男性記者2人がミーハー対談 スポーツ各社イチ押しのランシューをはき比べてみた

 スポーツメーカー各社がランニングシューズ開発に熱を注いでいる。一口にランニングシューズといっても、記録更新を目指すトップランナー向けから、趣味として楽しむ市民ランナー向けまでさまざまなタイプがあり、機能とデザインは多種多様だ。そしてそれらは、実際に履いてみないと本当の価値を判断できない。そこで今回は、「WWDジャパン」でスポーツ分野を担当する2人の記者が、各社の新作ランニングシューズを履き比べてみた。ファンランナーとビギナーによる対談だが、「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」「アシックス(ASICS)」「プーマ(PUMA)」「ミズノ(MIZUNO)」の全6社のイチ推しがそろうため、今後のランニングシューズ選びの参考にしてもらえたら幸いだ。

【対談メンバー】
大塚千践:「WWDジャパン」ニュースデスク。37歳男性。ファンランナーとして週2〜3回ほど自宅近辺をランニングしていたが、夏とともになぜかラン熱が燃え盛る。8月は月間100km走破を達成した。

美濃島匡:入社3年目の「WWDジャパン」記者。24歳男性。半年に一度、急に思い立ちスニーカーで夜道を入る程度のビギナー。体を動かすことは好きでバスケットボール、剣道、空手の経験あり。

美濃島:まずは「ナイキ」が8月末に発売した“ナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%(NIKE AIR ZOMM TEMPO NEXT%)”(2万4000円)。トップランナー向けのランニングシューズ“エア ズーム アルファフライ ネクスト%(AIR ZOOM ALPHAFLY NEXT%)以下、アルファフライ”をトレーニング向けにアップデートさせたシューズです。

大塚:トレーニングモデルとはいえ、前への推進力はまあまあ強めだと感じました。ゆっくり長く走りたい人というよりスピードトレーニングに向いているのかな。

美濃島:“アルファフライ”はカーボンプレートを搭載しているのですが、このモデルには柔らかな合成素材のプレートが組み込んで安定性を高めたそうですよ。

大塚:たしかに“アルファフライ”よりはコントロールしやすかったかも。前足部の“ズーム エア ポッド”は素人でも違いが明確にわかるぐらいクッション性があって、走ってて楽しい一足だね。少しクセがあって向き不向きは分かれそうだけど、デザインがとにかくカッコイイ。

美濃島:ファンランナーにはデザインのよさがモチベーション維持に直結するので、見た目から入りたい人にはいいかもしれませんね。

美濃島:「アディダス」が“1秒でも早く“をコンセプトに開発した“アディゼロ アディオス プロ(ADIZERO ADIOS PRO)”(2万5000円)は、今年6月に限られたアカウントでファーストモデルを販売し、即完売。9月14日にこのカラーリングで初めて一般販売されます。

大塚:すごい色だね。勝ちたいという思いがデザインから溢れてる。なんたってキャッチコピーが“爆速”でしょ?ビギナーの美濃島さんは履いてみてどうだった?

美濃島:本当に爆速でした。速く走ろうと思わなくても、足が勝手に前へ進む感じ。なんだかトップランナーに仲間入りした気分でした。

大塚:僕は「アディダス」が初めてカーボンプレートを入れた“アディゼロ プロ(ADIZERO PRO)”なら履いたことがあるけど、あれも勝手に前に進むから驚きました。その分、めちゃくちゃバテたけど。

美濃島:このシューズはカーボンを五本指状に形成していて、重心移動がよりスムーズになっているそう。今はカーボンプレートが市場を席巻していますが、“五本指カーボン”がスタンダードになる日も近いかもしれません。

大塚:“ウエーブ デュエル ネオ(WAVE DUEL NEO)”(2万4000円)は真っ白でミニマルなデザインが潔くて好き。最近は機能だけじゃなくてデザインも過剰になってきているから、逆に新鮮に感じます。はき心地も無駄を削ぎ落とした感じで、初めてランニングしたときから足になじんでいるのが実感できました。

美濃島:今年1月の箱根駅伝では、10区区間賞を獲得した創価大学の島津雄大選手がこのプロトタイプを着用していましたね。真っ白なカラーリングが話題となったため、ホワイトカラーも商品化したそうです。

大塚:ただ、今回はいたモデルの中ではダントツでタイトなフィット感だから、慣れるまではちょっと大変かも。僕は結構ズボラなので、スルッと履けてスルッと脱げるシューズを選びがちだから、いちいち気が引き締まります。

美濃島:僕はきつめのフィット感は好みでしたよ。いずれにせよ、「機能もデザインも変化球はいらない」という思いが伝わってくるシューズですね。

大塚:変化球はいらないと思ったら、“ザ ミズノ エナジー(THE MIZUNO ENERGY)”(2万5000円)はメジャーリーグ級の変化球でした。

美濃島:これは「ミズノ史上最高」という柔らかさと反発性が特徴の高反発素材“ミズノ エナジー”のコンセプトモデルとして発売されたシューズ。さきほど紹介した“ウエーブ デュエル ネオ”にも搭載されていますが、こっちは機能性をそのまま表現した斬新なデザインがポイントですね。

大塚:すれ違うランナーの視線は一番感じられるシューズだね。走り心地は反発力がすごくて走っていてもフワフワするからかなりクセはあるけど、新素材の機能性は存分に体感できました。

大塚:“フューエルセル プリズム(FUELCELL PRISM)”(1万3200円)は全モデルの中で一番バランスのとれたシューズという印象。反発性やフィット感、安定感など全部がちょうどいい。気合い入れて走らない日常のランニングにはぴったりかも。

美濃島:ランニング初心者からフルマラソン4時間切りを目指すランナー、大会上位に入るエリートランナーのトレーニングにまで対応するモデルなので、バランスの良さはピカイチです。ソールのつま先が巻き上がっていて、足運びがすごく楽でした。

大塚:ミッドソールの“フューエルセル”も反発性は感じるのだけど、いい意味でいつものランニングに劇的な変化がなく、それでいて快適さも感じられました。

美濃島:スピード感を表現したロゴデザインもいいですよね。

大塚:白黒ベースに赤いロゴが映えるよね。地味過ぎず派手過ぎない絶妙な見た目が好みです。

美濃島:“ノヴァブラスト(NOVABLAST)”(1万6000円)はタイムよりも楽しさを求めるランナーに向けたシューズ。“いつもの道をはずませよう”というコピーの通り、反発性のあるはき心地が魅力です。「アシックス」らしい安定感もありました。

大塚:スピードや反発性のわかりやすさを求めるなら他社でもいいんだけど、気がついたらはいているぐらいの安心感がファンランナーには重要だからね。いろいろはき比べたからこそ、よさが際立ってた。

美濃島:ブラックとグリーンの組み合わせも好きです。

大塚:「アシックス」は最近かっこいいモデルも多いし、底力を発揮しつつあるから今後も楽しみだね。

美濃島:ミッドソールをくり抜いて軽量化させた“ウルトラライド(ULTRARIDE)”(1万円)は、軽やかなはき心地と意外な安定性を備えています。私服に合わせられそうなキャッチーなデザインもよかったです。

大塚:爽やかなカラーリングがいいよね。ランニングでは他社よりもちょっと遅れをとっているけれど、Jリーグ世代としては応援したいブランド。サニブラウン・アブデル・ハキーム(Sani Brown Abdul Hakim)選手やウサイン・ボルト(Usain Bolt)も支えてきたのだから、そのうちとんでもないテクノロジーを発表してきそうな期待感はあるかも。

美濃島:先月は米マサチューセッツ・工科大学(MIT)と共同開発した新ソール“ゼティック(XETIC)”を発表していました。これからもルールにとらわれない独自のアプローチを続けてほしいです。

対談を終えて

美濃島:この夏からスポーツ担当になり、さまざまなシューズを取り上げてきましたが、こんなにたくさん試したのは初めてでした。企業ごとに注力する機能が違ったり、デザイン傾向も異なったりして面白かったです。コロナの影響で体を動かしたいなと思うことも増えたので、これを機に自分のペースでランニングにトライしようと思います!個人的には、「アシックス」の“ノヴァブラスト”をメインに使いながら、気分を上げたいときに「アディダス」の“アディゼロ アディオス プロ”をはいて爆走したいです。

大塚:素晴しい心意気!どんどん走ってください。あらためて各社の性格が見えて面白いよね。マーケティングに隙がなかったり、不器用だけど物作りは超一流だったり、本当にいろいろ。来年開催予定のオリンピックに向けて各社はスピードを追求するのか、安全性に舵を切るのかなど、裏の戦いにも注目したいね。

The post 男性記者2人がミーハー対談 スポーツ各社イチ押しのランシューをはき比べてみた appeared first on WWD JAPAN.com.

TGC2020-21年秋冬はコロナで着られなかった春夏アイテムの“再利用”を提案

 「第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE(以下、TGC)」が9月5日、さいたまスーパーアリーナで開催された。前回(2月29日)に引き続き無観客の会場で行われ、ショーの模様はLINE LIVEなどでオンライン中継した。合間には出演者へのインタビューや楽屋訪問などのコンテンツを取り入れたほか、XR(仮想現実、拡張現実、複合現実の総称)技術によるバーチャル演出なども盛り込んだ。

 TGCが打ち出した2020-21年秋冬リアルトレンドのキーワードは「シーズンレス」。サステナビリティを大切にしながら、コロナ禍で出番の少なかった春夏アイテムを秋冬のコーディネートでも“再利用”するという提案だ。スタイリストの野口強氏がプロデュースするスペシャルコレクションでは、黒や茶色など重めカラーのアウターに、シースルーやレース素材のアイテムをインナーに差すことで軽さを出すなどし、うまくバランスをとっていた。また、ここ数シーズンのトレンドであるクラシックなムードも引き続きプッシュ。テーラードジャケットのセットアップなどを使ったメンズライクなコーディネートには、眉と目の間に境界線を入れる「ホライゾンメイク」を合わせてハンサムな魅力を強調した。

The post TGC2020-21年秋冬はコロナで着られなかった春夏アイテムの“再利用”を提案 appeared first on WWD JAPAN.com.

「アタッチメント」が旗艦店を表参道ヒルズに移転 メンバー限定イベント開催や動画配信企画も

 熊谷和幸デザイナーが手掛けるメンズブランド「アタッチメント(ATTACHMENT)」は9月19日に、東京・代官山の旗艦店を表参道ヒルズ2Fに移転オープンする。

 店舗面積は約70平方メートルで、海外向けコレクション「カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)」の表参道店のエクスクルーシブ商品も販売するほか、メンバー限定のイベントや、ショップをスタジオとして活用する動画配信など旗艦店独自の企画を数多く実施していく予定だ。

 「アタッチメント」の店舗は、東京・ギンザシックスや六本木ヒルズにもある。同ブランドは繊維商社のヤギが2017年に子会社化しており、「タトラス(TATRAS)」や「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」も傘下に持つ。

The post 「アタッチメント」が旗艦店を表参道ヒルズに移転 メンバー限定イベント開催や動画配信企画も appeared first on WWD JAPAN.com.

「ディオール」が「ルージュ ディオール」を使用した水原希子と北村匠海のメイクルックを公開 パリの街並みを表現

「ディオール(DIOR)」は、水原希子と北村匠海を起用し、リップスティック「ルージュ ディオール」をまとった3つのメイクルックを公開した。パリのサン・ジェルマン・デ・プレ、モンテーニュ、シャンゼリゼの街並みにインスピレーションを得た。

 サン・ジェルマン・デ・プレをイメージしたトラッドルックでは、水原希子にピンクベージュの「ルージュ ディオール665 レヴェ」と、自然な艶感で唇を美しく際立たせるティントオイル「ディオール アディクト リップ グロウ オイル 001 ピンク」を合わせた。また北村匠海は、潤いを与えながら自然な血色を引き出すティントリップバーム「ディオール アディクト リップ グロウ 001 ピンク」で唇の美しさを引き出した。

 「ディオール(DIOR)」創業の地であるパリのモンテーニュ通りをイメージしたルックでは水原希子は、「ディオール アディクト リップ マキシマイザー001 ピンク」で唇を整え、「ルージュ ディオール458 パリ」の発色の良いピンクで、気品の溢れるフェミニンな雰囲気を表現した。北村匠海は唇を美しく際立たせるケア処方のリッププランパー「ディオール アディクト リップ マキシマイザー001 ピンク」で、艶感とふっくらとしたボリュームのある唇に仕上げた。

 シャンゼリゼ通りからインスピレーションを得たルックでは、ティントリップバーム「ディオール アディクト リップ グロウ 001ピンク」をベースに、「ルージュ ディオール999」を纏った水原希子がクールなパリジェンヌを彷彿とさせる印象的なヴィジュアルとなっている。

The post 「ディオール」が「ルージュ ディオール」を使用した水原希子と北村匠海のメイクルックを公開 パリの街並みを表現 appeared first on WWD JAPAN.com.

「フェンディ」が東京藝術大学とストリーミングイベント開催 「ウィリアム・テル序曲」よりフィナーレを演奏

 「フェンディ(FENDI)」は9月6日、東京・台東区に位置する東京藝術大学とのストリーミングイベント「フェンディルネサンス-アニマ・ムンディ」を公式サイトおよびSNS上で配信する。イベントは第3弾。新型コロナウイルスのパンデミックを経験した後、“アート、ファッション、そして音楽を通じた再生”というメッセージを届けたいという思いから開催に至った。

 今回は、渋谷スクランブルスクエアの展望施設「渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)」と、ギンザ シックス(GINZA SIX)の屋上庭園「ギンザ シックス ガーデン(GINZA SIX GARDEN)」を舞台に、東京藝術大学音楽学部の学生でバイオリニストの荒井里桜氏と、同大学出身でサクソフォーン奏者の上野耕平氏がイタリア人作曲家のジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini)の「ウィリアム・テル序曲」よりフィナーレを演奏する。「フェンディ」の2020年プレ・フォール・コレクションのアイテムをそれぞれ身にまとう。

 「フェンディルネサンス-アニマ・ムンディ」第1弾は、「フェンディ」の本拠地、ローマのイタリア文明宮を舞台に、オーケストラのサンタ・チェチーリア国立管弦楽団と、「フェンディ」のクチュールコレクションを着用したバイオリニストのアンナ・ティフ(Anna Tifu)がヴィヴァルディ作曲の「四季」から「夏」までを演奏した。第2弾では、中国・上海で上海保利大劇院との特別パフォーマンスを披露した。

The post 「フェンディ」が東京藝術大学とストリーミングイベント開催 「ウィリアム・テル序曲」よりフィナーレを演奏 appeared first on WWD JAPAN.com.

渡辺直美からファッション&ビューティ業界へメッセージ 「人をワクワクさせたいゴールは同じ」

 「WWDジャパン」9月7日号は“ファッション×ビューティの可能性”をテーマに両業界を自在に行き来する業界人を特集する。表紙を飾ったのは両業界のアイコンとして活躍する渡辺直美だ。撮影後、ファッションもメイクも自由に楽しむ彼女にその秘訣を聞いた。

WWD:撮影を終えた感想は?

渡辺直美(以下、渡辺):「WWDジャパン」の表紙に登場できるなんてすごくうれしかったし、撮影も楽しかったです。緊張してメイクはバキバキに、細かく丁寧にやらせていただきました(笑)。

WWD:今回着用した「プニュズ(PUNYUS)」のポイントは?

渡辺:レオパード柄のトップスはパンツに合わせてもポップな印象で、秋口まで着られるアイテムです。Tシャツ以外の派手なトップスを増やしたくて作りました。

WWD:「プニュズ」のデザインで大切にしていることは?

渡辺:一番は「自分が着たいかどうか」です。ジャンルは絞らず、同じアイテムでもバリエーションを持たせています。大きいサイズのブランドがあまりなかった頃は、デザインではなく「これなら着られそうだから」とサイズを中心に洋服を選んでいました。「プニュズ」ではみんながたくさんの選択肢のなかで買い物を楽しんでほしいと思っています。

WWD:リップは、アンバサダーを務める「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の新作「ルージュ アンリミテッドアンプリファイド」。つけ心地は?

渡辺:通常、崩れにくいリップは色素沈着しやすく落とすのも大変ですが、今回の「ルージュ アンリミテッドアンプリファイド」は発色もすごくきれいで、直すのも落とすのもラク。「ついにこんな素晴らしいリップができたか!」とびっくりしました。

WWD:「プニュズ」でもコスメも出したい?

渡辺:いつかオーガニックコスメを作ってみたいです。カバー力があり、発色がよいものでパッケージにもこだわりたいです。

ファッションとメイクは色の統一感が大切

WWD:ファッションもメイクも自由に楽しんでいるが、今のスタイルが確立したのはいつごろ?

渡辺:コントで赤いリップに挑戦したことが始まりでした。東京に出てきた頃はナチュラルメイクが主流で、リップをどれだけベージュに近づけるかの闘いでした。私も当時は周りに合わせて化粧を薄くしていたんですが、ベージュが似合わなかった。ある時、コントの仕事で赤いリップを塗ってみたら、派手な方が似合うことに気付きました。プライベートでも赤リップをつけると抵抗が薄れ、リップに合わせてシャドウ、洋服、髪にも色を取り入れるようになりました。

WWD:ファッションとメイクのバランスを取るコツは?

渡辺:全体的な色の統一感を大切にしています。例えば髪色を派手なオレンジにしたら、服にもメイクにもトーンを変えたオレンジを取り入れるなど。組み合わせて考えるのが好きなんです。

WWD:メイクとファッション、どちらからパワーをもらうことが多い?

渡辺:わぁ~、決められないな。どっちも好きですね。でもテンションが上がるのはファッションです。メイクでテンションが上がるのは、完成してうまくいった後。うまくいかなければ下がるし、メイクする前はめっちゃダルいです(笑)。洋服は「今日は会食があるからサンダルはやめよう」とか「今日は声だけの仕事だからジャージーでいっか」とかスケジュールに合わせて考えますが、たとえジャージーの日でも気分が上がるんですよね。そういうワクワクがあるのはファッションです。

WWD:駆け出しの頃はファッションとビューティ、どちらの業界で活躍したいと思っていた?

渡辺:どちらも全然想像していなかったですよ。「プニュズ」も自分が着られる服がないというニーズから生まれたので、「ファッション業界でかましてやるぜ」みたいな思いは全くなかったです。

コンプレックスを乗り越えて「渡辺直美」に会いに来てほしい

WWD:ファッション&ビューティ業界の印象は?

渡辺:日本のメイクさんたちは、繊細な人が多いですよね。イケイケなモノを作るけど、おとなしい印象。一方ファッション業界は、芸能界よりも怖いかも(笑)。ファッション系のパーティーはお腹痛くなりますね。でも、あの緊張感が逆にイケてると思います。

WWD:今号は“ファッション×ビューティの可能性”がテーマ。両業界に向けたメッセージを。

渡辺:ファッションショーでも服とメイク、両方ないと始まりません。私にとっても色や組み合わせを楽しんでこそファッションです。どちらも人をワクワクさせたいというゴールは同じですから、お互いの得意分野を生かして、一緒にそのゴールに向かっていきたいです。

WWD:両分野を代表するアイコンとして今後、世界にどんなメッセージを発信していきたい?

渡辺:ファッションはこれまで作る側が着る人を選んでいたような気がしますが、最近ではサイズなども含めて多様化しています。多様性の大切さをファッション&ビューティ業界の人たちと一緒に発信したい。私は今体形についてあまり意識しないんです。人は見た目の特徴でジャンル分けしがちですが、ファンの皆さまは「太った女芸人」ではなく、「渡辺直美」と認識してくれます。個性が尊重されるべき時代ですから、ジャンル分けは不要。多くの人にコンプレックスを乗り超えて「渡辺直美」に会いに来てほしい。ファッションもビューティも、業界の枠を超えて個性にフォーカスするべきでしょう。

The post 渡辺直美からファッション&ビューティ業界へメッセージ 「人をワクワクさせたいゴールは同じ」 appeared first on WWD JAPAN.com.

多国籍・匿名デザインチームによる新ブランド「ビエダ」 デビューを記念した写真展を開催

 東京を拠点にするクリエイティブ・スタジオのクラインシュタイン(KLEINSTEIN)は今秋、新たなファッションブランド「ビエダ(BIEDE)」を開始する。多国籍で構成した匿名のデザインチームが、現代における”ユニホーム”を提案していくコンセプトのもと、ジェンダーレスでエイジレスなファッションアイテムを発表していく。商品第1弾“COLLECTION 01”はバッグコレクションで、9月7日に自社オンラインサイトで発売する。

 バッグコレクションは高度な技術を持つ中国・広州の工場で生産し、中国生産に関するステレオタイプ(固定観念)を覆したいという思いが込められている。ラインアップは、ショルダーバッグの“ミラー(MIRROR)”(2万9000円)、ハンドバッグの“ブック(BOOK)”(3万円)、トートバッグの“スコア(SCORE)”(3万5000円)の3型をそろえ、カラーはコバ塗り(エッジペイント)がイエローとブラックの2種類から選ぶことができる。コバ塗りはデザイン性だけではなく耐久性を高めるもので高級バッグに施される仕様。“ブック”にはタブレット端末、“スコア”にはノートPCが収納できるクッション性のあるポケットを設けている。フロントには生産地の緯度と経度を示す番号を刻印した。

 ビジュアルは、「ディオール(DIOR)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのアートワークを手掛けた経験を持つ、中国のビジュアルアーティストで映画監督のクエンティン・シー(Quentin Shih)が制作。「ビエダ」のブランドストーリーをもとに幻想的な作品を中国で撮り下ろした。ブランドのデビューを記念して、クラインシュタインが東京・南青山に構えるギャラリーのシュタイン ボックス(STEIN BOX)でクエンティン・シーの作品を展示する写真展を開催。9月12〜18日には一般入場が可能となる。

 クラインシュタインは2014年に、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)で経験を積んだ小石祐介(代表)と、コイシミキが設立した、ファッション業界を中心としたコンサルティングやディレクション、企画などを請け負うクリエイティブ・スタジオ。スロバキア発のスニーカーブランド「ノヴェスタ(NOVESTA)」のクリエイティブ・ディレクションや日本国内における輸入販売を担うほか、「ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME DES GARCONS)」や「CDG」のウェブサイトのデザインや開発支援、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)のインスタレーションの企画や制作なども担当してきた。

■BIEDE COLLECTION 01 IN COLLABORATION WITH QUENTIN SHIH
日程:9月12〜18日
時間:11:00〜19:00
場所:シュタイン ボックス
住所:東京都港区南青山4-24-4 TKハウス 地下1階

The post 多国籍・匿名デザインチームによる新ブランド「ビエダ」 デビューを記念した写真展を開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

多国籍・匿名デザインチームによる新ブランド「ビエダ」 デビューを記念した写真展を開催

 東京を拠点にするクリエイティブ・スタジオのクラインシュタイン(KLEINSTEIN)は今秋、新たなファッションブランド「ビエダ(BIEDE)」を開始する。多国籍で構成した匿名のデザインチームが、現代における”ユニホーム”を提案していくコンセプトのもと、ジェンダーレスでエイジレスなファッションアイテムを発表していく。商品第1弾“COLLECTION 01”はバッグコレクションで、9月7日に自社オンラインサイトで発売する。

 バッグコレクションは高度な技術を持つ中国・広州の工場で生産し、中国生産に関するステレオタイプ(固定観念)を覆したいという思いが込められている。ラインアップは、ショルダーバッグの“ミラー(MIRROR)”(2万9000円)、ハンドバッグの“ブック(BOOK)”(3万円)、トートバッグの“スコア(SCORE)”(3万5000円)の3型をそろえ、カラーはコバ塗り(エッジペイント)がイエローとブラックの2種類から選ぶことができる。コバ塗りはデザイン性だけではなく耐久性を高めるもので高級バッグに施される仕様。“ブック”にはタブレット端末、“スコア”にはノートPCが収納できるクッション性のあるポケットを設けている。フロントには生産地の緯度と経度を示す番号を刻印した。

 ビジュアルは、「ディオール(DIOR)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのアートワークを手掛けた経験を持つ、中国のビジュアルアーティストで映画監督のクエンティン・シー(Quentin Shih)が制作。「ビエダ」のブランドストーリーをもとに幻想的な作品を中国で撮り下ろした。ブランドのデビューを記念して、クラインシュタインが東京・南青山に構えるギャラリーのシュタイン ボックス(STEIN BOX)でクエンティン・シーの作品を展示する写真展を開催。9月12〜18日には一般入場が可能となる。

 クラインシュタインは2014年に、コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)で経験を積んだ小石祐介(代表)と、コイシミキが設立した、ファッション業界を中心としたコンサルティングやディレクション、企画などを請け負うクリエイティブ・スタジオ。スロバキア発のスニーカーブランド「ノヴェスタ(NOVESTA)」のクリエイティブ・ディレクションや日本国内における輸入販売を担うほか、「ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME DES GARCONS)」や「CDG」のウェブサイトのデザインや開発支援、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)のインスタレーションの企画や制作なども担当してきた。

■BIEDE COLLECTION 01 IN COLLABORATION WITH QUENTIN SHIH
日程:9月12〜18日
時間:11:00〜19:00
場所:シュタイン ボックス
住所:東京都港区南青山4-24-4 TKハウス 地下1階

The post 多国籍・匿名デザインチームによる新ブランド「ビエダ」 デビューを記念した写真展を開催 appeared first on WWD JAPAN.com.

GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

こんにちは。

 

昨日9月4日(金)より銀座本店・新宿店・横浜店では、ドレスシャツ の最高峰<フライ>のオーダーイベントがスタートしています。

 

通常の<フライ>既製品では見られない、豊富なバリエーションの襟型と生地ラインナップが魅力のオーダーイベントです。

ファクトリーの様子や物づくりについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

https://www.barneys.co.jp/mens/business-style/our-favorites-fray.html

 

今日はバーニーズ ニューヨークのスタッフが実際にオーダーした<フライ>のアイテムをご紹介していきます!

 

前回の羽鳥同様に、バーニーズ ニューヨーク限定襟型“TAMIGI(タミジ)”をセレクトしたのは横浜店のシニアセールスアソシエイト 松野健吾です。

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

「初めてオーダーした憧れの<フライ>のドレスシャツ。オーダーならではの一品にしたいと、普段店頭ではお取扱いが少ないピンクをベースにセミワイドカラーの“TAMIGI”でオーダーしました。

定番のネイビージャケットを合わせ、残暑残る季節も清涼感あるVゾーンを意識してコーディネートしています」

前回のブログはこちらから>>>

 

銀座本店マネージャー 小山猛はこだわりの詰まった一着をオーダー。

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

「ネイビーやグレーのスーツに合う暖色のドレスシャツが欲しかったのでオーダーを。通常オーダー可能な襟型“WAGNER”をさらにタブカラーに変更しています。オトナ×やわらかさをテーマにしました」

 

同じく銀座本店のセールスアソシエイト 居村有祐は柄×柄×柄のコーディネート。

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

「こちらのドレスシャツ はMADE TO MEASUREならではの生地、ベージュに薄いパープルのストライプ柄をセレクトしました。タイは<フランコ ミヌッチ>、ソックスでも色を拾い、トータルで色柄のバランスを考えたコーディネートです」

 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

ベーシックなスーツスタイルにあなただけのオリジナリティや華やぎを添えるのが、<フライ>のドレスシャツオーダーです。

襟型もここでご紹介しているもののほかに、前回のブログで神戸店の山縣がオーダーした“LIONE(リオーネ)”や、色気のあるワンピースカラーの“MIAMI(マイアミ)”、ボタンダウンの“BOSTON(ボストン)”など数多くご用意。

IMG 6274 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

IMG 6273 GET IT RIGHT!スタッフのオーダーアイテムご紹介 #2

生地も“生地の宝石”とも言われるカルロ・リーヴァ社製の生地をはじめとする、最高級素材からお選びいただけます。また、シーズナルの生地もご用意しています。

種類が多く決められない…そんなときは店頭のスタッフへご相談くださいね。

お好みのスタイルやコーディネートをお伺いしベストな組合せとフィッティングをご提案させていただきます。

 

次回はいよいよ<ベルベスト>オーダースタート目前。スタッフ渾身の一着を多数ご紹介しますのでお楽しみに!

 

GET IT RIGHT #1 はこちらからご覧いただけます>>>

 

FALL 2020

MADE TO MEASURE

FRAY

開催中 – 9/13 SUN. 銀座本店1F / 横浜店4F

開催中 – 9/14 MON. 新宿店5F

9/15 TUE. – 9/27 SUN. 六本木店2F

9/19 SAT. – 9/27 SUN. 神戸店1F / 福岡店1F

 

BELVEST

9/10 THUR. – 9/12 SAT. 銀座本店B1

9/13 SUN. 横浜店5F

9/14 MON. 新宿店6F

9/15 TUE. 六本木店2F

9/19 SAT. – 9/21 MON. 神戸店B1

9/22 TUE. 福岡店B1

 

FRANCO MINUCCI

9/10 THUR. – 9/12 SAT. 銀座本店1F

9/13 SUN. 横浜店4F

9/14 MON. 新宿店6F

9/15 TUE. 六本木店2F

9/19 SAT. – 9/21 MON. 神戸店B1

9/22 TUE. – 9/27 SUN. 福岡店B1

ドーバーが2つの新進ブランドと提携 21年には新コンセプトストアも

 コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)の子会社ドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS以下、DSMP)は、ニューヨーク発の新進ブランド「ヴァケラ(VAQUERA)」と、パリを拠点とする新人デザイナー、ヴィクトル・ウェインサント(Victor Weinsanto)が立ち上げたばかりのブランド「ウェインサント」と提携すると発表した。

 DSMPはオリジナル商品の企画開発のほか、ブランド育成、生産、販売などを行っており、人気DJのハニー・ディジョン(Honey Dijon)と「ハニー・エフィング・ディジョン(HONEY F—ING DIJON)」を立ち上げたほか、シンガポール発のストリートブランド「ユース イン バラクラバ(YOUTH IN BALACLAVA)」やメキシコ発の「リベラル ユース ミニストリー(LIBERAL YOUTH MINISTRY)」、写真家のイーライ・ラッセル・リネッツ(Eli Russell Linnetz)が設立した「ERL」などを育成している。

 エイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)=コム デ ギャルソン インターナショナル最高経営責任者(CEO)兼ドーバー ストリート マーケットCEOは、「DSMPはシステムを変えるためのプラットフォームであり、さまざまな才能をオープンに受け入れる場所だ。私たちはデザイナーやブランドを所有したいとは思っていないし、自由に自分のペースで活動してもらいたい。クリエイティビティーが何よりも重要だ」と語った。

 「ヴァケラ」に関してDSMPは、同ブランドの2021年春夏コレクションのうち半分程度の生産と販売を手掛けるほか、同ブランドのクチュールアイテムも販売する。なお今回の提携に先立ち、「ヴァケラ」は20-21年秋冬コレクションのショーをDSMニューヨークで20年2月に行っている。

 ジョフィCEOが19年3月のパリ・ファッション・ウイークで見出したというウェインサントは、パリの服飾学校アトリエ・シャルドン・サヴァール(Atelier Chardon Savard)で学んだ26歳。「クロエ(CHLOE)」や「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」で経験を積み、20年に自身のブランド「ウェインサント」を立ち上げた。まずDSMPのショールームで作品を展示するが、将来的には生産面でも提携する可能性があるという。ウェインサントは、「DSMPのショールームで作品を展示することになり、本当に光栄だ。こうした機会がなければ会うことができない多くのプロフェッショナルに作品を見てもらえるので、とてもうれしく思う」と話した。

 21年1月ごろには、「コム デ ギャルソン」のコンセプトストアであるパリの「トレーディング ミュージアム コム デ ギャルソン(TRADING MUSEUM COMME DES GARCONS)」にDSMPが擁する若手ブランドを集め、「ドーバー ストリート トレーディング マーケット(DOVER STREET TRADING MARKET)」としてオープンする予定だと、ジョフィCEOは述べた。これは19年10月にオープンした香水とコスメに特化している店舗に続き、パリで2つ目の“テーマ特化型ストア”となる。

The post ドーバーが2つの新進ブランドと提携 21年には新コンセプトストアも appeared first on WWD JAPAN.com.