ゴルフアパレル「マーク&ロナ」が「ポケモン」とコラボ ポロシャツ、グローブなど

 ゴルフアパレルブランドの「マーク&ロナ(MARK & LONA)」は8月5日に「ポケモン」とコラボしたコレクションを発売する。

 ポロシャツ(3万円)、ワンピース(4万9000円)、ジャケット(4万6000円)、バイザー(1万4000円)、グローブ(8000円)を用意した。ピカチュウを含む「ポケモン」のキャラクターをピクセル風のグラフィックで描いたデザインで、形状安定性など機能にもこだわった。「マーク&ロナ」公式ECサイトと大阪・大丸心斎橋店で数量限定で取り扱う。

 同ブランドは2018年に木村拓哉を初のブランドアンバサダーとして起用。“ゴルフに自由を”をスローガンに、ユニークなデザインのゴルフアパレルを発信している。

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「脳内で鳴り響く」サイケデリックミュージックで世界を魅了するバンド、テーム・インパラ

 ケヴィン・パーカー(Kevin Parker)を中心としたオーストラリアのバンド、テーム・インパラ(Tame Impala)は、酩酊(めいてい)感のあるフレーズにダンスなどの要素を取り入れたサイケデリックミュージックを武器に世界中で人気を獲得してきた。そしてついには、ロックやインディーシーンが下火になっていた2010年代に、世界各国の主要フェスティバルでヘッドライナーを務めるまでに成長した。今年2月に5年ぶりとなるアルバム「The Slow Rush」をリリースしてさらに注目が集まる中、ヘッドライナーとして出演予定だった「フジロックフェスティバル '20(FUJI ROCK FESTIVAL '20)、以下、フジロック」は残念ながら来年に延期となってしまったが、来年の再登場を期待しつつ彼の思考の一端に迫った。

WWD:そもそもテーム・インパラというバンド名の由来は何でしょうか?

ケヴィン・パーカー(以下、ケヴィン):アフリカのインパラという動物が由来だよ。遠くに棲むなじみのない野生動物と、一瞬だけど何か刺激的なつながりを持てるんじゃないかという、単純な思いつきだった。

WWD:レコーディングではほとんどの楽器をご自身で演奏されていますが、最初に手にした楽器は何でしたか?

ケヴィン:11歳のときに習い始めたドラムだよ。10代の子にはよくあることだと思うけど、音楽は自分を表現するこれ以上ない方法だったんだ。僕はあまりスポーツをするタイプじゃなかったし、グランジを聴いたりはしていたけど没頭できるものがなかったから、ドラムは新鮮に感じられたね。

WWD:いつ音楽家になることを決心したのでしょうか?

ケヴィン:まさにドラムを始めた瞬間だったよ。自分のアイデンティティーを発見して、「僕はこれをやりたい」と確信したんだ。それに若かったし、ロックスターになることに憧れていたからね(笑)。

WWD:当時憧れていたアーティストは?

ケヴィン:ニルヴァーナ(Nirvana)やシルバーチェアー(Silverchair)、スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)だね。フレンチデュオのエール(Air)もよく聴いていたし、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)みたいなロックンロールも好きだったよ。

10代のときにたくさん音楽を聴くうちに、自分の好きなテイストが少しずつ分かってきたんだ。スマッシング・パンプキンズも長尺でサイケデリックな楽曲を作っているよね。僕は彼らのそういう曲が好きで、それが今の僕のスタイルになったんだと思う。

WWD:楽曲制作はいつ頃始めたのでしょうか?

ケヴィン:ドラムを始めて少し経った頃には取り組んでいたよ。でも、ソングライティングと呼べるレベルではなかったと思う。ドラム&ベースをやってみたり、両親のキーボードを借りて自分でレコーディングしていたけど、当時はギターの弾き方も分からなかったから、作った曲を友達に聴かせてみてもあまりうまく伝わらなかったな(笑)。

WWD:楽曲制作の際、世相を反映することは意識されますか?

ケヴィン:この地球に住む人類の一人としてもちろん世相を反映していると同時に、僕は音楽を目の前の世界から逃避させてくれるものとして作っている。音楽には自分が世の中の一人だと思わせてくれる“地球に生まれた子どもにとっての楽曲”と、反対に世の中から脱出するための“宇宙に消える楽曲”の2タイプがあって、テーム・インパラの音楽は後者だと思っているよ。

WWD:あなたの曲は初期から一貫してサイケデリックだと言われていますね。

ケヴィン:意識的にサイケデリックミュージックを作っているのではなく、僕の脳内で鳴り響く音楽をそのまま表現した結果、自然とそうなったんだと思う。僕にとってサイケデリックミュージックは“脳内の音楽”なんだよ。サイケデリックであればあるほど、作る人の脳内のBGMに近づいていく。僕はそういう音楽が好きだし、自分なりの感情表現なんだ。

WWD:ライブでは、あなたの頭の中の再現とバンドメンバーとの化学変化のどちらを重視していますか?

ケヴィン:両方重視しているね。バンドメンバーは友達だから、一緒にいる時間は大事にしたい。昔はみんなでシェアハウスに住んでいたし音楽が共通言語みたいになっていたけど、今はお互いそれぞれの家があってなかなか会えないから、一緒に演奏する時間は神聖で大切だよ。同時にステージ前の人に楽しい時間を過ごしてほしいし、僕はみんなを驚かせることが好きだし、みんなを楽しませることにも集中しているよ。

“時”とともに変化する人間の記憶を描いた楽曲群

WWD:4thアルバム「The Slow Rush」の楽曲は、サイケデリックがベースにありながらも、ジャンルでくくることがより難しくなったと感じました。ご自身では現在の音楽性をどのように定義づけているのでしょうか?

ケヴィン:僕の音楽のジャンルは分からないね。もちろんいい意味ではあるけど、アルバムを完成させるたびに「この作品はナンセンスだ」と感じるんだ——もちろんいい意味でだけど。僕の音楽は大衆的じゃなくて、真夜中の3時に踊りながら聴くような、ちょっとイカれた世界観にどっぷりハマるためのものだと思っているよ。

でも実はポップミュージックも好きなんだ。だからこれまでもポップな要素とイカれた要素を融合させることも試してきた。それが僕の脳の中の音楽でもあるからね。あらためて「The Slow Rush」を聴き直すと、わりと大衆的な曲もいくつかあるかな。

WWD:「One More Year」「Lost In Yesterday」などの収録曲名が象徴するように、アルバムのテーマは“時”でした。前アルバムから5年という“時”を経て、楽曲制作に変化はありましたか?

ケヴィン:同じアプローチをしたくないから、制作の仕方は毎回違うよ。しかも新しいアルバムを作ろうと思うたびに、前作の制作過程やテクニックを怖いくらいに忘れてしまっているんだ。意識的なのか無意識的なのかも分からない。結果として、毎回異なるアプローチをせざるを得なくなるわけ。

“時”というテーマにはずっと引かれていたんだ。子どもの頃、周りの環境が目まぐるしく変化していたこともあって、僕にとって“時”は自分がコントロールできない未来や、変化を恐れないためのセラピーのように感じることもあるんだ。音楽にも似た力を感じるよ。

WWD:“時”というテーマには着想源やきっかけとなる出来事があったのでしょうか?

ケヴィン:特別何かがあった訳ではないんだ。一つ言えることは、人生は前進している、時間は進んでいるということかな。

WWD:「Lost In Yesterday」の“Eventually, terrible memories turn into great ones(ひどい記憶もやがて素晴らしいものになる)”という前向きな歌詞が印象に残りました。

ケヴィン:そのフレーズは昨年、数年ぶりにパリに行って街の中を歩いているときに思いついたんだ。その前にパリに行ったときは、自分の周りで何が起こっているのか把握できなくて、一言で言うとダークな時期だった。でも時が経ったおかげでそのダークな時期さえもいとしくて懐かしく思えたんだ。人間ってそういうところがあるよね。今回のアルバムの中で特に好きなフレーズの一つだよ。

WWD:MVの一つの空間をぐるぐると同じカメラワークで繰り返し撮ることで、登場人物が変化していく構成が印象的でした。

ケヴィン:このMVを制作したチームが楽曲の意味をガッチリつかんでくれたよ。人間の記憶は正確じゃない。記憶は時が経つとロマンチックに脚色されたり、その逆もあったりと変化するからね。その理由がどうであれ、変化することは事実だから。

ロックの再燃はあるか?

WWD:10年代はヒップホップとEDMが音楽シーンを席巻し、ロックは下火といわれましたが、今後どうなっていくと思いますか?
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ケヴィン:そのことについてよく考えるけど、分からないよ。ロックはオールドファッションであることが問題なのかもね。今でもロックが好きな人は過去の古き良きロックを思い描いていると思うし、ミュージシャンも新しい提案をしていないのかもしれない。1960年代に間違いなく最も“ラウド”だったロックが、今では最も“ラウド“ではないんじゃないかな。ヒップホップフェスやEDMフェスのほうが、ロックフェスよりも“ラウド”だよね。ロックは“ラウド”でイカれていて反抗的なアイデンティティーを失ってしまったのかもしれない。

WWD:そのような状況の中でロックの復活はあると思いますか?

ケヴィン:うん、あると思う。でもそのときは単なる“リバイバル”じゃなくて、新しくてエキサイティングであることを願っているよ。リバイバルってことは、まるで救急車に助けてもらっているみたいに一度死んでいることを意味するから。だからこそ誰かがロックに新しく炎を燃やさないといけないね。

WWD:「フジロック '13」に出演し日本のファンも魅了しました。そのときの思い出があれば教えてください。またヘッドライナーとして再出演する意気込みをお願いします。

ケヴィン:自然の中で目を覚まして最高の気分だったよ。東京のような大きい街もいいけど、なかなか見ることができない日本の一面を体験できた。日本は僕の好きな国の一つだから、初めて「フジロック」でヘッドライナーを務めると聞いてとてもうれしかったんだ。「ロラパルーザ(Lollapalooza)」みたいな由緒あるフェスの一つだし、僕が“フェス”って言葉を知る前から「フジロック」という名前は聞いたことがあったくらいなんだ。とても楽しみにしているよ。

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「メルシーボークー、」のデザイナー宇津木えりが退任

 エイ・ネットのファッションブランド「メルシーボークー、(MERCIBEAUCOUP,)」の宇津木えりは8月1日、デザイナーを退任したことを自身のインスタグラム上で明らかにした。ブランドの今後の体制は明らかになっていないが、宇津木自身は今後も服作りを続け、年内に新たなプロジェクトを発表するという。

 宇津木は「7月31日で、私、宇津木えりは、メルシーボークー、を離れました。14年間携わってきたブランドなので、正直寂しいです。 この会社は私の故郷であり、私を拾ってくれた会社なので、感謝の気持ちで一杯です。 ブランドスタートの頃から一緒につくりあげてきたスタッフとの沢山の思い出もあり、家族のようだったので、別れは寂しいですが、私も前に進まなければなりません。 故郷を離れ、寂しい気持ちも残りますが、服作りをやめることは考えられません。年内中には何かしら、ご報告ができるように動く予定ですが、この状況なので、ご理解ください」とコメントを発表。また、「今まで支えてくださっていたお客様。そして一生懸命いっしょに作りあげてきたスタッフ、お店のスタッフ、取引先の方々、そして故郷。本当に、ありがとうございました! mercibeaucoup,!!!!」と感謝を伝えている。

 宇津木えりは2000年、ビギでファッションブランド「フラボア(FRAPBOIS)」を立ち上げたのち、05年にエイ・ネットに入社。06年3月に 東京コレクションで「メルシーボークー、」をデビューさせ、ブランドは今年で14周年を迎えていた。

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夏の体づくりに効くデトックス品5選 食のセレクト「ビープル バイ コスメキッチン」で機能性ヘルシー飲料フェア

 マッシュビューティーラボは、オーガニック・ナチュラルフード・コスメのセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン」でドリンクフェア「BIOPLE HEALTHY DRINKS」を8月6日まで開催中だ。渋谷スクランブル店を除いて全国に展開する19店舗で、夏を乗り切るための29種の機能性ヘルシードリンクを提案している。炎天下の水分補給向けの“ミネラル系”、植物から作られた“ベジミルク系”、生姜エキスなどを配合し体づくりをサポートする“栄養ショット系”などがラインアップする中から、あの手この手で体の中から不要なものを取り除くためのデトックス系商品5選を紹介する。

体内に蓄積した重金属を排出し
ミネラルを補給する
フルボ酸ウオーター

 奥長良川の天然水「高賀の森水」にフルボ酸を配合した「フルボ酸ウォーター」。フルボ酸は養分に富んだ堆肥化した土壌に含まれる微量の酸のこと。体内に蓄積された重金属を排出してミネラル分を補い、ストレスによって乱れたミネラルバランスを最適化するとともに、抗酸化力も期待できるという。

ベジタリアンもOK!
低カロリー、コレステロールフリー
の植物性ミルク

 牛乳、豆乳に続く第3のミルクとして注目されている植物性ミルク。ベジタリアンが多い欧米をはじめ、日本でもアレルギー疾患を持つ人や菜食志向の人を中心に市場は急速に拡大している。「有機ライスドリンクチョコレート」には有機米と海抜450mの山の湧き水を使用。ライスミルクには難消化性でんぶんのレジスタントスターチが含まれ、食物繊維のような働きをすることで腸内環境を整えてくれる。

美容と健康に、世界唯一の技術を
使った水素が逃げない水素水

 老化や不調の原因となる活性酸素に対する高い抗酸化力を持つ水素。活性酸素を体外に排出すれば、エイジングケア、ダイエット、美肌づくりなどさまざまなメリットが期待できる。「逃げない水素水36 ブルー」は奥長良川の天然水を使用して、岐阜大学と東京工科大学との共同研究により開発された商品で、特許技術によって開栓後に水素が発生するため約1週間後も水素が残っている状態を保つことができ、自分のペースで飲用することができる。

不要物を排出する
炭の力と生姜エキスで
腸内クレンズしながら温める

 不要物を吸着して体の外に排出する麻炭を1本あたり300mgと高配合した「麻炭ジンジャーショット」は、国産生姜やアロエエキス、昆布茶を加えて酢酸菌や乳酸菌を豊富に含む。腸内をきれいにするとともに菌活にもつながる。飲んだあとは体がじんわりと温かくなる。

コーヒー2杯分のカフェイン配合の新感覚炭酸水で
どんより気分をデトックス

 岐阜県高賀渓谷の地下からくみ上げた天然水「高賀の森水」にカフェインと炭酸を加えた「めざまし天然水」は、爽やかなレモンやミントの香りと糖類不使用のすっきりした味わいが、気分をリフレッシュしたいときや眠気を覚ましたいときにぴったり。

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渋谷の新名所ミヤシタパークのホテル「シークエンス」に潜入 渋谷を見渡せる開放感と自由度が魅力

 三井不動産によるホテルの新ブランド「シークエンス(SEQUENCE)」が東京・渋谷の宮下公園に8月1日開業する。当初6月に開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオープンを延期。公園や商業施設が一体化した「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」の北側に位置するシークエンス ミヤシタパーク(SEQUENCE MIYASHITA PARK)は地上18階建てで、240室。4階がロビーラウンジカフェ、ホテルのレセプション、5階がレストラン兼スタジオ、6~17階が客室、18階がルーフトップスパ兼バーになっている。「シークエンス」のキーワードは“誰にでも開かれた空間”“その町ならではの文化を楽しめる”“心豊かになれる時間”で、ブランドプロデュースは「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」などを手掛けるウェルカムが担当し、企画や運営はトップ・クリエイターとタッグを組んだ、既成概念にとらわれない次世代型のホテルだ。17時にチェックイン、14時にチェックアウトという時間帯からしてユニークな同ホテルとは?ここではオープン前の潜入リポートをお届けする。

 4階のホテルレセプションに到着するとチェックインコーナーがあり、そこでセルフチェックインするようになっている。支払い情報などを入力して部屋のカードキーも自身で登録。スタッフも常駐しているが、基本的に宿泊者自身で行う。レセプションの奥には広々としたロビーラウンジがあり、宮下公園にそのまま続く開放的な空間だ。木製カウンターやスツールは、以前の宮下公園のケヤキの木をアップサイクルしたもので、温かい雰囲気だ。公園の手前にはカフェ兼ショップの「ヴァリー パーク スタンド」があり、コーヒーやカクテルなどさまざまなドリンクをはじめ、ピタサンドやファラフェルなどの食事を提供する。朝食やランチのパッケージセットがあり、ホテルの部屋や宮下公園でそれらを楽しむことができるようになっている。ショップでは「シークエンス」のオリジナルグッズやアメニティーなどを販売する。宿泊者はオリジナルタンブラーを購入すれば、滞在中に好きなだけコーヒーや紅茶を楽しめるサービスも。小川広純ウェルカム事業開発部マネジャーは、「ヴァリーは渋谷の“谷”の意味で、カフェでなくあえてスタンドとしたのは、気軽に誰もが立ち寄れる場所にしたかったから。レジャーシートの貸し出しやオリジナルのローカル情報マップの配布なども行うビジターセンターの役割も果たす」と話す。

 ホテルのホテルのカフェやレストランを一般客が使用することもあるが、日本ではふらりと立ち寄れるカジュアルな場所はまだまだ少ない。日中はカフェとして、夜はバーとしての顔を持つ「ヴァリー」はホテルと渋谷の街をつなぎ、宿泊者と一般客が自由に利用できる気軽さと利便性を備えており、ぜひ、使用してみたいものだ。

刻々と変わる渋谷の表情を眺められる客室

 6階から17階の客室は、渋谷を見渡せる大きな窓が特徴だ。周りに視界を遮る建物がないので、あらゆる部屋から渋谷の街を眺めることができる。宮下公園が見渡せる部屋もあれば、山手線が走る様子を眺められる部屋もあり、時間帯によって刻々と表情を変える渋谷の景色を楽しむことができる。各部屋の窓辺には縁側スペースがあり、そこに座って景色を眺めてくつろいでもよし、仕事をしてもよし。バスルームから景色が見渡せる部屋もある。なんといっても絶景なのが、17階のスイートルーム。新国立競技場や代々木競技場、明治神宮の森、天気がよければ富士山も見渡せる。部屋のデザインはいたってシンプル。無駄がない上質な空間だ。家具は、ウェルカムが輸入販売するデンマーク発「ヘイ(HAY)」の家具やオリジナル家具などで、シャンプーをはじめとするアメニティーもオリジナルで開発したオーガニック製品。スイートルームなど以外の部屋のテレビはコードレス、電話はなく全てタブレットでチェックアウトなどの操作を行う。

 部屋のタイプはスイート、ツイン、ダブルなどに加え、最大6人まで泊まれるバンクルームがあるのもユニークだ。2段ベッドが置かれたバンクルームは2人部屋、3人部屋、4人部屋、6人部屋の4タイプで、グループ旅行や家族旅行にぴったり。3人部屋には「ネットフリックス(NETFLIX)」などを壁に投影して見れるプロジェクターが用意されている。

 また、240の全ての部屋に、若手クリエイターを支援する目的で、アート関連のプラットフォームである「ザ・チェーンミュージアム(THE CHAIN MUSEUM)」からの作品が飾られているのも面白い。4階にも作品があり、ホテル内には243点のアート作品が存在する。18階はスパ&バーのオープンを予定しているという。

シルクロードがテーマの新感覚ダイニング

 5階にあるレストランも独創的だ。朝食ダイニングルームを兼ねたレストラン&バーの「ドンシー レストラン&酒場(DONGXI RESTAURANT & SAKABA)以下、『ドンシー』は、シルクロードの東と西のあいだに位置する国々から着想を得ている。総料理長は『ディーン&デルーカ』の元総料理長の境哲也氏で、『ヴァリー』の監修も行う。一般客の利用も可能で、1階から専用エレベーターで5階に到着すると本格的なバースペース(酒場)がお迎え。世界チャンピオンレベルのバーテンダー3人がニューヨークスタイルのクラフトカクテルを提供する。食事前のウェイティングバーとしても、カクテルを楽しむバーとしても利用可能だ。『ドンシー』に一歩入ると長いカウンターがあり、そこで朝食ビュッフェを提供する(当面はセットメニューを提供)。その奥にはテーブル席があり、宮下公園を見渡せる空間になっている。料理は、トルコ、イスラエルやイランなどの中東、中央アジア、タイ、ベトナムなどの食文化をベースに日本の食材を用いた、オリジナリティー溢れるメニューばかり。小皿料理、炉端、土なべ料理などを気軽に楽しめるようになっている。

 仕事やプライベートで世界中のさまざまなホテルに滞在したが、『シークエンス』はまさに今の時代を反映するホテルだと感じた。セルフチェックインやテイクアウトなどは、新型コロナウイルス感染拡大で需要が高まっているが、そのコンセプトは使用する側の利便性を考えたもので、決してパンデミックを見込んでのことでははない。宿泊者の目的は観光、仕事、家族旅行、都内のリトリート(隠れ家)などさまざまだ。『ヴァリー』の存在は、私が米ニューヨーク出張で滞在した「パラマウント ホテル(Paramount Hotel)内にあった『ディーン&デルーカ』をほうふつとさせる。私はホテルの部屋で一日中仕事をしなければならない状況で、『ディーン&デルーカ』でランチ、ディナーをテイクアウトして過ごし、その存在をありがたく、とても合理的だと感じたのを思い出す。滞在者の目的に寄り添い、渋谷とシームレスにつながる『シークエンス ミヤシタパーク』に注目だ。

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「アディダス」がリサイクル素材を使用したマスク発売

 「アディダス(ADIDAS)」は8月7日から、オリジナルマスク“アディダス フェイスカバー”を公式ECサイトと「アディダス」直営店で順次販売する。1日には公式アプリで先行予約を開始した。

 同アイテムには未使用のプラスチックを含まないリサイクル素材“プライムグリーン”を用いた。通気性に優れた柔らかな素材で、快適なつけ心地を提供する。また洗って繰り返し使用することができる。本体部分にはブランドロゴを、内側には“WASH. DRY. REUSE.”の文字をプリントした。1パック3枚入りで価格は1390円。

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“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動

 「そこに飛び火するんですか!」と思ったのが、下のリンクで紹介するジョンソン・エンド・ジョンソンのニュースです。BLM運動の高まりを受けて、アメリカで美白効果があるとされる化粧品の販売を中止します。

 記事にある通り、日本では「江戸時代から美白化粧品はブーム。 “色の白いは七難隠す”なんて言葉もあるほど、人種とかに関係なく美白は美意識にすり込まれたもの」などと考え、戸惑う人もいることでしょう。でもアメリカでは、大陸を発見したコロンブスさえ「先住民の虐殺を招いた人物」と捉えられ、像が破壊される状況です。私たちの意思が拠り所とする歴史観さえ白人中心に形作られたもので偏っていると言われてしまうと、「そうか……」以上の言葉が出てきません。いよいよ見解は千差万別で構わず、「各々が、それぞれの考えを主張できれば、それで良い」とさえ思い始めてきました。

 そんな時、メルマガ「ミレニアル マインド」の執筆者である北坂記者(通称エリー)に、面白い記事を教えてもらいました。“ハラハラ”ブランド「ブランディー メルヴィル」は、“ギルティー・プレジャー”という他媒体の記事です。ブランドも“ギルティー・プレジャー”もピンと来ない方にお伝えしますと、「ブランディー メルヴィル」は10~20代の女の子に向けたブランド(日本未展開)。「XSとSしかないの⁉︎」と思わずにはいられないピタピタなヘソ出しトップスと、マイクロミニのホッパンなどが人気のブランドでした(多分、最近は勢いが陰りがちな気がします)。で、“ギルティー・プレジャー”とは直訳の通り「罪悪感を抱く楽しみ」。アメリカでは「カラダに良くないってわかっているのに美味し過ぎるから食べてしまう」マカロニチーズやチョコレートファッジなどが“ギルティー・プレジャー”の代名詞です。日本では、居酒屋をハシゴしての朝帰りでしょうか?植木等が「分かっちゃいるけど、やめられない」って言ってますもんね(笑)。

 で、話を記事に戻しますと、「ブランディー メルヴィル」はハッキリ言えばこれまでの「ヴィクトリアズ・シークレット」同様、スレンダーで、若い、白人の女の子という多様性を欠く女性像を基にブランドビジネスを続けており、無論こんなご時世、ネットではネガティブな意見が噴出しています。でも、それでも、一部の女の子は「やっぱりカワイイんだもん!!」という感覚で「ブランディー メルヴィル」を買って、着てしまう。でも彼女たちはちゃんと、マカロニチーズに抗えない時に似た“ギルティー・プレジャー”を認識しているという内容でした。記事には、女の子の赤裸々なコメントが掲載されています。「ゴミブランドだって分かってるわ。でも、ブランドのTシャツやタンクトップは大好きなの」とか「仕事が終わって、もう誰とも会わなくて良い夕方になると『ブランディー メルヴィル』に着替えるの」など。なるほど。こんな消費も「アリ」かもしれないと思いました。それに嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、ゴシップ的感覚や“ギルティー・プレジャー”という喜びはある程度、ファッションがファッションであるために欠かせない要素だと思っています。

 「ブランディー メルヴィル」が過度に地球環境を破壊していなかったり、地球のどこかで誰かの犠牲を強いたりしていなければ、たとえ画一的な女性像に立脚しているとしても、その女性像とリンクしない人たちを傷つけていなければ、アリなのかもしれない。消費者は、それも踏まえてモノが買える。この記事を読んでジョンソン・エンド・ジョンソンの記事を思い出すと、思考はグルグル回転し始めるのです。

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

エディターズレターとは?
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“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動

 「そこに飛び火するんですか!」と思ったのが、下のリンクで紹介するジョンソン・エンド・ジョンソンのニュースです。BLM運動の高まりを受けて、アメリカで美白効果があるとされる化粧品の販売を中止します。

 記事にある通り、日本では「江戸時代から美白化粧品はブーム。 “色の白いは七難隠す”なんて言葉もあるほど、人種とかに関係なく美白は美意識にすり込まれたもの」などと考え、戸惑う人もいることでしょう。でもアメリカでは、大陸を発見したコロンブスさえ「先住民の虐殺を招いた人物」と捉えられ、像が破壊される状況です。私たちの意思が拠り所とする歴史観さえ白人中心に形作られたもので偏っていると言われてしまうと、「そうか……」以上の言葉が出てきません。いよいよ見解は千差万別で構わず、「各々が、それぞれの考えを主張できれば、それで良い」とさえ思い始めてきました。

 そんな時、メルマガ「ミレニアル マインド」の執筆者である北坂記者(通称エリー)に、面白い記事を教えてもらいました。“ハラハラ”ブランド「ブランディー メルヴィル」は、“ギルティー・プレジャー”という他媒体の記事です。ブランドも“ギルティー・プレジャー”もピンと来ない方にお伝えしますと、「ブランディー メルヴィル」は10~20代の女の子に向けたブランド(日本未展開)。「XSとSしかないの⁉︎」と思わずにはいられないピタピタなヘソ出しトップスと、マイクロミニのホッパンなどが人気のブランドでした(多分、最近は勢いが陰りがちな気がします)。で、“ギルティー・プレジャー”とは直訳の通り「罪悪感を抱く楽しみ」。アメリカでは「カラダに良くないってわかっているのに美味し過ぎるから食べてしまう」マカロニチーズやチョコレートファッジなどが“ギルティー・プレジャー”の代名詞です。日本では、居酒屋をハシゴしての朝帰りでしょうか?植木等が「分かっちゃいるけど、やめられない」って言ってますもんね(笑)。

 で、話を記事に戻しますと、「ブランディー メルヴィル」はハッキリ言えばこれまでの「ヴィクトリアズ・シークレット」同様、スレンダーで、若い、白人の女の子という多様性を欠く女性像を基にブランドビジネスを続けており、無論こんなご時世、ネットではネガティブな意見が噴出しています。でも、それでも、一部の女の子は「やっぱりカワイイんだもん!!」という感覚で「ブランディー メルヴィル」を買って、着てしまう。でも彼女たちはちゃんと、マカロニチーズに抗えない時に似た“ギルティー・プレジャー”を認識しているという内容でした。記事には、女の子の赤裸々なコメントが掲載されています。「ゴミブランドだって分かってるわ。でも、ブランドのTシャツやタンクトップは大好きなの」とか「仕事が終わって、もう誰とも会わなくて良い夕方になると『ブランディー メルヴィル』に着替えるの」など。なるほど。こんな消費も「アリ」かもしれないと思いました。それに嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、ゴシップ的感覚や“ギルティー・プレジャー”という喜びはある程度、ファッションがファッションであるために欠かせない要素だと思っています。

 「ブランディー メルヴィル」が過度に地球環境を破壊していなかったり、地球のどこかで誰かの犠牲を強いたりしていなければ、たとえ画一的な女性像に立脚しているとしても、その女性像とリンクしない人たちを傷つけていなければ、アリなのかもしれない。消費者は、それも踏まえてモノが買える。この記事を読んでジョンソン・エンド・ジョンソンの記事を思い出すと、思考はグルグル回転し始めるのです。

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