「ボッテガ・ヴェネタ」サロン 02コレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」がサロン 02コレクションを発表した。

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「ティファニー」がダニエル・アーシャムと協業 ブルーボックスと“ティファニー ノット”のブレスレットが登場

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、コンテンポラリーアーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とコラボレーションした。アーシャムが「ティファニー」のブルーボックスを解釈してアートワークとして表現した「Bronze Eroded Tiffany Blue Box(腐食したティファニーブルーボックス)」は、アーシャムが想像上の未来のレンズを通して現代的なモノを再構成した「Future Archeological(未来の考古学)」のアートワークの最新作となる。アーシャムはこのボックスの彫刻の特徴とゆがみで過去、現在、未来をつなぐ時間の緊張感を表現。彼は「アンティーク風の仕上げを通して、ブルーボックスが誕生した当初の意図とは異なるアプローチをした。ブルーボックスが今後何世紀にもわたり意義のある存在であることを表現している」とコメントしている。

 ボックスの中には、“ティファニー ノット×ダニエル・アーシャム スタジオ バングル”が入っている。バングルには1974年にティファニーが発見した宝石のツァボライトがあしらわれており、ツァボライトの色合いはティファニーブルーとアーシャムのスタジオのシンボルカラーをほうふつとさせる。この限定品は2022年1月に日本で発売予定だ。

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ユナイテッドアローズ傘下の「カリフォルニアジェネラルストア」 9月24日、鵠沼海岸に移転オープン

 ユナイテッドアローズは9月24日に、サーフショップ「カリフォルニアジェネラルストア(CALIFORNIA GENERAL STORE)」の新店舗を神奈川県藤沢市鵠沼海岸に移転オープンする。同社は6月に、日本のサーフカルチャーを牽引してきた同店の商標権を取得している。カジュアルウエアやスポーツギアなどの販売や、飲食、ワークショップ、マルシェ、アート展示などを通して、同社のウエルネスやサステナビリティに関する活動の新たな発信拠点とする。

 オリジナルアイテムは、オーガニックコットンや再生ポリエステルなどの環境配慮型素材を使用したTシャツやスウェット、ブルゾン、デニムなどをそろえ、在庫ロスを最小限にする商品構成を意識しているという。そのほか生活雑貨やウェットスーツ、サーフボード、ヨガマットなども販売する。「モーリシャス・ブルー・アクション(MAURITIUS BLUE ACTION)」とコラボしたTシャツは、商品売り上げの一部をモーリシャスの社会的弱者の自立支援活動を行っている団体や、油流出の影響を受ける同地のサンゴやマングローブのモニタリング、保全活動を行うNGO団体へ寄付する。そのほか、日本環境設計と連携した衣料品回収やビーチクリーンなどの地域貢献活動にも参加する。

 併設するカフェでは、地元のカフェやベーカリーによる軽食に加えて、同社オリジナルのブレンドコーヒーや「ユナイテッドアローズ ボトルショップ(UNITED ARROWS BOTTLESHOP)」でセレクトするクラフトビールなどを提供する。

 店舗スタッフは、全国の店舗からサーフィンやヨガの愛好者を集めた。同店スタッフがインストラクターを務めるサーフィンスクールや、プロインストラクターによるヨガスクールも定期的に開催する予定だ。

■CALIFORNIA GENERAL STORE
オープン日:9月24日
時間:11:00〜18:00
※7、8月は11:00~19:00
※カフェ・軽飲食は10:00~18:00
住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸1-2-17

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「WWDJAPAN」が美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW」を開催 ヘアサロンのサステナについても考察

 

 「WWDJAPAN」は9月7日、オンラインで美容師向け“ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW”を開催し、ユーチューブでライブ配信した。その様子は上記アーカイブで視聴可能だ。

 第1部の美容師向け“ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW”では、21-22年秋冬シーズンのコレクション映像を見ながら、池田ハリス留美子「M・A・C」シニアアーティストと、村上要「WWDJAPAN」編集長が、最旬のヘア&メイクトレンドを解説。池田ハリス留美子シニアアーティストは「今季は前向きで生き生きとしたバイタリティーあるメイクアップルックが多く見られた。同時に、内に秘める強さを表現するパワフルなルックも目立った」などとメイクトレンドを解説した。

 第2部では、“WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ”の結果と、そこから浮かび上がるプロダクトトレンドを編集部が解説。「美容室業界で起きたハイトーンカラーやブリーチブームが、ベスコスの結果にダイレクトに影響した」といった今回の傾向を紹介した。

 第3部は“今サロンでできるサステナとは”をテーマとし、美容室業界のサステナブルへの参画事例を発表。森亜伊希「セラ バイ ユーレルム(SerA by U-REALM)」代表と、井原和之・資生堂プロフェッショナル 執行役員常務 マーケティング部長が登壇し、それぞれの取り組みについてトークした。その中で森代表は「トレンドサロンでありながら、しっかりと地域に根付いたサロン運営をすることもサステナの1つ。環境や自然に対するサステナに関しては、そうしたことにこだわっている製品を扱うことで、環境保護に参加したことになると思う」と話した。そしてサステナブランドの一例として、資生堂プロフェッショナルの「ヘアキッチン(HAIR KITCHEN)」を挙げた。

 第4部では、編集部が注目するサロン専売ブランドをピックアップ。各ブランドの“イチオシ製品(サービス)”をフィーチャーしたオリジナル動画を公開し、約1時間のセミナーを終えた。

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弁護士チームがビューティ・ヘルスケア分野のリーガルサービス開始 化粧品関連の法律相談急増で

 ファッション業界の法律問題に特化した専門チーム“ファッションロー・ユニット”を有する三村小松山縣法律事務所はこのほど、化粧品や美容サービス、ヘルスケア製品に関連した法律相談が急増していることからビューティ・ヘルスケア分野を対象としたリーガルサービスの提供を開始した。

 三村小松山縣法律事務所によると、近年化粧品や美容サービス、健康食品などのビジネス領域が拡大傾向にあり、組織体制や事業展開のための契約交渉、知財戦略、 販売・プロモーション戦略、顧客対応などのさまざまな場面で、ファッション的なアプローチや契約、紛争解決を求められるケースが増えているという。

 さらにファッション・アパレル企業がライフスタイル分野の一環として、コスメやボディーケア製品、サプリメント、香水といったプロダクトを手掛ける傾向が強まり、法律などの改正や規制の強化への迅速な理解と対応が求められていることから、“ファッションロー・ユニット”(海老澤美幸弁護士、小松隼也弁護士、中内康裕弁護士らで構成)でビューティ・ヘルスケア分野のサービスを始めた。

 「薬機法に詳しい弁護士はいるが、ビューティ・ヘルスケア分野を横断的に対応できる弁護士や弁護士事務所がなかった」と海老澤美幸弁護士は語る。また、知的財産権にも強みを持つことから海外進出の際のサポートも万全だ。「多くの人はトラブルが生じると弁護士事務所に相談するが、事前に弁護士と連携すればリスクを顕在化でき、トラブルを未然に防ぐことができる。費用面に関してもトラブルが生じた後では倍かかってしまう」と小松隼也弁護士。

 サービスの一例としては、1、広告に関する助言・サポート、広告文言などのリライトを実施。ファッション誌編集者の経歴をもつ海老澤弁護士がより実務的な表現や文言を提案する。2、プロモーションに関する相談。著作権や肖像権、ステルスマーケティングへの対応などを行う。3、知財戦略サポート。4、サステナビリティへの対応。専門家と連携してサステナビリティに向けた社内体制の構築や契約書を含む書面整備などを助言する。

 そのほか、美容部員やインフルエンサーを活用したプロモーションでのトラブル防止策を講じる社内セミナーや経営者層を対象にしたセミナーなども実施している。

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パルコの広告に松本花奈が登場 スペシャルムービーが公開

 パルコは、コーポレートメッセージ「SPECIAL IN YOU.」の広告に大学生で映画監督の松本花奈を起用した。松本は初長編監督作品の映画「真夏の夢」を史上最年少の16歳でゆうばり国際ファンタスティック映画祭に正式出品するなど、映画、テレビ、MV、広告、写真とマルチに活躍。2021年12月に公開を控える映画「明け方の若者たち」(パルコ出資・配給・上映)の監督を務めている。

 今回の広告は、同映画の上映が予定されているホワイトシネクイント(渋谷パルコ8階)で撮影された。キャンペーンビジュアルは、映像が映し出されたスクリーンの前にたたずむ松本の真っすぐな視線が印象的。「君も、特別。」というメッセージが静かに強く伝わってくる。動画では松本のインタビューを公開。一線で活躍しながらも、「いろんなことに慣れていきたくない」と語る松本のみずみずしい内面に迫っている。

 「SPECIAL IN YOU.」は、才能の発掘・応援を推進するパルコのコーポレートメッセージにフォーカスしたキャンペーンで、14年にスタート。シンガーソングライターの大森靖子やバレエダンサーのセルゲイ・ポルーニン(Sergei Polunin)、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーの森永邦彦など、多彩な面々を起用し、今回が第17弾となる。

問い合わせ先
パルコ
campaign@parco.jp

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スパイバー、上場へ本格始動 カーライルなどから340億円を調達

 人工タンパク質素材のスタートアップのスパイバーは8日、投資ファンドのカーライルや官民ファンドであるクールジャパン機構などからの増資と事業価値の証券化で新たに340億円の資金調達を行ったと発表した。カーライルは第三者割当増資で100億円を出資し、クールジャパン機構とともに取締役も派遣する。スパイバーの資金調達はこれまでベンチャーキャピタルや取引先が主力だったが、有力なプライベートエクイティ(PE)ファンドであるカーライルの参加で、本格的にIPOに向けて動き出す。カーライルの渡辺雄介マネージングディレクターは「アパレル産業への強力なインパクトと共に、中長期的にも大きな市場をターゲットにしており、大きな可能性を感じた。経営基盤の強化に加え、海外進出への支援を行う」という。

 資金調達の内訳は投資ファンドのカーライルのほか、フィディリティインターナショナル(Fidelity International)やベイリーギフォード(BAILLIE GIFFORD)などの海外の機関投資家による出資のほか、官民ファンドのクールジャパン機構の追加増資で240億円。将来の事業価値を担保にした事業価値証券化で100億円になる。新たな増資は1株4500円で行い、最新の株式評価額は1330億円になる。

 今回の資本提携に対し、スパイバーの関山和秀取締役兼代表執行役とカーライルの渡辺雄介マネージングディレクターにオンライン取材を行った。一問一答は以下の通り。

WWDJAPAN(以下、WWD):資金調達の狙いは?

関山和秀スパイバー取締役兼代表執行役(以下、関山):タイの原料プラントが年内にも立ち上がり、米国の原料プラントの準備も順調に進んでおり、グローバルな垂直立ち上げのための資金だ。カーライルから出資だけでなく取締役の派遣も受けるのは、2〜3年内にIPOを検討しており、経営基盤の強化のためだ。

WWD:有価証券報告書によるとスパイバーは、この5年間、売上高はわずか2億円で、対して損益はずっと赤字。この5年累積赤字は160億円超に達する。PEファンドであるカーライルが出資を決めた理由は?

渡辺雄介カーライル マネージングディレクター(以下、渡辺):「ブリュードプロテイン(BREWED PROTEIN)」の商業化の進捗から、所有する技術、それらに付随する特許、さらには将来の市場規模まで、スパイバーの企業価値については徹底的に分析した。現在の生産技術やタイの原料プラントの進捗、米国プラントの規模、水面下で進んでいる世界規模でのブランドやアパレル企業との共同開発の状況などから見て、数年内の収益化はかなり有望だと分析している。かつ、人工タンパク質素材という革新的な素材の持つTAM(Total Addressable Market=将来獲得可能な市場規模)に関しても、繊維にかかわらず、プラスチックなどへの応用範囲も広く、しかもそこでのシェアを取れる可能性も高く、かなり大きい。日本でははじめての非バイアウト型のマイノリティグロース投資ということもあって、投資委員会でどう説明しようか迷ったものの、第一声は“素晴らしい!”と、かなりの高評価だった。

WWD:どう支援していく?

渡辺:まずはグローバルな事業展開に向けた支援だ。グローバルな投資ファンドであるカーライルはご存知の通り、シュプリーム(2020年にイグジット)やモンクレール(14年にイグジット)など、有力なグローバルブランド支援の実績があり、現在もゴールデングース(GOLDEN GOOSE)などの支援も行っている。出資先にとどまらず、幅広くさまざまなブランドとのコラボレーションなど、やれることは多いと感じている。IPOだけでなく、これまで培ってきた当社のグローバル展開とサステナビリティの知見を最大限に提供したい。

WWD:人工タンパク質素材に関しては、同業の米国のボルトスレッズ(BOLT THREADS)を筆頭に開発競争が激しくなっている。今後の展望は?

関山:スパイバーは人工合成タンパク質素材の分野では、タイと米国での原料プラントの着工や準備から、紡糸、ユーザーとの商品化に向けた共同開発といった商業生産から、研究開発から生産にまたがる圧倒的で多彩な特許網、さらには世界での標準化規格まで、あらゆる分野で世界でも他を圧倒している。タンパク質合成の分野では、先日SPAC(特別買収目的会社)上場を発表した、米ボストン発のギンコ・バイオワークス(GINKO BIOWORKS)のような強力なスタートアップが台頭しており、ユニコーン企業以上のレベルで競争は激化している。ただ、スパイバーの最大の強みは、タンパク質合成から、発酵による原料の生産、紡糸まで、合成生物学や遺伝子工学、高分子学など幅広い分野にまたがるコア技術を内製化し、超高速回転させて発展させられること。ラボレベルから量産に踏み出すときには大手素材メーカーとの協業や共同開発なども必要になってくるが、有力な技術や特許をどちらが持つかで事業の進捗が停滞したり、止まってしまうことも多い。その意味でも内製化している当社はかなりのアドバンテージがある。事業の垂直立ち上げのため、今後まだまだ大きな資金が必要になるが、カーライルとの提携で、2〜3年内の上場に向けての動きも整った。今後はさらに経営のスピードを上げていく。

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大平修蔵が“メイベリン ファミリー”に ベースメイクのビジュアルに登場

 「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」はこのほど、俳優・モデルとして活躍する大平修蔵を“メイベリン ファミリー”の一員として迎えた。取り組みの第1弾として、ベースメイク“フィットミー”シリーズの新製品“フィットミー プライマー”(30mL、税込1560円)のデジタルキャンペーンのビジュアルモデルに起用した。

 “フィットミー プライマー”はアマゾンで現在予約受付中。9月11日にマツモトキヨシで先行発売し、10月9日に全国発売する。同製品は、クレイ成分を配合したジェルテクスチャーが肌に密着し、毛穴やくすみを自然にカバーするメイクアップベース。サラサラの仕上がりを約16時間キープし、SPF20で紫外線からも肌をガードする。

 「メイベリン ニューヨーク」は今後、ティックトックをはじめとしたSNSやウェブサイトなどのデジタルキャンペーンに大平を起用する。大平は「まず、僕のクリエイティブや発信してきたものを評価していただき、メイベリン ファミリーとして迎え入れていただけたこと、感謝とともにとても光栄に思います。いつか美しさを追求している方々とご一緒にお仕事ができればと思っていました。これから発表されるメイベリンさんと僕との作品を早く世界中の方に届けたいと心から想っています。世界中のひとりでも多くの方に美しさとクリエイティブを伝えられたら。是非楽しみに待っていてください!!」と意気込みを語った。

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「ザ・ノース・フェイス」はなぜ「ロイカEF」を選んだのか 担当者が語る妥協なきこだわり

 環境負荷軽減を目指すファッション業界でサステナブルな素材に注目が集まる中、旭化成のリサイクルストレッチファイバー「ロイカEF」に多くの企業が熱視線を送っている。アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を日本で運営するゴールドウインもそのうちの一社だ。同社はサステナビリティに関する長期ビジョン“プレイ アース 2030(PLAY EARTH 2030)”を5月に発表し、2030年までに環境に配慮した素材の使用率を現在の28%から90%へ引き上げを目標とし推進している。「ザ・ノース・フェイス」でも人気商品“バーブライトパンツ”を20年春夏シーズンから「ロイカEF」を使った環境配慮型の生地に切り替え、ほかの定番品も環境に配慮した素材に徐々にシフトしている。数あるサステナブルな素材の中で、なぜ「ロイカEF」を選んだのか。同ブランドの千葉弥生アウトドアアパレル企画担当に、その理由や背景を聞いた。

伸縮性や汎用性など
機能面のバランスが秀逸

 「ザ・ノース・フェイス」の万能パンツとして、登山やさまざまなスポーツに対応する定番品が“バーブパンツ”だ。2016年には、薄さと軽さにこだわった“ライト版”としてメンズ向けの“バーブライトパンツ”とウィメンズ向けの“バーブライトスリムパンツ”が登場。日常使いできるシンプルなデザインと、夏場のトレッキングや激しい運動にも対応する機能性で、多くの顧客から支持を集めている。そんな人気商品が、「ロイカEF」を用いた環境配慮型のストレッチ生地に昨年リニューアル。「定番品を徐々に環境に配慮した素材に切り替えており、“バーブライト”も変えたいと、『ザ・ノース・フェイス』から生地を取り扱う旭化成アドバンスに相談した」と、千葉は経緯を語る。

 リサイクル素材への切り替えは、従来の生地より光沢が強かったり、伸縮性が下がったりと品質の壁もある。しかし、千葉は「ロイカEF」を使った素材に「安心してシフトできた」と話す。「環境配慮型のストレッチ生地に変更しても、従来の“バーブライトパンツ”が持つ伸縮性や汎用性といった機能性は保ちたかった。しっかり伸びて表面が滑らかなもの、不要な光沢感もないもの、テクニカルなパンツ然としないもの——。妥協したくない部分がいろいろあった。『ロイカEF』は全体のバランスが優れていて、その全てをかなえてくれた」。

 機能性に加え、「ロイカEF」はデザイン面でもブランドのこだわりに貢献している。「“バーブライト”の一番の強みは、いい意味で見た目が“普通”なこと。通常トレッキングや激しい動きを想定したパンツは、膝部分にダーツや切り替えが入っているものが多い。でも“バーブライト”は、膝の切り替えがなく、ポケットの仕様も含めてシンプルでベーシックなデザインをとことん追求している。『ロイカEF』を使った素材は、そんなデザインの邪魔をすることもないし、機能性の高さも維持してくれた」。千葉自身も同パンツの愛用者で、“バーブライトスリムパンツ”を着用して3泊4日の登山を敢行したところ、「細いシルエットに見えるかもしれないが、はくと全くストレスを感じない。伸縮性が高いので動いても突っ張らず、登山靴やブーツにかぶせても、裾が上がってこなかった」という。

サステナブルな
ストレッチファイバー
「ロイカEF」とは?

 旭化成が開発した「ロイカEF」は、工場内で発生する残糸や未出荷品といった、従来は廃棄していた糸を原料として再利用し、新しい糸に生まれ変わらせたサステナブルなストレッチファイバーだ。環境への配慮はもちろん、優れたストレッチ性とキックバック性も兼ね備え、通常のスパンデックスと同様に扱うことができるため、汎用性も高い。国内外のアウトドアメーカーをはじめ、スポーツブランドや環境意識の高いファッションブランドが取り入れ、アウターからインナーまでさまざまなアイテムに採用されている。

女性の体の構造に合わせて、
不便に感じる部分は改善

 「ザ・ノース・フェイス」がシンプルなデザインと機能性を実現させる「ロイカEF」を選んだのには、市場の変化も関係している。現在、“バーブライトパンツ”と“バーブライトスリムパンツ”の購入目的は、アクティビティーとタウンユースでほぼ半々に分かれるという。「コロナ禍でワンマイルウエアと呼ばれるイージーパンツが売れているが、キャンプ人気の後押しでアクティブウエアの売り上げもここ1年半でぐっと伸びている。最近では、キャンプから始まり、ちょっと歩いてみよう、走ってみようと運動を始める人も増えている。そのため当社もアクティビティーと日常生活の境界線を越えて行き来できることを念頭に置き、日帰り登山での本格的な登山ウエアには足踏みしてしまうような方でも手に取りやすいデザインを増やしているところだ」。

 また女性層の増加も顕著で、「コロナ禍で女性客の売り上げも増加している。“バーブライトスリムパンツ”のような、汎用性が高い商品からまずは購入した方が多い印象だ。コロナ禍で初めて『ザ・ノース・フェイス』の製品を買ったという方も増えている。こうした中、企画メンバーの半数は女性なので、女性の体の構造に合わせて自分たちが不便に感じる部分はどんどん改善している。例えば、“バーブライトスリムパンツ”の前ポケットは、ファスナーを下から上に開ける仕様にしている。これは女性の腰骨が出ているため、バックのヒップハーネスを締めたときにファスナーが重なりやすく、長期縦走などをした際にあざになりやすいため、できるだけ重なりが少なくなるように改善した」。

 「ロイカEF」を用いた新商品の可能性については、「『ロイカEF』 を使用した生地の薄さと高い伸縮性は、登山やその他のアウトドアアクティビティー用のウエアにマッチする。全面に使うだけでなく、テクニカルなウエアの袖口や、ディテールなど、アイテムの機能性を向上させるためにポイント使いする可能性も考えられそうだ」と期待した。

問い合わせ先
パフォーマンスプロダクツ事業本部 ロイカ事業部 ロイカ営業部 テキスタイル担当
06-7636-3558

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飲食店の生ごみの再生堆肥で緑化 御殿場プレミアム・アウトレット

 三菱地所・サイモンが運営する御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県)は、出店する飲食店から出る生ゴミから作った堆肥を施設内の緑化に利用する取り組みを9月から始めた。同社が全国のアウトレットモールで進める衣料品回収や太陽光発電などの環境活動の一環。施設内で出る廃棄物を減らした上で、施設内で有効活用する。

 廃棄物リサイクルの加瀬興業(横浜市、若松敏彦社長)と協業し、NTTビジネスソリューションズの「地域食品資源循環ソリューション」のシステムを利用して実施する。アウトレットモールの施設内に3基のコンポストを設置。対象飲食店8店舗から出る生ごみを回収して微生物で生分解(一次発酵)し、そのあと外部のリサイクルセンターで堆肥化(二次・三次発酵)する。作られた堆肥は施設内の花壇などで使う。

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「エコー」がレザーグッズ刷新 次世代消費者“ニューユートピアン”に向けたアプローチとは?

 1963年に設立されたデンマーク発の「エコー(ECCO)」は今秋レザーグッズを刷新し、日本では9月8日に、公式オンラインストアや主要店舗で一斉発売する。コンフォートシューズで広く知られる「エコー」だが、自社レザー工場であるエコー・レザー(ECCO LEATHER)は、ラグジュアリー・ブランドや大手IT企業などに上質な素材を供給している。そのイノベーションをもって製造される新たなレザーグッズには、長年培われてきたクラフトマンシップと機能性、デザイン性が融合されている。サステナビリティ先進国の北欧企業が打ち出す、新コンセプト“ニューユートピアン”とは?バリエーション豊かなアイテムと共に、革新的なコレクションの背景を紹介する。

“レザーの未来”を見据えた
北欧企業の新たな視点

 「エコー レザーグッズ」は2019年に、最高のレザーイノベーションを紹介するためのアクセサリーブランドとしてスタートした。初の刷新で新コンセプトに掲げるのが、次世代消費者を指す造語“ニューユートピアン”だ。定義は「ハイブリッドで現代的なライフスタイルに合うバッグを求める、先進的な人々」。性別にとらわれずに身に着けてほしいという願いから、コレクションにはメンズ&ウィメンズの区別はない。

 デザインのエッセンスとなったのは、“レトロファッション”とも称される1960年代、創業当時の反骨精神とソウルフルな美学。中でも、アーカイブのレタリングを用いたアルファベットチャームが、コレクションにフレッシュな遊び心を添える。

 さらにキャンペーンイメージには、DJやミュージシャンなど、さまざまな職種のモデルを起用。ビジュアルでもジェンダーフリーなリニューアルを印象付けた。

現代生活に合う
ハンズフリーのデザイン

 新たなコレクションは、スマートフォンと最低限の持ち物だけで過ごす現代のライフスタイルをイメージして、ほぼ全てがハンズフリーのデザインだ。古代からある陶器のジョーロにインスパイアされたアイコンの“ポットバッグ”をはじめ、チャームのような感覚で持てるミニポーチやグローブなどのスモールレザーグッズなど、日本では全115点をラインアップする。

 特に、バッグは豊富な質感とカラーバリエーションが魅力で、Dリングを使い互いに組み合わせることが可能。シーンに合わせて、自分だけのカスタマイズを楽しめる。

サステナブル×クラフトマンシップが
可能な理由

 「エコー」の革新性は、サステナビリティを念頭においたモノづくりの背景にある。自社工場でレザー開発から製品化までを一貫するシステムは、トレーサビリティの確立にもつながっている。

 「エコー レザーグッズ」には、自社開発の“ドライタン(DriTan)”レザーを使用。一般的に革のなめしには大量の水を使用するが、同素材は水を必要とせず、廃水や固形の廃棄物を出さない。さらにハードウエアのコンパクト化やリサイクル素材の使用、裏地を採用しないアプローチなど、さまざまな角度からサステナブルなアイデアを盛り込んでいる。

 また同社では、持続可能な環境目標として、2026年までに全廃棄物の90%を回収し、28年までにエネルギーニュートラル化を宣言。30年までに水の排出量を実質ゼロにして、化学物質はバイオベース、リサイクル、再生可能なものだけを使用するという大きな指針を掲げている。

“消費者ファーストで
持続可能なレザーグッズを”

 グローバルプロジェクトである「エコー レザーグッズ」刷新について、ステファノ・ピレピッチ(Stefano Pillepich)責任者に展望を聞いた。

――新コレクションはどのようなアプローチでデザインした?

ステファノ・ピレピッチ「エコー レザーグッズ」責任者(以下、ステファノ):私たちはプロジェクトのローンチにあたり、まず消費者からデザイン、製品、マーチャンダイジングに至るまでくまなく研究を行いました。そこから消費者ファースト・目的主導・革新・持続可能性・信頼性の原則に基づいた、新たなコレクションを製作しました。

――「エコー レザーグッズ」の持続可能性とは?

ステファノ:ローンチ前の綿密な調査から、私たちはエシカルに関心のある若い消費者が何を望み、何が欠けているのかの洞察を得たと感じています。

新たなコレクションには、「エコー」の中で最も革新的な“ドライタン”レザーを使用し、裏地やメッシュなどの部分には、リサイクルコットンやリサイクルポリエステルなどの認定を受けたテキスタイルを使用することで、環境に配慮しています。

――今後のビジネス的な戦略は?
ステファノ:今回の刷新は、私たちが“ニューユートピアン”と呼ぶ、若くて現代的な消費者とつながる機会と捉えています。彼らにレザーのアクセサリーの未来を自信と誇りを持って紹介することを目指しています。次世代の消費者は皆がつながっており、正しいPhygital(物質とデジタル)戦略は成功のために必要不可欠です。

広範囲におけるグローバルストアの存在感に加えて、eコマースの特設サイトやSNSでは、強力なブランド哲学とパートナーシップに焦点を当てたカルチャー主導の専用コンテンツを作成し、全てが連携するエコシステムを実現します。

TEXT : ANRI MURAKAMI
問い合わせ先
エコー カスタマーサービス
0120-974-010

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ユニクロ、国内店舗で初めてカフェを導入 9月17日にリニューアルする銀座店で

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、9月17日にリニューアルオープンするグローバル旗艦店「ユニクロ 銀座店」(12フロア、約4950平方メートル)に、国内では初となるカフェを併設すると発表した。また、ウィメンズインナーとオーダースーツはそれぞれサロンと呼ぶコーナーを設け、専門スタッフを配して接客に力を入れる。

 カフェは米国の店舗では現地のコーヒーショップが入っている例があるが、オリジナルの「ユニクロ コーヒー」として展開するのは初めて。最上階の12階の一部をカフェとし、オリジナルブレンドコーヒー(ホット/アイス、各200円)、数量限定のゲイシャ種ハンドドリップコーヒー(ホット、450円)と共に、銀座の老舗洋菓子店「銀座ウエスト」のバタークッキー(200円)を提供する。

 サロンは、6階のウィメンズインナーフロアに「インティメートウエアサロン」を、10階のメンズクリーンカジュアルフロアに「カスタムオーダーサロン」を設ける。ユニクロは基本的に“接客しない”接客スタイルだが、6階にはワイヤレスブラのアドバイザー、10階にはカスタムオーダーに対応するスタッフを配置し、接客を強化。今回の改装では、各フロアにユニクロが掲げるコンセプト“LifeWear”を伝えるインスタレーションコーナーを設ける点も注目だが、「LifeWearの価値を、インスタレーションだけでなく接客からも伝えていく」(広報担当者)点がポイントだ。

 そのほかの注目トピックスは、東京・江東区の東雲に4月にオープンした自社ニット工場で生産した3Dニットのセーター(4990円)とワンピース(6990円)を数量限定で販売することや、銀座店で1万円以上購入したアプリ会員客のうち、中央区、千代田区、港区、江東区、墨田区の一部の在住者に向けて、商品を即日自宅配送するサービスを無料で提供する(開業から11月30日までの期間限定)こと、アプリ上で力を入れているライブコマースを、今後銀座店の店頭から定期的に行なっていくことなど。

 リニューアル記念として、初日の17日には来店した先着3200人に銀座木村屋のあんぱんを配布。17〜20日の期間中、1万円以上購入した客には、毎日先着で計2000個のオリジナルマグカップをプレゼントする。

■「ユニクロ 銀座店」
リニューアルオープン日:9月17日(10時開業予定)
住所:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ東館1〜12階

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「令和のカリスマ店員」に福岡ソラリアの「リエンダ」村岡さん、オンライン接客コンテストで全国7万人の頂点に

 全国7万人の店舗スタッフの頂点に立つ「令和のカリスマ店員」を決めるコンテスト「スタッフ・オブ・ザ・イヤー(STAFF OF THE YEAR)」が8月19日に開催された。主催はコーディネート投稿機能やオンライン接客などの販促支援アプリサービス「スタッフスタート(STAFF START)」を運営するバニッシュ・スタンダードだ。1995年から実施している日本ショッピングセンター協会や2005年からスタートしたルミネを筆頭に、多くのアパレル小売り各社がコロナ禍前までこぞって接客ロールプレイングコンテストを実施してきた。だが、今回取材した初開催の「スタッフ・オブ・ザ・イヤー」は今までとはかなり異なるユニークかつ販売スタッフの個性を引き出すチャレンジングな仕様だった。この時代の変化を取り入れた令和のロープレ大会をレポートする。

 1次審査は「スタッフスタート」経由の売上高やインスタグラムのフォロワー数で7万人の中から上位400人に絞り込み、2次審査では売上げ、フォロワー数、さらには特設サイトからの一般投票を加味して15人を選考。延長投票で復活した3人を加えた、18人がファイナリストとして登場した。企業別ではマッシュホールディングスとアダストリアが各4人と多く、ベイクルーズ、パル、バロックジャパンリミテッドが各2人、WEGO、恵山、ストライプインターナショナル、TSIホールディングスが各1人という顔ぶれだ。

 通常のロープレ大会では、買い物客に扮したエキストラが登場し、ルミネが6分、ユナイテッドアローズが7分や11分といった持ち時間で接客を行うことが多い。それが今回は画面越しにオンライン接客の技術を競うもので、1つ目の課題がLINEコールを使用した「テレビ電話接客」、2つ目が「LINE LIVEでのライブ配信」、3つ目が「自己PR」でそれぞれ1分半とコンパクトだ。ちなみに、今年にバニッシュ・スタンダードはLINEと業務提携しており、9月をめどに新サービス「ライン・スタッフスタート(LINE STAFF START)」の提供を始めることが決まっており、LINEを大いに活用した企画としている。

 「テレビ電話接客」では、画面越しにお客さまのニーズを汲み取る力や、的確な提案、自分らしい言葉や表現で商品の魅力を伝えるコミュニケーション力などを評価した。公平性を期すために、取り扱い商材はバラエティ雑貨やアウトドアグッズ、癒やし商材、暑さ対策グッズ、家電、ぬいぐるみなどを用意。お客さま役の購買目的を「アマゾンに旅行に行くときに持っていくとよいもの」「ホームパーティで意中の人と仲良くなれるグッズ」「10人目の子どもを出産した友人へのギフト」などクスリと笑ってしまうような設定で、その応対には各人のキャラクターや機転の良さ、人間力などがよく表れるものとなった。

 「ライブ接客」では、一般視聴者とつなぎ、協力を仰いだ専門学校生の個性的な作品の魅力を制限時間内に伝え、購入意思を喚起できたかを審査。「自己PR」では販売員としての想いや、自身の魅力を伝える力などを評価した。

 審査員は7人で、アンミカや森泉、自身がデザインするブランド「ラウタシー(LAUTASHI)」も手がける鈴木えみ、秋山恵倭子BRUSH代表取締役会長、元ルイ・ヴィトン顧客保有数ナンバーワンスタッフの土井美和さん、LINEの池端由基執行役員・広報・法人事業担当、小野里寧晃社長が務めた。司会には城田優を起用した。

 審査員の評価と、「LINE LIVE」の視聴者による8万8000票以上のオンライン投票の結果をもとに、令和のカリスマ店員として初代スタッフ・オブ・ザ・イヤー5人を決定。初代グランプリは、バロックの「リエンダ(RIENDA)」福岡ソラリアプラザ店の村岡美里さんが獲得。2次審査を1位で通過していたが、「テレビ電話接客」では、「声が聞き取りにくかったらおっしゃってくださいね」や「ご利用していただいたきっかけは?」といった挨拶や導入部分も好印象で、最近ダイエットのためランニングを始めたというお客さまの要望に対して、「美意識が高いんですね」といった声をかけたり、熱さや汗に対して、「今日をきっかけに快適にしていただきたいので、オススメの商品をお持ちしますね」などと応答し、寄り添い力や提案力も高く、しょっぱなから圧倒的高得点をたたき出していた。

 受賞に際して村岡さんは、入社したばかりのころ、どうしても売れなかった時期に上司に言われた「一番大事なのは人間力だ」という言葉をバネに努力してきたことが今日につながっていると振り返りつつ、「頑張っているねなどとよく言っていただけるが、楽しいと思ったことや、人と話すのが単純に好きなので、それをひたすらやってきただけ。きつくなかった。今日はこれからもそういう思いでやっていっていいと証明してもらえた。ありがとうございました」と感謝を述べるとともに、「販売の形は時代によって変わるが、柔軟に今できることに取り組み、販売の先頭を切っていくつもりでこれからも仕事をしていきたい」と抱負を述べた。

 2位は「マウジー(MOUSSY)」ルミネ立川店のなとりかさんで、平成のカリスマ店員を数多く輩出したバロックがワン・ツーフィニッシュを決めた。3位はパル「ミスティック(MYSTIC)」新宿ミロード店の森川小百合さん、4位は「ウィゴー(WEGO)」あべのキューズモール店のゆめきゃぴさん、5位はアダストリア「ニコアンド(NIKO AND...)」イオンモール宮崎店のMisayoさんだった。5人には、総額500万円相当の賞金、または体験に加え、9月4日開催の東京ガールズコレクションでの「スタッフスタート・ステージ」のプロデュース権とステージに出演できる権利を授与した。

  開催後にアンミカと森泉が取材に対応。「自身が接客を受ける時に大事にしていることは?」の質問に対して、アンミカは「第一印象だ。入ってきたときに、その人自身がワクワクしているような感じだと、吸い込まれて楽しくなり、つい話し込んで自分の身の上話などもすると、スイッチが入る」、森泉は「自分で気付かなかった似合うものや着方などを教えてもらうなど、新しい発見ができること」と回答。「これから販売員の方がより輝くためのアドバイスは?」に対して、アンミカは「ワクワク感に加えて、人間に対して興味を持つこと。今の時代、プライバシーの問題があり、質問するのが難しくなっているが、空気を読み、接客されるのが好きな方、ちょっと距離が欲しい方などタイプを見極めることが大切だ。また、たくさんの知識を持つように、たくさんの映画を見たり、世の中の状況を集めて、ちょっとした話の中で好みのものを感じていろいろなものを提案できる提案力も必要だと思う」とコメント。森泉は「今日参加されていた方々はみなさん、ファッションが大好きで、自分がやっていることが大好きだという気持ちが伝わってきた。その気持ちを忘れずに毎日頑張っていけば、自然と輝きはついてくるものだと思う」とニッコリ。これを受けてアンミカも、「自身に似合う服を知っているなと思った。『この人素敵』『この人に接客されたい』と思われるセンスを、時代の流れの中で持ち続けていて、惹かれた部分があった」と振り返る。

 挨拶に立った重松理ユナイテッドアローズ名誉会長のメッセージもインパクトがあった。「よく7万人の中からこれだけ高い山に上り詰めた」と労うとともに、「自分は販売員の先輩で、販売職をスタートしてから今年で45年たった。販売の仕事はすばらしい仕事だ。仕入れやマネジメントなどいろいろな仕事がファッションビジネスにはあるが、やっぱり一番の感動を自ら得られるのが販売の仕事だ。なぜならば、経験をバックボーンにお客さまに合った形でサービスの提供につなげていくのだが、最終的にお客さまが満足してお買い上げいただき、代金をお支払いいただき、最後に本当に満足していただくと、『ありがとう』と言っていただける。販売職以外の仕事もいろいろしたが、こんな感動できる仕事はあるのか。ないと思う」と力説。「小野里社長から開催の主旨をうかがい、販売員の社会的地位を高めるのだという強い思いを聞き、なんとか応援したいと思った」と明かした。

 小野里寧晃社長は、「ファイナルに進むまでにも熾烈な戦いがあった。ここに立っている18人は、一般のお客さまやスタッフ、仲間たちに後押しされてこの場に立っているプロフェッショナルたちだ。スタッフという仕事、販売職は人に感動を与えられる仕事だ。私たちはスタッフの力を信じ、オンラインを使って、多くの人々に感動を伝えられるサービスを作ってきた。参加ブランドは1600ブランドで、7万人の頂点と言っているが、もう少しで参加スタッフは10万人になる。これからもそんな素晴らしい仕事を『スタッフスタート』を通じてサポートしていきたい」と語った。

【ファイナリスト18名】
村岡美里(rienda、福岡ソラリアプラザ店)
ゆめきゃぴ(WEGO、あべのキューズモール店)
MAYUKA(MIIA、ルミネエスト新宿店)
佐藤(Whim Gazette、青山店)
rinako(FRAY I.D、名古屋ラシック店)
misato(JOURNAL STANDARD relume LADYS、ルミネ新宿店)
愛-ai-(JEANASIS、ルミネエスト店)
endo( IENA、IENA Le Dome丸の内店)
フィー(JEANASIS、ルミネエスト店)
さとみかも(earth music&ecology、イオンモールむさし村山店)
バヤコ(GLOBAL WORK、イオンモール新潟南店)
kaho(FRAY I.D、 岡山一番街店)
Mayo(SNIDEL、なんばCITY店)
森川小百合(mystic、新宿ミロード店)
なとりか(MOUSSY、ルミネ立川店)
Misayo(niko and...、イオンモール宮崎店)
nyam(gelato pique、浦和伊勢丹店)
miki(NATURAL BEAUTY BASIC、柏ステーションモール店)

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「タトラス」が東京、大阪、名古屋の旗艦店で参加型イベント 縁日をモチーフに

 「タトラス(TATRAS)」は、2021-22年秋冬シーズンのキャンペーン“ユア チョイス(YOUR CHOICE)”の一環として、東京と大阪、名古屋の旗艦店で参加型イベント「タトラス パーク(TATRAS PARK)」を9月10日から順次開催する。

 会場は、LAのコンテンポラリーアーティスト、フィル・アメリカ(PHIL AMERICA)が日本の縁日をモチーフにディレクションした。ブルーとグリーンを基調としたアースカラーの空間で、随所にフィル・アメリカのポエムを施している。中央には同イベントの象徴として、“TIME IS NOT ENOUGH”のメッセージを掲げるモニュメントを配置した。

 各ブースでは、6種類の参加型ゲームを用意した。それぞれのミッションをクリアし、コインを集めると、非売品のブランドグッズを獲得できるクレーンゲームに挑戦可能だ。あわせて同イベントを体験できるオンラインゲームも配信する。期間中、ゲーム参加者の中から上位100人にブランドグッズをプレゼントする。

 “ユア チョイス”キャンペーンでは、ブランドテーマの「唯一無二」に沿って、人生の大事な局面での一人一人の選択を応援したいというメッセージを発信する。

■TATRAS PARK
日程:2021年9月10〜12日
場所:東京ミッドタウン日比谷1階アトリウム

日程:2021年9月18、19日
場所:名古屋・久屋大通公園 シバフヒロバ

日程:2021年9月25、26日
場所:グランフロント大阪うめきた広場1階

問い合わせ先
TATRAS INTERNATIONAL
06-6451-0924

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「ジースター ロゥ」の新たな顔にスヌープ・ドッグ お尻が主役のキャンペーンを開始

 オランダのジーンズブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」は9月8日から、ラッパーのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)を起用したグローバルキャンペーンをスタートする。スヌープは楽曲「Say It Witcha Booty」の歌詞をアレンジし、さらにオリジナルムービーにも登場もする。「ジースター ロゥ」は本キャンペーンで、“ジーンズをはいてBooty(お尻=後ろ姿)で語る”ことをあらためて訴求するという。

 グウェンダ・ヴァン・ヴリエット(Gwenda van Vliet)チーフ・マーケティング・オフィサーは、「スヌープは言うまでもなく、生ける伝説、世界的に認められたイノベーターであり、ジーンズのようにアイコニックな存在だ。『ジースター ロゥ』はこれまでも、スヌープのような“本物”と協業してきた。本キャンペーン用に、楽曲をアレンジしてくれたスヌープに感謝とリスペクトを送る」と話す。

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サブスクで成功するためには? 「今週の特集お届け隊」2021年9月6日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2021年9月6日号からの抜粋です)

林:今回の特集は、サブスクのニュースが増えているというのが出発点。服のレンタルや化粧品の詰め合わせボックスはほとんどが2015年以降のスタートだが、資生堂、AOKI、ZOZO、ダイソン(DYSON)など撤退したところも少なくない。成功しているところはどんな企業努力をしているのかを解き明かしたいと思った。

本橋:僕はサマリーポケットを利用したり、親が不要だと言っていたブランドバッグをラクサスで貸し出して運用していますが、コロナ下で自宅で過ごす時間が増えて、部屋を整理したいと思ったのがきっかけでした。でも、僕が普段取材しているアパレル企業はほとんどサブスクを展開していません。その理由に興味を持ちました。

林:会員数がある程度増えてブレイクスルーするまでに時間がかかる。そこにたどり着ければもうかるビジネスだが、そこまで赤字続きに耐えられないというところが多いのだろうね。

本橋:そうですね。「このサービスで社会を変える」という強い意志がないとできないことだと感じました。

林:肌診断して毎月アップデートしたスキンケアを届けてくれるというような、リアルな店では味わえない体験を提供できているところが成功している。常に満足度を高めていかないといけないから、難易度が高いね。「サブスク」って定義が曖昧だけれど、同じものを定期的に届けるのではなく、常にアップデートするものだと思った。

本橋:利用者を集めてデータを蓄積し、サービスを改善するという循環がカギになりますね。

林:面白かったのは、ラクサス(LAXUS)の「定額料金になると価格の概念から解放される人が増えていく」という話。最初は価格の高いものを選びがちだけど、徐々に「本当にかわいい」と思うものを借りるようになるというのは、興味深かった。

本橋:確かに。僕も高単価のコートはどうしても汎用性の高い無難なものを買ってしまいますが、本当はもっと色や柄を楽しみたい。コートに特化したサブスクがあったら利用したいです!

林:モノのサブスクはまだまだ利用者が少ない。これからの市場だね。

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ワタミの韓国風フライドチキン、2025年に250店ってマジ? チキンバーガーの陰で、すごい勢いで店が増えている

 創業者・渡邉美樹氏が現場復帰して、まもなく1年。猛烈な勢いで事業構造改革に邁進しているワタミ。「からあげの天才」の出店を加速すると共に、駅前居酒屋業態を「焼肉の和民」に転換している。第3の矢が、フライドチキンの「bb・q OLIVE CHICKEN cafe」。これが意外と化けそうな勢いだ。
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