足元はプラットホームが人気 21年春夏パリ・ファッション・ウイーク

 9月28日〜10月6日、2021年春夏パリ・ファッション・ウイーク(パリコレ)が開催された。84ブランドが参加し、新型コロナウイルスの影響からリアルなイベントとデジタルショーケースを織り交ぜて開催された。

 パリコレ会場付近には多くのファッショニスタが集り、スナップも盛り沢山。今シーズンはジャケットやスーツスタイルでクラシックなスタイリングが目立つ。足元は定番のストリート系スニーカーで外す人もいれば、ブーツでスタイルアップをする人も。全体では今季注目のプラットホームソールを好む傾向が強いようだ。また素材の異なる黒を重ねて立体感を演出したオールブラックコーディネートも多く見られた。バッグは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のミニバッグや「シャネル(CHANEL)」のチェーンバッグといったアイテムが人気のようだ。

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「ベイプ」がドレイクの「OVO」とコラボ イメージムービーにはマイキー・ウィリアムズが出演 

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R) )、以下ベイプ」はこのほど、カナダ・トロント出身のラッパー、ドレイク(DRAKE)が手掛けるクリエイティブ集団「オクトーバーズベリーオウン(October’s very own、OVO)」とのコラボアイテムを発売した。

 「ベイプ」のシグネチャーであるカモフラージュ柄のTシャツやフーディー、キャップなどのアイテムに、「OVO」のアイコンでもあるフクロウをデザインした。またイメージムービーにはアメリカの若手バスケットボール選手として注目を集めるマイキー・ウィリアムズ(Mikey Williams)を起用。さらに、ルックのモデルにはロサンゼルスを拠点に活動するヒップホップクルーのショアライン・マフィア(Shoreline Mafia)のメンバーのオージージー(Ohgeesy)を起用した。

 アイテムはベイプエクスクルーシブ(BAPEXCLUSIVE)青山、ベイプストア(R)ドーバー ストリート マーケット 銀座(BAPESTORE(R)DOVER STREET MARKET GINZA)、ベイプ ストア京都、公式オンラインストアなどで取り扱う。 

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「ディーゼル」新デザイナーに「Y/プロジェクト」のグレン・マーティンスが就任

 「ディーゼル(DIESEL)」の新クリエイティブ・ディレクターに「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のグレン・マーティンス(Glenn Martens)が8日付で就任した。今後同ブランドのコレクションやコミュニケーション、店舗デザインなどのクリエイティブを統括する傍ら、「Y/プロジェクト」のデザイナーも兼任する。なお、マーティンス新クリエイティブ・ディレクターによる初コレクションの発表時期は明かされていない。

 1983年、ベルギー生まれのマーティンス新クリエイティブ・ディレクターは、アントワープ王立芸術アカデミー(Antwerp’s Royal Academy of Fine Arts)を2008年に卒業した後、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」でキャリアをスタートした。13年には「Y/プロジェクト」のクリエイティブ・ディレクターに就任した。その後17年に「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)」グランプリを受賞。「ディーゼル」とは18年に影響力のあるデザイナーとコラボーレションを行う「レッドタグ プロジェクト(Red Tag Project)」で協業し、そのことから今回の起用に至ったという。

 就任に際して「『ディーゼル』ファミリーに加わることをとても光栄に思い、ワクワクしている。ラディカル、正直、楽観主義の代名詞的ブランドで、私たちの未来の展望を表現し、そうした表現がアイコンとなっている。今までにないくらいこの価値観を大切にするべきだし、希望のメッセージを伝えたい」とコメントした。

 「ディーゼル」は、17年12月末に前任のニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)が退任してから不在が続いていた。同ブランドの創設者であり、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」を擁するOTBのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)会長は、「17年にグレンと出会って以来彼が経験を積み、才能を確立させていくのを見てきた。『ディーゼル』の指揮をとり、彼のデザインビジョンがブランドと融合していくのを見るのが楽しみだ」と述べた。

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パリコレ現地リポートVol.6 リアルのトリはやっぱり「ルイ・ヴィトン」!リアルとデジタルの異なる演出に感嘆

 こんにちは、ヨーロッパ通信員の藪野です。ついにパリコレ現地リポートも最終回を迎えます。今シーズンは外食を一切せずにほぼずっと自炊で、ホテルとショー会場やショールームの行き来のみだったので、なんだか寂しい出張でした。ただ、この状況下でも現地に行けて本当に良かった。いつもより多くのデザイナーと話すことができましたし、リアルなショーは印象に残るものが多かったので、親密&濃密な体験になりました。それでは、「シャネル(CHANEL)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のショーを含む8日目と9日目のダイジェストをお届けします!

10月5日(月)
12:30 「ミチノ」の新ショールームでほっこりティータイム

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の展示会でひたすら写真を撮った後(詳しくは現地リポートVol.5をご覧ください)に向かったのは、パリ在住日本人デザイナーのヤス・ミチノさんが手掛けるバッグブランド「ミチノ(MICHINO)」。移転した新しいショールームで2021年春夏コレクションを見せてもらいました。と言いつつ、実際はミチノさんとPRのオードさんと久々の再会だったので、日本茶をいただきながらほっこりティータイム。フランスの状況や最近のバッグ事情、近況などを話し合いました。
  
 「今までブランドの中で決めたルールに縛られていたけど、今季は本当にやりたかったことができた」とミチノさんが語るコレクションは、アイコンバッグ“スクウェアイット(SQUARIT)”や“クラフト バッグ(CRAFT BAG)”などをシボのあるレザーでアップデート。ベージュ、ブラック、ホワイト、ピンク、レッドというタイムレスな人気色で提案しています。一方、“SALUT”や“HELLO”とプリントされたミニバッグや財布には、ビビッドカラーを採用。次の春夏には明るい色を持ちたい気分になるように!という思いが込められているそう。
 

13:30 ケイト・モスが手掛けた初のハイジュエリーとは?

 お次はラグジュアリーなホテル・ド・クリヨン(Hotel de Crillon)で開かれていたジュエリーブランド「メシカ(MESSIKA)」のプレゼンテーションへ。今回発表したのは、スーパーモデルのケイト・モスとのコラボレーションで制作したハイジュエリー。ケイト自身のジュエリーボックスを出発点に、“ボヘミアン”や“アールデコ”など彼女の好きなスタイルを反映したコレクションに仕上がっていました。ダイヤモンドで知られる「メシカ」ですが、今回はマラカイトやターコイズ、マザー・オブ・パールをダイヤモンドと組み合わせたネックレスやイヤリングを提案しているのが新鮮です。
 

14:00 ドーバーの展示会で最強のソーシャル・ディスタンシング・ハットを発見

 その後は、ヴァンドーム広場にあるドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS以下、DSMP)のショールームに新進ブランドの2021年春夏コレクションを見に行ってきました。今回展示されていたのは、人気DJのハニー・ディジョン(Honey Dijon)による「ハニー ファッキング ディジョン(HONEY FUCKING DIJON)」、そしてDSMPが今年提携を始めた「ヴァケラ(VAQUERA)」と「ウェインサント(WEINSANTO)」。ブランド育成プラットフォームとして、取り組むブランドが増えています。
 
 「ハニー ファッキング ディジョン」は2シーズン目を迎え、レザージャケットやはっ水性のあるアウターなどバリエーションが広がりました。今回は90年代ニューヨークのクラブシーンから着想を得ていて、伝説的ディスコ「パラダイス ガレージ(Paradise Garage)」ともコラボ。1万円以下で買えるアイテムもあり、インクルーシブなブランドとして成長中です。「ヴァケラ」はランジェリーをアレンジしたウエアがずらり。大胆なデザインがある一方で、ランジェリーのプリントやパーツをあしらった手ごろなオーバーサイズTシャツもあり、このバランスはエイドリアンさん(コム デ ギャルソン インターナショナルCEO兼ドーバー ストリート マーケットCEO)のアドバイスが入っているのかなと感じました。そして、まだ荒削りでアンダーグラウンド感あふれる「ウェインサント」では、最強のソーシャル・ディスタンシング・ハットを発見。これを被ったら、誰も近寄れないですね(笑)。
 

16:30 「ズリー ベット」は今季もハッピームード満点

 ファッション・ウイーク期間中のショーは、郵便番号が「75」から始まるパリ市内でほとんど開催されるのですが、「ズリー ベット(XULY BET)」のインビテーションを見ると「94200」。これはどこ?と思いつつ、雨の中、南の郊外にある会場にやってきました。ショーには、個性豊かな一般人をモデルとして起用。階段を下りるモデルをデザイナー自身がリズムに乗りながらエスコートしたり、自分の娘がモデルとしてランウエイを歩いてきたら前まで写真を撮りにきちゃうお母さんもいたり、学芸会的なノリはありますが……ハッピームードあふれる楽しいショーでした。
 

10月6日(火)
10:30 「シャネル」の会場に“HOLLYWOOD”サインならぬ“CHANEL”サインが出現!

 最終日のハイライト1つ目は「シャネル」です。招待状は丘の上にある“HOLLYWOOD”サイン風の「CHANEL」の文字が飛び出るカードだったので期待していたのですが、セキュリティーチェックを終えて会場に入ると、ありました!巨大な“CHANEL”サイン!!そしてよく見ると、客席にもブランド名のアルファベットやロゴを象った椅子が混じっていて、テンションの上がる可愛いセットです。
 
 そんな会場からも分かるように今シーズンは、ブランドのミューズである女優たちへのオマージュ。「ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、映画や現実の世界で、数多くの女優たちの衣装を手掛けました。そのような私たちを夢中にさせる女優たちのことを思い描いたのです。でもそれは、単に再現したいと考えたのではなく、ビンテージ風に再解釈したわけでもありません。喜びにあふれ、 カラフルで活気に満ちたコレクションを追求しました」とヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=ファッション・コレクション・アーティスティック・ディレクターは語ります。
 
 その言葉通り、コレクションはミニスカートやバミューダパンツ、ブルゾン、デニム、ネオンサインのようなグラフィックを取り入れることで、若々しくアクティブな印象に。アイコニックなファンシーツイードをはじめとするセットアップスタイルもライダーススタイルのジャケットやドロップショルダーのシルエット、深いスリットの入ったスカートでアレンジしています。一方、ディテールではレッドカーペットドレスの華やかなイメージにつながるフェザーやボウ、スパンコール刺しゅうなども見られました。バッグは超ミニサイズが中心。アクセサリー感覚なネックレスタイプのバッグもありました。


 

16:30 今季も締めは「ルイ・ヴィトン」。リアルとデジタルの異なる演出はあっぱれ!

 もう一つのハイライトは、毎回パリコレのトリを飾っている「ルイ・ヴィトン」です。ライブ配信は現地時間15時からということで「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のデジタル発表の前だったのですが、「ルイ・ヴィトン」は今季、15時と16時半の2回ショーを開催。会場での第一印象や体験を楽しみにしていたので、15時前からSNSは全てシャットダウンして16時半からのショーを待ちました。
 
 今回の会場は、LVMHが大規模な改修を進めている老舗百貨店サマリテーヌ(LE SAMARITAINE)。来年複合施設としての再オープンを前に、ガラス天井と孔雀のフレスコ画が象徴的な最上階をショーに使いました。パリコレではルーブル美術館の内外でウィメンズのショーを開催することの多い「ルイ・ヴィトン」ですが、これまでもヴァンドーム広場の旗艦店や美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)」をオープン前に会場として使用しており、ショーはLVMHにとって重要な新ロケーションを世界に披露するメディア的な役割も果たしているのです。
 
 コレクションは、メンズ・ウィメンズという枠組みに当てはまらない“ノンバイナリー(nonbinary)”な服。振り返れば、ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は、20年春夏のショー演出にもトランスジェンダーのアーティストであるソフィー(Sophie)を起用していましたよね。ショーで披露されたのは、彼が「マスキュリンであると同時にフェミニンである」と語るジャケットをはじめ、風をまとう軽やかでゆったりしたロングコート、タックを入れて丸みのあるシルエットに仕上げたスラックス風ワイドパンツ、オーバーサイズTシャツとも捉えられるドレスなど。女性でも男性でも楽しめそうなアイテムがそろいます。ニコラのコレクションでここまで全体的にビッグシルエット&ストリートムードなのは新鮮。カジュアルな太いベルトでハイウエストをマークしたスタイリングやポップなタイポグラフィがいいアクセントになっています。
 
 「あ〜、締めにエネルギッシュなショーが見られてよかった!」と思いながらホテルに帰ってデジタルでの配信をチェックすると、別の体験が待っていました。会場では緑の壁や椅子になっていたところに映像が合成され、モデルが映像の中を歩いているような不思議な世界に。リアルな空間の中にいるからこそ湧き立つ感情や視点を動かしながら見るからこそ分かる質感やディテールはもちろんあるのですが、それをデジタルでできる限り再現することを目指すのではなく、全く異なる体験を用意するとはあっぱれ!会場では緑色を背景にモデルが歩いていたので、その点ではデジタルで見ている方が面白いと感じられたのではないでしょうか。そして合成されていた映像は、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督による映画「ベルリン・天使の詩」。ベルリンつながりということで、勝手に親近感が湧きました(笑)。


 

10月8日(木)
14:00 初のPCR検査にドキドキ

 現在、ドイツではリスク地域(もちろんパリも対象)からの入国者全員にPCR検査が義務付けられています。空港にも検査センターがあるのですが、ベルリンに戻った7日夜はすでにクローズしていたので、8日に近所の診療所に行ってきました。ベルリンでは市内に新型コロナウイルス関連の検査や診察のみを行う病院がいくつも設けられていて、今回行ったところは事前にオンライン予約もできたのでとてもスムーズ。待ち時間もなく、鼻と喉から検体を取って5分もかからずに終了しました。そして結果はウェブサイトに個人番号を入れると表示されるシステムになっていて、通常2日以内に分かるとのこと。翌日の夕方にチェックしてみたら、「陰性」と表示されました〜!症状は全くなかったとはいえ気になっていたので一安心。これにて、無事パリコレ出張終了です!

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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パリコレ現地リポートVol.6 リアルのトリはやっぱり「ルイ・ヴィトン」!リアルとデジタルの異なる演出に感嘆

 こんにちは、ヨーロッパ通信員の藪野です。ついにパリコレ現地リポートも最終回を迎えます。今シーズンは外食を一切せずにほぼずっと自炊で、ホテルとショー会場やショールームの行き来のみだったので、なんだか寂しい出張でした。ただ、この状況下でも現地に行けて本当に良かった。いつもより多くのデザイナーと話すことができましたし、リアルなショーは印象に残るものが多かったので、親密&濃密な体験になりました。それでは、「シャネル(CHANEL)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のショーを含む8日目と9日目のダイジェストをお届けします!

10月5日(月)
12:30 「ミチノ」の新ショールームでほっこりティータイム

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の展示会でひたすら写真を撮った後(詳しくは現地リポートVol.5をご覧ください)に向かったのは、パリ在住日本人デザイナーのヤス・ミチノさんが手掛けるバッグブランド「ミチノ(MICHINO)」。移転した新しいショールームで2021年春夏コレクションを見せてもらいました。と言いつつ、実際はミチノさんとPRのオードさんと久々の再会だったので、日本茶をいただきながらほっこりティータイム。フランスの状況や最近のバッグ事情、近況などを話し合いました。
  
 「今までブランドの中で決めたルールに縛られていたけど、今季は本当にやりたかったことができた」とミチノさんが語るコレクションは、アイコンバッグ“スクウェアイット(SQUARIT)”や“クラフト バッグ(CRAFT BAG)”などをシボのあるレザーでアップデート。ベージュ、ブラック、ホワイト、ピンク、レッドというタイムレスな人気色で提案しています。一方、“SALUT”や“HELLO”とプリントされたミニバッグや財布には、ビビッドカラーを採用。次の春夏には明るい色を持ちたい気分になるように!という思いが込められているそう。
 

13:30 ケイト・モスが手掛けた初のハイジュエリーとは?

 お次はラグジュアリーなホテル・ド・クリヨン(Hotel de Crillon)で開かれていたジュエリーブランド「メシカ(MESSIKA)」のプレゼンテーションへ。今回発表したのは、スーパーモデルのケイト・モスとのコラボレーションで制作したハイジュエリー。ケイト自身のジュエリーボックスを出発点に、“ボヘミアン”や“アールデコ”など彼女の好きなスタイルを反映したコレクションに仕上がっていました。ダイヤモンドで知られる「メシカ」ですが、今回はマラカイトやターコイズ、マザー・オブ・パールをダイヤモンドと組み合わせたネックレスやイヤリングを提案しているのが新鮮です。
 

14:00 ドーバーの展示会で最強のソーシャル・ディスタンシング・ハットを発見

 その後は、ヴァンドーム広場にあるドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS以下、DSMP)のショールームに新進ブランドの2021年春夏コレクションを見に行ってきました。今回展示されていたのは、人気DJのハニー・ディジョン(Honey Dijon)による「ハニー ファッキング ディジョン(HONEY FUCKING DIJON)」、そしてDSMPが今年提携を始めた「ヴァケラ(VAQUERA)」と「ウェインサント(WEINSANTO)」。ブランド育成プラットフォームとして、取り組むブランドが増えています。
 
 「ハニー ファッキング ディジョン」は2シーズン目を迎え、レザージャケットやはっ水性のあるアウターなどバリエーションが広がりました。今回は90年代ニューヨークのクラブシーンから着想を得ていて、伝説的ディスコ「パラダイス ガレージ(Paradise Garage)」ともコラボ。1万円以下で買えるアイテムもあり、インクルーシブなブランドとして成長中です。「ヴァケラ」はランジェリーをアレンジしたウエアがずらり。大胆なデザインがある一方で、ランジェリーのプリントやパーツをあしらった手ごろなオーバーサイズTシャツもあり、このバランスはエイドリアンさん(コム デ ギャルソン インターナショナルCEO兼ドーバー ストリート マーケットCEO)のアドバイスが入っているのかなと感じました。そして、まだ荒削りでアンダーグラウンド感あふれる「ウェインサント」では、最強のソーシャル・ディスタンシング・ハットを発見。これを被ったら、誰も近寄れないですね(笑)。
 

16:30 「ズリー ベット」は今季もハッピームード満点

 ファッション・ウイーク期間中のショーは、郵便番号が「75」から始まるパリ市内でほとんど開催されるのですが、「ズリー ベット(XULY BET)」のインビテーションを見ると「94200」。これはどこ?と思いつつ、雨の中、南の郊外にある会場にやってきました。ショーには、個性豊かな一般人をモデルとして起用。階段を下りるモデルをデザイナー自身がリズムに乗りながらエスコートしたり、自分の娘がモデルとしてランウエイを歩いてきたら前まで写真を撮りにきちゃうお母さんもいたり、学芸会的なノリはありますが……ハッピームードあふれる楽しいショーでした。
 

10月6日(火)
10:30 「シャネル」の会場に“HOLLYWOOD”サインならぬ“CHANEL”サインが出現!

 最終日のハイライト1つ目は「シャネル」です。招待状は丘の上にある“HOLLYWOOD”サイン風の「CHANEL」の文字が飛び出るカードだったので期待していたのですが、セキュリティーチェックを終えて会場に入ると、ありました!巨大な“CHANEL”サイン!!そしてよく見ると、客席にもブランド名のアルファベットやロゴを象った椅子が混じっていて、テンションの上がる可愛いセットです。
 
 そんな会場からも分かるように今シーズンは、ブランドのミューズである女優たちへのオマージュ。「ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、映画や現実の世界で、数多くの女優たちの衣装を手掛けました。そのような私たちを夢中にさせる女優たちのことを思い描いたのです。でもそれは、単に再現したいと考えたのではなく、ビンテージ風に再解釈したわけでもありません。喜びにあふれ、 カラフルで活気に満ちたコレクションを追求しました」とヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=ファッション・コレクション・アーティスティック・ディレクターは語ります。
 
 その言葉通り、コレクションはミニスカートやバミューダパンツ、ブルゾン、デニム、ネオンサインのようなグラフィックを取り入れることで、若々しくアクティブな印象に。アイコニックなファンシーツイードをはじめとするセットアップスタイルもライダーススタイルのジャケットやドロップショルダーのシルエット、深いスリットの入ったスカートでアレンジしています。一方、ディテールではレッドカーペットドレスの華やかなイメージにつながるフェザーやボウ、スパンコール刺しゅうなども見られました。バッグは超ミニサイズが中心。アクセサリー感覚なネックレスタイプのバッグもありました。


 

16:30 今季も締めは「ルイ・ヴィトン」。リアルとデジタルの異なる演出はあっぱれ!

 もう一つのハイライトは、毎回パリコレのトリを飾っている「ルイ・ヴィトン」です。ライブ配信は現地時間15時からということで「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のデジタル発表の前だったのですが、「ルイ・ヴィトン」は今季、15時と16時半の2回ショーを開催。会場での第一印象や体験を楽しみにしていたので、15時前からSNSは全てシャットダウンして16時半からのショーを待ちました。
 
 今回の会場は、LVMHが大規模な改修を進めている老舗百貨店サマリテーヌ(LE SAMARITAINE)。来年複合施設としての再オープンを前に、ガラス天井と孔雀のフレスコ画が象徴的な最上階をショーに使いました。パリコレではルーブル美術館の内外でウィメンズのショーを開催することの多い「ルイ・ヴィトン」ですが、これまでもヴァンドーム広場の旗艦店や美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)」をオープン前に会場として使用しており、ショーはLVMHにとって重要な新ロケーションを世界に披露するメディア的な役割も果たしているのです。
 
 コレクションは、メンズ・ウィメンズという枠組みに当てはまらない“ノンバイナリー(nonbinary)”な服。振り返れば、ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は、20年春夏のショー演出にもトランスジェンダーのアーティストであるソフィー(Sophie)を起用していましたよね。ショーで披露されたのは、彼が「マスキュリンであると同時にフェミニンである」と語るジャケットをはじめ、風をまとう軽やかでゆったりしたロングコート、タックを入れて丸みのあるシルエットに仕上げたスラックス風ワイドパンツ、オーバーサイズTシャツとも捉えられるドレスなど。女性でも男性でも楽しめそうなアイテムがそろいます。ニコラのコレクションでここまで全体的にビッグシルエット&ストリートムードなのは新鮮。カジュアルな太いベルトでハイウエストをマークしたスタイリングやポップなタイポグラフィがいいアクセントになっています。
 
 「あ〜、締めにエネルギッシュなショーが見られてよかった!」と思いながらホテルに帰ってデジタルでの配信をチェックすると、別の体験が待っていました。会場では緑の壁や椅子になっていたところに映像が合成され、モデルが映像の中を歩いているような不思議な世界に。リアルな空間の中にいるからこそ湧き立つ感情や視点を動かしながら見るからこそ分かる質感やディテールはもちろんあるのですが、それをデジタルでできる限り再現することを目指すのではなく、全く異なる体験を用意するとはあっぱれ!会場では緑色を背景にモデルが歩いていたので、その点ではデジタルで見ている方が面白いと感じられたのではないでしょうか。そして合成されていた映像は、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督による映画「ベルリン・天使の詩」。ベルリンつながりということで、勝手に親近感が湧きました(笑)。


 

10月8日(木)
14:00 初のPCR検査にドキドキ

 現在、ドイツではリスク地域(もちろんパリも対象)からの入国者全員にPCR検査が義務付けられています。空港にも検査センターがあるのですが、ベルリンに戻った7日夜はすでにクローズしていたので、8日に近所の診療所に行ってきました。ベルリンでは市内に新型コロナウイルス関連の検査や診察のみを行う病院がいくつも設けられていて、今回行ったところは事前にオンライン予約もできたのでとてもスムーズ。待ち時間もなく、鼻と喉から検体を取って5分もかからずに終了しました。そして結果はウェブサイトに個人番号を入れると表示されるシステムになっていて、通常2日以内に分かるとのこと。翌日の夕方にチェックしてみたら、「陰性」と表示されました〜!症状は全くなかったとはいえ気になっていたので一安心。これにて、無事パリコレ出張終了です!

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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AMIAYAの「ジュエティ」が3Dパターン導入でD2C商品拡大 21年春から「ファンと作る」を本格化

 双子インフルエンサーのAMIAYAによるマークスタイラーのファッションブランド「ジュエティ(JOUETIE)」は、CG製作などを手掛けるGOOD VIBES ONLY(以下、GVO)と組み、3Dパターンや3Dグラフィックを活用した商品企画を開始した。サンプル製作や着用画像撮影にかかる時間を短縮することで、ブランドファンの声を取り入れた商品をスピーディーに企画・販売する。この仕組みと連動し、「2021年春夏以降、ユーチューブライブなどで定期的にライブコマースを行い、ファンを巻き込んでモノ作りを行っていく」(中見川宜紀マークスタイラー執行役員第3本部本部長)考えだ。

 第一弾商品は11月6日からマークスタイラーの自社EC「ランウェイチャンネル(RUNWAY channel)」で販売する予定で、ロングスリーブTシャツ(5000円)、ウェスタンディテールのワンピース(9000円)、オーバーサイズのフーディー(7000円)、サテンパンツ(7000円)の計4アイテム。現在予約を受け付けている。3Dパターンを採用することで、「サンプル製作にかかるコストが削減できるとともに、不要なサンプルの廃棄も減らすことができる」。また、着用画像や動画もCGで作成できるため、すぐにECで予約を開始できる。実際に、この記事につけたAMIAYAの着用画像やマネキン動画も合成だ。「生産に着手するまでの企画段階で、通常よりも2週間前後期間を短縮できる」という。

 サンプルをCGで作成し、すぐに予約を開始できるという特性を生かし、「ファンとライブコマースでコミュニケーションを取りながら、ファンの声を生かして商品を一緒に作っていく」というD2C(Direct to Consumer、顧客直結型)型の手法を今後は取り入れていく。ライブコマースでよく求められる、「伸長別、体形別のスタイリング画像や動画も、CGですぐに表現できる」点がポイントだ。「全商品の企画手法をD2C型にするというわけではないが、まずはディレクターのキャラクターが立っていてコミュニティー化しやすい『ジュエティ』でスタートし、他ブランドにも広げることを検討していく」。ゆくゆくは、各ブランドの販売員一人一人がインフルエンサーとなり、自身のインスタグラムアカウントなどで合成画像を使ったライブコマースを進めていくのが目標だ。

 3Dパターンはコストや廃棄の削減、企画期間の短縮といった生産畑ではよく話題になるが、「販売にまでつなげて考えている取り組みはあまりない」と中見川執行役員。また、GVOは自社でもインフルエンサーによるD2Cブランド「ステラヴィアナ(STELLA VIANA)」などを手掛けている。

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サザビーリーグがバッグブランド「サザビー」の事業終了 「コロナの影響で事業継続困難」

 サザビーリーグは10月9日、公式サイトで傘下のバッグブランド「サザビー(SAZABY)」の事業を、2021年3月を目処に終了すると発表した。「サザビー」はサザビー(現サザビーリーグ)が創業した1972年にスタートしたバッグブランドで、“Carrying your Life”をコンセプトにクラフツマンシップをベースにトレンドを取り入れたバッグを提案していたが、「近年は厳しい状況が続いていた。新型コロナウイルスの感染拡大により事業継続が困難と判断してブランド終了に至った」(広報担当者)。10月1日時点の店舗数は40(アウトレット1店舗含む)で、各店の営業終了日などの詳細はブランド公式サイトで案内していく。

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サザビーリーグがバッグブランド「サザビー」の事業終了 「コロナの影響で事業継続困難」

 サザビーリーグは10月9日、公式サイトで傘下のバッグブランド「サザビー(SAZABY)」の事業を、2021年3月を目処に終了すると発表した。「サザビー」はサザビー(現サザビーリーグ)が創業した1972年にスタートしたバッグブランドで、“Carrying your Life”をコンセプトにクラフツマンシップをベースにトレンドを取り入れたバッグを提案していたが、「近年は厳しい状況が続いていた。新型コロナウイルスの感染拡大により事業継続が困難と判断してブランド終了に至った」(広報担当者)。10月1日時点の店舗数は40(アウトレット1店舗含む)で、各店の営業終了日などの詳細はブランド公式サイトで案内していく。

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「グリーンレーベル リラクシング」のLINE接客 “密”を避けた“密”なサービス

 「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING以下、GLR)」は、4月末にスタートした「LINE接客サービス」を通じて、コロナ禍でも便利にショッピングができる新たな接客の形を探っている。

 同サービスでは、オンラインショッピングの際に感じた商品への疑問に、販売スタッフがLINEチャットを通して直接対応する。従来、商品の問い合わせはカスタマーサービスが行っていたが、LINE接客では“人対人”のコミュニケーションや提案力をさらに強化した。もともとは「コロナ禍で店頭に立てなかった販売スタッフのノウハウを効果的に活かせる場として発案された企画」だというが、感染リスクを避けたい人だけでなく、実際に買い物をしたくてもできないママ世代や遠方の顧客などからの利用も増えている。

 スタート約5カ月で、利用者数は1300人(10月6日時点)、内約7割が商品を購買予定とアンケートに回答しているという。

 LINE接客では、オンラインショップの画像では分かりにくい商品の色味を伝えたり、顧客の体型に近いスタッフが気になる商品を着用した画像を送ったりなどの対応が可能。商品単体への質問だけでなく、着用シーンや手持ちのアイテムを考慮したパーソナルなコーディネート提案も行う。実際のチャットでは「特定のアイテムへのお問い合わせはあるが、コーディネートに関するご質問が多い」と同社は説明。デジタルでもセレクトショップの販売スタッフならではセンスや気配りが試されている。

 また、顧客が購入したパートナーへのギフトに、担当者がお祝いのコメントを添えたことが、SNSで「神対応!」と話題になったというエピソードもある。オンライン接客ではAIを活用した機械的なコミュニケーションも少なくないが、そうしたデジタルなのに“人間味”のあるギャップが、新鮮かつ好意的に受け入れられているようだ。

 LINE接客は、「GLR」の在庫が揃う本社の仮想店舗を中心に、現在46人の販売スタッフがシフト制で参加。店長4人、オフィスへのヘルプ出勤とリアル店舗からスカイプで参加するメンバー42人が担当している。発足当初より「同セクションでの勤務を希望する有志メンバーも増えている」といい、今後はユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)他事業部での導入も検討中だ。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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「ニューズピックス」×日本ファッションウィーク デジタル化推進のポイントを伝授するオンライン討論会を配信

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、“ファッションDX(デジタルトランスフォーメーション)の新・実践論”をテーマにしたオンライン討論会を10月15日に実施する。有識者による討論を通じて、国内ファッション業界の中小企業に向けてデジタル化の実践に関する知見共有を目指す。ビジネスニュースメディア「ニューズピックス(NewsPicks)」との共催で、登壇者はファッションブランド「マジックスティック(MAGIC TTICK)」の今野直隆ディレクターとファッション誌の編集やテレビドラマ・映画などのファッションスーパーバイザーなどを務める軍地彩弓。司会・進行はワンメディア代表取締役CEOで動画プロデューサーの明石ガクトが務める。

 ビジネスの成長に欠かせないデジタル化推進だが、ファッション業界ではデジタル化におけるポイントや実施すべき戦略などがまだまだ認知されていない。国内ファッション業界の現状のほか、海外のデジタル化戦略の事例なども掘り下げることで、国内企業がデジタル化を進めるために必要な基礎知識や今後のビジネスヒントを探り、さらなる業界の成長を目指す。

 討論会の様子は15日に公開後、アーカイブ化される。

■NewsPicks × Japan Fashion Week Organization
日程:2020年10月15日20:30〜21:30
出演:今野直隆ディレクター、編集者・軍地彩弓、明石ガクト(司会・進行)
視聴:「楽天ファッション・ウィーク」サイトから
協賛:JOOR

英ブラウンズが“ウェルネス体験”の販売開始 リアーナのスタイリストやヴァージル・アブローのパーソナルトレーナーが提供

 ファーフェッチ(FARFETCH)傘下の英セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)は、バーチャルとリアル両方で催眠療法やフィットネスなど、体験型サービスを販売する。サービスは期間限定で利用可能で、内容は月ごとに変わっていくという。

 はじめに提供するサービスのテーマは“回復”で、全てバーチャルで行われる。例えばリアーナ(Rihanna)のスタイリストも務める米カルチャー誌「インタビュー マガジン(Interview Magazine)」のメル・オッテンバーグ(Mel Ottenberg)=クリエイティブ・ディレクターはスタイリングサービスを提供する。ほかにもヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)のパーソナルトレーナーであるジョー・ホルダー(Joe Holder)はトレーニングサービスや、フィットネスに関するアドバイスを行う。神経科学者のドクター・タラ・スワート(Dr. Tara Swart)は、1時間のオンライン対話を通してウェルネスに特化したアドバイスをする。

 各サービスには数に限りがあり、メル・オッテンバーグのスタイリングサービスは12日現在完売している。ジョー・ホルダーによるトレーニングに関するサービスは150ポンド(約2万円)で、ドクター・タラ・スワートによるサービスは300ポンド(約4万円)から申し込みが可能だ。

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この春大ヒットした“ルージュ・エルメス”から、24色入りボックスとレザーケース・コレクションが登場

 「エルメス(HERMES)」はメイクアップアイテム「ルージュ エルメス(ROUGE HERMES)」コレクションから24色入りのカラーボックスとレザーケース・コレクションを11月15日に発売する。サテン14色とマット10色の全24色を収めたカラーボックスの価格は17万7600円。世界各国の一部のエルメスブティックで、数量限定で販売する。日本ではエルメス銀座店とエルメスヒルトンプラザ店のほか、エルメス伊勢丹新宿本店本館2階とエルメス阪急うめだ本店2階、ジェイアール名古屋タカシマヤ4階ローズパティオで開催中のポップアップストア「エルメス・イン・カラー(Hermes in Colors)」で取り扱う。

 カラーボックスの商品名は“ピアノ24色”と名付けられた。ジェローム・トゥロン(Jerome Touron)=エルメス ビューティ部門 クリエイティブ・ディレクターは「色彩は音符のようなもの。色同士の組み合わせがハーモニーを作り出す。24色のリップスティックはピアノの鍵盤のように響き合い、これさえあれば、自由自在に色を楽しむことができる」とコメント。

 レザーケース・コレクションは8色のカラーバリエーションをそろえる。仕草を美しく見せることを意図したケースには高品質なレザーを使用し、素材と色の組み合わせやステッチの細部の至るまでミリ単位でこだわった。代々受け継ぐ職人技によりメゾンの伝統であるエレガンスを表現している。

 メイクアップコレクションは、3月にメゾンが初めて展開するカラーコスメとしてスタートし、話題と共に人気を集めた。今回のカラーボックスは、これまで発売したリップスティックの限定色を除いた全カラーを特別なボックスに収めた。

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美容家・石井美保がナビゲート GINZA SIXの珠玉スパ

 外出自粛等の影響で記憶に残る一年となった今年は、自分と向き合う時間が増えたという人も多いはず。出かけることがより特別になった今、足を運びたいビューティスポットを美容家の石井美保さんが紹介。心地よく癒されながらキレイをアップデートしてみては?

心身ほぐれる
オールハンドのトリートメント

 ギンザ シックス(GINZA SIX)館内にある「クラランス(CLARINS)」のエスティック サロン「クラランス スキン スパ」で体験できるのは、セラピストの手で行うオーダーメード感覚のトリートメント。「新型コロナウイルス感染症によるライフスタイルの変化で、知らず知らずのうちにストレスをため込みやすくなっていると思います。そんなときこそ、アロマの香りや温もりの力を借りたいところ。疲れをとりつつ、オールハンドによる独自のメソッド“クラランス タッチ”で凝りをきちんとほぐしてくれるのはうれしいですね」。

独自のメソッドで
“デジタル疲れ”をケア

 石井さんが注目したのは、デジタルによる疲れに着目した60分間のトリートメント。アーユルヴェーダのメソッドをもとに顔、首、肩〜肩甲骨、頭皮にアプローチし、緊張しやすい体のパーツのさまざまな巡りをよくする。さらにヘーゼルナッツ※1やマカデミアナッツ※2などの厳選した植物由来成分を含んだ人気の2相式乳液“プラントゴールド オイルーエマルジョン”やサロン用のプロ製品をふんだんに用いながら、肌にハリと艶感をチャージする。

 事前のカウンセリングでは施術内容の詳細についてだけなくその日に気になったカラーをヒアリングし、カラーに合わせてトリートメントルームの照明の色を調整してくれる。「在宅勤務などでPC画面を見る時間が増えて凝り固まった上半身だけでなく、心までリリースできますね。身を任せて香りと手のタッチを感じているだけなのに、施術の後は体が軽く感じられて肌トーンも上がります」。

※1 ヘーゼルナッツ種子油
※2 マカデミア種子油(保湿成分)

気持ちが高まるラグジュアリーな空間

 世界的なプロダクト&インテリアデザイナーのマルセル・ワンダース(Marcel Wanders)氏がデザインを手掛けた「コスメデコルテ(DECORTE)」のサロン「メゾンデコルテ」は、ラグジュアリー感満載。コンセプトの異なる完全個室制のトリートメントルーム3部屋が用意されている。「ドアノブ一つにもこだわりが感じられ、足を一歩踏み入れるだけで非日常的な空間を楽しめます。お部屋のコンセプトがそれぞれ違うので、気分に合わせて楽しめますね」。

憧れのスキンケアラインを堪能

 石井さんのお気に入りはブランド最高峰のスキンケアライン“AQ ミリオリティ”を堪能できる特別なトリートメント。「“AQ ミリオリティ”は『背伸びしてでも欲しい!』と手に取る若い女性も多いシリーズ。施術ではクレンジングから仕上げのクリームまで、たっぷりの量でトリートメントをしてくれます。自宅に全ラインアップをそろえることは難しくても、ここに来れば一通り試すことができるんです。製品の魅力を存分に味わえる場所でもありますね。

 スチームを当てながら丁寧にメイクをオフした後は、ミクロ単位にレーザーカットされた天然のダイヤモンドを使用した美容機器で肌を優しく磨き上げ、乳液と化粧水、クリームで整えていく。さらに頭皮、デコルテ〜背中、手先をほぐしながら透明感のある肌へと導く。「施術後の肌の触り心地や化粧ノリには驚くほど。普段のお手入れではたどり着けない肌に仕上がります」。

 「先の見えない不安やプレッシャーで、これまで以上に疲れを感じている人も多いかもしれません。そんなときこそ喧騒を離れて自分だけの時間を持つことで、心身ともにリフレッシュできると思います。2つのサロンは商業施設内にあることを忘れてしまうような、広々として落ち着いた空間。信頼のおけるテクニックと製品に安心して身を任せられる、とっておきの場所です。自分へのご褒美にもぴったりですね」。

INFORMATION
■クラランス スキン スパ

時間:10:30〜20:30

■メゾン デコルテ

時間:10:30〜20:30

※共に完全予約制
※営業状況には急きょ変更が生じる場合あり
場所:ギンザ シックス地下1階
住所:東京都中央区銀座6-10-1

PHOTOS:EMIKO TENNICHI
HAIR:TOMOKA OONO(AIR)

問い合わせ先
ギンザ シックス
03-6891-3390

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2021年春夏の東コレ開幕 トップバッター「タクタク」は季節を超越したイメージムービー

 2021年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が12日に開幕した。国内外から約40ブランドが集まり、リアルショーやデジタルコンテンツの発表を行う。

 トップバッターを飾ったのは、島瀬敬章デザイナーが率いる「タクタク(TAC:TAC)」で、約2分の映像を公開した。“季節感のレイヤード”をテーマに、グレーのチェスターコートに軽やかなベージュのロングシャツを、スラックスに涼しげなショーツを合わせるなど、冬服と夏服を組み合わせたようなレイヤードスタイルを披露。夏の砂浜に冬の街中を写したパネルを設置して雪を降らせるなど、テーマに直結する演出も光った。

 午後からは、パリを拠点とする「リンシュウ(RYNSHU)」や1月にパリで初のショーを行った「ターク(TAAKK)」がリアルショーを開催。「ダブレット(DOUBLET)」は楽天のサポートプロジェクト「バイアール(by R)」の支援のもとにオンラインコンテンツを発表する。明日以降は「ファセッタズム(FACETASM)」や「ザ・リラクス(THE RERACS)」「ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)」「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」などが発表を控えている。

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GO TO トラベルの地域共通クーポン ファッション小売店も登録すれば使用対象店舗に

 国土交通省、観光庁のGO TO トラベル事業で、10月1日から地域共通クーポンの配布が始まっています。同クーポンは旅行先の土産物店、飲食店、観光施設、交通機関などで利用でき、コロナ禍で打撃を受けた国内需要の盛り上げを狙っています。客の同クーポン使用を受け付けるためにはGO TO トラベル事務局に登録する必要がありますが、登録をすればファッションの小売店もクーポンの使用対象店舗となります。ファッション業界内でも意外と知らない人が多いようなので、あらためて記事にまとめました。

 そもそもGO TO トラベル事業では、旅行代金の半額相当(1泊あたり最大で2万円、日帰りなら同1万円)が補助されます。そのうちの70%は旅行代金(宿泊費など)の割引として補助されますが、残りの30%(旅行代金全体の15%)は同クーポンとして支給されます。クーポンの最大額は1泊あたり6000円、日帰りの場合は3000円です。

 同クーポンは宿泊予約サイトや旅行業者などが配布し、宿泊地(日帰りの場合は主目的の観光地)のある都道府県やそれに隣接する都道府県で使用が可能。つまり、地方から東京や大阪へ旅行して、渋谷や原宿、梅田で服を買った際にも使用できます。東京の人が都心のホテルに泊まってリラックスする、というケースでもGO TO トラベルキャンペーンは適用されます。

 ファッションに関係する小売業では、例えば伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店などの百貨店や、大型SCなどで同クーポンが使用可能になっています(百貨店は日本百貨店協会の公式サイト上で使用可能店がリスト化されています。またGO TO トラベル事業の公式サイト上でも使用可能店舗や施設が検索できます)。そのような大手資本の施設や店ではない個人経営のブティックなども、登録さえすればクーポンの使用対象となります。登録はGO TO トラベル公式サイトから行えます。

 5月に緊急事態宣言が延長された際に、シューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」日本法人の青田行社長や、セールスレップのイーストランド島田昌彦社長などが発起人となって、休業要請対象業種から外れたファッションビジネスの現状を訴える署名活動を行いました。その活動では、槇原秀樹経済産業副大臣や自民党議員、経済産業省の担当者などにも面会、「業種を限らない経済活性化策」の必要性を伝えていましたが、今回同クーポンでファッション小売業も補助の対象となったきっかけの一つには、そうした動きも関係しています。コロナによる影響はまだまだ続いていますが、今後も自分たちで動いて自分たちの業界を前進させていくという姿勢が、ファッション業界には求められていますね。

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禁じ手かと思っていたが、もはや定番となったのでは?「業務用冷凍スイーツ」の最先端へ【PR】

 居酒屋の"スイーツ"と聞いて想像するのは、期待以上でも以下でもないありきたりの味である。また、寿司店や和食店でも料理には高揚させられるものの、最後のデザートは水菓子が一般的である。しかし、完璧なスイーツを提供するには限界がある。そこで、味の素冷凍食品株式会社(以下、味の素冷食)が業務用向けにリリースした果肉を贅沢に使ったカット済みケーキがジワリと勢力を拡大中。デザートメニューの新しい味方になる。
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「ミスター・ジェントルマン」2021年春夏東京コレクション

 「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。

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環境に配慮した新ヘアケアシリーズ「ダイアン ビー トゥルー」が誕生

 ネイチャーラボのヘアケアブランド「ダイアン(DIANE)」から10月10日、“あなたも私も地球も好きになる”をテーマにクリーンビューティを意識した新ヘアケアシリーズ「ダイアン ビー トゥルー(DIANE BE TRUE)」が誕生した。

 近年の環境問題をはじめとしたサステナビリティへの意識の高まりを背景に、注目を集めているクリーンビューティの考えに基づいて開発。動物実験を禁止し、動物由来成分を一切使用しないビーガン処方で、ビーガンケラチンや天然アボカドオイルをベースにしたビーガン基準の“フルネスシャンプー”を打ち出す。“フルネスシャンプー”とは、髪や頭皮を補修して潤いやツヤを与えるだけではなく、心も気持ちよくヘルシーになるシャンプーのこと。香料にもこだわり、蒸留時に廃棄されたバラの花びらを再利用したアップサイクル原料を使い、アプリコットと蜂蜜のような香りを演出する。容器は96%リサイクルプラスチックを使用したボトル。

 ラインアップは、傷んだ髪を補修しながら潤いを与える“ヘルシー/ダメージリペア パワーグリーンサラダの香り”と、くせ毛やうねり髪を指通りよく滑らかにまとめる“リラックス/スムースリペア リラックスベジーの香り”の2種からそれぞれシャンプー(400mL、各900円)とトリートメント(400mL、各900円)、詰め替え(320mL、各700円)をそろえる。

問い合わせ先
ネイチャーラボ
0120-112-285

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ジンズ8月期は新型コロナの影響で減収減益 「デジタルコマース強化がキーポイント」

 アイウエアブランド「ジンズ(JINS)」を手掛けるジンズホールディングスの2020年8月期の業績は、売上高が前年同期比2.6%減の602億円、営業利益が同24.7%減の56億円の減収減益となった。 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内は4月と5月に最大で360店舗が営業を自粛し、中国は1月下旬から2月中旬にかけて最大85店舗が営業を自粛したことが響いた。国内のアイウエア事業の売上高は同1.7%減の473億円、海外のアイウエア事業は同2.2%減の108億円。eコマース事業は、同43.2%増の24億円と高伸した。

 一式単価は前期の7850円から8260円に増加したものの、年間の販売本数は前期より39万本減少して564万本に落ち込んだ。国内の店舗数は前期末より36店舗増えて415店舗となり、ほぼ計画通りに出店した。今期の新規出店(純増)は、国内20、中国9、台湾5、アメリカ1、香港0を計画している。これにより21年8月期末の店舗数は、国内435、中国171、台湾35、アメリカ6、香港6となる。

 オンラインによる決算会見で、田中仁ジンズホールディングスCEOは「新型コロナの影響で、ジンズの課題と新たなチャンスが明らかになった。実店舗に依存したビジネスモデルはぜい弱だ。今後は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速し、実店舗とeコマースを連動して売り上げを拡大したい。老齢化に加え、テレワークやオンライン学習が増えたことから目の健康は重要度を増し、特にシニア、キッズ、ジュニアの眼鏡市場は拡大すると思う」と話した。

 21年8月期の売上高は同19.2%増の718億円、営業利益は最高益となる同47.8%増の83億円を見込んでいる。

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「コスト」が大きいモノこそサブスクに エディターズレター(2020年8月20日配信分)

※この記事は2020年8月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「コスト」が大きいモノこそサブスクに

 もう一種類のメルマガでは昨日、「自転車通勤始めました」と近況報告しましたが、“自転車ツーキニスト”になって改めて気づくのはシェアサイクルの普及の度合いです。特に毎週土曜日、横浜から豊洲にある「アシックス」の低酸素ジムまでチャリで移動する時は(笑)、道中、数えきれないくらいのシェアサイクルに出合います。ママチャリに乗るママ&買ったばかりの自転車に乗る子どもと一緒にツーリングするパパはシェアサイクル、なんてケースが一般的でしょうか?シェアサイクルに乗るUber Eatsのドライバーも多いのですが、彼らはマネタイズできているのでしょうか?そんなコトを考えながら、週末は片道25kmの距離を爆走し、着いた先でバーベルを持ち上げ、帰宅前にはご近所のジムでもう一回有酸素という、アディクト以外の何物でもない時間を過ごしています。

 調べるとシェアサイクルの月額利用料金、つまりサブスク料は2000円程度のようです。これを高いと捉えるか?それとも安いと考えるかは個々人によるでしょうが、10万円くらいの電動自転車が毎月乗り放題で2000円なら、悪くありません。自転車って、導入時に強いられるコスト、案外高いですからね。10万円の自転車代はもちろん、駐輪場問題とか、盗難防止のチェーン問題、「盗まれないかしら?」というストレス、そして使わなくなった時の処分まで含め、一連のコストは自転車代をしのぐかもしれません。それまでひっくるめて、月額2000円で解決できるなら、です。

 以前、家具のサブスク事業を手がける「CLAS」の久保裕丈・社長が、全く同じコトをおっしゃっていました。家具こそ買うにしても、買い換えるにしても、「困りごと」があまりに多いからサブスクが良いそうです。彼は社会人になって2、3回目の引っ越しを経験する人、つまり、生活にこだわる余裕が生まれてきた人をメーンターゲットに「CLAS」を手がけていますが、それでも、いやそうなるとそれこそ「困りごと」は数え切れません。「こだわりの家具は高すぎる問題」「空間全体を整えるには数年かかっちゃう問題」「運搬が面倒問題」「組み立てが大変問題」「古い家具の処分には時間がかかる問題」etc…。それを解決するのがサブスクと聞いた時、「なるほど」と思いました。「メデュラ」から「D2Cは、お客様の悩みに寄り添うビジネス」と聞いた時以来の“開眼”でした(笑)。

 実は今、私たちもサブスク事業に挑戦しようとしています。オンラインをメーンに、学びのコンテンツをサブスクで提供できないか?そんなコトを空想し、ワクワクしている今日この頃です。その時に考えるべきは、「現在、ユーザーが直面しているコスト」なのですね。商品やサービスの単価のみならず、そこに至るまで、その後の「コスト」。これが大きく、冷静に考えれば理不尽なモノほど、サブスクにピッタリなのでしょう。ファッション&ビューティ業界の「学び」をサブスクするには、「コスト」の面から考えた時、ポテンシャルがあるのでしょうか?現状のサービスは1回数千~数万円と割高だし、決して数も多くない。特にリアルなセミナーは首都圏や関西圏ばかりで地方の皆さんに「コスト」を強いています。成功できそうな気がするのですが……。皆さん、どんな「学び」のコンテンツがあれば、サブスクしてくれるでしょう?教えてください。

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【居酒屋再生計画】かつての業界の雄「天狗」。おいしいし、接客も良いのだから、もっと客単価を上げる戦略を

 構造不況業態と言われる居酒屋チェーン。居酒屋以外の食中心業態を開発したり、テイクアウトやECなどの新規事業を展開したりする企業が多いが、お客が居酒屋を使う利用動機がなくなるわけではない。何をすべきか? フードリンクニュースが提言する。まずは業界の雄だった「天狗」。
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次世代のコンテンツメーカーが考える「企業とユーチューブの付き合い方」とは?

 動画のプラットフォームとして成長を続けているユーチューブ(YouTube)。そんなユーチューブと存在感を増し続けるユーチューバーに対して、ファッション&ビューティ企業はどのように向き合っていくべきなのか。映像を軸に、さまざまな次世代型コンテンツを世に生み出している“コンテンツスタジオ”、チョコレイトの栗林和明=執行役員兼チーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)にユーチューブの傾向やコンテンツの作り方、そしてユーチューバーとの関係の築き方について話を聞いた。(この記事は「WWDジャパン」10月5日号の記事を加筆したものです)

WWD:チョコレイトとは、どのような会社なのか?

栗林和明チョコレイト執行役員兼CCO(以下、栗林):一言で言うと、コンテンツスタジオです。映像を軸にしつつ、雑貨やボードゲーム、アニメ、映画などいろいろな分野のコンテンツを作っています。とはいえ、コンテンツメーカーには、ピクサー(PIXAR)だったり、任天堂だったりと、そうそうたる先行者たちがいる。じゃあ僕らは何が違うのかというと、分野を超えて越境できるということ。編集者には編集者の知恵があるし、映画監督には映画監督の知恵がありますが、普段は縦割りで分かれている。僕らはそういった縦割りを横断して、さまざまな分野の人たちが知恵を持ち寄り、横並びでアイデアを出し合っています。さらにはアイデアを出して終わりではなく、形にしたり、ビジネスにしたりしてこそ、初めて意味がある。なので僕らはプロデューサーやマネジメントの人たちも一緒になって、ワンストップでコンテンツを作り上げています。

WWD:さまざまなコンテンツを企画・制作してきたと思うが、ユーチューブが他のソーシャルメディアと異なる点は?

栗林:一つはツイッター(twitter)やティックトック(tiktok)が瞬発型のメディアであるのに対して、ユーチューブは蓄積型のメディアなのかなと考えています。瞬発型のメディアの場合、1つの投稿がバズると一気にフォロワーが増えることがありますが、蓄積型はジワジワと育てていき、ファンを付けていくことが大切です。もう一点が、ユーチューブは理解が必要なメディアであるということ。ユーチューブはアルゴリズムが非常に強く、どんなに面白い動画を作っても、関連動画やオススメ動画に上がってこなければほとんど伸びない。どんなモノが出てくるのかをちゃんとひもといて、コンテンツを作っていくことが重要だと思っています。

WWD:影響力という観点では、ユーチューブはほかのソーシャルメディアと比べてどれだけ強いのか?

栗林:どのメディアも押し並べて影響力は強いですが、ユーチューブがほかのメディアと比べて圧倒的に違うのはマネタイズシステムです。いいコンテンツを作れば作るほど、ユーチューバーにお金が入るというシステムは強い。ただ、ティックトックも海外ではEC機能を付けたように、今後は各ソーシャルメディアがさまざまなマネタイズ方法を導入していくだろうなと考えています。どこまでうまくマネタイズシステムを取り入れられるかで、ユーザーやコンテンツの質に変化が起きていくはずです。もう一点、ユーチューブならではの特性として、動画に対する視聴態度があります。他のメディアだと動画は秒単位で見る、といった形ですが、ユーチューブは数分は見るということが前提で、離脱障壁が全然違う。そういった意味で、メッセージや世界観をしっかりと伝えたいときには、ユーチューブの方が向いているのかなとは思います。

WWD:企業はどのようにユーチューブを使えば良いのか?

栗林:メディア企業はいろいろとやり方があるのかな、と思うのですが、そのほかの企業がチャンネルを作り、マネタイズをしようと考えると非常に大変だと思います。そんな中で、企業のチャンネルがうまくいく方法は、今のところ2つ。1つは、専属の担当者がユーチューバーのように、楽しんでユーチューブで活動しつつ、企業情報や製品の紹介などを自然と織り混ぜていく方法です。サントリーのチャンネルはその進化系のような形で、「燦鳥ノム(さんとりのむ)」というvTuberを作り、発信しています。もう一つが、1つのフォーマットのもと、コンテンツを発信し続けるという方法。「ザ・ファースト・テイク(THE FIRT TAKE)」という音楽チャンネルがいい例で、アーティストのパフォーマンスの一発撮りというフォーマットで同じことをやり続けて再生数・登録者数を伸ばしています。メディアだと「ヴォーグ(VOGUE)」でも「73の質問」というフォーマットで、さまざまな著名人に出てもらっていますよね。

WWD:ユーチューブ上で、いい動画を作るために必要な要素は?

栗林:個人的にはニーズ&ギャップと独自のアプローチ、サムネイル力、人間味、継続性の5つの要素の掛け算が必要だと思っています。ニーズ&ギャップはコンテンツの内容として需要が高く、かつまだ供給が少ないカテゴリーを狙うということ。独自のアプローチは文字通り、ニーズとギャップの把握で見つけた領域に自分なりにアプローチできるか否かです。サムネイル力は、いかにみんなが見過ごせないようなサムネイルを作ることができるか。人間味の部分では、配信者の素直な感情がどこまで出ているのか。継続性に関しては、大型の企画を一つ作ってドン!と出して終わりではなく、とにかく負荷を下げて、継続的に出し続けていくということが大切です。特に継続性は、企業が見落としがちな部分ではあります。

WWD:中でもファッションやビューティ業界の企業は、ユーチューブでどのようなコンテンツを作れば良いと思うか?

栗林:すごく難しいんですが・・・・・・、端的に言えば、先ほど言った「ザ・ファースト・テイク」のファッション版がいいんじゃないかなと思っています。ブランドの人が自分が作った服の着回しコーデとかを作り続けつつ、服を作った経緯やアイデア、物語を語るといったような、非常にシンプルなトーク型のコーデチャンネルとかがいいんじゃないかなと。そのくらい負荷が低く、ワンルールでやった方がいいと思います。

WWD:企業がユーチューバーと仕事をするときに気を付けた方がいい点は?

栗林:まずユーチューブというものを理解することと、その中でユーチューバーがどのようなものを培い、成長してきたかを理解する必要があります。僕自身、広告代理店にいたので「面白い企画ならやってくれるでしょ?」と当初は思っていたのですが、彼・彼女たちは「なぜ自分がその企画をするのか」といった部分をちゃんと考えています。トップクラスのユーチューバーならなおさらで、ブランドを立ち上げたり、テレビに出たり、マスに向けてアプローチしたりと、自身が次にどういう展開をしていくのかを考えています。そういった考えにしっかりとフィットした案件を提案できると、いい関係が築けるのかなと思っています。

WWD:企業とユーチューバーの協業において、良い事例はあるか?

栗林:自社の企画にはなってしまいますが、僕らが“熱海動画”と呼んでいる、ユーチューバーでチョコレイトのプランナーでもあるあさぎーにょさん主演の「ハロー!ブランニューワールド!」は良かったなと思っています。あさぎーにょさんの、ファンとの大事なコミュニケーションの場であるユーチューブで新しいモノ、ワクワクするモノを届けたい、いう意思を踏まえ、“vlog映画”という新しい形の映画を作ることができました。

WWD:昨年末にユーチューブで公開された「ハロー!ブランニューワールド」は、20分とかなり長尺の動画でありながら、500万回近くの再生数を誇っている。長尺でも見られる動画を作るために、どんなことを意識したのか?

栗林:あの動画は正直、かなりの賭けで、不安でしょうがなかったんです(笑)。ただ、いくつかの仕掛けは用意しています。まず雷が落ちる演出があり、ある程度動画が作られた物語だと見ている人が気付く。そこまではvlogの体を取りつつも、サムネイルをはじめ、落ちたお椀をキャッチする、知らない町なのに流暢にしゃべられるなど「何だコレ?」ポイントを10個くらい盛り込んでいます。その謎の答えを知りたいという気持ちを盛り上げて、後半がスタートするような構成になっています。あとは実際に公開してから分かったのが、泣き顔のサムネイルの部分で、見てくれた人たちがシェアする際につけてくれていた「感動した」「素晴らしかった」といったコメントとのギャップが、まだ見ていない人の気持ちを刺激したな、と。ユーチューブはツイッターなどと比べて、シェアする障壁が少し高いので、どうシェアされるのかをしっかりと考えてサムネイルも作り込むことができれば、尚良いなと感じました。

WWD:今後、ユーチューブやソーシャルメディアはどこに向かっていくのか?

栗林:正直、あまり考えていないんです(笑)。というのも、社会人になってからずっとソーシャルメディア研究を続けてきましたが、予測しても意味がないな、と思うようになって。ただ、マネタイズができるところであったり、ライブ配信で人がたくさん集められるプラットフォームが強くなっていくのかなとは思っています。ライブ配信は最低限の負荷でエンゲージできるし、見てくれる人が多いフォーマットでもある。

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【ランダムトーク】お通し+サービス料+消費税。飲食淘汰の中、利益確保のチャンス

 東銀座にマリオット系列のACホテルが開業しています。発祥はスペインとのことで、ダイニングの料理はクリエイティブ過ぎる程のモダンスパニッシュ、ジントニックはクラフトジンブーム発祥の地らしく香りを楽しめるワイングラスで提供されます。ランダムトークです。
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今週のスケジュール(2020年10月12日〜2020年10月18日)

FASHION

14 WED
グループセブ ジャパン
「ティファール エクスペリエンス+(プラス)」新商品発表会
11:00〜11:30 オンライン

15 THU
ファーストリテイリング
決算説明会(2020年8月期通期)
15:30〜16:30 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井カンファレンスルーム1、2
(東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー8階)

BEAUTY

12 MON
ジョーマローン
新製品発表会
11:00~/14:00 /16:00
オンライン

14 WED
花王
「ソフィーナ iP」新製品発表会
13:00~/15:00~
オンライン

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