バーチャルTGC大盛況 アバターたちがアリーナを埋めつくす!

 「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER」が4日、さいたまスーパーアリーナを会場に無観客で行われ、LINE LIVEとYouTubeユーチューブの公式チャンネルで無料配信を行った。前々回(2021年春夏)から通じて3度目となる無観客・配信形式での開催となった。

 今回はリアルショーに合わせてスマホアプリ「バーチャルTGC」をローンチし、VR空間でも同時配信した。仮想空間に再現されたアリーナを、観客のアバターが埋め尽くす盛り上がりを見せた。ショーの合間にはバーチャル空間内で人気モデルのトークショーを挟むなど、TGCらしいエンタメ要素も光った。

 ファッションショーはニューノーマルを見据えたリアルトレンドとして「実用性」を前面に打ち出した。モデルがまとう服は、どれもゆったりとしたシルエットや、肌触りのよさそうな素材感で、ファッション性と着心地の両立を画面越しにアピールする。1つのアイテムで複数の着回しも提案した。

 ビデオ通話やSNSなど、オンラインがコミュニケーション手法としてますます重要視される中、自分をドラマティックに演出する“セルフィーファッション”もキーワードだ。スタイリングが重くなりがちな秋冬だからこそ明るいカラーの服をふんだんに取り入れ、メイクではアイラインやマスカラを濃くしたり、目尻にワンポイントでグリッターを乗せたりと、第一印象ではっと目を引くテクニックを提案した。

 沢田結衣氏のスタイリングで、再生ポリエステルやオーガニックコットンのアイテムのみで構成する“脱炭素”をテーマとしたスペシャルショーも実施した。

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「カラー」の京急線貸し切りショー、台湾発「セイブソン」の遠隔ランウエイ 驚き連続の“T-1グランプリ”予選最終日

 8月30日に始まった2022年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が本日開幕しました。「WWDJAPAN DIGITAL」は昨シーズンに続き、ユーザー投票で読者人気1位を決定する“T-1グランプリ“を開催!投票に先駆けて、記者3人がその日に発表したブランドからグランプリ候補を毎日選出します。最終日のノミネートブランドはこの3つだ!


世界7都市のファッションウイークを取材
リポーター大杉
「カラー(KOLOR)」

見どころ:今季リアルショーのトリを飾った「カラー」に圧倒されました。招待状に書かれた集合場所は京急線品川駅の改札口だったので、駅構内でショーをするのかと思いきや、ランウエイは車内!貸切電車は蒲田駅に進み、到着した駅のプラットホームからモデルが乗り込む形でショーがスタートしました。電車や駅という日常の景色が舞台となって、非日常化するところが心地よい。服は6月にパリメンズで発表したもので、大胆なミックス感、ベーシックカラーとビビットカラーの掛け合わせに“らしさ”が強く出ています。海外コレクションも歩く一流モデルたちがまとって、颯爽と駆け抜ける姿がとてもかっこよかったです。ショー後には、ダイアの関係で40分ほど車内で待機することになったのですが、ゲストにはいなり寿司やポテチ、水出し緑茶、アイスキャンディーが提供されました。リアルならではの特別感とおもてなしを楽しませていただきました。約160人の学生も招待し、彼らには貴重な体験になったはずです。個人的に降車前の「『カラー』2022年春夏コレクションにご乗車ありがとうございました」という駅員さんのアナウンスに感激でした(笑)。緊急事態宣言下の開催となった東コレでしたが、この1週間は一球入魂のクリエイションに向き合うことができてとても楽しかったです。感染対策を万全にしながらも、スケールの大きいショーで締めくくってくれた「カラー」に拍手。


若手随一の“ファッションバカ”
東コレ取材2シーズン目の大澤
「セイヴソン(SEIVSON)」

見どころ:東京コレクション初参加で台湾人デザイナーのヅゥチン・シン(Tzu Chin Shen)が2017年に立ち上げたウィメンズブランド。コロナ禍でデザイナーの来日が叶わなかったため、本番は遠隔で指示を出しながらショーを実現させたそう。リアルショーを実現することも簡単ではなくなった今、生で見られる喜びを改めて感じるとともに、見る側の責任も増しているなと気が引き締まりました。コレクションは近未来の世界で潜入捜査する“名もなき秘密捜査官”をテーマに、コロナ禍で必需品となったマスクの代わりになる目出し帽を数体のモデルが着用。そのほかプリーツワンピースとトレンチコートを合わせたボリュームのあるアウターや、至るところをカットアウトしたインナーなどが斬新で面白かったです。フィナーレでは、台湾にコロナワクチンを無償提供した日本に対する感謝と東コレに参加できた喜びを「THANK YOU JAPAN WE ARE FROM TAIWAN」のメッセージにしてTシャツに乗せました。僕のお気に入りはシャープなシルエットから裾にかけてボリュームが出る、膝上から切り替えしたレギンスパンツ。来年の夏はこれでスナップされたい!


デジタル東コレ取材3シーズン目の美濃島
「ナオキトミヅカ(NAOKI TOMIZUKA)」

見どころ:「リロト」立ち上げメンバーでもある富塚尚樹デザイナーが2020年にスタート。東コレ参加は2回目です。今季は、得意とするフリルとギャザーのドレスをオールグリーンで制作しました。グリーンバックを使った合成技術“クロマキー”に着目し、「着る人の思い出を風景として落とし込む」ためのドレスだそう。斬新なアイデアはもちろん、襟に見立てたフリルや、テープのように縦方向にあしらったフリル、メリハリを生む腰のカットアウトなど、ドレス自体がかわいいから説明抜きでも惹かれます。映像では、実際に服の一部に街の風景を合成!「洋服でもこんなにきれいに映るのか」と感心しちゃいました。

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「カラー」の京急線貸し切りショー、台湾発「セイブソン」の遠隔ランウエイ 驚き連続の“T-1グランプリ”予選最終日

 8月30日に始まった2022年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が本日開幕しました。「WWDJAPAN DIGITAL」は昨シーズンに続き、ユーザー投票で読者人気1位を決定する“T-1グランプリ“を開催!投票に先駆けて、記者3人がその日に発表したブランドからグランプリ候補を毎日選出します。最終日のノミネートブランドはこの3つだ!


世界7都市のファッションウイークを取材
リポーター大杉
「カラー(KOLOR)」

見どころ:今季リアルショーのトリを飾った「カラー」に圧倒されました。招待状に書かれた集合場所は京急線品川駅の改札口だったので、駅構内でショーをするのかと思いきや、ランウエイは車内!貸切電車は蒲田駅に進み、到着した駅のプラットホームからモデルが乗り込む形でショーがスタートしました。電車や駅という日常の景色が舞台となって、非日常化するところが心地よい。服は6月にパリメンズで発表したもので、大胆なミックス感、ベーシックカラーとビビットカラーの掛け合わせに“らしさ”が強く出ています。海外コレクションも歩く一流モデルたちがまとって、颯爽と駆け抜ける姿がとてもかっこよかったです。ショー後には、ダイアの関係で40分ほど車内で待機することになったのですが、ゲストにはいなり寿司やポテチ、水出し緑茶、アイスキャンディーが提供されました。リアルならではの特別感とおもてなしを楽しませていただきました。約160人の学生も招待し、彼らには貴重な体験になったはずです。個人的に降車前の「『カラー』2022年春夏コレクションにご乗車ありがとうございました」という駅員さんのアナウンスに感激でした(笑)。緊急事態宣言下の開催となった東コレでしたが、この1週間は一球入魂のクリエイションに向き合うことができてとても楽しかったです。感染対策を万全にしながらも、スケールの大きいショーで締めくくってくれた「カラー」に拍手。


若手随一の“ファッションバカ”
東コレ取材2シーズン目の大澤
「セイヴソン(SEIVSON)」

見どころ:東京コレクション初参加で台湾人デザイナーのヅゥチン・シン(Tzu Chin Shen)が2017年に立ち上げたウィメンズブランド。コロナ禍でデザイナーの来日が叶わなかったため、本番は遠隔で指示を出しながらショーを実現させたそう。リアルショーを実現することも簡単ではなくなった今、生で見られる喜びを改めて感じるとともに、見る側の責任も増しているなと気が引き締まりました。コレクションは近未来の世界で潜入捜査する“名もなき秘密捜査官”をテーマに、コロナ禍で必需品となったマスクの代わりになる目出し帽を数体のモデルが着用。そのほかプリーツワンピースとトレンチコートを合わせたボリュームのあるアウターや、至るところをカットアウトしたインナーなどが斬新で面白かったです。フィナーレでは、台湾にコロナワクチンを無償提供した日本に対する感謝と東コレに参加できた喜びを「THANK YOU JAPAN WE ARE FROM TAIWAN」のメッセージにしてTシャツに乗せました。僕のお気に入りはシャープなシルエットから裾にかけてボリュームが出る、膝上から切り替えしたレギンスパンツ。来年の夏はこれでスナップされたい!


デジタル東コレ取材3シーズン目の美濃島
「ナオキトミヅカ(NAOKI TOMIZUKA)」

見どころ:「リロト」立ち上げメンバーでもある富塚尚樹デザイナーが2020年にスタート。東コレ参加は2回目です。今季は、得意とするフリルとギャザーのドレスをオールグリーンで制作しました。グリーンバックを使った合成技術“クロマキー”に着目し、「着る人の思い出を風景として落とし込む」ためのドレスだそう。斬新なアイデアはもちろん、襟に見立てたフリルや、テープのように縦方向にあしらったフリル、メリハリを生む腰のカットアウトなど、ドレス自体がかわいいから説明抜きでも惹かれます。映像では、実際に服の一部に街の風景を合成!「洋服でもこんなにきれいに映るのか」と感心しちゃいました。

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“セットアップ”コーデが変化! 注目は総柄デザイン

 上下がそろった“セットアップ”の人気が止まりません。支持される理由は、素材や色が統一されているので、きれいにまとまるうえ、コーディネートを考える手間がいらないから。そんな中、秋に向けて有力ブランドから相次いで打ち出されているのは、総柄のセットアップ。モチーフの選び方次第で、異なるイメージをまとえそう。気分を上げたいならカラフルな柄、シャープに見せたいなら幾何学柄、落ち着いた気分でまといたいならチェック柄など、バリエーションもさまざま。シルエットや素材の提案も豊富で、セットアップは新たなステージに入ったようです。

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のパンツのセットアップは、レザーとアイコニックなグレカモチーフをドッキングした変形のライダースジャケットが目を引きます。モチーフの配置も、全体に均等ではなく、襟の折り返しや袖の内側など、ディテールに凝った仕掛け。円筒形バッグも同じモチーフでそろえて、グラマラスな印象に。クラシカルでありながら、どこか近未来的な雰囲気も漂っています。今回は、2021-22年秋冬コレクションから、最新の柄セットアップをピックアップしました。

シャツ×パンツ 大ぶりの柄でアートライクに

 

 ルールがはっきりしたパンツスーツに比べ、トップスとパンツのセットアップは表現が自由で多彩。スーツの場合は、正統派のジャケットが相棒ですが、セットアップであれば、シャツやブルゾン、ベストなども上半身に迎えることができます。

 「コルヴィル(COLVILLE)」のパンツのセットアップは、着丈が長いチュニック風のシャツとのコンビネーション。大ぶりの柄を生かした、アートライクなスタイリングに仕上がっています。ジャケットよりも軽快に見えるのが、シャツとのセットアップの持ち味。大ぶりな花柄でロマンチックなムードを醸し出す一方、3色のトリコロールでまとめたストライプ&ボーダー柄でシャープな印象も強めています。

コート×パンツ マルチカラー・柄を生かした“ずらし技”

 セットアップの解釈が広がり、コート×ボトムスのセットアップもお目見え。コートならではの着丈の長さが生きて、落ち感を帯びた印象に仕上がるのは、この組み合わせのいいところです。無地と比べて、柄ならではの華やかさがあるのもメリットです。

 「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」は色鮮やかなフラワーモチーフのコートとパンツのセットアップを披露しました。同じ柄でも、ベースカラーをコートはパウダーブルー、パンツはパウダーピンクとずらすことで、かっちりした印象を遠ざけ、ニュアンスのある着こなしに。トレンドの大襟や裾広がりのパンツが装いにめりはりをもたらしています。さらに、トップスにムードの違うチェック柄を取り入れて、多様な柄ミックスに仕上げました。

プルオーバー×スカート 自然界のモチーフで和やかなムードを演出

 プルオーバーをセットアップに取り入れれば、伸びやかなムードを呼び込めます。上半身がコンパクトにまとまる分、たっぷりとしたボリュームのボトムスを迎えるのが、コントラストを際立たせるコツです。

 たくさんの鳥モチーフをセットアップに配したのは、柄使いに定評のある「ケンゾー(KENZO)」。大空を自由に舞う鳥たちは、開放的な気分を誘うモチーフです。鳥柄をちりばめたプルオーバーと、ふわりとしたシルエットが魅力の3段のティアードスカートで、ナチュラルなムードを演出しています。

ニットアップ ハンドメイドのモチーフでレトロな気分に

 ニット素材のセットアップは“ニットアップ”と呼ばれ、日本でも人気が広がってきました。優しげな質感に加え、ニットならではの楽な着心地もニットアップが支持される理由です。

 「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」は、立体的なフラワーモチーフをあちこちに配したニットアップを提案しました。ハンドメイドの愛くるしいかぎ針編みの花モチーフがポイントで、ニット特有のソフトな風合いとノスタルジックな花柄が見事に調和しています。不ぞろいに散らした花柄のレイアウトが、リラクシングな雰囲気を演出。ほのかにビンテージなムードも漂うニットアップスタイルが生まれました。

ブルゾン×ミニスカート きちんと感とキュートさが同居

 ミニスカートを取り入れたセットアップは、キュートで小気味よいスタイリングに整います。ミニはブルゾンとも好バランスなので、ミニ復活の流れに乗りやすい、トレンド感の高い組み合わせです。

 「ディースクエアード(DSQUARED2)」が提案したのは、英国調のチェック柄を全体にあしらった、コンパクトなブルゾンとミニスカートのセットアップ。ブルゾンに施されたトリミングが動きを添えています。白の柄入りタイツにソックスを重ねばきして、レッグラインをアピール。ブルゾンの内側から真っ赤なハイネックのニットトップスをのぞかせて、差し色もプラスしています。チェック柄のセットアップで視線を体の中央に集めて、存在感を引き立てました。

 無地が多いスーツに対して、セットアップは柄で遊べるのも魅力の一つ。柄入りのセットアップは、統一感が出せる一方、かしこまって見えにくいため、出番を選びません。秋冬のルックにドラマチックな印象を添えて、コーディネートを弾ませてくれそうです。さらに単品使いもできるから、重宝することこの上なし。メリットが多い柄入りセットアップを、秋からの着こなしに加えてみては。

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“セットアップ”コーデが変化! 注目は総柄デザイン

 上下がそろった“セットアップ”の人気が止まりません。支持される理由は、素材や色が統一されているので、きれいにまとまるうえ、コーディネートを考える手間がいらないから。そんな中、秋に向けて有力ブランドから相次いで打ち出されているのは、総柄のセットアップ。モチーフの選び方次第で、異なるイメージをまとえそう。気分を上げたいならカラフルな柄、シャープに見せたいなら幾何学柄、落ち着いた気分でまといたいならチェック柄など、バリエーションもさまざま。シルエットや素材の提案も豊富で、セットアップは新たなステージに入ったようです。

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のパンツのセットアップは、レザーとアイコニックなグレカモチーフをドッキングした変形のライダースジャケットが目を引きます。モチーフの配置も、全体に均等ではなく、襟の折り返しや袖の内側など、ディテールに凝った仕掛け。円筒形バッグも同じモチーフでそろえて、グラマラスな印象に。クラシカルでありながら、どこか近未来的な雰囲気も漂っています。今回は、2021-22年秋冬コレクションから、最新の柄セットアップをピックアップしました。

シャツ×パンツ 大ぶりの柄でアートライクに

 

 ルールがはっきりしたパンツスーツに比べ、トップスとパンツのセットアップは表現が自由で多彩。スーツの場合は、正統派のジャケットが相棒ですが、セットアップであれば、シャツやブルゾン、ベストなども上半身に迎えることができます。

 「コルヴィル(COLVILLE)」のパンツのセットアップは、着丈が長いチュニック風のシャツとのコンビネーション。大ぶりの柄を生かした、アートライクなスタイリングに仕上がっています。ジャケットよりも軽快に見えるのが、シャツとのセットアップの持ち味。大ぶりな花柄でロマンチックなムードを醸し出す一方、3色のトリコロールでまとめたストライプ&ボーダー柄でシャープな印象も強めています。

コート×パンツ マルチカラー・柄を生かした“ずらし技”

 セットアップの解釈が広がり、コート×ボトムスのセットアップもお目見え。コートならではの着丈の長さが生きて、落ち感を帯びた印象に仕上がるのは、この組み合わせのいいところです。無地と比べて、柄ならではの華やかさがあるのもメリットです。

 「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」は色鮮やかなフラワーモチーフのコートとパンツのセットアップを披露しました。同じ柄でも、ベースカラーをコートはパウダーブルー、パンツはパウダーピンクとずらすことで、かっちりした印象を遠ざけ、ニュアンスのある着こなしに。トレンドの大襟や裾広がりのパンツが装いにめりはりをもたらしています。さらに、トップスにムードの違うチェック柄を取り入れて、多様な柄ミックスに仕上げました。

プルオーバー×スカート 自然界のモチーフで和やかなムードを演出

 プルオーバーをセットアップに取り入れれば、伸びやかなムードを呼び込めます。上半身がコンパクトにまとまる分、たっぷりとしたボリュームのボトムスを迎えるのが、コントラストを際立たせるコツです。

 たくさんの鳥モチーフをセットアップに配したのは、柄使いに定評のある「ケンゾー(KENZO)」。大空を自由に舞う鳥たちは、開放的な気分を誘うモチーフです。鳥柄をちりばめたプルオーバーと、ふわりとしたシルエットが魅力の3段のティアードスカートで、ナチュラルなムードを演出しています。

ニットアップ ハンドメイドのモチーフでレトロな気分に

 ニット素材のセットアップは“ニットアップ”と呼ばれ、日本でも人気が広がってきました。優しげな質感に加え、ニットならではの楽な着心地もニットアップが支持される理由です。

 「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」は、立体的なフラワーモチーフをあちこちに配したニットアップを提案しました。ハンドメイドの愛くるしいかぎ針編みの花モチーフがポイントで、ニット特有のソフトな風合いとノスタルジックな花柄が見事に調和しています。不ぞろいに散らした花柄のレイアウトが、リラクシングな雰囲気を演出。ほのかにビンテージなムードも漂うニットアップスタイルが生まれました。

ブルゾン×ミニスカート きちんと感とキュートさが同居

 ミニスカートを取り入れたセットアップは、キュートで小気味よいスタイリングに整います。ミニはブルゾンとも好バランスなので、ミニ復活の流れに乗りやすい、トレンド感の高い組み合わせです。

 「ディースクエアード(DSQUARED2)」が提案したのは、英国調のチェック柄を全体にあしらった、コンパクトなブルゾンとミニスカートのセットアップ。ブルゾンに施されたトリミングが動きを添えています。白の柄入りタイツにソックスを重ねばきして、レッグラインをアピール。ブルゾンの内側から真っ赤なハイネックのニットトップスをのぞかせて、差し色もプラスしています。チェック柄のセットアップで視線を体の中央に集めて、存在感を引き立てました。

 無地が多いスーツに対して、セットアップは柄で遊べるのも魅力の一つ。柄入りのセットアップは、統一感が出せる一方、かしこまって見えにくいため、出番を選びません。秋冬のルックにドラマチックな印象を添えて、コーディネートを弾ませてくれそうです。さらに単品使いもできるから、重宝することこの上なし。メリットが多い柄入りセットアップを、秋からの着こなしに加えてみては。

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「ナイキ」 × 「フラグメント」コラボスニーカー発売 11年前の“ダンク”をアップデート

 「ナイキ(NIKE)」は、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とコラボレーションしたスニーカー“ナイキ × フラグメント デザイン ダンク ハイ”(税込1万8150円)を9月5日に発売する。スニーカー専用EC「スニーカーズ(SNKRS)」をはじめ、ナイキ原宿、ナイキラボ MA5(NIKELAB MA5)、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)などで取り扱う。

 同スニーカーは2010年に登場した「フラグメント ダンク “シティーパック(City Pack)”」のニューヨーク、ロンドン、北京の3種類の“ダンク”のうち、北京のモデルをアップデートしたもの。日本限定デザインとしてネイビーとブラックを組み合わせたカラーを用意した。対称になったカラーブロックや、ミッドソールに配した当時のスタイルナンバーが特徴だ。左右のヒールには、オリジナルと同じく「フラグメント デザイン」のサンダーロゴをエンボス加工している。

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「カラー」が京急電車をジャックして蒲田でショー ファンタジーとリアルの交差を学生に贈る

 数年前から、「カラー(KOLOR)」大好きだ。

 理由はイロイロある。一番の理由は、“吹っ切れた“ように思えるチャレンジ・スピリットがデザイナーズブランドらしいから。5年ほど前だろうか?「カラー」は、古着の解体を思わせる脱構築とハイブリッドの要素を強め、“ちょうどいい大人のブランド”から“ちょっとだけ挑戦して、新しい自分を見つけたい人のブランド”に変わったように思う。それは、簡単なようで難しい。ファンタジーとリアルのバランスは、ラグジュアリーやデザイナーズブランドにとって永遠の命題だ。リアルに傾倒し過ぎれば飽きられ、ファンタジー一辺倒ではビジネスが成り立たない。「カラー」のように、ファンタジーにシフトしてビジネスが成長するのは、決して容易なことではない。

 楽天 ファッション ウイーク東京における、楽天による日本発のブランドの支援プロジェクト「by R」の枠組みで開催したイベントは、まさに「カラー」が絶妙に行き来するファンタジーとリアルが交差したファッションショーだった。

 会場は、貸し切った4両編成の京急車両と、その電車が品川駅を出て到着した京急蒲田駅のプラットホーム。電車が京急蒲田駅に到着するとドアが開き、パリメンズでデジタル発表した2022年春夏コレクションに身を包んだモデルが乗り込んでくる。解体したニットベストを取り付けたシルバーのドレスから、襟元だけ異素材をハイブリッドしたニットトップスまで、濃淡さまざまなグラデーションでファンタジーとリアルをミックスしたスタイルのモデルが、京急車両と京急蒲田駅のプラットホームという超リアルで日常的な空間で、ファンタジーな非日常のファッションショーを見せた。

 品川駅を出た京急車両からショーを見たのは、バイヤーやメディアの関係者。一方、京急蒲田駅のプラットホームには学生が並び、電車からホームへ、ホームから電車へとすれ違いながら移動するモデルが着る最新コレクションを楽しんだ。阿部潤一デザイナーは、前回のファッションショーでも学生を呼びたかったそうだが、今はコロナ禍。前回は残念ながら、場所の都合で叶わなかったという。

 今、「カラー」が大好きな2つ目の理由は、“じんわりアツい想い”を学生を含めた私たちにカッコよく届けてくれるからだ。

 昨年末には、名古屋のセレクトショップ「ミッドウエスト」で学生限定のセールを開いた。開催に先駆けて発信したコメントには、コロナ禍で外出もままならずオンライン授業を強いられている学生への想い、彼らには「カラー」は決して安くないという事実、だからこそ、過去のコレクションではあるがセール価格で販売したいという素直な気持ちが記されていた。「“カッコいいセール”って、できるんだ」と感心した。阿部潤一デザイナーは、「熱血‼︎」というタイプでは無いと思う。じんわりアツい。京急蒲田駅のプラットホームでパリコレブランドのクリエイションに向き合った学生には、そんな想いが伝わっただろうか?

 貸し切った京急車両は、広告まで「カラー」仕様だった。中吊りは、満員電車の風景や、疲れて眠りに落ちたオジさんのビジュアル。そして窓上には、「品川⇄⁇」や「行き19分」「帰り36分」の文字。何気ない日常生活の風景、その中で当たり前のように使う言葉なのに、カッコよく見える。窓上の広告の中には、「さぁ、行こう」「さぁ、楽しもう」そして「ここから始まる」というメッセージもあった。“じんわりアツい”メッセージを電車というリアルな空間で投げかけ、ファンタジーの世界に誘いつつ、若い世代にエールを贈る。

 やっぱり、今の「カラー」は大好きだ。

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LVMH傘下の「ウブロ」がDJスネイクと初コラボ 虹色に輝く時計を発売

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のスイスの時計ブランド「ウブロ(HUBLOT)」は、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)やセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)ともコラボ曲を発表するフランス人ミュージシャンのDJスネイク(DJ SNAKE)と初めて協業し、ブランドのアイコンモデルである“ビッグ・バン”をベースに“ビッグ・バン DJスネイク”を製作、9月3日に全世界で発売した。DJスネイク本人とリカルド・グアダルーペ(Ricardo Guadalupe)=ウブロ最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。

WWD:“ビッグ・バン DJスネイク”において、最もあなたらしさが表現できている部分は?

DJスネイク:ダイアル上に描いた世界地図だ。旅をして、さまざまな文化や音楽を学ぶことへの僕の情熱を表した。僕は音楽と向き合う際、ルールや既成概念は意識しない。自分の直感を信じ、自分らしいアプローチで音楽にする。“ビッグ・バン DJスネイク”のデザインに関しても同じことが言える。“僕にしか作れないもの”を実現するために最善を尽くした。結果として、「ウブロ」のアイコンモデルの上で僕の情熱が表現され、とても光栄に感じている。

WWD:パープルを主とするカラーリングに込めた思いとは?

DJスネイク:“ビッグ・バン DJスネイク”では虹のようにさまざまな色が介在し、それぞれが主張する。ある言語によるボーカル、そこに全く異なる文化の音を重ねることで生まれる僕の音楽のように表現した。

WWD:DJをプレーする際にも時計は着用する?

DJスネイク:もちろん、いつも「ウブロ」を着用している(笑)。

ミュージシャンとタッグを組む意味をCEOが語る

WWD:本コラボにおいて、DJスネイクに期待したこととは?

リカルド・グアダルーペ=ウブロCEO(以下、グアダルーペ):DJスネイクには、2018年からブランドアンバサダーを務めてもらっている。彼は本物のアーティストであり、彼の創造性には限界がない。だからこそ彼のイメージを忠実に具現化し、ひと目でそれと分かる時計を作る必要があった。時間はかかったが、成果はご覧の通りだ。

WWD:「ウブロ」は“アート・オブ・フュージョン”の哲学のもと、さまざまなミュージシャン、アーティストとコラボしている。

グアダルーペ:われわれのアクションは単に彼らのサインを裏蓋に刻んだり、文字盤にアートワークをプリントしたりするだけではない。例えば、村上隆とタッグを組んだ際には彼の代表作である“お花”を時計に組み込むためにムーブメントを全面的に作り直したし、リチャード・オーリンスキー(Richard Orlinski)との協業時には多面的な彫刻を表現するためにケースを再設計した。「ウブロ」がコラボレーションにおいて重要視するのは、彼らとブランド、双方の世界観を文字通り融合させることだ。

WWD:これまでの「ウブロ」の時計にはない、“ビッグ・バン DJスネイク”の特別性とは?

グアダルーペ:DJスネイクも話した通り、虹のような発色だ。チタニウムパーツに、本モデルのために開発した“ニュートンリング加工”を施している。これによって光の加減や見る角度によって、さまざまな視覚的効果が得られる。

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「アルジェラン」から香りが持続するヘアバームが登場 カラーリップの限定色も

 カラーズが手がけるマツモトキヨシのプライベートブランド「アルジェラン(ARGELAN)」は9月11日、初のスタイリング剤としてヘアバームを発売する。セット力を発揮するシアバターとミツロウをベースに艶を出す植物オイルをブレンドし、キープ力と香りの持続性にこだわった。価格は32g、税込1870円。

 「アルジェラン」は2012年の誕生以来、ヘアケア、ボディーケア、スキンケア、リップの4カテゴリーを展開。その中でもヘアケアの愛用者が多く、「スタイリング剤が欲しい」という声を受けてヘアバーム“モイストグロー ヘアバーム”の開発に着手した。国産原料を採用し、天然由来成分98%以上を配合。天然のベルガモット精油とカモミール精油をブレンドした心地よい香りが持続する。髪だけでなくホディーやハンドケアにも使用可能だ。

 同日、天然由来成分100%の“カラーリップスティック”から限定色が登場する。くすみ感のあるオレンジをベースにしたメロウポピー(キャメルオレンジ)(税込712円)を数量限定で発売する。

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「キディル」「ダイリク」「マラミュート」などが受賞 「東京ファッションアワード 2022」は過去最高の応募数

 東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が共催するファッションコンペ「東京ファッションアワード 2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)」の第7回受賞者が9月4日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」のメーン会場の渋谷ヒカリエで発表された。

今年は「シュガーヒル(SUGARHILL)」「ダイリク(DAIRIKU)」「キディル(KIDILL)」「ヨーク(YOKE)」「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」「ピリングス(PILLINGS)」「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「マラミュート(MALAMUTE)」が受賞。

 これまで、パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中のサポートを主にしてきたが、今回からはウィメンズ・ウイーク期間中の支援も開始。サポートも6ブランドから、ウィメンズ4ブランド、メンズ4ブランドの8組に拡大し、応募数は過去最高だった。昨年はコロナ禍で支援ブランドの選出を見送ったため、同アワードも2年ぶりの開催となった。

 受賞者は22年1月、2月、6月、9月にパリのファッション・ウイーク期間中にショールームでの展示会開催の支援を受ける。また3月には22-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」で凱旋イベントを行う。

受賞者は以下の通り
メンズ
林陸也/「シュガーヒル(SUGARHILL)」
岡本大陸/「ダイリク(DAIRIKU)」
末安弘明/「キディル(KIDILL)」
寺田典夫/「ヨーク(YOKE)」

ウィメンズ
石田栄莉子&清水亜樹/「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」
村上良太/「ピリングス(PILLINGS)」
村田晴信/「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」
小髙真理/「マラミュート(MALAMUTE)」

審査員は以下の通り

サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)/「JUST AN IDEA」創設者
ニック・ウースター(Nick Wooster)/ウースター コンサルティング(WOOSTER CONSULTING)クリエイティブ・ディレクター
宮本智美/阪急阪神百貨店 ファッションマーケティング部 メンズファッションディレクション部ディレクター 兼 ファッションMD開発促進 バイヤー
山外拓海 /阪急阪神百貨店 阪急うめだ本店 モードファッション販売部 D-LAB バイヤー
石田修平/三越伊勢丹 クロージング&アクセサリーIIグループ 新宿紳士営業部 ブランドショップ担当クロージング スーパーバイザー
﨑谷由衣/三越伊勢丹 伊勢丹新宿店 クロスMD営業部 TOKYOクローゼット バイヤー
中根大樹/TOKYO BASE メンズバイヤー
澤之井頌子/TOKYO BASE ウィメンズバイヤー
増田晋作/ユナイテッドアローズ 第一事業本部 メンズ商品部 商品1課 UNITED ARROWS & SONS バイヤー
浅子智美/ユナイテッドアローズ 第一事業本部 ウィメンズ商品部 商品1課 UNITED ARROWS バイヤー

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三陽商会の自社工場、「あおもり藍のコート」がクラファンで反響

 三陽商会のサンヨーソーイング青森ファクトリー(青森県上北群七戸町)が作った「本藍染コート」が、応援購入サービス「マクアケ」で大きな反響を呼んでいる。

 コートは地元のあおもり藍産業協同組合と協業で企画した。8月20日にプロジェクトを開始したところ、初日に限定30着の早割20%の返礼品が完売し、その2日後には15%割の50着も売り切れた。9月2日時点で107着を販売し、応援購入総額は目標を大きく上回る約800万円に達している。青森駅前の「A-FACTORY」に続き、8月25日からは伊勢丹新宿本店のマクアケスペースでも試着・展示会を開催した。定価1着8万円の高価格にもかかわらず、予想以上に好調で、来店客からは「実物も色がきれい」「軽くて着やすい」といった声が多く届いているという。 

 三陽商会の子会社サンヨーソーイングはコート専業50年の歴史があり、とりわけ綿ギャバジンを使ったトレンチコートの生産技術については高い評価を得ている。ところが、昨今のアパレル不振でコートの消費量も減少傾向にあり、新たな付加価値のコートが求められていた。
 同社青森ファクトリーの工場長、青木豪氏は、本藍染コート開発の理由をこう語る。「日本にはもともと着物を裂織りにして着るなどモノを大切にする文化があった。それを昇華させて今の洋服文化に取り入れれば、おもしろいものができるのではとずっと考えてきた。クラファンに挑戦することで、一般の人にもあおもり藍や当社の生産技術を知ってもらいたい」

 一方、青森の藍は江戸時代に津軽藩士たちの生業として発展したが、明治期以降、衰退の一途をたどってきた。2003年からあおもり藍産業協同組合が研究をスタートし、06年には、乾燥した藍葉をパウダー化することで職人の勘に頼らない独自の染色法を確立。14年から始めた大学との共同研究でさまざまな効能が解明され、抗菌スプレーやお茶、スイーツなど他分野への活用が進んでいる。10年にはJAXAに宇宙飛行士の船内着として採択された。

 今回のプロジェクトでは両者の技術力を駆使し、メイド・イン・青森ならではのモノ作りに挑戦した。工場の閑散期である1~2月に生産し、4月の桜のシーズンに着用できるよう、半裏仕様でゆったりめのコートを開発した。

 デザインは、あおもり藍の特徴である美しい発色を引き立たせるシンプルなステンカラータイプ。合成染料を使わず藍と天然由来の触媒で染める本藍染めで、明るい「空色」と濃い「藍色」の2色を用意した。4メートルの着分を手でなでるようにして染め、すずき、乾燥を複数回繰り返して染め上げる。

「染色については均一な色に染めるのが難しかったが、縫い縮みを起こさずにストンと落ちるシルエットが当社の得意とするところなので、その強みを引き出せるやり方にした」(青木氏)。天然本水牛のオリジナルボタンもあおもり藍で染色したほか、生地にはっ水加工を施すことで、軽い雨の日なら安心して着られるという。

 他にも、本藍染コートには、コート専業50年で培ってきた技術力と矜持が細部にわたって見られる。同社では独自の工業化パターン技術で緻密なパターンを作成。縫製過程で生じる歪みやサイズ感のズレを防ぎ、設計通りのサイズとシルエットに仕上げている。
 縫製では「上下の糸のテンションを合わせることからこだわり、美しいステッチワークにつなげている。さらに、縫い縮みが起こらないよう引き縫いをしてストンと落ちるシルエットを生み出している」(青木氏)。衿の内側は手作業のまつり縫いにし、柔らかく首に沿いやすい衿に仕上げた。

 マクアケでの応援購入期間は、9月29日18時まで。来年3月末の納品予定で、4月からは新たに受注生産を開始する。あおもり藍とのコラボ第2弾も構想中。青木氏は「インベーションされた藍染を使ったインパクトのあるものでないと作る意味がない」と言い、新たな技術や機能の開発に今後も挑戦する考えだ。

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「ネイルズインク」から73%植物由来のビーガンネイルが登場 とうもろこしやサトウキビを使用

 「ネイルズインク(NAILS INC)」は9月7日、73%植物由来成分で作られたビーガンネイルカラー“プラント パワー ネイルポリッシュ”(全21色、各14mL、各税込2530円)を発売する。サトウキビやキャッサバ、綿、とうもろこしなどの植物原料を用い、自然で軽いつけ心地に、みずみずしい艶と鮮やかな発色をかなえた。また保湿効果の高いスーパーフードであるケールやクロロフィルを配合し、潤いを与え健康的な爪に導く。
 
 10月7日にはナチュラルで柔かな色味を特徴とする“イッツ オンリー ニュートラル ネイルポリッシュ”(全4色、各14mL、各税込2200円)が登場する。11月3日には大理石のような表情を指先にもたらすアートネイル“マーベル アット ザ マーブル ネイルポリッシュ デュオ キット”(14mLx2色、税込3905円)、レオパード柄を簡単に作ることができるアートネイル“アズ パー レオパード ネイルポリッシュ デュオ キット”(14mLx2色、税込3905円)を発売する。さらに、磁石をかざすことで自由自在にデザインができるメタリックなネイル“ゲット マグネタイズド ネイルポリッシュ デュオ キット”(14mLx2色、税込3905円)も登場する。

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抱腹絶倒!? ビームス「SSZ」ディレクターが語るZINEに込めた偏愛とは? 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」Vol.3

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回のゲストは、「ビームス」のサーフ&スケートバイヤーも務める加藤忠幸「SSZ」ディレクターです。「SSZ」と言えば、長年発行し続けるZINE。加藤ディレクターが語る、ZINEに込める思い、モデルとして登場した息子さんとの撮影秘話、さらには設楽洋社長の愛らしい応援エピソードは、立ち会った広報まで大笑いするほど。笑い過ぎにはご用心ください。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

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