ロレアル21年上半期は米国市場が復調し増収増益 フレグランスも急伸

 ロレアル(L'OREAL)の2021年1〜6月期決算は売上高が前年同期比16.2%増の151億9660万ユーロ(約1兆9600億円)、営業利益が同37%増の29億8810万ユーロ(約3854億円)、純利益が同29.8%増の23億6800万ユーロ(約3054億円)と増収増益だった。19年の同期間に比べても、売上高は2%増、営業利益は3%増、純利益は1%増だった。なお19年4〜6月期に比べても、第2四半期の売上高は同8.4%増とコロナ前の水準に戻った。引き続き好調な中国市場に加え、マスクの着用義務が緩和された米国事業が急速に復調しており、成長をけん引した。

 事業部別では、リュクス事業本部の売上高が同24.9%増で、スキンケア、メイクアップ、フレグランスと全てのカテゴリーが成長した。ここ数年グループ全体の成長を率いるアクティブ コスメティックス事業部は同32%増と引き続き好調だった。「セラヴィ(CERAVE)」は売り上げを倍増し、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」も売り上げシェアを拡大した。プロフェッショナル プロダクツ事業部は同32.6%増で、「ケラスターゼ(KERASTASE)」がけん引した。メイクアップ比重が大きいコンシューマープロダクツ事業部も米国市場のリバウンドで同1.9%増を記録し、4〜6月は同14.2%増と復調しつつある。中でも「メイベリン(MAYBELLINE)」の新作マスカラや「ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)」のパウダーが人気だった。ヘアケアも2ケタ成長し、スキンケアも「ロレアル パリ」が中国で引き続きトップセラーだった。

 地域別では北米の売上高が同13.8%増、北アジアが同23.2%増、南アジア・中東・北アフリカが同13.3%増、ラテンアメリカが同22.7%増だった。ロックダウンや外出に関する規制が緩和された米国や中南米は売り上げを伸ばした。日本と韓国は新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け続ける一方で、中国は海南島の免税事業が成長し続けた。カテゴリー別ではスキンケアが引き続き伸び続けたほか、フレグランスの売り上げが同24%増と最も伸びた。

 5月に最高経営責任者に就任したニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)は決算会見で「ビューティ市場は、コロナ前の水準に戻りつつある。中国は引き続きビューティ需要が高く、中でもラグジュアリーが好調だ。またメイクアップの復調が中国と米国で始まり、他国にも徐々に広がっている。ロレアルは市場平均よりも2倍のペースで復調をしており、下半期も19年を上回る成長スピードを目指す」とコメントした。

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ロレアル21年上半期は米国市場が復調し増収増益 フレグランスも急伸

 ロレアル(L'OREAL)の2021年1〜6月期決算は売上高が前年同期比16.2%増の151億9660万ユーロ(約1兆9600億円)、営業利益が同37%増の29億8810万ユーロ(約3854億円)、純利益が同29.8%増の23億6800万ユーロ(約3054億円)と増収増益だった。19年の同期間に比べても、売上高は2%増、営業利益は3%増、純利益は1%増だった。なお19年4〜6月期に比べても、第2四半期の売上高は同8.4%増とコロナ前の水準に戻った。引き続き好調な中国市場に加え、マスクの着用義務が緩和された米国事業が急速に復調しており、成長をけん引した。

 事業部別では、リュクス事業本部の売上高が同24.9%増で、スキンケア、メイクアップ、フレグランスと全てのカテゴリーが成長した。ここ数年グループ全体の成長を率いるアクティブ コスメティックス事業部は同32%増と引き続き好調だった。「セラヴィ(CERAVE)」は売り上げを倍増し、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」も売り上げシェアを拡大した。プロフェッショナル プロダクツ事業部は同32.6%増で、「ケラスターゼ(KERASTASE)」がけん引した。メイクアップ比重が大きいコンシューマープロダクツ事業部も米国市場のリバウンドで同1.9%増を記録し、4〜6月は同14.2%増と復調しつつある。中でも「メイベリン(MAYBELLINE)」の新作マスカラや「ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)」のパウダーが人気だった。ヘアケアも2ケタ成長し、スキンケアも「ロレアル パリ」が中国で引き続きトップセラーだった。

 地域別では北米の売上高が同13.8%増、北アジアが同23.2%増、南アジア・中東・北アフリカが同13.3%増、ラテンアメリカが同22.7%増だった。ロックダウンや外出に関する規制が緩和された米国や中南米は売り上げを伸ばした。日本と韓国は新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け続ける一方で、中国は海南島の免税事業が成長し続けた。カテゴリー別ではスキンケアが引き続き伸び続けたほか、フレグランスの売り上げが同24%増と最も伸びた。

 5月に最高経営責任者に就任したニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)は決算会見で「ビューティ市場は、コロナ前の水準に戻りつつある。中国は引き続きビューティ需要が高く、中でもラグジュアリーが好調だ。またメイクアップの復調が中国と米国で始まり、他国にも徐々に広がっている。ロレアルは市場平均よりも2倍のペースで復調をしており、下半期も19年を上回る成長スピードを目指す」とコメントした。

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「シトラナ」アジア太平洋地域アンバサダーにINTO1の力丸が就任

 プレミアアンチエイジングは、敏感肌向けコスメブランド「シトラナ(SITRANA)」の主力製品である“シカリペア クリーム”のアジア太平洋地域アンバサダーに、中国で活躍する多国籍アイドルグループINTO1(イントゥーワン)の力丸を起用した。これを記念し8月5日から力丸との日本限定コラボボックス(税込4950円)を公式サイトなどで発売する。
 
 同ブランドは2020年9月に誕生。敏感肌向けのエイジングスキンケア製品を扱う。5月に中国へ進出し、公式旗艦店で販売する。INTO1の日本人メンバーである力丸の起用は、「共に日本から中国に進出してデビューするという共通点や、やさしくて温和で癒し系な雰囲気を持ちながら、表現の舞台では激しいダンスで実力を魅せる力丸のイメージが、天然成分訴求で優しくてシンプルな外見でありながら、敏感肌対応化粧品としての確かな効果実感、実力を持つ『シトラナ』を想起させるのに最適だった」(同社担当者)からだという。

 6月に中国国内限定で力丸コラボボックスを発売したところ即完売し、日本での発売の要望が数多く寄せられたことから、日本限定コラボボックス“シトラナ シカリペア クリーム×力丸 JAPAN LIMITED BOX”を発売する。コラボボックスには“シカリペア クリーム”と力丸限定ポストカード2枚、限定缶バッジ2個、限定ステッカー5枚がセットされている。

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「シトラナ」アジア太平洋地域アンバサダーにINTO1の力丸が就任

 プレミアアンチエイジングは、敏感肌向けコスメブランド「シトラナ(SITRANA)」の主力製品である“シカリペア クリーム”のアジア太平洋地域アンバサダーに、中国で活躍する多国籍アイドルグループINTO1(イントゥーワン)の力丸を起用した。これを記念し8月5日から力丸との日本限定コラボボックス(税込4950円)を公式サイトなどで発売する。
 
 同ブランドは2020年9月に誕生。敏感肌向けのエイジングスキンケア製品を扱う。5月に中国へ進出し、公式旗艦店で販売する。INTO1の日本人メンバーである力丸の起用は、「共に日本から中国に進出してデビューするという共通点や、やさしくて温和で癒し系な雰囲気を持ちながら、表現の舞台では激しいダンスで実力を魅せる力丸のイメージが、天然成分訴求で優しくてシンプルな外見でありながら、敏感肌対応化粧品としての確かな効果実感、実力を持つ『シトラナ』を想起させるのに最適だった」(同社担当者)からだという。

 6月に中国国内限定で力丸コラボボックスを発売したところ即完売し、日本での発売の要望が数多く寄せられたことから、日本限定コラボボックス“シトラナ シカリペア クリーム×力丸 JAPAN LIMITED BOX”を発売する。コラボボックスには“シカリペア クリーム”と力丸限定ポストカード2枚、限定缶バッジ2個、限定ステッカー5枚がセットされている。

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花王の1〜6月期は“ニューノーマル対応”のビューティ製品ヒットや欧米ヘアサロン製品好調で増収増益

 花王の2021年1〜6月期連結決算(国際会計基準)は、衛生関連製品を中心とした需要拡大の反動を受けて日本のトイレタリー市場が前年同期を下回ったほか、コロナの影響で化粧品市場が回復していないものの、中国の好調継続や国内での化粧品のデジタル施策が奏功し、売上高が前年同期比1.2%増(実質0.6%減)の6752億円、営業利益が同5.3%減の706億円、純利益が3.8%増の525億円だった。

 事業部別では、コンシューマープロダクツ事業(ハイジーン&リビングケア事業、ヘルス&ビューティケア事業、ライフケア事業、化粧品事業を総称)の売上高が同1.2%減(同2.7%減)の5442億円だった。化粧品事業は、国内はニューノーマルに対応した化粧提案やデジタル施策により「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”や「デュウ(DEW)」の“クリアクレイフォンデュ”などヒット製品を創出。しかしインバウンド需要の消滅や緊急事態宣言延長による市場回復の遅れからメイクブランドが苦戦した。中国は「フリープラス(FREEPLUS)」「キュレル(CUREL)」がECで好調に推移。また、欧州はロックダウン緩和による市場回復とECの好調から、売上高が同0.9%増(同1.5%減)の1106億円だった。

 ヘルス&ビューティケア事業は、米国のヘアサロン向けプレステージブランド「オリベ(ORIBE)」がECを中心に好調に推移。欧州も市場が回復し、売り上げが伸長した。また、ハンドソープや手指消毒液など衛⽣関連製品の需要が米州では引き続き高かったものの、日本では市場が縮小し売り上げが減少。マス向けのヘアケア製品もヘアカラーが振るわず、売上高は同1.2%減(同2.6%減)の1740億円だった。

 21年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比3.5%増(実質2.0%増)の1兆4300億円、営業利益が同0.8%増の1770億円、純利益が0.7%増の1270億円を見込む。

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花王の1〜6月期は“ニューノーマル対応”のビューティ製品ヒットや欧米ヘアサロン製品好調で増収増益

 花王の2021年1〜6月期連結決算(国際会計基準)は、衛生関連製品を中心とした需要拡大の反動を受けて日本のトイレタリー市場が前年同期を下回ったほか、コロナの影響で化粧品市場が回復していないものの、中国の好調継続や国内での化粧品のデジタル施策が奏功し、売上高が前年同期比1.2%増(実質0.6%減)の6752億円、営業利益が同5.3%減の706億円、純利益が3.8%増の525億円だった。

 事業部別では、コンシューマープロダクツ事業(ハイジーン&リビングケア事業、ヘルス&ビューティケア事業、ライフケア事業、化粧品事業を総称)の売上高が同1.2%減(同2.7%減)の5442億円だった。化粧品事業は、国内はニューノーマルに対応した化粧提案やデジタル施策により「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”や「デュウ(DEW)」の“クリアクレイフォンデュ”などヒット製品を創出。しかしインバウンド需要の消滅や緊急事態宣言延長による市場回復の遅れからメイクブランドが苦戦した。中国は「フリープラス(FREEPLUS)」「キュレル(CUREL)」がECで好調に推移。また、欧州はロックダウン緩和による市場回復とECの好調から、売上高が同0.9%増(同1.5%減)の1106億円だった。

 ヘルス&ビューティケア事業は、米国のヘアサロン向けプレステージブランド「オリベ(ORIBE)」がECを中心に好調に推移。欧州も市場が回復し、売り上げが伸長した。また、ハンドソープや手指消毒液など衛⽣関連製品の需要が米州では引き続き高かったものの、日本では市場が縮小し売り上げが減少。マス向けのヘアケア製品もヘアカラーが振るわず、売上高は同1.2%減(同2.6%減)の1740億円だった。

 21年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比3.5%増(実質2.0%増)の1兆4300億円、営業利益が同0.8%増の1770億円、純利益が0.7%増の1270億円を見込む。

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“100%土に還る服”のシンクスドットデザインが定額レンタルサービス開始

 デザイン会社のシンクスドットデザイン(SYNCS.DESIGN)は、2020年に“100%土に還る服”として販売したTシャツ2型の定額レンタルサービス「シンクス.アース」を開始した。着古したTシャツを同社の農園に埋め立てて土に還す循環型ファッションの取り組みだ。

 アイテムは、和紙素材とオーガニックコットン素材のTシャツ2型でサイズはS〜Lをそろえる。利用者はTシャツ1枚につき月額980円を支払う。最低4ヶ月の着用期間以降は、好きな時に返却し、新しいものと交換できる。1着についての課金期間は最大1年間。

 回収したTシャツは、同社で選別を行い、まだ着られるものは染め直しなどの修繕を施して再びレンタルする。着古されたものは同社で管理する農園に埋め立てる。実証テストでは、和紙素材は約3ヶ月で、オーガニックコットンは約6ヶ月で完全に土に還る結果が出た。埋め立てることで微生物が増え、土壌改善につながるメリットもあるという。

 シンクスドットデザインは、20年にクラウドファンディング「マクアケ(MAKUAKE)」で100%和紙糸を使ったTシャツとマスクを販売した。澤柳直志代表取締役兼デザイナーは、シャツやトレンチコートなどの製作も試みたが、マスに広がる価格に抑えられず、今回のサブスクサービスへの切り替えを決めた。澤柳代表は「販売後も責任を持てる方法がないかと考えた。同サービスを通して買って捨てる従来の消費に対する意識を変えるきっかけを提供したい」と話す。

 今後は、ホテルなど対事業者へのサービス訴求も狙う。さらに、“100%土に還ること”を条件に、アイテムのバリエーションを拡充するほか、商品を長く着てもらうため、利用月ごとにポイントを付与し、農園で育った野菜やほかのアイテムとポイントを交換できる制度の導入も検討する。加えて、同社のコミュニティ事業と連携し、サービス利用者自身がTシャツを埋め立て、農園で野菜を育てる体験なども提供していく予定だ。


【サステナビリティ・ディレクター養成講座】ご案内

新時代のミッションに備えよ!サステナビリティ・ディレクター養成講座
受講日時:2021年9月3日(金)〜12月17日(金)(全9回) ※全7回のオンライン受講コースあり
申込締切:8月27日(金)

→詳細はこちらをクリック

 サステナビリティは今後の企業活動における最重要・優先課題です。この全9回の講座により受講者が目指すゴールは各企業の“サステナビリティ・ディレクター”。サステナビリティ業界のトップランナーが、国内外の最新情報のほか、サステナビリティの現場で起こっている生の声をお伝えします。受講者限定のグループコミュニティや、講師陣に直接質問できる機会もご用意しています(会場受講コースのみ)。何から始めたらよいか悩んでいるサステナビリティ担当者、サステナビリティを取り入れたCRS活動や企業理念を考えている方はぜひご参加ください。


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“100%土に還る服”のシンクスドットデザインが定額レンタルサービス開始

 デザイン会社のシンクスドットデザイン(SYNCS.DESIGN)は、2020年に“100%土に還る服”として販売したTシャツ2型の定額レンタルサービス「シンクス.アース」を開始した。着古したTシャツを同社の農園に埋め立てて土に還す循環型ファッションの取り組みだ。

 アイテムは、和紙素材とオーガニックコットン素材のTシャツ2型でサイズはS〜Lをそろえる。利用者はTシャツ1枚につき月額980円を支払う。最低4ヶ月の着用期間以降は、好きな時に返却し、新しいものと交換できる。1着についての課金期間は最大1年間。

 回収したTシャツは、同社で選別を行い、まだ着られるものは染め直しなどの修繕を施して再びレンタルする。着古されたものは同社で管理する農園に埋め立てる。実証テストでは、和紙素材は約3ヶ月で、オーガニックコットンは約6ヶ月で完全に土に還る結果が出た。埋め立てることで微生物が増え、土壌改善につながるメリットもあるという。

 シンクスドットデザインは、20年にクラウドファンディング「マクアケ(MAKUAKE)」で100%和紙糸を使ったTシャツとマスクを販売した。澤柳直志代表取締役兼デザイナーは、シャツやトレンチコートなどの製作も試みたが、マスに広がる価格に抑えられず、今回のサブスクサービスへの切り替えを決めた。澤柳代表は「販売後も責任を持てる方法がないかと考えた。同サービスを通して買って捨てる従来の消費に対する意識を変えるきっかけを提供したい」と話す。

 今後は、ホテルなど対事業者へのサービス訴求も狙う。さらに、“100%土に還ること”を条件に、アイテムのバリエーションを拡充するほか、商品を長く着てもらうため、利用月ごとにポイントを付与し、農園で育った野菜やほかのアイテムとポイントを交換できる制度の導入も検討する。加えて、同社のコミュニティ事業と連携し、サービス利用者自身がTシャツを埋め立て、農園で野菜を育てる体験なども提供していく予定だ。


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新時代のミッションに備えよ!サステナビリティ・ディレクター養成講座
受講日時:2021年9月3日(金)〜12月17日(金)(全9回) ※全7回のオンライン受講コースあり
申込締切:8月27日(金)

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 サステナビリティは今後の企業活動における最重要・優先課題です。この全9回の講座により受講者が目指すゴールは各企業の“サステナビリティ・ディレクター”。サステナビリティ業界のトップランナーが、国内外の最新情報のほか、サステナビリティの現場で起こっている生の声をお伝えします。受講者限定のグループコミュニティや、講師陣に直接質問できる機会もご用意しています(会場受講コースのみ)。何から始めたらよいか悩んでいるサステナビリティ担当者、サステナビリティを取り入れたCRS活動や企業理念を考えている方はぜひご参加ください。


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優しい肌触りの高感度ウエア「サク・レ」のポップアップが伊勢丹新宿と阪急うめだで開催

 優しい肌触りのシンプルなウエア「サク・レ(SACRE)」のポップアップショップが阪急うめだ本店3階「メゾン・ド・ランジェリー」で8月11〜24日に開催される。同ブランドは老舗総合アパレルメーカーのロイネによるもので、熊本県に生息する日本固有種のスイセンジノリから抽出された成分サクランを練り込んだ生地を使用。サクランはその高い保湿成分で注目されており、化粧品などにも使われている。

 「サク・レ」はキャミソールやショーツなどのインナーをはじめ、スリープウエア、ワンマイルウエア、アクティブウエアなど1日のさまざまなシーンに対応するアイテムを提供。サクランが練り込まれた素材が、肌に優しく“おうち時間”にぴったりだ。デザインも無駄なくシンプルなのでコーディネートしやすい。価格帯も、2500〜1万円以下と手に取りやすい。通常はECが中心の販売だが、ポップアップでは実際に商品を手に取ることができる。伊勢丹新宿本店3階の「マ・ランジェリー」でも、8月18〜31日にポップアップを開催する。

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優しい肌触りの高感度ウエア「サク・レ」のポップアップが伊勢丹新宿と阪急うめだで開催

 優しい肌触りのシンプルなウエア「サク・レ(SACRE)」のポップアップショップが阪急うめだ本店3階「メゾン・ド・ランジェリー」で8月11〜24日に開催される。同ブランドは老舗総合アパレルメーカーのロイネによるもので、熊本県に生息する日本固有種のスイセンジノリから抽出された成分サクランを練り込んだ生地を使用。サクランはその高い保湿成分で注目されており、化粧品などにも使われている。

 「サク・レ」はキャミソールやショーツなどのインナーをはじめ、スリープウエア、ワンマイルウエア、アクティブウエアなど1日のさまざまなシーンに対応するアイテムを提供。サクランが練り込まれた素材が、肌に優しく“おうち時間”にぴったりだ。デザインも無駄なくシンプルなのでコーディネートしやすい。価格帯も、2500〜1万円以下と手に取りやすい。通常はECが中心の販売だが、ポップアップでは実際に商品を手に取ることができる。伊勢丹新宿本店3階の「マ・ランジェリー」でも、8月18〜31日にポップアップを開催する。

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「ゲラン」が伊勢丹新宿本店でポップアップを開催 俳優の磯村勇斗がガイドするスペシャルコンテンツも登場

 「ゲラン(GUERLAIN)」は8月4〜10日、伊勢丹新宿本店でポップアップ「ビーラブドガーデン(BEELOVED GARDEN)」を開催する。サステナビリティ活動を学べる会場限定コンテンツを体験できるほか、リニューアルする人気美容液“アベイユ ロイヤル アドバンスト ウォータリー オイル”のミニサイズの先行販売や、スキンケアやメイクアップの限定製品も販売する。

 花々が咲き誇る庭園のような会場は、1828年の創業以来190年以上に渡って自然の恵みから生まれた厳選素材を使用し、豊かな自然をインスピレーションの源にしてきた「ゲラン」の自然への愛を表現。同ブランドはミツバチの保護活動などを柱にサステナビリティ活動にも注力しており、今回のポップアップではミツバチの保護活動と生物多様性の保全について俳優の磯村勇斗がガイドするスペシャルコンテンツが登場する。そのほか、人気製品のサンプルがもらえるクイズコーナーやベンディングマシーン(自動販売機)、ハッシュタグをつけてSNS投稿をするともらえるギフトの用意、イベント限定のラッピングサービスを行う。


【サステナビリティ・ディレクター養成講座】ご案内

新時代のミッションに備えよ!サステナビリティ・ディレクター養成講座
受講日時:2021年9月3日(金)〜12月17日(金)(全9回) ※全7回のオンライン受講コースあり
申込締切:8月27日(金)

→詳細はこちらをクリック

 サステナビリティは今後の企業活動における最重要・優先課題です。この全9回の講座により受講者が目指すゴールは各企業の“サステナビリティ・ディレクター”。サステナビリティ業界のトップランナーが、国内外の最新情報のほか、サステナビリティの現場で起こっている生の声をお伝えします。受講者限定のグループコミュニティや、講師陣に直接質問できる機会もご用意しています(会場受講コースのみ)。何から始めたらよいか悩んでいるサステナビリティ担当者、サステナビリティを取り入れたCRS活動や企業理念を考えている方はぜひご参加ください。


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「ゲラン」が伊勢丹新宿本店でポップアップを開催 俳優の磯村勇斗がガイドするスペシャルコンテンツも登場

 「ゲラン(GUERLAIN)」は8月4〜10日、伊勢丹新宿本店でポップアップ「ビーラブドガーデン(BEELOVED GARDEN)」を開催する。サステナビリティ活動を学べる会場限定コンテンツを体験できるほか、リニューアルする人気美容液“アベイユ ロイヤル アドバンスト ウォータリー オイル”のミニサイズの先行販売や、スキンケアやメイクアップの限定製品も販売する。

 花々が咲き誇る庭園のような会場は、1828年の創業以来190年以上に渡って自然の恵みから生まれた厳選素材を使用し、豊かな自然をインスピレーションの源にしてきた「ゲラン」の自然への愛を表現。同ブランドはミツバチの保護活動などを柱にサステナビリティ活動にも注力しており、今回のポップアップではミツバチの保護活動と生物多様性の保全について俳優の磯村勇斗がガイドするスペシャルコンテンツが登場する。そのほか、人気製品のサンプルがもらえるクイズコーナーやベンディングマシーン(自動販売機)、ハッシュタグをつけてSNS投稿をするともらえるギフトの用意、イベント限定のラッピングサービスを行う。


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新時代のミッションに備えよ!サステナビリティ・ディレクター養成講座
受講日時:2021年9月3日(金)〜12月17日(金)(全9回) ※全7回のオンライン受講コースあり
申込締切:8月27日(金)

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 サステナビリティは今後の企業活動における最重要・優先課題です。この全9回の講座により受講者が目指すゴールは各企業の“サステナビリティ・ディレクター”。サステナビリティ業界のトップランナーが、国内外の最新情報のほか、サステナビリティの現場で起こっている生の声をお伝えします。受講者限定のグループコミュニティや、講師陣に直接質問できる機会もご用意しています(会場受講コースのみ)。何から始めたらよいか悩んでいるサステナビリティ担当者、サステナビリティを取り入れたCRS活動や企業理念を考えている方はぜひご参加ください。


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西武渋谷店のD2C集積売り場は9月2日オープン アルカの辻愛沙子がディレクション

 そごう・西武は、西武渋谷店パーキング館1階にオープン予定の“メディア型OMOストア”「チューズベース シブヤ(CHOOSEBASE SHIBUYA)」の開業日が、9月2日に決まったと発表した。また、社会派クリエイティブを掲げ、広告ディレクションや商品プロデュースを手がける辻愛沙子アルカCEOや、ホテルプロデューサーの龍崎翔子氏が同売り場のディレクションや空間設計を担当することも公表した。

 同売り場は半年ごとに編集テーマを設け、テーマに沿うD2Cブランドを集積。立ち上げ時は「タイムリミット」をキーワードに、サステナビリティ意識の高い50社のビューティ、ファッション、食などのブランドが出店予定だ。「モノを買うのではなく、気づきや賛同、応援を入り口に、“意味に出合い、意志を買う”という次世代の店舗のあり方を提案」(発表資料より)することを目指す。

 同売り場は、そごう・西武の担当者と社外メンバーとのオープンイノベーションのような形で開発を進めており、アルカの辻CEOはコンセプト策定、空間ディレクションなどを担当。「ホテル シー(HOTEL SHE,)」などを手掛ける龍崎氏は“メディア型OMOストア”としての体験・空間演出を担う。ほかに、カスタムオーダーウエアのファブリック トウキョウの森雄一郎社長、元メルペイの取締役最高プロダクト責任者で、キャッシュレスカフェを運営するカンカクの松本龍祐社長らがチームに加わっている。

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西武渋谷店のD2C集積売り場は9月2日オープン アルカの辻愛沙子がディレクション

 そごう・西武は、西武渋谷店パーキング館1階にオープン予定の“メディア型OMOストア”「チューズベース シブヤ(CHOOSEBASE SHIBUYA)」の開業日が、9月2日に決まったと発表した。また、社会派クリエイティブを掲げ、広告ディレクションや商品プロデュースを手がける辻愛沙子アルカCEOや、ホテルプロデューサーの龍崎翔子氏が同売り場のディレクションや空間設計を担当することも公表した。

 同売り場は半年ごとに編集テーマを設け、テーマに沿うD2Cブランドを集積。立ち上げ時は「タイムリミット」をキーワードに、サステナビリティ意識の高い50社のビューティ、ファッション、食などのブランドが出店予定だ。「モノを買うのではなく、気づきや賛同、応援を入り口に、“意味に出合い、意志を買う”という次世代の店舗のあり方を提案」(発表資料より)することを目指す。

 同売り場は、そごう・西武の担当者と社外メンバーとのオープンイノベーションのような形で開発を進めており、アルカの辻CEOはコンセプト策定、空間ディレクションなどを担当。「ホテル シー(HOTEL SHE,)」などを手掛ける龍崎氏は“メディア型OMOストア”としての体験・空間演出を担う。ほかに、カスタムオーダーウエアのファブリック トウキョウの森雄一郎社長、元メルペイの取締役最高プロダクト責任者で、キャッシュレスカフェを運営するカンカクの松本龍祐社長らがチームに加わっている。

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元「ランバン」メンズデザイナーが「セオリー」のカプセルコレクションを手掛ける

 2018年に「ランバン(LANVIN)」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターを退任したルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が「セオリー(THEORY)」のカプセルコレクションをデザインする。

 カプセルコレクションはメンズとウィメンズの両方を制作し、22年に発表予定。ブランドによると、オッセンドライバーが得意とする「アクティブウエアを取り入れたハイブリッドなテーラリングの美学」と素材に対する革新的なアプローチを活用した「近未来の都会的なラフスタイルコーデから着想を得た」コレクションになるという。

 オッセンドライバーは「ケンゾー(KENZO)」やエディ・スリマン(Hedi Slimane)時代の「ディオール オム(DIOR HOMME)」などでキャリアを積んだ後、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)のもとで「ランバン」のメンズを確立。14年間メンズを率いた後、18年にメゾンを去った。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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元「ランバン」メンズデザイナーが「セオリー」のカプセルコレクションを手掛ける

 2018年に「ランバン(LANVIN)」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターを退任したルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が「セオリー(THEORY)」のカプセルコレクションをデザインする。

 カプセルコレクションはメンズとウィメンズの両方を制作し、22年に発表予定。ブランドによると、オッセンドライバーが得意とする「アクティブウエアを取り入れたハイブリッドなテーラリングの美学」と素材に対する革新的なアプローチを活用した「近未来の都会的なラフスタイルコーデから着想を得た」コレクションになるという。

 オッセンドライバーは「ケンゾー(KENZO)」やエディ・スリマン(Hedi Slimane)時代の「ディオール オム(DIOR HOMME)」などでキャリアを積んだ後、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)のもとで「ランバン」のメンズを確立。14年間メンズを率いた後、18年にメゾンを去った。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「グッチ」が京都の有形文化財で「バンブーハウス」を開催中 ブランド創設100周年を祝う

 創設100周年を迎えた「グッチ(GUCCI)」は、ブランド発祥の地イタリア・フィレンツェと姉妹都市の関係にある京都市の有形文化財、旧川崎家住宅を舞台とした体験型エキシビジョン「グッチ バンブーハウス」を開催している。8月15日まで。伝統的な茶室と洋間など、和洋の建築様式が調和した空間で見せるのは、1947年の誕生以来、世代を超えて愛され続けるアイコンのバンブーハンドルをフィーチャーしたバッグ。50年代のアーカイブから最新の“グッチ ダイアナ”まで新旧の名作が勢ぞろいした空間で、西洋と東洋、過去と現在、そしてイタリアと京都の融合を楽しみたい。

手付かずの文化財に
新時代や生命再生の息吹を

 「グッチ バンブーハウス」のオープンに際して「グッチ」は、有形文化財でありながら長年手付かずだった旧川崎家住宅を「復興」や「再建」と呼んでも良いほどに再生させた。庭園には竹を植え、内装は現状復帰できるように元来の床や壁の上に緩衝材を敷き詰めて新たな床や壁を設けている。
 旧川崎家住宅は、1926年(大正15年)に完成。日本の建築家が設計して数奇屋大工の棟梁らが完成に導いたが、一方で当時最新のフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)風のデザインが取り入れられ、洋間と茶室、大塀造とレンガの外壁などが共存している。日本とヨーロッパの建築様式や意匠が共存した京都の有形文化財を、100年に近い時を経てイタリア発祥の「グッチ」が蘇らせ、そこに新旧のバッグを並べることで時代の新たな息吹を感じさせる空間が完成した。クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele )率いる「グッチ」は今秋、ハート(心臓)を1つのシンボルに用いて新時代や生命再生の息吹を感じさせる“グッチ アリア”コレクションを発売する。「グッチ」により新たな息吹が吹き込まれた旧川崎家住宅は、“グッチ アリア”コレクションのお披露目にもぴったりの空間だ。

最新コレクションのムービーから
茶室まで!

 「グッチ バンブーハウス」は、大別すると7つの空間に分けられる。竹林と石畳の通路を経て中に入ると、まずは「グッチ」のインテリア コレクション「グッチ デコール」で彩られたライブラリーが出現。その奥は、茶室の「竹節庵」。その名前は「グッチ」が目指すダイバーシティーに通じる「松に古今の色無し、竹に上下の節あり(竹の節のように互いに独立した自我を持ちながらも差異を認め合うこと)」という禅語に由来している。
 竹の庭&奥の庭では、京都の伝統的な坪庭を自然の竹林に見立てて再現した。苔むす地面に目をやると、そこには大地に根付いた竹の地下茎。これこそ「グッチ」が1947年、バンブーハンドルに用い始めた素材だ。エキシビション ルームには、歴代のバンブーハンドル バッグを並べた。「グッチ」の職人は第二次世界大戦後で物資が不足していた状況下でも高品質のハンドバッグを作りたいと願い、竹をバーナーで熱し、カーブさせ、艶やかに磨き上げることでハンドルに仕上げた。「グッチ バンブーハウス」には、1950年代以降の貴重なアーカイブが並んでいる。正客を迎える床の間に飾ったのは、四代目田辺竹雲斎の作品。竹を使った立体作品を発表し、国内外で高い評価を得ている人物だ。
 シネマルームでは、ブランド創設100周年を祝う“グッチ アリア”コレクションのムービーを上映。創設者のグッチオ ・グッチ(Guccio Gucci)がロンドンのホテルで働き始めて以降の歴史を振り返りつつ、絶え間なく再生し続け100年を経た「グッチ」、そして1世紀に渡り携わる人、愛する人々の生命力を賛美する。
 サロンでは、6月に登場したバンブーハンドルの最新バッグ“グッチ ダイアナ”が一堂に介した。イタリアから京都、100年前から現在、そして未来へと続く新時代の息吹が感じられる。

“グッチ ダイアナ”は、
歴史を再解釈したトートバッグ

 最新バッグの“グッチ ダイアナ”は、アレッサンドロ・ミケーレが再解釈したバンブーハンドルのハンドバッグだ。目を引くのは、ネオンカラーのレザーベルト。これは、オリジナルのバンブーバッグに付属していた、ハンドルの形状を維持するためのバンドにインスピレーションを得たものだ。時間が経つ中で自然と元に戻ろうとするバンブーのハンドルはかつて、その形状を維持するためバンドを装着していたという。アレッサンドロは、そんな「グッチ」の歴史とクラフツマンシップに着目し、トートバッグのデザインに組み込んだ。

京都では清水寺や仁和寺も
“ハッキング”

 「グッチ」は、旧川崎家住宅の他にも、7月には清水寺を“ハッキング”して、最新“グッチ アリア”コレクションをお披露目し、仁和寺 宸殿ではハイジュエリーコレクション「ホルトゥス デリキアルム」とファッションウォッチを展示した。“ハッキング”は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のシルエットを「グッチ」のロゴやモチーフでデザインしたアイテムをはじめ、“グッチ アリア”コレクションの中で重要なコンセプト。それは、ハッキングに近い刷新を繰り返し100周年を迎えた「グッチ」の革新性を象徴する言葉でもある。「グッチ バンブーハウス」を訪れ、その革新性はもちろん、歴史やクラフツマンシップ、イタリア・フィレンツェと京都市の友好関係などに思いを馳せたい。

INFORMATION
「グッチ バンブーハウス」

会期:8月15日まで
会場:旧川崎家住宅
住所:京都府京都市中京区新町通六角上ル三条町340
時間:11:00~20:00(最終入場は19:00まで)
入場:無料、予約制
休館日:毎週水曜

問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-1921

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「グッチ」が京都の有形文化財で「バンブーハウス」を開催中 ブランド創設100周年を祝う

 創設100周年を迎えた「グッチ(GUCCI)」は、ブランド発祥の地イタリア・フィレンツェと姉妹都市の関係にある京都市の有形文化財、旧川崎家住宅を舞台とした体験型エキシビジョン「グッチ バンブーハウス」を開催している。8月15日まで。伝統的な茶室と洋間など、和洋の建築様式が調和した空間で見せるのは、1947年の誕生以来、世代を超えて愛され続けるアイコンのバンブーハンドルをフィーチャーしたバッグ。50年代のアーカイブから最新の“グッチ ダイアナ”まで新旧の名作が勢ぞろいした空間で、西洋と東洋、過去と現在、そしてイタリアと京都の融合を楽しみたい。

手付かずの文化財に
新時代や生命再生の息吹を

 「グッチ バンブーハウス」のオープンに際して「グッチ」は、有形文化財でありながら長年手付かずだった旧川崎家住宅を「復興」や「再建」と呼んでも良いほどに再生させた。庭園には竹を植え、内装は現状復帰できるように元来の床や壁の上に緩衝材を敷き詰めて新たな床や壁を設けている。
 旧川崎家住宅は、1926年(大正15年)に完成。日本の建築家が設計して数奇屋大工の棟梁らが完成に導いたが、一方で当時最新のフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)風のデザインが取り入れられ、洋間と茶室、大塀造とレンガの外壁などが共存している。日本とヨーロッパの建築様式や意匠が共存した京都の有形文化財を、100年に近い時を経てイタリア発祥の「グッチ」が蘇らせ、そこに新旧のバッグを並べることで時代の新たな息吹を感じさせる空間が完成した。クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele )率いる「グッチ」は今秋、ハート(心臓)を1つのシンボルに用いて新時代や生命再生の息吹を感じさせる“グッチ アリア”コレクションを発売する。「グッチ」により新たな息吹が吹き込まれた旧川崎家住宅は、“グッチ アリア”コレクションのお披露目にもぴったりの空間だ。

最新コレクションのムービーから
茶室まで!

 「グッチ バンブーハウス」は、大別すると7つの空間に分けられる。竹林と石畳の通路を経て中に入ると、まずは「グッチ」のインテリア コレクション「グッチ デコール」で彩られたライブラリーが出現。その奥は、茶室の「竹節庵」。その名前は「グッチ」が目指すダイバーシティーに通じる「松に古今の色無し、竹に上下の節あり(竹の節のように互いに独立した自我を持ちながらも差異を認め合うこと)」という禅語に由来している。
 竹の庭&奥の庭では、京都の伝統的な坪庭を自然の竹林に見立てて再現した。苔むす地面に目をやると、そこには大地に根付いた竹の地下茎。これこそ「グッチ」が1947年、バンブーハンドルに用い始めた素材だ。エキシビション ルームには、歴代のバンブーハンドル バッグを並べた。「グッチ」の職人は第二次世界大戦後で物資が不足していた状況下でも高品質のハンドバッグを作りたいと願い、竹をバーナーで熱し、カーブさせ、艶やかに磨き上げることでハンドルに仕上げた。「グッチ バンブーハウス」には、1950年代以降の貴重なアーカイブが並んでいる。正客を迎える床の間に飾ったのは、四代目田辺竹雲斎の作品。竹を使った立体作品を発表し、国内外で高い評価を得ている人物だ。
 シネマルームでは、ブランド創設100周年を祝う“グッチ アリア”コレクションのムービーを上映。創設者のグッチオ ・グッチ(Guccio Gucci)がロンドンのホテルで働き始めて以降の歴史を振り返りつつ、絶え間なく再生し続け100年を経た「グッチ」、そして1世紀に渡り携わる人、愛する人々の生命力を賛美する。
 サロンでは、6月に登場したバンブーハンドルの最新バッグ“グッチ ダイアナ”が一堂に介した。イタリアから京都、100年前から現在、そして未来へと続く新時代の息吹が感じられる。

“グッチ ダイアナ”は、
歴史を再解釈したトートバッグ

 最新バッグの“グッチ ダイアナ”は、アレッサンドロ・ミケーレが再解釈したバンブーハンドルのハンドバッグだ。目を引くのは、ネオンカラーのレザーベルト。これは、オリジナルのバンブーバッグに付属していた、ハンドルの形状を維持するためのバンドにインスピレーションを得たものだ。時間が経つ中で自然と元に戻ろうとするバンブーのハンドルはかつて、その形状を維持するためバンドを装着していたという。アレッサンドロは、そんな「グッチ」の歴史とクラフツマンシップに着目し、トートバッグのデザインに組み込んだ。

京都では清水寺や仁和寺も
“ハッキング”

 「グッチ」は、旧川崎家住宅の他にも、7月には清水寺を“ハッキング”して、最新“グッチ アリア”コレクションをお披露目し、仁和寺 宸殿ではハイジュエリーコレクション「ホルトゥス デリキアルム」とファッションウォッチを展示した。“ハッキング”は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のシルエットを「グッチ」のロゴやモチーフでデザインしたアイテムをはじめ、“グッチ アリア”コレクションの中で重要なコンセプト。それは、ハッキングに近い刷新を繰り返し100周年を迎えた「グッチ」の革新性を象徴する言葉でもある。「グッチ バンブーハウス」を訪れ、その革新性はもちろん、歴史やクラフツマンシップ、イタリア・フィレンツェと京都市の友好関係などに思いを馳せたい。

INFORMATION
「グッチ バンブーハウス」

会期:8月15日まで
会場:旧川崎家住宅
住所:京都府京都市中京区新町通六角上ル三条町340
時間:11:00~20:00(最終入場は19:00まで)
入場:無料、予約制
休館日:毎週水曜

問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-1921

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広瀬すずが「ジョーダン ブランド」の広告塔に

 「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、女優・広瀬すずとの契約を発表した。今後はブランドの顔としてキャンペーンやコンテンツなどに登場する予定だ。

 「ナイキ」アプリでは、広瀬が「ジョーダン ブランド」へのイメージや仕事への向き合い方を語ったインタビューを公開中。バスケットボール経験者でもあるため、「(小学校)当時の監督がマイケル・ジョーダン(Mihael Jordan)が好きで、いろんな話を聞かせてくれていた。いい意味で枠からはみ出している、規格外の存在というイメージがある」と語っている。

 広瀬は同ブランドのほかにも、2020年には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーに就任するなど、ファッション分野にも活動の幅を広げている。

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広瀬すずが「ジョーダン ブランド」の広告塔に

 「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、女優・広瀬すずとの契約を発表した。今後はブランドの顔としてキャンペーンやコンテンツなどに登場する予定だ。

 「ナイキ」アプリでは、広瀬が「ジョーダン ブランド」へのイメージや仕事への向き合い方を語ったインタビューを公開中。バスケットボール経験者でもあるため、「(小学校)当時の監督がマイケル・ジョーダン(Mihael Jordan)が好きで、いろんな話を聞かせてくれていた。いい意味で枠からはみ出している、規格外の存在というイメージがある」と語っている。

 広瀬は同ブランドのほかにも、2020年には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーに就任するなど、ファッション分野にも活動の幅を広げている。

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デザイナーは今、何を考えている? 「今週の特集お届け隊」2021年8月2・9日合併号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年8月2・9日合併号からの抜粋です)

大塚:コレクションはコロナ禍で1年半くらいオンライン発表が続いて、その表現の幅がすごく広がった。一方でリアルショーが徐々に復活していて、その良さを改めて実感。皆の「待ってたぜ!」というポジティブなムードを伝える2022年春夏メンズコレ特集にしたかった。エリさんのコレクションリポート(ウェブ)に対する数字もすごく良くて、関心の高さも感じました。

井上:ショーの復活を願う人はどれくらいいるのだろうと思っていたけれど、関心が得られてうれしいです。特に「ディオール(DIOR)」と「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は本当に感動しました。

大塚:見たかった〜!この1年半、閉ざされた環境で一部の人だけが見ることは本当に必要か?と自問した人は多いだろうし、なくなることもあるのではと僕も思った。でもやっぱりあの特別な空間には価値があると改めて思ったし、そこにデジタルがいい形で加わると、「最新コレクションの発表の場」はまだまだ面白くなると心強く感じた。このリアルが復活し始めたタイミングでデザイナーは何を考えているのかも気になっていました。

井上:ジョナサン・アンダーソン(J.W.Anderson)と「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」のアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)が同じことを言っていたのが印象的で。二人とも「このコロナ禍で外に出られない状況の中、自分の心の中に居場所を見つけた」と語っていました。これからの時代を生きるうえでは自分自身との関係性も大事だなと、その言葉にすごく共感。ジョナサンは「ロエベ(LOEWE)」では外に出るワクワク感を出していたけれど、「JWアンダーソン」では家の中でルックを撮影していたので、「来年の春夏も家の中にいると思う?」と聞いたら、「物理的な“家”ではなくて、自分の心の中の平和な場所を表現したんだ」と。面白いと思いました。

大塚:先シーズンは内に向いて、自分のルーツを掘り下げるコレクションが多く見られたけれど、そこからさらに発展しましたね。そこに居場所を見つけるって新しい考え方だし、模索の結果な感じがして期待が持てる。特集には「ロエベ」でのインタビューを収録したけれど、「JWアンダーソン」の記事がウェブにアップされるのも楽しみです!

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デザイナーは今、何を考えている? 「今週の特集お届け隊」2021年8月2・9日合併号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年8月2・9日合併号からの抜粋です)

大塚:コレクションはコロナ禍で1年半くらいオンライン発表が続いて、その表現の幅がすごく広がった。一方でリアルショーが徐々に復活していて、その良さを改めて実感。皆の「待ってたぜ!」というポジティブなムードを伝える2022年春夏メンズコレ特集にしたかった。エリさんのコレクションリポート(ウェブ)に対する数字もすごく良くて、関心の高さも感じました。

井上:ショーの復活を願う人はどれくらいいるのだろうと思っていたけれど、関心が得られてうれしいです。特に「ディオール(DIOR)」と「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は本当に感動しました。

大塚:見たかった〜!この1年半、閉ざされた環境で一部の人だけが見ることは本当に必要か?と自問した人は多いだろうし、なくなることもあるのではと僕も思った。でもやっぱりあの特別な空間には価値があると改めて思ったし、そこにデジタルがいい形で加わると、「最新コレクションの発表の場」はまだまだ面白くなると心強く感じた。このリアルが復活し始めたタイミングでデザイナーは何を考えているのかも気になっていました。

井上:ジョナサン・アンダーソン(J.W.Anderson)と「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」のアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)が同じことを言っていたのが印象的で。二人とも「このコロナ禍で外に出られない状況の中、自分の心の中に居場所を見つけた」と語っていました。これからの時代を生きるうえでは自分自身との関係性も大事だなと、その言葉にすごく共感。ジョナサンは「ロエベ(LOEWE)」では外に出るワクワク感を出していたけれど、「JWアンダーソン」では家の中でルックを撮影していたので、「来年の春夏も家の中にいると思う?」と聞いたら、「物理的な“家”ではなくて、自分の心の中の平和な場所を表現したんだ」と。面白いと思いました。

大塚:先シーズンは内に向いて、自分のルーツを掘り下げるコレクションが多く見られたけれど、そこからさらに発展しましたね。そこに居場所を見つけるって新しい考え方だし、模索の結果な感じがして期待が持てる。特集には「ロエベ」でのインタビューを収録したけれど、「JWアンダーソン」の記事がウェブにアップされるのも楽しみです!

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DIAMOND WATCH COLLECTION

こんにちは。

8月6日(金)より銀座本店にラインナップするダイヤモンドウォッチコレクションの中から、おすすめのアイテムをご紹介いたします。

時を経てなお色褪せることなく輝き続けるアンティークウォッチは、どれも貴重で魅力的なものばかり。

そのなかでもダイヤモンドが付いたジュエリーモデルは、手元を華やかに彩りながら、日常に寄り添ってくれます。

 

D6525LC 1 DIAMOND WATCH COLLECTION

<ル クルト> 1950年代 手巻き

素材 プラチナ・ダイヤモンド

¥990,000(税込)

D6525LC 2 DIAMOND WATCH COLLECTION

アンティークらしい繊細な細工が魅力のジュエリーウォッチです。

輝きのトーンの違うダイヤモンドをラウンドカットやバゲットカットといった異なるカッティングで配置し、それぞれの美しさを引き立て合っています。

時計本体からブレスレットの留め具へと、細部まであしらわれたダイヤモンドのきらめきが手元を華麗に演出するラグジュアリーな一点です。

 

A13451VC 1 DIAMOND WATCH COLLECTION

<ヴァシュロン コンスタンタン> 1940年代 手巻き

素材 18KPG・ダイヤモンド

¥1,485,000(税込)

A13451VC 2 DIAMOND WATCH COLLECTION

時計三大ブランドのひとつ、<ヴァシュロン コンスタンタン>が約80年前に製造した希少なアンティークウォッチです。

肌なじみの良いピンクゴールドをベースにしているので、時計の上下にセッティングされたダイヤモンドがより際立ちます。

クラシカルで落ち着いた印象のフェイスに、ダイヤモンドの輝きが調和した魅力的なアイテムです。

 

FC200 1 DIAMOND WATCH COLLECTION

<フレデリック コンスタント> クオーツ ※こちらはアンティークではなく、現行品のアイテムです。

左 FC-200MCD14

素材 ステンレススチール・金張り・ダイヤモンド

¥242,000(税込)

 

右 FC-200MCD16

素材 ステンレススチール・ダイヤモンド

¥220,000(税込)

 

FC 2 DIAMOND WATCH COLLECTION

手の届くラグジュアリーをコンセプトとしたスイスブランド<フレデリックコンスタント>。

ケースサイドに緻密にダイヤモンドを列ね、輝きのラインが時計を縁取ります。

ケース全体ではなく、サイドのみ飾られているところがポイントで、華やかながらオフィスづかいも楽しめる絶妙なバランスのデザインとなっています。

 

今回ご紹介したのはほんの一部。

このほかにも銀座本店では優美な装飾がほどこされたダイヤモンドウォッチを充実のラインナップでご覧いただけます。

貴重な機会に、自分だけの一点をお探しくださいね。

 

FALL 2021

DIAMOND WATCH COLLECTION

8/6 FRI. – 8/22 SUN. 銀座本店1F

「道とん堀、たいしたもんだよ。」国内外で200店舗超え、日本一のお好み焼きチェーン

 「お好み焼 道とん堀」と聞いて大阪発祥のブランドと連想するが、実は東京・福生生まれ。株式会社道とん堀(本社:東京都福生市、代表取締役 稲場裕幸)は1990年4月創業、「お好み焼道とん堀」、「熱狂道とん堀」、「とり玉天国」やラーメン業態「鉄麺」などを展開、主力ブランドの「お好み焼道とん堀」は、国内で216店舗(2021年6月現在)を展開する日本一のお好み焼チェーンである。
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スシロー、2つ星スペイン店と創作すし。「漆黒の誘惑 スシ アロス ネグロ」って何?

株式会社あきんどスシロー(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:堀江 陽)が、『匠の一皿プロジェクト』としてスペイン風創作すし「漆黒の誘惑 スシ アロス ネグロ」330円(税込)など3商品を、8月4日(水)より「スシロー」全店で期間限定にて販売する。
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スシロー、2つ星スペイン店と創作すし。「漆黒の誘惑 スシ アロス ネグロ」って何?

株式会社あきんどスシロー(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:堀江 陽)が、『匠の一皿プロジェクト』としてスペイン風創作すし「漆黒の誘惑 スシ アロス ネグロ」330円(税込)など3商品を、8月4日(水)より「スシロー」全店で期間限定にて販売する。
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花研&ぼてぢゅう、提携。唐揚げ、そしてB級グルメで海外へ。

東京豚骨拉麺「ばんから」を運営する株式会社花研(本社:東京都豊島区、代表取締役:草野 直樹)が、お好み焼「ぼてぢゅう」を運営するぼてぢゅうグループ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:栗田 英人)と国内外の展開パートナーとしての業務提携契約を締結した。
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花研&ぼてぢゅう、提携。唐揚げ、そしてB級グルメで海外へ。

東京豚骨拉麺「ばんから」を運営する株式会社花研(本社:東京都豊島区、代表取締役:草野 直樹)が、お好み焼「ぼてぢゅう」を運営するぼてぢゅうグループ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:栗田 英人)と国内外の展開パートナーとしての業務提携契約を締結した。
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無印良品の「第二創業」 問われる実行力と求心力 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「無印良品」を運営する良品計画は、9月1日付で新社長に就任する堂前宣夫氏のもと、新しい中期経営計画を発表した。その中身を詳しく分析してみよう。

 7月21日に良品計画が発表した中期経営計画は、出店や売り上げの拡大はともかく、100年後のより良い未来の実現へ、自然や地域と共生する心豊かな「公益人本主義経営」を掲げて「第二創業」をうたうエシカル理想主義的な「企業理念」が注目される。企業活動と自然や地域社会とのエシカルな調和が問われる中、崇高な理想と現実の数値目標は両立できるのだろうか。

中期経営計画の数値目標は達成可能か

 中期計画では2021年8月期見通しの連結売上高(営業収益)4876億円を24年8月期末に7000億円と43.6%、営業利益492億円を750億円に52.4%伸ばすと掲げている。国内売り上げを5割増としているのに対し、海外売り上げは3割強増と抑制されており、赤字が拡大している欧米とインドは不採算店を閉鎖して事業の再構築を図る一方、国内と中国大陸に集中して拡大を図る。

 21年8月期は第3四半期までで国内事業が売り上げの65.7%(前年同期比+3.3ポイント)、営業利益の67.4%(同+17.4ポイント)を占める一方、海外事業は売り上げの34.3%(同−3.3ポイント)、営業利益の31.9%(同−15.9ポイント)に留まり、東アジア事業(中国、台湾、香港、韓国、タイ)こそ売り上げの27.7%(同+0.6ポイント)、営業利益の50.6%(同−47.0ポイント)を稼いでも、売り上げの3.4%(同−3.3ポイント)を占めるに過ぎない欧米事業が東アジア事業営業利益の14.3%を食い潰して足を引っ張っていたから、当然の判断と思われる。

 コロナ前の20年2月期を見ても、良品計画個別(国内事業)より連結はソーシング子会社を含んで粗利益率こそ11.7ポイント高いものの、販管費率は7.5ポイントも高く、中でも人件費率は2.6ポイント、借地借家料は1.1ポイント高く、経常利益率も当期純利益率も4.2ポイント低かったから、海外事業の再構築は不可避の課題だった。

 コロナ以前で在庫過多が表面化する前の19年2月期までの3期間の売上増加率は33.2%、コロナ直前の20年2月期から今21年8月期見通しの売上伸び率も11.1%増だから、そのペースが続くと見れば計画との差は320億円ほどしかない。出店立地の生活圏シフトと商品改革、コロナ収束後の反動消費を考えれば、無理に背伸びした数字ではない。営業利益も19年2月期までの3期間で29.9%伸びていたし、20年2月期から今21年8月期見通しの伸び率も35.2%と高いから、計画値に無理はない(良品計画は20年8月期を6カ月の変則として決算期を変更している)。

 21年8月期は第3四半期まで(20年9月〜21年5月)で国内売り上げの50.1%を生活雑貨、15.8%(18年9月〜19年5月では8.8%)を食品が占め、衣料・雑貨は31.8%(同36.4%)まで減っているから、コロナ禍もあって品ぞろえの生活圏シフトが進んでいる。良品計画は分野別の販売効率は開示していないが、GMS(総合量販店)の食品部門は衣料・雑貨部門の4倍強の販売効率だから、生活圏シフトしても食料品比率が高まれば販売効率は落ちない。

 後述する出店政策で生活圏シフトが加速しても販売効率は落ちず、計画売り上げの達成に無理はないように見える。大型商業施設に比べると家賃水準も半減するから、販売効率が大きく落ちなければ販管費率が低下して営業利益を押し上げる。営業利益率の0.62ポイントアップはむしろ控えめな目標ではないか。

 計画達成の前提は(1)既存店売り上げの年率2%アップ、(2)店舗数を980店から1300店へ、(3)平均店舗面積を250坪から300坪へ、(4)EC比率を10%から15%へ――以上の4点だ。(1)は生活必需カテゴリー/アイテムへの集中と競争優位価格への切り下げで確実にクリアできる。(3)も(4)もできないわけがないが、肝心の(2)は年商20億円超級食品スーパー隣接出店作戦の成否にかかるし、そのペースが遅れれば(3)も遅れてしまう。

  (4)EC比率を10%から15%へという目標は連結ベースであり、国内直営事業ベースでは20年8月期段階(15.2%)で達成済みだから、「生活圏に土着するコミュニティストア」となってローカルOMO※1.を実現すれば国内EC売り上げが伸び、連結ベースでも15%に到達するのは容易と思われる。実際、中期計画では人口60万商圏ごとにフルライン・フルサービスの2000坪級「生活全部店」(年商25億円、坪当り125万円)を核に、食品スーパー隣接の600坪級「生活必需店」(年商10億円、坪当り167万円)を6店舗、その他にも小型の駅前店やコンビニ拠点、宅配サービスなどで合計90億円の売り上げを構想しているから、地域単位のOMOテザリング※1.物流体制を想定しているのだろう。

※1.OMOとテザリング…ECで注文したり取り寄せて店舗で受け取ったり試したり、近隣の店舗在庫を引き当てて店舗で渡したり店舗から宅配出荷し、顧客利便と在庫効率を高め物流費を抑制するOMO(ネットと店舗の融合)戦略がC&C(Click&Collect)。C&Cと連携してエリア内店舗間で在庫を融通・補給するのがテザリング

生活圏食品スーパー隣接出店は客数の壁を超えられるか

 ここで引っかかるのが2000坪級「生活全部店」の売り上げを25億円(坪125万円)と見ながら、より生活立地で客数の限られる600坪級「生活必需店」の売り上げを10億円(坪167万円)と販売効率を34%も高く見積もっていることだ。

 全国スーパーマーケット協会の20年度年次統計から、駅ビルや商店街、クローズドSC(モール型、箱型)内を除く生活圏の年商20億円超級食品スーパーは、全国2万2632店中せいぜい3000店弱と推察されるが、年商20億円以上を売り上げるには平均客単価を2300円と見ても平均して毎日2400人弱の客数が必要で、全床面積の3割を占めるバックヤードを別にして400〜600坪級の売場と200台近い駐車場を備えねばならない。

 そんな年商20億円超級食品スーパーに隣接して600坪のスペースがあり、駐車場のキャパシティにも余裕があり(食品スーパーだけに比べ回転率が低下する)、「無印良品」を好む意識高い系世代の比率が高く、食品スーパー側も相乗効果を期待し、経済的条件も合う物件となると、全国で600あるかどうか。3年で300店という出店ペースには無理があるのではないか。

 食品スーパーに隣接して「無印良品」が600坪で10億円を売り上げるには、平均月坪13.9万円、1日平均275万円を売る必要があるが、問題は客数だ。食品スーパーは目的来店だから買い上げ率は100%に近いが、2400人の来店客のうち何人が「無印良品」で購入してくれるだろうか。客単価を3500円と見て786人(食品スーパー来店客の32.9%)、4000円と見ても688人(同28.8%)とハードルは思いのほか高い。大型SCやパワーセンターでは毎日万単位の来店客があるが、生活圏の食品スーパーでは併設のドラッグストアなどを合わせても週末で3000〜4000人程度が上限だろう。

 それだけ多数の買い上げ客があったとしても、ゆっくり丁寧な今の「無印良品」に多数のレジ客をスピーディーに処理する能力があるとも思えず、セルフ精算やセルフスキャン、スマートカートなど、「温かみのあるコミュニティセンター」という志とは裏腹なデジタル効率化も避けては通れなくなるだろう。

 加えて、食品スーパーの営業時間は12時間程度と長い。長時間の売り場保守に加えて品出しやフェイシング管理のマテハン体系、レジ精算などよほどシステム化されていないと人時効率も苦しくなる。隣接する食品スーパーと営業時間を合わせないと割り切れば、さらに客数が足らなくなる。客数から見れば600坪で10億円というのはパワーセンター的高集客立地に限られたもので、食品スーパー併設モデルの現実は300〜350坪で半分の5億円と見るべきだろう。ならば、「無理がない」と見た数値目標の達成は多少遅れることになるのではないか。

「誠実で倫理的な商品」を適正価格でサプライできるか

 「生活を支える基本商品は顧客品質を維持したまま競合より十分、低価格にする」「開発生産に踏み込んで原価を低減する一方、戦略的に粗利益率を切り下げる」「脱プラ&リサイクル、自然環境と労働環境に配慮したESG(環境、社会、ガバナンス)な商品開発」「誠実な品質と倫理的な調達生産工程の保証」など、言葉を変え繰り返して価格競争力とエシカルな商品開発の両立をうたい、「日常の基本商品の品ぞろえは充実させる一方、余剰なSKUは絞り込み、適地調達・適地生産を完成させる」としているが、いずれも相反する要件をクリアしないと実現しない難しい課題だ。

 立地を生活圏にシフトして品ぞろえを日常生活に密着させ競合より低価格にするにも、エシカルな商品開発・調達を徹底するにも、素材と産地、工場とアイテムを絞り込んで、原料調達から物流まで完全にトレースする必要があるが、衣食住に分散する通年で8000近いアイテムでそれを実行するのは不可能に近い。だからこそ今までできなかったわけだが、本気で取り組めばできるというものでもない。

 ユニクロは合繊大手や商社などとのサプライチェーン戦略同盟で低価格・高品質を実現したが、その仕組みはESGな商品開発にも適用できる。ユニクロに比べればカテゴリーも素材も多岐にわたり、アイテム数も1ケタ多い良品計画は、その分、ロットも1ケタ小さく、各カテゴリーに張り付けられる開発要員も限られる。「開発生産部を100名体制にして生産管理を徹底する」としているが、8000近いアイテムに100名では焼け石に水を出ない。

 各カテゴリーと素材ごとに最適なパートナーサプライヤー(商社あるいはメーカー、工場や生産者チーム)を定め、DX(デジタルトランスフォーメーション)もアナログな擦り合わせも総動員してオンデマンドなサプライチェーンをひとつひとつ確立していくのが王道だと思うが、まだ直貿的な自社開発にこだわるのだろうか。連結すればソーシング子会社が抱えた在庫で倍になってしまうような自己完結サプライは非効率で無理があり、本当にエシカルな開発・調達と競争力ある品質・価格、オンデマンドなサプライを目指すならサプライチェーン同盟への抜本転換を決断すべきだ。 

 生活必需品はナショナルブランドが問屋や代理店も活用して全国ネットのVMI※2.を確立しており、大手コンビニエンスストアも製販同盟PB(プライベートブランド)で物流まで一貫したVMIを確立している。継続的に日常使いしてもらうには欠品も過剰在庫もないVMIが不可欠で、「無印良品」の生活必需アイテムは物流も含めて大手コンビニ的製販同盟PB体制を志向すべきではないか。地域に寄り添い土着する「生活必需店」は数百坪の大型店でもコンビニ的「ゼネラルストア」であるべきで、それとSPA(製造小売り)的自己完結サプライは相容れない。根本のスタンスが食い違っていては、どんなに頑張っても技を労してもゴールには届かない。そんな原点から出直すべきだと思う。

※2.VMI(Vendor Managed Inventory)…あらかじめ定めた陳列棚割と販売計画に基づいてベンダーに在庫管理と補給・補充生産を委任する取引形態

「公益人本主義経営」の意味するもの

「第二創業」をうたう中期経営計画では社会や人の役に立つ「公益人本主義経営」が掲げられ、「コーオウンド経営」まで言及していることが注目される。

 「人本主義経営」とは「株主価値」ではなく「従業員価値」で運営され、利益も従業員にシェアされる企業経営であり、究極は従業員が会社を所有する「コーオウンド経営」だ。従業員の持株が過半には届かないがガバナンスに関与できる(持株比率3%以上)「共同所有」から、過半を超えて支配株主となる「従業員所有」までさまざまなケースがあり、欧米では一般の株主支配企業より収益性も成長性も高く、従業員のロイヤルティーが高く勤続期間も長いサステナブルな経営が評価されている。

 従業員の参画意識も幸福度も高く、企業が稼いだ収益が適正に従業員や地域に還元される極めて理想主義的・社会主義的経営体制とされるが、東証1部に上場して2億8078万株を発行する「株式会社」という良品計画の現実とは大きな乖離がある。役員向けのストックオプションには百万株以上、海外グループ会社役職員向け株式インセンティブ報酬制度には数十万株が引き当てられても、「信託型国内従業員持株インセンティブプラン」には数万株しか引き当てられていないから、「人本主義経営」を掲げてもバーチャルな「参画意識」の域を出ない。

 株主総会の決議を経て「コーオウンド経営」を宣言したわけでも具体的な制度や株式移譲計画を公表したわけでもないから「経営理念」の域を出ないが、労働分配率を切り下げるドライな株主資本主義が横行する今日、「人本主義経営」「コーオウンド経営」を掲げた意義は大きい。

 セゾングループが崩壊して以降、支配株主が存在しない良品計画にとっては経営陣か従業員しか求心力がなく、柳井家が株式の75%以上を支配するファーストリテイリングがオーナー経営者を求心力とした「株主資本主義」に徹してアグレッシブに経営してきたのに比べると求心力の劣勢は否めない。経営陣に求心力を求めるとMBO※3.という選択もあるが、実態はLBO※4.となってファンド支配で株主資本主義が露骨になるだけで、従業員の幸福度やエシカル経営からは遠ざかる。どこまで実現できるかはともかく、良品計画が従業員に求心力を求める「人本主義経営」「コーオウンド経営」という選択を見出した意義は高く評価されるべきだろう。

※3.MBO(Management Buyout)…現経営陣による事業買収で事業のスピンアウトや事業承継で使われることが多いが、経営陣に資金がないとファンドが買収事業の資産やキャッシュフローを担保に経営陣に資金を貸し付けるLBOに近くなる

※4.LBO(Leveraged Buyout)…売却される企業の資産や将来のキャッシュフローを担保として、買収する企業が金融機関などから資金を調達する買収手法。買収資金の返済は買収された企業が担うから買収した側の負担は軽減されるが、買収された企業は前借金の利息と返済に縛られる

動かぬ株価が問う「実行力」と「求心力」

 良品計画はこれまでも時代に先駆けたソーシャルな理念を掲げて顧客の共感を広げ業績を拡大してきたが、崇高な理念と商品開発や事業運営との乖離がしばしば指摘され、必ずしも期待通りの業績を実現してきたわけではない。崇高な理念や斬新な企画と実行力との乖離は投資家の失望を買うことも多かったのか、今回の画期的とも言える「新創業理念」にも堂前宣夫新社長にも株価の反応は驚くほど鈍かった。

 中期経営計画が公表されたのは7月21日で株価に反映したのは連休明けの26日だったが、21日の終値2090円から一時2263円の高値を付けたものの終値は2179円と4.3%(89円)高に留まり、28日の終値は2117円に落ちたから、株価材料としてのインパクトは限られた。堂前専務の9月1日付での新社長就任は7月2日の取引終了後に公表されたが、週明けの7月5日の終値は2219円と7月2日の終値2318円から99円落ち、9日の終値は2060円まで落ち込んだ。ファーストリテイリングの急成長を支えた大立者の社長就任という好材料にも、投資家の触手は動かなかった。

 株価の動きを見る限り、投資家は良品計画の崇高な「新創業理念」にも大物社長人事にも反応せず、「実行力」を問う姿勢を見せたと言って良いだろう。良品計画に問われているのは「実行力」を担保する決定的な「求心力」であり、オーナー経営者でもプロフェッショナル経営者でもないとしたら、従業員が全員でけん引する「コーオウンド経営」が現実味を帯びてくる。「理念」に終わることなく一気呵成に実現すべきではないか。「無印良品」を支持する顧客も投資家も、そんな良品計画の“覚醒”を渇望しているのだと思う。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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無印良品の「第二創業」 問われる実行力と求心力 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「無印良品」を運営する良品計画は、9月1日付で新社長に就任する堂前宣夫氏のもと、新しい中期経営計画を発表した。その中身を詳しく分析してみよう。

 7月21日に良品計画が発表した中期経営計画は、出店や売り上げの拡大はともかく、100年後のより良い未来の実現へ、自然や地域と共生する心豊かな「公益人本主義経営」を掲げて「第二創業」をうたうエシカル理想主義的な「企業理念」が注目される。企業活動と自然や地域社会とのエシカルな調和が問われる中、崇高な理想と現実の数値目標は両立できるのだろうか。

中期経営計画の数値目標は達成可能か

 中期計画では2021年8月期見通しの連結売上高(営業収益)4876億円を24年8月期末に7000億円と43.6%、営業利益492億円を750億円に52.4%伸ばすと掲げている。国内売り上げを5割増としているのに対し、海外売り上げは3割強増と抑制されており、赤字が拡大している欧米とインドは不採算店を閉鎖して事業の再構築を図る一方、国内と中国大陸に集中して拡大を図る。

 21年8月期は第3四半期までで国内事業が売り上げの65.7%(前年同期比+3.3ポイント)、営業利益の67.4%(同+17.4ポイント)を占める一方、海外事業は売り上げの34.3%(同−3.3ポイント)、営業利益の31.9%(同−15.9ポイント)に留まり、東アジア事業(中国、台湾、香港、韓国、タイ)こそ売り上げの27.7%(同+0.6ポイント)、営業利益の50.6%(同−47.0ポイント)を稼いでも、売り上げの3.4%(同−3.3ポイント)を占めるに過ぎない欧米事業が東アジア事業営業利益の14.3%を食い潰して足を引っ張っていたから、当然の判断と思われる。

 コロナ前の20年2月期を見ても、良品計画個別(国内事業)より連結はソーシング子会社を含んで粗利益率こそ11.7ポイント高いものの、販管費率は7.5ポイントも高く、中でも人件費率は2.6ポイント、借地借家料は1.1ポイント高く、経常利益率も当期純利益率も4.2ポイント低かったから、海外事業の再構築は不可避の課題だった。

 コロナ以前で在庫過多が表面化する前の19年2月期までの3期間の売上増加率は33.2%、コロナ直前の20年2月期から今21年8月期見通しの売上伸び率も11.1%増だから、そのペースが続くと見れば計画との差は320億円ほどしかない。出店立地の生活圏シフトと商品改革、コロナ収束後の反動消費を考えれば、無理に背伸びした数字ではない。営業利益も19年2月期までの3期間で29.9%伸びていたし、20年2月期から今21年8月期見通しの伸び率も35.2%と高いから、計画値に無理はない(良品計画は20年8月期を6カ月の変則として決算期を変更している)。

 21年8月期は第3四半期まで(20年9月〜21年5月)で国内売り上げの50.1%を生活雑貨、15.8%(18年9月〜19年5月では8.8%)を食品が占め、衣料・雑貨は31.8%(同36.4%)まで減っているから、コロナ禍もあって品ぞろえの生活圏シフトが進んでいる。良品計画は分野別の販売効率は開示していないが、GMS(総合量販店)の食品部門は衣料・雑貨部門の4倍強の販売効率だから、生活圏シフトしても食料品比率が高まれば販売効率は落ちない。

 後述する出店政策で生活圏シフトが加速しても販売効率は落ちず、計画売り上げの達成に無理はないように見える。大型商業施設に比べると家賃水準も半減するから、販売効率が大きく落ちなければ販管費率が低下して営業利益を押し上げる。営業利益率の0.62ポイントアップはむしろ控えめな目標ではないか。

 計画達成の前提は(1)既存店売り上げの年率2%アップ、(2)店舗数を980店から1300店へ、(3)平均店舗面積を250坪から300坪へ、(4)EC比率を10%から15%へ――以上の4点だ。(1)は生活必需カテゴリー/アイテムへの集中と競争優位価格への切り下げで確実にクリアできる。(3)も(4)もできないわけがないが、肝心の(2)は年商20億円超級食品スーパー隣接出店作戦の成否にかかるし、そのペースが遅れれば(3)も遅れてしまう。

  (4)EC比率を10%から15%へという目標は連結ベースであり、国内直営事業ベースでは20年8月期段階(15.2%)で達成済みだから、「生活圏に土着するコミュニティストア」となってローカルOMO※1.を実現すれば国内EC売り上げが伸び、連結ベースでも15%に到達するのは容易と思われる。実際、中期計画では人口60万商圏ごとにフルライン・フルサービスの2000坪級「生活全部店」(年商25億円、坪当り125万円)を核に、食品スーパー隣接の600坪級「生活必需店」(年商10億円、坪当り167万円)を6店舗、その他にも小型の駅前店やコンビニ拠点、宅配サービスなどで合計90億円の売り上げを構想しているから、地域単位のOMOテザリング※1.物流体制を想定しているのだろう。

※1.OMOとテザリング…ECで注文したり取り寄せて店舗で受け取ったり試したり、近隣の店舗在庫を引き当てて店舗で渡したり店舗から宅配出荷し、顧客利便と在庫効率を高め物流費を抑制するOMO(ネットと店舗の融合)戦略がC&C(Click&Collect)。C&Cと連携してエリア内店舗間で在庫を融通・補給するのがテザリング

生活圏食品スーパー隣接出店は客数の壁を超えられるか

 ここで引っかかるのが2000坪級「生活全部店」の売り上げを25億円(坪125万円)と見ながら、より生活立地で客数の限られる600坪級「生活必需店」の売り上げを10億円(坪167万円)と販売効率を34%も高く見積もっていることだ。

 全国スーパーマーケット協会の20年度年次統計から、駅ビルや商店街、クローズドSC(モール型、箱型)内を除く生活圏の年商20億円超級食品スーパーは、全国2万2632店中せいぜい3000店弱と推察されるが、年商20億円以上を売り上げるには平均客単価を2300円と見ても平均して毎日2400人弱の客数が必要で、全床面積の3割を占めるバックヤードを別にして400〜600坪級の売場と200台近い駐車場を備えねばならない。

 そんな年商20億円超級食品スーパーに隣接して600坪のスペースがあり、駐車場のキャパシティにも余裕があり(食品スーパーだけに比べ回転率が低下する)、「無印良品」を好む意識高い系世代の比率が高く、食品スーパー側も相乗効果を期待し、経済的条件も合う物件となると、全国で600あるかどうか。3年で300店という出店ペースには無理があるのではないか。

 食品スーパーに隣接して「無印良品」が600坪で10億円を売り上げるには、平均月坪13.9万円、1日平均275万円を売る必要があるが、問題は客数だ。食品スーパーは目的来店だから買い上げ率は100%に近いが、2400人の来店客のうち何人が「無印良品」で購入してくれるだろうか。客単価を3500円と見て786人(食品スーパー来店客の32.9%)、4000円と見ても688人(同28.8%)とハードルは思いのほか高い。大型SCやパワーセンターでは毎日万単位の来店客があるが、生活圏の食品スーパーでは併設のドラッグストアなどを合わせても週末で3000〜4000人程度が上限だろう。

 それだけ多数の買い上げ客があったとしても、ゆっくり丁寧な今の「無印良品」に多数のレジ客をスピーディーに処理する能力があるとも思えず、セルフ精算やセルフスキャン、スマートカートなど、「温かみのあるコミュニティセンター」という志とは裏腹なデジタル効率化も避けては通れなくなるだろう。

 加えて、食品スーパーの営業時間は12時間程度と長い。長時間の売り場保守に加えて品出しやフェイシング管理のマテハン体系、レジ精算などよほどシステム化されていないと人時効率も苦しくなる。隣接する食品スーパーと営業時間を合わせないと割り切れば、さらに客数が足らなくなる。客数から見れば600坪で10億円というのはパワーセンター的高集客立地に限られたもので、食品スーパー併設モデルの現実は300〜350坪で半分の5億円と見るべきだろう。ならば、「無理がない」と見た数値目標の達成は多少遅れることになるのではないか。

「誠実で倫理的な商品」を適正価格でサプライできるか

 「生活を支える基本商品は顧客品質を維持したまま競合より十分、低価格にする」「開発生産に踏み込んで原価を低減する一方、戦略的に粗利益率を切り下げる」「脱プラ&リサイクル、自然環境と労働環境に配慮したESG(環境、社会、ガバナンス)な商品開発」「誠実な品質と倫理的な調達生産工程の保証」など、言葉を変え繰り返して価格競争力とエシカルな商品開発の両立をうたい、「日常の基本商品の品ぞろえは充実させる一方、余剰なSKUは絞り込み、適地調達・適地生産を完成させる」としているが、いずれも相反する要件をクリアしないと実現しない難しい課題だ。

 立地を生活圏にシフトして品ぞろえを日常生活に密着させ競合より低価格にするにも、エシカルな商品開発・調達を徹底するにも、素材と産地、工場とアイテムを絞り込んで、原料調達から物流まで完全にトレースする必要があるが、衣食住に分散する通年で8000近いアイテムでそれを実行するのは不可能に近い。だからこそ今までできなかったわけだが、本気で取り組めばできるというものでもない。

 ユニクロは合繊大手や商社などとのサプライチェーン戦略同盟で低価格・高品質を実現したが、その仕組みはESGな商品開発にも適用できる。ユニクロに比べればカテゴリーも素材も多岐にわたり、アイテム数も1ケタ多い良品計画は、その分、ロットも1ケタ小さく、各カテゴリーに張り付けられる開発要員も限られる。「開発生産部を100名体制にして生産管理を徹底する」としているが、8000近いアイテムに100名では焼け石に水を出ない。

 各カテゴリーと素材ごとに最適なパートナーサプライヤー(商社あるいはメーカー、工場や生産者チーム)を定め、DX(デジタルトランスフォーメーション)もアナログな擦り合わせも総動員してオンデマンドなサプライチェーンをひとつひとつ確立していくのが王道だと思うが、まだ直貿的な自社開発にこだわるのだろうか。連結すればソーシング子会社が抱えた在庫で倍になってしまうような自己完結サプライは非効率で無理があり、本当にエシカルな開発・調達と競争力ある品質・価格、オンデマンドなサプライを目指すならサプライチェーン同盟への抜本転換を決断すべきだ。 

 生活必需品はナショナルブランドが問屋や代理店も活用して全国ネットのVMI※2.を確立しており、大手コンビニエンスストアも製販同盟PB(プライベートブランド)で物流まで一貫したVMIを確立している。継続的に日常使いしてもらうには欠品も過剰在庫もないVMIが不可欠で、「無印良品」の生活必需アイテムは物流も含めて大手コンビニ的製販同盟PB体制を志向すべきではないか。地域に寄り添い土着する「生活必需店」は数百坪の大型店でもコンビニ的「ゼネラルストア」であるべきで、それとSPA(製造小売り)的自己完結サプライは相容れない。根本のスタンスが食い違っていては、どんなに頑張っても技を労してもゴールには届かない。そんな原点から出直すべきだと思う。

※2.VMI(Vendor Managed Inventory)…あらかじめ定めた陳列棚割と販売計画に基づいてベンダーに在庫管理と補給・補充生産を委任する取引形態

「公益人本主義経営」の意味するもの

「第二創業」をうたう中期経営計画では社会や人の役に立つ「公益人本主義経営」が掲げられ、「コーオウンド経営」まで言及していることが注目される。

 「人本主義経営」とは「株主価値」ではなく「従業員価値」で運営され、利益も従業員にシェアされる企業経営であり、究極は従業員が会社を所有する「コーオウンド経営」だ。従業員の持株が過半には届かないがガバナンスに関与できる(持株比率3%以上)「共同所有」から、過半を超えて支配株主となる「従業員所有」までさまざまなケースがあり、欧米では一般の株主支配企業より収益性も成長性も高く、従業員のロイヤルティーが高く勤続期間も長いサステナブルな経営が評価されている。

 従業員の参画意識も幸福度も高く、企業が稼いだ収益が適正に従業員や地域に還元される極めて理想主義的・社会主義的経営体制とされるが、東証1部に上場して2億8078万株を発行する「株式会社」という良品計画の現実とは大きな乖離がある。役員向けのストックオプションには百万株以上、海外グループ会社役職員向け株式インセンティブ報酬制度には数十万株が引き当てられても、「信託型国内従業員持株インセンティブプラン」には数万株しか引き当てられていないから、「人本主義経営」を掲げてもバーチャルな「参画意識」の域を出ない。

 株主総会の決議を経て「コーオウンド経営」を宣言したわけでも具体的な制度や株式移譲計画を公表したわけでもないから「経営理念」の域を出ないが、労働分配率を切り下げるドライな株主資本主義が横行する今日、「人本主義経営」「コーオウンド経営」を掲げた意義は大きい。

 セゾングループが崩壊して以降、支配株主が存在しない良品計画にとっては経営陣か従業員しか求心力がなく、柳井家が株式の75%以上を支配するファーストリテイリングがオーナー経営者を求心力とした「株主資本主義」に徹してアグレッシブに経営してきたのに比べると求心力の劣勢は否めない。経営陣に求心力を求めるとMBO※3.という選択もあるが、実態はLBO※4.となってファンド支配で株主資本主義が露骨になるだけで、従業員の幸福度やエシカル経営からは遠ざかる。どこまで実現できるかはともかく、良品計画が従業員に求心力を求める「人本主義経営」「コーオウンド経営」という選択を見出した意義は高く評価されるべきだろう。

※3.MBO(Management Buyout)…現経営陣による事業買収で事業のスピンアウトや事業承継で使われることが多いが、経営陣に資金がないとファンドが買収事業の資産やキャッシュフローを担保に経営陣に資金を貸し付けるLBOに近くなる

※4.LBO(Leveraged Buyout)…売却される企業の資産や将来のキャッシュフローを担保として、買収する企業が金融機関などから資金を調達する買収手法。買収資金の返済は買収された企業が担うから買収した側の負担は軽減されるが、買収された企業は前借金の利息と返済に縛られる

動かぬ株価が問う「実行力」と「求心力」

 良品計画はこれまでも時代に先駆けたソーシャルな理念を掲げて顧客の共感を広げ業績を拡大してきたが、崇高な理念と商品開発や事業運営との乖離がしばしば指摘され、必ずしも期待通りの業績を実現してきたわけではない。崇高な理念や斬新な企画と実行力との乖離は投資家の失望を買うことも多かったのか、今回の画期的とも言える「新創業理念」にも堂前宣夫新社長にも株価の反応は驚くほど鈍かった。

 中期経営計画が公表されたのは7月21日で株価に反映したのは連休明けの26日だったが、21日の終値2090円から一時2263円の高値を付けたものの終値は2179円と4.3%(89円)高に留まり、28日の終値は2117円に落ちたから、株価材料としてのインパクトは限られた。堂前専務の9月1日付での新社長就任は7月2日の取引終了後に公表されたが、週明けの7月5日の終値は2219円と7月2日の終値2318円から99円落ち、9日の終値は2060円まで落ち込んだ。ファーストリテイリングの急成長を支えた大立者の社長就任という好材料にも、投資家の触手は動かなかった。

 株価の動きを見る限り、投資家は良品計画の崇高な「新創業理念」にも大物社長人事にも反応せず、「実行力」を問う姿勢を見せたと言って良いだろう。良品計画に問われているのは「実行力」を担保する決定的な「求心力」であり、オーナー経営者でもプロフェッショナル経営者でもないとしたら、従業員が全員でけん引する「コーオウンド経営」が現実味を帯びてくる。「理念」に終わることなく一気呵成に実現すべきではないか。「無印良品」を支持する顧客も投資家も、そんな良品計画の“覚醒”を渇望しているのだと思う。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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ニトリが外食で本気を出してきた。背後に見えるSフーズと日本ハムの暗闘

 家具大手のニトリが外食事業に本気を出している。「いきなり!ステーキ」のFC店を次々自社業態に転換している。分野は激安ステーキ店。連結売上高7169億円、経常利益1384億円の巨大企業。自己資本比率が7割という超優良企業でもある。そしてその陰には、納入業者の戦いも垣間見える。
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