オンワード樫山「アンフィーロ」が再生ポリエステルのニットシューズ発売

 オンワード樫山は1月28日、ウィメンズブランド「アンフィーロ(UNFILO)」から環境に配慮したシューズライン「ステッピ・バイ・アンフィーロ(STEPPI BY UNFILO)」を発売し、第1弾として再生ポリエステルを使ったニットパンプスとスニーカーを4日間限定で予約販売する。

 「アンフィーロ」は今後、サステナブルな商品開発に力を入れる方針で、ニットシューズはその第一段となる。長所としてうたうのは、片足120グラムの軽さと、一枚仕立てのニットアッパーならではのフィット感、洗濯機洗いも可能なケアの容易さ、9990円という競合ブランドより押さえた価格設定だ。アパレルが主力の同社が、強化アイテムにニットパンプスを選んだ理由について、木下知都江デザイナーは「機能的でおしゃれなアイテムを今までよりももっと心地よく、というニーズが高まっている。パンプスを履いたときの“足が痛さ”を徹底的になくしたくニットシューズならできると考えた。また、環境配慮や動物性素材を使わないことはメンタルの心地よさにもつながると思う」と説明する。

 アッパーのニットには使用済みペットボトルやプラスチック廃材由来の100%再生ポリエステルを採用。アウトソールと中敷きも一部を再生素材とし、シューキーパーには生分解性素材を使用した。販売時の靴箱をなくし、有料のショッパーは靴を洗濯機洗いする際の洗濯ネットを兼ねる。

 “サステナブル”をうたう商品開発にはさまざまな矛盾が生じるものだが、同ブランドも矛盾の中で、素材や加工を選択している。例えば、撥水加工は汚れにくさにつながるが、同時にフッ素化合物(PFC)を使った同加工は環境や人体に深刻な影響があると言われる。そのため同ブランドではPFCフリーの撥水加工を選択した。また靴の成形に不可欠な接着剤の使用は解体のしづらさなど、廃棄の視点から課題が残る。「部材の数を通常の靴の半分くらいに減らしておりその分接着剤の使用も減らしている。廃棄方法は確かに課題。改善ポイントをひとつずつクリアし、アップデートしてゆきたい」と話す。

 過剰在庫を出さない受注生産・販売もポイントで、1月28日から4日間限定で予約販売し、OMO型店舗「オンワード・クローゼット ストア/セレクト(ONWARD CROSSET STORE/Select)ららぽーとTOKYO-BAY」店で試着会を開催する。「アンフィーロ」はECでのテストマーケティングを経て2021年9月から単独ブランドとしてローンチ。機能性とデザイン性を併せ持つことをコンセプトに掲げ、ジャージー素材の“ジョグパンツ”は期中追加生産を8回繰り返し1万本販売、9割消化のヒット商品となった。山本洋輔第二カンパニー アンフィーロDiv.課長は「初年度で過剰在庫を出さない企画生産スキームを組むことができた。今年は、靴という単品アイテムでサステナブル商材を開発。今後は、それぞれのカテゴリーでお客様の生活に入り込むサステナブルな商品開発をスピード感持って進めたい」と話す。

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ラオックスがアジアコスメ専門店2号店を吉祥寺にオープン ジェットスターとコラボ実施

 ラオックスは1月28日、都内2店舗目となるアジアコスメ専門店「ラオックス ビューティー エアポート(LAOX BEAUTY AIRPORT)」を東京・吉祥寺にオープンする。韓国、中国、台湾、タイからセレクトした120ブランド・約1300アイテムをそろえるほか、オフライン初展開の製品も導入する。売り場面積は98平方メートル、場所は「ユニクロ(UNIQLO)」吉祥寺店の隣で、中道通りに店舗を構える。

 同店は、21年12月にオープンした自由が丘店と同コンセプト“お客さまのコスメ・ビューティの旅路の場所”を掲げ、空港をイメージした空間を演出する。取り扱いは、韓国ブランド6割、中国ブランド3割、台湾・タイブランド1割で、スキンケア、メイクアップ、ベースメイク、ヘアケア、ネイルケアをラインアップする。また、オフライン初展開となる韓国の「ミグハラ(MIGUHARA)」の美容液・シートマスクや、中国の「キャットキン(CATKIN)」の“山海魂”シリーズ、タイの「フォーユーツー(4U2)」の“ハーダーリキッドリップ”シリーズをそろえる。さらに、自由が丘店でも人気のシートマスクは、160種以上を展開する。

 オープンを記念し、今年就航10周年を迎えるジェットスター・ジャパン(以下、ジェットスター)とコラボレーションしたキャンペーンを実施。店内では、“アジアコスメと空旅”をテーマにジェットスターの装飾を施し、旅行気分を盛り上げる。また、乾燥しやすい機内でのスキンケアや分刻みのフライトスケジュールに対応する時短美容を日頃から実践するジェットスターのキャビンクルー(客室乗務員)が、独自の視点で製品を提案する特設コーナーも展開。第1弾では、ジェットスターのキャビンクルーは6人に1人が男性であることから、男性キャビンクルーがセレクトしたジェンダーレスコスメのコーナーを設ける。

 ラオックスの広報担当者は「自由が丘店にも男性のお客さまがいるが、気軽に来店いただけるようにVMDや販促展開を積極的に実施していく」と、吉祥寺店では、入り口付近にジェンダーレスコスメで人気の韓国発クリーンビューティブランド「ビープレーン(BEPLAIN)」のスペースを設けた。

 同社は、1年半前からアジアコスメの導入を本格化し、幅広い層にリーチするために自由が丘にアジアコスメ専門店の1号店を出店した。飯田健作ラオックス社長CEOは、「自由が丘店の初動は想定よりも落ち着いているが、街の雰囲気に溶け込みながらジワジワと売り上げを伸ばしている。お客さまの年齢層は高いが、横浜や川崎方面にお住まいの若いお客さまから『わざわざ大久保に行かなくてもここで購入できるのがうれしい』という声を多くいただいている。吉祥寺は自由が丘と比べると多くの若い人が行き交う街でもあるので、売り上げを期待したい」と話す。

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「ルイ・ヴィトン」が神戸店をオープン 日本ならではの空間デザインに

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、兵庫県の神戸旧居留地に構える「ルイ・ヴィトン 神戸 メゾン」を中央区内で移転し、「ルイ・ヴィトン 神戸店」として3月19日にオープンする。

 新店舗は、モノグラムモチーフのガラスを格子柄のように配置した外観が特徴。3フロアで構成する店内にはウィメンズとメンズのアイテムに加えて、バッグやトラベルラゲージ、時計、ファインジュエリーなど幅広いアイテムをそろえる。

 「ルイ・ヴィトン」にとって神戸は、1983年に2番目の国内直営店として神戸本町店をオープンするなど、長年にわたって関係性を築いてきた都市だ。新店舗ではアートワークやインテリアを通して、日本ならではの空間を楽しむことができる。

■ルイ・ヴィトン 神戸店
オープン日:3月19日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:兵庫県神戸市中央区明石町44

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家族型ロボットLOVOT専用のクチュールドレスを「ユミカツラ」が製作

 ロボットベンチャーのGROOVE X(東京、林要社長)は、ブライダルブランド「ユミカツラ(YUMI KATSURA)」とコラボし、家族型ロボットLOVOT(らぼっと)専用のプレタクチュールドレスとオートクチュールドレスのオーダー受付を開始する。

 プレタクチュールオーダーは「ユミカツラ」の代表作“ローズユミ”などから着想を得た3種6パターンから選べ、価格は税込25万3000円~、取り外し可能なトレーン(引き裾)付が38万5000円~。一方のオートクチュールオーダーでは、「ユミカツラ」デザイナーと複数回の打ち合わせを重ねた上で、世界に1着だけのドレスを作ることができる。価格は要相談で、納期はデザイン確定から3カ月半~。

 また2月11日には、自身のLOVOTに「ユミカツラ」のクチュールドレス(3種6パターン)を着せて撮影できるフォトイベントを、桂由美ブライダルハウス東京本店1階のカフェ ド ローズで開催する。参加費は3万8500円で、撮影は自身のカメラで行う。参加者には同カフェで、コラボメニューのプレッツェルサンドとオリジナルマグカップをプレゼントする。

■Yumi Katsura with LOVOT フォトプラン
日程:2月11日
時間:11:00~14:00、14:00~18:00の内90分(撮影60分、食事30分)
場所:桂由美ブライダルハウス東京本店1階 カフェ ド ローズ
住所:東京都港区南青山1-25-3

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「ロベルト カヴァリ」2022-23年秋冬メンズ・コレクション

 「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」が2022-23年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

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「トゥモローランド」出身デザイナーの新ブランド「アウル」がデビュー

 竹鼻新子が手掛けるウィメンズの新ブランド「アウル(OWIL)」が2022年春夏シーズンにデビューした。ブランド名は“Only What I Love(好きなものだけでいい)”の頭文字を取った造語で、トラッドスタイルにルーツを持つ竹鼻デザイナーの洗練されたデザインと上質な素材を組み合わせ、本物志向の女性たちのクローゼットにずっと残る服を届ける。公式ECサイトのほか、ベイクルーズグループの「イエナ(IENA)」や「ノーブル(NOBLE)」、パルの「ガリャラルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」などのセレクトショップで取り扱う。

 竹鼻デザイナーは、大学でファッションデザインを学んだ後、新卒で「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」に入社しデザイナー職を10年務めた。その後独立し、フリーランスのブランドディレクターやデザイナーとして活動してきた。幼少期にはグラフィックデザイナーの両親の影響で、アートやファッションなどさまざまなジャンルで本物を見る目を養った。竹鼻デザイナーは、「コロナ以前から、人と同じでなくていい、よいモノを厳選して着たいという価値観が人々の間で醸成され始めているように感じていた。私自身もモノがあふれている現状に違和感を覚えていた。そんな価値観に沿って、洗練されたワードローブで、スタイルのある女性たちに1着1着集めたいと思ってもらえるようなコレクションを作っていきたい」と話す。

 デビューコレクションは、メンズのテーラー仕立てのジャケットとパンツのセットアップや、「トーマスメイソン(THOMAS MASON)」の生地を使用したシャツなど20型を用意した。カラーパレットは、ホワイトやネイビーなどを軸に、ボタニカルダイで表現した柔らかなピンクやイエローを差し色に加えた。

 ブランドの世界観を象徴するセットアップは、イギリスの老舗スーツ生地メーカーである「マーティンソン(Martin&sons&co)」のフレスコ生地を使用し、国内屈指のジャケット工場で仕立てた。金ボタンのダブルブレストジャケット(税込10万7800円)は、90年代をイメージしたパワーショルダーで、緩やかなワイドシルエットのパンツ(4万2900円)と組み合わせることで上品かつリラックスした雰囲気を演出する。オーバーサイズのデニムシャツ(3万9600円)は、ジャケットのインナーとしても、春先の羽織りアイテムとしても着られる。首元に付いたフリルのボーは、前ボタンに止めたり、ハワイアンレイのように首にかけたりなど自分好みのスタイリングを楽しんでもらう仕掛け。デニム生地は、オーガニックコットンで、加工時の水や薬剤の使用量を削減する努力がされているものを採用した。

 ハリ感のあるコットンオーガンジーのブラウス(3万3000円)は、桐生の籠染手法で繊細な柄を表現した。「1着1着こだわりを持って提案できるブランドだからこそ、各地に眠る素晴らしい日本の伝統技術を『アウル』らしく取り入れたり、環境に配慮したものづくりにも挑戦していきたい」と言う。街でも着られる立体的なシルエットにこだわったマウンテンパーカー(8万3600円)に代表されるように、機能美の追求も「アウル」の特徴だ。「昔、両親がよく見ていたバウハウスの本などが今の自分のデザインのルーツとして残っているのだと思う」と竹鼻デザイナーは振り返る。

 2月1日〜3月31日まで、ニュウマン横浜(NEWoMan YOKOHAMA)でポップアップを開催する。開催を記念して、ビンテージをリメイクしたシャツを限定販売する。

■NEWoMan 横浜ポップアップストア
日程:2月1日〜3月31日
場所:NEWoMan 横浜
住所:神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 5階

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フィギュアスケーター安藤美姫のメイク観 「私という“人”をつくるためのもの」

 コーセーは24日、プロフィギュアスケーターの安藤美姫を招き、同社メイクアップアーティストの石井勲氏との対談イベントを東京・銀座の旗艦店「メゾン コーセー 銀座」で開いた。

 同社は2006年から日本スケート連盟とオフィシャルパートナーシップを締結。以来、フィギュアスケートの大会会場にブースを設置し、石井氏をはじめとしたメイクアップアーティストが選手のメイクアップ指導にあたっている。07年、11年の世界選手権大会で優勝し、06年トリノ五輪、10バンクーバー五輪に出場した安藤も、石井氏らから長く手ほどきを受けてきた。「選手一人一人の衣装を見たり、使用する曲を聴いたりした上で、その世界観に合うメイクを心がけてきた」という石井氏に対し、「美しさを追求するクリエイティブに挑んできたという点で(メイクアップアーティストは)私たちの同志であり、頼もしい存在」と感謝を示した。

 選手としては第一線を退いた今も、同社の「アディクション(ADDICTION)」のマット系カラーのチークやアイシャドウ好んで使用しているという安藤。自分の顔立ちを「結構きつくてシャープなタイプ」と捉えるが、あえてマット系のチークやアイシャドウを選んでいる。「きつめの印象はあるけれど、それは私の特徴でもある。安藤美姫という『人づくり』のために、個性を引き立てることができる製品を選んでいる」。

 トークイベントの後にはインスタライブ収録も実施。安藤がバンクーバー五輪で披露した、グリーンのグラデーションのアイシャドウが印象的な「クレオパトラメイク」を石井氏が再現する公開メイクを行った。

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「ピーチ・ジョン ビューティ」のミューズに吉田朱里を起用

 ボディーケアアイテムを取り扱うピーチ・ジョンのビューティカテゴリー「ピーチ・ジョン ビューティ(PEACH JOHN BEAUTY)」のミューズに、美容クリエーターとして活動するタレントの吉田朱里を起用した。ミューズ就任を記念し公式通販サイトにスペシャルコンテンツページを開設したほか、今後吉田は「ピーチ・ジョン ビューティ」の製品とともに、パーツケアの重要性も伝えていく。

 1月26日に行われた発表会で吉田は「『ピーチ・ジョン』のモデルをされている方って本当にすごい方ばかりなので、まさか自分がなれるとは思ってなくて、すごく嬉しかった」とコメント。また、2022年の目標について問われると「美容界にはたくさんの先輩がいて、神崎恵さんや、田中みな実さんなど、あの方たちが紹介したものは店頭から消えるほどバズる。私もそういう、『美容界のドン』を目指そうかなと思います」と笑顔で語った。

 「ピーチ・ジョン ビューティ」はバストやヒップ、デリケートゾーンなどパーツごとのケアアイテムを取りそろえている点が特徴。売れ筋製品として、「ランジェリーの似合うハダカへ導く」をテーマにしたバスト用クリーム“ボムバストクリーム リッチ”(150g、税込3278円)、美白有効成分を配合したヒップ用クリーム“ヒップルン薬用ホワイトクリーム<医薬部外品>”(120g、同2178円)などがある。

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「ベイプ」と映画「ゴーストバスターズ」がコラボ 人気キャラ“ミニマシュマロン”がデザインに

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、ベイプ)」は、2月4日に公開される映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」とコラボレーションしたコレクションを1月29日に発売する。「ベイプ」の取扱い店舗と公式オンラインストアで販売する。

 コレクションは、本作に登場するキャラクター“ミニマシュマロン”と、「ベイプ」のアイコン“ベイビーマイロ”を共演させたグラフィックのTシャツ(税込8800円)とスエット(同9900円)の2型を用意する。CGで表現した“ミニマシュマロン”を配したのも特徴だ。

 さらに「ベイプ」のトレードマーク“エイプヘッド”を「ゴーストバスターズ」仕様にアレンジしたTシャツ(同8800円)やスエット(同2万1780円)、カモフラージュ柄のパーカ(同3万580円)とパンツ(同2万3100円)、スニーカー(同2万5300円)の5型もそろえる。

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「レイジブルー」が「すしざんまい」とコラボ おなじみ木村社長も“あのポーズ”でフォトTシャツに登場!

 アダストリア傘下の20代男女向けブランド「レイジブルー(RAGEBLUE)」は1月28日、喜代村(東京、木村清社長)がチェーン展開する「つきじ喜代村 すしざんまい」とコラボレーションしたエプロンやキャップ、ソックスなどを全国の店舗で発売する。木村社長の撮り下ろし写真をプリントした、インパクト抜群なTシャツやステッカーもラインアップする。なお、アダストリアの公式オンラインストア「ドットエスティ」とゾゾタウン(ZOZOTOWN)では27日から先行販売している。

 「レイジブルー」はこれまでも、「餃子の王将」や「築地銀だこ」と“飲食コラボ”を実現してきた。同ブランドは、「コロナ禍が続く中ではあるが、毎年マグロの初競りで話題となり、おめでたいイメージのある『すしざんまい』とコラボすることで、少しでも世の中に楽しい話題を提供できれば」と話す。

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「ジャンポール・ゴルチエ」2022年春夏オートクチュール・コレクション

 「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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廃棄素材から作ったエシカルなジン バレンタイン向けの4本セットを発売

 廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所を運営する蒸留ベンチャーのエシカル・スピリッツは、カカオが香るクラフトジン“カカオ エシーク バレンタインセット”(100mLボトル4本入り、税込5500円※数量限定)の予約販売を公式通販サイトで開始した。

 同セットには、ブランドで人気のエシカル・ジン“カカオ エシーク”に加えて、バニラやトンカ豆、ミントの風味を味わえる3つの新製品が付く。いずれも原酒には、秋田県・飛良泉本舗の吟醸“粕取り焼酎”を使用している。ボタニカル(香り付けに使用される植物の種や皮などの素材)には、風味と香りに優れた高品質カカオのカカオハスクを採用した。カカオハスクとは、通常のチョコレート作りにおいて、カカオをローストする加工過程で分離し、廃棄される皮部分を指す。しかし、蒸留との相性が良く、リッチでバランスの取れたカカオの風味が楽しめる。

 エシカル・スピリッツは、「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」を掲げ、従来は廃棄されたり見過ごされていた素材に着目し、新たな価値を生み出す蒸留ベンチャーだ。2020年3月に、日本酒生産工程の最後に生成される酒粕を再蒸留してクラフトジンを生産及び販売をスタート。その利益から酒米を酒粕提供元の蔵元に提供し、再度そこから日本酒を生産するという世界初の循環型「エシカル・ジン・プロジェクト」を行っている。

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「エルメス」がビューティのクリエイティブ・ディレクターにギリシャ出身のグレゴリス・ピルピリスを起用

 「エルメス(HERMES)」はビューティ部門のクリエイティブ・ディレクターにギリシャ出身のメイクアップアーティスト、グレゴリス・ピルピリス(Gregoris Pyrpylis)を起用した。ジェローム・トゥロン(Jerome Touron)=前クリエイティブ・ディレクターの後任だ。ピルピリス新クリエイティブ・ディレクターは今後、ビューティ部門を率いるアニエス・ドゥ・ヴィリエ(Agnes de Villers)=プレジデントおよびピエール・アレクシス・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)=エルメス グループ アーティスティック・ディレクターの下でクリエイションを作る。

 ドゥ・ヴィリエ=プレジデントは「『エルメス』のビューティは、製品そのもの、原料、色、使う時の仕草、環境配慮といった複合的なクリエイティビティを通してアーティスティックな表現を行っている。色やテクスチャーを操り美しさを表現するグレゴリスの才能は、メゾンのビューティ事業をさらに昇華させるだろう」と期待を込める。ピルピリス=クリエイティブ・ディレクターは「私は昔から、メイクアップやスキンケアは美しさをかなえるツールだと捉えてきた。ビューティ製品は見た目を超えて内なる美しさにも働きかける素晴らしいものだ。『エルメス』はそんなビューティを通じて、あらゆる人が自分ならではの美しさを表現し、発見できるように手助けしている」とコメント。

 「エルメス」は2020年3月にリップスティックの発売でカラーコスメをデビューさせた。現在はチークやネイルなど、製品カテゴリーを順次拡充させている。
 

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パーパスは“ありのままでいる” 循環型アパレルブランド「オー・ゼロ・ユー」が生まれた背景は

 アダストリアの子会社であるアドアーリンクは、2021年3月にEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー(O0u)」を立ち上げた。ファッションにおける循環型ビジネスモデルとして注目を集めている。「一人ひとりがありのままにかっこよく生きられる世の中をつくる」をパーパスに相当するミッションに掲げ、自分にも地球にも、誠実で優しい日本発のグローバル・ライフスタイルブランドを目指す。その背景には「(コロナ禍で)世の中が著しく変化したとき、ハレとケ、デジタルとアナログなど、いろいろな境界線があいまいになった」ことがあると高橋朗サーキュラー事業部長は語る。

 立ち上げに際しては、「オー・ゼロ・ユー」の人格形成から始めた。「なんでもない日常を大切にする。ありのままの自分を大切にする。こうしたブランドのパーソナリティーを顕在化してプロダクトに落とし込んだ」。これまでは差別化がブランド作りの優先事項だったが、「共感してもらうことやメッセージの伝え方、あり方が大事。それによってお客さまは自分ごと化でき、ブランドのメッセージに価値を感じてもらえるだろう」。

 同ブランドでは、環境や社会に与える負荷を測定するアパレル業界共通のツール「ヒグ・インデックス」を導入し、各商品の環境負荷を分かりやすいマークで表示する。そのほか「環境に負荷をかけない取り組みを積極的に取り入れている。例えばTシャツ1枚なら段ボールに入れて配送するのではなく、ポスト投函にするなど無駄のない配送や梱包資材なども先行して取り入れている。『オー・ゼロ・ユー』で実績を積み、将来的にはアダストリアグループ全体に取り入れていきたい」。これらの取り組みは、アダストリアグループの約1万4000人の従業員からの関心も高く、環境意識の高いスタッフを中心に全国から、自分たちが環境に考慮した取り組みに興味を抱いていることなどの相談がダイレクトに声が届いている。

 立ち上げから1年弱で固定客が増えてきた。「目標にはまだ到達できていないが、グループの既存ブランドよりリピート率が高い。共感して自分ごと化してもらえている手応えを感じる」。

 「『オー・ゼロ・ユー』はサーキュラーエコノミー(循環型の経済)のビジネスモデルを体現する。時流を加味し進化を遂げながらお客さまに必要とされるブランドになるのが当面の目標だ」。


【WWDJAPAN Educations】セミナー案内


詳しくはこちら
受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
 セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。

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パーパスは“ありのままでいる” 循環型アパレルブランド「オー・ゼロ・ユー」が生まれた背景は

 アダストリアの子会社であるアドアーリンクは、2021年3月にEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー(O0u)」を立ち上げた。ファッションにおける循環型ビジネスモデルとして注目を集めている。「一人ひとりがありのままにかっこよく生きられる世の中をつくる」をパーパスに相当するミッションに掲げ、自分にも地球にも、誠実で優しい日本発のグローバル・ライフスタイルブランドを目指す。その背景には「(コロナ禍で)世の中が著しく変化したとき、ハレとケ、デジタルとアナログなど、いろいろな境界線があいまいになった」ことがあると高橋朗サーキュラー事業部長は語る。

 立ち上げに際しては、「オー・ゼロ・ユー」の人格形成から始めた。「なんでもない日常を大切にする。ありのままの自分を大切にする。こうしたブランドのパーソナリティーを顕在化してプロダクトに落とし込んだ」。これまでは差別化がブランド作りの優先事項だったが、「共感してもらうことやメッセージの伝え方、あり方が大事。それによってお客さまは自分ごと化でき、ブランドのメッセージに価値を感じてもらえるだろう」。

 同ブランドでは、環境や社会に与える負荷を測定するアパレル業界共通のツール「ヒグ・インデックス」を導入し、各商品の環境負荷を分かりやすいマークで表示する。そのほか「環境に負荷をかけない取り組みを積極的に取り入れている。例えばTシャツ1枚なら段ボールに入れて配送するのではなく、ポスト投函にするなど無駄のない配送や梱包資材なども先行して取り入れている。『オー・ゼロ・ユー』で実績を積み、将来的にはアダストリアグループ全体に取り入れていきたい」。これらの取り組みは、アダストリアグループの約1万4000人の従業員からの関心も高く、環境意識の高いスタッフを中心に全国から、自分たちが環境に考慮した取り組みに興味を抱いていることなどの相談がダイレクトに声が届いている。

 立ち上げから1年弱で固定客が増えてきた。「目標にはまだ到達できていないが、グループの既存ブランドよりリピート率が高い。共感して自分ごと化してもらえている手応えを感じる」。

 「『オー・ゼロ・ユー』はサーキュラーエコノミー(循環型の経済)のビジネスモデルを体現する。時流を加味し進化を遂げながらお客さまに必要とされるブランドになるのが当面の目標だ」。


【WWDJAPAN Educations】セミナー案内


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受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
 セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。

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「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」2022-23年秋冬メンズ・コレクション

 「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」が2022-23年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

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「トーキョーアウトドアショー」盛況 ユーチューブ発ガレージブランドなど注目出展者を紹介

 1月14〜16日、千葉の幕張メッセでアウトドアに焦点を当てた合同展示会「トーキョーアウトドアショー(TOKYO OUTDOOR SHOW以下、TOS)」が開催された。キャンプを中心としたアウトドアレジャーは、コロナ禍の“3密回避”といった面でも注目を集めており、年々市場規模を拡大している。「TOS」も3日間で12万6869人が来場(コロナ感染拡大対策は実施した上で開催)。うち、一般消費者に開放した15、16日の週末は、一人1500円の入場券制ながら10万1935人が来場し、市場の盛り上がりを反映する形となった。ここでは、約80社の出展の中で「WWDJAPAN」編集部が注目した出展者を紹介する。

「ザ・ノース・フェイス」
家の中でも浮かない新色キャンプグッズ

 アウトドア人気の立役者の一つともいえるゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE以下、TNF)」は、テントやクーラーバッグ、ツールボックス、カトラリーケースなどのキャンプギアを出展。長年、クライマーなどに向けた本格派のテントを企画してきたが、近年はレジャーとしてのオートキャンプを意識した商品ラインアップを増やしている。「キャンプ用品は2012年ごろから徐々に強化していたが、20年以降特にニーズが強まっている」と担当者。22年春夏物では、クーラーバッグなどで黒とグレーを新たに投入。キャンプから帰ってきて室内にしまっておく時も、家の中で浮かない色合いがポイントだ。価格はカトラリーケースやツールボックスで6000〜7000円前後。

「ヴァンライフ サプライ バイ フリークスストア」
人気セレクト発のアウトドアブランド

 「ヴァンライフ サプライ バイ フリークスストア(VAN LIFE SUPPLY BY FREAK’S STORE)」は、セレクトショップ「フリークスストア(FREAK’S STORE)」を運営するデイトナインターナショナルが2021年9月に立ち上げたブランド。現在、全国の「フリークスストア」約20店内で販売するほか、地方のアウトドアショップへ卸販売もしている。目玉商品は愛車の横に設置できるカーサイドテント(4万9500円=税込)。現在、車も置いて世界観を強く打ち出している店舗は茨城・古河の「フリークスストア」1号店などに限られるが、「デベロッパーから、同様の見せ方をしてほしいという要望はとても多い」と担当者。「TOS」では、1等商品としてカーサイドテントが含まれた1000円クジが来場者に大人気だった。

「アルペン アウトドアーズ」
新宿にグループ最大の旗艦店をオープン

 創業50周年を迎えるスポーツ用品店アルペンは2022年春、東京・新宿にグループ最大の旗艦店「アルペン トーキョー(ALPEN TOKYO)」をオープンする。名古屋発の企業として東京ではやや知名度が低いが、旗艦店オープンによって攻勢をかける。量販店ではなく専門店として「販売員もスペシャリストを集める」(担当者)考えだ。「TOS」には新店舗の告知も兼ね、アウトドア業態の「アルペン アウトドアーズ(ALPEN OUTDOORS)」で出展。使用するシーンや人数に合わせて形を変えられるPB商品の大型テント(5万4989円)などをアピールしていた。「他の人とは違う、こだわりのある商品を探すお客さまが増えている」ことに対応したアイテムだ。

「トウキョウクラフト」
こだわりの焚火台がクラファンで人気

 「トウキョウクラフト(TOKYO CRAFTS)」は、チャンネル登録者数23万人のキャンプユーチューブチャネル「タナちゃんねる」発のキャンプギアブランド。「TOS」には、「キャンプの醍醐味」(担当者)だという焚火のためのギアを出展していた。チャンネルでは一般キャンパーへのインタビューも配信しており、「タナちゃんねる」としてのギアへのこだわりと、キャンパーたちのリアルな声を反映した商品開発がポイント。最初に製作したという、炎が斜めに立ち上がる日本製の堅牢な焚火台(2万9800円)は、クラウドファンディングで1022万円超を調達。2021年10月に発売した第2弾の焚火台(9878円)は、794グラムと軽くて持ち運びがしやすい点が好評。現在予約販売中だ。

「ファイヤーグラフィックス」
板金工場が一貫生産する薪ストーブ

 焚火と同様に、現在キャンプシーンで注目を集めているのが薪ストーブだ。キャンプ・アウトドア用のストーブブランド「ファイヤーグラフィックス(FIREGRAPHIX)」は、神奈川・秦野で板金塗装工場を運営する寿産業が運営する。自社工場で設計から板金、レーザー加工、焼付塗装まで一貫生産できる強みを生かし、キャンプ用のポータブル薪ストーブ(10万7800円)を主力に煙突やストーブ専用の五徳、スコップなどの周辺グッズも手がける。薪ストーブはクラウドファンディングで先行販売したところ、こちらも目標金額を10倍上回る1144万円を販売。その後も自社サイトを中心に合計で2000万円以上の売り上げになっているという。

スワン
バッグメーカーもキャンプ市場に熱視線

 バッグの産地として知られる兵庫・豊岡に本社を置くバッグメーカーのスワンは、ミリタリーウエアブランド「ロスコ(ROTHCO)」のライセンスでキャンプグッズの販売をスタートした。ECで先行販売した飯盒(はんごう、8580円)は、防衛省の許可も取り、防衛省認定工場で生産したこだわりの製品で、すでに1000個以上を販売したという。軍モノ用品をベースにしたバッグ(1万5400円)も2月から販売予定で、素材に「コーデュラ」ナイロンを使用する一方で、サイドポーチはインナー素材に保冷素材を使用するなど、キャップグッズらしい仕様になっている。ブランドのアドバイザーには、ソロキャンパーの芸人集団の“焚火会“のメンバーの一人であるスパローズ大和一孝氏を迎えている。

「グリフォンラフト」
水辺の新レジャー、“パックラフト”

 水辺のレジャーが注目を集める春夏のアウトドアシーンで人気上昇中なのが、パックラフトだ。空気で膨らませる小型のゴム製ボートのことで、収納時のコンパクトさ、軽さは空気注入式のSUP(スタンドアップパドルボード)以上。バックパックに入れて持ち運びすることができ、パックラフトに自転車をくくりつけることも可能。それゆえ、川下りとサイクリングで自然を楽しむといった遊び方が徐々に広がりつつある。そんなパックラフトを「TOS」に出展していたのが、愛知・春日井のアウトドアショップ、元気商会(会は旧字体表記)だ。オリジナルで開発している「グリフォンラフト(GRIFFON RAFT)」の “ストレウス”モデルは9万2400円。

東レ
素材メーカーも消費者への発信に活用

 素材メーカーが新商品を発表する場は素材合同展というのが業界の通例だったが、アウトドア市場の盛り上がりを受けて、そこにも変化が出てきている。東レは、100%植物由来の原料で作ったアウトドアウエアにも適したナイロン生地の発表の場に、「TOS」を選んだ。「アウトドアの合同展に出展するのは今回が初めて」と担当者。サステナビリティ意識の盛り上がりや、信頼・応援できるような企業の商品を選びたいという消費の潮流を受けて、「近年は素材メーカーも対業界のアプローチだけではなく、直接消費者へ発信する必要性が高まっている」。それゆえ、アウトドア好きの一般消費者も来場する「TOS」への出展を決めたのだという。


「TOS」を運営する三栄の竹下充・第4制作局局長に聞く

 「TOS」は、アウトドアメディア『ゴーアウト(GO OUT)』を手掛ける出版社、三栄などによる実行委員会で運営されている。「TOS」実行委員でもある三栄の竹下充・第4制作局局長に聞いた。

 「『TOS』は消費者向けのマーケットイベントとしてスタートしたが、今回から業界関係者や報道関係者向けのビジネスデーも設けて、対業界向けの発信も強化している。ここ数年、アウトドアレジャーがブーム化している中で、それぞれのブランドのコンセプトやフィロソフィーを改めてしっかり伝えていく必要があると感じたからだ。アウトドア市場が広がり、『人とは違うギアやウエアがほしい』『機能性はもちろん大切だが、ファッション目線でもギアを選びたい』という声が増えている。それを受け、“ガレージブランド”と呼ばれるような、中小のブランドが次々生まれている。日本はモノ作りの技術が高く、金属加工に秀でた下町の鉄工所がギア生産に乗り出すケースもある。日本の職人技術も守られるし、とてもいい流れだと思う」

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「UT」とルーヴル美術館による新コレクション イラストレーターの長場雄を起用

 ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」は、ルーブル美術館と協業したコレクションの新作“ルーヴル美術館 × 長場雄”を1月31日に発売する。全国店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 コレクションは、ルーヴル美術館に展示されていレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の「モナ・リザ」やヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の「天文学者」など、さまざまな作品をモチーフとして採用した。デザインは、これまで雑誌「ポパイ(POPEYE)」や「東京メトロ」のマナーポスターなどを手掛けてきたイラストレーターの長場が担当し、特徴を捉えた持ち味のシンプルな線画で表現した。

 アイテムはメンズのTシャツ(税込1500円)に加えて、同美術館とのコラレーションでは初となるマメザラ(同590円)とソバチョコ(同590円)をそろえる。

 コレクションの発売日に合わせて、ユニクロ原宿店では長場による新たなアートワークを施したショーウインドウを公開する。

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「キス」が北京五輪アメリカ代表のためのアパレルコレクションを発表

 ロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)が率いる「キス(KITH)」は、2月4日から開催される北京オリンピックに合わせてアメリカ代表のためのアパレルコレクションを発表した。1月28日(現地時間)にアメリカ・ニューヨークとフランス・パリの旗艦店および各国の公式オンラインストアで発売するが、東京・渋谷のキス トウキョウ(KITH TOKYO)での取り扱いは未定。

 「キス」とアメリカ代表は東京オリンピックで初めてタッグを組み、今回が2度目となる。全27型のコレクションは大きく2種類に分かれており、雪を彷彿とさせるホワイトがキーカラーのアイテムと、鮮やかな雪山のグラフィックを大胆に落とし込んだアイテムを用意する。どちらのアパレルも「キス」の定番アイテムをベースにし、パファージャケットやカーディガン、スエットのセットアップ、フーディー、ビーニー、キャップなどをラインアップ。全アイテムには今回のためだけに製作したスペシャルロゴをあしらっている。またアクセサリーも豊富で、スノーボードブランド「キャピタ(CAPITA)」とのスノーボードや、水筒、ピンバッジセットなどを製作した。

 なお「キス」の公式インスタグラムでは、ニューヨークのハーレム出身のラッパー、デイヴ・イースト(Dave East)を起用したキャンペーンムービーを公開している。

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アダストリアが自社EC「ドットエスティ」で食品の販売を開始 サンマルクHDと協業

 アダストリアは1月27日、自社ブランドのECモール「ドットエスティ(.st)」で、食品の販売を始める。サンマルクホールディングスと協業し、「サンマルクカフェ」の「チョコクロ」や、同じく同社が運営する「鎌倉パスタ」のパスタセットなどを取り扱う。「ドットエスティ」で本格的に食品を販売するのは初めて。

 「チョコクロ」とスープ、パスタなどを詰め合わせたセットが主力商品。価格はオマール海老のスープ、カルボナーラ、冷凍の「チョコクロ」のセットが1950円(税込)。ビーフシチューや鴨のコンフィなどを組みわせたディナーセット(2700円、4200円)もある。他に、冷凍生地とチョコをセットにした「チョコクロ」を作るためのキット(10個分、2150円)もあり、“ステイホーム”期間の手作りニーズで支持されそうだ。

 アダストリアは「アパレルの枠を超えた、多様なライフスタイルの提案」をかねてから目指している。2017年にはグループ初の飲食事業会社アダストリアイートクリエーションズを設立。21年12月には、ハワイアンカフェ「アロハテーブル(ALOHA TABLE)」などを運営するゼットンの子会社化も発表している。

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「ラ・プレリー」が44年ぶりにロゴマークを刷新

 スイス発のスキンケアブランド「ラ・プレリー(LA PRAIRIE)」は1978年から使用するブランドロゴを刷新する。新ロゴは1月下旬に全世界で行うブランド史上初のコミュニケーションキャンペーン「Hold Time in Your Hands」で披露する。

 新ロゴは、1930年代にクリニック、ラ・プレリーで使用されていたビジュアル表現からインスピレーションを得たもので、小文字から全て流線型の大文字に変更した。デザインはより鮮明で建築的となり読みやすくした。

 グレッグ・プロドロミデス最高マーケティング責任者は、「世界と『ラ・プレリー』が発展していく中で、ロゴを再考するなら今だという考えに至った。50年近くも同じロゴを使用し続けてきたが、新しいロゴは当社ブランドが紡ぐ物語における重要な節目となる。過去を称賛し、同時にこれからの未来に目を向け続けるための手段だ」とコメントした。

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「ヴァレンティノ」2022年春夏オートクチュール・コレクション

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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10万通りから選ばれる“私のためのケア” 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は漢方由来のパーソナライズスキンケアについて。

 今や市販の商品だけでなく、クリニックのものも、海外のものすらポチッとひと押しで簡単に手に入れられる時代。健康オタクにとって、それはとてつもなくうれしいことなのだけど、あれもこれもポチポチしすぎてサプリも化粧品も家中にあふれる始末(爆)。で、「あれ?今の私のケア、これで合ってる?!」と一人迷子に陥ることもしばしば。そんなときに頼れるのは、やっぱりプロ。ということで、今回ご紹介するのは、漢方アドバイザー監修のパーソナライズスキンケアキット。「今」の私はどんな状態で何が必要なのかを、なんと10万通りの漢方・美容成分の組み合わせの中から診断してくれるのだ。今月発売されたばかりのそれを早速試してみた。

漢方由来のナチュラルケア

 ナチュラルテックが展開する漢方由来のデュアルスキンケア「ビュウ(BEAW.)」。体の内側から摂り入れるサプリメントと、肌の外側からアプローチする美容セラムの双方向で肌と向き合う“進化型のスキンケア”だという。うれしいのは、10万通りもの漢方・美容成分の組み合わせから今の自分に合ったキットを届けてくれるところ。漢方の組み合わせはもちろんのこと、次々に登場する美容成分も含めると独学で取り入れていくのはもはや至難の業。だからこそ、漢方アドバイザー監修というプロの視点が必要なのだ。しかもオンライン診断という手軽さよ。それで必要な成分が凝縮されて届くだなんて、最高じゃないか。

“今の私”が分かる、オンライン診断

 早速、オンライン診断スタート。いくつかの質問に答えると、あっという間に結果が表示される。ちなみに、私の結果はこちら。

 肌のタイプは「ゆるみ肌」、体のタイプは「エネルギー不足」だった。シワやたるみが気になる「ゆるみ肌」は胃腸との関係が深いそうで、消化吸収を促すためにも、よくかんで腹八分目を意識すること。貧血気味で、冷えやむくみが気になる「エネルギー不足」は、気や血を補う食材を積極的に取り、巡りケアをしっかり行うことなど、ワンポイントアドバイスも書かれていた。ふむふむ、なるほど。さて、一体どんなキットが届くのだろうか。

肌にも地球にも優しい処方

 じゃーん。こちらが、「ゆるみ肌」に必要な美容セラム。肌の柔軟性を保ち、ハリを与えるゲットウ葉エキスをはじめ、保湿ケアが期待できるアマチャヅル葉エキスやチンピ、さらにはヨモギ葉エキスなども配合されている。国産の漢方由来成分と天然の美容成分が1本にギュッと詰め込まれたぜいたくさ。しかも、エタノールやパラベン、石油系界面活性剤や鉱物油などは無添加。製品における動物実験を一切行わず、パッケージにはリサイクル可能な素材を使用するという徹底ぶり。肌に優しく、地球にも優しく。“クリーンビューティ”が広がっている昨今、どんな背景で作られているのかもぜひ注目したいところ。

 もう一つの注目ポイントは、セラムが2剤式になっているところ。キャップの上部を押すと、粉末になったビタミンなどの美容成分が登場。漢方生素材が配合された美容液と混ぜ合わせるとほんのり黄金色に変化。およそ1カ月分、その都度フレッシュな使い心地が楽しめる(これはうれしい♡)。とろりとしたセラムで肌はもっちり。乾燥しがちなこの季節は特に、このリッチな潤いが染み渡りますわ……(しみじみ)。

 そしてこちらが「エネルギー不足」に必要なサプリメント。ビタミンやミネラルなど10種の必須栄養素をベースに、ぽかぽか成分のショウガや体の巡りを促す高麗人参、鉄分豊富なナツメなど和漢植物がたっぷり。普段なかなか取れない栄養素が配合されていて、とても心強い。内側からの温活ケアで、いつもポカポカを目指したい。

コツコツ続けて、心地よい私へ

 内側も外側もケアしたい。しかも「私」に合ったケアがしたい。そんなわがままな願いをかなえてくれる、「ビュウ」のデュアルスキンケア。今年はパーソナルに、そしてトータルにアプローチ。コツコツ続けて、いつも好調な自分へ。「今、何が必要なんだろう?」そう感じたあなたは、ぜひお試しあれ。

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「コーチ」の親会社がレザーに関する新たなサステナビリティの取り組みを発表

 「コーチ(COACH)」などを擁するタペストリー(TAPESTRY)は、レザーに関する新たなサステナビリティの取り組みを発表した。「コーチ」のレザーバッグの廃棄を減らすことを目的としたリサイクル施策「リラブドプログラム((Re)Loved Program)」の拡大と、環境再生型農業を行う土地からの原料調達に注力する。

 その第1弾として、「リラブドプログラム」を拡大するためのリメイクやアップサイクルに関する実習プログラムを立ち上げた。タペストリーのウェブサイトで参加希望者を募る。スキルは問わない。同プログラムは6月にスタートし、1年間のコースを終了した後は「コーチ」のバッグを修理する仕事に就ける可能性があるという。

 「リラブドプログラム」は2021年の4月に始動。製品寿命を最大化させることを目的に、人気商品のリメイク品の販売やユーズドバッグの買い取りなどを行った。しかし、10月には破損した状態で廃棄された「コーチ」のアイテムを写した動画がティックトック(TikTok)上に投稿されて炎上。同社は、同プログラムの実施店舗数を15店から30店へと倍増させるなどの強化策を取っており、今後数カ月のうちに米国とカナダの162店舗で全面的に展開することも視野に入れている。

 ジュン・シルバースタイン(Joon Silverstein)=サステナビリティ・デジタル部門グローバルヘッドは、「リラブドプログラム」を「コーチ」の長年培われてきた伝統を受け継ぐ重要な施策だと位置付け、職人チームを大幅に拡大することを目指すという。

 さらに、「コーチ」を含むタペストリー傘下のブランドは非営利団体のセイヴォリー研究所(SAVORY INSTITUTE)の「ランド・トゥ・マーケット(Land to Market)」プロジェクトと連携して、環境再生型農業への取り組みにも着手する。シルバースタイン=グローバルヘットによると、このパートナーシップによって「年内には環境再生型レザーの新しいスタイルを確立する」とのことだが、詳細については明らかにされていない。

 タペストリーは昨年秋に、SBT(サイエンス・ベースド・ターゲット)へのコミットメントや50年までに事業活動における二酸化炭素排出量を“ネットゼロ ”にする目標を発表している。レザーのサプライチェーンに関しては、1月時点で「コーチ」のレザー製品の77%とフットウエアの99%が、レザーワーキンググループ(Leather Working Group)のゴールド認証およびシルバー認証取得済みの施設から調達している。

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富士吉田が織物で栄えた理由は? ファッションデザイナー高谷健太と巡る“ときめき、ニッポン。” 第3回「機織り町 富士吉田」(後編)

 新年を迎えた読者の皆さんは、どんな初夢を見ただろう?「一富士二鷹三茄子」は、初夢に見ると縁起が良いとされることわざだが、日本人のアイデンティティーに富士山が深く刻まれていることを象徴する言葉でもある。富士山は、神々しい美しさと畏怖畏敬の念から“霊峰”と称えられ、浮世絵をはじめとした芸術に多大な影響を与え、2013年には「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に登録された。ちなみに、私たちのオフィスからも富士山が見えるため、寛斎は生前、天気の良い日は必ず窓際に立ち、富士山を見ては「今日も富士山が美しいぞ!」と社員に声を掛けていた。

 ここでは、前回に続き、富士吉田の作り手のミニインタビューをお届けする。その前に、富士吉田の歴史から、織物が発展した理由を読み解いていく。

江戸幕府がぜいたくを禁止
市民は裏地でおしゃれを楽しむ

 富士山は古代から崇拝されてきたが、戦国時代に新しい富士山信仰が教義としてまとめられ、その教えが江戸時代中頃に“富士講(ふじこう)”として大流行したことで、より多くの人が登拝するようになった。士農工商に関係なく、「霊峰富士に登れば救われる」という教えが庶民に分かりやすかったほか、当時の幕府の封建制度に不満を募らせる庶民のはけ口になったと言われている。

 富士講が広まった江戸時代は、ぜいたくを禁止する法律「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」が何度も出されていた。武士や町人は指定された色・素材の着物しか着ることができず、そこから生まれたのが、“裏勝り(うらまさり)”と呼ばれる着物。幕府に禁止されていた正絹や派手な色・柄を裏地に使用し、互いの“粋”を競い合ったのだ。隠れたところに贅を尽くしてお洒落を楽しむ美学は、間違いなく現代にも受け継がれているし、江戸っ子のパンク精神とも言える。

 この美しい裏地を織っていたのが、ここ富士吉田だ。富士山を登拝した客は、土産として絹織物を買うのを楽しみにしていただろう。特に有名な生地が“甲斐絹(かいき)”。貿易で日本に入ってきた“先染め”の織物を応用して生まれた織物で、その産地である“郡内縞(ぐんないじま)”の名前で親しまれた。当時は織物の産地名が“ブランド”だったのだ。井原西鶴の「好色一代男」をはじめ、数々の文学作品にも登場する。

稲作に向かない寒冷地が
高品質の絹織物を生んだ

 では、なぜ富士吉田は高品質の織物を生み出せたのか?甲斐絹の技術を生かしたものづくりを行う前田源商店の前田市郎さんは、「富士吉田を含む郡内地方一帯は、山間の寒冷地で稲作に向かない。養蚕や絹織物で生計を補わなければならなかった」とその背景を語る。また、江戸に近い八王子や平野部に位置する桐生など、他の織物産地に比べて交通の便が悪かったからこそ、薄く、軽く、他の産地に負けない高品質な絹織物を生み出す必要があったのだ。結果、富士吉田は全国有数の機織り産地へと発展し、和装から洋装へと変化する中でも、スーツや婦人服の裏地に姿を変え、今に受け継がれている。

 戦後、“ガチャッ”とひと織りすれば1万円儲かると言われた好景気、いわゆる“ガチャマン時代”を迎えたが、海外から安い織物が大量に流入するようになると、苦難の時代を迎えた。それでも、何代にもわたり培われた高い技術は、絹だけでなく、キュプラなどにも応用され、服飾雑貨やインテリア地など、さまざまな品目で使われている。近年は、工場がオリジナルブランドを立ち上げるなど、新しい風も吹いている。

 前置きが長くなったが、ここからが本題。今回は、進化する富士吉田の織物を知るため、2人の作り手に話を聞いた。最初は、宮下織物でテキスタイルデザイナーを務める宮下珠樹さん。宮下家は先祖代々、富士山を祀る浅間神社の宮司を務めながら、この地で機織りを行ってきた。彼女はテキスタイルのアイデアから設計、製造までを熟知し、彼女が手掛けるジャカードの織物は、ウェディングドレスや舞台衣装のほか、誰もが知る世界的ハイブランドからもオファーがたえない。そんな彼女に、仕事の醍醐味を聞いた。

宮下珠樹・宮下織物テキスタイルデザイナー(以下、宮下):実は過去に、寛斎さんがうちのジャカード生地を気に入り、納品したこともあります。

高谷:それはご縁を感じますね。宮下さんは先祖代々、機織りをしてきたそうですが、富士吉田の織物の特徴はなんでしょうか?

宮下:糸の撚りの具合と、織りの緻密さ、さまざまな要素が風合いとなり生地に独特の奥行を生むところでしょうか。他の産地との一番の違いは、“染め”だと思います。世界的に見ても、富士吉田の軟水は不純物がとても少ない。そのため、染料の色が鮮やかに出るし、独特の撚りのある糸も、中まで染料が染み込みます。水道水でもカルキ投入量は少なく、染色屋さんによっては井戸を掘って水を汲み上げるところもあります。

高谷:すごいこだわりですね。仕事をしていて、どんなときに“ときめき”を感じますか?

宮下:わたしの仕事は、織物という“材料”を作ること。だから、この材料が選ばれ、誰かの手で製品になるのを見ると感動します。以前、有名アーティストが武道館ライブで私たちの生地を衣装に使ってくれたことがあり、ファンの人から「生地を1メートルでいいから売ってほしい」と連絡をもらいました。生地を送ると、「受け取って涙が出た」と手紙までいただきました。自分の手から離れたところで、誰かの心に深く刻まれたり、特別な意味を持つ生地になったりするのは本当にうれしいです。

高谷:富士吉田は今でも多くの職人が活躍しています。

宮下:一口に織物といっても、撚糸、染色、織りと、細かな分業で成り立っています。一社だけでは生産できません。一つ一つの工場は小さくても、それぞれにプロフェッショナルがいる。富士吉田で生まれる機織りの品質や伝統には、そういった背景があることを知ってもらえたらうれしいです。


 次にご紹介するのは、フジチギラの加藤誠さん。フジチギラは糸の加工からテキスタイル、製品のOEMまで、産地のオーガナイザーとして幅広い事業を行う企業で、加藤さんのもとにも、機織りのあらゆる依頼が集まってくる。

高谷:富士吉田の産地としての特徴は?

加藤誠フジチギラ代表取締役社長(以下、加藤):人口5万に満たない街で、全国の織物産地の中でも特に小規模です。でも、規模が小さいからこそ、イメージに近いものづくりができるし、小ロットの生産も可能です。分業制だから融通も効きやすく、ほかだと敬遠されるような複雑な織りや製品もこなせます。もちろんコストはかかるし、効率が良いとは言えません。だからこそ、裏地や傘、ネクタイ、座布団、寝具、カーテンなど、幅広い分野で日本一の産地なのだと思います。

高谷:東京から車で1時間半の場所で、クリエイションを最高の形でかなえてくれる。デザイナーにとって、これ以上ありがたいことはありません。素材開発にも注力されていると効きましたが、詳しく教えてもらえますか?

加藤:山梨県の特許技術を活用し、太陽光で発熱・保温する糸“バナウォーム”を開発しました。化学繊維ではなく、天然繊維のウール100%で発熱する国内初の技術です。

高谷:天然繊維で発熱ですか。なぜそれが実現したのでしょう?

加藤:富士山の伏流水に多く含まれている“バナジウム”に着目したところ、近赤外線を吸収して発熱する働きがあることが分かったんです。バナジウム入りの染料でウールを染色することで、高い発熱・保温効果を実現しました。さらなる進化のため今後も研究を続けていきます。


 先月、連載で紹介した富士吉田の素材イベント「テキスタイル ファションウイーク」に参加した。宮下さんや加藤さんをはじめ、多くの方々の熱意がイベントとして形になり、産地を盛り上げていることを実感した。こういった取り組みは、全国の産地にとっても励みになるはずだ。また富士吉田には、室町時代から富士山信仰を支えた“御師”と呼ばれる家々が、各地から訪れた参拝者の案内や世話をしていた歴史もあり、懐の深さや温かなもてなしの文化が根付いている。こうした土地柄に魅力を感じて移住する人も増えており、それが地域の活性化にもつながっている。少しでも富士吉田に興味を持った人は、2022年に足を運んでみてはいかがだろう。

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横丁業態に新風を吹き込むか!?「居酒屋甲子園公認」の12店が集結した『小虎小路』が虎ノ門にオープン

東京・虎ノ門に、12の飲食店で構成する横丁「小虎小路(ことらこみち)」が1月19日にオープンしました。複数の飲食店で構成する横丁業態は、東京にはすでに数多くありますが、「小虎小路」は「居酒屋甲子園公認」の飲食店が集結しているのが大きな特徴。横丁業態に新風を吹き込む存在になるのか、要注目です。
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