「ファクトタム(FACTOTUM)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「ファクトタム(FACTOTUM)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「WWDJAPANベストコスメ2021上半期」のバラエティー・ドラッグストア「スタイリング剤」部門にも、寝癖直しに使えるミストやオーガニックヘアワックスがランクインしていた。“アホ毛”を抑えるアイテムが静かな人気だ。
コロナ禍にも関わらず、ウテナのアホ毛・おくれ毛になでて使う固形タイプワックス“マトメージュ まとめ髪スティック レギュラー”(13g、税込605円)も発売25年目にして、過去最高の売り上げを更新しているという。則包裕美・ウテナ総務部広報担当は「コロナ禍で化粧品需要が落ちる中、コロナ禍前の前々年(2019年)の4〜5月と比較しても36%増と成長している」と語る。
なぜ、コロナ禍の今なのか。同社は、全国の採用担当者に「新卒採用に関する調査」(2021年1月実施、全国の採用担当者計251人)実施したところ、ウェブ面接で面接官が気になるのは「服装/化粧」よりも「寝ぐせ/アホ毛」という結果になった。「対面の面接と比べて、ヘアスタイルの印象が大きく影響している。就活生が身だしなみを気にして購入につながったのではないか」と分析する。
発売当初は、客室乗務員やバレエを習う女性、浴衣に合わせたまとめ髪など、比較的限定的なニーズだったというが、オンラインミーティングの普及や、マスク着用によりヘアスタイルに力を入れる人が増え、「アホ毛市場」が急拡大したという。
確かに、個人的にもオンラインミーティングの際に、髪のハネが気になりワックスを使うことが増えた。単にアホ毛をおさえるだけでなく、手肌や爪、リップにも使えるマルチユースバームを選ぶことが多い。そこで、特にオススメのオーガニックワックスを紹介する。
ニュアンスのあるスタイリングを楽しめる、天然由来成分100パーセントの「WELEDA(ヴェレダ)」“ヘアワックス” (30g、税込2420円)。オーガニックシアバターとミツロウを処方し、スタイリングしながら、髪に自然なツヤとウェット感を与える。バームタイプでは出しにくいとされるワックスの「粘り」は、植物脂肪、固形油、植物油、ミツロウの配合バランスによって実現した。髪だけでなく、手肌、爪、リップに使えてマルチユース。ライム、ラベンダー、パルマローザなどがベースのフローラルフルーティの香り。
ナチュラル由来原料99%、オーガニック由来原料95.5%を使用した「Villa Lodola(ヴィラロドラ)」“リベル ワックス” (50mL、税込2530円)。髪だけでなくハンドクリームとして使えるのも魅力。独自のオーガニック植物成分のブレンド「べリアン コンプレックス」を配合し、髪と肌への保湿効果、エモリエント効果が期待できる。シアバターがベースで、人の体温でスッと溶けてなじみが良いのが特徴だ。自然なツヤとまとまりが出るので、やわらかなスタイリングを楽しみたいときにオススメ。オレンジ、レモン、グレープフルーツなどがほのかに感じられる柑橘系の香り。ミルボン事業開発部ヴィラロドラ事業部の川上明日香氏は、ワックス好調の理由について「クリーンビューティやサステナブルへの関心が高まっていると感じる。ヴィラロドラ取り扱いサロンは約1万650店で、小さな子どもを持つ20代から40代の女性やオーガニック製品で髪と肌をケアしたいナチュラル嗜好の女性に支持されている」と話す。
小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる
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「WWDJAPANベストコスメ2021上半期」のバラエティー・ドラッグストア「スタイリング剤」部門にも、寝癖直しに使えるミストやオーガニックヘアワックスがランクインしていた。“アホ毛”を抑えるアイテムが静かな人気だ。
コロナ禍にも関わらず、ウテナのアホ毛・おくれ毛になでて使う固形タイプワックス“マトメージュ まとめ髪スティック レギュラー”(13g、税込605円)も発売25年目にして、過去最高の売り上げを更新しているという。則包裕美・ウテナ総務部広報担当は「コロナ禍で化粧品需要が落ちる中、コロナ禍前の前々年(2019年)の4〜5月と比較しても36%増と成長している」と語る。
なぜ、コロナ禍の今なのか。同社は、全国の採用担当者に「新卒採用に関する調査」(2021年1月実施、全国の採用担当者計251人)実施したところ、ウェブ面接で面接官が気になるのは「服装/化粧」よりも「寝ぐせ/アホ毛」という結果になった。「対面の面接と比べて、ヘアスタイルの印象が大きく影響している。就活生が身だしなみを気にして購入につながったのではないか」と分析する。
発売当初は、客室乗務員やバレエを習う女性、浴衣に合わせたまとめ髪など、比較的限定的なニーズだったというが、オンラインミーティングの普及や、マスク着用によりヘアスタイルに力を入れる人が増え、「アホ毛市場」が急拡大したという。
確かに、個人的にもオンラインミーティングの際に、髪のハネが気になりワックスを使うことが増えた。単にアホ毛をおさえるだけでなく、手肌や爪、リップにも使えるマルチユースバームを選ぶことが多い。そこで、特にオススメのオーガニックワックスを紹介する。
ニュアンスのあるスタイリングを楽しめる、天然由来成分100パーセントの「WELEDA(ヴェレダ)」“ヘアワックス” (30g、税込2420円)。オーガニックシアバターとミツロウを処方し、スタイリングしながら、髪に自然なツヤとウェット感を与える。バームタイプでは出しにくいとされるワックスの「粘り」は、植物脂肪、固形油、植物油、ミツロウの配合バランスによって実現した。髪だけでなく、手肌、爪、リップに使えてマルチユース。ライム、ラベンダー、パルマローザなどがベースのフローラルフルーティの香り。
ナチュラル由来原料99%、オーガニック由来原料95.5%を使用した「Villa Lodola(ヴィラロドラ)」“リベル ワックス” (50mL、税込2530円)。髪だけでなくハンドクリームとして使えるのも魅力。独自のオーガニック植物成分のブレンド「べリアン コンプレックス」を配合し、髪と肌への保湿効果、エモリエント効果が期待できる。シアバターがベースで、人の体温でスッと溶けてなじみが良いのが特徴だ。自然なツヤとまとまりが出るので、やわらかなスタイリングを楽しみたいときにオススメ。オレンジ、レモン、グレープフルーツなどがほのかに感じられる柑橘系の香り。ミルボン事業開発部ヴィラロドラ事業部の川上明日香氏は、ワックス好調の理由について「クリーンビューティやサステナブルへの関心が高まっていると感じる。ヴィラロドラ取り扱いサロンは約1万650店で、小さな子どもを持つ20代から40代の女性やオーガニック製品で髪と肌をケアしたいナチュラル嗜好の女性に支持されている」と話す。
小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる
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ルミネエスト新宿は8月4日に臨時休館する。テナントの販売スタッフの新型コロナウイルスの感染者が急増しており、臨時休館の上、通常の消毒作業に加え、全館の一斉消毒など、感染対策を徹底する。なお現時点ではルミネ新宿など、他のルミネに関しては従来どおりの営業を続ける。
ルミネエストの公式サイトでは、販売スタッフなどの感染状況を公表しており、7月21日以降、テナントの販売スタッフなどで58件の感染を報告している。
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ルミネエスト新宿は8月4日に臨時休館する。テナントの販売スタッフの新型コロナウイルスの感染者が急増しており、臨時休館の上、通常の消毒作業に加え、全館の一斉消毒など、感染対策を徹底する。なお現時点ではルミネ新宿など、他のルミネに関しては従来どおりの営業を続ける。
ルミネエストの公式サイトでは、販売スタッフなどの感染状況を公表しており、7月21日以降、テナントの販売スタッフなどで58件の感染を報告している。
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専門店チェーン、セレクトショップの2021年7月度(既存店ベース)は、梅雨明け以降の気温上昇に伴い、夏物の動きが好調だったという声が多かった。5月、6月と前年実績を下回っていたユニクロも、7月は前年並みに回復。同じく6月に10カ月ぶりに前年を割り込んでいたしまむらも復調している。
ユニクロは同0.1%増で着地。「5月、6月と調子が悪かった中では健闘しているが、気温上昇に助けられた部分は大きい」と広報担当者。売れ筋は“ワイヤレスブラ”などのインナーやラウンジウエア、カットソートップス類で、「(単価の高い外出着などで)目玉となるような売れ筋がない」という課題は続いている。
しまむらの運営する「ファッションセンターしまむら」(6月21日〜7月20日)は同3.9%増。前年7月も一昨年に対し9.1%増と2ケタ近く伸ばしていたが、それを上回った。売れ筋は接触冷感素材のTシャツやパンツ、寝具、インテリア雑貨など。アウトドアショップ「ロゴス(LOGOS)」と共同開発し、6月23日から販売している「ロゴスデイズ(LOGOS DAYS)」も好調だったという。
「無印良品」の良品計画は、実店舗とECの既存店売上高が同1.2%減と3カ月連続の前年実績割れ。ただし、実店舗売り上げに限れば同1.3%増だったという。「前年7月は引き続きECのニーズが拡大した時期だったので、EC売り上げは前年にはまだ追いついていない」と広報担当者。売れ筋は引き続き食品類で、食品カテゴリーの7月度売上高は同22.9%増。衣服・雑貨は同5.4%減だったが、定番のインナーウエアなどは売れた。
アダストリアは同8.3%増。「数字だけを見ると悪くないが、前年7月は6月のリベンジ消費後の買い控えなどがあったため、実際のところは物足りない結果ではある」と広報担当者。7月22〜25日の連休までは「一昨年の7月を超えるくらい、非常に好調なペースだった」が、月末にかけて失速。失速理由が「たとえば東京五輪のテレビ観戦のために消費者が外出を控えているからなのか、コロナ再拡大によるものかは不明」。
ユナイテッドアローズは前年並みで着地。良品計画と同じく、実店舗に限れば同1.7%増となったが、ECは前年実績割れ。前年7月はECのセールを積極的に仕掛けていたことの反動などにより同3.0%減だった。
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専門店チェーン、セレクトショップの2021年7月度(既存店ベース)は、梅雨明け以降の気温上昇に伴い、夏物の動きが好調だったという声が多かった。5月、6月と前年実績を下回っていたユニクロも、7月は前年並みに回復。同じく6月に10カ月ぶりに前年を割り込んでいたしまむらも復調している。
ユニクロは同0.1%増で着地。「5月、6月と調子が悪かった中では健闘しているが、気温上昇に助けられた部分は大きい」と広報担当者。売れ筋は“ワイヤレスブラ”などのインナーやラウンジウエア、カットソートップス類で、「(単価の高い外出着などで)目玉となるような売れ筋がない」という課題は続いている。
しまむらの運営する「ファッションセンターしまむら」(6月21日〜7月20日)は同3.9%増。前年7月も一昨年に対し9.1%増と2ケタ近く伸ばしていたが、それを上回った。売れ筋は接触冷感素材のTシャツやパンツ、寝具、インテリア雑貨など。アウトドアショップ「ロゴス(LOGOS)」と共同開発し、6月23日から販売している「ロゴスデイズ(LOGOS DAYS)」も好調だったという。
「無印良品」の良品計画は、実店舗とECの既存店売上高が同1.2%減と3カ月連続の前年実績割れ。ただし、実店舗売り上げに限れば同1.3%増だったという。「前年7月は引き続きECのニーズが拡大した時期だったので、EC売り上げは前年にはまだ追いついていない」と広報担当者。売れ筋は引き続き食品類で、食品カテゴリーの7月度売上高は同22.9%増。衣服・雑貨は同5.4%減だったが、定番のインナーウエアなどは売れた。
アダストリアは同8.3%増。「数字だけを見ると悪くないが、前年7月は6月のリベンジ消費後の買い控えなどがあったため、実際のところは物足りない結果ではある」と広報担当者。7月22〜25日の連休までは「一昨年の7月を超えるくらい、非常に好調なペースだった」が、月末にかけて失速。失速理由が「たとえば東京五輪のテレビ観戦のために消費者が外出を控えているからなのか、コロナ再拡大によるものかは不明」。
ユナイテッドアローズは前年並みで着地。良品計画と同じく、実店舗に限れば同1.7%増となったが、ECは前年実績割れ。前年7月はECのセールを積極的に仕掛けていたことの反動などにより同3.0%減だった。
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英ロンドン発老舗イタリアンデリカテッセン&レストラン「リナストアズ(LINA STORES)」が7月30日、東京・表参道にイギリス国外初の旗艦店「リナストアズ表参道レストラン&デリカテッセン(以下、リナストアズ表参道)」をオープンした。テラス席もある表参道店は一層約300平方メートルで、店内はカウンター席とテーブル席、ボックス席があり、約90席。パスタ工房とオープンキッチンのある開放的な空間だ。右手にはショップとデリカテッセンが、左手奧には個室1室がある。店舗を彩るのは、ロンドン本店の象徴でもあるピスタチオ・カラー。照明も本店と同じアールデコ調のものを使用するなど、昔ながらの古き良き時代の雰囲気を再現している。運営は高島屋グループの飲食部門を手がける企業のアール・ティー・コーポレーション。同社は、フランスの「フォション(FOUCHON)」や台湾の人気小籠包店「鼎泰豊」、香港の人気店「糖朝」など約100店舗を運営している。
「リナストアズ表参道」は、イタリア各地のパスタを中心に気軽に楽しめるオールデーダイニング。看板メニューは本店の創業以来作り続けているフレッシュパスタで、イタリア産セモリナ粉と新鮮な卵だけを使用し、店内のパスタ工房で毎日手作りする。パスタ工房で使用する機械もイタリア製とこだわっている。パスタのほかにも前菜やメーン、ドルチ(デザート)まで、さまざまな用途に応えるメニューをそろえる。ドリンクは、チンザノやアペロール、ベリーニなどのイタリアを代表するカクテルやモクテル、ナチュールワインなどさまざまだ。
ピスタチオ・グリーンに彩られた店内は、まるでウェス・アンダーソン(Wes Anderson)の映画の世界。東京のど真ん中にいながら、まるで外国にいるような気分になる。アンティパストは、生ハムやチーズの盛り合わせのほかに、シグニチャーの“アンチョビフィレとバターのブリオッシュ オープンサンド”や“イタリア風茄子のコロッケ”。盛り合わせは通常のイタリアンでも定番だが、シグニチャーの2品は初めて。レストランの前菜というよりは、イタリアの家庭料理のようで気取らず優しい味わいだ。看板メニューのパスタからは“ブッラータを包んだラビオリトマトソース”と人気ナンバーワンの“フレッシュトリュフを使用したタリオリーニ”の2品をチョイス。ラビオリもタリオリーニもフレッシュパスタならではのモチモチした食感で、上品な味わいのソースとぴったりだ。このほかにも、ふちがフリル状の幅広パスタを使用した“マッシュルームソースのマファルディーネ”は試してみたい。
ドルチは、今人気沸騰中のローマ発“マリトッツォ”と“チョコレートブラウニー”をいただく。一見シュークリームのような“マリトッツォ”は、とても軽く爽やかな味わい。生地もふんわり、クリームもさっぱりとしていて、ぺろりと食べられる。デザートに疎い私も、「なるほど、人気沸騰中な理由はこの軽さだ」と納得。おなじみイタリア・ベルジーナ社のチョコレート“バッチ”を使用したブラウニーは濃厚な味わいだ。
デリでは、パニーニやドルチ、ドリンクのほか、生ハムやフレッシュパスタなどの販売も行う。ショップではイタリアから輸入したこだわりのパスタや食材、ワインなどのほかに、ピスタチオ・グリーンに彩られたキュートなオリジナル商品をそろえる。
レストランメニューは、アンティパスティが約1000〜2000円、フレッシュパスタが約1200~2500円、ドルチが約600~700円、ドリンクが約900~1500円。テイクアウトメニューは、パニーニが約700~1200円、ドルチが約400〜700円、ドリンクが約450~650円。ランチやディナーだけでなく、カフェやアペリティーボなどさまざまなシーンでカジュアルに楽しめるのが魅力だ。
「リナストアズ」は1944年、ロンドン・ソーホーで創業。当時のソーホーは、イタリアやチェコスロバキアからの移民が多く、移民らの店舗が多かったが現在は映画館やレストランがひしめくロンドンきっての繁華街。「リナストアズ」は今でも、創業当時から営業を続けている唯一の店舗だ。現在では、ロンドンに3店舗を構えている。料理長はマーシャ・レナー(Masha Rener)が務め、高品質の素材にこだわった正統派のイタリアンを提供している。
■リナストアズ表参道 レストラン&デリカテッセン
住所:〒107-0061 東京都港区北青山3-10-5 スプリングテラス表参道1階
営業時間:レストラン11:00~23:00、デリカテッセン11:00~22:00
※営業時間は変更になる場合有り
TEL:03-5205-6041
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英ロンドン発老舗イタリアンデリカテッセン&レストラン「リナストアズ(LINA STORES)」が7月30日、東京・表参道にイギリス国外初の旗艦店「リナストアズ表参道レストラン&デリカテッセン(以下、リナストアズ表参道)」をオープンした。テラス席もある表参道店は一層約300平方メートルで、店内はカウンター席とテーブル席、ボックス席があり、約90席。パスタ工房とオープンキッチンのある開放的な空間だ。右手にはショップとデリカテッセンが、左手奧には個室1室がある。店舗を彩るのは、ロンドン本店の象徴でもあるピスタチオ・カラー。照明も本店と同じアールデコ調のものを使用するなど、昔ながらの古き良き時代の雰囲気を再現している。運営は高島屋グループの飲食部門を手がける企業のアール・ティー・コーポレーション。同社は、フランスの「フォション(FOUCHON)」や台湾の人気小籠包店「鼎泰豊」、香港の人気店「糖朝」など約100店舗を運営している。
「リナストアズ表参道」は、イタリア各地のパスタを中心に気軽に楽しめるオールデーダイニング。看板メニューは本店の創業以来作り続けているフレッシュパスタで、イタリア産セモリナ粉と新鮮な卵だけを使用し、店内のパスタ工房で毎日手作りする。パスタ工房で使用する機械もイタリア製とこだわっている。パスタのほかにも前菜やメーン、ドルチ(デザート)まで、さまざまな用途に応えるメニューをそろえる。ドリンクは、チンザノやアペロール、ベリーニなどのイタリアを代表するカクテルやモクテル、ナチュールワインなどさまざまだ。
ピスタチオ・グリーンに彩られた店内は、まるでウェス・アンダーソン(Wes Anderson)の映画の世界。東京のど真ん中にいながら、まるで外国にいるような気分になる。アンティパストは、生ハムやチーズの盛り合わせのほかに、シグニチャーの“アンチョビフィレとバターのブリオッシュ オープンサンド”や“イタリア風茄子のコロッケ”。盛り合わせは通常のイタリアンでも定番だが、シグニチャーの2品は初めて。レストランの前菜というよりは、イタリアの家庭料理のようで気取らず優しい味わいだ。看板メニューのパスタからは“ブッラータを包んだラビオリトマトソース”と人気ナンバーワンの“フレッシュトリュフを使用したタリオリーニ”の2品をチョイス。ラビオリもタリオリーニもフレッシュパスタならではのモチモチした食感で、上品な味わいのソースとぴったりだ。このほかにも、ふちがフリル状の幅広パスタを使用した“マッシュルームソースのマファルディーネ”は試してみたい。
ドルチは、今人気沸騰中のローマ発“マリトッツォ”と“チョコレートブラウニー”をいただく。一見シュークリームのような“マリトッツォ”は、とても軽く爽やかな味わい。生地もふんわり、クリームもさっぱりとしていて、ぺろりと食べられる。デザートに疎い私も、「なるほど、人気沸騰中な理由はこの軽さだ」と納得。おなじみイタリア・ベルジーナ社のチョコレート“バッチ”を使用したブラウニーは濃厚な味わいだ。
デリでは、パニーニやドルチ、ドリンクのほか、生ハムやフレッシュパスタなどの販売も行う。ショップではイタリアから輸入したこだわりのパスタや食材、ワインなどのほかに、ピスタチオ・グリーンに彩られたキュートなオリジナル商品をそろえる。
レストランメニューは、アンティパスティが約1000〜2000円、フレッシュパスタが約1200~2500円、ドルチが約600~700円、ドリンクが約900~1500円。テイクアウトメニューは、パニーニが約700~1200円、ドルチが約400〜700円、ドリンクが約450~650円。ランチやディナーだけでなく、カフェやアペリティーボなどさまざまなシーンでカジュアルに楽しめるのが魅力だ。
「リナストアズ」は1944年、ロンドン・ソーホーで創業。当時のソーホーは、イタリアやチェコスロバキアからの移民が多く、移民らの店舗が多かったが現在は映画館やレストランがひしめくロンドンきっての繁華街。「リナストアズ」は今でも、創業当時から営業を続けている唯一の店舗だ。現在では、ロンドンに3店舗を構えている。料理長はマーシャ・レナー(Masha Rener)が務め、高品質の素材にこだわった正統派のイタリアンを提供している。
■リナストアズ表参道 レストラン&デリカテッセン
住所:〒107-0061 東京都港区北青山3-10-5 スプリングテラス表参道1階
営業時間:レストラン11:00~23:00、デリカテッセン11:00~22:00
※営業時間は変更になる場合有り
TEL:03-5205-6041
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「ティート トウキョウ(TIIT TOKYO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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アシックス ジャパンは、ビジネスシューズのブランド「ランウォーク(RUN WALK)」の真っ白な限定モデルを一部の直営店と公式オンラインストアで7月28日に発売した。ウィングチップが特徴的な同シューズは、7月23日の東京オリンピック開会式で日本選手団が公式服装に合わせて着用したモデルだ。店頭での販売はパラリンピック閉会式の9月5日までで、オンラインストアでは大会期間後も継続して扱う可能性があるという。
メンズの“RMC162DX 3E”は、同ブランドの最上位モデル“アシックス ランウォーク リード(ASICS RUNWALK LEAD以下、リード)”のカテゴリーで、ランニングシューズさながらの機能性を有している。清涼感のあるメッシュ素材のアッパーと、かかとやソール前部にたっぷり付く衝撃緩衝材“ゲル(GEL)”が特徴だ。価格は税込2万9700円で、サイズは24〜33cmをそろえる。
ウィメンズの“PWC192DX 3E”にも衝撃緩衝材“ゲル(GEL)”や反発性に優れた“スピーバ(SpEVA)”が付き、足首部分のスポンジで足を優しく保護する。価格は税込1万9800円で、サイズは22〜28cm。
同社によると、東京オリンピック開会式で日本選手団が着用したものの、映像のみでは同ブランドのシューズだということが視聴者にはほぼ伝わらず、「開会式を見ての問い合わせは多くは届いていない状況」だという。しかし店頭での反響は上々で「これからの販売増に期待している」とコメントした。
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アシックス ジャパンは、ビジネスシューズのブランド「ランウォーク(RUN WALK)」の真っ白な限定モデルを一部の直営店と公式オンラインストアで7月28日に発売した。ウィングチップが特徴的な同シューズは、7月23日の東京オリンピック開会式で日本選手団が公式服装に合わせて着用したモデルだ。店頭での販売はパラリンピック閉会式の9月5日までで、オンラインストアでは大会期間後も継続して扱う可能性があるという。
メンズの“RMC162DX 3E”は、同ブランドの最上位モデル“アシックス ランウォーク リード(ASICS RUNWALK LEAD以下、リード)”のカテゴリーで、ランニングシューズさながらの機能性を有している。清涼感のあるメッシュ素材のアッパーと、かかとやソール前部にたっぷり付く衝撃緩衝材“ゲル(GEL)”が特徴だ。価格は税込2万9700円で、サイズは24〜33cmをそろえる。
ウィメンズの“PWC192DX 3E”にも衝撃緩衝材“ゲル(GEL)”や反発性に優れた“スピーバ(SpEVA)”が付き、足首部分のスポンジで足を優しく保護する。価格は税込1万9800円で、サイズは22〜28cm。
同社によると、東京オリンピック開会式で日本選手団が着用したものの、映像のみでは同ブランドのシューズだということが視聴者にはほぼ伝わらず、「開会式を見ての問い合わせは多くは届いていない状況」だという。しかし店頭での反響は上々で「これからの販売増に期待している」とコメントした。
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「ルプコ(RPKO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2021年1~6月期決算は、売上高が前年同期比55.8%増の286億6500万ユーロ(約3兆6977億円)、営業利益は約5倍(同400.8%増)の75億9800万ユーロ(約9801億円)、純利益は約10倍(同913.2%増)の52億8900万ユーロ(約6822億円)の大幅な増収増益だった。
なお、19年同期比でも売上高は14.2%増、営業利益は44.9%増、純利益は61.8%増とコロナ禍以前を上回る業績になった。
部門別の売上高では、主要事業のファッション・レザーグッズ部門が記録的な伸びを見せ、前年同期比73.5%増の138億6300万ユーロ(約1兆7883億円)だった。スターブランドの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」に加えて、「フェンディ(FENDI)」「ロエベ(LOEWE)」「セリーヌ(CELINE)」も非常に好調で、業績に大きく貢献した。
20年12月に総額158億ドル(約1兆7380億円)で買収したティファニー(TIFFANY & CO.)を擁するウオッチ&ジュエリー部門は、同205.0%増の40億2300万ユーロ(約5189億円)と約3倍の伸びとなった。ワイン&スピリッツ部門は同36.2%増の27億500万ユーロ(約3489億円)、香水&コスメティクス部門は同31.2%増の30億2500万ユーロ(約3902億円)だった。免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)などを運営するセレクティブ・リテール部門は、同4.9%増の50億8500万ユーロ(約6559億円)だった。
19年同期との比較では、ファッション・レザーグッズ部門の売上高が32.9%増、ウオッチ&ジュエリー部門は同88.4%増、ワイン&スピリッツ部門は同8.8%増となった一方で、香水&コスメティクス部門は同6.5%減、観光客不在の影響が長引いているセレクティブ・リテール部門は同28.3%減となっている。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者は、「世界中が危機的な状況にある中でも、事業への投資やイノベーションを継続してきた結果として、素晴らしい業績を上げることができて大変うれしく思っている。上半期のハイライトは、グループ内への『ティファニー』の統合と、大規模なリノベーションを行っていた百貨店サマリテーヌ(LA SAMARITAINE)の営業を再開できたことだ。事態が落ち着き、世界経済が復活の兆しを見せている現在、当社は今後も成長を続け、グローバルなラグジュアリー市場をけん引するリーダーとしてのポジションをさらに強化できるものと確信している」と語った。
コロナ禍が落ち着き、外出や旅行などが可能になるにつれて、ラグジュアリー消費の比重がモノからコト(体験)へと移るのではないかと見る専門家も多い。これについて、ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)は、「中国のトレンドを注視しているが、現在のところそうした傾向は見られず、需要は減速していない。こうしたことから、旅行などができるようになっても、ラグジュアリーのモノ消費とは“別の財布”からの支出になるのではないかと希望を持っている」と述べた。同氏はまた、中国市場での業績は大変好調だが、売り上げに占める中国人顧客の割合は増加しておらず、中国への依存度は高まっていないと付け加えた。
21年1~3月期(第1四半期)決算発表の際、検討している買収案件はあるかと問われたギヨニーCFOは、「ほかにやるべきことがある。現在は『ティファニー』をグループ内に統合し、長期的に成長させていくことが最優先事項だ」と答えている。しかし、ティファニーほどの大規模な案件ではないものの、LVMHはその後も投資を続けている。21年4月にはトッズ・グループ(TOD'S GROUP)の持ち分を10%に引き上げ、7月には過半数株式を保有する「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」の全株式を取得して完全子会社化。同じく7月には、17年に「セリーヌ(CELINE)」を去ったフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が自身の名前を冠したブランドの立ち上げを発表したが、LVMHはその少数株主となっている。また、やはり7月には、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が率いる「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の商標を所有するオフ-ホワイト合同会社(OFF-WHITE LLC)の株式60%を取得した。セフォラも、英ビューティE Cの「フィールユニーク(FEELUNIQUE)」を買収すると発表した。
英金融機関HSBCのアーワン・ランバーグ(Erwan Rambourg)=コンシューマー&リテール・リサーチ・グローバルヘッドは、「現在は全般に企業のマルチプル(財務指標や企業価値などに基づいて算出した評価倍率)が高い売り手市場だが、LVMHほどの資金力があれば、今後も投資を続ける可能性がある」とコメントした。
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LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2021年1~6月期決算は、売上高が前年同期比55.8%増の286億6500万ユーロ(約3兆6977億円)、営業利益は約5倍(同400.8%増)の75億9800万ユーロ(約9801億円)、純利益は約10倍(同913.2%増)の52億8900万ユーロ(約6822億円)の大幅な増収増益だった。
なお、19年同期比でも売上高は14.2%増、営業利益は44.9%増、純利益は61.8%増とコロナ禍以前を上回る業績になった。
部門別の売上高では、主要事業のファッション・レザーグッズ部門が記録的な伸びを見せ、前年同期比73.5%増の138億6300万ユーロ(約1兆7883億円)だった。スターブランドの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」に加えて、「フェンディ(FENDI)」「ロエベ(LOEWE)」「セリーヌ(CELINE)」も非常に好調で、業績に大きく貢献した。
20年12月に総額158億ドル(約1兆7380億円)で買収したティファニー(TIFFANY & CO.)を擁するウオッチ&ジュエリー部門は、同205.0%増の40億2300万ユーロ(約5189億円)と約3倍の伸びとなった。ワイン&スピリッツ部門は同36.2%増の27億500万ユーロ(約3489億円)、香水&コスメティクス部門は同31.2%増の30億2500万ユーロ(約3902億円)だった。免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)などを運営するセレクティブ・リテール部門は、同4.9%増の50億8500万ユーロ(約6559億円)だった。
19年同期との比較では、ファッション・レザーグッズ部門の売上高が32.9%増、ウオッチ&ジュエリー部門は同88.4%増、ワイン&スピリッツ部門は同8.8%増となった一方で、香水&コスメティクス部門は同6.5%減、観光客不在の影響が長引いているセレクティブ・リテール部門は同28.3%減となっている。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者は、「世界中が危機的な状況にある中でも、事業への投資やイノベーションを継続してきた結果として、素晴らしい業績を上げることができて大変うれしく思っている。上半期のハイライトは、グループ内への『ティファニー』の統合と、大規模なリノベーションを行っていた百貨店サマリテーヌ(LA SAMARITAINE)の営業を再開できたことだ。事態が落ち着き、世界経済が復活の兆しを見せている現在、当社は今後も成長を続け、グローバルなラグジュアリー市場をけん引するリーダーとしてのポジションをさらに強化できるものと確信している」と語った。
コロナ禍が落ち着き、外出や旅行などが可能になるにつれて、ラグジュアリー消費の比重がモノからコト(体験)へと移るのではないかと見る専門家も多い。これについて、ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)は、「中国のトレンドを注視しているが、現在のところそうした傾向は見られず、需要は減速していない。こうしたことから、旅行などができるようになっても、ラグジュアリーのモノ消費とは“別の財布”からの支出になるのではないかと希望を持っている」と述べた。同氏はまた、中国市場での業績は大変好調だが、売り上げに占める中国人顧客の割合は増加しておらず、中国への依存度は高まっていないと付け加えた。
21年1~3月期(第1四半期)決算発表の際、検討している買収案件はあるかと問われたギヨニーCFOは、「ほかにやるべきことがある。現在は『ティファニー』をグループ内に統合し、長期的に成長させていくことが最優先事項だ」と答えている。しかし、ティファニーほどの大規模な案件ではないものの、LVMHはその後も投資を続けている。21年4月にはトッズ・グループ(TOD'S GROUP)の持ち分を10%に引き上げ、7月には過半数株式を保有する「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」の全株式を取得して完全子会社化。同じく7月には、17年に「セリーヌ(CELINE)」を去ったフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が自身の名前を冠したブランドの立ち上げを発表したが、LVMHはその少数株主となっている。また、やはり7月には、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が率いる「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の商標を所有するオフ-ホワイト合同会社(OFF-WHITE LLC)の株式60%を取得した。セフォラも、英ビューティE Cの「フィールユニーク(FEELUNIQUE)」を買収すると発表した。
英金融機関HSBCのアーワン・ランバーグ(Erwan Rambourg)=コンシューマー&リテール・リサーチ・グローバルヘッドは、「現在は全般に企業のマルチプル(財務指標や企業価値などに基づいて算出した評価倍率)が高い売り手市場だが、LVMHほどの資金力があれば、今後も投資を続ける可能性がある」とコメントした。
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6月にセレクトショップ担当となって展示会をぐるりと回り、気になったブランドがあった。ワークパンツを主とする日本のファクトリーブランド「シオタ(CIOTA)」だ。デビュー2年目ながらベイクルーズはエディフィスとジャーナルスタンダードで、ユナイテッドアローズはユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングとスティーブン アランで扱い、ほかにシップス、ジュンのアダム エ ロペ ワイルド ライフ テイラー、パルのブルームアンドブランチなどもラインアップする。売れる理由はどこにあるのか?荒澤正和ディレクターに話を聞いた。
WWD:2022年春夏シーズンから取材、リースを断っているとか?
荒澤正和「シオタ」ディレクター(以下、荒澤):偉そうにするつもりはなく、純粋にマンパワーの問題だ。時間は有限で、僕のすべきことは服を作ること。優先順位をつけると、どうしても手が回らなくなってしまう。
WWD:では、なぜ今回取材を受けてくれた?
荒澤:「面白い記事にしてくれる」と言ってくれたからだ(笑)。
WWD:あらためてプレッシャーがかかるが……、ブランドの自己紹介からお願いしたい。
荒澤:デビューは19-20年秋冬シーズンで、商品構成はメンズとウィメンズが半々。当初35歳以上をターゲットにしていたが、顧客には20~30代が多い。中心価格帯はパンツだと2万円台後半で、アウターだと6万~8万円だ。
WWD:「シオタ」の最大の特徴は、自社一貫生産のファクトリーブランドであることだ。一方で、同様のブランドは過去にもたくさんあった。なにゆえ売れている?
荒澤:こんな話がある。落語家の立川談志がタクシーに乗った際、運転手が「芸人は楽でいいね、テレビに出て面白おかしく話しているだけで金が入ってくるんだから」と絡んだ。それに対して談志師匠は、「その通りだよ。だったら、なんであんたはやらないんだ?」と返したとか。「シオタ」も同じというか、スビンコットンを使ってパンツを作っている“だけ”とも言える。スビンコットンの良さをユーザーに知ってもらいたくて、多くの企業・ブランドに参入してほしいとも思っている。スビンコットンの評判が広まれば、「シオタ」もいっそう売れるからだ。
WWD:確かに全てのコットンアイテムに、希少価値が高い超長綿のスビンを使っていることも「シオタ」の特徴だ。荒澤ディレクターにとって、スビンコットンの魅力とは?
荒澤:はき心地の良さに尽きる。僕はビンテージ「リーバイス(LEVI'S)」のコレクターでもあるのだが、35歳ぐらいからごわごわしたジーンズをはくのがつらくなった。それはユーザーも同じだと思う。20年のキャリアの中でさまざまなコットンを見てきたが、費用対効果を考えた際、スビン以上のものはないというのが現在の見解だ。
WWD:そのスビンコットンを使ったジーンズは「シオタ」のキーアイテムだが、ブランド立ち上げ直前まで商品構成に入っていなかったとか?
荒澤:ジーンズは好きだし得意と自負していたが、「リーバイス」という圧倒的な存在もあり、作らなくてもよいのでは?と考えていた。しかし、シオタの工場でサンプルを作ったところ、あまりのクオリティーの高さに“作るしかない!”と考えをあらためた。ジーンズ市場をレッドオーシャンと見る動きもあるが、スビンコットンを使うことで光が見えた。値段は高くとも、はいて気持ちのいいジーンズを訴求したかった。
WWD:「シオタ」のジーンズの価格は?
荒澤:人気の本藍染めのダークブルーが3万5200円、そこに加工をくわえたミディアムダークブルーとライトブルーがそれぞれ3万9600円だ。決して安くはないが、「シオタ」以外では出せない価格だと思う。
WWD:というと?
荒澤:ほかのブランドや工場で作った場合、1.5倍ほどの価格になるだろう。
WWD:「シオタ」が値段を抑えられているわけは?
荒澤:ひとえに社長の中野の心意気だ。ファッション業界には“原価率ルール”がある。例えば、1000円でジーンズを作って4000円で売ったら原価率は25%だ。ただし、1000円で作ったジーンズには魅力がないかもしれない。魅力がなければ、いくら安くても売れない。また、得られるもうけは3000円だ。一方で、5000円かけて作って1万円で売るジーンズがある。原価率は50%だが、もうけは5000円だ。そこには2000円の差があり、「シオタ」は後者を選ぶ。見るべきは、率ではなく額。簡単な理屈であり、長いこと唱えてきたが業界内では理解してもらえなかった。中野が初めての理解者だった。
WWD:今後の展開について聞きたい。
荒澤:作り手として、商品が売れるのは素直にうれしい。だが過剰になると、それは一過性のブームになってしまいかねない。そのため、売り上げトップ2のワンウオッシュジーンズとベイカーパンツの販売をこの秋冬からやめる。
WWD:売り上げにも理想形があるということか?
荒澤:「シオタ」の売り上げは小売価格で7億円を突破し、黒字化もできている。当面、20億円を目標とするが、それ以上だと僕の目の届かない商品が増えてしまい、それは「シオタ」の目指すものではない。
WWD:勢いそのままに、10月に初のオンリーショップを東京・代々木上原に出店する。
荒澤:直営店は「シオタ」を立ち上げた当初からの目標だった。スタッフも増員する予定で、人数×7億円というのが理想的なビジネスモデルだ。
WWD:デビュー2年目での出店は予想通り?
荒澤:いや、もう2~3年はかかると思っていた。コロナもあり、いっそう不透明だった。しかし、不動産との良縁もあり決断した。モノづくりでいえばテーラードも得意なので、「シオタ」の別ラインでジャケットやスーツを作ることも考えている。
■シオタ(仮)
オープン日:10月予定
住所:東京都渋谷区元代々木町23-11
「シオタ」の服はカジュアルだが上品さを損なわず、女性客にも受け入れられている。これは荒澤ディレクターのキャリアによるものだろう。また、職人気質な荒澤ディレクターと、それに呼応してイメージを具現化する工場、“餅は餅屋”の理念を理解し合えるビジネスパートナーの存在があってはじめて成立する。いずれも目からうろこの要素ではないが、三位一体となって走り続けることが強みだ。“基本に忠実に”、そんな基本的なことの重要さをインタビューを通じて感じた。
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6月にセレクトショップ担当となって展示会をぐるりと回り、気になったブランドがあった。ワークパンツを主とする日本のファクトリーブランド「シオタ(CIOTA)」だ。デビュー2年目ながらベイクルーズはエディフィスとジャーナルスタンダードで、ユナイテッドアローズはユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングとスティーブン アランで扱い、ほかにシップス、ジュンのアダム エ ロペ ワイルド ライフ テイラー、パルのブルームアンドブランチなどもラインアップする。売れる理由はどこにあるのか?荒澤正和ディレクターに話を聞いた。
WWD:2022年春夏シーズンから取材、リースを断っているとか?
荒澤正和「シオタ」ディレクター(以下、荒澤):偉そうにするつもりはなく、純粋にマンパワーの問題だ。時間は有限で、僕のすべきことは服を作ること。優先順位をつけると、どうしても手が回らなくなってしまう。
WWD:では、なぜ今回取材を受けてくれた?
荒澤:「面白い記事にしてくれる」と言ってくれたからだ(笑)。
WWD:あらためてプレッシャーがかかるが……、ブランドの自己紹介からお願いしたい。
荒澤:デビューは19-20年秋冬シーズンで、商品構成はメンズとウィメンズが半々。当初35歳以上をターゲットにしていたが、顧客には20~30代が多い。中心価格帯はパンツだと2万円台後半で、アウターだと6万~8万円だ。
WWD:「シオタ」の最大の特徴は、自社一貫生産のファクトリーブランドであることだ。一方で、同様のブランドは過去にもたくさんあった。なにゆえ売れている?
荒澤:こんな話がある。落語家の立川談志がタクシーに乗った際、運転手が「芸人は楽でいいね、テレビに出て面白おかしく話しているだけで金が入ってくるんだから」と絡んだ。それに対して談志師匠は、「その通りだよ。だったら、なんであんたはやらないんだ?」と返したとか。「シオタ」も同じというか、スビンコットンを使ってパンツを作っている“だけ”とも言える。スビンコットンの良さをユーザーに知ってもらいたくて、多くの企業・ブランドに参入してほしいとも思っている。スビンコットンの評判が広まれば、「シオタ」もいっそう売れるからだ。
WWD:確かに全てのコットンアイテムに、希少価値が高い超長綿のスビンを使っていることも「シオタ」の特徴だ。荒澤ディレクターにとって、スビンコットンの魅力とは?
荒澤:はき心地の良さに尽きる。僕はビンテージ「リーバイス(LEVI'S)」のコレクターでもあるのだが、35歳ぐらいからごわごわしたジーンズをはくのがつらくなった。それはユーザーも同じだと思う。20年のキャリアの中でさまざまなコットンを見てきたが、費用対効果を考えた際、スビン以上のものはないというのが現在の見解だ。
WWD:そのスビンコットンを使ったジーンズは「シオタ」のキーアイテムだが、ブランド立ち上げ直前まで商品構成に入っていなかったとか?
荒澤:ジーンズは好きだし得意と自負していたが、「リーバイス」という圧倒的な存在もあり、作らなくてもよいのでは?と考えていた。しかし、シオタの工場でサンプルを作ったところ、あまりのクオリティーの高さに“作るしかない!”と考えをあらためた。ジーンズ市場をレッドオーシャンと見る動きもあるが、スビンコットンを使うことで光が見えた。値段は高くとも、はいて気持ちのいいジーンズを訴求したかった。
WWD:「シオタ」のジーンズの価格は?
荒澤:人気の本藍染めのダークブルーが3万5200円、そこに加工をくわえたミディアムダークブルーとライトブルーがそれぞれ3万9600円だ。決して安くはないが、「シオタ」以外では出せない価格だと思う。
WWD:というと?
荒澤:ほかのブランドや工場で作った場合、1.5倍ほどの価格になるだろう。
WWD:「シオタ」が値段を抑えられているわけは?
荒澤:ひとえに社長の中野の心意気だ。ファッション業界には“原価率ルール”がある。例えば、1000円でジーンズを作って4000円で売ったら原価率は25%だ。ただし、1000円で作ったジーンズには魅力がないかもしれない。魅力がなければ、いくら安くても売れない。また、得られるもうけは3000円だ。一方で、5000円かけて作って1万円で売るジーンズがある。原価率は50%だが、もうけは5000円だ。そこには2000円の差があり、「シオタ」は後者を選ぶ。見るべきは、率ではなく額。簡単な理屈であり、長いこと唱えてきたが業界内では理解してもらえなかった。中野が初めての理解者だった。
WWD:今後の展開について聞きたい。
荒澤:作り手として、商品が売れるのは素直にうれしい。だが過剰になると、それは一過性のブームになってしまいかねない。そのため、売り上げトップ2のワンウオッシュジーンズとベイカーパンツの販売をこの秋冬からやめる。
WWD:売り上げにも理想形があるということか?
荒澤:「シオタ」の売り上げは小売価格で7億円を突破し、黒字化もできている。当面、20億円を目標とするが、それ以上だと僕の目の届かない商品が増えてしまい、それは「シオタ」の目指すものではない。
WWD:勢いそのままに、10月に初のオンリーショップを東京・代々木上原に出店する。
荒澤:直営店は「シオタ」を立ち上げた当初からの目標だった。スタッフも増員する予定で、人数×7億円というのが理想的なビジネスモデルだ。
WWD:デビュー2年目での出店は予想通り?
荒澤:いや、もう2~3年はかかると思っていた。コロナもあり、いっそう不透明だった。しかし、不動産との良縁もあり決断した。モノづくりでいえばテーラードも得意なので、「シオタ」の別ラインでジャケットやスーツを作ることも考えている。
■シオタ(仮)
オープン日:10月予定
住所:東京都渋谷区元代々木町23-11
「シオタ」の服はカジュアルだが上品さを損なわず、女性客にも受け入れられている。これは荒澤ディレクターのキャリアによるものだろう。また、職人気質な荒澤ディレクターと、それに呼応してイメージを具現化する工場、“餅は餅屋”の理念を理解し合えるビジネスパートナーの存在があってはじめて成立する。いずれも目からうろこの要素ではないが、三位一体となって走り続けることが強みだ。“基本に忠実に”、そんな基本的なことの重要さをインタビューを通じて感じた。
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福祉業界に新しい風を吹かせている双子がいる。福祉実験ユニット「ヘラルボニー」の松田崇弥(まつだ・たかや)代表と松田文登(まつだ・ふみと)副代表だ。彼らは、知的障がいのある人のアート作品をカードケースやバッグなどのプロダクトに落とし込んだり、仮囲い(建設中に備えられる白い壁)を利用して知的障がいを持つアーティストの絵を飾る“全日本仮囲いミュージアムプロジェクト”を行ったりと、アートを通じて福祉と社会をつなぐ活動を実施。その姿勢が評価され、2019年にはフォーブス ジャパンが世界を変える30歳未満に贈るアワード「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」を受賞した。
主なプロダクトは、ネクタイや傘、ハンカチなど。「アートを超えるプロダクトを作ろう」をコンセプトに生産する商品はどれも一級品だ。例えばネクタイは、山形に工房を構える創業明治38年の「銀座田屋」で生産されるもの。上品な風合いの細い絹糸を高密度に織りあげ、多色使いで細やかな作風を再現できる多色織りで、プリントよりも上品な仕上がりになる。今年から作り始めた傘は、ファッションブランド「フラボア(FRABOIS)」でデザイナーをしていた佐々木春樹氏がディレクションを担当し、持ち手から傘の生地まで、完全オリジナルで作り上げている。
こだわり抜いたプロダクトは、ネクタイで2万円前後、傘で3万円代、スカーフで8千円代と決して安くはない。「福祉業界でも高品質に似合った適正価格で挑戦したい」というお二人の気持ちの現れだが、ZOZOTOWNのハンカチ部門で売り上げ1位を獲得したり、各所でのポップアップを開いたりと、ビジネスとしても成立させている。流通も公民館や福祉施設といった“福祉っぽい場所”ではなく、東京・渋谷や代官山などファッション感度の高い人が集まる町で積極的にポップアップを開催。東京・渋谷の商業施設「渋谷スクランブルスクエア」では、「『サカイ(SACAI)』『メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)』を着ているお客さまがネクタイを買ってくれた。作品を手掛けたアーティストの話をすると『こういうものを待っていた』とうれしい感想をもらった」(プレス担当者)と好評だった。
“実験”と冠するのにも理由がある。崇弥代表は「ビジネスに失敗はつきものなのに、福祉業界は失敗ができない空気がある。だからといって“支援”という言葉に逃げたくない」。福祉業界を超え「“ビジネス”として広げていきたい」という思いを込め、福祉実験ユニットと名付た。
今年6月には松田兄弟の故郷・岩手県で知的障がいのあるアーティストの作品を展示する「ヘラルボニー ギャラリー(HERALBONY GALLERY)」をオープンした。障がいを「欠落」と捉えないメッセージを込め、岩手から世界へ、障がいのあるアーティストが自己表現できる場として機能することを目指す。文登副代表は「アートの世界から当事者との出会いを作っていくことで障がいへの向き合い方が変わっていくと思う。(ギャラリーに参加するアーティストだけでなく)世の中の障がいを持つ人たちへの接し方まで変わっていったらーーそんな未来に希望を持っています」。
今年7月で3周年を迎えたヘラルボニー。例え成功の可能性が低いと思われても、強い信念と失敗を恐れないチャレンジ精神があれば、当事者やその周囲の意識を変え、そして社会まで変化させられるかもしれない。
徳永啓太/ファッションジャーナリスト PROFILE:(とくなが・けいた)1987年生まれ。先天性脳性まひにより車いすを使用。「ここのがっこう」でファッションデザインを学ぶ。2013年からテキスタイルプリンタや刺しゅうミシン、レーザーカッターといった機材の現場で運営に携わる。17年に独立。ファッションと多様性を軸にしたジャーナリスト。18年VOGUE WORLD SELECT 100 STREET STYLE に選ばれるThe post 知的障がい者のアート作品をビジネスとして社会に提案する福祉実験ユニット「ヘラルボニー」 appeared first on WWDJAPAN.
福祉業界に新しい風を吹かせている双子がいる。福祉実験ユニット「ヘラルボニー」の松田崇弥(まつだ・たかや)代表と松田文登(まつだ・ふみと)副代表だ。彼らは、知的障がいのある人のアート作品をカードケースやバッグなどのプロダクトに落とし込んだり、仮囲い(建設中に備えられる白い壁)を利用して知的障がいを持つアーティストの絵を飾る“全日本仮囲いミュージアムプロジェクト”を行ったりと、アートを通じて福祉と社会をつなぐ活動を実施。その姿勢が評価され、2019年にはフォーブス ジャパンが世界を変える30歳未満に贈るアワード「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」を受賞した。
主なプロダクトは、ネクタイや傘、ハンカチなど。「アートを超えるプロダクトを作ろう」をコンセプトに生産する商品はどれも一級品だ。例えばネクタイは、山形に工房を構える創業明治38年の「銀座田屋」で生産されるもの。上品な風合いの細い絹糸を高密度に織りあげ、多色使いで細やかな作風を再現できる多色織りで、プリントよりも上品な仕上がりになる。今年から作り始めた傘は、ファッションブランド「フラボア(FRABOIS)」でデザイナーをしていた佐々木春樹氏がディレクションを担当し、持ち手から傘の生地まで、完全オリジナルで作り上げている。
こだわり抜いたプロダクトは、ネクタイで2万円前後、傘で3万円代、スカーフで8千円代と決して安くはない。「福祉業界でも高品質に似合った適正価格で挑戦したい」というお二人の気持ちの現れだが、ZOZOTOWNのハンカチ部門で売り上げ1位を獲得したり、各所でのポップアップを開いたりと、ビジネスとしても成立させている。流通も公民館や福祉施設といった“福祉っぽい場所”ではなく、東京・渋谷や代官山などファッション感度の高い人が集まる町で積極的にポップアップを開催。東京・渋谷の商業施設「渋谷スクランブルスクエア」では、「『サカイ(SACAI)』『メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)』を着ているお客さまがネクタイを買ってくれた。作品を手掛けたアーティストの話をすると『こういうものを待っていた』とうれしい感想をもらった」(プレス担当者)と好評だった。
“実験”と冠するのにも理由がある。崇弥代表は「ビジネスに失敗はつきものなのに、福祉業界は失敗ができない空気がある。だからといって“支援”という言葉に逃げたくない」。福祉業界を超え「“ビジネス”として広げていきたい」という思いを込め、福祉実験ユニットと名付た。
今年6月には松田兄弟の故郷・岩手県で知的障がいのあるアーティストの作品を展示する「ヘラルボニー ギャラリー(HERALBONY GALLERY)」をオープンした。障がいを「欠落」と捉えないメッセージを込め、岩手から世界へ、障がいのあるアーティストが自己表現できる場として機能することを目指す。文登副代表は「アートの世界から当事者との出会いを作っていくことで障がいへの向き合い方が変わっていくと思う。(ギャラリーに参加するアーティストだけでなく)世の中の障がいを持つ人たちへの接し方まで変わっていったらーーそんな未来に希望を持っています」。
今年7月で3周年を迎えたヘラルボニー。例え成功の可能性が低いと思われても、強い信念と失敗を恐れないチャレンジ精神があれば、当事者やその周囲の意識を変え、そして社会まで変化させられるかもしれない。
徳永啓太/ファッションジャーナリスト PROFILE:(とくなが・けいた)1987年生まれ。先天性脳性まひにより車いすを使用。「ここのがっこう」でファッションデザインを学ぶ。2013年からテキスタイルプリンタや刺しゅうミシン、レーザーカッターといった機材の現場で運営に携わる。17年に独立。ファッションと多様性を軸にしたジャーナリスト。18年VOGUE WORLD SELECT 100 STREET STYLE に選ばれるThe post 知的障がい者のアート作品をビジネスとして社会に提案する福祉実験ユニット「ヘラルボニー」 appeared first on WWDJAPAN.
プレミアアンチエイジングが展開する「デュオ(DUO)」「シトラナ(SITRANA)」が中国で存在感を放ち始めた。2021年第1〜3四半期の海外売上高は前年同期比60%増と成長。今年2月には上海に現地法人・蓓安美(上海)化粧品有限公司を立ち上げた。これまで中国本土での知名度はさほど高くなかったという両ブランドは、なぜ短期間で成長できたのか。
「デュオ」の動画コンテンツ1
「DUO」の海外展開は2019年からだが、昨年2月に中国本土でTモール(Tmall)海外旗艦店を立ち上げ本格進出した。現地法人の福地智也・総経理は「国内市場が成長する中で、これから先さらに大きい市場を見据えると中国市場は欠かせなかった」と話す。2月に立ち上げた現地法人は現在5人で、代表以外はローカル採用。製品企画やマーケティングは現地法人が行い、日本の越境EC担当メンバーとも情報をやりとりして新しい施策を打ち出す。現地法人の設立は「デュオ」だけでなく、「シトラナ」の展開を見据えたものだ。
「そもそも『シトラナ』は中国の敏感肌市場を狙ったブランドで、中国目線の製品作りをしている」と福地総経理。中国では敏感肌ケア市場が伸び続けており、智研コンサルティングによると2020年は前年比23.3%増の約168億元(約2852億円)規模に達した。「シトラナ」は中国で敏感肌ケアに人気の成分、シカ(CICA)をキー成分として使用する。また当初から中国を狙った処方のため、中国国家食品薬品監督管理総局(National Medical Products Administration、NMPA・旧CFDA)の登録が済み、一般貿易で販売。「デュオ」は未だ越境ECのみの販売だ。
両ブランドとも製品処方は日本と変わらないが、打ち出し方は異なる点もある。福地総経理は「まずはスター製品作りが大事。中国ではベタつく質感が嫌われるので、『シトラナ』のスター製品『シカ リペアクリーム』は乳液クリームという呼び方をする」と話す。「シトラナ」は立ち上げ直後だが、既に一部で注目が高まっている。
これまでKOL(Key OpinionLeader)の投稿やSNS上の口コミ、ライブコマースなど認知向上の施策を行ってきたが、大きく影響したのは現地アンバサダーだ。起用したのは中国で話題のボーイズグループ、INTO1(イントゥーワン)の日本人メンバー。「デュオ」は賛多、「シトラナ」は力丸がスター製品の顔となった。2人は中国芸能界の中でも旬の人物で、プレミアアンチエンジング以外にもさまざまなブランドで起用されている。
福地総経理は「ハイブランドの起用も多い2人だが、早めから起用を決めたことでアサインできた。ファン経済消費にうまくハマって売り上げと認知度が上がった。ただ2人の起用はトラフィックだけが理由ではなく、日本ブランドというイメージ付けの効果や、ブランド価値とのマッチという点でも最適だった」と意図を語る。現在はブランド公式ウェイボー(Weibo)やTモール販売ページでアンバサダー画像を掲載しているが、「今後はライブコマースへの起用施策など、より多くのSKUを買ってもらうための戦略を考えていく」という。
アンバサダー施策による効果は初回売り上げだけでなく、リピート購入の増加やライブコマースのアサインにも影響した。「実績がない製品はライブコマースで紹介してもらいにくいが、認知が拡大したことでライバーから選ばれやすくなった」と福地総経理。
中国での爆発の起点となるアンバサダー起用には、4月に発表した中国大手テクノロジー企業テンセント(Tencent)との戦略提携が関係する。アンバサダー2人が所属するINTO1は、テンセント傘下の動画視聴サービス「テンセントビデオ」のアイドルサバイバル番組「創造営2021」から誕生したグループだ。
「デュオ」の動画コンテンツ2
テンセントとの戦略提携のメインは、テンセントクラウドの「スマートリテールソリューションズ」の活用。ウィーチャット(WeChat、Weixin)を起点に、ミニプログラムや公式アカウント運営、また動画やライブ配信などのコンテンツを活用したEC、プロモーションなど幅広く売り上げ拡大に向けた取り組みが行われる。
こうした戦略の背景には、中国ブランドの台頭による危機感がある。福地総経理は「中国ブランドはコスメだけでなくスキンケア商品も伸びている。中国ブランドはマーケティング方法もクイックで、リピーターを囲い込む顧客管理まで独自で行うし、ファイナンス重視で積極的に投資して成長する。消費者の思考も変わり、日本ブランドがどんどん難しくなっている」と現状を伝える。
中国ブランドの成長は、2000年以降生まれの若者の影響が大きい。彼らは消費の中心となりつつあり、自国製品を支持する傾向が強い。また化粧品成分に注目する人が増えており、消費者自ら化粧品成分を細かく調べる。成分という“効果の裏付け”によって、国産品を選ぶ人が増えているのだという。
「日本ブランドに対して効果の期待感はあるものの、そこまでの優位性ではない。日本ブランドというだけでは売れない時代が来ると思う。大事なのは中国カルチャーに合わせてメッセージを発信すること」と福地総経理。現地アンバサダーの起用やウィーチャットを活用した施策も、カルチャライズの一環だ。
今後は中国で注目されている顧客管理の手法、プライベートトラフィック(私域流量)の構築も計画している。これは昨年、米国ニューヨーク市場で上場した中国化粧品企業、逸仙控股(YATSEN)が代表ブランド「完美日記(PERFECT DIARY)」を数年でトップブランドに押し上げた手法とされる。プライベートトラフィックの構築は、ウィーチャット上のグループチャットで顧客とコミュニケーションを取るのが主流だ。
今後の展開について、福地総経理は「中国の消費者は試してから買いたい、確認したいという要求が強く、在日の友人にリサーチをする、SNSをチェックする人が多い。そういった点ではオンライン消費が盛んな中国でもオフラインの役割は大きい。まずはECで認知を向上し、オフライン展開したい」と計画を語った。
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プレミアアンチエイジングが展開する「デュオ(DUO)」「シトラナ(SITRANA)」が中国で存在感を放ち始めた。2021年第1〜3四半期の海外売上高は前年同期比60%増と成長。今年2月には上海に現地法人・蓓安美(上海)化粧品有限公司を立ち上げた。これまで中国本土での知名度はさほど高くなかったという両ブランドは、なぜ短期間で成長できたのか。
「デュオ」の動画コンテンツ1
「DUO」の海外展開は2019年からだが、昨年2月に中国本土でTモール(Tmall)海外旗艦店を立ち上げ本格進出した。現地法人の福地智也・総経理は「国内市場が成長する中で、これから先さらに大きい市場を見据えると中国市場は欠かせなかった」と話す。2月に立ち上げた現地法人は現在5人で、代表以外はローカル採用。製品企画やマーケティングは現地法人が行い、日本の越境EC担当メンバーとも情報をやりとりして新しい施策を打ち出す。現地法人の設立は「デュオ」だけでなく、「シトラナ」の展開を見据えたものだ。
「そもそも『シトラナ』は中国の敏感肌市場を狙ったブランドで、中国目線の製品作りをしている」と福地総経理。中国では敏感肌ケア市場が伸び続けており、智研コンサルティングによると2020年は前年比23.3%増の約168億元(約2852億円)規模に達した。「シトラナ」は中国で敏感肌ケアに人気の成分、シカ(CICA)をキー成分として使用する。また当初から中国を狙った処方のため、中国国家食品薬品監督管理総局(National Medical Products Administration、NMPA・旧CFDA)の登録が済み、一般貿易で販売。「デュオ」は未だ越境ECのみの販売だ。
両ブランドとも製品処方は日本と変わらないが、打ち出し方は異なる点もある。福地総経理は「まずはスター製品作りが大事。中国ではベタつく質感が嫌われるので、『シトラナ』のスター製品『シカ リペアクリーム』は乳液クリームという呼び方をする」と話す。「シトラナ」は立ち上げ直後だが、既に一部で注目が高まっている。
これまでKOL(Key OpinionLeader)の投稿やSNS上の口コミ、ライブコマースなど認知向上の施策を行ってきたが、大きく影響したのは現地アンバサダーだ。起用したのは中国で話題のボーイズグループ、INTO1(イントゥーワン)の日本人メンバー。「デュオ」は賛多、「シトラナ」は力丸がスター製品の顔となった。2人は中国芸能界の中でも旬の人物で、プレミアアンチエンジング以外にもさまざまなブランドで起用されている。
福地総経理は「ハイブランドの起用も多い2人だが、早めから起用を決めたことでアサインできた。ファン経済消費にうまくハマって売り上げと認知度が上がった。ただ2人の起用はトラフィックだけが理由ではなく、日本ブランドというイメージ付けの効果や、ブランド価値とのマッチという点でも最適だった」と意図を語る。現在はブランド公式ウェイボー(Weibo)やTモール販売ページでアンバサダー画像を掲載しているが、「今後はライブコマースへの起用施策など、より多くのSKUを買ってもらうための戦略を考えていく」という。
アンバサダー施策による効果は初回売り上げだけでなく、リピート購入の増加やライブコマースのアサインにも影響した。「実績がない製品はライブコマースで紹介してもらいにくいが、認知が拡大したことでライバーから選ばれやすくなった」と福地総経理。
中国での爆発の起点となるアンバサダー起用には、4月に発表した中国大手テクノロジー企業テンセント(Tencent)との戦略提携が関係する。アンバサダー2人が所属するINTO1は、テンセント傘下の動画視聴サービス「テンセントビデオ」のアイドルサバイバル番組「創造営2021」から誕生したグループだ。
「デュオ」の動画コンテンツ2
テンセントとの戦略提携のメインは、テンセントクラウドの「スマートリテールソリューションズ」の活用。ウィーチャット(WeChat、Weixin)を起点に、ミニプログラムや公式アカウント運営、また動画やライブ配信などのコンテンツを活用したEC、プロモーションなど幅広く売り上げ拡大に向けた取り組みが行われる。
こうした戦略の背景には、中国ブランドの台頭による危機感がある。福地総経理は「中国ブランドはコスメだけでなくスキンケア商品も伸びている。中国ブランドはマーケティング方法もクイックで、リピーターを囲い込む顧客管理まで独自で行うし、ファイナンス重視で積極的に投資して成長する。消費者の思考も変わり、日本ブランドがどんどん難しくなっている」と現状を伝える。
中国ブランドの成長は、2000年以降生まれの若者の影響が大きい。彼らは消費の中心となりつつあり、自国製品を支持する傾向が強い。また化粧品成分に注目する人が増えており、消費者自ら化粧品成分を細かく調べる。成分という“効果の裏付け”によって、国産品を選ぶ人が増えているのだという。
「日本ブランドに対して効果の期待感はあるものの、そこまでの優位性ではない。日本ブランドというだけでは売れない時代が来ると思う。大事なのは中国カルチャーに合わせてメッセージを発信すること」と福地総経理。現地アンバサダーの起用やウィーチャットを活用した施策も、カルチャライズの一環だ。
今後は中国で注目されている顧客管理の手法、プライベートトラフィック(私域流量)の構築も計画している。これは昨年、米国ニューヨーク市場で上場した中国化粧品企業、逸仙控股(YATSEN)が代表ブランド「完美日記(PERFECT DIARY)」を数年でトップブランドに押し上げた手法とされる。プライベートトラフィックの構築は、ウィーチャット上のグループチャットで顧客とコミュニケーションを取るのが主流だ。
今後の展開について、福地総経理は「中国の消費者は試してから買いたい、確認したいという要求が強く、在日の友人にリサーチをする、SNSをチェックする人が多い。そういった点ではオンライン消費が盛んな中国でもオフラインの役割は大きい。まずはECで認知を向上し、オフライン展開したい」と計画を語った。
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米国のスニーカー・スポーツウエア小売店のフットロッカー(FOOT LOCKER)は8月2日、スニーカー専門店アトモス(ATMOS)を展開するテクストトレーディングカンパニーを3億6000万ドル(約396億円)で買収すると発表した。取引は21年第3四半期に完了予定だ。
アトモスは現在日本国内に39店舗、グローバルで49店舗を展開し、20年度は1億7500万ドル(約192億円)を売り上げた。そのうち60%はECによる売り上げだ。リチャード・A・ジョンソン(Richard A. Johnson)=フットロッカー会長兼最高経営責任者は「アトモスはデジタルに強みを持つブランドで、若年層およびスニーカーカルチャーに大きな影響を与える存在だ。今回の買収で急成長するアジアパシフィック市場事業を強化し、アトモスのさらなる成長を図る」とコメント。本明秀文アトモス社長は「アトモスは2000年に裏原宿で創業。スニーカーカルチャーへの愛と、顧客との強固なつながりによってここまで成長してきた。同じビジョンを持つフットロッカーと協業し、次なる成長のフェーズへ踏み出す」と意気込む。
なお、フットロッカーは同日、米国西海岸をベースにするスポーツウエア小売店の「WSS」を手掛けるユーロスター(EUROSTAR)を7億5000万ドル(約825億円)で買収することも発表した。
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米国のスニーカー・スポーツウエア小売店のフットロッカー(FOOT LOCKER)は8月2日、スニーカー専門店アトモス(ATMOS)を展開するテクストトレーディングカンパニーを3億6000万ドル(約396億円)で買収すると発表した。取引は21年第3四半期に完了予定だ。
アトモスは現在日本国内に39店舗、グローバルで49店舗を展開し、20年度は1億7500万ドル(約192億円)を売り上げた。そのうち60%はECによる売り上げだ。リチャード・A・ジョンソン(Richard A. Johnson)=フットロッカー会長兼最高経営責任者は「アトモスはデジタルに強みを持つブランドで、若年層およびスニーカーカルチャーに大きな影響を与える存在だ。今回の買収で急成長するアジアパシフィック市場事業を強化し、アトモスのさらなる成長を図る」とコメント。本明秀文アトモス社長は「アトモスは2000年に裏原宿で創業。スニーカーカルチャーへの愛と、顧客との強固なつながりによってここまで成長してきた。同じビジョンを持つフットロッカーと協業し、次なる成長のフェーズへ踏み出す」と意気込む。
なお、フットロッカーは同日、米国西海岸をベースにするスポーツウエア小売店の「WSS」を手掛けるユーロスター(EUROSTAR)を7億5000万ドル(約825億円)で買収することも発表した。
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