社会とつながる「ファッションは素敵だぜ!!」 エディターズレター(2020年9月23日配信分)

※この記事は2020年9月23日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

社会とつながる「ファッションは素敵だぜ!!」

 さぁさぁ皆さん、2021年春夏ウィメンズ・ファッション・ウイーク、始まってますよ~。

 と声高に叫んでみたのは、ワタシも日本にいるせいか例年に比べ「始まったんだ」感が薄かったから。でもニューヨーク・コレクションを見て、「あぁ、やっぱりファッションは素敵だぜ!!」とつくづく感じております。ということで4連休明けの本日はめんどくさい話はせず(笑)、とりとめもなく、NYコレクション前半戦のお話をしたいと思います。

 「ファッションは素敵だぜ!!」と思った一番の理由は、多くのブランドがことごとく「マスクをファッションにしているから」です。トップスやボトムス、バッグ&シューズとマスクの色柄を合わせた「Matchy Matchy(元来は「そろえ過ぎ」という否定的な意味ですが、今回は「コーディネイト完璧!!」くらいポジティブに捉えてくださいw)選手権」のグランプリは、「アリス アンド オリビア」。もともと「女の子だもん。可愛けくなりたいの」くらいシンプルな欲求にポジティブに応えるブランドです。今シーズンのマスクスタイルでガールズグループの前に現れたら、大盛り上がりは間違いないでしょう。余談ですが、ワタクシのマスクから考えるコーディネートコラムは今春抜群のパフォーマンスを記録しまして、世間の「おしゃれマスク」&「おしゃれなマスクスタイル」を求めるニーズはなかなかに大きいことを実感しております。このニーズを的確に捉え、危機さえポジティブに乗り切ろうとしている逞しさに「ファッションは素敵だぜ!!」なのです。

>マスクから考えるコーディネイト 東京ブランドのマスクで8スタイルに挑戦!!

 1つのブランドが提案するルックは、総じて大幅に減少しています。これまで5、60ルックは当たり前だった「アナ スイ」の21年春夏シーズンは、35ルック。そのほかのブランドも半減から3割減は当たり前。ムダなモノは作らない、アイデアは厳選してクリエイションを枯渇させない。そんなサステナブルなマインドが垣間見え、やっぱり「ファッションは素敵だぜ!!」です。

 「トム フォード」が発表したビジュアルには、マスクは一切登場しませんでした。代わりに徹頭徹尾一貫したのは、眩しいくらいネオンカラーのリップ。ビビッドカラーな唇のモデルは、「破顔」という言葉がピッタリなくらい大きく口を広げ、白い歯を覗かせます。洋服は、シンプルながらハッピーな色柄のカフタンドレス。トム・フォードは、「完全なロックダウンが少し緩和された後、ソーシャル・ディスタンシングを意識しながら友人と屋外で楽しんだディナー」を思い出したと言います。まだ気は抜けないから、気を使わないラクな洋服で。でも久しぶりの再会だから、ちょっとはドレスアップしてみたい。カフタンドレスは、そんなアンビバレントな気持ちの象徴であり、鮮やかなリップは、素敵な洋服に身を包んだときの高揚感の表現です。Zoomでも、めっちゃ映えることでしょう。さぁ、繰り返しますよ。「ファッションは素敵だぜ!!」(笑)。

 やはりファッションとビューティは、社会と密接につながっています。いつものように現地では体感できないけれど、写真だけでも強く伝わる。それが分かったこともまた、「ファッションは素敵だぜ!!」の理由なのでした。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「ルイ・ヴィトン」で運動不足を解消! おうち時間にぴったりなモノグラムのヨガマットなどを発売

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は屋外、室内で活用できるスポーツアイテムを発売した。全国の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 新型コロナウイルス感染拡大でおうち時間が増え運動不足になりがちな今、ぴったりな3つのアイテムだ。すべてのアイテムに「ルイ・ヴィトン」シグネチャーのモノグラムがデザインされている。

 滑り止めなど安全性にもこだわったモノグラムのヨガマット“エテュイ・タピ ヨガ”は25万4000円。モノグラムのストラップとカードホルダーもついている。

 テニスラケット“エテュイ・ラケット テニス”は21万円で、調整可能なストラップ付きのケースと“LV”イニシャルをデザインしたテニスボールが3つ付属する。

 魔法瓶“フラスク ホルダー”は22万2000円で、本体とホルダーの両方にモノグラムを施した。保温と保冷に対応している。

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アパレル&コスメ販促の新スタンダード!?「LINEショッピング」の“真の力”

 LINEが運営するショッピングサービス「LINEショッピング」が、存在感を高めている。同サービスはLINEアプリ上で3億点以上の商品を購入できるサービスで、ファッションとコスメが主力アイテムになっている。コロナ禍も手伝い、同サービスの年間の流通額は今年度で2000億円に達すると見られ、全体の流通額はファッションECサイトでは「ゾゾタウン」に次ぐ位置になる。「LINEショッピング」は、ファッション&コスメのネット通販の新スタンダードになるのか。

 「LINEショッピング」には、「楽天市場」「ゾゾタウン」といったネット通販モール、オンワードやベイクルーズなどの有力アパレル・小売り企業の運営するECサイト、「グッチ」の公式通販サイトなど300が参加しており、取り扱いアイテム数は3億点に達する。「LINEショッピング」の強みは、8600万MAU(Monthly Active Users=月間アクティブユーザー数)に達する圧倒的なトラフィックを持つメディアであることだが、「『LINEショッピング』は『ゾゾタウン』や『楽天市場』のような、いわゆるネット通販モールではありません。我々は“コマースゲートウェイ”と呼んでいますが、そうしたサイトへの送客が主な役割になります」と高柴慶人LINEショッピングチーム マネージャー。つまり「LINEショッピング」の役割は、あくまで通販サイトとLINEユーザーをつなぐこと。仕組みとしてはユーザーが、それぞれのブランドやモールの通販サイト上で決済し、購入するようになっている。そのため、ブランドやサイトにとって、「LINEショッピング」は、ブランドから売り上げの一部を支払うアフィリエイトサービスという位置づけになる。売れた時の手数料は5〜10%ほどになる。

 「LINEショッピング」は、ネット通販の広がりに伴い主流になりつつある新しいデジタルマーケティングと販促プロモーションの象徴だ。「ブランド側からするとユーザーへのポイント還元率を上げることで、商品の価格は変えず、しかも期間や商品をピンポイントに絞ることもできる。従来のウェブ広告とは比べ物にならないほど効率的で効果的なプロモーションになる」と「LINEショッピング」の営業担当である瑞慶覧清香さん。実際に、あるブランドは自社ECサイトと有機的に連動させることで、「LINEショッピング」内での売上高を20倍に引き上げたという。

 15日からは、販売員スナップのECアプリ「スタッフスタート」との連携もスタートした。「『スタッフスタート』の導入で、ユーザーは単品の検索・比較だけでなく、コーディネートの見れるようになり、さらに送客のボリュームは増えそうだ。実際に『LINEショッピング』で最も強力なカテゴリーがファッションとコスメだが、ファッションとコスメに限ってもまだまだ伸ばすことができる。LINEにとっても『LINEショッピング』がLINEポイントの圧倒的な稼ぎ頭であり、とても重要なコンテンツになりつつある」と高柴マネージャー。ファッションビジネスのプロモーションの新しいスタンダードになるか。

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読者約1万5000人が選ぶ「美的」ベストコスメ大賞が発表 「ベストビューティウーマン」には戸田恵梨香を選出

 小学館が発行する美容誌「美的」は17日、読者が選ぶ2020年の「美的ベストコスメ大賞」と「美的ベストビューティウーマン」を発表した。“20年の見た目も内面も美的な人”を表彰する「美的ベストビューティウーマン」には女優の戸田恵梨香を選出した。過去には女優の深田恭子や石原さとみらも選出されている。

 純白のドレスに身を包んだ戸田は、「選ばれたことに純粋に感激しています。(コスメに関しては)特に今の時期は乾燥肌なので保湿に気を使っています。20年は世の中が大きく変化した年でしたが、その中で私自身も停滞せず進化できるように意識していました。おうち時間では今まで以上に健康を意識して、健康に関する本を読みふけっていました。来年は腸内環境を整えることに注力したいです」とコメント。

 「美的ベストコスメ大賞」では、スキンケアカテゴリーのクレンジング部門に「ファンケル(FANCL)」“マイルドクレンジング オイル”、化粧水部門に「ナチュリエ(NATURIE)」の“ハトムギ化粧水”、洗顔部門に「洗顔専科」の“パーフェクトホイップ U”、美白部門に「オバジ」の“オバジC25セラム ネオ”、エイジングケア部門に「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」の“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”が受賞した。

 メイクアップカテゴリーではリップ部門に「オペラ(OPERA)」の“リップティントN 05”、単色アイシャドウ部門に“ザ アイシャドウ スパークル004SP マリアージュ”がランクインした。ベースメイクカテゴリーにはクリーム&リキッドファンデーション部門に「スック(SUQQU)」の“ザ クリーム ファンデーション”、パウダリーファンデーション部門には「アルビオン(ALBION)」の“パウダレスト”、コンシーラー部門―には「ディオール(DIOR」」“ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー”などとなった。

 ヘアケア部門ではクラシエホームプロダクツ「ディアボーテ ヒマワリ」の“オイルインシャンプー” “オイルインコンディショナー”、美容賢者が選ぶベストコスメ部門に、「ランコム(LANCOME)」の“クラリフィック デュアル エッセンス ローション”、「美的 グラン」読者部門に「アスタリフト(ASTALIFT)」の美容液“スパークル タイト セラム”となった。

 「美的ベストコスメ大賞」は、読者の投票のみで選ぶ “その年、最も良かった”コスメに贈られる賞で、今年は1万5048人の読者アンケート結果のもと、スキンケア、メイクアップ、ベースメイク、ヘアケア、美容賢者、「美的」40代向けの新雑誌「美的 グラン(GRAND)」のベストコスメ6部門116編の1位を発表した。鈴木智恵「美的」編集長は「どんな状況下でも楽しいニュースを発信したいというのが編集部一丸の思いだ。このベストコスメ大賞を通して、新型コロナウイルス禍でも、いかに読者が化粧品を楽しんでいるかというのを伝えたい」と語った。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」アウトバストリートメント・総合部門

 「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。アウトバストリートメントの百貨店・セミセルフ部門は、植物やハーブの香りや力が生かされたアイテムが目立った。1位は、「ラ・カスタ(LA CASTA)」の“アロマエステ ヘアエマルジョン”で、「ブランドのベストセラーアイテムで質感が好評」との声。2位は「シャネル(CHANEL)」の限定品“チャンス オー タンドゥル ヘア オイル”と、「アヴェダ(AVEDA)」の“ダメージレメディー シリーズ デイリー リペア”が同率だった。バラエティー・ドラッグストア部門では、スキンケアと見紛うアイテムが目を引く。1位は、「エイトザタラソ(8 THE THALASSO)」の“リペアショット&EXモイスト 美容液オイル”だが、「シリーズの全てのアイテムが人気」という。2位は、「サイン(SIGN)」の“システミックオイル”。3位に「アンドハニー(&HONEY)」の“メルティ モイストリペア ヘアオイル 3.0”が入った。

百貨店・セミセルフ部門

1位 “アロマエステ ヘアエマルジョン”

「ラ・カスタ」

 1位の“アロマエステ ヘアエマルジョン”は、オーガニックの植物成分やハーブエキスをたっぷり配合した洗い流さないタイプのヘアトリートメント。オイルをベースにした処方なのにベタつきを感じさせない使用感が好評。滑らかに浸透しながらなじみ、質感から髪の痛みに働きかける。パサつきを感じるほど艶がない、輝きを取り戻したいなどの悩みの解消に一役。ケアするたびにラベンダーやレモン、カモミールなどが爽やかに香る。(80mL、2500円 150mL、4500円 140mL[リフィル]、3800円)

2位 “チャンス オー タンドゥル ヘア オイル”

「シャネル」

 2位の“チャンス オー タンドゥル ヘア オイル”は、20年1月に限定発売したヘア オイル。やさしく香るフローラル フルーティーのロマンティックな「チャンス オー タンドゥル」の香りでヘアケアできるアイテム。タオルドライした後、あるいは乾燥の気になる時などにオイルを手のひらに取り、毛先に向かってなじませていく。保湿に優れたホホバオイルとサンフラワーシードオイルが、軽やかでしなやかな髪をかなえる。(35mL、6500円)※数量限定発売

2位 “ダメージレメディー シリーズ デイリー リペア”

「アヴェダ」

 “ダメージレメディー シリーズ デイリー リペア”が同率2位。日本人女性の傷んだ髪を救うために開発されたシリーズで、03年の発売以来、不動の人気を誇る。植物をベースとした独自のテクノロジーを活用した「ナチュラルリペアシステム」を採用。オーガニックのキノア種子エキスなどのパワフルな力で髪を補修し、キハダエキス、サンダルウッドなどが髪のキューティクルを滑らかに整える。誕生から10年が経った13年にパッケージをモダンにリニューアルした。(100mL、3500円)


バラエティー・ドラッグストア部門

1位 “リペアショット&EXモイスト 美容液オイル”

「エイトザタラソ」

 1位は、スキンケア発想のヘアケアブランドの“リペアショット&EXモイスト 美容液オイル”。保湿に働く幹細胞エキスや海洋美髪成分など複合的に配合。ダメージによる髪内部の空洞化を保水させて補修する「エイトザタラソ」のヘアオイルはベタつきのない使用感で扱いやすく、するするとなじみながら髪の水分と油分のバランスを整える。パサつき、広がり、くせ毛、うねり、ゴワつき、湿気による広がり、紫外線ダメージなど、髪にまつわるあらゆる悩みの解消へと導きながら艶やかに仕上げるマルチパーパスなアイテムだ。(100mL、1400円)

2位 “システミックオイル”

「サイン」

 2位の“システミックオイル”は、髪はもちろん肌のケアもこれ1本でOK!のマルチユース。スタイリングした後、手に残ったオイルはそのまま手になじませることも可能だ。天然由来成分のみでつくられたナチュラルオイルは、毛髪や肌への浸透性の高さに考慮し、シアバターやコメヌカ油を採用して配合した。また、スタイリング剤としても活用でき、はやりの濡れ髪スタイルにも最適。爽やかなシトラスオレンジの香りがケアする時間を豊かなものにする。(120mL、1500円)

3位 “メルティ モイストリペア ヘアオイル 3.0”

「アンドハニー」

 3位は、“メルティ モイストリペア ヘアオイル 3.0”。18年にデビューした「アンドハニー」と同様の水分量に着目し、うねりとくせげに特化した新シリーズ。マヌカハチミツ60%、ローズハチミツ20%、国内産生ハチミツ20%の独自比率を採用したハチミツ美容、90%以上の保水保護成分、うねりをケアする水分コントロール成分の導入などでケアし、まとまりやすい髪に仕上げる。シリーズ4アイテムはそれぞれの香りが楽しめ、ヘアオイルにはブルガリア産のダマスクローズを用いたシャワーローズハニーの香りを付した。(100mL、1400円)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : AKIRA WATANABE

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ユナイテッドアローズが6種のタキシードを発表 ウエディング企画会社と提携

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS以下、UA)はウエディング企画会社ベストアニバーサリー(BEST ANNIVERSARY)と提携したタキシードを発表した。

 ベストアニバーサリーが経営するドレスサロン、アクア・グラツィエ(ACQUA GRAZIE)、デスティニーライン(DESTIYN LINE)、ア・リリアーレ(A LILIALE)の全国の店舗で取り扱う。

 UAは全6種のタキシードを監修。イギリスのムーン(MOON)やイタリアのカノニコ(CANONICO)など国内外のメーカーの高品質生地をUAのパターンで仕上げた。色はオーソドックスなネイビーに加え、ブラック、カーキ、ベージュ、ホワイトと幅広くそろえた。

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ユナイテッドアローズが6種のタキシードを発表 ウエディング企画会社と提携

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS以下、UA)はウエディング企画会社ベストアニバーサリー(BEST ANNIVERSARY)と提携したタキシードを発表した。

 ベストアニバーサリーが経営するドレスサロン、アクア・グラツィエ(ACQUA GRAZIE)、デスティニーライン(DESTIYN LINE)、ア・リリアーレ(A LILIALE)の全国の店舗で取り扱う。

 UAは全6種のタキシードを監修。イギリスのムーン(MOON)やイタリアのカノニコ(CANONICO)など国内外のメーカーの高品質生地をUAのパターンで仕上げた。色はオーソドックスなネイビーに加え、ブラック、カーキ、ベージュ、ホワイトと幅広くそろえた。

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2020年SNSで“バズった”コスメ総まとめ マスクメイクからCビューティまで

 SNSで話題を集め、“バズった”コスメをデパコスとプチプラともに紹介する。今年は新型コロナウイルスによりマスクメイクが普及する中、“マスクにつかない”“マスクをしていても崩れない”アイテムなどが浮上。また、引き続き韓国コスメの人気は健在で、さらに中国からのCビューティも注目を集めた。

「アンプリチュード(AMPLITUDE)」
“クリア リップコート”

 リップカラーに重ねて使うことで美しい仕上がりを長持ちさせるトップコート。カラーと混ざりにくいオイルがリップメイクをコーティングし、崩れやマスクへの色移りを防ぐ。発売から約2週間で全国の店頭で品切れ、ECは発売後2日で品切れするほど人気に。

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」
“アンリミテッド ラスティング フルイド”

素肌感がありながらも高いカバー力を誇るリキッドファンデーション。汗や湿度にも強く、マスクに付きづらく崩れにくいことで話題に。アジア人女性のために開発された全24色の豊富な色展開も特徴だ。

「アディクション(ADDICTION)」
“ザ アイシャドウ”

 ブランドを代表する99色の単色アイシャドウが8月に全面リニューアル。ファンも多いなだけあり、リニューアルが発表された直後からSNSで話題沸騰。熱狂的なファンはメディアから発信された情報を元に廃盤になるカラーなどを瞬くに特定し、発信してバズを広げた。発売後もレビューが絶えなかった。

「エルメス(HERMES)」
“ルージュ・エルメス”

 メゾン初のメイクアップアイテムとして注目を集めたリップスティック。3月に世界同時発売され、日本でもブティック前に開店前から行列ができたほか、公式サイトにもアクセスが殺到した。ピエール・カルダンがデザインしたシックなパッケージは“映える”ことでSNSでも幅広く拡散された。

「ナーズ(NARS)」
“ZEN コレクション”

 ブランド初の日本限定コレクション・白いパッケージで話題になっただけでなく、俳優の横浜流星とダンサーの菅原小春を起用したビジュアルも注目を集めた。SNSでは製品に対する期待や評価だけでなく、横浜流星と菅原小春の美貌をたたえる投稿が相次いだ。なお、今年は俳優や男性アイドルを起用したビューティブランドが多出した。

「ロムアンド(ROM&ND)」
“ジューシーラスティングティント”

 リップティントは以前からKビューティのブームではやっていたが、唇が乾燥したり荒れることも。「ロムアンド」のリップティントは長時間発色しつつも潤いを保つことで口コミで話題になった。潤んだようなジュワッとした発色とボリュームを与え、手ごろな値段で人気に。ベルベットタイプはマスクにつかないことでもトレンドアイテムに。

「ヒンス(HINCE)」
“トゥルーディメンションラディアンスバーム”

本国韓国でも発売直後に話題となり、欠品が続いていたスティック型のハイライト・チーク。「シャネル」のスティックハイライトが大ブームを起こしたこともあり、デパコス級の品のある艶を演出することで話題に。ブランド自体もスタイリッシュな世界観と製品で注目を集めている。

「ズーシー(ZEESEA)」
“ダイヤモンド シリーズ カラー マスカラ”

 中国発メイクブランドのラメ入りカラーマスカラ。人気ユーチューバーも次々とレビューを投稿し、華やかな仕上がりから各種SNSを賑わせた。中でも人気は瞬きする度に目元が煌く「#銀色ダイヤ」というカラー。そのほか大英博物館や画家のピカソとコラボするなど、独特な世界観を築き注目を浴びている。

「ジーユー(GU)」
“フォーミーバイジーユー”

 ファッションブランド「ジーユー」のコスメライン。ベーシックとトレンドの両方を取り入れたアイテムをそろえ、国産で成分にもこだわっている。価格帯は590~1490円ながら「想像以上のクオリティー」「普段しないメイクに挑戦できた」などの評価が集まり、ECで欠品するアイテムも。と

「ビー アイドル(B IDOL)」 
“ザ アイパレ”

 NMB48メンバーで美容ユーチューバーの吉田朱里プロデュースのアイシャドウ。通称「女子力おばけ」と呼ばれ、同世代から熱い支持を得ている吉田朱里のこだわり抜いたカラー4色を1つにしたパレット。使いやすいカラーと上品なラメでどんなシーンにも合う質の高さでも好評だ。

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「アレキサンダー・マックイーン」2021年プレ・フォール・メンズ・コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」が2021年プレ・フォール・メンズ・コレクションを発表した。

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スニーカーの取引所「ストックX」が280億円を調達 評価額は約3000億円に

 リセールスニーカーのオンライン取引所「ストックX(STOCK X)」はこのほど、シリーズEラウンドで2億7500万ドル(約286億円)を調達したと発表した。今回の資金調達で累計の調達額は4億9000万ドル(約509億円)、企業評価額は28億ドル(約2912億円)になる。

 スニーカーコレクターのジョシュ・ルーバー(Josh Luber)が創業した「ストックX」は、まるで株式市場のようにオンライン上でスニーカーを値付けし、取り引きするオンラインサイト。世界的なスニーカーブームを背景に、猛烈な勢いで利用者が増え続けており、今秋、累計取引総額が30億ドル(約3120億円)を突破し、損益分岐点を上回った。

 「ストックX」の売り先は200カ国・地域に達しており、米国以外の国・地域での取引額は前年比で2.6倍増に拡大。最近は「Xボックス」や「プレイステーション5」などのゲームや家電の扱いもスタートしており、そちらの取り引きも急増しているという。

 リードインベスターはタイガー・グローバル・マネジメント(TIGER GLOBAL MANAGEMENT)で、今回新たに名門ベンチャーキャピタルのアルティメーター・キャピタル・マネジメント(ALTIMETER CAPITAL MANAGEMENT)とサンズキャピタル(SANDS CAPITAL)、ホエール・ロック・キャピタル(WHALE ROCK CAPITAL)が加わった。タイガー・グローバル・マネジメントのグリフィン・シュローダー(Griffin Schroeder)パートナーは「オンラインマーケットプレイスは凄まじい勢いで成長している。『ストックX』はオンラインで売買するする人たちを中心に置いた新しい仕組みとして注目だ」とコメントしている。

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「アディダス」の“スタンスミス”がビーガン設計に 2024年までに全てのバージンポリエステルの使用を廃止

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は定番スニーカーの“スタンスミス”の全ての商品においてリサイクル素材を使用し、動物由来の素材を使用しないビーガン設計に切り替えることを発表した。アディダスはサステナビリティへの取り組みとして2024年までに「アディダス」の全ての製品においてバージンポリエステルの使用を廃止し、リサイクルポリエステルに切り替えることを目指す。

 “スタンスミス”のアイコニックなシルエットと価格はそのままに、高機能リサイクル素材“プライムグリーン”を採用し、アッパーにはレザーと同じ見た目と手触りの日本製のプレミアムPUコーティングを施したリサイクルポリエステルを使用した。アウトソールには、天然ラバーやリサイクルラバーを使用し、レース、ライニング、インソールなどのディテールにも全てリサイクル素材を使用した。

 アディダス オリジナルス フラッグシップストアや公式オンラインショップのほか、ABCマート各店、アトモス各店などの「アディダス オリジナルス」取り扱い店舗で販売する。

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ユニクロが全国369の児童養護施設などにマスクと冬服を寄贈 錦織圭選手が施設を訪問

 ユニクロは、児童養護施設や経済的に困難な状況にある子どもの支援拠点、難病児支援施設など全国369の施設に、「エアリズムマスク」10万点とアウターなど冬物衣料品2640点を寄贈する。それに先立って12月16日に、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーであるプロテニスの錦織圭選手が都内の児童養護施設を訪問し、マスクや衣料品を手渡すとともに子どもたちと交流した。

 錦織選手と子どもたちはマスクをデコレーションするワークショップなどを体験。子どもたちからの「なんでテニスが好きなの?」「今まで戦った相手で一番強かったのは誰?」「テニスと同じくらい頑張ってきたことは何?」といった質問にも答えた。「今年はコロナ禍で子どもたちも生活や精神面で大きな影響を受けたと思う。届けたマスクと冬服で元気に新年を迎えてほしい」と錦織選手はコメントしている。

 支援物資は、日本財団による「子どもサポートプロジェクト」の「第三の居場所」事業、「難病の子どもと家族を支えるプログラム」事業、児童養護施設を支援するみらいこども財団を通じ、全国の施設に届けられる。「今後も服のビジネスを通し、社会的、経済的に困難な状況に置かれた子どもたちの支援に取り組んでいく」と広報担当者。

 また、ユニクロを運営するファーストリテイリングは3月以降、コロナ感染症対策支援として、世界26の国と地域の医療機関やNPOに、医療用を中心としたマスク1673万点、医療用ガウン143万点、「エアリズムマスク」60万点、「エアリズム」インナー47万点、その他衣料品52万点を寄贈している。

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アーティスト・真鍋大度も注目 “心地よく楽しい”「バルミューダ」のクリーナー

 シンプルかつスタイリッシュなデザインと画期的な機能にファンが多い「バルミューダ(BALMUDA)」から、かけやすさを極めた掃除機“バルミューダ ザ・クリーナー(BALMUDA The Cleaner)”が誕生した。Perfumeの映像演出や“リオ2016大会閉会式東京2020のフラッグハンドオーバーセレモニー”でプロジェクション映像のディレクターとテクニカルディレクターを務めるなど、国内外で数々のプロジェクトのディレクションや制作に携わるアーティストの真鍋大度さんも「バルミューダ」の物づくりに共感する1人だ。試行錯誤を繰り返しながら常に新たな挑戦を続ける真鍋さんに、家電選びへのこだわりや“バルミューダ ザ・クリーナー”について聞いた。

心引かれるのはデザインに
機能性が伴ったアイテム

 今回話を伺ったのは、真鍋さんご自身の作業場だ。ここで1人黙々とプログラミングを進める日もあれば、仕事仲間との打ち合わせや作業、Twitch※でのイベント配信なども行う。例年なら海外での仕事も多いが、今年は新型コロナウイルスの影響により自宅や作業場で過ごす時間が増えたという。「本を半分に減らしたり服を友人に譲ったりと、断捨離をしました。でもレコードだけは手放せなくて、ここには5000枚近くあると思います」と笑う。そんな真鍋さんの家電選びのこだわりは、デザインに機能性が伴ったもの。「ただ見た目が優れたものには興味を持てない。使ってみて初めて感じる心地よさや使い勝手、工夫が感じられるものは長く使いたくなるし、愛着が湧きますね」。
 多数のプロジェクトに関わる中で、100人を超えるチームで長期に渡る制作をすることもあれば、SNSなどを通して自身の企画を“実験的”に発信することもある。「プロジェクトによってさまざまな立場にならざるを得ないけれど、僕個人としては誰も思いつかなかったことを思いついた瞬間に心が躍ります。やってみると簡単にできるけれど、なぜか誰も思い浮かばなかった、というようなことを見つけたときが一番うれしいですね」。

※ Amazon.com が提供するライブストリーミング配信プラットフォーム

「バルミューダ」に共感する理由

 “バルミューダ ザ・クリーナー”の特徴の1つは、デュアルブラシヘッドが採用されていること。2つのブラシをそれぞれ内側に回転させることで床面との摩擦を軽減し、まるでクリーナー自体が浮いているかのような軽いかけ心地を実現した。ほうきのように両手で持ち、左右に大きく動かすことで、広いフローリングや畳なども力をかけずに素早く掃除することができる。「(“バルミューダ ザ・クリーナー”の)第一印象は、ロボットなどに使用される全方位に動くオムニホイール(全方向移動型車輪)。普段は“クイックルワイパー”で済ませることも多く、率先して掃除機をかけることはないんです。軽やかに動いてくれる” バルミューダ ザ・クリーナー”は、そんな僕でも使っていて気持ちがいいし楽しいですね。スティック上面のボタンで操作できるというシンプルさもいい。以前購入した海外製の掃除機は使い方が分からなくて、説明書を見返したことがあるんです」。インテリアになじむスタイリッシュなデザインも魅力だ。「家電っぽくないブラックカラーも気に入りました。そのまま置いておきたくなるから、掃除のたびに引っ張りだすというストレスがない。ハンディクリーナーとして機材やレコードの隙間も気軽に掃除できますね」。
 スペックで語られることの多い家電を、“どれだけ良質で素晴らしい体験を提供できるか”に重きを置いて開発される「バルミューダ」の製品。真鍋さんは、その姿勢に共感するという。「掃除機という今までも存在していたものに“体験”という新しい価値を添えていますよね。突飛じゃないのに新しい……。僕が生み出す作品も、そんな新鮮な驚きを提供できるのが理想です。でも、それって難しいんです。一足飛びに行ける近道や必勝法はないですし。新しいものを生み出すときは、これまでの研究者たちがどのようにアプローチしていたのかをリサーチする時間を大切にしています。コロナで先の読めない今は特に、未熟な作品でも個人の場で発表したりと、動き続けていたいという気持ちが強いです。それが10年後に作品になっている可能性だってあるし、プロトタイプのもの同士がくっついて新しいアイデアになるかもしれませんから」。

新しい掃除体験を提案

 ”バルミューダ ザ・クリーナー”の着想源は、ホバークラフト。独自の“ホバーテクノロジー”により、水面や地面を浮いて進むホバークラフトのように、まるで浮いているかのような軽いかけ心地と自由自在な動きを実現した。先述のデュアルブラシヘッドに加えて360度スワイプ構造を搭載したヘッドにより、前後、左右、斜めと自由自在にヘッドを動き、テーブルの下や家具の脚周りもスムーズにかけられる。ヘッドの四隅にはローラーが付いており、壁沿いやコーナーにぴたりと沿わせてそのままスライドすれば、隅々まで掃除が可能だ。付属のスタンドに本体を載せれば充電スタート。空間に調和するシンプルで美しいたたずまいは、「バルミューダ」ならでは。掃除が楽しくなるという新たな価値を提案する“バルミューダ ザ・クリーナー”。日常の掃除が変わる体験をぜひ味わいたい。

PHOTOS:KOUSUKE MATSUKI

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「メゾン マルジェラ」が新ストアコンセプトの旗艦店を続々オープン パリや大阪に

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、メゾンのルーツやジョン・ガリアーノ(John Galliano)=クリエイティブ・ディレクターのデザインコードを反映した新たなストアコンセプトの旗艦店を続々と開いている。6月のロンドン・ブルートン通りへの出店を皮切りに、11月20日には大阪の心斎橋パルコ1階に130平方メートルの店舗をオープン。12月12日には、有名ブランドのブティックが軒を連ねるパリ・モンテーニュ通りに2フロアからなる250平方メートルの大型店を開いた。さらに同18日には中国・上海のショッピングモール「リール(REEL)」にも160平方メートルの店舗を出店する。これらの店舗では、男女共通の“Co-Ed”コレクションを中心に、ウエアからバッグ、シューズ、スモールレザーグッズ、ジュエリー、アイウエア、フレグランスまで全てのラインをメンズ・ウィメンズの垣根なく展開。ジェンダーレスを具現化した空間になっている。

 新ストアコンセプトを手掛けたのは、これまでに同ブランドのポップアップストアの空間やショー会場のセットを担当したこともあるオランダ人建築家のアンヌ・ホルトロップ(Anne Holtrop)率いるストゥディオ・アンヌ・ホルトロップ(Studio Anne Holtrop)。ガリアーノが確立したメゾンの視覚的言語を空間に落とし込んだ。その出発点となったのは、ホルトロップ自身が2018-19年秋冬“アーティザナル”コレクションのショー会場のために制作した枕のような形状の大きな白い石膏のオブジェ。それを発展させ、石膏でファサードや壁、柱を作り上げた。通常、壁の内側に使用される石膏をむき出しにした構造は、“ライニングの匿名性(anonymity of the lining)”というメゾンのデザインコードを反映したものだ。また、一部を切り取ったような不完全な長方形をベースにしたディスプレーテーブルやベンチ、棚からは、服の本質的な輪郭だけを残して削ぎ落とす“デコルティケ(decortique)”の技法が見て取れる。

 すでにガリアーノがクリエイティブ・ディレクターに就任してから6年が経つが、ジャンフランコ・ジャンアンジェリ(Gianfranco Gianangeli)最高経営責任者(CEO)はこのタイミングでの刷新について「彼(ガリアーノ)はメゾンのヘリテージを尊重しながら、彼ならではのメゾンコードを確立してきた。コレクションと顧客のために、そんな新たなコードを建築的な構造に落とし込む時が来た」と説明。また新ストアコンセプトに関しては、「単色の空間というアイデアを維持することが唯一の方針だった」とし、「服とアクセサリーを前面に押し出す純粋なフレーム、つまりコレクションのクラフツマンシップを反映した空間になっている」と述べる。

 今回の一連の出店は、親会社OTBの中で急成長中のブランドの一つである「メゾン マルジェラ」の地位を裏付けるものであるとともに、卸売りチャネルへの長年の依存から脱却する戦略を反映したものだ。ジャンアンジェリCEOは、「世界中でたびたびロックダウンが実施された後、人は皆、リアルに肌で感じることやサービス、洗練を特に重視するようになったと思う。有意義な購買体験を提供することは、これまで以上に重要なことになっているだろう」とコメント。3年後には、ビジネスにおける小売りの占める割合を現在の約40%から全体の3分の2以上まで増やすことを見据える。

 また上海店が完成すると、同ブランドは世界に22の独立型店舗と9カ国に35のショップインショップを構えることになる。今後の出店計画については、「現在、中国には2店舗しかないため成長の余地は大きい。今後2年間で中国にいくつかの新規出店を計画中だ。また、私たちは世界的に小売りの拡大に取り組んでおり、そこには拡大の大きな可能性がある。2021年にはアメリカのマイアミとニューヨークに新たな店舗をオープンする予定だ」と説明。さらに、韓国、日本、シンガポール、タイでも新規出店を計画しているほか、22年秋にはオムニチャネル戦略の一環としてウェブサイトを刷新する予定だという。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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教えて!パタゴニアさん 連載第4回 生産者の生活向上に貢献するために必要なこと

 サステナビリティ先進企業のパタゴニアの担当者にその取り組みを聞く連載第4回。今、全産業的に重視されているのが企業活動における“透明性”ですが、特にファッション産業では、2013年に縫製工場が多数入居するパングラデッシのラナ・プラザが崩落して1100人以上もの人々が犠牲になった事故をきっかけに、労働環境や労働条件などに対して生産者の配慮を求める声が強くなっています。そうはいってもほとんどの衣料メーカーは、製造工場を所有しておらず、製品のデザインや販売のみを行っています。パタゴニアも例外ではありません。では、どのようにして生産者の人権を守っているのでしょうか。第3回の「トレーサビリティーが大切な理由」に続いて、篠健司・環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャーに聞きます。

WWD:パタゴニアはどのように生産者の人権を守っていますか?

篠健司・環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー(以下、篠):私たちは世界中の企業とパートナーシップを組み、集団として衣類の製造により派生する害を緩和すべく緊密に取り組んでいます。また、パタゴニアはサプライヤー、そして私たち自身に業界最高の環境的および社会的水準を課していて、この工程を管理するために業界にあるツールやスタンダードを活用して、厳格な水準が存在しない場合はそれを自社で作り上げています。

WWD:ラナ・プラザの崩壊事故により、改めて労働環境や労働条件などに対して問われるようになりました。

篠:「スウェットショップ(労働搾取工場)」とは、そもそもは19世紀に労働者が暑く混雑した、大気が循環しない劣悪な工場環境で長時間にわたって労働してもわずかな賃金しか受け取れない工場ことを指しています。1913年のニューヨークの衣料品工場の火災は146人の死者を出し、そのほとんどは若い女性で半分以上がユダヤ系の移民でした。この事故が改革の呼びかけの口火を切りました。それからちょうど100年後に起きたバングラデシュのラナ・プラザの崩壊は1100人以上の死者を出し、新たな改革の呼びかけが起こりました。

WWD:ラナ・プラザ事故の後も改善されていない工場はあると聞きます。

篠:世界にはいまだにひどい状況の下で長時間の低賃金労働をしている人々がいます。そうした工場で働く人々のほとんどが女性で、貧困で、教育を受ける機会や公民権を剥奪されているケースがあります。労働法(の確立および施行)では不十分な場合があり、労働者は弱みに付け込まれたり、差別的な待遇や嫌がらせを受けたり、あるいは労働組合を結成する権利を持っていなかったりします。脅迫されたり騙されたりすることもあります。

WWD:パタゴニアはいつからどのように取り組みを始めましたか?

篠:1990年代初頭、会社の成長に伴い、契約工場の作業プロセスの改善に着手しました。工場契約担当者と品質管理チームが、工場を品質および労働環境の両面で評価することを始めました。そのときに、訪問できない工場とは取引をしないことを決定しました。91年には、全ての契約工場を招いて初のサプライヤー会議を開催し、各工場のさまざまなパフォーマンスを格付けするスコアカードを導入しました。90年代半ばには、第三者監査機関による契約工場の訪問監査と、契約を検討中の新規工場の査定を始めました。

WWD:環境への取り組み同様に着手が早いですね。

篠:96年、人権保護団体がある米国ブランドの衣料品の下請け工場で児童労働が行われていたことを暴露したことがきっかけに、当時のクリントン大統領が主導した「ノー・スウェット・イニシアチブ」にパタゴニアは招待されました。そして、アパレル企業の責任ある労働慣行を監督する非営利団体「公正労働協会(FLA)」の創設会員になりました。

WWD:FLAの会員であることが意味することは何ですか?

篠:責任ある労働慣行に対する説明責任を負うことを意味します。FLA認定は、パタゴニアが達成していることや、改善が必要な項目ついての客観的な評価を保証していて、お客さまにもその情報を提供しています。会員の責務の一部として、工場監視プログラムの質を査定するためにサプライチェーンの一部の抜き打ち監査が行われ、改善の必要性を明示するとともに、監査結果はFLAのウェブサイトに掲載され一般にも公開されます。

WWD:このような取り組みを行うには専任のスタッフが必要になりそうですね。

篠:2002年、当社のサプライチェーン全体で社会的責任の順守を監視するため、ソーシャル・レスポンシビリティ・マネージャーを雇用して、契約工場とより密に協力してサプライチェーンについて知識を深め、かつ、サプライヤーとの関係の強化を始めました。その結果、透明性を高めるために取引する主要工場の数を50%削減しました。

10年には、工場レベルにおける社会的責任と環境的責任を一体化し、全ての下請け工場を識別し、ほぼ100%の裁断・縫製工場を監査するようになりました。13年、サプライチェーンの職場行動規範を強化して生活賃金の項目を加え、原価計算に生活賃金レートを考慮する方針を実行に移しました。これらの取り組みが、パタゴニアのサプライチェーンにおける公平な賃金という課題に対処する短・中・長期戦略の一部になりました。

WWD:フェアトレードの認証付きで多くの衣料品を販売しています。

篠:14-15年秋冬シーズンから、製品を作る全ての人の生活を改善できるよう、米国のフェアトレード認証団体Fair Trade USAとパートナーシップを組み、アウトドアウエア企業として初めて、フェアトレード認証製品を展開してきました。2014年に1工場10製品で始まったパタゴニアのフェアトレード・サーティファイド製品数は、17-18年秋冬シーズンには12工場440製品まで拡大しています。

作った人の手に直接支援金を届ける

WWD:具体的に何を行っていますか?

篠:「労働者の支援」「地域社会の強化」「強制労働の撲滅」「労働環境の安全確保」「児童労働の撲滅」のため、製造するフェアトレード製品ごとに、労働者が生活水準を改善するために使うことのできる賞与を支払っています。この賞与は工場の労働者に直接送られ、民主的に選出された労働者から構成されたフェアトレード委員会が、その用途を決定します。労働者はそれらをヘルスケアや託児所などの地域事業のために使用したり、あるいはラップトップ・コンピューターや電子レンジなどこれまで購入できなかったものを買ったり、ボーナスとして支給したりしてきました。またこのプログラムは、社会的かつ環境的順守だけでなく労働者の健康と安全を促進し、労働者と経営者の間の会話を促進します。

WWD:製品の売り上げの一部が直接労働者に渡るということですね。

篠:はい。お客さまがフェアトレード・サーティファイド製品を購入すると、その売り上げの一部が直接、その特定の製品に命を吹き込んだ人たちの手に渡るということになります。そしてそれは、私たちのグローバル経済においては非常にまれな、優れた価値観への一票となるのではないでしょうか。

WWD:現在の製品の何パーセントがフェアトレード・サーティファイド縫製ですか?

篠:76%です。このフェアトレード・プログラムにより6万6000人の労働者を支援しています。

WWD:現在、力を入れていることを教えてください。

篠:3つの大きなプロジェクトを進行しています。

1つ目は衣料製造に携わる労働者に対する生活賃金の指針を具体的に現実なものにするために、業界内で取り組みを進めています。主にはフェアトレード・サーティファイド・プログラムを拡張しています。またFLAのメンバーであるブランドとサプライヤーが各自のサプライチェーンにおいて生活賃金モデルを試験的に取り入れて履行する「公正な報酬」プロジェクトにも参加しています。

2つ目は裁断・縫製工場以外(繊維工場、染色工場など)のサプライチェーンにおける労働条件を向上させる努力の強化です。台湾の繊維工場における人身売買を撲滅させるための重要な手段を採用しました。15年6月から法律で定められている以上の斡旋手数料を払った外国人労働者へは返金し、外国人労働者を雇用するために工場(または斡旋業者)が手数料を課す慣行を停止することへの合意をサプライヤーから取り付けました。

3つ目はパタゴニアの契約工場の火災予防管理能力の向上を奨励する取り組みとして、13年にFLAの火災予防イニシアチブに参加して資金を提供しました。私たちは現在パタゴニアの契約工場全てに適用するためにこのプログラムを拡大しています。

目標は私たちのビジネスに関わる人々の人生に肯定的な恩恵をもたらすこと

WWD:パタゴニアが目指すことを教えてください。

篠:衣類産業の多くが社会的水準の視点に欠けていて、主に女性の労働者が差別にさらされながら、危険な労働環境の中、低賃金の長時間労働を強いられています。ファストファッションの絶え間ない要求は常にこの問題を悪化させています。しかし、これが一律というわけではありません。パタゴニアは長年、私たちのビジネスがサプライチェーンにおける労働者とそのコミュニティーに及ぼす影響を分析し、管理するための強固な社会的責任プログラムを構築してきました。私たちの目標は環境への悪影響を最小限にするだけではなく、私たちのビジネスに関わる人々の人生に肯定的な恩恵をもたらすことです。

答えてくれた人:篠健司(しの・けんじ)/環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー:東京生まれ。1988年、パタゴニア日本支社設立直後に入社。広報、店舗運営を経て99年に退職。2001年に再入社し、物流部門、環境担当を経て現在はサステナビリティ業務を担当。好きなアウトドアアクティビティは、美しい自然の中を走るトレイルランニング。日常的に可能な限りの脱プラに取り組む。10年以上、ペットボトル飲料は購入していない

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「通好みのペアリングは科学的にも実証」多彩なペアリングが魅力の”バカルディ ラム”【PR】

 居酒屋のセンスが光る「ラム×鶏肉」の秀逸なペアリング。ラムと聞くと、王道のロングカクテル、モヒートを連想するが、ラムをソーダやコークで割ったカクテルと鶏のペアリングが、今、居酒屋の風景を変えている。鶏料理とラムのペアリングは保証済であり、科学的にも立証されている。居酒屋だからこそ、カジュアルにラムを楽しみたい。ラムハイで乾杯、悪くない。
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スシロー、台湾茶カフェ「シェアティー」2号店。あんぱん導入でフードメニューも。

回転寿司の株式会社スシローグローバルホールディングス(本社:大阪府吹田市、 代表 取締役社長 CEO:水留 浩一)が、台湾発祥で世界に500店舗以上を展開する台湾茶『Sharetea』(シェアティー)の日本2号店を東京・吉祥寺に12月11日(金)にオープンさせた。
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空き物件が目立つ街。赤坂、神保町、人形町。路面物件も出ているが、家賃がまだ下がらない。勝負は来春か

 郊外住宅街立地が注目される一方で、都心物件は厳しい。銀座、新橋、田町で空き物件が目立つ中、その動きがオフィスと商業地域が混在するエリアにも広がってきた。東京23区で言うと赤坂、神保町、人形町などの街だ。ただ、家賃はまだ下がっていない。
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「焼とりてっぱん葵町」新規オープン。新業態から見えた『ヨシックス』の本気度

 寿司居酒屋「や台ずし」を中心に、323店舗(2020年9月30日時点)を展開する株式会社ヨシックス(愛知県・名古屋市:代表取締役会長兼CEO 吉岡昌成)が、11月26日(木)、名古屋市東区、千種駅徒歩3分の場所に「焼とりてっぱん葵町」をオープンさせた。既存ブランド「これや葵町」からの業態転換、同社の新業態である。「や台ずし」に次ぐ、第2の柱になるのか。新業態「焼とりてっぱん」から、ヨシックスの本気度が見えた。
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