「ポール・スミス(PAUL SMITH)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
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「0点か100点かぐらいに評価が分かれてもいい」――「ダブレット(DOUBLET)」の井野将之デザイナーがインタビューでそう語っていたのは、2017年の3月のこと。東京ファッション・ウイークで初めてランウエイショーを行う直前だった。その言葉通り、デビューショーの奇抜な演出に評価は賛否両論。実際に取材した当時の自分も、100点だとは正直思わなかった。それから約3年半が経った20年10月12日、「ダブレット」は東京で再びショーを行った。以前とはブランドを取り巻く状況も激変し、取り引き先のアカウントも国内39、海外27にまで拡大した。それでも井野デザイナーは本番前日にブログを更新し、「賛否両論の中間意見がなく、賛か否に分かれるショーになる」と控え目に綴った。
「ダブレット」のショーは、東京ファッション・ウイークの冠スポンサーである楽天が今シーズンから立ち上げた日本発ブランドの支援プロジェクト「バイアール(by R)」の第1弾として、「映像による発表を行う」と関係者に通達されていた。しかし実はこれ、盛大なサプライズへの布石。「渋谷のハロウィンパーティーが中止になったから、自分たちなりのハロウィンパーティーを」というテーマで動画を制作し、“上映会”として招待した有力ファッションメディアの編集長ら約20人の前に動画のゾンビたちが実際に現れるというドッキリ企画だ。
そんな子どものようなイタズラを真剣に実行すべく、20時の本番に向けて各業界のプロフェッショナルたちが朝一に集結。25人のモデルたちにホラー映画「シャイニング(The Shining)」「悪魔のいけにえ(The Texas Chain Saw Massacre)」「ミザリー(Misery)」などからオマージュしたゾンビメイクを次々に施していく。上映会当日に撮影から編集までを行う超強行スケジュールのためただでさえ時間の余裕はなく、メイクや演出の修正を繰り返すうちにスケジュールはさらに押していった。しかし(本当に間に合うのだろうか?)という部外者の心配をよそに、現場には笑顔が絶えない。血まみれのおどろおどろしいゾンビたちも談笑したり、互いを撮影し合ったりと和やかで、見た目とのギャップについ何度も吹き出してしまった。そして本番まで2時間を切ったころ、井野デザイナーの「セーフ」という安堵の声とともに9時間以上にも及んだ撮影は終了した。「井野さーん!」「井野さん確認お願いします!」と呼ばれて四方八方走り回るデザイナーとは離れた場所で、「ダブレット」を陰で支えるパタンナーである村上高士とニッターの嘉納絵里奈がギリギリまで服を手直ししている姿がチームの一体感を表していた。
そしていよいよ本番。会場となった東京・青山のレストラン「ロアラブッシュ(Leau a la bouche)」の周囲が徐々に騒々しくなり、招待客が続々と席に着く。テーブルに用意されたVRゴーグルを装着し、映像が終わって外すと目の前にゾンビたちが出現!「ぎゃー!」という期待通りのリアクションは残念ながらほぼ見られなかったものの、会場には笑顔が溢れた。招待客も、取材班も、モニター越しでしか見られなかった裏方スタッフも笑っている。動画配信で画面越しに見た視聴者の中にもクスッとした人はきっと多いだろう。ゾンビたちが着ているのは“なんでもない日を祝う”というメッセージのもとに作られた21年春夏コレクションが7割で、残り3割はアーカイブがミックスされている。“アンデッド”として甦ったウエアの中には量産されなかったアイテムも見られるなど、コレクションに対する愛情が感じられた。楽天による初の試み、リアルとデジタルの融合、早すぎるコレクションサイクルへの問題提起――今のファッション業界を象徴するさまざまなニュースが凝縮されているのに、ハッピーな「ダブレット」ワールドがその全て飲み込んだ。
思えば17年3月のショーで「100点」と言えなかったのは彼らの“服”が好きで、奇抜な演出がトゥーマッチに感じたからだ。でも、今は違う。リアルとデジタルを駆使してブランドの世界観を立体的に表現する術を物にしつつあり、ドッキリが成功したかどうかは微妙なところだが、今回の試みは「賛」の声が圧倒的多数だ。もちろん、「バイアール」による支援の効果も大きいのだろう。しかし人々を笑顔にさせたのは、井野デザイナーのファッションや人への愛情である。「人を楽しませたい」という思いはブランドの知名度やビジネスが広がっても変わらないし、デザイナーは苦労人だからこそその思いは人一倍強い。「類は友を呼ぶ」「スタンド使いはスタンド使いにひかれ合う」という言葉通り、その根底にある愛情が「ダブレット」というブランドに相応しい、真剣に悪ふざけができる仲間たちを呼び寄せているのだろう。ショー終了後はスタッフ同士やモデルが抱き合い涙する姿も見られた。その場に足を踏み入れた誰もがハッピーな気持ちになる、愛にまみれたゾンビの館だった。
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「バナーバレット(BANNER BARRETT)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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最も身近なウエアの一つであるデニムパンツに異変が起きています。2020-21年秋冬シーズンのランウエイではクラシックなテイストが台頭。ジェンダーレスな風潮も追い風になり、デニムパンツを“タイムレス&ジェンダーレス”な方向でアレンジする動きが目立っています。
たとえば、「セリーヌ(CELINE)」は、貴婦人風フリルをあしらったブラウスで、デニムルックをフォーマルに格上げ。さらにテーラードジャケットを羽織って、凜々しさもプラス。ユーズド感を漂わせるデニムパンツに、品格を寄り添わせました。今秋冬のデニムコーデではこういった、クラシックなアイテムを使った“脱カジュアル”のムードづくりがポイントになります。
ダンディーなダブルブレストのジャケットをキーピースに選び、英国紳士風のスタイリングに仕上げたのは、「バルマン(BALMAIN)」のデニムルック。タキシードライクな襟とつやめいた風合いはウォッシュ加工のデニムパンツと好対照。真っ赤なタートルネックセーターを差し色に、いっそうコントラストを際立たせました。
ダークカラーでまとまりがちな冬コーデでは、このようなつやのある素材や鮮やかな色使いが重宝します。クシュクシュとたるませたロングブーツで足元に抜け感を添えて。
古風な装いの代表的なウエアにマントがあります。英国紳士も貴婦人も愛用してきたという点では歴史的なジェンダーレスアイテムと言えるでしょう。「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」は、クラシックなマントでボディーをくるみました。丸みを帯びた優雅なシルエットが装いにヨーロピアンな品格をもたらしています。
羽織るだけで印象がガラリと変わり、コーディネートにボリュームが出るので、着痩せ効果も期待できそう。ボリューム袖やふんわりニットの上から楽に羽織れるところも便利です。
おしゃれ上級者が好む装いの一つに“デニムonデニム”があります。しかし難易度が高めなうえ、上手に着こなさないとかえって野暮ったく見えがち。「ディオール(DIOR)」が提案したのは色落ちタイプのデニムベストとパンツのセットアップ。いかにもデニムらしい濃いインディゴブルーよりも色を工夫したタイプのほうが“脱カジュアル”向きです。
効果をさらに高めてくれるのが、シャツとネクタイ。正統派のVゾーン演出のおかげでデニムがスーツ風に。クラシックなバッグでレディー気分を添えて、さらにオーソドックス感を高めています。
素材でデニムに上質感を添えるなら、レザー(合皮含む)が効果的。秋冬ルックに不足しがちなつやめきも補えるので、アウターでのレザー投入は選択肢に加えるメリット大です。「クロエ(CHLOE)」はハイウエストのデニムパンツに、レザーブルゾンを合わせました。
革ならではの光沢感と襟周りのボアがリュクス感をプラス。デニムルックに大人っぽさや凜々しさを上乗せしました。ブルゾン丈を選んだおかげでハイウエストの持ち味が強まり、レッグラインがきれいに決まっています。
クラシックな雰囲気のジャケットやマント、ベスト、ブルゾンで合わせれば、デニムルックに変化をもたらせます。単に古風なアイテムを取り入れるのではなく、ジェンダーレスを軸にミックスするのが今シーズンらしいスタイリングと言えるでしょう。
ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い
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新型コロナウイルスの世界的流行により、多くの人が習慣的にマスクをつけるようになって約半年が経つ。未だ収束が見えない中、マスクのほかにも感染症予防対策で人と間隔を開けて行動するソーシャルディスタンシングや手洗いうがいの徹底など例年とは異なる生活が続く。多くのブランドが最新コレクションを発表する業界の一大イベントであるファッションウイークも、これまでのスケジュールや開催方法が余儀なく変更された。
9月13日開幕のニューヨーク・ファッション・ウイークを皮切りに始まった、2021年春夏ウィメンズのコレクションサーキットはリアルとデジタルを織り混ぜて開催され、映像コンテンツを巧みに生かしたショーが見られた。ここでは、コレクションを発表するブランドや開催に携わる運営者、デザイナー、プロのモデルたち、会場を盛り上げる参加者らそれぞれの努力と配慮によって開催されている異例続きの21年春夏ファッション・ウイークの裏側やスナップを紹介する。
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「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、NY発のストリートブランド「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」とのコラボシューズ“エメ レオン ドレ × ニューバランス 550 バスケットボール・オックスフォード”を10月16日に発売する。価格は1万7000円で、サイズは26.0〜29.0、30.0cm。日本橋浜町に位置するコンセプトストア「ティーハウス ニューバランス」とドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)、ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)で扱う。
「ニューバランス」が1989年に発売したバスケットボールシューズのローカット“プライド550(PRIDE 550)”をベースに、ハイカット“プライド 650”のカラーリングを掛け合わせた。安定性を高める“ダブルヒールカウンター”や、甲部分のフィット感を調整することが可能な“バリアブルレーシング”などを配し、履き心地の良さも追求した。日本での販売はレッドベースのカラーのみ。また今回のキャンペーン・ムービーには、「エメ レオン ドレ」がスポンサーを務め元NBA選手のケニー・サターフィールド(Kenny Satterfield)率いる「チーム ソニー(TEAM SONNY)」のメンバーを起用した。同チームのメンバーは、AAU(アメリカ大学協会)バスケットボール・ユースチーム(U15)に選ばれた者が所属している。彼らの若さあふれるエネルギーを通して、「さまざまな困難があるこの時代を力づけたい」という両ブランドのメッセージが込められている。
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「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、NY発のストリートブランド「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」とのコラボシューズ“エメ レオン ドレ × ニューバランス 550 バスケットボール・オックスフォード”を10月16日に発売する。価格は1万7000円で、サイズは26.0〜29.0、30.0cm。日本橋浜町に位置するコンセプトストア「ティーハウス ニューバランス」とドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)、ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)で扱う。
「ニューバランス」が1989年に発売したバスケットボールシューズのローカット“プライド550(PRIDE 550)”をベースに、ハイカット“プライド 650”のカラーリングを掛け合わせた。安定性を高める“ダブルヒールカウンター”や、甲部分のフィット感を調整することが可能な“バリアブルレーシング”などを配し、履き心地の良さも追求した。日本での販売はレッドベースのカラーのみ。また今回のキャンペーン・ムービーには、「エメ レオン ドレ」がスポンサーを務め元NBA選手のケニー・サターフィールド(Kenny Satterfield)率いる「チーム ソニー(TEAM SONNY)」のメンバーを起用した。同チームのメンバーは、AAU(アメリカ大学協会)バスケットボール・ユースチーム(U15)に選ばれた者が所属している。彼らの若さあふれるエネルギーを通して、「さまざまな困難があるこの時代を力づけたい」という両ブランドのメッセージが込められている。
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「ジーユー(GU)」は10月23日に、EXILEや三代目J Soul Brothersでパフォーマーを務めるNAOTOのファッションブランド「スタジオ セブン(STUDIO SEVEN)」との最後のコラボレーションコレクションを全国の「ジーユー」店舗とオンラインストアで発売する。
今回は“a message to you, youngsters (若者へのメッセージ)”のテーマのもと、NAOTOの若者に夢を持つ大切さを伝えたいという思いを込めた。同コレクションはメンズとキッズのアイテムで構成する。メンズアイテムはユニセックスで着られるビッグTシャツやスエットをはじめ、カバーオールやスタジャン、同コレクション初のアウターも登場する。トップスやアウターには“HONEST COLLEGE”のエンブレムをデザインした。そのほか、グッズも豊富にそろえる。
イメージビジュアルにはNAOTOと親交のあるEXILE TRIBEの一員で、パフォーマーの関口メンディーと佐野玲於が出演する。さらに、特設サイト上では同コレクションのために制作した楽曲「TAKE ME HIGH」とダンスによるスペシャルムービーを公開中だ。
ジーユー 銀座店と原宿の「ジーユースタイルスタジオ(GU STYLE STUDIO)」では16日からコレクションの全ラインアップを先行展示する。合わせてコレクションの世界観を体験できるフォトスポットも設ける。
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次回の「ウオッチプラス」は10月16日20時から、三越日本橋本店の「三越ワールドウォッチフェア」会場を舞台に生配信でお届けします。三越伊勢丹の北澤真吾時計担当をゲストに、「世界2大時計見本市が中止となり、買い付けにはどんな変化があった?」「コロナショックは売り場にどんな影響を与えた?」「ニューノーマル下に推す時計とは?」などを聞きます。
「三越ワールドウォッチフェア」は1998年にスタート。今回は本館6階ウォッチギャラリー、7階催物会場、1階ステージを会場に14日から27日まで行われます。北澤時計担当は、「例年は8月中旬から下旬にかけての開催だが、1月に『ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)』(旧「S.I.H.H.」)、3月に『バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)』が中止となり、各ブランドの新作発表が不透明になり、当社も緊急事態宣言を受けて2カ月休業して準備が間に合わず、10月の開催となった」と話します。一方で、「会期以外は“これまでと変わらないワールドウォッチフェア”を心掛けた」と言い、出品ブランドは約70。これは時計フェアとして国内最大級です。
「ウオッチプラス」は、「WWDジャパン」とハースト婦人画報社の時計デジタルメディア「ホディンキー・ジャパン(HODINKEE JAPAN)」による時計番組です。出演は、関口優「ホディンキー・ジャパン」編集長、和田将治「ホディンキー・ジャパン」ウェブプロデューサー、村上要「WWD JAPAN.com」編集長、三澤和也「WWDジャパン」記者(時計担当)。
■第23回三越ワールドウォッチフェア
日程:10月14〜27日
時間:10:00〜19:00
定休日:無休
場所:三越日本橋本店 本館6階ウォッチギャラリー、7階催物会場、1階ステージ
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1
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ワークマンは、16日に開店する新業態「#ワークマン女子」を関係者に公開した。横浜のJR桜木町駅前の商業施設「コレットマーレ」に、同社最大の452平方メートルの売り場を構える。店名の通り女性客を狙った店づくり、作業服を置かないMD、大都市の駅前立地など、ワークマンにとっては初めてづくしの店舗として話題を集める。初年度売上高4億5000万円を計画する。
コレットマーレの5階にある店舗を訪れて、まず目に入るのは正面に置かれたピンク色のブランコ。同店は女性客がインスタグラムなどのSNSに上げたくなるような撮影スポットを複数設けているのが特徴だ。「ワークマン」「ワークマンプラス」が商品を棚にたくさん詰め込んでいるのに対して、「#ワークマン女子」は白い木製の什器にゆとりを持って商品を陳列する。マネキンを使ったトータルコーディネートの提案も増やした。既存店に比べて試着室の広さを1.5倍にし、荷物が置ける棚やフェイスカバーを常備する。
同社スーパーバイズ部の島健太郎部長は「当社でも最近、女性のお客さまは増えているが、ボリュームは40代以上の方が多い。『#ワークマン女子』ではSNS世代と呼ばれる20〜30代の女性を獲得した。SNSで拡散され、自宅の近所にある『ワークマン』に足を運んだり、ネット通販を利用したりするような流れを作る」と話す。
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「ユニクロ(UNIQLO)」などを運営するファーストリテイリングの2020年8月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前期比12.3%減の2兆88億円、営業利益が同42.0%減の1493億円だった。コロナ禍による各国での店舗休業で減収減益となったが、国内や中国本土の回復スピードは予想以上。「究極の普段着であるLifeWearを掲げるわれわれは、コロナ禍前もこれからも服の世界で最高のポジションにいる」(柳井正会長兼社長)と自信を深める。この勢いのまま、21年8月期は売上収益が前期比9.5%増の2兆2000億円、営業利益が同64.0%増の2450億円と、「現地通貨ベースでは19年8月期並みの過去最高水準を見込む」(岡崎健グループ上席執行役員最高財務責任者)。
7月に発表していた20年8月期業績予想では、売上収益が2兆円を2期ぶりに割り込んで1兆9900億円となり、営業利益は1300億円で着地する見込みとなっていた。しかし、ふたを開けてみれば特に国内ユニクロ事業が6~8月に絶好調で、予想から上ぶれする結果となった。6~8月の既存店売り上げは前年同期比20.2%増で推移し、通期の売上収益は前期比7.6%減の8068億円にまで回復。通期の営業利益は同2.2%増の増益を達成している。
海外ユニクロ事業は売上収益が同17.7%減の8439億円、営業利益が同63.8%減の502億円と大幅な減収減益ではあるが、国内ユニクロ事業同様に7月の予想値は上回っている。特に中国本土や台湾の回復ペースが予想以上といい、8月に新規出店した中国本土の19店も全て予算を達成しているという。
こうした状況から、21年8月期は国内ユニクロ事業で「増収、大幅な増益」を予想。海外ユニクロ事業も東南アジアや欧米ではしばらくはコロナ禍の影響が続くと見るものの、中国本土や台湾などでは「大幅な増収増益」を見込む。それらが現地通貨ベースで19年8月期並みの過去最高水準の業績につながると期待する。「コロナ禍は世界的危機だが、転機にもなった。世界の政治や経済のほとんどのものがアジアに移りつつある。(これまでは欧米が中心だったが)今後は欧米とアジアがいかに連携していくかが重要になる。ビジネスに国境はなく、真に社会のためになる企業でなければ今後は生き残れない」と柳井会長は強調する。
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元AKB48でタレントの島崎遥香がクリエイティブディレクターを務めるコスメブランド「ミラー(MIRROR)」が10月1日にデビューした。市場トレンドの艶感のあるセミマットではなく、マットリップをディレクション。最近ではユーチューブも開設し、メイク動画もアップする。島崎がマットリップにこだわる理由や、ターニングポイントは「今」と語るその心境についても聞いた。
WWD:今回、「ミラー」のリップスティック“マットリップシリーズ”(全3色、各1900円)のクリエイティブディレクターに就任した。その経緯は?
島崎遥香(以下、島崎):ブランドを手掛けるemy productsさんからお声掛けいただきました。そもそもですが、そこまで化粧品に詳しくなくて、こだわりもなかったんです。だから自分に何ができるんだろう?と思ったんですが、なんでもチャレンジだと思ってやることにしました。
WWD:コスメにこだわりがないということは、敏感肌ではないんですか?
島崎:いえ、敏感ではあるんです。新しいアイシャドウを使ったら痒くなったりとか……。
WWD:そうなんですね。今回のリップもそういったところも意識しつつだとは思いますが、どう作っていったのですか?
島崎:リップという商材は決まっていました。何百種類とかいただいて、ウル艶にするのか、マットにするのか。市場には無限にリップがあります。その中で、何が出せるか?と考えたんです。
まずはマットがいい、というのはすぐに決まりました。流行っているモノは嫌で。そもそもグロスが好きじゃなくて、すぐ飲み物に付いちゃうから。今だとマスクにも付いちゃうし。好きなように考えてくださいって言っていただいたので、自分で付けて気分が良いもの。香りもそうだし、塗り心地もそうですね。
WWD:大変だったところは?
島崎:私が理想とする塗り心地を再現するのは難しかったみたいで。理想は、サラッと付けられるマットで落ちにくいものだったんです。何度も何度も試して、半年以上時間を費やし、できる範囲で理想のリップが出来上がったと思います。
WWD:カラーの名前付けがとても印象的ですね。レッドが「あの子と違う日」、オレンジが「魔法が解けた日」、ベージュが「何かが変わる日」です。なぜこういった名前を付けたのですか?
島崎:以前、渡辺直美さんがカラーコンタクトのプロデュースをされていて、その商品の一つ一つに食べ物の名前が付けられていて、なおみさんらしいなあと思ったんです。いいなあって。私らしさが出せたらと思って提案しました。
WWD:なるほど。例えば「何かが変わる日」というのは、それを使ったら気分が変わる、上がるよ、というのがあればいいと思われたのですか?
島崎:それは逆で。私的には、「リップを付けたら、変わります」みたいな良くある謳い文句ではないリップにしたかったんです。
簡単にいうと、量産型女子ではない、みんな一緒じゃない、自分らしさがある。何に関してもですが、みんなと一緒というのはどうかなあ。せっかくコスメもファッションもヘアもですけど、自分らしさが出せるものが溢れているのに、みんな一緒なのはつまらないじゃないかなあ。
WWD:3色の中でもベージュが一番好きとか。なぜ?
島崎:今までベージュを付けたことがなくて……。オシャレ過ぎ、モード過ぎてるイメージだったんですけど、意外と使いやすくて嬉しかったんです。なじむというか。オススメしたい色です。
WWD:パッケージやビジュアルにも思入れがあると聞きました。
島崎:ブランド名「ミラー」をはじめ、「今なら、何色にもなれる。」といったタグライン。これが出ればいいなと思って。水色は好きで、水色を使ってうまく表現できていると思います。ビジュアルの衣装は、これまでもお付き合いのある、「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」さんにお願いしました。
WWD:普段のコスメについてお聞きしたいのですが。どんなコスメが好きですか?
島崎:韓国コスメが好きですね。美容成分がたっぷり入っていたり、肌に良さそうなイメージがあります。固定観念ですけど(笑)。普段はネットで買ったり、韓国で買ったりもします。ユーチューブでも多く紹介しています。チーク、シャドウも今は、オレンジブラウンが好きかなあ。メイクは、自己流ですね。ユーチューブは楽しいですし、これからも続けていきます。
WWD:コスメをテーマにしたドラマにも出演されていましたね。
島崎:お話いただいて嬉しかったです。今回の役はどこか自分に通じる部分があったんです。たとえば、それこそ今は艶感がでる肌が流行っているのに、ドラマの中の私は「セミマットでいく」というんです。
ただコスメのブランド名や商品名はカタカナが多いじゃないですか。それが大変でした。発音がうまくいかなくて……何度も言い直しました(笑)
WWD:人生における転機、ターニングポイントはありましたか?
島崎:“今”ですね。楽しくなってきました。少しずつ、自分がやりたいことだったり、いろんな興味がわいてきて。そのために勉強しよう!って。
WWD:例えば何を勉強されているのですか?
島崎:今、アジアの作品に出たくて、韓国語を勉強しています。独学で教科書を使っているんですが、集中して覚えたら、次は中国語を学びたい。時間とお金があれば、現地に行って覚えたいですね。
WWD:自分の中の信念はありますか?
島崎:仕事では、最近ですが楽しむようにしています。楽しむ90%、残りの10%が冒険です。これまで自分が、それはどうかなあ?と思うことに対しては後ろ向きで絶対できないと思っていたんです。でも、やってみる、経験する、勉強する、など、ちょっと勇気をだしてみようと。
元々自分の中で苦手意識があったことにも積極的に挑戦してみよう。せっかくお話いただいたんだから、やれることは全部やってみようと。昨年まではバラエティーもあまり出てなかったんですが、今年から挑戦しています。今回のコスメもその一つだと思います。
WWD:それは何か心境の変化があったのですか?
島崎:昨年1年間、自分は何がしたいのか、考える時間だったんです。(26歳という)年齢的にもこれから何をしていきたいのか自問自答していく中で、「アジア」というのはすぐにあったんですが、それ以外で、日本でというのが見当たらなくて……。ならば求められていること全部やってみて、それでさらに求められることをやれたらと。
WWD:なるほど。そういったやれることを続けていく中で、将来の夢は?
島崎:ネットフリックスとか映画、世界で見られるような作品に出たいなあと思っています。
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「ホウガ(HOUGA)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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クリエイティブスタジオのリング(REING)は10月15日、既存のジェンダー観に問いを投げかける雑誌「IWAKAN」を創刊した。公式オンラインストアのほか、ツタヤ代官山店、ツタヤ六本木店などで取り扱う。価格は1500円。
「IWAKAN」は“女の子だから行儀良くしなさい”、“男なら泣くな”といったこれまで当たり前とされてきたジェンダー観に違和感を抱く人たちに寄り添う雑誌として誕生した。創刊号では「女男」をテーマに男女二元論に違和感を抱く国内外のアーティストやミュージシャン、活動家らが参加した。水曜日のカンパネラのコムアイやトランスジェンダー女性であり、ドラァグクイーンでもあるアラーナ・スター(Allanah Starr)のインタビューのほか、男女の違和感を表したアートワークページ、164人が男女の違和感について回答したアンケートなどのコンテンツをそろえる。
発売を記念して東京・高円寺の書店、タタbookshop galleryでは16日から同誌に登場する作品の原画や映像作品、アザーショットなどを展示する。期間は11月1日まで。
リングはこれまでに“性別や人種、年齢、体型といった生まれながらに付与されるラベルへの社会的イメージから個人を解放し、ありたい自分を選択するためのクリエイション”を軸に発信を続け、ジェンダーニュートラルなアンダーウエアの販売やジェンダーを多角的に考察する対話型イベントなどを開催している。
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「ノントーキョー(NON TOKYO)」が2021年春夏コレクションを東京で発表した。
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モデルでユーチューバーの森ニーナが投稿した動画“ねずこ風メイク!現代風アレンジ”が、映画“鬼滅の刃 無限列車編”の公開を前に話題になっている。
これは、大ヒット漫画“鬼滅の刃”に登場する人気キャラ、竈門禰豆子(かまど・ねずこ)をフィーチャーし、“もしも竈門禰豆子が実在したら”というテーマで“似せメイク”のノウハウを紹介した動画。「禰豆子が大人になった感じ」「似てるのにメイクが自然」「日常メイクの参考にしたい」といったコメントが寄せられるなど好評だ。
まずはカラーコンタクトレンズとアイテープでアイメイクのベースを作り、ウユクリーム(韓国発の「肌印象が明るくなる」と話題のクリーム)などで生気のないパウダリーな色白肌を再現。頬のこけている部分をファンデーションで明るくして幼い丸顔を作り、額の中心を明るくして禰豆子のチャームポイントである“まんまるおでこ”に仕上げた。さらに目の外側の影をコンシーラーで隠してドーリーに見せ、禰豆子のもう1つの特徴である“下がり眉”をコンシーラーを使って作った。
「ナチュラルなのに似ているメイクに仕上がったと思う。“鬼滅の刃”を知らない人にも楽しんでもらえるよう、つけまつげはなしでカラコンにするなど、使いやすいコスメにこだわって作った」と森ニーナはコメントした。
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2021年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が10月12日に開幕しました。17日までの6日間、約40のブランドがリアルショーやデジタルプレゼンテーションなど工夫を凝らした方法で最新コレクションを披露します。ここでは「RTFW」の取材班が“東コレトーク”と題して、印象に残ったブランドをざっくりプレイバック。東京ファッション・ウィークの取材経験者である2人の先輩記者と、今シーズンから取材班に加わった新米記者が、面白かったブランドについて語り合います。今回は初日から3日目までをお届け!
大塚千践「WWDジャパン」デスク:さあ、1年ぶりの東京ファッション・ウイークがいよいよ始まったよ。今回は10月12~14日の前半3日間を振り返りたいと思います。それぞれが印象に残った3ブランドを中心に話していましょうか。まずは僕から一つ。初日で開幕を飾った「タクタク(TAC:TAC)」がめちゃよくなかった?コレクションテーマと直結する演出で、爽やかな気分になる映像だった。
美濃島匡「WWDジャパン」記者:春夏なのに雪が降る冬景色にびっくりしましたが、パネルが外れて画面いっぱいに海が広がる演出が爽快でした。
大杉真心「WWDジャパン」記者:プレスノートには「Under the winter sky, everyone longed for their seaside」というタイトルがあり、“冬空の下では誰もが夏の海辺が恋しくなる”というようなメッセージが添えられていましたね。普段からレイヤードはベースにありますが、今シーズンはいつもと違う違和感を覚えました。なんでだろう?
大塚:重衣料に軽い素材を、逆に軽衣料に思い素材を使っていたのがその違和感の正体かも。このコートなんか重そうだけど、よく見るとスケスケだし。
大杉:なるほど!そうかもしれません。あとはグラデーションが綺麗だった。デニムかと思ったら先がどんどん薄くなっていくパンツなど、爽やかだけど、どこか冬の寂しさを連想させる洋服が好みでした。
大杉:表現の面白さで言えば「リト(RITO)」も印象的でした。白い背景に木のオブジェを置いたナチュラルなロケーションだけど、アクリル製のボックスなど人工的な美術もあって、アート感がにじんでいました。
大塚:そもそも木のオブジェがすごい存在感だったよね。ルックも同じシチュエーションで撮影されていたけど、オブジェの強さの方に目がいってしまうのもいくつかあった。
美濃島:映像は途中に白黒のシーンを織り交ぜるなど、細かいギミックも効いていました。尺は4分と長くないですが、ストーリー性が無い分こういった工夫が必要ですよね。
大塚:これはムービーありきのルックで連動性があったけど、逆に「ルックのおまけで撮影しました」って感じ映像って結構バレバレだよね。デジタル表現に慣れてきたから、視聴者の目も確実に肥えてきてる。今後もデジタル表現はある程度継続していくものだと思うけど、構想を練った映像でないと見てもらえないかも。
大杉:嶋川美也子デザイナーは、長年ラグジュアリーブランドに向けてテキスタイルデザインを手掛けてきた人。上質な素材へのこだわりが強く、映像からでも素材のよさ、軽やかさが伝わってきたました。
美濃島:僕が感動したのは「ターク(TAAKK)」です。初日の16時に、リアルショー1発目として新宿御苑の大温室でコレクションを披露したのですが、花のグラフィックやミントグレーのカラーリングなど、ボタニカルなモチーフが映える抜群のロケーションで、見ていてとても気分が上がりました。特に目立っていたユリのグラフィックは、外出自粛中に自宅のプリンターでプリントしたものだそうです。
大塚:「ターク」は20年春夏の“地球を着る”で手応えをつかんで、森川拓野デザイナーが環境を意識したクリエイションに独自のアプローチで取り組んでいるんだけど、花の転写プリントなんかはまさにそれだね。
大杉:すごくいいロケーションでしたよね。東京でも、こんな素敵な場所でショーが開けるんだ!という驚きがありました。森川デザイナーは前シーズンにも新宿御苑でショーを開きたいという思いがあったと聞いていたので実現して良かったですね。
大塚:音楽もディズニーランドのジャンクルクルーズっぽくて、場所にマッチしてた。森川デザイナーは自粛中にブランドの強さを改めて考えて、「素材こそが強みだ」と再認識したみたい。だけどこれ見よがしにアピールするんじゃなくて、見た目のインパクトだけに頼らず、よく見るとすごくヘンタイなバランスを重視してる。今回はそのバランスの良さが際立ったコレクションだったね。
美濃島:普段はパリ・メンズに参加する「リンシュウ(RYNSHU)」は初めて見ましたけど、超ロックなスタイルでインパクトありました。
大杉:タイトシルエットのテーラードジャケットやブルゾンをラメ入りのパイソン柄や黒いスパンコールなどで彩った洋服は、舞台衣装のようにキラキラでギラギラですね。
美濃島:でもその存在感に違和感はなくて、すんなり心に入ってくるんです。会場となった白金台の結婚式場「八芳園」の大広間という豪華なロケーションも良かったのかも。会場には20-21年秋冬で発表した香水“RYNSHU 1217”の香りが漂っていました。
大塚:衣装っぽいけど、それで一時代を築いてるからね。いつもと変わらず超ロックでシャープなスタイルなんだけど、少しカジュアルになったというか、ちょっと今っぽくなった印象でした。東京で見られるのは本当にレアだから、フロントローで見られた美濃島くんはいい経験をしたね。
大塚:ホラー映画のような演出とルックで話題をさらった「ダブレット(DOUBLET)」も外せない。あの映像、実はその日に撮影・編集したもので鬼のスケジュールだったんだけど、特殊メイクや演出にこだわりすぎて、撮影も押せ押せだったんだよね(笑)。
美濃島:あれ当日に作られた映像だったんですね!現場はピリついたんじゃないですか?
大塚:むしろ、そのギリギリ感をスタッフ全員が楽しんでいて、モデルたちもずっと明るい表情だった。リアルイベントが久しぶりで、その喜びに浸っていたのかも。
大杉:どのルックもすごく怖かったんですが、メイクはどなたが担当されたんですか?
大塚:本格的なゾンビメイクも手掛ける特殊メイクチームが担当していました。「悪魔のいけにえ」や「シャイニング」、「ストレンジャーシングス」といったホラー映画や作品をオマージュしていたんだって。
大杉:コレクションでは、過去のシーズンのアイテムもリミックスしてましたよね?胸元にナプキンが入ったシャツは20年秋冬でも見たような気がします。あと韓国のブランド「ロク(ROKH)」とのコラボアイテムも出てて気になりました。
大塚:そうそう、よく気づいたね!コレクションを作るとき、「数シーズンで古くなっちゃうクリエイションって今っぽくないよね」ということで、新作を7割、アーカイブを3割組み合わせたコレクションになったそう。
美濃島:ゾンビとかけて、アーカイブもランウエイに“復活”させちゃったんですね!最後の井野将之デザイナーが襲われるシーンと、ブルーのシャツを着たモデルのやけにリアルな動きには少しギョっとしました。
大塚:ブルーのシャツの彼は唯一の役者さんで、その場にいたスタッフもそのときだけは笑顔がひきつるぐらい怖かったよ(笑)。
大杉:上質な素材と綺麗なシルエットが光る「ザ・リラクス(THE RERACS)」は、無観客ショーで洋服をストレートに見せる映像がよかったですね。
美濃島:アイテムのクオリティの低いブランドがこれをやると事故しちゃう危険性もありますが、「ザ・リラクス」にはぴったりのアプローチでしたね。海外コレクションでは「ルメール(LEMAIRE)」などがこの手法で披露していました。大杉さんと大塚さんは後日展示会にも行っていましたが、いかがでしたか?
大塚:ルックは削ぎ落とされすぎててプロダクトっぽい固さを感じたんだけど、展示会でみると1点1点に抜け感があって、柔らかい。そのギャップが面白かったです。
美濃島:へー。プロダクト感をスタイリングで打ち消した「ミーンズワイル」とは真逆ですね。いつもはブランドロゴをあしらったピンバッジが付いていますが、今回は見当たりませんでした。
大杉:実はこのシーズンからロゴを刷新して、服に付けてきたピンバッジもなくしたそうです。ブランド11年目に突入するということで、変化のシーズンなんです。裏テーマはトランスフォーメーションを意味する“X”になっているそう。バッグも初めて登場しました。
大杉:「カイキ(KAIKI)」は1分にも満たないムービーでしたが、すごく引き込まれました。ルックのついでに撮影したような裏舞台感を感じましたが、それもよかったです。
大塚:僕はしっかりと作り込んだ映像だなという印象を受けました。シャッターを切るシーンで始まったり、最後にロゴに寄って終わったり。ありがちかもしれないけど、テンポがよくてすごく楽しく見られた。
美濃島:ルックも含め、見せ方がうまいデザイナーさんですね。リアルショーへの意欲もあるとのことなので、開催する際はぜひ見てみたいです。
大杉:今シーズンは、これまでさまざまな理由で使用しなかった素材やアイデアを採用していて、一見プリーツにも見えるシワ加工や縮率の違う糸を使用して立体的にしたジャカードなど、クシャっとなる素材を多く使用したそう。デザイナーの飯尾開毅さんが自分自身で着たいと思うメンズを数型作っていて、彼の柔らかなキャラクターをそのまま投影した洋服に親近感を覚えました。
大塚:デザイナー自身が着たいと思う服って、やっぱりいいんだよね。今後のメンズの動向も気になります。
美濃島:「ユウキハシモト(YUKI HASHIMOTO)」は若い世代が好きそうなグラフィックやロゴ使いが光りました。DHLとコラボしていて、黄色と赤のコーポレートカラーを多用していたり、ロゴを効果的に差し込んだりしてよりキャッチーなコレクションになっていました。
大杉:大杉:ショーが行われたのは表参道ヒルズのイベントスペース「スペース オー」。ショーの運営スタッフがDHLとのコラボTシャツを着用していたり、ショー後には同じ館のショップでこのTシャツを販売したりと、立体的なプロモーションを行っていたのが面白かった。DHLデザイナーアワードを受賞していたそうで、3月に実現できなかった企画をこうして深みを出しているのがいいと思いました。DHLもデザイナーとの取り組みに柔軟に対応しているところが素晴らしい。
大塚:カルチャー好きな若い子がたくさん来場していて、そこにリーチできるのは強みだなと思った。でも、もうちょっと引き算を覚えたら、より洗練されていくポテンシャルはあるかも。
美濃島:大塚さんはどんなクリエイションを期待してるんですか?
大塚:例えばモチーフやディテール使いに今っぽさはあるんだけど、ややトゥーマッチかなと思った。デ全体的にミニマルな方向性が好きそうだから、余計にそこが際立ったのかも。もっと要素を絞ったクリエイションも見てみたいです。
美濃島:なるほど。さらなる進化に期待が高まりますね。
大塚:3日目ラストの「ミーンズワイル(MEANSWHILE)」はアスレチックのようなセットとアーバンアウトドアなコレクションの空気感がぴったりで、地力の高さを感じた。
大杉:もともとアウトドアやミリタリーがベースのブランドですが、時代の空気を反映してかいつもよりプロテクト感が強かったです。“服は衣装ではなく、道具である”というブランドコンセプトの通り、部分使いできるアームウォーマーやレッグウォーマー、ポンチョのように着られるラグなど、ギア感のあるアイテムが目を引きました。
大塚:似たテイストのブランドって少なくないんだけど、服部昌孝さんのスタイリングの妙なのか、ルックがすごく格好良くて頭一つ抜けた感じがあった。トップスをスーパーレイヤードしてボリュームを出したり、インナーの絶妙な覗かせ方だったりと、よく見ないと気づかないような技がたくさん散りばめられてた。
美濃島:演出含めてかっこよかったのですが、個人的には色が暗いなと思いました。ルックも多かったですがほとんど無地だったので、色や柄で春夏らしい軽さを出してくれたらぐっと奥行きが生まれそうだなと思いました。
大塚:3月のショーが中止になったこともあって、秋冬のアイテムも混ぜてたのかもしれないね。セットにモデル、スタイリスト、音楽との合わせ技で、道具っぽい服とスタイルとして見せられるショーならではの醍醐味が詰まってました。
美濃島:リアルからデジタルまで幅広いブランドが出ました。個人的なベストは「ターク」ですが、お二人はいかがですか?
大塚:僕は「ダブレット」かな。
大杉:私もその二つが強く残ってますね。
美濃島:ベストの意味がないじゃないですか(笑)。
大塚:あと「タクタク」もよかった。デジタルで短い映像なんだけど、リアルに負けない印象を与えてくれてたし、とにかく演出が気持ち良かった。
美濃島:難しく考えなくても「これ、いいな」と思える映像でしたね。その気持ち良さを喚起できるかどうかが重要で、リアルショーもデジタルもあくまでそのツール。そこに垣根はないんだなと痛感させられました。
大杉:リアルに固執するだけでは新しさを生み出せないし、デジタルも上手く活用すればリアル以上にメッセージを伝えられる。面白いですね。東コレ後半も、デジタルとリアル両方をカバーしながら取材を進めていきましょう!
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2021年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が10月12日に開幕しました。17日までの6日間、約40のブランドがリアルショーやデジタルプレゼンテーションなど工夫を凝らした方法で最新コレクションを披露します。ここでは「RTFW」の取材班が“東コレトーク”と題して、印象に残ったブランドをざっくりプレイバック。東京ファッション・ウィークの取材経験者である2人の先輩記者と、今シーズンから取材班に加わった新米記者が、面白かったブランドについて語り合います。今回は初日から3日目までをお届け!
大塚千践「WWDジャパン」デスク:さあ、1年ぶりの東京ファッション・ウイークがいよいよ始まったよ。今回は10月12~14日の前半3日間を振り返りたいと思います。それぞれが印象に残った3ブランドを中心に話していましょうか。まずは僕から一つ。初日で開幕を飾った「タクタク(TAC:TAC)」がめちゃよくなかった?コレクションテーマと直結する演出で、爽やかな気分になる映像だった。
美濃島匡「WWDジャパン」記者:春夏なのに雪が降る冬景色にびっくりしましたが、パネルが外れて画面いっぱいに海が広がる演出が爽快でした。
大杉真心「WWDジャパン」記者:プレスノートには「Under the winter sky, everyone longed for their seaside」というタイトルがあり、“冬空の下では誰もが夏の海辺が恋しくなる”というようなメッセージが添えられていましたね。普段からレイヤードはベースにありますが、今シーズンはいつもと違う違和感を覚えました。なんでだろう?
大塚:重衣料に軽い素材を、逆に軽衣料に思い素材を使っていたのがその違和感の正体かも。このコートなんか重そうだけど、よく見るとスケスケだし。
大杉:なるほど!そうかもしれません。あとはグラデーションが綺麗だった。デニムかと思ったら先がどんどん薄くなっていくパンツなど、爽やかだけど、どこか冬の寂しさを連想させる洋服が好みでした。
大杉:表現の面白さで言えば「リト(RITO)」も印象的でした。白い背景に木のオブジェを置いたナチュラルなロケーションだけど、アクリル製のボックスなど人工的な美術もあって、アート感がにじんでいました。
大塚:そもそも木のオブジェがすごい存在感だったよね。ルックも同じシチュエーションで撮影されていたけど、オブジェの強さの方に目がいってしまうのもいくつかあった。
美濃島:映像は途中に白黒のシーンを織り交ぜるなど、細かいギミックも効いていました。尺は4分と長くないですが、ストーリー性が無い分こういった工夫が必要ですよね。
大塚:これはムービーありきのルックで連動性があったけど、逆に「ルックのおまけで撮影しました」って感じ映像って結構バレバレだよね。デジタル表現に慣れてきたから、視聴者の目も確実に肥えてきてる。今後もデジタル表現はある程度継続していくものだと思うけど、構想を練った映像でないと見てもらえないかも。
大杉:嶋川美也子デザイナーは、長年ラグジュアリーブランドに向けてテキスタイルデザインを手掛けてきた人。上質な素材へのこだわりが強く、映像からでも素材のよさ、軽やかさが伝わってきたました。
美濃島:僕が感動したのは「ターク(TAAKK)」です。初日の16時に、リアルショー1発目として新宿御苑の大温室でコレクションを披露したのですが、花のグラフィックやミントグレーのカラーリングなど、ボタニカルなモチーフが映える抜群のロケーションで、見ていてとても気分が上がりました。特に目立っていたユリのグラフィックは、外出自粛中に自宅のプリンターでプリントしたものだそうです。
大塚:「ターク」は20年春夏の“地球を着る”で手応えをつかんで、森川拓野デザイナーが環境を意識したクリエイションに独自のアプローチで取り組んでいるんだけど、花の転写プリントなんかはまさにそれだね。
大杉:すごくいいロケーションでしたよね。東京でも、こんな素敵な場所でショーが開けるんだ!という驚きがありました。森川デザイナーは前シーズンにも新宿御苑でショーを開きたいという思いがあったと聞いていたので実現して良かったですね。
大塚:音楽もディズニーランドのジャンクルクルーズっぽくて、場所にマッチしてた。森川デザイナーは自粛中にブランドの強さを改めて考えて、「素材こそが強みだ」と再認識したみたい。だけどこれ見よがしにアピールするんじゃなくて、見た目のインパクトだけに頼らず、よく見るとすごくヘンタイなバランスを重視してる。今回はそのバランスの良さが際立ったコレクションだったね。
美濃島:普段はパリ・メンズに参加する「リンシュウ(RYNSHU)」は初めて見ましたけど、超ロックなスタイルでインパクトありました。
大杉:タイトシルエットのテーラードジャケットやブルゾンをラメ入りのパイソン柄や黒いスパンコールなどで彩った洋服は、舞台衣装のようにキラキラでギラギラですね。
美濃島:でもその存在感に違和感はなくて、すんなり心に入ってくるんです。会場となった白金台の結婚式場「八芳園」の大広間という豪華なロケーションも良かったのかも。会場には20-21年秋冬で発表した香水“RYNSHU 1217”の香りが漂っていました。
大塚:衣装っぽいけど、それで一時代を築いてるからね。いつもと変わらず超ロックでシャープなスタイルなんだけど、少しカジュアルになったというか、ちょっと今っぽくなった印象でした。東京で見られるのは本当にレアだから、フロントローで見られた美濃島くんはいい経験をしたね。
大塚:ホラー映画のような演出とルックで話題をさらった「ダブレット(DOUBLET)」も外せない。あの映像、実はその日に撮影・編集したもので鬼のスケジュールだったんだけど、特殊メイクや演出にこだわりすぎて、撮影も押せ押せだったんだよね(笑)。
美濃島:あれ当日に作られた映像だったんですね!現場はピリついたんじゃないですか?
大塚:むしろ、そのギリギリ感をスタッフ全員が楽しんでいて、モデルたちもずっと明るい表情だった。リアルイベントが久しぶりで、その喜びに浸っていたのかも。
大杉:どのルックもすごく怖かったんですが、メイクはどなたが担当されたんですか?
大塚:本格的なゾンビメイクも手掛ける特殊メイクチームが担当していました。「悪魔のいけにえ」や「シャイニング」、「ストレンジャーシングス」といったホラー映画や作品をオマージュしていたんだって。
大杉:コレクションでは、過去のシーズンのアイテムもリミックスしてましたよね?胸元にナプキンが入ったシャツは20年秋冬でも見たような気がします。あと韓国のブランド「ロク(ROKH)」とのコラボアイテムも出てて気になりました。
大塚:そうそう、よく気づいたね!コレクションを作るとき、「数シーズンで古くなっちゃうクリエイションって今っぽくないよね」ということで、新作を7割、アーカイブを3割組み合わせたコレクションになったそう。
美濃島:ゾンビとかけて、アーカイブもランウエイに“復活”させちゃったんですね!最後の井野将之デザイナーが襲われるシーンと、ブルーのシャツを着たモデルのやけにリアルな動きには少しギョっとしました。
大塚:ブルーのシャツの彼は唯一の役者さんで、その場にいたスタッフもそのときだけは笑顔がひきつるぐらい怖かったよ(笑)。
大杉:上質な素材と綺麗なシルエットが光る「ザ・リラクス(THE RERACS)」は、無観客ショーで洋服をストレートに見せる映像がよかったですね。
美濃島:アイテムのクオリティの低いブランドがこれをやると事故しちゃう危険性もありますが、「ザ・リラクス」にはぴったりのアプローチでしたね。海外コレクションでは「ルメール(LEMAIRE)」などがこの手法で披露していました。大杉さんと大塚さんは後日展示会にも行っていましたが、いかがでしたか?
大塚:ルックは削ぎ落とされすぎててプロダクトっぽい固さを感じたんだけど、展示会でみると1点1点に抜け感があって、柔らかい。そのギャップが面白かったです。
美濃島:へー。プロダクト感をスタイリングで打ち消した「ミーンズワイル」とは真逆ですね。いつもはブランドロゴをあしらったピンバッジが付いていますが、今回は見当たりませんでした。
大杉:実はこのシーズンからロゴを刷新して、服に付けてきたピンバッジもなくしたそうです。ブランド11年目に突入するということで、変化のシーズンなんです。裏テーマはトランスフォーメーションを意味する“X”になっているそう。バッグも初めて登場しました。
大杉:「カイキ(KAIKI)」は1分にも満たないムービーでしたが、すごく引き込まれました。ルックのついでに撮影したような裏舞台感を感じましたが、それもよかったです。
大塚:僕はしっかりと作り込んだ映像だなという印象を受けました。シャッターを切るシーンで始まったり、最後にロゴに寄って終わったり。ありがちかもしれないけど、テンポがよくてすごく楽しく見られた。
美濃島:ルックも含め、見せ方がうまいデザイナーさんですね。リアルショーへの意欲もあるとのことなので、開催する際はぜひ見てみたいです。
大杉:今シーズンは、これまでさまざまな理由で使用しなかった素材やアイデアを採用していて、一見プリーツにも見えるシワ加工や縮率の違う糸を使用して立体的にしたジャカードなど、クシャっとなる素材を多く使用したそう。デザイナーの飯尾開毅さんが自分自身で着たいと思うメンズを数型作っていて、彼の柔らかなキャラクターをそのまま投影した洋服に親近感を覚えました。
大塚:デザイナー自身が着たいと思う服って、やっぱりいいんだよね。今後のメンズの動向も気になります。
美濃島:「ユウキハシモト(YUKI HASHIMOTO)」は若い世代が好きそうなグラフィックやロゴ使いが光りました。DHLとコラボしていて、黄色と赤のコーポレートカラーを多用していたり、ロゴを効果的に差し込んだりしてよりキャッチーなコレクションになっていました。
大杉:大杉:ショーが行われたのは表参道ヒルズのイベントスペース「スペース オー」。ショーの運営スタッフがDHLとのコラボTシャツを着用していたり、ショー後には同じ館のショップでこのTシャツを販売したりと、立体的なプロモーションを行っていたのが面白かった。DHLデザイナーアワードを受賞していたそうで、3月に実現できなかった企画をこうして深みを出しているのがいいと思いました。DHLもデザイナーとの取り組みに柔軟に対応しているところが素晴らしい。
大塚:カルチャー好きな若い子がたくさん来場していて、そこにリーチできるのは強みだなと思った。でも、もうちょっと引き算を覚えたら、より洗練されていくポテンシャルはあるかも。
美濃島:大塚さんはどんなクリエイションを期待してるんですか?
大塚:例えばモチーフやディテール使いに今っぽさはあるんだけど、ややトゥーマッチかなと思った。デ全体的にミニマルな方向性が好きそうだから、余計にそこが際立ったのかも。もっと要素を絞ったクリエイションも見てみたいです。
美濃島:なるほど。さらなる進化に期待が高まりますね。
大塚:3日目ラストの「ミーンズワイル(MEANSWHILE)」はアスレチックのようなセットとアーバンアウトドアなコレクションの空気感がぴったりで、地力の高さを感じた。
大杉:もともとアウトドアやミリタリーがベースのブランドですが、時代の空気を反映してかいつもよりプロテクト感が強かったです。“服は衣装ではなく、道具である”というブランドコンセプトの通り、部分使いできるアームウォーマーやレッグウォーマー、ポンチョのように着られるラグなど、ギア感のあるアイテムが目を引きました。
大塚:似たテイストのブランドって少なくないんだけど、服部昌孝さんのスタイリングの妙なのか、ルックがすごく格好良くて頭一つ抜けた感じがあった。トップスをスーパーレイヤードしてボリュームを出したり、インナーの絶妙な覗かせ方だったりと、よく見ないと気づかないような技がたくさん散りばめられてた。
美濃島:演出含めてかっこよかったのですが、個人的には色が暗いなと思いました。ルックも多かったですがほとんど無地だったので、色や柄で春夏らしい軽さを出してくれたらぐっと奥行きが生まれそうだなと思いました。
大塚:3月のショーが中止になったこともあって、秋冬のアイテムも混ぜてたのかもしれないね。セットにモデル、スタイリスト、音楽との合わせ技で、道具っぽい服とスタイルとして見せられるショーならではの醍醐味が詰まってました。
美濃島:リアルからデジタルまで幅広いブランドが出ました。個人的なベストは「ターク」ですが、お二人はいかがですか?
大塚:僕は「ダブレット」かな。
大杉:私もその二つが強く残ってますね。
美濃島:ベストの意味がないじゃないですか(笑)。
大塚:あと「タクタク」もよかった。デジタルで短い映像なんだけど、リアルに負けない印象を与えてくれてたし、とにかく演出が気持ち良かった。
美濃島:難しく考えなくても「これ、いいな」と思える映像でしたね。その気持ち良さを喚起できるかどうかが重要で、リアルショーもデジタルもあくまでそのツール。そこに垣根はないんだなと痛感させられました。
大杉:リアルに固執するだけでは新しさを生み出せないし、デジタルも上手く活用すればリアル以上にメッセージを伝えられる。面白いですね。東コレ後半も、デジタルとリアル両方をカバーしながら取材を進めていきましょう!
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「サカイ(SACAI)」は2021年春夏のウィメンズ・コレクションのショーを、神奈川県小田原市の江之浦測候所で10月7日に開催した。各席にはアクリル製のブースが設けられ、約200人のゲストがショーを鑑賞した。
俳優の窪塚洋介や松田龍平、吉田羊、横田真悠、太田莉菜、桜田通らが来場したほか、モデルの森星やemma、秋元梢、高橋らら、松井愛莉、畠山千明、EXILEのNAOTO、コムアイ、YZERR、ゲスの極み乙女。の川谷絵音らも来場。
会場には、阿部千登勢デザイナーと親交のある高橋盾「アンダーカバー(UNDERCOVER)」デザイナーや「アンブッシュ(AMBUSH)」のYOONとVERBAL、「ガールズ ドント クライ(GIRLS DON'T CRY)」を手掛けるVERDYらの姿も見られた。
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「ルリ(RURI.W)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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良品計画が運営するインテリアブランド「イデー(IDEE)」は11月12日から、ソファやクッション、テーブルなど、ブランドの代表商品であるロングセラー家具15アイテムで、最大で13万円超の値下げを行う。あわせて、「イデー」を販売する「無印良品」の店舗数を拡大。それによって販売数量を増やし、値下げを実現する。
「アーオ ソファ」(2人掛け)は14万8500円(税込)から6万9000円に、「ディヴァンコ ソファ ラウンド」は26万6200円から13万円にといった具合に、商品によって2200円から13万6200円の値下げを行う。現在、「イデー」は直営店のほか、全国26の「無印良品」店舗でも商品を販売しているが、これを109店舗にまで拡大し、消費者との接点を大幅に広げる。
良品計画は、「(コロナ禍で)お客さまの消費は実需に移っている。こういう時こそ、買い求めやすい価格でわれわれが皆さまのお役に立つ」(松﨑曉社長)という考えのもと、今秋「無印良品」の衣料品主力アイテム72品でも値下げを実施している。「イデー」の主力商品値下げも、コロナ禍で家で過ごす時間が増えたことを背景に、「より多くの方に『イデー』の家具を親しみやすく楽しんでいただく」(プレスリリースより)こと目的といい、考え方は同様だ。
イデーは2006年に良品計画の傘下に入った。「無印良品」は店舗休業明けの6月以降、食品が底上げする形で国内や中国本土などで業績好調。良品計画は“コロナ禍の勝ち組企業”として、21年8月期に過去最高業績を目指している。
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ロレアル(L'OREAL)は10月14日、ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)=デピュティ最高経営責任者(CEO)が2021年5月1日付で次期CEOになると発表した。ジャン・ポール・アゴン(Jean-Paul Agon)CEOの後任だ。なお、アゴンCEOは会長に、バーバラ・ラベルノス(Barbara Lavernos)エグゼクティブ・バイス ・プレジデント兼チーフ・テクノロジー&オペレーションズ・オフィサーがデピュティCEOに就く。
イエロニムス次期CEOはフランス屈指のビジネススクール、エセック(ESSEC)を卒業後、1987年にロレアルに入社。「ラボワトワール ガルニエ(LABORATOIRES GARNIER、現ガルニエ)」でブランドを代表する“フルクティス”ラインの立ち上げに携わり、「ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)」のインターナショナル マネジャーとして“ダーモ エクスペルティース”“ソーラー エクスペルティース”“メン エクスペール”などのスキンケアラインを開発した。2005年にロレアル メキシコのジェネラルマネジャーを経てプロフェッショナルプロダクツ事業部のジェネラルマネジャー、11年にリュクス事業部のプレジデントに就任した。13年7月にリュクス事業部、アクティブコスメティックス事業部、プロフェッショナル事業部を監修し、17年にデピュティCEOに任命されてからさらにコンシューマー プロダクツ事業部も担当するようになった。
アゴンCEOは「ニコラはロレアルのCEOになるための全ての条件を満たす素晴らしいリーダーだ。彼は変化する消費者のニーズに応え、時代のトレンドを捉える力を持つ。また、あらゆるチャネル・地域・カテゴリーでの幅広い経験、グループ傘下のブランドの深い理解と知識、社内のチームを束ねる才能を持ち合わせている」とコメント。
ロレアルではCEOの交代は65歳になるまでに行われることが条件とされており、アゴンCEOは21年7月に65歳になる。なお、アゴンCEOは06年にCEOに就任し、14年にわたりロレアルを率いてきた。
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人気ヘアサロン「アルバム(ALBUM)」は約2年の準備期間を経て、ECサイト“アルバム オンラインストア”を本格始動した。
同サロンは以前から楽天市場に公式ショップを開設しているが、同ショップでの出品数を上回る商品ラインアップを展開する。自社では在庫を持たず、注文が入ると提携している大手美容ディーラーのガモウやきくや美粧堂からお客に直接発送し、最短翌日に商品が届くという画期的なシステムだ。
「アルバム」を運営するオニカムの槙野光昭・代表は、ECの開設意図や目的について以下のように話す。「最近のサロンユーザーの購買行動を分析すると、SNSなどで美容師が紹介するサロン専売品を、美容室では買わず、ネットで検索してECで購入するケースが大半を占めている。しかし検索で上位に上がってくるショップの中には、実体がなかったり、住所を追っていくとマンションの1室だったりと、運営がいわば“正体不明”であるケースも少なくない。つまり、商品を美容ディーラーが真面目に流通させ、美容師が一生懸命に宣伝しても、業界とは関係ない人の利益につながっている現状があった。それを、正しく美容業界の利益に落とし込めるように軌道修正することが開設の目的だ。ECサイトにサロン名をつけたのも、そうした現状に対して“正しく”“正々堂々”という意味を込めてのことだ」。
また、ECの本格始動にともない「アルバム」の公式インスタグラムでショッピング機能を実装。スタイリストが紹介する商品をインスタグラムから購入できるようになった。
「今後“アルバム オンラインストア”に関しては、楽天市場にとどまらず、アマゾンやヤフーショッピングにも同様のシステムで出店する予定。いずれは一般化粧品も取り扱いたいと考えている。インスタグラムに関しては、フォロワー数1万人を超えるスタッフはストーリーズで商品を紹介するとともにECサイトのリンクを埋め込み、商品が売れた金額に対して数%バックするような仕組みを、10月初旬から実施している。将来的には、美容師が“美のコンシェルジュ”となり、化粧品なども販売している姿を想像していて、美容師にはそれだけのポテンシャルがあると考えている」。
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ハースト婦人画報社のウェブメディア「ウィメンズヘルス(WOMEN’S HEALTH)」は、10月1日から31日まで50のレッスンを配信するオンラインイベント「ラブ ボディ プラス(LOVE BODY +)」を開催中だ。ヨガ、ワークアウト、美容、料理などのレッスンを、人気のインストラクターや美容家らが生出演して行う。有料と無料のレッスンを織り交ぜて構成しているが、早々に有料レッスンの参加費だけでイベントの黒字化を達成するなど、予想を上回る反響を得ている。
平日は毎晩8時、土日は朝から晩にかけて2〜4本のライブ配信を、Zoomやユーチューブ、インスタライブを通じて毎日行っている。講師陣はトレーナーでモデルのAYA、美容家の石井美保、長井かおり、モデルのケリー、エミ・レナータ、女子体操選手の畠田瞳、畠田千愛ら豪華な顔ぶれ。同じ会社の「エル(ELLE)」などとも連携し、内容の充実を図った。無料レッスンを含めれば参加者は約2万人を超える見通しだ。
企画した「ウィメンズヘルス」の影山桐子編集長は「オンラインでやるならリアルに負けないスペシャル感を出したかった。なので1カ月の間、毎日途切れなく続けることにこだわった」と話す。
例年ならばこの時期に読者を集めた大規模なイベント「フィット ナイト・アウト(FIT NIGHT OUT)」を開催していた。昨年は延べ2000人を動員するなど、盛り上がりを見せた。今年もだいぶ前に会場を押さえていたものの、コロナで中止を余儀なくされた。
フィットネスをテーマにする媒体のため、春以降にスポーツジムの休業が広がったことは痛手だった。「何かアクションを起こさないと」と考え、緊急事態宣言直後の4月10日からインスタライブでヨガやワークアウトのライブ配信を始めた。編集部のスタッフは慣れない動画制作に悪戦苦闘しながらもゴールデンウイークも休まずに40回重ねると、参加者は延べ1万人に達した。リアルイベントに比べればコストが格段にかからず、参加者からの評判もよい。手応えを得て、10月のオンラインイベントを企画するに至った。
ヨガに参加した地方在住の女性からは「有名な先生のレッスンが受けられてうれしい」といった声が届く。人気のインストラクターは東京に集中する。そんな物理的な壁を超えて体験価値を届けることができた。影山編集長は「私たちは『コロナのせいで』と言いがちだが、『コロナのおかげで』で可能になったこともある」と考える。
オンラインイベントを収益化するための設計にも知恵を絞った。50レッスン受け放題の通常チケット(5000円)だけでなく、受け放題のギフトセットチケット(7500円)を企画して「ルルレモン(LULULEMON)」のオリジナルTシャツ、「ハッチ(HACCI)」のコラーゲンドリンク、「エスト(EST)」の美容液ミニセットのギフトボックスをつけた。それ以外にもウエアや化粧品、フィットネス用品などとチケットのセット販売メニューを充実させた。同社のECサイト「エル・ショップ」のプラットフォームを活用し、参加者にはお得な価格で商品を提供し、EC事業としても収益をあげる仕組みだ。人気アイテムは次々に完売した。
コロナ禍において雑誌もウェブメディアも広告収入に依存したビジネスモデルが難しくなり、転換を迫られている。そんな中、影山編集長は「価値あるコンテンツであれば、きちんと対価をいただけることに自信が持てた」と話し、今後はオンラインレッスン以外でも新しいアイデアを具現化していく予定だ。
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ハースト婦人画報社のウェブメディア「ウィメンズヘルス(WOMEN’S HEALTH)」は、10月1日から31日まで50のレッスンを配信するオンラインイベント「ラブ ボディ プラス(LOVE BODY +)」を開催中だ。ヨガ、ワークアウト、美容、料理などのレッスンを、人気のインストラクターや美容家らが生出演して行う。有料と無料のレッスンを織り交ぜて構成しているが、早々に有料レッスンの参加費だけでイベントの黒字化を達成するなど、予想を上回る反響を得ている。
平日は毎晩8時、土日は朝から晩にかけて2〜4本のライブ配信を、Zoomやユーチューブ、インスタライブを通じて毎日行っている。講師陣はトレーナーでモデルのAYA、美容家の石井美保、長井かおり、モデルのケリー、エミ・レナータ、女子体操選手の畠田瞳、畠田千愛ら豪華な顔ぶれ。同じ会社の「エル(ELLE)」などとも連携し、内容の充実を図った。無料レッスンを含めれば参加者は約2万人を超える見通しだ。
企画した「ウィメンズヘルス」の影山桐子編集長は「オンラインでやるならリアルに負けないスペシャル感を出したかった。なので1カ月の間、毎日途切れなく続けることにこだわった」と話す。
例年ならばこの時期に読者を集めた大規模なイベント「フィット ナイト・アウト(FIT NIGHT OUT)」を開催していた。昨年は延べ2000人を動員するなど、盛り上がりを見せた。今年もだいぶ前に会場を押さえていたものの、コロナで中止を余儀なくされた。
フィットネスをテーマにする媒体のため、春以降にスポーツジムの休業が広がったことは痛手だった。「何かアクションを起こさないと」と考え、緊急事態宣言直後の4月10日からインスタライブでヨガやワークアウトのライブ配信を始めた。編集部のスタッフは慣れない動画制作に悪戦苦闘しながらもゴールデンウイークも休まずに40回重ねると、参加者は延べ1万人に達した。リアルイベントに比べればコストが格段にかからず、参加者からの評判もよい。手応えを得て、10月のオンラインイベントを企画するに至った。
ヨガに参加した地方在住の女性からは「有名な先生のレッスンが受けられてうれしい」といった声が届く。人気のインストラクターは東京に集中する。そんな物理的な壁を超えて体験価値を届けることができた。影山編集長は「私たちは『コロナのせいで』と言いがちだが、『コロナのおかげで』で可能になったこともある」と考える。
オンラインイベントを収益化するための設計にも知恵を絞った。50レッスン受け放題の通常チケット(5000円)だけでなく、受け放題のギフトセットチケット(7500円)を企画して「ルルレモン(LULULEMON)」のオリジナルTシャツ、「ハッチ(HACCI)」のコラーゲンドリンク、「エスト(EST)」の美容液ミニセットのギフトボックスをつけた。それ以外にもウエアや化粧品、フィットネス用品などとチケットのセット販売メニューを充実させた。同社のECサイト「エル・ショップ」のプラットフォームを活用し、参加者にはお得な価格で商品を提供し、EC事業としても収益をあげる仕組みだ。人気アイテムは次々に完売した。
コロナ禍において雑誌もウェブメディアも広告収入に依存したビジネスモデルが難しくなり、転換を迫られている。そんな中、影山編集長は「価値あるコンテンツであれば、きちんと対価をいただけることに自信が持てた」と話し、今後はオンラインレッスン以外でも新しいアイデアを具現化していく予定だ。
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YKKは2050年までに「気候中立(climate neutral、実質排出ゼロ)」を達成するための「YKKサステナビリティビジョン2050」を策定した。同ビジョンは、19年に策定した「YKKグループ環境ビジョン2050」と10項目のSDGs(国連サミットによって採択された持続可能な開発目標)の達成に向けて5つのテーマで構成した。
1つ目のテーマは「気候変動」。世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べ、1.5℃に抑える努力を追求するパリ協定の目的を支持し、ファスニング事業における温室効果ガスの削減に取り組む。
そのための取り組みは下記のとおり。
・18年と比べてScope1(自社の直接排出量)とScope 2( 電力など自社で消費したエネルギー起源の間接排出量)で50%削減、Scope3(サプライチェーン等その他の間接排出量)で30%削減を目指す。
・50年までに温室効果ガス排出ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す。
・製造方法と設備の改良、オペレーションと各工程の効率化を追求し、エネルギー使用量を削減する
・19年以降石炭使用設備の新設を廃止する。30年までに全ての石炭使用設備を廃止する
・ファスニング事業拠点に再生可能エネルギー発電施設を可能な限り設置する
・Scope2の排出削減のために、可能な限り外部から再生可能エネルギーを購入する
2つ目は「資源」。持続可能な資源の採用を増やす。ファスニング事業で製造される商品や使用される梱包材の材料の環境負荷を低減し、持続可能な素材へと移行することで商品のライフサイクルを通じて発生する廃棄物を削減、石油由来材料の使用を削減、および循環型社会の実現への貢献を目指す。
そのための取り組みは下記のとおり。
・30年までにファスニング商品の繊維材料を100%持続可能素材(リサイクル材、自然由来材料等)に変更する
・30年までに、ファスニング事業で使用する全てのビニール・プラスチック製梱包材を持続可能な素材や回収・再利用など持続可能な形態に変更する
・全ての製造拠点において埋め立て、あるいは焼却される廃棄物の排出量を削減する
・30年までに廃棄物の再資源化率を90%まで向上する
3つ目は「水」。水の利用量の削減と排水管理を強化する。深刻な水資源の枯渇・劣化問題に対して、ファスニング事業において取水量の削減や排水の環境負荷低減等に取り組む。
そのための取り組みは下記のとおり。
・水資源問題が懸念される地域の製造拠点で、水使用の効率化・再利用などの取り組み強化し取水量を削減する
・政府の規制および、ZDHC(有害化学物質排出ゼロ)のような業界基準を基に制定した自社基準に従い、全ての製造拠点において排水管理を徹底する
4つ目は「化学物質」。将来世代に豊かな生活を残すため、ファスニング事業に関わる化学物質による環境への影響・負荷を最小限にとどめる。
そのための取り組みは下記のとおり。
・ZDHCの製造時制限物質リスト(MRSL)などの業界基準を基に制定した自社基準に従い、商品製造における入口から出口までの化学物質使用を管理し、化学物質の使用削減をさらに進める
・安全な繊維製品の証明「スタンダード100(Standard 100 by OEKO-TEX)」のような業界基準を順守し、商品における規制物質の使用を廃止する
・有害化学物質を削減し排除するような新しい製造方法を開発する
5つ目は「人権」。人権の尊重と公正で安全な労働環境の維持に努める。全ての人間の尊厳と権利を尊重するという世界共通の理念を重要視し、多様で持続可能な社会に貢献する。
そのための取り組みは下記のとおり。
・多様性を認めた包括的な人権の尊重と労働環境の整備の徹底により、一人ひとりが個性を活かして働ける安心安全な職場環境をサプライチェーン全体で形成し、健康で幸せに満ちた生活を支援する
・YKKの精神“善の巡環”とISO26000(企業における社会的責任に関する国際規約)に基づいたYGCC (YKK Global Criteria of Compliance)監査を全YKKグループの製造拠点を中心に実施し、第三者機関による定期的な監査も実施することで、透明性を維持しつつ持続可能な活動への更なる改善を行う
大谷裕明社長は「当社は本業を通じた持続可能な社会の構築を常に追求し続けている。こうした企業活動全ての根幹にあるのが創業者の吉田忠雄による企業精神“善の巡環”だ。『他人の利益を図らずして自らの繁栄はない』という思想は社会や関連業界と共に栄え続けようとするYKKグループの企業精神を鮮明に表しており、サステナビリティに通ずる考え方であると捉えている。当社は“善の巡環”のもと、事業・商品を通じてサステナビリティの本質に向き合い、ソーシャルグッドな企業であり続けるためにチャレンジを続ける」とコメントを発表した。
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ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」の記事や編集部で話題になったトピックスをピックアップし解説と共にお届けします。
今回は特別編として、ダイソン(DYSON)のスタイリングツール“ダイソン エアラップ スタイラー”(5万4000円 編集部調べ)を編集部で試してみました。
“エアラップ”は、アタッチメントを付け替えることでドライヤーもカールもヘアブラシも1台でまかなうことができるダイソンが2018年に発売したアイテム。ケア意識の高まりなどから高価格帯のドライヤーやアイロンはヘアサロンを中心に近年話題になるアイテムを多く世に出してきました。
コロナ禍でセルフスタイリングにも注目が高まる中、ダイソンはヘアビューティ キャンペーンを8〜9月に実施し、“エアラップ”を訴求しました。美容室での“エアラップ”を使ったスタイリング提案や、すでに持っている人やレンタルサービスを行うことで自宅で受けれるオンラインサロンを開催し、トレンドスタイリングや悩み別スタイリングなどを人気美容師たちがレクチャーしました。
“風の力でスタイリングする” という“エアラップ”最大の特徴を試してみるべく、「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と記者の米山奈津美が、ダイソン ヘアビューティ キャンペーンに参加し、トレンドのスタイリングや髪の悩み別スタイリングなどエアラップを使ったオンラインセミナーで使い方を学びました。実際に使ってみた感想や、使い方のコツなどを語り合います。
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香港を拠点とする世界最大の繊維商社リー&フォン(LI & FUNG)は、新たなCEOとしてジョセフ・フィ(Joseph Phi)=リー&フォン グループプレジデントを任命した。フィ新CEOは、1999年から同社に務めるベテランで、主に物流部門を率いてきた。スペンサー・フォン(Spencer Fung)前CEOは、叔父で親会社フォングループ(Fung Group)を率いるウィリアム・フォン(William Fung)氏の後任としてエグゼクティブ・チェアマンに就任する。同社によると、スペンサー・フォン新会長は今後、資本提携を行ったシンガポールの物流大手GLPとEC大手のJDドットコムとの共同プロジェクトに力を入れていくという。
1973年生まれのスペンサー・フォン前CEOはフォン一族の出身で、創業者から数えて4世代目。2014年にCEOに就任していた。リー&フォンはこの数年、猛烈な勢いでデジタル改革と事業ポートフォリオの組み換えを進めていた。だが今年3月、GLPとともに約72億香港ドル(約936億円)を投じ、TOB(株式の公開買付)による香港証券取引からの上場廃止を発表していた。6月には1億ドル(約105億円)の出資を軸にしたJDドットコムとの資本提携も発表している。
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