ワールド、子供服のナルミヤを買収 

 ワールドは13日、持分法適用関連会社で子供服大手のナルミヤ・インターナショナルを買収すると発表した。買収額は約33億円。1株1230円でTOB(株式公開買い付け)を実施して、株式の保有比率を51.58%まで高める。ワールドは2018年6月にナルミヤの株式を10.0%取得し、さらに19年3月に買い増しを行って25.0%を保有していた。過去2回の株式取得で計37億円を投じていた。

 ワールドはさまざまなブランドを展開する総合アパレル企業だが、子供服の分野は手薄だった。ナルミヤはワールドの持つ原材料の仕入れ、生産、物流、店舗開発、販売、デジタルなどのプラットフォームを活用することで相乗効果を見込む。ナルミヤはTOB後も上場を維持する。

 ナルミヤは00年代前半には百貨店向けの「エンジェルブルー(ANGEL BULE)」(現在は休止)や「メゾピアノ(MEZZO PIANO)」などジュニア服のブームを巻き起こし、04年1月期の売上高は約360億円に達した。だがブームが去ると低迷に転じて一時は140億円まで縮小。ポイント(現アダストリア)の社長を経て10年に就任した石井稔晃社長のもと、手薄だったSC向け業態に力を入れ、「プティマイン(PETIT MAIN)」「ラブトキシック(LOVETOXIC)」などによって復活を果たした。22年3月期業績は売上高が前期比16.9%増の345億円、営業利益が65.9%増の17億円を見込んでいる。

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麻布に“オークウッドホテル&アパートメンツ麻布”が開業 アメニティーには「コンフォートゾーン」を採用

 プライベートな空間と高品質なホテルサービスの快適さを兼ね備えたサービスアパートメントを運営するオークウッド(OAKWOOD)は1月14日、東京・麻布に、国内では13軒目となる“オークウッドホテル&アパートメンツ麻布”を開業する。

 同物件は、三井不動産レジデンシャルが開発する初のホテルライセンス型サービスアパートメントだ。東京タワーや六本木から徒歩圏内で、ビジネス地区にも隣接しているという、観光とビジネスにおいて便利なロケーションに立地。和とモダンが融合したアートで表現した、数々の展示品を館内の随所にあしらい、上質な寛ぎの空間を演出している。

 パブリックエリアには、“AZABU INSPIRATION-移ろいゆく麻布-”をテーマに、麻布の“四季の移ろい”をシーン別に表現したアート作品を配した。エントランスを入った正面一面に飾られた大絵巻は、日本古来の伝統とストリートカルチャーを融合した作品で、世界でも注目のデザイナーBAKIBAKI 氏が手掛けた。

 全171室の客室には、木の温もりを感じられる家具を配し、スタイリッシュでコンテンポラリーなデザインが調和した、自宅のように寛げる空間を創出。全室にフルキッチン、洗濯乾燥機、空気清浄機、55インチのスマートテレビなど最新設備が備わっている。

 全室に開放的なバルコニーがあり、東京の景色を楽しめるほか、アメニティーにはイタリアの自然派ブランド「コンフォートゾーン(COMFORT ZONE)」を採用。五感から1日の疲れを癒してくれる設計になっている。

 SDGs達成に向けた取り組みとして、ミネラルウォーターにはリサイクル可能なアルミ缶を採用。ボールペンは軸の周りを再生紙でくるんだペーパーボールペンにしたほか、制作物には非木材である竹パルプを配合した環境に優しいファインペーパー竹はだなどを使用している。

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「グッチ」×「ザ・ノース・フェイス」のコラボ第2弾 高機能アウターやバックパックを発売

 「グッチ(GUCCI)」はこのほど、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とのコラボ第2弾を発表した。“あらゆる形の冒険、その旅立ちのスピリットをたたえる”という第1弾のコンセプトを踏襲したもので、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ」クリエイティブ・ディレクターが世界観を表現するための広告キャンペーンの舞台に選んだのは、火山性の黒い大地や氷河を擁し、冒険心をくすぐるアイスランドだ。

 コラボコレクションはメンズ&ウィメンズのウエア、アクセサリー、ラゲージ、シューズからなり、ハイキングブーツやバックパックなど「ザ・ノース・フェイス」らしいアウトドアアイテムも用意する。「グッチ」を象徴する“GGパターン”を全面にあしらったボンバージャケットやベストをはじめ、1990年代の「ザ・ノース・フェイス」のアイテムを再解釈しながら「グッチ」のアーカイブから取り入れたカラフルなプリントを組み合わせたもの、「ザ・ノース・フェイス」独自の最新テクノロジーを搭載したアウターウエアまで、多様なスタイル、デザインをそろえる。

 これらのアイテムは、漁網や古いカーペットを原料とするリサイクルナイロン「エコニール(ECONYL)」や、コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズ(CONTROL UNION CERTIFICATIONS)によるRDS(レスポンシブル・ダウン・スタンダード、責任ある羽毛の基準)認証を得たダウンを使用する。またガーメントケースやボックス、ショッピングバッグも100%リサイクル可能だという。

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スマホアクセサリーなどを扱うハミィがコスメブランド「バイユア」立ち上げ 化粧品事業に参入

 スマートフォンアクセサリーの販売やEC業務効率化ツールなどを運営するハミィ(HAMEE)は、ライフスタイルブランド「アイフェイス(IFAFE)」からコスメブランド「BYUR(バイユア)」を立ち上げ、化粧品事業に参入する。1月13日から公式サイトとロフトの一部店舗で順次販売を開始し、韓国でも同時発売する。

 同社によると、コロナ禍で化粧品に対するニーズは大きく変化しており、特に若年層の「綺麗な素肌を保ちたい」「メイク中も素肌に負担をかけたくない」といったスキンケアニーズと韓国コスメの需要が高まっている。韓国コスメの市場は成長している一方で日本市場での販売、マーケティング体制は未熟だという。そこで同社は「アイフェイス」で培った日韓共同での企画開発、日本市場の拡販のノウハウを活かしコスメブランド「バイユア」を立ち上げた。同ブランドの製品は韓国のOEMで生産しており、韓国コスメのクオリティーと日本での流通の強みを併せ持つ。韓国でも同時発売しており、今後は販路の拡大や製品拡充を行い、現在展開するコマース事業に次ぐ事業規模への成長を目指す。

「バイユア」のファーストコレクションは美肌のカギである毛穴に着目し、高い保湿効果や美容成分を配合することで引き締まった健やかな状態に導くベースメイクアイテムをラインアップする。日中一番長く肌に触れているベースメイクのスキンケア効果を高めることで、メイクをしながら美しい素肌を目指す。また、遺伝子組み換え原料やアレルギーを起こしやすい原料を排除し、肌への優しさにも配慮した。

 クッションファンデーション “セラムフィット フルカバー グロークッション”(全4色、各税込3960円)は、美容成分を配合したみずみずしいテクスチャーで透明感のある艶肌に仕上げる。“セラムフィット フルカバー マーブルパクト”はバームタイプのファンデーションで、しっとりと肌に溶け込んで密着し、上質なセミマット肌をかなえる。そのほか、毛穴などの凹凸を整えて素肌の美しさを底上げする下地“セラムフィット シャイニング トーンアップクリーム”(税込3190円)、繊細な艶を仕込むパールホワイトの下地“セラムフィットライトニングトーンアップクリーム” (税込3190円)、高密着のフルカバーコンシーラー“セラムフィット フルカバー ソフトスティック コンシーラー”(全2色、各税込2090円)、肌に艶と輝きを与えるハイライトスティック“セラムフィット ボリューミング グロースティック”(税込2090円)をそろえ、トレンドやさまざまなシーンに合わせて選べる肌作りを提案する。

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スマホアクセサリーなどを扱うハミィがコスメブランド「バイユア」立ち上げ 化粧品事業に参入

 スマートフォンアクセサリーの販売やEC業務効率化ツールなどを運営するハミィ(HAMEE)は、ライフスタイルブランド「アイフェイス(IFAFE)」からコスメブランド「BYUR(バイユア)」を立ち上げ、化粧品事業に参入する。1月13日から公式サイトとロフトの一部店舗で順次販売を開始し、韓国でも同時発売する。

 同社によると、コロナ禍で化粧品に対するニーズは大きく変化しており、特に若年層の「綺麗な素肌を保ちたい」「メイク中も素肌に負担をかけたくない」といったスキンケアニーズと韓国コスメの需要が高まっている。韓国コスメの市場は成長している一方で日本市場での販売、マーケティング体制は未熟だという。そこで同社は「アイフェイス」で培った日韓共同での企画開発、日本市場の拡販のノウハウを活かしコスメブランド「バイユア」を立ち上げた。同ブランドの製品は韓国のOEMで生産しており、韓国コスメのクオリティーと日本での流通の強みを併せ持つ。韓国でも同時発売しており、今後は販路の拡大や製品拡充を行い、現在展開するコマース事業に次ぐ事業規模への成長を目指す。

「バイユア」のファーストコレクションは美肌のカギである毛穴に着目し、高い保湿効果や美容成分を配合することで引き締まった健やかな状態に導くベースメイクアイテムをラインアップする。日中一番長く肌に触れているベースメイクのスキンケア効果を高めることで、メイクをしながら美しい素肌を目指す。また、遺伝子組み換え原料やアレルギーを起こしやすい原料を排除し、肌への優しさにも配慮した。

 クッションファンデーション “セラムフィット フルカバー グロークッション”(全4色、各税込3960円)は、美容成分を配合したみずみずしいテクスチャーで透明感のある艶肌に仕上げる。“セラムフィット フルカバー マーブルパクト”はバームタイプのファンデーションで、しっとりと肌に溶け込んで密着し、上質なセミマット肌をかなえる。そのほか、毛穴などの凹凸を整えて素肌の美しさを底上げする下地“セラムフィット シャイニング トーンアップクリーム”(税込3190円)、繊細な艶を仕込むパールホワイトの下地“セラムフィットライトニングトーンアップクリーム” (税込3190円)、高密着のフルカバーコンシーラー“セラムフィット フルカバー ソフトスティック コンシーラー”(全2色、各税込2090円)、肌に艶と輝きを与えるハイライトスティック“セラムフィット ボリューミング グロースティック”(税込2090円)をそろえ、トレンドやさまざまなシーンに合わせて選べる肌作りを提案する。

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「サタデーズ NYC」がカフェ業態で出店拡大 目指すは“第2のスタバ”

 ジュンは、「サタデーズ ニューヨークシティ(SATURDAYS NYC)」事業を拡大させる。新たにゴルフラインを立ち上げるほか、物販と切り離したカフェ単独店を開発し、出店攻勢をかける。27年までにブランド直営店を30、カフェ単独店を10まで増やし、売上高を現在の10億円から75億円に伸ばす。佐々木進社長は、「10年近く手塩にかけて育てたブランド。プレミアム感とポピュラリティー(一般的な人気)を備えた独自のイメージを持ち、潜在需要は大きい。小売りだけでなく、複数のタッチポイントを作ってブランドを広める」と語る。

 「サタデーズ ニューヨークシティ」の既存5店舗は全てカフェ併設型で、ゆったりくつろげる空間と“オレオサンド”など独自のメニューで女性を中心に支持を集めている。「ブランドイメージでいえば、“第二のスターバックス”になれる」と佐々木社長。出店先の候補として吉祥寺、代々木上原、二子玉川など「クリエイティブクラスのコミュニティがある場所」を想定するほか、企業の福利厚生としてオフィス内への出店も視野に入れる。既存店はイートイン需要が多いが、客単価は高くはない。新しいドリンクメニューやフードメニューを開発してイートインの客単価アップを図り、テイクアウトしやすい環境を整えて客数を増やす。

 アパレルでは、ゴルフラインを2022年春夏シーズンに立ち上げる。インラインのデザイン性を維持しつつ、吸水速乾性や動きやすさにこだわった機能ウエアをそろえる。見た目重視の初心者から本格派まで幅広く取り込む。昨年末に行った展示会では、「30~40代の高感度層にハマると好評で、クールなテイストを求める女性客からも手応えがあった」。ファーストシーズンは「サタデーズ ニューヨーク シティ」直営店のほか、アルペンのゴルフ専門店「ゴルフファイブ プレステージ」など、ブランドの世界観を表現できる販路に絞り、今後広げていく。

 「サタデーズ ニューヨーク シティ」は米ニューヨークで生まれたアパレルブランド・ショップ。ジュンは11年から同ブランドを買い付け、12年に代官山に店舗をオープンして国内での直営ビジネスをスタートした。現在、名古屋、大阪、神戸などの5店舗と、アウトレット1店舗を持つ。19年には本国に出資し、ビジネスパートナーとしての関係を深めてきた。

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ファストリ、「値上げは避けられない局面」 9〜11月期は国内と中国が苦戦

 「お客さまの価格に対する要求は厳しい。極力値上げは避けたいが、商品によっては避けられない局面にある」。素材高、物流コストの上昇、円安などを背景に、ファーストリテイリングの岡崎健取締役は、13日に行われた2021年9〜11月期決算会見で値上げについて言及した。「下期(3〜8月)は何品番かは値上げをしなければいけないが、あくまで限定的だ。今秋冬物から価値と価格のバランスの見直しを商品全般で進めており、価格を上げても受け入れていただけるものだけに(値上げは)限る」と強調した。

 同社は14、15年に2年連続で値上げを行った結果、客数減を受けて16年に再値下げした経緯がある。直近では21年4月からの消費税総額表示切り替えに合わせ、実質的に約9%の値下げを行っていた。

 9〜11月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比1.2%増の6273億円、営業利益が同5.6%増の1194億円、純利益が同33.0%増の935億円だった。稼ぎ頭である国内やグレーターチャイナのユニクロ事業が苦戦。それでも、東南アジアやオセアニア、北米、欧州のユニクロ事業が大幅な増収増益となり、全体を押し上げた。「まだ途上ではあるが、収益の柱の多様化が進んだことに手応えを感じている」と岡崎取締役。

 国内ユニクロ事業は、高気温や前年業績のハードルの高さなどを背景に、売上収益が同10.8%減の2264億円、営業利益が同18.8%減の487億円だった。ただし、「期初の想定よりは上回っている」。右肩上がりが続いてきたグレーターチャイナは、減収・大幅減益というこれまでにない「特殊な状況」だ。「コロナ禍による市場全般の盛り下がりが最大の要因。中国の地元ブランドへの支持が急伸していることで、ユニクロへのニーズが減っているわけではない」と見る。


【齊藤孝浩ディマンドワークス代表はこう見る】

 値上げをすると客数が減るというのは、ユニクロのような低価格帯マーケットの宿命だ。値上げすれば必ず売り上げが落ちるので、判断は慎重になる。それでも値上げをする際は、恐らくユニクロに一番期待されている価格である1990円の商品の分量を維持しつつ、それ以上やそれ以下の価格帯の商品の分量を調整することになる。「付加価値を高めて価格を上げる」と口で言うのは簡単だ。付加価値向上のために具体的にどんな手法が考えられるかというと、まずは素材軸。ユニクロで言えば、カシミヤ製品などはまさにその手法でヒットした。もう一つがコラボやクリエイター起用などのデザイン軸だ。「+J」に代表されるような、「これなら通常のユニクロ価格より高くても買いたい」と思わせる商品を企画することが必要になる。
※齊藤孝浩/大手総合商社アパレル部門に勤め10年目に退職。米国のベンチャー企業で1年勤務し、年商100億円規模のカジュアルチェーンへ。2004年にディマンドワークス設立。著書に「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)

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「チャンピオン」 × 「ダブルタップス」第2弾はセットアップ可能なスエットパンツも登場

 「チャンピオン(CHAMPION)」は、「ダブルタップス(WTAPS)」とのコラボレーション第2弾を両ブランドの公式オンラインストア、チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウおよびシンサイバシ オオサカ、フッズ(HOODS)で1月15日に発売する。

 第2弾はTシャツ(税込8800円)、ロングスリーブTシャツ(同1万1000円)、スエットシャツ(同2万2000円)、フーディー(同2万4200円)のスタンダードなコレクションに加え、セットアップでコーディネート可能なスエットパンツ(同2万3100円)の計5型で、穏やかなアーシーカラー3色をそろえる。

 TシャツはUSAコットンのヘビーウエイト生地を使い、無地のボックスシルエットで「ダブルタップス」らしさを表現した。スエットシャツは、縦縮みを軽減し、横縮みを防⽌する「チャンピオン」のリバースウィーブ仕様で、着込むほど独特の風合いが楽しめる11.5オンスの肉厚ボディだ。「ダブルタップス」ベーシックラインのフィット感を採用した。Tシャツ、スエットとともに両ブランドのロゴを配した襟ネームとジョックタグを施した。新作のスエットパンツは、スエットシャツと同じく肉厚な11.5オンスで、ゆったりとしたフィットと美しいシルエットを実現した。

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映画「ハウス・オブ・グッチ」でレディー・ガガが着用した54ルックの衣装裏話

 1月14日に公開を控えている映画「ハウス・オブ・グッチ」は、実話を基に創業者のマウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)殺害事件や華麗なるグッチ(GUCCI)一族の崩壊を描くラグジュアリー・サスペンスとしてファッション業界でも注目を集める。アメリカでは21年12月19日に一足先に公開され、映画のファッションや演出に関心が寄せられている。リドリー・スコット(Ridley Scott)監督による同作品の衣装を担当したのは、ジェンティ・イエーツ(Janty Yates)。グッチ一族に波乱をもたらす存在としてパトリツィア・レッジアーニ(Patrizia Reggiani)を演じたレディー・ガガ(LADY GAGA)の54着のルックや、パトリツィアの夫、マウリツィオを演じるアダム・ドライバーに(Adam Driver)が着用した「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」のスーツ、フリマサイト「イーベイ(EBAY)」で集めたビンテージの「グッチ」アクセサリーなど、衣装の裏話を語る。

WWD:映画の魅力はなんだと思う?

イエーツ:3つある。1つは、名声・歴史ともに大きな影響力を持つブランド「グッチ」に関する物語であること。2つ目は、アメリカだけでなく、世界的“秘密”に包まれたサスペンスの要素を含んでいること。「グッチ」一族に関する話はブランドが生まれた土地、イタリアでは皆一度は耳にしたものかもしれないが、世界ではあまり知られていない。「ヴェルサーチェ(VERSACE)」創業者の故ジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)氏はマイマミで撃たれ、世界的にニュースになった。アダム・ドライバー演じるマウリツィオの死について大きく話題になることはなかった。3つ目はレディー・ガガ。私の出身地であるイギリスのエリザベス女王に次ぐ、世界で最も有名な人物と言っても過言ではない。

WWD:映画に関わることについて、制作前から知っていた?

イエーツ:リドリーの妻、ジャンニーナ(Giannina)は20年にわたって制作について構想があったと話していた。そんなに前から私は知らなかったが、7年くらい前から話は聞いていた。話が進んだり戻ったりして、ようやく1年前、俳優兼脚本家のマッド・デイモン(Matt Damon)がリドリーに電話で、「ベン・アフレック(Ben Affleck)と脚本を仕上げたけど、監督をやる?」と声掛けがあって制作に乗り出したという。

WWD:衣装担当として、「グッチ」のような大手ブランドにまつわるプロジェクトを進める上で気にかけたことは?

イエーツ:「グッチ」の70年代のデザインは、ざっくりいうと茶色で柔らかいシルエットが中心。衣装で「グッチ」らしさを表現することより、グッチ家の家族構成の面白さを引き立てることに注力した。例えばガガ演じるパトリツィアは、当時「グッチ」をほとんど着ていなかったという。「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「ディオール(DIOR)」ばかりを着ていたようだけど、アクセサリーは「グッチ」のものだった。ベルトやバッグは40年代以降、人気を獲得していたんじゃないかと思う。しかし、この時代の茶色やバーガンディ中心だったカラーに新しい革命をもたらしたのは、トム・フォード(Tom Ford)だけだった。本当に衝撃的だった。

WWD:トム・フォードが映画内に登場してわれわれも驚きだった。

イエーツ:トム・フォードが1995年に発表したショーは本当に画期的だった。作中では「ヴェルサーチェ」の1982年のコレクションや「トム フォード」のシーンを再現するべく、アソシエイトデザイナーのステファノ・デナルディス(Stefano De Nardis)が衣装を一から製作して再現した。そして伝説的なモデル兼女優のアンバー・ヴァレッタ(Amber Valletta)のように見えるモデルを探し、素晴らしいシーンを作り上げた。グッチ一族の“異端のデザイナー”と呼ばれるパオロ・グッチ(Paolo Gucci)のコレクションは作中では、彼自身が「パステルとブラウン」と呼んでいることから無味に仕上げた。しかしそれでもゴージャスに見えたと思う。ステファノのデザインもあって、美しい仕上がりになった。

WWD:ビンテージアイテムや製作チームが仕上げたアイテムは、それぞれ作中ではどれくらい使用した?

イエーツ:意識せずに製作していたが、製作陣を率いるドミニク・ヤング(Dominic Young)と彼のチームでおそらく60〜65%の衣装は作っていたと思う。そして30%はビンテージものを探して、残りの10%はローマの「ニーマン・マーカス(Neiman Marcus)」から調達した。当時を“リナシャンテ”(再生)させたんだ。ガガは衣装についても非常に協力的だったので、多くの選択肢を用意した。ある日は「今日はそれを着用したくない。衣装としては素敵だけど、今日は違う気がする」など意見を出してくれたので、ものすごい時間をフィッティングに費やしたと思う。ほかにも「今日はもっとリップライナーを濃くするべきじゃないか」という意見を出すなど、作中での見え方に気を配っていた。採用されたルックは数ある中から3〜4着程度だと思うが、ガガは徹底して細部まで考えを張り巡らせていた。撮影の時は靴からベルト、バッグまで手作りしてそろえて準備した。シーンに合わせてガガは、「ビンテージもので見たことがあるので、パオロに会いに行くシーンで着用したい」と言って「イヴ・サンローラン」のドレスを選んだりした。

WWD:ガガのように衣装に関心の高い俳優とともに働いて感じたことは?

イエーツ:リドリー監督をはじめとして、俳優陣らとも一緒に考えていく作業は大好き。リドリーはいつも率直な意見をくれる。私たちの仕事は「これが良いはず」という服やメイクをいわば一方的に提案するものだが、それがハマった時、俳優は一番いい演技をする。毎回4〜5着の候補を持って、「これが私が考えているものだけどどう?」というと、ガガは「じゃあこれとこれならどう?」「このルックは訴えるものがあるね!」と話を重ねる。ガガは全部で54ルックを着たが、その全ルックを「これだ!」と完璧にして仕上げた。意見をたくさんもらえて本当に楽しかった。

WWD:ガガが演じるパトリツィア・レッジアーニは実在する人物ではあるが、衣装を決める際ほかの歴史的人物からインスピレーションを受けることはあった?

イエーツ:もちろんあった!リドリー監督からは、「イタリアの女優兼フォトジャーナリストのジーナ・ロロブリジーダ(Gina Lollobrigida)みたいに見えるようにしたい」と希望があったので、60年代の彼女のファッションをリサーチして話し合った。実際にアルド・グッチ(Aldo Gucci)の誕生日会で彼女が着たドレスやジャケットは取り入れている。映画では、バイヤーが探し出したレースを使って現代的にアレンジした。とても好きなルックだったので、衣装は丸ごと作った。他にも、映画序盤で登場するガガの赤いドレスは、ジーナが着たローカットでセクシーなピンクのドレスをもとにしている。サテンを使って再現し、うまくいったと実感している。

WWD:衣装担当になった時にまずしたことは?フレンツェにあるグッチ ミュージアムには足を運んだ?

イエーツ:台本をもらったとき、ちょうど衣装担当陣の仕事仲間とローマで休暇を取っていたので、そこで彼らにグッチ ミュージアムについて話を聞いたんだ。ランチをしながら台本を読んで、「おやおや!これはイタリアでやらなきゃ!」と意気込んでいたよ。すぐにフィレンツェに移動して、ミュージアムを楽しんだ。本当に素晴らしい空間だった。

WWD:「グッチ」とも協力して衣装製作はした?

イエーツ:最初は連絡を取っていなかったが、アーカイブを見るためにアプローチした。見せてもらうまでに数カ月はかかったが、基本的に協力的だった。アーカイブの責任者に「デザイナーのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)がパブロ・グッチを演じるジャレッド・レト(Jared Leto)のために衣装を作ってくれる可能性は?彼らは友好関係もあると聞いているが」と尋ねたが、「ないでしょう。いずれにせよ、とても予算に合わないわよ」と返事があった。

WWD:即却下に疑問は抱かなかった?

イエーツ:「グッチ」はミケーレやアーカイブを、ものすごく大切にしている印象だ。でもロバート・トリフス(Robert Triefus)=グッチ エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼最高マーケティング責任者とは以前から親交があったので、彼のおかげで「グッチ」のアーカイブをロサンゼルスに持ち出すことができた。ガガに試着させると、本人もすごく気に入っていたし本当によく似合っていた!撮影に合わせてフィレンツェから再度取り寄せて、期間中は厳重に保管していた。

WWD:マウリツィオ・グッチ役のアダム・ドライバーの衣装のこだわりは?

イエーツ:マウリツィオの当時の写真を見てみると、彼のファッションには非の打ち所がない。オーダーメイドの名門高級紳士服店が集中していることで知られるロンドンの通り、サヴィル・ロウ(Savile Row)で仕上げたかのようなルックばかり。コンサバティブに見えながらも、美しいスーツを好んでいたようだ。衣装のためにはニューヨークのテーラー、レオ・ログスデイル(Len Logsdail)を指名し、アダムのために40着のスーツを仕立ててもらった。ネクタイにも彼が持ち寄った「グッチ」のビンテージものに加えて、私のバイヤーたちがリセールサイトから集めた計60本をそろえた。スーツには「エルメネジルド ゼニア」にも協力をしてもらっている。シューズも色から形までを詳細にこだわり、最高のものが出来上がったよ。

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貼るだけでほんのりふっくらとした肌に!マイクロニードルパッチ 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は“貼るだけ”でケアがほぼ完了するマイクロニードルパッチについて。

 新年明けましておめでとうございます。お正月が過ぎてすっかり日常が戻ってきたものの、新しい年の始めは何事も新鮮な気持ちで向き合えるのがいいですねぇ。今年もアンテナ高く、健康美容マニア道を爆走していきますのでよろしくお願いいたします!さて、今年1回目の連載は、注目の「マイクロニードルパッチ」について。コロナ禍でなかなかクリニックなどに行けない中、おうち美容の広がりとともにじわじわ人気が出始め、ここ数年で一気に製品も増えた。今回は、名越のおすすめを紹介したいと思う。

マイクロニードルパッチって?

 そもそもマイクロニードルパッチとは、美容成分を針状に成形し、パッチ状に加工したもの。肌に貼ると針から美容成分が徐々に溶け出すため、その成分を肌表面の角層にダイレクトに届けられるのが魅力。化粧水や美容液を塗るだけより効率がよく、悩みに合わせて目元用からほうれい線用、ニキビ用などさまざまに使い分けられるのもうれしい。集中的にケアしたいけど毎日そんなに時間をかけられないという忙しい人でも、面倒くさいのは嫌というズボラな人でも、“貼るだけ”でケアがほぼ完了するので、お手軽・時短・ズボラ美容としておすすめ。

ヒトさい帯血幹細胞培養液30万ppm配合のぜいたくさ

 数あるマイクロニードルパッチの中でも名越イチオシなのは、幹細胞コスメブランド「セロニア(CELONIA)」の“リンクル リペア パッチ”。「セロニア」は韓国のヒトさい帯血バンク、マーケットシェアNo.1を誇るメディポストが展開するブランド。ヒアルロン酸やコラーゲンを主成分にしたマイクロニードルパッチが多い中で、ヒトさい帯血幹細胞の培養液をメインとし、それを30万ppmも配合しているのだ(!)。いやはや、マーケットシェアNo.1企業だからこそできるぜいたくな配合よ。

 さい帯血は、赤ちゃんとお母さんをつないでいるへその緒や胎盤に含まれる血液のこと。幹細胞がたっぷり含まれ、細胞の機能改善などを促す再生因子が豊富。そのヒトさい帯血幹細胞の培養液に加え、ヒアルロン酸やツボクサエキス、ビタミンC誘導体に“塗るボトックス”ともいわれるアセチルオクタペプチド−3を配合。目元のシワに対して「これでもか!」というくらいうれしい成分が詰め込まれているじゃないか。もちろん、目元だけでなくほうれい線など気になるところに貼れるのでお好みでどうぞ。

 洗顔後、目元にマイクロニードルパッチをオン。10秒ほど指で軽く押さえ、ニードルがしっかり肌にあたるように貼るのがコツ。「細かいとはいえ、針って痛くないの?」という声が聞こえてきそうだが、名越の体感としてはほんの少しチクチクする程度。それに貼ってからしばらくすると、美容成分でできた針が溶け出すため、そのチクチク感すらなくなる。2時間ほど放置したら優しく剥がし、アイクリームを塗ってケア完了。ほんのりふっくらとした目元ににんまり。翌朝の化粧ノリも良くて、気分上々!

ダイレクトだからこそ、成分へのこだわりを

 いつの間にかできてしまった目元や口元のシワに、ダイレクトにアタックしてくれるマイクロニードルパッチ。お手軽にケアできるとはいえ、角層へのアプローチが期待できる分、主成分にはぜひこだわりたいところ。シワ対策はコツコツしつつ、2022年もたくさん笑って気持ちよく過ごせるよう、楽しみながら自分磨きに励みましょ♪

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「タグ・ホイヤー」が大坂なおみと初コラボ テニスを連想させるグリーンのダイバーズウオッチを発売

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のスイスの時計ブランド「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」は、アンバサダーを務める大坂なおみとコラボした“アクアレーサー プロフェッショナル300 大坂なおみリミテッドエディション”(税込42万9000円)を今月発売する。大坂は2021年1月から同ブランドのアンバサダーを務めるが、コラボ商品の発売は初めて。限定250本を日本、アメリカ、オーストラリアで販売する。

 “アクアレーサー プロフェッショナル300 大坂なおみリミテッドエディション”は大坂のリクエストに応える形で、ダイヤルとストラップにグリーンを採用した。テニスを連想させ、同時に自然への愛情を表した色だという。

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池袋の良品計画本社1階に「MUJIcom」がオープン 店内調理の惣菜や“レトルトバー”が目玉

 良品計画は1月14日、東京・東池袋の本社1階に、「地域密着型小型店」の「MUJIcom 東池袋」をオープンする。店内にキッチンスペースを設け、店内調理した弁当や惣菜を販売する“中食”を打ち出している点が新しい試みだ。「無印良品」の全食品に加え、仕入れの食品、下着や化粧水、トイレットペーパーなどの日用品の合計1300品目をそろえ、「地域のコミュニティーセンターのような店」を目指す。

 売り場面積は約401平方メートル、売り上げ構成の70〜80%を食品関連が占める想定だ。地方では、食品スーパー併設などで1600平方メートル前後を標準とする出店が続いている。都心部は「従来は駅ナカといった通行量の多い立地に『MUJIcom』など小型店舗を出店してきたが、どのような店舗のあり方が適しているのか模索している」(片木志倫・営業本部販売部長)という。本社直結の「お客さまの声やニーズをスピーディーに反映していける」場所で、中食を取り入れた「MUJIcom」の新フォーマットを試し、修正・改善していく。

 近隣のオフィスワーカーや住民を主対象に、平日は朝8時から夜20時まで営業。401平方メートルのうち、店内中央のキッチンスペースは約100平方メートルだ。小型店舗でも効率よく調理ができるよう、野菜のカットや生地をこねるといった工程は取り組み先の工場で済ませている。野菜中心の日替わり弁当(500円)、量り売りの惣菜を販売するほか、人気のカレーなど50種類のレトルト食品をその場で温めて、ごはんと共に器に盛り付けて提供するサービス“レトルトバー”も行う。仕入れで産直のフルーツや野菜、乳製品などもそろえる。

目指すは地域のコミュニティーセンター

 近所のせんべい屋など、地域商店の商品も扱うと共に、入り口すぐに掲げられた大きな地図に地域の見所なども書き込んでいる点もポイント。コーヒーチケットを通常の半額の50円で買って(残り半額は良品計画が負担)、チケットにメッセージを書き込んでボードに貼り、他の客にプレゼントするという掲示板兼ギフトのような取り組み“つながるコーヒー”も、地域交流の一助として行う。

 近年、地方へ出店する際は、事前に数年かけて地元住民と交流し、ニーズや課題を聞き取るといった取り組みを行っている。ただし、今回の出店を決めたのは約半年前。「われわれ自身が東池袋の生活者である」(片山隆幸・食品部事業戦略担当課長)という考えから、自分たちの中で地域のニーズを導き出したという。22年8月期からの中期経営計画では、国内で年間純増100店の出店を掲げている。「その中の何割が『MUJIcom』になるのかといったことは未定だが、こうした小型店舗は、都心に限らず全国でまだまだ出店余地がある」(片木販売部長)と見る。


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小売業の進む方向を、先進事例から解説
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※全受講および第1回のお申込みは、1月20日(木)12時で締切となります
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不要な服と古着を交換 西武渋谷店がZ世代のベンチャー企業とイベント

 そごう・西武は1月18日から31日にかけて、不要な服と好きな古着と交換できるイベント「クローゼットトゥークローゼット(CLOSETTOCLOSET)」を西武渋谷店B館4階イベントスペースで開催する。イベントはアパレルブランド「エナジークローゼット(ENERGY CLOSET)」との協業。これまで同様のイベントを都内の小規模レンタルスペースなどで数回開催してきたが、百貨店での実施は今回が初めて。

 入場は完全予約制で、事前に販売サイトでのチケット購入(3000円)が必要。不要な服3着(子供服、水着、下着や靴下は対象外)を持ち込むと、会場に陳列した紳士服、婦人服の古着約200着から好きな3着を選んで交換できる。出品物の中にはそごう・西武の従業員から集めた古着も含まれる。

 「エナジークローゼット」の三和沙友里代表は1996年生まれのZ世代。学生時代から企業経営に興味を持ち、ウエディングやカフェ事業を展開する企業に参画。19年に「エナジークローゼット」を立ち上げた。

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「ミズノ」がミスドの新ユニホームを製作 スタッフの人気投票で決定

 「ミズノ(MIZUNO)」は、ミスタードーナツ(MISTER DONUT)のショップスタッフ用のユニホームを製作した。半袖シャツとパンツ、キャップ、エプロンを合計約19万5000点納品する。今月から着用開始し、北海道エリアから順次切り替えていく。

 ユニホームは、最終候補に残った3社の5つのデザインの中から、全国のミスタードーナツのショップスタッフによる人気投票で選ばれた。スポーツ用品の「ミズノ」が培ったノウハウを生かし、動きやすさを追求したウエア設計と、作業時の快適さを考慮した素材を採用している。デザインは、同店の創業地であるアメリカのカジュアルワークウエアをコンセプトに製作した。半袖シャツは、店内の雰囲気に合う落ち着いたカラーのレギオンブルーとココアブラウンの2種類。キャップとエプロンには、グレーのストライプをあしらった。

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米ヤフーがNY発テック企業と提携 店舗横断決済が可能に

 米ヤフー(YAHOO)は6日、ECプラットフォームのミックマック(MIKMAK)社との提携を発表した。ミックマックは、ギャップ(GAP)のデジタル&ソーシャルメディア部門のグローバルディレクターを務めたレイチェル・ティポグラフ(Rachel Tipograph)が2014年に立ち上げたニューヨーク発のテック企業。

 この提携によって、ECサイト上の複数の店舗で購入したアイテムの一括決済が可能となるほか、広告主はキャンペーンなどの効果を測定したり、カートへの追加率や消費者の商品に対する興味、カテゴリーごとのベンチマークといったインサイトや当事者の消費者属性、心理学的属性、行動データなどの情報を得ることができる。

 実店舗への回帰や、追跡に関する技術ポリシーの変更など、小売業界はここ数年激動の時代を迎えており、2022年はさらなる変化が訪れると予想される。ヤフーはデータドリブン戦略を強調することで、この変化に備えようとしているとみられている。

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「ステラ マッカートニー」2022年プレ・フォール・コレクション

 「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。

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「ブルガリ」から“春”の訪れを告げる日本限定の“プリマヴェーラ”コレクション

 「ブルガリ(BVLGARI)」は、日本限定の“プリマヴェーラ”コレクションを2月中旬に発売する。プリマヴェーラとはイタリア語で“春”の意。全体をピンクでそろえ、花をモチーフにしたトートバッグやウォレットなど5アイテムをラインアップする。

 トートバッグとウォレットは共に2サイズで展開。トートバッグは実用的なスクエアシェイプ。取り外し可能な幅広のショルダーストラップを付属する。ウォレットは全体に花をプリントしたグレインカーフレザー製で、円形のロゴ入りクロージャーがアイコニックだ。シルク製のシェリー(スカーフ)は髪飾りやベルトとして、またバッグを装うときなどに使える。

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「ボルトルーム」が叶と葛葉とコラボ 限定ムービーのBGMにYOASOBIのAyase

 東京発の招待制ゲームルーム「ボルトルーム(VAULTROOM)」は、人気Vチューバーの叶と葛葉によるユニット、クロノワール(CHRONOIR)とのコラボアイテムを1月15日に発売する。ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)やGR8(グレイト)、レボリューション(REVOLUTION)、レフ(REF.)で取り扱う。「ボルトルーム」公式ECサイトでは16日に販売を開始する。

 アイテムは、叶と葛葉のキャラクターの顔を刺しゅうしたフーディー(税込2万2000円)や、同様のデザインをバックプリントしたTシャツ(同8800円)のほか、「ボルトルーム」のオリジナルキャラクター“ボルト君”の(怒)バージョンの刺しゅうが付いたロゴフーディー(同1万9800円)をそろえる。なお限定カラーとして、「ボルトルーム」でロゴフーディーのアイスブルーを販売する。

 またコラボを記念して、人気アーティストYOASOBIのボーカロイドプロデューサーのAyaseがBGMを手掛けた限定ムービーを制作した。アニメーション監督には映像作家の大月壮を起用している。

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「ポール&ジョー」がディズニーとコラボ 雑貨やステーショナリーを販売

 ウォルト・ディズニー・ジャパンは、「ポール&ジョー(PAUL & JOE)」と初めて共同企画したコラボレーションアイテムを順次販売中だ。ディズニーフラッグシップ東京とディズニーストア店舗、ディズニー公式オンラインストアで取り扱う。

 コラボコレクションには、「ポール&ジョー」らしい優しい色合いとアイコンモチーフ“クリザンテーム(西洋菊の一種)”をデザインに加えて、ディズニーの人気キャラクターであるチップ&デールとマリーのアートを取り入れている。ノートパソコンケース(税込8800円)やAirPodsケース(同3080円)、スマホケース(同4730円)、ノート(同1540円)などを用意する。

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自社EC会員は1300万人超 “殿堂入り”スタッフがカギを握るアダストリアのOMO最前線

 アダストリアは2021年12月、自社ブランドを集めたECモール「ドットエスティ(.st)」と連動したOMO(オンラインとオフラインの融合)店舗の「ドットエスティストア」を、大阪・難波のなんばシティ本館1Fにオープンした。21年5月に千葉・船橋のららぽーとTOKYO-BAY、東京・府中のミッテン府中に出店したのに続き、3店舗目。大阪店オープン直後の週末には、「ドットエスティ」内のコーディネート投稿コンテンツ「スタッフボード」で“殿堂入り”メンバーとなっている販売員らによる接客も実施、熱心なファンが詰めかけた。「ドットエスティ」の会員は現在1300万人超と、アダストリア はアパレルECの勝ち組と言われることも多い。同社のOMO最前線を大阪で取材した。

 OMO店舗といえば、デジタルツールの活用やショールーミングストアをイメージしがち。しかし、「ドットエスティストア」はミラー型サイネージなどのツールを取り入れつつも、あくまで販売員を軸にした顧客との接点の拡大を目指す。「ここではリアルの良さと強みを大切にし、特に人を重視している。リアルがあってこそのデジタル。会員を実店舗とECで一元化してイベント告知をしたり、(店舗の存在によって)EC自体の認知度を上げたり、リアルで培った経験をECにつなげていきたい」と、ドットエスティ事業を統括する田中順一執行役員マーケティング本部長は話す。

 今回、大阪の新店オープンで目玉の一つにしていたのは、デジタル上で人気のあるスタッフによる接客イベントだ。アダストリア は20年秋、「スタッフボード」経由の売り上げとフォロワー数などが上位のスタッフを選抜する仕組み、「殿堂入り制度」を開始した。研修を通して殿堂入りスタッフのノウハウやスキルを他のスタッフにも提供することで、全体の底上げを図る。21年に殿堂入りしたのは、「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」イオンモール新潟南店のバヤコさんと、「ヘザー(HEATHER)」のプレス担当ネネさん、「ページボーイ(PAGE BOY)」のプレス担当ヒネチさんの3人だ。

 3人のうち、唯一の現役販売員であるバヤコさんは、地方店のアルバイト社員ということもあり、大阪でのイベント参加には不安があったという。しかし、「ふたを開けてみれば、多くのお客さまが楽しみにして店頭に来てくださり、心の底からうれしかった。いつも参考にしていますとか、インスタグラムでバヤコさんを見かけてから『グローバルワーク』を好きになりましたと言ってくださる方が多かった」と話す。地方店販売員から全国区の人気者が出てくるのは、デジタル時代ならではだ。

 バヤコさんが「スタッフボード」へのコーディネート投稿を始めたのは、コロナ禍前。コロナ以降は、オンライン接客や自宅からのインスタライブ配信を積極的に行い、全国にファンを増やしてきた。「お客さまの年齢層は幅広い。特にインスタに投稿する際は、画面の向こうにいるお客さまを意識しながら説明文を入れるなどして、分かりやすく伝えることを心掛けている」とコツを語る。一方で実店舗では「私のことを知らずに来店されるお客さまももちろん多いので、オンラインとの温度差があっておもしろい。ただ、オンライン、実店舗のどちらでも、お客さまの悩みや質問に応えていく姿勢は同じ」という。もともと接客は得意だったが、オンラインでの経験値がリアルでも役に立っている。「新潟だけでなく、全国のお客さまに対応するようになってから、接客の引き出しがとても増えた」。

 アルバイト社員のバヤコさんだが、正社員になることにはこだわっていないという。「(正社員かどうかに関係なく)頑張る姿勢さえあれば評価してもらえて、色んな機会を与えてもらえる。販売員の希望の光になるような、新しい販売員のモデルになりたい」と、意欲を見せる。

殿堂入り制度で社員のモチベーションが向上

 ネネさんは「スタッフボード」の実績によって、販売員からプレス担当へと新しい仕事の領域を開拓した。殿堂入りを機に、仕事の幅はさらに広がっている。「今回のようなイベントに出るようになって、現場のリアルな声や販売員の思いが聞けるようになり、いい経験になっている。殿堂入りしてからは毎月、全ブランドを対象にしたレクチャー会も行なっていて、毎回新しい発見がある。モチベーションアップにもつながるので、殿堂入り制度はいい仕組みだと思う」と語る。

 本社勤務のネネさんが「スタッフボード」への投稿で工夫している点は、ECサイトで紹介される前の商品を厳選し、サンプルの段階で撮影、投稿すること。「週1回撮影する日を決めて、できるだけ毎日新しいコーディネートを投稿している」のだという。

 同じプレス担当でも、ヒネチさんの投稿はより個性が際立っている。「『ページボーイ』が掲げているテーマ“オンナマエ”を一番体現できる存在になろうと活動しているので、自分が好きなコーディネートに特化して投稿している。先にインスタで発信していたので、『スタッフボード』もその世界観と連動させている」と語る。「プレスの枠に留まらず、ブランドのためになることならやりたいことにどんどん挑戦できる環境が嬉しい。人生一度きりなので、お客さまも自分も楽しめる働き方をしていきたい」「(店舗とECは)やはり距離感が違う。リアルでしか同じ時間と空間を共有できないので、リアルは絶対必要」とも続ける。

 アダストリアでは、「スタッフボード」やSNSへの投稿はあくまでもスタッフのやる気に任せている。ただし、各人の売り上げを可視化し、個人や店の売り上げに対するインセンティブを設けるなど、スタッフに利益を還元する体制は整えた。「コロナ禍を経験したことで、本部が現場の声を聞いて、現場がより働きやすいように(制度などを整えて)サポートする仕組みが会社として強まったことは、大きな変化だ」と木村治社長も話す。殿堂入りスタッフの存在が、OMOを推進すると共に社員全体のモチベーションにもどんな効果をもたらすのか。今後も注目だ。

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商業化から20年以上経過も再び脚光、バイオプラPLAの特性とは?

 バイオプラスチック素材として知られるポリ乳酸(PLA)が、環境への負荷の低さから再び脚光を浴びている。日本ではユニチカがPLA繊維として「テラマック(TERRAMAC)」を1998年に商業化し、すでに20年以上が経過するなど歴史は意外と古い。ポイントは植物由来で生分解性がある点で、現在はユニチカと素材大手の東レ(“エコディア”)に加え、スタートアップ企業のバイオワークス(bioworks)も改質PLA“プラックス(PlaX)”の開発を進めている。

 現在、さまざまなサステナブル素材が開発段階にあり、過渡期にあるといえるが、PLAもその一つ。PLAにはどのような特徴があるのだろうか。

 PLAは石油ではなくトウモロコシやサトウキビを原料に、化学的な工程を経て製造されたバイオマスプラスチックだ。生分解性の特性があり、使用後にコンポストまたは土中など水分と温度が適度な環境下に置くことで加水分解が促進され、微生物による分解が進行し、最終的にはCO2と水に完全に分解する。また、生産時および焼却時のCO2排出量はポリエステルに比べて低く、焼却時にダイオキシンや塩化水素、NOx、Soxなどの有害物質は排出しない。

 PLA繊維“プラックス”を開発したバイオワークスによると、“プラックス”のCO2排出量はポリエステル糸と比較して生産時は35%、焼却時は21%少ないという。ユニチカは自社開発したPLA“テラマック(TERRAMAC)”の燃焼熱は、石油系プラスチックの1/2〜1/3と低いという。

 また、PLA樹脂・繊維には弱酸性、抗菌・消臭の機能性があるという。バイオワークスが開発したバイオタオル(コットン80%、PLA20%)は、コットンに比べて高い給水性を持ち、速乾性と抗菌・消臭性がある。実際に室内干しすると、通常のコットン製タオルに比べて乾くのが早く、室内干し特有のにおいはしなかった。

 価格は石油由来のプラスチックよりも高い。しかし、PLAの2大メーカーであるネイチャーワークス(NatureWorks)とトタルコービオン(Total Corbion PLA)は現在、タイにプラントを増設中で、生産量が増えれば価格が下がることが期待できる。

 一方、課題もある。原料のトウモロコシやさとうきびは可食部が用いられており、PLAの生産量が増加すれば、食料への影響も大きくなる。非可食部分での開発も進んではいるというが、実現していない。また、生分解性があるものの高温多湿(温度が約60~80度、湿度100%の工業用コンポスト)の条件下でないと生分解しづらい。つまり、海水中や土の中では生分解されにくい。また、工業用コンポストにはエネルギーを要する。バイオワークスは現在、大学研究機関と発酵熱を出す菌を含む土壌での実証実験を行っており、実用化すれば工業用コンポストで必要なヒーターが不要になり、コンポスト時におけるCO2排出量を大幅に削減できるという。
 
 長く使い続けることはサステナビリティにおいて最も重要な点であるが、PLAは耐久性・耐熱性・耐衝撃性などの強度が弱い。衣料用を検討する場合、アイロンがかけられないなどの欠点もあり、強度を上げるために添加剤を用いるが、多くは石油由来のものが用いられている。バイオワークスは植物由来の添加剤を開発し、アパレル商材に耐えうる物性と染色性を得られているとはいうが、耐久性においては課題が残る。

 PLA運用の先駆者であるユニチカはこれまで、フィルム繊維や不織布、樹脂などさまざまに研究開発を進めたが、ティーバッグやボディタオル、土嚢袋などの産業資材に用いている。東レもティーバッグが最も多い用途だ。ユニチカの岡本昌司技術開発本部サステナブル推進室サステナブル推進グループ長は「ポリ乳酸の特性を生かすことが好ましく、耐熱性を上げるなど欠点を補おうとすると手間もコストもかかるので用途が限定されてしまう。生分解性があり、コンポストできるという特性が生かせる使い捨て用途に用いるのが用途展開する上で無理がなく最適と考えている」と話す。化石燃料ではない点や生分解性の特性から、使い捨てプラスチック製品の置き換えは有効だと言えるだろう。

 特に欧米や中国で進むコンポストの義務化や、ティーバッグなど使い捨て用途の素材規制といった法整備が進む中での需要は確実に高まっている。他方、マスクやおむつなどのエッセンシャルな製品以外の使い捨てプラスチック製品を減らそうという動きがあるため、どのような使い捨て製品の置き換えを想定するかもポイントになる。

 ユニチカは、自社開発したPLA“テラマック”に関して「使用の製品は、原料樹脂の性質上、使用状況や保管状態によって生分解が促進され、数年で劣化する場合がある」とし、商品が劣化した場合は、使用を中止することを促している。バイオワークスの“プラックス”はおよそ3~5年で分解が始まるという。東レは樹脂の強度を高めるため、ABS樹脂を組み合わせている。

 PLAは生産時と廃棄時における環境への負荷が低いといえるが、使い捨て用途ではない製品をコンポストできる素材と組み合わせて製造された場合、そもそもコンポストすべきなのだろうか。理想は廃棄することなく、再資源化すること。しかし現在、回収の仕組みが確立されていないことから、どのような繊維であっても再資源化は難しい状況である。そうした場合、PLAは最も重視すべき問題であるGHG排出量がポリエステルに比べて低いことから、環境負荷が低い素材の選択肢のひとつだといえるだろう。

 バイオワークスは、PLAのケミカルリサイクルは物理的に可能であるといい、混紡繊維であっても分離も可能だという(現在最も多い混紡繊維であるポリエステルとコットンは、技術的に分離は可能になったがスケール段階にありまだ実用化に至っていない)。しかし、ケミカルリサイクルは現在のPLAの規模では難しく、PLAの物質循環の実現には時間がかかるといえる。

 プラスチックやバイオポリマーの研究で知られる大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻の宇山浩教授はPLAの可能性についてこう話す。「前提としてPLAに限らずバイオプラスチックは社会問題を背景に、従来のプラスチックの置き換えとして始まっており、今あるプラスチックに追い付こうとしている素材だ。つまりプラスチックよりも性能は劣るが、価格は高い。それを人々がどれだけ受け入れられるか、という話でもある。生分解性のポリマーで固い性質を持つのは現状PLAだけである。PLAのような生分解性で価格がある程度抑えられて一定の市場を作ることができるポリマーは出てこないのではないか。PLAは大事なポリマーになると思う」と分析する。PLAの衣料用途については「糸はポリマーが強くないと作ることができないため、PLAは染色が難しくポリエステルやナイロン、セルロース(綿)に比べて切れやすいなどの課題はある。しかし、(ポリエステルの置き換えなどを考え)生分解を求めるならPLAしかないと言えるだろう。ただし、性能の話は一般の方にどれだけ理解してもらえるか、という課題もある」と話した。

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「ありそうでなかった、手巻き寿司の食べ放題」やったもん勝ちだよ。

年末年始をはじめ、人が集まるときに食べる機会が増える「手巻き寿司」。パーティやハレの日需要が大きく、好きな具材を好きなだけ巻く食べ方は、老若男女が集まる場にも適している。そんな手巻き寿司の食べ放題という、ありそうでなかったスタイルを提案するが、東京・渋谷の居酒屋「TOKYO FISHERMAN'S WHARF 魚秀(以下、魚秀)」だ。
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「マルベリー」×「ニコラス デイリー」 英国ブランド同士のコラボは“1960~70年代の音楽”がテーマ

 バッグが主力の英国ブランド「マルベリー(MULBERRY)」は1月13日、コラボレーションシリーズの“マルベリーエディション”から、同じく英国ブランドの「ニコラス デイリー(NICHOLAS DALEY)」とタッグを組んだカプセルコレクションを発売する。

 「ニコラス デイリー」が、「マルベリー」のアイコンバッグ“アントニー”などに1960~70年代の音楽的要素をプラス。マイルス・デイビス(Miles Davis)やジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)ら、ミュージシャンがステージ上で着用した衣装に着想を得たホイップステッチ(かがり縫い)やフリンジ、編み込みを取り入れた。また「マルベリー」では初となる、ギターやサックス用のストラップやピックケースといった楽器用のグッズも製作した。ニコラス・デイリー「ニコラス デイリー」デザイナーは、「これまで共に仕事をしてきたミュージシャンたちのことを思いながら作った」と話す。

 キャンペーン動画では、カプセルコレクションのアイテムを身に着けたミュージシャンが、今回のコラボのために作られた曲を演奏する。

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