都心店にぎわう 百貨店10月度、宣言解除で復調

 主要百貨店5社の2021年10月度の売上高速報が出そろった。緊急事態宣言の解除(10月1日)により売上高・来店客が回復し、各社とも業績を伸ばした。中旬以降の気温の低下により、秋冬衣料も好調だった。

 各社の前年同月と比較した売上高は、三越伊勢丹が9.5%増、高島屋が5.8%増、そごう・西武が微増、大丸松坂屋百貨店が5.7%増、阪急阪神百貨店が3.8%増。19年との比較でも三越伊勢丹が約10%増、大丸松坂屋百貨店が1.8%増、阪急阪神百貨店が1%増と、コロナ前の水準まで売上高を戻した。

 低調だった都心店にも客が戻ってきている。三越伊勢丹は伊勢丹新宿本店が前年同月比12.5%増、三越日本橋本店が同7%増で、19年同月との比較でも両店ともに約1割増。婦人衣料・雑貨が約20%増とけん引しており、「ブルゾンやコートなど重衣料が底上げした」(同社)。阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が19年同月比6%増。婦人服カテゴリーは前年同月比2ケタ増だった。高島屋も日本橋高島屋S.Cが同14.0%増、タカシマヤタイムズスクエア(東京・渋谷)が同12.3%増と大きく伸ばした。

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都心店にぎわう 百貨店10月度、宣言解除で復調

 主要百貨店5社の2021年10月度の売上高速報が出そろった。緊急事態宣言の解除(10月1日)により売上高・来店客が回復し、各社とも業績を伸ばした。中旬以降の気温の低下により、秋冬衣料も好調だった。

 各社の前年同月と比較した売上高は、三越伊勢丹が9.5%増、高島屋が5.8%増、そごう・西武が微増、大丸松坂屋百貨店が5.7%増、阪急阪神百貨店が3.8%増。19年との比較でも三越伊勢丹が約10%増、大丸松坂屋百貨店が1.8%増、阪急阪神百貨店が1%増と、コロナ前の水準まで売上高を戻した。

 低調だった都心店にも客が戻ってきている。三越伊勢丹は伊勢丹新宿本店が前年同月比12.5%増、三越日本橋本店が同7%増で、19年同月との比較でも両店ともに約1割増。婦人衣料・雑貨が約20%増とけん引しており、「ブルゾンやコートなど重衣料が底上げした」(同社)。阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が19年同月比6%増。婦人服カテゴリーは前年同月比2ケタ増だった。高島屋も日本橋高島屋S.Cが同14.0%増、タカシマヤタイムズスクエア(東京・渋谷)が同12.3%増と大きく伸ばした。

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コーセーの旗艦店「メゾン コーセー」がリニューアル 50パターンのバーチャルメイクやセルフフォトスタジオが登場

 コーセーは、デジタルと体験を融合した銀座のコンセプトストア「メゾン コーセー(MAISON KOSE)」を大型リニューアルする。11月1日に新型ビューティアトラクションとしてセルフ写真スタジオを導入し、50パターンのバーチャルメイクで新しい自分に出合う「ニュー ミー コレクション(NEW ME COLLECTION)」が登場。15日には同社が振興支援するスポーツに関わるソフトや体験を提供する「コーセー スポーツ ビューティ ショップ(KOSE SPORTS BEAUTY SHOP)」が誕生する。

 「メゾン コーセー」は、日本初展開となる米・化粧品ブランド「タルト(TARTE)」など、同社ブランドを一堂に集積(一部商品を除く)した旗艦店。スキンケアやメイク、ヘアケアなどカテゴリーごとにブランドを横断して配置するほか、デジタルと体験を融合させた新たなコミュニケーションの場をテーマに、異業種とのコラボレーションした取り組みなどを“ビューティアトラクション”と称して展開する。

 今回のリニューアルで1階は集約したアトラクションを楽しむ“ビューティ アトラクション ゾーン”、2階はビューティコンサルタントによるカウンセリングやセミナーなどを実施する“コンサルティング&プロダクト エクスペリエンス ゾーン”で構成する。1階に新設した「ニュー ミー コレクション」は、“meet new me”がテーマのビューティアトラクション。ブースで撮影した自身の写真に全50パターンのバーチャルメイクが施され、バーチャルメイクの写真は店内の幅12m、高さ2mのディスプレイにオリジナルムービーとして映し出される。また、メイク画像やムービーをスマートフォンでダウンロードすることも可能だ。スマートフォンではバーチャルメイクで使用しているメイクアイテムを確認し、その場で購入できる仕組み。メイクパターンはナチュラルメイクからアーティスティックスイミングで使用した“オリンピックメイク”までそろっており、「“私らしい美の発見”として、ビューティアトラクションを通じてメイクの楽しさを体験してほしい」とマーケティング戦略部の杉﨑洋グループマネージャーは語る。

 そのほか1階には「コーセー セルフ フォト スタジオ(KOSE SELF PHOTO STUDIO)」も導入。専門の撮影機材が準備されたプロカメラマン監修のセルフ写真スタジオで、タッチアップ後のメイク姿を記念として残すなど自由に撮影可能だ。

 2階で15日にスタートする「コーセー スポーツ ビューティ ショップ」では、スポーツメイクのオーダーサービスを提供する。同社のスペシャリスト“コーセー ビューティ クリエーション ユニット”がチームの個性を引き出すオリジナルメイクの開発やメイクレッスンを行う。

 また、1日から「メゾン コーセー」の2階でスキンケアブランド「雪肌精」のアンバサダーを務めるフィギュアスケーターの羽生結弦選手の新しい衣装展示も行っている。

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コーセーの旗艦店「メゾン コーセー」がリニューアル 50パターンのバーチャルメイクやセルフフォトスタジオが登場

 コーセーは、デジタルと体験を融合した銀座のコンセプトストア「メゾン コーセー(MAISON KOSE)」を大型リニューアルする。11月1日に新型ビューティアトラクションとしてセルフ写真スタジオを導入し、50パターンのバーチャルメイクで新しい自分に出合う「ニュー ミー コレクション(NEW ME COLLECTION)」が登場。15日には同社が振興支援するスポーツに関わるソフトや体験を提供する「コーセー スポーツ ビューティ ショップ(KOSE SPORTS BEAUTY SHOP)」が誕生する。

 「メゾン コーセー」は、日本初展開となる米・化粧品ブランド「タルト(TARTE)」など、同社ブランドを一堂に集積(一部商品を除く)した旗艦店。スキンケアやメイク、ヘアケアなどカテゴリーごとにブランドを横断して配置するほか、デジタルと体験を融合させた新たなコミュニケーションの場をテーマに、異業種とのコラボレーションした取り組みなどを“ビューティアトラクション”と称して展開する。

 今回のリニューアルで1階は集約したアトラクションを楽しむ“ビューティ アトラクション ゾーン”、2階はビューティコンサルタントによるカウンセリングやセミナーなどを実施する“コンサルティング&プロダクト エクスペリエンス ゾーン”で構成する。1階に新設した「ニュー ミー コレクション」は、“meet new me”がテーマのビューティアトラクション。ブースで撮影した自身の写真に全50パターンのバーチャルメイクが施され、バーチャルメイクの写真は店内の幅12m、高さ2mのディスプレイにオリジナルムービーとして映し出される。また、メイク画像やムービーをスマートフォンでダウンロードすることも可能だ。スマートフォンではバーチャルメイクで使用しているメイクアイテムを確認し、その場で購入できる仕組み。メイクパターンはナチュラルメイクからアーティスティックスイミングで使用した“オリンピックメイク”までそろっており、「“私らしい美の発見”として、ビューティアトラクションを通じてメイクの楽しさを体験してほしい」とマーケティング戦略部の杉﨑洋グループマネージャーは語る。

 そのほか1階には「コーセー セルフ フォト スタジオ(KOSE SELF PHOTO STUDIO)」も導入。専門の撮影機材が準備されたプロカメラマン監修のセルフ写真スタジオで、タッチアップ後のメイク姿を記念として残すなど自由に撮影可能だ。

 2階で15日にスタートする「コーセー スポーツ ビューティ ショップ」では、スポーツメイクのオーダーサービスを提供する。同社のスペシャリスト“コーセー ビューティ クリエーション ユニット”がチームの個性を引き出すオリジナルメイクの開発やメイクレッスンを行う。

 また、1日から「メゾン コーセー」の2階でスキンケアブランド「雪肌精」のアンバサダーを務めるフィギュアスケーターの羽生結弦選手の新しい衣装展示も行っている。

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アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」×「CA4LA」 “電脳化”する帽子3型

 帽子ブランド「CA4LA」は、アニメシリーズ「攻殻機動隊 SAC_2045」とコラボした帽子を11月12日に発売する。「CA4LA」オンラインストアと直営店のほか、ゾゾタウン(ZOZOTOWN)でも順次発売する。

 コラボレーションはシリーズの劇場版最新作「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」の公開を記念したもので、キャップ(税込1万3750円)とハット(同1万4300円)、フライトキャップ(同1万7600円)の3型を用意する。作品にちなみ、“電脳世界”をイメージしたプリントを使用し、帽子から出るコード風のヒモで“電脳化した人間”を表現した。

 「攻殻機動隊 SAC_2045」は、士郎正宗による漫画「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」を原作とするネットフリックス(Netflix)オリジナルアニメ。11月12日から2週間限定で劇場版の新作を公開する。

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ブリーチ歴10年以上のきゃりーぱみゅぱみゅがこだわったヘアケア “きゅるん髪”を手に

 「ボタニスト(BOTANIST)」や「サロニア(SALONIA)」などを展開するI-ne(アイエヌイー)は11月1日、アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅがプロデュースするヘアケアブランド「キュルプット(CURUPUT)」を発売した。これを記念し、1日にきゃりーぱみゅぱみゅのトークイベントを開催した。

 イベントではきゃりーぱみゅぱみゅがヘアケアブランドを作ったきっかけについて語った。「高校を卒業して以来毎月ブリーチをしてきて、10年以上たちました。髪色を変えると気分も高まりファッションもいろいろと楽しめますが、次第にダメージが気になるようになりました。『きゃりーといえばボブヘアのイメージがある』と言われることも多いですが、実はダメージによりきれいに髪が伸ばせないという事情もあったんです。理想の髪型もかなえられず、悩みでした」と明かした。そこで数々の製品を試したもののなかなか納得いくものに出合えず、自身のヘアケアを作ることになったという。

 I-neと一緒に作った「キュルプット」には、大きく3つの点にこだわっている。「香り、泡立ち、そしてドライヤーをかけたとも“きゅるん”とした髪に導くことに徹底的にこだりました」。今回キャンペーンのハッシュタグにもなっている#きゅるん髪は、「完成したシャンプーとトリートメントを使ったらツルツルを通り越して、元気で生き生きとした“きゅるん”とした髪の毛になったので、“きゅるん髪”と言っています」と説明。自身の香水もプロデュースするというきゃりーぱみゅぱみゅは、香りはフルーティな香調をチョイス。「シャンプーはアップル、トリートメントはホワイトラズベリーとフローラルをな香りを組み合わせました。単独ではもちろん、2つを組み合わせたときの香りの良さにもこだりました」。

 同製品はすでに起きてしまった髪ダメージを補修する「ディープダメージケア処方」だけでなく、これからのダメージを補修する「先行トリプルケア処方」を採用し、ダブルのアプローチでハイダメージを受けた髪をケアする。「シャンプー・トリートメントは毎日使うもの。『キュルプット』を使い始めてから髪がたくましく、強くなりましたし、自由にヘアスタイルを楽しめるようになりました。ブリーチをしている人もそうでない人も、自分らしい髪を楽しみたい全ての人に使ってもらいたいです」。

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【動画】作り手の価値観を伝え、つなげる「イコーランド シブヤ」 Youth in focus Vol.6

 ミレニアルズやZ世代と呼ばれる若者たちは今何を考え、ファッションやビューティと向き合い、どんな未来を描いているのだろうか。U30の若者たちにフォーカスした連載「ユース イン フォーカス(Youth in focus)」では、業界に新たな価値観を持ち込み、変化を起こそうと挑戦する若者たちを紹介する。連載の6回目は、信頼をキーワードに消費行動を問い直し、作り手と消費者が等しい価値観でつながる場を提供する渋谷ミヤシタパークの「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」でディレクターを務める森井杏南(27)にフォーカスを当てる。

 2020年7月にオープンした同店は、2〜3カ月ごとに異なるテーマに沿って集めたファッションアイテムや雑貨、食品などが並ぶキュレーションメディア型店舗だ。森井ディレクターをはじめ、20代の社員が中心となり運営する。新しい世代が提案するこれからの時代の消費のあり方として、生産者のものづくりへの思いや価値観を掘り下げ発信するプレゼンテーションが特徴だ。ソーシャルアクティビストや、買い物に信頼や意味を求める人々が集う空間を生み出す森井ディレクターに話を聞いた。動画では、スタッフがオススメする3ブランドを紹介する。

WWD:「イコーランド シブヤ」立ち上げの背景は?

森井杏南「イコーランド シブヤ」ディレクター(以下、森井):「イコーランド」は、PR事業などを手掛けるワンオーが「等しい価値観でつながる人たちが集まる村のような場を作ること」を目指すプロジェクトとして2019年にスタートしました。まず、ワンオーのオリジナルブランド「イコーランド トラストファッション」を始動させ、その後20年7月末にそのコンセプトを体現したリアル店舗として「イコーランド シブヤ」を開きました。

WWD:森井さんがディレクターに任命された理由は?

森井:会社から「新しい世代が考える新しいことをやってみてほしい」と突然話を受けました。私は新卒でワンオーに入社し、主にデザイナーズブランドや企業のPR業務に携わっていたので、店作りも販売員の経験もなく、最初はかなり焦りましたね(笑)。右も左もわからず、20代のチームメンバーと一緒に試行錯誤しながらのスタートでした。

WWD:なぜキュレーションメディア型の店舗に?

森井:私自身、さまざまなブランドと仕事をする中で、ビジネスを通すと作り手が伝えたい本質的な部分が見えづらくなってしまう事例を見てきました。だからこそ、「等しい価値観でつながるコミュニティー」というコンセプトに強く共感し、商品やブランドの背景ストーリーをきちんと伝えたいと考えたんです。PR会社の私たちならではの伝え方として、雑誌のように期間ごとにテーマを変えて取り扱いブランドをキュレーションする今の見せ方に行き着きました。

WWD:オープン当初はどんな反応が?

森井:「いい意味で売る気がないね」とよく言われました(笑)。空間の使い方が下手で、気付けばギャラリーのようになってしまって。でも、それを新しいと感じてくれる人が多かった。狙ったつもりはなかったですが、印象的なスペースは作れたのだと思います。

WWD:テーマはどのように決めている?

森井:メンバーとの日常会話の中で自然に生まれることが多く、今私たちが気になること、発信したいことを反映しています。例えば、最近は旅行に行けず、「どこかに出掛けたい」というモヤモヤした感情がずっとあるよね、という話から5〜7月は「リトルトリップ」をテーマに、ものを通して、風景を想像したり、旅行に行った気分になれたりするような商品を集めました。テーマが決まったら、メンバーそれぞれが気になるブランドをリストアップします。インターネットやSNS、街で偶然見つけたブランドや、メンバーの友人のブランドも比較的多いです。10月17日までのテーマ「トラスト」では、私たちがキュレーションしたブランド以外にもこの場所で出会ったクリエイターらをキュレーターに迎え、彼らが信用・信頼しているアイテムを集めました。

WWD:運営メンバーは同世代でも、それぞれ興味関心は違うはず。どのようにまとめている?

森井:そうですね。でも、なんとなくみんなが“イコーランドらしさ”を理解している。言葉にはしづらいですが、各々の“らしさ”の解釈が、多様性と統一感を良い塩梅で表現してくれています。

WWD:取り扱うブランドを選定する上で大事にしていることは?

森井:そのブランドに温度を感じるか、です。ものの良さはもちろんですが、それ以外にも作り手の顔が見えたり、人柄が伝わったりすることを大切にしています。実際に、取り扱うときには、作り手に会い、どうしてブランドを始めようと思ったのか、どういう思いで作っているのかを直接聞き、そのストーリーに自分が共感できるかを大事にしています。

WWD:特に印象的だったブランドとの出合いは?

森井:あるハンドメードのソイキャンドルブランドの商品を扱っていた際、キャンドルを手に取ったお客さまが、ブランドの方へ直接写真とともに感想を送ったそうです。そのブランドの方から、後日「イコーランドのようにコンセプチュアルで本当の意味での豊かさに導いてくれるような在り方が、とてもしっくりくる」という言葉をいただきました。特にものが溢れている今、もの作りに対して矛盾を感じる作り手が多いと思います。そんな中で、作り手も買い手も豊かさを感じる瞬間を生み出せた。この方向性で良かったなと感じた瞬間でした。

WWD:あえてサステナビリティやエシカルというワードは使わないようにしている?

森井:オープン時には、プラスチック問題の展示を行いましたし、プラスチックパッケージの商品は避けるなど、店作りをする上で当たり前なことは実践していますが、私たちが伝えたいことはあくまでブランドのストーリーです。ストーリーを大切にすることで、自然とサステナブルな商品が集まりました。「エコでなければいけない」といったメッセージではなく、ファッション性があり、「あっこれ、かわいい」と自然と手に取った商品が何かを考えるきっかけになったらいいと考えています。

WWD:顧客はどんな人たち?

森井:20代のお客さまが比較的多いですが、どんな人が来ても何かしらは手に取れるようなものをそろえています。SNSのフォロワーは、ソーシャルアクティビストとして何かを発信していたり、サステナブルなことに興味があったりする人たちが多いです。特徴的なのは、一人当たりの店での滞在時間が長く、パネル展示やポップなどをじっくり読んでから購入してくれる人が多いこと。ただ買うだけではなく、その先の意味を考えたい人が多いのだと思います。

WWD:今後「等しい価値観でつながるコミュニティー」をさらに拡大していくための施策は?

森井:まずは自然に集まる人たちを大事にしていきたいです。例えば地理的なコミュニティーに根ざして、渋谷区にまつわる社会問題を取り上げたり、地域同士を結び付けたりもしたい。今後は物販以外にも、展示やイベントをさらに増やします。多くの人が気軽に立ち寄れる立地を生かして、さまざまなトピックを扱い、売る以外の表現方法も用いながら何かに気付くきっかけになる場所でありたいです。

■EQUALAND SHIBUYA
時間:11:00〜21:00
場所:渋谷ミヤシタパーク
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3階

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ブルネロ・クチネリがローマのG20サミットに出席 「人類のために」スピーチ

 自身の名を冠したブランドを持つ創業者兼デザイナーのブルネロ・クチネリ(Brunello Cucinelli)は31日、ローマの主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席した。同会議では、世界の環境・気候問題、新型コロナウイルスのパンデミック、世界の回復支援措置をテーマに各国家政府が語り合った。

 クチネリは、G20サミット議長国であるイタリアのマリオ・ドラギ(Mario Draghi)首相に招待され、参加。「環境保護・気候変動との戦いにおける公共と民間の協働」をテーマにしたイベントの冒頭を飾るスピーカーとして、“人間らしいサステナビリティと人道的な資本主義”について語った。ほかにも、ウェールズ公チャールズ皇太子(His Royal Highness The Prince of Wales)が当日はスピーチした。

 クチネリはスピーチで「サステナビリティやこれからの資本主義の形について、情熱を込めて仕事や人生で取り組んできたし、今も関心を持っているテーマ。調和の取れた世界を取り戻すことがなぜ大事であるかを世界各国の首脳に呼びかけることができて光栄だ」と述べた。締めの挨拶では「世の中を構築する力と影響力を持つ各国の首相の皆さま。世界が良いところで、美しく在るべきための責任を担うからこそ、どうか歩むべき正しい道を提示してほしい。クリエイティビティーが私たちを守り、新しい普遍的なヒューマニズムに導きますように」と訴えた。

 同氏はほかにも、ブランドのゆかりの地であるイタリアのソロメオに哲学や建築、文学・詩、クラフトマンシップの5つを主に扱う図書館の解説を計画中。教養とともに文化を育む場所作りに乗り出した。20年には、新レーベル“ブルネロ クチネリ フォー ヒューマニティ(Brunello Cucinelli for Humanity)”を設立した。レーベルでは店頭で売れ残ったアイテムをギフトにする取り組みを提案。そういった商品はセールして売り切るのが一般的だが、クチネリは「人類を支援するプロジェクト」として新たな試みを続ける。

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ユナイテッドアローズがゴルフの新レーベル “グッドマナーな本気のゴルフウエア”を提案

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)は、オリジナルのゴルフウエアを取り扱う新レーベル「ユナイテッドアローズ ゴルフ(UNITED ARROWS GOLF)」を2021-22年秋冬シーズンからスタートする。11月6日からUA 六本木ヒルズ店で先行発売と受注会を行い、11月26日からUA 11店舗やオンラインストアで一般販売する。

 同社によると、ゴルフは感染リスクの低い屋外型アクティビティとして注目が集まっており、UAのスタイルにあったゴルフウエアを求める声が多くあったことから、今回の企画開発に至ったという。「ユナイテッドアローズ ゴルフ」では、メンズとウィメンズのオリジナルウエアを中心に、一部セレクト商品をそろえ、“グッドマナーな本気のゴルフウエア”を提案する。

 21-22年秋冬シーズンでは、オリジナルのミッドレイヤーベスト(税込2万4200円)やポロシャツ(同1万7600円)、ウォームスラックス(同2万4200円)、キャップ(同8800円)など約25アイテムをラインアップする。アウターは袖丈をやや短めに設定し、スイングを妨げないよう工夫したほか、ポロシャツもスイング時のストレスが少ないシルエットを採用するなど、デザイン性だけでなく機能面も用途に合わせて仕上げた。

 先行発売と受注会を行うUA 六本木ヒルズ店では、税込2万円以上の「ユナイテッドアローズ ゴルフ」購入者を対象に、オリジナルロゴ入りの数量限定「テーラーメイド(TAYLORMADE)」製ゴルフボールをプレゼントする。

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ワコールHD、国内・海外で回復に差 4〜9月期は営業利益改善

 ワコールホールディングス(HD)の2021年4〜9月期連結業績(米国会計基準)は、売上高が前年同期比19.5%増の874億円、営業利益が同211.6%増の4039億円、純利益が同67.4%増の29億円だった。国内事業は7月以降の感染者数増加により苦戦したが、欧米の業績回復によりカバーした。

 国内事業は、感染者数増加により数緊急事態宣言解除が9月末まで持ち越され、売上高は同5%4.6%増の429億円、営業利益は同18.9%減の7億4000万円だった。前年同期に計上されたコロナの雇用調整助成金の反動で減益になった。ピーチ・ジョンも7~9月期は苦戦したが、昨年末に起用した広告塔の田中みな実や各種キャンペーンの効果で、売上高は同1.5%増の61億円、営業利益は3.8%増の10億円と前年並みを維持した。海外事業は、経済活動の再開が進んだ欧米を中心に売り上げが感染症前の水準を上回り、売上高が同66.5%増の323億円、営業利益は26億円(前年同期は2億5500万円の赤字)とに回復した。

 EC売上高は12.3%増の228億円。EC化率は全体で30%(前年同期は33%)だった。国内ワコールのEC比率は22%、ピーチ・ジョンは46%。

 22年3月期の通気通期予想は売上高1840億円、営業利益60億円を見込む。

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「ミラノコレクション」の“フレグランスボディパウダー”開発秘話 2022年は“桃の花”の香りでおうち時間をアップデート

 毎年1回の数量限定販売かつ、その年限りのデザインでフェイスパウダーとボディーパウダー、フレグランスを展開する「ミラノコレクション」。希少性が高く、その芸術的な美しさは、これまでもファンのみならずコレクターをも生み出してきた。

 ボディーパウダーの誕生から10年目の節目を迎える2022年は、惜しまれながらも最後のコレクションとなる“ボディフレッシュパウダー2022”を22年6月1日に数量限定で発売する。22年のテーマは「願う幸せ」。これまでも一人ひとりの幸せを願ってきた“ボディフレッシュパウダー”の誕生秘話から製品へのこだわり、歴代コレクションやおすすめの使い方まで、担当者に聞いた。

「伝統を
守り抜くことが美学」

WWD:「ミラノコレクション」は1991年にフェイスパウダーが誕生し、2008年にフレグランス、13年にボディーパウダーがラインアップに加わり3アイテムを展開する。ボディーパウダーを開発した理由は?

竹之内裕子「ミラノコレクション」商品開発担当(以下、竹之内):年に1度の“ご褒美”として年末に発売するフェイスパウダーは毎年購入してくださるファンの方が多く、「年に1回だけではなくもっと『ミラノコレクション』の世界に浸りたい」とうれしい声をもらっていました。そこで、半年後の夏に、フェイスパウダーに代わるアイテムが展開できないかと模索した中で、「ミラノコレクション」が誇る粉体と香りの技術力を融合した製品として、ボディーパウダーにたどり着きました。それまでは香り豊かなボディーパウダーは市場にあまり出回っていなかったので、お客さまからは「こんなに高級で上質な香りを身にまとえるなんて、すごくぜいたくな気分になれて幸せ」と言っていただき、フェイスパウダーとともに愛され続けています。

宮川智旭「ミラノコレクション」商品開発担当(以下、宮川):「ミラノコレクション」のボディーパウダーの特長はなんと言っても肌が美しく仕上がること。肌を明るくカバーする成分のシルクベールパウダーと、さらさらでありながらしっとり感のあるスキンエモリエントオイルを配合しているのでまるでボディを上質なベールで包み込んだような美しい肌仕上がりを演出してくれます。

竹之内:粉にはこだわりを強くもっており、あまりにも粉が好きすぎて粉体の原料である石ですら好きだという研究員がいたりと、研究所には“粉オタク”が大勢います。そうした研究員の熱意で積み上げてきた粉体技術を応用して商品化しました。

宮川:「ミラノコレクション」らしい仕上がりを突き詰めた粉体技術なので、20年に一度刷新しましたが、ボディーパウダーの仕上がりの特長は崩してはいけない基本骨格みたいなものがありますよね。香りも同様にこだわり、天然精油を配合しています。天然精油は“神さまからの贈り物”と言われていて、奥深く本格的な香りが特長です。ベースのローズの香りに加え、今回は桃の花から抽出した香りがポイントです。桃の花は、充実した果実を作るために花が咲いた後に剪定して廃棄してしまうのですが、香りは梅に少し似ていて優しく芳しいのです。今回は本来廃棄されてしまうその桃の花を原料に、精油化できないかと研究し採用した非常にエコロジカルな香りでもあります。

柴田薫子「ミラノコレクション」PR担当(以下、柴田):以前、研究員から「ミラノコレクション」は「伝統を守り抜くことが美学」という言葉を伺いました。トレンドを追うのではなく、これまでお客さまに愛されたものを変えずに、そのまま受け継いでいくことを大切にしていますね。

美術品のような
気品あるデザインのこだわり

WWD:毎年変化するパッケージデザインが特長で、テーマを決めてから天使をモチーフにしたデザイン制作を毎回行っているが、これまで反響があったデザインは?

竹之内:フェイスパウダーとボディーパウダーは中央部にあるレリーフに同じデザインを使っていますが、フレームのデザインは変えているので見比べながら楽しんでいただけています。これまで反響があったデザインは、フェイスパウダーが誕生30周年のタイミングでリニューアル発売した、20年の「守る幸せ」をテーマに掲げたデザインです。レリーフにあしらわれている天使のデザインがテーマの「守る幸せ」に合わせて、2人の天使がウサギを真ん中で抱っこしてるように見えるようにしました。天使の周りにいる鳥以外で初めて動物を入れたデザインだったので、新鮮だったのか「かわいい」と反響いただきました。それまではシンプルなデザインだったのですが、20年からはゴージャスなイメージに刷新し、これまで以上にテーマと連動した世界観やストーリー性を感じていただけるようにしたので、より共感していただけていると感じています。

WWD:その美しさから“観賞用”と“使う用”に複数購入するファンも多い。

竹之内:お客さまから寄せられたご意見の中に、記念日にご主人が奥さまのために、歴代の「ミラノコレクション」のコレクションボードを手作りしたという、すごく心温まるエピソードがありました。また「ミラノコレクション」はブランド担当以外の社員にもファンが多く、このコンパクトのデザインのウエディングケーキを特注した強者もいたほどです。コレクション性の高いデザインで、毎年新しい取り組みやデザインの変化性を持たせてはいますが、やり過ぎるとイメージからかけ離れてしまうのでバランスを大切にしています。

2022年のテーマは「願う幸せ」

WWD:「願う幸せ」をテーマにした理由は?

柴田:今、世界的に環境問題や災害、病気など不安定な日々が続いています。そういった日々の中でも、周りにいる人と手を取り合い、前向きに未来の幸せを願ってほしいという思いを込めて「願う幸せ」のテーマにしました。実はパッケージの天面とレリーフに施された守護天使も、上を見て未来の幸せを願う様子を表現しているので、天使にも注目していただけると嬉しいです。

WWD:22年のパッケージデザインのこだわりは?

宮川:22年は初めてビジューをあしらいました。フェイスパウダーは、まばゆく輝く光をイメージしたビビットな紫のビジューを採用しましたが、ボディーパウダーは、もう少し優しく、温かい光が降り注ぐイメージで作りました。フェイスパウダーと比べると、ボディーパウダーのほうを柔らかいイメージに仕上げています。また、透明感のあるカッティングが入っているので、あたたかい光がビジューに当たるときらきらと光るように表現しています。紫色を使ったのも今回が初めてです。この天面のレリーフもポイントで、すごく細いゴールドのレリーフがあしらわれており、これが本当に難しい技術でして。「ミラノコレクション」は、約2年をかけてデザインから開発していますが、研究員や職人の技術を掛け合わせ、何回も打ち合わせをして話し合いやっと実現できました。

おうち時間を
ぜいたくに過ごせる使い方

WWD:ボディーパウダーのおすすめの使い方は?

宮川:ボディーパウダーは顔にも使える品質なので、マスクをしていても香りを楽しみたいという需要にマッチしています。マスクを付ける前に顔まわりの気になる部分に少しはたいていただくと、ふわっと優しい香りが広がり、マスクの中に心地よい香りが立つので新しい使い方としておすすめです。ボディーパウダーならではの優しい香りで気分をリフレッシュしていただきたいです。

柴田:夏場は特にタイツやストッキングを履くときに汗をかいてると、すっと履くことができないという悩みがあったのですが、先にボディーパウダーを塗ってさらさらにすると、スムーズに履くことができるので重宝しています。足の蒸れとかも気にならなくなるので、ブーツを履く機会が多くなる冬場でも活躍し、1年を通して心地よい肌をキープしてくれます。

竹之内:私は運動が好きなので、日焼け止めを塗った後にボディーパウダーをはたくとベタつきも抑えられて、いい香りをまとうことができるので一番好きな使い方です。お客さまからは、「寝る前に使うと良い香りでリラックスできる」と言っていただくことも多いです。ボディーパウダーはシーンを選ばずに様々な使い方ができますので、ご自身の好きなように自由に使っていただき、「ミラノコレクション」の良さに気づいていただけるようにアプローチしていきたいです。ボディーパウダーは22年のコレクションが最後となりますが、評判の良かったこの香りをフェイスパウダーでも生かせるように構想しています。初代から使っていただいているお客さまにはもっと喜んでいただけるような製品に、新しいお客さまにも長く愛していただけるように、その期待に応えられるブランドへと成長させていきたいです。

PHOTO:NOBUHIRO TAMAKOSHI
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「ランコム」が「エミリー、パリへ行く」とコラボ

 「ランコム(LANCOME)」は12月3日、ネットフリックスシリーズ「エミリー、パリへ行く」とコラボしたコレクションを発売する。EC限定のアイシャドウパレットと、人気製品のセットが登場する。

 アイシャドウパレット“メタリック & マット アイシャドウ パレット”(税込1万2100円)は、ドラマの名シーンを表現した12色をそろえる。ヌードやピンク、スモーキーカラーなど使いやすいカラーばかりで、デイルックからナイトルックまで多様なメイクアップを可能にする。パッケージは、ドラマの中で主人公のエミリーがかばんにつけているエッフェル塔のチャームをモチーフにした。

 また、“ジェニフィック x ウルトラファンデ キット”(税込2万2000円)は看板美容液“ジェニフィック”とファンデーション“タンイドル ウルトラウェア リキッド ”に加え、ミニサイズのスキンケアアイテムやシートマスクなどを1つにした。ドラマからインスパイアされた限定ポーチ付きだ。

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ちょい飲みより「ファミレス飲み」。1500店規模の展開で「居酒屋」は息を止められる?

 ファミレス最大手のガストが酒解禁とともに、アルコール需要の獲得に力を入れている。もちろん、酒場や居酒屋のような雰囲気はないが、つまみ系メニューを大量投入した。酒に力を入れているグループのバーミヤンを合わせると1500店を超える店舗数。決して侮れない。
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ちょい飲みより「ファミレス飲み」。1500店規模の展開で「居酒屋」は息を止められる?

 ファミレス最大手のガストが酒解禁とともに、アルコール需要の獲得に力を入れている。もちろん、酒場や居酒屋のような雰囲気はないが、つまみ系メニューを大量投入した。酒に力を入れているグループのバーミヤンを合わせると1500店を超える店舗数。決して侮れない。
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ヨシックス、マクドナルドなど手掛ける内装会社を買収。建装の外販で、外食と2本柱に。

「や台すし」などを展開する株式会社ヨシックスホールディングス(本社:名古屋市東区、代表取締役会長兼社長:吉岡 昌成)が、店舗内装の芝産業株式会社(本社:神奈川県小田原市、代表取締役:太田 義信)を10月29日に100%子会社化した。
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ヨシックス、マクドナルドなど手掛ける内装会社を買収。建装の外販で、外食と2本柱に。

「や台すし」などを展開する株式会社ヨシックスホールディングス(本社:名古屋市東区、代表取締役会長兼社長:吉岡 昌成)が、店舗内装の芝産業株式会社(本社:神奈川県小田原市、代表取締役:太田 義信)を10月29日に100%子会社化した。
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アダストリアが自社健保設立 女性が安心して働ける環境作る

 アダストリアは11月1日付で、自社健康保険組合「アダストリア健康保険組合」を設立した。従来は東京ニットファッション健康保険組合に加入していたが脱退した。福田三千男代表取締役会長は「販売員の人材獲得は年々難しくなっている。安心して働ける環境を作ることで、長く活躍してもらうことが可能になる。“健康”は今後の働き方を考える上で非常に重要なキーワードの一つ」と話す。自社健保設立により、販売員の主軸である若い世代の女性がより働きやすい環境を目指す。

 自社健保の組合員は「将来的に9000人規模となる」見込み。そのうちの「60%が地方在住で、平均年齢は32歳。現場(店頭の販売員)はさらに若く、28歳前後」という。自社健保設立により、保険事業の内容を若い世代の女性が各地にいるという自社の特性に合わせたものにしていく。保険料は社員1人あたり、年間で数千円〜1万数千円ほど下がる見込み。会社全体では2億〜3億円ほど保険料が下がる計算だ。

 自社健保により注力する事柄の一つが、健康診断だ。従来は健保の提携病院が都市部中心だったこともあって、健康診断受診率は「50%を切っていた。これを100%に近づけていく」。そのために、アダストリアが出店する全国800〜900の商業施設それぞれの近隣で、必ず1つ提携病院を設ける。「健康診断の受診率が上がれば、疾病予防になり結果として保険料も下がるはずだ」。

 その他、婦人科検診の自己負担の廃止や低減、出産育児一時金の増額などを検討している。福利厚生としては、組合員の特性に応じた内容でカフェテリアプラン(組合員それぞれが与えられたポイントを使って自分で内容を選べる制度)を導入する。

 自社健保となり、健保と会社とで連携が強化されることで、国が各健保に実施を義務付けている“データヘルス計画”もよりスムーズになるという。残業時間やストレスなども見える化し、“健康経営”を推進。将来的に経済産業省による「健康経営優良法人」認定を目指す。「ここ2〜3年で産休・育休の取得者も増えており、出産を機に退職してしまうケースは減っている。米国では50〜60代の販売員もたくさん見る。販売員はコミュニケーションのコアであり、経験がある人だからこそできることは多い。女性が働き続けることを念頭に、現在人事制度改革も進めているところだ」と福田会長は話す。

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5年で2倍に急成長「古着市場」を考える:記者談話室vol.5

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第5回は「5年で2倍に急成長『古着市場』を考える」。「メルカリ」に代表されるフリマアプリやリセール店舗の出店拡大によって、消費者が古着を売ったり買ったりすることが当たり前のように浸透しました。古着市場の発展は、ファッション業界のビジネスモデルにどんな影響を与えるのでしょうか。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

【今回のキーワード】
下北沢/若者が買い物袋を持っている/ファッション業界はらせん/シカゴ、サンタモニカ、デプト/メルカリ/買取店が増加/Y2K/パリス・ヒルトン、リンジー・ローハン/ウィゴー/僕の授業では皆んな寝ている/ローリーズファーム、アース ミュージック&エコロジー/メルカリの一番人気/断捨離/サステナブル/ラグタグを巡る今昔/コム・デ・ギャルソンへの入り口/ストックX/リユースの国内市場規模/コメ兵/リーバイスの最大のライバル/工業製品として丈夫/売ってからが始まり/D2C/高島屋の祖業/この50年が異常だった

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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