同グループは、世界各地の「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」店舗売上高の一部をフランスの慈善団体、心のレストラン(Les Restaurants Du Coeur)、イギリスのザ トラッセル トラスト(The Trussell Trust)といったフードバンクや、日本の認定NPO法人のフローレンス、中国の宋慶齢基金会(China Soong Ching Ling Foundation)といった52の団体に寄付した。クリスマス期間中もこうした団体への支援を継続するほか、ミラノの修道院で無料の炊き出しや各種支援を行っている貧しい人々のための聖フランシスコ慈善団体(Opera San Francesco per i Poveri)への後援もこれまで通り継続する。
さらに、モザンビークの母親と新生児の健康支援を目的としたプロジェクトのために、民間の国際援助団体(NGO)であるセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)にも寄付している。このプロジェクトでは食の安全や研修、情報提供、福祉プログラムなどの活動を行っており、2年間で約2万6000人の大人および1万3000人の子どもたちに支援の手を差し伸べている。
さらに30日、アルマーニはミラノへ支援の気持ちを込めて街中に広告を掲げた。メッセージはイタリア語で、「ミラノのために、ミラノと共に、気持ちを込めて(IO CI SONO PER MILANO, CON I MILANESI, CON SENTIMENTO)」と綴られている。同広告はミラノ市内の壁面やデジタル看板に表示され、約300の公共交通機関の停留所や内部に掲げられる。さらに日刊紙「コリエーレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)」と「ラ・レプッブリカ(la Repubblica)」にも掲載することで連帯の意を繰り返し表明した。
サービス導入済みのショップ(静岡・新静岡セノバ店、愛知・タカシマヤ ゲートタワーモール店、鹿児島・アミュプラザ鹿児島店)では、ブランド独自の専用スキンチェック機器を用いて現状の肌状態を分析し、その分析結果を用いて未来肌診断を行う。さらに、今年7月表参道にオープンした体験特化型施設「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」では、「AI 未来肌シミュレーション」をメニューに組み込んだ限定トリートメントサービス(有料・予約制)も開始。特殊カメラで肌の奥に潜むシミの予備軍まで測定するなど、より詳細な肌分析が可能となる。
オルビスの小林琢磨社長は、「2018年のリブランディングから、ブランドが大切にしている“スマートエイジング”の考えを加速させ、お客さまの“ここちよい”体験のためのデジタル活用を行なっている。『オルビスアプリ』内では、19年4月からパーソナルカラー診断ができる『パーソナル AI メイクアドバイザー』、今年9月から似合う眉の形とケア方法を提案する『AI アイブローシミュレーター』を展開。直営店では今年7月から一人一人に合ったファンデーションとメイクを提案する『パーソナルファンデーションカラーチェック』のサービスを始めている。これらのDX化はブランド体験を顧客価値にするための一環である。そして、スマートエイジングとは他者との比較、他者の価値観ではなく自分らしくあるためのもの。この新サービスで、“自分が納得する年齢の重ねかた”のサポートをしていく」とコメントした。