こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向(むこう)です。昨年から毎週続けてきたこの連載の更新を5月以降は止めてしまいました。なぜなら日記の要素だったイベントや展示会の取材がピタッとなくなったから。「WWDジャパン」は変わらず毎週発行していますがほとんどがオンライン会議&取材のため、写真日記でお伝えする要素がほぼゼロなのです。もちろんそれは仕方なし。ですがそろそろ日記をつける行為が恋しくなってきました。という超エゴな発信欲求から不定期で再開させていただきます!
7月8日(水)
渋谷区長の一言に 元代理店マンの気づかいを見る
渋谷区内のファッション、理美容、飲食、エンタメなどの事業者を支援するクラウドファンディング「YOU MAKE SHIBUYA」の取材に渋谷区役所へ。その内容は下記の記事からぜひご覧ください。原宿生まれで竹の子族を見て育ったという長谷部区長。わかりやすい言葉を使って話されます。最後に写真を撮らせてもらった時には「こうした方がいいですよね」と「WWDジャパン」の紙面がちゃんと見えるように置いてくれました。さすが元広告代理店マン(博報堂)!その気づかい、見習います。区長の仕事って渋谷の広告代理店業みたいなところがありますよね。
1
/
3
7月17日(金)
篠原ともえさんのラジオ番組で 星について語る
東京FMで篠原ともえさんがDJを務めているラジオ番組に出演しました。きっかけはサステナ特集で私が書いた文章をデザイナーでもある篠原さんが読んでくれたから。嬉しいな~。番組名は「東京プラネタリー☆カフェ」です。「星とファッション!?そんなに話すことない!」と思ったけど始めたら自分でも驚くくらい出るわ出るわ…。デザイナーには信心深い人が多いことも関係してか、星とファッションってつながりが深いのですよね。夜空や星の話をしていると、コロナで縮んだ心が伸びてゆく感じがします。リクエストをした星にまつわる曲は、ビートたけし作詞の「嘲笑」。「いろんな人が見た星と、僕らが今見る星と、ほとんど変わりがない、それが嬉しい」という歌詞が本当にそうだと思うから。
1
/
2
篠原さんのギャラリー個展「SHIKAKU」のビジュアルブック
7月18日(土)
ウールマークプライズの審査を 黙々と行う
オンライン中心の仕事をしていると時々不思議な感覚に陥りませんか?たくさんの人と関わり盛んにチャットしているのに、一人で静かで無言。この日もそうでした。「インターナショナル・ウールマークプライズ (INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」の審議会のメンバーのひとりとして、ファイナル・ステージに進むデザイナーを選ぶという仕事です。世界中からエントリーしてきた若いデザイナーたちの経歴や技や思いなどが綴られた大量の資料をひたすら読んでいるとその場にいないデザイナーたちと対話をしているようですが、ここには私一人。シーーーン。やはり会って目を見て話したいよ!でも今は無理。想像力が試されますね。
1
/
1
「インターナショナル・ウールマークプライズ」のホームページより。写真は昨年の受賞者たち
7月20日(月)
「ビューティフル ピープル」の ユーモアが好き
「ビューティフル ピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は基本超職人気質なブランドだと思いますが、その生真面目さの上に乗せてくるユーモアのさじ加減が好きです。展示会で見たこのチャリティーTシャツもそう。「ゴムで少し痛むかもしれないけど、われわれがコロナに対してできることのひとつである」と書いてあります。そして着ると実際にややキツイそう(笑)。「ややキツイけどマスクをすることが私たちができる最初のアクションだよね」というメッセージだそう。シャレています!
1
/
2
オープンおめでとう! ミヤシタパーク
「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」が静かに開業し、静かに視察に行ってきました。派手に盛り上げられないけど、関係者にお伝えしたい。「おめでとう!」。渋谷とは?宮下公園とは?について実によく考えられ、リーシングがされ、デザイン・設計された商業施設だと思いました。渋谷と原宿の間の明治通りは裏原とはまた違うストリート&カジュアルの源泉。それを壊すことなくアップデートしていたと思うから。
コロナがなければ夏休みはストリートカルチャーが好きな国内外の若者でいっぱいだったはず、と思うと残念としか言いようがない。各店が新しい取り組みをしようと、いろいろな工夫をしていて見ごたえがありました。
1
/
18
日本初の直営店もいろいろ。こちらはカナダ発の「ムースナックルズ」
おもしろいコラボが目白押しだった「コンバース スターズ シブヤ」
「コンバース スターズ シブヤ」×「ブルーハムハム」。彼らは音を食べて生きているそうです!ハムハム
弊社が関わる「TOKION」のショッパーを持ったおしゃれな親子を見かけ、思わずスナップさせてもらったら3階に店を出している「ミノトール」の泉さん親子でした。ありがとうございます!ストリートカルチャーがこうやって受け継がれてゆくのですね
「トキオン ザ ストア」で東信さんが主宰する「AMKK」の花をもらいました。花は反体制精神の永遠のパートナー
館のあちらこちらに解放感あるスペースがあってよいです
「イコーランド シブヤ」はショップの奥にショールームを併設しておりお客さんからも丸見え。表と裏がシームレスなこの考え方よいと思う!
「イコーランド シブヤ」の森井杏南ディレクターは20代にしてこの店を丸っと任されています
7月26日(日)
日に日に部屋に緑が増えてゆく
「ステイホームが始まってから日に日に緑が部屋に増えてゆくの~」という話をよく聞きますが、私もハイ、そのひとりです。部屋の中はややジャングル気味です。そして休日は新しい緑を求めて川崎の「ソルソファーム(SOLSO FARM)に足が向いてしまいます。園芸のお店はたくさんありますが、ここが最高なのはその空間演出!グリーンがつなぐ室内と室外の一体感はLAのイームズハウスに通じるものがあり憧れます。
1
/
6
7月28日(火)
毎日ファッション大賞の審査会
毎日ファッション大賞の審査会は毎年、毎日新聞社本社で開かれてきましたが、今年は当然オンライン。したがって白熱した審査会当日の現場の写真はありません。でもホームページを見て思いました。そこには審査会でお会いした人たちのお顔がずらり。これはオンライン審査会のズームでずっと見ていた光景と限りなく同じだ!皆さん、お疲れさまでした。
1
/
1
7月29日(水)
人生初。TikTokで「セリーヌ」の ショーを見る
コロナの影響で何かと人生初の経験をしていますが、こちらも人生初です。ティックトック(TikTok)を通じてショーを見ました。「セリーヌ」2021年春夏コレクションがティックトック世代を意識してか、事前にティックトックを通じたプロモーションを仕掛けてきた(ことを弊社のソーシャルエディターが教えてくれた)ので積極的に乗っかってみた、という表現が正しいのですが(笑)。結果、ショーの画像の上に飛び交う真っ赤なリップマークなどで気分を上げつつ楽しく見ちゃいました。やはりエディーは凄い。永遠のユースカルチャーラバーであるエディ・スリマン(Hedi Slimane)についてゆけば、若者の心がわかること間違いなし、ですね。
1
/
2
7月29日(水)
繊維商社ヤギの 展示会がおもしろかった
繊維商社の業務内容が多角化してきておもしろく、注目しています。ヤギもそのひとつ。でも説明は大変。だからぜひ1枚目の写真を拡大してみてください(ものぐさ・笑)。展示会場に展示されていたものです。「商社」ですから何かと何かをつなぐことが生業ですが“あーこういったつなぎ方が始まるのですね”と学びが多いです。こちらは東京ファッションテクノロジーラボとの提携で構想しているプロジェクトで、ベースにあるのは生地を3DCGで再現しその生地を製品にした状態をアバターで確認できるという新しいデジタルの技。実際の生地を使わないから素材から店頭までが同時に最新情報を共有できるというわけです。このプロジェクトはコロナで需要が一気に高まったそうです。未来だ~。
1
/
4
服を着ている人物を写真に撮るとあっという間にトレンド分析完了。自分の今日のワンピースはこんな感じでした。エスニックが高いのは袖の広がりから!?
繊維商社の展示会ですがテーマは「デジタル トランスフォーメーション」。おもしろい仕事ですね
7月30日(木)
7月発行号を振り返る& 在宅勤務のお供
7月に発行した「WWDジャパン」を家のダイニングに並べて振り返りました。こういう振り返りの時間は会社より家の方がゆっくり持てます。7月6日号は「海外で奮闘するファッション業界の日本人」。7月13日号は「セール再考 変わるのは今だ!」で表紙のデザインはテプラを使ったアーティスト酒井いぶきさんの力を借りました。7月20日号は百貨店特集で各社社長さんをイラストに。かなり似ていると思うのですが。いかがでしょう?そして7月27日号は「雑誌・メディア」特集でたくさんの編集長が熱く語っています。別冊では繊維商社の特集も。まだ読んでない方はぜひポチってください。
以前は日記のおまけで「今日のおやつ」を紹介していましたが、コロナ太りが危機的状況のため、「在宅のお供」に変更します。デスクに常備しているのは愛する旧ボトルの「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」の香水とオンライン会議前にサッと塗るリップ。「ルージュ・エルメス(ROUGE HERMES)」の口紅は眺めるだけでもカワイイです。
1
/
3
The post 編集長は先月何した? 篠原ともえとラジオで語り、ミヤシタパークを静かに堪能、ティックトックで「セリーヌ」を見る appeared first on WWD JAPAN.com .