「アトモス ピンク」が元アンジュルムの中西香菜、元乃木坂46の川後陽菜らのガールズグループYouplusとコラボ

 女性のためのスニーカーセレクトショップ「アトモス ピンク(ATMOS PINK)」は、アイドルグループYouplusとコラボレーションしたアイテムを受注販売する。受注期間は12月1日から5日まで。アトモス ピンク フラッグシップ ハラジュク(atmos pink flagship Harajuku)では、店頭でメンバーが接客するイベントを12月4日と5日に開催する。

 コラボアイテムは、同グループのメンバーがデザインしたフーディー(税込1万450円)やTシャツ(同6050円)で、12月22日に発売する初の音源集「TO THE NIGHT OF THE COSMIC EXPRESS」のジャケットデザインを手掛けたマシュー・ランジル(Matthew Langille)のグラフィックを用いた。

 Youplusは元アンジュルムの中西香菜と元乃木坂46の川後陽菜と、元モーニング娘。の尾形春水、元フェアリーズの林田真尋が集まり結成したガールズグループ。11月24日には初のデジタル楽曲「Last Laugh」をリリースした。

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ヴァージル氏の訃報にデザイナーや業界人らも衝撃 同氏への想いを語る

 11月28日、デザイナーのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)氏が死去した。41歳だった。ファッション業界からは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を手掛けるデザイナーのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)、マーク・ジェイコブス(Marc Jocobs)、「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターらがインスタグラムに追悼の声を投稿した。

 2014年に自身のブランド、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」を設立したヴァージル氏。18年3月には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターに抜擢され、業界の歴史に名を刻んだ。同氏の公式インスタグラムによると、2019年に心臓血管肉腫というがんを診断され、以来闘病生活を送っていたという。ここでは、SNSに寄せられたデザイナーや業界人の投稿を紹介する。

ドナテラ・ヴェルサーチェ

 「ヴァージル、なんと言ったらいいのかわからない。世界は今日、ファッションのスーパースターを失ってしまった。イノベーターであり、歴史に名を刻む人物。悲劇的なこの日に、あなたが愛した人々に思いを馳せる。愛を込めて、ドナテラ」

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)=クリエイティブ・ディレクター

アレッサンドロ・ミケーレ

 「あなたの優しさが天界を照らしますように。また会う日まで」

 「グッチ(GUCCI)」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクター

キム・ジョーンズ

 「ヴァージルが亡くなったと聞いてとても悲しい。彼はこの世界で最も優しい人間の1人だった。一緒に世界を駆け巡り、ホテルの部屋でくつろいだり、日本の雑誌を片手にアイデアを語り明かしたりした思い出がよみがえる。シャノン夫人と子どもたち、そしてご家族の皆様にお悔やみ申し上げる」

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)=「フェンディ(FENDI)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター兼「ディオール(DIOR)」メンズ・アーティスティック・ディレクター

ピエールパオロ・ピッチョーリ

 「ヴァージル。何年か前、ジュン「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の高橋盾)を介して出会った時、彼らはイベントでDJをしていて、今度は3人で音楽を一緒に作ろうと約束して別れた。今の感情を表そうとすると、彼との思い出がよみがえってくる。若く才能あふれる青年であり、父親であり、アーティストであり、クリエイティビティーに愛され、豊かな人生を送っていた。彼の知的好奇心と人間性はファッション業界に一石を投じた。これからも彼の残したものは長く生き続けるだろう」

 「ヴァレンティノ」を手掛けるデザイナーのピエールパオロ・ピッチョーリ

シルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディ

 「ヴァージルへ、ご冥福をお祈りする。あなたと過ごした日々を胸に大切にしまっておきます。あなたのご家族に思いを捧げて」

 シルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター

マーク・ジェイコブス

 「親愛なるヴァージル、どうか安らかに、力と共に眠らんことを。ご家族や友人、同僚のことを思うと胸が痛む。あまりにも早く逝ってしまった。彼が私たちにもたらしてくれたすべてのものに感謝する」

 デザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)

ヴィクトリア・ベッカム

 「あらゆる分野で彼は真のインスピレーションだった。ご冥福をお祈りします。あなたの美しいご家族に愛と光を贈る。私を含め、みんなあなたに会えなくなり寂しく思っている」

 デザイナー、ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)

マルセロ・ブロン

 「チャオ、ヴァージル!君は社会に大きな変化をもたらすために生まれてきた。道筋を示してくれてありがとう」

 デザイナー、マルセロ・ブロン(Marcelo Burlon)

アレクサンドル・アルノー

 「ヴァージル・アブローは、現代のクリエイティビティとは何かを体現したような人物だった。さまざまな機会で協業できたことを光栄に思う。彼の頭から出てくる新しいアイデアには驚かされてばっかりだった。カニエ・ウェスト(Kanye West)との協業もそうだが、ビーントリル(BEEN TRILL)、「オフホワイト」「ルイ・ヴィトン」「リモワ(RIMOWA)」など、彼が関わるとクリエイションが一気に輝き出す。プライベートでも仲良くしており、彼はいつも的確で温かなアドバイスをしてくれた。この社会に大切なものをたくさんもたらしてくれて、本当にありがとう。彼の妻や子どもたち、ご家族のみなさまに私の思いと祈りを捧げる」

 アレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=ティファニー(TIFFANY & CO.)プロダクトおよびコミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデント

ペギー・グー

 「この衝撃は言葉ではとても表せない。あまりにも早い死で、私含め多くの人は闘病していたことすら知らなかっただろう。彼が病気について公で話すことなく、最後まで仕事に費やしたことは、彼のクリエイションへの姿勢や情熱を反映している。彼は誰もが不可能だと思っていた障壁を壊し、境界線を飛び越えるべく果敢にチャレンジし続け、新たなスタンダードを築いた“革命者”だ。私のキャリアが軌道に乗る前からヴァージルが応援してくれたことに、心から感謝している。彼はいつも、誰も置いていくことなくみんなで一緒に駆け上がることを目指した。私たちの世代にとって、彼は永遠のヒーロー、そしてパイオニアとして心に残り続けるだろう。力と共にお眠りください。たくさんのインスピレーションをありがとう」

 韓国出身の音楽プロデューサーでDJのペギー・グー(Peggy Gou)=「キリン バイ ペギー グー(KIRIN BY PEGGY GOU)」プロデューサー

ダナ・キャラン

 「訃報を聞いて心が張り裂けるようだった。彼は優れたデザイナーであると同時に、よき夫、父親、息子であり、誰からも愛されるよき友人だった。ファッションや建築、音楽といった点を線で結び、新しいものを生みだした。先見性に満ちていた彼は、コミュニティーのみんなから惜しまれることだろう。彼のクリエイティビティや才能、影響力によって業界は大きく変わった。彼のご家族や友人にお悔やみを申し上げる」

 ダナ・キャラン(Donna Karan)=「ダナ キャラン ニューヨーク、DKNY)」創業者


 ほかにも多くの業界人やデザイナーらがコメントを寄せている。

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JO1・鶴房汐恩に直撃 グループ一の“破天荒キャラ”がファッションとビューティを語る

 日本国内のみならず、グローバルで活躍する新時代のボーイズグループJO1は、今年でデビュー2年目を迎えた。サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で結成後は、エンタメ界のみならず、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT 以下、YSL」のオフィシャルビューティパートナーを務めるなど、ファッション&ビューティアイコンとしても輝きを放っている。12月15日には5枚目のシングル「WANDERING」をリリースする。同作品にはJO1初となるダブルリードシングル「僕らの季節」「Prologue」のほか、さらなる成長をキーワードとした新曲を複数収録予定だ。今回はグループ内でも“破天荒キャラ”として個性を際立たせている鶴房汐恩に、JO1の魅力や目指す場所、そして自身のファッションやビューティへの想いについて聞いた。

WWD:昔からファッションに興味があった?

鶴房汐恩(以下、鶴房):実を言うと、もともとはファッションに無頓着なタイプでした。デビューしてからファッションに触れる機会が増えて、一気に目覚めていった感じです。仕事ではスタイリストが用意してくれた衣装を着ることがほとんどですが、仕事のときはもちろん、オフでもちゃんとオシャレにしていたいなと思うようになりました。

WWD:今日はセットアップスタイルで撮影に挑んでもらったが、普段のスタイルは?

鶴房:私服はカジュアルでシンプルなものがほとんど。銀座にお気に入りのショップがあって、スタイリッシュな品ぞろえが今の自分のスタイルに合っています。以前はフーディーなどもよく着ていたんですが、最近はもっとシンプルで、スエットにダボっとしたシルエットのワイドパンツなどを合わせることが多いです。カジュアルだけど、どこかきれい目に見えるスタイルが好きですね。

WWD:最近購入したものは?

鶴房:ハイブランドのスニーカーを購入しました。存在感がありながら、品格のあるデザインが気に入っています。普段はカチッとした靴を履くことが多くて、そもそもスニーカーってあまり持っていないなと。気に入った靴ばっかり履いてしまうクセがあるので、どうしてもボロボロになってしまって(笑)。今後はいろいろとローテーションしてみたいです。あとは、海外通販サイトで韓国ブランドのシューズやアイテムを買うことも多いです。

韓国の人気俳優ソン・ガンがスタイルアイコン

WWD:ファッションで参考にしているものや人は?

鶴房:好きなブランドのインスタグラムアカウントをフォローしていて、アップされているスタイルを参考にしています。あとは、韓国にソン・ガン(Song Kang)という人気俳優がいて、彼のファッションはシンプルでオシャレだし、体格もいいから参考になる。韓国のファッションシーンは自分のスタイルともマッチするので、特にチェックしています。

WWD:アクセサリーは好き?

鶴房:ネックレスやリングが特に好き。アクセサリーもシンプルに合わせることがほとんどなので、シルバーばかりに目がいってしまいます。逆に、ゴールドはあまりつける習慣がないかな。女性が身につけているのを見ると素敵だなって思うんですが、僕がつけると少し派手になりすぎちゃう気がして(笑)。ちなみにピアスは怖いので開けていないです!でもイヤーカフは好きですね。衣装でつけることも多いので。まだ自分では買ったことがないのですが、今度チャレンジしてみたいです。

WWD:ビューティについて意識していることは?

鶴房:「YSL」でオフィシャルビューティパートナーをやらせてもらい、仕事上でメイクをする機会もかなり増えたので、メイクをすることへの抵抗は全くなくなりました。仕事でメイクをした日は、しっかりメイクオフし、スキンケアをすることも少しずつ習慣になってきた気がします。ただどちらかというと、インナービューティを気にしているかな。例えば、毎日ストレッチをするとか……。あとは体型管理のために、食べるものにも気を遣っています。

WWD:どのように体型を管理をしている?

鶴房:野菜から食べるようにする、なるべくお米を控えるなど、食べる量が多いので、全体のカロリーを計算しながら食事するように気を付けています。お肉も脂質の少ない部分を選ぶなど、工夫できることはやってみようかなと。本当はポテトサラダが大好きなんですけど、最近は控えていますね(笑)。でも食生活を意識するようになってから、工夫次第で好きなものを食べられるということが分かったので、意外と制限が苦じゃないんです。スープなどを選ぶことも多いですね。この仕事を始めてから食事はもちろんですが、自分自身の体や、美容について意識することが増えました。

アクセサリーブランドのプロデュースに挑戦したい

WWD:今後やってみたいファッションやビューティ関係のお仕事は?

鶴房:アクセサリーブランドのプロデュースです。僕が学生なら、女性ならこれがほしい!という視点で客観的にマーケットを見ながら、ジェンダーレスなアクセサリーを作ってみたい。僕自身はシルバーやブラックが好きですが、ゴールドだったり、ピンクだったり、いろいろなカラーを使っても楽しそう。みんながどういうものを求めているのかをリサーチして、自分のエッセンスを取り入れていきたいです。

WWD:JO1の中での自分の立ち位置、そして魅力は?

鶴房:僕は11人の中でいうと破天荒キャラ。グループでは、結構お兄さんポジションなんですけど(笑)。実は周りを見ながら暴れている感じですね。JO1は僕を含めたメンバー全員、とても個性が立っているグループです。11人全員が本当に性格が違って面白い。

WWD:12月に「WANDERING」が発売されますが、今後の目標は?

鶴房:近い目標は日本制覇。誰もがJO1を知っているという国民的グループになりたい。具体的な目標でいうと、日本各地でドームツアーを開催したいです。最終的にはメンバーの一人一人が影響力を持って世界に発信していくグループになれればいいですね。12月15日に発売する「WANDERING」は、これまでの曲と違って少し落ち着いた大人な曲調です。キャッチコピーは“予期せぬ局面、直面した苦難を乗り越え僕らは成長する”。僕らの新たなコンセプト、そして成長を感じてもらえるシングルです。

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“チャンキーニット”がヒットの兆し! 押さえたい着こなしトップ3

 今年の冬のニットブームを制覇しそうな“勝ち組”アイテムは、ざっくり編みのチャンキーニットです。穏やかなムードやあたたかさをキープできるのに加え、着こなしのバリエーションも急拡大。独特のボリュームを生かした新しいスタイリングが、ニットコーディネートを一段と盛り上げ始めています。

 たとえば、「ラグ & ボーン(RAG & BONE)」はドロップショルダーのフェアアイル柄ニットにボーイフレンドジーンズを合わせる、リラックスムードなコーディネートを提案。気取らない装いを、小粋に仕上げました。ほかにも、フェミニン寄りに整えたり、シックにまとめたりと、従来のニットの枠を超えるアレンジが豊作。冬本番に向けて、頼りがいのあるチャンキーニットの着こなしをピックアップしてみました。

タイトスカートとレッグウエアで“柔×細”ミックス

 最初にチャンキーニットの意味を確認しておきましょう。英語の“chunky”は“分厚い”の意味。ニットウエアに関しては、太い毛糸でざっくり編んだニットを指します。ちなみに、“ずんぐりした”という意味もあり、こちらは太めのかかとが特徴の“チャンキーヒール”でおなじみです。

 ローゲージ編みのチャンキーニットには、のどかな雰囲気が漂います。くつろいだムードはざっくりニットの持ち味ですが、ボトムスにセンシュアルな要素を盛り込めば、ぐっと今年らしいテイストに様変わりします。

 「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」は、チャンキーニットのセーターにカットアウトが目を引くレッグウエアを合わせました。ニットのほっこりした気分との好コントラストが際立ちます。レッグウエアをのぞかせたのは、スカートに入った深いスリット。ロングブーツとのコンビネーションで、ニットルックにクールな印象を添えました。

 チャンキーニットを生かすポイントは、“タイトなボトムス”を合わせること。トップスの量感が引き立ち、着やせ効果も期待できます。2枚目の写真「スンネイ(SUNNEI)」は、ビッグポケットが愛らしいニットウエアで、肩周りや腕にもボリュームを持たせたデザイン。相棒にタイトスカートを迎え、タイツのようなストレッチロングブーツで引き締めて、上下のボリュームに落差を引き出しました。

フェミニンスカートで叶える、“厚×薄”コントラスト

 独特の風合いを生かしたニットの表現が勢いづいてきました。手仕事感を印象づける提案も相次いでいます。ちなみに、主張が強めのチャンキーニットには、薄手でフェミニンなスカートが好相性です。

 「コウタ グシケン(KOTA GUSHIKEN)」は、フードまでひとつながりのニットウエアを提案。ボディーラインを隠すように包み込んでくれ、手編みのぬくもりが伝わってくるかのような、チャンキーニットならではの優しげな装いです。素材が正反対のはかなげなスカートを合わせて、コーディネートの表情を深くしました。足元にはメンズライクなシューズを迎えて、さらにムードをずらしています。

 ニットはカジュアルなイメージがありますが、クチュールテイストに仕上げたタイプも登場しています。太い糸のインパクトを生かした、ゴージャスなたたずまいです。2枚目の写真「ミカゲシン(MIKAGE SHIN)」は、フリンジジャガードが印象的なデザイン。デコラティブなニットルックを披露しました。同じくフリンジジャガードのマキシ丈スカートで、動きと落ち感を演出。ニットルックのカジュアルなイメージを覆す、モードなスタイリングを提案しました。

裏技の“ウエストイン”で逆に細見せ

 厚手のニットはかさばって見えると心配されがちですが、コーディネート次第で十分にカバーできます。手っ取り早い方法は“ウエストイン”です。チャンキーニットの裾を、ボトムスに収めてしまえば、かえってほっそりしたイメージを引き出せます。

 黒×白でシックにまとめたのは、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」。温もりを感じさせるフェアアイル柄ニットは、肩から胸にかけて存在感を発揮しています。その裾をパンツのウエストにきっちり収めて、“細見え”が完成。パンツのハイウエストがくびれアピールに一役買っています。厚手のニットをあえてウエストインすると、こんなにもコンパクトに映るというお手本です。

 ボリュームニットのウエストインという裏技は、オーバーサイズのニットにうってつけ。たっぷりの量感がウエストで急に絞られるので、見た目のアクセント効果は絶大です。2枚目の写真「シー ニューヨーク(SEA NEWYORK)」は、イチゴとチェリーの果実モチーフをあしらったほのぼのしたニットがファニーな気分を連れてきます。ゆったりしたシルエットをウエストインで引き締め、ボトムスのハイウエストが上半身のコンパクト見えをアシスト。オフネックや袖先のリブ編みも立体感を強調する効果を生んでいます。

 チャンキーニットは伸びやかな着映えに導いてくれるので、ハッピー感をまといたい今のおしゃれのモチベーションにぴったり。今回取り上げたような着こなしを生かせば、着ぶくれを避けられます。ポジティブなムードを応援するような、色や柄も登場しているので、冬のぬくぬくしたおしゃれを深掘りするスタイリングに役立ててみてください。

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資生堂が保湿ケア“エッセンシャルイネルジャ”刷新 “アルティミューン”連動クリームに

 資生堂は2022年1月1日、世界88の国と地域で展開する「シセイドウ(SHISEIDO)」の保湿ケアシリーズ“エッセンシャルイネルジャ”をリニューアルする。ブランドを象徴する美容液“アルティミューン パワライジング コンセントレート Ⅲ”に次ぎ、“ザ ライフブラッド”(一人一人の美しさが解放され、絶え間なく更新され続けることを目指す資生堂が提案するビューティコンセプト)を取り入れた第2弾アイテムとなる。全国の百貨店を中心とした約380店と資生堂の総合美容サイト、ワタシプラスで発売する。

 “エッセンシャルイネルジャ”は神経科学に着目し「肌感度」にアプローチした新スキンケアラインとして18年に誕生。アッパーミレニアル世代(25~34歳)に向けた製品群として展開する。今回、スキンケアに保湿機能を求める消費者の声が多いことから、「肌の乾燥を根本から解決する方法を探索し、肌自らが持つ“うるおい産生力”に着目した」と渡邉恵美資生堂ジャパン シセイドウグループブランドマネージャーは語る。潤いの産生力を高めるには、良好な血液循環が鍵を握るとして、血管・血流研究をベースにした“ザ ライフブラッド”の考えに基づいてリニューアルする。

 クリーム2種“ハイドレーティング クリーム”(50g、税込7150円)、“ハイドレーティング デークリーム”(50g、税込7150円)には、独自に開発したREDヒアルロン酸GLを配合。美容成分がすみずみまで行き渡り、肌を潤いで満たして長時間キープする。「乾燥に悩む全ての人に新たな保湿体験を提供する」とコメントした。

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資生堂が保湿ケア“エッセンシャルイネルジャ”刷新 “アルティミューン”連動クリームに

 資生堂は2022年1月1日、世界88の国と地域で展開する「シセイドウ(SHISEIDO)」の保湿ケアシリーズ“エッセンシャルイネルジャ”をリニューアルする。ブランドを象徴する美容液“アルティミューン パワライジング コンセントレート Ⅲ”に次ぎ、“ザ ライフブラッド”(一人一人の美しさが解放され、絶え間なく更新され続けることを目指す資生堂が提案するビューティコンセプト)を取り入れた第2弾アイテムとなる。全国の百貨店を中心とした約380店と資生堂の総合美容サイト、ワタシプラスで発売する。

 “エッセンシャルイネルジャ”は神経科学に着目し「肌感度」にアプローチした新スキンケアラインとして18年に誕生。アッパーミレニアル世代(25~34歳)に向けた製品群として展開する。今回、スキンケアに保湿機能を求める消費者の声が多いことから、「肌の乾燥を根本から解決する方法を探索し、肌自らが持つ“うるおい産生力”に着目した」と渡邉恵美資生堂ジャパン シセイドウグループブランドマネージャーは語る。潤いの産生力を高めるには、良好な血液循環が鍵を握るとして、血管・血流研究をベースにした“ザ ライフブラッド”の考えに基づいてリニューアルする。

 クリーム2種“ハイドレーティング クリーム”(50g、税込7150円)、“ハイドレーティング デークリーム”(50g、税込7150円)には、独自に開発したREDヒアルロン酸GLを配合。美容成分がすみずみまで行き渡り、肌を潤いで満たして長時間キープする。「乾燥に悩む全ての人に新たな保湿体験を提供する」とコメントした。

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元「キャンディストリッパー」デザイナーの菊地千春が一人一人に合った服を提案する真意

 ファッションが好きな人なら「キャンディストリッパー(CANDY STRIPPER)」を知らない人はいないだろう。“NO RULE, NO GENRE, NO AGE”をコンセプトに1994年に誕生したウィメンズブランドで、年齢に関係なく遊び心を忘れない自由な発想の中に、普段着として着やすいウエアを提案。立ち上げから20年経った今でも若者に愛されている。

 同ブランドの立ち上げメンバーの一人、菊池千春デザイナーは今、リメイクブランド「マザーズメイド(MOTHER’S MADE)」に注力している。“捨てないおしゃれ”をコンセプトに、デッドストックやビンテージアイテム、輸入生地や付属を使って、1点モノを生産・販売。体が不自由な人が着る服にも興味を持ち、車椅子ユーザーであり、約14万のフォロワーを持つTikTokerえまちゃんに洋服作りを自らオファーするなど、既製品ではファッションを楽しみづらい人に向けてもアプローチしている。

 そんな菊地デザイナーにインタビューを行った。トレンドを追う「キャンディストリッパー」を離れて「マザーズメイド」を始めた理由から、障がいを持つ人の服をデザインする真意まで、菊池デザイナーに迫った。

「キャンディストリッパー」から中国移住まで
アパレル全盛時代のデザイナー活動

―どんな経緯で「キャンディストリッパー」を立ち上げたのですか?

菊地:バンタンデザイン研究所(以下、バンタン)に在学中、相方(板橋よしえデザイナー)が定期的にクラブイベントでファッションショーを企画していて、一緒に動いていた私に話を持ちかけてくれたんです。ブランドをやるからにはコレクションが必要だからと、授業が終わったら洋服を制作する期間が続きました。コレクションを発表するときには、彼女が写真家のホンマタカシさんと親しかったこともあり、デビューショーの写真を撮ってくれました。それが宝島社のファッション雑誌「キューティ(CUTiE)」に載って、大きな反響をもらいました。当時はバブルの名残でファッションが元気だったから、バンタンもテレビなどのメディア露出に力を入れてました。私たちも取り上げてもらったり、現在の所属会社の社長に知り合ったりと、あれよあれよという間にブランドが本格的に始動していきました。

 ブランドが始まってからは、彼女と当時気になっているカルチャーを話しながら、年4回新作を作りました。デザインを一緒にやりつつも彼女はとてもアクティブで、広告や営業などの仕事も受けていて、ブランドの顔のような存在になっていました。

 私はデザイナーとして勤める一方で、中国の生産背景や市場に興味が湧いてきちゃって。“世界の台所”と言われるくらい巨大だし、当時(2008年)は北京オリンピックもあって中国が非常に盛り上がっていました。そこでブランドを離れて、単身で中国に移住しました。

―ブランドが好調な最中に中国へ移住したのですか。

菊地:最初は語学の勉強をしつつ、アパレルの仕事に就けたらいいなと思っていました。私のようなフリーのファッションデザイナーって現地に少なかったし、景気が良かったことも追い風になり、百貨店のブランド立ち上げに関わったり、セレクトショップを開いたり、スタイリストやVMDの仕事もしました。それと、ブランド立ち上げの話も頻繁にいただきましたよ。飲食店の社長が「アパレルをやりたい」と勢いで始めた事業とかね(笑)。でも勢いだけだから、毎週プレゼンしたのに商品化されなかったり、実際にローンチできたブランドもあったけど、すぐ撤退しちゃったり。そんな中、女の子を授かったので、17年に日本へ戻りました。

「何百人に向けたデザインを
これからは1人のために」

―その後、なぜ「マザーズメイド」を立ち上ようと思ったのでしょうか?

菊地:きっかけは、19年に通販番組「ショップチャンネル(SHOP CHANNEL)」に出演依頼が来たこと。番組スタッフさんが「キャンディストリッパー」世代で、「一緒に何かやりましょう!」と言ってもらって。当時、夫の仕事の関係で衣類メーカーのデットストックが家に山ほどあったので、「この子たちをもう一度蘇らせたい」という思いで「マザーズメイド」を始めました。でも、いざリメイクしてみると、自分の技術が全然足りないことを痛感して。専門的な知識を学ぶため、お直し屋さんで2年間修行しました。

―お直し屋さんで修行ですか。そこでの経験は今に生きていますか?

菊地:もちろんです。対面してお客さまと話をすることで、多様な方々の悩みや細かなニーズを知ることができました。長年アパレルのデザイナーをやってきて、“何百人に向けた洋服”を企画してきましたが、お直しは一人のために作るので、考え方が全く違うんです。

―「マザーズメイド」のさらなる成長のため、21年10月にクラウドファンディングを実施しましたが、反響はいかがでしたか?

菊池:クラウドファンディングを行ったのは、まずは「マザーズメイド」を知ってもらいたかったから。それと、デザイナーが企画を考えオーダーメイドでリメイクできるサービスがほかになくて、「そんなサービスがあったら自分も利用したい」と構想しました。 お直しってパンツの裾上げ以外利用したことがない人が多数だと思うんです。でも、お洋服がどんどん安くなって簡単に捨ててしまったり、逆に、捨てられないお洋服もあったり、誰にでも悩みはある。あと、新しいお洋服を買うのも良いですが、古いお洋服をリメイクするという選択肢を増やしてもらい、気軽にリメイクをみんなに楽しんでもらいたくて。そこで、「オンラインを通してお直しやリメイクの考えが広めたらいいじゃん」って考えました。

 もう一つの理由は、障がいを持っている方とつながるきっかけがほしかったこと。 実は母が末期ガンで他界し、生前は毎日お見舞いに行っていたのですが、「キャンディストリッパー」の服をいつも着てくれていました。母との関係は良好とは言えませんでしたが、洋服がそれをつないでくれた。この経験から「ファッションを楽しみづらい環境でも、オシャレをするって大事だな」と思ったんです。お直しを活かせば、障がいを持つ人のニーズにも答えられるはず。試しに、クラウドファンディングの告知ページにTiktokerえまちゃんとのコラボ企画を載せてみたら、当事者やご家族のサポーターも集まり、リターンとしてリメイク洋服をたくさん作ることができました。

―意外なリメイク依頼もあった?

菊地:私の想像を超えてさまざまな境遇の人から連絡をいただきました。中でも忘れられないのは、お子さんを4歳で亡くしたお母さまから「捨てられずにとってある子ども服をリメイクできないか」というご相談。私も4歳の娘がいますので目頭が熱くなり、「身に付けるより家で飾れるものが良いのでは」とカーテンを提案したところ、とても喜んでもらえました。一口に“お直し”といっても、いろんな想いに応えることができる。こんなにやりがいのある仕事だなんて想像できなかったです。

クラウドファンディングに参加した親子の声

 同連載で取材した落合陽一・監修の「TRUE COLOR FASHION」でモデルを務めた五十嵐ここねさんもクラウドファンディングに参加されたそう。そこで、ここねさんの母・純子さんに話を聞いた。

五十嵐純子:私もファッションが大好きなので、元「キャンディストリッパー」の菊地デザイナーにリメイクしてもらえるだけでとても嬉しかった。菊地デザイナーには「ここねは車椅子から落ちないようにベルトをつけているから、せっかくかわいい洋服を着てもベルトで隠れてしまう」と相談すると、「だったらベルト自体を隠せばいいのでは?」と、スタイ(よだれかけ)を大きく設計し、つけ襟風の大人っぽいデザインを考案してくれました。機能とおしゃれを両立した、とても素敵なデザインで、ここねも満足そうでした。カーディガンとワンピースをドッキングさせた服を自分用に作ってもらったのですが、カーディガンは肌触りが合わないと伝えると菊地デザイナーから「裏地をつけましょう」と提案してもらったことで着心地を高めてくれたおかげで、ここねもストレスなく着られる服になっていました。私が着やすいと感じる洋服が、ここねの着やすさにも通じるんだという発見につながりました。


【ライターズ・チェック】

 菊地デザイナーは洋服を着やすくするだけでなく、かわいさも含めて提案している。若者に愛される「キャンディストリッパー」をはじめ、洋服にトキメキを与えてきた菊地デザイナーだからできる提案で、リメイクやお直しの域を超えていると感じた。サステナブルな社会には、可愛さの提案と、お直しの技術を兼ね備えるクリエイターが必要かもしれない。

 クラウドファンディングに参加した五十嵐親子のリメイク相談は、全てオンラインで完結したそう。自宅からデザイナーに相談できるのは、外に出かけることが難しい人やその家族にとってより良いサービスだ。お直しのオンラインサービスが少しでも広まればうれしい。

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“架空のホテルのレストラン”がコンセプト HOTEL’Sが確立する新たなスタンダード

 コロナ禍により人々のライフスタイルが大きく変わった昨今。特に飲食業界では夜の営業時間が短くなり、多くの店舗がさまざまなアイデアを打ち出した。そのような環境下で10月1日、表参道にオープンしたミシュランひとつ星を2年連続獲得「SIO」の鳥羽周作シェフによる新形態レストラン「HOTEL’S(ホテルズ)」は、朝昼夜の全力3部営業で異なるスペシャリテが楽しめ、新たな朝食スタイルも提案。まさにホテルのような居心地の良い空間で楽しむ優雅なモーニングコースが反響を呼んでいる。その背景やこだわり、今後の展望について鳥羽シェフに聞いた。

コロナ禍で生まれた朝のフルコース

WWD:朝のフルコースを提案した背景とは?

鳥羽周作シェフ(以下、鳥羽シェフ):コロナ禍で緊急事態宣言を迎え、リモートワークが当たり前になり、僕たち飲食業界では夜の営業時間が短くなった上、朝型のライフスタイルを送る人も増えたように感じます。そこで、夜の営業時間を午前中にスライドできないかと考え、朝からディナー体験という朝専用フルコースを思いつきました。

 そもそも”ディナー”という言葉はただ単純に”夕食”を示すものではなく、語源を調べると“1日で一番大切にする食事のこと”を指すそうです。Twitterで発信してみたところ多くの反響があり、確信を得られたので、早速翌日に「SIO」での予約を開始しました。数日後から提供を始めました。今年10月にオープンした「HOTEL'S」でも朝からスペシャリテが楽しめます。ミシュランのお店の中でも朝、昼、夜の営業スタイルは珍しいという理由から、オープン時からさまざまなメディアにも取り上げていただきました。お客様からも「気持ちの良い1日のスタートが切られる」「コースだが量もちょうどよく、最後までおいしく食べられる」と好評です。

WWD:「どこの店舗でもサラダを一番大事にしている」と語る、鳥羽シェフ渾身のサラダへのこだわりが知りたい。

鳥羽シェフ:「モーニングスペシャリテ」含む全時間帯で共通して提供している“ホテルズサラダ”では、季節や仕入れ先のおすすめに応じて20種類以上の食材を使っています。野菜をはじめ、果物、ハーブ、キヌア、そしてドライフルーツやスパイスなど7種の食材を手作業でブレンドしたサラダのためのミックスナッツ“グッド ナッツ グッド サラダ(GOOD NUTS GOOD SALAD)”を使用し、一口ごとに違う味わいを楽しめるよう仕上げました。素材の味を活かすために、ホワイトバルサミコをベースとしたシンプルなドレッシングを和えています。

「架空のホテルのレストラン」で提供する期待を超えた感動体験

WWD:食事だけではなく、空間作りにも一層のこだわりが感じられるが、「架空のホテルのレストラン」というコンセプトにどのように紐づいている?

鳥羽シェフ:「レストラン体験=期待を超えた感動体験」だと考えています。そのため、 ユニフォーム、インテリア、食器など、感動体験を構成する一つ一つの要素を、それぞれの道で一流であるクリエイターに手掛けてもらうことにしました。またホテルでの食事の特徴の一つに、朝、昼、夜とそれぞれの時間帯でお客さまに合わせたお料理が提供されていることが挙げられます。それぞれの時間帯でスペシャリテを用意するように、音楽も朝、昼、夜と時間帯ごとに用意したいと考え、大沢伸一氏にプレイリストの作成を依頼しました。

 ユニフォームは、クリエイティブディレクターとして「ノンネイティブ(NONNATIVE)」デザイナーの藤井隆行氏にアドバイスをもらいセレクト。「そもそもレストランのユニフォームは、本当に日本人にフィットしているのか」と疑いながらイメージを固めました。強いていえば、テーマは90年代アメリントラッド。「HOTEL'S」のシンボルマークである鳥をモチーフに、テーマカラーのネイビーでまとめています。スタッフがはいているブーツはレッドウィングで、職人の足元を支えるというワークブーツ本来の居場所に戻しました。「レストランだけど、ゆるすぎず固すぎない」、居心地のよさを大事にしている「HOTEL'S」にぴったりと合うユニフォームになったと思います。

 食器は、陶芸家の鈴木麻起子氏が手掛ける「ラ メゾン デ ヴォン(LA MAISON DE VENT)」を特注しました。レストランで使われる食器の多くは、大きいことで料理の存在感を伝えているが、「HOTEL’S」は緊張感なくカジュアルな雰囲気を伝えたい。そして器に触れて温度を感じてもらいたいので、通常のお皿より薄く小さく、軽いサイズでオーダーしました。ブランドのシンボリックカラーかつ、「HOTEL’S」のイメージに合うターコイズブルーを中心に選んでいます。

 そして、美しい姿勢のまま胃を圧迫せずに料理を楽しめるテーブルセットなど、HOTEL'Sの家具は「マルニ木工」を採用しています。メンバー自らが工場に足を運び選んだ家具は、最高の食体験に欠かせません。

鳥羽シェフが目指す“飲食業界の新スタンダード”

WWD:“朝ディナー”を打ち出した上で、飲食業界の新たな可能性を見出したのでは。

鳥羽シェフ:緊急事態宣言下を通じて、たくさんの気づきがありました。「SIO」で始めた朝ディナーは、レストランに新しい収益の可能性をもたらしたと思っています。朝昼夜全力三部営業をかなえるレストランを作ることで、収益面で持続可能なモデルが作れるのではないでしょうか。

WWD:自身のnoteでも「愛ゆえに俺は厨房を去らねばならぬ」と語っているが、新スタンダードを確立するための課題とは。

鳥羽シェフ:このモデルでは、“シェフに依存することがない仕組み”を作らなければ継続的に営業していくことが難しいです。そのためには、感動を生むための料理やコースの作り方をスタッフに落とし込んでいく必要があり、スタッフの教育が非常に重要だと思います。もしこのモデルが可能になれば、属人的な営業から開放され、レストランを継続的に営業することができ、“おいしい!”という感動をたくさんの人々に伝えることができるはずです。新たなモデルを確立することは、最終的には新たな食文化をつくることにつながると考えています。食のプラットフォームとなれるように、今後も事業を展開していきたい。バラバラの点を線に、そして線と線とつないで面にしていくことで、より豊かで美味しい世界を作れたら、と思っています。

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“架空のホテルのレストラン”がコンセプト HOTEL’Sが確立する新たなスタンダード

 コロナ禍により人々のライフスタイルが大きく変わった昨今。特に飲食業界では夜の営業時間が短くなり、多くの店舗がさまざまなアイデアを打ち出した。そのような環境下で10月1日、表参道にオープンしたミシュランひとつ星を2年連続獲得「SIO」の鳥羽周作シェフによる新形態レストラン「HOTEL’S(ホテルズ)」は、朝昼夜の全力3部営業で異なるスペシャリテが楽しめ、新たな朝食スタイルも提案。まさにホテルのような居心地の良い空間で楽しむ優雅なモーニングコースが反響を呼んでいる。その背景やこだわり、今後の展望について鳥羽シェフに聞いた。

コロナ禍で生まれた朝のフルコース

WWD:朝のフルコースを提案した背景とは?

鳥羽周作シェフ(以下、鳥羽シェフ):コロナ禍で緊急事態宣言を迎え、リモートワークが当たり前になり、僕たち飲食業界では夜の営業時間が短くなった上、朝型のライフスタイルを送る人も増えたように感じます。そこで、夜の営業時間を午前中にスライドできないかと考え、朝からディナー体験という朝専用フルコースを思いつきました。

 そもそも”ディナー”という言葉はただ単純に”夕食”を示すものではなく、語源を調べると“1日で一番大切にする食事のこと”を指すそうです。Twitterで発信してみたところ多くの反響があり、確信を得られたので、早速翌日に「SIO」での予約を開始しました。数日後から提供を始めました。今年10月にオープンした「HOTEL'S」でも朝からスペシャリテが楽しめます。ミシュランのお店の中でも朝、昼、夜の営業スタイルは珍しいという理由から、オープン時からさまざまなメディアにも取り上げていただきました。お客様からも「気持ちの良い1日のスタートが切られる」「コースだが量もちょうどよく、最後までおいしく食べられる」と好評です。

WWD:「どこの店舗でもサラダを一番大事にしている」と語る、鳥羽シェフ渾身のサラダへのこだわりが知りたい。

鳥羽シェフ:「モーニングスペシャリテ」含む全時間帯で共通して提供している“ホテルズサラダ”では、季節や仕入れ先のおすすめに応じて20種類以上の食材を使っています。野菜をはじめ、果物、ハーブ、キヌア、そしてドライフルーツやスパイスなど7種の食材を手作業でブレンドしたサラダのためのミックスナッツ“グッド ナッツ グッド サラダ(GOOD NUTS GOOD SALAD)”を使用し、一口ごとに違う味わいを楽しめるよう仕上げました。素材の味を活かすために、ホワイトバルサミコをベースとしたシンプルなドレッシングを和えています。

「架空のホテルのレストラン」で提供する期待を超えた感動体験

WWD:食事だけではなく、空間作りにも一層のこだわりが感じられるが、「架空のホテルのレストラン」というコンセプトにどのように紐づいている?

鳥羽シェフ:「レストラン体験=期待を超えた感動体験」だと考えています。そのため、 ユニフォーム、インテリア、食器など、感動体験を構成する一つ一つの要素を、それぞれの道で一流であるクリエイターに手掛けてもらうことにしました。またホテルでの食事の特徴の一つに、朝、昼、夜とそれぞれの時間帯でお客さまに合わせたお料理が提供されていることが挙げられます。それぞれの時間帯でスペシャリテを用意するように、音楽も朝、昼、夜と時間帯ごとに用意したいと考え、大沢伸一氏にプレイリストの作成を依頼しました。

 ユニフォームは、クリエイティブディレクターとして「ノンネイティブ(NONNATIVE)」デザイナーの藤井隆行氏にアドバイスをもらいセレクト。「そもそもレストランのユニフォームは、本当に日本人にフィットしているのか」と疑いながらイメージを固めました。強いていえば、テーマは90年代アメリントラッド。「HOTEL'S」のシンボルマークである鳥をモチーフに、テーマカラーのネイビーでまとめています。スタッフがはいているブーツはレッドウィングで、職人の足元を支えるというワークブーツ本来の居場所に戻しました。「レストランだけど、ゆるすぎず固すぎない」、居心地のよさを大事にしている「HOTEL'S」にぴったりと合うユニフォームになったと思います。

 食器は、陶芸家の鈴木麻起子氏が手掛ける「ラ メゾン デ ヴォン(LA MAISON DE VENT)」を特注しました。レストランで使われる食器の多くは、大きいことで料理の存在感を伝えているが、「HOTEL’S」は緊張感なくカジュアルな雰囲気を伝えたい。そして器に触れて温度を感じてもらいたいので、通常のお皿より薄く小さく、軽いサイズでオーダーしました。ブランドのシンボリックカラーかつ、「HOTEL’S」のイメージに合うターコイズブルーを中心に選んでいます。

 そして、美しい姿勢のまま胃を圧迫せずに料理を楽しめるテーブルセットなど、HOTEL'Sの家具は「マルニ木工」を採用しています。メンバー自らが工場に足を運び選んだ家具は、最高の食体験に欠かせません。

鳥羽シェフが目指す“飲食業界の新スタンダード”

WWD:“朝ディナー”を打ち出した上で、飲食業界の新たな可能性を見出したのでは。

鳥羽シェフ:緊急事態宣言下を通じて、たくさんの気づきがありました。「SIO」で始めた朝ディナーは、レストランに新しい収益の可能性をもたらしたと思っています。朝昼夜全力三部営業をかなえるレストランを作ることで、収益面で持続可能なモデルが作れるのではないでしょうか。

WWD:自身のnoteでも「愛ゆえに俺は厨房を去らねばならぬ」と語っているが、新スタンダードを確立するための課題とは。

鳥羽シェフ:このモデルでは、“シェフに依存することがない仕組み”を作らなければ継続的に営業していくことが難しいです。そのためには、感動を生むための料理やコースの作り方をスタッフに落とし込んでいく必要があり、スタッフの教育が非常に重要だと思います。もしこのモデルが可能になれば、属人的な営業から開放され、レストランを継続的に営業することができ、“おいしい!”という感動をたくさんの人々に伝えることができるはずです。新たなモデルを確立することは、最終的には新たな食文化をつくることにつながると考えています。食のプラットフォームとなれるように、今後も事業を展開していきたい。バラバラの点を線に、そして線と線とつないで面にしていくことで、より豊かで美味しい世界を作れたら、と思っています。

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ファッションデザイナー高谷健太と巡る“ときめき、ニッポン。” 第1回「姫路レザー」

 僕は、2020年に他界したデザイナー・プロデューサーの山本寛斎のもとで、約25年にわたって仕事をともにした。ファッションのデザインはもちろん、国際博覧会をはじめとしたイベントの企画演出、地方創生事業など、国内外でさまざまなプロジェクトを手掛ける中で、大都市から秘境の地まで、色々なところへ足を運んだ。寛斎と過ごした宝のような日々は、モードの文脈におさまらない、古今東西の名品、匠の技、名も知れぬ人々の素晴らしい手仕事と、ものづくりに携わる熱い方々との出会いの日々でもあった。そして、その地ならではの歴史や風土に根付いた文化と、人々の営みに触れる中で、たくさんの“ときめき”があった。

 昨年からのパンデミックによって、大都市一極集中の社会に少しずつ変化が表れている。人々の価値観や生活様式が見直され、最近では“地方の暮らし”にスポットライトを当てた取り組みを目にするようになった。都市と地方の在り方は、今後さらに変容していくだろう。

 地方には、全国的にほとんど知られておらず、その地に暮らす人々ですら気付いていない魅力がたくさんある。僕は、寛斎と僕が魅了された日本各地の素晴らしい伝統や文化を、地元の方々にもっと誇りに思ってもらいたいし、少しでも多くの方に知ってほしい。そして、さまざまな価値観がアップデートされ、以前にまして“多様性”が模索される今だからこそ、この連載を通して、僕が地方で出会った様々な「ときめき」をお伝えできたらと切に願っている。

第1回:ときめく姫路レザー

  僕は、姫路についてお城とけんか祭りと高田賢三さんの出身地であることくらいしか知らなかった。それから姫路の革産業と深く関わり、産地にも赴くようになったきっかけは、10年ほど前に寛斎と「たばこと塩の博物館」(当時は渋谷の公園通りにあったが、現在は墨田区横川へ移転)を訪問したことだった。そこで、江戸時代の金唐革(きんからかわ)を使用した装飾性の高い“たばこ入れ”を拝見し、その後日本の皮革産業について研究を重ねる過程で、姫路と革の歴史について知ることとなった。

1000年の歴史を持つ皮革産地

 諸説あるが、姫路を中心とする播磨(はりま)地域の皮革産業は、平安時代の文献にも記述が残っており、1000年以上の歴史を持つと言われている。今では日本最高クラスの品質と生産量を誇り、90を超えるタンナー(なめし業者)をはじめ、200以上の工場が集積している。市内を流れる市川は水流も穏やかで河原も広く、また温暖で雨の少ない瀬戸内海特有の気候に恵まれていたことや、大阪や京都など、政治や経済の中心地から近かったことも、その発展に寄与した。ちなみに、酒米品種の最高峰とも名高い“山田錦”もこの地域で作られており、姫路城下には美味しい日本酒を作るたくさんの酒蔵がある。05年に山本寛斎がプロデュースした「愛・地球博」のオープニングイベントでは、姫路を代表するお祭りである“灘のけんか祭り”を演出に起用した。さまざまな縁があり、何度か姫路に足を運ぶ中で、タンナーの方々ととても親しくなった。上京の折には弊社にも立ち寄ってもらい、みなさんから夢や熱い思い、時には愚痴も(笑)聞きながら、良い関係を長年築いてきた。

 19年には、日本最大級の皮革の展示会である東京レザーフェアの50周年を祝うプロジェクトで協業した。姫路をはじめ、全国各地から集めたレザーを使用した革半纏に、浅草の小学生たちに自由に絵を描いてもらい、それを羽織って都内の高校生たちがダンスを披露した。子どもたちが絵付けした革半纏は、イタリアで開催される世界最大級の革の展示会リニアペレ(LINEA PELLE)に展示された。同年に大英博物館で開催された別のプロジェクトでも姫路産の革(以降、姫路レザー)を紹介する機会があり、それらの衣装もその後1カ月ほどJR姫路駅に展示された。

 先日、2年ぶりに姫路を訪れた。目的は「姫路で鞣した革に、金沢の金箔を施したい」という相談だった。タンナーの方々と、ああでもない、こうでもないと話を進める中で、改めて姫路レザーにかける職人の思いに触れ、この連載の初回にぴったりの“ときめき”を感じたのだった。

姫路レザーを活かした自社ブランド展開と
世界へのアプローチ

 昨今、多くの産地がOEMだけに留まらず、自社の製品づくりに力を入れている。姫路のタンナーさんに話を聞くと、「市場が縮小している中でタンナー各社が技術力を競い合い、仕事の奪い合いを続けていても全体的に疲弊していくだけだ」と強い危機感を持っていた。とはいえ決して悲観的ではなく、新たな素材開発や加工技術を磨き、それぞれが独自の活路を見出していた。

 例えば「新喜皮革」は40年以上前、先代の好奇心をきっかけに、飽くなき研究と技術の研鑽を重ね、日本で唯一コードバンを原皮の仕入れから一貫生産している。今年9月にトップに就任した新田芳希社長は、新たにファクトリーブランド「ジ・ウォームスクラフツ マニュファクチャー(THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE)」を立ち上げ、製品販売を行っている。また、趣味の釣りをきっかけに、「琵琶湖のブラックバス」や「近大マグロ」の皮をなめして商品化するという、新たな挑戦も始めていた。

 若い世代のタンナーの皆さんにも話を聞くと「世界に売りに行きたい!」と、目を輝かせながら答えてくれた。コロナの影響で展示会が軒並み中止となってしまったことも影響しているが、そもそも日本でなめされた革は、縫製を海外で行うことはあっても、最終的に日本で販売されることが多いという。「日本の高い技術力はもとより、炭染、藍染、柿渋染といった日本らしい加工を施し、独自の付加価値を持ったメイド・イン・ジャパンの革を生産する――そんな思いを、姫路のタンナーで一丸となって発信したい」。若い世代だからこそ、タンナー同士の“横のつながり”を深め、今までとは異なる“世界へのアプローチ”を模索している。

 若い世代のタンナーの皆さんにも話を聞いた。「世界に売りに行きたい!」と目を輝かせながら答えてくれた。コロナの影響で展示会が軒並み中止となってしまったことも影響しているが、そもそも日本でなめされた革は、縫製といった行程を海外で行うことはあっても、最終的に日本で販売されることが多いという。「日本の高い技術力はもとより、炭染、藍染、柿渋染といった日本らしい加工を施し、独自の付加価値を持ったメイド・イン・ジャパンの革を生するーーそんな思いを、姫路のタンナーで一丸となって発信したい」。若い世代だからこそ、タンナー同士の“横の繋がり”を深め、今までとは異なる“世界へのアプローチ”を模索している。

姫路の革産業の歴史と文化を
後世に遺していく

 皮革の歴史を研究している林久良先生に話を聞くと、「姫路の革は、室町時代は武具に用いられ、安土桃山時代の織田信長や、江戸時代に日本を訪れた医師シーボルトも称賛する」と、高い評価を得てきたそうだ。そして、寛斎と僕が革に魅了されるきっかけとなった姫路の“金唐革”は、1873年のウィーン万博や1900年のパリ万博でも発表され、日本が世界に誇る工芸品だったという。姫路の革の収集や研究を始められたきっかけを聞くと、「姫路の革産業とは何なのかを改めて見直し、その歴史と文化を後世に遺していきたい」と話してくれた。姫路レザーは、まさに日本の皮革産業の原点であり、日本文化に大いに貢献してきたのだと、熱く語っていた。

 SDGsや動物愛護の観点から、昨今の皮革産業を取り巻く環境は複雑だ。しかし、姫路をはじめとした日本の皮革業者が扱う革は食肉用動物の副産物であり、循環型の資源である。日本の皮革産業は「SDGs」という言葉が生まれるずっと前から、日本人が大切にしてきた“自然への感謝や畏敬の念”といった価値観が反映されており、近年では生産工程においても環境に配慮した取り組みが始まっている。

真のインターナショナルとは、
自分たちのアイデンティティを深く知ること

 皮革産業のみならず、生産・問屋・小売りも含め、アパレル産業を取り巻く環境は非常に厳しい。そんな渦中にあっても、姫路滞在中に出会った職人さんは、老いも若きも皆きらきらと輝いていた。

 「世界中の人々に、ニッポンでも素晴らしい革がつくれることを知ってほしい」という彼らの想いに触れ、かつて寛斎が「真のインターナショナルとは、自分たちのアイデンティティを深く知ること」と言っていたことを思い出した。これは僕にとって、世界に向けてクリエーションをする上で最も大切なことだと思っている。だからこそ、この地の産業を担っていく若い世代には、長い歴史を持つ“姫路レザー”について、より一層深く掘り下げてもらい、そのアイデンティティを武器に海外で勝負してほしいと強く願う。若い世代の彼らが、姫路レザーを世界で発表することはさほど難しいことではない。しかし彼らが目指しているのは、多様な価値観を持つ姫路のタンナーが一丸となって世界で戦っていくことなのだ。

 ほかにも、長年ともに走ってきたメーカーや、問屋との関係も大切だ。僕が出会った若い世代の人たちは、近い将来のために、骨の折れるような土台づくりをしていた。この地で先人たちの鞣しの技術が今日まで発展しながら伝承され、古代と現在が「革」によって脈々と繋がっていること、これは世界にとっても貴重な技術遺産であり、日本人にとっての宝といえる。そういった文化や伝統を、ニッポン人の一人として誇りに思う。

 姫路レザーをはじめ、日本全国の革の魅力と、熟練のものづくりが感じられる日本最大規模の革の展示会「第102回 東京レザーフェア」は、12月1~2日に東京・浅草で開催される。半世紀以上にわたって開催されてきたこの展示会は、コロナの影響により今年は2年ぶりの開催だ。この機会に、ぜひ足を運んでほしい。

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“スタージュエリー★ポケモン” コンセプトは“ポケモン・ミーツ・クラフツマンシップ”

 今年、ブランド創業75周年を迎えた「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」は、同じく誕生25周年の「ポケモン」と周年を記念するコラボレーションを行った。「スタージュエリー」の強みである職人技を生かし、“ポケモン・ミーツ・クラフツマンシップ”をコンセプトに12月1日に10型のジュエリーを発売する。創業以来、一貫して自社工房でモノ作りをしてきた「スタージュエリー」とグローバルで人気を博するポケモン。2021年の締めくくりに、ワクワク楽しい気持ちになれるニュースを届けたい、そんな思いが込められたコラボアイテムを紹介する。

ポケモンの世界観が
リュクスなジュエリーに

 コラボコレクションの“スタージュエリー★ポケモン”では、『ポケットモンスター』シリーズ最新作の発売にちなみ、ダイヤモンドとアコヤパールにフォーカスした10型のジュエリーが登場。ピカチュウの尻尾や稲妻、モンスターボールなどアイコニックなモチーフを取り入れてポケモンの世界観をユニークに表現。稲妻や尻尾のモチーフはシャープでありながらも非常に滑らかな着け心地のジュエリーに仕上がっている。イヤーカフは、どの角度から見ても美しく、細部にまで職人技のこだわりがうかがえる。

ダイヤモンドを散りばめた
躍動感あふれる限定ネックレス

 ピカチュウモチーフに、大玉のアコヤパールと贅沢にあしらわれたダイヤモンドがリュクスに輝くネックレスは限定50本。ピカチュウのプレート部分にその刻印が施されている。愛らしいピカチュウのモチーフには隙間なくダイヤモンドが敷き詰められ、上質なアコヤパールに乗ったピカチュウモチーフは胴体としっぽの部分が揺れ動く躍動感あふれる デザイン。“ポケモン・ミーツ・クラフツマンシップ”を体現した逸品だ。

75年の歴史がつむぐ
クラフツマンシップ

“スタークオリティー”と呼ばれる妥協のない「スタージュエリー」のモノ作りをユニークなムービーにのせて

 横浜・元町で1946年に創業した「スタージュエリー」は、創業当初から一貫して自社工房に職人を抱え、顧客のニーズにきめ細やかに応えている。現在、元町本店近くにある自社工房「プレミアムワークショップ」では、専属の原型師が約10人在籍しているが今回、全10型のコラボジュエリーは、デザイン・アイテムによって、それぞれ得意分野の職人が担当。優れた技術と感性を持つ熟練の職人たちの技が駆使され、“スタークオリティー”と呼ばれる妥協のないモノ作りにつながっている。

「ポケモンセンター」の販売商品は
“スピードスター”がモチーフ

左から、ウオッチ〔SS×シンセティックオパール〕各3万1900円、ネックレス〔K10YG×マザーオブパール〕4万6200円、ピアス〔K10YG〕3万1900円、イヤーカフ〔K10YG〕2万9700円。全てスペシャルパッケージ付き

コラボ企画の一環として、ポケモンのオフィシャルショップ「ポケモンセンター」のオリジナル商品も12月1日に同時発売される。ポケモンのわざ“スピードスター”を着想源に、流れ星をモチーフにしたジュエリーとウオッチは全5型。ピカチュウのシルエットに星型のポケモン“スターミー”を潜ませたり、ピカチュウの「ポケモンずかん」No.にちなんで、文字盤の25分の位置にスターモチーフをあしらうなど、コアなファン心をくすぐるデザインが特徴だ。

これらは全国のポケモンセンター15店舗とポケモンセンターオンラインで販売。

©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
TM, ®, and character names are trademarks of Nintendo.
問い合わせ先
スタージュエリー カスタマーサービス
0120-120-722

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「RMK」の2022年春コスメはマルチユースのカラースティックが登場 1本で洗練されたワントーンメイクに

 「RMK」は2022年1月7日、春コレクション“スプリング ブレイズ(SPRING BLAZE)”を発売する。新製品の“カラースティック”のほか、アイシャドウ、リップ、マスカラ、ネイルの限定製品を展開する。

 新たに登場する“カラースティック”(全6色、各税込3300円)は、チーク、ハイライター、アイシャドウとマルチに使用できるアイテム。クリアな発色と上品な艶のある仕上がりで洗練されたワントーンメイクをかなえる。さらに、ぼかしやすいテクスチャーで肌なじみの良さと、さらりとしたベルベットのような仕上がりを両立する。カラーはどんな肌にもなじむ全6色をそろえた。

 そのほか、質感の異なる2色をセットにしたアイシャドウ“スプリングブレイズ デュオアイシャドウ”(限定2色、各税込4180円)、ひと塗りでボリュームのあるまつ毛に仕上げるマスカラ“ハイボリュームマスカラ”(限定2色、各税込3850円)、クリアな発色と滑らかな付け心地のマットリップ“リップスティック コンフォート マットフィットベルベット”(限定3色、各税込3850円)、“ネイルポリッシュ”(限定2色、各税込1650円)をラインアップする。

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スタバの皇居外苑新店は日本初のサステナビリティ実践店

 スターバックス コーヒー ジャパンは、環境省が管理する皇居外苑 和田倉噴水公園内に新店舗「スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」を12月1日にオープンする。同店はスターバックスが世界自然保護基金(WWF)と共同策定した、環境に配慮する店舗のための国際認証「グリーナー ストアーズ フレームワーク(Greener Stores Framework)」を取得した日本第1号店で、サステナビリティのさまざまな取り組みを試験的に導入する拠点となる。

 「グリーナー ストアーズ フレームワーク」は、CO2排出量や水使用量、埋め立て廃棄物の削減、客や従業員のヘルス&ウェルネスといった8項目に沿って、第三者認証機関が監査および認証を行う。同店ではこの基準に基づき、既存店に比べてCO2排出量を約30%、水の使用量を約20%、店舗から出る廃棄物量を約40%削減する。

 店内では使い捨てカップを削減するため、マグカップまたは樹脂製のグラスでドリンクを提供する。店外利用者には、繰り返し使用できる「リユーザブルカップ」を通常料金よりも安い110円(税込)で購入できるほか、同社が丸の内エリア限定で現在試験導入しているドリンク容器の貸し出しサービスやマイタンブラーの持参を推奨する。これにより、使い捨てカップの使用量は約75%削減できる見込みだ。

 店舗面積は401平方メートルで、座席数は84席。内装は、リサイクル素材やリサイクルのしやすさを考慮した資材を積極的に採用している。店内のアートは、キャンバスや糸、漁網を再利用して制作。家具は国産木材を100%使用し、修理を繰り返しながら長く設置する。なお、出店工事の際に出た廃棄物の約85%を鉄や紙の原材料としてマテリアルリサイクルし、約15%をバイオマス燃料などにサーマルリサイクルした。

 そのほか、フードは陳列ケースではなく、デジタルサインで商品を表示するオペレーションを初めて導入し、フードロス削減につなげる。また、自律分散型水循環システムを開発するWOTAと協業したクリーンステーションを導入し、手洗い時に使用する水の98%以上を循環利用する。

 北米では2300店舗で「グリーナー ストアーズ フレームワーク」の導入が完了しており、アジアで初めて導入した店舗が9月に中国・上海に開業した。日本では皇居外苑の新店を皮切りに、2022年10月以降は同基準を満たした“グリーナー ストア”を積極的に開業し、25年までに全世界で1万店の導入を目指す。

■スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
オープン日:2021年12月1日
住所:東京都千代田区皇居外苑3-1
営業時間:7:00〜21:00

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シンガポール発、“笑顔を広げる”透明マウスピース「ゼニュム」日本初上陸

 シンガポール発の透明マウスピース矯正を展開する「ゼニュム(ZENYUM)」が今月、日本上陸を果たした。3Dプリントを用いた歯科矯正で効果実感や快適さ、短期間、手軽な価格を実現。コロナ禍以降、マスク姿が恒常化する中で気になっていた歯並びを治そうとする人が増えている。こうした状況も後押しし、創業から3年で世界9地域・国に進出。歯並びを美しく整えることで笑顔を広げる“スマイル コスメティクス(SMILE COSMETICS)”という新たなビジネスカテゴリーの創出を図っている。

“テック業界の起業家”が
アジアの歯の悩みに着目

 ここ数年、快適さや目立たない、飲食や洗浄のために取り外しできることなどから、“クリアアライナー”や“透明マウスピース矯正”の人気が高まっている。しかし、費用が高く高級品という印象が強い。そこで“テック業界の起業家”としてこれまで決済やコンテンツ、eコマースの企業を立ち上げてきた創業者のジュリアン・アルトペ(Julian Artope)CEOは、優れたテクノロジーを駆使し、歯科矯正治療にかかる全体的なコストの削減を実現した「ゼニュム」を2018年に立ち上げた。「3Dプリンタの透明な歯科矯正は私にとって非常にエキサイティングなもの。カスタマーの笑顔が増え、ポジティブで前向きな気持ちになってもらえるということが本当にうれしく、会社のビジョンとしてこれ以上のものは望めない」と語る。

遠隔歯科治療で
時間とコストを削減

 「ゼニュム」はAI(人工知能)とML(機械学習)を駆使した遠隔歯科治療により、簡単でシンプル、リーズナブルな価格をかなえる。治療のプロセスも簡素化しているのが特徴だ。まず治療を受ける際はウェブで歯の診断をすることから始まる。自身のスマートフォンで歯を撮影して「ゼニュム」に送り、歯科医師が画像診断して治療が可能な人に連絡する。提携クリニックに来院(11月末時点で東京や千葉、神奈川、兵庫、鹿児島の歯科クリニックなど10社と提携)してもらい歯科医師による診察、レントゲン撮影などを通じてデータを収集、その後治療計画を作成する。その後は、専用アプリに10日間ごとに画像を送り、技術や治療のサポートが続く。通院を極力減らすことでカスタマーはもちろん歯科医師の負担を減らすことにもつながっている。

デンタルケアを
エキサイティングな体験に

 スキンケアやヘアケア、美容医療と同様に歯科矯正を身だしなみの一つとして捉えられるような“スマイル コスメティクス”の確立を目指している。それを実現するために、セコイア・キャピタルやLキャタルトンなどそうそうたるファンドから約6000万ドル(約68億円)の資金を調達。これらの資金を新製品や新市場の立ち上げにも活用する。「テクノロジーとイノベーションを駆使して、デンタルケアというカテゴリーを退屈で面倒なものからエキサイティングな体験へと変えたい」と意気込む。

ミッションは “スマイルモア”

 「ゼニュム」のミッションは“スマイルモア”。笑顔で喜びを与えるブランドとして日本でも存在価値を高めていく。現在シンガポールで販売中の天然成分のみの歯みがき粉とマウスウォッシュは、大好評のため近々日本にも導入する予定だ。今後もイノベーティブなことに挑戦し続け、アジア最大級のコンシューマーブランドとして市場に“笑顔”を広げる。

問い合わせ先
ゼニュムジャパン
smile.japan@zenyum.com

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パリで話題沸騰中!クリーンビューティコンセプトストア「オー マイ クリーム」 新旗艦店は赤外線サウナやLEDライトも完備【海外ビューティ通信】

 2013年にビジネススクールを卒業後、デパートでの研修を経て若干25歳で起業したジュリエット・レヴィー・コーヘン(Juliette Levy Cohen)のコンセプトストア&ECサイト「オー マイ クリーム(OH MY CREAM)」。サンジェルマン近くにたった15平方メートルの小さな店舗からスタートして以来、グリーンで安全な製品のみ厳選することから(オーガニックだけにこだわらず、独自に作成した“成分NGリスト”の成分を含まないブランドのみをセレクトしている)フランスで瞬く間にクリーンビューティの先駆け的な存在として人気を博し、今やパリだけでなく地方各都市合わせて18店舗にまでビジネスを拡大するに至っている。そして先月、パリ2区に待望の150平方メートルのフラッグシップショップがオープンした。

 店内はフェイス、ヘア、コスメ、インナーケア、ホリスティックなどがカテゴリーごとに製品が並べられ、フェイスにはオリジナル製品の“オー マイ クリーム”から「タタ ハーパー(TATA HARPER)」や北欧の「ヌオリ(NUORI)」、「スーザン コフマン(Susanne Kaufmann)」など、ヘアではビーガンブランドの「カット バイ フレッド(CUT BY FRED)」やカラーリングで有名な「クリストフ・ロバン(CHRISTOPHE ROBIN)」、メイクではカナダの「イリア(ILIA)」や「RMSビューティ(RMS BEAUTY)」など旬なクリーンビューティブランドが並ぶ。

 そして最近力を入れ始めているインナーケアでは、「メゾン ルノ(MAISON LUONO)」の“マジック抹茶ラテ”(32ユーロ、約円)や「アトリエ ヌビオ(ATELIER NUBIO)」の“グローサプリメント”(29.50ユーロ、約円)など話題のブランドを数多く取りそろえ、ホリスティックコーナーではアメリカから初上陸の「ソーラリ ラボラトリーズNY(SOLARIS LABORATORIES NY)」によるLEDグローマスクやLEDヘア&スカルプブラシなど、フランスでもまだ珍しいハイテク美容機器も取り扱う。店内中央には大きなテーブルがあり、その周りにはエステの資格を持つプロの販売員たちが一つ一つ的確にコンサルをしてくれるのもこの店の特徴だ。

 さらにこのフラッグシップのもう一つの魅力は、充実した施術コーナーにある。1Fにはネイルブランド「キュアバザー(KUREBAZAAR)」によるネイル&ペディキュアバーがあり、地下にはトリートメントルームと赤外線サウナを始めさまざまなメニューが楽しめる空間が広がる。「タタ ハーパー」のフェイシャルは60分100ユーロ(約円)から90分190ユーロ(約円)、そして今パリジェンヌたちに人気のLEDライトのコースは1回60ユーロ(約円、20分)で受けられ、仕事の合間に立ち寄ることもできる。抗菌作用の青ライト、エイジングケア効果の赤ライト、抗炎症の黄色とシミ予防の緑が交互に発光されるコースは定期的に訪れるリピーターも多いという。そして、最近話題の赤外線サウナも完備され、45分で45ユーロ(約円、2人使用で60分)のコースは肌だけでなく体の免疫力を高め肌の輝きと安眠効果もあるという。お風呂にあまり入らず、サウナに慣れないフランス人にも美容の一環として気軽に試せるのがうれしい。

 デパートの美容売り場とも「セフォラ(SEPHORA)」や「マリオノ(MARIANNAUD)」など美容チェーンとも異なる独自の立ち位置で、フランスを代表するグリーンビューティのコンセプトストアとして独自の成長を遂げている「オー マイ クリーム」。コロナ禍では毎週スタッフによるセルフマッサージのビデオや読み応え万歳のニュースレターでECの売り上げも大いに伸ばした。そんな「オー マイ クリーム」には連日世界中からブランドが売り込みの連絡をしているそうだが、バイヤーに取り合ってもらえるまでには最低でも3年かかると言われ、今フランスでデパートよりも入り込みにくいトップクラスのコンセプトストアとして確固たる地位を確立している。

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宮脇咲良がコスメを初プロデュース 第一弾はリップティント

 化粧品の企画・開発・販売を手掛けるmano manoは、宮脇咲良がプロデュースするコスメブランド「クランバイモラク(CRAN BY MOLAK)」を立ち上げ、「ブルームジェリーティント」(全3色、各税込1680円)を公式オンラインショップで12月8日から発売する。12月22日からは、全国のロフトとプラザで順次販売を開始する。

 「クランバイモラク」は宮脇がイメージモデルを務めるカラーコンタクトブランド「モラク(MOLAK)」のコスメラインとして誕生。第一弾製品のリップティント「ブルームジェリーティント」は、唇に溶け込むテクスチャーで、みずみずしく軽い使用感が特徴だ。パーソナルカラーにとらわれず、しっくりと肌になじむトレンドカラー3色をラインアップする。

 宮脇は「ブランド名の『クラン』はラテン語とフランス語の可愛いと美しいという意味と、私の呼び名のクラを掛け合わせて作ったブランド名です。カラーは何回もサンプルチェックし、容器の触り心地やサイズ感、ブラシ、パッケージデザイン、配送時の梱包まで、全てにこだわって作りました。とっても可愛く仕上がりました」とコメントしている。

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ユナイテッドアローズもゴルフウエアに参入 おしゃれしたいゴルファーに“グッドマナー”なウエア

 密を避けられるアクティビティーの選択肢として、キャンプ、ヨガに並び、ゴルフの人気が高まっている。セレクトショップのユナイテッドアローズ(以下、UA)もこのほど、ゴルフウエアを軸とした新レーベル「ユナイテッドアローズ ゴルフ(UNITED ARROWS GOLF)」を始動した。UA六本木ヒルズ店で先行発売および受注会を開催中で、12月中旬から丸の内店や二子玉川店などの全国11店舗で一般販売を開始する。

 同レーベルは、同社の社内ゴルフ部で部長を務める早稲田貴也UA営業統括本部販売支援部部長と、同じくゴルフが趣味の佐藤剛BY本部副本部長が2年前に企画した。元々UAの顧客層でも支持の厚いスポーツだったことやコロナ禍でのゴルフブームが追い風となり、2021年秋冬シーズンに本格始動させた。早稲田部長は、「練習場では20〜30代の若い人たちをよく見かけるようになった。ファッション性を加えた提案で、ゴルフ=おじさんのスポーツという印象を変えていきたい」と意気込む。

 早稲田部長は、「スポーツブランドが提案するウエアはストイックになりすぎる。一方で、国内ブランドのウエアはポップなアイテムが多い。自分も着たいと思えるちょうど良いウエアがなかなか見つからなかった」と言い、「UA ゴルフ」では「UAの延長線上のゴルフウエア」を意識し、“グッドマナーなスタイル”をコンセプトに掲げる。デビューシーズンは、オリジナルのニット、ポロシャツ、パンツ、スカート、アウターなどのほか、仕入れ商品と雑貨で構成する。

 オリジナルウエアは、デジタルクロージングの3Dパターンメーキングを活用し、ゴルフスイングの動きに合わせて計測した着圧データをパターンに反映した。四方に伸びるストレッチ素材との組み合わせで、スウィング時のストレスを軽減させるよう工夫している。また、「カートに乗って移動する時に、パンツのポケットに入れた小物が落ちやすい」といった早稲田部長の気付きから、UAのドレスパンツの仕様をベースにしたスラックス(税込2万4200円)のポケットは深めに設計。先行発売および受注会では、特にミッドレイヤーベスト(同2万4200円)が人気だという。「ゴルフはおしゃれができるスポーツ。ゴルフ場では、普段はおしゃれに気を使わない人もファッションを楽しんでいる印象だ。スカートはレギンスやソックスと自由に組み合わせがしやすいようにインナーを無くしたり、各アイテムにバリエーションを持たせたりして着こなしの自由度を高めたい」と早稲田部長。セレクトショップならではの強みを生かし、ファッションブランドとのコラボ商品も企画する。「すでに受注いただいたお客さまからは、『他にはないね』と良い反応をもらっている。早くも出店のオファーもあったが、まずはアイテムの改良を重ね、市場の状況を観察する」。

 「ゴルフの魅力は、やっぱりいろんな人と会えて、健康的なところ。夜の飲み会の機会が減り、新たなコミュニケーションの場としてゴルフの魅力が広まりつつある。創業の役員がUAを作ったのも、洋服が好き過ぎて洋服でビジネスしたいって思ったから。僕もゴルフが好きで、ゴルフウエアに対しての情熱から同レーベルを立ち上げた。10年、20年続くカテゴリーに育てていきたい」と早稲田部長は語る。

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カップルで楽しめる消臭・抗菌サステナ素材の下着を提供 「シュット!インティメイツ」のトップを直撃

 オンワードグループ傘下のインティメイツによる下着ブランド「シュット!インティメイツ(CHUT!INTIMATES以下、シュット)」は、2014年にルミネ新宿内に1号店をオープンし、現在全国に9店舗を構える。ファッショントレンドを反映したランジェリーを提案すると同時に、ボディーメイク機能で特許を取得したブランドを代表するブラジャーなど、下着における新しい価値観を提案してきた。多くの店舗が休業したコロナ禍でも売り上げは安定し着実に成長している。今年8月就任した鈴木淳也インティメイツ社長に話を聞いた。

――14年にオンワードグループが下着事業をスタートしたきっかけは?

鈴木淳也インティメイツ社長(以下、鈴木):オンワードグループはアパレルだけでなく生活文化企業であり、創業時から“人々の生活に潤いと彩りを提供すること”を経営理念に掲げている。それら商品の一環として、下着を展開することになった。

――「シュット」のコンセプトは?

鈴木:「ランジェリーもファッションのように楽しんでもらいたい」という願いを込めてスタートした。欧米に比べて日本の下着は機能性や実用性が重視される中で、下着もファッションのように楽しめる文化を作り、下着でもトレンドを発信したいと思った。“盛る”“痩せ見え”などの機能だけでなく、ファッションのように楽しめるランジェリーを提案したい。

――ブランド設立から8年目となるが、売り上げの推移は?

鈴木:コロナ禍でもECが店舗分の売り上げをカバーしてほぼ前年実績をキープできている。3〜4年前からECを強化してきたが、それがコロナの影響で、店舗とECの売り上げの割合が約6対4から約3対7になった。

コロナ禍2年目で売れるブラジャーに変化

――コロナで市場を取り巻く環境やニーズはどう変化したか?

鈴木:市場はもちろん厳しくなっている。下着もコトがなければ、購入が減る。それは、洋服と連動している。コロナ禍2年目でニーズに変化が見られる。昨年は、家ナカ需要により、ルームウエアやナイトブラが好調だった。特に、ナイトブラは前年の約2倍を売り上げた。“おうち時間”が増えたことによる、自分磨きへの意識の高まりからだろう。一方、“外出しないけれど下着はおしゃれをしたい”という消費者もあり、レース物を中心にデコラティブなデザインがよく動いた。今年は、Tシャツに合うようなシンプルなモールドカップブラが売れるようになった。昨年のノンワイヤーブラの売り上げは19年とほぼ同じだったのに対し、今年は前年比約20%増だ。リモートワークの定着により、外出着と部屋着にあまり差がなくなり、リラックスした外出着にもなるTシャツなどに対応したノンワイヤーブラの需要が高まっている。

――SNSを含めたプロモーション面での施策や成果は?

鈴木:ここ数年、アプリを軸としたサービスを強化している。専用アプリをリニューアルして使い勝手を良くした。19年にはショッピング用アプリとしての環境を整え、20年にはコンシェルジュサービスを導入してお客さまとスタッフが1対1でコミュニケーションできるようにした。SNSはインスタグラムが中心で、“おうち時間”に役立つサービスやマメ知識、情報などを積極的に発信している。顧客層は20代後半から40代前半が中心だが、あまり年齢は意識していない。今は、SNS発信を強化した結果、20代後半の顧客が増えている状況だ。

――コラボレーションを積極的に行っているが、その意図は?

鈴木:今年の春はクリス-ウェブ佳子さん、昨年の春と今年の夏にベイカー恵利沙さんとコラボレーションした。知名度の高い人の起用による宣伝目的というより、もともと「シュット」を使ってくれている人や下着に対するフィーリングが合う人々とコラボしている。ブランドとしてランジェリーを楽しむ文化を伝えていきたいので、年齢は関係なく、一緒にランジェリーシーンを盛り上げてくれる人々とコラボしていきたい。

女性下着初の“トリポーラス ファブリック”を採用

――9月にサステナブル素材の商品を発売したが、その開発背景は?

鈴木:サステナブルな取り組みへの意識は以前からあり、ブランド設立初期からブラジャーの回収キャンペーンなどは行っていたが、商品開発はできていなかった。その理由は、肌触りが悪かったりと、品質面や価格の面でも納得するものに出合えなかったから。価格の高いサステナブルな素材を使用すれば、当然販売価格も高くなる。消費者にメリットがある付加価値のあるモノ作りをしたかった。リサーチを進めるうちに、ソニーグループが開発した“トリポーラス ファイバー(以下、トリポーラス)”に出合った。米の籾殻由来の素材で、レーヨンベースで柔らかく肌触りが良い。また、消臭機能や抗菌機能などもある。消臭機能から、今まではメンズウエアや靴下などに使用されていた。それらの機能は、サニタリーショーツに生かせると思い、女性下着業界で初の採用となった。ノンワイヤーブラが2型、ショーツはサニタリーを含む3型、メンズトランクス1型をラインアップしている。

――“トリポーラス”の初動は?

鈴木:ウイメンズ商品を購入する3人に1人がメンズトランクスを購入し、カップルランジェリーとして支持されている。私自身これまでボクサー派だったが、このトランクスを愛用している。肌触りがよく、トランクスの内側に立体的なインナーポケットが付いていて快適だ。サステナブル素材というよりも、肌触りのよさを気に入り購入する消費者が多い。Tシャツにも合わせやすいブラジャー需要にも合う。今後は定番化を実現し、アイテムの幅を広げたい。

――今後のビジネスの展望は?

鈴木:デジタルを中心としたサービスをさらに強化する。販売員がオンラインで接客するコンセルジュサービスと来店時の接客をアプリで共有し、その次の接客へとつなげる仕組みにしている。アプリをリニューアルして使いやすくしたことで、ロイヤルカスタマーが毎年2ケタ増だ。今後は、アプリでチャットやテレビ電話ができるようにしたい。

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カップルで楽しめる消臭・抗菌サステナ素材の下着を提供 「シュット!インティメイツ」のトップを直撃

 オンワードグループ傘下のインティメイツによる下着ブランド「シュット!インティメイツ(CHUT!INTIMATES以下、シュット)」は、2014年にルミネ新宿内に1号店をオープンし、現在全国に9店舗を構える。ファッショントレンドを反映したランジェリーを提案すると同時に、ボディーメイク機能で特許を取得したブランドを代表するブラジャーなど、下着における新しい価値観を提案してきた。多くの店舗が休業したコロナ禍でも売り上げは安定し着実に成長している。今年8月就任した鈴木淳也インティメイツ社長に話を聞いた。

――14年にオンワードグループが下着事業をスタートしたきっかけは?

鈴木淳也インティメイツ社長(以下、鈴木):オンワードグループはアパレルだけでなく生活文化企業であり、創業時から“人々の生活に潤いと彩りを提供すること”を経営理念に掲げている。それら商品の一環として、下着を展開することになった。

――「シュット」のコンセプトは?

鈴木:「ランジェリーもファッションのように楽しんでもらいたい」という願いを込めてスタートした。欧米に比べて日本の下着は機能性や実用性が重視される中で、下着もファッションのように楽しめる文化を作り、下着でもトレンドを発信したいと思った。“盛る”“痩せ見え”などの機能だけでなく、ファッションのように楽しめるランジェリーを提案したい。

――ブランド設立から8年目となるが、売り上げの推移は?

鈴木:コロナ禍でもECが店舗分の売り上げをカバーしてほぼ前年実績をキープできている。3〜4年前からECを強化してきたが、それがコロナの影響で、店舗とECの売り上げの割合が約6対4から約3対7になった。

コロナ禍2年目で売れるブラジャーに変化

――コロナで市場を取り巻く環境やニーズはどう変化したか?

鈴木:市場はもちろん厳しくなっている。下着もコトがなければ、購入が減る。それは、洋服と連動している。コロナ禍2年目でニーズに変化が見られる。昨年は、家ナカ需要により、ルームウエアやナイトブラが好調だった。特に、ナイトブラは前年の約2倍を売り上げた。“おうち時間”が増えたことによる、自分磨きへの意識の高まりからだろう。一方、“外出しないけれど下着はおしゃれをしたい”という消費者もあり、レース物を中心にデコラティブなデザインがよく動いた。今年は、Tシャツに合うようなシンプルなモールドカップブラが売れるようになった。昨年のノンワイヤーブラの売り上げは19年とほぼ同じだったのに対し、今年は前年比約20%増だ。リモートワークの定着により、外出着と部屋着にあまり差がなくなり、リラックスした外出着にもなるTシャツなどに対応したノンワイヤーブラの需要が高まっている。

――SNSを含めたプロモーション面での施策や成果は?

鈴木:ここ数年、アプリを軸としたサービスを強化している。専用アプリをリニューアルして使い勝手を良くした。19年にはショッピング用アプリとしての環境を整え、20年にはコンシェルジュサービスを導入してお客さまとスタッフが1対1でコミュニケーションできるようにした。SNSはインスタグラムが中心で、“おうち時間”に役立つサービスやマメ知識、情報などを積極的に発信している。顧客層は20代後半から40代前半が中心だが、あまり年齢は意識していない。今は、SNS発信を強化した結果、20代後半の顧客が増えている状況だ。

――コラボレーションを積極的に行っているが、その意図は?

鈴木:今年の春はクリス-ウェブ佳子さん、昨年の春と今年の夏にベイカー恵利沙さんとコラボレーションした。知名度の高い人の起用による宣伝目的というより、もともと「シュット」を使ってくれている人や下着に対するフィーリングが合う人々とコラボしている。ブランドとしてランジェリーを楽しむ文化を伝えていきたいので、年齢は関係なく、一緒にランジェリーシーンを盛り上げてくれる人々とコラボしていきたい。

女性下着初の“トリポーラス ファブリック”を採用

――9月にサステナブル素材の商品を発売したが、その開発背景は?

鈴木:サステナブルな取り組みへの意識は以前からあり、ブランド設立初期からブラジャーの回収キャンペーンなどは行っていたが、商品開発はできていなかった。その理由は、肌触りが悪かったりと、品質面や価格の面でも納得するものに出合えなかったから。価格の高いサステナブルな素材を使用すれば、当然販売価格も高くなる。消費者にメリットがある付加価値のあるモノ作りをしたかった。リサーチを進めるうちに、ソニーグループが開発した“トリポーラス ファイバー(以下、トリポーラス)”に出合った。米の籾殻由来の素材で、レーヨンベースで柔らかく肌触りが良い。また、消臭機能や抗菌機能などもある。消臭機能から、今まではメンズウエアや靴下などに使用されていた。それらの機能は、サニタリーショーツに生かせると思い、女性下着業界で初の採用となった。ノンワイヤーブラが2型、ショーツはサニタリーを含む3型、メンズトランクス1型をラインアップしている。

――“トリポーラス”の初動は?

鈴木:ウイメンズ商品を購入する3人に1人がメンズトランクスを購入し、カップルランジェリーとして支持されている。私自身これまでボクサー派だったが、このトランクスを愛用している。肌触りがよく、トランクスの内側に立体的なインナーポケットが付いていて快適だ。サステナブル素材というよりも、肌触りのよさを気に入り購入する消費者が多い。Tシャツにも合わせやすいブラジャー需要にも合う。今後は定番化を実現し、アイテムの幅を広げたい。

――今後のビジネスの展望は?

鈴木:デジタルを中心としたサービスをさらに強化する。販売員がオンラインで接客するコンセルジュサービスと来店時の接客をアプリで共有し、その次の接客へとつなげる仕組みにしている。アプリをリニューアルして使いやすくしたことで、ロイヤルカスタマーが毎年2ケタ増だ。今後は、アプリでチャットやテレビ電話ができるようにしたい。

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「モンテローザ痛恨のミス」もつ鍋に大量の虫。世間を騒がせた『魚民 赤羽東口店』は今どうなっているの?

 株式会社モンテローザ(本社:東京都武蔵野市、代表取締役:大神 輝博)が運営する『魚民 赤羽東口駅前店』で、11月16日未明「もつ鍋頼んだら、1000匹くらい虫が入ってた」と利用者から画像付きの投稿がツイッターに上がり、ネットは大炎上した。虫混入事件から10日が経ち、現場となった『魚民 赤羽東口駅前店』を取材した。
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「ほていちゃん」が派手な看板を捨てた! 事業承継で、街に溶け込む「新戦略」

 急成長する立ち飲み酒場「ほていちゃん」が次の一手を次々打っている。「ほていちゃん」のスピンアウトといえるイタリアン主体の「さんたろう」を世田谷・成城学園前に開店し、今度は葛飾・亀有の老舗酒場「炭火焼鳥 金たろう」を引き継いだ。このビジネス、意外と盲点かも。
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史上初!? 「水着ナシ」の東レ新キャンペンガール間瀬遥花に聞く12の質問

 東レは11月29日、「2022年 東レキャンペーンガール」に間瀬遥花さんを選出した。間瀬さんは1997年9月29日生まれ、名古屋市出身。子どもの頃から名古屋で劇団やモデル活動を行っており、今年6月に上京し、現在の事務所であるインセント所属になった。同キャンペーンモデルは、かつて水着の仕事がメーンだったものの、東レによると「現時点では水着のキャンペーンの予定がなく、水着の着用予定はない。選考のときもそういった観点で選んでいない」という。新しいキャンペーンガールはどんな女性なのか。一問一答を掲載する。

――応募のきっかけは?

間瀬:マネージャーさんです。

――受かったときの気持ちは?

間瀬:マネージャーさんから電話をもらって、「やったー!」って。実は少し予定より選考に時間がかかっていたので、その間はドキドキしながら待ってました。だからその分も嬉しかったですね。両親にLINEで伝えると、すぐに電話がかかってきました。両親も喜んでいました。

――上京を決めた理由は?

間瀬:直感で決めました。家族や周囲の人も、私が言い出したら聞かない事は知っているので、反対はされませんでした(笑)。

――プロポーション維持の秘訣は?

間瀬:骨盤矯正ですね。普段から姿勢は意識していて、そのおかげなのか、モデルの仕事をはじめてから身長が3cm伸びました。

――趣味は世界遺産巡りとか?今まで行ったところで印象深いところは?

間瀬:世界遺産検定2級を取っているのですが、その直後にコロナ禍担ってしまって。実際行っているのは国内のみ。でも昔、家族で行った姫路城がすごくきれいで印象に残ってます。

――水着はお仕事では着ないということですが、海外の世界遺産に行ったら、泳いだりするのは楽しみですね。

間瀬:泳げないんです。カナヅチです(笑)。

――好きな男性のタイプは?

間瀬:心の広い寛大な人です。

――普段着は?

間瀬:シンプルな服が好きです。ただ、モノクロではなくカラーや柄を使った服が好きです。

――買い物はどこで?

間瀬:よく行くのは、新宿のルミネエストです。好きなブランドは「ページボーイ(PAGEBOY)」と「レディアゼル(REDYAZEL)」。身長が高い(169cm)ので、ボトムスとかだとピッタリ来るのがなかなかなくて、あまりネット通販は使いません。ショッピングはもっぱらリアルです。

――インスタやTikTokでよく見るアカウントは?

間瀬:インスタグラムは自分でもやっている(@maseharu_929)し、よく見ています。よく見るアカウントは、モデルの先輩たちです。

――最近はまっていることは?

間瀬:喫茶店が好きなので、東京でもカフェ巡りしたいなあって思っています。

――地元名古屋のおすすめのお店を教えてください。

間瀬:味噌煮込みうどんが好きなんですけど、私の一番のオススメは「山本屋本店」です。名古屋に行ったらぜひ行ってみてください!

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内田理央、本気でTシャツビジネスに挑むVol.3 yutori片石社長「ファッション界は気合いが足りない」

 モデルや女優として活躍する内田理央の普段着は、Tシャツやパーカなどカジュアルな装い。そこで本人の感性と個性を存分に生かしながら、ファッション性やプロセス、ビジネスにまでこだわった「本気のTシャツビジネス」をスタート!「WWDJAPAN」が各界の先駆者を紹介することでTシャツ、イラスト、ビジネスについて学びながら、「名前貸し」とは全然違う、本気のタレントによるアパレルブランドを目指します。第3回はyutoriの片石貴展社長に直撃します。

内田:これまでのキャリアを教えてください。

片石:新卒でモバイルゲーム事業などを手掛けるアカツキに入社して、インスタグラマーにサイトのPR依頼をする仕事をしていました。当時はファッションに注目しているアカウントがなく、音楽フェスや下北沢にいる若者が古着をよく着ているのを目にして、在籍中に副業でメディア「古着女子」を立ち上げました。

内田:学生時代にアパレルブランドを立ち上げたいという夢はなかったんですか?

片石:高校生の頃から古着が好きだったので、洋服屋はいつかやりたいと思っていました。でもファッション業界よりIT業界の方が自分自身を高めることができて、起業に近づけそうだと感じたので寄り道をしました。

内田:現在はD2Cブランドを手掛けられていますが、今後も店舗を持つ予定はないんですか?

片石:売り上げを増やすために店舗を出すのではなく、ブランドの世界観をより伝えるための出店を考えたいです。グローバルで顧客が増加した際に、観光地にお土産屋として店舗を出すケースはあると思います。でもチェーン店を多店舗展開して売り上げを増やすことは考えていないです。

内田:アパレルブランドを始める上で、SNSで重要なポイントは?

片石:SNSは仕事中も常に見るようにしていて、最近はTikTokを一番見ていますね。今、TikTokのメインユーザーが20代中盤から後半に変わり始めていて、インスタグラマーとティックトッカーの2万フォロワーでは熱量が全然違います。今年のマーケティングの予算は、インスタグラムからTikTokに全てシフトしました。周りが気付いてしまうから、あまり言いたくないんですけどね(笑)。自分が上の世代に勝っていることは若さだけなので、時代の空気感や話題のインフルエンサーに対しては誰よりも早くキャッチアップすることを意識しています。いい商品とそれに適したお客さまを招くマーケティングの両方ができていないと、物を売ってお金を稼ぎ続けるのは難しいです。

内田:単にバズればいいというわけでもないし、いい商品を作っても伝わらなければ意味がないということですね。D2Cブランドなどが普及して、ファッション界参入のハードルが低くなった今、上手くいく人とそうでない人の違いはなんですか?

片石:正直、ファッション業界には気合いが入っている人がいません。簡単に作れるものは作るんですが、服のクオリティーを上げたり、お金を稼いだり、本気でファッション業界で勝負をかけている人はいないですね。資金によって洋服のクオリティーも変わってくるので、規模が小さいと同じような物しか作れない。逆に大手は作れるものは沢山あるけど、現代風の見せ方や売り方が分からないからインターネットビジネスに弱い。両立できている会社やブランドはほとんどありません。

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30種類のポケモンがハンドクリームに 購入特典は数量限定のマルチポーチ

 ジャパニーズコンテンツの国内・海外進出をサポートするビークルーズは、累計140万個突破のコスメブランド「ラヴィジア(LOVISIA)」“ポケモンギフトコスメシリーズ”から、“ポケモンハンドクリーム”(全30種、各税込880円)を発売した。同ブランドのオンラインショップ、ポケモンセンターの一部店舗、全国のバラエティーショップで順次展開していく。

 今回登場した“ポケモンハンドクリーム”は、30種類のポケモンがあしらわれたバラエティー豊かなパッケージデザインが特徴だ。2018年からギフトコスメとして展開している“ポケモンハンドクリーム”は、毎年最大6種類を発売してきたが、多くの消費者からの「ほかのポケモンのハンドクリームも欲しい」といった声を受け、一気に30種類を制作した。

 また、これまでのトレンドを意識したデザインカラーを刷新。それぞれのポケモンのタイプをイメージした背景カラーを使用したデザインになっている。

 成分にもこだわり、ワセリンやシアバター、セラミドやアルガンオイルを配合。サラっとした使い心地で、しっかりと潤うハンドクリームに仕上げている。爽やかなシャボンの香りも特徴的だ。

 発売を記念したキャンペーンも実施。公式オンラインショップと一部取り扱い店舗で同製品を3本以上購入した人に“ポケモンマルチポーチ”をプレゼントする。ピカチュウとポッチャマをデザインしたポーチで、コスメはもちろん、マスクケースにもぴったり。なくなり次第終了となっている。

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エステサロンや“ビキニマスク”にも処方 初心者にやさしい「CBD」入門

 少しずつ市民権を得てきた印象のある、CBD(カンナビジオール)。私自身も、CBDオイルやクリーム、ロールオンにもお世話になっている。実際にどのようなアイテムが人気で、どのような製品が新しく登場しているのか。CBDの最前線をリサーチした。

口コミではどのように伝わっている?

 アットコスメでの「CBD」というワードの出現率は2021年7月から9月まで、平均と比べて増加傾向にある。母数となるサンプル数はいまだ少ないものの、出現数が約9.7倍に伸長した月もあるという。「話題のCBDを使用してみたかったという生活者が多いようで、新型コロナウイルスによって閉塞感が続く日々の中で、生活に楽しみを与えてくれるエンターテインメント的要素を求める心理が強いのでは?」と、西原羽衣子アットコスメリサーチプランナー。

 一方で、CBDというワードが含まれる口コミの多くが、ある製品に集中しているという。「CBDが出現する口コミのほとんどがステラシードの『エイトザタラソユー(8 THE THALASSO U)』“CBD&リフレッシング クレンズ 美容液シャンプー”(詰め替え400mL、税込1265円/475mL、税込1650円)と“CBD&バランシング ダメージリペア 美容液ヘアトリートメント”(詰め替え400mL、税込1265円/475mL、税込1650円)という状況なので、出現率の増加=CBD自体への関心とは断言できない。アットコスメでは、CBD配合のヘアケア商品が支持されたことから、まずは肌への塗布面積の狭いカテゴリーから徐々に浸透していくのではないか」と分析する。

 さらに、「『CBDが気になっていたので購入した』『最近よく見るCBDという成分が入っているから購入した』という声が多い。具体的な効果や機能、特徴の記載はあまり見られず『CBDだから』を選択理由にしていることが多く、トレンドに敏感な層が話題性を作り上げている過程であると考える。まだ出現は少ないものの、『リフレッシュされたと感じる』『リラックス効果を求めて』といった口コミも見られる。ここは、CBDに期待される効果感になると思われる」とコメント。

エステサロンではCBDクリーム&フェイシャルマスクの施術も

 外苑前のエステサロン「エントランス」は、12月29日までCBDブランド「ヘルシー トウキョウ(HEALTHYTOKYO)」とのコラボレーションを実施する。施術前には、グミまたはゆず味のCBDオイルテイスティングを提供する。通常のフェイシャルクレンジングやヘッドマッサージに加えて、“CBD ゆずハンドクリーム”(30g、税込3500円)を使った指先から肩周りまでのロングマッサージ、“CBDフェイシャルマスク”(5枚入り、税込5940円)を用いた施術をスタートする。価格は税込1万8700円で、「エントランス」会員は月額にプラス税込5500円となる。

 大杉槙「エントランス」ブランドマネージャーは「月に1度のフェイシャルエステとしてだけではなく、施術を受ける際に『休息』を取るという価値にもフォーカスしてほしい。店内のポップアップストアではオイルやクリームなどの販売も行っている。自分を休める習慣の一つとしてCBDを提案したい」と話す。

日本初CBDを配合したデリケートゾーン用ビキニマスク

 年齢と共に失われていくと言われている、膣を含むデリケートゾーンのうるおい。肌と同じようにビキニエリアの保湿にフォーカスしたのがデリケートゾーン専用のビキニマスク「ヘンポ(HEMPEAU)」“ビキニマスク”(1枚、税込1210円)だ。ビキニマスクにはCBDをはじめ、アロエベラエキスなど7種の植物エキス、ダスマスクバラ培養エキス、乳酸菌などを整肌成分として処方した。デリケートゾーンで気になりやすい、赤み、黒ずみ、乾燥や炎症などにアプローチする。

 細野エリコ代表は「CBDは抗炎症、抗酸化などが期待できる成分として知られている。週に1度のデイリーケアや、ブラジリアンワックスやレーザー脱毛をした後のアフターケアとして取り入れてほしい」と話す。処方したCBDにもこだわりがあり、「オレゴンのヴィア ウェル社から仕入れている。CBD原料専用に栽培されている産業ヘンプから抽出された原料だ。また輸入までに3回、国内で1回の成分検査をクリアしている。陶酔作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は一切含まれていない。高校時代をオレゴン州で過ごした経験から、オレゴン州に縁のあるCBDを配合したかった」と語る。フェイシャルマスクと同じ感覚で、デリケートゾーンを保湿ケアする発想も新しい。

無味無臭のMCTオイルがベース。個包装で酸化しにくい

 医療機器製造販売などを手掛けるピアは、CBDブランド「リフレクティ(REFLECTY)」を展開する。メインアイテムは、MCTオイルベースにCBDオイルを配合した“CBD 3%OIL”(15包入り、税込4980円/30包入り、税込9980円)。1包あたり30mgのCBDが含まれている。一般的に、MCTオイルは、脳や身体の良質なエネルギー源「ケトン体」の生成を促進すると言われている。またMCTオイルは消化吸収が早く、エネルギーになりやすい特徴を持つ。また、フレーバー添加などの味付けは行わず、無味無臭のMCTオイルをベースにすることで、CBD独特の香りを感じにくく、そのまま飲んでもドリンクや食事にかけることもできる。個包装になっているため酸化せず、フレッシュな状態で摂ることができるのも嬉しい。1%と濃度も抑えたトライアルサイズ“REFLECTY CBD 1%OIL”(5包入り、税込999円)も用意し、気軽に試しやすい。

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ヴァージル氏を悼む声 ファレル・ウィリアムスやヘイリー・ビーバーらがSNSに思いの丈を綴る

 11月28日、デザイナーのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)氏が死去した。41歳だった。同氏の公式インスタグラムによると、2019年に心臓血管肉腫というがんを診断され、以来闘病生活を送っていたという。

 ヴァージル氏は米イリノイ州シカゴ生まれ。大学では建築関係を学んだ。12年に音楽プロデューサーのカニエ・ウエストと出会い、同氏が設立したクリエイティブエージェンシー、ドンダ(DONDA)のクリエイティブディレクターに就任。グラフィックデザインにも精通していたほか、DJや建築家など多方面で才能を発揮した。13年に自身のブランド、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフホワイト)」を設立。18年3月には、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターに抜擢され、ストリートとラグジュアリーファッションを融合するようなデザインを生んだ。

 同メゾン初の黒人デザイナーとして「ルイ・ヴィトン」や業界の歴史に名前を刻んだほか、社会的問題にも積極的に声を上げてきたヴァージル氏。音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)やモデルのヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)、女優のシンシア・エリボ(Cynthia Erivo)、ラッパーのドレイク(Drake)らによる哀悼の声を紹介する。

 ウィリアムスはヴァージル氏の写真を載せ、「胸が痛い。ヴァージル、あなたは優しくて寛大で思慮深い、クリエイティブの天才だった。業界に残した功績と、あなたの思いは永遠に生きるだろう。あなたの妻や子ども、家族、そして周りのみんなに愛と光を贈る。主とともにあらんことを。ずっと輝いて」とキャプションで添えた。

 ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)と19年に挙式した際、ヴァージル氏がデザインを手掛けた「オフホワイト」のオーダーメイドドレスを着用したヘイリーもSNSで自身の思いを投稿。そのドレスを着たツーショットとともに、「ヴァージルは、私のストリートスタイルやファッション全般に対する見方を完全に変えた人物。彼の物事の捉え方は私に深い影響を与えた。ランウエイに起用してくれたり、ウエディングドレスをデザインしてくれたりして、彼と出会えて一緒に仕事をできたことが本当にうれしい。いつも私のことを支えてくれた」とコメント。「彼は存在するだけで、どんな状況でも人生の素晴らしさやカリスマ性、愛と楽しさをもたらしてくれた。これほどのクリエイティビティを持つ人物は、一世代に1人しかいない。愛を込めて」。

 詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)は、ヴァージル氏が自身の祖母にインスピレーションを受けて、ゴーマンのために手掛けたルックについて振り返る。「私たちは大きなものを失ってしまった。あなたの才能と魂は惜しまれることだろう。あなたに出会い、あなたの祖母への敬愛を込めてデザインされた美しい一着を身につけられたことを光栄に思う。あの時、私は過去や現在を超越するデザインを生み出すようなデザイナーの作品を着るという名誉な経験をさせてもらった。同氏のかつての言葉を引用すると、古い絵が消されたところにこれからも新しい絵を描いていこう」と語った。

 セレブリティーや著名人からはほかにも突然の死を受けて、ヴァージル氏への追悼の投稿が寄せられている。

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あなたの持っている「ミラノコレクション」容器がオルゴールに生まれ変わる カネボウ化粧品がキャンペーン実施

 おしろい市場で13年連続売り上げNo.1(インテージSRI調べ)を誇るカネボウ化粧品のブランド「ミラノコレクション」は、スペシャルキャンペーン「“ミラコレ”をオルゴールとして宝物に」企画第2弾の応募を12月1日から実施する。同キャンペーンは、ブランド愛用者がすでに持っている「ミラノコレクション」の容器をオルゴールに生まれ変わらせてプレゼントするもの。2022年2月28日までに2回に分けて募集し、抽選で計200人にプレゼントする。

 31年の歴史を誇る「ミラノコレクション」は、毎年テーマを設けたパッケージデザインが特徴。12月1日には、「願う幸せ」をテーマにした“フェースアップパウダー 2022”が数量限定で登場する。年に一度の特別なアイテムのため「成人式や結婚記念日など記憶に残るコスメのプレゼントとしても需要が高い」と同社「ミラノコレクション」マーケティング担当の植田優子氏は語る。

 同企画はカネボウ化粧品の包装技術研究所研究員のアイデアがきっかけでスタート。まるで美術品のような「ミラノコレクション」をコレクションしているブランド愛用者との絆を深めることと、容器をリユースするというエコロジカルさを兼ねている。昨年実施した第1弾は、当選枠200人に対して2294人もの応募があった。「キャンペーンの対象容器は04年版以降の厚型タイプに設定しているが、大切に保管していたであろう04年のものを送ってくれたお客さまもいた。お客さまから預かった容器は研究員が一つ一つ手作業で検品&クリーニングを行うため200人分が限界。第1弾は『星に願いを』を選曲し、第2弾は昨年の当選者にアンケートを取った人気曲『ホール・ニュー・ワールド』のオルゴールをセットする」という。

 「“ミラコレ”をオルゴールとして宝物に」の募集はキャンペーンサイトで行い、応募期間は第1次が12月1日~22年1月15日、第2次が22年1月16日~2月28日。対象容器は04年版以降の厚型タイプの容器で、当選人数は合計200人(第1次100人、第2次100人)。当選発表は第1次が1月下旬頃、第2次が3月上旬頃。オルゴールの届く時期は第1次が3月下旬頃、第2次が5月上旬頃。

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ロート製薬が環境に配慮した新UVケアを発売 ドラッグストアでの展開にこだわり

 ロート製薬は人にも地球にも優しくてヘルシーな次世代UVケア「スキンアクア ネクスタ(SKIN AQUA NEXTA)」を2022年2月1日に発売する。しっとりと肌に密着するエッセンスタイプの“スキンアクア ネクスタ シードルセラム UV エッセンス”SPF50+・PA++++(70g、税込1760円※編集部調べ)と、さらりと軽やかでべたつきにくいミルクタイプの“同 シールドセラム UV ミルク”SPF50+・PA++++(50mL、税込1760円※編集部調べ)がそろう。

 「スキンアクア ネクスタ」は、海の汚染やサンゴの死滅など環境への悪影響が懸念される成分を排除した設計を追求した。海外では規制が始まっている一部の紫外線吸収剤やシリコーン油などを排除しながら、長年の研究によって培ってきた製剤技術を駆使することで、日焼け止め効果やつけ心地の良さを維持した。

 また持続型セラムパック処方を採用し、保湿成分や紫外線防御剤を閉じ込めパックのように密着することで、潤いと防御効果が持続する。天然由来のミネラルパールを配合し、光の反射によってくすみを補正するメイクアップ効果も搭載する。さらに洗顔料やボディーソープで洗い流せるのも特徴だ。

 ロート製薬は2000年以降、「オバジ」や「肌ラボ」、「スキンアクア」といったスキンケア製品をドラッグストアを中心に展開。多くの人にとって身近なドラッグストアで、人にも地球にも優しいデイリーに使える日焼け止めを提案したという。

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花王製品が宇宙へ 水を使わず洗濯・洗髪できる2製品

 花王が開発した、水を使わずに衣類の汚れ落としや洗髪ができる2製品がこのほど、国際宇宙ステーション(ISS)で採用されることが決まった。2022年から順次導入する。

 宇宙空間において水は貴重な生活物資であり、宇宙飛行士は衣類が汚れても洗濯ができず、そのほとんどを廃棄してきた。また、無重力空間でシャンプー液が飛散しないよう、洗髪も注意を払いながら行う必要があった。このほど実施されたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の生活用品公募に際して、花王のハウスホールド研究所・ヘアケア研究所・包装技術研究所は約9カ月にわたり、これらの課題を解決できる製品の研究開発を進めてきた。

 衣類用の洗浄液を含浸させた不織布シート“スペースランドリーシート”は、汚れやにおいが気になる部分を拭き取って使う。部分的な汚れ落ちの比較では、衣類用洗剤を用いて家庭用洗濯機で洗ったときと同等の洗浄力が得られたという。含浸液には、抗菌・消臭成分も配合している。

 “3Dスペースシャンプーシート”も同様に洗髪用の洗浄液を含ませた不織布だが、表面が凹凸形状をしており、頭皮のマッサージをしながら毛穴の根元の汚れまで拭き取ることができる。

 今回の研究は将来的に、「国内では災害などの非常時や医療現場、海外では水不足の地域などで役立つ製品開発に応用していきたい」(同社研究員)とする。一般家庭でも入浴時の洗髪や洗濯に使用する水が環境負担となっていることから、「水を使用した洗髪・洗濯と代替できるような製品の一般化に向け、今後も研究開発を続けていきたい」としている。

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ヴァージル・アブロー死去 一際明るかった分、あっという間に消えてしまった星を想って

 星は、ひときわ明るく輝いた分、あっという間に消えてしまった。

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)以下、オフ-ホワイト」の創業者であり、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・アーティスティック・デザイナーだったヴァージル ・アブローが亡くなった。まだ41歳だった。

 11月29日朝5時、いつもより少しだけ早起きしたから立ち上げたインスタグラムで見つけたのは、ヴァージルと双璧を成すメンズ界の二大巨頭、キム・ジョーンズ(Kim Jones)の投稿だった。「誰よりも優しかったヴァージルの死去を聞き、悲しんでいる。共に旅をして、ホテルではクリエイションに励み、日本の雑誌を読み漁り、笑い、そして話し合った思い出が蘇る。残された家族のことを思うと……」という。「まさか」と米「WWD」のウェブサイトにアクセスし、本当に亡くなってしまったことを知った。記者という仕事は、「最速」になれることに興奮する仕事だ。1時間くらいでアップすれば、国内「最速」のメディアになれることは間違いない。実際、国内最速だった。ただ、興奮はしていなかった。形容し難い不思議な気持ちは、今も続いている。

 今はファッションの“ど真ん中”にいるつもりだが、大学を卒業してしばらくは地方でファッションの世界に憧れていた自分にとって、そして、性的マイノリティーである自分にとって、ダイバーシティーとインクルージョンの象徴であるヴァージルは、大げさではなく「希望の星」だった。私が初めてちゃんと取材をしたのは、2016年の1月。16-17年秋冬シーズンのパリ・メンズ・コレクションで初めて「オフ-ホワイト」のメンズのランウエイショーを開いたときだった。マルチな才能を持つから肩書きに「兼」を意味する「スラッシュ(/)」がたくさんある人“スラッシャー”を特集した14年以来気になる存在で、15-16年秋冬のブルゾンとショートパンツを購入したが値段に驚きもしたストリートブランドのパリコレデビューだった。得意なのはグラフィティを多用したストリートスタイルのハズなのに、序盤はヘリンボーンのジャケット&パンツにチェスターコートなどのフォーマルを連打。ショーの終了後に話を聞くと、「ストリートのコンテクスト(文脈)で解釈した、メード・イン・イタリーのテーラードスタイルは、アメリカで生まれた『オフ-ホワイト』のパリコレデビューにふさわしい」という。ストリートとモードの融合、フォーマルとカジュアルのミックス、アメリカとミラノ、そしてパリを股にかけるクリエイション。それを「コンテクスト」という、当時デザイナーはそんなに使っていなかった言葉で語る。クリエイション、特にパターンはモードに比べてシンプルだが、そこに至るまでの思想はモード同様に複雑。いやシンプルな洋服だからこそ、その背景には複雑な思考や思想が潜んでいないと成立しないラグジュアリー・ストリートという世界の深淵を垣間見たような気がした。

 気付くと彼は、モードとストリートどころか、ハイとロー、ファッションとライフスタイルなど、さまざまな両極に位置するものを融合することで、双方の世界の住人を熱狂させるようになっていた。「ナイキ(NIKE)」や「イケア(IKEA)」とのコラボレーションは代表例。「WWDJAPAN」を作る組織の中でも、それまでちょっと遠かったモードとラグジュアリーの担当者が共にヴァージルで盛り上がったり、当時40歳目前だった私は新卒の若手からストリート事情を、逆に私は彼にモードの世界を伝えてそれぞれの知見を深めたり、異なる世界を繋ぐことは、異なる人同士の対話を生むことを体感した。「一国主義」と呼ばれる政治理念で賛否両論だったドナルド・トランプ(Donald Trunp)が大統領に就任した17年1月を前後に世界中でダイバーシティーやインクルージョンという社会的価値を尊重する機運が高まると、ヴァージル の存在感はさらに高まっていく。そして18年3月、ヴァージルは「ルイ・ヴィトン」のメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任。圧倒的規模感のラグジュアリー・ブランドには、人種も、世代も、信条も、性別さえ超越した広汎なファンづくりが求められる。その中心的な役割を彼が担うことは楽しみだったし、同時に、こんな英断ができる「ルイ・ヴィトン」というブランドに改めて敬意の念を抱いた。


 6月に発表したコレクションには、感動して、泣いた。半年前、キム・ジョーンズのラスト「LV」でも泣いていたから、「ルイ・ヴィトン」というブランドには、2回連続で泣かされた。ショーの前から、ビジョン・ドリブンなヴァージルの細部に至るまでのダイバーシティーとインクルージョンのメッセージには感動していた。誰もがフロントロー(一列目)に座れるようにと願った長い長いランウエイ、そのランウエイを彩ったレインボーカラー、世界中でファッションを学ぶ学生と、お披露目するコレクションを実際に生み出したアトリエのスタッフの招待。たまたま後ろに並んだアトリエのスタッフに話を聞くと、「すぐ近くのオフィスで長年働いているけれど、ショーに招かれるなんて初めて。ファッションショーって、こんなカンジなのね。私が作ったバッグも出るのよ」と楽しそうだった。そしてショーは、音楽の世界からやってきた仲間の黒人モデルによる純白のルックからスタート。純白は次第に色を帯び、最後は七色がマーブルのように入り混じる。フィナーレは、師であるカニエ・ウェスト(Kanye West)との抱擁。そして、ヴァージルの涙。もう涙を抑えきれなかった。その後プレスリリースを読むと、今回のショーには、南極大陸を除く全ての大陸からモデルを起用したことなどが書かれていた。微に入り細に入り、あらゆるコンテクストでダイバーシティとインクルージョンを表現するという点において、彼の右に出るものはいないだろう。

 すっかり有名になってからの取材は、初めてのショーの1年後にやってきた。雑誌「ペン(PEN)」からのリクエストを頂戴し、彼のアトリエで、膝を交えて話が聞けた。アトリエは、工作室と実験室を掛け合わせたような空間だった。どこかの空間を模したミニチュアを筆頭に、いろんなモノが、バラバラになっている。クリアケースの中には、「ルイ・ヴィトン」でのクリエイションにおいて当初アイコニックなモチーフになったチェーンが色別に収められている。サンプルを手に取りながら、足したり、引いたりするのだろう。インタビューの最中、ヴァージルはずっと「ペン」を読んで、気になるページをスマホで撮影。時にはメッセンジャーでだれかに写真を送っているようだった。昔なら、「インタビューの最中に、なんて失礼なんだろう?」と気を悪くしたと思う。しかし、好奇心の塊は、こうしてインプットとアウトプットを続ける生き物なのだろうと思うようになっていた。双璧をなすキム・ジョーンズも、インタビューの最中は同じようなカンジだからだ。むしろ「ファッション業界のためにも、彼らのインプットを止めてはいけない」とさえ思うようになっていた。後日、その思いは正しかったことが証明される。ヴァージルを見出した、「オフ-ホワイト」の親会社を率いるダヴィデ・ドゥ・ジーリオ=ニューガーズ・グループ(NEW GUARDS GROUP)会長兼CEOが、「もう古臭いパソコンは捨てた。クリエイションさえ、『ワッツアップ』があればいい。スマホで『ここは、こうしてほしい』や『そこは、もっと大きくしよう』『あれは、やめよう』ってやり取りすれば、全員に伝わるから」と「オフ-ホワイト」の最新コレクションに関するスレッドを見せてくれた時、ヴァージルのスマホ時間を奪わなくてよかったと心の底から思った。

 冒頭に話したパリメンズデビューに際してのインタビューで、ヴァージルは最後に「プレタで革命を起こしたイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)や脱構築的な洋服で金字塔を打ち立てたマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、全く新しい女性像を描いたフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)のように、ニュー・スタンダードを作りたいんだ」と話していた。その時からわずか5年半。私にとって、いやファッションの歴史において彼はダイバーシティーとインクルージョンのニュースタンダードを築いてくれた人物だから、夢は叶ったのだと思う。でも、もっともっと、その夢を楽しみたかった。今はまさにこれから、ダイバーシティーとインクルージョンの価値観が花開く時だから、残念な気持ちが募る。

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「プレシャス」&「メンズプレシャス」が恒例の「ウォッチアワード」開催 時計のチャレンジ精神を讃える

 小学館の「プレシャス(PRECIOUS)」と「メンズプレシャス(MEN’S PRECIOUS)」は12月9日、今年発売された新作ラグジュアリーウオッチの中から最高の1本を決定する「Preciousウォッチアワード2021」を開催する。ラグジュアリー世代を満足させる本格時計をカテゴリーごとに選出するアワードは、今年で4年目。ザ・リッツ・カールトン東京でリアルで行われる授賞式に合わせて、YouTube配信も実施。また、今年一番輝いた時を過ごした「時の人」も発表する。

 守屋美穂「プレシャスブランド室」室長兼「プレシャス」本誌編集長は、「時計は、その人の美学とこだわり、そしてロマンが同居しているチャレンジの象徴。コロナで、チャレンジの意味はますます重要になっている」と考え、そのチャレンジ精神を讃える。オーセンティックでもあるがチャレンジもしている時計を通じて、「皆が考えている、変える/変えない」についても迫りたい考えだ。

 時計のみならず、「ラグジュアリー業界が、どんどん新しいことにチャレンジしている」と守屋室長兼編集長。ラグジュアリーに向き合う「プレシャス」も、チャレンジし続ける覚悟だ。

問い合わせ先
小学館
03-3230-5211

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スノーピークのアパレルが宇宙服に シタテルと共同開発

 スノーピークとシタテルが共同企画した宇宙船内服“宇宙と地上双方の暮らしをアップデートする衣服”が、JAXAの国際宇宙ステーション(ISS)の生活用品に選出された。2022年を目処にISSで実際に使用される予定だ。

 両者が共同開発した宇宙船内服は、丸首のロングスリーブTシャツとロングパンツの2型で、地上と宇宙空間を越えた“究極のノンストレス・ウエア”として企画した。ホールガーメントの無縫製生地をメインに採用し、素材はニッケファブリックが開発したウールポリエステル素材“アクシオ(AXIO)”を使って着心地の良さを追求した。蒸れと匂いを軽減するウールの特性を生かしながら、優れたストレッチ性と柔らかな肌触り、毛玉防止機能を備えている。

 スノーピークは“自然志向のライフバリューを提案し、実現する”という目標を掲げ、キャンプギアを通して自然と人々の生活をつないできた。シタテルは、アパレル業界内外の事業者を結びつけ、宇宙空間に適した衣服を開発する目的で、JAXAの事業共創プラットフォーム「シンク スペース ライフ(THINK SPACE LIFE)」に2020年から参加していた。両者は昨年夏に共同開発をスタートし、同製品を企画。今年2月にISSの生活用品の候補に選ばれた後、宇宙飛行士によるプロトタイプの確認や安全性・搭載性などの審査を経て、正式に選出された。同商品のほか、ワコールの靴下“アストロソックス”やライオンのすすぎが簡単なハミガキ”なども選ばれている。

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「ジルスチュアート」から“紅茶”の香りアイテム第2弾発売 新フレーバーも登場

 「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は2022年1月28日、優雅な紅茶の香りが広がるボディーミルクとハンドクリームの第2弾を限定発売する。前回好評だった香りに3つの新フレーバーも加わる。

 今回発売する “ボディミルク アッサム ミルク”(250mL、税込3300円)は、芳醇で濃厚なアッサムミルクティーの香りを採用。ラベンダーエキス、バージンココナツオイル、カカオバターなどの保湿成分を厳選して配合し、みずみずしいテクスチャーで乾燥しがちな肌を潤いで包み込みながら、しっとりと滑らかなボディーへと導く。

 また、“ハンドクリーム”(全5種、各税込み1650円)にはアールグレイ ホワイトフローラル、アッサム ミルクに加え、新たな香りとなるホワイトティー、ダージリン、チャイ ミルクの香りを用意。芳醇な茶葉の香りにフレッシュなシトラス、甘いミルクやスパイスが優雅に香りながら、体温付近で溶け始めるオイルを配合したコクのあるクリームでかさつきがちな手肌を優しくケアする。

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「WE GO HIGH」 2022年の「シュプール」は、高揚感と希望を描く

 集英社の「シュプール(SPUR)」は、新しいスタートを切ったモードの世界と、メディアの新体制を重ね合わせる。五十嵐真奈ブランド統括兼「SPUR.JP」担当編集長と、並木伸子同誌担当編集長は、「ブランドが発信するユーモアや“とんち”を、解体し再構築する唯一無二の編集力を磨き上げることで、時代の試練は乗り越えられる」と信じている。「シュプール」が今、共感するのは、改めてトラッドやベーシックを前向きに再解釈し、色彩の力やユーモアの変化球を交えながら新しいモードを描くデザイナーたち。彼らが発信する一種の違和感を、寛容をもって受け入れ、面白がることのできる余裕と柔軟な視点こそが、「シュプール」エディターならではの持ち味と語る。

 それは自由と個性を尊重した2022年春夏のモードの世界と重なるものだ。五十嵐ブランド統括と並木編集長は、「最新のファッションウィークを見ていて、やっとモード界に活力が戻ってきた。ずっと『着心地がいい』とか『zoom会議映え』など、あまりにも現実志向だったのに飽き飽きし、久々に『着飾った自分を満喫する』流れになるのでは?」という。

 「目利き力」を生かして最新号では話題のミュージシャン、Japanese Breakfastのミシェル・ザウナー(Michelle Zauner)を特集。ビューティでは「SPUR.JP」の連載「SMALL GOOD THINGS」でもリップの記事の反響が良かったという。

問い合わせ先
集英社広告部
03-3230-6200

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「WE GO HIGH」 2022年の「シュプール」は、高揚感と希望を描く

 集英社の「シュプール(SPUR)」は、新しいスタートを切ったモードの世界と、メディアの新体制を重ね合わせる。五十嵐真奈ブランド統括兼「SPUR.JP」担当編集長と、並木伸子同誌担当編集長は、「ブランドが発信するユーモアや“とんち”を、解体し再構築する唯一無二の編集力を磨き上げることで、時代の試練は乗り越えられる」と信じている。「シュプール」が今、共感するのは、改めてトラッドやベーシックを前向きに再解釈し、色彩の力やユーモアの変化球を交えながら新しいモードを描くデザイナーたち。彼らが発信する一種の違和感を、寛容をもって受け入れ、面白がることのできる余裕と柔軟な視点こそが、「シュプール」エディターならではの持ち味と語る。

 それは自由と個性を尊重した2022年春夏のモードの世界と重なるものだ。五十嵐ブランド統括と並木編集長は、「最新のファッションウィークを見ていて、やっとモード界に活力が戻ってきた。ずっと『着心地がいい』とか『zoom会議映え』など、あまりにも現実志向だったのに飽き飽きし、久々に『着飾った自分を満喫する』流れになるのでは?」という。

 「目利き力」を生かして最新号では話題のミュージシャン、Japanese Breakfastのミシェル・ザウナー(Michelle Zauner)を特集。ビューティでは「SPUR.JP」の連載「SMALL GOOD THINGS」でもリップの記事の反響が良かったという。

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”脱水着”鮮明、2022年の東レキャンギャルは間瀬遥花さん

 東レは29日、「2022年東レキャンペーンガール」に間瀬遥花(24)を起用すると発表した。これまで山口智子や藤原紀香、菊川怜らを輩出したことで知られる同社のキャンペーンモデルは、間瀬さんで40人目。歴史ある繊維企業によるキャンペーンモデルも、旭化成が今年9月に休止を発表するなど過渡期にある。選考にあたった幼方聡子・東レ宣伝室長は、「当社でも議論はあった。ただ、42年間継続してきたキャンペーンモデルは認知度も高く、当社の重要な資産。時代に合わせてマイナーチェンジしながら、当面は継続していく」と語った。15年からは呼称から水着をなくし、数年前からは水着審査もやめ、今年は水着イベントへの参加も予定していないという。「審査に関しても過半数以上を女性で行い、応募者の中にはLGBTQに該当する人もいる。実は存続の可否も含めて毎年のように社内では議論を重ねており、今後は性別にこだわらないモデルの起用も検討している」という。そうした中で、今回選出した間瀬さんは「存在感が際立っていて、どんなときでもポジティブな雰囲気が溢れ出していたことが決め手になった」(幼方室長)という。

 間瀬遥花さんは1997年9月29日生まれ、名古屋市出身。特技は4歳から習っているというエレクトーンで、同日の記者発表会でも披露した。間瀬さんは今後、着物や浴衣のキャンペーンや、同社の婦人服地やユニフォームの展示会に登場するほか、全国の同社の拠点でのイベントなどにも参加する予定。間瀬さんは「この2年はプライベートも含め、人の集まる場所に出ることがなかった。今年1年はそういった場所に機会も増えると思うので、積極的に参加し、東レの魅力を伝えていきたい」と豊富を語った。

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「服のアフターケア」丸ごと対応 お直し、補修、洗濯、保管まで

 テーラーバンク(岐阜市、永井正継社長)は、服のお直し、補修、クリーニング、保管などのアフターケアを一括で提供するサービスに本腰を入れる。主要取引先のオーダースーツ店を通じて、消費者が服を買った後の課題に応える。ブランドと消費者との長い関係作りに貢献する考えだ。

 「カシヤマ」のオンワードパーソナルスタイル、グローバルスタイル、ファブリック トウキョウなど主にパターンオーダー(PO)のスーツを展開する企業に向けて、ウェブシステムでアフターケアを丸ごと提供できる態勢を11月に整えた。オーダースーツ店は、顧客から注文を受けた袖や裾、ウエストなどのお直し、ほつれや穴あきなどの補修、クリーニング、保管などをオンライン上で管理できる。仕上がった服の発送日の指定も可能だ。オーダースーツ店と工場とのやりとりは、いまだにファックスや電話で行う場合が多い。デジタルを用いて効率的に運営できるようにした。

 テーラーバンクは60年以上の歴史を持つ紳士服OEM(相手先)メーカー、キンググローリー(岐阜市、松久成享社長)の子会社として2019年に設立された。大手紳士服専門店のスーツを作り続けてきた経験を生かして事業領域を広げる。

 目をつけたのは新規参入が増えていたPOだった。POは体形を採寸するものの、ゲージサンプルを土台にして完成品を作るため、必ずしも客にフィットするとは限らない。またタイトなシルエットを好んだり、ゆとりのある着心地を好んだり、客の求めるフィット感が異なったりもする。微修正に対する潜在的なニーズがあると判断した。オーダースーツ店にとっても微修正によって顧客満足が高まれば、リピートにつながる。

 岐阜市内の社内に専門工場を設けた。永井社長は「服を作ることと、服を直すことは全く違う技術。生産性を上げるため、消費者の体形や数値データのデジタル化に同時に取り組んだ」と振り返る。データを蓄積することで、最適値を探り、多量のお直しに対応できるように改善を重ねた。スーツだけでなく、コート、シャツ、ドレス、スカートなどの幅広いアイテムも扱っている。

 5人のスタッフで始まった専門工場は、現在30人体制に拡大した。19年の立ち上げ以降、お直しの数(お直しの箇所数)は倍増ベースで増えており、直近の1年間で約3万8000に達する。同社のある岐阜市は縫製業が盛んな地域だが、技術者の高齢化が懸念されている。同社ではリタイアしたベテラン技術者を採用して未経験者を育成したり、主婦層の時短雇用を積極的に行なったりしている。事業拡大に伴い、関東や関西での工場設立も視野に入れる。

 現状はお直しが中心で、補修、クリーニング、保管は受け入れ態勢を整えたばかりだが、永井社長は「一着の服を長く愛用したいという需要は高まっている。アパレルが顧客とライフタイムバリュー(LTV)の関係を築く上の重要なメニューになる」と期待を寄せる。中長期的にはリサイクル、リユース、リセール、廃棄に至るまでサービス領域を広げる。

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「セルジュ・ルタンス」から肌の上でとろける新感覚のオイル状フレグランスが誕生

 「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」は11月21日、新感覚のオイル状フレグランス“コンフィパルファム”(全3種、各25mL、各税込1万7600円)を発売した。肌の上でとろけるシルキーなオイルはコンフィ(シロップ)のようなテクスチャーで、まろやかに、しっとりと香ることが特徴だ。アルコールを配合する通常の香水に代わり、アルコールの消費が禁じられるムスリム教徒でも使えるような新たな処方を求め、3年かけて開発した。香りの持続性や強度は通常のオードパルファムと変わらず、新たな香りの楽しみ方を提供する。今回登場するのは、“コレクションノワール”シリーズから“ラフィーユドゥベルラン/ベルリンの少女”“アンブルスュルタン/アンバーの王”“シェルギィ/モロッコの砂漠の熱風”の3つ。

ベルリンから来た凛々しく
魅惑的な女性を描写

 ルビーのような透き通る赤みを帯びた“ラフィーユドゥベルラン/ベルリンの少女”は、ブランドを語るのに欠かせないフレグランスだ。この香りのストーリーは、ルタンスが生まれた第2次世界大戦中のフランスと、当時フランスを占領していたドイツ、そしてルタンスが大きな影響を受けたベルリンにさかのぼる。喜びと絶望に満ちたワイマール時代と、ひどく恐ろしく苦しく厳格であったナチス時代の2つの時代を経たベルリンを鏡のように映した。香りは、ベルリンから来た凛々しく魅惑的な女性をイメージ。互いを高め合うローズとペッパーの香りがまばゆいほど美しく、同時に辛らつで官能的でもある彼女の魅力を語る。壮麗でスパイシーなバラの香りはとげとげしく猛烈でありながら、ふわっと落ち着きを感じさせる複雑な香調だ。

市場で出合ったアンバーか
ら着想を得た生命感あふれる香り

 “アンブルスュルタン/アンバーの王”は、ルタンスが初めてモロッコ・マラケシュを訪れた時、混沌たるスーク(市場)で出合った艶めくアンバー のひとかけらに着想を得た香り。そのかけらは長らくルタンスの邸宅に置かれた木箱の中に忘れられていたが、久しぶりに木箱を空けた瞬間にぱっと広がった香りのセンセーションから、フレグランスの創作を始めたという。「これはオリエンタルな香りではない。アラブとルタンスの香りだ。だから、型通りの香りを期待しないでほしい。 脂のように指先にこびりつくシスタスの葉のエキスを使い、誰も思いつかなかったバニラをほんの少し加えたときに初めて、アンバーは王の香りに変わったのだ」とルタンスは語る。生命感にあふれ、豪奢であり、ミステリアス。マラケシュのアンバーが檜と溶け合うように調和し生み出された奇跡の香りだ。

熱気に包まれた砂漠の記憶

 “シェルギィ/モロッコの砂漠の熱風”も、ルタンスが愛するモロッコからストーリーが始まる。「シェルギイ」とは、サハラ砂漠からモロッコの南端に向かって吹きつける、大陸性の乾いた熱風のこと。荒々しいアトラス山脈の東側から運ばれてくるのは、摂氏45 度を超える熱風だ。執拗に吹きつける強烈な突風に切り裂かれた低木や茂み、そして果実は、身を絞って樹液と樹脂と果汁をまき散らすという。そんな「シェルギィ」は、「破壊の後にかぐわしい、琥珀を思わせる甘い香りを作る天然の錬金術師」だとルタンスは語る。夜の静寂の中に漂い続けるその香りは、砂漠の記憶そのもの。スパイシーで焼け付くような干草の香りをベースに、イモーテルやアンバーを重ね、生命力みなぎる官能的な芳香が、付ける人を温かく包む。

“色の魔術師”と称されるルタンス

 セルジュ・ルタンス(Serge Lutens)は、フレグランス、メイクアップ、ヘア、映像、写真とさまざまな業界でマルチに活躍するクリエイター。その唯一無二の才能から、たびたび“色の魔術師”や“フランスの知性・哲人”と称されてきた。これまで仏「ヴォーグ(VOGUE)」のクリエイションのほか、「ディオール(DIOR)」や資生堂のメイクアップやビジュアルを手掛け、さらに映像作品は数々の国際映画祭でたたえられるなど、芸術界での活躍は多岐にわたる。そんな彼の名を冠したブランド「セルジュ・ルタンス」のフレグランスやメイクアップは、ルタンス独自の美的感覚の結晶そのものだ。

問い合わせ先
ザ・ギンザお客様窓口
0120-500824

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“ロフト ベストコスメ 2021”発表 “マスク荒れ”予防や乾燥対策アイテムがランクイン

 ロフトは“ロフト ベストコスメ 2021”(21年1~8月の販売実績による)を発表し、11月27日にベルサール渋谷 ガーデンで、受賞製品および注目製品の展示会を行った。

 今回は、マスクの着用による肌荒れの予防や、乾燥の悩み対策として人気が高いスキンケア製品がトップ5にランクインした。1位は水分を届けて肌を整えるシートマスク、「ヴイティ コスメティックス(VT COSMETICS)」の“VT CICAデイリースージングマスク”(30枚入り、税込2420円)。

 2位は独自開発したブラックパウダー(吸着成分の炭)の力で毛穴の奥まですっきり洗浄する、「デュオ(DUO)」の“ザ クレンジングバーム ブラックリペア”(90g、税込3960円)。3位は紫外線などの外的要因から肌を守りつつ、スキンケア成分も配合した高機能化粧下地、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)」の“UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ”(30mL、税込3740円)。なお同製品は今回、“2021殿堂入りコスメ”にも選ばれた。

 4位は生せっけんの泡で肌をいたわりながら洗う洗顔料、「バルクオム(BULK HOMME)」の“ザ フェイスウォッシュ”(100g、税込2200円)。5位は肌をしっとりと整えてくれるスキンスムージング、「ヴイティ コスメティックス」の“VT CICAクリーム”(50mL、税込2730円)、という結果になった。

 なお展示会会場には、受賞ブランドのほか、ロフトのバイヤーが注目する、プロデュース系とジェンダーレスブランドがブースを出展。中でもプロデュース系は、女優やモデルとして活躍する高橋愛の初プロデュースコスメ「アイムミクス(AIMMX)」、美容系インフルエンサーのきりまるによる「マイロインク(MYROINK)」、アイドルの宮脇咲良による「クラン バイ モラク(CRAN BY MOLAK)」、2人組ユーチューバー“パパラピーズ ”のタナカガによる「ガブミー(GAB ME)」など充実しており、会場を訪れたプレス関係者やインフルエンサーの注目を集めていた。

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「酒場の主役が変わった?」ぽん酢サワーにハマる”呑兵衛”が急増中

 ミツカン(株式会社Mizkan、本社:愛知県半田市)の「味ぽん」じゃない方のミツカンの「ぽん酢」を使用した『ぽん酢サワー』がジワジワと市民権を得てきている。『ぽん酢サワー』は「ある居酒屋の店長が『味ぽん』と間違って発注し、何かに使えないかと考え、サワーにしたことがきっかけで生まれたと言われている(ミツカンHP一部引用)」。公式サイト、SNSも立ち上がり、酒場の主役に躍り出た。
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故アルベール・エルバス氏を称える展覧会開催 パリコレでのトリビュートショーを再現

 パリのガリエラ美術館は、ファッションデザイナーの故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏の功績を称える展覧会「ラブ・ブリングス・ラブ(Love Brings Love)」を開催する。会期は、2022年3月5日から7月10日まで。22-23年秋冬パリ・ファッション・ウイーク期間中に開幕する。

 エルバスが19年にコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)と共に立ち上げた「AZファクトリー(AZ FACTORY)」は、前回のパリコレ最終日となる10月5日に彼のトリビュートショーを開催。故人が生前にデザインしたルックに続き、45組の名だたるデザイナーたちがエルバスを偲び手掛けたルックや、同ブランドのデザインチームが彼の思いを受け継ぎ制作したルックを披露した。今回の展覧会では、そんなショーで来場者が味わった忘れがたいエモーショナルな体験を蘇らせることを計画。ルックの登場順や着用したモデルの肌の色から、光のランウエイを生み出すライティングや演出、音楽までを再現するという。

 ミレン・アルザルス(Miren Arzalluz)=ガリエラ美術館ディレクターは、「ファッション業界による感動的かつ前代未聞のトリビュートを再現することで、アルベール・エルバスの人生とレガシーに敬意を表し、彼のファッションへの喜びあふれるビジョンを来場者に味わってもらいたい」と述べる。

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故アルベール・エルバス氏を称える展覧会開催 パリコレでのトリビュートショーを再現

 パリのガリエラ美術館は、ファッションデザイナーの故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏の功績を称える展覧会「ラブ・ブリングス・ラブ(Love Brings Love)」を開催する。会期は、2022年3月5日から7月10日まで。22-23年秋冬パリ・ファッション・ウイーク期間中に開幕する。

 エルバスが19年にコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)と共に立ち上げた「AZファクトリー(AZ FACTORY)」は、前回のパリコレ最終日となる10月5日に彼のトリビュートショーを開催。故人が生前にデザインしたルックに続き、45組の名だたるデザイナーたちがエルバスを偲び手掛けたルックや、同ブランドのデザインチームが彼の思いを受け継ぎ制作したルックを披露した。今回の展覧会では、そんなショーで来場者が味わった忘れがたいエモーショナルな体験を蘇らせることを計画。ルックの登場順や着用したモデルの肌の色から、光のランウエイを生み出すライティングや演出、音楽までを再現するという。

 ミレン・アルザルス(Miren Arzalluz)=ガリエラ美術館ディレクターは、「ファッション業界による感動的かつ前代未聞のトリビュートを再現することで、アルベール・エルバスの人生とレガシーに敬意を表し、彼のファッションへの喜びあふれるビジョンを来場者に味わってもらいたい」と述べる。

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「ザ・リラクス」2022年春夏コレクション

 「ザ・リラクス(THE RERACS)」が2022年春夏コレクションを発表した。

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Nロゴのない“574” 「東京デザインスタジオ ニューバランス」の人気モデルがブラックカラーに

 「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE以下、TDS)」は、“TDS 574”の第3弾となるブラックカラーを12月4日に発売する。価格は税込3万800円。サイズは23.0〜29.9cm、30.0cmで、ワイズはDのみ。

 “TDS 574”は、「ニューバランス」のアイコン“574”を「TDS」が再解釈したモデル。“Nロゴ”をなくしたアッパーと、革靴に用いるコバやビブラム社製のシャークソールが特徴だ。新色のブラックは、アッパーにスムースレザー、ヌバックレザー、スエード、メッシュの異素材を用いて、ワントーンでも奥行きのある雰囲気に仕上げた。

 販路は、東京・日本橋浜町の「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)」や「ニューバランス」公式オンラインストアをはじめ、ディストリクトユナイテッドアローズ、ミタスニーカーズ、キス トウキョウ(KITH TOKYO)、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)公式オンラインストアなどで扱う。

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日本発「素材革命」の行方:記者談話室vol.9

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第4回は「日本発『素材革命』の行方」。服の素材が大きく変わろうとしています。火付け役はスタートアップ企業のスパイバー。人工タンパク質で作られた繊維は「クモの糸」にたとえられ、今後の服の素材の勢力図を大きく塗り替えると言われています。いったい何が画期的なのか、素材の基本から分かりやすく解説します。

【今回のキーワード】
日本で一番スパイバーに詳しい記者/天然繊維と化学繊維/ポリエステルの圧倒的シェア/綿は農作物/羊毛は畜産物/化繊は石油由来/人工タンパク質繊維はポリエステルに匹敵する発明/関山社長/ユニコーン企業/カシミヤにも変身?/自動車にも使える/ゴールドウインのムーンパーカ/地球に優しい/クモの糸は最強/20年前のWWD/帝国人造絹糸/昆虫ウォーズ/ミノムシの糸/世に出ていないのに/ボルトスレッズ/ステラ マッカートニーやパタゴニア/DNAをデザイン/染色企業の驚き/慶応幼稚舎/熊本のスマート養蚕ファクトリー

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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ヴァージル・アブローが、がんのために41歳で急逝 「ルイ・ヴィトン」と「オフ-ホワイト」の支柱

 ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が、がんのため急逝した。41歳だった。ヴァージルは自身のブランド「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の創業者であり、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・アーティスティック・デザイナーだった。彼はここ数年、がんと戦っていたという。

  「ルイ・ヴィトン」の親会社LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は11月28日、「家族によると、ヴァージルが米テキサス州の病院で亡くなった」との声明を発表した。LVMHのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「皆、このニュースにショックを受けている。彼は偉大なデザイナーだったのみならず、ビジョンを持ち、美しい魂と幅広い知識を有していた。皆、悲しんでいる。彼を失い悲しんでいる家族や友人、パートナーのことを思わずにはいられない」と話している。

 ヴァージルの家族は、インスタグラムにメッセージを投稿。「彼の死を伝えなければならないなんて、本当に悲しい。彼は、妻のシャノン・アブロー(Shannon Abloh)、子どものロウ(Lowe)とグレー(Grey)のためにも、必死に生きようとした」としている。

 ヴァージルは、マイアミで2022年春夏コレクションを発表する予定の直前だった。10くらいの新作もお披露目予定だったという。イベントを開催するか否かについては、明らかになっていない。マイアミには、メンズに特化した「ルイ・ヴィトン」のブティックがオープン予定だった。

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」の親会社ニューガーズ・グループ(NEW GUARDS GROUP)のダヴィデ・ドゥ・ジーリオ会長兼CEOと、ブランドのアンドレア・グリッリ(Andrea Grilli)CEOは共同声明で「ヴァージルは天才であり、家族を愛する優しい人物だった。言葉が見つからない。伝説であり、彼の愛と魂は、永遠に私たちと共にある。私たちの生活を変えてくれて、ありがとう。ゆっくり休んでほしい」とした。

 ヴァージルは2013年、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」。18年3月に「ルイ・ヴィトン」に加わり、メゾン初の黒人デザイナーとして、その歴史に新たな1ページを加えた。19年には医者の勧めで休養したが、病名は明かさず、数カ月でカムバックした。21年、LVMHは「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」を手掛けるオフ-ホワイトLLC社の株式60%を取得していた。

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マスク荒れによるニキビや赤み ファンデとミストでケアするブランドが人気

 ランクアップが5月にローンチした「アクナル(ACNAL)」は、皮脂酸化に着目し、日中のニキビの悪化要因から肌を守る日中ケアブランドだ。マスク荒れから生じるニキビや赤みに悩む人が増える中、美容液ファンデーションと日中専用ミストによるケアの提案が人気となっている。

 使用するのは2アイテムで、1つはニキビ・赤み・毛穴をカバーし、悪化させない美容液ファンデーション“アクナル カバースタンプ”[SPF45・PA++++](11g、税込4620円)だ。

 ニキビに悩む人のファンデーションへの不満は、「ニキビが悪化する」「きれいに隠せない」「隠したいけど厚塗り感が出てしまう」「化粧崩れしやすい」など。同アイテムは、そうした不満を解消し、ニキビ肌でも安心して使えるファンデーションになっている。

 マナラが日本で初めて採用した成分“ケアナリア 2.0”が、皮脂や肌バリアの乱れなど、ニキビの発生・悪化要因にアプローチ。カバーパウダーが肌色を補正しながら、柔らかいソフトゲルが肌の凸凹に入り込み、肌表面を均一に整える。皮脂吸着パウダーが毛穴に溜まった酸化皮脂を吸い上げることで、ニキビの悪化を防ぎ、酸化した皮脂をキャッチするので長時間化粧崩れを防ぐ。

 2つ目のアイテムは、日中のニキビ悪化から肌を守り、解決へと導く日中専用ミスト“アクナル デイミスト”(50mL、税込3190円)だ。

 繰り返すニキビが解決しない大きな原因の1つは、活性酸素の発生量が増える日中にケアができていないこと。同ブランドはニキビが悪化しやすい日中にこそ、悩みを解消する鍵があると考え、日中のニキビの悪化要因から徹底的に肌を守る同ミストを開発した。

 “ケアナリア 2.0”によるケアに加え、高バリア機能育成成分が肌の水分量をアップさせ、酸化皮脂が出にくい肌へと導く。銀イオン水の働きにより、ちりやほこり、PM2.5や花粉などの外的刺激から肌を守る。

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「ピリングス」2022年春夏コレクション

 「ピリングス(PILLINGS)」が2022年春夏コレクションを発表した。

styling / Ai Takahashi
photo / Kenta Nakamura (LOBJET)
hair / Hidetoshi Saiga (TONI&GUY)
make / YUKA HIRAC(VOW-VOW)
flower direction / Alexander jyulian

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頭が大きい人のための帽子ブランド「アンネームドヘッドウェア」が絶好調 元ZOZO社員が立ち上げ

 “頭が大きな人”に向けたヘッドウエアブランド「アンネームドヘッドウェア(UNNAMED HEADWEAR)」が売れている。昨年9月にクラウドファンディング「マクアケ」でブランド立ち上げのサポートを募ると、目標の20万円を大きく上回り、4日間で300万円を調達した。その後、公式サイトを開設し、新作入荷のたびに完売が続出。入荷待ちリストに100人近くの名前が連なることもある。平均月商は600万円前後だ。

 同ブランドの商品企画から生産管理、サイト運営、梱包・発送まで1人で行うのが、渡邉貴浩ディレクターだ。渡邉ディレクターはZOZOでEC運営と物流の経験を積み、31歳で独立。コンプレックスだった大きな頭に勝機を見出し、同ブランドを立ち上げた。「入ればいいってもんじゃない」と語る帽子デザインのこだわりと、コンプレックスを逆手にとったマーケティング戦略について聞いた。

きっかけは単純な疑問
「帽子の“フリーサイズ”って何?」

WWD:「アンネームドヘッドウエア」を立ち上げた理由は?

渡邉貴浩ディレクター(以下、渡邉):僕の頭にフィットする帽子がなかったからです。靴や服って複数のサイズが用意されているのに、帽子はフリーサイズが当たり前。いやいや、フリーサイズって何?27.0cmしか扱わない靴屋があったらイヤでしょ?(笑)と思って始めました。

WWD:後頭部のアジャスターで、ある程度はサイズ調節できるのでは?

渡邉:そう言う人も多いんですけど、入ればいいってもんじゃないんです。デコが広くて頭が長い人は高さのある帽子が似合うし、ハチが張って頭周りが大きい人は、被り口が広くて浅めのキャップがいい。世の中にはいろんな頭がある。僕は、それぞれのニーズに応えたいんです。

パッと見は「ほぼ一緒」
それでもこだわる
帽子の“高さ”

WWD:アイテムのこだわりは?

渡邉:同じ型でハイ、ミドル、ローの3種類の高さを用意しています。パッと見ほぼ一緒なんですけど、深さが微妙に違っていて、ツバの大きさも最適なバランスに設計しています。提携先の工場に協力してもらいながら、サンプルを何度も確認して、納得のいくアイテムに仕上げます。素材もこだわっていて、最近はコットン100%のカツラギをよく使います。厚手で重厚感があり、チープに見えないのがポイントです。大きめのキャップってネットで探せば見つかるんですけど、どれもアイデア商品というか、サクッとつくったものばかり。「アンネームドヘッドウェア」は、大きめだけど、モノづくりもしっかりしているところが強みです。

WWD:型数は今後増やしていく?

渡邉:現在、10型弱とそれほど多くないので、今後はもっと増やそうと思っています。例えばフェルトのハットとか、キャケットとか。今はサファリハットを開発中です。インスタのDMで「この形を作って!」とお客さまの声が頻繁に届くので、「その声を無下にはしない」と実際の企画に反映しています。

WWD:サイト立ち上げから入荷と完売を繰り返し、最近ようやく在庫が安定してきた印象だ。

渡邉:おっしゃる通りです。そもそも「マクアケ」での資金調達は2カ月を予想していたのに、4日でリターン枠が埋まっちゃって。大量のウェイティングリストができました。一般販売しても供給が追いつかず、「まだ売り切れですか?」とDMが届くような毎日でした。今は即完売のアイテムも減ってきて、一定の在庫を置けるようになりました。ニッチな市場だと思っていたのですが予想以上に大きなニーズがありました。

ZOZOでECの裏方を経験
学生時代は“ササゲ”に捧げる

WWD:ZOZOから独立してブランドを立ち上げた経緯は?

渡邉:大学在学中にZOZOでアルバイトを初めました。業務は、商品の撮影や採寸、原稿という、いわゆるECの“ササゲ”です。週5で働き、学生時代をササゲに捧げました。みんなが就活している時も、「正社員になれるのでは?」とバイトばかりしていたら、運良く社員登用制度で正社員に採用されました。正社員1年目はカメラマンとして毎日撮影ばかり。その後、撮影や管理、商品の出荷、梱包などの現場や管理職などを経験しました。ECの裏側は一通りやりましたね。

WWD:そこからプロダクトを作りたくなった?

渡邉:「自分で何かやりたい」と思い独立しましたが、当初は帽子と決めていたわけではありませんでした。最初はインフルエンサーを起用したウィメンズアパレルをやろうと、事業計画書を綿密に作り込んで公庫と面談し、事業をスタートさせました。でもZOZOとは勝手が違って、自社サイトにお客さまが全く集まらず、売り上げが立たなかった。在庫もかなり積んだのに、全く動かない。「これはやばい」と、なんとなく構想していた帽子の事業を1〜2カ月で詰めて、クラウドファンディングに着手しました。

コンプレックス商材でも
嫌悪感を抱かれないSNS戦略

WWD:「アンネームドヘッドウェア」はいわゆるコンプレックス商材にも分類されるが、マーケティングで気をつけていることは?

渡邉:ブランド名は何度も考え直しました。サイジングが最大の特徴なので、それに関連する名前をつけようとしたのですが、例えば「ビッグキャップ」なんて名前だったら、友達にバレたら恥ずかしいし、自分じゃ買わない。ならば、「名前なし」をブランド名にしちゃおうと、「アンネームド」に決めました。あとはSNSの打ち出し方も気をつけています。個人アカウントで「頭の大きな人向けに帽子作っています」と全面にアピールする一方で、ブランド公式アカウントでは“オリジナルサイズヘッドウエア”としか謳っていません。その方が、ユーザーがシェアしやすいし、フィード投稿を見ても嫌悪感を抱かないはず。コンプレックス広告なども問題になってますよねが、気持ち良いプロダクトや広告の方が刺さると考えています。

WWD:今後の展望は?

渡邉:まずはアイテムを増やしたい。お客さまが、自分のキャラクターを踏まえて帽子を選べるようにしたいです。それと、オフラインでコミュニケーションできる場を作りたい。実際に被り比べて、初めて納得して買ってもらえる商材なので、ポップアップや試着専用のショールームなどを用意しようと構想しています。最近法人化したから、いろいろと動きやすくなるはず。帽子が似合わないとお悩みの皆さん、ぜひ期待してください。

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イラストレーターの寺本愛が東京・神田の看板建築で個展

 イラストレーターの寺本愛は12月4〜19日、東京・神田の海老原商店で、個展「living」を行う。海老原商店は、かつて神保町や須田町など神田エリアに数多くあった、店舗と住居、看板が一体になった看板建築の代名詞的な存在。今回の個展では、90年以上続く海老原商店に受け継がれてきた家族写真や資料にインスピレーションを受けて、新たなポートレートや情景を描き上げた。

 寺本愛は1990年生まれ、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科出身。瞳に黒目が3つある独特のタッチのポートレートが特徴で、この数年は精力的に活動しており、2014年以降はコロナ禍の昨年を除き、毎年個展を開催している。なお、今回の個展は金曜、土曜、日曜日のみのオープン。

■living
日程:12月4〜19日
*金、土、日曜日のみオープン
時間:13:00〜18:00
場所:海老原商店
住所:東京都千代田区神田須田町2-13

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イラストレーターの寺本愛が東京・神田の看板建築で個展

 イラストレーターの寺本愛は12月4〜19日、東京・神田の海老原商店で、個展「living」を行う。海老原商店は、かつて神保町や須田町など神田エリアに数多くあった、店舗と住居、看板が一体になった看板建築の代名詞的な存在。今回の個展では、90年以上続く海老原商店に受け継がれてきた家族写真や資料にインスピレーションを受けて、新たなポートレートや情景を描き上げた。

 寺本愛は1990年生まれ、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科出身。瞳に黒目が3つある独特のタッチのポートレートが特徴で、この数年は精力的に活動しており、2014年以降はコロナ禍の昨年を除き、毎年個展を開催している。なお、今回の個展は金曜、土曜、日曜日のみのオープン。

■living
日程:12月4〜19日
*金、土、日曜日のみオープン
時間:13:00〜18:00
場所:海老原商店
住所:東京都千代田区神田須田町2-13

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「カルティエ」が“愛”をテーマにしたポップアップ 玉森裕太や町田啓太らが出演する特別映像も公開

「カルティエ(CARTIER)」は、東京・六本木ヒルズでポップアップ“Cartier POST #CartierLoveIsAll”を12月5日まで開催している。同店は都内3カ所で順次開催し、表参道では12月5〜26日、丸の内では12月8〜26日の期間に実施する。六本木ヒルズの66プラザでは、高さ約10mのクリスマスツリーが登場し、俳優の鈴木保奈美が点灯式を行った。

 限定店の開催に合わせ、「カルティエ」に縁のある“フレンズ オブ メゾン”が愛を語る、日本版のスペシャルムービーも公開した。参加したのは、俳優の黒柳徹子、鈴木保奈美、戸田恵梨香、玉森裕太、町田啓太、アーティストの夏木マリ、映画監督の北野武、ギタリストの布袋寅泰、モデルの森泉、秋元梢、ミュージシャンの常田大希、歌舞伎俳優の片岡千之助の12人だ。ムービーは六本木ヒルズのポップアップで公開しており、12月上旬にはLINE公式アカウント上でも配信予定だ。

 ポップアップでは、テーマ“LOVE IS ALL”に合わせた企画を用意した。朝井リョウや最果タヒ、西加奈子、原田マハ、平野啓一郎の5人の作家による15の愛のメッセージを設置し、来店客は選んだメッセージで自分だけのカードを作って、会場内のポストから大切な人に送ることができる。住所が分かる場合はグリーティングカードを、デジタル上では紙のカードまたはデジタルカードのどちらかを送付可能だ。また、会場では“ラブ(LOVE)”や“トリニティ(TRINITY)”といったコレクションのほか、インテリアの“オブジェ コレクション”を展示。六本木ヒルズでは、実際に商品に触れることができるタッチ&トライも実施中だ。さらに66プラザに設置したツリーを「カルティエ」のギフトボックスが囲み、スペシャルムービーが流れるカラオケボックスはフォトスポットとして楽しむこともできる。

■ポップアップ“Cartier POST #CartierLoveIsAll”
六本木
日程:〜12月26日
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルズ カフェ/スペース
営業時間:11:00〜20:00

表参道
日程:12月5〜26日
場所:東京都港区北青山3-5-22 ZeroBase表参道
営業時間:12:00〜20:00

丸の内
日程:12月8〜26日
場所:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル1F 外構部 仲通り側
営業時間:12:00〜20:00

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ミズノが歴代仮面ライダーのマスクを発売 初代から“仮面ライダーセイバー”まで

 ミズノ(MIZUNO)は、バンダイと協業し、歴代の「仮面ライダー」をイメージしたデザインのマスクの受注予約を開始した。12月6日12時まで公式ECサイトで受け付けている。サイズは子ども用のSと大人用のM、Lを揃え、価格は税込1430円。

 同製品のデザインパターンは全33種類で、初代の仮面ライダーをはじめ人気の高い“仮面ライダーBLACK RX”“仮面ライダークウガ”“仮面ライダーセイバー”や、“ショッカー戦闘員”など各キャラクターの特徴をデザイン化した。ミズノ社内の各世代の仮面ライダーファンが集まり製作したという。

 素材は水着や陸上ウエアに使用する伸縮性に優れた“2ウエイストレッチトリコット”を採用し、フェイスラインにフィットする形状で飛沫拡散を抑制する。手洗い洗濯が可能で繰り返し使用できる。

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「リーボック」 ×「ピアー・モス」は“ポンプフューリー”をアップデートした3層構造スニーカー

 「リーボック(REEBOK)」は、ストリートブランド「ピアー・モス(PYER MOSS)」とコラボレーションしたスニーカー“ピアー・モス トレイルフューリー(PYER MOSS TRAIL FURY)”の新色を11月29日に「リーボック」公式ECサイト限定で発売する。サイズは23.0〜29.0cmで、価格は税込2万8600円だ。

 “ピアー・モス トレイルフューリー”は、「リーボック」の“インスタポンプフューリー(INSTAPUMP FURY)”をベースに、特徴的なパーツを3層構造で組み合わせている。靴底にはトレイル用の凸凹のアウトソールでグリップ力を向上させ、マッドガードにはゴム製レザーやTPU素材を用いた。また履き心地をよくするため、アッパーにはニット素材を使用した。カラーはグレーを基調にオレンジとブラックで仕上げた。

 「ピアー・モス」は、米・NY出身のハイチ系アメリカ人デザイナーのカービー・ジーン=レイモンド(Kerby Jean=Raymond)が2013年に立ち上げた。彼は20年に、「リーボック」のクリエイティブ・ディレクション部門のバイス・プレジデントに就任するなど、活動の場を広げている。

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天然繊維を選びたい?麻にも種類が!? マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.38

 サステナビリティの観点から「天然素材」というアプローチをよく目に、耳にすることが多くなった。洋服を選ぶときの基準として、「天然素材」と聞くとなんだかとっても環境にいいもののようにも感じる。今回は、その中でもみんなからよく聞かれる「麻」についてのお話。

 天然素材の中でもよく使われるのは、綿か麻だろう。「コットンはオーガニックを選ぼう!」という話は何度もしているが、対する麻という素材も奥深い。スーパーヒーローのような素材だ。

 麻科の植物には、30以上の種類がある。衣類でよく見るのは、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)、そしてヘンプ(大麻)だ。どれも決して安くないが、世界中で古くから使われてきた丈夫な繊維だ。実際古い衣類を紐解いていくと、退化しやすい綿素材はほとんど残っておらず、一方の麻素材は調査資料として残っていることが多い。繊維自体の耐久性がうかがえる。つまり長~く着用できるのだ。

 リネンとヘンプは、一年草といって一年の周期で花が咲いて枯れていく。ただしリネンは土の栄養を一気に吸収してしまうため、同じ場所で栽培し続けることが難しい。土をダメにしてしまうのだ。土の生き返りには5~7年の歳月がかかると言われる。毎回別の場所で栽培しなくてはいけないため、広大な土地が必要になることも割高な理由の一つだ。一方、同じ一年草でもヘンプは「輪作」できる。同じ耕地に一定年限ごと、違った種類の作物を特定の順序なら栽培できるのだ。まさにサーキュラー型の植物だ。

 ラミーは多年草、2年以上同じ株から花を咲かせる植物だ。葉は枯れずに冬でも残るが、収穫に数年を要し、通常はリネン同様、農薬と化学肥料が必要だ。対するヘンプには農薬なしでもグングン育つ特徴があると言われる。さらに赤外線防止指数は、リネンが5%くらいなのに対し、ラミーは25%、そしてヘンプはなんと50%!栽培できる気候条件もリネンは冷帯、ラミーは熱帯のみなのに対し、ヘンプは基本どこでも大丈夫だ(北極や南極などは除く)。大気中の二酸化炭素を大量に吸収し、年間降水量が100mm程度と極めて少ない場所でも育つと言われ、緑化にも貢献する。

 とスーパーサーキュラーヒーローなヘンプだが、なかなか選びづらいのは、ルール化された品質表示では「麻」と表記できないから。「麻」と表記できるのは、リネンとラミーだけ。ヘンプは「その他の繊維」となってしまう。価格も大きな課題だ。

 ヘンプを使用しながら価格を抑えているブランドとしてオススメなのは、オーストラリアのブランド「アフェンズ(AFENDS0)」。積極的にヘンプとオーガニックコットン、リサイクル素材を取り入れ、表記も可視化できる。ジェンダーを問わず、価格帯は6000円台から1万円前後がメーン。オーストラリア特有のお洒落感とストリート感でデイリーユースにぴったりだ。現在海外では、ファストファッションの代替ブランドとしても注目を集めている。

 そんな「アフェンズ」は半年前、自国に100エーカーの土地を買ってヘンプの栽培をスタート。その需要と研究のための活動も開始した。ヘンプの茎は建材になる。1つのファッションブランドが大きなアクションを起こしていることに、未来への期待が広がる。しっかりとした知識を学びファッションを楽しむことは、地球を救う一つのアクション。ワクワクした未来を、ファッションと一緒に楽しみながら、期待し、着たい。

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TSIが店舗でOMOの実験開始 ナノ・ユニバース3店舗で

 TSIホールディングスは、オンラインの顧客行動データと店舗在庫データを組み合わせたCX(顧客体験)の実証実験を開始した。CXプラットフォーム「カルテ(KARTE)」を運営するプレイド(東京、倉橋健太CEO)と協業し、傘下のナノ・ユニバースの3店舗にシステムを導入。実証実験を重ねたのち、新たな機能を加えつつ、店舗やブランドを広げる。

 25日からナノ・ユニバースのラゾーナ川崎プラザ店、ららぽーとTOKYO-BAY店、ららぽーと横浜店の3店舗で「顧客のタッチから始まる店舗体験」の実証実験を始めた。店舗の入り口にある機器に顧客がスマートフォンをかざすと、ナノ・ユニバースのアプリの閲覧履歴やお気に入りへの登録などをもとに、店舗で購入可能な商品のレコメンドを受けられる。

 TSIは2015年から「カルテ」を自社ECに導入し、利用者データに基づいてオンラインの中でCXを高めてきた。今回はそれをオフライン(リアル店舗)に拡張し、シームレスに行き来できるようにする。リアル店舗でも個人の好みにカスタマイズされた情報が提供され、販売員とのコミュニケーションを円滑にする。TSIホールディングスの執行役員デジタルビジネス部長の渡辺啓之氏は「店舗と販売員の価値に『オンラインならでは』の強みを付加する」と狙いを話す。

 ナノ・ユニバースは売上高に占めるEC化率が約50%と高い水準に達している。ECで見た商品を確認するためにリアル店舗を訪れる顧客が多い。ECと店舗をしっかりつなぐ導線を構築することで、より一体的なCXを提供できるようにする。

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「ボルトルーム」 × 「ゼータディビション」第2弾 [Alexandros]の川上洋平をビジュアルに

 東京発の招待制ゲームルーム「ボルトルーム(VAULTROOM)」は、プロゲーミングチーム「ゼータディビション(ZETA DIVISION)」とのコラボアイテム第2弾を11月27日に両者の公式ECサイトで発売する。

 アイテムは、「ゼータディビション」のブランドロゴと「ボルトルーム」のキャラクター”ボルト君”を掛け合わせた刺しゅうロゴフーディー(税込1万9800円)や、同チームに所属する人気ストリーマーのk4senがCEOを務める映像制作・デザインなどの合同会社、電影Lab.にフィーチャーしたTシャツ(同8800円)、“DO NOT JOIN”の文字が付いたTシャツ(同8800円)をそろえる。なお限定カラーとして、「ボルトルーム」でロゴフーディーのベージュを、「ゼータディビション」でピンクをそれぞれ販売する。

 イメージビジュアルには、人気ロックバンド[Alexandros]でフロントマンを務める川上洋平を起用した。

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世界中の「ディオール」ブティックがクリスマス仕様に 2022年クルーズコレクションとリンク

 ホリデーシーズンが近づき、世界中の「ディオール(DIOR)」のブティックがクリスマス仕様になった。マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターによる2022年クルーズコレクションにリンクしたもので、アラベスクで装飾されたゴールドの星をデザインコードとしつつも、国や地域ごとに個性を演出している。


フランス・パリ(シャンゼリゼ通り)


フランス・パリ(ロワイヤル通り)


フランス・パリ(サントノーレ通り)


ドイツ・ハンブルク


スイス・ジュネーブ


ロシア・モスクワ


米国・ニューヨーク


中国・上海


韓国・ソウル


韓国・テグ


日本・銀座

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「ミーム」って何? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.10

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第10弾は、【ミーム】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【ミーム】

 「ミーム(meme)」とは主にインターネットを通じて拡散、模倣、再生産される画像や動画などの情報、それを利用する文化を指す。笑いや共感を得ることを目的としたものが多く、コミュニティーの団結や、拡散されやすい特性を生かして社会運動に利用することもある。日本では“あるあるネタ”や大喜利が近い存在。狭義では、画像に文字をつけ、新しいコンテクストを作り出す画像ミームを指し、同じフォーマットで新たな言葉と共に投稿するのが最も一般的な広がり方と言える。例えば、1990年代のアニメ「太陽の勇者ファイバード」でキャラクターが蝶を前にして「これは鳩ですか?」と発言するシーンは、社会の矛盾や勘違いを表現するミームとして2010年代後半から英語圏で頻繁に使われている。画像のみならず、動画やその中のダンスなどもミームになる。国際的に本来は悲しみを表す“目を潤ませた絵文字”を、日本語圏で“ぴえん”という言葉と共に、さまざまな感情を表すため使う行為が近年急速に普及している。このように模倣によって人から人へと伝わり、共通の理解や習慣を持つことが広義の現象としてのミームである。

 ミームは、インターネットの情報拡散には欠かせない文化になった。Z世代と若いミレニアル世代が中心のミーム文化には庶民的・市民的な視点が多く、皮肉的なユーモアが中心のため、社会的問題への風刺に重宝されている。BLM運動やLGBTQ+コミュニティへの理解促進などさまざまな場面で使われる。デザインの盗用や、多様性や差別問題などの視点でファッション業界をウオッチするメディア「ダイエットプラダ(Diet Prada) 」も、ミームを利用して情報を発信している。急速に情報が広がる特徴を利用し、企業もビジネス的に利用しようとするケースもみられる。2017年には、「グッチ(GUCCI)」が“ル マルシェ デ メルヴェイユ コレクション(LE MARCHE DES MERVEILLES COLLECTION)”の時計のプロモーションにミームをいち早く使用して注目を集めた。しかし、草の根運動的な一面を持つミームだからこそ、企業の商業的利用には冷ややかな反応が多いのも事実だ。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

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BTSが韓国コスメ「ラネージュ」とコラボ LAツアーを記念した限定アイテムを発売

 BTSと韓国のビューティ系コングロマリットのアモーレパシフィック(AMOREPACIFIC)は11月26日、BTSの“Permission to Dance On Stage”ツアーのロサンゼルス公演に合わせて、アモーレパシフィック傘下ブランドの「ラネージュ(LANEIGE)」の人気アイテム“ラネージュ リップ スリーピング マスク”の限定バージョンを発売する。

 限定バージョンは、パッケージにツアーのアートワークをあしらい、容器にもBTSのロゴをあしらっている。価格は24ドル(約2700円)で、アモーレパシフィックのオンラインショッピングモール「アモーレモール」は11月26日から、「ラネージュ」の公式サイトやセフォラ(SEPHORA)のオンラインストアで11月27日から、さらにセフォラの店頭では11月29日から販売する。

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BTSが韓国コスメ「ラネージュ」とコラボ LAツアーを記念した限定アイテムを発売

 BTSと韓国のビューティ系コングロマリットのアモーレパシフィック(AMOREPACIFIC)は11月26日、BTSの“Permission to Dance On Stage”ツアーのロサンゼルス公演に合わせて、アモーレパシフィック傘下ブランドの「ラネージュ(LANEIGE)」の人気アイテム“ラネージュ リップ スリーピング マスク”の限定バージョンを発売する。

 限定バージョンは、パッケージにツアーのアートワークをあしらい、容器にもBTSのロゴをあしらっている。価格は24ドル(約2700円)で、アモーレパシフィックのオンラインショッピングモール「アモーレモール」は11月26日から、「ラネージュ」の公式サイトやセフォラ(SEPHORA)のオンラインストアで11月27日から、さらにセフォラの店頭では11月29日から販売する。

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「デサント」と「リーガル」がコラボしたシューズを発売 両ブランドの工場で製造

 「デサント(DESCENTE)」は、「リーガル(REGAL)」とコラボしたユーティリティシューズ(税込3万6300円)を11月29日に発売する。ファッション性の高いアイテムを扱う直営店「デサント ブラン(DESCENTE BLANC)」の一部店舗、「リーガル」の一部店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 両ブランドがシューズの製造過程に関わっており、「デサント」がアッパーの成形の熱圧着加工を行い、「リーガル」が底付けをする。偶然にも両ブランドが岩手県奥州市(水沢地区)に工場を有していることで、コラボレーションが実現したという。

 機能性を備えながらも、フォーマルな場面でも着用できるデザインだ。サイズは24〜27cm、カラーはブラックを用意する。

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「デサント」と「リーガル」がコラボしたシューズを発売 両ブランドの工場で製造

 「デサント(DESCENTE)」は、「リーガル(REGAL)」とコラボしたユーティリティシューズ(税込3万6300円)を11月29日に発売する。ファッション性の高いアイテムを扱う直営店「デサント ブラン(DESCENTE BLANC)」の一部店舗、「リーガル」の一部店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 両ブランドがシューズの製造過程に関わっており、「デサント」がアッパーの成形の熱圧着加工を行い、「リーガル」が底付けをする。偶然にも両ブランドが岩手県奥州市(水沢地区)に工場を有していることで、コラボレーションが実現したという。

 機能性を備えながらも、フォーマルな場面でも着用できるデザインだ。サイズは24〜27cm、カラーはブラックを用意する。

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「デサント」と「リーガル」がコラボしたシューズを発売 両ブランドの工場で製造

 「デサント(DESCENTE)」は、「リーガル(REGAL)」とコラボしたユーティリティシューズ(税込3万6300円)を11月29日に発売する。ファッション性の高いアイテムを扱う直営店「デサント ブラン(DESCENTE BLANC)」の一部店舗、「リーガル」の一部店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 両ブランドがシューズの製造過程に関わっており、「デサント」がアッパーの成形の熱圧着加工を行い、「リーガル」が底付けをする。偶然にも両ブランドが岩手県奥州市(水沢地区)に工場を有していることで、コラボレーションが実現したという。

 機能性を備えながらも、フォーマルな場面でも着用できるデザインだ。サイズは24〜27cm、カラーはブラックを用意する。

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イタリア製の品質ときめ細かな機能性 革小物「ラルコバレーノ」の挑戦

  今、エンメのイタリア製革小物ブランド「ラルコバレーノ(L'ARCOBALENO)」が売れている。カラフルなバイカラーを軸とするオールレザーの財布を中心に、痒い所に手が届く細かい機能性と、それを実現するイタリアならではのクラフツマンシップが相まって、大手 セレクトショップや百貨店などで高く評価されている。昨年オープンした直営店は、わずか57平方メートルの売り場面積で月800万円を売り上げるほどだ。人気の理由を「ラルコバレーノ」を手掛けるエンメの創業者、森川正大ディレクターに聞いた。

“イタリアの職人技が残せる
モノ作りがしたい”

 「ラルコバレーノ」は、森川正大ディレクターが商品の買い付けをしていたミラノ駐在中に、現地のショールームの社長からデザインを依頼されたのがきっかけでスタートした「。それまで、デザインはデザインを学んだ人がやることだと思っていたが、仕入れの経験から市場に求められているものも分かっていたし、革の工場とのつながりもあったので、デザインができるだけの情報量はあった。イタリアの職人技を残せるモノ作りをしたいと思い、ブランドを立ち上げた」。

 「立ち上げ当初、市場に出回っていたのはほとんど、男性向けが黒で二つ折り財布、女性向けがブランドものの長財布だった。そんな中で発表したバイカラーの財布は、派手過ぎるとバイヤーから懸念された」という。ところが、ファッション誌が品質と機能性を紹介したことで評価の目が変わり、1年足らずで人気に火がついた。

 森川ディレクターはイタリアに20年前から足しげく通っている。「イタリアは世界のハイブランドの工場でもあるので、鍛え上げられた技術力があるし、貴重なマテリアルが工場で見つかることもある。機械一つをとってもハイブランドの要求に応えるためにカスタマイズしていたりする。品質においてもイタリア製に勝るものはない」。

 アイデアもイタリアから得ることが多い。「イタリアの1970〜80年代の革小物には、個人のオリジナリティーが出ていて、面白いものがたくさんある。カード入れや小切手を挟む箇所など、時代によって変わる機能を現代的にアレンジする。そういったアーカイブも現地の工場に残っていたり、一緒にモノ作りをする中で相談したりできる」。平均単価も2万円台後半〜3万円台が中心。企画やデザイン、現地の職人と直接やりとりをすることで実現した。「今後は第二、第三の『ラルコバレーノ』になるようなブランドを立ち上げたい。高品質にこだわる『ラルコバレーノ』は生産数にも限りがあり、日本を中心とした展開になってしまうが、次はこのアイデアでインターナショナルでも展開できるブランドにしたい。すでに面白いマテリアルを使って仕込みを始めた」と森川ディレクターは話し、今後を見据える。

ライフスタイルやトレンドに合わせて
財布も進化

 「ラルコバレーノ」の財布には、現代的な機能性とイタリア製ならではの品質が備わっている。
 オールレザーの“スマートカードウォレット”は、革を8〜10枚重ねている。強度が増す代わりに、厚みが出てしまうので、革をすいて、薄くする必要があるが、薄くすると今度は強度が下がる。そこでステッチのかかっている部分のみ厚みを残すことで、強度はそのまま保ち、それ以外のテンションのかからない部分を極限まで薄くした。それもイタリア職人だからこそできることだという。ライニングも革のため、形崩れもしにくく、お札に折り目がつくこともない。
 “スマートミニウォレット”は、イタリアのアーカイブで見つけた札入れから着想を得て現代的に改良。側面にカードを入れられ、取り出すのも簡単。これがヒットした後、さまざまなブランドがこぞって同じような形を発表し、“フラグメントケース”と呼ばれるようにもなった。
 “スマートWショルダーウォレット”は、バッグと財布を一体化させたようなデザイン。小型化するバッグのトレンドに合わせて開発された。スマホを入れることもでき、セパレートされたカード入れに交通系ICカードを入れておけば、改札などでのタッチもラク。全てのアイテムは森川ディレクターが実際に使い、改良を繰り返すことで出来上がる。

ブランド初の直営店をオープン

 「ラルコバレーノ」は昨年、東京・清澄白河に全ラインアップを並べた初の直営店をオープンした。「歴史と新しいものが混在している場所に出店したかった。ヨーロッパの旧市街地のような雰囲気もある。周辺の美術館などとも相性がいい」と森川ディレクター。

EDIT&TEXT:YUKI KOIKE
問い合わせ先
エンメ
www.emme.jp

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「ヴェトモン」2022-23年秋冬コレクション

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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「ルイ・ヴィトン」が初のスノーファッションに特化したウィメンズコレクション

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メゾン初のスノーファッションに特化したウィメンズのカプセルコレクションを11月26日に公式ECサイトなどで発売した。ゲレンデやシャレーなどで着用できるウエアやシューズ、アクセサリーの全18型をそろえる。

 アイテムは、夕日が沈む山のグラフィックをプリントしたマウンテンパファージャケット(税込53万2400円)やレギンス(同18万3700円)をはじめ、スキージャケット(同81万4000円)や、スキーパンツ(同31万6800円)、スノーフレークを模った「ルイ・ヴィトン」のロゴパッチを添えたブーツ(同16万8300円)、手袋(同14万6300円)などをラインアップした。また一部アイテムには、100%リサイクルナイロン“エコニール(ECONYL)”素材を部分的に使用して、環境面にも配慮した。

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感性を揺さぶる靴 「カルマンソロジー」が若者に刺さるワケ

 国産の紳士靴ブランド「カルマンソロジー(CALMANTHOLOGY)」が、ファッション感度の高い若者を中心に支持を広げている。ブランドスタート(2018年)から3年。「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」「エディフィス(EDIFICE)」などの大手セレクトショップや個店など、取引先のアカウントは15まで増えた。商品は10万円前後と高単価でありながら、購買中心層は20代が多くを占めているという。

 世間ではスニーカー通勤を奨励する企業も増え、コロナ禍において男性の仕事着のカジュアル化は加速している。だが「カルマンソロジー」はその影響とほとんど無縁だ。「そもそも僕が目指しているのは、ビジネスシーンが似合う靴じゃない。極端なことを言えば、スーツよりもジャージーパンツに合わせてほしい」と金子真デザイナー。

 個性が前面に出る靴ではない。黒一色にこだわり、シルエットやディテールで愚直に勝負する。ミニマルなデザインの中に、若者の心を捉える説得力をどう生み出しているのか。金子デザイナーに聞いた。

 「どうして10万円もする、しかもカジュアル用途の革靴を作ろうかと思ったのか。それは、単純に僕自身がファッションが好きだから」。

 「毎朝その日のコーディネートを決めるとき、服に合わせて靴を決める訳でもないし、その逆でもない。服と靴の間には感覚的な境目がないというか。だからお客さまにも気負いせず、ファッションアイテムの一つとして『カルマンソロジー』の靴を捉えてほしいと思っている」。

 「カルマンソロジー」は、靴に合わせて全身をコーディネートしたファッションブランドのようなビジュアルを製作している。フォーマルを想起させる黒の革靴であっても、さまざまな着用イメージを膨らませることができる。(「カルマンソロジー」2021-22 年秋冬コレクション

 金子デザイナーが靴をデザインするプロセスも、革靴としての美しさと、モデルに履かせてトータルで見たときのバランス、その両方を常に意識しながら進める。全身で見たときの足元のボリューム、靴のパンツに隠れる部分とそうでない部分の比率などは、着用した状態で何度もチェックする。

 「いくらいい革靴でも、装いの一つとして成り立たなければ意味がないと思う」。

 紳士靴市場において10万円以上は、英高級紳士靴ブランド「ジョンロブ(JOHN LOBB)」など、英国やイタリアのインポートシューズが強い勢力を持つゾーンだ。「カルマンソロジー」はそういった海外ブランドと異なり、卸先は紳士靴の専門店ではなく、ファッションのセレクトショップに限定している。

 「こんなブランドを立ち上げると言うと、当初は周りに『無理だ』と言われた。実際、僕も“紳士靴”というカテゴリーの中で戦っては、すぐに埋もれてしまうだろうと感じていた」。

 「これまでの紳士靴ブランドは、ファッションブランドとは遠く離れた、うんちくやこだわりが支配するガラパゴスの中で語られてきた。だったら『カルマンソロジー』はファッションとより強く結びつくことで、今までの革靴にはない価値を生み出すことができれば、必ず生き残っていけるという自信はあった」。

 「カルマンソロジー」は半年に一回、12足のコレクションを発表している。金子デザイナーはこれを「ページ」と呼ぶ。ブランドに、物語のような連続性を持たせるためだという。一つのページには、新作だけでなく、数シーズン続く定番もラインアップされる。

 「ファッションは好きだけれど、新しいものだけを是とするファッションビジネスの考え方には共感できない。僕は最近作った靴も、以前作った靴もフラットな目線で見ている」。

 「ページをめくるたびに全く異なる世界が広がっていて、それを表現する役者として靴があるイメージ。だから一つの商品が何ページにもわたって登場することもあるし、逆にそのページの世界観にそぐわなければ、売れ筋でも(コレクションから)外すことはある」。

 「カルマンソロジー」の靴は金子デザイナーが信頼する国内工場で作る。1つの靴の生産に要する期間は、サンプル製作を含めおよそ8カ月と、一般的な革靴に比べると非常にロングタームだ。職人に求めるハードルも高い。たとえばステッチに関しては、高級輸入靴でも3センチ当たり15針で縫うところを、より細かく17〜19針で縫う。アッパーの皮革を木型に合わせて成形する「釣り込み」の作業にも独自の理論があり、通常の工程より時間がかかる。

 「技術への信頼がある分『ここはこうしてくれ』『いやできねえよ』と言い合いになる。(納品までの)時間とも、職人とも毎日戦っているけれど、1番の強敵はなかなか首を縦に振らない自分』。

説明書きはいらない
直感に語り掛ける靴

 多くのこだわりを詰め込んではいるものの、先入観を捨て、靴を履いた時の「直感」を大事にしてほしいという思いがある。卸先以外では、ポップアップストアを毎月2〜3回の頻度で実施している。白を基調にした什器で世界観を統一し、商品名と価格以外の説明書きは一切ない。

 「革靴に限らず、何かの作り手はこだわりを語りたがる。けれど僕は、『そうじゃない』と思う。全部こだわっているから、説明するとキリがないということもあるけれど(笑)」

 「大事なのは売り場に置いてあるとき、お客さまがパッ見て『かっこいい』『履いてみたい』と感じていただけること。わざわざ言葉で語らなくても、感性に訴え掛ける靴を作りたい。革靴を買ったこともない大学生が、僕の靴に『一目惚れした』と言い、バイトで一生懸命貯めたお金をはたいてくれたこともある。本当に感動した」。

 ブランドを立ち上げる前は17年間、国内のシューズメーカーでデザイナーを経験した。

 「その時は完成された工程、世界観、求められる商品があった。手を抜いていたわけではないが、表現したいことを全て出し切りたいと思い、ブランドを立ち上げた。100%、120%の力で靴を作っていると、その過程で“サプライズ”が生まれることがある。それは自分がデザイン画を描いているときかもしれないし、職人が靴を作ってくれているときかもしれない。たとえば上がってきたサンプルが、コバ(靴全体を縁取る部分)が仕様書よりも1ミリ攻めて(削れて)いて、ウエストラインがすごくきれいになっていたりとか。細かすぎるかな(笑)」。

 「型にはまったモノ作りをしていると、確かに『正しい』『予想通り』のものはでき上がる。けれど、それじゃ僕もお客さまもワクワクする靴はできない。だから『こんなもんでいいや』という妥協は絶対にしない」。

“完璧な半製品”を作る

 金子デザイナーの考えを体現している靴の一つが、8ホールのプレーントゥ(11万8800円)。シンプルな面構えだが、アッパー(靴の表面)のステッチのデザインは何百通りと試行を重ねた末にたどり着いたものだという。

 「これはとても勉強させてもらった靴でもある。なかなかデザインの正解に辿り着けなくて悩んでいたが、足を入れてみると、その膨らみでステッチラインが綺麗な曲線を描き、『これだ!』というバランスが生まれた。結局、商品化の直前まで置いたときの見た目には満足できず、完璧主義な自分の性格だと許しがたい部分もあった。ただやはり、靴は誰かに履いてもらってこそ美しい物だとも気付かされた」。

 妥協のない製作プロセスを経て、最後は所有者が完成させる。金子デザイナーが「カルマンソロジー」で目指すのは“完璧な半製品”を作ることだと言う。

 「ポップアップストアでは僕も売り場に立つことが多い。買っていただいた靴をその後もずっと見届けたいという思いで、メンテナンスもさせていただいている。すると、履き込んだ靴の表情は、所有者によって全く違うものになっている。共通して言えるのは、自信を持って完璧だと思っていた新品の時よりも、はるかに美しいということ。それが僕にとっての、もう一つのサプライズになっている」。

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「ルルド 」の新作は“こっそりエクササイズ”をかなえるEMS搭載マスク

 マッサージクッションブランド「ルルド(LOURDES)」を展開する アテックスは11月30日、表情筋にアプローチしてエクササイズができる“ルルドスタイル EMSマスク”(全3色、各税込8800円)を発売する。

 「マスク時間を美しさに変える」をテーマに開発された同製品には、微弱な電流を流すことで筋肉にアプローチしてエクササイズができるEMSテクノロジーを搭載。外出中でも自然に見えるシンプルなデザインで、普段使いが可能なことが特徴だ。ほうれい線周りやフェイスライン、首元を包み込みながら低周波の微弱電流で刺激する。EMSを伝える電極ポイントは、左右それぞれの「フェイスケアポイント」と「ビューティポイント」の2カ所。「フェイスケアポイント」は顔全体に大きく影響する咀嚼筋と頬の神経に直接アプローチし、「ビューティポイント」では首元から顎、胸鎖乳突筋を刺激する。本体には、「エクササイズモード」と「タッピングモード」の2種類のプログラムを備え、効率的にアプローチ。また、好みに合わせてそれぞれ6段階の強弱調整が可能だ。

 マスクは顎からフェイスラインまでを包む後頭部掛けタイプ。面ファスナーで サイズ調整が簡単にでき、耳が痛くなりにくいように配慮した。耳掛けタ イ プで目立ちにくい操作部は20gと軽量。操作部は簡単に着脱できるため、エクササイズ終了後は外して、そのまま通常のマスクとして使うことができる。当面はマスク生活が続きそうな今だからこその、“こっそりエクササイズ”を提案する。グレー、ピンク、ブラックの3色を展開する。

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マットレスを手軽にした寝具D2C「キャスパー」 鈴木敏仁のUSリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。デジタル生まれのD2C企業がリアル店舗を拡大する事例が増えている。今回は大胆な転換を図った寝具のキャスパー・スリープについて説明する。

 前回D2Cのワービーパーカー(WARBY PARKER)を取り上げたが(「D2Cの代表格 『ワービーパーカー』が支持される理由」)、引用した寝具のキャスパー・スリープ(CASPER SLEEP)が投資企業にバイアウトされることが発表された。タイミングが良いので今回もD2Cを俎上に上げよう。

 キャスパーが上場したのは昨年の2月で、予定していた株価の17~19ドルを12ドルに下げて上場し、1カ月半後には3ドル前後まで落ち込んで、高値を付けて成功したワービーパーカーとは対照的な経緯をたどっている。バイアウトする投資企業は株価6.90ドルを提案しており、およそ2倍のプレミアムを付けているのだが、公開時の12ドルの半分なので企業の評価が大幅に落ち込んでいることが分かるだろう。

「マットレスを圧縮する技術」で宅配しやすく

 キャスパーの成功に寄与したのは、アメリカのマットレスの小売店が旧態依然として変化がなかったことが一番大きかったと思っている。店内にベッドを並べてショールームとし、コミッションベースの店員が対面で販売するという売り方を面倒と感じる人が増えていたのである。

 マットレスは嵩が大きいのでデリバリーにハードルがあり、このデリバリーが新規企業の参入障壁にもなっていたことも影響した。マットレスの小売店は似たような販売環境で似たような商品を売り、SKUを変えることで価格比較を難しくして価格競争を巧妙に回避しながら、変化せずに生きながらえていた。

 最大手のマットレスファーム(MATTRESS FIRM)は最盛期には3000店舗を超えていたが、業績が悪化して、2016年に南アフリカのスタインホフ・インターナショナルに買収され、大資本傘下に入ってしまっている。翌年には破綻の準備をしているという情報が流れたこともあり、今は2000店舗前後まで店舗数が減っている。

 キャスパーの創業は14年なので、ちょうどこのリアル店舗チェーンが坂を下り始めたときと軌を一にしている。消費者マインドの変化に乗ったということができるのだが、カギはマットレスを折りたたんで圧縮する技術を利用して宅配を可能としたことにある。ネット通販市場が急成長し始めたときに、それまでは不可能だったマットレスをネット通販で売ることを可能としたのだ。

 配送料無料、お試し期間100日で気に入らなければ全額返金、10年間保証といった商品を見なくても安心して買えるプログラムを提供しハードルを低くしたことも支持につながった。

 それでも店舗で実際に寝転がってから買いたいという人たちが多く、18年には200店舗をオープンさせることを発表している。ワービーパーカーに次いで大胆なリアル店舗戦略を初期の段階で打ち出した企業なのである。

 またターゲット(TARGET)は17年から、ベッドバス&ビヨンド(BED BATH&BEYOND)は今年からキャスパーの商品を売り始めている。アメリカではこれをホールセール戦略と呼ぶが、D2Cブランドが認知度を高めようとするときにリアル店舗とホールセールは戦略的に極めて重要な要素となる。

 ちなみにターゲットはキャスパーに10億ドルで買収提案した過去がある。結局7500万ドルの出資に変更され、今も株を保有しているのかどうかは不明だが、投資企業がバイアウトしてバランスシートが整えられた後にターゲットに売却する出口も十分にあり得る。

懸念材料は競合の増加か

 キャスパーの第3四半期の業績は、売上高が前年同期比26.8%増、営業利益が2300万ドルの赤字、9カ月だと売上高が前年同期比25%増、営業利益高は7400万ドルの赤字となっている。昨年度の9カ月間の赤字は6879万ドルなので赤字が改善されていない。

 実はワービーパーカーも赤字なのだが、両社の明暗を分けているのはおそらくキャッシュフローだろう。9カ月間でワービーパーカーの営業キャッシュフローは小さな赤字(昨年同時期は大幅黒字)なのだがキャスパーは大幅赤字で、営業、投資、財務を足し引きした最終キャッシュフロー(つまり手持ちの現金及び等価物)が昨年より半分に減ってしまっている。

 当然のことながら指摘されているのは経費の多さで、広告支出を削減しなければならないのだが、ホールセールを増やそうとする時期に重なり懸念材料となっている。

 問題は増えつつある競合だ。マットレスのボックス化技術はキャスパーの専売特許ではないためすでに複数の企業が参入しており、また著名ブランドのシモンズ(SIMMONS)とテンピュール・シーリー(TEMPUR SEALY)も直販を始めている。

 最大の競合は18年にPB(プライベートブランド)で参入したアマゾン(AMAZON)だ。アマゾンベーシックによる格安ブランドで、D2Cを中心とした先発企業が作った市場に低価格PBを後発で投入するといういかにもアマゾンらしいやり方である。

 キャスパーの業績不振とバイアウトによってD2Cというビジネスモデルそのものに疑問を呈する向きがあるのだが、キャスパーが持っている固有の問題に起因していることが分かっていただけただろうか。

 目立たないが成功している企業もいること、デジタルオンリーのピュアなD2Cだと限界があること、そして彼らの支援するユニークなビジネスが成長していることについて次回書こうと思っている。

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焼肉坂井ホールディングス 阿久津社長「焼肉事業一本化するために社名を変えたわけではありません」久々のロングインタビューで迫る

 焼肉坂井HDの阿久津社長が、初めてフードリンクニュースのインタビューに応えてくれた。今年7月には「株式会社焼肉坂井ホールディングス」に社名変更。マルチブランドを展開するなか、コロナ禍でも好調な焼肉事業に集中、一本化を図るための社名変更なのか。また、今後も買収を繰り返すのか。阿久津社長に"ホンネ"を語ってもらった。
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【外食市場21年10月】洋風ファミレスのディナー振るわず「ファミ飲み」へ。戻らぬ居酒屋と仁義なき戦い。

社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2021年10月度は、好調が続く洋風ファーストフードが引っ張り全体売上はほぼ前年並みの99.5%、コロナ禍前の一昨年比では93.9%にまで回復した。
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ファンと”共創” ライブコマーサーももちの「ブランドの作り方」

 SNS総フォロワー数66万のインフルエンサー、ももち(牛江桃子)のプロデュースするアパレルブランド「リル アンビション(Lil Ambition)」が11月27日にローンチする。商品の企画やデザイン、生産、ECサイト構築、物流はエニーマインドグループ(AnyMind Group)が支援する。パルグループの人気ファッションブランド「カスタネ(KASTANE)」の元アパレル店員で現インフルエンサー、ライブコマーサーという背景を持つももちが、ファンとの共創により生み出した、まさに今の時代を象徴するブランドだ。

 ブランド名には“小さな野望(Little ambition)”の意味を込めた。ももちは「夢はすぐ叶えられるものじゃなく、一歩踏み出すのも勇気がいる。この服を着ることで自分に自信を持ち、小さな野望を叶えてもらい、さらに一歩踏み出して大きな野望を叶えて欲しい」とコンセプトを語る。そのため、ファーストコレクションではコンプレックスを解消して自信が持てる、“細見え”服を5型、アクセサリー3点を揃えた。

 「リル アンビション」の“野望の後押し”は服にとどまらず、10月にはブランドメンバー、リル アンビションプレス(以下、リルプレス)を募集した。ももちは「ファンの子から、SNSで活動したいが不安がある、周りの目が気になるという声を聞き、夢を叶える一歩として募集した。リルプレスには一緒にブランドを盛り上げてもらい、コーディネートをSNSに投稿してもらう。そうやって小さな野望を叶えていく活動」だと説明する。

 募集開始からわずか10日間で約1000人の応募があり、その中から10人が選ばれた。メンバーは既にスナップ撮影や一般客向けの展示会スタッフ、またブランドのライブ配信などで活動している。

 メンバーは低身長から高身長まで身長別に選ばれ、リアルなモデルとしても活躍。「採用基準は熱意。書類応募では作文のように夢や野望を語ってくれて、面接ではボードを掲げてプレゼンする子までいた。私自身、人間性や熱意を大事に活動している。熱意があるから行動や拡散につながると思う。とにかく熱意が大事」。

 こうした熱意を受けるのは、これまでの発信の影響だ。「私の人生がブランドコンセプトにも反映されている。ニートだったこと、アパレル販売員だったこと、挫折したこと…話してきた人生観に共感して、ブランドのファンになってくれた人もいる」。ただし、届けたい相手は自身のファンだけではない。「誰もが“小さい野望”を持ったことがあると思う。ファンだけに届けたいとは考えていないので、ルックにも私は出ず、“ももち感”を出さないようにしている」。

共創にはファンが参加する“仕掛け”が大事

 ブランドはファンとの共創を重視し、参加しやすい“仕掛け”を生み出し続ける。「ライブ配信でも『コメントしてね』と言っただけでは、相手はコメントできない。『今この商品について、この色をどう思うか、はい・いいえでコメントをしてね』など、具体的にお願いする必要がある」。

 展示会前には、コーディネートをSNSでシェアするための共通ハッシュタグを、ファンと考える配信を実施。「配信前日にインスタグラムの質問機能で案を募集。ライブ中にピックアップしながら『これとこれなら、どれがいいかな?コメントで教えてね』と具体的に投げかけて決めていった」。こうした活動は単発ではなく、商品作りから売り方まで、すべてストーリーでつなげていくことが共創においては重要だといい、「リル アンビション」ではファーストサンプルの段階からファンの声を聞くライブ配信を実施した。

 配信ではさまざまな意見が届くため、多様な意見が対立することもある。実際、ファーストサンプル配信の時にも丈の長さに関して意見が出た。「服の丈については好みの問題。すべてを服に反映するだけでなく、服のバランスを見て意見を取り入れる。反対の意見を下さった方には、ライブ配信で『どう着るか』を提案する」。

 例えば長いスカートに対して短い丈を望む声があれば、短い丈を好む人にマッチする着こなし方、靴などの合わせ方を紹介する。「意見をもらえると、何を不安に思うのか知ることができる。その不安をライブ配信で解消すれば、心が動いて買ってくれる。こういった提案は動画や投稿じゃなく、ライブ配信でやるほうがいい」。

「ワクワクさせるのがライブコマース」

 ももちはブランド設立以前から“毎日22時から生配信を行うファッションライバー”として、連日配信を続けており、ライブ配信で紹介したものが即完売する「#ももち買い」という消費行動も起きた。過去には他社コラボの服が数日で7000着売れたという。そんなももちのライブ配信のコツが“想像”だ。

 「お客さんに想像させるワードを出すようにしている。例えば、『この服に白のニットを合わせたら可愛くないですか?それにイヤリングもつけて、ヘアをアップしたら可愛いですよね』とか、具体的にコーディネートを想像できるようにする。ライブ配信だとコメントで色々意見をもらえるので、それにまた別の提案で返す」。この技はアパレルスタッフ時代からのものだといい、「お客のワードローブは店舗にはないので、言葉で想像してコーディネートを完成させるのは同じこと。そして着ていくシーンまで想像してもらう。ワクワクさせるのがライブコマースだと思っています」。

 当然「リル アンビション」でもライブ配信を重視し、ローンチ前も連日配信を行う。毎日ライブ配信を続けた。毎日同じ時間に配信するのは、見ている人のルーティン化するため。朝にニュース番組がやっているように、22時は“ももち配信”と覚えてもらう。

 それでもマンネリ化しないコツは、「ライブ配信の内容もファンから募集する。自分が考えた内容が配信されていたら見たくなる。自己満じゃなく、常にファンが見たい企画をする。参加形にすると飽きることがなくなるはず」。コミュニケーションを引き出し、一緒に考え、提案する。ももち流のライブコマース術が、「リル アンビション」を服だけじゃないブランドに育てていく。

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ファンと”共創” ライブコマーサーももちの「ブランドの作り方」

 SNS総フォロワー数66万のインフルエンサー、ももち(牛江桃子)のプロデュースするアパレルブランド「リル アンビション(Lil Ambition)」が11月27日にローンチする。商品の企画やデザイン、生産、ECサイト構築、物流はエニーマインドグループ(AnyMind Group)が支援する。パルグループの人気ファッションブランド「カスタネ(KASTANE)」の元アパレル店員で現インフルエンサー、ライブコマーサーという背景を持つももちが、ファンとの共創により生み出した、まさに今の時代を象徴するブランドだ。

 ブランド名には“小さな野望(Little ambition)”の意味を込めた。ももちは「夢はすぐ叶えられるものじゃなく、一歩踏み出すのも勇気がいる。この服を着ることで自分に自信を持ち、小さな野望を叶えてもらい、さらに一歩踏み出して大きな野望を叶えて欲しい」とコンセプトを語る。そのため、ファーストコレクションではコンプレックスを解消して自信が持てる、“細見え”服を5型、アクセサリー3点を揃えた。

 「リル アンビション」の“野望の後押し”は服にとどまらず、10月にはブランドメンバー、リル アンビションプレス(以下、リルプレス)を募集した。ももちは「ファンの子から、SNSで活動したいが不安がある、周りの目が気になるという声を聞き、夢を叶える一歩として募集した。リルプレスには一緒にブランドを盛り上げてもらい、コーディネートをSNSに投稿してもらう。そうやって小さな野望を叶えていく活動」だと説明する。

 募集開始からわずか10日間で約1000人の応募があり、その中から10人が選ばれた。メンバーは既にスナップ撮影や一般客向けの展示会スタッフ、またブランドのライブ配信などで活動している。

 メンバーは低身長から高身長まで身長別に選ばれ、リアルなモデルとしても活躍。「採用基準は熱意。書類応募では作文のように夢や野望を語ってくれて、面接ではボードを掲げてプレゼンする子までいた。私自身、人間性や熱意を大事に活動している。熱意があるから行動や拡散につながると思う。とにかく熱意が大事」。

 こうした熱意を受けるのは、これまでの発信の影響だ。「私の人生がブランドコンセプトにも反映されている。ニートだったこと、アパレル販売員だったこと、挫折したこと…話してきた人生観に共感して、ブランドのファンになってくれた人もいる」。ただし、届けたい相手は自身のファンだけではない。「誰もが“小さい野望”を持ったことがあると思う。ファンだけに届けたいとは考えていないので、ルックにも私は出ず、“ももち感”を出さないようにしている」。

共創にはファンが参加する“仕掛け”が大事

 ブランドはファンとの共創を重視し、参加しやすい“仕掛け”を生み出し続ける。「ライブ配信でも『コメントしてね』と言っただけでは、相手はコメントできない。『今この商品について、この色をどう思うか、はい・いいえでコメントをしてね』など、具体的にお願いする必要がある」。

 展示会前には、コーディネートをSNSでシェアするための共通ハッシュタグを、ファンと考える配信を実施。「配信前日にインスタグラムの質問機能で案を募集。ライブ中にピックアップしながら『これとこれなら、どれがいいかな?コメントで教えてね』と具体的に投げかけて決めていった」。こうした活動は単発ではなく、商品作りから売り方まで、すべてストーリーでつなげていくことが共創においては重要だといい、「リル アンビション」ではファーストサンプルの段階からファンの声を聞くライブ配信を実施した。

 配信ではさまざまな意見が届くため、多様な意見が対立することもある。実際、ファーストサンプル配信の時にも丈の長さに関して意見が出た。「服の丈については好みの問題。すべてを服に反映するだけでなく、服のバランスを見て意見を取り入れる。反対の意見を下さった方には、ライブ配信で『どう着るか』を提案する」。

 例えば長いスカートに対して短い丈を望む声があれば、短い丈を好む人にマッチする着こなし方、靴などの合わせ方を紹介する。「意見をもらえると、何を不安に思うのか知ることができる。その不安をライブ配信で解消すれば、心が動いて買ってくれる。こういった提案は動画や投稿じゃなく、ライブ配信でやるほうがいい」。

「ワクワクさせるのがライブコマース」

 ももちはブランド設立以前から“毎日22時から生配信を行うファッションライバー”として、連日配信を続けており、ライブ配信で紹介したものが即完売する「#ももち買い」という消費行動も起きた。過去には他社コラボの服が数日で7000着売れたという。そんなももちのライブ配信のコツが“想像”だ。

 「お客さんに想像させるワードを出すようにしている。例えば、『この服に白のニットを合わせたら可愛くないですか?それにイヤリングもつけて、ヘアをアップしたら可愛いですよね』とか、具体的にコーディネートを想像できるようにする。ライブ配信だとコメントで色々意見をもらえるので、それにまた別の提案で返す」。この技はアパレルスタッフ時代からのものだといい、「お客のワードローブは店舗にはないので、言葉で想像してコーディネートを完成させるのは同じこと。そして着ていくシーンまで想像してもらう。ワクワクさせるのがライブコマースだと思っています」。

 当然「リル アンビション」でもライブ配信を重視し、ローンチ前も連日配信を行う。毎日ライブ配信を続けた。毎日同じ時間に配信するのは、見ている人のルーティン化するため。朝にニュース番組がやっているように、22時は“ももち配信”と覚えてもらう。

 それでもマンネリ化しないコツは、「ライブ配信の内容もファンから募集する。自分が考えた内容が配信されていたら見たくなる。自己満じゃなく、常にファンが見たい企画をする。参加形にすると飽きることがなくなるはず」。コミュニケーションを引き出し、一緒に考え、提案する。ももち流のライブコマース術が、「リル アンビション」を服だけじゃないブランドに育てていく。

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伊賀大介、丹野真人、佐内正史のTシャツレーベルが故・忌野清志郎のTシャツを発売

 スタイリストの伊賀大介と「タンタン(TANGTANG)」デザイナーの丹野真人、写真家の佐内正史のTシャツレーベル「ガサタン(GASATANG)」はこのほど、2009年に亡くなったミュージシャンの忌野清志郎氏のTシャツ(税込7150円)を発売した。ユニバーサルミュージックの公式オンラインストア、「タンタン」の公式オンラインストアと取り扱い店舗で販売している。

 忌野とバンド、RCサクセションの50周年に発表されたアルバム「KING Deluxe Edition(キング・デラックス・エディション)」を記念したアイテム。Tシャツには、”パッチリエンジェルキングナンバー1”のローマ字と、忌野がお気に入りだったと言う佐内によるガードレールの写真、バックには忌野の写真がそれぞれプリントされている。

 サイズはS~XLを用意。発売直後から、各取り扱い先でサイズによっては売り切れも出てきている。

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11月26日発売、「ユニクロ」×「マメ」第2弾 繊細な曲線を描くセーターがヒットの予感!

 「ユニクロ(UNIQLO)」は11月26日、黒河内真衣子によるファッションブランド「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI以下、マメ)」とのコラボレーションライン「ユニクロ アンド マメ クロゴウチ(UNIQLO AND MAME KUROGOUCHI)」の第2弾を発売します。一部で“マメクロ”と呼ばれている同コラボですが、第1弾は今年6月に発売し、日本はもちろんシンガポールやタイなどでもヒットして「かなり好調だった」(広報担当者)といいます。第2弾発売前にショールームでじっくり商品を取材してきました。

 コンセプトは第1弾と変わらず、「下着と洋服の境界線を超えるインナーウエアコレクション」。コンセプトが表すように、“マメクロ”はユニクロの中の婦人アウターではなく、婦人インナーのチームが開発やMDを担っています。第1弾のときに目をひいた、「マメ」らしい曲線のカッティングは継続。一方で大きく変わったのは色使いです。第1弾はブラウンやサンドベージュといった日に焼けたような夏らしいトーンが印象的でしたが、第2弾はグレーを基調にした白から黒のグラデーションで、「冬のしんとした空気感」をイメージしたといいます。

 第1弾はカットソートップスなども充実しており、全18型の構成でしたが、第2弾は全9型と比較的コンパクト。うち6型はブラジャーやショーツ、アンダーウエアなどの下着類で、アウターウエアは“3Dニット”のセーターやロングカーディガンなどがそろいます。ブラジャーやショーツ、カップ付きキャミドレス、リブニットパンツなど前回からの継続アイテムも多く、「前回買い逃した方から、また買うチャンスがあって嬉しいというお声をいただいている」といいます。

「見えてもきれい」を追求

 初登場のハイネックセーターやカーディガンは、首元や袖口、胸元などをよく見ると“3Dニット”の編み立てによって絶妙にカーブした作りになっています。それにより、手首や首元を美しくきゃしゃに演出。特に、ベルスリーブのハイネックセーターは3990円(税込)という価格もあり、ヒットを予感させるアイテムです。同様に、カップ付きの7分袖アンダーウエアも袖口や裾がカーブしており、「見えてしまってもきれい」を追求しました。

 ちなみにこのカップ付きアンダーウエア、ユニクロの冬インナーの代名詞である“ヒートテック”ではなく、夏用インナーのイメージが強い“エアリズム”を使用しているのがポイントです。「冬でも室内では暑いと感じることも多い。ニットの下でも蒸れや汗を解消できるように」と、“エアリズム”を採用したそう。確かに、セーターの上にダウンアウターを着込んで地下鉄に乗っていたりすると、汗をかいてしまうことも多いですよね。ブラジャーやカップ付きキャミドレスも“エアリズム”使用です。

 “マメクロ”第2弾商品は、一部は国内全店舗で販売し、フルラインアップは限定店舗と公式ECでの販売です。海外店舗についても、地域によっては一部商品の販売時期などを変えることもあるそうですが、第1弾と同様に販売するそうです。

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「KANEBO」ブランド直販オンラインショップがオープン サービス拡充で新たなタッチポイントに

 カネボウ化粧品のブランド「カネボウ(KANEBO)」は、ブランド直販オンラインショップを11月24日にオープンした。新たな購買タッチポイントとなるオンラインショップでは、ブランドの世界観を楽しみながらアイテムを購入できるほか、製品のこだわりポイントやベスコス受賞実績などさまざまな情報も提供する。

 オンラインショップでは、顔写真を撮影するだけで肌タイプを分析し、肌悩みにあったアイテムを紹介する「スキンケアナビゲーター」、メイクアップアイテムの好みを回答すればおすすめのアイテムを教えてくれる「メイクアップカウンセリング」、コスメを自身の顔で試せる「バーチャルメイクアップ」など多彩なコンテンツをそろえる。

 オープン記念として、1万1000円(税込)以上購入者にオリジナルエコバックプレゼント(先着80人)、12月31日までに注文した人への送料無料キャンペーン、購入者全員にブランドおすすめアイテムのサンプルをプレゼントする。

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「クロックス」がグッチメイズとコラボ 90年代の東京を表現した“ジビッツ チャーム”

 フットウエアブランド「クロックス(CROCS)」は、グラフィックアーティストのグッチメイズ(GUCCIMAZE)とコラボレーションした“ジビッツ チャーム”を11月27日にGR8(グレイト)やアトモス(ATMOS)などで先行発売する。「クロックス」公式ECサイトでは12月1日に販売を開始する。

 “ジビッツ チャーム”は、東京の街のグラフィティをインスピレーション源に、グッチメイズのアイコニックなスピナーやタイポグラフィーで1990年代中盤のアートワークを表現した。“TOKYO”や“NEO TOKYO CITY”の文字を彼の鋭利なラインのレタリングと鮮やかな色彩でアレンジ。3つのピースがセットになった3PK(税込5500円)2種類と、5つのピースの5PK(同7700円)の全3種類をそろえる。

 グッチメイズは、「自分がデザインしたグラフィックを身につけてもらうことはプリントを除けば初めてなので、パッケージからワクワクしてもらえるように玩具のようなデザインに仕上げた。パッケージのまま部屋に飾ってもいいし、『クロックス』に付けて楽しんでもらってもいい」とコメントした。

 グッチメイズはこれまで、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)や、ポスト・マローン(Post Malone)、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)のほか、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「レッドブル(RED BULL)」「バドワイザー(BUDWEISER)」などとコラボレーションしてきた。

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炭酸濃度9万ppm!驚異の医療用炭酸パック【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は肌の血行を促進する医療用の超高濃度炭酸パックについて。

 年末にかけて、そろそろ慌ただしくなってくる今日このごろ。仕事に追われて自分ケアがおろそかになってくると、いつの間にかゆるゆるたるみ顔……なんてこともしばしば。とはいえ、何かとイベント事も増えてくる季節。ここぞ!ってときに突貫工事的にできるスペシャルケアはないものかと探していたところ、見つけちゃいました。今回は、一度で感動できる医療用の炭酸パックをご紹介!

炭酸の威力がガチレベル

 この連載でも何度か紹介している炭酸パック。肌の血行が促進されることで、トーンアップはもちろんのこと、むくみや毛穴の改善などが期待できる優れもの。なので、わが家でも常にストックされていて、肌ケアになくてはならないものとなっている。で!見つけてしまった。それら炭酸パックの中でも群を抜いて「すごい……」と言葉が漏れてしまうガチものを。それが、「ジェノシス(GENOSYS)」の“EZ CO2 Mask”。「ジェノシス」はプロフェッショナルユースとして誕生したブランドで、クリニックなどの医療機関のみで取り扱いや販売が可能となっている。クリニック用とだけあって、ホームケア用とはレベルが違う。なんと、炭酸濃度が9万ppmなのだ。一般的な炭酸パックの1万ppmを超えているだけでなく、以前この連載で取り上げた炭酸パックの濃度5万ppmをはるかにしのぐのである。5万ppmでもかなり刺激が強かったが、ほぼ倍となると、肌にはどんな影響があるのか?ということで、実際に試してみた。

ゲルにもうれしい美容成分がたっぷり

 炭酸パックによくある1剤と2剤を混ぜて肌にのせるタイプではなく、ゲルとシートが分かれたタイプ。肌への炭酸効果をより高めるため、シートの外側はビニールコーティングされているという徹底ぶり。では、ゲルからのせていこう。


 硬めのゲルには鎮静作用のあるツボクサやコガネバナ、消炎作用のスベリヒユ、血行を促進してくれるローズマリー、保湿力のあるカモミールなどうれしい成分がたっぷり含まれている。チューブ1個分、満遍なく顔に塗ったら準備完了(なんかぜいたく!)。

痛みもレベル違い!超高濃度炭酸

 「あ、いたた、いたた。……いたたぁぁあ!!(驚)」マスクをのせたところから強めの炭酸が発生。細い針で刺されているような、刺激的な炭酸が顔中に広がる。さ、さ、さすがクリニックレベル。このまま10分くらい痛みが続くのか⁉と、冷や汗をかいたのもつかの間、30秒ほどで刺激はおさまり一安心(ほっ)。あとはゆっくりと有効成分が染み渡るのを待って、終了。ゲルを洗い流した後、お気に入りのシートマスクなどでダブルケアすると、より肌がよみがえるのでおすすめ。私の場合は赤みは出なかったが、肌の弱い方はパッチテストを行っておこう。


 さすがの超高濃度炭酸とあって、まず感じたのは血色の良さ。ちゃんと血流が巡ると、肌ってこんなに生き生きするのね……としみじみ。顎周りのたるみがちなラインもキュッと引き締まった感じがあって、気分上々。大切なイベントや約束前の緊急ケアとして、日ごろの特別お手入れとして。期待にしっかりと応えてくれる超高濃度炭酸パックの威力、ぜひ味わってほしい。

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「マーク ジェイコブス」×「トモ コイズミ」コラボを前田敦子や高橋愛、大平修蔵らが祝福

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」はこのほど、小泉智貴デザイナーの「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」とコラボレーションした日本限定のコレクション"トモ コイズミ × マーク ジェイコブス"を発売し、渋谷パルコ店で開催したプレローンチイベントに前田敦子や高橋愛、クリスタル・ケイ、長谷川ミラ、Matt、横田真悠、大平修蔵らが来場した。

 コレクションは、「マーク ジェイコブス」のアイコンバッグ"ザ スナップショット(THE SNAPSHOT)"のほか、生地をラッフル状に束ねたショルダーストラップ、ヘアアクセサリーのシュシュをそろえる。

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「ルイ・ヴィトン」が世界9都市をイメージしたメンズのベルト “TOKYO”デザインも

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、世界9都市から着想を得たデザインのベルトのカプセルコレクションを渋谷メンズ店と松屋銀座店で11月25日に先行発売した。

 ベルトはメンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が手掛けており、2021-22年秋冬メンズ・コレクションのランウエイに登場した“サンチュール・LVイニシャル 40MMピラミッド”を再解釈している。“LV”ロゴのバックルと、定番の“モノグラム・キャンバス”とカーフスキンのコンビネーションで、リバーシブルで使用可能だ。ニューヨークやシカゴ、香港、ロンドン、パリ、バンコク、ソウル、北京、そして東京の9都市をイメージし、それぞれ異なるカラーリングで表現した。

 日本では、ブルー×グリーンの“TOKYO”、ピンク×ブルーの“PARIS”、オレンジ×グリーンの“CHICAGO”の3種類を取り扱う。価格はそれぞれ税込10万7800円。

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黄金マスクのカーディ・Bや3冠受賞のBTS 2021年「AMAs」の注目ファッションを紹介

 2021年「アメリカン・ミュージック・アワード(American Music Awards、AMAs)」がロサンゼルスで11月22日(現地時間)に開催された。

 レッドカーペットには、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)、カリ・ウチス(Kali Uchis)、クロイ・ベイリー(Chloe Bailey)、ハル・ベイリー(Halle Bailey)らが登場。授賞式のホストを務めたカーディ・B(Card B)は「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のシュルレアリスムなカスタムドレスで会場を驚かせた。奇抜なレッドカーペットファッションで知られるビリー・ポーター(Billy Porter)は、「ボッター(BOTTER)」のブルーのセットアップに、傘のついたハットを合わせた。

 7つの部門でノミネートされ、「最優秀新人賞(New Artist of the Year)」を受賞したオリヴィアは、「デヴィッド コーマ(DAVID KOMA)」の裾にフェザーが施されたシースルーのスパンコールドレスで登場。「最優秀アーティスト賞(Artist of the Year)」含む3冠を受賞したBTSは、自身らがグローバル・アンバサダーを務める「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」を着用した。

 ポニーテールとパステルカラーの衣装がアイコンのティーンスター、ジョジョ・シワ(Jojo Siwa)は、ワンショルダーのワッフルスカートドレスにハイヒールを合わせていつもと違う一面を見せた。スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督による新「ウエスト・サイド・ストーリー(West Side Story)」に出演予定の注目女優、レイチェル・ゼグラー(Rachel Zegler)は、「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」2022年春夏コレクションから、白と黒のバイカラーのラッフルドレスを選んだ。

 モデルのウィニー・ハーロウ(Winnie Harlow)は「ズハイル・ミュラド(ZUHAIR MURAD)」の2021年秋冬クチュール・コレクションのドレスを着用。マシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)は11歳の娘、ケイシー・コルソン・ベイカー(Casie Colson Baker)と一緒に出席した。

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「ベストジーニスト2021」にキンプリ永瀬廉や東野幸治ら

 日本ジーンズ協議会は「ベストジーニスト2021」を発表し、King & Princeの永瀬廉、俳優の新木優子、芸人の東野幸治、声優の林原めぐみ、東京オリンピックのスケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗を選出した。また“脱スーツ・デー”を設け、ジーンズやスニーカーでの勤務を推奨したとして「特別貢献賞」に伊藤忠商事を選び、授賞式には石井敬太社長COOが登壇した。

 永瀬は「ジャニーズ事務所の先輩方も受賞した名誉ある賞で、学生時代からの憧れだった。時に1日3回はき替えるジーンズ好きとして感激だ!」と話し、東野は「54歳になり、自分自身“おしゃれを休んでしまっているんじゃないか?”と、この春からYouTubeでファッションに特化した企画『東野デニム』を始めた。ジーンズに合う靴やインナーも買うようになり、少しはおしゃれ度が向上したのではないかと思う(笑)。これを機にいっそう50代のファッションを探求したいし、同世代の後押しにもなれば」と述べた。

 「ベストジーニスト」は1984年にスタート。日本ジーンズ協議会が、“最もジーンズが似合う有名人”を決定するもの。

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「オーラリー」 × レショップの限定スエット&フーディー発売 仙台の新店オープン記念

 ベイクルーズは、レショップ(L'ECHOPPE)3店舗目となる仙台店をエスパル仙台に11月26日にオープンする。これを記念して、同店のオリジナルレーベル「エルイー(LE)」のほか、「オーラリー(AURALEE)」「ウティ(OUTIL)」「ヘリル(HERILL)」の限定アイテムを同店とオンラインストアで販売する。

 「エルイー」では人気のレギュラーカラーシャツから、緑がかったグレーの仙台店限定カラー(税込1万7600円)が登場。「オーラリー」からは、柔らかさと軽さを備える目の詰まったスエット(同2万7500円)とフーディー(同3万1800円)、「ウティ」からはブラックインディゴリネンを使って“仏軍がM-47を作っていたら”という仮定で製作したパンツ(同5万9400円)、「ヘリル」からは通称“生カシミア”ことゴールデンキャッシュカシミアを使った別注ニット4型(同8万2500〜11万円)を取り扱う。

■レショップ仙台店
オープン日:11月26日
場所:宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 エスパルII 2F

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松屋「美術催事」の販売額2.5倍 売れ筋アートは200万〜300万円

 松屋銀座本店は、外商事業の強化の一環として美術催事「オータム・アートフェスタ」を11月10日から16日まで開き、販売額が前回の2.5倍の1億円超に達した。百貨店がもともと得意とする東山魁夷や片岡球子ら巨匠の作品だけでなく、現代アートの作品を豊富にそろえることで、若い富裕層も呼び込んだ。200万〜300万円の絵画作品が人気を集めた。

 コロナ下のステイホームで美術品への関心が高まっている。松屋銀座は10数年前に常設の画廊を閉鎖していたが、外商客のニーズの高まりを受けて2020年秋に美術催事を始めた。昨年秋、今年春と開催を重ねるごとに規模は拡大。今回の開催は今年春開催に比べて作品数や展示スペースも1.4倍に増やして臨んでいた。

 誰でも入場できる美術催事として開催したものの、購入者の9割は招待した外商顧客だった。中心は50代。現代アートでは30代の経営者など比較的若い世代の購入も目立った。

 同社は美術部門で長いキャリアを持つ藤原浩二氏を今年4月に外商事業部に異動させ、外商顧客の細かい要望に応える美術品販売の態勢を整えた。藤原氏は「お客さまを待つのではなく、われわれの方から積極的にアートのある生活を提案していく」と話す。

 催事では全体の半分を村上隆、KAWS、KYNE、榊貴美ら現代アート作家の作品で構成した。最も反響を集めたのは、話題の米国人アーティスト、ミスター・ブレインウォッシュの作品群で1000万円を超える絵画にも成約が入った。現代アートは作品としての人気だけでなく、長期的な値上がりが期待できる投資としても富裕層の注目を集める。

 同社の外商事業は店舗で扱っていない商材やサービスの拡充に力を入れている。今年春の人事でメンズファッションの有名バイヤーだった宮崎俊一氏を外商事業部に異動させた。美術においてもスペシャリストである藤原氏を外商事業部に移し、その知見とネットワークを顔の見える外商顧客のために生かす。外商事業部の宇田川厚・販売チャネル企画課長は「松屋銀座は売り場面積3万3000平方メートルと百貨店してはコンパクトなため、品ぞろえには限界がある。だが、社内のエース人材の知見を活用すれば、目の肥えたお客さまの期待を上回る提案ができる」と話す。

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