「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
The post 「Y/プロジェクト」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.
バイヤー向けにトピックスを拾います。
「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」が2022年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。
The post 「Y/プロジェクト」2022年春夏パリ・メンズ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.
「ディオール(DIOR)」は6月25日、2022年春夏メンズ・コレクションを発表した。ショーは、パリのオテル・デ・ザンヴァリッド(L'hotel des Invalides)で開催され、今季コラボレーションしたトラヴィス・スコット(Travis Scott)のほか、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)らが来場した。
バーチャルフロントローには、ケイト・モス(Kate Moss)やAJトレーシー(AJ Tracey)、ドン・トリバー(Don Toliver)、ロバート・パティンソン(Robert Pattison)チャーリー・ヒートン(Charlie Heaton)、ジェイムス・ブレイク(James Blake)、EXOのセフン、NCTのマーク、横浜流星、村上隆、YOONらが登場した。
The post トラヴィス・スコットとコラボした「ディオール」22年春夏メンズ ゲストに横浜流星やEXOセフン、NCTマークら appeared first on WWDJAPAN.
ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」は、細田守監督によるアニメーション映画とコラボレーションした“細田守アニメーションワークス UT”を全国のユニクロ店舗とオンラインストアで7月16日に発売する。発売日と同日に公開される最新作「竜とそばかすの姫」を記念したもので、6型のTシャツ(税込各1500円)をラインアップする。
コラボでは、最新作「竜とそばかすの姫」や人気3作品「時をかける少女」「サマーウォーズ」「バケモノの子」から、細田監督作品らしい“逆境を乗り越えて強く生きる主人公の姿”を表現。「時をかける少女」では主人公が大切な人を守るために奔走するシーンを、「サマーウォーズ」では暗号とパスワードを解除した際の画面を、「バケモノの子」では主人公が剣術を鍛錬しながら成長していく場面をそれぞれデザインに取り入れた。「竜とそばかすの姫」では、巨大なインターネット仮想世界“U”の空間をイメージした柄のほか、謎のアバター“竜”のキャラクターデザインがモチーフの柄を用意した。
また、自身の3Dアバターを作成できるアバターカメラアプリ「VRoidモバイル」内で楽しめる、UTコレクションのバーチャルTシャツ6柄の無料配布も行う。
The post ユニクロ「UT」が細田守監督作品とコラボ 最新作「竜とそばかすの姫」や人気作から6デザイン appeared first on WWDJAPAN.
トレンド製品のキーワードは「艶」。コロナ禍により家にいる時間が増えたことで、ヘアケアに時間をかける人が増えた。中でもケアにより、“艶やかで健康的な髪”に見せることにこだわる女性が多いようだ。
「WWDJAPAN」の記者が美容師にインタビューした際も、「思うように外出できない日々が続く中で、艶がなくパサついた髪の自分を鏡で見て、余計に気が滅入ったり、『このままじゃダメだ……』と思ったりする女性が増えている。さらにリモート会議で複数の顔が画面上に並ぶと、『あれ、私の髪だけ艶がない』などと気付いて気にする人も増えた。そうした事情から、髪に艶を出すアイテムが売れている」という話をしてくれた。
「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」の結果からも、その流れが読みとれる。百貨店・セミセルフショップ編の「美容機器・ツール」部門の総合では、「リファ(REFA)」の“リファビューテック ストレートアイロン”(税込1万9800円)が1位で、“リファビューテック ドライヤー”が2位。ともに熱による髪の傷みを軽減し、自然な艶感を演出するツールだ。
さらにバラエティー・ドラッグストアでの結果を合わせると、計3つものヘア(頭皮)ケアブラシが3位以内にランクインしている。これもおうち時間が増えたことによる、時間をかけた髪のお手入れのニーズ、艶髪を求める流れとリンクしていると思われる。
楽天市場のドライヤー・ヘアアイロンランキング(2021年6月14日~20日)でも、1位は髪に優しいコーティングプレートを採用し、“さらつやストレート”をかなえる「サロニア(SALONIA)」の“ストレートアイロン”(税込3278円)。2位には内巻きやボリューム出し、艶出しを簡単にかなえる「アゲツヤ(AGETUYA)」の“アゲツヤポータブルミニブラシアイロン”(3982円)がランクイン。
ヨドバシ・ドット・コムのドライヤーランキング(6月26日更新)でも、髪に艶感を出す“温冷リズムモード”を搭載した「パナソニック ビューティ(PANASONIC BEAUTY)」の“ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0E”(オープン価格)が1、2位を独占(2位は色違い)。家電販売サイトや家電量販店でも、売れ筋の美容機器には“艶”という共通項が見えた。
トレンド製品のもう1つのキーワードは、“おうち時間”の中でも最注目の「お風呂時間」だ。これまでの、シャンプーや入浴剤など“香り”にこだわるお風呂時間の使い方から一歩進み、お風呂時間を“美容ケアの時間”ととらえるトレンドが見てとれる。
「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」のバラエティー・ドラッグストア編で1位の「タングルティーザー(TANGLE TEEZER)」“ザ・ウェットディタングラー アイリススパークル”(税込2200円)は、バスルームで濡れ髪の状態で使用できる濡れ髪専用ヘアケアブラシだ。
家電量販店コジマの担当者も、「おうちでお風呂を楽しむ方が増え、ヘッドスパの人気が高まっている」とコメント。防水仕様でお風呂でも使えるリフトケアツール、「ミーゼ(MYSE)」の“スカルプリフト”(税込3万3000円)と“ヘッドスパリフト”(1万3750円)、「パナソニック ビューティ」のお風呂で使えるVIO専用シェーバー“VIOフェリエ ES-WV60”(オープン価格)を今期の“おすすめアイテム”としてピックアップした。
「ミーゼ」の“スカルプリフト”は、ビックカメラ.comの美容ケア・エステ人気売れ筋ランキング(21年6月21~27日)で1位を獲得。楽天市場の美容・健康家電ランキング(デイリー)でも、頻繁に1位にランクインしている。「お風呂時間」に使える美容機器市場をけん引している。
The post 美容機器の売れ筋キーワードは“艶”と“お風呂時間” 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を読み解く appeared first on WWDJAPAN.
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、東京の渋谷メンズ店2階で期間限定店“テンポラリー・レジデンシー”を7月5〜8月1日に開く。同店はメンズファッションのイベント“ルイ・ヴィトン:ウォーク イン ザ パーク”の一環で、パリ、ニューヨークに続いて日本では初の取り組みとなる。
商品は代表的シューズ“LVトレイナー・ライン スニーカー”をはじめ、メンズスニーカーが中心のラインアップで日本限定モデルも販売する。ほかにも“ソフトトランク”“コリエ・LV チェーンリンクス”など、バッグやアクセサリーもそろえる。7月9日には2021-22年秋冬コレクションの一部も並ぶ予定だ。店内はヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのデビューショーとなった、2019年春夏コレクションのセットを思わせるレインボーカラーで統一。ウオールはシューズのパッケージを重ねたようなデザインにするなど、メンズの世界観を表現している。
“テンポラリー・レジデンシー”は渋谷メンズ店のほか、ジェイアール名古屋タカシマヤでも7月14〜8月3日に開催する。
■“テンポラリー・レジデンシー”
日程:7月5〜8月1日
場所:ルイ・ヴィトン渋谷メンズ店 2階
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 ミヤシタパーク ノース
日程:7月14日〜8月3日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 3階 ローズパティオ
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
The post 「ルイ・ヴィトン」がメンズスニーカー中心のポップアップを渋谷と名古屋で開催 appeared first on WWDJAPAN.
スウォッチ グループ ジャパンは本社を置く東京・銀座の「ニコラス・G・ハイエック センター」を7月1日にリニューアルオープンする。2021年3月に就任したばかりのハイディ・シュ(Heidi Chu)社長は、「自然とテクノロジーを調和したラグジュアリーな空間で皆さまをお迎えする」と話す。
ニコラス・G・ハイエック センターは、スウォッチ グループの創始者である故ニコラス・G・ハイエック(Nicolas G Hayek)の名を冠して、07年に建てられた。1階のガラス張りのショールーム兼エレベーターが特徴的で、設計は建築家の坂茂が担当した。今回のリニューアルは「坂氏のコンセプトを受け継ぐもの」だという。
ビル内には、「ブレゲ(BREGUET)」「ブランパン(BLANCPAIN)」「グラスヒュッテ・オリジナル(GLASHUETTE ORIGINAL)」「ジャケ・ドロー(JAQUET DROZ)」「オメガ(OMEGA)」「ロンジン(LONGINES)」「ティソ(TISSOT)」のスウォッチ グループ傘下の7つの時計ブランドの店舗が入り、修理・メンテナンス部門であるカスタマーサービスも備える。
同ビルをめぐっては、20年11月に地下1階の「スウォッチ(SWATCH)」が閉店し、21年1月に同フロアに「ティソ」がオープン。「スウォッチ」は6月、旗艦店を原宿に移転オープンしている。
The post スウォッチ グループ ジャパンが坂茂設計の本社ビルを7月1日にリニューアル appeared first on WWDJAPAN.
「ネオンサイン(NEONSIGN)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
The post 「ネオンサイン」2021-22年秋冬コレクション appeared first on WWDJAPAN.
ヘアサロン専売品をはじめ、一般向けヘアケア製品などを取り扱うb-exは今年3月に副業を解禁した。実践者はまだ少数というが、先陣を切って副業に取り組む浅田昌也さんは営業として勤務するかたわら、筋肉美容家として自身の身体を美しく鍛え、大会にも出場する。美容室・美容師向けのパーソナルトレーナーとして活動する背景を浅田さんに聞いた。
WWD:筋トレに目覚めたきっかけは?
浅田昌也b-exプロフェッショナル営業部第一支店 支店長兼広域営業(ビジネスデベロップメント)(以下、浅田):ジムにはずっと通っていましたが、きっかけはヘアサロン「エアー(air)」執行役員の金丸佳右さんとの出会い。もともと“筋肉美容師”として有名な方ですが、実際にお会いしたらめちゃくちゃかっこ良くって。19年の春ごろ、鍛えた身体の美しさを競い合う「ベスト・ボディジャパン」という大会に金丸さんが出場するということで見学にいきました。その時にすごく感銘を受けて、翌日から自分も3カ月後の大会に出場するために本格的に身体を鍛え始めました。
WWD:身体を鍛え始めてからの変化は?
浅田:大会に出場するために3カ月で18キロ減量しました。別人になったと思いますよ(笑)。そうして「ベスト・ボディジャパン」に挑んだのですが結果は予選落ちで、撃沈。リベンジのために出場した20年の「モデルジャパン」では予選を通過して日本大会に行くことができました。筋トレを始める前はSNSをそれほどまめに更新していませんでしたが、減量の様子をインスタグラムやティックトックで公開してみたら反響が大きく、テレビのバラエティ番組にも出演しました。
WWD:それからパーソナルトレーナーとして活動を始めたのはなぜ?
浅田:僕が大会前に食事と筋トレで10キロ以上減量しているのを見て、「ガーランド(Garland)」の榊原(章哲)さんが「コロナ禍で10キロ以上体重が増えてしまったので、ダイエットをサポートしてくれないか」と声をかけてくれました。昨年の秋頃です。「せっかくなら本格的にやろう」と榊原さんにサービス名もいただき、ロゴも作ってくれたんです。2カ月間毎日30分ほど、ビデオチャットを使って、トレーニングをしたところ、榊原さんは6kgの減量に成功しました。そのあとは「アン アミ(Unami)」代表の森内(雅樹)さんや、「ロンド(Lond)」グループ代表の吉田牧人さんからお声がけをいただき、徐々にパーソナルトレーナーとしての活動が増えていきました。コロナ太りには美容師さんも例外なく悩んでいるようで、自粛ムードが次第にあけて人前に出ることが増えた秋頃に始めたこともあり需要が高かったと思います。
WWD:メーカー営業とパーソナルトレーナー、二足のわらじのメリットは。
浅田:榊原さんに言われて始めましたが、一人勝ちできるなと思いました。“筋肉美容師”は結構いますが、メーカーやディーラーなどヘアサロン業界でほかにそういう人がいませんでした。パーソナルトレーニングを担当することでビジネスとは違う領域で美容師さんと関係性が作れます。ヘアサロン業界以外の方のパーソナルトレーニングをすることもありますが、この業界でやることに価値があると考えています。トレーニングをしていると自然と仕事の悩みを相談されることもあって、ヘアサロン業界にいるからこそ共感できたり、アドバイスしたりすることもできます。まずは友達のような親しい関係が築ければ、ビジネスでも良い関係になれるはずです。メーカーの営業は「商品を売りにきた」と警戒されることがありますが、まずは筋トレをきっかけに友達のように親しい関係が築ければビジネスでも良い関係になれるはずです。
WWD:営業マン×筋肉美容家としての目標は?
浅田:b-exに入社してから15年、北海道や大阪、東京で営業として一番売り上げを立ててきたと自負しています。正直にいうと、数字を追い求めることはもうやり切った感がありました。何か新しく打ち込めることを見つけたいという思いや、金丸さんとの出会いがあって、筋トレを始めました。その時はどのようにビジネスにつなげていくかは、全く見えていませんでした。それが美容師さんと筋トレを通じて関係性を作ることができるようになり、b-exの仕事にも生きています。さらにパーソナルトレーナーという副業にもなりました。結果が求められるので趣味レベルで筋トレをやるのとは全然違いますが、好きなことでビジネスができたら最高じゃないですか。そうじゃないと継続できません。
WWD:浅田さんが周りに与える影響も大きそうだ。
浅田:“自分×何か”の“何か”を2つ、3つ持っていないと、これからの時代はきついと部下にも話しています。営業に出て、プレゼンするのは当たり前。けれども「この人といえば○○○だよね」という何かがあれば入り口も作りやすいし、重宝されます。例えばブラックコーヒーしか飲まないとか、些細なことでもいいんです。それをいかに発信して継続するかが大事。最低でも1〜2年は続けることですね。やり続けてみないとどのようにブランディングすれば良いのかもわかりません。僕の場合はそれが筋トレでした。筋トレは自分との戦いで嘘をつきません。筋肉美容家として活動していますが、美容師さんが「きれいになって、かっこ良くなって売り上げが上がる」というようなロジックが作れたら無敵になれると考えています。そんな営業マンがいたら、「b-ex と取引したい!」とも思いますよね。人のためでもありますが、筋トレをすることは自分のためでもあり、会社の売り上げにもつながるはずです。
The post 有名美容師のパーソナルトレーニングを担当 b-exの浅田昌也が打ち出す筋肉美容家とは appeared first on WWDJAPAN.
「シャネル(CHANEL)」は6月28日、時計“シャネル エレクトロ カプセル コレクション”を世界同時発売し、これに先駆けた24日、東京・原宿のウィズ ハラジュク ホールで発表会を行った。本カプセルコレクションは、1980~90年代のエレクトロカルチャーに着想を得たもので、“ジェイトゥエルブ(J12)”や“プルミエール”、“コード ココ”“ボーイフレンド”といったブランドを代表する時計を、エレクトロなネオンカラーで再提案している。価格は70万9500~180万4000円。
「シャネル」は発売に合わせて、フレンチエレクトロブームをけん引したエド バンガー レコーズ(ED BANGER RECORDS)とコラボレーション。“FROM MIDDAY TO MIDNIGHT(正午から真夜中まで)”をテーマにしたエレクトロミュージック6曲のプレーリストを作成し、21日からスポティファイ(Spotify)とアップル ミュージック(Apple Music)で公開している。会場ではこの6曲も、DJを務めたマドモアゼル・ユリアやセイホー(Seiho)によってプレーされ、女優の佐久間由衣、モデルの宮沢氷魚、女優の夏子、バレエダンサーの飯島望未など「シャネル」と親交の深いゲストが来場した。
発表会の様子は29日、ジェイウェイブ(J-WAVE)の番組「ソナー ミュージック(SONAR MUSIC)」(22:00~24:00)内で放送される。ナビゲーターのあっこゴリラによるイベントリポートや、DJを務めたセイホーがゲスト出演する。
The post 「シャネル」が新作ウオッチを音・カラー・デザインで披露 6月29日22時からはJ-WAVE内で放送も appeared first on WWDJAPAN.
「苦戦する老舗アパレル」「百貨店前年割れで老舗アパレルが……」と多くのメディアが報じる。そうした中で、来店するお客様の声に耳を傾けて、最適なものを提案、販売しているその企業の店頭のショップスタッフはどんな状況なのか。三陽商会の運営する「ラブレス(LOVELESS)」ニュウマン横浜店の片桐涼副店長は、そんな世間の空気を軽やかに乗り越えている。目の前のお客様や顧客のために何ができるか考え、できることからやってみようと片桐さんが始めたこととは。
―メディアでは定期的に老舗アパレルの商況が報じられていますが、率直にどう感じていますか?
片桐涼さん(以下、片桐):三陽商会は他の老舗アパレルとともに、そういった業界ニュースで必ず話題に上りますので、家族やお客様から心配する声をいただくこともありますね。
―そうですよね…。でも、2016年に入社される時点で、百貨店を含め、アパレル業界は斜陽業界と揶揄されていましたが、なぜこの業界を希望したのでしょう?
片桐:就活する時期になって、改めて何を仕事にするか、何が好きなのかって自問自答をした結果、ファッションが優先順位の高いところにあり、それを仕事にできたらハッピーだなと思ってアパレル業界に絞って就活を始めました。中でもラブレスは学生時代からよく足を運んでいた店の一つ。働きたいショップの一つでした。
―ファッションに興味を持ったきっかけは?
片桐:実家が長野県上田市なのですが、ファッションの流行が少し遅れて届くんですよ。僕が高校卒業する頃、地元ではギャルやギャル男が一番イケている存在だったんです。東京の大学に進学が決まり、「上京するなら髪の色を明るくしてイケてる服を着ていかないと」って思うじゃないですか、でも実際に東京に出てきたら流行はキレイ目にシフトしていたんです(笑)。キャンパス内のオシャレな人を観察して、ファッション雑誌を読み込んで、たどり着いた先がセレクトショップ。東京に一緒に上京した仲の良い友人3人が、文化服装学院に進学していて、友人たちはさらに先に行っていたので、友人たちからも影響を受けました。
―その友人たちとは今も交流が?
片桐:はい。一人は同じアパレル業界にいるので交流はあります。あと二人は転職の末に異業種に行きました。
―同じ業界で頑張る仲間がいるのはうれしいですね。ところで就活は販売職が希望だったのですか?
片桐:就活中や入社したての頃は、大きな夢や目標を持ちますよね。服が好きなのでいつか自分の店を持ちたいと漠然と考えていました。服の知識もないので店で働きながら勉強しようと、最初の頃は思っていました。例えば地元に戻ってセレクトショップを作るとか……。
―それは良いですね。実際に働き始めてどうでしたか?
片桐:たぶん、皆さん同じことを感じていると思うのですが、思ったよりも体力的にしんどい (笑)。好きな服に囲まれているのはいいのですが、外から見るのと、内側から見るでは全く見える景色が違いました。加えて、僕の場合はアパレルでのアルバイトも未経験、専門学校で服の知識を学んできていないので、専門学校を卒業している同期との差を感じました。
―元々はお客さま側でしたもんね。
片桐:そうなんです。ただ服が好きと言う理由でこの業界に踏み出してみて、今思うと当時の自分は勇気があったなと思います。アパレル経験や専門知識を身につけてきた同期との差は明かだったので、まず、その差を埋めようと努力しました。
―販売員さんの取材でも圧倒的に普通の大学を出た方が多いです。ただ、確かに服作りの工程やパターン、素材など専門学校で学ぶ最低限の専門知識を持っていた方が働きやすい。
片桐:たとえば美容師は国家資格ないと髪は切れませんが、この業界は服が好きな人なら誰でもできる可能性がある。でも、お客様から見たら店長クラスのキャリアがある人も入社1年目の販売員でも“ファッションのプロ”。そう考えて、少しでも早くプロの販売員になろうと思いました。
―どんなことをされました?
片桐:セレクトショップで働くようになると、自分の得意ではないテイストやブランドも扱うことになるので、そういったものの着こなし方を勉強しました。自分の好きなブランドは勝手に情報が入ってくるので、知らないブランドを意識的に覚えました。入社してすぐに無印良品で5冊組のノートを買い、表紙に「ブランドノート1」と書いて、ネットや雑誌などで調べたブランドの歴史や情報などを手で書き写しました。手書きが一番頭に入るので。3カ月でそのノート5冊を使い切りました。
―それは凄い!
片桐:最初の配属先が代官山店で、僕以上にファッションやブランドに詳しいお客さまが来店されるので、その方たちに対応できる知識が必要だったんです。当時はとてもオシャレな方やブランドで全身固めた方が来ると、怖くて話かけられませんでした(笑)。
―そうですよね。この方を納得させる自信はないって思いますよね(笑)。でもそういう高感度なファッションを知っているお客さまとも対等にお付き合いできるような自分になるために知識を高めようとされたんですね。
片桐:入社直後は、そこに一番注力しました。それから、ブランドの勉強以上に一番苦労したところは会話です。先輩たちは僕が接客経験浅いのを知っていたので、まずは会話することに馴れてもらおうと商品情報を一切話さない日常会話のロープレをよくしてくれました。これはとてもありがたかったです。あと、学生の頃以上にいろんな店に行きました。馴染みのセレクトショップはスタッフとすでに仲が良いので、逆にあまり行かないセレクトショップやブランドの直営店に行くようにしたりとか。。あえて知らない体で「今はこういうのが流行っているんですか?」とわざと質問して、商品の情報を聞いてみたり、接客を受けて、自分の接客に落とし込んでみたりとか。とにかく人の技を盗みに行きました。
―その中でもどこが一番勉強になりましたか?
片桐:やはりブランドの直営店ですね。おもてなし含め、知識量が半端じゃない。今でも印象に残っているのが、「バルマン(BALMAIN)」の直営店です。いつものように接客を受けていたら、当時ブームだったバイカーデニムについてかなり細かいことまで丁寧に語ってくださっていたのですが、ふと目を向けたところに3枚組のパックTが目に入ったので「バルマンでもパックTがあるんですね」とポロっとこぼしたら、想定以上のセールストークが返ってきて驚きました。「Tシャツでもこんなに喋るのか、この人たちは……」と衝撃を受けました。自店にもパックTを販売していたので、僕もこれぐらいを返せないといけないんだなって改めて思いました。それが、販売員がつくれる付加価値だと思うんです。
―ブランドバリューがあればいいですが、それも崩れつつある今、どうしてこの商品をこの店で販売するのか、なぜお客様に勧めるのか、そういった価値を伝えることが大切になりそうですね。その勉強が生かされた瞬間は?
片桐:キャリアを重ねるごとに「お兄さん、詳しいですね」と言われることが増えてきました。嬉しいのは信頼されて「名刺ください」と言っていただいたときです。
―それは今まで勉強してきた甲斐がありますね。それでは最後に今後の目標を。
片桐:日々忙しく仕事していると、それに追われて、入社したてのころの夢を結構忘れてしまいます。「自分の店をやってみたい」と入社前に抱いていた夢を、昨年のコロナ禍が襲う少し前から考えるようになりました。何か行動を起こなきゃと思い、バイヤーに「バイイングに興味があるので、次回の展示会によかったら同行させてください」と伝えました。
―おぉ!この営業自粛期間は本当にいろんな事を考えるきっかけになりました。アクションを起こしたのですね。
片桐:そうです。いつしか、本当に自分の店を作ることができるとなったら、バイヤーの仕事を身につける必要があるなと思ったんです。連絡したのは昨年2月頃だったの、3月の秋冬展示会シーズンには連れて行ってもらいました。それ以降、展示会には毎回同行して、店頭目線の意見を伝えています。特別な肩書きはないですが“ショップバイヤー”という立場で、お客様の代理として商品を買いつけている気持ちで行っています。
―まずはバイヤーを経験ということですね。自分がバイイングした商品の売れ行きは?
片桐:ぼちぼちといったところです(苦笑)。ですが、直接デザイナーさんのお話を聞いて得られた感動をスタッフに共有し、さらにお客さまにまで色濃く伝えることができて、いい流れを作ることができたと思っています。バイヤーはなかなか店頭に立つことはできませんから、ショップバイヤーがその仲介役として、デザイナーの思いをお客様に届ける導線が作れたらと考えています。
苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”
The post 苦境の老舗アパレルで奮闘する28歳ショップ店員のリアル ラブレス片桐涼 appeared first on WWDJAPAN.
「苦戦する老舗アパレル」「百貨店前年割れで老舗アパレルが……」と多くのメディアが報じる。そうした中で、来店するお客様の声に耳を傾けて、最適なものを提案、販売しているその企業の店頭のショップスタッフはどんな状況なのか。三陽商会の運営する「ラブレス(LOVELESS)」ニュウマン横浜店の片桐涼副店長は、そんな世間の空気を軽やかに乗り越えている。目の前のお客様や顧客のために何ができるか考え、できることからやってみようと片桐さんが始めたこととは。
―メディアでは定期的に老舗アパレルの商況が報じられていますが、率直にどう感じていますか?
片桐涼さん(以下、片桐):三陽商会は他の老舗アパレルとともに、そういった業界ニュースで必ず話題に上りますので、家族やお客様から心配する声をいただくこともありますね。
―そうですよね…。でも、2016年に入社される時点で、百貨店を含め、アパレル業界は斜陽業界と揶揄されていましたが、なぜこの業界を希望したのでしょう?
片桐:就活する時期になって、改めて何を仕事にするか、何が好きなのかって自問自答をした結果、ファッションが優先順位の高いところにあり、それを仕事にできたらハッピーだなと思ってアパレル業界に絞って就活を始めました。中でもラブレスは学生時代からよく足を運んでいた店の一つ。働きたいショップの一つでした。
―ファッションに興味を持ったきっかけは?
片桐:実家が長野県上田市なのですが、ファッションの流行が少し遅れて届くんですよ。僕が高校卒業する頃、地元ではギャルやギャル男が一番イケている存在だったんです。東京の大学に進学が決まり、「上京するなら髪の色を明るくしてイケてる服を着ていかないと」って思うじゃないですか、でも実際に東京に出てきたら流行はキレイ目にシフトしていたんです(笑)。キャンパス内のオシャレな人を観察して、ファッション雑誌を読み込んで、たどり着いた先がセレクトショップ。東京に一緒に上京した仲の良い友人3人が、文化服装学院に進学していて、友人たちはさらに先に行っていたので、友人たちからも影響を受けました。
―その友人たちとは今も交流が?
片桐:はい。一人は同じアパレル業界にいるので交流はあります。あと二人は転職の末に異業種に行きました。
―同じ業界で頑張る仲間がいるのはうれしいですね。ところで就活は販売職が希望だったのですか?
片桐:就活中や入社したての頃は、大きな夢や目標を持ちますよね。服が好きなのでいつか自分の店を持ちたいと漠然と考えていました。服の知識もないので店で働きながら勉強しようと、最初の頃は思っていました。例えば地元に戻ってセレクトショップを作るとか……。
―それは良いですね。実際に働き始めてどうでしたか?
片桐:たぶん、皆さん同じことを感じていると思うのですが、思ったよりも体力的にしんどい (笑)。好きな服に囲まれているのはいいのですが、外から見るのと、内側から見るでは全く見える景色が違いました。加えて、僕の場合はアパレルでのアルバイトも未経験、専門学校で服の知識を学んできていないので、専門学校を卒業している同期との差を感じました。
―元々はお客さま側でしたもんね。
片桐:そうなんです。ただ服が好きと言う理由でこの業界に踏み出してみて、今思うと当時の自分は勇気があったなと思います。アパレル経験や専門知識を身につけてきた同期との差は明かだったので、まず、その差を埋めようと努力しました。
―販売員さんの取材でも圧倒的に普通の大学を出た方が多いです。ただ、確かに服作りの工程やパターン、素材など専門学校で学ぶ最低限の専門知識を持っていた方が働きやすい。
片桐:たとえば美容師は国家資格ないと髪は切れませんが、この業界は服が好きな人なら誰でもできる可能性がある。でも、お客様から見たら店長クラスのキャリアがある人も入社1年目の販売員でも“ファッションのプロ”。そう考えて、少しでも早くプロの販売員になろうと思いました。
―どんなことをされました?
片桐:セレクトショップで働くようになると、自分の得意ではないテイストやブランドも扱うことになるので、そういったものの着こなし方を勉強しました。自分の好きなブランドは勝手に情報が入ってくるので、知らないブランドを意識的に覚えました。入社してすぐに無印良品で5冊組のノートを買い、表紙に「ブランドノート1」と書いて、ネットや雑誌などで調べたブランドの歴史や情報などを手で書き写しました。手書きが一番頭に入るので。3カ月でそのノート5冊を使い切りました。
―それは凄い!
片桐:最初の配属先が代官山店で、僕以上にファッションやブランドに詳しいお客さまが来店されるので、その方たちに対応できる知識が必要だったんです。当時はとてもオシャレな方やブランドで全身固めた方が来ると、怖くて話かけられませんでした(笑)。
―そうですよね。この方を納得させる自信はないって思いますよね(笑)。でもそういう高感度なファッションを知っているお客さまとも対等にお付き合いできるような自分になるために知識を高めようとされたんですね。
片桐:入社直後は、そこに一番注力しました。それから、ブランドの勉強以上に一番苦労したところは会話です。先輩たちは僕が接客経験浅いのを知っていたので、まずは会話することに馴れてもらおうと商品情報を一切話さない日常会話のロープレをよくしてくれました。これはとてもありがたかったです。あと、学生の頃以上にいろんな店に行きました。馴染みのセレクトショップはスタッフとすでに仲が良いので、逆にあまり行かないセレクトショップやブランドの直営店に行くようにしたりとか。。あえて知らない体で「今はこういうのが流行っているんですか?」とわざと質問して、商品の情報を聞いてみたり、接客を受けて、自分の接客に落とし込んでみたりとか。とにかく人の技を盗みに行きました。
―その中でもどこが一番勉強になりましたか?
片桐:やはりブランドの直営店ですね。おもてなし含め、知識量が半端じゃない。今でも印象に残っているのが、「バルマン(BALMAIN)」の直営店です。いつものように接客を受けていたら、当時ブームだったバイカーデニムについてかなり細かいことまで丁寧に語ってくださっていたのですが、ふと目を向けたところに3枚組のパックTが目に入ったので「バルマンでもパックTがあるんですね」とポロっとこぼしたら、想定以上のセールストークが返ってきて驚きました。「Tシャツでもこんなに喋るのか、この人たちは……」と衝撃を受けました。自店にもパックTを販売していたので、僕もこれぐらいを返せないといけないんだなって改めて思いました。それが、販売員がつくれる付加価値だと思うんです。
―ブランドバリューがあればいいですが、それも崩れつつある今、どうしてこの商品をこの店で販売するのか、なぜお客様に勧めるのか、そういった価値を伝えることが大切になりそうですね。その勉強が生かされた瞬間は?
片桐:キャリアを重ねるごとに「お兄さん、詳しいですね」と言われることが増えてきました。嬉しいのは信頼されて「名刺ください」と言っていただいたときです。
―それは今まで勉強してきた甲斐がありますね。それでは最後に今後の目標を。
片桐:日々忙しく仕事していると、それに追われて、入社したてのころの夢を結構忘れてしまいます。「自分の店をやってみたい」と入社前に抱いていた夢を、昨年のコロナ禍が襲う少し前から考えるようになりました。何か行動を起こなきゃと思い、バイヤーに「バイイングに興味があるので、次回の展示会によかったら同行させてください」と伝えました。
―おぉ!この営業自粛期間は本当にいろんな事を考えるきっかけになりました。アクションを起こしたのですね。
片桐:そうです。いつしか、本当に自分の店を作ることができるとなったら、バイヤーの仕事を身につける必要があるなと思ったんです。連絡したのは昨年2月頃だったの、3月の秋冬展示会シーズンには連れて行ってもらいました。それ以降、展示会には毎回同行して、店頭目線の意見を伝えています。特別な肩書きはないですが“ショップバイヤー”という立場で、お客様の代理として商品を買いつけている気持ちで行っています。
―まずはバイヤーを経験ということですね。自分がバイイングした商品の売れ行きは?
片桐:ぼちぼちといったところです(苦笑)。ですが、直接デザイナーさんのお話を聞いて得られた感動をスタッフに共有し、さらにお客さまにまで色濃く伝えることができて、いい流れを作ることができたと思っています。バイヤーはなかなか店頭に立つことはできませんから、ショップバイヤーがその仲介役として、デザイナーの思いをお客様に届ける導線が作れたらと考えています。
苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”
The post 苦境の老舗アパレルで奮闘する28歳ショップ店員のリアル ラブレス片桐涼 appeared first on WWDJAPAN.
トラベルライフスタイルブランド「トゥミ(TUMI)」は7月16日、初のメンズフレグランスを発売する。朝8時をイメージした“アウェイクン オーデパルファム” (各15〜100mL、各税込7260〜1万3310円)と夜8時からインスピレーションを得た “アンワインド オーデパルファム”(同)をそろえる。
それぞれ英・グリニッジ標準時間のタイムゾーンにフォーカスし、“アウェイクン オーデパルファム”が8:00 GMT、“アンワインド オーデパルファム”が20:00 GMTをイメージ。これらに密着したライフスタイルを送る現代男性をコンセプトとした。フレグランスラインの発売に際し、ヴィクター・サンズ(Victor Suns)=クリエイティブディレクターは「『トゥミ』は素晴らしいデザインや機能性、品質の代名詞として知られてきた。フレグランスの世界に踏み出す最初の一歩として、トラベルのライフスタイルブランドとしての伝統を伝えるためにあらゆる細部まで確実にこだわって作り上げた」とコメントした。
“アウェイクン オーデパルファム”は、フゼア調のシトラスウッディなエネルギーに満ち溢れたパワフルかつフレッシュなフレグランスで、1日を引き上げるエナジーアクセサリーのような仕上がりに。夢の力と身に着ける男性の無限の精神力をベースに、日々の瞬間を全力で味わうことができるような香りをイメージした。
“アンワインド オーデパルファム”は、旅による気づきや発見の本質をとらえ移動中の感覚を想起させるウッディアロマティックな香りが特徴。新鮮さと温かさのユニークなコントラストを求め、カジュアルな魅力とタイムレスなスタイルで生きる現代男性がインスピレーション源となっている。
The post 「トゥミ」から初のメンズフレグランスが登場 グローバルな現代男性をイメージしたウッディな香り appeared first on WWDJAPAN.
「SK-II」は6月21日、コンテンツハブ「SK-II STUDIO」から新たな映像作品「それぞれのスタジアム」を公開した。「SK-II」は「#CHANGEDESTINY ~運命を、変えよう。」という信念のもと、今年3月に現代女性が直面するさまざまなプレッシャーに立ち向かう映像作品を発信する「SK-II STUDIO」を発足。これまでに池江璃花子をはじめ、世界中のアスリートのストーリーを描いた映像7本を公開した。映像1再生につき1ドルを(本年の拠出額50万ドルを上限とする)、運命を変えようと挑戦し続ける女性の支援活動に拠出すると約束した。そんな「SK-II STUDIO」の作品は、全世界で7億回の再生回数を記録し、50万ドル(約5300万円)を集めた「#CHANGEDESTINY資金」を今回、コロナ禍の影響を受けた女性起業家を支援すると決めた。
発表された新作「それぞれのスタジアム」およびこの女性起業家支援プロジェクトでは、世界のトップアスリートが立ち向かう競技という戦いと、東京2020オリンピックに合わせて期待されていた旅行者の減少の影響を受け、困難な状況に直面する5人の女性起業家・事業主にスポットライトを当てている。着物店「着縁」の小田嶋舞オーナー、和菓子店「大三萬年堂HANARE」の安原伶香オーナー、フラワーショップ「オン フラワーズ(On Flowers)」の橋本藍オーナー、おにぎり店「NYカフェ(NY CAFE)」の米山直子オーナー、エシカルジュエリー店「ハスナ(HASUNA)」白木夏子オーナーを取り上げている。作品の公開と同時に公開したバーチャルシティ「SK-II CITY」内では、この5人の店舗を世界に向け紹介。バーチャル空間で店舗を訪ね、起業家のストーリーを聞き、さらに製品やサービスへの思いをバーチャル上で体験することが可能だ。
また「SK-II」はこのほど、渋谷区と「女性起業家の支援に関する連携協定」を締結した。コロナ禍で影響を受けた女性起業家や中小企業の女性事業主を支援するもので、渋谷区と、女性起業家ネットワークを運営するミートーク(meeTalk)との長期プロジェクトだ。
今回のプロジェクトでは、「学ぶ」「つながる」「発信する」という3つのアプローチで、中小ビジネスを経営する女性起業家・事業主を支援。「学ぶ」では、フェイスブック ジャパン(FACEBOOK JAPAN)とグーグル(GOOGLE)の協力のもと、デジタルプラットホームの構築やソーシャルコマース、海外展開などのテーマについて、ワークショップや個別のビジネスコンサルテーションを行う。「つながる」では、中小ビジネスを経営する女性起業家・事業主の課題である、ビジネス上ネットワークへの接続を支援し、ロールモデルとのマッチングを行う。「発信する」では、女性起業家・事業主がビジネスを世界に発信できるよう、東京の街並みをイメージしたバーチャルシティ「SK-II CITY」などを通じて、ブランド体験や発信の機会を提供。7月21日に実施するキックオフイベントを皮切りに、約1カ月間にわたり実施する。
マーカス・ストローベル(Marcus Strobel)P&Gグローバル スキン&パーソナルケア プレジデントは「今、お客さまは企業やブランドに対し、単にお肌や美容のことだけでなく、多くのことを期待している。『SK-II』は#CHANGEDESTINYの信念のもと、世界中の女性に影響を与えている社会課題の解決に取り組み、女性が運命を変える後押しの手伝いを続けている。困難な時代において、女性起業家・事業主が夢を持ち続けるための支援を東京で続けることは、非常に大きな意味があると考える」とコメント。
The post 「SK-II」が映像作品「それぞれのスタジアム」を公開 コロナの影響を受けた女性起業家を支援 appeared first on WWDJAPAN.
「ダブレット(DOUBLET)」は27日、都内郊外にある農園で2022年春夏のファッションショーを行った。今季もパリ・メンズ ・コレクションの公式スケジュールでのオンライン発表に合わせた配信で、日本のメディア関係者やバイヤーを現地に招待。都会を忘れる緑豊かな農園のエントランスでは、子羊がお出迎え。一方で、その自然とは相反するカラフルなライトとロック音楽の爆音で、ショーは幕を開けた。
ファーストルックは、缶バッジやスタッズを総刺しゅうしただまし絵のライダースジャケットとニットワンピース。モデルはブロンドのカーリーヘアで、伝説の英バンド、セックス・ピストルズ(SEX PISTOLS)のシド・ヴィシャス(Sid Vicious)の恋人として知られていたナンシー・スパンゲン(Nancy Spungen)のような風貌だ。次々登場するモデルたちは、パンクロッカーやヤンキー、不良のようなコワイ雰囲気。しかし、彼らがまとうド派手な服は最新のサステナビリティの技術を駆使したアイテムだった。
1 / 5
今注目のキノコの菌から作った“人工マッシュルームレザー“は、インドネシア企業のマイレア(MYLEA)との協業し、ライダースジャケットに仕立てた。その背中には毒キノコの“テングダケ“をプリントし、シュールな笑を誘う。廃棄されたバナナの茎からできた糸は、バナナ柄のセーターに。これは有名なロックバンドのアルバムジャケットや果物ブランドのロゴなど、「ダブレット」らしいパロディーだ。その他にも、コーヒー染めしたミルクプロテインの糸や、玉ねぎの外皮を使った染色技術、食べ物や植物の廃棄物から抽出された液を使った染色など、数々の食べ物を使った新しい技術を採用。農園というロケーションとコレクションがリンクする。
また「洋服の青山」で知られる青山商事と協業したアップサイクルにも挑戦。コロナ禍で出たスーツの余剰在庫を買い取り、解体し、オーバーサイズのジャケットやセットアップへと生まれ変わらせた。他にも「スイコック(SUICOKE)」とのシューズ、「ブラン(817 BLANC LNT)」とのアイウエア、「エドロバートジャドソン(EDROBERTJUDSON)」のバッグなどのコラボレーションも披露している。
これまでも進めてきたサステナビリティへの取り組みを、よりグレードアップさせたが、井野将之デザイナーは制作する上で矛盾を感じていたという。「環境にいい素材で、“いいことでしょう?“という服作りに違和感があった。だから、環境に悪くない素材をボロボロに加工して、“環境にいい、悪い関係なく、洋服だ“というものを作りたかった」と明かした。「学校で不良が猫を助けたら、いいこととして評価されるが、学級委員が万引きしたら反感を食らう。不良が猫を助けるほうが生きやすいし、僕はそういう風でありたいと思った(笑)」と説明する。“環境に優しい“エコのイメージと、反骨心たっぷりのクリエイションのコントラストが痛快だ。
今季のテーマは「My Way(僕らのやり方)」。「エルメス(HERMES)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「アディダス(ADIDAS)」も取り入れる“人工マッシュルームレザー”の最新技術をいち早く採用し、「ダブレット」流に咀嚼。また、見て“楽しく“、着る人の気分が高揚し、コミュニケーションを生む服を目指してきたブランドの真髄を極めている。
The post キノコ由来のレザーから「洋服の青山」の余剰在庫まで活用 「ダブレット」の反骨心×最新のサステナビリティ appeared first on WWDJAPAN.
光文社は6月30日、ヘアメイクアップアーティスト髙橋貢氏の初著書、「大人の上品ツヤ肌メイク」(税込1870円)を発売する。
多くの女優やモデル、アスリートまで幅広くヘアメイクを手掛けてきた髙橋氏が、長年培ってきたメソッドを60歳にして初公開。女優たちを感動させたベースメイクの秘密や、60代になったら知っておきたいテクニックを紹介している。読んでいてクセになる独特の語り口にも注目だ。
コンテンツは、“大人の上品ツヤ肌メイクのつくり方”“「顔の額縁」眉とアイメイク”“顔が華やぐリップの法則”“保湿重視のスキンケア”“ボリューム命のヘアケア”など。
“大人のためのメイク直し3種の神器”や“翌朝がラクになる、大人のドライヤー法”など具体的なお役立ち情報のほか、「メイクの9割は“ファンデまで”で決まると心せよ!」「“1年中オールインワン”は枯れる原因に」など、ドキッとさせられる格言も登場する。
髙橋氏は、女優、俳優、アスリートなど数多くの有名人から指名を受けるヘアメイクアップアーティスト。美容室勤務、フランス留学を経て活動を始め、1988年にアーティストの今井美樹氏の初の全国コンサートの仕事を機にフリーランスとなる。CF広告を中心に、テレビや雑誌、書籍など多方面で活躍中だ。
The post 風吹ジュンがイメージモデル 奇跡の60代がかなう「大人の上品ツヤ肌メイク」が刊行 appeared first on WWDJAPAN.
スパーティー(SPARTY)はパーソナライズヘアケア「メデュラ(MEDULLA)」から初のトリートメント専門サロン「サロン ド メデュラ(SALON DE MEDULLA)」を東京・表参道に7月11日にオープンする。ブランド名の由来である「髪の芯」から着想を得て、「メディテーション-瞑想-」をテーマに、”自分の芯に落ちていくように、心地よくリラックスできる空間”に仕上げた。
「サロン ド メデュラ」はシャンプー・トリートメント・マッサージに特化した専門サロンで、「メデュラ」が独自開発した4ステップのパーソナライズシステムトリートメントで一人一人の髪の状態に合わせた施術を行う。
カウンセリング、シャンプー、トリートメント、ブロー、ヘアセットを行う「ベーシックコース」(約45分、一般税込1万780円、「メデュラ」会員税込7546円)のほか、「髪質改善トリートメントコース」(約60分、一般税込1万5180円、「メデュラ」会員税込1万626円)と「髪質改善トリートメント&スパコース」(約75分、一般税込2万680円「メデュラ」会員税込1万4476円)の全3種類のコースメニューを用意する。今後は加入すると全メニューが50%オフになるVIP会員制度「エクスクルーシブメンバー」を導入予定。予約はサロン ド メデュラ公式サイトから可能。
「メデュラ」はオンライン上のカウンセリングによって、それぞれの髪の状態や好みにあったパーソナライズ提案を行う2018年に誕生したヘアケアブランド。10の質問への回答によって、一人一人の複雑な髪の悩みに適した成分を配合したシャンプーとリペアのセットを約1〜2週間で自宅に届ける。使用後の感想をフィードバックすることでより自分に合った処方に進化したセットを翌月に届ける定期購入システムやテーマに合わせて選べる香りが好評で、21年5月には累計会員数35万人を突破した。
The post パーソナライズヘアケア「メデュラ」が初のトリートメント専門サロンをオープン appeared first on WWDJAPAN.