SC協会が「休業要請」の廃止・縮小求める要望書 宣言の再延長を見越して

 日本ショッピングセンター協会は26日、来月以降も再延長が見込まれる緊急事態宣言についての要望書を政府に提出した。商業施設の休業要請が6月以降も継続されると「消費者に与える不便さはもとより、テナントや施設運営者の 経営に与える影響は一層深刻なもの」になるとし、廃止または縮小を訴えた。

 同協会と日本小売業協会、不動産協会、日本ビルヂング協会連合会の連名で、西村康稔経済再生担当大臣、梶山弘志経済産業大臣、赤羽一嘉国土交通大臣に宛てて提出した。

 4月25日から4都府県で始まった緊急事態宣言は現在10都道府県に拡大し、各自治体が百貨店やショッピングセンター(SC)への休業要請を出している。各地域の感染状況や医療のひっ迫具合に応じて要請内容に差があるが、たとえば大阪府では食品と化粧品を除いた大部分の売り場が現在も休業している。すでに休業要請から1カ月以上が過ぎ、今後も延長されるとSCを運営するデベロッパーや出店するテナントへの打撃が一層深刻になる。

 要望書ではあわせて休業協力金について「実態に即した支援」を訴えた。

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細見え抜群の“ロング × ロング” コーデで夏を制す! 3つの着こなし術

 丈の長いウエア同士を組み合わせる“ロング×ロング”コーディネートの人気が続いています。ボディーラインをぼかしてくれるだけでなく、スラリと映り、肌も隠せるなど魅力がいっぱい。今回は夏にメリットの多い“ロング×ロング”コーデを着こなすうえで大事な3つのポイントをご紹介します。

 夏のロングコーデで重要なのは、軽やかで涼しげに見えること。たとえば、「アンスクリア(INSCRIRE)」は、真っ白なノースリーブ・ワンピースをキーアイテムに選び、デニムパンツと合わせました。クリーンな雰囲気のワンピースが軽快感を、裾が切りっぱなしのフレアシルエットのデニムパンツが70年代ヒッピー風を呼び込んでいるのも今年らしいスタイリングです。

“スリット入り”セットアップでリズム感を演出

 

 スリットが入ったロング丈の上下セットアップは、スタイリングをシャープに見せ、動きが出るスタイリングです。「ミューラル(MURRAL)」のセットアップは、ロングパンツの上からチュニック風のロング丈のウエアを重ねました。黒で縁取られたスリットによって動きが際立つ仕掛け。しなやかなシルエットは着心地よさげでありながら、つややかな光沢がエレガントです。シャイニーな生地が、流麗な着映えを引き立てています。

 2枚目の「ズッカ(ZUCCA)」は、全身に細かいプリーツをあしらったセットアップ。トップスのサイドに連ねたボタンの外し加減で、スリットの表情を自在に調節できる仕組みです。上下のプリーツが縦落ちのイメージを強調し、スリットとの相乗効果も発揮しています。袴風のワイルドなシルエットパンツが上半身の華奢さを引き出しました。

“シアー素材”でエアリー感をプラス

透けるシアーな素材を生かせば、ロングアイテムに軽やかさを添えられます。「チノ(CINOH)」は、黒パンツの上からシアー素材のロングスカートをレイヤード。透け感を帯びたスカートが、装いに奥行きを持たせました。さらに、身頃にたっぷりドレープを寄せたベージュのジャケットが立体感を強め、黒のスレンダー感を際立たせています。

膝丈ワンピースとマキシ丈スカートを組み合わせる「ロング×ロング」も効果的です。2枚目の「アメリ(AMERI)」は、ナチュラルな雰囲気のグリーンのワンピースと繊細なレース生地のスカートが好相性のレイヤード。ほのかに脚が透けるレーシーな素材感が涼やかな印象です。ロング丈同士のコンビネーションで縦長のイメージも強まっています。

“オールホワイト”で完成させるエフォートレスな夏ルック

 安定した人気のオールホワイトは、春夏らしい涼やかな装いに仕上がる定番のコーディネート。ノーブルさやピュアな雰囲気も引き出してくれます。「スリュー(SREU)」は白ワンピースと白デニムパンツでレイヤード。白系で統一しつつ、風合いをずらすと、深さを帯びた表情を演出できます。ノースリーブのおかげで、スレンダーなシルエットがさらに引き立っています。“腕を見せて脚を隠す”という、夏に使えるテクニックです。

 オールホワイトは清らかなイメージがあるので、ゆったりしたシルエットのレイヤードを選べば、品のあるエフォートレスな雰囲気にも仕上げられます。2枚目の「ミズイロインド(MIZUIRO IND)」は、シャツワンピースがキーアイテム。正面のボタンをあえてすべてはずして、ライトアウターのような羽織り物使いに。わずかにトーンがずれたワイドパンツと合わせて、白系の“トーン・オン・トーン”にまとめました。裾に向かって広がるシルエットがリラックスした優雅な印象も引き出しています。

 スリットやシアー素材、オールホワイトという、トレンドを取り入れた3つのアレンジで、今年らしい夏の“ロング×ロング”コーデに仕上がります。ボディーを締め付けず、風が通る涼やかな着こなしのおかげで、気持ちまでリラックスできそう。これからのサマールックで出番が多くなりそうなスタイリングです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「ナイキ」×大坂なおみのコレクション第2弾は禅を取り入れた“ゼナジー”

 「ナイキ(NIKE)」はこのほど、プロテニス選手の大坂なおみとのコラボコレクション第2弾を発表した。5月24日にナイキメンバー限定で公式ECサイトとアプリで発売し、6月17日に一般販売を開始する。

 大坂選手のデザインパートナーであるカーリー・エリス(Carly・Ellis)=ナイキ・シニア・アパレル・デザイナーは、発売に合わせて行われたメディア向け発表会で「今回のコンセプトは禅とエネルギーを掛け合わせた“ゼナジー”。強さや情熱、優しさなど大坂選手の持つ多様な面を大胆なシルエットと優しい素材で表現した」と解説した。

 アイテムは大坂選手からの「誰にとっても着やすいデザインに」という意見を受け、Tシャツ(税込4950円)やショーツ(同1万1000円)、フーディー(同1万1000円)、ボディスーツ(同8250円)など、さまざまな組み合わせが楽しめるアイテムをそろえた。アパレル以外にも全仏オープン用のスニーカー“ナイキコート エアズーム GPターボ 大坂なおみ”(同1万9250円)も登場する。大坂選手の好きな黒、白、オレンジのカラーパレットやカモ柄のグラフィックパターンを採用したほか、ファーストコレクションに引き続き彼女の名前を元にしたロゴ、ラッキー・キャットのグラフィックも一部に施した。また同社のサステナビリティプランに沿って、素材はオーガニックコットンやリサイクルポリエステル繊維を使用した。染色工程においても、水や化学薬品の使用量を削減した染色方法を採用している。

 エリスデザイナーは「大坂選手はスポーツに限らず、さまざまなフィールドで活躍する世代のロールモデルだ。世界を舞台にする自身の発信力を生かして社会正義を訴える彼女の姿勢は、このパートナーシップを意味深いものにしてくれている。彼女の洞察や意見は、各アイテムに深いストーリーを持たせてくれている」と加えた。

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花王がケミカルリサイクルPET素材を採用 「トワニー」の化粧品ボトルから

 花王はプラスチック循環社会の実現を目指す取り組みの一環として、化粧品のボトル容器に日本環境設計のグループ会社であるペットリファインテクノロジーが製造するケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を採用する。6月より、化粧品ブランド「トワニー(TWANY)」のボトルから順次導入していく予定だ。

 再生プラスチックを包装容器として採用するためには、品質の担保と安定供給が必要。今回、花王が化粧品ボトル容器に採用するケミカルリサイクルPETは、日本環境設計が保有するケミカルリサイクル技術(使用済みの資源を化学分解によってPET樹脂の原料に変換して再利用すること)で開発した。同技術で製造された再生PET素材は、内閣府食品安全委員会に食品容器として承認されるなど品質面でも評価を受けている。また、着色や加飾があったり、中身の剤が付着していたりする化粧品容器も、バージンPETと同等の品質を有するPET素材へのリサイクルが可能。化粧品容器を含めたあらゆるカテゴリーの使用済みPET素材がリサイクル可能になることで、再生材の安定的な供給も期待できる。

 花王では、使用済み容器を回収して化粧品PETボトル容器への水平リサイクルを実現するために、ケミカルリサイクルPET素材を使用したボトル容器の採用を順次拡大。使用済み容器の回収、再利用についての取り組みを進めていく。

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ベルリン発気鋭ブランド「GMBH」のデザイナーデュオが「トラサルディ」再生へ

 ベルリンを拠点に「ゲーエムベーハー(GMBH)」を手掛けるセルハト・イシク(Serhat Isık)とベンジャミン・A・フゼビー(Benjamin A. Huseby)が、イタリアの老舗ブランド「トラサルディ(TRUSSARDI)」のクリエイティブ・ディレクターに就任した。二人は今後、デザイン、イメージ、ブランディングのすべてを統括し、新たな方向性でブランドの再生に取り組む。デビューコレクションは、2022-23年秋冬シーズンに披露する予定だ。

 テーラリングを得意とし、ベルリンの大学でファッションを教えていたトルコ系ドイツ人のイシクと、ノルウェーとパキスタンにルーツを持ち、写真家やアーティストとして活動していたフゼビーは、16年に「ゲーエムベーハー」を設立した。18年春夏からはパリ・メンズ・ファッション・ウィークに参加し、メンズを中心にしつつもジェンダー・フルイドなコレクションを発表。ベルリンのクラブカルチャーや入り交じる文化背景の影響を受けたデザイン、デッドストックやリサイクル素材の活用したものづくり、多様性のあるキャスティングなどで知られる。就任に際して、二人は「『トラサルディ』には、伝統とまだ眠ったままの大きなポテンシャルがある。そんなブランドを新たに構築するという可能性に引かれた」とコメント。なお、今後も「ゲーエムベーハー」の活動は継続する。

 一方、1911年の創業以来ファミリー・ビジネスを続けてきた「トラサルディ」は、2019年に企業再建に定評があるアンドレア・モランテ(Andrea Morante)会長率いる投資会社のクアトロアール(QUATTROR)の傘下に入った。20年10月には、セバスチャン・スール(Sebastian Suhl)前ヴァレンティノ(VALENTINO)グローバルマーケット部門マネジング・ディレクターが最高経営責任者に就任。創業者のひ孫にあたるトマソ・トラサルディ(Tomaso Trussardi)は、会長を務めている。また、同じく創業家出身のガイア・トラサルディ(Gaia Trussardi)=クリエイティブ・ディレクターが18年4月に退任して以降、後任は指名されていなかった。

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宮脇咲良が「ケラスターゼ」ヘアケアシリーズの日本ミューズに

 パリ発のヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、ハイトーンカラーヘアケア用シリーズ“ブロンドアブソリュ”のジャパンミューズに6月19日にHKT48を卒業する宮脇咲良を起用した。宮脇は6⽉9⽇発売の同シリーズ新ライン“シカエクストリーム”、8⽉4⽇発売の夜⽤美容液“セラム シカニュイ”の各種プロモーションに登場するほか、6⽉23⽇には宮脇公式インスタグラムでミューズ就任記念のインスタライブを開催する。

 “ブロンドアブソリュ”はハイトーンカラーヘアやブリーチヘアの悩みにアプローチするカラーケアシリーズ。IZ*ONE在籍時からハイトーンヘアを披露していた宮脇のセルフプロデュース力や存在感を評価し、今回の起用に至った。

 「以前から、『ケラスターゼ』をプライベートで愛⽤してきたので、ミューズに就任できたことを光栄に思います」という宮脇は、「髪は、⾃分らしさや作品の世界観を表現する⼤切な部分です。特にハイトーンは私にとって特別なヘアカラーです。何かに挑戦するときにハイトーンカラーにすると決意が湧いて新しい⾃分を⾒つけた気持ちになります」とコメントを寄せている。

 6⽉9⽇発売の“シカエクストリーム”はスキンケア発想の保湿成分を配合し、ブリーチを繰り返し傷んだ髪を健康的な状態に導く新ライン。ブランド初のクリーム状シャンプー“バン シカエクストリーム”(200mL、税込4070円)、集中トリートメントの“マスク シカエクストリーム”(200mL、同6380円)、スタイリング時にドライヤーなどの熱から髪を守るヒートプロテクトヘアオイル“ユイル シカエクストリーム”(100mL、同4180円)をラインアップする。

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トム フォードが環境保護団体と組んで、大量生産可能な生分解性プラスチックの開発をサポート

 トム フォード(TOM FORD)は非営利の環境保護団体ロンリー・ホエール(LONELY WHALE)とともに、レジ袋などに使われる薄膜プラスチックの代替となる、大量生産可能な新素材の開発を目的とした“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”を創設し、5月20日に応募受付を開始した。発明家、起業家、プラスチック汚染対策に関わる投資家を対象としたもので、募集期間は2021年10月24日まで。その後、3年間にわたって受賞者をサポートし、100万ドル(約1億円)以上の賞金を授与する。また25年までに、生分解性の製品を市場に投入する予定だ。

 審査員にはトム・フォードをはじめ、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)やハリウッド俳優のドン・チードル(Don Cheadle)、世界的金融機関グループの重役、エコロジー分野の起業家などが名を連ね、ミシガン州立大学のラマニ・ナラヤン(Ramani Narayan)博士ら科学技術の専門家と共に作業を進めるという。

 現在、年間約1100万tのプラスチックが海洋に流出しており、そのうち46%を薄膜プラスチックが占める。流出量は40年には2900万tに達すると見込まれ、薄膜プラスチックにはファッション業界も使用する包装用ビニールも含まれる。

 ロンリー ホエールのデューン・アイブス(Dune Ives)事務局長は、「薄膜プラスチックはわれわれの生活に入るときは一瞬だが、いつまでもごみとして存在し、完全に消えることはない。プラスチックの新たな歴史は、この“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”から始まる!」と話し、トム・フォードは「受賞した新技術の採用を企業・ブランドに訴えていくとともに、プラスチック汚染、特に薄膜プラスチック汚染の流れを変えるためにできることは何でもするつもりだ。手遅れになる前に、環境を救うための策を見つけなくてはならない」と述べる。

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LVMH系投資会社も出資する北欧発の人気ブランド「ガニー」が日本に本格上陸 

 デンマーク・コペンハーゲン発のファッションブランド「ガニー(GANNI)」が、日本のコンサルティング・エージェンシー、セイヤ ナカムラ2.24(SEIYA NAKAMURA 2.24 )とブランドデベロップメント契約を締結した。2021-22年秋冬シーズンから、セイヤ ナカムラ2.24が同ブランドの日本におけるPR、セールス、マーケティングを担う。

 日本ではこれまでも大手のセレクトショップが本国からの直輸入で「ガニー」の取り扱ってきたが、本格上陸の21-22年秋冬シーズンは、トゥモローランド(TOMORROWLAND)やユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、エストネーション(ESTNATION)、アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE’)、リステア(RESTIR)、伊勢丹新宿本店を含む27社での販売が決定。商品価格帯はトップス1万3000円〜4万円、ボトムス2万5000円〜7万円、ニット2万5000円〜6万円、ドレス3万円〜6万円、アウター2万5000円〜8万円。

 「ガニー」は2000年にカシミヤ製品を扱う店として創業し、09年にニコライ・レフストラップ(Nicolaj Reffstrup)とディッテ・レフストラップ(Ditte Reffstrup)夫妻がウィメンズブランドとしてリブランディング。ウエアは実用性と機能性を備えた遊び心のあるデザインや、オリジナルプリントに定評があり、環境に配慮した天然素材やリサイクル素材の活用や、オンラインでサプライヤーを公開するなど、サプライチェーンの透明性でも支持を得ている。SNSマーケティングにも優れ、ブランド着用者の画像を集めたハッシュタグ「#GanniGirls」ではインスタグラム上で6万件以上の投稿がある。コペンハーゲン・ファッション・ウイークにも参加し、コペンハーゲン、ロンドン、ニューヨークなどに店舗を構える。2017年以降、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)も出資している。

 日本では21-22年秋冬シーズンからセイヤ ナカムラ2.24のディレクションの元、各所でのポップアップイベントやノベルティキャンペーンを計画しているほか、日本での「#GanniGirls」のマーケティングを開始する予定だ。

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ビームスとネットフリックスがコラボ 世界初の公式アイテム発売

 ビームス(BEAMS)はネットフリックス(NETFLIX)とコラボレーションし、世界初となるネットフリックスブランド公式アイテムを5月27日に公式オンラインショップで発売する。6月8日からは北米を含む海外店舗でも順次販売する。

 今回のコラボは、“常に新しい文化を作り続け、世界中を楽しませたい”という両企業の共通した思いから実現した。アイテムはアパレルと雑貨の計13アイテム。見る側も制作チームの気分になれる“DIRECTOR”“CREW”“WATCHER”の文字をプリントしたTシャツ(税込5280円)やスエットのセットアップ(トップ、パンツともに同8250円)などのほか、飲み物やポップコーンを入れるトレイなどで、家でのネットフリックス鑑賞時間を盛り上げる。

 また27日から配信されるネットフリックスオリジナルアニメ「エデン」をモチーフにしたコレクションも同日発売する。アニメの世界観を表現したTシャツ(同5280円、キッズ同3300円〜)やエコバッグ(同4180円)など7アイテムを用意した。

 アイテムに込めた想いや製作背景について、日高正幸ビームス・ビジネスプロデュース・チーフプロデューサーと、テリー・サイ=ネットフリックス・マーケティング・パートナーシップ部門ディレクターに聞いた。

WWD:ビームス側から門を叩いたというが、最初の構想は?

日高ビームス・ビジネスプロデュース・チーフプロデューサー(以下、日高):僕はネットフリックスの大ファンで、いつかコラボしてみたいとずっと思っていたんです。会社で話が出たのは約2年前。何か一緒にできないかと漠然とした状態で声をかけました。PR戦略的な目的はありましたが、尊敬するネットフリックスと何かしたいというパッションの方が強かった。

テリー・サイ=ネットフリックス・マーケティング・パートナーシップ部門ディレクター(以下、サイ):果たしてうちのロゴを使った商品が売れるのだろうかという懸念もありました。新しいコミュニケーション方法として、ブランド化は以前から話がありましたが、準備ができていなかった。しかし、ネットフリックスは全世界の有料会員数が2億人を超え、今なら挑戦できると思いました。形のないエンターテイメントを提供してきた私たちですが、モノを通じてより愛着を持ってもらい、カルチャーを形成することが狙いです。

ネットフリックスとビームスの共通点

WWD:日高さんは具体的にネットフリックスのどんな部分に魅力を感じる?

日高:めちゃくちゃいっぱいありますよ(笑)。特にネットフリックスはサブスク系のエンタメプラットホームの中でもずば抜けて世界観を大事にしている。作品へのリスペクトがチャンネルの中から感じられるんです。誰かの表現を預かるセレクトショップの立場からしても、作品を商業的に扱わない姿勢にすごく共感できました。これまでも、自社のPRムービーを作る時に参考にするなど、間接的にさまざまな影響を受けています。

サイ:確かにクリエイターに対する気持ちは、他とは違う一番のポイントかもしれない。

WWD:世界中からコラボオファーがあったと思うが、ビームスに決めた理由は?

サイ:まず、われわれにとって日本はとても重要です。アジア圏で最初にオフィスができたのも日本ですし、われわれが扱う作品の多さやクリエイターのクオリティの高さも世界トップレベルです。その中でビームスとは「今までにない感動を世界に届けたい」という根底の哲学がとても似ていました。新しいカルチャーを作ってきた先輩であるビームスと取り組むことで、学ぶことがたくさんあると考えたのです。

WWD:アイテムの構想はどのように進んだ?

サイ:最初はアパレルに特化したアイデアでしたが、会話を積み重ねていく中で「ステイホームをいかに楽しんでもらえるか」という共通の思いにたどり着き、雑貨にまで発展しました。ビームス側からは世の中に何か面白いものを伝えたいという気持ちがすごく伝わってきて、話せば話すほど共通点が多いことに気付きました。

日高:ネットフリックスのメンバーはクリエイティブな感覚に研ぎ澄まされているので、僕らも安易に提案できない。打ち合わせ中、「滑ってるな」「まだ足りていないな」というのがわかるんです。ディテールに対してもこだわりが非常に強いので、僕たちも本気でアイデアを出しました。そういう掛け合いはとてもエキサイティングでした。

WWD:デザインでこだわったポイントは?

日高:全面的にロゴを配したのは、自己紹介の意味も込めました。タグの部分はロゴをサークル状にし、つながりを表現しました。一方でオリジナルアニメ「エデン」をテーマにしたコレクションでは、急にお互いの色を消すんです。クリエイターのタイトルを扱う時の姿勢は、いちいち話し合わなくても一致するのが面白かった。

サイ:リモコンのネットフリックスボタンをモチーフにしたTシャツもあります。これを見た時に、リモコンにボタンを埋め込む担当をしていたチームがとても喜んでいましたね。

日高:僕も家のテレビリモコンの真ん中にはネットフリックスのボタンが鎮座していて、見過ぎてロゴが消えかかっているくらいです(笑)。もう当たり前になりましたが、初めてデフォルトで埋め込まれているこのボタンを見たときはすごいマーケティングだなとびっくりしましたよね。この活動を頑張っていた人たちが喜んでくれたのは、僕たちもうれしかった。ちゃんとキャッチできていて良かったです。

WWD:6月8日からは海外店舗での販売も開始する。どんな反応を期待している?

日高:ビームスは海外での卸し先はかなり絞っています。感度の高い方との接点はありますが、ネットフリックスの規模感とは差があります。今回のコレクションテーマである“ネットフリックスを見ている人も作品を作る一員なんだ”という思いを感じてもらいたいです。

WWD:規模感の違いは気にならなかった?

サイ:私たちが考えることは、新しい文化を生み出せるか、まだ人々が感じたことのないフィーリングを作れるか。根底の伝えたいメッセージが明確であれば、最終的にジャッジするのはお客さま。今回のコラボで生まれた化学反応を世の中の人々がどう受け止めてくれるかはこれから分かることです。

日高:ネットフリックスが紹介するのであれば、知らないことでも絶対面白そうって思ってもらえる。それがシナジーです。今話を聞いていて、そういう意味で俺らもピックアップされたんだと知り、鳥肌が立ちました(笑)。僕たちもビジネスの側面と、世の中に埋もれているものを伝えていくという使命があります。実績あるものだけを店に並べていてもダメなんです。

サイ:カルチャーのフロントランナーならではの使命ですね。

WWD:今後、アパレル商品以外でのコラボレーションの可能性は?

サイ:今後も継続的なパートナシップを結んでいきます。斬新な体験とフィーリングを与えらえるかを軸に、すでにいろんなアングルでのディスカッションが始まっています。あとはお楽しみですね。

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“1%(=マイノリティー)”に込めた想い 「今週の特集お届け隊」2021年5月24日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年5月24日号からの抜粋です)

村上:徳永啓太さんに初めて会ったのは10年以上前でした。東コレの会場や展示会でデザイナーたちと親しそうに話しているのを見て、「車椅子で金髪で、この人、何者なんだろう?」というのが第一印象でした。勝手ながらファッション業界で存在感を発揮すべき人物だと思っているので、社外の方が監修する特集に挑戦しようというこの機に、お声掛けしました。

美濃島:僕も徳永さんは東コレの会場などでお見かけしていたので、今回一緒に特集を作れて、うれしかったです。僕は身内に身体や精神に障がいのある人がいないこともあり、いろいろと考えるいい機会でした。

村上:特集タイトルは徳永さんが考えたもの。「“1%”は身体的な障がいを持っている人だけを指すわけではなく、皆がある観点においてはマイノリティー。だからこそ“1%”を意識した業界になっていけたらという想いを込めています」と聞いて、「なるほど」と感心しました。

美濃島:「誰もがマイノリティーだ」には僕も共感します。ほかにも「True Colors Festival」のディレクター、金森香さんの「すぐに正解を求めなくてよくて、まず議論することが大事」という言葉に納得しました。アダプティブ・ファッションにおいては、アップデートや試行錯誤すること、そういう土壌を作ることがまず大事だなと。

村上:出来上がったモノに対してでないと、プロじゃない着る側は洋服に求めるものを言うのって難しい。だから、まず服を作らないことには、議論が始まらないよね。目の前の人たちが求める、美しくて機能的な服への欲求にデザイナーが真摯に応えているのを見て、改めてファッションには人を幸せにする力があると感じました。障がい者向けの洋服って考えちゃうとビジネスとして成立させるのは難しいけれど、搭載した機能にはお年寄りや僕たちにも便利なものが少なくない。そういった部分が広がり、身体の多様性を考える契機になればいいなと思います。

美濃島:僕自身、徳永さんと一緒に働くことで「変に構えることがナンセンスなんだ」と実感しました。

村上:今回の特集はあくまでスタート。徳永さんには今後、連載をお願いするつもりです。お楽しみに!

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「フラゲ」じゃないよ「フラガ」だよ。北関東で圧倒的人気の老舗ハンバーグファミレスは、コロナでも3億の経常利益を叩き出していた

 北関東で展開する老舗ファミレスチェーン、フライングガーデン(本社:栃木県小山市、代表取締役社長:野沢 八千万)が、渋い存在感を見せている。コロナ禍の2021年3月期は、最終黒字。経常利益も3億円弱だ。長年かけて積み重ねてきた、地元での圧倒的な知名度が強みとなっている。
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【外食市場21年4月】居酒屋、禁酒令でコロナ前比26%。従い続ければ、日本から居酒屋は無くなる!

一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2021年4月度は、全体売上は対前年同月比136.7%となったが、コロナ禍前の前々年対比では80.5%にとどまり、依然としてコロナ以前より遙かに厳しい状態が続いている。
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ウォルマートが買収した“バーチャル・トライオン”の可能性 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する。ウォルマートがスタートアップ企業を買収した。小売業の巨人がが着目した新しいテクノロジーとは何か。

 ウォルマート(WALMART)がバーチャル試着技術を開発するジーキット(ZEEKIT)を買収すると発表した。金額などの買収詳細は不明。ジーキットはイスラエルに本拠を置くスタートアップで、昨年中にトミーヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)とアディダス(ADIDAS)、今年の3月末にはファーフェッチ(FARFETCH)と提携しており、業界では名前が出始めたばかりの企業である。

 ウォルマートは高価格帯PB(プライベートブランド)の「フリーアッセンブリー(FREE ASSEMBLY)」と「スクープ(SCOOP)」をてこ入れするために、著名なファッションデザイナーのブランドン・マックスウェル(Brandon Maxwell)氏と3月に契約している。マックスウェル氏はサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)やニーマンマーカス(NEIMAN MARCUS)といった高級百貨店と取り引きがあり、ウォルマートとの契約は業界の耳目を集めた。

 ウォルマートの目的はもちろん高級百貨店並みのファッションを売ることではない。ウォルマートというディスカウント企業が持っているプライスレンジの高価格帯にマックスウェル氏の力を借りてトレンディでリーズナブルな商品を開発するためだ。

 今回のジーキットの買収はこの衣料強化戦略の一環だろう。低価格帯の実用衣料にバーチャル試着は必要ないのだ。

服だけでなく化粧品、メガネ、靴、インテリアまで

 今回の執筆にあたって分かりやすいように“バーチャル試着”と訳したが、オリジナルの英語はバーチャル・トライオン(virtual try on)で、これは実は衣料品に限らない。バーチャル・トライオンという表現が使われる分野は、化粧品、毛染め、メガネ、アクセサリー、靴など範囲が広い。英語だと分野横断的に一言で表現できるのだが、日本語では試着やタッチアップなど分野によって変わり面倒なので、このリポートではトライオンを利用する。

 またトライオンは人間を主体に置いているのだが、部屋の中に家具を置いてコーディネイトを確認するVR技術も本質は同じである。

 さてこのVR、この数年に一気に進んでいるのが化粧品である。

 セフォラ(SEPHORA)やアルタビューティ(ULTA BEAUTY)といったチェーンストアや、ボビイブラウン(BOBBI BROWN)やメイベリン(MAYBELLINE)といったブランドメーカーもすでに利用可能としている。高級スーパーのホールフーズ・マーケット(WHOLE FOODS MARKET)も化粧品にバーチャル・トライオン技術を取り入れている。

 毛染めで導入したのがD2Cブランドとして有名なマディソン リード(MADISON REED)である。もともとデジタル端末での利用は可能だったが、4店舗あるリアル店舗に専用端末を導入して店頭でヘアカラーを試すことができるようになった。アマゾン(AMAZON)はイギリスにヘアサロンをオープンしたが、同じくヘアカラーをバーチャル・トライオンできる端末を導入している。一説によるとアマゾンはここで髪の毛の色のデータを集めて技術力を高めようとしているのだろうと言われている。

 またホームファッション分野では、EC(ネット通販)のウェイフェア(WAYFAIR)、高級キッチン用品のウィリアムズソノマ(WILLIAMS SONOMA)、世界最大手のイケア(IKEA)、ディスカウントストアのターゲット(TARGET)など、枚挙にいとまがない。

 アパレル分野での普及に時間がかかっているのは、サイズやデザインの多さと人間の体形の多様さによって、安価な実現が難しいからだと言われている。またアイテムをビジュアル化するために3Dレンダリングが必要で、専用人員を一定数雇うコストがハードルになるとされている。

 ジーキットのような企業が注目され、万単位のテクノロジー系の人員を抱えて自社開発をしているウォルマートが買収するのもそういう背景があるからだ。

ゲームチェンジャーになりうる技術

 衣料品のバーチャル・トライオンのご利益はもちろんネット通販での買い物の敷居を低くすることにある。さらに、もう一つの効果は返品率の低減だ。ECプラットフォームを提供しているショッピファイ(SHOPIFY)はバーチャル・トライオンを利用して購入するユーザーの返品率は40%低いという分析結果を公開した。衣料ECにおける返品は頭痛のタネなので削減効果が持つ価値は小さくない。

 SNSでの口コミ効果も期待できるようだ。トライオンしたユーザーは画像を共有する比率が高いため、マーケティング効果が見込めるとされている。スナップチャットやフェイスブックといったSNSプラットフォームがバーチャル・トライオンを強化しているのは相性が良いからである。

 また技術がさらに進化すれば、リアル店舗で店員が手元の自らの端末を使い、店頭にない商品をお客にバーチャル・トライオンしてもらうという時代もすぐに来るだろう。

 ウォルマートのアパレル&PB担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、デニス・インカンデラ(Denise Incandela)氏はジーキット買収計画発表に関するプレスリリースで、バーチャル・トライオンはゲームチェンジャーだとコメントしている。

 今まさに急速に進化し始めたところで、消費者のニーズに何がどうフィットするかは手探り状態だ。それでもポテンシャルは大きいというのが業界の見方なのである。

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DDグループの「THE PUBLIC RED AKASAKA」で見た。「やはり、ノンアル(モクテル)では、お客は呼べない」

 緊急事態宣言下で酒類提供自粛が要請されているなか、飲食店ではノンアルコールビールを中心に、サワー、カクテルなど、お店ごとに工夫を凝らした「モクテル」を提供するお店が増えている。お店でアルコールが飲めないイマ、せめて雰囲気だけでも味わいたい。モクテルでお客は呼べるのか、モクテルニーズを探ってみた。
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