ドラムを叩いてセルフポートレートを撮影 山谷佑介の実験的な写真集“ドアーズ”発売、「フロットサム ブックス」でポップアップも

 東京・代田橋のアートブック専門店「フロットサム ブックス(flotsam books)」は、写真家・山谷佑介の新作写真集「ドアーズ(Doors)」(1万円)の発売を記念したポップアップショップを6月20日〜21日に開催する。限定Tシャツや山谷の過去の作品集を扱うほか、山谷本人も在店する。

 「ドアーズ」は山谷のドラムパフォーマンスと写真撮影を融合させたセルフポートレート作品。彼は、ドラムセットの周囲に複数台のカメラを用意し、ドラムを叩いた振動をセンサーが感知するとストロボ光が放たれる仕組みで自身の姿を映し出すパフォーマンスを2018年から行っており、同作は19年に行なったヨーローッパツアーの写真を収めている。

 写真集にはパフォーマンスで撮影した写真のほか、都市の移動中に切り取ったスナップショットや風景、食事、ホテルなども配置。1カ月かけてヨーロッパ9都市を巡った彼の軌跡をたどる。またパフォーマンスの開催を告知するフライヤーや現地で書いた絵葉書、ドラムを叩いた痕跡を記録したフォトグラムなども収録する実験的な内容となっている。

 同作は当初、ヨーロッパツアーの資金集めとして実施したクラウドファンディングの支援者に向けて限定181冊で配布した。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大やそれによる世界の分断を受けて、「車で自由にヨーロッパを移動してパフォーマンスを繰り広げた一種のロードムービーでありドキュメンタリーのような作品。これをより多くの人に見てもらうことで、過去と未来に思いを巡らせてもらいたい」と考え、表紙を変更して一般発売することとなった。

■山谷佑介「Doors」ポップアップショップ
日程:6月20日〜21日
時間:12:00〜20:00
場所:flotsam books
住所:東京都杉並区和泉1-10-7

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「ピーチ・ジョン」がお笑い芸人バービーと第2弾コラボ 「気高いおっぱいプロジェクト」を始動

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は6月18日、お笑い芸人であるフォーリンラブのバービーとのコラボレーション第2弾をスタートさせる。今年2月の第1弾コラボでは、‟女性にもっと自分のカラダを好きになってほしい“という思いのもと、日ごろ感じていた悩みの解決を追求。アンダーバスト90cmという新サイズを導入するなど、多様な体形の女性に合う下着を発売して大きな反響を呼んだ。

 第2弾コラボでも、前回同様全てバービー監修のもとで企画を進行するにあたり、本日から28日まで「ピーチ・ジョン」の公式通販サイトでサイズアンケートを実施する。それによって、消費者のリアルな声を把握し、より多くの女性に手に取ってもらえるようなサイズ展開を検討する予定だ。

 また第2弾コラボを記念して、一緒にコラボを作り上げる「気高いおっぱいプロジェクト」メンバーを募集する。メンバーは、ピーチ・ジョン本社でフィッティングモニターとして商品製作に携わるほか、希望者はバービーも参加する座談会への出席も可能だ。フィッティングモニターの活動に関しては、新型コロナウイルス感染症対策を行い、安全に配慮した形で行う。

 第2弾コレクションは2021年春に、公式通販サイトおよび一部店舗で発売予定だ。

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19日に開業する銀座の「ユニクロ トウキョウ」 「2020年代のアパレル小売業をこの店から変える」と柳井会長

 ファーストリテイリングは、「LifeWearの全てをここに」をコンセプトにする日本最大級のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」を6月19日に開業する。前日の18日に記者会見と内覧会を行った。

 「ユニクロ トウキョウ」はトータルクリエイティブディレクターを佐藤可士和が、内外装をスイス発の建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & De Meuron)が手掛ける。1~4階の4フロアで売り場面積は吹き抜け部分も含めて約4950平方メートル。ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベビー商品を品ぞろえする。

 会見に登壇した柳井正・会長兼社長は、同店や4月に開業した「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」、6月5日にオープンした「ユニクロ原宿店」の出店を機に、「本当に必要な商品を世界と一緒に共鳴して作る。マーケティングを超えたソーシャルな存在になりたい」と発言。「2020年代の世界のアパレル小売業を変える、あるいは、アパレル小売業ではなくなる。本当に世界に必要とされる新しい企業や産業を作りたい」と続けた。

 記者会見での柳井正会長兼社長のコメント概要は以下の通り。

 コロナから元気になる、そのためにこの店がある。店はお客さまのためにあるので、ぜひ、千客万来にしていきたい。それによって日本が元気になる。そういった力になれればと思う。

 吹き抜けが特徴的なこの店は、グローバルフラッグシップストア(旗艦店)だ。東京・銀座はコロナによって街全体の元気がなくなっていたが、これが再生すればありがたい。この店は、ユニクロの最先端の売り場だ。お客さまに来ていただき、買い物してもらって、よかったなと思ってもらうことが大事だと思う。「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」「ユニクロ原宿店」、そしてこの銀座のグローバルフラッグシップストアの3店舗で元気にしたい。

 われわれは情報製造小売業、デジタルコンシューマーリテールを目指している。お客さまに情報をお届けして、買い物してもらう。本当に必要な商品を世界と一緒に共鳴して作り、今後はコマーシャルな(意図の)マーケティング(を行う)だけではなく、マーケティングを超えたソーシャルな存在になりたいと思っている。今はソーシャルな時代だ。20年代の世界のアパレル小売業を変える、あるいは、アパレル小売業じゃなくなる、そういうあり方にもっていきたいなと思う。

 そのためには、コロナ後、人々のライフスタイルがどのように変わるのか、20年代の世界はどういうものなのかを想像しながら、会社自体を変えなければならないと思っている。その答えがこの店の中にあればと思う。

 歴史的に時代を先導したアパレル小売業の中には、マークス&スペンサー、シアーズ、ウォルマ―ト、リミテッド、ギャップ、「ザラ(ZARA)」、H&Mや、スポーツメーカーのナイキ、アディダスなどがある。それらを超える、新しい業態を作りたいと思うし、究極の普段着、本当にいい服、新しい価値を持つ服を創造して、新しいいい空間で売っていく。LifeWearの世界を具現化していきたい。

 さらに、記者との質疑応答の概要は以下の通り。

――コロナでお客さまを呼べない時代が続く。行動変容が起こるが、お店の役割は変わっていくのか?

柳井正・会長兼社長(以下、柳井):お客さまのためになる店は栄える。その店がある意義があって、そこで働く人が使命感を持っていて、いい商品を売っている。行ってよかったなという体験ができる。そういう店が生き残るのではないかと思う、逆にいえば、それ以外の店は今回のコロナでほとんどダメになるという気がしている。コロナで時代が変わって、流れが速くなった。これまで10年かかったことが1年間で過ぎる次の世界になっている。コロナは20年代を象徴するような出来事で、20年代はコロナとその再起の時代になる。再起の時代を象徴するようなお店を作りたかった。

――本来なら今は東京五輪の直前で、世界が東京に注目するタイミングだった。当初思い描いていたグローバル旗艦店からの変化はあったのか?

柳井:確かに言われている通り五輪は延期となったが、コロナはそんなに続くわけがない。最長で1年ぐらいだと思う。コロナが起きた中で、このような旗艦店を作る人はいないと思うので、不幸だけど幸運だと思う。ここは東京・銀座、日本を代表するハイストリート。その中でも端にある。東京駅から人の流れが銀座や日本橋につながる、そのきっかけになれれば。このエリアの再編のきっかけになりたい。ここは恐らく、銀座で最後の大型物件だと思う。いままで(館に)人が来なかったというのは、優れたコンテンツやメッセージがなかったからと思う。それを発信することで、お客さまに来ていただいて、できるだけたくさん買いものをしていただきたい。

――在宅勤務が増え、普段着のニーズが高まっている。ユニクロに追い風がきているか?

柳井:追い風が着ていると思うが、それを予想していたということでなく、われわれのような考え方が、世界の中心になっていくんじゃないかなと思う。究極の普段着を世界で売りたいなと思っているので、そのために原材料、資材、製造、物流、小売り、マーケティング、お客様とのコミュニケーション、従業員とのコミュニケーションをダイレクトにできる新しい会社、新しい業態を作ることをやっていきたい。

――先ほど「ザラ」などの名前を挙げて、それら時代をつくってきた業態とは違うものを作りたいという発言があった。どのように無二の店になっていくのか?インディテックスにはまだ売上高で1兆円近い差がある。

柳井:売上高は問題ではない。社会にとって本当にいい、プラスになる、もっとソーシャルな関係が構築できる小売業、あるいは、新しい業態が、10年や20年に一度出てくる。新しい産業を作り出すという気持ちでやっている。

――コロナによってライフスタイルはどう変わっていくか。

柳井:日本は先進国の中でも特に安心な国だったが、コロナによって安心な国ではないんじゃないかと思い始めた。それとステイホーム期間があったことで、生きることについてや家族、人生など、そういったエッセンシャルなものを考える時間になったと思う。そういうことをきっかけに人は変わっていくと思う。コロナを克服するだけではなく、社会・経済の課題を解決していく。そのために自分の人生をどう設計していくか。超えられない問題や課題を解決していくこととはどういうことなのか、本当に大事なものを世界中の人が考えたはず。一つの時代の転換期になるんじゃないかと思う。本を読んだ人も多いと思うので、歴史的なこと、世界的なこと、あるいは日本とはどういう国なのか、そういうことがよく考えられる期間だったと思う。

松下久美:ファッション週刊紙「WWDジャパン」のデスク、シニアエディター、「日本繊維新聞」の小売り・流通記者として、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)

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「グッチ」がサステナブルなコレクションを発売 MIYAVIが日本人としてキャンペーンに初登場

 「グッチ(GUCCI)」はサステナブルな生産態勢のためのイニシアチブ「グッチ サーキュラー ラインズ(Gucci Circular Lines)」から、初のコレクション“グッチ オフ ザ グリッド(GUCCI OFF THE GRID)”を発売する。

 端材や廃棄物を原材料とする再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」や、オーガニックやバイオベースの素材を使用したコレクションだ。ほかにも再生ポリエステルの縫い糸や無溶剤接着剤、リサイクルゴールドなどサステナブルな代替素材を使用している。生産の際に出た「エコニール」の端材も回収してリサイクルする。

 キャンペーンには、ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)、環境保護活動家のデヴィッド・ド・ロスチャイルド(David de Rothschild)のほか、日本の著名人として初めてグローバルキャンペーンに起用されたギタリストのミヤビ(MIYAVI)が登場する。ロスチャイルドは「自然とより強靭で健全な関係を築くことは、この惑星、いや宇宙船『地球』に住み続けることにもつながるのだ」とコメントした。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使も務めるミヤビは、活動家になった理由として「ギターを手に難民キャンプを訪れることで、より多くの人にメッセージやポジティブなヴァイブスを伝えることができると感じている。スピーチには耳を傾けない人でも、音楽がかっこよければ聴いてくれるかもしれない」と述べた。

 撮影は映画監督のハーモニー・コリン(Harmony Korine)が手掛け、大都市の中のツリーハウスの住人がテーマだ。ロサンゼルスの現代的なビルと素朴なツリーハウスとのコントラストを強調し、今までのライフスタイルからの脱出をイメージさせる。ディレクションを担当したクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は「自然から遠く離れてしまっても、このツリーハウスのような居場所をつくり、自然の存在を知る必要がある」と語った。

 キャンペーンはアートウオールとしてロンドン、上海、ニューヨーク、香港と台北の街角に登場する。「グッチ」公式アプリではサステナビリティに関するクイズに答えて、ウオールペーパーをダウンロードできるサービスも始めた。

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マシュー・ウィリアムズ参加で「ジバンシィ」はどうなる?

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の新たなクリエイティブ・ディレクターに、「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」のマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が6月16日付で就任した。4月に退任を発表したクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)の後任として7人目のクチュリエとなった同氏は、メンズとウィメンズを含む全てのクリエイティブを手掛ける。「ジバンシィ」における初のデザインは10月頃に発表する予定だ。

 ウィリアムズは就任に当たって「ジバンシィ」の公式インスタグラム上にボイスメッセージを投稿。「『ジバンシィ』に迎えられて、本当に光栄に思っている。メゾンを率いることは私の長年の夢だったが、それがこうして実際にかなえられてみると、まるで現実味がなくてまさに夢のようだ。この上なくうれしいことだが、時期的にビタースイートでもある。この未曾有の時代を生きる中、世界に希望のメッセージを送り、ポジティブな変化を起こせるように貢献したい」と語った。

 また同ブランドの親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)に対して、「私を信頼し、長年の夢をかなえる機会を与えてくれて心から感謝している。独自のポジションを築き、時代を超えたタイムレスなオーラを持つ『ジバンシィ』は間違いなくアイコニックなブランドだ。チームやアトリエの皆さんと共に働くことを楽しみにしている」とコメントした。なお、「1017 アリックス 9SM」はそのまま継続する。

 「ジバンシィ」はLVMH傘下のブランドとしては比較的小規模で、「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン」「フェンディ(FENDI)」などの陰に隠れがちではあるが、優美で上品な魅力がある。今回のウィリアムズの就任によって、「ジバンシィ」はリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)が率いていた時代のように、上品さに加えてクールでエッジの利いたブランドとなる機会を得たといえるだろう。一方で、新型コロナウイルスの影響でショーが延期や中止となったり、デジタル化されたりと、ファッション業界も大きな変化を余儀なくされている中での船出でもある。

 シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「マシューが2016年のLVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH Young Fashion Designer Prize)のファイナリストにノミネートされたときから注目しており、彼がその類いまれな才能を開花させていく様子を喜びとともに見守ってきた。マシューの現代性に対する唯一無二のビジョンは、新たな章を迎えた『ジバンシィ』を力強く成功へと導いてくれると確信している」と語った。

 ルノー・ド・レスケン(Renaud de Lesquen)=ジバンシィ社長兼CEOは、「マシューはデザインやクリエイティビティーに対する大胆なアプローチに定評がある。メゾンの優れたアトリエやチームと連携することで、『ジバンシィ』の可能性を最大限に引き出してくれるだろう」と述べた。

 現在34歳のウィリアムズはシカゴで生まれ、カリフォルニア州ピズモビーチで育った。服飾デザイナーとしての技術は独学で身につけている。「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」で経験を積み、いまや伝説のグループと称されるアート集団ビーントリル(BEEN TRILL)をヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やヘロン・プレストン(Heron Preston)らと共に結成。レディー・ガガ(Lady Gaga)やカニエ・ウェスト(Kayne West)のクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、業界内では早くから頭角を現していた。

 15年には、自身の娘の名前を冠した「アリックス」(18年に現ブランド名に変更)を設立した。当初はウィメンズのみだったが、17-18年秋冬からはメンズも始動。“アグレッシブ・エレガンス”をテーマとした工学的なデザインのバックルベルトやポーチといったアイテムから人気に火が付き、ストリートウエアの寵児として瞬く間に脚光を浴びるようになった。

 また18年には「ディオール」のキム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ アーティスティック・ディレクターに依頼され、バックルやクリップなどハードウエアのデザインを手掛けている。2人は長年にわたって親交があり、ウィリアムズとその妻が結婚式で着用したスーツやウエディングドレスはキムがデザインしているほか、娘の名付け親でもあるという。同じく18年7月には「ナイキ(NIKE)」と、20年には「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」と協業するなど、ラグジュアリーストリートのトレンドをけん引するデザイナーとして活躍してきた。

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「シエス マルジャン」がブランド終了 新型コロナが大きな打撃に

 2016年にニューヨークで設立されたデザイナーズブランドの「シエス マルジャン(SIES MARJAN)」が、新型コロナウイルスのパンデミックによるビジネス停滞の影響を受けてブランドを終了する。同ブランドを手掛けるサンダー・ラック(Sander Lak)=クリエイティブ・ディレクターは声明の中で、「独立した若手ブランドの私たちにとって、新型コロナウイルスの影響は非常に大きかった。心苦しく思うが、ビジネスをたたむという苦渋の決断に至った」と述べた。

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」でキャリアを積んだ後、ニューヨークのファッション界で才能を発揮してきたラック=クリエイティブ・ディレクターは、美しい色使いや繊細な技術を生かした機能性、サステナビリティへの取り組みで支持を集めてきた。中でも、都会的なムードと控えめなエレガンスが共存する、パステルやレインボーカラーの流れるようなドレスやゆったりとしたセットアップで知られている。ブランドの終了に関して彼は、「これまで取り組んできたことを通して、夢をかなえられた。『シエス マルジャン』に多大な時間と才能を注いでくれた皆に感謝している。私たちは唯一無二のブランドを築き上げた。そのレガシーは洋服とコレクションの中だけでなく、これまで貢献してくれたそれぞれの心に残るだろう」と述べ、「業界内でのパートナーや顧客、素晴らしいチームの5年にわたる支援と愛に感謝している」と締めくくった。

 新型コロナ感染拡大による営業停止の影響は、小規模な独立ブランドに特に重くのしかかっている。中にはスタジオやアトリエをマスクや防護服など個人防護具の生産拠点として活用できたブランドもあったが、苦戦を強いられたブランドも多い。2020-21年秋冬コレクションのオーダーのキャンセルや減額が当たり前になる中、アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America以下、CFDA)は21年プレ・スプリングに向けた生産を控えるよう強く要請している。またCFDAは、新型コロナによる打撃を少しでも緩和できるように、創業2年以上のファッション業界の中小企業に対して支援を行う基金を設立した。ラック=クリエイティブ・ディレクターが同基金に応募したかどうかは不明だが、初回の受給者に彼の名はなかった。

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データを活用し、消費者の潜在的なニーズを捉えてD2Cブランドを展開するユイクの狙いとは?

 3月19日、D2C事業をメーンとするユイクが設立された。もともとはインターネット広告を中心とした事業を行うバレットグループ内にあったD2C事業部が、今回グループ会社としてそこから独立した形だ。限りなくデータドリブンな観点から本質的にユーザーが欲している製品を創造するD2C事業を目指し、現在はコスメブランド「ヴィーナススキン(VENUS SKIN)」と悩み解決型ECブランド「キレイノワ(KIREINOWA)」などを展開する。今回、同社の萩原渉代表に、自社の強みとこれからの展望を聞いた。

D2Cに特化した2つの事業を軸に
成長を目指す

WWD:あらためてユイクがグループ会社として独立した経緯は?

萩原渉ユイク代表(以下、萩原):広告事業をメーンにしていたバレットグループでD2C事業を行っていたが、さらにその事業を拡大させていくために分社化した。分社化することで、バレットグループの強みである見込み顧客となるユーザーの広告一次接触情報(性別、年代、趣味嗜好、よく閲覧するサイトやニュースなど)データと、すでに製品を購入いただいたお客さまのデータベースを掛け合わせることで、よりニーズの高い製品を世の中に広められるのではないかと考えている。またデータを活用すれば、「こういう製品が欲しかった」というお客さまの潜在的なニーズに対してアプローチしやすく、結果としてファンになってもらいやすい。

WWD:ユイクの企業理念は?

萩原:「人とモノと技術を結び、育てていく」を理念として掲げている。一つの製品を作ってお客さまに届けるまでには、OEM工場や物流などさまざまな人たちの思いや技術が詰まっている。私たちはそんな思いと技術を結んで、生産者もお客さまもお互いに感謝し合えるような製品を提供することを目指している。ユイクという企業名も“結ぶ”と“育てる”を組み合わせて作った造語“結育”に由来する。

WWD:現在手掛けている事業は?

萩原:スキンケアコスメブランド「ヴィーナススキン」を中心としたブランディングプロダクト事業とお悩み解決型ECブランド「キレイノワ」を中心としたデータプロダクト事業の2つを展開している。ブランディングプロダクト事業業は普遍的に続く価値のある製品を開発し、顧客と継続的なコミュニケーションを取って、ファンを増やしていくことを心掛けている。主にサブスクリプションでサービスを提供していく。もう一方のデータプロダクト事業は、流行や時代のニーズを捉えたスピード感のある製品開発を行っている。主に悩み解決型の製品展開で、単品購入が多い。

WWD:D2Cといっても、さまざまなジャンルがあるが、この2つの事業はどのような経緯でスタートした?

萩原:両方ともキーワードの検索数が大きく増えているところに着目してスタートした。月間にどのくらい検索されているか、昨年と比べてそのキーワードの成長率がどのくらいかなどを重要視している。

WWD:売り上げ計画は?

萩原:ブランディングプロダクト事業はまだスタートしたばかりなので初年度は約5億、データプロダクト事業は年間で約15億円、会社としてはその他の事業も合わせて今期は売り上げ24億円を見込んでいる。現在はデータプロダクト事業の方が売り上げは多いが、23年度までにはブランディングプロダクト事業の売り上げ比率を7割くらいまで高め、より継続的に顧客と関係性を築ける企業を目指す。

働きやすい環境づくりで
社員のエンゲージメントを上げる

WWD:バレットグループは、2020年度日本版「働きがいのある会社」においてベストカンパニー賞を、「WOMAN‘S VALUE AWARD 2019」のICT部門において優秀賞を受賞するなど、働く環境の向上にも注力しているが?

萩原:まず前提として会社が社員を大切にしていないと、それがお客さまに伝わってしまい、購入しようという気持ちになりにくいと考えている。だからこそ社員が働きやすい環境であることは何より大切だ。

WWD:女性の働きやすさに関しては意識していることは?

萩原:産休を取りやすい環境づくりは意識している。やはり働きながら子供を産むというのはかなりの覚悟だと思うので、そういった社員を応援してあげたいし、若い社員にも安心して働いてもらいたい。フレックス制も導入しており、今後は男性も育休がとれるようにしていきたい。

WWD:最後に今後の目標は?

萩原:使っていること自体が環境保全やサステナブルにつながる製品づくりをやっていきたいと考えている。例えば「ヴィーナス」シリーズのボトルを生分解性のプラスチックにするなど、お客さまが普通に使っているものが環境保全につながって、「いいことしている」と自分を褒めてあげられるような製品づくりを心掛けていきたい。

ユニークな制度が
働きやすさにつながる

 昨年からインターンとして同社で働き、今年4月に新卒社員として入社しました。弊社はユニークな制度が多く、個人的にはシエスタ制度がお気に入りで、昼休みの1時間とは別に15分の昼寝が認められていて、作業効率もアップします。ほかにも社員同士で誕生日を祝い合うなど行事が多く、人を大切にしている会社だと感じています。今はリモートワーク中ですが、福利厚生として家具のレンタルサービスのレンタル料金の半分を会社が負担してくれたり、リモートワーク手当として1日5時間以上勤務すると500円支給してくれたり、さまざまなサポートを用意してくれているのもうれしいです。

ユイクが展開する2つのコア事業


問い合わせ先
ユイク
03-6403-5249

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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド BLMが雑誌とブランドを裁くSurviving BLM

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第10回。普段は、新しいレストランを開拓しながら情報交換する2人だが、ロックダウンが始まった3月からは、Zoomミーティングに切り替えた。6月8日から少しずつビジネスが再開しつつあるニューヨークではあるが、レストランの屋内でランチができるのは秋頃になりそう。“You’d Better Be Handsome”では、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)を交えて、ニューヨークのトレンドや新常識についてトーク。今回のテーマは、避けては通れない話題、ミネアポリスから全米へ、そして世界各地へと広がりを見せるBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)や人種差別に対する抗議運動と、それがファッション業界にどう影響しているのか、そしてどう対応していくのかについて。

スティービー:ニューヨーク市も6月8日から待ちに待った再開第1段階に入って、街が動き出してきたけれど、毎日あちこちで抗議活動が行われているし、ムーブメントはどんどん大きくなってきている。

メイ:最初のころに暴動が起こったことで、コロナのロックダウンのときにはただ閉めていただけの店やレストランまで、ガラスを割られないように木の板を張ったりして、なんだかマンハッタンは悲しい景観よ。

スティービー:今回のミネアポリスの事件は、結果的に人種問題のティッピングポイントとなったね。今まで我慢してきたことが溢れ出したという雰囲気。沈黙は暴力とまで言われている今、当事者だけが訴えてもこれまでと同様、変革はないことにみんな嫌気がさしたのだと思う。デモに参加しているのも、ニューヨークでは黒人よりも白人が多いように見える。

メイ: 今回のことでいくら賛同してもそれは行動として伴わなければダメで、この件に関連して、これまでの行いを改めたり、責任をとって辞任に追い込まれたりするケースもある。ファッション界もかなり揺さぶられている。

人種差別の指摘を受け、
編集長ら続々辞任へ

メイ:日々、関連ニュースが入ってくるけど、雑誌のトップが辞任に追い込まれているのには驚いた。まずはコンデナストの「ボナペティ(Bon Apetite)」の編集長辞任かな。

スティービー:辞任したというか、辞任に追い込まれたアダム・ラポート(Adam Rapport)は、元「GQ」のファッションディレクターだから、食の雑誌に移ってからもファッション業界とのつながりが強い人だった。16年前のハロウィンで、プエルトリコ人を装って顔を茶色く塗ったときの写真が今回浮上。追い討ちをかけるように、「ボナペティ」のビデオチュートリアルには白人しか起用されていないといった告発が出てきて辞任につながった。

レイチェル:16年前って、今とは価値観が違ったときだし、気の毒な気もするけど、その写真をきっかけに、コンデナストにおける雇用も指摘され始めた。黒人のスタッフの人が、白人スタッフより仕事が多いのに給料が低いとか。どんどん出てきている。「ボナペティ」の料理チュートリアルは、自粛中かなりお世話になっていたんだけど、確かに白人しか出ていなかったかも?

メイ:続いて2010年に発足したブログ「マン・リペラー(MAN REPELLER)」で大人気になったリアンドラ・メディン(Leandra Medine)も辞任。ファッションショーでもいつもフロントローで、おしゃれスナップの常連だったのにね。裕福な層ばかりを相手にしているコンテンツは以前から問題視されていたけど、今回のムーブメントに対する彼女の賛同コメントに対しては、400件以上の不満不平のメッセージが。さらに「マン・リペラー」で受けた人種差別などを元スタッフが続々とツイート。同じ頃、アメリカでは人気のウェブマガジン「リファイナリー29(Refinery 29)」の編集長、クリスティーン・バーベリック(Christine Barberich)も辞任した。このウェブマガジンは、特に最近はダイバーシティーにもフォーカスしていたように外からは感じたし、ややフェミニスト的な立ち位置にあったのにもかかわらず、内部は違ったってことかな。#BlackAtR29というハッシュタグまでできてしまったらしい。こちらもマガジン生き残りのための辞任てところかな。

スティーブン:「ビジョネア(VISIONNAIRE)」の創設者として、その後「Vマガジン」をやりながらも「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」のクリエイティブ・ディレクター、そして現在は米「エル(ELLE)」のクリエイティブ・ディレクターであるスティーブン・ガン(Stephen Gan)も、黒人スタッフやモデルに対しての差別を指摘されている。

レイチェル:この手のニュースはしばらく続きそうよね。他の雑誌やブランドでも、黒人スタッフは幹部であっても給料が同じポジションの白人よりも大幅に低かったなどの指摘も出ていて、米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長のアナ・ウィンター(Anna Wintour)もこれまで黒人スタッフにちゃんと対応してこなかったとかなりたたかれているし、本人もそれについて謝罪をしている。

スティービー:さらに驚かされたのは、その謝罪について元「ヴォーグ」エディターで黒人のアンドレ・レオン・タリー(Andre Leon Talley)がインターネットラジオの「シリウスXMショー(Sirius XM show)」上のインタビューで、「アナはイギリス人で、植民地の環境から抜けられないし、抜けることはない。彼女のコメントそのものが、白人の特権だということが分かっていない」と厳しくコメントしている。先月にタリーが発表した自伝「The Chiffon Trenches」でも、アナ・ウィンターに受けたひどい扱いについて細かく書かれていたけど。

メイ:このタイミングで、「ハーパーズ バザー」は153年の歴史のなかで初めての黒人というか、白人以外の編集長の就任を発表。サミラ・ナサール(Samira Nasr)は、ニューヨークでは知られた人で、もとをたどれば「ヴォーグ」のグレース・コディントン(Grace Coddington)のアシスタントで、「エル」や「インスタイル(In Style)」「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」などでファッションディレクターを経て就任した。キャリア的にも適任で、レバノン人の父とトリニダードトバゴ出身の母のもとに、カナダで生まれたという経歴も、ダイバーシティーが叫ばれる今、有利に動いたのかも。若返った感じも雑誌にはプラスなはず。

勝敗を分けるブランドの対応

スティービー:今回のムーブメントは、黙っていることが罪と繰り返し言われているから、ブランド側も気をつけながらも、自分たちの立ち位置をはっきりさせるためにメッセージを発信しているし、寄付も積極的に行なっている。ただ、それまでの態度や行動が伴っていないと逆に告発されてしまうという、ソーシャルメディアはまるで公開裁判のよう。

メイ:ブランドの多くは、黒人差別をなくす努力をするという声明を発表すると同時に、BlackLivesMatter(黒人の命は大切)基金をつくり、黒人差別と闘う団体に寄付をしている。例えば人気コスメブランドの「グロシエ(GLOSSIER)」は、100万ドル(約1億円)を寄付すると発表。50%は黒人差別を撤廃する団体へ、残りの50%は黒人が経営するビューティビジネスに助成金として配る。発表したのが5月30日でジョージ・フロイド(George Floyd)氏の死から5日以内と決断が早いのがポイント。

スティービー:アディダス(ADIDAS)は、これからの4年間で米国の黒人コミュニティーに対して、1億20万ドル(約106億円)を寄付すると約束。毎年50人に大学進学の費用を全額出すとも。今後、米国内での30%の新しい雇用は、黒人またはラテン系の人にするという声明も出している。

レイチェル:ソーシャルメディア上では、ダイエット プラダ(DietPrada)をはじめ、ある意味の活動家たちが、「セリーヌ(CELINE)」、サステイナブルなビジネスで知られる「リフォメーション(REFORMATION)」、全米で展開されるライフスタイル系「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」といったブランドにおける反黒人的な文化を内部告発をもとに次々に発信しているし。それによって「リフォメーション」のCEOが辞任に追い込まれることにもつながった。

メイ:一方でナイキ(NIKE)やツイッター社は、“ジューンティーンス”と呼ばれる6月19日を記念日にすると発表。この日は1865年 に最後の奴隷制度が廃止された記念すべき日で、“フリーダムデー”とも呼ばれているらしい。行動力の早さにリスペクトが集まるわけだね。

アメリカだけの問題ではない
人種差別

スティービー:今回のことに至る前にも、黒人やアジア人に対する差別を指摘されていたブランドもあるよね。今年の頭に、「プラダ(PRADA)」が、架空の生物をイメージしたというキャラクターの人形がブラックフェイス(黒人に扮して顔を黒く塗る)表現だと批判されて問題になったのは記憶に新しい。すぐにその人形を撤去して謝罪し、今後人種差別がないようにスタッフをトレーニングすることと、ダイバーシティーオフィサーを外から雇うことを約束して終わったけど、数カ月後の今だったらそれじゃ済まなかったかもね。

レイチェル:「グッチ(GUCCI)」も昨年、ネックの部分が黒人の口に見えるデザインのタートルネックセーターを発表して、このアイテムは“レーシストセーター”というニックネームがつけられてしまった。

スティービー:「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」がキャンペーン上で、中国人モデルにパスタを箸で食べさせるシーンが炎上したのも記憶に新しい。

メイ:自分とは異なる視点からものを見ている人たちがたくさんいるということを認識し、普段から人種差別に対する感覚を鍛錬しておかないと、気づいたときにはすでに遅し、みたいな。今はなんでもネットに載って世界中に配信されるわけだし。セカンドチャンスがもらえるとは限らない。同じようなミスを犯した政治家もたくさんいるけど……。ファッションブランドも、高いプライスを付けて付加価値を売っているわけだから、みんな厳しい目でチェックしている。

レイチェル:イタリアに限らずだけど、ブランドは世界中で売られるわけだし、そこを意識してデザインしないと危険。逆に言えば、アジアにも黒人や有色人種に対しての差別はあるし。そういう部分も指摘され始めるかも?

スティービー:そういえば「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は落書きされたロスの店の看板を、そのままインスタグラムにアップしたり、そういう繊細なセンスは印象に残る。

レイチェル:おーって思ったのは、韓国の人気グループBTSは、ファンたちにBlackLivesMatterに寄付することを提案し、すでに100万ドル(約1億円)を集めて、このまま200万ドル(約2億円)に届く勢いらしいよ。BTSの人気は世界的だけど、そのあたりの行動力というか、リーダーシップが素晴らしい。

メイ:インスタだけで、200万人の“いいね”があるから、一人1ドル(約106円)寄付すれば200万ドルなんて一瞬で集まる。すごい影響力!

急ピッチ、ハリウッドの意識改革

メイ:テレビと映画業界も、BlackLivesMatterで揺れている。

レイチェル:衛生・ケーブルTV放送局のHBOが、映画「風と共に去りぬ(Gone with the Wind)」をプラットフォームから削除したのが話題になっている。これが人種差別的な映画だとは考えたこともなかった……。時代背景そのものが人種差別だらけだから。

スティービー: 1989年から放送されていた番組「コップス(COPS)」もキャンセルになった。毎回本物の警察が、怪しげな人を逮捕するシーンを放映していたわけだけれど、本当のところ悪いことしたかどうかも分からないのに、警察が武力を行使しているシーンを映していた。こんなに警察の暴力が問題になっている今、不要な番組であることは間違いない。

メイ:ちなみにロスの抗議運動にはいろんなセレブも参加していたみたいで、ちょっと気になった。

レイチェル:最初の方だと思うけど、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、マドンナ(Madonna)もいた。みんなマスクとサングラスをしていたらそんなに目立たないから、ちょうどいいのかも?

スティービー:こんなときなのに、何もしていない黒人セレブもたくさんいるけど。政治的になりたくないのか、ビジネスに影響が出るのか、そのへんのことはもう少し時間が経ってからじゃないと分からない。

メイ/クリエイティブディレクター : ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。仕事で海外、特にアジアに頻繁に足を運ぶ。オフィスから徒歩3分、トライベッカのロフトに暮らす

スティービー/ファッションエディター : アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長のもとでキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。10年前にチェルシーを引き上げ、現在はブルックリンのフォートグリーン在住

レイチェル/プロデューサー : PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働くようになって早3年。アーティストがこぞってスタジオを構えるヒップなブルックリンのブシュウィックに暮らし、最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

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資生堂の「ウィズ原宿」複合施設は体験型コンテンツで美をサポート きゃりーぱみゅぱみゅがアンバサダー

 「ビューティ・スクエア」は、施設前面の公開スタジオでライブストリーミングやウェブ動画番組の公開収録が行われる情報発信ゾーン「ゴーライブゾーン」、資生堂グループの化粧品ブランドをそろえるショッピングゾーン「ブランドゾーン」、来店者参加型のデジタルコンテンツや期間限定のポップアップショップなどを予定するエンターテイメントスペース「インスタレーションゾーン」、「サブファ」のヘアメイクアップアーティストがパーソナライズのメイクアップ&ヘアスタイリングの施術やレクチャーを行う「サロンゾーン」からなる。

 「ブランドゾーン」には、資生堂が展開し、国内8店舗目で都内3店舗目となる「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY)」コーナーが出店。入口に面した35.1平方メートルの店舗面積(予定)にメイクアイテムをはじめ、限定品やフレグランスまでラインアップする。また、NY発のメイクアップアーティストブランド「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」のカウンセリング型店舗「ローラ メルシエ ビューティ・スクエア」もオープンする。そのほか、「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「イプサ(IPSA)」「ザ・ギンザ(THE GINZA)」「SHISEIDO PROFESSIONAL」「NARS」「ベアミネラル(BAREMINERALS)」なども扱う。

 汐留から移転した2階の「サブファ」は、美容師だけでなく、新たに美容師免許を持たない美容従事者にも広げたカリキュラムに刷新し、ヘアメイクの作品撮影に最適な最新機材を完備したスタジオを併設。今後は「サブファ」を卒業したアーティストの活動支援のため、ヘアメイクを必要とする業務や事業者などとアーティストをつなぐエージェンシー「オフィス サブファ」の運営も拡充し、“美の総合アカデミー”として進化する。7月1日付で、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良 宏文が新校長に就任する。

 また、6月16日にはレストラン&ラウンジ「資生堂パーラー ザ・ハラジュク)」が8階にオープンしており、1928年から銀座で培ってきた西洋料理の精神はそのままに、ワインやお茶など料理とのペアリングが楽しめるのも特徴。店内の大きな窓からは明治神宮の杜が眼下に広がっていることなどからデザインコンセプトを“森”に設定し、「すばらしいロケーション(=目で見る栄養)と、新しい洋食(=食事でとる栄養)をマリアージュすれば、食を通してもっと心が美しくなれる。“憧れの場所”というハードルは下げずに、令和の資生堂パーラーとして、革新さのある“これからのパーラー”を見せていく」と資生堂パーラーの鈴木真社長はコメントした。

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足し算の美容に違和感 D2Cブランド「セン」の余白を作るスキンケア

 D2Cブランドの運営やサポートを行うTO NINEが、6月21日に新ブランド「セン(SENN)」をスタートさせる。1アイテムで手入れが完了するスキンケア製品をOEM会社のサティス製薬と開発し自社サイトで直販するというが、一般的な“スキンケアブランド”とは異なるという。

 増田智士CEO(最高経営責任者)は「これまで当社では2つのブランドを出してきたが、いずれも価値観を基準にしたブランドづくりを行ってきた。『セン』もこれまでの足し算をする美容に課題を感じ、“レス イズ ビューティ(Less is beauty)”という考え方を提唱している」と語る。

 同社が展開するアパレルブランド「ケイ(KEI)」では服のサイズという常識を疑問に感じ、企業の都合にユーザーが合わせるのではなく、ユーザーの都合に寄り添うオーダーシャツを展開。結婚指輪の「イワイガミ(IWAIGAMI)」では、従来の結婚式のあり方に課題を見つけて、いつでも・どこでもできる結婚式スタイルを提案している。

 現在の美容業界では、スキンケアに複数アイテムを使用することが多く、消費者は多くの製品を試している。その分、何を使えばいいのか分からないという不満も生まれた。そこで「セン」は本当に必要なものだけを1本で提供し、心にゆとりを持てるトータルビューティブランドを目指している。

 唯一の製品となる「ウォーターオイルバランサー」は全9種(各6400円)。2層式で、油層は肌質(普通・乾燥・混合)に、水層は肌悩み(ハリ・シミ・毛穴)に対応している。さらに、追加で肌解析キットがつけられるため、現在の肌状態を客観的に詳しく知ることができるという。

 製品は使う前に振って混ぜることで、大小の油分粒子が発生。小さい粒は引き込みオイルとして、大きい粒は潤いを守るフタとして働く。使用する成分の99%が天然由来だ。また香りにもこだわり、クロモジやユズ、白檀といった「セン」が持つ和のテイストとマッチする素材を用い、専門調香師が世界観を表現したという。

 D2Cブランドを数多く手がけるサティス製薬の山崎智士社長との出会いからスタートし、約2年をかけてブランドづくりをしてきた。長い時間を要したのは製品づくりだけでなく、コミュニケーションや世界観づくりなど、細部までこだわったためだという。その世界観作りも一風変わっている。

食事や瞑想など余白のあるスタイルを提案

「僕たちは“レス イズ ビューティ”という考え方を伝えたいと思っていて、プロダクトブランドではなく“価値観ドリブン”。製品はあくまでもアウトプットの一つの形だ」と増田CEO。

 美容はスキンケア製品を使うだけでなく、食事や睡眠、心の状態など複合的な要素が絡む。「セン」は生活自体をよりよくし、自分の心を落ち着けるため、メディテーションやシンプルな食事の情報、音楽やコンテンツなどを得られるプラットフォームともなる。売って終わりではなく、むしろ売ってからがスタートというブランドの在り方だ。

 そのためブランドづくりの過程では、岐阜県の美濃焼の工房に行ったり、鎌倉の寺で禅を体験したりと「セン」の世界観を広げる体験を社員全員で行ったという。

 吉岡芳明COO(最高執行責任者)は、「時間はかかるが、作り手全員が世界観を理解している必要がある。今後はユーザーにもイベントなどで体験を届けたい」と構想を語る。

 ローンチ前にはユーザーを限定し、オンラインで行う「ホームリトリートプログラム」を実施。自宅でヨガや食事瞑想などを行ってもらう中で、日常の中の余白という贅沢を感じる体験だ。こういったイベントは製品を売るために行うのではなく、価値観を共有するためのものだという。

 また開発の2年間ではユーザーアンケートを何度も実施し、肌悩みや美容の悩みをじっくりインタビューしたという。世の中には7〜8割の完成度で世に出し、ユーザーの意見を取り入れて改良を続けるアジャイル型の製品もある。D2Cブランドの強みを生かした手法だが、「セン」は完成を目指した。

 吉岡COOは「いずれの手法にしても、ユーザーのことを深く知ることで改善していけるが、ローンチしてからだと関係性をより深めながらスピードも保つことは難しい。僕らは2年間を費やしたが、ゆっくりつくっていたというよりは、早いサイクルで改善し続けた2年間だったといえる」と答える。デジタルのスピードを用いるからこそ、細かなところまでブランドをつくり込めたのだ。

 ローンチ後もペースは崩さず、半年は月の販売個数を制限する。正式ローンチを12月に予定し、それまではユーザーとの関係を少しずつ広げていくのだという。また24日からは新開業するニューマン横浜でポップアップイベントを行い、幅広い顧客との出会いから意見をすくい上げると話す。

 くしくも新型コロナの影響で、在宅による時間のゆとりを経験した人も多い。ウェルネス分野も多くの注目を集める中、「セン」のような余白を生むブランドにも共感が集まりそうだ。

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足し算の美容に違和感 D2Cブランド「セン」の余白を作るスキンケア

 D2Cブランドの運営やサポートを行うTO NINEが、6月21日に新ブランド「セン(SENN)」をスタートさせる。1アイテムで手入れが完了するスキンケア製品をOEM会社のサティス製薬と開発し自社サイトで直販するというが、一般的な“スキンケアブランド”とは異なるという。

 増田智士CEO(最高経営責任者)は「これまで当社では2つのブランドを出してきたが、いずれも価値観を基準にしたブランドづくりを行ってきた。『セン』もこれまでの足し算をする美容に課題を感じ、“レス イズ ビューティ(Less is beauty)”という考え方を提唱している」と語る。

 同社が展開するアパレルブランド「ケイ(KEI)」では服のサイズという常識を疑問に感じ、企業の都合にユーザーが合わせるのではなく、ユーザーの都合に寄り添うオーダーシャツを展開。結婚指輪の「イワイガミ(IWAIGAMI)」では、従来の結婚式のあり方に課題を見つけて、いつでも・どこでもできる結婚式スタイルを提案している。

 現在の美容業界では、スキンケアに複数アイテムを使用することが多く、消費者は多くの製品を試している。その分、何を使えばいいのか分からないという不満も生まれた。そこで「セン」は本当に必要なものだけを1本で提供し、心にゆとりを持てるトータルビューティブランドを目指している。

 唯一の製品となる「ウォーターオイルバランサー」は全9種(各6400円)。2層式で、油層は肌質(普通・乾燥・混合)に、水層は肌悩み(ハリ・シミ・毛穴)に対応している。さらに、追加で肌解析キットがつけられるため、現在の肌状態を客観的に詳しく知ることができるという。

 製品は使う前に振って混ぜることで、大小の油分粒子が発生。小さい粒は引き込みオイルとして、大きい粒は潤いを守るフタとして働く。使用する成分の99%が天然由来だ。また香りにもこだわり、クロモジやユズ、白檀といった「セン」が持つ和のテイストとマッチする素材を用い、専門調香師が世界観を表現したという。

 D2Cブランドを数多く手がけるサティス製薬の山崎智士社長との出会いからスタートし、約2年をかけてブランドづくりをしてきた。長い時間を要したのは製品づくりだけでなく、コミュニケーションや世界観づくりなど、細部までこだわったためだという。その世界観作りも一風変わっている。

食事や瞑想など余白のあるスタイルを提案

「僕たちは“レス イズ ビューティ”という考え方を伝えたいと思っていて、プロダクトブランドではなく“価値観ドリブン”。製品はあくまでもアウトプットの一つの形だ」と増田CEO。

 美容はスキンケア製品を使うだけでなく、食事や睡眠、心の状態など複合的な要素が絡む。「セン」は生活自体をよりよくし、自分の心を落ち着けるため、メディテーションやシンプルな食事の情報、音楽やコンテンツなどを得られるプラットフォームともなる。売って終わりではなく、むしろ売ってからがスタートというブランドの在り方だ。

 そのためブランドづくりの過程では、岐阜県の美濃焼の工房に行ったり、鎌倉の寺で禅を体験したりと「セン」の世界観を広げる体験を社員全員で行ったという。

 吉岡芳明COO(最高執行責任者)は、「時間はかかるが、作り手全員が世界観を理解している必要がある。今後はユーザーにもイベントなどで体験を届けたい」と構想を語る。

 ローンチ前にはユーザーを限定し、オンラインで行う「ホームリトリートプログラム」を実施。自宅でヨガや食事瞑想などを行ってもらう中で、日常の中の余白という贅沢を感じる体験だ。こういったイベントは製品を売るために行うのではなく、価値観を共有するためのものだという。

 また開発の2年間ではユーザーアンケートを何度も実施し、肌悩みや美容の悩みをじっくりインタビューしたという。世の中には7〜8割の完成度で世に出し、ユーザーの意見を取り入れて改良を続けるアジャイル型の製品もある。D2Cブランドの強みを生かした手法だが、「セン」は完成を目指した。

 吉岡COOは「いずれの手法にしても、ユーザーのことを深く知ることで改善していけるが、ローンチしてからだと関係性をより深めながらスピードも保つことは難しい。僕らは2年間を費やしたが、ゆっくりつくっていたというよりは、早いサイクルで改善し続けた2年間だったといえる」と答える。デジタルのスピードを用いるからこそ、細かなところまでブランドをつくり込めたのだ。

 ローンチ後もペースは崩さず、半年は月の販売個数を制限する。正式ローンチを12月に予定し、それまではユーザーとの関係を少しずつ広げていくのだという。また24日からは新開業するニューマン横浜でポップアップイベントを行い、幅広い顧客との出会いから意見をすくい上げると話す。

 くしくも新型コロナの影響で、在宅による時間のゆとりを経験した人も多い。ウェルネス分野も多くの注目を集める中、「セン」のような余白を生むブランドにも共感が集まりそうだ。

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「焼肉きんぐ」の物語コーポ、9年で売上・利益を4倍にした加治社長が63歳で突然退任のなぜ?

 食べ放題焼肉店「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」を展開する物語コーポレーションが加治幸夫社長の退任を発表した。創業者・小林佳雄氏の後を継ぎ、在任9年で、FCを含めたグループ売上高、物語コーポ単体の経常利益とも、ほぼ4倍にした「中興の祖」加治氏がなぜ退任するのか? 業界はザワついた。
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ワンオーが渋谷「ミヤシタパーク」新店で描くビジネスモデルの刷新 オンラインサロン立ち上げも予定

 PR業務やイベント制作、合同展運営などを手掛けるワンオーは、今夏開業予定の東京・渋谷の複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」商業棟3階に、小売りとプレスルーム、コミュニティースペースなどを融合した店舗「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」をオープンする。「これまで培ってきた(PRや卸売りといった)BtoBのビジネスにBtoCの視点をミックスし、次の時代のワンオーを作っていく」と、松井智則ワンオー社長。同スペースは、そうした新しいビジネスモデルの発信拠点という位置づけだ。

 「イコーランド」の名称は、同社が2019年8月に立ち上げたEC専業ブランドと同じ。同ブランドは“ファッションの信用”を掲げ、工場の倉庫に眠っていた残反や残糸を使い、生産工程の透明化を打ち出している。「『イコーランド』は単にブランドの名前というのではなく、社会課題をファッションという切り口で解決していこうというプロジェクトの総称。ミヤシタパークの新店舗もそうした考えのもとで運営する」という。

 ミヤシタパークに出店する店舗の面積は約262平方メートル。売り場は4エリアで構成し、奥まった部分は5~10ブランドを展示するプレスルーム(約165平方メートル)、手前はマーケットエリアと呼ぶ物販コーナー、ギャラリーコーナー、「イコーランド」の販売コーナーだ。プレスルームは通常はメディア関係者やバイヤー向けとして一般公開はしないが、受注イベントや販売会などを行う際には消費者にも広く公開する。

 物販コーナーは2~3カ月毎にテーマに合わせて内容を入れ替えていく。企画を手掛けるのは、26歳の森井杏南「イコーランド シブヤ」ディレクターら。開業時のテーマは“トラスト”で、「イコーランドが信用できるもの」として、サステナビリティや地方創生といった要素に焦点を当てたファッションアイテム、雑貨、食品などを委託販売する。具体的には、丸山敬太「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」デザイナーによる、自身のアーカイブをリメイクしたウエアや、量り売りの「エコストア(ECO STORE)」の洗剤、福井県の和紙メーカーが作る文具など。「これからは、背景にあるストーリーで商品を選ぶという行動が消費のスタンダードになる」(森井ディレクター)という考えから、商品やブランドの世界観をしっかりと伝えていくことを目指す。

 店舗オープンと合わせて、オンラインサロンの立ち上げも模索。オフライン(実店舗)、オンラインの両面で、「業界を超え、さまざまな人がファッションという切り口で集う」コミュニティーを目指す。オンラインサロンでは、有料登録者、無料登録者それぞれに向けてイベントやセミナーなどを開催予定。実店舗でも、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながらワークショップなどを手掛けていく。また、物販コーナーで販売する商品はタグにQRコードを記載し、そこからすぐに「イコーランド シブヤ」のサイトにアクセスが可能。そこからECでの購入もできる。

 同店の企画や運営に関しては、「店長など一部を除いて、20代のメンバーを集めた」と松井社長。だからこそ、「業界の常識にとらわれない動きができるはず」と期待する。ワンオーはアッシュ・ペー・フランスのPR01.事業部が、MBO(経営陣による買収)によって17年に独立した組織。「独立後、ワンオーの事業を投資家に説明する機会が何度もあったが、われわれが行ってきた小売りや卸売り、PRといったアパレル業界の既存事業は、投資家にとっては価値がないんだということを思い知らされた。『ワンオーの事業は、スマホ(スマートフォン)ではなくガラケー(ガラパゴス携帯)のまま進化が止まっている』と言われたこともある」と松井社長。「アパレル産業が社会に貢献し、世の中からリスペクトされるポジションを回復していくために、ビジネスモデルをバージョン2.0にアップデートしていきたい」と続ける。

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始まった「給付金バブル」。日商100 万円の店も。成功した店は何をやったのか?

 汗を流すコンサルタント、白岩大樹です。コロナの第一波も抜けたところといっても良い昨今、各地で「ちょっとしたバブル」が多発していることをご存知でしょうか? それは特別定額給付金(1人10万円)の支給で飲食店利用の風が吹いているということです。それをどう取り込むか、実際に成功したお店の事例をご紹介しましょう。
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「サカイ」が公式オンラインストアをオープン 阿部千登勢「意識したのはパーソナルかつ実店舗のようなリアルさ」

 「サカイ(SACAI)」は6月19日13時に、公式オンラインストア「サカイ ザ ストア(SACAI THE STORE)」をオープンする。これまで、あえてEC販売を行わずに実店舗でのショッピング体験を大切にしてきたが、一人一人の生活・日常に置いて自分らしい着こなしをしてもらいたい、という思いからオンラインストア開設に至った。

 オープンにあたり、デザイナーの阿部千登勢は「一番大切にしたことは、パーソナルかつ実店舗のようなリアルさを表現すること。世の中には、あらゆる価値観が存在する中で、オンラインストアという実店舗とは異なるショッピングをいかにパーソナルに感じてもらえるかを考えた。そこで、実際に『サカイ』で働くスタッフや、フレンズ&ファミリーに着用してもらい、同サイト内に掲載している」とコメントした。

 フレンズ&ファミリーは、今の「サカイ」にとって欠かせない人物たちがそろい、それぞれのパーソナルな空間で撮影された写真で、その人のリアルで自由なスタイリングを披露している。登場するのは、メンズブランド「クロット(CLOT)」を手掛ける起業家兼クリエイターのエディソン・チャン(Edison Chen)や、エディソンの妻でモデルのチン・シューペイ(Qin Shupei)、仏・パリのブランドコンサルティング会社、ジャスト アン アイデア(JUST AN IDEA)創設者のサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)、サラの夫のフィリップ・アンデルマン(Philip Andelman)のほか、2020年春夏コレクションでコラボしたファンクバンドのファンカデリック(Funkadelic)を率いるジョージ・クリントン(George Clinton)、英・ロンドンを拠点に活動するDJのシャイ・ワン(Shy One)、スタイリストのカール・テンプラー(Karl Templer)、ジェンケ・アーメード・テリー(Jenke Ahmed Tailly)、「ナイキ(NIKE)」のグローバル インフルエンサー マーケティング スペシャル プロジェクト シニア ディレクターを務め、デザイナーとの全コラボレーションの陰の立役者であるフレイザー・クック(Fraser Cooke)ら。今後は「サカイ」の公式SNSでもハッシュタグ#sacaiTHEpeopleを付けて、フレンズ&ファミリーたちの写真を随時紹介していく予定だ。

 商品ラインアップは20年春夏コレクションに加え、限定アイテムも用意。“NEW PHASE”のグラフィックを配したTシャツ2型(それぞれ4色、各1万3000円、キッズ各8000円)のほか、20年春夏コレクションを象徴するワールドマップ柄のキッズサイズもそろえる。いずれも国内配送のみで受注販売となる。

 さらに7月上旬には、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「ナイキ」とのコラボアイテムも、受注販売で順次登場する予定だ

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マスクでも平気?在宅勤務時の電気代も節約?  “クール系コスメ”で極暑を乗り切る

 6月に入り25度以上の夏日、さらには30度以上の真夏日が続くところも。在宅勤務が続き、一日中クーラーを稼働させたいけれど電気代も切実な問題……。そんなときにぜひおすすめしたいのが“クール系コスメ”だ。スキンケアはもちろん、ボディーケア、フレグランス、そして外出時のマスクまで全方位で“ひんやり”させて、じめじめとした湿気のある梅雨、そして日差しの強い極暑を乗り越えたい。

VECUA HONEY

 「ベキュアハニー(VECUA HONEY)」の「ワンダーハニーシリーズ」から毎年人気の夏限定アイテムが登場しているが、7月1日発売のボディー用ジェルクリーム「フローズンボディソルベ」(190g、1400円)はクール感がひと味もふた味も違い、なんと冷凍庫で凍らせられる新感覚のシャーベット状ジェル。冷凍しても凍結しない新感覚処方のため、冷凍・冷蔵・常温と好みのクール度を選べ、暑さでほてった肌や日焼けした肌を滑らかな“シルキースキン”に整える。同シリーズからは同日に、「コロコロローラー美容液 クール」(60mL、1600円)も登場し、清涼感のある美容液でスキンケアをしながらローラーでマッサージもできる“ながら美容”を楽しめる。オンラインショップや「ベキュアハニー」店舗で購入可能。

SHIRO

 香りでも爽快感を得たい人には、「シロ(SHIRO)」から登場した発売10年目を迎える限定フレグランス「アイスミント」を。ベルガモットやライム、レモンなどの柑橘系精油とメントールを配合し、みずみずしくてフレッシュな爽快感のある香りの「ボディミスト」(50mL、1800円)と「ボディローション」(190mL、2300円)がそろう。肌につけたときの気化熱で、す―っとした心地よさを感じることも。「ボディミスト」は持ち運びやすいサイズでいつでも手軽にリフレッシュ可能。「シロ」オンラインストアと全国の店舗で販売している。

FREEZE TECH

 コスメで涼しくなった後は、マスクを着けていざ外出……、と言いたいところだが、夏の暑さに加えてマスクの着用は、熱中症のリスクを高める恐れもあるという。そこで、外出時もぬかりなく“ひんやり”したい人は、クーリングウェア「フリーズテック(FREEZE TECH)」から6月25日に発売される夏用マスク「フリーズテック 氷撃エチケットマスク」がおすすめ。特殊な冷感プリントを採用し、汗や湿気などの水分に反応すると、マスク生地自体の温度が低下。さらに風があたることで冷感を感じやすくなる。紫外線カットや遮熱効果があり、通気性が良く熱がこもりにくいのも特徴だ。全国の一部ドラッグストア、バラエティショップ、GMS、量販店、ブランドサイトで数量限定発売。

ORBIS

 一日の終わりには「オルビス(ORBIS)」から6月22日に数量限定で発売される「ナイトタイムパック 涼美人 2020」(50g、2667円)でスペシャルケア。2012年から毎年発売している、食べる(飲む)発酵素材を配合した「ナイトタイムパック 酵美人(こうびじん)」シリーズの夏限定アイテム。塗って寝るだけというシンプルな使用法で、シャーベット状のジェルはメントール配合で心地よいひんやり感。また、キューカンバーエキスとコラーゲン配合で潤いのある滑らかな肌へ導いてくれる。全国の「オルビス」直営店舗と通信販売で購入可能。

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