「バレンシアガ」青山店で造形作家・池内啓人の作品を展示

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、造形作家・池内啓人の作品を「バレンシアガ」青山店で2022年1月4日まで展示している。

 作品の展示は、「バレンシアガ」が2022年春コレクションのキャンペーンで池内の作品を使用したことから実現。キャンペーンで一際目を引いた、同氏とロボット製造業者スケルトニクス(Skeletonics)とのコラボレーションで制作した外骨格型スーツをはじめ、メカニックなフェイスマスクを展示している。

 池内啓人は1990年東京生まれ、多摩美術大学情報デザイン学科卒業。工業的でメカニックな作風は、幼少期に観た映画「スター・ウォーズ」や「ゾイド」などのアニメ作品、学生時代に多くの時間を費やしたプラモデル制作に強く影響を受けているという。22年1月8日からは、「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」内のギャラリー、サイ(SAI)で個展「IKEUCHI HIROTO EXHIBITION」を開催する。

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経済予測の名人ニトリ会長、2022年の日経平均を2万9000円と予測も「各国政府の財政出動で予測は困難」

 34期連続で増収増益を達成しているニトリホールディングス。12月24日のクリスマスイブに、東京・北区のオフィスで発表した、2021年3 〜11月決算説明会で、期初に掲げた業績予想を据え置きし、35期連続の増収増益に向けて全社一丸となって達成を目指すと強調した。株式や為替の見立て力で注目を集める似鳥昭雄ニトリホールディングス会長兼CEOは、アナリストや記者の質問にどう答えたのか?会見でのやり取りをまとめた。

――当面の為替の見方は?

似鳥昭雄会長(以下、似鳥):為替は、今まではわりあい順調に早め早めに手を打ったが、今回は逆に手が遅くなったなと。いや、申し訳ないと反省している。上半期は109円で予約できた。そのまま下半期もすればよかった。1、2円でも円高になるかもと思ったが、逆に円安に進んでしまった。私の読みが甘かったなと反省している。(米国大統領の)バイデンさんが100兆円200兆円とばらまいた結果、アメリカの消費が非常に増えて、全世界的にアメリカのほうに消費がいって、コンテナ(の物流費用)が5倍に上がったりした。めちゃくちゃになった。そういうのを予測できなかった。で、円安になってしまった。115円ぐらいまで円安になっているが、113円10~20銭で、2月20日までに予約した。

来年どうなるか。僕は前半は多少、円高になってくるのではないかなと。そしてまた、状況によっては、また110~115円に向かっているかもしれない。だから、3月からの第1、第2四半期に、円高のときに予約をすればいいかな、という予想をしている。アメリカ次第ということですよね。バイデンさんがどういう手を売ってくるか。ただ、お金をばらまいたとき、日本は70%貯蓄に回るが、アメリカの場合は80~90%消費して、すぐ使っちゃおうと。メンタルの違いかもしれないが。それも使ってしまって、消費が細ってくる。だからだいたい半年から8カ月後には、米国もだんだん消費が先細ってくるだろう。コンテナも原料高も来年、第2四半期(6〜8月)ぐらいには平常に戻るのではないかと思っている。

増収増益がどうなるかとみなさん心配していただいているが、第3四半期までは増収増益になると。大きくはならないけど、今ようやくとそういう計算ができるようになっている。11月末ごろから寒くなってきて、季節ものが売れ始めてきた。そして、前年比が95%前後できているので、91%以上上回れば増収増益は十分いける!と読んでいる。全力を挙げて今取り組んで、一層のコストを下げながら、経費を下げながら取り組んでいるところだ。必ず達成する。

達成できたらウォルマートと同じ、(連続増収増益の記録が)世界第1位となる。世界一になれるなんてことは滅多にないから、全社員一丸となって取り組んでいる。

――カインズと東急ハンズの経営統合の発表があった。住居関連業界がどういった方向に動いていくのか。会長の見解をお聞かせいただきたい。

似鳥:私はいいことだなと思うが、うちとしては、東急ハンズさんの店があるところはだいたいうちの店があるので、うちとしてはメリットはいまいちだなと思っていた。カインズさんにしては、ない地域なので、大変いいと思う。今の東急ハンズさんからの商品も、カインズさんからの商品も、どんどん入ったり。ネットを拡大したり。大変いいと思う。今後はホームセンターだけとか、ホームファニシングだけでなく、住関連の経営統合はますます増えていくんじゃないかな。そういう面では、提携、統合など、いいことだと思う。(こういった分野の経営統合は)まだほんの始まりに過ぎないと思う。これからますます盛んになるだろう。

――ニトリ自身のM&Aの計画は?

似鳥会長:あってもありますとは言えません(笑)。まあ、願望としてはもちろんあります。アメリカも合併、合併の状態。(われわれも)住関連だけでなく、家電も含めた提携や統廃合がある。衣料も始めたばかりだが、衣料の中でも提携・合併は出てくるだろうし、衣食住が一緒になる場合もある。チャンスが多い。

アメリカはウォルマートが(売上高)60兆円。アマゾンが45兆円。この2つに集約されてしまっていて。スポーツも電気のチェーンもベストバイ以外はみな、ディスカウントストアに(買収された)。トイザらスも日本はあるけど米国では破綻し、スポーツオーソリティも日本にはあるけどアメリカは倒産してしまって今はない。競合というのは苦しいけど、どこの業態も1、2位に集約され、あとはちょっと苦しい状況になっている。日本は(上位)5~10社はまだある。これが10年間で少なくなり、アメリカ型になってくると思う。どの業界、業態でも寡占化になってくるし、異業種との合併や提携が盛んに行われる時代になる。いよいよ競合から、競争状態になる。(業界動向として)日本には常にアメリカの10年から20年遅れでやってくる。(M&Aや淘汰など)この10年間だと思う。乗り遅れないように、常に中心になって進めていきたい。

――家具業界ではトップだが、異業種でもトップになりたいという野望は?

似鳥:お互いに野望は持っていますから。うちだけでなくて、どこも。カインズがやったように、どこも大手は持っている。うちだけがなんかどんどん寡占していこうとしているとは書かないで(笑)。よその国もみんな競争してトップになりたいと思っている。なんか答えにくい(苦笑)。

――先ほど為替相場の質問があったが、来年の日本経済、日経平均と来年の日本経済を見るうえでのポイントは?

似鳥:今の日経平均は2万8000円台だが、来年は2万8000~2万9000円、3万円近いところまで行くかもしれないが、10月ごろには2万6000円ぐらいに下がると思う。そんな感じで上がり下がりしながら、年末に向けて2万9000円になると。「がっちりマンデー」のいつもの(企画で)12月の予想も聞かれているが、来年も2万9000円に届くかなと。

為替は3月か4月ぐらいから円高になってきて、また110円を切る可能性は十分あると思う。そしてまた、夏、第3四半期ぐらいから年末まで円安になっていくんじゃないかと、ざっと見ている。当たるも八卦当たらぬも八卦。まあ運みたいなものだが、やっぱりコロナ次第。オミクロンが今ヨーロッパやアメリカで拡大中だし、これがどの辺までいくか想像できない。今、イギリスやフランスが、とくにイギリスは(1日の新規感染者数が)10万人など、すごい勢いで増えている。これがどう影響していくか。

米国政府の財政出動もなかなか厳しい。中間選挙もひょっとしたら(与党の)民主党が負けるかもしれない。財政がなかなか厳しいおり、どんどん国民にお金を配っていたのがなかなかできにくい。実際に今は、非常にお金を配って異常な状態になっている。それは沈下するのではないかなと僕は思っている。一時、円高に向かうというのはそういう根拠だ。

アメリカの景気も、10数年(上昇傾向が)長く続いている。戦後初めてでは?かつて経験したことがない、不況がない状態が続いている。これがいつ不況になっていくか。あとは株式の暴落だ。これはどの業界でも思っている。来年なのか、再来年なのか。必ずやってくるだろうと。証券業界の人もそう思っているし。いつになるかと思っていても、実際には突然やってくる。来年はどうかなと。ちょっとそれはわからないですけどね。あんまりうまく説明できないですが。いろんな条件がありすぎて、決め手がない。コロナの影響もあって、今回ほど株と為替の予測が難しかったことはないなあ。

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香りで社会課題を解決する「コードミー」 音楽業界や医療現場など異色コラボで香りの可能性を広げる

 フレグランスベンチャーのコードミー(CODE MEEE)は、香りxテクノロジーでさまざまなソリューションを生み出している。BtoC向けには香りのパーソナライズサービスを、BtoB向けにはオフィスをはじめとした空間の香りプロデュースなどを提供している。これまでにないユニークなサービスを次々と生み出し、2020年度の売り上げは前年比400%増とコロナ禍でも飛躍的に事業を成長させている。最近は音楽業界や医療現場とのコラボも試み、日本のフレグランス市場の発展と拡大に挑戦している。

 コードミーを率いる太田賢司・代表は、日本最大の香料メーカー、高砂香料工業で長く研究員を務めてきた。「香りとITでワクワクする世界を創造する」をミッションに、17年に独立してコードミーを創業。以来、研究員としてのノウハウを生かしつつ、香りの可能性や価値を広げるべく日本のフレグランス市場に変革をもたらしてきた。そんな太田代表は、どのように日本のフレグランス市場を拡大しようとしているのかーー。新たな事業や日本のフレグランス市場について聞いた。

WWD:なぜコードミーを立ち上げたのか。

太田賢司・代表(以下、太田):もともと高砂香料工業でフレグランスの開発を10年行っていた。だが香水、柔軟剤、シャンプー、ルームフレグランスなど、製品が限られたフレグランスマーケットの中で製品開発するのが物足りなく感じるようになり、原料開発に特化した香料会社にいる限りは業界全体のマーケットを広げられないと感じた。そこで香りの新しい市場を創造し、香りの可能性を広げるべく、コードミーを立ち上げた。特に日本は欧米に比べると香りの後進国という印象があると思うが、もっと香りの価値を世の中に問いながら新しい香りの価値を訴求して、新しいマーケットを作っていく。それこそ、香料会社出身の人間ができるのではないか、と思った。世界トップレベルの香料会社での経験は宝であり心から感謝しているし、将来的に事業で恩返しできるように頑張りたい。

WWD:香りの可能性を広げるために独立したということだが、市場を拡大するためにまず着手したことは。

太田:まずは自分で興味あることから仮説を立てて実行しようと考え、パーソナライゼーションに着目した。会社を立ち上げる2017年の少し前から、個人のライフスタイルに合わせて個別最適化されたパーソナライゼーションがヘルスケア領域から盛り上がっていた。香りは人の記憶や感情に直接訴えかける面白いもので、本来香りこそパーソナライズされたら、マーケットが広がるんじゃないかと思った。なので、まずはtoC向けに香り×パーソナライゼーションに挑戦した。

WWD:17年の創業当時、香りのパーソナライゼーションは新しいコンセプトだったが最初から順調に推移したのか。

太田:まず始めたのが、ライフスタイルに合わせてパーソナライズされたアロマ。しかし香水とは違って、自分のアロマを持ち歩く習慣が今までなかった。なので、新しい行動変容を起こすのは一つの壁だった。今までにない暮らし方や香りの取り入れ方にチャレンジするのは、確かに難しかった。

 ただ地道に続けて、徐々に変化を感じるようになった。ヘルスケアとして、ストレス課題に対応して最適な香りを3000パターン以上から、自分に合ったものを作る「CODE Meee ONE」というサービスを提供している。これはいろいろと細かい仮説検証を進めていく上で、一番受け入れられる明確なポイントになったのが、タバコの代わりになっていること。喫煙者がストレス解消のために持ち歩くタバコを、アロマに変えるように訴求した。期待される機能性をうたうソリューション型のアロマとして、コミュニケーションし続けた結果、徐々に浸透したように感じる。

社員のモチベーションを上げるべくオフィスの“香りプロデュース”需要が急伸
オフィスを香りで彩ることで採用コストが削減できた企業も

WWD:BtoB向けではどのようなサービスが好調なのか。

太田:香りの空間演出事業が好調で、中でも働く場所の空間デザインが一番伸びている。「従業員満足度を上げたい」「生産性が上がるような仕組みをリアルの場で設計したい」といったニーズに応えるように、香りを使って空間をプロデュースしている。例えばデスクエリアには集中力がアップする香り、ラウンジにはリラックスできる香り、会議室には会話を促す香りなど、エリアごとに期待される機能性と紐付けた香りを開発して、空間を演出している。これをソリューション・フレグランスと呼んでいる。

WWD:導入した企業からの反響は。

太田:いろいろな意見をいただくが、特に興味深かったフィードバックが2つある。一つは、サービス業に携わっている企業の話。従業員の休憩室に快適度やリラックス度の向上が期待されるような香りを導入した。香りを導入した部屋とそうでない部屋を設置し、さらに他社の香りAと弊社が作った香りBを一定期間置き、そこで休憩した人が次の職場に行くときのモチベーション度をアンケートでとった。すると弊社の香りでデザインした部屋で休憩した人の方が、モチベーションが上がったという回答が圧倒的に多くあった。

 もう一つが、企業の採用コストや離職率が下がった、という声をいただいたこと。組織に一体感がなく悩まれていた企業から、その企業のミッションを香りで表現して提供したところ、社員のモチベーションが上がり、社員からポジティブなフィードバックがたくさんあったそう。別の会社では採用面接に来た人が、オフィスに入った瞬間の香りによって心地よい気分になったと面接官に伝えたそうで、会社の第一印象にまで影響を与えることができた。そういう意味でも、香りの可能性ってまだまだたくさんあるのだと思う。

WWD:サービスの提供以外にも、研究開発にも力を入れている。

太田:先ほどから話に出ている脳波分析もそうだが、現在医療施設と連携して共同研究をしている。医療施設には薬剤や患者の生活臭など、独特な匂いで悩まれている現場が結構ある。最近ではコロナ渦の過酷な環境下で少しでも医療従事者のストレス緩和に役立てるように、弊社で作ったマスクスプレーを配布した。ビフォーアフターでどういう効果が得られるのか、モニタリングしながら研究を進めている。実際使っていただいた医者や看護師から「もうスプレーが手放せなくなった」と言っていただけるぐらい、香りの価値を感じていただけた。香りはこういう風にも作用するのだと、新しい発見につながった。

アイドルの“推しグッズ”にも活用する香り
香りで一生忘れられないライブもプロデュース

WWD:最近は音楽とのコラボレーションも行う。

太田:継続的にアーティストとの連携は進めたいと思っていて、いわゆる共感覚を追求したい。例えば、「音楽x香り」「映像x香り」「触覚×香り」といったクロスモーダルを突き詰めたい。そうすることで体験型コンテンツをより面白くできるんじゃないか、と。今一番興味あるのが音楽で、音楽の世界でより“エモい”体験を作るために香りを用いている。具体的にはアーティストのライブの香りを開発したり、フレグランスのグッズを作ったりしていて、それが今好評だ。

 初めて取り組んだのはシンガー・ソングライターの吉澤嘉代子さんで、セカンドシングル「残ってる」を発売したときに、曲の世界観をアロマで再現した。それはSNSでかなりの反響を得た。アーティストにとってはブランディングの一環になるし、レーベルにとっても新しいグッズ販売の一助にもなっている。19年の年末にはソニーとコラボして、アイドルのフレグランスもプロデュースした。

 コロナ禍において、人って孤独を感じ始めたと思うが、孤独を感じるときに、誰かを感じたり、自分の好きな人を身近に感じていたいというニーズが高まったと感じる。香りは、その人のアイデンティティーに結び付く、パーソナルなもの。だからこういったブランディング・フレグランスは、アーティストとつながる新たな方法、つまり“推しグッズ”の新たな形にもなっている。

WWD:日本は“香水砂漠”といわれたり、フレグランス市場がなかなか伸びないとされてきた。そんな中で日本の香り市場の未来は。

太田:個人的には、そもそも香りの嗜好性が欧米と日本人で違うのが1つの要因だと思う。香水のランキングを見ても、欧米と日本で全然違うので。香り自体が欧米の好みに合わせられてるものが多いため、日本で香水が受けないのだろう。また、日本人にとって香水は優先順位が低いというのもある。例えば外に出掛けるときに、どちらかというと髪型や洋服、メイクを優先する。だからこそ、ヘアケアやメイク、スキンケア市場は日本は大きい。

「香水市場を無理に伸ばそうと思わない」
香水以外の香りの可能性を拡大したい

WWD:それでも可能性はある市場だと感じているのか。

太田:個人的には香水は好きだが、香水のマーケットを無理に伸ばそうとはあまり思わない。それよりも、香りの本質的な価値を広げていきたい。香りのマーケット全体を広げていくのは、別に香水でなくてもいいわけで。香水としてまとわなくても、空間デザインやマスク用のスプレー、ルームフレグランスなど、可能性はいくらでもある。今まで興味なかったけど「香りってこんな価値があるんだ」と認識してもらえるような、新しいマーケットを作ることのほうが、より興味がある。

 最近では、横浜市と連携してオープンイノベーションを加速させる環境設計を目的に、スタートアップ成長支援拠点であるYOXO BOXから「イノベーションを誘発する香り」を発信したり、東京都港区との連携では、官・民・学の連携プロジェクトとして「街の香りブランディング」も始めている。

WWD:今後の展望は。

太田:フレグランス市場の可能性を広げること。香水や入浴剤といった既存のマーケットを伸ばすというより、今までにない香りの市場を作り、もっと香りに新しい価値を感じてもらう可能性を追求していきたい。自分たちの作る香りで新しいマーケットを作ることで、世の中の役に立つことを目標にしている。

 中でもブランディング・フレグランスとソリューション・フレグランスを主軸として事業を展開する。ソリューション・フレグランスに関しては、今後はより深い課題の解決に取り組みたい。大きいのは、医療・介護業界。どうしても香りは香水に代表されるように“Nice to Have(あったらいいな)”の領域だったので、これからは“Must Have(なくてはならない)”存在になるようにしたい。それはただの消臭ではなく、心地よさといったプラスアルファの効果をもたらすように、香りの可能性を探求していく。「これがあって本当に助かった」という領域で、医療・介護現場で活用できるようなソリューション型のフレグランスを作り、医療従事者や患者、患者の家族のQOLを向上させたい。

 一方でブランディング・フレグランスは、理屈を超え、人の本能を動かすような、記憶や感情に直接訴えかける香りを作りたい。それによって人に幸せを送れるような、心を動かすような香りの活用の仕方をしたい。今までと変わらず、音楽アーティストやインフルエンサーと一緒に、世の中にハッピーを届け、エモい体験を提供する。

 ブランディングはアートで、ソリューションはサイエンスだと考えると、アートとサイエンスの2軸で新しい香りのマーケットを作ることで、世の中に彩りを与えていきたい。

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末安弘明「キディル」デザイナーは「なんでも受け入れるが、柱は大事」 内田理央、本気でTシャツビジネスに挑むVol.5

 モデルや女優として活躍する内田理央の普段着は、Tシャツやパーカなどカジュアルな装い。そこで本人の感性と個性を存分に生かしながら、ファッション性やプロセス、ビジネスにまでこだわった「本気のTシャツビジネス」をスタート!「WWDJAPAN」が各界の先駆者を紹介することでTシャツ、イラスト、ビジネスについて学びながら、「名前貸し」とは全然違う、本気のタレントによるアパレルブランドを目指します。第5回は個性的なグラフィックも特徴の「キディル」を手掛ける末安弘明デザイナーに話を聞きました。

内田理央(以下、内田):そもそも末安さんは、どうしてデザイナーを志したんですか?

末安弘明「キディル」デザイナー(以下、末安):最初は美容師として6年くらい働きましたが、ファッションが大好きだったのでデザイナーになりました。高校生の頃からファッション業界で働きたかったのですが、親に反対されて泣く泣く美容学校に通ったんです。ヘアサロンで仕事をした後、ヘア&メイクアップアーティストを志しロンドンに留学しましたが、現地でファッションへの思いが募り、27、8くらいから洋服を作り始めたんです。

内田:私も今年30になったんですが、27、8の時は色々考えました。自分の仕事と向き合い、私の場合は「頑張ろう」って思い直したんです。ブランドビジネスは、どうやって学んだんですか?

末安:専門学校にも行かず会社にも属さなかったので、完全に我流です。おそらく他のブランドとは違うんだろうけれど、それすらわからないです。最初はパターンどころか、生地をどこで買うのか?やミシンの使い方さえわからなかったんです。Tシャツ作りから始めました。Tシャツしか作れなかったからです。

内田:最初のTシャツは?

末安:誰にも言ってなかったけれど、東急ハンズに駆け込んで、オリジナルTシャツ制作キットの“Tシャツくん”を買って作り始めました。

内田:どんなデザインだったんですか?

末安:ありもののTシャツを安く買って、イラストレーターの友人と一緒にテーマに基づいたグラフィックを作り、シルクスクリーンの版を作り、ひたすら刷りましたね。売り先もないのに(苦笑)。

内田:みんな、そこからなんですね。

末安:何十万円もかかったのに、売るところがないんですよ。できて嬉しくて、友達のモデルや美容師にタダでプレゼントしていました。友達のモデルがスナップにのってくれて、それが異様に嬉しかったのを覚えています。

内田:そこから「キディル」というパンクなブランドにどうつながるんですか?

末安:最初の2年くらいはテーラードなどの服作りにフォーカスしていたんですが、2016年くらいにフォトグラファーのデニス・モリス(Dennis Morris)と知り合い、彼が撮影していたパブリック・イメージ・リミテッド(PUBLIC IMAGE LTD.)というパンクバンドと一緒に仕事をする機会があったんです。自分が若い頃に好きだったカルチャーに寄せて服を作ってみようという気持ちになりました。デニスと会って、服作りが変わって、ユースカルチャーとリンクした服作りにシフトして現在に至ります。

内田:最新コレクションには緊縛のルックもありました。私も少し前、ドラマで緊縛師に縛っていただいたことがあって、「面白いなぁ」と思ったんですが、インスピレーションはどこで?

末安:22年春夏コレクションでは、トレヴァー・ブラウン(Trevor Brown)というイノセントで少女性を感じるアーティストとの仕事に取り組んだんです。トレヴァーと緊縛カルチャーには親和性があり、「じゃあ、ショーでも縛りますか?」っていう話になり、緊縛師のHajime Kinokoさんに相談したんです。

内田:カルチャーに入り込んでいて、面白いですね。緊縛って、見ちゃいけない禁断のイメージだったんですが、信頼関係の上に成り立っていると聞きました。私も縛られても全然痛くなくって、ハグされているような感覚で。一つのカルチャーとしてアツいですよね。

末安:ファッションの世界ではヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)とマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)がボンテージジャケットやボンデージパンツなどを発表して以来、枝分かれして、フェティッシュなカルチャーと結びついていると思います。

内田:自分とは違うカルチャーには抵抗を感じないんですか?

末安:受け入れ体制は、結構万全です。ひらけています。なんでも一度受け入れるようにしています。いろんなものを一度、自分に入れてみるのは大事にしています。

内田:私もなんでも受け入れてみて、素敵だと思ったら深めていってということが多いです。私は完全にアニメやマンガにハマって、触手が出てくるようなグロテスクな漫画などを読んできました。

末安:触手って、アップで撮影してファブリックにのせたらラグジュアリーブランドで使えそうですよね。本当にインスピレーションソースにしているかもしれない。触手も、全然受け入れますよ(笑)。

内田:新たなものが生まれるには出会いが必要だな、っていうのは、お芝居でも思います。一方で、新しいものへの挑戦になるとなおさら、チームのみんなに伝え、理解してもらうのは大変だと思うんですが。

末安:新しいものについては、例えばTシャツなら加工や色など細部まで決め込むので、ブレないんです。新しい人に出会って影響を受けることは大事ですが、「あれも作りたい」「これも作りたい」ではなく、特にデザイナーズブランドには柱が必要。ブレ始めると、意味のわからないブランドになってしまいます。それで困るのは、お客さまです。だから僕は、「こんな人たちに着てほしい」を目指して作っているので、わかりやすいかもしれないですね。

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元「アルティーダ ウード」ディレクター安部真理子の隠れ家的サロン「シャランポワ」が東京・南青山に登場 オリジナルのジュエリーや香りを堪能できるドリーミーな空間

 サザビーリーグによるD2Cジュエリーブランド「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」のディレクションを手掛けた安部真理子氏の新ジュエリーブランド「シャランポワ(SHARANPOI)」が登場した。安部シャランポワ代表は、サザビーリーグを離れて独自のブランドを設立。インドと日本の伝統工芸を反映したジュエリーを提供する同ブランドの東京・南青山の隠れ家のようなサロンを訪れた。オリエンタルな家具がアクセントのゆったりとした空間の棚には、幾つもの香料のボトルがずらりと置かれ、まるでスパのような雰囲気。安部代表は「アルティー ダウード」でもフレグランスなどを展開し、総合的にブランドの世界観を作りあげた人物だ。自身のブランドをスタートし、サロンをオープンした安部代表に話を聞いた。

WWD:「シャランポワ」の構想はいつから?

安部真理子シャランポワ代表(以下、安部):約2年前から。週末だけでもサロンでオーダーできるジュエリーを提供したいと思った。日本は、欧米などと違ってジュエリーを代々引き継ぐ文化がなく、古いジュエリーは質屋に出すなど手放す人が多く、それらジュエリーに使用されていたきれいな石が元値よりずっと安い価格で販売されている。それらが、外国バイヤーにより海外に流出しているという話を聞いた。そこで、日本国内にある古い宝石を使用し、ジュエリーにしようと思った。古いけれども品質の高い石が安く買えることもある。デザイン的には、インド独特のダイヤモンドを大きく見せる技法“ポルキ”をはじめ、日本のうるしの技術などを融合させたオーダージュエリーを提供したいと「シャランポワ」を立ち上げた。

WWD:「シャランポワ」というブランド名は?

安部:ドリーミーな造語で東洋と西洋の伝統と価値、アップサイクルをテーマにしている。日本にある昔のジュエリーに使用されていた石など、できるだけあるものを使用してジュエリーを制作したい。

WWD:「シャランポワ」を立ち上げた理由は?

安部:今まで、オンライン中心でジュエリーを販売する活動をしてきた。「ストラスブルゴ(STRUSBURGO)」で販売をした経験があり、一人一人の顧客と対面でゼロからジュエリーを作り上げたいと思った。インドと日本の伝統工芸に向き合ったジュエリーを提供すると同時に、古くなったジャエリーをリフォームして喜んでもらえれば。そこで、プライベートなサロンをオープンした。ここは、作家の作品を展示するギャラリーとしても使用したいと思っている。

WWD:ブランドのコンセプトは?

安部:古いジュエリーに使用されていた宝石を使用し、インドのポルキやエナメル、日本のうるし工芸や象嵌技術など、慎ましくも流麗な東洋の工芸を生かしたジュエリー。宝石とは、身につけてこそ輝くもの。だから、古くなったジュエリーをリフォームして新たな息吹を与えることを目的にしている。

WWD:中心の価格帯は?

安部:リングが15万円、ピアスが12万円、バングルは40万円程度。ダイヤモンドやエメラルドを使用した110万〜160万円程度のネックレスもある。オーダージュエリーなので、各顧客の希望に合わせて柔軟に対応する。

WWD:背後のボトルの数々は?

安部:このサロンは、BtoBでイタリア・トスカーナ発オーガニックの香料の代理店としての役割も兼ねている。フランスの有名なコスメブランドなどのOEMを手掛けているオーガニックの認証を得た工場で、ここでは、既に香水として調合されている原液を約100種類、精油を約40種類そろえている。ミニマムのロットはあるが、オリジナルのオーガニックな香りを纏ったスキンケア、ヘアケア、キャンドル、ルームフレグランスなどの製造が可能だ。香料はイタリア・ロンバルディアの2社、シチリアの1社から調達している。日本のホテルのアメニティーなども手掛けていて、柔らかい香りが特徴だ。

WWD:「アルティーダ ウード」でもフレグランスなどを展開していたが、独自でフレグランスのブランドを立ち上げる可能性は?

安部:私自身、イタリアの工場と長年携わってきたので、ゆくゆくはオリジナルのフレグランスにチャレンジしてみたい。

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2025年の、ファッションが共存するサステナブルな未来 マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.42

 ついに2021年も最終週。ファッション界のサステナブル思考や抱える問題は、巷でもよく目に、耳にするようになった1年だった。来たる22年もサステナブルなアクションはさらに加速して欲しいと願っているが、作り手として業界を見つめていると正直「もう少しかかりそうだな」とも感じている。

 19~20年には、さまざまなサステナブル素材をベンチャー企業や繊維会社が発表した。夢のある繊維や色素、テクノロジーに心躍る素材の数々。蜘蛛の糸から繊維が!?「エルメス(HERMES)」がキノコレザーを!?ペットボトルからTシャツが!?リサイクルフェルトに土に還る生分解性素材?!

 だが21年は、それらを巧みに操りデザインとコストパフォーマンスに落とし込むことへの難しさに直面している。例えばせっかく生分解性の土に還る素材で洋服を使っているのに、そこに普通のファスナーが縫い付けられているのだ。つまるところ組み立てる側に未だ「why(なぜ、サステナブルに取り組むのか?)」という概念が育っていない。

 サステナブルな未来を目指す時代、我々が社会人として忘れてはいけない最初の一歩は、この「why」だ。そしてこれは、サステナブルな社会にとって大切なだけでなく、全てにおいて小さな存在が大きく成長するとき、必ず大切なマインドではないだろうか?

 「ゴールデンサークル」というビジネス構図・理論はご存知だろうか?簡単に説明すると、「商品を売るためにどうする?」ではなく、アイデンティティを持ち「なぜその商品が、世に出回る価値があるのか?」を売りにすることが長く持続的に愛され、ファンを増やし続けるコツという理論だ。今サステナブルな社会を組み立てる際に最も必要な考えが抜けているから、上述の事態がおこり、コストを理由に諦めてしまう人や企業が多いように感じている。ほとんどのデザイナーは、素材を作ることができない。そこで紡績会社がサステナブルではない農家や工場に赴いて気づき新しい開発をしたり、若いベンチャー企業が「このままではやばい!」と考え作り上げたりして新しい素材が生まれている。こうした素材は、「ゴールデンサークル」でいうところの「why」の部分を担っている。だから洋服を組み立てる側も「why」の精神を持たないと、前段階で作られた新しい未来への切符をゴミ同様にしてしまうのだ。

 私を含めデザイナーは組み立てる側として、トライ・アンド・エラーを繰り返して前にすすむしかない。ただそのスピードは、情報をどんどんシェアして加速できればと思う。食の世界では、すでに“共存”の世界が広がっている。ファストフードからオーガニック食材までの選択肢が共存している。ファッションはどうか?まさしく15年ほど前に世界的大ブームとなったファストファッションは、誰でも安くていいものが買える・着られる時代を作ったが、環境負荷や雇用問題を浮き彫りした。そこからエシカルファッションが生まれたが、まだ食のような”共存”には至っていない。果たして25年の大阪万博という大舞台が開かれるまでに世界の、日本のサステナブル・ファッションはどこまで進化できるだろうか?その頃には少なくとも”共存”という形が取られていることを切に願いながら、22年も地道な努力を続けようと思っている。

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商品到着は最長で1年後 「ゼロストックトウキョウ」創業者が挑む“ミニマリストが最後に残す服”

 9月にデビューした「ゼロストックトウキョウ(0 STOCK TOKYO)」は、その名の通り余剰在庫を持たないことをモットーに、生産者に負担をかけず、全ての人が幸せになるモノづくりを目指す完全受注生産のブランドだ。価格帯はコート6万9000円、プルオーバー1万9000〜2万2000円、パンツ1万9000〜2万2000円、ワンピース2万3000円など。創業者の大和聡は、大学時代にビンテージショップにのめり込み、ビンテージ専門のリペアショップで縫製技術を学んだ後、アパレルの企画製造を行うベンチャー企業やOEM会社などでキャリアを積んだ。ファッションへの深い愛情を感じる彼に、ブランドの立ち上げやこだわり、ビジネスプランを聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):「ゼロストックトウキョウ」のコンセプトが生まれたのはいつ頃?

大和聡・代表取締役社長(以下、大和):新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかった。20年以上アパレル業界に携わってきて、時代が大きく変わる中、個人でも課題解決や社会に貢献したいと考えた。自分が軸となり、胸を張って提案できるモノづくりがしたいと思ったのがきっかけだ。

WWD:リペアショップやOEMの経験がブランドにどう生かされている?

大和:生産工程全体に関わるポジションで活動してきた経験を生かせば、業界が抱える課題や技術の継承など、日本だからこそできる解決策を見出せるはずだ。日本のアパレル産業は、川上・川中・川下がそろう世界でも珍しい国。川上である原料や、川中の職人たちの縫製技術は、世界から称賛されるほどレベルが高い。「ゼロストックトウキョウ」は日本製にこだわり、企画者・生産者・消費者がシームレスなサプライチェーンを作ることをビジネスモデルに掲げている。

WWD:公式サイトに「オーダーをいただいてから半年〜1年近く商品をお待たせしてしまうかもしれません」とある。従来のアパレル業界からするとチャレンジングな試みだが?

大和:すぐ手に入るものは、その価値が失われるのも早いと考えた。メンバーに初めてそのステートメントを見せたときは、「そんなことを言ったら誰も買わないのでは?」という意見もあった。でも私たちは嘘をつかないモノづくりで、消費者だけでなく、ブランドに関わる全ての人々の幸せを紡いでいける未来を目指している。

WWD:その未来を実現させるために、具体的に実践していることは?

大和:主に、三つの柱を軸に取り組んでいる。一つ目は、「産業が抱える環境問題への取り組み」だ。現代のアパレル産業は、“余剰在庫による大量廃棄”と、それに伴う“環境問題”を抱えている。世界中で年間約1000億枚が生産され、日本国内だけでもその1%にあたる10億枚が一度も人の手に触れられることなく廃棄されているといわれている。処分対象の服を焼却することで発生する膨大な温室効果ガスや排水などは、大きな社会問題だ。完全受注生産の「ゼロストックトウキョウ」は、必要としてくれる人へ必要な量、届けられる量だけを製造することで課題解決を目指す。

 二つ目は、「クラフトマンシップの永続を目的としたクリエイションモデル」だ。余剰在庫を作らないビジネスモデルは、予約販売などで他ブランドも実践している。しかし私たちは製造により近い立場で、クラフトマンシップや工場の技術がどれほど大切かを感じてきたからこそ、余剰在庫を作らないだけでなく、技術の継承にもこだわりたいと考えた。

WWD:生産地の後継者問題は、深刻な課題だ。

大和:アパレルの国産生産比率は、ここ約30年で1990年の50.1%から2.0%まで減少した。その中には、世界の一流ブランドも発注する、高いクラフトマンシップの工場もある。ブランドにとって、顧客が必要なものを必要なときに必要な量を供給し、在庫を最小化することは重要だ。しかし工場にとって最も大事なのは、生産ラインが常に稼働していること。従来のアパレルの生産では、発注時期が重なる繁忙期がある一方で、生産ラインに空きができて従業員の雇用維持が難しくなる閑散期もあるのが問題だ。そこで「ゼロストックトウキョウ」では、工場が縫いたいときに縫うことを許容し、“生産のタイミングを一任する”ことで生産ラインを平準化し、大切なビジネスパートナーである工場と共に、100年後もクラフトマンシップを継承できるクリエイションモデルを目指したい。

WWD:しかし商品を生産する以上、売ることも大事になる。以前のように服が売れない現状をどう打開する?

大和:中長期的に見て、人々の価値観や志向は大きく変わり、中でもアパレルは1人当たりの衣類にかける消費額(購入型数)は、この先も減少するだろう。だが、服が世の中からなくなることはない。そこで三つ目の柱となる、「スローファッション・スロークリエイションの考え方の提唱」を考えた。「ゼロストックトウキョウ」は“ミニマリストが最後に残す服”として、最高のアイテムを最低限使いたい人、もしくはそんな生活に憧れて究極を求める人に寄り添う服を提供する。

 店舗を持たない私たちの強みは、シーズンの型数を極限まで絞り込み、時間と思いを存分に込めた1枚を作れること。そして、納得する商品が完成したタイミングで販売できることだ。これまでのアパレル業界では考えられない仕組みかもしれないが、究極のマフラーが完成すれば真夏でも販売する。本当にいいものであれば必ず多くの人に愛される。最良のものを最小に削ぎ落とし“一番好き”のみに囲まれた生活を実現させるためには、作り手にも時間や心の余裕が重要だ。

WWD:このビジネスモデルで目指す先は?

大和:もし年間1万枚の服を工場が作りたいときに作ることを許容するわれわれのようなブランドが100立ち上がれば、100万枚の服が自由なときに縫製され、工場の平準化につながる。そうなれば、小売業の持続可能性にもつながるはずだ。われわれの事業モデルに共感して、同じ思いでモノづくりをする会社がたくさん出てくることを期待し、まずは先駆者として挑戦していきたい。

WWD:ファーストコレクションのこだわりは?

大和:まず、全17型のファーストコレクションを通して「本当に必要なものか。われわれが作るべきものか」という本質を突き詰めた。自分のクローゼットを断捨離する際に、各カテゴリーで1枚を残すとしたら「ゼロストックトウキョウ」と思ってもらえるようなベーシックなアイテムを、1点ずつ丁寧に作っている。そして、ベーシックな中にも機能的で品格があり、シーズンレスでタイムレスに着られるモノを、ストレスフリーな素材を使ってデザインしている。アパレルのOEMは企画から納品まで長くて4カ月ほどだが、私たちは1年かけて完成させた。

WWD:コレクションの3シリーズ“ラゲージ(LUGGAGE)” “17 アワーズ(17 Hours)” “ゼログラム(0 gram)”について教えてほしい。

大和:“ラゲージ”シリーズのコートは、旅行の際に手ぶらで行動できるというコンセプト。バッグを持たず済むように、iPhoneや財布、週刊誌など、それぞれの用途に適したサイズ違いのポケットを11個作った。1サイズのみだが、150〜185cmの人が同じサイズで着られるシルエットで、100回洗っても落ちない撥水機能付きだ。

 “17 アワーズ”は、寝るとき以外の17時間を快適に過ごそうというコンセプト。生地の裏側の細かい凹凸が皮膚にあたる接触を最小限に抑え、常にさらさらの着心地を実現させた。高反発糸を使用したフクレ二重織で、世界に誇る日本の加工技術「SY加工」を施すことで、細かなシワと糸の膨らみを生み出した。また、オールシーズンで長時間着用でき、かつ長く愛用できるよう、洗濯後の劣化が少ない耐久性に優れた素材を使用している。

 “ゼログラム”は、見た目のボリュームを裏切る軽さが最大のポイントだ。ウレタンスポンジを2枚のジャージーではさみ、裏毛のような厚みとボリューム感を出すと共に、軽さと保温性も追求した。同じデザインのパーカで、従来の裏毛だと1000〜1200gあるところ、“ゼログラム”シリーズは60〜70%の重みで仕上げている。

WWD:カラーがブラックのみの理由は?

大和:“ミニマリストが最後に残す服”に、カラーものは選ばないのではないかと考えた。お客さまが悩まずに選べる色として、やはり黒や白をベースにしたかった。今後、他社とコラボレーションする機会があれば、他の色も取り入れるかもしれない。

WWD:素材へのサステナブルのこだわりは?

大和:ラゲージコートの撥水剤はPFC(フッ素化合物)フリーで環境に配慮したものを使っていたり、“ゼログラム”シリーズは独自開発した、生分解性のある再生セルロース繊維リヨセルを採用したり、細かく色々と取り入れている。しかし、原料がサステナブルなのは当たり前という感覚なのでそこを大々的には謳うことはせず、あくまで取り組みにこだわっていきたい。

WWD:原価率が55〜60%ということだが。

大和:一般的な原価率が25%くらいなので、2〜3倍くらいの原価率だ。インフルエンサーを使ったプロモーションなどをやらない代わりに、長期的なプランで、一度知ったらずっと愛してもらえるファンを増やすのが私たちの戦い方。前述の通り、余剰在庫を持たないモノづくりを行うために、お客さまには半年から1年待たせてしまうかもしれないと前面に謳っている。もし長く待ってもいいというお客さまには、価格以上の価値を感じてもらえる商品を届けたい。そう考えると、今の原価率がお客さまとの約束で妥当な数値だ。ただ、全ステークスホルダーにとっての現時点でのベストな原価率であって、数字に囚われるのではなく、関わる人たちにとってプラスの挑戦ができるなら、数値は前後してもいいと考えている。

WWD:ブランド立ち上げからファーストコレクション発表までで、一番大変だったことは?

大和:大変なことだらけで、正直何度も壁にぶち当たった(笑)。本当に1年待ってもらえるのか?立ち上げたばかりの小さなブランドに共感してくれる原料・縫製メーカーが見つかるのか?など、たくさんの不安があった。でも9月の展示会ではおかげさまで100組を超える人々が来場してくれて、いいスタートを切ることができた。

WWD:工場はどうやって見つけた?

大和:業界内のつながりから、ファーストコレクションは富山と岐阜の工場に依頼した。「ゼロストックトウキョウ」を陰で支えてくれている工場はみな能動的で、高度な職人技術に加え、将来的に自社でのブランディングも見据えた行動力や高い意識を持っている。社員へ生活に役立つデザインを公募し、選ばれた1人のデザインを自社で特許登録したり、若いメンバーが発言しやすい環境を作ったり、自分たちでほしい商品があればプロジェクト化して会社が応援する活気のあるところだ。

 また、私たちはあえて作り手の顔を見せている。オーダーを入れ、生地が製作され、縫製の段階に入ったことが見えると、ワクワク感が生まれる。いつ届くかわからないものをただ待つよりも、オーダーした商品が完成するまでの進捗を伝えながら待ってもらいたかった。

 この先、最終的には工場がモノを作る時代がやってくるだろう。究極のサステナビリティ(持続可能)のゴールは、工場がファクトリーブランドを作り、自社で平準化がかなうこと。ただ、情報やトレンドはやはり都心に集まるので、トレンドや情報収集、デジタルマーケティングなどの販売戦略で「ゼロストックトウキョウ」がバックアップしていきたい。そんなシームレスなサプライチェーンの実現に向けて、同じ思いをもった富山と岐阜の工場と一緒に協業できてよかった。

WWD:今後の予定は?

大和:現在、ファーストコレクションを来年の8月には届けられるよう動いている。並行してセカンドコレクションの企画もスタートさせている。自分たちが納得するものが完成したタイミングが基準なのであくまでも予定だが(笑)、3月を目途に新たな発表ができれば。

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「なめらか本舗」の保湿ラインがリニューアル

 常盤薬品工業の豆乳スキンケアブランド「なめらか本舗」は2022年2月8日、保湿ラインをリニューアル発売する。クレンジング洗顔、化粧水、乳液、クリームをそろえ、価格帯は税込770~1045円。

 リニューアルする保湿ラインは、オリジナル成分で九州産丸大豆のふくゆたか由来の純度の高いイソフラボンを新たに配合。パッケージは、“豆乳ホワイト”をテーマに変更し、環境に配慮した植物由来の原料配合のインキを採用した。

 「なめらか本舗」は​04年に誕生し、保湿ラインを筆頭に、美白ライン、エイジングケアライン、ハリツヤラインをラインアップする。デビュー以来、累計販売個数は1億8000万個を突破(21年11月30日時点)する勢いをみせている。

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「Z世代」の特徴は? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.12

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第12弾は、【Z世代】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【Z世代】

 「Z世代」は、主に1990年代後半から2010年前後までに生まれた人を指す言葉。1つ上のジェネレーションは1980~90年代前半のミレニアル(Y)世代で、Z世代の親の多くは、2つ上の1960~70年代のX世代だ。世代の境界を何年にするかは曖昧で、1994~2000年頃のZ世代とミレニアル世代の両方でもあり、どちらとも言えない世代をジレニアル(zillenial)世代とも呼ぶ。

 人格形成に大きく影響する時事的イベントや社会の風潮を共に経験しているから、世代ごとに近い価値観や思想を持っていると考えられている。例えば、Z世代は9・11同時多発テロやリーマンショック、東日本大震災などを幼いながら経験し、現在進行形でコロナ禍の青春を過ごしている。先進国での同性婚の合法化が活発になり、インターネットを駆使したBLM運動などの社会の動きを肌で感じてきた。

 Z世代は、社会運動への積極性で知られる反面、政治経済の不安定さ、自然災害の脅威を目の当たりにしたがゆえにミレニアル世代よりも安定を求めがちとも言われている。金銭的には貯蓄する傾向があり、“消費離れ”、“ブランド離れ”など何かと“離れる”ことで注目されている。

 一方で、TikTokなどソーシャルメディアでこれまでにないスピードでトレンドを作り出しているのも事実。国内では“エモい”を求めるトレンドで昭和レトロなアイテム、音楽や場所への関心が再燃、“ネオ大衆酒場・居酒屋”などが各地にオープンしている。ファッションやビューティでは、ジェンダー、体型や肌の色に関わらず楽しめるブランドやアイテムがマーケットに増え続けている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

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ECでの売れ筋キーワードは“話題性”“お得感”“お試し” 「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」を読み解く

 「WWDJAPAN」は、「WWDJAPAN」の12月20日号および「WWDJAPAN」デジタルで「2021年下半期ベストコスメ」の結果を発表した。全国の百貨店とセミセルフショップ、バラエティーショップ、ドラッグストア、ECのバイヤーに21年5〜10月に“本当に売れた”アイテムをヒアリングし、この間発売された新製品の各部門ベスト3と、新製品と既存品を合わせた全製品(総合)の各部門ベスト3が出そろった。ここではECでのランキング結果をもとに、下半期ベストコスメから読み解ける市場のトレンドを紹介する。

 ECの売れ筋には、今回は3つの傾向が見られた。1つは「SNSやTVCMで話題になった製品が売れた」という傾向だ。アマゾンでは、SNSで“バズった”「メラノCC」の“メラノCC薬用しみ対策美白化粧水”、TVCMの影響で注目度が増した「バルクオム(BULK HOMME)」の“ザ フェイスウォッシュ”、SNSで情報が大いに拡散された「なめらか本舗」の“なめらか本舗リンクルUV乳液”などがヒット。ZOZOCOSMEでも韓国コスメブームで人気となった「モレモ(MOREMO)」の“リペア シャンプー R”などが好調だった。

 さらに(今回の「WWDJAPAN」ベストコスメではアンケート調査を行わなかったが)21年の“アットコスメ ショッピング ベストヒット賞”を見ると、“総合”ではSNSで「いい香り」と話題になった「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の“レプリカ オードトワレ レイジー サンデー モーニング”が1位、“下半期新人賞”では品薄であることも拡散された「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”が1位となった。

メンズコスメのトライアルセットが人気

 2つ目は、「お得感のあるセットが人気」という傾向だ。アマゾンでは、「なめらか本舗」の“ミスト化粧水2本セット+なめらか本舗 美白ライン トライアルセットつき”(限定品)や、「デオナチュレ」の“ソフトストーンW×2個+汗スッキリ石けん付”がランクイン。ZOZOCOSMEでも「クリニーク(CLINIQUE)」の“テイク ザ デイ オフ クレンジング バーム Duo セット”(限定品)などが人気を博した。

 3つ目の傾向は、「トライアルセットやお試し商材が人気」ということだ。「オルビス ミスター(ORBIS MR.)」の“ミスター お試しセット(ウォッシュ+トライアル+Mr泡立てネット)”、「THREE」の“フォー・メン ジェントリング トライアルキット”などがランクイン。トライアルセットにメンズものが多いのは、コスメに慣れていない男性が“エントリーアイテム”を求めている流れを反映してのことだろう。さらに、タッチアップが難しい状況下であることも影響してか、「エクセル(EXCEL)」の“セラムオイルクレンズ お試しパウチ”などパウチ類の売れ行きも目立った。「店舗に行って購入するほどではないが、パウチがあればやはり試してみたい」というニーズに対し、手軽に購入できるECは親和性が高いようだ。

 一方“お試し”とは真逆の方向性である、“大容量もの”に関してもECは強い。「ロゼット(ROSETTE)」の“洗顔パスタ 海泥スムース 180g” (通常の1.5倍サイズ、アマゾン限定)や、「パンテーン(PANTENE)」の“シャンプー エクストラダメージケア 詰め替え 超特大 2200mL”なども売れ筋だった。「重くても持ち帰る必要がないから楽」というECならではの利便性に加え、「コスパがいい」「エコにつながる」などの購入理由もあったようだ。

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「メゾン ド フルール」がキキ&ララの誕生日を祝う限定コラボ

 ストライプインターナショナルの雑貨ブランド「メゾン ド フルール(MAISON DE FLEUR)」は、12月24日に誕生日を迎えたサンリオの人気キャラクター“リトルツインスターズ(通称キキ&ララ)”のコラボレーションアイテムを発売する。24日20時から2022年1月10日23時59分まで自社ECサイトで受注販売を行う。ラインアップはバッグ1型とポーチ4型の全5アイテムで、4月下旬に発送予定。

 キキとララのフェイス型ポーチ(税込5049円)や、妖精が2人のために作ったぬいぐるみ“パフ&ポフ”のフェイス型ポーチ(同4719円)には、やわらかい触り心地の布地を使用した。小ぶりなサイズで持ち手にはナスカンが付き、マスコットチャームとしてバッグなどに付けることもできる。

 ほかにも、ポーチには“パフ&ポフ”をイメージした、もこもこのロンパース姿の2人が眠る姿をプリントした。サテンとオーガンジーの生地の間に、流れ星をイメージした星形のパールを挟むなど、キャラクターの世界観を反映した工夫も凝らしている。

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ジュンがゴルフウエア強化 目指すは“新たなゴルフカルチャー”の創造

 ジュンは、2022年春夏からゴルフウエアを強化する。香港発のウェブメディア「ハイプビースト(HYPEBEAST)」が運営するゴルフ情報サイト「ハイプゴルフ(HYPE GOLF)」と協業し、アパレルラインを始動させるほか、「サタデーズ ニューヨーク シティ(SATURDAYS NYC)」でゴルフウエアラインを立ち上げる。

 「ハイプゴルフ」では“ストリートゴルフ”をテーマに、グラフィックにこだわったフーディーなど日常生活でも使えるアイテムをそろえる。12月には関係者を招待したゴルフイベントを開催し、好評を博した。佐々木進社長は「既存のゴルフウエアと異なる実験的なライン。これまでゴルフに興味がなかった人や若い層を取り込み、“新しいゴルフカルチャー”を創造するきっかけにしたい」と語る。

 「サタデーズ ニューヨーク シティ」では、ブランドを象徴するロゴやスラッシュデザインなどはそのままに、吸水速乾性や動きやすさにこだわった機能ウエアをそろえる。見た目重視のファンゴルファーから本格派まで幅広く取り込む。ポロシャツやクルーネックスエット、トラックジャケット、ブレザー、キャップ、手袋などのほか、「ブリーフィング(BRIEFING)」とコラボしたキャリーバッグも用意する。

 ジュンはゴルフ市場で長年の実績がある。主力ゴルフウエア「ジュン&ロペ(JUN&ROPE’)」は、11月に「リコーカップ」で優勝した三ヶ島かなプロら活躍する契約選手も多い。同社が経営する1975年開業の「ジュンクラシックカントリークラブ」(栃木県)と90年開業の「ロペ倶楽部」(同)は、ジュン創業者の佐々木忠氏がコース設計した人気ゴルフ場だ。「コロナの影響もあり、ゴルフ人口が急速に増えている。若年層のプレイヤーも多い。既存事業と並行し、デザインや機能、ブランディングを差別化して、異なるターゲットにゴルフカルチャーを届けていく」と佐々木社長は話す。

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ユニクロ年末祭、今年は“謎肉”最大量の「カップヌードル」を配布

 「ユニクロ(UNIQLO)」は12月29〜31日、全国の店舗とECで3000円以上購入した客に、スペシャル版の日清食品「カップヌードル」をプレゼントする。現在開催中の年末恒例「ユニクロ年末祭」に合わせたキャンペーンの一環。SNSなどで“謎肉”と呼ばれて人気のサイコロ肉を、「(カップヌードルの)従来品比で最大量」入れたというお祭り仕様だ。

 パッケージには大きく「ユニクロ」の赤いロゴ。それを取り巻くように描かれた人だかりの中に、よく見るとファーストリテイリングの柳井正会長兼社長らしき人物の姿も。テニスラケットを振っている人物は、「ユニクロ」グローバルブランドアンバサダーのプロテニス錦織圭選手風。店頭では、購入金額3000円ごとに1点、最大2点を毎日先着で配布する。

 日清食品とのコラボレーションは、昨年の年末祭で配布したスペシャル仕様の「どん兵衛」に続くもの。年末祭では、通常990円の“ヒートテック”のクルーネックTシャツを790円、5990円の“ウルトラライトダウン”のジャケットを4990円で販売するなど、目玉商品をそろえている。

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ナイキからセルジオ・ロザーノら要職4人が一斉に退社との報道 “エア マックス 95”のデザイナー

 アメリカのストリートメディア「コンプレックス(COMPLEX)」は、ナイキ(NIKE)からスニーカーのデザインなどに関わってきた4人の要職が11月に一斉に退社したと報じている。本件についてナイキからコメントは得られていない。

 報道によると、同社を離れたのはバスケットボール・フットウエア部門シニア・デザインディレクターのセルジオ・ロザーノ(Sergio Lozano)や、シニア・フットウエアデザイン・ディレクターのネイト・ジョーブ(Nate Jobe)、3Dフットウエアデザイン部門ディレクターのチャド・ナイト(Chad Knight)、メンズ・スポーツスタイル・イノベーション部門グローバル・シニア・デザインディレクターのトム・ラッシブルック(Tom Rushbrook)だ。ロザーノは1990年に入社以降、“エア マックス 95(AIR MAX 95)”をはじめ、“エア マックス 98”や“エア チューンド マックス(AIR TUNED MAX)”などのデザインを手掛けてきた。またジョーブは、「ナイキラボ(NIKELAB)」や「ナイキ ACG」のほか、2017年に発表した故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とのコラボプロジェクト「THE TEN」にも携わっていた。

 なお、ロザーノとジョーブ、ラッシブルックの今後については明らかになっていない。ナイトは「(3Dデザインやメタバースの観点から)今後のナイキのデザインを手助けしたかったが、そのチャンスがなかった」という声明を発表し、仮想通貨のワイルダー・ワールド(Wilder World)に入社したことが分かっている。

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ブランドの“顔”を5〜6年ごとに変えるなんて、おかしいと思う byアレッサンドロ・ミケーレ

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ」クリエイティブ・ディレクター

 ここ数年多くのブランドがクリエイティブのトップに新しい人材を起用し、ブランドに新たな生命を与えようとしている。だけど、ブランドの“顔”を5〜6年ごとに変えるなんて、おかしいと思う。もしも自分がブランドのファンだったら、自分が選んだブランドで自分自身を識別したいんじゃないか。そういう意味で、「シャネル(CHANEL)」のコレクションを手掛け続けているカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のことをとても尊敬している。彼は唯一無二の存在だ。もしあなたが「シャネル」の顧客だったら、きっと昔のアイテムも全て大切に持っているんじゃないかな。「シャネル」からは長年にわたって、とても現代的で一貫した精神やアティチュードが感じられるからね。

【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。


【アレッサンドロ・ミケーレの思考を知るトピックス】

 「グッチ(GUCCI)」にアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが就任して、早くも3年が経とうとしている。フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の後任として、舞台裏から影響力の頂点へと駆け上がった彼は、クリエイティビティーの力を信じて彼を抜てきしたマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)と共に改革に取り組み、ファッション界に大きなインパクトを与え続けている。エキセントリックなコレクションへのアプローチからファー使用廃止の理由まで、米「WWD」がミケーレの考えに迫った。

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「ディオール」から天然石に着想を得た春コレクションが登場 オパールを思わせる虹色のニュアンスカラーに注目

 「ディオール(DIOR)」は2022年1月1日、2022年春コレクション“ミネラルグロウ”を数量限定発売する。天然石にインスパイアされた、淡く澄んだニュアンスカラーのアイシャドウやリップ、ネイルの限定色を展開する。

 同コレクションは、ピーター・フィリップス(Peter Philips)=ディオール メイクアップクリエイティブ&イメージ・ディレクターが天然石に着想を得て、肌の内側から放たれる艶や自然な透明感を春らしいカラーバリエーションで表現。

 アイコニックなディオール オブリークのモチーフをあしらった“トリオ ブリック パレット”(限定2色、各税込8470円)には、サテンの仕上がりのアンバーを中心としたコーラル グロウと、ローズウッドを中心としたミネラル ローズの2色を用意し、ニュアンスあるフェミニンな目元を演出する。

 また、人気のリッププランパー“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”(限定1色、税込4070円)からは、唇にオパールのようなクリアな虹色のニュアンスを加える限定カラーが登場する。

 その他、ティントリップバームの“ディオール アディクト リップ グロウ”(限定3色、税込4290円)、“スティック グロウ”(限定2色、税込5500円)、“ルージュ ディオール”(限定1色、税込4950円)、“ディオール ヴェルニ トップコート”(限定1色、税込3300円)、“ディオール ヴェルニ”(限定2色、税込3300円)からも春の限定色をラインアップする。

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AAA宇野実彩子がコスメブランドをプロデュース ティザーサイト公開

 ベクトル子会社のダイレクトテックはこのほど、デザインコンサルティングファームのアナイスカンパニーと協業し、パフォーマンスグループ・AAA 宇野実彩子プロデュースのコスメブランド「ユーチュー(U/CHOO)」を立ち上げた。2022年1月26日の製品発売を前にこのほど、ティザーサイトを公開した。

 宇野は、ライブ中でも落ちにくいコスメを作りたいという思いのもとで「ユーチュー」のプロデュースをスタート。“いつだってPLAYFULでカワイイが好き。”をコンセプトに、ティザーサイトとブランド公式SNSでアイテムの詳細を順次発表する。また、22年1月26日11:59までに公式LINEを友だち追加すると、1月26日12:00〜23:59限定で使える10%オフクーポンをプレゼントする。

 宇野は「さまざまなアーティスト活動の中で、今までたくさんのプロの方にメイクしていただいた経験を活かして、理想のプロダクトを開発しました。超絶落ちにくいけど、色味も妥協したくない!!トレンド感はあるけど、毎日使いやすくて、毎日ハッピーになれるコスメ。こだわりをたくさん詰め込みました」とコメントした。

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クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

こんにちは。

 

今夜はクリスマスイブ、そして明日はクリスマス本番ですね!

大切な方へのギフト選びはもうお済みですか?

これからお探しの方へ、バーニーズ ニューヨークから選りすぐりのアイテムをご紹介します。

 

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<リーフ> スリッパ(ジンジャークッキー柄)>>>スリッパ(サンタクロース柄)>>>

こちらはカリフォルニアでスタートしたフットウェアブランド<リーフ>のフェイクムートンスリッパ。

クッション性が高いので履き心地が良く、足を温かく包みこんでくれます。ユニークなデザインがキュート♪

 

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<マイケルアラム>のアイテムは小物入れとしてお部屋に飾ったり、フルーツなどを盛りつけて食卓に並べたりと用途もさまざま。

洗練されたデコラティブなデザインで、空間を華やかに演出します。

 

IMG 3672 1 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

こちらはホリデーシーズン限定の<モルトン ブラウン>バス&シャワージェルとボディローション。

フレッシュなパインやジュニパーベリー、甘く深みのあるアンバーやバニラのブレンドが美しく香る、ノスタルジックなクリスマスを連想させる香りです。

ホリデーらしいパッケージで、バスルームがぐっと華やかなムードになりますよ。

 

ギフトといえば、バッグやカードケースなどのレザーグッズも人気です!

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ウールとレザーのコンビネーションが温かみを感じさせる<ヴァジック>のミニトートバッグ。

小ぶりですが、財布やモバイルなどの小物が十分に入る大きさです。

バーニーズ ニューヨーク限定カラーモデルはこちらをご覧ください。>>>

 

IMG 3825 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

<マルニ>キーケース>>>二つ折りウォレット>>>三つ折りウォレット>>>

見ているだけで気分が上がる、<マルニ>らしいカラフルな革小物たち。

アイテムバリエーションもあるので、どれにしようかと選ぶ過程も楽しいですね!

 

IMG 3823 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

<シセイ>サコッシュ>>>

上質なイタリアンシュリンクレザーを採用した<シセイ>のサコッシュ。

取外し可能なストラップつきで、クラッチバッグとしてもお使いいただける2WAY仕様です。

 

IMG 3819 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

<ラルコ バレーノ>IDカードケース>>>カードケース>>>

シンプルなIDカードケースとカードケースは、どちらもバーニーズ ニューヨーク限定モデル。バイカラーが効いています。

キャッシュレスが当たり前になってきた昨今、スマートに持ち歩きたいアイテムです。

 

「サプライズも嬉しいけれど、一緒にショッピングを楽しみたい」という方には、シューズをギフトにするのもおすすめ。

お相手がご一緒なら、サイズ選びで間違う心配もないですね。

IMG 3644 1 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

厚めのソールにショート丈というトレンドおさえた<ジャンヴィト ロッシ>のブーツ。

履き口がリブ編みになっているので、足入れがスムーズ。履き心地も快適です。

 

IMG 3827 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

<バーニーズ ニューヨーク>サイドゴアブーツ>>>チャッカブーツ>>>

ご好評いただいている<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションのサイドゴアブーツとチャッカブーツには、いずれもアッパーにワインハイム社の撥水加工をほどこしたカーフレザーを贅沢に使用。
アウトソールには軽量かつ屈曲性、耐久性に優れたビブラム社のガムライトソールを採用しており、履き心地にこだわっています。

2161641 02 クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

<M モゥブレイ>シューケアボックス>>> ※オンラインストア限定のアイテムです。

散乱しちなシューケアアイテムを整理整頓できるこちらのシューケアアイテムボックスは、ぜひ革靴好きな方へ…!

シューケアアイテムと一緒に贈るのも素敵ですね。

シューケアアイテムはこちらから>>>

 

こちらの記事でもホリデーギフトをご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

特別な日のショッピングは、ぜひバーニーズ ニューヨークで!

素敵なホリデーをお過ごしくださいね。

 

※アイテムのお取扱い状況は店舗により異なります。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

この冬は“目出し帽風”ヘッドピースで小顔にキメる【21-22年秋冬トレンド】

 顔周りをすっぽり覆う“バラクラバ(目出し帽)”風のヘッドピースが登場しています。防寒に役立つのはもちろん、頭から顔にかけてコンパクトにまとまり、モード感もアップ。2022年春夏パリ・ファッション・ウイークスナップでは、ファッショニスタがいち早く取り入れていました。本来のバラクラバは目だけがのぞく形ですが、おしゃれアイテム化したバラクラバは、顔は見せながら、髪やあごは隠すデザイン。小顔効果も期待できます。

 一見扱いが難しそうに見えますが、実はニット帽やフードと同じような感覚で使いやすいアイテムです。写真の女性はレザージャケットに合わせてクールに着こなしていますが、バラクラバを脱いで後ろに下ろせば、付けフードのようなシルエットに。今回はミラノ・パリコレブランドが発表した2021-22秋冬コレクションルックから、多彩なヘッドピースをチェック。来年以降は、さらに多くのブランドから登場しそうです。

「ミュウミュウ」は頭巾風のタイプで愛らしさを演出

 顔周りを囲むように着用するヘッドピースは、小顔効果を発揮します。頭巾風のタイプは、さらに愛らしいムード作りも期待できます。

 イタリアを代表するスノーリゾートでのコレクション発表で話題をさらった「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、パステルピンクのヘッドピースを披露しました。ニットトップスの上から、センシュアルなスリップドレスをレイヤード。ロンググローブやレッグウエアでぬくもりをキープしています。キュートなヘッドピースとゴツめのボリューム靴で、顔周りとのムードをずらしているのがポイントです。

ワントーンで大人シックにまとめた「マックスマーラ」

 ヘッドピースを全身のトータルコーディネートに組み入れる提案が広がってきました。色や素材を服とそろえれば、全体が落ち着いた洗練ムードにまとまります。

 「マックスマーラ(MAX MARA)」は、シグネチャーカラーのベージュ系でトーンを統一。シックなスタイリングに仕上げました。頭に巻いたやわらかいスカーフのようなヘッドピースが顔周りをコンパクトに整えています。髪の毛を無造作に少しだけ出して、ナチュラルな印象に。上下をワントーンでまとめているおかげで、縦長のイメージもアップしています。

差し色でのアクセント使いが絶妙な「ラフ・シモンズ」

 目立つポジションに位置するヘッドピースは、差し色を使うことでアクセントとしても役立ちます。ポジティブな気分を表現したい今のおしゃれマインドにマッチする使い方です。

 トレンドカラーとして勢いが増すグリーンを取り入れたのは「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」。ボディースーツのようなストレッチ素材のヘッドピースをあしらいました。パキッとしたイエローパンツと響き合い、フレッシュなたたずまいに。オーバーサイズのキルティングアウターと、コンパクトなヘッド周りとのコントラストが絶妙です。

柄物投入で個性を発揮した「モスキーノ」

 単色が多いバラクラバ風ヘッドピースですが、ブームを追い風に、モチーフを配したタイプもお目見えしています。服と柄をそろえると、インパクトの強いルックに仕上がります。

 「モスキーノ(MOSCHINO)」のセットアップは、ダークなスマイリー柄が全身に散らされ、モダンアートのよう。バッグやロングブーツにも同じモチーフがあしらわれ、統一感を高めています。極めつけはヘッドピース。服の一部として溶け込み、ゴージャスな印象もアップ。ボディースーツを着ているかのような個性的なトータルコーディネートが完成しました。

 一口に“バラクラバ風”と言っても、本来の目出し帽のシルエット以外に、スカーフやスイミングキャップ型など、バリエーションはさまざま。人気が高まるにつれて、ニット帽やヘアバンド、フードのような感覚で、服とセットで提案してくるところが増える気配。頭周りがコンパクトに見えるのはもちろん、包み込まれることによる安心感や癒やし効果も感じられそう。髪型を気にしなくていいところも魅力の1つ。新たなフェイス小物として人気が広がる可能性大です。

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後半の冷え込みでアウターに動き ルミネエストや玉川高島屋S・Cで好調だったブランドは?(2021年11月)

 コロナ感染者数の減少もあり、11月は街や店頭にも本格的に人が戻ってきた。外出の機会も増えたため、購買欲も高まっているようだ。後半に気温が下がったこともあり、重衣料の動きも活発に。玉川高島屋S・Cはコロナ禍前の実績を超えるまでに回復している。

ルミネエスト

【高伸長ブランド】※( )内のパーセンテージは対前年同期比
フリークスストア(W)(14%増)/スローブ イエナ(13%増)/ヒステリックグラマー(38%増)/ビープル トウキョウ(41%増)/エテ(24%増)/シップス エニィ(W)(44%増)/オメカシ(60%増)/ダイアナ(30%増)/マウジー(21%増)/チャールズ&キース(17%増)/ロイヤルパーティー(32%増)/リエンダ(22%増)/メルトザレディ(33%増)/ジェイダ(27%増)/リゼクシー(33%増)/スパイラルガール(55%増)/リリーブラウン(23%増)/パパブブレ(49%増) /プニュズ(38%増)/ミィパーセント(45%増)/カスタネ(28%増)/サロン バイ チコ(57%増)/ダズリン(69%増)/KBF(35%増)/ページボーイ(33%増)/エスペランサ(31%増)/カミーユビスランダ(34%増)/ドリードール(55%増)/ハルタ(40%増)/ラブラリー バイ フェイラー(63%増)/レイヤード フレグランス(31%増)/ルイス(25%増)/フリークスストア(M)(21%増)/アーバンリサーチiD(84%増)/カルバン・クライン(85%増)/グレゴリー(65%増)/インケース(54%増)/ハレ(31%増)/レイジブルー(32%増)/エクストララージ(54%増)/ステューシー(48%増)/ラティス(34%増)/マンハッタンポーテージ(46%増)/リー(44%増)

【11月の概況】
 16日以降の気温低下とともに重衣料が稼働し始めた。ルミネカード10%オフキャンペーンも12〜21日の10日間開催(前年は12日間)で、丁度同じ時期に重なった。キャンペーン前半は気温が高かった事もあり、中物需要が高く、重アウターよりも軽アウター(ブルゾン、ジャケット)のほうが購買に繋がっていた。また、一枚で決まる、コーデの主役になるデザイン性の高いニットも前半好調。重アウターは吟味。顧客型店舗以外は、チェスターコートが売れたがアウターが伸びず苦戦。SNS告知、インスタライブ等行った店は好調だった。後半は重衣料へと移動していったが、重衣料が本格的に稼働し始めたのは月末からだった。

【12月の計画】
 1〜25日にルミネエスト新宿館内でルミネカードで税込8000円以上(合算可)購入し、ルミネのアプリ「ONE LUMINE」からの応募者に抽選で、ルミネエスト新宿の人気ブランドプロデューサー・ディレクターが当選者を直接コーディネートし選んだ洋服をプレゼントする。


ルミネ新宿

【高伸長ブランド】
スナイデル(71%増)/ウィム ガゼット(67%増)/ユナイテッド トウキョウ(52%増)/プチ ジャルダン デ パルファム(50%増)/アンドクチュール(48%増)/ビルケンシュトック(45%増)/ランデブー(43%増)/マイストラーダ(43%増)/エトヴォス(39%増)/ジャーナルスタンダード ラックス&ライフ(38%増)/クラネ(37%増)/ココディール(37%増)/カレンソロジー(35%増)/スノーピーク(30%増)/フレイ アイディー(30%増)/セルフォード(26%増)/パブリック トウキョウ(M)(26%増)/メゾン スペシャル(W)(21%増)/パブリック トウキョウ(W)(21%増)/エトレトウキョウ(20%増)/シンゾーン(19%増)/アタッシェドゥイデー(18%増)/リムアーク(17%増)/オルビス(17%増)/ドクターマーチン(17%増)/テネリータ(16%)/アルアバイル(16%増)/ダヴィネス(15%増)/サボン(10%増)/アンフィ(10%増)/グラッサージュ(9%増)/メゾン スペシャル(M)(9%増)/ピーチ・ジョン(9%増)/ジュエッテ(8%増)/ジルスチュアート ビューティ(5%増)/ユナイテッド トウキョウ(2%増)

【11月の概況】
 10月に続き新型コロナウイルスの新規感染者数が2ケタで推移していることから新宿エリアにも人流が戻ってきており入館客数は前年を上回った。ビジネスでもプライべートでも外出してリアルに人と会う機会が増えたこと、コロナ禍での断捨離によりクローゼットが整理されたことなどからお客さまの購買モチベーションは高かった。アパレルでは顧客を中心にアウターを含めたまとめ購買が散見された。またコスメではスキンケア商材の高い需要が継続していることに加えて、メイクアップ商材の需要が戻りつつあった。

 上旬は、東京都心の最高気温20度以上の日が10日以上となるのは17年ぶりというほど日中の気温が高い日が続いた。ルミネ2では、休日はフリーのお客さまが多数来店され決定率は高かった。アウターはカラー・柄物など満遍なく稼働しているが、仕事でもプライベートでも着られるベーシックな物への反応が特によい。

 12~21日にルミネカード10%OFFキャンペーンを10日間開催(前年は12日間)。期間中は気温が高かったためフリーのお客さまによるアウターの購買が伸び悩んだ。反面、即着できるニットやブラウスといった中物の反応はよかった。22~30日は、気温低下でアウターへのモチベーションが高まり、厚手のロングウールコート、マーメイドスカートと合わせられる丈短めのダウンが人気だった。

【12月の計画】
 11月22日から12月25日まで「GIFT of VOICE」ルミネ新宿クリスマスキャンペーンを実施。館内に設置されたクリスマスツリー型のご案内カードのQRコードを読み込み、インスタグラムを起動。その状態で、案内カードカード裏面や、館内装飾に使用されているクリスマスリースを読み込むと、オリジナルフィルターを楽しめる。さらに、こちらのオリジナルフィルターを利用して撮影した写真・動画に、@lumine_shinjuku のメンションと#giftofvoiceタグ付け投稿した人の中から抽選で5人に、豪華コスメセットをプレゼントする。

 1〜25日にルミネ新宿のカードカウンターで、税込5000円以上(レシート合算可)のレシート提示者に花を1輪、先着順でプレゼントする。


渋谷パルコ

【高伸長ブランド】
トム ブラウン/イプサ/スナイデル/ニュースタア/リリーブラウン/ベイト/カリフ

【安定・堅調ブランド】
ディスコード ヨウジヤマモト/エンフォルド/ナゴンスタンス/ジラフ/アンカーストア

【11月の概況】
 リニューアル2周年を迎え、各ショップからは先行販売のアイテムやミッキーマウスの誕生日を祝福した「ミッキーマウス バースデーコレクション」も同時にスタート。 ミッキーマウスデザイングッズがそろうポップアップストアやパルコ ミュージアム トーキョーでの展覧会、10階で11日間に渡って屋上イベントを開催。イベントごとに異なる客層が来店し、幅広いターゲットを集客した。

 前年は夕方より招待制でレセプションを行ったが、コロナ渦もあり今年は10%オフ施策のみ実施。各ショップ顧客を中心に訴求しプロモーションも連動した結果、館全体で前年クリアを達成。特に1〜3階のラグジュアリー、ストリート、カルチャーショップがそれぞれの客層に合わせた特化型の限定商品を準備しつつ、ミッキーコラボが4〜5階のファッションテナントで奏功し売り上げを牽引した。

 最低気温が10度を下回り、実需のダウンなど重衣料を中心に動きが活発化し、6階では菓子などのお土産商材が好調に推移していることから、遠方のお客さまの来店が10月よりも加速しており、トラフィックが回復傾向。

 1・2階にオープンした「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY SHIBUYA) 」(渋谷エリア初)や、1階の「セリーヌ(CELINE)」、1階の「カナダグース(CANADA GOOSE)」、5階の「ちいかわの森」などポップアップが堅調に売り上げを伸ばした。

【12月の計画】
 コスメブランド「YUBUNE 」や「ポケモン×ポーター(POKEMON×PORTER )」、映画「ラストナイト・イン・ソーホー」のアイテムショップ、「ジョゼフ ストゥディオ(JOSEPH STUDIO)」「イクミ(IKUMI )」、アウトドアセレクト「ナイスタイム マウンテン ギャラリー(NICETIME MOUNTAIN GALLERY)」、「プラスフェニックス(+PHENIX)」「魔法使いの約束2nd Anniversary store」などのポップアップを行う。


玉川高島屋S・C

【高伸長ブランド】※( )内のパーセンテージは対前年同期比
アイニー(43%増)/ウィム ガゼット(91%増)/マギー(54%増)/エルベンスドゥ(42%増)/デサント ブラン(41%増)/ブリーフィング ゴルフ(68%増)/ドレステリア(48%増)/東京ますいわ屋(47%増)/銀座ヨシノヤ(41%増)/アンテプリマ(67%増)/ディプティック(62%増)/ロイズ・アンティークス(163%増)

【安定・堅調ブランド】
エブール/エポカ ザ ショップ/アルアバイル/ストラスブルゴ(W)/エストネーション/ビームス/ユナイテッドアローズ/イワキ/スノーピーク/好日山荘/プロトリーフ(園芸)

【11月の概況】
 売上高前年同期比10%増、一昨年比でも3%増となり、10月に続き一昨年比をクリア。入館客数は一昨年比10%減と回復途上にあるものの、買上率が高く売り上げを伸ばした。タカシマヤカードのポイントアップ期間中(11月3~7日:通常3%→5%)に高額のアウターを購入する動きがあり、衣料品業種は前年同期比15%増、一昨年比1%増の結果となった。気温が下がってからはウールの動きが弱まり、ダウンが好調。バッグは近距離圏内への旅行用の動きが良い。コロナ禍以降、引き続き特選ブランド、フレグランス、アウトドア、ゴルフ、園芸、ペット関連が好調で館内全体を牽引している。

【12月の計画】
 9日に「ヤヌーク」、10日に「金魚坂」がオープン、17日に「ボッテガ・ヴェネタ」がリニューアルオープンする。


渋谷109

【高伸長ブランド】
サンリオビビティックスシブヤ(82%増)/ダズリン(74%増)/エスペランサ(54%増)/シークレットハニーバイハニーバンチ(48%増)/プニュズ(46%増)/リズリサ(40%増)/ヴォルカンアンドアフロダイティ(33%増)

【安定・堅調ブランド】
(上記以外で)アンクルージュ/エブリン/リゼクシー/ジェイダ/ロジータ/ミーア

【11月の概況】
 売上高は前年同期比3%減、入館者数2%減、前年実施のGoToキャンペーン、アーティストポップアップ好調の反動もあり、前年を割る状況となったが、アパレルでは売り上げ前年超の店舗も増えてきており回復傾向。気温低下と共にアウターや重衣料の動きが加速しており、客単価が上がっている。キャラクターと組んだ全館キャンペーンでは、アパレル店舗とのコラボ商品が即完売するなど好調。キャラクターのポップアップ店舗も好調に売り上げた。

【12月の計画】
 アーティストタイアップのクリスマスキャンペーンおよびポップアップ、骨格診断ポップアップ、クリスマス金券施策を行う。

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別の意味で「もったいな〜い!」SDGs鍋。 コンセプト斬新なのに、現場がお客に魅力を伝えきれていない

 株式会社ぐるなびが毎年秋口に発表する「トレンド鍋」。2021年は「まるごと鍋」に決定した。背景には食品ロスをはじめとした、SDGsへの興味が急速に高まったことが挙げられる。食材を余すところなく"まるごと"使い切り、端材で出汁をとり、〆を入れることでスープまで残さず味わう鍋は、食品ロス削減につながるという考えだ。そのトレンドを押さえた鍋がある。東京・恵比寿にある鉄板焼鳥鍋専門店「食鶏 しまや 恵比寿」で提供する「SDGs鍋」だ。
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