人気ユーチューバー古川優香プロデュースのコスメ「リカフロッシュ」からマルチパレットが登場

 D2Cプラットフォーム「インフルエンサーD2Cラボ」を運営するダイレクトテックは11月12日に、ユーチューブやSNSで支持を集めるモデルの古川優香がプロデュースするコスメブランド「リカフロッシュ(RICAFROSH)」からマルチパレット“ラグトーマス・キット”(全2種、各2980円)を発売する。

 同ブランドは古川優香が世界観やアイテムのデザイン、使用感までこだわって制作。2月に発売したリップアイテム“ジューシーリブティント”の累計販売個数は50万個を超えた。新たに登場する“ラグトーマス・キット”は、アイシャドウ、アイブロウ、チークをセットにしたマルチパレットで、ピンク系の“01 サフランミンゴ”とオレンジ系の“02 サンセットブリック”の2種をラインアップする。

 古川優香はユーチューブのチャンネル登録者数が81万を超える人気ユーチューバー。美容やファッション、ライフスタイル情報を発信し、若年層を中心に人気を集めている。

The post 人気ユーチューバー古川優香プロデュースのコスメ「リカフロッシュ」からマルチパレットが登場 appeared first on WWDJAPAN.com.

「ウイイレ」世界2位のプロゲーマー、うでぃ「世間のイメージを払拭したい」 ゲームカルチャー解体新書Vol.4

 ファッションに軸足を置きながら、セールスやPR、企画立案の立場で約15年もの間、国内外のブランドビジネスに関わらせていただいています。ファッション業界に携わる私が、ファッション業界をはじめ、ゲーム業界で活躍している方々、ゲーム好きのゲストとの対談を交えながら、「ファッション × ゲーム」の可能性や新しい価値を提供することができたら。そんな想いで新連載をスタートさせていただきました。

戸簾俊広(以下、戸簾):今回は吉本興業に所属し、「ウイニングイレブン(以下、ウイイレ)」の世界大会で2位に輝いたプロゲーマーのうでぃさんに来ていただきました。よろしくお願いします。

うでぃ:よろしくお願いします!

戸簾:まず「ウイイレ」を始めたのはいつ?

うでぃ:2014、15年あたりですね。

戸簾:実際にサッカーはやられていたんですか?

うでぃ:はい。小学生から大学生の途中まで続けていました。

戸簾:実際に選手としてプレーしていたんですね。

うでぃ:はい。よくあるパターンだと思います。

戸簾:5、6年で世界2位まで上り詰めることができた要因はなんでしょう?

うでぃ:うーん……。難しい質問ですけど、努力はかなりしましたね(笑)。ゲームは体を鍛える必要がないので、コントローラーを握り、勝つためのコツを掴めばある程度強くなれると思います。周りの強い人に教えてもらい、勉強することが上達への一番の近道だと思います。

戸簾:現在は元Jリーガーと共演したイベントも行っていますよね。

うでぃ:そうですね。元サッカー日本代表選手の那須大亮さん、石川直宏さんらと一緒にイベントを行ったり、播戸竜二さんと対談をしたりしました。最近は元サッカー選手が「ウイイレ」のイベントに出演してくださることが多く、共演の機会が増えました。普通にサッカーをしていたらありえなかったことですからね。夢みたいに幸せです。

戸簾:僕も以前、元サッカー日本代表の中田英寿さんと商品を作らせていただいたことがあります。彼にとって最後の「ワールドカップ」のころ。思い出深い一人です。プロとして活動しようと思ったのはなぜ?

うでぃ:ある大会で優勝した時、吉本興業から声を掛けていただいたのがきっかけです。その後、ゲーム業界で生きる決心をしました。

戸簾:うでぃさんのSNSを拝見していると、特に髪色にこだわりを持っているように感じます。これまで数多くの大会に出場してきた中で、ゲーム業界の人たちを見て感じた事はありますか?

うでぃ:世間のゲーマーに対するイメージは良くないのが現実です。それを払拭したいから、積極的な自己表現を心掛けています。今後も今のイメージ通りのまま進んでいくのなら、業界の発展は絶対ありません。だからファッション業界とのコラボには、可能性をすごく感じています。自分なりのこだわりを一つ持ち、「ファッションに興味あるのかな。ゲーム以外のことにも興味があるのかな」と思ってもらえたら、それだけでプラスですよね。ゲームに興味がない人と会話する機会も増えますし、「ゲーマーにもオシャレな人がいるんだ」と認識してもらえるかもしれません。だから僕が髪の毛を紫に染めているときは、ゲームイベントで企業の会長・社長さんから「君、髪色にこだわっているね」と声を掛けて頂けます。やって良かったなと思っています。服はフランスのフットボールチーム、パリ・サンジェルマンFC(PARIS SAINT-GERMAIN FC)のアイテムなど、サッカーに関するものをよく着ています。

戸簾:ユーチューブで配信をしている人と、そうでない人だと、見られる意識や発信する意識に違いがありそうですね。

うでぃ:それは少なからずあると思います。

戸簾:自分のキャラクターを表に出していく人は少ない?

うでぃ:そうですね。そこまで多くはないと思います。

戸簾:今後はユーチューブメインの活動が増えますか?

うでぃ:現在はプロゲーマーとしての活動よりユーチューブが主になっています。プロとしての活動は、「ウイイレ」を発表しているコナミさんから依頼された仕事や吉本興業からいただくイベントです。そのほかは地方で小さい大会を開いて「ウイイレ」の面白さを伝えたり、大会に出たりしていますね。日本は大会での賞金が海外に比べて圧倒的に少額なので、プロとして生活するのはかなりきついと思います。将来は資金を貯めて、「ウイイレ」好きが集うゲームバーを作りたいと考えています。そのためには自分自身をもっと売っていかないと。ゲームチャンネルから自分を出していくことへの難しさも感じています。それこそゲーム以外で、ファッションなどの一つの軸を作りたいです。

戸簾:配信以外の活動も増えそうですし、それこそ違うストリーマーのポジションを確立できたら良いですね。ゲーム業界とファッション業界がよりシームレスになれる気がします。例えばモデルの活動に興味はありますか?

うでぃ:とても興味あります!

戸簾:うでぃさんにモデルや企画、コラボ商品を検討されるブランド、店舗の皆さん、是非ご連絡ください!募集中です(笑)。

うでぃ:是非お願いします(笑)。

戸簾:本日はありがとうございました。

うでぃ:ありがとうございました。

戸簾俊広: ジェムプロジェクター代表:2009年に国内外のファッション・ライフスタイルブランドのブランディング、PR、セールス、コンサルティングを手掛けるブランディングカンパニーGEM PROJECTORを設立。現在は、地方創生プロジェクトや会員予約制のテンポラリーレストランの立ち上げに向け奮闘する一方、「受信者から発信者へ」をテーマにしたオンラインサロンを運営

The post 「ウイイレ」世界2位のプロゲーマー、うでぃ「世間のイメージを払拭したい」 ゲームカルチャー解体新書Vol.4 appeared first on WWDJAPAN.com.

オフプライスストアがウィズコロナ時代に果たす役割

 米国を追う形で日本でも見られるようになった余剰在庫を仕入れて販売する「オフプライスストア(以下、OPS)」。ゲオ(2019年4月に1号店)やワールド(同9月に1号店)などがけん引する形で郊外や地方を中心に裾野を広げてきたが、都心や百貨店への出店、さらなる大手アパレルの参入など、新たな動きもある。OPSは、在庫問題にあえぐアパレル業界の処方箋になるのか。(この記事はWWDジャパン2020年11月2日号からの抜粋です)

 白を基調とした空間に、ゆったりと陳列された商品の数々。一目で上質と分かるニットやコートはどれもハイブランドの商品ばかりだが、手にとって値札を見てみると、どれも「40%オフ」のシールが貼られていることに気がつく。

 10月2日、サザビーリーグの「エストネーション」銀座店1階はOPS業態「エストネーション セントラル」としてリニューアルした。滑り出しは計画通りの進捗で、2、3階で営業する既存のエストネーション業態も2月末にはOPSに改装する。

 OPS市場において先行するゲオの「ラック・ラック クリアランス マーケット」やワールドの「アンドブリッジ」はいずれも郊外や地方商圏でアパレルと生活雑貨などをミックスして販売。SCであれば並びのテナントは100円ショップやホームセンターなどで、消費者には生活必需品の延長として捉えられている。そういった意味で、ハイブランドが中心の「エストネーション セントラル」は異色だ。

 これまでアパレルは、旬を過ぎたアイテムを、一部の顧客や関係者向けのファミリーセール(ECを含む)、都心から離れたアウトレットモールで処分してきた。これは在庫の安売りはブランド価値の毀損につながるという考えに基づいている。しかし、エストネーションの考え方は異なる。「郊外では価格競争に陥りやすく、取り扱いも雑になりやすい。ブランド価値を守りながら、余剰品であっても丁寧に一点一点を届けていきたい」(堀江俊サザビーリーグエストネーションカンパニーCCO)。

ショップの新しい世界観を演出

 「エストネーション セントラル」の1階で取り扱うブランドは「プラン C」「ストーンアイランド」「ニール バレット」「ヴェトモン」「パーム エンジェルス」など。「単なる“安売り”の店ではなく、商品に新しい価値を与える店だということを、地道に取引先に理解してもらおうと努力している最中」。

 旗艦店の業態転換に踏み切ったのは、ショップとしての可能性を広げるため。現在の取り扱い商品は以前のシーズンの自社在庫のみだが、今後は取引先在庫の仕入れ販売も念頭に置く。売れ筋化は狙えないものの、スタイリングに鮮度を与えるユニークなアイテムも、余剰在庫の仕入れであればリスクも小さく済む。「エストネーション」のオリジナルブランドやサザビーリーグの「メゾン・スペシャル」もミックスし、既存店舗にはない自由なMDを組む。「業態転換前はブランドの世界観やファンが確立していた一方、『エストネーション』らしい、そうではない、という枠組みに縛られて停滞していた側面もあった。ここで既成概念にとらわれないチャレンジをして、既存の『エストネーション』業態にも波及効果を生み出していきたい」。

地方百貨店へのソリューション

 OPSは取引先の退店で苦しむ百貨店の売り場を変えていく可能性もある。在庫買取販売のショーイチは、小田急百貨店新宿店に9月1〜29日、OPS業態「カラーズプラス」を出店した。百貨店にも出店しているミセスブランドが中心の商品構成で、正価の7〜9割引で販売。百貨店のブランド顧客名簿を活用してDMで集客するなどし、販売計画を達成した。今後、地方店を中心に他の百貨店でも催事が決まっているという。

 コロナ禍で、同社全体での買い取り依頼は前年比で3倍に膨れ上がった。「アパレルが困ったときに頼れるプラットフォームになりたい」と山本昌一社長は語る。「メーカーが原価率を抑えていい商品を作るには、需要を見込んである程度の量を作らなければならず、その流れは今後も止まらない。ならば、その業界と共存共栄できる仕組みを作る」。

 そのような考えのもと、平均約165平方メートルで「カラーズプラス」の長期の催事を、いくつかの地方百貨店の空いた売り場で行うことがすでに決まっている。「(売り場の)隣が空いたブランドからは、『一緒にそこで売り場を作らないか』という持ち掛けをいただく。このスキームならば、リスクを少なく売り上げを拡大したいブランド側にとっても、また空いた売り場を埋めたい百貨店側にとっても悪い話ではないはずだ」。

仕入れ増が売り場の魅力に直結

 ワールドの「アンドブリッジ」も都市部への出店をテストしており、8〜9月にかけて東京・浅草と京都駅前に期間限定店(〜21年1月)を出した。西大宮店(埼玉県)、相模原店(神奈川県)とは違う「都心型」(松下剛アンドブリッジ社長)の店舗として、テストマーケティングを兼ねる。「アンドブリッジ」でよく売れるのが、正価1万〜3万円前後の比較的高単価な百貨店アパレルの商品だ。浅草店は近隣に住む高感度な30〜40代の女性向けにインポートのアパレルなどを充実させて、客単価は6000〜6500円(他店平均4500〜5500円)を狙う。

 郊外でも比較的高単価なものが売れる秘けつは、「売り場の編集力」。商品調達を担うゴードン・ブラザーズ・ジャパンが多彩な商品を確保し、ワールドは売り場の運営に専念する。売り場にマネキンをたくさん立たせてコーディネートで訴求し、特定のジャンルにフォーカスしたポップアップスペースなどの仕掛けで購買動機を作っている。

 「売れ筋の商品・ブランドに偏ることなく、さまざまな商品のバリエーションがあってこそ、面白い売り場が作れる」という考えから、今期からはワールド単体での買い付けも開始する。古着店の「ラグタグ」などグループ企業とも連携して、取り扱いは160社250ブランドへ拡大した。今後は出店拡大とともに仕入れ量を増やし、売り場のさらなる魅力向上につなげる好循環を作る。「(百貨店を含めて)商業施設の出店要請があれば、これまでの知見を元に、最適な形で積極的に店を出していきたい」とし、23年3月期までに15店以上の出店を計画している。

 一方、オンワード樫山も「オンワード・グリーン・ストア」を柏に9月出店。東海や関西にも出店を計画するなど、OPS市場は一層熱を帯びてきている。

The post オフプライスストアがウィズコロナ時代に果たす役割 appeared first on WWDJAPAN.com.

モデル・ヨンアの「コエル」と女優・米倉涼子が協業 服を通じて届ける、未来を前向きに生きるメッセージ

 モデルのヨンアがディレクターを務めるEC主軸のブランド「コエル(COEL)」はこのほど、女優の米倉涼子と協業したTシャツとパーカの予約販売を同ブランド公式ECで開始した。同時にヨンアのユーチューブ公式チャンネル「ヨンアTV」では、企画の打ち合わせから製作、完成までの様子を記録した番組の配信を開始した。

 米倉は今年4月にそれまで在籍していた大手事務所から独立、個人事務所のデサフィオ(Desafio)を設立。活動の幅を広げて、今回初めてアパレルの企画・販売に挑戦する。そこで親交が深く、ブランド運営の知見のあるヨンアに協業を持ちかけた。

 Tシャツ(9000円)、パーカ(1万9000円)のいずれもマニッシュなオーバーサイズで、ユニセックスで着用が可能(パーカは完売のため再販売を検討中)。背面には、「Desafiate a ti mismo! Vamos(あなたもがんばって!さあ行こう)」「Yo Nunca Fallo!!animate!(私、失敗しないから!がんばれ!)」とスペイン語をレタリング。独立して新たな道を歩み始めた自身の姿を重ね、これからの時代を前向きに生きてほしいというファンに向けたメッセージを発信した。

The post モデル・ヨンアの「コエル」と女優・米倉涼子が協業 服を通じて届ける、未来を前向きに生きるメッセージ appeared first on WWDJAPAN.com.

「グッチ」最新コレクションは短編映画で発表 映画監督ガス・ヴァン・サントと共同制作

 「グッチ(GUCCI)」は、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによる最新コレクションを7つの短編映画を通して発表する。同映画とコレクションは“終わらなかったものの序曲(OVERTURE of Something that Never Ended)”と題し、映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)と共同で制作した。

 全作品は16〜22日にかけて、「グッチ」が手掛けるデジタルファッションショーと映画祭を融合した「グッチフェスト(GucciFest)」で上映される。ユーチューブのファッションコンテンツ用チャンネルや「グッチ」公式チャンネル、ウェイボー(微博、WEIBO)、特設ウェブサイト「GucciFest.com」を通して毎日1エピソードずつ公開する。

 撮影はローマで行われ、俳優兼アーティストのシルヴィア・カルデローニ(Silvia Calderoni)が主役を務めた。ほかにもビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)、スペイン出身の作家であるポール・B・プレシアード(Paul B. Preciado)、美術評論家のアシール・ボニート・オリバ(Achille Bonito Oliva)、アーティストのダリウス・コンサリー(Darius Khonsary)、歌手兼俳優のルハン(鹿晗、Lu Han)、俳優で劇作家のジェレミー・O・ハリス(Jeremy O. Harris)、振付師のサシャ・ヴァルツ(Sasha Waltz)らが出演する。

 「グッチフェスト」では同短編映画に加えて、ミケーレ=クリエイティブ・ディレクターが選ぶ15の若手デザイナーやブランドの作品を扱ったショートフィルムを上映する。また、選ばれたブランドおよびデザイナーは「グッチ」が展開するデジタルプラットフォームの全てで最新コレクションを発表する。

 5月にミケーレ=クリエイティブ・ディレクターは“ノーツ・フロム・ザ・サイレンス(Notes from the Silence)”と題した自身のダイアリーを公開し、これまでのファッションシーズンや発表方法における既成概念には一切捕われない考えを示した。9月末にミラノで発表する2021年春夏コレクションのショーへの参加は見送り、コレクション発表を年2回に減らす方針だ。

The post 「グッチ」最新コレクションは短編映画で発表 映画監督ガス・ヴァン・サントと共同制作 appeared first on WWDJAPAN.com.

非常時に強いアウトドアブランド エディターズレター(2020年9月17日配信分)

※この記事は2020年9月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

非常時に強いアウトドアブランド

 ファッション冬の時代といわれる中、例外的な存在がアウトドアブランドです。

 「ザ・ノース・フェイス」「スノーピーク」「モンベル」などを筆頭に、商業施設からは引っ張りだこ。「WWDJAPAN.com」の「『ららぽーと愛知東郷』にみるアウトドア集中とオフプライスの違和感 小島健輔リポート」でも、新規開業した郊外型ショッピンセンターにアウトドアブランドの店舗が過熱気味に集積されている様子が報告されています。大阪の駅ビルであるルクア大阪は1フロアを丸ごと使ったアウトドアゾーンを9月18日にオープンします。昨年から絶好調のワークマンだって、作業服をベースにしたアウトドアウエアが人気の中心です。

 かつてのアウトドアブランドは、ヘビーデューティーに代表されるダウンジャケットやマウンテンパーカ、フリースなど男性の重衣料が代表的な商材でしたが、今はカットソーやパンツ、バックパック、サンダルなど季節を問わずに選ばれるようになり、女性や子供にもすっかり定着しました。登山やキャンプを楽しむ人はもちろん、気がつけば普段着としてすっかり浸透しています。「ザ・ノース・フェイス」のバックパックをスーツに合わせているビジネスマンや、「モンベル」のインナーダウンを冬の必需品にしている人はたくさんいますね。機能的なアウトドアブランドは私たちの普段の生活の選択肢の一つになりました。

 これは私の個人的な感想の域をでませんが、アウトドアはかつてのカジュアル市場の主流だったアメカジ(ジーンズカジュアルなど)のポジションに取って代わっているように思えてなりません。特に30〜40代の男性の普段着は定番的なアメカジブランドから、現代的で機能性の高いアウトドアブランドに変わっているのではないでしょうか。作り手が頭の中でこねくり回したブランディングよりも、厳しい自然環境に挑む登山家らが支持する実績の方が説得力を持つ。実際にその機能を体験してみたくなる。

 矢野経済研究所が発表したスポーツ用品分野別国内出荷額によると、2020年のアウトドア用品の市場規模(予測)は15年に比べて約1.4倍の2748億円。ゴルフ用品の市場規模を初めて抜きます。

 コロナ後も比較的安定成長を予想されます。飛行機などの移動を伴う国内外の旅行、あるいは劇場やスポーツジムなど屋内の娯楽について感染リスクを心配しなくてはいけません。密にならず自然の中で非日常感を味わえるアウトドアはレジャーの受け皿として期待されているのです。

MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 非常時に強いアウトドアブランド エディターズレター(2020年9月17日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.