【動画】「人を楽しませることが僕の幸せ」 「ダブレット」井野将之が目指すハッピーな世界

 デザイナーが自らの思いを語る動画企画「DESIGNER’S VOICE」の第二弾は、井野将之「ダブレット(DOUBLET)」デザイナーが登場する。オンラインで開かれた2021年春夏パリ・メンズ・コレクションでは、「A VERY MERRY UNBIRTHDAY FOR YOU」をテーマに、主人公のクマがファッションを通じて人々に幸せを届けるストーリーの映像を発表した。その背景には、新型コロナウイルスによる自粛期間中でも「自分にできることはないか」と考え続けた井野デザイナーの思いが込められていた。ムービーについてや、パリ・メンズの公式スケジュールで発表を続ける理由を聞いた。

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日本限定“ディオール ブルー ドット”を伊勢丹新宿で先行披露 バッグとパンプスを限定発売

 「ディオール(DIOR)」は9月2〜15日に、伊勢丹新宿本店でウィメンズとメンズの2020-21年秋冬シーズンのポップアップストアを同時オープンさせる。本館1階ザ・ステージで開催するウィメンズは、青いポルカドットを配した日本限定のカプセルコレクション“ディオール ブルー ドット(DIOR BLUE DOT)”を先行発売する。同店限定アイテムとして、“ブルー ドット”でデザインしたブランドアイコンのバッグ“ブック トート”(29万円)とパンプスの“ジャディオール(J’ADIOR、11万4000円)”を取り扱う予定だ。これらのほかに、20-21年秋冬の一部のプレタポルテ商品も限定発売となる。なお、“ブルー ドット”は9月9日から、「ディオール」銀座店と公式オンラインストアで発売を予定している。

 伊勢丹メンズ館1階プロモーションに設置するメンズの店舗は、ファッションショーの会場を再現するように多彩なインスタレーションが施されている。また、「ディオール」1号店の壁の装飾に用いられていた“トワル ドゥ ジュイ”からインスピレーションを得て、トラスト ジュディ・ブレイム財団とコラボしてデザインされた“トワル ドゥ ジュディ(TOILE DE JUDY)”が空間を彩る。今シーズンのスペシャルアイテムとして、ネックレス(40万5000円)とキーチェーン(51万円)、ウオレットチェーン(16万円)を用意する。

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「カラー」が大阪、仙台、金沢を巡るポップアップツアー開催 限定アイテムを多数用意

 「カラー(KOLOR)」は、大阪、仙台、金沢を巡回するポップアップツアー“kolor is everywhere vol.2”を開催する。8月19日〜9月1日に阪急メンズ大阪、9月5〜20日に仙台のセレクトショップ「リヴォルーション」、9月26日〜10月11日に金沢フォーラスで実施する。同ツアー限定アイテムのほか、2020年秋冬コレクションから厳選した商品をそろえる。ポップアップツアーは昨年に続き2回目。

 限定アイテムは、イベントロゴを大きく背中にプリントし、裾に鮮やかな異素材切り替えを施したTシャツ(1万4000円、メンズ)や、フードを異素材で切り替えたプルオーバーパーパーカ(3万7000円)、ネームタグのグラフィックをプリントしたスエットシャツ(2万6000円、ユニセックス)、ステッチや背面の素材使いがアクセントとなったカーディガン(3万6000円、ウィメンズ)など。

 スタート地点となる阪急メンズ大阪では、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)など東京の一部店舗で限定販売している“kolor AW2020 Limited Collection”も取り扱う。テイストの異なる複数のアイテムをドッキングしたアウター類をそろえる。

■kolor is everywhere vol.2
日程:8月19日〜9月1日
場所:阪急メンズ大阪
住所:大阪府大阪市北区角田町7番10号

日程:9月5〜20日
場所:リヴォルーション
住所:宮城県仙台市青葉区中央2-10-10 2階

日程:9月26日〜10月11日
場所:金沢 金沢フォーラス ポップアップスペース
住所:石川県金沢市堀川新町3-1

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「サカイ」のバックステージを駆け抜ける KDDIと協業したコレクション動画を公開

 阿部千登勢による「サカイ(SACAI)」は8月11日、2021年春夏メンズと2021年プレ・スプリング・コレクションを公開した。7月に開催されたデジタル版のパリ・メンズ・ファッション・ウイークには参加せず、大手電気通信会社のKDDIと、デジタルエージェンシーのワープ(WARP)との協業でコレクション動画を制作。東京の寺田倉庫にファッションショーのバックステージを再現し、メイクやスタイリングの様子をカメラで映しながら現場を駆け抜けるような手法で撮影した。

 コレクションは、米アーティストのハンク・ウィリス・トーマス(Hank Willis Thomas)の作品「Love Over Rules(愛はルールを超える)」をテーマに、人種・文化・セクシュアリティーなどの多様性と団結のメッセージを打ち出した。また、ハンクがブランドのために制作したロゴを用いたジャケットなども登場している。

 阿部デザイナーはコロナ禍での自宅作業の時間を経て、自身に身近なものでコレクションを構成したという。スタイリングでは、自身が普段から愛用している「ナイキ(NIKE)」のレギンスや「アー・ペー・セー(A.P.C.)」のデニムなどを使用。過去のコレクションで扱ってきた素材やモチーフ、ロゴなどを振り返り、アイテムに組み合わせている。

 「ナイキ」とのコラボレーションも継続し、スニーカーの“ヴェイパー ワッフル(VAPER WAFFLE)”の新色や、新モデルの“ブレーザー ロー(BLAZER LOW)”も登場した。

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廃棄衣料を原料にしたファイバーボードが誕生 什器や家具などに活用

 什器製作などを手掛けるワークスタジオはこのほど、廃棄衣料品を原料としたファイバーボード“パネコ”を開発した。発売は8月末を予定している。

 “パネコ”は、廃棄繊維を木質感のある板に圧縮する独自技術を用いて製造する。アパレル企業の余剰在庫や製造過程で生じる端材などを活用することで、廃棄にともなう環境負荷の低減を目指す。使用後は回収して再びボードにリサイクルすることもでき、循環型のシステムの構築を目指している。なお、素材として使用する廃棄衣料はアパレルメーカーの余剰在庫などで、着用後のリサイクル衣料は今のところ用いない。

 商品は100%廃棄繊維のものと、廃棄繊維と再生木材を50%ずつ合わせた2種類をそろえる。同社によると前者は使用する繊維によって風合いが異なり、デザイン性の高いボードとして什器や家具に活用でき、後者は高い強度で加工がしやすく、什器や家具のほか内装装飾材や下地材に適しているという。

 原和広ワークスタジオ代表は、「私たちの専門である什器デザインおよび製作の視点でファッションロスの課題をなんとかしたいという思いから開発に至った。“パネコ”の技術は布だけでなく皮革、炭素繊維などさまざまな繊維を使い勝手のよいファイバーボードとして再生できる。幅広い用途に活用していただくことで、サステナブルな循環型社会に向けて貢献できると確信している」とコメントした。

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「ジーユー」が消費者の要望や不満を生かしてバッグを開発

 「ジーユー(GU)」は、消費者の声からバッグの商品開発を行うプロジェクト“ジーユー・バッグ・ラボ(GU BAG LAB)”の第1弾を8月11日に発売した。トートバッグ(3色、2490円)とショルダーバッグ(5色、1990円)を全国の「ジーユー」の店舗と公式ECサイトで取り扱っている。

 トートバッグは「パソコンを入れるバッグとの2個持ちはしたくない」などの要望や「置いたときにくたっとしてしまう」「肩にストラップが食い込む」などの悩みをもとに開発したという。パソコンが入る大きさながら約450gと軽量で、ストラップも食い込みにくい2つ折りにし、倒れにくい縫製と素材を採用した。

 ショルダーバッグは小さめだが「最低限の荷物が入る容量がほしい」という声をもとに開発。500mLのペットボトルや長財布も収納可能で、軽い上着も丸めて入れられるよう内側に仕切りのないデザインにした。

 “ジーユー・バッグ・ラボ”は“ジーユー・シューズ・ラボ(GU SHOES LAB)”に続く、消費者の声から商品開発を行うプロジェクトである。

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「ブルーボトルコーヒー」専用のキャッシュレス自販機が渋谷の駐車場に登場

 ブルーボトルコーヒージャパンは「ブルーボトルコーヒー(BLUE BOTTLE COFFEE)」専用の自動販売機を8月7日に東京・渋谷の駐車場に設置した。

 “ブルーボトルコーヒー・クイック・スタンド(BLUE BOTTLE COFFEE QUICK STAND)”と名付け、「三井のリパーク」渋谷1丁目第9駐車場で2台が稼働している。コーヒー豆(200g、1473円)、3フレーバーのコールドブリュー缶(各236mL、582円)、インスタントコーヒースティック(5本入り、1473円)とエコカップ(1800円)を販売している。

 「ブルーボトルコーヒー」の店舗と同様に国内の自社焙煎所で焙煎したコーヒー豆を使用し、シーズンに合わせて用意する商品も替える予定だ。なお、自動販売機での商品の販売は同ブランド初の試みだ。支払いはキャッシュレスのみの対応で、交通系ICカードかクレジットカードが使用できる。

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マスク生活でメイクを楽しむにはアイシャドウを味方につけるべし! 2020年秋冬アイシャドウ新色をピックアップ

 2020年秋冬ベースメイク&新色を「WWD ビューティ」8月6日号で特集しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響による在宅ワークの推進や外出機会の減少、日常的なマスク着用など、メイクアップブランドにとっては厳しい状況が続く中で各ブランドの秋冬コレクションが続々と発売されます。

 近年はリップを中心とした口元にフォーカスしたトレンドが続いていましたがマスクの着用が大きく影響し、リアルトレンドはマスクをしていても隠れないアイメイクやアイブロウといった目元のメイクが注目を集めています。アイメイクはリップメイクと違って、テクニックが必要、色選びが難しいと思われがちですが、各ブランドからはマスクの影響から売りとなるアイメイクで簡単にトレンドメイクがかなえられる提案が増えています。また、今季はテクスチャーや質感がパワーアップしており、繊細なニュアンスが表現できるようになったことで、指1本でも色を重ねて立体感を出せるアイテムも豊富に揃いました。マスク生活でもメイクを楽しむために、簡単に取り入れられるアイシャドウを紹介します。

グラデーションアイで上品さと立体感のある目元に

 今季はブラウン系カラーにオレンジ系やパープル系の差し色がセットになったものが豊富で、日常に取り入れやすいカラーメイク提案が目立ちました。また、処方の進化も目覚しく、マットやサテン、パール、ラメなどテクスチャーが繊細になったことや、肌なじみみやすいように工夫が凝らされていることで、今までは自分に似合わないと思っていたような濃い色も今季は取り入れやすいはずです。ベージュやグレージュ、モーブなど淡い色味をまぶた全体にのせて、ダークブラウンや、パープル、オレンジなど濃い色を少しだけ目の際や目尻にのせれば、上品なグラデーションに。イエローとオレンジといった同色系のグラデーションアイもニュアンスを効かせれば、ベーシックなグラデーションも今っぽく仕上げることができます。

 マット、サテン、グリッター、メタリックの4種のテクスチャーの9色で構成されたアイシャドウパレット。新色「No.03」はデイリー使いもしやすいダークブラウンからピンクをセットにした。クラシカルな組み合わせにアクセントカラーのパープルがモード感を引き立てる。(新1種)7600円

 ブランドを代表するアイシャドウパレットがオートクチュールドレスのランウエイルックから着想を得てリニューアル。きめ細かなクリーミーな生質感パウダーがあらゆるスキントーンにマッチし、素早くそして長時間鮮やかな発色をかなえる。新たにスキンケア成分も配合。(全13色※一部店舗限定)各7600円

 秋冬コレクションのテーマは「重なり合う、エナジーの昇華」。天然由来成分×洗練モードを追求した人気のアイパレットに新色が追加。限定の「EX03 ムーンサウンド」は、オレンジとレッドに締め色をセットにした。重なり合う色と質感で個性を表現できる。(新3種、うち限定1種)各6200円

 人気の4色アイシャドウにコレクションテーマ“NEW CHIC”を表現する、洗練された色と質感を表現する5種が登場。4色のうち1色は、濡れたようなメタリクな光沢と鮮やかな色が目元の立体感を演出する“クロムカラー”。クリームのような質感で、異なるカラーを重ねても内側からにじみでるような存在感を発揮する。(新5種、うち限定1種)各6200円

 ファッションやライフスタイルに合わせて目元を着替えるデュオアイカラーで、シック、キュート、カジュアル、クール、その日の気分に合わせて選べるカラーバリエーション。単色使いや2色のミックス、グラデーションなどさまざまな目元が作れる。クリアな発色で肌に溶け込み、2色を重ねてもくすまないのが特徴。(全8種)各4000円

クリームアイシャドウの重ねづけで
指1本でも簡単に立体感のある目元に

 さらに今季は剤形の進化にも注目したいところ。特にクリームアイシャドウの重ね塗りは、パウダータイプの重ね塗りとは一味違う透明感と深みのある目元を同時に演出できます。指で重ねづけするだけで色と色が、そして肌に自然ともなじみ、簡単に仕上がります。「THREE」の4色クリームアイシャドウパレットは、滑らかにまぶたになじむクリームタイプだからこそ、透明感のあるシームレスなグラデーションアイが完成します。また、ブランドを代表するシングルアイシャドウ「ザ アイシャドウ」をリニューアルする「アディクション」は、新たにクリームタイプとティントタイプを追加。“アイシャドウも肌の延長線上”と考え、肌に溶け込み無理のない立体的な目元づくりを提案します。色によるグラデーションではなく質感を重ねてつくる新しい立体感“質感レイヤード”は、指で質感の違う数色のアイシャドウを重ねるだけで簡単に仕上げることが可能です。アイメイクはテクニックが必要と尻込みをしがちですが、単色アイシャドウであれば1色から挑戦ができます。マスク生活が続く中でアイメイクに挑戦してみようと思ったらぜひ試してみてはいかがでしょう。

 ブランド初の4色クリームアイシャドウパレット。4種の色、光、質感でシームレスなグラデーションをかなえる。4色ともクリームは初めてで、クリームならではの色の交わり、巧妙なグラデーション、透明感を演出する。(全3種)各6500円

 パール配合で“セミ艶”な透明感のある仕上がり。しっとりクリーミーな使用感でベタつかず、さらりとした仕上がりをかなえる。(全14色)各2000円

 バームのような質感で素肌を透かし、濡れたような艶のある仕上がりになる。密着感があるのでベースとしても使用可能。(全6色)各2000円

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ワークマン、コロナ禍でも売上高26%増 4〜6月期

 ワークマンの2020年4〜6月期業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比30.5%増の61億円だった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によって一部店舗の休業や時短営業を余儀なくされものの、引き続きプライベートブランド(PB)の機能的なカジュアルウエアやスポーツウエアが活発に売れた。リアル店舗のアパレル小売業が大幅に業績を悪化させる中、同社の好調ぶりが際立っている。

 FC(フランチャイズ)を中心としたチェーン全店売上高が同26.3%増の364億円、同社の売上高に相当する営業総収入が同24.7%増の256億円だった。緊急事態宣言によってピーク時で時短営業を565店舗、土日・休日の臨時休業を165店舗で実施したものの、人気は衰えることなく、既存店売上高は同22.3%増の高水準だった。都市部に店舗を構えるアパレル小売業は1カ月〜1カ月半ほど臨時休業するケースが多かった。一方、郊外が中心のワークマンは建設・土木作業者の必需品を扱っているため、時短でも営業を継続する店舗が多かった。大幅な増収によって粗利益率も1.6ポイント改善。純利益も同30.4%の41億円に押し上げられた。

 先行きが不透明なことから未発表にしていた21年3月期業績予想も公表した。チェーン全店売上高が前期比13.9%増の1389億円、営業総収入が同7.3%増の990億円、営業利益が同14.0%増の218億円、純利益が同16.2%増の155億円と予想する。

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帝人100周年のプロジェクトがニューヨークのデザインアワードを受賞 未来の繊維テクノロジーを表現

 帝人グループが創立100周年のプロジェクトの中で作成した「自己組織化する繊維の種“セルフォーグ(SELFOG)”」のイメージとコンセプトが、ニューヨークのデザインコンペ「コア 77 デザインアワード 2020(CORE 77 DESIGN AWARD 2020)」のスペキュラティブデザイン部門で「ランナーアップ(RUNNER UP)」(準優勝に相当)を受賞した。

 “セルフォーグ”は、2018年に創立100周年を迎えた帝人グループが次の100年に向けて発信したグローバルメッセージ“フューチャー・ナビゲーション”を表現するために立ち上げた9つのプロジェクトのうちの1つで、”繊維”をテーマにして作成されたもの。ブランドプロデュースを手掛けるキッチン&カンパニーとMIKATA、およびデザイン・インキュベーション・ファームであるタクラム(TAKURAM)との協働で作り上げた、気候変動や環境変化へのソリューションとなる未来の繊維の可能性を模索した想像上の繊維テクノロジーのアイデアだ。

 「コア77デザインアワード」は、ニューヨークを拠点に主に工業デザイナーに向けた情報を発信するウェブメディアの「コア77」が主催する世界規模のアワードプログラムで、学生から専門家までを対象に18の異なる分野で優れたデザインを表彰している。

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美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平が「グッチ」とコラボ ブランドのエレメントをテーマにしたオリジナル作品が完成

 美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平がGGパターンやブランドロゴなど「グッチ」のエレメントを自由にアレンジするというテーマのもと、オリジナル作品を発表した。決まった様式を持たず、自由自在なクリエ―ションが持ち味の横尾と、事務用のボールペンで描く緻密で繊細なモノトーンの圧倒的な画力が真骨頂の大友。2人のアーティストが自身の作品に取り込んだ「グッチ」のエレメントは、視認性の高いロゴをファンタジーなコラージュやストイックなドローイングに落とし込まれた。

極彩色の中に大胆に浮かぶ、
象徴的なGGパターン

 横尾は1960 年代から50年以上にもわたりキャリアを積み重ねてきた。日本では概念派と呼ばれるコンセプチュアルな作品が多かった1960年代において、当時の美術では考えられない色彩感覚と複雑な構図の作品は世界中を驚かせた。ニューヨーク近代美術館のピカソの回顧展に衝撃を受け、1981年に「画家宣言」を発表。以来、絵画に全力を注ぎ続けている。最近では展覧会『奇想の系譜展』のスペシャルビジュアルの他、Twitterで過去作や写真から街の風景、テレビ画面にいたるまであらゆる対象物にオリジナルのマスクをコラージュしたマスクアート『WITH CORONA』を発表している。そして、今回80歳を超えてなお、世界中のクリエイターに多大な影響を与え続ける奇才が、『HANGA JUNGLE』展のモチーフと『廣家/Kohke』の2作品に「グッチ」のエレメントであるGGパターンをコラージュした作品を作り上げた。

ボールペンで描いた作品に
メッセージと魂を込めて

 大友による2作品は、1つは躍動的で美しい女性のモチーフ、もう1つは漆黒の中に浮かび上がる獅子が描かれている。ともにボールペンで描いたとは思えないような細かく写実的な作品だ。両作品を見比べてみると、陰と陽という対の関係にあるように感じる。「グッチ」の総柄のエレメントを下から上へグラデーションで表している女性の作品が陽とするならば、かたや暗闇にダブルGが浮かび上がった獅子口は陰。このような対照性ゆえに、込められたメッセージが異なっているのかと推測すると、答えは違う。「白と黒、2作品でコントラストを持たせてみました。女性の絵は上昇していくイメージで、日本で古くから厄災や邪気を退散する意味を持つ獅子は、内に宿る力強さのようなイメージです」。両作品についてそう語る大友は、ボールペンをもってして作品に“希望”を込めている。

問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

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オンワード樫山・鈴木社長 起死回生の「1000万人のための服づくり」

 オンワードホールディングス(HD)は前期(2020年2月期)から今期(21年2月)にかけて国内外の約1400店舗の閉鎖し、店舗数をほぼ半分する荒療治を断行中だ。「メーカー機能を持ったデジタル流通企業」というグループの旗印のもと、中核会社であるオンワード樫山はどう変わろうとしているのか。3月に就任した鈴木恒則社長に聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):コロナ禍での社長就任。厳しい環境にどう臨むか。

鈴木恒則社長(鈴木):中長期戦略として大きく3つ考えている。第一に「23区」に代表される既存ビジネスを磨き上げること。第二にD2Cなどのスモールスタートビジネス。第三は少し先になるけれど、新たな顧客獲得のための新ビジネスだ。昨年から店舗撤退など構造改革を優先せざるをえなかった。不安に感じている社員も少なくないだろう。私の役割はオンワード樫山が進むべき道をしっかり示すこと。守りを固めることも大切だが、この困難な状況にあえてファイティングポーズをとって挑みたい。

「23区」の規模だからできることがある

WWD:既存ビジネスの磨き上げとは、百貨店を主力とする「23区」などの活性化か。

鈴木:「23区」は売上高300億円以上(小売りベース)を誇る当社の財産だ。その規模だからこそできることがある。今後、「23区」が目指すのは1000万人のための服。ユニクロが1億人の服だとすれば、われわれは感性や品質にこだわる1000万人のお客さまのための服を作る。川上(素材)までさかのぼったジャパニーズスタンダードで勝負する。「23区」の規模があれば(スケールメリットによって)他では作れない服が作れる。

私が専務の頃から大澤道雄社長(現会長)と話していたのは、商品寿命を延ばすことだった。シーズンの終盤にバーゲンで売り減らす手法は、積もり積もってお客さまに価格への不信感を持たせてしまった。こだわりぬいたスタンダードな服であれば商品寿命が3年、あるいは5年でもよい。実は(「23区」に限らず)20年春夏でもシーズンで売り切るべきトレンド商品はマークダウンしているが、商品寿命を長く設定したスタンダード商品はプロパー(定価)のまま売っている。7月商戦もプロパーに限れば2ケタ増だった。残れば翌年、翌々年に持ち越せばいい。バーゲン時期でも当社の売り場ではマークダウンの札がだいぶ減っている。

WWD:一方でメンズの「23区オム」の休止を発表した。

鈴木:「23区オム」はなくなるが、「23区」の中で新しくメンズウエアを出す準備をしている。1000万人の服は女性だけを対象にしているわけではない。バラエティを広げて「23区」をピカピカに磨くつもりだ。

1990年代に馬場彰社長(当時、現名誉顧問)が「東京発国際服」のビジョンを掲げて「23区」「組曲」「自由区」「五大陸」「ICB」などを次々に発表した。これらのブランドが今も当社の土台だ。ただ当時は、百貨店の売り場の良い場所を確保すれば、売り上げの目処がたった。今はそんな時代ではない。

各ブランドが百貨店の客層の真ん中に寄せていった結果、似た印象になったことは否めない。それぞれのブランドのトレンチコートを並べても区別がつかない。リアル店舗であれば、店舗の雰囲気で違いを出せるが、ECモールでフラットに並べられると見分けがつかなくなってしまう。「23区」のトレンチ、「自由区」のトレンチがあってしかるべき。あるいはトレンチを持たないブランドがあってもいい。ブランドの戦略の棲み分けがきちんとできるように3月からメンズカンパニー、レディスカンパニー、ライフスタイルカンパニーなどのカンパニー制を導入した。

店舗を閉めたエリアでも取り組みは続ける

WWD:顧客の若返りも課題では?

鈴木:確かに当社の顧客の年齢は高めだが、スタンダードであれば年齢はあまり関係ないと思っている。これまでの経験上、ブランドが若返りを前面に打ち出せば、既存のお客さまが離れ、若い世代も見向きもしなってしまう。磨き上げられた商品であれば、世代に関係なくお客さまの支持は広がる。結果として若返りにつながる。

WWD:オンワードHDとして昨年から今年にかけて1400店舗の縮小を発表している。地方都市ではオンワード樫山との接点がなくなるケースも出てくるのでは?

鈴木:残念ながら人頭効率が合わない店舗は撤退を進めている。地方の百貨店だけでなく、都心の百貨店でも同じだ。残った店舗にエネルギーを集中させるのはもちろん、撤退した店舗のお客さまのフォローも不可欠になる。(ブランドが撤退した)百貨店と話しているのは、年4回か2回くらいECと連動させたポップアップストアを開いて顧客を招くこと。地方の百貨店ではどうしても品番やサイズが満足にそろわない問題があったが、ECも駆使しながら解消していく。

百貨店との取引条件も見極めていきたい。オムニチャネル化は避けて通れない道だ。定借(定期借家賃貸)も選択肢になる。(コロナもあって)でも「待ったなし」の状況になっている。百貨店について悲観論ばかり飛び交っているけれど、やり方次第でお客さまの満足度を高めることはできると考えている。

WWD:オンワードHDの保元道宣社長は売上高に占めるECの割合(EC化率)が将来50%になる見通しを公言している。

鈴木:ECを増やすのは自然の流れ。ただECは手段に過ぎない。カギを握るのは、やはり差別化された商品だと思っている。あとは原価率の水準をあげて、適正な値段で供給できるか。EC化率が高まれば、その分を品質に還元できる。

一丸となったオンワードはすごい

WWD:中長期戦略の2番目に掲げるスモールスタートビジネスでは、D2Cブランドを始めた。滑り出しは?

鈴木:2月末にスタートした第1弾「アンククレイヴ(UNCRAVE)」は、自社ECサイトのオンワードクローゼットにおいて発売4日間で2000万円超を売った。春夏トータルでも計画を大きく上回った。「アンクレイヴ」は20〜30代の女性社員たちが外部のプロデューサーと協業して始めた。「朝、何を着たらいいのか」という等身大の悩みを解決するために、セットアップ中心で着まわしのきくMDを組んだ。リアル店舗のブランドに比べて品番数も大幅に絞る。クオリティーはオンワード樫山の百貨店ブランドと遜色がないのに、D2Cの事業モデルによって4割ほど安く提供している。

D2Cには若い社員に活躍の場を作る狙いもある。いま若い社員には新しい事業プランを出すよう促している。ベテラン社員が考えもしないようなアイデアが次々に出ている。

WWD:第2弾、第3弾のD2Cブランドも予定している?

鈴木:水面下でいくつか進めている。アイテム軸かもしれないし、アパレル以外かもしれない。リアル店舗ほどのコストがかからないため、お客さんの潜在的なニーズに即した商品が提供できる。スモールスタートビジネスは売上高20億〜30億円の規模でいい。原価率は高いけど、しっかり利益が出せる。

WWD:最後の新たな顧客獲得のための新ビジネスとは?

鈴木:まだ具体的に発表できる段階ではない。これからプロジェクトチームを作って進めていく。現時点で言えるのは、「23区」とは別の1000万人のための服の市場もあるということ。ボリュームの価格帯を想定しているが、他社の二番煎じは考えていない。あくまでもオンワードらしいブランド。コロナを受けてお客さまの買い物も変化する。都心には足が遠のく。自宅の周りの方が便利かもしれない。そんなことも踏まえながら、今の時代にあった服を作る。乞うご期待といったところだ。

WWD:今回のコロナは改革を加速させるきっかけになったか。

鈴木:どこに進むべきか、明確になった。一気に舵を切れるようになった。自分の会社ながらオンワードってすごいなと思うのは、やると決めたときの一丸になる結束力。今まで少し薄れていたかもしれないが、危機感を共有したことで迷いがなくなった。

WWD:消費回復が見えない中、秋冬商戦にどう臨むか。

鈴木:正直なところ、先行きが見えているわけではない。コロナによって状況は目まぐるしく変わる。柔軟に対応するため、発注量を決定する会議を毎週のように開いている。これまではシーズンで2回程度だった。シーズン前に発注量を決めるのではなく、市況を見ながら作り足していく。

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「国際化粧品展」が西日本で初開催 クリーンビューティやサステナビリティ企業も多数出展

日本最大級の化粧品展が
西日本で初開催

 リード エグジビション ジャパンは9月9~11日、大阪市のインテックス大阪で西日本最大級の化粧品専門展「国際化粧品展(COSME OSAKA 2020)」を開催する。これまで、東京で開催してきたが、関西地方での開催を望む声を受けて初めて大阪で実施する。

 同展は、国内だけでなく世界各国からも化粧品が一堂に会する日本最大級の化粧品専門展で、国内外の商社や小売店、サロンなどのバイヤーやディーラーが来場し、新製品の仕入れや代理店の最新コスメの仕入れに関する商談が活発に行われる。スキンケアやヘアケア、美容機器のほかクリーンビューティやサステナビリティ、オーガニックなど世界的なトレンドのコスメや企業が集結する。また同日、原料や容器、パッケージ、OEM、研究機器、販促品など化粧品の研究・企画開発に関する製品・サービスが一堂に出展する「化粧品開発展(COSME TECH)」も開催し、両イベントで計200社、約1万5000点の製品やサービスが出展する。新型コロナウイルス拡大下での実施にあたり、全来場者のマスク着用の徹底やサーモグラフィ検温、すべての会場出入り口にアルコール消毒液を設置、セミナー会場の消毒、医師・看護師が会場内に常駐するなど感染防止策を徹底する。

コスメのトレンドや
セミナーが充実

 出展社数の多さもさることながら、同イベントでは企業の担当者や分野のスペシャリストを招いた全80講演を予定している。製品開発についてや、コスメのトレンド、アジア市場における戦略など、現在のビューティ業界を取り巻く事象や企業戦略、消費者の動向など本会場以外でのコンテンツも充実している。

トレンドやアジア市場の動向が
学べるセミナーを実施

クリーンビューティや
サステナブルな製品が出展

 近年SDGs(持続可能な開発目標)や環境に配慮した原料・製造を意識する消費者が増えており企業はサステナビリティ施策などを進めている。また健康や環境に害の少ない容器や成分を使用し、環境と社会に配慮したクリーンビューティのトレンドも拡大する。「化粧品開発展(COSME TECH)」にはそういった環境問題に取り組む企業も多数出展する。

INFORMATION
国際化粧品展(COSME OSAKA 2020)

期間:2020年9月9日~9月11日
時間:10:00~17:00
会場:インテックス大阪
住所:大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102
入場料:招待券持参者は無料(招待券がない場合は5000円)

問い合わせ先
リード エグジビション ジャパン
03-3349-8587

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モデルはアバター、3Dオンラインショップでも販売 ヘルシンキ・ファッション・ウイークが完全デジタル化

 7月27日から8月2日にかけて開催されたIT先進国フィンランドのヘルシンキ・ファッション・ウイーク(以下、HFW)は、デジタルの新たな可能性を探るものだった。「デジタル・ビレッジ(DIGITAL VILLEGE)」と呼ぶオンラインプラットフォームを舞台にした同イベントには、31組のデザイナーが参加。そのうち、「デザイナー・レジデンシー・プログラム」に取り組む国際色豊かな15組は数カ月前から3Dデザイナーとタッグを組んでデジタル化したコレクションを、リアルなモデルを3Dスキャンしたアバターに着せて披露した。

 今回の取り組みに関してラグジュアリーブランドやコンサルティング会社から問い合わせを受けているというエブリン・モーラ(Evelyn Mora)HFW創設者は、デジタル・ファッション・ウイークは物理的なファッション・ウイークの代替案や二次的な手段ではなく、特にサイバースペースにおけるファッションの未来を見据えた“今までとは異なる新しい方法”だと主張。「物理的なコレクションやそのための戦略があるなら、それらを必ずしもデジタルの世界にコピー&ペーストすべきではない。けれど、全く異なる戦略としてデジタルのチャンスを取り入れることはできる」と話す。

 そんなデジタル・ショーケースを最も直接的に活用できるのは、ゲームやオンラインコミュニティーだ。その中ではファッションデザインがデジタルアセット(資産)として扱われ、アバターに着せたりすることができるほか、ブランドに実際のアイテムをオーダーすることもできる。実際、HFWはブロックチェーンパートナーのルクソ(LUKSO)の力を借りて、3Dオンラインショップをオープン。同ショップには参加デザイナーのバーチャルなルックが並び、ユーザーは3Dデザインのアイテムをデジタル上で着用するというサービスを250ユーロ(約3万1000円)で購入することもできるようになっている。この取り組みについて、マージョリー・ヘルナンデス(Marjorie Hernandez)=ルクソ共同創業者は「テクノロジーの世界では皆、デジタル上での収集品における価値を理解しているけれど、ファッションの世界にとっては新しい概念」だとコメント。ブロックチェーン技術を活用することで、ファッションデザイナーたちはアセットとなるデジタル化されたプロダクトを生み出し、取引に用いることができると説明する。

 またHFWはもともとサステナビリティに力を入れており、新型コロナウイルスの感染が拡大する前からデジタル化を決めていた。8月下旬にスウェーデンの監査法人ノーマティブ(NORMATIVE)と共同で、デジタル・ショーケースの環境への影響をこれまでの物理的なファッション・ウイークと比較測定したデジタル・サステナビリティ・リポートを発表する予定だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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LINEが美容に特化したポータルサイトをオープン コスメ情報やショッピング、カウンセリング予約サービスなどを集約

 LINEは8月11日、美容に特化したポータルサイト「ラコレ(LACORE)」をオープンした。AIを活用し、登録情報や閲覧履歴などに応じてユーザーに合ったビューティ記事を表示するほか、参加ブランドの製品をサイト内で購入することができる。スタート時の参加は「エトヴォス(ETVOS)」や「ウズ(UZU)」「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」など全14ブランド。今後は年内に50ブランドの参加を目標にするほか、化粧品カウンターでのサンプル受け取り予約、カウンセリング予約、LINE電話を活用したオンライン相談などのサービス展開も視野に入れている。

 サイトではトレンドメイクや肌悩みに合った製品の紹介、新作コスメなどさまざまな切り口で記事を展開。参加ブランドの製品には購入ボタンを設けるほか、ブランドの公式LINEアカウントへの誘導も図る。ユーザーが気になった記事や製品情報、ブランドをブックマーク保存しリスト化できるカスタマイズ機能も用意し、口コミなどのレビュー投稿にも対応。製品購入時はスタンプ購入やLINEペイなどに使える“LINEポイント”を1円=1ポイントで還元する。

 約8400万人のユーザーを抱えるLINEは2016年から“スマートポータル戦略”を打ち出し、ヘルスケア相談やクーポンやギフト、ファイナンス、旅行や料理の出前など、さまざまなサービスを提供している。中でもインターネットショッピングのポータルサイトである「LINEショッピング」は現在3500万人を超える会員数を抱え、20年の流通総額は前年比50%増を予測。うち、コスメカテゴリーは全体の10%を占めるなど、大きな存在感を放っている。

 「『LINEショッピング』のユーザー構成比は80%が女性で、主な年齢層は20〜30代。日常的に使う消耗品や日用品の需要が高く、化粧品との親和性も高いことからサービス立ち上げに至った」とLINEサーチセンター ショッピングチームの田村翔平・担当。「LINEショッピング」が欲しいものを探すサイトサイトであるのに対し、「ラコレ」は自分に合う化粧品に出合うサイトとして、新たな情報、製品をユーザーに提供していく。

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“丁寧に作られた服はモニター越しでも良さが伝わる” 「エルマンノ シェルヴィーノ」が考える変化への対応

 イタリア・フィレンツェ発のミラノ・デジタル・ファッション・ウイークで発表した「エルマンノ シェルヴィーノ」2021年プレ・スプリング・コレクション[/caption](ERMANNO SCERVINO)」は、伝統的なサルトリアの仕立てと、刺しゅうやレースなどの職人技に定評がある。2000年のブランド設立以来“スポーツクチュール”をコンセプトに、日常着からイブニングドレスまで幅広くそろえている。これまではミラノでランウエイショーを行ってきたが、このたび初のオンライン開催となったミラノ・ファッション・ウイークに参加し、7月16日に21年プレ・スプリングコレクションを動画で披露した。

 「エルマンノ シェルヴィーノ」は20-21年秋冬シーズンから、ウールン商会(大阪府中央区、岩井泰治・代表)と日本における代理店契約を結んだ。ウールン商会は7月から、これまでサン・フレールが運営してきた高島屋日本橋店、高島屋新宿店、高島屋大阪店、大丸心斎橋店の4店舗を引き継ぎ、9月1日には新店舗を東京の帝国ホテルプラザに開く。

 日本での新体制やコロナウイルスの影響などについてデザイナーのエルマンノ・シェルヴィーノにメールインタビューに答えてもらった。

WWD:新型コロナウイルスはブランドにどのような影響を与えたか?

エルマンノ・シェルヴィーノ「エルマンノ シェルヴィーノ」デザイナー(以下、シェルヴィーノ):自分の弱さ、小ささを感じる経験になりました。私たちには独自の世界があると思っていましたが、このウイルスにより私たちがどれほどもろく、壊れやすい存在であるかということに気付かされました。しかし私たちは強く、新型コロナとの戦いにも打ち闘てるはずですし、この変化に適応する必要があると考えています。今のファッションには、きらびやかな誇張ではなく、謙虚さが求められると思います。それは、これまでのミニマリズムではなく、全ての年齢の女性が持つ共通の価値のこと。私はこれまでも“美しさ”に焦点を当ててきましたが、それは今後も変わることはありません。

WWD:ロックダウン中はどのように過ごしたか?

シェルヴィーノ:私は幸運なことに、トスカーナの丘に囲まれたカントリーハウスに住んでいます。レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)も描いた歴史ある素晴らしい場所で、自然いっぱいの敷地内で、自然に触れ、美しさを再発見することができました。そこで、新たなニーズにも対応するクリエイションに取り掛かりました。

“これまで以上に着る人のニーズを見極める必要がある”

WWD:今後のコレクション発表はどうなっていく?

シェルヴィーノ:無観客ショーを行うということは、海のない砂浜に行くような感覚に似ていると思います。元の日常に戻るまで、テクノロジーを駆使したショーを発表することになるでしょう。イタリアの職人の手によって丁寧に作られた服は、モニター越しでもその良さが伝わると思っています。

WWD:日本ではウールン商会が新たなパートナーになった。

シェルヴィーノ:ウールン商会と取り組めることを楽しみにしていました。メード・イン・フィレンツェの私たちの哲学と魅力をお客さまに伝え、一緒にブランドを盛り上げていきたいと思います。

WWD:何か日本に関する印象的なエピソードがあったら教えてほしい。

シェルヴィーノ:日本は特別な場所だと思います。大都会の熱狂的なリズムと庭園や寺院の神聖な静寂が共存し、古代からの魂を現代も受け継ぐ魅力にあふれています。また、おもてなしの文化は本当に魔法のようです。東京を初めて訪れた日を今でもよく覚えています。それは“感情の旋風”とも言える経験で、目にするもの全てが、インスピレーション源になるというような感覚でした。日本の女性もまた独特の優雅さと謙虚さを併せ持っていますね。イタリアのクリエイションに理解が深く、素材やモノ作り、スタイルへの敬意を持っています。品質、洗練されたコンセプトを高く評価していただいています。

WWD:今後の課題や目標は?

シェルヴィーノ:これまで以上に着る人のニーズを見極める必要があると思います。シャツやストリートウエアなどを充実させる一方で、イブニングドレスなどは縮小していくでしょう。新型コロナはファッションを殺すことはできませんが、私たちはサステナビリティにも取り組みながら、洋服の個性を大切にしていくべきだと思っています。そして、これまで培ってきたDNAを生かしつつ、女性をさらに美しくする服をデザインし続けていきたいです。

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「1日40食以上は見込めます」「1日最高10万円」。居酒屋のアイドルタイム 『かき氷』を活用した、成功の方程式とは?

 withコロナの時代、居酒屋の新しい取組みとしてアイドルタイムに『かき氷』を販売する店舗が増えてきている。梅雨も明け連日の猛暑が続き熱中症対策、クールダウンで、かき氷の需要も高まってきているが、果たして居酒屋が始めたかき氷に需要はあるのか。収益源に繋がっているのか。
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小島健輔リポート ユナイテッドアローズとワールドの明暗 難局を乗り切るガバナンスが問われる

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。今回は2020年4〜6月期決算からユナイテッドアローズとワールドを比較。そこから何が見えるのか。

 8月5日にユナイテッドアローズとワールドの第1四半期決算(4〜6月)が発表された。どちらもコロナ禍による休業などで売り上げが大きく落ち込んで少なからぬ損失を計上したが、苦境下での売り上げの確保や販管費の圧縮、過剰在庫の処理や資金繰りなど、ユナイテッドアローズが防戦一方だったのに対し、ワールドのしたたかさが対照的だった。

売り上げと営業利益のダメージに格差

 ユナイテッドアローズは売り上げが前年同期から40.8%、153億700万円減少し、営業損益も相応に50億1900万円の損失、四半期損益も35億1800万円の損失となった。対してワールドは売り上げが前年同期から45.0%、269億9600万円も減ったのに、営業損益は31億8400万円の損失、四半期損益も24億2800万円の損失と、ユナイテッドアローズに比べれば収益の落ち込みが小さかった。

 ユナイテッドアローズが販管費を前年同期対比15.7%しか抑制できなかったのに対し、ワールドはほぼ30%も切り詰めたことが要因だが、その中身を見るとワールドのしたたかさに驚かされる。

 売り上げ対比の人件費率はユナイテッドアローズが前年同期の16.9%から27.4%(+10.5ポイント)に、ワールドが同18.7%から24.3%(+5.6ポイント)と、売り上げの減少に対する負担率の上昇が倍近く違うし、前年同期からの圧縮率もユナイテッドアローズの4.5%に対してワールドは28.4%と6倍も違う。ユナイテッドアローズは残業の抑制程度でほとんど切り詰められなかったのに対し、ワールドは一時帰休でバッサリと切り詰めている。

 売り上げ対比の賃料負担率はもっと格差がある。ユナイテッドアローズが前年同期の14.2%から18.4%へと4.2ポイントも増大したのに対し、ワールドは同10.3%から4.1%へと逆に6.2ポイントも落としている。圧縮率もユナイテッドアローズの23.4%に対して78.1%と、いったいどんな手を打ったのかと驚愕するほどだ。

 ユナイテッドアローズが従業員に対してもデベロッパーに対しても慎重な対応にとどまったのに対し、ワールドはしたたかに踏み込んで大ナタを振るった。この差はどこから来たのだろうか。

キャッシュフローと在庫処分の格差

 「小島健輔リポート 上場アパレル6社は過剰在庫をどう処分したか」(7月28日掲載)と同様の計算で両社の在庫処分状況を推計してみた。
ユナイテッドアローズは売り上げが153億700万円減少して在庫が32億6400万円増加しているから、処分すべき在庫は54億円ほどだった。売上原価率が11.3ポイント上昇した分を値引きロスの増加と見れば、処分された在庫は42億6000万円ほどで、過剰在庫の78.9%が処理されたと推計される。

 ワールドは売り上げが269億9600万円減少して在庫が31億7600万円増加しているから、処分すべき在庫は84億3000万円ほどだった。売上原価率が6.1ポイント上昇した分を値引きロスの増加と見れば、処分された在庫は26億円ほどで、過剰在庫の30.9%が処理されたと推計される。
処分率が高いほど売上原価率が上昇して損益を圧迫する。在庫の期中処分率が両社で48ポイントも違うのは、ユナイテッドアローズの方がトレンド性が強く、期中処分せざるを得ない在庫が多かったこともあろうが、もっと大きかったのは両社のキャッシュフロー経営の格差だったのではないか。

 6月末純資産はユナイテッドアローズが前期末から52億4300万円減の368億2900万円(前期売り上げの23.4%)、ワールドが32億900万円減の783億1000万円(前期売り上げの33.1%)と、売り上げ規模相応から大きくは外れていない。自己資本比率もユナイテッドアローズは前期末の55.2%から6月末で43.7%に落ちたとはいえ、前期末の31.1%から6月末で29.2%に落ちたワールドよりひと回り余裕があるようにさえ見える。

 しかし純資産に対する必要運転資金比率で見ると、ユナイテッドアローズは前期末でも432億円の運転資金負担が重く117.2%と資金繰りがタイトで、6月末には509億円まで肥大して138.1%まで悪化。短期借入金(運転資金)を141億円も借り増して187億円に膨れ上がった。

 対してワールドは前期で2362億6500万円も売りながら83億円の回転差資金状態(運転資金が不要)にあり、売り上げが45%も減った非常事態の6月末でも140億円しか要しておらず、純資産に対する必要運転資金比率も17.9%と資金繰りには十分な余裕がある。

 ユナイテッドアローズは棚資産回転が前期の124.8日から226.1日へ、ワールドも89.2日から182.2日へ急失速したが、ユナイテッドアローズが買掛債務回転を51.0日から66.3日へ15.3日しか延ばさなかったのに対し、ワールドは通常時でも長い132.8日から198.7日へ65.9日(2カ月強!)も延ばしている。恐らくは商品調達の商社依存比率が相当に高いのだろうが、したたかさも極まれりの感がある。

 ワールドはユナイテッドアローズのように在庫の換金を急ぐ必要がなく、持ち越して有利に換金する選択が可能で、過剰在庫の30.9%しか見切らなかったのだ。

通期見通しにみるガバナンスの差

 ワールドは21年3月期の売り上げを15.7%減の1992億円、営業損益を67億8000万円の赤字、当期損益を77億8000万円の赤字と見通しているが、ユナイテッドアローズは売り上げを20.0%減の1259億1500万円〜16.7%減の1310億8300万円、営業損益を50億〜70億円の赤字と幅をもたせており、当期損益の見通しは発表していない。

 これをどう見るかだが、コロナ危機にあってもワールドが達成への経営手腕を確信しているのに対し、ユナイテッドアローズはダメージから立ち直れないまま達成への経営手腕を確信できないでいる、と受け止められる。実際の経営において、この差は決定的に大きい。「どこまでできるか確信できないが頑張ります」と「当社にはやり遂げる経営手腕があります」では、社員も取引先も銀行も出資者も受け止めかたが違う。コロナ危機でそんなガバナンスの格差が露呈したのではないだろうか。

 ユナイテッドアローズは顧客や取引先の支持を得て堅実に成長してきたように見えるが、09年に発するABCマートによる同社株式買い占めと資本提携、その解消と株式買い取りを経て12年4月に創業者の重松理氏が代表権のない会長に退き、現社長の竹田光広氏に交代して以降、会社のオーナーシップが見えなくなり、株主を向いた経営指標ばかり追って現場に根付いた経営理念が空洞化したきらいがある。

 顧客や現場より株主を向いた経営陣はユナイテッドアローズ創業来の専門店理念を軽んじ、重松氏が育ててきた生え抜きの幹部は大半が会社を去った。そんなユナイテッドアローズには、想定外の緊急事態を乗り越える組織の一体感や不屈のしたたかさなど、期待すべくもなかったのかも知れない。

リストラの踏み込みにも違い

 コロナ危機で露呈した事業構造の時代錯誤と脆弱さに対しては両社とも大なり小なりリストラ策を発表しているが、そこにも危機感と踏み込みの極端な格差が指摘される。

 ワールドが8月5日付の「構造改革の実施について」で5ブランドの撤退と358店(国内2460店の14.6%)の退店、200人の希望退職など構造改革を列挙し、それに要する具体的な項目別損失と会計処理(退店費用21億円、のれん減損17億円、商品廃棄4億円、希望退職加算金12億円など計57億円)まで開示しているのに対し、ユナイテッドアローズは同日の第1四半期決算発表会で漠然とした方向性を掲げるにとどまり、具体的なリストラ策もそれに要する費用も開示していない。踏み込みが甘いというより、経営陣としての当事者感覚さえ疑われる。

 ユナイテッドアローズの経営陣は瀬戸際に追い詰められてようやく、私が幾度も指摘してきた過剰在庫や賃料負担、売上金回収の問題(全て駅ビル偏重の出店政策の誤り)を痛感し、キャッシュフロー経営にも目覚めたようだが、遅きに失したとの指摘は免れない。そんな後手後手ではアフターコロナ(同時にウイズコロナでもある)のライフスタイルの急速なカジュアル化、衣料消費の生活圏シフトと一段の低価格化、C&C(クイック&コレクト)を軸としたローカルOMO(オンラインとオフラインの融合)化の奔流に置き去りにされかねない。

 何があっても組織一体で難局を乗り切る当事者感覚とガバナンスこそ、今のユナイテッドアローズに問われているものではないか。

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