、ロコンドは2度にわたり、サーバーがダウン。さらにはお笑いの宮迫も絡んだテレビCMの有無も絡めたイベントに発展、田中社長自身もたびたび登場し、“祭り”状態になった。

 マッキンゼー出身で名門の米バークレーのMBA資格を持ちながら、人気ユーチューバーのヒカルとの掛け合いにも臆さず出演し、タブーとされてきた宮迫のテレビ出演にも手を貸す、こうした一連の活動こそが、“トリックスター”であるロコンド田中社長の真骨頂だ。自社で構築してきたITシステムや自社倉庫を無料、あるいは廉価で外部に開放するオープンプラットフォーム構想は、従来のビジネスモデルをディスラプション(破壊)する威力を秘めると同時に、ネット通販最大の課題である在庫を集め、本丸である通販サイト「ロコンド」の取扱高を伸ばす意味もある。ヒカルやスザンヌと取り組むD2C事業も、2018年10月に婦人靴卸の三鈴商事(今年3月に吸収)、今年4月には同じく婦人靴卸のサン・トロペを買収しており、シューズの企画生産機能を内製化してきた賜物と言える。

 ロコンドが背中を追いかけるファッションECの巨人ZOZOも創業者の前澤友作氏がツイッターで662万フォロワーを抱え、マスコミ以上に自身のSNSを情報発信の重要なツールとして活用していた。その前澤氏も昨年9月に電撃引退。ユーチューブで新たな成長戦略を描く、ファッションEC界の“トリックスター”、ロコンド田中社長は新たな道を切り開けるか。

The post ロコンドがユーチューブで描く成長戦略、株価は年初来の最高値更新 appeared first on WWD JAPAN.com.

ニーマン・マーカスのCEOが語る 破綻後の計画

 米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP以下、NMG)が経営破綻した。同社は日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を5月7日に申請したばかりだが、2018年2月から同社を率いているジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)最高経営責任者(CEO)が米「WWD」の取材に応じた。

 NMGは13年に、投資会社アレス・マネジメント(ARES MANAGEMENT)とカナダの公的年金運用機関であるカナダ・ペンション・プラン・インベストメント・ボード(CANADA PENSION PLAN INVESTMENT BOARD)によって60億ドル(約6360億円)で買収されたが、この際に約45億ドル(約4770億円)の長期負債を背負うこととなり、年におよそ3億ドル(約318億円)の利息を支払わざるを得ないことが経営に重くのしかかっていた。同社の売上高は年間50億ドル(約5300億円)程度のため、17年には身売りを検討するほど業績が悪化。新型コロナウイルスの影響による休業措置が追い打ちをかけたことは間違いないが、それがなくともいずれ経営は行き詰まっていたと見る専門家は多い。

 しかしヴァン・ラムドンクCEOは、「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が起きなければ、破産法の適用を申請しなかっただろう。19年7月通期のEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は4億ドル(約424億円)で、20年度も新型コロナウイルスの感染が拡大するまでは同水準で推移していたため、利息を払うには十分なだけの利益を上げていた。これから成長軌道に乗るというところでパンデミックが起き、運転資金の確保や負債の返済ができなくなってしまった」と語る。

 同社は破産法適用の申請に当たり、債権者の過半数との合意のもとで6億7500万ドル(約715億円)のDIP融資枠を確保している。同氏は、「負債を株式に転換してNMGのオーナーとなることに、債権者の3分の2が同意してくれた。これは非常にポジティブなことだ。また破産の手続きをすることで、総額40億ドル(約4240億円)以上あった債務が7億5000万ドル(約795億円)程度に縮小される。債務がおよそ80%減となるため、かなり健全な財務状態となる。今年度はさらに収益を上げ、事業を成長させていきたい」と述べた。

 NMGは数年前から「百貨店をラグジュアリー・プラットフォーム化して高級志向の顧客を引きつける」戦略を取っている。債権団がこうした方向性について賛同していることから、ヴァン・ラムドンクCEOをはじめとする経営陣は少なくとも破産の手続きが一段落する今年の秋頃までは現職にとどまるという。

 同社はニーマン・マーカスを43店、バーグドルフ・グッドマンを2店、アウトレットのラスト・コールを22店運営しているが、新型コロナウイルスの影響によってその全店を休業している。また3月11日には、ラスト・コールの大半を閉店することを発表した。従業員は本社も含めて1万3700人ほど抱えているが、休業措置のためその3分の1を一時解雇しており、今後は閉店などに伴ってさらに750人程度を解雇する。

 なお、同社は早くからECにも注力しており、現在では売り上げの30%以上を占めている。3月には顧客や商品のデータが利用できるデジタル機器を4500人の販売員に配布し、店舗の休業中も顧客との緊密なコミュニケーションが取れるようにした。こうしたデジタル分野の強化に取り組んできたことが奏功し、ここ5週間で6000万ドル(約63億円)の売り上げがあったという。

 アメリカでは5月8日前後から半数近くの州で外出制限措置が緩和され、一部の小売店で営業が再開する。NMGの拠点であるテキサス州でも営業再開が許可されているが、同州内にある7店のニーマン・マーカスはいずれも休業を継続する。同氏は、「顧客の安全確保が第一なので、安心してショッピングを楽しんでもらえるタイミングを検討中だ。金銭的な問題のためだけに営業を再開するつもりはない」と説明した。

 経営上の判断で、休業からそのまま閉店となる店舗もあると思われるが、予想よりは少なくてすむと見られている。破産手続きを取ると、ほぼ罰則なしで店舗の賃貸契約を破棄したり、賃料の交渉が可能になったりするためだ。19年3月にニューヨークのハドソンヤード(HUDSON YARDS)にオープンしたニーマン・マーカスの旗艦店の業績について懸念する業界関係者も多いが、交渉の末に賃料が下げられたようだ。

 ヴァン・ラムドンクCEOは今後の見通しに関して、「ここ数年ほど取り組んできた戦略を引き続き進めていく。負債が大幅に減ったため財務上の自由度が格段に上がったが、それをどのように事業に投じていくのかについて発表するのは時期尚早だ」と話した。

The post ニーマン・マーカスのCEOが語る 破綻後の計画 appeared first on WWD JAPAN.com.

小松マテーレ6期振りの減益 新型コロナ休業響く 20年3月期

 染色加工大手の小松マテーレの2020年3月期決算は、売上高が前期比6.5%減の365億円、営業利益が同25.5%減の16億円、経常利益が同22.5%減の21億円、純利益が同35.5%減の13億円で、3期振りの減収、6期振りの減益だった。新型コロナウイルスの影響での減収は、売上高は20億1000万円、営業利益は6億900万円だった。同社は新型コロナの感染者を出し、3月2日から自主的に2週間事業停止していた。中山賢一会長兼社長は「安全を最優先して自主的に事業停止するという経営判断は、取引先をはじめ多くの方々からご支持いただくと同時に事業活動の応援にもつながった」とウェブで配信した決算会見で語った。

 セグメント別では、衣料・ファブリック部門は同2.1%減の251億円だった。分野別ではファッション分野は、欧州向け国内向けのラグジュアリーは堅調に推移するも欧州アッパーミドル向けが減少し、スポーツ・昨日同2.1%減の251億円、民族衣装分野は計画通りに推移し同10.3増の42億円、スポーツ・機能分野は、海外向けスポーツとユニホームが減少し同9.5%減の61億円だった。

 今後は、ビジネス環境の変化に呼応し、EC事業とヘルスケア事業をはじめとする新事業の創設・拡大により販売力強化を目指す。EC事業では、BtoBメーカーとしての事業展開に加え、BtoCモデルの導入も予定する。ヘルスケア事業では3月にウイルスの活動を抑制するマスクインナーを開発しており、今後は同技術を使った生活資材、病院介護用資材(シーツ、枕カバー、カーテン)、マスク、車輛内装材、インテリア関連、ユニフォーム衣料などに用途を広げ、3年で10億円の販売を予定している。

 2021年3月期の通期見通しは新型コロナにより未公表で、上期(4〜9月)のみを公表。4〜9月期の売上高は前期比11.1%減、営業利益は同34.5%源の5億円、経常利益が同23.5%増の8億円を見込む。

The post 小松マテーレ6期振りの減益 新型コロナ休業響く 20年3月期 appeared first on WWD JAPAN.com.

ギャップが米国の800店舗で営業を再開 5月中に「オールドネイビー」など

 ギャップ(GAP INC.)は、5月中に傘下ブランドの「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」「ギャップ」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」「ジャニー アンド ジャック(JANIE AND JACK)」「インターミックス(INTERMIX)」などの800店舗で営業を再開する。

 まずは5月初旬から、米テキサス州の限られた店舗で従業員や顧客、地域の健康と安全を最優先とした上で営業を再開する。再開の時期やエリアについては、健康についての公式ガイドラインや米国の小売業界団体RILA(Retail Industry Leaders Association)などの主導のもと、地方政府と共同で決定するという。現在は約1000店舗からのオンライン注文に対応しており、75店舗では店頭受け取りサービスも提供している。そして今後数カ月のうちにこれらの業務を拡大していくという。

 また、メイシーズ(MACY’S)、サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)、オフプライスストア大手のTJX、チコズ FAS(CHICO’S FAS INC.)、アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)でも営業再開の動きが見られる。各社はそれぞれの州の方針に応じて実店舗の再開や予約制度の導入、店頭受け取り販売やオンライン注文などを行っている。

 アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)も全米10州でおよそ43店舗の営業を再開し、5月中に約600店舗の再開を目指す。

 百貨店のコールズ(KOHL’S)もすでに4州で営業を再開しており、5月11日からはさらに10州で営業を再開する。

 ギャップのソニア・シンガル(Sonia Syngal)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「業界団体や政府と共同して安全に買い物ができるように調整している。今後数カ月は地域のガイドラインに則し、安全を確保した上で営業を再開できると確信している。従業員と顧客が再び店舗に戻って来られることを心待ちにしている。この危機からの学びを今後も常に意識していく。店舗の営業が商品供給のハブとなっているが、オンラインビジネスも促進する必要があるし、現在はすべての地域で営業を再開しているアジアのビジネスからも積極的に学びを得たい。パンデミックの影響が和らぐ頃には企業としてもいい状況になっているだろう」とコメントした。

【ギャップによる安全配慮への取り組み】
・ 清掃を徹底し、店舗入り口にハンドサニタイザーを設置する。試着室は一時的に閉鎖する。
・ 全従業員に繰り返し使用可能な高品質のマスクを提供し、業務時間内に着用させる。来店客にもマスクの着用を促す。
・ レジやモバイル決済カウンターには、従業員と顧客の間にアクリル樹脂の仕切りを設置する。
・ 店内でのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保つために、注意喚起の掲示や床面への表示を行う。
・ 営業時間を短縮し、入店者数の制限を積極的に行う。
・ 当分の間化粧室を使用不可とし、返品された商品を売り場に戻すのは24時間後とする。
・ 従業員は手洗いや消毒をこまめに行うなど衛生管理を徹底する。従業員に健康チェックリストを配付し、出勤前に新型コロナウイルスの症状の有無を確認する。

The post ギャップが米国の800店舗で営業を再開 5月中に「オールドネイビー」など appeared first on WWD JAPAN.com.

「YSL」ジャパンアンバサダーのローラの連載がスタート サステナビリティについても語る

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のジャパンアンバサダーに就任したモデルのローラが同ブランドの魅力を伝える連載を同ブランドの公式ウェブサイト内で開始した。第1回目はスキンケアライン“ピュアショット”をテーマに、使用した感想や魅力のほかサステナビリティについても語る。

 ローラは現在、アメリカ・ロサンゼルスを拠点に国内外を問わず活躍の場を広げており、ファッションリーダーとしても大きな支持を集める。インスタグラムは595万フォロワーを超え、1月にスタートさせたユーチューブチャンネルの登録者数は50万人を突破した。

The post 「YSL」ジャパンアンバサダーのローラの連載がスタート サステナビリティについても語る appeared first on WWD JAPAN.com.

ミズノ、欧米復調も国内苦戦で減収減益 20年3月期

 ミズノの2020年3月期連結業績は、売上高が前期比4.7%減の1697億円、本業のもうけを示す営業利益が同17.8%減の62億円、経常利益が同21.3%減の60億円だった。暖冬による秋冬アパレルの不振に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって主力の国内市場の売上高が同5.2%減の1180億円と苦戦。今期(21年3月期)の連結業績予想も、新型コロナウイルスの影響を精査中ため現段階では未定とした。

 米州(北米・南米)の売上高はゴルフ用品やランニングシューズが好調で同7.7%増の194億円、欧州もランニングシューズの復調やゴルフクラブ、インドアシューズが売れて同0.6%増と2年連続の増収となった。しかしアジア・オセアニアは、中国のリテール事業の大半を直営からライセンスに切り替えたことや、韓国の日本製品不買運動が影響して同16.0%減の172億円と足を引っ張った。

 ランニングシューズは復調傾向にあるものの、スポーツ用品全体は苦戦が続いている。一方でスポーツ用品開発の知見を生かしたワークウエアやシューズの売上高は同36%増と50億円を超えるなど好調を維持。19年4月に新設したワークビジネス事業部の売上高を22年3月期に100億円規模に拡大するため、今後もさらに強化していく。

The post ミズノ、欧米復調も国内苦戦で減収減益 20年3月期 appeared first on WWD JAPAN.com.

@AlibabaJapanPR アリババグループ Alibaba Group – Japan

「獺祭」を製造する蔵元・旭酒造株式会社は先日、アリババのオンライン・コミュニケーション基盤「DingTalk(ディントーク)」のビデオ会議機能で「クラウド試飲会」を開催し、日本、ニューヨーク、中国、メルボルンなどのお酒好き100名以上が集まりました。 詳しくは:

Posted in 未分類

百貨店の「さいか屋」が横須賀店を閉店へ 96年の歴史に幕

 神奈川県を拠点にする百貨店のさいか屋は8日、横須賀店を2021年2月に営業を終了すると発表した。

 同社によると、横須賀店の売上高のピークは1992年2月期の368億円。以降は減少が続き、17年2月期以降は赤字で、直近の20年2月期は65億円と8割以上も縮小していた。業績回復の見通しがたたない同店を閉め、基幹店の藤沢店などに経営資源を集中する。同店の20年2月末時点での従業員は134人。閉店に伴い、35歳以上の社員を対象に希望退職者120人を募集する。

 さいか屋横須賀店は1928年開業の老舗百貨店。90年に新館、南館を増床し、北別館を含めた3棟で営業してきた。売り場面積は1万9343平方メートル(新館:地下3階~地上6階、南館:地上1~6階、北別館:地上1~3階)。地下1階の食料品、1階の化粧品・ファッション雑貨のほか、上層のファッションフロアはミセスやキャリア女性向けが中心の構成で、主に地元住民などの利用を想定してきた。

 なお、閉店後の横須賀地区ではサテライト店舗の開設を検討しているという。

The post 百貨店の「さいか屋」が横須賀店を閉店へ 96年の歴史に幕 appeared first on WWD JAPAN.com.

コーセーがサステナビリティへの取り組み強化に本腰 2030年までのプランを策定

 コーセーは4月30日、サステナビリティに関する取り組みと2030年までの目標をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」を発表した。1991年以来、コーポレートメッセージとして発信する「美しい知恵 人へ、地球へ。」を同プランの指針に設定し、6つのテーマを掲げて持続可能な社会への貢献を目指す取り組みを加速させる。策定背景にはグローバリゼーションや気候変動による地球温暖化があり、「永続的に企業活動を行っていくために、グローバル社会の一員としてあらゆるステークホルダーと一層連携を強化する」必要があるとしている。

 取り組みテーマは「人へ」「地球へ」の2つの側面から決定。「人へ」の取り組みは、「アダプタブルな商品・サービスの提供」「美しく健康的で幸せな生活のサポート」「ジェンダーにとらわれず活躍できる社会への貢献」を挙げ、多様性の推進やジェンダーギャップの解消、QOL(生活の質)の向上や労働環境の向上など、社会的な課題に積極的に取り組むとしている。「地球へ」の取り組みは、「ビューティを通じた環境課題への貢献」「事業地域の環境保全」「事業活動全体での環境負荷減」で、生活者への啓発活動や生産拠点の環境保全、環境に負荷をかけない経営を目指す。

 テーマごとの具体的な中長期目標達成に向けた活動の進捗は、同社グループのホームページを中心に積極的に開示する。また、同プランの取り組みを通して、国連が定めるSDGs(Sustainable Development Goals、2030年に向けた持続可能な開発目標)の達成にも寄与する。なお、同社の中長期ビジョン「VISION2026」でも、今年度から3つの基盤戦略の一つに「バリューチェーン全体にわたるサステナビリティ戦略の推進」を新たなテーマとして設定し、企業活動においてサステナビリティの視点を組み込んで実行していく。

The post コーセーがサステナビリティへの取り組み強化に本腰 2030年までのプランを策定 appeared first on WWD JAPAN.com.

コロナショックに苦しむファッション小売業を支援のための署名活動がスタート

 新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ファッション小売業は休業要請対象には指定されていないものの、多くが自主的な休業状態にある。5月4日に緊急事態宣言が月末まで延長されたことを受け、中小規模の企業はいよいよ資金繰りがひっ迫してきている。「ファッション産業は政治に見放されている」といったコメントも業界内からは出てきているが、こうした状況を変えるための署名活動がスタートした。オンライン署名収集サイトのChange.org上で署名ができる

 発起人は、シューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」日本法人の青田行社長や、有力ブランドを抱えるセールスレップのイーストランド島田昌彦社長、セレクトショップ「ミッドウエスト(MIDWEST)」大澤武徳副社長、福岡発のセレクトショップ「マギークープ(MOGGIE CO-OP)」三浦ふさこ社長など。

 青田社長らは緊急事態宣言の延長と前後して、小池百合子東京都知事や安倍晋三首相らに陳情を行っている。そこで要望としているのは、「①ファッション小売りの休業要請対象業種への追加、②資金繰り支援(貸付)支給の迅速化、③雇用調整助成金の支給の迅速化と上限額のアップ、④物件賃料の一部補助」などだ。署名サイトは8日午前に公開し、公開後約4時間の時点で500人超の署名が集まっている。ファッション小売業だけでなく、クリーニング業など関連産業従事者からも賛同コメントが寄せられている。

 「WWDジャパンドットコム」では、署名活動に関連した青田社長のインタビューを5月4日に掲載したが、配信先ニュースサイトのコメント欄などでは、「ファッション小売りは休業要請対象業種ではないのだから、苦しいのなら補償を求めるのではなく、店を開けて自由に商売をすればよい」といった声もあがっている。「従業員とお客さまの安全を優先するという考えで休業に協力している。店を開けたとしても、『なぜ自粛に協力しないのか』と非難され、従業員が危険な目に遭うかもしれない。商業施設内のテナント店舗は、施設が閉まったことで、有無を言わさず休業になったケースもある」(青田社長)と、事態はそんな簡単なものでもない。

 そうは言っても、「財源が限られている中で特定の業種への補償を求めても、業界外の方からは賛同を得づらい」ということも理解している。だからこそ、業界を限らない助成金なども活用しながら(要望②③)、「賃貸事業者への補償(要望④)など、今既に示されている補償案からは抜け落ちているものを要望している」。ファッション小売りの最大の懸念点だと青田社長が話すのが在庫だ。「他業界も苦しいことはよく理解しているが、われわれの業界は数日分の在庫ではなく半年分の在庫を抱えており、しかもその在庫には鮮度がある。多くの店が店を開け、なんとか在庫を処分するためにセールをすることになったら、“3密”招いて感染拡大につながりかねない。だからこそ、休業要請への指定(要望①)が必要」と繰り返す。

The post コロナショックに苦しむファッション小売業を支援のための署名活動がスタート appeared first on WWD JAPAN.com.

小松マテーレの新社長に東レ出身の佐々木久衛氏

 小松マテーレは8日、6月26日付で新社長に佐々木久衛・経営企画室長が昇格するトップ人事を発表した。中山賢一・会長兼社長は代表取締役会長を続投する。また、代表取締役副社長に髙木泰治・管理本部長が昇格する。

 佐々木新社長は1953年2月26日生まれ。77年東レ入社。繊維加工技術部テキスタイル技術室長、同テキスタイル開発センター所長、取締役、常任理事、繊維加工技術部部長などを歴任して2020年1月に退社。2月に小松マテーレに入社し経営企画室長に就任していた。

 髙木新副社長は1950年1月28日生まれ。72年小松精練(現小松マテーレ)入社。生産本部長、技術開発本部長、専務取締役を歴任し2019年から現職。

The post 小松マテーレの新社長に東レ出身の佐々木久衛氏 appeared first on WWD JAPAN.com.

「シュウ ウエムラ」の人気「プレスド アイシャドー」が6テクスチャー、100色展開に進化 アジア人にフォーカスし存在美を表現

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の人気アイシャドウ「プレスド アイシャドー」は6月19日、2つのテクスチャーが加わり6つのテクスチャー、100色展開(各2300円)に進化する。アジア人を美しく魅せることにフォーカス。リキッドのように柔らかで艶感のある「リキッドライクフォイル」や、光のアングルで色彩が変化する偏光パール「3D プリズマティック」のほか、これまでにない伸びのよさやなじみやすさ、心地よい滑らかさ、自在に光を集めて放つ力を備えた6つのテクスチャーで、アジア人の目元に立体感と奥行きを与え、それぞれの存在美を表現する。

 新アイシャドウは、アジア人の肌トーンを研究し、ウオームトーンからクールトーンまで厳選したカラーバリエーションをそろえる。「リキッドライクフォイル」はブラウンやパープルなど全4色、「3D プリズマティック」はシルバーやゴールド、ピンクなど全10色、大粒グリッターで長時間のフィット力をかなえる「スパークリンググリッター」全6色、光を集めるメタリックテクスチャーの「リフレクティブメタリック」と、光の反射で色が繊細に変化して自然な輝きを表現する「イリデッセントパール」はそれぞれ全22色を、ブレンドやレイヤリングにも適したマットテクスチャーの「メルティングマット」全36色を販売する。

 またアイシャドウ発売の同日に、アジア人の目元を立体的に際立たせる発色や速乾性に加え、耐久性に優れてにじみにくい新アイライナー「アンリミテッド 3D ジェル ペンシル」(全6色、各3200円)を発売する。

 化粧品業界では昨今、年齢や性別を問わず一人一人の個性を尊重するダイバーシティの考えが強まっており、自分自身を自由に表現する“パーソナライズ”が注目を集めていることから、さまざまなカラー展開を打ち出し選択肢を広げている。「M・A・C」の「スモールアイシャドウ」(各2500円)は全102色、「アディクション(ADDICTION)」は「ザ アイシャドウ」(各2000円)を全99色、「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」の「アーティストカラーシャドウ」(各2000円)は全98色を販売する。

The post 「シュウ ウエムラ」の人気「プレスド アイシャドー」が6テクスチャー、100色展開に進化 アジア人にフォーカスし存在美を表現 appeared first on WWD JAPAN.com.

花王が参画した共同研究が新型コロナウイルス感染を抑制する抗体を作製

 花王は、北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御学 I 研究室の片山和彦教授らとEpsilon Molecular Engineering(以下、EME)と協力し、新型コロナウイルスの細胞への感染を抑制できるVHH抗体の作製に成功したと発表した。これにより、新型コロナウイルス感染症の治療薬や診断薬開発の応用が期待できる。

 VHH抗体はラクダ科動物由来の抗体で、一般的な抗体すると10分の1の大きさ。高い安定性や微生物による低コスト生産が可能だ。このVHH抗体がコロナウイルスに結合することで受容体への結合を阻害し、コロナウイルスの感染抑制につながる。

 研究にあたり花王は、EMEが持つ“cDNA ディスプレイ技術”(数多くのタンパク質の中から標的分子に結合するタンパク質を効率的に取得できる技術)を活用してVHH抗体の配列情報を取得。さらに自社のバイオ生産技術を生かし、微生物によるVHH抗体生産を行った。そして作製したVHH抗体の標的分子に対する結合能を評価したところ、VHH抗体が標的分子と結合することが分かった。また、VHH抗体は新型コロナウイルスに結合するだけでなく感染抑制能を有することが明らかとなり、治療薬や検査薬の開発への応用が見込める。今後は世界中で活用できる方法を検討し発信していくという。

 花王はコロナの感染拡大を受け、同社ができるさまざまなことに着手。消毒液やハンドソープ、漂白剤などの衛生関連製品は増産を進めており、特に消毒液については、4月に日本で大幅な増産体制を確立している。今後も、政府・行政や工業会、関連企業と密接に連携しながら取り組んでいく。

The post 花王が参画した共同研究が新型コロナウイルス感染を抑制する抗体を作製 appeared first on WWD JAPAN.com.

伊藤忠・繊維、純利益が69.5%減の90億円 20年3月期

 伊藤忠商事は2020年3月期決算(国際会計基準)を公表した。繊維カンパニーの純利益は前期比で207億円減少の91億円になった。20年1−3月に124億円の損失を計上するなど、世界的なアパレル市場の低迷の影響を受けた。なお21年3月期の純利益は230億円を見込む。

 大型の損失では海外債権への引当金で55億円、レリアン関連で23億円の損失を計上した。世界的にアパレル市況が低迷する中で、売上高に相当する外部顧客からの収益は前期比9.5%減の5374億円、売上総利益は同9.6%減の1074億円、営業利益は半減の124億円になった。売上高の減少に伴い、20年3月期末の総資産は前年の同じ時期に比べ761億円減少の4511億円になっており、資産の入れ替えも行ったと見られる。主力子会社ではエドウインが13億円の損失(前期は8億円の損失)と赤字幅を拡大した。

The post 伊藤忠・繊維、純利益が69.5%減の90億円 20年3月期 appeared first on WWD JAPAN.com.

石野卓球やtofubeatsらがインスタライブでパフォーマンス “満足の価値観に挑もう”新プロジェクト始動

 “満足の価値観に挑もう”をメッセージに掲げる「グロー(glo)」は、インターネットラジオ局「ブロック エフエム(block.fm)」とコラボした音楽プロジェクト「グロー × ブロックエフエム ライブ “Defy The Rules of Satisfaction”(満足の価値観に挑もう)」をスタートする。プロジェクト第1弾として、石野卓球やtofubeats、DJ HASEBE、m-floのメンバーでもある☆Taku Takahashiの計4組がパフォーマンスを披露するライブ配信を「グロー」公式インスタグラムアカウント(@glo.japan)で行う。5月9日20時スタートだ。

 「ブロック エフエム」主宰で今回のライブ配信にも参加する☆Taku Takahashiは「(プロジェクトを通して)サティスファクションを高めるサウンドをアーティストとともにどんどん発信していくので楽しみにしてほしい」とコメント。人気トラックメイカーのtofubeatsは「インスタグラムでのDJ企画なので、クラブとはまた違った楽しみ方を提案したい」と語る。

 同プロジェクトでは今回のライブ配信を皮切りに、「グロー」と「ブロック エフエム」が企画した国内トップアーティストによるコラボやライブコンテンツなどを提案する予定。これらを通して、アーティストと音楽ファンが今までにない価値観を見出せるプラットフォームを目指す。

■glo × block.fm LIVE “Defy The Rules of Satisfaction”(満足の価値観に挑もう)
日程:2020年5月9日20:00~24:00
出演:
20:00 DJ HASEBE
21:00 ☆Taku Takahashi (m-flo/block.fm)
22:00 tofubeats
23:00 石野卓球
視聴:「グロー」公式インスタグラムアカウント(@glo.japan)から
※20歳以上の人のみ参加可能

The post 石野卓球やtofubeatsらがインスタライブでパフォーマンス “満足の価値観に挑もう”新プロジェクト始動 appeared first on WWD JAPAN.com.

プラスチックの代替素材を開発したTBMがバイオワークスと協業 洗える抗菌マスクを発売

 石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材「ライメックス(LIMEX)」を開発・製造・販売するTBMは、高機能なバイオプラスチックの改質剤を開発するバイオワークス(BIOWORKS)と協業し、新型コロナウイルス感染拡大による衛生マスク不足の問題解決に貢献するため、洗える抗菌マスク“バイオ フェイス(BIO FACE)”を開発した。価格は1500円で、サイズはXS(子ども用)、S(大人用小さめ)、M(大人用普通)をそろえる。現在「ライメックス」公式サイトで先行受注を行なっている。

 “バイオ フェイス”は、ニット機大手の島精機製作所と連携して、植物由来のポリ乳酸の糸で製造しており、洗って繰り返し使用することが可能(洗濯耐久性は約30回が目安)。またポリ乳酸の環境性能、生体適合性に加えて、人の肌と同じ弱酸性で、抗菌性や着け心地のよさなど実用的な機能性も兼ね備えている。そのほか、口周りに空間をもたせた形状の3D立体型を採用し、着け心地と顔へのフィット感にこだわり、ストラップも同時に編み込む一体構造で耳元へのストレスも軽減した。

 TBMとバイオワークスは今後、世界中のマスク不足や需要の増加に対して、マスクのリユースを促進するとともに、再生可能資源である植物由来の原料を用いて環境性能を追求していく。また今年6月に、“バイオ フェイス”向けの抗ウイルスカットフィルターの販売を予定。新型コロナウイルスの感染者が拡大している国の政府機関や企業、マスクが行き届いていない発展途上国など、全世界に向けて“バイオ フェイス”を展開していく。

The post プラスチックの代替素材を開発したTBMがバイオワークスと協業 洗える抗菌マスクを発売 appeared first on WWD JAPAN.com.

この危機にロングセラー、既存製品をアピールするビューティ業界の狙い

 新型コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言を受け、さまざまな経済活動がままならない状況が続いているが、ビューティ業界も同様だ。春に企画されていた新製品発表会やイベントも中止を余儀なくされた。どの業界もデジタルの駆使は必須だが、ビューティ業界もしかり。インスタライブ配信を始め、オンラインキャラバン、オンライン発表会、さらには自社CSRのPRまでデジタルで発信する。また、ファッション業界でも強まるデジタルでの接客を取り入れる企業も出てきた。まずはやってみようという意気込みを感じる。そういったデジタル活用で新しい試みに挑戦しているビューティ業界だが、並行して実施しているのが、ビューティ業界の強みの一つであるロングセラー製品のPRだ。リアルが稼働しない今をどう生き残っていくのか。

 コロナ禍で施策の多くが厳しくなった中、実は新製品の発売延期が続々と明らかになっている。資材の調達が難しくなっていたり、状況を鑑み今が発売時期ではないと判断したりしての延期だ。デジタルを駆使するにしても、発売される新製品がなければどうしようもないと思いがちだが、そこで打ち出しを強めたのが、既存品のPRだ。

 ビューティの多くのブランドは、コロナ以前からロングセラー製品のPRには長けていた。これまでもシーズンに1つは、ロングセラー製品を戦略製品とし、テレビCMや雑誌広告、インフルエンサー活用、イベント、キャンペーンなどさまざまな施策を打ち、既存客に加え新客を獲得し顧客の裾野を広げる活動を続けてきた。実際、売り上げの多くをロングセラー製品で占めているところも多い。ここへきて、ロングセラーだけでなく既存品の発信を強めるブランドが増えてきたのだ。

「おこもり」「マスク」のキーワードが後押し

 これまでは新製品のリリースが届くことはあったが、大きなキャンペーンでもない限り、既存品のリリースが編集部に届くことは少なかった。家で過ごすことが中心になった今、「おこもり」「マスク」というキーワードがビューティ業界には追い風にもなっている。「お家美容で役立つおすすめスキンケア」「マスクに合うアイメイク人気製品をピックアップ」などをキーワードにしたリリースが続々と届いている。

 例えば、「THREE」は、PRが「コンディショニング ミスト SQ(A)」と「同(R)」の2本のミスト化粧水セット(4500円)を、「A=Activeに過ごしたいとき、R=Relaxしたいときと使い分ける商品で、集中とリラックスの切り替えがしづらい……まさに自宅で仕事をするときの必需品!」とおすすめ。

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」はブランドを代表するアイテムの一つ「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」(150mL、4600円)の使い方の工夫をブランドのアーティストが発信。「マッサージ+深呼吸でカシミヤテクスチャーを堪能してリラックス度アップ」「贅沢に8プッシュ。至福のリラックスタイムを」などと伝えている。

 「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」は、「オンラインでも理想の自分に。」としてメイクアップ製品を紹介。ブランドの人気製品のファンデーションから「パワー ファブリック コンパクト」(8700円)や、リキッドアイシャドウ「アイ ティント」(3900円)などを提案した。

 そのほか、資生堂が展開する「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY))」はアイシャドウパレット「ドルチェ&ガッバーナ フェリンアイズ インテンスアイシャドウ クアッド」(7800円)の全8種から、資生堂アソシエイト トップヘアメイクアップアーティストの豊田健治氏がおすすめする春夏のアイメイクなどを紹介。プロ目線の発信も今ならではだろう。

 また面白いところでは、「クリニーク(CLINIQUE)」は1〜2月に発売になった新製品のクリニーク iDシリーズの「ドラマティカリー ディファレント モイスチャライジング トーンアップ ジェル」(6500円)や、「イーブン ベター ラディカル ブライト セラム」(30mL 9000円、50mL1万4000円)などの紹介とともに、メールの最後には、PRチームの自己紹介も記載されていた。特技や趣味、好きな食べ物、おこもり美容などを紹介していて、なんだかクスっとするなかに温かさも感じられ、会うことができない中、こういった取り組みも引きつける要素になっているだろう。

メディアが取り上げやすいコンテンツに

 こういったリリース発信は、多くのメディアが取り上げるのに最適な材料になっている。こぞって、「お家美容」と題したスキンケアやメイクアップのハウトゥーや、製品ピックアップ紹介が紙媒体だけでなくウェブ、SNSのコンテンツで増えている。また、こういった施策には、ミニサイズがつくプレゼント企画や、お得な定期便企画を盛り込んでいる場合もあり、その特典がメディアの引きになっているところもある。定期便企画は、「シュウ ウエムラ」の「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」や「ランコム(LANCOME)」の人気NO,1美容液「ジェニフィック」などで行われており、いずれもロングセラー製品のPRと共に企画されている。

 さらには、メディアとのタイアップ企画も進行しており、既存品を活用しながらも、新鮮に映る取り組みは、コロナ収束後の戦略にも新たな施策として加わりそうだ。一方でブランド側は、リリース配信に留まらず、これらを活用したインスタライブなども並行して行い、PRに加えECへの導線もしっかり確保している。インバウンド需要などの落ち込み、リアル店舗の休業などで前年売り上げの達成は厳しい状況ではあるが、今の危機を乗り越えるため、そしてその先に向けた取り組みは確実に進んでいる。

The post この危機にロングセラー、既存製品をアピールするビューティ業界の狙い appeared first on WWD JAPAN.com.

「ジンズ」の4月度は売上高70%減 営業継続のメガネスーパーは17%減で踏ん張る

 アイウエア企業ジンズの4月度の売上高(既存店ベース)は、新型コロナウイルスの影響で前年同期比74.5%減と大幅に落ち込み、3月度(同17.4%減)に続く前年割れとなった。4月7日に政府から発表された緊急事態宣言を受けて、翌日から196店舗が営業を自粛し、4月30日には 356店舗が営業を自粛した。4月末の国内の店舗数は407で、5店舗の新規出店が延期となっている。なお、150店舗以上を展開している中国では全店が営業再開となったが、「店頭の客足はまだ全体的に戻っていない。eコマースの売り上げは従来の約3倍に増えた」とコメントした。

 また、眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスの4月度の売上高は同17.7%減で、2カ月連続の前年割れとなった。同社は「眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器は生活必需品である」という考えから、一部を除き緊急事態宣言発令後も店舗営業を継続したため減少幅をある程度抑えることができたようだ。「休業している眼鏡店が多いことから、当店に流入した新規客が多く見受けられた。また、売り上げ構成比率が高いコンタクトレンズの好調も貢献している」とコメントした。店頭では来店客にマスク着用を呼びかけ、未着用の客にはマスクを1枚50円で販売するなど安全対策を講じている。現在の店舗数は369。一方、eコマースの売り上げは毎月伸びており、今年に入って2ケタ成長が続いている。

The post 「ジンズ」の4月度は売上高70%減 営業継続のメガネスーパーは17%減で踏ん張る appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

Posted in 未分類

ビューティ業界の武器、接客をデジタルで可能に コーセーやオルビスが美容部員を軸に新たなオムニチャネル戦略

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け休業を延長する商業施設も多く、ビューティ企業も同様だ。営業を行っている店舗においても、感染防止のためマスク着用、消毒の徹底、タッチアップの自粛を継続する。ビューティ企業において、接客は最大の武器だっただけに、その基盤が揺らぐ今の状況に頭を抱えている企業も少なくないだろう。その打開策はやはり、デジタルの活用にほかならない。これまでもデジタル上での相談窓口はあったが、今回の特徴は店頭の美容部員と顧客を結びつけていることだ。この新たな“接客”はコロナ後にも一つの“接客”の形として定着するのではないだろうか。

コーセーは美容部員が商品の紹介画像を投稿

 コーセーは、実店舗の販売スタッフがメイクやスキンケア商品の紹介画像を投稿できるアプリケーションサービス「スタッフスタート」を総合美容情報サイト「メゾン コーセー」に導入した。バニッシュ・スタンダードが手掛ける同アプリケーションサービスはこれまでアパレル業界では800以上のブランドで活用されているが、化粧品業界では初めてとなる。

 店頭の美容部員がメイク画像、スキンケアアイテムの紹介画像の投稿などを公開。「年代(20、30、40、50、60代)」「肌質(普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌)」「肌色(ブルーベース、イエローベース)」「まぶたのタイプ(一重、二重、奥二重)」の情報を記載することで、顧客は自分の肌の特徴や顔立ちに合った美容部員のメイク投稿を参考に商品を選択することが可能だ。スキンケアアイテムも、それぞれの肌質に合った商品の使用感やポイントをレビューし情報を提供、購入につなげる。

 実際の美容部員が出ることで、美容部員にファンがつくことも考えられ、美容部員のモチベーションアップにもつながる。芸能人やモデル、インフルエンサーではない、身近な存在の美容部員の“言葉”に共感を得てもらいファンを獲得。そのファンがコロナ後に店頭に足を運ぶことも予想される。

有人チャットサービスを導入したオルビス

 オルビスは、サイバーエージェントの子会社のエーアイシフトが提供する有人チャットサービスを導入し、自社EC内のAIチャットサポートでビューティアドバイザーによる有人チャットサービスを期間限定で展開している(実施期間は未定)。外出自粛が続く中、いつものように店頭で相談しながら買い物ができない顧客に向け、オンライン上で気軽にビューティアドバイザー(BA)に質問、相談することを可能とした買い物体験を提供するというものだ。

 BAは休業中の店舗から募集をかけて有志を募り、東京、大阪、福岡と全国から手が挙がった。休業中のBAにとっても、自宅にいながらお客の質問に答えるといった“接客”は、顧客との新しい形の結びつきを生み出しているといい、こちらもモチベーションアップにつながっている。

 また同社はGW限定でインスタストーリーズで予約フォームを案内してZOOMのオンラインカウンセリングを実施。オンラインカウンセリングに最初は緊張していた顧客も会話が弾むに連れ積極的な質問にもつながり、また子どもを持つ人からも好評だったことから、今後の実施も検討していくという。また同社では今後、BAの活躍の場の創出など露出を増やしていくことも検討し、スターBAを作っていく考えだ。

 こういったデジタルを活用した“接客”は、今後、緊急事態宣言が解除されたとしても、コロナが終息するとは言いがたく、日常をソーシャル・ディスティングスにしていく中で、美容部員を軸とした新しい形のオムニチャネル戦略として一つの導線になりそうだ。さらにはファッション業界では多く存在するスター販売員のビューティ版、スター美容部員がこういったデジタルの“接客”から生まれてくることにも期待したい。

The post ビューティ業界の武器、接客をデジタルで可能に コーセーやオルビスが美容部員を軸に新たなオムニチャネル戦略 appeared first on WWD JAPAN.com.

訴訟合戦から一転 ヴィクトリアズ・シークレット買収が「双方合意」で白紙に

 Lブランズ(L BRANDS)と投資会社シカモア・パートナーズ(SYCAMORE PARTNERS)は、Lブランズ傘下のヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)の株式譲渡契約を破棄し、取引を中止することを発表した。

 Lブランズは両社が株式譲渡契約を破棄することで合意に至ったと5月4日に発表した。ヴィクトリアズ・シークレットをシカモア・パートナーズに売却することで得られるはずだった5億2500万ドル(約556億円)は、業績が低迷しているLブランズにとって生命線だったといえる。事業譲渡失敗で窮地に立たされた同社は、好調な「バス&ボディワークス(BATH & BODY WORKS)」を切り離して独立した公開会社とする一方で譲渡予定だったヴィクトリアズ・シークレット関連事業は、別会社として事業を継続するという。また、児童買春の容疑がかけられていた米国の富豪ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)との交友関係や自身の社内におけるセクシャルハラスメント行為が批判されていた創業者のウェクスナー会長兼CEOは5月14日に開催する株主総会をもって退任し、決定権を持たない名誉会長職に就く。

 同社はウェクスナー会長兼CEOの退任と合わせて経営陣を刷新すると発表している。新会長にはLブランズの役員を務めるサラ・ナッシュ(Sarah Nash)が就任し、バス&ボディワークスCEOのアンドリュー・メスロー(Andrew Meslow)がLブランズのCEO職を引き継ぐ。

 ナッシュ新会長は、「ほかの小売り企業と同様に大変厳しい環境に直面している。多大な費用を投じて不愉快な思いをしてまでシカモア・パートナーズにパートナーシップを迫るための訴訟を起こすよりも、この状況を乗り切ることに全力を注いだ方が会社にとって、株主にとって、そして共に働く仲間にとって最善だと考えた。『バス&ボディワークス』の好調を継続し、ヴィクトリアズ・シークレットは大幅にコストカットを進める。われわれは全ステークホルダーの利益と企業の未来を念頭に置いて行動していく」とコメントした。

 買い手として名乗りを上げていたシカモア・パートナーズも同日に契約破棄で合意したことを認めた。「契約破棄の合意に伴い、両社は進行中の訴訟を取り下げることで合意した。また、契約破棄は両社の合意の下で行われるため、互いに金銭の請求は行わない」と説明した。

 シカモア・パートナーズは新型コロナウイルスの影響でLブランズが実施した店舗閉鎖などが「ビジネスに深刻な損害を与える」と主張し、株式譲渡契約の破棄を求めた。契約書の中には対象会社の事業などに重大な悪影響を及ぼす事由が発生した場合において買い手が取引を中止できる権利を規定する、いわゆるMAE条項が盛り込まれていたことを根拠に、契約の破棄の正当性の判断を求めて4月22日にデラウェア州裁判所に申し立てを行った。これを受けてLブランズは「断固として争う」と主張し、翌23日にシカモア・パートナーズを相手取り株式譲渡契約の履行などを求めて訴訟を提起したことで訴訟合戦に発展していた。

 Lブランズが5月4日に発表したヴィクトリアズ・シークレットの株式譲渡契約破棄のニュースを受けて同社の株価は4日夕の時間外取引中に同日の終値12.05ドル(約1277円)から最大で15%以上も下落した。翌5日の株価も上昇と下落を繰り返し、最終的に終値が前日比3.5%減の11.62ドル(約1231円)となった。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

The post 訴訟合戦から一転 ヴィクトリアズ・シークレット買収が「双方合意」で白紙に appeared first on WWD JAPAN.com.

緊急事態宣言は延長も都内の大手美容室は営業を再開 予約人数の制限などで対策

 5月4日に政府から緊急事態宣言の延長が発表されたが、その一方で休業していた都内の美容室は営業を再開している。もともと美容室には休業要請は出ておらず、営業すること自体に問題ではなかったものの、都内の有名美容室の中には自主的に休業を選んだところも多かった。そうした美容室も3~4週間様子を見つつ、どういった形式でなら営業を再開できるか探ってきたのだ。

 「ガーデン(GARDEN)」や「リム(LIM)」(東京の店舗)、「ナヌーク(nanuk)」は5月1日から、「シマ(SHIMA)」は5月2日から、「カキモトアームズ(kakimoto arms)」や「ダブ(DaB)」「アッシュ(Ash)」「ピーク・ア・ブー(PEEK-A-BOO)」「アフロート(AFLOAT)」(東京の店舗)、「ゴールド(GOALD)」は5月7日から、それぞれスタッフやお客の安全に十分配慮し、予約数を制限して密集にならないようにするなど、可能な限りの対策を講じた上で営業を再開している(ただし商業施設内の店舗に関しては休業を続ける店舗もある)。

 一方で「アルバム(ALBUM)」や「シャチュー(SHACHU)」などは緊急事態宣言の延長を受けて5月31日までの休業を決めた。

 東京都は、当初は美容室に対して給付金の支給は予定していなかったが、4月30日から5月6日まで自主的に休業する店舗に対して、1店舗だと15万円、2店舗以上有する事業者には30万円の給付金を支給。ただ、そうした給付金はあるものの家賃の負担が大きく、また人数を制限しての営業のため、再開したといっても現状ではまだ赤字になるといった声も聞かれる。現在、国が家賃の一部を助成するという与党の支援策が検討されているが、厳しい状況は続きそうだ。

The post 緊急事態宣言は延長も都内の大手美容室は営業を再開 予約人数の制限などで対策 appeared first on WWD JAPAN.com.

まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド ポストコロナライフPost Corona Life

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第8回。“You’d Better Be Handsome”は、2人プラス、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)をときに交えて、ニューヨークのトレンドや新常識について雑談する。引き続き、新型コロナイルスの影響で街が閉鎖されているニューヨークからリポート。自宅勤務大勢となってすでに1カ月、さらに4月16日にはこの態勢が5月15日まで延期になり、前回同様ズーム(ZOOM)を使っての近況報告会。ポストコロナのライフスタイル、また打撃を受けているシェアビジネスについてトークする。

スティービー:元気?引きこもり生活、その後どう?

メイ:家中掃除しようとか、これを機にデトックスしてみるか、とか、いろいろアイデアは湧いてくるけど、なんだかあっという間に時間が過ぎていってしまう。

レイチェル:ニューヨーク州は、自宅待機要請がさらに1カ月延びて5月15日までになったしね。ビジネスの再開もシティ以外のところかららしいし。普段ならテイクアウトですむ食事もぜんぶ買い出しに行って、列に並んでから入店し、戻ってきて消毒してから調理して片付けるわけだから、けっこう時間がかかったり。

スティービー:これまで当たり前だったルーティーンが突然なくなったわけだから無理ないよ。正直失業した知人も日々増えているし。フォトエージェンシーAは、75%人員削減したらしい。

メイ:大手アーティストエージェンシーBも、3分の1カットしたらしい。早く私たちの定期ランチが復活するようになるといいな。

レイチェル:ニューヨーク市の公立学校はもう9月の新学期まで学校閉鎖が決まったし。9月に学校が開かないことを想定して、大学とかはオンライン授業の準備をしていたりするらしい。

スティービー:オンライン授業って大学生には可能かもしれないけど、小学生がどこまでアプリを使って勉強できているか微妙だよね。ずっとそれに付き合える大人がいるのは、ほんの一部の子どもだけ。まだ外に出て働き続けている人たちもたくさんいるわけだし。ますます格差が広がりそう。

日々レベルアップするセルフシュート

メイ:前回も盛り上がったけど、モデルたちのセルフシュートがどんどんレベルアップしているよね?

レイチェル:「ザラ(ZARA)」がモデルに服を送って、セルフシュートさせたシリーズとかもよかったよね。

スティービー:いろいろなシーンで、セルフプロデュースする能力が問われているという感じはする。それぞれが家にいながらモニターを通して撮影をする、という企画があるんだけど、結局モデル本人がメイクアップアーティストの指示に従って自分でメイクしたり、ヘアを整えたりしないといけないから、本人にセンスがあることがキャスティングの大前提になってくる。

レイチェル:いまはポルノ業界でさえ、セルフシュートしているらしいし。「ヴァイス(VICE)」で読んだ記事だけど、あの業界では大手のヴィクセンメディア(VIXEN MEDIA)は25万ドル(約2700万円)分の機材やプロップを提供することで、自宅で制作するよう働きかけているらしい。

メイ:さすが!スケールが大きい。

スティービー:病院への寄付など、ファッション業界の中でもいくつか動きがある。例えば、クイーンズにあるエルムハースト(ELMHURST)病院への寄付金を募るために、著名フォトグラファー187人が「ピクチャーズ フォー エルムハースト(PICTURES FOR ELMHURST)」というプロジェクトを立ち上げた。これはオークション形式ではなく、150ドル(約1万6000円)均一で、プリントを発送するというチャリティー。サインは入っていないらしいけど、イーサン・ジェイムス・グリーン(Ethan James Green)、ジャック・ダヴィソン(Jack Davison)ら、アート系のファッションフォトグラファーなど気になる人がたくさん。

レイチェル:「Vマガジン」は、夏号のマルチカバーを手掛けたフォトグラファーデュオ、イネス・ヴィヌード(Inez & Vinoodh)がライブでカバーガールを紹介するイベントを開いたり、相変わらず雑誌はあの手この手でコンテンツ作りに励んだりしている。

メイ:なんでもオンラインだからね。家にいながら、すごいインストラクターのワークアウトクラスも受けられるし、ニューヨーク近代美術館(MoMA)は無料でオンラインコースを提供してくれるし、本はキンドル(KINDLE)やオーディブル(AUDIBLE)でいくらでも読めるし、レシピは限りなくあるし。そうそう、私もとうとうティックトック(TIKTOK)のアカウントを作ってみた。あくまで見る側としてだけど。

レイチェル:子どもたちも学校がないから、コンテンツ作りに精が出るわけよね。見る側もたくさん時間があるし。セレブリティーも時間があるから、最近あまり聞かなかったカメオ(CAMEO)とかも盛り上がっている。

メイ:カメオってどういうシステム?

スティービー:セレブリティーやスポーツ選手にお金を払うと、自分だけのためのビデオメッセージをくれるというシステム。リンジー・ローハン(Lindsay Lohan)は1メッセージ、200ドル(約2万2000円)らしいよ。

レイチェル:カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)みたいに自分でコスメブランドをやっていたりする人は、ハンドサニタイザーを作って医療関係者に寄付したり。こういうときって早くやった方がかっこよく見える。ただあまりそのことを宣伝してはいなくて。チャリティーをクールにさくっとできるというのは上級者よね。

“ソーシャル・ディスタンス”時代のビジネス

メイ:サステナビリティの観点からも、スペースが足りない大都市では特にこれまではよいとされてきたシェアビジネスだけど、新型コロナウイルスの影響で“ソーシャル・ディスタンス”が強いられている今、誰かと空間や物をシェアすることは難しい。他人に近づいてはいけないわけだから。食材を買いに出掛けてもスーパーでは入場制限があって、外には6フィート(約1.8メートル)間隔で人が並んでいるし。

スティービー:以前から僕は他人とシェアすることに興味がなかったから、シェアビジネスの業績が落ちてきているのを不思議に思わない。そもそも人間は、所有したいという欲望を持って生まれてきているわけで。シェアオフィスのコーヒー飲み放題や素敵な景色のテラスに一瞬誘惑されることがあっても、知らない人たちと共有するよりも、自分たちのオフィスが安全ということが今回証明されただけ。

レイチェル: ルームメイトがいて楽しいときもあったけど、やっぱり自分だけのアパートに勝るものはない、というのと同じ原理ね。シェアビジネスの代表格と言えばウィワーク(WEWORK)。一時はフェイスブック、アマゾンとまで比較されるほど勢いづいていたけれど、オフィスでの感染が気になるときにシェアオフィスの未来は明るくない。

メイ:おしゃれなインテリアと便利なロケーションで、一時は飛ぶ鳥も落とす勢いがあったオフィススペース貸しのウィワークだけど、昨年夏に上場にも失敗して、創業者のアダム・ニューマン(Adam Neumann)がそれでも1.7ビリオン(約2兆円)をソフトバンクから受け取って辞任したことでウォール街の話題をかっさらった。

レイチェル:余談だけど、ウィワークの共同創業者でアダムの妻レベッカ(Rebekah Neumann)は、実はグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)のいとこだとか。ビジネスへの嗅覚が鋭い家系なのかもね。

スティービー:ウィワークに関する記事が「ファストカンパニー(FAST COMPANY)」誌に特集されていたのを最近読んだけど、ソフトバンクの孫氏の投資に応えるために無理してスピード出店していたらしい。

レイチェル:私たちのオフィスの向かいにもウィワークがあって、その先のブロックにもあるし。ある意味スターバックスよりもよく見かけるようになっていたから。

メイ:フリーランスやスモールビジネスオーナーが多いニューヨークには、シェアオフィスは素晴らしいアイデアだけど、需要と供給のバランスが素人から見ても悪かった。

ポストコロナについて考える

スティービー:ニューヨークで複数のレストランを経営する有名シェフ、トム・コリッキオ(Tom Colicchio)は、飲食店の75%は復活できないと言っている。ポストコロナライフはどうなるのか?
レイチェル:アパレルもすでに春夏物のセールが始まっているし。というかノードストロム(NORDSTROM)に関してはもう終わったらしい……。破綻したニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)は、普段は絶対に割引しないコスメまで25%オフになっているし!

スティービー:中国ではファッションブティックも再開しつつあるよね。韓国もかなり普通に戻っていると聞いている。アメリカも1日でも早く復帰したいトランプと、あっという間にまた蔓延してしまうのでは?と懸念する州知事の間で毎日争われている。

メイ:私たちの“普段”が戻ってくるのはまだまだ先のことになりそうだし、前とまったく同じ生活が戻ってくるわけではなさそう。ポストコロナライフに向けて、みんな準備をし始めている。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ(Andrew Mark Cuomo)知事は2段階に分けて再開に着手することを発表した。人との接触が少ない業種から。様子を見ながら、その2週間後に次の業種というふうに。

スティーブン:このままだと秋のファッション・ウイークもバーチャルになりそうだね。すでにショーはしないと決めているデザイナーもニューヨークでは多い。

レイチェル:そういえば、ニューヨークでは公式に結婚もできるらしい、もちろんバーチャルで。当人たちと結婚ライセンスを発行する担当者との間で、ということらしい。

メイ:バーチャルでウエディングパーティーをしている人たちがいるのは知っていたけど。

スティービー:実際にはズームでお見合いパーティーとか、こんなときでも出会いを求めて動いている人たちもたくさんいるみたいだから。

メイ:外に自由に出られるようになっても、ますますソーシャルメディアやオンラインに頼る自分たちになっているのは確実よね。ジムとか行かなくても、家でやればいいやみたいな。

スティービー:ビジネスの業態は、ポストコロナでは大きく変わっていくのは確実。今回培った知識や経験のなかで生かされることもきっとあるはず。

新型コロナで勝ち組の自転車、負け組のカーシェア

スティービー:シェアビジネスと言えば、いちばんに思いつくのは車や自転車の共有。

レイチェル:特に都市部では、車や自転車の駐車料金が車そのものよりも高かったりするから。

メイ:いまどきマンハッタンでもブルックリンでも、月々の駐車料金が500ドル(約5万4000円)はするし。

スティービー:以前チェルシーに住んでいたときは車を持っていて、駐車場を借りていたこともある。そこも今はコンドミニアムになってしまって、車を所有することがますます困難になっている。

レイチェル:ニューヨークに住んでいると車を持つよりも、必要に合わせて家の前まで来てくれるウーバー(UBER)やリフト(LYFT)をその都度呼ぶ方がよっぽど便利。でも去年から渋滞税がかかるようになって一気に料金が上がってしまったけど。

メイ:シティバイク(CITI BIKE)もすごく増えて便利になっているけど、オフィスが徒歩圏の私はアカウントを作らないまま。

スティービー:新型コロナになって、誰かの汗がついているかもしれない自転車のシェアってどうかなって思うけど。

レイチェル:でも地下鉄に乗るよりは安全かも。ちなみに自転車店は新型コロナウイルスの流行で大繁盛しているみたいよ。走っている車も少ないし、自転車で街を走るのは快適かもね。

スティービー:一方ウーバーやリフトの相乗りシステム“プール”や、そもそも相乗りが主なヴィア(VIA)は相乗りのサービスを3月中旬から停止しているよ。

メイ:エンタープライズカーシェア(ENTERPRISE CAR SHARE)やジップカー(ZIP CAR)は、ニューヨーク市がストリートパーキングにも場所を確保していて、メンバーになると年会費および時間単位で8ドル(約870円)前後、または1日単位70~80ドル(約7600~8700円)を払うというシステム。この金額には、車のレンタル料金のほか、保険料も入っている。ときどき使うならそれで十分よね。

レイチェル:あるときまではジップカーしかなかったけど、大手レンタカー会社のエンタープライズがこの分野に乗り込んできたわけ。

スティービー:カーシェアも思っていた以上に浸透せずに、撤退する企業も出てきたよ。BMWの車に乗れるということで話題となったリーチナウ(REACH NOW)を吸収したカートゥゴー(CAR2GO)も今年2月末で事業を畳んでいる。

メイ:ちなみに今車を買うと、“タッチレス・デリバリー”をしてくれるところもあるらしい。要するに商品である車にはまったく触れずに、置いていってくれるというシステム。いろんなことがすごいスピードで日々進化していっているのを肌で感じる。

メイ/クリエイティブディレクター : ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。仕事で海外、特にアジアに頻繁に足を運ぶ。オフィスから徒歩3分、トライベッカのロフトに暮らす

スティービー/ファッションエディター : アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長のもとでキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。10年前にチェルシーを引き上げ、現在はブルックリンのフォートグリーン在住

レイチェル/プロデューサー : PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働くようになって早3年。アーティストがこぞってスタジオを構えるヒップなブルックリンのブシュウィックに暮らし、最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

The post まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド ポストコロナライフPost Corona Life appeared first on WWD JAPAN.com.

ロコンドがスザンヌとコラボ シューズのD2Cブランド第2弾

 シューズとECの通販サイト「ロコンド(LOCONDO)」を運営するロコンドは本日8日から、タレントのスザンヌとコラボレーションしたシューズのD2Cブランド「「セレンセクール(SERENE CE COOL)」をスタートする。スザンヌはインスタグラムで約37万フォロワーを抱えており、知名度を生かしつつ、ロコンドの持つシューズ生産プラットフォームを活用する。本日夕方に田中裕輔ロコンド社長と出演するYouTubeを公開する。ロコンドは4月2日に人気ユーチューバーのヒカルとコラボレーションしたシューズを予約販売すると、サーバーダウンなどの祭り状態になり6億円を売り上げたばかり。田中社長は「D2Cブランドはそれぞれ10億円のブランドに育てていきたい」という。

 「セレンセクール」のシューズはサンダルを中心に9型で色展開なども含めると35アイテム。3900〜5900円と手頃な価格帯に抑えた。まずは受注販売になり、「ロコンド」のサイト上で本日から予約販売を開始。6月下旬の引き渡しになる。スザンヌは現在、地元の熊本県在住でインスタグラム(@suzanneeee1028)のフォロワーは37.2万。ブランドの収益の一部は熊本城の復興資金に充てられる。

 ロコンドの田中社長はヒカルとのコラボレーションを皮切りに、ユーチューバーやインフルエンサーとコラボレーションしたD2Cブランド事業をスタート。2018年10月には婦人靴卸の三鈴商事(今年3月に吸収合併)を、今年4月には百貨店平場を主力販路とするサン・トロペを買収し、シューズの企画生産インフラを内製化していた。スザンヌとのコラボした「セレンセクール」は、D2C事業としては第2弾になる。5月には自身のYouTubeチャンネルを開設。5月8日時点で約1万5000人が登録している。

The post ロコンドがスザンヌとコラボ シューズのD2Cブランド第2弾 appeared first on WWD JAPAN.com.

イオンモールが19県42施設でテナント営業再開 13日から

 イオンモールは、新型コロナウイルスの感染拡大で休業していた専門店エリアの営業を一部地域で13日から再開する。19県の42施設が対象で、イオンモール全体の3割に相当する。政府は緊急事態宣言を31日まで延長したが、各行政から発表された新たな要請内容を精査し、感染防止策を徹底や営業時間を短縮した上で少しずつ平常に戻す。

 イオンモールは全国で142施設を運営するが、4月7日の緊急事態宣言以降、直営のスーパーマーケットを除き、テナント部分は営業していなかった。今回、再開を決めた19県は新たな休業要請をしておらず、13日には解除されることから再開を決めた。

 ファッションや日用品などの物販や飲食店などのテナントの営業を再開するのは、青森県、岩手県、秋田県、山形県、宮城県、栃木県、新潟県、長野県、静岡県、三重県、鳥取県、島根県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、大分県、熊本県、宮崎県。感染防止策として、従業員の入館時の検温、入り口への消毒液の設置、対面接客でのアクリル板やビニールカーテンの設置、フードコートなど飲食店での換気と席の間引き、入館者数のカウントシステムによる入場制限などを徹底する。

 大都市圏ではまだ商業施設の休業が続いているが、地方の感染被害の比較的少ない県では行政の休業要請の縮小もあって営業再開を発表するケースが出ている。百貨店でも7日から熊本県の鶴屋が営業再開し、13日には鹿児島県の山形屋も続く予定だ。

The post イオンモールが19県42施設でテナント営業再開 13日から appeared first on WWD JAPAN.com.

@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

ジョンスコフィールドがすごすきて好きすぎて涙が出るね。この組み立ては。。。。

Posted in 未分類

連載「今、デザイナーができること」Vol.5 山岸慎平「自分が得意とすることで少しでも楽しめる何かを作りたい」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、2018年から海外でコレクションを発表している「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」の山岸慎平デザイナーが、不安やもどかしさを抱えながらも前に進もうとする正直な思いを明かした。

BED J.W. FORD
山岸慎平デザイナー

Q.今、デザイナーができることは?

A.個人的には、無力な気持ちにさせられた。自分の得意なことやできることが、今は何の役に立つのかと真剣に考えている。誰かを勇気づける歌もうたえず、気持ちを和らげるような面白いことも言えないが、せめて楽しみにしてもらえるようなことを微力ながら一つでもいいから作りたい。デザイナーである前に一人の人間として、無力なまま終わりたくない。


【自社での動き】

 映像を用いた企画や、国内でのイベントを計画しているという。また商品についての質問があれば、インスタグラムの公式アカウントや山岸デザイナーの個人アカウントで受け付けている。「店舗スタッフの代わりになれるとは思っていないが、少しでも店や顧客の力になりたい。サイズ感や生地、縫製、コーディネートなど、何でも聞いてほしい。個人としてできることは少ないが、だからこそできることを大切にしたいと思う」。


The post 連載「今、デザイナーができること」Vol.5 山岸慎平「自分が得意とすることで少しでも楽しめる何かを作りたい」 appeared first on WWD JAPAN.com.

ワールド20年3月期は5期ぶり営業減益 今期は赤字転落予想

 ワールドの2020年3月期連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示すコア営業利益が前期比19.9%減の130億円で、5期ぶりの減益となった。主力のブランド事業において下期(10~3月)の消費増税と暖冬、新型コロナによる販売不振が響いた。売上高に相当する売上収益は同5.4%減の2362億円、純利益は同12.6%減の80億円だった。

 ブランド事業は売上収益が同4.6%減の2145億円、コア営業利益が同21.3%減の73億円だった。百貨店で展開する「インディヴィ(INDIVI)」などミドルアッパーブランドは付加価値の高い商品開発、SC向けの「オペーク ドット クリップ(OPAQUE.CLIP)」などミドルロワーブランドは在庫コントロールと値引き抑制に注力した。上期(4~9月)に限れば2ケタの営業増益だった。

 デジタル事業は売上収益が同1.0%増の103億円、コア営業損益が4億4600万円の赤字(前期は8億8500万円の黒字)だった。シェアリングやカスタマイズ関連のM&Aなど先行投資がかさんだ。期中には、オーダーシャツ専門ECを運営する米オリジナル社(4月)、高級バッグサブスクのラクサス・テクノロジー(同11月)を傘下に収め、ゴードン・ブラザーズとの合弁事業でオフプライスストア業態「アンドブリッジ(& BRIDGE)」の1号店を9月に大宮、2号店を2月に相模原に出した。

 プラットフォーム事業は、ライフスタイルストアの「フラクサス(FLAXUS)」の終了(1月)などにより同24.0%の減収(111億円)だったものの、プラットフォーム外販の拡大などが寄与しコア営業利益が23.2%増の20億円だった。

 新型コロナの影響により、同社は4月30日時点で全店舗の9割にあたる2227店舗を休業している。その影響が長引くとみて、21年3月期の連結業績は、売上収益が前

期比15.8%減の1990億円、コア営業損益が52億円の赤字、純損益が60億円の赤字を予想する。

The post ワールド20年3月期は5期ぶり営業減益 今期は赤字転落予想 appeared first on WWD JAPAN.com.

コロナ禍の影響でタイ発高級スパブランド「パンピューリ」の日本法人が解散

 タイ発ラグジュアリースパブランド「パンピューリ(PANPURI)」を展開するパンピューリジャパンが2020年5月末で解散する。東京・ギンザ シックスの旗艦店および百貨店3店舗、スパ、公式オンラインショップも順次営業を停止する。新型コロナウイルス拡大の影響により売り上げが大幅に減少したことが大きな要因。

 同ブランドは08年に日本に本格参入し、12年にジャパン社を設立。東洋の伝統を現代によみがえらせたオーガニック&ナチュラルブランドとして存在感を強めていた。17年にはギンザ シックスにスパ併設の旗艦店をオープンし、伊勢丹新宿本店ビューティアポセカリーや阪急うめだ本店、高島屋横浜店で展開。ヘアサロンなどへの卸も行っていた。「コロナ禍の影響で世界での売り上げが落ち込み、唯一の現地法人であったジャパン社を苦渋の決断で終えることにした」とブランド担当者。美容スタッフを含めた本社スタッフは5月末で退職となる。

 今後は日本でのビジネスを継続させるため、ディストリビューターを探すという。

The post コロナ禍の影響でタイ発高級スパブランド「パンピューリ」の日本法人が解散 appeared first on WWD JAPAN.com.

【独白】会社をたたみます。「破産」ではなく「特別清算」という手法で。それにはワケがあります

 緊急事態宣言の延長で、閉店や会社破綻が目の前のことになってきた。実際、地方で数店舗を展開する30代の経営者が事業を「手仕舞い」する決断をした。その時、彼が選んだのは、「破産」ではなく、「特別清算」という手法。どういう意図なのか?
Posted in 未分類

ECですべてを済ませたい!子育てママに“ちょうどいい”ネットショップを求めて 働くママのざっくばらん“本音”トークVol.5 ファッション編

 新型コロナウイルスによる外出自粛要請で、日々の買い物をオンラインで済ませることに拍車がかかる4~5月。特にファッションに関して「子どもを気にせず、お店で納得がいくまで試着」なんて道のりが、まだまだほど遠い。元「WWDジャパン」記者のママ2人が、子どもができて、そして今この状況下で一変した、服の買い方&選び方について語ります。

村上杏理(以下、あんり):私たちの対談も早いもので3回目。ついに先日、インスタグラムのダイレクトメールで、初の共感メッセージが届いたよ!!

一井智香子(以下、ちかこ):すごい!この“ズボラ対談”を読んでくれている人がいるか不安だったけど、反響があるってやっぱりうれしいね。どんな人から届いたの?

あんり:東京のパーティドレスブランド「ホウガ(HOUGA)」デザイナーの石田萌さんから。連載の内容に「親としてすごく共感しました」って。面識はなかったけれど、彼女自身が、子育てする中で着たいドレスがなくなってきたことがブランドをスタートしたきっかけみたい。

ちかこ:オンラインショップを見ると、アレンジすることで子どもと共有できるドレスもあるんだね。小学生くらいの娘がいたら着せたいな。

あんり:うちの子も好きなテイスト。特にこのピンクのドレスはよろこびそう。不意に届いたうれしいメッセージに、連載頑張ろうって思ったよ。

“在庫なし”で逆に信頼感が増した!?「ゾゾ マット」

ちかこ:ところでオンラインと言えば、新型コロナの影響で、各社がECでさまざまなキャンペーンをしているよね。10%オフや送料無料など、普段から気軽に買い物に行けないママには、ある意味ありがたいよね。

あんり:私はずっと気になっていた「ゾゾ マット(ZOZO MAT)」を試してみた。申し込んで1週間くらいで、ツイスターゲームのマットみたいシートが到着。もともとは娘の足を家で計測できたら良いな、と思ったんだけど、マットに足を数分間置く必要がある。1歳児には無理だと気づいたよ。

ちかこ:じっとしてもらうのはうちの子も絶対困難。それは寝ている間にしか不可能だね(苦笑)。で、計測結果は?

あんり:24センチだと思っていた足のサイズが、25センチだった(笑)。この計測結果を元に、おすすめのシューズを紹介してくれるんだけど、私は「ニューバランス(NEW BALANCE)」のCM996だったよ。

ちかこ:1cmもサイズが違ったのはインパクト大きいね!購入してみた?

あんり:うん。でも結局、他社のオンラインショップで購入することに。

ちかこ:え?なんで?

あんり:おすすめしてくれたCM996は、欲しいカラーの在庫が1個もなかった(笑)。こんなユニークなシステムを開発してくれたことに敬意を表して、微力なりとも売り上げに貢献したいと思ったんだけどな。

ちかこ;消費者側からすると便利なシステムをありがとう!って感じだけど、企業側に立つと商機を逃していてもったいないね。

あんり:ただ、在庫を積んでいない商品でもおすすめしてくれるのは、計測結果にウソ偽りがなくて逆に信用できた。購入した靴は、今まで小さめサイズに慣れていたから体感では正直ちょっと大きい。けど、靴の中で指がしっかり伸びていて、足が喜んでいる感じ。

ちかこ:結局、靴の“ピッタリ”って自分の思い込みが大きいよね。それを客観的に、しかも手軽に計測できるのは便利。

あんり:平均と比べて、自分の足の指の形や甲の高さがどうなのか。分かるだけでも、おもしろかったよ!しいて言えば、「ゾゾ」からのおすすめシューズは見られるけど、サイト内で自分が「かわいい!」と思った靴が自分の足に合っているかどうか、逆方向の紐づけはされていない。それがあってもっと対応アイテムの幅が広がれば、“ポチっちゃう”人が増えると思うな……。

オーバー30特有(!?)セレクトショップECへの安心感

あんり:ところで、ちかこは最近、何か買った?

ちかこ:今、セレクトショップのECアウトレットをサーフィンするのにハマっていて。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」のアウトレットでワンピースを買ったよ。あとキャップも。

あんり:ロング丈のワンピースとかロンTとか、シーズン関係なく着られて、子どもとの外遊びにも使えるモノは、お得に買えるとうれしいよね。

ちかこ:子どもが生まれて、着るものがシンプルになったから、トレンドを気にしすぎることもなくなった。世間では、オーバーサイズでネックが詰まったTシャツがずっと流行っているおかげで、去年買ったTシャツを今年も着られそう。

あんり:私も「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」のメンズサイズのロンTを、5枚大人買いしたよ。2000円くらいだから、娘に服を引っ張られてもイラっとしない(笑)。並ばなくて済む無人レジを使うのすら面倒で、すべてオンラインショップで購入している。

ちかこ:私も簡単に買い物に行けないときは、「ザラ(ZARA)」「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」で回していたときがあったな。便利だけれど、結局1シーズンしか着ないことに抵抗が出てきて。最近では「長く着られるか?」をよく考えて買うようにしている。

あんり:世間では、サステナブルが叫ばれているしね。私も最近のテーマは「脱人間中心」。超簡単に言うとモノゴトを人間中心で考えないこと。これを心に留めておくと動植物にまで優しくなれるよ。

ちかこ:話のスケールが地球規模(笑)。壮大だけど、同感。今、洋服も日用品もゴミをあまり出したくない。

あんり:でも話を戻すとさ。子連れだと試着するのもままならないから、大手セレクトショップのオンラインショップは、見る時間が格段に増えた。

ちかこ:やっぱりセレクトショップ世代だからかな?安心感が違う。EC専門の“ちょうどいい”日本ブランドや、トレンドを上手くミックスした激安韓国ブランドもたくさんあるけど、生地や縫製まで画像で捉えるのは難しいよね。

あんり:それは分かるな。セレクトのオンラインショップを覗けば、「何かある」感がある。モデルのルックとアイテム画像だけのサイトは、自分の顔面&体型とギャップがありすぎて、“ポチる”のが不安。だからベイクルーズのスタッフスナップやビームス(BEAMS)のフォトログなどに載っている、似たような背丈の人の着用画像は重宝するんだよね。

ちかこ:昔は全く見なかったけど。私もベイクルーズのオンラインショップはよく使うよ。特に「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」は妊婦のときに物凄く役立った。それをプレスの方に伝えたら、ワンピースやオールインワンは妊婦の需要も多いとか。ホーム雑貨もよく見るんだけど、最近一番テンションが上がった買い物が、息子の「トミカ」を大量に収納できる棚。こんなのも売っているんだって嬉しくなった。届くのが楽しみ!でも家具や雑貨も、オンラインだとサイズ感が不安だよね。

あんり:それは、うちらがズボラだからだよ。サイズ表はきちんと載っているのに、計るのが面倒。サイズの指標として、隣に「ホープ」のタバコとか置いて欲しいな。

ちかこ:同感(笑)。ところで、あんりちゃんのごひいきサイトは?

あんり:ご近所用のカジュアル着はベイクルーズ、仕事にも使える綺麗めの服はユナイテッドアローズ、カルチャーTシャツと「フェニカ(FENNICA)」の民藝品を見たいときビームス、という具合に使い分けている。

ちかこ:使い分けの方向性が一緒!「ユナイテッドアローズ」はアマゾンペイが使えるから面倒な登録が必要ないのも地味にうれしかったな。私は「こども ビームス」もたまにチェックしているけれど、子ども服で活用しているオンラインショップはある?

あんり:基本はお下がりだから、定期的に見るのは「ユークス(YOOX)」くらい。「マルニ(MARNI)」や「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のキッズのセール品をチェックしている。

ちかこ:すぐにサイズアウトする子ども服も、できたらセールで買いたいよね。私はアメコミ系キャラクター物が充実している「H&M」はついのぞいてしまうよ。

あんり:うん。でも娘のなかのトップブランドは結局「しまむら」。先日も店で「これほしい!」と泣きわめく娘に根負けして、変な(失礼!)ドレス型のパジャマを買ったよ。

ちかこ:うちの息子も1番のお気に入りは、お下がりでもらった「ランドリー」の電車コラボTシャツ。着た時の息子のテンションが全然違う。朝嫌がらずにスムーズに着てくれれば、母はもはや何でもいいです(笑)。

あんり:理想は雑誌「ミルク」のような世界観。でも母子で好みを共有できるのは、あと10年くらい先かもね。トホホ。

一井智香子/(いちのい・ちかこ)1986年神奈川・逗子生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業後、三越伊勢丹に入社。伊勢丹新宿本店メンズ館1階の紳士雑貨でアシスタントバイヤーを務めた後、2011年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、主にメンズファッションを担当。ピッティ、ミラノ、パリメンズコレクション取材を始め、セレクトショップや百貨店、ファッションビルのビジネス動向を取材。現在はフリーランスとして、ファッションやライフスタイル系の記事執筆を手がける。1男児の母

村上杏理/(むらかみ・あんり):1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

The post ECですべてを済ませたい!子育てママに“ちょうどいい”ネットショップを求めて 働くママのざっくばらん“本音”トークVol.5 ファッション編 appeared first on WWD JAPAN.com.

ECですべてを済ませたい!子育てママに“ちょうどいい”ネットショップを求めて 働くママのざっくばらん“本音”トークVol.5 ファッション編

 新型コロナウイルスによる外出自粛要請で、日々の買い物をオンラインで済ませることに拍車がかかる4~5月。特にファッションに関して「子どもを気にせず、お店で納得がいくまで試着」なんて道のりが、まだまだほど遠い。元「WWDジャパン」記者のママ2人が、子どもができて、そして今この状況下で一変した、服の買い方&選び方について語ります。

村上杏理(以下、あんり):私たちの対談も早いもので3回目。ついに先日、インスタグラムのダイレクトメールで、初の共感メッセージが届いたよ!!

一井智香子(以下、ちかこ):すごい!この“ズボラ対談”を読んでくれている人がいるか不安だったけど、反響があるってやっぱりうれしいね。どんな人から届いたの?

あんり:東京のパーティドレスブランド「ホウガ(HOUGA)」デザイナーの石田萌さんから。連載の内容に「親としてすごく共感しました」って。面識はなかったけれど、彼女自身が、子育てする中で着たいドレスがなくなってきたことがブランドをスタートしたきっかけみたい。

ちかこ:オンラインショップを見ると、アレンジすることで子どもと共有できるドレスもあるんだね。小学生くらいの娘がいたら着せたいな。

あんり:うちの子も好きなテイスト。特にこのピンクのドレスはよろこびそう。不意に届いたうれしいメッセージに、連載頑張ろうって思ったよ。

“在庫なし”で逆に信頼感が増した!?「ゾゾ マット」

ちかこ:ところでオンラインと言えば、新型コロナの影響で、各社がECでさまざまなキャンペーンをしているよね。10%オフや送料無料など、普段から気軽に買い物に行けないママには、ある意味ありがたいよね。

あんり:私はずっと気になっていた「ゾゾ マット(ZOZO MAT)」を試してみた。申し込んで1週間くらいで、ツイスターゲームのマットみたいシートが到着。もともとは娘の足を家で計測できたら良いな、と思ったんだけど、マットに足を数分間置く必要がある。1歳児には無理だと気づいたよ。

ちかこ:じっとしてもらうのはうちの子も絶対困難。それは寝ている間にしか不可能だね(苦笑)。で、計測結果は?

あんり:24センチだと思っていた足のサイズが、25センチだった(笑)。この計測結果を元に、おすすめのシューズを紹介してくれるんだけど、私は「ニューバランス(NEW BALANCE)」のCM996だったよ。

ちかこ:1cmもサイズが違ったのはインパクト大きいね!購入してみた?

あんり:うん。でも結局、他社のオンラインショップで購入することに。

ちかこ:え?なんで?

あんり:おすすめしてくれたCM996は、欲しいカラーの在庫が1個もなかった(笑)。こんなユニークなシステムを開発してくれたことに敬意を表して、微力なりとも売り上げに貢献したいと思ったんだけどな。

ちかこ;消費者側からすると便利なシステムをありがとう!って感じだけど、企業側に立つと商機を逃していてもったいないね。

あんり:ただ、在庫を積んでいない商品でもおすすめしてくれるのは、計測結果にウソ偽りがなくて逆に信用できた。購入した靴は、今まで小さめサイズに慣れていたから体感では正直ちょっと大きい。けど、靴の中で指がしっかり伸びていて、足が喜んでいる感じ。

ちかこ:結局、靴の“ピッタリ”って自分の思い込みが大きいよね。それを客観的に、しかも手軽に計測できるのは便利。

あんり:平均と比べて、自分の足の指の形や甲の高さがどうなのか。分かるだけでも、おもしろかったよ!しいて言えば、「ゾゾ」からのおすすめシューズは見られるけど、サイト内で自分が「かわいい!」と思った靴が自分の足に合っているかどうか、逆方向の紐づけはされていない。それがあってもっと対応アイテムの幅が広がれば、“ポチっちゃう”人が増えると思うな……。

オーバー30特有(!?)セレクトショップECへの安心感

あんり:ところで、ちかこは最近、何か買った?

ちかこ:今、セレクトショップのECアウトレットをサーフィンするのにハマっていて。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」のアウトレットでワンピースを買ったよ。あとキャップも。

あんり:ロング丈のワンピースとかロンTとか、シーズン関係なく着られて、子どもとの外遊びにも使えるモノは、お得に買えるとうれしいよね。

ちかこ:子どもが生まれて、着るものがシンプルになったから、トレンドを気にしすぎることもなくなった。世間では、オーバーサイズでネックが詰まったTシャツがずっと流行っているおかげで、去年買ったTシャツを今年も着られそう。

あんり:私も「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」のメンズサイズのロンTを、5枚大人買いしたよ。2000円くらいだから、娘に服を引っ張られてもイラっとしない(笑)。並ばなくて済む無人レジを使うのすら面倒で、すべてオンラインショップで購入している。

ちかこ:私も簡単に買い物に行けないときは、「ザラ(ZARA)」「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」で回していたときがあったな。便利だけれど、結局1シーズンしか着ないことに抵抗が出てきて。最近では「長く着られるか?」をよく考えて買うようにしている。

あんり:世間では、サステナブルが叫ばれているしね。私も最近のテーマは「脱人間中心」。超簡単に言うとモノゴトを人間中心で考えないこと。これを心に留めておくと動植物にまで優しくなれるよ。

ちかこ:話のスケールが地球規模(笑)。壮大だけど、同感。今、洋服も日用品もゴミをあまり出したくない。

あんり:でも話を戻すとさ。子連れだと試着するのもままならないから、大手セレクトショップのオンラインショップは、見る時間が格段に増えた。

ちかこ:やっぱりセレクトショップ世代だからかな?安心感が違う。EC専門の“ちょうどいい”日本ブランドや、トレンドを上手くミックスした激安韓国ブランドもたくさんあるけど、生地や縫製まで画像で捉えるのは難しいよね。

あんり:それは分かるな。セレクトのオンラインショップを覗けば、「何かある」感がある。モデルのルックとアイテム画像だけのサイトは、自分の顔面&体型とギャップがありすぎて、“ポチる”のが不安。だからベイクルーズのスタッフスナップやビームス(BEAMS)のフォトログなどに載っている、似たような背丈の人の着用画像は重宝するんだよね。

ちかこ:昔は全く見なかったけど。私もベイクルーズのオンラインショップはよく使うよ。特に「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」は妊婦のときに物凄く役立った。それをプレスの方に伝えたら、ワンピースやオールインワンは妊婦の需要も多いとか。ホーム雑貨もよく見るんだけど、最近一番テンションが上がった買い物が、息子の「トミカ」を大量に収納できる棚。こんなのも売っているんだって嬉しくなった。届くのが楽しみ!でも家具や雑貨も、オンラインだとサイズ感が不安だよね。

あんり:それは、うちらがズボラだからだよ。サイズ表はきちんと載っているのに、計るのが面倒。サイズの指標として、隣に「ホープ」のタバコとか置いて欲しいな。

ちかこ:同感(笑)。ところで、あんりちゃんのごひいきサイトは?

あんり:ご近所用のカジュアル着はベイクルーズ、仕事にも使える綺麗めの服はユナイテッドアローズ、カルチャーTシャツと「フェニカ(FENNICA)」の民藝品を見たいときビームス、という具合に使い分けている。

ちかこ:使い分けの方向性が一緒!「ユナイテッドアローズ」はアマゾンペイが使えるから面倒な登録が必要ないのも地味にうれしかったな。私は「こども ビームス」もたまにチェックしているけれど、子ども服で活用しているオンラインショップはある?

あんり:基本はお下がりだから、定期的に見るのは「ユークス(YOOX)」くらい。「マルニ(MARNI)」や「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のキッズのセール品をチェックしている。

ちかこ:すぐにサイズアウトする子ども服も、できたらセールで買いたいよね。私はアメコミ系キャラクター物が充実している「H&M」はついのぞいてしまうよ。

あんり:うん。でも娘のなかのトップブランドは結局「しまむら」。先日も店で「これほしい!」と泣きわめく娘に根負けして、変な(失礼!)ドレス型のパジャマを買ったよ。

ちかこ:うちの息子も1番のお気に入りは、お下がりでもらった「ランドリー」の電車コラボTシャツ。着た時の息子のテンションが全然違う。朝嫌がらずにスムーズに着てくれれば、母はもはや何でもいいです(笑)。

あんり:理想は雑誌「ミルク」のような世界観。でも母子で好みを共有できるのは、あと10年くらい先かもね。トホホ。

一井智香子/(いちのい・ちかこ)1986年神奈川・逗子生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業後、三越伊勢丹に入社。伊勢丹新宿本店メンズ館1階の紳士雑貨でアシスタントバイヤーを務めた後、2011年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、主にメンズファッションを担当。ピッティ、ミラノ、パリメンズコレクション取材を始め、セレクトショップや百貨店、ファッションビルのビジネス動向を取材。現在はフリーランスとして、ファッションやライフスタイル系の記事執筆を手がける。1男児の母

村上杏理/(むらかみ・あんり):1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

The post ECですべてを済ませたい!子育てママに“ちょうどいい”ネットショップを求めて 働くママのざっくばらん“本音”トークVol.5 ファッション編 appeared first on WWD JAPAN.com.

@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

パリの素材見本市プルミエール・ヴィジョン 9/15-17 開催🇫🇷 世界のアパレル産業の混乱が続く中、開催実行を表明することで混乱の収束につなげる狙い🧵 パリの大型素材見本市、9月開催実行を表明 中止の場合は返金|WWD JAPAN 

Posted in 未分類

「ザ・ノース・フェイス」が自粛中の子どもにエールを送るサイトを公開 三浦雄一郎らもメッセージ寄せる

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、昨今の外出できない状況によってやりたいことができない子どもや、子どもを思う大人たちのためのプロジェクト「ヤングエクスプローラーズ(YOUNG EXPLORERS)」を発表した。

 「ヤングエクスプローラーズ」は“探求をやめてはいけない”“夢を諦めてほしくない”といった思いのもと、子どもたちが未来のために今できることに挑戦することを応援するべく実現した。「ザ・ノース・フェイス」の日本公式ユーチューブチャンネルではオリジナルムービーを公開している。なお、映像は2月27日に撮影したもの。

 また特設サイトでは、コンセプトに共感した「ザ・ノース・フェイス」の契約アスリートによるメッセージを紹介する。80歳でエベレスト登頂に成功したプロスキーヤーの三浦雄一郎は「体と心の健康がきみたちに必ず勇気を与えてくれる。いろいろな工夫をして室内でも毎日運動して汗をかいてみよう!そして太陽の光は心身をリセットしてくれるから、天気のいい日は日光浴、運動とバランスのとれた食事で免疫力を上げると気持ちが前向きになり、きみたちの探求心が発動する。夢と希望が未来を輝かせる力だ Never Stop Exploring!」と、前向きなメッセージを寄せた。そのほか写真家の石川直樹やフリークライマーの野口啓代らが、困難なときを乗り越えるためのエールを送った。

「ザ・ノース・フェイス」の「ヤングエクスプローラーズ」

The post 「ザ・ノース・フェイス」が自粛中の子どもにエールを送るサイトを公開 三浦雄一郎らもメッセージ寄せる appeared first on WWD JAPAN.com.

テイクアウトで売上25万、17万、10万を獲得する店に共通する3つの戦略

汗を流すコンサルタント、白岩大樹です。新型コロナウイルスの影響は長期化の様相を呈していますが、新しい売上を作るべく、みなさん努力をしています。今回はその中でもテイクアウト(一定額の注文であれば宅配)というスタイルによって、テイクアウト売上を1日25万、17万、10万と上げることに成功している3社・3業態に共通する3つの点、というテーマで事例と共にお伝えしていきます。
Posted in 未分類

コンサルティング会社、ローランド・ベルガー福田氏が示す、今企業がとるべきアクション

 新型コロナウィルスによる外出自粛要請がどのくらい続くかによって、アパレル、化粧品への影響は計り知れないのと同時に、なかなか見通しが立たないのが現状だ。短期(新型コロナ拡大の状況下)、中期(外出自粛解禁直後)、長期(収束、ポストコロナ)で、どのようなアクションをとるべきなのか。「2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日」(東洋経済新報社)の著者であり、ドイツを本拠とする経営戦略コンサルティングのローランド・ベルガー日本法人 パートナーでもある福田稔氏に聞いた。

WWD:新型コロナウイスル感染拡大により、アパレルの消費にどのような影響をもたらすのか?

福田稔ローランド・ベルガー パートナー(以下、福田):まず、中長期的にみて、人々の価値観において、次の6つの価値志向が強まると思う。①安全・安定志向、②節約志向、③本質追求志向、④家中充実志向、⑤家族志向、⑥社会協調志向。これでいうとアパレル消費に対してダイレクトにプラスに働く要素がなく、むしろ節約志向でマイナスに転じてしまうことが多くなり、今後の見通しは厳しい。衣服そのものの消費額が減ってくると予想され、一時的にリベンジ消費があったとしても、ポストコロナではもとには戻らないだろう。以前の9割になるのか、8割になるのかも、いつ収束するかによって変わってくる。

当社は今後の見通しを3つのパターンで仮に想定し影響を試算しており、シナリオA=6月に終息し、夏は消費が一時的に活性化、シナリオB=8月に終息し、秋は消費が一時的に活発化、シナリオC=10月に一旦終息するも、消費は年末まで冷え込みそのまま不況となる。インパクトを定量化したのは経営者に意志決定の参考材料を提供したかったからであり、刻々と変わる状況の変化に合わせてスピーディーに意志決定を行うことが求められる。

WWD:海外ではオンラインでアパレルやコスメの売り上げが伸びているところもあるが、日本もそのような動きにはならない?

福田:まずはEC化率とECを含めた全体の売り上げを分けて考えるべきで、EC化率は上がっても全体の売り上げは下がっている。大手セレクトショップなどでは、EC化率は伸びており、自粛生活が長くなればなるほどECによる購買は加速していく。3月のECの売り上げは昨対110~120%で伸びている一方、実店舗は同50~60%になっているため、全体の売り上げはマイナスだ。EC化率は上がっても不要不急のファッションに関しては当然消費意欲も下がるため、全体の消費は減っている。より百貨店チャネルに店舗が多い国内総合アパレルは大手セレクト以上に打撃は大きい。

WWD:デジタルを伸ばすには、それに比例して投資なども必要だと思うが、今何をすべきか?

福田:当然、消費者もオンラインシフトが進むので、それによりデジタルチャネルをめぐる企業間の競争が激しくなるだろう。デジタルマーケティングに投資した費用に対してどのくらいの顧客を獲得できたのか、一人あたりのCPA(Cost Per Acquisition=一顧客あたりを獲得するコスト)は今後デジタル広告にシフトすることにより上がるため、企業はそれを見据えた踏み込んだ投資が必要になる。これまでのネット投資と同じ延長線上でやっていても思った以上の効果が得られない。

D2C型のMDサイクルに変える

WWD:オンラインシフトに比重を置いた場合にやるべきポイントは何か?

福田:商品投入の仕方、つまりD2C型のMDサイクルに変える必要がある。これまでのように年間でシーズンを7~8に分けたサイクルで販売するだけではなく、いかに商品を連続的に出していくのかが大事になってくる。オンライン専門ブランドは毎日1商品投入することもあり、サンフランシスコ発のD2C型アパレルブランド「エバーレーン(EVERLANE)」は、ファストファッションではなくベーシックアパレルだが、週に3~5型の新商品を打ち出すことで、継続的にサイトに来てもらうようにしている。最初のロットはミニマムにする“多品種少量型”のシーズンサイクルで、顧客とインタラクティブなコミュニケーションを図っていくことが重要だ。

サプライチェーンではなく“サプライウェブ”という考え方

WWD:そのようなスピード感を持ったモノ作りには安定したサプライチェーンの構築が不可欠だ。

福田:今後はサプライチェーンのデジタル化が重要になってくる。サプライチェーンを特定の国や地域に寄せているとリスクがある。中国だけに頼らず分散化させ、東南アジアや国内といったシームレスなサプライチェーンを作っていくべきだろう。そもそも“サプライチェーン”という概念を変えていかないといけない。チェーンとはつまり“鎖”でつながっているということ。分断されてしまうとチェーンが機能しなくなる。“サプライウェブ”という考え方でシームレスにウェブでつながることが今後重要になってくる。香港の大手商社リー&フォン(LI & FUNG)は、モノ作りのデジタル化を早くから進めており、付き合いのある工場に投資して必要なものをデジタルで仕入れ、アメリカの企業に対してもサンプルもデジタルで依頼している。

WWD:今後、アパレル、化粧品企業がとるべきアクションとして御社のリポートでは短期(新型コロナ拡大の状況下)では①オンラインチャネルの強化とシフト、②デジタルを通じたブランドエンゲージメントの強化、③コスト削減、キャッシュポジションの見直しを挙げている。中でも②に関して、中国の事例では動画系SNSなどを通じたKOL(キーオピニオンリーダー)の口コミが購入の意志決定につながっている。今後、ライブコマースも進んでいくか?

福田:化粧品の方が、メイクアップのハウツーなどを説明するのにECやライブコマースと相性がよい。ただ国内のファッション分野でも5Gの時代になると、動画を活用したビジネスはこれから伸びていく。ファッションは、ライブコマースなら影響力のあるインフルエンサーを起用するのがよいのではないかと思う。今後さまざまなチャネルが増えていくだろう。

WWD:化粧品は、長期的には市場は回復すると思うか?

福田:日本の場合はインバウンドが大きな売り上げを占めていたため、インバウンドが戻らなければ市場はもとには戻らないだろう。

WWD:中期(外出自粛解禁直後)で取るべきアクションとして「解禁需要の刈り取りとシェア拡大」を挙げているが具体的にはどういうことか?

福田:アパレルではすでに発注した商品はあるが、秋以降は発注していない企業がほとんどだ。“自粛要請が解けた際に売るものがない”という状況になる可能性もある。柔軟に対応できるどうかは、在庫現状に合わせてサプライチェーンがクイックレスポンスできるかどうか、企業がどのくらいキャッシュを持っているのかなどにもよるため一概には言えないが、いかに迅速に対応できるかがカギだ。

日本でも“リベンジ消費”は起こるのか

WWD:新型コロナが収束しつつある中国は、“リベンジ消費”なる現象も起きているが、日本でも一時的にもそのような状況になるのか。

福田:どのシナリオパターンになるかによってリベンジ消費の額とそれが続く期間は変わってくる。シナリオAのように夏頃に人が街に出られるようになれば、それなりの売り上げが期待できるが、自粛解除が長くなればなるほど、当然リベンジ消費の期間は短くなり、シナリオCの場合は、それはほとんど期待できない可能性がある。街に出られれば、その分一時的にオフライン(実店舗)の売り上げは上がるだろう。

WWD:中期、長期的なアクションとしては、「社会的責任に基づく企業活動の見直し」を挙げている。サステナビリティの強化ということか?

福田:冒頭に述べた人々の価値観の変化で「安全・安定志向」と「社会協調志向」を挙げたが、今後間違いなく、消費者のサステナビリティへの意識は高まる。日本の企業はサステナビリティに対する活動のギアをもう一段上げていかないと消費者はどんどん離れていく。サステナブル・アパレル連合(SAC)に世界では200社以上の団体や企業が加盟している中で、日本では現在5社しか入っていない。各社が企業責任でベーシックな活動として、環境負荷の低減に努めるべき。もちろんグリーンウォッシュ(あたかも環境に配慮しているかのように見せかけること)ではいけない。

WWD:サステナビリティに取り組むことは、経済活動の制限になると思うか?コストや時間がかかるとして二の足を踏む企業も多いかもしれない。

福田:無駄な人を多く雇っていたり、無駄な在庫を抱えていたり、すでにある企業活動の中で無駄が多いことも事実だ。それらを見直すことで、サステナビリティに対する経営資源は捻出できるはずだ。それは経営者の意識にもかかっているだろう。欧米では、インフルエンサーを筆頭に消費者もその考え方にシフトしている。日本もそうなるだろう。

WWD:長期的(収束、ポストコロナ)に企業のとるべきアクションとして「組織、資源の本格的なデジタルシフト」を挙げている。これは具体的にはどのようなことか。

福田:DX(デジタル トランスフォーメーション)を推進する人がデジタル化に必要なアクションをきちんと理解していないと、DXはうまく進まない。日本全体の問題として言えるのは、意志決定者や推進者に50、60代のデジタルを苦手としている昭和世代が多いということだ。組織をフラットにしてデジタルネイティブ世代にDXを推進する権限と力を与えるなど、組織の構造改革や世代交代も必要だ。

The post コンサルティング会社、ローランド・ベルガー福田氏が示す、今企業がとるべきアクション appeared first on WWD JAPAN.com.

ニーマン・マーカスが破綻 4000億円超の債務解消を計画

 米百貨店のニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP以下、NMG)が日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条の適用を申請した。同社は債権者の過半数と合意のもと、6億7500万ドル(約715億円)のDIP融資枠を確保している。同社は社債の利息を払えないといった、資金の流動性の問題を抱えていた。

 同社は今回の手続きで40億ドル(約4240億円)の債務を解消する計画だ。

 NMGは2013年にアレス・マネジメント(ARES MANAGEMENT)とカナダ・ペンション・プラン・インベストメント・ボード(CANADA PENSION PLAN INVESTMENT BOARD)に買収されて以来、約45億ドル(約4770億円)の負債を背負い、年利約3億ドル(約318億円)を返済してきた。同社は、ニーマン・マーカス43店舗とそのアウトレットのラスト・コール22店、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)2店舗、それぞれの公式ECサイトのほか、ファッションEC「マイテレサ(MYTHERESA)」などを運営している。

 4月15日が期限の利息が払えず、破綻は秒読みとされていた。

The post ニーマン・マーカスが破綻 4000億円超の債務解消を計画 appeared first on WWD JAPAN.com.