ファッションの名門校に通うミュージシャンMÖSHI 次世代のスター候補の素顔

 個性的な名前のMÖSHI(もし)は、ファッション界と音楽界の両方で活躍が期待される注目人物だ。ロンドンの名門セント・マーチンズを卒業後、現在はユニクロの奨学金制度でニューヨークのパーソンズ美術大学大学院に在学中。数々の賞に入選するなど、デザイナーへの道を着実に歩んでいる。また音楽活動ではフジロック「ROOKIE A GO-GO」への出演を機にレコード会社と契約を結ぶなど、多彩な才能を発揮。次世代のスター候補MÖSHIってどんな人?

WWDJAPAN(以下、WWD):MÖSHIの名前の由来は?

MÖSHI:名字と名前から1字ずつ取りました。日本語の“もし”の意味も込めています。「〇〇だったらいいな」と制作中よく考えるので、自分の活動に合っているなと。

WWD:カラフルなデザインが印象的だが、着想源は?

MÖSHI:アーティストのゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)や篠原有司男さんの色使いやテクスチャーが好きなので、彼らの影響は受けているかも。

WWD:デザインするうえでのこだわりは?

MÖSHI:セントマ時代は構築的なデザインが多かったけれど、パーソンズでは、自分のテキスタイルの強みは生かしつつ、服のディテールにこだわったウエアラブルなデザインに取り組んでいます。メンズにも初挑戦しています。

WWD:尊敬するデザイナーは?

MÖSHI:セントマの同級生で、「ユウショウ コバヤシ(YUSHO KOBAYASHI)」デザイナーの小林裕翔くん。彼は、入学時から今までいい意味で全然変わらず一貫して同じフィーリングを持っている、その芯の強さが好きです。

WWD:音楽活動を始めたきっかけは?

MÖSHI:セントマでは、最終学年の前に休学期間があるんです。有名ブランドでインターンをする学生が多いのですが、僕は日本で制作活動をしていました。ファッションショーは、音楽やインスタレーションなどいろいろな分野によって成立するものだから、コンセプトを表現するためにあらゆる方法を試したいと、休学期間終盤に独学で始めました。

WWD:コロナ禍で心境の変化はあった?

MÖSHI:僕はなかったですね。変わってしまったことは仕方ないと思うタイプ。現状でベストを尽くして行動するとうまくいくことが多いし、音楽ともそうやって出合えました。普段からスタジオにこもりがちだったので、環境的な変化はほぼなかったですね。でも音楽活動では変化がありました。昔は自分のことを歌うのが好きだったけれど、今は周りのことや広い視点をテーマに書いています。

WWD:5月19日に発売されたデジタルシングル「Your Name」の誕生背景は?

MÖSHI:コロナで人に会えなくなり、今まで当たり前に呼んでいた名前や存在が少しずつ記憶から遠のいていく感覚がありました。それを思い出そうとする感情や思い出せない誰かに、自分は変わっていないことを伝えたくて作りました。

WWD:MVは色を抑えたテイストで、ジャケット写真やファッションデザインとは対照的だ。今回のコンセプトは?

MOSHI:MVは、映像作家の廣賢一郎くんに任せています。「Your Name」のベースは、アーティストとダンサー、スケートボーダーの3人の物語です。彼らが思い出せそうで思い出せない人のことを考えながら日常生活を送る中で、最後に思い出した人の象徴として、アーティストが僕の肖像画を描く。廣くんは、僕の曲を違う角度から解釈して物語を作ってくれるので、毎回楽しくて。ちなみに、MVの中で僕の肖像画を描いているのは、アーティストNAZEくんです。

WWD:ちなみに今、誰の名前が思い浮かぶ?

MOSHI:小林裕翔くんですね(笑)。

WWD:今後の目標は?

MÖSHI:デザイナーとしては、いつか自分の服をリアーナ(Rihanna)に着てもらうこと。それから商品化に向けて展示会を開きたいです。ミュージシャンとしては、サマーソニックのマリンスタジアムに出演することです!

◆ MÖSHIに聞いた3つの“もし”

If 1. もし1つだけ特別な力を持てるとしたら?
ドラえもんのどこでもドア。エコノミークラスでの長時間フライトは毎回腰が痛くなるので、コンビニに行く感覚でニューヨークを行き来できると最高ですね。

If 2. もしタイムトラベルできるなら、過去と未来どっちに行く?
今が楽しいので、どちらにも行きたくないです。作品に対して「こうすればよかった」などはありますが、間違えたものはしょうがない。反省はするけれど、後悔はしないです。

If 3. もしかして初めて明かすかも!?なここだけの話。
今、僕の部屋は床が見えないくらい汚いです。あ、でもゴミ屋敷というわけじゃないですよ(笑)。卒業制作の真っ只中で生地が部屋じゅうに散乱していて......。普段はきれいです(小声)。

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三越伊勢丹が全館営業再開 6月1日から都内4店舗

 三越伊勢丹は6月1日から、都内4店舗(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹立川店)の平日全館営業を再開する。ただし、土日については宝飾・美術・アクセサリー、ラグジュアリーブランド(一部は事前予約制で営業)の売り場を休業する。営業時間については、平日、土日ともにこれまでの時短営業(1〜2時間の短縮)から通常通りに戻す。

 営業範囲拡大は、東京都による休業要請緩和を受けたもの。政府は28日、緊急事態宣言の再延長(〜6月20日)を発表。これを受けて都は、百貨店に対して土日は引き続き“生活必需品”の売り場以外の休業を求めるものの、平日は午後8時までの時短営業を認めた。

 百貨店と東京都は、売り場の営業再開の是非をめぐってせめぎ合いを続けてきた。前回の緊急事態宣言延長(5月12日)以降、三越伊勢丹は都内4店舗の衣料品やラグジュアリーブランドを含めた大部分の売り場の営業再開に動いた。だが都が百貨店だけでなく直接ラグジュアリーブランド側にも休業要請を求めたことで、5月23日からは再び休業していた。

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「フェンディ」の新作“FF ヴァーティゴ”の発売を三浦翔平や吉野北人、藤田ニコルらが祝福

 「フェンディ(FENDI)」はこのたび、新作カプセルコレクション“FF ヴァーティゴ”を発売した。アイテムはイエローとライトブルーのカラーパレットを基調に、ウィメンズとメンズのウエアからバッグ、アクセサリーまでをそろえる。米ニューヨークを拠点に活躍する、ビジュアルアーティストのサラ・コールマン(Sarah Coleman)との協業によって誕生した新モチーフ“FF ヴァーティゴ”や、FFロゴが魚眼レンズ越しに見えるような“FF フィッシュアイ”といったモチーフが特徴だ。

 コレクションの発売を記念して、大平修蔵や藤田ニコル、トリンドル玲奈、高橋愛、三吉彩花、大政絢、堀田茜、emma、三浦翔平、吉野北人、槙野智章らがSNS上でコレクションアイテムをまとって祝福した。

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