「ノルノ(NOLNO)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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資生堂は2月1日から、感染予防に取り組む“資生堂 Hand in Hand Project”を開始する。プロジェクトを通じて「正しい手指の消毒による感染予防」「手洗いや消毒による手荒れを防ぐハンドケア」を多くの人に伝えるほか、同社が販売する一部商品の利益全額を医療現場のサポートのために寄付する。実施期間は4月30日まで。
同プロジェクトは、賛同する取引先企業や消費者と一緒に感染予防に取り組むことで全国の医療従事者に敬意と感謝の意を伝えることが目的。2月1日に特設サイトを公開し、手を守る習慣が浸透するための情報や今後の取り組みについて順次発信していく。またプロジェクト期間中は、ハンドソープや消毒液、ハンドクリームの利益全額を医療現場に寄付。対象商品は「S 手指消毒用エタノール液(指定医薬部外品)」や、21日に発売した「資生堂 ハンドクリーム N」を含む全21アイテムで、寄付金額や寄付先団体などの詳細はプロジェクト終了後に開示予定。
「資生堂 Hand in Hand Project」を通じた寄付対象商品
■薬用ハンドソープ(医薬部外品) 販売名:薬用ハンドソープ na
■薬用ハンドソープ (つめかえ用)(医薬部外品) 販売名:薬用ハンドソープ na
■薬用ハンドソープ(つめかえ用2L)(医薬部外品) 販売名:薬用ハンドソープ na
■S 手指消毒用エタノール液(指定医薬部外品) 販売名:S 手指消毒用エタノール液 NA
■S 手指消毒用エタノール液(つけかえ用)(指定医薬部外品) 販売名:S 手指消毒用エタノール液 NA
■S 手指消毒用エタノール液(携帯用)(2021年3月上旬発売予定)(指定医薬部外品) 販売名:S 手指消毒用エタノール液 NA
■資生堂 ハンドクリーム N
■イハダ 薬用消毒ハンドジェル(指定医薬部外品) 販売名:資生堂 薬用消毒ハンドジェル(2020年12月より一部店舗で先行発売・2021年3月より全国展開)
■クレ・ド・ポー ボーテ クレームプールレマン (医薬部外品)
■SHISEIDO アルティミューン パワライジング ハンドクリーム
■ベネフィーク ハンドクリーム
■ばら園 ローズハンドクリーム RX(医薬部外品)
■モイスト 薬用ハンドクリームUR <S>(医薬部外品)
■モイスト 薬用ハンドクリームUR <L>(医薬部外品)
■尿素10%クリーム (チューブ)(指定医薬部外品) 販売名:やわらかスベスベクリームN
■尿素10%クリーム (ジャー)(指定医薬部外品) 販売名:やわらかスベスベクリームN
■ハンドクリーム 薬用スーパーさらさら(医薬部外品) 販売名:ハンドクリーム (薬用さらさら)a
■ハンドクリーム 薬用モアディープ (チューブ)(医薬部外品)
販売名:ハンドクリーム (薬用モアディープ)a
■ハンドクリーム 薬用モアディープ (ジャー)(医薬部外品)
販売名:ハンドクリーム (薬用モアディープ)a
■シーブリーズ スムースハンドジエラート ピンクグレープフルーツ(2月上旬 数量限定発売)
■シーブリーズ スムースハンドジエラート ボタニカルスイート(2月上旬 数量限定発売)
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は3月20日、リニューアルした銀座並木通り店をオープンする。7階建ての建物には、ブティックやカフェに加えて初めてチョコレートを取り扱うスペースも用意する。また、オープンから2カ月間、同ブランドのこれまでのコラボレーションプロジェクトを集めた展覧会「ルイ・ヴィトン &(Louis Vuitton &)」を開催する。
銀座並木通り店は1981年に、「ルイ・ヴィトン」の日本初の直営店として開店。店舗建替えに伴い、東京銀座朝日ビルディングに移転オープンしていた。今回リニューアルオープンを迎える建物の外観は東京湾の水面を彷彿とさせる作りで、建築は青木淳とアメリカ出身のピーター・マリノ(Peter Marino)が担当した。
最上階には須賀洋介が手掛ける「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」と「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」をオープン。2020年2月に「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」にオープンしたカフェとは異なり、今回はカジュアルさを意識したという。チョコレートは正方形やブランドのモノグラムを模した形に作られ、ボックスで販売する。
展覧会では10の展示室を設けてクリエイティブなコラボレーション作品を展示。特に日本に焦点を当て、川久保玲や村上隆のほかにも、藤原ヒロシや故山本寛斎氏、草間彌生との取り組みを紹介する。村上隆は12年にわたって「ルイ・ヴィトン」とコラボし、“モノグラム・マルチカラー”シリーズや、目玉や桜をモチーフにしたバッグ・コレクションといった人気アイテムを生んだ。
6階にはVIP・VICサロンを構え、旅に着想を得た“オブジェ・ノマド コレクション”を配置。ほかにも、 “LVオリ・ライン スニーカー”や青と紫を基調とした“タンブール”ウオッチなどの限定品を販売。また、2014年に発表した川久保玲とのコラボトート“バッグ・ウィズ・ホール”をリエディットして限定販売。中のものが落ちないように、ライナーとしてバッグを販売する際に使われる布製の保護バッグを使用する。
マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、このリニューアルオープンと展覧会の展開について「全ては、世界で最も先進的で洗練されたラグジュアリーマーケットである日本市場へのエンゲージメントのために取り組んでいる。この2つのプロジェクトはビスポークストアやイベント、コンテンツに関する新時代を象徴する。パリでやったことを、日本で再現するつもりはない。日々何かが起こっているのであり、常にエンゲージメントを意識している。リニューアルに着手してから5年が経つが、21年現在も作業を継続できているのは幸運なことだ。本当のエンゲージメントとは、出店をするだけではない。それはただの商業にすぎない。われわれが目指すのは文化的交流だ」と語った。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は3月20日、リニューアルした銀座並木通り店をオープンする。7階建ての建物には、ブティックやカフェに加えて初めてチョコレートを取り扱うスペースも用意する。また、オープンから2カ月間、同ブランドのこれまでのコラボレーションプロジェクトを集めた展覧会「ルイ・ヴィトン &(Louis Vuitton &)」を開催する。
銀座並木通り店は1981年に、「ルイ・ヴィトン」の日本初の直営店として開店。店舗建替えに伴い、東京銀座朝日ビルディングに移転オープンしていた。今回リニューアルオープンを迎える建物の外観は東京湾の水面を彷彿とさせる作りで、建築は青木淳とアメリカ出身のピーター・マリノ(Peter Marino)が担当した。
最上階には須賀洋介が手掛ける「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」と「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」をオープン。2020年2月に「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」にオープンしたカフェとは異なり、今回はカジュアルさを意識したという。チョコレートは正方形やブランドのモノグラムを模した形に作られ、ボックスで販売する。
展覧会では10の展示室を設けてクリエイティブなコラボレーション作品を展示。特に日本に焦点を当て、川久保玲や村上隆のほかにも、藤原ヒロシや故山本寛斎氏、草間彌生との取り組みを紹介する。村上隆は12年にわたって「ルイ・ヴィトン」とコラボし、“モノグラム・マルチカラー”シリーズや、目玉や桜をモチーフにしたバッグ・コレクションといった人気アイテムを生んだ。
6階にはVIP・VICサロンを構え、旅に着想を得た“オブジェ・ノマド コレクション”を配置。ほかにも、 “LVオリ・ライン スニーカー”や青と紫を基調とした“タンブール”ウオッチなどの限定品を販売。また、2014年に発表した川久保玲とのコラボトート“バッグ・ウィズ・ホール”をリエディットして限定販売。中のものが落ちないように、ライナーとしてバッグを販売する際に使われる布製の保護バッグを使用する。
マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、このリニューアルオープンと展覧会の展開について「全ては、世界で最も先進的で洗練されたラグジュアリーマーケットである日本市場へのエンゲージメントのために取り組んでいる。この2つのプロジェクトはビスポークストアやイベント、コンテンツに関する新時代を象徴する。パリでやったことを、日本で再現するつもりはない。日々何かが起こっているのであり、常にエンゲージメントを意識している。リニューアルに着手してから5年が経つが、21年現在も作業を継続できているのは幸運なことだ。本当のエンゲージメントとは、出店をするだけではない。それはただの商業にすぎない。われわれが目指すのは文化的交流だ」と語った。
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1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけをここで余すことなくお伝えする。今回は毎日取りたい三種のサプリについて。
美肌作りのために確実にとっておきたいマストアイテムってある。よく、「即効性のあるものって何?」と聞かれるのだけど、最終的に揺るがない、ぶれない肌を目指すのであれば、底上げをしてくれるものをコツコツ取り続けるのが一番の近道。かくいう私も、以前は即効性のあるものを求めてサプリを探求し続けていたのです。その長い旅路の先に見つけた一つの答えは「奥ゆかしいサプリほど後々うれしい結果をもたらしてくれる!」ということ。美肌は1日にしてならず。でも続けた分だけ、驚くほどちゃんと応えてくれる。今回は、2021年のマストバイ“奥ゆかしい”三種の神器(サプリ)のご紹介!
まず一つ目は、いわずとしれたデトックスの女王・ハトムギ。漢方の生薬としても「ヨクイニン」という名前で昔から重宝されてきたもの。アミノ酸が穀物の中で一番優れていて、栄養価が高いだけでなく、肌の水分代謝を促し、潤いや艶を与えてくれるというなんとも頼もしい存在。さらに、腎臓の働きを活発にしてくれ、老廃物の排出をスムーズに。炎症を抑える効果もあって、気になるブツブツやイボにも働きかけてくれる万能穀物。コツコツ続けることによって確実に肌の状態を改善してくれる、超・必須アイテムなのであります。それゆえ、私は錠剤と粉末のタブル使い。粉末はほんのり香ばしくて、ヨーグルトやスムージーとも相性ばっちり。腹持ちがいいので、小腹が空いた時にもおすすめ。内側から潤うもっちり肌を目指すなら、1日も早いハトムギ生活を。
二つ目は、こちら。「え…醤油?」と、驚くなかれ。私も、このアイテムを知った時、そして味わった時に目をパチクリさせた。「しょ、しょ、醤油を薄くした感じやん‼︎(驚)」と。そう、この「醸造アミノミックス」は醤油と同じように、大豆を原材料にし、麹菌の発酵パワーを活用して作られたもの。人が必要とする20種類の必須アミノ酸・非必須アミノ酸のうち18種類がしっかりと含まれているだけでなく、菌酵素やオリゴ糖なども有するアミノ酸ドリンクなのです。液体なので吸収が早く、食前だと40分ほどで体にしっかりと働きかけてくれるそう。人間の体の20%はタンパク質でできていて、そのタンパク質を作る成分がアミノ酸。わずか20種類のアミノ酸の組み合わせが健康的な髪・爪・肌はもちろんのこと、筋肉やホルモンなど10万種類以上のタンパク質を作っているのだというのだから、その重要性はいわずもがな。毎日消耗していくものだからこそ、日常的な相棒として常備しておきたいスーパーアイテムなのです。
最後はこちら、鉄分。体にとってものすごく大事な鉄の重要性は以前からこのコラムでも伝えているけど、鉄分って取るのが難しい。そもそも鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、体に吸収されやすいヘム鉄は、牛ヒレ肉ならおよそ200g、鶏レバーならおよそ70gを毎日摂取しないといけないし、とはいえ過剰に取りすぎると体に害を及ぼす恐れがあるのです。成人女性の5人に1人が鉄不足といわれていて、貧血になると血液が酸素を運べなくなってしまうので、疲れやすくなったり頭が痛くなったり、さらには肌にも影響が(泣)。何かいい鉄はないかな〜と探していた時に出合ったのがこの「VOR」。主成分は阿蘇カルデラのリモナイトという、ヘム鉄を含む天然の鉄と12種類のミネラルを併せ持つ天然の恵み。嬉しいのは、リモナイト原料を1日200g食べても無毒性であり、過剰摂取には至らないという検査結果があるということ(HP情報より)。何事もやりすぎは禁物だけど、これならばと安心して摂取できる縁の下の力持ちなのです。
と、いうことで美肌を作る三種の神器(サプリ)、いかがでしたか。
急ぎたくなる…けど急がば回れを実感する今日このごろ。心強い味方になってくれる強力なパートナーが一つでも見つかりますように(願)。
名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通
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「グッチ(GUCCI)」はこのほど、新たな環境戦略を発表した。これまで取り組みを進めてきたカーボンニュートラルに加えて、森林やマングローブ林の保護と再生、自社サプライチェーンにおける環境再生型農業に投資し、さらに自然環境にポジティブな変化を生み出すことを目指す。
「グッチ」は2018年以降、自社の事業活動とサプライチェーン全体においてカーボンニュートラルを実現してきた。今回発表した環境戦略はこれまでの取り組みを発展させたもので、温室効果ガスの排出の回避と削減は引き続き優先させながら、同時に生物多様性の保護と気候変動対策を目的に、サプライチェーン全体の改革を推進する。
マングローブ林は一般的な森の最大約10倍の炭素を蓄えることができるが、世界のマングローブ林の30〜50%がすでに失われ、毎年2%ずつ削減し続けている。「グッチ」はホンデュラスの森林保全プロジェクト「モスキティア ブルー カーボンREDD+プロジェクト」に資金提供を行ない、これにより約5000haにおよぶマングローブ林と28万5000ha以上の森林が伐採から保護される。
同戦略のもう一つの柱となる環境再生型農業に向けた取り組みは、国際環境NGOのコンサベーション・インターナショナル(CONSERVATION INTERNATIONAL)、サウスポール(SOUTH POLE)、ネイティブ(NATIVE)と共同で、環境再生型農業プロジェクトの実行可能地域の特定と規模拡大を目的とした調査を進行し、グッチ製品に再生可能な原材料を供給することを目指す。また、サプライチェーンだけでなく、生産者に対しても環境再生型農業に切り替えるよう奨励している。そのほかにも再生可能エネルギーへの切り替えやサステナブルな原料調達、循環型ビジネスモデルの推進などにも取り組む。
マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzari)=グッチ社長兼最高経営責任者は「新たな『環境戦略ポートフォリオ』は科学に基づき、気候変動を緩和する重要な生態系を保護および再生することで、生物多様性と気候を将来にわたって持続可能にするものだ。私たちは、自然を気候変動の犠牲者から気候に変化をもたらす原動力へと変えるための具体的な活動とシステムを広めることが、地球温暖化へのソリューションのひとつになると考える。この方法は、最終的に私たちの地球の未来を救うことになるだろう」とコメントした。
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昨年の今頃、1年以上もマスク着用の習慣が続くとは、いったい誰が想像できただろうか?コロナ禍で最も変化した美容習慣は間違いなく、マスク着用の影響による「ベースメイク」であると思う。そして現在進行形で、女性の関心事でもあるはずだ。
確かにこの1年、電車や街中で見かける女性で「ファンデーションをきっちり塗っている人」は減少したように思える。その一方で(特に大人の女性で)、「完全にスッピン」と思われる人も、あまり見かけなかった。近所の外出時は別として、出勤もしくは、不特定多数の人とすれ違う場所に出かける場合、日本女性にとって「ファンデーションをつけること」は、それだけ重要な習慣なのだと思う。それゆえに、多くの女性がファンデーションの機能や仕上がりに対して、今も一定の試行錯誤をしているのではないかと想像している。
マスクでほとんど顔が隠れている以上、「他者の目から見た美しい仕上がり」は、以前ほど重視されなくなった。代わりに必要とされるのが「湿気でヨレない」「こすれに強い」機能である。フィット感は以前からあるニーズだけれど、ファンデがマスクにつくことを通して「見える化」された面が大きい。
もう1つ、マスク着用で浮上した機能が「肌に負担をかけない、ストレスフリーの使い心地」だ。マスク内の高温・高湿度環境によって、肌が敏感に傾く女性が増えたこと。さらに昨年のコラムでも記した通り、女性は肌の上にファンデーション、その上をマスクで覆うという「二重の密閉状態」にある。感覚的な話しで恐縮だが「素肌が楽に呼吸できるような」ベースメイクを求める気持ちは、とても共感できる。
マスク着用によって、多くの女性が「強制的にベースメイクを見直さざるを得なかった」こと。これは長期的に考えると、ポジティブな側面もあるように思う。この期間にファンデーションではなく下地を試してみた人、また顔全体に塗らず部分的にカバーするなど、塗り方の工夫をした人もいるだろう。
その結果「ファンデーションでなくても、肌は均一に見える」「肌全部をカバーしなくてもいい」という気づきがあったのではないか。実は前述のような下地の使用や塗り方は、プロのメイクアップアーティストが実践する「自然な肌作り」のテクニックでもある。コロナ禍の強制的な経験により、まずはファンデーションの常識から解放されること。そして自然な肌作りの方法を体験することは「いつかマスクを外す日」にきっと役立つはずだ。
そして、2021年春はまさに「これまでのファンデーションの概念」を越えるような、ベースアイテムが続々登場する。マスク着用が続きそうな今、次世代のベースメイクのキーワードとともに、注目の新作アイテムをご紹介したい。
これまで日本女性の間には、ファンデーション=「ベージュ」という概念が存在していたはず。ファンデ選びの重要なテーマは「いかに自分の肌色に合ったベージュを見つけるか」でもあった。一方マスク着用を通して俄然注目度が高まったのが「ピンク」や「パープル」のトーンアップ下地である。これらの下地は、女性たちに「ベージュでなくても、肌の均一感や明るさを際立てる」「1品でも案外美しく仕上がる」という美肌体験をもたらした。
このようなトーンアップ下地は、今後も引き続き注目されると思う。個人的に最も印象的だったのは、「スリー(THREE)」の“アドバンスドエシリアルスムースオペレーター プライマー”だ。木材を原料とした、軽量かつ弾力性に優れた「スムースファイバー」を配合し、実に不思議な感触を実現している。プライマーのほうから肌に吸いついてくるようなフィット感を叶え、密着後は肌の上でネット構造を形成し、保湿効果も期待できる。肌のノイズを解消しながら、ほんのり血色感を添え、素肌美が際立つ仕上がりが手に入る。
ファンデーションの分野で斬新なコンセプトを打ち出したのが、「RMK」の“カラーファンデーション”である。「ファンデーションは、ベージュだけじゃない」という、KAORIヘアメイクアーティストの発想から生まれ、ベージュは一色も存在しない。ピンクやグリーン等の明るいパステルカラーは、肌色をコントロールする顔料を中心に構成され、透明感に優れているのが特徴だ。薄膜で素肌の質感を生かしながら、足りない色を補って明るいトーンへと導いてくれる。双方ともにストレスフリーの使い心地とマスクへのつきにくさ、そしてリモートワークでも活躍する自然な仕上がりを叶えるアイテムといえる。
外出の機会が減り「UVケア」の使用頻度が減ったことは、「意外な落とし穴」ではないかと考えている。一般的な不織布のマスクは一定量の紫外線を透過すること。リモートワークの際に日差しの入る場所で過ごしていると、気づかぬうちに紫外線ダメージを蓄積する可能性があるからだ。この状況が長期化するほど、やがてシミやくすみを自覚する女性が増えるのではないだろうか。そこで注目したいのが、1品で何役もこなす「多機能 UVケア」である。
花王が展開する「ビオレ(BIORE)」の“ビオレUV バリア・ミー ミネラルジェントルミルク”は、自然界に存在する植物や、食品業界の技術からヒントを得て、肌に微粒子を付着しにくくする新技術を搭載。ナノサイズの紫外線散乱剤を用いて、肌表面にキメより微細な凹凸を作りだし、ホコリやPM2.5、花粉などの付着を防ぐ働きがある。新型コロナウイルスの流行で高まった「目に見えないダメージ要因から肌を守りたい」というニーズに応える製品といえる。肌をトーンアップする働きで、下地としても活躍するはず。
カネボウ化粧品のベストセラー「アリィー(ALLIE)」から登場する“カラーチューニングUV”は、「ノーファンデ UV」というコピーの通り、日焼け止め1品で肌を作り込めるアイテムだ。PUはくすみを飛ばし毛穴をぼかす光の効果で、まるでもともと肌の透明感が優れていたかのような仕上がりが手に入る。「アリィー」が誇る国内最高基準の紫外線防止効果、そしてマスクのこすれに強いフリクションプルーフ効果、マスク内の湿気に強いスーパーウォータープルーフ効果も頼もしい。
日焼け止め単体のニーズは減ったとしても「1品でメイクが終わる」「崩れにくい」「見えないダメージから肌を守る」となれば話しは変わってくる。加えて多機能UVケアは、手頃な価格帯&ドラッグストアで手に入る製品が充実しており、今後ベースメイクの定番アイテムとして浸透するのではないかと思う。
マスク着用が続くにあたり、注目したいのが「仕上げにパウダーを使うこと」だ。本来パウダーはファンデの定着を高め、きめ細かな質感に整えるアイテムだが、プラスアルファの効果が期待できるからである。
効果の1つは、メイクとスキンケアの中間的な存在である「スキンケアパウダー」の働き。「SHISEIDO」の“資生堂 ホワイトルーセント ブライトニング スキンケアパウダー N”は、美白有効成分m-トラネキサム酸を配合した、医薬部外品だ。サラリと軽やかな感触で、スキンケアの最後になじませると、素肌そのものをケアする働きが期待できる。もちろんメイクアップの仕上げに使うことも可能で、肌の均一感を高める働きも。リモートワーク時に、薄化粧効果によって活躍してくれそうだ。
もう1つ注目したいのが「パウダーによるスキンケア効果の持続」である。資生堂の研究によると、マスク着用時、ベースメイクの仕上げにパウダーを使うと、ファンデの下に塗布したスキンケアの持続効果が認められるという。前述のホワイトルーセントのようなスキンケアパウダーだけでなく、一般的なパウダーでも同じ効果が期待できる。個人的におすすめなのは、「ジバンシイ(GIVENCHY)」の“プリズム・リーブル”だ。シルキーな感触でキメを整え、白色光を構成する色を再現した絶妙な4色が、明るさと透明感を演出。1989年に初代が登場して以来、32年愛され続ける名品であり、こちらも薄化粧ニーズに応えてくれる。
改めて(美容に限らず)何ごとにおいても、長年の価値観や習慣を変えるのは本当に難しい。そういう意味で、マスク着用習慣はある種ベースメイクの常識を変える、思わぬきっかけになるのではと思う。今後ますます、女性たちの間にナチュラルなベースメイクのテクニックが浸透したり、今回ご紹介したような既存の枠を越えるベースアイテムが登場することを、心から願いたい。それは「いつか、マスクを外す日」に、きっと役立ってくれるはずだから。
宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける
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「フェンディ(FENDI)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!
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「フェンディ(FENDI)」は1月27日、キム・ジョーンズ(Kim Jones)の加入後初となる2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。会場は、パリ旧証券取引所。上から見るとアイコニックな“ダブルF”のロゴが並ぶガラス張りの迷路のようなセットを用意し、ロマンチックなコレクションを披露した。
「私は行動派。(時機を)待つことが助けになることもあるとは考えていない」。そう語るキムが本格的にウィメンズウエアを手掛けるのは初め手のことだが、昨年9月に「フェンディ(FENDI)」のオートクチュール、プレタポルテ、ファー・コレクションのアーティスティック・ディレクターに就任してすぐにコレクションに取り掛かったという。
迷うことなく今回のテーマに選んだのは、作家ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)が恋人のヴィタ・サックヴィル・ウェスト(Vita Sackville-West)に捧げた小説「オーランドー(Orlando)」と、画家やインテリアデザイナーとして活動し、妹のウルフと共にブルームズベリー・グループの一員でもあったヴァネッサ・ベル(Vanessa Bell)だ。彼は大人になってからずっとこの2人の女性を称賛してきたとし、家の本棚には初版の「オーランドー」やブルームズベリー・グループの作家たちの作品が並んでいることを明かす。そして、「『フェンディ』が創業したのは1925年で、『オーランドー』が出版されたのは1928年。文字通り、歴史上の同じ時代から来ている。そして、今でもとても現代的でつながりを感じるものであることが興味深いと思った」と振り返る。
そんな長い歴史を持つ「フェンディ」にとって“ファミリー”は重要な要素であり、キムはその点も大切にしている。今回のコレクション制作には、メンズウエアとアクセサリーのアーティスティック・ディレクターを務めるシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)と、シルヴィアの娘でジュエリーを手掛けているデルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)も携わっており、デルフィナはモデルとしてショーにも登場。それだけでなく、初の親子共演となるケイト・モス(Kate Moss)と娘のライラ(Lila)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、クリスティ・ターリントン(Christy Turlington)と甥のジェームス(James)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、デミ・ムーア(Demi Moore)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)といった、キム自身や「フェンディ」とつながりの深いモデルを多く起用した。また、ルックの一つは、同ブランドで54年間、ファーやウィメンズウエアをデザインしてきた故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏のスケッチから引用したものだという。
今回発表されたのは19ルックで、これだけでキムのウィメンズウエアに対する視点を完全に理解するのは難しいが、テーラリングとドレスを織り交ぜており、大胆な装飾に秀でている。ファーストルックは、オフショルダーのネックラインが印象的なシルクのような黒のパンツスーツをまとったムーア。胸元まで垂れる大ぶりなイヤリングと本型のクラッチがアクセントを加えている。また、ハディッドが着用した水のようにきらめく透明なケープや繊細なビーズ刺しゅうをあしらったイブニングドレスをはじめ、ドレスは高い位置で絞ったエンパイアウエストと長いトレーンという時代感のあるデザインが特徴。さりげなくセンシュアルでありながら実にロマンチックに仕上げられているのが絶妙だ。そして、ウルフと夫のレナードが出版した手刷りの本やローマにあるボルゲーゼ美術館を想起させる大理石模様の艶やかなドレスとマントに身を包んだキャンベルがショーを締めくくった。
キムは「ダンヒル(DUNHILL)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ、そして現在も手掛けている「ディオール(DIOR)」のメンズで結果を出した後に「フェンディ」に加入したが、彼にはブランドを理解するための自分なりのやり方があるようだ。「新たなメゾンに加わったら、何がその柱で、顧客が何を求めているかを考える」と話し、そこからさらに拡げる道を模索するという。「フェンディ」においても、彼は故ラガーフェルド氏が2015年に始めたファーを中心としたクチュールを得意としていることを理解している。今回は同ブランドのクチュールにとって初の春夏となるが、「私は彼らが提案できるものの幅を広げたかった。会社がすでに持っているものと持っていないものを見て、それをどうやって広げていくかを考えるのが好きなんだ」と語る。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
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「シャルル ドゥ ヴィルモラン(CHARLES DE VILMORIN)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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ソフトジェルネイルのパラジェルや、ボディーケアブランド「パラスパ(PARA SPA)」を手掛けるネイルセレクトは2月1日、同製品を使ったネイルやスパメニューを体験できるサロン及びショップを渋谷にオープンする。
同社は、爪の表面を削らないソフトジェルネイル、パラジェルを2010年から販売。従来のように爪を保護する表面の層を削らずに密着させることができるため、爪への負担を抑えながら美しいジェルネイルを楽しむことができると人気だ。「パラスパ」は精油やオーガニック素材配合のボディーケアブランド。爪〜手全体をふっくらと整えるハンドオイルやバスエッセンス、ボディークリームなどトータルにケアできるアイテムをそろえる。
1階フロアでは「パラスパ」製品の体験・購入のほか、オリジナルの香りを調合できるアロマオイルバーを併設。ラベンダーやシダーウッドなど10種類の精油からいくつか選んでアロマスプレーが作れる(無料)メニューだ。2階では完全個室のプライベートな空間でネイルとスパの同時施術も可能とし、リゾートスパのような癒やしの時間を提供する。また、「手肌のケアまで含めて美しくなってほしい」という思いからスパメニューを豊富に用意し、ジェルネイルのデザインは単色カラーが中心で、複雑なアートは行わない。約250色のネイルカラーでトレンドや質感(艶やマット)を提案する。
営業時間はショップは平日11〜19時まで、サロンは平日9時〜17時までとし、土休日は休み。女性が9割以上を占めるネイル業界にあって、結婚や妊娠などライフスタイルの変化による離職率は高いことから、サロンで働くスタッフが長く働きやすい環境を整えるという試みにも注目だ。
■パラスパガーデン(1階)/パラスパサロン(2階)
営業時間:平日11:00〜19:00(1階)、平日9時〜17時(2階)
住所:渋谷区道玄坂1-15-12 CAN渋谷道玄坂ビル1階、2階
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「フェンディ(FENDI)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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カナダ発のラグジュアリーECのエッセンス(SSENSE)はこのたび、アーティストやクリエイターなどとコラボレーションして、アパレルや雑貨を制作するプロジェクト「エッセンス ワークス(SSENSE WORKS)」を発足した。第一弾として黒人劇作家でクィア(男性にも女性にも区分されない独自性)のジェレミー・O・ハリス(Jeremy O. Harris以下、ジェレミー)と協業し、ジャケット(3万9500円)やシャツ(3万3500円)、パーカ(3万9500円)、スカート(3万7500円)、ソックス(4500円)などを発売した。「エッセンス ワークス」立ち上げの経緯やジェレミーとの協業の理由などをエッセンスのソニア・トマス(Sonia Thomas)=ブランド開発部門シニアディレクターに聞いた。
WWD:「エッセンス ワークス」を立ち上げた理由と狙いは?
ソニア・トマス(以下、ソニア):エッセンスの見方は、ニューラグジュアリーやEC、クリエイティブプラットフォーム、テック企業など人によってさまざまです。「エッセンス ワークス」では、クリエイターのクリエイティビティをエッセンスというフィルターを通して表現するプラットフォームを提供したいです。ジェレミーはジャンルを超えた創造性と文化的影響力を体現していて、世に伝え、拡散したいと思いました。私たちはジェレミーの革新的な作品には注目しており、「エッセンス マガジン(SSENSE MAGAZINE)」3号目の表紙などのプロジェクトを共にすることで関係性を深めてきたんです。
WWD:コレクションのコンセプトは?
ソニア:ジェレミーはこの協業で、作家のゾラ・ニール・ハーストン(Zora Neale Hurston)や、歌手のエセル・ウォーターズ(Ethel Waters)、画家のジェイコブ・ローレンス(Jacob Lawrence)、写真家のタイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)、映画監督のジャニクザ・ブラボー(Janicza Bravo)、そして写真家カール・ヴァン・ヴェクテン(Carl Van Vechten)など、人々を喜ばせ、歴史を紡いできた黒人の作家やアーティストへのオマージュを捧げる“オリジナルの劇”を構想したんです。ジェレミーの未発表の脚本の一部をパーカやTシャツなどにプリントや刺繍であしらい、トートバッグにはセリフの全文をのせました。
WWD:性差を感じにくいデザインやシルエットのジェンダーニュートラルなアイテムが中心だが、エッセンスではあえてメンズ/ウィメンズウエアに区分している。
ソニア:エッセンスは、5万以上のアイテムと600以上のブランドを取り揃えており、ショッピング体験を可能な限り簡単に案内できるよう努力しています。ジェンダーアイデンティティ(性自認)に関する意識が高まっていますが、現時点では多くの一般消費者はアイテムを購入する際に、性別で選択するメンタルモデル(物事の見方や行動に大きく影響を与える固定観念)を持っています。
WWD:今回のコレクションも含めてECの売れ行きは?
ソニア:エッセンスは幸運にも順調に推移しています。世界中のチームが遠隔で仕事をする中で「エッセンス ワークス」を開発して立ち上げるのは、とても大きなチャレンジでした。コレクションも順調で、トラウザーやスカートなどのテーラードアイテムに強い関心が寄せられています。
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2021-22年秋冬メンズ・ファッション・ウイークが終了し、21年春夏オートクチュール・ファッション・ウイーク(1月25〜28日)が開幕しました。コロナ禍での2度目のデジタル開催で、クチュールメゾンはどのような服を、どのような方法で発信するのか、コレクションを長年取材する向千鶴「WWDジャパン」編集長と、ウィメンズブランド担当の大杉真心記者がそれぞれの視点から語り合います。今日は1月25日、26日の2日間の参加ブランドから厳選した7ブランドについて紹介します。
向千鶴「WWDジャパン」編集長(以下、向):オートクチュール・ファッション・ウイークが開幕しました。ライブ配信のコアタイムが日本の夜ですがから、仕事や家事が終わって一段落した時間にリラックスして見るのがオススメです。ファンタジー溢れるオートクチュールを通じて多くの方にショートトリップを楽しんでいただきたい。
大杉真心「WWDジャパン」記者(以下、大杉):トップバッターは「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」です。デザイナーのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)は、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」で経験を積んだアメリカ人デザイナーで、先日の大統領就任式でレディー・ガガ(Lady GaGa)の衣装を担当したことでも話題になりましたね。
向:私は就任式を最後までライブで見て寝不足になった派なのですが、厳重な警備体制下で常に緊張感があった式典の空気をガガは一気に華やかに盛り上げました。特にボリュームのあるスカートの後姿がガガを最高に美しく見せており、 “一世一代の場では、やはりパリのオートクチュールが選ばれるのだな”と思ったけど、そうか、ダニエルはアメリカ人でしたね。納得です。
大杉:今回のテーマは「231 second of Haure Couture(オートクチュールの231秒間)」で、3分51秒にコレクションの制作現場やフィッティング風景、撮影、モデルの着用シーンが凝縮されていました。
向:「スキャパレリ」と言えば1920年代にパリで勃興した“超現実”表現のシュールレアリスム。創業者のエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)は芸術家のサルバドール・ダリ(Salvador Dalí)などと親交が深く、現代的な表現をすれば“ぶっ飛んだ”デザインを世に送り出していました。現代のダニエルはそのDNAをしっかり引き継ぎ、痛快に“ぶっ飛んで”くれましたね。
大杉:序盤からムキムキな筋肉をかたどったコルセットに釘付けに!これ、去年のクリスマスにキム・カーダシアン(Kim Kardashian)のためにデザインしたムキムキドレスの進化系なんですね。「スキャパレリ」といえばショッキングピンクがDNAですが、あのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)による有名なリボンルックがムキムキに再現されていました(笑)。
向:創業当時に独創的な「スキャパレリ」を支持したパリの上流階級の女性たちの懐の深さや好奇心の強さには脱帽ですが、今の時代にその役割を果たしているのがキムやガガのようなアーティストたち。オートクチュールとショービジネスの関係は密接ですね。奇抜であると同時にクチュールメゾンの技を生かしてどこまでも真面目に美しさを追求し、着る女性をきれいに見せています。
大杉:他にも大振りの茄子のようなゴールジュエリーや、大きな南京錠も迫力がありましたし、聖母像の絵画のように乳を飲む赤ん坊が付いたルックもぶっ飛んでました。今スポットライトが当たっているアメリカ人クチュリエとして、ダニエルは今後も注目していきたいですね。
大杉:前回は不思議な雰囲気の映像作品に挑んだ「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」でしたが、今回はシンプルなランウエイ形式になりましたね。このブランドは3Dプリンターを駆使して、ドレスそのものがSF映画の衣装のように細かく、奇抜なので、全身をしっかり見れる見せ方でよかったと思いました。コクーンに包まれているかのように立体的なケープのドレス、生物のひだのよう広がったスカートなどから、創造性の豊かさを感じます。
向:まるでボディーペインティングかのように身体と一体化したドレスが美しかったです。身体と装飾、身体と服と空間の関係性を追求するその探求心がすごい。服というより、もはやボディーメッセージですね。私、日本に点在する縄文文化の資料館を見て回るのが趣味なのですが、そこで展示されている縄文人の装飾に通じるものがあるな~なんて思いながら見ていました。
大杉:往年のスーパーモデル、ナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)も登場しましたね。羽のような装飾が付いたラストルックは本当に神々しく、気高さを感じてしまいました。細かく見てみるとネイルアートもとても素敵で、これらは日本出身のネイルアーティストの松永英知さんが担当したそう。
大杉:また1本の映画を見終わったように、惹き込まれてしまいました。前回に引き続き、イタリア人映画監督マッテオ・ガローネ(Matteo Garrone)による映像です。タロットの世界が広がったお城の中で、1人の女性がジェンダーを超えた自分探しの冒険をするという内容で、愚者、節制、女教皇、吊るし人、悪魔などお馴染みのカードのサインたちが登場人物として出てくるのもワクワクしました。
向:インビテーションがズシリとしているから何かと思えばタロットカードそのもの!ショーはそこから始まりました。映像は非常に美しく、非常にミステリアス。以前、「ディオール(DIOR)」のオートクチュールのショーの後に “仮面パーティ”に参加したことがあります。そのときに感じた「仮面をつけていると人は素直に大胆になる」という体験を思い出しました。タロットに導かれることで女性たちがどんどん自分の本心や本年に忠実になってゆく。そんな束の間の解放感を提供してくれた気がします。
大杉:ムッシュ、クリスチャン・ディオール本人も占星術に惹かれていたという話がありますが、アーティスティック・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)は「不確実な時代に、ミステリアスで多元的な美しさを探った」という風に語っています。まさにコロナ禍に入ってから「風の時代」についてなどスピリチュアルな話を聞く機会が増えて、占星術関連の書籍も売れているそう。そういった占いへの注目が高まる中、今このような提案するマリア・グラツィアは本当に時代を捉えているな、と感心してしまいます。
向: 12星座を刺しゅうしたドレスはマリア・グラツィアのお気に入りで今回も登場しましたね。ちなみに「ディオール」には12星座のリングも定番であります。私はマリア・グラツィアへのインタビュー当日に「話のネタに」と思って自分の星座であるおうし座のリングを購入したことがあります。慌てて買ったので実はそれが牡羊座のリングだったというオチつきなのですが……。マリア・グラツィアと大いに盛り上がったからよいのですけどね。
大杉:なんと!SNSのコンテンツでは、実際にマリア・グラツィアをはじめ、アトリエのスタッフたちがタロット占いを受ける姿も紹介していたのも面白かったです。これまで通り、このコレクションに合わせて世界中のアンバサダーたちのスナップがSNSで掲載されていましたが、日本からは新木優子さんが登場していました。
向:「シャネル(CHANEL)」は、家族が集う少人数の結婚式をイメージしたそう。花のアーチをくぐってモデルたちがグラン・パレの階段を降りてくる開幕のシーンは、一点の曇りもない幸福感に満ちていました。今こそ「シャネル」にはこうあってほしい。厳しさやシリアスさは「シャネル」には不要です。ザ・ロネッツ(The Ronettes)の「ビー・マイ・ベイビー」のアレンジ曲が胸にしみました。
大杉:無観客ショーと思いきや、ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)やマリオン・コティヤール(Marion Cotillard)、リリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)ら豪華なアンバサダーたちが客席にいましたね。段々に重なったフリルスカート、マクラメ刺繍のロングドレスなどから、紳士服から着想を得た、ウエストコートとパンツのセットアップまで、華やかなパーティの参列客のようなウエアがそろっていました。
向:ロング&リーンの1920年代調が軸にありましたね。それを彩るのは刺しゅうや羽根飾りといったシャネル傘下の工房の仕事です。ヴィルジニーは、「私は常に女性たちが自分のワードローブにどんなアイテムを加えたいのかと考えています」と話していますが、 この顧客に寄り添うヴィルジニー流の「シャネル」がすっかり安定感を得たと思います。
大杉:最後には白馬に乗った花嫁が登場しましたね。この祝福ムードは、カンボン通り31番地のオートクチュール サロンのリニューアルに関連しているとのことです。
向:「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は本拠地のローマにあるコロンナ美術館で無観客ショーを発表しました。映画「ローマの休日」のラスト、アン王女が記者会見を開いたシーンのロケ地で、天井のフレスコ画など会場は見どころ満載です。ローマはイタリアの中でも特別な場所であり、「ヴァレンティノ」はその歴史の中から生まれたことを再確認しますね。パリコレではこの荘厳な光景を見ることはできません。
大杉:前回、巨大ドレスに度肝を抜かれましたが、今回はよりリアルなレイヤードスタイルを楽しむクチュール、という新しい方向性に切り替えてきましたね。クチュールといえば、装飾をたっぷりのせたドレスをイメージしますが、ドレスのオケージョンが減る中でピッチョーリはリアルな世界で着用するクチュールを目指したのではないか、と思いました。スパンコールをのせたタートルネックインナーの上からワンピースを重ね着したり、ふんわりとしたコートドレスがあったりと日常着のようなアイテムばかり。クチュールでは初めてのメンズも登場していました。顔一面に金色のグリッターを塗ったメイクも目を引きましたね!1ルックずつ商品説明と製作者の名前が記載されていて、リスペクトを感じました。
向:どこか着物を思わせる直線的なフォームと鮮やかな色が力強かったです。ところで音楽は、マッシヴ・アタック(Massive Attack)のロバート・デル・ナジャ(Robert Del Naja)が担当です。ナジャってバンクシーの正体か!?なんて噂されたこともある人でしょ?そのナジャとアーティストのマリオ・クリンゲンマン(Mario Klingemann)が組んだ「ヴァレンティノ」の映像作品が29日に発表されるそうですね。なんと人口知能に「ヴァレンティノ」のオートクチュールのメイキング映像などを3か月間学習させて作ったとか。究極の手仕事であるオートクチュールとAIのコラボレーションだなんて未知でゾクゾクするわ~。楽しみ。
向:「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」で特に見てもらいたいのは、ブルーのベルベットの美しさかな。ピークドショルダーのジャケットやドレスに合わせる帽子などいろいろなところに艶のあるブルーのベルベットが使われていて効果的でした。
大杉:今回はデザイナーのジョルジオ・アルマーニが、ミラノへの思いを込めて制作したコレクションだったそうですね。キラキラ輝く総刺しゅうのジャケットとパンツのセットアップからはじまり、素材の美しさにうっとりとしました。歴史的建造物であるオルシーニ宮殿を舞台に、部屋の鏡に反射して、バックスタイルが見える演出も素敵でした。
向:「手入れたが行き届いている」という言葉がショーを見ている間、ずっと頭にありました。服のカッティング、モデルの身のこなし、「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」を使っているのであろう肌の質感や指先のネイル、それらはごく自然に見えるけど緻密に計算されているに違いない!外光と鏡の反射の光も考慮して生まれているのでは?と思いました。ショーのバックステージでデザイナーのミスター・アルマーニは自らモデル一人一人のメイクをチェックしますが、その美意識の高さがデジタルコレクションにも表れていますね。
向:いよ!待ってました!アルベール・エルバス(Alber Elbaz)がファッションビジネスに戻ってきました。「AZファクトリー(AZ FACTORY)」はコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)とのジョイントベンチャーによるプレタポルテの新ブランドです。2015年に彼が「ランバン(LANVIN)」を去ったときは「着る服がなくなる」と本気で嘆く女性がたくさんいました。それほどアルベールが作る服は女性にとっての強い味方なのです。私も嬉しいです。
大杉:テレビ番組風のコミカルな演出で、見ているのが楽しかったです。それぞれのウエアごとにエルバス本人が作った思いを語っていて、XXXSからXXXXLまで対応するストレッチ素材のドレス、女性一人で着脱が楽なファスナー、ポインテッドスニーカーの“スニーキーパンプス”、ヨガやストレッチができるアクティブウエア、最後には“ハグ”や“キス”の温もりを感じるパジャマまで、おしゃれな通販番組みたいでした(笑)。
向:アルベールはクリエイティブ・ディレクターというより、ファッション・デザイナーなのですよね。ブランドのためにブランディングを請け負うのではなく、女性のために服をデザインし仕立てる人。以前「僕はすべての年代のすべての女性を美しくしたい。彼女たちに尽くすデザイナーなんだ」といった趣旨のことを語っていたのが印象的で、今回のコンセプトもそこにあります。多様性あるモデルキャスティングなどから変わらぬポリシーを見ました。
大杉:最後にはアナ・ウィンターをはじめ、マーク・ジェイコブス、リック・オウエンス、「クロエ」の新クリエイティブ・ディレクターで注目を集めるガブリエラ・ハーストらの声援のコメントがあり、見所も満載。しかも、すぐ買える「シーナウ、バイナウ(SEE NOW, BUY NOW)」形式で、今日から公式サイト、「ネッタポルテ」「ファーフェッチ」で発売しましたね。ドレスは9万~21万円、トップス3万~4万円、スニーカー6万7000円、アクセサリが3万~9万円と、クチュールと身構えずとも、手に届く価格帯にも驚きがありました。
向:さあ、日本ではどこの店が販売するのでしょうか?ディストリビューターはどこ?記者としては次はそこを追いかけないとね。
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「ケンゾー(KENZO)」はこのほど、フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)による2021年春夏コレクションのキャンペーンビジュアルを公開した。同キャンペーンは“ディスタンスフォトグラフィー”をコンセプトにグレン・ルックフォード(Glen Luchford)が撮影し、ジェーン・ハウ(Jane How)がスタイリングを手掛けた。
ルックフォードのビンテージアーカイブをもとにロサンゼルスやハバナ、ニューヨーク、マラケシュなどの世界の都市を捉えたイメージは、物理的な旅行が難しい時代に、オリヴェイラ・バティスタが制作のテーマに掲げる“Going Places”の精神を呼び起こすという思いを込め、若々しい遊牧民の精神、多様性、楽観主義、自由といった「ケンゾー」のビジョンを表現した。
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社会が大きく変わった2020年、ファッションメディアもこれまでになく政治的及び社会的問題に対する立場を示すようになった。新世代の読者は自分たちが日常的に読む媒体に多くを期待し、その結果、媒体は社会不安や法律、人種差別、環境問題といったより幅広いトピックを取り上げるようになっている。
例えばイギリス発のファッション&カルチャー誌「i-D」のウェブサイトを見てみると、一般的なファッションニュースに加えて、ウガンダの若者がどのように独裁政権に向き合っているかといった話題から、ウクライナのカムガール(オンライン配信を行うモデル)の生活や、生まれつき顔に跡のあるナイジェリア出身の活動家が自身の経験を語るコラムまでを扱っている。
またベルリンを拠点にするストリートウェブメディア「ハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)」は、20年末に発覚したデザイナーのアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)の性的暴行疑惑について掘り下げ、ファッション業界が十分に取り上げていないことに疑問を投げかけた。コンテンツはほかにも、家庭内暴力を“女性の問題”とすることの間違いや、ポーランドで人工中絶を違憲とする判決が下されたことを受けて、アーティストのバーバラ・クルーガー(Barbara Kruger)によるプロチョイス(人工妊娠中絶の選択権を求め、合法化を支持する派)メッセージ「あなたの身体は戦いの場(Your Body is a Battleground)」を扱ったものなどがある。
11年に創刊したロンドン発のファッション・カルチャー誌「ハンガー(Hunger)」の創設者であり写真家のランキン(Rankin)は、ファッションを超えたトピックを扱うことが同誌に期待されていることだと考えているという。そして、「これまでも軸となるコンテンツを幅広く探求してきたし、今後もそうしていくだろう。このアプローチはサイトのアクセスにも現れていて、多くのユニークユーザーがセレブリティーのインタビューからフォトエッセイ、解説記事までさまざまなコンテンツをクリックしている」とコメント。「未来は今この瞬間に存在していて、私たちがどこに導かれているかを知るためにそこに目を向けようと思わなければいけないだけだ。未来を変えるためには、今への向き合い方を変えるよう努力しなければいけない。新型コロナウイルスのパンデミックは世界を席巻し、これまで体験したことのない集団ヒステリーを生み出している。自分を振り返る時間も多く与えられ、おそらく私たちの物事への取り組み方や私たちが消費するものを変えている。これまで以上に多くのコンテンツへのアクセスが可能になり、媒体は紙でもデジタルでも提供する編集コンテンツの幅を広げている」と語った。
ファッション学生を読者に多く抱える「1 グラナリー(1 GRANARY)」は、ファッションコンテンツを教育やサステナビリティ、政治意識といったより大きい文脈で語ったときに読者のエンゲージメントが高くなる傾向にあるという。同媒体でオンライン記事を手掛けるナターサ・スタモウリ(Natassa Stamouli)は、「20年は、このアプローチに対する強い需要があった。世界中のファッションスクールで何が起こっているかを掘り下げ、業界全体に疑問を投げかけることがわれわれの責任だと感じている。クリエイティブな学びがどのようにパンデミックの影響を受けるか、また新興デザイナーや中小企業、人々がどのように立ち向かっているかを報道し続ける」と述べた。
同じく、ファッションを大きな文脈を取り上げた際に特に反響を得ているのは、ロンドンのファッション・カルチャー誌の「ザ・フェイス(The Face)」だ。同誌は19年の復刊以来、ファッションや音楽、エンターテインメントといったカルチャーを、政治、環境、人種、格差といった幅広い議題と結びつけてきた。21年現在ウェブサイトには男性のプラスサイズの需要やパンデミックが人々の精神的健康に与える影響といったコンテンツが並ぶ。また誌面では、コロナ禍で最前線に立ち続ける配達員やスーパーで働く人々を取り上げ、表紙に起用した。
ジェイソン・ゴンザルベス(Jason Gonsalves)「ザ・フェイス」ブランドディレクターによると、業界の中にはこういった考え方への理解に苦しむ人も一定数存在するという。しかし同誌ウェブサイトのユニークユーザーは400万に達し、約600万のページビューを生み出している。競合他社と比較してサイトの滞在時間は7〜8倍だと明かし、今後も姿勢を変えることはないという。
このようなファッションメディアの変化が、“表面的な時代”の終わりを表していると分析するのは、ドイツのファッション雑誌「アハトゥン・モード(Achtung Mode)」を創設したマルクス・エブナー(Markus Ebner)だ。「私たちは世界全体で深刻な問題を抱えていて、読者は信頼でき、意見を持つメディアを求めている。それは、規範となるようなジャーナリズムやファッションストーリー。私たちの仕事は訓練が必要な職業であるにもかかわらず、インフルエンサーの台頭でそれが変わった。しかし、パンデミックによって中身のない惰性が露呈することになった」と語る。
一方、中国では報道や出版に関する規制が多く、メディア報道の傾向に違いが見られる。過去42年間で経済的に急成長を遂げた中国では、政治的およびデリケートな問題を公に語ることが法律に違反する可能性を持つ。中国のファッション&アート誌「ルージュ・ファッション・ブック(Rouge Fashion Book)」のリリー・チャウ(Lily Chou)編集長によると、多くの人がポジティブなものや、癒されるコンテンツを求める傾向にあるという。「中国の生活状況が向上しているので、人々はより質を高める方法を模索している。食べ物や旅行、音楽、ペット、もしくは甘い言葉など、笑顔になるものや、心が温まるコンテンツが人気だ」と述べた。
“グリンプス(Glimpse)”と題した最新号では、20年の状況を基に将来の予測を試みている。表紙にはファン・ビンビン(范冰冰)、ジョウ・ジェンナン(周震南)、小松菜奈を起用し、それぞれがノスタルジアやタイムトラベル、回想を表現している。
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「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」は1月28日に、サステナビリティをテーマにしたキャンペーン動画を公開した。モデルの冨永愛を起用した。
2021年春から環境に配慮したアイテムを強化し、企業としてよりサステナビリティに向けた活動を本格化することを表した動画だ。
冨永愛が個人のサステナビリティへの意識、「バナナ・リパブリック」の活動に賛同した理由、アイテムの魅力などを語っている。
「バナナ・リパブリック」のほか、「ギャップ(GAP)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」を擁するギャップ社は“商品の製造に携わる人々、環境に利益を還元すること”を企業理念に掲げている。
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