「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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2021年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が10月12日に幕を開けた。同日16時には森川拓野デザイナーが手掛ける「ターク(TAAKK)」が新宿御苑の大温室でリアルショーを開催。独特の素材使いや技法、クセの強いデザインなど、持ち味のクリエイションが光るコレクションで来場者に鮮烈なインパクトを残した。
リネン生地からコットンのシャツ生地へと織りが変わり、裾をタックインして着られるジャケット。裾や袖先をシアー素材で仕上げたトレンチコート。コレクションには、見慣れたアイテムの生地を大胆に変化させることで新しく見せるピースが多くそろった。シュルレアリズムをけん引した画家のルネ・マグリット(Rene Magritte)に着想し、「上半身が魚、下半身が人間になった“共同発明”という作品から大きなインスピレーションを得ました。見慣れたものをちょっとした工夫で新しく見せるのが超面白いと思うんです」と森川デザイナーは説明する。花のグラフィックや自然に着想したような明るいカラーリングなど、「ターク」には珍しく軽やかな色・柄を多用したことも今シーズンの特徴と言えるが、これについては「好きな写真家のアーヴィング・ペン(Irving Penn)の世界観を僕なりに表現しました。ユリのグラフィックは外出自粛期間中に家のプリンターで写したんですよ」と背景を話す。
「ターク」も参加予定だった今年3月の20-21年秋冬RFWTは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて開幕直前に中止が決定。ようやく開催された今シーズンも未だ感染症の脅威は拭えず、約40の参加ブランドのうちリアル・ショーを行うのはわずか3割だ。ブランドは日本ファッション・ウィーク推進機構と厚生労働省が協働で策定したガイドラインに沿って、スタッフ・観客を含む動員数を会場キャパシテイの半分まで減らすなど徹底した管理下でショーを実施しなければならない。
そんな逆風の中、リアルショーにこだわった理由を森川デザイナーに聞くと「生み出す熱量の大きさの違い」と答えた。「今の時代、“SNSで拡散する”という形式は変わらないかもしれない。それでも、単純にルックだけを見ていいなと感じるのか、ショーを見て感動したのかによって発信する側の熱量は絶対に違うし、伝わり方にも差が出る。その熱量を生み出すには、やっぱりリアルじゃなきゃダメだと思う。それに、業界の人もワクワクする場所を求めてるはず。こんな時代だからこそ、業界を盛り上げる一発をかましたい」。
森川デザイナーの言葉通り、会場には東コレ常連のバイヤーやメディア関係者だけでなく、雑誌ブームを牽引した出版界の大御所やセレクトショップの重鎮まで、普段は見られない面々を含む約140人が来場。それぞれがSNSでショーの様子を発信し、「ターク」の公式インスタグラムアカウントが共有したストーリーズには、「やっぱりショーが一番」「デザイナーの笑顔が印象的だった」など、出席者のリアルな言葉が添えられた動画が多く投稿されていた。
高画質の映像でも服の細部は見せられるが、会場の一体感や熱気は共有できない。コレクションのムードは伝わるが、五感で浸ることはできない。画面越しで誰もがショーを見られるようになった今でも、新たなトレンドとファッションの熱狂を生み出す場として、リアルの存在意義を強く認識させるショーだった。
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ウィメンズブランド「クラネ(CLANE)」は11月2日、ブランド設立5周年記念の第3弾企画で、オーガニックビューティブランド「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTER ORGANICS)」とコラボしたフレグランスバーム(6g、3200円)を発売する。ブランド公式オンラインストアと「クラネ」直営店で取り扱う。10月15日からは、ブランド公式オンラインストアで先行販売する。
フローラルノートをベースに、ウッディー調のセントを織り交ぜた奥行きのある香りは、「クラネ」が理想とする華やかさと芯のある自立した女性像を体現。「ファッションの一部として楽しんでもらいたい」という思いから、デイリーにまとえる香りに仕上げた。バームは、バッグやポーチなどに入れて持ち歩けるコンパクトなサイズで、肌になじませることもできる処方だ。また、パッケージは、花柄をモチーフにゴールドのロゴとボルドーのアクセントを加えたホリデーシーズンの贈り物としても最適なデザインだ。
元「エモダ(EMODA)」デザイナーの松本恵奈がクリエイティブ・ディレクターを務める「クラネ」は、2015年秋冬にスタート。ブランド設立5周年企画の第1・2弾では、藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボアイテムを発表した。
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「ミュウミュウ(MIU MIU)」はビンテージアイテムをアップサイクルしたコレクション、“アップサイクルド バイ ミュウミュウ(UPCYCLED BY MIU MIU)”を発表した。
これは世界中から集めた1930~70年代のドレスやワンピースをミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)がリメイクしたもので、刺しゅうやリボン、スパンコール、クリスタルビーズなど「ミュウミュウ」らしい飾りが手作業で施されている。全て一点物で、まず80点のドレスを「ミュウミュウ」の一部の店舗で11月末から販売する予定だ。
2020年10月12日にミラノで開催された、サステナビリティに着目したファッション賞のグリーン・カーペット・ファッション・アワード(Green Carpet Fashion Award)には、女優のエリサ・ヴィザーリ(Elisa Visari)とチェン・ラン(Chen Ran)が同コレクションのドレス姿で出席。ヴィザーリが着用したオレンジ色のカクテルドレスは60年代のもので、シルクのパフスリーブにガラスパールを縫い付けてカスタマイズしている。ランのピンク色のイヴニングドレスは30年代のもので、クリスタルの刺しゅうが施された黒い袖が印象的だ。
「ミュウミュウ」を擁するプラダ・グループ(PRADA GROUP)は以前からサステナビリティの推進に取り組んでおり、「プラダ」は再生ナイロンを使用した“プラダ リナイロン(PRADA RE-NYLON)”コレクションの新作を9月19日に発売している。
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「カイキ(KAIKI)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)とコラボレートしたカプセルコレクションを発表した。同コレクションは両者の3年にわたる契約の一環で、「ルイ・ヴィトン」のヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターがデザインを手掛けた。11月20日に発売する。
NBAロゴをふんだんにあしらった靴やバッグ、ウエア、ジュエリーなどを用意。プレーヤーのワードローブを表現するというアイデアに基づいて3つのテーマを設けている。1つ目は“トラベル”でグレーのカシミアのトラックスーツなどカジュアルなアイテムをそろえ、2つ目は“試合”をイメージにモノグラムのジーンズや革のジャケット、Tシャツをデザイン。3つ目のテーマは“プレスカンファレンス”で、テーラリングの技術を駆使したルックが特徴だ。
2019-20NBAは11日、レブロン・ジェームズ(LeBron James)率いるロサンゼルス・レイカーズの優勝で幕を閉じた。優勝チームに授与されるラリー・オブライエン・トロフィーは、「ルイ・ヴィトン」の6人の職人が製作した専用ケース収められた。ケースの外側には同ブランドのシグネチャーであるモノグラム・キャンバスが使用され、NBAのトレードマークであるブルーのマイクロファイバーでライニングされている。
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「シンヤ コヅカ(SHINYA KOZUKA)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。
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ブルーベル・ジャパンは10月14日、フランス発のフレグランスブランド「ボン パフューマー(BON PARFUMEUR)」を発売した。単品使いはもちろん、香りを自由自在に組み合わせることで自分好みのフレグランスの付け方を楽しめることを特徴とする。日本初上陸となる。
「ボン パフューマー」は、もともとデジタル業界出身のリュドヴィック・ボヌトン(Ludovic Bonneton)が2016年に立ち上げたブランド。香りはフローラルやフルーティー、オリエンタル、グルマンなど10種類のフレグランスファミリー(香りの系統。日本上陸は9種類)に分けられ、さまざまなシーンに合わせて選べるように幅広くそろえている。各ファミリーにも複数の香りがあり、全部で13種類が上陸する。また各フレグランスには3ケタの番号をラベルに記載し、百の単位はフレグランスファミリーを表し、下2ケタはファミリーごとに発売した順番を表している。さらにフレグランスファミリーは色分けされているほか、ラベルには3つのメインノートを記載し、一目でどのような香りかがわかるようになっている。
また、サステナビリティにもこだわり、外箱はリサイクル紙を用い、原料なども全てフランス国内で調達することによって輸送のエネルギーを削減している。上質で希少な天然香料をできる限り使用し、動物実験を行わず、動物由来の原料も使わないビーガンフォーミュラにもこだわっている。全成分の情報を開示し、防腐剤やバラベン、紫外線吸収剤なども一切使用していない。
価格は15mLサイズが3400円、30mLが5400円、100mLが1万1700円だ。ジャルダン デ パルファムの渋谷ヒカリエ ShinQs店とルミネ大宮店、プチジャルダンデ パルファムのルミネ新宿店 ルミネ2とルミネ池袋店、ブルーベル・ジャパンの公式フレグランスECで取り扱う。
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「メアグラーティア(MEAGRATIA)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。
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ジーンズ専門店大手のライトオンの2020年8月期決算は、本業のもうけを示す営業損益が37億円の赤字だった。新型コロナウイルスの影響で、前期の21億円の赤字をさらに下回った。売上高も前期比28.4%減の529億円だった。49の退店(現店舗数は430)を含む低迷店舗の減損損失など4億円の特別損失も計上し、純損益は57億円の赤字になった。同社は18年8月期決算では2年ぶりに黒字化していたものの、19年8月期の純損益は58億円の赤字だった。
台湾にあった2店舗も閉め、台湾国内に実店舗はなくなった。20年3月1日付で社長に就任した創業家出身の藤原祐介氏は台湾事業について、「今後はECや催事店舗での販売に大幅に縮小して継続する」と話す。さらに「財務体質改善のため」、連結子会社である台灣萊特昂股份有限公司に対する貸付金7億円を債権放棄した。また、アメリカ西海岸をイメージしたアパレル&ペット用品ブランド「ノーティドッグ(NAUGHTY DOG)」は20年8月末で終了、全19店舗を閉店した。
低迷の理由について、「秋の立ち上がりは消費税増税や暖冬に加え、トレンドと品ぞろえの乖離が大きかった。これを踏まえて年明けから投入した春物商品はトレンドを意識し、さらに買いやすい価格で販売したことで堅調だったが、1月下旬以降はコロナショックの影響を大きく受けた」と振り返る。
今後に向けては、「自社ブランド内で売り上げ伸長率が最も高い」アウトドアブランド「キャンプ セブン(CAMP7)」を強化する。これに先駆けて20年春夏にウィメンズラインをスタートさせ、ファミリーブランド化した。
同社は21年8月期の業績として売上高620億円、営業利益15億円を見込む。なお、本社機能を茨城県つくば市から東京の京セラ原宿ビルに移すなど、さまざまな改革を進めた前社長の川﨑純平氏は任期満了に伴い取締役を退任し、退社する。
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こんにちは。
この10月よりスタートした<ナード マインド>のシューズを、10月16日(金)より期間限定でバーニーズ ニューヨーク六本木店にてご紹介します。
創立100周年を迎え、⽇本で最初にグッドイヤー製法を用いたシューズの量産を始めたマドラス社。マドラス社の職人の手により、一足ずつ⽣産されるのが<ナード マインド>のシューズです。
今回は、ブランドのファーストモデルとなるプレーントゥシューズ”ウノ”を幅広いサイズ展開でご用意いたします。
カジュアルにもフォーマルにも合わせやすい外羽根式シューズとして誕生した<ナード マインド>の”ウノ”。
アッパーの表革には、傷や⽔に強く耐久性のよさとお⼿⼊れの簡単さが特徴のガラスレザーを採⽤。
アウトソールには、軽量で高いグリップ⼒と抗摩耗性のバランスにすぐれたヴィブラム社のEVAソールを使⽤しています。
また、SIAAマークを取得した抗菌・抗ウイルス加⼯をほどこし、廃棄される⾰⽚にブランドロゴを刻印したパーツがシュータンに縫い付けられています。
気分に合わせて付け替え可能な⾊の異なるシューレースも付属。
モダンなスタイルにフィットする旬な一足を、六本木店にてお求めいただけます。
NERD MIND シューズ “ウノ”
カラー: ブラック・ダークブラウンの2色展開
ブラック/ブラック・ホワイトのシューレース付属
ダークブラウン/ブラウン・グリーンのシューレース付属
サイズ: 22.5cm〜28cm(各0.5cm刻みで展開)・29cm・30cm
10月16日(金)の販売方法ついては以下をよくご確認の上、ご来店ください。10月17日(土)以降は通常販売いたします。
【販売方法】
① 10月16日(金)AM10:00までに店舗正面エントランスにてお並び方法を掲出いたします。AM10:00以降に案内に従って間隔をあけてお並びください。お並び状況により整理券を配布する場合がございます。
② お時間がまいりましたらお並びいただいたお客様から順にご入場いただき、ショッピングをお楽しみください。
③ 商品は数に限りがございます。ご入店の際に商品が完売している場合がございますので予めご了承ください。
④ 途中で列を抜けられた方でご案内順番までに遅れた方は無効になります。
⑤ 深夜や早朝からのお並びはご遠慮ください。また近隣の店舗にご迷惑がかかる場合、トラブルなどが発生した場合には急遽販売を中止させていただく場合がございます。
⑥ 販売方法、ルールは状況によりやむをえず変更となる可能性もございますので予めご了承ください
⑦ 店舗内外に関わらず、金品の受け渡し、キャッチ行為、迷惑行為などトラブルが見受けられた際には販売をお断りさせていただく場合がございます。
⑧ お車でご来店されるお客様は駐車場に止めてからご来店いただきますようお願いいたします。近隣は路上駐車禁止区域になりますので、駐車違反となりましても当店は一切関与いたしません。
また駐車の関係で販売時間に遅れましても権利は無効となりますので、予めご了承ください。
⑨ 当日の状況により、お会計にお時間をいただく場合がございます。お時間に余裕を持ってお越しください。
⑩ ご配送は承っておりませんので予めご了承ください。
※販売方法につきましては予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承ください。
【感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて】
バーニーズ ニューヨークでは、お客様ならびに従業員の健康と安全に配慮し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、お客様に以下のご対応をお願いしております。
・店内でのマスク着用をお願いいたします。
・レジや試着室には間をあけてお並びくださいますようお願いいたします。
・混雑時は入場制限させていただく場合がございます。
また店舗運営にあたって、下記の対応を行っております。
・従業員のマスク常時着用
・従業員の勤務前の検温(37.5℃以上は勤務不可)、体調確認
・従業員の定期的な手洗い、うがい、手指の消毒
・消毒液を使用した定期的な店内清掃、消毒液を使用した試着後の試着室の清掃
・接客時のお客様との一定距離の確保、およびお客様に直接触れる接客の自粛
お客様に安心してお買物いただくため、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。
POP UP STORE:
NERD MIND
10/16 FRI. – 10/25 SUN. 六本木店2F
「ディ_カフェイン オム(DE_CAFFEINE HOMME)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。
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アイコニックなムートンブーツで知られる「アグ(UGG)」は、靴通販サイト「ザッポス(ZAPPOS)」の障害者向けに機能性とファッション性の高いアイテムを扱う「ザッポス アダプティブ(ZAPPOS ADAPTIVE)」と提携してカプセルコレクションを発表した。“アグ・ユニバーサル(Ugg Universal)”と題した同コレクションは定番のムートンブーツとレースアップスタイルの“ニューメル(NEUMEL)”ブーツの2つのデザイン展開で、障害のある人や義足、杖を利用する人がより簡単に脱ぎ履きできるよう設計されている。ブーツの側面には大きなファスナーをつけ、靴を引っ張りやすくするようプルタブも備えた。さらに結ぶ必要のない伸縮性のある靴ひもを採用した。
メンズ、ウィメンズ、キッズをそろえ、色は栗色と黒、グレーから選べる。価格は130〜170ドル(約1万3000〜1万7000円)で、「ザッポス」で2022年まで独占販売する。商品開発は「アグ」と「ザッポス アダプティブ」が共に障害のある消費者へのフォーカスグループインタビュー(定性調査)を通してマーケティングを行ったという。「ザッポス」のダナ・ズンボ(Dana Zumbo)事業開発マネジャーは、「『アグ』のブランド史上初めてとなるユニバーサルデザインに携われたことをうれしく思う。このパートナーシップは包括性の向上を推進し、ファッション業界内の不平等を減らすことに大きく貢献している」とコメントした。
「ザッポス アダプティブ」は7月に、障害のあるアメリカ人法の制定30周年に合わせて、サイズの異なる靴の購入や一足のみの購入を可能にするプログラムを開始した。切断手術を受けた人や義足などの医療機器を利用する人をはじめとするより多くの消費者のニーズに応えるため、「ナイキ(NIKE)」や「コンバース(CONVERSE)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」などとパートナーを組んだ。さらに9月にはニューヨーク・ファッション・ウイークでファッション業界における障害者の機会均等に取り組む非営利団体、ランウエイ・オブ・ドリームズ・ファウンデーション(Runway of Dreams Foundation)が運営するファッションショーに参加した。
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現代女性の健康問題の解決を目的にする医療コンサルディング会社、ファムメディコ(FEMMES MEDICAUX)は10月10日、三越伊勢丹ホールディングスのスタッフに向けて、女性特有の疾患と検査について知識を高めるセミナーを行った。
セミナーでは、ファムメディコが提唱する女性の疾患率・死亡率の高い子宮がん、大腸がん、乳がんの検診を備えた「YOU検診」の紹介をはじめ、細胞診専門医・医学博士の上坊敏子(相模野病院婦人科腫瘍センター顧問)が疾患の特徴と検査方法について解説した。オンライン会議ツールのZoomを使用し、伊勢丹新宿本店の社員とテナントスタッフを含む約50人が参加した。
ファムメディコによると現代女性が最も気を付けるべき3つの疾患部位は、子宮・卵巣、大腸、乳房とされている。子宮内膜症は20~40代女性の10人に1人が、子宮筋腫は3人に1人が発症しており、内膜症や筋腫は不妊症に、卵巣嚢腫(のうしゅ)は卵巣がんに発展することもある。大腸がんは女性の死因の1位である、40〜50代に多く発症。乳がんは年間9万人が発症し、部位別では女性の罹患率1位になっている。30代から急増し、40代が発症のピークだ。
上坊博士は現在女性に増えている疾患の特徴や検査方法などを説明。月経痛とPMS(月経前症候群)については、「月経痛やPMSが辛かったら早めに鎮痛剤やピルの力を借りてください。飲むのは罪悪ではありません。これらはQOL(生活の質)の低下、社会的活動にも影響を及ぼします。月経痛は低容量ピル以外にも漢方薬なども処方できるので、婦人科の先生に相談してみてください。また月経痛に悩んでいる方には子宮内膜症や子宮線筋症という疾患が見つかる場合もあります」と話した。
検診については「受けてこなかった人に理由を聞くと『時間がない、費用がかかるから』ということをいう方がいますが、症状が出てからではもう手遅れ。それから、どんなに時間とお金を使っても取り返しがつかないですよ」と検診の重要さを伝えた。
参加者との質疑応答では、「子宮筋腫がある人が食事や生活で気をつけたほうがいいことは?」という質問に「何を食べたから、何をしたからといって大きくなるということはありません。よく、『子宮筋腫は筋肉の腫瘍だからお肉を食べるとなりますか?』ということを聞く方もいますが絶対にありませんので、お肉は普通に食べていただいて大丈夫です。ただ、筋腫があると月経量が多くなり、貧血になりやすくなるため、鉄分が豊富な食事を摂取するように意識することは大事です」と回答。
また「ピルの服用以外のPMSや生理痛対処法があれば教えてください」という質問については、「月経痛は漢方薬などピル以外のホルモン治療があります。特に子宮の中にホルモンを出すタイプのミレーナは体内に入れると5年間、生理がほとんどなくなり、非常に楽になったという声もあります。しかし、入れることができない人や、適していない方もいますので婦人科の先生に相談していただけたらと思います。PMSについてはピルが非常によく効くので、ピルを飲み続けられるのがいいと思います。しかし、妊娠を希望しているなどピルを辞めざるを得ない人は漢方薬を処方することもできます」と答えた。
ファムメディコは薬剤師で、医療コンサルタントとしてのキャリアを持つ佐々木彩華社長が立ち上げた医療コンサルティング会社。現代女性の健康問題解決を目的に、企業を対象に社内で働く女性に向けたセミナーのほか、企業に向けた健康経営のサポート、クリニックへの医療コンサルティング、女性特有の疾患に向けた商品の企画開発、調査・研究サポートを行っている。2021年春には東京・丸の内にレディースクリニックを開く計画。11月からは三菱治所の「まるのうち保健室」と取り組み、丸の内で勤める女性たちに向けた研修を行っていく予定。今後も働く女性の環境や制度を整えて「YOU検診」を推進する参加企業を募っていく。
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パルグループホールディングス(HD)の2020年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比32.5%減の451億円、営業損益が17億円の赤字(前年同期は55億円の黒字)、最終損益が15億円の赤字(同34億円の黒字)だった。出店エリアが大都市中心のため、緊急事態宣言解除後も売り上げの回復が遅れたこと、「スリーコインズ(3COINS)」など雑貨事業でEC対応をしてこなかったことが、大幅な減収要因となった。
4〜5月の臨時休業により、既存店売上高(店舗のみ)は同57%まで落ち込んだ。6月は営業再開後、全店で前年並みまで持ち直したが、7月に感染再拡大して以降の東京と大都市部での落ち込みが大きく響いた。セグメント別売上高は衣料事業が同34.2%減の320億円、雑貨事業が同28.1%減の130億円。EC売上高は自社ECサイトで同85.5%増と大きく伸ばし、全体でも同23.6%増えた。EC化率は前年同期より6ポイント上昇し23.9%となった。普段着のおしゃれを提案する「フーズフーギャラリー(WHO’S WHO GALLERY)」「フーズフー チコ(WHO’S WHO CHICO)」「カスタネ(KASTANE)」「ミスティック(MYSTIC)」はECが好調なだけでなく、既存店売上高も前年同月比20%減以下で踏ん張った。
休業で店頭販売できなかった春物衣料は期中に値引きして消化を進め、また8月末に不良在庫を一括処理したことから粗利益率は同3.5ポイント悪化した。販管費は休業中の賃料減免や雇用調整助成金を生かし、人件費の抑制などに取り組んだ結果、同67億円に減少。コロナ禍による閉店を起因とした減損損失を2億900万円計上した結果、最終損益は15億円の赤字となった。期末店舗数は14店舗純増の940店舗。インバウンドの売上高が大きかった東京・台場の店舗など当初の予定になかった店舗も含め、24店舗を退店した。
通期(21年2月期)の業績予想は、都心部の商業施設での客足の戻りが不透明なことから、売上高は前期比20.7%減の1047億円、最終損益は12億円の赤字(前期は70億円の黒字)を見込む。好調なEC売上高については、2年後の目標を前倒しし、通期で260億円を計画する。
具体的な施策としては、コロナ禍で商業施設のテナントが相次ぎ退店し、出店しやすい環境にあることから「大型店化の好機。ここ数年進めてきた店舗の大型化をさらに押し進める。各ブランドの感性にあった店舗づくりでライフスタイルショップ化に取り組む」(井上英隆会長)。その実験店舗として6月初め、大阪・和泉市の「ららぽーと和泉」に、「ディスコート(DISCOAT)」「サリュ(SALUT!)」「ラティス(LATTICE)」の3ブランドの複合店をオープンした。「来店頻度が上がり、人件費率も抑えられている。年間3億円超を見込めることが確証できた」と井上会長。今秋発表する予定の中期3カ年計画では最終年度に売上高3500億円を計画している
橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」
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ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP以下、コンランショップ)やロンドンのデザインミュージアムの設立者で知られるテレンス・コンラン(Terrence Conran)卿が9月、イギリス・ロンドンの自宅で死去した。今、業界を問わずライフスタイルがキーワードになっているが、コンラン卿は半世紀以上も前からシンプルで美しいライフスタイルを提唱した先駆者だった。今でこそ、世界中でイケア(IKEA)や無印良品(MUJI)などのライフスタイルショップが人気だが、コンラン卿は1960年代に既にライフスタイルに軸を置いたビジネスをスタートさせ大成功を収めた。インテリアだけでなくレストランやホテル業にも進出。著書も多く、コンランの名前は世界中で知られるようになった。
私自身、新宿のコンランショップはもちろん、パリやロンドンを訪れた際には必ず立ち寄る場所だ。コンランショップの家具はなかなか手がでないが、お小遣いで買える世界中から集めた珍しいテーブルウエアやステーショナリー、雑貨がたくさん。行くたびにワクワクし発見がある、そんなショップなのだ。自宅にはチュニジア製のストールやイタリア製のハンドメードのバッグ、インド製のキャンドルホルダー、アフリカ製のトレーなど、コンランショップで出合ったものが数多くある。それらは価格に関係なく、いつ、どこで出合えるか分からないものばかりだ。それらを所有することで、まるで自分がその地に旅したような気分になれるものも。コンラン卿が提唱するシンプルで美しいライフスタイルには、時代や国を超越する普遍的な魅力がある。ラグジュアリーと謳わず、コマーシャルでもない。デザイン好きなら誰でも気軽に入れるといった気さくな点も多くの人に支持される理由だろう。コンランショップのブランドカラーでもあるブルーのシャツに身を包むことの多かったコンラン卿。イギリスの写真家であった初代スノードン伯爵(Lord Snowdon)もブルーのシャツを好み、「スノードン・ブルー(SNOWDON BLUE)」という書籍があるが、コンランショップのブランドカラーは“コンラン・ブルー”と呼ばれるべきだと思う。
コンラン卿について、日本でコンランショップを運営する森康弘コンランショップ ジャパン社長と大野賢二コンランショップ ジャパン執行役員 商品部長に話を聞いた。
今はライフスタイルという言葉がどの業界でも溢れているが、恐るべきことにコンラン卿は、そんな言葉さえ存在しない50数年前には、コンランショップの原型となるハビタ(HABITAT)の1号店を英ロンドンにオープンした。そして、1970代初頭にはコンランショップを出店。家具だけでなく、バスやキッチン、照明、アート、ファッション、グリーン、アウトドア家具 小物などをそろえたショップは、まさに今あるライフスタイルショップの先駆けであり、驚き以外のなにものでもない。日本に初めてコンランショップが登場した26年前の衝撃は家具業界だけではなくアパレル業界にも大きく影響を与えたのではないだろうか。私自身は当時まだアパレル業界にいたが、あの衝撃は今なお覚えている。コンラン卿の最大の功績は、イギリス人の生活様式を激変させたことだと思う。暗いイギリスの生活様式、どこも同じ家具のデザイン、美味しくない英国料理、今の華やかなロンドンからは想像できないくらい50年前は暗い街だった。彼が始めたインテリアをはじめ、レストランやホテルなどのビジネスのおかげで、イギリス人の生活が洗練されたポップなライフスタイルに変わったと思う。ホテルもおしゃれになったし、素敵なレストランが増えて食事も格段においしくなったと思う。コンラン卿は自身の著書の中で「優れたデザインは、人々の暮らしの質を向上させる」というシンプルな信念を語っていたが、その通りだと思う。彼がインテリア業界に与えた影響は計り知れないものだ。コンラン卿の残したレガシーは、これからもコンランショップの中で生き続ける。
コンランショップ・ジャパンに入社してから20年近く立つが、コンラン卿は、私にとっては教科書であり永遠の憧れの存在だ。ショップ事業は彼がよく言う“デザインと生活の質の本質的な関係性を見つける”場であり、コンラン卿が手掛けていたほかの多くのデザイン事業とは異なり、一般の消費者との接点を持てる場だった。優れたデザインが満足度の高い暮らしをもたらす、それを日常生活レベルで実現させるという、コンラン卿の至ってシンプルな信念、それを世界中に浸透させるための発信基地がコンランショップだ。一緒に仕事をするという経験はあまり無く、コンラン卿の審美眼によりセレクトされたものを彼の信念とともに表現するのが私たちの仕事だった。またデザイナーであり、レストランやホテル経営者、作家などさまざまな事業で成功を収めた偉大な人であるが、”どの時代も心を躍らせる人”であったと改めて思う。20年前に初めてロンドン・フルハムの本店を訪れたとき、キングスロードのブルーバード・チェルシー(BLUEBIRD CHELSEA)のレストランで食事をしたとき、ショーディッチのホテル「バウンダリー・ロンドン(BOUNDERY LONDON)」に泊まったとき、最近では彼が設立し、移転した新しいデザインミュジーアムを訪問したとき。その全てにおいて私の心を躍らせてくれ、新鮮な驚きと幸福感をもたらしてくれる存在だった。“プレーン、シンプル、ユースフル”というコンラン卿の哲学にはどの時代にも通じる、真の心地よさと豊かな暮らしの本質がある。
ファッション・デザイナーのジャスパー・コンラン(Jasper Conran)は、コンラン卿の息子で、12年からコンランショップの会長兼クリエイティブ・ディレクターを務めている。また、16年からモロッコ・マラケシュでブティックホテルの「ロテル マラケシュ(L’HOTEL MARRAKECH)」を運営しており、昨年にはモロッコ・タンジェにある元イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)とパートナーのピエール・ベルジェ(Pierre Berget)が所有していた別荘“ヴィラ・マブロカ(VILLA MABROUKA)”を購入した。妹のソフィー・コンラン(Sophie Conran)は自身のライフスタイルブランドを運営。兄のセバスチャン・コンラン(Sebastian Conran)はプロダクトデザイナーで、日本の飛騨産業をはじめ世界中の企業とコラボレーションしている。ジャスパーは自身のインスタグラムで、「父親はまるで眠るかのように安らかに亡くなった。多くの方々からのメッセージに感謝している」とコメントしている。コンラン卿の美意識はこれらの子孫によって引き継がれていくことだろう。
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「アイヴィディック ステュディオ(AIVIDIC STUDIO)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。
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女性の就労率はこの30年間で右肩上がりに伸び、現在は就労者の 4 割を女性が占めている。そういった環境の中で、日本の企業健診の検査内容は1970年から変わっておらず、女性の疾患率・死亡率の高い子宮がんや大腸がん、乳がんの検診は十分に備わっていないのが現状だ。
9月に設立された現代女性の健康問題解決を目的にする医療コンサルティング会社、ファムメディコ(FEMMES MEDICAUX)は、子宮、大腸、乳房を対象にした新しい女性向けの検診「YOU検診」の啓発活動を開始した。“YOU”とは子宮、大腸、乳房それぞれの部位の形をアルファベットになぞらえた言葉。子宮がん、大腸がん、乳がんの3つのがん検診に加えて、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患を総合的に検診できる内容になっている。
ファムメディコを設立したのは薬剤師で、医療コンサルタントとしてのキャリアを持つ佐々木彩華・社長。佐々木社長は月経困難症やPMSを経験し、女性医療の分野に興味を持ち立ち上げた。社名はフランス語で女性医療を意味する。佐々木社長は「(女性疾患に対する)女性の知識が足りないと感じていた。現在の一般的な企業健診では、オプションで子宮頸がん、マンモグラフィーが受けられる場合はあるが、子宮筋腫・卵巣腫瘍などの疾患を発見するための経膣超音波や、大腸がんの内視鏡検査はオプションにすら入っていないことがほとんど。企業検診に入っていないことから“子宮頸がん検査で異常がなかったら、自分の子宮に異常がない”と思っている人は多い」と指摘する。
ファムメディコでは、企業を対象に社内で働く女性に向けたセミナーを行い、女性特有の疾患について啓発活動を行っていく。「まずは女性自身が知って、個人で検診を受けてもらうことがファーストステップ。企業に検診の仕組みを取り入れてもらうハードルは高く、判断には時間がかかるが、女性たち個人のリテラシーが高まることで底上げ式に、企業の人事、自治体へと伝わって変わっていくはず」と佐々木社長。
また、「これまでも市場では厚労省や経産省が“メタボ”を啓蒙しきた中で、疾患に対する意識が高まった。今厚労省や経産省でも『多くの女性が働く社会で、女性疾患もしっかりケアしなければならない』という空気になってきたが、まだ企業には根付いていない。それをどう浸透させられるかが課題であり、私たちも一企業としてその一助になりたい」と語った。
ファムメディコでは社内セミナーに加え、企業に向けた健康経営のサポート、クリニックへの医療コンサルティング、女性特有の疾患に向けた商品の企画開発、調査・研究サポートを行っていく。賛同医師には、細胞診専門医・医学博士の上坊敏子(相模野病院婦人科腫瘍センター顧問)、国際アンチエイジング医学会 米国抗加齢医学会専門医の浜中聡子(Dクリニック東京ウィメンズ院長)、産婦人科医師・医学博士公衆衛生学修士の吉田穂波(神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーション研究科 教授)らが名を連ねる。賛同医師たちと共に企業向けのセミナーなどで「YOU検診」の啓発活動を行っていくほか、2021年春には東京・丸の内にレディースクリニックを開く予定だ。
これまでファムメディコは10月に三越伊勢丹ホールディングスの社員・スタッフに向けて女性疾患についての知識を学ぶセミナーを開催したほか、11月からは三菱治所の「まるのうち保健室」と取り組み、丸の内で勤める女性たちに向けた研修を行っていく予定。今後も働く女性の環境や制度を整えて「YOU検診」を推進する参加企業を募っていく。
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京都発の化粧品ブランド「よーじや」が三越銀座店8階の免税フロアに期間限定ショップをオープンした。店内では、看板商品「あぶらとり紙」のほかスキンケアやメイクアップ、ボディーケア、伝統化粧道具などの小物をそろえる。「よーじや」商品の都内での取り扱いは現在、羽田空港内の店舗となることから東京都内の買い物客にとっては、商品を実際に見て試すことができる貴重な場所となっている。
免税フロアでこうした国内の百貨店客に向けた期間限定ショップをオープンする背景としては、新型コロナウイルス感染拡大による訪日外国人の減少が挙げられる。外国人観光客をターゲットとしていた免税フロアは、昨年比9割減ともいわれるほど客数、売り上げともに大きく落ち込んでいる。三越銀座店においては当面の対策として、銀座を訪れる国内客をターゲットとした品ぞろえへの移行を検討していたところ、従来から羽田空港国際線の免税店や国内線の店舗でも人気を博していた「よーじや」に出店の打診をしたという。「よーじや」としても観光客の激減による京都店の客数減少が続くなか、関東圏での出店を“チャンス”と捉え、期間限定で出店することにした。「コロナの影響で、なかなか京都に行く機会が作れないお客さまに喜んでいただきたい」と、ブランド担当者は話す。
コロナの収束が見通せない中、百貨店では国内の買い物客の取り込みにシフトするなどの施策が続きそうだ。免税フロアでは通常、購入時にパスポート情報と出発便のチケットが必要となるが、「よーじや」は国内の一般客向けとなるためパスポートなどをなしでも購入できる。その場合、免税販売(DUTY FREE)の利用は不可となる。期間は、2021年1月12日まで。
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ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。大手アパレルの2020年3〜8月期決算が発表された。コロナ禍で再建を進めるオンワードホールディングスと三陽商会に焦点をあてる。
三陽商会は10月6日、オンワードホールディングス(HD)は9日、2021年2月期の中間(第2四半期)決算と通期見通しを発表したが、そこには軽視できない経営リスクが現れていた。レナウンなき後、大手アパレルが追い詰められ百貨店離れが加速すれば、百貨店の閉店も加速して百貨店業界も共倒れするという最悪のシナリオが現実味を帯びてきた。両社の中間決算と通期見通しを検証し、再生への道筋を投げかけてみたい。
オンワードHDの2021年2月期第2四半期(3〜8月)決算はコロナ禍の百貨店長期休業と営業再開後の売り上げ回復の鈍さに直撃され、売り上げは805億8500万円と前年同期から32.0%減少して114億8700万円の営業赤字、151億8800万円の純損失を計上。純資産は20年2月期末の940億3600万円から677億8700万円と262億4900万円も減少し、ピークだった15年2月期の1853億1500万円の46.1%まで目減りしてしまった。
純資産の減少要因は親会社株主に帰属する四半期純損失151億8800万円に加え、配当金32億4000万円、会計方針変更による期首剰余金の減少100億1100万円を有価証券評価差益の増加21億9100万円が相殺した結果と説明しているが、前期までの会計処理で持ち越された損失も加わったと推察される。
決算書を見る限り、ピークの15年2月期から今中間期までに失われた純資産1175億2800万円のうちコロナ禍によるものは129億3000万円(営業損失114億8700万円+臨時休業損失32億5400万円−雇用調整助成金18億1100万円)ほどで、百貨店販路の衰退による営業損失と店舗撤退減損がその倍強、あとは「ジル サンダー(JIL SANDER)」など欧米アパレルの買収や投資に関わるのれんや投資有価証券の減損と営業損失、自己株式の評価損失だったと推察される。オンワードHDは百貨店が衰退する中も積極的な投資や営業活動で業績を維持してきたが、リスクの大きい海外投資で資産をすり減らした。
百貨店からECへの転身にしても、18年3月の機構改革で支店在庫を全廃してECと一体の関東支店に在庫を集中するなど、後戻り困難なルビコンを渡っており、良くも悪くも自ら退路を断つ大胆さが指摘される。その決断で地方百貨店の命運が決まったことを思うと、百貨店に対する衣の下の鎧の極端な裏表には驚くほかはない。
コロナ禍の上期売り上げでは、中核子会社オンワード樫山の百貨店が57.8%も減少してシェアが35.3%に落ち、EC売り上げが44.2%も伸びて39.3%とシェアが逆転。国内事業全体でも38%伸びて196億円9400万円に達したECが28.6%を占めてSCその他店舗販売の28.1%を僅差で上回り、百貨店は24.4%まで落ちた。とりわけ第1四半期(3〜5月)では瞬間風速とはいえ、百貨店売り上げが前年同期から71%、SCや駅ビルの売り上げが40%も落ち込む中、ECは50%も伸びて全社売り上げの45%に達し、オンワード樫山単体では45.8%に達した。コロナ禍の特殊事態とはいえ、ECと百貨店のシェアが逆転し、まだ何年もかかると見ていた「半分はECで売る」という目標がほぼ実現したインパクトは大きかった。
下期は国内売り上げが前年比83.8%まで回復して855億6000万円、通期は同76.6%の1497億9400万円を予想。営業利益も下期は85億8100万円の黒字、通期でも5億6500万円の黒字になると見込んでいる。しかるに海外売り上げは下期も前年比77.2%の213億5500万円、通期も同71.5%の377億0600万円と回復が鈍く、営業利益は下期も55億3100万円の赤字予想で、通期は赤字が86億5100万円(連結営業赤字の96.7%!)に肥大する。結果、国内・海外合わせての通期連結売り上げは前期比75.5%の1875億円、89億4500万円の営業損失、86億円の当期純損失を予想している。ならば、単純計算では純資産は591億8700万円と600億円を割り込むことになる。
国内事業は営業黒字に浮上しても海外事業の営業赤字が足を引っ張って連結損益が営業赤字になるという構図で、地域の明暗はあっても海外事業が業績回復のネックになりそうだ。失われた純資産1175億2800万円の恐らく半分近くは海外事業に起因するもので、今後も減損が発生するリスクを否定できない。
前期と今期で百貨店内ショップを中心に1400店舗を撤退し、不採算の「23区 オム」を休止、「CKカルバン・クライン(CK CALVIN KLEIN)」の契約を終了するが、オンワード樫山の百貨店売り上げ比率は09年2月期の74.7%から20年2月期でも62.3%と大きくは下がっておらず、ECだけで大量退店による百貨店売り上げの急激な減少を埋めきれるものではない。21年2月期通期の国内EC売り上げは500億円を予想しておりECへの転換が加速するだろうが、百貨店顧客のEC取り込みはいずれ一巡するから、D2C※1.ブランドやショールーミングサロンによる新規顧客の獲得が急がれる。
下期から出店を始め22年2月期中に数十店舗を布陣するというEC連動のブランド複合店舗「オンワード・クローゼット」は、主力百貨店ブランドに加えてD2Cブランドもそろえ、「お取り寄せ・お試し・受け取り」のC&C※2.利便を提供するショールーミングサロン業態と推察される。ならば、店在庫引き当てや店出荷、修理加工も出来る迅速かつ低コストなローカル物流体制が問われることになる。
支店物流を切り捨ててEC軸で関東に集約した物流拠点だけでは全国各地の顧客に迅速なC&Cサービスは提供できないし、主力ブランドもいずれD2Cプライス(百貨店ブランドと同品質で5〜6掛け)に切り替えないと郊外やローカルで顧客を広げることはできない。百貨店内ショップも「オンワード・クローゼット」に集約して定期借家契約に切り替えれば、賃料負担を半減してお値打ちなD2Cプライスに統一できる。顧客の側に立った柔軟なOMO※3.マーケティングとローカル物流の確立が急がれるのではないか。
※1.D2C(Direct to Consumer)…ブランドメーカーが店舗やネットの小売業者を通さず、自社のサイトやショールーム、ポップアップストアで直販する販売形態
※2.C&C(Click&Collect)…ECから店舗に取り寄せて試したり受け取ったりする顧客利便サービス。一括配送の店舗物流を使うから送料無料で、店在庫を引き当てれば倉庫から出荷するより受け取りも早くなる。売り手にとっては顧客利便と在庫効率を高め物流費を抑制するOMO(ネットと店舗の融合)戦略
※3.OMO(Online Merges with Offline)…ネットと店舗の垣根を越えた融合を意味し、スマートフォンをキーツールとしてウェブルーミングとショールーミングを駆使するニューリテール戦略
三陽商会の21年2月期上半期(3〜8月)の売り上げは153億2800万円と前年同期から48.5%も減少して57億1200万円の営業赤字、66億4800万円の純損失を計上。純資産は20年2月期末の388億2200万円から313億7900万円と74億4300万円も減少し、15年2月期の651億4700万円の48.2%まで目減りした。
コロナ禍でEC・通販売り上げが18.4%伸び、全社売り上げにおけるシェアも前期の12.7%から24.4%に伸びたが百貨店売り上げの4掛け強に過ぎず、ECが38%も伸びてシェアが28.6%に達し百貨店売り上げ(24.4%)逆転したオンワード(国内)とは比較すべくもない。長期休業で売り上げが半減したにもかかわらず百貨店売り上げシェアも前期の62.3%から56.9%にしか落ちておらず、コロナ禍に振り回されただけで販路の再構築は進まなかった。
第1四半期(3〜5月)は百貨店の長期休業に直撃されて在庫が積み上がり、棚資産回転が469日と壊滅的に悪化したが、通常店舗のセールに加えてアウトレット店舗を9店舗増やすなどして在庫処分を進め、第2四半期では251日まで改善した。下期は新規調達を抑えて旧品(持ち越し品)40%、新規品60%の品ぞろえとし、建値消化率を45%から55%に、総消化率を70%から85%に高めて在庫処分を進め、今期中に160の不採算売り場を撤退して販売員500人を削減する。
前期では建値消化率45%、総消化率70%だったということになり、期末に期中投入商品の30%が売れ残ったと受け取れる。三陽商会のように単価の高い重衣料中心の百貨店アパレルでは異例とはいえず、紳士既製服では30%前後が期末に売れ残って持ち越すのが常態化している。今や「正価」対比原価率が20%を切った百貨店アパレル商品にはお値打ち感は期待すべくもなく、重衣料比率が高く原価率の切り下げを進める三陽商会の原価率はさらに低いはずで、半年前後も前からの計画生産がほとんどでは需給対応もできないから、消化率はそんなものだろう。そんな実態のまま新規品の生産・投入を抑えても、消化率が大きく改善できるとは到底思えない。
21年2月期の通期連結業績は売り上げを380億円(前期は14カ月変則で688億6800万円)、営業損益を85億円の赤字、経常損益を96億円の赤字と予想し、旗艦店「ギンザ・タイムレス・エイト」の売却益67億円を補填して純損失を35億円にとどめるとしているが、これで5期連続の営業・経常赤字決算となる。在庫処分も終わるわけではなく、22年2月期へも在庫を持ち越して旧品20%、新規品80%の構成とし、在庫処分を続ける。
重衣料比率の高い三陽商会は18年12月期でも174日と棚資産回転が異様に遅く、運転資金回転日数も112日と長く、年間売り上げ590億円にして運転資金を181億円も要していた。それがコロナ禍の20年3〜8月期では棚資産回転が251日(第1四半期では469日)、運転資金回転日数も231日(同334日)に伸び、必要運転資金は192億4000万円(同208億8000万円)まで肥大。純資産対比運転資金比率が61%を超え、有利子負債を40億円積み増している。
三陽商会はそこまで商品財務が逼迫しても、純資産対比負債比率は41.4%と財務はまだ健全な範囲にあり、オンワードHDの129.4%(20年3〜8月期)、ワールドの119.0%(20年4〜6月期)よりは格段にゆとりがある。ワールドの買掛債務回転日数など200日に迫るから過剰在庫の処分を急ぐしかないが、コロナ禍の過剰在庫下でも買掛債務回転日数を前期の76.4日から56.6日へ短縮した三陽商会がそんなに在庫処分を急ぐ必要があるのだろうか。
三陽商会の財務的余裕が「バーバリー(BURBERRY)」を失った後の戦略を手緩いものにして今日の苦境を招いたにしても、コロナ禍で後がない瀬戸際まで追い詰められたのだから、ようやく必死の巻き返しに転ずるかもしれない。それには上から目線の数値管理ではなく、自社の顧客と流通・販売、調達・生産背景の赤裸々な実態をつぶさに掌握する必要がある。三陽商会の本当の資産は高品質な国内自社生産体制とこれまで評価してくれた寛大な顧客であり、負債は無策な経営陣とコストに見合わない百貨店販路だった。この資産と負債の関係をリセットすれば三陽商会の未来は開ける。
オンワードも三陽商会もいかにECを拡大しても、法外な割高価格のままベタープライスブランドを販売するのは限界があり、お値打ちなD2Cプライスを実現して顧客を広げるしか生き残る術はない。その方策はただ一つ、百貨店内ショップを全て自社ブランド複合の大型店に統合し、定期借家契約に切り替えて賃料負担を半減し、その分、価格を切り下げてお値打ちを取り戻すことだ。百貨店側とて、主要な大手アパレルブランドにことごとく退店されては、地方店はもちろん都心店も営業の継続が難しくなるから、「ハイブリッド化」の一環として受け入れるしかないはずだ。定期借家テナントなら販売も在庫運用も自在だから、EC連携のO2O※4.もC&Cも堂々と進められる。
加えて、三陽商会は財務的にまだ余裕があるのだから在庫処分を焦ってたたき売らず、通常店舗の品ぞろえに旧シーズン品をそのまま組み込む、あるいはリメイクして組み込むアーカイブMDを常套化することを提案したい。三陽商会の国内自社工場製品(に限る)は世界に誇れるラグジュアリー級の品質だから旧品もアーカイブ価値があり、たたき売らなくても売り続けられる。ライセンス契約が終わって市場から消えた「サンヨーバーバリー」や「バーバリー ブルーレーベル」がユーズドショップで人気アーカイブ商品になっていることを三陽商会の経営陣は知っているのだろうか。
百貨店アパレル流通が長年にわたってロスとコストを価格と品質に転化してお値打ちを損ね顧客に離反され、コロナ禍でとことん行き詰まったのだから、商売のやり方もものづくりも価格設定も全部、ご破算にして組み直すしかない。何もかもが崩れてしまうならゼロから新たな秩序を組み上げても良いはずで、大手アパレルも百貨店も焦土からの再生を決意すべきだ。
※4.O2O(Online to Offline)…ネットで店舗や商品を選んで取り置いたりしてから店舗に行くのがウェブルーミング。店舗で商品を見てネットで情報を調べたりECで購入するのがショールーミング。両方を行き来するショッピング行動をO2Oという
小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)
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