「ディオール」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

The post 「ディオール」2021-22年秋冬パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

「バルマン」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「バルマン(BALMAIN)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

The post 「バルマン」2021-22年秋冬パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

「エヴァンゲリオン」のコスメグッズが“一番くじ”に初登場! アスカ・レイ・マリの描き下ろしイラストなどをデザイン

 バンダイ スピリッツ ロト・イノベーション事業部は、ハズレなしのキャラクターくじ“一番くじ”の最新作として、コスメグッズが必ず当たる“一番コフレ”シリーズから“一番コフレ EVANGELION coffret collection~シン・エヴァンゲリオン劇場版公開記念~”(1回891円 ※編集部調べ)を発売する。

 エヴァンゲリオンストア各店、ホビーショップ、ゲームセンター、ドラッグストア、アニメイト、ローソン、ミニストップなどで3月13日から順次取り扱う。

 “一番コフレ”とは、コンビニエンスストアなどで購入できる、コスメやコスメ雑貨だけをそろえた同社のキャラクターくじ。描き下ろしイラストを施したオリジナルコスメグッズを多数ラインアップして人気を博している。

 今回は「エヴァンゲリオン」の登場キャラクターをモチーフにしたグッズを多数用意。式波・アスカ・ラングレー、綾波レイ、真希波・マリ・イラストリアスの描き下ろしイラストをデザインし、それぞれのキャラクターをイメージしたカラーをセットしたメイクパレット。“A.T.フィールド”をモチーフにしたデザインのルースパウダー。エヴァのパイロットをイメージし、2色のカラーが楽しめるフェイスカラーなど、“一番コフレ”ならではの特別なデザインコスメがそろう。

 最後の1個を引くと手に入る“ラストワン賞”には、アスカ、レイ、マリの描き下ろしイラストを使用したスタンドミラーを用意。さらにメイクパレット3点セットが当たる“ダブルチャンスキャンペーン”も実施予定だ。

The post 「エヴァンゲリオン」のコスメグッズが“一番くじ”に初登場! アスカ・レイ・マリの描き下ろしイラストなどをデザイン appeared first on WWDJAPAN.com.

「エヴァンゲリオン」のコスメグッズが“一番くじ”に初登場! アスカ・レイ・マリの描き下ろしイラストなどをデザイン

 バンダイ スピリッツ ロト・イノベーション事業部は、ハズレなしのキャラクターくじ“一番くじ”の最新作として、コスメグッズが必ず当たる“一番コフレ”シリーズから“一番コフレ EVANGELION coffret collection~シン・エヴァンゲリオン劇場版公開記念~”(1回891円 ※編集部調べ)を発売する。

 エヴァンゲリオンストア各店、ホビーショップ、ゲームセンター、ドラッグストア、アニメイト、ローソン、ミニストップなどで3月13日から順次取り扱う。

 “一番コフレ”とは、コンビニエンスストアなどで購入できる、コスメやコスメ雑貨だけをそろえた同社のキャラクターくじ。描き下ろしイラストを施したオリジナルコスメグッズを多数ラインアップして人気を博している。

 今回は「エヴァンゲリオン」の登場キャラクターをモチーフにしたグッズを多数用意。式波・アスカ・ラングレー、綾波レイ、真希波・マリ・イラストリアスの描き下ろしイラストをデザインし、それぞれのキャラクターをイメージしたカラーをセットしたメイクパレット。“A.T.フィールド”をモチーフにしたデザインのルースパウダー。エヴァのパイロットをイメージし、2色のカラーが楽しめるフェイスカラーなど、“一番コフレ”ならではの特別なデザインコスメがそろう。

 最後の1個を引くと手に入る“ラストワン賞”には、アスカ、レイ、マリの描き下ろしイラストを使用したスタンドミラーを用意。さらにメイクパレット3点セットが当たる“ダブルチャンスキャンペーン”も実施予定だ。

The post 「エヴァンゲリオン」のコスメグッズが“一番くじ”に初登場! アスカ・レイ・マリの描き下ろしイラストなどをデザイン appeared first on WWDJAPAN.com.

新木優子やCocomiが「ディオール」2021-22年秋冬ショーの鑑賞スタイルを披露

 「ディオール」は3月8日、2021-22年秋冬コレクションをオンラインで発表。会場はヴェルサイユ宮殿の鏡の間で撮影した映像“Disturbing Beauty”を公開した。今季のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは今季、おとぎ話の世界を探究。おもちゃの制服に着想を得たブルーのカシミヤコート、フード付きのケープやコートは「赤ずきん」を連想させる。

 リアルでのショーは行わなかったが、世界の「ディオール」アンバサダーがそれぞれの場所から鑑賞し、ドレスアップスタイルを披露した。ファッションのジャパンアンバサダーである新木優子は、21-22年秋冬コレクションからレッドのプリントシルクのロングドレスを選んだ。ビューティのアンバサダーであるCocomiは、同コレクションのホワイトとブルーのチェックドレスにブーツを合わせた。

 そのほか、ペ・スジ(Bae Suzy)やアンジェラベイビー(Angelababy)、スキ・ウォーターハウス(Suki Waterhouse)らもショーを鑑賞した。

The post 新木優子やCocomiが「ディオール」2021-22年秋冬ショーの鑑賞スタイルを披露 appeared first on WWDJAPAN.com.

朝比奈彩が働く女性に向けた服をデザイン アマゾンの「ザ・ドロップ」で30時間限定販売

 女優でモデルの朝比奈彩は3月10日、自身がデザインを手掛けたアパレルアイテム7型をアマゾン(AMAZON)が主催するファッションD2C事業の「ザ・ドロップ(THE DROP)」で発売した。完全受注生産で30時間限定で注文を受け付ける。受け付け終了時間は11日午後1時を予定している。

 働く女性をターゲットに、ジャケット(7790円)やスカート(6490円)、シャツ(5990円)などのほかにストレッチ素材を用いたセットアップ(トップス4290円、パンツ5490円)などリモートワーク時に着られるアイテムもそろえ、XS〜5XLの全9サイズで展開する。コーディネートのしやすさを考えシンプルで長く着られるデザインにこだわった。

 今回初めてデザインに挑戦したという朝比奈は「小さい頃からデザイナーに憧れていたので、とてもうれしかったです。初めて服作りの裏側やデザインの難しさを学ぶことができました。今回の取り組みを新たな一歩として将来、自分のブランドを持ちたいと強く思いました」とコメントした。

 「ザ・ドロップ」は世界各国のインフルエンサーが手掛けたコレクションをゲリラ式に販売するというもの。これまでに日本からは鈴木えみとバーチャルインフルエンサーのimmaがコレクションを発表した。今回は東京のヘルシーな女性像を体現する人物として朝比奈が起用された。

The post 朝比奈彩が働く女性に向けた服をデザイン アマゾンの「ザ・ドロップ」で30時間限定販売 appeared first on WWDJAPAN.com.

「ドルチェ&ガッバーナ」VS「ダイエット プラダ」 中国での炎上騒動が訴訟に発展

 ファッション界のコピー品糾弾からゴシップまでカバーするアカウント「ダイエット プラダ」を運営するトニー・リュー(Tony Liu)とリンジー・シュイラー(Lindsey Schuyler)は、2019年に「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が「売上損失およびブランドの棄損」として400万ユーロ(約5億1600万円)の損害賠償を求めてミラノの民事裁判所に提訴した件について、答弁書を提出したことを発表した。

 リューは「アジア系アメリカ人の自分が所属するコミュニティーは、たびたび誤解されることがある。米国に住む多くの有色人種と同じように、私自身も不正確で有害なステレオタイプを通して描写されることに傷つくことがある」とコメントしている。「ドルチェ&ガッバーナ」の代理人からはコメントを得られなかった。

 リューとシュイラーには、ニューヨークにあるファッションロー・インスティテュート(FASHION LAW INSTITUTE)とイタリアのAMSL法律事務所がついている。ファッションロー・インスティテュートは、フォーダム大学ロースクール(FORDHAM LAW SCHOOL)の中にある機関で、ファッションロー(ファッション業界に関する法律や法的問題)という分野を確立したことで有名だ。同機関の創設者、スーザン・スキャフィディ(Susan Scafidi)教授は「創設以来、ファッションロー・インスティテュートは業界人に無償のリーガルサポートを提供することがミッションだ。今回のケースでは、ファッション業界における高い倫理基準の保持、言論の自由の擁護、反アジア表現との闘争に尽力し、多様性や公平性、包括性を促進するために活動している個人をサポートしている」とコメントしている。

 事の発端は18年に「ドルチェ&ガッバーナ」がキャンペーンの一環で投稿した「箸で食べる」と題した3つのビデオだ。イタリア料理を箸で食べる方法を北京語でアジア人モデルに指南するという内容で、これが人種差別的と批判を受けた。

 これに加えてステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)=デザイナーが送ったとされる中国を侮辱するメッセージがインスタグラムで公開され、これを「ダイエット プラダ」が取り上げ、非難したことでこの問題が大きく広がり、ファッション業界の中国人も大きく反発した。この騒動を受けて「ドルチェ&ガッバーナ」は18年11月に上海で開催予定だったファッションショーを開催数時間前にキャンセル。ブランドとステファノ=デザイナーはそれぞれ謝罪文を発表し、一連の投稿は「アカウントをハッキングされた」ためと主張している。その後も複数回に分けてブランドとデザイナーデュオは謝罪を繰り返すが、中国人および中国国内の怒りは収まらず、アリババ(ALIBABA)をはじめとする中国のEC企業が運営するECサイトからは同ブランドの製品が消えるなどブランドにとって大きな損失をもたらした。

The post 「ドルチェ&ガッバーナ」VS「ダイエット プラダ」 中国での炎上騒動が訴訟に発展 appeared first on WWDJAPAN.com.

新オーナーが語る「ジル サンダー」買収 「ずっと夢見ていた」

 「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBは3月5日、「ジル サンダー(JIL SANDER)」をオンワードホールディングス(ONWARD HOLDINGS以下、オンワードHD)から買収した。

 OTBが同ブランドに関心を示していることはかねてよりうわさとなっていたが、「ディーゼル」創始者のレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長によれば、買収交渉がスタートしたのは2020年10月。コロナ禍の影響や日本との時差によって複雑なやりとりとなったものの、最終的には合意に至った。買収金額は明らかになっていないが、同氏は「『ジル サンダー』のブランド価値に見合った、相当な額」だとしている。

 「ジル サンダー」はデザイナーのジル・サンダーによって1968年にドイツで創業。質の高い素材使いと洗練されたミニマルなデザインで、80年代から90年代にかけて世界中で人気を博した。99年にプラダ グループ(PRADA GROUP以下、プラダ)に買収されたものの、同社のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)最高経営責任者(CEO)と意見が合わず、サンダーは半年後に「ジル サンダー」を離れている。その後、プラダは2006年に英投資会社チェンジ・キャピタル・パートナーズ(CHANGE CAPITAL PARTNERS)に同ブランドを売却。08年にオンワードHDが傘下に収め、17年からルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻がクリエイティブ・ディレクターを務めている。なお、20年2月に「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターに就任して話題となったラフ・シモンズ(Raf Simons)は、05~12年に「ジル サンダー」のクリエイティブ・ディレクターを務めていた。

 ロッソ会長は、「私は昔からジル・サンダー氏をデザイナーとして敬愛しているし、『ジル サンダー』を獲得したいと何年も夢見ていた。同ブランドはオーナーやデザイナーが何度か変わったものの、美しくて質の高い、ミニマルなデザインの服を提供するというサンダー氏のビジョンを守り続けた。ラフ・シモンズ時代のデザインも非常によかった。今回の取引に当たって現在同ブランドを率いているメイヤー夫妻にも会ったが、実に素晴らしい人たちだ。クリエイティブの方向性にも、美しいプロダクトにも文句の付けようがない。モダンな解釈でブランドに新鮮味を与えてくれたし、クリエイティブ面を変更するつもりはない」と語った。

 一方で、「ジル サンダー」をさらに発展させるため、今後はマーチャンダイジングの改善とデジタル強化を推し進めるという。20年2月時点での店舗数は46店だが、存在感を高めるために販売網を拡大する。同ブランドは18年からアクセル・ケラー(Axel Keller)CEOが率いているが、ロッソ会長によれば、経営体制の見直しも視野に入れているという。ケラーCEOは18年2月にジル サンダーに入社し、同10月より現職。それ以前は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」でコマーシャルディレクターを15年務めていた。

 OTBの20年12月通期決算は、売上高が前期比14.3%減の13億1000万ユーロ(約1689億円)、営業利益は同23.7%減の1350万ユーロ(約17億円)だった。決算発表の際、同社のウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)CEOは、「当社は成長目標を計画通りに達成しており、投資によって事業範囲を拡大することも可能な状態だ」とコメントしている。

 同社は以前から買収先を探しており、19年には財政難に陥っていたロベルト・カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)の買い手として有力視されていたが、最終的にはドバイの投資会社ビジョン・インベストメント(VISION INVESTMENT)が、ロベルト・カヴァリの親会社である伊投資会社クレシドラ(CLESSIDRA)から全株式を取得した。

 ロッソ会長は、「OTBはさまざまなブランドを擁しているが、価値観やライフスタイルなどの面でそれぞれ共通する部分がある。時代を超えた美しさを持つ『ジル サンダー』も、ほかの傘下ブランドとしっくりなじむだろう」と述べた。

 オンワードHDは20年12月、不採算事業から撤退して成長分野に注力する戦略の一環として、連結子会社のオンワードイタリアS.p.A.が保有するオンワードラグジュアリーグループ S.p.A.(以下、OLG)の全株式を伊投資会社NEMO S.R.Lに譲渡した。こうした動きにより、以前から臆測されていたOTBによる「ジル サンダー」買収が間近なのではないかと市場関係者は見ていたが、当時オンワードHDは「コメントを差し控える」としていた。

 同社が3月5日に発表した適時開示情報によれば、ジル サンダー事業の20年2月通期の売上高は4860万ユーロ(約62億円)、営業損失は1782万ユーロ(約22億円)、純損失は2274万ユーロ(約29億円)の赤字だった。

The post 新オーナーが語る「ジル サンダー」買収 「ずっと夢見ていた」 appeared first on WWDJAPAN.com.

「推し時計、燃ゆ」 日々ランチタイムに時計をニヤニヤ撮影する編集者の場合

 「推し、燃ゆ」が芥川賞を受賞し、“推し活”が豊かな生き方につながるとの認識が広まっている。そこで元来、推しの要素が強い時計の世界で、さまざまな人に“推し時計があることで得られる幸福感”や“そもそも、なぜ推しているのか?”などを聞き、時計の持つ“時間を知る”以上の価値について探ってみたい。

 1人目として登場してもらったのは、ニューヨーク発祥の時計オンラインメディア「ホディンキー(HODINKEE)」の日本版「ホディンキー・ジャパン」の和田将治ウェブプロデューサー兼編集者。彼の“推し活”は、ランチタイムの時計撮影だ。

WWD:毎日、昼休みに時計を撮影しているとか?

和田将治「ホディンキー・ジャパン」ウェブプロデューサー兼編集者(以下、和田):その日着けている時計に加えて、3本ほどを撮影用に常備しています。クライアントに急に会う場合にも、ストックは活躍してくれます。

WWD:時計の所有本数は?

和田:20本以上はあります。まずはブランドのシグネチャーモデルを集めようと思っていて、それが一周したらよりマニアックなものにトライしたいです。

WWD:和田さんのある一日について教えてください。

和田:当社はフレックスタイム制を導入していて、加えて現在は週に1~2日程度の出社なのですが、ランチタイムはだいたい12~15時の間です。東京・青山にある会社近くのフードトラックやコンビニで食べ物を買って、オフィスで食事時に撮影します。近所に住んでいたり起業していたりの友人もいるので、彼らを呼んでカフェやレストランに行くこともあります。友人も僕が時計マニアであることを知っているので、急に撮影を始めても放っておいてくれます(笑)。

WWD:この“推し活”を始めたのはいつごろ?

和田:「腕時計の読みもの」という個人ブログを立ち上げた2017年からです。その後、「ホディンキー・ジャパン」に参加して、本業が忙しくてブログは手付かず状態ですが……。ランチタイムに撮影して、帰宅時に電車の中でスマホで編集。2日に1度くらいのペースで、納得できる写真ができた時はインスタグラム(INSTAGRAM)にアップしています。編集には、アドビの有料アプリ「フォトショップ ライトルーム」を使っています。今はちょっと難しいのですがオフ会に参加して、人の時計を撮らせてもらうこともあります。また、これは役得ですが、ブランドから新作をお借りすることも。私的な活動ながら、撮影スキルが上がって媒体にも還元できているのではないかと思います。「ホディンキー」では編集者が自ら撮影することも多く、写真のクオリティーにもこだわっています。昨年末にアメリカで発売した紙版の「ホディンキーマガジン」にも僕の写真を掲載しました。

WWD:愛用のカメラは?

和田:「ライカ(LEICA)」のデジカメ“Q2”です。年始に約70万円で購入しました。「ライカ」は、「ホディンキー」の本国メンバーも使っていて憧れでした。貸してもらって撮りやすかったこともあり、“向こう10年使うから”と自分で自分に言い訳して決断しました(笑)。17cmまでオートフォーカスできるので、時計の着用自撮りや置き撮りに最適です。プロップとして映り込ませても絵になるのが「ライカ」の魅力ですね。“Q2”の前は富士フイルムの“X-E3”(約10万円)、さらにその前はiPhoneだったので、カメラもステップアップしていますね。

WWD:インスタグラムを通じてコミュニティーも広がっている?

和田:投稿をバイリンガルにしていることや、「ホディンキー」では日本版をアメリカにリフト(転載)することもあって、それを見たハリウッド俳優のマイルズ・フィッシャー(Miles Fisher)やプロサッカー選手のカルフィン・ヨン・ア・ピン (Calvin Jong A Pin)からDMをもらいました。海外の方からは「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」について、「新作ってどうなの?」「日本での評価は?」などと聞かれることが多いです。現在、Jリーグの横浜FCに在籍するカルフィンとは、その後、家族ぐるみでバーベキューをする仲に。スイスの高級時計ブランド「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」や「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」を所有していて、チームメイトである“キングカズ(三浦知良)”に時計の手ほどきを受けているそうです。

WWD:時計コミュニティーならではの濃密な関係ですね。

和田:時計ってニッチなわりに“流派”みたいなものもあって、チャネルが合う人はレアなんです。また「ホディンキー」の記事には主観が入ることが多いので、読者は書き手の好みも分かります。時計好きって話したがりが多いし、海外の方はディスカッション文化を持つので輪が広がっていきます。僕のキャラクターも奏功しているのかと。“先生”のような人ならカジュアルには話し掛けづらいけれど、ちょっと何か聞くのにちょうどいいんだと思います(笑)。

WWD:和田さんにとって時計とは?

和田:コミュニケーションツールであり、アイデンティティーの表明。お気に入りを常に身に着けられて、いつでもそれを見られる。ついでに時間が分かってしまうという機能まである(笑)。高価・安価に関係なく、「結婚記念にもらった」とか「〇〇が好きで選んだ」とか「祖父の形見だ」とか、時計とその所有者のストーリーを聞くのも好きなんです。

The post 「推し時計、燃ゆ」 日々ランチタイムに時計をニヤニヤ撮影する編集者の場合 appeared first on WWDJAPAN.com.

小松菜奈やBLACKPINKのJENNIE、G-DRAGONを遠隔撮影 「シャネル」2021-22年秋冬を鑑賞したアンバサダーたち

 「シャネル(CHANEL)」は3月9日、2021-22年秋冬コレクションをオンラインで発表した。ショーのカウントダウン映像には、小松菜奈やG-DRANGON、BLACKPINKのJENNIEらアンバサダーやゲストが、ショー動画の鑑賞を準備する様子が収められていた。さらに映像とは別に、フォトグラファーデュオのイネス・ヴァン・ラムスウィールド(Inez van Lamsweerde)とヴィノード・マタディン(Vinoodh Matadin)がリモート撮影したポートレート写真も公開した。

 小松菜奈は20-21年秋冬のメティエダール・コレクションのカシミアのトップスと、21年春夏コレクションのブラックのシルクパンツを着用。G-DRANGONは21年春夏のネイビーのコットンジャケットに“ボーイフレンド ウォッチ”や“ココ クラッシュ リング”を合わせた。JENNIEは21年春夏のブラックのコットンドレスを選んだ。

 ほかにもアンジェル(Angele)やマーガレット・クアリー(Margaret Qualley)、ウィットニー・ピーク(Whitney Peak)、カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)、パク・スジュ(Soo Joo Park)、リウ・ウェン(Liu Wen)、ビクトリア・ソン(宋茜、Victoria Song)ら世界各国のアンバサダーが登場した。

 さらに、アトリエモデルのアマンダ・サンチェス(Amanda Sanchez)や、今回のコレクションのためのプレイリストを作成したサウンドデザイナーのミシェル・ゴベール(Michel Gaubert)らも映像とポートレートに登場している。

The post 小松菜奈やBLACKPINKのJENNIE、G-DRAGONを遠隔撮影 「シャネル」2021-22年秋冬を鑑賞したアンバサダーたち appeared first on WWDJAPAN.com.

業界の未来をスノーピークの女性社長らが語る ルミネと米「WWD」共催フォーラムレポ第2弾

 ルミネと米「WWD」は2月24日、「WWD オンライン リテール 2021 フォーラム」を開催した。日本のファッション・小売業界の活性化に向けて、国際色豊かなゲストスピーカーによる最新の知見を提供した。今に対処するだけでなく一歩先の未来を考えるきっかけづくりに生かしてほしいとの願いを込め、ほとんどのセッションは3月26日までオンデマンドで視聴可能だ。

 当日は編集部も、新しいアイデアや考えを楽しみに視聴した。登壇者はそれぞれの視点からサステナビリティやモノづくり、イノベーションなど、幅広いテーマについて語った。独自のオンライン戦略や小売りの活性化計画を通して、新型コロナのパンデミック前以上に「より良い社会」を見据えて動き出している。業界の最新ニュースを届ける1メディアとして、ファッション・小売業界の活性化のために企業の取り組みや情報を正しく・広く伝えることの必要性を実感。改めて、業界が抱える大量生産・消費・廃棄を生んでいる社会構造の変革に向けて、共に在りたいと思った。

 語られていた内容をもとに、フォーラムを理解するキーワード、「体験とつながり」「「パーパス(存在意義)」「”賢い“消費」「2次流通(セカンドハンド)」の4つを設定した。キーワードごとに第1弾と第2段に分け、各セッションの一部を紹介しながら参加企業の声や今後の展望をレポートする。

“賢い”消費

2次流通(セカンドハンド)

ルミネの展望

 今回のフォーラムでは、「ポストコロナ時代に向けての小売りの未来」「サステナビリティ」「企業価値について」など、われわれが向かうべき道について示唆に富んだ内容を聞くことができました。このフォーラムを契機として、さまざまな顕在的、潜在的な課題に対して議論を深化させ、ご参加いただいた各企業やブランドが多様に進化していくことを期待しています。結果、業界全体が活性化して、ひいては日本全体の活力につながれば、と考えております。

米「WWD」が
日本のファッション・
小売業界に期待すること

 本フォーラムが日本の小売りやブランドにとって、商品デザインからサプライチェーンの仕組み、店舗のコンセプト、カスタマーサービスまで、あらゆる側面のサステナビリティを見直すきっかけになることを願います。オンラインの活性化にも役立つコンテンツがそろっているので、日本の歴史や伝統の中にうまく取り込んでほしいと願っています。業界を追う一メディアとしても、今後プレゼンテーションで語られたトピックスを取り上げ、対話を深めていきたいと思います。

※オンデマンドの視聴は3月26日まで可能です。
※ダグ・スティーブンス=リテール・プロフェット創業社長のセッションはご視聴いただけません。
※参加費は無料です。
問い合わせ先
ルミネ海外事業部 フォーラム運営事務局
03-5334-0576

The post 業界の未来をスノーピークの女性社長らが語る ルミネと米「WWD」共催フォーラムレポ第2弾 appeared first on WWDJAPAN.com.

被災した縫製工場、岩手モリヤ社長が見た「日本のアパレルの10年」 #あれから私は

 2011年3月11日、後にドラマ「あまちゃん」で知られることになる、海と山に囲まれた岩手県久慈市には高さ14メートルを超える津波が押し寄せた。600棟の家屋が被災し、死者・行方不明者は6人だった。市内の縫製工場、岩手モリヤにも津波が駐車場にまで迫り、ある従業員は家屋が流された。「WWDジャパン」は2011年の3月28日号で、震災から一週間後の3月18日に同社が早くも稼働を再開したことを伝えている。

 あれから10年。岩手モリヤの森奥信孝社長(67)は、今も忙しい日々を送っている。久慈市と隣の二戸市の縫製工場に呼びかけ、「北いわてアパレル産業振興会」を結成。地場発のファクトリーブランドを作ったり、ファッションショーを開催したりと、岩手発のものづくりを発信してきた。

 1988年創業の岩手モリヤは、月に約4000着のコートやジャケットを生産している。生産するアイテムは、業界ではいわゆる“プレタ”と呼ばれる高級ゾーンで、ジャケットで5〜8万円以上、コートだと10万円前後になる。主要な取引先はトゥモローランドやレリアン、三陽商会など。

 同社はもともと、婦人服の縫製工場としては卓越した技術で知られる企業だった。一時期技能実習生を採用したこともあったがすぐに止めて、ずっと地元雇用を続けており、現在も従業員の大半は地元久慈市の出身だ。難易度の高さで知られる、厚生労働省認定の国家資格である1級の婦人服製造の技能士を10人、2級だと26人も抱える。震災前に100人以上いた従業員は現在83人にまで減っているものの、技能士の資格保有者は4割を超える縫製工場はそう多くない。高価で知られる自動ハンガーシステムであるイートンや最新鋭の3DCAD、生地試験、従業員一人ひとりにタブレットを配布するなど、設備投資にも力を入れてきた。

 森奥社長の目から見て、日本のアパレル産業は何が変わり、何が変わらなかったのか。

WWDジャパン(以下、WWD):東日本大震災から10年。一番大きな変化は何でしょう?

森奥信孝・社長(以下、森奥):日本のアパレル産業が縮小したことです。海外生産がさらに増える一方で、日本の縫製産業が支える“メードインジャパン”はどんどん減っていて、縫製産業の従事者の数は10年前と比較すると3割も減っています。現場で仕事をしていると実感するのが、アパレル側にモノ作りが分かる人が本当に減ったな、と。今はパタンナーですら現場に来ることはかなり減っていますし、昔みたいに良くも悪くも注文をつけるような人も減りました。人という面で空洞化が進んでいます。

WWD:というと?

森奥:仕様書やサンプルが来ても実際には量産には乗せられないような滅茶苦茶なものも多い。発注する側が全く現場を知らないからです。もちろん昔から無茶を言う人はいました。でもそれは工程や手間が増えるとか、前例がないから、とかそういうことでしたが、いまは単に実際に手を動かしたことがないから、あるいは現場を知らないからわからない、そういったことが増えています。

WWD:先行きも厳しいそうですね。

森奥:いや、希望は全然捨ててないですよ。だって、日本のファッションは日本で作らないと成立しないじゃない?これから日本のアパレルやブランドが生き残って成長するためには海外に出る必要がある。そのときに必要なのは何ですか?日本のもの作りですよ。われわれ縫製業は、胸を張って“これがメードインジャパンだ!”と製品を世界に発信したい。それだけのことはやっているんです。

WWD:日本のもの作りの強さとは?

森奥:例えば岩手モリヤでは、前身頃、後ろ身頃、両袖のアーム部分にクセ取りという、アイロンでフォルムを作る工程を入れています。これは工賃の多い少ないにかかわらず、全アイテムを対象にした標準工程です。作業時間としては20〜30分ほどですが、これを入れるか入れないかで、製品になったときのフォルムやシルエットの美しさが全然変わってくる。当社にとっては標準工程で仕様書にも入れていないですし、当然工賃には反映されない。当社の場合は他にも、ほぼ全商品の生地試験もやります。同じ品番の生地でも色が違うだけで、縮率などが変わるからです。当社は最新の3DCADソフトを入れていて、その生地試験の結果を見ながら、取引先からもらったCADデータをこちらで修正します。そうすればいい製品を作れるし、不良品の発生率も下がる。ではなぜそんなことをやっているか。それはいいものを作りたいからです。取引先から求められているからではないんです。こうした細かいこだわりは例を上げればキリがない。これは当社だけじゃないですよ。少なくとも私の知っている久慈の縫製工場はどこもそうしたテクニックをたくさん持っている。自主的に誇りを持ってやっているんです。だから強い。

WWD:にも関わらず、もう随分前から日本の縫製産業は減少し続けています。なぜでしょう?

森奥:それはグローバル化や海外企業の技術力の向上など、いろいろあると思いますよ。日本の縫製産業だって技能実習生を入れることで、延命を図ってきたようなところもある。でも、縮小の一因として日本のアパレルがモノづくりの現場を軽視してきた部分も小さくない。先ほど話したアパレル側が現場に入らないのは、その象徴です。

WWD:昔は違ったのでしょうか?

森奥:昔は本当にこだわりの強いパタンナーやデザイナーがいて、よく彼ら/彼女らも工場に来て、あれこれ注文をつけたり、あーでもない、こうでもないと一緒になって考えたりしたものです。実際、先ほどの「クセ取り」工程はそうしたブランドのパタンナーと当社のベテラン縫製技能士とのディスカッションから生まれたアイデアです。それを経営者の私が工場としての付加価値を上げるために、当社の標準的な工程にした。先ほど20〜30分の工程だと言いましたが、縫製工場の経営者は誰もが、一着あたりの生産性を1秒でも短くしようとしている中で、この20分30分は大きい。それでもやっているのは、いい服が作れれば、その一念です。

WWD:10年前の東日本大震災のことを教えてください。

森奥:当社は幸いにも工場の敷地の一部が浸水しただけで、直接的な被害はそう大きくはなかった。それでも従業員の中には家が流された人もいたし、すぐ裏手にあった久慈ソーイングさんは津波が直撃して工場はメチャクチャになった。振り返ってみても、被害が少なかったのは僥倖です。地震が起こった直後、うちの会社はすぐに裏手の高台に従業員を全員避難させました。あのときに帰宅させていたら、津波の被害に合っていたかもしれない。震災から一週間はライフラインが止まり、私も避難所で生活していました。わずか一週間で再稼働できたのは、ラッキーだったとしか言いようがない。いま振り返ってみても、地震そのものよりも、やはり影響が大きかったのは津波です。工場が津波を被った、被っていないかでかなり違う。

WWD:当時はどんな支援があったのでしょう?

森奥:県や市、それに多くのアパレル企業からも支援をいただきました。本当に感謝しています。震災から1ヵ月後に上京して支援をお願いした際には、ある有力な取引先のトップはその場で社員を集めて「とにかく出せるオーダーを出しなさい」と言ってくれた。ある小さなブランドも「一型しか出せませんが」と言いながら、オーダーを出してくれました。嬉しかった。復興を考えた場合、仕事をもらうことが何よりも大きな支援になったからです。

森奥:その一方で、あるアパレルの生産担当役員に「海外に出す分の数%でもいいから発注を回してほしい。それが非常に大きな支援になる」とお願いしたら、即座に「無理だね。うちも苦しいから」と断られたこともあった。取り付く島もなかった。悲しさもありましたが、それ以上に悔しかった。こちらは必死に日本で作り、日本のもの作りを守りたい、と思ってやってきましたが、実際にアパレル側はそうではなかったと感じたからです。これは当社だけじゃない。実際に久慈の同業者の中には納入が遅れた分の補償を求められた企業もあって、これには久慈の縫製企業が一丸となって阻止しました。どこかで日本のアパレルは、日本でのもの作りを自分の都合のいいようにしか考えていないところがある。それはこの10年、縫製産業が減り続ける一因にもなっていると感じています。

WWD:どうすればいいのでしょう?

森奥:冒頭にも言いましたが、かつてのようにデザイナーやパタンナーが工場に入って、一緒のもの作りというのは難しいと思います。では、どうするか。すでに現場では、量産できるように仕様書の作り直したり、生産ラインに応じて納期を提案したり、工場側が主導権を握っていることが多いんです。日本製は確かに高い。でも、こんなこと海外の工場とできますか?そもそも海外の工場は受注元から来た仕様書を改善して戻す、なんてことしませんよ。だからこれからは工場の時代だと思っています。当社には一級技能士が10人もいて、中には40年以上のキャリアがあって自分でパターンを引ける技能士もいる。

森奥:現在の3DCADソフトは、3Dのグラフィックには目を見張るものがありますが、型紙データを3Dに反映することはできない。ですが、テクノロジーが進化して、型紙(2D)を修正すれば、それがそのまま3Dバーチャル服も修正できるような3DCADソフトができれば、当社の一級技能士がパターンメイキングもできるようになる。これは大きい。工数を劇的に減らすことができる。そうなると、小ロット多品種の服作りも可能になるかもしれない。

WWD:未来は明るいですか?

森奥:明るいですよ。そう信じています。でも、足元は不透明で、グラグラしている。実は3月までは医療用ガウンでしのいできましたが、その後の4月5月は受注がほとんどないような状態です。当社は大半が地元雇用で、こちらに家があって家族もいる。県や地域をまたぐような流動性がないから、もし当社が倒産したら、こうした人材は埋もれることになる。これまで倒産した縫製工場はすべてそうやって、貴重な技術が失われてきたのです。それだけは絶対避けないと。明るい未来のために、あともう少しだけ生き残る必要がある。そのために必要なのは、日本のアパレルメーカーの姿勢です。それが、いま問われているのだと思います。

The post 被災した縫製工場、岩手モリヤ社長が見た「日本のアパレルの10年」 #あれから私は appeared first on WWDJAPAN.com.

イトキンがD2Cの新ブランド 働く女性にストレスフリーの服

 イトキンは、婦人服の新しいD2Cブランド「コンフィークチュール (COMFY COUTURE BY OFUON)」を今春から販売する。究極の着心地をテーマに掲げたニットとカットソーに特化したブランドで、新常態の働き方や生活に対応する。3月11日にネット通販(EC)サイトを開設するのと同時に、百貨店やファッションビルで展開する「オフオン(OFUON)」の26店舗でも取り扱いを始める。

 女性の新しい働き方に対応するため、オフィスワークでもリモートワークでも着まわしがきくブランドして企画した。ジャケット、コートからワンピース、カットソー、スカート、パンツといった幅広いアイテムは全て伸縮性に優れたニットのため、着心地がよく、余計なストレスがかからない。カジュアルすぎない品のあるデザインのため、オンライン会議でも見栄えがする。もともとニット製品に強みを持つ同社が、社内デザイナーおよび50数人の社内パタンナーの背景を生かして開発した。

 デザイナーの金礪亜貴(かねと・あき)さんは「今の働く女性が求めるきれい目でエレガントな雰囲気を大切にした。着心地やきれい目であることを表現するために、特に素材にこだわった。特にシームレスのニットは自信作だ」と話す。

 中心価格帯はカットソー4900〜6900円、ブラウス・ニット5900〜7900円、スカート・パンツ6900〜8900円、ワンピース8900〜1万1900円、ジャケット9900〜1万2900円。同社の百貨店ブランドに比べて買いやすい価格設定にした。ECに軸足を置いたブランドながら、既存の売り場を消費者との接点として最大限に活用する。

 同社のD2Cブランドとしては昨年秋にスタートしたリメイクブランド「リマイン(RE:MINE)」に続くプロジェクトになる。三宅英木副社長は「『コンフィークチュール』はイトキンを再びマーケットの真ん中に持っていく旗印に位置付けている。モノ作りの会社として、単に良いもの作るという姿勢から、マーケットニーズの一歩先を創造する企業へと変わる」と説明する。中期的に売上高20億〜30億円(小売りベース)の規模を計画する。

The post イトキンがD2Cの新ブランド 働く女性にストレスフリーの服 appeared first on WWDJAPAN.com.

「トモ コイズミ」や「ショーフィールズ」創設者ら登壇 ルミネと米「WWD」共催フォーラムレポ第1弾

 ルミネと米「WWD」は2月24日、「WWD オンライン リテール 2021 フォーラム」を開催した。日本のファッション・小売業界の活性化に向けて、国際色豊かなゲストスピーカーによる最新の知見を提供した。今に対処するだけでなく一歩先の未来を考えるきっかけづくりに生かしてほしいとの願いを込め、ほとんどのセッションは3月26日までオンデマンドで視聴可能だ。

 当日は編集部も、新しいアイデアや考えを楽しみに視聴した。登壇者はそれぞれの視点からサステナビリティやモノづくり、イノベーションなど、幅広いテーマについて語った。独自のオンライン戦略や小売りの活性化計画を通して、新型コロナのパンデミック前以上に「より良い社会」を見据えて動き出している。業界の最新ニュースを届ける1メディアとして、ファッション・小売業界の活性化のために企業の取り組みや情報を正しく・広く伝えることの必要性を実感。改めて、業界が抱える大量生産・消費・廃棄を生んでいる社会構造の変革に向けて、共に在りたいと思った。

 語られていた内容をもとに、フォーラムを理解するキーワード、「体験とつながり」「「パーパス(存在意義)」「”賢い“消費」「2次流通(セカンドハンド)」の4つを設定した。キーワードごとに第1弾と第2段に分け、各セッションの一部を紹介しながら参加企業の声や今後の展望をレポートする。

体験とつながり

パーパス(存在意義)

参加企業インタビュー
当事者として何を思う?

 ファッション産業全体が世界レベルで抱えていた社会問題を当事者として正しく認識し、学ぶことができたらと期待して視聴しました。問題に対する迅速な対応の必要性と、課題解決の実現に対する責任を感じています。業界に携わる全ての方々と共感を生むことで、課題やビジョンは業界での共通認識となり、結果、活性化につながります。幅広いテーマを多角的に捉えていて、さまざまな刺激をいただきました。

これからのファッションについて、
考えや心持ちはどう変化した?

 世界の変化の潮流や事例、知見を聞いて、これからの戦略の参考にしたいと思いました。主催のルミネおよび米「WWD」にはこれら最新事例を、参加者を巻き込んで実現することを期待しています。アパレル産業の根本的な課題を再認識出来たので、改革へ向けたモチベーションが上がりました。小売りに携わる方で、現状を変えたいと思っている全ての人に視聴してほしいです。

※オンデマンドの視聴は3月26日まで可能です。
※ダグ・スティーブンス=リテール・プロフェット創業社長のセッションはご視聴いただけません。
※参加費は無料です。
問い合わせ先
ルミネ海外事業部 フォーラム運営事務局
03-5334-0576

The post 「トモ コイズミ」や「ショーフィールズ」創設者ら登壇 ルミネと米「WWD」共催フォーラムレポ第1弾 appeared first on WWDJAPAN.com.

「ジバンシィ」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

BACKSTAGE

The post 「ジバンシィ」2021-22年秋冬パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

型破りなオリンピアンがブランド設立 「目標は2024年までにマザーズ上場」

 海や湖を遠泳するオープンウオータースイミングでオリンピックに2度出場したYASUこと福岡康が、ライフスタイルブランド「アイ スイム アンド トラベル アラウンド ザ ワールド(I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD)」を2020年12月に立ち上げた。運営は、福岡が亀井智史CFOと共にファンドや個人の出資を得て設立したアキレス・アンド・センチュリオ(Achilles&Centurio)だ。

 アイテムははっ水加工が施されたジャケット(6万8000円)やシャツ(2万1000円)、スエット(1万6000円)などベーシックなウエア5型とキャップやタオルで、販売は自社サイトが中心。ブランドを代表するジーンズ(3万3000円)は、「ハルヒト ジーンズ(HARUHITO JEANS)」の小西健太郎の協力を得て岡山で生産している。ヒップポケットには波型のステッチが入り、はっ水加工をかけ直すサービスも行う。主な顧客層に「泳ぐことをライフスタイルにしている人」を想定し、立ち上げ初月は水泳関係者らが購入して約1000万円を売り上げた。4月3、4日には代官山Tサイト ガーデンギャラリーでポップアップストアを開く。

 福岡は12年にロンドン、16年にリオデジャネイロ五輪に2大会連続出場し、リオでは8位に入賞。20年1月に現役を引退するまで年間200日の海外遠征をこなし、その中で「世界に通用する機能の服が作りたい」と構想を描いていった。ブランドはあくまで「ファッションではなく、ライフスタイルブランド。ファッションの感覚は取り入れたいけど、ブランドの軸は泳ぐこと」と強調する。

「絶対に成功できる。
目標が大きいとは思わない」

 ファーストコレクションのルックイメージには水泳大国オランダの五輪選手や関係者などを起用し、ブランドコンセプトを忠実に再現した。さらに競泳の塩浦慎理選手やパートナーのおのののか、種市暁にもモデルを依頼するなど、「泳ぐ」ことに関わる人をどんどん巻き込んでいる。今後は日常着をさらに充実させ、水泳用品やジム用ウエア、キッズアイテムなども拡充し、年間売上高2億円を目指す。将来的にはアキレス・アンド・センチュリオで水に関わる他の事業も立ち上げ「目標は2024年までに東証マザーズに上場」と夢は大きい。自身はオーストラリアとの二拠点で活動しているため海外での販路開拓も目指しており、「事業範囲は国内や海外というくくりではなく、地球」と何もかもが規格外だ。「水泳でいうと、まだバタ足ができるようになった程度。でも世界の水泳人口は多いし、その人たちにとって白ごはんのように当たり前の存在になれれば絶対に成功できる。目標が大きすぎ?僕はそうは思わない」。

 福岡を目標に向かって突き動かす原動力は、ファッションや人への強い愛情とパッションみなぎる行動力である。自らを「根っからのストリートヘッズ」と称する通り、街で偶然出会った憧れのファッション業界人にはサインを求めて一直線に突撃。五輪出場へのモチベーションは「個の存在感を高めて、憧れのファッション業界の先輩たちと肩を並べるため」というほど、型破りなアスリートだった。しかしビジネスの世界は、夢と希望だけで成功するほど甘くはない。それはオリンピックの舞台にまで上り詰めた福岡自身が一番分かっているはずだろう。ひたすら前向きな性格と、何事にも物怖じしないバイタリティーでビジネスの世界にも大きな波を起こせるのか、注目だ。

The post 型破りなオリンピアンがブランド設立 「目標は2024年までにマザーズ上場」 appeared first on WWDJAPAN.com.

「タカヒロミヤシタザソロイスト.」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

The post 「タカヒロミヤシタザソロイスト.」2021-22年秋冬パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

フェミニンゾーンケアブランド「アイム ラフロリア」がジムでポップアップを開催

 フェミニンゾーンケアブランド「アイム ラフロリア(I’M LA FLORIA)」を展開するメリア(MELLIA)は、ワークアウトスタジオ「グリットネーション 渋谷」で期間限定ポップアップショップを開催している。「アイム ラフロリア」全アイテムを用意し、期間は3月14日まで。「セルフラブ(自己愛)」をテーマに、世界水準の中でも低いとされている日本の女性の自己肯定感のアップを目指す。

 以前から「グリットネーション」に通っているという原由記メリア代表は、「『グリットネーション』はチームでともに場を楽しみながら体のバランスを整えることができる場所で、心から来てよかったと思える、背中を押してくれるトレーニングジム。私たちも女性の背中を押して毎日生き生きと活躍できるような提案をしたいと考えているので、シナジーを感じた。セクシャルウエルネスという言い方もしているが、その第一歩としてこういったコラボをすることでケアに加えて、内側から体もリフレッシュしてもらいたいという思いも届けたかった」と話す。

 和田由紀メリア代表は、「今までトレーニングをしたことがないという人もいると思うが、“トレーニングって面白い”“膣トレや膣ケアといった筋肉を鍛えると自分の健康状態が整う”という気づきになれば。心と体が整うことで、前向きになれたり、一歩踏み出すきっかけになれたりすることもある。ウエルネスという点で親和性のある所とコラボしていきたい」とコメント。

 メリアは「国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA」に賛同し、3月8日の国際女性デー当日には、“膣トレ”とよばれる膣とその周りのインナーマッスルである骨盤底筋を鍛えるピラティスとウォーキングのワンデーワークショップも開催した。

 なお、「アイム ラフロリア」は今年、多数のポップアップ開催を予定しているという。すでに大丸京都店(3月10〜23日)や大丸梅田店(4月7〜21日)での開催が決定している。原代表は、「直接ケア方法を知りたいというお客さまも多く、意識の高まりを感じている。指名買いはもちろん、デリケートゾーンケアが気になっていたという人の来店も多い。リアルでしっかりと商品を見てもらう機会を作りたい」と語る。

The post フェミニンゾーンケアブランド「アイム ラフロリア」がジムでポップアップを開催 appeared first on WWDJAPAN.com.

「ミュウミュウ」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

The post 「ミュウミュウ」2021-22年秋冬パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

アシックスの新ライフスタイルブランド「ウノハ」は「大きな成長の一歩」 年間売上高50億円目指す

 アシックス(ASICS)は3月9日、女性向けライフスタイルブランド「ウノハ(UNOHA)」の発表会を行い、廣田康人社長COO、千田伸二常務執行役員、三浦亜友「ウィメンズ クリエイティブ スタジオ(Women’s Creative Studio)以下、WCS」マネジャーのほか、ゲストにモデルの河北麻友子とお笑い芸人のぺこぱが登壇した。

 同ブランドは、同社が注力するダイバーシティー&インクルージョンの一環として、女性社員を中心としたプロジェクト「WCS」のチームが立ち上げた。アイテムは木材パルプを原料とするリヨセル繊維を用いたトップスや、天然コットンを使用したスエットとパンツのセットアップなど、シーンを選ばずに着られるワンマイルウエアが中心だ。そのほか、レザーバッグやリサイクル素材を用いたスニーカーなどもそろえる。

 ブランドアイコンは、ブランド名の由来となった卯の花をモチーフに、“U”の文字を柔らかなタッチで表現した。三浦「WCS」マネジャーは「忙しい日々を過ごす人々が、『ウノハ』のアイテムを着用することでふとした瞬間に着心地の良さを感じたり、地球にも人にも優しい取り組みを通してサステナビリティに興味を持ったりする、日常に寄り添うブランドを目指したい」と語った。

 「WCS」の立ち上げをけん引した千田常務執行役員は、「われわれは女性社員が活躍できる環境と組織作りに努めてきた。今回の取り組みは、私の35年のキャリアの中でも初めてのチャレンジであり、大変緊張感を持って進めてきた。気付きも多く、たくさんの収穫があった。壁を感じることもあったが、確かな手応えを感じている」と話し、「今後、ユニセックスラインの立ち上げや海外進出も視野に入れ、5年目に年間売上高50億円を目指す」と展望を語った。

 さらに廣田社長は「昨年10月に策定した「ビジョン2030」では、デジタル強化と事業活動を通じたサステナブルな社会の実現を戦略目標に掲げている。『ウノハ』はウィメンズファッションへの参入という新たな挑戦であるとともに、デジタルとサステナビリティを中心に据えた大きな成長の一歩でもある」と話した。

 記者会見の後半では、河北とぺこぱが「ウノハ」のアイテムを着用して登場。ワンピースを着用した河北は「背中に少しだけインナーが見えるようなスリットが入っているデザインがとても可愛いし、シワもつきにくい。お家でリラックスする時もちょっとお出掛けする時も着たい」とコメントした。ユニセックのTシャツを着用したぺこぱは、マイクが飛ぶほどの派手な動きで登場し、「動きやすくて、いつもより全然キレが違いますね」と語った。

The post アシックスの新ライフスタイルブランド「ウノハ」は「大きな成長の一歩」 年間売上高50億円目指す appeared first on WWDJAPAN.com.

「シャネル」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「シャネル(CHANEL)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

The post 「シャネル」2021-22年秋冬パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

「ミューラル」が名古屋の新鋭複合ショップ「ユルク」でポップアップ 限定コラボも発売

 村松祐輔と関口愛弓デザイナーによる「ミューラル(MURRAL)」は、名古屋のヘアサロン兼セレクトショップのユルク(jurk)とコラボレーションしたコレクションを3月12日に発売する。3月12〜16日にはユルクでポップアップイベントを行い、フラワーショップのエデンワークス(edenworks)による装花が内装を彩る。

 コラボコレクションは、「ミューラル」2021年春夏コレクションと同様に“コントラスト(Contrast)”がキーワードで、パレットに広がった色彩をモチーフにしたオリジナルプリントのアイテムや限定カラーのスーツ、ヘアアクセサリーをそろえる。同コレクションはユルクと「ミューラル」の公式ECサイトでのみで取り扱う。

 ユルクは20年8月に名古屋栄北に拡張移転し、1階にヘアサロン、3階にセレクトショップを構える。“ファッション、ライフスタイルにフィットした洗練されたデザイン”をコンセプトに、一人一人の個性に合ったヘアデザインとファッションを提案する。

■MURRAL POP-UP STORE
日程:3月12〜3月26日
時間:12:00-20:00
場所:ユルク
住所:名古屋市中区丸の内3-18-17徳三ビル3F

The post 「ミューラル」が名古屋の新鋭複合ショップ「ユルク」でポップアップ 限定コラボも発売 appeared first on WWDJAPAN.com.

Koki,が「ヴァレンティノ」の顔に 2021年春夏キャンペーンに抜擢

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2021年春夏コレクションのキャンペーンビジュアルにモデルのKoki,を起用した。

 今シーズンは“ヴァレンティノ ディーヴァ キャンペーン(VALENTINO DI.VAs Campaign)”と題し、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターのビジョンを体現する国際的な人物を各国から起用。“多様な声や視点を持った価値(Different Value)”=“DI.VA”と解釈し、異なるカルチャーを持つ“ディーヴァ”たちを通じて、多面的な個性やインクルーシビティーなどを表現した。

 なお、Koki,を起用したビジュアルのインスピレーション源は、寺山修司監督の映画「草迷宮」だ。同キャンペーンは、21年春夏コレクション発売を記念して「ヴァレンティノ」表参道で3月12日から開催するインスタレーションに合わせてローンチする。

The post Koki,が「ヴァレンティノ」の顔に 2021年春夏キャンペーンに抜擢 appeared first on WWDJAPAN.com.

札幌丸井三越、名古屋三越、岩田屋三越がトップ交代

 三越伊勢丹ホールディングスは9日、子会社の札幌丸井三越、名古屋三越、岩田屋三越のトップを4月1日付で交代すると発表した。

 丸井今井札幌本店、札幌三越を運営する札幌丸井三越の次期社長には、三越伊勢丹常務執行役員ストアクリエイショングループ長の神林謙一氏(52)が就く。現社長の栗原憲二氏は三越伊勢丹執行役員伊勢丹新宿本店長に異動する。

 名古屋三越栄店と名古屋三越星ヶ丘店を展開する名古屋三越の次期社長は、三越伊勢丹取締役常務執行役員MD統括部長の椎野聡氏(60)。現社長の笠原慶弘氏は三越伊勢丹HD執行役員に就任する。

 岩田屋本店と福岡三越の岩田屋三越の次期社長には、三越伊勢丹HD取締役執行役常務CFO兼三越伊勢丹取締役の伊倉秀彦氏(56)が就く。伊倉氏は三越伊勢丹HD取締役を兼任する。現社長の細谷敏幸氏は既報の通り、三越伊勢丹HDの社長に昇格する。

The post 札幌丸井三越、名古屋三越、岩田屋三越がトップ交代 appeared first on WWDJAPAN.com.

デリバリー配達員にナンバープレートを。東京都が要請。

東京都がデリバリー代行サービス業者に対し、自転車の危険な走行を防ぐため、配達員のバッグなどに個別のナンバーを表示するよう、2月に設立された一般社団法人日本フードデリバリーサービス協会JaFDA(本社:東京都渋谷区、代表理事:末松 広行)に要請する。
Posted in 未分類

アトピーや乳がん患者などに多大な支持を得る下着「フリープ」の山本朱美  ランジェリー業界の開拓者vol.3

 新型コロナウイルスの感染拡大は、従来の商品やサービスの在り方に変化をもたらしている。対面のフィッティングを重視してきた下着業界にも影響を及ぼしているのは言うまでもない。ソーシャルディスタンスが重要視される中、接客やサービスにも変化が求められている。この連載では、コロナ禍に先んじて、既成概念に捉われない新領域の商品やサービスを生み出してきた下着業界の開拓者を紹介する。

 連載第3回は、下着メーカー島崎の自社ブランド「フリープ(FLEEP)」とODM事業の責任者である山本朱実・取締役営業部部長だ。2007年にスマイルコットン社の素材を使用した肌に優しいインナーブランド「フリープ」は誕生した。自社工場の高い縫製技術を最大限に生かし、縫い代を表に出すことで肌に当たらないようにするなど、丁寧かつこだわりのあるもの作りが高く評価され、年々売り上げを伸ばしてきた。最近はブランドの認知度も高まり、アトピー性皮膚炎や乳がん手術後の患者からも支持を得ている。

――「フリープ」のコンセプトと特徴は?

山本朱実・島崎取締役営業部部長(以下、山本):柔らかくて軽いスマイルコットン社の素材を使い、肌に当たる部分を極力フラットに仕上げたり、ゴムを使わずパワーネットを挟み込んだり、肌に優しい仕様にこだわっている。2007年のデビュー当時から日本アトピー協会推薦品として承認され、現在は乳がんの手術後の患者にも愛用してもらっている。19年は、月に一度ポップアップストアや医療機関で患者と接点を持つ相談会などを開催していたが、20年はそれができなかった。もどかしいが、取引先や顧客も同じ状況だ。コロナ禍だからといって患者がいなくなるわけでなく、医療機関のスタッフの相談にどのように対応するか試行錯誤している。若年層あればオンラインで相談もできるだろうが、年配層は難しい場合も多い。だから電話相談などを積極的に行っている。

――アトピー性皮膚炎患者に支持されるようになったきっかけは?

山本:10年に日本アトピー協会を通じて、横浜市の野村皮膚科医院の野村有子院長と出会ったことがきっかけだ。商品を見て「これだけ肌に優しいものなら、患者に紹介しましょう」と言われ、それから年3回、同医院のカフェの販売会に参加している。初めて患者や医者様の話を聞いたときは、いろいろな気付きの連続だった。例えば、肌に優しいと思って綿混レースを使っていたが、「綿混でも、レースが肌に直接触れると刺激になる」と言われてすぐにレースは全て肌に触れないように改善した。信頼できる医療関係者との出会いが、本当の意味で肌に優しいインナーブランドとして「フリープ」が成長するターニングポイントとなった。

下着が社会復帰を後押し

――乳がんの患者さんに浸透したのはいつから?

山本:2つのきっかけがあった。最初は13年に、岡山在住のブレストカウンセラーさんと出会ったこと。いくつかの病院と提携して患者と医療機関との間に入り、ブラジャーのアドバイスなどをしており、大阪の百貨店で「フリープ」を見て、術後の患者さんにも薦められると病院に紹介してくれた。ある日、大学病院の乳がんの認定看護師から本社に商品の説明に来て欲しいと連絡が入り、そこから広がって行った。2つ目は、元社員が紹介してくれた看護師との出会いだ。約300人登録がある日本乳がん看護研究会の代表世話人で、「フリープ」を気に入ってくれた。認定看護師が集まる年1回の勉強会では、ウィッグや下着など関連商品の企業展示があり、出展したところ、看護師にとても好評で、広まった。医療機関とのパイプを作ろうと戦略を立てて営業したというよりも、縁がつながって、想定していなかった領域に足を踏み込む結果になった。看護師や患者の要望やアドバイスを直接聞いて反映していなかったら、「フリープ」はここまで成長できなかった。

――「フリープ」がそこまで支持される理由は?

山本:医療関連の下着はデザインや色がかなり限られるのに対し、「フリープ」のナチユラルで心安らぐ雰囲気が受けたのだと思う。また、価格が手ごろなこともあり、「安心安全でリーズナブル。また、おしゃれ」という声が広がっていった。患者に「百貨店でも販売している誰もが使用している商品だ」と説明すると、「乳がんになったけれど、特殊な下着しか使えない悲しい状況じゃないのだ」と喜ばれたことが心に響いた。乳がんにより、あきらめなければならないのではなく、一般人と同じ下着をつけられることが、患者にとっては大きな励みになることを知った。見た目は通常の下着と変わらないけれども、細部まで配慮されているので術後の患者に使えることが「フリープ」の強みだと実感した。

――患者の接客で感じることは?

山本:乳がんの患者は、術後に社会復帰するケースが多く、乳房切除したことを知られたくないという思いが強い。接客して、ボディーラインがきれいに見えることを確認できると「ようやく社会復帰ができる」と言われることが多い。その明るい表情を見ると、下着が人生を変えることができるのだとうれしくなる。人に見えるものではないが、患者にとっては、前進する勇気を与える重要なものだと実感する。

ECに慣れていない顧客との接点を大切に

――コロナ禍にも関わらず、20年5〜10月が増収増益となった理由は?

山本:店舗が休業した4〜5月は、売り上げを自社ECと電話・FAXの注文でカバーし、20年5〜10月は前年同期比9%増になった。電話・FAXの注文は19年2月に、個別データを管理し効率的に注文を受ける顧客対応チームの体制を整えていたことが奏功した。店舗の休業中は、他社様同様、ECの売り上げが伸び、20年5〜10月は同32%増になったが、電話・FAXの注文はそれ以上に好調で2倍以上伸長した。電話注文は外注ではなく社内スタッフが対応するため、私自身もひたすら電話をとる日があった。顧客とゆっくり話して要望を聞くことができた貴重な時間だった。ECに力を入れているが、ECに慣れていない顧客もいる。そういう顧客との接点をどう持つか、これからも探っていきたい。

――これからの課題は?

山本:在庫は減らしつつも欠品しないよう適正な在庫管理をすること。自社工場と連携しながら、必要な時に必要な量を適宜提供していく体制作りは、今後「フリープ」が健全に成長するために不可欠だと考えている。もう一つは「フリープ」の存在を知らず、悩みを抱えている人にどのように発信していくかが課題だ。「こんな下着があるなんて。もっと早く知りたかった」という声を聞くたび、ブランド認知度を上げていかなければと思う。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

The post アトピーや乳がん患者などに多大な支持を得る下着「フリープ」の山本朱美  ランジェリー業界の開拓者vol.3 appeared first on WWDJAPAN.com.

赤字12億円に転落の老舗焼肉チェーン「安楽亭」。好調な焼肉分野で「ころんでしまった」のは、なぜ?

 関東中心に焼肉店200店あまりを展開する株式会社安楽亭(本社:さいたま市、代表取締役:柳 先氏)が不振にあえいでいる。2021年3月期第3四半期は、売上高こそ吉野家から買収したアークミール分が上乗せとなり、前年同期比で66%のプラスとなったが、最終損益は12億円弱の赤字。通期でも最終赤字は避けられない見通しだ。コロナ禍で比較的好調と言われる焼肉業態だが、同社は完全に負け組となった。アークミール事業の不振が大きいが、それだけでない理由がある。 *「赤字40億円」の表現でしたが、12億円でした。お詫びして訂正します。
Posted in 未分類

赤字40億円に転落の老舗焼肉チェーン「安楽亭」。好調な焼肉分野で「ころんでしまった」のは、なぜ?

 関東中心に焼肉店200店あまりを展開する株式会社安楽亭(本社:さいたま市、代表取締役:柳 先氏)が不振にあえいでいる。2021年3月期第3四半期は、売上高こそ吉野家から買収したアークミール分が上乗せとなり、前年同期比で66%のプラスとなったが、最終損益は40億円弱の赤字。通期でも最終赤字は避けられない見通しだ。コロナ禍で比較的好調と言われる焼肉業態だが、同社は完全に負け組となった。アークミール事業の不振が大きいが、それだけでない理由がある。
Posted in 未分類

「業スー」ですか? いえ「餃スー」です。激安スーパーをパクリ、「業務用」と「会員価格」でコスパをアピール

 3月2日(火)、福岡市・中洲に「餃子スーパー酒場 博多中洲店」が開店した。「スーパーのように普段使いができる」がコンセプトだが、メニューブックも店内のPOPも著名な激安スーパーそっくりだ。コスパをアピールするための新しい手法だ。
Posted in 未分類