「マラミュート(MALAMUTE)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「マラミュート(MALAMUTE)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R)以下、ベイプ)」は、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」とのコラボコレクションの第4弾を4月3日に「ベイプストア コム デ ギャルソン大阪」で発売する。
アイテムは、スエット地で仕立てたライダースジャケット4万1800円(税込、以下同)が初登場するほか、限定ロゴを全体に配したフーディー2万9700円やショーツ2万2000円、「ベイプ」のアイコン“エイプヘッド”を“COMME DES GARCONS”の文字で作ったグラフィックTシャツ9900円、シャツ2万2000円などを用意した。
両ブランドは昨年6月に初のコラボアイテムを発売以降、新作の発表を継続している。
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「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」はこのほど、デジタルジャーナル「Issue 01(イシュー 01)」を発行した。“ブランドの世界を捉え、拡大させるデジタルスペース”として、オンライン雑誌のようなフォーマットで写真や動画、効果音などを楽しめる内容になっている。年4回、コレクションが店頭に並ぶタイミングで発表していく予定だ。
132ページにわたる「Issue 01」は、昨年12月に発表された2021年春コレクションに相当する“サロン 01 ロンドン(Salon 01 London)”を、服のビジュアル撮影にとどまらない手法で伝えている。今季の着想源となった「マイホームでの生活」をコンセプトに、28組の写真家やアーティストがコントリビューターとして参加。歌手のミッシー・エリオット(Missy Elliott)、ロンドンの伝説のブティック「ビバ(BIBA)」の創業者であるバーバラ・フラニッキ(Barbara Hulanicki)のほか、日本からはバルーンアーティストの松本壮由、写真家の健也らが参加した。
ブランドは「Issue」の発行について「私たちはデジタルの力や影響力に価値を見出し、信じてもいるが、解放とよろこびの感覚をもたらす私たち独自のスタイルも加えたいと考えている。『Issue』では、オーディエンスとのかかわり方を再定義し、また『ボッテガ・ヴェネタ』のプロダクトを買う必要のない人を含め、より多くの人に向けて民主的な方法で語りかけたい」とコメントしている。
「ボッテガ・ヴェネタ」は21年1月にインスタグラムをはじめとするSNSアカウントを削除しており、「Issue」がブランドと顧客の新たなコミュニケーション手段となる。SNSについてブランドは「誰もが同じ情報を見るという意味で、カルチャーの均質化を表すもの。そのため、個性を育まず、またクリエイティブプロセスに対する弊害ともなり得る」と指摘する。「『Issue』はデジタルカルチャーにおける『ボッテガ・ヴェネタ』の価値観を体系化して表現する方法であり、ペースの速いデジタルワールドに一石を投じること、消費文化に対してよりゆったりとしたペースを推進することを願っている。それは何にも邪魔されずにゆったりと座って映画を観るような、没頭するような感覚。ソーシャルメディアを離れることは、私たちがアナログになるということではない。デジタルを好まないということでもなく、ただ『ボッテガ・ヴェネタ』らしいユニークな方法を模索するということ。今日のソーシャルメディアは、クリエイティブな作品が既定のフォーマットでしか発表することができないという意味で制限がある。そのため、私たちは自分たちのクリエイティブ作品の発表方法にオーナーシップを持ちたいと考えた」。
下記、「Issue 01」のコントリビューター
バーバラ・フラニッキ(Barbara Hulanicki)
ビンディ・スティール(Bindi Steel)
ケイレブ・フェミ(Caleb Femi)
チェンタオ・イ(Chengtao Yi)
デッドハングリー (DeadHungry)
ディーン・ギフィン (Dean Giffin)
エレイン・コンスタンティン(Elaine Constantine)
フランク・フィルスボェマー(Frank Hulsbomer)
ジェームス・レイシー(James Lacey)
ジョナサン・ブランティーニ(Jonathan Frantini)
ケルシー・ルー(Kelsey Lu)
菅井健也
松本壮由
ミッシー・エリオット(Missy Elliott)
モア・アンド・モア(More and More)
ミルザ・デ・ミュインク(Myrza de Muynck)
ニッキー・レッサー(Nicky Lesser)
ヌバイア・ガルシア(Nubya Garcia)
オウミ・ジャンタ(Oumi Janta)
ローズマリー・トロッケル(Rosemarie Trockel)
ロッティングディーン・バザー & アニー・コリンジ(Rottingdean Bazaar & Annie Collinge)
センタ・サイモンド(Senta Simond)
ストーラー(Storror)
スー・ウェブスター(Sue Webster)
タイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)
タイロン・ルボン(Tyrone Lebon)
ヴァルター・ファイファー(Walter Pfeiffer)
ゾーイ・ナターレ・マンネッラ(Zoe Natale Mannella)
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高校は都内の“私服で通える学校”へ進学した。通学に片道1時間かかる学校だったが、 “自由にファッションを楽しみたい”という思いが後押しした。
そして、高校1年生の9月には2度目の留学。行き先はアメリカ・ウィスコンシン州だ。
私は、ニューヨークなどアメリカのきらびやかな街が好きだと思われがちだが、田舎町も最高に刺激的で好きだ。ミルウォーキービールと、映画界の巨匠オーソン・ウェルズ(Orson Welles)の出身地以外なかなかピンとこないウィスコンシン州の街が大好きだった。
そして、この街での出会いが、その後の人生に大きく影響を与えた。
英語が全く話せない私は、全校生徒数千人のマンモス校で友達もできないまま寂しい日々を過ごしたが、そこにカッコいいファッションに身を包んだグループがいた。彼らが受けているクラスを見つけ、同じクラスを受けられるよう担当の教員に頼み込んだ(アメリカには担任の先生ではなく、各生徒に相談役となる教師がつくシステムがある)。
そこで出会ったのが、写真と絵画(アート)だ。
写真のクラスでは、一眼レフカメラの撮り方と、撮った写真を暗室で手焼きプリントする技術を学んだ。絵画のクラスでは自由な表現を学び、偉大な作品に触れ、創作した。そこは言葉のいらない世界だった。自分の作品が良ければ褒められ、それをきっかけに言葉はとぼしくとも会話ができる。それに気づいてからは、一眼レフなしに外出することはなくなった。
そして、その“イケてる”グループ”が身を包んでいたのが“パンクファッション”だった。写真や絵画(アート)を通じて交流を深めながら、音楽やファッションも共有し、多くの時間を彼らと一緒に過ごした。
16歳という多感な時期の経験は、人間に大きなアイデンティティーを芽生えさせる。
アートと音楽、ファッションは、言葉の壁を飛び越え、話をする代わりに私という人間を表現してくれることに気づいた。
ファッションが好きで、時間さえあれば暗室作業を続け、「サステナブルは現代のパンクスタイルだ!」と唱え続ける根源はそこにある。
——サスティナブルは現代のパンクスタイルだ!——
この話題については、先のコラムでブレイクダウンして伝えたい。
つづく……
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資生堂のエイジングケアブランド「エリクシール(ELIXIR)」は、ドラえもんとコラボし、プラスチックごみの削減を目指すグローバルサステナビリティキャンペーンを4月21日から開始する。“未来を生きる子どもたちのために、今、私たちができること。”をキーメッセージに掲げ、テレビCMやオリジナルエコバッグをプレゼントするプロモーションを行う。
「エリクシール」は2012年から、化粧水と乳液の詰め替え用パッケージを販売しており、サステナビリティ活動の柱として推進する。今後、詰め替え用パッケージの紹介活動を通じて、日本からアジア諸国や地域全体に拡大し、環境負荷の低減に向けた取り組みを加速する。具体的には25年までに「エリクシール」の主力商品全てを詰め替え(付け替え)対応することを目指す。
その一環として、同キャンペーンでは「化粧品を詰め替えて使用する」という国や地域によっては新しい習慣を日本から発信。「一人一人の小さい行動の積み重ねで、きっと未来は変えられる」という思いを込めたドラえもんのオリジナル3DムービーのテレビCMを4月4日から放映し、中国や台湾でも放映する予定だ。
今回のCMには35歳になった未来のしずかちゃんを起用。ドラえもん史上初となる、しずかちゃんママ、しずかちゃん、未来のしずかちゃんの“3世代”共演となる映画のワンシーンのような3DCGムービーを公開する。
また、4月21日からは、詰め替え用を含むアイテム購入者にオリジナルエコバッグを数量限定でプレゼントする。中国や台湾でも順次展開する。
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ロクシタンジャポンおよびメルヴィータジャポンは、4月1日付で天野総太郎元アボットジャパン執行役員社長が社長に就任したこと発表した。
天野新社長は1991年に城西大学卒業後、シャープに入社。デルジャパンやレノボ・ジャパンなどを経て、直近では医療用医薬品などの製造販売のアボットジャパン責任者として従事した。長年にわたりIT業界やヘルスケア業界で事業戦略策定から事業運営に広く携わってきた。
「ロクシタン(L’OCCITANE)」はコロナ禍においても20年12月に過去最高の売上高を記録するなど好調を維持する。今回、持続的な成長を支えるための多角的な取り組みをより一層推進するため、天野社長に白羽の矢が立った。
なお、昨年9月に就任した小山順子前社長は昨年社長を退任し、先月まで戦略顧問に就いていた。
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みなさまこんばんは。
現在オフィシャルサイトのトップバナーにて紹介している、2021年春夏の一連のシーズンヴィジュアルが表現するユーモアが大好きなクリエイティブサービス部の中野です。
だんだんと1日のうちで暖かい時間が増えてきており、スプリングコートやブルゾンなど春先のファッションが楽しめる季節になりましたね。これからの季節にふさわしいスタイリングの主役にも極上のスパイスになるアイテム、ターコイズ&インディアンジュエリーの珠玉のイベントをご紹介します。
世界的に有名なターコイズ&インディアンジュエリーの名店、軽井沢にある「スカイストーン・トレーディング」の期間限定ストアを開催します。
来週末よりスタートする今回のイベントは計4店舗で開催します。
六本木店にて4/10(土)から4/13(火)、神戸店では4/15(木)から4/18(日)までの各4日間。6月は横浜店にて6/18(金)から6/22(火)の5日間、福岡店では6/24(木)から6/27(日)の4日間それぞれ開催します。
期間中は「スカイストーン・トレーディング」の代表でありジュエリーアーティストの小寺康友さんが来店、お客様に自ら作品やターコイズの魅力をお伝えします。
今回イベントに向けて小寺さんが準備している素晴らしい作品をいち早くご紹介します。
テーマは “ロマンティック”
こちらは小寺さんが生み出す1点物のリング<ヤストモ コデラ>の看板になっている、アイランドリングの新作です。
ネバダ州で採掘されたローンマウンテンターコイズのナゲット(塊)を大胆に使用したこのゴールドリングは、小寺さんがその形からアイランド(島)リングと命名しました。ローンマウンテン鉱山で一番質の高いターコイズが採掘されたとされる1969年から1971年の3年間に採掘された母岩に覆われたターコイズの塊を、小寺さんがカットしてリングに使用しています。ここまで良いターコイズはスライスしてバッキング(底材)をつけて何個かのリングにして販売するものですが、小寺さんはこの高さと迫力を楽しんで欲しいと願いそのまま大きく使います。
昔のリングにもナゲットを用いたものや高さがあるものは稀にありますが、ここまで良いルックスのターコイズはまずありません。横にして面積を大きく見せるのがセオリーですが、小寺さんの感性からこの方が楽しいだろうと、迫力のあるリングに仕上がりました。まるで身に着けるアートですね。
フラットなターコイズに18Kのベゼルをつけたリングも当然素敵ですが、このごつごつしたターコイズは一度見たら忘れられないオーラを纏っています。
左からローンマウンテンターコイズ(ネバダ州産)、タイロンターコイズ(アリゾナ州産)、ナンバーエイトターコイズ(ネバダ州産)
迫力あるリングが苦手な方にはこのような上品なリングもあります。ゴールドの2つは小ぶりだからこそイエローを強く感じて欲しいという理由から20KYGを使用。古代ローマに思いを馳せて制作したリングです。「子から孫へと代々受け継いでくれたら嬉しい」という気持ちから台座もシャンク(輪の部分)もゴールドを厚く使っています。
ターコイズも素晴らしく、サイドの意匠もカッコいい。レガシーを受け継ぐリングを選ぶことはとてもロマンティックですよね。
毎回ほぼ完売してしまうゴールドのバングルも地金が厚く18KYGから22KYGまでさまざまにご用意しています。
シンプルなバングルに見えて実は内側のエンド部分にターコイズをセットしているなんて、ニクイですね。
まだ磨く前(未完成)のバングルもいち早くご紹介。
水晶に24Kが交じって採掘されるゴールドインクルージョンクォーツのリングも研磨前はこんな表情。一番上のリングはピンクゴールドを使用しているので、完成した表情が楽しみです。
上品で美しい優しい青が特徴的なナンバーエイトターコイズが好きな方にぜひおすすめしたいリングも制作中です。
コレクターにはたまらないレベルのナンバーエイトなので、さらりと身につけたら最強なリングになります。
今回の目玉のひとつとして、スーパーヴィンテージのバングルもご用意します。
左は1920年代のミントコンディションのバングル。右は1860年~1880年代の本物の最初期のインディアンジュエリーです。通説として1880年代頃からインディアンジュエリーが生まれたとされていますが、これは更に古い可能性が高いためそう記載します。<スカイ ブルー ホーク>のブリタニアシルバーバングルの誕生のきっかけになった歴史的なバングルです。
実は目にすることができるヴィンテージのインディアンジュエリーのバングルは1940年~1960年代のものがほとんどです。1920年代以前になると、その現存数も価値も圧倒的に違います。以前アメリカのサンタフェ・インディアンマーケットに訪れた際に紹介された有名ギャラリーの5代目当主もスーパーヴィンテージのバングルをスタック(重ね着け)していました。アーティストやターコイズにこだわりまくって最後に到達するのが、このスーパーヴィンテージです。私はインディアンジュエリー愛用歴25年になりますが、まだこの境地までたどり着けていません。いつかはその歴史を身に纏いたいです。先は長いと感じました。ターコイズが割れているのが当たり前の年代なので、このコンディションの実物を見るだけでも価値があると思います。
こんな大きさの良いネバダブルーターコイズは存在が奇跡なので、私はこのバングルがいま一番欲しいです。
お近くにお越しの際はぜお立寄りください。
POP UP STORE:
SKYSTONE TRADING
4/10 SAT. – 4/13 TUE. 六本木店2F
4/15 THUR. – 4/18 SUN. 神戸店B1
6/18 FRI. – 6/22 TUE. 横浜店5F
6/24 THUR. – 6/27 SUN. 福岡店B1
*イベント開催時間は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
ナイキ(NIKE)は、独自のソーシャルコマース・アプリ「ナッシング・バット・ゴールド(NOTHING BUT GOLD)」のローンチを告知するウェブページを開設し、ベータ版の試用希望者を募った。実験的試みとなる今回のプロジェクトでは、若い女性たちを対象にナイキのコミュニティー構築を図る。同社はウェブサイト上で、「『ナッシング・バット・ゴールド』に参加してナイキと共に未来を作ろう」と呼びかけており、参加希望者はリンク付けされた同アプリの公式インスタグラムにダイレクトメッセージを送る。またウェブページの上部には、“GOOD VIBES ONLY”や“Surround yourself with love”といったポジティブなワードが流れるバナーも表示されている。
「ナッシング・バット・ゴールド」はスポーツ、生活スタイル、セルフケアに特化しているが、そのほかの詳細は明らかにされていない。同アプリのインスタグラム公式アカウントのフォロワー数は4月1日現在9000超で、ナイキの公式アカウントは1億4000万超、ナイキ・ウーマンの公式アカウントは750万ほどとなっている。
同アプリについてナイキからのコメントは得られていないが、関連の求人情報を見る限りでは、ナイキがZ世代がすでにショッピングなどに利用しているインスタグラムやティックトック(TikTok)と同様の仕組みのブランドスペースを構築しようとしていることは明らかだ。
求人情報によると、「ナッシング・バット・ゴールド」はナイキのチーフ・サステナビリティ ・オフィサーを務めていたハンナ・ジョーンズ(Hannah Jones)が2018年に立ち上げた同社のビジネス・インキュベーション部門、バリアント・ラボ(Valiant Labs)から生まれたプロジェクトで、発足後約3年にして初めて一般向けにローンチすることとなる。
また現在ナイキは、“女の子のためにショッピングの未来を創る”ことを使命としており、同アプリを“組織内でソーシャルコマースを手掛けるためのモバイルアプリ”と位置付けている。なお現段階では、スポーツ、生活スタイル、活発さ、マインドフルネスといったテーマをミックスしており、若い女性たちがナイキの製品を購入する際に、ほかのユーザーのコーディネートを参考にすることでインスピレーションを得ることができるとしている。
ナイキがアプリのコンテンツ制作のためにクリエイターやインフルエンサーを探しているのは明白だが、報酬に関しては一切言及されていない。同社は広告に巨額の費用を投資して収益を得ているため、アプリの正式ローンチ以降は知名度の高いセレブリティーやインフルエンサーを起用する可能性もある。なお同社は20年に、約36億ドル(約3924億円)をマーケティングに投じている。
ナイキは15年にショッピング専用の公式アプリ「スニーカーズ(SNKRS)」を立ち上げて、限定商品や新作シューズの販売を行ってきた。同社はこうしたアプリがオンライン販売を成功させる上での原動力だとしているが、独自のソーシャルチャネルの開発は初めての試みだ。
20年1月のジョン・ジョセフ・ドナホー2世(John Joseph Donahoe II)社長兼CEO就任後、ナイキはデジタル事業や女性向け事業に再び焦点を当てて、マタニティーラインやヒジャブを着用するムスリムの女性向けの水着コレクションなどを発表している。コロナ禍でeコマースが爆発的に普及したことを踏まえても、こうした取り組みを進めていくことは急務だ。ナイキは20年に行った投資家会議で、デジタルおよびeコマースでの売上げが常時少なくとも売上高の50%を占めるようになると予測し、ショッピング向けデジタルチャネルの開発に力を注ぐと発表した。ドナホー2世社長兼CEOは、「パンデミックによって消費者の行動は根本的に変化しており、元に戻るとは考えていない」と述べた。
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専門店チェーン、セレクトショップの2021年3月度売上高(既存店ベース)は、コロナ感染拡大初期で大きく落ち込んだ前年同月からの反動や、緊急事態宣言解除後の外出増に伴い、2ケタ増の声が多数上がっている。気温上昇が早かったことで、春物の動きが好調という。ただし、一昨年同月実績を超えたのはあくまで一部に留まる。
しまむらの3月売上高(2月21日〜3月20日)は前年同期比24.6%増、一昨年同期比では9.5%増だった。「4月並みの暖かさの日もあり、アウターや肌着は春物から初夏・夏物まで好調だった」という。売れ筋はチュニック丈のシャツや重ね着用のニットベスト。“巣ごもり”需要の継続でリラクシングウエアやスポーツウエアも好調という。
「無印良品」を運営する良品計画の3月売上高(3月1〜31日。以下同)は前年同月比15.0%増、一昨年同月比では2.5%減。衣服・雑貨カテゴリーは同23.6%増で、「昨秋に値下げを行ったベーシック商品が好調。気温上昇が早く、7分袖のシャツなども売れた」という。
アダストリアは同17.8%増と、昨年10月以来5カ月ぶりの前年実績超え。一昨年同月比では10.7%減。好調ブランドは「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND…)」「スタディオクリップ(STUDIO CLIP)」など。「入卒園用などのオケージョンアイテムやパンツ、パンプスなどが売り上げの中心となった」という。
ワークマンは同11.3%増で、一昨年同月比でも31.0%増という大幅増。2月は3年5カ月ぶりに前年実績を割り込んで話題となったが、気温上昇に伴い復調。「Tシャツやトレーニングウエア、ジョギング対応シューズなど、アウトドア・スポーツ向け商品が好調。ウィメンズのリラクシングウエアも売れた」という。
ユナイテッドアローズは同1.1%減で、コロナ禍が広がった昨年3月以降では最高の数字となった。一昨年同月比だと24.9%減。売れ筋はウィメンズ、メンズともにシャツ、カットソートップス、パンツなど。
なお、ユニクロは4月8日に発表する2020年9月〜21年2月期決算に合わせて3月の月次売上高を公表する。
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「ナーズ(NARS)」はクッションファンデーションのビジュアルに横浜流星を起用した。素肌のように自然な仕上がりで、透明感とみずみずしさを肌に与える“ピュアラディアントプロテクション アクアティックグロー クッションファンデーション SPF 50+ / PA+++”(4月16日発売)と、2019年に発売以来大ヒットし、ブランドの代表的商品にもなっている“ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション SPF50/PA+++”のビジュアルに登場。同クッションは横浜流星は20年夏に発売された日本限定の「ゼン コレクション」にも登場し、話題を集めた。
「ナーズ」は1994年ブランド創設時より、人種、年齢、性別に区別を持たず美を追求する全ての人にビューティプロダクトを提案してきた。男女問わず手に取りやすいモダンなパッケージに、使う人の個性を生かす商品にこだわっている。特にベースメイクアップアイテムは、素肌のような自然で美しい仕上がりを追求し、男女ともに人気だ。
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ワールドは、2月3日に発表した希望退職者募集について、約100人の募集人数に対して125人の応募があったと2日に発表した。今回の募集は、子会社で婦人服を製造・販売するフィールズインターナショナルと販売会社のワールドストアパートナーズの2社の40歳以上の社員を対象にしている。店舗従事者は含まない。2021年3月期の第4四半期にその他費用として約5億円を計上する。
2月3日の発表では希望退職者の募集だけなく、22年3月期中に「ジェット(JET)」「スーナウーナ(SUNA UNA)」「エアパペル(AIRPAPEL)」「スマートピンク(SMART PINK)」「モデファイ(MODIFY)」とあと一つの計7ブランドの撤退も盛り込まれている。7ブランドの撤退に伴う退店は104店舗だが、他ブランドの低収益・赤字店舗も閉めるため、全体では450店舗を閉める。
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「コンバース(CONVERSE)」は4月8日から、デザイナーのキム・ジョーンズ(Kim Jones)とのコラボレーション商品を限られた小売店とECで販売する。「コンバース」の定番モデル“チャック70(CHUCK 70)”に加えて、Tシャツやカーゴパンツ、スエット、マウンテンパーカーなどのアパレルも豊富にそろえる。
“チャック70”の同コラボモデルは白と黒をベースに、半透明のTPU素材で装飾を加えた。シュータンにはキム・ジョーンズの名前をプリントした。アウターは撥水加工のほか、フードに雨風を避けるストーム・フラップを装備。カーゴパンツにはメッシュ加工やスナップボタンなどを取り入れた。
「ディオール(DIOR)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターを務めながら、「フェンディ(FENDI)」でウィメンズウエアも手掛けるキムはコラボについて、「『テイクアイビー(TAKE IVY)』の雰囲気を現代的に表現した。当時アメリカのスポーツウエアを日本で流行させたデザイナーから着想を得て、50〜60年代の雰囲気を再現した。さまざまな角度からデザインをまとめる中で、『コンバース』はなくてはならないアイテムだった」とコメントした。「テイクアイビー」は1965年に発行された、アメリカの名門大学のファッションを取り上げた日本の書籍。正統派なアメリカスタイルが人気を集め、“アイビールック”が日本独自の文化となって流行した。
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英シューズメーカーの「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」のレザーシューズ“1461 3ホールシューズ”が4月1日で発売60年を迎えた。ハイカットモデルの“1460 8ホールブーツ”と並んでブランドのアイコン的存在であるこのシューズは、なぜ世代を超えて愛され続けるのか。
耐久性に優れ、元々は労働者の靴として売られていた“1461 3ホールシューズ”は、徐々に職業や性別の垣根を超えて愛用者の輪が広がっていくことになる。要因は、機能性とファッション性を高い次元で両立したことだ。
「ドクターマーチン」のシグネチャーである、エアクッション付きソールを備えた、快適な着用感をもたらすウェルト構造。アイコニックなイエローのヒールループも目を引くディテールだ。1970年代~80年代のカウンターカルチャーブームをきっかけに、イギリス中の大学でファッションアイテムとして取り入れられるようになった。
ファッションにも“個”の重要性が高まる現在、発売から60年を経ても色褪せない魅力が、このシューズにはある。なぜならそれぞれのライフスタイルによって、全く違う傷やシワが刻まれることで、履く人を足元からユニークにしてくれるからだ。
また2021年は年間を通じ、「ドクターマーチン」と親交のあるさまざまなブランドとのコラボモデルの発売も予定している。
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ストライプインターナショナルが運営する「レベッカ ブティック(LEBECCA BOUTIQUE)」は、7月中を目処にディレクターの赤澤えるが退任し、それに伴ってブランドを終了すると発表した。正式な終了日は、今後公式SNSなどで公表するという。
同ブランドは、ストライプインターナショナル初の古着メインの業態として2016年3月にラフォーレ原宿に出店。以来、古着とオリジナル商品を販売してきた。実店舗はラフォーレ原宿のみで、同店の閉店日がブランド終了日となる予定。
赤澤は退任とブランド終了の経緯について、文章主体のSNS「ノート(note)」につづっている。
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ワークマンは2日、「#ワークマン女子」の関西1号店を大阪の商業施設「なんばシティ南館」にオープンした。売り場面積297平方メートル。横浜のコレットマーレ店、東京ソラマチ店に続く3店目となる。初日の4日と土日は、混雑を避けるために整理券を配って入場を制限する。初年度売上高は既存店を大幅に超える6億円をめざす。
「関西人は安くていいものを買ったら自慢する気風があるので口コミで拡散しやすい。安いものを買ってもだまっている関東人とは異なるので6億円は達成すると思う。『ワークマンプラス』も、ららぽーと甲子園店は坪当たりの売り上げが全国トップを維持している」と、同社の土屋哲雄専務は話す。
現在、職人などプロ向けの作業服を中心に展開する基幹店「ワークマン」は632店、作業服と一般客向けのアウトドア・スポーツカジュアルで構成する「ワークマンプラス」は269店。一般客向けに特化した「#ワークマン女子」は、作業服は扱わず、既存業態と共通の商品ラインナップだが、女性目線の商品を拡充して前面に打ち出すことで、F1層(女性の20〜34歳)を取り込む。4000億円の空白マーケットとされる低価格のアウトドアスポーツ市場のなかでも「女性向けは3分の2を占め、未開拓の巨大マーケットが存在する」(土屋専務)。加えて、既存店に一般客が増えたためにプロ客が駐車できないという物理的な問題を解消する狙いもあるという。
「#ワークマン女子」なんばシティ店は女性用4割、ユニセックス2割、男性用4割の構成。アウトドア、スポーツ、レイン用の機能性ウェアのみを扱い、オープン時は東京ガールズコレクションで発表したばかりの新商品を店頭に陳列して重点的に訴求する。疲れを軽減するコンプレッションウエアや、猟師のアンバサダーと共同開発した防虫ウエア、リバーシブル機能搭載で裏返せばスーツにもなる撥水性を備えた作業着など、ありそうでなかった商品や高機能商品、変身系ウエアなどユニークな商品がそろう。
SNSとリアル店舗の一体化を図るため、店内には、インスタ映えや動画映えするフォトスポットを多数設けた。店頭にはオリジナルキャラクター「わくこ」の巨大オブジェが置かれているほか、靴コーナーの床には撮影用イラストが描かれているなど、SNSでの発信を促す工夫をしているのも特徴だ。
「#ワークマン女子」は、4月16日に川崎駅前の川崎ルフロン店、5月14日に東京都足立区の千住大橋駅前のポンテポルタ千住店に出店した後、6月17日には千葉県の南柏にロードサイド1号店をオープンする。今後の出店計画では、大都市のターミナル駅や駅近のショッピングモールに直営店を約30店舗出店し、地方の中核都市のロードサイドにはフランチャイズ店の出店を加速する。現在、盛岡南店(岩手県)、長岡川崎店(新潟県)、前橋吉岡店(群馬県)、水戸元吉田店(茨城県)が決まっており、10年で400店の新規出店をめざす。
「#ワークマン女子」のロードサイド店は429〜495平方メートルを標準とし、初年度売り上げは2億8000万~4億2000万円を見込む。
橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」
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新年度を迎え、4月1日に国内ビューティ企業各社が入社式を開催した。昨年はコロナ禍で延期やオンライン配信で実施する企業が多かったが、今年は会場とウェブ配信を併用したハイブリッドな形となった。
資生堂は4月1日にグループ会社含め224人の新入社員が入社した。入社式は感染予防対策をとった東京・銀座の花椿ホールで25人が、199人がオンラインで参加した。全員を前に魚谷雅彦資生堂社長兼CEOは「この変化の大きな年に入社したことを1 つの記憶として覚えていてほしい。資生堂で、『私はこれを実現したい』という目標を自分から積極的に見つけ、その目標に向かって努力を重ね、常に成長し続けてほしい。それが当社を動かす何よりの原動力となる。志を見失わずにチャレンジし続けた先には、必ず成長の瞬間が待っている」とエールを送った。
入社式は、全新入社員と配属グループ会社社長による「My Challenge」宣言(自分の抱負を一言で語るコーナー)や先輩社員によるウェルカムメッセージ、大阪茨木工場との中継、チャット機能の活用など、オンラインでも社員一人一人が参加意識を感じられる内容となった。
入社後はグループ会社や部門によって異なるものの感染防止策を徹底の上、研修会場の分散・少人数開催や、オンラインを活用した基礎研修などを実施する予定だ。
コーセーは総合職で36人、美容部員84人を新規採用した。感染防止対策の一環として、オフラインとオンラインを組み合わせた形式で入社式を開催した。同社がこうした形態で入社式を行うのは初めて。オフラインでは12人が参加した。
入社式では一人一人が入社に向けた想いを表現した「決意の漢字」を掲げるなどした。小林一俊社長は「デジタルの活用が進むことを見据え、さまざまな“データ”に敏感になり、“エビデンス視点”に裏付けられた新たな提案・チャレンジを期待する。新鮮な感覚や斬新な発想を活かして重要な仕事を任されるはずだ。このコロナ禍を明るい未来が早く到来するチャンスととらえ、何事にも意思とエビデンスを持ち、前向きな発言ができるポジティブな人であってほしい。一人一人の強みを活かした活躍を大いに期待している」と述べた。
今後の研修はオンライン配信、オンデマンド配信を活用しながら、密を避けての少人数対面研修1日を実施する予定だ。
ポーラ・オルビスホールディングスは、感染対策をとった会場のみで開催した。グループ全体で69人の新入社員が参加した合同入社式で鈴木郷史ポーラ・オルビスホールディングス社長は「世間で言われている社会人像とは、こういう人たちだと決めつけて、そうなろうとはしなくていい。思いっきり自分をさらけ出して新しいことにチャレンジしてほしい」と語った。
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アダストリアは、「ニコアンド(NIKO AND…)」のブランド内ラインとしてコーナー展開してきたスポーツ&リラクシングウエアの「ヌメラルズ(NUMERALS)」を、2021年春から単独ブランドとして打ち出している。コロナ禍以降、家の中でも外でも着られる機能的な服のニーズが高まっていることなどを背景に「ファッションとしても、スポーツとしても着られる服」(小林千晃・執行役員R&D本部長)を改めて打ち出す。
「ヌメラルズ」は“アスレジャー”市場が注目された15年にスタート。コロナ禍で健康意識が高まっていることを受け、このたびチーム体制を強化しロゴも刷新した。従来はユニセックスで商品企画をしてきたが、21年春からは鮮やかな色を取り入れたウィメンズアイテムも拡充。素材メーカーと組んで作った抗菌防臭糸を使ったTシャツやシワになりにくいシャツなど、機能素材の開発や使用にもこれまで以上に力を入れる。
ランニングやヨガ、フットサルなどのスポーツをするときのウエアだけでなく、在宅ワークなどにも適したカジュアルなセットアップもそろえ、新常態のライフスタイルに対応する。価格はカットソー2900〜5900円前後、アウター5900〜1万3000円前後。話題性を高めるためにコラボレーションも積極的に行なっていく考えで、21年春では「アンブロ(UMBRO)」との協業アイテムを企画した。
「ヌメラルズ」と同様に、ファッションとスポーツの中間をコンセプトとするブランドは他のアパレルメーカーの間でも開発が盛んな分野だ。コロナ禍以降、ますます存在感が増している「ユニクロ(UNIQLO)」「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」などとも重なる部分がある。そうした多くの競合ブランドと「ヌメラルズ」とのビジネス上の差別化ポイントは大きく2つ。コミュニティーとBtoBだ。
コミュニティーとは、サッカーやバスケットボール、陸上、BMXなどのプロスポーツ選手やスポーツ分野のインフルエンサーとのつながりのこと。もともと、「社内ランニングクラブのような感覚でプロジェクトが始まり、その中で扱っていたプロダクトが『ヌメラルズ』だった」(小林執行役員)という経緯があり、コミュニティーがブランドやプロダクトに先行しているというのが同ブランドの大きな特徴だ。
小林執行役員自身もスポーツ好きで、終業後にはサッカーやランニングを楽しんでいるという。一緒に行っているメンバーを聞くと、サッカー元日本代表選手がいたり、スポーツ好きのミュージシャンがいたりと非常に豪華。実際に、2月に行ったブランド刷新後のお披露目会には、多数のプロスポーツ選手やインフルエンサーが駆けつけたという。また、今春からランニングカルチャーマガジン「走るひと」の編集長兼発行人である上田唯人もブランドの企画チームに加わっており、ネットワーク形成のキーマンとなっている。
こうしたコミュニティーの構築は、今の時代にブランドを運営し、モノやサービスを売っていく上で欠かせないもの。日々、コミュニティー構築に腐心しているというファッションやビューティの業界関係者も多いだろう。ただし、戦略的にコミュニティーを構築しようとすると商業的な匂いが濃くなってしまい、消費者にそっぽを向かれてしまうケースもある。「(コミュニティーをいかに作るかという意識ではなく、趣味で行うスポーツなどに)本気で取り組むこと。本気じゃないと、その道のプロやお客さまにバレて、心のシャッターが下ろされてしまう。下手でも本気でやればちゃんと受け入れてもらえて、それが仕事にもつながる。中途半端に知ったかぶりでやるのが一番いけない。それだとウソの商品、ウソのブランドになってしまう」というのが、小林執行役員が考えるコミュニティー構築の秘訣だ。
2つ目の差別化ポイントであるBtoBとは、スポーツのプロチームや中高の部活の練習着などとして商品を納入すること。こうした市場はスポーツメーカーががっちり握っているケースが多いが、前述のコミュニティーがあるからこそ「知り合いの選手がいるスポーツチームや学校関係者から、是非BtoBをやってほしいという声を受けている」という。「ヌメラルズ」ならではのデザイン性に加えて、スポーツメーカーの商品よりも比較的安価な点が支持されているようだ。スポーツ量販店への卸販売も「将来的に要望があれば考えたい」という。
機能面の徹底的な追求が求められるプロスポーツ選手の試合着など、「本気のパフォーマンスウエアは現状ではまだわれわれには作ることができない」ため、練習着や移動着、スポーツ後に着るリラックスウエア、部活用のバッグなどを対象とする。「そうした分野からこそ、スポーツとつながるライフスタイルを作っていけるはず」とも話す。既に、アダストリアがスポンサーを務めるJ2のサッカーチーム、水戸ホーリーホックには、移動着と遠征中のリラックスウエアを提供している。
「ヌメラルズ」の売り上げ目標は「25年に50億円」。また、アダストリアでは「ヌメラルズ」以外にも「ベイフロー(BAYFLOW)」発の「ヘレイアム(HEREIAM)」など、スポーツ、ウエルネス領域のブランド開発を強化しており、今後も立ち上げ計画があるという。「それらスポーツ領域のブランド群で売上高100億円を目指す」という。
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自分で選んだ道であれど、会社の人間関係や先の人生設計など、仕事に悩みは付きもの。困った時は先輩に聞くのが一番。そこで今回は業界歴44年、ユナイテッドアローズ創業者の栗野大先輩によるお悩み相談室をオープン。業界で奮闘する「WWDジャパン」読者から寄せられた仕事に関する悩みを聞いた。
栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当(以下、栗野):自分が今の時代に必要だと信じたモノをお客さまに伝えることに尽きるでしょう。販売員の仕事はただモノを売るのではなく、意味や価値をお客さまにお渡しする仕事です。サステナビリティはモノを大切にすることでもありますが、販売員がお客さまに満足度の高い購買体験を提供できれば、きっとその商品を長く愛用してくださると思いますよ。
Q.社会人歴約5年です。最近、忙しいときや焦っていると感情が先に出てしまい後悔する事が多いです。栗野さんは焦ったり感情的になったりすることはありますか?そんなときはどういうふうに対処していますか?
栗野:人間は理性的な生き物です。感情が先に出てしまうときは、冷静に理由を探してみましょう。小池龍之介さんの「もう、怒らない」という本の中に、「なんでこんなこと起きるんだ」と思ったら、その気持ちに頭の中で「」をつけて認識するとよいと書いてありました。そうすることで客観性が生まれ、感情が考える対象になるからです。10年ほど前にこの本を手に取ったということは、僕も同じような悩みを持っていたのでしょう。厳しい言い方をしますが、「私は短気なんだよね」と決めつけている時点で言い訳です。そうありたくないのであれば、そうではない自分でいればよい。あらゆる悩みに共通しますが、自分は自分で変えられます。
Q.個性が強いもの同士はどうしたらうまく一緒に仕事ができますか?
栗野:まず、個性がない人はいません。みんな違って当たり前。それぞれの個性の良いところを上手に引き出せば、違いは必ずプラスに作用します。
Q.仕事で立ち止まってしまったときに何をされていますか?
栗野:悩まないことです。池田晶子さんの「14歳からの哲学」という本の中に、「悩むと考えるは違う」という言葉があります。「悩む」は自分を立ち止まらせること。「考える」は考え始めた瞬間から問題解決が始まっています。僕も周りからよく「考えすぎじゃない?」と言われることがありますが、考えないなんて無理なこと。悩まずに考えていれば、おのずと答えは見えてきます。
Q.特にファッションの仕事は生活と密接な分、仕事のことを考えないことが難しいです。お勧めの気分転換法はありますか?栗野:残念ながら僕は気分転換が必要だと思ったことがありません。服について考えることも、街の人々を観察することも好きなので、それに疲れてしまったらこの仕事を辞めるとき。ただ世の中には僕みたいなお気楽な人ばかりではないと思うから(笑)、気分転換が必要な人は深呼吸すること、温かいお茶を飲むことをお勧めします。僕は毎朝自分で紅茶を入れて飲んでいますよ。
Q.地元で織物産業を活気づけるためにアーティストができることはありますか?
栗野:ファッションはあらゆるアーティストやクリエイターと接点を作ることができます。臆せず、門をたたきに行ってほしいです。
Q.栗野さんがお考えになる新入社員の心得を教えてください。
栗野:とにかく何でもやりなさい。どんなことにも学びがあります。組織に入れば、自分の好き嫌いにかかわらず、周りから仕事を頼まれるのは当たり前です。僕が大学卒業後に入社した会社では、3カ月ほど店の掃除しかやらせてもらえませんでした。しかしそこで、売り場が整っていることが物事の原点だと学びました。靴の在庫を整理するときにはサイズ順に並べて、売れる商品を前に持ってくるなど工夫をしました。ただの片付けですが、そこにクリエイティビティを生かしたわけです。それを見ていた上司が6カ月後くらいにバイイングのアシスタントを任せてくれました。任された仕事はとっととこなして、自分で仕事を作ってしまうくらいの勢いで取り組むべきです。イエスマンになれという意味ではなく、仕事を受ける側としての主体性をきちんと持つことが大切です。
Q.仕事で人と関わるときに気を付けていることはありますか?
栗野:相手との必要な距離感は考えながら取っています。販売員でもお客さまに信頼されるのはありがたいことですが、友達になってしまってはプロとしての関係性が崩れてしまいます。若いうちは距離感の取り方が難しいかもしれませんが、何気なく話しているときも考えながら行うということが大切です。
Q.一つの大きな目標が定まりません。栗野:ひょっとするとこの方は目標がないと前に進めないと思っているのかもしれませんね。でも僕は目標なんて持ったことはないですよ。全部歩きながら考え、歩きながら考えているうちに形になっていくものです。一方で、周りに目標を聞かれることもあります。そういうときは相手があなたを育てるためのヒントを探っているから。期待してくれていると思って小さなことでも答えてみるとよいかもしれません。
Q.販売員をされていたときにモノのかっこよさを伝える力はどのように磨きましたか?
栗野:自分が試すしかありません。服は人が着て動いて初めて良さが分かります。自分で着られない服は、試着されたお客さまや同僚をよく観察してください。商品のスペックやマニュアルを覚えるよりも、自分の熱量を伝えることでお客さまは納得します。今後ますます販売員の温度やヒューマニティーが求められる時代になると思います。
Q.デザイナーとして稼ごうとすると家庭との両立が難しいです。
栗野:家庭か仕事、どちらを取るかではなく、家庭を大切にするためにはどんな働き方が適切か、考えてみてください。たとえそれで収入が減ったとしても、別のハピネスがあるはずです。現代人は忙しいことに価値があると誤解しがちですが、忙しいとは他人に時間を奪われているということ、自分で納得のいく時間を生きていないということです。
Q.マネジメント職に就くために若手のうちに磨くべき能力は何ですか?
栗野:最も大切なことは、相手の話を聞く力でしょう。それがコミュニケーション能力です。販売員を経験し、聞き上手は話し上手だと学びました。自分を理解してもらうためにはまず相手を知ることが大切です。
Q.私は現在大学4年生で将来は洋服のサプライチェーン上の諸問題の解決に取り組みたいと考えています。特に関心の薄い人に自身の問題意識を伝えたいときに心掛けていることはありますか?
栗野:身近な例で説明することです。特にサステナビリティの話題は、科学的な説明はとても難しい。化学調味料がたくさん入った5分で作れる料理と、だしから時間をかけて作った料理、最終的に体に良いのはどちらでしょう、という具合に例えてみると理解しやすい。「こんなに良いことなのになんで分かってくれないの?」という態度は禁物です。重要なことほど、さらりと言う方が伝わります。
Q.私は少しでも洋服を楽しむときに後ろめたさを感じずに済む世界にしたいと思っています。環境に配慮したモノ作りと、デザインの多様性は両立し得るのでしょうか?栗野:両立します。そのヒントは「WWDジャパン」を読んでください。答えは一つではありません。両立できないと考えるのは逃げだと思っています。後ろめたさを感じずにファッションを楽しむ方法を一緒に知恵を絞って見つけていただきたいです。
Q.憧れていた業界の仕事に就いたにもかかわらず、日々の仕事の忙しさやストレスで仕事が楽しめません。栗野さんはこれまで仕事が楽しめなかったことはありますか?
栗野:楽しくなかったことはほとんどありません。それでも壁に突き当たることはありますよ。むしろ悩みや課題がない方が楽しくないと思います。解くべき問題があるときはむしろやるべきことがある証拠。悩んだ人ほど幹が太くなります。今日僕が話したことも答えではありません。立ち止まってしまったときに一歩を踏み出すヒントを共有できたらうれしいですね。
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