「アイレネ(IRENE)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
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セレクトショップの「ストラスブルゴ(STRASBURGO)」を主幹事業とするリデア(東京都港区、石原秀樹社長)は11月17日、民事再生手続きに入った。負債総額は46億円。同日、ワールドと日本政策投資銀行が共同出資するアパレル専門の投資会社W&Dインベストメントデザイン(以下、W&DID)と八木通商が同社とのスポンサー契約の締結を発表した。出資額、出資比率は非公開。
スポンサー両社が設立する新会社(名称未定)が受け皿となり、リデアの保有するアパレル事業、店舗を含む資産、従業員を引き受ける。有利子負債は承継しない。今後の運営方針は未定だが、店舗の大型化やEコマースの強化などを視野に入れる。W&DIDの田口敬二郎代表取締役は、「ワールドのアパレル事業における経営・財務のノウハウと、八木通商の海外ブランドの導入・育成力の双方が生きる」と話す。
スポンサー契約は、リデアの故・田島淳滋前社長がワールドの寺井秀蔵シニアチェアマンに話を持ちかけたことがきっかけ。ワールドにとっても「当社の事業ポートフォリオにはない、高価格帯の商品を仕入れて売るビジネスモデルと、優良顧客を囲い込んでいる点」をメリットと捉え、支援を決めた。八木通商とリデアに間に長年の取引関係があったことも後押しになった。
リデアは1990年設立。「ストラスブルゴ」は東京、大阪のほか京都、福岡など主要都市を中心に16店舗(アウトレット含む、10月末時点)を構える。また、伊ナポリ発のテーラリングブランド「キートン(KITON)」や伊ニットブランド「クルチアーニ(CRUCIANI)」、英紳士靴「エドワードグリーン(EDWARD GREEN)」、クラシコイタリアの「ラルディーニ(LARDINI)」などを輸入販売している。近年は出店戦略と海外子会社への投資、過剰な仕入れなどにより収益が悪化していた。2019年1月期の売上高は85億円。新型コロナウイルスによる追い打ちで自力での再建が困難となったことから、民事再生手続きの開始を決めた。
W&DIDによる投資案件としては3件目となる。先行事例のセレクトショップ運営のユアサンクチュアリー(17年12月に第三者割当増資による資本提携)、バッグ製造のヒロフ(19年3月に全株式取得)の進捗については「順調」という。「新型コロナの影響もあり、(支援の)案件は日々飛び込んできている。今後も投資対効果が得られるものを見極めながら、厳選投資していきたい」とする。
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「ルメール(LEMAIRE)」は1990年の立ち上げ以来、さまざまな歴史を辿ってきた。フランス人デザイナーのクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)は、「ラコステ(LACOSTE)」のクリエイティブ・ディレクターに就任していた2002年に自身のブランドを休止し、06年に再開。11年秋冬コレクションから14年まで「エルメス(HERMES)」のウィメンズウエアでアーティスティック・ディレクターを務めた。15年にパートナーのサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)が共同デザイナーとして参加して以降、着心地の良さとクリーンでミニマルなデザインが高く評価されている。クリストフがアーティスティック・ディレクターを務める「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」は、16年から長期に渡るパートナーシップ契約で成功を収めており、18年にはファーストリテイリング(FAST RETAILING)が「ルメール」の株式49%を取得した。
今年10月、パリに次いで世界二店舗目となる直営店を東京・南青山の多目的スペース「スクワット(SKWAT)」に期間限定でオープンさせた。「まだ足は運べていないがとても満足している」とクリストフとサラ=リンは、オープン3日後にパリのアトリエで嬉しそう語る。ブランド哲学やパンデミック後の変化、直営店をオープンさせた意図について聞いた。
WWD:今改めて「ルメール」というブランドをどのように定義する?
クリストフ・ルメール(以下、クリストフ):実生活のためにデザインされた衣服やアクセサリーを提案している。それらが長きにわたって着る人の“親密な仲間”となることが目的。機能性・快適性・美しさのバランスを取り、生活者にとって必要であると同時に望まれるものを届けたい。快適で長持ちする生地の品質選びに非常に慎重で、カットとディテールも実用性を重視した丈夫な作りに専念し、時を超越するタイムレスなデザインを追求している。衣服は着る人の個性を際立たせ、それぞれが持つ特異なパーソナリティを身ぶりによって導き出すと考えているから、デザインはミニマリズムで落ち着いた色で彩っている。クリエーションの過程では、偶然が生み出す非合理的な瞬間が好きだ。それは人生をひと味変えるスパイスとなってくれるから。
サラ=リン・トラン(以下、サラ=リン):コレクションは、異なるシーズンのアイテムを合わせて新しいスタイルを作れるように組み立てている。「ルメール」の衣服は気負わず着られて自信に満ちる、日常の防護服のようであるかもしれない。カラーパレットがニュートラル、アース、ミュートという柔らかな色合いなのは、色や生地が前に出すぎず、着る人に“添えられている”と個性が強調されるから。
WWD:ファッション業界での豊かな経験を通して、ブランド哲学は変化したか?
クリストフ:哲学はデザインを始めた頃から変わっていない。私のビジョンをサラ=リンと自然に共有できた時、強さと成熟さが付け加えられた。
サラ=リン:ブランドの信念は時間とともに強くなっていると思う。顧客は私たちの感覚を非常に敏感に感じ取ってくれる。また、新しい顧客が関心を示すのを見られるのは心温まるもの。私たちが変わらず一貫性を表現することは正しい道なのだと教えてもらっているようだ。
WWD:コレクションの制作過程において、二人の役割は?
クリストフ:大まかに言えば、サラ=リンがウィメンズウエアやバッグ、ジュエリー、そしてブランドのコンテンツ制作、ウェブサイト、SNSやファッションショーなどのイメージ制作を主に担当している。私はメンズウエアとユニセックラインに携わり、組織作りやビジネス面で多くの責任を負っている。
サラ=リン:新しいコレクションを発表する約1年前には、自分自身を未来へ投影してイメージを描く必要がある。それは夢を見ている感覚と似ている。そのイメージをデザインチームと共有し、生産、販売チームとの絶え間ない対話からコレクションを作り上げていく。料理のようなもので、少しの技術や多くの直感、想定外のヒントが材料になる。
WWD:ユニセックスの提案はシーズンを重ねるごとに強くなっているが、その理由は?
クリストフ:以前から、フェミニンなピースにメンズウエアを合わせて官能性を引き出す方法が好きだった。それに女性が男性、男性が女性の商品を購入したり借りたりするのを見てきた。ユニセックスラインは過去数年で成長を続け、商業的にも非常に成功を収めている。
サラ=リン:ウィメンズの流動性とメンズの安定性。双方が互いに影響を与え合っており、ユニセックスな提案をするのは自然な流れだ。性別を問わず、機能性を備えた衣服は常に必要とされる。
WWD:21年春夏コレクションは映像を制作してデジタル発表に切り替えたが、そのテーマは?デジタルプラットフォームで発表することで最も重要視したことは?
クリストフ:コレクションを明確で端的に提示したかった。シルエットの提案を可能な限り映像で見られるように、ディテールをクローズアップした。
サラ=リン:ロックダウン中、私たちは自宅で作業を続けていて、パリの街中を再び歩き回れる日を夢見ていた。そのため、動く体に合わせた衣服を制作することが着想源となった。流動的な生地や隠れたディテールをフィルムで表現したかった。デジタルを通してプレスやバイヤー、顧客など、より多くの人々が同時にアクセスできるのは理にかなっている。
WWD:今季からプレコレクションをなくし、メインのみにまとめる決断をしたのは何故?
クリストフ:ファッション業界全体が、2000年にアメリカのデパートに課された、プレとクルーズ、メインコレクションを発表しないといけないシステムに不満を募らせてきた。多すぎるコレクションによって作業が細分化され、時間とエネルギーを浪費していた。変革が求められていた中でパンデミックが起こり、長年考えていたプレコレクションの廃止を決断できた。これからもウィメンズとメンズのコレクションを同時期に発表し、3回のデリバリーに分けて提案する。このサイクルはクリエイションと生産プロセスの両方で合理的かつ効率的である上に、直営店と小売店にスムーズに商品を届けられる。バイヤーはメインのために予算を抑えてプレを買い付けするというリスクを伴っていたが、メインに絞ることでそれが解消されたはずだ。結果的に、今季のオーダーは30%の伸び、バイヤーからも高く評価された。コレクションを簡素化して商品数を少なくしたが、結果的に売り上げが上がるといった予想外の結果がもたらされた。
WWD:パリに次ぐ直営店2店舗目を、東京に選んだのは何故?
クリストフ:ブランドを始動した当初から日本での売り上げは良く、過去数年でアジアでの売り上げが非常に伸びていることが理由の一つ。これは「ユニクロ ユー」を始めてから、新たな顧客層を獲得できたことが大きいと分析している。また、東京はファッションにおいてアジアの中心だと考えており、今回の提案を受けた時は自然な流れで決断ができた。ビジネス面だけでなく、文化や芸術、繊細な感覚にも親和性を感じている。
サラ=リン:アジアでの売り上げが伸びている背景には、色の独特な捉え方にもあると思う。中国のある顧客は「『ルメール』の色は二色の中間にある」と表現した。黒の違いを世界に提示したのも日本人デザイナーであるように、黒の中に何万通りの黒があることを理解していて、それを自然に捉えることができる感覚をアジア人は持っていると思う。
WWD:新規顧客獲得以外に、「ユニクロ ユー」での協業が「ルメール」に与えた影響は?
サラ=リン:「ユニクロ」の“生活ニーズから考え抜かれた普段着”というコンセプトは「ルメール」と共通しており、異なる点といえば価格帯と生産方法、そして民主的であること。異なる生活様式、生活基準を持つ世界中の人々へ届けるため、民主的なデザインの中に「ルメール」の個性を出すという課題がデザイナーとしての訓練になっている。
クリストフ:「ユニクロ ユー」を始めた頃は「ルメール」のビジネスにとってダメージがあるかもしれないと懸念したが、実際はその逆だった。顧客は両方の衣服を組み合わせ、新しいスタイルを作ることを楽しんでくれているようだ。
WWD:コロナ禍での実店舗出店はリスクも大きいが、このタイミングでの出店にはどんな理由がある?
クリストフ:21年に期間限定ではない直営店を東京に構える計画だったが、パンデミックが起きて、社内で優先させるべきことが変わった。その中で同プロジェクトの提案を受けて、限られた予算で実験的に直営店を持てる機会であると考え賛同した。現在のところ、次の実店舗オープンの計画については未定だ。
WWD:東京の直営店にはどのような役割を期待する?
クリストフ:パンデミックを機にECサイトを立ち上げたが、物理的な体験は必要だと信じている。「ルメール」の世界観を感じ、実際に商品に触れて、ローカルのコミュニティを強固にする役割を担うはずだから。
サラ=リン:直営店を持つことの意味は大きい。セレクトショップは予算があるうえに、1ブランドに与えられるスペースは限られていて、コレクションの全貌を見せることは難しい。直営店であれば同じスタイルでも異なる色や素材によってさまざまな商品を並べられて、各シーズンの世界観をより深く感じ取ってもらうことができる。また店舗に立つ販売員から、顧客のニーズやサイズについて細かな反応を共有してもらえる。販売員も「ルメール」独自の言葉でコレクションを説明できる。直営店はブランドと顧客との仲を深めるコミュニケーションの場だ。
ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける
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J.フロント リテイリング(JFR)とパルコは、11月20日に開業する「心斎橋パルコ」を報道陣に17日公開した。16フロア約4万平方メートルに170店舗が入り、初年度のテナント取扱高220億円を計画する。コロナ感染拡大防止のため、レストランフロアと映画館は来年春に向けて段階的に開業する。他のフロアも開業直後から当面の間、事前日時予約制を採用するなど、慎重なスタートを切る。
旧心斎橋パルコは、現在、H&Mが出店する心斎橋ゼロゲートの前身として1991年から20年間営業していたが、2011年9月に閉店。昨年9月、大丸心斎橋店本館が建て替えオープンしたのにともない、百貨店だった北館を業態転換し、約9年ぶりに復活する。「ビルまるごとリノベーションし、以前とまったく違うスケールと内容で帰ってきた」と、パルコの牧山浩三社長はアピールする。モード、アニメ、アート、ニュー飲食など昨年11月に建て替え開業した渋谷パルコのエッセンスに加え、隣接する大丸心斎橋店との買い回りも促す。大丸心斎橋店本館とは9フロアで接続されており、行き来がしやすい。
「伝統と革新」をテーマに、外壁は新たにドレープの意匠を用いて一新した。クラシックなヴォーリーズ様式の大丸心斎橋店本館とは対照的に未来を表現している。館内各所に配置したパブリックアートにも新旧のアートの対比を楽しめる。例えば、13階レストランフロアには、建物がそごうだった時代(1935〜2009年)に飾られていた鶴丸梅吉作のモザイクアートと、旧渋谷パルコの外壁に設置されていた五十嵐威暢氏デザインのネオンサインを並列展示する。14階の吹き抜け空間では、渋谷パルコでも展示されている、AR(仮想現実)を活用したバーチャルインスタレーションアートにも触れられる。
「デジタルの時代にリアル店舗の心斎橋パルコにあえて行きたいと思ってもらえる要素をいかに作れるかがポイント。関西ではここにしかないアートと、バーチャルを含めた情報提供が、心斎橋パルコの役割と考えている」(牧山社長)。
館内は「モノ」「コト「テクノロジー」「アート/カルチャー」の4つのテーマで展開されている。ファッション関連は主に1〜3階に出店。ラグジュアリーモードを集積する1階「インターナショナルゲート」には、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の旗艦店をはじめ、関西初出店の「グラウンド ワイ(GROUND Y)」「ポーター エクスチェンジ(PORTER EXCHANGE)」、心斎橋初の「サカイ(SACAI)」などが軒を連ねる。御堂筋に面する「エルメス(HERMES)」と「グッチ(GUCCI)」は大丸心斎橋店が運営する。
2階「ラグジュアリー・ジャパンモード」では、「カラー(KOLOR)」「ファセッタズム(FACETASM)」が関西初出店したほか、アート、トイ、ファッションが連動した新しい形のスタジオ「2G」の2号店も出店する。さらに「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が表参道店に次ぐ2号店となるカフェ業態を出店した。3階「エレガンススタイル」には、「コーチ(COACH)」の旗艦店など手ごろな価格のインポートブランドと感度の高い国内ブランドを集積。4階「ファッション&カルチャーパーク」には、大阪を代表する老舗喫茶店「丸福珈琲店」とコミュニティ創出書店「スタンダードブックストア」によるコラボ店舗が登場した。パルコが直営する初のコミュニティ型ワーキングスペース「スキーマ」には、ライブコマースにも活用できる配信スペースやギャラリーが併設されている。
他には、体験型ジャパンカルチャーを集積した6階「ポップカルチャーシンサイバシ」や、カルチャースクールも運営する体験型書店「天狼院書店」が入る「東急ハンズ」(9〜11階)、関西のこだわりの食物販や人気飲食店11店舗とコスメが集積する地下1階フロアにも人気を集めそうだ。
パルコとしては全国18店目。渋谷パルコ、名古屋パルコと並ぶ基幹店。JFRにとっても高収益モデルを確立する礎になると期待する。
橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」
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J.フロント リテイリング(JFR)とパルコは、11月20日に開業する「心斎橋パルコ」を報道陣に17日公開した。16フロア約4万平方メートルに170店舗が入り、初年度のテナント取扱高220億円を計画する。コロナ感染拡大防止のため、レストランフロアと映画館は来年春に向けて段階的に開業する。他のフロアも開業直後から当面の間、事前日時予約制を採用するなど、慎重なスタートを切る。
旧心斎橋パルコは、現在、H&Mが出店する心斎橋ゼロゲートの前身として1991年から20年間営業していたが、2011年9月に閉店。昨年9月、大丸心斎橋店本館が建て替えオープンしたのにともない、百貨店だった北館を業態転換し、約9年ぶりに復活する。「ビルまるごとリノベーションし、以前とまったく違うスケールと内容で帰ってきた」と、パルコの牧山浩三社長はアピールする。モード、アニメ、アート、ニュー飲食など昨年11月に建て替え開業した渋谷パルコのエッセンスに加え、隣接する大丸心斎橋店との買い回りも促す。大丸心斎橋店本館とは9フロアで接続されており、行き来がしやすい。
「伝統と革新」をテーマに、外壁は新たにドレープの意匠を用いて一新した。クラシックなヴォーリーズ様式の大丸心斎橋店本館とは対照的に未来を表現している。館内各所に配置したパブリックアートにも新旧のアートの対比を楽しめる。例えば、13階レストランフロアには、建物がそごうだった時代(1935〜2009年)に飾られていた鶴丸梅吉作のモザイクアートと、旧渋谷パルコの外壁に設置されていた五十嵐威暢氏デザインのネオンサインを並列展示する。14階の吹き抜け空間では、渋谷パルコでも展示されている、AR(仮想現実)を活用したバーチャルインスタレーションアートにも触れられる。
「デジタルの時代にリアル店舗の心斎橋パルコにあえて行きたいと思ってもらえる要素をいかに作れるかがポイント。関西ではここにしかないアートと、バーチャルを含めた情報提供が、心斎橋パルコの役割と考えている」(牧山社長)。
館内は「モノ」「コト「テクノロジー」「アート/カルチャー」の4つのテーマで展開されている。ファッション関連は主に1〜3階に出店。ラグジュアリーモードを集積する1階「インターナショナルゲート」には、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の旗艦店をはじめ、関西初出店の「グラウンド ワイ(GROUND Y)」「ポーター エクスチェンジ(PORTER EXCHANGE)」、心斎橋初の「サカイ(SACAI)」などが軒を連ねる。御堂筋に面する「エルメス(HERMES)」と「グッチ(GUCCI)」は大丸心斎橋店が運営する。
2階「ラグジュアリー・ジャパンモード」では、「カラー(KOLOR)」「ファセッタズム(FACETASM)」が関西初出店したほか、アート、トイ、ファッションが連動した新しい形のスタジオ「2G」の2号店も出店する。さらに「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が表参道店に次ぐ2号店となるカフェ業態を出店した。3階「エレガンススタイル」には、「コーチ(COACH)」の旗艦店など手ごろな価格のインポートブランドと感度の高い国内ブランドを集積。4階「ファッション&カルチャーパーク」には、大阪を代表する老舗喫茶店「丸福珈琲店」とコミュニティ創出書店「スタンダードブックストア」によるコラボ店舗が登場した。パルコが直営する初のコミュニティ型ワーキングスペース「スキーマ」には、ライブコマースにも活用できる配信スペースやギャラリーが併設されている。
他には、体験型ジャパンカルチャーを集積した6階「ポップカルチャーシンサイバシ」や、カルチャースクールも運営する体験型書店「天狼院書店」が入る「東急ハンズ」(9〜11階)、関西のこだわりの食物販や人気飲食店11店舗とコスメが集積する地下1階フロアにも人気を集めそうだ。
パルコとしては全国18店目。渋谷パルコ、名古屋パルコと並ぶ基幹店。JFRにとっても高収益モデルを確立する礎になると期待する。
橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」
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マッシュビューティーラボが展開する「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」は11月18日から、全店舗にメンズに向けたセレクトコーナー「コスメキッチン オム(COSME KITCHEN HOMME)」を店内の一部に設置する。同コーナーでは、男性が手に取りやすいパッケージデザインや使いやすさを考慮したアイテムをセレクトする。
「コスメキッチン」ではもともとユニセックスで使えるアイテムをそろえているが、メンズコスメのシェア拡大に伴い、コーナー設置に至った。広報担当者は、「女性のお客さまがほぼ大半を占めているため、男性が選びやすい環境を提供したかった。男性のお客さまが来店するきっかけになれば」と話す。また、男性へのギフトニーズもあることから、「ギフト提案をする場としても知名度も高めていきたい」。
取り扱いブランドは、「オンリーミネラル(ONLY MINERALS)」の初のメンズライン“SENSE.ONLY MINERALS(センスドット オンリーミネラル)”や、男性向けシリーズも展開する「ウカ(UKA)」、「ヴェレダ(WELEDA)」「アルジタル(ARGITAL)」「シゲタ(SHIGETA)」などをラインアップする。
今後は、メンズに特化したコスメの開発やメンズのファッションブランドとのコラボレーションを予定している。
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美容機器を扱うヤーマンは17日、2021年4月期連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は前期比52%増の350億円(当初予想は260億円)、営業利益は同2.3倍の58億円(同26億円)、純利益は同2.6倍の34億円(同15億円)になる見通し。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛などの影響により、実店舗の売り上げが減少する一方で巣ごもり消費の需要が高まり、ECを中心とした通信販売の売り上げが増加。在宅時間が長くなったことで、美容健康機器カテゴリーが活発に動いた。訪日客によるインバウンド需要は低迷したが、中国は日本同様、「Tモール(TMALL)」や「JD.com」といったECによる通信販売が好調に推移。11月11日の「独身の日」では、美顔器カテゴリーにおける売り上げが過去最高を更新した。
また、2023年4月期を最終年度とする中期経営計画も発表した。売上高を中期で500億円、長期で1000億円、営業利益率は20%を確保する。今後、通販、店販、直販、海外の各販路の拡大を目指し、将来のための投資にも注力していくという。
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KDDIは、中国のエンリアル(NREAL)と共同で開発したスマートグラス「エンリアルライト(NREAL LIGHT)」を12月1日に発売する。
「エンリアルライト」は軽量でコンパクトなデザインが特徴で、5Gスマートフォンに接続することで、5GとXR(VR/仮想現実やAR/拡張現実の総称)技術を組み合わせた映像体験が楽しめる。コンピューティングユニットと一体型のスマートグラスと比較して、スマートフォン接続型とすることで、通常のアイウエアのデザインに近く、持ち運びが便利な小型化を実現している。
「エンリアルライト」は従来のアンドロイドアプリケーションをグラス内で起動し、プライベートなセカンドスクリーンとして利用できるミラーリングモードや、空間上に映像を映し出すMR(ミクストリアリティ:複合現実)モードを実装している。これにより、目の前の3メートル先に100インチ規模の仮想スクリーンを広げることが可能で、動画視聴のほかゲームなどを楽しめる。同社は、ARを用いた作業マニュアルを表示して遠隔作業支援などビジネスシーンでも活用できるデバイスとして法人にも提案するという。「今後、5Gを使用できるエリアが増え、新しいアプリケーションが開発されることによって機能性や利便性は拡大する。メールチェックやミーティング、教育、決済などあらゆる用途に可能性があると思う。ポスト・スマホのデバイスとして期待できる」と話した。価格は6万9799円。
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高島屋は11月18日、2020年タカシマヤ カシミヤ コレクションを発売する。毎年オリジナルのカシミヤ商品を販売している高島屋だが、今年のカシミヤは洗濯機で洗え、デイリーに楽しめるものをそろえる。特殊な加工を施し、繰り返し洗濯しても縮みにくく毛玉ができにくいため、カシミヤ本来の風合いを長く楽しめる。
メンズ、ウイメンズ、キッズのラインがあり、ベーシックなクルーネック、Vネック、タートルネック、カーディガンなどがそろう。カラー展開は全12色でアイテムによりバリエーションが異なる。税込価格は、ベーシックのメンズが1万2100〜1万5400円、ウイメンズが1万450〜1万3200円、キッズが1万120〜1万1550円。
ほか、洗濯機対応ではないが、ダイヤ柄やボーダーなどのデザインを施したアイテムや、スヌードやストールなども販売。また、スタイリストの大草直子とコラボレーションした商品も提案する。
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米小売最大手のウォルマート(WALMART)は11月16日、傘下のスーパーマーケット西友の株式85%を売却すると発表した。米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KOHLBERG KRAVIS ROBERTS)が65%を、楽天が新たに設立する子会社を通じて20%を取得する。売却額は明らかにされていないが、今回の取引における西友の企業価値は1725億円と見積もられている。
ウォルマートは2002年に西友との資本業務提携を発表し、08年には西友を完全子会社化して上場を廃止させた。その後、“エブリデー・ロー・プライス(毎日が低価格)”戦略などウォルマート流の売り場作りで成長を目指したものの、日本市場におけるスーパーの競争激化により苦戦していた。
取引は21年前半に完了する予定。西友のリオネル・デスクリー(Lionel Desclee)最高経営責任者(CEO)は、移行期間中は現職に留まり、その後はウォルマートで別の役職に就任する。なお、ウォルマートと楽天は18年にすでに提携しており、楽天と西友の合弁会社を通じて楽天西友ネットスーパーを運営しているほか、米国で電子書籍サービス「楽天コボ(Rakuten Kobo)」を展開している。
ジュディス・マッキーナ(Judith McKenna)=ウォルマート・インターナショナル(WALMART INTERNATIONAL)社長兼CEOは、「西友が日本市場でさらに強い事業を構築するために、最適なパートナーと提携できてうれしく思う。KKRおよび楽天と共に、今後は少数株主として西友をサポートしていきたい」と語った。
ウォルマートは10月にも傘下の英スーパーマーケットチェーン、アズダ(ASDA)の株式過半を英投資会社TDRキャピタル(TDR CAPITAL)に売却している。また11月6日には、ウォルマートのアルゼンチン事業の売却を検討していると発表した。一方で、同社は米オラクル(ORACLE)と手を組み動画投稿アプリのティックトック(TikTok)の米国事業買収に乗り出すなど、デジタル事業の強化を加速させている。
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米小売最大手のウォルマート(WALMART)は11月16日、傘下のスーパーマーケット西友の株式85%を売却すると発表した。米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KOHLBERG KRAVIS ROBERTS)が65%を、楽天が新たに設立する子会社を通じて20%を取得する。売却額は明らかにされていないが、今回の取引における西友の企業価値は1725億円と見積もられている。
ウォルマートは2002年に西友との資本業務提携を発表し、08年には西友を完全子会社化して上場を廃止させた。その後、“エブリデー・ロー・プライス(毎日が低価格)”戦略などウォルマート流の売り場作りで成長を目指したものの、日本市場におけるスーパーの競争激化により苦戦していた。
取引は21年前半に完了する予定。西友のリオネル・デスクリー(Lionel Desclee)最高経営責任者(CEO)は、移行期間中は現職に留まり、その後はウォルマートで別の役職に就任する。なお、ウォルマートと楽天は18年にすでに提携しており、楽天と西友の合弁会社を通じて楽天西友ネットスーパーを運営しているほか、米国で電子書籍サービス「楽天コボ(Rakuten Kobo)」を展開している。
ジュディス・マッキーナ(Judith McKenna)=ウォルマート・インターナショナル(WALMART INTERNATIONAL)社長兼CEOは、「西友が日本市場でさらに強い事業を構築するために、最適なパートナーと提携できてうれしく思う。KKRおよび楽天と共に、今後は少数株主として西友をサポートしていきたい」と語った。
ウォルマートは10月にも傘下の英スーパーマーケットチェーン、アズダ(ASDA)の株式過半を英投資会社TDRキャピタル(TDR CAPITAL)に売却している。また11月6日には、ウォルマートのアルゼンチン事業の売却を検討していると発表した。一方で、同社は米オラクル(ORACLE)と手を組み動画投稿アプリのティックトック(TikTok)の米国事業買収に乗り出すなど、デジタル事業の強化を加速させている。
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プロフェッショナルヘアメーカーのナプラは、全国の美容師を対象としたフォトコンテスト“ドリームプラス フォトコンテスト 2020”を開催。10月23日にオンラインで結果発表を行った。これは、同社が毎年日本武道館で開催することで話題となった業界最大級のヘアイベント“ナプラ ドリームプラス”をフォトコンテストに落とし込み、オンラインでの開催としたもの。これまで行っていたヘアショーやコンテストなどのリアルイベントが軒並み中止となる中、今までとは違った手段や考え方を取り入れ、新たな取り組みで業界全体を盛り上げるため“あつまれ みんなのフォトコンテスト”=“#あつフォト”をキーワードにすえて作品の応募を呼び掛けた。
今回は32歳以下の美容師が参加できるU-32部門と、42歳以下が参加できるU-42部門の2部門を設定し、ともに募集作品のテーマは“攻めナチュラル”。クリエイティブ要素を表現する“攻め”とサロンワークを意味する“ナチュラル”を掛け合わせたテーマで、それを“どのように解釈したか”という視点で作品を見ることもコンテストの楽しみ方の1つだ。業界を代表する著名美容師が名を連ねた豪華な審査員や、グランプリには賞金30万円とネーム入りの記念盾、業界誌への作品掲載と審査員とのコラボ撮影の機会が与えられるなどスペシャルな副賞も話題となり数多くの作品が集まった。以下に審査結果を公開する。
“U-32部門”グランプリは
「シア」の神谷悠太ケアリスト
1 / 4
神谷悠太/「シア(SHEA)表参道」ケアリスト
学生時代から「いつかドリプラで日本一をとりたい!」と思っていた
学生の頃からクリエイションやコンテストが好きで、「いつかドリプラで日本一をとりたい!」と夢見ていたので、本当に自分が選ばれてすごく嬉しい。高校時代から業界誌をたくさん読んでいて、その中の好きな作品やモデルを見て「こんな感じも似合うかな……」などとシミュレーションして感覚を養ってきたので、それが生かされたと思う。今回は、モデルに似合ったスタイルを作ることを1番に考え、次に自分っぽさを表現することや、カラーとメイクの色みを魅せることにもこだわった。今回の結果に満足せずに、もっとデザインを追求して挑戦し続け、多くのお客さまに自信を持って自分のデザインを提供できるようにしていきたい。
ayame/「テトヘアー(teto hair)」スタイリスト
英太/「ロラ ドットガーデン(lora. garden)」トップスタイリスト兼テクニカルチーフ
“U-42部門”グランプリは
「イースタイルコムズヘア」の
西山太介店長
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西山太介/「イースタイルコムズヘア(e-style com's hair)志都呂店」店長
毛束の動かし方やリズムの工夫で“攻めナチュラル”を表現
美容師としてスキルアップのチャンスだと思い応募したが、グランプリを受賞できてうれしく思うし、今後の作品制作や仕事の励みになり、自信にもつながると思う。受賞作品は、アイデアをひねって考え出したというよりも、今の自分の“攻めナチュラル”を考えて、毛束の動かし方やリズムに工夫を施した。また、前髪にポイントを作りたかったので、フロントにインナーカラーを入れてインパクトをつけた。受賞したことでおごることなく、これを糧にして美容師として高みを目指したい。そのためには、似合わせの幅やスタイリングの幅を広げ、お客さまをよりかわいく、かっこよくしていくことの積み重ねが大切だと考えている。
高橋伸宗/「ヴィサージュ バスク(VISAGE ba.s.k)市川」店長
饗場一将/クィーンズガーデン バイ ケーツー ギンザ(QUEEN’S GARDEN by K-two GINZA)」代表
過去最高レベルに
豪華な審査員が集結
美容師なら誰でも「この人に審査されたい」と思うような著名美容師が、総勢27人も審査に参加したことが今回の“ドリームプラス フォトコンテスト 2020”の大きな魅力の1つ。以下に、いくつかの審査員コメントを紹介する。総評として、U-42部門の審査を担当した宮村浩気「アフロート(AFLOAT)」CEOは「全体的に素晴らしい作品が多かった。ただ私の感覚で“攻めナチュラル”のテーマが“攻め過ぎナチュラル”になっていると感じた作品もあったので、繊細な感性をさらに磨いて、次回もどしどし応募してほしい」とコメント。朝日光輝「サンバレー(SUNVALLEY)」代表は「ヘアーカラーを取り入れた作品が目についた。カラーの力を取り入れることでナチュラルなスタイルの中にも個性が生まれてくるので、個人的に今っぽくて好き」と印象に残った作品について話した。
U-32部門を担当した河野悌己「ガーデン(GARDEN)」ジェネラルプロデューサーは「作品のクオリティーが全体的に高く、どの審査員も選考に苦労したと思う。その中でも足し算と引き算のバランスが“今っぽく”まとまっている作品や、モデルの個性をうまく表現できていて“ストーリー”を感じさせる作品が受賞作となった」と評価のポイントに関して言及。SAKURA「コクーン(Cocoon)」ディレクターは「色の使い方が巧みな作品や、表現したい女性像や空気感を感じさせる作品が多かった。テーマ性を持ってゴールや見せどころを決めるなど、しっかりと事前準備をしていることが作品から伝わってきた」と作品作りの裏側にまで思いを馳せた。
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「ユニクロ(UNIQLO)」は11月18日から、今年6月に開業した「ユニクロ原宿店」1階の「UT」売り場で、看板商品であるフリースを使ったクリスマスツリーを展示する。一般公開に先駆け、17日には女優の今田美桜さんが登場するツリーのお披露目イベントを行った。
「ユニクロ」は1998年に原宿に都心1号店を出店。当時、フリースといえばアウトドアブランドが出している数万円の商品が主流だった中で、2000円前後で色とりどりのフリースを打ち出したことで大ブームを巻き起こした。「『ユニクロ』はその後、グローバルブランドとして世界各国に旗艦店を出店し、今年6月に約20年前のブームの発信地である原宿に帰ってきた。今秋冬もフリースは目玉商品として、メンズ、ウィメンズで計40色をそろえている」と、松沼礼ユニクロ日本マーケティング部統括部長。価格は最もベーシックなジップブルゾンで1990円。
ツリーの制作を手掛けたのは、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナー。フリースを素材にして、モザイク状にさまざまな色が混じるツリーを作成した。テーマは“ホーム フリース ホーム”。よく見るとツリーは大きなキャットタワーになっていて、ネコやリスなどさまざまな動物がくつろいでいるという、山縣ワールド全開なファンタジックなインスタレーションだ。ツリーとともに、サンタクロースのインスタレーションもウィンドーを飾っている。「ユニクロ」と山縣デザイナーとは、これまでも今回と同様の店舗インスタレーションなどで何度か組んだことがあるという。
イベントに登場した今田美桜さんは、アイスブルーのフリースブルゾンに、キャメルベージュのプリーツスカートとロングブーツをコーディネート。「(いわゆるアウトドアシーンではなく)“街で着るフリース”として、大人っぽくフリースをスタイリングしているのが新鮮。『ユニクロ』のフリースは色展開が豊富で、子どもの頃は家族で色違いで着ていた。(今年はコロナ禍でクリスマスに家族全員が集まるのが難しいからこそ)、みんなでおそろいが楽しめるというのがいい」と話した。
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カナダ発フットウエアブランド「ソレル(SOREL)」は、デザイン性を強化して進化を遂げている。スノーブーツや“シロクマのロゴ”で広く知られてきたが、グローバルではヒール付きのシューズなどが幅広い層の女性たちから人気を得ており、日本市場もその後を追っている。好調の要因と日本の戦略について、ナタリー・ヘイズ=バイスプレジデントに聞いた。
ブランドイメージ刷新で
売り上げ伸長
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「ソレル」は、アイコンのウインターブーツ“カリブー”に代表される、抜群の防寒性や滑りにくいソールのグリップ力で、雪の多い地域やアウトドア好きに支持されてきた。一方で、北米では2000年のコロンビアスポーツウェアによる買収をきっかけに、ブランドイメージを刷新。ウエッジソールのブーツやサンダル、スニーカーなどのカテゴリーを拡充し、10年で約2倍の売り上げ伸長を達成した。
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海外での根強い人気は、スノーブーツ由来の機能性とデザイン性の融合に裏付けされている。長く歩いても疲れにくいクッション性や安定感、防水性などの機能もさることながら、デザイン性も損ねることなくスマートに落とし込んでいるシューズに、「ソレル」の真骨頂が見て取れる。20-21年秋冬は、ブランド史上最軽量270gのスニーカー“キネティック”の新色をはじめ、バリエーション豊かなシューズを展開。タウンユースに昇華した魅力的な商品と共に、感度の高いセレクトショップなどへの販路拡大を目指す。
2020-21 F/W COLLECTION
スノーブーツ由来の“快適さ”を
街中でも!
波打つシャークソールが特徴的な“キネティック”シリーズから今季、新色スニーカーとスエードブーツが登場した。ボリューミーなソールはクッション性に優れ、美脚効果ももたらしてくれる。さらにヒールとソールの高低差を抑えることで安定感をアップさせたプラットフォームシューズや、中綿効果でダウンジャケットのように暖かなスニーカーなどもラインアップ。「ソレル」の快適さを、日常使いでファッショナブルに実感することができる。
INTERVIEW
“「ソレル」は女性たちに、
どんなときも前進する自信を与えられる”
「ソレル」の機能性は、全ての商品に組み込まれており、アイコニックな“キネティック”や“ジョアン”シリーズの波打つシャークソールに反映されている。さらに“ケイト”のようなスタイリッシュなブーツも履き心地にこだわり、どんな天候も気にすることなく、会議からパーティーまでの一日を快適に過ごすことが可能だ。
「ソレル」はかつて“ウインターブーツ”と“実用性”の代名詞だったが、今ではファッション性と革新によって、消費者に本当に共感してもらえるコレクションを提供できるようになった。市場でも独自のポジションを確立しており、女性たちが日常生活の中で、どんなときも前進する自信を与えられるような商品をラインアップしている。
ブランドの成長を見守ってくれる卸先は、「ソレル」が年間を通して魅力的な商品を提案できるようになったことを受けて、毎シーズン、新作アイテムを店舗やオンラインで紹介してくれるようになった。2021年に発売予定のスニーカーやブーツ、サンダルなどの新作も、すでにバイヤーやメディアから注目を集めている。今後、音楽や映画業界の著名人の着用が増えていくことで、露出が高まり、より多くの場所で商品を見ていただけるようになるだろう。日本市場にもアメリカの成長に追随する大きなチャンスがある。冬だけではないスタイルの提案や、感度の高いセレクトショップなどへの販路拡大で、多くのお客さまへ商品を訴求できると考えている。日本市場でもポテンシャルを感じてもらえると確信している。
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2006年に休刊したマガジンハウスのカルチャー誌「リラックス(RELAX)」は東京・渋谷パルコのオープン1周年を記念した一号限りの復刊号を11月13日に発売した。価格は1100円(税込)だ。
復刊に合わせ、11月20〜29日に「リラックス」初の展覧会「wanna relax?」を渋谷パルコ内のパルコ ミュージアム トーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)で開催する。誌面に掲載されたアート作品の展示やバックナンバーを自由に閲覧できるスペースを用意した回顧展だ。
2016年にリニューアル前の旧・渋谷パルコでもポップアップを開催するなどの親交があり、コラボによる復刊の実現につながったという。また、渋谷パルコと「リラックス」のコラボにファッションブランドを迎えた、トリプルコラボのアイテムも20日に発売する。
「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R)以下、ベイプ)」はTシャツとクリアファイルのセット(1万円)を発売する。「ベイプ」が1999年2月号「リラックス」のカバーを飾った際のグラフィックを使用したTシャツとクリアファイルで、Tシャツはホワイトとブラックを用意した。パルコ ミュージアム トーキョーのストアと「ベイプ」のウィメンズライン「ベイピー バイ ア ベイシング エイプ(R)(BAPY BY A BATHING APE(R))」のポップアップストアの2店舗限定で取り扱う。
「エクストララージ(XLARGE)」はコラボのロングTシャツ(6000円)を発売する。「リラックス」のマスコット“relax Boyz”が「エクストララージ」のキャラクター“O.Gゴリラ”のTシャツを着ている姿をデザインした。ホワイトとブラックの2色展開で、渋谷パルコ内のショップCALIF(カリフ)とその公式オンラインストアで取り扱う。
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ワールドはこのほど、 “ファッションの常識をアップデートする”セミナー企画「ワールド ファッション アカデミア(WORLD FASHION ACADEMIA)」をスタートする。ファッション業界で働く人やファッションの仕事に関心のある人に向け、ナレッジを共有するプラットフォームの創出を目指す。
第一回はファッション業界の多様な職種を紹介するトークセッションシリーズにおいて、MDを取り上げる。ゲストに大坪岳人「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」事業1部副部長、荒谷智子「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS」チーフMD、中島啓太フィールズインターナショナル INDIVI屋号長が登壇し、「WWDJAPAN.com」編集長の村上要がファシリテーターを務める。当日のセッションは、後日Youtubeにアップ予定。以降は毎月1回のペースでプレスやデザイナーなどファッション業界のさまざまな仕事の現場に迫ることから学びの場を拡充する。
■「ワールド ファッション アカデミア ファッションの仕事を知る VOL.1」
日程:11月20日
時間:18:00~19:00
場所:ワールド北青山ビル2階
住所: 東京都港区北青山3-5-10
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こんにちは。
本日はいよいよ今週末に迫った、ジュエリーイベントをご紹介します。
英国ロンドン発のファインジュエリーブランド<ピパ スモール>。ナチュラルな造形を生かしたプレシャスストーンづかいとボヘミアンテイストのカラフルなジュエリーで、人気を博しています。また、デザイナーのピパ・スモールさんは、ジュエリー製作を通じて積極的に途上国の職業支援やフェアトレードの推進といった社会貢献活動に取り組んでいることでも知られ、エシカル・ジュエリー・ビジネス・アワードをはじめ数々の賞にも輝いています。
11月20日(金)六本木店を皮切りに、銀座本店・新宿店・横浜店にて順次<ピパ スモール>の2020年新作コレクションを一堂に取り揃えてご紹介します。ルビーを中心に天然石を主役にした1点物のピアス・ネックレス・リング・ブレスレットなど、幅広いバリエーションでご用意。また、アフガニスタンの伝統工芸を復活させ、ハンドクラフトのアイテムで雇用を生み出すNGO「ターコイズ・マウンテン・アーツ」と制作した人気コレクション“ターコイズ マウンテン”のジュエリーも登場します。
さらに、オーストラリア産オパールと18KYGを組み合わせたコレクション“カリビアンデイドリーム”からは、深夜のような深い青からターコイズブルーまで、さまざまな輝きを持つオパールで渦巻く海や神秘的な銀河をイメージしたピアス・ネックレス・リングをご用意。
ブラウン系のグラデーションが美しい“オータムハーベスト”コレクションからは、ブランド初となるハニーサファイアや、スモーキークォーツをあしらったピアスやリングがラインナップします。
このほかにトレンドのイヤーカフもバリエーション豊富に揃います。
大自然が育んだ天然石が持つエネルギーを最も引き立てる<ピパ スモール>のジュエリーを一堂にご覧いただけるのは、日本ではバーニーズ ニューヨークのみ。デザイナーが自らのコレクションに込めたストーリーを、ぜひ店頭で体感してください。
TRUNK SHOW:
PIPPA SMALL
11/20 FRI. 11:00 – 18:00 六本木店1F
11/21 SAT. 11:00 – 18:00 銀座本店1F
11/22 SUN. 11:00 – 18:00 新宿店1F
11/23 MON. 11:00 – 20:00 横浜店1F
ジュエリーコレクションのご紹介
11/27 FRI. – 1/11 MON. 銀座本店1F / 新宿店1F / 六本木店1F / 横浜店1F
※この記事は2020年8月5日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
ユナイテッドアローズが化粧品事業に本格参入して、ジェンダーフリー設計のスキンケアブランド「ジュース」を立ち上げました。「WWDビューティ」の担当記者に話を聞くと、「真面目に作っていると思います」となかなかの高評価。ブランド自体、「美容はファッションの一部」と宣言しているそうですから、「ONE WWD JAPAN」として応援しないワケにはいきません。
ボトルデザインは、超イマドキなシンプル。深めのグリーンという色も、まぁ珍しくないカラーリングです。ジェンダーフリー設計の場合、こういう色に寄せるのもアリですね。メンズコスメのパッケージについて「男性ターゲットだからって、黒じゃなくていいのよ」って思っている天邪鬼なので(苦笑)、ダークトーンの理由が他にあったり、「いや、女性にも使っていただきたいんです」というスタンスだったりすると共感度アップです。
一番「へぇー」と思ったのは、ボトル裏の製品説明や成分表記が、全部英語だったことです。日本の会社が、日本で売っているのに、英語です。日本で売る製品は、その上に日本語のラベルを添付します。ビューティ担当者に話を聞くと、「UAは海外のお客さまも多いから」だそう。今の事情は異なるでしょうが、納得とともに「天晴れな大志である!」と、さらに応援したくなりました。
主成分は、佐賀県に自生する日本原種の種から芽生える椿。いつの日か、外国人がUAで製品を発見し、使って心地よさを体感して、調べて日本原産の椿にたどり着いてくれたら……。なんてステキなストーリーを想像しました。そう考えると、このシンプルなボトルデザインは「ジェンダーフリー設計」であり、「ユニバーサル設計(いや、今はインクルーシブ・デザインって言ったほうが良いかな?)」なのかしら?なんて思いました。
製品発表会にも参加していないブランドから、こんなストーリーが紡げてしまう。それはファッション・ブランドの力なのか?それとも自分自身が「ファッション・ブランドのコスメだから」と“ひいき目”だったり肩入れしたりしているからでしょうか?
FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。
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ボトルデザインは、超イマドキなシンプル。深めのグリーンという色も、まぁ珍しくないカラーリングです。ジェンダーフリー設計の場合、こういう色に寄せるのもアリですね。メンズコスメのパッケージについて「男性ターゲットだからって、黒じゃなくていいのよ」って思っている天邪鬼なので(苦笑)、ダークトーンの理由が他にあったり、「いや、女性にも使っていただきたいんです」というスタンスだったりすると共感度アップです。
一番「へぇー」と思ったのは、ボトル裏の製品説明や成分表記が、全部英語だったことです。日本の会社が、日本で売っているのに、英語です。日本で売る製品は、その上に日本語のラベルを添付します。ビューティ担当者に話を聞くと、「UAは海外のお客さまも多いから」だそう。今の事情は異なるでしょうが、納得とともに「天晴れな大志である!」と、さらに応援したくなりました。
主成分は、佐賀県に自生する日本原種の種から芽生える椿。いつの日か、外国人がUAで製品を発見し、使って心地よさを体感して、調べて日本原産の椿にたどり着いてくれたら……。なんてステキなストーリーを想像しました。そう考えると、このシンプルなボトルデザインは「ジェンダーフリー設計」であり、「ユニバーサル設計(いや、今はインクルーシブ・デザインって言ったほうが良いかな?)」なのかしら?なんて思いました。
製品発表会にも参加していないブランドから、こんなストーリーが紡げてしまう。それはファッション・ブランドの力なのか?それとも自分自身が「ファッション・ブランドのコスメだから」と“ひいき目”だったり肩入れしたりしているからでしょうか?
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