エディ・スリマンが6年ぶりに個展 上海で音楽をテーマに

 フランスのギャラリー「アルミネ・レッシュ(Almine Rech)」は3月19日〜4月30日、「セリーヌ(CELINE)」アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターを務めるエディ・スリマン(Hedi Slimane)の個展「サン オブ サウンド(Sun of Sound)」を上海で開催する。エディにとって2014年以来6年ぶりの個展で、中国では初めてとなる。

 同展では、音楽シーンに焦点を当てたエディの作品の数々を展示する。エディの音楽遍歴を表現するサウンド・インスタレーションやイギリス出身のミュージシャンであるピーター・ドハーティ(Peter Doherty)の生涯をたどる「ロンドン・バース・オブ・カルト(London, Birth of a Cult)」、ビデオ・インスタレーションの「ベルリン(Berlin)」を披露する。

 14年にフランス・パリのピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団(Fondation Pierre Berge Yves Saint Laurent)で開催した写真展「ソニック(Sonic)」も展示。ルー・リード(Lou Reed)やキース・リチャーズ(Keith Richards)、エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)といった名だたるミュージシャンを撮り下ろしている。

 上海の「アルミネ・レッシュ」では同期間中、ニューヨークを拠点とするアーティスト、ピーター・ハーレイ(Peter Halley)による個展「スリー・ペインティングス(Three Paintings)」も展示する。

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「イザベル マラン」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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関西で人気のバッグ「イアクッチ」 好調を支える“地道な”PR戦略

 「WWDジャパン」2月22日号では、「2020年秋冬に売れたものは何だった?」をテーマに特集を組み、定期購読者向けの別冊付録>「20年秋冬ビジネスリポート」では、全国41店舗の百貨店に20年8~12月の商況をアンケート調査した(「ビジネスリポート」は単品でも販売中)。婦人バッグは、コロナ禍のリモートワークの推進で需要が減少し、全体的に苦戦ムードだった。しかしそんな中でも、関西の百貨店3店舗(高島屋大阪店、あべのハルカス近鉄本店、大丸神戸店)で前年同期の売り上げと比較した伸長率ランキングで突如1位に躍り出たブランドが、イタリア発のバッグブランド「イアクッチ(IACUCCI)」だ。

 「イアクッチ」は、パオロ・イアクッチ(Paolo Iacucci)と妻ナルー(Nalu Iacucci)によって1976年に創業。素材の調達から生産までの全工程をイタリアで行い、 高品質なものづくりとミニマルなデザインが特徴だ。日本ではパルが2019年春夏から独占販売権を取得し、現在は東京と関西圏に計7店舗の直営店を構える。主な価格帯は、3万円代後半〜5万円代前半。「ロンシャン(LONGCHAMP)」や「フルラ(FURLA)」「ヴァジック(VASIC)」「ジャンニ キアリーニ(GIANNI CHIARINI)」などが競合ブランドといえる。

 主要顧客層は30~40代女性。アイテムの売れ筋1位は、中央にブランドのイニシャル“I”を大胆に配した“ソルベット”のキャンバスシリーズだ。アイコニックなデザインに加え、キャンバス地には弱撥水加工を施すなど機能性にも優れる。「購入客の中心は有職者の女性で、通勤用バッグとして購入する人が多い。A4書類が入るMサイズのトートバッグが一番人気」(高島屋大阪店)、「シンプルかつ粋なデザインでアイコンバッグとして定着。季節ごとに発売されるカラーや素材違いも、顧客からの支持が高い」(あべのハルカス近鉄本店)との声が上がっている。“ソルベット”シリーズに次ぐ売れ筋は、上質な仔牛のレザーを使用したトートバッグ“ジブリ”、ワンショルダーバッグの“テア”。「“ソルベット”シリーズ以外のデザインバリエーションの増加が売り上げを後押しした」(大丸神戸店)と、“ソルベット”シリーズ以外の人気も上がっている。

 「イアクッチ」の前年8~12月の既存店売り上げは前年比17%増と堅調だが、前述の高島屋大阪店では150%増、あべのハルカス近鉄本店は50%増、大丸神戸店は31%増と大幅伸長しており、関西での注目度の高さが伺える。順調に推移してきたかと思えば、「初年度は厳しかった」と、岩井一馬パル第9事業部「イアクッチ」ブランド長。「当初はイタリア本国の企画をそのまま販売していたが、日本のマーケットに響かなかった。そこで20年からは、日本のディレクターが中心となって日本向けのデザインに手直ししたところ奏功した」と、好調に転じた理由を語る。

 売り上げを伸ばした具体的な施策については、「店舗数が少ない分、立ち上げ当初からウェブ広告や雑誌掲載を中心にPRしてきた。コロナ期間中はSNSでの発信をさらに強化した。ブランドの公式アカウントだけでなく、店舗や個人アカウント、パルグループの公式アプリ『パルクローゼット』でも発信した結果、店頭に目的買いの顧客が増加した」と、“地道な”取り組みが結果につながったのだという。前述の3店舗からも、好調の理由に「地道に、徐々に」といったコメントが目立った。

 2月下旬にはジェイアール京都伊勢丹に新店舗をオープン。「クオリティーと価格の好バランスがわれわれの強み」という実直なものづくりと地道にコツコツ積み重ねるPRがどこまでビジネス拡大につながるのか。今後の動向に注目したい。

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名鉄が金沢の百貨店「めいてつ・エムザ」を売却

 名古屋鉄道は8日、連結子会社の金沢名鉄丸越百貨店(石川県金沢市、石川仁志社長)と金沢スカイホテル(同、岩瀬正明社長)の全株式をディスカウントスーパーのヒーロー(茨城県牛久市、小栗政克社長)に売却すると発表した。譲渡額は非公表。コロナ禍による消費低迷と観光客減少を受けて百貨店とホテルの事業再編を決断した。

 金沢名鉄丸越百貨店は「めいてつ・エムザ」の屋号で百貨店を運営する。JR金沢駅からも近い観光名所の近江町市場の前に立地しており、市内一の繁華街である香林坊とのアクセスも良い。だが、この数年は赤字続きで、20年3月期業績は売上高が前期比7.3%減の117億円、純損益が17億円の赤字(前期は3600万円の赤字)だった。

 金沢スカイホテルはめいてつ・エムザの建物の上層階で「ANAホリデイ・イン・金沢スカイ」を経営している。コロナ以降、国内外の観光客の減少が打撃になっていた。

 名古屋鉄道は百貨店事業としてめいてつ・エムザのほか、名鉄百貨店本店(名古屋駅前)と同一宮店を運営し、ショッピングセンター事業として東京・銀座のメルサおよびイグジットメルサを展開している。

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ファッション通信簿Vol.64 ハイファッションからニシキヘビまで着こなす!?  ブリトニーの自由すぎるファッションを米「WWD」が勝手にジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第64回はブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)の歴代ファッションが登場。豪華なドレスを着こなす一方で、カジュアルな装いや、時にはニシキヘビまでもを取り入れるファッションセンスには脱帽するしかない。私生活での恋愛遍歴だけでなく、ファッションでも自由を愛するブリトニー――彼女に下される評価はいかに!?

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コーセーが国際女性デーに「女性応援ブランド賞」を受賞

 コーセーは3月8日、持続可能な社会づくりに貢献すると共に自身もいきいきと輝き、さらなる活躍が期待できる女性を表彰する「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD for SDGs」で企業部門の「女性応援ブランド賞」を受賞した。

 同アワードは2019年にスタート。同社は、1985年にコーセーグループで初めて女性の取締役が就任し長きにわたり多様な価値観を受容する企業文化が根付いていること。医療従事者支援プロジェクト「You are my HERO」や「#ケアワーカーをケアしよう」プロジェクトへの賛同など化粧品メーカーとして“美”を通じて世の中を明るくする活動を推進することなどが評価を得た。

 小椋敦子コーセー執行役員 情報統括部長は「社内のダイバーシティを推進しつつ、社会にもメッセージを発信する活動など、企業全体で推進してきた活動に理解と支持をもらえ受賞につながったことに感謝する。今後も“美”の持つポジティブな価値を積極的に発信し、明るく健やかな社会づくりに貢献する」とコメントした。

 なお、企業部門は同社のほかオイシックス・ラ・大地も受賞。個人部門には女優の黒柳徹子と歌手のAI、女優の剛力彩芽、タレントのマリエ、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジストの吉高まり、Colabo代表理事の仁藤夢乃、ハローキティが選ばれた。

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「スック」の2021年夏コレクションは“黄昏時の海辺”からインスピレーション

 「スック(SUQQU)」は、2021年夏コレクション“シーサイド サンセット グロウ”を5月7日に発売する。“黄昏時の海辺”からインスピレーションを得たウォームトーンやヌーディなグラデーションが作れるアイシャドウやカラーアイライナー、リップなどがそろう。明るくヘルシーな中に大人の切なさを秘めた色を提案する。

 注目は21年春に刷新された4色アイシャドウパレット“シグニチャー カラー アイズ”(限定色2種、各7000円)の限定カラー。マット、メタリック、パール、ディープカラーの異なる4種の質感と輝きで、暮れゆく海辺のきらめきを目元につくり出す。サンドベージュとコッパーオレンジで夕陽に染まる海辺を表現する“104 黄昏染 -TASOGAREZOME-”と、空と海が青みがかったピンクに染まる幻想的な情景を表す“105 宵汐空 -YOISEKISORA-”の2種をそろえる。

 そのほか、フェルトタイプのカラーアイライナー“ニュアンス アイライナー”(限定色2色、各3000円)や艶とソフトマット2種の質感から選べるリクイドリップ“コンフォート リップ フルイド”(グロウ 限定色2色/フォグ 限定色2色、各5000円)、夏らしいヘルシーな艶肌をつくる“リタッチ プレスト パウダー”(限定色1種、6500円)などをラインアップする。

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バルクオムと刀が資本提携 短期間でメンズスキンケアブランド国内シェアNo.1を目指す

 メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」を展開するバルクオムは、マーケティングノウハウのライセンシングカンパニーの刀との資本提携を発表した。刀との協業により消費者視点のブランド設計やコミュニケーション戦略強化などを通じて事業成長を加速。数年内でメンズスキンケアブランドの国内シェアNo.1獲得を目指す。

 バルクオムは「世界のメンズビューティをアップデートする」というビジョンのもと「世界No.1シェアのブランドをつくる」ため、刀が持つ広い事業領域における高度なマーケティングノウハウを取得してより消費者に向き合うブランド設計を共に行う。刀は「マーケティングとエンターテイメントで、日本を元気に」を重視し、提携先企業にマーケティングノウハウを指南。世界でも戦える経営サポートを行なっている。今回はバルクオムの“世界中の男性がスキンケアをすることがスタンダードという世の中を創る”思いに共感し、資本提携に至った。

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「ティファニー」がマーケティングのクリエイティブ・ディレクターを任命 ビューティのエキスパート

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のティファニー(TIFFANY & CO.)は、マーケティングとコミュニケーションのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターにルバ・アブ・ニマ(Ruba Abu-Nimah)を指名した。同氏が4日、自身のインスタグラムで就任を明かした。詳細は明かされていないが、ブランドのクリエイティブなビジョンの舵取りを担い、商品開発には関わらないとされている。

 ルバ・アブ・ニマ新クリエイティブ・ディレクターは、「エル(ELLE)」や「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」、資生堂などで要職を務めたベテラン。前職は、「レブロン(REVLON)」のバイス・プレジデント兼クリエイティブディレクターだ。20年夏には、デザイナーのフィリップ・リム(Phillip Lim)と共に、レバノンの首都ベイルートで起こった大規模な爆発に対する復興支援など、商品を通して社会問題の解決に取り組むコラボプロジェクトを開始した。

 業界からは、スタイリストのスザンヌ・コラー(Suzanne Koller)やアラスター・マッキム(Alastair McKimm)、サミラ・ナサー(Samira Nasr)「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」エディター、コレット(Colette)のクリエイティブ・ディレクターを務めていたサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)などから祝福の声が寄せられた。

 ティファニーは21年1月、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などを擁するLVMHによって買収された。新体制のティファニーでは、「ルイ・ヴィトン」からアンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)が次期最高経営責任者(CEO)、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの次男であるアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)がプロダクトおよびコミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデント、マイケル・バーク(Michael Burke)が取締役会プレジデントに、それぞれ就任した。

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「イッセイ ミヤケ」が自然の普遍的な美しさを表現 “一枚の布”で大胆さとリアルな”着やすさ”を両立

 「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は2021-22年秋冬コレクションをデジタル上で開催中のパリ・ファッション・ウイークで発表した。今季は「As the Way It Comes to Be(生まれたままで)」をテーマに、デザイナーの近藤悟史率いるデザインチームが自然の普遍的な美しさに向き合った。ブランドの核にある“一枚の布”というコンセプトをそのままに、大胆なデザインで、よりリアルな”着やすさ”も重視した。

 近藤デザイナーは「これまでは“風をはらむ”や“まわる”など抽象的なキーワードで服作りをしてきたが、今季はもっと具体性を持って表現しようと考えた。石、貝殻、卵の色、水の流れ、光など、誰でも想像できる自然を自分たちのモノづくりに載せて、内面から出るエネルギーを感じられるコレクションにしたかった」と語る。

時間をかけて作った
“静かだけど堂々としている服”

 デザインは「自然の有機的な形を服に取り入れた」手法と「自然の強さをありのままに服で表現する」手法の2つの切り口で挑んだ。ファーストルックは前者の表現で、一枚の四角い布に伸縮性のある糸を部分的に織り込んで成形したドレス。川の流れをイメージした、不揃いのプリーツが特徴だ。また大胆に湾曲したプリーツと、大きな穴があいたグレーのドレスは、“灯と影”を描写したもので、プリーツに沿ってコンパクトに折りたたむことができる。

 後者の「自然の強さをありのまま表現する」手法を代表するのが、京都の伝統技法である墨流しで石を描いたシャツやドレス。水面に染料を垂らしてマーブル模様を作り、手作業で染色しているため、一枚一枚で柄が異なる1点モノになる。“月影にかすむ大輪の花”をイメージしたドレスは、シルク織物にほぐしの技法で染めのような模様を描いたもの。1枚の四角い布をベースにしたパターンで、生地を端まで無駄なく使用している。さらに、素材本来の色や風合いを生かしたウエアにも取り組んだ。羊毛を脱色・染色せずそのまま色を使った“ロー ウール(RAW WOOL)”のコートや、茶綿と緑綿のオーガニックコットンで仕立てたトレンチ風のジャンプスーツを提案。合成繊維で形状記憶を生かしたモノ作りを得意とする「イッセイ ミヤケ」では目新しい素材使いだ。

 近藤デザイナーは「前シーズンに“コンパクトになる洋服”を作り、箱に詰めてパリへ送ったときに『次はこれまでとは違った新しいチャレンジをしたい』と感じた。自然と向き合って、よりパーソナルなものを作ろうというアイデアが浮かんだ。コロナ以前は半年に3週間〜1カ月出張することもあったが、今は日本でモノ作りに集中できる環境にある。今季は丁寧に素材を作って、一点一点の服に時間をかけて、静かだけど堂々としている服を作ることができた」と説明した。

 コレクション動画は関東にある建築物と自然を背景に撮影。ブランドのコンセプトやデザインの強さを失わずに、よりモダンでリアルな“静かだけど堂々としている服”を見せることに成功した。

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「ジーユー」が吸水ショーツを1490円で フェムケア市場に本格参入

 「ジーユー(GU)」は国際女性デーである3月8日を皮切りに、女性の健康をサポートする新プロジェクト「ジーユー ボディ ラボ(GU BODY LAB)」を始動する。オムロン ヘルスケアや「ルナルナ(LUNALUNA)」を運営するエムティーアイ(MTI)と共同で女性の健康に関する情報発信活動を行うと同時に、吸水ショーツ、着圧ソックス、シェイプウエアなどを発売し、フェムケア市場に本格参入する。

 発売当日に行われたメディア向け新商品発表会には、椎名玲子ジーユー グローバル商品本部 VCP部門 インナーチームリーダーが登壇。同プロジェクトについて「女性の健康リテラシーの向上に寄与することで、個々人が自分らしく前向きになれる社会の実現に貢献したい」と、その意義を述べた。
 
 3月8日に発売された商品群の中で、もっとも注目されるのが吸水ショーツ“トリプルガードショーツ”(1490円)だ。約15〜20mLの水分を吸収する機能があり、クロッチ部分には抗菌防臭機能をもたせている。吸水ケア、サニタリーショーツとして使用できるショーツで5色展開(ピンクは国際女性デー限定カラー)、SからXLまでの4サイズ展開だ。

 すでに、2019年から女性起業家を中心に吸水ショーツブランドの立ち上げが相次いでいるが、中心価格帯は3900〜6900円。吸水量に違いはあるが、“トリプルガードショーツ”の1490円という価格は圧倒的な値頃感がある。「興味はあるけれど、購入するに至るにはまだハードルがある」とこれまで感じていた層を取り込み、これをきっかけに市場に吸水ショーツが根付くことが期待される。椎名インナーチームリーダーも「手に取りやすい価格にすることで、女性が自らのからだについて考えるきっかけになれば」とその開発意図を語った。130名のモニターを対象に行ったアンケートでは、「吸収力がすごくておどろいた」「この楽さを他の人にも伝えたい」などの回答が寄せられているという。

 発売に合わせ、原宿の「ジーユースタイルスタジオ(GU STYLE STUDIO)」には同プロジェクトの商品と活動を紹介するスペシャルブースが設けられている。14日までの期間は、同ブースに来店してジーユー公式アプリのダウンロード、および店頭で該当アンケートに回答した毎日先着200名(合計1400名)に“トリプルガードショーツ”をプレゼントするイベントも開催している。

「女性の健康リテラシーの向上」目指し情報発信にも注力

 「ジーユー ボディ ラボ」の活動は、商品を販売するだけでなく、女性の健康問題に関連する情報発信も大きな柱だ。オムロン ヘルスケアと協業し、同社が長きにわたって女性の健康管理に貢献してきた知見を今後の商品開発に活かす。また、7月にはオムロン ヘルスケアの運営する「オムロン式美人」とエムティーアイが運営する「ルナルナ」より情報を受け、「女性の健康リテラシーの向上」を目的とした「フィメール ライフスタイル ファクトブック」を「ジーユー」のEC内で公開予定だ。

 ジーユーがオムロン ヘルスケア、エムティーアイと組み、20〜40代の5000人の女性を対象に行った意識調査では、約87%の女性が生理前・生理中にからだや心に変化を感じていることが分かった。しかし、その対策として「何もしていない」との回答が1位(34.4%)となったことに、椎名インナーチームリーダーは驚いたという。それを受け、女性特有の悩みに関する知識の浸透が必要との結論に至り、商品の販売だけに止まらず、情報発信にも力を入れていくこととなった。

 フェムテック・ケア市場は2025年までに5兆円規模(出典:FEMTECH FORUM2020)になるとされ、今後さらなる市場拡大が見込まれる。プレーヤーが増えるということは、女性たちの選択肢が増えることにつながる。それが健やかな人生をおくるための一助になることを期待したい。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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ポーラが女性支援活動を開始 リンクルショットの売り上げ一部を寄付

 ポーラは、国際女性デーの3月8日から女性や地域の可能性を広げるため、寄付活動などさまざまな取り組みを開始する。

 寄付活動では、シワ改善のパイオニア製品“リンクルショット”シリーズの3月売り上げの一部を、女性支援団体へ寄付する。寄付金は世界で困難な状況にある女性と少女のための支援活動に役立てる。

 そのほか公式ホームページで女性のビジネスリーダーの活動を紹介する。同社はポーラショップを経営する責任者約3800人を有するが、彼らは美容活動に加えて積極的に地域を盛り上げ地方創生に貢献する。それらの活動を順次紹介する。

 及川美紀ポーラ社長は「1911年に女性解放運動家・平塚らいてうが“元始女性は太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。 他に依って生き、他の光によって輝く、 病人のやうな青白い顔の月である”と語った。 110年後の今、改めて私はこの言葉を届けたい。自分の意志で道を拓く、主体的選択をできる女性を増やしたい。 そして、みなさんと一緒に創りたい。“自分と社会の可能性を信じられる、つながりであふれた社会”を」と述べた。

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伊藤忠・岡藤会長が語る「ライバル、繊維、ファミマ」

 「伊藤忠の3冠はもう手の届くところにある」ーー伊藤忠商事の岡藤正広会長兼CEOは2月、大阪市内で一部のメディア限定の記者懇談会で、こう語り始めた。岡藤会長の言う3冠とは純利益、株価、時価総額のこと。伊藤忠は純利益が4000億円(21年3月期通期の見通し)、株価は直近で3383円、時価総額は5兆3616円になる。ライバルであり、長らく総合商社のトップとして君臨してきた三菱商事は純利益が2000億円、株価は3045円、時価総額は4兆5240億円円(ともに3月8日の終値)で、3月8日時点では三菱商事を突き放して総合商社の中でトップの数字となる。会社の現在を示す純利益、決算の数字だけでなくトータルの経営成績と言える株価と時価総額。この3冠は、名実ともに総合商社のトップになることを示す。岡藤会長の発言の一部を抜粋する。

岡藤正広会長CEO(以下、岡藤):最後の最後まで何が起こるかわからんけど、この5年間(2015年3月期〜20年3月期)に21年3月期(予想)を加えた税後利益(=純利益)の合計は伊藤忠が2兆3948億円、三菱商事が2兆1771億円。単年度ではなく、複数年度で見れば、すでに当社が上回っている。そう考えると3冠だって、普通に行けば固い。ただ、体力の差は歴然としている。これを今後はキャッチアップしていかないとあかん。

一方、岡藤会長は出身である繊維カンパニーには檄を飛ばす。

岡藤:伊藤忠が生活産業を看板として掲げている限り、衣食住の中の衣を担う繊維カンパニーはもっと頑張らなあかん。赤字の事業会社も出てきているし、過去ののれん代を処理したり、逆に3年で償却するところを前倒しで1年で処理したりと、今年度は思い切った処理をいろいろ行うことになる。勝負は来年度以降やな。悪いからって(現場は)パニックになっているかもしらんけど、冷静になって、どこで儲かるんか見極めなあかん。商社は今の時代にあってるのかを常に自問自答しないと。ワシの目から見ても半分くらいは将来的には存在しないようなビジネスモデルもある。

岡藤:子会社であるアパレルの事業会社のトップに会うとかなり厳しいことを言うたってる。でも、それは愛の気持ちや。繊維という看板は絶対に残さなあかん。みんなコロナ禍のことを言い訳にするけど、せやったら先手先手を取らなあかんのや。理由付けをしている人間は成長せえへん。早く予測し、楽観視しないで先手を打つ。繊維・アパレルやったら、仕入れを抑え、必要やったら店を閉めて、時には人を減らしたり、工場を閉めたりも、必要かもしれん。でもそれをやらな、工場だけじゃなく企業そのものがなくなってしまうんや。

岡藤:でもな、会長になってわかったけど、繊維はホンマに恵まれてるんや。繊維のOBはほんまに暖かい人たちやから。大阪に来るとよう分かる。今は3冠やなんや言ってるけど、伊藤忠だってほんの20年前には本当につらい時期があった。そんな苦労をしているOBたちが、繊維のOBは今でも頑張れ頑張れって現役の社員や事業のことを、心から暖かく応援してくれはるんや。もちろんお金のためやない。他の総合商社は繊維の看板を降ろしてしまって、残ってるのは伊藤忠だけや。もし繊維の看板がなくなったら、そのOBたちがどんなに悲しむか。だから現役の社員たちはそのことを心に留めて、もっともっとがんばらなあかんのや。

コロナ禍、低迷するアパレル市況の中で活路はをどう拓くべきか。その一つとして顧客起点のマーケティングを挙げる。

岡藤:繊維・ファッションに関しては難しく考えなくてもいい。むしろシンプルや。プロパーで販売し、できるだけ在庫を少なくする。そのために商品と販売の仕組みをどう作り変えるか。今はそれだけを考えればいい。それに繊維の中にも磨けば光る事業やブランドはまだまだある。看板を降ろさず、本体の中に繊維事業を置いているから、情報の量も質も他の商社とは段違いに高いし、業界全体で何かあったら伊藤忠を頼ってくれてもいる。まだ立て直せる目はたくさんあるはずや。

岡藤:これからの商社にとって大事なのは、顧客との接点や。それが新たなビジネスの種になる。他の総合商社を見回しても、これだけの顧客接点を持っている商社ははない。ヤナセだって以前は外車販売やったけど、いまは富裕層との接点を生かして、外車販売以外にも手を広げて、それが非常にうまく行っている。マーケットインとはそーゆうことや。

昨年8月に約5800億円を投じ、完全子会社化したファミリーマートについて、どう見ているのか。小売の中でも最も難易度の高いと言われるコンビニエンスストアを、どう成長軌道に乗せるのか。3月1日付でファミリーマートの新社長に就任した細見研介氏は、岡藤会長の繊維カンパニー時代からの懐刀とも言える存在だ。

岡藤:ファミマは、伊藤忠の虎の子や。「コンビニ」とは思ってへん。膨大な顧客接点を持つ、生活産業事業の最重要拠点やと位置づけている。ファミマに絞って言えば今はまず、日販を上げること。つまりはお客さんにもっと足を運んでもらうこと。それが最優先や。そうすれば自ずと、次の打ち手が見えてくる。

岡藤:彼の持ち味は突破力と(繊維カンパニーで培った)マーケティング力や。繊維でも成功も失敗もいろいろな経験をした。ファミマに行くにあたって、ワシの書いた「かけふ(か=稼ぐ、け=削る、ふ=防ぐ、岡藤会長が社長就任後に掲げたコーポレートメッセージ)の書を持ち込んだ。相当な覚悟でのぞんでいる。

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「ゲラン」が女性養蜂家の育成・支援プログラムにアンジェリーナ・ジョリーを起用

 「ゲラン(GUERLAIN)」は3月8日、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)と取り組む女性養蜂起業家育成プログラム 「Women for Bees(ウーマン・フォー・ビー)」にアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)をゴッドマザーとして迎えた。

 同プログラムはフランス養蜂観測所(OFA)と協業し、ロシアやエチオピア、カンボジアなどで女性養蜂家の育成を支援する。仏・プロヴァンス地方のサントボームにあるOFAの拠点で、6月21日から30日間の研修を行う予定だ。毎年5つのユネスコ生物圏保護区から、5年間で50人の女性が参加。参加者はOFAの専門的技術・ 知識から養蜂場の運営方法など、さまざまな理論と実践の基礎を身につけ、研修終了時にはプロの養蜂家になることが可能だ。プロジェクトを通して25のユネスコ生物圏保護区内に2500の巣箱を2025年までに設置し、1億2500万匹のミツバチを拡充する。

 アンジェリーナは「女性はスキルや知識を身につけると、誰かの役に立ちたいと思うようになるもの。 世界中からこのプログラムに参加する女性たちに会えることを心待ちにしている。 彼女たちについて知り、彼女たちの文化や環境、その中でのミツバチが果たす役割について学ぶことが楽しみだ。『Women for Bees』が、女性養蜂家の自立と彼女たちの地域社会の向上につながることを願う」とコメント。

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納品書の作成から多言語の海外取引まで オンライン展示会ツール「デクスター」を大阪のスタートアップ企業が開発

 大阪のスタートアップ企業のワンドテクノロジーズ(ONE'D TECHNOLOGIES)は、アパレルに特化したオンライン展示会ツール「デクスター(DEXTRE)」をローンチした。「デクスター」はオンライン上で受注管理から入金管理、オンライン展示会、海外販売までを一元化していることが特徴で、多言語・多通貨対応(12カ国語・23通貨)、貿易条件別の価格分岐にも対応している。初期費用は無料。使用料は最も安い年契約で月額2万円、3月末までベータ版で無料になっている。

 「デクスター」の機能は大きく分けて1.受注管理、2.商品管理、3.オンライン展示会、4.海外販売対応の4つ。

 1.受注管理では分類別の受注集計から、納品書、請求書、入金管理、帳票の作成などに対応。2.商品管理では商品画像や動画、商品分類コードなども含めた商品の一元管理ができる。

 3.オンライン展示会では静止画や動画、HTML5などのメディアを使え、取引先に合わせた条件設定も可能。4.海外販売対応では12言語に対応し、貿易条件や通貨、価格条件などもバイヤーごとに設定が可能で、コマーシャルインボイスの作成機能や、煩雑なデポジット(保証金)など、請求書の発行から入金管理まで海外取引に必要な機能をそろえている。

 同社によると、紙を中心に行っていた業務をテレワーク中でも同じ感覚でデジタル化し、オンライン上でいつでもどこでも業務を可能にすることを目指しており、複数の部署にまたがるメンバーの誰もが使いやすく見やすいUI/UXを追求しているという。今後はモデル撮影や商品撮影の支援、D2C型のEC支援事業、さらには販売管理システムだけでなく、生産管理も含めたプラットフォーム構築の実現も目指すという。

 ワンドテクノロジーズはエンジニアの森川源士代表取締役CEO兼CTOが2021年に大阪で創業。同社の取締役としてセレクトショップの経営者や貿易実務経験者が脇を固めている。

問い合わせ先
ワンドテクノロジーズ
info@oned-technologies.com

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草木染めランジェリーの「リブラ」が植物染料プリントの新作

 “花の命を着る。”をコンセプトに掲げる草木染めランジェリーブランド「リブラ(LIV:RA)」はこのほど、天然植物でプリントしたオーガニックコットンのランジェリーの予約販売を公式ECサイトで開始した。

 アイテムはブラ(6980円、税込)とショーツ(4980円、同)で、デザインは2種類。90年の歴史を持つ京都の藤田染苑が開発した天然植物を原料とするプリント技法で、藍、エンジュ、茜、マリーゴールドなどを用いている。生地には環境に配慮したモノづくりを行う「ビオリ プロジェクト(BIORE PROJECT)」のオーガニックコットン100%使用。生地のQRコードを読み込むと製造工程を追跡することができる。

 予約受け付けは3月31日まで。商品の発送は5月下旬を予定。

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クラウドファンディング開始15分で目標金額達成 スピード感あるもの作りのD2Cブランド「シシ」

 SISIが展開する新クリーンビューティスキンケアブランド「シシ(SISI)」から今年1月、第1弾製品として“はがさないマスク”の「ロザリティ ウォータリーマスク」(50g、6400円)が誕生した。同製品は公式発売に先駆けてクラウドファンディングサービスのマクアケ(Makuake)で先行販売し、開始わずか15分で目標金額30万円を達成。達成率949%の284万9140円でプロジェクトを終了した。そして2月24日、同社はネイチャーラボとサティス製薬、個人投資家などから総額1億円の資金調達を実施。これによりマーケティングの強化、ユーザーニーズに応える新商品の開発、新サービスの投資、事業展開に向けた採用強化を推進する。いま勢いのあるSISIの澤田実加代表にクラウドファンディング早期達成の理由やスピード感のあるもの作り、今後の展開について聞いた。

WWD:第1弾製品「シシ」は、基本処方が完成してわずか 6 カ月でプレローンチするスピード感。開発の経緯は?

澤田実加SISI代表(以下、澤田):いいプロダクト作りの条件はチームに良い開発者がいること。そのため請負型のOEMではなく、パートナーシップという形で開発者を巻き込めるようなチーム編成を組んでいるため、スピード感を持ちながら肌への本質的な効果としての有効性、使いやすさ即時的な効果実感という意味での機能性、毎日使い続けたくなる嗜好性を兼ね備えたもの作りができる。また、開発だけが頑張ってもビジネスサイドの意思決定が遅くてローンチが遅れることも起こりやすい。そのため、ビジネスの意思決定をスムーズに行うようにしっかりとユーザー感覚のある少人数ビジネスチームを編成している。

WWD:なぜ第1弾製品は“はがさないマスク”に?

澤田:世の中に飽和しているクリームや乳液などのカテゴリーを新ブランドから出しても、ユーザーにとっては選択肢が多すぎてわざわざ使う理由が見い出しにくい。そして現代女性にとっては、ブランドが製品の使い方を定義するよりも、ライフスタイルや肌質に合わせた使い方の幅があることがとても重要だと思った。普段のスキンケアにプラスしたり、スリーピングマスク使いしたり、疲れたときはオールインワンでも対応できたり。塗るタイプの美容マスクは競合製品が少なく新規性がまだまだあると考えている。いま、スキンケアが毎日の義務的なルーティンから楽しむものへと意識が変わっている理由もあり、美容マスクの需要が伸びている。一方、忙しい女性にとっては毎日シートマスクをするたった15分が取れないという課題も。当社はそんな悩みを、プロダクトを通じて解決していきたい。

WWD:「ロザリティ ウォータリーマスク」のキー成分である “Rosality”の特徴、開発のこだわりや苦労点は。

澤田:この商品は世界のエキスパートが集結し、現代ストレスと肌の関係に着目して開発したレスキューアイテム。ローズの香り成分を、効果をもたらす機能性成分に変革した“Rosality”を配合している。チャレンジした点は、みずみずしい感触でありながら保湿感をキープする製品へと仕上げたこと。保湿感を求めるとベタつきが気になる一方、軽すぎると冬場は物足りない。朝も夜も、夏も冬もどんな肌質でも気持ちよく使えてしっかり潤う商品を目指した。

WWD:なぜクラウドファンディング(マクアケ)を活用したのか。早期達成した理由は。

澤田:クラウドファンディングを選んだ理由は2つある。1つ目は、公式販売前にプロダクトマーケットフィット(PMF)を確認したかったから。時代に合った良いものを作っている自負がありつつも、店頭販売ではないD2C の新ブランドは最初の1個を買ってもらうことが大変であるということも痛感していた。コミュニケーションがお客さまに伝わるか、どんな層が興味を持ってくれるかを確認したかった。2つ目は、クラウドファンディングで化粧品を取り扱えるようになったこと。数ある化粧品の中で早期にオピニオンリーダーに注目してもらえるようにPR視点でクラウドファンディングを活用した。クラウドファンディングが成功した理由は、初日の売上目標を高く設定して何が何でも初速をつけることに注力したから。マクアケと注目されているD2Cブランドとの合同イベント実施やビジネスメディアへの寄稿を含め、精力的にPR 活動を行なった。そういった入念な準備が非常に大事。そして、なによりも支援してくれるお客さまがいたからに尽きる。

WWD:ブランドの今後の展開について。

澤田:「自分を思い大切にする習慣をつくるブランド」の「シシ」は、美容を基軸にしながらプロダクトを通じてお客さまの日々の悩みに寄り添える製品展開をしていく。あえて製品のラインアップを持たず、一つ一つのアイテムに個性があるユニークなパワーアイテムを展開していくブランド作りをしていきたいと考えている。そして今の時代に必要とされている製品をスピード感を持って届け、製品だけでなくブランドのファンになってくれるお客さまを増やす。お客さまとリアルで会えるポップアップも今後やっていきたい。

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イッセイミヤケが宮前義之による新ブランド 「エイポック」を発展

 イッセイ ミヤケは、新ブランド「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE以下、エイポック エイブル)」 を立ち上げ、東京・南青山に路面店を3月13日にオープンする。デザインは2019-20年秋冬シーズンまで「イッセイ ミヤケ」のウィメンズ・コレクションを手掛けてきた宮前義之が担当する。

 「エイポック」は創業デザイナーの三宅一生が1998年に開始した服作りのプロセスで、コンピューターの最新技術を駆使して、生地作りの段階で1本1本の糸に裁断や縫製のための情報を内包した“一枚の布”を生み出すプロジェクト。新ブランド「エイポック エイブル」では、宮前率いるデザインチームが「エイポック」の服作りを発展させ、異分野や異業種とも協業していく。

 デビューコレクションでは、宮前デザイナーが「イッセイ ミヤケ」のウィメンズ・コレクションで開発した“スチームストレッチ”の技術を復活させる。高温の蒸気を当てることで布を縮め、独自のストレッチ素材を生み出す製法で、立体的な模様が特徴。「エイポック エイブル」では“スチームストレッチ”を“タイプ・オー(TYPE-O)”という素材名で提案し、幾何学柄のジャケット(12万円)などをそろえる。一部植物由来原料を使用したポリエステルと綿ポリエステルを混織し、軽量で、通年着用できるアイテムだ。4月上旬には、着る人が自由に形を変えることができる素材“タイプ・ユー(TYPE-U)”を使ったジャケット(5万8000円)を発売する。一部アイテムは公式オンラインストアでも扱う。

 宮前デザイナーは「『エイポック』によるモノ作りは、点から線へ、線から面へと拡張し続けてきた。“点”はチームの仕事、“線”はあらゆる方向に伸びるコミュニケーション、“面”は人々の繋がりによって生まれるプラットフォーム。 新たな繋がりによって創造は無限に広がる。チームと共にさまざまな問いを立てながら、あらゆる境界を越えて、 縦横無尽に駆け回り、次の時代の衣服を探求し現実化(ABLE)していく。『エイポック』 の服作りは多くの人との共同作業で面白い。ワクワクするような出会いや発見は、希望に満ちたもの作りの始まり。未来への期待が膨らむさまざまなプロジェクトを準備している」とコメントしている。

■A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA
オープン日:3月13日
営業時間:12:00~19:00(新型コロナウイルス感染対策の影響で営業を短縮。通常は11:00~20:00)
住所:東京都港区南青山 5-3-10 FROM-1st

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「ザ・リアル」業界のDX エディターズレター(2020年12月21日配信分)

※この記事は2020年12月21日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「ザ・リアル」業界のDX

 皆さんは、ヘア業界にどんな印象を抱いていますか?

 「ザ・リアル」と思っている方も多いのではないでしょうか?おっしゃる通り!今年はインスタグラムでの動画配信による「セルフカットのレクチャー」なんてハナシもあったし、20年後には一家に一台ヘアカットロボットなんて時代が到来しているかもしれないけれど、少なくとも現段階では「リアル店舗に行かなくちゃ、ヘアスタイルは(そんなに)変わらない」。もっと言えば、「リアルに手を加えなければ、リアルな自分のヘアスタイルは全然変わらない」は間違いありません。

 ゆえにこの世界は、サロンスタイリストのSNS活用を除き、DXが遅い業界だと勝手に思ってきました。ところが最近、それが変わり始めています。

 まずはウエラのヘアカラーブランド「イルミナカラー」が、バーチャルモデルでのキャンペーンにトライし、コレがなかなかに成功していると聞きます。「え⁉︎『リアルにどんな髪色になるのか?』が大事なヘアカラーで、自由に色が変えられるデジタル使っちゃっていいの⁉︎」と思ったアナタ!ワタシも、おんなじことを思いました(笑)。だって今なおリアルにヘアカラーを使ったモデルシューティング、私たちもやっていますもの。「イルミナカラー」のキャンペーンは、単なる打ち上げ花火ではなく、「イルミナカラー使ってヘアカラーしているサロンに行きたい」というモチベーションを高めるために効果があったそうです。うむー、世の中、変わっています。

 ドラッグストアに目を向ければ、セルフで行うヘアカラーや毛染めのスペースでDXが体験できるそう。バーチャルメイク技術を応用し、バーチャルヘアカラーができるようになりました!この目的は、サステナブル。これまで棚にポップとして飾られていた色とりどりの毛束は、実は全部プラスチック。そのゴミは年間数十トンだそうで、バーチャルヘアカラーは、この問題を一気に解決します。小売店からは若干の抵抗感が示されているそうですが、多分、時間が解決するでしょう。

 「ザ・リアル」な業界さえ頑張ってDXに取り組んでいるんだから、我々ももう言い訳できませんね(笑)。何度もお話している通り、DXはゴールではなく過程、もしくは手段だと思いますが、ヘア業界のDXに驚き、なんだか勝手に自信が芽生えたのです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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RECOMMEND: KNIT BAR

2021年春夏シーズン、新たにバーニーズ ニューヨークがおすすめするブランドやアイテムを不定期でスタッフ自らリコメンド!

3回目となる本日は、ウィメンズチーム アシスタントバイヤーの菅野 あゆ子が新たにお取扱いをスタートするニットをご紹介します。

 

こんにちは

MD部ウィメンズチームの菅野です。

 

今回ご紹介するのは、バーニーズ ニューヨーク初登場となる、着心地を追求したニットブランド<ニットバー>です。

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“今まで自分の歩んできた軌跡を誇りに思いつつ、もっと自分の体が愛おしくなるような、大人の体に自信をもたせてくれる究極のニットづくりを目指した”という<ニットバー>のアイテムは、まさに着る人に寄り添うような、体にフィットする着心地の良さが特徴です。

また、女性の内面が引き立つようなミニマルな美しさ、体のラインを綺麗に見せてくれる胸のカッティングなど、デザインにもブランドのこだわりが投影されています。

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デザイン、企画は日本で、生産はイタリア・ペルージャのファクトリーで行われており、

職人のこだわりが詰まった上品な逸品に仕上がっています。

 

世界最良の原料として知られるアラシャンカシミヤや極細シルク糸といった上質な素材を使用したアイテムは“セカンドスキンのようにしなやかにフィットする”というブランドコンセプトの通り、肌触りがとてもよく、まるで着ていないかのような軽い着心地です。

 

一度手を通したら感動する軽さに、

自分自身、一日着用していても「あ…そういえばこれニットだったっけ!」と錯覚するほどです。

 

 

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こちらは適度な透け感に、背中の絶妙な空きがエレガントさを演出してくれるカシミヤ70%、シルク30%の長袖ニット。季節の端境期に活躍する一枚です。

カラー: NAVY・BLACK

サイズ: 1・2

プライス: ¥49,500(税込)

 

 

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こちらは、ほどよい厚みがポイントのノースリーブニット。

大変繊細な極細シルク糸を4本撚り合わせた密度の高い生地は光沢感があり、体のラインを綺麗に見せてくれます。

また、腕を細くすっきりと見せてくれるアームホールも魅力的。

一枚でのスタイルはもちろん、ジャケットなどのインナーとしても重宝します。

カラー: BROWN ・IVORY・LIGHT BLUE

サイズ: FREE

プライス: ¥39,600(税込)

 

温かみのある素材と職人の技が詰まったこの春大活躍間違いなしのニット。

バーニーズ ニューヨーク銀座本店にてご紹介中です。

この機会に是非ご覧ください。

 

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「パスポートなしで行ける韓国」が月商750万円。「梨泰院ルーム」が連日満席の「もみだれ辛ホルモン 獅子楼」

 焼肉店激戦区である大阪・福島に2020年10月にオープンした「もみだれ辛ホルモン 獅子楼」は、全国的に主流のつけだれは置かず、焼肉、ホルモンはすべてもみダレで食べるスタイル。他にも「フォークでさけるヘレステーキ」や、「梨泰院ルーム」など、ユニークな施策が満載。女性を中心に早くも人気を集めている。
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カフェカンパニー、ディズニーと契約。カフェ&ギフトショップを渋谷に出店。

「WIRED CAFE」など約80店舗を展開するカフェ・カンパニー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:楠本 修二郎)が、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社とのライセンス契約を結び、東京・渋谷ヒカリエ7Fに、カフェ&ギフトショップ「Disney HARVEST MARKET(ディズニー・ハーベスト・マーケット)」を今春にオープンさせる。
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「エリー サーブ」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「エリー サーブ(ELIE SAAB)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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