マルタン・マルジェラのドキュメンタリー映画が日本で公開 本人がついに沈黙を破る

 マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)本人を題材にしたドキュメンタリー映画「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”」(原題:Martin Margiela: In His Own Words)が9月17日から渋谷ホワイトシネクイントやヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国の劇場で順次公開される。上映時間は90分。

 監督を務めるのは、映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」(原題:Dries、2016年)など30本以上のドキュメンタリー映画を制作してきたドイツ出身のライナー・ホルツェマー(Reiner Holzemer)。マルジェラはこれまで公の場に姿を見せることもなく取材や撮影を断り続け匿名性を貫いてきたが、ホルツェマーはマルジェラの信頼を勝ち取り、ドキュメンタリーを完成させた。同作では、「このドキュメンタリーのためだけ」という条件のもと、初公表となるドローイングや膨大なメモから、7歳で作ったというバービー人形の服などプライベートの記録を見せ、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のアシスタント時代やヒット作となった足袋ブーツの誕生、突然の引退まで、これまで一切語ることのなかったキャリアやクリエイティビティについてカメラの前でマルジェラ自身が語る。

 ホルツェマーは、「この映画は単なるサクセス・ストーリーではない。何よりも私にとっては、自らの道を歩み続け、そのポリシーから“不滅”の存在へとなった男のストーリーである。彼は自らの幸せのために、キャリアの絶頂期に辞め、命を削るファッションの世界に背を向けた勇気ある男の物語なのだ」とコメントを寄せた。 

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パリコレは「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「ヨウジヤマモト」などがリアルショー 76ブランドが現地発表を計画

 フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は9月14日、2022年春夏パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)の最終スケジュールを発表した。9月27から10月5日までの9日間に、97ブランドがコレクションを披露する。そのうち、37ブランドがリアルショーを計画。39ブランドは、デジタル発表に加え、現地でのプレゼンテーションを行う。

 ショーを予定しているのは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「エルメス(HERMES)」「ロエベ(LOEWE)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「バルマン(BALMAIN)」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(ANDREAS KRONTHALER FOR VIVIENNE WESTWOOD)「ロク(ROKH)」「コペルニ(COPERNI)」「コシェ(KOCHE)」など。「クロエ(CHLOE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「クレージュ(COURREGES)」「ロシャス(ROCHAS)」はそれぞれ、新クリエイティブ・ディレクター就任後初のリアルショーを計画する。

 今季は、「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」もパリコレのショースケジュールに復帰する。普段はパリメンズで発表している「ラフ シモンズ(RAF SIMONS)」と「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」「ボッター(BOTTER)」も参加。一方、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」や「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、デジタルのみでの発表を決めた。

 日本ブランドでは「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のみがパリでのショーを計画。「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」はデジタル発表に加え、現地でのプレゼンテーションを予定する。そのほか、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「ウジョー(UJOH)」「オーラリー(AURALEE)」「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」がデジタル発表で参加する。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「サカイ(SACAI)」は、今季も参加しないようだ。

 今シーズンの締めくくる10月5日20時(現地時間)からは、4月に新型コロナウイルスが原因で死去した故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏による「AZファクトリー(AZ FACTORY)」のメモリアルショーが予定されている。同ブランドのアトリエに加え、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターやマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)「バレンシアガ」アーティスティック・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)「ヴァレンティノ」クリエイティブ・ディレクターら40組以上のデザイナーが故人に敬意を表するルックを制作し、披露する予定だ。

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「無印良品」が東武動物公園にスーパー隣接店舗 新成長戦略の柱

 良品計画は15日、「無印良品」の東武動物公園駅前店(埼玉県宮代町)を16日の開店に先駆けて関係者に公開した。今後の成長戦略の柱にするスーパーマーケット隣接店舗で、並び合う東武ストアと提携する。物販だけでなく、地域活性化に向けたさまざまな取り組みを行う。

 東武鉄道が東武伊勢崎線・東武動物公園駅の西口に建設した商業施設に入る。平屋の建物で売り場面積は1989平方メートル。衣食住の商品を一通りそろえ、中でも冷食やレトルトカレーなどの食品はフルラインナップで展開する。隣接する東武ストアと店内はつながっており、買い回ることができる。東武ストアに合わせて営業時間は朝9時から夜9時までと既存店よりも長い。

 「無印良品」は近年、チェーンストアの枠組みを超えた地域貢献型の小売業を掲げている。出店が決まった3年前から東武鉄道グループ、商圏の宮代町、杉戸町の自治体と共同でフィールドワークに着手し、住民の声や地域の課題を吸い上げてきた。店舗は消費のニーズを満たすだけでなく、農業や地場産業などの地域経済をサポートする場と位置付ける。

 店内には初の試みとして「みんなの台所」と名付けたキッチンと飲食スペースを設けた。地元の農家や飲食業に携わる人たちに貸し出すことで、起業や販促活動をサポートする。開店に合わせて地元の総菜店「あじまんま」と無農薬野菜を栽培する「蛭田農園」が出店する。

 またレンタルスペース「オープンMUJI」では地元の食や工芸品のワークショップを開いたり、地域情報の発信拠点「まちの案内所」では東武動物公園の飼育員が描いた動物のイラストによる商品を紹介したりする。

 良品計画は、店舗前に作られた約1200平方メートルの芝生広場「みんなの広場」の活用事業を東武鉄道から受託した。憩いの場として開放するほか、毎日のラジオ体操や定期的なマルシェなどの催しを同店が地域の住民とともに行う。

「無印良品」は19年4月の野々市店(石川県)を手始めに、スーパーマーケット隣接店舗の出店に着手。7月に発表した中期経営計画では出店拡大の柱に据えた。これまで「無印良品」は都心や大型ショッピンセンターへの出店が大半だったが、消費者の生活圏に近い郊外のスーパーマーケットやホームセンターの隣への出店を重点的に進め、顧客の来店頻度を高める。東武動物公園駅前店は7店目のスーパーマーケット隣接店舗となる。

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「アンリアレイジ」が18年間を振り返るアートブック 表紙に平手友梨奈を起用 

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、ブランドの18年間を振り返るアートブック 「ANREALAGE:A&Z」の“アンリアレイジ スペシャル エディション”(税込7700円)と“リッツォーリ エディション”(同8173円)を発売する。モデルの平手友梨奈を表紙に起用した“アンリアレイジ スペシャル エディション”は「アンリアレイジ」渋谷パルコ店と公式オンラインストアで現在販売中だ。“リッツォーリ エディション”は全国の輸入書籍取り扱い店舗で9月21日に発売する。

 「ANREALAGE:A&Z」は、創設時からブランドを支えてきた写真家の奥山由之をはじめ、藤原新也、レスリー・キー(Leslie Kee)らの写真を掲載する。さらに長谷川祐子・金沢21世紀美術館館長や、アレクサンドレ・サムソン(Alexandre Samson)=パリ市立パレ・ガリエラ服飾美術館キュレーターが寄稿するほか、森永邦彦デザイナーがコレクションに対する思いを綴っている。パリ・コレクション史上初のオンライン参加で、ブランドの原点回帰となったコレクション「HOME(回帰)」を中心に、「LIGHT/SHADOW(光陰)」「GOD IS IN THE DETAILS(細部)」「SHAPE(形)」「COLOR(色)」「INTANGIBLE(無形)」「PERSPECTIVE(視点)」「HISTORY(軌跡)」 の8章立てで構成する。

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「ニューバランス」 × 「ジュンヤ ワタナベ マン」最新コラボは“574”のミッドカット

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「アイ コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(EYE COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」とコラボレーションしたスニーカーを、全国の「アイ コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」取り扱い店舗で9月17日に発売する。

 スニーカーは「ニューバランス」のアイコンモデル“574”をベースに、秋冬シーズンに適したミッドカットモデルに変更した。ソールにはグリップ性に優れたラギッドアウトソールを、履き口にはボアライナーを採用し、アウトドアテイストに仕上げた。また、インソールには両ブランドのロゴを、ヒールタブには“eYe”のロゴをエンボスした。

 カラーはブラック、ホワイト、オフホワイトの3色で、価格は税込2万8600円。サイズはXS(25cm)、S(26cm)、M(27cm)、L(28cm)、XL(29cm)の5サイズをそろえる。

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POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

みなさまこんにちは。

先日著名なフォトグラファーの友人から「ターコイズについて教えて欲しい」と連絡が来て、いよいよ彼も青く美しい扉を開ける日がくるのかと嬉しくなり、一人家で乾杯した中野です。

毎回大好評をいただき、私も楽しみで待ち遠しかったイベントをご紹介します。

9月25日(土)から10月3日(日)まで、ターコイズ&インディアンジュエリーの名店「スカイストーン・トレーディング」の期間限定ストアが銀座本店B1にて開催されます。

 

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<ヤストモ コデラ>のリング。青く美しいネバダ州産のガドバーターコイズを使用。

 

期間中は「スカイストーン・トレーディング」の代表であり、<ヤストモ コデラ>と<スカイ ブルー ホーク>のデザイナーの小寺康友氏が来店、お客様に直接ターコイズの素晴らしさをご紹介します。

私のターコイズとインディアンジュエリーの師匠である小寺さんは、20年前に初めてお会いした時に<ジル サンダー>のカットソーをさらりと着ていて、その時からインディアンジュエリーショップのオーナーなのにこんなお洒落な人いるんだなと思い続けています。最近は<ロエベ>を好んだり<ベルベスト>のジャケットをオーダーされたりする、筋金入りのファッション好きです。だからこそ、似合うジュエリーを提案する際にファッション好きなお客様から信頼いただけるのだなと感じています。

 

今回の銀座本店でご紹介するアイテムを写真多めにご紹介します。

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新作の<ヤストモ コデラ>のネバダ州産 ローンマウンテンターコイズがセットされた、20K YG ハンドメイドチェーンのネックレスとブレスレット

 

まずは毎回イベントのたびにほぼ完売してしまう、ゴールドシリーズのブレスレットやバングルをご紹介します。最初の写真は小寺さんのこだわりが凝縮したハンドメイドのネックレスとバングルです。丸いゴールドワイヤーを切って叩いてつなげる作業をひたすら繰り返すことにより誕生するチェーンは、ひとつひとつ手で叩いてつなげています。ネックレス1本つくるのに5日かかるこちらは、接触面積が少ないことで肌なじみが良く、さらりと身に着けられるつくりになっています。小寺さんの専売特許である硬度がありルックスの良いスペシャルなローンマウンテンターコイズを使用している世界で1つだけのジュエリーです。

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<ヤストモ コデラのゴールドバングルとブレスレット

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内側にはこんなギミックが。バングルのエンド部分のターコイズはアリゾナ産のビズビ―ターコイズ

このように、バングルと重ね付けしても存在感があります。上品ですよね。

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他にもダイヤモンドをセットしたものや

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新作のデザインをゴールドで表現したバングルなど多数ご用意いたします。

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ゴールドのバングルは18K、20K、22Kとデザインによって変えているので、この心地良い重さとしっとりと肌に吸いつく感覚をぜひ体験いただきたいです。全て<ヤストモ コデラ>

 

つづいてリングをご紹介。

<ヤストモ コデラ>といえば、素晴らしいターコイズがセットされたリングが代表作です。写真以外にシルバー台座のシリーズも多数ご用意いたします。

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1958年に閉山したネバダ州産 ナンバーエイトターコイズの<ヤストモ コデラ>プラチナリング

Lone Mt. K20 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

Lone Mountain K20 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

ローンマウンテンターコイズをセットした<ヤストモ コデラ>の20K YGのリング

艶と光沢感がたまりません。

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素晴らしいターコイズがセットされた<ヤストモ コデラ>の20K YGのローマリングシリーズ

お子様に継承していけるような存在感のあるリングです。

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ネバダ州産ランダーブルーターコイズがセットされた<ヤストモ コデラ>20K YG エングレービングリング

こちらは繊細な彫りが施され、ターコイズの高さもあって最高なリングです。

 

Lone Mt. Island K18 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

Lone Mt. Island K18 rings POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

ローンマウンテンターコイズをセットした<ヤストモ コデラ>の18K YGのアイランドリング

美しい孤島のように存在感のあり、高さを誇るこのリングシリーズは小寺さんの代表作です。

Lone Mt. Pt950 gold bar ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

Lone Mountain Pt950 gold bar ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

<ヤストモ コデラ>のローンマウンテンターコイズを使用したプラチナ金継ぎリング

金継ぎをイメージしたこのデザイン、シビれずにはいられません。

Lone Mountain Island rings POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

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ターコイズ以外のリングはないの、という方にはこちらがおすすめです。

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<ヤストモ コデラ>のゴールドインクルージョンクォーツリング

水晶にゴールドが混ざるこの美しい石はゴールドにセットすることで輝きを増しています。

 

もちろん「スカイストーン・トレーディング」の秘蔵のコレクションを、今回も特別に銀座本店にご用意いただいています。一部非売展示品もありますが、実物が見れるチャンスはなかなか無い逸品ばかりです。

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某著名コレクターが所有していたホピ族の巨匠チャールズ・ロロマ氏のローンマウンテンネックレス

写真集に掲載されているのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、ロロマ氏が生前身に着けていたこのネックレスの実物を今回持参いただきます。ため息が出るほど素晴らしいです。

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ヴィンテージのナンバーエイトターコイズがセットされたバングル

現在と比べて昔のアメリカ人は手首が細かったようで、女性サイズのバングルも色々ご用意していますので、女性の方にもご覧いただきたいです。それぞれが特徴的で素晴らしいナンバーエイトターコイズです。

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70年代の伝説的な鉱脈、ブルーウィンドターコイズのオーナー、リック・エドガー氏が着けていたブルーウィンドターコイズのリング

こんな魅力的で美しいブルーウィンドターコイズはなかなか見れません。鉱山主が実際身に着けていたので当然ですよね。あのエドガー家なのでターコイズ好きな方との話も広がりそうなリングです。興味のある方はぜひ小寺さんにおたずねください。

また、この写真以外にも某著名コレクターから奇跡的に入手したローンマウンテンターコイズシリーズもご紹介いたします。これはマニアックな話なので最後にしましたが、私も写真集でしか見たことがないターコイズの実物が見れるので、楽しみで仕方ありません。

どれも魅力的なジュエリーばかりです。ご来店いただけなくとも、期間中に銀座本店にご連絡いいただきリモートにてご紹介やお買上げもできますので、ぜひお気軽にお問合せください。

 

POP UP STORE:

SKYSTONE TRADING

9/25 SAT. – 10/3 SUN. 銀座本店B1

 

廃棄衣類を紙に再生 循環型社会を目指す「サーキュラー コットン ファクトリー」が始動

 繊維の廃棄物から紙を作り、資源としての活用を目指す循環型プロジェクト「サーキュラー コットン ファクトリー(Circular Cotton Factory 以下、CCF)」が始動した。同プロジェクトは、日本におけるオーガニックコットンの啓発活動に30年にわたって取り組んできたアバンティ(AVANTI)創業者の渡邊智恵子・代表取締役会長が旗振り役となり発足。ほかにもグラフィックデザイナーの福島治と、世界初の多機能快適素材“カバロス(COVEROSS)”を開発したハップ(hap)の鈴木素・代表取締役社長、ファッションブランド「フォーティファイブ・アール(45R)」を運営するフォーティファイブアールピーエムスタジオ(45rpm studio)の中島正樹副社長の3人が参画している。

 CCFによると、日本で年間生産される約28.5億枚の服の半分以上は売れ残り、新品のまま破棄されているという。また、生産工程で発生する繊維クズや店舗での売れ残り衣料、家庭から出る中古衣料などによる繊維廃棄物は世界のゴミの14%を占めるが、繊維のリサイクル率は17.5%と低い。一方で、日本での紙のリサイクル率は67%と割合は高く、渡邊は繊維廃棄物を紙に再生することで間口を広げ、資源を循環させるCCFのシステムを考案した。実現には約2年かかったという。

 その最初の取り組みが、繊維廃棄物を50%以上配合したサーキュラー コットン ペーパー(Circular Cotton Paper 以下、CCP)の開発と事業化だ。会見に登壇した新生紙パルプ商事の花輪年秋氏はCCPについて、「回収された廃棄コットンを原料の50%以上に使用した画期的な紙だ。これまでも廃棄物を混合した紙は数多くあったが、配合率は10%程度、高くて30%だった。50%以上はもはや主原料といえるレベルだ」と評価。今後は、廃棄物の回収方法や回収後の分別、タグやボタンの除去、製紙メーカーの再生技術といった現状の課題を解決しながら、CCPのさらなる品質向上を目指す。

 さらに、CCP普及のための“100プロジェクト”も実施する。CCFの取り組みに賛同し、パートナー会員となった企業や団体のCCP活用例を紹介。100の事例を達成した際は、「洋服で未来(紙)をつくる100 Project」を書籍化する予定だ。現在パートナー会員を募集中で、すでに日本郵便をはじめ、サザビーリーグや和菓子屋の榮太樓總本鋪、久遠チョコレート、統合医療 希望クリニックなど、計27の企業や個人が賛同している。年会費は6万円(月額5000円)。

 9日の会見には、ファッションジャーナリストの生駒芳子氏や日本郵政の増田寛也社長、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の皆川明デザイナーも参加。皆川デザイナーは、「産業廃棄物から取り出したコットンを再生コットンではなく紙にして、新しい使い方を模索する取り組みは、他産業や私たちの暮らしにもプラスに働くだろう。ファッション産業の廃棄物自体を減らすことも重要な課題だが、今も大量に残っている廃棄コットンをまずは紙に置き換え、いろいろな産業に役立てることは意義深い。CCFのプロジェクトに期待している」と、ビデオメッセージを寄せた。

 最後に渡邊は、「原料のトレーサビリティー、繊維廃棄物の高い含有率、商品の品質維持を叶えた信頼される紙は、1社だけでやることではなく、仲間と共に作っていくものだと考えている。それぐらい待ったなしの現状が目の前にある。パートナーのみなさまとCCFを盛り上げていきたい」と、思いを語った。CCFは今後、繊維廃棄物配合率70%の和紙の開発をはじめ、繊維から繊維、建材、エネルギーなど、他業界でも活用できる資源を作りだす技術開発を行っていく。

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眼鏡アイヴァンが5つ目のオリジナルブランド「イーファイブ アイヴァン」を12月上旬に発売

 眼鏡企業のアイヴァン(東京、山本典之社長)は、「アイヴァン(EYEVAN)」「アイヴァン 7285」「10 アイヴァン」「アイヴォル(EYEVOL)」に続く第5のオリジナルブランドとして、「イーファイブ アイヴァン(E5 EYEVAN)」を12月上旬に発売する。“メタルシリーズ”と“プラスチックシリーズ”からなる全7型展開で、価格は4万7300円~。

 広報担当者は、「『イーファイブ アイヴァン』は“形態は役割、目的に従う”という生物学の考えに影響を受け、これまでとは全く異なるアプローチでファンクションを追求する。例えばカエルの水かき、花や貝殻などから機能を学ぶ」と話し、同ブランドを構成する5大要素として“実用的であること”“機能が必然であること”“安心して扱えること”“フレシキブルであること”“長く使えること”を挙げる。同時に、着用時にストレスを感じさせないなど、快適かつ豊かな工業製品も標ぼうする。

 12月上旬の発売に先駆けて、9月25日から10月24日まで「アイヴァン 7285 トウキョウ」と「ジ・アイヴァン 京都祇園」でポップアップイベントを行う。

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NIGO®が「ケンゾー」のデザイナーに就任

 「ケンゾー(KENZO)」は9月20日付で、NIGO®「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE® 以下、ベイプ)」創業者をアーティスティック・ディレクターに任命した。ウィメンズ・メンズのデビューコレクションは、来年1月のパリ・ファッション・ウイーク中に発表する。なお、2019年からデザインを率いてきたフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveria Baptista)氏の後任だ。

 1970年生まれのNIGO®(本名は長尾智明)氏は高田賢三「ケンゾー」創業デザイナーと同じ、文化服装学院を卒業。「ケンゾー」がLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下になった1993年にファッションのキャリアをスタートし、同年に「ベイプ」を立ち上げた。フルジップ仕様の“シャーク”フーディーをはじめとするヒットアイテムを生み出し、ストリートウエア界をけん引してきた存在だ。そのほかファレル・ウィリアムス(Pharrel Williams)とストリートウエアブランド「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」を立ち上げたり、ユニクロの「UT」シリーズのクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、幅広く活躍。2010年には「ヒューマン メイド(HUMAN MADE)」を立ち上げ、11年には「ベイプ」をI.Tに売却後、13年に同ブランドを去った。

 シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼最高経営責任者(CEO)はNIGO®氏が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とコラボしたコレクションに感銘を受け、ルイ・ヴィトンのマイケル・バーク(Michael Burke)会長兼CEOに当時、彼を「ケンゾー」のデザイナーに起用することを提案されたという。トレダノ会長兼CEOは「NIGO®氏は長年高田賢三氏を敬ってきた。『ケンゾー』の豊富な知識だけでなく、彼のパーソナリティーやクリエイティビティーは素晴らしい」と評価する。

 NIGO®氏は「高田賢三氏はさまざまな文化に対する理解・知識を通して、オリジナル性に長けたコレクションを手掛けてきた。それは私のクリエイションの哲学にも共通することだ。賢三氏のクラフツマンシップを継承しながら新たな『ケンゾー』を作ることは、30年に渡る私のキャリアにおいて、一番のチャレンジになるだろう」とコメントしている。

 なお、NIGO®氏の就任とともに、新たなCEOにシルヴァン・ブラン(Sylvain Blanc)=アンディズ(UNDIZ)CEOの起用も発表した。ブラン氏は仏百貨店プランタン(PRINTEMPS)でキャリアをスタート後、2010年に高級パティスリー「ユーゴ&ヴィクトール(HUGO & VICTOR)」を立ち上げ、18年から仏下着ブランド「アンディズ」の事業を率いている。10月18日付でケンゾーのCEOに就任する。シルヴィー・コリン(Sylvie Colin)現CEOの後任だ。

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「ランコム」の2021年クリスマスは毎年好評の豪華コフレが登場 人気スキンケアやメイクアップをセット

 「ランコム(LANCOME)」は10月15日、2021年のクリスマスコフレ“ビューティーボックス“(税込2万1450円)を発売する。10月1日から予約を開始する。なお、公式サイトと「アットコスメ ショッピング」では先行して9月24日に予約を開始し、10月1日から販売する。

 同製品はオリジナルのバニティーバックに限定品やベストセラー製品などをセットにしたコフレで、毎年好評を得ている。今年はパリのファッション ブランド「Eli Grita」とのコラボレーションで、バニティーバックやアイシャドウパレットに星のデザインを施した。コフレの内容は、華やかな目元も演出する限定アイシャドウパレット“グリマリングスター アイシャドウ パレット”、“UV エクスペール トーン アップ ローズ”、“ラプソリュ マドモワゼルバーム 010”、“グランディオーズ”、“ブラッシュ スプティル SH 02”の現品のほか、人気スキンケアの試供品サイズ4種、メイクブラシをセットにした。

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「トム フォード」の“光らないところがない”ピカピカルックに心から拍手 地球の裏側からNYコレ鑑賞記 Vol.4

「トム フォード」

・リアルショーをライブ配信
・全42ルック

 トム様!!アナタは、やっぱりスゴいです!
 2022年春夏の「トム フォード(TOM FORD)」を見て、そう呟かずにはいられませんでした。太陽いっぱいのロサンゼルスで暮らし、でも最近はコロナ禍で外出もままならず……。そんな鬱屈した思いが、一気にバクハツしたのでしょうか?コレクションは、光らないところがない(笑)!!色のない洋服が登場しない(嬉)!!そのくらい、ビッカビカでカラフル。ここまで振り切れるのは、「トム フォード」以外にありません。

 ピカピカ光るのは、見るからに肉厚でぜいたくなダッチェスサテンのジャケットやサルエル仕立てのカーゴパンツ、スパンコールを隙間なく敷き詰めたタンクトップ、仕上げに箔プリントを施したようなヘンリーネックのリブニット、そして、ピッカピカに磨いたレザーのジャケットやショートパンツ。パンプスからミニバッグ、ボディバッグにいたるまで、全てがピカピカな上、ゴールドのアクセサリーを「これでもか!」と言わんばかりにジャラジャラ身につけています。ベースのスタイルは90年代のミニマリズムで、実際シンプルなアイテムを重ね着も最小限にまとっただけなのに、なんてゴージャスなのでしょう。

 トム様は、これだけピッカピカなのは、コロナでさらに加速したデジタル・コミュニケーションも一因だと語ります。「人々は、デイタイムにドレスアップすることが少なくなり、ソーシャルメディアのためにドレスアップすることが増えたのではないでしょうか?洋服はますます漫画的なパワーを持ち、私たちの携帯電話の小さなスクリーンにパワーを与える必要があります」と打ち明けます。その是非を問うワケではなく、ただひたすらにその時代を生きる人のために洋服を生み出す。しかも、彼らしく。ロサンゼルスに移り、育児にも励むトム様だからこその、シンプルでナチュラルな考え方が心を打つコレクションです。

「トリー バーチ」

・リアルショーをライブ配信
・全30ルック

 「トリー バーチ(TORY BURCH)」と言えば、春夏は良家の子女っぽい「大草原の小さな家」、秋冬はボヘミアンなイメージでしたが、そのイメージを少し変えてきました。今シーズンは、かなりチャレンジングなシルエットに挑戦。インスピレーション源は、1940年代に活躍したデザイナー、クレア・マッカーデル(Claire McCardell)。ココ・シャネル(Coco Chanel)やマドレーヌ・ヴィオネ(Madeleine Vionnet)と共に、女性を身も心も窮屈だったファッションから解放した偉人です。

 「大草原の小さな家」の面影は、チェックのピクニックワンピースなどから、今季もちゃんと漂っています。でもそこに加えたのは、カラーブロッキングしたリバーシブルのジャージートップスや、ドローコードで調整できるアシンメトリーのトップス、バルーン袖のブルゾンやトレンチコートなど。太めのベルトでウエストマークして、いずれもリラックスムードが漂うものの、そのシルエットは従来の「トリー バーチ」とは一線を画しています。デザイン性は、格段に高まりました。

 屋外でのコレクションは、全30ルック。コロナ前と比べると、1/3~1/4絞り込んだ印象です。でも、それで良いですよね?サンプルでも作りすぎないこと、一度にたくさんのアイデアを発表し続けて枯渇しないことは、業界のサステナブルを高める手段です。数ではなく、クオリティー。そんな意識改革が如実に現れています。

「オーバーコート」

・ヴィジュアルを世界に配信
・全30ルック

 さぁ、この「地球の裏側からNYコレクション鑑賞記」は、私が一番洋服を買っているニューヨーク・ブランド「オーバーコート(OVERCOAT)」で幕を閉じたいと思います。手掛けるのは、本当にたくさんのラグジュアリー&デザイナーズブランドのパターンを手がけてきた大丸隆平さん。そのコートやジャケットのパターンはまさに天才的で、誰が、どんな服を着ていてもジャストフィットするのです(マジで)。
という職人気質なブランドですが、最近はグラフィックデザイナーのピーター・マイルズ(Peter Miles)とコラボレーションして、先行き不透明な時代だからこそ心に染み入るカラフルなカラーパレットも魅力の1つに仲間入り。ピーターとのコラボは22年春夏も継続で、オープンカラーのシャツやパンツ、アノラックは間違いなくコラボのソレです。

 あぁ、早くどんな素材なのか、どんなパターンなのかを確かめるべく、洋服に袖を通してみたい!そんな気持ちでいっぱいです!以上、デジタル取材でもリアル試着への欲望がムクムクと湧き上がってしまったムラカミが、NYの裏側からお伝えしました。

 ウィズ・コロナ生活が始まって早1年半。この間、ファッション・ウイークは必然的にデジタル開催を強いられましたが、「SNSでバズらない」や「バイヤーやメディアが、新しいブランドを探せない」などの課題が露わになりました。そのせいか(!?)、2022年春夏シーズンは「ガマンできない!」と言わんばかりにリアルショーを再開するブランドが続々。この記事にある通り、ニューヨークでは、ほとんどのブランドが何らかの形でリアルイベントを再開します。でも、日本にいる私たちは、未だかつてのような取材が再開できません。そしてブランドのいくつかは、「どうせ日本から人は来ない」と割り切り、現地在住の日本メディアの関係者さえ門前払いだそうです(泣)。「このままでは、イカン!!」。そう思い「WWDJAPAN」は、地球の真裏にある日本から引き続き情報発信。リアルショーの再開に伴いデジタル取材は難しくなりそうですが、ブランドのオウンドメディアやSNS、YouTube、そして米「WWD」の記事を見ながら、ウィズ・コロナ&アフター・コロナのファッションウィークの片鱗を探します。

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桃谷順天館が男性の育休取得をサポート 大阪府「男女いきいき宣言プラス」認定

 化粧品の製造・販売を行う桃谷順天館はこのほど、大阪府の「男女いきいき宣言プラス」認証を7月21日に取得したと発表した。同社における、男女共に取得可能な「不妊治療休暇」や「キャリアチャレンジプラン」、「自己研鑽制度」など時代に合わせた独自制度の導入や取り組みなどが評価された。今後、男性の育休取得のサポートも強化し、男性の育児や家事参入を後押しする。

 これまで同社は、性別に関わらず活躍できる体制づくりに注力してきた。「不妊治療休暇」においては期間の上限設定を設けず、キャリアを諦めることなく男女ともに治療に専念できる制度として導入。さらに、看護休暇でカバーできない中学生未満の子どもがいる社員を対象に年5日取得できる「親子の絆休暇」、上長の許可なく自身が希望する職種にチャレンジができる「キャリアチャレンジプラン」など、ライフステージに合わせて自分らしい働き方が選択できる社内風土を醸成し、社員の活躍をサポートする。

 また8月から、配偶者が妊娠した際の育休取得意向面談の実施や、親になるための心の準備に参考図書の贈呈などを開始した。全社員の理解を深め、男女ともに休暇をとりやすい環境を整える。同社の人事担当者は「女性活躍に注目が集まる中、女性はもちろん性別に関係なく自分らしく生き生きと安心して活躍できる環境整備に取り組んでいる。性別などに関係なく多様性を受け入れ、全ての人が平等に活躍できる環境を整えることで全社員のモチベーションアップにつなげ、各々のキャリア形成に役立ててほしい。引き続き、時代にあった制度の改正や活用の働きかけに注力する」とコメント。

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植物療法の第一人者の森田敦子氏がフェムテック・ウェルネスメディア「ウームラボ」始動

 植物療法やデリケートゾーンケアの普及と社会活動にいち早く取り組んできた森田敦子植物療法士が率いるサンルイ・インターナッショナルは9月16日、フェムテック・ウエルネスメディア「ウームラボ(WOMB LABO)」を立ち上げる。デリケートゾーンのケア製品やバイブレーターなどを扱うセレクトオンラインショップ「ウームラボ オンラインストア(WOMB LABO ONLINE STORE)」もスタートし、自分自身の体を知り、向き合うための知識や情報の発信を通じ“潤うからだ”作りをサポートする。

 同サイトは、女性の美と健康、健やかなセンシュアリティケアを発信するもの。女性のライフステージには初潮や妊娠、出産、更年期、閉経と体の変化が訪れるが、体の仕組みについて知らないことが多いため、問題に直面してから向き合う人が少なくない。そこで、膣まわりをはじめ体内のケア方法、ケアグッズの紹介を通して女性をサポートしていく。

 森田敦子サンルイ・インターナッショナル社長は「『ウームラボ』では症状・疾患などの課題に対する技術アプローチのみならず、女性の体に備わる生理機能の数々を包括してフェムテックと定義する。東峯婦人クリニックの松峯寿美医師・医学博士やパリ第13大学 医薬学部元教授 婦人科専門医のベランジェ―ル=アルナール医師・医学博士など各専門家による記事監修を実施し、信頼性の高い情報を発信する」と語った。

 オンラインストアでは森田社長が手掛けるデリケートゾーン・ボディーケアブランド「アンティームオーガニック(INTIME ORGANIQUE)」や膣トレーニング、サニタリーケア、プレジャーテック、書籍などのアイテムをそろえる。また、「ウームラボ」のスタートに合わせ、シンガポール発人間工学に基づいたバイブレーターメーカー、スマイルメーカーズ(SMILE MAKERS)の日本代理店権を取得し販売する。

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南米発フレグランスメゾン「フエギア1833」から日本限定で月下美人の香りが登場

 アルゼンチン・ブエノスアイレスで誕生したフレグランスメゾン「フエギア1833(FUEGUIA 1833)」は9月16日、新作“ダマ デ ノーチェ(Dama de Noche)”を発売する。今年4月にギンザシックス内にオープンした銀座店限定の香りだ。

 “ダマ デ ノーチェ”は、夜のみに美しい花を咲かせる月下美人をイメージ。艶やかでありながら繊細さもある月下美人の香りは、調香師のジュリアン・べデル(Julien Bedel)が銀座で出会った女性の記憶と重なり、今回銀座店限定にした。ジュリアンはメキシコで体験した月下美人の香りのコンポジションを“レコーティング”し、独自に解釈しながらイランイランやジャスミンなどを用いて再現した。夜の間の数時間にしか咲かない儚さと、品のある美しさを表現した。

 30mLサイズ(税込2万2000円)と100mLサイズ(税込4万4000円)に加え、アルコールなどの溶剤を一切使わず作った濃縮エッセンス“プーラエッセンシア”(8mL、税込3万9600円)が登場する。

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エトロ、新CEOを任命 ドルチェ&ガッバーナの経営陣から

 エトロ(ETRO)は9月9日、新たな最高経営責任者(CEO)にファブリッツォ・カルディナリ(Fabrizio Cardinali)前ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)最高執行責任者(COO)を任命した。年内にはエトロに加わり、正式にCEOに就任する予定。2015年からエトロを率いてきたフランチェスコ・フレスキ(Francesco Freschi)=ジェネラル・マネージャーの後任という形になる。

 イタリア出身のカルディナリ新CEOは、ディーゼル(DIESEL)やリーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS & CO.)で経験を積んだ後、ドルチェ&ガッバーナでマーケティング・ディレクターなどの要職を務めた。12年には、当時コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)の傘下だったランセル(LANCEL)のCEOに就任。13年には、同じくリシュモンが擁するダンヒル(DUNHILL)のCEOに就任した。その後、17年にドルチェ&ガッバーナに戻り、COOを務めている。

 エトロは、1968年にジェローラモ・エトロ(Gerolamo Etro)がテキスタイル会社として創業。80年代にはウエアやライフスタイル分野にも手を広げ、香水やスーツケースも手掛けるようになった。長らく一族経営の企業として知られ、身売りはしないと公言していたが、2021年7月にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)に株式の60%を5億ユーロ(約645億円)で売却した。今回の人事に伴い、エトロ創業者は会長に就任する。

 カルディナリ新CEOは、「アイコニックなファッションブランド『エトロ』の節目というエキサイティングな時期に、同社に加わることができて大変うれしく思っている。『エトロ』ならではのスタイルや高いクラフツマンシップ、その豊かなヘリテージに以前から憧れを抱いてきた。エトロ一族や経営陣、そしてLキャタルトンと協力して顧客層や商品カテゴリーを拡充し、事業をさらに成長させていきたい」と語った。

 「エトロ」は世界の約60カ国におよそ140の直営店を抱えているほか、自社ECを展開。18年の売上高は2億8500万ユーロ(約367億円)で、情報筋によると5000万ユーロ(約64億円)程度の負債があるという。

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扱いやすい“ベージュ”と“ブラック”が登場! 誰でも手軽に毎日使える「N. カラーシャンプー&トリートメント」に新展開

 プロフェッショナルヘアメーカー・ナプラのヘアケアブランド「N.(エヌドット)」の“カラーシャンプー&トリートメント”から9月下旬、新色として“ベージュ”と“ブラック”が登場する。使うたびに少しずつ色みを補い、褪色防止と色持ちアップをかなえるシリーズで、天然由来の補修・保湿成分を配合し、カラーケアだけでなくヘアケアもできる。
 
 新色の“ベージュ”は、ハイトーンカラーの鉄板、ミルクティー系カラーを楽しむ人にぴったりで、“ブラック”はブルーブラック系の暗髪を楽しむ人や、グレイッシュな白髪ぼかしをしている人におすすめできる。

 同ブランドの特徴は、カラーシャンプーとトリートメント、1つのブランドで両方そろえているため、毎日のヘアケアに取り入れやすいこと。既存のカラー“パープル”“シルバー”“ピンク”に新 2色が加わることで、ヘアカラーを楽しむ大半の人に提案できるようになり、「カラシャン&トリでお気に入りのヘアカラーを長く楽しむ」というライフスタイルをさらに広めることができる。

新色は中間色系カラーに
最適な“ベージュ”と
メンズなどの暗髪カラーに
最適な“ブラック”

 今回の新色の“ベージュ”は、中間色系カラーに最適。需要の高いブラウン系やインナーカラーとしても人気のベージュ系に対応している。ナチュラルカラーの人でも使えるため、「これまでカラシャンを使ったことがない」という人にも、バスルームに1本置いておくことをおすすめできる。“ブラック”はメンズなどの暗髪カラーに最適。白髪にも対応しているため、幅広い年齢層におすすめできる。

 毎日の使用でもムラになりにくく、濃く入り過ぎることの少ない絶妙な染料バランス。数種類の保湿成分を配合し、柔らかく滑らかに洗い上げる。ホワイトフローラルをメインに、フルーティーやウッディな香りをブレンドした上品に華やぐ香り。

普段のヘアケアを
少し変えるだけで
カラー後のウキウキ感を
長く楽しめる

 「N.」の“カラーシャンプー&トリートメント”は、以前に美容師さんにすすめられて使用したことがあり、その時も良かったけれど、新色の“ベージュ”は今の私のヘアカラーによりぴったりだと思った。“カラーシャンプー”はダメージ毛でも泡立ちがよく、“カラートリートメント”はしっとりとまとまるので、パサつきやすいのが悩みだった私の髪が、ドライヤーで乾かした後も潤う。ほんの少しずつベージュみを足しながら褪色を緩やかにしてくれる。美容室でヘアカラーをした後のウキウキする気持ちを、普段のヘアケアを少し変えるだけでより長く楽しむことができ、カラーシャンプーの大切さを実感した。今年は、ハイトーンカラーをもっと楽しみたいと思う。

誰でも簡単に毎日使えるから
“初カラシャン”の人にも
提案しやすい

 ハイトーンカラーやダブルカラーなど、ヘアカラーの選択肢が広がり、カラーシャンプーのイメージは金髪向けのいわゆる“ムラシャン”から、ヘアカラーを楽しむ方のマストアイテムへと大きく変化した。ムラサキ以外のカラーバリエーションのニーズも高まり、今秋はトレンドカラーに対応した新2色を発売する。一般的なカラーシャンプーには、“週に1回”や“3日に1回使用”などプラスオンケアとして使うアイテムが多いが、“N. カラーシャンプー&トリートメント”は毎日使用できる染料濃度に調整している。デイリーケアできれいな髪色を長く保つことを目的に、簡単で使いやすく、続けやすい点を大切にしているため、今までカラーケアシャンプーを使ったことがない人にもおすすめしやすい。

トレンドにマッチした
全5色のラインアップ
それぞれこんな人に
おすすめできる

PHOTOS:HIROKI WATANABE
問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

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2021年「メットガラ」のファッションと着用ブランドを一挙紹介 リアーナ&エイサップ・ロッキーやBLACKPINKのROSEら来場

 2021年度「メットガラ(MET GALA)」がニューヨークのメトロポリタン美術館で(Metropolitan Museum)9月13日(現地時間)に開催された。「メットガラ」は同美術館で行われるファッション展覧会のオープニングを飾るイベントで、1995年から催されているがコロナ禍により2020年は中止したため、19年5月以来の開催となる。
 
 9月18日から同美術館でスタートする展示会のテーマ“イン・アメリカ:ア・レキシコン・オブ・ファッション(In America: A Lexicon of Fashion)”にちなみ、「メットガラ」のドレスコードは「アメリカの独立(American Independence)」だ。多くのセレブリティーが華やかなレッドカーペットファッションを披露することで“ファッションの祭典”とも称される同イベントの来場者のファッションを着用ブランドとともに紹介する。

 共同ホストのビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)は、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のペールピンクのチュールドレスに、13個の「カルティエ(CARTIER)」のジュエリーを合わせた。ビリーが「ヴォーグ(VOGUE)」5月号表紙で披露して以来継続しているオールドハリウッド的スタイルだ。

 ラッパーのリル・ナズ・X(Lil Nas X)は、レッドカーペットの上で3回も衣装チェンジ。登場時に着用していたゴールドのマントを脱ぎ、騎士のような黄金の甲冑を披露。さらに、クリスタルが輝く全身ボディースーツにチェンジした。3つのルックは全て「ヴェルサーチェ(VERSACE)」が手掛けた。

 BLACKPINKのROSEは、自身がアンバサダーを務める「サンローラン(SAINT LAURENT)」の21-22年秋冬コレクションから、大振りのリボンがアクセントになったブラックのミニドレスで登場。同ブランドのアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=クリエイティブ・ディレクターが連れ添った。

 キム・カーダシアン(Kim Kardasian)は離婚申請中のカニエ・ウェスト(Kanye West)が「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と共同でデザインした全身を黒で覆ったルックで登場した。リアーナ(Rihanna)も「バレンシアガ」を着用して交際中のエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)と来場。エイサップ・ロッキーはカニエのMVを監督するなどの経歴があるデザイナー、イーライ・ラッセル・リネッツ(Eli Russell Linnetz)が手掛けるカリフォルニア発の気鋭ブランド「ERL」のキルトガウンで登場し、後にスーツに衣装チェンジした。

 共同ホストのティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)は、「“チャックテイラー”ほどアメリカらしいものはないよ」と、「コンバース(CONVERSE)」に「ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)」を合わせた。詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)は自由の女神に着想を得たという「ヴェラ・ウォン(VERA WANG)」のドレスを着用。テニスの大坂なおみ選手は自身のルーツであるハイチと日本のエッセンスを取り入れた「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のカスタムドレスを着用した。

 アマンダ・ゴーマンや大坂なおみ選手といったさまざまな業界から集まったメンバーが共同ホストを務めた今回の「メットガラ」は、より多様な業界の有力人物を招待した。AOCことアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio Cortez)下院議員は“Eat the Rich”ならぬ“Tax the Rich(金持ちに税を負担させよ)”というメッセージがのったドレスを着用。ドレスはファッションデザイナーでアクティビストでもあるオーロラ・ジェームズ(Aurora James)が手掛けた。そのほか体操のシモーネ・バイルズ(Simone Biles)選手や陸上のアリソン・フェリックス(Allyson Felix)選手も来場した。

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男性の肌に確かな自信を 進化を続ける「シセイドウ メン」

 資生堂のプレステージメンズスキンケアブランド「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」は3月、ブランド初となる大幅リニューアルを実施し、新スキンケア製品やメイクアップラインを加えて新たなスタートを切った。「WWDJAPAN」が百貨店、セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアを対象に、2021年上半期(1〜4月)に売れた商品を調査した「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ(以下、ベストコスメ)」では、「メンズコスメ」部門において、新製品、総合(既存品含む)の双方でTOP3を独占。近年注目の高まるメンズビューティ市場においても、「シセイドウ メン」は際立った強さを見せている。

新生「シセイドウ メン」を体現
3つの肌悩みにアプローチする美容液

 ベストコスメの新製品部門で1位を獲得したのが、新生「シセイドウ メン」のコアアイテムとなる美容液“アルティミューン(TM) パワライジング コンセントレート”(30ml、税込7700円)だ。「シセイドウ」のベストセラー美容液の名前を冠していることからも、その品質への本気度との自信がうかがえる。

 すこやかな男性肌の鍵となる3つの肌のゆらぎ「ディフェンス」「バランス」「リカバリー」を解明。トリプルツバキGLエキス配合テクノロジー*を搭載し、肌にみずみずしさとしなやかさを与える。洗顔後に塗布するだけで基本的なスキンケアが完了する手軽さも支持されているポイントだ。

※ツバキ種子エキス、ツバキ花エキス。ツバキ葉エキス、グリセリン(保湿)

ベーシックケアを1週間体験できる
トライアルキットが9月に発売

 9月21日に「シセイドウ メン」のスキンケアを約1週間分試せる“ベーシック トライアル キット”(税込1980円)を数量限定で発売する。ニキビのもとになる汚れや皮脂をすっきり洗う洗顔料“フェイス クレンザー”(30g)、洗顔やひげそり後の肌のバリア機能を守り、うるおいを与える“ハイドレーティング ローション”(19ml)、そして“アルティミューン(TM) パワライジング コンセントレート”(5mg)の3つがセットになっており、「シセイドウ メン」の実力を手軽に体感できる。

男性肌と真摯に向き合い研究
自信とエネルギーを与える存在に

 資生堂の男性向け本格スキンケアラインとして2003年に誕生した「シセイドウ メン」。その後、長年にわたり年代・性別ごとの皮膚生理を研究し、過剰な皮脂分泌や乾燥、肌荒れなどの特有の肌悩みへのアプローチを追求し、進化を続けてきた。「男性肌と真摯に向き合う姿勢と、飽くなき研究に裏打ちされた品質」(伊藤成彦・資生堂ジャパンプレステージマーケティング部アシスタントブランドマネージャー)こそ、肌にこだわる男性に支持を得る最大の理由。「シセイドウ メン」は激変する時代の中、未来へ挑戦する男性に確かな自信とエネルギーを与える存在であり続ける。

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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熱量の高さが東コレの魅力! 「今週の特集お届け隊」2021年9月13日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は2021年9月13日号からの抜粋です)

美濃島:今回、僕はデジタル取材に専念しましたが、現場からのリポートやSNSなどを見て、東京はエモーションをかき立てるブランドが多いと感じました。

大杉:本当に熱のあるブランドが際立っていました。楽天支援の「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は新宿御苑の自然の中でブランドらしさが表現できていて、15周年かつユニクロコラボも控えていることもあって、いいタイミングの素敵なショーでした。同じく京急線ジャックした「カラー(KOLOR)」はまさに「東京」らしく、リアルショーの良さが詰まっていました。あとは新人の「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」。改めてクリエイションの大切さを感じました。

大澤:やはり実際の素材感を見るのは大事だし、リアルショーは感じられるものが多いですよね。僕は「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」のバックステージ取材が印象に残りました。ショーを行う意味について、久保嘉男さんが「本来服を売るためのものであって、エンタメ性も必要だけど、近くで服を見てもらうことが大事だ」と語っていて、「存在意義を示すためのショーだ」と。熱いなって思いました。

美濃島:いいですね。僕は前回リアルショーでデビューした「コンダクター(EL CONDUCTORH)」が今回デジタルで、短編映画に挑戦したのは野心的だと思いました。日本の新進ブランドが俳優を起用して撮っていて、予算が限られ制約もある中で、手探りではあるけど新しい表現に挑む姿勢に共感しました。

大杉:「ヨシオクボ」は、招待客一人一人に向けてビデオメッセージを作るなど、「おもてなし」を感じました。「コンダクター」も上映会があって、リアルだからできることを追求することでブランドの世界観が伝わってきました。コロナ下で省かれてしまい、忘れかけていたリアルの特別感を再び味わえたシーズンでしたね。

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アパレルの店舗販売に未来はあるのか 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。長引くコロナ禍によってアパレルの店舗販売のあり方が変化を迫られている。デジタルと融合した店舗運営、そして現場の販売員はどうあるべきか。詳細に論じてみた。

 コロナ禍でソーシャルディスタンスが求められる中、さすがにロープレ・コンテストは下火のようだが、代わってSNSの発信力やオンラインの接客、スタイリング提案を競う「スタッフ・オブ・ザ・イヤー」(バニッシュ・スタンダード主催)が盛り上がった。

 店舗販売の1人当たり売り上げがEC(ネット通販)の10分の1ほどに過ぎない以上、店舗はD2CのショールームかAI(人工知能)仕掛けの無人販売に近づいていくしかなく、「販売員」はオンライン(ECやSNS)に活躍の場を求めざるを得ない。そんな現実を直視するなら旧来のロープレ・コンテストは開催の意義が疑わしく、オンラインの接客やスタイリング提案に加え、ライブコマースのチームプレーこそコンテストで競われるべきだろう。アフター・コロナへ、アパレル販売はどう変わっていくのだろうか。

ロープレ・コンテストは「政(祭り事)」

 ロープレ・コンテストは販売員の接客スキル向上を啓蒙するという「建前」の一方、給与水準が低くキャリアアップも限られて採用難が続く販売員にスポットライトを当て、現勤販売員の意欲を高めて新規の応募者も増やしたいという「政(祭り事)」の性格が強い。

 ロープレ・コンテストで評価される接客スキルは日常の接客シーンから乖離したスタンドプレーになりがちで、接客スキルの啓蒙としてふさわしいか疑問があるし、売り上げを追求すれば個人プレーではなくチームプレーになる。売り上げを最大化するにはTVショッピング方式のキャスト(販売員)、モデル、ゲストのチームプレーが効果的だが、冷静な選択を逸脱して購買意欲を盛り上げてしまうと返品率が跳ね上がる。

 販売接客は顧客の選択を的確にサポートするのが本質で、購買意欲を盛り上げれば良いというものではない。商品情報や在庫情報に加えて顧客情報(ログインが必要)もつかんでいないと的確なサポートはできないから、人力よりビッグデータ武装のAIの方が優位であることは言うまでもない。

 チーム接客は前世紀の呉服販売で押し込み販売の常套手段とされ、紳士服店でも一時は推奨されたが、ローン返済に苦しむ顧客が続出して「呉服店は怖い」と敬遠されるようになり、今日のコンプライアンスがきちんとした小売業では3人以上での接客は禁止されているはずだ。私も前世紀には多数の「販売マニュアル」作成に関わったが、やはり3人以上での接客は禁止していた。

 3人接客はともかく、アパレル販売では米国の高級店などで見かける販売員とフィッターの連携プレーが効果的だが、販売は個人プレーとして評価されるせいか、セレクト店や高級ブランド店でも研修されることが少なく、スキルを知らない販売員も多い。ロープレ・コンテストもそんな連携プレーを競うならも見応えもあるし、接客スキル向上の啓蒙効果も期待できるのではないか。

オンライン接客やライブコマースへ

 店舗販売での3人接客は押し込み販売を避けるべく禁止すべきとしたが、今日ではTVショッピングのみならずライブコマース(ネット動画販売)でも必須の販売方式となりつつある。

 ライブコマースはソーシャルバイヤー※1.のスマホカメラによるワンオペから始まったが、アングルやフォーカスを固定してのワンオペでは訴求効果に限界があり、ライブコマースがメジャー化するに連れてTVショッピング同様、キャスト、モデル、ゲストの連携プレーをカメラマンがアングルやフォーカスを工夫して撮るようになってきた。TVショッピングのようにキャストやモデルのフォーメーションを変えて動きを強調したり、在庫カウンターを表示して購入をあおるライブコマースが出てきても不思議はない。

 ECは単品(SKU)登録を編集した「サムネイル」ゲートから個別単品の「ささげテンプレート」(後ろはショッピングカート)に誘導する仕組みだから、ささげビジュアルのルック提案だけでは着回し表現に限界があり、さまざまな体形やキャラクターに対応する着こなし・着崩し提案も難しい。ゆえにさまざまな体形やキャラクターの販売スタッフが着回し・着こなし・着崩しを提案するスタッフスタイリングが不可欠だが、個々人のスキルに大差があるのが実情で、ブランドのディレクターやプレス担当がマニュアル化してスキルを指導したり選別して掲載する体制が必要だ。各社公式サイトのスタッフスタイリングを見比べると、そんな体制の有無が透けて見える。

 コロナ禍もあって百貨店や駅ビル・ファッションビルを主力とするアパレルではEC比率が4割、5割も珍しくなくなり、1人当たり売り上げも店舗販売(1600〜4000万円)とEC(数億円)で10倍前後もの格差があるとなれば、販売員啓蒙のコンテストも店舗販売の接客ロープレからオンライン接客やスタッフスタイリング、ライブコマースへと代わっていくのは必然だろう。

※1.ソーシャルバイヤー…海外商品を現地で代理購入してオンラインで国内の消費者に販売する転売ヤー

ECと店舗販売の絶望的格差

 ECの急激なメジャー化と進化でECと店舗販売の顧客利便と販売効率の格差が絶望的に開いていく以上、店舗販売が革命的進化を遂げない限り、コロナが収束してもECが主役で店舗が補足するOMO※2.関係の定着は避けられない。それは販売員1人当たり売り上げのケタ違いの格差を見れば一目瞭然で、ECと人時生産性を競えばAIが運営する無人店舗に近づいていく。美容部員による専門的接客が不可欠とされてきた化粧品販売も、中国ではAIがセルフ選択を支援しオンラインで発注する無人運営に近いショールーム店舗が台頭している。

 そんなショールーム型省人時店舗は同一商品を継続販売するパッケージ商品である化粧品では成り立っても、次々と入れ替わる多数のアイテムとデザインのフィットや着心地が問われるアパレルでは試着用サイズサンプルの取り回しが煩雑で省人時効果が限られ、「ザラ」(サイズサンプル後方配置型)も「ジーユー」(全サイズ陳列型)も実験店舗で止まっている。店受取(英国ではクリック&コレクト、米国ではBOPIS※3.)や店出荷の利便に応えないと売り上げも伸びないから、在庫をそろえてエリアのEC注文に引き当てるOMO店舗を効率的に運営する仕組みを確立するしかない。

 店舗販売のフロントを動かすのは出前フォーメーションと元番地棚割、タグ表示とPOPの「VMD」であり、出前フォーメーションはECの「編集サムネイル」、元番地棚割とタグ表示とPOPはECの「ささげテンプレート」に相当する。店舗販売のバックヤードはPOSと店舗物流、ECのバックヤードは受注カートとフルフィルメント(EC物流)だが、店舗在庫とフルフィルセンター※4.在庫の引き当て連携やクリック&コレクト、ローカル宅配とテザリングなど、両者のバックヤードは連携が加速している。

 ECの「サムネイル」はタグ選択で顧客も瞬時に編集できるが、店舗の出前フォーメーションは物理的な再編集が必要で、店舗側は計画的に運用できても顧客が随意に編集できるはずもない。SKU単品登録を編集する「サムネイル」は着回しのワードローブなど2.5次元的訴求には限界があるが(最近は可能にするプログラムもある)、顧客が随意に編集できる利便に店舗は遠く及ばない。

 出前フォーメーションをECの「サムネイル」編集並みに鮮やかに転換するには、舞台演出の「場ミリ※5.」(アイドルチームのステージを想起して)みたいに元番地からの出前と戻しをアドレス運用する必要があるが、物理的な作業を要するから週サイクルが限界だろう。元番地棚割はタグ表示、POPと合わせて「ささげテンプレート」に相当するが、棚入れとフェイシング管理、フロントへの出前と戻しという物理的作業(マテハン)を要するから、店舗の半身はECのフルフィルセンターに近い。店舗出荷のネットスーパーを想起してもらえば理解できるのではないか。

 店舗の致命的な情報格差がタグ表示とPOPの貧困さで、ECなら「ささげテンプレート」で一覧できる情報が下げタグや洗濯タグに分散して一部しか明記されず、下げタグは意図して隠され、洗濯タグは商品の裏をまさぐって探さないと見つからない。ECなら色・サイズのSKU展開と在庫状況、サイズ別の各部分寸法なども明示されるのに、店舗では販売員に逐一問い合わせるしかない。スタッフスタイリングも購入者レビューも見れず、サイズレコメンドのアプリもないから、手間のかかる試着をしてみるしかない。ECと比べれば不親切で情報が隠され、商品選択に少なからぬ手間を強いられるのが店舗販売の実態だ。

 店舗購入の最も根源的な不便が物流労働と交通費の負担で、コロナ禍のリモートワークや感染リスクで店舗に立ち寄る機会が激減する中、わざわざ出かける不便が露呈した。行き帰りの交通費はECの送料と天秤にかけたくなるし、店舗で棚からピッキングして持ち帰る労働負担に袋代まで請求されては店舗から足が遠のくのも当然だ。

 ターミナルや広域大型施設の店舗は出かけるだけでも少なからぬ労働と交通費を要するからECで済ませたいし、生活圏の店舗もかさ張る買い物を持ち帰る労働がつらければECやネットスーパーに切り替える人が増える。コロナが収束しても昔日の店舗販売が復活することはないだろう。

※2.OMO(Online Merges with Offline)…ネットと店舗の融合を意味し、店舗とFC(ECの出荷センター)の在庫引き当てを連携して全国区宅配とローカル宅配を仕分け、店受け取りや店出荷など顧客利便を高めるリテール戦略

※3.BOPIS(Buy Online Pickup In Store)…ECで注文して店舗で受け取る顧客利便で、米国では駐車場受取のカーブサイド・ピックアップも多い。英国では受取所渡しも含めてC&C(Click&Collect)と言う

※4. フルフィルセンター(FC、Fulfilment Center)…ECなど通販の出荷センターで、棚入れ保管した商品をピッキングして梱包し、仕分けして出荷する。大規模な通販業者ではFCの前に調達商品を物流手順別に仕分けるクロスドッキングセンター(TC)があり、自社で宅配まで仕切る場合はFCで仕分けた荷物を配送地区(郵便番号区分)別に仕分ける多数のパーセルハブ(PC)を配置する

※5.場ミリ…舞台演出で演者の動きを指示する床に表記した番地(センターを0とする)

店舗販売の抜本的「革命」を急げ

 店舗販売の衰退を食い止めるには5点の抜本的「革命」が必須だ。それは(1)情報格差の是正、(2)顧客不便の是正、(3)店舗在庫の拡充、(4)人時生産性の革命的改善、(5)不動産コストの抜本改善、に他ならない。

(1)情報格差の是正

 情報格差は二方向から是正されるべきだ。もっとも容易なのは商品タグへのQRコードの記載で、顧客がスマホのカメラでスキャンすればECサイトの該当商品テンプレートへ飛び、ささげ情報や在庫状況から購入者レビューまで一覧できる。その上で、店舗に在庫がなければ利便性の良い近隣店舗の在庫を取り置くか、ECで発注して店舗で受け取るか宅配してもらうか選択すれば良い。

 もう一つは吊りタグや洗濯タグなどに分散してわざわざ隠されている商品情報をテンプレート化した「ささげタグ」に統合し、アイテムごとに取り付け位 置と形状を統一することだ。加えて、アイテム毎のPOPを電子化して価格だけでなく「ささげ」のキーワードをテロップ表示し、ECのタイムセールと連動してダイナミック・プライシングを訴求したり、ログイン入店した顧客が接近するとレコメンド情報を流すなど、ECとの情報格差を縮める努力を重ねたい。

(2)顧客不便の是正

 自腹を切ってわざわざ来店してくれた顧客に袋代を請求し持ち帰り労働を負担していただくのは心苦しいから、お持ち帰りされるなら紙製のショッピングバッグを無償提供し(ECのダンボール包装は無償)、宅配を望まれるなら当然に無償でお届けする(百貨店は当然のように送料を取るが)。現品は来店店舗在庫を引き当て、修理加工品はローカル拠点店舗在庫を引き当て(修理加工テザリング)、再入荷品はフルフィルセンター経由のスルー仕分け(棚入れとピッキングが不要)とするなど、顧客利便と合理性で引き当てたい。

(3)店舗在庫の拡充

 ECに売り上げが移ればフルフィルセンターに在庫が移り、店舗在庫が薄くなって機会ロスで売り上げがさらに落ち、それがまたECシフトを加速する。この悪循環を止めるにはフルフィルセンターに在庫を積まず店舗在庫を拡充し、ECをローカル化して近隣店舗の在庫を引き当てるしかない。店舗物流に比べるとEC物流は個別分散の宅配となる分、プロセスが複雑でケタ違いに割高になり(人時効率とは逆転する)、C02排出を増やすからサステナブルに逆行する。この課題を解決する決定打はフルフィルセンター出荷を持ち越しのロングテール品やスルー仕分けの受注販売品に限定し、通常展開品は店舗在庫のローカル出荷と店受け取りに転換することだ。「ザラ」が先んじたこの大転換にどうして学ばないのだろうか。

(4)人時生産性の革命的改善

 ECと比べて1ケタ低い店舗販売の人時生産性を革命的に改善しない限り店舗販売の収益性はECに遠く及ばず、ECシフトは止まらない。店舗販売の人時生産性を飛躍的に高めるには店舗規模の拡大や効率的レイアウト、元番地と出前のアドレス運用、RFID (無線電子タグ)による在庫管理の効率化と精算のセルフ化・自動化に加え、出荷段階の物流加工仕分け(バンドリングと皮剥き)による店内マテハン作業量の圧縮が不可欠だ。それらを全て履行して変形労働時間制とレイバーコントロールを駆使したとしても、店舗販売の人件費率は10%弱に抑えるのが限界だろうが、収益性は格段に高まる。

(5)不動産コストの抜本革新

 ターミナルの商業施設では不動産費が売り上げの20%を超え、ハウスカードの決済手数料まで合わせると採算が採れず、郊外の大型ショッピングセタンターでも不動産費の負担は限界に近い。個別交渉では拉致があかないから、開発コストも運営コストも家賃も格段に安いLCC型商業施設※6.に主力を転じ、人時効率の高い大型店舗がEC出荷も担うローカルOMO体制に転ずるしかない。

 それには生活圏の日常消費に応える品ぞろえのエッセンシャルシフトが必須で、肥大する販管費を調達原価の切り下げで補うインフレ経営では到底不可能だ。勤労者の所得が伸び悩み社会負担で手取りの減少が止まらない我が国では一定規模以上のアパレル事業者がインフレ経営を続けるのは不可能で、デフレ経営への転換か事業規模の縮小を選択せざるを得ない。現実に目を背け見たい夢を追うオプティミスティックなインフレ経営は早晩破綻するしかあるまい。

※6.LCC型商業施設…ローコスト運営の商業施設を格安航空会社(Low Cost Career)になぞらえたもので、ローコスト(低家賃)に加えてフリーダム(営業規制が緩い)、オープンエア、ダイレクトパーキングといった要素がそろう

販売員の労働は大切だ!

 ここまで列記した改革や革命は容易に実行できるものばかりではないが、販売員の時給が2000円、3000円だとしたら、経営陣は何をさて置いても必死で遂行するに違いない。これまで店舗販売の非効率や不便が放置されて来たのは、販売員の時給が低く労働の無駄遣いが容認されてきたからであり、一昔前まではECがマイナーで店舗販売の脅威ではなかったからだ。

 ECが主役となって店舗販売の採算が行き詰まり、大量閉店に走るアパレル事業者が少なからず、低報酬が是正されるどころか、非正規雇用を中心に販売員の解雇や雇い止めが広がっており、ロープレ・コンテストなど祭り事をやる状況ではない。「ものづくり」の付加価値を訴求するばかりで、販売労働を使い捨ててきたアパレル業界に反省はないのだろうか。

 販売員の報酬が低位に留まることを前提に改革を先送りして雇用調整に逃げるのではなく、時給が2000円、3000円でも利益を出していける効率的な仕組みに転換すべきで、若者の夢をあおって使い捨てる業界の悪習には終止符を打たねばならない。若者の所得が増えて将来に希望を持てないと、アパレル消費も冷え込んで業界の萎縮が止まらなくなる(もう、そうなって久しいが)。

 社会がサステナブルであるためにはアパレル業界も微力ながら若者の未来を支えるべきで、「販売員の労働は大切だ!」という揺るぎない信念を掲げて改革を急ぐアパレル企業が増えていくことを願うばかりだ。

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経営下手な「木曽路」が千葉の老舗高級焼肉店を買収。珍しく「良い一手」じゃないの

 しゃぶしゃぶ業態を展開する木曽路が新たな戦略を仕掛けた。千葉を中心に30店ほどを要する老舗焼肉店を買収し、次の成長に向けた手を打ってきた。木曽路は高級しゃぶしゃぶ業態としては唯一無二な存在だったが、新業態がことごとくうまくいかなかった。今回の買収は、なかなか良い一手と思える。
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柳井康治取締役に聞く「ユニクロがスポーツに力を入れる理由」 スウェーデン選手団との契約をパリ五輪まで延長

 ユニクロがスポーツを切り口にしたマーケティングや社会貢献に力を入れている。先日は、同社のグローバルブランドアンバサダーを務め、東京2020パラリンピックで金メダルを獲得した車いすテニスの国枝慎吾選手に、ファーストリテイリングと柳井正会長兼社長から報奨金1億円を贈ったことが話題となった。また、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京大会)期間中に、ユニクロロゴのユニフォーム姿で活躍していたスウェーデン代表選手団の姿を記憶している人も多いだろう。それ以外にも、元サッカー日本代表内田篤人選手を起用した子ども向けサッカー教室などにも協賛している。スポーツ関連の取り組みを増やすことは、ブランド・企業のあり方や商品にどうつながっていくのか。柳井康治ファーストリテイリング取締役に聞いた。

WWD:東京大会ではグローバルブランドアンバサダーの国枝選手やスケートボードの平野歩夢選手の活躍が印象的だった。改めて大会を振り返ると。

柳井康治ファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員(以下、柳井):ユニクロは長らく車いすテニスのツアーをサポートしており、国際テニス連盟とパートナーシップを結んでいる。それによってテニス競技だけは会場で観戦する機会があったが、観戦して感じたのは、選手の素晴らしいパフォーマンスは言葉や国境を超えて、人を興奮させたり、感情を揺さぶったりする力があるということ。ボランティアスタッフの方が大会運営を献身的に支えていたことも感動的だった。人が会場に出入りする度に丁寧に挨拶を繰り返していて、日本人として誇らしい気持ちになった。

WWD:スウェーデン選手団には公式ウエアを提供し、イベントなども一緒に行ってきた。大会前には「このプロジェクトを通して社会貢献のあり方を模索する」と柳井取締役は発言していたが、その意図は。

柳井:スウェーデンでは子どもたちにスポーツの楽しさを伝える“ドリームプロジェクト”というイベントを実施し、そこにアスリートにも来てもらっている。スポーツは言葉が通じなくても、障がいがあっても、それを乗り越えてエモーショナルになる瞬間を作り出すことができる。自分ではできなくても、プロのアスリートのすごいプレーを見れば感動や憧れが生まれる。子どもたちのそんな瞬間にユニクロの服が寄り添えるということは、われわれも国境や人種、性別といった差異を越えていけるということ。そこには非常に大きな可能性がある。

WWD:今はファッション小売業であっても、ただ服を売っていればいいという時代ではないということか。

柳井:ファッションの企業かどうかというよりも、何かしらの経済活動をする企業や団体である以上、自分たちの本業だけをやっていればいいということではない。環境問題や紛争などで、今は地球自体が存続できるかどうかというような状況にある。事業活動をする中で環境などには負荷をかけている。だからといって、生きていく以上それをやめるわけにはいかない。事業活動をしていくからこそ、その分地球や社会に貢献もしていく。一見矛盾しているようだが、その両方を成し遂げるために努力することが大切だ。

スウェーデン選手団のウエアはサステナビリティを追求

WWD:スウェーデン代表選手団との取り組みは、19年にパートナーシップ締結が発表された時点では22年の北京冬季大会までの予定だった。それがこの度、24年のパリ大会までの延長されることに決まった。

柳井:スウェーデン代表選手団や関係者とは、東京大会に向けて頻繁にやり取りを重ねてきた。コロナ禍前の19年には現地に行って採寸し、どんな機能が必要かを各競技団体に尋ねて回った。選手からニーズを聞き取るヒアリングセッションも何度も行った。実際に大会が開幕してからも、酷暑を受けて「半袖ではなくノースリーブにしたい」「他の競技の選手がかぶっていた帽子に変えてほしい」といった要望が出て、日々それに対応していた。そうしたやり取りに満足してもらえたことが、延長につながったと思う。

WWD:プロのアスリートに競技用ウエアやユニフォームを提供するという点で、技術的に苦労した部分もあったのでは。

柳井:02年のソルトレイクシティー冬季大会、04年のアテネ大会では日本選手団の公式ユニフォームを手掛けた経験があったし、われわれは普段からユニクログローバルアンバサダーであるアスリート6人と取り組んでいる。各ジャンルの一流選手である6人はウエアに対するこだわりも強く、高いレベルの要求が届く。彼らとやり取りを重ねてきたので、スウェーデン代表選手団から「こんなことまで気にするのか!」といったような要求が届いたということはなかった。例えば、トレーニングによって数ヶ月後に筋肉がどれくらい大きくなるかといったことは、選手よりわれわれの方がよく知っていたりもする。

 そういった中で今回最もチャレンジだと感じたのは、サステナビリティの面だ。スウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会は、クオリティ、イノベーションと共にサステナビリティをキーワードとして掲げており、われわれもそれをどう実現するかを考え抜いた。単に再生素材を使えばいいというものではなく、縫製せずにボンディングにすれば布の端切れを減らすことができる。染色や裁断なども含め、総合的にサステナビリティをいかに達成するか。技術的には既に存在しているものだが、それらの組み合わせに腐心した。

WWD:そのようにアスリートの声を反映して生まれたデザインや技術は、ユニクロの日常着にはどう還元されるのか。

柳井:高温多湿の東京大会で快適に過ごすことができ、プレーもできるウエアを追求したことは日常でも役に立つだろう。また、「エアリズム」やスエットなどの既存商品も、トレーニングの際などにスウェーデン選手団に着てもらった。それにより、われわれの通常商品が選手のパフォーマンスを妨げないクオリティだということの証明にもなった。

 東京大会での取り組みに限らず、アンバサダーの声を生かした商品開発も行っている。代表的なのが、プロゴルフのアダム・スコット(Adam Scott)選手と開発した「感動パンツ」だ。薄くて軽くて伸縮性があり、シワにもなりにくいパンツがあれば、オフィスでも出張でもカジュアルシーンでも当然便利だとお客さまに思ってもらえる。「感動パンツ」は、スコット選手が求めたゴルフをしているときにビシっときまって見えて、スイングもしやすく、転戦するときにも畳んで持ち運びがしやすいパンツ、という発想が原点になっている。同様に、平野歩夢選手とは「ハイブリッドダウン」を一緒に作っている。スノーボードで1ミリでも高く飛べて、動きを邪魔せず、暖かいジャケットを追求したら、都会の生活の中でも役に立つアウターになった。

お客さまのことを考えれば、スポーツに対応するのは必然

WWD:スポーツ切り口のマーケティングは、今後も強化していくのか。

柳井:スポーツマーケティングを強化しているというイメージを持っていただくことはありがたいが、われわれはスポーツだけに特化しているわけではない。ユニクロには究極の普段着を意味する“LifeWear”というフィロソフィーがあって、お客さまの24時間365日に寄り添うことを目指している。今の時代は生活の中にスポーツが自然と組み込まれている。だから、お客さまの生活を支えようと考えれば考えるほど、スポーツにも対応することは必然となる。それを分かりやすく伝えるために、テニスならロジャー・フェデラー(Roger Federer)選手や国枝選手、サッカーなら子ども向けサッカー教室を一緒に行っている内田篤人選手と組む、という形になっている。

WWD:スウェーデン代表選手団との契約はパリ大会まで延びたが、日本を含む他国の選手団とも契約する可能性はあるか。

柳井:スウェーデン代表選手団とは、向かっていく先が一緒だったからよいパートナーシップになった。ユニクロだけが取り組みたいと思っても、またその逆でもうまくはいかない。われわれと組みたいと思っていただける内容と、われわれの気持ちが合致すれば、日本に限らずお受けしたい。実際、東京大会でもスウェーデンだけでなく、南スーダンの選手団に公式ウエアとしてユニクロを着ていただいた。南スーダン選手団は群馬・前橋で合宿をしていて、市役所の方からウエアの提供に関してお話をいただき、選手に店頭で商品を選んでもらった。パートナーシップは思いや志が一致することが大事で、それが重なるなら取り組みにつながると思う。

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バーガーキング、21年既に新規27店舗。マックに次いで世界2位、日本で疾走中。

株式会社ビーケージャパンホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ダニエル・リー)が、「バーガーキング」を9月23日(木・祝)の神奈川県横浜市「LICOPA鶴見店」新規出店を皮切りに、9月から11月にかけて、関東・東海・近畿エリアで一挙に6店舗オープンさせる。
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「アジフライ好きですか?」酒場・定食店の「ド定番」ながら、実は意外と人気がない。でも最近話題なのはなぜ?

 「ドムドムハンバーガー」が期間限定で販売したアジフライのハンバーガーが非常に好評だったそうです。大人気のアジフライ専門店も新たに登場しています。もしかして、アジフライは次に流行る揚げ物なのか? だとしたら、なぜ今、アジフライなのか? そして、今後の有望性はいかほどのものなのかを考察してみました。
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