大丸松坂屋、タワーマンション住民に「外商サービス」

 大丸松坂屋百貨店は、大阪市で開発中のタワーマンションの住民向けに外商サービスを提供する。個人消費が低迷する中でも旺盛な消費意欲を持つ富裕層に狙いを定め、百貨店と接点が少なかった新しい世代を取り込む。特定のマンションおよび契約者全体をサービス対象とするのは同社にとって初めて。

 東急不動産、大和ハウス工業、住友商事、コスモスイニシアの4社が大阪市中央区南本町で開発する43階建てのタワーマンション「ブランズタワー大阪本町」の契約者302戸が対象。このマンションは2023年11月に竣工し、24年3月の引き渡しを予定している。

 マンションの購入者は「大丸松坂屋お得意様ゴールドカード」に入会することで、徒歩15分の場所にある大丸心斎橋店の外商サービスを受けることができる。同店で買い物をした品物はマンションまで届けられる。大丸松坂屋のグループ会社が、コンシェルジュサービスおよびマンションの最上階にあるカフェやバーを運営する。マンションの共用部では催事なども開く。

The post 大丸松坂屋、タワーマンション住民に「外商サービス」 appeared first on WWDJAPAN.

「クロエ」から100%自然由来のビーガン香水 パワフルで洗練されたウッディーローズの香り

 「クロエ(CHLOE)」は10月20日、100%自然由来の新フレグランス“クロエ オードパルファム ナチュレル”を発売する。フレグランスは10mL(税込4290円)、30mL(同1万340円)、50mL(同1万4300円)、100mL(同2万20円)の4サイズで、10mLは数量限定で取り扱う。

 ピュアでシンプルなスタイルへの回帰を表現した“クロエ オードパルファム ナチュレル”は、100%自然由来のビーガンフレグランス。ネロリ、ローズ、シダーウッド、シトロンの原料は厳選された有機農場などからエシカルに調達し、アルコールや水も自然由来のものを配合。フィルターや人工着色料も不使用だ。

 また、アイコニックなガラスボトルは原料の25%、ボトルネックに結んだリボンのポリエステルは100%、外箱は40%をリサイクル素材を使用するなど、環境負荷の少ないパッケージを採用した。

 調香師のミシェル・アルメラック(Michel Almairac)が手掛けた新作は、ブルガリアの有機農場で栽培したブランドを象徴する花、バラをハートノートとして配合。メインとなるローズにネロリを加えたまろやかな香りが、シトロンとブラックカラントバッドのビビッドでさわやかな香りを引き立て、さらに、ソフトで晴れやかなミモザアブソリュートが心地良いフローラルスピリットとユニークなシダーウッドのベースノートへと調和していく香りに仕上げた。

 「クロエ」のフレグランスミューズを務める女優のルーシー・ボイントン(Lucy Boynton)が出演する新しいキャンペーンムービーのディレクションは、エレクトロミュージックデュオ「THE BLAZE」のジョナサン・アルリック(Jonathan Alric)が担当。ビデオクリップのBGMとなっている「BREATHE」も 「THE BLAZE」の曲を採用している。

The post 「クロエ」から100%自然由来のビーガン香水 パワフルで洗練されたウッディーローズの香り appeared first on WWDJAPAN.

「バレンシアガ」2022年春夏のショーにGOT7のマークやカーディ・Bが来場 「シンプソンズ」とのコラボ映像を鑑賞

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、2022年春夏コレクションを10月2日(現地時間)にパリのシャトレ座(Theatre du Chatelet)で発表した。会場にはレッドカーペットを敷き、ハリウッドのフォトコールのような演出で最新コレクションをまとったモデルが登場する発表発表形式と、米国のアニメシリーズ「ザ・シンプソンズ(The Simpsons)」とコラボした映像作品を上映する2部構成で開催された。

 プレゼンテーションではGOT7のマーク(Mark Tuan)やカーディ・B(Cardi B)、オフセット(Offset)、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)らもレッドカーペットを歩いて上映会に参加。ほかにも女優のアンバー・ヴァレッタ(Amber Valletta)、アデル・エグザルホプロス(Adele Exarchopoulos)、エリオット・ペイジ(Elliot Page)、ブライアン・ボーイ(Bryan Boy)、KARDのBM、義足モデルのローレン・ワッサー(Lauren Wasser)ら多くのゲストが訪れた。

The post 「バレンシアガ」2022年春夏のショーにGOT7のマークやカーディ・Bが来場 「シンプソンズ」とのコラボ映像を鑑賞 appeared first on WWDJAPAN.

話題の下北沢をスナップ! 買い物袋の中身見せてください

 「空き物件が増えて元気のない原宿に比べて、下北沢では買い物袋を持った若者がたくさん闊歩している」――数年ぶりに下北沢を訪れたという「WWDJAPAN」デスクの言葉だ。確かに最近の下北沢には活気があり、若者が大勢いる。では、彼らは何を買っているのか?9月最後と10月最初の週末に下北沢の街頭に立ってスナップし、買い物袋の中身を見せてもらった。そこから見えてきたリアルとは?

 最初に声を掛けたのは30代と20代のカップル。「買い物デートですか?」とたずねると、「彼が“ファッション音痴”なもので、私が見立ててあげてるんです」と11歳年下の彼女(!)。購入した「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」と「エディー・バウアー(EDDIE BAUER)」のボタンダウンシャツは、なるほど女子受けが良さそう。彼も「助かってます」とまんざらでもなく、“恋人つなぎ”が仲の良さを表していた。

 2組目は、買い物袋をたくさん持った男性コンビ。“Tシャツはタックイン派”のたつさん(左)が買ったのは、パープルの“ポニー”がワンポイントの「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」のコットンニット。立て続けの登場に、“2次流通でも「ラルフ」強し”を印象付けられた。一方のあなひさんは、「マリテ+フランソワ・ジルボー(MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)」のデニムカーゴを購入。メモを取りつつ、「10数年前、フランスに取材に行ったなぁ」なんて独り言ちると、「えっ、フランス発祥のブランドなんですか?」とビックリされ、“今どきの10代はウンチクではなく、フィーリングで古着を買う”を目の当たりに。

 友だちを待っているところをスナップさせてもらった彼は、オレンジが鮮やかな「アディダス(ADIDAS)」のスエットをセレクト。古着を買うようになったのは最近で、「やっぱり安さが魅力」だそう。「でも、メルカリ(MERCARI)とかならもっと安く買えるのでは?」と質問すると、「フィッティングしてサイズをちゃんと確かめたいので」ときっぱり。“安いから失敗しても仕方ない”ではないんだなと、感心してしまった。

 下北沢には珍しいトラッドスタイルの2人組を見つけ、自身もトラッドマンである取材担当はすぐさま声掛け。しかし、まだ買い物前とのこと……。と翌日、イチローさん(左)から「あの後、『チャンピオン(CHAMPION)』の“リバースウィーブ”を買いました。しかも今、話題のファイザー(PFIZER)のロゴ入りです!」と連絡が。聞けば、“企業モノ”好きなんだとか。

 ドイツ出身のアナさんは一見シンプルながら、オリジナリティーあふれるアイメイクや、カチューシャ代わりのバンダナにパール調のネックレスを巻き付けるなど個性が爆発していた。そんな彼女の眼鏡にかなったのは、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)のロックT。「ドイツはテクノのイメージ」と話すと、「そう?でも私はロックが好きなの」とぴしゃり。わが道をいくスタイルは、下北沢的ファッションのお手本かも?

 「メンズライクな服が好き」というセイラさん。この日は、ずっと気になっていたというオーバーオールを初めて購入。彼女が選んだのは、アメリカの大手百貨店J.C.ペニー(J.C. PENNEY)のプライベートブランド「ビッグマック(BIG MAC)」のもので、1980~90年代製。ブルーもまだ濃く残る。ビンテージデニムウエアの高騰が続く中、5000円以下で狙えるオーバーオールは狙い目かもしれない。セイラさんも「税込3500円という安さから、挑戦しようと決めました」とご満悦だった。

 初々しいカップルと思って声を掛けると、「いえ、今朝初めて会ったんです」と言われ、「えっ、どういうこと??」としばし言葉を失う。詳しく聞くと、もともとインスタグラム(INSTAGRAM)上の知り合いで、“一緒に下北沢で買い物しよう”になったそう。そういうパターンがあるのですねとおじさん、大いにジェネレーションギャップを感じました……。撮影の時点で彼は5点、彼女は4点をお買い上げ。「まだまだ買います!」と息巻いていた。

 10代の女子2人が持っていたのは、全品税込770円の「スティックアウト」の買い物袋。戦利品はどちらもクルーネックのスエットだった。「本当に丸首のスエットが多いなぁ」とぼそっと言うと、「だって、下北沢って安いスエットを買いに来る街でしょ?」と彼女たち。えっ、そうなの?でも、そう考えてみれば、無作為に声を掛けた男女が皆スエットを買っていたのも納得。“リバースウィーブ”がけん引する形で若年層にスエットブームが広がり、しかし“リバースウィーブ”の値段は2、3倍に高騰……。どうしてもなこだわりがない層に、3000円以下のスエットが受けている構図か。

 2週にわたって行った下北沢スナップの最後を飾ってもらったのは、いかにも古着好きな彼。「今日はソリッドな着こなしですが、インパクトのある小物が欲しくて」と、「コンバース(CONVERSE)」のヒョウ柄ミドルカットを購入していた。「下北沢にはどれくらいの頻度で来ます?」と問うと、「ここで働いているので週に5回ほどです」との回答。そりゃ下北沢っぽいはずですね、失礼しました……。

<まとめ>

 下北沢を行く人の“買い物袋所有率”について、2日間同行してもらったカメラマンに聞いてみた。誘導してはいけないと、せーので言った結果は、2人とも「6割」だった。買い物袋を複数持つ人も多く、「下北沢では買い物袋を持った若者がたくさん闊歩している」は事実だった。

 そして予想以上に若い。今回撮影させてもらった14人は16歳から33歳までで、平均年齢は22歳。取材班に“若い人を撮ろう”という意図はなく、買い物袋を持った人を追った結果だった。学生服姿もちらほら見かけたので、街全体で見たらもっと低いのかもしれない。

 また、これは“スナップあるある”なのだが、なかなかの確率で断られる原宿などに比べ、8割近くが協力してくれ、もともと下北沢が持つ下町感とも相まって、すごくフレンドリーな印象だった。

 若者ファッションが分かったつもりになっている40代以上の“うるさ方”も次の週末、カフェのテラス席でお茶などしつつ下北沢ウオッチングしてみては?きっとポジティブなパワーをもらえるはずだから。

The post 話題の下北沢をスナップ! 買い物袋の中身見せてください appeared first on WWDJAPAN.

「アン ドゥムルメステール」2022年春夏パリ・コレクション

 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「アン ドゥムルメステール」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「アン ドゥムルメステール」2022年春夏パリ・コレクション

 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「アン ドゥムルメステール」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「ジュンヤ ワタナベ」はブータンに住む人の清い心をゴールドで表現 神々しい精神世界を探求

 「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」の2022年春夏は、メンズ(「ジュンヤ マン」が若き写真家の作品から再び自由に旅を楽しむ希望を表現)同様、イギリス人写真家のジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)がブータンで撮影した写真にインスピレーションを得て、日本の現代美術家の田名網敬一をはじめ、さまざまな画家たちのアートワークを多用した。

 渡辺淳弥がメンズとウィメンズの双方で、同じ着想源から、同じムードのコレクションを提案するのは珍しい。いつもならメンズはオーセンティックなブランドとのコラボレーションも駆使して、トレンドに流されない王道のスタイルを提案。一方のウィメンズは実験の舞台に近く、常々モードの可能性を押し広げている。こうしたアプローチの違いは、ムードは同じでも、今回のウィメンズ・コレクションでも健在だ。フォーマルやワークと組み合わせたメンズが夏の旅、若き写真家のジェイミーがブータンを旅する姿のイメージだったとしたら、ウィメンズは彼が現地で出会った女性、そして彼女たちの神秘性や崇高な精神性を突き詰めたようだ。

 田名網敬一らのアートワークは、ウィメンズでもふんだんに用いた。メンズ同様、Tシャツ地などにプリントしているが、その生地をたっぷり使い僧侶の袈裟のようにドレープが効いたドレスに仕上げている。ドレープやプリーツを駆使しつつ、一方で洋服の構造自体は極力シンプルに仕上げた。頭からかぶって生地を少し手繰り寄せるだけで完成するスタイルは、時流のリラックスムードとも合致している。中盤以降、舞台はブータンから中国に移ったようだ。スタイルはシノワズリの要素を強め、伝統的なオリエンタル柄や文様、色合いのアイテムが増加。そこにデニムパンツやレザーのライダースなどを掛け合わせ、東洋と西洋の文化の融合を図る。郷愁を感じさせる序盤、メンズとのコントラストがハッキリした。

 そして終盤は、ブータンやインド、カシミールに住む人々の清い心をゴールドで表現しようと試みる。錦糸を織り込んだ贅沢な素材をたっぷり使い、プリーツを刻みながら、ゆったりしたフォームのケープやドレスを提案した。総ゴールドのスタイルは、現地の金剛仏像のよう、もしくは現地の人々の汚れなき心のように神々しい。ノスタルジックだったメンズから、さらに現地、そして精神世界を探求し、スピリチュアルの領域にたどり着いた。

The post 「ジュンヤ ワタナベ」はブータンに住む人の清い心をゴールドで表現 神々しい精神世界を探求 appeared first on WWDJAPAN.

「ビューティフルピープル」が24通りに着られる服で伝えたかったこと 日本からもパリコレ Vol.6

 2022年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウイークが開催中。現地スタッフのリアルショーやイベント取材に加え、日本のスタッフもデジタルショーを中心にレビューします。

“多様性”のある服で示したたくましさ

 映像での参加となった「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は“MULTIPLICITY(多様性)”をキーワードに、もの作りの独自視点“サイドC”をさらに掘り下げます。この“サイドC”とは、1着の服が前後左右、上下や表裏などさまざまな角度から着用でき、シルエットの変化や生活シーンに合わせて楽しめるというもので、文字や写真だけだとなかなか伝わりづらいのです。映像序盤にスローモーションで登場するレースのドレスは、なんと24通りの着方が楽しめるのだとか。ブラックやホワイトのブラウスやスカート、ドレスに変化しそうなのはなんとなく想像がつくのですが、それ以外はどんな着方があり、どう変化するのか興味をそそります。

 その後も映像ではモデルが踊ったり、着替えたりして“サイドC”を表現していきます。プルオーバーのトップスはくるっと回転させてボレロ風に、ブルゾンは上下回転させてワンピースに、水着素材は街着に、デニムはビンテージとワンウォッシュデニムが入れ替わるなど、“多様性”のある服が連続します。文字だけで見ると小難しそうな気もしますが、「ビューティフルピープル」のクリエイションはいつも夢があり、見る人をワクワクさせてくれます。それは唯一無二のクリエイションを見出しても、パリコレの常連になっても、「毎日ファッション大賞」に選出されても、何も変わりません。

 コレクションの説明には宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を引用し、時代や環境が変化しても、その流れに柔軟に、そしてしなやかに対応していこうという強い意思を服を通じて発信します。映像も独特の雰囲気でしたが、これは実物を見に行かねば。

The post 「ビューティフルピープル」が24通りに着られる服で伝えたかったこと 日本からもパリコレ Vol.6 appeared first on WWDJAPAN.

「ルドヴィック デ サン サーナン」2022年春夏パリ・コレクション

 「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「ルドヴィック デ サン サーナン」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「無印良品」が愛知に世界最大級店舗 「イーアス春日井」内に10月22日オープン

 良品計画が運営する「無印良品」は、10月22日に愛知・春日井に開業する商業施設「イーアス春日井」の1階に、新店舗「無印良品 イーアス春日井」をオープンする。「無印良品」のみで構成する店舗としては世界最大級(約5445平方メートル)となる。同社が近年掲げている“個店経営”の考え方のもと、地域の住民の“コミュニティーセンター”のような売り場を目指す。

 新潟・直江津に2020年7月にオープンした「無印良品 直江津」は約5830平方メートルと春日井店よりも大きいが、「スターバックス コーヒー(TURBUCKS COFFEE)」や「カルディコーヒーファーム(KALDI COFFEE FARM)」などに売り場をサブリースしている。その分を除くと春日井店が世界最大級になる。

 インテリアアドバイザーが常駐して収納などの課題にアドバイスするほか、キッチンカウンターを導入して地域の生産者を招いた調理ライブなどを実施する。キッチンカウンターは今年5月に横浜・港南台にオープンした店舗で初導入しており、中部地区の店舗への導入は今回が初めて。ほか、地域を巻き込んだ防災活動や、地域の特産品などを紹介するイベント「つながる市」なども定期的に行っていく予定。

 不要になった本やCD、家庭で余っている缶詰・調味料、「無印良品」の服などの回収も、先行する「無印良品」の他店舗と同様に行っていく。本やCD、食品の回収は中部地区の店舗では初という。

 「イーアス春日井」は、大和ハウス工業が商業施設「ザ・モール春日井店 Part 1」跡地に開発しており、総延床面積は8万2000平方メートル。「無印良品」の他には、「ユニクロ(UNIQLO)」「H&M」「レプシィム(LEPSIM)」、スーパーマーケットの西友、くまざわ書店、エンタメ施設の「ラウンドワン」などが出店する。「ザ・モール春日井」は、もとをたどると春日井西武を核テナントとするショッピングセンターとして、1977年に開業した施設だった。華やかなステンドグラス装飾の建物が地元ではよく知られていたが、「イーアス春日井」ではそのステンドグラスも再現しているという。

The post 「無印良品」が愛知に世界最大級店舗 「イーアス春日井」内に10月22日オープン appeared first on WWDJAPAN.

映画「ハウス・オブ・グッチ」の日本公開は来年1月 レディー・ガガら演じる登場人物のプロフィールを紹介

 映画「ハウス・オブ・グッチ(House Of Gucci)」の日本公開日が2022年1月14日に決定した。なおアメリカでは11月24日に公開される。リドリー・スコット(Ridley Scott)監督による同映画は、「グッチ(GUCCI)」家の三代目、マウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)が、元妻パトリツィア・レジアニ(Patrizia Reggiani)が雇った殺し屋に射殺された実際の事件を映画化したもの。
 
 2019年11月に映画化のニュースが公開されて以来、撮影シーンなどがSNSを賑わせていることもあり、ファッションと映画ファンの間で「グッチ」ファミリーへの関心が高まっているはずだ。7月にはレディー・ガガ(Lady Gaga)、アダム・ドライバー(Adam Driver)、アル・パチーノ(Al Pacino)、ジェレミー・アイアンズ(Jeremy Irons)、ジャレッド・レト(Jared Leto)らが演じるキャラクターのティーザー画像も公開になり話題になった。ここでは、映画内に登場する実際の人物たちのプロフィールと経歴を紹介する。

パトリツィア・レジアニ(演:レディー・ガガ)

 レディー・ガガが演じるパトリツィア・レジアニは、ごく普通な家庭に生まれたが母親が輸送業界の有力者であるフェルナンド・レジアニ(Fernando Reggiani)と結婚したことで、社交界へ仲間入りを果たした。パトリツィアは1972年にマウリツィオ・グッチと結婚し、2人の娘、アレッサンドラ(Alessandra)とアレグラ(Allegra)を産んだ。パトリツィアとマウリツィオは世界的に有名なパワーカップルとなり、ミラノとニューヨークの2拠点を行き来した。

 マウリツィオの父親ロドルフォ・グッチ(Rodolfo Gucci)はパトリツィアが一家の財産を狙っているのではと疑い、2人の結婚を認めなかった。そこでロドルフォは結婚式を妨害しようとするが失敗し、結婚式にはグッチ家からは誰も参列しなかった。2人は1984年に離婚した。

 拝金主義で知られていたパトリツィアはハイブランドの服や豪華なジュエリーでいつも着飾っており、離婚後さらにその金に貪欲な性格に拍車がかかっていた。米「WWD」の記事によれば、彼女はイタリアのテレビ番組で「元夫マウリツィオから養育費として年間300万ドル(約3億3000万円)貰わなければ生きられない」と語っていたという。

 マウリツィオは殺害される前、長年交際していたパオラ・フランキ(Paola Franchi)と再婚する直前だった。レジアニは再婚によって元夫の財産を使えなくなることを恐れていたという。パトリツィアはマウリツィオの葬式で彼の死について「人間としては残念に思う。でも個人的なレベルではそうは言えない」と取材陣に語っていた。

 殺害から2年後、イタリア警察は殺し屋ベネデット・セラウロ(Benedetto Ceraulo)を37万5000ドル(約4100万円)で雇いマウリツィオを殺害したとしてパトリツィアを逮捕した。ミラノのコルソ・ヴェネツィア通りに位置する豪勢なアパートで逮捕されたパトリツィアは、当時足首まで丈があるミンクのロングコートを着ていたが、その後母親に「刑務所に合うように」とレインコートに着替えさせられた。

 98年にパトリツィアは有罪判決を受けて29年の懲役を宣告された。2016年に16年の刑期を終えて釈放されてからはミラノに在住し、ジュエリー会社でデザインコンサルトとして働いている。

マウリツィオ・グッチ(演:アダム・ドライバー)

 アダム・ドライバーが演じるマウリツィオ・グッチは、創業者のグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)の孫で、ロドルフォ・グッチの息子にあたる。グッチ一家が「グッチ」のビジネスに携わった最後の代だ。当時ニューヨークのサヴォイ・プラザ・ホテル(Savoy Plaza Hotel)の店舗を皮切りにアメリカ市場開拓を担っていた叔父、アルド・グッチ(Aldo Gucci)を手伝う形で1972年にビジネスに加わった。同店と五番街の店舗の成功もあり、アルドとマウリツィオはアメリカでのビジネスを軌道に乗せた。

 父ロドルフォの死去と叔父アルドが脱税によってファミリービジネスから追放されたことを受け、マウリツィオは83年に社長に就任した。彼は在任中、安価な商品の広がりによって人気に陰りが見え始めていた当時のブランドのリブランディングを先導し、「グッチ」を現在のような巨大ラグジュアリーブランドとして確立した立役者だ。

 89年にマウリツィオはバーレーン拠点の投資企業、インベストコープ(INVESTCORP)と協力してグッチのビジネス再生に力を入れた。インベストコープはグッチの株式50%を取得。これはファッション業界で未公開株取引が行われる前例となり、その後多くのブランドが続くようになった。マウリツィオは「グッチ一家は今後ビジネスを続けていくにはあまりにも訴訟が多すぎ、準備もできていない」と考えていたようで、これが株式50%を手放す理由となった。

 この取引によって、グッチは世界中の免税店からの撤退や、偽物や安価な商品の排除に注力しラグジュアリーブランドとしての地位を立て直した。この立て直しにより、ブランドのデザイン統括やマネジメント陣営も入れ替えた。当時バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の社長を務めていたドーン・メロ(Dawn Mello)の手を借り、バーグドルフ・グッドマンのアクセサリー部門のトップだったリチャード・ランバートソン(Richard Lambertson)を「グッチ」のデザイン・ディレクターとして引き入れた。その後、デザイナーのトム・フォード(Tom Ford)も「グッチ」のウィメンズを手掛けるようになった。

 小売りの不調と顧客がリブランディングに前向きでなかったこともあり、グッチの再生プランは90年代初期に座礁した。これが原因でマウリツィオとインベストコープの間に亀裂が入り、最終的にインベストコープは彼が保有していた全株式を取得。マウリツィオはグッチのビジネスから離れることになった。

 グッチを去った後、彼が公の目に触れられることはほとんどなかった。ヨットで過ごす時間を愛し、ファッションとは関係のないビジネスへの投資を視野に入れていたとされる。マウリツィオは95年、自身のミラノオフィスを立ち去る際に元妻のパトリツィアが雇った殺し屋によって殺害された。46歳だった。

アルド・グッチ(演:アル・パチーノ)

 アル・パチーノ演じるアルド・グッチは、21年にサドルとレザービジネスから「グッチ」をスタートした創業者グッチオ・グッチの長男だ。グッチオが53年に死去したことから後を継ぐ形で20歳で社長に就任し、ファミリービジネスに携わるようになった。同年ニューヨークにショップをオープンしてアメリカに進出を果たし、ビバリーヒルズ、シカゴ、フロリダにも拡大した。アパレル内のカテゴリーを拡大したこともアルドの功績の一つだ。共にアメリカでのビジネスを伸ばしたマウリツィオはアルドについて「大きなビジョンがある男だ」と語っていた。

 しかしアルドは社長在任中、一族内の確執に巻き込まれていた。息子のパオロ・グッチ(Paolo Gucci)が自身の名前を冠した商品を作れるように会社を相手取り81年に訴訟を起こし、「グッチ」は商標権侵害の差し止めを求めてパオロを提訴したが、パオロが反訴。最終的にパオロは88年に、自身がデザインした商品に対してのみ、自身の名を冠することができる権利を得た。さらにアルドは会社の資産を横領したとして、85年に会社に訴えられ、弟のロドルフォ・グッチにビジネスから追放された。その後ロドルフォが社長に就任した。

 ロドルフォが死去しその息子のマウリツィオが社長に就任すると、アルドとその2人の息子ロベルト(Roberto)とジョルジオ(Giorgio)は、遺書を理由に会社の実権を握ったとしてマウリツィオを提訴したが、89年にミラノの控訴裁判所が棄却した。

 86年にアルドはアメリカで脱税したとして有罪になり、700万ドル(約7億7000万円)以上もアメリカ政府に支払った。さらにアルドはアメリカ支社の売り上げを国外のペーパーカンパニーに横流ししたことを認め、禁固刑1年の判決を受けた。このときパオロが提供した情報が有罪判決に一役買った。アルドは最終的に5年半フロリダの刑務所に服役した。

 アルドは90年にインフルエンザの合併症で死去した。当時彼はがんの闘病もしていたという。84歳だった。
 

ロドルフォ・グッチ(演:ジェレミー・アイアンズ)

 ジェレミー・アイアンズ演じるロドルフォ・グッチも、創業者グッチオの息子の一人だ。ファミリービジネスにも関与していたが、俳優としてのキャリアでも知られている。ロドリフォは17歳のとき、アルフレッド・リンド(Alfred Lind)監督の29年の映画に脇役として出演し俳優デビュー。マウリツィオ・ダンコラ(Maurizio D’Ancora)の芸名で29年から46年にかけて映画や舞台に多く出演した。

 父グッチオの死をきっかけに俳優としてのキャリアを諦め、53年にファミリービジネスに本格的に加わった。兄のアルドが社長を務めていた時、ロドルフォは副社長を務めていた。アルドが会社を追放された後、82年に社長に就任したが、83年に心臓発作により71歳で死去。社長としての在任期間はわずか1年だった。その後息子のマウリツィオが社長に就任した。

パオロ・グッチ(演:ジャレッド・レト)

 ジャレッド・レトが演じるパオロ・グッチはアルドの息子にあたる。パオロは一家と揉め事が絶えなかったが、ブランドのチーフ・デザイナーとして50年代後期から60年代初期のビジネスの成功に貢献したのは彼だ。パオロは二度もクビにされており、一度目は父アルドに、二度目は叔父のルドルフォによって会社から追放された。

 パオロは契約不履行などを理由に500万ドル(約5億5000万円)を費やして会社を訴え、加えて自身の名前を冠したレザーグッズの会社を作るために名前の使用権利を求めてさらに会社を訴えた。最終的に自身のデザインに限り名前を使う権利を得たが、ブランドを立ち上げる夢は実現しなかった。80年には実質的にファミリービジネスから完全に離れ、87年に保有していた全株式を手放した。

 パオロは一家との訴訟だけでなく、私生活でも訴訟に悩まされていた。元妻のジェニー・ガーウッド(Jenny Garwood)からは養育費50万5600ドル(約5500万円)が未払いとして訴えられ、虚偽の破産申請の疑いで逮捕状も出ていた。彼はマウリツィオの殺害から数ヶ月後の95年に心不全と腎不全により64歳で死去した。

The post 映画「ハウス・オブ・グッチ」の日本公開は来年1月 レディー・ガガら演じる登場人物のプロフィールを紹介 appeared first on WWDJAPAN.

「イザベル マラン」2022年春夏パリ・コレクション

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「イザベル マラン」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「ザ・ロウ」から初キッズウエア カラフルなニットとスリッパが登場

 「ザ・ロウ(THE ROW)」は、初となるキッズのカプセルコレクションを10月6日に発売する。“子どもたちの創造性や自由さ”から着想を得た色鮮やかなニットウエアとシューズを東京・銀座のギンザ シックス(GINZA SIX)店舗で販売する。

 ラインアップは、イタリア製のカシミヤを使用したカーディガン(税込8万6900円)やクルーネックセーター(同7万400円)、ニットパンツ(同8万300円)、ニット帽(同3万9600円)に加えて、ベルベットのスリッパ(同5万2800円)。ニットウエアはピンク、ブルー、グレー、グリーンの4色、シューズはブラック、ピンク、ブルー、グリーンを扱う。いずれも2〜10歳の子どもに向けたサイズをそろえる。

The post 「ザ・ロウ」から初キッズウエア カラフルなニットとスリッパが登場 appeared first on WWDJAPAN.

リブート版「ゴシップガール」の“毒舌シーン”をまとめた映像が公開

 U-NEXTで配信中のリブート版「ゴシップガール(GOSSIP GIRL)」が、“毒舌シーン”をまとめた特別映像をU-NEXTのユーチューブチャンネルで公開した。映像は、登場人物による「食べる、泣く、いちゃつく、地下鉄、ぺたんこ靴は禁止」「ブラピはおじさんなのに賞を獲った。でもアンジーは魔女役をやって消えた」などのセリフをまとめた約3分となる。

 オリジナルの「ゴシップガール」は2007〜12年に放送し、全米で1億人以上が視聴したほか、全世界約200カ国で放送するなど、社会現象を巻き起こした。2021年にはキャストを刷新し、HBO Maxオリジナルとして新しく生まれ変わった。新作ではZ世代のセレブ高校生たちを主人公に、暴露ブログ“ゴシップガール”が謎のインスタグラムアカウントとして復活する物語だ。さらにオリジナルとリブート版ともにスタイリングを手掛けたエリック・デイマン(Eric Daman)による衣装も話題を集めている。

The post リブート版「ゴシップガール」の“毒舌シーン”をまとめた映像が公開 appeared first on WWDJAPAN.

ゴミからインテリア!?渋谷パルコで廃材×アートの椅子やテーブルがズラリ

 廃棄された家具を再構築して椅子やテーブル、花瓶などを創造する「GMKR(ゴミカラ)」が、初めて実販売するポップアップストアが渋谷パルコの1階The window(ザ・ウィンドウ)で、9月28日~10月5日まで開催中だ。

 ブランドの正式名称は「GMKR-Uneven Structure Furniture-」。手掛けるのは、唐十郎さん率いる唐組に所属していたこともある、元役者で舞台製作をバックグラウンドに持つ大橋秀吉氏だ。影響を受けた小説や古典、神話、ダンスを学んだNYの留学生活、チベットまで旅をした体験などをもとに創作活動を行っている。

 「廃棄された家具を分解し、文学や音楽などの『芸術』と、偶然性や神秘などの『神様』の力により再構築するブランドだ。大量生産・マスプロダクションの対極であり、分類・カテゴライズできない不均一(uneven)なものであることを意味して名付けた。人間は、よりよく生きるために有形無形様々なモノ・コトを世界中のあらゆる場所・時代で生み出してきた。『ゴミカラ』は、儀式のように、人間の歴史と創造力に敬意を、そして芸術と神様の力により再構築をする未完のプロダクトとして、一点一点ハンドメイドでモノづくりをしていく」と大橋氏。

 かなりスピリチュアルな雰囲気だが、劇団員や一人芝居などを経て、6年間サラリーマン生活を過ごした後、自ら表現することを再度模索したいと起業。社員の健康やコミュニケーションの向上を支援する法人向けドリンクバーなども手がけていた。そんな中、出合ったのがサーキュラーエコノミーの概念だった。農林水産省の若手を中心に、世界で進むサーキュラーエコノミーをどうやったら日本の政治・経済に落とし込めるかを融資で語り合う座談会があり、ファシリテーターをしていた友人に誘われて参加。「サステナビリティの重要性や廃棄物への課題などは認識していたが、人類が産業革命以来発展したことによって、物理的にゴミが増え、環境が悪くなるというのは必然であり、サーキュラーエコノミーを実現することが不可欠だと気付いた。それって子どものころにドラえもんが描いていた未来のあり方だよね、と思うととても納得感もあった。それで、僕も取り組もうと思い、『ゴミカラ』をスタートした」。

 ロゴデザインを手がけたのは、テクノポップバンド「プラスチックス」のギターでグラフィックデザイナーでもある立花ハジメ氏だ。

 衣食住の廃棄物のプラットフォームとして、クリエイターと廃棄物をつなぐ仕事を構想していたが、まずは自社でその流れを可視化しようと考えた。メンターとして頼ったのが、古着店の先駆け「デプト(DEPT)」の創業者で、現在はアーティストとして活動し、現在は世田谷区代沢でPREFAB gallery&thingsも手がける永井誠治氏だ。米国でデッドストックストアを起こした後、1981年に原宿にオープンした古着店「デプト」はコンセプチュアルな品ぞろえや空間などで話題を呼んだ。

 「永井さんの作られた椅子やアート作品などが好きで。以前は『かっこいいな』『欲しいな』という感覚だったが、廃材を使ったプロダクトでありアートである半工業製品を作ることは、課題解決と問題提起ができる、時勢に合った素晴らしい活動だと感じた。そこで誠治さんに相談させてもらい、コンセプトやアートの捉え方、椅子の作り方など、いろいろと自分の考えをぶつけさせてもらい、意見をもらいながら、椅子作りに対する想いを温めていった。特にインスピレーションやマインドのサポート面での存在感は大きく、誠治さんがいなければ『ゴミカラ』は生まれていなかったと思う」と感謝の念を語る。

 材料となる廃材は、インターネットサービスや廃棄物処理などを手がけるトライシクル(品川区)や、モノづくり支援やディスプレイや屋外広告などの企画・制作・施工などを手がける光伸プランニング(渋谷区)から提供を受けたり、ホテルやオフィスから出た廃品、リサイクルショップのジャンク品などを活用している。時には一流ブランドのディスプレイなどが手に入ることもあるという。

 渋谷パルコでのポップアップストアが実現したのは、パルコからのアプローチによるもの。「今年2月にモノづくりを始め、並行して売り先をリサーチしていたけれど、ピンとくるところがなくて。まずは妥協せずにモノ作りに集中し、少し量がたまったのでイベントスペースを併設している友人のカフェで内々で展示会を行った。SNSやクチコミで友人の友人ぐらいまでが来てくれたのだが、その情報をパルコがキャッチして、実績もなにもない僕にチャンスをくれた。その情報収集力もすごいと思うし、表現するものやその方法などまでも任せてくれる思い切りの良さや、ブランドやアーティストを育てようとしてくれる姿勢に感動している」と大橋氏。

 ポップアップストアのテーマは、「架空の世界『0』。近未来、化石のように掘り出された文明の遺産が、様々な形に再構築され新しい意味を持つ世界をイメージ。「昨年から今年にかけてあらゆる問題が表出したように見える今はまさに、新たな世界を作るスタート地点だ。ゴミも0にしようと、椅子を中心とした売り物だけを潔く飾ることにした」。

 座椅子と廃棄椅子の脚を組み合わせたり、花やミケランジェロをモチーフにした樹脂プリントを張ったり、「罪と罰」のロシア語реступление и наказаниеや「テスラ」のロゴをステンシルで施したり、ジョン・レノンとオノヨーコをオマージュしたりと、かなり自由でインパクトのあるものが多い。開店当日は朝から映像監督やアート集団の代表などが来店し、3日目には完売目前の状況になっているという。価格は税抜きで3万8000~8万8000円だ。

 好調な滑り出しを切ったが、「作ったものが認められ、人に喜んでもらえて嬉しい。ただ、分解して、アートを施して、廃棄物に付加価値をつけることはすごく大変なこと。今の状況では月間20脚を作るのが限界だし、量を広げるのは難しい。それに、食べていけるだけのものがあれば、必要以上に大きくならなくてもいい。それよりも、安定的に廃材などを調達できるようになったら、ファクトリーを広くして、年に数人クリエイターを預かって無償で場を提供し、技術を教えるようなことをしたい。若い世代を育てることが、お世話になった永井誠治さんたちへの恩返しだと思っている。家具だけでなく、別の廃材などにも挑戦してみたい」。

The post ゴミからインテリア!?渋谷パルコで廃材×アートの椅子やテーブルがズラリ appeared first on WWDJAPAN.

「ジバンシィ」2022年春夏パリ・コレクション

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「ジバンシィ」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

ユナイテッドアローズが不織布マスクを発売 30枚入りのボックスで

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS、以下UA)は、不織布マスク“DISPOSABLE FACE MASK”を発売した。1箱30枚入りで価格は税込1980円。UA、ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)の一部店舗や公式ECサイト、ZOZOTOWN、楽天ファッションなどで販売している。

 同マスクに使用するフィルターは、微小粒子やウイルス飛まつ、バクテリア飛まつ、花粉粒子を同社調べで平均99%カットするという。ストラップは耳に負担の少ない平紐を採用し、“UNITED ARROWS”ロゴをプリントした。1箱にホワイト、ブラック、グレーの3色が10枚ずつ入り、シンプルなパッケージも特徴だ。

The post ユナイテッドアローズが不織布マスクを発売 30枚入りのボックスで appeared first on WWDJAPAN.

花王がカスタマイズされた接客やサービスを提供する店頭顧客システムを導入

 花王は美容部員のいる百貨店やGMSを中心に、消費者一人一人にカスタマイズされた接客とサービスを提供する店舗顧客システム「フェイス(FACE、system For Advanced Customer Engagement)」を10月4日から順次導入する。消費者の状況に合わせた適切なタイミングでブランドの世界観や価値を伝えるほか、よりパーソナライズ化されることで顧客とブランド、店頭とのつながりがさらに強固なものとなる。

 これまで化粧品売り場では店頭顧客システムを、顧客の情報や接客情報の蓄積、管理、売り上げ、在庫管理、肌測定分析結果の可視化として美容部員が活用してきた。今回の「フェイス」はそのサポートツールとしての機能に加え、肌解析サービスやブランドごとに展開するLINEミニアプリ、外部サービスとの連携などの拡張機能を搭載する。また顧客はいつでもスマートフォンで、店頭で行った肌解析結果を確認できるほか、オンラインカウンセリングやバーチャルメイク体験も可能となる。環境にも配慮し、会員証やカウンセリングレシートもデジタル化で対応する。導入店数は約610店(1080コーナー)を予定する。

The post 花王がカスタマイズされた接客やサービスを提供する店頭顧客システムを導入 appeared first on WWDJAPAN.

「ヴァレンティノビューティ」が日本上陸 第1弾はレディー・ガガが広告塔の香水

 「ヴァレンティノビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は今秋日本に上陸し、11月10日に第1弾となるフレグランス“ヴォーチェヴィヴァオードパルファン”(10mL、税込4400円/30mL、同1万120円/50mL、同1万4850円/100mL、同2万1450円、「ヴァレンティノ」ブティック限定)を発売する。「ヴァレンティノ」ブティックに加え、アットコスメECおよびアットコスメトーキョーで取り扱う。

 “ヴォーチェヴィヴァ”は「ヴァレンティノ」のクリエイティブ・ディレクターを務めるピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)が「もし香水が嗅覚以外の感覚を呼び起こすことができたら?」という問いから、身に着けることで体も心も解放させる香水として誕生。一人一人が香りへの感覚が違うのと同じように、ユニークな声を持つという“My Voice, My Strength(私の声、私の強さ)”をコンセプトとし、レディー・ガガ(Lady Gaga)がアンバサダーを務める。

 香りは、イタリア南部で収穫されたベルガモットのエッセンスがきらめくように広がり、甘くてジューシーなマンダリンのエッセンスが合わさることで、柔らかさをまとう。そこに、オレンジブロッサムのアブソリュートやインドで夜明け前に収穫されるモーニングジャスミングランディフローラムを組み合わせ、最後に男性的な香水を専門としてきたクリスタルモスアコードが意外性を加える。「ヴァレンティノウーマン」特有の、洗練されていながらも型にはまらない、スタイルを物語る香りだ。

 ボトルはイタリアのパラッツォ(宮殿)の切石に刻まれ、ブランドを代表するロックスタッズを施している。「香水を身に着ける人を明るく称賛するように、彩のある人生を歩もう」というメッセージを込め、わずかにピンクがかった赤「ロッソヴァレンティノ」をあしらった。

 なお、海外ではすでに展開されているメイクアップアイテムは来年春に日本上陸予定だ。

The post 「ヴァレンティノビューティ」が日本上陸 第1弾はレディー・ガガが広告塔の香水 appeared first on WWDJAPAN.

「ヴァレンティノ」2022年春夏パリ・コレクション

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「ヴァレンティノ」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「ヴァレンティノ」2022年春夏パリ・コレクション

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「ヴァレンティノ」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「ヴァレンティノ」2022年春夏パリ・コレクション

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2022年春夏コレクションをパリで発表した。

The post 「ヴァレンティノ」2022年春夏パリ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「洋服の青山」と「ニューズピックス」が作ったリモートワーカー向け“ワガママジャケット”

 「洋服の青山」を運営する青山商事は、ビジネスニュースメディアの「ニューズピックス(NEWSPICKS)」と協業し、リモートワーカー向けのジャケットを製作。10月5日から、クラウドファンディングサービスの「マクアケ(MAKUAKE)」で予約を受け付ける。男女兼用のデザインで、濃紺とライトブルーの2色を展開。価格は税込1万890円だ。

 企業(青山商事)と「ニューズピックス」ユーザーが共同で商品開発・支援を行うサービス「ニューズピックス クリエーションズ」により、「ニューズピックス」内にコミュニティー「シン・シゴト服ラボ」を開設し、職場環境や性別の異なる約140人が“今、求められる仕事服とは?”を議論。「見た目のきちんと感と、快適な着心地による過ごしやすさを両立した」(青山商事広報担当者)ジャケットを完成させた。リモートワーカーのわがままを実現したため、名称は“ワガママジャケット”だ。

 編み目の詰まったサーフニット生地は適度な厚みと張りがあり、型崩れしにくい。また光りづらいため、モニター越しでも「落ち着いた印象を与えられる」という。デザイン面では、腕まわりや身幅にゆとりを持たせ、リラックスして仕事ができることを意識。着席スタイルを想定して着丈を短めにしたり、パソコンを操作する際にカチカチ鳴るなど邪魔になる袖ボタンを無くしたり。コミュニティーメンバーの声を反映しながら、リモートワーカーの要望に沿う形に仕上げた。

 さらに両脇と背中には小さなポケットがあり、冬はカイロ、夏は保冷剤を入れれば自分好みに温度を調整できる。自宅の洗濯機で丸洗いができ、速乾・防シワ性も持つイージーケア仕様だ。

The post 「洋服の青山」と「ニューズピックス」が作ったリモートワーカー向け“ワガママジャケット” appeared first on WWDJAPAN.

ナイキが考える持続可能性をサステナビリティ責任者に聞く 複雑なサプライチェーンの対応策 【後編】

 ナイキ(NIKE)は、1990年代に企業活動におけるサステナビリティに取り組み始め、2000年代に入ると情報公開を始め、05年にはサプライチェーンを公開した。これには、90年代に同社が製造を委託する工場での児童労働が明らかになり、不買運動につながったという経緯がある。サプライチェーンを把握しておくことは企業の責任であると同時にリスクを回避することができるともいえる。複雑なサプライチェーンを把握するのは容易ではないが、ナイキはどのように対応してきたのか。ノエル・キンダー(Noel Kinder)チーフ・サステナビリティ・オフィサーに聞く。

WWD:アパレルやシューズのサプライチェーンの複雑さへの対応について教えてください。ナイキは透明性を確立していますが、どのように確立したのでしょうか。

ノエル・キンダー=チーフ・サステナビリティ・オフィサー(以下、キンダー):グローバル規模で非常に複雑なバリューチェーンの中で、私たちはシステムの変革に注力しています。そして、業界の中でも大手の企業として、より良いことをし、より良い規模で、そしてより良くなるために、自らの役割を果たすことを決意しています。透明性と説明責任から始まり、メーカーやサプライヤーのコンプライアンスを達成するために、一連の厳しい基準を策定しています。

 また、科学的根拠に基づく大胆な目標を設定し、25年までに私たちと業界全体がより持続可能なものへと移行することを目指しています。例えば、所有または運営している施設で再生可能エネルギーを100%使用することや、主要な事業においてエネルギー使用量とCO2排出量を単位当たり25%削減すること、デザインや業務効率の改善により製造、流通、本社、包装において廃棄物を単位当たり10%削減することなどが挙げられます。また、繊維の染色・加工における1kg当たりの淡水使用量を25%削減することを目標としています。当社の綿花サプライチェーン内の水不足に苦しむ生態系やコミュニティの長期的な回復力を支援する流域プロジェクトのポートフォリオを通じて、すでに130億リットルの水量が回復しています。

WWD:複雑なサプライチェーンの把握と改善に向けた取り組みは、一社だけではどうにもならない部分もあると感じます。

キンダー:ええ。政府間、業界間、地域のステークホルダーとの強力な連携と理解も大切で、私たちはこの分野でも提携しています。 20年5月、私たちはサプライヤー気候行動プログラム(SCAP)を開始しました。このプログラムに参加することで、サプライヤーはナイキ関連の生産以外でも排出量を削減することを約束し、業界全体の大幅な排出量削減に貢献することになります。

 私たちは、エシカルで責任ある製造を行い、製品を製造する全ての人々が尊重され、大切にされることに深くコミットしていることを忘れてはなりません。 そのために、25年までに、戦略的サプライヤーの100%が、製品を作る人々のために、世界水準の安全で健康的な職場を構築するという目標も設定しています。 また、サプライチェーンにおける女性の活躍の場をいかにして増やすかについても検討しています。 サプライヤーの施設で働く人々の約70%は女性ですが、その割合は職位が上がるにつれて減少します。そこで私たちは、2025年までに100%の戦略的サプライヤーが、施設で働く女性の就業機会へのアクセスと上昇志向を高めるという目標を設定しました。

WWD:ナイキが考える環境に配慮したプロダクトデザインとは。

キンダー:私たちの地球を守ることは、多様で革新的なチームが協力して解決策をまとめ、引き出すことから始まります。私たちには、よりサステナブルな新製品を生み出し、インパクトを与える責任があります。そのため、サステナビリティはデザインプロセス全体に組み込まれています。

 最初から廃棄物を出さないようにデザインし、廃材を新しい製品に変え、循環型のソリューションを拡大しています。また、業界をリードするマテリアル・サステナビリティ・インデックス(サステナブルアパレル連合が運用する環境負荷を評価するツール。ナイキはこれまでフットウエアサステナビリティインデックスを用いており、このインデックスは業界標準に遅れをとっていたことがわかったという。また以前は素材の種類や工程ごとに具体的な炭素削減目標を設定しておらず、サプライチェーンにまで目標が及ぶことはほとんどなかった)を使用し、デジタルツールを活用してチームを教育し、より持続可能な意思決定ができるようにしています。

WWD:現在重視していることは?

キンダー:スポーツはナイキの中核であり、私たちの活動全ての中心です。残念ながら、気候変動はスポーツにとって本質的な脅威です。だからこそ、サステナビリティは私たちのブランドとビジネスへの取り組み方の根幹にあるのです。 持続可能性は、大きな問題を提起することで革新的な解決策を導き出し、可能性を再定義するのに役立ちます。 しかし、これは単に「正しい」ことではなく、より効率的な戦略がナイキの成長を促進するため、長期的な価値を生み出します。

 今日、私たちは重要な瞬間を迎えています。2020年目標の章を閉じ、私たちがどこにいたか、どこで成功し、どこでつまずいたか(CO2削減目標は未達)を振り返ることで、次の章を開き、ゼロカーボン、ゼロウェイストの未来というビジョンを達成するために、新たな25年目標に向けて学び、進化していきます。この目標は、私たちの活動を支えるものであると同時に、私たちに責任を持たせ、私たちが達成できることを数値化するものでもあります。

WWD:ナイキはメッセージを生活者に伝えることに最も長けている企業の一つだと感じます。サステナビリティをどのように消費者に伝えていきますか?

キンダー:今、私が最も興奮しているのは、消費者がこの運動に参加し、変化の一部になりたいと思っていることです。私たちは、スポーツの力を使って世界を前進させることができると信じています。そのためには、持続可能性を実現し、真のインパクトを与えるためのハードワークを行うと同時に、製品やサービス、体験を通じて、消費者により責任ある選択をしてもらうこと、あるいは製品のライフサイクルの最後にある廃棄物の削減に貢献することが重要です。私たちは、人々が私たちのブランドに寄せる情熱と、私たちが地球、人々、コミュニティのために、より持続可能な未来を再構築し、創造することに貢献できる文化的影響を理解しています。

WWD:社内における多様性をどういう形で実現していますか?また、社員のモチベーション向上やスタッフとの意識共有や教育はどのように行っていますか

キンダー:私たちの社員は、ソリューションの創造と運用にとても情熱を持っています。19年には「Move to Zero Employee Challenge」を開始しました。これは、ナイキがスポーツの未来を守るためのアイデアを社員が提出し、そのアイデアを実現するための資金やメンターシップを獲得する機会です。製品作りから物流、リテールまで、さまざまな分野を対象にし、世界中から信じられないようなアイデアが寄せられました。私たちはそれらの多くを実行に移しています。例えば、余剰原材料のデータベースの作成、製品発売までの航空貨物への依存度の低減、ニューヨークオフィスの照明を調整するための占有センサーの設置などです。私たちは、無駄を省き、従業員を教育し、行動を促すことに注力しています。今後も、循環型社会、再利用、使い捨て廃棄物の排除を体現した空間を創造し、運営していきたいと考えています。

The post ナイキが考える持続可能性をサステナビリティ責任者に聞く 複雑なサプライチェーンの対応策 【後編】 appeared first on WWDJAPAN.

ナイキが考える持続可能性をサステナビリティ責任者に聞く 複雑なサプライチェーンの対応策 【後編】

 ナイキ(NIKE)は、1990年代に企業活動におけるサステナビリティに取り組み始め、2000年代に入ると情報公開を始め、05年にはサプライチェーンを公開した。これには、90年代に同社が製造を委託する工場での児童労働が明らかになり、不買運動につながったという経緯がある。サプライチェーンを把握しておくことは企業の責任であると同時にリスクを回避することができるともいえる。複雑なサプライチェーンを把握するのは容易ではないが、ナイキはどのように対応してきたのか。ノエル・キンダー(Noel Kinder)チーフ・サステナビリティ・オフィサーに聞く。

WWD:アパレルやシューズのサプライチェーンの複雑さへの対応について教えてください。ナイキは透明性を確立していますが、どのように確立したのでしょうか。

ノエル・キンダー=チーフ・サステナビリティ・オフィサー(以下、キンダー):グローバル規模で非常に複雑なバリューチェーンの中で、私たちはシステムの変革に注力しています。そして、業界の中でも大手の企業として、より良いことをし、より良い規模で、そしてより良くなるために、自らの役割を果たすことを決意しています。透明性と説明責任から始まり、メーカーやサプライヤーのコンプライアンスを達成するために、一連の厳しい基準を策定しています。

 また、科学的根拠に基づく大胆な目標を設定し、25年までに私たちと業界全体がより持続可能なものへと移行することを目指しています。例えば、所有または運営している施設で再生可能エネルギーを100%使用することや、主要な事業においてエネルギー使用量とCO2排出量を単位当たり25%削減すること、デザインや業務効率の改善により製造、流通、本社、包装において廃棄物を単位当たり10%削減することなどが挙げられます。また、繊維の染色・加工における1kg当たりの淡水使用量を25%削減することを目標としています。当社の綿花サプライチェーン内の水不足に苦しむ生態系やコミュニティの長期的な回復力を支援する流域プロジェクトのポートフォリオを通じて、すでに130億リットルの水量が回復しています。

WWD:複雑なサプライチェーンの把握と改善に向けた取り組みは、一社だけではどうにもならない部分もあると感じます。

キンダー:ええ。政府間、業界間、地域のステークホルダーとの強力な連携と理解も大切で、私たちはこの分野でも提携しています。 20年5月、私たちはサプライヤー気候行動プログラム(SCAP)を開始しました。このプログラムに参加することで、サプライヤーはナイキ関連の生産以外でも排出量を削減することを約束し、業界全体の大幅な排出量削減に貢献することになります。

 私たちは、エシカルで責任ある製造を行い、製品を製造する全ての人々が尊重され、大切にされることに深くコミットしていることを忘れてはなりません。 そのために、25年までに、戦略的サプライヤーの100%が、製品を作る人々のために、世界水準の安全で健康的な職場を構築するという目標も設定しています。 また、サプライチェーンにおける女性の活躍の場をいかにして増やすかについても検討しています。 サプライヤーの施設で働く人々の約70%は女性ですが、その割合は職位が上がるにつれて減少します。そこで私たちは、2025年までに100%の戦略的サプライヤーが、施設で働く女性の就業機会へのアクセスと上昇志向を高めるという目標を設定しました。

WWD:ナイキが考える環境に配慮したプロダクトデザインとは。

キンダー:私たちの地球を守ることは、多様で革新的なチームが協力して解決策をまとめ、引き出すことから始まります。私たちには、よりサステナブルな新製品を生み出し、インパクトを与える責任があります。そのため、サステナビリティはデザインプロセス全体に組み込まれています。

 最初から廃棄物を出さないようにデザインし、廃材を新しい製品に変え、循環型のソリューションを拡大しています。また、業界をリードするマテリアル・サステナビリティ・インデックス(サステナブルアパレル連合が運用する環境負荷を評価するツール。ナイキはこれまでフットウエアサステナビリティインデックスを用いており、このインデックスは業界標準に遅れをとっていたことがわかったという。また以前は素材の種類や工程ごとに具体的な炭素削減目標を設定しておらず、サプライチェーンにまで目標が及ぶことはほとんどなかった)を使用し、デジタルツールを活用してチームを教育し、より持続可能な意思決定ができるようにしています。

WWD:現在重視していることは?

キンダー:スポーツはナイキの中核であり、私たちの活動全ての中心です。残念ながら、気候変動はスポーツにとって本質的な脅威です。だからこそ、サステナビリティは私たちのブランドとビジネスへの取り組み方の根幹にあるのです。 持続可能性は、大きな問題を提起することで革新的な解決策を導き出し、可能性を再定義するのに役立ちます。 しかし、これは単に「正しい」ことではなく、より効率的な戦略がナイキの成長を促進するため、長期的な価値を生み出します。

 今日、私たちは重要な瞬間を迎えています。2020年目標の章を閉じ、私たちがどこにいたか、どこで成功し、どこでつまずいたか(CO2削減目標は未達)を振り返ることで、次の章を開き、ゼロカーボン、ゼロウェイストの未来というビジョンを達成するために、新たな25年目標に向けて学び、進化していきます。この目標は、私たちの活動を支えるものであると同時に、私たちに責任を持たせ、私たちが達成できることを数値化するものでもあります。

WWD:ナイキはメッセージを生活者に伝えることに最も長けている企業の一つだと感じます。サステナビリティをどのように消費者に伝えていきますか?

キンダー:今、私が最も興奮しているのは、消費者がこの運動に参加し、変化の一部になりたいと思っていることです。私たちは、スポーツの力を使って世界を前進させることができると信じています。そのためには、持続可能性を実現し、真のインパクトを与えるためのハードワークを行うと同時に、製品やサービス、体験を通じて、消費者により責任ある選択をしてもらうこと、あるいは製品のライフサイクルの最後にある廃棄物の削減に貢献することが重要です。私たちは、人々が私たちのブランドに寄せる情熱と、私たちが地球、人々、コミュニティのために、より持続可能な未来を再構築し、創造することに貢献できる文化的影響を理解しています。

WWD:社内における多様性をどういう形で実現していますか?また、社員のモチベーション向上やスタッフとの意識共有や教育はどのように行っていますか

キンダー:私たちの社員は、ソリューションの創造と運用にとても情熱を持っています。19年には「Move to Zero Employee Challenge」を開始しました。これは、ナイキがスポーツの未来を守るためのアイデアを社員が提出し、そのアイデアを実現するための資金やメンターシップを獲得する機会です。製品作りから物流、リテールまで、さまざまな分野を対象にし、世界中から信じられないようなアイデアが寄せられました。私たちはそれらの多くを実行に移しています。例えば、余剰原材料のデータベースの作成、製品発売までの航空貨物への依存度の低減、ニューヨークオフィスの照明を調整するための占有センサーの設置などです。私たちは、無駄を省き、従業員を教育し、行動を促すことに注力しています。今後も、循環型社会、再利用、使い捨て廃棄物の排除を体現した空間を創造し、運営していきたいと考えています。

The post ナイキが考える持続可能性をサステナビリティ責任者に聞く 複雑なサプライチェーンの対応策 【後編】 appeared first on WWDJAPAN.