さあ梅雨明け! ビジネス目線でキャンプを語ろう

 東京でも8月1日に梅雨明けが宣言されて、がぜん夏休みモードが高まる!……といかないのが今年です。国や都道府県の指針はちぐはぐで、それを差し引いても世間をおもんぱかって都外への外出ははばかられる状態……。そんなウィズコロナ時代のレジャーとして一躍注目を集めるのがキャンプです。車に乗って家族だけでキャンプ場に向かえば密にもならず、自然の中でマイナスイオンを満喫できます。

 また、“モノが売れない”時代にもかかわらずキャンプ関連商品は売り上げを伸ばしており、「WWD JAPAN.com」でも当該記事は人気です。

 ここでは上級者であるキャンプライター兼スタイリストの山田昭一さん、中級者で普段は動画制作を裏方として支えるINFASパブリケーションズ デジタルマーケティング部 森川竜生、“超”が付くほどの初心者である「WWDジャパン」編集部 三澤和也の3人がキャンプ事情について話します。場所はキャンプ場への道中(車内)で、もちろん全員マスク着用の上で録音しています。8月末を予定する動画「出張インタビュー」の“編集前記”として、お聞きいただけたらと思います。

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ADIDAS ORIGINALS BY HUMAN MADEスニーカー発売のお知らせ!

こんにちは。

梅雨が明け、本格的な夏がやってきましたね。

この夏の足元を彩る、新作スニーカーが登場します。

 

<アディダス オリジナルス>と、NIGO氏が手掛ける<ヒューマン メイド>とのコラボレートスニーカー。定番人気を誇るオーセンティックなモデルをベースに、NIGO氏ならではのエッセンスをプラスした各スニーカーには、<ヒューマン メイド>のハートロゴもワンポイントで入っています。

 

このスペシャルなスニーカー2型を、8月6日(木)各店・オンラインストアにて発売します。

店舗によりお取扱いのカラー・サイズが異なりますので以下をチェックしてお求めくださいね。

FullSizeR ADIDAS ORIGINALS BY HUMAN MADEスニーカー発売のお知らせ!

CAMPUS HUMAN MADE スニーカー ¥18,000(税抜)

カラー: LIGHT BLUE

お取扱い店舗(展開 / UKサイズ)

新宿店・六本木店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

福岡店(8 / 8H / 9H)

オンラインストア(7H / 8 / 8H / 9)

 

カラー: GREEN

銀座本店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

横浜店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H)

オンラインストア(8 / 8H / 9 / 10H)

 

カラー: GRAY

新宿店(8 / 8H / 9 / 9H)

六本木店(7H / 8 / 8H / 9 / 10H)

神戸店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

FullSizeR 1 ADIDAS ORIGINALS BY HUMAN MADEスニーカー発売のお知らせ!

STAN SMITH HUMAN MADE スニーカー ¥17,000(税抜)

カラー: WHITE(WHITE×GRAY)

六本木店(8 / 8H / 9)

神戸店・福岡店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

オンラインストア(7H / 8 / 8H / 9 / 9H)

 

カラー: BLACK

銀座本店・新宿店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H)

六本木店・横浜店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

神戸店・福岡店(8 / 8H / 9 / 9H)

オンラインストア(8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

 

カラー: WHITE(WHITE×GREEN)

銀座本店・新宿店・六本木店・横浜店(7H / 8 / 8H / 9 / 9H / 10H)

神戸店・福岡店・オンラインストア(7H / 8 / 8H / 9 / 9H )

 

数量限定となりますので、この機会をお見逃しなく!

 

※ご購入は、各色お一人様一点までとさせていただきます。

※オンラインストアでの販売は、8月6日(木)11:00からとさせていただきます。

※商品は数に限りがございます。なくなり次第終了となりますので予めご了承ください。

 

8/6 THUR. –

銀座本店B1 / 新宿店8F / 六本木店2F / 横浜店4F / 神戸店B1 / 福岡店B1 / オンラインストア

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

 

「コム デ ギャルソン・オム ドゥ」×「ポータークラシック」第3弾 2ウエイ仕様のバッグ

 「コム デ ギャルソン・オム ドゥ(COMME DES GARCONS HOMME DEUX)」は「ポータークラシック(PORTER CLASSIC)」とコラボレーションした“日本の次世代バッグ”第3弾のブリーフケースを8月4日に発売する。

 価格は5万2000円で、ネイビーとブラックの2色を用意する。ショルダーストラップとハンドルの両方が付いており、2ウエイで使用できるデザインだ。通常のナイロンの約7倍の強度を持つコーデュラナイロン使用し、耐久性も高い。昭和西川の「ムアツ(MUATSU)」ふとんの素材をショルダーストラップに採用し、機能性にもこだわった。15インチのパソコンも収納可能で、ビジネスにも使いやすい仕様だ。

 「ポータークラシック」の“ニュートンバッグ”とのコラボレーションで、2019年1月のリュックサック、7月のトートバッグに続く第3弾だ。コム デ ギャルソン青山店と大阪店を皮切りに、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)を含む全国の店舗で順次取り扱う。

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「ニューバランス」が全パーツ無着色のサステナブルなスニーカー 最新モデル“327など

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、着色工程を省いた素材を使用したウィメンズ限定スニーカー“UN-DYED PACK”を「ニューバランス」原宿店、玉川高島屋S・C店などで8月14日に発売する。公式ECサイトでは2日から先行予約を受け付けている。

 同コレクションでベースとなったのは、「ニューバランス」のランニングシューズをモダンなデザインに再構築した最新モデル“327”(1万1990円、税込)と、グリップ性に優れたラバーカップソールを用いたコートシューズ“プロコートカップ”(1万890円、同)の2型。無着色の素材を全パーツに採用することで、化学物質や水の使用量を減らし、環境負荷を軽減した。サイズは22~25cmをそろえる。

 また同“327”モデルに、新色のネイビーとブラック、さらにキッズシューズが登場する。加えて6月に限定発売した、過去のアーカイブシューズに着想を得た人気カラー3色も再販売する。2日から公式サイトで先行予約を受け付け、7日に公式ECサイトと「ニューバランス」店舗で発売する。
 

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“ファッション業界の元気印”、死す 世界中から届く山本寛斎を悼む声

 ファッションデザイナーの山本寛斎が7月21日、急性骨髄性白血病により死去した。76歳だった。1971年に日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催して以来、和洋折衷でアバンギャルドな作風や、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)への衣装に注目が集まり、世界にその名を轟かせた。90年代からはイベントプロデューサーとしても活躍。2004年には「世界中に“元氣”を発信したい」という思いで、ファッションやパフォーマンスを融合した「日本元気プロジェクト」を開始。親交の深い芸能人やアーティスト、アスリートらをゲストに迎え、世界に向けて熱いエールを送り続けてきた。7月31日開催のショーを前にこの世を去った山本氏に、多くの悼む声が寄せられた。(この記事はWWDジャパン2020年8月3&10日合併号からの抜粋に加筆しています)

 1971年にロンドンでコレクションを発表されて、その後パリ、ニューヨークでも披露されていた山本寛斎さん。デザイナーとして、同時期に海外で活動していた僕たちは、ある意味、同志のような存在でした。寛斎さんの元気な在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。パフォーミング・アートプロデューサーとしても、活動の幅を広げられて、いつもパワフルで“元気”をいただいておりました。

 世の中が落ち込んでいるときに、元気印の寛斎さんがいなくなると日本はより暗くなります。残念です。昔、遊び仲間でデザイナーの浜野安宏さんが船で渡米することになり、みんなで横浜の桟橋まで見送りにいくと、見知らぬ男の子がすごい勢いて私に走り寄ってきました。「すいません、裏を見せてください」といきなり私の服を掴むんです。そのとき私はショッキングピンクに中はグリーンのバラのプリントという超ド派手なジャケットを着ていました。男の子の不躾な態度に驚きはしたけど、なぜか腹は立たなかった。というのも実は私も自慢の服で、なにより男の子の目が真剣そのものだったからです。この痴漢もどきの若者が山本寛斎さん。裏を見てよほど感動したのか、「是非、弟子入りさせてください」と真顔でいう。「なら、六本木のアトリエに遊びに来たら」と行ったら、翌日本当にやってきた。彼は大学1年生。24歳の私は偉そうに「親の許可がなかったらダメ」と断ると、「僕、勘当されていますから無理です」。結局、その真剣さにほだされて入門を許可。それ以来、寛斎さんは私を師匠なんて呼んでいました。

 寛斎君は独自の美意識でイマジネーションをデザインに置き換える天才。彼のポップな表現力は時代を超えて人に強烈なインパクトを与え脳内に焼き付ける。デヴィッド・ボウイに与えた作品は素晴らしい。永眠につかれた寛斎君の魂よ安らかに。 寛斎君と私は1960年代後半、渋谷西武デパートのカプセルコーナーで一緒にそのコーナーのため、服作りと年2回、各々の作品を元にショーを行なった。私と寛斎君は真逆なデザインコンセプトを持っているのを強く意識して、それを楽しみにかえることで、それからの未来に向かった時代だった。いまから5年前、偶然私の弁護士事務所でばったり寛斎君に再会した。これも不思議な縁と強く感じたのを鮮明に記憶する。余談だが、弁護士氏によれば寛斎君は私のことを良きライバルと言っていたとか。

 山本寛斎さんは、私が手掛けたイギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館のスコットランド分館のダンディーをとても気に入ってくれて、是非イベントを開催したいと言っていました。今まで彼がロシア・モスクワなどの各都市で開催してきたイベントの集大成にしたいと思っていたようです。寛斎さんが病気になる直前まで、一緒にその構想について話をしていました。彼が病気から復活したら実現できると思っていたのに、とても残念です。私は、彼の直観的なスピード感に常に励まされてきました。寛斎さんの頭の中には国境がない。最近、建築やデザイン業界で世界に出ていくのに引っ込み思案な若者が多い中で、日本が今、本当に必要とする人でした。デザインに関しても世界に向けて勢いのある強い直球を投げていたから、デヴィッド・ボウイの心もつかめたのだと思います。

 私は彼が私の弟子になりたいとやってきた日のことを、少しだけ話します。白いブレザーを着て司会をやっている写真を見せてくれて、「僕は司会もやれるのです」と白い歯を見せて笑った。まだ貧しい頃だからあまり給料も出ないけどそういうチャンスが回ってきたら、がっぷり取り組んでくれればいと、会社(日大在学中に設立した造像団という会社)に置いていた。十分にブレークさせないまま、私が1964年大学卒業と同時にアメリカ貧乏旅行にでた時は横浜の埠頭までテープを持って送りに来た。その時コシノジュンコも石津謙介さんもいた。これを機に、もっとファッションをやると言ってコシノジュンコさんの弟子になった。そのあとの彼の活躍は誰もが知るところだろう。

 あの初々しい山本寛斎を知っている私は大仕掛けのイベント、例えばオリンピックの開会式などで爆発させてやりたかった。コロナがなければ彼は何か大きな噴水をあげられたかもしれない。命も保てたかもしれない。私より3歳も若かったらしい。来年80になる私は、彼に何かデカいことを頼みに行きたかった。

 私がロンドンに魅せられていた頃、寛斎さんと一緒に時代の空気を感じていました。私の中でロンドンのファッションとデヴィッド・ボウイと寛斎さんはずっと一緒にいます。デヴィッドが初めてジギースターダストの衣装を見てとても喜んだときの、寛斎さんの輝いたお顔が忘れられません。

 初めて東京を訪れたときに、寛斎さんのお店を訪れました。彼の服から力強さと魔法を感じ、その日に買った全ての服を今でも大切に持っています。それらは私がファッションデザイナーになるきっかけにもなった大切な宝物です。去年は寛斎さんとのコラボレーションが実現しました。自身と楽観生を兼ね備えた象徴的なデザインになり、私の夢が叶った瞬間でもありました。私が彼から刺激されたように、「日本元気プロジェクト スーパーエネルギー!!」は多くの若いデザイナーたちを鼓舞すると思います。寛斎さんは私に夢を与えてくれました。皆さんも夢に向かって生きてください!

 1980年、17歳のとき、私は山本寛斎さんに出会う機会に恵まれました。当時ニューヨークのパーソンズ美術大学の学生で、彼の並外れた創造力の大ファンでした。私はほかの学生とは大きく異なり、非常に社交的で意欲的で情熱を持っていて、エネルギーに満ちていました。好奇心旺盛でファッションの勉強に飢えており、憧れの人たちから学びたかったのです。ルームメイトの仕事先だったジュエリーデザイナーのロバート・リー・モーリス(Robert Lee Morris)のおかげで初めて彼のショーを見て、本人に会うこともできました。

 寛斎さんは私のデザインへの情熱に共感してくれ、次のコレクションのテーマとなる空想上の“寛斎レストラン”を祝した「ハプニング/アフターパーティー」の企画と準備の機会を与えてくださいました。その頃、私の才能を見ぬいてくれた寛斎さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。彼からデザイナーとして羽ばたくための翼をいただいたと思っています。親愛なる友人がいなくなるのは寂しいです。

 山本寛斎描くユニークな日本文化は魅惑的です。日本の固定観念や“アール・ド・ヴィーヴル(仏語で暮らし方や生き方を表す言葉)”を超越した表現方法は、ファッションという枠組みを超えています。彼が「ルイ・ヴィトン」のために私と協業すると決まったとき、とても光栄に思いました。彼はとても誠実で、寛大な人でした。

 もし、寛斎さんがデヴィッド・ボウイの衣装を担当していなかったらどうなっていたのだろう。ボウイがあの時、あの片足のボディースーツを着用することになったことは奇跡的だと思います。

 寛斎さんには、沢山のインスピレーションと刺激、教えををいただきました。いつも背筋を伸ばし笑顔で、ストレートに言葉をいただき、大切なことを伝えたいときには時間を作り、相手の顔を見て伝えてくださる。さらに伝えたいことがあるときには筆を取り、気持ちをしたためて下さった。人と人が持つ無限のエネルギー、本能や情、化学反応を大切にする方でした。 

 コレクションや日本元気プロジェクトでは、「元気でいよう!元気には夢や希望、仲間との絆が不可欠」と、人間の躍動的な生命力の持つ力を教えて下さいました。TBS系列「林先生の初耳学!」内の「パリコレ学」では、パリコレを目指すモデルへのアドバイスに「パリコレ以前に、自分が"今"をどう楽しむかだ!」と、モデルとして以前に大切なことを教えてくださいました。 自分に限界を作らず、挑戦し、楽しむことを教えてくれた寛斎さんの精神は、心に生き続けます。天国でもそのエネルギーで、みんなを巻き込むのでしょう。

 ぼーちゃんのぱぱ、山本寛斎さん。あなたに出会えた事で私は自信が持てました。私も音楽、アートでこの世界を笑顔に出来ると信じてる一人です。ぼーちゃんのぱぱの行動力をとても尊敬しています。ぼーちゃんのぱぱがやり続けた事、ここで終わらせない!みんなでもっともっと世界に元気を届けるから!あたし達も100%全力でやりきるからね!少しだけ会えない時間はあるけどまた一緒に叫び合って笑いあう日まであなたの希望を背負って皆んなで力を合わせていくね!さぁまだまだこれからだ〜!

 山本寛斎さんは一つの時代を作った偉大なデザイナーであり、一点の曇りなくクリエイトしていくということに人生をかけた方だと思います。一つの時代の終わりを告げられたような、虚無感を覚えます。ご病気が分かったときにいただいたお手紙は大きなA3の厚紙に長崎のハウステンボスでショーを開催された時の写真をご自身で切り貼りし、イラストも添えて、とても心の篭ったものでした。暖かい心が伝わりましたし、ご病気が良くなられることを心から祈っていました。ハウステンボスでのショーでは、私が初めてランウエイを"歩く"のではなく表現者として、ウエアリスト山口小夜子さんのように舞うように歩いた。そんな私を認めてくださり、涙までながしてくれた寛斎さんが忘れられません。いつも笑顔で、そしてクリエイションには真剣に真摯に向き合い、これからのファッションを案じておられました。そんな寛斎さんの想いを、私は心の中に宿してこれからのファッションの世界に生きていきます。今まで暖かく見守ってくださって、ありがとうございます。そしてこれからも、私たちを見守っていてください。

 資生堂のCMで山口小夜子さんの不思議な魅力に取り憑かれてた中学生の僕は、そこからパリコレを知り、ケンゾーさんやミュグレーやモンタナやサンローランを知り、寛斎さんも知りました。ブティックに母に連れて行って貰った僕はすっかり寛斎さんの魅力にはまり、ねだって買って貰った服のことは忘れられません。高校生になって晴れてバイトがオッケーになった僕は、バイトしては高額なのにも関わらず、寛斎さんの服を買い求め、寛斎ボーイなどと呼ばれるくらいいつも寛斎さんの派手な服を学ランの下に忍ばせて着ていたものです。

 ケンゾーさんの影響をとても受けている僕ですが、自分で着るのは寛斎でした。その頃寛斎さんは、エンターテインメントなショーを精力的に、国技館や武道館、ありとあらゆるところでやっていて、その演劇的なアプローチは確実に今の自分の何かを形成しています。カッコ良かった。僕にとっての永遠のミューズの小夜子さんが舞い、心中したり、太鼓を叩いたり、それこそ夢の様に素敵でした。そう寛斎さんは僕にとってスーパースターでした。文化に入って装苑賞に挑戦。いつも寛斎さんが選んでくれました。装苑賞をとることはできませんでしたが、いつも寛斎さんが褒めてくださった。自分がデザイナーになってからお目にかかることがあったときもいつもポジティブな声がけをしてくださってとても励みになりました。 小夜子さんも寛斎さんも旅立たれてしまいましたが、同じ時代に生きたものとして、あのファッションの熱を次に伝えていかなければと思っています。

 私がニューヨークから日本に移ってきたばかりだった2009年、当時「WWDジャパン」編集長だった山室一幸さんのご紹介で寛斎さんに出会いました。「日本元気プロジェクト」にお誘いいただいたとき、寛斎さんがとても情熱に溢れていたのを覚えています。そして、私は寛斎さんによる力強く美しい作品のファンで、特にデヴィッド・ボウイや山口小夜子、レディー・ガガへの衣装に憧れを抱いていました。「日本元気プロジェクト」には2012年から8年間ご一緒することができ、文化、芸術、ファッション、音楽、ダンス、スポーツ、エンターテインメントを通して、人間の精神の美しさを見せていただきました。寛斎さんの優しさと愛情に感謝しています。

 一世代上の人だったが、良き時代に生きたファッションデザイナーでツイている人だなあと思っていた。今みたいにデザイナーにマーケティングなんてものが要求されない時代で、ある意味好き放題に思いつきのままデザインしていたが、それがちゃんとシャレになっていたのがスゴイ。田舎から上京して19歳の時に西武渋谷店で初めて買った花札がプリントしてある黒の Tシャツが忘れられないな。「こんなんでいいのかな?」と思ったもんだよ。デザイナーとしてレイレイに見てみると「ケンゾー」や「イッセイ ミヤケ」に対してはコンプレックスがあったのではないだろうか。それでプロデューサーの道を歩んだのだろうが。まぁ、ファッション業界の岡本太郎みたいなもので、体裁を気にせず元気を振り撒いた人だった。新幹線で同席したこともあるけど、ずーっと話しぱなしで、何を言っているのか分からないような人だったな(笑)。「フィッチェby ヨシユキコニシ」の商標を買ってくれて応援してくれたこともある。本当に生き様が素晴らしくてうらやましい人だったなあ。

 いつも「気」の字を「元氣」と記していた寛斎さん。
 当時担当バイヤーをしていた伊勢丹新宿店TOKYO解放区でのイベントを通じて、他にはかえがたい貴重な経験をいただきました。 人やファッションへの深い愛情、温かい心。 いつどんな時も前向きで決して弱音を吐かず粘り強くベストを尽くすこと。 言葉にすると一見当たり前のことを、終始一貫して常にしていた人。イベントの度にしていた勉強会ではいつも店頭のメンバーや関係スタッフ全員へ、熱心に全ての商品を一つ一つ丁寧に語ってくださり、 熱意とファッションへの深い愛を持って接してくださるその姿勢。どんな方々とも分け隔てなく接してくださるところ。イベントが終わるたびに直筆でお礼状をくださること。そして私自身の変化のタイミングの時には、不安がっているであろうと察してくださり、お仕事を超えたプライベートの場で、寛斎さんと高谷さん(寛斎さんの長年の敏腕右腕の方)とでお話しをきいてくださった。あんなお立場になられても、こんないち企業のいちバイヤーのことを気にかけてくださっているということに 驚きと共にありがたさを感じました。

 ファッション業界に残された私たちが今すべき事は、寛斎さんが残してくださった心、 ファッションを通じてみんなを“元氣”にすること。 ファッションで彩り豊かな世界にすること。 わたし自身も寛斎さんに深い愛情を頂いた寛斎チルドレンの一人だと自負し、 寛斎さんから頂いた大きなものを沢山の方々に伝えていく役割になりたいとおもいます。 いつかまた元氣な寛斎さんにお会いできる日まで。

 巨星が落ちた。国中がコロナに苦しみ、「元気」をもっとも必要としているそのときに。病室で書いた3月4日付のメッセージには「『元気な山本寛斎』として必ず戻ってきます」と書いてあった。何か感じていたのか。 訃報を聞いて、すぐ2019年1月22日に国際ファッション専門職大学の開学記念シンポジウムに登壇いただいたときのことが頭をめぐった。 「日本のファッション界にはビジネスとクリエーションの両方の才能を兼ね備えたひとがいない。そうした人材を育てなければ日本は世界からおいていかれる」と言って、開学直前のわれわれを激励してくれた。 2月の入院、4月初めの「日本元気プロジェクト2020」の延期、そして6月初めの、映像配信への切り替え。どれほど辛い決断だったか。

映像配信の「企画イメージブック」に次のような一文があった。「いのちある限り、挑戦者でありたい!苦しい今を、苦しいときを楽しんでやる!」 寛斎さん。あなたはその通りに生きました。苦しさを楽しさに変えて。だから死の床では、きっと笑顔だったのでしょう。いつもの、あの優しい目を閉じて。 だから泣きません、私は。

 42年に及ぶ寛斎さんとの付き合いでした。元気で、優しくて、視野がとてつもなく広くて、独創の本質をついた偉大なクリエイターでした。神は、いい人から先に召されるのでしょうか。天国でもお元気で。

 子供からお年寄りまで楽しめる、豪快で笑顔に溢れたファッションは寛斎さんしか作れない価値だと思っていますし、“元気”は“美意識”だと寛斎さんに教えていただきました。孫ほど離れた僕に対して、常に敬語で、フランクに接して頂き、いつも感激していました。寛斎さんと共にクリエイトさせていただいた経験は自分の宝物です。

 いつもパワフルで、寛斎にお話しするときはアッと驚かせようとパワーがみなぎってきました。これからもとばしていきますので、とびきりのスマイル下さい。

 1979年から日本から来ている唯一のフォトグラファーとして「カンサイヤマモト」のパリコレを撮影しました。黒子に徹して表に出てこないデザイナーが多い中で、寛斎さんはショーの冒頭に歌舞伎の黒子に扮してモデルより先に登場しては会場中に響き渡るような声で「いくぞ、いくぞ〜」など叫ぶわけ。それは、海外メディアも喜んで拍手を送りますよ。パリコレの中で日本人がまだ肩身が狭かった当時、その元気が嬉しかったです。それ以降、フォトグラファーがショーの始まりを催促する言葉は、日本語の場合は「いくぞ、いくぞ〜」になりました。本当に明るくて、サービス精神が旺盛な方でした。

 山本寛斎の死を前にして感じるのは、ファッション・デザイナーという存在の脆さである。山本寛斎のファッション・デザイナーとしての才能が突出しているのは述べるまでもないのだが、それが生涯にわたって十全に発揮されたかということになると疑わしい。ただし知名度ということになるとこれもまたファッション・デザイナーの中では突出した存在だったわけで、このあたりに山本寛斎という複雑な存在を読み解く鍵がある。実はその「人間 山本寛斎」のことを知りたいと思い、今年1月に弊紙「ファッション業界人物列伝」への登場を依頼した。すると、6月に六本木ヒルズでビッグイベントがあるから、それに合わせた連載にしてほしいとの返信が山本寛斎事務所からあり、さらにギャラの問い合わせもあった。ずいぶん「シツケ」がいいものだなぁと感心したのを覚えている。もう山本寛斎はイベントプロデューサーとしてタレント(太田プロダクションと業務提携)の道を歩んでいるのだった。思えば、1980年代半ばにやまもと寛斎社が経営破綻してからはイバラの道を歩んでいた。

 ファッション・デザイナーとしてのピークは、日本ファッションのパイオニアとして、71年にロンドン・コレクションに登場し、その後74年にパリコレクション、79年にニューヨークコレクションに参加して、世界主要都市に「ブティック寛斎」を出店したいたあたりだろう。自社経営破綻後は「鉄丸」という芸名で、イベントプロデューサーの仕事がメインになってしまった。「鉄丸」という名前を使ったのは、ファッション・デザイナーとしての自負がまだあったからなのだろうが、いつの間にか「鉄丸」という芸名も消えて、イベントプロデューサー山本寛斎が前面に出て、「元気」や「気合い」を前面に出すようになっていった。新型コロナウイルスが跳梁跋扈する今の時代に。沈滞する日本を元気にする男として活躍の機会はきっと増えていただろうに、実に残念な死だったと思わずにはいられない。

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ローランドベルガーとリバースプロジェクトがタッグ 環境スコアを算出するサービスを始動

 企業のサステナビリティへの取り組みの評価基準はこれまで極めて曖昧だったが、その取り組みをスコア化するサービスが始まる。伊勢谷友介が代表を務めるリバースプロジェクトはこのほど、ドイツを本拠とする経営戦略コンサルティングのローランド・ベルガー日本法人と連携して、アパレル製品の製造工程における環境負荷を測定するツール「リバースプロジェクトスコア(RPS)」のサービスの提供を始める。RPSは世界的な業界団体、サステナブル・アパレル連合(SAC)が開発した「ヒグ・インデックス(HIGG INDEX)」を参考にしたもの。ヒグ・インデックスは、①素材(素材ごとに環境への影響を定量評価)、②工場(サプライヤーレベルで工場の環境汚染状況を評価)、③ブランド(企業の労働条件)をもとに環境スコアを評価するものだが、RPSはより簡素化して「SDGsの取り組み」「素材の環境負荷」「労働環境と認証」の3軸を基準に評価を行い、その商品を100点を満点として点数化するものだ。スコアはタグに表示し、企業のサステナビリティへの取り組みを消費者に対して“見える化”していく。2021年春夏シーズン向けに一部のブランドで試験的に導入していく予定で、21-22年秋冬から本格的にサービスを提供する。同企画に携わるローランド・ベルガー日本法人パートナーの福田稔氏に、取り組みの背景を聞いた。

WWD:「ヒグ・インデックス」に注目した理由は?

福田稔ローランド・ベルガー パートナー(以下、福田):「ヒグ・インデックス」は、業界のグローバルな売り上げの約3割を占める200社以上の企業が加盟している、業界でも影響力の強いNPO団体SACが開発したもので、アパレル製品の環境負荷をもっとも詳細に“見える化”している指標だからだ。しかし、「ヒグ・インデックス」の課題はスコアリングの仕組みが詳細であるがゆえに複雑なところ。そこで今回日本の企業や消費者にとってもより分かりやすいツールが必要であると考え、RPSの開発に至った。

WWD:「ヒグ・インデックス」は複雑なツールだが、日本向けのRPSで改善した点は?

福田:RPSは消費者を啓発していくことが目的のため、できるだけ分かりやすい指標を提供したいと考えた。「ヒグ・インデックス」では、スコアが低い方が環境によいという表示で点数のスケールも幅があって複雑だ。そのためRPSではスコアを100点満点とし、点数が高い方が環境によいという直感的に理解できる表示にこだわった。またSACに加盟している日本企業はファーストリテイリングや東レなど5社しかない。RPSは日本企業にとってハードルとなる複雑さや言語の問題を解決し、日本でも“見える化”を推進する一助となるだろう。

WWD:企業はなぜ“見える化”に取り組むべきなのか?

福田:現在、グローバルでESG(環境・社会・ガバナンス)銘柄に対して投資が進んでいる。ESGにきちんと取り掛かる企業は成長性が高く、利回りがよいということが分かってきているからだ。当然ESGには透明性を持って活動内容を把握し、公表していくことが前提となる。投資家へのアピール以外にも、環境意識の高まっている消費者や従業員に対する影響もあるだろう。

WWD:日本国内では消費者や従業員の環境に対する意識はまだまだ低いが、それでも透明性を推進するべきか?

福田:中期的には日本でも消費者からの圧力が増してくるだろう。4月にわれわれが行なった消費者調査では、購買時にサステナビリティを意識する20代はかなり増えていることがわかった。特にファッションに対する関心が高い層では半数近い人が意識していると回答し、2割程度の人々はサステナブルなブランドを選ぶと回答した。20代のモード層の意識が高まると、5年ほどかけて一般にも普及していくというのがこれまでのわれわれの経験則だ。短期的には、NGOやNPOなどの第三者団体による情報公表が予想されるため、リスクマネジメントの一環としても取り組むべきだろう。

WWD:実際に情報を開示するなど透明性を担保して企業価値が上がった事例はあるか?

福田:ESG銘柄は成長性が高いことが前提だが、なかでもアディダス(ADIDAS)は、環境問題を事業機会としてうまく捉え、それがきちんと投資家に評価された企業の一つだ。彼らは20年以上前からサステナビリティに取り組み、2015年には海洋プラスチックゴミをリサイクルしたスニーカー事業を立ち上げた。かなり先行投資も行なっていたようだが、今は数百億円の事業に成長し、株価にも反映されている。最近ではESGや社会課題を事業機会にとらえるスタートアップも出てきており、資金調達に成功している。

WWD:今後はRPSを用いたスコア表示やカーボンフットプリントの表示など詳細な情報開示が求められていく?

福田:消費者は「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」や「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」などを擁するケリング(KERING)のような、日本の企業とは違うレベルで環境問題に取り組む企業やブランドの存在に気付き始めている。これまでの“ちょっとエコ”のような柔らかい打ち出しでは消費者に響かなくなってきているのが現実だ。より本質的な活動が見られていく中でRPSのようなツールをうまく活用してほしい。

WWD:これから透明性に取り組む日本企業に向けてアドバイスはあるか?

福田:新型コロナウイルスの影響で多くの企業が苦戦を強いられているが、2~3年後に落ち着くタイミングがくる。その間に、先日「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」が全店舗撤退したように業界の新陳代謝が進むだろう。ここで生き残るためにはまず足元をやりくりしながら企業の存続を図ることが最優先だが、消費者の価値観の変化を見据えて早めにサステナブルなビジネスへの転換を図っていくべきだろう。

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「ゾフ」がリブランディング宣言 初の研究・開発機関設立で眼鏡を変革する

 アイウエアブランド「ゾフ(ZOFF)」を運営するインターメスティックは、創業20周年を迎える2021年に向け、“アイ パフォーマンス(Eye Performance)”をコンセプトとしたリブランディングを始動した。

 3月に就任した上野剛史インターメスティック社長はリブランディングの理由について、「眼鏡をTシャツやスニーカーのように買いやすくし、新しいライフスタイルを創る。それが『ゾフ』のスタートだった。それから19年、インターネットをはじめ生活環境は劇的に変化し、それに伴い眼鏡のニーズや期待、眼鏡が解決できることは増えると認識している。世の中の変化に対応し、眼鏡の常識を疑い、更新していく」とコメントし、今後“アイ パフォーマンス”を起点とする新しい戦略を打ち出すという。

 このリブランディングを遂行する中核として、初となる研究・開発機関「ゾフ アイパフォーマンス スタジオ」を社内に設立した。視力矯正器具以上の目のパフォーマンスを向上させるフレームやレンズの開発、検眼だけでなく目の疲れ具合などを数値化するサービスの研究などを目的とし、同スタジオの責任者は逆井浩之インターメスティック事業基盤本部本部長が兼任する。

 これらのリブランディングについては、ブランディングやマーケティングサポートを主事業とするEVERY DAY IS THE DAYと協業している。同社は、博報堂のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターだった佐藤夏生氏らが17年に立ち上げたブランドエンジニアリングスタジオ。

 インターメスティックは20~22年を“第二創業期”と位置付け、店舗ロゴの変更を始め、ユーザーとのコミュニケーション戦略、新しい店舗デザイン、デジタルの推進などさまざまなプロジェクトが動き出しており、次世代型企業像の構築が進んでいる。

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男性が肌で歳を感じたのはどんな時? オルビス「ミスター」新製品発売で調査

 オルビスが8月21日に発売する、メンズコスメ「ミスター(MR.)」の新製品オンライン発表会が少人数制で行われた。多くのブランドのオンライン発表会では、画面オフ、音声オフが求められる中、「良かったら画面も音声もオンにして、チャットも使って、みなさんご一緒に体験しながらやりませんか?」(川越由郁子マーケティング戦略部PRグループ)と呼びかけられ、アットホームな雰囲気で進んだ。

 今回の新製品はスペシャルケアの「ミスター フェイシャル ナイトクリーム」(50g、2700円)と、「ミスター ビアード&アイブロー ペンシル」(2色、各2000円)。「富士経済によると、2019年のメンズフェイスケア市場は、18年に比べて10%増と伸びています。男性はスキンケアで自分の肌への見方が変わってきます。だから、保湿力や感触など女性以上にこだわる人も多いですね」。ここで川越PRグループらクイズの出題が!

 「男性に肌で歳を感じたと思ったときは?と聞いた答えトップ3をチャットに書いてください」。周りの男性を思い浮かべながら、「1位シミ、2位たるみ、3位シワ」と回答。ほか男性出席者は「まぶたのたるみ、首のシワ」や「ほうれい線!」など。ここだけでも、なるほどと思ったが、オルビスの調査結果は、「1位肌の艶が感じられないように感じる、2位ハリの低下で表情が疲れて見える、3位肌荒れ」が正解。男性の美意識の高さに驚いた。

 そんな悩みを持つ男性に、ナイトクリームは週2、3回、夜のスキンケアの後に保湿液の代わりに塗って寝ると翌朝、潤いに満ちたイキイキとしたハリと艶の肌に導くというもので、アイブロウは、自信に溢れた印象を引き出すペンシルだという。

 ここでアイブロウ講座。彫刻刀のようなペン先で、太い部分や細い部分を使って自由自在に描き足すと説明を受けると、参加したプレスの男性たちが眉を描き描き。これは髭にも使えるというので、髭も描き描き。難しさはなさそうで、意識高い男性だけでなく、今からメイクに挑戦する男性にも受けそうなアイテムだ。

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「マインドシーカー」がファレルの「ビリオネア ボーイズ クラブ/アイスクリーム」と初コラボ

 ロサンゼルス発の「マインドシーカー(MINDSEEKER)」は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛ける「ビリオネア ボーイズ クラブ/アイスクリーム(BILLIONAIRE BOYS CLUB/ICECREAM)」とコラボした初のカプセルコレクションを発売する。

 アイテムは、背面に$マークのワッペンを施したスタジアムジャケット(20万円)や、ブランドのアイコンでもあるランニングドッグを施したTシャツ(2万5000円)、フーディー(4万円)、スエットパンツ(8万円)などをそろえる。ルックの撮影はロサンゼルスを拠点に活動する写真家のBadboiが手掛けた。

 8月6日に各オンラインサイトで先行発売し、8日から「モンキータイム(MONKEY TIME)」原宿店、ヌビアン(NUBIAN)原宿店、表参道ヒルズのアイデア バイ ソスウ(IDEA BY SOSU)などで取り扱う。

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ビューティがほぼ完全オンライン発表会なのは、なぜ⁉︎ エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月26日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ビューティがほぼ完全オンライン発表会なのは、なぜ⁉︎

 先日、最近「WWDJAPAN.com」編集部に仲間入りした2年生から、「ビューティは全てオンラインなのに対して、ファッションはもう現地開催なんですね。。w(原文ママ)」というSlackが届きました。毎日、ファッション&ビューティのスケジュールを管理・運用しているからこその気づきです。

 そうなんです。ビューティは今、秋冬製品のオンライン発表会の真っ只中。対してファッションの秋冬コレクションの情報提供は、アポイントメント制による3密を避けたリアルな展示会か、プレスリリースの丸っと送信のいずれかがほとんどです。オンライン展示会を開いたのは、僕が知る限り「ギャップ」くらいだったでしょうか?ん~。多くは語りませんが、「やっぱビューティ、チャレンジしてるな」って思います。

 「WWDビューティ」スタッフに話を聞くと、課題の多いオンライン発表会もあるそうです。ただ体感する限り、完成度は日を追うごとにレベルアップ。小さなメーカーさえ、ちょっとしたムービーをインサートしながらのZoom発表会に挑戦しています。先日出席した「アディクション」のオンライン発表会は、YouTubeでライブを限定配信する仕様でしたが、「コレは、エンドユーザーに公開しても良いクオリティー。ブランドでここまでやれちゃうと、メディアは一体、何をすれば良いのだろう?」と考えさせられるレベルでした。MCによる淀みなき進行、冒頭(視聴者を掴むため、YouTubeでもっとも注力すべきパートです)に登場したクリエイティブディレクターKANAKOさんの事前収録動画、ブランドマネジャーによる解説は、リアルな製品発表会と遜色なし。アーティストによる実演はカメラが寄ってくれるからリアルより分かりやすいものでした。さすがアーティストは、5種類のテクスチャーのアイシャドウを全て使い、渾身のアイメイクを完成させます。その最中に同僚の福崎デスクと「アイメイクで5色塗るのね(笑)」なんてLINEをしていたら、今度は着任したばかりのPRがセルフで「2色でできる簡単アイメイク」を伝授してくれました(笑)。「このLINE、流出している?」と思ったくらい、視聴者の思いに答えるナイスな台本です。無論、限定公開とはいえブランドマネジャーやPRは“晒す・晒される”ことに慣れているワケではないかと思いますが、小姑のような気持ちになって見つけた“アラ”さえ気になりませんでした(笑)。例えばブランドマネジャーは「絶妙」という言葉を幾度となく繰り返していらっしゃいましたが、「そこまで言うって、本当に『絶妙』なんだろうな」と納得したほどです(笑)。

 視聴するこちら側も、福崎デスクとのLINEのように“ながら”参加ができて良かったです。私はランチを食べながら、時々メールを返しながら、でも「WWDジャパン」編集長の向からの突然のショートミーティングのお誘いは断るくらいは本気になって視聴しました(笑)。オススメは「スマホで見ながら、PCでは別の仕事をちょっとだけ」くらいかもしれません。オンライン発表会、良いな。「アディクション」の場合は事前に製品が届き、現物を確認しながら発表会に参加できます。コレができるのはビューティの特権でファッションは難しいかもしれませんが、トライしても良くないですか?

 ファッション側はなぜ、リアルなのでしょう?デジタルは慣れてないから?発表会で伝えたいモノが、画面より大きいから?見せたい商品が、山のようにあるから?実際のコミュニケーションを欲しているから?考えられるさまざまは、新しいモノに挑戦しない言い訳に思える時もあります。だって「アディクション」も、アイシャドウは99色ありますが、事前に送ってくれたり発表会中に見せてくれたりの色はせいぜい十数色です。色はいっぱいあるけれど「推し」はハッキリしているのかもしれません。だとしたら、それも潔いですよね。仮にファッションの世界が、いっぱいあるから「推し」がハッキリしていないのなら、それはそれで問題なようにも思えます。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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丸亀製麺、タイFCとゴタゴタ! 訴訟沙汰に。なぜこじれた?

 国内最大手のうどん店「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングスがタイ国内の「丸亀製麺」展開を担っていたタイ企業と対立し、訴訟沙汰になっている。トリドールは、2026年に全世界で5000店という壮大な目標を掲げており、海外展開にも熱心だ。タイはアセアンでは重要な拠点のはずだが、なぜこうなったのか?
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伊藤忠が学校制服のECサイト「学校生活」をスタート

 伊藤忠商事は8月から、学校用の制服や学習用品の通販サイト「学校生活」を立ち上げる。新型コロナウイルスの感染拡大に向け、従来のような採寸会の開催に懸念が広がる中、「学校生活」はオンライン試着サービス「バーチャサイズ(VIRTUSIZE)」を搭載し、採寸の手間を軽減している。

 「学校生活」のサイトはすでにオープンしており、2021年度の入学生向けに学生服や学習用品を展開。学校指定の制服などは出店者の販売事業者から学生向けにIDとパスワードを発行して使用する。すでに埼玉県の埼玉栄高校や花咲徳栄高校などが採用を決めているという。「学校生活」に搭載しているバーチャサイズは、学年に応じて大きめのサイズを推奨できるようカスタマイズしているという。

 伊藤忠は今後カバンやシューズ、Tシャツ、靴下などのアイテムの取り扱いもスタートし、3年後には流通総額で50億円規模を目指す。

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大阪からヤバイ経営者が現れた。「外食も”パンク精神”でアジア進出、上場を目指します」

 「"ヤバイ"店が東京に上陸した。月商500万円の揚げ物総合デパート!」。先日、フードリンクニュースで掲載した「大衆酒場あげもんや 西八王子店」の記事タイトルである。揚げ物総合デパートと、うたった大衆酒場を展開するワンズトライン株式会社の山内代表に直撃インタビューした。パンクバンドでベースを担当していた異色の経歴を持つ山内氏、東京上陸は通過点であり、目指すはアジア進出を掲げる"ヤバイ"経営者であった。
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“LV クラフティ”が新登場 ビッグモノグラムを使った2デザインを採用

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は7月31日、カプセルコレクション“LV クラフティ(LV CRAFTY)”を発売した。グラフィティアートと新表現主義から着想を得た“LV クラフティ”は、ブランド定番の“モノグラム・キャンバス”とエンボス加工を施した“モノグラム・アンプラント レザー”の2種類のデザインを採用し、鮮やかな色合いと大胆なグラフィック柄を組み合わせた。またカットアウトや編み込み、アップリケなどのディテールを加え、キャッチーなデザインに仕上げている。

 “モノグラム・キャンバス”は黒をキーカラーに、オーバーサイズの“モノグラム・ジャイアント”のモチーフをデザインに落とし込んだ。色はクリーム×レッドとクリーム×キャメルの2種類。“モノグラム・アンプラント レザー”にも同じようにモノグラムを使用し、全体的に白と黒でシンプルに仕上げている。バッグはそれぞれ、ブランドのアイコンである“オンザゴー”や“ネオノエ”“ボワット・シャポー スプール”“スピーディ・バンドリエール 25”“ネヴァーフル”“ポシェット・メティス”などで登場する。バッグのほかに、財布やスカーフ、ポシェット、帽子、スニーカーなど豊富にラインアップする。

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「バーバリー」と「ハイプビースト」がコラボ 水原佑果ら出演の音楽プログラム放送

 「バーバリー(BURBERRY)」は8月4日20時に、ストリートファッションメディア「ハイプビースト(HYPEBEAST)」とコラボしたスペシャルプログラム「ハイプビースト プレゼンツ バーバリー サマー フォーキャスト」をインターネットラジオ局「ブロック エフエム(block.fm)」で放送する。

 番組は日本の音楽シーンをけん引するCorneliusの小山田圭吾、OKAMOTO’Sのオカモトレイジ、モデルでDJの水原佑果の3人が出演し、7月1日に発売された「バーバリー」のモノグラムコレクション“TB サマーモノグラム”をイメージした曲やプールサイドで聴きたい曲、「バーバリー」の伝統と近代性などをテーマに選曲し、トークなどを行う。「ハイプビースト」のウェブサイトでは、“TB サマーモノグラム”のアイテムを着用した上記の3人を撮影したファッションストーリーを公開中だ。

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「グッチ」からライオンの新作ジュエリー 自然界の偉大さをアピール

 「グッチ(GUCCI)」から、キーモチーフであるライオンの新作ジュエリーが登場した。クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の初コレクションである2015-16年秋冬メンズでデビューしたライオンヘッドリングをはじめ、イヤリングやペンダント、ブレスレットなど、すべてライオンヘッドがモチーフのデザインだ。

 素材は18金イエローゴールドやホワイトゴールドで、ライオンの目にダイヤモンドがあしらわれ、口にはアメシストやアクアマリンなどのカラフルな宝石をくわえている。価格はリングが30万5000~78万7000円、ブレスレットが31万5000~78万7000円、片耳イヤリングが25万3000~58万5000、イヤリングが34万5000~88万5000円、ネックレスが24万3000~57万5000円。「グッチ」の一部ショップとオフィシャルウェブサイトで販売する。

 ライオンをはじめさまざまなアニマルモチーフを用いる「グッチ」は2020年2月に、生物の多様性や気候変動問題の解決に取り組むライオンズシェア基金(LION'S SHARE FUND)に加盟した。同基金は国連開発計画(UNDP)が主導するもので、絶滅危惧種と自然生息地の保護のために5年以内に年間1億ドル(約104億円)を集めることを目指している。この取り組みは、「グッチ」の自然界への敬意と自然保護への継続的な取り組みを示すものだ。

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百貨店7月度業績は前月より悪化 新型コロナ再拡大、長梅雨、セール前倒し

 百貨店主要5社の2020年7月度業績は、前年同月比で2〜3割程度の減収だった。各社1〜2割減だった6月と比較するとやや悪化した。食品など生活必需品に強い郊外・地方店は堅調で都心店が低調という構図は変わらないが、全国的な新型コロナウイルスの再拡大に加えて長梅雨やクリアランスセールの6月への前倒しにより、集客にマイナス影響が出た。

 各社の業績は、三越伊勢丹が前年同月比29.1%減、高島屋が同20.5%減、大丸松坂屋百貨店が同22.3%減、そごう・西武が同15.5%減、阪急阪神百貨店が同25.1%減。新型コロナの感染拡大で、日を追うにつれて売上高・客数が減少した。阪急阪神百貨店の売上高は中旬(15〜24日)に前年同月の12%減の水準まで回復したが、25日以降は同28%減まで後退。三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店の7月の客数はそれぞれ同55%減と、6月よりも悪化した。

 カテゴリー別にみると、衣料品の低調が続いている。三越伊勢丹は婦人・紳士合わせて同3割減だった。大丸松坂屋百貨店は「クリアランスセールを分散化したことで衣料品が特に苦戦した」。

 一方都心店では、宝飾品や特選などの高額品が国内需要増により健闘した。阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店で導入した時計・宝飾品のZoomとLINE接客での受注額が7000万円超と成果が出た。高島屋は特選カテゴリーのマイナス幅は2%にとどめた。そごう・西武も「定額給付金支給などの効果でプレステージブランドが前年実績を上回った」。

 全国的な感染拡大により各地の百貨店店舗で感染者が発生しているが、各社とも8月1日時点では現状の営業体制を維持する方針だ。「(営業短縮・休業などの予定は)現時点ではない。改めて各店の感染防止策を徹底して運営する。地域店では密を防いだ上での催事も徐々に増やしていく」(三越伊勢丹広報)。

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即完売した「ニューバランス」の7万円越えスニーカー 競技用シューズの職人が2年がかりで挑んだ渾身の“1300”

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、“M1300”の発売35周年を記念し、オールハンドメイドの日本製モデル“M1300JPJ”を7月に数量限定で抽選販売し、即完売した。発表直後から話題となり、予約サイトに抽選の申し込みが殺到。6万8000円(税抜)という高額にもかかわらず、激しい争奪戦となった。“M1300”は1985年に発売されて以来、衝撃吸収性の高い“エンキャップ(ENCAP)”を用いた履き心地の良さとクラシカルな見た目で長年愛されているモデルで、“M1300JPJ”は靴職人の三村仁司が率いる「ミムラボ(M.Lab)」が約2年をかけて制作した。「ミムラボ」は数々の競技用シューズを製造してアスリートを支えてきたが、タウンユースのシューズを手掛けたのは今回が初めてだ。「商品化にはさまざまな苦労があった」と語る三村修司「ミムラボ」専務取締役に、同モデルへの思いや制作過程のエピソード、今後の展望などについて尋ねた。

WWD:いつからこのプロジェクトに取り掛かった?
三村修司ミムラボ専務取締役(以下、三村):2年ほど前に声を掛けてもらい制作に取りかかりました。日本のクラフツマンシップを世界に発信するという大きなコンセプトはありましたが、アニバーサリーを祝うポップな雰囲気にするのか、あるいは上品に仕上げるのか、完成形のイメージは全く浮かんでいませんでした。「ニューバランス」とはパートナーシップを結んでいるとはいえ、最初は完成するのかどうかはとても不安でした(笑)。しかし、価格帯やマーケティングプランが定まってきたとき、「パッと見て上品なシューズ」という確かなイメージが持てるようになりました。その瞬間から、迷わず制作に打ち込むことができました。

WWD:ミムラボとしてタウンユースのシューズを作ったのは初めて。競技用シューズと異なり難しかった点は?
三村:いつもは選手のサポートだけを考え、最新技術を駆使したマーケットと別軸のシューズをゼロから作っています。一方、今回は「ニューバランス」の“1300”という確固たるベースがあるので、このモデルの持つ価値を継承し、新しい見え方にアレンジする必要がありました。デザインは無限大ですから、試行錯誤を繰り返し、何度もフィードバックをもらってじっくり作っていきました。サンプルをもらい、木型に当て込んでパターンを完成させるまではおよそ1年。その後もステッチ幅や縫製カーブの角度など、細かな部分までやりとりしながら、ベストなデザインを目指すために微調整を繰り返しました。

WWD:大まかなデザインが決まってからはスムーズに制作は進んだ?
三村:いいえ、その後もいろんな壁にぶつかりました。例えば、今回のモデルは本革をはじめとした自然素材のみを使うことで日本のクラフツマンシップを表現していますが、私たちが手掛けている陸上やランニングは人工皮革がメインです。本革を使うことはほとんどないんです。慣れない素材だったので、単純な加工でもいつもの感覚と異なるため、いつも以上に時間をかけて丁寧に制作していきました。

WWD:独特な色合いを出すのも苦労したとか。
三村:そうなんです。“1300“はメッシュ部分のブルーがかったグレーをはじめ、その独特な色味がオーソリティーにつながっています。これを本革で再現するのはとても難しく、試作品を何度も作りました。また、パーツ一つ一つのコンディションが微妙に異なるため、完成後の仕上がりが左右で違うこともありました。これを防ぐために、コンディションのいいパーツのみを選定し、それぞれに番号を振るなど、徹底した管理のもとで作り上げていきました。

WWD:本革で“1300“の形を三限するのは大変だった?
三村:とても骨の折れる作業ばかりでしたよ。木型を入れたまま2〜3日寝かすことで革を馴染ませ、パターンの再現性を高めるなど、高級シューズメーカーが行うような工程を採用し、一つも妥協することなく作りこみました。ニューバランスさんの本気の姿勢にも刺激を受けて、世界に誇れる仕事ができたと自負しています。

WWD:タウンユースも今後は積極的に制作していきたい?
三村:工房という雰囲気で一つのシューズを作り込めることが私たちの強み。この協業を経て、「この強みはトレーニングだけでなくファッションにも生かせるかも」と考えるようになりました。ニューバランスとのお仕事はもちろん、そのほかの可能性も含め、この工房からメイドインジャパンの価値を発信していけたらうれしいです。

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「コーチ」がミッキーをフィーチャーした日本限定コレクション発売

 「コーチ(COACH)」はディズニーのミッキーマウスをフィーチャーしたコレクション“ディズニー × コーチ ザ・プレイ(Disney x Coach The Play)”を7月31日に発売した。コレクションは日本限定で、公式ECサイトと店舗で取り扱う。

 空手、サーフィン、クライミングなどスポーツを楽しむミッキーマウスをデザインしたカメラバッグ(5万5000円)、Tシャツ(1万8000円)、フーディー(3万4000円)などを用意した。

 また、バッグのタグにイニシャルや数字を刻印するモノグラミングサービスにミッキーマウスの限定スタンプも登場する。

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3020年に発掘されたピカチュウの銅像? 渋谷パルコでダニエル・アーシャムの展覧会

 ニューヨークを拠点とする現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)が「ポケモン」とコラボした展覧会「レリックス オブ カントー スルー タイム(RELICS OF KANTO THROUGH TIME)」を8月1~16日に渋谷パルコのパルコミュージアムトーキョーで開催する。

 “Fictional Archeology(フィクションとしての考古学)”をテーマに、千年後の3020年に発掘されたという設定の2mを超えるピカチュウの銅像が登場。ほかにも黒曜石、セレナイト、氷岩石などで作られたポケモンたちの化石をほうふつとさせる作品もあり、アーシャムの時間の概念や地学への関心が表れている。

 ミュージアムショップでは「ポケモン」とアーシャムのコラボトートバッグ(9800円)などの限定アイテムを販売する。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同ミュージアム公式サイトで展示をバーチャル鑑賞できるサービスを8月8日に始める。

 アーシャムは彫刻作品からペインティング、インスタレーション、映像作品まで手掛けるアメリカ・オハイオ州生まれのアーティスト。生まれながらに色彩異常があり、作品の多くが白と黒を基調とすることで知られる。

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アトモス社長・本明秀文のスニーカーライフ番外編「世界のRIEHATA、そのすごさ」

 スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く「WWDジャパン」本紙での連載。今回は番外編として、日本人で唯一「ナイキ(NIKE)」のグローバルアンバサダーを務めるダンサーのRIEHATA(リエハタ)を迎え、「WWD JAPAN.com」でスニーカー対談を実施する。新型コロナで窮地に立たされたファッション業界と同様に、ダンス界もイベントやレッスンが中止になるなど影響は大きい。そんな状況やムードも踏まえ、スニーカーとダンスについて聞いていく。

WWD:6月にはウィメンズ業態の「アトモス ピンク(ATMOS PINK)」とRIEHATAさんのコラボアイテムを発売しました。お互いの共通点は何ですか?

本明秀文社長(以下、本明):RIEHATAさんはグローバルで生きているから僕たちのビジネスとも共感できるところが多い。一緒に作ったアパレルは海外からの問い合わせが本当に多いよ。それもアジアじゃなくて欧米から。今はコロナでEMS(国際スピード郵便)の料金が2.5倍するから発送できないんだけど、ビリーバー(信者)がすごくいる。コロナでビリーバーがいないブランドやモデル(型)は終わるってことが浮き彫りになった。僕たちもよくコラボするから分かるんだけど、インスタのフォロワー数と売れ行きは全く異なるから、大事なのはどれだけ深くファンとつながっているか。

WWD:RIEHATAさんはいつから「ナイキ」のアンバサダーを務めているんですか?

RIEHATA:3年ぐらい前に初めてあいさつさせてもらって、そのときはイベントに出演しただけだったんですけど、去年の夏に正式にグローバルキャンペーンのモデルに使ってもらいました。オフィシャルアンバサダーをさせていただいているのはここ1~2年ですね。

本明:ナイキにも“グローバル”と“ジャパン”があって、僕らが日本でなじみがあるのはナイキジャパンが声を掛けた日本のアンバサダー。でもやっぱり“世界のナイキ”だから、グローバルのナイキは世界で通用する人しか使わない。RIEHATAさんは個性的なファッションだけど、何から影響受けたの?

RIEHATA:やっぱり小さい頃に見ていた黒人のミュージックビデオですね。ミッシー・エリオット(Missy Elliott)とかTLCとか。その頃まねしていたファッションは今も好きなんです。自分で新しいファッションとして着るのも楽しくて、小さい頃から古着しか着ませんでした。ブランドのお店に行けば絶対かわいいモノがあるんだけど、たくさんある古着の中から選ぶのが楽しくて。そこからどんどんファッションが個性的になっていったんです。

本明:なるほどね。ちなみに、どんなスニーカーが踊りやすい?

RIEHATA:断トツ踊りやすいのは“エア フォース1(AIR FORCE 1)”ですね。“エア マックス(AIR MAX)”はソールが厚いからバランスがよく見えたり、重厚感があるからステップを踏んだときにかっこよく見えるんですけど、重いので長時間踊っていると疲れます(笑)。個人的には“エア フォース1”は汚れてもかっこいいから。同じオールホワイトだけでも5足ぐらい持っていますよ。

本明:オールホワイトは人気で欠品しているんだよね。入荷してもすぐに売り切れる。

WWD:ずっと「ナイキ」のスニーカーで踊っているんですか?

RIEHATA:実は10年ぐらい前は「バンズ(VANS)」や「コンバース(CONVERSE)」で踊っていたんです。西海岸でスケーターがスキニーパンツに「コンバース」で滑っているのを見てかっこいいなと思って。その頃の日本のダンサーのスタイルって、Tシャツにスエット、ハットが定番だったんですけど、ダンスしないような格好で踊るのがマイブームで。でもソールが薄いから脚にはよくないんですね。ダンスの量が増えてくるとファッション性だけじゃダメだなと思って、それで“エア フォース1”を履くようになったんです。

本明:僕も“エア フォース1”がかっこいいなと思ってずっと履いていた。長くスニーカーの仕事をしているから重労働もあるけど、一番長く履けて、作業しても壊れなかった。

RIEHATA:ダンサーが履いてもかっこいい靴だし、逆にダンス初心者でもそれさえ履けばおしゃれに見えちゃうというか。誰が履いても間違いないですよね。

本明:僕は“エア フォース1”のコレクターだったんだけど、数年前に「ナイキ」に私物のコレクションを全部売っちゃった。180足ぐらいあったんだけど、全部値段を出してくれて。今は本社(ポートランド)のアーカイブルームに展示されているよ。

WWD:一番高かったスニーカーを覚えていますか?

本明:まとめて売ったから覚えてないなあ。でも最初に発売された1982年のオリジナルの“エア フォース1”とかを箱付きのデッドストックで持っていたから、それかも。欲しいからって探しても見つからないからね。

WWD:なるほど。ところで、今RIEHATAさんが着ているのが「アトモス ピンク」とコラボしたカットソーですか?

本明:そう、変わったデザインだよね。僕も着たいから大きいサイズを作ってほしいとお願いしたんだけど断られた(笑)。みんなと同じようなスタイルだけど、ほかとは違う感覚を「ナイキ」は求めている。

WWD:違うものは受け入れられない可能性もありませんか?

RIEHATA:そうですね。見た目だけで判断したらみんな受け入れられないと思うんです。私には似合わないとか、合わせる服がないとか。だけど私はモチベーションから変えていきたい。これを着たら新しい自分になれるよとか、元気になれるよとかでもいいんです。インスタでも“#riehatachallenge”(ほかにも“#riehatatokyo”など複数)とかのハッシュタグを付けて、私と全く同じ格好でファンの子たちがダンスをあげてくれるんですね。今はコロナで出かけることも少ないけど、私の作った服を着ることでダンスしようとか、モチベーションアップになればいいなと思ってます。

本明:だからビリーバーが増えるんだね。それにRIEHATAさんはダンスがうまいから説得力がある。練習しないとうまくならないものだから、努力しているっていうことが説得力。それも言葉で言っているわけじゃなくて、肉体で表現しているからグローバルでも通用する。これって本当にすごいコミュニケーション能力。言葉で説得するんじゃない新しいコミュニケーションをファッションも取り入れていかないとこれからは発展しない。そういえば、スニーカーをファンに贈ったとか?

RIEHATA:そうなんです。先日200万円分ぐらい自腹でスニーカーを買って、100人ぐらいに贈りました。コロナの時期だったので、練習できないしイベントが中止になって、その間に目標がなくなったりプロのダンサーになる夢を諦めそうになるじゃないですか。だから希望を持ってもらいたいなと思って、そういう企画をしたんです。私のオンラインレッスンを受けてくれた1000人以上の投稿を全部見て、練習しているかとか忠実に再現できているかとか、情熱あるかで選びました。「ナイキ」のECで全部自分で選んで注文して、一人一人の住所も入力した(笑)。届いた人がインスタに載せてくれるんですけど、そういうのってその子もモチベーションが上がると思うんですよね。だから私は、その人のライフスタイル全部を応援したくてやってるんです。スニーカーを履いてSNSにアップすることで、ファッションやメイクのモチベーションも上がるし、スニーカーがライフスタイルを豊かにしてくれると思って。新品なので自粛中でも家でも踊れるし、ダンスをやめないでねという願いも込めています。

本明:スニーカーがみんなを幸せにしてくれるってことだね。

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銀座の名店が団結 「もの繋ぎプロジェクト」が佳境に

 銀座の店舗がそれぞれの商品を交換し合う「もの繋ぎプロジェクト」が佳境を迎えている。新型コロナウイルスの感染拡大で小売業や飲食業が打撃を受けるなか、銀座の店舗が物々交換を通じて互いにエールを送るイベントが4月2日に開始され、8月3日の松屋銀座本店で98回を数えた。ゴールとなる100回の「ユニクロ・トウキョウ」ではオリジナルのTシャツを販売し、売上金の一部を銀座の街の発展のために寄付する。

 同プロジェクトは和菓子店「木挽町よしや」の三代目、斉藤大地さん(34)がツイッターで銀座の店主らに発信したことがきっかけで始まった。1回目は同店の名物であるどら焼きを和菓子店「銀座菊廼舎(きくのや)」の冨貴寄(ふきよせ)に交換。その後、銀座木村屋、無印良品銀座店、銀座松崎煎餅、銀座もとじ、空也、銀座ウエスト、鳩居堂、銀座タニザワ、シップス銀座店、日産自動車、シネスイッチ銀座、煉瓦亭などが物々交換に参加し、その模様をツイッターやインスタグラムで紹介した。当初は50回を想定していたが、参加したい店舗が相次いだため100回に増やした。

 仕掛け人の斉藤さんは老舗弁当店「木挽町辨松」が4月に閉店したことにショックを受け、「何かできないだろうか」と考えた。「銀座は良いことも悪いことも最初に波がやってくる街。とても苦しい状況が続いているが、このプロジェクトを機にヨコの団結を強めて乗り越えたい」と話す。実際、これを契機に店舗同士でのコラボレーションに発展したケースがいくつかあるという。

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銀座の名店が団結 「もの繋ぎプロジェクト」が佳境に

 銀座の店舗がそれぞれの商品を交換し合う「もの繋ぎプロジェクト」が佳境を迎えている。新型コロナウイルスの感染拡大で小売業や飲食業が打撃を受けるなか、銀座の店舗が物々交換を通じて互いにエールを送るイベントが4月2日に開始され、8月3日の松屋銀座本店で98回を数えた。ゴールとなる100回の「ユニクロ・トウキョウ」ではオリジナルのTシャツを販売し、売上金の一部を銀座の街の発展のために寄付する。

 同プロジェクトは和菓子店「木挽町よしや」の三代目、斉藤大地さん(34)がツイッターで銀座の店主らに発信したことがきっかけで始まった。1回目は同店の名物であるどら焼きを和菓子店「銀座菊廼舎(きくのや)」の冨貴寄(ふきよせ)に交換。その後、銀座木村屋、無印良品銀座店、銀座松崎煎餅、銀座もとじ、空也、銀座ウエスト、鳩居堂、銀座タニザワ、シップス銀座店、日産自動車、シネスイッチ銀座、煉瓦亭などが物々交換に参加し、その模様をツイッターやインスタグラムで紹介した。当初は50回を想定していたが、参加したい店舗が相次いだため100回に増やした。

 仕掛け人の斉藤さんは老舗弁当店「木挽町辨松」が4月に閉店したことにショックを受け、「何かできないだろうか」と考えた。「銀座は良いことも悪いことも最初に波がやってくる街。とても苦しい状況が続いているが、このプロジェクトを機にヨコの団結を強めて乗り越えたい」と話す。実際、これを契機に店舗同士でのコラボレーションに発展したケースがいくつかあるという。

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「カルティエ」親会社のリシュモン、2025年までにゴールドを完全追跡可能に

 「カルティエ(CARTIER)」や「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」を擁するコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)が、「サステナビリティ・リポート2020(Sustainability Report 2020)」を公開した。

 リシュモンは06年から定期的に、自社が環境にもたらす影響を測定し、リポートしてきた。主にサプライチェーンと職場環境のリスク緩和や製品、ビジネス、スキルなどを長期にわたって維持することに重点的に取り組み、人材やコミュニティー、サプライチェーン、環境などの分野における達成目標について、明確にまた具体的に開示している。

 リシュモンでCSR(企業の社会的責任)の指揮を執るマシュー・キルガリフ(Matthew Kilgarriff)=グループ・ディレクターは、「20年はリシュモンにとってのターニングポイントだ。私たちはリスク緩和の話をしているだけではない。長期的に考えて方向性を明示している。リポートには短期、中期および長期の目標に加え、これまでに誰とどのような取り組みを行ったか、長期目標を達成するための戦略をどのように組み立てているかなどについて明記されている」と語った。

 100ページ以上におよぶリポートでは、25年までに100%再生可能な電力を使用すること、同じく25年までに自社で扱うゴールドを完全に追跡可能にすること(リシュモンは主にリサイクルのゴールドを使用しており、達成は間近)、二酸化炭素排出量の削減に向けて09年から行っている排出枠の購入を超える取り組みを加速的に進めることなどが目標として掲げられている。長期的な最終目標としては、“包括的”な廃棄物の管理戦略を追求し、主要な製造拠点や在庫管理施設から出る廃棄物をゼロにすることを示した。またリポートでは、リシュモンのリサイクル活動や革製品のサプライチェーン、新型コロナウイルスのパンデミックにおける安全対策、職場でのジェンダーや多様性に対する取り組み、働く親のための子育て支援、原材料の供給源となるコミュニティーへの寄付などについても言及している。

 リシュモンには各ブランドの特徴に基づいたCSR目標を含む戦略的年間計画プロセスがあり、傘下ブランドはグループおよびブランドにおけるそれぞれのCSRのテーマに独自に取り組み、職能上の枠を超えたクロス・ファンクショナル・チームや企業内ネットワーク、CSRに特化したSNSグループなども設けている。リポートでは、本社が各ブランドに相応の権限を与えつつ主導権を握っていることも強調されている。キルガリフ=グループ・ディレクターは実際に各ブランドのリーダーにトレーニングを行い、ガイドラインを示すことで変化を促進し、変革のさなかにあるブランドにも焦点を当てている。

 リポートでは傘下の「IWC」を“サステナビリティのリーダー”と形容しており、「IWC」がエレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation)が主導するプラスチックごみの削減に対するイニシアチブ「新プラスチック経済グローバル コミットメント(New Plastic Economy Global Commitment)」に、高級時計ブランドとして初めてサインしたことにも触れている。「IWC」は、従来と比べてプラスチックの使用量を90%削減した新たな製品パッケージの導入や、パッケージの重量を30%軽量化するなどの取り組みも行っている。またショッピングバッグには、森林管理協議会(FOREST STEWARDSHIP COUNCIL)によるFSC認証を受けた100%リサイクルの紙素材を使用しており、再利用が可能だ。また時計に使用される純金はリサイクル由来で、RJC(RESPONSIBLE JEWELLERY COUNSIL=責任あるジュエリー協議会)による加工・流通過程の管理基準を満たしたCoC認証を取得している。IWCのスイス本社のカフェテリアでは、地元で穫れた季節の食材を使用した食事が提供されており、ビーガンにも対応している。また、従業員の公共交通機関を利用した通勤手当の支給も行なっている。今夏には、今年度の目標に対する進捗状況や22年度に向けた新たな目標設定に言及した最新のサステナビリティ・リポートを公開する予定だ。
 
 同じくリシュモン傘下でイタリア・フィレンツェ発祥の高級機械式時計ブランド「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI以下、パネライ)」は、リサイクル原料を80%以上使用して作られたエコ・チタニウムを採用している。エコ・チタニウムは、従来のチタニウムに比べて製造工程におけるエネルギー消費量や環境に及ぼす影響が大きく削減されている。

 リシュモンによると、CoC認証のゴールドの完全供給に向けた取り組みは“順調”だといい、ゴールドの供給源にはリサイクルや小規模鉱山を選択している。また、現在取り扱っているゴールドの90%の供給源を正確に把握しており、大規模な鉱山で採掘されたゴールドではなく、リサイクルのゴールドを積極的に採用している。リサイクルのゴールドは採掘する必要がなく、環境に優しいからだ。

 またリシュモンは、厳しく定められたダイヤモンドや宝石の追跡・取引基準も遵守しており、サプライヤーにRJCの認定会員となるように促している。最終的には自社で扱う全てのダイヤモンドの供給を、RJCの行動規範であるCOP認証を取得したサプライヤーから受けることが目標だ。現在は、グループ全体で購入したダイヤモンドのうち98%がRJCのCOP認証を受けたサプライヤーから供給されたものだ。ダイヤモンドのサプライチェーンの上流部分に対する識別・分析に関しては調査中としており、トレーサビリティーの実現に向けた調査も進行中だ。

 エネルギー分野では、傘下のユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)が20年までに全ての事業を100%再生可能なエネルギーで運営する目標を掲げており、達成は間近と見られている。なおYNAPは18年、イタリアにおける全ての事業で100%再生可能なエネルギーの使用に切り替えている。リポートによると、YNAPは標準契約からグリーンエネルギー調達契約への移行や、各市場におけるグリーンエネルギーの現地価格にも対応するなど、多くの困難な問題に挑戦している。また、最新技術などを継続的に模索することで、地球にとって有害な物質の排出量やエネルギー需要の削減にも努めている。

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ヘロン・プレストンがeスポーツ団体と契約 アドバイザーに就任

 自身の名を冠したブランドを持つデザイナーのヘロン・プレストン(Heron Preston)は、eスポーツ団体のジェン・ジー(Gen.G)のエグゼクティブ・ブランド・アドバイザーに就任した。今後同団体のために限定品のデザインを手掛けるほか、運営全般におけるアドバイスやカウンセリングを行う。まずは世界的人気のeスポーツゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」に参加するチームの限定アイテムを製作し、年内に発売する予定だ。

 ジェン・ジーは、アメリカとアジア諸国をつなぐ主要eスポーツ団体の一つだ。「リーグ・オブ・レジェンド」の大会では、2014年と17年に「サムスン ギャラクシー(Samsung Galaxy)」というチーム名義で世界チャンピオンに輝いた。そのほかにも「オーバーウォッチ(Overwatch)」「ヴァロラント(Valorant)」「NBA 2K」といった数々のeスポーツゲームでチームを運営し、「フォートナイト(Fortnite)」では、マッチングアプリ「バンブル(Bumble)」との提携によりアメリカ初の女性のみのチームを立ち上げた。

 ジーナ・チャン・リー(Gina Chung Lee)=ジェン・ジー ブランド担当バイス・プレジデントは、「このようなときに彼と一緒に仕事ができるのは私たちとって素晴らしいこと。協業を始めて以来、彼は私たちの文化を理解し、ゲーマーと協力するよう努めている。とても小さなコミュニティーなので、その意向を知ろうとしてくれる彼のような人物に敬意を抱いている」と述べた。

 ニューヨーク市衛生局やNASA(アメリカ航空宇宙局)とも協業するプレストンは、「ファッションデザインとeスポーツは関わりがまだ薄い。だから新しく、革新的だと感じられた」と語る。また、ジェン・ジーのeスポーツやゲームへの独自のアプローチにも惹かれたという。

 ジェン・ジーは内部教育プログラムなどを導入しているほか、男性中心になりやすいゲーム業界の中でサマープログラムなどを通じて女性のプレーヤーの誘致に力を入れている。また、ソウルにアジア初のeスポーツ専門の養成教育機関ジェン・ジー エリート イースポーツ アカデミー(Gen.G Elite Esports Academy)を設立。アメリカではイースタンミシガン大学(Eastern Michigan University)や、ケンタッキー大学(University of Kentucky)、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)とパートナーシップを結んでいる。

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進化する幸せ産業(4)フィットネス編 ピンチをチャンスに転換したオンラインレッスン

 人との接触や新たな交流を避け、ライター業の打ち合わせ、取材はオンラインのみとなった。初対面の相手とZoomでインタビューし、休業中の店舗が多いためリサーチもネット上で。今までにない方法で記事をまとめるという作業が続いた。

 プライベートではその場で出向くフィットネスの機会が皆無になった。週に数回通っていた空手道場は3月の時点で閉館した。ジムやヨガスタジオに定期的に通っていた友人たちも、体を動かす場がなくなったと途方に暮れていた。健康志向の高い層にとって日々のフィットネスは娯楽ではなく、必要不可欠なメンテナンスだからだ。体を動かさないとストレスがたまり、気持ちも落ち込む。さまざまなイベントがキャンセルされ、スタジオ閉鎖を余儀なくされたフリーランスのトレーナーや経営者にとっては経済的な大打撃だった。

自宅にいながら継続できるオンラインレッスンを発信

 そんな中、いち早く、オンラインによるレッスンを導入したフィットネス関係者も多かった。
たとえば元世界陸上日本代表のマラソンランナー市河麻由美氏は、ランナーのためのピラティス講座をZoomで立ち上げ、スタジオと各受講者の自宅をつないで発信した。市河氏はマラソン大会のゲストランナーとしても出演するトップランナーだけに、30分1500円でセミプライベートレッスンが受けられると話題になった。

 ランニングコーチ、大角重人氏はオンラインで「マラソンの学校」を開設。睡眠や栄養学など座学の講座や、Zoomでつながりながらそれぞれのコースでともにインターバル走に挑むトレーニングなどを実践し、“一体感”を共有できる場を提供した。お灸やケアなどの座学の講義は今も継続して人気だという。

 また元プロバスケット選手や元タカラジェンヌ、現役モデルや介護士など多彩なインストラクターがクラスを持つ京都の「テラスヨガスタジオ」では自粛期間中、毎日無料でレッスン動画を配信。日替わりでインストラクターがインスタライブで発信した。もともとはスタジオでレッスンを継続できない会員向けフォローではあったが、誰でも受講が可能だったので新たなファンの獲得にもつながった。

かくいう私もその一人だ。「体が硬いのでスタジオ内では気後れする」「あのぴったりしたウエアが恥ずかしい」とヨガには苦手意識があったのだが、自分の姿を他人に見せないインスタライブなのでビギナーでも気軽に参加でき、自宅なら攻めたヨガウエアにも挑戦できる。朝10時という決まった時間に体を動かす習慣ができたのも、自粛期間中にはいいリズムとなった。

 インスタライブではインストラクターへの質問などが書き込め、コミュニケーションが取れるのだが、京都を離れた元会員が再びレッスンを受けられてうれしいというコメントが印象的だった。スタジオ再開まで無料で続いたこのオンラインレッスンは今後、有料コンテンツとして開設されるという。

自由度の高いオンラインならではのメリットも

スタジオが再開し、リアルなフィットネスが日常となっても、「急場しのぎ」のはずだったオンラインレッスンの継続を望む声は多かったという。実際、オンラインならではのメリットがあるのだ。

●スタジオや道場まで行かずとも、どこでも(ユーチューブなどの場合)いつでも受講できる。多忙でも自宅で参加でき、通う時間や交通費をカットできる。
●通常のレッスンに比べて、受講料がリーズナブルであることが多い。
●一度に多くが参加できる場合も多く、予約のとりにくい人気講師のクラスでも受講しやすい。
●録画したレッスン動画をその後も配信している場合もあるので、気に入ったクラスを繰り返し受けるなど、反復できる。
●ユーチューブなどの場合は、キーワードが検索でき、面識がなくてもそのクラスにたどりつける。
●トライアルレッスンとして参加することで、自分に合ったタイプのインストラクターを選べる。
などハードルはぐっと下がる。オンラインレッスンを続けるうちに、リアルな場でも学びたいとスタジオに足を運ぶ人もいるだろう。オンラインレッスンは新たなファンへの門戸を広げる。

 また、好きな時間に好きな場所で受けられるので、子育てや介護などで家を空けられない状況でも継続しやすいという声も目立った。多忙なビジネスパーソンにとっても、忙しい週日はオンラインで、週末など時間に余裕があるときにスタジオに足を運ぶ、などオンラインとリアルなレッスンを組み合わせればフィットネスの機会は増える。

メディアイベントもオンラインを活用し新たな広がりを

遠隔での参加が可能になり、フィットネスはより身近に、より気軽になった。そのタッチポイントとしてオンラインレッスンはこれからも支持されるだろう。

 ハースト婦人画報社のオンラインマガジン「ウィメンズヘルス」でもインスタライブで人気インストラクターたちのオンラインレッスンを無料配信した。編集者自らが生徒役として参加することでより臨場感のあるコンテンツとなり、4カ月で延べ2万人が参加した。

 2019年に延べ2000人を動員したフィットネスフェスを開催した実績がある「ウィメンズヘルス」は、オンラインによるイベント「LOVE BODY+」をこの10月に企画している。多くの人気インストラクターが賛同し、1か月で50クラスを開講する。5000円の参加費で自由に受講でき、一部無料公開クラスの参加者も含めると、2万人が参加する見込みだという。「物理的な壁を越えて日本中、世界中の女性に届けたい」と影山桐子編集長は語る。「LOVE BODY+」では一部無料レッスンも配信されるので、新たな層がフィットネスに触れるきっかけとなるだろう。

 ちなみに私が通う日本空手協会は道場での稽古を再開しつつも、この期間に通えない道場生を対象にオンラインによる指導を開始した。指導員を派遣できない遠隔地や海外の道場へのフォローも兼ねている。

 リアルな場での交流を大切にしつつ、各所からつながることで頻度や層を広げる。オンラインはより快適な環境のためのツールになるのだ。

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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「ストーリィ」がロコンドと協業 誌面とウェブ記事掲載の商品が丸ごとすぐ買えるECスタート

 光文社の40代向け女性誌「ストーリィ(STORY)」はシューズと服のネット通販サイトロコンドと協業し、メディアEC「ストーリィ ショップ(STORY SHOP)」を11月に開始すると発表した。これは、ロコンドのEC受託サービス「ボエム(BOEM)」を活用して、誌面とウェブ記事掲載の商品が丸ごとすぐ買えるECだ。

 本誌や公式サイト「ストーリィ ウェブ」で掲載された商品のうち、契約したブランドの商品を「ストーリィ ショップ」で販売する。これにより、気になった商品がすぐ手に入るという新たなメディア体験を読者・ユーザーに提供していくという。またロコンドとの協業により、販売数量の拡大や物流・カスタマーサービス向上といった顧客満足度の高いサービスを目指す。

 光文社公式ショッピングモール型「kokode.jp」でも引き続きセレクトを強化した「ストーリィ」商品を販売する。

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エルメスも認めたアーティスト・京森康平の個展開催

 ファッションやアートなど幅広いジャンルのイベントの演出を手掛けるワトワ(WATOWA)は、現代装飾作家・京森康平の個展「あはれび / AWAREBI」を8月6〜16日に東京・渋谷のエレファントスタジオで開く。会期中の入場は予約制となり、イベントの公式ページで受け付けている。

 京森はデジタルツールを使用した装飾絵画を得意とし、世界中の⺠芸や衣服、建築などの装飾文化を現代の解釈で組み合わせた作品が特徴だ。2020年にはエルメス(HERMES)のスカーフコンペティション「LE GRAND PRIX DU CARRE HERMES」において世界123カ国、約5500人の中からグランプリを受賞した。今回の個展では、多様な文化圏の装飾芸術を用いて欠損した肉体を描いた新作絵画「あはれび」をはじめ、日本の伝統技法である金継ぎを取り入れた藍染めシリーズを展示する。さらに自身初となる立体作品も出展するほか、会場内で京森による公開制作が行われる。

 同展を手掛けるワトワの小松隆宏CEOは「“日本アイデンティティー”なのに“多種族感”――僕が初めて京森康平の作品と出合ったときに感じた感覚だ。今回は彼が“現代装飾家”としてさらにアップデートされた、20年初となるソロエキシビジョン。貴重な現代装飾アートを堪能してほしい」とコメントした。

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青山商事グループの「ダブルティー」が原宿に期間限定店オープン 裏テーマはEC化率50%の実現

 青山商事のグループ会社WTWが運営するライフスタイルショップ、ダブルティー(WTW)の期間限定店「ダブルティーオモテサンドウ」が、8月1日に東急プラザ表参道原宿の地下にオープンした。

 特徴はeコマース事業を強みとする他社と連携し、リアル店舗とネットの融合を実現した体験型のショールーミング店舗としていることだ。同店にはダブルティーに加え、コードシェアが運営する通販サイト「フィフス(FIFTH)」と、資生堂グループのエテュセが展開する化粧品ブランド「エテュセ(ETTUSAIS)」がフィッティングルームとメイクブースを共同で設置しているほか、カラーコンタクトレンズブランド「ベルシーク(BELLSIQUE)」が自社通販サイトへの動線となる初の“カラコンショールーミングストア”を設けた。同店オープンの目的は、WTWのeコマース強化が目的だ。

 小嶋英幸WTW社長は、「新型コロナウイルスの影響もあり、eコマースの今年3~6月の売り上げは前年と比較して約3倍となった。現在のEC化率は約30%。この2~3年で50%にするのが目標だ。今回のプロジェクトで、出店していただいた各社のeコマースのノウハウを参考にしたい。新しいチャレンジをするためのテストマーケティングの店だ」と話した。

 WTWは、青山商事が2016年にフランフランから全株式を取得して完全子会社化したもの。ブランド名の由来は“Waiting for the wave(波待ち)”で、海でゆったりサーフィンの波待ちをしているときのようなリラックス感をイメージした、“アーバン、サーフ、ナチュラル”をコンセプトとする雑貨・インテリアを販売している。現在の店舗は、東京・南青山、二子玉川ライズSC、有明ガーデン、兵庫・神戸、大阪・南堀江、名古屋・ミッドランドスクエア3Fの6つ。ベツダイと提携してハウス事業を開始したほか、有明ガーデン店には実験的にカフェをオープンするなど、新規事業に挑戦している。ダブルティーオモテサンドウは青山商事が手掛けていた「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」の店舗跡で、小嶋社長は同店オープン時の担当役員だった。ダブルティーオモテサンドウの営業期間は未定。WTWの売上高は非公表だ。

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#敦子スメ「新月・満月」ノート 今回の満月(8月4日)は、みずがめ座の賢者ファウンダーが作ったコスメで進化を狙う

 この連載では、新月・満月の流れを最大限に引き出すためのサポートをしてくれるコスメやインナーケアアイテムも紹介していきます。第16回は8月4日の満月とおすすめコスメについてお伝えします。

今回の満月(8月4日)はみずがめ座

 今回の満月(8月4日)はみずがめ座で起こります。みずがめ座と関連しているのは天王星という星で、変化・改革・突破の星といわれています。理想をもとに今までなかったものを作り上げたり、今までの固定観念を壊すような新しいアイデアやコンセプトを生み出したりするのが得意な星座でもあります。この日の付近の会議ではプロジェクトのあり方やメッセージをあらためて考えてみる、なんていうアクションもおすすめです。

今回の満月コスメ

 みずがめ座のファウンダーに作られたアイテムをピックアップします。みずがめ座の賢者たちが作った商品はユニークでコンセプチュアルなんですよね。例えば、オーガニックコスメの根強い人気ブランド「アルジタル(ARGITAL)」のジュゼッペ・フェラーロ(Giuseppe Ferraro)博士の商品を生み出すきっかけは、身近な人の困っていることを解決したり、世の中に必要なものを創造したりすることだと聞いたことがあります。電子機器を使用する人のためのシャンプー「ピュリファイングシャンプー」は、これからの時代にまさに必要なもの。それを環境への負荷を少なく、有機的な材料で作るなんて自然の摂理に沿った素晴らしいアイデアですよね。

 トップネイリストの渡邉季穂さんが生み出した「ウカ(UKA)」は、ネイルに新しい価値を生み出したブランド。いつもわくわくさせるようなパッケージやネーミングのアイテムに飽きさせられることがありません。オンラインショップの名前が「ウカ カウ」なんてところも洒落が効いていてチャーミング!この夏のおすすめは、ハッとするようなはっきりとしたペディキュア用ネイルのグリーンカラー「ukaペディキュアスタディ 5/ペディ サボテン」。夏のサンダルが数倍おしゃれに見えるはずです。

 メイクアップアーティストの早坂香須子さんがディレクターを務める「ネロリラ ボタニカ(NEROLILA BOTANICA)」にも、約900年前の“媚薬”とされた錬金術のレシピを現代に再解釈した、コンセプトのこもったアイテムがあります。ハーブやオイル、クオーツなど自然の成分を絶妙にブレンドし、自分自身の男性性・女性性(陰陽)を統合して解放するという、現代女性にぴったりのアイデアが詰まった「エロス」シリーズの「インフィニティキット」に注目。おすすめはそのなかの「インヤンオイルインミスト」。満月の夜にぴったりなビターでミステリアスな香りです。

福本敦子(ふくもと・あつこ)/フリーランスPR・美容コラムニスト:コスメキッチンに14年間勤務後、現在はフリーランスPRとして活動するかたわら、ビューティコラムニストとしてイベント、SNSなど多方面で活躍。オーガニックに精通した知識を武器に、ライフスタイルに寄り添った独自のオーガニック美容論が、著名人やエディターをはじめ各方面から大人気。「#敦子スメ」は「読んだ瞬間試したくなる」と多くの反響を呼び、紹介した商品の欠品や完売も多数。2019年秋、初の書籍となる「今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本 by敦子スメ」を出版。発売前に増刷が決まるなど話題を呼んでいる。旅を愛し、占星術にも精通 instagram:@uoza_26

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米百貨店ロード&テイラーが経営破綻 親会社のサブスク企業も同時に

 米老舗百貨店チェーンのロード&テイラー(LORD & TAYLOR)と、その親会社である新興ファッションテック企業ル・トート(LE TOTE)は8月2日、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用をバージニア州の破産裁判所に申請した。

 ロード&テイラーは1826年にニューヨークで創業し、米国で最も古い百貨店だとされている。しかし近年は業績不振が続いており、2019年8月には前の親会社だったハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY)からル・トートに7500万ドル(約79億円)で売却された。ル・トートは、12年にサンフランシスコで創業した衣料のサブスクリプション・サービス企業だ。同社はロード&テイラーの知的財産権やECサイト、在庫などを含めて獲得し、38店舗の運営も引き継いだが、新型コロナウイルスの影響によって3月半ばからはその全店を休業せざるを得なくなった。ECサイトの営業は継続していたものの、店舗の売り上げ減を補うほどではなく、4月にはロード&テイラーが清算するのではないかとの憶測が広まっていた。

 破産裁判所に提出された資料によれば、ル・トートとロード&テイラーは1億3790万ドル(約146億円)の長期負債を抱えている。最大の債権者は850万ドル(約9億円)の資金が回収できなくなるイスラエルの投資会社リクイディティー・キャピタルII(LIQUIDITY CAPITAL II)だが、売掛金が未回収のアパレル企業も多い。主なところではG-IIIレザーファッションズ(G-III LEATHER FASHIONS)が470万ドル(約4億9820万円)、ポロ ラルフ ローレン クロージング(POLO RALPH LAUREN CLOTHING)が350万ドル(約3億7100万円)、マイケル・コース(MICHAEL KORS)が210万ドル(約2億2260万円)の債権者となっている。

 20年5月には米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン・マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)、米百貨店のJ.C.ペニー(J.C.PENNY)、そしてJ.クルー グループ(J.CREW GROUP)が経営破綻した。7月には、米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)がやはり経営破綻している。

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ミケーレ「濃密な自然の世界に入り込んだ香り」 人気香水「グッチ ブルーム」新作

 「グッチ(GUCCI)」は、人気フレグランスシリーズ「グッチ ブルーム(GUCCI BLOOM)」の新作「プロフーモ ディ フィオーリ オードパルファム」を9月2日に発売する。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)のビジョンに基づきマスターパフューマーのアルベルト・モリヤス(Alberto Morillas)が調香を手掛ける「グッチ ブルーム」は、“既成概念にとらわれず、ナチュラルで表現力豊かに、自分らしい方法で活躍する女性”をイメージ。2017年の発売以来、3つの香りを発表してきた。新作はボトルデザインをこれまでの淡いピンクから若き精神を想起させるハニーイエローに変更し、ミケーレが描く人々の生命力と多様性を讃える世界観を新たな角度から表現している。

 ミケーレは新作を「花がもたらす魔法との強力な対話。濃密で自然の世界に入り込んだような香り」と評し、ジャスミンとチュベローズ、ラングーンクリーバーの3つのエッセンスを中心に花々が咲き誇る庭園を連想させる香りとなっている。

 広告キャンペーンには映画監督であり女優のアンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)、シンガーソングライターのフローレンス・ウェルチ(Florence Welch)、女優でありモデルのジョディ・ターナー=スミス(Jodie Turner-Smith)、デザイナーのスージー・ケイブ(Susie Cave)を起用。「神話に出てくる巫女のような神秘的なパワーを持つ女性たちをフィーチャーした」といい、花々の力がもたらす幻影をイメージさせるビジュアルを作り出した。

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京都生まれの反射材「レフライト」、カラフル化でかつての輝きを取り戻せるか

 東証ジャスダック上場の研磨剤大手マイポックス(MIPOX)が、リフレクトテープなどのアパレル向け反射材「レフライト(REF LITE)」のリブランディングを本格的にスタートしている。2015年12月に経営不振に陥っていた日本レフライト工業から「レフライト」事業を譲受し、事業の再構築を進めてきた。今年3月にはブランドコンセプトの刷新やロゴリニューアルなどのリブランディングに着手。同社のナンバー2である中川健二取締役兼執行役員が陣頭指揮を取り、多彩なカラー反射材を軸にした新戦略に取り組む。かつて世界市場を席巻した反射材「レフライト」は、再び輝きを取り戻せるか。

WWDジャパン(以下、WWD):なぜ「レフライト」を?

中川健二取締役兼執行役員(以下、中川):当社は日系研磨メーカーではナンバーワンを自負しており、「塗る・切る・磨く」をコア技術にM&Aを含めた事業の再構築を進めていました。反射材は高い研磨やガラスビーズを均一にコーティングする技術などが必要とされる分野で、「レフライト」の製造元である日本レフライト工業とは当社も一部の分野で競合していて、同社の技術力の高さを知っていた。日本レフライト工業の高い技術があれば再建できると考えた。

WWD:事業譲受の際には、日本レフライト工業が民事再生法の適用を受けた。この手の再生案件は大変では?

中川:その通りです。民事再生で当時の主力取引先だった商社や資材問屋は、「レフライト」から他社の反射材に切り替えてしまった。ある意味当然です。部材は安定供給と安定品質が重要なので。その際には大変ご迷惑をおかけした。当社がスポンサーになって製品供給の面ではバックアップする態勢にはなったが、一度切り替わったものをもとに戻すのは大変な努力が必要だと痛感している。ただ、逆に言えばもう失うものはない。反射材の市場を、もう一度ゼロから見直すいいきっかけになった。

WWD:どう戦う?

中川:あらためて事業を見直す中でわかったのは、「レフライト」の最大の強みはカラーバリエーションであること。市場に出ている反射材のほとんどはシルバーのみ。現にほとんどの人がシルバー以外の反射材を見たことないはず。この分野の最大手である米国スリーエム(3M)社でさえ、数色のカラーを加えたのはつい最近だった。でも京都の伝統的な染色産業の流れをくむ「レフライト」は、1990年代にも10色近いカラーバリエーションを作っていて、実際に大手ブランドのスニーカーなどにも採用されていた。当時は間違いなくオンリーワンであり、ナンバーワンの技術だったが、それがいつしか埋もれてしまっていた。

WWD:なぜでしょう?

中川:実際には反射の輝度や光度だけを考えたら色はシルバーがベストだし、大手の取引先である商社や資材問屋から来る発注はシルバーほとんどだったからです。オールド産業にはよくあるパターンですが、自分で市場を取りに行ったり、つくりにいくことをせず、カラーに需要がないと自分たちで決めつけてしまった。

WWD:リブランディングに伴い、新たな市場ターゲットをスポーツなどのファッション分野に定めた。その理由は?

中川:いったん切り替わった既存の市場を取り戻す必要はあるものの、「レフライト」はもはや後発メーカーのような立場。技術では負けていないといくら意気がったところで、巨人スリーエム社を筆頭にした競合の壁は厚い。だから最大の強みを持つカラーバリエーションに磨きをかけてここから突破していこうと考えています。シルバーは確かにハイスペックな輝度や光度がありますが、一般的なアパレル製品ならば、そもそもシルバー一択という時点で、デザイン的観点ではねられてしまうことが多いはず。当然ですが当社のカラー反射材には消防服で求められるほど輝度はなくても、深夜のジョギングやウオーキングで可視化するには十分なスペックがある。そもそもカラー反射材の存在が知られていない以上、まずはその存在を知ってもらうことが重要だと考えています。

WWD:今後の計画は?

中川:最初のゴールは、「レフライト」の指名買いを増やしていくこと。そのためにはまず、カラフルな反射材の市場を創出する。カラーリングはどんどん増やしていて、20色近くにまでなっています。今後も要望に応じて、新色も作っていきます。スポーツに限らず、さまざまなファッションブランドとのコラボレーションを積極的に仕掛けていきたいと考えています。ターゲットは日本に限らず、海外ブランドも視野に入れています。当社の主力である半導体の研磨事業の売上高は6〜7割が海外で、海外拠点も多い。「レフライト」もピーク時には欧州だけで10億円近い売上高があった。それだけでも現在の「レフライト」事業の10倍近い規模です。

WWD:最終のゴールは?

中川:いずれは反射材でグローバル市場を制することです。反射材に限らず、売り方が下手というだけで日本企業が負けてしまうことが本当に多い。そもそも「レフライト」事業も単純な数字の計算を考えたらもうかりそうになく、こういった技術に優れた企業のM&Aは投資ファンドが手を出さない。当社がメーカーだからこそこのM&Aは成立したし、これを成功させれば、一つのモデルケースにもなり得る。日本の繊維産業には優れた技術がまだまだ眠っています。「レフライト」の再生に成功すれば、日本の繊維産業の活性化にもつながるはずだと考えています。

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米国マス市場のビューティ製品の売り上げ順位 除菌、セルフケアアイテムが好調

 「清潔さは信仰深さに次ぐ美徳」ということわざが米国にはあるが、新型コロナウイルスの影響で“清潔さ”は今までよりも人々にとって重要になっている。リサーチ会社のIRIによると、米国のマス市場において石けん類の売り上げが前年比39.1%増と最大の伸長を遂げ、その中でも新型コロナウイルスの感染拡大によりハンドサニタイザー(手の消毒剤)の売り上げは同418.6%増と5倍ほどに膨れ上がった。また、ネイル製品、家庭用ヘアカラー剤、パーマ剤などのカテゴリーの伸長も、在宅の機会が増えたことによるセルフケアトレンドを裏付けている。

 一方で、落ち込んでいるカテゴリーもある。外出自粛の影響からか髭を剃らないで伸ばす傾向もありシェービングローションや男性向けフレグランスは同10.8 %減、ヘアスプレーは同17.9%減と落ち込んだ。カラーメイクはすべて2ケタ台の減少となり、口紅の売り上げが同24.3%減と最も大きく減少した。

 以下は、米国マス市場でのビューティアイテムの売り上げ上位からの順位だ。

売り上げ順位
1 石けん +39.1%
2. ネイル +24.6%
3. ヘアカラー剤+15.7%
4. ヘアコンディショナー +8.5%
5. パーマ/ストレートパーマ剤 +5.8%
6. ハンド・ボディローション +4.5 %
7. スキンケア +3.9 %
8. シャンプー +3.7 %
9. ヘアアクセサリー3.2 + %
10. デオドラント 前年並
11. 育毛剤 -3.6%
12. 女性向けフレグランス -4.2%
13. スタイリングジェル/ムース -7.1%
14. 化粧小物 -8.1%
15. シェービングローション -10.8%
15. 男性向けフレグランス -10.8%
16. 目用化粧品 -14.1%
17. ヘアスプレー -17.9%
18. 肌用化粧品 -19.6%
19. 化粧収納関連-22.2%
20. 口用化粧品 -24.3%
Source: Market Advantage TSV; IRI Liquid Data. Data for the 12 months ending June 14, 2020.

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磯丸水産、うな重のゴースト開始。88店舗の厨房を活用。

「磯丸水産」などを展開しているSFP ホールディングス株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:佐藤 誠)が、うなぎ専門のデリバリー専業店「うなぎのうな政」を立ち上げ、フードデリバリーサービス 「出前館」・「Uber Eats」の 60エリア、88拠点で8月1日から展開している。
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コロナで生まれた差が、そろそろ拡大し始める エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月24日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

コロナで生まれた差が、そろそろ拡大し始める

 コロナショックによって変革を迫られ、半ば慌てて立ち上げたプロジェクトや部門横断ミーティングが、一定の成果と課題、そして新たな“気づき”をもたらしてくれています。社内でのミーティングも、会議室の定員の半分までなら認められるようになり、対面コミュニケーションも活発になってきました。今、さまざまな同僚と話をしていますが、イロイロ気づきますね~(笑)。面白い!!彼らの夢が実現できれば、我が社はもっともっと面白くなる!!そんな風に確信している、パワーチャージ期間です。

 改めて気づいたのは、皆、デジタルに興味津々ということでした。「今更?」と思うでしょうか?思いますよね(笑)。でも、本当に予想以上だったんです。皆、デジタルをやってみたい。でも週刊紙は絶対的な締め切りがあるし(いや、ウェブもあるのですがねw)、なかなか注力できない。でもでも社内外でデジタルの存在感が増しているのは実感しているし……。そんな思いを抱えている人が多数です。管理職として改めて、各媒体の存在意義から再定義し、振り分ける労力を含めた仕組みを整えなければと感じています。念のために申し上げておきますが、私は「週刊紙の『WWDジャパン』は、絶対に必要」論者です。骨太なジャーナリズムの象徴、賛否両論を巻き起こすオピニオンドライバーは、プリントメディア(であって欲しい。無論、そのためには紙媒体も大きく変革すべきでしょう)。ウェブは、紙からSNS、オンラインセミナーなどのイベントまでを縦横無尽に結びつけるハブとなる。そんな未来予想図を思い描いております。

 「デジタルに興味津々」な同僚に話を戻しましょう。みんなとのミーディングで思い出すのは、あるラグジュアリー・コングロマリットが“組閣”しているシャドー・キャビネットの話です。皆さん、シャドー・キャビネットって、ご存知ですか?日本にもきっとある(ハズ。そう信じたい)と思うのですが、野党は通常、与党の内閣に相当する政策立案機関を構えています。これが、シャドー・キャビネット。シャドー・キャビネットは、財務大臣や外務大臣、防衛大臣など内閣同様のメンバーで構成され、現内閣の行動をチェック、批判し、代案を考案。一般的に政権を奪取した際は、このメンバーの多くが本当の大臣になるとされています。あるラグジュアリー・グループは、このシャドー・キャビネット制度を設けています。各ブランドから若手を選び、各大臣に任命し、政策を決める上で欠かせないさまざまな資料、つまり財務状況までを詳らかにして、未来を想像・創造させているそうです。どんな未来が生まれているのでしょうか?ある時シャドー・キャビネットが示した未来は、「百貨店が今に比べて半分の未来」だったと聞いています。そのラグジュアリー・コングロマリットの現段階での主たる販路は百貨店ですから、“現内閣”にとってはビックリ仰天でしょうが(笑)、シャドー・キャビネットとしての職務を全うしているとも言えますね。

 遅ればせながら、私たちの会社でも部門を横断するU-30会議が始まりました。初回こそ私が冒頭、みんなへの期待を示しながら、提案には必ず耳を傾け、実行に向けて社内のさまざまを調整するとだけ約束しましたが、今は完全にお任せ。何が起こっているのかは、U-30会議の連絡役から時々届くSlackでしか分かりません(笑)。どうやら、ビックリ仰天なプランがブラッシュアップされているようです(笑)。個別ミーティングやU-30会議、そして、ラグジュアリー・コングロマリットの“シャドー・キャビネット”まで。導入方法はさまざまでしょうが、やっぱりみんなの話を聞くと、面白くて仕方ない。コロナショックの副産物が、自分をアプデしてくれています。

 頭に戻りますが2カ月前に動けた企業と、クヨクヨするばかりで動けなかった企業の差は、ファースト・アクションの成果と課題、気づきが形となりつつある今、ますます開くでしょう。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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債務超過だった「いきステ」。不屈の一瀬社長、新たな一手は身を削る「それ」か!

 「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスが7月末、第2四半期決算を発表した。営業不振とコロナ禍で第1四半期決算の発表を3カ月延期し、第2四半期と同時発表となったが、分かったのは、6月末の第2四半期決算時点で債務超過だったこと。だが、オーナーである一瀬邦夫社長は、新たな生き残り策を用意していた。「しぶとい」人だ。
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「ステラ マッカートニー」はアイウエアもサステナブル LVMH系企業とライセンス契約締結

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、イタリアのティリオス(THELIOS)とアイウエアのライセンス契約を締結した。商品は11月に発売される予定だ。ティリオスは、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)とイタリアの大手眼鏡メーカー、マルコリン(MARCOLIN)との合弁会社。ステラ マッカートニー社は昨年、LVMHと提携し、デザイナーのステラ・マッカートニーはベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH最高経営責任者や取締役会メンバーへのサステナビリティに関する特別アドバイザーの役割も担っている。

 ステラは、「私たちは以前から地球に優しい素材作りに携わってきたが、その中にはプラスチック素材を多く使用するラグジュアリーなアイウエア分野も含まれる。私たちが手掛けるバイオテクノロジーのソリューションやサステナビリティに関する革新的な取り組みをティリオスに提案することで、『ステラ・マッカートニー』のエコフレンドリーなビジョンをアイウエアのエキスパートと一緒に推進できることをうれしく思う」と話した。

 ジョヴァンニ・ゾッパス(GIOVANNI ZOPPAS)=ティリオス最高経営責任者(CEO)は「彼女独自のビジョンは、環境問題に取り組み、サステナブルな素材使いにこだわる当社が契約する他のブランドにも利益をもたらすだろう」と話した。

 ファーストコレコレクションは、素材の39%にヒマシ油を配合し、原材料の二酸化炭素排出量を40%カットした“バイオレンズ”を使用。フレームは木材や綿の種子から抽出した繊維、植物由来の可塑剤、有機炭素を68%含む“バイオアセテート”素材を使用するなどサステナビリティを重視している。

 ティリオスはイタリアのロンガローネに工場を持ち、「セリーヌ(CELINE)」「ロエべ(LOEWE)」「ベルルッティ(BERLUTI)」などLVMH傘下のブランドのアイウエアを手掛けている。

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【ランダムトーク】コロナ禍で生まれた新外食モデル、ゴーストFC

 株式会社グロブリッジ(本社:東京都港区、代表取締役:大塚 誠)が運営するウーバーイーツ限定「東京からあげ専門店 あげたて」は2019年12月に開業して以来、20年7月8日オープンの姫路店で65店舗となりました。今まででは考えられないスピードです。ランダムトークです。
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今ならセフォラは日本再上陸を果たせるのか? 編集部員が考えてみた

 ビューティのニュースやトピックスを編集部が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」。今回はフランス発のビューティ専門店、セフォラ(SEPHORA)についてお届けします。

 セフォラは1999年に日本上陸して7店舗を展開しましたが、バブル崩壊やローカライゼーションの失敗、さらに当時はセミセルフ業態も普及していなかったためわずか2年で撤退。しかし今はセミセルフ業態も浸透し、6月には百貨店ブランドのみならずドラッグバラエティーブランドも集積したアットコスメトーキョーがオープン。日本の化粧品市場もだいぶ変わりました。またセフォラも近年は韓国やニュージーランドに進出し、香港には再進出するなどアジアパシフィック地域に力を入れており、今なら日本再上陸の可能性はあるのではないでしょうか。そんなテーマについて福崎明子「WWD Japan.com」ニュースデスクと、セフォラのビジネスを追ってきた北坂映梨「WWDビューティ」記者が考えてみました。日本再上陸の可能性だけでなく、米国における競合相手であるウルタ(ULTA)との戦略の比較などについても解説します。

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今週のスケジュール(2020年8月3日〜2020年8月9日)

FASHION

4 TUE
ゴールドウイン
第15回湘南国際マラソン 記者発表会
13:00〜13:45 ザ・プリンス パークタワー東京 地下2階ボールルームABC
(東京都港区芝公園4-8-1)

5 WED
ユナイテッドアローズ
2021年3月期第1四半期 決算説明会
15:15〜16:15 電話会議

BEAUTY

3 MON
コーセー
「インフィニティ」新製品発表会
13:45~14:35
オンライン配信

4 TUE
日本ロレアル
「ランコム」新製品発表会
16:00~16:45
オンライン配信

5 WED
ウズ
新製品発表会(6日も開催)
11:00~/13:00~/14:30~/16:00~/17:30
オンライン配信

7 FRI
クラランス
新製品発表会
13:00~/14:00~/15:00~/16:00~/17:00~/18:00~
オンライン配信

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音楽レーベル「ミュール ミュージック」がミュージックバーを渋谷にオープン レコード好きに向けて

 日本の音楽レーベル「ミュール ミュージック(MULE MUSIQ)」は、渋谷にミュージックバー「ステュディオ ミュール(STUDIO MULE)」を8月8日にオープンする。

 ジャンルにとらわれないレコードを並べ、ビンテージのオーディオ機器で聴くことも可能。自然派ワインやクラフトビールなどをそろえ、客が思い思いに過ごせる時間を提供する。店舗デザインは「イソップ(AESOP)」の新宿店や大丸心斎橋店などを手掛けたケース・リアル(CASE REAL)が行う。

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「UT」と「ジーユー」が「鬼滅の刃」とコラボ アニメ版イラストなど使用

 「ユニクロ(UNIQLO)」のTシャツブランド「UT」と「ジーユー(GU)」は、話題の少年漫画「鬼滅の刃」とのコラボコレクションをそれぞれ発売する。

 「UT」は第1弾として、原作の漫画イラストを用いたコレクションを8月7日に「ユニクロ」店舗と公式ECサイトで発売する。力強い描写が印象的な炭治郎の戦闘シーンや象徴的なせりふなどを描いた全8柄をユニセックスでそろえる。価格は各990円。また8月下旬に発売を予定している第2弾ではアニメ版のイラストを使用し、キッズやグッズなども登場する。アイテムの詳細は8月17日に公開予定。

 「ジーユー」とのコラボアイテムはアニメ版のイラストをプリントしたデザインで、キャラクターの着物やヘアスタイルに着想を得たカラーリングを施した。メンズウエア6柄、ウィメンズウエア9柄、メンズインナー4柄、キッズウエア7柄、ポーチ3柄、モバイルケース1柄をそろえ、8月下旬に全国の「GU」店舗と公式ECサイトで発売する。

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「アディダス オリジナルス」がサステナブルなフットウエアコレクション発表 “スタンスミス”など10モデル

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」はサステナブルフットウエアコレクション“クリーン クラシックス”を発表した。公式サイトと「アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿」などで取り扱う。

 同コレクションは“スーパースター”“スタンスミス”“コンチネンタル 80”などを含む10の定番モデルを環境負荷の少ない素材でアップデートした。「アディダス」は2024年までにバージンプラスチックとポリエステルを完全に廃止することを目標に掲げ、今回のアイテムにもアッパー、ソックスライナーカバー、ステッチ部分にリサイクルポリエステルを使用した。さらに素材の無駄や廃棄を減らすためにパターンを新たに再設計し、アッパーの70%にはリサイクル素材を使用。アウトソールにはゴムの木から抽出した天然ラバー90%とリサイクルラバー10%を混合したベターラバーなどを用いた。そのほかにも天然コルクのインソールやFSC認証を受けた紙をリサイクルしたペーパーレース、湖の清掃時に得られる藻を10〜25%配合したミッドソールなど、随所に工夫を凝らした。

 8月4日から店頭ウィンドーで同コレクション仕様のディスプレーを展開するほか、アンバサダーのローラによるスタイリングを店頭および公式サイトなどで公開する。さらに8月1日から「アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿」限定でイラストレーターのSayuri Nishikuboが描き下ろしたアート作品の先行展示を開始した。

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伊勢丹で「マルニ・マーケット」を開催 新色のストライプバッグを先行発売

 「マルニ(MARNI)」は8月5日~11日に、ポップアップイベントの「マルニ・マーケット(MARNI MARKET)」を伊勢丹新宿本店で開催する。

 人気のストライプバッグ(1万8000円)の新色“ソフトベージュ”を世界先行発売するほか、ハンモックバッグ(2万900円)、コットン素材のクロシェバッグ(2万7500円)、蛍光色のフィッシュバッグ(3万5200円)と家具やインテリアを取り扱う。

 ポップアップショップの店内はコロンビアの洞窟の家に着想を得て、明るい色彩や丸みを帯びた特徴的な形のオブジェで飾った。

 なおバッグの発売日はシリーズによって異なり、混雑が予想される日は順番待ち管理システムの「エアウェイト」で入場整理を実施する。

 伊勢丹新宿本店でのマルニ・マーケットは4回目で約1年ぶりの開催だ。

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ワコールが挑む「顧客データ起点」のデジタル戦略 コロナ禍で待ったなし

 新型コロナウイルスの影響で2021年3月期通期予想が創業以来初の赤字になると発表したワコールホールディングス(HD)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)に本腰を入れる。7月31日に京都本社で開いた決算説明会で安原弘展社長は「直面している課題のスケールは非常に大きいが、パンデミックによってもたらされた機会を冷静に受け止め、長期ビジョンの実現に向けて変革を加速させる」と強調した。

他社にはない「膨大な女性の体形データ」

 強みとする研究力や販売力などの組織能力をDXによって進化させる。オムニチャネル戦略や2020年度から導入した3Dボディスキャナー、AI(人工知能)接客に加え、RFID(無線電子タグ)を活用した省力化など「将来の成長に欠かせないデジタル革命への取り組みは前進している。とどまることなく着実に進めていきたい」と話した。

 特に国内のワコール事業では、顧客データの活用をベースとしたビジネスモデルへの変革を加速する。中核事業会社であるワコールの伊東知康社長は「この5年間でリアル店舗と自社EC、百貨店の顧客を合わせると約300万人がワコールで買い物されている。顧客データをベースに新規顧客の拡大とロイヤルカスタマー化を図り、高収益の経営体質を確立していきたい」と説明する。

 具体的には顧客データを起点とした自主管理型ビジネスへの移行を進める。同社は約300万人の購買データのほか、ワコール人間科学研究所が蓄積してきた体の計測データ約4万5000人分と3Dボディスキャナーのデータ約2万人分を保有する。「これらのデータをセットで管理できるという特徴を生かし、研究を起点とした従来のビジネスモデルから、顧客を起点に双方向のモノ作りとマーケティングプロセスを実行するビジネスモデルへと進化させる」(伊東社長)。ビッグデータや新技術をオープンイノベーションで活用し、これまで接点のなかった顧客の獲得にも積極的に取り組む。7月に伊勢丹新宿本店で導入された、体形タイプと婦人服のマッチングサービス「マッチパレット」もその一環だ。

5年後にEC化率25%めざす

 緊急事態宣言でリアル店舗が休業するなか、ワコールの20年4〜6月期の自社EC売上高は前年同期比91%増と大きく伸びた。20年3月期で約15%だったEC化率(売上高に占めるECの割合)を25年3月期に約25%へと引き上げる。自社最大の物流センターである滋賀県の守山物流センターを21年秋までに1.5倍に増床。外部委託していたECの配送を自社運営に切り替える。

 現状、リアル店舗の売上高の割合は卸売ビジネスが約80%、直営店などによる自主管理ビジネスが約20%。これも25年3月期には卸売ビジネス約60%、自主管理ビジネス約40%に移行させる。直営店と自社ECを含めた自主管理ビジネスの割合は半分くらいになるイメージだ。

 屋台骨である卸売ビジネスの縮小は、ここ数年の百貨店や量販店の相次ぐ閉店による売り場の減少が大きな要因だ。「売り場の統合や人員配置の見直し、百貨店の定借ビジネスへの転換に伴う契約変更など複合的な要因もある。リアル店舗の収益性をいかに高めるかを議論、検討する社内プロジェクトを立ち上げた。年内には各社と交渉して取引条件などを確定していきたい」(伊東社長)。

 ブランド再編と人件費の削減にも着手する。ブランド数は3割減らし、インナーウエア以外の商品も集約する。20年3月期に30%を超えた総人件費率は4年後をめどに25%以下まで抑える。「店頭で活躍してきたビューティアドバイザー(販売員)をマーケティングやマネージャー職に配置転換するなど人員の適正配置と採用人数の調整によって固定費の削減にスピードをあげて取り組み、収益力の強化につなげたい」(伊東社長)と話している。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

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「シャネル」のメンズコスメラインが使い方やコツを教えるイベントを実施

 「シャネル(CHANEL)」は、メイクアップ アーティストによる製品の使い方をレクチャーする「オンライン ビューティ コーチング」を実施する。対象は、8月23、 29日に、男性用メイクアップライン「ボーイ ドゥ シャネル(BOY DE CHANEL)」の購入者。対象店舗は「シャネル」GINZA SIX、ニュウマン新宿、ルミネ有楽町、ルミネ横浜店の4店だ。

 レクチャーは30分間で、オンライン上で「シャネル」のメイクアップ アーティストが「ボーイ ドゥ シャネル」の使い方やコツをレクチャー&レッスン。購入者のなりたいイメージや日頃の肌の悩みなどをヒアリングしながら、身だしなみとしてのメイクアップを訴求する。1日より予約を開始する。

 また1日には、「ボーイ ドゥ シャネル モイスチャライザー」 (50mL、9000円)や「同 アイペンシル」 (全3色、4800円)「同 コンシーラー」 (全5色、5400円) 「同 ネイル カラー」 (全2色, 4200円)などの新製品を発売する

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ゴルフアパレル「マーク&ロナ」が「ポケモン」とコラボ ポロシャツ、グローブなど

 ゴルフアパレルブランドの「マーク&ロナ(MARK & LONA)」は8月5日に「ポケモン」とコラボしたコレクションを発売する。

 ポロシャツ(3万円)、ワンピース(4万9000円)、ジャケット(4万6000円)、バイザー(1万4000円)、グローブ(8000円)を用意した。ピカチュウを含む「ポケモン」のキャラクターをピクセル風のグラフィックで描いたデザインで、形状安定性など機能にもこだわった。「マーク&ロナ」公式ECサイトと大阪・大丸心斎橋店で数量限定で取り扱う。

 同ブランドは2018年に木村拓哉を初のブランドアンバサダーとして起用。“ゴルフに自由を”をスローガンに、ユニークなデザインのゴルフアパレルを発信している。

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「脳内で鳴り響く」サイケデリックミュージックで世界を魅了するバンド、テーム・インパラ

 ケヴィン・パーカー(Kevin Parker)を中心としたオーストラリアのバンド、テーム・インパラ(Tame Impala)は、酩酊(めいてい)感のあるフレーズにダンスなどの要素を取り入れたサイケデリックミュージックを武器に世界中で人気を獲得してきた。そしてついには、ロックやインディーシーンが下火になっていた2010年代に、世界各国の主要フェスティバルでヘッドライナーを務めるまでに成長した。今年2月に5年ぶりとなるアルバム「The Slow Rush」をリリースしてさらに注目が集まる中、ヘッドライナーとして出演予定だった「フジロックフェスティバル '20(FUJI ROCK FESTIVAL '20)、以下、フジロック」は残念ながら来年に延期となってしまったが、来年の再登場を期待しつつ彼の思考の一端に迫った。

WWD:そもそもテーム・インパラというバンド名の由来は何でしょうか?

ケヴィン・パーカー(以下、ケヴィン):アフリカのインパラという動物が由来だよ。遠くに棲むなじみのない野生動物と、一瞬だけど何か刺激的なつながりを持てるんじゃないかという、単純な思いつきだった。

WWD:レコーディングではほとんどの楽器をご自身で演奏されていますが、最初に手にした楽器は何でしたか?

ケヴィン:11歳のときに習い始めたドラムだよ。10代の子にはよくあることだと思うけど、音楽は自分を表現するこれ以上ない方法だったんだ。僕はあまりスポーツをするタイプじゃなかったし、グランジを聴いたりはしていたけど没頭できるものがなかったから、ドラムは新鮮に感じられたね。

WWD:いつ音楽家になることを決心したのでしょうか?

ケヴィン:まさにドラムを始めた瞬間だったよ。自分のアイデンティティーを発見して、「僕はこれをやりたい」と確信したんだ。それに若かったし、ロックスターになることに憧れていたからね(笑)。

WWD:当時憧れていたアーティストは?

ケヴィン:ニルヴァーナ(Nirvana)やシルバーチェアー(Silverchair)、スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)だね。フレンチデュオのエール(Air)もよく聴いていたし、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)みたいなロックンロールも好きだったよ。

10代のときにたくさん音楽を聴くうちに、自分の好きなテイストが少しずつ分かってきたんだ。スマッシング・パンプキンズも長尺でサイケデリックな楽曲を作っているよね。僕は彼らのそういう曲が好きで、それが今の僕のスタイルになったんだと思う。

WWD:楽曲制作はいつ頃始めたのでしょうか?

ケヴィン:ドラムを始めて少し経った頃には取り組んでいたよ。でも、ソングライティングと呼べるレベルではなかったと思う。ドラム&ベースをやってみたり、両親のキーボードを借りて自分でレコーディングしていたけど、当時はギターの弾き方も分からなかったから、作った曲を友達に聴かせてみてもあまりうまく伝わらなかったな(笑)。

WWD:楽曲制作の際、世相を反映することは意識されますか?

ケヴィン:この地球に住む人類の一人としてもちろん世相を反映していると同時に、僕は音楽を目の前の世界から逃避させてくれるものとして作っている。音楽には自分が世の中の一人だと思わせてくれる“地球に生まれた子どもにとっての楽曲”と、反対に世の中から脱出するための“宇宙に消える楽曲”の2タイプがあって、テーム・インパラの音楽は後者だと思っているよ。

WWD:あなたの曲は初期から一貫してサイケデリックだと言われていますね。

ケヴィン:意識的にサイケデリックミュージックを作っているのではなく、僕の脳内で鳴り響く音楽をそのまま表現した結果、自然とそうなったんだと思う。僕にとってサイケデリックミュージックは“脳内の音楽”なんだよ。サイケデリックであればあるほど、作る人の脳内のBGMに近づいていく。僕はそういう音楽が好きだし、自分なりの感情表現なんだ。

WWD:ライブでは、あなたの頭の中の再現とバンドメンバーとの化学変化のどちらを重視していますか?

ケヴィン:両方重視しているね。バンドメンバーは友達だから、一緒にいる時間は大事にしたい。昔はみんなでシェアハウスに住んでいたし音楽が共通言語みたいになっていたけど、今はお互いそれぞれの家があってなかなか会えないから、一緒に演奏する時間は神聖で大切だよ。同時にステージ前の人に楽しい時間を過ごしてほしいし、僕はみんなを驚かせることが好きだし、みんなを楽しませることにも集中しているよ。

“時”とともに変化する人間の記憶を描いた楽曲群

WWD:4thアルバム「The Slow Rush」の楽曲は、サイケデリックがベースにありながらも、ジャンルでくくることがより難しくなったと感じました。ご自身では現在の音楽性をどのように定義づけているのでしょうか?

ケヴィン:僕の音楽のジャンルは分からないね。もちろんいい意味ではあるけど、アルバムを完成させるたびに「この作品はナンセンスだ」と感じるんだ——もちろんいい意味でだけど。僕の音楽は大衆的じゃなくて、真夜中の3時に踊りながら聴くような、ちょっとイカれた世界観にどっぷりハマるためのものだと思っているよ。

でも実はポップミュージックも好きなんだ。だからこれまでもポップな要素とイカれた要素を融合させることも試してきた。それが僕の脳の中の音楽でもあるからね。あらためて「The Slow Rush」を聴き直すと、わりと大衆的な曲もいくつかあるかな。

WWD:「One More Year」「Lost In Yesterday」などの収録曲名が象徴するように、アルバムのテーマは“時”でした。前アルバムから5年という“時”を経て、楽曲制作に変化はありましたか?

ケヴィン:同じアプローチをしたくないから、制作の仕方は毎回違うよ。しかも新しいアルバムを作ろうと思うたびに、前作の制作過程やテクニックを怖いくらいに忘れてしまっているんだ。意識的なのか無意識的なのかも分からない。結果として、毎回異なるアプローチをせざるを得なくなるわけ。

“時”というテーマにはずっと引かれていたんだ。子どもの頃、周りの環境が目まぐるしく変化していたこともあって、僕にとって“時”は自分がコントロールできない未来や、変化を恐れないためのセラピーのように感じることもあるんだ。音楽にも似た力を感じるよ。

WWD:“時”というテーマには着想源やきっかけとなる出来事があったのでしょうか?

ケヴィン:特別何かがあった訳ではないんだ。一つ言えることは、人生は前進している、時間は進んでいるということかな。

WWD:「Lost In Yesterday」の“Eventually, terrible memories turn into great ones(ひどい記憶もやがて素晴らしいものになる)”という前向きな歌詞が印象に残りました。

ケヴィン:そのフレーズは昨年、数年ぶりにパリに行って街の中を歩いているときに思いついたんだ。その前にパリに行ったときは、自分の周りで何が起こっているのか把握できなくて、一言で言うとダークな時期だった。でも時が経ったおかげでそのダークな時期さえもいとしくて懐かしく思えたんだ。人間ってそういうところがあるよね。今回のアルバムの中で特に好きなフレーズの一つだよ。

WWD:MVの一つの空間をぐるぐると同じカメラワークで繰り返し撮ることで、登場人物が変化していく構成が印象的でした。

ケヴィン:このMVを制作したチームが楽曲の意味をガッチリつかんでくれたよ。人間の記憶は正確じゃない。記憶は時が経つとロマンチックに脚色されたり、その逆もあったりと変化するからね。その理由がどうであれ、変化することは事実だから。

ロックの再燃はあるか?

WWD:10年代はヒップホップとEDMが音楽シーンを席巻し、ロックは下火といわれましたが、今後どうなっていくと思いますか?
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ケヴィン:そのことについてよく考えるけど、分からないよ。ロックはオールドファッションであることが問題なのかもね。今でもロックが好きな人は過去の古き良きロックを思い描いていると思うし、ミュージシャンも新しい提案をしていないのかもしれない。1960年代に間違いなく最も“ラウド”だったロックが、今では最も“ラウド“ではないんじゃないかな。ヒップホップフェスやEDMフェスのほうが、ロックフェスよりも“ラウド”だよね。ロックは“ラウド”でイカれていて反抗的なアイデンティティーを失ってしまったのかもしれない。

WWD:そのような状況の中でロックの復活はあると思いますか?

ケヴィン:うん、あると思う。でもそのときは単なる“リバイバル”じゃなくて、新しくてエキサイティングであることを願っているよ。リバイバルってことは、まるで救急車に助けてもらっているみたいに一度死んでいることを意味するから。だからこそ誰かがロックに新しく炎を燃やさないといけないね。

WWD:「フジロック '13」に出演し日本のファンも魅了しました。そのときの思い出があれば教えてください。またヘッドライナーとして再出演する意気込みをお願いします。

ケヴィン:自然の中で目を覚まして最高の気分だったよ。東京のような大きい街もいいけど、なかなか見ることができない日本の一面を体験できた。日本は僕の好きな国の一つだから、初めて「フジロック」でヘッドライナーを務めると聞いてとてもうれしかったんだ。「ロラパルーザ(Lollapalooza)」みたいな由緒あるフェスの一つだし、僕が“フェス”って言葉を知る前から「フジロック」という名前は聞いたことがあったくらいなんだ。とても楽しみにしているよ。

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「メルシーボークー、」のデザイナー宇津木えりが退任

 エイ・ネットのファッションブランド「メルシーボークー、(MERCIBEAUCOUP,)」の宇津木えりは8月1日、デザイナーを退任したことを自身のインスタグラム上で明らかにした。ブランドの今後の体制は明らかになっていないが、宇津木自身は今後も服作りを続け、年内に新たなプロジェクトを発表するという。

 宇津木は「7月31日で、私、宇津木えりは、メルシーボークー、を離れました。14年間携わってきたブランドなので、正直寂しいです。 この会社は私の故郷であり、私を拾ってくれた会社なので、感謝の気持ちで一杯です。 ブランドスタートの頃から一緒につくりあげてきたスタッフとの沢山の思い出もあり、家族のようだったので、別れは寂しいですが、私も前に進まなければなりません。 故郷を離れ、寂しい気持ちも残りますが、服作りをやめることは考えられません。年内中には何かしら、ご報告ができるように動く予定ですが、この状況なので、ご理解ください」とコメントを発表。また、「今まで支えてくださっていたお客様。そして一生懸命いっしょに作りあげてきたスタッフ、お店のスタッフ、取引先の方々、そして故郷。本当に、ありがとうございました! mercibeaucoup,!!!!」と感謝を伝えている。

 宇津木えりは2000年、ビギでファッションブランド「フラボア(FRAPBOIS)」を立ち上げたのち、05年にエイ・ネットに入社。06年3月に 東京コレクションで「メルシーボークー、」をデビューさせ、ブランドは今年で14周年を迎えていた。

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夏の体づくりに効くデトックス品5選 食のセレクト「ビープル バイ コスメキッチン」で機能性ヘルシー飲料フェア

 マッシュビューティーラボは、オーガニック・ナチュラルフード・コスメのセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン」でドリンクフェア「BIOPLE HEALTHY DRINKS」を8月6日まで開催中だ。渋谷スクランブル店を除いて全国に展開する19店舗で、夏を乗り切るための29種の機能性ヘルシードリンクを提案している。炎天下の水分補給向けの“ミネラル系”、植物から作られた“ベジミルク系”、生姜エキスなどを配合し体づくりをサポートする“栄養ショット系”などがラインアップする中から、あの手この手で体の中から不要なものを取り除くためのデトックス系商品5選を紹介する。

体内に蓄積した重金属を排出し
ミネラルを補給する
フルボ酸ウオーター

 奥長良川の天然水「高賀の森水」にフルボ酸を配合した「フルボ酸ウォーター」。フルボ酸は養分に富んだ堆肥化した土壌に含まれる微量の酸のこと。体内に蓄積された重金属を排出してミネラル分を補い、ストレスによって乱れたミネラルバランスを最適化するとともに、抗酸化力も期待できるという。

ベジタリアンもOK!
低カロリー、コレステロールフリー
の植物性ミルク

 牛乳、豆乳に続く第3のミルクとして注目されている植物性ミルク。ベジタリアンが多い欧米をはじめ、日本でもアレルギー疾患を持つ人や菜食志向の人を中心に市場は急速に拡大している。「有機ライスドリンクチョコレート」には有機米と海抜450mの山の湧き水を使用。ライスミルクには難消化性でんぶんのレジスタントスターチが含まれ、食物繊維のような働きをすることで腸内環境を整えてくれる。

美容と健康に、世界唯一の技術を
使った水素が逃げない水素水

 老化や不調の原因となる活性酸素に対する高い抗酸化力を持つ水素。活性酸素を体外に排出すれば、エイジングケア、ダイエット、美肌づくりなどさまざまなメリットが期待できる。「逃げない水素水36 ブルー」は奥長良川の天然水を使用して、岐阜大学と東京工科大学との共同研究により開発された商品で、特許技術によって開栓後に水素が発生するため約1週間後も水素が残っている状態を保つことができ、自分のペースで飲用することができる。

不要物を排出する
炭の力と生姜エキスで
腸内クレンズしながら温める

 不要物を吸着して体の外に排出する麻炭を1本あたり300mgと高配合した「麻炭ジンジャーショット」は、国産生姜やアロエエキス、昆布茶を加えて酢酸菌や乳酸菌を豊富に含む。腸内をきれいにするとともに菌活にもつながる。飲んだあとは体がじんわりと温かくなる。

コーヒー2杯分のカフェイン配合の新感覚炭酸水で
どんより気分をデトックス

 岐阜県高賀渓谷の地下からくみ上げた天然水「高賀の森水」にカフェインと炭酸を加えた「めざまし天然水」は、爽やかなレモンやミントの香りと糖類不使用のすっきりした味わいが、気分をリフレッシュしたいときや眠気を覚ましたいときにぴったり。

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渋谷の新名所ミヤシタパークのホテル「シークエンス」に潜入 渋谷を見渡せる開放感と自由度が魅力

 三井不動産によるホテルの新ブランド「シークエンス(SEQUENCE)」が東京・渋谷の宮下公園に8月1日開業する。当初6月に開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオープンを延期。公園や商業施設が一体化した「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」の北側に位置するシークエンス ミヤシタパーク(SEQUENCE MIYASHITA PARK)は地上18階建てで、240室。4階がロビーラウンジカフェ、ホテルのレセプション、5階がレストラン兼スタジオ、6~17階が客室、18階がルーフトップスパ兼バーになっている。「シークエンス」のキーワードは“誰にでも開かれた空間”“その町ならではの文化を楽しめる”“心豊かになれる時間”で、ブランドプロデュースは「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」などを手掛けるウェルカムが担当し、企画や運営はトップ・クリエイターとタッグを組んだ、既成概念にとらわれない次世代型のホテルだ。17時にチェックイン、14時にチェックアウトという時間帯からしてユニークな同ホテルとは?ここではオープン前の潜入リポートをお届けする。

 4階のホテルレセプションに到着するとチェックインコーナーがあり、そこでセルフチェックインするようになっている。支払い情報などを入力して部屋のカードキーも自身で登録。スタッフも常駐しているが、基本的に宿泊者自身で行う。レセプションの奥には広々としたロビーラウンジがあり、宮下公園にそのまま続く開放的な空間だ。木製カウンターやスツールは、以前の宮下公園のケヤキの木をアップサイクルしたもので、温かい雰囲気だ。公園の手前にはカフェ兼ショップの「ヴァリー パーク スタンド」があり、コーヒーやカクテルなどさまざまなドリンクをはじめ、ピタサンドやファラフェルなどの食事を提供する。朝食やランチのパッケージセットがあり、ホテルの部屋や宮下公園でそれらを楽しむことができるようになっている。ショップでは「シークエンス」のオリジナルグッズやアメニティーなどを販売する。宿泊者はオリジナルタンブラーを購入すれば、滞在中に好きなだけコーヒーや紅茶を楽しめるサービスも。小川広純ウェルカム事業開発部マネジャーは、「ヴァリーは渋谷の“谷”の意味で、カフェでなくあえてスタンドとしたのは、気軽に誰もが立ち寄れる場所にしたかったから。レジャーシートの貸し出しやオリジナルのローカル情報マップの配布なども行うビジターセンターの役割も果たす」と話す。

 ホテルのホテルのカフェやレストランを一般客が使用することもあるが、日本ではふらりと立ち寄れるカジュアルな場所はまだまだ少ない。日中はカフェとして、夜はバーとしての顔を持つ「ヴァリー」はホテルと渋谷の街をつなぎ、宿泊者と一般客が自由に利用できる気軽さと利便性を備えており、ぜひ、使用してみたいものだ。

刻々と変わる渋谷の表情を眺められる客室

 6階から17階の客室は、渋谷を見渡せる大きな窓が特徴だ。周りに視界を遮る建物がないので、あらゆる部屋から渋谷の街を眺めることができる。宮下公園が見渡せる部屋もあれば、山手線が走る様子を眺められる部屋もあり、時間帯によって刻々と表情を変える渋谷の景色を楽しむことができる。各部屋の窓辺には縁側スペースがあり、そこに座って景色を眺めてくつろいでもよし、仕事をしてもよし。バスルームから景色が見渡せる部屋もある。なんといっても絶景なのが、17階のスイートルーム。新国立競技場や代々木競技場、明治神宮の森、天気がよければ富士山も見渡せる。部屋のデザインはいたってシンプル。無駄がない上質な空間だ。家具は、ウェルカムが輸入販売するデンマーク発「ヘイ(HAY)」の家具やオリジナル家具などで、シャンプーをはじめとするアメニティーもオリジナルで開発したオーガニック製品。スイートルームなど以外の部屋のテレビはコードレス、電話はなく全てタブレットでチェックアウトなどの操作を行う。

 部屋のタイプはスイート、ツイン、ダブルなどに加え、最大6人まで泊まれるバンクルームがあるのもユニークだ。2段ベッドが置かれたバンクルームは2人部屋、3人部屋、4人部屋、6人部屋の4タイプで、グループ旅行や家族旅行にぴったり。3人部屋には「ネットフリックス(NETFLIX)」などを壁に投影して見れるプロジェクターが用意されている。

 また、240の全ての部屋に、若手クリエイターを支援する目的で、アート関連のプラットフォームである「ザ・チェーンミュージアム(THE CHAIN MUSEUM)」からの作品が飾られているのも面白い。4階にも作品があり、ホテル内には243点のアート作品が存在する。18階はスパ&バーのオープンを予定しているという。

シルクロードがテーマの新感覚ダイニング

 5階にあるレストランも独創的だ。朝食ダイニングルームを兼ねたレストラン&バーの「ドンシー レストラン&酒場(DONGXI RESTAURANT & SAKABA)以下、『ドンシー』は、シルクロードの東と西のあいだに位置する国々から着想を得ている。総料理長は『ディーン&デルーカ』の元総料理長の境哲也氏で、『ヴァリー』の監修も行う。一般客の利用も可能で、1階から専用エレベーターで5階に到着すると本格的なバースペース(酒場)がお迎え。世界チャンピオンレベルのバーテンダー3人がニューヨークスタイルのクラフトカクテルを提供する。食事前のウェイティングバーとしても、カクテルを楽しむバーとしても利用可能だ。『ドンシー』に一歩入ると長いカウンターがあり、そこで朝食ビュッフェを提供する(当面はセットメニューを提供)。その奥にはテーブル席があり、宮下公園を見渡せる空間になっている。料理は、トルコ、イスラエルやイランなどの中東、中央アジア、タイ、ベトナムなどの食文化をベースに日本の食材を用いた、オリジナリティー溢れるメニューばかり。小皿料理、炉端、土なべ料理などを気軽に楽しめるようになっている。

 仕事やプライベートで世界中のさまざまなホテルに滞在したが、『シークエンス』はまさに今の時代を反映するホテルだと感じた。セルフチェックインやテイクアウトなどは、新型コロナウイルス感染拡大で需要が高まっているが、そのコンセプトは使用する側の利便性を考えたもので、決してパンデミックを見込んでのことでははない。宿泊者の目的は観光、仕事、家族旅行、都内のリトリート(隠れ家)などさまざまだ。『ヴァリー』の存在は、私が米ニューヨーク出張で滞在した「パラマウント ホテル(Paramount Hotel)内にあった『ディーン&デルーカ』をほうふつとさせる。私はホテルの部屋で一日中仕事をしなければならない状況で、『ディーン&デルーカ』でランチ、ディナーをテイクアウトして過ごし、その存在をありがたく、とても合理的だと感じたのを思い出す。滞在者の目的に寄り添い、渋谷とシームレスにつながる『シークエンス ミヤシタパーク』に注目だ。

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「アディダス」がリサイクル素材を使用したマスク発売

 「アディダス(ADIDAS)」は8月7日から、オリジナルマスク“アディダス フェイスカバー”を公式ECサイトと「アディダス」直営店で順次販売する。1日には公式アプリで先行予約を開始した。

 同アイテムには未使用のプラスチックを含まないリサイクル素材“プライムグリーン”を用いた。通気性に優れた柔らかな素材で、快適なつけ心地を提供する。また洗って繰り返し使用することができる。本体部分にはブランドロゴを、内側には“WASH. DRY. REUSE.”の文字をプリントした。1パック3枚入りで価格は1390円。

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“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動

 「そこに飛び火するんですか!」と思ったのが、下のリンクで紹介するジョンソン・エンド・ジョンソンのニュースです。BLM運動の高まりを受けて、アメリカで美白効果があるとされる化粧品の販売を中止します。

 記事にある通り、日本では「江戸時代から美白化粧品はブーム。 “色の白いは七難隠す”なんて言葉もあるほど、人種とかに関係なく美白は美意識にすり込まれたもの」などと考え、戸惑う人もいることでしょう。でもアメリカでは、大陸を発見したコロンブスさえ「先住民の虐殺を招いた人物」と捉えられ、像が破壊される状況です。私たちの意思が拠り所とする歴史観さえ白人中心に形作られたもので偏っていると言われてしまうと、「そうか……」以上の言葉が出てきません。いよいよ見解は千差万別で構わず、「各々が、それぞれの考えを主張できれば、それで良い」とさえ思い始めてきました。

 そんな時、メルマガ「ミレニアル マインド」の執筆者である北坂記者(通称エリー)に、面白い記事を教えてもらいました。“ハラハラ”ブランド「ブランディー メルヴィル」は、“ギルティー・プレジャー”という他媒体の記事です。ブランドも“ギルティー・プレジャー”もピンと来ない方にお伝えしますと、「ブランディー メルヴィル」は10~20代の女の子に向けたブランド(日本未展開)。「XSとSしかないの⁉︎」と思わずにはいられないピタピタなヘソ出しトップスと、マイクロミニのホッパンなどが人気のブランドでした(多分、最近は勢いが陰りがちな気がします)。で、“ギルティー・プレジャー”とは直訳の通り「罪悪感を抱く楽しみ」。アメリカでは「カラダに良くないってわかっているのに美味し過ぎるから食べてしまう」マカロニチーズやチョコレートファッジなどが“ギルティー・プレジャー”の代名詞です。日本では、居酒屋をハシゴしての朝帰りでしょうか?植木等が「分かっちゃいるけど、やめられない」って言ってますもんね(笑)。

 で、話を記事に戻しますと、「ブランディー メルヴィル」はハッキリ言えばこれまでの「ヴィクトリアズ・シークレット」同様、スレンダーで、若い、白人の女の子という多様性を欠く女性像を基にブランドビジネスを続けており、無論こんなご時世、ネットではネガティブな意見が噴出しています。でも、それでも、一部の女の子は「やっぱりカワイイんだもん!!」という感覚で「ブランディー メルヴィル」を買って、着てしまう。でも彼女たちはちゃんと、マカロニチーズに抗えない時に似た“ギルティー・プレジャー”を認識しているという内容でした。記事には、女の子の赤裸々なコメントが掲載されています。「ゴミブランドだって分かってるわ。でも、ブランドのTシャツやタンクトップは大好きなの」とか「仕事が終わって、もう誰とも会わなくて良い夕方になると『ブランディー メルヴィル』に着替えるの」など。なるほど。こんな消費も「アリ」かもしれないと思いました。それに嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、ゴシップ的感覚や“ギルティー・プレジャー”という喜びはある程度、ファッションがファッションであるために欠かせない要素だと思っています。

 「ブランディー メルヴィル」が過度に地球環境を破壊していなかったり、地球のどこかで誰かの犠牲を強いたりしていなければ、たとえ画一的な女性像に立脚しているとしても、その女性像とリンクしない人たちを傷つけていなければ、アリなのかもしれない。消費者は、それも踏まえてモノが買える。この記事を読んでジョンソン・エンド・ジョンソンの記事を思い出すと、思考はグルグル回転し始めるのです。

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

エディターズレターとは?
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“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

“ギルティー・プレジャー”という存在意義と消費行動

 「そこに飛び火するんですか!」と思ったのが、下のリンクで紹介するジョンソン・エンド・ジョンソンのニュースです。BLM運動の高まりを受けて、アメリカで美白効果があるとされる化粧品の販売を中止します。

 記事にある通り、日本では「江戸時代から美白化粧品はブーム。 “色の白いは七難隠す”なんて言葉もあるほど、人種とかに関係なく美白は美意識にすり込まれたもの」などと考え、戸惑う人もいることでしょう。でもアメリカでは、大陸を発見したコロンブスさえ「先住民の虐殺を招いた人物」と捉えられ、像が破壊される状況です。私たちの意思が拠り所とする歴史観さえ白人中心に形作られたもので偏っていると言われてしまうと、「そうか……」以上の言葉が出てきません。いよいよ見解は千差万別で構わず、「各々が、それぞれの考えを主張できれば、それで良い」とさえ思い始めてきました。

 そんな時、メルマガ「ミレニアル マインド」の執筆者である北坂記者(通称エリー)に、面白い記事を教えてもらいました。“ハラハラ”ブランド「ブランディー メルヴィル」は、“ギルティー・プレジャー”という他媒体の記事です。ブランドも“ギルティー・プレジャー”もピンと来ない方にお伝えしますと、「ブランディー メルヴィル」は10~20代の女の子に向けたブランド(日本未展開)。「XSとSしかないの⁉︎」と思わずにはいられないピタピタなヘソ出しトップスと、マイクロミニのホッパンなどが人気のブランドでした(多分、最近は勢いが陰りがちな気がします)。で、“ギルティー・プレジャー”とは直訳の通り「罪悪感を抱く楽しみ」。アメリカでは「カラダに良くないってわかっているのに美味し過ぎるから食べてしまう」マカロニチーズやチョコレートファッジなどが“ギルティー・プレジャー”の代名詞です。日本では、居酒屋をハシゴしての朝帰りでしょうか?植木等が「分かっちゃいるけど、やめられない」って言ってますもんね(笑)。

 で、話を記事に戻しますと、「ブランディー メルヴィル」はハッキリ言えばこれまでの「ヴィクトリアズ・シークレット」同様、スレンダーで、若い、白人の女の子という多様性を欠く女性像を基にブランドビジネスを続けており、無論こんなご時世、ネットではネガティブな意見が噴出しています。でも、それでも、一部の女の子は「やっぱりカワイイんだもん!!」という感覚で「ブランディー メルヴィル」を買って、着てしまう。でも彼女たちはちゃんと、マカロニチーズに抗えない時に似た“ギルティー・プレジャー”を認識しているという内容でした。記事には、女の子の赤裸々なコメントが掲載されています。「ゴミブランドだって分かってるわ。でも、ブランドのTシャツやタンクトップは大好きなの」とか「仕事が終わって、もう誰とも会わなくて良い夕方になると『ブランディー メルヴィル』に着替えるの」など。なるほど。こんな消費も「アリ」かもしれないと思いました。それに嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、ゴシップ的感覚や“ギルティー・プレジャー”という喜びはある程度、ファッションがファッションであるために欠かせない要素だと思っています。

 「ブランディー メルヴィル」が過度に地球環境を破壊していなかったり、地球のどこかで誰かの犠牲を強いたりしていなければ、たとえ画一的な女性像に立脚しているとしても、その女性像とリンクしない人たちを傷つけていなければ、アリなのかもしれない。消費者は、それも踏まえてモノが買える。この記事を読んでジョンソン・エンド・ジョンソンの記事を思い出すと、思考はグルグル回転し始めるのです。

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