オールユアーズの木村昌史代表が辞任 病気療養のため

 オールユアーズは12日、創業者で代表取締役の木村昌史氏が病気療養のため10月31日付で辞任したとウェブサイトで発表した。

 木村氏とともに共同の代表取締役である原康人氏は、ウェブサイトで「(木村氏は)今年の8月に双極性障害Ⅱ型という診断を受けました。約3カ月間、すべての担当業務から離れ休養しておりましたが、当面の回復を見込むことが難しく、本人とも協議した上でこのような形を取ることとなりました」と説明した。木村氏も12日夜に自身のnoteに投稿し、病状について書きつづっている。

 オールユアーズは18歳からアパレル販売員を始め、店長、バイヤー、商品企画などを経験してきた木村氏が原氏らと2015年に創業した。ファッション性や流行ではなく、実用性と普遍性を持ったシンプルな服を提案。SNSを活用して顧客と密接な関係を築くことでも知られている。

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2021年トレンドカラーの“ボッテガグリーン”が生まれるまで 退任を発表したダニエル・リーの功績

 ティファニーブルーからエルメスオレンジ、ルブタンレッドまで、多くの伝統的なファッションブランドはブランドを表すカラーを築いてきた。10日に急遽退任した、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のダニエル・リー(Daniel Lee)=元クリエイティブ・ディレクターもまた、“ボッテガグリーン”を確立させた。

 “ボッテガグリーン”は、パキッとした明るいグリーンで、青々とした芝生をイメージする「グラスグリーン」とも呼ばれる。定番のグリーンでありながら、一気にコーデが華やかになるカラーだ。ストリートスナップやファッションインフルエンサーの間でもよく見られるようになり、2021年の一番ホットなトレンドカラーとして注目を浴びる。

 “ボッテガグリーン”の立役者のリーは、2019年に「ボッテガ・ヴェネタ」のデザイナーに就任し、ランウエイデビュー。この3年間の間に「ボッテガ・ヴェネタ」に新鮮さを吹き込んで多くのヒットアイテムを生み出してきた。中でも、“ボッテガグリーン”は同氏がブランドにもたらした最も印象的なスタイルの1つだ。

 このカラーが業界に“ボッテガグリーン”として知られるようになったきっかけは20年12月に発表した2021年春夏コレクション。その際リーは、会場を“ボッテガグリーン”で照らし、ツイードのスカートスーツやミュール、ハンドバックなどを同色でまとめたルックを披露した。

 ほかにもビビットで大胆な色使いは取り入れているが、パンデミックの中、活気と遊び心あふれる“ボッテガグリーン”が多くの業界人やファッショニスタの心を掴んだという。21年のトレンドカラーにはさまざまなグリーンカラーが入っているが、これらもまた、多くの人が楽しいこと・心が気持ちよくなるものを求めていると分析されている。

 10月25日に発表した“サロン03(SALON 03)”コレクション(22年春夏コレクションに相当)でも、”ボッテガグリーン“をふんだんに使った。アパレルアイテムやアクセサリーに部分的に取り入れたものから、全身を同色で飾ったもの、他のグリーンの色調と合わせたルックなどを発表した。靴箱や包装にも同色が使われるようになり、ブランドを象徴する色として定着した。

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ジャパンサステナブルファッションアライアンス本格始動 28社が2050年「ファッションロスゼロ」宣言

 ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JAPAN SUSTAINABLE FASHION ALLIANCE 以下、JSFA) は12日、第1回総会を伊藤忠ガーデンで開催し活動方針を発表した。JSFAはサステナブルなファッション産業への移行を推進することを目的に今年8月に発足。ファッション・繊維企業が加盟し、11月12日時点で正会員13社、賛助会員15社、合計28社が参加している。パブリックパートナーは経済産業省、環境省、消費者庁。

 総会後には記者会見を開き、共同代表を務める伊藤忠商事、ゴールドウイン、日本環境設計の担当者が「サステナブルなファッション産業への移行の推進」と題した目標を発表した。「ファッション産業がサステナブルかと問われると大きな疑問があるのが事実。複雑で長いサプライチェーンや、消費者との関係が深く消費行動自体を変えないといけないといった特徴から1社ではなく社会全体でサステナビリティに取り組む必要がある」と高尾正樹・日本環境設計社長。会員目標数は設定しておらず伊藤忠商事の大室良麿繊維カンパニーファッションアパレル第3部長は「ファッション・アパレル事業に参加している企業には積極的に参加してほしい」と呼びかけた。小売りもアライアンスの対象となる。ゴールドウインの勝田悦弘経営企画本部CSR推進室マネージャーは「生活者を巻き込んでサステナブルファッションを推進してゆくことが大きなポイント。生活者の接点を持っている小売りやECは重要になる。参画していただき、連携を取りながら進めたい」と話した。

 JSFAの目標には大きく「ファッションロスゼロ」と「カーボンニュートラル」の2項目があり、それぞれ2050年目標と2030年目標を設定。これらを実現することで、日本社会全体で、①回収、循環システムの施行②不要となった衣料品を資源として生かすことが文化として定着③生活者によるサステナブルファッションに関連した選択・行動の拡大、の3点を目指す。

 企業がカーボンニュートラルを目指すにはまず、自社の二酸化炭素排出量の現状把握が必要だが、多くのファッション・繊維企業が何から手をつけていいのかもわからないのが現状だ。それらを「サポートする施策は予定しているか」という記者からの質問に対して、日本環境設計の高尾社長は「確かに特にスコープ3については計測が難しく、ファッション産業全体がどの程度排出しているのかという問いに我々も今は答えはない。が、課題は認識しており、排出量を調査しモニタリングする仕組みを探りたい」と答えた。

 また、目標にも掲げる環境に配慮した素材の採用や透明性の推進には、国際的な共通ルールに基づき運用されるツールや第3者の視点が必要になる。日本のアパレル産業はサステナビリティ・シフトが遅れたこともありヒグ・インデックス(HIGG INDEX)のような海外発のツールに頼らざるを得ないのが現状だ。「透明性をグローバルに発信するために日本独自のツール、認証開発の予定はあるか」という質問に対しては、「ヒグ・インデックスなどの国際的な指標に対して否定的な考え方は今のところ持っておらず、活用しつつ不足しているなら補う方法を考える。サプライチェーンはグローバルに広がっているから、国内のみならず全体を計測できる仕組みを検討したい」と展望を語った。

 「ファッションロスゼロ」実現には、再生繊維・衣料が欠かせない。そのビジョンを問われると伊藤忠商事の大室部長は「端材や回収した衣料をリサイクするイノベーションが不可欠だ。伊藤忠としても進めている分野だが、JSFAの中でも技術・イノベーションの情報共有をしながら可能性ある企業を拾い上げてスケールアップ仕組みを応援したい」と語った。

<会員企業> ※11月12日時点
正会員企業:アダストリア 、伊藤忠商事、倉敷紡績、ゴールドウイン、鈴木商会、帝人フロンティア、東レ、豊島、丸紅、日本環境設計、福助、ユナイテッドアローズ、YKK
賛助会員企業:アシックス、良品計画、cross Ds japan、清原、ハイケム、シキボウ、フジックス、日本繊維製品品質技術センター、カケンテストセンター、日本生活協同組合連合会、日華化学、旭化成アドバンス、コーベル、サルト、タカキュー

ジャパンサステナフブルファッションアライアンスの目標

■2050年目標
【ファッションロスゼロ】

 原材料から最終処分までの全過程における単純焼却および埋め立て処分ゼロ

【カーボンニュートラル】
 原材料から最終処分までの全工程におけるCO2排出の削減と吸収による排出量実質ゼロ

■2030年目標
【ファッションロスゼロ】

●会員企業
・残在庫量や廃棄に関する実態把握による透明性の確保
・循環利用システムの構築
・次世代素材や新技術の活用(原料・生産・デザインの各段階での)環境配慮設計の積極的採用(カーボンニュートラル目標と連動)
・サステナブルファッションに関連した生活者との積極的なコミュニケーションカーボンニュートラル目標と連動)

●ファッション産業全体
・統一の基準を用いた各過程における単純焼却および埋め立て量の可視化
・単純焼却および埋め立て量の削減。次の3点における現状把握の調査を実施後、削減量の目標数値を策定予定。1.生産における原材料、生地、端材 2.企業の残在庫 3.家庭からの廃棄

【カーボンニュートラル】
●会員企業
・全過程における温室効果ガス(CO2換算)の把握と削減。目標数値を策定予定
●ファッション産業全体
統一の基準を用いた各過程における温室効果ガス(CO2換算)の可視化

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内田理央、本気でTシャツビジネスに挑むVol.2 「ビームスT」から学ぶ最大の武器“好きな気持ち”

 モデルや女優として活躍する内田理央の普段着は、Tシャツやパーカなどカジュアルな装い。そこで本人の感性と個性を存分に生かしながら、ファッション性やプロセス、ビジネスにまでこだわった「本気のTシャツビジネス」をスタート!「WWDJAPAN」が紹介する各界の先駆者からTシャツ、イラスト、ビジネスについて学びながら、「名前貸し」とは全然違う、本気のタレントによるアパレルブランドを目指します。第2回は「ビームス T(BEAMS T)」の水村幸平ディレクターに迫ります。

内田理央(以下、内田):「ビームスT」のコンセプトを教えてください。

水村幸平ディレクター(以下、水村):“アートを身近に”というコンセプトのもと、Tシャツを軸にアートを訴求している「ビームス」内のレーベルです。

内田:「ビームスT」の顧客層は?

水村:ストリートブランド好きの若年層を中心に、コロナ以前は外国人観光客が来ていました。

内田:店舗の内装こだわっていますよね。ベルトコンベアでTシャツを運ぼうと思ったのはなぜですか?

水村:“グラフィックをどう美しく見せるか”に着目し、デザイナーの片山正通さんに20年以上前に依頼しました。未だに色褪せないのが凄いし、海外で同じようにベルトコンベアを使って商品を見せているセレクトショップもあります。

内田:店舗とECサイトで売れる商品の違いは?

水村:イベント商材は店舗の方が売れますが、特に違いはないですね。店舗で原画を飾るアートショーを開催すると、お客さまが知らないアーティストの商品でも、その場で購入されていくケースが多いです。

内田:現在のTシャツのトレンドは?

水村:現在は無地のTシャツにバックプリントが着やすくて人気です。フロントは胸ポケットにワンポイントぐらいが丁度いい。

内田:私もグッズTシャツを製作していますが、カラーリングですら決めるのに悩むんです。「ビームスT」はどうしているんですか?

水村:僕らは現代のトレンド感を意識しつつ、シミュレーションを組んでからサンプル作成をしているので、不安要素を取り除くことができます。定番のホワイトは外せませんが、昨年はアッシュグレーが人気でした。

内田:コラボ相手を選ぶときの決め手は?

水村:最近はインスタグラムでチェックして、直接オファーを掛けることが多いです。そのほか、コラボしたアーティストから数珠つながりで派生していくパターンもあります。僕らはアートカルチャーが好きで働いているので、普段から自然と情報をかき集めています(笑)。

内田:だから今の流行を敏感に察知できるんですね。私も自分が着たいものや気になっていることを大事にすべきだと改めて学びました。Tシャツのグラフィックの配置や大きさはどのように決めているんですか?

水村:アーティストにお任せする場合もあれば、お互いで意見交換して作り上げる場合もあります。コラボする上では、頭に浮かんだイメージを相手にどう伝えるかが一番重要かつ難しいです。僕は絵が苦手なので、参考資料と言葉で説明するのですが、商談後はいつも不安になります。

内田:アーティスト側からオファーが来る場合もありますか?

水村:インスタグラムのDMからオファーが来て実現したケースもあります。

内田:送ってみるものなんですね。私も送ってみようかな(笑)。コラボ相手の数は1シーズンごとに決まっているんですか?

水村:特に人数は決めていません。僕とバイヤー2人を中心に、販売員からの提案も積極的に取り入れています。フレキシブルに物事を進められるのが僕らの強みです。

内田:私自身もそうですが、「『ビームスT』に自分の商品を置いてほしい」という人が意識すべき重要なポイントはありますか?

水村:誰とも被らないオリジナリティーのあるイラストであれば、常にアートカルチャーを掘り続ける僕らが見つけ出し、声を掛けさせていただきます。

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資生堂「プリオール」が新プロジェクト開始 他企業も参画し “大人チャーミング”を発信

 資生堂が展開する50代以上の大人女性向けブランド「プリオール(PRIOR)」は、新プロジェクト「大人チャーミングな、ひと。」プロジェクトをスタートした。特設サイトを開設して“大人チャーミング”へのHOW TOを発信するほか、他企業と協業して動画、リアル、オンライン、セミナーなど多方面で多くの大人女性にアプローチを行う予定だ。

 同社によると、50代以上の女性は「人生を思い切り楽しみたい」と思う一方で、年齢を重ねることに不安な気持ちを抱える人も多く、コロナ禍においては50代以上の女性の幸福度が下がっていることがわかった。そこで、歳を重ねるごとにさらに健やかかつ豊かで楽しい毎日を送れる応援をするため、今回のプロジェクトを始動させた。

 ブランドが提案する「大人チャーミングな、ひと。」とは、“いつも元気で前向きで、周りまでパッと明るくしてしまう笑顔が素敵な女性”の人物像。資生堂ジャパン スキンケアマーケティング部プリオールグループの畠山真紀ブランドマネージャーは、「チャーミングとは進行形であり、年齢を重ねるからこそ、その人の魅力がますます増していくというメッセージを込めている。11日にプロジェクトの特設サイトを開設し、大人女性が『大人チャーミングな、ひと。』になるためのスキンケアやメイクのポイントを、動画を通して発信する」と述べた。

 プロジェクトは3カ年計画で進行し、「プリオール」を中心にアシックスウォーキング、イオンリテール、ウエルシア薬局の3社が参画し、美容やライフスタイルなど、あらゆる分野から“大人チャーミング”になれる情報発信を行う。例えばアシックスウォーキングとは「ウォーキングとその時に使うメイク」を構想中だ。「製品や機能の提供だけでなく、体験を通じてお客さまのなりたい姿をサポートする。そして3年後には、大人世代に最も選ばれるブランドを目指す」と意気込む。

 プロジェクト発表会には、ブランドミューズを務める女優の宮本信子と原田美枝子、そして“大人チャーミング”になりたい代表として森三中の黒沢かずこと大島美幸が登場。宮本は「優しさ、厳しさ、仕草、言葉などさまざまなチャーミングがあり、その人なりの魅力が必ずあると思いますね」原田は「場が和んだり、うれしい気持ちにさせたりなど空気を変えてくれる人がチャーミングな人だと感じます」とコメント。また、大人女性が旅行や日常で“楽しくチャーミング”になれるポーズとして、TikTokerのゆうにゃんが「大人チャーミングピースポーズ」を考案。4人はゆうにゃん直々に腕をクロスさせピースするポーズを学んだ。

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「消費者」という担当意識をシフト マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.36

 前回のコラムで最後に述べたのは、「私たちが今生み出せる、最大のパワーは、消費者が求める『WANT』を変えていくこと」。これについては、私から提案がある。

 今なおコロナ禍が続く我々は、「行動制限のおかげで、ちょっとは環境破壊がスローダウンできているのではないだろうか?」と感じているかもしれない。けれど残念なことに、コロナ禍にあっても状況は悪化の一途をたどっている。私たちはいよいよ欲求を整理して、選択し、よりリベラルなものにシフトしなくてはならない。

 モノ作りを説明したりサステナブルなビジネスを広げたりする際、心の中で常に「ん?辻褄が合わないなぁ」と感じてきたことがある。「消費者」という言葉だ。

 私たちが求めているサーキュラーエコノミーとは、”サーキュラー”つまり”循環”を意味している。その反対は”リニアエコノミー”と呼ばれる、まさしく今までのような一方通行のワンウェイ型社会。山手線のようにぐるぐる回っているのではなく、真っ直ぐ、ものすごいスピードでひた走る乗り物に今、社会全体が乗車している。このままでは、どこかで何かにぶつかって、大事故を起こしてしまう。

 リニアエコノミーでは、「消費者」という言葉はぴったりだった。ただ”消費していく担当者”、まさにこの”消費”という言葉はワンウェイだ。正直、今の社会にはそぐわないネーミング。サステナブルな商品や企画をお金を出して受け取っていただく大切なお客様には、私は「消費者」とは違う名称が必要だと心から感じている。だからと言って、これといって新しいネーミングにしっくりくるものも見つかっていない。最近は「生活者」なんて言葉もあるが、ここでは仮に「使用者」と表現してみよう。

 私が生産者として忘れないように心がけていることは、常に自分も「使用者」であるということ。どんな生産者も食べ物を食べて洋服を着て毎日を過ごすわけだから、みんなが「使用者」だ。

 その感覚を忘れないことは、自分が商品を送り出す時のヒントになっている。「これ、本当に私使う?」など、買いやすい価格帯を目指しながらも「安かろう悪かろう」には踏み込めなくなるのだ。

 そして「自分は受け取り側だ」と感じている人も、それぞれは未来を作る「生産者」であり、明日を美しくデザインするためのデザイナーであることに気づいて欲しい。「『消費者』が求めるもの」に答えることは、何かの欲求や欲望を満たすための商品を作り出すこと。だから求めるものの価値観のシフトが必要で、循環型の社会では美しさの定義を変えてなくてはならない。その中で「消費者」というネーミングは邪魔なのだ。REuse・REcycleという考えは、「RE」とつくだけで、何か汚いものという印象を大きく与えてしまい、手を出さない「使用者」がいる。いっそのこと「RE」つけず、「サイクル」だけでいいんじゃないかと日々感じている。ネーミングが与える意識感覚は、行動範囲に大きなインパクトを与えるのだ。

 「消費者」という言葉が見直されれば、その立場を自然と受け入れる体制も整い始めるのではないだろうか?そして、その一歩が「使用者」が求める「WANT」に気づくきっかけになるのではと考えている。私からの提案は、まずネーミングから変えようってこと。小さなことかもしれないが、今までの当たり前から変えなくてはならない。

 「生活者」「使用者」よりも良い言葉はないだろうか?ネーミングを募集したい。

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シャルマンが19万8000円の眼鏡を月1本だけ受注生産 優しい掛け心地と造形の美しさ追求

 シャルマン(福井県鯖江市、本庄正享社長)は11月11日から、旗艦店の「シャルマン 銀座並木通り」限定で新作眼鏡“GSP#01”を販売している。最新のレーザーおよび切削技術で成形したパーツを職人が磨き上げ、一つ一つ手作業で組み立てるもので、トレンドでもある太めのフォームが特徴だ。素材の一部には、しなやかなバネ性と形状記憶性を持つオリジナル素材“エクセレンスチタン”を使用し、「優しい掛け心地と造形の美しさを追求した」(広報担当者)。価格は税込19万8000円で、ひと月に1本のみ受注生産を行う。

 広報担当者は、「磨き、組み立て、調整などそれぞれの工程で職人の手作業が必要なため、ひと月に1本のみの生産が限界」と説明する。メインブランドの「ラインアート シャルマン(LINEART CHARMANT)」の平均価格帯が約5万円なのに対して、“GSP#01”がかなりの高額商品であることについては、「実験的な商品と言える。リアクションを見つつ、プレミアム路線を強化していきたい」と話す。

 フロントとテンプル部分は3層構造で、1.2mm角の正方形の突起を両面に削り出した透明アセテートプレートを、突起が隙間なく納まる2枚のベータチタンプレートで挟み込んでいる。これによって表現した幾何学模様に光が透過し、角度によって輝きが変化する仕掛けだ。

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“ステージメイク”の枠に収まらない「チャコット」、100色展開のマルチカラーアイテムを発売

 ダンス用品などを展開するチャコットが手掛ける「チャコット・コスメティクス(CHACOTT COSMETICS)」は11月12日、カラーメイク“マルチカラーバリエーション”(全100色、各税込1320円)をリニューアル発売した。チャコットのカラーアイテムはこれまで、新国立劇場バレエ団をはじめ、プロのステージダンサーから子どもたちまで、幅広い年齢層から支持されてきた。発色や耐久性といったこれまで培ってきたノウハウを生かしつつ、100色・9種の質感で、デイリーシーンで楽しめる、より自由な発想のメイクアップを提案する。

 従来から継続の24色は素材を見直し、新たに76色を加えた全100色をラインアップ。ステージでも映える華やかなカラーから子どもの肌にもなじむナチュラルカラー、メンズも手に取りやすいシックなカラーをそろえる。質感は9種類で、見たままの発色をかなえるプレストタイプの“マット”、繊細な輝きの変化で奥行きをプラスする“パール”、スタイリッシュなカラーで存在感を放つ“メタリック”、濃密なパールと淡色が上品な“トゥインクル”、大小のラメとパールがきらめく“スパークル”、高密着なクリームタイプながらサラサラとした質感の“シルキー”、艶と透明感を引き出すしっとりとした “バーム”、のびの良いクリーミーな質感と深い発色が特徴の“ビビッド”、クリームタイプで濡れたようなセンシュアルな艶感を楽しめる“グロッシー”がラインアップ。好みの質感とカラーをセレクトすることで、アイシャドウ、チーク、リップ、ハイライトなどマルチに活躍する。

 “マルチカラーバリエーション”は、ステージに立つ子どもも使用するアイテムであることから、肌への優しさと使い心地にも配慮。クチナシ※1、パプリカ※2、カカオ※3といった5種類の天然色素を補色として使用し、アルガンオイル※4やシアバター※5などのオーガニック保湿成分を配合した。全国のチャコット直営店・百貨店インショップほか、コスメティックショップ各取扱店舗や公式オンラインショップなどで取り扱う。

※1 クチナシ果実エキス
※2 トウガラシ果実エキス
※3 カカオエキス
※4 アルガニアスピノサ核油
※5 シア脂

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花泥棒と写真家の豊田和志が展覧会 ゲリラ花屋を撮った150枚

 フラワースタイリストの花泥棒と写真家の豊田和志は、合同展「RYUKO」を東京・神宮前のスペース バンクシアで11月13〜23日に開催する。

 同展は、花泥棒が路上でゲリラ出店した際の来店客などを豊田が2020年から撮影した150枚以上の写真や、さまざまなロケーションで撮影した花の作品などを展示する。ギャラリー内には花屋を常設し、花泥棒が手掛けた花や服も販売する。またワークショップ“途中でやめてみよう!”を期間限定で開催し、クリマスリース作りの体験が可能だ。

■合同展「RYUKO」
日程:11月13〜23日
時間:12:00〜20:00
場所:スペース バンクシア
住所:渋谷区神宮前3-20-3 石井ビル1階

■ワークショップ“途中でやめてみよう!”
開催日:11月14日、16日、20日
時間:13:00〜
料金:6600円

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「フェムテック」って何? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.9

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第9弾は、【フェムテック】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【フェムテック】

 フェムテック(Femtech)とは、女性および非男性の健康のために新たに開発された商品やサービス、ソフトウエアなどを指す。女性や女性性の語源である「フェム(fem)」と、「テクノロジー(technology)」を合わせた造語。生理期間をより快適に過ごすためのサニタリーアイテムや月経周期の記録アプリ、子宮や膀胱を支える骨盤底筋を鍛える膣トレアイテム、安全で楽しい性のためのセクシャルヘルスにまつわるものなどが含まれる。日本でなじみのある生理日管理サービス「ルナルナ」は実はその先駆けだ。

 「フェムテック」という言葉が生まれたきっかけは、ドイツの月経周期を管理するアプリ「クルー(CLUE)」の資金調達をめぐってのこと。投資家の多くが男性であることで、「生理」「経血」にまつわるサービスがなかなか重要視されずに苦戦していたことから、イダ・ティン(Ida Tin)最高経営責任者が2013年にフェムテックというカテゴリーを設けてその大切さを訴えた。男性以外の性にまつわる健康問題やニーズが見過ごされていることやビジネスの世界が男性中心であること、女性主体の性に光が当たらないこと、タブー視されてきたことなどさまざまな社会的要因から立ち上がった言葉だ。

 提唱当初はアプリと連動したサービスなど、IT的な”テクノロジー色”が濃いものが主流だったが、21年現在は悩みを解決するためのテクノロジーとして幅広い製品を指すようになっている。ラフォーレ原宿に店舗を構えるラブピースクラブ(LOVE PIECE CLUB)や、“未来の日用品”を扱うニュースタンドトーキョー(NEW STAND TOKYO)、オンライン専門のフェルマータ(FERMATA)などのフェムテックストアでは、吸水ショーツや月経カップといったサニタリーアイテムからプレジャートイ、書籍などが並ぶ。吸水ショーツもレースなどを施したデザイン性に凝ったものから、ジェンダーレスでシンプルなボクサー型などの選択肢が年々増えている。

 しかし21年4月には、ドイツで男性起業家と投資家らがタンポンなどの生理用品を“手を汚さずに”交換処理できるとしてピンクの手袋をフェムテックと呼んで販売した事例も。これは生理をタブー化していることや、生理のある人に対して、ない人が「こうするべきだ」と指南してしまっているためマンスプレイニング(男性が女性を無知だと決めつけて知ったかぶること/男性が当事者でないトピックに関しても上から目線で説教する仕草を指す言葉)だと批判が殺到した。ビジネス的視点で金銭的利益のみを求めて作られ、使用者のことを第一に考えていなかったり、フェミニズム的パーパスを持ち合わせていなかったりするケースは非難の対象となる。

 フェムテックというサービスや製品、ストアの存在そのものが女性・多くのセクシュアリティーをエンパワーする(鼓舞したり、勇気づけたり、力の源となること)という性質を持っていて、悩みや存在を可視化する役割を持ち合わせている。一方で、医療機関に代わるものではなく、自力で体の不調を解決した方が良いと推奨しているものではないという考えの浸透も大切だ。ゆくゆくはこういった健康問題への意識の向上に合わせて、子宮に関する項目が含まれていない健康診断制度や生理休暇の取りづらい労働環境といった仕組みの変革、性を恥ずかしいものとせず、安全性を教える性教育の発達にも期待をする。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

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「ジバンシィ」の伊勢丹新宿ポップアップに片寄涼太やジン・カワグチが来場

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、2022年プレ・スプリング・コレクションのポップアップストアを伊勢丹新宿本店 本館1階 ザ・ステージで16日まで開催している。

 オープンを祝して、「ジバンシィ」アンバサダーで俳優・歌手として活動する片寄涼太が会場に駆けつけた。オーバーサイズの総柄ニットと、薄いブルーの生地にダメージ生地を縫い付けたデニムパンツを組み合わせた。さらにアーティストのジン・カワグチ(JIN KAWAGUCHI)やマノン(MANON)、松田ゆう姫、モデルの楓、シンガーで女優の藤井夏恋らも来場した。

 ポップアップで扱う2022年プレ・スプリング・コレクションは、グラフィックアーティスト、チト(Chito)とのコラボコレクションだ。スプレーで描いたグラフィックやポップなキャラクラー、メタルパーツなどでひねりを効かせたウエアとアクセサリーのほか、「リモワ(RIMOWA)」のシルバースーツケースにチトのグラフィックを載せた世界限定30個、日本限定3個のスーツケース(税込46万2000円)などを用意する。会場はチトのスプレーアートや“G”をモチーフにしたテーブルなどで装飾し、イギリス人の彫刻家ユアン・マクファーレン(Ewan Macfarlane)と共同制作した彫刻作品も並べる。

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「ジバンシィ」の伊勢丹新宿ポップアップに片寄涼太やジン・カワグチが来場

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、2022年プレ・スプリング・コレクションのポップアップストアを伊勢丹新宿本店 本館1階 ザ・ステージで16日まで開催している。

 オープンを祝して、「ジバンシィ」アンバサダーで俳優・歌手として活動する片寄涼太が会場に駆けつけた。オーバーサイズの総柄ニットと、薄いブルーの生地にダメージ生地を縫い付けたデニムパンツを組み合わせた。さらにアーティストのジン・カワグチ(JIN KAWAGUCHI)やマノン(MANON)、松田ゆう姫、モデルの楓、シンガーで女優の藤井夏恋らも来場した。

 ポップアップで扱う2022年プレ・スプリング・コレクションは、グラフィックアーティスト、チト(Chito)とのコラボコレクションだ。スプレーで描いたグラフィックやポップなキャラクラー、メタルパーツなどでひねりを効かせたウエアとアクセサリーのほか、「リモワ(RIMOWA)」のシルバースーツケースにチトのグラフィックを載せた世界限定30個、日本限定3個のスーツケース(税込46万2000円)などを用意する。会場はチトのスプレーアートや“G”をモチーフにしたテーブルなどで装飾し、イギリス人の彫刻家ユアン・マクファーレン(Ewan Macfarlane)と共同制作した彫刻作品も並べる。

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「ボッテガ・ヴェネタ」ダニエル・リーが生み出した7つのヒットアイテム&スタイルをおさらい

 11月10日に発表されたダニエル・リー(Daniel Lee)「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」クリエイティブ・ディレクター退任のニュースは、業界に大きな驚きと衝撃を与えている。

 リーは18年7月、「ボッテガ・ヴェネタ」を17年間率いてきたトーマス・マイヤー(Tomas Maier)の後任として、現職に就任。ブランドのヘリテージをモダンに再解釈することで数々のヒットアイテムを生み出し、瞬く間にブランドをトレンドセッターの地位に押し上げた。

 ここではリーが「ボッテガ・ヴェネタ」での3年間で生み出したヒットアイテムやスタイルを振り返る。

“ザ・ポーチ”

 アイコンバッグ “ザ・ポーチ(The Pouch)”は、リーがデビューした2019年春夏コレクションで発表したクラッチバッグだ。ロゴブームだった当時において、ロゴを一切あしらわないミニマルなデザインのクラッチバッグは即時にヒットしたわけではないが、シーズンを重ねるごとに愛用者が増加。ファッションウイーク期間中にはさまざまな色・素材・サイズの“ザ・ポーチ”を抱えたファッショニスタが多数見られた。

“ザ・カセット”

 19年プレ・フォールコレクションで発表した“ザ・カセット(The Cassette)”バッグ。カセットテープのように四角いフォルムをしたショルダーバッグで、ブランドを象徴する編み込みの技法“イントレチャート”のサイズを巨大化させることでモダンに仕上げた。同シリーズは、その後も素材や色のバリエーションを増やしたり、パッドを入れることで丸みを持たせた“パデッド カセット”を発表するなど、“ザ・ポーチ”に次ぐ同ブランドのアイコンバッグの地位を築いた。

“ボッテガ・グリーン”

 植物を連想させる力強く明るいグリーンは、リーがクリエイションを担うようになってからウエアやバッグ、シューズなどさまざまなアイテムで見られるようになったキーカラー。現在はショッパーなどにもこのグリーンが使用されている。

“ストレッチ”

 リーがヒットさせたのはバッグだけではない。19年プレ・フォールで初登場した“ストレッチ(Stretch)”シリーズのサンダルもヒットアイテムの1つだ。メッシュ素材をアッパーに使用し、足首にチェーンや細いストラップをあしらった同シリーズはSNSなどでも頻繁に見かけるトレンドアイテムに。

“リド”

 “ストレッチ”シリーズと人気を二分すると言っても過言ではないサンダルが“リド(Lido)”シリーズだ。バッグの“カセット”シリーズ同様、イントレチャートのサイズを大きくすることでモダンに再解釈したデザインを採用している。

“ザ・ジョディ”

 女優のジョディ・フォスター(Jodie Foster)にちなんで名付けられた“ザ・ジョディ(The Jodie)”バッグは、ホーボーバッグをリーがモダンに再解釈したアイテムだ。ハンドル部分にあしらった大きなノット(結び目)が特徴で、身体が隠れるほどのビッグサイズから手持ちできるミニサイズまで種類も豊富に展開。

“パドル”

 20-21年秋冬シーズンに発表した“パドル(Puddle)”ブーツもファンを熱狂させたアイテムだ。丸みを帯びたフォルムにチャンキーソールを採用したラバー製のレインブーツは、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)やラッパーのリル・ヨッティ(Lil Yatchy)、エイサップ・ファーグ(A$AP Ferg)など、セレブがこぞって愛用している。

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ユニクロ「+J」、先頭客は「4時半から並んだ」 在庫増で「割とすんなり買えた」人多し?

 「ユニクロ(UNIQLO)」は11月12日、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」の2021-22年秋冬物を発売した。再休止前のラストコレクションとなる今季は、フルラインアップ展開店舗を全国243店にまで拡大(9年ぶりの復活だった20-21年秋冬は48店)し、ECサイトも朝7時前後にはオープン。その効果もあって、各店で混乱なく販売が進んでいるようだ。

 フルラインアップ展開店舗であるビックロ ユニクロ 新宿東口店に8時15分ごろ到着すると、「行列人数は現在75人前後」とのアナウンスがあった。開店時間を1時間半繰り上げて8時半に店が開くと、行列は店内に移動。8時半時点の行列の人数は目測で100〜150人ほど。販売自体は9時にスタートした。

 9時半以降、紙袋を持って店外に出てきた客に声を掛けると、「一番乗りだった」と話す40代男性は「会社を休んで4時半から並んだ」。ただし、7時にECがオープンしたことで「一番ほしかったダッフルコートなどはその時点でECで買っている。店頭では、試着が必要なシャツ類を中心に買って、店頭とECの合計購入点数は20点くらい」という。

 「6時に来たら列の12番目だった」と話すのは、10年前の“第1章”の時から「+J」を買い続けているという40〜50代の女性。「21年春夏の発売日もほぼ同じ時間に来て、その時は20番だった。今季はちょっと人が減って買いやすくなっているのかも」と続ける。ショート丈のダウンコートやセーターなど5点を購入していた。

 話を聞いた客の中でのメンズの人気商品は、発売前から話題になっていたダッフルコート。5時半に並んで列の9番目だったという20〜30代の男性いわく、9時半の時点で「もう店頭ではサイズ欠けが出ていた」。ただし、ECを見ると14時半時点でもLサイズ以外は購入が可能だ。ウィメンズでは、ケーブル編みのハイネックセーターのネイビーが人気のようで、ECでは9時過ぎに全サイズ欠品の表示に。ビックロでは同商品のXLサイズを自分用に購入したという男性客にも出会った。

 広報担当者に聞いたところ、「一部の店舗では整理券を配布し、各店で順調に買い物をしていただいている。(在庫量は)過去2シーズンの反響を受けて、より多くのお客さまに楽しんでいただけるようにしている」という。SNS上でも「割とすんなり買えた」「去年よりスムーズ」「余裕で買えた」といったコメントが出ている。フリマサイトの「メルカリ(MERCARI)」上では、店頭価格に数千円上乗せした転売もチラホラ。ただし、前シーズンにユニクロとメルカリとで包括協定を結んでいる効果もあって、1年前に比べるとかなり減っている印象だ。

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日常にサステナブルな輝きを 「cofl by 4℃」が誕生

 「ヨンドシー(4℃)」から11月12日、新D2Cブランド「コフル バイ 4℃」が誕生した。同ブランドは、ラボグロウンダイヤモンドとリサイクルメタルを使用した環境に優しいジュエリー。ラボグロウンダイヤモンドは環境に優しく成分や素性は天然と全く同じだ。リサイクルメタルは家電などの廃棄物から精錬されたメタルのこと。調達や製造に制限があるこれらの素材を用いたサステナブルなジュエリーブランドを可能にしたのは、誰もが知っているおなじみのジュエリーブランドである「4℃」だから。また、製造も日本国内に拘っている。「コフル バイ 4℃」は「4℃」が目指す“地球とジュエリーの美しい関係”を体現したブランドで、“ジュエリーを着ける喜びを未来へつなぐ”ことを目的にしている。

日々の装いに
さりげない輝きをプラス

 「コフル バイ 4℃」は、丸や四角、三角といった幾何学モチーフが中心のモード感溢れるミニマルなデザインが特徴だ。ネックレスやリング、イヤリング、イヤカフなど日常のワードローブのさりげないアクセントして活躍しそうだ。地金だけのものもあれば、ラボグロウンダイヤモンドを使用したデザインも。すっきりとしたシンプルなデザインなので、重ね着けも楽しめるようになっている。1万円からと手に取りやすい価格帯も魅力だ。

「4℃」だからできた
環境に優しい究極のジュエリー

 「コフル バイ 4℃」のディレクションを手掛けるのは、清水淑恵ディレクターだ。清水ディレクターは、「コロナの影響でECに特化したブランドを作りたいと4月から企画をスタートした。ジュエリーは生活必需品ではないが、D2Cにすることで、手ごろな価格で幅広い女性に楽しんでもらえれば」と語る。若い女性からジュエリー上級者まで楽しんでもらえるジュエリーだ。ラボグロウンダイヤモンドとリサイクルメタルを使用したことについては、「いろいろ制限がある中で、満足できるブランドになった。多くの女性に共感してもらえるとうれしい」と話す。ジュエリーにとどまらずパッケージも環境に配慮したものになっている。「スタイリストの大草直子さんが主宰するAMARCとのコラボレーションジュエリーも発売予定だ。ゆくゆくは、商品を手に取ってもらえるショップをオープンしたい」。

ジオメトリックなモチーフで
本物の輝きを

一般的にジュエリーは“かわいい”デザインが多いが、「コフル バイ4℃」は、普遍的な幾何学モチーフを使用しエッジーになりすぎず、女性らしさにこだわってデザインされている。ラインの柔らかさなどディテールにこだわり、全てのアイテムはメード・イン・ジャパン。また、素材だけでなく、売り上げの1%を森林・環境保全の団体へ寄付するなど、環境に配慮した活動も行う。インスタグラムなどでは、ジュエリーのスタイリングなどを随時配信する。

問い合わせ先
コフル バイ 4℃
03-5719-3266

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アリババの「独身の日」セール、今年はGMV9兆円超え

 アリババグループは11月1〜11日、今年で13回目となる天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル(以下、「天猫ダブルイレブン」)を開催し、流通総額(GMV)は5403億元(約9兆6173億円)を達成した。過去最大となる29万ブランドが参加し、そのうち65%を中小企業や工業地帯にある製品メーカー、新ブランドが占めた。また商品を購入した消費者の45%以上が1990年以降および 2000年以降生まれで、後者の割合は25%増えた。

 中国国外から2万9000 以上のブランドが参加し、越境EC「天猫国際(Tモール・グローバル)」で130 万以上の新商品を発売。さらに1600以上のブランドがTモールにおける新規会員獲得キャンペーンに参加し、9700 万人以上の新規会員獲得につながったという。

 日本においては、11月1日の第1弾販売の開始から半日間で「シセイドウ(SHISEIDO)」や「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」などの日本ブランドの売り上げが昨年開催の「天猫ダブルイレブン」の20日間の記録を上回った。また「天猫国際」が運営する海外直送サービス「Tモール海外フルフィルメント」の日本の倉庫で9月に備蓄された商品数は、前年同期比で10倍以上増加。一方アリババ傘下の物流プラットフォーム「菜鳥(ツァイニャオ)」が展開する中国保税倉庫の日本ブランド全体の在庫数も、9〜10月は前年同期比で286%増加した。

 また今年は2000以上のマーチャント(出店者)が環境に配慮したエコ商品を展示するTモール内の特設売り場「グリーン会場」に参加し、約50万点のエコ商品を提供した。加えて同グループはフェスティバル開催に先駆け全システムおよびオペレーションをパブリッククラウドに完全に移行。eコマースビジネスを支える河北省張北県にあるアリババクラウドのデータセンターでは、再生可能エネルギーの利用により、2万6000トン以上の二酸化炭素排出を削減した。楊光アリババグループ バイス・プレジデントは「今年は、ダイナミックな中国の消費経済を反映して、安定した質の高い成長を実現した。また、プラットフォームとしての力を社会的責任を果たすために活用した。今年のフェスティバルは、持続可能な未来の構築に向けた当社の取り組みの一環として、意義深い節目となった」とコメント。

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YKKのファスナー事業が急回復 赤字から一転、営業利益は226億円に 21年4〜9月期

 ファスナー大手YKKの業績が急回復している。11日に発表した2021年4〜9月決算のファスニング事業は、売上高が前年同期比52.6%増の1690億円、営業利益は226億円(前年同期は20億円の赤字)となり、コロナ禍で苦しんだ前期から一転、急回復している。東アジアや南アジアを筆頭にジーンズやジャケット向けのファスナー販売が伸びており、収益はコロナ前の19年4〜9月(売上高1598億円、営業利益221億円)とほぼ同水準になっている。

 20年4月以降から底を打っていたものの、秋冬物向けなどで年間の中で売り上げのボリュームが多い今年4〜6月に急回復、スポーツやカジュアル、ラグジュアリーなど全般的に伸びて、同期間の売上高は同78.5%増の894億円、営業利益は120億円(前年同期は14億円の赤字)となった。同社の経理担当者によると「一部の拠点では操業制限も行っているものの、欧米を中心にワクチンの普及が進み、米国では景気刺激策で個人消費拡大が追い風になっている」という。

 ファスニング部門の見通しは公表していないものの、サッシなどのAP事業を含む全社の見通しは、期初から上方修正を行い、売上高が7700億円(期初見通しは7000億円)、営業利益が540億円(同322億円)、経常利益570億円(同332億円)、純利益400億円(同203億円)と大きく上乗せする。世界的なコンテナ不足によるサプライチェーンの混乱や中国の電力不足などの懸念点があるものの、下期も回復が続く見通し。見通し通りだと、過去最高だった19年3月期(売上高7657億円、営業利益617億円、経常利益644億円、純利益458億円)をも上回ることになる。

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YKKのファスナー事業が急回復 赤字から一転、営業利益は226億円に 21年4〜9月期

 ファスナー大手YKKの業績が急回復している。11日に発表した2021年4〜9月決算のファスニング事業は、売上高が前年同期比52.6%増の1690億円、営業利益は226億円(前年同期は20億円の赤字)となり、コロナ禍で苦しんだ前期から一転、急回復している。東アジアや南アジアを筆頭にジーンズやジャケット向けのファスナー販売が伸びており、収益はコロナ前の19年4〜9月(売上高1598億円、営業利益221億円)とほぼ同水準になっている。

 20年4月以降から底を打っていたものの、秋冬物向けなどで年間の中で売り上げのボリュームが多い今年4〜6月に急回復、スポーツやカジュアル、ラグジュアリーなど全般的に伸びて、同期間の売上高は同78.5%増の894億円、営業利益は120億円(前年同期は14億円の赤字)となった。同社の経理担当者によると「一部の拠点では操業制限も行っているものの、欧米を中心にワクチンの普及が進み、米国では景気刺激策で個人消費拡大が追い風になっている」という。

 ファスニング部門の見通しは公表していないものの、サッシなどのAP事業を含む全社の見通しは、期初から上方修正を行い、売上高が7700億円(期初見通しは7000億円)、営業利益が540億円(同322億円)、経常利益570億円(同332億円)、純利益400億円(同203億円)と大きく上乗せする。世界的なコンテナ不足によるサプライチェーンの混乱や中国の電力不足などの懸念点があるものの、下期も回復が続く見通し。見通し通りだと、過去最高だった19年3月期(売上高7657億円、営業利益617億円、経常利益644億円、純利益458億円)をも上回ることになる。

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美容師ユーチューバーAYAMARが初めての書籍「1分ヘア革命」を発売

 KADOKAWAは、美容師ユーチューバーのAYAMAR(あやまる)こと柴田紋奈による初書籍“1分ヘア革命 読むだけで髪の悩みが消える本”(税込1540円)を発売した。

 AYAMARは、ヘアサロン「アオレ(aole)表参道店」の現役トップスタイリスト。モデルやインフルエンサーなど著名人からの指名も多く、毎月300人以上の施術をしている。美容師のかたわら、髪の悩み解決や髪で美しくなるためのアドバイスをするユーチューブチャンネル“AYAMAR美ヘアチャンネル”を展開。チャンネル登録者数60万人超の人気者で、現役トップスタイリストの美容師ユーチューバーとして、毎日楽しく髪に関するアドバイスを発信している。

 同書は、カラーやヘアアイロンで髪が傷んでパサつく、分け目の白髪が気になる、雨が降ると髪がうねる……など「自分なりにケアしているつもりなのに改善しない」という悩みを抱える人に向けた一冊。トリートメントの正しいつけ方、簡単でバレない白髪の隠し術、湿気で髪がうねらないコツ、顔が若返る頭皮マッサージ法など、1分で簡単にできる正しいヘアケアを初公開している。さらに、不器用な人でも簡単に作れる“ゆるふわまとめ髪”、おだんご、前髪スタイリングなど、いつものヘアスタイルをよりおしゃれに仕上げるアレンジのコツも満載。

 “美髪を手に入れる1分ルーティーン”“髪が生まれ変わるシャンプー時の1分ケア”“お出かけ前の1分であらゆるトラブルを解決”“忙しい朝でも簡単1分ヘアアレンジ”など、“1分”にこだわったケア方法を伝授する実用書でもある。

 刊行に際し、本人は「この本では、1分でできるものや、たくさんご質問をいただいたものを中心に掲載している。動画で紹介したケアやヘアアレンジに関して『毎日続けるのは少し大変かも』『不器用だからこんなに早くできない』といったコメントを見かけることがある。でも、私も最初から手早くできたわけではなく、毎日少しずつやっていくうちに慣れてきて、パパッとできるようになった。最初は「少し面倒だな」と思っても続けてみてもらえるとうれしい。習慣になってしまえば“面倒”という気持ちはなくなるし、効果が出てくるとモチベーションも上がり、ケア自体が楽しくなると思う」とコメントしている。

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美容師ユーチューバーAYAMARが初めての書籍「1分ヘア革命」を発売

 KADOKAWAは、美容師ユーチューバーのAYAMAR(あやまる)こと柴田紋奈による初書籍“1分ヘア革命 読むだけで髪の悩みが消える本”(税込1540円)を発売した。

 AYAMARは、ヘアサロン「アオレ(aole)表参道店」の現役トップスタイリスト。モデルやインフルエンサーなど著名人からの指名も多く、毎月300人以上の施術をしている。美容師のかたわら、髪の悩み解決や髪で美しくなるためのアドバイスをするユーチューブチャンネル“AYAMAR美ヘアチャンネル”を展開。チャンネル登録者数60万人超の人気者で、現役トップスタイリストの美容師ユーチューバーとして、毎日楽しく髪に関するアドバイスを発信している。

 同書は、カラーやヘアアイロンで髪が傷んでパサつく、分け目の白髪が気になる、雨が降ると髪がうねる……など「自分なりにケアしているつもりなのに改善しない」という悩みを抱える人に向けた一冊。トリートメントの正しいつけ方、簡単でバレない白髪の隠し術、湿気で髪がうねらないコツ、顔が若返る頭皮マッサージ法など、1分で簡単にできる正しいヘアケアを初公開している。さらに、不器用な人でも簡単に作れる“ゆるふわまとめ髪”、おだんご、前髪スタイリングなど、いつものヘアスタイルをよりおしゃれに仕上げるアレンジのコツも満載。

 “美髪を手に入れる1分ルーティーン”“髪が生まれ変わるシャンプー時の1分ケア”“お出かけ前の1分であらゆるトラブルを解決”“忙しい朝でも簡単1分ヘアアレンジ”など、“1分”にこだわったケア方法を伝授する実用書でもある。

 刊行に際し、本人は「この本では、1分でできるものや、たくさんご質問をいただいたものを中心に掲載している。動画で紹介したケアやヘアアレンジに関して『毎日続けるのは少し大変かも』『不器用だからこんなに早くできない』といったコメントを見かけることがある。でも、私も最初から手早くできたわけではなく、毎日少しずつやっていくうちに慣れてきて、パパッとできるようになった。最初は「少し面倒だな」と思っても続けてみてもらえるとうれしい。習慣になってしまえば“面倒”という気持ちはなくなるし、効果が出てくるとモチベーションも上がり、ケア自体が楽しくなると思う」とコメントしている。

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世界最大級の写真&編集アプリ「ピクスアート」を“表現者”アオイヤマダが語る

 写真&動画編集アプリ「ピクスアート(Picsart)」(本拠地:米サンフランシスコ)は、ダンサーのアオイヤマダを起用したテレビ&ウェブCM「Watch out my step(みせてやれ。)」を放映中だ。

 「ピクスアート」とは、AIに基づく約3000種類以上の操作性に優れた編集ツールで、簡単に写真や動画を編集できるアプリ。累計10億ダウンロード、月間アクティブユーザーは1億5000万人を超え、世界最大級のクリエイティブプラットフォームといっても過言ではない。というのも、アプリ内には自身の作品をユーザーとシェアできるコミュニティースペースがあるだけでなく、他のクリエイターの投稿作品を再編集できる“Remix”機能や、気に入った投稿作品の編集を簡単に再現できる“Replay”機能などで、世界中のアートワークからインスピレーションを得ながら、ユニークで自由な表現を追求できるのだ。

 アオイはCMで、自分の夢を嘲笑する第三者の声に自信をなくしている状態から、夢見る公演のポスターを「ピクスアート」で作りながら自分を奮い立たせ、自信をみなぎらせていく様子をダンスで表現している。表現者・アオイヤマダのインタビューから「ピクスアート」の魅力に迫る。

世界最大級の写真&編集アプリ
「ピクスアート」を
“表現者”アオイヤマダが語る

——— 初めての表現との出合いは?

アオイヤマダ(以下、アオイ):初めてクレヨンを買ってもらったときだと思います。絵を描くのが好きで、小さいころは絵を描いたり妄想したりして遊んでいました。

——— “妄想”とは?

アオイ:今自分がやっていることは、小さいころの遊びの延長かなって時々思うんですけど、妄想することで何かになりきったり感情を作ったりしていました。例えば、折り紙でアイスクリームを作って、自分でアイスクリーム屋さんとお客さんの両方を演じるんです。一人でブツブツ言いながらやりとりをして、今思えばちょっと変なんだけどそのときはそれがすごく楽しかった。お店の内装から看板、メニューまで全部自分で描いていました。元からあるオモチャよりも、自分の好きなものや色を使って作る方が好きだったんですよね。

——— 表現者として、ダンスを選んだきっかけは?

アオイ:母に勧められて始めたんですが、そもそも人前で何かを表現するのは得意ではありませんでした。だけど、どこかで自分を表現したかったのかな?声にするのは得意じゃないけど、踊りならできそうな気がしました。初めてレッスンに行ったとき、ジャージを着たくなくて、私だけお気に入りのスカートで行ったんです。パンツ丸見えで踊っていました(笑)。そういうところは昔から変わってなくて、自分自身を合わせるより、今の自分のままでそこに行くとどうなるかを試したい性格だったから。

——— これまで影響を受けた人は?

アオイ:大きな転機となったのは、高校生のときにユーチューブで見た山口小夜子さんかな。それまでは、スタジオの鏡の前やステージで表現するのがダンスだと思っていたんですけど、山口さんを見て、この人は洋服を見せるために、そして空間を動かすために動いているんだってすごく感じたんです。それを見たときから自分の中でのダンスに対する姿勢や見せ方が変わって、お仕事を頂けるようになったんです。ファッション誌の撮影でも洋服の特徴をまず理解してから動くようになったし、ファッションとも自然とつながれるようになりました。

“無限”を感じるほどの編集機能


——— 今は、SNSも表現の一部です。インスタグラムに投稿するときのこだわりは?

アオイ:インスタは写真を投稿するものだけど、私は言葉も重視しています。私は全ての行動が言葉に支配されていると思っていて、(テーブルの上の)「コップ」も実際はどんな名前でもいいわけで、私たちはそれを言語化して生活しているってすごく感じます。それを崩せるのがダンスの面白さだと思う。写真は言語化されていないものなので、インスタはその対比が面白いですね。

——— 「ピクスアート」を使ってみた感想は?

アオイ:何層にも重ねて編集ができるので、“無限”を感じました。どこで止めるのが正解かは、やっぱり自分の中にしか答えはないと思うけど、すごくフワフワした地面に立っていて、どの立ち方が正解かわからない、みたいな(笑)。ダンスや絵で自分が知っている範囲でしか動けないけど、スマホを使うと予期せぬ機能が突然現れて、そこからかたどられていくからすごく面白い不思議な感覚でした。

——— 「ピクスアート」で表現したいことは?

アオイ:祖父母の写真をコラージュしたいです。私の祖父母はスマホの機能に慣れてないので、ちょっとしたコラージュをしただけでもすごく喜んでくれるんですよね。以前、誕生日カードをスマホで作って簡単にコラージュして送ったらとっても喜んでくれて。だからこんな小さなことで喜んでくれるなら、「ピクスアート」を使ってものすごいものを作ったらもっと喜んでくれると思います。現実では上手く作り上げることが難しい作品も「ピクスアート」なら作れるので、例えば頭に大根が刺さっていたり、アボカドの種が自分になっていたり……、そんな作品を作ってみたいです。

——— 表現者としての今後の目標は?

アオイ:今の状況を伝えるのに写真って記録になるし、すごく分かりやすいですよね。でもダンスでそれを伝えるのは難しいし、どういうものができるんだろうって考えています。次の目標としては、この世界で起きている出来事を私のパフォーマンスを通して第三者に伝えられる、そんな表現がしたいです。

夢見るクリエイターに
エールを送る新CM

INTERVIEW & TEXT : YUKI KOIKE
問い合わせ先
Picsart
japan.contact@picsart.com

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「楽天ファッション」が渋スクに初のリアル店舗 期間限定で30ブランド180アイテムを販売

 ファッションECサイト「楽天ファッション」は11日から、渋谷スクランブルスクエア5階に「楽天ファッション」に出店する30ブランドのアイテムを集積したショールーム型の期間限定店をオープンした。同サイトで販売するアイテムを、リアルでも販売するOMO(Online Merges Offline)店舗という位置付けで、店舗にはプロの販売員2名が常駐し接客するほか、試着もできるが、決済は商品に付属したQRコードから「楽天ファッション」のサイトに飛んで行う。松村亮・楽天グループ執行役員は「プロの販売員による接客やスタイリングがあればお客さまは高単価なものも買いやすくなるし、色違いやサイズ違いは店頭で試着し、サイトで購入という動線があれば余分な在庫を店頭に置かずに済む。ECとリアルのいいとこ取りの店舗」という。
 店舗は約14坪(約46平方メートル)で試着室を設置し、「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」「アンタイトル(UNTITLED)」「ジョゼフ(JOSEPH)」「スナイデル(SNIDEL)」など30ブランドの約180アイテムを並べる。11月11日〜20日にニットを、11月21日から12月1日にコートを販売する。店舗には東急百貨店の販売員が常駐し、コーディネートや着こなし提案、マネキンを使ったVPなどを行う。お客はアイテムに付属したQRコードを読み取って「楽天ファッション」サイトで決済する。アイテムはニットで2万〜4万円と、百貨店の平場とほぼ同じ価格帯になる。
 リアルから「楽天ファッション」への動線のため、店舗では「楽天ポイント」200ポイントを貰えるQRコードなどを展示。また、楽天IDと位置情報を活用し、ストアの近くにいる楽天ユーザーのスマホに期間限定店の案内を送るOMOマーケティングなども実施するという。
 このショールーム型ストアの運営は、楽天グループと東急の合弁会社である楽天東急プランニングが行う。同社の社長は、楽天グループ常務執行役員で「楽天ポイント」を管掌し、ポイントマーケティングの大家である笠原和彦氏が務めており、楽天と東急が蓄積するオンラインとオフラインの、それぞれのデータ活用のため、昨年7月に設立していた。笠原氏は「両社のオンラインとオフラインを活用したOMOの試験的な店舗。ここで蓄積した知見を生かし、今後は東急グループ外の商業施設にも出店していきたい」という。

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「メイベリン ニューヨーク」と錦戸亮がスペシャルライブを開催 ブランドサポーター2年目を迎え「心も一緒にメイクアップしてほしい」と思いを語る

 「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は11月4日、ブランドサポーターを務める歌手で俳優の錦戸亮の誕生日を記念したスペシャルライブ「RYO NISHIKIDO "3N7" -DAY2- Presented by MAYBELLINE NEW YORK」を開催した。“LOVE MUSIC AND LOVE MAKEUP!!”をテーマに、ライブパフォーマンスやトークセッションを行った。

 錦戸は2020年にブランドサポーターに就任し、コラボレーションコレクションの発表やブランドムービーへの出演など、同ブランドの“メイクの力で全ての人を輝かせる”というメッセージを発信。今回のライブについて錦戸は「『メイベリン ニューヨーク』のブランドサポーターとして2年目を迎え、ライブという形でコラボレーションができてうれしく思っています」とコメント。トークセッションにはブランドムービーに出演したダンサーのリエハタ(RIEHATA)、モデルの阿部朱梨、小山ティナがゲストとして登壇し、ブランドムービー撮影時のエピソードなどを披露して会場を沸かせた。さらに、「どんな目元(メイク)が好みですか?」という来場者からの質問に対して錦戸は「みんなそれぞれの良さがあるし、自分らしいメイクが一番だと思います。でも、今はマスク生活なので目元が強調されるし、アイメイクを頑張るいい機会なんじゃないですかね」とコロナ禍でのメイクの楽しみ方を提案した。

 また、「メイベリン ニューヨーク」が取り組む若年女性のメンタルヘルスを支援するプログラム「ブレイヴ トゥギャザー(BRAVE TOGETHER)」についても触れ、「不安な気持ちになったり落ち込んだりしたとき、どうやって切り替えている?」という質問に錦戸は「まずは状況を受け入れて、解決方法を考えます。できること、できないこと、自分を知ることも大切です。無理しなくていいんです。自分に正直に生きればいいと思います」とアドバイスを送った。イベント後半のライブパフォーマンスでは自身のアルバム「NOTE」や「NOMADO」から曲を披露し、来場したファンにとって特別な一夜となった。

 「WWDJAPAN」の取材に対し錦戸は「メイクは見た目がきれいになるだけじゃなく、自分のモチベーションを高める力があると思うので、心も一緒にメイクアップしてほしいと思います」とブランドサポーターとして思いを語った。今後もキャンペーンなどを通じてブランドのメッセージや魅力を伝える活動を行なっていくという。

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バーバリーが生物多様性戦略を発表 原材料調達先の農場支援など

 バーバリー(BURBERRY)は11月6日、環境保護活動の一環として生物多様性戦略を発表した。同社は今年6月、CO2の排出量よりも削減量の方が多いクライメート・ポジティブを2040年までに達成すると宣言しており、今回の発表はそれに続くもの。生物多様性はCOP26(コップ26)の主要な話題となっており、期間中に具体的なアクションプランを示すことで国際社会にアピールした。

 戦略のポイントは次の3点。①同社のバリューチェーン内外の自然環境の保護、回復②原材料を調達している農場コミュニティへの支援拡充③放牧や農業における再生可能な土地管理システムの適用。

 戦略を立てるにあたっては、英国のコンサルタント会社バイオダイバーシティ・コンサルタンシ―と共同でファッションビジネスにおける生物多様性の基礎評価を実施。その結果、生態系への影響が大きい要因をレザー、カシミア、ウールと特定し、同社のカーボンフットプリントにおいてもこれらが高い割合を占めていることを明らかにしたという。両社は共同で「自然に基づく解決策の原則とガイドライン」を策定。2020年に設立したバーバリー再生基金を通じて支援するプロジェクトに適用し、自然生態系の保護、回復、再生を目指す。また、非営利団体セイボリー研究所のプログラムを通じて、レザーのサプライチェーンにおける放牧地の再生と、そこに住む人々の生活基準の向上にも取り組む。

 パム・バティ=バーバリー コーポレート・リスポンシビリティ・バイスプレジデントは、二酸化炭素の排出量削減と同時に生物多様性戦略に取り組むことの重要性について次のように話している。「ネット・ゼロ・ターゲットは、測定可能で科学的根拠に基づいているため、今では多くの人が理解しているが、自然を取り戻すことにも同じ論理が当てはまる。その方法論はまだ確立されていないが、私たちはその議論に参加したいと考えた。私たちのプロセスや目標は、時間をかけて進化させていく必要があるが、確固たる基準ができるまで待つことはできない」。

 また自社のサプライチェーン以外の再生プロジェクトにも資金を投じており今年、LEAF連合に加盟した。同連合は、2030年までに熱帯林伐採を削減、終息させる取り組みを加速させるために設立された官民連合体でラグジュアリーブランドとしては同社が最初の加盟となる。「気候変動にポジティブであるためには、自社の取り組みを超えて活動することが重要だ」とバティ・バイスプレジデント。「再生基金の一部を保護と修復が切実に必要な地域の支援に使うことは、バーバリーが事業を行っているかどうかにかかわらず、戦略の重要な柱である」と説明する。さらに加盟するファッションパクトの一環としてはNGOと協力しモンゴルではヤギが草を食む草原を回復させるプロジェクトを、オーストラリアではカーボン・インセットや森林再生の取り組みを支援している。

 「気候変動は、将来の環境リスクであるだけでなく、現在世界中の何百万人もの人々に影響を与えている社会経済的な危機でもあり。自然を保護し、回復させ、再生させることは、次の世代のために地球を守るための鍵であり、私たちは野心的な意図を持ち、行動を重視したアプローチをしなければならない」とバーバリー会長であるジェリー・マーフィー(Gerry Murphy)博士は話している。

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「アバハウス」が新タグラインを掲げてニューノーマル時代に向けた商品強化

 アバハウスインターナショナルは今秋冬、基幹メンズブランド「アバハウス(ABAHOUSE)」の新タグラインとして“IN THE CITY”を掲げて、ロゴも刷新した。“IN THE CITY=洗練された生活空間”と独自に解釈し、「今の時代を捉えながら、しなやかに賢く⽣きていく、洗練されたライフスタイルを送る男性」に向けた発信を強化する。

 これに伴い、商品構成も、気軽さと機能性、さりげないデザイン性などを兼ね備えたアイテムの比率を高める。新たなロゴを配したコレクションは今秋から、順次リリース。ニューノーマル時代のリモートワークや在宅時間、スポーツや自然との向き合い方など、多様化する着用シーンを想定し、着る人のパフォーマンスを最大限に引き出す“普段を高める服”を打ち出していく。

 新タグラインに付随するブランドステートメント「『かっこよさ』は変わった。アバハウスはどうか――」のメッセージと新ブランドコンセプトは、⾕⼭広告のコピーライター、⽔野百合江が手掛けた。また、新ロゴデザインは国内外で数々の受賞歴があるクリエイティブディレクター、森山真至(CLASS inc.)によるものだ。

 ロゴ刷新後、初のシーズンとなる2021-22年秋冬は、「Cold Country」をテーマに、ノルディックテイストやフェアアイル柄、ダッフルコートのディテールなどをアレンジしたアイテムを提案。ツイル柄をプリントで表現することで、ほつれの恐れを軽減した高ストレッチのジャケット&パンツのセットアップや、高密度で撥水効果もあるタスラン生地を用いたブルゾン風のコートなどをそろえる。なお、新コンセプトに基づくライフスタイルを意識した異業種コラボなど、新鮮なアイテムを春に向けて企画中だ。

問い合わせ先
アバハウスインターナショナル
0120-292-910

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「アディクション」の春コレクションはチークをリニューアル 3つの質感からなる全28色をラインアップ

 「アディクション(ADDICTION)」は12月27日、2022年春コレクションを発売する。チークをリニューアルするほか、カラーマスカラとアイライナーの限定色が登場する。

 リニューアルする“ザ ブラッシュ” (税込3300円)は、うつりゆく美しい空の表情に着想を得た全28色をラインアップ。上品に艶めくパールタイプ、クリアな発色で肌に溶け込むようになじむマットタイプ、多彩なパールでニュアンスの変化を楽しめるニュアンサータイプの3種をそろえる。粉をオイルでコーティングしたスキンメルトテクノロジーによって肌に密着し、粉感のない滑らかな質感が特徴だ。さらに、動物由来原料不使用でビーガンフレンドリー処方となっている。パッケージは“ザ アイシャドウ”と連動したブランドロゴが立体的に浮き上がるミニマルな新デザインに変更する。

 そのほか、簡単に自然な仕上がりをかなえるチークブラシ“ブラッシュブラシ 10”(税込6600円)、セパレートしながら繊細で軽やかなボリュームのあるまつ毛に仕上がる“ザ マスカラ カラーニュアンス WP”(限定3色、各税込4180円)、くっきりとしたラインを描けるマット質感のリキッドアイライナー“ザ カラー リキッド アイライナー”(限定4色、各税込3300円)が登場する。

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アキバのメイドも「チルする?」。新しいノンアルコールバーは『シーシャバー』

 最近、若者の間で人気が高まっている「シーシャ(水タバコ)」。一昔前、「シーシャバー」と言えば、薄暗い店内、不愛想なスタッフ、悪そうなお客が溜まり危険な香りがプンプンするイメージであった。しかし、最近になってシーシャバーのイメージが変わってきた。カフェやコワーキングスペースにメイド喫茶などユニークなシーシャ専門店も続々とオープンしている。
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