「ファセッタズム(FACETASM)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「ファセッタズム(FACETASM)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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デジタルでのパリのメンズ・コレクションが終わり、次はミラノのメンズコレクションがスタートしました。7月14日から4日間にわたって、40近いブランドが新作をオンラインで発表します。そこで今回は、主にメンズを担当している記者が「頑張ってリアルタイムで見てみました」取材を日替わりで担当します。「アーカイブでも見られるのにオンラインで見る意味あるの?」という周囲の視線を感じながらも、「コレクションはライブ感!」と信じて完走を目指します。入社3年目・美濃島匡「WWDジャパン」記者と、2年目の大澤錬「WWD JAPAN.com」記者の若手コンビが日常業務と並行しながらリポートします。
美濃島匡「WWDジャパン」記者(以下、美濃島):パリに続いて、ミラノ・メンズが開幕しました。ドタバタ対談、まだまだ続きますよ。本日もお付き合いよろしくお願いします。トップバッターの「MSGM」はクリーンなストリートスタイル。ブレないですね。総柄のオープンカラーシャツを羽織り、友人や恋人と楽しい時間を過ごす姿は、明るい未来への想像力を掻き立てられます。ダイバーシティーをごく自然に体現しているのも好印象でした。
大澤錬「WWD JAPAN.com」記者(以下、大澤):本日もよろしくお願いします!ポップな音楽に、友人たちと楽しそうに歩く姿、遊園地、ラブシーンなど、自分の学生時代を見ているかのようで懐かしく思えました。ポップなカラーリングや柄物のシャツ、タイダイ柄のパーカなど、若者に向けたアイテムが総じて多い印象。気持ちが明るくなるような演出になんだか元気をもらいました!
美濃島:「マリアーノ(MAGLIANO)」は、子守唄のような優しいBGMに、回転ステージで見せるユニークな服とのギャップが面白かったです。いつも通りの少しイナタいコレクションがよりいっそう際立っていました。個人的にはグリーンのシャツとストライプパンツを着た元気いっぱいなおじいさんがツボ。裏地がペイズリー柄のノーカラージャケットも良さげでした。
大澤:同じくおじいさんがツボでした。他のモデルがキメキメでショットを撮る中、「一人だけコメディアンですか?」と問いたくなるような踊りを披露していましたね(笑)。子守唄のようなBGMは正直眠たくなりました。ドレッドヘアーのモデルが着用していたイエローのシャツにグリーンのプリントが施されたものがタイプでした。
美濃島:「プラン C(PLAN C)」は、強みであるポジティブなカラーリングやパターンにフォーカス。発色のよいグリーンやオレンジ、パキっとしたコントラストが生えるストライプは、ピクニックに行きたくなるようなムードでしたね。360度回転できるのかと思いきや、画角は固定されていて少しがっかり。VR仕様にした方が気になったディテールをチェックできるし、面白かったと思います。映像はシリアスなSF映画のような世界観でしたが、もうちょっと明るいファンタジーに仕上げた方がブランドの良さが伝わるかも。
大澤:正直「プラン C」って、僕の中では特にイラストの印象が強すぎるイメージでした。けれど今回のコレクションを改めて見て、良い意味で裏切られました。洋服のバランス感やシルエット、カラーリングがとても綺麗。特に前身頃が分かれているグリーンのコートとハーフパンツのセットアップは可愛かったです。美濃島さんが言われたように、ブランドの世界観と動画がマッチしていなかったのが正直なところ。
美濃島:「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」は、青と赤のアニメーションがテキスタイルに変わるオープニングに期待が高まったが、ブランドの歴史や世界観をアピールするだけの映像でした。「デジタル・ファッション・ショー」と題している以上、きちんとコレクションのフックになるものを準備して欲しいなと。コレクション発表が間に合わなかったり、コレクションとして発表するのをやめるんだったら、スケジュールをスキップした方が業界関係者、一般人共に共感できると思います。
大澤:正直、面白さに欠ける動画を見るのはキツいですよね。これではただのブランドのPR映像。「ヴァレクストラ」ファンからしたらたまらないかもしれませんが、新しい層に響くのかは疑問です。今回のコレクションを通して、老舗ブランドは「印象に残らないムービー」を配信する傾向にありますね。ブランドの歴史を振り返るなら、「バルマン オム(BALMAIN HOMME)」のような豪華な演出が見たかったです。
美濃島:「プラダ(PRADA)」は5つのチャプターにわけてコレクションを披露。スーツ、ワーク、リアルクローズ、スポーツの違いをわかりやすく表現していました。フラワーモチーフのアイテムもありましたが、ナイロンを多用したミニマルなムードは、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)単体のラストコレクションにふさわしかったと思います。彼女が最後に少し登場したのも愛らしかったなあ。
大澤:ミウッチャのこれまでの集大成というべきに相応しいコレクションでしたね。同じく「プラダ」の定番素材であるナイロンタフタを使用したアイテムが印象的。個人的にはチャプター4の映画館で撮影された激しめの音楽と演出がたまらなく好き!
美濃島:9月に発表される予定の21年春夏ウィメンズ・コレクションからは、ラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同クリエイティブ・ディレクターに就任しますが、ラフ好きな大澤さんは今から楽しみなんじゃない?ちなみにチャプター1の映像はラフとも親交が深いベルギー出身のフォトグラファー、ウィリー・ヴァンダーピエール(Willy Vanderperre)が手掛けていましたね。
大澤:本当に楽しみです!「メゾンでラフの姿はもう二度と見ることができないかも」と、カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)のチーフ・クリエイティブ・オフィサーを退任した時に思っていました。ミウッチャとラフの時代の一歩先を行くクリエイションが合わさった時に、どんなハレーションが起こるのか、今からワクワクしています。
美濃島:「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」は合成した街並みをモデルがウオーキング。オレンジやピンク、ブルーを基調としたエネルギッシュなムードです。繊細なプリントを拡大してアピール見せたり、ワンピースは風を吹かせてなびき方を強調したりと、ディテールが把握しやすい演出もよかったです。若干カラオケのPVのようなチープさを感じましたが(笑)。工夫しすぎて分かりづらい映像よりはいいのかもしれません。
大澤:デザイナーのアルベルタ フェレッティは1968年に自身のセレクトショップ「JOLLY SHOP」を18歳という若さでオープン。その後74年に同ブランドを設立しました。やはりセレクトショップを経営していたという経歴から、服のディテールの見せ方に重きを置いたバイヤーやメディアにとって優しい動画構成に(笑)。動画自体はシンプルだが、一番重要なポイントを押さえている点は「さすが歴史あるブランドだな」と感じました。
美濃島:続く「ヴィヴェッタ(VIVETTA)」が個人的にすごく好きでした。光がたっぷり降り注ぐ野原の上で、花柄ワンピースを着た美しいモデルたちが戯れます。これだけで今シーズンのムードを伝えるには十分ですが、薄暗い部屋でゴシックなセーラードレスも合間に登場し、深みをもたせます。優しいナレーションと鳥のさえずりも心地よかった。まあ完全にメンズの服ではないんですけどね(笑) 。
大澤:「ヴィヴェッタ」は09年に誕生した伊発のウィメンズブランドです。冒頭から少女マンガを見ているようでした。女の子らしさを存分にアピールし、今シーズンのテーマがすごくわかりやすく表現されていました。花柄のワンピースやシューズに、職人の手作業による花柄の刺しゅう、周りの花々も含めて花一色でした。
美濃島:「エディスマルセル(EDITHMARCEL)」も面白かったね。“WORKOUT”というタイトルコールにユーロビートが続き、女性インストラクターが文字通り“ワークアウト”を開始。新作を着たモデルたちも見よう見真似でそれを再現します。普通ならシュールな動画だけで終わりますが、服に用いた唇のモチーフや抽象的なイラストなどを差し込むことで、一つのプレゼンとして成立。映像のフックも効いていて、引き込まれました。
大澤:現在日本時間23時30分。明日の仕事への備えも始める中で、この動画は非常にありがたかったです。モデルが真顔でダンスしているのもツボ。思わず、コロナ太りのお腹をシェイプアップしようと僕も参加しようかと思いました(笑)。服のディテールも見えるのでバランスが良かったです!同ブランドがコレクションを本格的にスタートしたのは19年春夏。過去のコレクションを見ても、今回のような抽象的なイラストを中心にクリエイションをしているようです。
美濃島:「モスキーノ(MOSCHINO)」はおもちゃ箱のようなコレクションでした。ゲームタイトルみたいなロゴ、三角形を複製して柄に見立てたセットアップ、淡い絵の具のようなトレンチコートなどキャッチーなアイテムが勢ぞろい。大きな積み木の美術も、コレクションの雰囲気にぴったりでした。「これを着てみたい!」と思う人はなかなかいないかもしれませんが、ジェレミースコット(Jeremy Scott)らしい勢いを感じられてうれしかったですね(笑)。
大澤:いつも通り、ジェレミー節全開のコレクションでしたね(笑)。過去にはベロが三重に重ねられた「アディダス(ADIDAS)」とのコラボスニーカーや、愛らしいクマのキャラクター、ポップなカラー使い、スパンコールを前面に使用したボンバージャケットなどを発表してきました。ですが今回のコレクションを見て、「一時代を築いてきた彼も転換期を迎えているのでは?」と、正直思いました。こんな状況だからこそ、「またあなたの力で業界を盛り上げてほしい」と願った日本時間24時(笑)。
大澤:本日最後の「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」は、“FASHION IS DEAD”というタイトルのもと、コレクションをスタート。冒頭は過去のコレクションを振り返りながら、これまでの来場者の数を計算。その中で、今年は0人ということをアピールしたほか、昨年8月に経営破綻したバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)のニュースを流し暗いムードを漂わせていました。後半ではフィリップ プレイン=デザイナー本人が自らモデルとして登場。アップテンポの曲に合わせて、ドクロをモチーフにしたカジュアルなアイテムや、ライダースジャケットに細身のホワイトのスエットパンツを合わせるなど、終始イタリアっぽい装いを披露していました。
美濃島:「このままシリアスな感じで終わるのか?」と思いきや、いつも通り、いやいつも以上にやんちゃなクリエイションをまざまざと見せつけられたね。でも、デザイナーが「俺の夢は誰にも止められない。たとえウイルスだとしても」とコメントして、そのまま自分がモデルになっちゃう感じはすごく勢いがあった。時代の空気に惑わされず、自由にファッションを楽しむ姿勢にエネルギーをもらいました。
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「サカイ(SACAI)」は理論物理学者のアルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)をモチーフにしたユニセックスのTシャツとフーディーを発売する。
有名なアインシュタインの“舌出し”写真をプリントしたTシャツ(2色、1万9800円)とフーディー(2色、3万2400円)の全4タイプを用意した。写真のほかにもアインシュタインの名言「I believe in intuitions and inspirations. I sometimes feel that I am right. I do not know that I am(私は直感とインスピレーションを信じる。私は時に自分が正しいと感じるが、実際本当に正しいかは分からない)」もプリントした。
7月15日に国内ウィメンズ直営店、取扱店で先行発売し、17日にメンズ直営店と公式ECでも発売する。なお、アイテムはウィメンズの2020年プレ・フォールとメンズの2020-21年秋冬コレクションで発表したものだ。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。
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ルミネは東旅客鉄道株式会社(JR東日本)と共同で7月19日に、ニューヨークで活躍する現代アーティストの松山智一氏が監修した新たなコミュニティースペースを新宿東口駅前にオープンする。
今回の取り組みは新宿駅前の美化整備を目的とし、ルミネの「ストーリーを語れる場所を作ることで街の発展に貢献したい」という考えから始まった。
広場全体のコンセプトは都会を意味するメトロと自然を意味するワイルド、当惑を意味するビウィルダーの3つを掛け合わせた造語“メトロビウィルダー”。中央には、花束を持つ少年をモチーフにした7mの巨大モニュメントを設置し、訪れた人々への感謝の気持ちを表現した。床には日本の四季をイメージした色鮮やかなグラフィックを施した。また全体の建築デザイン設計はsinato代表の大野力氏が手掛けた。
同広場を監修した松山氏は1976年岐阜県生まれ。ニューヨークを拠点とし、ペインティングを中心に彫刻やインスタレーションも手がける。西洋と東洋、古典とポップカルチャーなどの対照的な要素をサンプリングする作風が特徴。同広場では同氏の作風を生かして、新宿のオフィス街と繁華街が共存し、世界中の多種多様な人が集まる“カオス”感を表現した。
松山氏は「この場所はこれまであまり活用されていない場であったものの、見るアングルによっては“東京らしさ”を発見できる場所だ。新宿の大都会の中で自然とアートをつなげ、“訪れる人たちに驚きを提供する“というコンセプトで製作した。またマクロな視点では、新宿は世界中から商業・文化・飲食などを求めて人々が訪れる場所である一方で、いまだにローカルカルチャーが根付いている場所でもある。グローバルとローカルが共存した新宿の“グローカル”な土地柄をコンセプトに制作した」とコメントした。
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ユニクロは、2021-22年秋冬商品からアルパカ素材の使用を中止すると発表した。サステナビリティ推進の一環。アルパカに先立って、ユニクロは18年の時点でモヘア素材も20年までに使用中止すると発表しており、実際20-21年秋冬物ではモヘアを使用していないという。
アルパカの毛刈りについては、米国のアニマルライツ運動団体PETAがペルーにある世界最大規模のアルパカ農場、マルキニ(MALLKINI)を覆面調査し、毛刈りの際に殴ったり蹴ったりといった残酷な行動があると告発。5月末にPETAの公式サイトやユーチューブで動画を公開していた。これを受け、「PETAや関連会社との協議を経て、マークス&スペンサーやエスプリなどはアルパカの段階的使用中止を決め、ギャップやH&Mヘネス&マウリッツはマルキニとの取り引き停止を決めた」と、PETAは公式サイトで発表している。
ユニクロにもPETAからのコンタクトがあったというが、それに応えてというよりも、「ユニクロは社会・環境に配慮した『サステナブルな商品』の実現に向けて、倫理的で責任ある方法による原材料の調達を継続的に推進しており、アルパカ使用中止もその一環」(ファーストリテイリング広報)という。
ユニクロはメリノウール素材についても、15年にミュールシング(虫の寄生を防ぎ清潔に保つため、羊の臀部の一部を切り取ること。無麻酔で切り取りが行われるため、アニマルライツに反すると批判されている)を実施していない農場の素材に切り替えている。
ユニクロと同じくファーストリテイリング傘下のジーユーは、「現在もアルパカを使用しておらず、今後も使用しない」。
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米テラサイクル(TERRACYCLE)と化粧品小売り大手のウルタ(ULTA)はパートナーシップ契約を締結し、容器再利用事業「ループ」で協業することを発表した。サービス開始日や対象商品など詳細は公開されておらず、後日発表するとみられる。「ループ」が大手化粧品小売りチェーンと協業するのは初めてのこと。「ループ」のインスタグラム公式アカウント(@loopstore_us)は、「レフィル(詰め替え)式パッケージを導入してほしいブランドをタグ付けして」と呼び掛けている。
ウルタはサステナブルな取り組みの一環として、2025年までに商品の50%をリサイクル由来または生物由来、もしくは再生利用可能、詰め替え可能なパッケージに切り替えると発表。透明性を重視するクリーンな成分、クルエルティフリー(動物実験をしない)、ビーガン(動物性原料を使わない)、サステナブル・パッケージ、ポジティブ・インパクトの5つを柱に「コンシャス・ビューティ」プログラムを推進する。ウルタは全米に1200店舗以上を展開する巨大チェーンで、ウルタの参入は、消費者にとっては環境配慮や商品購入の選択肢の一つとして「ループ」のレフィル容器にアクセスしやすくする。ウルタのデイヴ・キンベル(Dave Kimbell)社長は、「最初は恐らくオンラインのみのスタートとなるが、パートナー企業を広げ、業界の変化を加速させたい」とコメントしている。
「ループ」はリサイクルスタートアップのテラサイクルが仕掛ける新事業で、繰り返し使える専用容器を利用した商品のショッピングプラットフォーム。本国とフランスで昨年スタートさせ、日本にも10月の上陸を予定する。日本では大手スーパーのイオン17店舗と、5000世帯を対象とした配達・回収のオンラインサービスを試験的に導入する。メーカーはキッコーマンや味の素、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(PROCTER & GAMBLE JAPAN)、資生堂やアイエヌイー(I-NE)が参加する。
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「ダヴィ パリ(DAVI PARIS)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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イタリア発ダミアーニ・グループ(DAMIANI GROUP以下、ダミアーニ)は、中国の投資企業フォースン・グループ(FOSUN GROUP以下、フォースン)が擁する宝飾企業のユーユェン(YUYUAN)と合弁で中国法人を設立する。ダミアーニが傘下に持つジュエリーブランド「ダミアーニ」と「サルヴィーニ(SALVINI)」の中国および香港、マカオ市場における販売強化が目的で、「ダミアーニ」の旗艦店10店舗以上、「サルヴィーニ」の卸および直営店を100以上オープンする予定だ。「ダミアーニ」はハイジュエリーも展開するラグジュアリーブランドで、日本でも人気が高い。「サルヴィーニ」は「ダミアーニ」より価格帯を抑えた、現代女性に向けたコンテンポラリーなジュエリーブランドだ。
ランバン(LANVIN)やセント・ジョン(ST. JOHN)などとともにフォースンが傘下に収めるユーユェンは、中国のジュエリーブランド「ラオ ミアオ(LAO MIAO)」やフランス発ファッションジュエリーブランド「ジュラ(DJULA)」を販売する中国大手のジュエリー企業で、ダミアーニは同社とタッグを組むことで中国国内の販路やノウハウを共有することができるようになる。
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「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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ミラノ発のファッションブランド「プラン C(PLAN C)」は7月14日、オンラインで初開催となったミラノ・ファッション・ウイークで動画のプレゼンテーションを発表した。“EVERYONE IS A LANDSCAPE(みんな景色)”と題したコレクションは、クリエイティブ・ディレクターのカロリーナ・カスティリオーニ(Carolina Castiglioni)が新型コロナウイルスによるロックダウン中に滞在したスイスのアルプスの大自然を写し出した洋服と映像として表現された。
「プラン C」はこれまで展示会形式でコレクションを発表してきており、ミラノ・ファッション・ウイークは今回が初参加。また秋冬は9月のウィメンズ・コレクションの発表期間に合わせてきたが、今回はメンズブランドが中心に参加する6月開催でのお披露目となった。さらに、新型コロナの流行を契機に、サステナビリティへの取り組みも表明したカロリーナに、ミラノ・デジタル・ファッション・ウイークへの参加理由やコレクションに込めた思いを尋ねた。
WWD:今回、ミラノ・デジタル・ファッション・ウィークに参加した理由は?
カロリーナ・カスティリオーニ(以下、カロリーナ):私たちはブランド設立当初から、私たちのルールに沿ったビジネスを進めていきたいと思い、平和で持続可能な企業の在り方を模索しています。イタリア・ファッション協会からの誘いを受けて参加を決めました。普段から他ブランドがプレ・コレクションを発表するタイミングで、バイヤーに向けたメイン・コレクションの展示会を開いていたので自然な決断でした。
WWD:しかも、初のデジタル・ファッション・ウイークでの初参加だ。発表方法はどのように考えたのか?
カロリーナ:ロックダウン中は、スイス・エンガディン地方のアルプスで家族と一緒に過ごしていました。このコレクションは滞在中に制作し、そこで見た真っ白なランドケープや、色鮮やかな自然の美しさから着想源を得て、冬から春に向かう景色の移り変わる姿をプリントに用いて反映させています。そこで、コレクションができるまでのショートフィルムを撮影し、今回の動画に取り入れました。とてもパーソナルなドキュメンタリーになったと思います。
WWD:新型コロナウイルスの流行はブランドにどのような影響を与えたか?
カロリーナ:他の企業と一緒で、私たちも影響を受けていますが、私たちは設立当初からコレクションの発表を年2回にしてきたことはよかったと思います。2シーズンにフォーカスしているため、今回の予期せぬ状況下にあっても、大きく生産を変更する必要はありませんでした。その一方で、これまで以上に生産と消費について考え、一層の責任を持ってサステナビリティにも取り組むきっかけになったと感じています。
WWD:今回初めてブランドとしてサステナビリティへの取り組みを発表した。その理由は?
カロリーナ:現状のファッション産業は持続可能であるとは言い難く、良質で地球に負担の少ない原料をリサーチし続けることが重要になってきます。私たちもサステナブルなビジョンを持って、使う素材や資源の使用量、働く人について考えていくための取り組みを始めました。例えば、今シーズン使ったシャツ生地は、イタリアの老舗シャツ生地メーカーのアルビニ(Albini)のサステナブルな生地を使用するなど、見直しを行いました。
WWD:ユニセックスに向けたデザインも始めていると聞いた。今後、メンズウエアを発表する可能性は?
カロリーナ:東京オリンピックに合わせて“Go Sporty”というカプセルコレクションを6月に発表する予定でした。五輪は来年へ延期となりましたが、ポジティブでプレイフルなメッセージを届けるべくこのコレクションを8月に発売します。ジャージー素材のアイテムなどユニセックスで着用できるものになっています。今後もメンズに特化したコレクションを始める予定はありませんが、誰でも着られるワードローブを作り続けて行きたいと思っています。
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「ジュン.J(JUUN.J)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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アイスタイル傘下のメディア・グローブは、ブランドとメディアをつなぐPR支援プラットフォーム「ビューティプレスボード」を立ち上げる。10月から現在同社と契約しているブランドと、美容媒体のプレス約300人を対象にベータ版のサービスを開始。2021年1月に正式リリースを目指す。
ブランドのPR業務はニュースリリースなどの情報発信や製品貸し出し、リサーチや取材の受け付けなど多岐にわたる。一方、メディア側も情報収集やアンケート送付、画像や撮影製品の貸し出し依頼などを企画のたびに行っており、多くの手を取られているのが実情だ。そこで、業務の一部をデジタルツールを介して行うことで負担を軽減させることを目的として作られた。
「ビューティプレスボード」はメディア、ブランド共にPCを使って操作するSaaS型サービスとして提供。機能は、企画と製品のマッチングに活用する“商品情報データベース”、貸し出し製品の受付、管理を行う“貸出依頼システム”、新製品や季節や時世に合わせたニュースリリースやニュースレターを発信する“情報発信サービス”の3つで構成する。昨今増えているビューティ参入企業にとっても、これまで付き合いのなかった美容メディアへ効率的に情報を提供でき、メディア側もこれまでの属人的なつながりだけでは知り得なかった情報を得られるなど、“新たな出合いの場”として活用することができる。
メディア側の登録は無料となり、ブランド側はメディア・グローブとの取り引きの有無に関わらず利用できる。また、PR戦略の一環で露出するメディアのコントロールを行いたい時は、ブランド側はメディア側から製品掲載依頼が届いた際に同サービス上で許諾の判断ができるほか、プレスリリース配信や発表会招待などもメディアの選定も可能。正式リリース時には「商品情報自体も、閲覧可能メディアのコントロールができるような機能を検討中」だといい、将来的にはアイスタイルが提供するブランドマーケティング活動支援サービス「ブランドオフィシャル」との連携も検討している。
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「ディガウェル(DIGAWEL)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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「アナスイ(ANNA SUI)」は7月14日、ブランドのアイコンでもあるバラをプリントしたガーゼマスクを発売した。ファミリーマート限定で価格は700円。
肌触りの良い今治製のガーゼマスクで、耳にかけるゴムの部分は長さの調整が可能。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県の一部の店舗で取り扱う。
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「キャプテン サンシャイン(KAPTAIN SUNSHINE)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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ロレアル(L’OREAL)は傘下に持つ洗顔機器ブランド「クラリソニック(CLARISONIC)」を終了する。9月30日付で終了するとインスタグラムで発表した。すでに公式サイトでは製品の販売価格が50%オフになっている。
「クラリソニック」は高価格帯の洗顔ブラシで人気となり、特に2010年代にミレニアル世代の女性に支持された。日本には06年に上陸し、17年に撤退した。ロレアルが11年に同ブランドをパシフィック バイオサイエンス ラボラトリーズ(PACIFIC BIOSCIENCE LABORATORIES)から買収した時点では、最も急成長しているブランドの一つで、10年の年商は1億ドル(約106億円、小売りベース)だった。主力の洗顔ブラシ以外にもメンズ用の洗顔デバイスやフット用ブラシ、メイクアップブラシなどカテゴリーを広げたもののその後人気は下がり、売り上げ目標を達成できずにいた。
家庭用美容機器は今注目が高まっているが、洗顔ブラシというカテゴリーは想像以上にヒットしていないと多くの専門家は見ている。「ニューフェイス(NUFACE)」や「ジップ(ZIIP)」などの微弱電流を用いたツールは新型コロナウイルスでセルフケアする人が増える中で売り上げを伸ばしているが、これらは特例のようだ。
なお、「クラリソニック」を創業したロブ・アクリッジ(Robb Akridge)医師は新たなブランドを立ち上げている。「オピュラス ビューティ ラボ(OPULUS BEAUTY LABS)」と名付け、カプセル型のスキンケアを調合するデバイスを販売しており、毎回“新鮮”なスキンケアを手に入れることができるようになっている。
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美容室向けヘア化粧品メーカーのミルボンは6月から公式オンラインストア「milbon:iD」をオープンした。美容室が「milbon:iD」上にそれぞれオンラインストアを開設し、顧客は美容室が発行する専用のQRコードを使って必要情報を登録するといつでも欲しいタイミングで商品の購入が可能になる。ヘアサロン「ミンクス(MINX)」ではすべての来店客にインビテーションカードを配るなど力を入れて取り組み、早くも好評だ。
お客さまから好反応が集まる
オンラインで
購入できることが付加価値に
「施術の色々なタイミングでミルボンの商品を使用し説明をしているので、「milbon:iD」のインビテーションカードをお客さま全員にお会計の際にレセプショニストが配っている。お客さまにとっては以前から「オージュア」などはネットで購入できないブランドという認識がついていたので、「EC でも購入できるようになったんですね」と良いリアクションをしてもらえている。お客さまの髪と頭皮のためにはサロン専売ブランドの商品を使ってもらいたいという思いもあり、そういった商品をオンラインで購入できることは付加価値を作ることにもつながると考えている。」(菅野久幸「ミンクス」銀座店トップデザイナー兼取締役)
まず、サロンで対面カウンセリングを受けた顧客は来店とは異なる自由なタイミングで商品を購入することが可能になる。次に、身近に購入できる商品に浮気される心配がなくなり、サロンにとってはリピート購入の促進につながる。3つめのメリットは、サイト運営・受注・物流業務は全てミルボンが受託するため、サロンが手間のかかる作業やEC用の在庫管理をしなくても済むこと。また4つめのメリットとして特定の顧客向けにクーポンの発券やキャンペーンを行うこともできる。最後に5つめのメリットとして、購入後のフォローアップも充実している点。アイテムごとに使用方法のアドバイスや、使い切ったタイミングを予想して、再購入を促すメールなどを配信することが可能だ。
ミルボンを代表する
4つのブランドの販売が可能
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ミルボンではこれまでサロンの店舗内に限った販売のみを行ってきたが、今回ID付きリーフレットの配布やメールでの使用方法のアドバイスやアフターフォローを行うことでECでの販売を実現した。ヘアケアブランド「オージュア」、グローバルヘアケアブランド「ミルボン」、オーガニックヘアケアブランド「ヴィラロドラ」、スキンケアとコスメをそろえる化粧品ブランド「インプレア」の4ブランドが「mil bon:iD」を活用するとオンライン上で販売可能になる。契約サロンのみが取り扱える点は「milbon:iD」上でも変わらず、実店舗で取り扱いがあるブランドのみオンラインでの販売ができる。
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「プラダ(PRADA)」が2021年春夏メンズ・コレクションをミラノで発表した。
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「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
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大丸梅田店5階の“あなたのリズムに寄り添う”をコンセプトにした売り場「ミチカケ(MICHI KAKE)」は7月19〜23日、初のオンラインイベント「michi kake at online」を開催する。
新型コロナウイルスの流行に伴って、これまでとは異なる新しい働き方も出てきた今、”自分自身の身体について知り、ライフプランを考える”ことをテーマに、5日間で5つのトークセッションをユーチューブ上で配信。フェムテックに関する情報とともに、生理や妊娠についての専門的な知識をゲストを招いて届ける。
事前申し込み制で、無料で誰でも参加できる。「ミチカケ」の公式サイトの申し込みフォームから応募すると、参加用のURLが記載された招待メールが届く。応募締め切りは各回の開催1時間前まで。
プログラムは以下の通り、
■「世の中に広がるフェムテックの未来」
日時:7月19日 19:00~20:00
ゲスト:石川勇介/ファミワン代表、杉本亜美奈/フェルマータCOO
内容:今、世の中で大きくなっている生理や妊活、妊娠、産後ケア、セクシャルウェルネス、更年期など、タブー視されてきていた女性の健康に関する社会課題をテクノロジーで解決する動きについて。フェムテックにまつわる情報を、直近で注目されている妊活・不妊治療・生殖にフォーカスして届ける
■「生理の近代史」
日時:7月20日 19:00~20:00
ゲスト:田中ひかる/歴史社会学者
内容:日本における生理用品の変遷や、女性を取り巻く環境変化を考える。田中氏が担当する「ミチカケ」のサイト上の連載に掲載しているコラムの内容に沿って、書ききれなかったポイントをさらに深堀りする
■「20代・30代女性のための妊娠の知識」
日時:7月21日 19:00~20:00
ゲスト:西史織/ステルラ代表、入澤諒/「シーム」プロデューサー、菊地盤/メディカルパーク横浜 院長
内容:働く女性の増加に伴い増えている不妊症の夫婦について。妊娠に関する疑問から、不妊治療の関する情報まで、医学的な見解を交えながら伝える
■「産む?産まない?働く女性のライフプラン設計」
日時:7月22日 19:00~20:00
ゲスト:永井裕美子/リブCOO、月花瑶子/産婦人科専門医
内容:仕事と妊娠、女性にとってライフプランを考える上で一度は通る道。現代は、価値観も多様化し、さまざまなライフスタイルが存在する。「仕事を続ける」か「結婚・妊娠」を望むか、子どもを「産む」か「産まない」か。それぞれ違うライフプランを歩むゲストとともに考える
■ドキュメンタリー映画「LOOKING FOR THAT」試写会&トークイベント「男性が考える、生理のこと」
日時:7月23日 19:00~20:00
ゲスト:朴基浩/映画監督、吉川雄司/ヘルスアンドライツ代表
内容:朴基浩監督は、「なぜ生理のことをアレと呼ぶのだろう?」という自身の幼い頃からの疑問の答えを探すべくドキュメンタリー映画「LOOKING FOR THAT」を制作。トークイベントでは、映画の上映会(約60分)とトークイベント(約30分)を開催
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資生堂のメイクアップアカデミー&スタジオ「サブファ(SABFA)」は、東京・原宿駅前の複合施設のウィズ原宿内に6月18日に移転し、7月から資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良宏文氏が新たな校長に就任した。
計良新校長は「尊敬する先輩方が歴代の校長を務めているのでプレッシャーはとても大きく正直迷いもあった。しかし、今までの学校を引き継ぐのではなく新たに変えてほしいという任命でもあったので、自分が次期校長として期待されているとも感じて引き受けた」と語る。
これまでは美容師資格を持った人を対象とした「ビューティークリエイターコース」(1年間、前期週4回/後期週3回)と、「サロンメイクアップコース」(半年間、週1回)の2コースだったが、10月からカリキュラムを大きく刷新。「ベーシックメイクアップ」「ベーシックヘアメイクアップ」「アート&ディレクション ヘアメイクアップ」「アドバンスメイクアップ」「アドバンスヘア」の5コースを10月から順次開講する。「ベーシックメイクアップ」「アドバンスメイクアップ」に関しては美容師免許を持たない人でも受講することができる。
「サブファ」には、メイクアップスキルを磨き、スキルを磨いてファッションや撮影現場での活躍を目指す美容師が全国各地から集まるのが特徴だ。しかし、これまでの「ビューティークリエイターコース」は通学回数が多く、サロンを離職してから挑戦する美容師も多かった。さらに、「半年間のコースは比較的通いやすいという意見も耳にしていた。1年間のコースは、卒業した人にとっては非常に勉強になったという意見を聞くものの受験者は減少傾向だった。少子化はもちろん、就職が不安定な時代に一度職を離れることに対する不安もある。そこで働きながら通えるコースを目指した」と話し、10月からは週1回のコースを増やした。
「『サブファ』の卒業生にとっても、コースががらりと変わるので学び直すこともできる。また知らなかった人たちにとっては自分の夢をかなえる一つのステップとして捉えてもらえたら嬉しい。美容師免許を持たない人も受講できることになることで、化粧品の美容部員など新たなターゲットもできた。『サブファ』が、ヘアメイクを含めていろいろな角度から美を学べて活用できるような学校、そして人の集まりになったら」と新コースに対しての思いを語る。
そうはいってもスタイリストとして働く多くの美容師にとって、サロンワークを続けながら新たに技術を学び、サロンの垣根を超えた活動を行うことはなかなか難しい。専門学校を卒業して美容師として働きながらも「サブファ」で学ぶ意義はなんだろうか。
「学びの場として美容学校の先にあるのが『サブファ』だと考えている。現場に出ているプロだからこそ教えられることを伝えていきたい。美意識や感性を大人になってから学べる場所はとても少ない。中でもクリエイティブのようなものは経営者にとっても必要だといわれる時代だからこそ、『サブファ』のような学校は需要があるのではないか」と計良校長は話す。
計良校長自身、コロナ禍によって対面での業務をオンラインに切り替えたり、撮影やコレクションの中止でメイクをする場がなくなったことで、「ヘアメイクアップアーティストは機械にはできない仕事であり、リアルかつ人がいて初めて成り立つと改めて実感した。だからこそ、環境が変化しても“本物の力”がないと生き残っていけない。あらゆる情報の中から見分ける審美眼、そして良いと思ったものをしっかりと身につけることが大切になる」と強調する。コロナ下の不安定な今こそ、技術や感性を磨く意義は大きい。
また、多くのサロンはメイクアップをメニュー化できていないが、そんな中でも美容師がメイクの技術を高める必要性を語る。「トータルビューティの提案力は非常に大事。メイクのことを深く知ることでヘアに対しても違った視点を持つことができる。サロンではメイクアップのメニューがないところも多いが、ワンポイントアドバイスもできる。メイクアップは免許が要らないものだからすぐにでも取り入れられるし、提案が増えて非常に役立つはずだ」。
髪型や髪色を変えたらそれに合うメイクを提案してみることは、些細なことかもしれないが顧客との会話のきっかけやそのサロン、スタイリストを選ぶ理由になるはずだ。サロンにとっても不安定な今だからこそ、顧客に選ばれるための武器はいくつも持っておくべきだろう。
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※この記事は2020年6月15日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
日本に流通する服のうち国産品の割合はどれくらいだと思いますか。
5割? 3割? 1割? いえいえ、正解は2.0%です。
日本繊維輸入組合が5月に発表した「日本のアパレル市場と輸入品概況」の2019年度の数値です。つまり家庭のタンスに100枚の服があるとすれば日本製はたった2枚。個人差はあるでしょうが、平均するとそうなる。1990年には5割が国産品でした。平成の約30年間で激減しているのです。
もう少し数字を細かく追っていきましょう。日本に流通する衣料品は約39億枚で、うち8741万枚が国産です。かつて10億枚以上だった国産は09年に2億枚を割り込み、その後10年も経たないうちに半減しました。国産品は高価格帯の商品が多いため、金額ベースでは10%台のシェアがあると言われていますが、それもかつてに比べて40ポイント以上も低下しています。平成の時代は、中国などアジアに生産拠点が雪崩をうつように移転し、低コストで作られた低価格の服が市場に溢れかえりました。一方で国産品は風前の灯になってしまいました。
5月のレナウンの経営破綻に続き、同社の子会社でスーツを製造するダーバン宮崎ソーイング(宮崎県日南市)が民事再生法を申請したと報道されました。全従業員150人が解雇されたそうです。“メード・イン・ジャパン”の代表的な工場として、けっこうメディアでも紹介されてきました。私も取材したことがあります。レナウンの親会社である中国の山東如意科技集団は、この工場をブランド化して中国で売り出そうと計画したこともあります。
新型コロナウイルスによって製造業の国産回帰が注目されています。サプライチェーン(供給網)をグローバルに複雑に広げすぎたため、今回のように不測の事態が起こった際に調達できなくなる。2月から5月半ばまで店頭から消えてしまったマスクなどが典型です。
しかしアパレルに関していえば、盛り返すのは極めて厳しいと言わざるをえません。そもそも店頭で服が売れなければ、工場の経営はひっ迫してしまう。コロナ禍で大手セレクトショップの突然のキャンセルによって工場が大量の在庫を抱えるトラブルもありました。長期の消費低迷が予測される中、アパレル各社は今後の生産量をぐっと絞り込むでしょう。
2.0%のメード・イン・ジャパンを死守するための知恵が求められています。
MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。
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ドゥーズィエム クラス(DEUXEME CLASSE)の2020-21年秋冬は、“シンプルでいいもの”をキーワードに、定番人気のニットウエアやコートを淡いピンクやブルーなどの“手持ちにない”新鮮なカラーで打ち出していく。
「フレンチテイストを感じるコーディネートを意識した」と工藤恵梨子ディレクターが語る今シーズンは、特にニットのバリエーションがシーズンを通して充実している。8~9月の秋冬立ち上がりは、薄手のニットトップスやボトムス、さらに超ハイゲージのニットパーツを職人が丁寧につなぎ合わせた“FF30”ゲージのカーディガンなどをセットアップとして提案。10月から11月にかけては「ローレン マヌージアン(LAUREN MANOOGIAN)」などのセレクトブランドやオリジナルを含めて、さらにミドルゲージのニットワンピースやロングガウンなどを追加する。
ウエアがシンプルな分、アクセサリーは存在感のあるものを多く買い付けた。「ワンドラー(WANDLER)」のアイスブルーのバッグや「ザ ヴォロン(THE VOLON)」のエキゾチック柄のバッグ、「ペリンヌ タヴェルニーチ(PERRINE TAVERNITI)」の大ぶりなブレスレットやネックレスなどで、ベーシックなコーディネートに遊び心を加える。
ドゥーズィエム クラスではもともと定番アイテムに定評があり、売り上げシェアは全体の35%前後だという。新型コロナウイルスの影響で「コートのバリエーションはやや減らしたが、ラインアップに大きな変わりはない」と工藤ディレクター。価格以上の品質や汎用性を感じる商品のラインアップにこだわることで、「袖を通すだけで気分が上がるような商材を、引き続きプロパーでお客さまに提案していきたい」と語る。
村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母The post ドゥーズィエム クラスの2020-21年秋冬 人気ニット&コートをクローゼットにない新色で appeared first on WWD JAPAN.com.