大阪の百貨店、38日ぶり営業再開も 「消費意欲は相当冷え込んでいる」

 政府は28日夜、9都府県の緊急事態宣言を6月20日まで再延長すると発表した。ただ、各自治体による商業施設への休業要請は緩和に向かう。最も厳しい休業要請が出されていた大阪府の百貨店やショッピングセンター(SC)は、6月1日以降は営業エリアを衣料品などにも拡大し、平日は実質的に38日ぶりの営業再開になる見通しだ。
 
 大阪府は、百貨店やSCなど大型商業施設への休業要請を緩和し、土日は休業要請を出すが、平日は時短営業を認める。これまで独自に敷いてきた休業要請の緩和に動く。
 
 緊急事態宣言が発令された4月25日以降、大阪の百貨店は府が定める「生活必需品」のガイドラインに従い、食品および化粧品、一部の生活雑貨(雨傘やハンカチなど)を除く大部分の売り場の休業を強いられてきた。今回の緩和を受けて阪急阪神百貨店、高島屋、大丸松坂屋百貨店が、それぞれ営業範囲拡大に向け準備を進める。38日ぶりに全館営業再開が見込まれるものの、各社の受け止めは慎重だ。
 
 阪急阪神百貨店は、2つの基幹店(阪急うめだ本店、阪神梅田本店)がほぼ全館営業再開となる見通し。だが、「東京の感染者を一時上回ったり、変異株が拡大したりといったことにより大阪が負った傷跡は深い。消費マインドは相当冷え込んでいるのではないか」(同社広報)との声がこぼれる。
 
 東京では他社に先立って5月12日に4店舗(日本橋高島屋S.C.、タカシマヤタイムズスクエア、玉川高島屋S・C、立川高島屋S.C.)の衣料品などの営業再開に踏み切った高島屋も、「東京ではお客さまから大きな反響をいただいたが、大阪でもそうかは分からない」(同社広報)との見方だ。
 
 大丸心斎橋店と大丸梅田店を持つ大丸松坂屋百貨店は「(営業再開による)リバウンド消費を見込みつつ、一方で(感染状況が)もっと悪くなるということも想定にある」と慎重姿勢を崩さない。
 
 一方、ファッションの個店が軒を並べる大阪・心斎橋地区では、百貨店などの再開による波及効果を期待する声もある。同地区のある高級セレクトショップは、入店制限などの感染対策を講じながら、緊急事態宣言下でも営業を続けてきた。顧客売り上げが下支えするものの、宣言発令以降は新規客が激減した。同店のショップマネージャーは「大丸(心斎橋店)やパルコの営業中は、そこから流れてくる方が新規客になるなどの恩恵を受けていた。(商業施設の営業再開は)この一帯のショップにとってもうれしいのではないか」と口にする。

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ニューヨークの食の取り組みから学んだこと マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.15

ニューヨークでは、食からもサステナビリティを学んだ。ブルックリンでは、レストラン3店舗が共同で1頭の牛を買い、部位を分け合ったり、余った革や骨でアクセサリーなどを作たりして、話題を集めていた。

現在、家畜が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスが地球温暖化に与える影響が問題視されている。それは動物の革を使ってファッションアイテムを生産するファッション業界にも無縁ではない。問題解決のためにビーガンを勧める動きもあるが、食糧用に育てられる動物では革が、ファッションのために育てられる動物では中身が捨てられている現実に、まず目を向けるべきだ。

大量生産型の畜産では、傷ついた革は売り物にならないという既成概念や、革を剥ぐ際のタイムロスなどさまざまな理由から、革は廃棄されている。一方ファッション業界は、若くて柔らかい革を持つ子牛などを好んで使い、中身は廃棄されている。もし両者が1つの命から肉も革も余すところなく大切に使用すれば、無駄ばかりの現状で改善される点はたくさんある。

そして、そういうことにいち早く気付き行動したニューヨーカーから受けた刺激は、私のブランド「PMD」の取り組みにつながっている。「PMD」では、毛皮の製造工場で廃棄予定だったファーを分けてもらったり、狩らなくてはいけなかった鹿などの革を使用してアイテムを制作したり、循環型で無駄のない資源の使い方を大切にしている。資源を大切にする思考とテクノロジーを組み合わせた「PMD」のデザインには驚かれることも多い。エシカルでサステナブルなモノづくりは、デザインを諦めることではない。

そもそもデザインは、問題可決のために存在する。どのような素材でアイテムを生産するか——そこから素晴らしいテイストが生まれ、さらには問題解決にもつながったら。このような“デザイン”が各方面で広がれば、さらに“サステナブルでお洒落な未来”が生まれるのではないだろうか。

今回紹介したレストラン以外に、世界ではワイルドフードレストランも話題だ。そこでは、季節の手摘みのものを提供する大切さをコンセプトに、レストランの近隣で獲れたものしか出さない。「季節外だから手に入らないものは、大量に供給できなくても大丈夫」という考え方は、ファッションの世界にも落とし込めそうだ。ファッションと食は似ている。生き方の意思表示なのだ。

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アリアナ・グランデがウエディングフォトを公開 ヴェールにはアイコンのリボンモチーフ

 不動産エージェントのダルトン・ゴメス(Dalton Gomez)との結婚を発表した歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)が26日、自身のインスタグラムに結婚式の様子を投稿した。「ヴォーグ(VOGUE)」によると2人は5月15日にカリフォルニア州モンテシートで挙式し、20人のゲストを迎えてお祝いした。

 ウエディングドレスは、「ヴェラ・ウォン(VERA WANG)」のカスタムドレスを選択。胸下で切り替えたエンパイアウエストに胸元があいたデザインで、百合の花をイメージさせる白いシルクで作られている。それにアリアナのアイコン的リボンモチーフを添えた手作りのヴェールを合わせた。ジュエリーは「ロレイン・シュワルツ(Lorraine Schwartz)」のパールとダイヤモンドが輝くイヤリングを着用した。当日のスタイリングは、スタイリストのミミ・カトレル(Mimi Cuttrell)が担当。ゴメスは「トム フォード(TOM FORD)」のタキシードを着用した。

 アリアナは2018年のニューヨーク・メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)によるファッション展覧会「メットガラ(MET GALA)」でも、「ヴェラ・ウォン」のカスタムドレスを着用。テーマの「Heavenly Bodies: Fashion and the Catholic Imagination(天国のボディー:ファッションとカトリックのイマジネーション)」に合わせて幻想的な装いを披露した。

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ミルボンがヘアケア製品の製造・流通情報を追跡するシステムを開発 正規品証明とアフターフォローを実現

 美容室向けヘアケア化粧品メーカーのミルボンは、ヘアケア製品の“個体認識番号”“流通情報”“商品情報"を誰でも簡単に確認できる“ミルボン トレーサビリティシステム”を開発した。製品化粧箱に記載された二次元バーコードをスマートフォンのカメラアプリなどで読み取ることでアクセスできる。6月10日に発売するグローバルヘアケアブランド「ミルボン」の新ライン“プレミアム ポジション”から運用を開始、順次対象アイテムを拡大する。このシステムによって、消費者は手にした製品の信頼性を自身で確認することができる。

 個体識別番号は、商品1つ1つに付加される23桁の固有番号。正規品である証というだけでなく、万が一製品不具合があった場合に迅速な対応が可能になる。流通情報はミルボンの工場から物流会社、販売美容室というように、製品流通経路の名称と所在が表示される。商品情報は、ブランドや商品の公式サイトにアクセスしてコンセプトや情報が確認できる。

 ブランドや高級化粧品市場における模倣品や不透明な流通経路に対する問題意識が高まる中、「自社製品に責任を持ち、消費者に安全・安心を保証することはメーカーとしての責務である」というミルボンの考えのもと開発された。同社の複数のブランドで模倣品が確認されている中、製品の製造・流通情報の追跡を可能にするシステムを開発したことで、製品パッケージを通じて、消費者に有用な情報を届ける。

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「ハニーロア」直営店が名古屋にオープン ブランド初のフレグランスカウンター設置

 スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーは、蜂蜜やナチュラル素材にこだわった化粧品&ライフスタイルブランド「ハニーロア(HONEY ROA)」の新店舗を名古屋ゲートタワーモール6階にオープンした。

 東海エリア初出店で直営店舗となる名古屋ゲートタワーモール店は、巣箱をイメージしたハニカム模様がデザインされ、内装の一部にリサイクル材などサステナブルな素材を使用。洗練されながらもナチュラルで温かみのある店舗となっている。また、ブランド初のフレグランスカウンターを設置し、6月10日発売予定の新フレグランスシリーズをいち早くラインアップ。さらに売り上げの一部は森林保全団体へ寄付するなど“サステナブル店舗”となっている。オープンを記念し、同店ではブランド人気アイテムを詰め込んだキットを数量限定で発売している。

 2018年4月にデビューした「ハニーロア」は、デリケートな日本女性の肌質に合わせた自然由来成分のほか、ほぼ全てのアイテムに北海道産アカシア蜂蜜を配合。安心・安全・手応えにこだわったブランドだ。スキンケア、ボディーケア、リップケア、ヘアケア、ハンドケア、フレグランス、フードなど幅広くそろえる。

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下北沢に新たな商業施設「リロード」がオープン “店主の顔が見える個店街”

 小田急電鉄は6月16日に、下北沢駅と東北沢駅の中間にある開発エリアに新たな商業施設「リロード(RELOAD)」を開業する(東京都世田谷区北沢3-19-20)。地域の住人や訪れる人々、異なるカルチャーをつなぐ新たな交流拠点を目指す。

 延床面積約1889平方メートルの低層分棟形式の建築で、個店が幹を連ねる路地のような構造が特徴。地上1〜2階の2フロア、全24区画で構成する。“店主の顔が見える個店街”として、下北沢のこれまでの文化を大切にし、これからの街のにぎわいを創っていくビジョンに賛同したテナントを迎える。

 16日時点では、老舗アイウエアメーカー増永眼鏡の「マスナガ1905(MASUNAGA1905)」や熊谷隆志がディレクションする書店「グレートブックス(GREAT BOOKS)」、ギャラリーを併設するカレー店「サンゾウ トーキョー(SANZOU TOKYO)」など、10区画が開業する。

 加えて施設内には2カ所のイベントスペースを設ける。エントランス付近に位置する広さ約58平方メートルのスペースでは第一回として20日までの期間、アーティストらによるZINEの展示販売およびワークショップを開催する。また、施設中程に位置する広さ約40平方メートルのスペースではモデルのマリエが手掛ける、「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS)」によるポップアップイベントを開催する。

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「モスキーノ」が「セサミストリート」とコラボコレクションを発売

 イタリア発の「モスキーノ(MOSCHINO)」は5月25日、アメリカのTV番組「セサミストリート(SESAME STREET)」とのコラボレーションコレクションを発売した。公式オンラインストアと全国の「モスキーノ」店舗で扱う。

 商品は、アイコニックな“MOSCHINO”のブランドロゴに、エルモやクッキーモンスター、ビッグバード、バート、アーニーら人気キャラクターたちのイラストを合わせたカラフルなデザイン。Tシャツやセーター、カーディガン、トラックスーツ、デニムベストとクロップドジーンズのセットアップ、スニーカーなどがそろう。価格帯はトップス3万7000〜8万円、ボトムス7万2000〜15万円、ワンピース6万〜12万円、バッグ10万5000〜15万円、フォーンケース1万円。キャンペーンビジュアルには米シンガーソングライターのケイシー・マスグレイヴス(Kacey Musgraves)を起用した。

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高級ランジェリーの「ラペルラ」が化粧品を本格スタート

 イタリアの高級ランジェリーブランド「ラペルラ(LA PERLA)」が化粧品を本格スタートした。既存のフレグランスに加え、ボディーケアやスキンケア、メイクアップをラインアップし、5月27日に米国の店舗および公式ECで発売した。なお、日本での展開は予定していない。

 フレグランスは「デイリー使いできるラグジュアリー」をコンセプトに、ランジェリーなどから着想を得た8つの香りを発売。ボトルはパールをイメージしたフォルムと淡いカラーを特徴とし、価格は30mLで100ユーロ(約1万3200円)。ビーガン処方のシャワージェルやボディーバーム、ボディーセラムもそろえ、今後スクラブも仲間入りする予定だ。カラーコスメではマット仕様のリップスティック8色(各54ユーロ、約7100円)に加え、サテン仕上がりのリップバーム(52ユーロ、各6800円)やボリュームタイプのマスカラ、リキッドアイライナー(35ユーロ、約4600円)、アイブロウジェルをそろえる。なお全ての製品はサステナビリティにこだわり、レフィル対応もしている。

 同社は2019年10月にビューティ事業の子会社、ラペルラ ビューティ(LA PERLA BEAUTY)を立ち上げ、20年夏にはこれまでフレグランスを手掛けていたレブロン(REVLON)とのライセンス契約を終了させた。

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コート不振の中でコートが売れ続ける「エブール」 21-22年秋冬は60万円のカシミヤコートも企画

 サザビーリーグのウィメンズブランド「エブール(EBURE)」は2021-22年秋冬、強みのアイテムであるコートの販売に改めて力を入れる。「コロナ禍で外出機会が減った昨年も、暖冬だった一昨年も、他社がコート販売で苦戦する中で好調だった」とブランド担当者。消費者の実需志向が強まる中、コートの売れる時期は全般的に後ろ倒しになっているが、同ブランドでは9月から動き始めるといい、「10〜11月は売り上げの半分近くをコートが占める」という。

 今季は7〜8月にコートの受注会を行うとともに、9月半ばにはコートをバリエーション豊富に打ち出すイベントを実施し、販売を盛り上げる。9月のイベントの軸にする主力コートは、“スーパー120”と呼ばれる上質なウール素材を使ったダブルフェース(ガウンタイプやショート丈など3型)と、メルトン加工を施したウールのダブルフェース(2型)。どちらの素材もカシミヤのような光沢やきめの細かさがありつつ、価格はロングコートで11〜12万円台(税抜)という点が、「クオリティーに対する価格のバランスがよく、支持されている」という。

 “スーパー120”のダブルフェースはブランドとして毎年出し続けている定番人気の素材。昨年最も売れたコートも、“スーパー120”のノーカラータイプだった。同デザインは今季もポケット位置などを調整し、9万9000円で販売する。

 より上質な素材を使った高価格帯のコートも増やしている。カシミヤのヘリンボーン織りという、老舗ラグジュアリーブランドも使用するスペシャルな素材は、あえてフード付きのカジュアルなデザインに落とし込んだ。60万円という価格はブランドとしても初めて挑戦する領域という。一方で、エントリー価格の商品として、ウールの表地とジャージーの裏地を貼り合わせたコート(7万3000円)なども企画している。

 コート以外では、家で過ごす時間が増えていることを受けて、リラックス感のあるニット類を拡充。カシミヤのセーター(4万3000円)、パンツ(5万6000円)、ガウン(6万9000円)のセットアップなどをそろえる。

 「エブール」は16年秋に、コート10型を「ロンハーマン(RON HERMAN)」で販売する形でブランドをスタート、21-22年秋冬で5周年を迎える。旧サンエー・インターナショナル(現TSIホールディングス)で「ボディ ドレッシング(BODY DRESSING)」「アドーア(ADORE)」などを立ち上げてきた酒井典子が手掛けており、40〜50代前後を中心に大人の女性から支持を集めている。現在、直営店はギンザ シックスや日本橋高島屋S.C.など8店。

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三井不動産グループ、店舗運営アプリでショップスタッフ10万人の働きやすさ向上へ

 三井不動産は、三井ショッピングパーク ららぽーとや三井アウトレットパークなど、同社グループが全国で運営する約40の商業施設のショップスタッフ約10万人に向けて、店舗マネジメントアプリ「はたLuck」を導入した。これにより、「働きやすい環境と豊かなコミュニティーを創出する」取り組みである「三井ショッピングパーク Staff Circle」を開始した。

 スタッフ、テナント、商業施設をアプリでつなぐことで、情報伝達をデジタル化する。従来は施設内ポスターなどによる情報伝達に頼っていたが、アプリによってそれをリアルタイム化し、見落としなどを防ぐ。災害時の緊急連絡もアプリによって円滑化する。また、テナントごとのシフト管理や業務連絡なども同アプリ上で行えるようにし、テナントの業務効率を向上。接客やVMDなどの研修も、動画コンテンツなどにまとめてオンラインで視聴できるようにした。従業員証もデジタル化することで、労務管理の負担を軽減する。

 コロナ禍によって、働き方見直しの機運が社会全般で広がっている。特にファッションビジネスでは、コロナ禍以前から販売員のなり手不足が深刻化していたこともあり、業務改善や生産性向上は喫緊の課題となっている。

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【家飲み】「やっぱり恋だと思う。”濃い”だよ」ストレートな商品名がお客の心を掴んだのか?

 「缶入りレモンサワー(RTD)の種類が多すぎ!正直、迷う!」。各社、商品の特徴を前面に出しているが、"余計に分かりにくい"との声もある。ストレートな商品名でお客の心を掴んだのが、3月2日(火)に全国発売した「サッポロ 濃いめのレモンサワー」である。商品のイメージが湧きやすく、購入へ繋がっているのではないか。
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『や台ずし』のヨシックス、売上高は前期の5割減、連結赤字は12億。「長引くコロナ禍で田舎戦略も限界か?」

 寿司居酒屋チェーンの最大手、田舎戦略で「や台ずし」を軸に展開する株式会社ヨシックス(本社:愛知県 名古屋市、代表取締役会長兼社長:吉岡 昌成)が、2021年3月期の決算を発表した。売上高は96億9700万円、純損益は12億6900万円の赤字となった。主力業態「や台ずし」の田舎戦略でかろうじて乗り越えてきたが、もう限界か。
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高級セレクトのスペシャリストが語る「ネット時代の接客術」 エストネーション長尾愛

 現代はインターネットとスマホで何でも調べることができる。自分で調べられるようになって、人に尋ねるという機会も重要性もめっきり減った。それはアパレルやファッションの店頭の会話でも同じだ。2000年という全盛期のストリートブランドでショップスタッフとしてのキャリアをスタートし、現在はエストネーション六本木ヒルズ店のセールススペシャリストである長尾愛さんにとって、メディアやコミュニケーションの変化はどのような変化を与えたのか。接客での会話の重要性、お客様との会話を盛り上げるための情報の掴み方を聞いた。

―裏原宿ブーム全盛期に裏原宿系のブランドでショップスタッフをされていたんですね。

長尾愛さん(以下、長尾):そうです。20代前半はストリート系のショップで働いていました。中学生の頃からファッション雑誌を読み漁っていて、好きなものは全て東京にあるから、東京に行くしかない!って思ったんです。

―その気持ち分かります (笑)。どんな雑誌を読まれていましたか?

長尾:当時は「zipper」や「SEDA」「mini」ですね。高校時代はバイトしたお金で「エックスガール(X-GIRL)」「ミルク(MILK)」「ズッカ(ZUCCA)」「ツモリチサト(TSUMORICHISATO)」を買う、という感じで。念願かなって上京して、原宿にある店でスタッフ募集をしているのを見て働き始めました。メンズブランドでしたが、当時は女の子のスタッフもたくさん働いてました。

―確かに当時、ストリート系のメンズショップには女性スタッフがいました!そこからエストネーションに働くに至ったのは?

長尾:そういう店で働きつつも、年齢とともに読む雑誌、好きなブランドも変化していき、20代になると海外のハイブランドが気になっていました。特に当時好きだったのは「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」で、休憩時間に近所のセレクトショップによく見に行っていました。そんなこともあって大人な店で働きたいなと思い、派遣会社からエストネーションが募集していることを聞き、実際に店へ足を運んで見たら好きなものが揃っていたので、すぐにお願いしました。ミーハーなんです(笑)。

―品揃えに惹かれて働き始めるのって全然アリだと思います。本格的に販売を仕事としてやっていこうと思うようになったのはいつから?

長尾:エストネーションで働くようになってからです。それまで割とカジュアルな接客で成り立っていたので、いま思えば接客とは何か右も左もわからない状態でエストネーションに入ったのです。最初のころは年下の先輩に「一度しか言わないからメモ取ってね」と厳しく指導を受けていました(笑)。でも、そのおかげで「ちゃんとしないと!」ってスイッチが入って、徐々にこの仕事が楽しくなり、外側のキャラクターも変わりました。顧客づくりや売り上げをとることが“ゲーム”のように楽しくなってきたのです。でも、最初の2年ぐらいは本当に苦労しました。

―どんなところでしょう?

長尾:まずは言葉遣い。あとは立ち振る舞いですね。お客さまが自立された大人の方たちばかりでしたので、その中でふさわしい振る舞うため、よくみんなの動きを見て真似して乗り切っていました。

―接客をする上で最初に学んだことは何ですか。

長尾:扱っているブランドがとにかく多かったので、名前を正確に覚えるためにいつもメモしていました。どの国のブランドで、デザイナーがだれで、コンセプトは…と。当時はまだそれほどインターネットも発達していなかったので、分からないから調べることも簡単ではなく…。バイヤーや勉強会で聞いたブランドの特徴やコンセプトは全部メモに書いて覚えるみたいな感じでした。

―アナログな時代でしたね。でもだからこそ、分からないことは販売員に聞こう、と店に足を運ぶきっかけにもなりました。

長尾:あのころの接客は「会話して情報を売っていた」感じでした。接客時間も長かったですし、そういったコミュニケーションを取りながら販売していたので、顧客が作りやすかったとも思います。今はお客様もある程度ネットで情報を調べてから来店しているので、接客の会話が減っているんですよね。

―体感としてどれくらい減っていると思いますか?

長尾:半分くらいかな……。でも、私なりの主観を話すことでお客様との距離が少し近づいてきます。お客さまが話に前のめりになってきて、「これを買おう」と気持ちが動く瞬間が感じ取れることも多いです。

―どうしたら、その瞬間って分かりますか?

長尾: 私の場合、毎回「自分だったから売れたのか?」と接客を振り返るようにしています。今の接客は自分じゃなくても売れたなとか、これは私だったから売れたなと常に考えるようにしています。例えば高額商品でも、丁寧に時間をかけた接客と短時間でポンと売れたものでは、接客の内容が違いますよね。それを自分の接客だけでなく、他のスタッフの接客でも見て考えています。それにお客さまの買い物の仕方にも、こだわるようになりました。

―接客を振り返るようになったきっかけは?

長尾:7~8年くらい前に、よくいらしたお客様に「当たり障りない接客だったら、自動販売機の方がいいわ」と言われたことがあり、ドキッとしたんです。その方は忙しい中で、明日着る服を今日買うこともあったほど1日に何度も来店することがある一方で、販売員にも厳しい方だったんです。さっきの言葉は「あなたはそうではない」というニュアンスを含んだ誉め言葉としていただいたのですが、とても印象に残っています。

―その方はどんなお買い物をされていたんですか?

長尾:多い時には1日に3回。週で4~5回は来店していて、質問したことに的確に答えられないと「それを答えるのがあなたの仕事でしょ」とハッキリ言われるので、みんなその方が来ると緊張しました。「あとで来るからそれまでに調べておいて」と一旦帰られるので、そこから色違い、サイズ違い、他店在庫、ご所望に似た商品をピックアップしておきました。質問に対して答えるのが遅いとNGなので、その方には大変鍛えられました。

―そんなお客様から褒められたということですね。

長尾:そうですね。そんな経験が今のベースになっているので、それも良かったと思います。でも最近の事ですが、靴をまとめて買いされた30代前後のカップルのお客様がいらしたんです。そのときの会話で、それぞれのブランドの背景や自分が見聞きしてきたブランドの情報を話していたら「お姉さん、すごく詳しいですね」と喜んでもらえて、まとめ買いされたんです。この時は「私だから売れたんだ」って思いました。

―確かに!

長尾:やっぱりお客様と話すことが大切なんですよね。でも最近はそこまでしゃべることがないというか…。もっとお客様と会話したいと思っています。

―ちょっと寂しいですね。今はネットで簡単に情報が取れるようになりましたが、ネットにない情報を身につける方法は?

長尾:経験に勝るものはないと思っています。私は海外のハイブランドが好きなので、コロナの前にはよく現地に見に行っていました。長期休暇を海外のセール期間に合わせて取ったり。セールと言っても日本と違うのでとっても楽しかった。それが情報となって、接客で話せるようになる。その代わり、たくさんお金も使いました。いずれにしろ、お客様との信頼関係や顧客づくりには会話が大切。その内容は商品軸の時もあれば、世間話的なこともあると思いますが、会話をしないとお客様との距離が縮まらないので、何か語れる情報を持つことですね。

―確かにそうですね。それで現在はセールススペシャリストという役職ですが、いつから任命されたのですか?

長尾:8年くらい前ですね。エストネーションには現在8人のスペシャリストがいて、顧客対応や顧客の維持拡大を目的としています。

―顧客の維持拡大は、それこそ新規のお客様との信頼関係がなくてなはならないですね。

長尾:私の場合は特別に顧客が多い方ではなかったのですが、顧客づくりを頑張っていたのを認めてもらい選ばれたのだと思うのです。

―どんなことをされていたんですか?

長尾:お買い上げ後にレシート出して、それに名前やその方の特徴、会話の内容とかを書いて、当日または翌日にお礼の手紙を書いています。それに売り上げも重要なので、自分の予算を日割りして目標を立てていました。

―それをコツコツと積み上げてきたから、今があるんですね。それでは最後に今後の目標をきかせてください。

長尾:プライベートでヨガをやっているのですが、ゆくゆくはこの仕事とヨガを両立したいんです。

―上手く両立できると良いですね!

長尾:この仕事を高いモチベーションで続けていくためにも、ヨガは必要だと思っています。始めたきっかけもストイックに働き過ぎて、仕事を辞めようかと思ったことがあったからなのです。それで心身のバランスをとるためにヨガを始めたのが、今は心地よくなっていて、できれば両立したいなという気持ちになりました。

―商業施設に休業要請が出るようになってから、販売員も接客一筋だけでなく、働き方の多様性を求められているのかもしれません。両方の知識を生かしながら働くことができたら良い循環になりそうです。私もヨガを始めようかな。

長尾:はい、ぜひ!気持ちと体バランスが整いますし、自分と向き合うことができるのでオススメです。

苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”

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ロイヤルまで! 「チキンバーガー」続々参入だけど、「苦戦しそう」な2つの理由

 チキンバーガーやフライドチキンを主力にしたチキン業態の参入が増えている。鳥貴族が「トリキバーガー」を8月に出店することを公表していたが、ロイヤルHDは、それに先駆けてフライドチキン専門店を5月29日に開店する。ヘルシー志向のトレンドに乗り、テイクアウト・デリバリーとの親和性が高い利点はあるが、「そう甘くない」と思わざるを得ない理由がある。
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