BLACKPINKのROSEも「サンローラン」のフロントローにカムバック 2022年春夏ショー来場者スナップ

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、パリ・ファッション・ウイークの公式スケジュールに復帰し、2022年春夏コレクションを9月28日(現地時間)に発表した。同ブランドがリアルのショーを行うのは20-21年秋冬シーズン以来。

 会場には、グローバルアンバサダーを務めるBLACKPINKのROSEがミニドレスにロングブーツの装いで登場。3度目となる現地でのショーを楽しんだ。ほかにも、21年春夏シーズンの広告キャンペーンに登場したモデルのアイラ・ピーターソン(Aylah Peterson)や、女優のタリア・ライダー(Talia Ryder)、ベティ・カトルー(Betty Catroux)、リブート版「ゴシップガール(GOSSIP GIRL)」に出演している女優エミリー・アリン・リンド(Emily Alyn Lind)やアリーシャ・ボー(Alisha Boe)、アシュトン・サンダース(Ashton Sanders)、ベアトリス・ダル(Beatrice Dalle)ら、多くのセレブリティが会場に駆けつけ、ショーの開催を祝福した。

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「バルマン」2022年春夏パリ・コレクション

 「バルマン(BALMAIN)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

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アダストリア3〜8月期は計画未達 ロードサイド独立立地への出店も検討

 アダストリアの2021年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比16.3%増の926億円、営業損益が6億円の黒字(前年同期は44億円の赤字)、純損益が4億円の黒字(同24億円の赤字)だった。6〜8月の緊急事態宣言や天候不順が大きく響き、期初の計画には届かなかった。

 3〜8月期の振り返りとして、「(SC内を中心に)全国に出店することで成長してきた結果、現在国内には約1300店がある。しかし、SCではない(ロードサイドなどの)独立立地などへの出店や、ECの拡大など多様性を持たなければならない。今まさにさまざまな検討を進めている」と、9月30日に行われたリモート決算会見で福田三千男代表取締役会長は話した。同業他社では、まさにロードサイドの独立立地を中心とするしまむらが同じ3〜8月期で過去最高業績を叩き出している。同じく好調な「無印良品」も、ロードサイドを含む食品スーパー横への出店を成長戦略として掲げている。

 コロナ対応の3カ年計画として、2年目である22年2月期は出店や移転増床、新規ブランド育成などに積極的に投資し、3年目に売上高も回復させる青写真を描いている。しかし、SC以外の出店立地や、SCでもどのデベロッパーと組むべきかなどの検証を重ねているため、出店ペースは計画を下回っている。3カ年計画も「大きく変わる」見込みだ。

 3〜8月期は計画未達だったが、特に苦しかった6〜8月期間でも営業赤字は免れた。「(ワクチンの効果もあり)米国の市況は5月以降、かなり上向いてきている。同様に日本も、下期(9月〜22年2月)は回復してくる」(木村治社長)という期待もある。それにより、22年2月期連結業績予想は据え置いた。

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パラリンピック開会式を沸かせたデコトラ演出 衣装担当デザイナー小西翔に迫る

 2021年9月4日、東京パラリンピックが閉会した。新型コロナウイルス感染拡大による開催延期や厳しい感染対策など、さまざまな関門をくぐり抜けての実施となった。そんな中、パラリンピックの開会式・閉会式は高い評価を受け、SNSでは「デコトラがすごい」「強そう・かっこいい」「ラスボスが出てきた」などのコメントが飛び交った。デコトラ演出でパフォーマーが着用していた、LED付きの衣装も大きな存在感を放った。

 この衣装を手がけたのは、ファッションデザイナー小西翔。パーフォーマー約50人の衣装を、全てゼロからデザインした。小西デザイナーは1991年高知県生まれ。東京モード学園を首席で卒業し、パリやニューヨークの大学院でもファッションを学んだ人物だ。現在はニューヨークと東京を行き来し、世界で活躍するアーティストのコスチュームを多数手掛けている。

 取材当日の小西デザイナーは、全身ブラックの装いで長い髪を結んでいた。クールな人かと思ったが、満面の笑みで「パラリンピックの衣装に関われたことはデザイナーとして冥利に尽きます。こんなに嬉しいことはない」と話した。彼の愛嬌の良さと熱い信念を感じた。

「障がいというネガティブな要素を
吹き飛ばすビジュアルに挑戦したい」

 小西デザイナーが手掛けたのは、デコトラの演出でパフォーマーが着用した、LEDを全身に纏った衣装。蛍光色を基調としたカラフルな色合いと、甲冑のようなド派手な装飾が特徴だ。「彼・彼女たちにしか似合わない衣装にしたかった」との思いから、参加者一人一人の個性を考え、ゼロから衣装を作っていった。筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で車椅子にのった武藤将胤(むとう・まさたね)氏は、パワフルなキャラクターを反映してメンバーを率いる“ボス”のような強いクリエイションにした。義足モデルのGIMICO氏は、あえて義足をそのまま見せ、それ以外をサイボーグのように仕上げた。それぞれの装飾は鉄板のように重い質感に見えるが、実は特殊なレザーで薄く柔らかい素材。強さを誇張するため、あえてビスで留めている。ギタリスト布袋寅泰は、「踊るようにギターを演奏する」という話と、演出テーマ“WE HAVE WING”の羽に着想して、燕尾服をベースにフレアシルエットのジャケットをデザインした。

不安だらけの衣装製作
原動力は
「アスリートと変わらない演者の熱量」

 コロナ禍でのパラリピック開催については「もちろん不安もありました」と振り返る小西デザイナー。「オファーをいただいたときはニューヨークにいて、日本に戻れるかどうかもわからなかった。それに、これまで身体に障がいを持っている人のために洋服を作ったことがなかったから、この状況下で本当に完成させられるか心配でした」。

 2021年に入り、送られてきた資料に目を通すと演者の病名や身体の状態、注意事項等が明記されていた。しかし、文書だけでは演者の本当の個性がわからないため、「僕はそれぞれの演者さんと直接お話がしたいと提案しました」。演者と対面し、話を聞いていくうちに「どの人もパフォーマーとして芯があり、アスリートと同等の熱量がある」ことを痛感した。「僕も夢を追いかける人のサポーターでいたい」という気持ちが生まれ、「いつのまにか不安はなくなっていました」。武藤氏とは音楽活動の話で盛り上がり、「衣装はできるだけ光らせてください!なんでもやりますから」と答えてくれたという。その後も主要パフォーマーと対面し、それぞれの個性や内面に触れるにつれ、「義足モデルだからといって義足を目立たせたいわけじゃない。車椅子だから車椅子を光らすのも違う。それぞれの伝えたい意志やバックグラウンドが融合し、“個性”が“魅力”へと変貌する。そこに焦点を当ててデザインすることに決めました」。

パラリンピックの衣装は
「服作りの哲学が繋がる機会」

 小西デザイナーに声が掛かったきっかけは、衣装ディレクター伊藤佐智子氏の目に彼の過去作が止まったことだった。とあるプロジェクトで刑務所にいる少年と一緒に制作した作品と、パリ時代に考案した、LEDを駆使した“光るクリエイション”を採用した衣装だった。「多様な価値観と、オートクチュール、テクノロジー、サステナビリティの技術ーーこれまで培ってきたファッションの哲学が全て繋がる機会だと思いました」。

 小西デザイナーはパリ美術学校でオートクチュール&テクノロジー学科を専攻し、3Dプリンターとサステナビリティとの関係を論文で発表。その後パーソンズ美術大学に移り、多様な体、人種、性別、肌の色が異なる人々が集まるニューヨークで、“カテゴリーを取っ払った”美しさ”を考えるようになったという。「ニューヨークで”美しさとは何か”を多角的に議論する時間が刺激的だった。例えば美しい=色白と答えてしまうと、差別につながりますよね。男女や人種、障害の有無などカテゴライズを取っ払ったときの美しさとは何か。デザイナーとしてできることはーーこれを考えて、アイデアを練っていたタイミングでパラリンピックの衣装オファーが来ました」。

「マイノリティという枠を取っ払い、
徹底的に個人と向き合う」

 小西デザイナーがファッションデザイナーとして意識しているのは、「男性らしさや、女性らしさを見直されてきている中で、無意識にカテゴリー分けしないこと」だ。これは身体に障がいを持っている人でも変わらない。「車椅子だから、義足だからと枠にはめたらダメ。個人と向き合う機会が必要なんです」。ある出演者からは「終わったけど脱ぎたくない」という言葉をもらった。

 身体に障がいを持っている方にとって着せやすい・着させやすいという利便性だけでなく、彼・彼女らとしっかり向き合いデザインで昇華させる小西デザイナー。その姿勢は、当事者がファッションの素晴らしさを感じ取るかけがえのない機会になっただろう。パラリンピック開会式以外にも、身体障がい者がデザイナーと向き合い、特別な一着を着られる機会が増えて欲しい。

 小西デザイナーは今年3月、ファッションの教育を取り入れたスタジオスペース「ショウ コニシ デザイン ラボ(SHO KONISHI DESIGN LAB)」を世田谷区に開設した。「開会式の現場を肌で感じた経験を自分よりも若い世代に伝えていきたいです」と、教育者としての夢を語る。

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カラーズから新ブランド「サウザンドカラーズ」デビュー 「ザ パブリック オーガニック」「トバリ」の知見を生かす

 東京発のオーガニック・ナチュラルコスメメーカーのカラーズは11月4日、同社初の社名を冠した新ブランド「サウザンドカラーズ(THOUSAND COLOURS)」を立ち上げる。デビュー時はオードパルファン13種(各25mL・各税込9350円、各100mL・各税込1万7600円)とディフューザー8種(各150mL・税込1万8150円、うち4種はオードパルファンと同じ香り、各150mL・各税込1万3750円)をラインアップ。デビューに先駆け、10月27日に伊勢丹新宿本店で開催するフレグランスの祭典「イセタン サロン ド パルファン」と三越伊勢丹の化粧品EC「ミーコ(MEECO)」、公式オンラインストアで先行発売する。

 同ブランドは、カラーズが手掛ける精油の機能に着目した「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」の知見を生かし、橋本宗樹カラーズ社長が社長を兼務するTOBARIのフレグランスブランド「トバリ(TOBALI)」のDNAを引き継ぐ形で誕生。カラーズによる新ブランドは「ザ パブリック オーガニック」の誕生以来、5年ぶり。なお、「トバリ(TOBALI)」は11月3日にブランドを終了し、公式オンラインストアでは在庫がなくなり次第、販売終了となる。「サウザンドカラーズ」は、「トバリ」を展開する伊勢丹新宿本店やエストネーション、リステア、トゥモローランドなど約40店舗との取り扱いを引き継ぎ、販売する。

 カラーズは昨年創業20周年を迎え、環境や社会問題に取り組むプロジェクト“カラーズ ネクスト 20”をスタートした。発表から1年経過し、これまで精油レシピの公開やカーボンオフセットへの参加、国産植物原料の優先使用、児童養護施設やひとり親世代への寄付など成果を上げている。これらは2040年を指標にしたプロジェクトだが、「サウザンドカラーズ」はアプローチ方法を変え、“1000年の視点”をイメージするという。

 橋本社長は、「我々は、1000年先も変わらない価値を見出すことが使命だと考える。これまで1000年の間、世界人口は約20倍に増加し、地球温暖化の危機にさらされながら、予測不可能なまでに現代文明の進化を遂げてきた。現代においては、インターネットやSNSの普及に伴い人々の寛容性が失われつつあり、今もなお、貧困や差別、パンデミックといった不安定な情勢の渦中にある」と分析。それらを打破するためには、「先人たちが希望を抱き、険しい道を切り開いてきたように、一人一人が希望を持つことが何よりも大切だ。私たちが生きる現実を1000年の視点で俯瞰したとき、困難を乗り越えながら誰もが平等で隣人を思いやる時代があったように、明るくポジティブで、色鮮やかな世界であってほしいからだ。そこで『サウザンドカラーズ』を通じて、『1000年先の未来へ。あなたはいくつ、希望を生み出せるか。』と問いかけながら、人々の心に“希望の種”を植えたい。未来に向けて原動力になるように、カラーズを象徴するブランドに育成する」と話す。

 それら希望を多角的に届けるべく「サウザンドカラーズ」は、視覚・聴覚・嗅覚のプリミティブ(根源的)な感性を応用。視覚ではビジュアルに「真実を映し出す」報道写真を採用し、聴覚では心に響くメッセージ発信、嗅覚においては、“希望”を生み出す香りで本能に直接訴えかける。

 オードパルファンとディフューザーは3つのシリーズで構成。精油と合成香料を掛け合わせた“メタモルフォーゼ(METAMORPHOSE)”と合成香料100%の“エクスペリエンス(EXPERIENCE)”、精油100%の“アクティベート(ACTIVATE)”シリーズはディフューザー4種のみを展開する。

 “メタモルフォーゼ”は、希望にあふれる偉人に変身する香りをイメージ。マイクロRNAの発現に着目し、蜜蜂分泌成分のエレメントMを配合。ブランドを代表する“M2021 ユー アー ホープ オードパルファン”は、同シリーズの中で精油の配合比率が最も高く、アイリスやバイオレット、ムスクなどを配合したフローラルな香りが特徴だ。“エクスペリエンス”は、記憶の扉を開き、時空を超えて希望あふれる場所を経験する香りをイメージ。記憶の回路の扉を開ける酵母発酵エキスのエレメントEを配合する。“アクティベート”は、嗅覚生理学に基づき調合された精油の力で、心身から希望あふれるコンディションに導く香りをイメージ。オリゴペプチド-41とビオチノイルトリペプチド-1の成分エレメントAを配合する。製品名はシリーズの頭文字とともに、それぞれの香りをイメージした年代で名付けている。

 また、環境に配慮した持続可能なもの作りとして、既存にあるものを再利用しながら新たな価値を提供する。ボトルは既存の金型を採用し、リサイクルガラスを30%以上使用。化粧箱も既存型で作り、リサイクル率の高いダンボール素材を採用した。緩衝材は新聞紙と同じ紙を使用し、プラスチックや資源ごみの削減を目指す。さらに、公式オンラインストア限定で、購入代金の5%を希望の活動に寄付や支援ができる独自のプログラムをスタート。支援先は、次世代の子どもたちに希望を届ける「みらいこども財団」、CO2を減らし緑を守る「ブルードットグリーン」、LGBTなど多様性を包摂する社会作りを目指す「ReBit」。

 今後は、小売店をはじめ、メディアや原料メーカーなど、同ブランドに賛同する全ての人と対等なパートナーシップを結び、順次カテゴリーを広げていくという。

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火攻め、水攻め、風攻め ワークマンが「過酷ファッションショー」

 ワークマンは30日夜、「水上“Night”過酷ファッションショー」を開催した。東京・芝の東京プリンスホテルの屋外プールに設けられた水上ランウェイを会場に、2021-22年秋冬の新商品を紹介した。同社による“過酷ファッションショー”は3回目だが、屋外開催は初めて。これまで以上に強い雨風や吹雪を吹かせたり、初めて火柱を上げさせたりするなど、過酷な状況にも対応する高機能・低価格のウエアをアピールした。

 ショーには特別ゲストとしてモデルの土屋アンナのほか、“ワークマン・アンバサダー”として商品開発に参画するファッションスタイリストと山田耕史さん、ライフスタイル・ユーチューバーのかずひさんらも出演した。プールの上に作られたランウェイでは、暴風雨を再現してウエアの撥水性や防風性を伝えた。また溶接工の作業着を応用し、キャンプでのたき火やバーベキューへの防火性を持たせたアウターの機能を強調するのに、花火を上着に向けたり、ランウェイに火柱を立てたりした。

 ワークマンは8月末時点で国内918店舗。長期計画として1500店体制を目指して、作業着主体の「ワークマン」、アウトドアウエア中心の「ワークマンプラス」、ウィメンズを拡充した「#ワークマン女子」の出店拡大を進める。今後の成長のカギを握るのはウィメンズで、今回のショーではアウトドア向けだけでなく普段使いできる撥水プリーツスカートなども紹介していた。また来年春からはテントやイス、テーブル、食器といったキャンプ用品も販売する。

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「N.ハリウッド」×「チャンピオン」×「ソフ」 トリプルコラボのフーディー、スエットなど

 「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は「チャンピオン(CHAMPION)」「ソフ(SOPH.)」とのトリプルコラボのカプセルコレクションを10月1日に発売する。「チャンピオン」の公式オンラインストア、東京・渋谷と大阪・心斎橋にあるフラッグシップストア“チャンピオン ブランドハウス”で取り扱う。

 今年設立20周年を迎えた「N.ハリウッド」デザイナーの尾花大輔が、記念の特別企画としてコラボレーションを発案した。古着屋からキャリアをスタートした尾花は、「チャンピオン」の希少なビンテージスエットシャツを所有しており、「チャンピオン」との親交も深いという。

 用意するアイテムはフーディー(税込2万2000円)、スエットシャツ(同1万9800円)、スエットパンツ(同1万9800円)とTシャツ(同1万5400円)の4型。1990年代の「チャンピオン」のアイテムからインスピレーションを受けたコレクションで、当時の縫製仕様を再現。肉厚な生地感にゆったりとしたシルエットが特徴だ。1980〜90年代に使用していた影文字の“CHAMPION”ロゴも刺しゅうし、ネームタグには3ブランドの名前を記載した。

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「N.ハリウッド」×「チャンピオン」×「ソフ」 トリプルコラボのフーディー、スエットなど

 「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は「チャンピオン(CHAMPION)」「ソフ(SOPH.)」とのトリプルコラボのカプセルコレクションを10月1日に発売する。「チャンピオン」の公式オンラインストア、東京・渋谷と大阪・心斎橋にあるフラッグシップストア“チャンピオン ブランドハウス”で取り扱う。

 今年設立20周年を迎えた「N.ハリウッド」デザイナーの尾花大輔が、記念の特別企画としてコラボレーションを発案した。古着屋からキャリアをスタートした尾花は、「チャンピオン」の希少なビンテージスエットシャツを所有しており、「チャンピオン」との親交も深いという。

 用意するアイテムはフーディー(税込2万2000円)、スエットシャツ(同1万9800円)、スエットパンツ(同1万9800円)とTシャツ(同1万5400円)の4型。1990年代の「チャンピオン」のアイテムからインスピレーションを受けたコレクションで、当時の縫製仕様を再現。肉厚な生地感にゆったりとしたシルエットが特徴だ。1980〜90年代に使用していた影文字の“CHAMPION”ロゴも刺しゅうし、ネームタグには3ブランドの名前を記載した。

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海外メゾンを離れ、独自路線を行く若きデザイナー 「タイガタカハシ」の“時代を超える服作り”

 26歳の高橋大雅デザイナーが手掛ける「タイガタカハシ(TAIGA TAKAHASHI)」は、ビンテージウエアをベースに、付属やディテールをアレンジして現代生活に再提案する“時代を超越した服作り”が特徴のブランドだ。2021-22年秋冬は、乗馬を前提にしたバックプリーツと腕を前にふったシェイプを持つ1920年代アメリカのサックコートや、1940年代のイギリス郵便局員のコートとアメリカのワークジャケットを融合させたアイテムなどがそろう。ジャケットは4〜8万、コートは約12万円、パンツは4〜5万円で、今シーズンは立ち上がりから数週間で消化率70%を超えるアカウントもあるなど、順調な滑り出しとなった。ラグジュアリーECサイトのエッセンス(SSENCE)やスーパー エー マーケット(SUPER A MARKET)、渋谷の吾亦紅、神奈川・厚木のマスマティクス(mathematics)など8店舗で扱われ、22年春夏からは国内外合わせて22店舗に拡大する。今年12月には京都に初の直営店をオープン予定だ。

 デザイナーの高橋大雅は1995年生まれ。中学卒業後に渡英し、ロンドン国際芸術高校(International School of Creative Arts)とセント・マーチン美術大学(Central Saint Martins BA)でアートやウィメンズウエアを学んだ。メゾンブランドでアシスタントデザイナーも務め、トレンドの第一線で活動していた。そんな彼が、なぜ現在の服作りに行き着いたのか。海外生活からデザイン哲学の変化までを聞いた。

WWD:はじめに、ファッションを志したきっかけを教えてください。

高橋大雅デザイナー(以下、高橋):小さいころから物を作ることが好きで、芸術の世界に憧れがありました。美しいものに強烈に引かれる性格で、自分に合った表現方法を模索した結果、ファッションに落ち着きました。

WWD:15歳でイギリスへ渡ったのはなぜ?海外と日本では教育方針にどんな違いがある?

高橋:中学までを日本で過ごすうちに、同調圧力や周りに合わせないと生きていけない空気が嫌になったんです。そんな中、セントマーチンズが芸術の視点からファッションなど幅広い領域を学ぶサマーコースを実施しているのを見つけて、すぐにロンドンに行くことを決めました。2010年は、キャンパスがまだチャーリングクロス(現在はキングスクロスに移転)にあったころです。

WWD:言語の壁はなかった?

高橋:英語は話せませんでしたが、クリエイティブな作業では文化と言語の壁を超え、多様な国の人とつながることができました。その時、「今後の人生を海外で過ごそう」と決意してそのままロンドンの高校に入学し、大学はセントマーチンズに入りました。

WWD:卒業後、コレクションにも参加するメゾンで経験を積むが、それぞれのブランドでどんな業務を担当した?

高橋:セントマーチンズでは2年生と3年生の間、1年間ギャップイヤーを取ってインターンシップをする制度があります。もともとアントワープでも仕事をしてみたいと思っていて、ダメ元で履歴書とポートフォリオを送ってみたら、すぐに面接したいと言われ、アントワープに移住してインターンがスタートしました。主にウィメンズウエアのデザインで、ドレーピングや3Dデザインを担当し、スケッチだけじゃなく、手を動かして造形するクチュールとテーラリングを掛け合わせた視点で服づくり学びました。その後、“女性が作る女性のための服”に魅力を感じ、ロンドンのメゾンでもウィメンズウエアのデザインアシスタントを務めました。

WWD:トレンドを追求するメゾンから一転し、「タイガタカハシ」では過去の洋服を現代に再現させるコレクションを制作している。服へのアプローチが全く異なるが、心境にはどんな変化があった?

高橋:自分が何をしたいのか自問自答した結果、常に新しいものを提案するだけでなく、過去の遺物に真の美しさを見出すことも伝えたいことに気づきました。10代からいろんな国々のアンティークディーラーや古美術商を通じて70~100年以上前の服を収集するほど古着が好きで、その“コレクション”を通して、現在もしくは未来にも存在する衣服を研究したいと思ったんです。それに、ストレスのないコンフォートゾーンにいると、本当にしたいことに気づけないし、挑戦できない。誰かの真似ではなく、自分だけの道を進もうという決意でもありました。

WWD:“時代を超える服作り”の目的は?

高橋:人々の装いは社会情勢に大きく左右されます。でも、衣服がタイムカプセルのように時間に耐えて生き残ることで、失われつつある文化や伝統を閉じ込め、過去の記憶を追体験できると考えているんです。

WWD:衣服を消費し、早いサイクルでビジネスを行う既存のファッションへのアンチテーゼも込めている?

高橋:すでにこれほど素晴らしい服がたくさんあるのだから、新しく作る意味はよく考えています。アンチテーゼになりうるビジネス規模には到達していませんし、世の中の流れに逆らうことは賢明な判断ではないかもしれませんが、自分自身に対しては正直であり続けたいです。

WWD:2021-22年秋冬シーズンは順調な滑り出しとなった。手応えや率直な感想を教えてください。

高橋:自分はただ単に服を売りたいのではなく、自分の思想や美意識を共有したい。そこに共感してもらった人たちには感謝の気持ちばかりです。

WWD:冬には京都に直営店をオープンする。ECで何もかもが買える今、リアル店舗を構える理由は?

高橋:万物に神は宿るという日本の精神性を独自に解釈し、服だけでなく彫刻や建築なども含め、自分の総合芸術として提案するつもりです。人生の半分を海外で過ごし、「日本人とは何か」を客観的に考えるようになった結果でもあります。

WWD:今後、ブランドをどう成長させていきたい?

高橋:服だけを作り続けるわけではありません。今はロンドンのデザインスタジオOK-RMとのブランディングやアートディレクションプロジェクト、香川・牟礼(むれ)とイタリア・フィレンツェでの彫刻制作、失われつつある銀塩写真の研究などさまざまな取り組みを進めています。これらの表現を通して自分の美意識の幅を広げ、自分たちにしかできない現代美術に昇華した物作りを目指していきます。

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資生堂の“セカンドスキン”技術が商品化 メイクの上から目袋を補正

 資生堂のグローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」から10月1日、“第二の皮膚”が目袋をカバーする目もと用美容液「シセイドウ ビオパフォーマンス セカンドスキン」(税込3万5200円)が登場する。日本先行で販売し、全国の百貨店など約330店舗と公式ECサイト、同社の総合美容サイトのワタシプラスで展開する。29日にはオンライン発売記念イベントを開催し、女優の前田美波里とタレント・女優のYOUが出席した。

 新製品の「シセイドウ ビオパフォーマンス セカンドスキン」はメイクの上から使用でき、目袋に紙おしろいを使用して目元をおさえた後、2種の美容液を塗布することでセカンドスキンが完成する。開発には約3年を要し、2400人の多様な人種の肌でテストを繰り返してファンデーションとの相性や目袋の補正効果、はがれやすさなどの課題を一つ一つクリアした。たるんだ目袋に悩みを持つ40代以降をメインターゲットに、デジタル上でのタッチポイントやデジタル動画広告を展開するほか、店頭やオンラインでは美容部員によるカウンセリングも行う。さらに三越伊勢丹の化粧品オンラインストア「ミーコ(MEECO)」や阪急阪神百貨店の「阪急ビューティオンライン」ではライブコマースを実施する予定だ。

 同社の堀井清美エグゼクティブオフィサー 執行役員チーフビューティーストラテジーオフィサー 兼 資生堂ジャパン プレステージブランド事業本部長兼美容戦略本部長は、「2018年に米ベンチャー企業のオリボ ラボラトリーズ(OLIVO LABORATORIES)が持つ、人工皮膚を開発するセカンドスキン事業を買収してから製品化に動いた。資生堂の処方・技術を採用することで高機能・高品質さを実現。人々がより豊かな生活を送るために、今後もチャレンジを続けていく」とコメント。

 発売記念イベントに登壇した前田は「簡単に使える上、きれいにカバーできて驚きました。目袋がなくなるだけで 10 歳ほど若返ってみえます」と絶賛。YOUは「手軽にできることがうれしい。ハリが出て印象が変わるので男性にも使ってほしい」とアピールした。

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東コレ参加5ブランドを支えたファッショニスタ 山田慎とは何者か

 2022年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、東コレ)」が8月30日〜9月4日に開催された。参加ブランドのうち、デジタルの「ベースマーク(BASE MARK)」「アヤーム(AYAME)」「エイ・クライプシス((A)CRYPSIS)」、リアルの「ホウガ(HOUGA)」「セイヴソン(SEIVSON)」の5ブランドのショーをディレクションしたのが、フリーランスとしてPRやマーケティング活動を行う山田慎だ。「セイヴソン」では、コロナ禍でヅゥチン・シン(Tzu Chin Shen)デザイナーが来日できないというトラブルもありながら、機転を効かせて遠隔でショーを実現させた。普段は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「リコール(REQUAL≡)」「ソンシンバル(SONSHINBAL)」など、10ブランドのPRを担当。また個性豊かなファッションスタイルが特徴的で、インスタグラムのフォロワーは2.3万を抱える。今回の東コレでは、自身のフォロワーから18〜25歳のインターン生20人を募集して、ファッション界の未来を担う若者たちに向けて経験の場を提供した。東京ブランドを支えるキーマンに、部屋中が植物に囲まれた自宅で話を聞いた。

サンプル到着2日後にデジタルショーの撮影

WWD:これまでのキャリアは?
山田慎(以下、山田):日本の理系の大学を経た後に、ニューヨーク州立ファッション工科大学(F.I.T.)に入学しました。VMDやマーケティングを勉強して帰国後、電通グループの広告代理店ザ・ゴールの営業部とマーケティング部に2年半在籍し、イタリアの大手眼鏡企業デリーゴのハウスブランド「ポリス(POLICE)」などを担当していました。新店舗の内装や外装、打ち出し方を任され、広告代理店の幅を超えた経験ができましたね。それから自分の力を試すために独立し、現在はフリーランスとして活動しています。

WWD:5ブランドのショーを手掛けた経緯は?
山田:もともとは、普段からPRを担当している「ベースマーク」「ホウガ」「アヤーム」の3ブランドの予定だったんです。でも石田萌「ホウガ」デザイナーを介して、ECサイト「シーナウトウキョウ(SEENOWTOKYO)」の内⽥裕也代表から、「セイヴソン」「エイクライプシス」のショーのディレクションの依頼が届きました。

WWD:5ブランドのショーを同時進行させるのは大変だったのでは?
山田:何をどのタイミングで行えばいいのか分からなかったので、人員の確保だけは先に進めたんです。7月中に撮影場所や方向性の大枠をはじめ、照明や音響の手配は全ブランド終えていました。8月にサンプルが届き始めてからは、デジタルショーの撮影から取り掛かりました。デジタルで一番大変だったのは「ベースマーク」です。モデルのフィッティングはなく、「似合うだろう」という憶測のもと、サンプル到着2日後に撮影しました。いつものメンバーだからこそ実現できた、異例中の異例だと思います(笑)。今回の映像はランウエイ形式ではなく、初めてイメージムービーに挑戦しました。イメージなので、現場で見たものと出来上がりとの差が激しく、僕が納得いくものに仕上がるまで動画チームと修正を繰り返し続けました。リアルショーのディレクションに本格的に取り掛かったのは8月中旬以降です。

WWD:「セイヴソン」はデザイナーが来日できず、100%遠隔のリアルショーが成功できた要因は?
山田:本番の2カ月前から打ち合わせが始まり、全てLINEとZoom、Google Meetのみで打ち合わせをしました。遠隔でも成功できたのは、ブランド側がこちらの意見に対してきちんと耳を傾けてくれたからです。ショー自体はライティングの形を少し変えて、モデルの歩き方もシンプルにしたので、僕自身はそこまで大変ではありませんでした。

WWD:リアルショーで一番苦労したブランドは?
山田:「ホウガ」です。当初の構想よりも会場が狭くなり、洋服が見えにくいように感じたので、直前で図面を大きく変更しました。フィナーレ演出も変えたので、会場に設置した花のオブジェを組み立て直したり、ライトを調整し直したりして本番前ギリギリで完成しました。

WWD:実際に東コレを終えてみての感想は?
山田:最初はファッションショーのやり方すら分からなかったんですが、「アンリアレイジ」の演出を担当している金子繁孝さんが身近にいたので、自然と少しは吸収できていたのが成功できた要因かもしれません。ファッションショーには費用がかかるし、決して簡単なことではないけど本当に楽しかった。

下の世代にリアルな姿を見せる意味

WWD:ブランドが東コレで発表する意味は?
山田:デザイナーが自信を持つことです。「自分が手掛けた服がこんなにかっこよく映るんだ」「自分たちの領域外の表現に挑めるんだ」という気持ちは、デザイナーにとって一番大きい経験です。それに、ショーを行うことで自分のブランドを支えてくれる人、応援してくれる人がいることに改めて気付くことができます。僕も今は発表する側に立ち、東コレをもっと地域に根付くようにしていきたいと考えました。そこで、僕のインスタグラムフォロワーから18〜25歳のインターン生20人を集めました。下の世代に、自分が失敗する姿や苦しむ姿、楽しむ姿をあえて見せることで、彼らの今後につながるきっかけを作れたと思っています。自分のやれる範囲のことはやれたんじゃないかな。

WWD:デジタルとリアルの両方をディレクションして感じたことは?
山田:デジタルショーのメリットは、低予算で東コレに参加しやすいところです。でも映像をただ発表するだけでは絶対にダメだし、見てもらうためにはプロモーション全体の座組みが必要です。リアルにしかない良さは、来場者の拍手や一言があるだけで、発表する側のモチベーションは全然違うこと。その瞬間は、ファッション界にいてよかったと感じることができました。

WWD:仕事に対するモチベーションは?
山田:買い物をすることです。買い物をすれば消費者の気持ちが分かるから、マーケティングに生きるんです。なぜそれがほしくなったのかはクリエイティブに、好きを伝えることはPRに生きてくる。仕事後の楽しみは、「エルメス(HERMES)」「カルティエ(CARTIER)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」を買うことです。服が好きな気持ちやランウエイを見に行っていたことが、今の自分の仕事につながっているのが何よりも奇跡です。

WWD:山田さんのファッションのルーツは?
山田:虫です。僕は特に蝶が好きで、蝶の模様や自然界の色合いを参考にしています。ピンクと青の服を合わせているときは、南国の虫を思い浮かべてコーディネートしています。もともと海外のストリートスナップからファッションに興味を持ち始めたので、個性的な装いから日本ではすごく珍しがられる。基本は売れ残り商材が好きなので、焦って買いに行かなくても大体残っています(笑)。

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東コレ参加5ブランドを支えたファッショニスタ 山田慎とは何者か

 2022年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、東コレ)」が8月30日〜9月4日に開催された。参加ブランドのうち、デジタルの「ベースマーク(BASE MARK)」「アヤーム(AYAME)」「エイ・クライプシス((A)CRYPSIS)」、リアルの「ホウガ(HOUGA)」「セイヴソン(SEIVSON)」の5ブランドのショーをディレクションしたのが、フリーランスとしてPRやマーケティング活動を行う山田慎だ。「セイヴソン」では、コロナ禍でヅゥチン・シン(Tzu Chin Shen)デザイナーが来日できないというトラブルもありながら、機転を効かせて遠隔でショーを実現させた。普段は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「リコール(REQUAL≡)」「ソンシンバル(SONSHINBAL)」など、10ブランドのPRを担当。また個性豊かなファッションスタイルが特徴的で、インスタグラムのフォロワーは2.3万を抱える。今回の東コレでは、自身のフォロワーから18〜25歳のインターン生20人を募集して、ファッション界の未来を担う若者たちに向けて経験の場を提供した。東京ブランドを支えるキーマンに、部屋中が植物に囲まれた自宅で話を聞いた。

サンプル到着2日後にデジタルショーの撮影

WWD:これまでのキャリアは?
山田慎(以下、山田):日本の理系の大学を経た後に、ニューヨーク州立ファッション工科大学(F.I.T.)に入学しました。VMDやマーケティングを勉強して帰国後、電通グループの広告代理店ザ・ゴールの営業部とマーケティング部に2年半在籍し、イタリアの大手眼鏡企業デリーゴのハウスブランド「ポリス(POLICE)」などを担当していました。新店舗の内装や外装、打ち出し方を任され、広告代理店の幅を超えた経験ができましたね。それから自分の力を試すために独立し、現在はフリーランスとして活動しています。

WWD:5ブランドのショーを手掛けた経緯は?
山田:もともとは、普段からPRを担当している「ベースマーク」「ホウガ」「アヤーム」の3ブランドの予定だったんです。でも石田萌「ホウガ」デザイナーを介して、ECサイト「シーナウトウキョウ(SEENOWTOKYO)」の内⽥裕也代表から、「セイヴソン」「エイクライプシス」のショーのディレクションの依頼が届きました。

WWD:5ブランドのショーを同時進行させるのは大変だったのでは?
山田:何をどのタイミングで行えばいいのか分からなかったので、人員の確保だけは先に進めたんです。7月中に撮影場所や方向性の大枠をはじめ、照明や音響の手配は全ブランド終えていました。8月にサンプルが届き始めてからは、デジタルショーの撮影から取り掛かりました。デジタルで一番大変だったのは「ベースマーク」です。モデルのフィッティングはなく、「似合うだろう」という憶測のもと、サンプル到着2日後に撮影しました。いつものメンバーだからこそ実現できた、異例中の異例だと思います(笑)。今回の映像はランウエイ形式ではなく、初めてイメージムービーに挑戦しました。イメージなので、現場で見たものと出来上がりとの差が激しく、僕が納得いくものに仕上がるまで動画チームと修正を繰り返し続けました。リアルショーのディレクションに本格的に取り掛かったのは8月中旬以降です。

WWD:「セイヴソン」はデザイナーが来日できず、100%遠隔のリアルショーが成功できた要因は?
山田:本番の2カ月前から打ち合わせが始まり、全てLINEとZoom、Google Meetのみで打ち合わせをしました。遠隔でも成功できたのは、ブランド側がこちらの意見に対してきちんと耳を傾けてくれたからです。ショー自体はライティングの形を少し変えて、モデルの歩き方もシンプルにしたので、僕自身はそこまで大変ではありませんでした。

WWD:リアルショーで一番苦労したブランドは?
山田:「ホウガ」です。当初の構想よりも会場が狭くなり、洋服が見えにくいように感じたので、直前で図面を大きく変更しました。フィナーレ演出も変えたので、会場に設置した花のオブジェを組み立て直したり、ライトを調整し直したりして本番前ギリギリで完成しました。

WWD:実際に東コレを終えてみての感想は?
山田:最初はファッションショーのやり方すら分からなかったんですが、「アンリアレイジ」の演出を担当している金子繁孝さんが身近にいたので、自然と少しは吸収できていたのが成功できた要因かもしれません。ファッションショーには費用がかかるし、決して簡単なことではないけど本当に楽しかった。

下の世代にリアルな姿を見せる意味

WWD:ブランドが東コレで発表する意味は?
山田:デザイナーが自信を持つことです。「自分が手掛けた服がこんなにかっこよく映るんだ」「自分たちの領域外の表現に挑めるんだ」という気持ちは、デザイナーにとって一番大きい経験です。それに、ショーを行うことで自分のブランドを支えてくれる人、応援してくれる人がいることに改めて気付くことができます。僕も今は発表する側に立ち、東コレをもっと地域に根付くようにしていきたいと考えました。そこで、僕のインスタグラムフォロワーから18〜25歳のインターン生20人を集めました。下の世代に、自分が失敗する姿や苦しむ姿、楽しむ姿をあえて見せることで、彼らの今後につながるきっかけを作れたと思っています。自分のやれる範囲のことはやれたんじゃないかな。

WWD:デジタルとリアルの両方をディレクションして感じたことは?
山田:デジタルショーのメリットは、低予算で東コレに参加しやすいところです。でも映像をただ発表するだけでは絶対にダメだし、見てもらうためにはプロモーション全体の座組みが必要です。リアルにしかない良さは、来場者の拍手や一言があるだけで、発表する側のモチベーションは全然違うこと。その瞬間は、ファッション界にいてよかったと感じることができました。

WWD:仕事に対するモチベーションは?
山田:買い物をすることです。買い物をすれば消費者の気持ちが分かるから、マーケティングに生きるんです。なぜそれがほしくなったのかはクリエイティブに、好きを伝えることはPRに生きてくる。仕事後の楽しみは、「エルメス(HERMES)」「カルティエ(CARTIER)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」を買うことです。服が好きな気持ちやランウエイを見に行っていたことが、今の自分の仕事につながっているのが何よりも奇跡です。

WWD:山田さんのファッションのルーツは?
山田:虫です。僕は特に蝶が好きで、蝶の模様や自然界の色合いを参考にしています。ピンクと青の服を合わせているときは、南国の虫を思い浮かべてコーディネートしています。もともと海外のストリートスナップからファッションに興味を持ち始めたので、個性的な装いから日本ではすごく珍しがられる。基本は売れ残り商材が好きなので、焦って買いに行かなくても大体残っています(笑)。

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東コレ参加5ブランドを支えたファッショニスタ 山田慎とは何者か

 2022年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、東コレ)」が8月30日〜9月4日に開催された。参加ブランドのうち、デジタルの「ベースマーク(BASE MARK)」「アヤーム(AYAME)」「エイ・クライプシス((A)CRYPSIS)」、リアルの「ホウガ(HOUGA)」「セイヴソン(SEIVSON)」の5ブランドのショーをディレクションしたのが、フリーランスとしてPRやマーケティング活動を行う山田慎だ。「セイヴソン」では、コロナ禍でヅゥチン・シン(Tzu Chin Shen)デザイナーが来日できないというトラブルもありながら、機転を効かせて遠隔でショーを実現させた。普段は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「リコール(REQUAL≡)」「ソンシンバル(SONSHINBAL)」など、10ブランドのPRを担当。また個性豊かなファッションスタイルが特徴的で、インスタグラムのフォロワーは2.3万を抱える。今回の東コレでは、自身のフォロワーから18〜25歳のインターン生20人を募集して、ファッション界の未来を担う若者たちに向けて経験の場を提供した。東京ブランドを支えるキーマンに、部屋中が植物に囲まれた自宅で話を聞いた。

サンプル到着2日後にデジタルショーの撮影

WWD:これまでのキャリアは?
山田慎(以下、山田):日本の理系の大学を経た後に、ニューヨーク州立ファッション工科大学(F.I.T.)に入学しました。VMDやマーケティングを勉強して帰国後、電通グループの広告代理店ザ・ゴールの営業部とマーケティング部に2年半在籍し、イタリアの大手眼鏡企業デリーゴのハウスブランド「ポリス(POLICE)」などを担当していました。新店舗の内装や外装、打ち出し方を任され、広告代理店の幅を超えた経験ができましたね。それから自分の力を試すために独立し、現在はフリーランスとして活動しています。

WWD:5ブランドのショーを手掛けた経緯は?
山田:もともとは、普段からPRを担当している「ベースマーク」「ホウガ」「アヤーム」の3ブランドの予定だったんです。でも石田萌「ホウガ」デザイナーを介して、ECサイト「シーナウトウキョウ(SEENOWTOKYO)」の内⽥裕也代表から、「セイヴソン」「エイクライプシス」のショーのディレクションの依頼が届きました。

WWD:5ブランドのショーを同時進行させるのは大変だったのでは?
山田:何をどのタイミングで行えばいいのか分からなかったので、人員の確保だけは先に進めたんです。7月中に撮影場所や方向性の大枠をはじめ、照明や音響の手配は全ブランド終えていました。8月にサンプルが届き始めてからは、デジタルショーの撮影から取り掛かりました。デジタルで一番大変だったのは「ベースマーク」です。モデルのフィッティングはなく、「似合うだろう」という憶測のもと、サンプル到着2日後に撮影しました。いつものメンバーだからこそ実現できた、異例中の異例だと思います(笑)。今回の映像はランウエイ形式ではなく、初めてイメージムービーに挑戦しました。イメージなので、現場で見たものと出来上がりとの差が激しく、僕が納得いくものに仕上がるまで動画チームと修正を繰り返し続けました。リアルショーのディレクションに本格的に取り掛かったのは8月中旬以降です。

WWD:「セイヴソン」はデザイナーが来日できず、100%遠隔のリアルショーが成功できた要因は?
山田:本番の2カ月前から打ち合わせが始まり、全てLINEとZoom、Google Meetのみで打ち合わせをしました。遠隔でも成功できたのは、ブランド側がこちらの意見に対してきちんと耳を傾けてくれたからです。ショー自体はライティングの形を少し変えて、モデルの歩き方もシンプルにしたので、僕自身はそこまで大変ではありませんでした。

WWD:リアルショーで一番苦労したブランドは?
山田:「ホウガ」です。当初の構想よりも会場が狭くなり、洋服が見えにくいように感じたので、直前で図面を大きく変更しました。フィナーレ演出も変えたので、会場に設置した花のオブジェを組み立て直したり、ライトを調整し直したりして本番前ギリギリで完成しました。

WWD:実際に東コレを終えてみての感想は?
山田:最初はファッションショーのやり方すら分からなかったんですが、「アンリアレイジ」の演出を担当している金子繁孝さんが身近にいたので、自然と少しは吸収できていたのが成功できた要因かもしれません。ファッションショーには費用がかかるし、決して簡単なことではないけど本当に楽しかった。

下の世代にリアルな姿を見せる意味

WWD:ブランドが東コレで発表する意味は?
山田:デザイナーが自信を持つことです。「自分が手掛けた服がこんなにかっこよく映るんだ」「自分たちの領域外の表現に挑めるんだ」という気持ちは、デザイナーにとって一番大きい経験です。それに、ショーを行うことで自分のブランドを支えてくれる人、応援してくれる人がいることに改めて気付くことができます。僕も今は発表する側に立ち、東コレをもっと地域に根付くようにしていきたいと考えました。そこで、僕のインスタグラムフォロワーから18〜25歳のインターン生20人を集めました。下の世代に、自分が失敗する姿や苦しむ姿、楽しむ姿をあえて見せることで、彼らの今後につながるきっかけを作れたと思っています。自分のやれる範囲のことはやれたんじゃないかな。

WWD:デジタルとリアルの両方をディレクションして感じたことは?
山田:デジタルショーのメリットは、低予算で東コレに参加しやすいところです。でも映像をただ発表するだけでは絶対にダメだし、見てもらうためにはプロモーション全体の座組みが必要です。リアルにしかない良さは、来場者の拍手や一言があるだけで、発表する側のモチベーションは全然違うこと。その瞬間は、ファッション界にいてよかったと感じることができました。

WWD:仕事に対するモチベーションは?
山田:買い物をすることです。買い物をすれば消費者の気持ちが分かるから、マーケティングに生きるんです。なぜそれがほしくなったのかはクリエイティブに、好きを伝えることはPRに生きてくる。仕事後の楽しみは、「エルメス(HERMES)」「カルティエ(CARTIER)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」を買うことです。服が好きな気持ちやランウエイを見に行っていたことが、今の自分の仕事につながっているのが何よりも奇跡です。

WWD:山田さんのファッションのルーツは?
山田:虫です。僕は特に蝶が好きで、蝶の模様や自然界の色合いを参考にしています。ピンクと青の服を合わせているときは、南国の虫を思い浮かべてコーディネートしています。もともと海外のストリートスナップからファッションに興味を持ち始めたので、個性的な装いから日本ではすごく珍しがられる。基本は売れ残り商材が好きなので、焦って買いに行かなくても大体残っています(笑)。

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黒石奈央子の「アメリ」がNFTのバーチャルドレスを発表 ワンセックのプラットフォームで販売

 黒石奈央子が手がけるEC主軸のウィメンズブランド「アメリ(AMERI)」は、バーチャルドレスをNFTとして販売する。ブロックチェーンコンテンツの開発などを手がけるワンセック(1SEC、宮地洋州CEO)による、ブロックチェーン技術をベースにしたバーチャルECプラットフォーム「ワンブロックランド(1Block LAND)」上で10月下旬にオークション販売を行う予定だ。

 「『ワンブロックランド』上で、アバターがドレスを着てランウエイショーのように動く。ドレスのデザインもさまざまに移り変わっていく」(アメリ広報)ことから、“NFTデジタルオートクチュール”と呼称している。具体的な発売日などは追って発表予定。仮想通貨のイーサリアムやクレジットカードで購入可能という。

 NFTは、データの改ざんが難しいブロックチェーンの技術を用いて、デジタルアートなどを販売するもの。ファッション分野でも注目を集めており、ワンセックは8月に「ワンブロックランド」を発表し、第1弾としてスニーカーショップ「アトモス(ATMOS)」と組んだバーチャルスニーカーを販売。それに先駆けて、ワンセックは4月にバーチャルスニーカーを5イーサリアム(当時の相場で約124万円)で販売し、開始後早々に落札されていた。

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黒石奈央子の「アメリ」がNFTのバーチャルドレスを発表 ワンセックのプラットフォームで販売

 黒石奈央子が手がけるEC主軸のウィメンズブランド「アメリ(AMERI)」は、バーチャルドレスをNFTとして販売する。ブロックチェーンコンテンツの開発などを手がけるワンセック(1SEC、宮地洋州CEO)による、ブロックチェーン技術をベースにしたバーチャルECプラットフォーム「ワンブロックランド(1Block LAND)」上で10月下旬にオークション販売を行う予定だ。

 「『ワンブロックランド』上で、アバターがドレスを着てランウエイショーのように動く。ドレスのデザインもさまざまに移り変わっていく」(アメリ広報)ことから、“NFTデジタルオートクチュール”と呼称している。具体的な発売日などは追って発表予定。仮想通貨のイーサリアムやクレジットカードで購入可能という。

 NFTは、データの改ざんが難しいブロックチェーンの技術を用いて、デジタルアートなどを販売するもの。ファッション分野でも注目を集めており、ワンセックは8月に「ワンブロックランド」を発表し、第1弾としてスニーカーショップ「アトモス(ATMOS)」と組んだバーチャルスニーカーを販売。それに先駆けて、ワンセックは4月にバーチャルスニーカーを5イーサリアム(当時の相場で約124万円)で販売し、開始後早々に落札されていた。

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「ドリス ヴァン ノッテン」2022年春夏パリ・コレクション

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

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「ドリス ヴァン ノッテン」2022年春夏パリ・コレクション

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

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2022年春夏ミラノコレ現地リポート Vol.4 「グッチ」でビンテージ愛に触れ、「マルニ」に心が震えた4日目

 こんにちは!ヨーロッパ通信員の藪野がお届けしている、ミラノコレ現地リポートもこれで最終回。「グッチ(GUCCI)」や「モンクレール(MONCLER)」のイベントから、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「マルニ(MARNI)」のショーまで盛りだくさんのスケジュールです。若干寝不足気味ですが、張り切って行きましょ〜!

10:00 GUCCI VAULTプレビュー

 「グッチ」がオンラインコンセプトストア「ヴォールト(VAULT)」を記念したイベントを開くということで、朝一はそのプレビューへ。貴重なものの保管場所を意味する「ヴォールト」では、「グッチ」のビンテージアイテムを修復・カスタマイズして販売。それだけでなく、新たな価値観を持った若手デザイナーズブランドのアイテムも扱います。ポップなカラーで彩られた会場では、取り扱いアイテムの一部が蚤の市のようなセットで展示されていました。詳細は別の記事でアップしていますので、ぜひこちらをご覧ください!

10:40 JIMMY CHOO

 「グッチ」で若手デザイナーと話していたら、あっという間に時間がたってしまい、駆け足で「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のプレゼンテーションにお邪魔しました。エントランスを抜けると、そこには鏡と水を使ったセット。そんな会場からも分かるように、今季のコレクションは輝きや透明感がカギになっています。キラキラ光るクリスタルやミラー加工のレザーのほか、中が見えるネットやPVCも多用。中にはホログラムのように輝くPVCも。色は白黒に加え、ピンクやイエロー、オレンジ、パープルなど、ここでもビビッドカラーがたくさん見られました。

11:00 ERMANNO SCERVINO

 「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」は、“遊びのあるコントラスト”に着目し、テーラリングとハイパーフェミニンや、スポーツとクチュールといった相反する要素を融合。ブランドを象徴するレースや華やかな装飾を生かしながらも、アノラックやアウトドアジャケット、膝下まで捲り上げたカーゴパンツなどを取り入れ、若々しく仕上げています。ブラトップに超ミニ丈のボトムス、そして、その上にガバッとスポーティーなアウターを羽織るのは、まさに今季のトレンドスタイル。仕立ての良さは折り紙付きですが、とは言え、コントラストの大きさに少しチグハグ感を覚えました。

12:00 MSGM

 「MSGM」は、会場自体が再開発された近代的なビル街にある公園でしたが、コレクションも“公園で陽気にピクニック”といったムード。今季の主役は柄。ネオンやアシッドカラーの大小さまざまなギンガムチェックをはじめ、道端に咲いていそうな素朴な花のパターン、イチゴやレモンなどのフルーツモチーフがウエアを彩ります。スタイルは、ポップなガーリーとレトロスポーティーのテイストミックス。再び動き出した世界にふさわしいポジティブなエネルギーを感じるコレクションを見せてくれました。ボクシーなジャケット、ブラトップ、バギーパンツなど、トレンドアイテムも満載です。

13:00 MONCLER

 前日に続き、またまたミラノの西から東への大移動!「MSGM」のショー後、最短で辿り着けるようにドライバーと事前に打ち合わせ、オンタイムに到着できました。会場には、巨大なスクリーンとステージ、そしてクレーンカメラがあり、生中継の公開収録といった感じ。会場ではアリシア・キーズ(Alicia Keys)がホストを務め、上海にいるヴィクトリア・ソング(Victoria Song)と中継をつなぎながら、各コラボコレクションの映像を次々に紹介していきます。個人的に気に入った作品は、「1 モンクレール JW アンダーソン(1 MONCLER JW ANDERSON)」。イタリア人映画監督ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)と共に制作したという映像は、エモーショナル。今回初参加の「ハイク(HYKE)」の映像には、俳優の福士蒼汰さんと杏さんが登場しました。

14:30 SALVATORE FERRAGAMO

 「夏の物語」と名付けられた今季は、日差しが眩しい南イタリアの夏といった雰囲気です。ポイントは、ブラウン系のグラデーションと白黒のコントラスト、オレンジやブルーといった彩度の高いアクセントカラーのミックス。ニットのセットアップやミニ丈のショートパンツ、たっぷりとしたマキシドレス、爽やかなシャツなど、メンズもウィメンズもリラックス感のあるスタイルが中心です。フィナーレに登場したのは、これまでメンズのみを手掛けていたギヨーム・メイアン(Guillaume Meilland)。ウィメンズを手掛けていたポール・アンドリュー(Paul Andrew)は5月に退任したので、今季はウィメンズも彼が担当したようです。

 そんな「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は、過渡期を迎えているブランドの一つ。時期は未定ですが、リカルド・ティッシによる「ジバンシィ(GIVENCHY)」や「バーバリー(BURBERRY)」、フィービー・ファイロによる「セリーヌ(CELINE)」をデザイナーと共に盛り上げてきたマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)=バーバリー最高経営責任者(CEO)が、CEO兼ジェネラル・ディレクターに就任することが決まっています。入社したら、きっと改革に着手するはず。新たなクリエイティブ・ディレクターを連れてくるかもしれません。今後の動向が気になります。

16:15 GUCCI VAULT記者会見

 「グッチ」のイベント会場に戻ってきました。その目的は、アレッサンドロ・ミケーレ=クリエイティブ・ディレクターによる記者会見。約30人のジャーナリストやエディターのみが呼ばれ、親密な雰囲気の中で行われました。会見は終始イタリア語のため、イヤホンで英語の同時通訳を聞くのですが、やっぱり説明は本人の言葉で聞きたいもの。こういうとき、イタリア語ができたらいいな〜と感じます。

17:30 TOD’S 展示会

 「トッズ(TOD’S)」の展示会では、ショーに登場したシューズやバッグを中心にチェック。気になっていたプラットフォームのローファーは、思ったより軽量で、好印象。バッグは、アーカイブを蘇らせたというTの金具が特徴的な“T タイムレス”シリーズのバリエーションが広がっています。

19:00 GIORGIO ARMANI

 「ジョルジオ アルマーニ」は、アルマーニ / テアトロが完成するまでショーを開催していた本社の地下会場でショーを開催。テアトロに比べると、かなり小規模な会場には親密なムードが漂います。ランウエイに現れたモデルは、優しい笑顔を浮かべながら、ゆっくりとウォーキング。最近はモデルが無表情で歩くショーが多いので、懐かしさを感じるとともに、なんだか温かい気持ちになりました。

青い海と空の映像を背景にしたショーは、白と紺を基調としたマリンスタイルのテーラードルックでスタート。ロープを編んだベルトやバッグがアクセントになっています。全体的にリラックスした雰囲気を生み出すのは、柔らかな素材でバルーンのようなシルエットを描いたパンツやスカート。一方で、ジャケットは細身で長めのデザインが多く登場しています。終盤は、空と海の映像も青からマジックアワーを想起させるピンクや紫に。チュールを重ねたドレスにも、そんな絶妙な色合いが反映されていて、うっとり。

20:00 MARNI

 今季のミラノコレのショー取材を締めくくるのは、「マルニ」。以前からフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)は、デザイナーというよりもアーティストだと思っていましたが、まさにそれを確信する体験でした。会場は、真ん中の小さな舞台を中心に渦を描くようにスロープになった円形デザイン。そこにいる来場者もスタッフもほとんど全員が、ストライプが描かれたアップサイクル素材の服を着ています。これは、一人一人に事前にフィッティングを行い、準備したものだそう。色やアイテムは違えど、一体感を生んでいます。

 3部構成のショーにまず登場したのは、その場にいる皆と同じ服を着た合唱団。讃美歌のように神聖なコーラスが会場を包み込み、モデルは男女問わず、巨大なジャケットやニットからドレスまで、さまざまなストライプやボーダーを使った服をまといます。

 そして、ボーダーのジャケットに花柄のパンツを着た男性が登場し、エモーショナルに詩を朗読し始めると、第2部がスタート。その着こなしからも分かるように、デザインにデイジーの花が加わります。その方法は、ストライプの上に異なる色のストライプでデイジーモチーフを重ねたドレスから、インターシャで描くレトロな水着のようなニットアイテム、工作するようにピースを組み合わせて作るドレスまで。シューズやバッグは、クラシカルなデザインをニットのトロンプルイユで表現しています。

 第3部は女性歌手のソウルフルな歌声と弦楽器の音色で開幕。フランチェスコ流のイブニングスタイルを披露しました。そこからは一気にクライマックスへ。観客から大きな拍手が巻き起こる中、モデルが中央のステージに集まり、ハグしたり、語り合ったり、拍手したり。年齢、性別、人種、体型を問わずあらゆる人の存在をたたえ、再び集えることの喜びを分かち合う儀式のようなショーに、ただただ心が震えました。

9/26 9:30 PRADA 展示会

 パリに移動する前に、朝一で「プラダ」の展示会へ。デジタルで見たショーはミラノと上海での同時開催という見せ方に目が行きがちでしたが、実際に服を見たり、説明を聞いたりすると違いますね。コルセットのメタルバーや編み上げ、ブラカップ、トレーンなどの要素を取り入れ、削ぎ落としたスタイルで官能性やフェミニニティーを表現しているのは、さすがです。コレクションの詳細は、ライターの井上エリさんによる展示会リポートをご覧ください。

 今回はワンちゃんが見つからなかったので、「今日のワンコ」はお休みです。

 さて、それではパリに飛び立ちます。チャオ〜!

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「シュウ ウエムラ」が「メイクのできる美容師」コンテスト開催 グランプリは東京のネイティブな民族性を表現

 日本ロレアルのプロフェッショナル マーケットの「シュウ ウエムラ(shu uemura)」は9月26日、「メイクのできる美容師」を探す「シュウ ウエムラ フォトコンテスト 2021」の結果を発表した。グランプリには「TOKYO TRIBE」をテーマに、「もしも東京がアフリカみたいで、部族が独自の文化を築いていたら?」というシチュエーションのもと、ツインテールのモデルにカラフルなトライバルメイクを施した坂本朋広(VISAGE ba.s.k)が輝いた。坂本はオンラインで開かれた授賞式で「とても嬉しいし、驚いている」と話したが、「ライブ配信中に多くの審査員から『高評価だった作品』とピックアップしていただけ、自信を深めることができた」とコメントした。彼には、「シュウ ウエムラ」の技術の象徴である「記念の筆」のほか、「メイクのできる美容師」としての教育や活躍の機会が与えられる。

 同コンテストは、今回は事前に募集した写真を選考する形で行われた。メイクアップの主役である色の力と人の魅力を最大限に引き出す「カラーオーソリティ」と、「シュウ ウエムラ」のカラーでアジアンビューティとアジアの個性、その人らしさ、都会的なヘア&メイクアップを表現する「アジアの個性美」の2つを大テーマに設け、参加者は、理解力、創造力、構成力、再現力、提案力の5つを審査基準に争った。グランプリの坂本は、構成力でも部門別の優秀賞を受賞。そのほか梅木麻友美(AYOMOT)が理解力、齋藤由佳(KINOSHITA GAIEN EAST STREET)が創造力と再現力の2冠、白木杏奈(TALISE)が提案力の部門賞に輝いた。

 ライブ配信では、「WWDJAPAN」編集長で審査員を務めた村上要が司会進行をしながら、審査員がそれぞれの作品について講評した。そのほかの審査員は、uchiideシュウ ウエムラ クリエイティブディレクター、ミーシャ・ジャネット(Misha Janette)ファッションディレクター、前回チャンピオンの濱田留美(B-three by SHINJU INTERNATIONAL)。uchiideディレクターはグランプリ作品について、「イマジネーションあふれる面白い作品。インスピレーションから作品まで一貫性があり、わかりやすい」とのコメントを寄せた。

問い合わせ先
シュウ ウエムラ
お問合せ番号:03-6911-8401

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「シュウ ウエムラ」が「メイクのできる美容師」コンテスト開催 グランプリは東京のネイティブな民族性を表現

 日本ロレアルのプロフェッショナル マーケットの「シュウ ウエムラ(shu uemura)」は9月26日、「メイクのできる美容師」を探す「シュウ ウエムラ フォトコンテスト 2021」の結果を発表した。グランプリには「TOKYO TRIBE」をテーマに、「もしも東京がアフリカみたいで、部族が独自の文化を築いていたら?」というシチュエーションのもと、ツインテールのモデルにカラフルなトライバルメイクを施した坂本朋広(VISAGE ba.s.k)が輝いた。坂本はオンラインで開かれた授賞式で「とても嬉しいし、驚いている」と話したが、「ライブ配信中に多くの審査員から『高評価だった作品』とピックアップしていただけ、自信を深めることができた」とコメントした。彼には、「シュウ ウエムラ」の技術の象徴である「記念の筆」のほか、「メイクのできる美容師」としての教育や活躍の機会が与えられる。

 同コンテストは、今回は事前に募集した写真を選考する形で行われた。メイクアップの主役である色の力と人の魅力を最大限に引き出す「カラーオーソリティ」と、「シュウ ウエムラ」のカラーでアジアンビューティとアジアの個性、その人らしさ、都会的なヘア&メイクアップを表現する「アジアの個性美」の2つを大テーマに設け、参加者は、理解力、創造力、構成力、再現力、提案力の5つを審査基準に争った。グランプリの坂本は、構成力でも部門別の優秀賞を受賞。そのほか梅木麻友美(AYOMOT)が理解力、齋藤由佳(KINOSHITA GAIEN EAST STREET)が創造力と再現力の2冠、白木杏奈(TALISE)が提案力の部門賞に輝いた。

 ライブ配信では、「WWDJAPAN」編集長で審査員を務めた村上要が司会進行をしながら、審査員がそれぞれの作品について講評した。そのほかの審査員は、uchiideシュウ ウエムラ クリエイティブディレクター、ミーシャ・ジャネット(Misha Janette)ファッションディレクター、前回チャンピオンの濱田留美(B-three by SHINJU INTERNATIONAL)。uchiideディレクターはグランプリ作品について、「イマジネーションあふれる面白い作品。インスピレーションから作品まで一貫性があり、わかりやすい」とのコメントを寄せた。

問い合わせ先
シュウ ウエムラ
お問合せ番号:03-6911-8401

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Kokiが「ヴァレンティノ」2021-22年秋冬キャンペーンに登場

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2021年春夏シーズンに引き続き、モデルのKokiを21-22年秋冬コレクションのキャンペーンビジュアルに起用した。

 同ブランドは、今シーズンもピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターがメゾンの価値を体現する国際的な人物を探し、起用した「DI.VA(ディーヴァ)」キャンペーンを行っている。“さまざまな声や視点が拡大された多様な価値(Different Values)” = “DI.VA”と解釈し、Kokiのほか、 中国人女優クアン・シャオトン(Guan Xiaotong)、韓国人女優ソン・イェジン(Son Ye-Jin)などの“ディーヴァ”らを通じて、多面的な個性や調和、インクルーシビティーを表現した。

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Kokiが「ヴァレンティノ」2021-22年秋冬キャンペーンに登場

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2021年春夏シーズンに引き続き、モデルのKokiを21-22年秋冬コレクションのキャンペーンビジュアルに起用した。

 同ブランドは、今シーズンもピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターがメゾンの価値を体現する国際的な人物を探し、起用した「DI.VA(ディーヴァ)」キャンペーンを行っている。“さまざまな声や視点が拡大された多様な価値(Different Values)” = “DI.VA”と解釈し、Kokiのほか、 中国人女優クアン・シャオトン(Guan Xiaotong)、韓国人女優ソン・イェジン(Son Ye-Jin)などの“ディーヴァ”らを通じて、多面的な個性や調和、インクルーシビティーを表現した。

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故アルベール・エルバスに捧ぐオマージュ 豪華デザイナー陣が手掛ける「AZファクトリー」がパリコレのトリを飾る

 4月に死去したデザイナーのアルベール・エルバス(Alber Elbaz)へのトリビュートとして、デザイナー44人が「AZファクトリー(AZ FACTORY)」のコレクションを手掛ける。

 各デザイナーは、エルバスの功績を着想源としたルックか、アイコニックなシルエットをアレンジしたルックを制作する権限が与えられ、パリ・ファッション・ウイーク最終日となる10月5日、“ラブ・ブリングス・ラブ(Love Brings Love)”と題したショーで披露し、パリコレのトリを飾る。このショーは、公式ウェブサイトやユーチューブ、インスタグラムアカウントを通じて同時配信を予定している。

 注目すべきは参加するデザイナー陣の顔ぶれだ。参加デザイナーの一部を紹介する。

・ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)
・ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)
・川久保玲「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」デザイナー
・ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)
・ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)
・マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」アーティスティック・ディレクター
・キム・ジョーンズ(Kim Jones)「フェンディ(FENDI)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター
・リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)「バーバリー(BURBERRY)」チーフ・クリエイティブ・オフィサー
・ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター
・アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ」クリエイティブ・ディレクター
・ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)
・ナデージュ・ヴァンヘ・シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)「エルメス(HERMES)」アーティスティック・ディレクター
・サラ・バートン(Sarah Burton)「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」クリエイティブ・ディレクター
・ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)「ヴァレンティノ」クリエイティブディレクター
・ラフ・シモンズ(Raf Simons)
・トム・ブラウン(Thom Browne)
・リック・オウエンス(Rick Owens)
・阿部千登勢「サカイ」デザイナー
・アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)「サンローラン(SAINT LAURENT)」クリエイティブ・ディレクター
・ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)「ロエベ(LOEWE)」クリエイティブ・ディレクター
・ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)
・ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)
・デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)「バレンシアガ(BALENCIAGA)」アーティスティック・ディレクター
・ダニエル・リー(Daniel Lee)「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」クリエイティブ・ディレクター
・オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)「バルマン(BALMAIN)」クリエイティブ・ディレクター
・ジャンバティスタ・バリ(Giambattista Valli)
・マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)「ジバンシィ(GIVENCHY)」クリエイティブ・ディレクター
・ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)「クロエ(CHLOE)」クリエイティブ・ディレクター
・シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)
・小泉智貴「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」デザイナー
・ピーター・ミュリエ (Pieter Mulier)「アライア(ALAIA)」クリエイティブ・ディレクター
・テベ・マググ(Thebe Magugu)

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「リンシュウ」ウィメンズが力強いスタート 優しいモードで女性をエンパワーメント

  パリ・メンズ・コレクションに30年間参加し続ける「リンシュウ(RYNSHU)」はパリコレ期間中の9月28日、2022年春夏ウィメンズ・コレクションを発表した。コレクションは、東京ではリアルショーの形でお披露目。その映像をパリ・コレクションの期間中に世界に向けて配信し、ウィメンズの本格デビューを果たした。“戦う天使たち”に捧げるウィメンズを手掛けたのは、「リンシュウ」の山地正倫周(やまじ・りんしゅう。以下、正倫周)デザイナーと、パートナーのRieco YAMAJI(以下、Rieco)。東京でのファッションショーをレポートする。

不透明な時代の女性に
威風堂々の強さを

 東京ミッドタウンのビルボードライブ東京で開かれたファッションショーは、東京の夜景が広がる空間で行われた。コレクションは、未だ不透明な時代を強く生きる女性をエンパワーメントするかのよう。ボディコンシャスなシルエット、肌見せをいとわないミニ丈のボトムス、そしてブラックのフォーマルやイブニングにあしらった大ぶりのビジューやミラーのようなスパンコールーー。そんなモードな洋服に身を包んだモデルが自信満々にランウエイを闊歩する姿は、まさに威風堂々だ。正倫周が長年表現し続けた「1点モノのように特別な洋服で、自分らしく生きて欲しい」という思いと、Riecoの「女性は、時には男性と違うパワーが欲しい」という共感を誘う願いが融合し、「リンシュウ」のウィメンズ・コレクションは力強いスタートを切った。

優しいシフォンや真紅の
カラーパレットで
優しく寄り添う

 同時に、「リンシュウ」のウィメンズ・コレクションは、女性に優しく寄り添ってもくれる。ボディコンシャスなドレスは、身体中に走るファスナーで体型や気分次第のアレンジが可能。レオパード柄のブラウスは軽やかなシフォン素材。大きなボウ(リボン)や真紅のライナーなど、赤リップをまとった女性のような優しさも忘れない。ジャケットの多くは袖下にスリットを忍ばせ、可動域を拡大。柔らかな素材のサルエルパンツは心地よさを提供しつつ、“「リンシュウ」らしさ”をアピールする。Riecoは、「私自身が『リンシュウ』を毎日着るようになって、魅力を誰よりも強く感じている」と話す。迫力を宿すショルダーライン、最良の着心地を提供するサルエルパンツ、コンバットブーツ、そして、ブラックをメーンとするモードとクチュールレベルのクオリティーー。ウィメンズでも、「リンシュウ」の魅力はそのままだ。

「潔さと強さ、
しなやかさと美しさが
人の心に火をつける」

 クリエイションから携わった初のファッションショーについて、Riecoは、「パリメンズにデビューして30周年でスタートしたウィメンズは、圧倒的に潔く、パワフル。でもしなやかでもあり、美しく、心地よい。それが着る人の心に火をつけるようなコレクションです。日々戦う人のために、頭から爪先まで、全身にエネルギーを宿す服なんです」と語る。

 「リンシュウ」は過去30年、メンズをメーンに既成概念にとらわれないチャレンジを続けてきた。「私もいろんな可能性にチャレンジし、『リンシュウ』を知らない女性、新しい世代に発信していきたい。携わるようになって以来間近で拝見しているモノづくりをもっと知って欲しいし、『リンシュウ』を着た時の高揚感を味わって欲しい。アップデートを繰り返し、いち早く次のステージにたどり着きたいですね」。

「ランウエイは“産直野菜”の
ようで魅力的」

 Riecoはクラシックバレエの世界を経て、ビューティ業界を経てから「リンシュウ」に参画。「他の業界にいたからこそ、デザイナーが直に思いを伝えられる、その思いを直接体感できるランウエイは魅力的です。野菜で言えば、“産直”ですね(笑)。ずっと準備して、本番という一瞬に全精力を傾ける過程は、バレエにも通じます」と振り返る。ウィメンズという新たな一ページに挑み始めた「リンシュウ」は、さまざまな世界の魅力を取り入れながら進化を続ける。

問い合わせ先
RYNSHU
03-3402-5300

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インスタ発ブランド「ビビィ」が好調 創業者が語る、“妥協しても100点満点以上”の服作り

 インスタグラムで12万以上のフォロワーを抱える小松友結子(@yuyukmt)のアパレルブランド「ビビィ(BIBIY.)」が今、SNS世代の女性を中心に注目を集めている。運営はブランドマネジメントなどを行うグルグルで、2019年7月にインスタグラムとEC専業でスタートした。アイテムはブラウスからスカート、バッグやアクセサリーなどトータルでそろえ、価格帯はドレス約7000円〜1万1000円、アウター1万2000円〜2万円と値ごろで、新商品を発売すれば即完売することも多い。20年に伊勢丹新宿本店とうめだ阪急本店でポップアップを開くと、それぞれ1週間前後の期間で1000万円を超える売り上げを記録した。「ファッションについて素人の私が作っているブランドだからこそ、共感を得ている」と語る彼女の言葉から、人気の秘訣を探る。

ルールは気にせず
ファッションを楽しむ
“フェミニンだけれど強い女性”

 ブランド名の「ビビィ」は小松による造語だ。「同じ文字が並ぶ響きがクセになる感じがした。顧客に『ビビィ』にやみつきになってほしいという思いとも重なった」。コンセプトは、“フェミニンだけれど強い女性”。服はフェミニンで甘い雰囲気でも、着る人は凜とした強さがあるという、ギャップのある女性像を目指す。日常に取り入れやすいフェミニンな要素を盛り込んだ、“ストリート・フェミニン”をベースにデザインしている。

 またもう一つ大事にしているメッセージが、“Girls just wanted to have fun(私たちはただ楽しみたいだけである)”だ。着る服を誰かに左右されるのではなく、その日の気分で選んだ服をそのままの気持ちで着れば、自分だけのコーディネートになるという考えだ。「好きなものを好きなように着てファッションを楽しんでほしい」というメッセージには多くのファンが共感し、この言葉が刻まれたトートバッグやTシャツなどは、ブランドのアイコンアイテムとなっている。

 現在フォロワー数7万を超える「ビビィ」公式インスタグラムも小松自身が運営している。モードな雰囲気と、フェミニンなスタイルがマッチした世界観が人気だ。ビジュアルの撮影方法にも“フェミニンだけれど強い女性”を表現するこだわりがある。フェミニンな服を甘いムードで撮影するのではなく、モデルの表情やポージング、写真の構図などでリアルな感情が伝わることを意識し、フォロワーの共感を集める。

2021-22年秋冬の注目は、
生地作りから挑戦した
キルティングアイテム

 ブランドスタート当初からシーズンテーマは設けず、小松自身がその時々の感性に正直に向き合い、デザインで表現し続けている。21-22年秋冬シーズンの注目は、キルティング素材にドットの刺しゅうを施したアイテムだ。生地作りからチャレンジしたアイテムで、ペプラム、スカート、ショルダーバッグの3型をそろえる。ペプラムは裾の長さを前後で微妙に変化させて大人っぽさを意識するなど、初めて複数の女性像をイメージしながらデザインしたといい、「幅広い年齢層に着てもらえると思う」と自信を見せた。

 ほかにも、生地の切り替えで丸みを出し、着やせ効果も意識したファーコートや、ネックラインをフリル風に仕立てたシャギーニット、女性らしいウエストラインを描くビンテージライクなフラワーカーディガン、高い伸縮性にこだわったボーダーニット、小松が甘い気分だったときに作ったフリルのコットンブラウス、リボンでサイズを調整できるエコバッグなど、豊富なバリエーションのアイテムがラインアップする。

“見ていて飽きない点が、
ファン獲得につながっている”

WWD:ブランドのターゲットは?

小松友結子(以下、小松):ブランドとしてターゲットは設けていないが、顧客は20代前半の女性が多い。もう少し上の世代を意識しようと考えたこともあるが、私たちが無理して背伸びしていては、「ビビィ」の良さは伝わらないと気づいた。私たちが提案しているアイテムは、年代を問わず多くの方がかわいいと思ってくれている。長期的な視点で、伝え方や発信する場を選びながら、1着ずつ丁寧に作っている気持ちを届けていけば、より多くの人を引き付けられるはず。

WWD:新商品が即完売することも多いが、ブランドの強みをどう分析する?

小松:見ていて飽きない点が、ファン獲得につながっているように感じる。“ストリート・フェミニン”をベースにしているが、基本はそのアイテムを好きなように着てほしいというスタンス。ビジュアルの撮影も自由で、柄オン柄のスタイリングや、シンプルな空間で服を映えさせるなど、アイテムの個性に合わせているからかわいいポイントが毎回違う。また私自身ファッションは好きだけれど、専門的に学んだわけではないので、昔のトレンドについて詳しくないのも大きい。過去の流行に引っ張られることなく、ただ素直に「こういうものがあったらいいな」という感覚でもの作りができている。もしかすると、流行を意識しなかった結果、それが巡り巡ってトレンドの先取りになるというチャンスもあるかもしれない。それに「ビビィ」を好むフォロワーは、私にとって同じ趣味や好みを持った友達のような感覚。そんな距離感の近い友達がブランドを立ち上げたから応援しようという気持ちや、ファッションの素人がもがきながら作ったものだからこそ、たくさんの人が共感できる部分があるのかもしれない。

WWD:デザインのインスピレーション源は?

小松:私の場合はテーマやコンセプトを決めて作るというよりは、「このアイテムは、こんなスタイリングで、こういう場所で着たい。持っている服とどう合わせるか」といったアイデアがクリアに浮かび、それを具現化している。

WWD:値ごろな価格帯にこだわる理由は?

小松:大量生産ではないので価格を抑えるのは正直難しいが、良質なアイテムを手に取りやすい価格で購入できる場を設けたいという思いがあった。この価格帯を実現するために、デザインにおける優先順位を決め、守りたい部分と妥協する部分を分けてどんどん削り落として作っている。最初は削り落とすことに葛藤もあったが、立ち上げから2年がたって、広い視点で自分のブランドを見られるようになった。妥協しても100点満点以上のものを作れている手応えがあるのは、この2年間での成長だと思う。

WWD:今後の展望は?

小松:海外アイテムもセレクトするプラットフォームになりたい。「ビビィ」を通じてファッションがさらに好きになった顧客の、次のステージがそこだと考えている。私自身も海外ブランドに興味はあるものの、海外サイトは全て英語表記で分かりづらかったり、送料で断念してしまったりすることが多かった。「ビビィ」は海外のアイテムとも相性がいいし、自社サイトでそれらを扱うことで、顧客のファッションの幅を広げる役割を担いたい。それがブランドの成長にもつながると信じている。

「ビビィ」ポップアップ
■阪急うめだ本店

日程:10月13日〜19日
時間:10:00〜20:00
場所:阪急うめだ本店3階
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

■伊勢丹新宿本店

日程:11月3日〜9日
時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿店本館2階 TOKYOクローゼット内
住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1

PHOTOS:TOMOHIRO KUSAMA(TENT)【STILL】

問い合わせ先
ビビィ
support@guruguru.info

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湘南のサーフショップを継承 常連客だったユナイテッドアローズ部長の思い

 ユナイテッドアローズ(以下UA)は、新生「カリフォルニアジェネラルストア(CALIFORNIA GENERAL STORE以下、CGS)」の全貌を公開した。同社の「サステナビリティやウエルネスにまつわる新たな発信拠点」と位置付け、商品軸だけではないライフスタイルにまつわるコト提案や職遊融合の新しい働き方を実践する。「『経営がUAに移って店が変わってしまった』とは言われないように、もともとのコミュニティーをしっかり保っていきたい」と、同店の責任者である清水学BY本部長は話す。

 9月24日に神奈川県藤沢市鵠沼海岸に移転オープンした新店は、駅からはやや距離があるもののビーチはすぐそばで、取材をした平日の昼間も店の周辺には真っ黒に日焼けしたサーファーたちの姿が見えた。店内は、藤沢の市街地にあった旧店舗で使用していた資材を活用したり、内装のカラーを再現したりすることで、旧店舗の雰囲気を再現した。世界中のサーファーやアーティストらがサインやイラストを施した象徴的なアートウォールも同店に移設した。売り場は旧店舗の約1/4の広さだが、店の前には「駐車場にしたら5台分は取れた」という広いウッドデッキを設置し、客がゆったりくつろげるスペースを確保した。

 販売商品は、旧店舗で取り扱っていた「CGS」のオリジナルウエットスーツブランド「アムステルダムウエットスーツ(AMSTERDAM WETSUITS)」のウエットスーツ(1万9000〜9万7500円)やロゴ雑貨などに、UAが企画した同店のオリジナルアパレル(4950〜3万7950円)やヨガウエア(7000〜1万5000円)、オーガニックコスメ雑貨(1760〜4620円)などを加えてラインアップを拡充した。ビンテージのサーフボードやヨガマットなども取り扱う。ビンテージのサーフボードは30〜200万円と高額なものも多いが、「今後は買いやすいボードもそろえ、地元のシェーバーの板もオーダーできるようにしていきたい」と清水本部長。

 レジカウンターでは、店舗スタッフがドリップしたコーヒーや地元のカフェから仕入れたクッキーやケーキなどを提供する。UAがセレクトした西海岸のクラフトビールも用意する。店内に配置したグリーンも「CGS」とゆかりのある業者から仕入れたもので、ローカル業者とのつながりを深めていく。

 「CGS」は1997年の創業以来、西海岸カルチャーの最先端の情報を発信し、人が集まるサーフショップとして多くのファンを生んできた。日本では2009年の「ロンハーマン(RONHERMAN)」上陸によって西海岸のサーフカルチャーをベースにしたライフスタイルショップが一般化したが、「CGS」はいわばその走りのような存在であり、ファッション業界内でもファンは多かった。サーフィン歴30年の清水本部長もそうしたファンの1人だ。清水本部長は20年以上同店に通っていたといい、「CGS」のオーナーの石田道朗氏が2018年に死去した後に、運営のサポートをしてほしいと声がかかった。そこから、UA社内や移転先の地域コミュニティーなどとの調整を進め、今年6月にUAが同店の商標権を取得、リニューアルに至ったのだという。清水本部長は「『CGS』はただのサーフショップではない。アーテイストやサーファーが世界中から集まり、文化を発信してきたレガシーきちんと継承したい。『CGS』のネットワークを軸に、物販だけでなくライフスタイルにまつわる“コト提案”にこだわっていく」と話す。

 店内は約半分がイベントスペースとなっており、アート展示や音楽ライブ、上映会、マルシェ、子ども向けのワークショップといった人が集まる施策を企画する。そのほか、店舗のオープン前の時間帯を活用して、同店のスタッフが講師を務めるサーフィン教室を毎朝開催し、第1、3土曜日には外部講師を招いたヨガ教室も開催する。既存の顧客層は30代後半〜40代の男性が8割だが、これらの施策を通して若い女性客の取り込みも狙う。

 面白いのは、同店のスタッフはこの店専任ではなく、UA、UAグリーンレーベル リラクシング、ビューティ&ユース、アウトレットの全国の店舗からの公募制にしたという点だ。旧店舗から移ってきたマネージャーと、“準レギュラー”的な週2〜3日勤務のメンバー数人は固定しているが、それ以外は応募してきた約30人が入れ替わりで店頭に立つ。「これほど応募があるとは思わなかった」と清水本部長も驚いており、通勤時間や費用などの点で断ることになったが、なんと「仙台や名古屋から応募したスタッフもいた」のだという。

 応募してきたのは、サーフィンやヨガ、サステナビリティに関心の高いスタッフが中心で、20代前半から40代まで幅広い。清水本部長は「元々この地域に移住するスタッフが増えていた。仕事前にサーフィンやヨガを日課にしているスタッフも多く、趣味と仕事を兼ね備えた職場を求めるスタッフのニーズも高い。UAとも違ったカジュアルでフレンドリーな接客で、地元の方々が毎朝コーヒー1杯を飲みに来店するようなお店に育ていく」と話す。

 「CGS」は、UAとしてこれまであまり発信できていなかったサステナビリティやSDGsに関する取り組みを行なっていく拠点という役割も担う。「ビーチの清掃活動などは当たり前として行なっていく」が、それ以外にも日本環境設計のBRINGと組んで衣料品の回収ボックスを常時設置したり、ショッパーを廃止したりといった消費者のサステナブルなアクションを促す施策を実践する。商品軸では、オーガニックコットンや再生ポリエステルなどの環境負荷の低い素材を積極的に採用するほか、モーリシャスの環境や人々の生活支援を目的とした「モーリシャス・ブルー・アクション(MAURITIUS BLUE ACTION)」とコラボしたチャリティーTシャツ(5500円)などを販売する。電力は地元企業の湘南電力を利用し地域貢献活動にもつなげる。

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美容業界未経験者がわずか数年で資生堂傘下のグローバルブランドを作るまで 「ドランク エレファント」創設者に聞く成功のレシピ

 資生堂が2019年に買収したスキンケアブランド「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」が10月1日、いよいよ日本に上陸する。三越伊勢丹のコスメEC「ミーコ(MEECO)」、イセタン ミラー ルミネ新宿店、ららぽーとTOKYO-BAY店に出店し、イセタン ミラー 東京ミッドタウン日比谷店、イセタン ミラーテラスモール湘南店では期間限定で取り扱う。また6日からは伊勢丹新宿本店でポップアップイベントを行う。

 「ドランク エレファント」は13年、当時専業主婦だったティファニー・マスターソン(Tiffany Masterson)がビューティ業界未経験で立ち上げたブランド。SNSを中心に熱狂的なファンを育てたD2C戦略とクリーンビューティコンセプトで急成長し、わずか数年でセフォラのトップセラーに上り詰めた。ポップなパッケージと環境・肌への安全性に配慮した処方で若年層を中心に人気を集めている。

 また買収した資生堂は「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」や「ベアミネラル(BAREMINERALS)」をはじめとするメイクアップブランドに加え、「ツバキ(TSUBAKI)」 などを擁するパーソナルケア事業を売却しており、今後プレステージスキンケアに一層注力する計画だ。そんな中で「ドランクエレファント」は事業をけん引するビジネスの1つの柱と捉え、日本での事業展開にも大きな期待をかける。

 そんな「ドランク エレファント」を手掛けるティファニー・マスターソン(Tiffany Masterson)創設者に、ブランド立ち上げの経緯や、日本進出にかけた思いなどについて聞いた。

WWD:「ドランク エレファント」を立ち上げた理由は。

ティファニー・マスターソン創業者(以下、ティファニー):ブランドを立ち上げる前は専業主婦として4人の子どもを育てていた。サイドビジネスとしてクレンジングバー(石けん)を作っていたのだが、これをきっかけに成分や原料、化粧品全般について学ぶようになった。私自身の肌が弱くてエッセンシャルオイルや香料にも敏感に反応してしまうのだが、安全・安心でありながら効果実感もある製品がなかなか見つからず、友人に勧められて自分でスキンケアラインを立ち上げることにした。

WWD:化粧品市場はすでにスキンケアブランドであふれているが、なぜここまで成長できたと考えるか。

ティファニー:「ドランク エレファント」を立ち上げる際、自分のこれまでの経験と知識を踏まえ6つの原料(エッセンシャルオイル、アルコール、シリコーン、紫外線吸収剤、香料・染料、界面活性剤)を絶対に配合しないと決めた。また肌にメリットのある、もしくは処方の安定・安全性に必要不可欠な原料のみを使用するシンプルな処方にこだわった。

重要なのは、単に処方にこだわるのだけでなく、なぜその処方にしたのかを発信すること。本当は不要な成分や肌に負担となる原料が含まれていることが多い化粧品だが、一般的な消費者はそんなことも知らない。だから消費者を“教育”する思いで、製品のことだけでなくスキンケアや化粧品全般について発信し続けた。このアプローチがこれまでの美容業界で新しかったのだと思う。透明性を重視した、消費者ファーストな戦略が支持され、口コミで人気が広がった。

WWD:買収のウワサが立っていた時、資生堂以外にも他の化粧品大手が買い手候補として多く挙がっていた。最終的に資生堂を選んだ理由は?

ティファニー:同じ価値観を持っているから。ポジティブな企業風土、“ピープルファースト”な考え方、イノベーション。これまでの「ドランクエレファント」のカルチャーを崩さずに、資生堂が誇る最新技術を活用してさらなるイノベーションを実現できるだろう。また、グローバル展開を目指す上で最適なパートナーだと感じた。

WWD:資生堂に買収された際、D2Cブランドとしての成功が高く評価されていた。欧米で奏功したD2Cアプローチは、日本でもどのように続けるのか?

ティファニー:SNSは消費者とつながる最も重要なツールの一つだと捉えている。「ドランク エレファント」のファンは、躊躇せずに意見を発信するし、互いにコミュニケーションを積極的に取り合っている。だから常に彼らの声に耳を傾け、なるべくスピーディーに製品開発などに生かしている。ブランドの成功の一因は、このコミュニティーに近い距離で接し、対話をしてきたことだと思う。9月にはLINEの公式アカウントを開設し、10月には伊勢丹新宿本店でポップアップイベントを開催予定で、そこで消費者と直接つながることも楽しみにしている。

消費者は決して“無知”じゃない
真面目すぎない啓もう活動が成功

WWD:「ドランク エレファント」は時に難しくもある、クリーンビューティやサステナビリティについて楽しく消費者に啓もうしており、それが多くの若年層の関心を引きつけている。

ティファニー:「ドランク エレファント」はあまりシリアスになりすぎず、常に“楽しむこと”を忘れないブランド。以前リテーラーの人に、消費者は“無知(知識がない)”だから、なるべくシンプルに消費者と対話する必要があると言われたことがある。でも私は決してそう思わないわ。今の消費者は学びたい意欲が高く、知識を手に入れることで自身の体に入れるものをコントロールできると分かっている。全く無知じゃないわ。私も一消費者として常に学んでいるし、なるべく楽しく気楽な方法で学べる場を作りたかった。だからユーモラスで“映える”コンテンツを用いて、原料や化粧品の使い方、ブランドのフィロソフィーなどについて楽しく発信している。

WWD:製品を重ね付けせず、手のひらで自由自在に混ぜて使う”スムージー”コンセプトもユニーク。それはどこから生まれた発想?

ティファニー:4人の子どもと仕事で常に忙しいから、丁寧に一つずつ重ね付けしている余裕がないの。ほぼ全ての製品が混ぜて使えるように、なるべく軽い質感にこだわった。毎朝飲んでいるスムージーにインスパイアされたの。

WWD:ここ数年でクリーンビューティは大きなブームとなったが、市場の未来は?

ティファニー:これからも次々とクリーンビューティブランドが誕生するだろう。ただ決まった定義がないために、クリーンの基準がブランドによって異なるのは懸念点だ。一方で消費者がどんどん賢くなっていく中で透明性はより重要になってくるだろうし、それはいい変化だと思う。

WWD:日本の化粧品市場は世界を見ても競争が激しい。そんな日本でどのように戦っていくのか。

ティファニー:全ての市場に共通することだが、まずはブランドのユニークな哲学をきちんと消費者に伝えることが成功の要だと思っている。欧米でも“教育”アプローチで多くの消費者が改めて自身の肌と向き合い、化粧品について学んだと感じている。日本の消費者にも同様に、“スキンケア改革”を起こしたい。

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BLACKPINKのJISOOらがパリ現地で鑑賞 「ディオール」2022年春夏ショー来場者スナップ

 「ディオール(DIOR)」は2022年春夏コレクションをパリ・チュイルリー庭園で、9月28日(現地時間)に発表した。過去数シーズンはリモートで鑑賞したセレブリティーも多かったが、今季は同ブランドのアンバサダーを務めるBLACKPINKのJISOO(ジス)をはじめ、ゲストの多くが現地で鑑賞した。JISOOが「ディオール」のリアルショーをパリ現地で鑑賞するのは初めてだ。

 JISOOは「ディオール」22年プレ・スプリングコレクションのウールとシルクのプリントドレスに、“レディ ディオール”のマイクロバッグを合わせた。映画「テネット(TENET)」やネットフリックスドラマ「ザ・クラウン(The Crown)」に出演した女優、エリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)は、22年プレ・スプリングコレクションのネイビーブルーのシルクドレスに“ボワ ドゥ ローズ”のイヤーカフ、“ローズ ディオール バガテル”のリング、“ジェム ディオール”などジュエリーをふんだんにスタイリングした。

 そのほか、女優のオリヴィア・パレルモ(Olivia Palermo)やレイチェル・ゼグラー(Rachel Zegler)、アーティストのロロ・ズーアイ(Lolo Zouai)、モデルのロミー・ストリド(Romee Strijd)、インフルエンサーのキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)、ユーチューバーのライザ・コッシー(Liza Koshy)、ボクシングのラムラ・アリ(Ramla Ali)選手らが来場し、イタリア人アーティスト、アンナ・パパラッチ(Anna Paparatti)が担当した舞台装飾をはじめ22年春夏コレクションの世界観を楽しんだ。

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泣くな「かっぱ寿司」。俺たちは、あなた方の苦悩と努力を知っている。美味しくなっているのに

 回転寿司業界4位の「かっぱ寿司」がヤラかした。9月26日(日)の1日限定で、全皿半額セールを実施したところ、想定以上の来店客があり、何時間もの待ち客が出て、現場はパニック。ネットで炎上し、本社が「お詫び」をする事態となった。「泣きっ面に蜂」という状況だが、コロワイド傘下になって8年、苦難の道を歩いてきたことも事実だ。
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「ファッズの佐野社長、ブラジルでプロサッカー選手として活躍してたって知ってた?」『生串打ち 焼鳥 酒場ブラジル』日本初出店

 緊急事態宣言下でも酒類提供を貫き、その存在感を改めて見せつけた「新時代」。既に今年7月まで20店舗の新規出店をしており、勢いはとどまるところを知らない。コロナ禍でも全国各地で伝串フィーバーを起こしている新時代グループを率いるのが佐野直史氏(株式会社ファッズ代表取締役)である。9月16日(木)、名古屋・名駅3丁目に新時代グループの新業態「酒場ブラジル 名駅本店」をオープンした。注目は"めっちゃふわふわで旨い"『生串打ち』。この焼鳥、初体験の味であり、東京からでも食べに行く価値ありありの焼鳥である。
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カリスマ美容師の高木琢也がBSフジ新番組「髪カリスマたち~日本が誇る美容師のワザ~」に出演

 日本最大級のヘアコンテストで3年連続日本一を獲得し、殿堂入りした人気メンズサロン「オーシャントーキョー(OCEAN TOKYO)」の高木琢也代表は、9月30日24時~、BSフジの新番組「髪カリスマたち~日本が誇る美容師のワザ~」に出演する。

 同番組は、2019年に誕生した美のミシュラン「KAMI CHARISMA TOKYO アワード」に選出されたスタイリストの、技術とサービスを紹介するドキュメンタリー。同アワードは今年も12月に行われ、総合力の高い美容師・美容室が選出される予定だ。

 その発表を前に、アワードの裏側と最新の美容業界トレンド、選び抜かれたトップスタイリストたちが追い求めるスタイルについて紐解く。

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“水”の表現で明暗分かれた「オーラリー」と「ボッター」 日本からもパリコレ Vol.1

 2022年春夏シーズンのファッション・ウイークの舞台は、ミラノからいよいよパリへ。現地スタッフのリアルショーやイベント取材に加え、日本のスタッフもデジタルショーを中心にレビューします。

「ボッター」はセットとエフェクト連発で水を表現

 ウィメンズのスケジュールでの参加となった「ボッター(BOTTER)」は、2021-22年秋冬の“サンゴ礁のロマン”に続く、水に焦点を当てたコレクション。シアー素材のカーテンがゆらめくダークな会場に、ゴーグルやフィッシュネットなどの海を連想させるアイテムを身に着けたモデルが登場します。サックスやイエロー、ライラックのパステルカラーが春夏らしい爽快さと、深海を思わせる暗いムードの映像が対照的。そして実験的なエフェクトの連発が力みすぎていて、見ていて何だかちょっと辛い。

 今季は海洋保護団体のパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(PARLEY FOT THE OCEANS)とタッグを組み、海洋プラスチック廃棄物をアップサイクルした素材をコレクションの60%に使用しています。テーマに“GLOBAL WARNING”と掲げる通り、環境への危機感を真剣に訴えたいのは理解できるのですけど、「ボッター」はDIY的な楽しいクリエイションが真骨頂。ルックに登場する傘のようなウエアは、実際に傘をアップサイクルしたもの。フランスの老舗傘ブランド「ピガニオル(PIGANIOL)」協力のもと、世界中から回収した傘をファッションとして生まれ変わらせました。ほかにも浮力装置風のバッグやフィッシングルアーがモチーフのネックレスなど、楽しいアイテムが多いんです。だから危機感をこれみよがしに煽るよりも、ハッピーな表現に寄せた方が共感しやすいのではと考えてしまいました。

「オーラリー」は西湖でのハッピーな撮影

  シリアスな「ボッター」とは対照的だったのが「オーラリー」のムービーです。水辺での映像に「また水がきた」と一瞬身構えたものの、こちらは水の清涼感を生かしたクリアなムードで、色彩豊かな今シーズンのウエアとマッチしていました。ブランドの強みであるベーシックなリアルクローズを軸に、岩井良太デザイナーの「外に出たい」という渇望を色や空気感で表現しています。岩井デザイナーのクリエイションのルーツである古着の雰囲気も、スエットやジーンズにいつも以上に分かりやすく加えていました。サステナビリティのアプローチとして、オーガニックコットンとリサイクルポリエステルを用いたパイル生地も使っているのですが、こちらはさりげなさが素敵です。

 この爽やかな映像は、6月に山梨の西湖で丸一日がかりで撮影しました。深夜2時からヘアメイクがスタートし、日の出を待ち、映像とルックを日没までに撮りきるという強行スケジュール。途中で「終わらん」とあきらめかけた瞬間もあったようですが、最終的にはとっても「オーラリー」らしい映像を完成させました。映像で特に印象的だったラストの水の波紋が広がるシーンはOKまでに1時間以上かかり、モデルは何度も湖に石を投げて頑張ったそうです。岩井デザイナーと撮影チームは西湖のあまりの美しさに、夏にキャンプで再訪したのだとか。

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百貨店各社は「宣言解除」も時短営業、入場制限を継続

 政府は、新型コロナウイルス対策で全国に発令中の「緊急事態宣言」及び「まん延防止重点措置」を30日に一斉解除する。東京都に7月12日に緊急事態宣言が発令されてから80日ぶりの全国解除となる。だが百貨店各社は営業範囲拡大に慎重で、これまでの時短営業や入場制限などの体制はおおむね継続する方針だ。

 大丸松坂屋百貨店は8月13日から食品フロアなどで混雑時の入場制限を実施し、各店に在店客数を表示するインジケーターを順次設置した。30日以降も、この体制を当面継続する。営業時間の平常化は、店舗ごとに様子を見ながら進める。高島屋も「10月以降も店内が密になる場面があれば、流入をすぐさまストップできる体制を整えておく」(同社広報)。三越伊勢丹も「感染第6波への警戒感は高く、楽観視はできない」とし、店内混雑の際の入場制限を継続する。

 一方、外出増加に伴う消費増に期待する声もある。そごう・西武は入店制限を開始した8月中旬と比較すると、足元の業績は回復傾向にある。「今後はトラベルや通勤、手土産などの需要回復を見込んだ施策を強化していく」(同社広報)。

 なお首都圏1都3県は独自の感染対策として、10月1から24日まで「リバウンド防止措置」を適用する。域内の百貨店やショッピングセンターに対して21時までの営業時間短縮と食品売り場などへの入場整理の実施を求める。

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百貨店各社は「宣言解除」も時短営業、入場制限を継続

 政府は、新型コロナウイルス対策で全国に発令中の「緊急事態宣言」及び「まん延防止重点措置」を30日に一斉解除する。東京都に7月12日に緊急事態宣言が発令されてから80日ぶりの全国解除となる。だが百貨店各社は営業範囲拡大に慎重で、これまでの時短営業や入場制限などの体制はおおむね継続する方針だ。

 大丸松坂屋百貨店は8月13日から食品フロアなどで混雑時の入場制限を実施し、各店に在店客数を表示するインジケーターを順次設置した。30日以降も、この体制を当面継続する。営業時間の平常化は、店舗ごとに様子を見ながら進める。高島屋も「10月以降も店内が密になる場面があれば、流入をすぐさまストップできる体制を整えておく」(同社広報)。三越伊勢丹も「感染第6波への警戒感は高く、楽観視はできない」とし、店内混雑の際の入場制限を継続する。

 一方、外出増加に伴う消費増に期待する声もある。そごう・西武は入店制限を開始した8月中旬と比較すると、足元の業績は回復傾向にある。「今後はトラベルや通勤、手土産などの需要回復を見込んだ施策を強化していく」(同社広報)。

 なお首都圏1都3県は独自の感染対策として、10月1から24日まで「リバウンド防止措置」を適用する。域内の百貨店やショッピングセンターに対して21時までの営業時間短縮と食品売り場などへの入場整理の実施を求める。

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“モード界の帝王”アルマーニが語る「エンポリオ アルマーニ」40年の軌跡 展覧会も開催

 デザイナーのジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)による「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が創立40周年を迎えた。初めての店舗は1981年、ミラノに開き、その後「ジョルジオ・アルマーニ」などファッションラインを充実させた。21年のオリンピックでは、イタリア代表が表彰台で着用する公式ウエアは、「エンポリオ アルマーニ」のスポーツライン「エンポリオ アルマーニ EA7(EMPORIO ARMANI EA7)」がイタリア選手の公式ウエアを手掛けた。

 アルマーニは「エンポリオ アルマーニ」の2022年春夏コレクションをミラノで発表し、「The Way We Are(ザ・ウェイ・ウィー・アー)」と題した展覧会を開催。「エンポリオ アルマーニ」マガジンの特別号を発行するなどして40周年を祝っている。ここでは、ブランドのこれまでの軌跡やこれからの展望、現在地などを語る。

WWD:「ザ・ウェイ・ウィー・アー」はどんなイベント?

ジョルジオ・アルマーニ(以下、アルマーニ):メゾンの方針や意図を伝えるためのマニフェストのような役割を担う企画です。オープンであることの大切さや包括性、文化・ジェンダーの多様性といった価値観をブランドが設立当初から掲げてきた価値を再確認するものだ。基本的に、懐かしさに思いを馳せるノスタルジックなものは好んでいない。それはずっと変わっていないので、このイベントでも現在や未来に目を向けている。

WWD:40年前に「エンポリオ アルマーニ」を立ち上げた経緯は?

アルマーニ:1981年を思い返すと、雑踏とした世の中に気ままなムードがあり、「何かしたい」という衝動があった。多くの若者が自立して社会進出していたが、その気持ちを後押しするファッションはなかった。こういった市場のギャップは明らかにあったので、チャンスだと思った。(ブランドを立ち上げ後)すぐに大きな反響があり、一気に人気が広がった。イタリア語でデパートや百貨店、市場といった意味を持つ“エンポリオ”という名前は、誰もが簡単に入ることができ、何かに出合える場所ということが一目で分かるもの。ロゴの鷲は、国境の壁を超えて高く飛べることや地平線の続きを表す象徴として取り入れた。

WWD:2017年に「アルマーニ コレツィオーニ(ARMANI COLLEZIONI)」と「アルマーニ ジーンズ(ARMANI JEANS)」を「エンポリオ アルマーニ」に統合したが、その理由は?

アルマーニ:ブランドがこれからも発展していくだろうという自信はもちろんあった。加えて保有するブランド同士のバランスを取るために、「エンポリオ アルマーニ」にはもっと自由が必要だと考えた。設立当初から慎重に多様性を捉えており、「エンポリオ アルマーニ」では自分のスタイルを維持しながら、より多くの人にアピールできる製品を提供する。言うなれば、「エンポリオ」は(デザインの)本能で「ジョルジオ・アルマーニ」は(デザインをする)理由そのもの。どちらも欠けてはならない存在だ。

WWD:「エンポリオ アルマーニ」はここ数年でどう進化したと思う?

アルマーニ:デザインの幅も広がったし、より多くの人に向けた商品が増えている。今日の「エンポリオ アルマーニ」は、時代の変化に応じて、とても多様だ。“若さ”は今や年齢や生まれた年によって決まるものではなく、感覚やあり方を指している。だからこそ誰しもがブランドとつながりを感じられるような器でありたい。ブランドの精神は自由でメトロポリタンで、ダイナミックだ。

WWD:どのような人が「エンポリオ アルマーニ」らしいと思う?

アルマーニ:ファッションで自分を表現する人。そういう人が“ファッショニスタ”というわけではないけれど、確かな個性を持っていることは間違いない。そして年齢に縛られない人。

WWD:エキシビジョンの見所は?展示するアイテムや照明など、こだわった部分は?

アルマーニ:インスタレーションを中心に、テーマ別に部屋を設けている。それぞれがブランドの大切な要素を構成する。例えばメンズウエアとウィメンズウエアや、ミラノと世界の大都市、雑誌間で生まれる対話などを表現。部屋ごとのコンセプトに合わせて、配置するファッションアイテムなどを選んだ。活気あふれるビジュアルで、大きなムードボードのような部屋をミラーで覆い、万華鏡のようにそれぞれの要素を集めたんだ。

WWD:開催の準備をしながらどんなことを感じていた?

アルマーニ:これまでのデザインや取り組みを整理しながら、私のスタイルの本質やアイデア、アイテムを再考するきっかけとなった。たくさんの記憶が蘇ったよ。ミラノのブロレット通りの壁面広告の影響力は特にすごかった。思い出の多くには、レオ(Leo)や姪のシルヴァーナ(Silvana)がいる。長年私のそばにいてくれて、頭が上がらない2人だ。シルヴァーナとは一緒にウィメンズのコレクションを作ったりして、常にオープンに意見交換をしてきた。レオは私の片腕として一緒に働いてきた。忠誠であることに加えて、しんどい時もそれを軽くしてくれるような性格に本当に感謝している。

WWD:雑誌の発行や壁面広告を通して伝えたいメッセージは?

アルマーニ:一般的に広く語られるようになった「包括性(インクルージョン)」について、私は40年前から伝えようとしている。雑誌や広告でコミュニケーションに重きを置いているのは、“エンポリオ”という名の通り、ブランドが大切にしている価値観を自然に広げていくことを願ってのこと。雑誌を出版していた頃から妹のロザンナ(Rosanna)とは一緒に働いてきたが、広告のアイデアを提案してくれたのは彼女。この展覧会でも一緒に動いてくれた。

WWD:デジタルを使った仕掛けはある?

アルマーニ:もちろん!インスタグラムは要チェックだ。

WWD:「エンポリオ アルマーニ」の現在地は?顧客層や店舗数、これから新店舗オープンの予定は?

アルマーニ:メインの顧客層はヨーロッパとアジア。でもアメリカもコロナからの復帰を大きく支える市場だ。店舗は、250店以上ある。直近でイタリアのリナーテ、スペインのバルセロナに新店舗をオープンしたので、今後北米や中国にもっと店舗を増やしたいと思っている。

WWD:独立企業として迎えた40年だが、そこにこだわりは?

アルマーニ:1人の男として、そして起業家として独立しているということは大きな意味を持つ。特に今の時代は強く感じることだ。スピーディーかつ柔軟に動くためにも、大事な選択だ。これまでも自分の道を切り開いてきたし、これからもそうしていくだろう。

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「アンリアレイジ」22年春夏パリコレは「竜とそばかすの姫」の世界で発表 初のNFTコレクションも

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」とコラボレーションした2022年春夏コレクションをパリ・ファッション・ウイーク公式スケジュールの10月2日16時30分にデジタルで発表する。二次元と三次元を表す“ディメンション(DIMENSION)”をテーマに、「竜とそばかすの姫」の世界を通して、ブランドが追求してきた日常と非日常の交差を演出する。

 今回のコラボは、「竜とそばかすの姫」の超巨大インターネット世界“<U(ユー)>”の歌姫“ベル”が劇中で着用したドレスのデザインを、森永邦彦デザイナーが手掛けたことがきっかけ。

 ショーで発表するデジタルルックは、ブランド初のNFTコレクションとして「アンリアレイジ」特設サイトでショー終了後に販売する。10月中旬には、NFTのマーケットプレイス最大手のオープンシー(OPENSEA)で一部ルックのみを販売する。またスタートバーンが構築するアートのためのブロックチェーンネットワーク“スタートレイル(STARTRAIL)”を採用し、作品の真正性や信頼性を担保するほか、流通や利用も永続的に管理する。

 配信は、フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode)の公式サイトや、NTTが提供するVR空間プラットフォームのドア(DOOR)などで行う。ドアでは、VR会場にアバターとして参加し、ショーを観覧することができる。配信終了後にはコレクションに登場した新作ルックを3Dで閲覧でき、来場者同士のコミュニケーションも可能だ。

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「カードキャプターさくら」の魔法陣を繊細な彫刻で再現したハイライトパウダーが登場

 バンダイが運営する化粧品ブランド「クレアボーテ(CREERBEAUTE)」は、TVアニメ「カードキャプターさくら」に登場する、さくらカード編の魔法陣をモチーフにした“カードキャプターさくら 魔法陣ハイライトパウダー”(税込4620円)の予約受付を開始した。

 コンパクトは、魔法陣を可憐なピンクゴールドメッキと繊細な彫刻で表現。内側からはシャンパンピンクパーツがのぞき、魔法陣の細かい模様までゴールド印刷で再現している。淡いピンクのカラーストーンを採用し、魔法陣の上で輝く仕様になっている。コンパクトを開けると直径54mmの鏡付き。手の平に収まるサイズで、持ち運びにも対応している。

 ハイライトパウダーは、肌なじみのよいベージュで、絶妙な配合のパールとラメが肌に艶ときらめきを与える。表面に、作中に登場するキャラクター“ケロちゃん”のデザインを刻印しており、コンパクトを開くたびにケロちゃんから元気をもらえる。

 パッケージは“さくらカードブック”を表現した豪華仕様で、パッケージに入れた状態で部屋に飾っても楽しめる。なお予約期間は11月7日23時までで、準備数に達した場合、販売を終了することもある。製品は2022年3月に発送予定だ。

 「クレアボーテ」では、キャラクターと本格コスメをコラボレーションさせた製品を展開。「ベルサイユのばら」や「美少女戦士セーラームーン」など、時代にとらわれることなく人気で個性的なキャラクターを起用することで、女性が「こうなりたい」と描く理想のイメージを表現して共感を呼んでいる。

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「カードキャプターさくら」の魔法陣を繊細な彫刻で再現したハイライトパウダーが登場

 バンダイが運営する化粧品ブランド「クレアボーテ(CREERBEAUTE)」は、TVアニメ「カードキャプターさくら」に登場する、さくらカード編の魔法陣をモチーフにした“カードキャプターさくら 魔法陣ハイライトパウダー”(税込4620円)の予約受付を開始した。

 コンパクトは、魔法陣を可憐なピンクゴールドメッキと繊細な彫刻で表現。内側からはシャンパンピンクパーツがのぞき、魔法陣の細かい模様までゴールド印刷で再現している。淡いピンクのカラーストーンを採用し、魔法陣の上で輝く仕様になっている。コンパクトを開けると直径54mmの鏡付き。手の平に収まるサイズで、持ち運びにも対応している。

 ハイライトパウダーは、肌なじみのよいベージュで、絶妙な配合のパールとラメが肌に艶ときらめきを与える。表面に、作中に登場するキャラクター“ケロちゃん”のデザインを刻印しており、コンパクトを開くたびにケロちゃんから元気をもらえる。

 パッケージは“さくらカードブック”を表現した豪華仕様で、パッケージに入れた状態で部屋に飾っても楽しめる。なお予約期間は11月7日23時までで、準備数に達した場合、販売を終了することもある。製品は2022年3月に発送予定だ。

 「クレアボーテ」では、キャラクターと本格コスメをコラボレーションさせた製品を展開。「ベルサイユのばら」や「美少女戦士セーラームーン」など、時代にとらわれることなく人気で個性的なキャラクターを起用することで、女性が「こうなりたい」と描く理想のイメージを表現して共感を呼んでいる。

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高島屋が循環型プロジェクトで「ホワイトマウンテニアリング」と協業 再生ポリ100%の限定コレクションを発売

 高島屋は10月15日、デザイナーの相澤陽介が手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」と協業し、再生ポリエステル糸を使用したカプセルコレクション(全7型)を発売する。高島屋6店(日本橋店、タカシマヤタイムズスクエア、横浜店、大阪店、京都店、玉川高島屋S・C)および同社の公式EC「タカシマヤファッションスクエア」で取り扱う。

 高島屋が日本環境設計と組んで循環型社会の実現を目指すプロジェクト「デパート デ ループ(DEPART DE LOOP)」の一環。販売した商品は、その後店舗で回収も行い、再資源化して新たな商品製造に活用する。

 カプセルコレクションは全7型。日本環境設計が古着を再資源化したポリエステル糸“ブリングマテリアル”を使用。サステナブルな素材に、「ホワイトマウンテニアリング」らしいアウトドア由来の機能性とデザインを融合させた。アウターは8つのポケットを備え、シワ感のあるナチュラルストレッチが特徴の中わたジャケット(9万9000円)、100%ポリエステルフリースで軽量なボアベスト(5万2000円)、変形ヨークスリーブでストレスフリーな着心地のボアブルゾン(8万2500円)をラインアップ。ダンボール素材を使用したフーディ(3万7400円)、長袖シャツ(3万800円)、ストレッチ入り3タックパンツ(3万8500円)などデイリーに使える中・軽衣料もそろう。

 相澤氏は協業にあたり、「元々ある衣服を元に、新しい糸へ布へと循環させるには大きな手間と時間がかかる。しかし、衣服の未来を見据えたときにこの考え方は非常に重要であり、この取り組みは衣服を身にまとう人々の意識につながっていく」とコメントを出した。

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編集者が立ち上げたニッチフレグランスのD2C「ラニュイ」 クラシック音楽を香りとして表現

 コロナ禍以降、販売好調なアイテムの1つに香水がある。外出機会が減った中でのリフレッシュや癒やしとして、香りを楽しむ人が増えているというのがその背景だ。「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の香水“レプリカ”の大ヒットを受け、有力ラグジュアリーブランドが入門商品として香水販売に力を入れる動きも広がっている。一方で、新興の作り手によるこだわりの詰まった個性派香水“ニッチフレグランス”もじわじわ浸透中。「クラシック音楽を香りにする」がコンセプトの香水のD2Cブランド「ラニュイ(LA NUIT)」も、まさにそうしたニッチフレグランスの1つだ。

 クラシック音楽の名曲からイメージを膨らませ、香りに落とし込んでいく手法が「ラニュイ」の香水作りの特徴。9月21日から自社サイトで販売している第1弾商品は、ブランド名の由来でもあるラヴェルのピアノ組曲「夜のガスパール(Gaspard de la nuit)」が着想源だ。同組曲は「オンディーヌ(Ondine)」「絞首台(Le gibet)」「スカルボ(Scarbo)」の3曲から成り、それぞれの曲をイメージした異なる香りの3つのオードトワレを作成した。

 香りを監修したのは、高級ホテルやレストランなどの香りのディレクションを手がける和泉侃(いずみ・かん)。水の精オンディーヌが男を誘惑するストーリーの「オンディーヌ」は、トップノートがウォーターアコード、ミドルノートがスズラン、ラストノートがバイオレットで官能的。不気味な鐘の音が響く「絞首台」はトップノートをレザー、ミドルノートをエレミ、ラストノートをシダーにして重厚に。暴れ回る小鬼を描く超絶技巧曲「スカルボ」はトップノートがクローバー、ミドルノートがネロリ、ラストノートがオークモスでスパイシーに、といった具合だ。

聴覚×嗅覚×視覚、五感に訴える形で香水を発信

 「ラニュイ」を手掛けているのは、フリーランスの編集者・ライターの海老原光宏。もともとクラシックのピアノ楽曲を弾くのも聴くのも好きで、学生時代はピアノの演奏サークルに所属していたほど。大好きなクラシック音楽を日々楽しむ中で、聴覚と嗅覚を組み合わせる「ラニュイ」のアイデアを思いついたという。京都のホテルに宿泊した際に香りのディレクションをしていた和田氏を知って、インスタグラム経由で連絡を取り、立ち上げに漕ぎ着けた。「自分のようなクラシック音楽ファンだけでなく、ニッチフレグランス好き、香水好きの人にも楽しんでほしい」と海老原。

 初回限定盤は、3種各10ミリリットルのオードトワレをセットにして、ブックレットを付けて販売している(1万8700円)。ブックレットには「夜のガスパール」の楽譜や、楽曲のもととなったベルトランの詩、音楽家・文筆家の菊池成孔によるラヴェルと香りについてのエッセイ、フランス人ピアニストへのラヴェルについてのインタビューなどを掲載しており、クラシック音楽のオタク層にも響く内容だと胸を張る。また、ブランドの公式インスタグラムアカウント(@lanuit_fragrance)には、写真家の野村佐紀子が「スカルボ」をイメージして撮り下ろした写真を掲載。「音楽の聴覚、香りの嗅覚に、写真という視覚を組み合わせた。今後も五感を組み合わせるやり方で香水を発信していく」と海老原。自社ECが主販路だが、今秋はポップアップストアの実施も予定しているという

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編集者が立ち上げたニッチフレグランスのD2C「ラニュイ」 クラシック音楽を香りとして表現

 コロナ禍以降、販売好調なアイテムの1つに香水がある。外出機会が減った中でのリフレッシュや癒やしとして、香りを楽しむ人が増えているというのがその背景だ。「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の香水“レプリカ”の大ヒットを受け、有力ラグジュアリーブランドが入門商品として香水販売に力を入れる動きも広がっている。一方で、新興の作り手によるこだわりの詰まった個性派香水“ニッチフレグランス”もじわじわ浸透中。「クラシック音楽を香りにする」がコンセプトの香水のD2Cブランド「ラニュイ(LA NUIT)」も、まさにそうしたニッチフレグランスの1つだ。

 クラシック音楽の名曲からイメージを膨らませ、香りに落とし込んでいく手法が「ラニュイ」の香水作りの特徴。9月21日から自社サイトで販売している第1弾商品は、ブランド名の由来でもあるラヴェルのピアノ組曲「夜のガスパール(Gaspard de la nuit)」が着想源だ。同組曲は「オンディーヌ(Ondine)」「絞首台(Le gibet)」「スカルボ(Scarbo)」の3曲から成り、それぞれの曲をイメージした異なる香りの3つのオードトワレを作成した。

 香りを監修したのは、高級ホテルやレストランなどの香りのディレクションを手がける和泉侃(いずみ・かん)。水の精オンディーヌが男を誘惑するストーリーの「オンディーヌ」は、トップノートがウォーターアコード、ミドルノートがスズラン、ラストノートがバイオレットで官能的。不気味な鐘の音が響く「絞首台」はトップノートをレザー、ミドルノートをエレミ、ラストノートをシダーにして重厚に。暴れ回る小鬼を描く超絶技巧曲「スカルボ」はトップノートがクローバー、ミドルノートがネロリ、ラストノートがオークモスでスパイシーに、といった具合だ。

聴覚×嗅覚×視覚、五感に訴える形で香水を発信

 「ラニュイ」を手掛けているのは、フリーランスの編集者・ライターの海老原光宏。もともとクラシックのピアノ楽曲を弾くのも聴くのも好きで、学生時代はピアノの演奏サークルに所属していたほど。大好きなクラシック音楽を日々楽しむ中で、聴覚と嗅覚を組み合わせる「ラニュイ」のアイデアを思いついたという。京都のホテルに宿泊した際に香りのディレクションをしていた和田氏を知って、インスタグラム経由で連絡を取り、立ち上げに漕ぎ着けた。「自分のようなクラシック音楽ファンだけでなく、ニッチフレグランス好き、香水好きの人にも楽しんでほしい」と海老原。

 初回限定盤は、3種各10ミリリットルのオードトワレをセットにして、ブックレットを付けて販売している(1万8700円)。ブックレットには「夜のガスパール」の楽譜や、楽曲のもととなったベルトランの詩、音楽家・文筆家の菊池成孔によるラヴェルと香りについてのエッセイ、フランス人ピアニストへのラヴェルについてのインタビューなどを掲載しており、クラシック音楽のオタク層にも響く内容だと胸を張る。また、ブランドの公式インスタグラムアカウント(@lanuit_fragrance)には、写真家の野村佐紀子が「スカルボ」をイメージして撮り下ろした写真を掲載。「音楽の聴覚、香りの嗅覚に、写真という視覚を組み合わせた。今後も五感を組み合わせるやり方で香水を発信していく」と海老原。自社ECが主販路だが、今秋はポップアップストアの実施も予定しているという

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H&Mジャパン、10月からEC購入商品のパッケージでプラスチック廃止

 H&Mジャパンは10月1日から順次、自社ECの商品発送時に使用してきたプラスチック製の包装やパッケージを廃止する。プラスチックに代えて、適切に管理された森林からの生産品を表す、FSC認証を得た紙製のパッケージを導入。H&Mはグループ全体として、2025年までに自社製品に使用する全ての包装・パッケージをリユース、リサイクルが可能なもの、もしくは堆肥化が可能なものへと切り替えるという目標を掲げている。今回の取り組みもその一環。

 導入する紙製の包装・パッケージに使用する紙はコーティングなどを施していないため、「容易にリサイクルでき、循環させることが可能」とH&Mジャパンはコメントしている。「世界的にECでの買い物が増加し、それに伴って包装のプラスチック廃棄物が増加している今、よりサステナブルな包装、パッケージを見つける必要性が高まっていた」。

 今回紙製の包装・パッケージを導入するのは外袋で、引き続き内袋はプラスチック製を使用する。内袋についても、グループとして25年に掲げている目標に向けて、「プラスチックの代替となる解決策を早急に見つけることに引き続き取り組んでいく」という。

 H&Mジャパンは他国のH&Mと同様に、店頭で使用する買い物袋については、18年以降プラスチック製から紙製に切り替え、有料化してきた。それによりバッグを持参する客が増え、20年の買い物袋消費量は前年に対し59%削減できたという。

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「エムエム6 メゾン マルジェラ」と「イーストパック」のコラボが発売 “リバース”仕様のバッグ5型

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA 以下、エムエム6)」は、「イーストパック(EASTPAK)」とコラボレーションしたカプセルコレクションの第2弾を10月15日に発売する。エムエム 6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ、三越伊勢丹と阪急阪神のオンラインストアなどで取り扱う。

 コレクションは、「イーストパック」を代表する“パデッド パッカー バックパック”や“スプリンガー バムバッグ”、「エムエム6」の“ジャパニーズ”バッグなどをベースとした5型で、それぞれ3色を用意した。「エムエム6」2021-22年秋冬コレクションのコンセプトである“リバース”に合わせ、バッグの形状をツイストや変形、反転させている。

 “パデッド リバーシブル バックパック”は、パッド入りのショルダーストラップを、取り外し可能なリバーシブル仕様にした。ブラック、ブルー、レッドのバックパックを裏返すと、ライニングのホワイトに変化する。“スプリンガー リバーシブル バムバッグ”も、裏返すと全てホワイトに変化するデザインだ。

 「イーストパック」のタフなブラックナイロンを採用した“パデッド バックトゥバック XL バックパック”は、前後どちらにもパッド入りのショルダーストラップを取り付けた。“ミニショルダーバッグ”は、「イーストパック」の“オービット ミニバッグ”をアレンジしたもので、ホワイトのライニングとステッチ、裏返しのラベルが特徴だ。また、「エムエム6」のアイコンである“ジャパニーズ”バッグは、シグネチャーである1本の白いステッチや反転させたロゴを取り入れた。

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「ホカ オネオネ」が“初心者も履ける”カーボンシューズ発売

 「ホカ オネオネ(HOKA ONEONE)」は、高いクッション性を持つランニングシューズ“ボンダイ(BONDI)”シリーズの新作“ボンダイ エックス(BONDI X)”を10月1日に発売する。カーボンプレートを内蔵し、推進力とソフトなはき心地を両立させたモデルだ。価格は税込3万800円で、サイズは22.0~30.0cmをそろえる。公式オンラインストアや全国の取り扱い店舗で販売する。

 同モデルは走り慣れていないランナーにも対応するため、高いクッション性を持つEVA素材を従来よりも多く使用した。TPU素材のアッパーは通気性のよいメッシュ構造にして、シュータンは走行時もずれにくいV字構造を採用した。つま先とかかとを削った“メタロッカー”形状のアウトソールが、スムーズな足運びをサポートする。かかとには着脱に便利なタブも付く。デザインはホワイトカラーをベースに、イエローのグラデーションとオレンジのロゴ、ブルーのラインでシンプルに仕上げた。

 発売に先駆けて行われたオンライン説明会には、元陸上長距離走選手で東洋大学時代は「新・山の神」の愛称で知られたブランドアンバサダーの柏原竜二が登壇した。「カーボンプレートに興味はあるけど手が出せてない初心者から、走り慣れたランナーまで、幅広い人におすすめ。コントロールしやすく、無理なく速さを追求できるため、走る楽しさを実感できます」と語った。

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「マイケル・コース」が映画「007」とコラボ ミス・マネーペニー愛用のバッグなど3型

 「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」はこのほど、映画「007」シリーズと初めてコラボレートしたカプセルコレクションを発売した。銀座店および公式オンラインストア、映画「007」の公式オンラインストアで販売中だ。

 ジェームス・ボンド シリーズの25作目となる「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開を記念したコレクションは“MKC x 007 ボンド バンクロフト”(税込31万7900円)、“MKC x 007 ボンド キャリーオール”(同42万6800円)、“MKC x 007 ボンド ダッフル”(同35万4200円)の3つのバッグを用意した。

 カーフレザーを用いた“MKC x 007 ボンド バンクロフト”は、映画で女優のナオミ・ハリス(Naomie Harris)が演じるミス・マネーペニー(Miss Moneypenny)が愛用している。内側には、“MKC x 007”と刻印されたプレートを施した。カーフレザーの“MKC x 007 ボンド キャリーオール”とコットンキャンバス地の“MKC x 007 ボンド ダッフル”は「007」らしく、どちらも旅を想定してデザインされたバッグで、“MKC x 007”のロゴを刻印したレザーのラゲッジタグを付属した。

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「ディオール」2022年春夏パリ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

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「サンローラン」2022年春夏パリ・コレクション

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

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「エイミーイストワール」が先行受注で1日1.6億円を売り上げ

 ドットワン(東京、藤井亮輔社長)が運営するウイメンズのアパレルD2Cブランド「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」はこのほど、17日に実施した自社ECサイトでの先行受注会の売り上げが1億6000万円になったと発表した。9日にはルミネエストの店舗をリニューアルオープンしており、そこでも初日だけで1800万円の売り上げを記録していた。

 ウイメンズのD2Cブランドの先駆けである同ブランドは、クリエイティブディレクターに元「リエンダ(RIENDA)」のカリスマ販売員のMANAMIを迎え、2016年7月にスタート。SNSを巧みに操り、立ち上げから数年でで年商40億円に達していた。リアル店舗もルミネエストのほか、名古屋パルコ、梅田エストの3店舗を構えている。

 先行受注会ではスタートからわずか1時間で8000万円の受注を獲得し、上位5アイテムのみで5750万円を売り上げたという。

 また、9月9日にはルミネからルミネエストに店舗を移転オープンしたほか、同じくMANAMIがクリエイティブディレクターを務めるコスメブランドの「アイアム(AIAM)」も同時オープンさせていた。

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「エイミーイストワール」が先行受注で1日1.6億円を売り上げ

 ドットワン(東京、藤井亮輔社長)が運営するウイメンズのアパレルD2Cブランド「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」はこのほど、17日に実施した自社ECサイトでの先行受注会の売り上げが1億6000万円になったと発表した。9日にはルミネエストの店舗をリニューアルオープンしており、そこでも初日だけで1800万円の売り上げを記録していた。

 ウイメンズのD2Cブランドの先駆けである同ブランドは、クリエイティブディレクターに元「リエンダ(RIENDA)」のカリスマ販売員のMANAMIを迎え、2016年7月にスタート。SNSを巧みに操り、立ち上げから数年でで年商40億円に達していた。リアル店舗もルミネエストのほか、名古屋パルコ、梅田エストの3店舗を構えている。

 先行受注会ではスタートからわずか1時間で8000万円の受注を獲得し、上位5アイテムのみで5750万円を売り上げたという。

 また、9月9日にはルミネからルミネエストに店舗を移転オープンしたほか、同じくMANAMIがクリエイティブディレクターを務めるコスメブランドの「アイアム(AIAM)」も同時オープンさせていた。

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JSB3山下健二郎がファッションでサステナビリティに挑む 漂着ペットボトルから生まれるモノ作り

 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの山下健二郎がDIYや釣り、キャンプなどのアクティビティーを楽しむ人に向けたファッションブランド「ハイ ファイブ ファクトリー プロデュース バイ ケンジロウ ヤマシタ(HIGH FIVE FACTORY PRODUCE BY KENJIRO YAMASHITA以下、ハイ ファイブ ファクトリー)」を立ち上げた。自身の趣味や経験を元にしたファッショナブルかつ機能的なアイテムを提案する。1月にファーストコレクションを発表し、初めての秋冬を迎えた今シーズンは、マウンテンジャケット(2万2000円)やフリースジャケット(1万3200円)などをラインアップするほか、豊島が扱うリサイクル素材「UpDRIFT(アップドリフト)」を用いたキャップ(4400円)も用意。「できることから始めたい」と話す山下が取り組むサステナビリティは、決して身構えず、多くの人が今日からできるアクション。その心意気から生まれるモノ作りをインタビューから探る。

「できることから
少しずつでもアクションを」

――山下さんがサステナビリティに興味を持つきっかけは何だったんでしょう?

山下健二郎(以下、山下):海や川、ダム、湖など、全国さまざまな場所で釣りをしていると、釣り場が汚れていることがあるんです。漂流ゴミや廃棄されたもの、釣り人が捨てた物などいろんなゴミがあるんですが、そういうのを見ていると悲しくなって……、何か自分でもできることはないかな?と、毎回、ゴミをビニール袋いっぱいに拾うことから始めました。そういう小さなことはしていたんですが、以前、仕事で(鹿児島県の)沖永良部島に行く機会があって。そこでは子どもたちが、毎朝5時半に起きてビーチクリーンをしているんです。大人たちが出したゴミを、“環境問題”という言葉も知らないような子どもたちが拾っている。その理由も、綺麗な海を守りたいとか生き物の住処を綺麗にしたいとか、そういうシンプルな気持ちです。その子どもたちに感銘を受けたことが、環境問題をより強く意識するようになるきっかけでした。

――今年に入って立ち上げた「ハイ ファイブ ファクトリー」はアウトドアユーザーに向けた服です。ブランドを通して環境問題に挑みたいという気持ちもあるそうですね。

山下:「ハイ ファイブ ファクトリー」は釣りやキャンプ、DIYなど、自然と関わっているアクティブな人たちに着てもらいたいという思いで立ち上げました。そういったブランドだからこそ、環境問題への意識を投げかけることができるだろうし、ブランドを通して釣り場を綺麗にしようとか、メッセージを伝えることはできると思っています。商社の豊島さんから漂着ペットボトルゴミを原料とした繊維「UpDRIFT」があることを聞いて、まずはできることから、少しずつでもアクションを起こすことが大切だなと。そこでまずは、「UpDRIFT」の生地をキャップに用いました。

――「UpDRIFT」のどのような点に魅力を感じましたか?

山下:本来は漂流ゴミが無くなるのが一番なので、繊維に変えて服を売る時代が来ないのが理想ですよね。でも現実的になかなか難しいし、今を生きる僕たちが環境問題に取り組まなければ未来にさえ繋がらない。今、余った洋服の廃棄が問題視されていますが、僕は洋服もギアも好きだから複雑な気持ちもあって……。だからこそ、好きなものを環境問題の解決に繋げられる「UpDRIFT」のような素材は素晴らしいと思ったんです。

――キャップを選んだ理由は?

山下:もちろんアパレルでもよかったんですが、僕が今作っている洋服はサイズ的にメンズ向きのものが多いので、キャップなら男女問わず、子どもから大人まで被れると考えました。今後はシーズンごとにキャップのデザインも新調して、ゆくゆくはグッズやギアに広げていきたいと思っています。

――改めて、山下さんにとってのサステナブルとは?

山下:今はまだ、どちらかといえばサステナビリティが“いいこと”だという感覚の人が多いと思いますが、近い将来、これが当たり前の生活レベルになることを願っています。僕も仕事で、たくさんの発信場所を持たせていただいていますが、それを惜しみなく使って、どんどん発信していきたい。日本は本当に海も川も湖も綺麗だし、魚も美味しい。釣りやキャンプを愛する男として、そのかけがえのない自然を自分たちの手で守っていきたいです。

漂着ペットボトルを回収し、
資源にする「UpDRIFT」

 「UpDRIFT」はライフスタイル提案商社の豊島が扱う、海岸などで回収したペットボトルなどを繊維原料に生まれ変わらせ、環境負荷の低い新しい製品として蘇らせる取り組みだ。地域活動団体や地方自治体、企業などと連携して行うビーチクリーンアップ活動によって砂浜に漂着したペットボトルを回収し、分別や粉砕、洗浄などを行ってから資源化する。

 クリーンアップ活動で回収した漂着ペットボトルは、分別、粉砕して溶かし、“UpDRIFTファイバー(糸)”として生まれ変わる。これには、回収漂着ペットボトル由来の再生樹脂を10%以上、残りの約90%相当は素材市場から調達したペットボトル由来の再生樹脂を使用している。その糸で織った“UpDRIFTファブリック(生地)”を製品に用いる。

 そもそも日本周辺海域(東アジア)には北大西洋の海域の16倍、世界の海の平均の27倍のペットボトルを含むマイクロプラスチックが存在すると推計されている。海域別1平方キロメートル当たりに存在するマイクロプラスチックの個数が、世界の海の平均約6万3000個に対して、日本周辺海域(東アジア)では172万個あったという調査結果があるほどで、海の環境や海洋生物にとって脅威となっている。海洋プラスチック問題の解決を目指すことを通じて、豊かな自然を守り、有限な資源の有効利用を実践するのが「UpDRIFT」だ。

 “UpDRIFT(アップドリフト)”とは、「緩やかな上昇、上昇運動」といった意味を持つ言葉。海洋プラスチック問題をジブンゴトとして捉え、「ひとりひとりができるアクションを起こし、より大きなムーブメントにしていきたい」という思いを込めている。世界規模の海洋プラスチック問題に対しては「小さなうねり」に過ぎないが、個人、地域、企業など、同じ意志を持つ仲間と協力することで、小さなうねりを大きな波へと変えられると信じ、活動を続けていくという。

INTERVIEW & TEXT:YUKI KOIKE
問い合わせ先
豊島 営業企画室
03-4334-6042

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美しい髪は潤いあふれる頭皮から シャンプーにこだわった「ルベル」の新ヘアケアが誕生

 タカラベルモントは、理美容室専売化粧品ブランド「ルベル(LEBEL)」から新ヘアケア「ルベル ワン」を10月7日に発売する。毎日繰り返すシャンプーだからこそ“28日”といわれる頭皮のターンオーバーに合わせたホームケアと、月に1回のサロンケアを提案する。ホームケアでは4種のシャンプーと2種のトリートメント、2種のアウトバスがそろう。価格は税込3080〜6600円。

 「ルベル ワン」は、紫外線やエアコンによる乾燥など現代人は“超乾燥社会”ともいえる環境にさらされていること、昨年から続くコロナ禍によるストレスの増大も加わり乾燥が原因で頭皮のかゆみを感じる人が増えていることに注目。美しい髪は潤いのある頭皮がカギになると考え、毎日頭皮や髪に触れる“シャンプー”にフォーカスして開発した。頭皮の潤いを高める成分を追求し、独自の洗浄組成で洗浄成分の削減を実現したことで十分な泡立ちと洗浄力ながらも、髪の土台となる頭皮の潤いを守る。

 同ブランドはSDGs視点のモノづくりにも注力。貴重な水質資源を保護するために優れた易生分解性の洗浄成分を採用した。また洗浄成分の削減によりすすぎ時間が短くなり、約8.8%の節水効果が期待できるという。導入全店での業務使用における試算によると、年間で4726t(500mLペットボトル950万本に相当)の節水を見込む。そのほか、植物由来のバイオ原料やリフィル容器の採用による石油由来プラスチックの使用料や廃棄物の低減や、化粧箱にはFSC認証紙を採用するといった取り組みを行う。

 タカラベルモントは10月5日に創業100周年を迎える。次の100年に向けて、パーパス「美しい人生を、かなえよう。」を制定。刻々と変化する世界の中で、いかなる社会寄与ができるかを追求する取り組みをスタートさせている。

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美しい髪は潤いあふれる頭皮から シャンプーにこだわった「ルベル」の新ヘアケアが誕生

 タカラベルモントは、理美容室専売化粧品ブランド「ルベル(LEBEL)」から新ヘアケア「ルベル ワン」を10月7日に発売する。毎日繰り返すシャンプーだからこそ“28日”といわれる頭皮のターンオーバーに合わせたホームケアと、月に1回のサロンケアを提案する。ホームケアでは4種のシャンプーと2種のトリートメント、2種のアウトバスがそろう。価格は税込3080〜6600円。

 「ルベル ワン」は、紫外線やエアコンによる乾燥など現代人は“超乾燥社会”ともいえる環境にさらされていること、昨年から続くコロナ禍によるストレスの増大も加わり乾燥が原因で頭皮のかゆみを感じる人が増えていることに注目。美しい髪は潤いのある頭皮がカギになると考え、毎日頭皮や髪に触れる“シャンプー”にフォーカスして開発した。頭皮の潤いを高める成分を追求し、独自の洗浄組成で洗浄成分の削減を実現したことで十分な泡立ちと洗浄力ながらも、髪の土台となる頭皮の潤いを守る。

 同ブランドはSDGs視点のモノづくりにも注力。貴重な水質資源を保護するために優れた易生分解性の洗浄成分を採用した。また洗浄成分の削減によりすすぎ時間が短くなり、約8.8%の節水効果が期待できるという。導入全店での業務使用における試算によると、年間で4726t(500mLペットボトル950万本に相当)の節水を見込む。そのほか、植物由来のバイオ原料やリフィル容器の採用による石油由来プラスチックの使用料や廃棄物の低減や、化粧箱にはFSC認証紙を採用するといった取り組みを行う。

 タカラベルモントは10月5日に創業100周年を迎える。次の100年に向けて、パーパス「美しい人生を、かなえよう。」を制定。刻々と変化する世界の中で、いかなる社会寄与ができるかを追求する取り組みをスタートさせている。

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東レ“ウルトラスエード”が2022−23年秋向け特設サイトをオープン スワッチの無料オーダーサービスも実施

 東レは、人工皮革“ウルトラスエード®(Ultrasuede®)”のファッション向け2022-23年秋冬コレクションの特設ページを公式ウェブサイト上にオープンした。

 特設ページでは、「THICKNESS VARIATIONS」「FASHION VIEW」「ECO STORY」の3つのコーナーを設けて、素材の厚みの違いや、エンボスやパンチングなどの後加工による多彩な新作のバリエーションを紹介する。特に近年引き合いが旺盛という植物由来原料やリサイクル原料を使用した環境配慮型素材も多数ラインアップしている。

 中でも「FASHION VIEW」では、今シーズンはリサイクルPET素材や植物由来PET素材を中心に、4つのテーマやビジュアルとともに発信。「ガーデン=創造性を再考する場」を主題に、自然の美をテーマにした素材やナチュラル&リラックスなペールトーン素材、デジタルゲームにインスパイアされたフューチャリスティックなイメージの素材などをそろえる。

 “ウルトラスエード®”と併せて、艶やかな質感やしなやかさを兼ね備える銀面調人工皮革“ウルトラスエード®ヌー”シリーズも併せてラインアップする。スワッチサンプルを無料でオーダーできるサービスも設け、気になる素材は実際に手に取って確認することも可能だ。

 “ウルトラスエード®”は1970年の発売以来、ジャパン・クオリティーの最先端技術を駆使して進化を続ける、東レを代表する高機能素材だ。極細繊維をベースにした素材は、断ち放し可能なほか、イージーケア、安定性、均質性などが特徴。やわらかな風合いと手ざわり、高度な品質は、ファッション業界だけでなく、インテリア業界や自動車業界からも支持されている。環境負荷低減の一環として、リサイクルシステムの導入や植物由来ポリマーへの移行などにも積極的に取り組んでいる。

問い合わせ先
東レ ウルトラスエード事業部
03-3245-5401

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INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD 2021!!

こんにちは。
早いものでもうすぐ10月ですね。
10月11日は、INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD(国際ガールズ・デー)です。
みなさんはこの日をご存知でしょうか。
国際ガールズ・デーは、ジェンダーによる差別をなくし、女の子や女性にも平等な機会が与えられる社会を作ることを目的に制定されました。
ジェンダーによる差別をなくし、女の子や女性一人ひとりが持つ可能性や能力を発揮できるよう、世界中の団体がさまざまな活動を行っています。
バーニーズ ニューヨークでは今年も国際ガールズ・デーの理念に賛同し、応援しています。

Fly RGB h INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD 2021!!

バーニーズ ニューヨークが参加する「国際ガールズ・デーPLUS」の今年の共通アイコンは、〝THINK FOR GIRLS″をテーマにフォトグラファーのAKANE氏によって制作されました。
「女の子だから、という理由で自由を縛られている子どもたちが世界中にいます。激しい逆光の中、支援活動を通じて自立していく彼女たちは、逞しく強かで、輝きに満ちあふれています。それはまるで、何度も変化を遂げて成長する蝶々のように美しいと思いました。性別に関係なく、好きなものや興味のあるものに熱中し、知識を蓄える姿。自分らしさが詰まった羽根で、めいっぱい空を漕いで生きていく姿を想像してこのアイコンを創りました。これからも、女の子と女性たちが自由に大空に羽ばたいていけるよう未来が続く事を願っています。そして、彼女たちが次世代に幸運を運ぶ道しるべとなりますように」
このAKANE氏の素敵なコメントは毎年開催している六本木地区の賛同企業の取組みをご紹介するフライヤーでもご覧いただけます。
こちらのフライヤーはバーニーズ ニューヨーク各店にて配付しています。

 INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD 2021!!

さらに今回も一人でも多くの方に国際ガールズ・デーの存在を知っていただくきっかけとして、このアイコンにインスピレーションを得て、バーニーズ ニューヨークならではのひねりとユーモアを交え作られた各店のウィンドウディスプレイを制作しています。
「自らの手で、仲間と手を取り合い、世の中に羽ばたいて夢を掴んでほしい」、「家事など女性にかかる”負担”や”しがらみ”から解放され、この世の中を女の子の力でクリーンに美しくしてほしい」というメッセージを、ウィンドウディスプレイに散りばめられたゴム手袋で表現したバタフライに込めています。

 INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD 2021!!

日常や身近にある材料を発想の転換で全く違う物質として表現することは、他に類を見ないバーニーズ ニューヨークならではのクリエイティブ手法です。

その発想の柔軟性や完璧でないカジュアルさを、未成熟で未来のある若い世代に重ね表現されたウィンドウディスプレイをお楽しみください。

 

10月11日は世界中の女の子と女性たちに思いを馳せ、国際ガールズ・デーという日について知っていただける日となりますように。

INTERNATIONAL DAY OF THEGIRL CHILD 2021 LOGO DESIGN 1x1 01 INTERNATIONAL DAY OF THE GIRL CHILD 2021!!

過去の取組みについては詳しくはこちらをご覧ください>>>

GIRL POSSIBLE 2019:

https://www.barneys.co.jp/culture/girl-possible-2019.html

若い世代の未来のために私たちができること

https://www.barneys.co.jp/culture/girl-possible-2019-2.html

GIRL POSSIBLE 2018:

ファッションを通じて、女の子のエンパワーメントをサポート

https://www.barneys.co.jp/culture/girl-possible-2018-1.html

ジェンダーの平等と若者のエンパワーメントを推進する 国際ガールズ・デーのイベントを振り返る

https://www.barneys.co.jp/culture/girl-possible-2018-2.html

GIRL POSSIBLE 2017:

若い世代への可能性を、ファッションを通じて後押しする

https://www.barneys.co.jp/culture/girl-possible.html

国際ガールズ・デーのイベントを、 六本木店&新宿店からレポート

https://www.barneys.co.jp/culture/girl-possible-1.html

なぜ今、美容医療が盛り上がっている? 「今週の特集お届け隊」2021年9月27日号 

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年9月27日号からの抜粋です)

北坂:2年前に「WWDビューティ」で特集した時以上に、美容医療への若年層の関心が高まっていると感じました。コロナ禍で肌がマスク荒れした人もいれば、マスクで顔が隠れる今のうちに施術したいというニーズもあり、最近は駅の広告をジャックしたり、空きテナントに即入居したりのケースも目につきます。

村上:本当に勢いを感じるね。「美容医療」というと「整形」を連想してネガティブなイメージを抱く人もいたけれど、捉え方がそもそも違ってきている。先生たちがユーチューバーとして丁寧に解説する場面が増えているので、きちんと知識を持ったお客さんが育っている。“透明性”のある情報を発信していくことが価値観を変えていったり、新たな市場を生んでいるなと思った。

北坂:はい。失敗した時のリスクも大きいですし、かつては「怖い」というイメージが先行していましたが、それは情報が少な過ぎたからだなと、私も思いました。今回「どこから情報を得ますか」と調査したら、SNSが大半。皆施術後の様子などを積極的にアップしていますし、専用アプリも出ています。情報が多く出ることで「怖くないのかも」とハードルが下がっているように感じました。

村上:取材では何が一番印象的だった?

北坂:昔は「こういう顔になりたい」という流行りがありましたが、今は全然なくて、特に若年層は自分という素材を生かして、自己肯定感を高めようとしています。一方、脱毛は最近、介護生活を見越してミドル層のデリケートゾーンケアが増えているようで、消費者層・目的の双方が広がっているのも興味深かったです。

村上:多様な人の、多彩なニーズに応えられるようになっているところが市場の成長につながっているよね。年配の方がハイブリーチしてヘアカラーを入れたことですごくポジティブなエネルギーを得たように、“マイナスをゼロ”にするのでなく、“ゼロをプラスにする”アプローチは、より多くの人に受け入れられていくと思う。

北坂:はい。自己肯定感を高める美容医療が増えていけばいいなと思いました。今回の調査では、意外と男性からの回答が多くて。今後注目したいです。

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「禁酒令解除」でも時短要請は「おかしくない?」。自由に営業して良いんです。ね、小池さん!

 政府は、9月30日をもって19都道府県に出している緊急事態宣言と、8県のまん延防止等重点措置地域の制限を全面的に解除すると発表した。その中で、東京都をはじめとした一都三県などは、酒類提供や営業時間の制限を入れる方針だ。だが、この要請は法律的な根拠がかなり懐疑的だ。自由に営業して良いのだ。
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50周年を迎える関西の居酒屋古豪マルシェの「闇」。元従業員が語る実態と、なぜか生き延びている強さ

 2022年に創業50周年を迎えるマルシェ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:加藤 洋嗣氏)。「餃子食堂マルケン」で息を吹き返したかに見えたが、中核業態は今でも「八剣伝」で、調べれば調べるほど、危機に瀕しているようにも見受けられる。果たしてその実態はどうなのか。同社出身者に内情も聞き、深掘りしてみた。
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「ルルルン」がロゴとパッケージをリニューアル 紙素材の容器を採用

 グライド・エンタープライズのフェイスマスクブランド「ルルルン(LULULUN)」は10月1日、デビュー10周年を記念してブランドロゴを一新する。新しいロゴは、旧デザインを生かしつつ“ゆらめく”ようなラインで潤いを表現。ロゴのリニューアルに伴い、ブランドを代表するフェイスマスクシリーズ“ルルルン”は商品名を“ルルルンピュア”に変更し、パッケージデザインや処方を刷新して同日発売する。

 「ルルルン」は2011年の誕生以来、「毎日使いのフェイスマスク」を提案しながら、大容量タイプのフェイスマスクを中心にスキンケアアイテムを展開してきた。今回のリニューアルを機に、ブランドコンセプトの“ごきげんをつくる”を軸にしながら、今後“地球もごきげんにする”べく、地球環境に配慮した取り組みをはじめる。

 まずは、“ルルルンピュア”の大容量パッケージでFSC認証紙を使用した紙素材の容器を採用する。容器の変更により、年間約110トンのプラスチック削減(20年2月~21年1月におけるルルルンBOXタイプの総生産数より算出/対象シリーズ:“ルルルン”、“プレシャス”、“オーバー45”)を見込む。また、従来品よりも高さを15mm低くしコンパクト設計を実現した。なお、同フェイスマスクシリーズにおける大容量サイズのパッケージデザインの刷新は今回が8回目。

 “ルルルンピュア”は、10~20代の肌荒れやゆらぎ肌のために開発。潤いタイプの「ルルルンピュア ピンク(バランス)」(36枚入り・税込1650円、7枚入り・税込385円)、高保湿タイプの「ルルルンピュア 青(モイスト)」(36枚入り・税込1760円、7枚入り・税込495円)、透明感タイプの「ルルルンピュア 白(クリア)」(36枚入り・税込1760円、7枚入り・税込495円)の3タイプを展開する。シリーズの共通成分として整肌成分のビルベリー葉エキスを配合。ブルーライトなどの外部刺激による乾燥から肌を守るほか、スキンコンディショニング効果で肌荒れを防ぎ、ピュアな素肌へ導く。

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「ケンゾー」が故・高田賢三氏の似顔絵を刺しゅうした新作コレクションを発売

 「ケンゾー(KENZO)」はこのほど、2021-22年秋冬コレクションから、故・高田健三氏をモチーフにした新作“ケンゾー タカダ トリビュート コレクション”を発売した。ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)と全国の直営店で取り扱っている。

 新作は、ブランド創立者の高田氏が残したアーカイブにオマージュを捧げ、「ケンゾー」が掲げる自由や喜び、多様性、自然への愛、コントラストが生み出す調和といったテーマをビビッドな色彩とイラストで表現した。アイテムは、高田氏の似顔絵のイラストを刺しゅうしたTシャツ(税込2万2000円)やフーディー(同5万3900円)、スエット(同3万9600円)の3型。Tシャツはウィメンズがブルーとブラック、メンズがグリーンとブラック、フーディーはウィメンズがグリーン、メンズがブラウン、スエットはウィメンズがブラウン、メンズがブルーを用意した。

 また、コレクションの発売を記念して、明治神宮前駅周辺をポスターでジャックするワイルドポスティングを実施したほか、「ケンゾー」のジャパン社としては初のローカルコンテンツとなるムービーを制作。東京を舞台に、モトーラ世理奈をはじめとした6人のキャストが周囲を巻き込みながら自由を謳歌する様子を描いた。

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ビギが40代以上向け新ブランド 新時代で求められる「服作りの熱量」を追求

 ビギは2021-22年秋冬にウィメンズの新ブランド「デパリエ(DEPAREILLE)」をスタートし、このほどニュウマン新宿M2階に1号店をオープンした。40代以上をメインターゲットに、パリジェンヌをテーマとしたクラシックな女性服を提案する。

 中心価格帯はニットやパンツで3万円台中盤、ウールコートで8万円台中盤。ファッションビルブランドとしてはややハイプライスだが、同社の百貨店ブランドに負けない品質で提供する。ジャケットは芯地の処理を手仕事で仕上げたり、ウールニットはオリジナルの糸から作ったりと、生産背景にもこだわる。

 デザイナーは大槻聡士氏で、同社の「プルミエ アロンディスモン(1ER ARRONDISSEMENT)」との兼業。海外のメゾンブランドで培った経験を生かし、ファーストシーズンはパリの1960年代に思いを馳せ、セットアップを軸としたマニッシュなスタイルを提案する。「(60年代は)ファッションはオートクチュールからプレタポルテの時代へと移り変わった。ヌーベルヴァーグ運動も起こるなど、とにかく人々が“新しいもの”を求めていたころだ。コロナ禍の中で服を求めるマインドは停滞している。だが、当時のクリエイションへの熱量を服で表現できれば、これからの時代の女性の心にも響かせられる」。

 初年度売り上げ目標は設定していない。将来的には路面店や高感度ファッションビルに8〜10店舗を構える計画だ。

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窪塚洋介、磯村勇斗らが「ダンヒル」銀座本店のリニューアルを祝福

 「ダンヒル(DUNHILL)」はこのほど、東京・銀座に構えるダンヒル銀座本店の1階をリニューアルした。当日は窪塚洋介や磯村勇斗、大平修蔵らが来店し、オープンを祝福。そのほかにも桜田通や、小関裕太、SWAY、山口貫也、高橋文哉、長谷川慎、内藤秀一郎、泉大智、橘柊生、UTA、よしあき、YUTOも同ブランドの2021-2022年秋冬コレクションを着用して登場した。

 リニューアル後の店内は、ファサードの正面に置かれた回転式のディスプレーや、ブラッシュドメタル、レザー、ウォールナットバールなどの素材を組み合わせた内装デザインが特徴だ。

 改装オープンに合わせて、“GTロックバッグ”や“シグネチャーフレグランスコレクション”の限定アイテムも販売している。

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「ドルチェ&ガッバーナ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

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誘惑する「プラダ」新作 官能的な2022年春夏にクローズアップ

 ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛ける「プラダ(PRADA)」は、2022年春夏コレクションを9月24日にミラノで発表した。ラフ加入後初のリアルショーは、ミラノと上海で同時開催。ほぼ同じように組んだセット内の一部にスクリーンを設置し、互いのショー映像を中継して現実と仮想現実の対話を表現した。

 今季のコンセプトを“削ぎ落とすことで生み出す誘惑”とし、シンプリシティを極め、フェミニンとマスキュリンのコントラストによる官能性を探求したという。ミニスカートの下に重ねたボクサータイプのスイムウエアやオーバーサイズのバイカージャケット、テーラードジャケットなどは、2022年春夏メンズ・コレクションにも登場したアイテムを共有したもの。コルセットの骨組みとメタル、レースアップのディテールを多く取り入れつつ、それらをゆるめたまま着用することで現代的な官能性を表現している。アーカイブから引用したスカーレットのレースは、真っ赤なドレスにあしらった。

 小物の新作は少なめで、バッグにはオフィスウエアと合わせるトートバッグ“キャロライン(CAROLYN)”を2サイズで発表。シューズはポインテッドトーのミュールが中心で、過去のコレクションからヒールを変形させてアレンジを加えた。キャンディカラーのピアスを追加し、二の腕に着けるバングルははめるタイプで簡単に着脱可能だ。

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阪神梅田本店2階にBASEの売り場 関西エリア初

 阪急阪神百貨店の阪神梅田本店は、第2期棟の地下1階を除くフロアを10月8日に先行開業する。同日、EC設営サービスを主な事業とするBASE(鶴岡裕太CEO)は、中小事業者の委託を受けて商品を代行販売する売り場「ザ ベイス マーケット(THE BASE MARKET)」を2階雑貨・アクセサリーフロアにオープンする。

 BASEが手掛けるリアルの売り場としては東京・渋谷モディ1階の「シブヤ ベース(SHIBUYA BASE)」、ラフォーレ原宿1階の「ベース ラボ(BASE LAB.)」に続いて3つ目。関西エリアでは初出店となる。

 売り場面積はわずか16平方メートル。事業者は展示したい商品を送付するだけでよく、陳列・接客などの業務は全てBASE側が担う。また、出展費用としてかかるのは委託販売手数料(売上高の30%)のみで、什器や機材などの初期投資も不要。金銭的・人的リソースの乏しい事業者が、商業施設へ出店するよりコストを抑えて消費者とリアルの場での接点を持つことができる。

 9月28日時点でアクセサリーブランドの「アロ(ARRO)」やファッション雑貨の「ソメヤスズキ」、コスメの「祈雨(KIU)」など6ブランドの出展が決まっている。展示ブランドは2週間〜2カ月を目安として入れ替える。

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2022年春夏ミラノコレ現地リポート Vol.3 バッグ&シューズの新作満載の3日目。今季は鮮やかな色が目白押し

 こんにちは!ヨーロッパ通信員の藪野です。早くもミラノコレは折り返し地点。3日目はバッグ&シューズのプレゼンテーションが盛りだくさんなので、新作の写真たっぷりでお届けします!

9:30 SANTONI

 朝イチは「サントーニ(SANTONI)」。ダブルモンクストラップやペニーローファーといったクラシックなメンズシューズのデザインを、サンダルやパンプスからスリッパ、クロッグにまで落とし込みました。緑、オレンジ、ブルー、ベビーピンクなど、美しいパティーヌの色合いに惹かれます。

10:00 TOD’S

 ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)=クリエイティブ・ディレクターが手掛けるコレクションを初めて生で拝見しました。デジタルで見た時から気になっていたのは、いい感じに肩の力が抜けた上品でモダンなスタイルと綺麗な色使い。今季は、スポーツやアウトドアウエアの要素が強めです。ドレスやスカートは、1960年代から着想を得たトラペーズシルエットのミニ丈で快活なイメージ。カラフルな抽象柄を取り入れたジャカードニットのドレスやレギンス、ボクシングシューズ、ボーリングバッグからヒントを得たようなミニバッグもスポーティーな印象につながります。テーラードジャケットやショート丈のトレンチは直線的なラインでシャープに仕上げた一方で、薄いナイロンを使ったウインドブレーカーは丸みのあるシルエットに。素材使いではレザーとリネンの組み合わせが新鮮で、今季もナチュラルカラーとビビッドカラーのコンビネーションが好印象でした。

11:00 MISSONI

 まだお昼前なのに、まさかの1時間遅れで始まった「ミッソーニ(MISSONI)」は、5月に退任したアンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)の後任として、暫定的にクリエイティブ・ディレクターに就任したアルベルト・カリーリ(Arberto Caliri)のデビューショー。コレクションは、かなりセクシー路線にシフトしました。シグネチャーのジグザグニットは、ラメ糸を取り入れたり、異なる柄をパッチワークのように組み合わせたり。タイトなロングドレスからクロップドセーター、ブラトップまでに落とし込んでいます。他にも、キワどいビキニや超ミニのニットドレス、一部をくり抜いたようなドレスなどが登場。大胆な肌見せスタイルが軸になっています。

 顧客の若返りを図る「ミッソーニ」にとっては変わることも必要ですし、今季のミラノにはセクシーやセンシュアルに着目するブランドも多いですが、こういう方向への変化でいいのか?新たな若い顧客からの支持を得ることはできるのか?好き/嫌いが分かれるところだとは思いますが、ちょっと振り切りすぎたかな〜と感じ、戸惑いを隠せませんでした。

12:00 SPORTMAX

 ミラノを横断して、「スポーツマックス(SPORTMAX)」の会場へ。もう間に合わないかと思いましたが、多くのエディターやジャーナリストが「ミッソーニ」から移動してくるので、こちらも1時間待っててくれました。エッジの効いたトレンドスタイルが得意なブランドという印象ですが、今季は「秩序と混沌」や「光と闇」といった対比から着想。コルセットやランジェリーを想起させるディテールと、アウトドアウエアのようなユーティリティーの要素をミックスしました。キーアイテムは異なる2着のウエストを重ねたようなデザインのバギーパンツや、ロープなどで作るギャザーをたっぷり入れたアシンメトリードレス、胸元や背中のグログランリボンをぎゅっと結んでシルエットにメリハリをつけた構築的なテーラリング。色もエクリュやオフホワイト、パステルに、インナーやディテールでネオンカラーを加えるなど、いろんなコントラストがポイントになっています。

14:00 BVLGARI

 「ブルガリ(BVLGARI)」のテーマは、ブランドの創業地であるローマへの愛。そんな街の永遠の輝きを表現した、放射線状のステッチやパーフォレーションが目を引きました。今季もアイコニックな蛇モチーフのカボションをあしらった”セルペンティ”シリーズが中心ですが、ブランドネームを型押しで並べたトートやバニティケース風のミニバッグも。

14:30 SERGIO ROSSI

 「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」が今季プッシュするのは、彫刻的なプラットフォームヒールが特徴の”シー ロッシ(SI ROSSI)”シリーズ。シアン、イエロー、マゼンタといった、まるでプリンターのインクのようなカラーパレットで提案。今季のアクセサリーは、どこのブランドもポジティブマインドなビビッドカラーが目白押しです。

15:00 VALEXTRA

 「WWDJAPAN」の社員時代にレザーグッズを担当していたこともあり、これまで数え切れないほどのバッグを見てきました。見たことのないようなユニークな形状にときめくのですが、“トリックトラック”はそういう意味で◎。手持ちのハンドルを延長したり、ショルダーストラップをつけたりできるようになり、さらに魅力を増しました。新たに登場した小ぶりなトートは、ぴったりサイズのインナーポーチ付きで、ポイント高し。また、アイコンバッグの“イジィデ”のマイクロサイズは、iPhone Pro Maxなど大きめのスマホが入るようにリサイズ。現代のニーズに柔軟に対応する姿勢が良いですね。

16:00 ACT N.1

 ミラノの若手「アクト N.1(ACT N.1)」と言えば、部分的なチュール使いでドラマチックに仕上げたアイテムですが魅力です。会場前では、ジャーナリストのマスイユウさんをはじめ、そんな”映え”アイテムを着た来場者をパシャリ。今回のショーにも、チュールをあしらったテーラードジャケットやデニムなどが登場しました。驚いたのは、最後に登場した3体の巨大なドレスです。モデルが登場したと思ったら、ドレスが縦に真っ二つに割れて、途中からは中に着ていたずっとリアルなドレスでウォーキング。アイデアとしては面白いですが、完全に舞台衣装ですね。もしくは来年のメットガラ用でしょうか?ちなみに巨大なドレスは、車輪付きで移動も楽々。是非映像でご覧ください。

17:00 SUNNEI

 アジアで人気の若手イタリアブランド「スンネイ(SUNNEI)」では、入場するとまず何かが入った小さな袋が配られました。そして、ショー開始まで開けないようにと言われ、会場の中へ。そこに座席はなく、指定されたスポットでショー開始を待ちます。

 「開けないで!」や「そこのあなた!開けようとしているのが見えてるわよ」といった天からの怒鳴り声が何度も繰り返された後、ようやく袋を開けていいというアナウンスがありました。その中には、スキーゴーグルのようにバンドがついたサングラスが入っていて、とてつもなく強い光のフラッシュと共にショーがスタート。眩しい演出から目を守るためだったのかもしれませんが、つけていても若干気分が悪くなりました(笑)。真っ白なランウエイを歩くモデルも皆、このデザインのサングラスを装着。その「マトリックス」的な近未来感は、アバターを使ったコレクション発表などバーチャルとの親和性の高いブランドらしいと感じました。コレクションは、ハリのある素材やクリーンな細長いシルエット、軽やかな色使いを生かした「スンネイ」らしいスタイルをべースにしつつ、大胆なビーズフリンジ使いでドラマチックです。

18:00 GIANVITO ROSSI

 「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」は、ミラノのシンボルであるドゥオモ(Duomo)のすぐ横にあるショッピングアーケード、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)の中のレストラン、クラッコスで新作のプレゼンテーション&パーティーを開催。テーブルや棚、バーカウンターの上からショーケースの中、ウェイターのお盆の上まで、店内の至るところに鮮やかな色が弾ける新作が飾られています。メタリックカラーのサンダルやパンプスは、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)の代表作”バルーンドッグ(Balloon Dog)”のような色合いが印象的です。

おまけ:今日のワンコ

 本日は、「サントーニ」の会場で2匹発見!そして、ラストの「ジャンヴィト ロッシ」でも、モフモフの超絶キュートなワンちゃんを激写しました〜。

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「ウズ」創業者の桑島社長が退任 新社長は外部から招聘、医療コンサル経験者

 「ウズ バイ フローフシ(UZU BY FLOWFUSHI)」を展開するフローフシは、9月1日付で外部から招聘した田中信行氏が社長に就任したと発表した。創業者の桑島正幸・前社長は8月31日付で退任し、今後は個人のクリエイティブ活動に専念するという。

 田中新社長は過去10年間、医療コンサルティングに従事。桑島氏とは旧知の仲で、フローフシの創業時から商品開発や資材調達など協力してきた。田中社長はこれまで、「一貫して医療の裏方で経営陣を支えることに徹していたが、桑島氏のリクエストもあり、かつフローフシの事業を十分理解している」(広報担当者)ことから、社長に任命された。

 フローフシは2010年に桑島氏が創設。最初の製品として11年に登場した「モテマスカラ」を皮切りに、「モテライナー」や「LIP38℃ リップトリートメント」などメイクアップアイテムを展開してきた。18年末には「フローフシ」ブランドの終了を発表したが、翌年3月に新ブランド「ウズ バイ フローフシ」を披露しSNSでも話題を集めた。現在、アイライナー、マスカラ、リップ、リップトリートメント、アイケアをラインアップする。

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「グッチ」がオンラインコンセプトストア「ヴォールト」を開設 ビンテージと若手デザイナーのアイテムを販売

 「グッチ(GUCCI)」はミラノ・ファッション・ウイーク期間中の9月25日、現地で記者会見とイベントを開き、オンラインコンセプトストア「ヴォールト(VAULT)」のオープンを発表した。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが「生涯にわたる自分のビンテージへの愛や、人とモノをつなぐことへの情熱を形にしたもの」と語る同ストアでは、修復やカスタマイズが施された「グッチ」のビンテージアイテムに加え、彼自身が招へいした若手デザイナーズブランドの商品を取り扱う。

 「ヴォールト」は、貴重品が保管されている場所を指す。アレッサンドロは、その立ち上げについて、「私の頭の中には、常に進化し続ける場所を作りたいというアイデアがあった。そこでは、異なるルーツやクリエーター、時代のモノたちが“ありえない”会話を交わし、過去と現在の対話の中心人物となり、未来のインスピレーションを呼び起こすことができる」とコメント。そして、あえて実店舗ではなくオンラインを選んだ理由を「この1年半活用して身近なものとなったオンラインは、(この時代における)リアリティー。誰でもアクセスできる、今に最もふさわしい場所だから」と説明する。

 ビンテージ品はバッグやウエアをはじめ、スカーフやネクタイなどの小物、スーツケース、グラスや陶器、オブジェなどをラインアップ。1960〜80年代を中心に、トム・フォード(Tom Ford)が手掛けていた時代のアイテムまでが含まれ、中にはアレッサンドロ自身がハンドペイントを加えたアイテムや彼が所有していた70年代のバッグもある。ただし、すべて一点モノのため、現在は多くのアイテムがすでに売り切れた状態だ。「『グッチ』はこの20年間、アーカイブの収集に取り組んでいるので、オークションハウスや個人の販売者など幅広い調達ルートが確立されている」とし、継続的にビンテージ品を収集し、定期的に追加していくという。

 ストアのローンチに際して選ばれた若手デザイナーズブランドは、昨年11月の「グッチフェス(GUCCIFEST)」でショートフィルムを制作した15組のうちの13組。ロンドンの「アルワリア(AHLUWALIA)」や「ステファン クック(STEFAN COOKE)」、ミラノの「コルミオ(CORMIO)」、パリの「シャルル ドゥ ヴィルモラン(CHARLES DE VILMORIN)」「ボラミー ビジュアー(BORAMY VIGUIER)」、ストックホルムの「レイヴ・レビュー(RAVE REVIEW)」、ニューヨークの「コリーナ ストラーダ(COLLINA STRADA)」、2021年版「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」で“カール・ラガーフェルド賞(審査員特別賞)”に選ばれたルイ・チョウ(Rui Zhou)による「ルイ(RUI)」などが名を連ねる。

 イベント会場にいたボラミーは、「僕たちに自由を与えてくれることがとてもうれしかったし、感謝している」とコメント。一方、「アルワリア」と手掛けるプリヤ・アルワリア(Priya Ahluwalia)は、「『グッチ』から突然メールが届いたとき、最初はスパムかフレグランスの広告かと思った。こんなことが起こるなんて想像もしていなかったから」と笑う。

 今後は、ブランドのラインアップがさらに増えたり、さまざまな形の協業が生まれたりと、従来の枠にとらわれない提案が広がるという。「ファッションは、生活に直接的に関わっているもので、偉大な力を持っている」とアレッサンドロ。実験的な取り組みを通して、その力を表現する「ヴォールト」を、予想外のことが起こり、多様な物語が生まれる場所へと進化させていく。

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イトーヨーカドーが衣料品回収キャンペーン 伊藤忠と協業で循環型へ

 イトーヨーカ堂は28日、同社初の衣料品回収キャンペーンを10月1日から実施すると発表した。全国のイトーヨーカドー108店舗で顧客から着古した衣料品を集める。再生ポリエステル素材「レニュー(RENU)」を展開する伊藤忠商事と協業して、新しい衣料品などに循環させる。

 10月1日から24日まで衣料品回収キャンペーン「アイリサイクル」を実施する。回収の対象は婦人服、紳士服、子供服など。肌着、靴下、パジャマ、レザーウエア、ダウンウエアは対象外とする。回収した衣料品1点につき10%オフのクーポン券を渡す。

 衣料品は分別され、ポリエステル100%の衣料品はリサイクル工場に送られる。ポリエステルのペレット(粒状)に加工されたのち、再生糸として衣料品に使われる。綿などポリエステル以外の衣料品は、クッション材やウエスに加工して再利用する。

 24日間の期間中で、3万7000〜4万枚の回収を目指す。店頭での反応を見て、今後の取り組み拡大を決める。

 同社は衣料品の回収こそ初めてだが、ペッドボトルの回収では長年の実績がある。セブンイレブンなどグループ会社各店に1001台のペッドボトル回収装置を設置しており、2020年度には3億3000万本、8700t分を回収した。これらのペットボトルは、プライベートブランド「セブンプレミアム」の飲料のペッドボトルや機能性肌着の原料になっている。また20年3月からは羽毛ぶとんやダウンジャケットの回収とリサイクルをグリーンダウンプロジェクトと、21年3月からは傘の回収とリサイクルを日本環境設計とそれぞれ協業して行っている。

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「グッチ」100周年記念のエキシビションに上野樹里や岩橋玄樹、夏木マリ、浅野忠信らが来場

 「グッチ(GUCCI)」は、ブランド創設100周年を記念して、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが描くビジョンや美学、哲学を反映したエキシビション「グッチ ガーデン アーキタイプ(GUCCI GARDEN ARCHETYPES)」を東京・天王洲で10月31日まで開催中だ。

 9月22日に行われたオープニングセレモニーには、上野樹里や元King & Princeの岩橋玄樹、夏木マリ、浅野忠信、仲里依紗、前田敦子、三吉彩花、MIYAVI、板垣李光人ら多くのゲストが駆けつけた。

 同エキシビジョンのテーマは、ミケーレが現職就任後の6年間に発表した広告キャンペーン。ロサンゼルスの地下鉄や東京、パリの5月革命など、テーマごとに分けられた複数の展示室で構成している。

■GUCCI GARDEN ARCHETYPES
日程:〜10月31日
時間:11:00〜20:00(金・土・祝前日は21:00まで)※最終入場は閉館時間の30分前まで
場所:B&C HALL・E HALL
住所:東京都品川区東品川2-1-3
入場料:無料、事前予約制

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ユナイテッドアローズが富裕層向けサービス ECの上顧客にも特別なおもてなし

 ユナイテッドアローズは、富裕層向けのサービス拡充を目的とした「プライベートサービスデスク」を営業統括本部内に10月1日新設する。これまで上顧客を対象に店頭で実施していたコンシェルジェサービスを、同社のECサイトで高い年間購入金額を持つ顧客にも提供する。

 同社のトップ販売員の藤田裕貴氏が室長をつとめ、高い販売スキルを持つスタッフを複数人コンシェルジュとして配置する。顧客の嗜好やライフスタイルに応じて、同社の全ブランドから最適な商品を紹介したり、スタイリングやアフターケアなどの提案も行う。希望する顧客には、電話やチャットなどでも対応する。超富裕層顧客に向けては、他社と連携した衣食住遊知の多岐にわたるライフスタイル提案を行う。

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「エルマンノ シェルヴィーノ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

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70周年アニバーサリーイヤーの「マックスマーラ」 東京と大阪でポップアップを開催

 1951年にイタリアでアキーレ・マラモッティ(Achille Maramotti)が創業した「マックスマーラ(MAX MARA)」は今年、ブランド創立70周年を迎えた。アニバーサリーを記念したポップアップストアを、阪急うめだ本店と伊勢丹新宿本店に出店する。会場には、“101801”や “テディベアコート”といったアイコンコートとバッグに創業年「1951」のアップリケを施し、リバーシブル仕立てにアレンジした「70周年アニバーサリーカプセルコレクション」を用意。さらに、“テディベアコート”の素材を採用した “テディ バケット バッグ” (日本限定発売)も登場する。このほかポップアップストア先行販売アイテムとして、ブランケットやクッションなどのホームコレクション、ピアス、ヘアアクセサリー、ステーショナリーなども展開する。

 期間は、阪急うめだ本店が9月29日から10月5日まで、伊勢丹新宿本店が10月13日から19日まで。

■「マックスマーラ」70周年アニバーサリー ポップアップストア

阪急うめだ本店
期間:9月29日〜10月5日
場所:1階コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

伊勢丹新宿本店
日程:10月13日~19日
場所:伊勢丹新宿店本館3階 センターパーク/プロモーション
住所: 東京都新宿区新宿3-14-1

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“攻める”新人「カナコ サカイ」がデビュー 大手も注目するNY仕込みの個性派ベーシック

 ニューヨークでファッションデザインを学んだサカイカナコ(29)が、自身のブランド「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」を2022年春夏シーズンに立ち上げる。サカイはパーソンズ美術大学でファッションデザインを学びながら、「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」や「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」で経験を積み、帰国後は国内のデザイナーズブランドに勤務。21年に独立して自身のブランドを立ち上げた。ファーストシーズンは全22型のウィメンズウエアで、コートやジャケットはメンズでも着用可能だ。価格帯はコート(税込14万3000円)、ワークジャケット(同7万1500円)、テーラードジャケット(同9万4600円)、シャツ(同3万6000円〜)、ワイドパンツ(同6万3800円)、スカート(同5万7200円〜)、ニットドレス(同5万7200円〜)など。

 デビューコレクションは、メキシコの複合施設カーサ ワビ(CASA WABI)の空間をイメージした。同施設は国内外のアーティストの交流の場として開設し、砂漠や木々の中に安藤忠雄がデザインした建築物が並ぶ。この自然と人工物の対比をクリエイションに取り入れ、カラーリングや柄などで表現している。

 「カナコ サカイ」の特徴は、一見するとベーシックで軽やかなデザインに対し、素材使いやディテールにクラフツマンシップや反骨心が感じられるところだ。そのこだわりは、素材に最も表れている。「私の服はまず素材作りから。今回使った生地はほとんどがオリジナルです。海外での経験があるからこそ日本の技術の高さが分かり、産地の人の顔が浮かぶ服を作りたかった」とサカイデザイナー。全国の産地や工場をめぐり、山形の米富繊維とのニット製品や茨城の老舗工場とのスラックス、自身と同年代のデュオ“タイダイ フリーク”とのタイダイ染めアイテムなどを、コミュニケーションを何度も重ねて形にしていった。デザインは「自分が着たいと思える楽で便利な服」というように、ベーシックが軸である。しかしコートの背中に巨大なタックをあしらったり、ジャケットのサイドに深いスリットを入れたり、ドレスとしても着られるたっぷりな生地のオリガミシャツなど、“攻め”のディテールで一点一点に個性を込めた。「ひと目見てすぐあそこだと分かるアイコン的なデザインは嫌だけど、『カナコ サカイ』らしさは徐々に確立していきたいんです」。

 サカイデザイナーから感じられる反骨心のルーツは、幼少期にまでさかのぼる。「厳格な両親だったので、着たい服が着られないときもありました。だからこそ、ファッションに強く憧れた。近所のショッピングセンターで『大人になったら絶対に好きな服を着まくってやる』と決意したのを鮮明に覚えています」。地元から飛び出したい、ニューヨークで学びたい、いろいろなブランドで経験を積みたい、広い世界が見たい、という常にどん欲な姿勢が、こだわりとなって服にも反映されているのだ。デビューシーズンながら、国内大手セレクトショップからの反応も上々。今後は海外での発表も視野に入れ、日本の技術を世界に発信していく。

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「ザラ」がアクティブウエアの新ライン立ち上げ 9月30日にECで発売

 「ザラ(ZARA)」はアクティブウエアの新ラインを立ち上げ、9月30日から日本や各国の自社ECで販売する。「全てのアスリートに向けたエリートレベルのアクティブウエアやギアを含む」というコレクションで、名称は“アスレチックス(ATHLETICZ)”。環境負荷に配慮したラインである“ジョインライフ(JOIN LIFE)”の一環として、さまざまなスポーツの動きに対応したウエアやシューズ、インナー、バックパックなどをそろえる。

 発売に先駆けて公開されたのは、バスケットボールやランニング、ヨガを楽しむモデルの着用ビジュアル。「屋内外を問わず、(スポーツの)全てのカテゴリーをカバー」するといい、スポーツをする際に求められる機能性を追求している。縫い目が肌に当たりづらいフラットロックシーム縫製や、熱圧着による縫い目のないヘム(生地の端)処理などを取り入れ、素材は「サステナブルなオーガニック素材と合成素材をブレンドした生地」を用いるという。色展開はネイビー、黒、白をベースに、バーガンディーや黄、カーキを差し色にする。価格や詳しいアイテム構成などは未公表。

 コロナ禍以降、ウエルネスやアウトドアに注目が集まっていることを背景に、大手ファッションSPAや専門店が、スポーツウエアやアウトドアウエアを開発する流れが拡大している。ユナイテッドアローズの「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)は2021年春にアウトドアレーベルの“コティ(KOTI)”を立ち上げ。「ファッションセンターしまむら」では、アウトドアショップ「ロゴス」と組んで開発し、6月から販売しているブランド「ロゴスデイズ(LOGOS DAYS)」の動きが好調だ。「ジーユー(GU)」は既存のアクティブウエアのライン内で、9月からアウトドアウエアも販売。メンズ、ウィメンズ、キッズで全50型をそろえている。

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「廃棄もセールもしない」ブランドが、「苦肉の策」として取り組んだ在庫問題解消法とは?

 D2Cブランド「ソージュ(SOEJU)」は、適正価格での衣服の提供やムダの少ないブランドビジネスを目指し、長く着用できる商品を、なるべくリピート生産し、これまでセールを行わずに販売してきた。しかし、素材・副資材の流通や消費者の要望に基づくアップデートなどにより、「完全に同じモノを作り続けるのは、難しい」(市原明日香代表)。結果、“旧仕様”の洋服は少しずつ増え、それは在庫となっていった。普通ならセールで在庫問題を解消するところだが、「『廃棄はしない』『セールもしない』は、ブランドポリシー」。そこで同社は「セールを行わないブランドの苦肉の策」として、通常のECとは異なる期間限定サイト「ソージュ シクロ」を立ち上げ、“旧仕様”の商品を価格改定して販売。合わせてプロパーで購入してくれた消費者を裏切らないよう、さまざまな工夫を重ねた。

 「ソージュ」は、2015年にスタートしたパーソナル・スタイリング・サービスで蓄えたリアルなデータと声を基にシンプルなアイテムを企画・生産・販売。トラベルフレンドリーやシーズンレス、デイ&ナイト、そしてラグジュアリーを目指し、アイテム数と流通経路を絞り込むことで市場価格の60~70%で販売している。原価率は現在、45~50%。「WWDJAPAN」が推定する年商は、現在1億円前後だ。

 アップデートを続ける洋服は、「本来なら、旧品番を売り切ってから次を出したい」ところだが、一方で「あるサイズは新仕様なのに、別のサイズは旧品番は許されない」。だがブランドの拡大とともに、そんな旧品番は少しずつ増加。そこで考えたのが、在庫限りの商品を「ソージュ シクロ」で販売し、加えて売り上げの一部を公益財団法人などに寄付する取り組みだ。

 「ソージュ シクロ」で販売する商品は、従来よりも低い価格に改定している。まずは当初価格の3割オフに、それでも売れなかったら原価ギリギリの半額程度にもう一度改定して。つまり、「結局は、セール」だ。だが「ソージュ シクロ」での販売に至るまでには、社内で議論を重ね、いくつかの工夫を盛り込み、消費者も自分たちも納得できるように努めた。主な工夫は、以下の通りだ。

1.改定前の価格は表示せず、「オフ率をメリットにしない」
2.既存のECでは告知をしない
3.価格を改定する商品は、遅くとも1カ月前までに店頭から撤去する
4.言い訳はしない。正直な想いはnoteにしたためる

 ユニークなのは、3、そして4の取り組みだろう。3について市原代表は、「昨日買った洋服が翌日セールになっていたら、お客様は裏切られたような気分になってしまうかもしれない」という。そこで可能なら2カ月前、遅くとも1カ月前までには価格を改定して販売する予定の商品を店頭やECから撤去。「1、2カ月着用していたら、手頃な価格で販売されても納得していただけると思った」という。

 4については、期間限定サイトをオープンした当日の朝、「まだまだ葛藤中の私達ですが、ここに至るまでに考えてきたことをお伝えさせていただくことで」という書き出しで、在庫に偏りが生じること、悩み抜いた中で「ソージュ シクロ」にたどり着いたことを綴った。「一見すると普通のセールのようにも見えるかもしれません」「在庫限りの商品をどのようにすれば必要な方にその時の適正価格でお届けできるかと頭を悩ませました」「ここを出発点としてより進化した方法を模索して行きたい」(以上、すべてnoteの文章から)と素直な気持ちを吐露している。

 結果は、総じてポジティブだった。「普段はなかなか買えないから、今回参加できて嬉しい」という新客から、「終わってしまうなら、全色買っておこう」というファンまで、「ネガティブなご意見は、ほとんどなかった。暖かく見守ってくれるファンの存在を知った」という。初回は「怖々行った」ので「ソージュ シクロ」と通常のECは切り離したが、今回はポジティブなリアクションを踏まえてカートは1つに、それぞれで商品を買っても決済は1回で済むようにアップデートしたという。

 9月30日までオープンしている今回のサイトでは、生地メーカーの残反を活用したアイテムも数量限定で販売。引き続き、売り上げの一部は天災被害に遭った自治体や個人、援助を必要とする国内外に寄付する。期間限定サイトを1カ月程度、年に1、2回構えれば、旧品番の「在庫はほとんど解消できる」手応えをつかんだ。なにより「セールも100%悪ではない。宝探し的な楽しさがあるし、廃棄するよりは使っていただいた方が良い」と自分たちも納得できるようになったという。

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日本ロレアルが社長交代 APAC地域のリュクス事業部マネジャーが就任

 世界最大の化粧品会社ロレアル グループ(L'OREAL GROUP)の日本法人である日本ロレアルは、11月1日付でジャン・ピエール・シャリトン(Jean-Pierre Charriton)=ロレアル アジア太平洋地域(APAC) ロレアル リュクス事業本部ジェネラルマネジャーを社長に任命した。2015年から社長を務めるジェローム・ブリュア(Jerome Bruhat)氏の後任だ。

 シャリトン新社長は1991年に仏ロレアル本社に入社し、「ビオテルム(BIOTHERM)」でキャリアをスタート。タイや韓国、イギリス・アイルランドにおけるロレアル リュクス事業本部本部長を経て、2008年に「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」のグローバルプレジデントに就任し、13年から現職を務めている。

 シャリトン新社長は「ロレアルは110年以上にわたり美の専業プレイヤーとして美の創造に捧げてきた。われわれは『世界をつき動かす美の創造』をパーパスとして掲げており、世界中の消費者にオーダーメイドの美を創造し、提供することを目指す」とコメント。日本事業は戦略地域と続け「日本ロレアルは日本のブランドである『シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)』や『タカミ』のクリエティブ本部や、戦略的なリサーチ&イノベーションセンター、ロレアルリュクス事業本部の東アジア全域における製品を製造する工場、さらには日本でのGTM(Go-to-Market)戦略を推進するチームを擁している。日本には非常に精通した消費者、優れた小売業者、そして絶え間ないイノベーションの流れがある。私たちのイノベーション、テクノロジー、デジタルの卓越性、そしてチームの絶え間ない献身を通じ、日本の消費者に優れた製品とサービスを提供するともに、環境、コミュニティー、社会への全ての取り組みに完全にコミットしていく」と語る。

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ナイキが考える持続可能性をサステナビリティ責任者に聞く CO2排出と廃棄のゼロに向けて 【前編】

 ナイキ(NIKE)は2020年度に同社が排出したCO2量が1170万6664トンだったと公表した。同社は1500以上の拠点を有し、約7万5400人の従業員を抱え、サプライヤーの工場には100万人を超える従業員が働いており、その排出量と人口の規模はオランダ・アムステルダム市に匹敵する。同社はサステナビリティ戦略のコンセプトを“MOVE TO ZORO”とし、CO2排出量と廃棄物、2つのゼロを目指している。1170万6664トンから排出ゼロをどのように達成していくのか。ノエル・キンダー(Noel Kinder)=チーフ・サステナビリティ・オフィサーに聞く。

WWD:ナイキの考えるサステナビリティとは?サステナビリティ戦略でCO2排出と廃棄のゼロを目標にしていますね。

ノエル・キンダー=チーフ・サステナビリティ・オフィサー(以下、キンダー):ナイキは世界の都市1つ分のCO2を排出しており、気候変動に影響を与えています。これは、私たちが行う全てのことに目を向ける動機となっています。一企業が果たすべき重要な役割であり、小さな調整が大きな変化につながります。この精神に基づき、私たちは解決策を待つのではなく、解決策を生み出し、その規模を拡大するために取り組んでいます。私たちのサステナビリティ活動は、炭素、廃棄物、水、化学に焦点を当てており、科学的根拠に基づく大胆な目標を設定して、地球の保護に貢献する責任を果たしています。 さらに私たちは、どのような製品を、どのようにして作り、どのようにしてアスリートに届け、どのようにして回収して新しいものに変えていくのか、というナイキのあらゆる側面を常に考え直し、新しいソリューションを生み出してビジネス全体で迅速にスケールアップする方法を模索しています。

WWD:先日公開した資料で、2020年度のCO2排出量が1170万6664トンというリポートがありました。その数字をゼロにするには現状のビジネスの見直し、改良を積み重ねていくことだけでは難しいようにも思います。

キンダー:気候変動の緊急性に対処するために必要な変化の規模は、ナイキのあらゆる部分で革新を必要とします。私たちはただ解決策を待つだけではなく、解決策を生み出さなければならないのです。そして、新しい解決策を見つけたら(あるいは業界内の他の人から学んだら)、スケールアップするためのハードワークを迅速に行わなければなりません。

 私たちはCO2排出量を削減することを決意し、その規模と影響力を利用して他の企業が同じことをするのを支援しています。気候変動対策には集団行動が不可欠なので、私たちは業界内外でパートナーとなり、共通する影響を軽減しています。

WWD:CO2排出量に並び、水リスクに関しても深刻化しています。ナイキの対応策は?

キンダー:水資源の使用量を削減するために、私たちは原材料が生産されている現場での取り組みに重点を置いています。また、製造の効率化と廃水のリサイクルにより、繊維の染色・仕上げに使用する淡水の使用量を削減しています。実際、私たちの繊維製品の染色・仕上げを行うサプライヤーは、20年の目標を大幅に上回る30%の淡水使用量を削減しました。

WWD:環境負荷の低減を考えたときに重視されるのが素材ですが、ナイキが考える環境配慮型素材とはどういうものですか?

キンダー:私たちは持続可能な素材を、化学的に優れ、資源強度が低く、廃棄物が少なく、リサイクルが可能であることにより、製品の環境影響を低減するものと定義しています。材料を大規模に改善するためには、製品開発、材料、製造において、材料サプライヤーを含めてナイキチーム間の関係の調整が必要になります。私たちは、リサイクル素材やリサイクル可能な素材、素材を最も効率的に使用するための新しい機械や製造方法、新しいリサイクル技術の飛躍的な向上を可能にするために、イノベーションへの投資を計画しています。また、廃棄物を新製品に使用する新しい方法を見つけたいと考えています。重量に対して25%以上のリサイクル素材を使用したスニーカー“スペース ヒッピー”をはじめとし、今後の新製品にも採用することでスケールアップしていきます。

WWD:近年、キノコの菌糸体由来の“マッシュルームレザー”やリサイクル可能なセルロース繊維の革新、人工たんぱく質素材など、これまでになかった新素材が登場しています。注目している素材があれば教えてください。

キンダー:私たちが注力しているのは、影響の少ない素材を拡大し、廃棄物を新素材に変えることで、より持続可能な選択肢を新たに提供することです。具体的には、スタイルや性能を損なうことなく、大量生産される製品の素材に低炭素の代替素材を使用する方法を検討しています。

 例えば、主要素材(ポリエステル、コットン、レザー、ゴム)の低炭素素材の使用率を50%にすることで、25年までに50万トンの温室効果ガス排出量を削減することができます。この例を基に、私たちはリサイクルポリエステルを全製品に拡大しています。 現在、リサイクルポリエステルは当社の全ポリエステルの26%を占めており、そのおかげで、年間平均10億本のペットボトルが埋め立て地や水路に行くのを回避しています。廃棄物の削減に加えて、リサイクルポリエステルはバージンポリエステルに比べてCO2排出量を最大30%削減します。

WWD:生産工程で出る廃棄物を再資源化した“ナイキ グラインド”をデザインに活用していますね。

キンダー:はい。このプログラム(Reuse-A-Shoe)では、ゴム、フォーム、レザー、テキスタイルの混合物など、回収可能な価値を持つ余剰のフットウエア素材と、使用済みのシューズを回収し、リサイクルして新しい製品に再利用しています。このプログラムは25年以上続いていますが、今も成長し、進化し続けています。“ナイキ グラインド”で部分的に作られた最も新しいイノベーションは、ナイキ クレーター フォームです。この新しいフォームは、“スペースヒッピー”プロジェクトから生まれたもので、現在ではライフスタイルやパフォーマンスフットウエアのさまざまなスタイルに採用されています。

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