「サートグラフ(SARTOGRAPH)」が2021年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
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牛乳石鹸共進は12月21日まで、「カウブランド」の“赤箱”にフォーカスした美容オンラインイベント「赤箱 AWA-YA@ONLINE」を開催している。ヘアメイクアップアーティストのイガリシノブによるインスタライブ(12月8日12時~)やオリジナルのインスタグラムエフェクト、石けん作りの様子を楽しめる“バーチャル工場見学”などオンラインならではのコンテンツを展開する。また、“赤箱”のハート缶やスキンケアクリーム、ルームミストなど限定商品も販売する。
「赤箱 AWA-YA」は、“赤箱”の魅力を広げるために2018年にスタートしたイベント。これまで京都と福岡で実施し、来場者は計2万人以上が訪れた。3回目となる今回は、新型コロナウイルスの感染防止の観点からオンラインで実施する。
“赤箱”は、同社の主力ブランド「カウブランド」の製品として1928年に誕生した。近年、若い女性の間で赤箱を「洗顔」に使う“赤箱女子”が増加しており、口コミサイトや美容媒体のベスコスに選出されるなど注目を集めている。
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体格の良いメンズに向けたアパレルD2Cブランド「カロリイ(CARORIE)」が代官山 蔦屋書店2階の音楽フロアでポップアップストアをオープン中だ。期間は12月25日まで。同ブランドが”bigger”と呼ぶ体格の良い人のために、ストレッチや速乾性があり、シワになりにくい素材を用いて作ったウエアと、代官山蔦屋書店限定カラーであるネイビーのコットンブロードシャツの全21型をそろえる。本格的なアパレルブランドのポップアップストアを開くのは、代官山蔦屋書店としても初の試みだという。
同ブランドは、スニーカーのキュレーションメディア「足元倶楽部」やメンズファッションのキュレーションメディア「SNS世代」をインスタグラム上で運営する株式会社いいねの小林稜社長が2020年6月に設立。「今回のポップアップをきっかけに、”biggerは、誇りだ”というメッセージを打ち出していくつもりだ。体が大きいことは格好よく、それをさらに引き立てる服として『カロリイ』が存在している。今回のポップアップの反響を見て、今後のポップアップなどのリアルでの施策も考えていきたい」と小林社長は語る。
ポップアップには、モデルやインフルエンサーから、起業家、経営者まで、幅広い”bigger”たちが来店していた。
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体格の良いメンズに向けたアパレルD2Cブランド「カロリイ(CARORIE)」が代官山 蔦屋書店2階の音楽フロアでポップアップストアをオープン中だ。期間は12月25日まで。同ブランドが”bigger”と呼ぶ体格の良い人のために、ストレッチや速乾性があり、シワになりにくい素材を用いて作ったウエアと、代官山蔦屋書店限定カラーであるネイビーのコットンブロードシャツの全21型をそろえる。本格的なアパレルブランドのポップアップストアを開くのは、代官山蔦屋書店としても初の試みだという。
同ブランドは、スニーカーのキュレーションメディア「足元倶楽部」やメンズファッションのキュレーションメディア「SNS世代」をインスタグラム上で運営する株式会社いいねの小林稜社長が2020年6月に設立。「今回のポップアップをきっかけに、”biggerは、誇りだ”というメッセージを打ち出していくつもりだ。体が大きいことは格好よく、それをさらに引き立てる服として『カロリイ』が存在している。今回のポップアップの反響を見て、今後のポップアップなどのリアルでの施策も考えていきたい」と小林社長は語る。
ポップアップには、モデルやインフルエンサーから、起業家、経営者まで、幅広い”bigger”たちが来店していた。
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「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は6日、2021年秋コレクション(2021-22年秋冬シーズンに相当)を、オリジナルのビデオゲーム「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー(Afterworld: The Age of Tomorrow」内で発表した。ゲームは一般向けにオンラインで公開され、「WWDJAPAN.com」の取材班も公開と同時にチャレンジ。また、編集部には米フェイスブックが開発したVRヘッドセット“オキュラス クエスト(OCULUS QUEST)”が届き、VRでショーを見られるという仕掛けも用意されていた。
ここでは、ウィメンズ・ファッション・ウイーク取材担当の記者の大杉真心と、入社2年目の若手記者で普段からゲーマーでもある大澤錬の2人がゲームを体験。それぞれの視点から今回のコレクションを読み解く。
大杉真心「WWDジャパン」記者(以下、大杉):ゲームの中で発表するって聞いて、数日前からこの日を楽しみにしていました。私はまずはスマホでプレイして、2回目はパソコンから操作してみたんですが、デバイスが変わるだけで見え方や表示画面が全然異なって驚き!パソコンの方が画面が大きいから迫力が出るし、最初にキャラクター選択画面のような動くルックが見られて興奮(笑)。これはスマホでは見れなかったです。大澤くんは会社に届いたヘッドセットでコレクションを見たんだよね?
大澤錬「WWDJAPAN.com」記者(以下、大澤):始まる前から「わ!“オキュラス クエスト”だ。お高いものだから丁重に扱わないと」とちょっと緊張しました。ヘッドセットの調整をし、両手にはコントローラーを持ち、準備万端で22時のスタートと同時に自宅で見ました。始まると歓声と共にBGMが流れ始め、本当のショーのように、目の前のステージを原寸大のモデルがウオーキングして、360度で見渡せてとても興奮。ショー中にコントローラーを左右上下に振り回したときには何も反応せず…..でしたが、贅沢にもフロントローの中央の席でショーを見れたのは嬉しかったですね。ショー内の周りの観客は全てアバターで構成されていて、家の中で頭を左右に動かして横の人を確認したり、ランウエイの方に近づいてみたりしてました。
大杉:すごく近未来的!デジタルの中に入り込んだように没入できちゃうよね。フロントローでショーを見れるのも貴重な体験だね。ショーの音楽など演出はどうだった?
大澤:BGMは、2017年のメンズコレクションからデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)のショー音楽を手掛けているBFRNDことロイク・ゴメス(Loik Gomez)の「エージ・オブ・トゥモロー(The Age of Tomorrow)」が流れていました。
大杉:本題のゲームも「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー」というタイトルでリンクしているね。操作は普段からゲームをしていない私には難しかったな。最初の10分間は進行方向に進むことすらできず、壁にぶつかってばっかりで四苦八苦(笑)。この時点で酔っちゃった人もいたみたい。モデルのアバターたちの間を通りながら進むと、途中で一輪のバラを持った男性が目の前に現れたり、手から火を出す男性の前でバスが宙に浮いたりとサプライズが待っていたよね。あと、アバターの中にはデーモン閣下みたいな白塗りに黒いアイメイクの人とか、口から血が垂れた流血メイクもシュールだった!スクリーンショットを撮りながら、ゆっくり進んでたらあっという間にゲームオーバーになっちゃって、最終面のゾーン5に行くまでに50分はかかったよ。普段からゲームに慣れている大澤くんには簡単だった?
大澤:操作方法としては単純で左側が進行方向キー、右側がカメラワークでしたね。僕はスマホでプレイしている時に一度落ちてしまい、最初からやり直しというハプニングが(笑)。恐らくゲームの性能・質が高すぎて、スマホでは耐えきれなかったのが原因かもしれません。僕はひたすら本気モードで、右上の時間制限なんか気にせず、楽勝でゴールまで駆け抜けました。各ステージは店舗から街並み、森林まで、さまざまなロケーションで楽しむことができました。最初は“ゲームあるある”で、アバターに近付くと何か喋ったり説明したりしてくれるのかと思いましたがそれはなく、360度でアイテムを見るための仕様でしたね。ヘッドセットでコレクションを見た最後のルックの騎士がゲームのエンディングでも登場してきました!
大杉:騎士はジャンヌ・ダルク(Jeanne d'Arc)のようでかっこよかったね!ゲームの世界は2031年が舞台になっていて、デムナは未来の服を想像しながら、何十年も着用できる洋服をデザインしたとのこと。実はテーラードスーツはジャージー素材で作られていて、ストーンウオッシュ加工で着古されたような仕上がりになっていたり、メッシュ裏地が付いたストレッチ素材のスーツは、パフォーマンスウエアのような着心地だったりと、こだわりが詰まっているんだって。ダッフルバッグにもなるパーカや、コートになったブランケットなど、変身しているアイテムも多かったね。そこに、ゲームキャラクターらしいアーマー風のブーツをあわせて、非日常的なデザインのバランスがよかった。あれ、400年前の本当の鎧の形を3Dプリンターで再現しつつ、鋼よりも軽い素材でできているらしい。日本での販売は未定だけど、ちゃんと商品化されるそう!
大澤:ゲームの世界で登場するようなウエアで出てきて面白かったです。また「ナサ(NASA)」や、先日発売された「プレイステーション5(PLAY STATION 5以下、PS5)」とのコラボアイテムも登場しましたね。「ナサ」とのコラボでは、宇宙服をほうふつとさせるアウターのほか、MA1やショルダーバッグなどがあり、特にバックパックは多くのモデルが着用していたのでイチ押しだということが分かりました。「PS5」とのコラボパーカは、ゲーマーの人たちがかなり欲しがるんじゃないでしょうか。フロントに「プレイステーション」のアイコニックなロゴと「PS5」の文字、アームには「バレンシアガ」のロゴも施されていてコーディネートに取り入れやすそうです。ゲームとファッションの融合が少し、現実味を帯びてきた気がします。
大杉:Tシャツのメッセージも目を引いて「If I am lost, take me to the Balenciaga store(私が迷子になったら、バレンシアガ店舗に連れてってください)」とクスッと笑えた。シャツには「When I am done with this shirt, I will donate(このシャツを着なくなったら、寄付します)」とあって、ユーモアを混ぜながら、循環型経済をちゃんと促しているのもさすがだなと思いました。これまでもWFP(国連世界食糧計画)などとのチャリティー商品もあったけど、こういう風にソーシャルグッドな発信を自然に取り入れているのはすごく共感できる。クリエイションの雰囲気は大きく変化はないけれど、毎回新しい取り組みや素材のアップデートがあって「バレンシアガ」はやはり先進的なブランドだと感じたな。
大澤:僕のようなZ世代は特に小さい時からゲームで遊ぶ環境があったので、やはり自然とワクワクしちゃいました。ファッション好きだけでない、幅広い層へ刺さるコレクションだったと思います。ゲームだけにフォーカスするのではなく、『バレンシアガ』らしさは残しつつ、さまざまな取り組みを同時に見せていくのは素晴らしいですね。異業種と掛け合わさることで、どんなハレーションが起きるのか今後も楽しみにしています!
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「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は6日、2021年秋コレクション(2021-22年秋冬に相当)を、オリジナルのオンラインゲーム「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー(Afterworld: The Age of Tomorrow」で披露した。ゲームでは2031年を舞台に5つのゾーンを冒険しながら、ルックをチェックできる。公式サイトからプレイでき、ゲーム内を移動しながら、各ルックの細かい刺しゅうやデザインを好きな角度から見られる。
ゾーン1はまずストアの中から始まり、モデルがたたずむ中を進む。ゾーン2は一転してニューヨーク市内が背景となるが、ゾーン3では再び建物内を揚々としたBGMと共に歩く。そこから場面は森の中に変わり、ゾーン4では白いウサギが導く方へ進むとモデルたちが踊るシーンが登場する。ラストステージでは石場の険しい山の上で鎧を着た主人公が地中に刺さった剣を抜き、山頂の一本道を通って夕日に向かって歩いて行く。ゴールにたどり着くと夕日が丸い形に変わり、プレイヤー向けに呼吸法のワークアウトが行われるという流れだ。
「バレンシアガ」のデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=アーティスティック・ディレクターはゲームを通じて発表するというアイデアを、4月には思いついていたという。メールでのインタビューでは「ファッションとは洋服を愛することであり、人々が性格や自分自身を表現するのに必要な“現代の鎧”だ」と述べている。ゲームについて「1から全世界を作った。どのような種類の木を置いて、どんな葉っぱをつけるか、どのような夕日にするかなど全てを決めた。ゲームのビジュアルを本物でリアルに見せるためには、細部にこだわらないといけない」と語った。
コレクションはビッグシルエットやストリートウエアの要素が、鮮やかな色合いと質感の良い素材、オートクチュールのようなカッティングと融合している。アウターはナサ(NASA)のロゴが入ったボマージャケットやオフショルダーのダウン、フード付きのブランケットコートなどバリエーション豊かにそろえた。中世ヨーロッパの鎧をモデルにした銀色のブーツも大胆なスタイリングでコレクションに活気を与えている。
ヴァザリア=アーティスティック・ディレクターは、「洋服全体において、古くなった洋服をどう処理するかについてよく考えた。将来のサステナブルでスマートな消費方法では、洋服がボロボロになるまで着ることになると信じている。そのため、このコレクションには着古したような洋服がたくさんある」と語った。
同コレクションではアップサイクルにも取り組んでおり、残布をダウンジャケットに刺しゅうして毛皮のような質感を実現した。多くのアイテムはユニセックスでユニサイズとみられ、サステナブルな素材を93.3%に使用したという。
彼自身ゲームにハマっているという程ではないが、カーレースのゲームはやっているという。「家で仕事をするときの短い休憩時間でプレイしている。頭を少し休ませて仕事から離れるのに助かっているので、瞑想に近い感覚だ。オンラインゲームの美学や、90年代から現在までいかに発展してきたかにずっと魅了されてきた」と述べた。
「アフターワールド」は寓話的な冒険を軸に、キャラクターやビジュアルには写真から3DCGモデルを作成するフォトグラメトリーを採用している。ヴァザリア=アーティスティック・ディレクターは自身のヒーローについて「個人的には祖母や両親、夫のロイック(Loick)が、私のヒーローだ。神話では、アキレス(Achilles)かな。小さいところながら急所となる弱点を持つヒーローが好きだから。歴史上の人物からは若さと勇気の象徴であるジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)。ゲームの世界では『ホライゾン・ゼロ・ドーン(Horizon Zero Dawn)』のアロイ(Aloy)だ。彼女は私と同じような異端児だから」と語った。
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伊モンクレール(MONCLER)は、同じくイタリアの人気ブランド「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」の親会社スポーツウェアカンパニー(SPORTSWEAR COMPANY)を買収する。モンクレールのレモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)会長兼CEOは「私は常に、トレンドやファッションのルール以上に、独自性や消費者への近さを武器にしているブランドの開発を進めてきた。『ストーンアイランド』とは同じビジョンを共有していることが決め手になった」とステートメントの中で語っている。
モンクレールは、「ストーンアイランド」の社長兼CEOのカルロ・リベッティ(Carlo Rivetti)氏がオーナーを務めるリベテックス(Rivetex)社が所有するスポーツウェアカンパニー株50.1%分とリベッティ氏の親族が所有する19.9%分のスポーツウェアカンパニー株を買い取る。
「ストーンアイランド」の評価額は11億5000万ユーロ(約1449億円)で、これはマルチプル法だと2020年の「ストーンアイランド」のEBITDAの16.6倍、21年度のEBITDAの13.5倍に相当する。またリベッティ氏はモンクレールの取締役になる。
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「バレンシアガ」が2021年秋コレクションを発表した。
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ファッション業界で働く人たち、ファッション好きな人であれば、一度は聞いたことがあるであろう「アパレル不況」「潰れないと変われないのか」。心ない言葉が飛び交う度、あるいは業界に対するイメージで、希望のある若者は入社を拒み、両親から反対されるケースも少なくないでしょう。また新型コロナウイルスにより、“倒産”、“破綻”というニュースを見る機会も増えました。けれど業界で働く人たちは必死に毎日働き、周りから何を言われようと、見えない敵と戦い続けています。一番の理由は「ファッションが好きだから」。「WWDジャパン」のスタッフたちもアパレルの皆さん同様にファッション愛にまみれた、お気に入りのアイテムを一挙に紹介します。
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ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とコラボして制作された「ハイプビースト(HYPEBEAST)」の第20号。雑誌をカバーする袋には"DO NOT OPEN(開けるな)"の文字。買ったは良いものの、このメッセージのおかげで開けるのを躊躇し数カ月後に満を辞して開けました。レアものかどうかは分からないですが、きっと世界で一番開けるのを躊躇する雑誌です(笑)。開けずにはいられないからこそ"開けるな"という文字を置くところが、彼らしいユーモアです。
雑誌が発行されたのはヴァージルが「ルイ ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ アーティスティック・ディレクターに就任する以前で、「ナイキ(NIKE)」とのコラボ「THE TEN」が話題になっていたころのインタビューが掲載されています。コラボというだけあり、ヴァージルの落書きが至る所にされています。本人による注釈によれば、自分について書かれた記事は絶対読まないそう。
(デジタルマーケティング部 丸山瑠璃)
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ナイキ(NIKE)とヴァージル・アブローによる、ナイキのアイコニックなスニーカーを再構築するデザインプロジェクト「The Ten」の“エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)”。恐らくこれを手にしたマニアたちは履かずに、大事に保管、観賞用にするのが大半だと思います。僕は履きまくっていますが(笑)。というのも、学生時代にパリに行った際、アパレル業界で働く外国人(恐らくどこかのバイヤーかな?)が、かなりの味が出ている同スニーカーを履いているのを見て、「カッコいい!」と思ったのがきっかけです。改めて、「スニーカーは履いてナンボや」というのを感じた瞬間でした!
(WWD JAPAN.com編集部 大澤錬)
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韓国コスメの人気もさることながら、今熱いのは中国コスメ!パッケージデザインや世界観にこだわったブランドが多く、ユニークなアイテムと出合えます。今回自慢したいアイテムは、SNSパトロールをしていた際に一目惚れして即購入した中国のコスメブランドのアイシャドウパレット。木箱に入っていて、本体のケースはかなり重さがあります。(計量してみたところ、約1.5kgありました。)繊細な彫刻と立体の花のデザインが美しく、眺めているだけで幸せ……。もちろん中のアイシャドウも質が良く、しっとりとした粉質で高発色です。現在、中国コスメのほとんどは限られた通版でしか購入できないため、日本上陸が待ち遠しいです。
(デジタルマーケティング部 浅野ひかる)
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古着屋をあてもなく見て回っている時に出合った老舗ハンティングウエアメーカー「ボブ アレン(BOB ALLENE)」のジャケットです。ハンティングジャケットは男臭いものや野暮ったいものが多い中で、ハリ感のある素材で、きれいなシルエットに惹かれました。前の所有者がハンティングしていた際に付いたであろう動物の血痕のようなシミがあり、命の重みを感じる1着です。
(デジタルマーケティング部 森川竜生)
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映画「ロミオ+ジュリエット(Romeo + Juliet)」のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)に憧れハワイアンシャツにハマっていた学生時代、たまたま見つけた「ポール・スミス(PAUL SMITH)」のシャツ。偶然にも大好きな絵本「かいじゅうたちのいるところ」を思わせるプリントに運命を感じました(笑)。「ポール・スミス」日本公式アカウントが、自分のインスタグラムにアップした着用写真をリポストしてくれた思い出もあって、今もお気に入りの一着です。
(デジタルマーケティング部 佐立武士)
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好きなブランドは特にない私ですが、色合いにひかれ、「マルニ(MARNI)」の財布と名刺入れを購入しました。長く使えるものをと思い、ついにブランド品デビュー。特に「マルニ」の財布は、手のひらサイズでポケットに入り、使い勝手がとても良いです。ゲットしてから半年が経ちますが、見る度にウキウキします!
(ビジネスプランニング部 笹谷南月)
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サステナビリティ先進企業として知られ、トレーサビリティー(追跡可能性)への取り組みでも注目を集めるのが「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」、そして「シュプリーム(SUPREME)」を傘下に持つ米VFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)だ。同社はサプライチェーンの情報を消費者に共有するため、2016年に全製造工程を可視化したトレーサビリティーマップの開発に着手し、18年からホームページで掲載。現在、主要12ブランド計46製品が公開されている。
アパレル産業のサプライチェーンは複雑で、把握するのが困難といわれている。だが自社の製品に責任を持つには、原材料生産から製品ができるまでの製造工程を把握することは必要不可欠だ。トレーサビリティーを追求することは、自社の労働環境や環境への負荷などの問題を浮き彫りにし、その解決の糸口となる。シャネル・オートン(Shanel Orton)=レスポンシブル・マテリアルズ&トレーサビリティー・シニアマネジャーに同社の取り組みを聞いた。
WWD:トレーサビリティーに着手したきっかけは?
シャネル・オートン=レスポンシブル・マテリアルズ&トレーサビリティー・シニアマネージャー(以下、オートン):2013年にバングラデシュの首都ダッカ近郊で死者1000人以上を出したラナ・プラザ崩落事故です。ラナ・プラザの縫製工場に発注はしていなかったものの、自社のサプライチェーンで働く労働者のために工場の安全性や人権問題を改善する必要があると痛感しました。世界中の工場で100万人以上の人々が当社の製品製造に携わっており、100万人以上の消費者がそれらを購入してくれています。品質はもちろん、労働者や消費者の安全に至るまで、私たちは製品に関わる全ての人々に対して責任があります。
WWD:トレーサビリティーマップは製品の製造背景を知ることができる画期的なシステムだ。
オートン:マップ上でサプライチェーンのデータをビジュアル化したことで、原材料や各パーツがどのような工程を経て製品化されたのかがクリアになりました。ただ、大企業の複雑なサプライチェーンに対応したプログラムを構築することは並大抵ではありませんでした。私たちは年間4億ユニット以上の製品を作っています。調達先は40カ国以上、一つの製品を作るのに50以上の工場が関わることもあり、仕入先は世界中に何千とあります。
WWD:どのように確立していったのか?
オートン:マップの開発を始めた頃は、現在ほどトレーサビリティーや透明性が社会に認知されていませんでした。でも、問題を認識しなければ解決策に取り組むことはできません。開発する過程で提携先のサプライチェーンと協業して信頼関係を築き、このプログラムの重要性や正確なデータが必要であることを理解してもらいました。また常に新たな原料やサプライヤーが加わるので、その都度課題を洗い出し、プログラムに含めていく必要があります。
WWD:現在マップ上でデータ化されている製品は?
オートン:「ティンバーランド」の“イエローブーツ”こと、“6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ”や「ヴァンズ」の白黒チェック柄の“チェッカーボード スリッポン”、「ザ・ノース・フェイス」の“サーモボール エコ フーディ”などです。追跡できる製品数は全体に対してまだ低い割合ですが、いずれも主要製品なのでボリュームは大きい。アイコニックな製品のサプライチェーンを完全にできたのは意義のあることだと思います。2021年末までに140製品に増やすことが目標です。
WWD:VFCでは、トレーサビリティーを徹底するために全工場をモニタリングしていると聞く。
モートン:タナリー(皮なめし工場)から織物工場、カッティングや縫製工場、スクリーン印刷会社、刺しゅうアトリエ、製品洗い工場、梱包施設、完成品の生産工場まで全てモニタリングしています。特に注視しているのが皮革で、現在はブラジル産の使用を禁じています。理由はアマゾン地域の大規模な森林火災をめぐり、傘下ブランドに使用される素材が環境の悪化につながっていないという確証が持てないためです。トレーサビリティーを推進することでこれまでモニタリングできなかった分野も可視化でき、“人と地球にポジティブな影響を与える”という目的主導型の経営判断が可能となりました。
そのほか、新規の森林伐採や森林劣化の原因となった土地で放牧された動物の皮革の使用も禁止しています。より信頼性の高いデータを得るために、オンライン調査に加え、原材料サプライヤーの施設へ現地調査も行っています。
WWD:トレーサビリティーへの積極的な投資の先に目指すものは?
オートン:「サステナブルなファッションを発展させるには、プロダクトデザインと開発、調達、生産など、事業全体のテクノロジーに投資する必要がある」という理念のもとに投資しています。私たちの根底にあるのは“人と地球にポジティブな影響を与えたい”という願い。その実現には、製品をエシカルかつサステナブルな方法で生産する事業戦略が不可欠です。トレーサビリティーの範囲を広げ、サプライチェーン全体の透明性を高めることは、よりよい経営判断につながります。
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サステナビリティ先進企業として知られ、トレーサビリティー(追跡可能性)への取り組みでも注目を集めるのが「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」、そして「シュプリーム(SUPREME)」を傘下に持つ米VFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)だ。同社はサプライチェーンの情報を消費者に共有するため、2016年に全製造工程を可視化したトレーサビリティーマップの開発に着手し、18年からホームページで掲載。現在、主要12ブランド計46製品が公開されている。
アパレル産業のサプライチェーンは複雑で、把握するのが困難といわれている。だが自社の製品に責任を持つには、原材料生産から製品ができるまでの製造工程を把握することは必要不可欠だ。トレーサビリティーを追求することは、自社の労働環境や環境への負荷などの問題を浮き彫りにし、その解決の糸口となる。シャネル・オートン(Shanel Orton)=レスポンシブル・マテリアルズ&トレーサビリティー・シニアマネジャーに同社の取り組みを聞いた。
WWD:トレーサビリティーに着手したきっかけは?
シャネル・オートン=レスポンシブル・マテリアルズ&トレーサビリティー・シニアマネージャー(以下、オートン):2013年にバングラデシュの首都ダッカ近郊で死者1000人以上を出したラナ・プラザ崩落事故です。ラナ・プラザの縫製工場に発注はしていなかったものの、自社のサプライチェーンで働く労働者のために工場の安全性や人権問題を改善する必要があると痛感しました。世界中の工場で100万人以上の人々が当社の製品製造に携わっており、100万人以上の消費者がそれらを購入してくれています。品質はもちろん、労働者や消費者の安全に至るまで、私たちは製品に関わる全ての人々に対して責任があります。
WWD:トレーサビリティーマップは製品の製造背景を知ることができる画期的なシステムだ。
オートン:マップ上でサプライチェーンのデータをビジュアル化したことで、原材料や各パーツがどのような工程を経て製品化されたのかがクリアになりました。ただ、大企業の複雑なサプライチェーンに対応したプログラムを構築することは並大抵ではありませんでした。私たちは年間4億ユニット以上の製品を作っています。調達先は40カ国以上、一つの製品を作るのに50以上の工場が関わることもあり、仕入先は世界中に何千とあります。
WWD:どのように確立していったのか?
オートン:マップの開発を始めた頃は、現在ほどトレーサビリティーや透明性が社会に認知されていませんでした。でも、問題を認識しなければ解決策に取り組むことはできません。開発する過程で提携先のサプライチェーンと協業して信頼関係を築き、このプログラムの重要性や正確なデータが必要であることを理解してもらいました。また常に新たな原料やサプライヤーが加わるので、その都度課題を洗い出し、プログラムに含めていく必要があります。
WWD:現在マップ上でデータ化されている製品は?
オートン:「ティンバーランド」の“イエローブーツ”こと、“6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ”や「ヴァンズ」の白黒チェック柄の“チェッカーボード スリッポン”、「ザ・ノース・フェイス」の“サーモボール エコ フーディ”などです。追跡できる製品数は全体に対してまだ低い割合ですが、いずれも主要製品なのでボリュームは大きい。アイコニックな製品のサプライチェーンを完全にできたのは意義のあることだと思います。2021年末までに140製品に増やすことが目標です。
WWD:VFCでは、トレーサビリティーを徹底するために全工場をモニタリングしていると聞く。
モートン:タナリー(皮なめし工場)から織物工場、カッティングや縫製工場、スクリーン印刷会社、刺しゅうアトリエ、製品洗い工場、梱包施設、完成品の生産工場まで全てモニタリングしています。特に注視しているのが皮革で、現在はブラジル産の使用を禁じています。理由はアマゾン地域の大規模な森林火災をめぐり、傘下ブランドに使用される素材が環境の悪化につながっていないという確証が持てないためです。トレーサビリティーを推進することでこれまでモニタリングできなかった分野も可視化でき、“人と地球にポジティブな影響を与える”という目的主導型の経営判断が可能となりました。
そのほか、新規の森林伐採や森林劣化の原因となった土地で放牧された動物の皮革の使用も禁止しています。より信頼性の高いデータを得るために、オンライン調査に加え、原材料サプライヤーの施設へ現地調査も行っています。
WWD:トレーサビリティーへの積極的な投資の先に目指すものは?
オートン:「サステナブルなファッションを発展させるには、プロダクトデザインと開発、調達、生産など、事業全体のテクノロジーに投資する必要がある」という理念のもとに投資しています。私たちの根底にあるのは“人と地球にポジティブな影響を与えたい”という願い。その実現には、製品をエシカルかつサステナブルな方法で生産する事業戦略が不可欠です。トレーサビリティーの範囲を広げ、サプライチェーン全体の透明性を高めることは、よりよい経営判断につながります。
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プロフェッショナルヘアメーカー・ナプラのヘアケアブランド「エヌドット(N.)」のヘアオイル“ポリッシュオイル”(150mL、3400円)が、12月1日に発表になったアットコスメベストコスメアワードで殿堂入りを果たした。
殿堂入りは毎年開催されるアットコスメベストコスメアワードにおいて、複数回1位に輝きアットコスメメンバーからの支持を不動のものとしたアイテムに対して評されるもの。“ポリッシュオイル”は2018年にベストヘアスタイリング部門で、19年にヘアスタイリング・カラー部門で1位を獲得。アットコスメでの口コミ数は1400件超えるほどの評判だ。
“ポリッシュオイル”は、ナプラが「エヌドット」の第一弾として2017年に発売したヘアオイル。シアバターなど天然由来成分のみで作られ、スタイリングの仕上げに使用すると艶感とウエットな質感を表現できる。それまでオイルといえばヘアケアというイメージが根付いていたが、スタイリング剤としての立ち位置も確立した。もちろんアウトバストリートメントとしてヘアオイルやボディーオイルとしても使用することが可能で、マルチオイルの先駆的な存在だ。
「WWDビューティ」が開催した「ヘアサロン版ベストコスメアワード2019」でも“ポリッシュオイル”は、ヘアスタイリング剤部門とヘアオイル部門で3年連続二冠を達成するほど美容師からの支持も厚い。さらに、なみいる一般流通向けブランドの中でサロン専売品という限られた販路ながらも美容誌が開催するベストコスメ企画では、ヘアスタイリングやアウトバストリートメントなどさまざまな部門でランクインを果たしている。インスタグラムでは「#ポリッシュオイル」をつけた投稿が10万件を超えるほど認知されている。発売から3年以上たった今も取り扱いサロンが増えており、今後も注目のサロン専売品ブランドだ。
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群馬・桐生市の注目ショップ3店目は、2019年11月にオープンしたファッションのオープンアトリエ兼ボードゲームスペースの「ふふふ」。こちら、この連載の初回で紹介したセレクトショップ「エスティ―カンパニー(ST COMPANY)」の隣にあります。店のオーナーはデザイナーの和崎拓人(通称、大小=タイショー)さん、門井里緒さんご夫婦。この2人も群馬県や桐生市の出身者ではなく、街にほれ込んで移住したIターン組です。
和崎さんは渋谷の個性派セレクトショップ「デスペラード(DESPERADO)」を経て自身のモノ作りを開始。門井さんは「アウアー・バイ・キンフォーク(OUUR BY KINFOLK)」「エイトン(ATON)」などの企画チームで働いてきた経歴の持ち主です。2人はデザイナーとしてモノ作りのために各地の産地を回る中で桐生に出合い、織物工場や染工場、刺しゅう工場、プリーツ工場といった、ファッションのモノ作りのための多様な技術が集積されている点にひかれたと語ります。「エスティーカンパニー」や同店を運営する環敏夫社長との出合い/出会いも、移住を決めた大きな要因だったそう。
ガラス越しに商店街からも店の中がよく見える「ふふふ」は、ミシンや大きな作業台があり、共同のワーキングスペースやアトリエとして開放しています。和崎さんの趣味という世界各地の珍しいボードゲームも約550種(!)取りそろえており、時間料金制でそれらを楽しむことも可能。私が訪れた11月8日には、近隣に住んでいるという横振り刺しゅう(桐生が産地として知られる、熟練技がいる刺しゅうの技法)のアーティストの女性がお店に遊びに来ていて、私やほかのお客さんに店のミシンを使って横振り刺しゅうを披露してくれました。
2人は得意とするイラストやグラフィックなどを生かして、桐生の飲食店や商店を紹介するおしゃれなマップやクーポンなども製作しています。「僕らは桐生の新参者ですが、老舗の飲食店などに『マップやクーポンを作って来街者にもっと街を楽しんでもらい、地域を活性化したい』と相談に行くと、皆さん歓迎してアイデアに乗ってくださる」そう。前回の連載で紹介した「パーヴェイヤーズ」同様、ここでも移住者によって街に新しい活気がプラスされていることを感じました。
■ふふふ
住所:群馬県桐生市本町6-400
営業時間:平日16~23時、休祝日13~22時
定休日:月曜
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「ジバンシィ(GIVENCHY)」は12月1日、マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)新クリエイティブ・ディレクターによる初のコレクションから厳選されたアイテムで構成する“ティザー”カプセルコレクションを発売した。これは2021年2月下旬に予定する21年春夏コレクションの正式ローンチに先駆けたもので、12月22日まで3週間限定で販売。東京・表参道店をはじめ、ヨーロッパ、アジア、アメリカの7店舗と公式オンラインショップのみで取り扱う。メゾンの新たな一章が垣間見える同コレクションは、ウィメンズ・メンズともに遊び心と反骨的なムード、そしてエフォートレスなエレガンスが特徴。ウィリアムズ=クリエイティブ・ディレクターのハードウエアやテクスチャーへのこだわりを感じられるアイテムがそろう。
ウィメンズウエアは、ラペルをずらしたようなデザインが印象的なテーラードジャケットやハイウエストのスリムテーラードパンツ、4Gエンブレムをジャカードで織り込んだデニムライクなジャケットとパンツ、オーバーサイズのポプリンシャツなどをラインアップ。一方、メンズウエアは、ボックスシルエットのテーラードジャケットやスリムなテーラードパンツ、ファスナーとスナップボタンの付いたポプリンシャツ、オットマン素材のオーバーサイズパーカなどをそろえる。さらに、ヒビ割れのようなハードなペイントや光沢のある加工が施されたデニムアイテムをはじめ、オーバーサイズのウインドブレーカー、メタルディテールを加えたスエットシャツやフーディー、プリントTシャツなど、メンズ・ウィメンズ共通のデザインが多いのも新たな「ジバンシィ」の特徴と言える。
そんなユニセックスな雰囲気はアクセサリーでも顕著だ。バッグはアイコンの“アンティゴナ”を再解釈。これまでよりも長いハンドルと4Gエンブレムの南京錠でアップデートされたボックスレザーバッグをはじめ、ユニセックスのチェーン付きバッグ“バーティカル・ミニ”、メンズのクロスボディバッグ“アンティゴナ・U”などがラインアップに加わった。シューズは南京錠付きのユニセックスなアンクルブーツ“ロック”や、男女共通のデザインをウィメンズはウエッジソールで、メンズはフラットソールで仕上げたサンダル“マシュマロ”などを提案。「G」を象ったチェーンネックレスやブレスレット、存在感のあるツノが目を引くキャップがスタイルを完成させる。
また現在、コレクションのローンチを記念して表参道店は特別仕様に。ウインドーには10台のスクリーンが横一列に並べられ、コレクションを着たモデルたちが画面をシームレスにまたぐように歩く姿が映し出されている。これはランウエイショーでの発表を行わなかったウィリアムズ=クリエイティブ・ディレクターが服の動きを見せるために考案したもの。パリのショールームでも用いられている映像だ。
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「ディオール(DIOR)」のキム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ アーティスティック・ディレクターは、12月8日に同ブランド公式サイトで発表する2021年プレ・フォール・コレクションで、アーティストのケニー・シャーフ(Kenny Schar)と協業することを発表した。
ケニー・シャーフは、1980年代のポップアートシーンを代表する人物で、キース・ヘリング(Keith Haring)やジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)と共に活躍したアメリカ人アーティスト。海外アニメの「カートゥーン(CARTOON)」キャラクターや、彼の独自の世界観で表現した色鮮やかな生物が一番の特徴だ。
昨年12月にマイアミで行われた2020年プレ・フォール・コレクションでは、「ステューシー(STUSSY)」創業者のショーン・ステューシー(Shawn Stussy)と協業した。キムはこれまでに空山基、カウズ(KAWS)、レイモンド・ペティボン(Raymond Pettibon)、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)らの現代美術家とコラボレーションをしている。
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ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)は「5525ギャラリー(5525GALLERY)」との協業ブランド「アレリー(ALLERY)」をスタートした。ユニセックスのバッグやポーチなどをそろえ、公式オンラインストア限定で取り扱っている。
サステナビリティ・ダイバーシティ・ジェンダーレスをテーマに、動物性素材を使用せず、ミニマルなデザインと手頃な価格が特徴だ。
スクエアショルダーバッグ(4950円税込)、ベルトバッグ(4950円税込)、ポーチ(4950円税込)、ショッパーバッグ(5720円税込)、パスホルダー(6720円税込)、バックパック(7260円税込)を用意した。
「5525ギャラリー」はTITOが手掛ける日本のブランドで、「オーラリー(AURALEE)」 などさまさまなブランドとコラボしている。
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オートクチュールブランド「アレクサンドル・ヴォチエ(ALEXANDRE VAUTHIER)」とシューズデザイナーのジュゼッペ・ザノッティ(Giuseppe Zanotti)は、シューズにおけるライセンス契約を結んだ。これにより、ザノッティが2021年プレ・フォールから同ブランドのシューズコレクションをデザインし、ジュゼッペ・ザノッティ社がイタリアの工場での生産とミラノとニューヨークのショールームでの卸販売を手掛ける。契約期間は非公表。
今回の協業について、アレクサンドル・ヴォチエ=デザイナーは「私のコレクションからの自然な流れに感じられるような、そしての『アレクサンドル・ヴォチエ』をまとう女性の自信に満ちたパーソナリティーを引き立てるような、独創的なシューズコレクションを作りたかった」とコメント。「世界中で私のコレクションを身につけている女性たちは、センシュアルであると同時に力強い。ジュゼッペ・ザノッティとのコラボレーションは、そんな大胆で刺激的な女性のためのものだ。ジュゼッペはそれを完璧に理解していて、2人で私のクチュールコレクションの象徴的なディテールをシューズに落とし込んだ」と続ける。
一方、ザノッティは「アレクサンドルとの仕事はごく自然に感じられた。というのも、最初から私たちが語りかける女性像が同じであることに気づいたからだ。そんなエネルギーが服から靴に、そして靴から服に流れていることがわかると思う」と話す。5月に店頭に並ぶ予定の21年プレ・フォールに向けては、70sと80sのナイトライフを想起させるムードを取り入れながら、大胆で自信にあふれるブランドらしい女性らしさを再解釈。イブニングサンダルやプラットホームサンダル、デイタイム向けのフラットシューズ、ブーティ、バイカーブーツといった新たなスタイルを含むグラマラスな90型を提案する。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。
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エドウインは、日本の観光土産の定番だった観光ペナントをリメイクパーツに用いたジーンズ“旅の想いデニム”を12月12日から販売する。50本限定で全てが異なるデザインになる。セルビッジの生地を使い、ハードウオッシュを施した凝った商品で、価格は4万円。
観光ペナントは1960〜80年代にはやった土産で、ペナント(三角旗)に観光名所の風景画や名前が描かれており、旅の記念として自宅に飾る人も多かった。コロナ禍で気軽に旅行できない今、旅先に想いを巡らす商品として企画した。
セルビッジの生地は海外でも評価の高い日本綿布のもの。オーガニックコットン糸をピュアインディゴで染色し、100年前のシャトル織機でゆっくり織り込んだ。昭和の時代に作られた観光ペナントを当て布にし、独特の雰囲気を出した。
“旅の想いデニム”は旗艦店「エドウイン トーキョー ハラジュク」の4周年を記念したもので、同店限定での販売となる。
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香水の総合販売サイト「セレス(CELES)」は香水を「試す」「相談する」「買う」の3つがかなうさまざまなサービスを展開し、注目を集めている。500種類以上の香りの現品サイズはもちろん、気楽に試せるムエット(無料)や0.7mL(15プッシュ分)・2.5mL(50プッシュ分)・5mL(100プッシュ分)を販売するほか、日本フレグランス協会の資格を持ったスタイリストにイメージに合わせた香水を提案してもらえる「セレス セレクト」、ランダムに香水が届く「セレス ガチャ」などさまざまなサービスをそろえる。また10月には好きな映画を選び、その映画をイメージした香りを提案する「セレス シネマ」をスタートし、12月28日まで提供している。
そんな「セレス」を手掛けるのは、大学院卒業後に大手電力会社を2年で退職し、香水業界のホワイトスペースを見つけ起業した代表のソールズベリー夏生。そもそも香水ビジネスの着想源になったのは、アメリカでも行われている高級腕時計のレンタルサービスだったという。「昔から香水はつけていたが、すごく興味や知識があったわけではないし、絶対に独立して起業したい!と思っていたわけでもない。ただ、腕時計のレンタルビジネスには注目していて、ぼんやりとビジネスチャンスがあるのでは、と思っていた。高価な腕時計は簡単に買えるわけではないし、お店で試着するのも敷居が高い。そんな腕時計を気楽に試せるビジネスは需要があると思った」と話す。
結局腕時計ビジネスはコスト面など諸々を考慮したときに断念したが、当時香水をネットで販売していた知り合いがビジネスを続けられなかったときに、在庫を買い取ったことが「セレス」のはじまりになった。「買い取った香水を小さな瓶に詰め替え、手ごろな価格で香水を試せるようにした。最初は友人や知り合いが買ってくれていた。注文数も増えていくにつれ、香水を低価格・少量で気楽に試せるサービスが日本にあまりはないことに気づいた」。腕時計同様にビジネスになると思ったソールズベリー代表は、副業でコツコツ続けていたウェブサイトを本格的にビジネスにすると決心し、27歳という若さで2018年に起業。「ちょうど電力会社の仕事でシンガポールへの転勤の話をされたタイミングだった。給料も待遇も上がる機会だったけれど、まだ若いときにいろいろチャレンジしたいという思いがあり、成功する確信や自信はなかったけれど、香水事業にかけることにした」と当時の心境を振り返る。
そこから始めた「セレス」は、ラテン語で「天国」を意味する“セレスト(Celeste)”から名前をつけた。古来エジプトでは香りは天国に捧げるものだったこと、さらにヘビーメタルバンド「セレスティア」のファンだったことから、「セレス」にしたという。最初は少ない人数で四苦八苦しながら始めたビジネスが、現在は香水の注文数がスタートから2万5000件を達成し、来月には3万件を超えると予測する。また、現状単独注文が取引の半数を占め、残りは「セレス セレクト」や「セレス ガチャ」など独自のサービスだという。「日本の香水市場はまだまだ小さい。同じアジアでも韓国の人口は日本の3分の1にもかかわらず、香水市場の規模は同等レベル。でも今は香水に対する意識も変わり、ファッション同様に自己表現として楽しむ手段になりつつある。ただ、まだどんな香水をつけたらいいのか分からないという人も多く、香水をつけるハードルを下げるためにも、気楽に試せるサービスをいろいろ考えている」と話す。
デジタルで香りを売るのが難しいともされる中で、今までにない切り口で香りに触れられるサービスとして10月にスタートしたのが、映画とのペアリングだ。好きな映画を入力すると、映画と香水に詳しいスタイリストが選んだ、映画に合わせた香りをが、送られるという仕組みだ。一見映画と香水は遠い業界に感じるが、「映画ははっきりしたテーマやストーリーがあり、感じ方は人それぞれ。そこは香水と似ているものだと思った」と説明。「もちろん難しい映画もある。例えば『ホームアローン(英表記?)』。子どもが家に一人で残されていろいろなハプニングが起こるストーリーだが、実は子どもながら大人に憧れてシェービングクリームを塗っているシーンがあったり、泥棒を退治したり、親がいないときに“大人”になりきるシーンがたくさん出てくる。だからあえて幼い香りと言うより、少し背伸びするような、スモーキーで渋めな香りを提案してみた。あとは、ホラー映画も香りと結びつけるのは難しかったりする(笑)」。
ユニークなサービス以外に、同社の強みの一つとして挙げるのは、現在1万件を超える消費者のレビューだ。「香水は主観的なものでもあり、いろいろな人の正直なレビューが求められる。ブランド公式ECだといいレビューが目立つが、実はネガティブな意見こそ参考にされる。いずれは一般消費者のレビューに加え、スタイリストのプロのレビューも掲載し、香水の図鑑のような役割を果たせるようになりたい」。なお現在人気なのは、「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「イソップ(AESOP)」だという。
これまで香水をより身近な存在にするためにさまざまなサービスを展開してきたが、今後も同じ目標の元、オンラインのチャットサービスの導入やリアル店舗の出店も視野に入れる。「消費者のレビューを見られるだけでなく、スタイリストとリアルタイムでコミュニケーションをとったり、さらに香水を買ったり、香りのプラットフォーム化を目指す。また、いずれはリアルな空間で香りを体験できる場も作りたい」。
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オンライン上の口コミが購買に大きな影響を与えることは周知の事実だが、近年はその影響力がより増している。特に今年は新型コロナにより、テスター使用ができない、カウンターで相談できないといった事情もあり、購入にあたって口コミを含むオンラインの情報が重視される傾向にあった。
その中で一般消費者からの投稿、いわゆるUGC(User Generated Content)は欠かせない存在となっている。企業広告やインフルエンサーマーケティングが発展する中で、よりリアルで消費者に近い存在が発する声は、認知形成から購入の“最後の一押し”までを担っている。しかしUGCは自然発生的なもの。企業はどのようにUGCを活用しているのか。
「オルビス(ORBIS)」はクレンジングクリーム“オフクリーム”のオンライン販売でランディングページ(LP)を制作しており、その中でUGCを活用している。通常、LPでは企業が発信したい効果や性能、開発ストーリーなどが語られ、スクロールしていくと販売リンクにたどり着く。“オフクリーム”の場合は、LPではそういった企業のメッセージの間に、インスタグラムで一般ユーザーが投稿した画像や動画を差し込んでいる。投稿はSNSを活用したマーケティング支援を行うアライドアーキテクツのUGC活用ツール、レトロ(Letro)を使用して埋め込んでおり、投稿全文を開いて見ることや、横スクロールで多くの投稿を見ることができる。
オンライン販売戦略を担当するオルビスの松枝奏輔マーケティング戦略部部長は「時代的に広告や一方的な発信を嫌う消費者が多い。そこに課題があり、客観的な第三者の声をお伝えしていきたいとUGCを活用した。能動的にリアリティーのあるコンテンツを見せられるのが魅力的」と語る。使用するUGCは消費者が自発的に投稿したものや、発表会に招いたインフルエンサーの投稿で、自由な感想が綴られている。
レトロではUGC毎に効果測定が可能で、「オルビス」が表示した投稿の中で一番反応がよかったのは動画だったという。その理由について新規顧客販売戦略を担当する山口直マーケティング戦略部 新規戦略グループマネジャーは、「動画はテクスチャーや肌への浸透具合が可視化でき、反応がいい」と説明する。そのほか、「今までのクレンジングで1番好き」いったシンプルな感想も、リアル感があって反響があったという。形のない化粧品の使用感を伝えるのに動画は効果的だ。
率直な声こそ消費者が求めたものであり、「オルビス」が提供したかったものだ。一方で、この活用にはクオリティーが高く、商品の良さが伝わる投稿が集まっていることが前提にあった。このような良質な投稿が集まったのはなぜか。
同社はインフルエンサーには商品の良さを知ってもらうため、ギフティングだけでなく商品説明会に招待している。山口マネジャーによると、「バズったものの多くは説明会に参加した方の投稿」だという。発表会では商品の効果などの説明だけでなく、「ここちを美しく」というブランドメッセージとともに、「日々働いている女性の方にメイクオフの時間を楽しんでもらいたい」という開発ストーリーを伝えた。「投稿を確約してもらっていたわけではないが、メッセージの部分に共感して投稿してもらえた。消費者にもコンセプトがきっちりと届いているのが、UGC発生の大きい要素になっていると思う」と続ける。
また、企業が発信しにくいことを発信してくれるのもユーザー発信ならではの魅力だ。「“オフクリーム”はボトルデザインに非常にこだわったアイテムだが、企業が広告宣伝で訴求すべきポイントではない。しかしその思いは消費者に伝わり、『見た目もかわいい』と口コミでも好評だった」という。注目してほしいことを必ずしも企業が発信する必要はないのだ。
さらに公式オンラインショップでは、商品ページに使用したユーザーが評価を記入できるコメント欄「みんなのクチコミ」が設けられ、星評価とコメントが表示される。「サイトの口コミ欄は2014年に導入した。中にはマイナス評価もあるが、そういったところをオープンにしている方が消費者の方にとっては信頼できる、価値が高い情報なのではないか。消費者のリテラシーも上がっているので、評価の平均点ではなく、口コミ内容をしっかり見て判断すると考えている」。
特に話題となったのが顔の自撮りからAIが解析する「パーソナルカラー診断」と「AIアイブローシュミレーター」だ。これらの機能はローンチ後すぐツイッターなどで大きく取り上げられ、利用者数が急増。見込み以上の結果だったというが、「バズったから良し」ではない。「購入時の一回きりでなく、一連の流れとして『美容における成功体験を得たい』というニーズに応えられるかが重要だ」と松枝部長は語る。
この機能だけでなく商品も、SNSの拡散、いわゆるバズが大きな購買要因となっている。「例えば10万の“いいね”がついた時には検索数が20倍になった。ツイッターやユーチューブの大きな影響力を感じている」と松枝部長。そのため常日頃、自社の関連ワードで検索する“エゴサーチ”をしていると語る。「当社は自社ECに加えてロハコやアマゾンでも販売しているが、コンテンツを見てそのまま購入する方が多いようで、EC全体の売り上げが伸びることもある」。
時には予期せぬバズが湧いてくることもある。「あるとき、急にメンズラインのネイルが爆発的に売れた。いろいろと調査したが、某有名人がメンズネイルの話をインスタグラムにアップしていたタイミングで、考えられる原因がそれしかなかった。『オルビス』製品を紹介していたわけではなかったが、メンズネイルとして販売している製品は市場にまだ多くないので、検索などで引っかかって購買につながったのではないか」と語る。直接的な影響がどれほどあったかたどりにくい事象ではあるが、一種の口コミが購買を促した一例だ。
前述の”オフクリーム”もツイッターなどで話題となった商品だ。ターゲットは20代後半の大人世代だが、多くのUGCが生まれたことで、SNS世代である20代前半の消費者など消費者層は拡大した。山口マネジャーは「LPに限らず、ブランドの新規顧客の開拓としてもUGCは今後必要な要素になってくる」と話す。今後は芸能人やインフルエンサーだけでなく、ますます消費者の発信がブランドの鍵を握るようになるだろう。
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※この記事は2020年10月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
米マクドナルドの初期の実話を描いた映画「ザ・ファウンダー」(2016年)は、成功のためなら手段を選ばない強欲なビジネスマンの物語です。業務用ミキサーのセールスマンだった主人公レイ・クロックは、お客を待たせずにハンバーガーを提供する仕組みを作ったマクドナルド兄弟に近づき、ビジネスパートナーになります。同社が巨大チェーンになる前の1950年代のことです。やがて経営路線を巡って兄弟と対立したクロックは、法律のスキを突いて商標権を奪い取ってしまいます。
自分たちの名前を封じられる屈辱を受けたマクドナルド兄弟は、一方で疑問に思いました。クロックは合理的な調理システムやレシピの詳細など経営の裏側まで熟知しているのだから自分で起業すればいいじゃないか、と。
これに対し、クロックは答えます。
「マクドナルドが持つ“特別な何か”に気づかないのか?それは、マクドナルドという輝かしい名前だ。制限もなくオープンで、音の感じがいかにもアメリカらしい。“クロック”って名前の店で食べようと思うか?マクドナルドは美しい響きだ」――。
この引用だけではピンとこないかもしれませんが、映画全編を見れば、アメリカという移民国家や、その後の大量消費社会を示唆した逸話であることが分かります。
昨今のワークマンの人気ぶりに、この映画を思い出しました。
18年秋に始まったカジュアルウエア業態「ワークマンプラス」は、当初は「WMプラス」の屋号で展開する予定でした。ロゴデザインまで完成していたそうです。ワークマンという名前は汗臭くてダサい。一般消費者には受けないし、まして女性は敬遠するだろう。ワークマン側はそう思い込んでいました。
しかし、1号店の出店先「ららぽーと立川立飛」を運営する三井不動産の担当者が反対します。ワークマンは建築や土木などの現場で長年支持されている。プロが認める機能性、安全性、高品質の服としてアピールすべきだ。大事な看板を外してはいけない。
ワークマンの仕掛け人として今や時の人になった土屋哲雄専務は、「目からウロコだった」と当時を振り返ります。「ワークマンにそんなブランド価値があるとは想像できなかった。われわれは完全に自社の価値を見誤っていた」。
「ワークマンプラス」は1号店から人気に火がつきます。作業服のブランド価値が一般消費者からも肯定されたことを知り、社員の士気も上がっていきました。
ワークマンという名前は単純明快で、老若男女を問わず何の店か知っています。長年放送していた吉幾三のCMソングも多くの人に刷り込まれている。もし「WMプラス」の名前だったら、これほどの社会現象になっていたでしょうか。また、他の作業服メーカーが同じように機能的で安価なカジュアルウエアの店を作っても、これほどの反響を呼んだでしょうか。
マクドナルドとワークマンの逸話は、マーケティングの妙味を教えてくれます。
MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。
The post もしも「ワークマン プラス」が違う名前だったら… エディターズレター(2020年10月20日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.
※この記事は2020年10月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
米マクドナルドの初期の実話を描いた映画「ザ・ファウンダー」(2016年)は、成功のためなら手段を選ばない強欲なビジネスマンの物語です。業務用ミキサーのセールスマンだった主人公レイ・クロックは、お客を待たせずにハンバーガーを提供する仕組みを作ったマクドナルド兄弟に近づき、ビジネスパートナーになります。同社が巨大チェーンになる前の1950年代のことです。やがて経営路線を巡って兄弟と対立したクロックは、法律のスキを突いて商標権を奪い取ってしまいます。
自分たちの名前を封じられる屈辱を受けたマクドナルド兄弟は、一方で疑問に思いました。クロックは合理的な調理システムやレシピの詳細など経営の裏側まで熟知しているのだから自分で起業すればいいじゃないか、と。
これに対し、クロックは答えます。
「マクドナルドが持つ“特別な何か”に気づかないのか?それは、マクドナルドという輝かしい名前だ。制限もなくオープンで、音の感じがいかにもアメリカらしい。“クロック”って名前の店で食べようと思うか?マクドナルドは美しい響きだ」――。
この引用だけではピンとこないかもしれませんが、映画全編を見れば、アメリカという移民国家や、その後の大量消費社会を示唆した逸話であることが分かります。
昨今のワークマンの人気ぶりに、この映画を思い出しました。
18年秋に始まったカジュアルウエア業態「ワークマンプラス」は、当初は「WMプラス」の屋号で展開する予定でした。ロゴデザインまで完成していたそうです。ワークマンという名前は汗臭くてダサい。一般消費者には受けないし、まして女性は敬遠するだろう。ワークマン側はそう思い込んでいました。
しかし、1号店の出店先「ららぽーと立川立飛」を運営する三井不動産の担当者が反対します。ワークマンは建築や土木などの現場で長年支持されている。プロが認める機能性、安全性、高品質の服としてアピールすべきだ。大事な看板を外してはいけない。
ワークマンの仕掛け人として今や時の人になった土屋哲雄専務は、「目からウロコだった」と当時を振り返ります。「ワークマンにそんなブランド価値があるとは想像できなかった。われわれは完全に自社の価値を見誤っていた」。
「ワークマンプラス」は1号店から人気に火がつきます。作業服のブランド価値が一般消費者からも肯定されたことを知り、社員の士気も上がっていきました。
ワークマンという名前は単純明快で、老若男女を問わず何の店か知っています。長年放送していた吉幾三のCMソングも多くの人に刷り込まれている。もし「WMプラス」の名前だったら、これほどの社会現象になっていたでしょうか。また、他の作業服メーカーが同じように機能的で安価なカジュアルウエアの店を作っても、これほどの反響を呼んだでしょうか。
マクドナルドとワークマンの逸話は、マーケティングの妙味を教えてくれます。
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10 THU
ハーマンミラージャパン
「ハーマンミラーストア青山」プレス内覧会
11:00〜 ハーマンミラーストア青山
(東京都港区南青山5-13-1)
10 THU
ラフラ・ジャパン
「ラフラ」ブランドリニューアル発表会
13:00~/14:00~/16:00~
オンライン配信
フェース
新製品発表会
10:30~/12:30~/14:30~
オンライン配信
11 FRI
ヴァントルテ
「ヴァントルテ」新商品発表会
11:00~/14:00~
オンライン配信
オルビス
新製品発表会
11:00~/13:00~/15:00~/17:00~
オンライン配信
ビーバイシー
新製品発表会
11:00~/14:00~/16:00~
オンライン配信
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